サシャ「クエスト 訓練兵団の休暇」(468)
サァァ、、、ザサァァ、、
<jbbs fontcolor=#000000>
<jbbs fontcolor=#000000>
エレン「ウッ... ここは... 」<jbbs fontcolor=#000000>
<jbbs fontcolor=#000000>
エレン「... 砂... .. 暑い... .. .. 」<jbbs fontcolor=#000000>
<jbbs fontcolor=#000000>
ゲホッゲホッ。。<jbbs fontcolor=#000000>
<jbbs fontcolor=#000000>
エレン「ッ!! これは.....( 砂の雪原!!)」<jbbs fontcolor=#000000>
<jbbs fontcolor=#000000>
エレン「俺は一体.... ハッ!?」<jbbs fontcolor=#000000>
<jbbs fontcolor=#000000>
エレン「コニィーーー!!サシャァーー!!」<jbbs fontcolor=#000000>
<jbbs fontcolor=#000000>
<jbbs fontcolor=#000000>
ーーーー<jbbs fontcolor=#000000>
ーーー<jbbs fontcolor=#000000>
ーー<jbbs fontcolor=#000000>
<jbbs fontcolor=#000000>
<jbbs fontcolor=#000000>
ーーどれくらいか前・山中の訓練場ーーー
教官「今日の立体起動の訓練は、連携移動の訓練を行う。」
教官「三人一組になり、的確な移動と、少人数での行動原則を学んで貰う。」
教官「指定のポイントに辿り着いたら同じ班員の一人が持つ信煙弾で合図しろ。」
教官「指定数の信煙弾を使わずに戻って来たり、班員全員が揃わず帰還した場合は、その班員全員減点だ。」
ザワザワ マジカヨー
ゲンテンハヤベーヨ ダレカオレトーー
ワタシトイッショニーー
ジャン「マジかよ!!マルコ!一緒に班を組もうぜ!..... 後、立体起動が上手そうなやつは... 」チラッ
マルコ「ああ!良いよ!ジャンは立体起動が得意だからね!」
ミカサ「…。」
ジャン「ミカ.. 」
教官「尚、班員の構成は無作為に決めさせて貰った。」
教官「戦場では有利な人選など、存在しないのでな。」
ジャン「」
マルコ「あはは..。」アセアセ
すいません
最後から行きます
焦り過ぎました 最初からで
サァァ、、、ザサァァ、、
エレン「ウッ... ここは... 」
エレン「... 砂... .. 暑い... .. .. 」
ゲホッゲホッ。。
エレン「ッ!! これは.....( 砂の雪原!!)」
エレン「俺は一体.... ハッ!?」
エレン「コニィーーー!!サシャァーー!!」
ーーーー
ーーー
ーー
ーーどれくらいか前・山中の訓練場ーーー
教官「今日の立体起動の訓練は、連携移動の訓練を行う。」
教官「三人一組になり、的確な移動と、少人数での行動原則を学んで貰う。」
教官「指定のポイントに辿り着いたら同じ班員の一人が持つ信煙弾で合図しろ。」
教官「指定数の信煙弾を使わずに戻って来たり、班員全員が揃わず帰還した場合は、その班員全員減点だ。」
ザワザワ マジカヨー
ゲンテンハヤベーヨ ダレカオレトーー
ワタシトイッショニーー
ジャン「マジかよ!!マルコ!一緒に班を組もうぜ!..... 後、立体起動が上手そうなやつは... 」チラッ
マルコ「ああ!良いよ!ジャンは立体起動が得意だからね!」
ミカサ「…。」
ジャン「ミカ.. 」
教官「尚、班員の構成は無作為に決めさせて貰った。」
教官「戦場では有利な人選など、存在しないのでな。」
ジャン「」
マルコ「あはは..。」アセアセ
ミカサ「...。(エレンとエレンとエレンとエレンと)」
アルミン「...。(誰かの足を引っ張らないようにしないと....)」
コニー「俺と移動間隔が近いやつがいいなぁ」ヘラヘラ
サシャ「さくっと終わらせて晩ごはんです!!」
ユミル「うるせぇなぁ。芋女とはごめんだな。。」
クリスタ「ちょっと酷いよユミル!」
ライナー (結婚しよ)
ベルトルト (凝視し過ぎだよ。ライナー....)
アニ「...。」
エレン「よしっ!やってやる!」グッ
ーーーーー
ーーー
ーー
エレン「よろしくな!コニー、サシャ。」
コニー「おう!俺は、細かく移動する癖があるからな。置いてかないでくれよ。」
サシャ「エレンとコニーですね。よろしくです。さぁ!さくっと帰還してパァン食べますよ!!」
コニー「お前は、そればっかだな...」ハァ
エレン「ははは。中々、良い班になりそうだ!」
教官「指定のポイントは各班無作為だ。信煙弾の信煙の色分けもしてある。小細工はするな。」
教官「森の中には、監視員もいるのでな。」
教官「では、始め!」
エレン「行くぞ!コニー、サシャ!」パシュッ
サシャ「はい!負けませんよ!!」パシュッ
コニー「おいっ!サシャ!先に行くな!...わかってんのかあいつ?」パシュッパシュッ
ーーーーー
ーーー
コニー「なんか天気が悪くなってきたな。」パシュッパシュッ キュィィ
エレン「ああ。雨が降りだしたら移動が遅くなるからな。」キュィィ パシュッ
コニー「それよりあいつは、飛ばしてんなぁ。離れ過ぎじゃないか?」パシュッキュィィパシュッ
エレン「ああ。サシャが信煙弾持ってるからな。早くポイントまで行きたいんじゃないか?」キュィィパシュキュィィ
サシャ「~♪」パシュキュィィパシュ
コニー「エレン。サシャが一足先に信煙あげちまったら減点だぞ。」キュィィパシュ
エレン「」パシュキュィィ
エレン「サシャァ!一端、速度おとせ!」パシュキュィィ
<サシャァ...
サシャ「? エレンがなにか叫んでますね?」パシュッキュィィパシュッ
サシャ「先に行ってますよ!!エレーーーン!!」パシュッキュィィパシュッキュィィ
< サキニイッテ....!! ..レーーン!!
コニー「ありゃぁ聞こえてないな。」パシュッパシュッキュィィ
エレン「」キュィィパシュッキュィィ
エレン「くそっ!コニー、サシャに追い付くぞ!」パシュッキュィィキュィィパシュッパシュッ
コニー「おいおい!俺の移動間隔考えてくれよ!」パシュッキュィィパシュッキュィィ
コニー「おい!エレーーーン!行っちまったな..(ったくすぐ周りが見えなくなるな...。)」パシュッパシュッキュィィキュィィパシュッ
ーーポツ..ポツ..ポツポツポツ.......ザァァァーー
サシャ「ひゃぁ! 雨ですね!」キュィィビシュッ
サシャ「アンカーの撃ち込みが甘くなりそうです....」キュィィビシュッキュィィ
エレン「くそったれ!!雨まで降って来やがって!!(視界が悪くて思うように進めない...)」キュィィビシュッビシュッキュィィ
コニー「ギリギリエレンが見えるな....(追い付けんのか?)」キュィィビシュッキュィィビシュッキュィィ
ーーーピシャツ
サシャ「!!?」キュィィビシュッキュィィ
バリバリバリドォォォォォン ゴゴゴゴ ゴロゴローーー
サシャ「!!?(樹がない!!!)」ビシュッ..スカッ....キュィィキュィィ
サシャ「ひえええ!!!!(墜ちるウウウ)」ビシュッ..ガッ...キュィィ
サシャ「ギリギリセーーフ!!」ドヤァ
エレン「(ヤバい!)サシャァーー!前見ろぉぉ!!」キュィィビシュッキュィィ
サシャ「へっ?」キュィィィィ
ドガァ。ドサァァァーー
エレン「サシャァーー!!(あいつ落雷で倒れた木にぶつかっちまった!)」ビシュッキュィィビシュッ
エレン「大丈夫か!!?」キュィィィィ..スタッ
コニー「見つけた!!マジかよ!!サシャ墜ちてんじゃねぇーか!!」キュィィビシュッキュィィキュィィビシュッ
エレン「大丈夫か!!?」キュィィィィ..スタッ
コニー「見つけた!!マジかよ!!サシャ墜ちてんじゃねぇーか!!」キュィィビシュッキュィィキュィィビシュッ
エレン「サシャ!しっかりしろ!意識はあるか?何処か折れたりしてないか?」
サシャ「.....。」
コニー「エレン!!」キュィィキュィィ..スタッ
コニー「サシャは大丈夫か!?」
エレン「返事がない。」
コニー「....ッ!! 確か脈拍の見方はこうだったな...(よし。脈はある)」
コニー「大丈夫だ!気絶してるだけみたいだ!」
エレン「コニー、俺.....」
コニー「何責任感じてんだ!雨がこれ以上強くならないうちに、俺が救護班呼んで来る!」
コニー「悲観するのはそれからにしろ!」
コニー「エレンは、サシャに付いててやってくれ!」
コニー「俺の方が立体起動の天才だからよ。」ニヤニヤ
エレン「すまない。たのんだぜコニー!」
ーーーピシャーー
バリバリバリドォォォンゴゴゴゴ
コニー「しまった!雷が.....」
エレン「!!?(なんだ?視界が真っ白で....)」
サシャ「......。」
ドォォォォォンゴゴゴゴゴロゴロゴゴゴゴーーー
ーーーーー
ーーー
ーー
ーーー現在ーーー
エレン「あの後、どうなった?」
エレン「コニーと、サシャは....?」
エレン「ハァ...ハァ...(視界が真っ白で..救護班をコニーが呼びに行くと言っていて...サシャが墜ちて....立体起動の訓練で....)」
風が暑い.....。
太陽の照りつけで火傷しそうだ...。
エレン「ハァ...ハァ...訓練?」
エレン「!!!?(まずい!ここは壁外なのか!?)」
エレン「...。(巨人の領域で、人間が馬無しで生き残れる訳が無い....。)」
エレン「それに...(暑い..。肌か焦げていくみたいだ...。)」ハァハァ..
エレン「何処かに隠れる場所が....立体起動を使える場所が....。」ハァハァ..
エレン「ハァハァ...(岩山が見える...あそこに辿り着くしか無い...。)」
エレン「ハァハァ...(足が前に出ない...息を吸うと体の中から火傷しそうだ...)」
エレン「ハァハァ...(洞窟が見える...もう少し....)」
エレン「ハァ...ハァ...(なんだ?以外と近いじゃないか)はっははは...」
エレン「ハァ..(あんなに遠くに見えたのにもう着いちまった...?)」
エレン「ハァ..ハァ..(...?今、少し動いた様な...頭が暑さで、どうかしてんのか俺は..)」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
エレン「!!?(地面が揺れ....)」
エレン「うぉッ!」
エレン「..山が..動いた?」
ドッコォーーーーーーン!!!
エレン「うわぁぁぁ!(体か宙を...)」
動く山「ヴオォォォォォォン」ビリビリビリ....
エレン「ッ!!!うるせぇぇ!!!」ビリビリビリ...
エレン「ヤバい!(墜ちて....)」パシュッパシュッ...ガキッガキッ...
エレン「たまるかァァ!!!」キュィィキュィィィィ
エレン「ッッ!!!(なんとかアンカーが山にに刺さったみたいだ!!)うおぉォォ」キュィィイイイイキュィィイイイイ
エレン「距離が!(地面が近い!!)」キュィィ
ドッッサァァァーーーゴロゴロゴロゴローー
エレン「ゴホォッゴホォッ(なんだ?ありゃ?なんで牛が山みたいにデカイんだよ!)」
ズシン ズシン ドスンッ ドスンッ
エレン「ハァハァ..(あの後ろの方の岩山みたいなやつは、こいつの尻尾なのか?)」
エレン「ハァハァ..(あんなので潰されたら....)」
デカイ牛「ブルルッブルルッ 」アシヲザッザッ
エレン「ハァ..(今なら距離があるしあのデカイ牛から逃げられるかも知れない。)」
エレン「....(洞窟まで走るんだ!)」
エレン「今だ!いっけぇぇ!!!!」
デカイ牛「ヴオォォォ」アタマサゲテ、トッシン
ズズズズドドドドドド!!!!
エレン「!!」
エレン「くそっ!(早ぇーなおい!!!)」
エレン「洞窟が...もう少しで....(生き延びる....俺はこんなところで...ミカサ....アルミン.........)」
エレン「(振り返るな!もっと速く走る........)」
ドドドドォォォォ!!!!!
ドッコォーーーーーーン!!!!
ドサッ......
ーーーーーー
ーーーーー
ーーー
???「......っ!た.....お.....しっ....」
???「おいっ!あんた!しっかっりしろ!」ペチペチ
???「これはまた派手にやられましたニャー」
???「ガァーハッハッ!ハンター足るもの、時には派手に散るのも、よい経験となるワイ!」
???「こいつにはハンターとしての実力が足りないンバ!!!」
???「エリートのワガハイが
みっちり鍛え上げて子分に加えてやるンバ!!」
???「ハイハイ。わかったわかったって。」
支援ありがとう。
エレン「.......。(生きてる...のか?)」
エレン「俺は...。」ハッ!
???「ようやくお目覚めかい?」
エレン「!?」
なんだ?その格好?
まるで獣を纏った様な...人....なのか?
ここは何処だ?
それになんだ?
この風が生臭い感じは?
獣を纏った様な女「生きてるかい?あんた。」
獣を纏った様な女「砂原で尾斧竜に襲われて生きてるなんてついてるね!」ニヤニヤ
エレン「....あんたが。助けてくれたのか?」
獣を纏った様な女「そうさ。タンジアに運んだのはそこのアイルー達だけどな。」
アイルー「お体は大丈夫ですかニャ?ハンターさん。」ニャーニャー
エレン「」
エレン「....ネコが喋った。」ポカーン
アイルー「今回は女ハンターさんの要請で回収に伺いましたのニャー。
通常はギルドを通さずに狩りを失敗した場合は自己責任に成りますのでご注意下さいニャー。」ニャーニャー
エレン「(ハンター?ギルド?狩り?)」
エレン「(なんのこと言ってんだ?)」
獣を纏った様な女「ところであんた、見ない顔だけど、ギルドも通さずロクな装備も無しで、あれを狩ろうなんて...」
獣を纏った様な女「とんだ死に急ぎ野郎だねぇ。」ニヤニヤ
エレン「なっ!?」
獣纏った様な女「なんて顔してんのさ!」アハハ
獣纏った様な女「私は、ユミ。ここタンジアの港を拠点にハンターをやってんだ。」
ユミ「ここのギルドは良い依頼がたくさん集まるからねぇ。」
ユミ「ただ、ライバルも多いから、食いっぱぐれ無いようにしないとな。」アハハ
エレン「....。(ユミ!?なんかこいつユミルに似ている様な...)」
ユミ「なに私の顔に見とれんだ?名前ぐらい名乗りなよ。助けてやった恩があるだろぅ?」ニヤニヤ
エレン「エレン....俺はエレン・イェーガーだ。訓練兵団所属の訓練兵だ。」
ユミ「エレンか。兵団所属ってのはどっかの王国のかい?」
エレン「そうだ。巨人どもを駆逐するために俺は兵士になったんだ。」
ユミ「キョジン?なんだいそいつは?獣竜種かなんかか?」
エレン「巨人を知らないのか!?」
ユミ「さぁ、知らないねぇ。まぁ世界は広いからな。そんなのも居るんだろうよ。」ヘラヘラ
エレン「...。」
エレン「それより、仲間が二人いるはずなんだ!ユミは見ていないか?」
ユミ「さぁ。砂原でぶっ倒れてたのはあんたひとりだよ。」
エレン「そうか..。」
ニャーニャー
ゴロゴロゴロゴロゴロゴローー
ニャーニャー
ゴロゴローードッッサァァ...
エレン「!!?」
ユミ「あぁ。これか?あんたもこの酷い様晒して運ばれて来たんだよ」ケラケラ
エレン「コニー!!」
コニー「」
エレン「大丈夫か!?しっかりしろ!」ペチペチ
コニー「」パチ
コニー「うおぉォ!!?石頭野郎は!?ここは何処だ!?お前、エレン!エレンじゃないか?」キョロキョロオドオド
エレン「落ち着けコニー!」ガシッ
コニー「エレンじゃないか...。」
コニー「...。置いていくんじゃねーよ!!」
エレン「あぁ。...悪かったな」
コニー「訓練の時も周り見ねぇで先走りやがって!!こんな訳がわからんとこに来ちまってよ!デカイトカゲに追いかけられるし、石頭野郎にはぶっ飛ばされるし、しかも見てみろよ!おまけにこの酷い有り様だ!泥沼に突っ込んじまったんだぞ!!!」フーフー
エレン「...。」
コニー「...。」
コニー「...悪かった。」
コニー「その...なんだ...焦っちまって...エレンが悪いわけじゃないのにな」
エレン「気にするなよコニー。誰だってそうなる。」
コニー「...ああ。心配かけた。もう大丈夫だ。」
ユミ「なぁ。感動の再会の途中に悪いがネコタクの使用料の精算が待ってるぞ。」
アイルー「ギルドより正式にクエストを受注していない時のネコタクの利用は10,000ゼニーに成りますニャー。自己責任のハンティングには危険とお金が伴うもんですニャー」ニャーニャー
コニー「ネコが喋った!?」
エレン「10,000ゼニー?ゼニーってなんだ?」
ユミ「金払えってよ」
アイルー「お連れの方の立て替えでもけっこうですニャー」チラッ
ユミ「はぁッ ?なんでこの見ず知らずの奴らの為に金払わなきゃなんないんだよ!!」
アイルー「では、そちらの泥だらけのハンターさんの装備品を売って頂きますニャー」
コニー「おい...エレン...。ネコが喋ってるのは夢じゃないよな?」ボーゼン
エレン「ま、待ってくれこの装備大切な物なんだ。」
エレン「売ることは出来ない。」
エレン「ユミ!」
ユミ「あぁ?なんだい?」
エレン「その...貸してくれ!ちゃんと働いて返すから!」
エレン「金は持っていない。装備は売ることは出来ない。コニーは大切な仲間なんだ。見ず知らずの奴らを助けてお前に得がないのはわかってるけど...頼む助けてくれ...。」
ユミ「はッ。道理がないねぇ。」
ユミ「チッ......まあ...いいだろう。」
ユミ「払ってやるよ。...その代わりエレン、あんたの生き死にはわたしが握ってるからね。」ニヤニヤ
アイルー「では、確かに頂きましたニャー。またのご利用をお待ちしてますニャー。」
ユミ「しっかり稼ぎな」
エレン「すまない。恩に着る。」
ユミ「あと、そこの坊主頭ァ!!」
コニー「!!」ビクッ
ユミ「そこの水場で泥落としてきな。それとも、わたしが桟橋から海に叩き落としてやろうか?」ヘラヘラ
コニー「なんだよこいつ...(何がどうなった?)」
コニー「...わかったよ。」
コニー「エレンも俺ほどじゃないがひでぇな。顔ぐらい洗いに...」
エレン「」
コニー「...どうした?固まっちまってよー。......なっ!これは!?」
エレン「海か......これが...これが海なんだな!!」
コニー「何だよこのデカイ湖は!?先が見えねぇほどでかいのかよ!!?」
ユミ「あーあーあー。お前らは何だよ。海見て感動してんじゃないよ。」ハァー...
エレン「だって海なんだぞ!塩が撮れるって聞いたぞ!それにこんなにデカくてこんなに綺麗な景色が広がってるなんて!......」
コニー「マジか!?これがアルミンが言ってたやつかよ!?塩が好きなだけ取れるなら大金持ちだな!!」
ユミ「ハァー...。お前ら、味わって来いよ。」イラッ
エレコニ「「何を?」」
ユミ「海をだよ!」ゲシッドカッ
ーーーーー
ーーーー
ーー
ーー砂原の洞窟・夜ーー
頭が痛い。身体中ズキズキ痛む。
ここは何処だろう。
渇いた空気の匂いと......
なんだろう、この生きる気持ちが沸き上がる
香ばしい香りは...。
サシャ「う...ううン...」
???「ようやく気付いたようだね。」
サシャ「...いったい私は...ここは...」
???「まだ動いてはいけないよ。」
???「君は上から堕ちてきたんだ。」
???「この空のない洞窟の中でね。」
横になったまま声の方に目を向ける。
焚き火が見える。
身体中が痛い。
確か私は訓練中に雷が落ちて...
わからない。
どうなった。
私は...死んだのか。
エレンとコニーは...
サシャ「...えれん、こにー、」ジワッ
サシャ「...ごめんなさい...私...」グスッグスッ
???「仲間が居たのかい?」
サシャ「...ふぁい」グスッグスッ
???「気休めにしかならないけど、きっと無事だよ。」
サシャ「...あ、ありがとうございまふ。...慰めていたらいて...」グスッ
焚き火の傍らで
黒いローブを着た...男だろうか。
話しかける声からすると若い男だろう。
それにしても...香ばしい香り...
ローブの男「なんだい?お腹が空いているのかい?」
サシャ「...はい!」ムクリ
ローブの男「あはは。急に元気になったね。」
ローブの傍ら「こんな物しかないけど、お嬢さんのお口に合うかな?」
サシャ「...あの...その...食べて良いんですか?//」オズオズ
こんがりと焼けた肉が
肉焼き器に掛かっている。
生きている事を実感できる良い香り...。
ローブの男「遠慮なく。さぁ召し上がれ。」ニコッ
サシャ「!!」パァァァ
サシャ「いただきます!」ガツガツモグモグ
ローブの男「若いお嬢さんにしては良いたべっぷりだね。」クスクス
サシャ「...////」ガツガツモグモグ
ローブの男「身体は大丈夫かい?どこも折れたりしていないかい?」
サシャ「ふぁい。大丈夫れふ。一時は死んらのかとおもひまひたが」モグモグ
ローブの男「喋る時ぐらい食べるのを控えようね。」クスクス
サシャ「.../////」モグモグゴクッ
サシャ「...す、すいません。////空腹に耐えられなくて///」
ローブの男「怪我も無さそうでよかったね。」ニコッ
サシャ「...あなたは神様ですか?」ドキドキ
ローブの男「?...ああ。申し遅れたね。僕はアルベルト。ある国で騎士団の儀式を執り行う職に従事していてね、ある調査でこの地方を訪れているのだけど...」
ローブとった。
金色のサラサラとした髪。
その顔はどこかアルミンに似ていて...
アルベルト「なかなか手掛かりが掴めなくてね。とても希少な鉱石を探しているんだけど君は...おや?眠ってしまった様だね。」
私は...まだ生きてる...
サシャ「zzzz ... 」パタッ
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ご期待に添えますかどうか...。
ありがとう。
ーータンジアの港・夜ーー
コニー「あのクソ女覚えてろ...ちくしょー」イライラ
エレン「まあ、恩人なんだから堪えろよコニー。こうして寝るとこも有るわけだしな」
ーーーーーーー
ユミ『ここに泊まるぞ。明日は早速働いて貰うからな。』
エレン『ここは?』
ユミ『ハンター専用の宿泊施設だ。』
ユミ『お前らは下の階の大部屋にいけよ。』
エレン『ユミはどこに行くんだ?』
ユミ『上の階に部屋があるからな。お前らはタコ部屋で寝てろ。』
ユミ『あー、それとこいつを見張りに付けるからな。』
ユミ『お前ら......逃げるなよ。』
ーーーーーーー
エレン「でも、本当に味わうとはな」
コニー「...後ろから蹴飛ばしやがって」
コニー「お陰で、装備も服もずぶ濡れだ」
エレン「泥が落ちて良かったな」アハハ
コニー「笑いごとじゃねぇって...」
エレン「なぁ...サシャどうしてるかな」
コニー「あぁ。あいつもどっかに居るはずだよな」
エレン「...。」
コニー「元気にしてるさ。どっかでつまみ食いでもしてんじゃねぇか?」
エレン「...。ああ。」
コニー「そっ、それよりよー、エレン。」(こいつまた考え込んでんなぁ)
コニー「俺らの見張り役のあいつは一体何なんだよ...。」
見張り役のあいつ「zzzz ...」
エレン「さぁ。奇面族がなんとかってよ。さっき本人が熱弁してたが...。」
エレン「喋り疲れて寝てるけどな...。」
コニー「静かになっていいんじゃねぇか?」ヘラヘラ
コニー「...。家来にしてやるンバーー!だっけ?」ケラケラ
エレン「ブッッ!笑わせんなよコニー」アッハッハ
コニー「なかなか似てただろ?」ンバーー
エレン「やめろコニー、ツボにハマる」アッハッハ
同室のハンター「うるせぇぞ!静にしやがれ!」
エレコニ「「はい!すいません!」」
エレン「みろよ!コニーが騒ぐから怒られちまったじゃねぇか」ヒソヒソ
コニー「わりぃわりぃ。ついな。」ヒソヒソ
エレン「ともかく、明日から働く中でサシャの情報を探そう」ヒソヒソ
コニー「そうだな」ヒソヒソ
エレン「そろそろ寝るか」ヒソヒソ
コニー「寝るンバーー」ヒソヒソ
エレン「だからやめろ!」アッハッハ
同室のハンター「てめぇら叩き出されてぇのか?」グヌヌ
エレコニ「「」」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー砂原・朝ーー
アルベルト「おはよう。お嬢さん。」
アルベルト「とても良い朝だよ。」
サシャ「...ハッ!」ガバッ
サシャ「お...おはようございます!」
アルベルト「よく眠れたかい?身体の調子は良いかい?」
サシャ「はい。とてもよく眠れました。」
アルベルト「僕はこのまま調査を続けるけど、君はどうするんだい?」
サシャ「...。」
サシャ「あの...お伺いします。」
アルベルト「何かな?」
サシャ「ここは...壁の外ですか?」
アルベルト「...壁?」
サシャ「そうです。もしここが巨人の領域なら人は生きる事が難しいはずです。」
アルベルト「...巨人...。ふむ。君は朝から、なかなか興味深い話しをするね。」
サシャ「興味深いですか...。」ハハハ...
アルベルト「では、質問にお答しよう。まず、ここは君の言う巨人の領域では無い。それに壁の外と言う表現はあまり適さないね。」
アルベルト「...お嬢さん、港町まで案内しよう。良ければ、少し話しを聞きたいのだけど。」
サシャ「あの...どうしたら良いのでしょう。」
(どうしよう。どうしよう。あー、もうわからん!!!)
アルベルト「心配はいらないよ。僕の知的欲求を満たすまでの事だから。見聞を広めるのが、趣味だからね。」ニコッ
アルベルト「それに、もし力に成れるなら手助けするよ。」
サシャ「...はあ。」
(私、何処におるんやろ...。見ず知らずの人について行って大丈夫やろうか?)
サシャ「...でも、アルベルトさんは命の恩人ですし、お話位なら...」
アルベルト「では、行こうか。」ニコッ
アルベルト「ベースキャンプから港までの移動手段が有るからそこまで歩こう。」
アルベルト「エスコートしますよ。お嬢さん。」
サシャ「...サシャです//// サシャ・ブラウスと申します。申し遅れましたが...。そ、それとお嬢さんは...恥ずかしいのでやめて下さい/////」
アルベルト「それは失礼。」
アルベルト「では、行こうか。サシャ。」
サシャ「はい!」
ミナトニツイタラショクジニシヨウ。
モチロン、ボクガゴチソウシテアゲヨウ。
ヤッタ-!!...ハシャギスギマシタ////
アハハハ
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーータンジアの港・朝ーー
見張り役のあいつ「zzzz ...ツイニサイコウノ...zzzz ...」
エレン「zzz...クチクシテ...zz...」
コニー「...zzz...ヤッタ...ケンペイダンニ...zzz」
「てめぇぇらおきろぉぉーーー!!」
エレコニ「「!!!?」」ビクッ
ユミ「いつまで寝てんだ?お前らは王様か何かかい?」
ユミ「さっさと、用意しな!!」
ユミ「狩りに出掛けるよ。」
エレン「...あぁ。すまない。そうだったな。すぐ行く!」
コニー「...。最悪の朝だぜ...。夢じゃないみたいだな...。」
エレン「寝ぼけてんのかコニー?置いてくぞ!」
コニー「...。あぁ。わかったよ。」
ーーーーーー
ーーーーー
ユミ「いつまで待たせんだ?」イライラ
エレン「す、すまない。」
(今日はすげぇ機嫌悪いなぁ...)
