男「妹が欲しい…」 (122)

男「両親は仕事で海外にいきっぱなし…」

男「友達といえば昔から近所の男友だけだし…」

男「学校でも常にぼっち、もうこんな生活いやだ!」

男「家族が欲しい!というかどうせなら可愛い妹が欲しかった!」

男「……一人暮らしだと大声出しても反応ない…虚しい…」


……

男「む…ぅ、もう昼か…」

男「昼まで寝てても誰も起こしてくれないのもさみしい…」

男「子供の頃からなのにたまに気になりだすと本当に悲しいわ…」

男「朝飯でも…ん?置き手紙か?」

『男へ
父さんと母さんは仕事でまた3年アメメリカへ行くことになりました。すぐに出発しないとダメだったので手紙での挨拶でごめんなさい』

男「次は3年…長いなぁ。俺もう父さんの顔覚えてねぇよ…」

『代わりに、お土産といっては聞こえが悪いですがあなたにプレゼントがあります。仲良くするのよ
母、父より』

男「…プレゼント?つーか仲良くするって一体…」

ガタッ!

男「!? 何だ!」

?「ひゃっ!?」

男「…ん?女の子?」

?「あっ、えーと…」

男「誰?」

妹「はじめまして…妹って言います…」

男「え、あぁ。はじめまして…」

妹「えーと…その…今日からよろしくおねがいしますっ!」

男「はぁ?」

妹「いや、その。その手紙に詳しく書いてあったはずなんですが…」

男「え、はぁ…」

『追伸
ちなみにお土産というのはあなたの妹です。旅先で孤児だったその子と縁があって放っておけないので引き取りました。あなた寂しいって寝言で言ってたのを前聞いたからちょうどいいじゃない?これから仲良くするのよ』

男(逆に気まずいわ、余計な気遣いを…)

妹「………」

男(いや…でもめっちゃ可愛いな…)

妹「…読みました?」

男「ああ、うん。読んだよ!」

妹「そういう事なので…よろしくお願いしますね」

男「こちらこそ…」

男(だぁぁぁぁ気まずい!どうしようこれどうしよう!)

妹「………」キョロキョロ

男(ほらぁ向こうも挙動不審じゃん親なら顔合わせの手伝いとかしてくれよ!)

妹「………」グゥゥ~

妹「あ…」

男「えーと…お腹空いてるの?」

妹「は……い、ごめんなさい…」

男「いいいやいや!謝ることじゃないよ、俺なんか作るね!」

男(どもった…恥ずか死ぬ…)

妹(お腹なっちゃった…恥ずかしい…死んじゃう…)

男「とりあえずチャーハンでも…」ジュゥゥ

妹(何か話さないと…何か…)

妹「お、男さんって料理上手で、すね……」

男「え!え?ああ一人暮らしだから!何かと…ねぇ…」

男&妹「………」

男「できた、よ?」

妹「あ!はい、ありがとうございま…す」

妹「いただきます…」

男「いただきます」チラッ

妹「…はむっ」モグモグ ニッコリ

男(お、笑った…)

