幽霊「死んでる少女と」 不死身「死なない男」(139)

・固有名詞が多い

・ほんのりグロい

・不定期更新

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不死身「あー寒っ。それにジメジメしてる、落ち着けねえ」

   [さっきからソレばかりだな実験台よ。 樹海だぞ樹海!ヒンヤリでジメジメしてるのは当然で必然の事だ!]

不死身「はいはい…んで、博士。 こうして2時間近く歩いてるけどさ、本当に幽霊なんて出るのか?」

博士[知らん!こうして無線で会話している私に分かる訳があるか! 己の感覚と私の作った心霊探知機を頼りに探るしかなかろうが!]

不死身「いちいち大声出すなっての。 あー、耳いて…」

   「うぅらめしやあぁぁぁああっ!!」

不死身「」 キーンッ

幽霊「ふふんっ、驚きましたか? 幽霊ですよ幽霊!うらめしやー!」

不死身「…おい、お前」

幽霊「あ、私の事見えるんですか?霊感あるんですね貴方! じゃあ私の呪いパワーもよく効くはず…」

不死身「……」 ピッ

   ナンミョーホーレンゲーキョー

幽霊「いやーっ!やめて下さい! お経流さないでぇっ!」

幽霊「ううー、邪気が抜かれて力が出ない…」 ヘニャリ

博士[どうしたのだ実験台よ、無事か!]

不死身「…博士並みにやかましい幽霊と遭遇した。で、どうすりゃいい?」

博士[そりゃもう当然、お持ち帰りだ! 貴重なサンプルとして存分に研究してくれよう!]

不死身「…無茶苦茶言いやがるなぁオイ、幽霊捕まえろって…」

幽霊「な、なんです? 何する気ですか!?」 ビクッ

不死身「これからお前を取っ捕まえて、研究所に連れてくんだよ」

幽霊「ヤです!絶対ヤです! 私をお持ち帰りしてヤラしい事とかするんでしょう!?エロ同人みたいに!!」

不死身「何言ってんだお前…」

不死身「で、どうやって捕まえるんだ? 幽霊を吸い込む掃除機とか、投げ当てて中に閉じ込めるボールでもあるのか?」

博士[そんな便利な物があったら苦労せんだろうなぁ]

不死身「……」

博士[……]

不死身「…おい、まさかノープランなんて事は…」

博士[いやまあ、その、アレだ。 幽霊を見た事が無い私に、幽霊を捕まえる機械なんぞ作れる訳なかろう?]

不死身「ふっざけんなァ!」

幽霊「えーと…よくわかんないですけど、さよならーっ!」 ヒュー

不死身「あっ、てめ、待ちやがれ!」 ダッ

博士[…む、実験台に取り付けたレーダーに何やら反応が…!]

   [実験台!急いで追い掛けろ! 先を越されてしまうかもしれんぞ!]

不死身「幽霊捕獲しようなんて考えてるバカがお前以外に居んのかよ!?」

博士[やかましいわドアホ!!]

幽霊「ふー。ここまで来れば大丈夫かな?」

   「にしても変なお兄さんだったなぁ。死にたがりな人しかこの樹海に来ないと思ってたのに…」

   「でも、なんだか楽しかったな。人と話すのはホントに久し振りだったし…」

   ガシャンッ!

幽霊「えっ?な、なに!? 檻…閉じ込められた!?」

???「目標、捕獲しました」

幽霊「だ、誰ですか貴方は!」

???「答える必要は有りません。これから貴女をマスターの下に送還します」

幽霊「なんなんですかもう!今日は幽霊捕獲デーか何かですか!?」

   「うぅ、こんな檻、幽霊だからすり抜けて…痛っ!?」 ジュッ

   「な、何これ!出られない!? なんでっ、どうして!?」

???「その檻には魔除けの塩が塗られています。ですから幽霊が触れるとダメージを受けます」

幽霊「そ、そんな… 誰かぁ!誰か助けてぇっ!!」

???「叫んでも無駄です。ここは人が立ち寄る事が滅多にない樹海、ましてや貴女は幽霊」

   「貴女の声が誰かの耳に届く事など、万に一つも有りはしません」

不死身「……なら、十万に一つくらいはあるのか?」

???「!」

幽霊「あ、貴方さっきの…」

不死身「困るぞオイ、俺が捕まえるって先に言ったんだが」

???「捕まえた者勝ちです。私はマスターにこの幽霊を送還するので、邪魔しないで下さい」

不死身「俺だって、 マスターにそいつを連れて来いって言われてんだ。邪魔すんな」

幽霊「どっちにしろ私連れてかれるじゃないですかー!ヤだー!」 ウルウル

博士[ふははは!マスターか。いい響きだな、これからそう呼んでもいいぞ?]

不死身「呼ばねーよ!」

???「…仕方ありません。こうなれば、貴方を始末させて貰います」 カチャ

不死身「お、おいおいマジかよ! 一般人に向けて銃を使う気か…」

     ダァンッ!

不死身「っ…!」

幽霊「お、お兄さんっ!?」

今日はここまで

     ドサッ

不死身「……」

???「邪魔な者は排除しました。さて…」

幽霊「嘘…そんな…」

   「私のせいだ…私がお兄さんと出会わなければ、こんな事にはいならなかったのに…!」

   「もう嫌ぁっ! 出して!ここから出してええっ!」 ガタガタ

???「暴れるのを止めなさい。なるべく無傷で連れて来いと命令されているので」

幽霊「そんなの知りませんっ! この人殺しの人でなし!!」

???「いい加減に…」


     ドゴォッ!


???「が…っ…!?」

幽霊「え…?」

不死身「…てめえ、よくも俺を“撃ち殺し”てくれたな」

   「他人を傷付けるんなら、自分が傷付けられても文句は言わせねえぞ?」

???「…有り得ない。弾丸は確実に心臓を撃ち抜いたはず」

不死身「狙って撃ったんなら尚更だぜ…歯ぁ食い縛れよッ!!」 ブンッ

???「…!!」 バキィッ!

幽霊「怪しい人が凄い勢いで吹っ飛ばされた…! とても人間の腕力とは思えないレベルです!」

不死身「おう、解説ご苦労」

???「…ぎぎ、ぎ…全く想定外の結果でス」 バチッ

   「ボディ損傷34%、衝撃力およそ750kg…とても一般人が出せるパワーではなイ…」

幽霊「な、何あれ…!」

不死身「おいおい、なんでまだ立ち上がれるんだ!?」

博士[む、気を付けろ実験台! レーダーに生体反応が無い…そやつは“機械”だッ!!]

不死身「なんでソレをもっと早く言わねえんだよ!?」

博士[熱源探知から生体探知に切り替えたら気付いたのだ!察しろ!]

機械男「貴方は何者なのですカ…こんな人間、データにも載っていなイ!」

不死身「今さら自己紹介かよ…セリフの左を見りゃ分かるだろうが」

博士[メタな発言をするでないわ!このドアホ!]

不死身「…俺の名前はフジミヤ。まぁ、それは別にどうでもいいか」

   「天才博士、サトウアマナの手によって不死身になった男だ!」

幽霊「ふ…じみ…?」

博士[天才博士…ああ、なんと甘美な響きなのだろうか…♪]

不死身「お前が自己紹介する時に言わないとメシ抜きにするって言ったんだろうが!勘違いすんな!」

機械男「不死身…目標を特異素体と判断。これより目標の無力化及び捕獲を試みまス」 ギュンッ!

不死身「なっ…!」

     スパァンッ!

幽霊「お兄さん!腕がっ!」

不死身「くっ…安いモンだ、腕の一本くらい!」 ドクドクッ

   「つーか何だよ今のカッター!よく切れるってレベルじゃねーぞ!」

機械男「…!」 ギュンッ!

不死身「危ね!…うおっ!?」

機械男「ッ!」 キュルルッ スパパパァン!

幽霊「ああっ!あのサイボーグの手から出した刃でお兄さんの手足3本全部切り落とされた!」

不死身「痛っっっ……てえなぁ畜生!!」

機械男「目標の無力化に成功、続いて捕獲を…」

不死身「このォォ……」 ズズッ!

機械男「!?」

幽霊「手足が一瞬で再生した!?そこから相手の頭を鷲掴みにして…」

不死身「アホンダラがぁあッ!!」 ゴッシャアァァ!

機械男「ぐぎぎっ…!!?」

幽霊「叩き付けたっ! やったー!」 グッ

不死身「さっきからモブキャラみたいさ解説っぷりだなお前…」

博士[ふむ、終わったようだな]

不死身「ああ。で、コイツはどうすりゃいいんだ? 壊れちまったけど」

機械男「ぎイィ…ギ…っ…」 バチッ ジジジ…

博士[念のため回収しろ。誰が作ったのかも気になるからな]

不死身「了解」

幽霊「あのぉ、お兄さん…フジミヤさん、でしたよね? 早くこの檻から出して欲しいんですけど…」

不死身「出す訳ないだろ? これから研究所に連れてくんだぞ」

幽霊「そんなぁ!?」

     ガシッ…

不死身「ん…? 足に何か…」

機械男「…ボデぃ損傷97ぱーせント、コレヨり自爆プろぐラムヲ作動しマス…!!」 ピリリリリッ…

不死身「ちょっ、マジかy」

     ドッガァァァン!!

