兜合わせ

エレン「兜あわせしようぜ」

アルミン「orz..本当にやるの？」

エレン「俺だってやりたかねぇよ！でも安価だから仕方ない」

アルミン「エレンがそんな言葉を知ってるとは思わなかったよ…何かの文献で見たの？」

エレン「え？父さんに教えてもらったけど」

アルミン「」

エレン「そうと決まれば訓練所の森に出発だな！」

アルミン「えっ！？　な、何もそんな人のいない奥まで行かなくても良いんじゃないかな///」

エレン「何言ってんだアルミン？」

アルミン「か、兜合わせならその、男子トイレでも出来るというか……」

エレン「お前が何を言ってるのかわからねえが、カブトムシ捕まえなきゃ兜合わせできねえだろ？」

アルミン「えっ？」

エレン「ほら、だからさっさと森行くぞ！」

アルミン（もしかしてエレンは、兜合わせをカブトムシを闘わせる遊びだと思ってるのか？
　　　　　　……ああ、なるほど。だからお父さんに教えてもらったってのか。ま、これならこれで良いか）

ミカサ「エレン、アルミン、何してるの」

エレン「おうミカサ！今からアルミンと一緒に森に行ってカブトムシ捕まえに行くんだよ」

ミカサ「なら私も行く いいでしょうアルミン」

アルミン「う、うん！もちろんだよ！（助かった…のか？）」

エレン「誰のカブトムシが一番強いか勝負だ！」

期待

エレン「到着っと…」

？？？「おう、エレンじゃねぇか」

エレン「！？その声は…」

エレン「ライナー！アニにベルトルトまで」

アニ「（エレン！）こんなところで会うなんて珍しいわね」

ベルトルト「やぁ…三人共どうしたの？」

エレン「カブトムシを捕りに来たんだ！そして誰のカブトムシが一番強いのか勝負するんだ」

ライナー「奇遇だな 俺達もカブトムシ採集に来てたのさ」

アニ「目的も全く一緒よ」

アルミン「へぇー どういう経緯でここに来たの？」

ベルトルト「昔話をしてて『小さい頃はよく兜合わせしてたねー』なんて話してたら久しぶりにやろうってことで来ちゃった」ﾊﾊﾊ

アルミン「そ、そうなんだ（意味履き違えてる奴多すぎﾜﾛﾐﾝ）」

エレン「せっかくなんだしみんなで勝負しようぜ！」

ライナー「お！中々おもしろそうじゃねぇか！なぁアニ」

アニ「悪くないね ベルトルト、アンタは？」

ベルトルト「僕は賛成だよ」

エレン「ミカサとアルミンはどうだ？」

ミカサ「エレンの提案なので拒否するはずがない」

アルミン「僕も喜んで参加させてもらうよ（みんなが健全でよかった…のか？）」

エレン「でもただ勝負するだけじゃツマんねぇよな…何か賭けるか」

ライナー「良識の範囲内であれば全然構わないが」

アニ「アタシ達ももう子どもじゃないしね」

アルミン「（いやまだ十代だろ）」

エレン「賭けは…そうだな、>>25で！」

晩飯

エレン「最下位の奴がみんなに晩飯をおごる！もちろん街のお店でな！」

ライナー「無難だな」

ベルトルト「まぁ僕らの年代らしいよね」ﾊﾊﾊ

ミカサ「（エレンと街へ食事…デート！？）」

アニ「（晩御飯…街…つまり…///）」

ﾐｶｻ・ｱﾆ「（負けられない！！）」ｺﾞｺﾞｺﾞ

アルミン「（この２人は何か勘違いしてるんじゃないかな…）」

エレン「それじゃあ１時間後にここに集合しようぜ」

ライナー「ああ とんでもない大物を捕まえてやる！ビビるなよエレン」

エレン「言ってくれるじゃねぇかライナー！そっちこそな！」

アルミン「ﾌﾌﾌ…大きさだけが勝負の世界ではないことを証明してみせよう…」

アニ「故郷で【ムシキング】と謳われたアタシに死角はない」ｷﾘｯ

ベルトルト「僕は楽しくやれればいいな」ﾊﾊﾊ

ミカサ「勝つしかない（使命感）」

「うわ！またカナブンかよ！」

「エレンｗｗｗブーンｗｗｗブーンｗｗｗソンパラブンブンブーンｗｗｗ」

「く…カナブンめ…駆逐してやる…この世から…一匹残らず!!」

「こいつは大物だ…多分」

「やはりスタンダードが一番」

「ｷｬｯ!!…服の中に…とってエレン！」

「えー 自分でとれよ…ったくしょーがねぇなぁ」

「！！」

「…ありがと//」

「」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

「………」ﾋｮｲ

「エレン」

「自分で入れちゃダメだよミカサ…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

１時間後

