切嗣「準備は出来たかい?」 (33)

士郎「あぁ、俺はもう出来たよ。母さんとイリヤは?」

イリヤ「私は出来たよーっ!」

アイリ「私もよ、切嗣。セイバーももう整ったかしら?」

セイバー「はい、出来ています」

切嗣「それじゃあ、出掛けようか。大河ちゃん、凛ちゃん桜ちゃん。留守は任せたよ」

大河「お土産、期待してますよ切嗣さん」

凛「楽しんできてくださいね、衛宮くんも」

桜「留守は任せて、たまにはゆっくり羽を伸ばしてくてくださいね、先輩」

士郎「あぁ、そうしてくるよ」

セイバー「では、車を回してきます」

士郎「あぁ、ドイツまでよろしくな、セイバー」





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冬木空港

アイリ「ここも久しぶりね。イリヤが生まれて以来かしら?」

切嗣「そういえば、家族でここに来るのは久し振りだね」

士郎「切嗣は仕事でアッチッコチ飛び回ってるけど、俺達はドイツから引っ越して依頼だったもんな」

イリヤ「私なんて飛行機に乗った記憶全然ないのに、キリツグだけズルーイ!」

切嗣「ゴメンゴメン。だけど、イリヤもいつもお土産楽しみにしてただろ?」

イリヤ「そ、それとこれとは話がべつーっ!」

アイリ「ほらほら、二人とも。元気なのは良いけど、セイバーが待ってるわよ?」

イリヤ「あ、そっか!飛行機はセイバーが操縦するんだっけ」

士郎「今日はスキルが思う存分使えるって張り切ってたもんな、セイバー」

切嗣「だ、そうだ。ここは一つ、騎士王に免じて許して頂けませんか、お姫様?」

イリヤ「……も、もーっ、今日は特別だよ?」


コックピット

セイバー「クシュンッ……なんだか、良いように利用された気がします

機内


士郎「セイバー、疲れてるかもしれないけど、よろしくな」

セイバー「ありがとうございます、シロウ。ですが私の命に変えても、安全なフライトにしてみせますよ」

士郎「その時点で安全じゃなくなってる気もするけどな……」

イリヤ「すごーい!これが飛行機なんだー!おっきー!」

アイリ「イリヤったら、あんなにはしゃいじゃって……とても楽しみだったのね」

切嗣「イリヤにとっては、ドイツに行くのはこれが初めてだからね。お爺さんともうまく話せるか心配だよ」

アイリ「フフ、そうね」

セイバー「そろそろ時間です。席に着いてください」

士郎「ほら、イリヤ。ちゃんと座らないと飛べないぞ?」

イリヤ「はーい!」

セイバー「それでは、発揮しますか。私の騎乗スキルBを!」

イリヤ「うーん……Zzz」

アイリ「…………」

士郎「二人共、寝ちゃったな」

切嗣「長旅だからね。士郎は眠くないいか?」

士郎「サーヴァントが不眠不休で働いてくれるのに、マスターだけが眠っておくわけにはいかないだろ?」

切嗣「そういうところは、母さんにだね。出来ればそのまま……」

士郎「切嗣。アーチャーと俺は違う。別の世界の、別の人間だ。なんども話しただろう?」

切嗣「……いや、そうだったね。すまない士郎」

士郎「いいや、心配してくれるのは素直に嬉しいよ。だけど、俺にはセイバーや、遠坂や桜もいる。大丈夫だよ、切嗣」

士郎「俺も、これから頑張っていくから」

切嗣「……あぁ、応援しているよ、士郎」

ドイツ

士郎「ここがドイツか……。やっぱり冬木とはかなり違うな……」

イリヤ「すごーい……」

アイリ「フライトお疲れ様、セイバー。疲れなかった?」

セイバー「いえ、むしろ久し振りに騎乗スキルを発揮できたので、いい経験になりました」

切嗣「そろそろ、迎えが来るはずだが……っと、アレだな」

舞弥「申し訳ございません。遅くなりました、切嗣」

切嗣「いや、僕らも今着いたばかりだ、問題ないよ……あの二人は?」

舞弥「…………」コソコソ

切嗣「……あぁ、なるほど」

アイリ「フフ、お父様らしい」

士郎イリヤ「?」

舞弥「行きましょう。アハト様がお待ちです」

設定としては第四次・第五時後の全員生存ifかな?

アインツベルン城

イリヤ「…………おっ」

士郎「大きい……しかも、辺り一面銀世界だな……」

アイリ「懐かしい……この城に来るのも、九年振りね」

セイバー「えぇ、あの木々達も、九年前より立派になっているように感じます」

切嗣「ほらイリヤ、あそこでよく胡桃探ししたの、覚えてるかい?」

イリヤ「うーん……覚えているような、いないような……」

アイリ「イリヤも赤ん坊でしたもの。覚えていなくても無理はないわよ」

セイバー「……イリヤスフィール。あそこにいるのはバーサーカーでは?」

イリヤ「え?……あっ、ほんとだー!バーサーカー!!」

バーサーカー「■■■?……■■■■■■■!!!」

バーサーカー「■■■■■■■!!!!!」

イリヤ「アハハハ!!久しぶりー!!」

士郎「久しぶりだな、バーサーカー」

セイバー「確か、イリヤスフィールが小学校に入学して以来でしたね」

バーサーカー「■■■■■■■■?」

セイバー「ランサーですか?彼は来ていませんよ」

バーサーカー「■■■……」シュン

セイバー「そ、そう気を落とさないでください。きっとまた会えますから!」


アイリ「イリヤったら、久しぶりにバーサーカーに会えてよっぽど嬉しいのね」

切嗣「バーサーカーはウチじゃ大きすぎて実体化出来なかったからね……。
仕方なくこの城に預けて、たまに様子を見に行くっていう事をイリヤに納得させるのは、骨が折れたよ」

