陽子「綾!大事な話があるんだ!」 (58)
綾「大事な話って?」
陽子「放課後に詳しく話すよ。じゃまたあとで!」
綾「あっ、陽子ー!ちょっと待ちなさいよー!」
綾「まったく・・・なんなのかしら」
忍「あっ、綾ちゃーん!あれ?どうしました?あまり元気がないようですが・・・」
綾「なんか陽子がね~、あれ?今日はアリスと一緒じゃないのね」
忍「アリスはなんだか大事な用事があるとかで先に行ってしまいました」
~放課後~
綾(大事な話って言ったらやっぱりアレしかないわよね・・・アレしか///)
綾「で?結局大事な話ってなんなのよ」ドキドキ
陽子「・・・・・・綾にはどうしても言っておきたかったんだ。私ね、実は・・・」
#####
勇「陽子ちゃん、ちゃんと言えてるかしら・・・私の見た感じだと綾ちゃんは・・・」
陽子「私ね、実はいさ姉と付き合ってるんだ!」
綾「え?」
陽子「だ、だからね、私、いさ姉とさ、つ、付き合ってる・・・んだよね・・・」
綾「え?(何言ってるのかしら陽子・・・今朝忍に聞いた話では・・・)」
#####
アリス「陽子、遅いなぁ・・・」
カレン「道にでも迷ってるんじゃないデスか?」
アリス「だってここ通学路だよ、そんなわけないよ」
カレン「うーん、それもそうデスね・・・じゃあ特別な用事ができたとか・・・!」
綾(今朝忍に聞いた話では確か勇さんはアリスと付き合ってるって言ってたような・・・)
綾「陽子・・・それ本当に?」
陽子「え?ほ、本当だよ!私といさ姉は付き合ってるよ・・・ごめん、気持ち悪いよね・・・何言ってるんだろう私・・・」
綾「ぜ、全然そんなことないわよ!そ、そうじゃなくて・・・ちょっと陽子!着いてきて!!」
陽子「え?え、綾ー!どこ行くのさ!」
~忍の家の前~
陽子「あれ?ここ忍の家・・・」
ピンポーンピンポーン
忍「綾ちゃんに陽子ちゃんじゃないですか、息を切らしてどうかしましたか?」
綾「忍!勇さんいる!?」
忍「お姉ちゃんならアリスのところに行きましたよ?アリスと陽子と三人で大事な話をするとか・・・聞いていないんですか?」
綾「どこにいるかわかる!?!」
忍「確か駅前で待ち合わせと言っていましたよ?」
綾「ありがとう忍!陽子!!行くわよ!」
陽子「え?あ、ちょっと!何が何だかさっぱりだよ!」
綾(私の予想が当たってるなら勇さんは・・・!!)
#####
アリス「あ!勇!やっときた!」
勇「おまたせ、アリス」
アリス「ううん、大丈夫。でもまだ陽子が来なくって・・・」
勇「大丈夫よ。きっともうすぐ来るわ」
綾「いた!!!」ハーハー
陽子「ちょっと、綾!」
勇「ほら、来たみたいよ」
アリス「陽子ー!あれ?綾もいるよ?」
綾「勇さん!どういうことですか・・・!」
勇「ん?なぁに?何がどういうことなの?」ニヤ
綾「とぼけないでください!!!」
綾「アリスと陽子の2人と付き合ってるんですか!?」
陽子「え?」
アリス「陽子と付き合ってたの!?陽子に告白されたから陽子傷つけないようにって三人で話すんじゃなかったの?!」
勇「そうね、でも私ね、ちょっと楽しくなってきちゃったの!その事に気付いた時にアリス達がどういう顔をするかって気になっちゃって!是非私のカメラに収めたいと思ったのよ」
綾「そんな理由で・・・!!」
陽子「ど、どういうことなの?!いさ姉!!」
勇「今聞いた通りよ」フフッ
アリス「そんな・・・嘘でしょ、勇・・・・・・」
カレン「oh!これがシュラバってやつデスね!!」
陽子「どうして・・・?どうして・・・・・・?やっと勇気を振り絞っていさ姉に私の想いを伝えたのに・・・いさ姉には届いてなかったの・・・・・・・・・?」
勇「そんなことないわよ。陽子ちゃんの想い、しっかり受け取ったわ。」
陽子「じゃあ!どうして・・・!」
勇「さっきも言ったでしょ?あなた達がどんな顔をするか気になったのよ・・・ほら、その顔よ!」フフフフフフ
陽子「ひどいよ・・・ひどいよいさ姉・・・・・・私はずっと昔からいさ姉に憧れてていつかいさ姉みたいになれたらって思ってた・・・!なのに・・・どうして?私の憧れてたいさ姉はこんなのだったの・・・?」
陽子「私・・・どうしたらいいの・・・?」
綾「陽子・・・落ち着いて・・・!!」
陽子「落ち着け・・・ないよ・・・・・・!」
アリス「勇・・・!どうしてそんなこと言うの!?より陽子を傷付けるようなことを!!」
勇「だから言ったじゃない・・・その顔よ。そのか、お。うーん、いいじゃない」パシャパシャ
綾「ふざけないで!!」パシーン
勇「痛っ・・・何するのよ綾ちゃん・・・酷いじゃない・・・」
綾「陽子がどれだけ傷付いてるかわからないんですか!?いい加減にしてください!!」
陽子「綾!そこまでしなくても!」
綾「陽子は悔しくないの?!こんなこと言われて!私は悔しい!私の・・・・・・私の大切な陽子がこんなに傷つけられて!」
陽子「綾・・・・・・でも私のためにそこまでしなくても・・・・・・」
綾「(やっぱりハッキリ言わないと伝わらないか・・・)私ね、陽子のことがね・・・・・・ずっっっと前から、」
忍「みなさーん!!!」ゼーハー
カレン「シノブじゃないデスか!どうかしましたか?」
アリス「シノ!!大丈夫?」
忍「ええ、大丈夫ですよ。アリス。さっき・・・綾ちゃんと陽子ちゃんの様子がおかしかったので・・・来てみれば・・・やっぱり大変なことに・・・」ゼーゼー
綾(タイミング逃したーーー!!!)
