エレン「俺がチートで・・・」アルミン「僕が巨人?」 (311)

初スレなので、てか、にわかなので色々教えてください

捏造、ネタバレ、原作持ってないので一部おかしいところがあるので気をつけるべし

書き溜め無しで、高校始まるんで更新はかなり遅く、不定期

それでもいいなら続きへGO!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377350751

845年、突然現れた鎧の巨人、超大型巨人により、ウォールマリアの壁が壊され、人類は多大な犠牲を払った。
その一人である少年エレンは母親を目の前で巨人に殺されたことにより、巨人を駆逐することを心に決めた。

アルミン「エレン、大丈夫かい?」

エレン「・・・アルミンか、まあ大丈夫だよ。お前も、大丈夫か?」

アルミン「僕は・・・もうたくさん泣いたからね。これから開拓地での生活に慣れなきゃならないし、こんなところで立ち止まってる暇は無いよ」

エレン「アルミン・・・そうだな」

ミカサ「エレン」

エレン「うおっ、ミカサか。どうした」

ミカサ「大丈夫?」

エレン「お前もか・・・くっ、俺はいい家族と親友を持ったな」

ミカサ「?」

アルミン「あははは」

エレン「俺は巨人を駆逐する」

アル・ミカ「「!!」」

ミカサ「壁外は危ない」

エレン「わかってる、でもな。このことは人類が壁内は絶対に安全だと甘んじた結果だ。俺は調査兵団に入り、巨人を駆逐する。それができた暁には・・・外の世界を見る」

アルミン「ぼ、僕も!調査兵団に入るよ!」

ミカサ「アルミンまで・・・仕方ない、エレンは私がいないと早死にする、ので、私も入る」

エレン「何だそれは・・・まあいいや、皆でがんばるぞ!」

アルミン「うん」

ミカサ「ええ」

三人はより結束を強め、夢の再確認を行い、開拓地へと移っていった。

時は移ろい、三人は訓練兵になった。

キース「残念ながらこれから三年間貴様らの指導を行うことになったキース・シャーディスだ。これからの三年間で貴様らの未来が決まると思え。三年後、ただの巨人のえさとなるのか、それとも人類のためとなる英雄となるかは、貴様らが決めろ」

エレン(ああ、やってやるよ、俺は巨人を駆逐する!!」

キース教官による通過儀礼を終え、訓練兵になれるかどうかの試験が始まった。

キース「次!エレン・イェーガー!」

エレン「はっ!」

キース「ワグナー、上げろ」

トーマスが紐を引くと、エレンの体がゆっくりと上がっていく。頂点にきた辺りだろうか、エレンの体がグルリと急回転し、頭を地面にぶつけそうになった。

キース「どうしたイェーガー、状態を起こせ!」

エレン「・・・教官、一回下してもらってからもう一回やらせてください」

キース「・・・いいだろう、ワグナー」

エレン(くっそ、油断した。殆どできてるから簡単かと思いきや、結構難しいな。次は本気出す!)

キース「よし、準備はいいな」

エレン「はいっ!」

再びトーマスにより、エレンの体が宙に浮く。

キース「ふむ・・・若干のふらつきはあるものの合格だ。明後日から訓練に励め」

エレン「はっ、ありがとうございます!」

ミカサ「エレン」

エレン「よいしょっと、おお、ミカサ。大丈夫だったか?」

ミカサ「ええ、エレンもよかった」

アルミン「僕も合格できたよ!」

エレン「そうか!三人とも合格でよかったな!でもこれからが大変だからな、気、抜くなよ」

アルミン「わかってるよ」

ミカサ「私はどっちかというと、あなたが無茶しそうで怖い」

エレン「何だそりゃ・・・」

~夕食~

ミカサ「エレン?そのパンを持ってどこに行くの?」

エレン「・・・寮だよ。男女別だからお前はくんなよ」

ミカサ「何で食べないの?今は食料難、食べられるときに食べておかないともそものときに餓死する」

エレン「だから・・・」

アルミン「りょ、寮内で食べるんだよね!僕も疲れちゃったし、ちょっと早いけど先に寮に行ってみようか」

エレン「そ、そうだな」

ミカサ「・・・アルモンが言うなら仕方ない。私もそれに従おう」

エレン「じゃあな、ミカサ」

アルミン「おやすみ」

ミカサ「ええ、二人ともまた明日」

ミカサは女子寮に向かい、二人は男子量へと歩き出す。

エレン「アルミン、助かったよ」

アルミン「それで、そのパンどうするの?あの女の子にあげるのかい?」

エレン「さすがアルミン、何でもおみ通しだな。そうだよ」

アルミン「優しいね、エレンは。僕は自分のことで手一杯なのに・・・」

エレン「待て待て、俺はそんな優しい奴じゃねーよ。これだって、実際は下心があってのことだし・・・」

アルミン「エレンもとうとう女の子に興味を持つようになっちゃったか~」

エレン「ち、ちげーよ」

アルミン「あはは、冗談。じゃあ僕はやっぱり疲れてるし、寮にいるから。同室の人とも仲良くなっておきたいし」

エレン「了解。俺もすぐ行くよ」

アルミン「じゃあがんばって落とすんだよ!」

エレン「だから違うって!」


エレン「ん?誰だ?」

?「わっ!えーと・・・確か・・・

~回想~(入れ忘れたとかいう突っ込みはなしの方向でwwwwww)

モブ「おい、シガンシナってことは見たのか?超大型と鎧の巨人」

親に勉強しろと言われたので・・・キリ悪いけど今日はここまで。

エレン「ああ、見たよ」

モブA「超大型は壁をまたいだって聞いたんだが」

エレン「いや、壁から顔を出す程度だったから、約60mくらいのはず」

モブB「何だ、意外と小さいな」

エレン「そりゃそう聞いていたお前らにとっちゃそうかもしんねえけど、人類にとっては十分すぎるほどに脅威だ。何せ壁上にいないと立体機動装置があったとしても、そうそううなずなんて狙えないからな」

モブA「確かにな・・・。じゃあ鎧の方はどうだった?」

エレン「俺には普通の巨人となんら変わりは無いように見えた」

モブB[じゃあ、普通の巨人は?」

エレン「・・・」

マルコ「だ、大丈夫?皆、もう質問は止めにしよう。思い出したくないこともあるだろうし」

エレン「いや、大丈夫だ。人類は勝てる。立体機動装置に、知識と力さえあれば、巨人たちにも通用する!俺は巨人を駆逐してやる!」

ジャン「おいおい、そんなビビリながら言っても説得力なんてねーよ」

エレン「誰だ、お前?・・・ああ、内地に行きたいとかいって頭突き食らってた奴か」

ジャン「ああ、そうだ。俺はお前と違って正直者でね」

エレン「正直者っつーより、バカだろ」

ジャン「不可能なこと言ってるお前の方がよっぽどバカだと俺は思うがな」

エレン「まだやってみてもねえお前に何がわかんだよ」

ジャン「少し考えればわかるだろ?今までも数多くの調査兵が壁外調査を行ってきたが、持ち帰ってきた情報は僅かなもの。何人もの人類が命を賭して挑んだにも関わらず、だ」

エレン「つまり俺にも無理ってことが言いたいのか?」

ジャン「そういうことだ。てめえの言い方だとどうせ調査兵団に入るんだろ?あんなものなくなっちまった方が世のためだよ」

エレン「それは違うだろ。今まで調査兵団が命を懸けて、巨人の情報を持ってきてくれたから、ウォール・マリアが突破されたときにも迅速な対応ができていた。もし誰も巨人に立ち向かう気がなかったら、まだ人類はうなじの弱点も知らず、立体機動装置もないかもしれない。先人の戦う意思が、今までも、これからも人類の希望となっていくはずだ。だから調査兵団は絶対に必要だ」

ジャン「へ~、お前も何も考えてないわけではないようだな。さすがに言い過ぎたよ、これで手打ちにしよう」 スッ

エレン「ああ」 パチン

エレン「じゃあ俺はもう行くから。内地行きたいなら精々がんばれよ」

ジャン「ああ、てめえも死なねえようにあがけよ」

(この後にジャンはミカサに会って、エレンに敵対心を燃やす)

~回想終了~

?「昨日巨人と調査兵団について語ってた人だよね!」

エレン「まあ、間違っちゃいないが・・・俺の名前はエレンだ」

?「あ、ゴメンね。えーと、エレン君」

エレン「エレンでいいよ。で、お前は?」

?「あ、私の名前は、あー・・・クリスタ、クリスタ・レンズ」

エレン「自分の名前だろ、詰まんなよ」

クリスタ「あはは・・・初対面だったからちょっと緊張しちゃって」

エレン「そうか。まあ、これからよろしく、クリスタ」

クリスタ「こちらこそ。で、エレンはここに何しに来たの?」

エレン「ああ、たぶんお前と一緒のことだよ」 チラ

クリスタ「へえ~、昨日軽く喧嘩してたから怖い人かと思ってたけど、優しい人なんだね」

エレン「さあな。ん、来たな」

サシャ「はひい、もうお腹が空いて、力が・・・スンスン・・・パァンです。パァンの香りがします!それ、もらっていいんですか?もらっていいんですよね?もらいますよ?」

エレン「ちょっと落ち着け」

クリスタ「そうだよ。ほら、まずはお水飲んで」

サシャ「ゴクゴク・・・ぷはぁ。ありがとうございます。それで、そのパァンなんですが」

クリスタ「あ、ごめんね。お腹空いてるよね。はいどうぞ」

サシャ「あなたは神様ですか。いただきます・・・むしゃむしゃモグモグゴックン。おいしかったです。でもまだ食べたり無いな~」 チラ

エレン「ああ、やるよ。そのつもりで持ってきたからな」

サシャ「本当ですか!それでは早速」

エレン「まあ待て。そこに座れ」

サシャ「うう~、しょうがないですね。これもパァンのためです」

エレン「よ~しよし、いい子だな」 ワシャワシャ

サシャ「私はいい子です。なのでパァンをください」

クリスタ「エレン、何をするの?」

エレン「取引だよ、取り合えず名前を教えてくれ」

サシャ「はい、サシャ・ブラウスです」

えれん「俺はエレンだ。こっちがクリスタ」

クリスタ「よろしく」

サシャ「こちらこそ、神様」

クリスタ「神様はやめてくれないかな~」

サシャ「わかりました。それで、取引と言うのは」

エレン「ああ、こちらは代償として夕食のパンを食べずにお前にやるわけだから、こっちも何らかの見返りが欲しい」

サシャ「それは?」

エレン「ん~・・・今はとくにない。だからまた今度頼むことにする」

サシャ「はい、私にできることならさせていただきます。なので、はやく、パァンを!」

エレン「ほらよ。約束忘れんなよ」

サシャ「ありがとうございます!」

クリスタ「ちょ、ちょっとエレン。そんなことしたらダメだよ。何させるつもりなの?」

エレン「そうだな・・・人間観察・・・かな?別に犯罪をさせるつもりじゃあないから安心しろ」

クリスタ「それならいいけど・・・」

エレン「さてと、じゃあ戻るか・・・こいつ、寝てやがる」

クリスタ「ホントだ。でもどうしよう。私一人じゃ持ち上げられないよ」

エレン「俺は女子寮入れないしな・・・ん、そこに一人適役がいるじゃないか」

クリスタ「え?」

今日はここまで





よく考えたら時系列ミスってた~~~

一日目は寮とか訓練場の案内や三年間の訓練に対する説明→夕食

二日目の午前に通過儀礼一時間くらい→適正訓練→夕食 ←今ここ

こんな流れということで・・・

携帯から少し

エレン「ほら、そこにいるだろ」

?「気づいてたのか」

エレン「自己紹介は…いらないよな?」

?「ああ、聞いてたからな。私はユミルだ」

エレン「で、そこで何してたんだ?何かようか?」

ユミル「そのとおりだ。お前ではないがな」

クリスタ「どうしたの、ユミル?」

エレン「もう実際にしたけどな」

ユミル「うるせえ!!てめえは黙ってろ。で、何でしたんだ?」

クリスタ「だって…可哀想だったし…」

ユミル「それでも…」

エレン「ストップ。そろそろ時間がやばい。積もる話しは女子寮でやれ」

ユミル「そうだな。そこの芋女みたいに走らされるのはごめんだしな」

クリスタ「もう、そんな言い方しちゃだめでしょ!」

ユミル「はいはい、さすがは神様と称されるお方だ。いい子っぷりが尋常じゃないな」

クリスタ「からかわないで!!」

エレン「じゃあ俺は寮に戻るから。ユミル、サシャのこと頼んだぜ」

ユミル「何でわたしが…仕方ない。私たちの水汲みはこいつにやらせよう」

クリスタ「もうユミル!!」

まだ言い争いを続ける二人を背にして、エレンは自室に向かう。

エレン(俺の聞いた話だったら、同期にレイス家の妾の子がいたはずだな。ウォール教の奴らに壁のことを吐かせることができる権力があったはず…)

エレン(サシャは…ないな。仮にも貴族の子供だし、さすがに芋を盗んで公衆の面前で食べる、なんてことはさすがにないはず)

エレン(ユミルはどうだろうか。あんな粗野な言葉遣いできるわけないよな。こいつも切っていいか)

エレン(最後クリスタ。典型的ないい子…ではなさそう。何か違う気がする。が、この中では一番可能性が高いな。髪質がよすぎる。まだわかんないけど)

ガチャ

アルミン「おかえり、エレン」

ライ・ベル「おかえり」

エレン「ただいま。確かライナーとベルトルトだったよな?」

ライナー「正解だ。俺らも今日合格したから、これからも同じ部屋だな。改めてよろしく頼む」

ベルトルト「よろしくね、エレン」

エレン「よろしく」

ライナー「で、どうだったんだ?」 ニヤニヤ

エレン「アルミン…」

アルミン「ゴメンね。エレンの話になってつい」

エレン「はあ、まあいいや。別に何もねーよ」

ライナー「何もないってことはないだろ、なあベルトルト」

ベルトルト「あ、ああ。そうだね」

エレン「何もねーったらねーよ。俺はもう寝る」

アルミン「明日も早いし、今日はもう寝ようか」

ライナー「そうだな、よし、寝よう」

薄れいく意識の中、微睡みながらエレンは情報を反芻する。

エレン(確か、女の子で貴族の子供ってことくらいしかわかんないんだよな…。三年間あるつっても不慮の事故で死なれても困る。見つけるのが早いことに越したことはない…な…)

そして夜は更けていく。

~適正訓練二日目・食堂~

エレン「確か今日も適正訓練だったよな。合格した俺らは何すればいいんだ?」

ミカサ「エレン聞いてなかったの?私たちはその手伝い。やっぱりエレンは私がいないと」

エレン「お前…いきなり現れて何なんだよ」

アルミン「あはは…おはよう、ミカサ」

ミカサ「おはよう。そのままの意味」

エレン「あのな…俺はもう兵士として認められたんだ。お前の助け無しでも十分やっていける。いや、やっていかなくちゃならないんだ」

ミカサ「だからといってすぐに何でもできるようになるわけではない、ので私がエレンを助ける」

エレン「だから…」

アルミン「そろそろご飯食べに行かないかな?あんまり遅いと時間無くなっちゃうし」

ミカサ「確かに、アルミンの言う通り」

エレン「じゃあ行くか」

クリスタ「あ、おはよう、エレン」

エレン「おはよう、クリスタにユミル」

ミカサ「誰?」

エレン「昨日知り合ったやつらだ。クリスタとユミル。こっちはミカサにアルミン。両方とも仲良くしろよ」

アルミン「よろしく」

クリスタ「こちらこそ♪」

アルミン ドキッ

ユミル「まったく、女神様は誰にでも簡単に愛想を振り撒きやがる。そんなやつどうでもいいのに」

ミカサ「それは聞き捨てならない。アルミンはいい子だ。訂正しろ」

ユミル「そんなおっかない顔すんなよ…私が悪かったよ」

アルミン「僕は気にしてないよ」

クリスタ「あ、そうだ!!一緒に朝ごはん食べようよ」

エレン「ああ、いいぜ。いいよな、二人とも」

アルミン「僕は全然構わないよ」(むしろ大歓迎)

ミカサ「エレンがいいなら…」

ユミル「ちょっと待ってくれよ。私と二人きりで食べる約束だろ!?」

クリスタ「もう、いいじゃない!!お友達は増やしておいたほうがいいよ」

ユミル「はー…まあいいや」

ライナー「よう、エレン。おはよう」

エレン「おう、ライナー、ベルトルト。お前らも一緒に食うか?」

ベルトルト「も?」

エレン「ああ、こいつらだ」

クリスタ「よろしくね、えーと…」

ライナー「ライナーだ」

ベルトルト「ベルトルトだよ」

クリスタ「ライナー、ベルトルト♪」 ニコ

ライナー ドキッ

ライナー「えーと…その名前の方を…」

クリスタ「あ、私?私の名前は…」

ユミル「おいおい、これ以上私のクリスタに悪い虫をくっつけないでくれ」

クリスタ「ユミル、そんなこといったらだめでしょ!!私はクリスタだよ。こっちはユミル」

ライナー「そうか、クリスタか…」

ベルトルト「…」

ユミル「おい、ベルトル…長いな。ベルトルさんでいいか?」

ベルトルト「構わないよ」

ユミル「このゴリラをなんとかしてくれ」

ベルトルト「あはは…ほら、ライナー。ご飯取りに行くよ」

ライナー「ああ、そうするか」

エレン「じゃあ席取っとくからな」

ベルトルト「うん、よろしく頼むよ」

アルミン「何言ってるんだエレン。僕たちもまだ取ってきてないじゃないか」

エレン「あ、そうか。じゃあクリスタ、ユミル。任せた」

クリスタ「任された!!」

ユミル「何で私まで…」

エレン「じゃあ行こうぜ」

「「「「「「「いただきま~す」」」」」」」

エレン「相変わらずかったいパンだな…開拓地から何か変わるかと思えば」

アルミン「でもちょっとは量増えてるし、文句は言えないよ。何と言っても食料難だし」

エレン「それでもよ~…うわっぷ、ミカサ、いきなり何すんだよ!!」

ミカサ「口に食べかすがついてる。今は私たちだけで食べているわけではない、ので食べ方も気を付けるべき」

エレン「あのな…」

アルミン「まあまあ、エレン。ちゃんと食べないと恥ずかしいのは事実だよ。ミカサも、口で言えばすむ話だよね?急にするとびっくりするだろうし」

エレン「まあ、確かに…俺も悪かったか」

ミカサ「…アルミンが言うのならそうしよう」

ライナー「お前らホント仲いいな」

エレン「まあ、辛い時も三人で乗り越えてきたからな」

クリスタ「いいな~。私もそういう友達欲しかったな~」

エレン「じゃあこれから作ればいいだろ。それに俺たちはもう仲間だ」

クリスタ「!そうだね、エレン」

ミカサ「でも私たちの絆は昨日今日初めて会った人にはそうそう追い付けない」

エレン「だからこれからって言ったじゃねえか」

ユミル「安心しろ、クリスタ。私たちは既に親友の域を越えているから」

エレン「何だ、お前ら昔からの知り合いか?」

ユミル「いや、全然」

クリスタ「一昨日初めて会ったよ」

エレン「?」

ミカサ「エレン、早く食べないと遅刻する」

エレン「わかってるよ」

ミカサ「わかってない。エレンはいつもそう。昔だって…」

エレン「あ~もう、うるさいうるさい。静かに食わせろよな」

ユミル「仲…いいのか?」

ミカサ「ユミル、あなたは何を見ていたの?私とエレンはもはや一心同体」

ユミル「そ、そうか」(こいつ、何言ってんだ?)

ライナー「ク、クリスタ。全然残してるけど大丈夫か?」

クリスタ「ちょっとここの食事に慣れなくて…」

サシャ「だったら私がいただきましょう」 パクッ

クリスタ「あ…」

ユミル「おい、芋女。てめえよくもクリスタの飯を」

クリスタ「ユミル、私はもういいから」

ユミル「ちっ。女神様に感謝するんだな」

サシャ「はい、もちろんです。ごちそうさまでした」

エレン「よし、みんな食ったな。じゃあそろそろ行こうぜ」

ライナー「そうだな、時間もちょうどいい」

エレン「手伝いっつってもあんましやることないな・・・。昨日で殆どの奴が受かってるし、直ぐに終わるんじゃないか?」

アルミン「まあ、そうだろうね。だから例年二日目の午後からは訓練が始まるらしいよ」

エレン「ほんとか!早速立体機動とかできんのかな?」 ワクワク

アルミン「えーと・・・確か最初に座学で立体機動装置についての使い方を教えてもらうはず。だから実際に触るのは明日かな」

エレン「楽しみだな♪」

ミカサ「それでも気を抜けば死ぬ。エレン、アルミンも気をつけて」

アルミン「気をつけるつもりではいるけど・・・僕はあまり運動神経よくないからね」

エレン「そこは努力でカバーだろ。俺もそこまでよくはないだろうし・・・」

アルミン「え!?冗談でしょ!?」

エレン「いや、昨日適正訓練で地面に頭ぶつけそうになってたからな。その後もう一回したらできたけど、若干ふらついてたし・・・」

アルミン「エレンでそうなるってことは僕が実際にやったらどうなるんだろうか・・・」

エレン「おいおい、弱気になるなよ!一緒にがんばろうぜ!」

ミカサ「もちろん私も手伝う」

アルミン「そうだね。僕たちは外の世界を見るんだし、こんなところで弱気になってたらだめだよね」

エレン「そうだぜ、アルミン!」

キース「適正訓練終了だ!各自自室に戻れ。昼食後は座学を行う。1230までに昨日支給した座学の用意を持って座学室に来い!わかったか!」

「「「「「はっ!」」」」

~座学の時間~

メガネ教官「立体機動の主な使い方についての説明を始める。これを聞き漏らした場合、明日の実技についていけなくなるためしっかりと聞き、夜に必ず復習を行っておくように!」

エレン「よっしゃ、ミカサ、アルミン。がんばるぜ」

アルミン「ここでしっかりと聞いておかないと明日に響くみたいだしね」

ミカサ(アルミンより先に名前呼ばれた・・・) ジーン


クリスタ「ちゃんと聞いておかなくっちゃ!」

ユミル「は~、めんどうだな」


ライナー「ベルトルト、あそこにいるのクリスタだよな?いや、天使だよな?」

ベルトルト「ライナー・・・」


サシャ 「Zzz…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

メガネ教官「以上で座学の時間は終了だ。冒頭でも言ったとおり、しっかりと復習しておくように。何かわからないことがあった場合は教官室に聞きに来てくれて構わない。それでは解散」

エレン「やっと終わったか~」 ノビー

アルミン「すごいね、あんな小さな機械で人間を飛ばすなんて・・・」

ミカサ「エレン、ちゃんと理解できた?」

エレン「大体な、でもちょっとわからないところがあるからアルミンと一緒に部屋で復習する」

ミカサ「そう・・・ならいい」

ライナー「よう、エレンにアルミン、それにミカサだったな。お前らは終始寝てなかったな」

エレン「何だ?寝ているやつがいたのかよ」

ライナー「ああ、すぐそこにな」 チラッ

エレン「・・・おい、サシャ」

サシャ「はい、何でしょうか?」

エレン「お前・・・座学寝てたのか?」

サシャ「???寝てませんよ?」

エレン「おい、ライナー?」

ライナー「いやいや、寝てたよな、ベルトルト?」

ベルトルト「そうだね、完全に突っ伏して寝てたから間違いようがないんだけど・・・」

サシャ「あ、そう言えば今は休憩時間なんでしょうか?座学はいつ始まるんでしょう?」

一同「・・・」

アルミン「えっと、もう終わってるんだけど」

サシャ「何ですと!それでは夕食の時間、パァンの時間ですね!こうしてはいられません、早く食堂に行かないと!」 タッタッ

エレン「あいつ・・・」

ミカサ「エレン、サシャとはもう関わっちゃダメ。バカが移る」

アルミン「それはさすがにひどいんじゃ」

エレン「まあでも、仕方ないか。トイレ休憩抜いたら五時間ほぼぶっ続けだったしな」

ライナー「いや、サシャは始まったのに気づいてなかったとおり、初めから寝ていたぞ」

エレン「それはさすがに擁護できない。まあいいか、自己責任だし」

~~~~~~~~~~~~~~

エレン「ふあ~、復習も粗方終わったし、そろそろ寝るか。明日実技だし」

ライナー「そうだな、しかしアルミンはすごいな。もしかすると教官より教え方がうまいかもしれん」

アルミン「ライナーがしっかりと授業着てたからだよ。僕はその復唱をしているだけ」

ベルトルト「それだけでもないと僕は思うけどね。僕にもわかりやすかった」

エレン「だろ、アルミンはすごいやつなんだ!」

ライナー「何でお前が誇らしげなんだ」

エレン「幼馴染だからだ」

アルミン「は、はやく寝ようよ!」

ライナー「お、アルミン照れてんのか?」

アルミン「もう、僕は寝るからね///」

エレン「ライナー、からかってやるなよ」

ライナー「悪い悪い、アルミンがかわいくてつい、な」

ベルトルト「え、ライナー!?」

エレン「お前・・・ホモだったのか」

ライナー「おま、ちょっ、ふざけんなよ」

エレン「悪い悪い、ライナーが・・・ゴメン、お世辞にもかわいいとは言えない」

ライナー「お、おう。何か複雑な気分だ」

エレン「じゃあ寝ようか。電気消すぞ」

ライナー「ああ、いいぜ」

パチン

キース「それでは、昨日聞かされていた通りに立体機動の実技訓練を行う。知っているものも多いと思うが、この訓練は死亡率が高い。気を抜けばすぐに死ぬことになる。心して訓練に励め」

エレン「とうとうの時がきたか…」 グッ

ミカサ「エレン、落ち着いて。でなければ死ぬことになる」

エレン「わかってるよ」

アルミン「でも、エレンじゃないけどちょっとワクワクするよね」

エレン「だよな!!」
ミカサ「アルミンまで…」

ライナー「おい、お前ら。ちゃんと話聞いとけよ」

エレン「わりい、ライナー」

キース「それでは立体機動装置をつけてみろ。これからはその装置は貴様ら専用のものになる。くれぐれも点検を怠るな」

エレン「えーと…ここがこうで、こんな感じか」
アルミン「よし、僕もできた」
ミカサ「私も完璧」

クリスタ「うう~。できない」

ライナー「ど、どれクリスタ。俺が見てやろう」

ユミル「てめえはあっち行ってろ。私がやる」

エレン「ん~こうじゃないか?」

クリスタ「あ、ホントだ!できたよ。ありがと、エレン」ニコッ
ユミル「お前のせいでエレンに先越されちまったじゃねえか!!」

ライナー(女神の笑顔…結婚しよ)

キース「まずはアンカーの射出を行ってもらう。的はあの岩の中心だ。最初、誰かやりたいやつはおらんか」

ライナー(はっ、女神にかっこいいところを見せるチャンス)「私にやらせてください!」

キース「ブラウンか、いいだろう。アンカーの射出の仕方は覚えているな、ではやってみろ」

ライナー「はっ!」 ビュッ カン

オー スゲエ

キース「…的には当たらずとも初めてで近くにしっかりと射すとはな。上出来だ」

ライナー「ありがとうございます」(これで女神の視線は独占だ)

エレン「やるな、ライナー」

ミカサ(エレンに褒めてもらえる!?)「次は私にやらしてください」

キース「いいだろう、やってみろ」

ミカサ「はっ」 バシュッ カン

ザワザワ

キース「いきなりど真ん中か…さすがの私も驚いたな」

ミカサ「恐縮です」(エレン、どう?)

クリスタ「わ~ミカサすごい!」

エレン「よっしゃ、俺も…教官!!次は僕がやります!!」

キース「イェーガー…やってみろ」(グリシャの息子か…)

エレン「はっ!」 パシュッ カン

マタ!? ジツハカンタンナンジャ

キース「今期は優秀な者が多いようだな。皆もアッカーマンやイェーガーを見習え」

エレン「ありがとうございます!」

クリスタ「エレンもすごい!!」

ライナー「」

~午後・対人格闘訓練~

ドン

ライナー「っつ!」

エレン「わりいな、ライナー。手加減は苦手なんだ。つっても、こんな訓練やって何になんだよ。得物を持った相手に素手で立ち向かうなんてバカのすることだ」

ライナー「それは違うぞエレン。俺たちは既に兵士だ。ならば力無き者を守るためには、たとえ無茶なことであったとしても立ち向かわなければならない。兵士には引けないときがあるんだ」

エレン「そうか・・・確かにな」

ライナー「ん?あれは・・・」

エレン「アニ・・・だったか?アイツ、教官にバレないようにうまくサボってやがるな」

ライナー ピコーン

ライナー「よしエレン。あいつに兵士とはなんたるかを教えてやろうじゃないか」(さっきの仮をかえすために少し痛い目にあってもらおうか)

ザッザッザッ

アニ「ん?」

ライナー「教官の頭突きでもともと低い身長がさらに低くなることは嫌かろう」

アニ「・・・」イラッ

エレン(こえ~、いつも怒ってるような顔してると思ってたけど、本当に怒っているときはその比じゃねえな)

アニ「あんたが相手になるのかい?」

ライナー「いや、こっちのエレンだ」

エレン「!?」

アニ「そうかい、だったらさっさと始めようか」

エレン「いや、いいけど。・・・ちょっと待て、これにはやり方が、うおっ」グルン

アニ「これでいいかい?」

ライナー「ナイフを取るまでが訓練だぞ」

アニ「ちっ」パシッ ヒョイ

ライナー「?何だこれは」

アニ「見てわからないのかい?ナイフだよ。次はあんたの番だろ」

ライナー「いや、俺は・・・」

エレン「やれよライナー。兵士には引けないときがあるんだろ?」スクッ

ライナー「ああ、そうだな。よし、こい」

スパン

エレン「すげえな、対格差のある男をいとも簡単に」

アニ「そう、もう行っていいかい?」

エレン「今日はもういいぜ。でも次から教えてくれないかな?」

アニ「・・・周り見てみな」

エレン「周り?」

アニ「真剣にやってる奴なんざ殆どいない。やってる奴はクソ真面目な奴か、あるいはただのバカか。配点が低いこの科目は憲兵狙ってる奴には絶好の骨休みの機会なんだよ。だから、私の休憩時間を奪わないでくれ。じゃあ」ヒラヒラ

エレン「おい!・・・行っちまったか。ライナー・・・気絶してやがる」

エレン「これ相手どうすんだよ・・・」

アニ「エレン」

エレン「あ?」

アニ グイッ

エレン「いきなり何すんだよ・・・あー教官か」グイッ

アニ「そういうこと」

エレン「真面目にやるわけではないんだな」

アニ「今はやってるでしょ」クル

エレン「!!っぶね。さすがに連続ではくらわねえよ」

アニ「へ~なかなかやるじゃないか。んで、あんたはこの状況、どう思ってる?」

エレン「この訓練の惨状か?よくはねえだろ」

アニ「じゃあなんでこんなことになってるか、わかるかい?」

エレン「は?」

アニ「だから・・・」グイッ

エレン「近い」

アニ「教官の目があるんだから仕方ないでしょ」

エレン「で、この現状になってる理由だったか?それが人間の本質だからだよ。この世界では巨人を[ピーーー]能力が高いほど巨人から離れられる、そんな茶番な状態だ。だが人類は立体機動を衰退させないためにこうするしかないんだよ。内地という餌で釣ってな。自分の安全が保障されるなら人間は喜んで訓練するからな。そのためならサボれるところは人間はサボるんだよ」

アニ「あんた、意外と周り見えてるんだね」

エレン「どういう意味だ」

アニ「初日にあんな演説かましてるからなにもわかっちゃいない甘ちゃんかと思ったらなかなかよく理解してるんじゃないか」

エレン「そりゃどうも、らっ!」グイッ

アニ「甘いよ」グルン

エレン「いってー・・・」ドサッ

アニ「女の子相手に不意打ちとはね。まあまだまだ全然なってないけど」

エレン「るせえよ」

アニ「さてと、教官もあっちにいったし、私はまたサボるとするよ。そこのでかいの、何とかしときなよ」テクテク

エレン「やったのお前だろうが・・・。ライナー、起きろ」

~~~~~~~~~~

サシャ「ならばこれでどうです」

コニー「甘い甘い、俺の必殺技を、ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

サシャ「あ、あ、ああ」

キース「貴様らは今まで何をしていた?」ドサッ

コニー「」

サシャ「それは・・・」

キース「貴様ら二人で死ぬ寸前まで走って来い!無論今日の晩飯は抜きだ!」

サシャ「そ、そんな~」

キース「どうやら明日の分もいらないようだな」

サシャ「い、いえ。そんなことはありません。サシャ・ブラウス、今から行ってまいります」バッ

キース「スプリンガーも起こしていけよ」

サシャ「はっ!」

>>26の二行目

アニ「あんた」

に変えておいてください

~夕食~

エレン「今日は楽しかったな!!」

アルミン「僕は疲れちゃったよ…この先訓練についていけるか不安だよ」

アルミン「エレンとミカサはすごくできてるし」ボソッ

エレン「俺もだよ、でもついていく努力は止めない。アルミンもだろ?」

アルミン「うん、当たり前だよ!!」

エレン「その元気がありゃ大丈夫だろ」

ミカサ「エレン、次の対人格闘訓練は私とやろう。エレンをいたぶったあの女狐にはいつか私が然るべき報いを…」

エレン「え、やだよ。次からアニとやるし」

ミカサ「で、でも、今日あなたは傷つけられていた」

アニ「そりゃ訓練なんだし仕方ないだろ。俺はアイツの技術を習いたい」

ミカサ「くっ」

ジャン ガタ

マルコ「ジャン、どうしたの?」

ジャン「ちょっと行ってくる」

マルコ「え?」

ジャン「おい、死に急ぎ野郎!!」

エレン「ジャン、それは誰に向かって言ってんだ?」

ジャン「は、てめえ以外に誰がいるんだよ」ギュッ

エレン「おい離せ、服が破けちゃうだろ!!」

ジャン「服なんてどうでもいいだろうが!!さっきから話聞いてりゃミカサを蔑ろにしやがって」

エレン「ミカサのことは関係ないだろ、腰抜けが!!」

ジャン「なんだと!!」

ミカサ「エレン落ち着いて」

マルコ「ジャンも」

ジャン「離せマルコ!!俺はこいつに一回きっちりと言う必要があんだよ!!」

エレン(技術を行使し、場を収める)

ジャン「!?」グルン デングリガエシ

アニ「!!」

ジャン「何だ、何が起きた」

エレン「それはお前がアホヅラ晒しながらチンタラやってた対人格闘の時に覚えた技だ」

ジャン「は?」

エレン「なあジャン。俺たちは兵士だ。今みたいに感情にまかせて行動するってのは兵士としてどうかと思う」

エレン「というより、お前が俺に突っかかってくる理由もよくわからねえ。別に俺はお前が憲兵になることに否定してるわけじゃないからな?自分の価値観を他人に押し付けるつもりはねえ。わかったら俺にもう構うな」

マルコ「ほらジャン、戻るよ」

ジャン「ちっ」

クリスタ「大丈夫?エレン」

エレン「ああ、騒がしくしちまって悪かったな」

クリスタ「でもエレンの話はためになったよ!!」

ユミル「そうか、ただうるさかっただけじゃねえか」

ミカサ「でも感情的になるのはエレンも同じ。エレンも気をつけて」

エレン「わかってるから。言ったおれが実現しないでどうすんだよ」

クリスタ「でも何でジャンはエレンに掴みかかったんだろ?」

ミカサ「それは思う。ジャンの話なんてしていなかった。憲兵を貶めているわけでもなかった」

ユミル「まあそこは触れてやんなよ。あいつはあいつで叶いそうもねえ夢追ってんだよ」

エレン「ユミルってジャンと仲良かったか?」

ユミル「は?んなわけねーだろ」

エレン「だよな…」

アルミン「そういえば、エレン。今日はパンどうするの?」

エレン「普通に自分で食べるけど・・・ああ、そういう。今日はちょっとお腹空いてるから半分は食べるよ」

クリスタ「じゃあ私も半分残しとこうかな。私もお腹空いてるし」

ミカサ「?何の話?」

エレン「別に気にしなくていいよ」

アルミン「悪いことしてるわけじゃないからね」

クリスタ「そうそう、私とエレンだけのことだから」

アルミン(僕も持っていこうかな・・・)

ミカサ「それでも気になる。私だけに隠しているのは酷い」

エレン「対したことじゃねえから。そうだ、おい、アニ!」

ミカサ「エレン、まだ話は終わって・・・」

アルミン「まあまあ」

~~~~~~~~~~~~~

エレン「おい、アニ」

アニ「なんだいさっきから。もっと静かにできないかい」

エレン「あ、わりい」

ミーナ「えっと、エレン君だよね」

エレン「そういうお前は?アニの友達か?」

ミーナ「そうそう、アニのお友達のミーナでs、ちょっとアニ、痛い。脛蹴らないで!」ゲシゲシ

アニ「あんたが変なこと言うからでしょ」

エレン「何だ、お前友達いたのか」

アニ「あんた・・・わざわざそんなこと言うためにこっち来たのかい?」

エレン「そんな怒るなよ。さっきの技の出来を聞きにきたんだよ」

ミーナ「技って、さっきジャンって子に掛けてた?」

エレン「そうそれ。今日の対人格闘でアニに掛けられてな。見よう見まねでやってみたんだけど、どうだった?」

アニ「そうだね、悪くないんじゃない?あんましよく見てなかったけど」

ミーナ「アニ~、嘘はよくないよ。エレンがそれやったときにめちゃめちゃ反応してたじゃん」

エレン「まじか!」

アニ「そりゃあんたの目が悪いんだよ。まあでも、たまになら次から教えてやってもいいけど?あんた、筋よさそうだし」

エレン「本当か!じゃあ早速次回から頼むわ。じゃあまた」ヒラヒラ

ミーナ「は~い、またね~。アニもちゃんと手振らなきゃ!」ヒラヒラ

アニ「まったく、何で私が」ヒラ

ミーナ「それでもエレンに話しかけられてたとき、ちょっと嬉しそうだったよ?ねえ、痛いってば、アニ」ゲシゲシ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アルミン「何はなしてたんだい?」

エレン「さっきの技についてのでき」

ユミル「技って、さっきのジャンにかけてた奴か。綺麗にきまってたと思うが」

エレン「それでもあいつに言わせてみれば悪くない、そんな程度らしいぜ」

クリスタ「へえ、アニって対人格闘強いんだ」

エレン「ああ、ライナーもふっ飛ばしてたしな」

ユミル「まじか!あの体格差でな~。アニは怒らせないようにするか」

クリスタ「強い女の人って憧れちゃうな~」

ユミル「よ~し、次からは私も対人格闘がんばろうかな~」

エレン「お前・・・単純なやつだな」

ユミル「うるせえよ、死に急ぎ野郎」

エレン「お前までそんなこと言いやがって」

ユミル「いや、ちょっと語幹がよくてな。まあでもジャンもまた的を得たあだ名を」

ミカサ「ユミル」

ユミル「すいませんね、保護者様」

アルミン「二人とも落ち着いて」

エレンガタッ

クリスタ「あ、エレン。もう行く?」

エレン「ああ、もう食い終わったからな」

アルミン(僕に負担をかけといてクリスタと直ぐにどっかいくとか・・・はあ)

ミカサ「私はエレンの保護者ではない!」

ユミル「あ?てめえの行動遡ってみろよ、親のそれ以外に適切な表現が私には思いつかないがな~」

アルミン(・・・ほっとこ)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

エレン「ようサシャ、コニー」

コニー「あ?お前誰だ?」

サシャ「あ、エレン、クリスタ。またパァンを持ってきてくれたんですか?」

クリスタ「うん」

エレン「まさか一日挟んでまた持ってくることになるとは思ってなかったがな」

コニー「ん?で、結局そのパンを俺らにくれるって解釈でいいのか」

エレン「ああ、それで構わない、が。まあコニーには水汲みでも頼むかな」

コニー「お、おお。パンの代わりってことか。いいぜ、そんくらいならやってやんよ」

エレン「じゃあ頼む。ほらよ」

クリスタ「はい、サシャ」

コニー「おお、サンキュー」

サシャ「ありがとうございます!・・・って、今日は半分だけなんですね」

エレン「あのな・・・何も無いよりましだろうが。俺らだって今日は普通に訓練してたんだからこの前以上にお腹は空いてたんだよ」

サシャ「まあしょうがないですね」

エレン「あ、そうだ。それ食ったらちょっとこっちこい」

サシャ「?まあ構いませんが」モグモグ

クリスタ「あ、この間の。変なお願いしたらだめだからね」

エレン「わかってるよ。じゃあ行こうか」

サシャ「ええ」スクッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サシャ「で、頼みというのは?」

エレン「ああ、これは誰にも話して欲しくない秘密事項なんだが・・・」

サシャ「はい・・・」ゴクリ

エレン「クリスタと女兵士Aと女兵士Bをよく見ておいて欲しい」

サシャ「は、はあ。何でですか?」

エレン「詳しくは言いたくない」

サシャ「そうなんですか。あ、エレン気になってるんですか?」

エレン「?どういう意味だ?まあ、気になってると言えば気になってはいるが・・・」

サシャ「よくわかりませんねえ・・・それでどういったことを調べればいいんですか?」

エレン「えーと・・・なんていえば良いんだろうか。あー、取り合えずどんな人かを見ていてくれないか?たとえば、貴族っぽいとか」

サシャ「貴族っぽい・・・ですか。まあ努力はしてみましょう」

エレン「ああ、そして秘密裏に、な」

サシャ「わかってます!何か楽しくなってきました」フンス

エレン「じゃあ二人のところに戻ろうか」

サシャ「はい」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

コニー「おう、話は終わったのか?」

エレン「ああ、じゃあ寮に戻るか。行くぞ、コニー」

クリスタ「じゃあ私たちももどろっか」

コニー「おお」

サシャ「はい、わかりました」ジー

クリスタ「ど、どうしたのサシャ?私、どこか変かな?」

サシャ「いえいえ、お気になさらずに」ジー

クリスタ「えー、でも・・・」

エレン(あからさますぎるだろ・・・ばかかあいつは)

コニー「おいエレン。寮ってどっちだっけ?」

エレン「お前・・・もう今日でここきて四日目だぞ?何で覚えてねーんだよ。あっちだよ」

コニー「おう、サンキュー。いや~、俺って物覚えんの苦手でさ」アハハ

エレン「そうか。じゃあ俺はこっちの部屋だから。お前の同室って確か・・・」

コニー「えっと、マルコとトーマスと・・・ジョン?」

エレン「ジャンだ。本人呼ぶときには間違えてやんなよ。じゃあ」

コニー「ああ、おやすみ」




ちょっと聞きたいことが・・・
sageとsagaについて誰か教えて。つか俺はどうしとくのが正解?

sagaとしとくのが正解

sagaは禁止用語を表示出来るようにするものなので
と言っても禁止用語を書いたからといって何かあるわけでもない

sageはまあageないって事だ

アルミンは対人格闘弱いと言うか落第寸前だから、巨人戦はチートの二人に任せて岩動かしたりする仕事がメインだな

>>33 ありがとうございます!

>>34 正直トロスト区だっけ?、奪還まで行くのにかなり時間かかりそう。というかそこまで行けるのだろうか・・・
できれば女型戦までは書くつもり

~次の日~

エレン「よっしゃ、今日の午前中は立体機動だ!」

アルミン「あんまはしゃいで怪我しないでね」

ライナー(今回は女神にいいところを見せる!)

ベルトルト「ふあ~あ、皆はやいね」

エレン「お前はどこで寝てんだよ」

~朝食~

エレン ガツガツ

ミカサ「エレン、もっとよく噛んで食べなさい」
アルミン「そうだよエレン。せっつきすぎだよ」

エレン「ああ、わりい。でもちょっと先行って前回の復習しときたい」

アルミン「アンカーの射出かい?エレンは殆ど完璧だったのにかい?」
エレン「前回完璧だったからといって今回もできるとは限らねえし」

アルミン「エレンは・・・すごいね」

エレン「アルミンもはやく行って一緒にやろうぜ」

ミカサ「でもエレン。教官のいないところで立体機動装置を使ってはいけない」

エレン「あー・・・教官が先にいることを願う。できなくても最悪点検できるし」

ミカサ「そう。私も行く」

クリスタ「おはよう、皆。私も行っていいかな?」

エレン「おう、クリスタ。いいぜ」

ユミル「クリスタが行くなら私もだな」

ライナー「俺も忘れてもらっちゃ困るぜ」

ユミル「ベルトルさんは?」
ベルトルト「・・・じゃあ僕も行こうかな」

エレン「じゃあはやく食べろ。時間が無くなっちまう」

サシャ「おやおやみなさん。お困りのようですね。私が残りを食べてあげましょうか?

ライナー「断る」
ユミル「あっち行ってろ芋女」

サシャ「ちょっとひどくないですか、ユミル」

ベルトルト「えっと、じゃあ僕のを少しあげるよ。朝はあんま食べれなくて」

サシャ「ありがとうございます、ベルトル!」ガツガツ

ベルトルト「一応行っとくけど僕の名前はベルトルトだよ」

サシャ「あれ?でもユミルはベルトルさんって」

ユミル「ああ、それはあだ名だよ」

サシャ「そうなんですか。わかりました、ベルトルトですね。さて、私も行きますか」

エレン「何だ、お前飯にしか興味ないと思ってた」

サシャ「失礼な!私だって成績上位狙ってるんですからね」

エレン「だったらまず、教官にしかられることを減らせ」

サシャ「うっ」

ライナー「違いねえな」

一同「あはははははははっはは」

サシャ「ちょっと!皆酷いです!」

~~~~~~~~~~~~~~~

マルコ「エレンの周りには人がいっぱいだね」

ジャン「はっ、寂しがりの死に急ぎ野郎は周りに人がいないと泣いちまうんじゃねえか?」

マルコ「ジャン・・・僻むのはよくないよ」

ジャン「はっ?俺がいつ僻んだんだよ!」

マルコ「もういいや、あれ。エレンたちもういくのかな?時間はまだあるのに」

ジャン「はっ。ミカサも行くのか。こうしちゃいられねえ」ガツガツ

マルコ「早食いは体に・・・もう行っちゃったか」

~~~~~~~~~~~~~~~~

ジャン「ちっ、あいつらどこに・・・いた!」

エレン「教官室よって来て貰うってのも一つの手か・・・」

クリスタ「でもちょっと近寄りがたいよね」

ジャン「おい!死に急ぎ野郎!」

エレン「またお前か。何なんだよ」

ジャン「どこいくんだよ」

エレン「は?立体機動装置の倉庫だけど?」

ジャン「そうか・・・お、俺も一緒に行っていいか?」チラ

ミカサ「?」

エレン「あ~まあいいんじゃねえの?けどあんまし俺に突っかかってくんなよ」

ジャン「あ、ああ」

ユミル「なんだ、こいつも一緒にくんのかよ」

ライナー「まあそういうな。そう言えばお前、マルコは?」

ジャン「置いてきた」

エレン「お前・・・ひっでえやつだな」

ユミル「お前みたいな奴に付き合ってくれるのなんてほんの少数なのに、そいつ蔑ろにしたらお前孤立すんだろ」

ジャン「んなわけねえだろ!俺にだって友達くらい・・・」

ユミル「へ~、じゃあ教えてもらおうか」

ジャン「ぐっ」

ライナー「その辺にしといてやれ、ユミル」

ユミル「あんたにはベルトルさんっつう相方がいるからな」

ベルトルト「別に相方ってわけじゃ・・・」

ライナー「確かに相方って言葉に違和感は感じたが、そう言われると複雑だな」

エレン「お前それこないだも言ってたよな。あれは確かアルミンに・・・」

アルミン「も、もう!エレン、その話はいいでしょ!」

エレン「わ、わかったよ・・・」

ミカサ「エレン、何があったの?」

エレン「アルミンが怒るから言えねえ」

ジャンさん、終わった恋をいつまでも…
ミカサが繊細な子だったら訴えられるレベル

>>37 まだ終わってない可能性が微レ存w

ミカサ「むー」ジーッ

エレン「う・・・あ、着いた!」ダッ

ミカサ「エレン!」ダッ

ジャン「おい、お前ら」ダッ

アルミン「え、ちょっと待ってよ!」ダッ

ライナー「あいつら元気だな・・・」

クリスタ「よ~し、私も♪」ダッ

ユミル「だったら私もだ!」ダッ

サシャ「私も負けませんよ!」ダッ

ライナー「女神っ!」ダッ

ベルトルト「どうしてこうなった・・・」

マルコ「やあベルトルト。皆は?」

ベルトルト「ああ、もう倉庫に・・・」

エレン「よっしゃ!俺が一番だ!」

ジャン「待てよ死に急ぎ野郎!・・・ってあれ?ミカサは?」

ミカサ「ジャン邪魔!」ドン

ジャン「ぎゃあ」バタン

クリスタ「もうエレンあんなところに・・・」

ユミル「あいつらはええな」

アルミン「あれ、皆は?」

ライナー「どうやら先行っちまったようだな」

マルコ「大丈夫かい、ジャン」スッ

ジャン「マルコか・・・サンキュ」ギュッ

サシャ「あれれ、みなさん早いですね。自分のを見つけるのに手間取らなかったんですか?」

ユミル「あのな・・・そんくらい覚えとけよ」

クリスタ「ユミル、置いてくよ!」

ユミル「じゃあな芋女。女神のお呼びだ!」ダッ

ライナー「次して我も推参せん!」ダッ

ジャン「そうだ、ミカサ!」

ベルトルト「ジャンも懲りないな・・・」

マルコ「ある意味すごいことだよね」

サシャ「みんな行っちゃいましたんで、三人で行きましょうか」

マルコ「そうだね、取ってくるから待っててよ」

サシャ「サーイエッサー」ビシッ

~~~~~~~~~~~

エレン「やっと着いた!」

ミカサ「追い付けなかった」

ジャン「くそ、速すぎるだろお前ら…」ハアハア

アルミン「何で、そんなに…疲れてないんだ…」ゼエゼエ

クリスタ「もう訓練するまえに疲れちゃった」ハアハア

ユミル「化け物だな、先着二人は…」ハアハア

ライナー「顔が赤くなってる女神…」ハアハア

キース「ふむ、貴様らは随分速くから来たようだな」

エレン「教官!?」バッ

キース「敬礼はいい。して、なぜ貴様らはこんなにも速く来たんだ?」

エレン「はっ!前回の復習を行っておこうと思いまして」

キース「教官不在の時は原則として立体機動装置の使用は認めていないが?」ギロッ

エレン「その場合は装備の点検を行おうと思った次第です」

キース「ふむ、訓練に対する姿勢が高いことはよいことだ。毎年何人かはいたが今期は多いようだな。あそこにいるボットやフーバー。意外だがブラウスもその様だな。それで、発案者は?」

エレン「はっ、私であります」

キース「…貴様の訓練への姿勢は他とは違うとは前々から思っていた。この調子で頑張れ」

エレン「ありがとうございます!!」

キース「では見ていてやるからやるといい」

エレン「じゃあ誰からやる?」

アルミン「エレンでいいんじゃないかな?ずっと教官の受け答えしてたわけだし」

エレン「そうか?じゃあ行かせてもらうぜ!!」パシュッ カン

マルコ「すごいな、エレンは。もうアンカーの射出だけなら完璧だ」

ジャン「つっても全体で見ねえとまだわかんねえよ」

ミカサ「次は私がやろう」

クリスタ「その次わたし!!」

アルミン「じゃあその次やろうかな」

サシャ「私もやりたいです!!」

ユミル「はいはい、私の後にな」

ナンデデスカー
ベツニイイダロイモオンナ!
モウユミルッタラ、ケンカシナイノ!