今日はここまで

戦闘描写は苦手だから早く日常パートに移りたい…

不死身「…もう少しで研究所に着くな」

幽霊「ホントに大丈夫ですか? すごく疲れてるみたいですけど」

不死身「身体を治すには体力使うんだよ、気合いで傷を塞いでるようなものだしな」

   「それよりお前、随分と大人しいな。どうした?」

幽霊「騒いだってどうせ逃がしてくれないんでしょ? それに、あの得体の知れないサイボーグよりかは安心できますから」

不死身「ふぅん…そうなのか。 ま、博士も女の子相手には悪くしないと思うぜ」

   「あとアイツは完全な機械だったから、正確に言うとアンドロイドな」

   「…っと、着いたぞ。ここが【テンサイ研究所】だ。 見た目はフツーにでかい家だけどな」

幽霊「どんだけ天才アピールしたいんですかね、そのアマナ博士って人は…」

不死身「おーい、帰ったぞー」 ウィーン

幽霊「自宅が自動ドア…お、お邪魔しますっ」

???「お帰りなさい不死身さん。 って、これまた派手にボロボロになりましたねー…」

不死身「まぁ色々あったんでな。 ほら、幽霊連れてきたぜ」

???「…すいません、ボク幽霊見えないんです。霊感ないので」

不死身「あー、そうなのか」

幽霊「え、えーと…フジミヤさん、この人は?」

不死身「俺の友人で、博士の助手だよ」

助手「どうも。アマナ博士のお手伝いをさせて貰っているウズハカゲローという者です」

   「…なんだか、何もない所に挨拶してるみたいで恥ずかしいですねぇ」

幽霊「えーと、樹海でうろうろしてた幽霊です。って聞こえてないんですよね、コレ…」

不死身「エア自己紹介してないで行くぞ。じゃーなカゲロー」 スタスタ

助手「ええ、また後でお話しましょう」

幽霊「いよいよ博士と対面かぁ。どんな人なのかな…?」

不死身「博士、今戻っ…」

博士「遅いぞ実験台ッ! しかも通信機まで壊しおってぇ! 許さァんッ!!」 ブンッ!

不死身「ごふぉうっ!?」 グチャッ

幽霊「ええーっ!? フジミヤさーん!!?」

博士「ふぅ、スッキリしたわ…で、幽霊はちゃんと連れて帰ったんだろうな?」

不死身「げほっ…い、居るぞ此処に… 霊感のない博士にゃ見えないだろうけど」

博士「ふむ…とりあえず座れ。まずは幽霊の可視化をせねばならん」

不死身「お、おう」

幽霊「なんで当たり前のように会話進んでるの!?」

   「ていうか、この人が博士!? フジミヤさんより年下っぽいのに!?」

   「さっきトゲトゲの鉄球みたいな物でフジミヤさんのお腹グチャッてなってたよね!?」

幽霊「どういう事なんですかフジミヤさん!博士ってフツーに可愛い女の子じゃないですか!」

不死身「そりゃまあ博士だしな、何か凄い技術でも使ってるんだろ。実際は俺より年上のハズだ」 ヒソヒソ

幽霊「…ロリババア?」

不死身「博士の前でそんな事言ってみろ、殺されっぞ」 ヒソヒソ

幽霊「もう死んでますけどね」

博士「…まず、幽霊が見えるという実験台の頭に電極を取り付ける」 ペチ

   「これで上手くいけば、実験台の見ている光景がモニターに映るハズだ」 ピッ

不死身「お、上手くいったな」

幽霊「わー、私ちゃんと映ってますよ!」 フリフリ

博士「………………」

不死身「おーい、どうした博士?」

博士「……か」

幽霊「か?」

博士「かっっっわゆいではないかぁ!!? よし決めた!具現化に成功したらいっぱいイチャイチャしてやろう!!うむ!!」 ハァハァ

幽霊「ええええっ!?」 ビクッ

不死身「…見境ねえなぁオイ」

博士「やかましい!私は女の子とイチャイチャする事が何より喜びなのだッ!!」

幽霊「えーと、えーと…つまりどういう事なんです?」

不死身「こいつ、レズ」

博士「私、百合!」 キリッ

幽霊「えーっ!?」

不死身「ついでに玄関近くに居たカゲロー。あいつは半分女で、博士の嫁第一号」

博士「半分男に改造したから合法的に結婚できるのだ!やはり私って天才!!」

幽霊「ええーっ!!?」

博士「さて、可視化までもう一歩だな! 実験台の視覚情報を基にして、プラズマ体によるホログラムを…」

幽霊「…私、やっぱり此処に来たのは間違いだったのかも…」 グスン

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??「マスター、素体捕獲に向かわせたアンドロイドからの信号が途絶えました」

