【安価】モンスター・アパート!? (163)

俺は男。今日から新生活!
しかし、何やら妙なアパートに住まわされる事となった
妙なオッサンにババ抜きで勝ったら格安で紹介してくれたのだが...
敷地の入り口に立った時点で何かに抵抗されている気がする
妙なオッサンの持つババ以外のカードから発せられたオーラにそっくりだ
つまり『拒否』?

悩んでいる俺に話しかけたのは
大家を名乗る女だったが、その姿は美しき異形___
モンスター娘であった


>>3...大家の種族

シャドウエルフ

長い耳はエルフのそれだ
しかし、肌は浅黒く、少し目付きが険しい
ダークエルフだ


ダークエルフ「私が大家だ。驚いたかな?」

男「いえ」

ダークエルフ「そうか...君は抵抗を感じているようだね」

ダークエルフ「これは結界だ。術師にババ抜きで勝ったものなら通り抜けられるだろう」

男「へぇ...」

ダークエルフ「ついてこい。部屋まで案内しよう」

ダークエルフ「ここが君の部屋だ。二階だが、老人ではないし登り降りに問題はないだろう」

ダークエルフ「我がアパートにはスキンシップを好む者も多い。是非隣人達に挨拶をしてみることだ」

ダークエルフ「それでは、私は100号室にいるから質問があったら来てくれ」

男「ご丁寧にどうも」


自分の部屋のドアには『206』と書いてある
206号室という事なのだろう
とにかく荷物を置かねば

やることもないし、荷物を片付けたので隣人に挨拶をすることにする
207号室のドアをノックし、待機する
するとドアが開かれ、モンスター娘が現れる
どうやらそういうアパートらしい


