エレン「アニって何かムカつくよな」(105)
アルミン「いきなりどうしたの?」
エレン「いきなりもクソもねぇよ。やめてくれって言ってんのに蹴ってきたり首締めたりよぉ意味わかんねぇ」
ジャン「初めて死に急ぎ野郎と意見が一致したぜ。あの女、俺が憲兵団行くって言った時に『アンタと同じだと思われたくない』とか言いながら自分も憲兵志願してんじゃねぇか」
ライナー「まったくだ!俺から話しかけても無視するくせに八つ当たりの暴力だけは振るってくるんだよ!身体が保たねぇよ!」
エレン「ちょっとイジメてやろうぜ?w」
アルミン「やめなよ!アニは女の子だよ!?それを寄ってたかってイジメるなんて…」
ジャン「なんだぁ?wお前アニに気があるのか?w」
アルミン「ち、違うよ!!そんなんじゃないよ!!イジメなんて良くないって言ってるんだよ!!」
エレン「まぁまぁw俺らは酷い目に遭ってんだからさぁ。ちょっとくらいイジメたって罰は当たらねぇってw」
ジャン「そうそう、それにコレはイジメじゃねぇ。制裁だ!」
アルミン「そんなのただのリンチじゃないか!!ライナーも何とか言ってよ!!」
ライナー「すまんアルミン、イジメはいけないなんて解ってるんだが、アニから受けた被害を考えるとエレン達と同意見だ…」
エレン「決まりだなw」
ジャン「っしゃ!!イジメなんて5年ぶりだぜww」
アルミン「やめなって言ってるだろ!!」
エレン「うるせぇな!嫌ならお前はやらなくていいって!」
アルミン「そういう問題じゃない!!やめて欲しい事があるなら直接言えばいいじゃないか!!」
ジャン「お前は偉い!流石は優等生だ!俺らは違うんだ!」
ライナー「アルミン……お前は正しい…しかし、俺も我慢ならん…」
エレン「とりあえず何から始める?w」
ジャン「まぁ陰湿ネチネチ一択だな。正面からなんて返り討ちにされるだけだ」
ライナー「それならブーツ隠して画鋲を仕込むのはどうだ?」
エレン「姑息過ぎww図体に似合わねぇwww」
ジャン「最初から飛ばすなぁww普通黒板消し落としくらいから加速するもんだろwww」
アルミン「君達どうかしてるよ!!やめないなら教官に報告するぞ!?」
ジャン「アルミン……もしこの事喋ってみろ。アニの前にお前からだぞ…」
エレン「嫌なら黙って見てろ」
アルミン「そんな……エレン!君はイジメなんてする人間じゃないだろ?」
ジャン「次は無ぇぞ?黙って見てろ」
アルミン「………」
ライナー「アニは今日は風呂掃除だ。ブーツを隠すぞ」
エレン「ブーツはわかりやすい所に置いといて上から水かける仕掛けにしよーぜwww」
ジャン「さんせーいwww」
風呂場
ユミル「風呂掃除とかマジめんどくせぇな……」ゴシゴシ
アニ「文句言ってないでさっさとやるよ。もうすぐ終わるから」ゴシゴシ
ユミル「へーい」ゴシゴシ
アニ「終わったね
ユミル「ふぅ……もうそろそろ飯だな」
アニ「あれ?」
ユミル「なんだ?」
アニ「私の靴が無いんだけど……」
ユミル「ブサメンの男子が匂い嗅ぐために盗んだんじゃねーの?www」
アニ「冗談言ってる場合じゃないよ。」
ユミル「しょうがねぇから探すの手伝ってやるよ」
アニ「裸足で外歩くのか……」ひたひた
物陰
エレン「wwww」
ジャン「wwww」
ライナー「wwww」
ユミル「おっ…あったぞー!案外近くにあったな……ん?」
ユミル「なんだ?紐で括られてて取れねぇな。めんどくせぇ」ぶちっ
物陰
エレン「あっ…」
ジャン「ちょっ……」
ライナー「待っ……」
バッシャァァァ!!!!!