???「…まさか、ワタシの造った作品が壊されるとはな」

   「誰の仕業だ? 例のミュータント研究者か、それとも“神を創る”などと宣うあの馬鹿げた発明家か?」

??「いえ、そのどちらでもないようです」

???「何?」

??「…サトウアマナに造られた“不死身”といった旨の内容が音声記録に残っていました」

???「…はて、聞いた事のない名だが…」

   「…いや待てよ。サトウ、不死身…なるほど、そうか」

??「マスター、如何致しました?」

???「…気にするな、お前は仕事に戻れ。 なにせお前は“正義の味方(サイボーグ)”なのだからな?」

??「はっ。全てはマスターの為に」

今日はここまで

>>15訂正
モブキャラみたいさ解説っぷりだな×
モブキャラみたいな解説っぷりだな○

テンサイとサトウアマナの名に見覚えがある

博士「作業が終わるまで実験台はしばらく私と付き合いたまえ。 君は…ええと、名前は何だったかな?」

幽霊「そのまま、幽霊でいいです。生前の記憶とか全然覚えてないので」

博士「ふむ、それは残念な事だな。 霊としてこの世に在るという事は、何らかの未練があると思うのだが…」

不死身「まぁ幽霊の存在自体がつい最近見付かったような物だし、未練があるから成仏できないとも限らないけどな」

博士「とりあえず幽霊よ。作業が終わるまで退屈だろうし、我が研究所を好きに見て回るといいぞ」

   「あぁ、それと…助手!」

助手「なんです博士?」 ヌッ

幽霊「ひゃああっ!? か、顔だけカゲローさんっ!?」

不死身「博士が作った“光学迷彩パーカー”で体が透明に見えるだけだ。そんな怖い物じゃねぇよ」

幽霊「な、なんだかんだ言ってすごい技術力なんですね…」

博士「そうだろうそうだろう!? いやぁ、君は中々に見る目がある!実験台とは大違いだ!」

不死身「うるせーなぁ」

助手「どうも幽霊さん、さっきぶりですね。…まさか女の子だったとは思いませんでしたが」

幽霊「えっと、改めまして幽霊ですっ」

不死身「エア自己紹介の次はモニター越し挨拶かよ!」

博士「ふふん。それよりもっと良いものが出来たぞ。 ほれ助手、これを着けてみるがいい」

助手「眼鏡と耳当てですか? ……はい、両方着けましたが…あ、何かボタン付いてますけど」 ポチ

幽霊「…? もしかして見えてる…?」

助手「…見事に見えますし、声も聞こえますね。 流石は博士の発明です、惚れ直しました」

博士「だろうそうだろそうだろう!? いやぁ、やはり助手はかわいいなあ!実験台とは大違いだ!」

不死身「なんでいちいち俺を貶すんだよ!」

博士「という訳でだ、助手よ。 この子に我が研究所を案内してあげてくれ」

助手「そういう事ですか…分かりました、案内しましょう」

幽霊「よろしくお願いしますね、カゲローさん!」

助手「助手と呼んで下さい。それがボクの、ここでの呼び名ですから」

幽霊「そ、それじゃ助手さん、お願いします!」

助手「はい。幽霊さん」

不死身「…ま、そもそもオリSSの登場人物に固有の名前なんて必要n」

博士「そぉい!!」 グシャア

不死身「ぐぉぼふっ!?」

---研究所、通路

幽霊「…助手さん、博士さんとはどういう関係なんですか?」

助手「うーん…関係という言葉では表現しきれませんよ」

   「博士には小さい頃からお世話になってますので、ボクは博士の事が大好きですし」

   「博士も博士でボクの事を必要としてくれている様ですから、博士の役に立ちたいと思ってます」

   「ボクの身体が半分男なのも、博士と一緒でいたいという気持ちと、博士の実験に協力したいという気持ちの両方があったからこそです」

幽霊「なんか、凄いですね… ところで、半分男っていうのは具体的にどういう事なんですか?」

   「確かに助手さんは中性的な身体と顔立ちをしてますけど…」

助手「…それは察して下さい、流石に恥ずかしいです」

幽霊「じゃ、じゃあやっぱり、ふたなりって事ですかっ!?」

助手「…どうしてそういうダイレクトなこと言っちゃうんですかねぇ…」 カァァ

幽霊「あっ、何やら怪しい扉がありますよ!私、気になります!」

助手「ああ、そこは生物研究室ですよ。見てみます?」

幽霊「いいんですか!?」

助手「大抵の部屋は、ボクも自由に出入りしてもいい事になってますから」 ガチャ


     コポポポ…

幽霊「……?」

   「なんか水槽が置いてありますけど、なんでコーヒーゼリーが水槽の中に…?」

助手「コーヒーゼリーじゃないですよ。博士が遺伝子を組み替えて造った、不老不死の黒いクラゲ…“リンネクラゲ”です」

   「不死身さん…フジミヤさんは、このクラゲの細胞から作った薬で不老不死の身体になったんですよ」

幽霊「へえー、これのお陰なんだ…まさに夢の発明じゃないですか!」

助手「ですけど、これは公にするべき発明では無いです。犯罪などに利用される可能性もありますし」

   「それに世界中の誰もが不老不死になれば、人口が凄まじい勢いで増え続けて世界恐慌になるでしょうからね」

幽霊「た、大変だー… つまり博士さんは、ある意味裏社会の科学者なんですね?」

助手「まぁ…そうなりますね。不老不死の存在を知っている人間は、私達含めて数人程しか居ないでしょう」

助手「あ、それともう一つ…このリンネクラゲはさらに遺伝子を組み替えた特殊な個体で、正確に言うと“クラゲではありません”」 ヌチャ

クラゲ「…」 プルプル

幽霊「どういう事?…というか、手に持っても大丈夫なんですか?」

助手「“この状態”なら基本的に大人しいです。 そしで、この子に」 スッ

   「特定の電気信号を流すと…」 パチッ

クラゲ「!」 グニョングニョン

幽霊「えっ、えっ!?」 ビクッ

クラゲだったもの「……にゃー?」 ピョコ

助手「細胞が変異して、全く別の生物の形態を取るのです」

幽霊「く、クラゲが…ネコになっちゃった!? しかも黒猫!かわいい!」

助手「…この子の名前は、多様細胞生命体『REINCER』(ヴァリアントセルクリーツ・リンカー)」

   「通称“リンカちゃん”です」 キリッ

多細体「にゃーっ!」 ザシュッ

助手「痛ったぁーっ!!」

幽霊「じょ、助手さーんっ!?」

今日はここまで

>>27
これの原型となるものを速報で書いていたのですが、うっかり落としてしまったので
一部設定を引き継いだ別物の話をこちらで書いています

博士「立体モデルを作りそれをホログラム化、問題はそれをどうやって幽霊の動きに合わせるかだが…」 パソコンカタカタ

不死身「なぁ博士、さっきの眼鏡と耳当て…」

博士「ん? あぁ、即興で作ってみたのだ」 ドヤッ

不死身「その顔やめろ…改めて思うが、マジですげぇ技術力だな」

博士「なんだ?珍しく褒めてくれるじゃないか」

不死身「別にそんなんじゃねーよ。 ところでさ、なんで幽霊の研究なんてしようと思ったんだ?」

博士「…ここ最近になって、あの発明家…ツチアサギ教授により幽霊の存在が科学的に実証された訳だが」

   「どうも“奴”の言う事は何か匂う。なにせ“神を創る”のが目的らしいからな… あくまでこれは、私の仮説なのだが」

   「幽霊とは人工的に作られた“特異体(ミュータント)”、もしくはそれに近い物なのかもしれん」

不死身「特異体…だと?」

博士「突然変異体とも言うがな。 何らかの特殊な体質を持つ者を、我々の業界ではそう呼んでおる」

   「そういう意味では、お前や助手も特異体といえよう」

   「そして幽霊とは身体を持たない特異体…霊感のある者しか見えんと言うが、アレは脳が認識できているかどうかの違いだろう」

不死身「大人には聴こえない周波数の音、みたいな感じのアレか?」

博士「うむ、大体そんな感じだと思えばいい。 まぁ、仮説の域を出ないがな」

不死身「つまり、幽霊ってのは死んだ人間の霊って訳じゃないのか?」

博士「…いや、そうとも言い切れんな。 だが、あの発明家が関わっているのは間違いないだろう」

   「死者の魂を呼び戻す技術…“奴”ならやりかねん。世界で最も優れた頭脳の持ち主の一人だからな」

不死身「三賢人(スリーワイズマン)の中でも一際ヤバそうな奴だもんなー…あ」

博士「どうした?」

不死身「いや、三賢人で思い出したんだけどさ。俺を殺してきたアンドロイドって、もしかすると三賢人の一人の…」

博士「…いや、それは無いと思うぞ。 “あの技術士”は世界の治安を守る“正義の味方”を造った者だろう?」

   「強行的に幽霊を捕まえ、人間を襲うような機械なんぞ作る訳なかろうが…ドアホめ」

不死身「…そうかねえ」

不死身「…さっきから俺ら、“いや”って言い過ぎじゃね?」

博士「いきなり何を言い出すのだお前は」

不死身「…うーん」

博士「今度はなんだ? 少しはじっとできんのか、作業が進まんだろ」

不死身「俺のせいにすんなよ… なんつーか、嫌な予感がするんだよなぁ」

     ウィーン

助手「不死身さーん!」 ドタバタ

幽霊「たすけてぇー!」 ヒュー

ネコ(多細体)「にゃーっ!…にゃ?」

不死身「げっ…な、なんでソイツを連れて来てんだよ!?」

博士「あー、そろそろお腹が空きだす頃だったな」 ニヤリ

ネコ「うー…にゃおーっ!」 グワッ ザシュ

不死身「ぬわーっ!!」 ブシュー

ネコ「んきゅ、んきゅー♪」 チュゥチュゥ

博士「リンカの好物は実験台の生き血だからなあ」 ニヤニヤ

助手「もう…ボクの血も少し吸われちゃったんですからね? 見てくださいよ、この傷!」 タラー

博士「…その程度の怪我なら、舐めておけば治るだろう?」 ハムッ ペロペロ

助手「ひゃっ、は、博士!? ダメですそんなっ、幽霊さんが見て…んんっ!」 ピクン

幽霊「わ、わーっ!/// せ、清純な私には刺激が強すぎますっ!///」 カァァ

不死身「てめーらイチャついてないでコイツどうにかしろよォ!?」 ドクドク

ネコ「んにゃー!」 ガジガジ

博士「やかましい!邪魔するでないわこの童貞が! 大人しく喰われてろ!」

不死身「ふざけんなーッ!!」

今日はここまで

話進むの遅すぎィ!
キャラ紹介とか後でやったほうがいいのだろうか

博士「さて、そろそろ夕食にしようではないか」

ネコ「にゃー」 ケフッ

助手「リンカちゃんはお腹いっぱいのようです」

不死身「ちくしょー、今日は色々と疲れたぜ…腹減ったな、ほんと」

助手「じゃあボク、ご飯の仕度してきますねー」 スタスタ

幽霊「皆さんはご飯の時も一緒なんですね、まるで家族みたいです」

博士「別におかしい事などなかろう? それとも、実験台には実験台らしく栄養剤とか与えたほうが…」

不死身「一応俺も人間なんだから人間らしい食事させろよ!?」

幽霊「…家族かぁ」

幽霊「案ずることは無い。君も我が家族の一員にしてやるつもりだからな!」

幽霊「博士さん…!」

博士「私が主で、助手が正妻、幽霊が側室、リンカがペットで実験台はその餌といった所か…」

不死身「何だその家族構成!つーか俺は家族ですら無いのかよ!?」

博士「食べられても増える便利なエサだろうが」

不死身「…言い返せねえ!」

助手「お待ちどうー」

不死身「生姜焼きか!スタミナの付きそうな良いチョイスだ、流石は男と女の両方を知ってるだけはあるぜ…!」

博士「何目線なのだよお前は…さて。それでは皆、手を合わせて」

   「「「いただきます」」」

不死身「はふはふっ…なぁ、ご飯おかわりしていいか?」

博士「早過ぎるわアホ!」 モグモグ

助手「不死身さん、少しのおかずでも主食をいっぱい食べちゃえる人ですもんねー」

幽霊「いいなー、美味しそうだなぁ…」

博士「すまんな幽霊よ。身体の具現化が出来ず仕舞いで… 装置が完成したら、その時は一緒に食事しようではないか」

幽霊「はいっ。今は御供えしてもらえるだけでお腹いっぱいですから大丈夫です!」

不死身「御供えでオーケーって、変な所で幽霊らしいよなアンタ…」 モグモグ

   「「「ごちそうさま(でした)」」」

助手「食器は洗浄機にかけて、と… ボク、お風呂入ってきますねー」

不死身(ちなみに俺は>>28の手前辺りで入っている)

   「…さてと、俺はまた実験の手伝いか?」

博士「いや、今日はもういいぞ。次は幽霊に協力して貰うつもりだ」

幽霊「え、私ですか?」

博士「やはり本人からデータ採取するのが一番なのでな」

   「今はこうして“未知霊体可視眼鏡&可聴耳当て”を通して会話しているが、常にコレを着けているのも不格好だからな」

不死身「そうか…じゃ、俺は自分の部屋に戻ってるぜ」

博士「うむ。今日はゆっくり休むがいい」

不死身「んじゃーな、おやすみ」 スタスタ ウィーン

博士「さて…主人公がフェードアウトした訳だし、本題に入ろうか」

幽霊「ふ、フジミヤさんにはメタ発言するなって言ってるのに!この人酷い!」

博士「私はいいのだよ、私は!」

   「…でだな、君の身体をくまなく調べたい訳なのだよ。私は」

   「君は幽霊、と言っているが…具体的にどういった事が可能なのだ?」

幽霊「えーと…人を呪えます!」

博士「…具体的に言うと?」

幽霊「え、その…人を呪った事が無いので分かんないです…」

博士「…ふむ。ならば、この場で私を呪ってみろ!」

幽霊「ええーっ!?で、出来ませんそんな事! どうなるのか分からないんですよ!」

博士「初対面の実験台は呪おうとしたのに、私には出来ないと言うのか?」

   「案ずるな幽霊よ、私も実験台と同じく“不死”のだからな!」

幽霊「…どうなっても知りませんからね!? うらめしやぁーっ!!」

博士「………」

幽霊「…ど、どうですか?」 オドオド

博士「………」

幽霊「…博士さん?博士さん! 返事して下さいよぉ!」

博士「………」

幽霊「う…うええーん! 博士さんがぁぁ…!」 グスッ

博士「っふはー! いやー参った、まさか科学者たる私が幽霊の金縛りを体験する事になろうとは!」

幽霊「ふえ?」 キョトン

博士「なるほど確かに幽霊らしい能力だ。まぁ、君の泣き顔が可愛くて喋りかけられなかったというのもあるがな!」

幽霊「……う、うええー!博士さんのイジワルー! 心配して損したぁー!!」

博士「いやぁすまんすまん! で、なぜ自分が呪いを使えると知っておったのだ?」

幽霊「えと、それは…なんとなーく、みたいな?」

博士「ふむ。これは幽霊としての本能、といった所か…ますます謎は深まるばかりだな」

博士「さて、金縛りが出来るとなれば…あとは憑依か」

   「さぁ幽霊よ、私の身体に入るがいい!」

幽霊「上手くいくのかなぁ…えーいっ、こうなったらとことんやります!」 ヒュー

     ズズッ…!

