エレン「クリスタ義姉さんは俺が守る」(917)

※10巻までのネタバレ注意
※キャラ崩壊注意
※一部立場が変更されてます

過去に書いたSS
エレン「終わりがないのが終わり」
クリスタ「監視官クリスタ=レンズです」(執筆中)

843年 レイス家

ヒストリア「おはようございます。お父様」

「おはよう。今日はお前に重大な知らせがある」

ヒストリア「知らせですか?」

「今日からお世話になっていた医者の息子がこちらに来て一緒に暮らすことになる。」

ヒストリア「イェーガー医師の息子ですか?どうして?」

「一週間前に急に亡くなってな。仕方なくお世話になっていた私の家にくることになった」

「また血の繋がっていない家族が増えるが仲良く出来るようにするんだな」

ヒストリア「…分かりました」

血の繋がっていない。妾の子である私には痛い言葉だった。

それでもこれからくる今日来る新しい義弟を楽しみにするのだった。

誤爆した

「また血の繋がっていない家族が増えるが仲良く出来るようにするんだな」

ヒストリア「…分かりました」

血の繋がっていない。妾の子である私には痛い言葉だった。

それでも今日来る新しい義弟を楽しみにするのだった。

聞かれてもないのに過去作とかいらないよ
しかも片方は執筆中という名の放置じゃん

>>15
これからは気をつけます。あと放置はしてません。


ーーー

エレン『父さん!死んじゃ嫌だ!』

グリシャ『エレン。私はもう駄目のようだ。医者のくせにカルラも助けられなかった』ゴホ ゴホ

エレン『父さんは悪くないよ!自分が感染しようと母さんを助けようとした!』

グリシャ『お前だけを残して死ぬ私を許してくれ…。そして私が死んだらこの手紙の人の所にいけ…」

エレン『これは…?』

グリシャ『私が医者として担当していたところだ。そこに行けば…ゴホッゴホッ!』

エレン『父さん!嫌だ!嫌だ!』

グリシャ『エレン。例えお前が天涯孤独なろうが私はー』

そう言いグリシャは息をひきとった。

エレン『父さん!?父さん!?うああああああああ!!!』

ーーー

馬車の中

エレン(…レイス家か)

エレン(父さん貴族の人と知り合いだったんだな)

エレン(貴族は憧れたりしたことがあるが…これから血の繋がってない赤の他人に養子として住むのか)

エレン(手紙を読んだところ娘が一人いるみたいだな。…仲良くするとしたらそいつ次第だな)

エレン(そろそろ着くみたいだな)

トッ

馬車から降りたとき小柄で金髪の髪の色をした少女が居た。

エレン(あいつかな)

エレン「あの、すいません」

ヒストリア「は、はい」

エレン「おま…君がヒストリア=レイスか?」

ヒストリア「(まさか今日来ると言っていた人かな)はい。そういうあなたはエレン=イェーガーですか?」

エレン「そうだ。今日から養子として住むことになった。よろしくな」

ヒストリア「よ、よろしく」

エレン「それじゃあ早速で悪いが案内してもらっていいか?」

ヒストリア「はい!」

「ようこそ。エレン君。遠いところからご苦労だったな」

エレン「お世話になります。お父様」

「そう緊張しないでいい。ではヒストリア、部屋を案内してやってくれ」

ヒストリア「かしこまりました」

ヒストリア(この人がこれから私の義弟になるんだ)

エレン「ヒストリア義姉さん」

ヒストリア「!?イェーガーさん!?」

エレン「エレンでいい。これからお世話になる身だから俺は君の義弟だ」

エレン「だから、その荷物は持たないでいい」

ヒストリア「え?でも…」

エレン「いいから。それぐらい自分で持てる」

ヒストリア「わ…分かった」

こうしてエレンとの生活が始まった。

短いですが、ここまでにします。

エレンとクリスタの過去はダラダラやるより主要なところだけやるほうが良いでしょうか?

申し訳ございませんが教えてください。

平凡シリアスコイツガ一番だ

>>23、24、25
回答ありがとうございます。ある程度エレンとクリスタの関係性を書き切ったら進むことにします。

翌日

エレン「おはようございます。ヒストリア義姉さん」

ヒストリア「おはようエレン。そんなしっかり言わなくていいんだよ」

エレン「し、しかし」

ヒストリア「いいから。もうエレンは私の家族で義弟だから」

エレン「…分かった」

今日も頑張って下さい

>>31
ありがとうございます。

間違えたので30ではなくこちらが先です。

夜 自室

エレン(疲れた)

エレン(夕食は豪勢だったけど気を遣わないといけなかったからあまり味が分からなかった)

エレン(今更ながら母さんの料理が恋しいな…)

エレン(だけどしっかりしないとな)

エレン(母さんと父さんが死んだ今誰かに甘えたら駄目だ)ギリッ

その夜エレンは涙を堪えながら寝た。

ヒストリア「それじゃあ朝食食べに行こ」

エレン「はい!」

ーーー

「おはようエレン君。昨日はぐっすり眠れたか?」

エレン「はい。ぐっすり眠れました」

「それは良かった。朝食後は座学があるから遅れずに来てくれ」

エレン「かしこまりました。お父様」

俺は紅茶を飲み食堂を後にした。


遅くてすいません。貴族の生活について書き方が困っていました。
もしおかしいところがあったら指摘があると嬉しいです。

座学 終了後

エレン(どうしよう)

エレン(難しくて分からなかった)

エレン(仕方ないが…聞くしかない)

エレン「ヒストリア義姉さん」

ヒストリア「どうしたの?エレン」

エレン「今やった座学で分からないところがあったんだ。教えてくれないか?」

ヒストリア「いいよ。これはー」

ーーー

乗馬の練習

馬「ヒヒーン」

エレン「うわ!」ドサ

ヒストリア「エレン!大丈夫?」

エレン「ああ、大丈夫だよ。ヒストリア義姉さん。馬が暴れて」

クリスタ「エレン。馬が暴れるのはー」

ーーー

夜 自室

エレン(疲れた)

エレン(今日はなに一つ自分で出来なくてヒストリア義姉さんに教わってばかりだった)

エレン(こんなんじゃだめだ)

エレン(もっと出来るように努力しないと)

数ヶ月後

エレン(あれから数ヶ月が経った)

エレン(座学と乗馬と貴族としての教育は最初は出来なかったが義姉さんとお父様のお陰で聞く必要はないくらいには出来るようななった)

エレン「…父さん。…母さん」

ヒストリア「エレン」コンコン

俺は義姉さんに呼ばれドアを開けた。

エレン「どうしたの?義姉さん?こんな夜遅くに?」

ヒストリア「眠れなくて。一緒に寝ていい?」

エレン「え?」

エレン(どうする?いくら家族で義姉とはいえ同年代の女の子だぞ///)

ヒストリア「お願い」

エレン(そんな上目遣いでお願いされたら…寝るしかないか)

エレン「ああ。分かった」

ヒストリア「ありがとう。エレン」

エレン(ベッドに入って一緒に寝たのは良いが)

エレン(どうしよう距離が近い///)

エレン「義姉さん」

ヒストリア「なに?」

エレン「狭くないの?」

ヒストリア「大丈夫だよ。温かい」ニコ

エレン「そ、そうか。良かった」

ヒストリア「エレンってさ…この数ヶ月で変わったよね」

眠くて体力が限界なのでここまでにします。申し訳ございません。

進撃世界での貴族はわからないけど、西洋の貴族は学校には行かず家庭教師に教育されるね
そも進撃世界の教育制度がどういうものなのかはわからないし、制度自体存在するか怪しいが。

そういえばエレンはイェーガー姓のままなのかな?
今のイメージとしては皇国の守護者の新城直衛みたいなカンジだけど
例えがわかんなかったらスルーしておくれ

>>43
アドバイスありがとうございます。取り敢えず独自解釈で進めます。

>>44
イェーガー姓のままです。例え方は大体合ってます。

それ以外の方も感想ありがとうございます。

朝早いですが、昨日投稿出来なかったのだけ投稿します。

エレン「変わった?」

ヒストリア「うん。最初にここに来たときは暗そうで笑わなかったりしたけど最近は笑うようになった」

ヒストリア「それに全然出来なかった座学と馬術も努力して出来るようになってきたし」

エレン「義姉さん…」

ヒストリア「エレン」

ヒストリアはエレンの方に顔を向けて言う。

ヒストリア「エレンは頑張ってる。両親が死んでも挫けずに。」

ヒストリア「でもね」

ヒストリア「辛かったら泣いて甘えていいんだよ。私は血が繋がってない赤の他人でも義姉でもエレンの家族だから」

その夜俺は今まで堪えていた涙を流して泣いた。

ただ赤ん坊にように泣く俺を泣き疲れて眠るまで抱きしめて頭を撫でてくれていた。

俺は母さんのような暖かさを感じた。

早いですがここまでにします。

こんなことしか言えませんが今日も一日頑張ってください。

847年

「ヒストリア。夕食後話がある」

ヒストリア「分かりました。お父様」

エレン「…」

エレン(ここのところ義父さんと義姉さんの二人で話すことが多い。)

エレン(いつもと違い義姉さんの表情も暗い。笑うときの表情が無理矢理作っているように見える)

エレン(しかも使用人の見る目が冷たい。まるで自分とは違う変わった生き物を見る目だった)

エレン(義姉さんに何があったんだ?)

エレン「義姉さん」

ヒストリア「何?エレン」

エレン「義姉さんここのところ表情が暗いし様子が変だ。義父さんと何を話してるんだ?」

ヒストリア「…ごめん。エレンには言えないこと」

エレン「家族の俺でも言えないことなのか?」

ヒストリア「…!」ダッ

エレン「義姉さん!話はまだ…!」

エレン(今の会話で確信した。俺の知らないところで「なにか」が起きてる)

エレン(ばれないように盗み聞きするしかない)

ーーー

エレン(この部屋だな)

エレン(使用人に見つからないように抜け出すのは大変だったな)

「ヒストリア。今日でこの話は最後だ」

「血族争いでお前は血は直系だが不貞の子に不相応だのでお前が殺されることで解決する話になった」

エレン(……は?)

俺は頭の思考が停止した。何言ってんだ?血の繋がっている自分の娘に。

話は俺の思考停止を待たずに続いた。

「しかし名を偽って慎ましく生きれば見逃す形になった。そのためにお前を訓練兵に追い込むことになった」

エレン(…)

ヒストリア「…分かりました。ですがエレンはどうなるのですか?」

「エレンは血の繋がっていない私の養子だがあの子に跡取りをしてもらうことになった…お前が心配することはない」

ヒストリア「…良かった」

ドン!

「!?エレン!?」

ヒストリア「どうして…!?」

エレン「話は全て聞かせてもらいました。…どういうことですか?義姉さんを追い出すというのは?」

ヒストリア「な、なんでもないよ!エレ」

エレン「義姉さんは黙ってて!」

「聞いてたなら分かるな。ヒストリアは跡取りで問題になったから名を偽って追い出すことで解決したんだ」

エレン「…お父様には感謝してます。身寄りがなくなった俺を引き取ってお世話になりました」

エレン「ですがそれとこれとは別です!」

エレン「何故自分の娘を殺すとか追い出すとか平然と言えるのですか!?」

「…エレン。大人の話にはお前には難しくて分からないことがあるんだ」

エレン「…!?もういいです!お父様にはご恩がありますがヒストリア義姉さんを追い出すのなら…俺もこの家を出ます!」

「エレン!?」

ヒストリア「駄目だよ!エレン!」

エレン「血の繋がっている自分の娘に平然と殺すとか追い出すとか言っている人なんかと生活なんかしたくありません!!」

エレン「俺は跡なんか継ぎません!ヒストリア義姉さんとここを出て訓練兵を志願します!!」

「…そうか。勝手にするんだな」

エレン「ッ…行くよ!義姉さん!」ガッ

ヒストリア「エレン!?離して!」

ガタンッ!

疲れたので休憩します。

どうしてホモがたくさん居るんですかね(困惑)

エレンの部屋

ヒストリア「エレン!もういいって!」

ブン

ヒストリア「キャッ!」

俺は義姉さんをベッドに投げ飛ばした。

エレン「義姉さん。なんで俺に何も言わず黙ってたの?」

ヒストリア「…エレンに心配かけたくなかったから」

エレン「…」

ヒストリア「私ね、妾の子なんだ。だから、血族争いで血は直系だけど不貞の子で不相応だったんだ」

ヒストリア「私はエレンが思っているより汚い人なの」

エレン「…それで俺には何も言わずに自分が出て行くことで解決しようとしたのか?」

ヒストリア「エレン?」

パッシイァ

俺は義姉さんにビンタをした。

ヒストリア「…何するの!?」

エレン「…そうやって一人で抱えこむのやめろよ!」

エレン「覚えてるか!?4年前のあの日の夜を!?」

エレン「俺は性格が悪かったから一人も友達も居ず両親も病気で他界した」

エレン「孤独だった」

エレン「それでもここに養子としてここに来た」

エレン「不安だったよ。性格は悪いし何にもしらない赤の他人の家に住むことになったから」

エレン「だけど義姉さんはそんなことも関わらず俺に接してくれた。座学で分からないところを教えてくれたし馬術も教えてくれた」

エレン「そして俺を家族として義弟として甘やかさせてくれるのを許した」

エレン「それなのに義姉さんが悩みを抱えてどうするんだよ!?」

ヒストリア「エレン…」

エレン「義姉さん…」

俺は義姉さんを抱きしめた。

エレン「妾なんて関係ない。義姉さんは俺の義姉さんだ」

エレン「これから先どんな苦難があっても俺は義姉さんの隣にいるそして」

エレン「この身が尽きようと義姉さんは俺が守る」

エレン「約束だ」

ヒストリア「う…ひっく…ひっく…」

エレン「だから義姉さんも約束してくれ。どんなことがあっても俺に相談してくれ。例え血が繋がってなくてもヒストリア義姉さんの…義弟だから」

ヒストリア「う…ん…。約束…する…」

エレン「今は泣いてくれ。泣き顔なんて義姉さんには似合わない。俺は義姉さんの笑った顔が好きなんだ」

ヒストリア「エレ…ン…。うっ…あっ…うわあああああああん」ボロボロ

その夜ヒストリア義姉さんは泣いた。

俺はあの夜ヒストリア義姉さんがしてくれたのと同じようなことをして泣き疲れるまで抱きしめた。

朝日が昇った時は俺はヒストリア義姉さんを抱きしめたまま寝ていた。

これで過去編は終わります。なんかキャラの原型を保ちながら書けてるのか心配になってきた。

朝 玄関

エレン「今までお世話になりました」

「…昨日は済まなかったな。エレン君」

エレン「良いですよ。気にしてません」

「我儘を言うかもしれないが許してくれ。ヒストリアは妾の子だ。それでも私の娘だ」

エレン(どの口でそんなこと言えるんだ)

「ヒストリアに昨日のことを謝っていたことを伝えてくれ。…そしてあの娘を守ってくれ」

エレン「…分かりました。行ってきます」

俺はヒストリア義姉さん…否クリスタ義姉さんが待っている馬車に乗りトロスト区に出発した。

今日はここまでにします。出来たら明日投稿します。

今更ですが、最初の方で「血の繋がっていない」になっていました。申し訳ございません。

>>99
申し訳ございません。妾ではないからですが、おかしいのでそれはご都合主義でお願いします。

妾の子←世間体悪い 養子←人格者ぶれる
かつ家を継ぐのは男……みたいなことあったりするから
そもそも正妻さんが子供産めなくて妾を取る→妾も女の子しか産まない→養子とるみたいな流れだったのかも

>>101
フォローありがとうございます。

もしかしたら話の練り終え次第深夜に少しだけ投稿するかもしれません。

早いですが投稿します。

訓練兵団入団式

ザッ ザッ

キース「オイ。貴様」

アルミン「ハッ!」

キース「貴様は何者だ!?」

アルミン「シガンシナ区域出身!アルミン・アルレルトです!!」

キース「そうか!バカみてぇな名前だな!!親がつけたのか!?」

アルミン「祖父がつけてくれました!」

キース「アルレルト!貴様は名にしにここに来た!?」

アルミン「人類の勝利の役に立つためです!!」

キース「それは素晴らしいな!!貴様は巨人のエサにでもなってもらおう」

キース「貴様は何者だ!?」

ジャン「シガンシナ区出身!ジャン・キルシュタインです!」

キース「何のためにここに来た!?」

ジャン「……憲兵団に入って内地で暮らすためです」

アルミン「…」

ミカサ「…」

キース「そうか!貴様は内地に行きたいのか?」

ジャン「はい!」

キース「ふん!」ゴッ

ジャン「!!」

キース「オイ!誰が座って良いと言った!!」

キース「こんな所でへこたれる者が憲兵団になどなれるものか!!」

キース「貴様は何だ!」

マルコ「ウォール・ローゼ南区ジナエ町出身!マルコ・ボッドです!」

キース「何しにここに来た!」

マルコ「憲兵団に入り!王にこの身を捧げるためです!!」

キース「…そうか…それは結構なことだ。目指すといい…だが王はきっとお前の体なんぞ欲しくない」

キース「次!!貴様だ!!貴様は何者だ」

コニー「ウォール・ローゼ南区ラガコ村出身!コニー・スプリンガーです!」バッ

キース「逆だ…コニー・スプリンガー」ミシミシ

コニー「……!!」

キース「最初に教わったハズだ。この敬礼の意味は「公に心臓を捧げる」決意を示すものだと…」

キース「貴様の心臓は右にあるのかコニー?」

コニー「……」

キース「…!!」

サシャ「…」モグモグ

キース「オ…イ…貴様は何をやってる?」

サシャ「?」モグモグ ムシャリ

キース「貴様だ!貴様に言ってる!!貴様…何者なんだ!?」

サシャ「!?」モグモグ ゴックン

サシャ「ウォール・ローゼ南区ダウパー村出身!!サシャ・ブラウスです!」

キース「サシャ・ブラウス…貴様が右手に持っている物は何だ?」

サシャ「「蒸かした芋」です!調理場に丁度頃合いの物があったので!つい!」

キース「貴様…盗んだのか…。なぜだ…。なぜ今…芋を食べ出した?」

サシャ「…冷めてしまっては元も子もないので…今食べるべきだと判断しました」

キース「イヤ…分からないな。なぜ貴様は芋を食べた?」

サシャ「…?それは…「何故人は芋を食べるのか?」という話でしょうか?」

サシャ「…?」

サシャ「あ!」

サシャ「半分…どうぞ…」

キース「は…半…分…?