ずぶ濡れユミル「なんで?……」
アニ「見つかったのか……って何で濡れてんの!?」
ずぶ濡れユミル「いや……何が何だか……」
アニ「あ!ブーツに水入ってるじゃん!!」
ユミル「少しは私の心配しろよ」
アニ「まったく…誰だよ…」ドボボボ
アニユミ「?」
ユミル「コレって…」
アニ「画鋲?」
物陰
エレン「おい!ライナー!全部裏目ってるじゃねぇか!!」ぼそぼそ
ジャン「どうすんだよ!ライナー!」ぼそぼそ
ライナー「何で俺に言うんだよ!どうするもこうするもどうしようもねぇよ!!」ぼそぼそ
エレン「チッ!一旦退却だ!」ぼそぼそ
アニ「靴に画鋲……」
ユミル「イジメか?お前をイジメようなんて怖いもの知らずにも程があるな」
アニ「いったい誰が……」
ユミル「心当たりねぇの?」
アニ「あり過ぎて逆に誰かわかんない」
ユミル「…………」
ユミル「言ってみ。とりあえず心当たり全部言ってみ…」
アニ「エレンとライナーをいつもサンドバッグ代わりにしてる」
ユミル「そういや、やってるな……」
アニ「この前グラウンド整備サボってミリウスに全部押し付けた」
ユミル「お前……訓練所のグラウンドの広さわかってんのか?」
アニ「45000㎡」
ユミル「ひでぇなオイ……」
ユミル「他は?」
アニ「ダズ脅して提出レポート全部やらせた。バレないように筆跡まで似せさせた」
ユミル「提出レポートって巨人の生態に関する調べ5000字以上のヤツか?」
アニ「うん」
ユミル「うわぁ……まだあるのか?」
アニ「サシャにパンあげるって騙して水汲みやらせた」
ユミル「犯人芋女だろ」
ユミル「他は?」
アニ「えーっと……ベルトルトにお金借りて返してない。返す気もない」
ユミル「返してやれよ。他には?」
アニ「ミーナのお気に入りの服にココアぶちまけた……やってないってしらばっくれた。後は……」
ユミル「もういい。お前はやられて当然だ!犯人には情状酌量の余地がある!以上!」
アニ「それでもイジメは良くない」
ユミル「どの口が言うんだ……とにかく私は知らん」
ユミル「じゃあな!」スタスタ
アニ「待って!」
ユミル「なんだよ、犯人捜しなら無理だ目星が多過ぎる。諦めろ」
アニ「困ってる人が居たら助けてあげなさいってお母さんに教わらなかった?」
ユミル「身代わりに水被った人間に謝罪くらいしろってお母さんに言われなかったのか!?」
アニ「私はお母さん居ないから」
ユミル「だったら何でお母さんチョイスした!?お父さんでも良くね!?」
アニ「ウチのお父さんは99%自分が悪くても残りの1%に全力をかけて謝らない」
ユミル「お前ら紛れもなく親子だよ」
アニ「いや、だからお父さんだって言ってるじゃん?」
ユミル「そういう意味じゃねぇよ!!お前マジで腹立つな!!もっとイジメられろ!!私もイジメに加わりたい!!」
アニ「私みたいなか弱い乙女は皆で寄ってたかってイジメたら自殺するかもしれないよ?」
ユミル「空中で大男を一回転させたり人を人とも思わないような女は絶対か弱くない!!」
アニ「遺書にアンタの名前書く」
ユミル「もう色々つっこみ入れるの怠いわ。お前が私の名前知ってんのが意外だよ」
アニ「たしか性別不詳……」
ユミル「名前不詳だ!!!しかも名前あるから!!ユミルだよ!!ユミル!!!」
アニ「今憶えた」
ユミル(巨人化して喰ってやろうか……)
食堂
エレン「この辺でいいか?」
ライナー「あぁ!そこなら入ってきた所をピンポイントで狙える」
エレン「今度こそ懲らしめてやる!!このバケツいっぱいのチョークの粉を浴びせてやる!!」
ジャン「やべぇwww興奮してションベン漏れそうだwww」
エレン「わかる!!俺も!!なんか隠れんぼで見つかりそうな感じだよなwww」
ライナー「だよな!俺なんかちょっと出ちまったぜwww」
エレン「きたねぇよ……」
ジャン「パンツ変えてこい」
ライナー「冗談に決まってんだろ!!!」
てくてくてくてく
エレン「足音だ!離れろ!」た
ジャン「wwwww」タッタッタッ
ライナー「wwww」
ガラッ
バッサァァァァ!!!! ゴン!!