博士「…っ! これは、キたな!」

   「どうだ幽霊よ、どうだ、私の中は!」

幽霊「えー、と…なんか凄く、ふわっとしてます… 私の幽霊としての力が弱いからかな…?」

博士「ふむ。なるほど…これなら“器”さえ作れば具現化も容易い…!」

   「さて、感覚のほうはどうなっておるかな?」 モミッ

幽霊「ひゃあっ!博士さん!? なんで自分の胸を揉んで…」

博士「感覚も共有か! ならばならば!っ…!」 ムニムニ クリクリ

幽霊「ひんっ、だ、ダメぇ! 私、ヘンになっちゃう…っ!」

助手「降霊オナだなんて!やはり博士は天才ですっ!!」 サッパリ

幽霊「きゃああーっ!!?///」

今日はここまで

書いてると下ネタに走りたくなる
苦手な人ごめんな(´・ω・`)

---深夜、街

     パリーンッ! ジリリリリリ!

強盗1「へへっ…宝石強盗もヤってみりゃいチョロいもんだな!」 タッタツタッ

強盗2「さすがアニキだぜ! こうもすんなり上手くいくなんてよお!」 タッタツタッ

強盗1「パワーとスピード、俺らミュータントのコンビに不可能はねえ!」

???「そこまでだぁ!」 バッ

強盗1「な、なんだぁお前?」

強盗2「おいおいお嬢ちゃん、俺たちゃ急いでんだ!死にたくなきゃ退きやがれー!」

???「そうはいかないよ! あたしはあんた達を捕まえなきゃ…」

強盗1「ガキなんかに構ってんじゃねー!とっとと行くぞ!」 タッ

???「逃がすかぁっ!」 ヌチャア

強盗1「な、なんじゃこりゃああ!? 俺の足が、ゼリーみたいなヤツに絡まれて動けねえ…!?」 

強盗2「あ、アニキー! こいつ“正義の味方”のメンバーだぁ!」

強盗1「な、なんだとおお!?」

???「さあ、次はあんたの番だよ!」

強盗2「ひっ、ヒィィー!逃げろおお!」 ダダダダダッ

強盗1「お、おい!? 待て!逃げるなああ!俺を助けろオオオオ!!」

???「脚力強化の特異体!? くそぉ、あたしの足じゃ追い付けない…!」

   「マスター、マスター!こちら『No.04:水色(シアン)』! 目標の片方に逃げられちゃいました!能力はたぶん脚力強化っぽいです!」

水色「え、逃げた方角? んっと、ここから街の外れに向かってるっぽいです!」

   「あたしが身柄を確保したのは警察に引き渡しときますから…で、もう片方は誰が?」

   「……あー、さっきの人、災難ですねー…ん?」

強盗1「…こんのクソガキがぁ!」 ゴッ

水色「!」

強盗2「はあっ、はあっ…なんとか逃げ切れたか…?」

   「あーあ、まさかアニキが捕まっちまうなんて…」

   「ま、そのお陰でアニキのぶんの分け前はぜんぶ俺のモンになるワケだがな!いっひひひ!」

??「いいえ、盗んだ物は返して頂きます」

強盗2「!? ちっ、今度は別の“正義の味方”かよ!」

   「だけどアンタは弱そうだな…さっきのガキだって俺を捕まえられなかったしよお!」 ダダッ

???「無駄な抵抗をしなければ、自分としては有難いのですが…」 キィンッ

     ブチブチブチ…!

強盗2「いぎゃあああああああああっ!!?」 ドサッ

???「脚の筋肉を“壊させて”頂きました。その状態では立ち上がる事は不可能と思われます」

強盗2「う、あああ…!? なんなんだ、お前なんなんだよおお…!?」 ガタガタ

???「…科学犯罪取締半鋼特異部隊『GUIMAUVE(ギモーヴ)』。通称“正義の味方”」

   「“半鋼特異者(サイボーグ)”、『No.01:群青(コバルト)』です」

強盗1「うわああ何だあ!? う、腕がっ、めり込んで抜けねええ!!」

水色「…気を抜いてたとはいえ、あたしの“変質流動金属”から抜け出せたのは褒めてあげるわ」

「でもね…女の子にいきなり殴り掛かってくるのはちょっと感心できないなぁ?」 グニャア…

強盗1「おごっ!? ご、おぼぼぼほ!!」

水色「このまま液体金属で溺れて死んじゃえ…!」

??「おいおいシアン、その辺でやめとけよ? 目標殺しちゃったらダメだろが」

水色「あっ、そらいろちゃん!」 ズルリ

??「そらいろちゃんじゃねーよ、ウチの名前は晴空(セルリアン)! いい加減覚えろっつーの!」

強盗1「がひっ、かひゅー、かひゅー…!」 ピクッピクッ

晴空「あーあ言わんこっちゃない…こりゃあ警視庁の前に病院へ送ったほうが良さげかねえ?」

水色「丁度よかった! あたし人運ぶの苦手だし、そらいろちゃんに任せるね!」

晴空「んなっ、人に面倒事押し付けやがって…まあいいさ、ウチなら一瞬で終わるしな」 ヒュゴオッ…

   「あ、手柄は半々だからな!マスターにちゃんと伝えないとぶっ飛ばすぞ! んじゃ!」 ビュオオオンッ!

水色「ええっ!酷いよそらいろちゃーん! って、もう見えなくなっちゃった…」

   「さっすが、“神威の突風”って呼ばれるだけの事はあるなぁ…」

今日はここまで
能力バトル的な展開になりそうだけど大丈夫だろうか

>>51の「??」と「???」は同一人物です、うっかり数を間違えちまいました
何か質問などがあればどうぞ

---朝、研究所

助手「不死身さん、おはようございます」

博士「おお、実験台か…」 フラフラ

不死身「…お前らおはよう」

幽霊「おはよーございますフジミヤさん! 見てくださいホラ、私の身体ですよ!」 キャピッ

不死身「ん…一晩で完成したのか? 元々俺は見えてるから違いがよく分からんが…」

幽霊「そんなあ!」 ガーン

不死身「…それより、どうしたんだ博士? なんつーか元気無いな」

博士「気にするでない…科学者たるもの、徹夜くらいどうという事は無いわ…」 グッタリ

幽霊「金縛りって便利ですねー、一晩寝かせないようにする事も出来るなんて!」 グッ

不死身「…立場逆転してんの?」

幽霊「えっ?」

不死身「…いいや、何でもない…」 ジー

博士「やめろォ! 可哀想な物を見るような目で私を見るなぁ!」

---朝食後

博士「…私はしばらく眠ってくる。 助手よ、昼になったら起こしてくれ」 フラフラ ウィーン

助手「分かりましたー」

不死身「…博士、隈がすげー事になってたなー…」

幽霊「おあいこですよ、おあいこ! 博士があんなセクハラするから!」

不死身「だからって出会って間もない人に金縛りなんて掛けるなよな」

幽霊「すいません、つい使いたくなっちゃって…」

不死身「お前もお前でひでえ奴だなオイ」

助手「でも一晩で幽霊の可視化を実現させるなんて、博士はやはり天才ですよ」

   「それにしても幽霊さん可愛いですねー。あ、もちろん博士が一番ですが」

不死身「お前はどんだけ博士スキスキなんだよ…」

今日はここまで

短くてすまぬ
3DSで文字を打つ作業は疲れるんだ

     トゥルルルル♪ トゥルルルル♪

不死身「おーい、電話鳴ってんぞー」

助手「誰からでしょう? …はい、こちらテンサイ研究所です」 ピッ

   「あぁ、ドクターの所のお手伝いの方ですか。 えっ、うちの博士に手伝ってくれとお願いされた?」

   「博士なら徹夜で疲れて寝てしまして…起こしてきましょうか? …必要ない?」

   「…そういう事でしたら、はい。分かりました。 そちらに向かわせますのでお願いします。では」 ピッ

不死身「ドクターん所のミュータントか。なんの用だって?」

助手「えっとですね。不死身さんと幽霊さんに用があるので来て欲しい、との事です」

幽霊「え、私もですか? というか、ドクターって誰なんです?」

     ピンポーン  ムカエニキタゼー

不死身「おいおい、アイツ来るの早すぎだろ…後で説明すっから行くぞ!」 タッ

幽霊「ちょ、ちょっとどういう事ですかぁ!」 ヒュー

??1「よう不死身の。と、確か幽霊だったか?」

??2「幽霊!?かわいー! それとやっほーフジミくん!元気してたー?」

不死身「急すぎんだろお前ら…博士から何も聞いてないんだが?」

幽霊「えっと、初めましてーというか、急な事で何がなんだか…」

??1「ああ、そうだな。軽く自己紹介しておこう。 俺はご主人、Dr.トルトイズに造られたミュータント…」

   「“特異兄弟(ミューテイツ)”の長男、ガレット・デロワだぜ。まぁ、俺の名前なんぞ覚えてくれなくとも構わんが」

??2「おなじく私は特異兄弟の次女、ミルフィーユ・デロワだよ! 気軽にミルって呼んでね♪」

幽霊「ガレットさんとミルちゃんですね。 それでその、ドクター・トル…えっと」

特異兄「…まぁそういう話は後だ。とりあえず車に乗ってくれ、うちの主人は忙しいんでな」

不死身「わかったわかった。ほら、行くぞ幽霊」

幽霊「あの、なんだかナチュラルに接されすぎじゃありませんか私! 幽霊なのにっ!」

特異妹「あははっ、ユーレイちゃんって面白い子だねー♪」

特異兄「お前らしっかり掴まっていろよ…ロケットブースト点火っ!!」 カチッ ブォォァァ!