サシャ「…」フーッ

エレン(個性的なやつばかりだな)

ーーー

コニー「オイ…あの芋女まだ走らされてるぞ」

ジャン「は?すごいな5時間ぶっ通しか。」

ジャン「しかし死ぬ寸前まで走れと言われた時より今日はメシ抜きと言われた瞬間の方が悲壮な顔をしたよな」

コニー「ダウパー村ってのは確か人里外れた山奥にたる少人数の狩猟の村だ」

マルコ「まだそんな村があったなんてな…」

マルコ「そういえばジャンは出身シガンシナなんだよね?」

ジャン「あ…まあな。」

コニー「ってことはよ「その日」もいたよなシガンシナに!」

マルコ「お、おい!」

コニー「見たことあるのか?超大型巨人!」

ジャン「あぁ……」

食堂

エレン(義姉さんは大丈夫だろうか)

エレン(一人で走らされた芋女の所にパンと水を持って行って)

エレン(食べ終えたら俺も行くか)

ワイワイ ガヤガヤ

エレン(何だ?やけに騒がしいな)

「超大型巨人はどのくらい大きいんだ!?」

ジャン「壁から首を出すぐらいだ…」

「何!?俺は壁を跨いだときいたぞ!」

「私も!!」

エレン「…」

「どんな顔だったの?」

ジャン「皮膚が殆ど無くて口がでかかったな」

「ウォール・マリアを破った「鎧の巨人」は!?」

ジャン「それも見た。そう呼ばれているが俺の目には普通の巨人に見えたな」

エレン「…」

「じゃあ、普通の巨人は?」

その時ジャンの脳裏には母親を巨人に喰われたのが浮かんだ。

ジャン「ウッ…」

マルコ「…みんなもう質問はよそう。思い出したくないこともあるだろう」

コニー「すまん!色々と思いださせちまって…!」

ジャン「…ああ、人類は巨人には勝てない。俺はミカサとババアを助けようとしたが助けられずに喰われた」

ジャン「だから、俺は巨人の脅威を思い知ったから憲兵団に入る」

エレン「とんだ臆病者だな。お前は」

ジャン「あ?何だお前は?」

ジャンに視線を向けていた周りはエレンの方に視線を向ける。

エレン「俺はシガンシナ出身のエレン・イェーガーだ。…といっても色々あって「その日」にはいなかったがな」

ジャン「お前もシガンシナ出身か。それより「その日」にはいなかっただ?そんな巨人を見たことない奴が俺を馬鹿にするんじゃねえ!」

エレン「いや。俺が言ってるのはそういうことじゃない。」

エレン「確かに俺は巨人を見たことない。だがな、仮に俺がお前の立場だったら母親の仇を討つために巨人を駆逐するね!」

カン カン カン

エレン「…まぁ悪かったな。俺も人の事情を知らずにお前に言ってしまったな」

ジャン「…分ればいい。俺も喧嘩腰だった」

エレン「これで手打ちにしてくれ」

ジャン「あぁ」

ポンッ

エレン(早く義姉さんのところに向かわないとな)

ドン

エレン「おっと、すいませ…」

ミカサ「…」ギロリ

エレン「…何だったんだ?今のは?」

黒髪の少女はジャンのところに向かった。ジャンの知り合いか友人というところか。

エレン(それでもあの睨み方は普通じゃなかった)

エレン「義姉さん!」

俺が向かった時は倒れて寝ている芋女と義姉さんと長身の女が居た。

エレン「…誰だ?お前は?」

ユミル(こいつがクリスタの義弟か)

ユミル「私はユミルだ。よろしく」

エレン「こちらもよろしく。俺はクリスタ義姉さんの義弟のエレン・イェーガーだ」

エレン「義姉さん。これはどういう状況だ?」

カクカクシカジカ

エレン「なるほどな。とりあえず芋女は俺が担ぐよ」

クリスタ「で、でも」

エレン「大丈夫だ。女子寮に入ったらユミルと担いでくれ」

エレン「それまで義姉さんは楽にしててくれ」

クリスタ「…わかった。ありがとうエレン。」

ーーー

男子寮 寝室

エレン(疲れた)

エレン(たった一日だけでいろんな人と会ったな)

エレン(こんな時は直ぐに寝るのが一番だな)

アルミン「あ、あの」

エレン「ん?」

アルミン「君シガンシナ出身のエレン・イェーガーだよね?」

エレン「ああ、そうだが」

アルミン「僕はアルミン・アルレルト。よろしく」

エレン(教官に馬鹿みてぇな名前と言われてた奴か。正直義姉さんに近い容姿だな)

エレン「こちらもよろしく。何で俺の名前を知ってるんだ?」

アルミン「食堂でジャンに突っかかってたから」

エレン「…ジャンの友達か。悪いこと言ったな」

アルミン「別に良いよ。…ジャンはあの出来事以来変わってしまった」

エレン「シガンシナ陥落か。俺はその日いなかったから分からないが人類が巨人の恐ろしさを思い知ったのは分かる」

アルミン「エレンはどうして「その日」に居なかったんだ?」

エレン「…色々あってな。両親が病気で他界してからクリスタ義姉さんの家庭に養子として生活してたんだ」

アルミン「クリスタ義姉さんて…エレンてクリスタ・レンズの義弟なの!?」

エレン「そうだが。なんでそんな驚く必要があるんだ?」

アルミン「驚くも何も彼女は男子の中で話題が持ちきりだったんだよ!」

エレン「はぁ?なんで?」

アルミン「まだ分からないの?彼女の容姿に惚れている人がたくさんいるということだよ」

エレン「(そういうことか)アルミン、それはお前もか?」

アルミン「え?それは(エレンの表情が怖い)」

エレン「まあ、いいや。それは俺がいる限り絶対許さない。俺の大切な人だし」

エレン「ところで話が変わるが、ジャンが何でシガンシナ陥落から変わってしまったんだ?」

アルミン「…エレンは外の世界について知ってるかい?」

エレン「知らないな。外の世界には何があるんだ?それとジャンに何の関係がある?」

アルミン「エレン。この世界の大半は「海」っていう水で覆われているんだよ」

アルミン「しかも「海」は全部塩水なんだって」

エレン「……!!塩だと!?嘘つけ!!塩なんて宝の山だから商人がすぐ取り尽くすだろ!!」

アルミン「いいや!取り尽くすないほど「海」は広いんだ!」

エレン「…そんなわけ…(いや、こいつ本気だ)」

アルミン「塩が山ほどあるだけじゃない!!炎の水!氷の大地!砂の雪原!きっと外の世界は壁の中の何倍も広いんだ!」

エレン「外の世界…すごいな。初めて興奮した」

エレン「ジャンはそのことについてどう思ったんだ?」

アルミン「うん。小さい頃話したことがあるんだけど最初は興味を示さなかったんだ。」

アルミン「だけど、話していくうちに興味を示してくれて外の世界を探検したりしようと約束したりしたんだ」

エレン「つまりシガンシナ陥落のお陰で現実的な考え方をするようになったということか」

アルミン「うん。その日以来ジャンは変わってしまったんだ」

エレン「まあ、仕方ないじゃないか?誰だって母親を目の前で喰われたりしたら巨人の脅威を思い知って遠ざかるために内地に行ける憲兵団を目指すだろうな」

エレン「俺みたいな考え方をする奴が以上なだけだ」

アルミン「でも僕はその考え方を尊敬するよ。ジャンなら絶対に出来ない考え方だしね」

エレン「ありがとな。とりあえず明日から訓練始まるからもう寝ないか?」

アルミン「そうだね。僕もつい興奮して話してしまった」

エレン「あのさ、アルミン」

アルミン「何?エレン?」

エレン「俺さ、アルミンの友達だよな」

アルミン「うん。僕はエレンの友達だよ」

エレン「ありがとな。おやすみ」

アルミン「おやすみ。エレン」

その夜久しぶりにぐっすり眠れた気がした。

ここまでにします。お休みなさい。

>>156
以上×
異常○

只今、友達の誕生日を祝い終えて帰ってきました。

投稿する準備が終わり次第開始します。

翌日

立体機動適性訓練

キース「まずは貴様らの適性を見る!両側の腰にロープを繋いでぶら下がるだけだ!!」

キース「全身のベルトで体のバランスを取れ!これが出来ない奴は囮にも使えん!開拓地に移ってもらう」

教官A「これはまだ初歩の初歩だがこの段階から立体機動の素質は見てとれる」

ミカサ「…」

教官A「見ろ…あの子だ。全くブレが無い…。何をどうすればいいのかすべてわかるのだろう…素質とはそういうものだ」

教官A「んん…今期は出来る者が多いようだ」

教官B「あの…彼は…」

教官A「…素質というものだろう。人並み以上に出来ることがあれば…」

エレン「…!?」

教官A「人並み以上に出来ないこともある」

キース「何をやってるエレン・イェーガー!!上体を起こせ!!」

ユミル「…」

ジャン「wwwww」

クリスタ(エレン…)

エレン(え…?何だこれ…こんなの…どうやって…)ドクン

エレン(ウソ…だろ?これじゃああの時と…)

ーーー

ーーー

クリスタ「基本通りにやれば出来るはず上手くやろうとか考えなくていいよエレン。私でも出来たから」

クリスタ「上半身の筋肉は固く下半身は柔らかく」

クリスタ「前後のバランスにだけ気を付けて腰巻きと足裏のベルトにゆっくり体重を乗せれば出来るよ」

エレン「すまない…教えてくれて」

アルミン「落ち着いてやれば出来るよ。運動苦手な僕だって出来たんだから」

エレン「…今度こそ出来るよ気がする。上げてくれアルミン!」

アルミン「いくよ」キリキリ

エレン「!?」

アルミン「あ!?」

クリスタ「え!?」

エレン「」ゴッ

ーーー

夜 食堂*

ザワザワ

エレン「…」

モブA「オイ…あいつ確か昨日の晩に…ジャンに突っかかって自分だったら巨人を皆殺しにするようなことを言ってた奴だよな」

モブB「それがあの初歩の姿勢制御訓練で既に死にかけたんだと」

モブA「本当かよ…あんなことも出来ねぇ奴がいるのか…」

モブA「そんなんでこれから先訓練に耐えられるのか?」

モブB「さぁな…しかしこのまま
じゃいずれここを追い出される。役立たずに食わせるメシなんかねぇからよ」

モブA「つかなんであいつ天使と一緒にメシを食べてるんだ?羨ましい!」

モブB「知るか!どうやら義弟みたいらしいぞ」

モブ「マジかよ…!」

エレン「…」

クリスタ「エレン!」

エレン「すまない義姉さん…考え事をしてた」

感想ありがとうございます。つまんなかろうが面白かろうが最後まで投稿します。


クリスタ「考えても仕方ないよ。とにかく明日出来るはずに頑張ろう」

エレン(「何が義姉さんを守る」だ。情けねぇ。これじゃあ義姉さんとの約束を守れねえじゃねぇか)

ユミル「あんたみたいなやつじゃ兵士に向いてないな」

エレン「なに…!?」

ユミル「そうだろ。向いてないやつがようやく出来る程度では無駄に死ぬだけだ」

ユミル「あんた巨人を実際に見たことはないんだろ?そんなやつが仮にギリギリ卒業して兵士になってもろくに対抗出来ず喰われてお終いだ」

クリスタ「ユミル!言い過ぎだよ!」

エレン「…いいよ、義姉さん。外に出て風に当たってくる」ガタッ

クリスタ「待って!エレン!」

ーーー

エレン(くそ!分かってんだよ!)

食堂でユミルに言われたことを思い出す。

エレン(だが、どうする?このままアレが出来なきゃ話にならねぇ)

『あの娘を守ってくれ』

エレン「…」ギリッ

エレン「…とにかく誰かに教えてもらって出来るようにするしかない」

ーーー

男子寮

コニー「コツだって?悪いけど俺…天才だから「感じろ」としか言えん」

ジャン「俺は逆に教えてほしいね。あんな無様な姿晒しておいて正気を保っていられる秘訣とかをよぉ…」

エレン「ッ…そうかよ。悪かったな」

マルコ「まぁまぁ。コニーとジャンの他にも上手いって言われてたのはあっちにいる二人だよ」

マルコ「名前は確か…」

ーーー

ベルトルト「う~ん…姿勢制御のコツか…」

エレン「頼む!二人もすごく上手いって聞いた」

エレン「ベルトルト、ライナー」

ライナー「すまんが…ぶら下がるのにコツがいるとは思えん。期待するような助言は出来そうにないな…」

エレン「そうか…悪かったな。無駄な時間取らせて」

エレン(もう…駄目なのか)

ベルトルト「待って」

エレン「…なんだ」

ベルトルト「君はシガンシナ区出身でも巨人の恐ろしさを知らないよね」

ベルトルト「なのに…どうして兵士を目指すの?」

エレンを適性訓練で失敗させる気は無かったのですが、完全無欠にするのは嫌なのでああやりました。申し訳ございません。


エレン「…俺はシガンシナ区出身でも両親とも病気で他界して天涯孤独になった」

エレン「それでもクリスタ義姉さんの養子として家族に迎えられた」

エレン「孤独で血が繋がってない赤の他人の俺にも関わらず義姉さんは俺に接してくれた」

エレン「嬉しかった。だから義姉さんが訓練兵を志願した時俺は約束した」

エレン「自分の身が尽きようと義姉さんの隣にいて守る、と」

エレン「だから訓練兵を志願した。例え巨人だろうと義姉さんに危害を加えるやつは俺が駆逐して義姉さんを守る」

エレン「それが兵士を目指す理由だ」

ベルトルト「…」

ライナー「…」

エレン「すまなかったな。長々と無駄話をして。邪魔者は去るよ」

ベルトルト「僕は!」

ベルトルト「僕は…君と違って臆病だ」

エレン「え?」

ベルトルト「僕は巨人の恐怖を知らず世間的な体裁を守るここにいる人達と同じだ」

ベルトルト「訓練兵になっても調査兵団にならないようにして憲兵団を目指しつつ駄目だったら駐屯兵を選んで憲兵団への異動を伺ったりする」

ベルトルト「僕はそんな考え方をしている臆病な人達と同じだ」

ベルトルト「僕は体動かすの得意だから…憲兵団の特権階級狙いで兵士を選んだ」

ベルトルト「それが駄目だったら全部放棄するかもしれない。僕には…自分の意思が無い」

ベルトルト「羨ましいよ…自分の命より大事なものがあって…」

エレン「…俺は巨人の恐怖を実際に目の当たりにしたわけじゃないから説得力があることなんて言えない」

エレン「自分の命を大事にすることも立派なことだと思う」

エレン「俺はここにいる人達と違い反対なことを言ってしまった」

エレン「俺は普通の人達にとって異端者と思われても当たり前なやつだよ」

ライナー「…お前は仮に巨人と遭遇してもその考え方は変わらないのか?」

エレン「まぁな。とにかく今は兵士になれるかどうかだ。兵士になれば自分の命に関わる」

エレン「だけどな義姉さんを喰おうとする巨人は俺が殺す」

エレン「それだけのことだ」

ライナー「……」

ライナー「……」

ライナー「俺にもあるぜ。絶対曲がらないものが…」

エレン「…」

ライナー「帰れなくなった故郷に帰る。俺の中にあるのはこれだけだ」

ライナー「絶対に…何としてもだ」

エレン「…そうか」

ライナー「ベルトの調整から見直してみろ。明日は上手くいく…」

ライナー「お前ならやれるはずだ。エレン・イェーガーだったっけ?」

エレン「あぁ、ありがとよ…ライナー・ブラウンだっけ?」

ライナー「そうだ。よろしくな」

エレン「こちらもよろしく。早速寝る前にベルトを確認するよ」

ーーー

エレン「…何だこれ」

エレン「ベルトの金具が破損してるじゃねぇか」

エレン「だから上手くいかなかったのか」

エレン「…義姉さんに心配かけさせちまったな」

エレン「明日謝ろう」

ーーー



エレン「おはよう。アルミン」

アルミン「おはよう。エレン。エレンなら適性訓練合格出来る!だから頑張って」

エレン「ありがとな。アルミン。あと、お願いがあるんだ」

アルミン「お願い?」

エレン「今日一日だけベルトを交換してほしいんだ」

アルミン「どうして?」

エレン「昨夜ライナーのアドバイスでベルトを確認したら金具が破損してたんだ」

アルミン「分かった。それにしてもベルトが破損するなんてあるんだね」

エレン「あぁ、だがベルトを交換したら必ず出来るわけじゃない。あとは俺自身の実力だ!」

食堂

エレン「おはよう、義姉さん。昨日は心配かけさせてごめん」

クリスタ「いいよ。それより今日の適性訓練頑張って!エレンなら絶対合格出来るよ!」

ユミル「果たして上手くいくのやら。まあ、失敗したら開拓地に行く前にあの間抜けヅラを笑わせもらうよ」

エレン「大丈夫だ。絶対合格してみせる!」

立体機動適性訓練

キース「立体機動装置を操ることは兵士の最低条件だ。出来なければ開拓地に戻ってもらう…いいな?」

エレン「はい!」

エレン(やる!俺は絶対やる!!)

エレン(俺には素質がねぇかもしれねぇけど…根性だけは誰にも負けねぇ!)

キース「始めろ」キリキリ

エレン(理屈なんか知らん!根拠もない!でも俺にはこれしかねぇ!)

エレン(これが俺の武器だ!)

キース「…」

「おお!!」

エレン(やった…出来た!!)

キース「…エレン・イェーガー」

エレン(…どうなる)





キース「合格だ」

エレン(や…やった!!)

ユミル「やるじゃねぇか」

クリスタ「エレン!おめでとう!」ニコッ

アルミン(天使だ)

ライナー(結婚しよ)

エレン(これで俺はやれる!巨人とも戦える!!)