タンコブ付き粉ユミル「なんで?…」
エレン「」( ゚д゚)
ジャン「」( ゚д゚)
ライナー「」( ゚д゚)
ユミル「誰だ?怒らないから出てこいよ……」バキバキボキボキ
エレン(めっちゃ怒ってるぅぅぅ!!!)
ジャン(名乗ったら絶対助からねぇよコレぇえ!!!)
ライナー「俺たちだ!!」
エレジャン(ライナぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)
ユミル「へぇ……怒ってないから安心しろよ。楽に死なせてやるから」ゴゴゴゴゴゴゴ
エレジャン「すいませんっしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」土下座
ライナー「アニを狙ってたんだ!!罰は後で受ける!!だから先にチョークの粉をリロードさせてくれ!!!」
ユミル「!?」
ユミル「さっきアニのブーツ隠して水被せたのもお前らか?」
ライナー「そうだ」
エレジャン「ライナぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ユミル「さっさと仕掛け直せ」
エレジャン「ひぃぃぃ!!!!……って、え?」
ユミル「聞こえなかったのか?さっさと仕掛け直せ」
ライナー「許してくれるのか!?」
ユミル「許すわけねぇだろアホ!アニのヤツを懲らしめる為の執行猶予だ!!さっさとしろ!!もうすぐ来るぞ!!」
ライナー「エレン!ジャン!準備だ!!」
エレジャン「了解!!」
エレン「準備完了だ!!」
ジャン「皆白々しい顔しとけよ!!」
ライナー「お前はなんで協力してくれたんだ?」
ユミル「あ?ムカつくからだよ!こんだけ虐める準備をおおっぴらにしてるってのに誰も止めねぇだろ?つまりそういう事だ」
ライナー「アニのヤツ……恨み買い過ぎだろ…」
ジャン「アルミンは止めてたけどな」
エレン「おい!足音だ!来るぞ!」
ガラッ
バッサァァァァァ!!!!!