>>8...207号室に住むモンスター娘の種族

シルキー

シルキー「はい」


ドレスの様な服装の可憐な女性だ
部屋から漂ってくる清浄な空気から、家事好きのモンスター
つまりシルキーであると把握できる


シルキー「あら、男の方!?」

男「はい、206号室に住むことになりました」

シルキー「私はシルキー」

男「俺は男です。何卒よろしくお願いいたします」

シルキー「折角ですし、上がっていきませんか?」

男「初対面で、悪いですよそんなの」

シルキー「いえいえ、お構い無く」

なんだかんだ押しきられ、お茶をいただくことになった


男「...そういえばシルキーさん」

シルキー「はい」

男「家事以外に何か趣味はありますか?」

シルキー「...そうですね、>>12

スキーです

シルキー「スキーです」

男「スキーですか...似合ってますね」

男「さぞや美しいんだろうなぁ」

シルキー「いえ、そんなことないですよ」

男「ご謙遜を...しかし、なんだかこの部屋広いですね」

男「綺麗に整頓されているからでしょうか?」

シルキー「それもありますが...掃除のし過ぎで段々壁が削れてきているのもありますね」

男「えぇ...」

男「それではまた。お茶、美味しかったですよ」

シルキー「光栄です」

男「失礼しました」

205と書かれたドアをノックする
おそらくこのアパートにはモンスター娘が住んでいるのだろう


男「隣に住まわせていただきます、男です」


すると中からモンスター娘が出てくる


>>16...205号室に住むモンスター娘の種族

仙狐

仙狐「言わんでも分かっておるよ」

男「...すみません」


一見只のキツネ娘だが、違う
明らかに力を蓄えている。正当な力を
恐らくは修行により力を身につけたキツネ、仙狐であろう


仙狐「わはは、正解じゃ」

男「...っ」

仙狐「そう黙るなよ。心は読めても寂しいもんは寂しいんじゃよ?」

仙狐「どうもお主、儂らのような人外に詳しいようじゃが、そこら辺分かっておらぬ」

男「すみませんどうも、もふらせて下さい」

仙狐「心にもないことを言うなよ」

男「はい、心には今到達しました」

男「脊髄の命令でして」

仙狐「...っはははは!」

仙狐「お主は果報者じゃのう」

男「いいんですか?」

仙狐「ちょっとだけだぞ?」


仙狐の尻尾はまさにもふもふ
見た目以上のボリュームにシルクの様な手触り
枕にでもしたいが、そんなことをしたら死ぬまで起きれないだろう

男「...は」

仙狐「そろそろ離れてくれんかのう」

男「はい」

仙狐「そんな堅苦しく喋らんでおくれ」

男「...へい」

仙狐「うむ。そうじゃ、それでよい」

仙狐「さらばじゃ、また会おう」

男「ああ、またな」

~自分の部屋~


腹が空いたので、主食のもやしに焼肉のタレをかけて食べている
本当に焼肉のタレは万能である
敬意を表して食のエリクサーと呼びたい


男「...?」


もきゅもきゅともやしを食べていると、小動物のような気分になる
それにより外からの刺激に敏感になった俺は、鋭い視線を察知した

どこからだろうか...?


>>21...どこから誰が見ていた?

窓の外から雪女が

見回すと、窓から女性がこっちを見ている
...待てよ?
ここは二階だぞ?


男「幽霊...!?」

男「敵意は感じない。よし、窓を開けてみよう」

男「どうかしたんですか?」

雪女「うわっ!気付かれた!」

男「幽霊さんですか?」

雪女「雪女ですよ?失礼ですね」

男「それはどうも、しかしどうやって窓に張り付いているのです?」

雪女「下の解から外壁に氷をつけてロッククライミングの要領で」

男「...あぁ...なるほどねぇ~...!」

男「ところで、何故俺の部屋を覗いていたんだ?」

雪女「へっ?」

男「挨拶なら別に階段を登ってくれば良いだろう」

雪女「それは...そうだけど...」

男「答えてくれるかな?なんで俺の部屋を覗いていたんだ?」

雪女「>>25

こういうのは第一印象が大事なので…

どこまで人外なのを投げていいんだろうか

雪女「こういうのは第一印象が大事なので...」

男「...」

男「多分ね、まともな奴はロッククライミングして人の部屋を覗く奴の第一印象を良いとは思わないよ」

雪女「しかし...」

男「大丈夫だ。俺はまともじゃない」

男「これからよろしく」


男は雪女と握手を交わす
差し出した右手は凍りついたが
その間には確かな絆が生まれた

>>26
一般にモンスター娘とされるものならばおk
ただ、モンスターのメスじゃなく『モンスター娘』であることを念頭に置いてくれるといいかなって

ならイスの偉大なる種族はNGか…

内臓丸出しは趣味悪いと思うの

>>30ナマはちょっと... 留学中ならいいと思う


男「バイトでも探すかな...」


男は外出しようとする
しかしあるコーナーが彼の目を引く
そこには『求人コーナー』とある
どうやらこのアパートに住む住人が何かしらの悩み、課題、仕事を解決するため人を募っているようだ
しかもチャリティーという訳ではない。報酬は出るらしい


男「なるほど」


結界を張るくらいだし、表だって外では動けない
だからこそ内の繋がりを強めようという訳である
健気な姿勢に感銘を受けた男は折角なのでコーナーから何か一つ選んで応募(訪問)することにした
どれをピックアップしようか?