エレン(ようやく義姉さんを守るための力をつける一歩を踏めたんだ!)

今日はこれで終わります。感想ありがとうございました。

お休みなさい。

なお、ジャンについては…

>>186
クリスタ「考えても仕方ないよ。とにかく明日出来るはずに頑張ろう」×

クリスタ「考えても仕方ないよ。とにかく明日出来るように頑張ろう」

夜 食堂

クリスタ「エレン!今日はおめでとう!」

エレン「ありがとう。義姉さん」

ユミル「しかし何で急に出来るようになったんだ?昨日までは上体すら上げれず間抜けな顔をしてたじゃねぇか」

エレン「ベルトの金具が壊れてたんだよ。だから、今日一日ベルトを交換してやったんだ」

クリスタ「ベルトの金具が壊れるなんて珍しいこともあるんだね」

ユミル「まあ、あんなの出来て当たり前だ。こんなんで浮かれてたら巨人なんて殺せない」

エレン「そうだな」

男子寮

アルミン「エレン、合格おめでとう!僕は信じてたよ」

エレン「ありがとな。アルミン。お前がベルトを交換してくれたおかげだ」

アルミン「そんなことないよ。エレン自身の実力だよ」

アルミン「そういえばだけど、エレンが合格した後教官にベルトのことについて伝えておいたよ」

アルミン「そうしたら新たに整備項目に加えることを言ってたよ」

エレン「そうか」

アルミン「あと、明日起きたら教官のところに行って新しいベルトを貰ってきて」

エレン「分かった。ありがとな。そこまでしてくれて」

アルミン「友達として当然のことをしたまでだよ。おやすみ、エレン」

エレン「あぁ、おやすみ。アルミン」

エレン(友達か…性格悪くて喧嘩ばかりしていたから昔はいなかったな)

エレン(義姉さん。俺に初めて友達と言える人が出来たよ)



エレン(今日は対人格闘の訓練をする日か)

エレン(その前にキース教官からベルト貰ってこないとな)コンコン

キース「誰だ?」

エレン「訓練兵のエレン・イェーガーです。新しいベルトをもらうために来ました」

キース「入れ」

エレン「失礼します」ガチャ

キース「新しいベルトだ」

エレン「ありがとうこざいます。キース教官」

エレン(また金具が壊れてるとかは…ないみたいだな)

キース「昨日の訓練が出来たからといって浮かれずこれからも修練に励め」

エレン「はい!」

対人格闘訓練

ライナー「行くぞ!」ダダダ

エレン「来い!」ガシッ

エレン「ふん!!」ブン

ライナー「くっ!」ドサ

エレン「大丈夫か?」

ライナー「イテテ…大丈夫だ。ほら次はお前がならず者をやる番だ」

ライナー「まったく…俺の巨体を投げ飛ばすとは…」

エレン「悪い…力の加減が下手でよ」

ライナー「お前取っ組み合いに慣れてやがるな」

エレン「小さい頃は体ばっかりでかいやつとか喧嘩していたからな」

ライナー「へぇ…」

エレン「正直この訓練は巨人に対して意味があるとは思えない」

ライナー「教官に聞こえねぇようにな」

エレン「義姉さんに危害を加えるのは巨人だけじゃねぇ。人間だってあり得るかもしれない」

エレン「だから俺はこの訓練を真剣にやってるが他のやつはどうなんだろうな」

ライナー「さぁな。俺はいくら不利な状況でも逃げてはいけない時がある」

ライナー「守る対象が脅威に晒された時その間に入って盾にならなければならない」

ライナー「相手が何であろうとだ。俺達は大砲でも格闘術でも使いこなして力をつけなきゃならん」

ライナー「俺はそう思う」

エレン「そうか…。悪かったな。訓練にもどろうぜ」

アニ「…」

ライナー「そうだな…ん…?」

エレン「どうした?」

ライナー「あいつ…」

エレン「あぁ、アニ・レオンハートか。うまく教官にバレないようにサボってるみたいだな」

ライナー「…よし。俺たちでアニにも短刀の対処を教えてやるぞ」

エレン「は?」

ライナー「あの不真面目な奴に説教して兵士とはどうあるべきか…教えてやろうじゃないか」

ミカサ「ジャン。真面目にやって」

ジャン「いいじゃねぇか。こんなの流すために時間を使うもんだよ」

ミカサ「…」プツッ

ブン!

ジャン「いてぇ!」

ミカサ「ジャン。私は確かにあなたのことは大切。けどあなたを甘やかしすぎる気はない」

ミカサ「ので、真剣にやってもらう。それに憲兵団を目指すなら対人格闘は大切だと思う」

ジャン「…悪かったよ」

ライナー「教官の頭突きは嫌か?」

ライナー「それ以上身長を縮めたくなかったら真面目にやるんだな」

エレン「おい!その言い草は…」

アニ「…」

エレン(あ…!すげぇ怒ってる…。入団式の時も怖い顔をしてると思ってたが…本当に怒った顔は比じゃねぇな)

ライナー「そら始めるぞエレン!」

アニ「…」スッ

エレン「(!?何だあの構えは)アニ。これは刃物の対処を形式的に覚える訓練だぞ?…やり方は知ってるよな?」

エレン「行くぞ!」

ーーー

ライナー「」

エレン(アニの倍近くあるライナーが宙を舞いやがった)

エレン「すげぇ技術だな。誰から教わったんだ?」

アニ「…お父さんが」

エレン「親父さんがこの技術の体現者なのか?」

エレン(この技術を習得出来れば…)

アニ「どうでもいい」

エレン「え?」

アニ「こんなことやったって意味なんか無いよ」

エレン「どういう意味だ?それはこの訓練のことか?」

アニ「「対人格闘術」なんか点数にならない。私を含め熱心な内地志願者は真面目にやらず流すもんさ」

エレン「…そうか。俺はバカ正直にやってるが目的があってやってる」

エレン「それに意味がないことなんてない」

アニ「…」

エレン「マズイ!教官だ」

アニ「…」ビュッ

エレン「!危ねえ!」ガシ

アニ「とにかく…点数の高い立体機動術じゃなきゃやる意味が無い」

アニ「目指してるのは立派な兵士ではなく内地の特権を得ることだから」

アニ「なぜかこの世界では巨人に対抗する力を高めた者ほど巨人から離れられる。どうしてこんな茶番になると思う?」

エレン「…さぁな。それが人の本質で自分の保身にしかまわることが出来ないやつだと思うがな!」

アニ「!」バシッ

エレン「う!」ドサッ

アニ「…私の父もあんたらと同じで何か現実離れした理想に酔いしれてばかりいた」

アニ「幼い私は心底下らないと思いながらも…この無意味な技の習得を強いる父に逆らえなかった…」

アニ「私はもうこれ以上この下らない世界で兵士ごっこに興じれるほどバカになれない」

エレン「…」

エレン「待ってくれ!」

アニ「…何だい?」

エレン「俺はお前…アニのその技術に興味がある!」

エレン「俺にその技術を教えてくれ!」

アニ「何故?」

エレン「俺には自分の命よりも守りたい人がいる。その人を守れる力をつけれるならどんな技術でも学びたい!」

エレン「頼む!教えてくれ!」

アニ「…そんなにこの技が気に入ったんなら教えてやってもいいけど?」

エレン「!ありがとな!アニ!」

キース「そこまでだ!各自昼食を食って次の立体機動装置の訓練に備えろ!」

エレン「…終わりか」

アニ「次回の訓練で教えてあげる。次の立体機動の訓練に遅れないようにするんだね」

エレン「あぁ。今日はありがとな」

アニ「別にいい」

ジャン「…」

午後 立体機動の訓練

キース「これから立体機動の訓練を開始する!」

キース「毎年訓練中に事故を起こして死亡するやつがいるがそんなやつが巨人と戦うなど不可能だ!!」

キース「そして訓練中に命綱を切ってその対応を見る「闇討ち」も行われる!!」

キース「覚悟して受けろ!!いいな!?」

訓練兵一同「ハッ!!」

キース「各班に別れて開始しろ!!」

1班
ライナー、ベルトルト、アニ

2班
ミカサ、マルコ、ジャン

3班
コニー、サシャ、アルミン

4班
エレン、クリスタ、ユミル

その他

エレン(俺は義姉さんと同じ班か)

エレン「義姉さん大丈夫か?」

クリスタ「うん、大丈夫。緊張しちゃって」

エレン「義姉さんなら上手くいく」

エレン「立体機動装置の対G能力は女性の方が優れてるから」

ユミル「人の心配する暇があるなら自分の心配をしろ。また開拓地に送られたいのか?」

エレン「…そうだったな。すまない」

エレン「始めるぞ!」

ーーー

夜 食堂

エレン「すまない、義姉さん。
俺が点数を稼げなくて」

クリスタ「エレンのせいじゃないよ。エレンは頑張った」

ユミル「気にする必要はない。適性訓練みたいな結果だったら文句を言ってたが今回は違う」

ユミル「あんたは頑張った。次頑張ればいい」

1位が2班、2位が1班、3位が4班、4位が3班という結果だった。

エレン「ありがとう、義姉さん。あと、ユミルも」

エレン「正直ユミルからそういう言葉が出るとは思わなかったがな」

ユミル「おいおい。私もそういう言葉も言えるっての」

エレン「そうか」

緊張感が続く訓練のなかで久しぶりに笑った気がした。

アルミン「あ、あの。一緒に食べさせてもらっていいかな?」

エレン「ん?アルミンか。いいよ。食事は大勢で食べた方が美味いと思うからな」

アルミン「ありがとう、エレン」

俺はジャンとミカサとサシャが居る席を見る。

エレン「にしても、お前ジャン達と一緒に食べなくていいのか?」

アルミン「…いいんだ。僕が苦手意識をもって距離をとってるから」

エレン「…ジャンか?」

闇討ちやるって言っちゃっていいのか?ww

アルミン「うん」

エレン「俺はお前の友達だけどそんな深いことまでは言えないが…」

エレン「出来たらちゃんと仲直りした方が良いと思う。特にこんな集団生活してるなかで溝が出来ていたりしたら訓練に支障をきたす」

エレン「…まあ取り敢えず今は食事しようぜ。こんな会話してたら不味くなる」

アルミン「…うん。ありがとう、エレン。僕にアドバイスをしてくれて」

エレン「気にするな。困った時はお互い様だ」

>>269
最初だからと思いましたが、自分がおかしかったのでなしにしてください。

その日の夕食は義姉さんとユミルとアルミンと一緒に話をしながら食事をした。

その後ジャンに用があった俺はミカサに睨みつかれながらも呼び出した。

ジャン「俺に何のようだ?エレン」

エレン「何のようかというか…お願いがあるんだ」

ジャン「お願い?」

エレン「お前立体機動装置扱うの得意なんだろ?さっき夕食の時に聞いてた」

ジャン「…つまり教えてほしいということか?」

エレン「理解が早くて助かる。俺も代わりに馬術を教える」

エレン「こうみえてクリスタ義姉さんに小さい頃教わっていたから他のやつより出来る自信はある」

エレン「お互い順位を上げる為に協力しないか?」

ジャン「…お前にしてはいいこと言うじゃねえか。いいぞ」

ジャン「その話のった」

エレン「交渉成立だな」

ジャン「まあ、憲兵団目指している俺にとっては将来役に立つ可能性はないが上位に入るためにも必要だからな」

エレン「…そうか。まあ、俺にはどうでもいい」

エレン「あと、俺は介入する気はないがアルミンとも出来るだけ仲直りしろよ」

ジャン「…あいつなんてどうでもいい」

エレン「…は?」

ジャン「あんなやつ頭が良いだけで体力面は駄目なやつだ。開拓地送りにされてもおかしくないやつだ」

ジャン「そんなやつとは友達になった気なんかねぇな」

エレン「…」ブチッ

ドガッ!

ジャン「っ!何しやがる!」

エレン「俺はお前とあいつに何があったかは深く知らねえ。だけどな」

エレン「自分の友達にそんな酷い言葉言うんじゃねえ!!」

ミカサ「ジャン!!」ガシッ ブン!

エレン「ぐっ!」

エレン(何でミカサがいやがる)

ミカサ「ジャン!大丈夫?」

ジャン「…あぁ、平気だ。こんなのどうってことない」

ミカサ「あいつとジャンが居たら何か起こると思ったから勝手につけていた。ごめんなさい」

ジャン「大丈夫だ。気にするなミカサ」

エレン(とにかく熱くなって手を出したのは俺だから…謝らないとな)

俺は屈辱的な気分になったが土下座をした。

エレン「手を出してごめんなさい。これからはこんなことしません」

ミカサ「…あなたがジャンに何かを言うのは勝手。だが次手を出したら私が許さない」

ジャン「ミカサもういい。…俺も悪かったな。さっきの交渉は破棄しないからそのことは気にするな」

俺はアルミンのことについてジャンを許せない気分だったが我慢してこの場を去った。

進撃の巨人14話を見てました。

土下座はやり過ぎた気がしましたが交渉をミカサに邪魔されて都合通りにいくのを妨害されるのを防ぐという理由でやりました。

ミカサ「あいつ…今度ジャンに手を出したら削ぐ!」

ジャン「やめろ。これは俺とエレンの問題だ」

ジャン「お前が介入する必要はない」

ミカサ「…ジャンがそう言うなら」

ジャン(アルミンについてだって俺がいつまでたっても許せないから駄目なんだよ)

ジャン(それでも俺を殴りやがって…!)

ジャン「ミカサ。俺は対人格闘訓練のペアはアニにする」

ミカサ「どうして…!?」

ジャン「あいつを見返すためだ。今日は適当に流してたがあいつを超えるためにやる!」

ジャン「そのためにアニに教わる」

ミカサ「私は…?」

ジャン「アルミンと組んでくれ。俺とアルミンの問題にミカサは関係ない」

ジャン「むしろ仲直りさせようとしてくれた。だから、アルミンとは今まで通りに接してくれ」

ミカサ「…分かった。でも危ないことになったら私を呼んでほしい」

ジャン「…その必要はねぇよ」

キャラの扱いが難しくなってきました。

ミカサとジャンが好きな人には申し訳ございません。もう少し続きます。

男子寮

エレン(…危なかったな)

エレン(もう少しでミカサに邪魔されるところだった)

エレン(だがこれで成績が良いやつから技術を教わって力をつけられる)

エレン(そして義姉さんに教えることが出来る)

エレン(今度は俺が守る力をつけながら義姉さんに教える番だ)

アルミン「…エレン?」

エレン「!どうした、アルミン?」

アルミン「戻ってくるのが遅かったから心配したんだよ」

アルミン「何かあったの?」

エレン「…特に何もねぇよ」

エレン(アルミンに心配かけさせるわけにはいかねえ…絶対にな)

エレン「もう寝ようぜ。明日も早いしな」

アルミン「うん、お休み」

エレン「お休み」

エレン(明日から自主トレもしないとな)

エレン(巨人を殺す武器を扱うんだ。使用者が貧弱な体型でどうするんだ)

こうして夜は更けていった。

エレンはアニからジャンと交代しながらやることになっても学び続けた。

ジャンから立体機動装置の扱いを学びながらジャンに馬術を教えた。

そして学んだ技術をクリスタに教えた。

こうして技術を学んだり教えたりして…二年が経った。

う~ん……別に此処のミカサがジャン好きだったとしてもそれはそれでいいんだが、
最近この話のオリジナル部分が性格の悪いジャンと何故かそんな男に構うばっかりでアルミン眼中に入れてないミカサってのが問題
脇役だから気にしなくてもいいって言う人もいるが、出番的にこの2人も充分メインになってるしなぁ
アドバイザーはしたくないけど、この2人に焦点当てるくらいならもっとクリスタとの絡みを濃く書いたほうが良いんじゃと思う

今日はこれで終わりにします。今日も感想ありがとうございました。

そして最後にキングクリムゾンして申し訳ございません。

>>320
アドバイスありがとうございます。次からそうしてみます。

感想ありがとうございます。



849年

立体機動の訓練後

1位 ミカサ・アッカーマン

2位 ジャン・キルシュタイン

3位エレン・イェーガー

4位 クリスタ・レンズ

5位ライナー・ブラウン

6位 ベルトルト・フーバー

7位 アニ・レオンハート

8位 コニー・スプリンガー

9位 マルコ・ボッド

10位 サシャ・ブラウス

対人格闘訓練

ジャン「おらぁ!」バシッ

アニ「…」

ジャン「くっ!」

アニ「まだまだ駄目。2年前よりはマシになったけど」

アニ「エレンのほうが出来てる」

ジャン「…そうかよ!」

ジャン(あいつに勝つまでは絶対諦めねぇ!)