粉キース「どういう事か……誰か説明してもらおうか……」
エレジャンライ「」( ゚д゚)
ミカサ「サシャが放屁を笑われた腹いせにやりました。」
サシャ「!?」
キース「また貴様か!!ブラウス!!」
サシャ「違いますよぉぉぉぉ!!!!!!ミカサぁぁぁぁぁ!!!撤回してください!!!」
エレン「言い逃れしてんじゃねぇ!!!」
ジャン「そうだ!!しらばっくれるな!!」
ライナー「今回ばかりは弁解できんな」
サシャ「私じゃないですよぉぉぉ!!!ライナー達がやったんですよぉぉぉぉ!!!!」
キース「信用できるわけないだろう!!ここに来て貴様は前科42犯(食糧庫侵入)だぞ!?」
サシャ「でも違うんですよぉ!!!」
キース「言い訳は見苦しい!!みっちり説教してやる!!来い!!」
サシャ「わぁぁぁぁ!!皆恨みますよぉぉぉぉ!!!」ズルズルズルズルズルズル
エレン「行ったな……」
ジャン「モタモタすんな!!次のチョークの粉だ!!」
フランツ「もうチョークの粉は使い切ってるよ」
ライナー「ならチョーク砕け!!サシャの犠牲を無駄にするな!!」
ユミル「いや……犠牲っつうか……生贄じゃね?」
ダズ「残飯ならここにあるぞ!!」
エレン「よし!チョークと残飯をブレンドして浴びせてやる!!」
ミーナ「いくら何でもやり過ぎ……」
フランツ「やり過ぎだって!?」
ミリウス「今までアイツがやって来た事に比べりゃ耳糞みてぇなもんだ!!!」
ダズ「当然の報いだ!!!」
ミーナ「フランツは何されたの?」
フランツ「僕はエロ本読んでるのアニに見つかって口止め料払ったのに告げ口されたんだ!!!許せない!!!」
エレン「よし!セット完了だ!!」
ジャン「足音だ!席に戻れ!!」
てくてくてくてく
ガラッ
べちゃべちゃべちゃべちゃ
ベルトルト「…………へ?」
エレン(こいつの事忘れてた……)
ジャン(そういや居なかった……)
ライナー(お前……間が悪過ぎだろ……)
ベルトルト「なんで?……」
アニ「うわっ……ベルトルト?アンタどうしたの!?」
ベルトルト「いや……入ったらいきなり……」
アニ「きったないねぇ……こっち寄るな…」
ベルトルト「…………」
エレン「この木偶の坊!!」げしげし!!
ベルトルト「ちょっ、やめて……エレン!?痛い!!なんで!?」
ジャン「てめぇは影薄過ぎなんだよ!!」げしげし!!
ライナー「今回ばかりは弁解できん!!!」げしげしげしげし!!!
ベルトルト「ちょっ…ライナーまで!?痛いよ!!やめっ……なんで!?」
アニ「何アレ?イジメ?いくらベルトルトが陰気でキモいからってやり過ぎだろ……。な?」
ミーナ「え、うん……」
ユミル(ベルトルトの運が悪いのかアニの運が良いのか……)
男子寮
エレン「全てが裏目にでたな……」
ジャン「アイツ仕留めるの無理じゃね?」
ライナー「一筋縄ではいかんようだ…」
エレン「いや、違う!俺たちは偶然に頼り過ぎたんだ!今度はアニをマークして確実に嫌がらせするんだ!」
ジャン「どうやって?」
ライナー「アニの飯に下剤を盛るってのはどうだ?www」
エレジャン「!?」
ライナー「そして、便所に行くのを全力で阻止するwww」
エレン「流石はライナーだ、お前みたいになりてぇよ……」
ジャン「お前はベルトルトとくっついてばっかりで気持ち悪ぃって思ってたが、やるヤツだと思ってたぜ!!」
ライナー「なら決まりだなwww」
エレン「やべぇwwこりゃ興奮して寝れねぇwww」
ジャン「オネショに気を付けろよ?www」
翌朝 食堂
ジャン「………」ちらっ←目で合図
エレン「……」こくっ
エレン「なぁアニ!」
アニ「ん?」
エレン「今日は対人格闘訓練俺と組もうぜ!!」
アニ「元からそのつもりだけど?珍しいね…いつも嫌がるのに」
エレン「いや……まぁ、たまにはな……」(うっわぁ…コイツの中じゃ今日もサンドバッグにされる予定だったのかよ……)チラッ
ライナー「……」こくっ
ライナー(俺の下剤パンとアニのパンを交換っと……)つパン
ジャン(やった!成功だ!さぁ食え!食って出せ!!w)
エレン(積年の恨みだ!!!)
サシャ「………」とぼとぼ ←一晩中怒られた
アニ「あ、サシャ!」
サシャ「なんですか?……」
アニ「いつも騙して水汲みさせて悪かったね。足りないだろうけどこのパンあげるよ」つ下剤パン
サシャ「ほ、ほんとですかぁ!?ありがとうございまぁぁふ!!!」はぐはぐもぐもぐ!!