コニー「悪かったな。」
(このそばかす女が!偉そうに...)
ユミ「後、カヤンバ!てめえ見張りの役にたってねえ!なんで最後まで寝てんだ?」
カヤンバ「し、し、仕方ないンバ!ワガハイの武勇伝を新入りの子分達に聞かせていたンバ!」
カヤンバ「やがて疲れて眠くなるのは自然の摂理と言うやつンバ!」
カヤンバ「エリートのワガハイが子分の見張りもできずに先に寝てしまうはずが無いンバ!」
コニー「寝てたよな?」ヒソヒソ
エレン「寝てたな」ヒソヒソ
カヤンバ「こらー!子分の癖にワガハイに隠れてヒソヒソ話をするなンバ!」ンバーー!!
ユミ「あー、あー、うるせぇなぁ。わかったわかった」ハイハイ
ユミ「ギルドに行くぞ。」
ユミ「そこで飯食って仕事に出るからな。」
エレン「昨日の酒場の事か?」
ユミ「理解が早いなエレンちゃん。」ニヤニヤ
ユミ「お姉さんはそういう賢い下僕は好きだなぁ」ヘラヘラ
エレン「」ビクッ
コニー「飯食わしてくれんのか?」
ユミ「あぁ。私も悪魔じゃないんだ。飯くらい食わしてやるさ。」
コニー「...。助かったぜ。昨日の朝から何も食べて無いからな。」
エレン「ああ。本当だ。ユミ、ちゃんと働いて稼いだ分でそれも返すからな!」
ユミ「当たり前だ。食った分の2倍つけとくからな。しっかり稼げよ。」ニヤニヤ
コニー「...このやろう...」ギリギリギリ
ユミ「なんだい?文句があるなら喰わなくていいんだぜ。坊主頭」ギロッ
エレン「落ち着けコニー。辛抱してくれ。」
コニー「...クッ。俺の名前は坊主頭じゃねぇ。コニーだ。コニー・スプリンガーだ!覚えとけ!」
ユミ「...コニー。あんたのせいだろ?そこの友達がこの状況に巻き込まれてんのは?」
コニー「...。」
ユミ「役目を果たしな。」
ーータンジアの港・酒場ーー
ワイワイ ガヤガヤ
...ソレデヨー...ソレデリオレウスガ...
...ガヤガヤ...ダレダオレノビールノミヤガッタノハ!!...
ワイワイ...ダレカワタシトジンオウガカリニイカナイ?...ガヤガヤ
...ソロッタナー!!イクゼー!!...ワイワイ...ガヤガヤ
エレン「に、賑やかだな。」オオー
コニー「なんだよこの人の数は...。」キョロキョロ
ユミ「迷子になるなよ。」
ユミ「こっちだ。座れ。」
エレン「デカイ鍋だな。」ポカーン
コニー「おいっ!エレンあっちに肉が焼けてるぜ!」
コックアイルー「ようこそ!レストラン シー・タンジニャへ!ですニャ!」
コニー「...やっぱり猫が喋ってる」ポカーン
ユミ「いい加減馴れろよ。坊主頭...。」
エレン「あ、ああ。メニューはあるのか?」
コックアイルー「はい。こちらがメニューですニャ!」
コックアイルー「オススメはモスポークとシモフリトマトのサンドですニャ-!」
エレン「じゃあオススメのそれを」
コニー「俺は肉がいいな。まてよ...これは何の肉なんだ?」
ユミ「早く決めろ坊主頭。私はキングターキーのロイヤルチーズ焼きをたのむ。」
コニー「じゃあ棘肉のジャンバラヤにするぜ!」
コックアイルー「かしこまりましたニャ!」ビュンッ...
コックアイルー「お待たせしましたニャ!」...ビュンッ
コニー「うぉっ!作るの早ぇーな!」
コックアイルー「腹ペコのハンターさんをお待たせするわけにはいかないですニャ!」
エレン「これはうまそうだな!」
コニー「いただきまーす!~♪」
ユミ「おらっ!お前らさっさと食え!」
モグモグガツガツモグモグモグモグ...プハー
エレン「久しぶりにこんなうまいもん食ったな!ミカサやアルミンにも食わしてやりたいなぁ。」
エレン「...ん?どうしたコニー?」
コニー「ひゃあ、ころ肉なんかひくひくしててひょ...」
エレン「チクチク?肉がか?」
ユミ「そりゃ棘肉だからだろ。馬鹿はほっといていくよ。」スタスタ
エレン「お、おい。待ってくれ。コニー行くぞ!」
コニー「わかっひゃよ」チクチク
...スタスタスタスタ...
ユミ「よう。マスター。また朝から飲んでんのか?」
ギルドマスター「ガーッハッハッ!ユミよ!今日も精が出るのう!...昨日の若きハンターも一緒か!時には協力して狩りに出るのもまたしかりじゃな!」
ユミ「協力じゃねぇよ。おもりしてんだ。マスターも飲み過ぎで銅鑼係のネーチャンにまたぶっ飛ばされねぇようにな。」ニヤニヤ
ギルドマスター「ガーッハッハッ!心配はいらんぞ!些細な事じゃからな!」
エレン「こんにちは。マスター。エレン・イェーガーと言います。新参者ですがよろしくお願いします。」バッ
コニー「こひー...んん...ゴクッ。コニー・スプリンガーです。よろしくお願いします。」バッ
ギルドマスター「ガーッハッハッ!なかなか見かけん敬礼じゃな!良い良い!ハンターにも礼節は必要じゃ!善き精神を持っておれば必ずや己の目指す頂きへとたどり着くじゃろう!」
エレコニ「「ありがとうございます!」」
ユミ「さぁ。お前ら早速いくよ。もうクエストの受注を受けておいたからな。そこのピッケル持ってついて来な。」
エレン「どこ行くんだ?」
ユミ「砂原さ。」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーータンジアの港ーー
ゴロゴロ...ニャーニャー ...ゴロゴロ...ゴロゴロ
アイルー「お疲れ様でしたニャー」
アルベルト「ありがとう。また頼むよ。」
ニャーニャー...ゴロゴロ...ゴロゴロ......
アルベルト「...ん?どうしたんだい?サシャ」
サシャ「あ...あの...猫が喋ってるんですけど...??」キョドキョド
アルベルト「アッハッハ。君の世界では、獣は人語を話さないんだったね。」
アルベルト「彼らは獸人族で人間の助けをしてくれるのさ。」
アルベルト「環境の適用で人語で意志疎通できる様だよ。」
アルベルト「ちなみに自然の中で見かける野良アイルー達は...」
グゥゥゥ~~
サシャ「ひぇッ//////」
アルベルト「ごめんね。つい話しが長くなってしまって。」
サシャ「す、すいません私こそ////」
(は、恥ずかし過ぎる////なんて罪な私のお腹の虫...)
アルベルト「この港の奥に酒場があるからもう少し我慢してね。」ニコッ
サシャ「はい。////」セキメン////
サシャ「わぁ!大きな湖ですね!青くてとても綺麗です。でも、風がなんか変な匂いです。」クンクン
アルベルト「ははは。サシャは海を見るのは初めてかい?」
サシャ「海?」
アルベルト「そう。これは海って言ってね、この世界の陸地外はこの海水が満ちているんだよ。それに、この潮風の匂いは海洋生物の死骸を海中の微生物が分解し、その際に出る生成物質が主成分になっていると言われているよ。そしてに湖は淡水で、海は塩水な...」
ペラペラペラ
グゥゥゥ~
サシャ「...////な、なるほど..。////」セキメン///
アルベルト「これは失礼。」コホン。
スタスタ...
ワイワイ...ガヤガヤ...サァヤスクシトクヨ!
...メズラシイコウセキナラシナゾロエイチバンダヨ!...ガヤガヤ
ガヤガヤ...ワイワイ...サァ!ケガワ!ケガワハイランカネ!!.
ソコノヤサイフネマデハコンデクレ...ガヤガヤ...
...モウヒトツカウカラコッチモツケテ!!...ワイワイ...
サシャ「わぁ!なんだか活気が満ちていますね!」キラキラ
アルベルト「ここはタンジアの港だよ。貿易が盛んで世界中から珍しいものが沢山集まって来るんだ。」
サシャ「私もお金が有れば同期の皆になんか買って帰りたいです。」キョロキョロ
アルベルト「それは出来ないんだ。ここの市場で売り買い出来るのは商人だけなんだよ。」
サシャ「そうなんですか...。それは残念です...。」シュン
アルベルト「サシャ。そう、気を落とさずに...ねっ?」ニコッ
サシャ「はい。そうですね美味しいご飯が待っていますから!」
アルベルト「そうだね。さあ、着いたよ。ここが酒場だよ。」
サシャ「うわぁ~!!大きい鍋です!いい匂いが満ち溢れていますね!あんなところに肉の塊があんなに美味しそうに焼けて...ジュルリ」キラキラ
アルベルト「サシャ。あのカウンターで好きな料理を頼むと...あれっ?」キエタ?
ソノニクノヤイタヤツト、ソノサラダト、ナベモクダサイ!!
アト、コレトコレトコレトソレト...アッ!ソレモ!!
ハンターサンソンナニヒトリデタベルノカニャ!!?
ハイ!
スコシマツニャ............デキタニャ... パタ
!!!! ダレカキテクレニャ!コックガタオレタニャーー!!
オイオイオレタチノハ、マダカ?
コッチモサッキカラマッテンダケド?
ハヤクシテクレー
ニャ?ス、スグオモチシマスニャ!!!
ニャーーニャーーワーーワーー
アルベルト「......カオスだね。」アハハ...ハァ...
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー砂原・昼ーー
コニー「あちぃー...。ッたく訓練でもねぇのになんでこんな目に...。」
エレン「...訓練より楽だろ?...。」
ユミ「お前らつべこべ言わずにとっと歩け。」
カヤンバ「...このくらいで弱音を吐くなんて...ワガハイの子分達もまだまだンバ...。」
コニー「...お前もへばってんじゃねーか。...このチビすけ...。それに、子分じゃねぇ...。」
ユミ「待て。」ピタッ
エレン「...なんだ?...」
ユミ「ジャギィの群だ。」
エレン「なんだよ!あのでかいトカゲは!?俺と大きさ変わねぇぞ」
コニー「あいつだ!あいつ等に追いかけ回されたんだ!」
ユミ「無駄な戦いは避けるよ。こっちだ。来なよ。」
ーー砂原の洞窟
ユミ「ここだ。」
エレン「...ハァハァ...なんだ?洞窟か?」
コニー「...ハァハァハァ...だいぶ...歩いたな...」
ユミ「早速だが、そこの岩肌と後は...あっちの方だ。掘れ。」
エレン「...何が...掘れるんだ?」
ユミ「鉱石だ。それなりで売れるのさ。お前達の飯代位にはなるだろうよ。」ケラケラ
コニー「...人使いが...荒いぜ。...まったく...少しは...休ませろ...ってんだ...。」ボソッ
ユミ「なんか言ったか?坊主頭」ギロッ
コニー「...へいへい。やらせていただきますよ。」
ユミ「目ぼしい物かどうかの判断はカヤンバに聞きな。」
ユミ「カヤンバ!こいつらがサボらない様に見張っとけよ!」ザッ
カヤンバ「言われなくてもやるンバ!」
エレン「ユミはどこ行くんだよ?」
ユミ「...ちょっとな。別行動だ。私がいないからってサボったら飯抜きだからな!」
エレン「あ、ああ。わかった。」
ーー30分経過
カンッ カンッ カンッ カンッ カンッ カンッ...
コニー「...くそッ!いつまで...」
コニー「...掘りゃ...いいんだ!...」ゼェゼェ
エレン「...さあ...な...分かんねぇよ...俺にも...そんな...こと!」ハァハァ...
コニー「ちょっと休もうぜ。エレン」
エレン「...サボんなって...言われた...だろうが...」カキンッ
コニー「...どうせまだ帰って来ねぇよ」ヘラヘラ
カヤンバ「ワガハイの目の前でサボるとはいい度胸ンバ!」ポカッ
コニー「痛ぇーな!何すんだ!チビすけ!」ゲシッ
カヤンバ「子分の癖にエリートのワガハイを足蹴にするとはいい度胸ンバ!」グヌヌヌヌ...
コニー「おっ?やんのかチビすけ」ニヤニヤ
エレン「おい!やめろ二人共!」
ンバーー!!! ヤリヤガッタナコノヤロウ!!!
ドタバタ ポカッポカッ ゲシッゲシッ
ユミ「お前ら...なにしてんだ」ザッ
カヤンバコニー「「」」
ユミ「ほう。そんなに元気が有り余ってんならもう少し働いて貰おうじゃないか。」
カヤンバコニー「「」」
ーー砂原・開けた場所
カヤンバ「子分達しっかり走るンバ!」
コニー「くそッたれ!!なんで追いかけられてんだ!!」
エレン「なんで俺まで走らされてんだよ!!くそッ!」
グェグェッ タッタッタッタッタッタッ
コニー「やべぇ!トカゲ野郎の数が増えてきやがった!」
エレン「ジャギィだろ!振り向くな!走れコニー!餌になっちまうぞ!」
コニー「トカゲの餌になんかなるかよ!くそッ!」
カヤンバ「こっちンバ!早くこっちにくるンバ!」
コニー「そばかす女が...なんだ?なに構えて...」
ユミ「お前ら伏せろ!!!」
エレン「なっ!?」バッ
コニー「うぉ!?」バッ
ピュンッ ピュンッ
ビシッ ビシッ グェッ!グェッグァッ!
ドサッドサッドサッ...
...クルルルル......。
ユミ「やったか?」
エレン「...撃つなら撃つって言いやがれ!!危ねぇだろうが!!」
ユミ「お前らどこぞの国を守る兵士だろ?これくらいどうってことねぇよな?」ヘラヘラ
コニー「...そばかす女...今度ばかりは我慢できねぇ...」
ユミ「あ?やんのかクソ坊主?」ギロッ
カヤンバ「子分達!喧嘩は後ンバ!さっさと剥ぎ取ってここを離れるンバ!ジャギィがまた集まってくるンバ!」
コニー「チッ!後で覚えとけよ。クソ女!」
エレン「剥ぐ?なんだよそれ?」
ユミ「エレンお前は周り見てろ。後、さっき掘った鉱石だ。持ってろ。」ザクッザクッ...ザクッ...ザクッ
エレン「ジャギィの皮なんか剥いでどうするんだよ!?」
ユミ「生活の糧だ!だまってろ。」
コニー「なんだ?岩陰にさっきのトカゲがいやがる!このやろ!あっち行け!!」イシコロ ピュンッ
カヤンバ「コニーやめるンバ!あれはジャギノスンバ!メスをいじめると大変なことに...」
ビシッ タッタッタッ...
コニー「見ろよ!逃げていくぜ!」ヘヘーン
......ドッドッドッドッドッドッ
エレン「今度はなんだ?...ジャギィ...じゃない!?」
...グルルル
コニー「おいおい。こんなのいるなんて聞いてないぞ...。」
ユミ「ああ。馬鹿なことしてくれたな。クソ坊主。」
カヤンバ「...ドスジャギィンバ。」
エレン「抜剣だ!コニー!やるしかない!」
コニー「くそッ!」
コニー「なんだよこれ?ブレードが錆びちまってる!?」
エレン「なんでだよ!?昨日の晩水気はちゃんと拭き上げたのに!?」
ユミ「何やってんだ!お前ら!そんななまくらじゃ斬れねぇぞ!」カチャカチャ
コニー「そんなこと知るか!やるぞエレン!」
エレン「岩肌の際まで誘い込むんだ!立体起動でケリを着けてやる!」
コニー「わかった!おらおら!こっちだ!トカゲ野郎!」ダッ
グルルル... ドッドッドッ
エレン「一撃で削いでやる!」ダッ
コニー「おらおら!どうした?デカイのは図体だけか?トカゲ野郎!」
(岩肌が近いな。これならアンカーが届く。)
ドッドッドッ...グルルル...
コニー「来やがれ!トカゲ野郎!」
(今だ!)カチッ...カチッカチッ.........
コニー「おいおい!嘘だろ!アンカーが出ねぇ!」カチッカチッカチッ
エレン「コニー!どうした!早く立体起動に移れ!」
エレン「くそッ!待ってろコニー!」カチッ...カチッ...カチッカチッ
エレン「なんでだよ?こんな時に!?動け!動けよ!」カチッカチッ...カチッカチッ......
カヤンバ「ンバーーー!」ドカッ
グァッ! グルルル...
カヤンバ「コニー、エレンこっちンバ!」
ドスジャギィタックル ドカッ!!
カヤンバ「ンバーーー!」
コニー「チビすけ!!!」ダッ
エレン「チクショウ!食らえ!!!」ダッ ザンッ
グァッ!!!......グルルル...
エレン「くそッ!刃が通らねぇ!」
ユミ「おらおら!お前らどきな!!」ピュンッピュンッピュンッ
コニー「なんだ?パチンコ!?子どものおもちゃかよ!?」
ビシッビシッビシッ グァッ! ボムッ!!グァッェ!!
コニー「うぉ!?爆発しやがった!?」
カヤンバ「...ウググ...エレン!これを使うンバ!」ポイッ
エレン「おっと。...なんだ?さっき掘った鉱石じゃないか?」キャッチ
カヤンバ「砥石ンバ!それで剣を研ぐンバ!」
エレン「研ぐ?...こうか?」シャッシャッシャッシャッ...
(子どもの頃ナイフの手入れして以来だぞ...)
エレン「出来た!」シャッキーン!
ユミ「ドスジャギィごときが突っ掛かってくんじゃないよ!!」ピュンッピュンッピュンッピュンッピュンッ
ビシッビシッビシッビシッグァッ!
...ボムッ!! グァッェ!!
ピョーン バックジャンプ
...グルルル...オェウオェウオェウオェウ
エレン「なっ!?あいつ距離をとった!?なんだ?鳴いてる...のか?」
ユミ「チッ...ボスが子分どもを呼んだみたいだな。」
コニー「おお!すっげーなこれ!ブレードがピカピカだぜ!」...シャッキーン!
ユミ「...お前ら準備出来たみたいだな。精々、餌にならないようにな。」カチャカチャカチャ...
コニー「そんなおもちゃで役に立つのかよ?」
ユミ「なめるなよ。坊主頭。」...カシャン。
トットットットットッ...トットットットッ...トットットットットッ
アゥッアッアゥッ...クルルルル...クルル
.........ゾロゾロ
コニー「...なあ。これって...。多くないか?」
エレン「...ああ。かなりヤバイかもな。」
カヤンバ「...アワワワ...。囲まれたンバ...。」
ユミ「...しっかり足掻きな。生きて帰るよ。」
グォォォォォ!!オゥオゥオゥオゥオゥ!
エレン「来いよ...。一匹残らず...駆逐してやる!!!」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーータンジアの港・夜ーー
サシャ「...そうなんです!巨人は頭より下うなじにかけての縦一メートル幅10センチを...//」...ヒック
アルベルト「もうその話も5回目だね。」ボソッ...アハハ
サシャ「?...どうしたんですかアルベルト?//ちゃんと聞いてます?//」ヒック...
アルベルト「...ああ!ちゃんと聞いてるよ!」...アハハ...ハァ。
アルベルト「サシャ!それでその話の続き頼むよ!」
(...しかし、この子は別の次元か、
もしくは、時空軸の住人で在ることは間違い無いだろう。
この世界とは全く異なる文化、歴史を辿っている世界...。
それに、巨人と呼ばれる脅威の存在。
その脅威に対抗するための兵器、立体起動装置...。
壁の中の住人。見てみたいものだ。そんな絶望的な世界を...。)
サシャ「...えーと、なんでしたっけ?...それよりもこれ本当に美味しいですね~。//何杯でも飲めますね~。//」ヒック...
女ハンター「バニーズ酒のハチミツ割さ!あんたもなかなかいける口だねぇ!」
サシャ「こんなにふわふわしてて、気分がいいのは初めてですから~//」ヒック
男ハンター「おいおい嬢ちゃん!夜はなげぇんだ!ぱぁーッといかねぇとな!」ガハハ...ヒック
アルベルト「...しかし、ギャラリーが多いね。いつの間にか仲良くなってしまって...。」
男ハンター「おう!ネブラのあんちゃんももっと飲め!ハンター同士、酒をかわすのも礼儀ってもんだ!」ヒック
女ハンター「そうだよ!飲み代のことなら任しときな!昨日、火竜を三頭も狩ったからね!」
アルベルト「...。では、御言葉に甘えて。」...ゴクゴク
サシャ「...火竜?ってなんですか?//」ヒック
女ハンター「リオレウスの事さ!あんたもそのうち狩れるようになるさ!」
サシャ「...よくわかりませんが...頑張って狩れるようになります~//」フフフ...ヒック
ガハハ!! ガンバレヨジョウチャン!
ワイワイ...ガヤガヤ
...ザッザッザッ...
コニー「...。」グッタリ
エレン「...。手の力が入らねぇ。」ストンッ
カヤンバ「...。生きて帰って来たンバ。」コテンッ
ユミ「...。お前らよくやったな...。......飯にしよう。」
エレン「...。ああ。食える時に食っとかないとな。」
エレン「コニー。...立てるか?」
コニー「...。エレン...。俺達、生きて帰って来たんだよな!?」
エレン「ああ。そうだ。ちゃんと生きてる。...ボロボロだけどな」...ハハハ
コニー「俺...。...帰りたい。...家族に会いたい。サニーや母ちゃんに...。」
エレン「コニー...。」
(ミカサやアルミンは元気にやってるのか?二人共、心配してるかな...。)
ユミ「...。おい。元気...出せよ。さぁ立つんだ。」
コックアイルー「こんばんはですニャ!ハンターさん!何を作りましょうかニャ!」
ユミ「...。なんでもいい。こいつらにも食わせてやってくれ。後、酒をくれ。」
コックアイルー「かしこまりましたニャ!」ニャーニャー
ユミ「おい。お前らも飲むか?お子様にはまだ早いか?」ニヤニヤ
エレン「そんな気分じゃない。...。」
コニー「...。俺、飲むぜ。」
エレン「コニー!?酒なんて飲めんのかよ!?」
コニー「...。どうせ...。どうせいつ死ぬかもわかんねぇんだ!今日の事で良くわかったぜ...。ここにいても、もとに戻ってもだ。俺、馬鹿だからなんて言ったらわかんねぇけどよー...。生きてる実感が欲しいんだよ!!」
エレン「...。わかった。つきあうぜ!」
ユミ「...なんだか良く分からんが、まとまったみてぇだから...飲みやがれ!! 」グビクビ
ユミ「おら!飲め飲め!」グィグィ
エレン「うぉ!?なんだ急に...んぐ」グビクビ...
コニー「自分で飲める...んぐ」グビクビ...
ブフーーーーーーー!!!!
エレン「うぇ...」ゴホッゴホッ
(苦い!良くこんなもん飲めるな!?)
コニー「...。」ゴホッゴホッ
(これが...生きてる実感か?...まぁいいや)
ユミ「アッハッハ!!やっぱりお子様には早かったな!!」ゲラゲラ
エレン「なに!?...こんなもん」グビクビ...
コニー「...エレン!?」
(おいおい。さっき吹き出したばっかだろうが...。)
エレン「ーーーー。ゴクッ...。ど、どうだ!」
ユミ「男を見せたなエレンちゃん!」ニヤニヤ
エレン「ちゃん付けはやめろ!//」ヒック
コニー「顔赤いぞエレン。大丈夫かよ!?」
エレン「大丈夫だ!//俺は平気だぞこにー!//」...ヒック
コニー「そ、そうか。」
(目ぇ座ってんな。一発KOじゃねーかよ。)
オマタセシマシタニャ! リョウリズラリ!
コニー「飯が来たぞ!食おうぜ!」
エレン「その前に...酒だ!//もっとのむぞ!!//」ヒック
ユミ「飲め飲め!!アッハッハ!!」
コニー「酔っぱらいに囲まれるのも...生きてる実感ってやつか?」ボソッ
ユミ「おら!お前もだ!」グィグィ
コニー「俺はもうい...んぐんぐ」グビクビ
ブフーーーーーーー!!
エレン「アッハッハ!//」グビクビ
ユミ「アッハッハ!男みせろよ!昼間の威勢はどこいったんだよ!!」グビクビ...
コニー「お前ら...」ゴゴゴゴゴ
カヤンバ「うまいンバ!モクモグ...ンバ!?」ビクッ!
<イイカゲンニシヤガレーー!!!
サシャ「アハハ!//......ん!?」ガタッ
女ハンター「どうしたのさサシャ?急に立ち上がって//」
サシャ「コニーの声が聞こえました!」
アルベルト「近くに...あちらのグループかな?」シタノカウンターユビサシ
ギャッハッハッ!! ボウズアタマガオコッタゾー! ショリショリナデナデ
ホンキデオコルナヨコニー。...アッハッハッ
ウルセェ!! ユックリメシモクェネェダロウガ!!
アタマナデルンジャネエ!クソオンナ!!
サシャ「...エレン...コニー...」ウルウル
<エレーーーン!!コニーーー!!
カバッ
エレン「うぉ!?」
コニー「おわっ!?」
ユミ「!?//なんだ?」
カヤンバ「...モグモグ」
エレコニ「「サシャ!!?」」
サシャ「エレン...コニー...会いたかったですぅ。」ウルウル
コニー「おう!大丈夫か?良く生きてたな」
エレン「...サシャ...無事でよかった」
...スタスタ
アルベルト「やあ。はじめまして。君がエレンで、君がコニーだね。」
サシャ「エレン!こちらが恩人のアルベルトさんです。」
エレン「この度は同期の仲間が大変お世話に......」バッ ケイレイ
コニー「......あ、アルミン!?」
エレン「アルミンじゃないか!?どうしてお前もここに!?」
アルベルト「話には聞いているよ。僕は君の幼馴染みにとても似ているんだろう?」
アルベルト「でも僕は、アルミンではないんだ。歳も君たちより少し上だからね。」
アルベルト「僕はアルベルト。王国の騎士団で儀式を執り行う職に従事している。お見知り置きを。」オジギ
ユミ「...なんだ?なんだ?女が居やがるのか?この色ボケ野郎//」ニヤニヤ
エレン「!?///な、仲間だ。」
エレン「で。いつまでくっついてるんだ?サシャ。」
コニー「そうだ。離れろよ芋女////」
サシャ「...///そ、その感動あまりと言いますか、酔った勢いでと言いますか...///そして、コニー!ここで芋女はやめて下さい!!」シドロモドロ ムスー
ユミ「しかし、お前らの仲間は狼狽えたりむすくれたり忙しいやつだな//」ヒック
ユミ「...おい!坊主頭!しかもなんだよ芋女って//お前の家族は芋なのか?//」ゲラゲラ ...ヒック...ショリショリナデナデ
コニー「だぁーー!この酔っぱらいが!!人の頭を勝手にさわるな!」ブンブン
サシャ「ちょっとあなた!初対面の人間に対して失礼な......えっ!?えーー!!!?」
サシャ「ユミルどうしてここに!?しかもなんですかその格好!」
ユミ「あん?//ユミルぅ?私はユミってんだ!文句あるか!芋女がぁ!//」ヒック...
サシャ「...なんですかね...妙に懐かしいこの感じ...。」ボソッ ズーン
コニー「な、なんかいつもの日常を見ている様だぜ...。」アセアセ
エレン「...ああ。と、ところでアルミ...いやアルベルト...さん」
(本当にそっくりだな...。)
アルベルト「アルベルトで構わないよ。なんだい?」ニコッ
エレン「さっき儀式を執り行う職にって言ってましたよね?」
アルベルト「ああ。そうだよ。」
エレン「俺達が元の世界に戻れる方法とかご存じ無いですか!?」
アルベルト「君は唐突だなぁ」アハハ
エレン「す、すいません...。王国から来た方なら何か知っているかも知れないと思ったもので...。まだ酔ってるんですかね」...アハハ
コニー「酔ってねぇ酔ってねぇ、エレンはいつも突っ走ってるから問題ねぇよ。」ヘラヘラ
サシャ「そうです!思い込んだら止まらないいつものエレンです!」
エレン「お前らなぁ...」...ハァ。
アルベルト「知らない...とは、言ってないよ。」
エレコニサシャ「「「!!?」」」
ユミ「...なんか難しそうな話が始まりそうなんであっちで飲んでるわ//」テクテク...