>>32...選んだ求人の募集主
>>33...仕事内容

アシダカ軍曹のアラクネ

ベビーシッター

ずらそう。
>>35...選んだ求人の募集主
>>36...仕事内容

↓1↓2みたいなとり方がオススメ

あっ、>>34>>35にします
なんか色々とすみません


男「ベビーシッター...」

男「アシダカグモか、どれくらいのサイズなんだろう?」

男「まぁアラクネ系だしサイズの心配はいらないか」

>>37今度からそうします


~309号室~


男「失礼しまーす...」

アシダカ「...あら、見ない顔ね」


アラクネというのは傾向として妖艶な女性になりやすい
彼女も例に漏れなかった
何本も生えた素足は模様でまるでニーソを履いたかのようである。オシャレだなぁ


男「はい。今日越してきました男です」

アシダカ「挨拶回り?」

男「それなんですが、求人コーナーを見まして」

アシダカ「なるほどね」

男「求人コーナーを見る感じですと全部屋挨拶回り行った方がいい感じですかね」

アシダカ「そうねぇ、みんな友好的だしねぇ」

男「ベビーシッターって、どのくらいやればいいですかね」

アシダカ「私が行って帰って来るまでね」

アシダカ「そんな時間はかからないわ」

男「そうですか」

アシダカ「狩りに行くのよ」

男「狩り...ですか」

アシダカ「蜘蛛の子に蜘蛛らしい食事を一度でいいからさせてあげたいのよ」

アシダカ「私の自己満足だけど、この子は喜んでくれるかしら?」


アシダカの赤ちゃんは、歩けるようになって間もないくらいのようだ
言語も少し理解しているらしい


男「それは...俺には何とも」

アシダカ「そうよね。ごめんなさい」


そう行ってアシダカは出て行った

アシ赤「ダー?」

男「大丈夫かな?」

男「何か嫌な感じない?」

アシ赤「デアー♪」

男「かわいいなぁ」

座って彼女の様子を見ていると、足先からだんだんと体に登ってくる
ついに頭頂部までやってきた彼女の姿を手鏡で移して確認する
なんだか誇らしげな表情だ
将来この子はSに育つのだろうか、などと考えていると
彼女は自分から降りた


頭頂部を触ると、粘液のようなものがついていたが、仕方なしだろう
かわいいものだ

男「...あ!」


なんと彼女は壁によじ登ろうとしている
いくら蜘蛛とはいえ、人形なので頭が重心だ。打ったらまずい
しかしどうやって止めた物かと思案していると、彼女は壁を登り始めた
掴んで止めようとするが、壁の近くまで来たとき、異変に気付いた
壁に多量の粘液が付着していたのだ


男「なるほど...」

アシ赤「ファッファー♪」


粘液で落ちないようにしているとは、考えた物だ
獲物を捕らえるものを利用して子供を守る
生物のロマンをそこに見た

その後も縦横無尽に部屋を移動し、彼女にとっては広い世界に目を輝かせるのを見ていると


アシダカ「ただいま」

男「おかえりなさい。何か狩れました?」

アシダカ「まあそこそこね。出産以降狩りなんてしてないから大分虫がいたわ」


彼女が持つ袋を覗き、驚愕する
虫・虫・虫!虫の死体のオンパレード!
その匂いに敏感に反応した赤ちゃんが母親の元へ歩み寄る

あまり気分の良い光景ではなかったが、食事シーンは全部見た
ワイルドだなぁ、と。それしか感想が出てこない


男(面白い体験が出来た。お礼は貰わなくてもいいだろう)


しかし男が帰るのをアシダカは止めた


アシダカ「待って下さい。まだ報酬を支払っていないです」

男「いえ、面白いものを見せてもらいました。俺は満足です」

アシダカ「私が満足してません」

男「...んー...分かりました。報酬は何ですか?」

アシダカ「>>51

ゾンビ遊園地の無料券よ

アシダカ「ゾンビ遊園地の無料券よ」

男「ありがとうございます」

男(いつ行こうかな...凄く気になる...!)