エレジャンライ(な、なんだとぉぉぉぉぉぉ!!!???)
サシャ「おいしいれす~♪」もぐもぐ
サシャ「おいし……い……」ぎゅるるるるるる
サシャ「………うぐぅぅぅぅ!!トイレぇぇぇぇ!!!」ドドドドドド
アニ「?」
ライナー(昨日に引き続きすまん……)
エレン(こんなつもりじゃ……)
ジャン(おれは悪くねぇぞ……提案したのはライナーだし……盛ったのもライナーだし……)
対人格闘訓練
サシャ「…………」
エレン「なぁ……サシャのズボン……アレってジャージ…」
ライナー「言うな……そして、見るな!」
ジャン「そうだ!俺たちは何も知らない……知らないんだ…」
アニ「エレン」
エレン「!?」びくっ
アニ「私と組みたいんだったね?」
エレン「え……」
ジャン「頑張れよー」スタスタ
ライナー「健闘を祈る」そそくさ
アニ「じゃあ始めるよ!」
エレン「ちょっ待っ……」
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
医務室
エレン「痛ぇ………痛ぇよぉ……」
軍医「イェーガー君……最近よく来るね…」
ジャン「どうやったら女と格闘して2階から落ちたような怪我ができるんだ…」
ライナー「エレン……大丈夫か?」
エレン「大丈夫に見えるか?」
ライナー「見えんな」
軍医「私はそろそろ帰るよ。イェーガー君はしばらく安静にしていなさい」ガチャ
エレン「ありがとうございました……」
ジャン「いったい何を喰らったんだ?」
エレン「ボディブローからのコブラツイストからのジャイアントスイング+投げで用具倉庫にダイブ……」
ライナー「災難だったな……」(俺じゃなくて良かった……)
エレン「俺は今日は動けねぇ……」
ライナー「任せろ、続きは俺とジャンでやる」
ジャン「何か策があるのか?」
ライナー「次は馬術の訓練だ。アイツの馬の手綱を切っとくんだよw」
ジャン「それ……かなり危険じゃね?」
ライナー「大丈夫だ!そんくらいじゃアイツは死なん」
ジャン「そ、そうか…」(死ななきゃ何してもいいのかよ…どんだけ恨んでんだ……)
馬小屋
ライナー「よし、行くぞ!ジャン」
ジャン「………」
ライナー「どうした?返事くらいしろよジャン!」
馬「ヒヒーン!!ばるるる」
ジャン「おい、そいつは馬だ……俺はコッチだ…」
ライナー「はっ!」
ジャン「………」
ライナー「えーっと…この馬だな。多分」
ジャン「多分って、わかんねぇのかよ!!」
ライナー「ハッキリわからん。たしかコイツだ!念の為周りの馬の手綱も切り目を入れておこう!」
ジャン「それ落馬するのアニだけじゃなくなるだろ……」
ライナー「巨悪を倒す為の小さな犠牲だ…正義の蛮行だ」サクサク
ジャン「お前ちょっとずつ壊れてきたな……」
ライナー「よし!準備完了だ!これで乗馬中に手綱が切れるはずだ!」
ジャン「死人が出ねぇことを祈る……」
馬術訓練
クリスタ「いやぁぁぁぁぁああ!!!!止まってぇぇぇぇぇ!!!!!」つタテガミ
馬「ヒヒーン!!!」ドドドドドド
ユミル「クリスタぁぁぁ!!!今助けるぞ!!!」
ジャン「言わんこっちゃねぇ!!!」
ライナー「アニは!!アニはどこだ!!??」
アニ「………」パカパカパカパカ
ジャン「手綱が切れる様子が無いんだが!?クリスタが今にも振り落とされそうなんだが!?」
ライナー「作戦失敗だ!!クリスタを救出しろ!!」
ユミル「クリスタぁぁぁ!!!掴まれぇぇ!!!!」つ
ぶちっ
ユミル「へ?」
ベシャ!!
