【時々安価】アルミン「この男子寮に隠された秘密…」(127)

アルミン「とくにこの上位陣と僕、そして他数人が集まるこの部屋が怪しい」

アルミン「…間違いなく何かある」

アルミン「その謎を解き明かしていくぞ!」

アルミン「まずは>>3からだ」

(男子寮の中にある場所で)

ライナーのゴミ箱

アルミン「ライナーのゴミ箱からだ!」

アルミン「この男子寮の数ある不思議の1つ『閉ざされたブラウン廃箱』」

アルミン「ライナーは絶対にその中身を見せない…掃除当番や係に関係なく朝イチで誰にも見られないようにそっと中身を捨てて、何事もなかったかのように部屋に戻ってくる…」

アルミン「…謎だ」

アルミン「そして当然だけど男子部屋にも汚ないゴミ箱がある…どうしてライナーはそこにゴミを捨てないんだろう?」

アルミン「意外なことに極度の潔癖症…あるいは」

アルミン「誰にも知られたくない秘密の何かを隠している」

アルミン「……気になる!気になりすぎる!これは調査するしかないね」

アルミン「今、都合が良いことにこの部屋には僕しかいない、とはいえみんながいつ戻ってくるとも限らない…手早く進行していこう」

アルミン「よし…」

スタスタ


ゴミ箱「」ドーン


アルミン「あった…ライナーのベッドの死角になっている部分。これが謎のゴミ箱…いったいどんな秘密が隠されているんだ…」

アルミン「よし、開けるぞ!」

カポッッ

アルミン「こ、これは…」


中から出てきたものは?
>>6
>>7
>>8

アルミンそっくり、というかアルミンそのものな金髪ショタが描かれたオナホのパッケージ

ベルトルトの生首

ライナーをころす爆破装置

アルミン「うわあああ!!!」


ベルトルトの生首「」ゴロリ


アルミン「ひ、ひいい!ベルトルト!?そ、そんな…嘘だ…」

アルミン「どうして…だ、だって!ベルトルトは生きてた…!こんな、こんなことって……」ガタガタガタ

アルミン「…ん?」

アルミン「……」

アルミン「そうだ、ベルトルトは生きていた…これが本物である可能性は極めて低い、ベルトルトに再生能力でもない限り不可能だ。再生能力…まるで巨人だね」

アルミン「まあそんなわけないか」

アルミン「……」

ツンッ

アルミン「うわっ…すごいリアル。なんか臭いもすごい血生臭いし、肌の質感も人間そのものだ……気持ち悪い」

アルミン「本物にしか見えないけど、そもそも僕は本物なんか見たことないし…きっと余興用のグッズか何かかな。凄い、人類の技術はここまで進歩したんだね…」

アルミン「にしても悪趣味だなあ…買ったものの、リアルすぎて捨てたってところかな?なんかまだ温いし……他には何かないかな」

モゾモゾ

アルミン「ん?これは…」


謎のボタン『絶対に押すな』


アルミン「……」

アルミン「…お決まりのパターンだね。押したら爆発、みたいな。ふーん……」

アルミン「……」

謎のボタン「」

アルミン「……」

謎のボタン「」

アルミン「………」


ポチッ

アルミン「仕方ない。人間は好奇心には勝てないんだよ……といっても、やっぱり何も起こらないみたいだね」

アルミン「無駄に時間使っちゃったな…ライナーが帰って来る前に早く調べよっと」

モゾモゾ

アルミン「ん?何か箱みたいなものが…」

ジーッ

アルミン「これは……うん、
そうだね。これはそうだね。明らかなパッケージだね」

アルミン「……別に普通に捨てれば良いのに。みんな普通に捨ててるからゴミ箱が腐海状態になるくらいだし…誰も気にしてないよ、もっと気にして欲しいよ」

アルミン「実は恥ずかしがり屋とかかな…それか」

アルミン「見られたくない、パッケージ」

アルミン「……」

アルミン「まあ、ついでだしね。ついでついで」

ガサゴソ

アルミン「どれどれ…」

クルッ

 
『初々しいア○ミン』


アルミン「」

アルミン「……え」

アルミン「……」

アルミン「これ…僕、だよね…?」

アルミン「……」


アルミン「…嘘だろ」

アルミン「ちょっと待って!ライナーがホモなのは良いとして、薄々気付いてたし。でもこれ…」

ヒョイッ

アルミン「うわあ……うわあ、これは酷い。最悪だ死にたい…」

アルミン「誰だよ…こんなもの作ったのは!何が『本物そっくりの快感』だよ!!本物は使われたことないから!ふざけるな!!死んじゃえ!!!」

アルミン「ああああ!絵とか凄いリアルだし!こんな格好させるなよ!何で4,980円もするんだよ!何でこのゴリラは買ってるんだ!もう!!」

アルミン「どうかしてる!誰だ!こんなもの作ったやつは…会社名とか…」

ガサゴソ

製作者名
>>14

寝る

アニとミカサ

>>14
…すまない。ちょっとした息抜きだから、ちゃんと同時進行するから(震え声)

アルミン「あった…製作者名だ!本当に誰がこんなことを…」

ゴソゴソ

アルミン「『れおん&みかりん』…聞いたことないな」

アルミン「それにしても無許可で人のホモホモしい性玩具を作るなんて絶対に許せないよ!まさかもっと売ってるなんてことないよね……最悪だ。完璧にプライバシーの損害だし」