男「それでは、また!」

男「挨拶回りでもしよう」

男「しがない身の上なもんでして、粗品も用意できないが」

男「絆とはそういうもんじゃないと思う」

男「101号室から巡っていこうかな」


下1>>101号室の住人

男「ノックする」

男「もしもし、206号室に越してきました、男です」

人魚「はい、私はここ、101号室に住む人魚と申します」


少々の時間を置き、人魚は出てきた
人魚は車椅子に乗っている。なるほど
魚のヒレで動き回るのは確かに無理がある


人魚「...あら?あなたは何のモンスターですか?」

男「人間というモンスターです」

人魚「人間の方ですか!?」

男「イレギュラーかな?」

人魚「いえ、拒絶はしません」

人魚「私が気になるのは、一体どうやってここにたどり着いたのかです」

男「変なおっさんに紹介してもらった」

男「管理人さんとかの話から推測すると俺は結界を通り抜ける事ができるらしい」

人魚「そうなんですか?」

人魚「もしかしたらあなたにも何かのモンスターの血が流れているのかもしれませんね」

男「人間もモンスターみたいなもんだと思いますがね」

人魚「我々は差別も含めて区別されないと個々の生活が危ういので同意することはできません」

男「...すみません」

人魚「気にしないで。あなたが優しい証拠ですよ」

男「では失礼します」

人魚「はい」


男「...世知辛いねぇ...」

男「102号室...は不在か」

男「103号室...も不在か」

男「105号室をノックしよう」


下1>> 105号室の住人

男「ノックしてみる」

天使「はい!どなたですか!?」

男「...あ、男です。206号室に越してきました。よろしくお願いいたします」

天使「人間さん!?」

男「そうです」

天使「是非上がっていってよ!」

男「え、いや、悪いですって」

天使「うるせー!」


天使は男を無理矢理引きずりこんだ

天使「ふっふっふ」

男「何だ...?」

男「俺を連れ込んで...一体何をするつもりなんだ...?」

天使「知りたいか?」

男「ああ」

天使「>>下1」

天使「お話しようよ!!」

男「話?」

天使「そうそう!」

男「うーん、そうだなぁ」

男「じゃあ、>>65の話をしよう」

愛とはなんぞや

男「愛とはなんぞや?」

天使「愛?」

天使「うーん」

天使「相手を想う気持ちの結晶...かな?」

男「なるほど?」

男「確かに一理ある」

男「俺は思い入れある何かへのエゴの代名詞だと思っている」

男「つまり君とそう変わらない」

天使「...まぁ、難しい話はよく分からないよ」

天使「でもボクが君をここに引きずりこんだのは愛だよ」

男「俺がおしゃべり好きに見えたと?」

天使「というよりかはね」

天使「君がボクのような子と一緒にいるのを幸せに感じているんじゃないかって思ったんだ」

天使「こういうとナルシストみたいだね」

男「...ふふ、君の言いたいこと、心で伝わった」

天使「そう言ってもらえると嬉しいよ」

男「じゃあそろそろお暇しよう」

天使「うん。愛のお返し、待ってるよ!」

男「正直者だな」

天使「神に誓って嘘のつけない性分なのです」

男「そういや天使だったな」

天使「ひっど!」



男「いきなり引きずり込まれた時はどうなるかと思ったが、話の分かる奴じゃないか」

男「106号室は...あ、雪女か」

男「107号室に行こう」


下1>> 107号室の住人

男「扉をノックする」

吸血姫「...あら、はじめまして」


ドアを開けたが、こちらに来ない
吸血鬼なのだろうか


男「俺は206号室に越してきました、男です」

吸血姫「じゃあこれから宜しく頼むわ」

吸血姫「ところであなた、凄く美味しそうな匂いがするのだけど、ヒトとの混血?」

男「ヒトです」

吸血姫「...それは本当?」

男「それがどうかしましたか?」

吸血姫「あなたの血を飲んでみたいわ」

吸血姫「少しでいいから。お願いよ」


位の高そうな吸血鬼だが、ヒトの血を飲んだことがないのか?


男「んんんんんん...血を安全に取り出す方法が思い付かない...」

吸血姫「私は加減できるわ」

男「疑いたくはないですが...本当に加減できますか?」

吸血姫「任せなさい」

吸血姫「牛や馬の血は吸った事はあるわよ」

男「...オッケー」

男「手首から吸ってくれ」

吸血姫「礼を言うわ」


下1>> どのくらい吸われた?

男「...う...」


目が覚めると、そこは病院だった
なぜ?
頭に血液が行っていないかの様に記憶が引き出せない
...血液!
そうだ、俺は確かあの吸血鬼に...


オッサン「あ、目ぇ覚めた?」

男「あ、不動産のオッサン」

オッサン「危うく事故物件になる所だったな。はっはっは」

男「後悔はしてませんよ?」

オッサン「そんな事は言うまでもない人間だと思ったからあそこを紹介したんだぞ」

オッサン「今君は輸血されているが...」

オッサン「とりあえずこれを食べてくれ」


赤いキャンディーのようなものを渡される


男「なんすかコレ?」

オッサン「『血晶』だ。責任とって吸血姫に生成してもらった」

オッサン「鉄の味をしっかり噛み締めろよ」

男「あ、ありがとうございます」


...本当に鉄の味だなぁ

オッサン「まぁすぐにここから出れるさ」

オッサン「じゃあな」

男「...はい」

男「...二度寝しよ」

~アパート~


男「結界ももう慣れた物だ...」

男(吸血鬼の『血晶』を飲んだから、少し結界に弾かれにくくなったのかな)