キース「グリシャ、貴様の息子は立派に育っているぞ」ボソッ

~~~~~~~~~~~

エレン「いよいよ次で飛べるんだな!!」

ミカサ「だからこれまで以上に気を付けなければならない」

アルミン「僕ちゃんとできるかな…」

ライナー「そう不安がるな、大抵の奴にはできてるんだから」

エレン「そうだって!!アルミンなら大丈夫!!」

アルミン(逆にその期待がプレッシャーなんだよな…)

ユミル「おいお前ら、次何の訓練か知ってるか…」

エレン「は?対人格闘だろ?」

クリスタ「実は雨降ってきちゃったから…兵站行進に変更だって」

ジャン「なん…」

ライナー「だと…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

キース「今日は予定と違い兵站行進を行う。こういった急な訓練変更もここでは日常茶飯的に起こる。各々心得ておくように」

ジャン「20kgの重り持って20km歩くとか正気の沙汰じゃねえだろ・・・」

マルコ「あはは、でもしょうがないよね。訓練なんだし」

エレン「くっそー・・・立体機動の訓練がんばりすぎたぜ・・・」

ミカサ「重りは私が持ってあげようか?」

エレン「ふざけんな、立体機動にも体力は必要だろうが。巨人を駆逐するためには一つの訓練だって手を抜くつもりはねえ」

アルミン「はあ」

ライナー「どうした、アルミン」

アルミン「ああ、ライナー。僕は体力がないからね」

ライナー「そうか。辛くなったらちゃんと言うんだぞ」

ベルトルト「ライナー、もう行こう」

ライナー「ああ、がんばれよ、お前ら」

エレン「当たり前だ。お前よりはやくゴールしてやるからな!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

キース「アルレルト、遅れているぞ。貴様はそうやって巨人の餌にでもなっていろ」

アルミン「はあ、はあ、くっ」

ライナー「おい、大丈夫かアルミン。辛いなら重り持ってやるぞ」

アルミン「足手まといなんか・・・ゴメンだ!」ダッ

ライナー「おい!」

キース(ライナー・ブラウン。兄貴肌で正義感が強く、面倒見もいい。仲間から厚く信頼を寄せられており、訓練のできも上々)

キース(アルミン・アルレルト。体力は並以下。だが座学ではたった一回の授業ですら発動させるほどの驚異的な才能を所持しているらしい。技巧に行ってほしいところだが、本人は調査兵団志望。少々自分を下に見ることが多いが、自分でなんでもこなそうとする癖がある)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~三ヶ月後~

バシュッ カンカン ヒュン ザンッ

エレン(っち!ミカサには相変わらず追いつけねえ。何であんな簡単そうにバランス保ってられんだよ、他の奴らも!」

ミカサ ザン

エレン グラ ザン

エレン(くっそ、まだ斬撃の深さも全然負けてる。何より体のズレがひどすぎんだろうが!やっぱ適正訓練はおまけだったっつうのか?)

キース(ミカサ・アッカーマン。どの科目も完璧にこなす。歴代最高クラスの逸材という評価は妥当。しかしエレン・イェーガーに固執するところがあり、そこが若干の不安要素・・・か)

キース(エレン・イェーガー。怖いくらいの目的意識を兼ね備えた訓練により常人より遥かにレベルの高い訓練を行っている。そのためか殆どの科目で優秀な成績を治めているが、立体機動のみ他と比べかなり落ちる。体幹がしっかりしていないのか、斬撃を行う場合に、若干のズレが生じている。そこさえ直せばミカサ・アッカーマンを凌ぐ訓練生になるであろう存在)

キース(ベルトルト・フーバー。何でも卒なくこなす万能型。得意科目はないが、全てにおいて好評かを維持している。だが私生活においては若干遠慮しがちであり、また、それが訓練にも現れている)

キース(アニ・レオンハート。斬撃が深く非の打ち所がない。集団での馴れ合いを好まない性格なのか、基本的に一人で行動している。それゆえ、集団演習は苦手ぎみ。しかし対人格闘では並々ならぬ才能を発揮。エレン・イェーガーと訓練するときのみだが・・・)

キース(ジャン・キルシュタイン。抜き身すぎる性格のせいで他人との軋轢を産みやすく、喧嘩があれば大抵関わりがある憲兵団志望の訓練兵。ただ、立体機動においては非凡な才能を発揮しており、意外と周りを見ている)

キース(マルコ・ボット。実戦を意識しているせいか、獲物を他者に譲ることが多く、得点は伸び悩んでいるものの、彼が班長の組は常に好成績を治めているため、指揮官としての能力がかなり高いと思われる。性格は至って真面目で、彼なら憲兵団の内情を変えてくれるかもしれない)

キース(コニー・スプリンガー。小回りのきく俊敏に立体機動を操るが、如何せんそれを生かす頭がない。チームでの訓練を行うと殆どの場合で作戦を理解できない、または作戦を忘れるなどというとても理解しがたい、記憶能力をどこかに忘れてきたのではないかと疑うほどの頭の悪さを発揮してくれる。しかし、狩猟民族特有の嗅覚があるのか、一応上位に入れるレベルの成績は残している)

キース(サシャ・ブラウス。食料庫に潜った回数は恐らく現時点で見つけただけでも既に歴代1位は確実であるほどの食料泥棒(五回)。スプリンガーと同じく嗅覚が鋭く、勘がいい。座学で寝るなとメガネ教官がうるさい)

キース(クリスタ・レンズ。類まれなる容姿を持ち、更に優しい彼女は、訓練兵の一部で女神、天使などと形容されている。それゆえか、馬からも愛され、馬術では堂々のトップ。座学もいい。その反面、体が小さいため、体を使う訓練ではそこまで目立たない)

キース(今目立っている者はこれくらいか・・・。もう一人気になる奴はいるが・・・よくわからんからな。後二年と九ヶ月で十分ひっくりかえることはあるだろうが)パタン

~現在公開可能な情報~

・スレタイに書いてあること

・エレンの立体機動装置のベルトは壊れたまま(適正訓練で使ったものがそのままその人になるイメージ。じゃないとエレンの後にやった人達が死屍累々でさすがに教官気づくと思うので・・・)

・なんか訓練兵時代を延々と書き続ける未来が見える・・・

・基本的に原作とは微妙に言い回しが違うところが多数ある


エレン点検ちゃんとやれよwww
そのままやってると変な癖付きそうだな

陸上自衛隊は30kgの荷物を持って20km歩くらしいぜ。アニとアルミンが身長が10cm位違うのに体重1kg しか変わらなくてワロタ。同性ならサシャの体重が近い。

>>47 確か点検項目になかったはず。なので正しい立体機動装置の姿を知らないエレンにはわからないと俺は考えた。または気づいてない

>>48 まだ大した体力もない子供だから妥当だと思いたい

>>44に追加 ・エレンにはチートな情報網がある


~夕食前~

エレン「さてサシャ。三ヶ月間何も言ってこなかったけど、何かわかったのか?いや、わかったんだよな?」

サシャ「へ?何のことですか?」

エレン「クリスタとかの観察頼むって言ったよな」

サシャ「あ~。すっかり忘れてました」テヘッ

エレン「テヘッ・・・じゃねえんだよおおお」ムニムニムニムニ

サシャ「ひょっ、ヘレン、いたいれふ~」ムニムニ

エレン「ああ、ちょっとサシャのほっぺの感触がよくてつい」

サシャ「もう。それとさっきの話の続きなんですが・・・貴族っぽいかどうかなんて貴族を知らない私にはわからないんですが」

エレン「でもなんか、ちょっと上品過ぎるだとかあるだろ・・・」

サシャ「そうですね・・・あ、クリスタだけ他の人と違って格別ご飯を不味そうに食べていました。それと食事中何かとうるさかったです。私がパァンをスープに浸して食べようとしたら行儀が悪いと叱られました」

エレン「それお前がバカなだけだろ・・・!」

サシャ「どうしたんですか、エレン?」

エレン「ちょっと待て」

エレン(貴族のご飯に慣れていればここの飯が不味いのは必至。俺たち以上に不味く感じるはずだ。それにミカサはともかく飯の食い方に注意するやつなんてそうはいないはず。厳格な食事環境に身を置いていたと推察できるんじゃ?)

エレン「よし、サシャ。これからクリスタについて調べてくれ」

サシャ「クリスタだけでいいんですか?前言ってたほかの二人は?」

エレン「取り合えず一人ずつ潰してくことにした」

サシャ「クリスタって貴族なんですか?」

エレン「んなわけねえだろ。ただ上品な人にマナーを教わりたくてな。ただ誰かに話して勘違いされたら事だ。他の奴にもクリスタにも勿論いうんじゃねえぞ」ボソボソ

サシャ「わ、わかりました」

エレン(御しやすくてホント助かる)「後、声落としとけ。じゃあ頼んだぞ。てめえに俺の未来がかかってんだからな」

サシャ「はい、わかりました。エレンを立派に指導してくれるかどうかを判断してきます!」

エレン「絶対に気取られるなよ。じゃあ任せた」

サシャ「はっ、そう言えばパァンの時間です。エレン、一緒に行きましょうか」

エレン「ああ、いいぜ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アルミン「おや、エレンとサシャが一緒なんて珍しいね」

ミカサ「二人で何をしていたの?」ギロ

サシャ ビク

エレン「別に何もしてねえよ。じゃあサシャ、飯もらいに行こうぜ」

サシャ「は、はい」

ミカサ「エレン、席は取ってあるから」

エレン「りょーかい」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ミカサ「で、エレン。サシャと何を話していたの?」

エレン「・・・今日の訓練についてだよ」

ミカサ「嘘」

エレン イラッ

エレン「いつまで俺の私生活を縛るつもりだよ!いい加減にしろ!親だってそこまで聞いてこねーよ!」ガタッ

ミカサ「そ、そんなつもりじゃ」オロオロ

ジャン「この、死に急ぎやろおおおお」

エレン「馬面は黙ってろ!」スパン

ジャン「うおっ!」ドサッ

マルコ「ジャアアアアアン!!」

アルミン「エ、エレン!落ち着いて!」

エレン「うるせえ、何回言っても聞きやしねえ!こいつにはそろそろガツンと」

ライナー「そこまでにしとけ、ミカサももう十分に反省してんだろ」

ミカサ「うう・・・」

エレン「ちっ、サシャ!」

ユミル「おい芋女。死に急ぎ野郎が呼んでるぞ」

サシャ「!!はんでひょうか」モグモグ

エレン「俺の飯食べといてくれ」クル

サシャ「はーい、わかりました!」

アルミン「ちょ、ちょっとエレン、どこに」

エレン「寮に戻るだけだよ」

ライナー「はあ、まあこれだけでも持ってけ。さすがに何も食べねえのはダメだろ」ヒョイ

エレン「・・・サンキュ」パシッ

サシャ「ああ、私のパァンが~」

ミーナ「あはは、サシャはすごいね・・・」

サシャ「そうですか?」

ユミル(皮肉だって気づいてんのか?)

アニ(全く、本当にうるさい)

アルミン「大丈夫かい、ミカサ」

ミカサ「ええ、私は大丈夫。でもエレンを怒らせてしまった」シュン

ジャン「あいつをやめて俺に鞍替えしないか?」キリッ

ライナー「・・・マルコ」

マルコ「ああ、ゴメンよ」ズルズル

ジャン「おい、マルコてめえ離せ!」ズルズル

アルミン「あはは・・・まあさすがにミカサもエレンに構いすぎかな。僕たちぐらいの年になってくると家族とは距離をとりたくなるんだよ」

ミカサ「?私にはわからない」

ライナー「まあお前は違うかもしれんが、エレンはそうなんだよ。やっぱり自立したいって気があいつは人一倍強そうだからな。お前に世話を焼かれるのが嫌なんだろう」

アルミン「まあそういうことだから、ちょっと距離を置いてみなよ。大丈夫、またすぐにもとの関係に戻れるさ」

ミカサ「・・・わかった。アルミンの言葉を信じよう。アルミンには人を正解に導く力がある」

ライナー「すげえなアルミン。俺も相談いいか?」

アルミン「そんなに真に受けないでよ。僕にそんな力は」

ミカサ「いや、私は、エレンも、アルミンにはたくさん助けられた。あなたは凄い、ので、もっと誇っていい。自信を持つべき、自信を持て」

ライナー「何で命令系なんだよ・・・。まあでも、俺もお前はすげえ奴だとは思うぜ」

アルミン「ちょっとちょっと、話逸れすぎだって///」

ミカサ「照れてる、かわいい」

アルミン「もう・・・でもよかった。ミカサが元気になって」

ミカサ「ありがとうアルミン。エレンとは明日仲直りする」

アルミン「うん、そうするといいよ!」

ライナー「また構いすぎて喧嘩するなよ」

ミカサ「くっ、仕方ない。エレンが嫌ならば、私は喜んでそうしよう。そう、喜んで・・・」

アルミン(自分に催眠かけてる・・・)

ライナー「じゃあ一段落着いたようだし俺は自分の席に戻るとするかな」

アルミン「ライナー、ありがとう。エレンを止めてくれて本当に助かったよ」

ライナー「別にいいってことよ」スタスタ

アルミン「ライナーは頼れるお兄ちゃんみたいだね」

ミカサ「ええ、ライナーと一緒にいると私も安心する。まあエレンほどじゃないけど」

アルミン「あはは、ミカサは何でもエレンだね」

ミカサ「ええ、エレンは私の全て」

アルミン「それじゃあはやく仲直りしないとね」

ミカサ「ええ」

クリスタ「アルミン」

アルミン「何?」

クリスタ「これ、エレンに渡しといてもらえるかな?まだお腹空いてると思うし」

アルミン「わかったよ。エレンにしっかりと渡しとくよ」

クリスタ「じゃあお願いね」

アルミン「うん」(・・・クリスタは・・・いや、クリスタは優しいからね)

ミカサ「あ、わ、私のも、アルミン!!」

アルミン「はいはい、エレンが羨ましいよ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

アルミン「エレン、これ。クリスタとミカサから」

エレン「パン?・・・ありがたくもらっとくよ」

ライナー「くっそ、まさかクリスタのを貰うとはな」

エレン「はっ?パンはパンだろ?」モグモグ

ライナー「ジャンの気持ちが少し分かった気がする」

エレン「お前も憲兵志望なのか?」

ライナー「はー・・・まあいいか。そうだ。ついでに言うとベルトルトもだ」

エレン「はあ~。お前らはいけそうだな」

ベルトルト「まだわかんないよ。後二年半以上あるわけだし」

エレン「お前らがサボらなきゃ憲兵は堅いよ」

ベルトルト「そういってもらえると安心するよ」

エレン「くぅ~食った食ったじゃあ歯磨いて寝るか」

アルミン「明日クリスタとミカサにちゃんとお礼言うんだよ」

エレン「ああ、まあ今日はきつく言い過ぎたな。結局俺は感情を制御できてねえ。三ヶ月前の宣言、守れなかったな・・・」

アルミン「仕方ないよ、僕たちはまだ子供なんだから」

エレン「何言ってんだアルミン。兵士になった瞬間から俺らの扱いは大人と同等。そんなことで楽観視していい問題じゃねえしな、これは」

ライナー「まあそうだな。お前は少し熱くなりすぎるところがあるからな。それが戦場では命取りになるかもしれん」

エレン「ああ、だから俺はもっと冷静になる。俺は再び宣言する、いや、誓う。お前らも覚えといてくれよ」

ライナー「ああ」

アルミン「エレンは・・・すごいよ」

エレン「自分から見た他人は輝いて見えるもんだよ。じゃあ歯、磨いてくる」

アルミン(エレンはホント・・・かっこいいな・・・はあ)

~~~~~~~~~~

~朝食~

ミカサ「おはよう、二人とも」

アルミン「おはよう」

エレン「・・・よう、ミカサ」

ミカサ「・・・エレン、昨日は悪かった」

エレン「俺も・・・悪かったよ。もうお互い気にせずにいこうぜ」

ミカサ「わかった」

エレン「じゃあ飯とりに行くぞ」

~~~~~~~~

~馬術~

エレン「クリスタ!!」

クリスタ「どうしたの、エレン?」

エレン「馬術一緒にやろうぜ!」

ユミル「おいおいエレン。私のクリスタに色目使ってんじゃねえよ」

エレン「は?馬術一緒にやろうぜって言っただけだぞ?」

クリスタ「もうユミル。うんいいよ、エレン。一緒にやろ♪」

エレン「おーサンキュ。馬術一位のクリスタに教えてもらえば百人力だ」

クリスタ「も~、大げさだよ~」

ユミル「ちっ」

エレン「おいユミル。舌打ち聞こえてんぞ」

ユミル「きのせいだ」

エレン「んなわけあるかよ。まあいいや、クリスタ、行こうぜ」

クリスタ「うん」

ユミル「おいおまえら、私を置いて行くなああああああ」

ライナー「くっそエレンの野郎。女神と併走しやがって」

ジャン「そ、そのミカサ。馬術一緒に・・・」

ミカサ「エレン・・・アルミン、追おう」

アルミン「・・・わかった」
ジャン「」

エレン「そういや昨日、パン助かったぜ。やっぱ訓練の後にパン一個じゃ足んなくてさ」

クリスタ「ミカサにもお礼言った?仲直りはしたみたいだったけど・・・」

エレン「ああ、朝食のときにな。やっぱ俺は感情的になるところがあるからな・・・そこなんとかしないとな」

クリスタ「まあでも、そこがエレンのいいところでもあると思うよ」

エレン「ありがとな。でもそれで冷静な判断ができなくなるならダメなんだよ。俺は戦場に身を置こうとしているんだから」

クリスタ「じゃあがんばって抑制しなきゃね」

エレン「でもその前に目の前の訓練をしっかりしないとな。馬術は壁外では必須だし。だからコツ、教えてくんねえか?」

クリスタ「わかった。馬術のコツは・・・」

キャッキャッウフフ

ユミル「エレンの野郎・・・私のクリスタを」

ライナー「エレンの野郎・・・俺のクリスタを」

ユミル「あ?」

ライナー「え?」

ユミル「お前・・・聞き捨てならねえ言葉を聞いたような気がしたが、一体いま何つったんだ?」ギロ

ベルトルト「意訳するとクリスタは俺の嫁って言ってたよ」

ライナー「おい、ベルトルト。そんな言うなよ。は、恥ずかしいだろ///」

ベルトルト(ライナーの照れとか誰得なんだろ・・・)

ユミル「ほう、ライナー。お前、私をさしおいてクリスタとイチャコラしようってんのか?まあ、万が一にもクリスタがお前みたいなホモ野郎になびくことはないだろうが、念には念を、だ」

ベルトルト「ちょ、ちょっと待ってよユミル。僕をライナーの相手とか思ってないよね!?」

ユミル「あ、当たり前だろ。恋人だとは思ってるけどな」

ベルトルト「僕をライナーと同じにしないでくれ!」

ライナー「俺をホモとして話を進めんじゃねえよ!おかしいだろ、ユミルはともかくベルトルトは俺がクリスタ好きなの知ってるよな!?」

ユミル「ライナー・・・お前ごときがクリスタに好意を向けることすらおこがましいとは思わないか?私は思う。だから・・・殺す」ゲシ

ライナー「うおっと、あぶねえ。おいユミル!落馬して馬にでも踏まれたらどうすんだ!?最悪死ぬぞ!」グラ

ユミル「あんたならたぶん大丈夫だろ、だからさっさと落ちて怪我して死んでくれ」

ライナー「理不尽すぎるだろおがああああああああ!!おい、さっさと走れ!」ゲシ

ユミル「ちっ、あいつ逃げやがった!ベルトルさん、追うぞ!」ダッ

ベルトルト「はあ、何で僕まで・・・まあ煽ったのは僕だけど」ダッ

ミカサ「アルミン、エレンは?」

アルミン「・・・ライナーたちのいざこざで見失っちゃったね」

ミカサ「あのゴリラには次の対人格闘でお礼をしてあげなくては・・・」ギリ

アルミン(ご愁傷様です)

~~~~~~~~~~~

エレン「クリスタ、休日まで馬の世話してんのか!?」

クリスタ「まあ、やることもないし。文句いいながらもユミルも一緒にやてくれてるよ。やっぱり馬術は馬との信頼関係が必要だから。それにエレンだって基本的にトレーニングしてるじゃない」

エレン「ああ、バランス感覚が無いみたいでな・・・。そうだ、俺も次の休日、手伝っていいか?」

クリスタ「え!?無理して私にあわせなくてもいいよ!」

エレン「俺がやりたいいんだよ。馬術もっとうまくなりたいし。自主練もあるからそんな長くはできないけど」

クリスタ「うん、わかった。じゃあやる時間になったらエレン呼びにいくね♪」

エレン「おう!」

~昼食~

ミカサ「エレン、その・・・口についてる」グッ

エレン「ん?おお、サンキュ。気づかなかったぜ」

アルミン(ミカサ、よくがんばったね。でも腕に血管が浮かび上がるほどに握り締めることないんじゃないかな・・・)

クリスタ「隣いい?」

エレン「クリスタか。いいぜ」

ユミル「おいおい、何で死に急ぎ野郎のところまでわざわざ」

サシャ「そうですね、まあでもいつもと違った人で食卓を囲めるのは楽しみですね」

エレン「お前らもいんのか。サシャは食事あれば誰でもいいんじゃないのか?」

サシャ「なっ、エレン失礼ですね」

ユミル「まあでも実際そうだろ」

ミカサ「・・・何しに来たの、クリスタ?」

エレン「お前・・・普通に考えりゃわかんだろ。飯を一緒に食うんだよ」

ミカサ「そういうことではなく・・・」

アルミン「ミカサ!」

ミカサ「・・・何でもない」

クリスタ「??あ、ご飯食べよっか」

サシャ「もうお腹ぺこぺこです」

ユミル「お前は満腹になったことあんのか?」

サシャ「ん~ここきてからは一回も無いですね」

エレン「それはサシャじゃなくても仕方ないだろ。こんなんじゃ俺も全然足りねえ」

ユミル「それもそうか。質素だもんな~、ここの飯は」

クリスタ「それでも食べられることに感謝しなきゃ!」

ミカサ「・・・クリスタはえらい。さっきは悪かった」

クリスタ「私何かされたっけ?」

アルミン「クリスタ、気にしなくてもいいよ」

ミカサ「そう、気にしないで。私の一方的なものだから」

サシャ「ご馳走様でした!」

エレン「はええよ。何で俺らより後に来て先に食べ終わってるんだよ・・・」

サシャ「狩猟民族なめないでください!」

アルミン(狩猟民族関係ないんじゃ・・・)

クリスタ「そうだエレン。次の休日なんだけど・・・」

エレン「おう、予定決まったか?」

一同「!?」

ライナー「おいエレン。その話、詳しく聞かせてもらおうか」

ミカサ「私からもお願い」

エレン「別に大したことじゃねえよ。次の休日にクリスタと馬の世話をしようなって話してただけだよ」

ライナー「俺もやろう」キリッ

ユミル「おいクリスタ。聞いてないぞ!」

クリスタ「今日話してたことだからね。でもいいでしょ?」

ユミル「…まあいいか。だがエレン。クリスタに手出したらどうなるかわかってんだろうな」

エレン「手出すって?どうなるんだ?」

ユミル「さあな…」

ミカサ「クリスタ、私も行っていい?」

クリスタ「もちろん!ライナーも行くんだよね?」

ライナー「ああ!!行く行く。行くに決まってんだろ!!」

ユミル「ライナー…」

ミカサ「そうだ、ライナー。午後の対人格闘訓練は私とやろう」

ライナー「いや、俺はベルトルトと…」

ミカサ「やろう」ズイッ

ライナー「だから…」

ミカサ「ベルトルト!!」ギロッ

ベルトルト「…よ~し、今日は誰とやろうかな~」

ライナー「ベルトルト!?」

ミカサ「ライナー。どうやらベルトルトの相手は決まっていないらしい。ので、必然的にライナーの相手はいないことになる。相手がいないなら私とやろう」

ライナー「…俺も男だ。受けて立とう」

ベルトルト(ゴメンライナー)

クリスタ「そういえばエレンはまたアニとやるの?」

エレン「おう。もう少しで勝てそうと見せかけて寸前でやられるからな…今日こそ勝つ!」

ミカサ「!?エレン。私とやろう!」

エレン「は?お前ライナーとやるんじゃねえのかよ。しかも俺今アニとやるっつったばっかじゃねえか」

ミカサ「で、でも」

アルミン「ミカサ」ジトー

ミカサ「ぐっ…」

クリスタ「あ、そうだ。次の休日馬の世話皆でやるからはやく終わると思うんだけど、その時対人格闘教えてくれない?」

エレン「いいぜ。どうせ自主トレするつもりだったし」

ユミル「何!!」

ライナー「おいエレン!!かわれ!!」

エレン「え、やだよ。俺クリスタに馬術教えてもらったお礼したかったし」

アルミン(エレン…女神に誘われるなんて…いや、でも修羅場は目に見えてる。僕は気にしない方向でいくか)

ミカサ「喜んで距離を置く、喜んで距離を置く喜んで距離を置く」ブツブツ

アルミン(これ僕がフォローしなきゃだめかな…なんかお腹痛くなってきた)キリキリ

~対人格闘~

アニ「また性懲りも無く私に挑むのかい?」

エレン「ああ。今日こそは勝つ!」

アニ「そんな減らず口、すぐに出せなくしてやるよ」

ミカサ「あの女・・・」ギリギリ

ライナー「・・・!!」バンバン

アルミン「ミカサ!ライナーもう降参のサイン出してるから!」

エレン(アニは基本的にフェイントから入ってくる・・・だから)

エレン「先手ひっしょ・・・いって!」ドサ

アニ「見え見えなことすんじゃないよ。そうやって決めうちするからそうなるんだ。過去の統計から動いたって何の意味も無い。相手の雰囲気、状況を見て、考え、動く。それをやらないんだったら強くならないよ、アンタ」

エレン「・・・悪かったよ。よし、もう一回だ!」

アニ「はー。ホントにアンタは懲りないね」

ミカサ イライラ

アルミン キリキリ

エレン「痛い!?お前もう少し優しくできないのかよ。手心ってもんが・・・」スクッ

アニ「全く。それはこっちが言いたいよ。私はか弱い乙女なんだし、アンタみたいな体格で負けてる男に本気で掛かってこられちゃ手加減のしようもないよ」

エレン「ああ、確かにな。でもか弱いってことはねえだろ。俺は毎回のように投げられてるし」

アニ「・・・この技はここで教えられてるものとは違ってね、自分の力じゃなく相手の力を使うもんなんだ」

エレン「なるほど!だからお前に大した力が無くても俺を投げられるって事か!」

アニ(当たってるのに何かむかつく・・・)

エレン「まあとりあえずちょっときゅうk」

アニ「もう一戦やろうか。ほら、構えな」

エレン「え、いや、きゅうk」

アニ「こっちからいくよ」

エレン「え、ちょっと待てよ、うおっ」ガシッ

アニ「あんたも知っておいて損は無いと思うよ。ほら、遠慮しないで」グイグイ

エレン「わかった、わかった。降参だ。だから手を緩めて!やっぱお前か弱くなんて・・・キツイキツイ!」バンバン

アニ「・・・だから遠慮なんかしなくってもいいって。今ならサービスで女の子との話し方も一緒に教えてあげるよ?」グイグイグイグイ

エレン「悪かった、俺が悪かったから。お前はか弱い乙女だって」バンバン

アニ「そんなに教えて・・・!?」ヒュン

エレン「なっ!?何でライナーが!?」

ミカサ「ねえアニ・・・私にもそれ、教えて。・・・教えて」ユラユラ

アニ「へえ、アンタみたいな猛獣用にはこの技は作られていないんだ。でも・・・その猛獣に通用するかどうかは、私も気になるね」スッ

モブ「とうとう夢のカードが!」

マルコ「どっちが勝つんだろう。やっぱりアニかな?」

ジャン「はっ?俺はミカサに飯全部かけるぜ!」

エレン「まあ待てよ、アニ」

アニ「は?」

ミカサ「エレン。そこをどいて。そこの女狐をころ・・・倒せないでしょ?」

アルミン(今絶対殺すって言いかけてたあああああ~~~~~~~~~~~~)

アニ「そうそう。私は今からあの猛獣を倒さないといけないんだ。そこをどいて」

エレン「まあまあ。師匠の前に弟子が戦うってのは物語の中では王道だろ?」

ミカサ「?私には言っている意味がわからない」

アニ「私にもわからないんだけど・・・」

エレン「つまり・・・俺がアニの代わりにミカサと戦う」

ミカサ「え」

アニ「は」

一同「なに~~~~~~~~~~~~!!!!!」

ライナー「いつつ・・・何が起こったんだ・・・」

ベルトルト「あ、ライナー。起きたかい?」

ライナー「おうベルトルト。今はどうなってやがるんだ?アニとミカサにエレンが挟まれて立ってる・・・つまりエレンは女ったらしってことでいいのか?」

ベルトルト「そ、そんなわけないだろ!!ミカサはともかく・・・まあそれは置いといて。ミカサがアニに対戦吹っ掛けたんだけど、エレンがそこに割って入ろうとしてるみたい」

ライナー「あいつ・・・ばかか?大怪我間違い無しの下手すりゃ死ぬぞ?」

ベルトルト「君は一つ忘れてるけど、ミカサの風当たりは君とエレンでは天と地の差があるよ?」

ライナー「ああ、そうか・・・そうだったな」

ミカサ「え、え、え、え、え、え、え」

アルミン(エエエエエエエエエエエエエエエレエエエエエエエエエエエエンンンンンンンンンンッッッッ!!!)

アニ「・・・じゃああんたに任せるよ」クルリ

エレン「ああ、ちゃんと見といてくれよ、俺の成長を!」

ミカサ(落ち着いて、私。これはチャンス。エレンに合法的に密着することができる。さすがに訓練兵になってからは自重していたけど、エレンからくるとは好都合。寝技で決めて、その後には・・・)

ミカサ「いいだろう。エレンを倒したらアニと戦えるんでしょう?」

エレン「ああ。じゃあ早速・・・やろうか!」

ミカサ「ええ」

~~~~~~~~~~~~~~~

グルン ダン

ミカサ「はあ、はあ」

エレン「ミカサ、お前の本気はそんなもんか?」

ミカサ(エレンがこんなに強いなんて・・・)

エレン「十戦やってお前は俺に一回も俺を倒すことができなかったな」

ミカサ「くっ・・・」

ジャン「おい!死に急ぎ野郎!てんめえ!」

マルコ「ジャン、落ち着いて!ミカサがボロ負けしてるのに君が勝てるわけないだろ!」

ジャン「いいから離せ!」

ライナー「マルコ。離してやれ。男には引けないときがあるんだ」

マルコ「ライナーまで・・・まあさすがに怪我は大丈夫か。わかったよ」バッ

ジャン「死に急ぎやろおおおおおおおおおおお!!」ブン

エレン「知ってるか?怒りで我を忘れると攻撃って単調になるんだぜ?」スッ スッ

ジャン(あたらねえ!?)

エレン「今のお前じゃ俺には勝てねーよっ!」ブン

ジャン「いって!」ドゴッ

マルコ「ジャン!」

エレン「で、どうするミカサ?まだ続けるか?」

ミカサ「今の私では対人格闘でエレンに勝つことはできないみたい、ので今日は・・・諦めよう」ギリッ

エレン「わかった。ミカサ」

ミカサ「・・・何?」

エレン「今度お前に対人格闘教えてやるよ」ニコッ

ミカサ「!!本当?嬉しい」ギュッ

エレン「おいミカサ。いきなり抱きつくなよ」ナデナデ

ジャン「なん・・・だと・・・」

一同(ジャンまじ不憫)

アニ「あんた・・・いつの間にそんな強くなったんだい?」

エレン「アニ。そりゃお前とやってるときに・・・」

アニ「じゃあ私には手抜いてたってわけかい?」ギロ

エレン「わけはまた後で話すよ。でも俺は決して手を抜いてたわけじゃない」

アニ「・・・そうかい。んでミカサはいつまでエレンに抱きついてるんだい?」ジロ

ミカサ「あなたには関係ない」スリスリ

エレン「ミカサ、いい加減に離れろ。そろそろ訓練始めるから」

ミカサ「仕方ない。じゃあエレン、今度は私とやろう」

エレン「え~っと・・・今度の休日でいいか?クリスタにも教える約束だったから一緒に・・・」

ミカサ「・・・わかった」シュン

アニ「まあもう終わりだけどね」チラ

キース ハッ

キース「今日の対人格闘訓練はこれで終わりとする!各自解散!!」

アルミン「教官も見入ってたみたいだね」

クリスタ「・・・」

アルミン「クリスタ?」

クリスタ「あ、何?」

アルミン「いや、何でもないよ。あはは・・・」(はあ・・・)

アニ「じゃあ早速そのわけとやらをお聞かせ願おうじゃないか」

エレン「そうだな。誰にも聞かれたくないから倉庫裏行くぞ」ボソ

アニ「・・・了解」

ミカサ「アニ・・・」

~~~~~~~~~~~~

アニ「で?」

エレン「ああ。まあ簡単なことなんだけどな。俺はミカサのこと知ってんだよ」

アニ「は?当たり前のことじゃないのかい?」

エレン「違う違う。言い方が悪かったな。ミカサと俺は長年一緒に暮らしてきたからな。あいつの考えとか大体わかるんだよな」

アニ(なにそれこわい)

アニ「そうだったのかい。疑って悪かったね」

エレン「別に。次か勝つからな!」

アニ「はっ、言ってな。じゃあ私は戻るから」

エレン「ああ、先行っててくれ。俺はちょっとトイレに寄ってく」

アニ「そうかい。じゃあまた」

エレン「おう」

エレン(考えがわかる・・・ね。まさかこんなん信じるとは思ってなかったな。普通に暮らしてて対人格闘なんてするはずなにのにな)クスッ

エレン「・・・アニ」ボソッ

クリスタ「へ?どうしたの?」

エレン「うおっ!クリスタいたのか。どうしてこんなところに?」

クリスタ「えへへ。ちょっとエレンに頼みたいことがあって着いてきたんだ」

エレン「何だ?」

クリスタ「ちょっと抱きついていいかな?」

エレン「・・・はあ?いきなりどうしたんだ、お前」

クリスタ「・・・だめかな?」ウルウル

エレン「・・・いいよ」

クリスタ「ありがと・・・」ボス

エレン「おっとっと。勢いいいな。で、どうしたんだ?」ナデナデ

クリスタ「・・・ミカサ見てたら甘えたくなっちゃって」

エレン「ユミルじゃいけなかったのか?」ナデナデ

クリスタ「だってユミルは他に色々やってくるからあんまりよくないかな」

エレン「ユミルはクリスタが大好きだからな」

クリスタ「うん。私もユミルのことは好き。でも・・・エレンのことも・・・好き、だよ」

エレン「そうか、やっぱうれしいな、そう言われるのは。でも面と向かって言われるとちょっと恥ずかしいな。俺もお前のこと好きだぜ」ニコ

クリスタ「もう、エレンは・・・。でもこれがエレンだもんね」ギュッ

エレン「なんだよ、その不満げな顔は」

クリスタ「何でもないよ♪エレンは・・・私のこと必要としてくれるんだよね?」

エレン「当たり前だろ。馬術教えてくれんのはありがたいし、何よりお前は仲間だ。お前は俺にとって必要だよ!」

クリスタ「ありがと」ニコ

エレン「じゃあそろそろ食堂行こうぜ。お腹空いちまったぜ」

クリスタ「そうだね」スッ

エレン「今日の飯は何かな~」スタスタ

クリスタ(今の私にはこの言葉で十分・・・かな?あなたがいれば私は強くなれる、生きていられる・・・気がする)

エレン「どうした、クリスタ。置いてくぞ?」

クリスタ(あなたは私を裏切らない、名前を呼んでくれる。ありがとう、こんな私を必要としてくれて、好きでいてくれて・・・)

クリスタ「エレン、はやい~、待ってよ~」タッタッ

クリスタ(本当に、ありがとう)ニコ

~男子寮~

エレン「ねみい・・・」

アルミン「訓練疲れたからね・・・」

ライナー「まあ、入団当初よりは、慣れて随分ましになったがな」

アルミン「それでもまだ僕は全然だめだし・・・」

エレン「あ~~~~ねみい!俺もう寝るは。明日立体機動だし。じゃ、おやすみ」

アルミン「おやすみ」

ライナー「おう、また明日な」

ベルトルト「おやすみ」

エレン(ああ~~~アニには勝てる気がしねえな。何でだ?動きが特別はやいわけでも、圧倒的筋力を持ってるわけでもないしな・・・。まあいいか。で、クリスタがいきなりあんなことしたのは何でだ?ミカサ見てっつってたから・・・家族愛に飢えてるとか?・・・頭はたらかねえ。もう寝よ)

~~~~~~~~~~~~~

~朝食~

クリスタ「エレン、アルミン。おはよっ♪」

エレン「よおクリスタ。朝から元気そうだな」

アルミン「おはよう。何かいいことでもあった?」

クリスタ「えへへ、内緒だよ」///

アル・ライ(女神)

クリスタ「そうだエレン。一緒にご飯食べようよ!」

エレン「おう、いいぜ。じゃあ飯取ってくるからちょっと待っててな」

クリスタ「うん!!」

サシャ「昨日もエレンたちと食べましたよね、昼食」

ユミル「あんなやつと一緒に食べると死に急ぎがうつっちまうぜ」

エレン「悪かったな」

ユミル「何だ、もう来たのか」

エレン「おまえだけ向こうで食べてきてもいいんだぜ?」

ユミル「クリスタあるところに我あり」キリッ

ライナー「おいエレン。お、俺たちもご一緒してよろしいでしょうか?」

エレン「何で敬語なんだよ。まあいいんじゃね」

ライナー「ありがとう!」

ユミル「おいベルトルさん。このホモゴリラを私のクリスタに近づけないでくれ」

ベルトルト「それはちょっと難しいかな」

ミカサ「ん、エレンが囲まれている」

ミーナ「あ、ホントだ。今日はクリスタやライナーたちがいるみたいだね」

アニ「そういえば昨日も一緒に食べていたんじゃなかったかい?」

ミカサ「ええ、私の場所がない、ので、誰かをどかそう」

ミーナ「えー、たまには私たちと話そうよ!」

ミカサ「・・・たまにはそれもいいか。わかった、お願いしよう」

アニ「へー、意外だね。あんたならどうしてもエレンの横に行くつもりだと思ってたけど」

ミカサ「エレンやアルミンに少し近づきすぎと言われた、ので、たまには距離を置かなければならないと思った」

アニ「あんたも大人になったみたいだね」

ミカサ「何を言ってるの?私は元から大人」

ミーナ「そんなことより、ミカサ!いっぱいおしゃべりしましょ!」キラキラ

ミカサ「・・・ええ」

アニ「さてと、まずはご飯取りに行こうか」

~~~~~~~~~~~~~~~

ミーナ「へ~、つまりエレンとミカサは血は繋がってないけど家族なんだ!」

ミカサ「ええ、詳しくは話せないけどそういうことになる」

アニ「だからあんな保護者みたいな・・・」

ミカサ「アニ。私は保護者ではない。家族」

アニ「はいはい」

ミーナ「じゃあエレンのことたくさん知ってるのね?」

ミカサ「そう。私はこの世で一番エレンのことを知っている」

ミーナ「エレンの昔ってどんなだったの?」

ミカサ「昔のエレンも今のエレンも本質は同じ。調査兵団に入りたがっている」

ミーナ「へえ、すごいね。壁外に出るのは否定的な意見も多いのに」

ミカサ「ええ。実際にエレンの母親も反対してた」

ミーナ「エレンはほんとに自由を目指しているんだね」

ミカサ「そう。で、昔のエレンの話なんだけど、昔からエレンは~~~~~~~~」

ミーナ「うん・・・うん・・・へ~・・・ほんとに!?~~~~~」

アニ(長くなりそう・・・)

~~~~~~~~~~~~~

ミカサ「む、そろそろ訓練の時間。急ごう」

ミーナ「わっ、ほんとだ。随分話し込んでたみたいだね」

ミカサ「あなたとは有意義な時間を過ごせた。また一緒にご飯を食べてもいいだろうか?」

ミーナ「全然いいよ!ねっ、アニ」

アニ「・・・好きにしな」

ミカサ「じゃあ行こう」

ミーナ「うん!」

アニ「はあ・・・」(何なんだこいつらは・・・)

~~~~~~~

~立体機動~

キース「今日は二人一組の班で訓練を行う。組み分けは各々決めろ!」

コニー「おいサシャ!やろうぜ!」

サシャ「いいでしょうコニー。昼食のパァンをかけて勝負です!」

ミーナ「アニ、一緒にお願いできる?」

アニ「仕方ないね。足ひ引っぱんじゃないよ」

ミーナ「・・・そんな~」

ジャン「ミ、ミカサ!俺と・・・」

ミカサ「エレン、組もう」

エレン「おい、ジャンが呼んでるぞ。ミカサ」
ミカサ「・・・」

エレン「おいアルミン。組もうぜ!」

ミカサ「!!」

アルミン「ぼ、ぼくは遠慮するよ。マルコと約束してるんだ」

ミカサ(アルミン、感謝する)

エレン「じゃあクリスタやろうぜ!」

ミカサ・アルミン「!!」

クリスタ「うん。いいよ!」

ユミル「何だと!おいクリスタ、私とやるんじゃなかったのか!?」

クリスタ「たまにはいいじゃない?それにユミルは私を手助けしてるみたいな気がするし・・・」

ユミル「き、気のせいだろ」

クリスタ「でも今日はエレンとやるね。ゴメン、ユミル」

ユミル「くっそ・・・恨むぜ死に急ぎ」

エレン「そんな恨みがましく俺を見るなよ・・・」

ミカサ「私とエレン、ユミルとクリスタがやれば万事解決」

エレン「何言ってんだ。お前ジャンに誘われてたぞ。あいつ立体機動うまいから学ぶことも多いだろうしやってこいよ」

ミカサ「くっ・・・まあ確かに、今回はジャンに色々と教えてもらうことにしよう。私にもまだ無駄はある」

ジャン(エレンありがとおおおおおおおおおおおおお!!)

ユミル「はあ・・・ベルトルさん、相手いるか?」

ベルトルト「いや、いないよ。僕とやってくれないかな」

ユミル「そうか、よかったぜ。でもライナーと一緒じゃないってのは珍しいな」

ベルトルト「ライナーは昨日対人格闘で頭を打ったからね。さすがに立体機動は危ないとの教官の判断で、今は医務室さ」

ユミル「朝はいたのにな。まあむさくるしい奴が一人減って私はうれしいが」

ベルトルト「本人には直接言わないであげてね。意外と心は繊細だから」

ユミル「クッ、あの顔でかよ」

クリスタ「じゃあエレン。今日は改めてよろしくね♪」

エレン「ああ、こちらこそ。がんばって一位目指すぞ!」

クリスタ「でもジャン・ミカサペアがね・・・」

エレン「何言ってんだ!だからこそ勝つんだよ!現時点で立体機動トップ2だからな、あいつら」

クリスタ「うん、そうだね。私も立体機動は得意じゃないけどがんばるよ!」

キース「それでは今から訓練を始める!くれぐれも怪我をして、訓練相手に迷惑をかけることのないように!それでは始め!」

コニー・サシャ「おりゃああああああああああ!!!」

ミカサ「ジャン、行こう」

ジャン「おう!」(いいかっこ見せるぜ!)

ユミル「じゃあベルトルさん。そろそろ出発しようか」

ベルトルト「そうだね。がんばろうか」

エレン「よっしゃクリスタ!さっさと行こうぜ!」

クリスタ「うん。勝とうね!」

アルミン「マルコ、ごめんね。成り行きで組んでなんかもらって」

マルコ「全然気にしてないよ。じゃあ置いてかれる前に出発しよう」

アルミン「うん、そうだね」

ミカサ パシュッ カン ヒュン

ジャン(はええ。俺でもついていくのが限界だ。基本を極限までつきつめた動き・・・これのどこに無駄があるのかわからねえ。いいかっこ見せるどころの話じゃねえな)

ミカサ(はあ。またエレンと組めなかった。なぜだろうか。やはりアルミンの言うとおり家族と離れたい年頃なのだろうか?ひとまずエレンに断られたら距離を置くようにはしているけど・・・これはいつまで続くんだろうか?私にはもう、エレンしかいないのに・・・)チラ

ジャン(あんなはええのに余所見する暇があるなんてな・・・。で、目線の先には死に急ぎ野郎。ペア組んでんのに気にかけるのは俺じゃなくあいつか。俺はあいつに一生・・・いや、考えるのはよそう。今は立体機動に集中すべきだ)

ユミル(何でこんな訓練に真剣になるかな~。ジャンはともかくミカサは調査兵団志望ならちっとばかし手抜いてもいいだろうに。死に急ぎ野郎でもあるまいし。・・・くそ、死に急ぎ野郎め。私のクリスタを奪いやがって。次やったらただじゃすまねえぞ!)

ベルトルト(ライナーを投げ飛ばし、訓練兵の中でもダントツのトップのミカサ。訓練でも手は抜かない要注意人物。知能があっても下手をすればやられるな・・・。まだまだ訓練生活は長い。ここから更に上達するなんて考えるだけでもおぞましい。次に壁を壊すときは、絶対にミカサがいないところを狙おう)

エレン(くっそ。ミカサもジャンも速過ぎんだろ。立体機動がうまいジャンだからミカサも後ろのこと考えず本気でやれんだろうな・・・何で俺じゃないんだ。あいつの横はいつだって俺だった。父さんは行方不明で生きてるかどうかもわからねえ。実質あいつが俺に残った唯一の家族。それを、何で隣で守ってやれないんだ、俺は)ギリ

クリスタ(エレン、歯軋りしてるな・・・。やっぱミカサたちに勝てないのは悔しいのかな。いっつも立体機動のときはミカサ見てるよね、エレン。ミカサはいつもエレンを気にかけてるし・・・。何で私にはそんな家族がいなかったんだろ?あ、そうか。私は生まれちゃいけない子だった。最近の訓練生活が楽しくて、すっかり忘れてたな、あはは・・・)

アルミン(はやい。やっぱ成績上位の二人ははやいな・・・。何で僕だけ運動できないんだろ・・・。マルコも立体機動、もっとうまいはずなのに僕に合わせてスピードをおとしてくれてる、迷惑をかけてるんだ。はあ・・・こんなんで卒業できるのかな)

サシャ(ん~ミカサとジャンは相変わらずはやいですね~。私とは何が違うんでしょうか。・・・まあどうでもいいですね。とりあえず今日のパァンのためにコニーには勝たないと、ですね!)

コニー(あっれ、スタートは俺のほうが早かったよな?ならなんで天才の俺様の前にミカサとジャンが?・・・まさかあいつら、ワープしたのか?この俺にもできない、ワープを・・・後で教えてもらうか。これでサシャとの勝負に勝てる!!)

エレン(ちっ!やっぱ上体が安定しねえ。落ちるわけにはいかねえからそこに心血注がなきゃなんねえけど、そうすっとスピード落とさなきゃなんだよな。イライラするな。ちょっと・・・無理してみるか!)ギュン

クリスタ(はあ、もうミカサたちとは大分離されちゃったな~。コニーやサシャにも負けてるし、私のせいなのかな・・・。あれ、エレンスピード上げた?・・・ついていけるかな・・・いや、ついていかなくちゃ!いらない子って、また思われちゃったら・・・それだけは嫌!)ギュン

ユミル(ん?あいつらスピードあげたな。おい、死に急ぎの野郎揺れてんじゃねえか。あいつ大丈夫か?クリスタもそのスピードはあんまりよろしくないな・・・はあ)

ユミル「ベルトルさん、ちょっと右にずれていいか?」

ベルトルト「え?あ、ああ。いいよ。どうして?」

ユミル「別に、私の気分だよ」

ベルトルト「・・・ああ。優しいね。ユミルは」チラ

ユミル「何だ?口説いてんのか?あんたみたいなホモ野郎に私はなびかないよ」

ベルトルト「訂正。クリスタに対して、だね」

ユミル「はっ、よくわかってんじゃねえか。おい、もうちっとばかしスピードあげるぞ」ギイュン

ベルトルト「了解」

エレン(これでもまだミカサには追いつけない・・・。多少の無理じゃ勝てない・・・だったら、おもいっきり無理すれば追いつけるんじゃねえか!)ギュン

クリスタ(え、ちょっとエレンはや・・・え?)

ユミル「は?」

エレン(あ、れ?何で俺、落ちて・・・)

クリスタ「エレン!!」ギュン

ユミル「ベルトルさん!!」ギュイン

ベルトルト「ああ、わかってる!」ギュイン

ミカサ「!?エレン!」

ジャン(あの死に急ぎ野郎!)