アルミン「…この件についても後々調べていかないといけないね」

アルミン「えっと、他に目ぼしい物は…」

モゾモゾ


アルミン「何も入ってないね」

アルミン「……」

アルミン「本物そっくりなベルトルトの生首、絶対に押してはいけないボタン、僕の非公認のオナホ…」

アルミン「そして」

アルミン「毎朝誰にも見られないように部屋を出るライナー」

アルミン「……」

アルミン「…よし、考えてみよう」

アルミン「まずはベルトルトの生首。これは簡単だね…明らかにベルトルトへのドッキリ用の余興品だ」

アルミン「ちょっと…いや、かなり悪趣味だけどライナーはベルトルトにドッキリを仕掛けようと考えた……」

アルミン「…理由は恐らくベルトルトを周囲に馴染ませるため。寝相占いで最近みんなと打ち解けて来たとは言え、まだまだ彼は周囲に壁を作っているように感じる」

アルミン「そこでライナーはベルトルトそっくりの生首を製造。そのために毎朝早く、誰にも見られないうちに寮を抜け出して生首を作っていたんだ」

アルミン「ライナー…君ってやつは…」

アルミン「……一瞬感動しかけたけどパッケージを思い出したら腹立ってきた、僕にも同じくらい気を回してよ」

アルミン「……」

アルミン「そしてライナーは生首を完成させ、この箱に大事にしまいこむ。バレたら困るもんね」

アルミン「そろそろドッキリを実行するんだろうな…その時は僕も全力で乗ってあげないと」

アルミン「…よし」

アルミン「次だ、この絶対に押してはいけないボタン…」

アルミン「……」

アルミン「この怪しさで出来たようなボタン…このボタンを見た人がすることは1つ」

アルミン「押す」

アルミン「押さない人なんているのかな…むしろ押してもらうために書いてあるような物じゃないか」

アルミン「おそらくこれもドッキリグッズの1つ。生首の後に見つけたベルトルトが押した瞬間…後ろから『ドッキリ大成功~!』ってとこだね」

アルミン「何が起きるのかわからないっていうドキドキ感もあって、ベルトルトは相当びっくりするだろう…」

アルミン「よく考えてるよライナー!ホモで、僕の絵が描かれたオナホ持ってなかったら良い友達なのになあ」

アルミン「……そう」

アルミン「問題はこれだ。この最高に気持ち悪いペテン玩具…何度も言うけど、本物そっくりなんて誰も知るわけないいら。僕だけは嘘だって知ってるから」

アルミン「この謎を解く前に僕にはやるべきことがある」

アルミン「……」

アルミン「本体を、探す」

スッ

アルミン「……正直、見たくもないって気持ちはもちろんある。だけどそれよりも」

アルミン「これ以上、使わせるわけにはいかない、絶対にだ」

アルミン「……うん」

アルミン「寝る前に、ライナーが今頃これ使ってるんだろうな…とか。みんなが下ネタ話し出した時に、こいつオナホのこと話し出したりしないだろうな…とか。そんなこと考えて暮らしていく訓練生活なんて絶対に嫌だ」

アルミン「あと、二人きりになった時とか怖い。僕がオナホのこと知ってるってバレたら何するかわからないし」

アルミン「そして何より本当に気持ち悪いよライナー…君が2度と僕で変なこと考えないようにする必要がある」

アルミン「よし、絶対に処分するぞ!」

ガサゴソ



アルミン「……ない」

アルミン「ベッド・枕・マットレスの下、シーツの中、鞄の底板の下、引き出しを全部引き抜いた時に出来るスペース、どこにもない…」

アルミン「……」

アルミン「…そこで、考えてみたんだけど」

アルミン「もしかしたら…これもドッキリの一部なんじゃないの?」

アルミン「……」

アルミン「なんだーそういうことだったんだね!もう、誤解しちゃったよライナー…それはそうだ、みんなの頼れる兄貴的なライナーがホモなわけないじゃないか!ああ…びっくりした…」