吸血姫「...あ」

男「...?」


見ると大きな日傘をさした吸血姫がいるではないか


吸血姫「下1>>」

吸血姫「ご、ごめんなしゃい...」

吸血姫「...」


彼女は俯いている


男「...一つ、聞きたい」

吸血姫「はい...」

男「...俺の血、美味しかったか?」

吸血姫「はい...え?」

男「マジ?嬉しい」

吸血姫「あの...そういうのではなく」

男「気にするな」

男「それよりも人を殺さずに済んだ事を喜べ」

男「あぁ、あとだな」

男「君は堂々としている方が似合っているぞ?」

男「いつまでも俯いてちゃあ格好つかないぜ?」

男「さぁ、部屋に帰りたまえ」

吸血姫「はい...」

男「シャキッとせよ」

吸血姫「え、ええ。ごきげんよう」

~206号室~


男「凄く疲れた気がする」

男「とっととベッドで寝よう」

男「おやすみなさい」


下1>>睡眠中のイベント

男「ん...」


ギシギシと軋む音
小さく漏れる吐息
他者の存在と夜這いを知らしめるに十分なそれを受け、男は目覚めた


男「...っ!?」

のっぺらぼう「...あ!起きちゃった!?」

男「誰だ...?」

男「夜這いか!?」

のっぺらぼう「だから何さ...!」

男「は、離れよ...!」


男はのっぺらぼうを引き剥がそうとする
のっぺらぼうは追い詰められ、必死にしがみつこうとする


下1>>二人の争いの結果

シャドウエルフ「...」


元来夜は私の時間だ
大家として、みんなのサイクルに合わせて夜に寝るようにしている
感覚が鋭敏に研ぎ澄まされ、最初の内は中々寝付けなかったものだ
しかし、聞こえてくる夜の虫の声、植物の呼吸をも感じられるようになり、安らかな睡眠ができる
いつものように耳を澄ませて寝ようとしていると、騒音が聞こえてくる

しかも何やら焦っている
夜這いとかなんとか言っている
...夜這い!?


シャドウエルフ「止めなきゃ...!」

男「...っ、一旦落ち着け!」

のっぺらぼう「もう後には退けないんだ!」

シャドウエルフ「おい」

のっぺらぼう「今良いとこなん...え?なんでここに?」

シャドウエルフ「理由なら、私が管理人だから」

シャドウエルフ「方法なら、マスターキーを使った」

シャドウエルフ「貴女にはお仕置きが必要らしい」

のっぺらぼう「お仕置き...!?何をするつもり!?」

シャドウエルフ「下1>>よ」

シャドウエルフ「ひょっとこ顔を書くのよ」

のっぺらぼう「ま、待って!」

シャドウエルフ「待ったなしよ」

男「...」


数分後、見事なひょっとこ顔が完成した


男「...うーん、萎えたわ」

のっぺらぼう「うう...」

シャドウエルフ「時と場合を選んで行動することね」


シャドウエルフは一瞬で、のっぺらぼうは半泣き...?でとぼとぼ帰っていった

男「...朝だ」

男「朝から挨拶回りすると、まだ寝てるかもしれないから...」

男「しかし暇だな」

男「どうやって暇を潰そうか」


下1>>どうする?

男「腹筋でもするか」

男「...しかし、ただ腹筋するのでは退屈だ」

男「負荷をより体にかけるべきだ」

男「ゆっくりとやろう」

男「1............」

男「2............」

男「3............」

男「...ふぅ...」

男「少し強くなれた気がする」

男「じゃあ挨拶回りに行くか」

男「このアパートは末尾7番台がそのフロアの端だから、次は201号室だ」


下1>>201号室の住人

男「ノック!」

アルラウネ「はい...えー...どちら様でしょう?」

男「206号室に越して来ました、男です」

アルラウネ「宜しくお願いします」

男「すみませんどうも、粗品も用意できませんで」

アルラウネ「いえ、気になさらなくていいんですよ」


緑っぽい色、甘い花の匂い
そして部屋から漂ってくる空気が湿っている
間違いなくアルラウネだろう

男「はい、それではまた」


男「...ふぅ」

男「人生で自分が花粉症じゃないのを今までの中で一番感謝した」

男「さてさて...202...空室」

男「203号室!」


下1>>203号室の住人

ギルタブルル

男「ノック」

サメ娘「ぐわーっ!はじめまして!」

男「206号室に越して来ました、男です」


ヒレが付いている
また、大きく口を開いた時、歯が全て尖っていた
つまりサメだろうか?