クリスタ(あと少し・・・あ、これ私もやばい。でもいっか。やっと、誰かの役に立てて死ねる。私の夢がとうとう・・・)

ユミル「クリスタ!」パシッ

クリスタ「な、何でユミルが!?」

ベルトルト「僕もいるよ」

クリスタ「エレン!無事だったのね!」

ユミル「一旦降りるぞ。さすがに抱えたままはきつい」

ベルトルト「わかった」

トン トン

ユミル「おい。お前仮にも成績上位者ならこんなことで・・・お前、震えてんのか?」

エレン ブルブル

ユミル「巨人を駆逐するとか言っておきながらちょっと落ちそうになっただけでそんなびびってんのか?お前ほんと口だけの・・・」

ベルトルト「違うみたいだ」

ユミル「あ?じゃあなんだってんだ?」

ベルトルト「筋肉が、痙攣してるみたい」

ミカサ「どういうこと?」

ベルトルト「ミカサ!?」

ユミル「ああ、私にもわからねえ」

ベルトルト「ああ、無理に筋肉を使いすぎてたみたいなんだ。全然体に力が入ってない」

エレン「大丈夫だ・・・俺は立てる」グッ ガクン

ミカサ「エレン!立ってはだめ!」

エレン「うるせえ!俺に構うな!」

ベルトルト「だめだよエレン!立っちゃだめだ」

エレン「ちっ!」

ジャン「無様だな、死に急ぎ野郎」

ユミル「お前まで来たのか」

ジャン「仕方ねえだろ。今回はミカサと同じ組なんだから」

エレン「で、喧嘩うりにきたのか?」

ジャン「お前・・・この状況を何も理解してねえみたいだな」

エレン「は?どういう意味だ」

ジャン「お前は助けてもらったくせに感謝もせずにしかも八つ当たり。俺にもわかる。褒められたことじゃない」

エレン「・・・」

ミカサ「待って、ジャン。私は気にして・・・」

ジャン「ミカサ、お前はエレンをどうしたいんだ?普段の生活では口を酸っぱくするほど身の回りのことを言うのにこういうときだけ何も言わずに庇う。生死に関わることだからか?自業自得じゃねえか。更にクリスタも巻き添えにしようとしていた。ユミルとベルトルトがいち早く気づいてなかったら二人とも下手すりゃ死んでんだぞ!」

ミカサ「・・・」

ユミル「落ち着けジャン!」

エレン「本当・・・なのか、クリスタ」

クリスタ「・・・うん」

ジャン「離せユミル。俺は落ち着いてる。いいかエレン。お前は三ヶ月前に俺に何て言った?感情に任せて動くのは兵士じゃないとか言ってたな。今のお前はどうだ?どうせ俺やミカサに対抗心燃やした結果だろ?お前は何も変わってねえ、三ヶ月前から精神に関しては全く進歩してねえじゃねえか!」

エレン「そ、それは・・・」

ジャン「クリスタだけじゃねえ。俺もミカサもベルトルト、ユミルも訓練の点数気にせずお前の看護だ。お前はこれだけの人数に迷惑かけといてよくそんな態度がとれたもんだな!」

ユミル「ジャン、その辺でやめとけ。エレンも十分に堪えてる」

ジャン「ちっ」

ユミル「エレン、私からも一言。私は今朝、てめえといると死に急ぎが移るっつったな。お前も冗談として受け取ってたし、私もそのつもりだった。・・・なあ、それ実現してちゃだめだろ。お前は確かに死に急ぎ野郎だが、それはお前が壁外の巨人を駆逐するために調査兵団に入るって言ってたからだ。巨人に食われるならまだしも、訓練なんてつまんねえもんで、ほんとに死に急ぐんじゃねえよ」

エレン「・・・」

ミカサ「・・・」

ユミル「・・・そろそろ戻るか。エレン、お前飛べるか?」

エレン「ああ、いけ・・・いやゴメン。やっぱ無理そうだ」

ユミル「そうか。じゃあミカサ、エレンはお前に任せる。お前なら人運びながらでも飛べんだろ?」
ミカサ「ええ、わかった」

キース「ふむ・・・成績上位者が揃いも揃って何をやっているかと思えば、イェーガーの墜落か」

エレン「・・・すいませんでした」

キース「このことは連帯責任でレンズ訓練兵の昼食も抜きとする。異論は認めん。以上だ!」

~~~~

エレン「悪いな、クリスタ。俺の性で・・・」

クリスタ「いや、しょうがないよ。エレンが無事だっただけで私は十分!」

ミカサ「エレン、顔色が悪い。医務室に行くべき」

エレン「医務室はいいから、少し、一人にしてくれないか」

ミカサ「でも・・・」

エレン「頼む」

ミカサ「わかった」

ジャン「勝手な野郎だな」

エレン「・・・ゴメン」ダッ

ミカサ「エレン!!」

ユミル「クリスタ、私のわけてやるから来いよ」

クリスタ「え?う、うん・・・」チラ

ジャン「ちっ」

~~~~~~~

エレン(宣言・・・感情・・・ミカサ・・・俺・・・死に急ぎ・・・・・・死)トボトボ

エレン(俺は・・・感情がどうとか、ジャンにご高説唱えといて、あのとき、感情を制御するとか、こないだ宣言とか、やっといて、結局何もかわらねえ、変わってねえ。ちょっとしたことですぐカッとなって、自分に力が無いのに、見栄はって、それを認めたくなくて、自分が本気出せばミカサくらいすぐに抜かせるって信じてる、どうしようもないおおばか野郎、それが俺。こんなんじゃ、周りに迷惑かけるってことも、ちょっと考えればわかるはずなのに、目を背けて、人に言われるまで気づかない)

エレン(こんなんじゃ、ミカサもアルミンも、仲間を、誰一人だって救えやしない。それどころか、俺のせいで・・・)

      ~ カルラ『行かないで!!』 ~

エレン ギリッ

エレン(再び、大事な人を失う。ミカサだって、二度も家族を目の前で失ってて、最後の俺まで、目の前で失ったら、あいつは、どうなるんだ?)トス

エレン「・・・」

~~~~~~~

~座学~

ミカサ「エレン、大丈夫?」

エレン「・・・ミカサか。大丈夫だよ。わりいな、心配かけて」ニコ

ミカサ・アルミン「!?」

エレン「じゃあ席座ろうぜ」

アルミン「う、うん。そうだね」

メガネ教官「席について。では今日は~~~」

エレン(俺は・・・ミカサの隣にいていい人間なんだろうか?)チラ

ミカサ「?」

エレン(いるべき・・・何だろうか。家族ってことに甘えて、ミカサの足を引っ張って、それを戦場でやったら・・・)

エレン(俺は・・・)

~~~~~~~~

アルミン「ふ~、疲れた~。次は夕食だね」

ミカサ「エレン。もしお腹減っていたら私の分をあげよう」

壊れたベルト使ってるからだろ

エレン「いや、ミカサもお腹空いてるだろ?お前が食べろよ。俺は自業自得だしさ」

ミカサ「・・・そう」

エレン「はやく行こうぜ。腹へって仕方ない」

アルミン「座学中もずっと鳴ってたもんね」クスクス

エレン「なっ!ずっとじゃねえだろ」

アルミン「あはは、ゴメンゴメン・・・ミカサ?」

ミカサ「ハッ!ゴメン、ボーっとしてた」

エレン「珍しいな」

ミカサ「私にだってそういうときはある。それよりはやく食堂へ行こう」

エレン「ああ」

ミカサ(エレンが元気になってる・・・それは喜ばしいことだ。けれど何かおかしい。アルミンは気づいているのだろうか)

~~~~~~~

エレン「たまには別々に食べてみないか?」

アルミン・ミカサ「「え?」」

エレン「いや、俺たちずっと一緒に食べてたからさ。たまにはお前らがいない環境で食べるのもいいかなって思ってさ」

アルミン「僕はいいけど・・・」

ミカサ「私は・・・エレンがどうしてもというのなら」

エレン「じゃあ決まりだな。どこで食うつもりだ?」

アルミン「えっと、僕はライナーたちのところに行こうかな」

ミカサ「私は・・・ミー・・・クリスタのところに行こう」

エレン「そうか。じゃあ俺はアニたちのところで食べようかな」

ミカサ「・・・」

エレン「じゃあ解散!」

~~~~

ミカサ「今日、一緒に食べて欲しい」

クリスタ「いいよ!あれ?でもエレンたちは?」

ミカサ「今日は別々に食べることになった」

ユミル「へえ~。アルミンはともかくお前は何が何でもエレンと食べると思ってたぜ」

ミカサ「それは今朝アニにも言われた」

ユミル「そういや朝もいっしょじゃなかったな」

サシャ「ああ、確かに。普通にいると思ってましたけど、よく考えるといませんでしたね」

クリスタ「けど珍しいね。何かあったの?」

ミカサ「いや、エレンがたまには私たちのいない環境で食べるのもいいんじゃないかって」

ユミル「お前は何でもエレンを基本的な行動理念にしてるな」

ミカサ「それはあなたも一緒のはず。そうだクリスタ。午前の立体機動訓練ではエレンが危ない目にあわせてしまって悪かった」

クリスタ「そんな、全然いいよ。みんな無事だったんだからさ!」

ユミル「相変わらずの女神っぷりだなあ、クリスタは。ミカサも相変わらずの保護者さまで」

クリスタ「もうユミル!」

ミカサ(エレンは、アニたちと楽しそうに食べてる。笑って、楽しそうに笑って・・・)

クリスタ「ミカサ?箸止まってるよ?」
ミカサ「大丈夫、少し考え事をしていただけ」

>>79,80,81,82,83

一気にコメ来ててワロタwww

コメントって楽しみでもあり、怖くもあるんだよな・・・

結構見てくださってる方がいらっしゃるようで嬉しい限りです!

これからは一日1レスしか投下できなさそうですが、末永くお付き合いしていただければ幸いです!


「お前らの応援メッセージが俺に力をくれる・・・約束しよう!俺は・・・このスレを完結させる!!」

サシャ「ボーっとしてると誰かにパァンをとられちゃいますよ?」

ミカサ「それほどまで意識を向けていたわけではないし、もし取られたら・・・二度と取ろうと思わないように躾をするしかない」

サシャ「そ、そうですか」ブルブル

ユミル「おい、芋女が震えてやがるぜ」ケラケラ

クリスタ「サシャ、人のパンをとるのはよくないことだからね?」

サシャ「よくわかりました。これからはミカサのパァンは狙わないことにします。さて、自分の分を食べ終えたことですし、コニーのパァンでも貰いに行きますか」ガタッ

クリスタ「ちょっとサシャ!・・・行っちゃった」

ミカサ「コニー・・・ご愁傷様」

ユミル「あいつに満腹が訪れることは一生なさそうだな」

パァン!
ウワ、サシャ、オレノパンカエセヨ!
モグモグ
アアアアアアアアア
スキヲミセテハヤマデハイキテイケマセンヨ
オレモシュリョウミンゾクダッテノ!

クリスタ「楽しそうだね」

ユミル「おいクリスタ。微笑ましいのはわからんでもないが、楽しいのはきっと芋女だけだぞ」

ミカサ「でもコニーもそこまで本気で怒っているわけでもなさそう」

ユミル「まああいつらは似たようなとこからの出身だしな。色々と通じるところがあんだろ。両方バカだし」

クリスタ「・・・はあ」

ユミル「どうしたんだよクリスタ!元気がなさそうだぞ~」ダキッ

クリスタ「ちょっと、ユミル!抱きつかないでよ!」

ミカサ「二人も楽しそう。仲がいいことはいいことだ」

ユミル「当たり前だろ?私たちは卒業したら結婚するんだから」

クリスタ「もう!冗談言わないの!」ベシッ

ユミル「いてっ!」

ミカサ「クスクス」

クリスタ「あ!ミカサが笑った!」

ユミル「へえ、これは明日は雨・・・いや、雪か?」

ミカサ「今は夏。雪は降らない。そしてクリスタ。誤解しないでほしいけど、私だって人間。笑う事だってある」

クリスタ「そ、そうだよね。でもミカサが笑うところなんて初めて見たからちょっと驚いて・・・」

ユミル「まあミカサは基本的に無表情だからな」

ミカサ「別に無表情というわけじゃない。ただ感情が表に出ないだけ」

ユミル「それを無表情っつうんだよ。死に急ぎ野郎とは正反対だな」

ミカサ「エレンのことをそう呼ぶのはやめて欲しい。エレンは誰よりも外に行きたいという気持ちが強いだけであって、死にたがりではない」

クリスタ ドキッ

ユミル「気が向いたらな」

ミカサ「エレンは昔から外の世界に興味があった。アルミンに教えられてからはずっとそのことが夢だったらしい。外の世界は海という~~~~」

クリスタ「へえ!壁の外にはそんなものがあるんだ!」

ミカサ「ええ。他にも~~~~」

クリスタ「すごい!~~~~」

ユミル(あ、これ止まらないやつだ)

~~~~~~

クリスタ「ミカサの話面白かった!」

ミカサ「といったもアルミン受け売り。アルミンのほうが私よりもよく知っている、ので、アルミンにも聞いてみるといい」

クリスタ「うん!そうしてみるね!」

ユミル「おいミカサ。私のクリスタをあんまり男に近づける発言は・・・」

クリスタ「ユミルも一緒に聞こうね♪」ニコ

ユミル「もちろん」キリ

ミカサ「さて、食べ終えたことだし寮に戻ろう」

クリスタ「そうしよっか。じゃあ食器片付けて・・・」

ユミル「あ?エレンの奴。一人でどっか行くつもりみたいだぞ」

ミカサ「!!クリスタ、私の食器を頼む」ダッ

クリスタ「え!?ちょっと・・・はっやいな~」

ユミル「なんつーはやさだ。本当にあいつ、人間か?」

~~~~~~

ミカサ「エレン」

エレン「!!ミカサか。どうしたんだ?」

ミカサ「一人でどこ行くの?」

エレン「ああ・・・ちょっと夜風に当たって星でも見ようかなって」

ミカサ「私も行く」

エレン「・・・見るなら別の場所で頼む。一人になりたいんだ」

ミカサ「・・・そう。じゃあ私は帰ろう。風邪をひかないように気をつけて」

エレン「ああ。わかってる」スタスタ

ミカサ「・・・」クル

~~~~~~~~

エレン ストン

エレン「俺はどうすればいいんだろうな~」ハア

アニ「こんなところで何してんだい?」

エレン「!?アニが何で!?」

アニ「ここは訓練兵団の敷地内部だよ。私がいたって何らおかしいとこはないはずだけど?」

エレン「あ、ああ。そうだよな。ゴメン」

アニ「アンタ・・・いや、何でもない。隣・・・いいかい?」

エレン「今はちょっと・・・座るなよ」

アニ「別にいいじゃないか。一緒にご飯食べてあげたんだし」

エレン「超上から目線だな。身長は・・・痛い!」ゲシ

アニ「全く。落ち込んでいると思って声をかけてやれば・・・」

エレン「わりいわりい。でもアニも身長とか気にするんだな。ちょっと意外」

アニ「べ、別に気にしてるわけじゃ・・・」

エレン「ちょっとからかっただけだよ」アハハ

アニ ゲシ
エレン「痛い!?」

エレン「座りながら蹴るとかどんだけお前器用なんだよ・・・でもま、お前のおかげでちょっと元気出たよ」

アニ「そうかい。そりゃよかった」

エレン「実際答えはほぼ出てたんだけどな。・・・なあ」

アニ「なんだい?」

エレン「またこうやってさ、夜に会って・・・くんねえか?」

アニ「・・・頭おかしくなったのかい?」

エレン「真面目だよ」ジッ

アニ「・・・いきなりどうしたのさ。アンタが女に興味を持つなんて」

エレン「茶化すなよ。別にそういうわけじゃないさ」

アニ「じゃあ理由は?」

エレン「・・・怖いんだ。ミカサを失うのが」

アニ「はあ?アイツがそう簡単に死ぬはず・・・」

エレン「でも!俺が死にそうになったらあいつは間違いなく助けにくる。俺には力がない。そのせいであいつを危険に晒したくないんだよ。あいつの足手まといだけには・・・絶対なりたくないんだよ」グッ

アニ「・・・あんたが弱音を吐くなんて・・・相当参ってるみたいだね」

エレン「わりいな、かっこ悪いとこみせて」

アニ「いや、あんたも人間だったってことがわかって安心したよ」

エレン「何言ってんだ?俺は元から人間だ!」

アニ「いつもいつも駆逐駆逐。シガンシナで巨人の怖さを目の当たりしてもその目的は変わらない。あんたはバケモノかと思ってたけど、いっちょ前の人間みたいに恐怖を持ってるようで安心したってこと」

エレン「そりゃ俺だって巨人と戦うのはこええよ。俺は二年前に人が、母さんが巨人に食われるところを見たからな」ギリ

アニ !!

エレン「それでも、誰かがやらなきゃなんねえ。どうせ奴らはもう一回攻めてくる。そのときに怖くて戦えませんでしたじゃ洒落になんねえからな」

アニ「・・・そうかい」

エレン「で、どうなんだ?」

アニ「え?」

エレン「夜会ってくれるって話」

アニ「・・・何で私なんだい?もっと他にも適役はいるだろうに」

エレン「そうだな・・・お前は俺が始めて対人で負けたからかもな。それに教えてくれてる師匠でもある。だったら・・・弱みを見せてもいいかな、って思っただけだよ。たまに弱いところを吐き出したいってときがあるからさ」

アニ「ふ~ん・・・アンタは私を信用してるってことか・・・」

エレン「ああ、そういうことになるな」

アニ「・・・わかった。気が向いたらきてあげるよ。一応他言もしないでおく」

エレン「はは、ありがと。じゃあそろそろもどろうぜ」

アニ「そうだね。もういい時間だしね」

エレン「じゃあな、風邪ひくなよ!」タッタッ

アニ「ん」

アニ(・・・全く・・・罪悪感を煽るような言い方して、受けざるをえないじゃないか。こんなことで許される罪ではないけど、ここにいる間くらいは、訓練兵生活を楽しんでもいいよね?)

アニ(はあ、私は何をやっているんだろう・・・)

ミーナ(アニが・・・エレンといい感じになっている・・・だと・・・?これはアニに問い詰めなきゃ!)

エレン(ミカサ・・・)

ミカサ「エレン・・・」

アルミン(今日のエレンのあの笑顔・・・どうしたんだろう?)
多種多様な感情、思いが入り乱れ、混ざりながら、今日も夜は更けていく・・・。

~朝~

アルミン「くはあ~・・・あ、エレン、おはよう!昨日遅かったね。何してたの?」

エレン「アルミン、おはよう。大したことじゃねえから気にすんな。さっさと着替えて食堂行こうぜ」

アルミン「あ、ちょっと待ってよ」

~~~~~

アルミン「いつもより早いからまだ人が少ないね」

エレン「そうだな。できるだけねてえのは皆一緒だしな。まあとりあえず飯、取りに行くか」

アルミン「ミカサは待たないの?」

エレン「・・・はやく行って自主練してえんだ。待ってる暇はない」

アルミン「エレン・・・」

エレン「どうしたんだ?置いてくぞ?」

アルミン「・・・なんでもないよ。行こうか」

~~~~~

ミカサ「おはよう、二人とも。先に食べてどこかに行くの?」

アルミン「あ、ミカサ。おはよう。エレンがはやく訓練したいって言ってるから先に食べちゃってるんだ。ゴメンね」

ミカサ「ならば仕方が無い。でもそうするときは私にも前日のうちに言っておいて欲しい。私も行きたい」

エレン「悪いな。急に思い立ったんだ」

アルミン「次からはちゃんと言うからさ」

ミカサ「そうしてほしい。じゃあ私は昨日に引き続き、クリスタたちと食べてくる」

エレン「ああ、そうしてこい。女友達も増やしとくにこしたことはないぞ。じゃあアルミン、行こうぜ」

アルミン「うん。ミカサ、また後でね」

ミカサ「ええ」

~~~~~~

アルミン「で、今日の午前は対人格闘だけど、何の練習するの?僕じゃエレンの相手にならないし」スタスタ

エレン「そんなわけないだろ。ま、でも俺がしたかった練習は違うんだけどな」(ry

アルミン「それで何をするんだい?」

エレン「ああ。目を瞑って片足立ちをする」

アルミン「・・・?バランス感覚を養うってこと?」

エレン「そうだ。俺はまだ立体機動の際に体がぶれる。つまり体幹が弱いんだ」

アルミン「なるほどね」

エレン「じゃあやってみるからグラついているかどうかを見てくれないか?」

アルミン「それくらいならお安い御用だよ」

エレン「それじゃあ、よっと」

・・・・・・一分経過・・・・・・

アルミン「すごい、全くブレがない」

エレン「だよな?何で俺立体機動のときはだめなんだ?」

アルミン「装置の故障は?」

エレン「それも考えてかなり入念に調べてみたけどどこもおかしいところはなかった」

アルミン「じゃあ・・・なんでだろう?」

エレン「俺も、理由がわかればその原因を直せばいいんだけど、わからないとどうしようもないからな・・・。やっぱ立体機動の時間にがんばるしかないのか?」

ミーナ「あれ?二人とも何やってんの?」

エレン「おう。ミーナとアニか。バランス感覚を養ってんだよ」

アルミン「二人も結構はやいじゃないか。どうしたの?」

アニ「別に。朝早く目が覚めただけだよ。食堂はうるさいから」

ミーナ「あ、そうだ。エレンとアニに聞きたいことがあったんだけど!」

エレン「俺とアニに?」

アニ「なんだい?」

ミーナ「ぶっちゃけ二人は付き合ってるの?」

アルミン「え」

エレン「は?」

アニ「・・・ああ?」ギロ

ミーナ「ちょ、ちょっとアニ顔が怖いよ」

アニ「あんたがばかなことを言うからでしょ。何で私がこんな死に急ぎ野郎と」

エレン「ひどい言い草だな。でも俺とアニが付き合ってるなんて事実は無いぞ」

アルミン「そもそもミーナは何でそう思ったのさ」

ミーナ「えー?それは昨日の夜・・・」

エレン「!!」

アニ「!」

エレン「ミーナ!」

ミーナ「エレ、え?何?」

エレン「今日の対人格闘一緒にやってくれないか?」

ミーナ「でも私じゃ相手にならないし・・・」

エレン「手加減してやるから大丈夫だ!」

ミーナ「じゃあお願いしようかな!」

アルミン「・・・それでミー」

アニ「アルミン。今日は私と組まないか?」

アルミン「それはさすがにむr」

アニ「組まないか?」

アルミン「・・・はい」

ミカサ「アニ・・・アルミンをいじめることは許さない」

アニ バッ

アルミン「ミカサ、来たんだね。僕は大丈夫だからそんな敵意をアニに向けないで」

ミカサ「・・・わかった。けどアルミン、この女に何かされたら遠慮なく私にいってほしい」

アルミン「う、うん・・・善処するよ・・・」

クリスタ「私たちもいるよ♪」

エレン「よう、クリスタ、ユミル」

クリスタ「おはようエレン!」

ユミル「朝から元気だな、死に急ぎ野郎」

クリスタ「そうだエレン!今日の馬術。一緒にやろうね」

エレン「ああ、こっちからもお願いするぜ。明日の休日もよろしくな!」

ユミル「クリスタアアアアアアァァァァ。いつになったら私とやってくれるんだよおおおおおお」

クリスタ「ゴメンネ。じゃあ今日の対人格闘は一緒にやろっか」

ユミル「めがみいいいいいいいいい!!!」

ミーナ「ユ、ユミル!?」

アニ「バカか・・・」

アルミン「あはは・・・」

~~~~~~~~

エレン「はっ!」ドサッ

ミーナ「いった~・・・くない?あ、手加減してくれてるんだ!」

エレン「女の子だからな!」

ミーナ「///・・・それはありがたいけど・・・やっぱ私じゃエレンの相手は務まらないよね・・・」

エレン「だとしても俺が稽古つけることでお前が俺に近づけば俺と戦えるじゃねえか」

ミーナ「そ、そうだよね!よし、次行こう!」

エレン「よっしゃ、来い!」

~~~~~~

アルミン「・・・そんなに聞かれたくない話だったの?」

アニ「別に・・・恥ずかしいのはあいつだけだけど。一応、アイツと約束したからね、口外しないって」

アルミン「アニは・・・いい人だね」

アニ「・・・私はそんなできた人間じゃないよ。・・・とりあえずあまり根掘り葉掘り聞くのはアンタの親友がかわいそうだからやめてあげな」

アルミン「わかったよ。エレンが言ってくれるようになったらそのときは黙って聞くことにするよ」

アニ「そうかい。じゃあ、そろそろ始めようか。教官の目もあるし」

アルミン「え、ほんとにやるのかい?」

アニ「安心しな、手加減はしてやるから」

アルミン「そうしてくれるとありがたいよ・・・」

~~~~~~~~

アルミン「エレン」

エレン「ん?おお、アルミンか。どうした?」

アルミン「やっぱり相手変わってくれないかな。僕じゃアニの相手は難しいみたいだから」ボロ

エレン「また手酷くやられたもんだな」

アニ「やっぱこいつじゃ張り合いがないね」

エレン「くくく、まさかアニがやる気を出すなんてな」

アニ「なっ!?・・・べ、別に、今日だけだし・・・///」

ミーナ「エレンは凄いね。最初はアニさぼってばっかだったのに」

アニ「き、気分だよ!こいつに影響されたわけじゃないから!」

エレン「わかったわかった。じゃあアニ、あっちでやろうか」

アニ「アンタ・・・今日は覚悟しときなよ・・・」ギロ

エレン「お、お手柔らかに頼むぜ・・・」

アルミン「エレン・・・ご愁傷様」

ミーナ「がんばってね、エレン!」

エレン「てめえら~」

~~~~

ミカサ「エレン、またあの女にやられたの?」

エレン「あの女って・・・ああ、アニだよ」

ミカサ「あいつには私がお灸をすえるしかない」

アニ「エレンにすら勝てないアンタじゃ無理だね」

ミカサ「・・・アニ」ギロ

エレン「おいミカサ。落ち着け。アニも、そんな煽るようなこと言うなよ」

アニ「そいつは悪かった。私は事実だけを述べたつもりだったんだけどね」ニヤ

ミカサ「くっ・・・」

エレン「とりあえず飯食うぞ。食わねえと次の馬術で死ぬ」

アニ「そうだね」

ミカサ「エレン・・・今回は一緒に食べよう」

エレン「あ・・・っと、アニと食べる約束してるんだ。今日の格闘術について教えてもらうことになってる。だから今回もちょっと・・・悪いな」

ミカサ「・・・でも・・・いや。夜は一緒に食べよう」

エレン「ああ・・・そうしよう」

アニ「もういいかい?じゃあエレン、行こうか」

エレン「おう。また後でな、ミカサ」

ミカサ「うん・・・」シュン

ジャン「ミ、ミカサ。一緒に食べないか?」

ミカサ「ジャン・・・わかった。たまにはいいだろう」

ジャン「ほ、ほんとか!」

ミカサ「ええ。私は今ちょうど食べる相手がいない、ので、誘ってくれて嬉しかった」

ジャン(ふぉおおおおおおおおおおおおおお)

ジャン「じゃあ飯取りに行こうぜ」

ミカサ「わかった」

エレン「・・・」

アニ「そんなにあの幼馴染が気になるかい?」

エレン「・・・別に。じゃあ食べ始めようぜ」

アニ「ん」

エレン「で、最初の技なんだけど~~~

~~~~~~~~~

クリスタ「さあエレン!がんばるよ」

エレン「クリスタ張り切ってんな~。よっしゃ!俺も見習うぜ!」

ライナー「ああ!俺もクリスタを見習うぜ!」

ユミル「もちろん私もだ!」

ベルトルト「何だこれ」

アルミン「あはは、気にしたら負けだよ・・・」

ミカサ「わ、私も、が、がんば・・・」

アルミン「ミカサ、無理しなくていいよ」

ミカサ「・・・そうみたい。私はあんな風にすることは向いてないみたい・・・」

コニー「おっしゃサシャ!今日は負けないぞ!」

サシャ「こっちこそです!今日の夕食も私がいただきますよ!」

アニ「またあいつらは夕食かけてるのかい」

ミーナ「二人はいっつも元気だよね」

アニ「ただバカなだけでしょ」

クリスタ「エレン。今日はこの間言ったことを意識して訓練してみてね」

エレン「おう。わかったぜ!」

ライナー「ク、クリスタ。その、俺にも教えてくれないか?」

クリスタ「ライナーも?全然いいよ!」ニコ

ライナー(結婚したい)

ユミル「クリスタ!私にも!」

クリスタ「ユミルは最初の頃付きっ切りで教えたじゃない。また今度ね」

ユミル「そんなあ~」

クリスタ「ライナーが気をつけるところは~~~~~~~~こんなところかな?」

ライナー「サンキュークリスタ!」(女神)

エレン「おいクリスタ!そろそろ出発しようぜ!」

クリスタ「あ、もうエレン!置いてかないでよ!」

ユミル「待てクリスタ!」

ライナー「ベルトルト、俺たちも行こう」

ベルトルト「はあ・・・わかったよ」

ミカサ「アルミン。わからないことがあったら聞いてくれて構わない」

アルミン「あ、ありがとう」(なんか・・・元気がない?)

ジャン「くっそ・・・出遅れたぜ・・・」

マルコ「あはは。でも今日は一緒にご飯食べられたんでしょ?十分な進歩じゃないか!」

ジャン「ああ!そうだよな!」

マルコ「じゃあそろそろ行こうか。僕たちの憲兵団のために」

~~~~~~~

エレン「くっは~。クリスタはすげえな。馬を完璧に手中に納めてる」

クリスタ「その言い方はちょっと違うかな。私はこの子の力を借りてるだけだから」ナデナデ

馬「ブルン♪」

エレン「よくなついてるな・・・俺もそのくらい懐かせたい!」

クリスタ「そのためには明日の馬の世話をしっかりとやらなきゃね」

エレン「ああ。ミカサとユミルにライベルコンビまで来るんだっけ?」

クリスタ「確かそう。そのライベルコンビっていいね。私も今度から使おうっと♪」

ユミル「まああいつらは二人で一セットみたいなところあるからな」

エレン「おうユミル。到着したか」

ユミル「さすが馬術一位、二位様には遅れを取るもんでね」

エレン「クリスタの壁が厚い」

クリスタ「譲る気はないからね!」

エレン「ぜってえ勝つ!」

ユミル「相変わらずの訓練バカめ。明日は・・・そういや馬の世話か」

クリスタ「ちょうどその話をしてたんだ」

エレン「そういやいつから始めるんだ?」

クリスタ「朝食食べたあとかな。でもちょっと間を置いたほうがいいかも。馬糞の掃除とかもあるし」

ユミル「私らはもうなれたけどな」

エレン「まあ食べ終わってから一時間くらい立ってからにするか」

クリスタ「そうだね」

エレン「じゃあ休憩終わり!次行くぞ!」ダッ

クリスタ「もう~。また~?絶対追い抜くからね!」ダッ

ユミル「・・・私はもうちょっと休まないとお前がきついよな?」ナデナデ

馬「♪」

~~~~~

エレン「また負けた~~~~~」

クリスタ「残念でした!まだまだトップの座は渡さないよ!」

ミカサ「エレン。ご飯を食べよう」

クリスタ「あ、私もいい?」

エレン「ああ。いいぜ」

クリスタ「ありがと!」

ユミル「私も行くぜ」

ライナー「俺もだ」

ユミル「お前はベルトルさんと二人で寂しく食卓囲んでろ」

クリスタ「その言い方はひどいよ!ユミル!」

ライナー(天使)

クリスタ「まあでもライベルコンビだしベルトルトも呼んだら?」

ライナー「!?!?」

エレン「早速使ってやがんな」

ミカサ「何?そのライベルコンビって」

ユミル「二人でいつもつるんでるからその頭文字二つずつとってライベルコンビか。面白い呼び方だな。よし、はやらせよう」

ライナー「え、あ、え!?」

ユミル「じゃあなライナー。コンビなんだから相方ちゃんとつれてこいよ」

クリスタ「そうだよ!ライナー」

ライナー「あ、ああ」

~~~~~~~~~~

アルミン「今日は集まってるね」

ベルトルト「ほんとだ」

エレン「おうお前らも来たか。すわれよ」

ユミル「ベルトルさんはライナーの隣な」

ベルトルト「え、何で?」

クリスタ「ライベルコンビだからだよ!」

ベルトルト「え」

ワイワイガヤガヤ

アルミン「ミカサ、元気ないね」

ミカサ「そんなことは・・・」ギュッ

サシャ「おや?ミカサ寒いんですか?こんな夏に近い最近もずっとマフラーつけてますからね」

ミカサ「私は・・・寒いのかもしれない」チラ

エレン「それで~~~~」

クリスタ「ほんとに~~~~」

アルミン「エレンのことかい?」

ミカサ「・・・いや、エレンは関係ない。私はもう帰る。ご馳走様」ガタッ

アルミン「あ、ミカサ!」

ミカサ スタスタ

エレン「・・・」

クリスタ「エレン?」

エレン「ん?何だ?」

ライナー「ボーっとしてるな。今日の訓練も疲れたからな」

エレン「ああ、そうだな」

アルミン「エレン」

エレン「どうしたアルミン?」

アルミン「・・・後で話がある」

エレン「・・・わかった」

~~~~~~~~~

エレン「で?話ってのは?」

アルミン「・・・君は・・・ミカサを最近避けてる。そうだろ?」

エレン「・・・いや、俺にそんなつもりは」

アルミン「エレン!君はミカサの悲しそうな顔を見ているだろ!何でそんなことを!」

エレン「うるっせえな!俺にいちいち構うなよ!これは俺たち家族の問題だ!部外者は・・・あ」

アルミン「・・・君にとって僕は部外者なんだね」

エレン「いや、そんなつもりじゃ・・・」

アルミン「もういいよ。君にその気がないなら何言っても無駄だろうし。じゃあ・・・僕は戻るから」ダッ

エレン「あ、おい!アルミン!・・・まただ。また、やっちまった」

ドクン

エレン「また、俺は・・・ガキみたいに、感情を・・・」

アニ「エレン」

エレン「ッ!・・・アニ」

アニ「こんなところで何、ッ!いきなり何し・・・て・・・?」ダキッ

エレン グスグス

アニ「・・・ちっ。どうしたんだい。女に泣きつくなんて」

エレン「俺は・・・もう本当に自分が嫌だ。なあ、俺はどうすれば変われる?俺は何をすれば感情を制御できる?答えが見つからねえんだよ。教えてくれよ!頼むから!」

バシン

アニ「甘ったれたこと言うんじゃないよ」

エレン「いって・・・」

アニ「答えなんて・・・そんな簡単に見つかるはずないでしょ?それで他人に聞いてたらダメでしょ?自分で四苦八苦して出した答えじゃないと結局は納得しないんだから。私も・・・これからどうなるかなんてわかるはずもないし、考えたくもない。けれど選択のときは必ずくるんだ。あんたがどうするか。数ある選択肢の中から自分で選びな。私にはそこまでめんどう見切れないから」

エレン(ああ・・・そうだ。俺は何をアニに甘えてるんだ。俺は兵士じゃねえか。既に自分のことは自分で解決しなきゃならねえ。それに何を迷うことがあるんだ。俺にはもう答えが見つかってるだろ。感情の制御関係ねえけど・・・これだけははっきり決めてたじゃねえか。俺は・・・)

エレン「悪かったな、アニ。いきなり抱きついたりなんかして」

アニ「全くだよ。私だってレディなんだから、それ相応の対応ってもんをしてもらわなくちゃ」

エレン「ゴメンって。でもアニのおかげで答えが見つかったよ。その・・・ありがと///」ニコ

アニ ズキン

アニ「・・・別に。私は・・・自分のことで精一杯だから。さっきの説教は、半分は自分に言い聞かせていたものだから。お礼を言われる筋合いはないよ」

エレン「それでも・・・俺はお前に、救われてるんだ。だから・・これからもよろしくな」

アニ「・・・ああ。そうかい。じゃあもう行きな。消灯時間だ」

エレン「そうだな。じゃあ、また明日」

アニ「・・・ん。・・・行ったか。ほんとに・・・私の心に入り込んでくるアイツは・・・何者なんだ?いつもあんなに強気な発言してるのに、さっきは・・・」

ドクン

アニ「・・・私は・・・何を考えているんだろうね。そんなこと・・・叶うはずないのに」

~~~~~~~

ライナー「ようエレン。遅かったな。誰かと逢引でもしてたのか?」ニヤニヤ

エレン「・・・わりい。俺疲れてるからもう寝るわ」

ライナー「え、あ、おう。おやすみ」

エレン「おやすみ」

アルミン「・・・」

エレン「・・・」フイッ ドサッ

ベルトルト「どうしたんだいアルミン。喧嘩でもしたのかい?」

アルミン「別に・・・僕ももう寝るよ。おやすみ」ボフ

ベルトルト「おやすみ・・・」

ライナー「どうしたんだあいつら。あんな仲良かったのに」

ベルトルト「そうだね・・・心配とかじゃないけど気になりはするね」

ライナー「おいおいベルトルト。仲間の心配しないのかよ」

ベルトルト「・・・ライナー。僕ももう疲れたよ。今日は先に寝るから。おやすみ」スッ

ライナー「あ、ああ。おやすみ」

~~~~~~~~~~~
~食堂~

ミカサ「エレンおはよう」

エレン「ああ・・・」

ミカサ「アルミンはどこ?一緒に来てないの?」

エレン「ああ。ミカサ」

ミカサ「何?」

エレン「俺と金輪際関わるな」

ミカサ「!?」

一同「!?」

アルミン「エレン!!」キッ

エレン「来たか・・・アルミン」ギロ

何でもいいからベルトの破損に気づいてほしい

>>103 正直俺の書いてるときの気分でいつかは変わってくる

アルミン「君は・・・ミカサがどんな気持ちで・・・」

エレン「・・・しらねえよ。俺はミカサじゃねえんだから」

アルミン「はあ!?君たちは家族だろ?それくらい・・・」

エレン「家族だった・・・な」

アルミン・ミカサ「!」

ミカサ「あ・・・ああ・・・」

クリスタ「ミカサが壊れた!?」

アルミン「エレン!」

ジャン「エレンてめえ!!」

エレン「またお前か・・・ジャン。いちいち入ってくんなよな、うっとおしい。立体機動うまいからって調子に乗ってんじゃねえよ」

ジャン「お前は・・・ゆるさねえ!」ブン

エレン「対人格闘では俺のが上。わかってんだろ?」ドサッ

ジャン「グ・・・」

アルミン「エレン!いいかげんにして・・・」

エレン「じゃあお前もくるか?アルミン」ギロ

アルミン ゾクッ

エレン「そんな力も、度胸もないくせに口では達者なこといって・・・気楽でいいよな」グッ

アルミン「それ・・・は・・・」

ライナー「エレン、いいすぎだろ!」

ベルトルト「これはさすがにダメだよ、エレン」

エレン「ベルトルトにまで言われるなんて相当なことだな。まあでも、俺とミカサの家族解消は決定したことだ」

サシャ「ミカサの意思はどうするんですか!!」

エレン「ミカサ・・・お前は俺に命を救われたよな?だから・・・俺に異論はない、だろ?」

ミカサ「あ・・・あ・・・ぐ・・・ええ。そう。私は・・・エレンに命を救われた。・・・ので、エレンが家族を止めたいと、言うのなら・・・私は・・・それに・・・従う」

エレン「いい子だ。じゃあ俺は、食べ終わったから自主練でもするか」ガタッ

ライナー「待て!うおっ!?」グルン

エレン「邪魔すんじゃねえよ」ギロ

エレン クル スタスタ

クリスタ「待って、エレン!」

エレン「・・・何だ」

ユミル バッ

クリスタ「今日の馬の世話・・・どうするの?」

エレン「・・・するわけないだろ。お前も俺に関わるなよ。じゃあ」ダッ

一同「・・・」

コニー「おいサシャ。エレンが変なことになってるように見えるのは俺がバカだからじゃないよな!?」

サシャ「うっさい、ちょっと黙らんかい!」

コニー ビクッ

ユミル「何なんだあの野郎は・・・前々から頭のおかしい野郎だとは思ってたが・・・まさかこんな奴だとは・・・」

ライナー「グッ・・・いてえ」

ベルトルト「ライナー、大丈夫かい?」スッ

ライナー「ああ、サンキューベルトルト。しかしエレンの奴はどうしちまったんだ?」

クリスタ「アルミン、ミカサ、大丈夫?」

アルミン「クリスタ・・・うん、僕は大丈夫だよ。でもミカサが・・・」

ユミル「ずっと放心状態だな。今日が休みでよかったか。おいミカサ、生きてるか?」

ミカサ「・・・」

ユミル「返事がねえな・・・とりあえず部屋に連れてくか。クリスタ、そっち持ってくれ」

クリスタ「う、うん。わかった」

マルコ「ジャン?」

ジャン「俺は大丈夫だ」ムク

アルミン「ごめんねジャン」

ジャン「何でてめえが謝るんだよ。悪いのは全部あいつだろーが」

ミーナ「ねえ皆。どうしたの?」

ライナー「・・・ミーナとアニか。実は・・・」

~説明中~

ライナー「っつうことだ」

ミーナ「エレン・・・が?」

アニ「・・・」(あれ、これって・・・半分は私のせいじゃないか?)

アルミン「実際にそうなんだよ。ホント、突然の前触れもなく・・・いや」

ライナー「どうしたアルミン」

アルミン「前触れはあった。あの事故の後からエレンはおかしくなってた。そのときに昨日の僕との喧嘩・・・これが切っ掛けかもしれない」

ライナー「だから昨日の夜・・・」

ミーナ「ちょっとアニ。どこいくの?」

アニ「別に・・・私には関係ないでしょ?今日は休日だしのんびりとするよ」

ミーナ「アニはミカサのために何かやってあげようとか思わないの?」

アニ「私は、偽善は嫌いなんだ」

ミーナ「私が偽善者だって!?」

ライナー「落ち着けミーナ。今はそれどころじゃないだろ。アニ、何もしないんならさっさと行ってくれ」

アニ「ああ、そうするよ。じゃあね」スタスタ

ジャン「さすが氷の女王。ブレないね~」

マルコ「でもアニは・・・比較的エレンと仲良かった気がするけど。何も思わないってことはないんじゃないかな?」

ジャン「おいおいマルコ。冗談きついぜ。あいつに感情なんてあるわけ・・・うおっ!ベルトルト、いきなりなに・・・」

ベルトルト「今はアニを非難してるときかい?」グイッ ニコ

ジャン「ち、ちがうな・・・ミカサのことだよな・・・」(笑顔がこわすぎる・・・)

~~~~~~~~~~~~

エレン ガッ ガッ ガッ

アニ(木を一心不乱に蹴ってるね。でもフォームはバラバラ。軸足も安定してないし、あれじゃ練習にならない。・・・何か、振り払っているようにも見えるね)

エレン チラ

アニ「・・・今日も訓練かい?相変わらずの訓練バカだね」

エレン「・・・なんかようかよ」

アニ「アンタ・・・今朝、随分派手にやらかしたらしいじゃないか」

エレン「知ってんのかよ。だったら俺に近づかないほうがいいんじゃないか?」

アニ「何で?元から孤立してた私にそんな言葉は意味ないよ」

エレン「・・・俺は今訓練してんだ。邪魔すんじゃ・・・っ!」ブン

アニ「動きが鈍いね。こんな気のない蹴り避けるので精一杯だなんて」ガシ

エレン「おい!やめ」ドサッ

アニ「ちょっとお話しようよ」ギュー

エレン「・・・ちっ。何だよ」

アニ「今朝のことだよ」

エレン「・・・お前には関係ないだろ。いつもみたく我関せずでいいじゃねえか」

アニ「それでも・・・焚きつけたのは私かもっていう罪悪感くらいは湧くもんさ」

エレン「へえ、お前にも人並みの感情が、いってえ!いきなり力強めんなよ」

アニ「アンタが変なこと言うからでしょ。・・・ねえ、アンタは何を思ってあんなことを・・・」

エレン「おい」グル ドサッ

アニ「わっ!」

エレン「変な探りいれてくんじゃねえよ。誰の入れ知恵だ」

アニ「は?私個人の疑問だけど?」

エレン「んなわけねえだろ。お前がそんなもんに興味があるとは思えねえ。大方、ミーナ辺りに押し切られてここに来たんだろ?ミーナは俺とお前が夜会ってること知ってたからな」

アニ「・・・私を信用できない?」

エレン「・・・ああ」ギリッ

アニ「そうかい。じゃあ私は帰るとするよ。離してくれないかな、手」

エレン「え、あ、ああ」

ベルトルト「エレン!!」

エレン「あ?」

ベルトルト「君は何をしているんだ!?」

エレン「・・・誰かと思えばどっかの腰巾着野郎じゃねえか。本体はどこいったんだよ」クックックッ

ベルトルト「!!・・・いや、今はそんなことどうでもいい。今、君は何をしていたんだ?」ギロ

エレン「アニと楽しく訓練ってとこか?何だ、お前こいつに惚れてんのか?悪かったよ。どくから待ってろ」ニヤリ スッ

ベルトルト「お前!」

ライナー「やめろベルトルト」

エレン「おお、おお。本体のお出ましってわけか。まあどこかで出てくるとは思ってたがな」

ライナー「エレン・・・黙れ!」ギロ

エレン「恐いね~。さすがそこの腰巾着とは迫力が違うよ」

エレン「で、二位と三位様が俺に何のようだ?リンチか?」

ライナー「やっぱり今日のお前はおかしいぞ!そんな態度・・・」

エレン「本当の俺・・・か。なあ、お前に、たかが三ヶ月一緒にいただけのお前に俺の何がわかる?ライナー!」

ライナー「・・・そうだな、俺にはお前のことなんざわからん。だがな、人を傷つけて平気でいられるような奴ではないと思ってた」

エレン「そうか。まあこれが俺の本性ってことで。はい、解散!」

ベルトルト「これで終わるわけないだろ?」ギロ

エレン「おっと。そんな凄みだせるやつだったのか。いつもいるかどうかわかんない影の薄い奴だと思ってたけど」

ベルトルト「殺す!」ブン

エレン「危ないな~。当たったらどうすんだよ。まああたらねえけど」ヒョイ

ベルトルト「ちっ、この野郎!」ブン ブン

エレン「いつもよりは動きいいけどまだまだ俺には遠く及ばないな」ヒョイヒョイ

ベルトルト「・・・っらあ!」ブオン

エレン「そんな大振りじゃ相手にカウンターさせる隙与えるだけだぜ!」ヒョイ パシン

ベルトルト「・・・ライナー」

ライナー「ベルトルト、引け。こんな奴に構うな」

ベルトルト「でも・・・」

エレン「ライナーも加勢かと思えば逃げんのかよ」

ライナー「おれら二人と戦えばお前でもさすがに勝てないだろ。お前も引け」

エレン「負けねえよ。てめえらビビリの雑魚二人に負けるわけねえだろうが」ククク

ベルトルト「エレン!」ブン

エレン「おらっ!」ドカッ

ベルトルト「!!」ドサッ

ライナー「ベルトルト!」

ベルトルト「くっ・・・腹筋に力入れてたから大丈夫だよ」

ライナー「そうか。じゃあもうやめとけ。さすがに二対一は無理だ」

ベルトルト「このままじゃ終われないだろ!」

ライナー「おいアニ!お前もこいつを説とk「やればいいんじゃない?」

ライナー「は?」

アニ「ベルトルトはやる気まんまんだし、でも一人じゃそいつには勝てない。ライナーいても勝てるって言ってるし、やればいいんじゃない?」

ライナー「お前・・・」

エレン「ん?話し合いは終わったか?」

アニ「ライナー、やってあげな」

ライナー「・・・そうだな。家族を裏切り、親友に罵声を浴びせ、何より俺の親友を侮辱した報いは受けてもらわんとな」

エレン「ようやくやる気になったか」ニヤリ グッ

ベルトルト「行くよ、ライナー!」

ライナー「ああ、勝負は今、ここで決める!」

ベルトルトがエレンの顔目掛けて拳を撃つ。

難なく避けるエレンだが、背後からライナーのローキックが襲い掛かる。
エレンはそれを、ライナーが力を入れる前に止め、半回転しながら裏拳でライナーの胸部を殴打した。

強かに胸を打ったライナーは若干怯んだ。その間にベルトルトのハイキックがエレンの後頭部に迫る。影でベルトルトの動きを察知したエレンはしゃがみこみ、ベルトルトにローキックを浴びせようとした。

しかし、途中で止められてしまい、ライナーの蹴りが眼前に現れる。瞬時に腕で受けるものの、後ろに吹っ飛んだが、受身をすぐさまとり、態勢をすぐさま戻した。

エレン「今度はこっちの番だ!」

不敵にエレンが笑むと、ライナー目掛けて突撃してきた。

エレン(二対一はやっぱり不利・・・だったら)

エレンは右手に力を込め、ライナーのパンチを避け、ふところに飛び込んだ。

エレン(まず一人!)