アルミン「……」

アルミン「うん、違う。それはない」

アルミン「もしも同郷の親友がホモだったらっていう…一味違うドッキリに違いない。斬新だね」

アルミン「…でも、まあこれは本当に売ってるみたいだし『れおん&みかりん』は見つけ出して問い詰めないとね……」

イヤ、ダカラサ…


アルミン「!」

アルミン「そろそろ夕食か…みんな帰って来たし男子寮の調査は明日にしよう」

アルミン「えっと…ゴミ箱を元の場所に戻してっと…」

ーーーー

ーーーーーー

ーーーー

寝る

ワイワイ

エレン「…よし、そろそろ食堂行くか」

アルミン「うん。今日はいろいろあって疲れちゃったよ」

エレン「そういやアルミン、訓練終わりにすぐ部屋に戻ってたけど何かしてたのか?」

アルミン「ちょ、ちょっと本の続きが気になって!」

エレン「ふーん…訓練にはちゃんと集中しろよ?」

アルミン「もちろん」

スタスタ

アルミン「…あれ、二人は行かないの?」


ライナー「ん?ああ…ちょっと片付けを済ませてからだな…」

ベルトルト「……」

アルミン「そっか。じゃあ、またあとでね」

スタスタスタ 

バタン

ライナー「……」

ベルトルト「……」


ベルトルト「…で、何か言うことは?」

ライナー「……すまなかった」

ベルトルト「謝罪で済んだら超大型巨人は出没しないよね」

ライナー「いや、そのだな…突然だったから驚いて…」


ベルトルト「驚いて?君はびっくりしたら人の首を切り落とすの?うっかり?うっかり同郷を生首にしてしまうわけ?」


ライナー「すまん…」

ベルトルト「いや、別に怒ってるわけじゃないよ?ただ本当にわかってるのかなって…あと1,2㎝ブレードが上にズレてたら僕が死んでたってことなんだけどさ」

ライナー「超大型事故ってか?はは…」

ベルトルト「……」

ライナー「いや、あの…」

ベルトルト「何それ?面白くない」

ライナー「…すまん」

ライナー「だがなベルトルト…勝手に人の持ち物を見るっていうのはだな…」

ベルトルト「別にアルミンのオナホのことなら前から知ってるけど」

ライナー「え」

ベルトルト「正直バレバレだよ。この部屋の人ならほとんど気付いてると思うけど…」

ベルトルト「…というか僕、そんなことで殺されかけたの?君がホモとか今更じゃないか!ふざけるなよ!なんで親切心で開けっ放しだった君の汚い箱に蓋をしてあげたのに死にかけなきゃいけないんだ!」