妹「…っ!?」/// バッ

男(だめだ、耐えきれないこの空気)モグモグ

男友「おーい、男ー!起きてるー?」

男「お!待っていま開けるー」バタバタ

男友「お、よう」

男「男友、助かった!!」

男「は?何のこと」

男友「おーい、男ー!起きてるー?」

男「お!待っていま開けるー」バタバタ

男友「お、よう」

男「男友、助かった!!」

男友「は?何のこと」

男「とりあえず上がれよ!早く!さぁ早く!」

男友「え、なんか怖いわ。帰っていい?」

男「行かないでください」

男「えーと…友達が来ました…」

妹「こ…こんにちは…」

男友「こんにちは、はじめましてー」

男友「お前どしたんこの美少女、誘拐は犯罪だぜ?」ヒソヒソ

男「うちの親が旅先で拾って来たんだよ」ヒソヒソ

男友「拾ってきたとか…あぁ、で気まずかったから俺がきた時あんなに喜んでたの」ヒソヒソ

男「そういうことだ」ヒソヒソ

男友「えーと、君は?」

男「ああ!実は…(以下略」

男友「お前には聞いてない。はじめまして、俺は男友。よろしく」

妹「よろしくお願いします…」

男友「妹ちゃん、こいつに変な事されてない?」

男「おい、お前…」

妹「いえ…男さん、ご飯作ってくれたし…いい人だと…」

男友「そっか、よかった」

男「お前俺がそんな事すると思ってたのか…」

男友「いや、あからさまに緊張して妹ちゃんの方を見ようともしないヘタレにそんな事できるとは思ってない」

男「手酷い!」

男友「ごめんな、こいつシャイだから…」

妹「いえ……」

男友「おら、お前も挨拶する」

男「えっ俺はさっき……ぐっ」

男「あー、妹…さん、これからよろしく」

妹「こちらこそ…」

男&妹「………」

男友「おいおい、兄妹になるんだろ?さん付けなんて…うぐっ」ドスッ

男「黙れ!」

男友「だってそうだろ…げほっ。ほら、妹ー!とかおにいちゃーん!とか呼び合えばいいのに!」

男&妹「~~ッ!」カァァ

男友「うわ、同じ反応。さすが兄妹」

男「おい…お前……」

男友「まあ冗談はさておき、妹ちゃんの部屋はあるのか、おにいちゃん?」

男「お前いい加減に…!あー、部屋はある。空きまくり」

男友「よし!妹ちゃんは荷物は?」

妹「……すこし、玄関に段ボールが…」

男友「じゃあ今日は部屋の用意しようぜ」

男「おい男友、さっきから…」

男友「おまえと妹ちゃんの仲を取り持ってついでに時間も潰そうって言ってんの」ヒソヒソ

男「……そうか、ありがとな」

男友「さ、さっさとやろうか」


……

男友「段ボールったって少ないなぁ…」

男「すぐ終わりそうだな…」

男友「妹ちゃん、中身は?」

妹「着替えとか、本とか…」

男友「ふーん…男、余ってる家具ないの?」

男「例によってあまりまくり。バラしてあるけど」

男友「よし、持ってこようか」


……

男友「もうこんな時間か…結局組み立てだけで時間使ったなぁ」

男「お、男友帰るのか?」

男友「あぁ、…つーかお前結局ほとんど話さないまま作業してたな…」

男「俺はむしろ男友がよく話せるもんだと思うんだが…」

男友「ま、そのうち慣れるだろ?じゃーなー」

男「はいはい、じゃーな」


男「はぁ…さて、と。晩飯でも作りますかね…」

男「よし、完成!」トコトコ

男「晩飯できたけど…食べる?」

妹「…はい」

男(あ、俺いま自然に話せた?)

男「じゃあ、リビンクで待ってる…か
ら…」

男(だめだ…噛んだ…死にたい…)

妹「………」ガチャ テクテク


……

男「さて、いただきます」

妹「……いただきます」

男「ごちそうさま」

妹「……ごちそうさま」

男「…………」

妹「…………」

男「じゃあ、俺部屋二階だから…」

妹「….…」

男「あ、ちょっと待ってて……はい」

妹「……?」

男「タオル、風呂は廊下の突き当たりにある。なんか分からない事あったらいつでも聞いて。」

妹「………ぅ」

男「それじゃ、お休みなさい」

妹「……ありがとう、おにいちゃん………」

男「………おう」

妹「……」カァァ


……

男「はぁ、妹が来てもう1週間か…」

男「この1週間、結局もう一度おにいちゃんとは呼んでもらえなかった…」

男「つーか、何はなしたっけ…」

『…お風呂…空きました…』
『ごちそうさま…』
『おやすみなさい…』
『おはようございます…』

男「…ん、ダメだ見事に挨拶しかしてない」

男「いいかげん打ち解けないとな…でもダメだ…家に人がいるなんていつぶりか分からないからどうしたらいいか…」

男「……とりあえず飯作るか」

男(あぁ…飯作ってる時が一番心休まる…)

妹「………」チラッチラッ

男(ん?なんだろ)

妹「あの…手伝いますか…?」

男「ひょわっ!?」

男(びっくりした…びっくりして変な声が…)

妹「……」チラッ

男(妹から話しかけて来てくれるなんてはじめてだな…やっぱり妹も打ち解けようとしてるのか…)

男「よしっ!ありがと、じゃあ手伝ってもらおうかな」

妹「…えと、じゃあ何をすればいいで」

男「あと、敬語は辞めよう。うん。家族だすしね…?」

男(しまった噛んだセリフが臭い死ね数秒前の俺!)