アルベルト「王国の書庫からとても古い呪術の書が見つかってね。
僕は国王の命令を受けて呪術を試す為に
その呪術の儀式に必要な供物を集めているんだ。
僕が与えられたのはその中のひとつ。
時空間移動の呪術。
時、場所を問わず時間空間を自在に移動する事ができるらしいのだけど...」
エレン「じゃあ俺達が居た元の世界に戻れるってことですか!?」
コニー「...サシャ?お前は理解出来てるか?」サッパリダ
サシャ「!!...あ、あたりまえじゃないですかこにー。ちゃんとりかいしてますよ」アセアセ
コニー「全部ひらがなになってるぞ!ブラウス訓練兵!」
サシャ「はぅ...。私も...さっぱりでした...。」
そうなんですか。
やったことないなぁ討鬼伝...。
経験不足ですまん。
アルベルト「...まぁまだ続きがあるからね。落ち着いてエレン。」
エレン「あ...すいません。」
アルベルト「実際に儀式を行うのだけど、この呪術に必要な供物が問題なんだ。」
エレン「クモツ?ですか?」
アルベルト「ああ。装置を動かす動力みたいなものだよ。
深淵の皇龍玉。煌黒龍の天鱗。狂暴竜の宝玉。
白海竜の雷電殻。電怪竜の剛爪。霊水晶。
ここまでは集まっているんだ...。
あとひとつ。
ドボルストーン。」
ユミ「...。!!」ピクッ
エレン「ドボルストーン?」
アルベルト「そう。獣竜種のドボルベルクから稀に採れる稀少な宝石でね。これだけが手に入らなくてね...。」
アルベルト「それで、最近この地方の砂原に巨大なドボルベルクの亜種が出ると聞いてね。調査をしていたんだけど...砂原の洞窟を歩いている時」
サシャ「私が上から降ってきたそうです。」ドヤァ
コニー「自慢になってねぇって」
アルベルト「エレン。君たちは何か覚えて無いのかい?ここに来た直前に起きた出来事について。」
コニー「たしか、立体起動の訓練中に...雨降りだしたんだよな。」
サシャ「私は落ちたんです...よね?」
コニー「ああ。そうだ。信煙弾持ったまま、突っ走ってくからだろうが。こっち制止もきかないでよー。」
サシャ「そ、そうでしたっけ?」...ハハハ
エレン「...雷。雷が落ちたんです!」
アルベルト「雷?」
エレン「その直後、視界が真っ白で..気が付いたら砂原にいました。」
コニー「俺はひらけた所に立ってたぜー。」
アルベルト「...。」
(この呪術にも雷電に関する素材が...。何か関係が...。)
アルベルト「うーん。良い考えが思い浮かばないなぁ」...アハハ
エレン「そうですよね。こんなうっすらとした記憶の話じゃあヒントにもならないですよね。」...ハァ...
サシャ「エレン!元気出して下さいよ!ここにはこんなに美味しいものがいっぱい有って、景色もこんなに綺麗なんですよ?星もこんなに綺麗ですし!それに...」
エレン「なんだよ?急に。」
サシャ「居ないんですよ。巨人が。...兵士として命懸けで戦う必要だってなくなるんですよ!大変な訓練だってしなくていいんですよ!!」
コニー「...。」
サシャ「ここに...いませんか?」
エレン「...それだけか。」ボソッ
サシャ「何ですか?よく聞こえません」
エレン「それだけかって言ってんだ!」
サシャ「...。」
エレン「残してきた家族や仲間はどうする!自分たちだけ巨人の恐怖から逃れてのうのうと生きて行くのか?...今まで戦って死んだ兵士達に背を向けて生きて行くのか?それに...」
エレン「...俺は決めたんだ。あの日から。......巨人どもを駆逐してやるってな...。」
サシャ「...。」
コニー「お、おい。エレン、サシャ、二人とも落ち着けよ。俺ーー、まぁ馬鹿だけどわかるぜ。どっちも正しいだろ。この場合は。...だよな?」
エレン「」ジー
サシャ「」ジー
コニー「そ、そんなに見るなよ。二人とも。...えっと...あー...ほらあれだ、...休暇だ!休暇だと思えばいい!」アセアセ
エレン「休暇?」
サシャ「はあ...休暇...ですか?」
コニー「そうだ!この休暇が終わったらまた元通りの生活だ!休暇なんか終わりが来るし、その間は楽しまなくちゃならねぇ。なぁ...そ、そうだよな?」キョロキョロ
(あー、もう頭まわんねぇぞマジで...。)
サシャエレン「「...。」」
コニー「お、おい。なんとか言えよ。二人とも...。」
(失敗しちまったか?)
エレン「そうだな。」
サシャ「そうですね。」
コニー「だからこの世界を楽しもうぜ!せいぜい休暇の間ぐらいよぉ」
サシャ「そうですよね。...エレンごめんなさい。私は兵士として恥ずかしいです。村に残してきた家族を守れるように立派な兵士になります!」
エレン「いや、俺のほうこそ悪かったよサシャ。自分の感情まかせに怒鳴っちまって...お前の意見も聞いてやれないなんて...。すまん。」
コニー「じゃあ、これからもお互い仲良くやろうぜ。」
エレン「ああ。」
サシャ「はいっ!」
サシャ「...それにしても、コニーにしては、よく考えつきましたね!」
コニー「うるせぇ芋女が。お前は一言余計なんだよ!」
サシャ「なっ!//またそれを言うんですか!こっちの世界にそのアダ名持って来ないで下さいよぉぉ!」
アルベルト「エレン。相談があるんだ。」
エレン「何ですか?」
アルベルト「僕と取り引きしないかい?」
エレン「取り引き?なんのですか?」
アルベルト「僕はドボルストーンが欲しい。君達は元の世界に戻りたい。僕にドボルストーンを持って来てくれたら時空間移動の呪術で君達を元の世界に戻そう。」
アルベルト「...どうだろう。悪い話ではないと思うけど。」
エレン「...。」
読んで頂き、ありがとう。
コニー「エレン。...なんかヤバくないか?本当にそんな話信用できるのかよ?」ヒソヒソ
サシャ「...コニーそんなことありませんよ!アルベルトさんは私の命の恩人ですよ!人を騙すなんて、そんなことする筈がありません!」ヒソヒソ
エレン「...。わかり「おい!ネブラの兄さんよぉ」
ユミ「私の借金のカタを勝手に持って行く気じゃないだろうな?」ギロッ
サシャ「え"ッ借金!?二人ともなんでいきなりお金借りてるんですか!?」アセアセ
コニー「...。理由は聞くな。」
アルベルト「ああ。それは事情を知らずに悪い事をしたね。それで...エレンとコニーはいくら払えば解放して貰えるのかな?お嬢さん。」
エレン「えっ」
ユミ「はっ!あんたが返してくれるのかよ?見ず知らずのこいつらの借金をか?」
アルベルト「ああ。勿論だよ。」
ユミ「...。そうかよ。」
アルベルト「明日の朝に用意しておくから、それでいいかな?」
ユミ「ああ。...上のテーブルで待ってろ。」ケッ スタスタ...
コニー「行っちまった。」
エレン「...本当にいいんですか?」
アルベルト「大丈夫。そのかわりさっきの取り引きの返事。良い返事を期待しているよ。」ニコッ
アルベルト「では、僕は先に休ませて貰うよ。また明日。」スタスタ...
アルベルト「そうそう。部屋を用意しておくから、宿泊施設のフロントに声をかけてみてね。おやすみ。」...スタスタ...
エレン「ありがとうございます。おやすみなさい。」
コニー「...急に静になったな。」
サシャ「海の波の音が大きく聞こえますね。ハンターさん達もいつの間にか帰ってしまいましたね。」
コニー「サシャの酔いも覚めたかよ?」ニヤニヤ
サシャ「...///おかげさまで」エヘヘ
エレン「...なんかさ。」
コニー「なんだよ?エレン」
エレン「ユミのヤツ。なんでだろうな。」
コニー「何がだよ?」
エレン「寂しそうな目をしてた。」
カヤンバ「それはきっとエレンやコニーが離れて行くのいやだったンバ。」
コニー「うぉ!?お前はどっから出て来んだよ!」
サシャ「!!!...な、何ですかこのちっこいのは!?」
カヤンバ「誰がちっこいンバ!ワガハイは奇面族のエリートカヤンバ様ンバ!よく覚えておくンバ!イモオンナ!!」ンバー!!
コニー「なんだよ!いつから話聞いてやがったんだ!?」アッハッハ
サシャ「...ッこの...」ゴゴゴゴゴゴ
カヤンバ「...そ、そうンバ。話の続きをするンバ。」ミナイフリミナイフリ
マテー!サシャオチツケー!!
オリャー!!!!! バキッ
コニー「」チーン
エレン「えっ!?...肘!?」
エレン「いや...あぁ話の続きだったよな?」アセアセ
カヤンバ「ンバ。あれはワガハイが...」
ーーーあれは......
カヤンバ『...た、助かったンバ。』
あれは、凍土でお面を探してた時、だったンバ。
昼寝してたベリオロスを起こしてしまったンバ。
死にもの狂いで戦って...いたンバ!
ユミ『バカ野郎が。尻尾踏まれりゃ誰だって怒るだろうが。』
ユミ『まぁ、ここまで必死に逃げた甲斐があったな。チビすけ。』
そこに偶然いたのがユミだったンバ。
二人がかりで
なんとかその場をしのいで...
ユミ『だぁーークッソ!なんで私がお前を担いで走らなきゃいけないんだよ!!』ハァハァ...
カヤンバ『ほ、歩幅が違うのはしかたがないンバ!』
ユミ『それになんで私まで追いかけられてんだよ!!』
カヤンバ『ワガハイを担いでいるからンバ!』ドヤァ
ユミ『ふざけんなてめぇ!!』ゲシッドカッ
ンバーー!
...チーン
...途中のことは覚えていないンバ。
気づいたら凍土の
ベースキャンプに居たンバ。
きっと必死に...逃げたンバ。
カヤンバ『ンバ!?ここは??』
ユミ『ベースキャンプだ。もう夜になっちまったからな。誰かさんのお陰でな。』
ユミ『お前。食うか。』コンガリニク
カヤンバ『ハンターたるもの自給自足で食べて...』グゥ~...
ユミ『無理するなよ。』ニヤニヤ
カヤンバ『...せっかくなのでいただくンバ。』モグモグ ガツガツ
ユミ『なぁ...こんなとこで何やってんだ?チビすけ。』
カヤンバ『チビすけでは、ないンバ!ワガハイはカヤンバ様ンバ!奇面族のエリートンバ!』ンバー!!
ユミ『はっ!エリートがベリオロスの尻尾踏むような真似するかよ』ケラケラ
カヤンバ『...エリートだってそういう日もあるンバ...。ワガハイは部族の掟に従ってお面をつくる旅をしているンバ。凍土でお面のアイデアを探していたンバ。自分に合う最高のお面をつくれたら一人前の証ンバ!』
ユミ『...はーん、大変だな。』
カヤンバ『お前はなぜあんなところに居たンバ?』
ユミ『お前じゃない。ユミ様だろうが。』グリグリ
カヤンバ『や、やめるンバ!頭をグリグリするなンバ!お面が壊れるンバ!』
カヤンバ『...ユミ。ユミは何を探していたンバ?』
ユミ『お前には関係ねぇーよ。...。ただな...助けたかった。』
カヤンバ『おかげで助かったンバ!
と、時には自分の弱さを認めるのもエリートの証ンバ!』
ユミ『...。弱かったな。私も...。』
ユミはその昔
ギルドに属さないフリーのハンター
をやっていたそうンバ。
主な仕事は
賭け事でギャンブラーのために
必要なモンスターの素材を集める
そんな...結構ヤバそうな仕事ンバ。
ユミは相棒とコンビでハンティングを
していて、
仕事の確実性から
ギャンブラー達からも
支持されていたそうンバ。
ユミ『...あのとき私がヘマしなけりゃ...。あいつまで失わずに済んだのに。』
ユミはある時、
仕事に失敗したンバ。
賭けに負けたギャンブラーから
恨みをかい
相棒と共に
凍土に放り出されてしまったンバ。
ユミ『...背が高くてさ、無口なヤツだったけど...頼りになるヤツだったよ。ほんと。』
ゴロツキどもに
武器を奪われ
凍土の奥地に残された二人の前に
現れたのは
恐暴竜だったンバ。
二人は必死に逃げたンバ。
だけど...
ユミ『...こけたんだ。私が。足がもつれてその場から動けない私をあいつは...』
相棒のハンターが囮になり
恐暴竜を惹き付けていたそうなのンバ。
ユミ『あいつは...崖に追い詰められて...』
追い詰められた崖が崩れて
恐暴竜と共に
谷底に落ちたンバ。
ユミ『...動けなかったよ。何が起きたのかも理解出来なかった。』...ジワッ
ユミ『後から聞いた話だけどな...』
そのあと
偶然通り掛かった地質学者の一行に
ユミは保護されたンバ。
ユミは錯乱して崖下に向かって
叫び続けていたそうなのンバ。
ユミ『...約束したんだ。アイツと。お互いが危ない時は、必ず助ける。』
ユミ『...でも...わたしは...』...ポロポロ...
ユミ『...助けてやれなかった。』
ーーーそれから...
カヤンバ「...それからユミは、ギルドに保護され、前の仕事からは足を洗って世界を跨ぐハンターになったンバ。」
カヤンバ「でも度々、凍土に残してきた相棒を探して歩いているみたいンバ。」
カヤンバ「ワガハイはそんなユミに助けられたンバ。」
エレン「...。」
カヤンバ「ユミはあんな性格だけど、本当は仲間が欲しいンバ。信頼し、守ってやれる存在を必要としているンバ。」
エレン「...そうだったのか。」
カヤンバ「エレンは凍土はどんなところか知っているンバ?」
エレン「いや...わからない。」
カヤンバ「氷に覆われた大地ンバ。白銀の世界と空気まで凍りそうな過酷な環境を静寂が包んでいるンバ。...それは死すら感じることのない静寂ンバ。」
エレン「そんな場所があるなんて...。」
カヤンバ「エレンもいつか行く日が来るンバ!それまでに強くなるンバ!ワガハイがベリオロス狩りに連れて行ってやるンバ!」
エレン「あ、ああ。」アセアセ
(信頼しあえる仲間か...。)
ナンカオコッタラオナカスイテキマシタ!!
ン? ナンデオレハネテタンダ?
ニャッ!? ホンジツハヘイテンニャ!!!
マタンカイコラーー!!
ナニヤッテンダサシャ!!!!?ヤメロー!
ドタンバタン ワーワーニャーニャー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
こんばんは。
続きです。
ーータンジアの港・朝ーー
コニー「ふぁぁ。昨日の夜は長かったぜ」
エレン「よう!コニー!」
サシャ「おはようございます!コニー!」
コニー「おう。二人とも早起きだな。なんだ、俺が一番最後かよ。」
サシャ「あんなふかふかなベットは久しぶりで、すぐ寝ちゃいましたから!今日も元気いっぱいですよ!」
エレン「なんかさ。独り部屋ってのも落ち着かなくてな。早く目が覚めちまった。」
コニー「そうかぁ?そういや、エレンは誰かと一緒のほうが落ち着くんだっけ?」ヘラヘラ
サシャ「きっとそうですよ!ミカサがよく言ってましたよ!エレンは私と一緒に寝ないと落ち着かなくて寝不足になる...って!」ニヤニヤ
エレン「なっ!///...バカ野郎!朝から冗談言ってねぇで行くぞ!///」
サシャ「おっとー!エレンが珍しく照れてますねー。」ニヤニヤ
コニー「はーん。ミカサがそんなこと言ってたのかぁ。今度ジャンに教えてやろう。」ニヤニヤ
エレン「お前ら...」ゴゴゴゴゴゴ...
サシャ「ひぇッ。こ、コニー走りますよ!」
コニー「あー?何がだよ?」
サシャ「...ちょっとからかいすぎました。」
いい加減にしろーーー!!!!!
ーーー市場の中
コニー「サシャ...よく気づいたな」ハァハァ...
サシャ「...コニー...よく気付かなかったですね。」ゼェハァ...
コニー「...まぁな。しかし、あんなことぐらいで怒るなんてエレンもまだ子供だな。」ハァ...ゼェ
サシャ「...コニーもひとのこと言える立場ですか?」ハァハァ...
コニー「そりゃどういう意味だ!サシャ!」
サシャ「二人ともまだ子供ですね。」フフフ
コニー「このッー」
ドンッ
サシャ「ああ!コニー回り見てくださいよー。ここは人が多いんですから!」
コニー「うわっ、すいません!」
長身のハンター「...。気を付けて。」スタスタ...
コニー「...。」
コニー「...なんだよ。でけぇなあいつ!俺を見下ろすなってんだ!!」
サシャ「ちょっとコニー。あの人が担いでるの何かわかります?」
コニー「さぁな?なんだ?」
サシャ「剣です。大剣っていうらしいですよ。昨日一緒にいた女ハンターさんが見せてくれました。」
コニー「ウソだろ!?デカイあいつよりデカイぞ!あんなの振り回せんのかよ!?」
サシャ「ここの世界では一般的な武器らしいですよ。...だから、ケンカ売るなら相手考えましょう。コニー。」
コニー「..わかった。」
サシャ「では、お腹が空いたので行きましょう。レストラン!!」ダッ
コニー「おい!急に走るなサシャ!お前は空腹にどう向き合うか考えろよ...。」ハァー。
ーーレストラン・シータンジニャ
エレン「クソッ。サシャもコニーも逃げ足速いな」...ハァハァ
アルベルト「おはよう。エレン。」
エレン「おはようございます。」
アルベルト「朝からどうしたんだい?」イキガアガッテルヨ?
エレン「...///。いや、なんでもありません。」
(からかわれて追いかけてた...なんて言えないしな。)
アルベルト「コニーとサシャはどうしたんだい?」
エレン「すぐ来ると「おはようございます!!」
サシャ「おはようございます!!アルベルトさん!」
コニー「おはようございます。」
エレン「てめぇら、さっきはよくも...」
サシャ「まあまあ、冗談じゃないですか。エレンもお腹が空いてるので気がたってるんですよ!さぁ!ご飯にしましょう!!」パァンガマッテマス!!
エレン「...。サシャには負けたよ。まったく。」ハァー
サシャ「ん?何か言いました?」
エレン「なんでもねぇーよ。」
コニー「なぁ昨日掘った鉱石持って来たんだけどよぉー、売ったら朝飯食えるかな?」
エレン「それはユミのじゃないのかよ?」
コニー「いいだろ別に。掘ったのは俺たちなんだし。」
サシャ「何ですかそれは?石...ですね。」
コニー「鉱石だとよ。まぁ役にたったのはこれだ。」ガサゴソ
コニー「ほら。砥石って言うんだぜ!」ドーダ
サシャ「砥石?」
コニー「これで擦ると錆び錆びブレードがピカピカに。そんで、切れ味も元通りってわけだ。」ヘッヘーン
サシャ「それは凄いですけど...コニー、ブレード錆びてるんですか!?」
コニー「ああ。海に落とされてからな。」
サシャ「...そんなこと、教官に知れたら...死ぬ手前まで走るじゃ済まないですよ...。」アワワ
コニー「」
コニー「だ、大丈夫だ!さっき言ったろ!今じゃこんなにピカピカに...」ジャキ...
コニー「な!?...また...錆びてやがる...。」
サシャ「...さよならコニー。」
コニー「」
エレン「どうした?コニー。危ねぇからブレードしまっと...!!?また錆びてんじゃねぇーかよ!」
エレン「まさか!?...俺のもだ。」ジャキ...
アルベルト「コニー。海に落ちたって言ったね。」
コニー「違います。落とされて...。」
アルベルト「そうじゃないんだ。恐らくそれは海水に含まれる塩分のせいじゃないかな。それに君たちの持っている武器は塩分にとても弱いのかもしれないね。」
コニー「そんな...。ちゃんと水分も拭き上げて手入れもしたのに...。」
アルベルト「鞘の方に塩分が残ってるんじゃないかな。」
エレン「!!?...そうか...」ボソッ
(立体起動装置のアンカーが射出出来なかったのもこのせいか...)
コニー「畜生!どうすればいいんだ!」
アルベルト「後で専門家に見て貰おう。さぁ三人とも、取り敢えず朝食にしようね。約束もあるし。」スタスタ
コニー「...直るのかなぁ。こんなことならもっと技巧の勉強ちゃんとやっとくんだったぜ...。」ハァー
サシャ「コニー。後悔はご飯の後でお願いしますね。さぁ行きましょう!」
コニー「ったく、人の気も知らねぇで...」
エレン「...。」
(立体起動が使えないと、ドボルストーンの話も難しくなるな...。それに...。)
ーー待ち合わせのテーブル
アルベルト「やあ。お待たせしてすまなかったね。」
ユミ「遅ぇーよ!レディを何分またせんだコラ!!」
アルベルト「レディはそんなこと言わないけどね。」
ユミ「あ?朝からケンカ売ってんのかてめぇ」ギロッ
アルベルト「まあまあ。そんなに睨むと、せっかくの美人が台無しだよ。」ニコッ
ユミ「!?///...う、うるせぇ!約束の金は持って来たんだろうな。」
アルベルト「ああ。勿論。」
ユミ「じゃあ、早速よこせ。エレンと坊主頭の件は手打ちにしてやるよ。」
アルベルト「ああ。これで「待ってください!」
エレン「待ってください!アルベルトさん。...ユミも一緒じゃあ駄目ですか?」
アルベルト「どういうことかな?」
ユミ「は?何言ってんだてめぇ。」
エレン「ドボルストーンを手に入れるには俺たちだけでは狩りの経験が浅すぎます。それにユミの持っている武器は相手を足止めするのにとても有効だと思います。...だからお願いします。ユミも仲間に入れてください。」
コニー「何言ってんだよ。エレン。これでこのクソ女共におさらば出来んだぞ!?それをわざわざ...」
ユミ「おい!色ボケ死に急ぎ野郎!勝手なこと言ってくれんじゃねぇか!誰がお前らなんかに手ぇ貸すかよ!大体なお前らの子守りしなくて済むんだからこっちとしては」
アルベルト「静寂に!」
アルベルト「...エレン。それが君の答えかい?」
エレン「そうです。」
アルベルト「...。僕としては構わないけど、お嬢さん貴方は...協力する気はないみたいだね。」
ユミ「当たり前だ!」
アルベルト「では、話の角度を変えよう。お嬢さん、僕に雇われてくれないかい?報酬は弾むよ。」
ユミ「は?何言ってんだ、ネブラのに兄さんよぉ」
アルベルト「それで、幾らだい?」
ユミ「てめぇは話聞いてやがったのかよ?私は協力しないと言ってんだろうが!!」
アルベルト「君の欲しい物でもいいよ。」
ユミ「...。」
ユミ「...ドボルストーン。私をどうしても雇いたきゃそれで手を打つが。」
読んで頂いている
皆様お久しぶりです。
乙の文字が励みになります。
ユミ のかわいさに気付いて頂けて幸いです。
ユミル...意外と好きなキャラクターです。
では、続きを少し。
エレン「なっ!?」
コニー「このクソ女!調子に乗りやがって!!」
アルベルト「いいだろう。ドボルストーンは大変希少だが、質量はとても大きいと聞く。山分けとはいかないが、狩猟が成功すれば、その三割を報酬として渡そう。どうかな?」
ユミ「三割か。少ねぇな。」
アルベルト「...。」
エレン「...。」
ユミ「...なあ。朝飯がまだなんだ。さっさと行こうぜ。」スタスタ
エレン「!?...じゃあ!!」
ユミ「今回だけだ。」
アルベルト「交渉成立だね。」ニコニコ
ユミ「...あとなぁネブラの兄さんよぉ...お嬢さん//ってヤツやめろ。私はユミって言う最高の名前があるんだ。」
アルベルト「わかったよ。お嬢さん。」
ユミ「//あのなぁお前!話聞いてんのか!!」
アルベルト「これで最後にするよ。僕はアルベルト。ネブラの兄さんでは、ないからね。」フフフ
アルベルト「ユミ。君の働きに期待しているよ。」
ユミ「...ああ。よろしくな。アルベルト。」
(調子狂うなこいつは...。)
ーーー朝食後
アルベルト「さて。エレン、コニー装備の点検に行こうか。」
エレン「わかりました。でも、この世界に俺たちの立体起動装置やブレードを診れる人がいるんですか?」
アルベルト「確信ではないけど、多分大丈夫じゃないかな。武器の工房を訪ねてみよう。」
コニー「おーーい!サシャァー!いつまで食ってんだ!置いてくぞー!」
<ハヤクコイヨー!!
サシャ「ちょっと待ってくださいよー!!」
カヤンバ「最後のひとつはいただきンバ!」パッ ダッ
サシャ「カヤンバ待たんかい!!パァン返さんかい!」
<コラー!!!
<マテトイワレテマツワケナインバー!!
コニー「いつの間に打ち解けたんだ?あいつら。」
エレン「さあ?」
ーーータンジアの港・鍛冶屋の前
アルベルト「ここがそうだよ。」
コニー「なんだよ!?デカイ魚が吊るしてあるぞ!!」ポカーン
サシャ「これ...食べられますかね?」ポカーン
エレン「何メートル級だ?」ポカーン
アルベルト「サメって言うんだよ。海の生き物さ。」
コニー「マジかよ!...こんなのがいるなんて...。」アセアセ
(落ちた時、出くわさなくてよかったぜ。)
アルベルト「さあ。中に進もうか。」
ーー鍛冶屋内
アルベルト「すいません。」
鍛冶屋の男「おう!よく来たな!今日は何にするんだ?
太刀の新作ができたんだが...あんたには片手剣とかどうだ?
良いのが揃ってるぜ!」
アルベルト「...。工房の親方をお願いします。見ていただきたい物があるので。」
鍛冶屋の男「そうか!鍛えに来たんだな!よし!待っててくれ!」
サシャ「なんか...ガツガツしてますね。」アセアセ
エレン「思わず買っちまいそうだな。」アハハ...
コニー「ふっ!ほっ!」
サシャ「コニー!駄目ですよ!勝手にお店の物に触ったら!」
コニー「これは...やっぱ...重い...ッな」
ユミ「おいおい。坊主頭。
お前の身長じゃあ大剣は無理だろ。」ショリショリナデナデ
コニー「頭...撫でんな...力が...入ら......駄目だ。持ち上がんねぇ...。」ハァハァ...
サシャ「コニーには担ぐことさえ無理そうですね。」
アルベルト「こんにちは。」
親方「よー来たのう。それでワシに見せたい物とはなんぞや?」
アルベルト「彼等の装備なんてすが、海に入ってから調子が悪いみたいなんです。エレン。」
エレン「あ、はい。」ガチャガチャ...
エレン「これです。」
親方「また、珍しい装備じゃのう。ブレードが錆びておる。それにこの柄のトリガーも硬いのう。」ジャキ...カチッカチッ...
親方「ガスボンベに...アンカー付きのワイヤー...こっちは巻き取りの装置かのう。はて?これは何の為の装備じゃ?」
エレン「巨人を倒す為の兵器です。」
親方「ほっほっほ!そうか巨人か!」
エレン「えっ?巨人を知ってるんですか!?」
親方「...いや、知らん。」フォッフォッフォ
エレン「」
アルベルト「...どうでしょうか?元通りの動きが出来そうでしょうか?」
親方「そうじゃのう。どう使うか見てみたいのう。元の動かし方が判れば何とかなるかも知れん。」
コニー「サシャのは使えるだろ?」
サシャ「はい!いつでも大丈夫です!」
ーー鍛冶屋の前
サシャ「では、行きますよー!」
コニー「勢い余って崖にぶつかるなよー。」
サシャ「な!///そんな事はしません!」
ユミ「何が始まるんだ?余興か?」
エレン「立体起動だ。見てろって。」
サシャ「では、気を取り直して...」パシュパシュ...キュイイイイ...
鍛冶屋の男「うおぉー!すげぇ!飛んだぜ!!!」
ユミ「なんだ!?こんなの見たことねぇ...。」
アルベルト「これは凄い。高所でも、足場が悪いのも関係無いね。」
ナンダナンダ!?オンナノコガトンデルゾ!
スゲェ!!