ライナー「いや、開けてる様にしか見えなかった…って、え?」

ベルトルト「新しい発見だから良かったって?そうだね!うなじからズレてたら死なないんだね!びっくり!すごく痛いけど!」

ライナー「待て待て、ほとんど気付いてるってどういう…」

ベルトルト「君のホモネタがケツ発言だけから来てると思ってたの?」

ライナー「」

ベルトルト「毎朝、洗いに行ってるみたいだけど結構目立ってるから…臭いし」

ライナー「」

ベルトルト「そんなことより」

ベルトルト「訓練終わりのあれ、何だったの?」

ライナー「いや、あのだな…」


ベルトルト「何で、爆発したの?」
               
ライナー「それは俺が聞きたいというか…」

ベルトルト「君の趣味は知らないけど、あんなことしたら普通に怪しまれるよね」

ライナー「趣味じゃない!俺も死にかけたんだぞ!?」

ベルトルト「そのまま死ねば良かったのに」

ライナー「……ベルトルト」

ライナー「お前、あのボタン失くしたりしてないよな?」

ベルトルト「当然。僕は戦士だよ?非常事態の自爆逃亡用ボタンくらいちゃんと管理して…」ゴソゴソ

ベルトルト「……」

ライナー「……」

ベルトルト「…はは」

ライナー「はは、じゃないだろ!?しかも何で俺のボタンだけ失くしてんだ!!!」

ベルトルト「いや、ちょっと待ってよ!」

ベルトルト「本当にちゃんと管理してたんだ!」

ライナー「してないから、こんなことになってんだろ!どうすんだよ!どこの誰か知らない奴があれ押す度に爆発するんだぞ!?まともな訓練生活送れるわけないだろ!」

ベルトルト「いや、おかしい…だって懐に入れてたんだ。かなり前のめりにならない限り落ちたり…」

ベルトルト「あ」

ライナー「…あ」

ベルトルト「……」

パカッ

ライナー「ちょ、おま…普通に開けるな!」

ベルトルト「あるじゃないか!君に首を落とされた拍子に落ちただけだよ!何もかも君のせいだなんだよ!この変態ホモ野郎が!」

ライナー「ああ!ホモだ!それが悪いか!仕方ないだろ!こんなもん売ってたら買うしかないだろ!かなり最高だったわ!!!」

ベルトルト「んなこと知らないし知りたくないよ!いいからそのパッケージしまいなよ気持ち悪い!何で中身だけ持ち歩いてるんだよ!」

ライナー「寝る前だけで足りるわけないだろ!!!」

ギャーギャーワーワー

ベルトルト「…わかった、1回落ち着こう」

ライナー「……ああ」

ベルトルト「まず、僕の生首だけど衛生的にも精神的にも早く処分すべきだ」

ライナー「…近くに森がある。生首の1つや2つ埋めても大丈夫だろう」

ベルトルト「1つに収めて欲しいものだけどね…まあいい、そこに埋めよう」

ベルトルト「で」

ベルトルト「スイッチのことなんだけど、君が爆発したってことは…」

ライナー「誰かが押したってことだな」

ベルトルト「うん」

ライナー「……」

ベルトルト「……」


ライナー「いや、マズいだろ!!!」

ベルトルト「これモロ生首だよ…」

ライナー「このパッケージも見られたのか!!?」

ベルトルト「そんなことどうでもいいだろゴリラ!生首どうするんだよ!!」

ライナー「どうでもいいわけないだろ!俺の訓練兵生活どうするんだ!!!」

ベルトルト「だ!か!ら!君は既にホモ認定されてるんだって!!!何でお風呂場で避けられると思ってるの!?トイレで並ばずにすむ理由は!!」

ライナー「は!?俺にも好みがあるんだ!誰があんなブ男どもでおっ勃てるかよ!!!」

ベルトルト「そういう問題じゃねえよ!興味ないし!今更パッケージ見られたところで君に対するイメージは1㎜も変わらないって言ってるんだよ!」

ライナー「!」

ライナー「……そうだな、俺が間違ってた…お前の言う通りかもしれん」

ベルトルト「ライナー…やっとわかって…」

ライナー「そんな誰かれ構わずいける男だと思われてるなら、パッケージを見られたことで俺の好みが広まって逆に良かったかもしれん」

ベルトルト「黙れよ」

ライナー「それに、もしかしたらその噂を聞いたアルミンが俺のことを意識し出して……ふむ」

ベルトルト「君って幸せそうだね」

ライナー「うるさい。お前だって『あの子お前のこと好きらしいぜ』って言われたら意識するだろ」

ベルトルト「意識するね。相手が同性だったらなおさら意識して近付かないようにするね」

ライナー「それは…ベルトルト「そんなことより」

ベルトルト「わかってるよね、僕達はこの箱を開けた人物を見つけ出す必要がある」

ライナー「…ああ」

ライナー「近くに森があるからな…」

ベルトルト「うん…生首の1つや2つ埋めても問題ない森がね…」

ライナー「……」

ベルトルト「……」

ライナー「アニには?」

ベルトルト「…言う必要はない」

ライナー「…そうだな」

ライナー「そういえば、最近作戦会議にもあまり来てないが…どうかしたのか?」

ベルトルト「ああ、何かよくミカサといっしょにいるみたいだね」

ライナー「……」

ベルトルト「短い間だとしてもアニに友達ができて嬉しいよ」ニコニコ

ライナー「……」

ベルトルト「でも何してるんだと…ライナー「ベルトルト」

ライナー「……二人のことは、そっとしておいてやろう」

ベルトルト「え?」

ライナー「あまり首を突っ込むのも良くない。あいつらがやりたいようにやらせてやろう」

ベルトルト「う、うん…?」

ライナー「そんなことより早く食堂行こうぜ」

スタスタ

ベルトルト「え、ちょっと待ってよライナー」

スタスタスタ

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ーーーーーー

ーーーー

食堂

アルミン「あれ?ミカサは来てないんだね」

エレン「なんか用事があるらしいぜ」ガタン

アルミン(ミカサがエレンとの夕食を置いといて用事…?完全に事件じゃないか)

エレン「おーい、食わないのか?」モグモグ

アルミン「…ねえエレン『男子寮の秘密』って知ってる?」

エレン「当然だろ。男子間じゃ常識じゃねえか」

アルミン「そうだね……じゃあ、それにまつわる『3つの掟』は?」

エレン「掟…?いや、聞いたことないな…」

アルミン「決まりごとなんだ。よくある『夜の3時に鏡を見てはいけない』みたいなね」

エレン「おい…俺、怖い話苦手なんだからやめろって」

アルミン「ただの噂だよ。1つ『その秘密を男子訓練兵以外に伝えてはならない』」

エレン「…ミカサに言ってなくて良かった」

アルミン「2つ『その秘密を調べてはならない』」

エレン「そうだったのか…アルミン、お前は好奇心強いから気を付けろよ…」

アルミン「3つ………あれ」

エレン「ん?」

アルミン「……」

アルミン「…なんだっけ、忘れちゃったよ」

エレン「なんだよ…気になるだろ。アルミンが忘れるなんて珍しいな」

アルミン「うーん……ごめん、思い出したらまた言うね」

エレン「いや、怖いからいい。それより早く食うぞ」

アルミン「…うん」

アルミン(おかしいな…忘れる様なことじゃなかったと思うんだけど)

ワイワイワイ


ーーーー

ーーーーーー

ーーーー

2日目

アルミン「ふう…今日の訓練も疲れたなあ…」

アルミン「…そして今日も、この時間がやって来た」

アルミン「訓練終わりから夕食にかけての時間、この部屋のみんなは基本他のところに行ってるんだよね」

アルミン「夕食後はみんな部屋でダラダラしてるし…これもある意味不思議だけど、僕としては都合が良い…」


アルミン「謎解きの時間だ!」


アルミン「…昨日はライナーのゴミ箱からベルトルトへのドッキリ計画が発覚して、なんかほっこりしたんだけど」

アルミン「そういうのじゃなくて!もっと…秘密、みたいな物を見つけたいんだよね」

アルミン「あとは」

アルミン「…あのふざけた性玩具、その開発者『れおん&みかりん』の正体も調べないと」

アルミン「純粋に止めて欲しい」

アルミン「男子寮の秘密以外にも、その謎も解き明かしたいね」

アルミン「…というわけで」

アルミン「今日は>>68を調べてみるぞ!」

復活、保守すまぬ

アルミン「女子寮を調べてみるぞ!」

アルミン「考えてみれば男子寮の秘密なんていつでも調べられる…でも、僕の尊厳は今この瞬間にも失われ続けてるんだ…」

アルミン「…というわけで、あの変態玩具の方を先に調べたい。で『れおん&みかりん』について考えてみたんだけど」

アルミン「……二人ほど思い当たる人物がいる」

アルミン「……」

アルミン「正直この可能性についてはあまり考えたく無いし…いや、あり得ないとは思うんだけど……うん」

アルミン「……」

アルミン「あくまで可能性だからね、他に手がかりが無い以上それを探ってみるしか無い。というわけで」

アルミン「アニとミカサ達の部屋を調べてみたいと思う」

アルミン「……」

アルミン「二人の同室にはサシャやミーナ、クリスタにユミル、ハンナと他数人がいたっけ。勿論アニとミカサの名前を代表に出したのに深い意味は無い」

アルミン「…それと」

アルミン「男子寮の謎と女子寮を調べることを関連付けてみるとしたら」

アルミン「……」

アルミン「3つの掟にある『男子訓練兵以外に伝えてはならない』という決まり…これを聞いて思うのは、女子や教官に広めないためにある約束事なんだろうなってことだ」

アルミン「でも逆に考えてみれば、これは女子や教官を調べられないということ…つまり」

アルミン「女子の中に噂を広め、自分に疑いがかからないように掟を作った者がいるのかもしれない」

アルミン「……」

アルミン「まあ、無理矢理だけどね。でもこれで男子寮の秘密に関係するものが見つかっても不自然じゃないし……うん、行こう」

スタスタ



女子寮前

アルミン「さて…着いてしまった」

アルミン「問題は、どうやって入るかだね。僕は男だし…このまま入ったらただの変質者だ…」

アルミン「うーん」

>>82「アルミン?」

(女子訓練兵で)