ドゴッとう鈍い音とともにライナーの体が吹っ飛ぶ。

そこから、エレンの流動的な攻撃が始まった。

あらゆる箇所からライナーの胸、腹、鳩尾に足などを狙い、確実にダメージを与え、反撃する暇すら与えない。

ある程度のダメージが入ったところでベルトルトが助けに入るものの、既にライナーは立てず、地に伏していた。

ベルトルトの攻撃を華麗にかわし、初撃にひじで鳩尾を打ち、体が下に下がったところで蹴り上げ、とどめをさそうとしたときだった。

アニ「もう決着は着いてるでしょ?」

エレン「ああ、そうだな」スッ

アニ「全く。この二人をここまで圧倒するなんてアンタ本当に人間かい?」

ライナー「うう・・・」

ベルトルト「ちっ!」

エレン「さあな」

アニ「でもアンタ、そっちの表情のほうがいいんじゃない?」

エレン「は?」

アニ「その、昨日までみたいな、ギラギラした目つき。さっきまでとは全然違うじゃないか」

エレン「っ!!・・・気のせいだろ」

アニ「いいや、違うね。さっきまでのアンタは無理をしている節があったけど、今は素の「うるさい!」

エレン「・・・もう俺に関わるなよ。じゃあ」タッタッタッ

アニ「・・・」

ベルトルト「何でもない風を装いながらも気にかけてたんだね」

アニ「別に」

ライナー「うう・・・」

ベルトルト「大丈夫かい、ライナー」

ライナー「ああ。しかしあいつは強いな。俺も本気こそ出していないものの、あそこまで圧倒されるとはな・・・しかも」

アニ「二対一で。まさかうちの男どもがこんなに情けないとはね」

ライナー「元はといえばお前が教えるから悪いんだろうが」

ベルトルト「それでも二対一だもんね・・・」

ライナー「まあそれはおいておくとして・・・やはりどこかおかしいな、あいつは」

ベルトルト「そうだね。僕もついカッとなってたけど、冷静になるとやっぱりね」

アニ「・・・まあアルミン辺りが何とかしてくれるだろうけどね」

ライナー「だが・・・やはり俺も何とかしたいな」

ベルトルト「ライナー・・・君は本当にお人よしだね」

アニ「じゃあ私はこれで」

ライナー「おい」

ベルトルト「・・・行っちゃったね」

ライナー「あいつは本当にな・・・」

ベルトルト「まあ昔からだしね」

ライナー「さて、じゃあエレンを追うか」

ベルトルト「・・・君がそうするなら僕も行くよ」

ライナー「よし、行くぞ!」

~~~~~~~~~~~~~

エレン「よう、久しぶりだな」

情報屋「へっへっへっ。エレンさん、ご無沙汰しておりますぜ」

エレン「前頼んでおいたヒストリア・レイスの今の名前、もしくは特定できるほどの情報は手に入ったんだろうな?」

情報屋「それなんでやんすが・・・やはり内地の貴族相手に情報を集めるなんて不可能でやすぜ。あっしごときがいくら踏み込んでも何もでてきやせんし、直ぐに何らかの処置をとってきやす」

エレン「昔の使用人とかは?」

情報屋「何度も掛け合ったんでやんすが皆口を閉ざすばかりで・・・あっしにはどうにもなりやせんぜ」

エレン「ちっ、くそが!ホントにお前は使えねえな!」ガンッ

情報屋「机蹴んないでくだせえ。一応大事な備品でやんすから」

エレン「仕事もできねえ分際で俺に指図すんじゃねえよ!」

情報屋「・・・エレンさん。何か怒ってるでやんすか?何か不機嫌そうにしか見えやせんぜ?」

エレン「はあ!?何ほざいてんだ。・・・まあいい。また調べて欲しいことがあったら来るから。情報屋ならしっかりと依頼した情報、手に入れとけよ」バタン

情報屋「・・・なんかあったんでやんすかねえ?」

~~~~~~~~~~~

エレン「ちっ、使えねえ野郎だ。・・・このまま町にでも出るか」

~~~~~~~

エレン「~♪いい買い物したな~。お!」

~小物屋~

エレン「ローゼ内にも中々高そうなものがちらほら・・・まあもとは内地だったわけだが」

エレン「ん?この髪飾りとかミカサに似合そうだな。すいません!」

店員「はい」

エレン「これもらえますか」

店員「はいわかりました。誰かへのプレゼントですか?」

エレン「ええ」

店員「はい。どうぞ。980円になります」

エレン「はい」チャリン

店員「お買い上げありがとうございました!」

エレン「さてと、宿舎に帰ったら、あ・・・そういや、俺はもうあいつの家族じゃなくなったんだったな・・・」

エレン「自分で言っといて、忘れてるなんて・・・はあ、これどうしよう」

~~~~~~

ライナー「おいエレン!」

エレン「・・・何だよ」

ベルトルト「どこいってたんだい?」

エレン「どこだっていいだろ。で、何だ。お前らは俺に報復にでもしにきたのか?」

ライナー「違う。少し話したいことがあってな」

エレン「ねえよ。話すことなんてない。俺は疲れてるからもう寝る」

ベルトルト「おっと」ガシッ

エレン「・・・離せ」

ベルトルト「やだね」

エレン「ちっ。さすがに羽交い絞めにされたら抜け出せねえな。しかもこの組み方・・・」

ベルトルト「察しがいいね。アニに教わったんだよ」

エレン「・・・用件は何だ?」

ライナー「お前もわかっているだろ?今朝のことだ」

エレン「何を今更話すことがあるんだ?話に聞いてんだろ?それが全てだよ」

ライナー「やはりお前があんなことを言う奴には思えない。何かお前なりの考えがあるんじゃないのか?」

エレン「ライナー・・・お前、俺に二度も同じこと言わせる気か?」

ライナー「・・・納得のいく答えが返ってくるまで俺はお前を帰さんぞ」

エレン「・・・じゃあ言うよ。気持ち悪かったんだよ。いつもいつも家族家族。それに甘えて俺にことあるごとに絡んできやがる。はっきり言ってうっとおs、っ!」バキッ

ライナー「このやろう!」ガシッ

エレン「・・・殴れよ。それでお前の気は晴れるならな」

ライナー「・・・ベルトルト、もういい」

エレン「・・・じゃあな」スタスタ

ライナー「・・・」

ベルトルト「・・・ライナー、行こう」

ライナー「・・・ああ、そうだな」

~~~~~~~~~~~

アニ スタスタスタ ストン

エレン「何だ。別に無理して来なくてもいいんだぞ?俺に関わるとろくなことがねえぞ」

アニ「約束・・・したからね」

エレン「気が向いたらって話だったけどな」

アニ「うるさいね。来てやったんだから感謝しな」ゲシ

エレン「痛いって」

アニ「・・・あんた、ホントどうしたんだい?」

エレン「・・・なんでもないから」

アニ「ねえ・・・」ギュッ

エレン「・・・何だよ。手離せよ」

アニ「私が力になってあげるから。全部話しなよ」

エレン「・・・」

アニ「あんたは・・・私を信用しているんでしょう?」

エレン「・・・」

アニ「他言しないし、絶対に助けてあげるから。だから・・・」

エレン「・・・もういい」

アニ「もういいって?」

エレン「これは俺の問題だから、お前に迷惑はかけられない」

アニ「あんたさあ・・・」グイッ

アニ「仲間を頼らないと、何も成せないよ?」

エレン「っ!!もう俺は帰る!」バシッ スタスタ

アニ「いつまで逃げる気だい?」

エレン「・・・さあな」スタスタ

アニ「挑発にも引っかからない・・・か」

~~~~~~~~

バタン

ライナー「・・・」

ベルトルト「・・・」

アルミン「・・・」

エレン「・・・」スタスタ ボスッ

ライナー「おい、エr「待って」

アルミン「明日、僕が全て終わらせるから」

ライナー「・・・ああ、正直お前以上の適任はいないだろうな」

ベルトルト「うん、僕もそう思う。君なら安心だ」

エレン スースー

~~~~~~~~~~~

ライナー「やっぱりエレンは孤立してるな」

ベルトルト「そうだね。いつもご飯のときはエレンの周りに人が集まってたのにね」

アルミン「あんな騒ぎ起こしたら仕方ないよ」

ライナー「それも、今日で終わらせるんだろ?」

アルミン「うん。エレンは・・・たぶん僕と同じ気持ちを抱いているんだと思うよ」

ライナー「同じ気持ち?」

アルミン「その話はまた後で。結構は比較的時間の余裕のある夕食時にしよう。最悪自由時間もあるし」

ライナー「ああ、それがベストだな」

ベルトルト「とりあえずは目の前の訓練だね」

~~~~~~~

キース「今日は一日かけて立体機動の訓練を行う。ペアを決め、ペアでの得点を競ってもらう。やはりコンビネーションは大切だからな」

ミーナ チラッ

アニ チラッ

ミーナ「!」フンッ

アルミン チラッ

ミカサ コクン

ミカサ「エ、エレン」

エレン「・・・関わるなって、言わなかったか?」

ミカサ「一緒にやろう」

エレン「断る」

ミカサ「エレン!」

エレン「だから!俺はお前とは絶対に組まねえからな!お前はジャンとでも組んでこいよ!」

シーン

キース「それで・・・イェーガー訓練兵は誰と組むつもりなんだ?」

エレン「・・・」

キース「ペアがいないのならば今日の訓練は「私がやります!」

キース「レオンハート訓練兵か。わかった」

アルミン「ごめんね、ミカサ」ボソッ

ミカサ「・・・別にいい。エレンと、言葉を交わせたから。私一人では絶対に話しかけられなかった」

エレン「またお前か・・・」

アニ「それでも助かったんだから感謝しなよ」

エレン「・・・まあ、サンキュ。俺は上位に入りたいからな。こんなところで足止め食うわけにはいかねえ」」

アニ「でもアンタ、私いなかったらどうするつもりだったんだい?今のアンタと組みたいなんてやついないんじゃない?」

エレン「さあな。まあなるようになるだろ」

アニ「アンタはほんとに後先考えずに行動するね」

エレン「別にいいだろ」

キース「それでは訓練を開始する!」

エレン「おっしゃ行くぞアニ!」

アニ「はいよ」

ミカサ「アルミン。私たちも行こう」

アルミン「うん」

ライナー「ベルトルト」

ベルトルト「うん」

コニー「サシャ、今日は負けないからな!」

サシャ「まだわかりませんかね・・・。私は・・・食事をかけたときか必ず勝つということを!」

ジャン「マルコ!ミカサ追うぞ!」

マルコ「はいはい」

クリスタ「ねえユミル。エレン追わない?」

ユミル「追わない」

クリスタ「もう!最近エレン変だからさ、気にならないの?」

ユミル「ああ、全く。それより私はクリスタのことをもっと知りたいな」

クリスタ「・・・私、もう行くね」

ユミル「え、ちょっとまっ」

ミーナ「むー・・・アニのやつめ・・・」

トーマス「そんなむくれんなって。ほら、置いてかれるぞ」

ミーナ「・・・寮に戻ったら覚悟しといてね」

~~~~~~~~

パシュ ヒュン カンカン スッ グルグラザシュ

エレン「浅いか!?」

アニ「・・・やっぱアンタ立体機動だけはホントダメだね。馬術も対人格闘も座学も他は全部上位にいるのに」

エレン「俺が一番欲しい技術がこれなのにな!」ザシュ

アニ「やっと討伐数1」

エレン「うるせえ。お前がもっと俺のサポートしてりゃあな」

アニ「動かない的にすら満足にうなじ削げないアンタがサポートに回ったほうがよっぽど討伐数は上がると思うけど?」

エレン「ちっ!わかったよ!」カン ザシュ

アニ「ん、悪いね」グル ザン

エレン(やっぱアニ巧いな・・・。斬撃の角度、深さともに今の時点では申し分ないだろコレ。なのに俺ときたら・・・。フォームも綺麗で何より・・・グラつかねえ)

アニ「エレン、右に一体いるよ」

エレン「了解!」

エレン(何が違う。俺の・・・何が皆と違うんだ?)ザン

アニ「アンタ、そこまで筋は悪くないんじゃない?」

エレン「まあ一応全体の成績は上位にいられるほどの実力だよ」

アニ「それもそうだね」

エレン「次!左!」

アニ「私がサポートするからアンタ斬っていいよ」

エレン「わかった」

アニ ザン

エレン(よし、上体が下がった。これなら・・・ミカサ!?)

エレン ドクン

エレン ヒュン パシュ トン

ミカサ ザシュッ チラ

アニ「アンタ何やってんだい。相手はミカサと言えども距離考えれば普通にできただろうに」タン

エレン「・・・悪い。ちょっと驚いただけだよ」

アニ「じゃあこんなところで立ち止まってないで先行くよ。私も憲兵目指してる身だからね。点数落としたくない」パシュッヒュン

エレン「・・・ああ、行くか」パシュッヒュン

~~~~~~~~~~~~~~~

エレン「っと、午前はこれでお終いか」

アニ「上位の奴じゃ私たちが一番遅いか」

エレン「俺のせいだって言いたいのか?」

アニ「別に。また無理して落ちられたら困るし」

エレン「・・・もうしねえよ、あんなこと」

アニ「そう、それは安心した。それじゃあご飯を取りに行くよ。食べながら午前の反省点言っとくから午後は修正しな」

エレン「ああ、頼むよ」

~~~~~~

アニ「・・・だからあそこは~~~~~するほうがいいと思う」

エレン「俺はちゃんと・・・」

アニ「ミカサ、何のようだい?」

ミカサ「エレンに話がある」

エレン「お前・・・」

ミカサ「エレンは弱い!」

エレ・アニ「!!」

ミカサ「すごく、すごく弱い。ので、壁外なんかに出たらすぐに死んでしまう」

エレン「・・・」

ミカサ「それにエレンは弱いどころか臆病者だ。私は・・・元、家族として、すごく残念だ。エレンは三年後、私が外で活躍するのを指を咥えて壁内で聞いていればいい。咥えて聞いてろ!」

エレン「・・・言いたいことはそれだけか?俺たちは午後の打ち合わせがあるんだ。邪魔しないでくれ」

ミカサ「・・・そう、悪かった。私は戻る」クル スタスタ

アニ「何だったんだい、あいつは・・・。しかし意外だね」

エレン「何がだ」

アニ「アンタなら直ぐに反論すると思っていたのに」

エレン「そりゃ、アイツの言ってることは正論だからな。感情に任せて言ったところでそれはガキの戯言。俺にはそんな力は・・・無い」

アニ「私が言ってるのはそこじゃない。・・・臆病者のところだよ」

エレン「・・・別に深い意味はねえよ。もうあいつとはできるだけ関わりたくないから」

アニ「・・・エレン、立ちな」ガタッ

エレン「あ?何でだよ」ガタッ

アニ「行くよ」ヒュン

エレン「なっ!おい!」パシン

アニ「へえ、今の止めるんだ」

エレン「いきなりなにすんd、うお!」ドサッ

アニ 「今、どんな気分?」ギリギリ

エレン「わけがわからねーよ。さっさと離せ。飯の時間が無くなる」

アニ「・・・わかった」

エレン「お前は何がしたいんだよ。いきなり蹴りはなってきて、その後すぐに足払いからの極め技」

アニ「・・・確かめたかったのさ」

エレン「何を?」

アニ「・・・今のアンタは牙の抜けた狼。昔の意志の強かったアンタはもういないのかい?」

エレン「は、お前、何を言って・・・」

アニ「今のアンタの瞳には力が宿ってないんだ」

エレン「・・・」

アニ スタスタ

エレン「おい、どこいくんだ」

アニ「訓練までには戻るさ。私の食べ差しはサシャにでもやっといて。じゃあ」

サシャ「じゃあいただきます」

エレン「・・・何が・・・言いたいんだよ」

アニ(以前のアンタなら極め技決まってもどうにか抜け出そうと必死になってたもんだがね・・・。今のアイツは何かから逃げてる。その何かは多分・・・はあ。私の認めていたアイツはどこ行ったんだろうね・・・っと、私は何考えてんだい。私は・・・)スタスタ

アルミン「アニ!」

アニ「・・・ああ、アンタか」

アルミン「ちょっと頼みたいことがあるんだ」

アニ「頼みたいこと?私は面倒ごとはゴメンだよ」

アルミン「エレンのことなんだ」

アニ「・・・アンタには、私がいい人にでも見えるのかい?」

アルミン「その言い方は僕、あんまり好きじゃないんだ。それって、自分に都合のいい人かどうかってことでしょ?でも・・・この提案はアニにしかできないことなんだ。だから・・・これを断られたらアニは、僕にとって悪い人になっちゃうかな」

アニ「・・・話だけ聞いてやるよ」

アルミン「じゃあ、~~~~~~~」

~~~~~~~~~~

アニ「そろそろ行こうか」

エレン「おうアニ。戻ってきたか」

アニ「ああ、もうすぐ午後の訓練始まるからね」

エレン「それもそうか。じゃあ午後もいっちょがんばるか!」

アニ「・・・そうだね」
~~~~~~~~~~~~

やめて‼エレンを元に戻さないでェ‼このまま闇に生きて‼

立体機動の故障に気づいて闇に生きてほしい
みんなを見返してほしいな

>>118->>119確かに他の作品の二番煎じっぽいからね・・・

差別化はかるために書きたいところだけど、この先の展開全部考え直すのはな・・・

俺も正直ダークヒーローは好きだから迷いどころではある

だけど、これで流れ変えてたらこれ以降も意見聞き入れなきゃいけなくなってそれに縛られると書きたいことかけなくなっちゃうから悪いけどちょっと無理

二つ同時進行で書くことも考えたけどそれだとやっぱり時間が・・・

塾行き始めたから正直予習復習がヤバイことに

勉強しなくていい世界に行きたい

エレン「よっと」ザン

アニ「午前よりよくなったんじゃない?」

エレン「お前のおかげかもな」

アニ「それでも私には及ばないけど」

エレン「そうだな」

アニ(・・・前なら”いつか抜いてやる”くらい言い返してきそうなもんだけど)

エレン「アニ!右前方に一体いるぞ!」

アニ「はいよ。あんたがうなじ削ぎな」

エレン「りょうか・・・」(またミカサ!?)

エレン(・・・さすがにいける!)クルクルグラザン

アニ「・・(今回はいったか・・・)チラ

アルミン「・・・」パヒュン

エレン「あいつら・・・俺をつけてやがんのか?」

アニ「さあ、どうだろうね。でもよく会ってるのは事実だね」

エレン「・・・まあいいか」

アニ(ここでムキになってスピードあげるのが以前のこいつ・・・なら今のほうが感情抑制できていていいんじゃないか?)

エレン(周りにクリスタにユミル、ライベルコンビまで俺を気にしていやがんな。どうしてここまで俺に執着しやがる。ホント・・・いい、奴ら・・・なんだよな)

エレン「ちっ!」

アニ「どうしたんだい?」

エレン「別に。ほら、次だ」

アニ「・・・サポートよろしく」

エレン「了解!」

~~~

エレン「討伐数は一日通してペアで14か」

アニ「まあ悪くはないね」

エレン「ミカサペアが15、ライベルが18、クリスタとユミルが11でコニサシャが12か」

アニ「上位陣は軒並み10体越してきてるね」

エレン「それで・・・ジャンたちが・・・23」

アニ「正直圧倒的だね。マルコは指揮官向きだし、ジャンもあれで結構周りは見てる。二人とも立体機動は巧いし」

エレン「・・・やっぱりあいつのほうが」ボソ

アニ「何か言ったかい?」

エレン「別に。俺は飯食ってくる」スタスタ

アニ「そうかい」

ライナー「ようアニ。一日デートしてアイツのことは何かわかったかよ」

ベルトルト「デ、デートだって!?」

アニ「はあ・・・私は冗談好きじゃないんだ。ま、でも、あいつのことは少し・・・わかったかな」

アルミン「それは是非とも聞きたいね」

ライナー「おう、アルミン。でもお前も見てただろ?」

アルミン「やっぱり近くで見てたのはアニだからね。アニじゃないとわからないこともあるし」チラ

アニ「全く・・・。じゃあ話すよ」

これはタイトルが悪いな。チートって聞くとなろうやエブリスタの携帯小説が浮かんでくるから、あまりいい感じには見えないし...

でも、内容は面白いので支援

>>124 最強になっていく上でやっぱり感情のコントロールは必要だと俺は思う。

で、その理由や過程を書きたいから訓練兵時代長くなるんだよな・・・

いずれはしっかりとチートが発揮されるので後・・・そうだな、(リアルで)三ヶ月あればいけるかなってところ

それまでもそれ以後も末永くお付き合いいただければ幸いです

ところでエブリスタって何?人?

~~~~~~~~~~

~食堂~

エレン モグモグ

クリスタ「またエレン一人で食べてるね・・・」

ユミル「アイツのせいだろ。あの場にいた奴は全員敵にまわしたし、噂も相まってほぼ全訓練兵に伝わってるだろうしな。まあ、例外はいるが」チラ

クリスタ「ああ、アニか」

サシャ「なんでエレンはあんなことを・・・」

ユミル「それがわかりゃ苦労はしねえよ。まあでも、あの一件が深く関わってきてんだろうな・・・」

サシャ「あの一件って?」

クリスタ「私のせいで・・・」

ユミル「お前のせいじゃないだろ。全部アイツが悪い。でも・・・今のアイツはつまらねえな」

サシャ「私・・・エレンに問い詰めてきます!」ダッ

ユミル「おい芋女!」

クリスタ「ユミル、私たちも行こう!私も気になる!」ダッ

ユミル「あーもう!しゃあねえな!」ダッ

サシャ「エレン!」

エレン「ん?ああ、サシャか。何かようか?」

サシャ「最近のエレンは変です!何であんなことミカサに言ったんですか!」

エレン「またその話か・・・」

サシャ「さあ、理由を教えてください!」

エレン「何もねえよ。どいつもこいつも・・・俺の飯の時間を邪魔すんなよ」

クリスタ「ねえエレン。私はあなたが心配」

エレン「さすがは我等が104期きっての女神様だ。他人のことばっかり気にかけて、それでいて俺以上の死に急ぎ・・・いや、死にt「エレン!」

エレン「何だよユミル」

ユミル「いい加減にしろよ、お前。お前のせいで今じゃ同期全員の空気が悪いんだよ。この間もライナーたちと喧嘩したらしいじゃねえか。感情を抑えるとかほざきながら結局は何も変わってねえじゃねえか」

エレン「・・・そうだな。俺は何一つ変わってない。じゃあいいだろ?俺は変わってないんだから」

ユミル「てんめえ・・・」グッ

クリスタ「ユミル!」ギュッ

ユミル「離せクリスタ!こいつは一発殴ってやんねーと!」

アルミン「ユミル!」

ユミル「ああ?」

アルミン「ここは、僕たちに任せてくれないかな?」

ユミル「・・・なんとかしろよ、お前。今のこいつは前以上にむかつく野郎だ」

アルミン「うん。わかってるよ」

エレン「ちっ。わらわらと次から次へと現れやがって」

アルミン「大丈夫だよ。これで・・・終わりにするから」ニヤ

エレン「そうか。よろしく頼むぜ、アルミン」ニヤ

マルコ「・・・座学一位と二位の論争か」

ジャン「おいコニー。わからないことあったら俺が解説してやんぜ」

コニー「・・・ああ、よろしく頼むぜ。これは見届けなきゃならねえ」

ジャン「・・・けっ」

エレン「しかしお前らも懲りないな~。ライナー、ベルトルト」

ライナー「お前もな」

ベルトルト「・・・ここまできたら最後まで付き合うさ」

アルミン「じゃあ一先ずエレンには僕の考えを聞いてもらおう」

エレン「・・・わかった」

アルミン「まず、君が変わったのは立体機動の事故のときだ。それ以前も感情について悩んでいたけど、クリスタを危険な目にあわせた自責の念からか、君はあれから大きく変わった」

エレン「へえ、どういう風に?」

アルミン「ミカサを避け始めていたね。ご飯すら何かと理由をつけて一緒に食べることを避けていた。最初僕はその意図が、ミカサが女友達が少ないのを気遣ってかと思っていたけど、違った」

エレン「・・・」

アルミン「そもそもそんなこと考えてる余裕なんてないからね。だってあのころ君は・・・アニに相談するほど精神的に参ってたんだから」

エレン「・・・アニから聞いたのか?」

アルミン「・・・やっぱりか。いや、アニは教えてくれなかったよ。聞いても一向に首を縦には振ってくれなかった」

エレン「かまかけたのか・・・まんまとひっかかってざまあねえな、俺」

アルミン「ミーナから君とアニが夜に会っていることを聞いてね。そこから推察したんだ」

エレン「さすが座学一位様だな」

アルミン「でもね。最近一番君の近くにいたのはアニだ。夜の密会の内容は聞けなかったけど、それ以外のことは快く教えてくれたよ」

アルミン「今日の立体機動、あまり無茶しなかったらしいね」

エレン「・・・この間の件もあるしな。落ちて怪我すんのもばからしいだろ?」

アルミン「そうじゃないね。今の君は立体機動に対する気持ちがこの前より下がっているんだ」

エレン「何を根拠に・・・」

アルミン「アニが言ってたよ。今日の立体機動、ジャンをめちゃくちゃ意識してたって」

エレン「あいつは巧いからな。それを見て学ぶのは逆に意識が高いんじゃないか?」

アルミン「違う。君はそれを見てジャンにならミカサを任せられるって思ったんじゃないか?」

エレン ドキン

エレン「・・・おいおい、何の話だ。ミカサの将来はあいつが決めることだろ?俺が口出すことじゃねえだろ」

アルミン「この間の事故のときの立体機動訓練。正直あの二人のペアは圧倒的だった。ジャンもミカサも立体機動の成績はそれぞれ一位、二位。お互いを気にすることもなく思う存分できているところを見て君は自分がミカサの隣にいるべきじゃないと感じた。だから最近はことあるごとにミカサとジャンを組ませたがった。ジャンは口は悪いけど正直だし、成績上位で、何より憲兵団志望。これ以上ない有料物件だ。君はミカサを大切に思っている。死地には行かせたくない。だからそうしたんだろ?」

アルミン「君が立体機動にそこまで意欲的でなくなったのも、ミカサを守る必要がなくなったから。だからミカサに並ぼうと躍起になることもなく最近は安全に飛んでいる」

エレン「・・・違う。俺がミカサを避けたのは飽くまで俺がうっとおしいと感じるようになったからだし、ジャンと組ませたがったのは俺がミカサへの嫌がらせとしてだ。俺はあいつが嫌いだからな」

アルミン「・・・まだ認めないの?何がそんなに君を駆り立てる?何が・・・君をそんなに苦しめてるの?」

エレン「・・・俺は何も苦しんじゃいねえよ」

アルミン「苦しんでるよ。顔を見ればわかる。君とは子供のときからの付き合いだ。君の事をわかってないなんて言うつもりはないよね?」

エレン「・・・だがこれ以上俺の口から言うことはねえよ。これが真実で、これ以外のことは「本当に?」

エレン「!!」

アニ「本当にそうなのかい?」

エレン「お前っ!」

アニ「アンタは私を信用していないんだろう?じゃあ裏切ってもアンタは私に文句は言えないはずでしょ。信頼関係ってものは・・・お互いで築くもんだから」

エレン「・・・お前がそっち側回ったら俺にはどうしようもねえじゃねえかよ」

アニ「安心しなよ。アンタの不甲斐ないところは言ってないから」

エレン「・・・はあ。心が弱かった俺が全部悪いのか。アニを信用した俺がバカだった」

アニ「私は・・・言うつもりはなかったよ、最初は。でもあんたが信用できないって言っていたのを思い出してね」

アルミン「決心してくれてありがとね、アニ。君はいいひとだ。まあ、エレンにとっては悪い人かもしれないけど」

エレン「ほんとだぜ・・・でも、俺があんなこと言わなければよかったわけか・・・」

アルミン「で、エレン。君は今僕がいったことを全て肯定したってことでいいかい?」

エレン「・・・ああ」

アルミン「君は・・・ミカサのことを本当に思っているんだね」

エレン「・・・家族だからな。あんなこと言っといてむしがいいかもしんねえけど。それでもアイツは今、俺の身近にいる唯一の家族。行方不明の父さんや死んでしまった母さんとは違う。でもあいつは俺のことに構いすぎだ。あいつは自分自身のことを全然考えちゃいねえ。俺はそれが嫌なんだ」

アルミン「それは偏見だよ、エレン。ミカサはある意味誰よりも自分のことを考えてるよ。ね、ミカサ?」

ライ・ベル スッ

エレン「なっ!?・・・ライベルコンビがなんか仲良く並んでやがると思ったら・・・そういうことかよ」

ミカサ「・・・今の話は聞かせてもらった。そう、私は自分のことをしっかりと考えている。私はエレンのそばにいたい。私も唯一の家族を守りたい。だって・・・私はエレンのことがその・・・大切だから」

エレン「・・・」

ミカサ「あなたを失えば私は一人になってしまう。それは嫌だ、ので、私も最近のエレンのように過剰な反応をしてしまっていたかもしれない。でも、私はしっかりと自分のことを考えたうえであなたの近くにいる。そのことを忘れないでほしい」

アルミン「・・・価値観の相違だよ、エレン。君の考えと僕やミカサの考えが違うのは当たり前だよね?ミカサにとっては君を守ることが存在理由と同義なんだよ」

エレン「ミカサ・・・俺は・・・またお前の家族になってくれるのか?・・・俺を許してくれるのか?」

ミカサ「何を言ってるの、エレン?私たちはずっと家族」

エレン「ミカサ・・・」

ミカサ「でも今回の仕打ちは許せない。私は本当にエレンに嫌われたと思ってひどく傷ついた」

エレン「・・・」

ミカサ「ので・・・」ポスッ

ミカサ「ギュッとして?」

エレン「・・・ああ、ああ」ギュッ

パチパチパチパチ

ライナー「・・・本当にいい話だ。互いが互いに思って誤解を産んでたが・・・仲直りできて本当によかった」ダーッ

コニー「おいジャン。なんか涙が出そうなんだがこれどうすればいいんだ?」グスン

ジャン「俺が知るかよ」ウル

マルコ「ほんと、ジャンは素直じゃないね」ウル

クリスタ「うわあ~~~ん」グスグス

サシャ「おかしいですね。涙が止まりません」ウル

ユミル「おいベルトルさん。ライナーの泣き顔がキモイから何とかしてくれ」

ベルトルト「それは・・・無理だよ」

ミーナ「ほんと、アニってば天邪鬼」

アニ「・・・何のことだい」

ミーナ「ふふ」

エレン「・・・ライナー、ベルトルト」

エレン「お前っ!」

アニ「アンタは私を信用していないんだろう?じゃあ裏切ってもアンタは私に文句は言えないはずでしょ。信頼関係ってものは・・・お互いで築くもんだから」

エレン「・・・お前がそっち側回ったら俺にはどうしようもねえじゃねえかよ」

アニ「安心しなよ。アンタの不甲斐ないところは言ってないから」

エレン「・・・はあ。心が弱かった俺が全部悪いのか。アニを信用した俺がバカだった」

アニ「私は・・・言うつもりはなかったよ、最初は。でもあんたが信用できないって言っていたのを思い出してね」

アルミン「決心してくれてありがとね、アニ。君はいいひとだ。まあ、エレンにとっては悪い人かもしれないけど」

エレン「ほんとだぜ・・・でも、俺があんなこと言わなければよかったわけか・・・」

アルミン「で、エレン。君は今僕がいったことを全て肯定したってことでいいかい?」

エレン「・・・ああ」

アルミン「君は・・・ミカサのことを本当に思っているんだね」

エレン「・・・家族だからな。あんなこと言っといてむしがいいかもしんねえけど。それでもアイツは今、俺の身近にいる唯一の家族。行方不明の父さんや死んでしまった母さんとは違う。でもあいつは俺のことに構いすぎだ。あいつは自分自身のことを全然考えちゃいねえ。俺はそれが嫌なんだ」

アルミン「それは偏見だよ、エレン。ミカサはある意味誰よりも自分のことを考えてるよ。ね、ミカサ?」

ライ・ベル スッ

エレン「なっ!?・・・ライベルコンビがなんか仲良く並んでやがると思ったら・・・そういうことかよ」

ミカサ「・・・今の話は聞かせてもらった。そう、私は自分のことをしっかりと考えている。私はエレンのそばにいたい。私も唯一の家族を守りたい。だって・・・私はエレンのことがその・・・大切だから」

エレン「・・・」

ミカサ「あなたを失えば私は一人になってしまう。それは嫌だ、ので、私も最近のエレンのように過剰な反応をしてしまっていたかもしれない。でも、私はしっかりと自分のことを考えたうえであなたの近くにいる。そのことを忘れないでほしい」

アルミン「・・・価値観の相違だよ、エレン。君の考えと僕やミカサの考えが違うのは当たり前だよね?ミカサにとっては君を守ることが存在理由と同義なんだよ」

エレン「ミカサ・・・俺は・・・またお前の家族になってくれるのか?・・・俺を許してくれるのか?」

ミカサ「何を言ってるの、エレン?私たちはずっと家族」

エレン「ミカサ・・・」

ミカサ「でも今回の仕打ちは許せない。私は本当にエレンに嫌われたと思ってひどく傷ついた」

エレン「・・・」

ミカサ「ので・・・」ポスッ

ミカサ「ギュッとして?」

エレン「・・・ああ、ああ」ギュッ

パチパチパチパチ

ライナー「・・・本当にいい話だ。互いが互いに思って誤解を産んでたが・・・仲直りできて本当によかった」ダーッ

コニー「おいジャン。なんか涙が出そうなんだがこれどうすればいいんだ?」グスン

ジャン「俺が知るかよ」ウル

マルコ「ほんと、ジャンは素直じゃないね」ウル

クリスタ「うわあ~~~ん」グスグス

サシャ「おかしいですね。涙が止まりません」ウル

ユミル「おいベルトルさん。ライナーの泣き顔がキモイから何とかしてくれ」

ベルトルト「それは・・・無理だよ」

ミーナ「ほんと、アニってば天邪鬼」

アニ「・・・何のことだい」

ミーナ「ふふ」

エレン「・・・ライナー、ベルトルト」

ライナー「どうした、エレン」

エレン「お前らには特段辛く当たっちまって・・・その、悪かったな。俺も、どこまですればいいかわかんなくなっちまって・・・」

ライナー「別に気にしなくていいぞ。仲間を助けるのは当たり前のことだからな」グス

ベルトルト「・・・ああ、そうだね」

エレン「お前ら・・・ありがとな」ニコ

クリスタ「やっぱりエレンは笑ってるほうがいいよ!」

サシャ「そうですね!」

コニー「お、俺もそう思うぜ!」

ユミル「エレンはモテモテだな」ククク

エレン「はは、お前らにも迷惑かけたな」

ユミル「そうだな。今度なんか奢れ」

クリスタ「今度こそ馬の世話しようね!」

サシャ「パァンをください!」

エレン「ほんとにお前はぶれないな」

ミカサ「エレン・・・」ギュッ

エレン「お前も・・・ほんとにごめんな。これからは、お前も、皆も守れるくらい強くなるから」ナデナデ

ミカサ「うん。私も手伝う」

アルミン「仲直りはできたかい?」

エレン「ああ。お前のおかげでな。アルミンも・・・ありがとな。あんなこと言ったのに・・・俺のためにこんな・・・」

アルミン「いいよ。それこそ親友ってもんでしょ?」

エレン「・・・ああ!お前は最高の親友だよ!」

アルミン「よかった。でも他にもお礼言わなきゃならない人がいるよね?」

エレン「・・・そうだな。ミカサ。悪いけど離してくれないか?」

ミカサ「・・・わかった。でも明日から一緒にご飯は食べてもらう」

エレン「当たり前だろ。じゃあ、行って来る」ダッ

ミカサ「・・・」

アルミン「・・・君はよく耐えたよ」

ミカサ「・・・明日からはまた元の日常に戻るでしょ?」ギュッ

アルミン「そうだね。マフラーに顔をうずめなくてもいいくらいにはね」

~~~~~~~~

エレン「アニ!っとミーナ」

アニ「なんだい?」

ミーナ「私はついでかな?」

エレン「あ、いや。そういうわけじゃ・・・」

ミーナ「からかっただけだよ♪」

エレン「アニとミーナにはすっげえ迷惑かけたからさ。謝りたくって」

ミーナ「私は殆ど何もしてないよ。それより・・・アニは色々とやってたみたいだからちゃんとお礼言わなきゃだめだよ。じゃあ私は先に戻ってるから」ダッ

エレン「あ、おい!・・・アニ」

アニ「・・・なんだい」

エレン「その・・・信頼できなかったことゴメン」

お知らせ

今、僕が主催の学校内でポケモンの大会を行っていて、時間がないので多めに見積もって2~3週間ほど更新がないと思います

決してスレを投げ出すことはないのでそこはご安心を

あ、でもテスト週間は暇だから書くかもww

スレ自体はのぞきますので、質問あればどうぞ!

アニ「・・・」

エレン「お前は・・・俺が変になっても普通に接してくれた・・・だから俺は元に戻れたのかもしれねえ。お前がいなけりゃ俺は認めなかったろうしな」

アニ「・・・アルミンに頼まれたからね。まあ、一応罪悪感は感じてたって言ったよね?それを払拭したかったのさ。それに・・・」

アニ「・・・元々私は信頼なんて、。受けるべきじゃないんだ」

エレン「は?それどういう・・・」

アニ「私は・・・アンタに・・・アンタだけには許されたかったのかもね」ニコッ

エレン ドキン

アニ「じゃあ」スタスタ

エレン(今の・・・寂しそうな笑顔は何なんだ・・・?)

アニ(・・・何をしているんだい。私は戦士だ。ライナーやベルを・・・裏切るわけにはいかない)スタスタ

~~~~

アルミン(そこからエレンはいい方向に変わっていった。巨人への執着心は変わらないが、精神が落ち着き、ジャンの絡みも軽くいなすようになった。表情も豊かになり、成績も大分よくなった。立体機動は・・・まだ上位には遠いけどそれ以外は全て二位につけている。人との接触も、前より多くなった。そして何やかんやありつつも僕らは三年目の訓練に突入した)

エレン「今年の訓練も終わってとうとう訓練兵生活も後一年か・・・」

アルミン「そうだね」

エレン「そうすれば・・・調査兵団」

ミカサ「それよりもエレンはまず立体機動をがんばらなきゃ」

エレン「わかってるよ、ミカサ。俺もお前みたいに巧けりゃな・・・」

アルミン「でもエレンは昔はミカサより運動神経よかったのに何でだろうね?」

ミカサ「誰にだって得手不得手はあるもの。しかし体を完璧に制御できる私を凌ぐほどの運動性能を持ちながらも、立体機動だけあんなにひどいのはおかしいかもしれない」

エレン「その自分の体を制御できるってどういう意味だ?つうか気にしてることそんなに言うなよ。落ち込むだろ」

アニ「へえ、アンタでも落ち込むことあるんだ」

エレン「その言い草は酷いだろ、アニ」

ミカサ「・・・」

アニ「そこの無表情女どうにかしてくれないかね?黙ってこっちを見られると怖いんだけど」

エレン「へえ、お前にも恐怖心ってものが・・・っぶね!」ブン

アニ「ちっ!全く酷いのはどっちだい。こんなか弱い女捕まえて」

エレン「か弱い女はいきなり蹴りはなってきたりなんかしねえ」

ミカサ「アニ。いきなり蹴るのは危ないでしょ?」ギロ

アニ「・・・元はといえばアンタが私を睨まなければこんなことにはならなかったはずだけど?」

エレン「喧嘩すんなよお前ら」

アルミン「そうだよ二人とも」

ミカ・アニ「・・・わかった」

エレン「そんなことより飯行こうぜ、飯」

アルミン「そうだね。お腹空いちゃったよ」

~~~~~~~~

クリスタ「あ、エレン。こっちこっち!」

エレン「お、クリスタ。場所とっといてくれたのか?ありがとな」ニコッ

クリスタ「うん///」

ユミル「何で私まで・・・」

エレン「ユミルもありがと!」ニコッ

ユミル「っつ!///・・・クリスタの付き添いだよ」

クリスタ「はあ・・・ユミル」ジト

ユミル「う・・・」

エレン「・・・?どうしたんだ?」

ユミル「何でもねえよ!さっさと飯もってこいよ!」

エレン「はいよ。アルミン、ミカサ、行こうぜ」

ミカサ「わかった」

アルミン「・・・そうだね」

アルミン(そう、エレンは人との接触が増えた。必然的に女子との関わりも増えるということで、表情が柔らかくなり、成績上位であり、更には男女分け隔てなく話すことで・・・まあ言わずもがなか)

エレン「お、モブ女お疲れ」ニコッ

モブ女「あ、エレン君!?お疲れ///」

ミカサ「・・・」ギュッ

アルミン(ミカサがマフラーを掴む姿を見ることも急激に増えた。ちょっとはミカサのことも気にかけて欲しいものだけど、本人に自覚がないからな・・・)チラ

エレン「ん?アルミンどうかしたか?」

アルミン「・・・何でもないよ」(はあ・・・僕がどれだけのフォローを入れてるかも知らずに)

~~~~~~~

エレン「しっかし今日は豪勢だな~」ヒョイ

ミカサ「今日は一つの区切りだから」

クリスタ「後・・・一年だね」

ユミル「まだ一年もあんじゃねえか」

アルミン「でも今までの二年はあっという間だったじゃない?」

ユミル「・・・まあそうかもな」

ライナー「お!お前ら集まってんじゃねえか。俺らも混ぜてくれよ」

エレン「ああいいぜ」
ライナー「よっと」

ベルトルト「隣、失礼するね」

ミカサ「別に構わない」

コニー「おいサシャ!あそこに人集まってんぞ!」

サシャ「本当ですね・・・ライナーにベルトルト。それにアルミンまで」ジュルリ

ライナー「おいコニー!てめえその芋女を連れてくるんじゃねえ!」

サシャ「ライナーは酷いですね~。私も皆と食べたいんですよ!」ジー

ライナー「お前の場合は皆の(食事)を食べたいんだろ!?」

ユミル「まあまあいいじゃねえか」

ライナー「何もよくねえよ!」

サシャ「じゃあライナーの隣に座りますね」

ライナー「く・・・絶対に死守してやる」

コニー「久しぶりの肉だぜええええええ!!」

ベルトルト「コニーは元気だね・・・」

アルミン「本当だよ。今日は立体機動の進級試験だったからね・・・」

エレン「でも皆合格できてよかったじゃねえか」

ユミル「おいベルトルさん。それを祝して乾杯やってくれよ、乾杯」

ベルトルト「え!?僕が!?」
クリスタ「もうユミル!無茶振りしないの!」

ユミル「じゃあお前がやるか~?」ニヤリ

クリスタ「あう・・・わかった」
ライナー(女神の音頭だと!)

アルミン(ユミル・・・これ狙ってたな)
コニー「お?乾杯か!よっしゃ!皆の上級を祝って!」

ユミル「おい、バカ!」
コニー「かんぱ~い!!」

エレ・クリ「かんぱ~い」

エレン「ってあれ?皆やんねえのかよ!?」

アルミン「いや、ちょっと急すぎて」

ユミル「このおおばか野郎があ~~~」グオングオン

コニー「おい、ブス!頭揺らすんじゃねえ!」グオングオン

ミカサ「私はこういうの苦手だから・・・」

ベルトルト「僕もちょっと・・・」

エレン「ったく何なんだよお前ら・・・」

クリスタ「結局私とエレンだけだったね。えへへ///」

ミカサ「!!・・・か、か」

アルミン「・・・ミカサ。もう遅いよ」

エレン「つうかライナーとサシャは?」

ベルトルト「あの二人は絶賛食べもの奪い合い中だよ」

サシャ「くっ!なかなか手ごわいですね」

ライナー「お前はさっさと諦めろ!」

エレン「・・・はあ。飯食うか」

クリスタ「でもこんな料理久しぶりだな~」

エレン「え!?お前こんな豪華な料理食ったことあんのかよ」

クリスタ「あ!いや、い、一回だけだよ・・・」

ミカサ「へえ。私も初めてたべる。干し肉でも珍しいのに調理されたお肉なんて内地の人間しか食べられないと思っていた」

クリスタ「あはは・・・」
ユミル「ようお前ら!飯、さっさとくわねえと芋女に盗られちまうぜ?」

ライナー「俺の・・・肉が・・・」
サシャ「ん~♪」モグモグ

エレン「・・・かわいそうだな。ライナー、俺のちょっとわけてやるよ」ヒョイ

ライナー「おお!エレン!」

サシャ「いただきます!」

エレン「サシャ、てめえはダメだ。人のは盗るなっていってんだろ?」
サシャ「うう・・・」

ミカサ「エレン、私のお肉を少しあげよう」ヒョイ

エレン「自分で食えよ。うまいぞ。ほれ」グサッ スッ

ミカサ「!!」パク

エレン「うまいだろ?」

ミカサ「ええ」ジーン

コニー「うおお・・・目が回る・・・」

ベルトルト「そうだコニー。一応言っておくけど今日の試験は上級じゃなくて昇級だからね?」

コニー「あ?俺の言ったのとどこが違うんだ?」

ベルトルト「・・・ゴメン、何でもないよ」

アルミン(ベルトルト・・・諦めたか)

クリスタ「くっ・・・ミカサ」

ユミル「・・・」

クリスタ「わ、私も。エレン、私のお肉もあげるよ!」

エレン「だからいいってのに・・・」

ミカサ「そう、クリスタ。エレンは迷惑がっている」

クリスタ「う~」

エレン「いや、別に迷惑がってなんか・・・」

ユミル「本当にクリスタはエレンにあげたいのかな~?」ニヤニヤ

クリスタ「な、何のことかな?」

ミカサ「・・・」ジー

アルミン(もおおおおおおおユミル煽んないでよおおおおおおおお)キリキリ

クリスタ「それを言うならユミルだって!」

ユミル「なっ!?」

エレン「うしっ。ご馳走様」ガタッ

ミカサ「エレン、どこに行くの?」

エレン「ちょっとライナーを助けにな」スタスタ

エレン「おいサシャ」ガシッ

サシャ「・・・なんですか、エレン。あと少しで盗れそうだったのに」

エレン「その辺にしといてやれ。ライナーだって疲れてるし腹も減ってんだよ。おら、こっちこい」ズルズル

サシャ「あ~、私のパンが~。スープが~」ズルズル

アルミン「・・・今日のご飯はおいしいな~」

~~~~

エレン「ここまで来ればいいかな」

サシャ「なんかあるんですか?もしかして・・・お肉ですか!・・・いたっ!」ペシッ

エレン「んなわけあるか。ちょっと頼みごとだよ」

サシャ「え、何ですか?」

エレン「教官室に侵入すんの手伝ってくんねえか?」

サシャ「・・・何をするんですか?」

エレン「ちょっと・・・調べたいことがあってな」

サシャ「・・・まあいいですけど。成功したら食料庫ですよ!」

エレン「ああ、いいぜ」

サシャ「じゃあ一先ず鍵を取りにいきましょうか!」

エレン「おう」

サシャ「よ~し。燃えてきました!」

~~~~~~~

~教官控え室~

ワイワイガヤガヤ

エレン「・・・よし、ちゃんと教官たちも今日はハメを外してんな」

サシャ「進級試験終わって、明日明後日休みで今日はご馳走ですからね~。お酒も大分入ってます」

エレン「だから今日を選んだんだけどな。よし、これなら進入してもバレねえな」

~教官室~

エレン「・・・誰もいないな?」キョロキョロ

サシャ「はい」

エレン「じゃあ俺はここで調べものしてくるからお前は人が入りそうになったらドアを二回強く叩いてくれ」バタン

サシャ「了解しました」バッ

~~~

エレン「・・・106、105・・・あった、104期訓練兵名簿」

パラパラ   ガンガン

エレン「!!」サッ

キース「ブラウス訓練兵・・・ここで何をやっているんだ?」ギロ

サシャ「は、はい。わ、私は・・・ちょっと教官たちの楽しそうな声が聞こえてきたので、つい気になりまして・・・」

キース「・・・確かに我々もハメを外しすぎたかもな。しかし教官とて人間、多少の娯楽は必要だ」

サシャ「はっ!重々承知しております!」

キース「わかってくれたか・・・しかしいいところにいたな。私は今から資料を運ばねばならんのだが、とても一人では運べないのでな。手伝ってもらえるな?」

サシャ「うう・・・はい」

キース「それではついてこい」ガチャ

キース「さてと・・・あったあった。これだ」

サシャ「・・・重そうですね」

キース「ああ、だがいつもの訓練に比べれば容易いことだろう。さて、そろそろ鍵を閉めねばな。さすがに無人で開けっ放しというのは無用心だからな」

エレ・サシャ「!?」

サシャ「じゃあまず私が・・・よいしょ・・・ああ!」バサバサ

キース「・・・ブラウス」

サシャ「す、すいません!片付けてから持って行きますので!鍵も私がしっかりとかけて、教官にお渡ししますのでどうかお咎めは無しでお願いします!」

キース「・・・はあ。まあ貴様ならしかたないか。しっかりとかけておくんだぞ。運ぶ場所は座学室だ。私はそこで待っているからはやくしろ。鍵はここに置いておく」チャリン

サシャ「はっ!」

キース「それでは私は先に行くか。・・・はっ!!」スタスタ

サシャ「・・・エレン、もう行きましたよ」

エレン「・・・助かったぜ、サシャ」

サシャ「ええ、目当てのことはできましたか?」

エレン「ああ、お前のおかげでな。じゃあちゃっちゃとこれ片付けるか」

サシャ「そうですね!」

~~~~~~~~~~

サシャ「しかしうれしいですね。やっとエレンに恩が返せました」

エレン「ああ、お前が晩飯抜きになったときパンあげたあれか?」

サシャ「はい。今まではエレンに有益な情報を与えられませんでしたからね・・・」

エレン「まあ仕方ねえよ。気にすんな。それに今日はすっげえ助かったからな!」

サシャ「ええ!じゃあこの次は食料庫に行きますよ!」

キース「ほう、ブラウス。そんなところへ何をしにいくのかぜひともお聞かせ願おうか・・・」

サシャ「あ、あ・・・」

エレン(キース教官のところに向かってること忘れんなよ・・・)

キース「して、イェーガー訓練兵もブラウス訓練兵とともに行くつもりだったのか?」ギロ

エレン「いえ、そこで会ったのでただ雑談をしていただけであり、この件はブラウス訓練兵が勝手にいったことで、私も今始めて聞きました!」バッ

サシャ「!?」

キース「そうか。確かにお前はそんなことはせんな。それではブラウス、それを運んでからちょっと話し合おうじゃないか。お前が食料庫で何をしようとしていたのかを」ゴゴゴゴゴゴ

サシャ「こ、こんの裏切りものがああああ!!」

~~~~~~~

エレン(・・・サシャのことは自業自得だとして、やっぱりクリスタの名簿も他も見てみたがやっぱりカモフラージュはしてあるな・・・。見てて意外だったのはライナーとベルトルトとアニが同郷だったことだな。ライベルはともかく、アニまで一緒っつーのはな。あいつらそんなに深く関わってるとこ見たことねえぞ。っと、思考がズレたな。今は貴族の子の話だったな。今一番可能性が高いのはクリスタ。できるだけ本人には話したくねえよな・・・。さて、どうすっか・・・)スタスタ

アルミン「エレン!」

エレン「お、アルミンじゃねえか」

アルミン「今までどこいってたの?」

エレン「ああ、サシャが食料庫に行こうとしてるのが教官にバレてな・・・」

アルミン「ああ、サシャ。ご愁傷様」

エレン「そういうお前は今まで何やってたんだ?」

アルミン「僕たちは普通に雑談だよ。訓練生活もあと一年だからね。そうだ!明日皆でどこかに行こうって話しになってるんだけど」

エレン「へえ、面白そうじゃねえか。俺も行っていいか?」

ミカサ「勿論。そのためにアルミンはエレンを呼びに来た」

エレン「おうミカサ。お前どこから現れた?」

ミカサ「私はエレンのいるところに現れる」キリッ

エレン「だめだ、話が通じてない」

アルミン「あはは・・・じゃあ食堂に戻ろうよ。まだ皆話し合ってるだろうしさ」

~~~~~

エレン「よーっすお前ら」

クリスタ「もうエレン!遅いよ」

エレン「悪い悪い」

ユミル「で、お前は芋女と二人で何やってたんだよ?」ニヤニヤ

エレン「あ?別に。あいつが食料庫に忍び込む算段を勝手にたてて、勝手に教官にばれてただけだよ」

ライナー「あいつ・・・俺の食っといてまだ食うのか」

ベルトルト「明日連れて行ったら食べ歩きツアーになるんじゃないかな?」

エレン「そういや明日はどこ行くんだ?」

コニー「肉!肉食おうぜ!」

ミーナ「ええ~。今日も食べたしお肉はもういいと思うよ~。それより小物屋いこうよ!ねえアニ!」キラキラ

アニ「何で私まで・・・」

エレン「そういうこというなよ、アニ。記念なんだし行こうぜ!」ニコ

アニ「・・・///。まあ仕方ないね」

ミーナ「ふふ」

既にテンプレなんだろうけど
アニの言い回し見てイラつく俺はカルシウム不足なのか

>>149 アニは素直になれないかよわい乙女なので・・・ つ小魚の佃煮


アルミン「まあ、もう夜も遅いし、また明日の朝食でもう一回話し合おうよ」

クリスタ「あ、それなら部屋の人とどこ行くか決めてきたら話し合い楽なんじゃない?」

エレン「おお!それはいい考えだな」

ライナー「じゃあ行くか」

一同「おやすみ」

~~~~~

エレン「で、どこ行くよ?」

ライナー「そうだな・・・俺は天使と行けるならどこでも・・・」

アルミン「ライナー・・・。そうだな、僕は本屋かな~」

エレン「お前本好きだもんな~。ベルトルトは?」

ベルトルト「ぼく?とくにないから、君たちで決めればいいよ」

エレン「んなこと言うなよ。お前の私生活って正直謎だからよ。行きつけの店とかでもいいぜ?」ガシッ

ベルトルト「エレン、離れてよ。暑い」

エレン「あ、ああ。悪い」スッ

ベルトルト「・・・ゴメン。本当に無いんだ」

エレン「ならしゃあねえか。じゃあ俺らの案は本屋でいいか」

ライナー「まあ妥当だな」

アルミン「エレンの意見は?」

エレン「俺はあんまでかけねえからよくわかんねえんだ」

ライナー「お前はいっつも訓練ばっかだからな」

エレン「そりゃ俺は一刻もはやく強くなんなきゃなんねえからな」

アルミン「僕も見習わなきゃな・・・。よし、そろそろ明日に備えて寝よう」

エレン「そだな。おやすみ、皆!」

アルミン「うん、おやすみ」

ライナー「また明日な!」

ベルトルト「・・・おやすみ」

~~~~~~~~

ザーーーーーー

エレン「・・・雨か」

アルミン「結構降ってるね・・・」

ライナー「今日は中止にするしかなさそうだな」

エレン「残念だな」

ライナー「ああ。ベルトルトの寝相もそれを物語ってたしな」

ベルトルト「え?」

アルミン「・・・とりあえず食堂行こうよ」

エレン「そだな」

ベルトルト「え?・・・え?」

~~~~~~~

~食堂~

クリスタ「あ、皆!」

エレン「おう、クリスタ。今日は無理そうだな」

ミーナ「ねー。残念」

アルミン「でも仕方ないよ。風邪とかひいちゃったらダメだし」

ユミル「明日でもいいんじゃないか?」

ライナー「ああ、二連休だったか」

アニ「じゃあ今日一日はのんびりしてていいってことかい?」

エレン「まあそうなるな。でも今から予定くらいは決めとくべきだろ」

アルミン「そうだね」

クリスタ「そういえばちゃんと同室の人と話してきた?」

ライナー「おう。俺らは本屋だ」

ミーナ「私たちは小物屋!」

クリスタ「私たちは服屋だよ!」

エレン「飯はどうすんだ?」

ユミル「ああ、それなら芋女にお勧め聞いといたから安心していいぞ」

エレン「へえ、珍しくユミルも乗り気だな」

ユミル「なっ!・・・悪いかよ//」プイッ

エレン「別にいいと思うぜ。皆で外出とか始めてだし」

ミカサ「・・・おはよう」

ミーナ「あ、ミカサおはよう!今日は雨降ってたから中止かと思って起こさなかったけどよかった?」

ミカサ「全然構わない。むしろありがたかった。今日の夢は本当に楽しかった」ジーン

ミーナ「へえ!どんな夢?」

ミカサ「それは・・・言えない」チラ

エレン「?」

ミーナ「ああ!青春してるね~♪」ニヤリ

ジャン「お前ら何集まってんだ?」

ライナー「おうジャン。明日皆でどこかに外出しようって話になってな。今はその打合せだ」

マルコ「へえ、面白そうだね」

ジャン「ミ、ミカサは来るのか!?」

ライナー「あ、ああ。予定じゃ来ることになってるぞ」

ジャン「俺も行くぜ!」

マルコ「僕たちも行っていいかな?」

ライナー「おいクリスタ。こいつらも来たいって言ってるけどいいか?」

クリスタ「ジャンとマルコ?いいよ!人数多いほうが楽しいしね」ニコッ

ジャン「っし!!」

ライナー(女神・・・)