ワタシモヤッテミタイ!!
アレドコデウッテンダ!?
ガヤガヤ...
コニー「なんか...人が増えてないか?」
エレン「本当に見世物になってんな...。」
エレン「サシャー!そろそろ降りてこーい!」
サシャ「なんか下が盛り上がってますね!よーし!」パシュパシュ...キュイイイイ
エレン「あいつ...まさか!?」
エレン「そのサメから離れろ!!」
コニー「なんだよ!?いきなり!...サシャがこっちに...」
ユミ「なんだよ?...あいつこっちに...!!?」
サシャ「とりゃーー!!!」キュイイイイ...ザクッ
エレン「駄目だ!サメが落ちる!!」
ユミ「あぶねぇ!!」ダッ バッ
コニー「おわっ!!!」ドンッ
ドスン...ドサッ...
エレン「大丈夫か!コニー!ユミ!」ダッ
親方「ほう。サメの厚い皮と骨をおなごの力で難なく二分するとは...。これはなかなか。」
アルベルト「...。」
(素晴らしい切れ味だ。この刃の素材と精製の仕方が解れば...)
サシャ「ほっ...と。どうでした?私の斬撃?」キュイイイイ...スタッ
サシャ「えっ!?///」
エレン「コニー!ユミ!...はっ!!?」
コニー「むぐっ...!!?」ムギュ
(なんだ。口が動かな...!!?)
ユミ「いってぇ...大丈夫か?坊主頭?」
コニー「...。////」ムギュ
(柔らかい物が顔に当たって...。)
ユミ「てめぇ!なにしてくれんだ!イモオンナ!!」ムギュ
サシャ「...いや、あのその...ごめんなさい///」
サシャ「...それより///コニーが苦しそうなんで//そろそろ...///」
ユミ「あ?」ムギュ
コニー「むぐっもがっ!!////」ジタバタ
ユミ「あー悪いな。坊主頭。...なに真っ赤になってんだ?」ニヤニヤ
コニー「ぶはぁー!////お、お前いつまで覆いかぶさってんだよ!////は、早く離れろ!!////」カオマッカ
ユミ「あ?助けてやったんだろうが。」
コニー「う、うるせぇ!///頼んでねぇだろうが/////」
ユミ「...お前ひょっとして」ズィ
コニー「なんだよ///」
(顔が...近い...)
ユミ「...童貞か?」ヒソヒソ
コニー「!!!?////////」
ユミ「...なんなら私が...」ヒソヒソ
コニー「」
ユミ「...冗談だよ。ばーか。」ヨッコラセット
ユミ「おら!さっさと立て。いつまで寝てんだ。」ヘラヘラ
サシャ「コニー!大丈夫ですか?」ダッ
サシャ「...コニーが動きません...。」
アルベルト「サシャ。男の子には色々と越えないといけない壁があるんだ。
今は少しそのままにしておいてあげようね。」
コニー「」カオマッカ
エレン「...あ、あの。ところで立体起動装置はどうなるんでしょうか?」
親方「おー、そうじゃのう。まぁ何とかなるじゃろう。」フォッフォッフォッ
アルベルト「それはよかった。では、よろしくお願いします。」ニコニコ
エレン「...。」
(大丈夫か?...色々と...。)
ーーーーー
ーーーー
ーーー
えっ?私ですか?
私はーー
少年「おーーい!ねえちゃん!無理するなよー!」キャハハハ
カヤンバ「サシャー!そんなに高いところから本当に飛び込むンバ!?」オロオロ
サシャ「大丈夫ですよー!さっき泳ぎ方もバッチリ習いましたし!」
少年「ケガすんなよー!ねえちゃん!」キャハハハ
サシャ「いきまーす!!」ピョーン
ザブンッ
サシャ「ひゃあ!楽しいですね!!海で泳ぐのって!水が塩味なのもいいです!」
サシャ「カヤンバも早く飛び込んでくださいよー!」
カヤンバ「ワガハイ...高い所は...」
少年「じゃあ、お先に~!ひやっほー!」ピョーン
ザブンッ
少年「お前も早くこいよー!」キャハハハ
サシャ「やりますね!この少年!」アハハハ
カヤンバ「...このままではエリートとしてのワガハイの立場が...」アセアセ
カヤンバ「お、男は度胸ンバ!...とりゃーー!!!」ピョーン...
ーーと、まぁコニーの言う
休暇を楽しんでいます。
人類に平和が訪れて
また、こんな日々が送れたら...
104期のみんなで行ってみたいです。
ーータンジアの港・ギルド前広場
アルベルト「やあ。みんなご苦労だったね。」
アルベルト「エレンの判断通り、
ユミに仲間に加わってもらってよかったよ。」ニコニコ
ユミ「私もここを拠点にして長いからな。話の通るハンターもいるさ。」
エレン「はい。みんなとても友好的...で情報が集められました。」アセアセ
(...なんで知り合いみんなユミの事見ると逃げ出すんだよ。捕まえるの大変だったぜ...。)
ユミ「エレン。何か今、変な間がなかったか?」
エレン「そ、そんな事ねぇって。」ギクッ
アルベルト「それでどうだった?良い情報はあったかな?」
エレン「はい。砂原のサボテンと言う植物が群生している辺りが
尾斧竜の餌さ場になっているそうです。
昼間に現れるそうですが、
デカイのに出会えるのは時の運だと言ってました。」
アルベルト「なるほど。やはりあの辺りが餌さ場か。確かに足跡とサボテンに食べられた後があったからね。しかし、昼間となると風牙竜に出会わないか心配だね。」
ユミ「それなら心配無い。
奴等はこの時期、砂漠地帯のもっと奥で群れで固まってるはずだ。
繁殖期だからな。」
ユミ「それより夜じゃなくて良かったな。
あの辺りはディアブロスの繁殖地帯だからな。
この時期の雌は気が立ってるから、夜は危険だ。」
アルベルト「ユミは良く生態監察が出来ているね。それに役に立つ情報が集まってよかったよ。」
アルベルト「さて。エレン。君とコニーの装置が出来上がってる頃じゃないかな。店に行こうか。」
エレン「はい。...あ、コニーも呼んできます。」
アルベルト「エレン。僕らは先に行っているよ。」
エレン「わかりました!」タッタッタッ...
アルベルト「ねえ。ユミは何故ドボルストーンが必要なんだい?」
ユミ「...。何となくだ。」
アルベルト「そう。...君は嘘が苦手だね。」クスクス
ユミ「笑うな。...あのなぁ人には目標ってもんがあるだろう。あんたにはあんたの目標があるだろう。」
ユミ「...。私もそれだ。」
アルベルト「そう。気にしないでね。僕の好奇心が今の質問をさせただけだから。」
アルベルト「そんなに眉間に皺寄せて考えてると皺が残るよ。」クスクス
ユミ「お前が原因だろうが!」ゲシッ
アルベルト「痛いなぁ。雇い主を蹴らないでよ。」フフフ
ユミ「まったく...あんたと喋ってると調子狂うぜ。」ハァー
ーータンジアの港・鍛冶屋の前
エレン「コニー、もう大丈夫なのか?
」
コニー「あ、ああ。もう大丈夫だ。心配かけたな。」
(さっきはまさかあんな展開になるとは...。//
しっかりしろ!コニー・スプリンガー!)
コニー「...。//」ブンブン
エレン「大丈夫か?頭なんか振って、まだ意識がはっきりしないか?」
コニー「し、心配ねぇって。」
コニー「それより、サシャはどこ行ったんだ?」
エレン「カヤンバと一緒だと思うが。どこでなにやってんだか...。」
サシャ「エレン。私の噂ですか?」スゥー
エレン「うわッ!後ろから気配消して出て来るなよ、びっくりするだろうが!」
サシャ「狩人としてこれくらい出来て当然です!」ドヤァ
コニー「お前、一体今までなにやってたんだ?」
サシャ「へっ?...えーッと...も、勿論、情報の収集を...」アセアセ
カヤンバ「ワガハイが泳ぎ方を教えていたンバ!」ドヤァ
サシャ「カヤンバ!?ちょっとあなたはなにを...」アタフタ
コニー「サシャ...」ゴゴゴゴゴ
エレン「どうりで姿を見ないと思ったら...」ゴゴゴゴゴ
サシャ「あはは...。...ごめんなさーい!!」ガシッ
カヤンバ「ンバーー!ワガハイを盾にするなンバ!」オロオロ
ユミ「お前らー!!なにやってんだ!!いつまで待たせんだまったく...。」イライラ
アルベルト「まあまあ。ユミも落ち着いてよ。」
ユミ「とっとと中に入れ。親方が待ってるぞ。」
サシャ「...そ、そうですよ。二人とも!私、先に入ってますからね!」ダッ
コニー「あっ!...逃げやがった...。」
エレン「まったく...。」
コニー「...。」
コニー「...おい!さ、さっきは...//」
ユミ「なんだよ坊主頭。後にしろ。」
コニー「...ああ。」
エレン「行こうぜコニー。」
コニー「わかってるよ。」
ーータンジアの港・鍛冶屋
親方「待たせたのう。ようやく出来上がったわい。早速装備してみるか?」
コニー「すっげー!!新品かと思ったぜ!!!」
鍛冶屋の男「大変だったんだぜ!分解してからのオーバーホールってのは!
機械式の武器では結構やるんだが、お前さん達のコイツは別格に難しくてよぉ。」
エレン「迷惑かけました。すいません。」
鍛冶屋の男「謝るんじゃねぇよ!こっちこそ、こんな珍しいもんバラせるなんてな!勉強になったぜ!」
エレン「そう言って貰えると助かります。ところで...まだ勉強する事があるんですか?」
鍛冶屋の男「あったりめぇよ!職人はな、一生勉強だ!
日々、沢山の事から刺激を受け、そこから新たなアイデアを知恵と経験で形にしていくんだ。
どうだ?夢のある仕事だろ?」ワッハッハッ
エレン「そう思います。」
(俺も調査兵団に入ったら...胸を張って言えるだろうか。)
コニー「よし!できた!これで自由に戦えるぜ!...?なんだこりゃ?」
エレン「どうしたんだコニー?」
コ
ニー「トリガーのサイドにスイッチがあるんだけどよ、こんなのあったっけ?」??
エレン「本当だ。前までこんなのなかったぞ。」
鍛冶屋の男「おう!それか!それはないざって時に使え!」グッb
コニー「ボンベの後ろ側にもなんか小さな箱みたいなのがついてるぞ!?」
鍛冶屋の男「親方からの餞別だ!わかったか?いざって時だけだぞ!」ワッハッハッ
エレン「わ、わかりました。ありがとうございます。」
コニー「なぁ...大丈夫かよ?爆発したりしねぇだろうな...。
それに兵団の装備、勝手に改造して大丈夫かよ?」ヒソヒソ
サシャ「二人だけずるいですよー!」ナンデスカヒミツノスイッチッテ!
コニー「遊んでたツケだ。」ヘラヘラ
サシャ「そんなー」ガーン
コニー「コニーだって真っ赤になってふらふらで
休んでただけじゃないてすかー!」
コニー「う、うるせぇ!/// 昨日は死ぬ思いして働いてたんだぞこっちは!!」
エレン「二人ともいい加減にしろ。騒ぐなら外でやれよ。」
サシャ「だってぇ...」シュン
鍛冶屋の男「そうだ!嬢ちゃんにも餞別があるぜ!腰の装備貸してみな!」
サシャ「本当ですか!わかりました!今外します!」ガチャガチャ...
サシャ「お願いします!」キラキラ
鍛冶屋の男「ここをこうして...これはこうだな...」ガチャガチャ...カチッカチャッ
鍛冶屋の男「出来たぜ!」
サシャ「おぉー!!...これは一体...何が変わったんですか?」
鍛冶屋の男「見た目は変わりないが、
ガスの排出口とアンカーの射出口に
砂ぼこりが噛まねぇ様に弁を設けてみたんだ!
これで砂に突っ込んでも平気だな!」ワッハッハッ
鍛冶屋の男「勿論、預かった装備にはすでに付けてあるぜ!」
サシャ「ありがとうございます!」キラキラ
サシャ「これで私も砂原を自由に駆け回れますね!」ヤッホー!
鍛冶屋の男「そんなに喜んで貰えるとはな!鍛冶屋冥利に尽きるぜまったく!」ワッハッハッ
エレン「仲間の分までありがとうございました。」
コニー「ありがとうございました。」
親方「礼には及ばんて。良い狩ができるといいのう、若いの。」フォッフォッフォッ
鍛冶屋の男「気をつけてな!良い素材が獲れたらまた、持って来いよ!鍛えてやるぜ!」
アルベルト「お二方ともお世話になりました。では、また。」オジギ
ユミ「...また来るわ。」
鍛冶屋の男「ユミー!お前はちゃんとツケの分稼いで来いよー!」ワッハッハッ
ユミ「!!...わ、わかってるよ!!」アセアセ
アルベルト「ツケてるの?」フフフ
ユミ「う、うるせぇな!ほっとけよ!」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
では、また。
ーー翌日
ーータンジアの港・ギルド
アルベルト「さあ、準備も整ったみたいだね。」
エレン「はい!」
コニー「立体起動装置も動くしな。
この前みたいにはならないだろ。」ブレードモピカピカダゼ!
サシャ「コニー。この前みたいって何ですか?」
コニー「お前は同じような目にあってくれ。」ヘラヘラ
サシャ「...な、なんか悪意がありますよコニー。」アセアセ
ユミ「お前らピクニックじゃねぇんだからな!
くっちゃべってないで行くぞ。」
サシャ「わかりました!」
コニー「わかってるって!」
サシャ「...そう言えば、ユミさん。カヤンバどこ行ったんでしょう?」
ユミ「あー、あいつか?後から来るだろ。」アサカラミナイナー。
サシャ「そうですか。」
アルベルト「では、出発しよう。」
ーー砂原
コニー「暑いなここは...。全然慣れてねぇ...。」
サシャ「何ですかこの暑さは...。」
ユミ「まだ砂漠地帯にも入ってないだろうが。
だらしねぇな。」ヘラヘラ
コニー「何で...エレンのやつは...へーきなんだよ...」
サシャ「...アルベルトさんなんかローブ着て歩いてますよ...。
暑く無いんでしょうか?...」
アルベルト「サシャ。さっき渡したクーラードリンクを飲んでごらん。
暑さを感じなくなるよ。」ニコニコ
サシャ「さっきのは...その為だったんですか?...」
コニー「先に言って頂けると助かるんだけどなぁ...」
ユミ「坊主頭、そんなの常識だろ」ニヤニヤ
コニー「...お前は知ってて...まぁいいか。...とりあえずのむわ。...」ゴクゴク
サシャ「...私も飲みます...」ゴクゴク
(あれ?暑さのせいか、コニーがユミさんに突っ掛かって行きませんね?
...これはもしや!)
エレン「お前らまだ飲んでなかったのかよ!?ちょっとは人の話を...」
サシャ「うっひぁーーー!体が冷えて行きます!!全然暑さが感じません!」
コニー「これすっげーな!!なんだよ全然へーきじゃないか。」スッズシィー
エレン「お前らなぁ...」ハァー
アルベルト「さあ、あの洞窟から砂漠地帯に抜けて行くよ。」
ユミ「まて。」
エレン「どうした?」
ユミ「来るぞ。」カチャッ
サシャ「何がで...えっ...泥を被った岩が...歩いてますよ...ね。」
コニー「あのやろう!!出やがったな!今度は負けねぇ!!!」シャキン
アルベルト「ボルボロスだ。無駄な戦闘は避けるよ!みんな洞窟へ!」ダッ
エレン「コニー!ブレード仕舞え!走るぞ!」ダッ
グルルル... ダッ ズシッズシッズシッ
コニー「エレン!先に行け!!コイツには...借りがあるからよ。」パシュ...
サシャ「コニー!!戻ってください!!」ダッ
コニー「喰らえ!!石頭野郎!!!」...ギュイイイイ
グオッ ブンッ
コニー「うおっ!?」...パシュ
(コイツ体ごと回転しやがった!?ヤバイ軌道がずれる!!)
ピュンッ
ビリビリッ グオッグオオオ...
ユミ「大丈夫かァ!?坊主頭ァ!」
コニー「あぶなかったぜ...。」キュイイイ...スタッ
(...もう少しで地面だったな。)
コニー「コイツどうなってんだ!?」
ユミ「麻痺してんだ!!今のうちに走れよ!バカ野郎がァ!!」ダッ
コニー「...お、おう!」ダッ
アルベルト「ユミ!コニー!早くおいで!こっちだ!」
コニー「喰らえ!!石頭野郎!!!」...ギュイイイイ
グオッ ブンッ
コニー「うおっ!?」...パシュ
(コイツ体ごと回転しやがった!?ヤバイ軌道がずれる!!)
ピュンッ
ビリビリッ グオッグオオオ...
ユミ「大丈夫かァ!?坊主頭ァ!」
コニー「あぶなかったぜ...。」キュイイイ...スタッ
(...もう少しで地面だったな。)
コニー「コイツどうなってんだ!?」
ユミ「麻痺してんだ!!今のうちに走れよ!バカ野郎がァ!!」ダッ
コニー「...お、おう!」ダッ
アルベルト「ユミ!コニー!早くおいで!こっちだ!」
ーー洞窟内
エレン「コニー!!何で指示に従わなかったんだ!」
サシャ「そうですよ!
あのままだったらコニーがやられちゃてましたよ!!」
アルベルト「そうだよコニー。ユミがフォローしてくれなかったら危ないところだったよ。」
コニー「...なんだよ!みんな寄って集って!...男にはなぁ...引けねぇ時があるんだよ!!」
ユミ「バカだ。」
コニー「てめぇーはさっきからバカ、バカうるせぇな!!」
ドコッ!! ...ドサッ
コニー「何しやがんだ!クソ女!!いきなり殴りや「おい。ガキ。」
ユミ「お前の事言ってんだ。ガキが。」ギロッ
コニー「なんだと!!」
サシャ「コニー!ユミさん!もうやめてくださいよ!!
コニー!さっき言い過ぎたのは謝りますから...。」オロオロ
ユミ「サシャは黙ってな。」
ユミ「おい。今、私達はチームで動いてる。
誰か一人でも勝手な単独行動を取ると、連鎖的に全滅しちまう。
判るか?坊主頭。」
コニー「...。」
ユミ「お前のさっきのはその発端に成り兼ねなかった。
そんなことすら、判らないお前はガキだって言ってんだよ!!」
アルベルト「まあまあ。落ち着いてよ。
ボルボロスもどこかへ行ってしまったみたいだし、
今のうちに先に進もう。」
ユミ「...ああ。そうだな。」
コニー「...。」
今夜はここまで。
まだ続きます。
皆様おやすみなさい。
皆様こんばんは。
あのくだりの感想を頂けるとは...
うれしい限りです。
装備に関しては
もう少し補足しておけばよかった...。
コニー「補足ってなんだ?」
ありがとうコニー。
元気出たところで、
続きです。
ーー砂原・砂漠地帯
エレン「...ここか。俺が気がついた場所だ。」
サシャ「エレンは、こんなところに放り出されたんですか!?」
エレン「ああ。」
エレン「俺たちが、今出てきた洞窟へ逃げ込もうとしたら、あいつに出くわしたんだ。」
サシャ「あいつって?」
ユミ「尾斧竜だ。」
サシャ「えー!!エレン見た事有るんですか!?」
エレン「ああ。」
ユミ「ぶっ飛ばされたけどな。」ニヤニヤ
エレン「...。」ズーン...
コニー「お、おい、エレン!...で、どんなヤツなんだ?」
エレン「山みたいにでかくて牛みたいな角生やしたヤツだ。岩みたいなゴツゴツした尻尾もついてるぞ。」
サシャ「...それ、本当に生き物ですか?」
コニー「...そんなの倒せんのかよ!?」
ユミ「お前ら知らなかったのか?それを狩りに来たんだろうが。」
アルベルト「この先にサボテンの群生地点が有るから、先に進むよ。」
ーーー
サシャ「本当に砂ばかりですね。ここは。」
アルベルト「砂漠地帯だからね。
でも生き物はそれなりに進化を遂げて生きているものだよ。」
サシャ「へぇー。...ん!?
何か魚の様なものが飛び跳ねませんでしたか!?」
コニー「サシャ、地面を魚が泳ぐわけないだろ。
暑さでどうかなってんじゃねぇの?」クーラードリンクキレタカ?
サシャ「まだ涼しいままです!
コニー、見えなかったんですか?
...あッ!また!ほら、コニー!あそこ!あそこですよー!」
コニー「どこだよ?...あッ!...マジかよ!」トンダゾ!
アルベルト「あれは、デルクスだよ。
群れでああやって砂中を泳ぐんだ。
デルクスから獲れるモンスターのキモは珍味なんだよ。」ニコニコ
サシャ「レストランで鍋料理に入ってたアレですか!」キラキラ
コニー「まさか...お前...」
サシャ「よーし。晩御飯はアレで決まりですね!」ダッ
エレン「待てサシャ!」
サシャ「待ちなさーい!!私のゴハーン!!」シャキン
コニー「あーあ。行っちまったぞ。」
ユミ「おい。エレン、連れ戻して来いよ。」ハァー
エレン「わ、わかったよ...。」ハァー
ーーー
サシャ「ま、待って...下さいよ...ゴハーン...。」ゼェ...ハァ
エレン「...待てって...言ってんだろうが...。」ゼェ...ハァ
サシャ「...全然...捕まえられませんでした...。」ゼェ...ゼェ
エレン「お前は飯の事になると回り見えなくなるな...本当に...。」ハァ...ハァ...
サシャ「狩人としての本能がですね...」アハハ...
エレン「狩人が全員そんなに腹ペコなわけないだろうが。」
サシャ「えへへ//...すいません...。」
エレン「随分走っちまったじゃねぇかよ。ここは...」
サシャ「こんなに暑くて乾燥した場所にも植物が育つなんて...」
エレン「サボテンってやつみたいだな。」
サシャ「ここを目指して歩いていたんでしたよね?」
エレン「誰かが突っ走るから一足先にたどり着いたんだろ。
偶然だけどな。」ジー
サシャ「さっき謝ったじゃないですか。
それは言いっこ無しですよ。」アセアセ
サシャ「そうだ!そこの岩影でアルベルトさん達が来るのを待ちましょう!」
エレン「...それもそうだな。」
サシャ「暑さは感じないとはいえ、日射しは乙女の天敵ですから!」
エレン「そうなのか?」
サシャ「そうですよ!
エレンはもう少し乙女の心を学んだほうが良いですよ!
ミカサの為にも成りますし!」
エレン「俺は男だ。それに何でミカサが出て来んだよ!」
サシャ「そう言うところが鈍感なんですよ。」
...グラッ...
エレン「なんだよ鈍感って?意味がわかんねぇぞ。」
サシャ「...エレン。」
エレン「なんだよ。」
サシャ「今...動きませんでした?」
エレン「何がだよ?何も回りには居ねぇぞ?」
サシャ「...。...岩がです。」
エレン「!!?」
エレン「...サシャ、トリガーを握れ。
ゆっくりだ。音は立てるなよ。」
サシャ「はい。」
エレン「この岩から離れるぞ。出来るだけ遠くに。」
サシャ「わ、わかりました。」
エレン「...走れ!!」ダッ
ゴゴゴゴゴゴ...ドスンッドスンッ...
サシャ「...エ、エレン!岩が動いてますよ!!」
エレン「振り返るな!前向いて走れ!!
あれは尻尾だ!本体はもっとデカイ!!」
サシャ「!!?」
サシャ「...そんなの...何かの...」
ーーー間違いですよね。
ーーー
コニー「あっちの方で砂ぼこりが立ってるぞ!?」
アルベルト「あれはもしかして...。」
ユミ「出やがったか!」
コニー「あっちはサシャが走って行った方向だぞ!サシャー!エレーン!」ダッ
アルベルト「待つんだ!コニー!ひとりで行っては行けない!!」
ユミ「アルベルト!行くぞ!坊主頭に続け!これはチャンスだ!」ダッ
アルベルト「...行こう。ッ!!...あれは...」ダッ
ーーー
サシャ「エ、エレンどこまで走ればいいんですか!!?」
エレン「もう少し距離とるぞ!」
ザッザッザッザッザッ.....
サシャ「これくらい離れれば...!?
...あんなところに岩山なんか有りましたっけ?」
エレン「ヤツが振り向くぞ。アレを倒すんだよ。」シャキン
サシャ「あ、あんなの無理ですよ!
...巨人の比じゃない...じゃないですか!」
尾斧竜「ヴォオオオオオオオ!!!」ビリビリビリビリ
サシャ「い゛ッ!!」ビリビリビリ
エレン「...ッ!!サシャァ!抜剣!目標目の前!行くぞ!!」ビリビリビリ
サシャ「...ア、アルベルトさんよ、呼んできていいですかね?」ビクビク
エレン「腹くくれ!!」
サシャ「...。...やります。
...やってやりますよ私だって!!!」シャキン
(...何でだろう。とても恐いのに...血が騒ぐ...。)
ーーー
コニー「...やべぇ!!」ビリビリビリビリ
ユミ「おら!坊主頭ァ!びびってんじゃねぇ!とっとと行くぞ!」ゲシッ
コニー「痛てぇな!...なんだよさっきのは...。
鼓膜破れるかと思ったぜ...。」アンナトコロニ、ヤマナンカアッタカ?
ユミ「あいつの咆哮だ。...急ぐぞ!エレン達が生きてる間にな!」
コニー「...くッ!わかってらぁ!そんな事!」
ーーー
エレン「サシャ脚だ!脚狙うぞ!」パシユ...
サシャ「わかりましたッ!」パシユ...
エレン「このデカブツがァ!!喰らえェェ!!」ギュイイイイ...ザクッ
サシャ「うぉぉぉ!!」ギュイイイイ...ザクッ!!
尾斧竜「...。」ズシンッ...ズシンッ...
エレン「なッ!!」パシユ...
サシャ「そんな!」パシユ...
エレン「...全然...」
(...効いてないのか!?)
サシャ「まだまだァ!!」ギュイイイイ...
(...もっと深く!もっと!もっと!削いでやる!!)
エレン「うぉぉぉ!!」ギュイイイイ...
(やってやる...何度でも削いでやる!!)
ザクッ ザクッ
尾斧竜「ヴォォ」ブンッ
エレン「くっ!」
(回転か!...アンカーを抜かねぇと!!)
サシャ「うわっ!!」
(地面が近...)
ドサァァァ...
エレン「サシャァー!!」...スタッ
サシャ「...いったぁ...」
(...砂でよかった)
エレン「避けろぉぉぉ!!」
尾斧竜「ヴオオオオ」ドドドドドド
サシャ「!!」
(...突っ込んで来る!!...神様...)
ギュイイイイイイイ ガシッ!
...ドサァァァ...ゴロゴロ...
コニー「ま、間に合った!!」フゥー
(...走り出した時はどうしようかと思ったぜ...。)
サシャ「コニィーー!!」ウルウル...
コニー「生きてるか?」
サシャ「はい!!...なんとか!!」ウルウル...
ピュンッ ピュンッ ...ビシッ ボンッ!
尾斧竜「ヴァァ!!」ドスンドスン
ユミ「こっちだ!来やがれこの野郎!!!」ピュンッ ピュンッ
コニー「サシャ立つんだ。ユミが引き付けているうちに距離とるぞ!」
サシャ「はい!」
エレン「コニー!サシャ!あの岩場までコイツをおびき寄せるぞ!」
コニー「わかった!」
サシャ「行きましょうコニー!」
尾斧竜「ヴォ」ドシン! ドシン!
ユミ「チッ!!」サッ
ユミ「てめぇの尻尾なんか当たるか!!」ピュンッ ピュンッ
エレン「ユミ!こっちだ!岩場までおびき寄せてくれ!」
ユミ「簡単に言うんじゃねぇ!!」
ドドドドドド
ユミ「やっべぇ。」サッ
(...チッ。距離が詰まってんな。)
エレン「...だよな。俺が...」
コニー「エレン!俺があのデカイのおびき寄せるぜ!!」ダッ
エレン「大丈夫かよ!?」
コニー「おう!俺様にまかしとけ!!」ザッザッザッ...