エレン「ユミル。今日は義姉さんと組んでいいか?」

ユミル「そうか。今日はあいつの日か」

訓練をしているジャンとアニを見ながら言う。

ユミル「分かった。私は別のやつと組むから宜しく頼んだよ」

エレン「あぁ」

エレン「義姉さん。今日も宜しく頼んだ」

クリスタ「うん、こちらも。それにエレンと訓練出来るから嬉しい」

エレン(あれから2年が経って変わった)

エレン(ジャンとアニの協力のお陰で立体機動装置の扱いと対人格闘は良くなった)

エレン(そして義姉さん自身も最初は良くなかった成績も上がるようになった)

エレン(アルミンも食事以外はミカサと接するようになったし良かった)

エレン(…ジャンとはまだ仲直りしてないが時間が解決するだろ)

アルミン「エレン、今日も一緒に食べていい?」

エレン「ああ、いいぞ」

エレン(食事をするときもアルミンと一緒なのは日常的になったが…ミカサに睨みつけられてる気がして仕方ないな)

クリスタ「エレン。今日も一緒に訓練してくれてありがとね」

エレン「当たり前のことをしてるだけだよ。義姉さんが昔してくれたようにね」

ユミル「しかしあんたも変わったな。2年前にあの間抜けな顔をしたやつとは思えん」

エレン「2年も経てば変わるもんだ。それに義姉さんを守るやつが貧弱なやつだと駄目だろ」

ユミル「それもそうだな。まあ、クリスタを守るのは私も同じだけどな」

クリスタ「…もう!私も二人に守られてばっかじゃないよ!」

エレン「分かってるよ。義姉さん自身もただ守られるばかりの人じゃないことは」

エレン「そういえばアルミン明日の座学の試験の勉強付き合ってくれないか?」

アルミン「いいよ。僕もエレンに鍛えさせてもらってるしね」

エレン「助かる。アルミン座学で一番優秀だし教え方も分かりやすいからな」

アルミン「そんな褒めなくていいよ」

エレン「いや。褒めさせてもらう。実際お前のお陰で義姉さんとユミルもお世話になってるからな」

アルミン「…ありがとう」

エレン「ごちそうさま。あと、義姉さん。明日の座学の試験が終わった次の日の休暇二人だけで出かけないか?」

クリスタ「え?嬉しいけどどうして二人だけなの?」

ユミル「そうだな。どうせなら私も一緒に行きたい」

エレン「すまない。「その日」は重大な日なんだ。」

クリスタ「…エレンがそう言うなら」

ユミル「…そうか。次行くときは私とアルミンも誘ってくれよ」

エレン「悪かったな。お休み」

夕食を食べ終えた俺はアルミンと一緒に食道を出た。

>>334
食道×
食堂○

アルミン「ねえ、エレン」

エレン「どうした?」

アルミン「どうして明後日が重大な日なの?」

エレン(アルミンなら言ってもいいか)

エレン「…義姉さんには言うなよ。明後日はな」

エレン「俺と義姉さんが出会った日なんだ」

エレン「だから訓練バカな俺でもその日は羽目を外して祝いたくてな」

エレン「それに義姉さんも厳しい訓練を耐えてる」

エレン「その日だけは楽にしてほしいんだよ」

アルミン「…そっか。エレンもそういう一面あるんだね」

エレン「おいおい。俺は義姉さんを守るために休日にも関わらず特訓ばかりするがそういうことも考えるんだぞ」

エレン「そういえばミカサとはどうなんだ?」

アルミン「え?」

エレン「いや、急に接し始めてたから気になってな」

アルミン「…まあ、昔の時みたいに普通に話せるようになったよ。ジャンとはまだだけど」

エレン「そうか(思っていたより酷くなくて良かった)」

エレン「話変えて悪かったな。明日の試験に合格出来るように頑張ろうぜ!」

アルミン「うん!」

ーーー

アルミン「で…」

アルミン「どうして僕もついてかなければいけないの?」

ユミル「しょうがないだろ。エレンが私のクリスタと二人だけで休日を過ごそうとするから気になって仕方ないんだよ!」

アルミン「いや、流石につけるのはまずいんじゃないかな?」

ユミル「大丈夫だって。妨害したりとかはしないから」

アルミン「まあ…それならいいか」

展開を考えなければいけないので一旦ここまでにします。

出来たら夕方頃投稿します。

これを読んでいる人に質問があるのですが、このままエレンとクリスタの休日を書いても大丈夫でしょうか?

最近、エレン厨や自己投影とかよくない言葉を聞くのでよろしくお願いします。

↑名前が消えてますが>>1です。

回答ありがとうございます。もしかしたそういう要素も入ってしまうかもしれませんが叩かれる覚悟で書きます。

只今、戻りました。

書きだめがないですが、眠くなるまで書いてきます。

AM10:00

エレン「義姉さん!待たせて
ごめん!」

クリスタ「ううん。全然待ってないから気にしないでいいよ」

クリスタ「それよりこの服どうかな?似合ってる?」

エレン「…似合ってるよ!」

クリスタ「ありがとう。エレンもその服似合ってるよ」ニコ

エレン「…そうかな///昨晩どの服にするか迷ってて」

クリスタ「ふふ。エレンもそういう可愛いところあるんだね」

エレン「と、とりあえずまずは服を見に行こう」

クリスタ「うん!」ニコ

ーーー

アルミン「エレンてクリスタの前だと態度が全然違うね(クリスタの服装凄く可愛い。天使だ)」

ユミル「そうだな。義姉だから自然にそうなるんだろ(流石私のクリスタだ)」

アルミン(しかし何か貴族が着てそうな服だな)

ーーー

トロスト区 洋服店

クリスタ「エレン。このワンピース似合ってるかな?」

エレン「すごく似合ってる。可愛いよ義姉さん」

クリスタ「ありがと」ニコ

エレン(ライナー達が義姉さんを天使とか女神とか言う理由が分かった気がする)

エレン(確かにあの白いワンピースを着た義姉さんを見ると天使に見えてしまった)

エレン「ワンピース以外で他に欲しい服はあるか?」

クリスタ「でもエレンに買ってもらうのは悪いよ」

エレン「気にしないでくれ。この日のためにお金は貯めてきたから」

エレン(訓練兵の給金と訓練所に来る前に持ってきたお金があるから大丈夫だ)

クリスタ「…じゃあ他には」

ーーー

店員「ありがとうございました」

エレン(思っていたより結構買ったな)

クリスタ「服買ってくれてありがとね。エレン」

エレン「こちらもだよ、義姉さん。わざわざ俺の服も見てくれてありがとな」

クリスタ「いいよ。それにエレン昔から服の選びかたよくなかったからね」

エレン「ははっ。それもそうだな」

エレン「次は露店に行くか?義姉さん」

クリスタ「…ねえ、エレン」

エレン「どうした?」

クリスタ「あのね折角二人きりだから私のこと名前で呼んでくれない?」

エレン「…駄目だ。ここは外だから義姉さんの名前を呼ぶことは出来ない」

クリスタ「…それならせめて「クリスタ」でお願い」

エレン「…分かった。今は義姉さんのことを「クリスタ」と言うな」

クリスタ「うん。それじゃあ行こ!」

エレン「あぁ」ニッ

エレン「あのさクリスタ義姉さん」

クリスタ「なに?」

エレン「実はさ露店でクリスタ義姉さんの好物を見つけたんだ」

クリスタ「えっ…!?でもあれは高いよ」

エレン「大丈夫だって。今は食べれないけど一緒に生活してた時は食べてたじゃないか」

エレン「今日は思いっきり甘えてくれ」

ーーー

公園

エレン・クリスタ「「いただきます」」パク

エレン(美味い)

甘酸っぱい味が舌に伝わる。

エレン「クリスタ義姉さん。久しぶりに食べる「苺」は美味しいか?」

クリスタ「うん!美味しいよ!」

エレン「そうか。喜んでくれて嬉しいよ」

誤爆した

クリスタ「…エレンがそう言うなら頂こうかな」ニコ

ーーー

公園

エレン・クリスタ「「いただきます」」パク

エレン(美味い)

甘酸っぱい味が舌に伝わる。

エレン「クリスタ義姉さん。久しぶりに食べる「苺」は美味しいか?」

クリスタ「うん!美味しいよ!」

エレン「そうか。喜んでくれて嬉しいよ」

クリスタ「でもよく見つけたね」

エレン「あぁ、たまたま見つけてな」

エレン(本当はサシャから聞いたからなんだけどな)

エレン「でもそんな買えなくてごめん」

クリスタ「そんなことないよ。私のために買ってくれてありがとう」ニコ

エレン「…それは良かった///」

エレン「!?クリスタ義姉さん、悪いがすぐに移動出来るか?」

クリスタ「え?どうして?」

エレン「いいから早く!」

俺は義姉さんの手を握って公園から駆け出した。

ーーー

ユミル「何だ!?急に走りだしやがった!」

アルミン「どうしたんだろ?急に走り出して」

ユミル「そんなこと言ってる場合か!行くぞ!」ガシ

アルミン「えっ?ちょ!?」

ーーー

レストラン

エレン「着いた」ハア ハア

クリスタ「どうしたの?急に走り出して」ハア ハア

エレン「急に走り出してごめん。前から行くレストランの予約時間に遅れそうだったから」

クリスタ「予約って…ここの店凄く高そうなところだよ!?」

エレン「気にしないでくれ。さあ、入ろう」

クリスタ(どうしてここまでしてくれるんだろう)

ーーー

ユミル「見逃すところだった」

アルミン「いきなり手を掴んで走り出さないでよ」ハア ハア

ユミル「あの店に入って行ったか」

アルミン「ねえ、聞いてる?」

ユミル「私たちも行くぞ」ガシッ

アルミン「人の話聞いてよ!」

ーーー

店員「いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」

エレン「予約したエレン・イェーガーです」

店員「イェーガー様ですね。こちらへどうぞ」

エレン「クリスタ義姉さん、行くよ」

クリスタ(さっきからずっと手を握られていて恥ずかしい)

エレン「クリスタ義姉さん」

クリスタ(まるで…カップルみたい)

クリスタ(なに思ってるの私!?エレンと私は姉弟だよ!?)

エレン「クリスタ義姉さん!」

クリスタ「ハッ」

エレン「どうしたの?呼んでも反応しないから心配したよ」

クリスタ「い、いや何でもないよ」

エレン「そうか。行こう」

クリスタ「う、うん」

エレンはクリスタの前だと態度が違うという設定ですが口調が安定しない。

もう少しでバテそうですが頑張ります。

ーーー

ユミル「あの席に座ったか」

アルミン「ねえ、ユミル。ここいかにも高級料理店という感じがするけど大丈夫なの?」

ユミル「心配するな。持ち金は全部持って来てる」

アルミン「そ、そっか(持って来てるお金全部使いそう)」

ーーー

エレン「今日は楽しかった?クリスタ義姉さん」

俺は運ばれて来たワインを義姉さんと乾杯しながら言う。

クリスタ「うん、楽しかったよ。でもどうしてこういう料理店に連れて行ってくれたの?」

エレン「…義姉さん。今日はどんな日か分かる?」

クリスタ「…どんな日?」

クリスタ(今日は何かあったかな?誕生日でもないし…)

ーーー

エレン『明後日は重大な日なんだ』

ーーー

クリスタ(重大な日…私と二人きり…)

クリスタ(まさか…)

クリスタ「私とエレンが初めて出会った日…?」

エレン「…そうだ。大切な日だから祝いたくて準備をしてきた」

エレン「そしてクリスタ義姉さんも日頃から訓練を頑張ってるから今日は羽目を外して過ごしてほしかったんだ」

俺はポケットから小さい箱を取り出す。

エレン「これさ大した物じゃないけど俺からのプレゼント」パカ

クリスタ「指輪…?」

エレン「あぁ、露店で売ってた物だ。これはな」

エレン「ペアリングというんだ」

エレン「本当はもっと高い物を買おうと思ったけど…クリスタ義姉さん?」

クリスタ「エレン…」ポロポロ

エレン「!?…どうして泣いてるんだ?」オロオロ

クリスタ「違うの。これは嬉し泣き。」ポロポロ

エレン「嬉し泣き?」

クリスタ「うん、嬉しいの。私のためにここまで準備してくれて」

クリスタ「それなのに私は何も準備してないし覚えてなかった」

クリスタ「ごめんね…」

エレン「…そんなことない。義姉さんはちゃんと覚えてたじゃないか」

エレン「それに俺は泣かすために準備したんじゃない。クリスタ義姉さんに喜んでほしいからやったんだ」

エレン「手、出してもらっていいか?」

クリスタ「うん」

俺は差し出された義姉さんの手の薬指にはめた。そして自分の薬指にも。

エレン「我儘を言うかもしれないがその指輪は訓練以外ははめていてくれ。俺とクリスタ義姉さんの出会って一緒にいるという…約束の証だから」

クリスタ「…」ガタ

エレン「クリスタ義姉さん?」

クリスタ義姉さんは席を立ったかと思ったら俺に抱きしめてきた。

エレン「クリスタ義姉さん!どうし…んっ」

俺は喋ろうと口を動かそうとした瞬間義姉さんの口で塞がれた。

ワインを飲んでいたからなのか義姉さんからワインの味がした。

エレン(これって…キス?)

クリスタ「えへへ…ごめんね、エレン。汚い私からはこんなことしか出来ないの」

クリスタ「それに約束も裏切るかもしれない」

エレン「…そうか。まだ気にしてるんだな」

エレン「クリスタ義姉さんは裏切るかもしれないがそんなの関係ない」

エレン「俺は裏切らない。俺はクリスタ義姉さんが死にやすい調査兵団に所属しようと共に所属する」

エレン「クリスタ義姉さんが死ぬ時は俺も一緒になって死ぬ」

エレン「それがあの時した約束だと思ってるからだ」

エレン「交わした約束は忘れない。絶対にな」

クリスタ「エレン…」

エレン「そろそろ料理も食べ終えたし帰ろう。門限の時間もあるからな」

クリスタ「…うん」

エレン「あと、キスしてくれてありがとう。嬉しかった」

クリスタ「…あのね、エレン」

エレン「どうした?」

クリスタ「寮まで一緒に手を繋いで帰ってもいい?」

エレン「…もちろんだ」

クリスタ(私はエレンの義姉なのに何やってんだろう)

私はエレンの手を繋いで帰った。着くまで手を繋いだ血が繋がっていない義弟の手は暖かく感じた。

エレン「そろそろ別れないとな」

男子寮に着いた時私とエレンの手は離れようとした。

クリスタ「待って!」

エレン「どうした?クリスタ義姉さん」

クリスタ「…私からも我儘言ってもいい?」

エレン「いいよ。クリスタ義姉さんの頼みなら何でも聞くぞ」

クリスタ「今日一晩だけエレンと一緒に寝ていい?」

エレン「…あぁ、いいよ。俺はクリスタ義姉さんの義弟だから」

クリスタ「ありがとう」ニコ

エレン(周りにバレるが…一日だけなら…)

深夜 男子寮 寝室*

俺は周りが寝静まった時に義姉さんを迎えて自分のベッドに寝かせた。

クリスタ「えへへ、エレンと一緒に寝るの久しぶりだね」

エレン「そうだな。相当久しぶりだ」

クリスタ「暖かいよ、エレン」ギュッ

エレン「俺も暖かいよ、クリスタ義姉さん」ギュッ

クリスタ「お休み、エレン」

エレン「お休み、クリスタ義姉さん」

久しぶりにクリスタ義姉さんの暖かさを感じながら寝た。小さい時クリスタ義姉さんに泣いて慰められたことを思い出しながら。

ライナー(大丈夫だ。俺とクリスタは相思相愛だ。だから…)

ベルトルト(あきらめなよ)

深夜寝静まった中で見た者もいた。

気づいたら朝日が迎えました。ユミルとアルミンsideも書きたいのですが限界なので寝ます。

お休みなさい。

おはようございます。深夜に付き合ってくださってありがとうございました。

今日もまた投稿していきます。

ーーー

アルミン(ここの料理美味しいな。牛肉なんて食べたの久しぶり)

ユミル「…」

アルミン「ユミル…覗きたい気持ちは分かるけど折角高級なレストランで食べてるんだから食べる方にも意識向けよう」

ユミル「…あぁ、そうだな」

アルミン(食べながら見てる)

アルミン(僕も覗いてみるか)

アルミン(それにしてもエレンは姉思いだな。前々から祝う準備してたなんて)

ユミル「…」

アルミン(…指輪だって!?しかもペアリング。やってることが恋人みたいなことじゃないか!)

アルミン(あ、クリスタが泣き出した。失礼かもしれないけど泣いてる姿も可愛い。天使だ)

アルミン(エレンが天使の手を掴んで指にはめ始めた。やってることがまるで彼氏みたいだよ)

アルミン(ん?どうしたんだろう?急に席を立って)

アルミン(え!?ここレストランだよ!?周りは特に見てないけど抱きしめてどうしたの!?)

アルミン(…天使からエレンにキスをした!)

ユミル「…」ピクピク

アルミン(ユミルどうしたんだろう…?それにしてもクリスタが汚い子?約束?)