忍「やっぱり・・・お姉ちゃんが何かを・・・」
勇「あら、忍じゃない、やっときたわね」
忍「どうなりましたか!?ちゃんと成功しましたか!?」
~説明後~
忍「そうですか・・・・・・お姉ちゃん・・・・・・すごいです!!!うまくいったんですね!!」キラキラ
綾、陽子、アリス、「・・・・・・・・・えっ?」
アリス「・・・シノ?何言ってるの・・・?」
綾「ちょっと忍、何言ってるのよ」
陽子「シノ?何言ってるの・・・・・・?」
忍「お姉ちゃんのコレクションを作るために協力して欲しいって言われたんですよ~」
勇「そうよ、忍にはうまくみんなをここにおびき寄せるようお願いしたのよ」
綾「しのまで・・・そんな・・・!!」
陽子「もう訳がわからないよ・・・」
アリス「本当なの?!シノ!!」
忍「ええ、本当ですよ」
カレン「なんという腹黒コケシデース!」
勇「じゃあ私はもうこれで行くわよ。写真も撮れたしね」
綾「ちょっと待ちなさいよ!!」
勇「どうしたの?綾ちゃん」
綾「どうしたの?じゃないですよ!!まだ私達の話は終わってません!!あなたは、どうするつもりなんですか!」
勇「どうするも何もこれでおしまいよ。目的は達成したわ」
綾「そんなの私が許しませんよ!!!私の大切な・・・陽子が傷付けられて・・・!こんなの許せるわけありません!!」
陽子「綾・・・それって・・・・・・」
綾(今度は伝わったかな・・・・・・私の気持ち・・・・・)
陽子「ありがとう綾、とっても嬉しい。でもね、まだ気持ちの整理がつかないんだ・・・・・・ごめんね・・・・・・・・・」
綾「そう、そうよね・・・・・・ごめんね・・・驚かせちゃって・・・」
陽子「ううん、大丈夫。必ず返事するからさ・・・!今はまだ待っててくれるかな・・・?」
綾「陽子の気が済むまで待ってる、待ってるから・・・・・・!」
勇「私もう帰っていいかしら?」
綾「まだ話は終わってないですよ!!」
勇「なら、私はどうすればいいのかしら?」
綾「陽子に・・・・・・アリスに・・・謝ってください!」
勇「私は何もしてないわよ?」
綾「まだそんなこと言うんですか!?あなたは人の気持ちを全然わかってない!最悪ですよ!」
勇「はぁ、わかったわ、謝ればいいんでしょう?」
勇「すいませんでした。ごめんなさい。・・・これで、いいのかしら?」
綾「気持ちが全然こもってません・・・・でも、とりあえずは許してあげます」
勇「そう、それじゃあ私、帰るわね。忍、行きましょう」
忍「あ、待ってくださいお姉ちゃーん!」
陽子「綾・・・ありがとう、私のために・・・・・・」グスッ
綾「いいのよ。私の好きな人のためだから・・・!」
陽子「綾・・・・・・私、決めたよ。」
忍「本当にあれでよかったんですか?お姉ちゃん」
勇「いいのよ。綾ちゃんのためですもん」
忍「お姉ちゃんは優しいですね。流石です。」
勇「ありがとう忍。さぁ帰って遊びましょう!」
#####
陽子「こんなにも私のことを好きになってくれる人がいる・・・だから、私決めたよ。綾、私も好きだよ・・・!///」
綾「陽子・・・////大好きっ!!!!」
陽子「じゃ、私たちも帰ろうか」
アリス「あれ?私達の立場は?」
カレン「ないみたいデスねー」
アリス「私も、帰るね・・・!」
カレン「勇の所に行くんデスか?」
アリス「・・・・・・うん。それでも、私は勇が好きだから・・・」
カレン「アリスの愛はマリアナ海溝より深いデスね!」
アリス「じゃあねカレン!また明日!」
カレン(あれ?私だけハブられてるような・・・まあいいデース。帰りましょ)
~数日後~
陽子「ごっめーん綾、待ったー?」
綾「そ、そうでもないわよ!(本当は2時間前から立ってたけど初めてのデートだし大目に見てあげるわ!)」
陽子「じゃ、行こっか!!!」
綾「うん!!」
~Fin~
くぅ疲w
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