ベルトルト「・・・」

エレン「ベルトルト、何ボーっとしてんだよ」

ベルトルト「ん・・・ちょっと考え事をね」

エレン「そんなことしてねえでこっち来いよ」

半沢の資料探しみたいな事やってんな

>>153 やっぱり半沢見てる人多いですね。意識しました。個人的にはリーガル・ハイのが好きですがw


ベルトルト「僕は・・・いいよ。明日も行くつもりは無い」

エレン「え?」

ライナー「おいおいベルトルト。お前どうして行かないんだ」

クリスタ「そうだよ!ベルトルトも行こうよ!」

ユミル「ベルトルさん、何か理由でもあんのか?」

ベルトルト「・・・別に。とにかく僕は明日行くつもりはないから」ガタッ

ライナー「「あ、おい。・・・あいつ、飯も食わずにどこに・・・」

ユミル「別に行かないつってんだったら無理に誘う必要無いんじゃねえの?」

アニ「・・・ベル」ボソ

エレン「・・・」

~~~~~~~

ベルトルト(・・・僕は何をやっているんだ。いつの間にか周りに流されて、ライナーもアニも今じゃ兵士なのか戦士なのかもわからない状況なのに、僕までこんなんじゃダメだろ・・・)

ベルトルト(それに・・・僕たちはここの人達に許されないことをしたんだ。なのに・・・僕はあんな風に普通に接することは・・・もうできない)

ベルトルト「雨・・・か・・・」

ザーーーー

ベルトルト ザッ

ザーーーーーーーーー

ベルトルト(ああ、気持ちいい・・・。今、この雨に打たれている瞬間だけは許されてる気がする。・・・自己満足なんだろうけど、でも、嫌な感情が、抑えがたい衝動が流されていく気がする)

ベルトルト(僕が・・・しっかりしなきゃ)

エレン「そんなところで何やってんだ、ベルトルト」

ベルトルト「!!」

エレン「風邪引くぞ?明日も休みつったって、寝て折角の休みを浪費したくはないだろ?」

ベルトルト「・・・それもいいかもしれない」

エレン「は?」

ベルトルト「・・・冗談だよ。それより君こそどうしたんだい?まだ朝食食べてないでしょ?」

エレン「ああ・・・ちょっとお前のことが気になってな。何か悩みを抱えてんじゃねえかって・・・」

ベルトルト「君も貴重な休みを浪費してるんじゃない?僕なんかに構わずに他の皆と楽しくおしゃべりしてればいいじゃないか」

エレン「何言ってんだ。仲間を、辛そうな顔で思い悩んだ様子の仲間をほっとける訳ないだろ」

ベルトルト「ッ!!僕のことなんかほっといてくれよ!君には関係無い話だ!」

エレン「関係なくなんかねえだろ!お前は・・・お前も俺の大事な仲間だから!お前は俺がミカサのことで苦しんでいたときに、あんな俺に面と向かってきてくれた。俺を助けてくれた!」

エレン「だから今度は俺が助けたいんだ」

ベルトルト「エレン・・・君には無理だ。君だけは絶対に!」

ライナー「ベルトルト、落ち着け」

ベルトルト「・・・ライナー」

ライナー「エレン・・・ベルトルトのことは俺に任せてくれないか?俺とこいつは同郷の身、言うなればお前とアルミンのような関係だ。お前よりは俺のほうが話しやすいこともあるだろう」

エレン「・・・そうだな、じゃあお前に任せるよ。でも、何かあったら言えよ!」タッタッタッ

ライナー「行ったか・・・」

ベルトルト「・・・ありがとうライナー」

ライナー「気にすんなよ。で、何かあったのか?」

ベルトルト「・・・エレンは・・・とてもまっすぐだね」

ライナー「ああ・・・純粋すぎるくらいだな」

ベルトルト「僕は、彼のそんな眼差しを見ると心の中が温かくなるんだ。それと同時に物凄い罪悪感が生まれる」

ライナー「・・・」

ベルトルト「間接的とはいえ、彼の母親を殺す切っ掛けを作ったのは僕だ。他にも大勢の人類を殺した。僕は・・・エレンや皆と一緒にいるべきじゃないんだ。僕は・・・例え一時でも幸せになるべきじゃないんだ」

ライナー「・・・俺はそうは思わない」

ベルトルト「え?」

ライナー「俺らはな・・・人類の敵であり、人類からしたら悪魔のような存在だろう」

ベルトルト「うん・・・」

ライナー「だったら・・・とことんまで俺はあいつらを裏切る。あいつらを信用させて、信頼させて、少しでも俺らを殺すことに戸惑いが生まれれば俺らなら生き延びられる」

ベルトルト「ライナー・・・」

ライナー「俺も、迷いはある。この楽しい時間が一生続けばいいって思った日もある。だがな・・・俺らは」

「戦士」

ライ・ベル「!!」

アニ「私たちは戦士。故郷に帰るためには割り切るべきところは割り切らなくちゃいけない、けどね。私たちだって感情を持った人間だから。今は、あいつらと一緒に楽しんだっていいんじゃないかい?」スタスタ

ライナー「・・・アニ」

ベルトルト(ああ、僕は何て愚かな考えを持っていたんだろうか。ライナーも、アニも、昔の志を忘れてなんかいなかったんだ。根本は戦士であり続けてたんだ!)ツー

ライナー「じゃあそろそろ屋根の下入れよ。風邪ひくぞ」スッ

アニ「ホント、あんたはバカだねえ」クス

ベルトルト「ライナー・・・」

ライナー「どうした?」ニカッ

ベルトルト「僕は・・・君たちを信用しきれていなかった。君たちは・・・既に戦士じゃないと思ってた」

ライナー「・・・まあな。俺だってときどきおかしくなるときはあったからな。でも、そのときにお前が俺を戦士に戻してくれるように、お前がおかしくなったら、今度は俺がお前をぶん殴ってでも戦士に戻してやる。それが仲間ってもんだろ」

アニ「だいたいアンタは一人で溜め込みすぎなのさ。たまにはライナーや・・・まあ人目につかないところ限定だけど、私をもっと頼ってもいいと思うよ」

ベルトルト「ライナー・・・アニ・・・」

ライナー「いつまで雨に打たれてる気だ?もうお前は十分苦しんだ。そろそろ、日の目を見てもいいはずだ」

ベルトルト「・・・ありがとう」ギュッ

ベルトルト(温かい・・・エレンとは違う、安心するような温かみだ。これが・・・ここが僕の居場所じゃないか。僕はもう迷わない、彼らに惑わされもしない。だって僕は・・・戦士だから!!)スッ

ベルトルト「二人とも・・・ありがとう。ようやく決心がついたよ」

アニ「目が赤いね」

ライナー「今まで雨に打たれてたからわかんなかったが、泣いてたのか?」

ベルトルト「え、あ、いや」

アニ「泣き虫ベルは未だ健在か」クス

ベルトルト「もう!からかわないでよ!」

ライ・アニ「あはははははは」

ベルトルト「・・・あははははは」

~~~~~~~~~~

エレン「飯食うか」

ミカサ「エレン、どこに行ってたの?」

エレン「うおっ!?・・・トイレだよ」

ミカサ「・・・隠し事?」

エレン「・・・別に何もやましいことなんてしてねえからな?」

ミカサ「だったら隠す必要はないはず」

エレン「はあ・・・お前は本当に、いつまでもかわんねえな~」

ミカサ「・・・変わってほしいの?」

エレン「別に、それより飯だ」

ミカサ「席は取っておいた。まあ、エレンにも隠したいことの一つや二つあってもおかしくない」

エレン「そういうこった。じゃあ飯とってくる」

~~~~~~~

エレン「ごちそうさま!」

ミカサ「ごちそうさま」

エレン「さてと・・・」

ミカサ「どこに行くの?」

エレン「寮に戻る」

ミカサ「・・・わかった。さすがに男子寮には入れない、ので、私も自分の部屋に戻ることにしよう」

エレン「ん、じゃあな」

ミカサ「ええ」

~~~~~~~

エレン ゴロン

エレン「戻っても何もやることねえな。今日明日は自主練禁止だし、部屋には誰もいない。アルミンはどこ行ったんだよ」

エレン(・・・クリスタの件をどうするか。普段の生活をそれとなく注視してきたが、確かにそれっぽいことはそうだが、やっぱ裏づけが欲しい。本人に聞くのも気がひけるし・・・あ)

エレン「ユミルなら知ってるかもしんねえな」ガバッ

~~~~~~~

ユミル「・・・何だよ死に急ぎ野郎。今私はクリスタと二人っきりを楽しんでるんだけど」

エレン「ちょっと話があるからついてこい」

ユミル「・・・愛の告白か?」

エレン「・・・真面目な話だ」

ユミル「・・・しゃあねえな。ちょっとだけだぞ」

~~~~~~

ユミル「で、話ってのは何だよ。こんな人気の無いところ連れてきたってことは人に聞かれたくない話なんだろ?」

エレン「そうだ。早速本題に入るが・・・俺たちの同期の中に貴族の子供がいるって噂を聞いたんだが、知らないか?」

ユミル「・・・知らねえな。お前はそんなもんを突き止めて何するんだ?」

エレン「・・・真実を知る」

ユミル「は?どういう意味だ?」

エレン「詳しくは言えねえけど、そいつが必要なんだ」

ユミル「は~。まあ私には関係ないな」

エレン「・・・気づいてんだろ?俺がわざわざお前に聞いたってことは、俺が誰を疑っているかを」

ユミル「・・・わからねえな」

エレン「・・・言いふらすつもりはない。頼むから」

ユミル「知らないことをどうしろって」

エレン「本人に・・・聞きたくないんだ」

ユミル「・・・ちっ!脅迫をお前みたいな奴がしてくるとはな」

エレン「・・・別に、俺は本音を言ったまでだ。俺は例えクリスタとの関係が悪化したとしても、その情報が必要なんだ」

ユミル「ああ、そうだよ。お前の言うとおりだ」

エレン「やっぱりか・・・確証は?」

ユミル「私物が庶民のものとは思えない。まあ私もその情報は持っていたからな。すぐにクリスタだってわかったよ」

エレン「そうか・・・わかった、ありがと」

ユミル「ったく、絶対に言いふらすなよ」

エレン「ああ、わかってるよ。・・・ユミル」

ユミル「なんだよ」

エレン「絶対にクリスタを死なせるなよ」

ユミル「・・・言われなくてもそのつもりだ」

エレン「俺も・・・可能な限りサポートするから、あいつを憲兵にしよう」

ユミル「・・・ま、権利を得ても選ぶにはあいつ次第だけどな」

エレン「は?」

ユミル「じゃあ、私はクリスタが待ってるから」タッタッタッ

エレン「・・・戻るか」

~~~~~

エレン「・・・くは~あ。もう夕食じゃねえか。めちゃくちゃ寝ちまったな・・・。生活リズム狂ったら面倒だな。明日戻すとして、とりあえず飯か」

~~~~~~~

ベルトルト「あ、エレン!」

エレン「おお、ベルトルト!」

ベルトルト「やっぱり、明日、僕も行くことにしたよ」

エレン「本当か?やったぜ!そういえばなんか顔色もよくなってんな」

ベルトルト「そう?」

エレン「ああ、なんか吹っ切れたみたいな?明るくなってなんかかっこいいぜ!」

ジャン「ブフッ。おい死に急ぎ野郎・・・クク、いつからホモに・・・クハハ、そういうのはライナーに言ってやれよ」プルプル

ライナー「ジャン、それどういう意味だ!」

エレン「・・・あいつはかわらねえな。でもよかったぜ。最近ベルトルトいっつも暗い顔してたからな。ライナーのおかげか?」

ベルトルト「うん、そうだよ」

エレン「やっぱり幼馴染ってのは他の奴らとは違うよな」

ミカサ「家族はもっと違う」

エレ・ベル「!?」

ミカサ「エレン、一緒に食べよう」

エレン「お前・・・まあいいや。いいぜ。じゃあな、ベルトルト」フリフリ

ベルトルト「うん」フリフリ

ライナー「もう大丈夫みたいだな」

ベルトルト「うん。君が後ろに控えてるってだけでこんなに安心するとは思わなかった」

ライナー「俺もお前がいなかったらもうおかしくなってたかもしれんな」

コニー「お~い、ライベルコンビとマルコに馬面!こっちで明日のことはなすぜ!」

ジャン「誰が馬面だ!!」ダッ

ライナー「いつのまにかコニーも加わってんのか」

ベルトルト「結構な大所帯になるね」

マルコ「店の人に迷惑かけないようにしないとね」

ライナー「ああ、そうだな」

オイ、コノクソバカボウズ!
ア?ウマヅラニウマヅラッテイッテナニガワルインダヨ!
コノヤロオ!

マルコ「じゃあそろそろ向こう行こうか。ジャン止めなきゃいけないし」

ライナー「マルコ・・・お前も大変だな」

マルコ「もうなれたよ」

~~~~~~~~

カラッ

アルミン「昨日と一転して今日は快晴だね!」

エレン「今日は街に行けそうだな!」

ライナー「ああ、ベルトルトの寝相も降水確率0だったぜ」

エレン「よっしゃあ!」

~~~~~~~~

クリスタ「あ、皆おはよう!今日は行けそうだね!」

ライナー「ク、クリスタ。おはよう」

エレン「楽しみだな!」

ミカサ「ええ、とっても(エレンと行けることが)楽しみ。エレンもそう(私と行けることが楽しみと)思ってくれてうれしい」

ジャン「ミ、ミカサ!俺も楽しみだぜ!」

ミカサ「・・・?そう」

マルコ(ジャンも懲りないな~)

エレン「・・・ユミルじゃねえか」

ユミル「・・・ようエレン。今日は楽しもうぜ」

エレン「勿論だ」

アニ「あんたら、楽しみ楽しみって言ってるけどさ。とりあえず朝食食べないと始まらないよ」

コニー「そうじゃねえか。おい皆!はやく飯食おうぜ!」

サシャ「そうですよ!おいしく食べ歩きできるようになるべくはやく食べてできるだけお腹減らしとかないと・・・」

ミーナ「サシャ、食べ歩きにはならないからね?」

サシャ「なんですと!」

ライナー「何か慌しいな」

クリスタ「それだけ皆楽しみなんだよ」ニコ

ライナー(結婚しよ)

エレン「とりあえぜ飯食おうぜ。アニの言うとおり始まらねえ」

ミカサ「エレン、一緒に食べよう」

エレン「おう、いいぜ」

クリスタ「私もいいかな?」

エレン「おう」

ライナー「エレン!」ガバッ

エレン「暑苦しいからやだ」

ライナー「何!?」

エレン「冗談だよ」ハハ

ライナー「よっしゃあ!」

ユミル「・・・クリスタが行くなら」チラ

エレン「ああ、お前も来いよ」

アルミン(・・・今日はちょっと激化するっぽいからべつのところで食べよう)

アルミン「マルコ、一緒に食べない?」

マルコ「珍しいね。いいよ」

アルミン「よかった。今日はエレンの近くに行くと激戦が繰り広げられる未来しか見えないよ」

マルコ「ああ、今日は一緒に出かけるからね」

ジャン「ちっ、あの死に急ぎ野郎め・・・」

アルミン「まあ、ジャンが妬む気持ちもわかるよ」

ジャン「なっ!俺は妬んでなんかいねえ!」

マルコ「・・・そうだね」

アルミン(マルコ・・・さすがジャンとの付き合いが長いだけあって、流すべきところわかってるな~)

~~~~~~~~

エレン「じゃあ食べるか」

アニ「・・・邪魔するよ」

ミーナ「ミカサ前失礼するね」

エレン「おうアニ。お前がこっち来るなんて珍しいな」

アニ「・・・あっちはうるさいからね」

パァン
オイコライモオンナ
ザンネンナガラコニーノパァンハスデニワタシノシタノウエデス
テメエ!!
コニー、ボクノパンハンブンアゲルヨ
アリガテエ、アルミン

エレン「・・・サシャは相変わらずだな」

アニ「ま、こっちはエレンやクリスタがいるし、今日の流れとかも決めるだろうし」

ミーナ「本当にそれだけ?」

アニ ゲシッ

ミーナ「痛い!脛蹴らないで!」

ミカサ「アニ、行儀が悪い」

アニ「・・・悪かったよ」

クリスタ「それより初めにどこ行く?」

ミーナ「ん~、行く場所は小物屋と本屋と服屋だっけ?」

エレン「それだと時間あまらねえか?」

ユミル「飯の時間加味しても若干余るかもな」

ライナー「公園にでも行くか?確か広いとこあったろ」

ミカサ「・・・ライナーにしては悪くない案」

クリスタ「じゃあ時間余ったらそこ行こっか!」

エレン「じゃあ次は順番か」

ミーナ「先に服屋と小物屋行けば、それ身に着けられるから先のほうがよくない?本は邪魔になっちゃうし」

アニ「でも着ていった服は結局持っていかなきゃだめだよね?」

エレン「じゃあ小物屋、服屋、本屋、公園、時間見て飯ってとこか」

ライナー「いいんじゃねえか?」

クリスタ「そうだね」

ユミル「じゃあ次は集合場所と時刻決めるか」

ミカサ「今七時。半に食べ終わると仮定すると・・・」

ミーナ「九時ぐらいじゃない?」

アニ「え、そんなに必要?」

クリ・ミナ「いるよ!」

アニ ビクッ

ユミル「二人はよくファッション雑誌とか読んでるからな」

ベルトルト「へえ~。ミーナは意外かも」

ミーナ「ちょっとベルトルト!今まで黙って食べてると思ったら開口一番にそれ!?私だってちゃんと身だしなみには気使ってるんだからね!」

ベルトルト「ゴ、ゴメン」

ライナー「まあまあ、落ち着けミーナ。こいつだって悪気があって言ったわけじゃないから」

ミーナ「わかってるよ。ちょっと意地悪しただけ♪」

ベルトルト(女って恐いな・・・。アニもそうなんだろうか?)

ミーナ「で、アニは私が見るとして、クリスタはユミルお願いね」

クリスタ「うん!」

アニ・ユミ「いらない!」

クリスタ「え~、二人とももったいない。可愛いのに」

ミーナ「そうだよ、二人とも。磨けば気になるあいつも振り向いて・・・意識してくれるかもよ?」チラ

エレン「何でこっち見て言いなおした」

ミカサ「エレンには私がついているから大丈夫」

エレン「お前はいきなりどうしたんだよ」

ミーナ「ミカサも私がやってあげるからね」

ミカサ「・・・お願いしよう」

ミーナ「ほうらアニ。ミカサに先越されちゃうよ?」ニヤニヤ

アニ「・・・はあ。好きにしな」

ミーナ「よっしゃ♪」

クリスタ「ユミル?」

ユミル「はあ、私なんて可愛くないからやるだけ無駄だって」

クリスタ「もう!何でそうユミルは自分を卑下するの!可愛いのに!」

ライナー「いや、可愛いっていうよりはかっこいいの方が合ってるんじゃないか?」

エレン「ああ、確かにな。背高いし」

クリ・ミナ「わかってない!!」バンッ

エレ・ミカ・ユミ・アニ・ライ・ベル ビクッ

ミーナ「確かに背高くて、口調も男っぽい・・・けれども!ユミルも女の子なんだよ!」

とりあえず今日はここまでです。区切りとかガン無視ですが・・・

~部屋割り一覧~

-男子-

エレン・アルミン・ライベルコンビ

ジャンマルコニー

-女子-

ミカサ・アニ・ミーナ

ユミ・クリ・サシャ


モブ?知らん

原作は知らないのでご都合主義です

参考までに今の対談の並びを・・・




ユミ クリ エレ ミカ
     机
ベル ライ アニ ミナ

向こうでは

ジャンマルコニーとアルミンとサシャが何やかんやしてます

買い物行くのも今紹介した13人です



~予告~

ミーナとクリスタにより、変身を遂げた女子六人

しかし、そのセンスは男性陣の予想を遥か頭上を通り過ぎるものだった

ライナーやジャンまでもがクリスタ、ミカサにときめかないほど異常なまでに厚手の化粧を携え、エレンに迫る六人

公害かと錯覚するほどの香水や化粧のにおいに包まれながら、エレンは母親を思い出す

懐かしい感覚に襲われながらも涙を流し、気を失うエレンは誰の手に渡るのか!?

次回、進撃の化粧ババア。お楽しみに!












わかってると思いますが嘘予告です。本物はありません。今回は魔が差しただけなので、多分もうやりません

お目汚し申し訳ありませんでした!

それではまた次回に!  ノシ

クリスタ「そうだよ!確かにユミルはかっこいい!」

ユミル「よしクリスタ、結婚だな」

クリスタ「でも、ユミルだって女の子なんだから可愛くなれるんだよ!」

ライナー「お、おう」

エレン「へえ、それじゃかわいいユミルってのを期待しとくぜ」ニヤリ

ユミル「なっ!///」

クリスタ「私にお任せあれ!」ドン

ミカサ「ミーナ、ミーナ」

ミーナ「分かってるよ、ミカサ。あなたもしっかりとコーディネートしてあげるよ!」

アニ「・・・」

ミーナ「アニもやってあげるから大丈夫だよ♪」

アニ「わ、私は別に!」

エレン「アニもしっかりとおめかししてこいよ!」

アニ「う・・・うん」

ユミル「死に急ぎ野郎・・・てめえ覚えていやがれ」

エレン「・・・何のことかな?」

ユミル「・・・ミカサ、アニ、ミーナ、クリスタ。後で話がある」

ミカサ「何?」

ユミル「それは後で話す。とりあえずお前らにも有益な話であることは確かだ」

アニ「・・・わかった」

ユミル「クックックッ、エレン。見てろよ」

エレン「・・・?まあいいや。ご馳走様!集合場所は寮の前でいいな?ライベル、寮に戻って支度しようぜ!」

ライナー「おう、いいぜ!」

ベルトルト「あはは、僕らはこのまま二人でワンセットなんだろうか」

ミカサ「さて、エレンも行ったことだし、私たちもそろそろ戻って支度しよう」

ミーナ「そうだね、時間もないし」

クリスタ「腕がなるな~!」

ユミル「ク、クリスタ。お手柔らかに頼むぜ・・・」

~~~~~

エレン「さてと・・・そろそろ時間だな」

アルミン「結構暇だったね」

ライナー「そりゃあ俺らは化粧とか全然しないからな」

ベルトルト「えっと、集合場所は・・・」

エレン「寮の前だったな」

ライナー「じゃあ行くか」

「「「おー!」」」

~~~~~~

ライナー「既に何人かは来ているみたいだな」

?「あ、エレンたち来たよ!」バッ

エレ・アル・ライ・ベル「!?」

パアアアアアアアアアアアアア

ライナー「ま、まぶしい」

アルミン(女神・・・)

ベルトルト(天使・・・)

エレン「おう、クリスタ。やっぱ化粧すると印象変わるな!」

クリスタ「あ、ありがとう///」

ミカサ「エレン!」

エレン「ミカサ!?お前がスカートはくなんて珍しいな。似合ってるぜ!」ニコ

ミカサ「はうっ」

サシャ「エレン!私はどうですか!?」

エレン「・・・芋にも衣装?」

サシャ「ひどいですよ!?」

エレン「冗談だよ。ちゃんと似合ってるって」ハハ

サシャ「・・・なんか面と向かって言われると照れますね///」

ミーナ「ほらアニ、行ってきなって」ボソッ

アニ「いいから」ボソッ

エレン「ん?アニいんのか?」ヒョイ

アニ「!!」バッ

エレン「ミーナ、おさげは変えないのな」

ミーナ「当たり前でしょ!これは私のチャームポイント何だから!」

エレン「うん、普通に可愛いよ。で、後ろのそいつは?」

ミーナ「普通って言い方になんか引っかかるけど・・・さて、それではそろそろ私の力作のアニちゃんを紹介させていただきましょうか!」

アニ「ちょっと!」ギュッ

ミーナ「服掴んでもダ☆メ♪それではどうぞ!」

アニ「うあっ!・・・や、やあエレン」

エレン「・・・プッ。あはははははは、何だその言い方、キャラ違いすぎるだろ、あははは」

アニ イラッ ゲシッ

エレン「痛い!?」

ミーナ「ちょ、ちょっとアニ!アニもスカートなんだから中身見えちゃうよ!」

ベルトルト「!?」

アニ「ロングスカートだから大丈夫でしょ。ハイキックでもしなきゃ」

エレン「・・・イテテ。これから歩きっぱなしだっていうのに足狙うんじゃねえよ」

アニ「アンタが悪いんだよ」

エレン「別にいいだろ」

ミーナ「ほら、エレン。アニも褒めてあげて」

アニ「別にいいから!」

エレン「あ、ああ・・・似合ってると思うぞ」

アニ「・・・///」ゲシッゲシッ

エレン「痛いって、アニ。褒めただけだろ?」

アニ「う、うるさい!」

アルミン「エレンは相変わらずエレンだね…」

ベルトルト「彼は本当にすごいよ」

ライナー「ク、クリスタ!!そ、その…い、いい天気だな!!」

クリスタ「うん!!晴れて本当に良かった!!」

ベルトルト「…ライナーなんてあんなだし」

アルミン「僕にもあれくらいの度胸があればなあ…」

マルコ「あ、皆!!もう来てたんだね」

ジャン「ミ、ミカサ。えっと…に、似合ってるな!!」

ミカサ ホワンホワン

アルミン「ジャン…多分今のミカサにはトリップしてるから何も聞こえないと思うけど」

マルコ「女性陣は皆可愛くなってるね~」

コニー「お、クリスタ綺麗だな!!」

クリスタ「ありがと、コニー。あ!!そう言えばエレン!!」

エレン「痛いってアニ…ん?クリスタどうした?」

クリスタ「ふっふっふっ。誰か忘れちゃいませんか?」ニヤニヤ

エレン「…あ、ユミルか!!そういや姿見えないから完全に忘れてたぜ」

クリスタ「エレン…それはちょっと酷いんじゃない?」

エレン「あ、ああ、悪い。それで、ユミルはどこだ?」キョロキョロ

アニ「…あそこだよ」クイッ

壁┃ミル ジー

エレン「あっ!!」

壁┃ル バッ

壁┃ミル ソー

クリスタ「確保!!」ダッ

ミーナ「はいきた!」ダッ

アニ「…私も手伝おう」ダッ

ユミル「あ、お前ら!!ふざけんな!!てめえアニ!!矛先変えるためかこの!!ああ!!」バッ

エレン「…」

ユミル「…」

クリ・ミナ ニヤニヤ

ユミル「……な、何か言えよこの野郎!!」

エレン「いや、本当に可愛いなって…」

ユミル「そ、そうか///」

ミーナ「いや~初々しいですな~」

クリスタ「本当に乙女ですな~」

ユミル「てめえらうっせえ!!///」ダッ

ミーナ「逃げるよ、クリスタ!!」ダッ

クリスタ「あいあいさー!!」ダッ

ユミル「待て!!」ダッ

エレン「あ、おい!!…どこ行くんだよ」

アルミン「はい、何かエレンを見てると無性に殴りたくなってくるのは僕だけかな?」

ベルトルト「僕もだよ。実際はできない僕たちが悪いんだろうけどね」

エレン「おいユミル。その辺で止めてそろそろ出発しようぜ」

ユミル「そ、そうだな」

エレン「…しかしユミル可愛くなったな~」

ユミル「てめえ後で覚えとけよ///」

エレン「俺褒めたつもりなんだけどな…」

ユミル「い、いいから覚悟しとけよ///」

エレン「よくわかんねえけど行くぞ。ほらミカサ。ボーッとしてんじゃねえ」パシン

ミカサ「はっ!エレン」ギュー

エレン「いきなり抱きつくなよ」

ミカサ「エレン!!手を繋ごう!!」

エレン「えー」

ミカサ「街には人が多いので、はぐれてしまうかもしれない」

エレン「確かに一人ではぐれるより二人のがいいか」

ミカサ「商談成立」グイッ

エレン「あ、おいミカサ!いきなり引っ張るなよ」

マルコ「…ジャン」

ジャン「気にしてねえよ…」フイッ

コニー「やっと出発か!!」

サシャ「お腹空きましたねえ」

ミーナ「…サシャ、最初は小物屋さんだからね?」

サシャ「そんな殺生な!?」

ユミル「芋女は相変わらずだな」

クリスタ「…」

ユミル「クリスタ?」

クリスタ「じゃあ行こっか♪」ニコ

ユミル「あ、ああ」

*****

エレン「しっかし人多いな」

ミカサ「私はエレンがいるから問題ない」キリッ ギュッ

エレン「あんま強く握んなよ」

クリスタ「私も!!」ギュッ

ミカサ・ユミル「!?」

エレン「いきなり…ああ、クリスタちっちゃいからな」

クリスタ「もうエレン!!そんなこと言わないでよ!!」

エレン「悪い悪い。つい」

クリスタ「つい、じゃないよもう!!今日一日この手繋いでてもらうからね」ギュッ

ユミル「クリスタ、私が繋いでやるから早く死に急ぎ野郎から離れろ!!」

ミカサ「そう、クリスタにはユミルがいる、ので、さっさと離れるべき」

クリスタ「やだよ。これはエレンに対する嫌がらせなんだから♪」ニコッ

エレン「確かに両手塞がんのはな…」

ライナー「女神が…いや、クリスタは嫌がらせと言っているから問題ない。クリスタは俺にだけ特別に優しいから大丈夫だ」ブツブツ

ベルトルト「幼馴染みが怖い…」

アルミン「そのうち慣れるよ」

ジャン「…」

マルコ「ジャン?」

ジャン「何だ、マルコ」

マルコ「…いや、何でもないよ」ニコッ

コニー「てかまだ着かねえのか?」

サシャ「そうですね、もうお腹空きました」

コニー「お前はそれしか言ってなくねえか?」

アニ「…」ギュッ

ミーナ「クリスタが羨ましい?」

アニ「…何でだい?それじゃまるで私が死に急ぎ野郎に惚れてるみたいじゃないか」

ミーナ「実際そうじゃない?ジッとエレン見てたし」

アニ「ッ!!…私が?」

ミーナ「えっ!?自覚してなかったの!?重症だな~」

アニ「…そんなんじゃ…ないから」

ミーナ「本当に~?」ニヤニヤ

アニ「違う…絶対に…違うから」

ミーナ「そんなに一生懸命否定しなくても…わかった、そういうことにしてあげる」

ベルトルト「…」

クリスタ「あ!!着いたよ!!」

エレン「ここは…」

ミカサ「どうしたの?エレン」

エレン「いや、何でもない」

エレン(あの髪飾り結局渡してなかったな…)

クリスタ「よ~し、じゃあ早速入ろう!!」

マルコ「中でうるさくしないようにしなきゃね」

ジャン「お前は本当にいい子だな」

マルコ「…そうかもね」ニコッ

ジャン「お前今日どうしたんだよ…そんなに笑って気持ち悪いぞ」

マルコ「えっ!?酷いな…」

ジャン「冗談だよ」ハハ

マルコ(…ジャンがエレンに対してあからさまに嫉妬して喧嘩吹っ掛けなくなって、大人になってるんだなって微笑ましく見てたなんて言えない…)

ジャン「皆入っちまったし入るか」

マルコ「そうしよっか」

カランコロン

ミーナ「さーて、なに買おっかな~」

ユミル「まずはあいつのを探さなきゃな」ニヤリ

クリスタ「でも自分のも買わなきゃね♪」

ミカサ「エレン、どれがいい?」グイグイ

エレン「え~っと…これとか?」

ミカサ「買ってくる」グイッ

エレン「ちょっと待て!!」

ミカサ「…何?」

エレン「もっと見てからでもいいだろ…」

クリスタ「そうだよ!!一日あるんだし」

ミカサ「…わかった」

ジャン「ミカサ」

ミカサ「どうしたの?ジャン」

ジャン「これ、似合うんじゃねえかと思って…」スッ

ミカサ「…」

エレン「…いいじゃねえか、買ってこいよ」

ミカサ「エレン、さっきと言ってることが違う」

エレン「…」

ミカサ「でもこれはいいかもしれない。ありがとう、ジャン」

ジャン「そうかよ///」

クリスタ「エレン!私のも選んで!!」グイッ

エレン「わかったから引っ張るなよ」

クリスタ「早く早く♪」

ユミル「…今に見てろよ死に急ぎ野郎」ニヤリ

エレン ゾクッ

クリスタ「エレンまだ~?」

エレン「あ、ああ。これとかどうだ?」

*****

ミーナ「ふ~買った買った」ドッサリ

アニ「アンタ買いすぎでしょ…服屋もあるってのに」

ミーナ「服は今日はいいかなって。その分アニに時間かけれるし」ニヤリ

アニ「」

アルミン「散々だったよ…」

マルコ「アルミンは悪ふざけでライナーやコニーに色々つけられてたからね」

ライナー「アルミン可愛かったぞ」ハハハ

アルミン(目が虚ろだ…終始クリスタはエレンに付きっきりだったからね…)

ベルトルト(こういう言動からホモとか言われるんだろうな…)

コニー「サシャは買ったの一個だけか」

サシャ「ええ、昼食に向けてお金を使いきる訳にはいけませんので」

アルミン「サシャはぶれないな…いや、一つでも買ったことに驚くべきか?」

エレン「ユミルもミーナと同じくらい買ってんな。ウィッグまで買うなんて気合い入ってんな~」

ユミル「ああ、本当に服屋が楽しみだ」ニヤニヤ

クリスタ「私も」ニヤニヤ

ミカサ「…私も非常に楽しみだ」

エレン「楽しみで何よりだけどお前ら顔ニヤケまくってんぞ。いや、ミカサは無表情だけど」

ミーナ「そりゃあ、ね」

エレン「ミーナ何か知ってんのか?」

ミーナ「…まあ着けばわかるよ」ニヤリ

エレン「お前まで…」

ミーナ「まあ楽しみにしてなって。早速行こうよ!!」

エレン「あ、ああ」

*****

~服屋~

クリスタ「じゃあまずは自分のを見よっか」

ミカサ「ええ。で、その後は・・・ふふ」

ユミル「クックックッ」

ミーナ「ふっふっふっ」

クリスタ「は、はっはっはっ」

エレン「お前らこええよ。つうか、クリスタ。無理して真似しなくてもいいぞ」

クリスタ「う、うん///」

エレン「さてと・・・俺も一着くらい買っていこうかな・・・ん?」ガシッ

ミカサ ニコッ

クリスタ ニコッ

エレン グイッ グイッ

クリスタ「一日離さないって・・・言ったでしょ?」

ミカサ「手が・・・寒い」

エレン「・・・俺に安寧は無いのか」

アルミン「・・・僕らにとってうれしいことでもエレンにとってはそうでもないみたいだね」

ベルトルト「・・・だからこそああいう状況になっているんだろうけどね」

ジャン「さてと・・・黒髪美少女に似合う服は・・・」

マルコ「自分のも買っておきなよ、ジャン。最近買ってないでしょ?」

ジャン「・・・そうだな」

コニー「ジャン!俺が探してやるぜ!えっと・・・馬面、馬面に似合う服は・・・」

ジャン「コニー・・・てめえ」

マルコ「ジャン、店内だから落ち着いて!」

ライナー「さてと・・・クリスタ、クリスタ・・・ナース服とかいいな・・・」ゴクリ

アルミン「・・・ライナー」

ベルトルト「さすがにドン引きだよ・・・」

クリスタ「エレン、こっちこっち!」

ミカサ「エレン、私にはどれが似合う?ねえ、エレン?」

エレン「だあー!もううっせえな!静かに見させろよ!」

アニ ジーッ

ミーナ「・・・混ざってくる?」

アニ「・・・何言ってんだか」

ミーナ「・・・素直じゃないな~。さてと、私も色々見なきゃ♪」

ユミル「・・・これはクリスタで、こっちは・・・ククク」

サシャ「おお・・・ユミルが服を持ってにやけているとホラーでしかありませんね」

ユミル「あ?芋女。そいつはどういう意味だ?」

サシャ「き、聞こえてたんですか!?あ、いや、別に悪い意味じゃなくてですね・・・」

ユミル「まあいい、私は今、非常に機嫌がいいから許してやろう」

サシャ「は、はあ。ありがとうございます・・・?」

ユミル「楽しみだな~」ニヤリ

サシャ(・・・ユミルが悪い顔をしています)

~60分後~

エレン「もう疲れた!」

クリスタ「こっち、こっちも着てみてよ!」

ミカサ「エレン!これはエレンに似合う、エレンが着るために生まれてきたはず!」

エレン「自分の選べよ!何でこんなに俺のばっかり・・・」

クリスタ「ゴメン・・・」シュン

エレン「・・・これで最後な」バッ シュッ

クリスタ「・・・ユミル」ニヤリ

ユミル「ああ、ジャンとライナー、あとベルトルさん。話があるんだが・・・」

ジャン「ああ?」

ユミル「まあ聞けよ。そんなに悪い話じゃねえぞ」ニヤリ

~~~~

エレン「クリスタ・・・これでいいか?うおっ!?」シュッ

クリスタ「うん、とっても似合ってると思うよ」ニコッ

エレン「何でこんなに人が集まってんだよ。出れないじゃねえか」

ミカサ「ええ、出す気はない。もっとエレンに似合う服を持ってきたから」スッ

エレン「さっきで最後・・・って、これスカートじゃねえか!」

ユミル「ああ、そうだ。お前にはとってもお似合いだと思うが?」ニヤニヤ

エレン「はっ?おま、さっきのそういうことかよ。ふざけんなよ!絶対着ないからな!」プイッ

ライナー「でもお前が着ないとお前も出られないし、俺らも出られないんだが?」

エレン「知るか!」

ジャン「さっさと着ちまえよ。楽になんぜ」ケラケラ

ミカサ「エレンが着たくないというなら・・・」

エレン「ミカサ・・・」

ミカサ「着せるしかない」ズイッ

ジャン「!?」

エレン「!?入ってくんじゃねえ!おい、バカ。ズボンに手掛けんな!」

クリスタ「・・・私も!」バッ

ライナー「!?」

ユミル「あ、おい。クリスタ!」バッ

エレン「あ、ちょっ、お前ら!」

~~~~~~

ミカサ「完成」シャッ

エレン「お前ら・・・ふざけんなよ・・・」グス

一同 ドキッ

ミカサ(涙目女エレンかわいい」

クリスタ(いつも強気なエレンが・・・何かいい!)

アニ(・・・)

ミーナ(お、おう・・・これ私よりも可愛いんじゃ?)

ユミル(いやいやいやいやないないないない。落ち着けユミル。女神じゃあるまいし・・・女神!?)

サシャ(男のエレンは確かにかっこいいですけど女のエレンはめちゃくちゃ可愛いですね。・・・なんか、こう、イタヅラしたくなっちゃうような衝動に駆られちゃいます)

ライナー(何だ・・・この胸の高鳴りは・・・。いや、俺にはクリスタが・・・ハッ、両方手に入れればいいじゃないか!)

ベルトルト(・・・うわあ、まさか同姓をこんな目で見る日がくるなんて・・・。ライナーに当てられたかなあ・・・)

アルミン(ウィッグつけてるせいで完全に女の子にしか見えない・・・。だからドキッとしても大丈夫・・・大丈夫なはず)

コニー(何だ?今の感じ。こう、胸が締め付けられるような・・・???)

マルコ(・・・僕は・・・ホモじゃあない。決して・・・だ。この身は・・・王に捧げるんだから・・・)

ジャン(落ち着け俺!今のは違う!絶対にだ!ミカサの黒髪とダブって見えただけだ。そうに違いない。絶対に死に急ぎ野郎なんて!)

エレン「なあ、お前ら。もういいだろ?早く飯に行こうぜ・・・」グス

ミカサ「そう、確かにそうだ。時間も予定より少しおしている・・・ので、時間が惜しい。例えば、服を着替える時間さえも!」

エレン「!?」

サシャ「そうです!早く食べに行きましょう!ほら、エレン!早く!」グイッ

エレン「え?ちょ、マジ!?」

ミーナ「ふふ、お会計は済ませておいたぜい」キリッ

ミカサ「ミーナ・・・ありがとう」ガシッ

クリスタ「・・・ユミル?」

ユミル「あ、ああ、クリスタ。ちょっとボーっとしててな。行くか」

アルミン「・・・死にたい」

ベルトルト「・・・同意」

ジャン「ミカサミカサミカサミカサミカサミカサミカサミカサ」ブツブツ

マルコ「・・・普通に恐い」

ライナー「エレン・・・」

コニー「おいお前ら行かないのか?」

アルミン「あ、今行くよ!」

~~~~~~~~

~焼肉屋~

エレン ムッスー

サシャ「お肉です!!」ジュルジュル

ミカサ「エレン、どうしたの?」

クリスタ「そうだよ。エレンの好きなお肉だよ?」

ユミル「お前楽しくないのか?」ニヤニヤ

エレン「原因はお前らだろうが!!あそこで着せるだけならまだしもスカートで飯食うって・・・」

ミーナ「まあまあエレン。似合ってるよ♪」

アニ「最後の休みなんだし楽しみなよ」

エレン「・・・はあ。食い終わったらトイレで着替えてくるからな」

~座席表~

ユミクリエレミカ
   机
サシャミナアニ

ユミル「当たり前だろ。そんなに鬼じゃないぜ」ニヤリ

ミーナ(絶対に着替えさせる気無いな)

サシャ「肉!肉!」

エレン「・・・肉食うか」

ミカサ「ええ、早く食べましょう」

クリスタ「ちゃんと野菜も食べなきゃだめだよ!」

ユミル「私のクリスタは相変わらず女神だな・・・」

サシャ「いただきます!!」

エレン「いただきます・・・ってサシャ!俺の肉まで持ってくなよ!」

サシャ「残念ですね、狩りはもう始まっているんですよ」ドヤァ

ミカサ「サシャ?どうしてエレンのお肉まで持っていくの?元はと言えばあなたがエレンを無理やり連れていったからこんなにさっきエレンは不機嫌だったでしょう?」

ユミル「そうだぞ芋女。お前のせいでエレンは不機嫌になったのにお前だけ肉を堪能しようなんざちっとばかし虫がよすぎるんじゃないのか?」

サシャ「それは・・・」

エレン「何言ってんだ。お前らが元凶だろうが」

ユミル「ちっ、ばれたか」

エレン「サシャに擦り付けようとすんなよ」

サシャ「ですよね!私は悪くありません!」

アニ「いや、アンタも十分に悪いでしょ」

エレン「・・・アニだけだったな。俺をこうすることに加担しなかったのは」

ミーナ「髪飾りを選んだのはアニだよ?」

アニ フイッ

エレン「周りに敵しかいなかった」

ミカサ「大丈夫、私はいつもあなたの味方、いや、ミカサ」

エレン「何もうまくねえよ」

クリスタ「私も!」

エレン「無理やり着替えさせたよな?」

クリスタ「え・・・///」

ユミル「おい死に急ぎ野郎。お前、私のクリスタに変なもん見せてねえだろうな?」

エレン「変なもんって?」

ミカサ「布越しだから問題ない」

クリスタ ///

ユミル「てめえ!」

エレン「待てよ!何なんだよ、俺が何したってんだよ!」

ミーナ「あー、お取り込みのところ悪いんだけど・・・もうお肉が・・・」

エレン「あ・・・」

アニ「サシャから目を離すからだよ・・・全く」

エレン「・・・そろそろ着替えるか」

ユミル「あ? 誰が服なんて渡すかよ」

エレン「クリスタ、ちょっと場所変わってくれるか? あと俺の分の肉も焼いておいてくれ」

クリスタ「あ、うん」

ユミル「あ、おいクリスタ」

エレン「さてユミル。さすがの俺も我慢の限界だ。さっさと渡せ」

ユミル「・・・やだね」

エレン「・・・そうか。じゃあ・・・実力行使だ!」グイッ

ユミル「おい! てめえ!」グイグイ

エレン「いいからさっさと渡せ!」

ユミル「あ、おい! いいのか? 今のお前完全に変態だぞ?」

エレン「残念だったな。今の俺は女の格好だ」グイッ

ユミル「こいつ・・・ヤケかよお! あっ!」バッ

エレン「・・・やっと取り返せた。じゃあトイレで着替えてくるか」

アニ「で、アンタはどっちで着替えるんだい?」

エレン「どっちって・・・あ」

ユミル「あっはっは、ざまあねえな。ククク」

エレン「ちっ。ひとまずそこどけ」ゲシッ

ユミル「いって。女に手あげるとか」

エレン「ああ、知ってる。だが今の俺にそんな分別があると思うなよ。そくにお前には」

ユミル「・・・わかったよ」スッ

エレン「聞き分けがよくて助かる。アルミン!」

アルミン ドキッ

アルミン「な、なんだい?」

エレン「ああ。ちょっと男子トイレで着替えてくるから中に人いないかみてくんねえか?」

アルミン「うん、いいよ。じゃあ行こうか」

エレン「おう」

クリスタ「・・・ユミルいいな~。私は肉焼いてるだけだし」

ミカサ「私は何も言われてない」

ユミル「な、何のことだ?」

ミーナ「おやおや? ユミルもだったの?」

サシャ「ユミルは色恋沙汰には興味ないと思ってました」

ユミル「あ? 芋女、お前は今まで何を見てきたんだ? 私はクリスタが・・・」

クリスタ「茶化さない! 本心が聞きたいんだけどな~」

ユミル「・・・肉焦げてるぞ」

クリスタ「え!? ってまだまだじゃない!」

ミカサ「・・・最悪帰ってから質問攻めにしてもいいけど?」

ユミル「やればいいんじゃないか? 私には関係ないが」

ミカサ「・・・ユミル。私は残念だ。私のテクニックを再び世に晒すことになろうとは・・・」

ミーナ ビクッ

アニ「・・・あれか」

クリスタ「何かあったの?」

ミーナ「あれは・・・思い出すだけでも恐ろしい・・・」

アニ「くすぐられたんだよ、ミカサに」

ミーナ「一時間はその感覚が抜けなかった・・・肌も一週間くらい超敏感になったし・・・何よりもされている間は・・・う」ブルブル

アニ「息できてなかったね・・・」

ミカサ「・・・どうする?」

ユミル「ぐ・・・」

アニ「ミーナ、サシャ。ちょっとどいてくれないか?」

ミーナ「どうしたの?」

アニ「・・・トイレ」

ミーナ「ああ、了解」

サシャ「どうぞ」

アニ「ありがと」

ミーナ「あ、アルミン」

サシャ「エレンはどうでしたか?」

アルミン「ああ、無事に個室に入れたよ」

サシャ「そうですか。これ以上エレンに不機嫌でいられるのは嫌ですからよかってです!」

ミーナ「サシャもエレン狙い?」

サシャ「・・・? 私は狩人ですが人肉は食べませんよ?」

ミーナ「そういうことじゃなくて・・・まあいいか」

アルミン「じゃあまた」

ミーナ「うん」

アニ「私も行くか」スタスタ

~トイレ前~

ガチャ

エレン「お、アニじゃねえか」

アニ「着替え終わったみたいだね」

エレン「ああ。貸そうか?」

アニ「・・・いらないよ。私にはそんな服似合わないよ」

エレン「そうか? 落ち着いていて似合うと思うけど・・・」

アニ「第一サイズが合わないよ」

エレン「あ、そうか」

アニ「・・・」ゲシッ

エレン「いって、何で蹴るんだよ」

アニ「何かむかついたから」

エレン「まあいいや。お前、今日楽しんでるか?」

アニ「・・・まあ」

エレン「そうか? お前笑ってるとこ今日見てないぞ?」

アニ「私はいつも笑ってない気がするんだけど?」

エレン「そうか? 夜会ってるときとかたまに笑うじゃん」

アニ「・・・そうかい?」

エレン「ああ。特段楽しそうでもないし」

アニ「・・・でも訓練よりは楽しいよ」

エレン「いや、対人格闘やってるときのほうが楽しそうだぞ」

アニ「え?」

エレン「お前は本当にお父さんのことが好きなんだな」

アニ「・・・別に。それよりはやくそこどいてよ」

エレン「ああ、悪い。じゃあもっと楽しめよ」

アニ「・・・善処するよ」

エレン スタスタ

エレン「おうベルトルト。お前もトイレか?」

ベルトルト「うん。君とは用件が違うけどね」

エレン「貸そうか?」

ベルトルト「君とはサイズが合わないよ」

エレン「アニともおんなじやりとりしたな」

ベルオルト「・・・そう。じゃあ」

エレン「おう!」

~~~~~

そうして時間は流れ・・・

エレン「何でユミルはそんなにうな垂れているんだ・・・」

ミカサ「くすぐられるのは極度に嫌いらしい」

エレン「?」

二年最後の休日は・・・

アルミン「『恋に性別なんて関係ない』か・・・いやいやいやいや」

ライナー「・・・俺もうアルミンでいいかもしれない」

ベルトルト「正気に戻れ」バシン

矢の如き早さで過ぎていきました・・・

コニー「おい! 次はベルトルトが鬼だぞ!」

エレン「よっしゃあ!」

ミカサ「エレンに近づく者は容赦なく倒す」

エレン「お前・・・鬼ごっこにならないだろ」

そして・・・

エレン「終わっちまったな」

ミカサ「でもとても楽しかった」

クリスタ「また皆で行きたいね」

ユミル「さっすが私のクリスタ」

アルミン「・・・僕は若干トラウマかも」

マルコ「あはは。そんなに落ち込まないでよ」

ライナー「ああ、アルミンもこちら側へ・・・」

ベルトルト「もう僕ではどうしようもできないところへ行ってしまった・・・」

クリスタ「ライナーも楽しかったよね?」

ライナー「ああ、めちゃくちゃ楽しかったぜ」キリッ

ベルトルト(女神)

ジャン「まあたまには悪くないか」

ミーナ「ジャンは素直じゃないな~」

ジャン「うるっせ!」

コニー「久しぶりに訓練以外であんなに走ったな」

サシャ「まあ鬼ごっこで優勝があれば私でしょうね」ドヤァ

ジャン「ああ、さすがにあんだけ走らされてるだけあったな」

サシャ「えっへん」

ミーナ「サシャ、褒められてないよ」

エレン「アニはどうだった?」

アニ「え、私?」

エレン「ああ」

ミーナ「鬼ごっこにも参加してなかったしね」

アニ「・・・普通に楽しかったよ」

エレン「また行こうな」ニコ

アニ「・・・考えとくよ」

ミカサ「エレン、今度は私と二人で行こう」

クリスタ「私も行く!」

ミカサ「ちっ」

エレン「ああ、皆で行こうな!」

ミーナ「エレンはエレンだな~」

ジャン「ちっ、死に急ぎ野郎が」

マルコ「こんなときくらい喧嘩売るの止めなよ」

ライナー「最近は買ってすらもらえてないけどな」

ミカサ「エレンが大人になった証。私はとてもうれしい」

エレン「お前はまだ俺をガキ扱いすんのか」

ミカサ「エレンが一人前になった暁には・・・いや、私からは止めておこう」

エレン「は?」

クリスタ「食堂着いたよ!」

コニー「一番乗りは俺だ!」ダッ

ライナー「コニーはあんだけ走っといてまだ元気なのか」

サシャ「ライナーの夕食は私のものです!」ダッ

ライナー「ちょっと待て!」ダッ

ベルトルト「・・・ライナーも元気だね」

エレン「あれは走るだろ・・・」

アルミン「あはは、でもライナーは皆の兄貴分だからついつい甘えちゃうよね」

クリスタ「あれはそういう意味じゃないと思うけど・・・」

ユミル「何でもいいけどクリスタ行こうぜ」

クリスタ「えー、皆で食べようよ」

ユミル「・・・」チラ

エレン「?」

ユミル「・・・くそ///」

クリスタ「はは~ん・・・尚更一緒に食べなきゃ!」

ミーナ「アニはいいの?」

アニ「いい加減にしてってば」

ミーナ「む~素直に吐けば楽なのに~」

アニ「私は・・・そういうのじゃないから、そういうのじゃ」

ベルトルト「・・・」

ミカサ「サシャたちがいるし、あそこにしよう」

クリスタ「そうだね」

~~~~~~~~~

一同「ご馳走様でした!!」

エレン「ふあ~あ、明日訓練だし早めに寝とくか」

アルミン「そうだね。じゃあ僕たちは早めに戻っておくよ」

クリスタ「おやすみ、エレン、アルミン」

エレ・アル「おやすみ」

ミカサ「私も戻るとしよう」

ミーナ「じゃあ私も」

アニ「じゃあ私も」

ライナー「俺らも戻るか」

ベルトルト「そうだね」

クリスタ「ほらサシャ! 起きてよ! 戻るよ!」

サシャ「Zzz~」

コニー「本当にサシャはバカだな」

ユミル「お前にだけは言われたくないと思うぞ」

コニー「はあ? 何でだよ!?」

ユミル「・・・そこら辺がわかってないのがお前か」

クリスタ「ちょっとユミルも手伝ってよ!」

ユミル「はいはい、女神クリスタ様は今日も忙しいですね」

コニー「あ、マルコ、ジャン、待てよ!」タッタッタッ

サシャ「Zzz・・・」

クリスタ「サシャ~~~~!!」

~次の日~

キース「今から対人格闘訓練を始める! 内容はいつも通りだが二日休んだからといって気を抜くな! いいな!」

104期「はっ!」

ユミル「と言っても初日はあんまりハードじゃない対人と座学だからそこんところはちゃんと教官も配慮してくれてんだな」

クリスタ「もうユミル! 対人格闘も訓練だからしっかりとやんなきゃダメでしょ!」

ユミル「はいはい~」

エレン「アニ! やろうぜ!」

アニ「はいはい」

エレン「おっしゃ!」

ジャン「・・・」

エレ・アニ スッ

ヒュン サッ ドッ

ライナー「相変わらずあいつらはレベル高いな・・・」

ジャン「俺らもさっさと始めんぞ」

ライナー「今日はいつになくやる気だな。よし、こい!」

エレン ヒュン

アニ サッ

エレン「おらっ!」ヒュン

アニ(甘い!)ドッ スッ ヒュン

エレン スッ

アニ「あ」

エレン バシン

アニ ドサッ

エレン「・・・決まった?」

アニ「・・・負けたよ」

エレン「よっしゃあ! 初めてアニに勝ったぜ!」

アニ「・・・はあ。まさかあんたに技術で劣るようになるとは・・・」

エレン「・・・何だ、気づいてたのか」

アニ「さすがにミカサをあんなに圧倒するとこ見ればね。あんた、訓練の効率よくするために力は相手に合わせて技術面だけで戦おうとしてたように見える」

エレン「さすが師匠ってとこか。よく見てるな。まあ対人格闘に関して言えば一年中殆ど訓練のたびにやってたからな」

アニ「そうだね」

ウオオオオ
スゲエ

エレン「何だ?」

アニ「何かあっちのほうがうるさいね」

エレン「ライナーが倒れてんな・・・相手はジャンか?」

アニ「へえ、あいつ、真面目にやるようになったとは聞いてたけどライナー倒すなんてね」

エレン「すげえな。ってなんかあいつこっち来るぞ」

ジャン「エレン。俺と勝負しろ」

アニ「へえ、面白そうだね」

エレン「ああ、そういや俺を負かしたいから頑張るようになったんだっけ」

ジャン「ああ、そういうことだ。あの転ばされたときの俺とは違う。一年半前の雪辱を晴らさせてもらうぜ」

ミカサ「私も」

エレン「ミカサ!?」

ミカサ「私はアニとやりたい」

アニ「へえ。私もあんたとは一回やってみたかったんだ。前回はエレンに阻まれたからね」

ミカサ「ええ」

ユミル「何かあっち面白そうなことやってんな」パシン

クリスタ「・・・もう! 真剣にやらないんだったら・・・」バシン

ユミル「!?」ドサッ

クリスタ「エレンに教えてもらって私強くなってるから。手抜いてると怪我するよ!」

ユミル「・・・」

クリスタ「・・・大丈夫? 怪我とかしてない?」

ユミル(女神)

エレン「よし。どっからでもこいよ!」スッ

ジャン(さすが現在二位・・・隙がねえ。だが・・・)

ジャン (隙は作るもんだ!)バッ

バシ スッ ヒュン ガッガッ

エレン「一回」

ジャン「!?」パシン スッ

エレン「二回」

ジャン(何だこの回数は・・・気味わりい。しかし・・・こいつに隙なんてできるのか・・・? ちっ、弱気になんじゃねえよらしくねえな! 死に急ぎ野郎に勝ってミカサに認めてもらうんだろうが!」

ジャン「おらあ!」ビュン

エレン「・・・三回」パシン

ジャン「・・・どういうつもりだ」ザッ

エレン「何が?」

ジャン「気のねえ攻撃ばっかしやがって・・・」

エレン「・・・数えてた回数があるだろ?」

ジャン「あ? ・・・今三回のやつか」

エレン「それ、俺がお前を仕留められた回数だから」

ジャン カチン

ジャン「じゃあやってみせろや!」ブオン

エレン「あいよ」バシン

ジャン「っつ!」ドサッ

エレン「はい終了。まだまだ俺の相手じゃねえな」

ジャン「・・・くそが!」

エレン「まあでも前よりは大分強くなってんな」

ジャン「嫌味かよ」

エレン「事実だろ。サボってたころに比べりゃ格段によくなってる。ライナー投げたんだろ? かなりの進歩じゃねえか」

ジャン「・・・てめえに褒められるとはな」

エレン「まあそれよりアニとミカサの対戦見ようぜ」

ジャン「・・・そうだな」

ミカサ「エレンの圧倒的勝利に私も続くとしよう」スッ

アニ「・・・そのエレンは誰のおかげで勝ったんだい?」スッ

ミカサ「・・・すぐにその口開けないようにしてあげる」ダッ

アニ「やってみな!」ザッ

ガッ ヒュン ブオン スッスッ ヒュン

ミカサ(くっ・・・さすがに強い。技の制度では完全に負けている。でも身体能力ではこちらの方が上!)