サメ娘「そうかっ!私はサメ娘!よろしくな!」

男「じゃあ、今日はこの辺で失礼します」

サメ娘「おうっ!」

男「今度スルメで買っていってやろうかな」

男「さて、次は204号室だ」

男「しかし、みんな個性的だな」

男「それが良いのだが」


下1>> 204号室の住人

男「ノック」

ろくろ首「はーい」


顔と首だけがドアの向こうにあった
ああ、ろくろ首だな
難しく考えなくても分かる。安心だ


男「206号室に越して来ました、男です」

ろくろ首「あら、近いわね」

男「はい」

男「粗品も用意できておりませんので、今日はここらで失礼します」

...あ、すみません。このアパートは末尾4番台の部屋はないのでろくろ首は301号室です

男「302号室かぁ」

男「ノック」

のっぺらぼう「はい」

男「...」

のっぺらぼう「...」

男「し、失礼しました」

男「さあ行くぞ303号室」

男「さっきの部屋は忘れよう」

男「きっと気のせいだ」


下1>> 303号室の住人

男「ノック」

人形「...何の用?」


???
普通の女の子にしか見えない
強いて言うなら少しやさぐれているが...


男「え、あ、ああ、206号室に越して来ました、男です」

人形「そう...それだけ?」

男「あ、はい、失礼しました」

男「...」

男「やっぱり分からない...」

男「後で大家さんにでも聞こうかな」

男「さて、305号室...空室」

男「ならば306号室だ」

男「俺の上には誰が住んでいるのだろうか?」


下1>>306号室の住人

よく見たら依頼の下りでアシダカ軍曹を309号室って表記してる...
307号室にします


男「ノック」

ハーピー「はい」


これも分かりやすい
鳥のような羽が生えているからだ


男「206号室に越して来ました、男です」

ハーピー「あ、どうもです。人間の方ですよね?」

男「聞きましたか?」

ハーピー「はい、隣のアシダカさんに見舞品を持っていった時に話されました」

男「そうですか」

男「粗品も用意できませんでしたので、今日はここで失礼します」

~206号室~


男「そういやこのアパートって何階建てだったっけ」

男「んー...」

男「思い出した」

男「>>116階建てだ!」

不定

男「不定だよなぁ、多分」


一部さらに上の階に霧がかかっており、性格な階数は分からない
上の方にある階は日によってあったりなかったり
霧で隠れているのかもしれないが...


男「ま、上下一階ずつ挨拶回りしたし、終わりでいいかな!」

男「求人コーナーにでも行くかな」


下1>>求人コーナーにあった仕事

男「バイクで出かけるのでナビゲーターになってほしい?」

男「...ああ、ゴーストライダーだ」

男「しかし、霧の向こうの階に居るって事だよなぁ」

男「...ん?」


よく見ると、その求人広告の端に
『迷いの霧の中でも、この広告を持っていれば部屋まで導いてくれます』
とある
全ての霧の向こうの階に住む住人のポスターにそれは書かれていた