アルミン(…二人とも何か重い過去を背負ってるんだね)

アルミン(二人とも重い過去を背負っていても前に進もうとしてるのに…僕は何やってるんだろう)

ユミル「…」

アルミン「ユミル!」

ユミル「…あぁ。どうした、アルミン?」

アルミン「それはこちらの台詞だよ。どうしたの?何か考え事?」

ユミル「ちょっとな…」

アルミン(正直クリスタがエレンにキスをした時点で飛び出すかと思った)

アルミン「クリスタ達も店を出たから帰ろうか。門限もあるしね」

ユミル「そうだな」

アルミン(なぜだろう。クリスタがエレンにキスしたときは表情が変わったように見えたけどそれ以外は真剣に聞いてるように見えた)

ーーー

早朝*

エレン「ん…」

俺は誰も起きてないであろう時間に起きた。

クリスタ「…」

エレン「…よし」

俺は寝息をたてている義姉さんを起こさないようにして周りが起きていないかを確認した。

エレン「誰も起きてないな」

俺は確認をとると寝ている義姉さんを起こさないようにしておんぶして寝室を出た。

女子寮 玄関

エレン「おはよう、ユミル」

ユミル「あぁ、おはよう」

エレン「わざわざ悪かったな。関係ないことに巻き込んで」

ユミル「別にいい。クリスタの頼みだから気にしてない」

エレン「そうか。とりあえず義姉さんを頼む」

俺はおんぶをしていた義姉さんをユミルに抱えさせた。

エレン「今日が雪山の訓練じゃなかったらこのまま寝かせたかったな」

ユミル「そういうわけにはいかないだろ。それにあんなむさいやつらがいる部屋に私のクリスタを寝かせるのは危ないだろ」

エレン「まぁ、それもそうだな。悪いけどあとは任せた」

ユミル「あぁ、任せとけ」

俺はそう言い雪山の訓練の準備をするためにこの場を去った。

ユミル「…」チラッ

クリスタ「…」スー スー

ユミル「…私も準備するか」

ーーー

キース「これより雪山訓練を始める!!」

キース「各班に別れてスタート地点に行け!!以上だ!!」

訓練兵一同「はっ!」

1班
ライナー、ベルトルト、アニ

2班
ミカサ、アルミン、ジャン

3班
コニー、サシャ、マルコ

4班
エレン、クリスタ、ユミル、ダズ

一旦ここまでにします。

出来たら夕方頃に投稿します。

早いですが投稿してきます。


エレン(義姉さんと同じ班なのは分かるが…ダズか。班のメンバーでは初めてだな)

エレン(それにしてもアルミンがジャン達と同じ班か。ミカサは大丈夫だがジャンだと心配だな)

エレン「義姉さん、準備は大丈夫か?」

支給されたコート、ライト、食料が入った鞄を見ながら言う。

クリスタ「うん、大丈夫だよ。エレンは?」

エレン「あぁ、大丈夫だ」

アルミン「ジャン、ミカサ。今日はよろしく」

ミカサ「よろしく、アルミン」

ジャン「……」

ミカサ「ジャン!」

ジャン「…あぁ、よろしくな」

アルミン「……っ」

ーーー

訓練開始から7時間後

ジャン「ちっ。ついてねえな」

下山しようとしたところで吹雪が起きた。

ジャン「これじゃあ下山出来るかすら怪しいじゃねぇか」

ジャン「最悪凍え死ぬかもしれねぇ」

ミカサ「起きたことに言ってもしょうがない」

ジャン「…誰のせいでこうなったと思ってんだよ!そこにいる役立たずが遅いからこうなったんだろ!」

アルミン「…ごめん」

ジャン「ごめんで済むか!」

ジャン「折角成績が上がって上位に入って憲兵団になれるのにこんな所で凍え死ねだ?」

ジャン「ふざけんじゃねぇ!」

ミカサ「ジャン!」パシッ

ジャン「っ!」

ミカサ「今ジャンは焦っていて頭に血がのぼってる。ので冷静になるべき」

ミカサ「それにアルミンの悪口はジャンでも許せない。貴方がアルミンと接点ない間エレンがアルミンを鍛えてた」

ミカサ「アルミンは体力がないという欠点を直そうと努力している。それをジャンが責める理由はない」

ジャン「…悪かったよ」

ジャン「おい」

ジャンは萎縮しているアルミンに声をかける。

アルミン「うっ…あっ…」

ジャン「…当たって悪かったな」

ジャン「行くぞ。ライナーとか別の班のやつはもう下山しているはずだ」

ーーー

エレン(まさか吹雪が起こるとはな)

エレン(最悪だ)

エレン(これじゃあ下山出来るか分からない状況だ)

エレン(何よりも最悪なのは…)

エレンは体力が限界で倒れそうなダズを見る。

ダズ「ハア、ハア」

エレン(今にもダズが倒れそうな状況だ。このまま置いていくという考え方もあるが…駄目だ)

エレン(そんなのクズがやることだ)

エレン「義姉さん」

クリスタ「なに?エレン」

エレン「ダズは俺が背負う。だから俺にやらせてくれ」

クリスタ「駄目だよ、エレン。ダズは私が…」

エレン「ダズを背負うのはどう考えても俺が適任だ。義姉さんの身長では遅くなるだけだ」

クリスタ「それでも駄目」

クリスタ「いつも私がエレンのお世話になってる。だから…」

エレン「義姉さん」

エレン「今は私情を優先してる場合じゃない」

クリスタ「それなら交代でやらせて」

エレン「…分かった。だが、とりあえず今は俺にやらせてくれ」

エレン「ダズ、まだ動けるか?」

ダズ「ハア、ハア。もう駄目だ」

エレン「頑張れ。下山出来るまで俺が背負うから」

ダズ「すまない…エレン」

ーーー

更に2時間が経過した。

吹雪は止むことなく強まっていった。

ジャン(くそ。止まないで強くなっていくだけじゃねぇか)

ジャン(しかも気のせいだと思いたいが眠くなってきやがった)

ジャン(…冗談じゃねぇ)

ジャン(ミカサは平気だがアルミンは…あいつもちゃんとついてきてるのか)

ジャン(本当に努力してたんだな)

ジャン「ミカサ」

ミカサ「どうしたの、ジャン?」

ジャン「一回休憩しないか?」

ミカサ「…こんな時に何言ってるの?」

ジャン「いや、このまま行っても体力がなくなって凍え死ぬから一回休んで体力整えてから行かないか?」

ジャン「アルミンのことも考えてな」

アルミン「え…?」

ジャン「勘違いするな。ギリギリついて行けてるやつがこのまま行っても倒れて足でまといになるだけだからだ」

ジャン「お前に対して優しいからじゃない」

アルミン「…駄目だ!僕はエレンと鍛えて体力は上がった!決してジャンの足でまといにはならない!」

ジャン「…そうかよ。勝手に倒れても知らねぇからな」

ーーー

エレン「義姉さん。もう交代だ」

クリスタ「もう少しだけやる」ズズズ

エレン「それさっきも言ってた」

結局倒れたダズはクリスタの雪車により運ばれていた。

ユミル「…クリスタ」

ユミル「もう諦めろ」

下山している時に無言だったユミルが話始めた。

エレン「なに言ってんだ。ユミル」
*
エレン「ダズを置いてけということか?」

ユミル「あんたは今黙ってろ」

ユミル「ダズはもう既に虫の息だ」

ユミル「自分の体調も把握できねぇ奴が評価欲しさに受けちゃいけねぇ訓練を受けちまった」

ユミル「こいつの実力はここまでだったんだよ」

エレン「…」

クリスタ「…」

ユミル「このまま毛虫並みの速度でふもとまで歩いてたらこいつはもちろん助からねぇし私達もヤバイ」

ユミル「朝まで保たねぇ。とすると選択肢は2つだ」

ユミル「ダズを置いて私達は生き残るか4人とも死ぬか…どっちにする?」

クリスタ「……3つ目にする」

クリスタ「ユミルの見立ては間違っていて私はこのままふもとの施設に辿り着きダズも助かる」

クリスタ「もちろんユミルは先に行ってて助かる…これでいいでしょ?」

エレン「…そういうことだ。俺と義姉さんだけでダズを助ける」

エレン「助ける気がないなら先に行っていてくれ。そうすればユミルには迷惑が掛からないはずだ」*
*
エレン「それに俺は義姉さんを置いていけない。義姉さんの意思は俺の意思だ」

そう良いエレンはクリスタと一緒にダズを乗せた雪車を引っ張り始めた。

エレン「義姉さん、手伝う。交代なんてもう無しだ」

クリスタ「ありがとう、エレン」

ユミル「…」

エレン「…いつまでそこに居るんだ」

ユミル「んん?」

クリスタ「早く行かないと危ないでしょ…早く…先に行ってよ」

ユミル「…なぁ?」

ユミル「エレンはダズを助ける気が伝わるがクリスタは助ける気あるのか?」

クリスタ「…」

ユミル「さっきお前危ないって言ったが…このままじゃ自分も死ぬって自覚があるんだよな」

ユミル「お前このまま死ー」

エレン「好い加減にしろ」

エレン「これ以上義姉さんのことを言うならユミルでも許せない」

ユミル「…お前らだろ」

ユミル「家から追い出された妾の子と養子ってのは…」

エレン「…何でそれを知ってやがる!?」

ユミル「そうか…やっぱりお前らだったか」

ユミル「たまたま耳にしただけだ…。内地のとある教会で生活のために金品を借りて回ってた時にな」

ユミル「物騒な話だな。偉いとこの跡取りの位置にお前がいて血は直系だが不貞の子に不相応だからもめた挙げ句」

ユミル「いっそ殺しちまえば全て解決すると話は転んだが…」

ユミル「せめて名を偽って慎ましく生きるなら見逃してやろうと訓練兵に追いやられた少女と」

ユミル「少女を庇って代わりの跡取りの位置を自ら蹴って少女と一緒に訓練兵に追いやられた少年がいるって…」

エレン「…」

クリスタ「…」

頭が疲れて来たので休憩します。

休憩終わったのであと少しだけ投稿します。


ユミル「安心しろ…誰にも話してないしこの情報を売ったりしない」

エレン「…なにが目的だ?義姉さんを探すためだけに訓練兵までわざわざ来たのか?」

ユミル「目的なぁ…さぁ?私とクリスタが似てたからかもな」

クリスタ「え…?私とユミルの…生い立ちが?」

ユミル「まぁ…大体な…」

エレン「それだけの理由で兵士になろうとしてるのか?」

ユミル「さぁ…よく分からん。イヤ違うな」

クリスタ「私と…友達になりたかったの?」

ユミル「は?違うね」

ユミル「それはない」

ユミル「まずなお前と私は対等じゃないんだよ!」

ユミル「偶然にも第2の人生を得ることが私は生まれ変わった!」

ユミル「だがその際に元の名前を偽ったりはしてない!ユミルとして生まれたことを否定したら負けなんだよ!」

ユミル「私はこの名前のままでイカした人生を送ってやる。それが私の人生の復讐なんだよ!!」

ユミル「生まれもった運命なんてねぇんだと立証してやる!!」

ユミル「それに比べてお前は何だ!?」

ユミル「自殺して完全に屈服してまで…お前を邪魔者扱いした奴らを喜ばせたかったのか!?」

ユミル「何でその殺意が自分に向くんだよ!?その気合がありゃ自分の運命だって変えられるんじゃねぇのか!?」

クリスタ「…で…出来ないよ。今だって…ここから4人共助かる方法なんて無いでしょ!?」

ユミル「ある」

エレン・クリスタ「「…え?」」

ユミル「この崖の下に明かりが見えるだろ。そこの下に丁度基地が見える」

ユミル「ここからダズを下に落とす」

クリスタ「え?」

エレン「落とす…だと…?」

ユミル「…運良く無事に落ちた先に運良く人がいて気付けば…まぁ…もしかしたら助かるかもな」

ユミル「こいつにゃもうそれしかねぇよ。奇跡でも望まねぇ限りこのままここで凍ったミノムシになるだけだ…」

エレン「ふざけるなよ…それじゃあ落ちて死ぬだけじゃねぇか!!」

ユミル「うるせぇ!」バッ*

エレン「がッ」ゴロゴロ

クリスタ「エレン!」

ユミル「お前もだ!」

クリスタ「うッ」ゴロゴロ

ユミル「私がやっとくから先行っとけ」

エレン「ふざけやがって…」

クリスタ「そんな…」

エレン・クリスタ「「待ちやがれ!(待って!)」」

エレン・クリスタ「「!?」」

クリスタ「二人共…いない…」

エレン「どこにいったんだ…?」

ーーー

ーーー

エレン・クリスタ「ハア、ハア」」

エレン・クリスタ「「ユミル!?」」

ユミル「遅かったな…先に着いちまったよ」

ユミル「本当に…バカやっちまった…」

エレン・クリスタ「「ダズは!?」」

ユミル「無事だ。あと、エレン」

エレン「なんだ?」

ユミル「さっきジャン達と会った。アルミンが途中で体力が尽きて倒れてたから会ってこい」

エレン「なに!?分かった!」

クリスタ「ねえ、ユミル」

基地の近くにある崖を指す。

クリスタ「あの崖から?」

クリスタ「ロープなんか無かったはず…あったとしてもあんな崖…どうやってあそこからダズを降ろしたの?」

ユミル「…」

ユミル「いいぞ…お前になら教えてやっても…」

ユミル「ただし約束だ…私がその秘密明かした時…お前は…」

ーーー

基地

ガチャ!

エレン「アルミン!」

基地内のベッドにアルミンとダズが居た。ダズは寝ているが呼吸していることから問題ないだろう。

エレン「おい!アルミンは大丈夫か!?」

ジャン「うるせえ!そんな大きい声出すな!!」

ミカサ「大丈夫。アルミンはちゃんと生きてる」

エレン「良かった…」

アルミン「…エレン?」

エレン「無理するな!まだ寝てろ!」

アルミン「あのね…エレン…。僕ジャンと…仲直り出来たよ…」

エレン「え…!?」

ジャン「う、うるせえ!俺はもう出てく!」

ガチャ!

ミカサ「エレン。私はジャンを追うからその間二人で話してて」

そう言いミカサはジャンを追いかけ基地を出ていった。

エレン「もう体調は大丈夫なのかよ?」

アルミン「大体は回復したよ」

エレン「そうか。とりあえずジャンと仲直り出来て良かったな」

アルミン「うん。でも僕ジャンに許されるまでは最低なことをしちゃったから」

エレン「最低なこと?」

アルミン「入団初日に話したこと覚えてる?」

エレン「あぁ、シガンシナ陥落のことか」

アルミン「僕ね昔虐められていたんだ。外の世界について興味あったから」

アルミン「だけどジャンが助けてくれて友達になったんだ」

アルミン「それから外の世界についてジャンに教えたら興味をもちだして調査兵団に入ることを言い出したんだ」

エレン(今のあいつからは全然考えられないな)

アルミン「だけど4年前にシガンシナに超大型巨人が現れてそれで壁を壊されて」

アルミン「その瓦礫がジャンの家にぶつかったんだ」

アルミン「僕も一緒になって助けだそうとしたけど無理だったから駐屯兵に助けを求めに行ったんだ」

アルミン「でも結局その兵士は巨人に立ち向かうかと思ったら僕とジャンとミカサを抱えて逃げだしたんだ」

アルミン「そのせいでジャンの母親は巨人に喰われて死んだんだ」

アルミン「それで船で避難をする時に『お前の呼んだ兵士があんな腰抜けじゃなければババアは助かったんだ!』て言われて…


エレン「そうか…」

エレン「よく俺に告白してくれたな」

アルミン「え…?」

エレン「お前はジャンの母親を助けるために自分の力ではどうしようもないから助けを求めに行ったんだろ」

エレン「それで正解だ。逆にアルミン達だけで助けたら巨人に喰われて死んでいた」

エレン「ジャン自身も分かってるはずだ。あいつは昔は正直に自分の感情を吐き出すことしか出来なかったが」

エレン「今は変わった。訓練も真面目にやってるし俺に勝とうと憲兵団を目指すやつにとっては意味ない対人格闘をアニに教わってやってる」

エレン「更にあいつは現状をよく認識するし入団初日より成長してると思う」

アルミン「エレン…」

エレン「まぁ、あいつを褒める内容になったがアルミンは悪くない。今日の雪山訓練よく頑張ったな」

俺はミカサ達が戻るまでアルミンの頭を撫でた。

ーーー

ミカサ「ジャン…」

ジャン「なんだよミカサ」

ミカサ「こんなところに居たのね」

ジャン「どこだっていいだろ」

ミカサ「ようやくアルミンのこと許したのね」

ジャン「…別にいいだろ。普通に考えれば悪くないのに俺がアルミンに鬱憤をぶつけてた情けないやつなだけだ」

ジャン「俺はそんな自分が嫌だから許した。それだけのことだ」

ジャン「だが憲兵団を目指すのは変えないな。俺は巨人が居ない内地に行きたいからな」

ミカサ「…そう」

ジャン「…ミカサ」

ジャン「本当にあいつ成長したんだな」

ーーー

クリスタ「アルミン!」

エレン「義姉さん」

クリスタ「アルミンは大丈夫?」

エレン「あぁ、大丈夫だよ。今気持ちよく寝てる。いい寝顔をしてるだろ」

クリスタ「そうだね。良かった…」

エレン「…義姉さん。ユミルと何かあったりした?」

クリスタ「ううん。何もなかったよ」

エレン「…そうか。俺は今日の出来事で少し不信感を抱いてしまったが…今まで通りに接したいと思う」

エレン「義姉さんを大切に思ってることは本気だったから」

クリスタ「…私もユミルのこと大切な友達だと思ってる」

クリスタ「だからエレンと同じように私も接したい」

ーーー

ユミル『私がその秘密を明かした時…お前は……』

ユミル『元の名前を名乗って生きろ』

ーーー

エレン「…そうか」

エレン「義姉さん。俺は今日アルミンのところに居るけど義姉さんはどうする?」

クリスタ「私も一緒にいる。エレンの友達だけど私も友達だから」

こうして夜は更けていった。

アルミンが目を覚ます頃にはエレンとクリスタとミカサとジャンが一緒に寝てしまっていたのは別の話。

そして1年が経ち解散式を迎えた。

これで訓練兵編は終わります。

話が進むにつれてキャラの扱いが難しく感じ話もおかしくなってる気がしますが最後まで書いていきたいと思います。

明日は書けませんがよろしくお願いします。

お休みなさい。

時間が出来たので少し書き溜めてたのを投稿します。

850年

1位 ミカサ・アッカーマン

2位ライナー・ブラウン

3位 ベルトルト・フーバー

4位 エレン・イェーガー

5位 アニ・レオンハート

6位 ジャン・キルシュタイン

7位 マルコ・ボッド

8位 クリスタ・レンズ

9位 コニー・スプリンガー

10位 サシャ・ブラウス

「以上10名」

エレン(やっとここまで辿り着いた)

エレン(これで義姉さんを守ることが出来る!!)