     ギュオオオオォォォォオオンッ!!!!

幽霊「速あああああああああぁぁぁーっ!!?」

今日はここまで

名前の由来に気付く人は居るのだろうか

特異兄「ほら、着いたぜ」

幽霊「うう…死ぬかと思った…」

不死身「…俺もだ」

特異妹「ソレはツッコんで欲しいの?釣り針デカいなー」

幽霊「…それより、なんですかアレ!? なんかスゴく前衛的なビル…っていうか建造物なの!?」

特異兄「そうだ。あれこそ我らが主人の研究所…“技巧城『ピエス・モンテ』”」

特異妹「キレイだよねー。まるで色とりどりの花を積み上げて作った樹木みたいでしょ?」

不死身「文章だけだとビジュアルが伝わらんだろうから、グーグル先生で画像検索すればいいと思うぞ」 ボソッ

幽霊「え、何か言いました?」

不死身「いや、こっちの…というか向こうの話だから気にすんな」

幽霊「??」

特異兄「さ、中に入ってくれ。ご主人がお待ちしているだろうからな」

幽霊「…すごい、これが室内だなんて……ジャングルですよジャングル!しかも天井には空が見えます!」

不死身「…内装が前に来た時と違うんだが、マジでどういう仕掛けになってるんだよ…?」

特異兄「詳しい事は俺にも分からん。 ただ、“この研究所自体が1つの巨大な生き物”なのだとご主人は言っていたな」

不死身「タイジュの国かよ…」

特異妹「ま、このへんは庭みたいな物だからスルーしてねっ。 エレベーターあるから、コレでご主人のとこまで直行しちゃお!」

幽霊「某チョコレート工場にあったような透明のボックスじゃないですか…なんだかコレも嫌な予感が…」

特異妹「ポチッとな♪」 ピッ

     ギュワアアーンッ!!

幽霊「イメージ通りいいいいいいいいっ!!」

     チーン♪

幽霊「ちーん(泣)」

不死身「…痛いのはある程度平気なんだが、その、こういうアレはどうも、アレだわ…」 クラッ

特異兄「…吐くなよ?」

特異妹「二人ともー、そろそろご主人の部屋に着くよー♪」

???「…ぐー、むにゃむにゃ…」 スースー

幽霊「なんか、ドアの側で壁に寄り掛かりながら爆睡してる子が居るんですけど…」

特異兄「俺の弟のタルト・デロワだ。気にしては駄目なタイプの奴だ」

特異妹「タルトおにーちゃんはここの警備をしてるんだけど、いっつもサボって寝ちゃってるんだよー」

特異弟「ぐへへー…からあげが1つ、からあげが2つ……ぎゃああ、レモンかけんなよ姉貴ぃ!うーん…」 ムニャムニャ

不死身「駄目な自宅警備員だよなぁ…」

幽霊「駄目なショタですねぇ…」

不死身「…え?」

幽霊「えーと、失礼しまーす…わ、真っ暗!」

特異兄「ご主人、連れて来たぜ」

特異妹「……あれ、ご主人ー?」

不死身「…呼んでおきながら急用が入ったとか言ったら怒るぞ?」

特異兄「いや、そんな事は無いと思うんだが…」

???「此処だよ。此処」 パチン

     パアッ!

不死身「うおっまぶし!」

???「久し振りだね、アマナの小間使い君。 それと初めまして、彷徨える霊魂よ」 フワフワ

幽霊「…う、浮いてる! 白衣を纏った女の人が宙を浮かんでます!」

???「我が研究所、ピエス・モンテへようこそ。 おっと、アタシの知らない幽霊クンの為に、まずは自己紹介しとかないとね」 スタッ…

   「……アタシの名は“Ciel Candy Tortoise(シエル キャンディ トルトイズ)”」

   「三賢人の一人、“生物研究者(ドクター)C.C.トルトイズ”とはアタシの事さ!」 バァーン!

今日はここまで

土日は投下できなさそう

幽霊「えーと…言われてもピンと来ないんですけど」

   「そもそも、スリーワイズマン?っていうのは何ですか?」

研究者「おや。それすらも知らないのかい? この際だから、現代の事について色々と教えてあげよう」

   「まあ、平たく言うならば…アタシは世界のトップ3に入るほど頭がいいと、政府に認められた科学者の一人という訳さ」

   「まあ、アタシの功績の半分はアマナのお陰みたいなモノだけどね。 ミュータント開発以外の分野はあまり得意じゃあないもの」

幽霊「そんなスゴい人なんですか!やっぱりピンと来ないけど! あの、博士とはどういった関係で?」

研究者「大学時代の同僚さ。ま、良きライバルであり、親友でもあるかな」

   「先程アタシが空を飛んでいたのも、アマナが作ったこの“重力低減白衣”と“高圧空気噴射靴”の力だしね」

不死身「…なぁ、そろそろ用件を聞かせてくれないか?」

研究者「ああ、そうだったな。 キミ達を呼んだ理由はズバリ、幽霊クンの身体を造るようアマナに頼まれたからさ」

   「やはりボディを造るのであれば実物をまず見ておこうと思ってね。些か強引だったな?」

不思議「そりゃもう、イキナリ過ぎだろが…」

研究者「アタシも暇じゃないのでね、これから会議に出席しなければならないのさ」

   「そこでだ幽霊クン。ここに泊まり込みで精密検査を受けて貰いたい…お願いできるかな?」

幽霊「まぁ、せっかくですし…やってやりますとも!」

研究者「その言葉が聞きたかった! では二人共、後の事は宜しく頼むよ」 パチン シュンッ

特異兄「了解だぜ」

特異妹「はーい♪」

幽霊「え、消えた!?」

不死身「ドクターが立ってた場所の床にパネルがあるだろ、あれも博士が作った“物体転送装置”だ」

幽霊「…ほとんど使ってるの、博士の発明品じゃないですか!?」

特異兄「それは言わないでやってくれ…」

特異妹「ま、ハカセちゃんには資金提供とか色々してる訳だしねー。 持ちつ持たれつって訳よ!」

今日なここまで

パソコンが使えればもっとハイペースで更新できるのに…

特異妹「それじゃユーレイちゃんは実験室へレッツゴーだよー♪」

幽霊「えと、痛いのは嫌ですからね?」

特異妹「大丈夫だいじょーぶ! たぶん」

幽霊「一言余計ですよぉ!」


不死身「で、俺は何すりゃいいんだ?」

特異兄「まぁしばらく待て、不死身の。 昼食も用意してある。案内しよう」

不死身「そういやもう昼か…博士のヤツ、ちゃんと起きたかねえ」

---

助手「博士ー、お昼の用意できましたよー」

博士「…うむぅ、今行こう」 ムクリ

助手「だいぶ疲れた顔してますよ、大丈夫ですか?」

博士「問題無いわ。そういえば、実験台と幽霊はもうシエルの所へ向かったのか?」

助手「はい、今頃はドクターの所に着いてると思います」

博士「…ふむ。私も私で、やる事をやらねばな」

   「奴の…“あの発明家”の目的を、早急に見定めねばならん」

助手「……確か、ツチアソビ教授でしたっけ?」

博士「いや、ヤキアワビ教授だったような…ん?」

助手「あれ? なんでしたっけ…?」

今日はここまで

3DSやってると首が痛くなるわぁ

---実験室

特異妹「まずはスキャニングだね。この箱の中に入って、仰向けに寝ててね!」

幽霊「よいしょ…はいりました!」

特異妹「そのままじっとしててよー? 幽霊の解析なんて初めてだから、いつ終わるか分かんないんだよねー」

幽霊「そうなんですか…」

特異妹「といっても、ハカセちゃんが色々してくれたんだし、生身の人間とそう変わらないのかも?」

   「ご主人によると、うまく適合する身体を“器”として作ればいいらしいけど…」

幽霊「器?」

特異妹「たしか、人の身体の中に入れるんだったよね?」

   「だから、ユーレイちゃんの意思で自由に動かせる身体を作っちゃおうっコト♪」

幽霊「な、なるほど! ラジコンみたいな感じですね!?」

特異妹「微妙にハズれてるけどそんな感じだよー」

不死身「ごちそーさん。いやー、美味かったよ」

特異兄「生物研究の天才であるご主人が育てた肉や野菜を使っているからな。美味いのは当たり前だぜ」

不死身「…ところで、幽霊についての事なんだが…お前はどう思う?」

特異兄「どう…とは、どういう意味だ?」

不死身「いやさ。科学が急激に発達してきた今、幽霊というモノが出てくる事自体おかしいと思わないか?」

特異兄「…むう。確かにその通りだが、実際に存在している訳だし、否定のしようが無いだろう」

不死身「…けどよ、死者の霊魂なんて非科学的すぎんだろ。それに、なんでそんな物が世界的に認められたのか…」

???「不死身さまぁぁーっ!」 ガバッ

不死身「おぼふっ!?」 ドサァ

特異兄「…何をしているんだ、お前は」

???「何ってお兄さま、見れば分かりますでしょう? 不死身さまの身体を堪能していますのよ」 スリスリ

不死身「どいてくれエクレール! アンタに関わるとろくな事にならないんだよ!」

特異姉「イヤですわ。このエクレール・デロワ、今日こそ不死身さまの…」

   「四肢を引き裂いて、内臓を抉り出して、脳髄をクチュクチュと掻き混ぜて差しあげますわ!!」 ハァハァ

不死身「いくら俺が死なない人間でも、アンタの猟奇趣味には付き合ってられんいんだよォ!!」

今日はここまで

4兄弟の名前<ガレット、エクレール、タルト、ミルフィーユ>の由来は全てフランスのお菓子から取ってる
デ・ロワは「王たちの」という意味で、ガレット・デ・ロワというお菓子が実際にあったりする