男「なるほど。行こう」

そして男は霧を越え、ゴーストライダーに会いに行った


~???号室~


男「求人を見てやって来ました。ゴーストライダーさん居ますか?」

ゴーストライダー「はい!」


すると、セグウェイがやって来た
セグウェイが動きを止める。ゴーストライダーが降りると、その姿があらわになった


下1>>ゴーストライダーの外見的、または身体的特徴

彼女は、首が外れていた
自分の顔を右手に持っている


ゴーストライダー「外の世界に詳しいんですか!?」

男「外から来たからね」

ゴーストライダー「えっ?」

男「俺は人間だよ」

ゴーストライダー「えええっ!」

男「じゃあ行こうか」

そしてゴーストライダーは運転を始めた
どうやら、ゴーストライダーは運転をしている時は姿が消えるらしい
つまりとりあえずハンドルを握っておけば心霊現象には見えない


ゴーストライダー「どこに行く?」

男「山道」

ゴーストライダー「自然が美しいね」

男「ああ」

男「ここら辺はバイカー達の人気ツーリングスポットらしい」

男「結構山奥なのに、バイクで走ってる奴がいるだろ?」

ゴーストライダー「確かに!空気が美味しい!」

男「そういえばゴーストライダーさん」

ゴーストライダー「はい?」

男「温度は感じます?」

ゴーストライダー「いいえ」

男「誘っておいてなんですがクッッソ寒いです」

男「時期が悪かった。夏はいい避暑地なんだがなぁ...」

~その後~


ゴーストライダー「今日はありがとうございました」

男「気をつかわせちゃったみたいで、お礼なんかされなくても」

ゴーストライダー「それでも、私には初めての体験で嬉しかったです」

男「そうか?そうなら、俺も嬉しいけど」

ゴーストライダー「という訳で、お礼ですね」

ゴーストライダー「お礼は下1>>です」

ゴーストライダー「コロボックルのかき氷屋の割引券です」

男「ありがとうございます」

ゴーストライダー「じゃあ、またよろしく」

男「へい」

男「...だめだ」

男「いくらググってもゾンビの遊園地やコロポックルのかき氷屋がヒットしない」

男「まさか、秘境にでもあるのか...?」

男「大家さんにでも聞いてみるか」

と、思ったがもう夜なので寝ることにした
昔から切り替えはできる方なので、寝るのは早かった
しばらくすると、外から轟音がした
嫌に生々しい。意識は睡眠状態から速やかに覚醒した


男「なんだ?こんな夜遅くに...」


男が外に出ると、>>131が倒れていた
おそらく、より上の階...霧の中から落ちてきたのだろう


男「やべ、助けなきゃ」

座敷童

男「おい、大丈夫か!?しっかりしろ!」

座敷童「っ...」

男「命はあるようだが...骨が折れてたりするのか、これは」

シャドウエルフ「どうしたんだ!?」

男「どうやら上から落ちてきたようです」

シャドウエルフ「今回復させる、少し待っていろ」


シャドウエルフは座敷童の体に魔方陣を描く
それは淡い光を放ち、いかにも回復といった感じだ

座敷童は意識を取り戻す


座敷童「...はぁ...はぁ...」

シャドウエルフ「やったぞ!久しぶりだからうまくいくか心配だったが」

男「大丈夫か?」

座敷童「下1>>」

座敷童「おなか...すいた...」

男「食い物か!しまった!もやししかない!」

シャドウエルフ「お前の食生活も心配だがまずはこの座敷童だ」

男「はい」

シャドウエルフ「来い、食事をやる」

座敷童「はい...」

男(ついていきたいが、ついていく理由がない)

男(寝るか...)

シャドウエルフ「男くんもついてきてくれ」

男「へ?」

シャドウエルフ「いいから」

男「分かりました...でもなんで?」

シャドウエルフ「それは下1>>」

シャドウエルフ「人間の持つ陽の気が必要だからだ」

男「な、なるほど?」

シャドウエルフ「とにかく早く」

男「はい」


シャドウエルフ「ほら、飯だ」

座敷童「...」


座敷童は黙々とご飯を食べる


シャドウエルフ「食べながらで良いから、教えてくれ」

シャドウエルフ「なんで上から落ちてきたんだ?」

座敷童「下1>>」

座敷童「狼女さんと喧嘩しちゃって...」

男「喧嘩?」

座敷童「はい。私寂しがり屋なもので、狼女さんの部屋に居着いてたんです」

座敷童「と、いっても隠れ住んでた上、見つかったらこれです」

男「ほーん...」

男「じゃあ、俺の部屋に来るか?」

座敷童「いいんですか?」

男「ただ、俺はそんな綺麗なやつじゃない」

座敷童「いえ、私は全然気にしませんよ」

男「大家さん、どうでしょう」

シャドウエルフ「...ま、いいか」

男「よし」

~206号室~


座敷童「私は押し入れで寝ます」

男「予備の布団があるから、そこら辺に敷いて寝ていいよ」

座敷童「...では、そうします」

男「そうしてくれー...おやすみー...」

男「む」

男「...」


隣で座敷童が寝ている
そうだ、自分は昨日座敷童を招き入れたのだ
いやおかしい
予備の布団を敷けと言った気がする
じゃあこの座敷童は何故俺の隣で寝ている?
問い詰めてやりたいが、寝ている奴を起こすのは好きじゃない。大体誰でも機嫌が悪くなる