ユミル「ほげっ!!!」
ドシャ!!!
ユミル「ぐはっ!!」
ズザザザザザ………
ユミル「………」
マルコ「うわぁぁぁぁぁ!!!どいてぇぇぇ!!!!」
ユミル「へ?」
ぐしゃぁぁぁ
ジャン「ユミルが落馬して後続のマルコに轢かれた……」
ライナー「そんなことよりクリスタだ!!!クリスタがタテガミ引っ張るもんだから痛みで馬が暴走してやがる!!!」
クリスタ「わぁぁぁぁぁ!!!誰か!!!誰か助けてぇぇぇぇぇ!!!!!」つタテガミ
アニ「今助けるよ!!!!」
クリスタ「アニぃぃぃぃ!!!!」
ぶちぶちぶちぶち!!!
クリスタ「………」つ毛
ライジャン(タテガミちぎれたーーー!!!!)
ズザザザザザザザザ
クリスタ「おべべべべべべ!!!!!!」
アニ「危ない!!!!!ぶつかる!!!!!」
ぐっしゃぁぁぁ!!!
クリスタ「…………」
ライナー「……」サァーッ←血の気が引く音
ジャン「……」サァーッ←ry
キース「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ズザザザザザザザザザザザ
ミカサ「危な………」ぐしゃ!!
ミカサ「あ………」
ライジャン(教官もかよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!)
もはや冗談では済まされない!!!
一旦休憩!!!
憲兵「言われなくてもわかると思うが……今回の事件の犯人を捜している。訓練兵の中に犯人が居る可能性が高いと見て捜査している。目撃情報などあれば報告するように……」
ミカサ「三人の容体は?」
憲兵「奇跡的に三人共大怪我で済んだ…命に関わる程ではない」
ジャン「………」がたがたぶるぶる
ライナー「………」がたがたぶるぶる
アルミン(君達か……)
アルミン「はい!」
憲兵「どうした?」
アルミン「犯人に心当たりがあります!!」
ライナー(アルミン!!!)
ジャン(てめぇぇぇ!!!!)
アルミン「犯人はこの2人です!!」
ライジャン「!!!!」
憲兵「何故この2人が犯人だと?」
アルミン「この2人が訓練前に馬小屋に出入りしてるのを見ました!」
憲兵「ほう……」
がしっ
ジャン「ひぃぃぃ!!!」
憲兵「ちょっと事情聴取に応じて貰おうか」
ライナー「やめろ!!!離せ!!!俺たちじゃねぇ!!!濡れ衣だ!!!!」
憲兵「いいから来い!!!」
ジャン「いやだぁぁぁぁぁ!!!!」
バァァァン!!!!!