男「……ぅぅ」

妹「……うん、わかった」

男「…。うん、じゃあ玉ねぎの皮を…」


….…

男「ごちそうさま」

妹「ごちそうさまでした…」

男「手伝ってくれて、ありがとね」

妹「……うん」

男「じゃあ…」

妹「あ、洗い物は私が…」

男「ん?」

妹「私が…私がやる…」

男「そう?ありがとう、じゃあ頼んでも…」

妹「わかった」パァァ

男(そのうち普通に話せるようになればいいなぁ…)


……

男「来週から学校かぁ」

男「…ん?そういえば妹って学校どうするんだろ…」

男「おーい、妹ー」

妹「………な、なに?」

男「学校って、どうするの?」

妹「……えっと…入学するっていっわれた…から…」

男「そっか、制服とかは?」

妹「……貰ってある」

男「そういえば、今何年生なの?」

妹「………今度中3になる」

男「そうなんだ、ありがと」

男(まだ妹の方は話すのに慣れないかな…)

男「まだ距離がのがもどかしい…」

男「ずっと同じ家で生活してるのにまだ居心地悪いのももうしわけないし…どうしたものか…」

男「……よし、大失敗しそうで怖いけど、こんど買い物にでも誘うか」

男「なにかと必要な物もあるだろうし、ここは買ってあげよう」

男「そうと決まれば…」ガチャ テクテク

男「妹、いいか?」コンコン

妹『………なに?』

男「明日、買い物行かないか?妹も雑貨とか要る物あるだろ、買ってあげるよ」

妹『わかった………!』

男「じゃあ、お休み」


男「心なしか返事が少し嬉しそうだった……と思いたい」


……

男「じゃあ、行くか」

妹「…うん」

男「何か欲しい物はあるか?」

妹「…………スタンド」

男「電気スタンド?」

妹「……」コク

男「よし、分かった」

……

男「電気スタンドは…と、おお。結構いっぱいあるなぁ。どれがいい?」

妹「…これ…あ、やっぱりこっちが…」

男「ふーん…なぁ、値段は気にすることないからな?」

妹「…そんなことない」

男「安い方に変えたど思ったんだが、まあ他にもあるから見て見てから考えような?」

妹「…うん、ありがと」

男「………」テクテク

妹「………」トコトコ

男「………」トコトコ

妹「………」テクテク ピタッ

男「ん、どした?」

妹「これ…これがいい」

男「どれどれ、うん。分かった、じゃあこれにするか」

妹「うん…ありがと」

男「いいって、じゃあ買ってくる」

妹「あ、まって……ッ!」カァァ

男「……ふはっ」

妹「……!…!」


……

男「明日から学校か…妹、学校道分かるか?」

妹「大丈夫、見てきたから……」

男「いつのまに…そんなに楽しみ?」

妹「そんなんじゃ!……そんなんじゃない」

男「ごめんごめん、でも本当に大丈夫?送ってこうか?」

妹「いい…」

男「そうか、じゃあやめとく」

妹「うん…ありがと」

男(妹が来て3週間…大分慣れてきたなぁ、まだまだ口数は少ないけど会話がスムーズになってきて嬉しい)