アニ(早い・・・あいつは技術だけどこいつは完全に身体能力で戦ってる。技が中々当たらない・・・でも)スッ

ミカサ(!! きた!)ダン ブオン

アニ ニヤリ

ミカサ「きゃっ!」ドサッ

アニ「へえ・・・あんた、そんな声も出せるんだ」

ミカサ「・・・不覚。まさか嵌められるとは」

アニ「あんたはこの技を知らないだろうからね」

ミカサ「ええ。いつも見ていたけれどこの技は知らない」

アニ「こういうときのためにいくつか残してあったのさ。あんたがこの訓練毎にこっちを注視してたからそのうちふっかけてくると思ってたし」

ミカサ「むう・・・卑怯」

アニ「この世界は残酷なんだよ」

ミカサ「・・・確かに。私の負け。でもエレンは譲らない」

アニ「・・・勝手にしな」

~~~~~~~~~

エレン「あの技は初めてみたな・・・」

ジャン「ミカサ・・・」

エレン「さてと、またアニに・・・いや、もう一人戦っておきたい奴がいた」

ジャン「あ? 誰だよ」

エレン「ユミルだよ」

クリスタ「いたいいたい、ユミル、降参、降参だよ!」ギュウギュウ

ユミル「ああ? あんな生意気なこと言っといてそんな甘っちょろいこと言ってんじゃねえよ」グイグイ

エレン「ユミル、止めてやれよ」

ユミル「・・・死に急ぎ野郎」

クリスタ「ふああ~、助かった・・・」

エレン「大丈夫か?」

クリスタ「うん。エレンどうかしたの?」

エレン「ああ。ちょっとユミルの実力が知りたくてな」

ユミル「ああ? んなこと言われてもお前に勝てるような実力はねえよ」

エレン「ちげえよ」スッ

エレン「クリスタ守れるかどうか見極めるだけだ」ボソッ

ジャン・クリ「?」

ユミル「・・・ちっ。本気とかガラじゃねえんだけどな」

エレン「まあ単純にお前の実力も知りたいけど」

クリスタ「・・・ジャンやろっか」

ジャン「あ、ああ」

エレン「来い」スッ

ユミル「クリスタのためとあらば喜んで!」ブンッ

エレン(・・・さすがだな。こいつの実力は甘く見積もって俺よりは上。本気出せば上位は入れるってのに相変わらずクリスタのためか。身長もあるからリーチ長いし、力も下手な男子より全然ある)ヒョイ ヒョイ パシン

ユミル「余裕かましやがって・・・」ヒュン

エレン「・・・仕方ねえだろ。アニに比べれば大分劣る」バシン

エレン(つっても一年以上真剣に訓練やってたジャンよりは普通につええ。・・・まあジャンがかわいそうだから言う気はねえが)

エレン「・・・合格だな」パシン グルン

ユミル「うおおっ!」ドシン

エレン「その件はお前に任せるよ」

ユミル「ってえ。お前もう少し優しくできねえのかよ」

エレン「お前の日頃の態度がもう少しよかったらな」

ユミル「・・・昨日のことまだ根に持ってんのかよ。ちいせえ男だな」

エレン「その減らず口がたたけりゃ心配ねえな」

ユミル「ちっ」

エレン「お、またアニとミカサやってんな。しっかしアニもよくミカサ対処できんな」

ユミル「まあ身体能力だけで言えばお前の方が上だけどな」

エレン「でも俺はアニのレベルまで落としてたからな。ミカサは自分の持てる力全部使ってるから結構辛いと思うぜ。あいつは何せ歴代トップの逸材だからな」

ユミル「お前もそうだと思うぜ。立体機動抜きに考えりゃ」

エレン「それが一番大事なんだろうが・・・」

ユミル「さてと。教官の目に留まらないように適当に流すぞ」

エレン「・・・まあたまにはいいか」

ユミル「ホントにお前は訓練バカだな・・・その望みを叶えてやろう」ニヤリ スッ

エレン「うおっ!」ドサッ

ユミル「ほら、抜け出してみろよ」ギューッ

エレン「・・・わかった」ガシッ

ユミル「あ?」

エレン「よっ!」グルン

ユミル「なっ」ドサッ

エレン「アニに比べりゃこんなもんどうってことねえ」

ユミル「お前相手の身体能力に合わせるんじゃねえのかよ!」

エレン「不意打ちしてくるやつには常識通用しないからな。ほら、これで形勢逆転だ」ギュッ

ユミル「・・・///」

エレン「どうした? 顔赤いぞ」

ユミル「何でもねえ! さっさと降りろ!」

エレン「はいはい」

ユミル「ちっ・・・」サッ

クリスタ ニコッ

ユミル「最悪だ・・・」

エレン「そこまで言うことかよ」

キース「訓練止め!」

エレン「終わったか」

クリスタ「ユ~ミルッ!」

ユミル「・・・飯か」スタスタ

クリスタ「あ、ちょっと待ってよ~」タッタッ

エレン「ようジャン。クリスタはどうだった?」

ジャン「ああ・・・女神だった」

エレン「んなこと誰も聞いてねえよ」

ジャン「・・・強かったな。途中でお前に教えてもらってるからって誇らしげに言ってきたから転ばしといたけど」

エレン「お前・・・横にユミル居るのによくそんなことできたな」

ジャン「あ? ユミルなんざ恐くねえよ。お前にこそ負けたがあいつにはかつ自信はある!」

エレン「・・・そうか」

ミカサ「エレン」

エレン「おうミカサ」

ジャン「ミカサ!」

エレン「アニとの試合はどうだった?」

アニ「私の圧勝」

ミカサ「・・・次は勝つ」

ジャン「だったら俺とれんsy」

ミカサ「だからエレン! 一緒に練習しよう!」

エレン「え~」

アルミン「何やってるの?」

エレン「おうアルミンか。特に何も。飯行くか」

アルミン「そうだね」

エレン「次は座学だったか?」

ミカサ「そう。エレン、昼食直後だからといって寝ないように」

エレン「俺は今まで寝たことなんて一回もねえだろうが」

ミカサ「今まで無いからってこれからも無いとは言い切れない」

エレン「・・・はあ、わかってるから」

アニ「アンタのその世話癖も変わらないねえ」

エレン「んなことよりさっさと飯食おうぜ。腹減った」

アルミン「そうだね。僕も久しぶりに訓練やったらお腹空いちゃった」スタスタ

ジャン ポツン

マルコ「ジャン、行こうか」

ジャン「・・・ああ」

~座学~

ミーナ「座学か~。寝ちゃいそうだな~」

アニ「安心しな。寝てたら私がしばいて起こしてあげるから」ガタッ

ミーナ「・・・寝ないよう努力します」ガタッ

ベルトルト「隣、いいかい?」

アニ「・・・別に」

ミーナ「珍しいね。ベルトルトとライナーとは」

ベルトルト「後ろの方を選んだらたまたまここになっただけだよ」

ライナー「俺たちは背が高いからな」

ミーナ「ああ、後ろの人の邪魔になっちゃうもんね」

メガネ教官「それでは授業を始める。本日は~~~」

ミーナ「あ、始まったみたい」

アニ トントン

ベルトルト『最近エレンと仲いいよね』カキカキ

アニ『別に。アンタも最近は昔に比べたら周りと仲いいんじゃ?』

ベルトルト『僕は友達として。でも君は違うんじゃない?』

アニ『何が言いたいの?』イラッ

ベルトルト『つまり、君がエレンに恋心を抱いてるんじゃないかってこと』

アニ『ありえないね。私は戦士であることを忘れたことは一度もない』

ベルトルト『それは関係ないよ。心は時として理性を超越するから』

アニ『だったとしても違う。私はエレンのことなんて好きじゃない』

ベルトルト『でも少なくとも友達以上であることは確かでしょ?』

アニ『何でそんな結論に至ったの?』

ベルトルト『夜、随分楽しそうだね』

アニ !!

ベルトルト『あれを見る限りじゃエレンにだけは過度に心を開いてるような気がする』

アニ『見てたのかい』

ベルトルト『ああ。あんなに笑ってた君は久しぶりだよ』

アニ「・・・」

ベルトルト『君はもしかしたら気づいていないのかもしれないけど、君が笑うっていうことは本当に珍しいことなんだ。いや、ありえないことなんだ。僕は訓練兵になってか

ら君がエレンの前以外で笑うところを見たことがない。だから僕は君がエレンに心を開いてるって結論を出したんだ』

アニ(・・・私は・・・やっぱりエレンのことを好きなんだろう。”氷の女”と呼ばれる私に話しかけてきてくれて、笑いかけてきてくれて、格闘術なんて女の子らしくない

ものを身に着けた私を褒めてくれたりしたあいつを。でも・・・)

アニ(私がそれを認めてはいけない。飽くまで今のは客観的に結論を出したに過ぎない。私は戦士だ。こんなところで立ち止まってはいけない)

アニ(こんなところで幸せを享受してはいけない。・・・たとえ一時でも)

アニ『それでも私は否定するよ。でもアンタが不安になるんだったらわかった。あいつとは金輪際関わらない。夜の密会だって、格闘術の訓練だって』

ベルトルト『いきなりはさすがに怪しまれるんじゃない?』

アニ『もう決めたことだから。じゃあもうこの話はお終い。さっきからメガネ教官がこっちをチラチラ見てる。ばれたら面倒だから』フイッ

~夕食後~

アニ「エレン」

エレン「あ?」

アニ「今日」

エレン「・・・ああ。わかった」

アルミン「何だったの?」

エレン「大したことじゃねえよ」

~~~~~~~~~~

エレン「呼び出すなんて珍しいな。何かようか?」

アニ「これ・・・止めにしようと思って」

エレン「はあ!? 理由は?」

アニ「・・・変な噂が立っててねえ。私とアンタが付き合ってるって。この密会もミカサとアンタの騒動からだから、もう一年半以上は続けてる。まあ毎日じゃあないにしろ

、これだけやってれば目撃情報も増えるし噂も立つ」

エレン「まあ確かに・・・その噂は俺も聞いたことあるけど・・・でも今更じゃねえか」

アニ「・・・それに寝る時間を増やしたいんだよ。もう訓練生活もあと一年を切った。今は憲兵団圏内だけど、いつ落ちるかわからないからね。私は憲兵団に入るから訓練に

は万全の状態で臨みたい。できるだけ、ね。だから・・・」

アニ「あんたとは対人格闘ももう組まない」

エレン「お前・・・」

アニ「言っとくけどンタに拒否権は無いよ。全部私がやらなきゃ成り立たないからね。じゃあ、今日はそれだけ言いに来ただけだから」スタスタ

エレン「おいアニ! ちょっと待てよ!」ガシッ

アニ「・・・ゴメンね」ニコ

エレン「あ・・・」スッ

アニ スタスタ

エレン(アニが歩いていく姿を、俺は呆然と見ることしかできなかった。あの、最後の寂しそうな笑みを見たら何もいえなくなった。俺は、アニのことを他人よりわかってい

ると、優越感を感じていたけど、所詮は他人よりというだけだったのだと再認識した。その後、俺は無意識のうちに自室へと戻り、部屋についた後も、アルミンやライナーの

問いかけに何の反応も示さず、ただベッドにくるまっていた)

エレン(そして・・・それから卒業まで、二度と・・・アニとプライベートで言葉を交わすことはなかった)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

キース教官「今から訓練兵団最終成績を発表する」

「一位、ミカサ・アッカーマン」

「二位、ライナー・ブラウン」

「三位、ベルトルト・フーバー」

「四位、アニ・レオンハート」

「五位、エレン・イェーガー」

「六位、ジャン・キルシュタイン」

「七位、マルコ・ボット」

「八位、コニー・スプリンガー」

「九位、サシャ・ブラウス

「十位、クリスタ・レンズ」

「以上十名には憲兵団を選ぶ権利が与えられる。今日は今まで三年間、訓練を頑張った褒美として、ご馳走が用意されている。楽しみにしておくがいい。それでは、解散!!」

一同「はっ!!」



 






~プロローグ終了~

エレンは巨人になれないんだっけ?なのに何故格闘を強く設定したのか判らん
問題は格闘が雑魚い巨人になれる?設定なアルミンかな?口からビームでも出すのかな。
まあ>>1の書き方とか進め方は好きなので期待してるよ乙

おつおつ



格闘を強くしたと言うか立体機動は故障中なだけで全体的に潜在能力が圧倒的

それより正解を導くと体の支配を特殊能力という概念に纏めて大きく考えた場合に、特殊能力持ちのアルミンに負けてて別種の特殊能力持ちのミカサに勝ってるってのになんか違和感

まあ比べられるものじゃないし個人的などうでもいい引っ掛かりなんですがね

>>195 >>196 真剣に読んでいただいて、その上意見いただけるとは・・・嬉しさでニヤニヤが止まりませんねw

双方の引っかかりについては後々わかることですね。まあ女型戦で両方回収つもりです

ただアルミンに関してはある漫画を読んでいないとネタがわからないかもしれない・・・

その漫画名を明記するとその時点で能力がわかってしまうので書けませんが

ご意見ありがとうございました!

ア ン サ ー ト
ー カ ー

>>198 おいおまwww

まあばれるかとは思ってましたがはやすぎ・・・


それと言うの迷ったんですが、誤解されてる方がいらっしゃるので言いますが、エレンは巨人化します

~宴会~

104期「かんぱ~い!!」

ワイワイガヤガヤ

エレン「にぎわってんな」

ミカサ「当たり前。今日で訓練は終了なのだから」

アルミン「まあ性格には明日の固定砲整備もあるけどね」

ジャン「ようエレン。隣座るぜ」

エレン「おう」

マルコ「アルミン、隣いいかい?」

アルミン「どうぞ」

ジャン「まあとりあえず卒業おめっとさん」カチン

エレン「そうだな」カチン

ジャン「いやしかしお前にも世話になったな」

エレン「訓練開始当初には考えられない話だな」

ミカサ「本当にそう。いつもふたりは喧嘩していた」

アルミン「なつかしいね」

マルコ「途中からはエレンが相手しなくなったからね」

ミカサ「そう、エレンは大人になった」

ジャン「ぐっ・・・否定できねえ」

エレン「でもそんな日常も今日で終わりか・・・」

アルミン「何か感慨深いものがあるよね」

ジャン「これで晴れて俺も憲兵団、お前は調査兵団に入れるわけだな」

エレン「ああ、ようやく夢が叶う」

ミカサ「はあ・・・最後までエレンは調査兵団志望を変えなかった」

マルコ「エレンの意思の固さは筋金入りだからね」

ライナー「ようお前ら」

ベルトルト「僕たちも一緒してもらっていいかな?」

エレン「おういいぜ。座れよ」

クリスタ「私たちも!」

ユミル「おいクリスタ~、二人で食べようぜ~」

エレン「最後なんだから皆で食えよ」

ユミル「ちっ」

ミカサ「一瞬でにぎやかになってしまった」

アルミン「エレンには自然と人を引き寄せる力があるからね」

ライナー「しかしエレンとジャンが仲良くなるとはな」

ジャン「ライナー・・・そのくだりはもう終わったぜ」

ライナー「なんだと!?」

エレン「あ、そうだ。お前らに言っておきたいことがある」

ジャン「あ? 何だよ」

エレン「とくに憲兵団に行く奴になんだが、絶対に立体機動の訓練を怠るなよ」

ライナー「そんな改まって言うことか?」

エレン「これは俺の考えだが・・・鎧の巨人と超大型巨人はまた来ると思うんだ」

一同「!?」

ベルトルト「・・・根拠はなんだい?」

エレン「・・・あいつらには恐らく知性がある。討伐された記録も無いのにも関わらずいきなり消えた。さらに鎧に至っては周りの人間を無視して壁門を破っている。明らかに通常の巨人とは違う」

ジャン「確かに・・・あいつらを殺さなきゃ本当の意味での人類の安寧は来ないかもな」

エレン「何言ってんだ。壁を壊せる巨人がいきなり現れたんだ。また第二、第三とやってくる可能性は大いに考えられる。結局人類は巨人を滅ぼさなきゃ安全な生活は送れない」

一同「・・・」

ジャン「やめやめ! こんな時にこんな暗くなるような話すんじゃねえよ!」

エレン「俺はお前らを心配して!」

ジャン「わかったよ」

エレン「え?」

ジャン「訓練は続ける。皆もわかってるだろ? だからこの話は終わりだ」

エレン「ジャン・・・」

ベルトルト「ジャンって・・・たまにいいこと言うよね」

ジャン「おい! たまにをつけんじゃねえ!」

一同「あはははは」

コニー「何笑ってんだよ?」

サシャ「あ、こっちにはまだご飯がたくさんありますね!」

ユミル「おい! 誰か芋女を止めろ! 私たちの分が無くなる!」

サシャ「ほほいへふよ」(おそいですよ)モグモグ

コニー「お前どんだけつめこむんだよ・・・」

ワイワイガヤガヤ

エレン(俺は・・・いい仲間を持ったな)

ジャン「おい、エレン! 王様ゲームやんぞ!」

エレン「よっしゃ!」ガタッ

~~~~~~~~~

エレン「うあ~疲れた~」

ミカ・クリ・ユミ「///」

ジャン「何でエレンはあんなに女と・・・」

ライナー「エレンの野郎・・・女神を・・・」

ベルトルト(アニがいなくてよかった・・・まあ最近避けあってるようだけど)

マルコ「エレンは何か持ってるね」

アルミン「あはは・・・」

コニー「しかし楽しかったな」

サシャ「またやりたいですね」

エレン「そうだな・・・まあ無理だろうけどな」

ライナー「・・・皆で集まるのも今日明日で終了か」

ベルトルト「明日は所属兵団決めだからね」

エレン「やっぱなんか・・・寂しいな」

ジャン「だが、俺らの心は繋がったまんまだろ?」

ユミル「お前、気持ち悪いな」

ライナー「よくそんなくさいセリフが言えたな」

ベルトルト「僕もちょっと・・・」

ジャン「お、お前らあっ!」

一同「・・・ぷっ、あははははは」

ユミル「情けねえ声出しやがって、あははは」

ジャン「ちっ、くそが! 次行くぞ、次!」

コニー「おう! 次は何やるんだ?」

マルコ ガタッ

エレン「どこ行くんだ?」

マルコ「ああ、今日で訓練終わりだからね。立体機動装置の点検でもしておこうかなって。ちょっと疲れちゃったし」

エレン「あ、俺も行くよ」

アルミン「僕も!」

ジャン「お前らこんな日まで真面目だな」

マルコ「節目だからね。心機一転ってことで」

ジャン「そうか。じゃあな。おい! トランプやるぞ!」

ライナー「おう!」

ベルトルト「何やるの?」

クリスタ「私ちょっと眠い」

ユミル「じゃあ部屋戻るか」

ミカサ「///」ウットリ

~~~~~~~

アルミン「そう言えばエレンと点検するのも初めてだね」ガタッ

マルコ「そう言えばそうだね。エレンはするときいっつも一人でしてたよね」ガタッ

エレン「そういやそうだな。基本立体機動の訓練のときは先に行って教官いたら自主練、いなかったら点検してたからな」ガタッ

アルミン「その成果か、エレン18位までなったもんね」カチャカチャ

マルコ「最初は半分くらいだったのにね」カチャカチャ

エレン「才能なかったからな。人一倍努力するしかなかったんだ」カチャカチャ

マルコ「それができる人は少ないよ。エレンはやおおありすご・・・あれ?」

アルミン「どうしたの? マルコ?」

マルコ「エレンの装置、ちょっと見せてくれるかい?」

エレン「? いいけど」スッ

マルコ「アルミン、ここ」

アルミン「・・・僕のと違うね」

マルコ「僕のとも違う」

エレン「??? 何があったんだ?」

マルコ「エレン、この装置・・・」

アルミン「壊れてるかもしれない」

エレン「は?」

マルコ「ここのベルト部分が明らかに僕たちと違うんだよ」

エレン「え、でもそこは・・・」

アルミン「そうだね、点検項目には入っていない。でも、ここがおかしいとやっぱり立体機動には支障が出るんだ」

マルコ「恐らくエレンが立体機動中に上体が安定しなかったのもこのせいだと思う」

エレン「じゃあ、俺はもっと立体機動巧くなれるのか?」

アルミン「多分。だからこれを明日の朝一に教官に見せに行こう。今日は教官たちも酔っ払っちゃってるから」

エレン「・・・お前らと点検してよかったよ」

マルコ「おかしいとは思ってたんだよね。ミカサ以上の身体能力を持っているエレンが立体機動で10位以内入っていないのは」

アルミン「そうだね。・・・やっぱりエレンは何でも凄いんだね」

マルコ「確かに。それにこんな装置で18位になれたってことも驚きだよね。エレンはすっごく努力してたし、やっぱり凄いよ」

エレン「お前らやめろよ。・・・ちょっと恥ずかしい///」

アルミン「はは。エレンが照れてる」

マルコ「珍しい」

エレン「俺だって照れるときはあるよ」

マルコ「そうだよね。じゃあそろそろ寝ようか。夜も遅いし。ジャンたちもそろそろ寝てるだろうし」

アルミン「そうだね」

エレン「じゃあアルミン、明日の朝よろしくな」

アルミン「わかった。じゃあまずは装置を・・・」

~~~~~~~

ベルトルト「・・・ライナー」

ライナー「ああ、とうとう明日だな」

ベルトルト「うん、やっぱり罪悪感は拭い去れないね」

ライナー「・・・だが、俺たちは戦士としての使命を果たさねばならん」

ベルトルト「調査兵団が壁外調査にでる明日が絶好の機会だからね」

ライナー「しかし・・・エレンは恐ろしいな」

ベルトルト「うん・・・まさかあんなに当てられるとはね」

ライナー「・・・俺らの未来を考えるならば殺しておくべきなんだろうが・・・な」

ベルトルト「・・・エレンとは特別親しくなっちゃったし・・・情が湧くのも無理ないよ。でも・・・もし戦うべきときが着たら」

ライナー「迷わず殺す」

ベルトルト「・・・それでこそ戦士だ」

ガチャン

ライ・ベル「!?」

エレン「お、もう戻ってきてたか」

アルミン「今日はどうだった?」

ライナー「あ、ああ。楽しかったぜ。なあ?」

ベルトルト「うん、最後にいい思い出になったよ」

エレン「そうか。じゃあお前らとは別の兵団だがまた会えるといいな」

ライナー「ああ、エレン。死ぬんじゃねえぞ」

エレン「死なねえよ。巨人を駆逐して外の世界を見るまではな」

ライナー「そうか・・・」

エレン「じゃあ明日も整備あるし俺は寝るな。じゃあおやすみ~」

アルミン「僕も寝るよ。君たちもはやく寝ておきなよ。おやすみ」

ライナー「ああ。おやすみ、エレン、アルミン」

ベルトルト「おやすみ」

ライナー「・・・聞かれてはいなかったようだな」ボソッ

ベルトルト「そうみたいだね。じゃあ僕たちも寝ようか」ボソッ

~~~~~~~~

~ウォール・ローゼ上~

ミーナ「ふあ~あ」

エレン「眠そうだな」

ミーナ「やっぱり昨日は遅くまで話し込んじゃってね」

コニー「だよな~、最後だもんな」

エレン「お前は憲兵団になるからジャンともマルコとも離れないだろ?」

コニー「・・・いや、俺は・・・調査兵団に行く」

エレン「!?」

ミーナ「何エレン驚いてんの。私だってエレンの演説に感動して調査兵団行くんだからね」

サムエル「僕もそのつもりだよ」

エレン「お前ら・・・」

サシャ「みなさ~ん」タッタッタッ

ミーナ「ちょっとサシャ! 整備さぼってどこ行ってたの!」

サシャ「上官の食料庫行ってお肉持ってきました」スッ

エレン「お前・・・」

コニー「バカってこええ・・・」

ミーナ「サシャ、これがばれたら憲兵団になれなくなっちゃうかもよ? はやく戻してきなさい!」

サシャ「別に構いませんよ。私も調査兵団に入ってウォール・マリア奪還するつもりですから。そうすれば領地が増えて、マリア内の家畜が手に入るんでその先行投資ですよ



ミーナ「そういうことか・・・じゃあ私も食べる!」

コニー「お、俺も!」

サムエル「僕も食べるからサシャ、全部食べないでね」

エレン(・・・戦う意思は消えていない。領地が奪われてから五年、人類は尊厳を取り戻しつつある。勝てる、これなら巨人に・・・)

バリバリバリ

エレン「!?」

超大型 ヌウッ

プシューーーーーーーー

エレン「うおっ!」

ミーナ「きゃあっ!」

コニー「な、何だ! 何が起こったんだ!?」ヒュン カン

ミーナ「サムエルが!」

エレン「サシャ! サムエルを頼む! 固定砲整備第四班、戦闘準備! 目標目の前、超大型巨人! これはチャンスだ、絶対に逃がすな!」パシン ヒュオン グイン グルグルグル タン キュイッ

エレン「よう・・・五年ぶりだな・・・!」

超大型 ブオン

エレン(あぶねっ!)ヒュン

ガラガラガッシャーン

エレン(固定砲を狙った! やっぱりこいつには知性が・・・)ヒュン

超大型 ウオン

エレン(動きも遅い、立体機動装置のベルトも交換してもらった・・・いける!)カシュン パシン

超大型(・・・早い!?)

エレン「うおおおおおおおおっ!!!!」ザク・・・

エレン(もらった!)

超大型 プシュウウウウウウウウウ

エレン「なっ!」ヒュル

パシン カン スー

エレン(逃がしたか・・・)

~~~~~~~~

ジャン「何で今日なんだよ・・・明日から内地に行けたっつうのによ・・・」

マルコ「そんなこと言ってる場合じゃないよ。また領地が減るかどうかの瀬戸際なんだから」

ジャン「くそが・・・」

~~~~~~~

エレン「とうとう巨人と・・・」

トーマス「エレン、ここで活躍できたら一気に調査兵団で昇進できそうじゃないか?」

ミーナ「そうね! 誰が一番討伐できたか勝負よ!」

エレン「そうだな!」

上官「34班、準備はいいな!」

エレン「はい!」

上官「では行って来い!」

五人「はっ!」バッ

~~~~~~~~~

カシュンカシュン パシッ ヒュオン

エレン「・・・ひでえ戦況だな」

トーマス「いつもいばりちらしていた先輩方は何やってんだ!」

ミーナ「でもこっちの方が燃える!」メラメラ

アルミン(こんなんで・・・本当に大丈夫なんだろうか? いくら三年の訓練課程を終えたといっても所詮兵士になるなら誰しもが通る道・・・だったら、僕たちだって必ず勝つなんて保障は・・・)

「奇行種だ!」

エレン「ちっ!」

ダンッ パクッ

ミリウス「トーマスが!」

エレン「おせえ」グルグルグルグル ザシュッ

ドシーン

エレン「大丈夫か、トーマス」タッタッタッ

トーマス「あ、ああ。運よく巨人が後ろに倒れたからね。ありがとうエレン」

エレン「動けるか? とりあえず屋根まで上るぞ」パシン

トーマス「ああ」パシン

ミーナ「大丈夫だった?」

トーマス「ああ。涎と血で気持ち悪いけど」ベタベタ

ミリウス「でも無事でよかったよ」

アルミン「そうだね。立体機動装置にも目立った損傷は無いし」

トーマス「エレン様様だな!」

ミリウス「それにエレンの動き凄かったよね! 訓練のときとは全然・・・

エレン「・・・なあ」

トーマス「何だ?」

エレン「周り・・・見てみろ」

トーマス「え? ・・・これ・・・は」

ミーナ「人が・・・」

ミリウス「うっ・・・」

アルミン「・・・酷い有様だね」

エレン「俺も少し冷静じゃなかった。初陣でやっと巨人を殺せると思って俺も舞い上がってたみたいだ。班長失格だが今はそんなこと言ってる場合じゃねえ。俺たちは今死地にいるってことを再確認しろ」

トーマス「そんなことわかって・・・

エレン「わかってない。さっきお前は討伐数がどうとか言ってたが、たかが三年の訓練課程を修了しただけだ。それでいいなら巨人なんて人類は恐くねえんだよ。お前より立体機動が巧いやつでも巨人相手じゃ簡単にやられる」

トーマス「っ!」

エレン「現に今、お前は死にかけた。俺がいなきゃ今頃巨人の腹ん中だ。わかってんのか?」

トーマス「それは・・・」

ミーナ「ちょっとエレン! 言いすぎだよ! そりゃ、ちょっと周りが見えてなかったかもしれないけど、今士気は下げるべきじゃ・・・

アルミン「エレン、巨人だ。右から二体、左から一体。右から7m、14m。9m級!」

エレン「・・・わかった。俺は右の二匹をやる。お前らは左の一体を相手しろ。ミーナとアルミンが陽動、トーマスとミリウスはうなじを狙え」

ミリウス「エレン、君は自分の言ったことを忘れたのかい? 二匹は無茶だ」

エレン「・・・班長命令だ。確実に無傷で仕留めろ。それができてから言え」パシュン

ミーナ「エレン!」

アルミン「・・・エレンがいなきゃ何もできないじゃ話にならないんだ。はやく仕留めて救援に向かおう!」

トーマス「そうだな。俺も言われっぱなしは嫌だからな」

ミリウス「とりあえず一体狩ろう!」

~~~~~~~~~

エレン「・・・巨人」ニヤリ パシュン

エレン「まずは・・・一匹!」ヒュオン

エレン(ワイヤーを首にかけて・・・狙いを定める!)

エレン「はあああああっ!」グルグルグルグル ザシュン

エレン「二匹目!」タンッ

エレン(二匹も削いだからそろそろ刃を替えるか・・・そうだ)

エレン「はあっ!」カチッ

ヒュンッ

ザクザクッ

巨人「うおおおおおおおおおお!!!」

エレン(こうやっていらなくなった刃も巨人の目に投げつければ動きを止められる)シャキン

エレン「動くんじゃねえよ。じゃねえと・・・うまく削げないだろ? お前のうなじを!!」グルグルグル

ザッシュ

エレン(・・・楽しい。俺は強い、確実に強い)

エレン「ミカサなんて目じゃない

エレン(巨人なんて恐くない・・・そういやあいつらはどうなったんだ?)クルン

エレン「・・・新たな巨人が近づいてんな・・・行くか」

~~~~~~~~~~~

アルミン「ミーナ! 左に寄って!」

ミーナ「ん!」ヒュオン ブン

アルミン「ミリウス!」

ミリウス「はいよ!」ザシュッ

トーマス「ちっ! また失敗か!」

アルミン「トーマス! 右!」

トーマス「っぶね!」ブオン

ミーナ(いける!)

ミーナ「やああああああ!」ヒュンッ ザシュッ

ドシーン

ミーナ「やった!」

ミリウス「さすが!」

トーマス「はやくエレンのところに!」

エレン「誰も欠けてないな」

ミリウス「エレン!」

トーマス「な・・・お前、もう二匹も倒しちまったのか?」

アルミン「それどころか僕たちの相手が増えないように周りの巨人も相手してたよ」

ミーナ「エレンすごい・・・」

エレン「お前らも一匹討伐したじゃないか。とくにアルミンの指揮はよかった」

ミリウス「そうだね。あれが無ければ結構危なかったし」

トーマス「絶妙のタイミングで指示出してたよな」

エレン「じゃあそろそろ動くぞ。俺たちだけサボってるわけにもいかないからな」

アルミン「そうだね」

~~~~~

エレン「6!」ザシュッ

トーマス「エレンばっか決めやがって!」

エレン「お前らじゃ一回で決められないからだろ。俺がうなじを狙うのが一番安全だ」

トーマス「だけど・・・」

ミーナ「トーマス・・・」ジト

トーマス「わ、わかってるよ。全員が生きて帰ることのできる最善策だからな」

アルミン「次来たよ! 左から10m級一匹!」

エレン「おらあっ!」ザシュッ

トーマス「つーか俺らが狙う暇がねえ・・・」

ミーナ「確かにね・・・まあ故障した装置で立体機動してたって聞いてるから納得だよね」

ミリウス「僕たちじゃあ到底対抗すらできないだろうね」

エレン「あっちにもいるな」パシュン

アルミン「あ、エレン! そんなに遠くの狙うとガスが!」

トーマス「はあ・・・エレンは周りが見えなくなってるな・・・」

ミーナ「でもエレンがいれば安心できるよね」

トーマス「・・・まあな」

~~~~~~~~~~

エレン(弱い、弱い・・・本当に弱い。これがあんなに憎んでいた巨人なのか・・・?)ザシュッ

エレン(・・・いや、真の敵は鎧と超大型。あいつらはこんなのとは各が・・・)

ミーナ「アルミン! 後ろ!」

アルミン「え?」

エレン バッ

アルミン「うわ!」

エレン「アルミン!」バシュン

トーマス「おい! うおっ!」パシュッ

ミリウス「トーマス!?」パシュッ

ミーナ「そんな、トーマスまで・・・絶対に助ける!」バシュン

エレン(建物の影に隠れて見えていなかったのか? くそ、間に合え、間に合え! 俺に外の世界を! 生きる喜びを教えてくれたお前を殺すわけにはいかない!)

エレン「アルミイイイイインンンンンン!!!」ヒュオン

巨人「あー」

アルミン「エ、レン・・・」

エレン「外の世界に!」ヒュンッ

アルミン「そうだ、僕は・・・まずはここからでなきゃ・・・」グイッ

ガブッ ヒュオン

エレン「あ・・・あ・・・」

エレン(俺が・・・調子にのったかr

ブツブツブチッ グチャリ

エレン「なっ! 巨人の中から巨人が・・・?」

金髪巨人「う・・・う・・・」

ミリウス「エレン!」

エレン「・・・皆・・・無事だったか」

トーマス「ああ・・・ミーナのおかげでな」

ミーナ「それより・・・」

エレン「・・・とりあえず離れろ。そこの巨人が・・・?」

金髪巨人 シュウウウウウ

エレン(出現してすぐに蒸発・・・?)

トーマス「エレンがやったのか?」
エレン「・・・違う」

エレン(何だこの巨人は・・・巨人の中から出現した途端に消滅開始だと・・・? そんな前例聞いたことなんか・・・)

ピイイイイイイイイイイイイッ

トーマス「撤退命令だ!」

ミーナ「エレン、ガスの補給に行こう」

エレン「ちょっと待ってくれ。あの巨人、どうも気になる」

ミリウス「あの巨人って・・・もう消滅しかかってるけど・・・」

ミーナ「・・・!! エレン、うなじ!」

エレン「・・・人か!?」

トーマス「・・・おい、あれって」

エレン「アルミン!!」バシュン

トーマス「おい!」

エレン ギュッ

エレン(心臓は動いてる・・・生きてる! とりあえず安全な場所に・・・)

~~~~~~~~~~

ミーナ「・・・眠ってるみたいだね」

エレン「ああ」

ミリウス「で、その、アルミンは・・・」

トーマス「敵なのか?」

エレン「違う・・・はずだ。こいつが巨人なら俺たちをわざわざ生かす理由がない」

トーマス「そりゃそうだが・・・警戒するに越したことはないだろ」

ミーナ「まあ・・・」

ミリウス「仲間を疑うのは辛いけど・・・」

エレン「・・・まあそうだな」

ミーナ「とりあえぜガスの補給に向かいましょ」

エレン「そうだな。さっさと壁昇るか」

~~~~~~~~

エレン「・・・ジャン、これはどういう状況だ」

ジャン「・・・エレンか。よく生き残ってたな。だが俺たちはもうお終いだ」

エレン「はあ?」

ジャン「ガスの補給班がよお。任務放棄で仲良く篭城だとよ。見ろよ、補給塔にあんなに巨人がわんさと群がってやがる」

エレン「・・・そういうことか」

ミカサ「エレン!!」パシュン

エレン「ミカサ!」

ミカサ「エレン、無事でよかった。アルミンはどこ?」

エレン「ああ、そこで眠ってる。生きてるよ」

ミカサ「じゃあ早く壁を昇ろう」

エレン「そうしたいのは山々だがガスが足りない」

ミカサ「・・・じゃあ私のをあげる」

エレン「はあ? それじゃあお前が昇れないだろ?」

ミカサ「私は・・・それでいい。あなたが生きながらえることができるのならば、私は命なんて惜しくない!」

エレン「・・・俺は誰かの犠牲を得てまで生きたいとは思わない。それに・・・お前を失いたくない。家族だからな」

ミカサ「・・・エレン」

ジャン「つってもどうすんだよ」

ミカサ「確かに。ガスを補給できない現状ではどうすることもできない。巨人に食べられて死にのを待つだけ」

エレン「・・・その巨人に協力を求めようじゃないか」ニヤリ

ジャン「はあ?」

ミカサ「どういうこと?」

エレン「・・・さっきアルミンが巨人の中からでてくるところを見た」

ミカ・ジャン「!!」

ジャン「つまりアルミンは敵ってことか?」

エレン「違う・・・はずだ。俺はそう信じてる」

ジャン「そんな不確定なもんに・・・」

エレン「でも頼らなければ生き残ることは難しいだろ? 結局アルミンが敵だろうと敵じゃなかろうとアルミン次第だ」

ミカサ「私もエレンの意見に賛成。この話が本当なら私たちの生き残る可能性は各段に上がる」

ジャン「・・・どうやら乗るしかなさそうだな」

エレン「絶対に全員で生き延びてみせるぞ!」

ミカサ「ええ」

ジャン「おう!」

~~~~~~~~~~~

エレン「・・・ミン。お・・・アル・・・。・・・おいアルミン!」

アルミン「うわあ!」

エレン「やっと起きたか」

アルミン「あれ・・・? 僕は巨人に食べられたはずじゃ・・・」

ミカサ「あなたには巨人になる能力がある、ので、あなたは生き延びることができた」

アルミン「え?」

エレン「ミカサ、いきなり言ってもわかんねえだろうが」

ジャン「アルミン、お前には巨人になる力があるんだ。わかるか?」

アルミン「僕が巨人・・・? ちょっと待って!? 僕が巨人になれるだって!?」

エレン「ああそうだ」

アルミン「そんなわけ・・・っつ!!」ズキン

エレン「おい! 大丈夫か?」

アルミン(・・・何だ・・・この記憶・・・?)

アルミン「う、うん。大丈夫だよ。でも確かに巨人にでもならないと僕が今生きていて腕がちゃんとあるのも説明がつかないね」

ジャン「そういうことだ。で、お前は自分が巨人になれるってことを知らなかったのか?」

アルミン「うん。正直今でも混乱してる。でもこの力は人類の巨人への反撃の狼煙になると思う。だからうろたえている時間は無い」

ジャン「・・・そうか」

エレン「ならアルミン。早速で悪いが巨人になってくれないか?」

アルミン「え?」

~~~~~~~~~~~~~~~

アルミン「今そんなことに・・・でもゴメン。僕にはどうやって巨人化すればいいかなんて・・・!」

アルミン「できるかもしれない」

エレン「え?」

アルミン「何だろう・・・やり方はわからないけどやろうと思えばできる気がするんだ」

ジャン「んな不確定的な・・・」

エレン「でもそれに懸けるしかねえな。よし、皆を扇動するぞ!」

~~~~~~~~~~~~~

モブ「もうだめだ~」

モブ1「俺たちの人生はこんなもんか・・・」

マルコ(死を予期していなかった訳じゃない・・・でもこんな死に方って・・・この三年間は何だったんだ!)

エレン「お前ら!」

モブ「エレン?」

モブ1「ミカサもいるぞ!」

モブ2「ミカサいても無理なモンは無理だろ」

エレン「俺は今から補給所に突っ込む!」

ザワザワ

モブ「本気かよ・・・」

モブ1「エレンじゃ・・・」

エレン「アルミンは巨人になれる!」

ライ・ベル・アニ「!?」

アイツラナニイッテンダ

エレン「俺たちはこの力を使って補給所を奪還する!」

ミカサ「私も」

ジャン「俺もだ」

ザワザワ

エレン「ただこの作戦は人数が多いほど成功する人数は増える。だから、すこしでも生き残る意思のあるやつは・・・俺たちについてこい!」パシュン

ジャン「行け! アルミン!」

アルミン「・・・うん!」ガリッ

ピカッ

金髪の巨人「ヴヴヴ・・・」

アルミン(・・・身体が自然に動いた。それにしても本当に巨人になれるなんて・・・。いや、まずは巨人をひき付けなきゃ!)

ジャン「本当に・・・なりやがった・・・」

キャーー ウワッ ホントウニナリヤガッタ

ミカサ「・・・私も驚いてる」

ベルトルト「ライナー」

ライナー「ああ・・・ようやく見つけた!」

アニ「でも今からじゃちょっと難しいね。そろそろ調査兵団も帰ってくるだろうし」

ベルトルト「ああ。何よりミカサ・・・それにエレンもいる」ブルッ

ライナー「そんなにエレンは巧くなってたのか?」

ベルトルト「そりゃもう恐ろしいくらいにね・・・」

アニ「硬化できる私たちには関係無さそうだけど」

ベルトルト「でもエレンには底知れない何かを感じるんだ」

ライナー「そうか。まあここは立体機動しやすい場所だからな。わざわざ敵の本拠地で戦うことも無いだろ」

アニ「まあそうだね」

~~~~~~~~~

モブ「うわあ~!」

巨人「あー」

エレン「・・・」ギリッ

ミカサ「・・・エレン」

エレン「わかってるよ。今は他人を助けている余裕なんてなにのはわかってる」

ミカサ「・・・そう、それはよかった」

エレン「・・・ちっ」

~~~~~~~~~

ジャン「・・・マルコ、絶対に生き延びるぞ」

マルコ「・・・うん」

~~~~~~~~~~~

金髪の巨人(・・・もう何人かは巨人にやられてる。助けたかったけど、たくさんの巨人に追いかけられてる今の状況じゃ無理だ。・・・でも何で巨人は僕を追いかけてくるんだ? 同じ巨人なのに・・・)

~~~~~~~~~~

エレン バシュウウン

プスプス

エレン「!?」

ミカサ「エレン!」

エレン(くっそ! ガス切れか!?」ダン ゴロゴロ

ミカサ「エレン! 大丈夫!?」パシュン

エレン「ああ、大丈夫だ。ガスはねえけどな」

ミカサ「じゃあ私が連れて行く」

エレン「お前も残り少ないだろ? 俺なんてつれて余計なガス使って二人とも死んじゃいましたなんて洒落になんねえぞ」

ミカサ「・・・エレンは昔、私を強盗から助けてくれた。ので、今度は私が助ける番だ! エレンがそう言うのならば先ほど言ったとおりに私のガスを渡す!」

エレン「・・・その返答もさっきしたろ。それに俺は死ぬ気なんてねえよ」

ミカサ「でも・・・」

ズシン ズシン

エレン「・・・巨人だ」

ミカサ「私が削いで「待て」

ミカサ「なんで・・・止めるの? 戦うことを止めるというの? 私に戦うことを教えてくれたのは私だったのに!」

エレン「落ち着け。ガスを使うことを無いって言ってんだ」

ミカサ「・・・? じゃあどうやって削ぐの?」

エレン「うなじはお前が削いでくれ」

ミカサ「エレンは何をするの?」

エレン「俺は・・・あいつの足を削いでくる」

ミカサ「!? それは危険! 止めるべき! せめて逆にするべき!」


エレン「・・・お前には不足の事態に備えてもらいたい。・・・あのときと一緒だ、俺が危なくなったら助けてくれよ!」タッタッタッ

ミカサ「エレン!!」

エレン(挟まれたら厄介だからな・・・危険でも一体ずつ確実に狩っていく必要があるな。ガスが無い今、俺にできることは・・・)パシュン

エレン「足を削ぐこと!!」

エレン(アンカーの射出からの巻取りで勢いは十分に出せる。後は摩擦をできるだけ減らしながら地を這うように・・・)ザザザ

エレン「いける!」ザシュッ

巨人「あー」ドシン

エレン「倒れた! ミカサ!」

ミカサ「はっ!」ザシュッ

エレン「うしっ!」

ミカサ「エレン、大丈夫?」

エレン「ああ。それよりはやくいかねえと。皆が先にいっちまう」

ミカサ「エレン、さっき死体を見つけた」

エレン「・・・ああ、ガスの残量見てみるか」

ミカサ「ええ」

~~~~~~~~~~~

エレン「・・・」

ミカサ「エレン、祈祷している暇は・・・」

エレン「少しだけだよ。よし、これだけの残量なら補給所までなら足りそうだな」

ミカサ「はやく行こう!」

エレン「お前の残量はどうなってんだ?」

ミカサ「私は・・・大丈夫」

エレン「・・・わかった。少し探しながら進むか」

ミカサ「・・・」

エレン「んな顔すんなって。俺の実力は見せたろ。大丈夫だって」

ミカサ「・・・わかった。でも危なくなったら私は見捨てて構わない」

エレン「・・・できればな」パシュン

ミカサ「・・・」パシュン

~~~~~~~~

ジャン ガッシャーン ゴロゴロ

マルコ「無事に着けた!」

ジャン「ミカサとエレンは!?」

マルコ「・・・まだ・・・みたいだね」

ジャン「・・・あ」

マルコ「ん?」

ジャン「お前ら・・・」

補給所兵「ひいっ!」ガクガク

ジャン「お前らのせいで・・・」グイッ

エレン「止めろジャン」ギュッ

ジャン「!? エレン! 無事だったのか!」

ミカサ「私も無事」

ジャン「よかった・・・」

エレン「ジャン、今は争ってる時間なんて無いぜ」

ジャン「・・・分かったよ。俺も少し熱くなりすぎた」

エレン「・・・お前ら、今の状況を完結に言え」

補給所兵2「ふえ・・・え、えっと、巨人が、入ってきて・・・」

エレン「大きさは? 数は?」

補給所兵2「さ、3から4mくらいじゃないと入れない、から。・・・確か、8体くらい・・・」

エレン「それでお前らは役割を放棄したわけか・・・」

補給所兵「し、仕方ないじゃないか。恐かったんだから」

ガン

補給所兵‘s「ヒイッ」ブルブル

エレン「・・・お前らは兵士だろ? そんな泣き言が通用するとか思ってんじゃねえだろうな? お前らのせいで何人死んだと思ってんだ? 何で・・・まあいい」

ジャン「んでどうすんだよ。俺たちのガスは殆ど空だぜ。他の奴らも似たようなもんだろ」

エレン「まあそうだな」

ミカサ「私は少しくらいならいける」

マルコ「でも不確定なことは避けるべきじゃないかな? ミカサを失いたくないし」

ジャン「お前、ミカサくどいてんじゃ・・・いて!」ベシ

エレン「バカやってないでいるやつ全員集めろ。作戦考えた」

ジャン「・・・さすが座学二位様」

エレン「はやくするぞ。アルミンにだって限界はあるんだ」

~~~~~~~~~~

ババババババババババ

ザシュザシュ

ライナー「二体仕留め損ねたぞ!」

ザシュッ ザシュッ

サシャ「あ、ありがとうございました! ミカサ!」

コニー「わ、わりいなアニ。あんがとよ」

エレン「よし、とりあえず全部狩り終わったか。じゃあガス補給して壁昇るぞ」

一同「おう!」