ライナー「!?」
ジャン「!?」
憲兵「誰だ?」
エレン「異議あり!!!」
ジャン「死に急ぎ野郎……」
憲兵「異議とは何だ?」
エレン「真犯人についてです!!」
憲兵「真犯人だと?」
エレン「そうです!定かで無い目撃証言だけでその2人を犯人と決めつけるのは焦燥です!!」
憲兵「では君の証言を聞こうか」
エレン「まずは動機です!その2人成績上位者!キース教官や成績が下の訓練兵をわざわざ手にかけるのは考えにくい!!その2人がやるとするならアッカーマン訓練兵やフーバー訓練兵が妥当です!!そうでなければメリットが無い!!」
憲兵「なら犯人は誰だと言うんだ?キース教官や2人訓練兵を手にかけて得をする人物とは?」
エレン「それは……コイツです!!!」
エレン「ブラウス訓練兵です!!!」
サシャ「え!?」
憲兵「なに!?」
サシャ「ちょちょ……ちょっと待ってくださいよ!!!何で私なんですか!?冗談はやめてください!!!」
憲兵「理由を聞こうか」
サシャ「違いますよ!!私じゃないです!!勘違いですよ!!!何言い出すんですか!!!」
エレン「ブラウス訓練兵は昨晩キース教官に一晩中説教をされていました。それ以前にも動向をマークされていて腹を立てていた。昨日ブラウス訓練兵はキース教官を狙って悪質な悪戯を行いました」
サシャ「何言ってるんですか!!アレはエレン達じゃないですか!!」
憲兵「続きを聞こう」
サシャ「待ってくださいって言ってるじゃないですか!!!!」
エレン「さらに今回の被害者の1人のユミルはブラウス訓練兵に対して売りつけた恩をたてに水汲みなどの雑用を強要していました。動機としては充分。」
サシャ「確かに水汲みさせられましたけど私じゃないです!!!!」
憲兵「レンズ訓練兵についてはどう説明するんだ?彼女は誰からも好かれ恨みを持った人間などは考えにくいが?」
エレン「ブラウス訓練兵は現在成績が暫定9位です。対してレンズ訓練兵は暫定10位。憲兵団入りを目指すブラウス訓練兵がライバルを蹴落としたとするなら辻褄が合います」
サシャ「デタラメです!!!でっち上げです!!!!」
憲兵「話は後で聞く。ご同行願おう」がしっ
サシャ「ひぃぃぃ!!!違いますよぉ!!冤罪です!!濡れ衣です!!!」
サシャ「おんどりゃぁ!!死に急ぎ野郎!!!恨んじゃるからなぁぁ!!!!覚悟せぇやぁぁ!!!」ズルズルズルズルズルズル
男子寮
ライナー「それにしても助かったぜエレン」
ジャン「もう死に急ぎなんて呼べねぇな」
エレン「お前らが疑われた時はヒヤヒヤしたぜ。」
ジャン「まぁサシャには悪いがしょうがねぇよなw」
エレン「え!?サシャがやったんじゃねぇの!?」
ライナー「は?」
ジャン「いや、俺たちだけど?わかってて庇ったんじゃないのか?」
エレン「わかってねぇよ!流石にやっていい事と悪い事の区別くらいついてるもんかと……」
ライナー「てことはお前の中ではサシャはやっていい事悪い事の区別がつかない人間ってことか……」
ジャン「アルミンが馬小屋に入る俺らを見たって言ったろ?」
エレン「そんなことしてるなんて思ってもいねぇよ……」
ライナー「まぁなんだ!済んだことだ!サシャは人柱になったんだ!前を向いてアニを虐めることを考えるぞ!」
ジャン「そこまでして虐める必要あるのか……俺は最初に言った事以外特に恨みねぇし……」
エレン「お前の馬面ネタ広めたのアニだぞ」
ジャン「さて、どうやって虐める?」
ライナー「俺に提案がある」
エレン「いつもライナーの口からイジメの提案が出るな」
ジャン「お前爽やかな性格だと思ってたけど結構陰湿だよな」
ライナー「無視するんだよw無視!!完全無視!!シカトwww」
エレン「おぉ、並の人間なら登校拒否は免れぬイジメだなwww」
ジャン「お前マジ陰湿過ぎ www」
ライナー「アイツ朝起きて来るの遅いから明日食堂で皆に言って全員で無視するんだwww」
エレン「やべぇwwwこれでやっとまともなダメージを与えられるwww」
ジャン「今まで犠牲になったヤツらも浮かばれるぜwww」
食堂
ライナー「ということで!皆アニを全力無視だ!!」
ほぼ全員「おぉ!!!」
アルミン「僕は嫌だよ。イジメなんて最低だ」
ミーナ「私も無視とかはちょっと……イタズラくらいならいいんだけど……」
ミカサ「別に無視は構わないけどアニはほとんど人に話し掛けないから意味が無いと思う」
全員「あ………」
ガラッ
全員「!」
アニ「おはよう」
アルミン「おはよう!」
ミーナ「おはよ!」
残り全員「………」
アニ「皆おはよう」
皆「………」
ライナー(しめた!挨拶を無視すりゃいいんだwww)
アニ「」がしっ
ライナー「へ?」
ガシャァァァァァン!!!!