ユミル

アルミン「え?」クルッ

ユミル「お前…何してんだよ、こんな所で…」

ユミル「…まさかとは思うが、クリスタに何か用があるんじゃねえだろうな」ギロッ

アルミン「違う違う…そういうんじゃないよ。僕は自分の名誉を守る為に来ただけで…」

ユミル「はぁ?それで何で私達の部屋の前でうろつくことになるんだ」

アルミン「えっと、その…」

アルミン(マズい…よりによってユミルとは。絶対普通に言っても通してくれないよ!ミカサやサシャだったら話は簡単だったのに。どうする…)

アルミン(…よし)


ユミル「おい、早く答えろ」

アルミン「僕がここに来たのは……君達の部屋を調べたいと思ったからだ」

ユミル「……」

ユミル「は?」

アルミン「だけど僕一人じゃ入れない。ユミル、通してくれない?」

ユミル「…あのな、お前正気か?そんなこと言われて私が通す訳ねえだろ」

アルミン「必要なことなんだ」

ユミル「話にならねえな、帰れ。今なら教官には言わないでおいてやる」クルッ

スタスタ


アルミン「いいの?今、僕を通さないとクリスタにも被害が及ぶかもしれない…いや、もう出てるかも」

ピタッ 

ユミル「……どういう意味だ」

アルミン「可能性の話だよ、僕はかなり高いと思うけどね。でも今、ユミルが拒むなら僕はどうすることもできない」

ユミル「いいから早く内容を話せ」

アルミン「…これを見て欲しい」

スッ

ユミル「……」

ユミル「…どうやら本当にイカれちまったみたいだな。悪いが見過ごす訳にはいかない、教官に報告させてもらう」

アルミン「別に構わないよ、ユミルがそうしたいなら」

グイッ

ユミル「おい……ふざけてるんじゃねえぞ、人に猥褻物見せといてその態度はなんだ?説明しろ」

アルミン「そう、君にはちゃんと聞いて欲しい……そして考えてみて欲しい、可能性について。僕だって被害者の一人だから」

ユミル「……早くしろ」

アルミン「まずは、これ…何かわかるよね」

ユミル「オナホのパッケージだろ。お前…クリスタに同じこと聞いたら殺すからな」

アルミン「うん。でも大事なのはこの絵だ…これが誰か」

ユミル「誰って……そんなの、そこまで詳しくねえし…」

ユミル「!?」

ユミル「これ……お前、なのか?」

アルミン「…うん。不本意だけど僕だ、勿論非公認だよ」

ユミル「……マジかよ」

ユミル「うわ、リアルすぎるな。こんなの誰が作ったんだ…」

アルミン「そう、そこなんだ」

アルミン「僕もかなりショックを受けたし、それで考えてみた。誰がこんなことをって、ね…」

アルミン「だから来たんだ」

ユミル「……」

ユミル「…嘘だろ」

アルミン「確証があるわけじゃない。でも一番可能性が高いのがそうだ、だから僕はここに来たし。こんな回りくどい言い方で君に頼むしかない。今の反応を見る限り、ユミルは違うみたいだから」

ユミル「……なるほどな。私を試してたってことか」

アルミン「うん、念のため」

ユミル「そうか…」

ユミル「……あぁ、さすがに可哀想だとは思う。それに、もしお前の考えが正しいかもしれないと思うとゾッとする。訳がわからねえし、同室ってのは気味が悪い……だが」

ユミル「私には関係ない、むしろ迷惑だな。巻き込むな」スッ

アルミン「待ってユミル、僕がさっき言ったこと覚えてる?最後まで聞いてくれ」

ユミル「…っ」ピタッ

ユミル「……これと、クリスタ。どう関係があるんだよ」

アルミン「可能性だよ、これには僕が描かれてる…でも僕だけってのは正直考えにくい。これはかなりマニアックな存在のはずだから……だったら他のパターンだってあり得るでしょ?」