エレン「よーし！各々自分の相棒を捕まえてきたみたいだな」
　　　　対戦形式はトーナメント方式でいいか？」

ライナー「異論なし」

アルミン「後腐れしないしね」

エレン「じゃあそれで決定で！」

くじ引きの結果
1回戦 エレンvsライナー
2回線 ミカサvsアルミン
3回戦 ベルトルトvsアニ

エレン「ライナーか…絶対負けねぇからな！」

ライナー「悪いが兵士として手加減はなしだ！」

ミカサ「アルミン、当たって、あとは流れで」

アルミン「八百長宣言しちゃダメだよミカサ」

ベルトルト「よ、よろしくねアニ」

アニ「おごりなんてイヤだからね 真剣にやるよ」

ライナー「しかしビリだけがおごりってのも何かアレだな
　　　　　１～５位のどの順位になっても同じなんだろ」

アルミン「うーん 一理あるかも 確かに１位２位は差別化してもいいよね」

エレン「じゃあこれはどうだ？飯おごりとは別になんだけど
　　　　５位６位が１位２位の言う事を１つだけ聞くってのはどうだ？
　　　　王様ゲーム的な感じのやつ」

ライナー「なるほど おもしろそうだなそれは」

ベルトルト「僕は３位４位でいいかなぁ」ﾊﾊﾊ

エレン「選択の優先順位は１位な」

ミカサ「（つまりエレンを５位or６位にして）」

アニ「（アタシが勝てばあんなことやこんなことも…）」

ﾐｶｻ・ｱﾆ「（絶対に１位をとる…!!）」

アルミン「（まーたこいつら邪な顔をしやがって）」
　　　　　じゃあそれで決定だね 早速始めようか！」

1回戦 エレンvsライナー

面白い

エレン「訓練兵団卒業時の順位はお前が上だったが…今日！俺はお前に勝つ！」

ライナー「ﾌｯ…かつて【兜合わせ界の鎧武者】と呼ばれたこの俺に勝てるかな？…かかってこい！」

ミカサ「エレン頑張って！」

ベルトルト「ライナーの勇姿をまた見れるなんて…！」

アニ「まぁどっちも頑張んな（エレンファイト）」

アルミン「じゃあ審判は僕がやるね 僕の番の時はベルトルト、お願いしてもいいかな」

ベルトルト「うん 構わないよ」

アルミン「それじゃあ二人とも、用意を」

エレン「ﾌﾌﾌ…刮目せよ！これが俺の相棒…ヤマトカブト！」

アルミン「おおお…！雄の象徴である立派なツノ！
　　　　　そして焦げ茶色に光り輝く、洗練されたフォルムはまさにカブトムシ界究極のスタンダード！
　　　　　ヤマトカブトの入場だぁぁぁぁ！！」

アニ「（何か語り始めた…）」

エレン「どうだライナー！」

ライナー「中々立派なカブトムシだな…だが…俺のには勝てまい！！」ﾊﾞｯ

アルミン「あ、あれは……」

アルミン「エレファスゾウカブトだぁぁぁぁ！！」

アルミン「大きくずんぐりとした体形をしているものの、その重さはカブトムシ界最重量！まさに動かざること山の如し！
　　　　　堅固な守りがウリだが、体重を活かしたずっしりと重い攻めにも注目だぁぁぁ！」

ミカサ「アルミンうるさい」

ライナー「俺にピッタリの相棒だろう」ﾌﾌﾝ

エレン「ああ…だが倒し甲斐があるぜ！」

アルミン「それじゃあ木に並べて…はっけよーい」

アルミン「のこった！！」

エレン「いけぇぇぇぇぇ！ヤマトイエェェェェガァァァァァ！！」

ライナー「負けるなエレファスブラウンンンン！！！」

ベルトルト「（名前つけるの！？）」

アルミン「おーっとやはり堅固な守りのエレファス！！
　　　　　しかし果敢に攻め続けるヤマト！！」

エレン「く…！攻めてもビクともしないだと…！？」

ライナー「ﾌﾊﾊﾊﾊ！これがエレファスたる所以だ！エレン！
　　　　　そして…ぶちかませぇぇぇぇぇぇぇぇ！！」

エレン「！！」

ｶﾞﾝｯ

エレン「ヤマトォォォ！！」

ヤマト「…！！」

ミカサ「まだよ！」

エレン「危なかった…何て重さだ！
　　　　何か策は…いや、この重さの前では策の意味もない…正攻法あるのみだ！」

エレン「ウォォォォォォ！！」

ｶﾞｯｶﾞｶﾞｯｶﾞｷﾝ

エレファス「……！！」

アルミン「ここでヤマトが攻める！攻める！攻めまくるぅぅぅ！！」

ベルトルト「何て攻撃だ…！」

ライナー「ぐっ…！やるじゃねぇかエレン！」

エレン「いっけぇぇぇぇぇぇヤマトォォォォ！！」

ヤマト「……！」

ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ

ライナー「…ぬぅん！！」

エレファス「ﾇｩﾝ！！」

ヤマト「！！」

ｶﾞｷﾝｯ

エレン「あっ…！」