ちなみに研究者<シエル・キャンディ・トルトイズ(Ciel Candy Tortoise)>は、
鼈甲飴の英名であるトータスシェル・キャンディ(Tortoise-shell Candy) が名前の由来だったりする

特異姉「うふふ…不死身さまの御腕、なんとお硬いのでしょう…」 スリスリ

不死身「左腕だけで勘弁してくれ…つーかスリスリすんなよ気色悪い!」

特異兄「…で、話の続きだが。なぜ幽霊が現れ、それが当たり前のように認知されているか…だったか?」

不死身「あぁ。そもそも、“誰にも姿を見せない人間”の言葉を、なぜ皆して信じるんだろうな?」

特異姉「もしかすると、催眠術にでも掛けられているのかしら」 ハムハム

特異兄「…むう、考えて出てくるような物では無いと思うがな。何しろ“本物の天才”の発明は、ご主人ですら真似できない代物があるからな」

特異姉「“思い描いた物を実体化する装置”や“人格を入れ替える機械”…まったく原理が解りませんものね」 ハムハム

不死身「…さっきからなんで俺の腕を甘噛みしてるんだ…」

特異姉「あら、もっと強いほうがお好みですの?」 ガリッ

不死身「痛い!見てるだけで痛くなるから止めろ!」

---とある会議室

??1「……遅いぞ、研究者」

??2「待ってましたよぉ、ドクターさぁん」

研究者「いやはや。遅れてすまないね、“機械技術士(マスター)”クン。それと……ええと、誰かな?」

??2「あっ、わたしぃ、“あの人”の代わりとして来ましたぁ。代理人のシプレスっていいまぁす」

研究者「代理人クンか。よろしくね」

   「…今日こそ“天才発明家(カスター)”クンの姿を拝めるかと思ったけど、それも叶わない…か」

代理人「うぅ、ごめんなさぁい…あの人、ほんと恥ずかしがり屋さんなんですぅ」

技術士「…前回のように二人だけで会議するよりかはマシだろう」

研究者「発明家クンがいつまで経っても来なかったからね…もはや会議じゃなくて対話だよ」

   「…まあ一応揃った訳だし、始めようか」

研究者・技術士「「“第2回 賢人たちの談話(ウィズダム・ミーティング)”」」

代理人「ええっ、そこハモるんですかぁ!」

今日はここまで

ドクター・マスター・カスターで三賢人
べつに深い意味はなかったりする

研究者(説明しよう)

   (“賢人たちの談話”とは、アタシら三賢人が集まり)

   (研究内容を発表し合い、共有して、より良い研究成果を出す為の会議だ)

   (一見すると“協力”だが、これはアタシらの行動を“抑制”する為でもある)

   (この会議室では嘘を吐けない…アタシらには、“ウソ発見器”が付けられている)

   (前回、技術士クンに“…まな板だな”と言われ、“着痩せするタイプなのでね”と答えたら警報が鳴って泣きそうになった)

   (ともかく、聞かれた質問には必ず答えなければならないのだ。なので秘密を隠し通す事は出来ない)

   (危険な研究内容なども全て筒抜けになる訳だ。既にアタシと技術士クンは、お互いの“隠し事”を知っている…)


技術士「…なぜ重要な会議の筈なのに、代理人の利用に許可が降りる?」

代理人「んー、なんででしょうかねぇ…?」

研究者「まぁ代理人クンに質問する権限は無いそうだから、この際いろいろ聞かせて貰うよ。アタシ達は前回でいろいろ話した訳だし」

代理人「わたしが知ってる事でしたらお答えしますよぉ」

研究者「まず、発明家クンの目的は?」

代理人「“神を創ること”ですよぉ。噂くらいは聞いた事あるんじゃないですかぁ?」

技術士「…具体的に、どうやって創るつもりだ?」

代理人「それはまだ目処が立ってないみたいですぅ。でもぉ、“空想具現化装置”を応用したら出来るかも…みたいな事を言ってましたぁ」

研究者「“幽霊”とは一体どういう存在?」

代理人「なんかぁ、死者の残留思念?みたいな物らしいですよぉ。あの人はそれを見えるようにしただけなんですぅ」

   「実際どういう物なのかは、あの人自身もまだよく分かってないみたいですしぃ」

研究者「じゃあ、どうしてそんな曖昧なモノが“当たり前のもの”のように認知されている?」

代理人「……気付いちゃってたんですかぁ。これも答えなきゃいけないんですねぇ」

   「それは人間の“認識”を変えさせる催眠電波を、あの人の研究施設から流しているからですぅ」

   「“あの人の名前”も、皆さんは曖昧に記憶してるでしょぉ?それも“認識”を操作した結果なんですよぉ」

技術士「…やはりあの発明家の事は信用ならんな。潰すしかあるまい」

研究者「というか、ホントに何でも話すんだね…ま、大体は分かったさ」

   「“危険な研究を行っていると判明した場合、それを阻止しなくてはならない”…だったかな?」

代理人「止められたら、の話ですけどねぇ。あの人の事ですから、軍を用いたとしても止められないと思いますよぉ?」

今日はここまで

掘り下げか…とりあえず主人公の出番が少ないのは致命的だよなぁ

特異妹「おつかれさまー♪」

幽霊「ふぅ、これでやっと終わりですか…?」

特異妹「ユーレイちゃんのやる事は、ね。 あとはユーレイちゃんにピッタリの肉体を培養して、それに憑依合体!すればオッケーかな?」

幽霊「もはやセリフの前にある名前が飾りになりつつありますねー」

特異妹「ユーレイちゃんはユーレイちゃんだよ。たとえ他の幽霊キャラが出てきたとしても、そこは揺るがないよ?」

   「おでんくんは他のおでんの具材を差し置いて“おでんくん”って名乗ってるしさー!」

幽霊「例えが微妙に的確で逆になんかイヤですよお!?」

特異弟「んがー、すぴー…」 ゴロゴロ

研究者「おーい、起きろ」 ゲシッ

特異弟「ぐへぁ!? …あ、おはよーご主人」

研究者「何がオハヨーだ。もうすっかり日は沈んでいるんだけど?」

特異弟「マジで? それじゃご飯…」

研究者「あぁ、ほら」 ポイ

特異弟「…なにこれ」

研究者「スニッカーズだ」

特異弟「晩ごはんコレとかヒドくない!?」

不死身「お、戻って来たか」

研究者「やぁ。ただいま」 スタスタ

特異姉「ご主人さま、おかえりなさいませ」 モグモグ

特異兄「おかえりご主人。会議のほうはどうだったんだ?」

研究者「まぁ色々あったさ。相変わらず発明家クンは姿現さなかったけど、代理人が来ていてね」

特異兄「…ほう」

研究者「宣戦布告…と言っていいのかな? ま、それは皆で集まってから話そう。幽霊クンはどこかな?」

特異兄「解析はそろそろ終わっていると思うのだが…」

     ウィーン

特異妹「終わったよー!あれ、ご主人帰ってきてたの?」

幽霊「ただいまですー…うわぁ!なんか腕をモグモグしてる金髪ブロンドお姉さんが居るぅ!?」

特異姉「もぐ…お初にお目にかかります。わたくし不死身さまをお慕いしております、エクレール・デロワですわ♪」 モグモグ

不死身「慕ってる相手の腕を喰う奴があるかァ!」 ベシッ

特異姉「あぁんっ///」

---とある研究施設の一室

代理人「ただいま戻りましたぁ」

???[■ぁ、おかえ■■プレ■。■ーだ■た?]

   [ご■んよー、“■ル■■ー■”か■の通信■■がまだ不■全み■■で]

代理人「…ほんとに聞き取りづらいづですよぉ」

???[そ■はそう■、近い■ち■ソコ■襲撃■れるか■■だか■ー]

   [なん■かし■電波■信機を壊■れない■う頑■って■ー?]

代理人「わ、わたし一人じゃ無理ですぅ!」

???[んー、■ゃあ■ィロ■■カ■■ァにも■衛さ■る■、それ■なん■かし■よー?]