ユミル「……そんなの」

アルミン「うん、何も確証は無い。あくまで可能性の話だ…でも可能性ってのは一番恐ろしい状態だ、だからユミル」

アルミン「…協力してくれないかな?」

ユミル「……」

アルミン「別に君にも責任を負ってくれとは言わない。ただ本当に、この可能性を探りたいだけなんだ」

ユミル「…教官が気付いたり、揉め事になったりしたら見捨てるからな」

アルミン「ありがとう…助かるよ」ニコリ

ユミル「はっ、良いから黙って着いて来い。早く終わらせるぞ」

アルミン「うん」

スタスタ

女子寮廊下

アルミン「うわぁ…何かすごい罪悪感」

ユミル「…まあ。見つかったら、走らされるだけじゃすまないだろうな」

アルミン「だね」

ユミル「…第一、お前は回りくどいんだよ。初めから順序だてて話せ」

アルミン「ユミル……君、いきなり僕が…自分の変な玩具見つけたから女子寮を調べさせて欲しいなんて言ったら信じた?」

ユミル「無理だな、即憲兵だ」

アルミン「うん。だから効果的に君に信じて貰うにはこうするしかなかったんだ…でも、変なもの見せてごめんね」

ユミル「それは別にいいんだが。にしても言い方ってもんがあるだろ……っと、着いたぞ」

ガチャッ


ユミル「…よし、誰もいないな」

アルミン「本当になんだろう…この罪悪感」

ユミル「で、目星は付いてんだろ?誰だ」

アルミン「いや…でも違ったら本人に悪いから」

ユミル「違ったら違ったで大団円じゃねえか、言えよ」

アルミン「…ミカサとアニ、が怪しいと思う」

ユミル「……」

アルミン「……」

ユミル「冗談だろ…」

アルミン「冗談であって欲しいね」

ユミル「いや、ミーナとかならまだわかるが…」

アルミン「それはさすがに失礼」

ユミル「…でも、言われてみれば」

アルミン「え?」

ユミル「いや…あいつら最近よく二人でいるんだよ」

アルミン「うん。それは僕も怪しいと思う」

ユミル「で、まあ……お前の言葉を借りるならあくまで可能性なんだが」

アルミン「何?」

ユミル「>>92によく集まってるんだよ、あいつら…その様子が気になってな」

アルミン「>>92…?」

(女子寮にある場所・物で)

ミーナが部長をやってる漫研の部室

アルミン「漫研の部室…?」

ユミル「あぁ、部長はミーナだ」

アルミン「…えっと、まず僕達は兵士だよね?」

ユミル「兵士にも自由は必要だろ」

アルミン「……うん。それは良いとしよう、でも様子が変って…それって漫画描いてるだけじゃない?」

ユミル「いや…そういうんじゃねえんだよ。なんかさ…なんて言えばいいのか……とにかく怪しいんだ。私が思うに漫研ってのは何かの隠れ蓑だな」

アルミン「…要するに、真犯人はミーナも含めた3人だって言いたいの?」

ユミル「あくまで可能性の話だろ?私は例え話をしただけだ、行くのか放って置くのかはお前が決めろ」

アルミン「……そうだね」

アルミン「行こう。ユミルも付き合ってくれるよね?」

ユミル「あぁ、あいつらなら今は別の所にいる」

アルミン「うん。じゃあ手早く調べよう」

ユミル「…こっちだ」

スタスタ

漫研部室前

アルミン「…ここが」

ユミル「よし、誰も見てない」

アルミン「ねえユミル、なんか…嫌な予感しかしないんだけど」

ユミル「まぁ…確かに、これは異様な雰囲気だな…」

アルミン「多分ミーナが部長をやってるってことがこの空気の原因だろうね」

ユミル「おい、お前も十分失礼だぞ」

アルミン「…開けるよ」

ユミル「あぁ」

アルミン「…っ」

ガラッ

アルミン「これは…」


中にあったものは?
>>95
>>96
>>97

アニの描いたアニエレ、ジャンエレ、ライエレなどエレン総受けのR-18本

ミカサの書いた耽美なエレンポスター

ユミルがメス豚に堕ちるまで(クリスタ著)