エレン「サシャ岩場まで移動だ!」
サシャ「コニー大丈夫ですかね!?」
エレン「コニーを信じよう。」
ーーー
...ドドドドドドドドドドドドドド
ユミ「しつけぇなッ!!この野郎がぁ!!」
尾斧竜「ヴオオオオ!!」ドシンッ!ドシンッ!
ユミ「はっ!当たるかよ!!」ピュンッピュンッ
...ビシッ ビシッ ボンッ!!
尾斧竜「ヴォッ...ヴオオオオ」ブンッ
ブンッ...ブンッ...ブンッブンッブンッ
ユミ「まずい!!」ダッ
(野郎、飛ぶ気だ...)
ブンブンブンブンブンブン...
ユミ「くっ!...」ザッザッザッザッザッ
(回転の範囲が並みじゃねぇ!!)
ブンブンブン...ダンッ...グルッグルッ
ユミ「駄目だ。...。」
(降ってくる。逃げ切れなかったか...。
...あいつに逢えるかな...)
..ザッザッザッザッザッザッザッ..ガシッ
ドオォォォーーーン!!!
コニー「...か、紙一重だ...。」ビクビク
(...ヤバすぎる...。死んだかと思ったぜ。)
ユミ「...お前...。」ポカーン
コニー「...あきらめんじゃねぇ!!お前が欠けたら勝てねぇだろうが!!」
コニー「...そ、それに...サメん時の借り...返したからなッ!!///」
ユミ「...そ、そうか。//」
コニー「...あっちの岩場で、エレン達が待ってる!行くぞ!」
ユミ「...お、おう。」
...モゾモゾ...
ユミ「!!...ヤバそうだ!ヤツが立ち上がるぞ!」ダッ
コニー「...頼むからそのまま埋まってろってんだ。」ダッ
ーーー
サシャ「ひやぁ...。あいつ飛ぶんですね...。」ビクビク
エレン「...あんなの聞いて無いぞ!?」
(生きててくれ...。二人とも...。)
サシャ「!!...コニーとユミさんが走って来ます!!二人とも無事ですよ!!ついでにアイツもこっちに来ています!!」
エレン「!!...サシャ戦闘準備だ!チャンスは逃せないぞ!」
サシャ「わかっています!!」
ーーー
コニー「...どこだよ?...あいつら」...ゼェ...ハァ
ユミ「やべぇ!...また距離詰まってんぞ!!」
ズシッズシッズシッズシッ
コニー「エレーーン!サシャーー!ヤツがこっちに来るぞーー!」
(聞こえてんのか?)
ズシッズシッズシッズシッズシッ
ユミ「おい!目つぶれ!」ヒュッ
......ピカッ!!......
コニー「うぉっ!」
(...凄い光だ!瞼の裏まで眩しいのを感じるぜ。)
尾斧竜「ヴォォッ...」...クラクラ...
ーーー
エレン「うっ!!...なんだよあの光は!?」
サシャ「エレン!今です!アイツの動きが止まってますよ!!」パシュッ
エレン「わかった!」パシュッ
コニー「あいつらあんなところに!!...よっしゃぁ来た来たぁ!!俺も!!」パシュッ
ユミ「駄目だ!!正面から行くな!!」
エレン「サシャァ!うなじ狙うぞ!」
(...脚が駄目ならここしかない!)
サシャ「まかせてください!!」
(...生き物ならここを削げば...)
コニー「...喰らえ!!」ギュイイイイ
エレン「!!」
(コニー!?顔面狙いか?)
ガキッ...パキン......
コニー「!!...ブレードが!!」
(しまった!角に当たっちまった...)
エレン「..!! あぶねぇ!!」シュッ
(コニーのブレードが飛んできやが...やべぇ!!)
サシャ「行けぇぇぇ!!」ザクッ
(...駄目だ!斬撃が浅い!)
サシャ「...。えっ!?」パシュッ
(エレンの軌道がおかしい...)
エレン「ぐぁっ!!」ドサッ
ユミ「ッたく!なにやってんだよ!!」イライラ
コニー「大丈夫かァ!エレン!!」スタッ
エレン「なにやってんだコニー!!
もう少しで刺さるとこだっただろうが!!」
サシャ「エレン!コニー!上!!」キュイイイ
コニー「ゲッ!...マジかよ!!」パシュッ
(尻尾が!!)
エレン「ハッ!...くそッ!」パシュッ
尾斧竜「ヴォォ」ドシンッ!ブンッ!
エレン「くそッ!横か!!」...ギュイイイイ
(なぎ払われるッ!!...)
キュイイイイイイ...ドンッ!!
エレン「おわっ!」ドサァ...
サシャ「うわぁ!」ドサァァァ...
サシャ「...さっきから地面、転がってばかりですね。」アハハ...アセアセ
エレン「まったくだ。...助かったぜ。ありがとな。」
おい!!
ユミ「...お前ら!一旦退くぞ!!こっちだ!」
エレン「...まだやれる。」
サシャ「駄目ですエレン!...従いましょう。私達は翻弄され過ぎです。」
サシャ「このままでは、全滅してしまいます!!」
エレン「......。わかった。」
コニー「サシャ!エレン!なにやってんだ!早く来い!逃げるぞ!」
尾斧竜「ヴオォォォォ!!」ビリビリビリ
ーーー
ーー
ザッザッザッザッザッ... ゼェ...ゼェ ハァハァ...
ユミ「...これくらい離れれば大丈夫だ。」ハァ...ハァ
(...アルベルトのヤツはどこいきやがったんだ。)
コニー「...やっぱ...走るより...立体起動が...いいぜ...」ゼェ...ゼェ
エレン「...みんな...すまない。...不甲斐ないところばかりで...」ハァハァ...
サシャ「...ちょっと...お腹...空きました...」ハァ...ハァ...
コニー「...お前...こんな時に...。へっ!...サシャらしいな...」ハハハ...ゼェ...ゼェ
ユミ「おらよ。これでも食っとけ。」ケイタイショクリョウダ。 ポイッ
サシャ「ありがとうございます!」ガツガツ
サシャ「ふぅ...生き返りました。」ハフゥー
エレン「ユミ。教えてくれ。
どうやったらあのデカイのを倒せるんだ?」
ユミ「あの野郎は皮膚が分厚いからなァ...。
並の武器じゃ弾かれちまう。角なんか論外だ。」ジー
コニー「な、なんだよ。あれは軌道がずれちまってな...」アセアセ
ユミ「しかも、あいつは規格外にでかい。
攻撃を避けるのも、距離をとるのも一苦労だ。」
エレン「じゃあ...無理なのか!?アイツを倒すのは...。」
ユミ「はっ!無理をやってのけんのがハンターの仕事だ。
あのデカブツにも弱点はある。」
コニー「あんのか!?それを先に言えよ!」
ユミ「コブだ。」
サシャ「コブってまさか...山のてっぺんの事ですか?」
ユミ「なかなか勘がいいな。アイツの背中のてっぺんだよ。」
エレン「立体起動で上から行けばなんとかなるな!」
コニー「楽勝じゃねぇかよ!」
ユミ「バカ。比較的皮膚が薄いってだけだ。
お前らのその武器で削ぎ落としてからが勝負になるな。」
サシャ「それにアイツは走るし回転するし跳んだりするんですよ!
アレにアンカー刺して立体起動するのは無茶です!」サッキワカッタデショウ?
エレン、コニー「「...。」」
コニー「じゃあどうしろってんだよ!!」
ユミ「そこでだ。このとっておきを使う。」ホレ。コレダ。
コニー「ふざけてんのかよ...。」ボーゼン
サシャ「何ですかこの小箱は?
...またぁ、何かの冗談ですよね?」ハハハ...
エレン「何の役に立つんだ?」
ユミ「お前ら本当になんにも知らないんだな...。」ハァー
ユミ「まあいい。びっくりさせてやるよ。」ニヤニヤ
ーーー
ーー
ー
ーータンジアの港・同刻
カヤンバ「やっと見つけたンバ!あなたがユミの事を探してるンバ?」
「...。君は誰?」
カヤンバ「ワガハイは奇面族のエリート!!カヤンバ様ンバ!
...あっ!...そ、そうじゃなくて...。」アセアセ
「...。何か用?」
カヤンバ「あなたの探してるユミを知ってるンバ!」
「!!」
「本当に!?」
カヤンバ「奇面族は嘘つかないンバ!...たまにはつくけど...。」
「...。どっちなの?」
カヤンバ「と、とにかくユミに会わせるンバ!
ワガハイについてくるンバ!」ンバー!!
「...。」
「...。信用するよ。」
ーーー
ーー
ーー砂原
ヴォッ... バリバリ...モシャモシャ...
ユミ「...居やがった。アイツも昼飯ってとこか。」
サシャ「今さらですけど、本当に草食なんですね...。」
コニー「お前もその内あんなに大きくなるかもな。」ヘラヘラ
サシャ「///!!...ちょっとコニー!
私はあんなにガツガツ食べませんよ!」
エレン「食ってるぞ。」
サシャ「」
ユミ「こら!お前ら気ぃ抜くんじゃねぇ!」ガサゴソ...セッセッ...
プシュ...ガチャガチャ...バッ!!
コニー「なんだこりゃあ!?」
エレン「あんなに小さかったのがこんな...」
サシャ「...罠...ですか?」
ユミ「そうだ。コイツはな、超重量に反応して獲物を捕縛する。
落とし穴だな。」
コニー「こんなんでアイツを止めれんのかよ?」
ユミ「たしにはなんだろ。
さて、行って来るか。」カチャ
コニー「待てよ!なんでお前が行くんだよ!?」
ユミ「はぁ?お前は話聞いてなかったのか?
私が引き付けて罠にはまったら
お前ら三人でコブ破壊すんだろうが。」
コニー「でもよぉ...」
ユミ「信用しろ。死ぬ気は無い。
...お前らも、しっかりやれよ。
特にお前だ!坊主頭!」
コニー「...あ、ああ。わかってるって。」
ユミ「...期待してるぞ。」フフン
ーーー
ザッザッ...
ユミ「...さっきはよくも...喰らえ!!」ピュンッピュンッ
バシッバシッ...ボンッ!
尾斧竜「!」クルッ
尾斧竜「ヴオオオ!」ズシッズシッズシッ
ユミ「...よし!こっちだ!来やがれ!」ダッ
ーーー
ザッザッザッザッザッ...
ドドドドドドドド
ユミ「チッ!!」サッ
(...もう、ヘマはしねぇ!)
ユミ「この木偶野郎が!突っ込むしか能がねぇのか!」ピュンッピュンッ
尾斧竜 バシッバシッ「ヴオォ!」ズシッズシッ
ユミ「おら!おら!こっちだ!」
(...罠までもう少しだ。)
ーーー
コニー「うぉ!あいつ大丈夫かよ!?ぎりぎり避けてんぞ!」
サシャ「もう少しです!」
エレン「みんな!ヤツが罠にはまったら斬撃を集中させるぞ!」
(ユミの働きを無駄にはできない。)
コニー「ああ!」
サシャ「はい!」
ーーー
尾斧竜「ヴオオオ!!」ドスンドスン...クルッ
ユミ「っとあぶねぇ!!」サッ
(よし!ここだ!)
お前ら来るぞ!!!
ドドドドドドドドドドドド
サシャ「エレン!突っ込んで来ます!!」
コニー「やべぇぞ!」
エレン「コニー!下手に動くな!」ギリッ
ドドドドドドドドドドドド...
ガボッ!!ッズドン!...ジタバタ
エレン「今だ!かかれェ!!」パシュッ
コニー「うおぉぉぉ!!」パシュッ
サシャ「うあぁぁぁ!!」パシュッ
ギュイイイイ...ギュイイイイ...
ザンッザクッ...ザクッザクッ...
エレン「うおォォォ!!」ギュイイイイ
(...思い知れ!!...これが...)
人間の力だ!!
ザクッ...ズバッ!...
バクッ...パラッパラッ ヴオオオァァ
コニー「...やったか!?」スタッ
サシャ「...手応えは有りました。」スタッ
エレン「サシャ、コニー止まるな!!ここからが勝負だ!!」スタッ...ザザァァ...パシュッ
コニー「サシャ!エレンに続け!!」パシュッ
サシャ「わかっています!!」パシュッ
ギュイイイイザンッ ギュイイイイザクッ..
ギュイイイイザンッザクッ...イイイザンッザクッ...
ユミ「...すげぇ。」
(斬撃の嵐だ。まるで...蜂が巣の廻りを舞ってるみたいだ...。)
ヴオォッヴォァァァァァゥォォ...ジタバタ
...モゾモゾ...ドッパーンッ
尾斧竜「ヴォォゥ...」ドシンッ...
コニー「どうだ!」スタッ...ハァハァ...
サシャ「...まだ倒れませんね。」スタッ...ゼェゼェ...
エレン「くそッ!!まだ生きてやがる!!」スタッ...ゼェ...ハァ
疲れてるぞ!!
ユミ「...疲労してんだ!もう一息だ!!」
コニー「...こっちだって疲れてんだ...」ハァハァ...
(...トリガーを握る力が残ってねぇ...。)
エレン「やるぞ。コニー、休むならコイツにとどめ刺してからだ。」カチッ...シャキ
(...ブレードがすぐ駄目になるな。...ガスは半分切った位か...。
長期戦は戦況が悪化しかねない。
やるなら今だ。)
サシャ「エレン。...もうすぐ私のガスが無くなります。」...ウルッ
エレン「!!」
サシャ「エレン。聞いて下さい。
私がガス欠で動けなくなっても、
決して私に構わないで下さい。
獲物に集中してください。
...狩りの最後ほど注意が必要です!」
なんでだろう。
私は今何をしている?
仲間に死を覚悟したことを
伝えているのか?
...そうか。
私は...
こんなに信頼し合える
仲間に囲まれていたんだ。
エレン「...そんなことするかよ。
お前も助けて、アイツも倒す。
闘い抜くんだ!
みんなでもとの世界に帰るぞ!!」
サシャ「!!...エレン...。」ウルウル...
コニー「...くっ...」グッ カチッ...シャキ
(よし。握力が少し戻ってきた。
...俺は...憲兵になるために兵士になったんだ。...こんなところで...)
コニー「...やられてたまるかぁぁ!!」パシュッ...ギュイイイイ
ユミ「あッ!あいつ!!...」
コニー「うおおぉぉぉ!!」
(弱点ががら空きだ!このまま決めてやる!!)
ギュイイイイン... スコォ...
コニー「なにッ!?」
(しまった!...ガスが...。墜ちる!)
サシャ「コニィーーー!!」
『...いいか、いざって時だけだぞ!』
エレン「コニィー!押せぇー!!スイッチだァァ!!」
ここまで。
擬音...多様し過ぎですみません。
因みに...
小箱の表現は
物凄く個人的な見解で
描いています。
まぁ...私の妄想と幻想が生み出すSSですから
お気になさらず。フフフ
では、また。
皆様、こんばんは。
...お、お待たせしました。
催促受けるなんて...
嬉しい限りです。
それでは続きです。
コニー「あっ!...」ハッ!
(...どうにでも...なりやがれッ!!!)
...カチッ...
シュウー...
...パリッ...パリパリ...バチバチバチッ!!!
コニー「!?」
(...ガスが止まった!?...ボンベの後ろの箱が青白く光って...)
...ブゥン...
ギュォッ!!...ギュリィィィィ
コニー「ごわぁッ!!」ギュォオオオ
(...何だよ!?このスピードは!!!)
エレン「なんだあのスピードは!?」
サシャ「!! コニィー!!アンカー打てぇぇー!」
(速すぎる。軌道を変えないとぶつかる!)
コニー「うぐっ!」ギュォォォォギュリィィィィ
(こうなりゃ...刺す!!)
ユミ「あいつ...」
うおおぉぉぉぉぉ!!...
ザシュゥ!!...
ヴオォォェァァ ...ドタンッ
エレン「...倒れた!!」
サシャ「コニイイー!!」...ウルッ...
ユミ「エレン!まだ終わって無い!!しかけるぞ!弱点を狙え!!」
(...無駄にはしねぇ。)
エレン「...うおぉぉ!!」ギリッ
サシャ「...うあぁぁぁ!!」ギリッ
パシュッ...ギュイイイイン...
エレン「くたばれ!この野郎がァァ!」ザンッザクッ
サシャ「死ねッ!死ねッ!死ねぇぇー!」ザクッザクッ
ユミ「叩き込む!!」ピュンッピュンッ...
...バシッバシッバシッボンッ!ボンッドガァ!!
ヴオォァァッヴオォォォェァァ!!
...ビクッビクッ...ジタバタ...ノソノソ
ユミ「立ち上がるぞ!一旦離れろ!!」
エレン「...はぁはぁ...。」スタッ...ゼェゼェ
サシャ「う゛うう!!...」スタッ...ギリギリッ...フーッフーッ
ズズズ...ノソッノソッ...ヨロヨロ...
尾斧竜「ヴォッ...」ダラダラ...クルッ
エレン「逃げるぞ!」
サシャ「待たんかこらぁー!!」ギリッ
ユミ「待て待て!!お前ら落ち着け!!」
エレン「止めるな!早くしないと逃げちまう!!」
サシャ「ええからそこどいて!」
ユミ「だから落ち着け!!追うんじゃない!!話を聞け!!」
ユミ「...アイツは今から眠りに行くんだよ。」
ゴソゴソ...ガボガボ...ザックザック...ズズズ...
...シーン。
エレン「なら尚更じゃないか!」
サシャ「早くアイツにとどめを!!」
ユミ「お前ら。置いていく気か?...あいつ助けてやれよ。」ユビサシ
エレン「えっ?...」
サシャ「あっ!...」
コニーーー!!
コニー「モゴ...モガ...」ジタバタ
グイッ...ズボバサッ
コニー「ブハァ!...」ハァハァ...
(...あと何回死にかけるんだ、今日は...。)
コニー「...助かったぜ。...どうだ!見たか!」ニッ!
エレン「...ああ!凄かったぜ!コニー!」
サシャ「...コニーーー!!無事でよかっです!!怪我は無いですか!」ジワッ...ウルウル...
ユミ「やれやれ。
...お前はなにも考えずよく突っ込んで行くなぁ。」
コニー「ちぇッ...うるせぇな。
考えるよりまず行動だ。
...俺は先に動くんだよ。体がな。」ムスッ
ユミ「...よくやった。」ショリショリナデナデ
コニー「お、おう...。///」カァァ...
サシャ「...それで、アイツはどこ行ったんでしょう?
ねー、コニー。(棒)」ホウホウ。
コニー「//...そ、そうだ!どこいきやがったんだ!」キョロキョロ
エレン「コニー、ここにはいないぞ。
...あのデカイのは今から昼寝だとよ。」
コニー「なに!?」マダ、イキテンノカヨ!
ユミ「よし。眠らしてやるか。好きなだけな。」ニヤリ
ーーー砂原・崖の上
ユミ「ここから降りるぞ。」チカミチダ
エレン「わかった。」
コニー「わかったってお前、降りるって高さじゃないぞ!
訓練で使ってる崖の何倍あんだよ...。」タッケェー...。
サシャ「そうですよ!
私達は立体起動出来ますが、
ユミさんはどうするんですか!?」
ユミ「...こうすんだよ。」ダッ ジャンプ
サシャ「ええ!?」
コニー「...マジかよ。」
エレン「続くぞ!」ダッ ジャンプ パシュッ
サシャ「コニー、お先にどうぞ。」
コニー「バ、バカ、押すなよ!」
サシャ「...じゃあ、先に行きますね。」ダッ ジャンプ パシュッ
(...女は度胸...。)
コニー「...さっきエレンからガス分けてもらったしな...」...ゴクッ
コニー「...もう、好きにしてくれッ!!」ダッ ジャンプ パシュッ
ーーー砂原・崖下の洞窟内
尾斧竜「オウウウ...。」Zzz ...
ユミ「見ろ。寝てやがる」ヒソヒソ
エレン「これからどうするんだ?」ヒソヒソ
サシャ「本当に生き物なんですね。」ネムルナンテ...ヒソヒソ
コニー「こうして見ると、
ただの岩山にしか見えないけどな...。」ヒソヒソ
ユミ「捕るぞ。」ヒソヒソ
エレン「なんだって!?」
ユミ「バカ!声がデカイ!」ヒソヒソ
エレン「うっ...すまん。」ヒソヒソ
サシャ「捕るって...まさか、生け捕りですか...?」ヒソヒソ
コニー「あんなデカイのどうやって...」ヒソヒソ
ユミ「罠にはめて、これをぶつける。」パッ コレダ...ヒソヒソ
サシャ「そのまるっこいのはなんですか?」ヒソヒソ
ユミ「麻酔だ。捕獲用のな。」ヒソヒソ
コニー「そんなもんで寝るのか?」ヒソヒソ
ユミ「二発だ。二発当てればこっちのもんだ。」ヒソヒソ
エレン「...もし、失敗したら...?」ヒソヒソ
ユミ「死ぬ気で闘え。大丈夫だ。
よほどの事が無い限りそれは無い。」ヒソヒソ
尾斧竜「ウウオウウ...」Zzz ...
ユミ「やるぞ。」ガサゴソ...セッセッ
バチッ...バチバチバチッ...ヂヂヂ...
コニー「うぉ!雷みたいなやつだな。」
ユミ「シビレ罠だ。お前、電気を知らないのか?」
エレン「雷の事だろ?」
サシャ「...おへそ取られちゃいますよ。」
ユミ「...後にするわ。」ハァー
......バサッ...バサッバサッ...
バサッバサッバサッ...
ユミ「!!?」
コニー「ん?なんだ?」フイッ
エレン「何か...降りてくる...。」ジッ
サシャ「...なんですかあれは!?」ジッ
バサッバサッバサッ...スタッ...ザッザッ
ユミ「...なんで...コイツがここに...。」
(繁殖期の筈だろ...群れからはぐれたか?
しかもコイツは...手負いか!?)
コニー「なんだよ...コイツは...」
(...ヤバそうな予感しかしねぇ...。)
サシャ「...これは...」...ゾクッ
(血の匂いだ...凄く気配が殺気だってる...。)
エレン「おい。...こっち向くぞ!」
ユミ「お前ら離れろ!!風牙竜だ!コイツはヤバイ!」
風牙竜「グルル...。」ギロッ
コニー「...目が...合っちまった。」ビクッ
風牙竜「グオオオオオオ!!」ビリビリビリ
エレン「ぐっ!...」ビリビリビリ
サシャ「いぎっ!...」ビリビリビリ
コニー「...また...これか...よ」ビリビリビリ
尾斧竜「ヴォッ...」パチッ...ノソノソ
ユミ「くそがァ!!起きちまった!!」ギリッ
コニー「やっぱやべぇぞ!この猫面野郎!」パシュッ...ギュイイイイ
ビュンッ...ザッ
コニー「コイツ...」パシュッ
(速い!!回り込まれた!!)
ブゥンッ...ザザザァァァ
コニー「うぉぉぉ!!」...ギュイイイイ
(間に合った!...なんだよあの長い尻尾は!)
エレン「ヤバイ!コニーが狙われてる!」
サシャ「...エレン。」
エレン「なんだよ!」
サシャ「...ダメかもしれません。」
ヴオッ...フンッフーッ
エレン「えっ...あっ...」
(...しまった!)
サシャ「あッ...ああ...」...アワワ
(...近い。)
伏せろ!!
ユミ「...この野郎...ガン飛ばしてんじゃねえ。」
ピュンッ...ビシュッ...ボンッ!
ヴォォァァ!!...ヨロヨロ
ユミ「お前らこっちだ!早くこ...」
(しめた!こっちには罠が...)
ズシッズシッズシッ...ドンッ ヴオオオ!!
エレン「ユミーー!!」ハァッ!!
(体当りか!反撃しやがった!)
サシャ「...そんな」
ドスッ...ドッサァァ...ゴロゴロ...
ユミ「...ぐっ...」グググ...
(...くそが...避けれなかった...か...)
ユミ「...うっ...」...クタッ。
(...ちく...しょう...意識が...)
エレン「ヤバイぞ!尻尾で潰す気だ!」ギリッ パシュッ
サシャ「やめて...もう...」
ーー動かない。
ーーなんで
ーー私はなんで動けないの。
こんばんは。皆様。
乙、嬉し過ぎです。
その日、人類は思い出した...。
ハプルXのガンナースキルが...
...意外と秀逸だという事を。
ロケット生肉...正直...ググりました。
...予測で出るとは...やるな。
...リノプロス。
お前に異名があったなんて。
本当にみんなありがとう。
では、続きです。
エレン「ユミーー!!」ギュイイイイ...ガシッザッザザァァ!!
(間に合え!!)
ドスンッ
......
エレン「ユミ!起きろ!立て!掴まるんだ!」
(ヤバかった...すぐ横だ。)
ゴゴ...グググッ...
サシャ「エレンッ!!逃げて!!」
エレン「もう一発かよ...。」
(ちくしょう...)
ブンッ...
「ハァッ!!」ザンッ
バキッ...ズバッ...ゴロゴロッ!!
ヴオオッァ!! ズズシッドタンッ...ジタバタ
サシャ「うそ...」
エレン「...尻尾が...落ちた。」
「怪我は?」
エレン「あの...あ、ありません」
「すぐ立って。」
エレン「はい!」スクッ
「その子を頼むよ。」
エレン「はい!...あの、あなたは?」
「...。」
「前を見る。油断をしてはいけない。」
エレン「あっ...はい!」
サシャ「!! あの人は...」
(コニーが港でぶつかった大剣の!)
サシャ「...そう言えば、コニー...」ハッ!
コニー「ちくしょうこの野郎ッ!!」ギュォ...ギュイイイイ...パシュッ
(どこまで追ってきやがんだよッ!!)
風牙竜「グオッグオッ」 ダッ ザッザッ
コニー「くそッ!!」ギュイイイイ...
(...ガスがもう無くなる。こうなりゃ...)
...スタッ ドサッザザザァァ...グルル...
コニー「おいッ!!この猫面野郎!」パシュッーーーーーン...ガキッ
(デカイの捕るまでの時間稼ぎだ。
...この縦穴から崖上まで誘い出してやる!!)
風牙竜「グルル...」ザッザッ ギロッ
コニー「ついて来れるならついて来やがれッ!!」...カチッ...
ブォン...ギュォ...ギュリィィィィ!!!
コニー「ぐッ...」ギュリィィィィ...ギュォン
(...負荷が...半端じゃねぇ...)
風牙竜「グオッグオオオオ!!」ダッ!!
サシャ「コニィーーー!!」パシュッ...ギュイイイイ
ガシッ...ガシッガシッガシッダッ...バサッバサッバサッ...ガシッガシッダッ...
コニー「ぐッ...ぐっ!」バシューーーーン...ガッ
(よし!登って来る!!...この速度に付いて来やがるッ!!)
ガシッガシッダッ...ガシッガシッガシッ
コニー「ぐッ...おらあァァァッ!!」ギュリィィィィ...ギュォ...
(上がりきったァァァッ!!)
コニー「しまった...落ち...」シュル...カチンッ
(...アンカー打ち込む...所がねぇ...)
...ドンッ...ドサッ...
バサッバサッバサッ...ドサッザザザァァ...
コニー「ブハァ...」ゴホッゴホッ
(またこれかよ...。今度は出れたな。)
風牙竜「グルル...」ザッザッ...ジリ...ジリ...
コニー「...。」シュン...
(ああ。...終わった。今度こそ...。母ちゃん...。)
「うあぁぁぁッ!!!」ザクッ
風牙竜「グオオオオッ!」
サシャ「コニィーーー!!今のうちに走って!!」
コニー「サシャ!?」
(なんでいるんだ...って尻尾にブレード刺して何やってんだ!?)
サシャ「早よう...」ギリッ...ギチギチッ
走らんかいッ!!
コニー「!!」ダッ
風牙竜「グルル...」クルッ...ギロッ
サシャ「...あ、あの...後ろから失礼しましたぁぁぁ!!」ダッ
ブンッ...ザザザァァ
サシャ「きゃあッ!!」ドテッ
(...だ、駄目だ。...これじゃ二人とも...)
コニー「!!」
(どうする...一体どうしたらッ!!)
ーーー
尾斧竜「ヴォォッ!!」ドドド!!
長身のハンター「ぐッ...」ガキンッ
(...だいぶ機嫌が悪い。)
エレン「おいッ!!起きろ!しっかりしろ!おいッ!!」
ユミ「...ぅ...ぅん...」パチッ
ユミ「くそッ!!私としたことが!...いってぇな...」ガバッ...ンググ...