「本日を以って訓練兵を卒業する諸君らには3つの選択肢がある」

「壁の強化に努め各街を守る駐屯兵団」

「犠牲を覚悟して壁外の巨人領域に挑む調査兵団」

「王の元で民を統制し秩序を守る憲兵団」

「無論新兵から憲兵団に入団出来るのは成績上位10名だけだ」

「後日配属兵科を問う。本日はこれにて第104期訓練兵団解散式を終える…以上!」

訓練兵一同「ハッ!」

ーーー

クリスタ「エレン、成績4番おめでとう」

エレン「義姉さんも8番だ、おめでとう。今まで頑張ってきた結果が出たんだな」

クリスタ「エレンが私に教えてきたおかげだよ」

エレン「ありがとな。俺も義姉さんが8番になれるよう教えることが出来て嬉しいよ」

エレン「ところで義姉さんは所属兵科はどうするんだ?」

クリスタ「私は…まだ決まってない」

エレン「そうか…あと一日あるからじっくり考えればいいよ。ユミルは?」

ユミル「私もまだだな」

エレン「そうか…まぁ、俺もだがな」

エレン(出来れば義姉さんには憲兵団にしてほしいがな)

モブA「いーよなお前らは10番以内に入れてよ!どーせ憲兵団に入るんだろ?」

ジャン「はぁ?当たり前だろ。何のために10番内を目指したと思ってんだ」

マルコ「俺も憲兵団にするよ。王の近くで仕事が出来るなんて…光栄だ!!」

ジャン「まだお利口さんをやってんのかマルコ…」ガシッ

マルコ「ぶっ!!」

ジャン「言えよ本音を。内地に行けるからだろ?」

ジャン「やっとこのクッソ息苦しい最前線の街から脱出出来るからだ!!」

ジャン「内地での安全で快適な暮らしが俺達を待ってっからだろうが!!」

エレン「…」

ミカサ「…」

ザワザワ ヒソヒソ

アルミン「や…やめなよ!ジャン!」

マルコ「お前…恥をしれよ!少なくとも俺はー」

ジャン「あ~すまん。俺が悪かった。お前は優等生だったな」

ジャン「しかしお前らならどうする?」バッ

ジャンは周りにいる訓練兵達に問いかける。

ジャン「俺達が内地に住める機会なんてそうそうないぜ!?」

ジャン「それでも「人類の砦」とかいう美名のためにここに残るのか?」

「……」

「そりゃあ…好きでこんな端っこに生まれたわけじゃないし…」

「巨人の足音に怯えなくて住むんなら…」

ジャン「だよなぁ…みんな内地に行きたいよな…」

ジャン「で…お前らは?」

ベルトルト「僕は憲兵団を志願者するよ」

アニ「私も憲兵団を志願するけど…」

アニ「ジャン、私はあんたと格闘訓練を一緒にやってたけどあんたのそういうところは好きじゃなかった」

アニ「だからあんたと一緒だと思われたくないわ」

ジャン「…そうかよ」

ジャン「なぁ、エレンはどうするんだ?」

エレン「…なぁ、お前内地が快適とか言ってるがこの街も5年前までは内地にだったんだぞ」

ジャン「……」

エレン「ジャン…内地に行かなくてもお前の脳内は「快適」だと思うぞ?」

クリスタ「エレン…やめて」

エレン「すまない義姉さん。こいつにはちゃんと言わないと駄目だと思ったんだ」

ジャン「…エレンよぉ。それは俺が頭のめでたいヤツだと言いたいのか?」

ジャン「それは違うな…俺は誰よりも現実を見てるし実際に経験もした」

ジャン「4年前、巨人に奪われた領土を奪還すべく…人類の人口の2割を投入して総攻撃を仕掛けた」

ジャン「しかもその中にはアルミンの爺さんも含まれてた」

エレン「アルミンの…!?」

ジャン「そうだ。そしてその殆どがそっくりそのまま巨人の胃袋に直行した。あと何割か足せば領土は奪還出来たのか?」

ジャン「巨人を1体倒すまでに平均で30人は死んだ。しかしこの地上を支配する巨人の数は人類の30分の1では済まないぞ」

ジャン「もう十分分かった。人類は…巨人に勝てない…」

エレン「…」

ジャン「はぁ…見ろ。お前のせいでお通夜になっちまった」

エレン「それで?」

ジャン「おい…人の話聞いてたか」

エレン「「勝てないと思うから諦める」とこまで聞いた」

ジャン「…」

エレン「なぁ…諦めて良いことあるのか?あえて希望を捨ててまで現実逃避する方が良いのか?」

ミーナ「…」

エレン「そもそも巨人に物量戦を挑んで負けるのは当たり前だ」

エレン「4年前の敗因の1つは巨人に対しての無知だ…負けはしたが得た情報は確実に次の希望に繋がる」

エレン「お前は戦術の発達を放棄してまで大人しく巨人の飯になりたいのか?…冗談だろ?」

エレン「俺は所属兵科を何にするかは決めてない。だが、もし義姉さんが憲兵団以外の兵科に所属することになったらのために」

エレン「俺は必死に義姉さんを守れる力をつけるために訓練した。そのための3年間だったからな…!!」

エレン「…お前の言うことも分からなくはない。だがな空気を読まずに言うのはやめろ」

エレン「ここにいる全員の士気に関わるからな」

ジャン「…言いすぎた。俺もお前と立体機動装置の扱いと馬術の訓練で共にやってて関わるようになってた」

ジャン「それでお前がクリスタを守るために必死に努力してるのを知った」

ジャン「…悪かったな。6番になれた興奮で無神経なことを言いすぎた」

エレン「分かればいいんだ」

ジャン「ここで会った時と同じように手打ちで許してくれないか?」

エレン「あぁ」

ポン

眠れない。

エレン「ジャンが皆に悪いことを言ってすまなかった」

エレン「こんな空気で言うのもあれだが引き続き送別会を楽しんでくれ」

そう言いエレンはクリスタ達の席に戻っていった。

ジャンによりお通夜になってしまった空気も徐々に少しずつ戻っていった。

ジャン「騒がせて悪かったなミカサ」

ミカサ「いいえ、ちゃんと治まったから問題ない」

ミカサ「エレンと争うことになったら私も入って止めようとしたが今は違う」

ミカサ「あなたは変わった。昔だったら殴り合いになってたが今はそうならずに解決した」

ミカサ「そういう意味ではあなたは成長した」

ジャン「そう褒めるな。俺が調子にのらなければよかった話だ」

ミカサ「…ジャン、私はあなたがどう変わろうがついていく。あなたのお母さんとの約束だから」

ジャン「…ババアの話はやめてくれ」

ジャン「アルミン」

アルミン「なに?」

ジャン「悪いが俺は先に寝室に戻って寝る。ミカサと話してたら頭が痛くなってきた」

アルミン「…分かった。お大事に」

ジャンが寮に戻ったことによりミカサとアルミンだけになった。

少しの間無言になったがアルミンからミカサに話をかけた。

アルミン「…ミカサは所属兵科は何処にするの?」

ミカサ「ジャンが憲兵団にするから私もそうする」

アルミン「そっか。僕は何処にしたいのか分からないんだ」

ミカサ「アルミン」

ミカサ「あなたは座学がトップなんだから技巧に進みなさい」

ミカサ「ジャンのことは私に任せて。だから絶対に調査兵団と駐屯兵団を選ばないで」

そう言いミカサも去った。

アルミン「…僕はどうすればいいんだ?」

ーーー

ミカサについての指摘ありがとうございます。ですが、その辺は話が進めば分かります。

では投稿します。

翌日 壁上

エレン「はぁ…!?調査兵団にするって?」

エレン「コニー…お前8番だろ!?前は憲兵団に入るって…」

コニー「憲兵団がいいに決まってるだろ…けどよ…」

トーマス「お前の昨日の演説が効いたんだよ」

エレン「演説ってほどじゃねぇよ。俺はあいつに自分の言いたいことを言っただけだ」

コニー「イ…イヤ!!俺は…アレだ…。ジャンと同じ兵団に入りたくねぇだけだ!」

エレン「…調査兵団に入る説明になってねぇよ」

コニー「うっ…うるせぇ!!自分で決めたんだよ!」

トーマス「そう照れるなよ。やるべきことは分かっていても踏ん切りがつかないこともあるさ」

トーマス「それにお前だけじゃ…」

サシャ「あのぅ皆さん…」

そうトーマスが言いかけようとしたときサシャが会話に入ってきた。

サシャ「上官の食料庫からお肉盗って来ました」

エレン「な…!?サシャ…お前独房にぶち込まれたいのか…?」

トーマス「お前…本当にバカなんだな」

コニー「バカって怖えぇ…」

サシャ「後で…皆さんで分けましょう。スライスしてパンに挟んで…」

コニー「戻してこい」

ミーナ「そーだよ。土地が減ってから肉なんてすごく貴重になったんだから」

サシャ「大丈夫ですよ。土地を奪還すればまた…牛も羊も増えますから」

トーマス「なるほどな。ウォール・マリアを奪還する前祝いに頂こうってわけか」

トーマス「食ったからには腹括るしか無いもんな!!」

エレン「トーマス…」

サムエル「…俺もその肉食う!!」

ミーナ「わ…私も食べるから取っといてよ!!」

サムエル「よし!皆作業に戻ろうぜ!戻んねぇとバレちまうからな!」

こうして全員が作業に戻る…瞬間だった。

空は晴天なのに雷が出た。

そしてそれは…現れた。

超大型巨人「…」

5年前にウォール・マリアを陥落させた超大型巨人が。

間違えました。


トーマス「なるほどな。ウォール・マリアを奪還する前祝いに頂こうってわけか」

トーマス「食ったからには腹括るしか無いもんな!!」

エレン「トーマス…」

サムエル「…俺もその肉食う!!」

ミーナ「わ…私も食べるから取っといてよ!!」

サムエル「よし!皆作業に戻ろうぜ!戻んねぇとバレちまうからな!」

こうして全員が作業に戻る…はずだった。

空は晴天なのに稲妻が出た。

そしてそれは…現れた。

超大型巨人「…」

5年前にウォール・マリアを陥落させた50mで皮が全身剥がれている人体模型のような…超大型巨人が。

エレン「なっ…!?」

突然現れた超大型巨人に驚いたが…しかし本能的に危機を察した。

エレン「全員飛び降りろ!!」

エレンの一声により全員がその声に従った。

超大型巨人の風圧で飛ばされながらも全員立体感機動に移り壁にアンカーを立てた。

エレン(全員無事みたいだな…)

安心したのも束の間だった。

ドオオオオ

超大型巨人によりウォール・ローゼの壁は壊された。

トーマス「壁が壊された…」

コニー「まただ…また…巨人が入ってくる…」

エレン「…野郎」

エレンの脳裏にジャンとアルミンの言葉が過った。

エレン(シガンシナ…父さんと母さんと住んでた故郷)

エレン(あいつが俺の住んでた故郷を…)

エレン「固定砲整備4班!各員は
本部に事態を報告しに撤退しろ!」

コニー「無茶だ!!一人でやつと戦う気か!?」

サシャ「そんなことやめてください!」

エレン「お前らじゃ戦えねぇ!それに俺には奴に借りがある!」

ミーナ「で、でも!」

エレン「俺は死なない。俺は義姉さんを守るという約束がある!」

エレン「だから」

エレン「先に行け!!」

コニー「わ、分かった!」バシュ

サシャ「死なないでくださいよ!」バシュ

エレン(これは好機だ!) ダダダ

エレン(壁を壊せるのはこいつだけだ!!こいつを仕留めれば)バッ スタッ

エレン「…よう」

エレン「初めましてだな…」

エレン「お前か俺の故郷を陥落させたのは…」

超大型巨人「…」

超大型巨人は右腕でエレンに振りかぶってきた。

エレン(…来る!) バシュ

ズガガガガ!

攻撃を躱したエレンは超大型巨人の右腕にアンカーを突き立てた。

エレン(こいつ…固定砲を狙いやがった…!!)

エレン(それだけじゃない!開閉扉を狙ったのも偶然じゃなかった!!)

エレン(こいつ知性がー)グラッ

エレン「くっ!!」

超大型巨人の腕が揺れて走っていた足場がぐらつく。

エレン(しかし)ダン パシュ

エレン(壁を破壊出来るのはこいつだけ!) ヒュウウ

エレン(こいつさえ仕留めれば…!!)

エレン「鈍い!!」パシュ

エレンは超大型巨人のうなじにアンカーを突き立てた。

エレン「いける!!」

エレン(殺った!!)

超大型巨人「…」

ゴオオオ

うなじを削ごうとした瞬間超大型巨人から出た蒸気がエレンを襲う。

エレン「熱っ…!?」

エレン「行けぇぇぇ」ブン

エレン「…!?」

エレン(手応えが無い…!!外した…!?)

エレン(イヤ…違う)パシュ

エレンは超大型巨人が居た場所を見る。

エレン(消えた…)

エレン(…とにかく合流しに行くか)

ーーー

本部

クリスタ「エレン!」

本部に戻ってコニー達と合流した後クリスタがエレンに駆け寄った。

クリスタ「大丈夫?怪我はなかった?」

エレン「大丈夫だ。心配かけさせてごめんな」

ユミル「聞いたよ。あんた超大型巨人を撃退させたんだな」

エレン「…あれは撃退じゃない。奴は勝手に消えた」

エレン「とりあえず集合がかかってるから行こう」

エレン(次は絶対に殺ってやる)

ーーー

小鹿「それでは訓練通りに各班ごと通路に分かれ駐屯兵団の指揮の下補給支援・情報伝達・巨人の掃討等を行ってもらう」

小鹿「前衛部を駐屯兵団が中衛部を我々率いる訓練兵団が後衛部を駐屯兵団の精鋭部隊がやる」

小鹿「我々はタダメシのツケを払うべく住民の避難が完全に完了するまでこのウォール・ローゼを死守せねばならない」

小鹿「なお…承知しているであろうが敵前逃亡は死罪に値する。皆心して命を捧げよ」

小鹿「解散!!」

訓練兵一同「ハッ!!」

ジャン「なんで今日なんだ…!?明日から内地に行けたっつーのに!!」

ジャン(折角憲兵団の所属が決まったのに結局やつらに殺されるのかよ!)

ジャン(ちくしょう。死にたくねぇ…!!)

ダズ「うぅ…」ビチャビチャ

クリスタ「大丈夫!?」

エレン「しっかりしろ!ダズ!」サスサス

ジャン(くそ…俺もババアのように)

ミカサ「ジャン」

ミカサ「戦闘が混乱してきたら私のところに来て」

ジャン「は!?…何言ってんだ!?俺とお前は別々の班だろ!?」

ミカサ「混乱した状況下では筋書き通りにはいかない。私はあなたを守る!」

ジャン(そうだ…ミカサが守ってくれるじゃねぇか)

ジャン「あぁ…じゃあ行ー」

イアン「ミカサ訓練兵!!」

イアン「お前は特別に後衛部隊だ。付いて来い!!」

ミカサ「…!!…私の腕では足手まといになります!」

イアン「お前の判断を聞いているのではない。避難が遅れている今は住民の近くに多くの精鋭が必要だ」

ミカサ「し…しかし!」

エレン「オイ」

ゴッ

ミカサ「!?」

エレン「好い加減にしろミカサ!人類滅亡の危機だぞ!!」

エレン「なにテメェの勝手な都合を押しつけてんだ!!」

ミカサ「…悪かった。私は冷静じゃなかった」

ミカサ「でも…頼みがある…1つだけどうか…」

ミカサ「ジャンに死なないでほしいことを伝えといて」

エレン「…あぁ、伝えとくよ」

ジャン「これが落ち着いてー」

ドゴッ!

ジャン「っ!なにしやがる!?」

エレン「ジャン、お前女に守られてて恥ずかしくないのか?」

エレン「そういえば俺に対人格闘で勝つこと言っといて結局負けたな。しかも順位でもな」

エレン「お前立体機動以外で俺に負けてるな。俺に勝つのは嘘だったのか?」

エレン「訓練初日のように言ってやろうか?」

エレン「臆病者が」

ジャン「…テメェ!」

ドゴッ!

エレン「…」

ジャン「ふざけんじゃねぇ!俺を臆病者だ!?馬鹿にすんじゃねぇ!!」

ジャン「俺は訓練兵団で上位に6番で卒業したジャン・キルシュタインだぞ!!」

エレン「…そうだ。お前は6番で卒業したジャン・キルシュタインだ」

>>536
抜けてました。

ジャン「エレン…!!何で止めやがった!?」

エレン「ジャン、落ち着け」

ジャン「これが落ち着いてー」

ドゴッ!

ジャン「っ!なにしやがる!?」

エレン「ジャン、お前女に守られてて恥ずかしくないのか?」

エレン「そういえば俺に対人格闘で勝つこと言っといて結局負けたな。しかも順位でもな」

エレン「お前立体機動以外で俺に負けてるな。俺に勝つのは嘘だったのか?」

エレン「訓練初日のように言ってやろうか?」

エレン「臆病者が」

ジャン「お前…!?」

エレン「悪いな。わざとお前を馬鹿にするようなことを言った」

エレン「俺たちは必死に訓練して上位に入って卒業した訓練兵だ」

エレン「それを忘れるな」

そう言いエレンはクリスタのところに行った。

ジャン(あいつに目を覚まさせられるとはな…クソッ!)

ジャン「行くぞ!マルコ!ダズ!」

マルコ「あぁ、それより頬大丈夫なのか?」

ジャン「どうってことねぇよ!クソッ!」

クリスタ「エレン!どうしてあんなことしたの!?」

エレン「すまない義姉さん。あいつに活を入れさせたかったんだ」

クリスタ「だからって…!?」

エレン「大丈夫だ。それよりユミル」

ユミル「…なんだ?」

エレン「義姉さんを頼んだ」

ユミル「…あぁ、任せとけ」

エレン「義姉さん」

エレンはクリスタを抱きしめた。

エレン「…死なないでくれ」

クリスタ「…うん。エレンも死なないで」

エレン「よし。行ってくる」

クリスタ「行ってらっしゃい」

ーーー

エレン(…いよいよか)

エレン「お前ら」

エレンはアルミン、トーマス、ナック、ミリウス、ミーナを含めた34班に向けた。

エレン「34班の班長として言いたいことがある」

エレン「俺等の学んできたことは実戦ではどこまで通じるか分からない。もしかしたら死ぬかもしれない」

エレン「だがな調査兵団に入団するやつはこの初陣で活躍しとけば俺達は新兵にして…スピード昇格間違いなしだ!!」

トーマス「あぁ…間違いない!!」

ミーナ「言っとくけど二人とも…今期の調査兵団志願者はいっぱいいるんだからね!!」

トーマス「さっきはエレンに遅れを取ったけど今回はまけないぜ!!」

トーマス「誰が巨人を多く狩れるか勝負だ!!」

エレン「言ったなトーマス!数をちょろまかすなよ!!」

駐屯兵「34班前進!!」

エレン「よし!行くぞ!!」

34班「おおおおお!!」

バシュ スタッ ダッ

エレン達は立体機動で進む。

エレン「あれは…!?」

エレン「俺達中衛まで前衛に駆り出されている!?」

ミーナ「巨人がもうあんなに…」

ナック「何やってんだ!普段威張り散らしている前衛の先輩方は…」

エレン「まだ殆ど時間が経ってないのに…」

トーマス「前衛部隊が総崩れじゃないか」

エレン(決して楽観視していたわけじゃなかったが…これはあまりにも)

エレン「奇行種だ!!」

34班「!!?」

エレン「避けろッッ!!」ヒュ

ドオ

エレン「全員無事か!?」

アルミン「い、いや」

アルミン「トーマスが…!!」

エレン「!!」

トーマス「うっ…!?うっ…!!」

エレンが見たのは奇行種の口に入った涙目になってるトーマスだった。

トーマス「うわぁ…クッ…クソ!!」

エレン「ト…トーマス!!」

ゴクン

無慈悲にもトーマスは奇行種の巨人に飲み込まれた。

ーーー
トーマス『お前の昨日の演説が効いたんだよ』

トーマス『食ったからには腹括るしか無いもんな!!』

トーマス『さっきはエレンに遅れを取ったけど今回はまけないぜ!!』

トーマス『誰が巨人を多く狩れるか勝負だ!!』

ーーー

エレン「…ッ!!」ギリッ

エレンはトーマスを喰った奇行種を追おうとした。しかし班長である自分が勝手に単騎行動を取ったらどうなるか。

班長としての責任が問われた。

アルミン(エレン…)

エレンは下唇を強く噛んだ。そのせいか血が出ていた。

エレン「…お前ら行くぞ!」

エレン「トーマスの死を無駄にするな!!」

エレン「俺等はあいつの代わりに巨人共を駆逐するぞ!!」

エレンは班長としてアルミン達を取った。

34班「お…おおおおお!!」

アルミン達は目の前の出来事に思考停止をしたがエレンの一声により再び思考が戻った。

ーーー

>>562
思考を活動させた。○
思考が戻った×

「28班前進!」

ジャン「行くぞお前ら!エレンより多くの巨人を狩るぞ!」

28班「おおおおお!!」

マルコ「さっきと全然違うね」パシュ*

ジャン「勘違いするな。俺はあいつに馬鹿にされたことに腹立っただけだ」パシュ

マルコ「そうか。まあさっきエレンに言われなかったらあのまま怯えてた状態だったね」

ジャン「…マルコ!」

マルコ「それより目の前に10m級が来たぞ!」

ダズ「俺とマルコが囮になるからジャンはうなじを頼む!」

ジャン「あぁ、任せろ!」バシュ

ジャン「おらっ!」ブン

ジャン「よし!討伐数1!」

ダズ「や、やった!」

マルコ「この調子で討伐するぞ!」

ジャン「あぁ!」

ーーー

ブン

エレン「…討伐数6」

一方エレン達34班は苦戦を強いられていた。

最初は班での連携で討伐していたが奇行種が多くてナックとミリウスが喰われて残りはアルミンとミーナだけになった。

更に良くないことが起こった。立体機動装置のガスが少なくなってきたのにガスの補給部隊が来ないのだった。

エレン(クソ!ガスの補給部隊はまだか!)