アルミン「これは…」

ユミル「……」

アルミン「これ…これは…」

ユミル「……」

アルミン「……」

ユミル「……」

アルミン「…」スッ

ガラガラガラ…


ユミル「……」

アルミン「……」


ユミル「なあ、アルミン…お前何か見たか?」

アルミン「何も見てないです」

ユミル「だよな」

アルミン「はい」

漫研部室前

ユミル「……」

アルミン「……」

ユミル「…帰る」

アルミン「え、いやあの…」

ユミル「もういいだろ?もう放って置いてくれよ……な?」

アルミン「いや、でもまだ」

ユミル「これ以上知りたくない」

アルミン「…ユミル」

ユミル「勘弁してくれ、女神は女神のままで置いといてくれ。それでいいじゃねえか」

アルミン「……気持ちはわかるよ、でも僕達には真実を知る役目がある」

ユミル「わかるだと?お前は幼馴染みの気持ち悪い本を見つけただけだろ?自分のオナホが売られてるってわかっただけだろ!こっちは唯一無二の女神が…女神が…」

アルミン「知り合いの、持ち物から見つけたんだ……あのパッケージ」

ユミル「……」

アルミン「中身は無かった…見つけたのはベッド脇のゴミ箱だ」

ユミル「……」

アルミン「ちなみにその知り合いは同室の人で…ユミル「もういい」


ユミル「なんか…すまんかった」

アルミン「いいんだ。気持ちはわかる、でも続けなきゃいけない」

ユミル「あぁ……ここまで知っちまったんだ、最後まで付き合ってやるよ」

アルミン「ありがとう…これ以上は僕も一人で行ける気がしないから」

ユミル「あれは…なんだったんだ……どうしてこんな」

アルミン「ユミル、この事実を受け入れて前に進むんだ。今は4人を止めることだけを考えよう」

ユミル「…そうだな」

アルミン「じゃあ…開けるよ」

ユミル「あぁ…」

ガラッ

漫研部室

ガラッ

ユミル「…っ!!!」

アルミン「ぐっ……何度見ても、酷い…」

ユミル「何だよこれ…なあ、なんなんだよ…!」

アルミン「地獄だ。ここは現世の地獄なんだ…どうして、こんなことになるまで…」

ユミル「ぐっ!」

アルミン「ユミル!!!大丈夫!?意識は正常か!!?」

ユミル「もう駄目だ…見たくないのに、それでも逃げ場がねえ……目に焼き付いて離れないんだ」

アルミン「人はあまりにも残虐すぎる光景を見るとフラッシュバックを起こすと聞く…直視しちゃ駄目だ!ユミル!」

ユミル「もういい、こんな物見ちまって…知っちまってまともに生きていけねえ……置いてけ」

アルミン「落ち着いてユミル!ここは漫研の部室だよ!?戦場じゃない!ここは漫画を研究する場所なんだ!正気に戻って!!」

ユミル「いや…ここは魔研だ……人が来ちゃいけない場所だったんだ…」フラッ

アルミン「ユミル!!!」

ユミル「なあアルミン…私はお前のこと劣等生なんて言ってたけど、でも本当はお前の洞察力のこと……買ってたんだぜ」

アルミン「ユミル!?完全に死亡フラグじゃないか!そこまでなの!?君にとってクリスタはそこまで潔白な存在だったの!!?」 

ユミル「もう、どうすればいいのかわからねえよ…クリスタがこれを生み出したのか?嘘だ。女神はこんなことしない…こんな、こんなこと何も知らない…」

アルミン「ユミル…それは違う。それは君のエゴだ」

ユミル「……なに?」

アルミン「クリスタは…君が思ってる女神とは違った……でもクリスタはクリスタだ。何も変わらない、君の前で見せてた誠実さも優しさも本物のクリスタなんだ。ちょっと歪んでるけど…それでもユミルのことを大切に思ってる」

ユミル「!」

アルミン「君はクリスタの趣味が間違ってたらクリスタを否定するの?そうじゃない、もとの道に連れ戻すんだ!君なら…いや、君しか止められない!ユミル、君ならクリスタを止められる!」