代理人「…わかりましたよぉ。“教授”ぅ」

今日はここまで

タッチペンで手打ちキツいわー

不死身「やっぱり大体教授のせいって訳かよ……いや、メチャクチャ怪しいからそんな気はしてたが」

特異兄「認識を曖昧にさせる電波、か…そんな物を出してどうする気なんだ?」

研究者「それは知らんよ。けども、科学者が何かやらかすのは一度や二度の事ではない」

   「かつて地球に隕石を落とそうとしたアホ科学者が居たが、その時にはアタシの優秀な助手たちが隕石を破壊してくれたからな」

特異姉「うふふっ、もう随分と前のことですわね」

幽霊「この世界、一体どうなってるの…」 ガクブル

特異妹「こう見えても私たち、ミュータントん中じゃ最強って言われてるんだよー?」

不死身「ま、ほんとに強いのはコイツらの父親の…」

研究者「…不死身クン」

不死身「あ、スマン…ともかくだ。何かやらそうとする科学者やその製作物には鉄拳制裁、ってのがこの世界の常識だったりするんだよ」

特異兄「訳わからんルールだろ?これで政府公認というから妙な話だよな」

幽霊「や、ホントに意味わかんないですね…ドンパチ前提の政府って…」

研究者「ともかく、善は急げだよ。明日の早朝から、ガレットとミルの二人に発明家クンの研究施設とやらをブチ壊してもらおうと思うんだけど…」

特異兄「構わんよ。正義の味方どもと違って、俺は好き放題暴れられる機会なんてものは殆ど無いしな」

特異妹「私もいいよー! “孤軍の妹”のスゴさ、うんと見せちゃうんだから♪」

特異姉「あら、わたくしの出番はありませんの?」

研究者「エクレールの能力は単騎行動向けだからね、お留守番だ」

     ウィーン

特異弟「あれ、みんな集まって何してんのー?」

不死身「さて。用も済んだ事だし、俺は博士んとこに戻るか」

幽霊「そうですね。あ、身体のほうはいつ出来るんですか?」

研究者「ま、1週間くらいは掛かるかな。それまではする事が無いから、帰っても大丈夫だよ」

幽霊「そうですか、ありがとうございます!」

研究者「ああ、帰りはアタシの部屋の転送装置を使うといい。パソコンの地図で座標を入力すれば好きな所に飛べるからね」

幽霊「わかりました!」

特異弟「あれ、僕のことスルーなの?なんか知らない人からもスルーされてるんだけど?」

今日はここまで

次の次ぐらいでやっと本格的能力バトルになりそう

幽霊「なるほど、これで座標を設定するんですね」

不死身「グーグル先生のストリートビューみたいになってるから、正確な場所指定が出来るな」

研究者「気を付けて帰りなよ。といっても、転送して着地する際に転ばないよう注意するくらいだが」

不死身「どのみち俺は死なないし、こいつは既に死んでるから問題無いだろ?」

研究者「それもそうだな。では、転送!」 ピッ

     シュンッ!


特異弟「んでさあ、さっき不死身と一緒にいた人って」

特異兄「やかましいぞニート」

特異姉「ゴミムシですわ」

特異妹「なんで生きてるの?」

特異弟「なんだよ!この僕の扱いの酷さは!?」

---テンサイ研究所前

???「……フフっ、此処がサトウアマナとやらの研究所か。マスターもよく特定できたな…というより、『No.08』のお陰だろうけど」

   「フン。ともかく、早くこの盗聴器を壁に仕掛けるか…」

     シュンッ

???「ぐわっぷ!?」 ズシン

不死身「あ、やっべ…なんか人踏んづけちまったぞ…」

幽霊「だ、大丈夫ですか?」

???「う、ううぅ…いっ、一体なんだよぅ…」

   「この“正義の味方”の…しかも“漆黒の重圧”の異名を持つオレ様の背中を踏んづけるなんてぇ…!」 グスッ

不死身「あ、お前たしかギモーヴのメンバーに居るチビの…」

???「チビじゃない! オレ様は半鋼特異者、『No.03:濃紺(ネイヴィ)』だ!」

幽霊「漆黒なのか濃紺なのかハッキリさせましょうよ…」

濃紺「う、うるさいやい!」

濃紺「ちくしょー…怪しい研究所の実態を調査する為に来たけど、気が変わった!」

   「お前、この研究所の関係者だろ! それならお前を捕獲して、脳からまるごと記憶情報を解析してやるっ!」 バッ

幽霊「っ!? …この人、見た目の割になんかヤバい感じがしますっ!」 ゾワッ

濃紺「一言余計だぞソコぉ!」 イラッ

不死身「…正義の味方も随分と手荒な事するんだなぁオイ。いや、これはアンタの独断だったか」

   「確かギモーヴって技術士の部下だったよな? じゃあこの際だから、アンタの製作者に教えてやれ」

   「…ここの博士の“実験台”は、並みのモノじゃないって事をなあッ!!」

今日はここまで

やっとバトルだー
次回は月曜か火曜に

濃紺「お前、調子に乗ってんじゃ……」 ググ…

不死身「っ!!」 ダッ

濃紺「ねぇぞォ!!」 ブンッ


     バゴオォォオオン!!


不死身「っぶねえなオイ、殺す気か!」

濃紺「チィっ! 避けてんじゃねーよ!」

不死身「好きで潰されに行くバカが何処に居る!」

幽霊「なっ…腕を振るっただけで、地面にドでかいクレーターが…!?」

濃紺「フン、オレ様は“漆黒の重圧(グラビティプレイサー)”…腕をひと振りするだけで重力を自在にコントロールできるんだよ!」

幽霊「そんな無茶苦茶な!?」

不死身「くっ、話に聞いた事はあるが、こりゃ博士の技術力と良い勝負かもな…!」

濃紺「普通なら此処ら一帯に重力掛けて平地にしてやりたい所だけど、生憎建物は極力壊すなって命令なんでね」

   「まあ、どんな縛りがあろうとお前をブッ潰してやるけどなぁ!」 バララッ

幽霊「パチンコ玉をばら撒いて何する気…え、ええっ!?」

幽霊「う、浮いてる! 数えきれない程ある鉄の玉が、まるでシャボン玉みたいに!」

不死身「ちっ、そう来やがったか…!」 ザッ

濃紺「無数の鉄球(ダンガン)に撃ち抜かれて死ね! 【鋼の豪雨(スティールダウンパー)】ッ!!」 ブンッ


     ズドドドドドドドドドドドド……!!


不死身「が、あああああぁ…!!?」 ビスビスビスッ グシャッ

幽霊「フジミヤさぁぁんっ!!」

濃紺「あーあ、すっかり肉塊だねえ! フフ、アハハハッ!!」

今日はここまで

技名とか痛いかな…

濃紺「あ、しまったな…脳まで潰したら記憶解析できないや」

   「…まあいいか。元より盗聴器を取り付ける為に来た訳だし」

   「それに…そこの貧弱そうな女、ここの関係者だろ?」 キッ

幽霊「ち、違いますよ!まだここに来て2日しか…」

濃紺「って事は内部の情報を少なくとも知ってる訳だ」

   「些細な事でも教えて貰えるとオレ様としては嬉しいんだけどなあ…?」 ザッ

幽霊「ひっ…!」 ゾワッ


不死身「どっせい不意討ちィ!」 ドゴァッ

濃紺「ぎゃああぁぁ!!?」 バキィ

濃紺「ぐああ、足が、足が…!」

不死身「なんつーか、詰めが甘過ぎんよアンタ。あと鈍感過ぎだ」

   「俺がハチの巣になったら、すぐ死んだと思い込んで視線を外すなんてな。お陰で気付かれずに“蘇生”できたぜ」

濃紺「おっ、お前ぇ…自己再生能力の高いミュータントでさえ再起不能にするオレ様の必殺技を受けて、なんで平然としている!?」

不死身「あんなのが必殺技?笑わせんなよ。 あと…決め台詞?技名?アレもダサ過ぎだろ」

   「漆黒の重圧とかいうのも、いかにもお前みたいなガキが思い付きそうな物だしよぉ。厨二病真っ盛りか?」

濃紺「う、うるさいッ! こうなったら、限界出力400Gで…」 バッ

不死身「でぇいッ!」 ゴキャア!

濃紺「うぼあああ!腕がっ、腕がああああ!」

不死身「サイボーグなら腕くらい吹っ飛んでも直せるだろ。 ま、それだけで済ませる気は無いが…」

   「アンタは本気で俺を殺しに掛かって来たんだ。なら、俺に殺されても文句は言えねえよな?」

濃紺「おっ、お前ぇ! オレ様はギモーヴだぞ、正義の味方だぞ!」

   「オレ様をこんな目に遭わすなんて、政府に対する反逆行為だ!!」

不死身「殺されそうになったから抵抗した。正当防衛じゃねーか」

   「第一アンタは命令に背いて俺を攻撃してきたんだろぉ、がっ!」 ドゴォ

濃紺「ぐぼぉおっ!」

幽霊「も、もうやめてフジミヤさん!その人のライフはとっくにゼロですよぉ!」

不死身「…まぁいいか。俺もこんなガキをボコボコにする趣味なんぞ無いしな」

   「…良く聞けよ、チビ野郎。この研究所に関われば、こんなモンじゃ済まないからな」

濃紺「はっ…お前、こそ…ただじゃ、置かない、ぞっ…!」 ニヤ

不死身「っ! 歯にスイッチ…!?」

濃紺「潰れ、ろォっ! 反逆者ァあああああ!!」 カチッ


     ズドオオオオオオオンッ!!

