ソーシャルゲーム『魔法少女リリカルなのはINNOCENT』の安価SSスレです。
魔法少女リリカルなのはINNOCENT
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E6%B3%95%E5%B0%91%E5%A5%B3%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%AFINNOCENT
友好度は全員MAX状態(親友)で、展開次第で親友→好き→大好き→ヤンデレと変化する予定。
登場するのはT&Hと八神堂のキャラのみ、安価は基本的にすぐ下(何か問題があればその下)のを採用します。
なるべく原作っぽくしたいので、あなた(主人公)の台詞描写はありません。
そんな感じですが、よろしければお付き合いください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377744693
研究所組は思い出全部集まってないから書くのに自信が無くて省いてしまった
すみません
携帯電話の振動する音で、あなたは目を覚ました。
アラームをセットした翌朝まで眠った割には、まだまだ眠たくて仕方がない。
そんなことを不思議に思いながら携帯を手に取ってみれば、
ディスプレイに表示されていたのは、アラーム起動画面ではなく電話の着信画面だった。
右端の表示時間を見れば、深夜と言っていい時間帯。
こんな時間に電話をかけてくるなんて、と思いながらも表示された名前へとあなたは視線を向ける。
そこに表示されていた名前は―――
↓誰かの名前
―――リンディ・ハラオウン。
ディスプレイに表示されていた名前を見て、あなたは戸惑う。
まず一つに、掛けてきた時間帯だ。
これが仮に相手が子供だったのなら、そういうこともあるだろう。
夜更かしでもして急に誰かと話したくなって、深夜のテンションで突発的に電話を掛けてしまう。
一般的に非常識と言われてしまうような行為だが、子供なら有り得なくもない。
最も、あなたが最近仲良くなった子供達はみんな年齢からは考えられないくらいしっかりした子が多い。
そのため、実際にそういうことをするかと言えば、それも余り想像出来ないというのが正直なところだったが……。
そのしっかりした子供達の代表格と言っていい少年を育てたのがリンディだ。
そんな彼女だから、極めて常識的な人間であることは言うまでもない。
それにも関わらず、こんな時間に電話を掛けてくるなんて、一体何が……。
―――と、普通ならそんな風に考えるだろう。
しかし、あなたは他人が知らない彼女の別の顔を知っている。
だからこそ敢えてこんな時間に電話を掛けてくる理由も本当は分かっていた。
『もしかして、寝てた?』
電話に出ると、受話器越しにリンディの声が聞こえてくる。
“ホビーショップの店長と客”という関係性で接している時よりも、遥かに親しみを感じる声。
きっと普段の彼女なら、どんな理由があれどもこのような時間に電話を掛けた場合、
まず第一声は『夜分遅くに申し訳ありません』などだろう。
つまりは、あなたとリンディはそういう言葉を必要としない関係だと言えた。
『……今から会えないかしら?』
リンディの問い掛けに、あなたはわざと余り乗り気ではないような対応をする。
『もしかして、焦らすつもり?』
あなたはとぼけてみせた。
『ふふっ、そう。でも、あなただって、我慢できないんじゃない?』
その言葉をあなたが否定せずにいると、それを無言の肯定と受け取ったのだろう。
リンディは楽しそうに小さく笑った。
『うちは家族が寝ているし、いつもの場所で待ってるから』
そう言ってリンディは電話を切る。
あなたは着替えなど準備を済ませて家を出た。
「相変わらずあなたはそんな普段と同じような格好で来ちゃうのね」
いつもの場所であなたを迎えたリンディは少し拗ねたような声色で言う。
「なんだか、私だけ気合い入れちゃってるみたいで、少し恥ずかしい」
言葉通り気恥ずかしさを感じているのだろう。リンディの頬に少し朱が差した。
あなたはリンディにとても似合っていると告げる。