ユミル「…っ!!!」

ユミル「そうだ…馬鹿か私は。あいつが馬鹿な真似したら…いつも怒鳴りつけて止めてたじゃねえか……こんなことで…!」

ユミル「…アルミン、やっぱりお前のこと買ってやるよ」

アルミン「そんな言葉はこんな地獄以外の場所で聞きたい。行こう…この部屋を見て、抜け出すんだ」

ユミル「あぁ…」

フラフラ

何書いてんだろ俺…寝る、続きはまた

アルミン「よし…じゃあ順番に見ていくよ。事実を確認して、今起こってる事態を予測するんだ」

ユミル「…おぅ」

アルミン「まずは…これだね」


『題:耽美なる人―エレン―』


ユミル「ミカサだな」

アルミン「ミカサだね」

ユミル「タイトルでしか判別は不可能だがな、誰だよこれ」

アルミン「いや、特徴は恐ろしい程捉えてるよ…ただ長所が異常に美化されてるだけで」

ユミル「平常運転だな、あいつが漫研に入ってるって聞いた時点で予想出来たことだ」

アルミン「むしろ平和だよね。ここだけ…日常的な出来事が起こってる訳だから」

ユミル「あぁ、私ここにいていいか?」

アルミン「ユミル…ずっとこれを見ていて何も起こらないと思う?」

ユミル「……そうだな。早く行くぞ、ミカサが来たら面倒だ」

アルミン「うん」

アルミン「そして、次は…」

ユミル「ぐッッ!!!」フラッ

アルミン「ユミル!しっかりするんだ!!」

ユミル「悪いアルミン…もう無理かもしれん…」

アルミン「ちょっと!さっき気合い入れ直したところじゃないか!!ちゃんとしてよ!」

ユミル「いや…でも流石にこれ…」


『ユミルがメス豚に堕ちるまで・365話』


ユミル「ごふぁッッ!!!」ブッ

アルミン「吐血!?確かに君の気持ちはよくわかるよ?でも、まだ販売されて無いだけマシじゃないか!あくまで趣味の著書なんだ!落ち着いて!」

ユミル「確かにそうかもな……だがな、これを書いたの…クリスタなんだぜ?」ツーッ

アルミン「ユミル?それは何の涙なの?感動じゃないのは確かだけど、嘆いてるにしては目に一切感情が宿って無いよ?ねえ…本当に大丈夫なのユミル?まだ僕の言葉わかる?」

ユミル「あぁ……わかる、痛い程…よく、わかる…よ」ツーッ

アルミン「僕には君がわからなくなって来たよ」

ユミル「私にもわかんねえよ…」ツーッ

アルミン「もういい、君はよくやった…ちゃんと向き合ったよ……先へ進もう」

ユミル「不思議だ…清々しい気分だよ、これ以上失うものが無いってのはな……これか、これが自由なのか…」

アルミン「しっかりしてくれ。クリスタの更正は君にかかってるんだからね」

ユミル「あぁ…」

アルミン「…で、次は」


『突撃☆駆逐系男子―R18―』


ユミル「……」

アルミン「……」

ユミル「これって、どうすればいいんだ…?」

アルミン「…さあ」


ユミル「あー…つまり、あいつはエレンのことが好きだってことか?」

アルミン「そんな純粋なものだったらいいんだけど…これさあ……」

ユミル「地獄絵図だな」

アルミン「エレンが見たら誰か殺しかねないね、そういう意味ではここにあって良かったけど」

ユミル「なあ、これ…総受け本って書かれてるよな……ってことは、もしかして」

アルミン「……ユミル、そんなこと知りたい?」

ユミル「…だな」

アルミン「アニがエレンを好きだとしても、僕が応援するのはミカサだし。好きじゃなくて描いてるんだとしたら…尚更知りたくないよ」

ユミル「お前…なんか急に冷たくないか?」

アルミン「ねえ、もしもこれがクリスタだったらアニのこと許せる?」

ユミル「無理だな、死んでも許さない」

アルミン「…それほどじゃないけど流石に引くよ」

ユミル「あぁ…お前ら、そういえば幼馴染みだったか…」


アルミン「でも、これさ……謎も何もほぼ確実だよね。4人が同期の気持ち悪い本とか玩具とかを生産して、売りさばいてるんだ…」

ユミル「あぁ、謎は解けた。4人が……」

ユミル「……」

アルミン「ユミル?」

ユミル「…なあ、アルミン。私達は何か大切なことを忘れてないか?」

アルミン「え…?」

ユミル「4人だよ、4人…でも、ここにあるのは……狂った様な数の美化されたエレンとホモホモしいエレン本、あと私だけだ…」

アルミン「!」

ユミル「…無い」

ユミル「あいつのが…無いだろ」

アルミン「…っ!!!」

ユミル「考えたくねえよ…こんな恐ろしいこと……ここにいるだけでも足が震えて立ってられなくなる。だけど、なあ…アルミン、お前の玩具は誰が作ったんだ?…エレンの次にお前のことが好きなミカサか?実は今のブームがエレンってだけの腐りきったアニか?…可能性はある」

ユミル「だけど普通に考えたら違うだろ」

アルミン「……」

ユミル「あいつだよ…」


ユミル「ミーナだ」


アルミン「…っ」

アルミン「そんな…だって、こんなにたくさんあるのに!」

ユミル「趣味が偏り過ぎてる。これを作ったのは間違いなくあの3人だ」

アルミン「じゃあ…いったい、いったいどこに他の物が…」

ユミル「それだ」


ユミル「どこかにあるんだよ、この訓練所のどこかに……隠された秘密の部屋が」


アルミン「……」

ユミル「……」

アルミン「…全て可能性だ」

ユミル「あぁ」

アルミン「可能性だ…可能性だけど……その可能性は消せない程大きい」

ユミル「…なぁ」

ユミル「悪いことは言わねえ。お前が何を調べてるのかは聞かないし、興味も無い。私達が掴んだのはちっぽけな情報だ……でもな」

ユミル「やめとけ。知らない方がいいこともある、この訓練所の秘密は相当ヤバい」

アルミン「……」

アルミン「……」

ユミル「……」

アルミン「…ユミル、今日はありがとう。助かったよ…もう、これ以上君を巻き込んだりしない」

ユミル「……おい」

アルミン「僕は知りたいんだ」

ユミル「こんなロクでもねえ事実を知っちまってもか?」

アルミン「うん。だってこれが真実だ、知らないまま……知ってしまったまま、いつも通り暮らしていくなんて出来ない」

ユミル「…そうかよ、お前は早死にするな」

アルミン「ユミルは…クリスタのこと、どうするの?」

ユミル「さりげなく正常な道に連れ戻していくさ」

アルミン「うん。その方がいい」

ユミル「……お前」

ワイワイワイ

ユミル「!」

アルミン「…そろそろ夕食だ。皆が部屋に戻り始めたみたいだね」

ユミル「あぁ…」

アルミン「僕は問題にならないうちに戻るよ。じゃあね、ユミル」

ユミル「……どうなっても知らねえぞ」

アルミン「…うん」クルッ

タッタッタッ


ユミル「……」


――――

――――――

――――

男子寮

ガチャッ

エレン「お、アルミン。飯行くぞ」

アルミン「いいよ。ちょっと待って」スタスタ

エレン「あー…腹減った」

アルミン「また自主練してたの?」

エレン「あぁ…といっても走り込みだけだがな」

アルミン「相変わらずだね…ミカサも?」

エレン「…着いて来た。本当に…自主練くらい一人でさせろよな」

アルミン「……ねえエレン、ミカサは大切にするべきだよ」

エレン「は?」

アルミン「絶対にミカサ。君の為を思って言ってるんだ…じゃないと本当にヤバいよ。僕はあんな地獄見たくないし…いや、とにかく君がどう思ってるにしろミカサは絶対君を傷付けないから。えっと……家族でしょ?だったらお互いに支えるのは当然だ。そうだよね?」

エレン「お、おう…なんかよく解らねえが、そうだな…」

ワイワイワイ


「…なあ」

アルミン「ん?」クルッ

ライナー「ちょっといいか」

ベルトルト「……」

アルミン「!」

エレン「ライナーにベルトルトか、どうしたんだ?」

ライナー「いや…少し聞きたい事があってな」

ベルトルト「……」

エレン「なんだよ」

ライナー「ふむ、じゃあ直球に聞くが…」


ライナー「昨日の晩飯前、お前ら…何してた?」


アルミン「…っ」

エレン「……は?」

ライナー「答えられる範囲で構わないんだが…」

エレン「…ちょっと待て、先に理由を説明しろよ。何で俺らが一々そんなこと言わないといけないんだ?」

アルミン「……そうだね。突然すぎる」

ライナー「……」

ベルトルト「……」

寝る、続きはまた

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月03日 (土) 07:39:35   ID: Vphq8LJ3

j

2 :  SS好きの774さん   2017年08月22日 (火) 11:45:31   ID: -pjI56cm

続きくれ……

続きが欲しい……

こう思う僕は、
腐女子になりかけているのだろうか…

もう作者様は忘れてるんだろうけど

面白いです

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