アイリ「……先にお父様に会っておきましょう。あの子達は、もっと話していたいだろうし」

切嗣「あぁ、そうしよう。舞弥、二人の様子を見ておいてくれるか?」

舞弥「分かりました」

切嗣「それじゃあ、お義父様に挨拶だ」

切嗣「(胃が痛いけど……)」

セラ「お久し振りです、アイリ様、切嗣様」

アイリ「久しぶり、セラ。お父様はどこ?」

セラ「ご案内致します」


アハトの工房


アイリ「失礼します、お父様」

切嗣「……失礼します」

アハト「……久しぶりだな、アイリスフィール、そして衛宮切嗣」

切嗣「お、お久しぶりです」

アハト「……そんなに怯えなくてもいい。儂ももう歳だからな」

アハト「久しぶりに孫の顔が拝めるのだ。堅苦しい話はナシだナシ」

切嗣「えっ、あ、はい」

アハト「で、二人はどこだ?姿が見えんが」

イリヤ「今セイバーとバーサーカーと一緒に二人で遊んでいます。皆、懐かしんでしょうね」

アハト「そうそうか、やはり若いな。では、先に部屋で荷物を解いとくといい。ここにはどれぐらいいるんだ?」

切嗣「一週間ほどです」

アハト「うむ。300余年生きてきたが、ここまで心躍るのは久しぶりだ……」

アイリがイリヤになっとる

>>11
亀だけどそんな感じです

>>16
指摘ありごとうございます

セラ「お久し振りです、アイリ様、切嗣様」

アイリ「久しぶり、セラ。お父様はどこ?」

セラ「ご案内致します」


アハトの工房


アイリ「失礼します、お父様」

切嗣「……失礼します」

アハト「……久しぶりだな、アイリスフィール、そして衛宮切嗣」

切嗣「お、お久しぶりです」

アハト「……そんなに怯えなくてもいい。儂ももう歳だからな」

アハト「久しぶりに孫の顔が拝めるのだ。堅苦しい話はナシだナシ」

切嗣「えっ、あ、はい」

アハト「で、二人はどこだ?姿が見えんが」

アイリ「今セイバーとバーサーカーと一緒に二人で遊んでいます。皆、懐かしんでしょうね」

アハト「そうそうか、やはり若いな。では、先に部屋で荷物を解いとくといい。ここにはどれぐらいいるんだ?」

切嗣「一週間ほどです」

アハト「うむ。300余年生きてきたが、ここまで心躍るのは久しぶりだ……」

また明日続きます。





士郎「すごいな、これ……」

セイバー「シロウ!これはきっと夢ですか!?」

イリヤ「落ち着いて、セイバー。言語が滅茶苦茶よ」

アイリ「まぁ、こんなにたくさんのお料理……冬木のホテル並ね」

セラ「私が皆様の為に腕をふるいましたからね。さ、どうぞ召し上がってください」

リズ「セラ、すごい」

セラ「リズ、貴女は後で食器洗いよ」

リズ「……鬼」

切嗣「それじゃあ、頂くとしよう。舞弥もデザートが楽しみだろうしね」

舞弥「き、切嗣///」

士郎「それじゃ」

『いただきまーす』

ちなみに僕はUBW→SN、HA→Zeroです

セイバー「……!…………!!」ムシャムシャパクパクゴックンモグモグ

士郎「フォークとナイフが見えない……」

切嗣「このビール、美味いな」

アハト「ほう?わかるかね?」

切嗣「日本じゃこれほど美味しいビールはなかなかありませんよ」

アイリ「へぇ、子供舌の切嗣が気に入るなんて、珍しい」

イリヤ「キリツグってば、ハンバーグ大好きだもんねー!」

切嗣「いやぁ……ハハハ」

舞弥「セラ、そろそろデザートを……」

セラ「駄目です。デザートは皆一緒にって決めたでしょう?」

舞弥「(´・ω・`)」

リズ「(舞弥、かわいい)」パクパク

セラ「そろそろデザートに致しましょうか?」

セイバー「ふぇひふぉふぇふぁいしふぁふ!!」

士郎「セイバー、食べながら喋っちゃいけません」

イリヤ「私おなかいっぱいになっちゃった……」

切嗣「なら、イリヤの分は僕が食べちゃおっかな」

イリヤ「だ、だめ!私も食べるの!」

セラ「では、ただいまお持ちします。リズ、手伝いなさい」

リズ「えーめんど「お小遣いなし」てつだわせて」

一方、冬木

大河「じゃ、私は帰るけど、遠坂さんも桜ちゃんも、夜更ししちゃだめよー?」

凛「はい、お気を付けて、先生」

桜「明日もご飯準備しておきますね」

大河「桜ちゃん、大好き!じゃあ、おやすみー」ガラガラ ピシャ

凛「……ふぅ、猫かぶるのも疲れるわね」

桜「お茶入れましょうか、姉さん?」

凛「そうね、そうしましょ。確か士郎が食べてもいいって言ってた羊羹もあったと思うし」

桜「それじゃあ、今日は緑茶で?」

凛「お願いするわ」


ロビン「へっくし!!」

アーチャー「夜釣りをしたいと言った貴様が風邪でもひいたか、ロビンフッド」

ロビン「そんなんじゃねぇよ。……誰かが俺の噂でもしてんのかねぇ」


ランサー「だから帰れよ……!ていうかそっちの茶髪誰だよ……!
なんで夜ならいねぇと思って来てもいるんだよ……!!」



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