ライナー「……」←床にめり込んでる
アニ「皆おはよう」ゴゴゴゴゴゴゴ
皆「おはようございます!!!!!!!!!」
エレン「ライナー!!大丈夫か!?」
ジャン「しっかりしろ!!」
ライナー「ごふっ……大丈夫に見えるか?」
エレン「全然!」
ライナー「エレン……よく聞け……アニは唯一お前に話し掛ける……お前がシカトぶっこけば必ず傷付く……任せたぞ……ごふっ」
ジャン「ライナぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
エレン「ライナー……俺……怖いから無理…」
ライナー「は?」
ジャン「何言ってんだ死に急ぎ野郎!!」
エレン「いやだってさ!もしシカトなんかしたらライナーみたいな目にあうんだろ!?ヤダよ!!!」
ライナー「安心しろ…エレン……」
エレン「なんだ!?何か手があるのか!?」
ライナー「シカトしなくてもボコボコにされるんだ……同じだ…いや、シカトしてスカッとする分した方が得だ……」
ジャン「だ、そうだ。安心してボコられろ」
エレン「…………」
対人格闘訓練
アニ「………」キョロキョロ
物陰
エレン「……」(やべぇ…やべぇよ……絶対俺の事探してるよ……やべぇよ……)
エレン(そうだ!トイレ行こう!トイレでやり過ごしゃいいんだよ!)そそくさ
エレン「」そそくさ
アニ「……」(あ、見つけた!)てくてく
男子便所
エレン「」じょろろろろろろ
エレン「ふぅ……助かったぜ…あんな怪物女と格闘なんかできるかっての」じょろろろろろろ
アニ「長い小便だね」
エレン「……」( ゚д゚)じょろろろろ
アニ「来な」がしっ
エレン「いやぁぁぁぁ!!!やめてぇぇぇ!!!まだ終わってないぃぃぃぃ!!!!」じょろろろろろ
エレン「ちょっ…マジ待って!まだ終わってないし片付けてないし!!」ズルズルズルズルズルズル
アニ「うるさいね!早くしな!」
エレン「………」もたもた
アニ「何をモタモタしてんのさ?」
エレン「ファスナーが硬くって上がら…ない!!」かちゃかちゃ
アニ「貸しな!」
エレン「ちょっ…やめ!」
アニ「ふん!」シャッ
エレン「ぎぃゃぁぁぁぁぁ!!!!!挟まったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
アニ「大袈裟だね。行くよ」がしっ
エレン「痛ぇ……痛ぇよぉ……」ズルズルズルズルズルズル
医務室
軍医「また君か………」
エレン「痛ぇよぉ……」
ジャン「しっかりしろ!!死に急ぎ野郎!!」ぎゅっ
エレン「うぅ……ジャン……それ手じゃねぇ……足だ……」
ジャン「マジで?……手にしか見えん…というより何で足がこんな位置に……」
ライナー「この突起物はなんだ?」
エレン「ちんこだ…」
ジャン「何で勃ってんだよ!!気持ち悪ぃな!!」
エレン「ちげぇ……チンコ出たままファスナーあげられて……」
ライナー「ぐぉぉぉ……想像しただけで痛ぇ……」
ジャン「俺まで痛くなってきた……」
このSSまとめへのコメント
なんか全力でアニsageようとしてるやつがいるwww
アニひでぇwwwwwwwwww
クソワロwwwwwwwwwwww
いじめをものともしないアニwwwwwwwww
↑wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
エレンたちサイッテー!!!!
アニに負けてた男共が!
アニニャン、同感だ・・・
サシャに恨みでもあんのかww
これはアニいじめられて正解ですね