「……本当に? いい年したおばさんが年甲斐もなく、とか思ってない?」
あなたはその言葉を完全に否定し、再び似合っていると繰り返した。
「ふふっ、ありがとう」
そう言って嬉しそうにリンディは笑う。
「それじゃあ、時間もないし、そろそろ……」
その言葉をきっかけにして、それまで二人の間に流れていた少し年の離れた親友のような空気が霧散する。
ゆっくりと自らの豊かな胸元へとリンディは手を這わせ―――
「―――ブレイブ・デュエル、しましょう」
胸の内ポケットからデッキを取り出して言うリンディに、あなたもデッキを取り出し笑顔で頷く。
それから夜が明けるまで、『伝説の艦長』コスプレをしたリンディとブレイブ・デュエルで盛り上がった。
デュエリストの夜は長い。
これは―――
1.夢
2.現実
カーテンの隙間から射し込む日光の眩しさに、あなたは目を覚ました。
すっきりとした爽快な目覚めは、自然とあなたの気分を明るくさせる。
その良い気分には、間違いなくリンディと過ごした時間も影響しているだろう。
文字通り寝る間も惜しんで行った深夜のブレイブ・デュエル。
それは久しぶりに充実感を覚える白熱したゲームで、あなたとしても非常に満ち足りた時間だった。
その結果として元々起きる予定だった時間より少し遅れて、既に昼前になっているが、どうせ今日は休日。
あなたにとって些細なことでしかない。
とは言えせっかくの休日を、このままだらだらと無意味に過ごしてしまうのも勿体なく感じる。
そう思ったあなたは着替えをし、出かけることにした。
行き先は―――
1.T&H
2.八神堂
3.海聖小学校
食べ損ねた朝ご飯と少し早めの昼ご飯を兼ねて近所のファーストフードで食事を摂った後、
あなたは海聖小学校へと向かう通学路をのんびりと歩いていた。
とは言え、そのこと自体に特に意味がある訳ではない。
なにしろ今日は休日だ。
部活や補習など様々な理由から休日にも開いていることのある高校などはまだしも、
小学校である以上、海聖は普通に閉じられているだろう。
もっとも、休日だからこそこうして歩いているとも言えた。
平日の昼間に特に用事もなく小学校の近くをうろうろするというのは、
今のご時世、余り褒められた行為ではないだろう。
不審者と勘違いされてしまっても困ってしまう。
そういう意味では、あなたが歩いているのは、食後の散歩的な意味合いが強かった。
あなたは黙々と歩き続け、ようやく海聖小へと辿り着く。
固く閉ざされた正門越しに全く人気のない校舎を眺めて、流石は私立の小学校なだけあって立派な校舎だ。
といった感想を抱いた後、さて帰ろうとあなたは踵を返そうとする。
その瞬間、反対側の通学路の角から、こちらへと向かってくる海聖の制服に身を包んだ少女の姿。
……が確かに見えた気がするのだが、改めてそちらへと視線を向けてみても、少女の姿はない。
気のせいだったのかと、あなたは考える。
そう考えるのが妥当だろう。なにしろ休日の昼間で学校が開いていないのだから。
そこに在籍する学生が制服姿で歩いているより、寧ろ見間違いである確率の方が高いだろう。
しかし一瞬だったとは言え、確かに居た気がしてならないとあなたが感じているのも事実。
さらに勘違いでなければ、その少女はあなたのよく知る親友の一人に極めて似ていた気もする。
今のご時世、不要なリスクはなるべく避けるべきだ。
そう思ったあなたは確認しに行くのをやめておくことにした。
仮に隠れた女の子が想像通りの相手であったとしても、
そういう行動に出た理由がよく分からない以上は取り合えず今はそっとしておくべきだろう。
それに本人であれば、いつかまた今日のことについて話す機会もあるかもしれない。
あなたはそう考え、校舎に背を向けて歩き出す。
食後の散歩としては十分だ。あなたは腕時計に目を向ける。
時間はまだ正午といったところ。
このまま家に帰るには、少し早いかもしれない。
せっかくなので他の場所に行ってみるのもいいだろう。
さてどこに行こうか―――
1.喫茶翠屋
2.ショッピングセンター
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