エレン(俺はいい。アルミンとミーナが)

エレン(…!?)

ガスが無くなった音がした。自分のではなかった。

エレン(…誰のだ?)

アルミン「ミーナ!?」

ミーナ「いやぁ!誰かぁ!」

エレンが見たのは怯えて動けなくなったアルミンとガスが無くなり目がつぶらな巨人に喰われそうなミーナだった。

ーーー

ナック『うわぁ!嫌だ!死にたくない!』

ミリウス『死にたくない!助けてくれぇ!』

ーーー

間違えました。

ーーー

トーマス『うわぁ…クッ…クソ!!』

ナック『うわぁ!嫌だ!死にたくない!』

ミリウス『死にたくない!助けてくれぇ!』

ーーー

エレンの脳裏に浮かんだのは奇行種により喰われて死んだトーマスとナックとミリウスだった。

エレン「…調子に」パシュ

エレン「のるんじゃねぇ!!」

ブン

ミーナを喰おうとした巨人はエレンの斬撃により絶命した。

エレン「おい!しっかりしろ!?」

ミーナ「…」

エレン「…気絶してるのか」

アルミン「エ…エレン」

エレン「お前も大丈夫みたいだな」

アルミン「…ごめん。ミーナが喰われそうだったのに僕は動けなかった」

エレン「…気にするな。ミーナが喰われそうだったのは班長の俺の責任だ」

エレン(何が班長だ。仲間の命が守れないやつが班長じゃねぇ)

カン カン カン

エレン「…撤退の鐘か」

エレン「アルミン、お前はガス大丈夫か?」

アルミン「うん、大丈夫」

エレン「そうか」

エレン(どうするミーナのガスは無くなってる)

エレン(心配だからどうにかしたいが…ん?)

エレンの目の前に喰い千切られたナックの下半身があった。

エレン「…っ!許してくれ」

エレンはナックの死体からガスのボンベをミーナのと取り替えた。

エレン「行くぞ、アルミン。ミーナは俺が抱える」

アルミン「…エレン」

エレン「どうした?」

アルミン「ごめん。僕何の役にも立たない足手纏いで」

エレン「自分を責めるな。トーマス達は自分の役割を全うして死んだ。そして助けることが出来なかった俺の責任だ」

エレン「お前が抱えることじゃない」

エレン「行くぞ」パシュ

ーーー

ジャン「おらっ!」ブン

巨人への恐怖が無くなったジャンによる斬撃で28班は2人死亡しながらも巨人の討伐は順調だった。

ジャン「これで討伐数5だ!」

カン カン カン

ダズ「撤退の鐘だ!」

マルコ「巨人も掃討したから撤退しよう!」

ジャン「あぁ!」バシュ

ジャン(俺は今まで何で巨人に怖がってたんだ)

ジャン(俺は訓練兵団で必死になって6番になったじゃねぇか)

ジャン(あの時とは違う)

ジャン(もう何も怖くねぇ!!)

立体機動装置を使い撤退してる時だった。

ダズ「ジャン!危ねえ!」

ダズの声に反応したジャン。

しかし手遅れだった。

ガブッ!

ジャン「…は?」

立体機動装置で住宅を飛び越えようとした時に下から突然巨人が現れジャンの左足を喰ってきた。

ドゴドゴォ!

気付いた時には左足を喰われて飛び越えようとした住宅に転がり顔をぶつけた。

ジャン(…何で俺は倒れているんだ?)

マルコ「ジャン!」

ダズ「駄目だ!マルコ!」ガシッ

マルコ「何をするんだ!早くしないとジャンが!ジャンが!」

ダズ「左足を喰われた時点でジャンは生き延びれない!お終いだ!」

マルコ「嫌だ!俺はジャンを助ける!」

ダズ「勝手にしろ!」

ダズはそう言い逃げるように撤退した。

マルコ「ジャン!今助けに行くぞ!」

ジャン「…駄目だ!マルコ!逃げろぉ!」

ガシ

マルコ「え…?」

助けに行こうとした時マルコの後ろに13m級の巨人がマルコを飲み込もうとした。

マルコ「うわあああああああ!!!」

ジャン「マルコォ!!」パシュ

ガシッ!

ジャン「ふんっ!」

ジャンは最後の力を振り絞り13m級の巨人の口まで行き間一髪マルコの手を掴んで間一髪救い出した。

マルコ「ジャン!」

ジャン「マルコ…ダズには責めないでやってくれ…あと、ミカサとアルミンに…」

マルコ「ジャン!!早く!!」

バクッ!

ゴクン

ジャンは無慈悲にも飲み込まれた。

マルコ「う…あ…」

マルコ「うああああああああ!!!」

ーーー

すごいレスが…。

ジャンをああいう展開にしたらこういうことになるのは分かっていましたが、つまんなくなろうと最後まで続けます。

明日は終業式なのでもう寝ます。

お休みなさい。

終業式終わりました。

ので続き投稿します。

ドドドドド

駐屯兵A「クソ!!なぜ俺達を無視して住民の所に行くんだ!!」

駐屯兵B「奇行種だ!考えても無駄だ!!」

駐屯兵C「速い!精鋭の私達が追いつかないなんて」

ミカサ「…」パシュ

ズバッ

駐屯兵達よりも速く立体機動装置を使ったミカサの斬撃により奇行種は絶命した。

ミカサ「…は?」

ミカサ(避難が遅いと思ったら…)

ミカサ「何を…しているの?」

ミカサ「今仲間が死んでいる。住民の避難が完了しないから…巨人と戦って死んでいる」

会長「それは当然だ!住民の命や財産を守るために心臓を捧げるのがお前らの務めだろうが!!」

会長「タダメシ食らいが100年ぶりに役立ったからっていい気になるな!」

ミカサ「…人が人のために死ぬのが当然だと思ってるのなら」カツ カツ

ミカサ「きっと理解してもらえるだろう。あなたという一人の尊い命が多くの命を救うことがあることも」

会長「……!!やってみろ!!俺はこの街の商会のボスだぞ!?」

会長「お前の雇い主とも長い付き合いだ!下っ端の進退なんざ…冗談で決めるぞ!?」

ミカサ「死体がどうやって喋るの?」

手下「会長…」

会長「ふっ…。荷台を引け…」

ミカサの脅しに近い行動のお陰で住民は救われた。

イアン「よく仕留めたアッカーマンさすがだな…」

ミカサ「ありがとうございます。…しかし焦って一回の攻撃で刃をなまくらにしてしまいました」カチッ カチッ

ミカサ「次は注意します…」

イアン(こいつは間違いなく逸材だ。こいつさえいれば…)

イアン(しかし…この落ち着きは何だ?命のやり取りをしているというのに…)

イアン(過去にどんな経験を…)

ミカサ(どうしてこんな時に思い出す…?) ズキズキ

急用が出来てしまったので夜頃投稿します。

842年

ジャン「ジジイ。こんなところに人なんか住んでるのか?」

父「住んでるよ。悪いな住診に付き合わせちゃって」

ジャン「いいって。それよりも同い年の女の子がいるんだろ?」

父「あぁ。どうやら東洋人の血をひいている女の子らしいぞ」

ジャン「へぇ。まぁ男しか友達がいない俺にとっては楽しみだな」

父「そういえば今日近所に住んでる男の子を助けたんだってな」

ジャン「あれは俺の友達が虐めていたから止めただけだ」

ジャン「外の世界に興味あるだけで虐めるのはおかしいからな」

只今、食事が終わりました。

申し訳ございませんが、自分で考えて決めた構成に忠実にやるので読んでいる方には不快感を味合わせてしまうかもしれませんが最後まで投稿します。

読んでくださってありがとうございます。

準備が出来次第再開します。

父「そうか…まぁ、そこがお前の良いところだからな」

父「キルシュタインです。住診しに来ました」コンコン

*ミカサ母「はい」ガチャ

ミカサ母「こんにちはキルシュタイン先生。今回も宜しくお願いします」

ミカサ母「そちらのお子様は?」

ジャン父「私の息子のジャン・キルシュタインです」

ジャン「よろしくお願いします」

ミカサ母「こちらもよろしく。ほらミカサ」

ミカサ「…なに?」

ミカサ母「ジャン君に自己紹介して」

ミカサ「…ミカサ・アッカーマン。よろしく」

ジャン「よ、よろしく」

その時俺は彼女に見惚れてしまった。

ジャン(…とても綺麗な黒髪だ)

ジャン父「それじゃあ私は父親の住診するからお前はミカサと一緒にいなさい」

ーーー

ジャン父「それでは失礼します」

ミカサ母「ありがとうございます。気をつけてお帰りください」

ジャン父「どうだった、ミカサは?」

ジャン「…話かけても何も話してくれなかった」

ジャン父「そうか。まぁ、最初はそんなもんだ」

ジャン「…なぁ、ジジイ」

ジャン父「どうした?」

ジャン「また、ミカサの家に住診にすることになったら一緒に付き添っていいか?」

ジャン「俺またミカサと会いたい」

ジャン父「もちろんいいぞ」

ジャン「ありがとなジジイ!」

ーーー

844年

アルミン「でね外の世界にはねー」

ジャン「悪い、アルミン。今日用事あるから先帰る」

アルミン「え?まだ話の途中だよ?」

ジャン「悪い。また別の日に埋め合わせするから」

ジャンの家

ジャン「ジジイ!早く行く…」

ドン!

ジャン「痛え!」

???「すまない。大丈夫か?」

ジャン「いえ…大丈夫です」

ジャン父「どうした!?」

???「すまない。君の息子にぶつかってしまってな」

ジャン父「そうか。取り敢えず今日は早く帰りな」

???「あぁ。ところで君」

ジャン「はい?」

???「君は良い目付きをしてるな。私にも息子がいるんだが…」

ジャン父「いいから行け!」

???「…分かった。それじゃあまた別の日に来るよ」

ジャン「…ジジイ。あの人はジジイの知り合いか?」

ジャン父「…そんなところだ」

ジャン父「それより今日も住診についてくるんだろ?」

ジャン「あぁ!それが楽しみだから急いで帰って来たんだ!」

ジャン父「そうか。今日こそは仲良くなれるといいな」

ーーー

ミカサ「うぅ…痛いよぅ…」

ミカサ母「よく我慢出来たね…ミカサ」

ミカサ母「この印は私達一族が受け継がなきゃいけないものなの」

ミカサ母「ミカサも自分の子供が出来た時にはこの印を伝えるんだよ?」

ミカサ「……?ねぇお母さん。どうやったら子供が出来るの?」

ミカサ「…さぁ。お父さんに聞いてみなさい」

ミカサ「ねぇーお父さん」

ミカサ父「いや…お父さんもよく知らないんだ。もうじきキルシュタイン先生が診療に来る頃だから先生に聞いてみようか…」

コン コン

ミカサ父「早速来たみたいだ…」

ーーー

ジャン「今日こそはミカサと仲良く出来るようにするぞ!」

ジャン父「張り切ってるな」コン コン

ジャン父「ん?留守かな?」

ジャン父「アッカーマンさん…キルシュタインです」ガチャ

ジャン父「!?ごめんください」

ジャン「!?何だよ…これ…」

ジャンが見たのはミカサの母親と父親の死体だった。

ジャン「叔母さん!叔父さん!」

ジャン父「クッ…駄目だ…。2人とも死亡してから時間が経っている…」

ジャン「そんな…」

ジャン「!?そういえばミカサは!?」

ジャン「ミカサ!!」

ジャン「俺だ!ジャンだ!居たら返事をしてくれ!!」

ジャンは部屋中を探したが返事も無かったし見つかりもしなかった。

ジャン父「ミカサは居たか?」

ジャン「…居なかった」

ジャン父「そうか…」

ジャン父「父さんは憲兵団を呼んで捜索を要請する。お前は麓で待ってるんだ」

ジャン「…あぁ。分かった」

ジャン(ミカサ…)

ーーー
数時間後

ジャン(クソ!まだ憲兵団は来ないのかよ!?)

ジャン(早く来ねぇとミカサが…!!)

ジャン(…このまま待っていてもいいのか?)

ジャン(いや…勝手な行動を取るのはよくねぇ)

ジャン(だが…このまま待っていても埒が明かねぇ)

ジャン(…少し捜しに行くぐらいならいいよな)

ーーー

出番はあります。

ミカサ(痛い…)

ミカサ(寒い…)

誘拐犯A「オイ…本当に売れるんだろうなこいつは…」

誘拐犯A「わざわざ親殺してまで連れ去ってよ…」

誘拐犯B「そいつの顔をよく見てみろ」

誘拐犯A「ん?上等だがまだガキだな…。俺の趣味じゃねぇな」

誘拐犯B「お前の趣味を聞いたんじゃねぇよ。そいつは「東洋人」なんだ」

誘拐犯B「昔は人間にも種類があってな。そいつはその昔「東洋」って所から壁の中に逃げて来た一族最後の末裔だ」

誘拐犯B「そいつを都の地下街で変態の旦那方相手に競りにかける」

誘拐犯B「他の東洋人は絶滅したからな…相当な値がつくぞ」

誘拐犯A「こいつの親父は東洋人には見えなかったぞ?こいつは純血じゃねぇよ」

誘拐犯B「そうだよ!本当に価値があったのは母親だ!てめぇがビビって殺すから!」

誘拐犯A「し…仕方ねぇだろ!?抵抗されたんだ!!」

誘拐犯B「チッ。とにかくそろそろこいつを連れて逃げるぞ。早くしないと俺等が捕まるからな」

ーーー

小屋 外

ジャン「…」ハァ ハァ

ジャン(ミカサが見つかったのは良かった…)

ジャン(だが、そろそろ逃げるだ!?)

ジャン(俺1人じゃ助けられねぇよ!!)

ジャン(このまま戻って伝えるにしても時間はねぇ)

ジャン(どうすればいいんだ…このままじゃ…)

ジャン(俺は無力だ…好きな女も助けられないくらい…)

ジャン(…ん?)

ジャンは後ろのポケットに違和感を感じた。

ジャン(これは…!?)

ジャンが手に持ったのはミカサのために木を工作しようと持ってきた2本のナイフだった。

ジャンは2本のナイフでミカサを助けに行けるか考えた。

しかし

ジャン(…何考えてんだ!普通に考えたら大の大人に子供が敵うわけねぇだろ!!)

ジャン(だが、このまま何もしなかったら)

ジャンは頭の中に2つの方法が思い浮かんだ。

1つ目は間に合わないことを前提に助けを呼びに行く。

2つ目は人としての道を外してでも誘拐犯達を殺してミカサを助ける。

ジャンは少ない時間で2つのどちらかの方法を選択するかを強いられた。

ジャン(ミカサ…)

呼吸が乱れる。

しかしジャンは自分が話しかけても無視して無表情だったが1回だけ笑った顔を思い出した。

ジャン「…待ってろ助けに行く」

ジャンは少ない時間で人としての道を外してでも誘拐犯達を殺す方を選択した。

ジャンは普段の現実主義者としての思考を捨てた。

ミカサを助ける為に人としての道を外す彼には漆黒の意思が宿っていた。

疲れが溜まって限界なので今日はここまでにします。

お休みなさい。

ジャン(落ち着け…落ち着け)ドクン

ジャン(3…2…1!)ガチャ

ジャン「ごめんください」

誘拐犯A「!?」

誘拐犯B「!?」

ミカサ(ジャン!?)

ジャン「…え…あ…」

誘拐犯A「オイ、ガキ!どうしてここが分かった!?」

ジャン(落ち着け…呼吸を乱すな。一瞬の気も緩めるな)

ジャン「あの…僕は森で迷って…それで小屋が見えたから…」

誘拐犯A「…ダメだろぉ~?子供が一人で森を歩いちゃ。森には怖い狼がいるんだぞ~?」

ジャン「…」

誘拐犯Aは動揺を隠すためにジャンの頭を撫でる。

ジャンは覚悟を決めた。

自分の後ろに隠し持ったナイフを持ちながら。

誘拐犯A「でも、もう心配いらないよ。これからはおじさん達と一緒にー」

ドン

緩めるなA「?」

ジャンは誘拐犯Aの襟を掴んだ。

ジャン「…ありがとう。おじさん…もう分かったからさ」

ザシュ

ジャン「死ねよ。クソ野郎」

ドサ

誘拐犯B「は…!!う、嘘だろ…?」

ジャン(…殺っちまった。だが)

ジャン(もう戻れねぇ!!)