今日はここまで

地の文ないと戦闘に緊張感出ないか…

---研究所内

博士「全く、騒がしいと思って外を見てみたら…何をやっておるのだ」

助手「しかし不死身さん、あのギモーヴのNo.3を蹂躙してますよ…本当に何者なんですか?」

博士「あんなもの、シエルの所のミュータントのほうがまだ実力が上だわ」

   「そもそも、あのサイボーグが出し惜しみしているようだ。恐らく建物に被害を出さない為か、馬鹿な奴だ」

   「この研究所がそんな簡単に壊せるとでも思っているのか? ここの壁は原子爆弾でも壊せない特殊素材なのだぞ」

助手「……ドクターのお手伝いの方に以前壊されましたけどね」

博士「ガレットは別格だ。なにせ奴は…お、あいつ逃げおったぞ」

助手「強い重力場の発生、そして遠隔地からの座標転送でしょうか…不死身さん、見事にペシャってますね」

博士「ふん。うちの実験台を舐めるなよ、技術士め」

不死身「…っつ…あのガキ、俺の事を二回も殺しやがって」 ムクリ

幽霊「…改めて思いましたけど、本当に不死身なんですね」

不死身「おうよ。例え内臓が全て潰れようと俺は再生するからな」

   「まあモノによっちゃあ再生にも時間が掛かるんだがな…ん?」


???「…!」 シュンッ


幽霊「? どうしました、フジミヤさん?」

不死身「いや、誰かに見られていたような…気のせいか」

   「ともかく、疲れたし帰るぞ。 風呂入りてえし…」

幽霊「そうですね…でもその服、ほとんど汚れてませんね」

不死身「博士特製のヤツだからな、いちいち服を血で汚す訳にもいかんだろ」

幽霊「な、なるほど…」

---ギモーヴ本拠地

濃紺「……ぐ、ハァ……っ!」 ドサッ

??1[転送完了でござるよー!]

??2「なんスかぁネイビー、私的行動が多いとは思っていたけど、今日は特に酷かったッスね?」

濃紺「う、るさいっ! いいから早く直せよ、『No.06:深碧(ターコイズ)』!」

深碧「はいはい、分かったッスよぉ」 カチャカチャ

??1[にしても、ネイビー殿をここまで追い詰めるとは…あの者がウワサの“不死身”のようでござるな]

濃紺「不死身だと…アレがか? くっ…ちくしょう、絶対ぶっ潰してやる!!」

深碧「やめといたほうがいいッスよ、そもそも悪いのはネイビーさんじゃないッスかぁ」

   「ともかく、修理が終わっても10日は安静にして貰うッスよ、これは謹慎の意味も含めるッス」

??1[ふぅむ…あのようなミュータント、拙者のデータベースにも載ってないでござる。おかしいでござるなぁ]

濃紺「…その喋り方いい加減やめろっての、『No.08:藍玉(アクアマリン)』。お前一応女だろ」

藍玉[いいじゃないでござるかー、ござるっ娘♪ 萌えるでござろう?]

深碧「“身体が存在しない”から、可愛さなんて伝わらないッスよー」

濃紺「…あー、本当にイライラする!くそおぉ!」

今日はここまで

---

博士「庭をクレーターだらけにさせおって!このアホがー!」 ドゴォ

不死身「へぶっ!?」 ゴシャア

幽霊「ふ、フジミヤさーん!?」

助手「…いつもの事ですから、ご心配なく」

幽霊「ええー…」

不死身「いてて…ったく、風呂上がりくらいゆっくりさせろって…」

博士「やかましいわ。にしてもギモーヴの連中に目を付けられるとは…私は静かに研究に没頭したいというのに、面倒だな」

助手「あの技術士の指示だとすれば、やっぱり不死身さんが破壊したアンドロイドって…」

博士「…まさかとは思っていたが、奴が幽霊の捕獲なんて非科学的な事を計画していたとは…」

不死身「お前が言うなよ」

博士「ふんっ!」 ドガガガ

不死身「」

幽霊「り、理不尽すぎる!」

博士「ギモーヴの事も要注意事項だが、私的には“教授”の存在が一番気に食わん」

不死身「なんだ、知ってたのか」

博士「フン、私の情報収集力を舐めるなよ? 幽霊が確認されたという樹海も私が独自に調べ上げて…」

助手「嘘言っちゃ駄目ですよ博士。全部“運び屋”さんから聞いた情報じゃないですか」

博士「…むう」

不死身「だと思ったよ。 で、ドクターは明日の朝早くからふっかけるらしいが…」

博士「勿論お前も行け。まぁガレット一人でも充分な気がしないでもないが」

不死身「…だよなー、そんな気はしてたわ。うん」

幽霊「…ガレットさんって、そんなに凄い人なんですか?」

不死身「そりゃあ超人揃いのミュータントの中でも、奴は指折りの強さを誇るバケモノだからなぁ」

幽霊「…全然そんな雰囲気してませんでしたよ?」

助手「人は見かけによらないって事ですよ。あ、ボクは見た目通りに軟弱ですよ?」

不死身「自分で言うなよ」

博士「ところで実験台よ。お前も一応は私の作品の一つだ。役立たずでは私の顔に泥が掛かる」

  「少しは役に立てるよう、“ある物”を用意しておいた。試しに使ってみろ」 スッ

不死身「…グローブ?」

幽霊「中々カッコいいデザインですね…」

博士「フフン、そいつは“衝撃殺し(ダメージブレイカー)”!」

不死身「…どっかで似たような響きを聞いた事があるぞ…」

博士「こいつはその名の通り、彗星をぶん殴っても拳を痛めないほど衝撃吸収率が高いグローブだ!」

  「並大抵の衝撃は防げる上、こちらから与えるダメージは普通に通る!まさしくご都合的に凄いグローブなのだよ!」

助手「さすがは博士!相変わらず天才的な発明です!」 パチパチ

幽霊「た、確かにこれは凄いです…!」

博士「はっはっは! そうだろう、そうだろう!」

不死身「…いや、仮に彗星をぶん殴ったとしても、肩外れたりとか色々あんだろ」

助手「あっ…」

博士「……」 プルプル

不死身「そもそも俺は怪我したとしてもすぐ再生するし、多少の痛みには全然慣れてるぞ?」

助手「ふ、不死身さん!」 アタフタ

不死身「こういうのを作るよりも機動力を上げるような発明とかを…」

博士「…お前は」

不死身「ん?」

博士「お前は私の気遣いが、分からんのかあぁぁっ!!」 ズダンダダダン!

不死身「のわっ!? …おぉ、マジで手が何ともないぞ!」

博士「! っこのぉ…こういう時は痛がれ馬鹿者ォ!!」 ズダダダダダ

不死身「ごふうっ!?」

幽霊「い、イッたー! 見事に両手以外がハチの巣だー!?」

今日はここまで

---夜

不死身「…でだ。明日、俺はどこに行けばいい」

博士「案ずるでない。教授の研究施設の場所は大体割り出せておるわ」 フフン

助手「ドクターにも情報は伝えてあります。準備が出来次第、襲撃開始ですよ」

不死身「準備ねえ。俺はそんなもの必要ないんだがな」

博士「やかましい。万全の態勢で挑まなければ、いくらお前でも無事では済まんだろうが」

幽霊「え? フジミヤさんなら何をされても平気なんじゃ…?」

博士「こいつは不老不死だが“不疲”ではない。“満身創痍”にならずとも、“疲労困憊”にはなりうるのだ」

  「疲れきった所を捕獲でもされてみろ。 実験台の身体は調べ尽くされて、果ては洗脳、悪用されるまでだろう」

不死身「ま、そんなヘマをやらかすつもりはないがな」

博士「…シエルの最高傑作である“キメラ”の消失。忘れた訳ではなかろう?」

不死身「…!」

幽霊「…キメラ?」

助手「…ドクターがかつて造り上げた、究極と呼ぶに相応しい…はずだったミュータントです」

博士「ガレット達のプロトタイプとも言える存在なのだが、ハッキリ言って奴こそが完成形と呼ぶべきモノだった」

  「しかし、とある科学者の暴動を止める為投入された際、キメラは原因不明の暴走をした」

  「科学者の研究所を含めて辺り一帯を破壊し尽くし、そしてキメラは…消えた」

幽霊「き、消えたってどういう…!?」

不死身「そのままの意味だ。キメラは忽然と姿を消してまった。跡形も無くな」

博士「その科学者が何かしたのかどうかも分からんが、これだけは言える」

  「“最強”は可能だろうと“無敵”は有り得ない…どんな物にも“絶対”など存在しない。とな」

  「だから実験台よ、無事に帰ってこい!でないと“不老不死を作った”などと断言した自分に恥が掛かるからな!」

不死身「おう、分かってるっての。 俺は絶対に死なない人間だって事を証明してやるぜ!」

幽霊「なんだか会話が矛盾してる気がしますが頑張って下さいっ、フジミヤさん!」

---

代理人「ふぁぁ、退屈ですねぇ…」

???[■送の準備は■来■てる■ー。お客■んが■き次第、二人■■るか■ねー]

代理人「あのお二人さんが来てくれるのは助かりますねぇ」

   「ですけどぉ、彼らには“具現化”できる時間が限られてるんでしょぉ?」

???[■こはキミ■力で■んとか■バーし■よねー]

   [キ■は他のイ■■たちと違■て、■ぼ完全■人■の身体■のだか■ね]

代理人「はぁい、頑張りますよぉ」

   「…全ては“新たなる秩序”の為。 この『半天使(ハーフイデア)=“Cypress”』にお任せくださぁい♪」

今日はここまで

次回からドンパチ開始ですけど
恐らく投下できるのは9月入ってからになると思います

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