エレン「...よかった。
立てるか?立てるなら俺に掴まれ!
一旦引こう!...ここから退却だ。」...ギリッ
ユミ「そんなもんいるか!ひとりで立てる!」スクッ...イテテ。
ユミ「それより、どうなってる!あいつは誰だ!?誰が闘ってる!?」
エレン「あのハンターはユミの知り合いだろ?間一髪の所を助けられたんだ。」
ユミ「私はあんなやつ知らな...」ハッ!!
(うそ...だろ...)
エレン「どうした?」
ユミ「...そうか。」
エレン「さあ、早く行こう。
ここまで来て悔しいが、ここから出て皆と体勢を建て直すんだ。
それに、サシャやコニーも心配だ。」
ユミ「...もう、置いていったりはしない。」ウツムキ...ボソッ
エレン「えっ?...今なんて...?」
ユミ「行くならお前ひとりで行け!
...仲間の事も心配だろ?
エレン、考えろ。
お前の役目を果たすんだ。」
エレン「...。」
(...俺の役目...。)
...。 ユミ!
エレン「撤退は無しだッ!!アイツを捕る!
そしてコニーとサシャを助けに行くッ!!」ギリッ
(...絶対に助ける!!)
ユミ「...それも悪くない考えだ。」ニッ
長身のハンター「ふんッ!ハッ!」ブンッ...ザンッ
尾斧竜「ヴォ!ヴォァ!」ブンッ...ドシッドシッ...ドンッ
ユミ「ヴェルト!!こっちだ!捕るぞ!!」カチャ...ピュンッピュンッ
ヴェルト「...!!」サッ...ズンム、ノウトウ
尾斧竜「ヴォァ!」ビシュッビシュッ...ボンッ!
...クルリ...ザッ...ザッ...ドドド
ザッザッザッザッ... ドドドドドド!!!...
ユミ「エレンッ!!来るぞッ!!合図出したら麻酔玉投げろッ!!」
エレン「わかったッ!!」
ヴェルト「掛かるぞッ!!」ザッザッザザァァ
ドドドドドド!!... ビリッバリッ!バチバチバチ!!
尾斧竜「!!...ヴオッ...ゥォォォ」バチッ!!バチバチ!!
ユミ「投げろッ!!」ビュンッ...
エレン「この野郎!どうだッ!!」ビュンッ...
パシン...パシン...
ヴォ...ォォォォ... ドシンッ
ズシッ...ドタンッ...
尾斧竜「ォ...ォォォ...。」Zzz ... zzzz...
エレン「...やったのか?」ポカーン
ユミ「...やったぞ。...捕まえたァァ!!」 ヒャッホー!!
ヴェルト「ユミ...喜ぶのは後に。二人が心配だ。」
ユミ「...そうだったな。行くぞ!エレン...あれっ?」イネェ?
ヴェルト「...彼なら、先に行ったよ。」
ユミ「早く言えよッ!!ヴェルト私達も行くぞ!」ダッ
ヴェルト「...。」ダッ
ーーー
風牙竜「グオッ!!ガァッ!!!」ブンッザザァァァ....ザッ...ドンッ
コニー「くっ!...」
(この野郎...攻撃が激し過ぎだろッ!)
サシャ「うわぁあッ!!」
(...体当りに、尻尾...いつまで避ければ...。)
パシュッーーーーン......ザクッ!
風牙竜「グオッ!?」
...カチッ...ブォン...ギュリィィィィ!!
サシャ「えっ...」クルッ...フリムキ
コニー「はっ!!!...」パッ ...ミアゲ
エレン「こっちだッ!!この野郎ッ!!」ギュリィィィィギュォーン...
...ザクッ!!
風牙竜「グオッォォォ...!!」
エレン「...ッ!どうだッ!!」スタッ...ザザァァ...
サシャ「エレェーン!!」
コニー「...遅せぇじゃねえかよッ!!」
エレン「悪いな。待たせてよ。」
風牙竜「グオッ!」ザッ...バックジャンプ
グルル...
コニー「それで...捕れたのか!?あのデカイのはッ!!」
サシャ「みなさん無事ですかッ!?」
エレン「ああ!捕れたぜコニー!
心配すんなよサシャ!ユミもあの長身のハンターも無事だ!」
コニー「よっしゃーッ!!
そうなりゃコイツと闘ってる意味はねぇな!!
とっとと逃げようぜ!」
サシャ「そうですね!アイツともちょうど距離が離れていますから!」
風牙竜「グルル...ハァー...ヒュォォ」
ザッザッ!...フンバッテ...ハイテー...スッテー...
サシャ「...!?...アイツ...何やってるんですかね...?」イヤナヨカンガ...。
コニー「き、気にすんなよ!早く行こうぜ!」
..ヤメロヨ。ヘンナコトイウノハ...
エレン「深呼吸...か?」
お前らぁぁぁ!!その場から散らばれぇぇーー!!
エレサシャコニー「「「!!?」」」
ヴェルト「まずい。」
ユミ「...竜巻だ!竜巻が来るぞ!!」
コニー「なんだ!?タツマキって?
...なぁ、わからねぇのは俺がバカだからか?」
サシャ「...私も知りません。」
エレン「おいッ!!二人とも話は後だ走るぞッ!!」ヤバソウダ
...ォォ...。 ゴァァァ!!
パアッ...ビュオォォォゴァァァゴォォォ!!
エレン「これが...タツマキ。」
(...そう言えば、昔アルミンから聞いた事がある。
強烈な風が渦巻いて局地的な嵐ような現象が起こると。)
コニー「エレンッ!!見とれてる場合かよッ!!」
サシャ「うっひゃあ~!!...巻き上げられたら飛んで行ってしまいそうですね!」キラキラ
コニー「サシャ!なんで楽しそうなんだよッ!?
お前ら本当に死ぬぞッ!!
走れ!全力でだッ!!」
サシャ「大丈夫ですよコニー。ほら、あんなに遠くに...」
エレン「...飛んだぞ。何する気だ...。」
(竜巻に入って行く...)
バサッバサッバサッ...ヒュッ
グルッ...グルッ...グルッグルッグルッ
ビュオン!!!
サシャ「えっ。こっちに...」
エレン「突っ込んで来るぞッ!!避けろッ!!」
コニー「うっおぉッ!!だから...」
ブオッ!ドカッ!!ザザザァァ!!
...逃げろって言ったろ...。
ユミ「!!」
(しまった!...ありゃあ、直撃か!?
砂煙でよく見えねぇな。)
ヴェルト「...。」ダッ
ユミ「待てよヴェルト!状況が見えないのに突っ込んで行くな!!」ダッ
ゴァァッ!!...パアッ...ビュオッゴォォォヒュォォォォォ!!
ヴェルト「!」サッ
ユミ「やべぇ!!」サッ...ザザァァ
(...また竜巻!!)
風牙竜「グオオオオッ!!」ビリビリ
ユミ「うるせぇんだよッ!!」カチャ...ピュンッピュンッピュンッ
...ビシュッビシュッビシュッ...ボンッ!ボカァ!
風牙竜「グガァァァ!」
ヴェルト「...。ハァッ!!」ブンッ!...ザンッザクッ!!
風牙竜「グオッォォォ!!」
ユミ「ヴェルト!!麻痺だ!!」カチャカチャ...カシャン
ピュンッピュンッピュンッ...
...ビシュッビシュッビシュッ...ビリッビリビリ!!
風牙竜「ググオッ...ガァァァ...」ビリッ ビリビリビリッ!!
ユミ「今だ!ヴェルト!!叩き込めッ!!」
ヴェルト「...。」...ギリッ...グッ...グッグッ...グググッ... ブオッ
ヴェルト「破ァッ!!」...ザンッ!!!...バキッ!!ボロッ...パラッ...
ユミ「よしッ!!」ガッツポーズ!
(牙をへし折ってやったぜッ!!)
ヴェルト「離れて。麻痺が解ける。」
風牙竜「...グォッ...グガァ...」...ヨロ
ユミ「おっしゃーッ!!イケる!
ついでにコイツもいただきだッ!!」ヒャッホー!!
ヴェルト「...。それより彼らの様子を。」フウガリュウハ、スタミナギレシテイル。
ユミ「そ、そうだったな。」ダッ
ユミ「おーい!お前ら大丈夫か...。...。」
...。
お前らぁぁぁ!!
エレン「...。」
コニー「...。」
サシャ「...。」
ユミ「...うそだろ...。」...ジワッ
ユミ「起きろよ!...くそがぁぁぁ!!」
ンバババンバンバ♪カヤンバァッ!!♪
ユミ「...えっ」キュイン!
エレン「...痛って...ぇな。」キュイン!
(あれ?...体の痛みが...消えてる。)
コニー「...ゲッホッゲッホッ...もう砂なんかしばらく見たくねぇ。」キュイン!
(...よかった。...まだ生きてる...。)
サシャ「...痛たた...油断しました。最後まで締めていきますよッ!!」キュイン!
(...猫面めッ!!許しません。)
ユミ「...カヤンバァッ!!」...ポロポロ
カヤンバ「体力回復ンバ!!
どうンバ!!奇面族の踊りの力はッ!!」ンバーーーッハッハッハッ!!
ユミ「...カヤンバ...。お前本当に...」...ゴシゴシ
ドコイッテヤガッターッ!! ゲシッ!!
ンバァァァーーー!? ヒューン...ドサッ...。
カヤンバ「ちょ、ちょっと待つンバ!!...落ち着いてワガハイの話を...」
ユミ「...テメェ。この大変な時に何してやがったッ!!
...返答次第じゃただじゃ済まねぇぞ。」ギリッギリッ...ゴゴゴゴゴ
カヤンバ「お、お、落ち着くンバ...。
ワガハイ...
...。
ユミの相棒を連れて来たンバーーーッ!!」
ユミ「!!」
カヤンバ「...ユミの事を聴いて回ってるハンターの噂を聞いて
...そのハンターに会いに行ってたンバ。」
ユミ「...そうか。お前が。」
カヤンバ「ユミがとても会いたがっていたハンターが
すぐそこに居ると聞いては、
ワガハイ...いてもたっても居られなかったンバ。」
ユミ「...。」
ユミ「余計なことしやがって...。
...悪かったな。蹴っちまってよぉ。//」
カヤンバ「気にしていないンバ!」ンバーー!!...イツモノコトダシ
エレン「よぉ...話は終わったか?」
サシャ「あの猫面をやっつけますよ。」
コニー「...。」
ユミ「...終わった。
お前らカヤンバに感謝しろよ。」
ヴェルト「動く。」
カヤンバ「...そう言えば、ここに来る途中...」
ユミ「なんだよカヤンバ?後にしろ。
気抜いてやられんなよ。」カチャ
風牙竜「グガァ...グオオオオォォォ!!」ビリビリ
ユミ「おー、おー、おー、荒れてんなぁ。」
エレン「俺が囮だ!隙を見て二人はアイツの死角から斬撃!」
サシャ「はいッ!!」
コニー「ああ!」
ユミ「お前ら腕だ。腕狙え。
爪が破壊できればアイツも砂地を自由に動けなくなる!」
コニー「わかった!任せろってんだ!」
サシャ「やってみます!」
ユミ「ヴェルト!!私達は尻尾やるぞッ!!」
ヴェルト「...。」コクッ
ユミ「...さあ、かかって来やがれ。竜巻野郎。」
風牙竜「グガァッ!!」ザッ!
エレン「動いた!」ダッ
ザッザッザッザッ... ザッザッザッ
エレン「こっちだ!この野郎ッ!!」パシュッ...ギュイィィィ...ザンッ!!パシュッ
(先手を打つ!)
風牙竜「グォッ...グルル...グガァッ!!」ブンッ!ザザァァ
エレン「くっ!...」ギュイィィィ...
(なんて反応速度だ。斬撃に合わせて尻尾が追って来るなんて。)
風牙竜「グオッ!」ザッザッ..ダッ!
エレン「やばい!」...パシュッ...ギュイィィィ
(走り出した!引っ張られるッ!!)
コニー「サシャ!右腕からだ!!」パシュッ
...ザッガキッ...ギュイィィィ
サシャ「はいッ!!」パシュッ...
ギュイィィィ...ザンッザクッ!...ザクッ!
風牙竜「グオッ!グガァ!」
エレン「よしッ!!...おらあぁぁぁ!!」パシュッ...ギュイィィィ
(ここだッ!!)
...ザクッ!!...ブシュッ...バキッ...ボロッ
風牙竜「グォッグガァァァ...」
コニー「やったぜッ!!」ギュイィィィ...ザザァァ
サシャ「成功ですッ!!」ギュイィィィ...ザザァァ
風牙竜「ググルル...」バサッバサッ...
エレン「アイツ!飛んで行くぞ!」...ザザァァ
ユミ「...どこ行くんだ。」ピュンッピュンッピュンッ...
ビシュッビシュッビシュッボンッ!ボカァ!
風牙竜「グガァァァ!!」...ドサッ...ジタバタ
サシャ「落としたッ!!」ヒャァー
ユミ「ヴェルト!!」
ヴェルト「ハァッ!!」ブンッ!
...ザクッ!!...ズバッブシュッ...ドシッ
風牙竜「グガァァァ!!グオッォォォ...」
ユミ「...尻尾はいただきだ。」ニッ
コニー「すっげぇな。...。叩き切ったぜ...。」
サシャ「...。」
(これって...なんか...)
風牙竜「...グルル...グガァ...グルル」ゼェ...ゼェ...
ヴェルト「...。」
ユミ「おー、おー、おー、さっきの勢いはどうした?」ヘラヘラ
(完全に止まったな。もう一歩か。)
ユミ「エレンッ!!左腕もやるぞッ!!」
エレン「よしッ!!行くぞ!コニー!」
コニー「...あ、ああ。」
サシャ「...あ、あの!!...待ってください!!」
ユミ「あ?なんだよ?」イイトコナンダガ?
サシャ「...もう、目標も達成したことですし...もう帰りませんか?」アセアセ
ユミ「もうちょっと待ってろ。すぐ終わる。」ヨーシ、サッサトヤッチマウゾー。
サシャ「...違うんですッ!!」
ユミ「だから何がだッ!!」イライラ
サシャ「...もう...許してあげてもいいんじゃ無いですかね?
...無理に殺さなくても...「あまいッ!!」
ユミ「...お前、本当に狩人かよ。私達は狩猟を糧に生きてんだ。
獲物に情けかけてどうする。」
サシャ「...でもッ!!...私はお父さんから教えられました。
多くを捕りすぎてはいけないと。
生きる為に必要な分だけ猟をするのだと。」
ユミ「...。」
ユミ「...ウサギでも獲ってろ。」
サシャ「えっ?」
ユミ「...ハンターはな...残酷な世界で生きてんだ。
大自然の驚異に挑み、死線を越え、生きる為に闘う。」
ユミ「...結果、失敗すれば命を落とす事もあるだろうよ。
...だから、自分の持てる全てを持って獲物を狩るんだッ!!」
サシャ「...。」
ユミ「お前たちは兵士になるんだったな?
戦争で仲間を殺した奴らに、お前は情けをかけるのか?
敵意を向けた奴にもう許してやると...
お前は言うのか?」
サシャ「それは...」
ユミ「何も違わないぜ。
お前もお前の仲間もアレに殺されかけた。」チラッ
風牙竜「...グルル...」ハァハァ...ゼェゼェ...
ユミ「...命のやり取りをしてるんだ。」
フゥー...ハァァ...。ヒュォォ...
ユミ「!!」
(...しまった!!)
ヴェルト「ユミ!!」
ユミ「くそがァッ!!」ダッ ...ドンッ
(こいつだけでもッ!!)
サシャ「あっ...」ドンッ...ドサッ
ゴァァッ!!...パアッゴォォォビュオォォォ!!
エレン「ユミッ!!」ダッ
コニー「あ..ぁ...そんな...。」
カヤンバ「ンバーーー!!ユミが竜巻にッ!!」
サシャ「...ぁ...ああ!...」
(...私のせいだ。...私の...。)
ガシッ!
ヴェルト「近づいてはいけない!」グッ
エレン「放せッ!!助けに行かなきゃいけないんだッ!!まだ間に合うかもしれないッ!!」ジタバタ
ヴェルト「君まで巻き込まれる。」グッ、ガシッ
エレン「いいから放せよッ!!お前は平気なのかッ!!」
ガシッ...ブンッ...ドサッザザァァ
エレン「何しやがるッ!!」
ヴェルト「...。君と気持ちは同じだ。
そして、彼女はそれを望んではいない。」
エレン「どう言うことだよ。...」
ヴェルト「君達は欠ける事なく...」カチャ...ズンム
コニー「エレン避けろッ!!突っ込んで行くぞッ!!」
ガァァァッ!!グガァァァ!! ...ザッザッダッ!
エレン「しまっ...」...ハッ!
ヴェルト「生きろッ!!」フンッ!!
ドンッ!!ガキッ!!...ザッザザァァ...
エレン「は...あ...。」
(剣で...体当たりを受け止めるなんて...)
ヴェルト「行けッ!!
ベースキャンプまで走れッ!!
そこから港に戻れるッ!!」
グオッッ!!グガァァァッ!!...ブンッ!ガキッ!!...ハァッ!!ザクッ!
エレン「そんな...どうするんだよ...
ひとりで...あんたは...」
『...お前の母さんを助けられなかったのは、お前に...』
『...力が無かったからだ...』
エレン「...駄目だ...やめろ。俺は...助けられてばかりで...」...ジワッ...ギリッ...グッググ...
ーー誰かを救う事が出来ないのか
サシャ「エレンッ!!行きましょうッ!!」グイッ
エレン「放せよッ!!俺も「エレンッ!!」
サシャ「...聞いてくださいッ!!生きる為に闘うんですッ!!死にに行くのは負けることですッ!!あなたッ!!ここで死んでは、みんなが命懸けで戦ったのが全て無駄ですよッ!!」
...ゴァッ!!...ゴォォォビュオォォォ!!
「くっ...生きろッ!!早く行くんだッ!!...
ゴォォォォォォ!!...ヒュォォ...
サシャ「エレンッ!!」
エレン「...くッ 」
コニー「お前ら何やってんだッ!!早くそこから逃げろッ!!タツマキが近いッ!!」
エレン「...行こうッ!!」
サシャ「はいッ!!」
コニー「うぉっ!タツマキが近いッ!!
早く来い!早くッ!!」
グオオオォォォッ!!......
......ヒュォォ...ォォォ...
ーーー
ーー
俺「な、何てこった…」
戦友「ん?どうした。明日はルナルガ戦だから
リーダーが今日は早めに寝ようって言ってたじゃないか」
俺「ああ、それはすまん。このスレッドを回覧してたんだ」
戦友「それがどうかしたのか?」
俺「そうだ。俺は不甲斐ないがつい最近まで知らなかったことだ」
『クエストクリア後ネコタクにより運ばれる件』
俺「よくよく考えてみると、
気がついたら戻ってたなんて旨い話、あるわけがない」
「今まで愚痴をこぼさず、
ただただ忠実に働いてくれたのに俺は
ずっと、礼の一つも言ってなかった…………ううっ」ポタポタ
「すまない、 ネコ……
ありがとう………ッ!」ナデナデ
ネコ「ニャー」
更新頑張れ!(^∀^)ノシ
...ザッザッザッザッザッ...
コニー「そんで、どうするんだよッ!!こっからッ!!」
エレン「ベースキャンプだ。...ヴェルトがそう言っていた。そこを目指す。」
サシャ「最初にいた場所ですよね?」
カヤンバ「その通りンバ!」
コニー「だから...お前はどっから出でくんだよッ!!」
エレン「おいッ!いままでどこにいたかは知らねぇが、ユミやヴェルトはどうなった!」
カヤンバ「...。竜巻が激しすぎて完全に見失ったンバ。」
サシャ「...。」
エレン「ッ...!くそッ!!」
(...二人はもう...。)
カヤンバ「と、とにかく助けを呼ぶンバ!確か、もうひとり腕の立つハンターいたンバ!」
サシャ「!!...そうですよ。...アルベルトさんはどこに行ったんでしょう?」
コニー「すっかり忘れてたぜ。...全然、姿見ねぇよな。」
エレン「...ひとりだけ高見の見物かよ。...くそったれッ!!」
カヤンバ「とにかく、アルベルトを見つければユミとヴェルトを救えるかもしれないンバ!」
コニー「チビスケ。そんで、心あたりあるのかよ?」
タッタッタッ...ザッ。......
カヤンバ「確かぁ~...ウーン...崖下の洞窟に向かっているように見えたンバ!」
コニー「またあそこに行くのかよ!?」イキタクネェナ...。
サシャ「...でも、またあの猫面に出くわしたらどうしましょう...。」
エレン「それは確かなんだろうな。」
カヤンバ「...。...おそらく...。」アセアセ
エレン「...くッ!どうする。どうすりゃあいい。」
(ベースキャンプを目指すか、助けを呼びに行くか...。)
サシャ「エレン...ここは予定通りベースキャンプまで行きましょう。」
サシャ「...その方が安全です。」
コニー「待てよサシャ。このまま本当に逃げ帰るのか?
味方が多けりゃユミや...ヴェ..ルトだっけか?
二人ともまだ何とかなるかも知れねぇだろ。」
サシャ「そうかも知れませんが、私達の今の状態を見てください!
ガスも刃もほとんど残っていません!...立体起動が使えなくなった時は...
私達は戦力になりません...。」
カヤンバ「...ウーン。なかなかまとまらないンバー。」
コニー「エレンはどうなんだよ?」
サシャ「どうするんですかエレンッ!!」
エレン「...。」
(...ああ、もうなんか...頭がいっぱいなんだが...。)
よしッ!!
エレン「...アルベルトを探しに行こう!」
サシャ「本気ですかエレン!!」
コニー「よっしゃッ!!そう来なくちゃな!!」
エレン「カヤンバ、案内をたのむ。」
コニー「飛び降りるのはやめてくれ。他の道でたのむぞ...。」アレハ、ヤベェカラナ...。
サシャ「...。わかりました。でも、二人とも無理は駄目ですよ。」
カヤンバ「それなら、こっちから行くンバ!」
ーーー砂原・沼地
コニー「おい。本当にあってんだろうな?」ハァハァ...
サシャ「さっきもここを通ったような気がします...」ゼェ...ハァ
エレン「...おいッ!!いつになったらたどり着くんだッ!!」ハァ...ハァ イライラ
カヤンバ「...お、落ち着いて欲しいンバ。エーット...こ、こっちかもしれないンバ?」アセアセ...オロオロ...
コニー「まじかよ。こりゃあ...」
サシャ「..完全に...」
エレン「...迷子か?」
カヤンバ「...。」
コニー「チビスケてめぇ!
エリー...ト?...かなんだが知らねぇが道案内も出来ないのかよッ!!」
サシャ「そうですよあなたッ!!コニーならまだしも、狩人のあなたが普段から慣れ親しんでいる狩り場で道に迷うなんて狩人失格ですッ!!」
コニー「おい。今、なんか俺がけなされていたのは気のせいか?」ウーン。
サシャ「気のせいです。」ウンウン。
エレン「とにかく、思い出せ!思い出すんだ道をッ!!」
コニー「あぁッ!!チクショウッ!!どうなるんだ!」ガシッ...ピュンッ
サシャ「コニー!苛々しないでくださいッ!!」イシヲナゲナイ!
...コツッ...チャポン
...プクッ...プクッブクッ...ブクブクッ...
サシャ「?...何かに当たりました。」
コニー「なんだよ?なんか言ったか?」
ゴボゴボ...ザッパーンッ!!!!
エレン「今度はなんだよ!!」
サシャ「ひえっ...。」
コニー「...ああ。...また...」
...コイツかよッ!!
...グオォォォッ!!
サシャ「まったく何やってるんですかコニィィー!!」
コニー「知るかッ!石ころ投げたらたまたま当たったんだろうがッ!!」
エレン「とにかく今は戦闘を避けるぞ!走れッ!!」
カヤンバ「ボルボロスが突っ込んで来るンバッ!!」
土砂竜「グオッ」ドスンッ...ゴッゴゴゴゴッ!!
エレン「よけろッ!!」ダッ !ザッ
サシャ「うわっッ!!」ダッ !ザッ
ゴゴゴゴゴ!!!
エレン「コニーが逃げ遅れたッ!!」
サシャ「コニィィーッ!!」
コニー「チクショーーーー!!
どっちに避けりゃいいんだよォォォッ!!」
ゴゴゴゴゴ!!!...ズッガァーン!
コニー「ぐわっ!くそッ!」...フワッ
(体が!!...今日は...あと何回地面に落ちんだよ...)
ドサッ...
皆様、おはようございます。
朝です。
コニーは原作でもきっと長生きしてくれるはず。
乙、ありがとう。
では、続きです。
エレン「コニー!」
サシャ「早く助けないと!!」
カヤンバ「コニーを助けるにはボルボロスをなんとしないとンバ。」
土砂竜「グオッグルッ...」クルッ
エレン「この石頭野郎...」シャキ
サシャ「...どうするんですか?」
エレン「体張るしかねぇだろうが。
サシャ、隙を見てコニーを担いで逃げろよ。」
カヤンバ「エレン!ワガハイも手伝うンバ!」
エレン「行くぞ!」ダッ
カヤンバ「ンバーーーッ!」シュタタタタッ
エレン「この...野郎がッ!!」タッタッダッ ...ザクッ!
(とにかくこっちに注意を向けるんだ。)
カヤンバ「ンバーーーッ!」バシッ!
土砂竜「...グルル」ギロッ
エレン「かかってこい!石頭野郎!」
(よし!こっちに注意が向いた!)
ーー
サシャ「今のうちに!」ダッ
サシャ「コニー!しっかりしてくださいッ!!」ガシッ...ペチペチ
コニー「...う...うぅ...。!!」ガバッ
サシャ「コニー!!大丈夫ですか!」
コニー「うぉっ!サシャじゃねぇか!?俺はどうな...イテテ」
サシャ「コニー立てますか?逃げますよ!」カタ、カシマショウ
コニー「...おう。何とかな。...で、何からだよ?」
サシャ「何言ってるんですか!こんな時にッ!!今、エレンとカヤンバがアイツから注意をそらしてくれています!さあ!今のうちにッ!!」
ーー
グオッ! ガツンッ!!ズシン
...グルッ ブンッ
エレン「ぐッ...」サッ...サッ
(思ったより動きが早い。...サシャはまだか。)
エレンッ!!
サシャ「...コニー回収しました!」
エレン「よし!サシャ、先に行けッ!!」
サシャ「はいッ!!」イキマスヨ!コニー!
エレン「カヤンバ!コイツまいて逃げるぞ!」
カヤンバ「わかったンバ!」
土砂竜「グオッ!」クルッ...ドッドッドッ
エレン「おいッ!こっちだ!待ちやがれッ!!どこ行くんだよッ!!」
(急に方向変えやがった!)
カヤンバ「そっちはダメンバッ!!サシャ達が逃げた方向ンバ!」
エレン「何!!追うぞカヤンバ!」ダッ
ーーー
サシャ「...こ、ここまで来れば大丈夫そうですね。」ハァ...ハァ...
コニー「すまねぇな。...肩借りちまって。」ハァ...ハァ...
サシャ「いいですよコニー。そのかわり晩御飯いっぱい食べさせてくださいね。」ムフフ
コニー「...お、おう。」タカクツキソウダ。
...ドッ …ドッ
サシャ「!!」ビクッ
コニー「どうしたよ?」
...ドッドッドッ ガツンッ!!ゴゴゴ...ゴゴゴ
サシャ「まさか...」クルッ
コニー「なんだ?」クルッ
ゴゴゴゴゴ!!!ザッパーンッ!!
コニー「しまっ...」フワッ
サシャ「ぐッ...」フワッ
ドサッ...ドサッ...
コニー「うぅ...」
(また...かよ。)
サシャ「...ぅ...。」
(...これは...だめ...かも。)
土砂竜「グオッ」ブンッブンッブンッ...ボトッボトッビチャッ...ボトッビチャッ
コニー「...なん...だよ...これ。」...バチャ
(泥...まみれで体が...動かねぇ。)
サシャ「...にげ...なきゃ...。」
(...動け...私の体...。)
土砂竜「グオッ」ドッドッドッ...
コニー「やばい...」ジタバタ
(アイツ...サシャの方に...)
