エレン「どういう神経してんだろうな」

ミカサ「私はかっこいいと思う」

アルミン「暇なんだろうね。気楽なことだよ」

ミカサ「スパイダーマンみたいじゃない？」

エレン「早く捕まりゃいいのに」

ミカサ「現代のダークヒーロー」

エレン「まあその内つかまるだろ。憲兵団が調査するっていってたし」

ミカサ「恐らくそれは無理。私が彼女なら痕跡も残さないようにうまくやる」

アルミン「捕まるといいね」

ミカサ「謎のダークヒーロー」

『住民に悲鳴の声！新型暴走族フライングパンツガール』

世間を騒がす「空飛ぶ露出狂」ことフライングパンツガール
内部犯との見解により調査を進めている憲兵団も、今だ犯人の目星はつかず調査は難航している
また住民から「壁が壊された」「子供の目に毒だ」などの苦情が多く寄せれており、一刻も早い逮捕が求められている

トロストタイムズ

エレン「また出たんだってよ、フラパン」

アルミン「おっかないね」

アルミン「新型暴走族か、言い得て妙だね」

ミカサ「こんな名前じゃ彼女が可愛そう」

エレン「いつの時代もいるんだよなーこういうの」

ミカサ「『闇を裂くダークコンドル』とかどう？」

アルミン「勘弁して欲しいよね」

ミカサ「『月夜のヴァルキリー』は？」

アニ「なに見てんの？」

エレン「おっ、アニ」

ミカサ「あなたには関係ない」

アルミン「見てよこれ。今日の新聞」

ミカサ「見なくていい。なんか蹴って遊んでれば良い」

アニ「ぷっｗｗｗ空飛ぶ露出狂てｗｗｗ」

ミカサ「なに笑ってんだ」

エレン「うけるよな」

ミカサ「なんだ前髪。鬼太郎か」

アルミン「言い得て妙だよね」

アニ「あははつぼったｗｗｗ」

ミカサ「……」

『犯人逮捕か！？フライングパンツガール』

某月某日、またもや平和な町に現れたフライングパンツガール
これまで通り壁を破壊しつつ飛行していた彼女が「私はアニ・レオンハート！もう一週間風呂に入ってません！」と叫ぶのを地域住民が目撃
同日夜、憲兵団は訓練兵団に所属する同名のアニ・レオンハート訓練兵の身柄を拘束
本人は容疑を否認
現在取り調べ中である

アルミン「アニ……」

エレン「なん、で……」

ミカサ「あの女狐は前々から怪しいと思っていた」

『フライングパンツガール事件容疑者、アニ・レオンハート釈放』

先日、立体起動装置による暴走好意及び猥褻物陳列の疑いで逮捕されたアニ・レオンハート訓練兵が証拠不十分により釈放された
元容疑者にはアリバイがあるとの証言が多数あり、また目撃者による犯人の特徴とも一致しなかったためとのこと
また、レオンハート元容疑者は一連の事件により体調を崩し現在訓練兵団を退団し故郷で療養中
憲兵団の杜撰な捜査が招いた悲劇との声も上がる

トロストタイムズ

アルミン「ひどいよ……こんなの……」

エレン「アニ……」

ミカサ「ははっ」

『ついに出た被害者』

某日未明、トロスト区パイズリ町ナカダシ通りに住むショウ・ネン(10)君が日課である飼い犬の散歩の途中突如現れたフライングパンツガールに突き飛ばされ昏倒､犯人は逃亡
通りかかった会社員が救急車を呼び搬送される
少年は意識を取り戻すも全治３ヶ月の重体
憲兵団はこれを受け市民への警戒と町の警備を徹底する旨を表明

エレン「なんてことを……」

アルミン「ひどい……」

トロストタイムズ

エレン「一体なにが目的なんだよこいつは……」

ミカサ「待ってほしい、もしかしたらクソガキが急に飛び出したからも。ならば被害者は彼女のほう」

アルミン「愉快犯、にしては悪意がありすぎるね……」

ミカサ「いや、ただ露出と飛行を楽しみたいだけかも知れない。彼女は被害者」

エレン「アニに続き少年まで……許せねえ……」

そしてあの日(生理ではない)

モブ「超大型が出たで」

モブ「うわあ」

モブ「扉が壊されたで」

モブ「うわあ」

すっかり忘れてた
再開

ミカサ「なぜですか！！嫌です！」

モブ「いや、お前ほどの実力者を前衛に置くわけには「あ゛あ゛！？」ヒッ……」

モブ「いやでも……市民を守るのも兵士の役目なんで……」

ミカサ「エレンには私がついてないと駄目！！エレンもこのハゲチャビンになんとか言ってやって！！」


エレン「ハハハハハァ！！ついに来たんだ！ついに来たんだこの時がああああ！！ハハハハハァ！今日はついてる！」

エレン「皆殺しにしたらあああああ！！」


ミカサ「……」

モブ「……かなり大丈夫そうだが……」


エレン「ヒィィィイイイイイハアアアアアアアアアア！！」

そして決戦

エレン「い く ぞ ぉ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！ ！ 」

「「「「「う゛ぉ゛ぉ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！」」」」」


～～～～～～～

ミカサ(エレン……ああ、超心配)

市民「おい！人間を逃がすのが先だろ！」

商人「うるせえ！」


ミカサ(ああ、エレン……怪我とかしてないだろうか……)

子供「お姉ちゃん！兵士のお姉ちゃん！助けて！」ｸﾞｲｸﾞｲ

商人「この積み荷はお前らのチンケな人生じゃ一生かかっても稼げねぇ代物だ！」

ミカサ(お腹空いてたり、痛くなったりしてないだろうか……いや私がいなくて淋しがっているかも……)

子供「お姉ちゃん！お姉ちゃんってば！」ｸﾞｲｸﾞｲ

ミカサ(そういえばエレンは今朝ちゃんと歯磨きをしたのだろうか……虫歯になっては「お姉ちゃん！！」

ミカサ「さっきからうるせえ！」ﾊﾞｷｯ

子供「ギャッ」

母「ぼうや！？ちょっとあんたなにを！」

ミカサ(…………)