男「じゃあおやすみ。明日寝坊するなよ」

妹「気をつける…お休み」

男「ん」


……

男「………っはぁ!やべぇ寝坊した!?」

男「俺の方が寝坊するなんて…ん?」

妹「っ!」ビクッ

男「…俺の顔見てなにしてんの?もう制服だし…」

妹「いや…起こさないとと思って…」

男「で、起こせなくてじっとしてた…と」

妹「……うん」

男「そうか、すまんな。ありがとう。でも早く行け遅刻するぞ!」

妹「…分かった」

男「朝抜きですまん!俺も支度するから先に出てくれ!」

妹「……いってきます」

男「おう!いってらっしゃい」

男「…さて、俺も急がないと…!」


……

男「セーフ!」

男友「お、男おはよう」

男「よ、まさかこいつよりあとに学校に着くなんて…なんて屈辱…!」

男友「うるさいぞ、妹ちゃん元気?」

男「ああ、元気だぞ。いま中学に行ってる」

男友「転入したんだ、大丈夫かな…」

男「大丈夫だろ、いい子だし友達もできるって」

男友「3週で兄バカ全開だなお前」

男「もうね、妹いたら目一杯愛でてやろうと前から考えてたからね。まさか実現するとは思わなかったけど」

男友「そうか…いやまあ友達がって方を心配してるんじゃないんだよ俺」

男「え?じゃあ何?」

男友「妹ちゃん、孤児だったんだろ?勉強とか大丈夫かなぁと」

男「ああ、そこは俺も心配してたんだけど大丈夫だったぞ。向こうの孤児院?で勉強教えてもらってたみたいだし」

男友「そうか、ならいいけど…」

男「そもそもよく考えたら引っ越し初日から日本語喋ってたんだよな…いやまあ孤児院の園長?院長?が日本人だったそうなんだが」

男友「あっ…今気がついたわそれ」

男友「そっかー、そうだよなー、よく考えたらそうだわー」

男「まあ俺も他のとこに考え行きすぎて気がつかなかったわ」

男友「こんど俺も妹ちゃんと遊びたい」

男「まあまて、俺でさえまだ慣れてないのにお前なんか呼べるか。可哀想に」

男友「本音は?」

男「先に懐かれたら俺が悲しいからマジやめろ」

男友「独占欲キモーイ」

男「やめろ!うるさいぞ!黙れ!」


……

男「ただいまー」

妹「おかえり」

男「学校どうだった?」

妹「……緊張した…」

男「そうか、やって行けそうか?」

妹「うん、友達もできたから…明日からも楽しみ」

男「ほう、それはよかった。安心した」

男「じゃあ、今日は少し豪華な晩御飯にしよう、入学祝いだ!」

妹「手伝う………おにいちゃん」ボソッ

男「ちょっ!さては相当テンション高いな!」

妹「……………あ」

男「痛ぇ!脛打った!」

男「いただきまーす」

妹「いただきます」

男「うっ、まだ脛が痛い…」

妹「大丈夫?…お兄ちゃん」

男「あ…ああ大丈夫だ」

妹「あ…これ美味しい……お兄ちゃん」

男「そうか、よかった」

妹「そうだ……お兄ちゃん」

男「なんだよ、どうしたんだよいきなり!」

妹「慣れようと思って…迷惑だった?」

男「迷惑じゃない!迷惑じゃないけど!」

妹「………ごめん……」

男「うぅううぁぁぁ悶える!」ゴロゴロ

妹「…悶える?」

男「悶えるの意味は今知らなくてもいい…」

妹「うん…分かったおにいt…」

男「あと!無理に呼ばなくていいから、だんだん慣れればいいから」

妹「分かった…」

男「じゃあ、飯を再開するか…」

男「まぁ、中断してたの俺だけだけど…」


……

男「ただいまー」

妹「あっ…おかえり」

妹友「おじゃましてまーす!」

男「お?妹の友達?」

妹友「はい、妹友っていいます!よろしく!」

男「いらっしゃい、ゆっくりして行ってねー」

妹友「はーい」

男「妹もついに友達を連れてくるようになったか…うんうん、良きかな良きかな」


妹友「あの人が妹ちゃんのお兄さん?かっこいいねー」

妹「うん…そうだね」

妹友「いいなー、私も兄弟欲しかったなぁー」

妹友「妹ちゃん、お兄さんがいるってどんな感じ?」

妹「すごく恥ずかしい……」

妹友「そっか、急に出来たお兄さんだもんね」

妹友「でも優しそうでいいお兄さんな感じだよね、いいじゃん!」

妹「うん……」///



男「へくしっ!……あ、やべ鼻水垂れた」


……

男友「なぁなぁ男、今日お前の家行っても良い?」

男「いいけど…どったん」

男友「んだよ友達の家に行くのに理由が必要か?」

男「まあそれもそうか…」

男友「おじゃましまーす!」

男「ただいまー」

妹「おかえり…」

妹友「お邪魔してまーす」

男友「おっ!?妹ちゃんの友達?」

妹友「はい、妹友っていいまーす!」

男友「男友でーす、ヨロシクー」

男「なんか似た物同士だなぁ…」

妹「男友さん、お久しぶりです…」

男友「妹ちゃんも久しぶりー」

眠気が限界
申し訳ない…申し訳ない…

えっまだ残ってたんだこれ

そんなに面白くないのにすごい

男友「妹ちゃん大丈夫?男に変な事」

男「お前はそれしか聞かんのか、ほら行くぞ」

男友「えー、いいじゃん。このメンバーで遊ぼうぜ」

男「邪魔したら悪いだろ、ほら」

妹「私は別に…いいですよ?」

妹友「私もー!」

男友「ほら、美少女二人もOK出してくれた事だしさ!」

男「良いのか?」

妹「うん…」

男友「じゃあ、どっか出かけよーぜー!」

男「どこにだよ」

男友「んー、近くで遊べるとこって言ったら…ゲーセン?」


代わりに書いてやった

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