コニー「立てぇッ!!サシャ!逃げろ!」ジタバタ
(ダメか!動けてねぇ!...くそッ!この泥の塊さえ脱け出せりゃあ!!)
土砂竜「グオッグオッォォォ!!」グワッ...
サシャ「...ダメ」...ジワッ
(...このまま潰される。...)
サシャ「...ぐッ」カチャ...カチャ
(...ぁきらめるもんかッ!!急げッ!!動け私の手ェッ!!)
サシャ「...これでも喰らえッ!!」カチッ
バンッ!...シューーーン...モクモク
土砂竜「グオッ!!?」...ビクッ
コニー「信煙弾!?...くそッ!当たってねぇ!」ジタバタ
(当たりはしなかったが少し時間が稼げてる!...なんでこの泥の塊は脱け出せないんだよッ!!)
土砂竜「グオッ!グオッォォォッ!!」ドッドッドッ
サシャ「外した...。...早く」アタフタ
(...残念がってる場合じゃない!早く動かないと!)
ガツンッ!!...ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
サシャ「来る!」
コニー「サシャ!逃げろッ!!!!」
(間に合わないッ!!)
シュ...ザシュザクッザシュザクッザンッ!!
土砂竜「グオッォォォッ!!」
やあ。待たせて悪かったね。
サシャ「!」
ーー両手に
ーー黒い翼...。
アルベルト「...サシャ大丈夫かい?間に合ってよかったよ。
さっきの派手な狼煙は君のかい?」
サシャ「...ア、アルベルトさん!!...遅いですよ...来るのが...」ジワッ...ポロポロ...グスッ
アルベルト「悪いことをしたね。用事が少し手間取ってね。...もう大丈夫だよ。」カチャシャキ...
土砂竜「グルルッグオッグオッォォォ!!」
サシャ「...どうするつもりですか?」
アルベルト「ちょっと...片付けて来るね。」ニコッ
サシャ「アルベルト...さん?...片付けてって...」オロオロ
アルベルト「サシャはそこから動かないでね。...斬撃に巻き込まない自信がないから。」ギロッ...
サシャ「ヒッ...わ、わかりました...。」メツキガチガウ...。
ツカツカツカ...シュッ
グオッォォォ!!ドッドッドッ...
グァァァァ...ドタンッ
シュッ...サクッッ!!ブシュブシャッザンッザクッザシュッ!!...
ーー斬撃から生まれる紫色の飛沫
ーー獲物の血飛沫の中
ーー剣を振るう彼の姿は
ーー不思議な美しさと
ーー凍る様な残酷さを
ーー放っていました。
...グオッ...グガ... ヨロヨロ...ドッズズ...ドッズズ
コニー「うぇ...。」
(あそこまで切り刻むかよ普通...。えげつない闘い方しやがって...。)
サシャ「...。」ビクビク
アルベルト「もう...終わりにしよう。」
エレン「サシャ!コニー!大丈夫か!?...うわっ。...なんだよ...これ。」
シュ...ザクッ! ブシュ!...グチッボタボタ...
グァアアアアッ!!
ザシュッ!! ブシュゥ...ピチャ...ペチャ...
...。...ドシンドタン...。
エレン「...死んだのか?」ボーゼン
コニー「はっ...。」フイッ
(胸糞悪いもん見ちまったぜ...。)
カヤンバ「二人とも大丈夫ンバ?コニー、すぐ助けてやるンバ!」トコトコ...ボカッ!
コニー「いでっ...もうちょい考えて殴れよ!...おっ、動ける!」ハッハッハヤッタゼ!
サシャ「...。」ビクビク
ツカツカツカ...ザッ
アルベルト「サシャ。」
サシャ「ひッ...」ビクッ
アルベルト「もう安心だよ。」ニコッ
サシャ「...。す、すいません。あ、ありがとうご、ございま...した...」...フラッ..トサッ。
エレン「おい!サシャ!しっかりしろ!」
アルベルト「大丈夫だよ。エレン。サシャは気を失ってしまったみたいだね。」
コニー「サシャ!おい!大丈夫か!」ガシッユサユサ
サシャ「...。」
アルベルト「...あんまり揺さぶらないであげてね。コニー。」オロオロ
アルベルト「...さぁ、港へ戻ろう。みんなよく生きて帰って来たね。」ニコニコ
エレン「...。」
コニー「...。」
カヤンバ「...。」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーータンジアの港・ギルド
エレン「...アルベルトさん...ユミとヴェルトが...」グッグッ...
コニー「...ああ。素直に喜べないよな。」
カヤンバ「...優秀なハンターだったンバ。」
アルベルト「風牙竜に襲われた...それで命を落とした...そう言いたいんだろう。エレン?」
エレン「...はい。」...ジワッ
コニー「なんだったんだろうな。」ハァー
コニー「...。」
(俺も死ぬ時は...何でも無くいきなり死んだりするのか?...)
『...よくやった。』ショリショリナデナデ...
コニー「...。くそッ!」ジワッ...グスッ
「おい。泣いてんのか?お前はまったく...仕方無い奴だな。坊主頭。」
コニー「えっ...。」バッ...ミアゲル
ユミ「何泣いてんだ?私が居なくて淋しくなったか?」ニヤニヤ
コニー「ユミ...生きてたのか!?」
ユミ「はぁ?この私が死ぬわけ無いだろうが。」
ヴェルト「君達も無事でよかった。」
エレン「あんたも無事だったか!...よかった。」...ヘタ
ユミ「まあ、実際にヤバかったけどな...。」
ヴェルト「...。ああ。」
ユミ「そこらじゅうで竜巻が吹き荒れる中、雇い主さんが現れてよお...。」
ヴェルト「...。」
ユミ「風牙竜にとどめ刺して行っちまった。...まさか双剣使いだったとはな。」
ユミ「...その後は...わかんだろ?ニヤーニヤーゴロゴロドサッ...だ。」ヒサシブリニアレニノッタワ。
カヤンバ「それ見たかったンバ。」
ユミ「うるせぇ//」ゲシッ
アルベルト「二人とも無事でよかったね。」クスクス
ユミ「大体、てめぇは最初から狩りに参加しやがれ!
尾斧竜捕まえんの大変だったんだぞ!」
アルベルト「...それは負担を掛けたと思っているよ。」
ヴェルト「あなたはその時、風牙竜と闘っていたんだろ?」
アルベルト「...狩りの邪魔になってはいけないと思ってね。
飛んで行くのが見えたんだ。
取り逃がしてしまったのは、僕のミスだよ。」
ユミ「ぐッ...。」
(こいつ...一人で風牙竜を殺ろうとしてたのかよ。)
ユミ「チッ...それより雇い主さんよぉ...。そろそろ私の報酬くれよ。」ホレ、ハヤク。
アルベルト「わかってるよ。心配しないで。
今頃、ギルドの解体班が現地で解体してる頃じゃないかな?
夜には届くから、その時に渡すよ。」
ユミ「てめぇ...ドボルストーン、本当に貰えんだろうなぁ。」
アルベルト「今回の個体は確かに大きかったからね。期待は持てるよ。ただ...」
アルベルト「まあ、確率だからね。」
ユミ「...確信犯だろうが。こんなくだらない事に巻き込みやがって!」
(...わかってんだそんなことは...。)
ヴェルト「...。」
アルベルト「...。少し疲れたので、休ませてもらうよ。また夕食の時レストランで会おう。では、失礼。」
スタスタスタ...
ユミ「何だよッ!!あいつは!ホントに喰えねぇ野郎だ!」アー!!!イライラスル!
ヴェルト「...。」ポンッ...カタニテヲオク
ユミ「何だよッ!!言いてぇ事が有るなら言いやがれッ!!この木偶の坊!」
ヴェルト「ユミ。...少し落ち着こう。」
ユミ「...。ああ。悪かったな。ヴェルト。」
ヴェルト「...。」アタマ...ポンポンッ
ユミ「それやめろよ!/// 私の身長縮んだらどうしてくれんだ!///」...ヒサシブリスギンダヨ!///
コニー「...。はっ。」ミテランネェー。
サシャ「...あれは、両想いですかね?」ホーホー。
コニー「!! ...サシャいつ気が付いたんだよ。」
サシャ「それは...あのユミさんのデレ具合を見ればですね...」
コニー「バカ。そっちじゃねぇよ。...お前が無事かって聞いてんだ。」
サシャ「!!...コニー、そんなに心配してくれてたんですか!...もうこれからは、朝御飯のパンを盗るのは半分にしておきますね。」ウルウル...
コニー「全部置いとけバカ。」ハァー。
エレン「よう。サシャ大丈夫か?」
サシャ「エレン!...体の方は大丈夫なんですが...」
エレン「どうした!」
サシャ「...お腹が空きました。」アハハ..
エレン「いつも通りだ。」アッハッハッ
カヤンバ「!!...コックを増員するように頼んで来るンバ!」...ショクザイ、タリルンバ!?
ユミ「おう!お前らわかってるよなぁ...。」ニヤニヤ
エレンコニーサシャ「「「!!」」」
エレン「...何だよ今度は...。」ゴクッ
ヴェルト「...。あれか。」
カヤンバ「...あれンバ。」
ユミ「今夜は...」
ーーー
ーー
ーーー
ーー
ーーータンジアの港
ーーー酒場・夜
ワイワイ...ガヤガヤ...
ユミ「...パーティーだぁッ!!食え!!呑め飲めぇ!!お前らぁ!!」ダァッハッハッ!!
エレン「あ、ああ...。」アセアセ
ヴェルト「...始まったか。」カチッガチャ...スポッ...フゥ
サシャ「わぁ!!こんなにいっぱいご飯があります!!」キラキラ
コニー「全部食うなよサシャ。」チラッ
コニー「!!...おい。サシャ。ちょっと。」アレミロ。アレ。
サシャ「なんですかコニー!今私はとても忙し...」クルッ
サシャ「!!...今まで兜のせいで顔が見えませんでしたが...」
コニー「ああ。あれは、まちがいねぇ。」
コニーサシャ「「ベルトルトにそっくり!」」
エレン「は...ベルトルト...?」
ヴェルト「?」...ゴクッゴクッ
エレン「...いや、すいません。同期の奴に凄く似ていたもので。」
ヴェルト「そう。」...ゴクッゴクッ
ユミ「おう!ヴェルト!飲んでるな!...なんだ?エレン、全然飲んでねぇじゃねぇか!おら!呑め飲め!」ヒック...ガシッゴブゴブ
エレン「いや、まってくれ。おろわぁ...」...ガブガブ
コニー「サシャ!お前のはそっちじゃねぇよ!」
サシャ「ほんなほほいはれへも、もふたへてまふひょ!」モガモガ...
コニー「食いながら喋んじゃねぇ!俺のこんがり肉返せ!」
サシャ「まはやいれもらへは、いいりゃないれふか?」モグモグ...
コニー「だから何言ってんのかわかんねぇって!」ダァー!!
カヤンバ「料理はまだまだコックが全力で作っているンバ!!心配いらないンバ。コニー。」
ユミ「よう!サシャ!いい食いっぷりだな!」ダァッハッハッ!
コニー「出たな酔っ払い」ボソッ
ユミ「あ?...なんか言ったか坊主頭。よし。私が飲ましてやるよ。」ニヤリ...ガシッグイッ...ガボガボ
コニー「おい。やめ...」...ゴボゴボ
ーー...ああ。
ーーそうだったな。
ーーこれも
ーー生きてる実感ってやつだったよ。
ーーー
ーー
ここまで。
ではまた。
皆様、良い一日を。
皆様、こんばんは。
読んでいただいてありがとう。
乙、が染みます。...ジワッ
それでは質問にお答えします。...ゴシゴシ
ユミ
武器
大角鹿ノ破弾弓
防具
ジンオウZヘルム
ナルガZレジスト
ラギアXガード
ラングロXコート
ナルガZレギンス
ヴェルト
武器
グラシュバリエ
防具
リオソウルZ 剣士用一式
で補正お願いします。
設定の情報が...だいぶ後になりましたが...。ゴメンナサイ。
それでは続きです。
サシャ「もう。食べれません。」ハフゥー
コックアイルー×3 チーン。
エレン「...//」チーン。
コニー「...//」チーン。
カヤンバ「なんでワガハイが後片づけを...」セッセッ...
ユミ「...たっく// 情けねぇ奴等だな。//これくらいの酒でダウンしやがって//」ヒック...
ヴェルト「ユミ。人に無理強いするのやめたら?」...ゴクッゴクッ
ユミ「うるせぇ// てめぇはいくら飲ませても全然酔わねぇから面白くねぇんだよ!//」ヒック...
ヴェルト「ほっといて。」ゴクッゴクッ...
ヴェルト「いつも僕が後始末するんだ。考えただけで酔えないだろう。」
ユミ「...ぐッ。// ...わかってんだよ。//...長い付き合いだからな。////」ヒック...
ユミ「大体、お前は今までどこに居たんだ?」...ッタク、ヨイモサメルワ
ヴェルト「...。城だ。」
ユミ「は?どこのだよ?無事ならとっとと帰って来いよ!」
ヴェルト「凍土の奥地に城があるんだ。
人が滅多に踏み込めない場所さ。
どこかの王国の領土の最前線らしいのだが。」
ユミ「は?最前線って...どこから何が攻めて来んだ?あんな外界から隔離された様な場所に。」
ヴェルト「そこで飼われていた。」
ユミ「!?...何だよそりゃあ?」
ヴェルト「そこの城主は傲慢な奴で、助けてやった恩に
...俺を楽しませろと。」
ユミ「...ま、まさかお前そいつに///」
ヴェルト「...。」ジー
ユミ「悪かった!怒るな!冗談だって。」...アセアセ
ヴェルト「狩りに付き合わされていた。」
ユミ「それならいつもの事じゃねぇかよ。」
ヴェルト「そこにあったのは、いつもの狩りとは、言えないものだったよ。...。」
ヴェルト「思い出したくも無い。」
ユミ「...。そうか。大変だったな。そういや...まだい、言ってなかったな///」モジモジ...
ヴェルト「?」
ユミ「...お、おかえり。//////」ポンッ///
ヴェルト「...。ただいま。」
アルベルト「やあ。お二人さん。再会を噛み締めてる所で水を注すのは悪いけれど」...スゥ
ユミヴェルト「「!!」」
ユミ「お前いつからそこに!!////」
アルベルト「今来たところだけど?」ニコニコ
ユミ「気配消して立ち聞きしてんじゃねぇ!!悪趣味な野郎だ!まったく!」
アルベルト「...お、おかえり。」ボソッ
ユミ「!!//// てめぇふざけんな!!サメの餌にしてやるッ!!今すぐだ!!」ギリギリギリッ
アルベルト「おっと、それは困るなぁ。報酬が海の藻屑になっては勿体ないだろう?」シラジラ
ユミ「...このやろう。」ギギギ...
ヴェルト「やめておけよ。彼の方が一枚上手だ。」
アルベルト「どうするの?」ニコニコ
ユミ「チッ...
今度やったらヴェルトがてめぇを三枚におろすからなッ!!
覚えとけッ!!」
ヴェルト「巻き込まないでよ。」
アルベルト「これを見れば機嫌も直るはずだ。」...ゴトッ
ユミ「!!!...マジかよ...。やったぜ...。」
ドボルストーンだぁぁぁッ!!ヨッシャーーー!!
エレン「!...どうした!...ッいてて」ビクッ...フラフラ アタマガイタイ...。
アルベルト「やあエレン。宴会は楽しかったかい?」ニコニコ
ユミ「やったぜヴェルト!ようやく手に入れた!」ダキッ!キャッハー!!
ヴェルト「よかったね。//」ソンナニクッツカナイデ
エレン「...アルベルトさん、一体何が?」
アルベルト「頑張った甲斐があったねエレン。元の世界に帰れそうだよ。」
エレン「獲れたんですね。ドボルストーン。」
アルベルト「ああ。」ニコニコ
やったぁぁぁぁッ!! ウォーーー!!!
エレン「コニー!サシャ!やったぞ!これで元の世界に帰れる!!」ユサユサ!オキロヨ!
サシャ「...もう食べれませ...ン」ムニャムニャ...Zzz ...
コニー「...。」...Zzz
エレン「ッたく!こんな時に!」
アルベルト「エレン。疲れて寝ているんだ。今は休ませてあげよう。」
エレン「...わかりました。」
アルベルト「だけど、来るのが遅すぎたみたいだね。」キョロキョロ
コックアイルー×3 チーン
カヤンバ カチャカチャジャブジャブ...
アルベルト「朝食に賭けようかな。」アハハ...
エレン「...すいません。」アハハ...
アルベルト「エレン。最後の夜だ。ゆっくり過ごすといいよ。
では、また朝に。」オヤスミ スタスタ...
エレン「はい。お休みなさい。」
ーーー
エレン「最後の夜か。...。」
(この景色を見るのもこれが最後か。
...潮風の匂いにもすっかり慣れちまった。
...少し寂しい気もするな。)
エレン「寝るか。」ファアァ...スタスタ...
(...みんな元気にしてるかなぁ。)
ヴェルト「そろそろ寝るよ。」ガタッ...
ユミ「コレデ...。フフフ...」ウトウト...
ヴェルト「おやすみ。」スタスタスタ...
コニー「んあ?...うっ...」ガタッ...フラフラ
(なんだよ...この...頭痛は...。)
コニー「...なんだ?どうなったんだっけ?...?」フラフラ
コニー「サシャ...おい。」ユサユサ
サシャ「...フヒヒ...モウムリデスヨ...。」ムニャムニャ...
コニー「...ダメだな。こりゃあ。」
コニー「しかし...」キョロキョロ
(...コックが倒れてるし、料理はしっかり無くなってるし...とッ散らかってんなぁ。)
よお。...フラフラ
コニー「おお。まだ居たのか。」
ユミ「...相方に置いて行かれたらしい。」イツノマニカ、ネテタナ。
ユミ「そういや、お前らは明日には元の世界に帰るんだろ?」
コニー「そう...なのか?」
ユミ「ほれ。これがドボルストーンだ。これは私の報酬分だ。」ヤラナイカラナ。
コニー「...そうか。目的は果たしたってやつだ。」
コニー「...なあ。」
ユミ「なんだよ?」
コニー「...。」
ユミ「呼んどいてなんも喋らねぇのかよ。」
コニー「...もう、会えないのかよ。」
ユミ「は?そりゃあそう...」アッ。...ヘェー
ユミ「それならこっちに残りゃいいじゃねぇかよ。」ニヤニヤ
コニー「...。」
コニー「...。」
ユミ「そんなに私と居たいのか?」
ユミ「私もまだ捨てたもんじゃないな。」ニヤニヤ
コニー「そ...そんなんじゃ...」ウツムキ..
(...ねぇと...言い切れるのか?)
ユミ「おい。」
コニー「な、なんだよ。」
ユミ「立派な兵士になるんだろ?
半人前のお前と居たってこっちが迷惑なだけだ。」
コニー「...。」
ユミ「だけどな、コニー。」
ユミ「お前が...一人前になったら、私と一狩り行こうぜ。
生きててやるよ。その日までな。」
コニー「!」
ユミ「...決心ついたか?」
コニー「ああ。...もう大丈夫だ!...すまねぇ。」
ユミ「...コニー。これは私からの報酬だ。」スゥ...
コニー「え...」
(...顔が...近い...)
...チュ ...
ユミ「...男だったらな、
相手にしっかり気持ちを伝えるのも大事だぞ。」ショリショリナデナデ...
コニー「/////。」ポンッ/////
ユミ「おやすみ。」スタスタ...
コニー「/////」パタッ
サシャ「...ムフフ...ダカラモウタベレナイレスヨ...」ムニャムニャ...
ーーー
ーー
ー
俺A「そして俺は
<ーー両手に
ーー黒い翼…。>と
<ーー斬撃から生まれる紫色の~。>から、
アルベルトの装備が七星の双剣であることが解った。」
俺B「どうせ他の人達もすでに察していることをただ並べてるだけなn」
俺Z「そこ、五月蝿いよ☆」
皆様、こんばんは。
キュンキュン、ニヤニヤして頂いて光栄です。ニヤリ
Oh...考察まで... ウルウル
<揺光>...確かに翼型です。間違いありません。
しかし、アルミン似のネブラの兄さんは
ドボルストーンを入手するのに苦労しています。
ので、
彼ひとりでは、
ルナルガは狩ることは出来ないと思われます。
私の設定としては、
邪翼刃ンディギギラを推奨いたします。
じゃあその他の豪華素材はどうしたの!?...
...と言う疑問点は最もですが、
その質問に対する答えはいずれ...。
皆様にこんなに向き合って貰えるなんて...
本当に嬉しい。
長くなりました。
それでは、続きです。
ーー翌朝
ガヤガヤ...
ナンダ?...
...ナニガハジマルンダヨ?
コッチダ!!ナンカハジマルミタイダゾ!!...
...イコクノジュジュツダッテヨ!
エレン「ふぁぁ...あ!?...なんだよ。この人だかりは!!」
ユミ「エレン!なにやってんだ!アルベルトが待ってるぞ!」コッチダコッチ!!
エレン「わ、わかった!...けど人が多すぎんだろ!これ!」...ススメナイ。
ーーー
コニー「...ん?...朝か。いつの間にか寝てたな。」ナンカマワリガ、ウルセェナァ。キョロキョロ
『...私からの報酬だ。...』
コニー「////」
コニー「...ダメだ!ダメだ!しっかりしろ!」ブツブツ...
サシャ「おはようございます!コニー!
何を朝からブツブツ言ってるんですか?顔赤いですよ。」
コニー「おわッ!...なんだ。サシャかよ。」
サシャ「なんだ。とは、失礼な!悪かったですね私で。
...コニーは他の誰かの方が良かったみたいですねー。」シラジラ...ダレダロウナァ...アノヒトカナァ
コニー「///...うるせぇな!...そんなわけ無いだろ!」
コニー「それよりなんか人が多すぎねぇか?」
サシャ「そうですね。」キョロキョロ
ヴェルト「やあ。」
サシャ「おはようございます!ヴェルトさん!」
コニー「...おはようございます。」
ヴェルト「コニー。昨日の夜はユミが迷惑をかけたね。」
コニー「...いえ。」
ヴェルト「後でエレンにも謝らないと。彼女、すぐ人に酒を飲まそうするから。」
コニー「...。」
ヴェルト「?」
ヴェルト「...アルベルトが呼んでいる。こっちだ。行こう。」
ーーー
ーー
ーーーギルド前広場
ヴェルト「こっちだ。」
コニー「なんだよ。カーニバルか何かかよ。人が多すぎだろ。何があるん...」
(...よし。ようやく抜け出せる。)
コニー「なんだこりゃあ!?」
(床に円形の模様...それに一定間隔で囲むように何か並べてあるぞ。...何すんだ?)
コニー「おい。サシャ。あれ何だとおも...あれ?
...あいつどこ行ったんだよ?」...イナイ。
ーーー
...ガヤガヤ...
...ワイワイ
...ガヤガヤ
サシャ「はやく、早くしないと!!」
(私の勘が騒いでる。...ここで食べ物を手に入れておくべきだと!...もうすぐ元の世界に戻るのだと!!)
サシャ「...ちょっと...すいません...あの...通してください...」
(...ダメだ!人が多すぎる!何とかレストラン側まで回らなければ!)
ドンッ
サシャ「おわッ!!」
ドタン...ドンッ...オイ!アブネェナ!...チョット!オサナイデヨ!...ドサッ
サシャ「...最悪だ。」
(一番外まで弾き出されてしまっては、レストラン側まで行けない...。)
「あら?どうされました?」
サシャ「へっ?」
ギルドガール「ただいまクエスト依頼キャンペーン中です。
貴女もクエストの依頼をしてみませんか?」ニコニコ
サシャ「いえ。私は今、急いでいるのでけっこうで...」
ギルドガール「ただいまクエストをご依頼されたクライアント様にはこんがり肉10個プレゼント中です。」ニコニコ
サシャ「!!」ピクッ!
サシャ「やりまぁぁすッ!!します!します!依頼します!!」ゴァッ!!
ギルドガール「...で、ではこちらの依頼書に必要事項をご記入くださいね。」ニコニコ...アセアセ
サシャ「わかりました!」カキカキ...
サシャ「できましたッ!!」オッニク!オッニク
!キラキラ
ギルドガール「では、報酬についてですが」
サシャ「え?」
ギルドガール「はい?ニコッ
貴女が狩りを成功されたハンター様に支払う報酬の事です。
どの様になさいますか?」
サシャ「...え...えーっと...紙借ります!」カキカキ...
サシャ「これを!」バッ!
ギルドガール「チケットですね。何に使えるチケットですか?」
サシャ「...えーっとですね...
...こ、これは...
く、訓練兵団の入団証です!
これを持っていれば訓練兵団...の入団式に参加出来ます!」...キョドキョド
(...ごめんなさいッ!!...しかし全てはお肉の為!!)
ギルドガール「それではクエスト依頼お受け致します。それではキャンペーンの景品を今すぐお持ちしますね。」スタスタ...
「いた!お前!なにやってんだ!!」
サシャ「え...!?」ビクッ!!
エレン「みんな待ってんだぞ!早くしないと始まっちまうぞ!」グイッ!
サシャ「エレン、ちょ、ちょっと待ってください。もうちょっとなんですから!!」
エレン「バカ野郎!時間が無いんだ!!いいから...こいッ!!」グイッ!グイッ!
サシャ「ちょっと...ちょっとぉぉぉぉ!!!」ズルズルズル...
ギルドガール「お待たせしました。
...申し訳ございません。クライアント様。
こちらお名前が未記入...あれ?居ませんね?
どこに行かれたんでしょう?」キョロキョロ
「どうしたの?」
ギルドガール「あっ!お姉ちゃん!...クライアント様がいなくなっちゃって...」オロオロ...
ギルドガール姉「相変わらず、ドジね。...銅鑼の娘に呼んで貰えばいいでしょ?」
ギルドガール「...こんなに人が多いから無理だよ...。それにこの依頼書...名前が書いてないの...。」...ジワッ...ウルウル
ギルドガール姉「なんでよく確認しないの!依頼の公認取れなくなるでしょ!」
ギルドガール「...ご、ごめんなさい...」シクシク...ポロポロ
ギルドガール姉「...ほら、泣かない。お姉ちゃんが何とかしてあげるわ。貸しなさい。」パッ...カキカキ...
ギルドガール姉「ほら。これで公認取りなさい。
匿名希望ってやつね。
...まぁ私の見立てでさっきのクライアントの
特徴をあてておいたわ。」ウフフ...
ギルドガール「ありがとうお姉ちゃん!」パアァ
ギルドガール姉「さあ。仕事するわよ。」
ーーー
アルベルト「やあ。三人共揃ったみたいだね。」
サシャ「私のおにくぅぅぅ...」シクシク...ポロポロ
コニー「...やっぱ身長か。身長が足りないのか。俺には...」ブツブツ
エレン「すいません。お待たせしました。」
アルベルト「...なんか...心配すべき点が多いけど。大丈夫?」アハハ...
ギルドマスター「おう!賑わっとるのう!」ガッハッハッ
アルベルト「おはようございますマスター。場所の提供ありがとうございます。」
ギルドマスター「よいよい!民衆もハンターも異国の呪術の儀式が観れるとあって楽しみにしておるからのう!」グビッグビッ...プハァー
アルベルト「楽しめるかは解り兼ねますが、成功はさせます。」
ギルドマスター「期待しておるぞ!」ガッハッハッ
アルベルト「では、始めようか。」
ユミ「ちょっと待ってくれ!
サシャ、お前にこれやるよ。
私にはもう必要無いからな。」ポイッ
サシャ「おっと!...これってドボルストーンじゃないですか!?」
サシャ「こんな大事なもの頂けません!」
ユミ「聞け。...凍土の辺り街のブラックマーケットでヴェルトの武器が流れてるのを偶然見かけてな。
そこの店主がドボルストーンとなら交換するって言うわけだ。
...しかし、本人が戻ってきた。
もう形見は必要ねぇだろ。」ヒソヒソ...ヒソヒソ
サシャ「じゃあ...ユミさんはその為に...」
ユミ「...ああ。///...女のお前なら私の気持ち解ってくれるだろ?」
サシャ「はい!」ニコッ
ユミ「だからお前にやるよ。..そして、生きろよ。」
サシャ「貴女も。お元気で。」ガシッ...アクシュ
アルベルト「さあ、お別れは終わりだ。始めるよ。」
我、光を求める。
血の契約。
我はあなたの僕。
時を越える力を欲る。
今、此処に力を示さん。...