男「腹筋でもしようか...」


やはり止めよう。ミシミシと響いてしまっては起こすことになる

男「シャドウエルフさん?」

シャドウエルフ「男じゃないか、おはよう」

男「実は求人を見てたまに仕事するんですが、ゾンビ遊園地の無料券やコロポックルのかき氷屋の割引券をもらったんです」

男「しかしいくら調べてもヒットしないんです」

シャドウエルフ「それは魔界にあるからだね」

シャドウエルフ「魔界に続くゲートがあるんだけど、最近故障して行き来が不可能になってしまった」

男「直せないんですか?」

シャドウエルフ「下1>>」

シャドウエルフ「直したとしても起動する為の魔石がないからねぇ...」

男「うーん...」

男「分かりました」


~206号室~


男「はぁ」

座敷童「おはようございます」

男「ああ、おはよう」

座敷童「どうかしたんですか?」

男「魔界に続くゲートが故障したらしい」

男「直せても、起動するための魔石がないと」

座敷童「魔石ですか」

男「心当たりが?」

座敷童「はい、カーバンクルさんなんていかがでしょう」

男「カーバンクルか...いいね」

男「しかし、どこに住んでいるんだ?」

座敷童「分かりかねます」

男「うーん...」

男「そういえば座敷童」

座敷童「はい」

男「なんで俺の隣で寝てたんだ?」

男「予備の布団を敷けと言ったはずだが」

座敷童「え」

男「え、じゃない。何でだ?」

座敷童「下1>>」

座敷童「ああするとあなたに運が向くので」

男「本当?」

座敷童「マジです」

男「まあ、そんなもんか」

座敷童「はい」

男「どうしたものかな、カーバンクル」

座敷童「物知りな方に聞いてみては?」

男「仙狐さんに聞いてみよう」

仙孤「呼んだかの?」

男「うわっ!」


仙孤は部屋の壁からぬっと現れた
というか仙孤さんといい大家さんといい、耳の良い奴多過ぎだろ


男「カーバンクルについて何か知りませんか?」

仙孤「宝石の獣か...下1>>」

仙孤「一つ目女が飼っていたな」

男「一つ目女...」

仙孤「何か後ろめたい事がありそうじゃの」

男「顔に関連する妖怪と既に一度トラブルを起こしてまして...」

仙孤「じゃが、先入観に囚われては本質を見失うぞ?」

座敷童「では、その方と仲直りしてはいかがですか?」

男「今?」

座敷童「特徴の似ている妖怪ですから、知り合いかもしれませんよ」

仙孤「ところで、誰と問題を起こしたんじゃ?」

男「のっぺらぼうです」

仙孤「あやつか」

男「座敷童、仲直りの方法に心当たりは?」

座敷童「ないです」

男「流石にそこまで考えてないよなぁ」

男「仙孤さん、仲直りの方法に心当たりは?」

仙孤「少しは自分で努力せい」

男「ハイ」

~302号室~


男「あの、のっぺらぼうさん居ます?」

のっぺらぼう「...何?」

男「あ、あの、下1>>」

男「一つ目女さんはどの部屋にお住まいですか?」

のっぺらぼう「なんであなたに教えなきゃいけないの?」

男「...っ」


やはり仲直りするしかないようだ
というか治るような仲を持っていなかったので、誤解を解くという方が正しい?


男「俺が、信用できませんか」

のっぺらぼう「ええ」

男「一つ目女さんはどの部屋にお住まいですか?」

のっぺらぼう「なんであなたに教えなきゃいけないの?」

男「...っ」


やはり仲直りするしかないようだ
というか治るような仲を持っていなかったので、誤解を解くという方が正しい?


男「俺が、信用できませんか」

のっぺらぼう「ええ」

男「一つ目女さんはどの部屋にお住まいですか?」

のっぺらぼう「なんであなたに教えなきゃいけないの?」

男「...っ」


やはり仲直りするしかないようだ
というか治るような仲を持っていなかったので、誤解を解くという方が正しい?


男「俺が、信用できませんか」

のっぺらぼう「ええ」

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