イリヤ&士郎「ホグワーツ魔法魔術学校」(14)

 内容説明 
 
 プリヤの世界観とケイネス先生がホグワーツで大活躍する話です。

 時空列はバラバラ、下手の横好きが書くのであまり文章は上手じゃないです。

 一応、イリヤ十一歳、士郎十三歳って設定にしといて下さい。

 長文ダラダラです。某ジャイアンスレと比べないでください。

 そんなSSでよかったらみなさん楽しんで読んで下さい。


 第1章、イリヤちゃんと士郎君、ホグワーツからの手紙を貰う

 イリヤ「あれ、なんだろ?この手紙」

  穂群原学園小等部に通う小学生、イリヤスフィール。

 どこにでもいる普通の家族、とはちょっと違った家族構成の

 家庭に生を受けた彼女は父親の養子である義兄の衛宮士郎、

 本来はメイドだがほぼ家族同然に接しているセラ&リーゼリットの

 姉妹と四人で暮らしている。

 
 士郎「ふぁ~あ、おはようイリヤ...、ん、なんだその手紙」

 イリヤ「わからないけど、お兄ちゃんにも同じのが来てるよ」

 士郎「へぇ~、イギリスかぁ。アイリさんと親父がいる所だよな」
 
  彼女の両親である衛宮切嗣とアイリスフィールは

 仕事柄海外を飛び回っている為、殆ど日本の家を空けている。

  だから、英語で書かれた手紙を彼等二人が両親たちからの手紙だと

 そう思うのは至極当然であった。

 士郎「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン殿」

 士郎「貴殿は本年をもちましてホグワーツ魔法魔術学校への

    入学資格を得ることが出来ました?」(以下中略)

  一応、英語の読み書きが出来る士郎が未だに英語に難のあるイリヤの

 代わりに手紙に書かれている内容を読み上げていく。

 士郎「つきましては、九月の一日までに同封したリストに書いてある

    教材を買い揃え、ロンドンのキングズ・クロス駅の9と4/3線の

    ホグワーツ行きの列車に乗り込んでください、だってさ」

 セラ「一応士郎さんのお手紙の内容もお嬢様と同じ事が書かれて

    おりました」

 士郎「うーん、でもなぁ、悪戯にしては手が込んでるしな」

 士郎「セラは知ってるのか?ホグワーツって」

 セラ「ホグワーツ?いえ、あ、でも確か奥様がなにかそんな名前を

    何度かおっしゃっていたことを聞いたことはありますけれど」

  誰も謎の手紙の送り主であるホグワーツ魔法魔術学校とやらの

 正体が分からないまま途方に暮れていると

 アイリ「みんな帰ったわよ~」

 切嗣「ただいま~。士郎~、イリヤ~、いるかい?」

 リズ「あ、お帰りなさい。だんな様、奥様」

  この家の家主たちが久しぶりに日本へと帰ってきた。

 切嗣「はっはっは、士郎、見ないうちに大きくなったなぁ」

 士郎「ああ、この前測ったら5㎝伸びてた」

 切嗣「そっかぁ、あともう少しで僕も士郎に身長を追い抜かれるな」

 切嗣「ほら、お土産だ。色々あるぞ」

  久々の子供達との会話に心和ませる切嗣。

 その傍らで自分の妻が娘と息子にあの話をする機を計っている。

 イリヤ「ねぇねぇ、この宝石なんて名前なの?」

 切嗣「ははっ」

 切嗣「宝物の名前ってのはね、秘密にされて当然なんだ」

 切嗣「でも、イリヤにだけ特別に教えてあげよう」

 士郎「あーっ、ずるい。俺にも教えてくれよ~」

 イリヤ「早く、早く教えて~」

  目をキラキラと輝かせながら、催促してくる娘の耳に口を当て、

 切嗣「この宝石の名前はね...」

  切嗣は覚悟を決めて、その名を告げた。

 切嗣「この石はね、賢者の石っていうんだ」

 イリヤ「賢者の」

 切嗣「ほら、約束しただろうイリヤ」

 切嗣「士郎に教えちゃダメだって」

 士郎「何だよ、別にいいじゃないか。減るもんじゃあるまいし」

  仲間外れにされ、ふて腐れる士郎の後ろにアイリスフィールは

 気が付かれないように回り込み、士郎を優しく抱きしめた。

 士郎「あ、アイリさん...ちょっと、やめて下さいよ」

 アイリ「ふふ~ん。久しぶりの息子との触れ合いですもの」

 アイリ「切嗣がイリヤを独占するなら、私は士郎君を独占するわ」

 イリヤ「あーっ、お兄ちゃんズル~い」

 イリヤ「私も抱っこして~」

 アイリ「はいはい。こっちに来なさいイリヤ」

 切嗣「それじゃあ僕もアイリに抱きしめてもらおうかな?」

 士郎・イリヤ「それはだめ!」

 切嗣「がーん!」

  こうして衛宮家の午前中は賑やかに、あっという間に過ぎていった。

 アイリ「さてと、ここで私達からイリヤと士郎君に

     大切なお話があります」

 士郎「あれ、その手紙...」

 切嗣「なんだ大分せっかちなんだな、ダンブルドアは」

 アイリ「こら、そこの二人。私語を慎みなさい」

 士郎・切嗣「ごめんなさい」

  旅行鞄の中から2通の手紙を取り出したアイリスフィールは

 声高らかに今年一番の衝撃的な知らせを子供達に告げた。

 アイリ「士郎君、イリヤ」

 
 アイリ「二人にはイギリスに留学してもらうことになりました」

 
 士郎・イリヤ「えええええーっ!」

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