...パリッ......バチッ...
...バチッ...バチッバチッ!!
エレン「...地面から雷が!?」
パアァァァァァ!!!
サシャ「凄い光です!!」
コニー「...ぐっ!」
カヤンバ「子分共!しっかりやるンバァー!!」バイバイ
ユミ「エレン!サシャ!コニー!!また会おうぜ!!必ずだ!!」バッ!...シンゾウヲササゲルケイレイ
エレン「ああ!」
サシャ「はい!」
コニー「!!...おう!必ずだ!!その時は...」
ヴェルト「ユミ危ない。下がって。」
パアァァァァァ!!!シュン......
......。
...ドヨドヨ...
キエタゾ!?...
...ナンダッタノカシラ?
オワリカ?...
...スゴカッタナァ!
ギルドマスター「凄い閃光じゃった!初めて見たわい!
長生きもしてみるもんじゃのう!」ガァーハッハッハ
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
「...エレン!エレン!!...お願い。目をさまして!エレン!!」ダキッ...
エレン「...。!!」ガバッ...オキアガル
ミカサ「エレン!!...グスッ...無事でよかった...。」ポロポロ...ポタポタ...ギュッ
エレン「...ミカサ?...戻ったんだな。元の世界に。」
ミカサ「エレン...グスッ...何を言っているの?...まさかどこか打って記憶が...!!」オロオロ...
エレン「心配ねぇって...」
「何が心配ないだ!!この死に急ぎ野郎ッ!!」
エレン「え?...あ!...アルミン!?」
アルミン「この5日間どれだけ僕たちが三人の事を心配したと思っているんだッ!!」...ポロポロ...グスッ
エレン「アルミン...。すまない。心配かけちまったな。」
アルミン「無事でよかったよ。...本当に。」...グスッ...
コニー「...。!!...戻った。...戻ったぞッ!!」
ライナー「大丈夫かコニー。まだ動くなよ。今、救護班がこっちへ向かっている。」
ベルトルト「コニー大丈夫かい?お腹は空いてないかい?」
コニー「おう!大丈夫だ!」
コニー「なあ...ベルトルト。」
ベルトルト「何だい?」
コニー「...何食ったらそんなにでかくなれるんだよ?」
ベルトルト「え?...何だい急に。」
コニー「...。いや、なんでもねぇ。忘れてくれ。」
サシャ「...!!」バッ
ユミル「気がついたか芋女。」ヤレヤレ...
サシャ「...ユミさん?」
ユミル「は?何言ってんだ。私はユミルだ。頭でも打ったか?」
クリスタ「...良かった。無事で。最悪な事にならなくて。」ジワッ...グスッ...
ユミル「クリスタ泣くなよ。...サシャ!私の天使を泣かした罪は重いぞ。...覚悟しとけよ。」
サシャ「あ、すいません。...お手柔らかに...。」アハハ...
(...戻ってきた。...いつもの日常だ。)
救護兵「行方不明の兵は見つかったか!?」
アルミン「ここです!三名共、無事です!外傷も無さそうです!」
救護兵「よし!あっちに荷馬車が待機している!手分けして運ぶぞ!」
アルミン「...さあ、帰ろうエレン。」
ミカサ「...エレン。行こう。私の肩に掴まって。」
エレン「...ああ。」ガシッ...
ライナー「コニー。掴まれ。...抱えた方が早いか。」ガシッ...フンッ
コニー「おい。バカ野郎。はなせって!恥ずかしいだろうが!」
ベルトルト「あはは。」
ユミル「よし。おら。立てよ。」ガシッ
サシャ「...ありがとうございます。」
ユミル「...これも貸しだからな。」ニヤリ
サシャ「ひっ...」アセアセ
クリスタ「もう!やめなよ!ユミル!サシャ、大丈夫よ。」
ユミル「...冗談だよ。」フン
ーーー
ーー
ーーーどこかの世界、どこかの港
鍛冶屋の男「さあ、新装備のお出ましだ!
異国の兵団が採用している最新鋭の兵器!
その名も!...立体機動装置だ!」
「お!新装備か!」
「格好いいな!」
「ガンナー用も有るかしら?」
鍛冶屋の男「今ならギルドから発行される訓練兵団入団証と必要素材で特別価格で販売中だ!」
鍛冶屋の男「限定品だからな!欲しい奴は急いでくれよ!!早い者勝ちだ!」
「限定品か!?...急がねぇと。」
「私も欲しい!」
「とりあえずギルドだ!行こうぜ!」
女のハンター「なあ。」
長身のハンター「何。」
女のハンター「私もあれが欲しいんだけどよ...。」
長身のハンター「また、ツケで買うの?」
女のハンター「前のはもう完済したぜ!」ヘヘン!
長身のハンター「当たり前だろう。」マッタク...
ハンターの皆様にギルドよりお知らせです!
鍛冶屋様との協賛イベント
『訓練兵団の休暇』にて、
最大金冠のドボルベルク亜種が確認されました!
我こそは!と、腕に自信のあるハンター様を募集中でーす!
女のハンター「聞いたか!?」
長身のハンター「...ああ。」
女のハンター「行こうぜ!」
長身のハンター「...。」コクッ
ギルドガール「こんにちは。ハンター様。」ニコッ
女のハンター「さっき宣伝してたクエストをお願いしたいんだが。」
ギルドガール「こちらですね。」ニコニコ
女のハンター「ふむ。...場所は...まぁ砂原だな。
大体、依頼主は誰だよ?...あ...。」ペラッ...
長身のハンター「...どうしたの。」
女のハンター「ふふふ...ははは。」クスクス
女のハンター「これ見ろよ。このクエストの依頼主の欄だ。」クスクス
長身のハンター「?...食い意地の張った少女...。これって...」
女のハンター「...元気にやってるかなぁ。...あいつら。」
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー849年 壁内 ・ 工業都市
技巧士「士長。例の訓練兵の立体機動装置の調査が終わりましたので、ご報告を。」
技巧師「うむ。それでは聞かせて貰おう。」
技巧士「では、例のガスボンベ後方の黒い箱についてですが、高圧の電気を生み出していたのではないかと、推測されます。」
技巧師「ほう。」
技巧士「その箱の外壁は絶縁加工を。
内壁には、蓄電加工がされてしまいましたが、
ただ...」
技巧師「...ただ、なんだ?」
技巧士「その方法が...」
技巧師「ありのままを言え。」
技巧士「はい。...何かしらの生き物の外殻や表皮等を使って...
なんだ?この報告書は!?
こんなもの上に持っていったら俺の首が飛んじまう!」ガクガク...
技巧師「その判断は私がする。報告書を見せてみろ。」
技巧士「失礼しました。...思わず取り乱してしまいました。..ですがあれは一体!?」
技巧師「ほう。電源を発生させていたのは甲虫の類いで...」シガイガアッタト...
技巧師「箱の外壁は蛇のような生き物の表皮で、内壁は大型の爬虫類のような鱗で覆われていた。...か。」
技巧師「それにタービンを回す機構には切り替え式の電磁動力か。」
技巧士「...工業都市の一部でしか使われていない電磁動力がなぜこんなところに!?」
技巧師「ああ。...ここまで小型化するのは我々の今の技術では不可能だ。」
技巧士「それに虫で電気を発生させるなんて...」
技巧師「...まだあるな。...」ペラッ...ペラッ...
技巧師「ここだ。ブレードについての項だが、鉱石と金属の融着とある。」
技巧士「鉱石を直接、融着させるなんて...一体どうすれば?」
技巧師「溶かした金属に混ぜて、鋳造で形成する手もあるが...
それでは金属自体の強度が著しく低下してしまう。」
技巧師「...それに刃の研磨をしても、本来の切れ味は出ないだろう。」
技巧師「...強度は我々が作成しているブレードの約三倍か。切断能力は鋼を裂くと。」...ペラッ
技巧士「しかし、折れたものと、刃零れしたものが混ざっていましたが?...」
技巧士「...いったい、何を斬れば...そんな高強度の刃がこんな姿に...」
技巧師「うむ。...通常の巨人ではないのは確かだろう。」...パサッ
技巧士「...やはり、この報告書は世に出してはいけないのではないでしょうか?」
技巧師「...いや。このままを報告しよう。...誰も信じはしないだろう。」
技巧士「え...。」
技巧師「...壁内は内地に行けば行くほど壁外への干渉を避けている。
...このまま怪文書として、歴史の闇に沈んでいくのだ。これは。」
技巧士「では、兵器本体はどのように?」
技巧師「調査が終わった立体機動装置及びブレードについてだが、検体室にて保管しろ。」
技巧士「保管ですか?...処分してしまった方が良いのでは!?」
技巧師「...この匠の業を処分するのは、惜しいだろう?」フン
技巧士「解りました!そのように!」
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
乙、ありがとう。
皆様、こんばんは。
お久しぶりです。
長かったこの話の結末となります。
読んで頂いたお礼はまた後ほど。
それでは、続きです。
ーーーいつか。どこか。
ザザァァ... ザザァァ...
「...サシャ。ねぇ。サシャってば。」
サシャ「...え?...ここは?」
ミーナ「寝てるなんてもったいないよ!
せっかくの休暇なんだから。」
サシャ「...え?ここはどこ?休暇?」
ミーナ「もう、寝ぼけてるの?やだなぁ」クスクス
ミーナ「サシャが言い出したんだよ。海に行こうって。」
サシャ「...海。」キョトン
サシャ「...青い海。」
(...なんか懐かしいな。)
ミーナ「あっ!そうそう!
あっちでエレン達が魚を獲ってるの!行ってみない?」
サシャ「...行ってみます。」
ミーナ「よし!行こう!」ニコニコ
ーーー
ーーー
ブクブク...ザバッ...
ジャン「どうだ!これが格の違いってやつだ!わかったかエレン!」...ピチッ...ピチピチピチ...
ザバッ...
エレン「くっそうッ!!何で銛に魚が刺さらないんだッ!!」
ザバッ...
ミカサ「...落ち着いてエレン。エレンは獲物の動きが見えていない。
...ので、
なかなか、魚が獲れない。
動きを見極めてしっかり狙うと良い。」
エレン「わかってんだよ!そんな事は!」
ミカサ「エレンは私が獲ったのを食べるといい。」ピチッ...ピチピチピチ...
エレン「くっそう...。」
ジャン「...うらやましいんだよッ!!くそがァー!!」ジャバッ!!
エレン「何だよッ!?いきなり!」ジャバッ!!
ウルセェコノシニイソギヤロウ!!
ハァ?イッテンジャネェゾノウナイカイテキヤロウ!!
ワァーワァー!! ギャーギャー!!ジャバ!! バシャ!!...
マルコ「...アルミン。何でジャンとエレンは海に浸かって水かけあってんだろう?」
アルミン「いつもの事じゃないかな?」アハハ...
アルミン「マルコ!竿!引いてるよ!」
マルコ「おっと!逃してたまるか!
...皆の分まで釣るって言っちゃったから...ねッ!!」ザバッ...ピチピチピチ
アルミン「凄い!マルコ、君にこんな才能があったなんて!もうこれで7匹目だ。」オオ!!
マルコ「いゃあ//なんせ今日が初めてだからね。ビギナーズラック...ってやつだ。」ハハハ
アルミン「何で僕の釣竿は引かないんだろう。」ハァ-。
マルコ「アルミン、諦めてはいけないよ。」ハハハ
(...潮の流れと地形で釣る場所を選んだのは、アルミンなんだけど。)
ミーナ「アルミーン!マルコー!」オーイ
アルミン「ミーナとサシャだ。」オーイ
マルコ「サシャの昼寝が終わったみたいだね。...!!...アルミン!引いてる!竿を立てて!」
アルミン「え?...あっ!」アタフタ
ミーナ「おー!たくさん釣れたねマルコ!」ニコニコ
マルコ「や、やあ!それはいいんだけど今はそれどころじゃ...アルミン!竿を寝かして!釣糸が切れるよ!」オチツイテ!
アルミン「わぁッ!どうしよう!?引っ張られる!!」アタフタ
ミーナ「頑張れアルミン!」
サシャ「アルミン手伝いますッ!!」ガシッ!!
アルミン「サシャ!?...釣りの経験は!?」オットット
サシャ「ありませんッ!!山育ちですからッ!!」...グググ
アルミン「...。」グググ...
サシャ「...しかし、獲物を逃さない自信はありますッ!!」...グググ
サシャ「...!!!」キラーン!!
サシャ「今ですッ!!アルミンッ!!一気に行きますよッ!!」
サシャアルミン「「せーのッ!!」」
サシャアルミン「「とぉりゃぁぁぁ!!」」
ザバッ...ビチッビチビチビチ
ミーナ「すごーい!!大きな魚!!」
マルコ「大物だ!!やったね!二人とも!!」
アルミン「やったぁッ!!釣れた!サシャありがとう。君のおかげだ!」ニッコリ
サシャ「...どうですか?アルミン。山育ち...なめたらダメですよ。」フフフ...
サシャ「...アルミン。後でその魚半分食べさせてくださいよ。」ムフフ...
アルミン「勿論だよ!」アハハハ
ミカサ「凄い。この魚はアルミンが釣ったの?」オオキイ。
アルミン「おかえりミカサ。ようやく一匹だけどね。」
サシャ「共同作業です。アルミンと私の!」ドヤァ
アルミン「そうそう。二人で竿を持ってね。」ニコニコ
ミカサ「...アルミン。竿を貸して欲しい。」
アルミン「? ミカサも釣るの?」
ミカサ「...これでエレンと共同作業が出来る。」
ミーナ「ミカサってば、本当にエレンにベッタリねぇ。」ウフフ
ミカサ「そ、そんな事はない///...私はエレンに釣りを教えて貰おうと...。///」
サシャ「それよりミカサ。
その手に持っている袋は何ですか?
ずいぶん膨らんでますけど?」
ミカサ「これは私が獲って来た魚が入っている。」
エレン「だから何なんだよッ!!お前は!」
ジャン「うるせぇ!!
休暇までとってお前のイチャイチャするのを見なきゃならねぇんだ!
この...」
ミカサ「...まだやってる。」ハァ-。
ジャン「...違うんだミカサ!こいつが...」オロオロ
エレン「俺がいったい何を...」ギギギ
マルコ「...まあまあ。二人とも落ち着いて。」アハハ...
サシャ「ところで、ジャンとエレンの袋はどこにあるんですか?」
ジャン「はあ?袋?」
エレン「何だよそれ?」
アルミン「それで二人とも。魚は取れたかい?」
エレン「...俺はこれだけだ。」パッ..1ピキ
ジャン「ヘッ...マルコ見ろよ!」パッ...3ビキ
ミーナ「そしてミカサは?」
サシャ「...16、17、18、19、20、21。
凄いですよッ!!21匹です!」
ミーナ「ミカサすごーい!!」
エレン「...マジかよ。」ガーン...
ジャン「...嘘だろ。」ガーン...
マルコ「...竿...仕舞おうかな...。」アセアセ
ミカサ「エレンにいっぱい食べて貰おうと///...思って。」テレッ//
ミーナ「...なんかお腹いっぱいだけどー(棒)、
ライナー達が夕食の準備をしてるはずだからお魚持って行こう。」
アルミン「そうだね。」
ーーー
ライナー「ちょうどいい大きさのは...ベルトルト、そこの石を取ってくれ。」
ベルトルト「これでいいかい?」
ライナー「ああ。...よし。これでいいだろう。」
ユミル「おーい。手作りコンロは出来たかよ?」
ライナー「出来たぞー。」
ユミル「やっとかよ。さっさと火を起こしてくれ。それがねぇと飯の支度が出来ないんだからな。」
ライナー「...ああ。すぐやる。」
ライナー「全く、人使いの荒いやつだ。」
ベルトルト「まあまあ。そう言わずに。」アセアセ
クリスタ「ライナー!ちょっとお鍋持つの手伝って貰える?」コッチコッチ--
ライナー「!!...ああ!すぐ行く!!」ダッ
(...天使が...呼んでいる!!)
ベルトルト「!!...ちょっと、ライナー!火はどうするの!?」
ライナー「薪は組んである!ベルトルト後は任せたぞ!」タッタッタッ
ベルトルト「もう...」
(全然、対応が違うんだからなぁ...。)
アルミン「やあ。コンロ出来たみたいだね。」
ベルトルト「ああ。アルミン魚は釣れたかい?」
アルミン「まあ何とかね。
ミカサがたくさん獲ってくれたから数は充分有るよ!」
ベルトルト「それは楽しみだなぁ。」ニコニコ
ジャン「ところでよお。ライナーはどこ行った?」
ベルトルト「...ああ。ライナーならさっきクリスタに呼ばれ...」
アルミン「!...ベルトルトまた後で!」ダッ
エレン「何だよ?走って行っちまった。」
ジャン「...鈍感バカにはわからんだろーなぁー。」シラジラ...
エレン「あ?それって誰のことだよ?」ギロッ
ジャン「おー。聞こえてたのか。すまねぇな。」ヘラヘラ
マルコ「もう...やめなって二人とも。」アセアセ
ミカサ「...ジャン。エレンは鈍感ではない。
...少し感性が真っ直ぐなだけ。」シュン...
ジャン「ミカサ...。エレンてめぇふざけんな!この...」
ミーナ「あー。はいはい。
みんな青春ど真ん中のはいいけどさ。
料理の様子を見に行こうよ。このままじゃあ、ひとり行き倒れがでるわよ。」
サシャ「お腹...空きました...。」グゥ--。
ベルトルト「そうだね。」クスクス
ーーー
ユミル「あァー!!違う!そうじゃない野菜の切り方はだな...」
コニー「!!...違うのかよ!?いや、だって、こうでもいいだろ?」
クリスタ「芋の皮向き丁寧で上手ね!アニ!」キラキラ
アニ「そうかい?私だって料理くらいできるんだよ。」
クリスタ「将来いい奥さんになるわよ。きっと。」ウフフ
アニ「...。/////」
ライナー「クリスタ。これでいいか?」キリッ!
クリスタ「ありがとうライナー。
お鍋大きいの持って来たから、水を入れると重くって。///」
ライナー「なに。これくらい大した事じゃない。遠慮なく言ってくれ。」キリッ!
(結婚したい。)
アニ「じゃあ...力持ちのあんたには...追加の薪でも拾ってきてもらおうか。」
ライナー「なにを言い出すんだ。アニ...。」
アニ「あら?クリスタと私を差別するのかい?あんたは?
それに...乙女の細腕には薪は重いんだ。わかる?」
ライナー「細腕ってお前なあ...。」
アニ「文句があるなら言ってみなよ。」ギロッ
ライナー「うっ...わかった。行ってこよう。」トボトボ...
クリスタ「ごめんねライナー。」ウワメヅカイ
ライナー「いや、良いんだ。///...行ってくる!」
(...結婚する。...絶対にだ。)
アニ「クリスタ。...あいつに何かされそうになったら私に言うんだよ。...。」
クリスタ「え?...何かって何を?」???
アルミン「やあ!クリスタ!...ゼェハァ...何か手伝う事があるなら...ハァハァ...言ってよ!」ニコッ
アニ「あんたもライナーと一緒に薪でも拾っておいで。」
アルミン「え?...薪?薪ならコンロの近くに充分...」
アニ「...アルミン。
あんたはもう少し賢くて勘の働く男だと思ってたけど?」ジロッ
アルミン「!...わ、わかったよ。アニ。
ラ、ライナーはどっち行ったのかなぁ」アセアセ
クリスタ「ごめんね。...アルミンにまで大変な仕事頼んじゃって...。」ウワメヅカイ
アルミン「大したことじゃ無いから気にしないでよ!行ってくるね!」ニコッ
クリスタ「気を付けてね。」フリフリ
クリスタ「大丈夫かしら。二人とも...。」
アニ「...心配いらないよ。」
アニ「...ったく。男共ときたら...アルミンまで...」ボソッ
クリスタ「アニ?何か言った?」
アニ「別に。」
いってぇ!!
ユミル「何やってんだ。このバカ。」
コニー「うるせぇな!!
お前があれこれ注文付けるから指切っちまったじゃねぇかよ!」
ユミル「それはお前のナイフの使い方が悪いんだ。余計な力入れるから...」
コニー「だまれ!このブス!!...いってぇな。くそぉ...」
ユミル「...。」チラッ...
ユミル「...男だったらギャーギャー騒ぐな。そんなのこうすりゃなおんだろ。」パッ
コニー「はっ?何すんだよ!?」テヲトラレル
...チュル...
コニー「...。///...おま、お、お前なぁ人の指かってに舐めてんじゃねぇぞ!!////」
ユミル「はあ?お前が私のせいだって言うからだろうが。」ニヤニヤ
...チュル...チュプ...
コニー「わ、わかった!////
もういい!////やめろよ!//////」
ミーナ「...なにをやってるのかな?///」
クリスタ「コニー大丈夫!?指切ったって...
......聞こえたけど.../////」
コニー「!!」
ジャン「お前ら...いつの間にそんな仲になったんだ?」ボーゼン
コニー「いや!///これは!///
...こいつが勝手に//...その...なんだ...えっと...」シドロモドロ
ミーナ「ふーん。」
コニー「ユミル!お前も何とか言えよ!...変な感じになってるだろ!!」
ユミル「こいつが怪我をしたから治療してただけだ。」
コニー「そ、そうだ!!ユミルが勝手に...」
ユミル「止血してたんだよ。私の口で。」ニヤニヤ
コニー「はっ?」
ミーナ「お幸せに。二人とも。邪魔しちゃ悪いから行こう。みんな。」
マルコ「そ、そうだね。」
サシャ「...。///」
(...まさかコニーが。...すごいものを見てしまった。)
ジャン「クリスタ。その他のヤツは何やってんだ?」
クリスタ「え?///...あ、アニがあっちで...」
ミカサ「...エレン。私もさっき指を...」
エレン「そんなもん、なめときゃ治るだろ。」
ベルトルト「...二人ともまた後で。」アハハ...
クリスタ「ユミル!
...野菜、なるべく早くお願いね!喧嘩しちゃダメよ!」ガンバッテ!! キラキラ
ワイワイガヤガヤ...
コニー「ちょっと待てよ...。マジかよ。」
ユミル「...わかったかコニー。私にケチ付けた罰だ。」ヒソヒソ...ニヤリ
ーーー
ーー
ー
ーー夜。
パチッ...パチパチ...
...コトコト..グツグツ...
ワハハ...
...アハハハ
...フフフ...
ライナー「海辺のキャンプも悪くないな。」
ベルトルト「そうだね。」
ミーナ「クリスタ手作りのスープとっても美味しいし。見た目も最高よ!」ニコニコ
アルミン「ああ。とっても美味しいなぁ。」ニコニコ
ーーとっても美味しいです。
クリスタ「そんなに褒めて貰えるとなんか照れちゃうな。////」
ユミル「さすが私の天使!可愛い上に料理まで上手いなんて!」ダキッ..ニコニコ
クリスタ「ちょっとやめてよユミル。恥ずかしいから。//」
ジャン「海の魚も旨いもんだな。」
マルコ「ああ。新鮮なやつを焼いてあるからね。」
ミカサ「エレンは今日いっぱい泳いだ。
ので、
たくさん食べるといい。...私がたくさん獲っておいたから。」
エレン「もう食ってるよ。これ旨いな。なあ、ミカサ。」
ミカサ「うん。」
ーーミカサ!そこの焼き魚私にも取ってください!
アニ「...あんた、誤解がとけてよかったね。」
コニー「ああ...。まったく酷い仕打ちをしやがる。あのブス。」ハァ-。
アニ「...本当にそう思ってるの?あんたは。」チラッ
コニー「な、何だよ。やけに意味深な言い方だなアニ。」アセアセ
アニ「...。」ジー。
コニー「だから何なんだよ。」
アニ「別に。」フフフ
ーーコニー。あなたやっぱり...
ーーみんな、今日は穏やかで良い雰囲気ですね。
ミーナ「あれ?サシャは?」
ーーはい。何でしょう?ここに居ますが?
ライナー「なんだ?もう寝たのか?」
ーーいえ。私は寝ていませんよ?
ジャン「食う寝るはこいつの特権みたいなもんだろ?」ヘラヘラ
マルコ「もう、君は一言多いんだよ。」
ーージャン!失礼ですよ!乙女に対して!
アルミン「風邪引いたら大変だ。テントへ運ぼう。起こすのも何だし。」
クリスタ「そうね。」
ーーいえ。皆さん、私は起きてますが?
ユミル「まったく仕方ないヤツだな。...ミカサ。
あー、アニでもいいや。
こいつ運ぶの手伝ってくれ。」ヤレヤレ...
ーーユミル。意外と優しいんですね。
アニ「...寝顔が可愛い。」ボソ
ーー!!...何言ってるんですかアニ!//
ユミル「何か言ったか?」ヨット...
アニ「...なにも。」ガシッ...
ーーー
ーー
ユミル「...よし。これでいいな。手間かけさせやがって。」
アニ「意外と起きないもんだね。...何かかけてやるか。」
ーーだから寝ていませんよアニ。
アニ「あっ...ブランケット忘れた。
焚き火の所において来ちまったよ。」
エレン「おい。これの事か?」ホレ。
ミカサ「忘れていたから持ってきた。」
アニ「...あんた、男だろ。ここのテントは女専用なんだけど?」
エレン「ああ。悪かった。用が終わったから出ていくよ。」
ユミル「待てよエレン。
これ持ってきたんだ。ついでだから持ってくれ。アニもな。」
ミカサ「お酒?」
アニ「...あんた、何考えてんだい?」
ユミル「年頃の男女が二泊もすんだ。
こういうのがあったほうが盛り上がるだろうが。」ニヤリ
ーー持ってき過ぎですけど。ユミル。
ユミル「こいつには明日飲ますか。」ニヤニヤ
ーー何かたくらんでますね。これは。
ミカサ「あまり騒いでいるとサシャを起こしてしまう。戻ろう。」
ーーえ?ミカサ!置いてきぼりは嫌です!
ユミル「ほら、とりあえず持てよ。ひとり二本づつだ。」
エレン「面倒くせぇな。まったく...。」
アニ「エレン。私と飲むかい?」
ミカサ「アニ。エレンは私と。」
エレン「なんだ?急にどうしたんだよ?アニもミカサも変だぞ。」
ーー本当に気付かない人ですね。
ユミル「早速、面白い事になってきやがった。」ニヤニヤ
イイダロウ?ワタシトジャ、フマンカイ?
アニ。エレンガコマッテイル。イイカゲンニ...
ダカラ、ナニイッテンダヨ?...
......
...
ーーちょっと。私もまだ居たいんですが?
ーーまだ、みんなと一緒に居たかったなあ...。
ーー...。
...シャ......サシャ!
起きろッ!!サシャ・ブラウスッ!!
サシャ「!!」ビクッ!!
ミーナ「おっ!ようやく起きたわね。」
サシャ「...。あれ?ここは?」
ミーナ「なに、寝ぼけてんのよ?」クスクス
ミーナ「目が覚めたなら...さっさと着替える!
固定砲の整備行くわよ!」
サシャ「...は、はい!」
ミーナ「サシャ。なんで泣いてるの?」
サシャ「え。...あれ?なんで涙が...。」ゴシゴシ
ミーナ「調子悪いなら、救護室に行ったほうがいいよ。」
サシャ「大丈夫です!心配しないで下さい!!」
ミーナ「そう。...サシャ、枕元のそれ何?
綺麗な石ね。」
サシャ「荷物をまとめていたら出てきたんです。」
サシャ「これは...」
『...生きろよ。』
サシャ「...女同士の友情の証です。」ニコッ
ミーナ「そう。」ニコッ
ーーー
ーー
ミーナ「そう言えば、サシャは配属兵科どうするの?
今日の夕方には勧誘式があるけど?」
サシャ「私ですか?私は...」
ーー壁の外へ行こう。
ーーどこにあるのかはわからないけど。
ーー生きているなら
ーーあの光景をもう一度見たいんだ。
ーーきらきらと輝く、青い海を。
終わりです。
最後まで読んで頂いた皆様、本当にありがとう。
沢山のコメント、感想...
そして、『乙』のお陰で最後まで書ききれました。
また、お会いできたら。
それでは、皆様。
良い夢を。
この話の続きを考えています。
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