男「やっぱり夜道は不気味だな・・・」
明かりも少ないし。
「ぐあっ・・・」ドサッ
男「え?」
突然、目の前に倒れた男とナイフを持った少女が視界に入る。
ナイフを持った少女が俺の方を向いた。
少女「?!しまっ・・・」ダッ
男「あ!おい!」
行ってしまった・・・・・・。
どうするんだこれ。通報した方がいいのか?
でも疑われたりしたら・・・。
男「・・・急いで帰るか」
結局、通報はせずに黙っておく事にした。
通り魔じゃん
次の日の放課後。
男友「今日は何だか元気無かったな。失恋でもしたか?」
男「んなわけあるか。何か今日は異様に人からの視線を感じるんだよ・・・」
男友「誰かがお前に惚れてて見つめてたんだろ」
男「いい加減その思考から離れろよ。それに俺は地味だからそんな事は絶対に無いしな」
男友「じゃあ、誰かの恨みを買ったんだ」
男「そんなはずはない。でも今も視線を感じるんだよな・・・」
男友「怖いなそれ。ま、その内収まるだろ。じゃあな」
男「他人事だと思って・・・」
「・・・・・・。」
男「・・・・・・!」
今確かに後ろから人の気配が・・・。
男「おい、そこにいるのは・・・誰だ?」
>>2先に言われると通り魔っていうの使いづらくなるじゃないですかww
「・・・・・・。」
無言で家の陰から出てきた人物は、昨日男を刺し殺した・・・・・・
男「通り魔だ」
少女「いやっ・・・通り魔では無いぞ・・・」
男「ナイフ持って夜中に人刺し殺すって通り魔としか言えないんだが」
・・・やっぱり通報したほうがいい・・・?
少女「私は通り魔では無く暗殺者だ」
男「暗殺者って銃を使うイメージが・・・」
少女「銃を使ったら音でバレるだろ」
男「・・・どっちにしろ殺人犯だな。110番に・・・」
少女「・・・動くな」カチッ
男「・・・今度は銃を使うんだな・・・」
少女「この距離だとナイフは使えないからな」
男「・・・俺を殺すのか?」
殺されたくないんだけど!
少女「殺そうと思ったんだが、標的以外誰もいないと油断していた私も悪いからな。
取引でこの事を誰にも言わないという事を条件に生かしてもいい」
男「・・・誰にも言わないから。絶対誰にも言いません」
少女「分かった・・・。だが、信用は出来ない。これからは私と常に行動を共にして貰うぞ」
男「え・・・」
少女「ああ、それとお前の家に泊めてもらってもいいか・・・」
男「お前のその大量の荷物はそのためか」
少女「お前が私が暗殺する所を見たから・・・家から追い出されたんだよ・・・。
一度でも失敗したらしばらく家に帰れないし・・・」
男「厳しすぎないかそれ」
少女「・・・で、泊めてくれるのかくれないのか?」
男「・・・いいよ。何か俺が半分悪いみたいだし・・・仕方ない」
少女「助かる・・・・・・はぁ・・・」
多分高校生だと思われる少女なのに、暗殺者だったとは・・・。
世の中恐ろしいものだな。
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