~~~~~~~~~~

金髪の巨人「ヴヴヴ・・・」

ライナー「アルミンに巨人が群がってるぞ!」

エレン「アルミン!!」パシュン

ミカサ「エレン!」パシュン

ジャン「ちいっ、俺も行く!」パスン

エレ・ミカ・ジャン「はああああああああああ」ザシュザシュザシュザシュザシュザシュ

ドサドサドサ ドサ

エレン「アルミン!」ヒュン

金髪 シュウウウウウウウウウ

エレン ギュッ

エレン「アルミン? 大丈夫か?」

ミカサ「・・・気絶しているみたい」

ジャン「まあなれねえ力使ったからかもな」

エレン「とりあえず壁昇るぞ」

ジャン「おう」

~~~~~~~~~~~~~

アルミン(・・・からだがダルイ)パチ

アルミン「・・・ここは?」

エレン「アルミン! 目が覚めたか!」

キッツ(小鹿)「貴様らぁ! 絶対に動くなよぉ! 絶対にだぁ!」

アルミン「!? エレン! 今どういう状況なんだい!?」

キッツ「あぁるれるぅとぉお!! 喋るなと言っただろぉう!!」

リコ(確か言ってなかったはずだが・・・)

エレン「・・・ちょっと面倒なことになってるだけだ。何、すぐ解決するさ」

アルミン「ちょっとって!!」

キッツ「あぁるれる「うるさい!」

ミカサ「少し・・・黙っていてもらえますか?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

キッツ「ひいっ!」ビクン

リコ(イラッ)

キッツ「あ、あいつは何者なんだ!?」

リコ「・・・今期訓練兵団を主席で卒業したミカサ・アッカーマンです。担当教官の話では何でも並みの兵士100人と等価だとか・・・。失うのは人類にとっての大きな損失かと」

キッツ「くっ・・・」

アルミン「・・・僕のせいなんでしょ? 僕が殺されれば・・・」

エレン「・・・バカ言ってんじゃねえ。お前の力はこの先必要だ」

ミカサ「そう。あなたが死ぬ必要など何一つない」

アルミン「エレン・・・ミカサ・・・」

キッツ「・・・さっさと大人しく投降しろぉ! さもなくが貴様らに榴弾をぶち込むぞぉ!」(もう・・・少しは過ぎたはず・・・)

ミカサ「ちいっ・・・あの小鹿・・・。私が今から頭を跳ねとば・・・」

エレン「止めろ。意味ねえぞ。それより何か解決策は・・・」

キッツ「本当だぞぉ! 本当に打ち込んで「うるさい!」

キッツ「ひいっ!」ビクン

リコ「イラッ」

キッツ「え」

エレン(どうする・・・アルミンは見た感じ憔悴しきってる。ミカサには考える余裕なんてないだろうし・・・)

アルミン「・・・時間を」

エレン「え?」

アルミン「時間を・・・稼いでくれ・・・。そうすれば・・・解決する・・・はず・・・」

エレン「お前・・・いきなり」

ミカサ「わかった。アルミンには私たちを正解に導く力がある。従おう」

最初から読んだけど
エレンの途中のやさぐれが意味わからんな
訓練うまくいかないとか家族としてどうこうとか
そういうのひっくるめても悪落ちがいきなりすぎる
いじけた小学生じゃあるまいし

>>226
まあ分かる
なんかリアリティが無いんだよな
確かそこらへんのいざこざで原作の性格と差異を作るみたいな事言ってたんだっけ?
とはいえ創作の中の12~13歳だしまあええやないか

俺がテスト週間やらドラクエ5にはまっているやらしているうちに・・・

とりあえずレスありがとうございます!

>>226 >230 ん~・・・そうですね。悪堕ちの理由を深く説明させていただきます。

まず、エレンは思春期なんですよねw

>>230さんも言っていらっしゃいますが、やはり子供なので色々と感化されやすいんですよ。

まず、今作中のエレンは訓練兵団時には立体機動訓練がうまくいっておりません。最後のほうは盛り返したものの、話に上がっているときはまだまだでした。

ミカサや他の上位陣(エレンが普段一緒にいる機会があるのは上位陣なので)に劣等感を感じているわけです。

さらには巨人殺しに最も必要な技術ときています。

そして訓練中の落下。

自分が無茶したことにより仲間を危険な目に合わせてしまったことや、自分が死を身近に感じてしまったことにより、死が本当に近くに潜んでいることを再確認します。

ミカサは大切な家族を二度失っているので、だったら自分が大切な人じゃなくなればいい → 自分がミカサに酷い仕打ちをして嫌われて、ジャンとくっつかせればいいという考えに陥ります。(このとき、ジャンとは仲がよくはありませんが、立体機動がうまく憲兵団行きほぼ確定のため。さらにミカサに好意を持っている)

そしてミカサと離れたいが、アルミンやらライベルなどが当然訳を問いただしてきます。

色々イライラしてアルミンに八つ当たり → いっそのこと全員に嫌われればミカサも愛想尽かすし、ミカサについて誰も聞いてはこないだろうと判断。

しかしエレンも子供、孤独には耐えられない、ということで対人格闘の師匠であるアニと話す事で孤独感を解消していきます。

・・・とまあ殆ど書いてあること要約しただけと書いた後に気づいた・・・orz

まあ、ミカサとの仲を修復したことで感情面の抑制がきくようになり、卒業までにはジャンとの軋轢もなくなっております。これが>>230さんの差異ですかね。


まあ簡単に言うと、エレンは子供で、訓練うまくいかないから弱気になってて、、SSなのでということで許してください!! お願いします!

まあでも思い立ったが吉日?みたいな言葉もありますし。唐突だったかもしれませんが、僕の能力じゃあこれが限界です。


意見や質問ありがとうございます。どこかわかりにくい表現などありましたら説明しますのであったら気軽にレスください。

そして今日もテストあるのに俺は何をやっているんだ・・・。

相変わらず更新遅いですが、見てくださっていらっしゃる方々がいるので頑張っていきたいと思います!

~現在公開可能な情報~

アルミンの巨人化について

今作中においては14m級で、髪は金髪で碧眼。

進撃の嘘予告のような顔で、身体はエレンに比べるとやや細めで筋肉も少なめ。

特殊能力は「アンサートーカー」(自問すれば答えが出てくる)。

この能力に関しては素のアルミンでも発揮されるが、極限の状態でしか発動しないし、アルミンはその存在を知らない。

エレン(アルミンは何で・・・? 何か考えがあるにしても気を失ってる。・・・仕方ない。アルミンを信じるしかなさそうだ)

エレン「ミカサ、アルミンを頼む」

ミカサ「・・・わかった」チャキ

エレン「おい! この中で一番偉いのはアンタだな?」

キッツ「・・・そうだ」

エレン「アンタは俺たちを殺すと言っていたが本当にいいのか?」

キッツ「あ、当たり前だ! 敵か味方かわからんような危険分子を壁内に入れるわけにはいかん!」

エレン「そうだ。確かにあんたらにしたら俺たちは敵か味方かわからないはずだ。でも、殺してしまったとしてその責任をアンタはとれるんですか?」

キッツ「・・・何?」

エレン「アルミンの巨人化能力を人類のために上の人が判断していた場合アンタはその責任を取れるのか聞いているんだ!」

キッツ「・・・」

エレン「少しだけ待っててくださいよ。あなた方も既に早馬で上官に連絡を送っているはずです。あなたより位の高い人の判断を仰げばあなたは責任を取らなくて済むんですよ!」

キッツ「・・・」

キッツ(・・・確かにそうだ。だが時間を稼いで何かたくらんでいる可能性もある。あの巨人の体力が回復したら・・・)

リコ「隊長、奴の口車に乗せられてはいけません」

キッツ「ぐっ・・・」

エレン(くっそ、もう後は天に祈るしか・・・)

キッツ「・・・決めた」スッ

エレン「!?」

ミカサ「くっ」チャキン

キッツ「うt「まあ待たんか」ガシッ

キッツ「!?」

ピクシス「図体でかいくせに相変わらず心は小鹿のように繊細じゃのう」

リコ「ピクシス指令・・・」

ピクシス「ここはわしたちに任せてお前たちはウォール・ローゼ奪還のための案を練って来い」

キッツ「は、はっ!」

ピクシス「さて。安心してよい。少し話を聞かせてもらおうか」

~~~~~~~~~~~

~ウォール・ローゼ壁上~

ピクシス「ふ~む・・・やっぱり美人の巨人はいないのう」

エレン「・・・あの」

ピクシス「まあそうあせらず。して、巨人になれるものは誰じゃ? 君か? それともその女の子か? それとも眠っているその女の子か?」

エレン「あ、その寝ている、アルミンって言うんですが。その・・・男です」

ピクシス「・・・驚いたな。まあその話はおいておくとして、少し起こしてもらえんかね」

ミカサ「わかりました。アルミン、おきて」ユッサユッサ

アルミン「・・・んあ。・・・ミカサ!?」

ミカサ「起きた? 自分で立てる?」

アルミン「あ、うん。えっと・・・ピクシス指令!?」

ピクシス「目覚めてすぐで悪いんじゃが、少し質問に答えてくれるかね?」

アルミン「あ、はい」

>>234 ピクシス「ウォール・ローゼ奪還じゃなく、トロスト区奪還だったわい」


アルミン「うわっ」フラ

エレン「大丈夫か?」ガシッ

アルミン「うん」

ピクシス「・・・さて。お主は巨人になれるんじゃったな?」

アルミン「はい」

ピクシス「今日、我々はトロスト区の壁を壊され、巨人が大量に入ってきた。これは人類にとって、非常な痛手じゃ。だからそのトロスト区を奪還せねばならん」

アルミン「・・・奪還戦に一役買えってことですね?」

ピクシス「察しが良くて助かるわい」

ミカサ「でもアルミンは今非常に顔色が悪い。さっきも自分で立とうとしてふらついていた」

アルミン「・・・そうだね。でもやるしかないんだこの力を持っているのは現時点で僕のみ。ちょうど壊された壁付近にほどよい大きさの岩があるから、それをはめこめば一先ずは巨人の侵入を防ぐことができる」

エレン「で、今の人類にその穴を瞬時に塞いだり、大岩を動かすなんて芸当は無理だからな。アルミンに頼ることしかできない」

ミカサ「でも・・・」

ピクシス「巨人化能力というものはな、人によっては非常に恐ろしいものなんじゃ。巨人を壁内に入れるなんて、無力な人類からしたら命がけの行為。そのことをよく思わん連中も出てくるじゃろう」

ピクシス「じゃから、ここで活躍しておけば、実績を残しておけばそやつらを黙らせることができるやもしれん。例えば今まで人類が一度も成し得なかった、巨人からの領土奪還」

ミカサ「・・・」

エレン「アルミンの未来を考えるならこおで断ることは無理だな」

アルミン「とりあえず、味方であることだけでも示しとかないとね」

ピクシス「そういうことじゃ。じゃあ急いで準備に取り掛かるとするかのう」

エレン「あの、僕たちは・・・」

ピクシス「安心せい。お主らには護衛についてもらうからのう」ニヤリ

~~~~~~~~~~~~

ピクシス「ちゅううううううううううううううもおおおおおおおおおおおおおおおおおおくっっっ!!!」

兵士‘s ピタッ

ピクシス「これから諸君らにはトロスト区の奪還に行ってもらうんじゃが、本作戦において最も重要な兵士を紹介する。アルレルト君、前へ」

アルミン「はっ」スッ バッ

兵士‘s ザワザワ

ピクシス「彼に名はアルミン・アルレルト。彼は我々が極秘に研究してきた巨人化実験の成功者で、巨人になることができる。この中にも何人か見たものがおるじゃろう?」

ユミル「どういうことだ?」

コニー「おいユミル。何でアルミンが巨人になれるんだよ? 訳がわかんねえのは俺がばかだからざねえよな!?」

ユミル「ちょっとお前黙れ!」

モブ「ふざけるな! そんな、死にに行くようなものじゃないか! 俺は母と娘に会いに行く!」

ピクシス「お主」

~~~~~~~~~~~~~

イアン「お前がエレン・イェーガーだな」

エレン「はい」

イアン「イェーガーとアッカーマンにはこれから我々と一緒にアルレルトの護衛を行う。ところでイェーガーの立体機動の実力はどれぐらいだ?」

エレン「はっ。アッカーマンと同じくらいかと」

イアン「ほう・・・その割にはお前が訓練兵時代に名前を聞いたことはないな」

エレン「欠陥品で立体機動していたためです。点検項目にないところの破損ゆえに気づかず、訓練を終了したため、訓練兵時代は18番目でした」

イアン「!? それは驚きだな。わかった、お前はアッカーマンと同じ程度の実力として扱う、いいな?」

エレン「はっ!」

ピクシス「さて、兵士もやる気なってくれたようじゃし、次は我々の作戦立案といこうかの」

イアン「そうですね。まずは我々がアルレルトを守りながら大岩のところまで立体機動。そこでアルレルトが巨人化し、岩を持ち上げ運ぶ」

ピクシス「うむ。単純じゃがそれでいいじゃろう」

イアン「はっ。それではアッカーマン、イェーガー、アルレルト、ついてこい」

エレ・アル・ミカ「はっ」

~~~~~~~~~~~~~~~

イアン「準備はいいな?」

ミタビ「問題ない」

リコ「私もだ。しかし、そいつらも連れて行くのか?」

イアン「ああ、ピクシス指令自らの提案だ」

リコ「そうか。じゃあさっさと行くぞ」パシュッ

イアン「・・・一応班長は俺なんだが」

エレン「アルミン、ほら行け」

アルミン「う、うん!」パシュッ

エレン「俺らも行くか」

ミカサ「ええ」

エレン「後ろ、お願いします」

ミタビ「おうよ」

~~~~~~~~~~

イアン「アルレルト!」

アルミン「はいっ!」

アルミン(やっとエレンやミカサの役に立てるんだ。これは僕だけの力。これがあれば僕だって活躍できるんだ!)ガリッ

ピカーン ドシャーーーン

金髪「ヴヴヴ・・・」

エレン「アルミン!」パシュン

イアン「おい! 肩の上は危ないぞ!」

エレン「大丈夫ですよ。な?」

アルミン コクン

エレン「よし。じゃあ俺が守るからアルミンは岩を」

アルミン コクン ドシン ドシン

リコ「・・・本当に人間が巨人に」

ミタビ「やっぱり自分で見るまでは信じられなかったがこれは・・・」

イアン「!! リコ、ミタビ!12m級接近中! 二人で片付けろ!」

リコ「了解!」

ミタビ「おう!」

アルミン(この大岩か)グッ

エレン「アルミン、大丈夫か?」

アルミン(くっ・・・持ち上がらない。押していくしかないか・・・)グッ

アルミン「!?」

エレン「・・・お前、もしかして、大岩押せないのか?」

アルミン(まさか・・・はは、僕には運ぶことはおろか、転がすこともできないのか。巨人になっても・・・何も変わらない、何もできない僕のまま・・・)

イアン「イェーガー、できそうか?」

エレン「はい、もう少しで!」

イアン「わかった」

アルミン(エレン、僕には無理だよ。そんな無責任な発言しないでくれ・・・)

エレン「アルミン、俺も少し手伝うから思いっきり押してくれ。少し動けば抵抗が減って押せるようになるはずだ」

アルミン(!? そうか、静止摩擦係数より動摩擦係数のほうが小さいんだ!)コクン

エレン「よし、じゃあ準備するから待ってくれ」パシュン

エレン(まずは岩と民家、両方に片方ずつのアンカーをさして・・・)カン カン

エレン「アルミン、行くぞ!」

エレン(思いっきりワイヤーを巻き取る!)

アルミン(僕だって頑張れば・・・!)

グラ

アル・エレ(動いた!)

エレン「アルミン、後は任せた!」パシュン

アルミン コクン ゴロゴロ

エレン「さてと・・・じゃあ俺は巨人でも引き付けるか」

~~~~~~~~~~~

アルミン(後、少し。あと・・・少し!!)

ミカサ「アルミン!」

エレン「いっけええええええええ!!」

アルミン「ウアアアアアアアアアア!!」ドシン ミシミシ

リコ「穴を・・・塞いだ」

イアン「これで巨人の侵攻を止めることができる。何より大きいのが・・・人類が始めて巨人に屈しなかったことだ」

モブ兵‘s「「「「うおおおおおおおおおおおおっっっ!!!」」」」

アルミン(僕も・・・人類の役に・・・立てた、かな・・・? エレンやミカサに・・・負けないくらいに、なれたかな?)シュウウウウウウウ

エレン「!? 巨人化が解け始めたか。アルミン、今助ける!」パシュン

ミカサ「私も!」パシュン

エレン「くっそ、あっつ! 凄い熱だ」グイッグイッ

ミカサ「エレン、しっかりとアルミンを持っていて。私が切り離す」シャキン

エレン「お前、間違ってもアルミンを・・・!? ミカサ! 後ろ!」

ミカサ「!?」

?「はあああああああああっ!!」ザシュッ ザシュッ

エレ・ミカ「!?」

エレン「自由の・・・」

ミカサ「翼・・・?」

?「おい・・・」

リヴァイ「これはどういう状況だ?」

~~~~~~~

アルミン「・・・あれ、ここは・・・?」

エルヴィン「目が覚めたようだね」

アルミン(・・・調査兵団のエルヴィン団長に・・・リヴァイ兵士長!? それより・・・)

アルミン「ここは、どこですか?」

エルヴィン「ああ、説明がまだだったね。君には巨人化能力があるから拘束させてもらっているんだ。詳しい場所は言えないが・・・まあ地下だ」

アルミン「そうですか・・・それで、お二人が来た理由は・・・」

エルヴィン「率直に言えば調査兵団への勧誘だ。君の能力には非常に期待していてね。調査兵団志望だと聞いていたんだが、今の君の気持ちを聞きたくてね」

アルミン「そうですか・・・はい、調査兵団に入団するつもりです」

リヴァイ「それで・・・お前は調査兵団に入って何がしたいんだ?」

アルミン「何がしたいか・・・ですか? 僕は・・・巨人の殲滅、それに加え、外の世界を見ることを希望します」

リヴァイ「・・・そうか。まあ俺はいなくても大丈夫だろ、エルヴィン、あとは任せた」スタスタ

エルヴィン「おい、リヴァイ! ・・・すまないね、アルミン」

アルミン「いえ、構いません」

エルヴィン「それで話の続きなんだが・・・この鍵に見覚えはあるかね?」ジャラ

アルミン「はい、エレンがいつも持っていたものですよね?」

エルヴィン「それ以外でだ」

アルミン「・・・? とくに記憶はありませんが・・・」

エルヴィン「そうか・・・。エレンが言うには、彼の父親であるイェーガー医師は何やら巨人についての研究をしていたらしい。アルミンの巨人化能力はそのせいだと言っていてね。そしてこの鍵がイェーガー医師の家の地下室の鍵だ」

アルミン「つまり、その地下室に巨人についての飼料がある可能性があると・・・」

エルヴィン「そういうことだ。この話を聞いて何か思い出すことは何かあるかい?」

アルミン「・・・何も思い出せません」

エルヴィン「そうか。どうやって君にイェーガー医師が巨人化能力を与えたかは知らないが、何か大掛かりなことが必要ならばそこで行うと踏んでいたんだが・・・見当違いだったか」

アルミン「すいません、お役に立てず」

エルヴィン「何、君が気にやむ必要はないよ。時間をもらって悪かったね。そろそろ私は戻るとするよ」

アルミン「はっ」

エルヴィン「それでは、また」

~~~~~~~~~~~~~~

エレン「・・・ミカサ、その話本当か?」

ミカサ「ええ。憲兵団はアルミンを殺そうとしている」

エレン「次の裁判で負けた場合アルミンは殺されるのか・・・。駐屯兵団は?」

ミカサ「そっちの方は何も言ってはいないらしい」

エレン「・・・わかった」

ミカサ「それじゃあエレン。トロスト区の巨人を殲滅しよう」

エレン「・・・ああ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

トロスト区の巨人は主に調査兵団によって駆逐された。

死傷者は出たものの、二体の巨人を捕獲することに成功した。

ソニー、ビーンとそれぞれ名づけられ、その身柄は調査兵団に渡された。

そしてその数日後
~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ア~ルミ~ンく~ん!!」ガシャン

アルミン「!?」

「驚かせちゃったみたいだね。私は調査兵団のハンジ・ゾエ」

ハンジ「今から君をここから出してあげるよ!」カシャン

カシャカシャカシャシャ

アルミン(手枷がないなんて久しぶり・・・)

ハンジ「ま、これはつけてもらうけどね」カシャン

アルミン(ですよね・・・)

~~~~~~~~~~~

アルミン「それで、僕は今どこに向かっているんでしょうか?」

ハンジ「それは着いてからのお楽しみだよ」

アルミン「そうですか・・・で、この人は・・・」クンクン

ハンジ「ああ、彼の名はミケ・ザガリアス。一応調査兵団分隊長だよ。でも初対面の人に出会うと今みたいに人のにおいを嗅いでは・・・」

ミケ「フン」ニヤリ

ハンジ「鼻で笑うクセがあるんだ」

アルミン「・・・そ、そうですか」

ハンジ「さて、着いたようだね」

ギギギギ バタン

ハンジ「行っておいで」ドン

アルミン「うわっ!」

ハンジ「残念ながら私たちはここまでなんだ。後は君一人で頑張ってね。私たちは上で見てるから」バタン

憲兵A「こっちへ来い!」グイッ

憲兵B[ここに跪け!」

ガチャン

ダリス「君がアルミン・アルレルト君で間違いないね?」

アルミン「は、はい!」

ダリス「そうか。それでは特別兵法会議を始める! これは特例な会議だ。普段の兵法は通用しないことを心得て置くように! 議長はこの私、ダリス・ザックレーが行い、全権は私が担う」

アルミン(ダリス・ザックレー総統に、憲兵団長ナイル・ドーク。調査兵団団長エルヴィン・スミス。更には駐屯兵団のドット・ピクシスまで・・・。それにあれは・・・ウォール教の・・・)

アルミン(エレンとミカサもいる。・・・この会議で僕の運命が決まるみたいだな)

ダリス「それではまず憲兵団長、ナイル・ドークより案を提示せよ」

ナイル「はっ! 我々憲兵団はアルミン・アルレルトを解剖し、我々人類の役に立ったうえで、殺すことを希望します」

ナイル「彼の巨人の力が今回の巨人の襲撃を退けたのは事実ですが、それにより内乱を巡る波紋をも起こしている。なので、できるだけの情報を残してもらった後に、人類の英霊となっていただきましょう」

ニック「そんあ必要はない! あれは聖なる壁を欺き侵入してきた不届きものだ! 即刻処刑すべきだ!」

アルミン(ウォール教・・・昔は誰も相手にしていなかったのに・・・)

ダリス「ニック殿、静粛に」

ニック「ぐっ・・・」

ダリス「では次に調査兵団」

エルヴィン「はっ。 我々調査兵団は彼の調査兵団入団を希望し、その力を使ってウォール・マリアを奪還します。以上です」

ダリス「ん? もういいのか?」

エルヴィン「はい。彼の巨人の力があればウォール・マリア奪還はできます。何を優先すべきかは明確かと思われますが」

ダリス「しかしトロスト区の壁は完全に封鎖されてしまったのだろう? どこから出発するつもりだ」

エルヴィン「東のカラネス区からの出発を希望します。一からルートを模索し、接近します」

モブ内地男「ちょっと待ってくれ! 今度こそ壁を完全封鎖すべきじゃないのか!? あそこさえ封じればもう超大型にすら突破はできなくなるはずだ! 我々の安寧は守られる!」

リヴァイ「よくしゃべる豚だな。壁を埋め固めている間に巨人が待ってくれる保証なんざどこにもないだろ。お前らのいう我々ってのはお前らが肥えるためのお友達のことだろ? 土地が足りず食うに困っている奴らはお前らの視界に入らないってことか?」ギロ

モブ「わ、我々は・・・」

ニック「よさぬか不届きものめ! 神から授かりし壁を人間ごときがどうこうするなど万死に値する! そのような考えは排除せぬか!」

ダリス「静粛に。個人の主義主張は別の場所で訴えてもらおう」ダンダン

ダリス「それで、アルミン・アルレルト君。君は巨人の力を制御し、兵士としてその力を行使することはできるのかね?」

アルミン「はい! 問題ありません!」

アルミン「・・・お見せしましょうか」チラッ

モブ・ナイル・ニック ビクッ

ダリス「・・・つまり君は公に心臓を捧げた身でありながら、審議の結果によっては反乱を起こすということかね?」

アルミン「いやですね、総統。僕はただ証明しようと思ってそう言っただけですよ。他意なんて含んじゃいません」ニコリ

ナイル「嘘をつけ! 明らかにお前は悪意を持ってこちらを睨んでいた。お前の幼馴染二人は九歳のときに強盗二人を刺殺しているそうじゃないか」

エレ・アル・ミカ「!!」

ナイル「幼少期からそんな人間性に疑問を感じざるをえないような二人に囲まれていればそのような野蛮な発想を抱いても仕方ないやもしれません」

ザワザワ

アルミン「静かにしてください!!」ガチャン

ビクッ

アルミン「さきほどから黙って聞いていれば自分たちの都合のいいようにばかり憶測をたてています!」

ナイル「なんだと・・・?」

アルミン「大体、見たこともない巨人にあなた方は何をおびえているんですか?」

アルミン「僕は決して巨人に屈したりなんかしない! あなた方のように! 自ら戦うことを放棄し、一時の安寧を求めるようなことはぜったいにしない!」

アルミン「僕には力があるからです。巨人に対抗しうる力が!」

アルミン「力を持つものが戦わなくてどうするんですか? 力を貸してくださいよ」

アルミン「それにあなた方は先ほど壁内は安全だというような主のことを言っておられましたがもうこの壁内に安全なんてありませんよ」

ナイル「・・・どういうことだ」

アルミン「考えてもみてください。今回の超大型巨人は狙いすましたかのように「アルミン!」

アルミン「! エレ・・・

バキッ

アルミン(・・・歯・・・?)カランカラン

リヴァイ スッ

ドカッバキッドゴッドンドカドコドンバキゴスッドンガラガッシャーン

ミカサ「・・・エレン」

エレン「もう少し様子を見ろ。エルヴィン団長のことだ、何か考えがあってのことだろ」

ミカサ「・・・わかった」

ゴスン

リヴァイ「・・・これは持論だが、躾に一番効くのは痛みだと思う。今お前に必要なのは言葉による教育でなく教訓だ。しゃがんでるからちょうど蹴りやすいしな」

ドカッバキッドゴッドンドカドコドンバキゴスッドンガラガッシャーン

ナイル「ま、待てリヴァイ」

リヴァイ「ああ? 何がだ?」

ナイル「そいつは巨人の力をもっているんだぞ? 暴れられたらどうするんだ」

リヴァイ「お前らはこいつを解剖するつもりだったんだろ?」

ナイル「・・・それはそうだが」

アルミン「はあ・・・はあ・・・」

リヴァイ「お前らも一度考えなおしたほうがいい。お前らはこいつをいじめた張本人だからな。殺されるなら最初じゃないか?」グイッ

リヴァイ「まあ俺はどうでもいいが」ドカッバキッ

ガシッ

リヴァイ「・・・ああ?」

エレン「もう・・・十分でしょう?」

リヴァイ「・・・誰だ」

エレン「アルミンの幼馴染です」

リヴァイ「ほう・・・いいツラだな」

エレン「アルミン、大丈夫か?」スッ

エレン「民衆に余計な混乱を招くような発言はするなよ」ボソリ

アルミン「・・・大丈夫だよ、もう」

リヴァイ「ほう・・・さすが巨人だな。もう痛くないのか」

エレン「だからって蹴っていい理由にはなりませんよ」

アルミン「・・・リヴァイ兵長は、身長が低いから僕が座ってないと蹴りにくいですよね」

エレン「は?」

リヴァイ「・・・」

アルミン「だって僕より背が低いなんて、普通の成人男性だったらありえませんよ」

リヴァイ「お前・・・」ギロ

エレン「アルミン」ガシッ

バキッ

リヴァイ「なっ・・・」

エレン「お前・・・少し自分の力を過信しすぎじゃないのか?」

アルミン「げこっごほっ」ゼエゼエ

エレン「総統。アルミンは少しばかりリヴァイ兵士長に躾けてもらってはいかがでしょうか? 今のアルミンでは解剖されようものなら大暴れは必至。少しおとなしくさせる必要があるかと。リヴァイ兵士長であればアルミンが巨人化しても殺すことは可能でしょう」

ダリス「・・・リヴァイ。できるのか?」

リヴァイ「・・・ええ。殺すことに関しては間違いなく」

アルミン チラッ

ナイル ビクッ

ダリス「・・・ふむ。結論は出たようじゃな」ダンダン

ダリス「アルミン・アルレルトの身柄は調査兵団に任せる」

~~~~~~~~~~~

ハンジ「あっはっはっはっはっはっはっは。すごいねアルミン。まさかリヴァイにあんなこと言うなんて」ケラケラ

リヴァイ「笑うんじゃねえ、クソメガネ。俺は別に気にしちゃいねえ」

ハンジ「だってアルミン、よかったね」

アルミン「いや、よくないですよ。すいませんでした、リヴァイ兵長・・・」

リヴァイ「だから気にしてねえっつってんだろうが。謝るんじゃねえ!」

コンコン

エレン「エレン・イェーガーです」

エルヴィン「入ってくれ」

エレン「失礼します」ガチャ

エルヴィン「久しぶりだね、エレン。よく来てくれた」

エレン「お久しぶりです」

リヴァイ「そいつが、父親が巨人の研究をしていたって奴か」

エレン「はい、そうです」

ハンジ「アルミン、痛いかい?」チョンチョン

アルミン「っつ・・・少しだけ」

ハンジ「どんな風に痛い?」

アルミン「へっ?」

エルヴィン「しかし君たちはすごいね。何の打ち合わせもなく我々の考えとほぼ同じことをやってのけるなんて」

エレン「アルミンが人を傷つけないってことは昔から知っていたので。アルミンがリヴァイ兵長を・・・貶したとき、何か理由があると考え、この方法を思いつきました」

エルヴィン「・・・絆の深さが窺えるな」

ハンジ「しっかしリヴァイもひどいよね。歯を折っちゃうなんて」

エルヴィン「だがそのおかげで我々はアルミンを手に入れることができた。心から君の入団を迎えるよ、アルミン」スッ

アルミン「ありがとうございます」ギュッ

ハンジ「あ、そうだ、これ」スッ

アルミン「これ、僕の歯ですか?」

ハンジ「うん。貴重な資料だから拾ってきたんだ」

リヴァイ「気持ちわりい」

エレン「あ、兵長。さきほどはすいませんでした」

リヴァイ「だから・・・もういい」

エレン「え?」

ハンジ「ああ、気にしなくてもいいから」

リヴァイ「アルミン、お前は俺を恨んでいるか?」ドカッ

アルミン「いえ。櫃よな演出でしたし、逆にその・・・申し訳ないというか」

リヴァイ「・・・そうか。・・・まあ、少しはお前のこと見直してやる」

ハンジ「よかったね、アルミン。あ、ちょっと口の中見せてよ。どこの歯が折れたのか見せてほしい。治療もしなきゃだし」

アルミン「あ、はい」アー

ハンジ「・・・もう、歯が揃ってる」

~~~~~~~~~~

エレン「よう、ジャン」

ジャン「・・・よう、死に急ぎ野郎」

エレン「懐かしいな、その呼び方。訓練生当初の時期を思い出すな」

ジャン「・・・」

エレン「なあ、マルコの墓に連れて行ってくんねえか?」

~~~~~~~~~~

エレン「ここか・・・」

ジャン「まあ正式なもんじゃねえけどな。誰のものともわからねえ骨の燃えカスを埋めただけのただの自己満足だよ」

エレン「それでも・・・思えば届くんじゃねえか?」

ジャン「・・・さあな」

エレン「・・・」パチン

ジャン「・・・お祈りは済んだか?」

エレン「ああ。それで・・・お前、調査兵団に行くんだってな」

ジャン「・・・ああ」

エレン「驚いたよ。まさかあんなに憲兵団を志望してた奴がいきなり調査兵団だもんな」

ジャン「・・・」

エレン「・・・マルコが死んでもう四日はたった。もう気持ちの整理はついたか?」

ジャン「・・・まあな。俺もいつまでも死んだ奴のこと考えられるほど暇じゃねえしな」

エレン「そうか。じゃあ今、もう一度聞く。お前の志望兵団はどこだ?」

ジャン「は? お前はもう知ってんだろ?」

エレン「違う、今のお前が行きたいところだ。お前が宣言したときは遺体の火葬のときらしいじゃねえか」

ジャン「・・・そうだ」

エレン「冷静じゃなかった可能性があるからな。後悔は、してほしくないからな」

ジャン「・・・今でも気持ちは変わらねえよ。俺は調査兵団に入る」

エレン「そうか。巨人の力を見たお前がそう言うんならもう何も言わねえよ。一緒に、頑張ろうな」

ジャン「もちろんだ」

エレン「・・・じゃあ、帰るか」

ジャン「・・・そうだな」

~~~~~~~~~~^

~二日後~

ジャン「ミカサ」

ミカサ「何?」

ジャン「エレンが呼んでたぜ。倉庫裏で待ってるってよ」

ミカサ「わかった。でもジャン、顔色が少し悪い」

ジャン「気にすんなよ。原因はわかってる」

ミカサ「・・・エレンのせい?」

ジャン「・・・いけばすぐにわかるんじゃねえか?」

ミカサ「そう・・・。ありがとう」

ジャン「・・・どういたしまして」

~~~~~~~~~~~

~倉庫裏~

ミカサ「エレン」

エレン「おう、来たか」

ミカサ「話って何?」

エレン「ああ。・・・驚かずに、口を挟まず聞いてくれ。俺は・・・俺は・・・


    憲兵団に行く!」

ミカサ「!? どういう・・・いい、続けて」

エレン「ああ、助かるよ。・・・少し思うところがあってな。俺は憲兵に行くことにした。その理由については・・・お前には話せない」

ミカサ「・・・」

エレン「で・・・その・・・お前には・・・「憲兵にきて欲しくないんでしょう?」

エレン「!?」

ミカサ「大体わかる。エレンとは・・・これでも一番長く暮らしてきたのだから、兵団内では」

エレン「・・・いいのか?」

ミカサ「確かに寂しい・・・でも、戻ってきてくれるんでしょう?」

エレン「・・・ああ、絶対に戻ってきてやる。だから・・・」ギュッ

ミカサ「え!?」

エレン「その間、アルミンを、みんなを守ってくれ。そして・・・」スッ

エレン「お前自身、絶対に生き延びてくれ」ジッ

ミカサ「・・・もちろん。誰一人として死なせる気はない。ねえエレン」

エレン「なんだ?」

ミカサ「もう一度、抱きしめてくれる?」

エレン「・・・ああ、もちろんだ」ギュッ

~~~~~~~~~~~~~~~~

~裁判翌日~

オルオ ガチン ブシュウウウウウウウウウウウ

ペトラ「アルミン、あいつは気にしなくていいから・・・」

アルミン「あ、はい」

オルオ「お、お前! 俺は新兵に舐められないようにだ」ガチン ブシュウウウウウウウウウウ

ペトラ「はいはい、もうわかったからもうしゃべらないで!」

~~~~~~~~~~~~~~

エルド「はっはっは。相変わらずだな、オルオは」

グンタ「確かに」

ペトラ「ホント、舌を噛み切って死ねばよかったのに」

オルオ「お前ら・・・」

グンタ「ペトラ、目が笑ってないぞ」

アルミン(これがリヴァイ兵長に指名された調査兵団きっての精鋭。そして、もし僕が暴走したときに殺す人たち・・・)

エルド「しかしひどい有様だな。雑草だらけだ」

グンタ「中もきっと埃だらけだな」

「それは不味い状況だな」

一同「!!」バッ

リヴァイ「早急に取り掛からなくては」

~~~~~~~~~~~~

バタン

サッサッサッサ  フキフキフキフキ

アルミン「兵長、上の階の清掃終わりました」

リヴァイ「そうか。じゃあお前はここをやれ。俺が確認してくる」タッタッタッタッ

アニメ若干見直したところ時系列ぶっ壊してるかもしれないので、このSSにおける物語の流れを記しておきます



トロスト区奪還(アルミンの巨人化)

次の日・巨人掃討作戦               アルミン昏睡
                           ↓
二日使用し、最終日にジャンが調査兵団入団宣言     ↓
                           
数日後アルミン裁判。終了後にエレンとジャンが墓参り

その翌日、アルミンが旧調査兵団本部へ

そのさらに翌日、エレンがジャン・ミカサに憲兵入り決意を表明

さらにその翌日に兵団決め


こんなところでしょうか

アルミンの昏睡期間が長かったために、裁判が遅れ、時系列が狂ったと考えてもらえればいいはず・・・

ぶっちゃけ深く考えていませんでした

矛盾あれば後付できる範囲ならなんらかの理由付けしますので指摘お願いします

アルミン「・・・」

ペトラ「失望した?」

アルミン「え、あ、いえ。人間らしいところもあることに安心しました」

ペトラ「へえ、珍しい。普通なら人類最強ってレッテルで神格化してる子が多いからね」

リヴァイ「おいアルミン」

アルミン「は、はい」

リヴァイ「合格だ。次は地下をやってこい。今日からてめえが寝る場所だからな、しっかりとやっておけ」

アルミン「はい!」

~夜~

エルド「我々の待機命令はあと数日は続くだろうが、約30日後には大規模な壁外遠征に出ると話に聞いている」

グンタ「新兵も交えてって話だが、いささか急すぎないか?」

オルオ「なんだ、お前らわかってないのか?」

ペトラ「じゃあ何、あんたはわかってんの?」

オルオ「もちろんだ。まあ教えてやる気はないがな。俺にわかってお前らがわからない理由は教えてやろう」

ペトラ「・・・なんで?」

オルオ「それはお前らが俺の領域まで達していないからだ」ドヤ

一同「・・・」

エルド「・・・まあエルヴィン団長のことだ。何か深いお考えあってのことだろう」

グンタ「それに新兵の入団状況も心配だな」

ペトラ「ええ。今回の巨人の襲撃に加え、掃討作戦にまで駆り出されてたからね・・・。巨人の恐怖が浸透してるだろうし」

オルオ「・・・」

グンタ「本当なんですか、リヴァイ兵長?」

リヴァイ「作戦立案は俺の範囲外だ」

エルド「しかしルートが一瞬で無に帰したと思えば別の希望が降って湧いてきた・・・」チラ

一同「・・・」ジー

アルミン(・・・希望)

エルド「巨人化ってのはどんな感じなんだ、アルミン」

アルミン「え・・・っと、よくわからないんです。エレンが言うには恐らく彼の父親がこの能力を与えたと言っているんですが・・・」

グンタ「それは報告書で知っている。いつ与えられたんだ?」

アルミン「それは・・・」

リヴァイ「報告書以上のことは返ってこねえよ。まあ、あいつは黙ってねえだろうが」

コンコン ガチャリ

バッターン

ハンジ「こんばんは、リヴァイ班の皆さん!」

リヴァイ「早かったな」

ハンジ「いてもたってもいられなくてね」

アルミン「あ、ハンジさん」

ハンジ「名前覚えててくれたのー? うれしいな!」

リヴァイ「うぜえ・・・」

ハンジ「あ、そうだ。アルミン、君には実験に手伝いをしてもらおう思ってるんだ、明日にでも!」

アルミン「は、はあ・・・」

ハンジ「それでね。どーしても君に巨人について知っておいてほしいんだ」

リヴァイ班 ガタッ

アルミン「あ、あれ、皆さんどこへ・・・」

ハンジ「それでアルミン。どうする?」

アルミン「あ、実験に参加できるかは兵長に」

ハンジ「安心しなよ、もう許可はとってある」

アルミン「そうでしたら喜んで受けさせていただきます。お話も、実験に必要とあらば」

ハンジ「!! アルミンは話のわかる子だね! それじゃあ・・・

~次の日~

ハンジ「~~~それで~~~だから私は~~~」

アルミン(いつになったら・・・終わるんだ・・・)ボーッ

バタン

ハン・アル「!!」

モブリット「分隊長! 被検体が!」

~~~~~~~~~~~

ハンジ「うあああああああああああああ」

オルオ「見ろよ。分隊長がご乱心だ」

ペトラ ゴスッ

オルオ「ゴフッ」

エルヴィン「君には・・・何が見える? 敵はなんだと思う?」ポン

アルミン「・・・おっしゃる意味が」

エルヴィン「・・・すまない。忘れてくれ」

リヴァイ「おい、戻るぞ。あとは憲兵団の仕事だ」タッタッタッ

~~~~~~~~~~~~~

グンタ「結局捕えた巨人を殺したやつは見つからなかったそうだ」

エルド「それよりも俺はこの後の新兵勧誘式のほうが心配だな」

グンタ「今日はたしか所属兵団決めの日だったな」

エルド「ああ、調査兵団に入団したいって酔狂なやつが今年どれほどいるものなのか・・・。おいアルミン」

アルミン「なんですか?」

エルド「お前の同期に調査兵団志望のやつはいたか?」

アルミン「・・・二人だけ、確実に入団する人がいます。それ以外もいましたが、今は何とも言えません」

エルド「・・・そうか」

「集合!」

エル・グン・アル「!!」

リヴァイ「支度を急げ。すぐに出るぞ」

アルミン「おはようございます、リヴァイ兵長」

リヴァイ「俺から二馬身以上離れるなよ。お前の行動は俺がいて初めて成り立っていることを今一度肝に銘じておけ」

アルミン「はっ!」


すいません。エレンが憲兵入り表明した日にやっぱり所属兵科決めでお願いします!

アルミン「は、はあ・・・」

ハンジ「それでね。どーしても君に巨人について知っておいてほしいんだ」

リヴァイ班 ガタッ

アルミン「あ、あれ、皆さんどこへ・・・」

ハンジ「それでアルミン。どうする?」

アルミン「あ、実験に参加できるかは兵長に」

ハンジ「安心しなよ、もう許可はとってある」

アルミン「そうでしたら喜んで受けさせていただきます。お話も、実験に必要とあらば」

ハンジ「!! アルミンは話のわかる子だね! それじゃあ・・・

~次の日~

ハンジ「~~~それで~~~だから私は~~~」

アルミン(いつになったら・・・終わるんだ・・・)ボーッ

バタン

ハン・アル「!!」

モブリット「分隊長! 被検体が!」

~~~~~~~~~~~

ハンジ「うあああああああああああああ」

オルオ「見ろよ。分隊長がご乱心だ」

ペトラ ゴスッ

オルオ「ゴフッ」

エルヴィン「君には・・・何が見える? 敵はなんだと思う?」ポン

アルミン「・・・おっしゃる意味が」

エルヴィン「・・・すまない。忘れてくれ」

リヴァイ「おい、戻るぞ。あとは憲兵団の仕事だ」タッタッタッ

~~~~~~~~~~~~~

グンタ「結局捕えた巨人を殺したやつは見つからなかったそうだ」

エルド「それよりも俺はこの後の新兵勧誘式のほうが心配だな」

グンタ「今日はたしか所属兵団決めの日だったな」

エルド「ああ、調査兵団に入団したいって酔狂なやつが今年どれほどいるものなのか・・・。おいアルミン」

アルミン「なんですか?」

エルド「お前の同期に調査兵団志望のやつはいたか?」

アルミン「・・・二人だけ、確実に入団する人がいます。それ以外もいましたが、今は何とも言えません」

エルド「・・・そうか」

「集合!」

エル・グン・アル「!!」

リヴァイ「支度を急げ。すぐに出るぞ」

アルミン「おはようございます、リヴァイ兵長」

リヴァイ「俺から二馬身以上離れるなよ。お前の行動は俺がいて初めて成り立っていることを今一度肝に銘じておけ」

アルミン「はっ!」


すいません。エレンが憲兵入り表明した日にやっぱり所属兵科決めでお願いします!

アルミン「は、はあ・・・」

ハンジ「それでね。どーしても君に巨人について知っておいてほしいんだ」

リヴァイ班 ガタッ

アルミン「あ、あれ、皆さんどこへ・・・」

ハンジ「それでアルミン。どうする?」

アルミン「あ、実験に参加できるかは兵長に」

ハンジ「安心しなよ、もう許可はとってある」

アルミン「そうでしたら喜んで受けさせていただきます。お話も、実験に必要とあらば」

ハンジ「!! アルミンは話のわかる子だね! それじゃあ・・・

~次の日~

ハンジ「~~~それで~~~だから私は~~~」

アルミン(いつになったら・・・終わるんだ・・・)ボーッ

バタン

ハン・アル「!!」

モブリット「分隊長! 被検体が!」

~~~~~~~~~~~

ハンジ「うあああああああああああああ」

オルオ「見ろよ。分隊長がご乱心だ」

ペトラ ゴスッ

オルオ「ゴフッ」

エルヴィン「君には・・・何が見える? 敵はなんだと思う?」ポン

アルミン「・・・おっしゃる意味が」

エルヴィン「・・・すまない。忘れてくれ」

リヴァイ「おい、戻るぞ。あとは憲兵団の仕事だ」タッタッタッ

~~~~~~~~~~~~~

グンタ「結局捕えた巨人を殺したやつは見つからなかったそうだ」

エルド「それよりも俺はこの後の新兵勧誘式のほうが心配だな」

グンタ「今日はたしか所属兵団決めの日だったな」

エルド「ああ、調査兵団に入団したいって酔狂なやつが今年どれほどいるものなのか・・・。おいアルミン」

アルミン「なんですか?」

エルド「お前の同期に調査兵団志望のやつはいたか?」

アルミン「・・・二人だけ、確実に入団する人がいます。それ以外もいましたが、今は何とも言えません」

エルド「・・・そうか」

「集合!」

エル・グン・アル「!!」

リヴァイ「支度を急げ。すぐに出るぞ」

アルミン「おはようございます、リヴァイ兵長」

リヴァイ「俺から二馬身以上離れるなよ。お前の行動は俺がいて初めて成り立っていることを今一度肝に銘じておけ」

アルミン「はっ!」


すいません。エレンが憲兵入り表明した日にやっぱり所属兵科決めでお願いします!

~夕方~

ジャン「・・・よう」

コニー「・・・なあジャン。お前、調査兵団に入るんだってな。巨人が怖くねえのか?」

ジャン「はあ? 怖くねえわけねえだろ」

コニー「なら何で・・・」

ジャン「・・・こればっかりは自分で決めねえとつとまんねえよ。人に理由を自分のものにしようとすんなよ」

コニー「なっ・・・」

「訓練兵集合!」

~~~~~~~~~

エルヴィン「調査兵団団長、エルヴィン・スミスだ。今回君たちに集まってもらったのは・・・」

~~~~~~~~

エルヴィン「・・・以上だ。他の兵団志願者は解散したまえ」

ザッザッザッザッザッ

ジャン(決めたんだ! エレンがどうかなんて関係ねえ! ・・・これ以上、自分を嫌いにさせないでくれ!)

エレン「・・・ミカサ、わりい」

ミカサ「・・・謝らないで」

エレン「・・・ああ」スッ

~~~~~~~^

エルヴィン「・・・ここにいるものを新たな調査兵として認める。みんな、いい表情だ。これが正式な敬礼だ!」バッ

一同 バッ

~翌日~

アルミン「・・・あ、オルオさん。少し、同期と話をしてきてもいいですか!?」

オルオ「ああ? しょうがねえな。早く行って来い」

アルミン ダッ

アルミン「お~い」

ミカサ「・・・アルミン」

コニー「おお!」

サシャ「久しぶりですね」

アルミン「え、みんな調査兵団に!?」

ライナー「それ以外にどんあ理由があるんだ」

アルミン「それじゃあ、憲兵団になったのはジャンとマルコとアニ?」

ジャン「マルコは死んだ」

アルミン「え?」バッ

ジャン「誰も見ていないところでひっそりと死んだみたいだぜ」

アルミン「そんな、マルコが・・・」

ジャン「それに、エレンは憲兵団だぜ」

アルミン「はあっ!?」

一同 ビクッ

アルミン「あ、ごめん」

ジャン「まあ驚くのも無理ねえわな。あいつ、俺とミカサにしか伝えてなかったし」

アルミン「何で・・・」

コニー「本当だぜ。俺、エレンの演説聞いて調査兵団に行かなきゃって思ったのに・・・」

ジャン「自分で決めろつったろうが」

コニー「後悔はしてねえよ。でも、なんか、裏切られた感じが・・・」

サシャ「まさかエレンが巨人の恐怖に負けるなんて・・・「違う!」

アルミン「なんか、理由があるはずだ! そんなエレンが何の理由もなく「諦めろよ」

アルミン「・・・何をだい?」

ジャン「エレンは巨人の恐怖に屈したんだ。俺にはそう言ってたぜ」

ミカサ「何を言ってるの?」ギロ

ジャン「そう言ってたんだよ。まあミカサには言えねえわな。何せ昔から巨人を駆逐だの言ってたんだからな」

ミカサ「それ以上言ったら殺す」グイッ ギロ

ジャン「はっ」バッ スタスタ

一同「・・・」

ライナー「しかし、あいつが巨人に屈するとはどうしても思えんが・・・」

アルミン「・・・」

ネス「おい新兵! 制服が届いたぞ!」

ライナー「お、じゃあ皆、行こうぜ」

コニー「お、おう」

クリスタ「ミカサ、行こうよ」グイッ

ミーナ「早く」グイッ

ミカサ「・・・ええ」

アルミン(何で・・・何で憲兵なんかに。・・・エレン)

~~~~~~~~~^

エレン「・・・よう、アニ」

アニ「・・まさか本当にあんたが憲兵団にくるなんてね」

エレン「ああ。そう言えば、俺らの同期でこっちにきたのは俺らだけだな。まあ、仲良くしようぜ、昔みたいに」スッ

アニ「調子にのらないで」パシッ

エレン「いたっ!」

アニ「ふんっ」スタスタ

エレン「・・・」ギュッ

「振られたの?」

エレン「ああ? お前誰だ?」

ヒッチ「私はヒッチ。で、振られたの? そうだよね? やっぱり憲兵団になったんだし恋とかしたいよね!」

エレン「は? 俺はそんなつもりは・・・」

ヒッチ「またまた~。ほら、誰にも言わないからさ。お姉さんに言ってごらん?」

エレン「誰がお姉さんだ。寝言は寝て言え」

ヒッチ「なっ」

マルロ「おいヒッチ。何やってんだ」

ヒッチ「あ、マルロ~。ちょっと聞いてよ~。こいつがさ~」

マルロ「こいつが失礼なことをしたようだな。すまん」ペコリ

ヒッチ「はあ!?」

エレン「はは、よくわかってんじゃねえか。付き合いが長いみたいだな」

マルロ「まあ一応同期だしな」

ヒッチ「ちょっともう! 二人して信じらんない!」

マルロ「わかったからあっち行くぞ」グイッ

ヒッチ「触んな童貞!!」

エレン「何つー女だ・・・。あ、そろそろ行かなきゃな」

~~~~~~~~~~~

コンコン

エレン「連絡していたエレン・イェーガーです」

「・・・入れ」

エレン「はっ」ガチャ

「・・・この手紙はどういうことだ? 人殺し」

エレン「ひどいですね・・・僕が殺したのはただの獣ですよ。ひどいですね、ナイル団長」

ナイル「・・・それで、用件は? こんな手紙を送り付けてくるくらいだ、何か私を脅しに来たんだろう?」

               ・・・・・
エレン「まあそうですね。さすが憲兵団団長にまでなった方ですね。叩けばわんさと埃が出てきました」

ナイル「・・・金か? 権力か?」

エレン「そんなものは必要ありませんよ。どうせ僕はすぐに調査兵団に移動しますから」

ナイル「じゃあ何なんだ! 私を糾弾でもするつもりか?」

エレン「・・・まあ確かに不正は嫌いですが、そうではありません。少しばかりの休みと頼みがあるんですよ」

ナイル「・・・頼み?」

~~~~~~~~^

ミカサ「・・・ジャン、どういうこと?」ギロ

ジャン「・・・お前こそ何考えてんだ。あいつが俺とミカサにしか言ってない理由を考えてみろよ」

ミカサ「理由?」

ジャン「そうだ。あいつの憲兵団行きを知っているのは俺とミカサのみ。みんなにも言えたはずなのにな。ましてやあいつは調査兵団への勧誘を俺らにかけていた。そんな奴が他の奴らを放り出して自分だけ憲兵っつうのはおかしくないか?」

ミカサ「でも・・・巨人の恐怖に屈したのであればそれは・・・」

ジャン「・・・ねえよ。あいつは俺にマルコの墓の前で、俺とともに調査兵団に入ると明言した・・・はず。それに、巨人を圧倒していたあいつがそんな怖がるわけないだろ」

ミカサ「でも・・・」

ジャン「あーもう! お前、さっきは必死になってエレンをかばってたじゃねえか。本当は信じてなかったのか?」

ミカサ「ごめん・・・続けて」

ジャン「ああ。っつうことはだ。何らかの理由があったんだと思う。ってかそう言ってたしな」

ミカサ「あ、そういえば」

ジャン「お前な・・・まあいい。で、それはほかのやつらに言えないってことだ。だから俺はエレンが巨人の恐怖に屈したことにした。そのうちあいつが自分でみんなに言うだろ」