バタン

誘拐犯B「オイ…!?ま、待ちやがれ!!」

誘拐犯B「このガキ!!」バタン

誘拐犯B「!!」

ジャンは箒の先に紐で結びつけたナイフで誘拐犯Bに襲いかかる。

ジャン「うおおおおおおおお!!!」

ジャンは動揺する気持ちを打ち消すために必死になって叫びながら誘拐犯Bを突き刺した。

ーーー

ジャン「…」ハァハァ

ジャン(…2人も殺しちまった)

ジャン(もう俺人として終わったな…ははっ)

ジャン「…待ってろ、ミカサ。今縄を解いてやる」

ジャン「だから安心しろ…」

ブチ

ジャンは誘拐犯を殺したナイフでミカサの手首の縄を解いた。

ミカサ「…どうして私のことを助けたの?」

ジャン「…どうしてって言われてもな」

ジャン「ミカサのことが好きだからだな」

ミカサ「…何言ってるの?私はあなたに対してろくに会話をしなかったのに」

ジャン「いいんだよ。俺は自分の勝手な理由で誘拐犯達を殺したんだ」

ジャン「人として終わってしまってもお前を助けられた。それだけで…良かったんだよ」

ジャン「それよりも早く逃げるぞ」

ミカサ「…3人いたはず」

ジャン「え?」

ギシ

ジャンは足音が聞こえるところに振り向いた。

ジャン(やべぇ!!)

ジャンは慌ててナイフを構え直そうとする。

ボス

ジャン「うげぇ…!」

ジャンは誘拐犯Cにより腹部を強く蹴られたためナイフを落とした。

ミカサ「ジャン!」

ジャン「ぐっ…!!」

誘拐犯C「テメェがやったのか…?信じらんねぇ」

誘拐犯C「よくも俺の仲間を…!!殺してやる!!」

ジャン「うっ…」

誘拐犯Cにより首を締められた。

ミカサ「あっ…」

ジャン「ミ…カサ」

ジャン(ク…ソ…息が…出来ねぇ…)

ジャン「早く…逃げろ…」

ミカサ「で…でも」

ジャン「俺のことはいいから早く逃げろ!!」

ジャン「ミカサが助からないと…俺は無駄死にした馬鹿なやつだと思われるだろ」

ミカサ「う…あ…」

ミカサ(どうすればいいの?お父さん。お母さん)

ミカサ(このままじゃジャンが死んじゃうよ…)

ミカサはジャンが落としたナイフを見た。

そして…思い出した。

この光景は今までに…何度も…何度も見てきたことを。

ミカサ(そうだ…)

ミカサ(この世界は)

ミカサ(残酷なんだ)

ミカサはナイフを拾い握った。

ミカサ「…」

ジャン「くっ…あっ…」

ーーー

ジャン『ミカサのことが好きだからだな』

ジャン『いいんだよ。俺は自分の勝手な理由で誘拐犯達を殺したんだ』

ジャン『人として終わってしまってもお前を助けられた。それだけで…良かったんだよ』

ーーー

ミカサは決意した。

ジャンの言う通りに逃げないで戦って誘拐犯Cを殺してジャンを助けることを。

ミカサ「…」

その瞬間体の震えが止まった。

ミカサ「戦え…」

その時初めてミカサは自分を完璧に支配出来るようになった。

ミカサ(…戦え!)ドクン

ミカサ(戦え!!)

ミシミシ バキ!

何でも出来ると思った。

ミカサ「うああああああああ!!!」

ーーー

ジャン父「ジャン!!」

ジャン父「麓で待っていろと言っただろう!!」

ジャン父「どうしてあんなことをしたんだ!?」

ジャン「…来るのが遅かったからミカサを捜してた」

ジャン「その時ミカサを誘拐した奴らの小屋を見つけた」

ジャン「奴らは逃げようとした。だから助けに呼ぶ時間がなかったから」

ジャン「ミカサを助けようと自分の危険を顧みず勝手にやった」

ジャン「ジジイ…ごめんなさい」

>>707
緩めるなA ×
誘拐犯A ○

ジャン父「…分かってるならいいんだ」

ミカサ「…キルシュタイン先生。…私はここからどこに向かって帰ればいいの?」

ミカサ「寒い…私にはもう…帰る所がない…」

ジャン「…ミカサ」

ジャンは自分に巻いていたマフラーを渡した。

ジャン「こんなものしかなくてすまねぇ」

ジャン「そして人殺しさせちまって…すまねぇ」ポロポロ

そうですよね…反省します。

ミカサ「ジャン。あれは私があなたを助けようとしただけ」

ミカサ「謝らなければいけないのは私の方」

ミカサ「ごめんなさい」

ミカサ「でも…このマフラーあったかい」

ジャン父「ミカサ。私達の家で一緒に暮らそう」

ミカサ「え…」

ジャン父「辛いことがたくさんあった…君には十分な休息が必要だ」

ジャン父「ジャン」

ジャン「…なんだよ」

ジャン父「泣いてないでミカサを連れて帰るぞ」

ジャン「あぁ。ミカサ」

ジャンはミカサの袖を掴む。

ジャン「早く帰ろうぜ。俺達の家に」

ミカサ「…うん。帰る…」

ーーー

微妙な展開になってしまった。

一旦終わります。

ただの成り代わりだなおい
あのシーンはエレンだからこそ出来たのであってジャンならでのやり方くらいあっただろうに
エレンより頭の回転が早いから例えば音を立てて誘き寄せているうちにミカサを救出とかやりようはあった

>>729
アドバイスありがとうございます。

申し訳ございませんがミカサの過去はSSが終わったらもう一度考えて修正したやつを書きます。

指摘されてたから書く必要があると思って書きました。

夜頃投稿します。

感想ありがとうございます。

あと、ジャンミカは意識してません。それでも不快な気分にさせて申し訳ございません。

少しだけ投稿します。

ミーナ「ん…」

エレン「お、目が覚めたか」バシュ

ミーナ「エ、エレン!?」

エレン「暴れるなよ。まだ立体機動装置を使って移動してるから」

ミーナ「さっき私…」

エレン「…すまなかったな。あんな目にあわせて」

ミーナ「いや、いいよ。エレンのお陰で私は喰われないですんだし」ガタガタ

エレン(怯えてるな。喰われそうになったから当たり前か)

エレン「…ミーナ。お前調査兵団にするんだよな」バシュ

エレン「調査兵団に入ったらさっきみたいなことではすまないかもしれない」

エレン「それでもこれから先巨人と戦えるか?」

ミーナ「え…」ガタガタ

エレン「答えなくてもいい。そういうことがあるということを覚えとけということだ」

エレン「そろそろ着くぞ」

エレン「!?」

エレン(おかしい。一時撤退の鐘は鳴ったはずだ)

エレン(なのになんで皆壁を登ろうとしないんだ?)スタッ

クリスタ「エレン!」

エレン「義姉さん!無事だったのか!」

クリスタ「うん!エレンも無事で良かった!」

エレン「あぁ、俺も義姉さんが無事で良かった。それにしてもどうして皆壁を登ろうとしないんだ?」

ユミル「どうもこうもねぇよ」

ユミルは指を指して言う。

ユミル「あれを見ろ」

エレン「…!?成る程な…」

エレン「一時撤退の鐘が鳴ってもガス切れで登れない」

エレン「だから補給室に行こうとしても巨人が群がって行けないから撤退出来ない状況ということか」

ユミル「そういうことだ」

エレン「…困ったな」

エレン「その様子だと補給部隊も…」

ユミル「あぁ、戦意喪失して補給任務を放棄して籠城したみたいだ」

エレン「…だろうな」

サシャ「やりましょうよ!!皆さん!!さぁ!!立って!」

サシャ「皆が力を合わせればきっと成功しますよ!私が先陣を引き受けますから」

訓練兵一同「…」

サシャ「…」

サシャ「マルコ。一緒に皆を」

マルコ「…」

アニ「ライナー…どうする?」

ライナー「まだだ…やるなら集まってからだ」

ミカサ「アニ!」ダン

アニ「!」

ミカサ「何となく状況は分かってる。その上で…私情を挟んで申し訳ないけど」

ミカサ「ジャンの班を見なかった?」

アニ「私は見てないけど壁を登れた班も…」

ライナー「そういやあっちに同じ班のマルコが居たぞ」

ミカサ「!マルコ」

マルコ「…ミカサか」

ミカサ「ジャンはどこにいるの?」

マルコ「…ジャンは死んだ」

ミカサ「!」

マルコ「ジャンは俺を助けて巨人に喰われて」

マルコ「死にました!!」

エレン「…嘘だろ!?」

アルミン「ジャンが…!?」

クリスタ「そんな…」

ザワザワ

訓練兵A「28班はほぼ全滅か…」

訓練兵B「そういえば俺は見たがダズは壁を登っていたぞ」

訓練兵C「マジかよ…。じゃああいつ仲間を置いて」

マルコ「ごめんミカサ…ジャンは俺の身代わりに…」

マルコ「助けようとしたけど…何も出来なかった」

マルコ「うっ…あっ…」ポロポロ

エレン「…」

エレン(俺があいつに活を入れるなんて言ってあんなことをしなければ)

エレン(ジャンは死ななかったかもしれねぇ)

エレン(すまねぇジャン)

エレン(俺のせいだ)

アルミン「うっ…あっ…」ポロポロ

ミカサ「マルコ。落ち着いていまは感傷的になってる場合じゃない」

ミカサ「さぁ、立って」

ミカサ「アルミン」

ミカサ「あなたも泣いてないで」

ミカサ「本部に群がる巨人を排除すればガスの補給が出来てみんなは壁を登れる」

ミカサ「そうよね、アルミン?」

アルミン「あ…あぁそうだ…」

アルミン「でもミカサでもあれだけの数は…」

ミカサ「出来る」

アルミン「え…!?」

ミカサ「私は…強い…あなた達より強い…すごく強い!」

ミカサ「…ので私は…あそこの巨人共を蹴散らせることが出来る…例えば…一人でも」

ミカサ「あなた達は…腕が立たないばかりか…臆病で腰抜けだ…。とても…残念だ」

ミカサ「ここで…指をくわえたりしてればいい…くわえて見てろ」

訓練兵B「ちょっとミカサ?いきなり何を言い出すの!?」

訓練兵C「あの数の巨人を一人で相手する気か?そんなこと出来るわけが…」

ミカサ「…出来なければ死ぬだけ。でも勝てば生きる…」

ミカサ「戦わなければ勝てない」ダッ

訓練兵D「オ、オイ!」

エレン(ミカサ…)

エレンは手を強く握りしめた。

エレン「ユミル、義姉さんを引き続き頼む」

ユミル「あぁ」

エレン「義姉さん」

エレン「守るとか約束しといて出来てなくて」

エレン「ごめんな」

クリスタ「エレン、何を言い出すの…?」

エレン「お前ら」

エレンは訓練兵一同に向き合う。

エレン「俺達はこのままここに居てもいずれかは巨人が集まって逃げてもガス切れになって死ぬかもしれない」

エレン「ミカサのようにガスの補給室に行っても途中で巨人に喰われるか着いても群がっている巨人に喰われるかのどちらかだ」

エレン「だから」

エレンは超硬質ブレードを掲げる。

エレン「俺が先陣を切る!!俺についてくるやつは死ぬ覚悟があるやつだけついてこい!!ついてこれないやつはここで死んでけ!!」バシュ

ライナー「そいつは嫌だな…」

アルミン「エレン…」

エレンに続きライナー達も向かう。

訓練兵A「あいつら…」

訓練兵C「ちくしょう…やってやるよ…」

訓練兵B「最後まで足掻いてやる…」

訓練兵一同「うおおおおおおお!!!」

タイトルは「進撃の巨ジャン」だな

実際ユミルで事足りるしな

エレン「…」 ブン

ザシュ

エレンはクリスタ達の妨げになる巨人を屠りながら進んだ。

エレン(死なせねぇ!これ以上自分のせいで死なせるわけにはいかねぇ!)

自分の友達、家族、訓練兵達を死なせたいための責任感がエレンの精神を支えていた。

エレン「進めぇ!!俺達のガスが無くなる前に本部に突っ込むぞ!!」

エレンは無我夢中に叫んだ。

そうでもしないと自分のせいで死んだトーマス達とジャンの死を引きずってしまうからだった。

ミカサとエレンにより本部の進行の妨げになる巨人は屠られ死傷者は今のところ出なかった。

コニー「しかし…すげぇなミカサとエレンは…。どうやったらあんなに速く動けるんだ…」

アルミン(イヤ…)

アルミン(2人ともガスを蒸かしすぎだ!あれじゃすぐに無くなる)

アルミン(いくら腕があっても機動力がなくちゃ僕らは無力だ…)

アルミン(やはり…いつもみたいに2人とも冷静じゃない。動揺を行動で消そうとしてる…このままじゃ…)

プシュ

ガスの切れる音がした。

ガスの切れる音がした立体機動装置の持ち主は…ミカサとエレンだった。

ガスが切れた2人は同じ場所に落ちて行った。

アルミン「ミカサ!!」

クリスタ「エレン!!」

ーーー

エレン「…」ハアッ ハアッ

ミカサ「…」ハアッ ハアッ

エレン・ミカサ(ガスが無くなるまで気付かないなんて[な])

エレン「…ミカサ」

ミカサ「…なに?」

エレン「あの時ミカサがジャンを守ろうとした時止めてごめん」

ミカサ「…もう過ぎたことはいい」

ミカサ「あなたが何言ってもジャンは戻って来ない」

エレン「…そうか」

ストン

ミカサとエレンは屋台の上から降りた。

エレン(まただ)

エレン(また俺のせいで死人が出るのだろうか)

エレン(俺が皆の先陣を切ったせいでまた)

エレン(義姉さん)

エレン(こんな情けない義弟で…ごめん)

ミカサ(また家族を失った)ズキン

ミカサ(またこの痛みを思い出して…また…ここから始めなければいけないのか…)

ズシン ズシン

ガス切れでブレードの刃が無く戦闘出来ない2人の前に巨人が現れた。

そして反対側にも15m級が現れた。

ミカサ(この世界は残酷だ…そして…とても美しい)

エレン(義弟の俺が居なくても代わりにユミルがいるから心配要らないな)

エレンとミカサは目を瞑った。

ミカサ・エレン(いい人生だった…)

ジャンは巨人化しても馬面なのだろうか

>>771
だとしたらもはや四足歩行でいいな
モブ巨人にも四足歩行派のヤツ結構いるし

巨大馬は強いだろうな

ポニーでも大人を吹っ飛ばすし、15mの馬となればとんでもないな。

あとジャンが巨人になるより巨大馬になったと思えば違和感無いだろ?

巨ジャン「ヒヒイィィィィイイインンンンンンンン!」

エレンゲリオン「どうどう」

最初はエレンとジャンを表と裏の主人公として書こうとしたらこうなってしまった。


ミカサとエレンは走馬灯が流れた。

ーーー

ヒストリア『私はヒストリア・レイス。こちらもよろしく!』

ヒストリア『いいから。もうエレンは私の家族で義弟だから』

ヒストリア『辛かったら泣いて甘えていいんだよ。私は血が繋がってない赤の他人でも義姉でもエレンの家族だから』

クリスタ『えへへ…ごめんね、エレン。汚い私からはこんなことしか出来ないの』

クリスタ『エレン、成績4番おめでとう』

クリスタ『エレンが私に教えてくれたおかげだよ』

クリスタ『…うん。エレンも死なないで』

ーーー

ジャン『俺はジャン・キルシュタイン。よろしく!』

ジャン『綺麗な黒髪だな』

ジャン『ミカサのことが好きだからだな』

ジャン『いいんだよ。俺は自分の勝手な理由で誘拐犯達を殺したんだ』

ジャン『人として終わってしまってもお前を助けられた。それだけで…良かったんだよ』

ーーー

ブン

ミカサ・エレン「「!!」」

戦意喪失していたミカサとエレンは反射的に前方の巨人の攻撃を避けた。

ミカサ・エレン(なんで…まだ…俺[私]は戦おうとしてるんだ…?)

ミカサは刃が折れたブレードをエレンは初めて出会った日を祝った時に買った指輪を見た。

エレン(ごめんヒストリア)

ミカサ(ごめんなさいジャン)

ミカサ・エレン(私[俺]はもう…諦めない)

ミカサ・エレン(死んでしまったらもう…)

エレン(ヒストリアとの約束を守れない)

ミカサ(あなたのことを思い出すことが出来ない)

ミカサ・エレン(だから…何としてでも勝つ!)

ミカサ・エレン(何としてでも生きる!)

ミカサ「うあああああ」

エレン「うおおおおお」

ドオオ!

一瞬の出来事だった。

反対側に居た15m級の巨人がミカサとエレンを喰おうとした巨人に殴りかかった。

更に追い討ちをかけるようにうなじを踏み潰した。

エレン「何だよこれ…!?」

ミカサ「巨人が巨人を殺してる…!?」

今日はここまでにします。

お休みなさい。

巨ジャンきたwww

頭冷やして考え直します。

自分でも書いてて訳が分からなくなってきました。

一旦、話の起承転結を見直してきます。

出来たら早めに戻ってきます。

糞展開になってしまい申し訳ございません。

なんとか糞展開にならないように戻って来ます。

これだけは言えます。

エレクリは意識してますがジャンミカは全く意識してません。

勘違いされても当たり前ですがミカサはあくまで助けて貰った恩があるからジャンの隣にいるイメージです。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月05日 (木) 06:11:02   ID: 6p5vp-em

もう来ない感じジャン

2 :  SS好きの774さん   2016年06月19日 (日) 21:33:10   ID: HwlAQPco

幼少期のジャンならミカサを人さらいから救えないだろ

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