ミカサ「・・・私は少しジャンのことを見誤っていたのかもしれない」

ジャン「は?」

ミカサ「・・・ありがとう。それじゃあ」スタスタ

ジャン「・・・は~。やっぱ俺ミカサのこと好きだわ、マルコ」

~数日後~

アルミン「あ、じゃあこの食器、片づけてきますね」ガタッ

コンコン

リヴァイ「・・・ペトラ」

ペトラ「はい」ガタッ

ガチャリ

ハンジ「やあ」

ペトラ「ハンジさん!?」

リヴァイ「何しにきやがった、クソメガネ。・・・ああ?」

エレン「どうも」ペコリ

アルミン「誰か来たんですか? ・・・エレン!!」ダッ

エレン「よう」

アルミン「どうして「はいはい」

ハンジ「またあとでエレンとの話の場は設けるからちょっと待ってくれるかな?」

リヴァイ「で、何しにきたんだ?」

ハンジ「そうだね。その前にまず自己紹介からしてもらおうか。エレン」

エレン「はい。僕は憲兵団所属、エレン・イェーガーです」

オルオ「・・・憲兵団が何の用だ?」

エレン「はい。今日はアルミンに話があってきました」

アルミン「!!」

エレン「それはあまり人前では言えないことあので、少しだけ彼を借りたいと思い、許しをもらいにきました」

リヴァイ「・・・だめだ」

エレン「・・・どうしてですか?」

リヴァイ「お前はアルミンの馴染みのはずだ。お前らが二人で裏工作を画策するかもしれねえからな。俺らはまだ完全にアルミンを信用したわけじゃねえ」

エレン「ですからハンジさん、リヴァイ兵士長に同伴してもらおうと思っています」

ハンジ「ええ!? 私もいいの?」

エレン「ええ」

リヴァイ「・・・何でだ。なぜ俺たちはいいんだ?」

エレン「その理由もその場で話ます」

リヴァイ「・・・地下室だ。地下室なら許してやる。そこならアルミンも巨人化できねえ。音も漏れねえだろ」

エレン「それで構いません」

~~~~~~^

リヴァイ「それで、話っつうのは?」

エレン「はい。単刀直入に言いますと、恐らくですが次の壁外調査に知能を持った巨人がアルミンを殺しにくると思います」

ハン・アル「!?」

アルミン「どういうことだい、エレン!?」

エレン「・・・この間の捕えられた巨人が殺された事件はまだ記憶に新しいですよね?」

アルミン「・・・エレンは内部犯ってことが言いたいんだね?」

リヴァ・ハン「!!」

エレン「ああ。まず、この間の超大型の襲来。あれはまるで狙われたかのように調査兵団が壁外遠征へ行っている間に起こされました」

エレン「ここで彼らが壁内に侵入していると仮定しましょう。すると、これがこの間の巨人殺しにつながる訳です」

アルミン「つまり敵側は人類に巨人の情報を与えたくない。だから僕を狙ってくるって・・・」

ハンジ「・・・驚きだね」

リヴァイ「・・・で、理由っつうのは何だ? 俺たちにはなぜ聞かせた?」

エレン「五年前のウォール・マリアが突破されたときに敵側は侵入したと思うからです」

アルミン「・・・じゃあ次の壁外調査には鎧か超大型が・・・いや、別の巨人が?」

ハンジ「超大型はないんじゃないかな?」

エレン「そうですね。あれは目立ち過ぎます。鎧も身ばれしていますから、第三の巨人がいたらそちらで奇襲をかけてくるでしょう」

ハンジ「・・・実は私たちも同じことを考えていたんだ」

リヴァイ「ハンジ!」

ハンジ「わかってるよ。で、具体的な対策はあるのかな?」

エレン「・・・アルミンには全力で逃げてもらいます」

アルミン「何で!? 僕だって戦える。それにリヴァイ兵長やリヴァイ班のみんながいれば!!」

エレン「今お前を失うことが何よりも調査兵団の、人類の痛手なんだ。わかるだろ?」

アルミン「・・・」

ハンジ「まあそうだね。アルミンの巨人化はまだまだ不安定なところも多い。戦わないことに越したことはない」

アルミン(また僕は守ってもらう立場なのか!)ギリ

リヴァイ「・・・用件はそれだけか?」

エレン「・・・まあ。あとは個人的な話や興味ですね」

アルミン「そうだ! エレンは何で憲兵に行ったんだよ!」

ハンジ「そうだね。私も君は調査兵団に入るものだと思ってたよ」

エレン「それは・・・言えません」

アルミン「・・・巨人の恐怖に怯えてるからかい?」

エレン「・・・そうだよ。昔からあんなこと言っといて情けないから言いたくなかったんだけど」

リヴァイ「嘘だな」

エレン「・・・何を根拠に」

リヴァイ「お前の目を見ればわかる。お前は獣だ。何者にも抑えられやしない、そんな凶暴な獣だ」

エレン「・・・」

アルミン「・・・僕にも言えないことなのかい?」

エレン「・・・ああ」

アルミン「・・・そっか、じゃあ僕も深くは聞かないでおくよ」

リヴァイ「もういいか?」

エレン「・・・一応は」

ハンジ「あ、今日はここに泊まっていきなよ! アルミンも個人的な話もあるみたいだし、エレンもあるってさっき言ってたよね?」

エレン「まあそうですが・・・」

リヴァイ「おいクソメガネ。てめえ何勝手に決めてやがる」

ハンジ「いいじゃんいいじゃん。こんな気の休まらない人の近くにずっといればアルミン参っちゃうからたまには友達と一緒にいさせてあげなきゃ」

アルミン「そ、そんなこと思ってませんよ! でも・・・エレンとは話したいことはあるかな」

ハンジ「はいけって~い!!」

リヴァイ「・・・はあ。地下室から一歩も勝手に出るな。それさえ守れるなら一晩くらいなら許してやる」

エレ・アル「ありがとうございます!」

ハンジ「ふふ」

八日って今日さ

>>267  八日”くらい”なので許してください!

それでは久々に1~2レス書いていきます!


アルミン「そういえばエレンはご飯とか食べたの?」

エレン「ああ。今日ここに来る予定だったからな。風呂も飯も早めに済ませて明日も休みとってきた」

アルミン「新兵なのに休みとっていいの?」

エレン「・・・まあな」

アルミン「・・・でもエレンは何で憲兵に」

エレン「・・・悪いなアルミン」

アルミン「いいよ。エレンにはきっと考えがあるんでしょ?」

エレン「・・・ああ」

アルミン「なら僕は君を信じるよ。何たって、君は僕の一番の理解者だから!」

エレン「・・・ありがとう」

アルミン「それで、エレンも話があるんだっけ?」

エレン「ああ。・・・完全に興味なんだが、巨人化ってどうするんだ? 腕を噛めばいいのか?」

アルミン「実はそれだけじゃないんだ。強い目的意識が必要みたい」

エレン「目的意識・・・巨人を駆逐するとか?」

アルミン「そう。トロスト区では巨人を引き付けようとか、岩を運ぼうとか」

エレン「なるほどな・・・ありがと」

アルミン「どういたしまして。そういえば憲兵はどんななの?」

エレン「ああ。まあ大体もやつは内地狙いの腑抜けばっかりだよ。でも同期に面白いやつがいてな」

アルミン「へえ、どんな人なの?」

エレン「マルロってやつなんだけどな・・・

~~~~

ガチャン

オルオ「おい! 起きろ!」

エレ・アル ビクッ

アルミン「お、おはようございます!」

エレン「おはようございます」

オルオ「おい、エレンとかいったな。お前の飯も用意ししてあるからさっさと着替えてこい」

エレン「ありがとうございます」

~~

エレン「それでは皆さん、ありがとうございました」

アルミン「じゃあね、エレン」

エレン「またな、アルミン」

リヴァイ「・・・エレン、ちょっとこい」

エレン「・・・何でしょうか?」

リヴァイ「・・・アルミンがここにいるという情報はナイルから聞いたらしいな。ここにお前がくることも手配したのはナイルのやつだ。どういうことだ?」

エレン「・・・どういうこととは?」

リヴァイ「新兵がどうやってナイルをこき使ってるかってことだ」

エレン「・・・頼んだらしてくれましたが?」

リヴァイ「・・・あくまで白を切るつもりか・・・まあいい」

エレン「・・・アルミンの不利益にはなりませんよ」

リヴァイ「・・・てめえは信じられねえが、ナイルだってバカじゃねえ。これ以上面倒みるやつ増えるのは面倒だ。さっさと行け」

エレン「はっ」

アルミン「兵長との話は終わった?」

エレン「ああ」

アルミン「何だったの?」

エレン「大した話じゃねえよ。じゃあ俺はもう行くから」サッ

エレン「体にきをつけろよ」ダッ

アルミン「エレンもね!」

~~

エレン(馬はここに返して・・・こっからは馬車だな)

~~

ガチャ

「いらっしゃいやせ!」

エレン「よう」

情報屋「エレンさんじゃあないでやんすか」

エレン「この間のナイル団長の情報、助かったよ」チャリン

情報屋「あっしはこれさえもらえれば大抵のことは受け持つでやんすよ」

エレン「そうか。じゃあまた何かあったら頼むよ」ガチャリ

情報屋「またのご来店をお待ちしているでやんす」

~~

マルロ「お、エレンじゃないか。お前今までどこ行ってたんだ?」

エレン「ちょっと用事がな」

ヒッチ「おかえり~。でも新兵なのにどうやって休みなんてとったの?」

エレン「休みじゃねえよ、し・ご・と。ちょっと調査兵団の野暮用があったらしくてそのおつかい」

ヒッチ「でも二日もあったんなら遊ぶ暇もあったんじゃない?」

エレン「ちょっと向こうの訓練混ざってた」

ヒッチ「あんた・・・相変わらずの訓練バカね」

マルロ「すごいやつだな・・・」

エレン「お前らも立体起動はやっとけよな。いくら訓練兵時代上位だったからってやってなかったらすぐなまるからな」

マルロ「もちろん」

ヒッチ「え~、私は何にもやんなくていいかな」

エレン「何にもやらないと太るぞ」

ヒッチ「・・・は?」ギロ

エレン「い、いや、なんでもない」

マルロ「はは」

エレン「じゃあそろそろ寮戻るわ。馬車に揺られっぱなしもきついもんだ」スタスタ

マルロ「壁を超えるからな。じゃあまた」

エレン「ん~」フリフリ

~壁外調査前日~

エレン「それで、お願いしていた件の準備はできているんですよね?」

ナイル「もちろん。私の実の保身がかかっているんでね」

エレン「・・・これに懲りたら悪行なんて止めた方がいいですよ」

ナイル「・・・君は若いからわからんだろう。だが清濁織り交ぜた方が円滑に事が進むことだって多々ある。私は私の正しいと思ったことをするまでだよ。事実君もそう思うからこんなことをしているんじゃないか?」

エレン「・・・失礼します」バタン

ナイル「・・・まあ私とは本質が違うようだが。君は私とは違う、期待しているよ、エレン・イェーガー」

~~

エレン「あ」

アニ「・・・」フイッ

エレン「待てよ」

アニ「・・・何?」

エレン「明日休みだろ? どっか行かないか?」

アニ「行かない。明日は用事があるんだ」

エレン「へえ、何の?」

アニ「・・・言う必要はないでしょ? もういい? 忙しいんだ」スタスタ

エレン「・・・」グッ

ヒッチ「な~に、またふられて・・・エレン?」

エレン「・・・ああ、ヒッチか。どうした?」

ヒッチ「いや、今なんか怖い顔してたから・・・」

エレン「・・・どうせ俺は悪人ヅラだよ」

ヒッチ「あ、いや・・・」

エレン「冗談だよ」ニコ

ヒッチ「・・・」

エレン「じゃあ俺明日早いし寝るから。じゃあな」

ヒッチ「あ・・・」

マルロ「おいヒッチ、ボーっとしてどうしたんだ?」

ヒッチ「・・・何でもない」スタスタ

マルロ「あ、おい!」

~第五十七回壁外調査当日~

エレン(さて、準備は整った。あとは・・・)

アニ(・・・今日成功すれば故郷に)グッ

アルミン(不安要素はあるけど絶対に生きて帰る!)

ミカサ(エレンとの約束どおり、アルミンは私が守る!)

ライナー(アニ、しっかりやってくれよ)

ベルトルト(アニ大丈夫かな? いざとなったら僕が!)

ジャン(マルコ。今日下手うったらそっち行くかもしれねえ。けどな、俺は逃げねえって決めたんだ。見ててくれよ!)

ミーナ(巨人を恐れるな、ミーナ・カロライナ!)

リヴァイ「そろそろか・・・」

エルヴィン「・・・進め!!!!」ギン

~早朝~

エレン ガバッ

エレン(今日が壁外調査当日・・・とりあえず支度するか。遅れて見失ってもばからしい)ゴソゴソ

~~

エレン(・・・っと、ドンピシャ)

アニ スタスタ

エレン「アニ・・・お前はどっちの味方なんだ?」ボソリ

アニ ポロッ

エレン(何か落とした?)スッ

エレン(指輪・・・?)

~壁外~

ミーナ(・・・私は新兵だから中の方に配置されてるけど気を緩めたらダメ。ここは・・・壁外なんだから!)

パーン

ミーナ「黒い信号弾・・・は奇行種!」カチッ パーン

ミーナ「きた! ・・・きょ、巨人がもうすぐ・・・あ、班長たちがやったみたい。よか・・・もう一体!?」

グチャ ダン

ミーナ「なっ!」

ミーナ(班長達が瞬殺!? あれ、でも・・・やば、こっちに!)

ミーナ「きゃっ!」ドサッ

女型 ピラリ     ダッダッダッ

ミーナ(顔を・・・確認した?)

ライナー「おい、大丈夫かミーナ! いや、まずは馬に乗れ。馬を走らせてねえと壁外じゃ生きていけねえぞ」

ミーナ「う、うん!」バッ

~~

エレン(やっぱり、やっぱりだったか・・・)テク

エレン(初恋は叶わねえって聞いたがまさかこんな形で・・・いや、まずはそんなことじゃねえか)キッ

エレン「アニ、お前は俺が止めてやる!」ダッ

~~

ライナー「で、あのいいけつしたやつが奇行種か?」

ミーナ「・・・女の子の前ではそういう言葉は控えてほしいかな?」

ライナー「あ、ああ。すまない」

ミーナ「うん・・・たぶん・・・。あ、とりあえず緊急事態を・・・」ガチャガチャ

ライナー「いや、いい。ジャンが撃ったみたいだ」パーン

ジャン「何でこんなところに巨人がいんだよ」

ライナー「どうやら奇行種のようだ」

ミーナ「・・・のはずなんだけど、何か引っかかるんだよね・・・」

ジャン「今は考えてr「わかった!」

ミーナ「あの巨人は人を食べなかったんだ! それに私を殺さなかった!」

ライナー「・・・どういうことだ?」

ミーナ「それがどうって・・・何か引っかかってたんだけど・・・」

ジャン「そういうことじゃねえ。あの巨人が人を食べなかったこととお前を殺さなかったってことがどういうことか聞いてんだ!」

ミーナ「あ、えっと。あの巨人は・・・班長達を簡単に殺したんだ。握りつぶしたり、地面に叩きつけたりして・・・」

ジャン「で、お前を殺さなかったってそのまま行っちまったってことか?」

ミーナ「違う、私のフードを捲って顔を確認してた」

ジャン「はあ!? んなことがありえ・・・まさか」

ライナー「どうしたんだ、ジャン」

ジャン「いや、でもそれが・・・ああ。恐らくあいつは奇行種なんかじゃねえ」

ミーナ「え!? それ以外に何があるの!?」

ジャン「・・・想像の域を出ねえが・・・やつには知性がある。アルミンと一緒っつうことだ」

ライ・ミナ「!!」

ジャン「で、さっきフードを捲って顔を確認したっつうことを踏まえると、やっこさん、どうやらアルミンを探してるみたいだぜ」

ライナー「アルミンを? 確かにあいつはアルミンがいるはずの右翼側からきたが・・・」

ミーナ「ええっ!? 私の作戦企画紙では左翼だって・・・」

ジャン「俺のには右翼後方って書いてあったが、まあそんな前線送られるわけねえってのはちょっと考えりゃすぐわかる・・・まったく、エルヴィン団長は何考えてんだ」

ライナー「それで、アルミンの場所は?」

ジャン「この陣形で最も安全な場所・・・それは」

ミーナ「中央後方、馬車の辺りかな?」

ジャン「そうなるな、恐らくだが」

ライナー「・・・」

ジャン「っと、話こんでる場合じゃねえな。お前ら、力貸せ」

ミーナ「へ?」

ライナー「それは構わんが何するつもりだ?」

ジャン「・・・あいつを足止めする!」

~~~

エレン「!! イアン班長!?」

イアン「! イェーガーだったのか!」

エレン「あ、イアン班長がリフト設置と馬を連れてきてくれたんですか?」

イアン「あ、ああ。ナイル団長直々に、ある程度信用のおける者がいいと・・・しかしイェーガーか」

エレン「・・・一人じゃ大変じゃありませんでしたか?」

イアン「まあ機密事項と言われたからな。必然的に知っている人は少ないほうがいいということで、この件を知っているのは私とナイル団長、それにピクシス指令だけだ」

エレン「・・・リフトに乗って話しましょうか。時間が惜しいので」

イアン「・・・わかった」



イアン「・・・本当に壁外に行くのか?」

エレン「・・・ええ」

イアン「誰かとは聞いていなかったが、まさかイェーガーとはな。・・・できれば私はお前に行ってほしくない。私はお前に死んで欲しくない」

エレン「死ぬ気なんて毛頭ないですよ」

イアン「・・・確かにお前の立体起動の腕は目を見張るものがある・・・だが壁外はお前の思っている以上に危険な場所なんだ。行くにしても、調査兵団に入って・・・何でこんなことをナイル団長は・・・」

エレン「・・・今しかないんですよ」

イアン「え?」

エレン「俺は・・・落とし前をつけなければなりません。僕のせいで被害が出ているかもしれませんので」

イアン「それはどういう意味だ?」

エレン「お話しすることはできません。・・・上に着きましたね。それじゃあリフトを移動させましょうか」

イアン「・・・私は納得していないぞ」

エレン「・・・そんなことは関係ないんですよ。一度背中を預けた人でもいうことはできません。・・・家族にも話していませんので」

イアン「・・・そうか。・・・巨人は見当たらないな」

エレン「ええ。さっさと降りましょう。巨人がきたら僕が行きます」

イアン「・・・わかった。私は馬を見ていよう」

~~

ジャン(・・・くっそ、体が震える。弱気になんなよ! 他人にかまかけといて自分だけ逃げるなんて選択肢ねえぞ!)チャキン

ミーナ(・・・さっきジャンが言ってた。万が一にも私たちが勝てる見込みはないって・・・だけど、ジャンが、あのジャンが言ったんだ。こいつを足止めしようって、それが今の自分たちの仕事だって。・・・やる、絶対に!)チャキン

ジャン(行くぞ!)バッ バシュン

ライナー(ジャンがいった・・・同期の死にざまは見たくねえな・・・アニ、頼むぜ)

ジャン(!! 運動制度が他のやつの比じゃねえ! くそっ! 認識が、意識が甘かった! やられる・・・殺されちまう! ワイヤー掴まれてお終いだ!)

ミーナ(ジャンが・・・いや、私たちの目的はあくまで足止め・・・ジャンに気を取られている今なら、腱を!)バシュン

女型(!! もう一人き・・・ミーナ!?)

ジャン(!? 女型の動きが止まった? くっ、とりあえず避難だ!)バシュン

ミーナ(いける!)

女型(しまっ)

ザシュッ  ドスーン

ミーナ「やった!」

ジャン「ナイスミーナ! はやくそいつから離れろ!」

ミーナ「う、うん!」

ライナー(・・・ミーナはあいつの親友だったからな・・・無理ねえか。まあすぐに治るだろうし、情報伝達するか。間違えて俺を殺さないでくれよ!)バシュン

~~

ザシュッ

エレン「ちっ! 邪魔だな!」ダンッ

エレン「しかしまさか最高級の馬を用意されてるとはな。まあ悪い馬見て壁外に出ること止められても困るか」

エレン「替刃も替えのガスも十二分積んだ馬に、俺が乗る用の馬で計二匹のこんな上等な馬、さすがの憲兵団団長だな」

エレン「・・・信号弾のおかげで追跡は容易いな。で・・・あっちは巨大樹の森の方か・・・」

~~

アルミン(巨大樹の森!? 何でこんなところに・・・立体起動がしやすいからかな? たしか右翼索敵が一部機能しなくなるほどの脅威が差し迫っていたはず・・・これがエレンが言っていたやつか)

アルミン(いくら平地とはいえ歴戦の調査兵団がただの巨人相手にそこまで痛手を負うはずがない。恐らくやつには知性がある。その対策のためか・・・)

アルミン(先輩たちはこのことを恐らく知らない・・・リヴァイ兵長以外はみんな予想外のことに錯乱してるみたいだ。・・・僕がしっかりしなきゃ。エレンはああ言ったけど、もう守られてるだけなんてごめんだ!)

~~

ジャン「・・・大丈夫そうだな?」

ライナー「ああ。危なかったぜ。それよりミーナ、すごかったな、まさか腱を削ぐとは思ってなかったぜ!」

ミーナ「へへ、どうだ! でもライナーもすごかったよね! もう絶対死んじゃうって思ったもん!」

ライナー「おいおいひでえな。これでも俺は二位で卒業してんだぜ?」

ミーナ「あ、そっか。ミカサがすごすぎるから陰に隠れちゃうんだよね。あはは」

ライナー「おい、それは言わない約束だろ」ハハ

ミーナ「ゴメンね」ハハ

ジャン「・・・」

ライナー「どうした? 浮かない表情だな、ジャン」

ジャン「あ、いや。何でもねえ。さっさと行こうぜ。置いてかれちまう」ガッ

ライナー「そうだな」ガッ

ミーナ「私も!」ガッ

ジャン(・・・ミーナがきた瞬間だけ動きが止まった気がするのは俺の気のせいか? ライナーが真正面から奴のうなじを狙いにいったのも気になる。それに・・・あの巨人、アルミンがいるはずの方に向かっていきやがった。何もねえといいが・・・)

~~

リヴァイ「お前ら、剣を構えろ。そいつがやってくるのは恐らく・・・一瞬だ」

グチャッ

ダンダンダンダン

アルミン「!! 来た!」

リヴァイ「走れ!」

女型 ダンダンダンダン

エルド「はやい! 追いつかれる!」

グンタ「くっ、ここでならやれる!」

ペトラ「兵長! 立体起動に移りましょう!」

オルオ「あいつは危険です! 俺たちがやるべきです!」

アルミン(戦う気は失せてない! 最強の兵士率いる最強の班だ! これならこいつを殺すことも・・・)

リヴァイ「だめだ!」

オルオ「なっ!」

エルド「なぜですか兵長!」

グンタ「仲間を見殺しにしろって言うんですか!」

ペトラ「兵長!」

リヴァイ「・・・お前ら全員、耳を塞げ」

アルミン「え?」

パン キーーーーン

エルド「ぐっ」

アルミン(・・・音響弾?)

リヴァイ「俺たちの仕事は何だ? そこのクソガキの安全に尽くすことだろ?」

リヴァイ「俺たちはこのまま馬で駆ける。このまま逃げ切るぞ!」

オル・ペト・エル・グン「はい!」

アルミン「納得いきません!」

オルオ「お前! 兵長の指示に満足してねえのかよ! いや、お前は従わなけれなならないはずだ!」

アルミン「目の前で人が死んでいるんです! 助けない道理があっていいはずがない! ほら、また死んだ!」

リヴァイ「・・・好きにすればいい。だが選べ。自分を信じるか、俺やこいつら調査兵団を信じるか」

ペトラ「アルミン・・・」

アルミン(ペトラさんの自傷の傷・・・でも)

アルミン「・・・僕は! 自分の選択が間違いじゃないと・・・」スッ

「逃げろって言わなかったか?」グイッ

アルミン「!?」

リヴァイ班「!?」

リヴァイ「・・・何でてめえがここにいやがる

     エレン!」

エレン「いや~、今日が壁外調査だと思ったら居ても立ってもいられなくてつい」

リヴァイ「そういうことじゃねえ。そんな上等な馬二頭もつれて・・・ちっ、今は喋ってる場合じゃねえな。てめえのことは後で質問攻めにするとして、死にたくなかったら全速力で逃げろ」

エレン「・・・討伐はしないんですか? 現状で一番可能性がある状況かと思いますが」

オルオ「俺たちの仕事はあいつの討伐じゃねえ! そこのクソガキを守ることなんだよ!」

エレン「・・・なるほど。そういうことか」ニヤリ

アルミン「エレン、何かわかったの?」

エレン「・・・お前、気づいていないのか? ・・・周りが見えなくなってるみたいだな。お前は、人類の希望だという自覚があるのか?」

アルミン「もちろん! 僕が巨人を倒すんだ、仲間を、一人も死なせないように!」

エレン「・・・今のお前はダメだ。頭を冷やせ」

アルミン「何を言って・・・」

ダン

リヴァイ班「!?」

女型「!?」

エルヴィン「うてええええ!」

バンバンバンバンバンバン

女型 ギチギチギチ

アルミン「・・・こういうこと・・・だったのか」

オルオ「おっしゃあ! これが調査兵団だ! 舐めてんじゃねえぞ!」

リヴァイ「俺はエルヴィンたちに合流する。お前らは少し離れた場所に馬を止めて待機だ。エルド、お前が指揮をとれ」パシュン

エルド「はっ」

エレン「アルミン、普段のお前ならこの程度のこと気づけるだろ?」

アルミン「そんなこと・・・」

エルド「よし、ここら辺に馬を繋ごう。そして・・・エレンだったな。お前がここに来た経緯を教えてもらおう」

エレン「・・・リヴァイ兵長にお話ししますので」

オルオ「今聞いてんのは俺らだろうが! さっさと答えやがれ!」

ペトラ「ちょっとオルオ、落ち着いて! でもエレン、馬とか、補給物資だってそんなにたくさんどうしたの? 来るのだってここまで一人でくるのは・・・」

エレン「来るのは一人で来ました。でもそれ以外はお伝えできません」

グンタ「一人でって・・・壁外をか? 巨人は?」

エレン「遠ければ逃げ、近ければ殺しました」

エルド「簡単に言うが、そんなこと俺にだってできるかどうかわからんぞ。それをこの間卒業した新兵が・・・」

エレン「と言ってもあなた方が通った後ですからね。巨人も見つけやすかったですし、まずそんなに会いませんでした。それよりさっきの女型の巨人の話なんですが・・・」

オルオ「そうだ! 女型を捕獲したんだった! 中身のやつはどんな面してんのか楽しみだぜ」

ペトラ「はしゃぐなみっともない」ベシッ

エルド「・・・アルミン、どうした? 元気がないが」

アルミン「・・・いえ、大丈夫です」

エレン「・・・アルミン。何かを変えるために、犠牲はつきものなんだ」

アルミン「!」

エレン「エルヴィン団長やリヴァイ兵長はこの作戦の危険性を予測したうえで行ったと思う。その結果が今回の成功につながった。何かを変えることができるのは、何かを捨てることができる人なんだ。それが例え人間でも、人間性だったとしても、だ」

アルミン(・・・エルヴィン団長もピクシス指令も・・・何で僕はこんなことを忘れていたんだ。僕は皆を裏切ろうとしていたんだ。もうわかった、僕は絶対に生き延びてみせる!)

アルミン「わかったよ、エレン。僕はもう大丈夫だよ!」

エレン「そうか! お前ならわかってくれると思ったぜ!」

パーン

グンタ「お、リヴァイ兵長が合図をくれたみたいだ」

エルド「よし、みんな、補給は済んだな。出発するぞ」

~~

グンタ「お前は誰だ!」

エレン「そいつから離れろ!」

フード「・・・」シュン スパッ

グンタ「」ガン

リヴァイ班「え?」

エレン「うあ・・・あ・・・」

アルミン「グンタ・・・さん?」

グンタ「」ブラーン

アルミン「グンタさん!」

オルオ「止まるなアルミン! 進め!」ブン

アルミン「そんな! グンタさんが!」パシュン

エルド「アルミンを守れ! このまま全速力で本部に向かう!」

ペトラ「かかってこい! 刺し違えても殺す!」

エレン(俺が・・・選択を誤ったから・・・いや、もう何人も死んでるんだ、今更どうこう言ってる場合じゃねえ! アルミンは絶対に守る!)

フード「・・・」フッ

バチバチバチバチバチ

エルド「来るぞ! 女型の巨人だ!」

女型 ダンダンダンダン

エルド「アルミン、進め! エレンはアルミンに着け! オルオ、ペトラと俺でこいつを殺す!」

アルミン「わかりまし・・・!」

アルミン(何だ、この言いようもない不安は!)

エレン「アルミン! 行くぞ!」

アルミン「でも・・・」

オルオ「何だお前! 俺たちを信用してねえのか!?」

ペトラ「そうなの? アルミン」

アルミン「そんなわけじゃ・・・」

エレン「いいからさっさと行くぞ! アルミン! 何やってんだ!」

アルミン「・・・くっ、ご武運を!」グルン

エルド「それでいい! ペトラ! オルオ!」

オル・ペト コクン
~~

バクッ ブチッ

エルド「」

ダッダッダッダッ グチャ

ペトラ「」

パキン ブオンッ

オルオ「」

アルミン「あ、あ、ああああああああ! あいつっ! 殺してやるっ!」

エレン「落ち着けアルミン! 落ち着けって!」ガシッ

アルミン「あいつがっ! あいつが先輩たちをっ!」

エレン「その先輩の意志を無駄にする気か! 何のために先輩方が身を挺して女型の相手をしてたのかわかるだろ!?」

アルミン「でも!」

エレン「あいつは俺が殺す」

アルミン「僕も加勢する!」

エレン「だめだ! お前はさっさと本部に急げ!」

アルミン「僕だって戦いたい! それにそれじゃあエレンも死んじゃうかもしれないじゃないか!」

エレン「・・・俺は死なない。絶対にだ」

アルミン「そんなこと・・・」

アルミン(何で、何でエレンの言葉にはこんなにも安心できるんだよ!)

エレン「何度も言うがお前は人類の希望なんだ。だからお前は守られた。この意味を理解できるな?」

アルミン「くっ・・・うん」ギリ

エレン「わかってくれたら本部に行け。そして、リヴァイ兵長とミカサを呼んできてくれ。俺は時間を稼ぐ。それが一番現実的だ」

アルミン「・・・ねえ。僕が対人格闘もっとできたら・・・一緒に戦ってくれた?」

エレン「・・・そんな「ゴメン」

アルミン「何でもないよ。・・・死なないでね」バシュン

エレン「・・・くっそ」グルン

エレン「どれもこれもお前のせいだよ・・・このくそが!」バシュン

エレン「うおおおおおおおおおおおっ!!」ザシュッ

エレン「腕の次は・・・」

(うなじ!)

エレン「!?」ペキン

エレン(・・・なぜかは知らねえがやっぱり刃は通らねえみたいだな。さっきオルオさんが弾かれてたから何事かと思ったが・・・)

エレン「どっちみち立体起動じゃこちらが圧倒的不利・・・か・・・」

女型「・・・」ダンダンダン

エレン「このまま先に進めるわけにはいかねえ・・・それに、こいつは俺が殺さなきゃならねえ、責任を取る必要がある・・・だったら」バシュン

エレン「待てよ」

女型 ダンダンダン

エレン「何でこんなこと・・・って聞いてもどうせ答えてくんねえよな」フワッ

エレン「だから俺は力ずくで聞き出す」スッ

エレン(・・・自傷行為と・・・強い目的意識!)

エレン「俺がお前を止めてやる!」ガリッ

~~~~~~~~~~~~~~~

昔から傷の治りが早いのは知っていた。

普段から生傷を作ってばっかりだったから、それが他人に比べ早いことに気づかないわけがない。

特段気にはしていなかった。

そしてそれが巨人の力だと気づいたのは訓練兵時代だった。

深い傷を負った瞬間、音をたてながら傷がみるみるうちに塞がっていった。

アルミンが巨人になったことで、自分が巨人であることは認めざるを得なかった。

本当は大嫌いな巨人の力なんて使いたくなかった、でも・・・

俺は、巨人を駆逐するためなら何だってやる、〝あの日〟にそう誓ったから。

だからこの力だって使いこなしてやる。

俺はそう決めたんだ。

~~~~~~~~~~~

黒髪「ヴアアアアアッッ!!」

女型「!?」

黒髪 ブンッ

女型 バシッ フオッ

黒髪(・・・動きが完全にアニだな。・・・こうして戦うのも一年ぶり・・・まさかこんなかたちで戦うことになるとは思ってもみなかったが)

女型(これはどういう状況? 何でエレンがこんなところにいるのかと思いきや巨人化!? 座標はどっちなんだ・・・)

黒髪(アニ!)ブオン

女型(くっ! ここまでの疲れが溜まってる・・・それに私の動きは大体読まれる・・・どうすれば・・・!)パシン

黒髪(疲れのせいいか動きが遅い、いける!)グイッ

女型(まだエレンには使っていない技を!)グイッ

黒髪(!? これは!)

女型(これで終わり!)

~~~

アルミン(本部はどこなんだ? 今僕はどこにいる? どの方向に進むのが正解だ?)

アルミン(・・・何か右に進んだ方がいい気がする)パシュン

ガサガサ

アルミン「ミカサにサシャ!?」

ミカサ「アルミン! 怪我は無い?」

アルミン「あ、そうだ! 今エレンが女型と戦ってるんだ! 助けに行って!」

ミカサ「!? わかった。サシャはおのままアルミンと本部に向かって」バシュン

サシャ「あ、はい。わかりました・・・って聞いてないですね~」

アルミン「ミカサは相変わらず早いな・・・」

サシャ「アルミン、どうかしましたか? 元気がないように見えますが」

アルミン「・・・何でもないよ。早く本部に行こう」

サシャ「はあ・・・」

~~~~~~~~~~

アニ「・・・まさかこの技まで破られるとはね」

エレン「ミカサに一回使ってたろ? 初見じゃさすがにきつかったな。巨人化にも慣れてねえし」チャキン

アニ「・・・か弱い乙女に向かって刃を突きつけるなんて酷いじゃないか」

エレン「・・・お前のせいで・・・何人の人が死んだと思ってるんだ」ギロ

アニ「・・・」

エレン「なあ、何でこんなことしたんだよ」

アニ「・・・」

エレン「目的は何だ? どうしたいんだ? わからないことだらけだ」

アニ「・・・」

エレン「・・・知ってること全部話せ」

アニ「・・・いやだと言ったら?」

エレン「お前を・・・殺す!」ギュッ

アニ「・・・そう。じゃあ殺しなよ。私は何も喋らない」

エレン「・・・ライナーとベルトルトがどうなってもいいのか?」

アニ「!」

エレン「・・・やっぱりか。普段表情を変えないお前がそんなにも驚くとはな」

アニ「・・・かまをかけたのかい」

エレン「見当はつけてた。お前らが同郷だと知ったときは驚いたぜ。まったくそんな素振り見せてなかったからな」

アニ「・・・」スッ

エレン「動くな」

アニ「くっ」ピタ

エレン「少しでも変な動きを見せれば首を刎ねる」

アニ(・・・このまま私が殺されたらライナーやベルトルトも危ない。それに・・・父さん・・・)

アニ「・・・ねえ、指輪をはめたいんだ」

エレン「指輪?」

アニ「父さんの・・・形見なんだ。死ぬんだったらそれをはめて死にたい」

エレン「・・・ライナーたちはいいのか?」

アニ「ああ。そもそも今から死ぬ私には関係のない話だから。私のポケットの中に入ってるはずだからさ」

エレン「・・・残念ながらお前の目論見は読めてる。お前に接近はしない」

アニ「・・・あんたなら対応できるでしょう?」

エレン「それにお前の指輪は俺が拾ってる」スッ

アニ(! ・・・落としてたのか・・・)

アニ「・・・はめてくれないか? 実は私、あんたのこと好きだったんだ」

エレン「! ・・・今は関係ないだろ」

アニ「何事にも積極的に動かない私にあんたは、ずっと付き合ってくれた。私を必要としてくれた・・・あんたは私の太陽みたいな存在だったよ。・・・憧れだった」

エレン「・・・」

アニ「・・・やがてそれは好意に変わったんだ。・・・私、あんたに殺されるんだったら本望だよ。これで、あんたの気が晴れるなら、いいよ」

エレン「・・・俺は・・・俺も・・・好きだった」

アニ「! ・・・左の薬指にはめてよ。相思相愛ならいいでしょ?」

エレン「・・・わかった。でも・・・それが終わったら・・・俺はお前を殺す」

アニ「別にいいよ。言ったでしょ? あんたに殺されるなら・・・本望だって」

エレン「・・・わかった」スッ

アニ「・・・ありがとう」

エレン「・・・じゃあ」チャキン

アニ「・・・私は・・・賭けに勝った!」パチン

エレン「え?」

サクッ

バチバチバチバチ

エレン(・・・ああ、また、俺はやってしまったのか)

女型 ダン

エレン(アニのことを疑いきれなかったから、信じたかったから、マルコの立体起動装置を持っていたことで疑念を持っても、ここまで放っておいた)

エレン(俺は何度もアニのせいで人がたくさん死んだと言ったが、実際は俺のせいだ。俺が・・・もっとはやく行動を起こしていたら。今のだって・・・)

エレン(・・・巨人化の疲労が今になってでてきやがった、体が動かねえ。俺・・・ここで死ぬのか? 俺は、こんな柔な人間だったのか?)

女型 スッ

エレン(踏まれる!)

パシュン ギュッ

リヴァイ「おい! てめえ何ぼさっとしてやがる! 死にてえのか!」

エレン「へい・・・ちょう・・・」ツー

リヴァイ「ちっ、何泣いてやがる。今はそんな暇ねえぞ!」

エレン「・・・わかってます」ゴシゴシ

リヴァイ「飛べるか?」

エレン「はい」

リヴァイ「よし。いけ!」パッ

エレン バシュン

女型(くっ、今ので仕留められなかったのは相当まずい。まさかリヴァイ兵長が助けにくるなんて!)

ミカサ「エレン!」

エレン「ミカサ!」

女型(ミカサまで!?)

ミカサ「アルミンに言われてきた。・・・エレン大丈夫? 顔色が悪いようだけど」

エレン「問題ねえ! 俺は女型を殺す!」グルン

リヴァイ「よせ。満身創痍のお前じゃ無理だ。しかもやつには硬化能力がある」

エレン「それでも・・・俺はやらなくちゃならねえ!」バシュン

ミカサ「エレン!」

女型(エレンだけ来た! ここしかない!)

リヴァイ「ちいっ」パシュン

エレン(女型だって再三巨人化して疲れてねえわけねえ! 今の俺だって・・・!?)グラ

エレン「しまっ」

バシュバチン ガン ドサッ

ミカサ「エレ・・・ン・・・?」

エレン ダラリ

女型(エレンを殺した! エレンは私たちのことまだ喋ってないはず。とりあえず逃げ・・・)

ミカサ「めええええがああああああたあああああああ!!!!!」ギロリ

無理矢理話を進める為にエレアニとか止めろきめえ餓鬼

>>289 別にこのくだりはなくてもよかった

アニに元から指輪はめさせとけばいいだけだし

エレアニは言っておくが完全なる俺の趣味

まあカップリングについては価値観の相違だから割り切ってください

女型 ゾクッ

ミカサ「その醜い体、全て削いでやる!」パシュン

女型(くっ)ブン

ミカサ「まずは腕を!」ザクッ

ミカサ「目を!」ザシュッ

女型(うなじを守らなきゃ)ドン

リヴァイ(怒りで周りが見えてねえ。今突っ込むのは得策じゃねえな。ちっ)

ミカサ「腱を!」ザクッ

ミカサ「腿を!」ザクッ

女型(切り方は雑だけど何より・・・早い! ガスの消費を気にしていないから? どうすれば・・・せめて次どこにくればわかれば)ドーン

ミカサ「刃を変えて・・・」パッ カチッ

ミカサ「再び目を!」シャキン ザシュッ

女型(くっ、また目がやられた。どうすれば!)

ミカサ「首を!」ザシュッ

ミカサ「そして!」カシュン

女型(ここ!)

リヴァイ「よせ!」パシュン

ミカサ「うなじをおおおおおおおお!!!」

女型 ブン

ミカサ「えっ?」

リヴァイ グイッ バッ

リヴァイ「ぐっ」グキ

リヴァイ「はあっ!」ザシュッ ザシュッ

リヴァイ(視界を潰した。これでまたしばらく時間が稼げる)

リヴァイ「おい、何やってんだ! さっさとそいつを拾え! ずらかるぞ!」

ミカサ「!」ハッ パシュン

エレン ダラーン

ミカサ「エレン!」ギュッ パシュン

女型(・・・最低限のことはした・・・でも・・・くうっ)ツー

リヴァイ(・・・泣いてんのか?)

ミカサ パシュン

リヴァイ「そいつ・・・生きてんだろ?」

ミカサ「え・・・ホントだ、生きてる!」

リヴァイ「あいつ、避けられねえと判断するや否や、咄嗟にガスを噴出して衝撃弱めやがった。大した奴だよ・・・聞いてんのか?」

ミカサ「よかった・・・本当によかった・・・」グス

リヴァイ(・・・まあいいか)

リヴァイ「持ち運びは任せる。頭うってんだから、あんま揺らすなよ。ガスは大丈夫か?」

ミカサ「大丈夫です。このまま本部に行きましょう」

ミカサ(本当に・・・エレンが無事でよかった・・・)ギュッ

エレン スースー

~~

アルミン「団長!」

エルヴィン「! アルミン、二人だけか? リヴァイ班は?」

アルミン「・・・リヴァイ班のオルオ・ボザド、ペトラ・ラル、グンタ・シュルツ、エルド・ジンは僕は逃がすために女型の巨人と戦闘し・・・壮絶な戦死を遂げました・・・」

エルヴィン「・・・そうか。それで女型は今?」

アルミン「はい。エレンが現在は交戦中。さきほどであったミカサも今向かっています」

ハンジ「エレン!?」

エルヴィン「彼は憲兵団のはずだが・・・いや、今はそんなことより増援を」

ハンジ「私たちが行くよ」

エルヴィン「・・・任せた」

アルミン「僕も!」

エルヴィン「アルミンは残るんだ。ガスも残り少ないはずだ」

アルミン「くっ」

ハンジ「ごめんねアルミン。それで、大体の方向を教えてくれる?」

アルミン「・・・あっちの方です」

ハンジ「ありがとう」パシュン

~~

ハンジ「あれ?」

リヴァイ「おせーぞクソメガネ」

ハンジ「もう終わってたか。そりゃそうだ、何せ人類トップクラスの存在が三人もそろってるんだ。でも本当にエレンがいるんだね」

リヴァイ「ああ。なぜかは知らねえがどっからか沸いてきやがった」

ハンジ「酷い言い方。で、全員無事? エレンは気絶してるみたいだけど」

ミカサ「エレンが頭を強く打ちました」

リヴァイ「俺も少し足を捻った」

ハンジ「リヴァイが!?」

ミカサ「・・・申し訳ありません」

リヴァイ「・・・別にいい」

ハンジ(なるほど・・・)

リヴァイ「で、本部まであとどれくらいだ」

ハンジ「もう、すぐだよ」

~~~

オイ、ナンカダイブヘッテネエカ?
コレダカラチョウサヘイダンハ
オレラノゼイキンガムダニ

アルミン「・・・」

ミカサ「アルミン、着いたらエレンを運ぶの手伝ってくれる?」

アルミン「・・・わかった」

~~~~~~~~~~~~~~~~

リヴァイ「で、確証はねえがやるんだな?」

ジャン「・・・はい!」

エルヴィン「それでは作戦は明日決行。情報伝達は迅速かつ正確に。情報漏洩には十分注意し、しっかりと伝えるべき人間を間違えるな」

アル・ミカ・ジャン「はっ!」

リヴァイ「ミカサ」

ミカサ「・・・何ですか?」

リヴァイ「女型と戦うときは極力やつの体を滑るように立体起動をしろ。そうすればワイヤーは掴まれねえ」

ミカサ「・・・わかりました」

リヴァイ「・・・明日は助けてやれねえからな。しっかりしろよ」

ミカサ「・・・はい!」ギュッ

ジャン(・・・体を滑るようにって・・・相当難しいぞ。俺には・・・そもそも、ミカサにもできるのか?)

ミカサ「アルミン」

アルミン「何? ミカサ」

ミカサ「明日、女型は私が引導を渡す」

アルミン「・・・僕には手を出すなってこと?」

ミカサ「そう。アルミンには私の柱となってほしい」

アルミン「女型には硬化能力があるのは知ってるでしょ? 立体起動じゃあ厳しいと思うけど」

ミカサ「今回の目標はあくまで捕獲。ポイントまでの誘導なら私にも可能だと思う。・・・女型・・・アニはエレンを殺そうとした。私はそのことを許すつもりはない」ギリ

アルミン「ミカサ。君のその身勝手な行動がエレンの意志を無駄にするかもしれないんだよ? 明日は僕も女型の誘導をするから」

ミカサ「・・・」

アルミン「エレンが起きなくて落ち着かないのはわかってるけど、作戦の本質を見失わず、冷静にならなきゃだめだよ」

ミカサ「・・・わかってる」スタスタ

アルミン(・・・エレン・・・いや、エレンに頼ってばかりじゃだめだ! 今エレンはいない。僕ががんばるんだ。エレンの分も!)

~~

ミカサ「不毛」シュル シャキン

アニ「まさかジャンに気づかれるとは思ってなかったよ」パチン

アルミン(指輪が!?)

アニ「あんたらはひとまず賭けに勝った。でも、私が賭けたのは・・・ここからだから!」サシュッ

バチバチバチバチバチ

~~

女型 ダンダンダンダン

金髪 ダンダンダンダン

ハンジ「不味い! 建物がないところに!」

ミカサ「くっ!」パシュン

女型 スッ

金髪(構えをとった! くる!)

女型 ブオン

ミカサ(体を・・・滑るように!) ギラリ

女型(アルミンの背後から!?)

パシュン ザクザクザクザク

ミカサ(このまま腕を・・・!)グラ

女型(ミカサが崩れた! 好機!)

金髪「ヴヴァアアアアアア!!」(ここだ!)グチュ

他の方のスレに書き込むときとかってコテハンとか絶対消さなきゃいけませんか?

消したほうがいいですか?

女型「ヴァア!」

女型(目が!)

ミカサ(ナイスアルミン!)パシュン

グルグルグル  ザンッ

金髪(僕も!)ゴスッ

女型(くうっ、アルミンを侮っていたのが間違いだった! ミカサもいる、調査兵もすぐくるだろうし・・・)シュウウウウ

ミカサ ザンッ パシュン グルグル ザシュッ

アルミン ガスッゴスッゲシッ

女型(アルミンの連れ去りはほぼ絶望的、身元もばれた・・・)シュウウウウウウウ

女型(・・・父さん!)ギロリ

ミカ・金髪「!!」

女型(これ以上体力削られるとどうしようもなくなる。逃げるしかない! 故郷に、故郷に!)ダンダンダンダン

ミカサ「ちいっ!」パシュン

金髪(くっ、速い! これじゃあ逃げられる!)

女型(帰るんだ、故郷に。父さんに会いに・・・)ガッガッ

ミカサ「逃がさない!」パシュン

ザンッ グルン ザンッ

女型(あっ)

ミカサ「アニ」タン

女型(ミカ・・・サ・・・)

ミカサ「落ちて」フワッ

女型(アルミンが・・・ミカサを投げたのか・・・)チラッ

金髪(アニが落ちたら、とどめをさす!)

女型(父さん・・・)ドシーン

金髪(これで終わり! リヴァイ班の・・・敵!)スッ

パチパチパチパチパチ

ジャン「何だ!? ・・・融合してる!?」

金髪(巻き込まれる!?)

ミカサ「なっ!」

金髪(やばい!)

リヴァイ「貴重な証人を殺そうとしてんじゃねえよ」ザシュッ

~~

ユミル「終わったみたいだな」

クリスタ「うん」

ユミル「しっかしアルミンの身代わりが女のお前とはな」ククク

クリスタ「もうユミル! からかっちゃだめだよ! でも・・・全員無事とは言えないけど、成功して、本当によかった」

~~

結晶化したアニは調査兵団に身柄を預けられ、アルミンの調査兵団存命も決定が決まった。エレンは未だ昏睡状態が続き、ミカサによる献身的な世話も成果が得られず、エレンの壁外調査の日の行動は謎に包まれたままである。エルヴィン団長の処罰も今回の女型の巨人こと、アニ・レオンハートの捕獲という成果により、そこまで厳しいものにはならなかった。そしてこの女型の巨人捕獲作戦において、巨人が壁内にも存在するということだけでなく、彼女によってもたらした情報はもう一つあった。

壁 ボロッ

か│巨人「」

                               ~予告~




















~ウォール・ローゼ壁上~

ライナー「アルミン」

アルミン「何? ベルトルトも」

ライナー「実はな、俺たち・・・ホモなんだ!」

アルミン「・・・え?」


ジャン「とうとう本性現したか!」

コニー「何だって?」

―あるものは逃げ

獣「ああ、もう食べていいよ」

ミケ「いやああああああああああああっっ! やめてええええええええええええっっ!」

―あるものは食べられ

サシャ「はよ行かんかいっ!」

―あるものは自分を犠牲に他を守り

リヴァイ「ちいっ。足さえ捻ってなければ!」

―あるものは自分の無力を嘆き

ミカサ「絶対に殺す!」

―あるものは戦う

ライナー「逃げようなんて思うなよ」

―果たして男(人類)は生き延びることができるのか

エレン「・・・・・・駆逐してやる! ホモを、一匹残らず!」

―今、男たちの誇りと、貞操をかけた戦いが始まる!


ライナー「実はな、俺たち・・・ホモなんだ!」

近日公開!











本物の予告が!

~ウォール・ローゼ壁上~

ライナー「アルミン」

アルミン「何? ベルトルトも」

ライナー「実はな、俺たち・・・巨人なんだ!」

アルミン「・・・え?」


ジャン「とうとう本性現したか!」

コニー「何だって?」

―あるものは逃げ

獣「ああ、もう食べていいよ」

ミケ「いやああああああああああああっっ! やめてええええええええええええっっ!」

―あるものは食べられ

サシャ「はよ行かんかいっ!」

―あるものは自分を犠牲に他を守り

リヴァイ「ちいっ。足さえ捻ってなければ!」

―あるものは自分の無力を嘆き

ミカサ「絶対に殺す!」

―あるものは戦う

ライナー「逃げようなんて思うなよ」

―果たして人類は生き延びることができるのか

エレン「・・・・・・駆逐してやる! 巨人を、一匹残らず!」

―常に極限状態

エルヴィン「進めえっ!」

―何を信じて何を裏切る?

ユミル「なあ・・・この場を支配できるのは私じゃないかって思わないか?」

―何が正解か?

クリスタ「私、あなたといればなんだってできる気がする!」

―何を胸に秘める?

ミカサ「私に・・・マフラーを巻いてくれてありがとう!」

―誰もが諦めた瞬間だった

エレン「そんなもん、何回だって巻いてやる!」

―降って湧いた一筋の希望

エレン「うあああああああああああっ!」

ビリビリ

ライ・ベル・ユミ「!?」



続編・エレン「俺が世界を変えてやる!」

乞うご期待!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月29日 (日) 22:30:33   ID: 8zPpyGpE

個人的にはエレンにはこのまま訳ありダークヒロインでいてほしかったが、、、まあこれはこれでおもしろそう。
応援してます。

2 :  SS好きの774さん   2013年10月18日 (金) 17:09:54   ID: l1KynKfX

ダークヒーローのままだとbatendしかない。

3 :  SS好きの774さん   2013年10月28日 (月) 17:10:43   ID: ASFsn0of

個人的にはエレクリだといいです~

4 :  SS好きの774さん   2013年10月28日 (月) 21:38:21   ID: 8Ibs_Pyj

面白過ぎる

5 :  SS好きの774さん   2013年11月10日 (日) 21:43:24   ID: wkEs1Xtq

まだ

6 :  SS好きの774さん   2013年12月16日 (月) 23:15:41   ID: pwKMealE

いいね

7 :  SS好きの774さん   2013年12月24日 (火) 03:07:13   ID: qfnjJIkn

面白い。ので、早く続きを書くべき

8 :  SS好きの774さん   2013年12月26日 (木) 00:02:42   ID: 2E146uz8

何故同じのを三回も?

9 :  SS好きの774さん   2014年01月07日 (火) 23:27:12   ID: 4mtE-Ja4

続きないの?

10 :  SS好きの774さん   2014年01月25日 (土) 00:46:08   ID: OsdOKxBf

せっかく立体機動故障設定あったんだから、舐め切っていたベルトルトを殺すくらいして欲しかった

11 :  SS好きの774さん   2014年01月26日 (日) 13:30:20   ID: 5MtZhqtI

チートのくせにスタミナ無さすぎww

12 :  SS好きの774さん   2014年01月26日 (日) 21:57:43   ID: onO4waCY

期待

13 :  SS好きの774さん   2014年02月13日 (木) 15:23:34   ID: nYRLHCPX

続きまだですか?

14 :  SS好きの774さん   2014年02月22日 (土) 04:18:28   ID: m0t8S_cM

ほぼ原作まんまやんww

15 :  SS好きの774さん   2014年10月02日 (木) 15:05:03   ID: ySXkL14d

原作と一緒www

16 :  SS好きの774さん   2015年02月10日 (火) 17:27:48   ID: HmHpHidv

原作沿いで面白いよ!続き期待してる!

17 :  SS好きの774さん   2015年03月01日 (日) 14:19:35   ID: CHhya7NB

面白いです(≧∇≦)続き早く見たいです^_^
頑張って下さい

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