クリスタ「幸せの」アニ「作り方」(475)
一日目
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アニ「………」
ミーナ「アニ!ご飯いこー!」
アニ「…そうだね」グシャッ
ミーナ「なにそれ?手紙?」
アニ「下らない広告」ポイッ
ミーナ「なぁんだ!てっきりラブレターかと」ニヤニヤ
アニ「変な事言ってないで、行くよ」
ミーナ「はーい」ニヤニヤ
アニ「……」ゴソゴソ
ミーナ「えっ?!なんでゴミ箱に捨てた手紙拾うの?!」
アニ「…あんた、読みそうだからね」
ミーナ「えぇっ?!バレた?!!」ガーン!!
アニ「…声にでてるよ」
ミーナ「冗談!冗談だよー!」ウフフ
アニ「どうだか」
ミーナ「本当だって!…あっ」
サシャ「あ!お二人さん今からご飯ですか?」
ミーナ「そうだよー!サシャ達はお風呂あがり?」
サシャ「ですです!」
ユミル「ご飯前に、風呂の荷物置きにきた」
クリスタ「ミーナ達は、今からご飯?」
ミーナ「うん!あ、一緒に行こうか!」
サシャ「はいっ!少々お待ちを!」バタバタ
アニ「慌てなくていいよ」
ユミル「まぁ置くだけだしな」ヨイセッ
サシャ「ご飯♪ご飯♪」
ミーナ「今日のメニューは何かなー」
クリスタ「よいしょ…ん?」
クリスタ「手紙が来てる…?」
ビリッ カサカサ
クリスタ「……?!!」
クリスタ・レンズ様
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
これは、不幸の手紙です。
この手紙を三日以内に二人に出して下さい。
手紙の文面は一切変えてはいけません。
この手紙の内容を人に喋ってもいけません。
信じられないかもしれませんが、この通りにしなかった調査兵団の人は、巨人に食べられたり、髪の毛根が死滅したりしました。
しかし、不幸の手紙を出さずに、不幸を逃れる方法が一つあります。
その方法は───
クリスタ(え…何これ何これ??)
クリスタ(ふ、不幸の手紙?)
クリスタ(三日以内に二人に…?!)
クリスタ(あ…不幸から…逃れる方法?!)
ユミル「おーい?!クリスタ?」
クリスタ「はぃぃいッ!!」ビクッ!!
ユミル「……?どうした?」
クリスタ「な、なんでもないよ!待たせてごめんね!」パタパタ
サシャ「ご飯が待ってます!行きましょう!」
ミーナ「行きましょう!」
アニ「…やれやれ」
~ 食後の食堂 ~
サシャ「美味しかったですねぇー」フー!!
ユミル「お前、毎食それ言ってんな」
ミーナ「暗示だよ暗示ー」
アニ「暗示ねぇ…」
クリスタ(…手紙、誰からだろう)ボー
サシャ「クリスタ?残してますけど、食欲ないんですか?」
クリスタ「う、うん…」ビクッ
ユミル「おい、大丈夫か?すぐ部屋戻るか?」
クリスタ「そ、それは駄目!」アセッ!!
ミーナ「駄目?」ハテ??
クリスタ「や、やりたいことあるから…ッ」
キース貰ったんか、、
ユミル「おー?なんだ、付き合うぞ?」
クリスタ「あ、ありがとう!でも一人で大丈夫!」
サシャ「お手伝いしますよー?」
クリスタ「大丈夫!みんなは、先帰ってて!」
ミーナ「うーん…」
サシャ「あ、私クリスタの残り食べて行きますんで、皆さん先どうぞー」モグモグ
ミーナ「うん、それなら…」
アニ「…帰ろうか」
ユミル「サシャ、クリスタの事…」
サシャ「任せろですよ!」モグモグ
ユミル「……不安だ…」
クリスタ「えっと…」
サシャ「あ、私の事は気にせず!」モグモグ
サシャ「やりたい事、してください」モグモグ
クリスタ「あ、ありがとう!」
サシャ「目の届く範囲でしてくださいねー」モグモグ
クリスタ「うん!わかった!」パタパタ
クリスタ(…うう…緊張する…)ドクドク
クリスタ(それにしても…なんで…)
─────────────────
しかし、不幸の手紙を出さずに、不幸を逃れる方法が一つあります。
その方法とは、一日一回三十分、アルミン・アルレルトから気を貰う事です。
気は、肌に触れれば貰えます。
これを、三ヶ月続ければ、不幸の手紙の効力は消えます。
─────────────────
クリスタ(うぅぅぁああッ!!!)
クリスタ(なんでアルミン?!気って何?!!!)
クリスタ(…よくわからないけど…不幸の手紙なんて出したくない…)
クリスタ(三ヶ月、恥ずかしいの我慢したら…)
クリスタ(誰も不幸にならないんだよね!)キッ!!
クリスタ(…理由も言えないのに、触らせて貰えるかな…)トボトボ…
エレン「あ、時間ヤバい!」
アルミン「そうだね、レポート出しに行かないとだし…」
ミカサ「そろそろ、行こう」カタン
クリスタ「あッあのっ!!」
ミカサ「…クリスタ?どうしたの?」
クリスタ「えと、アルミンにお願いがあって…」アセアセ
アルミン「僕?」
エレン「勉強教えて貰いたいとか?」
クリスタ「じゃなくて…えと…」アセアセ
ミカサ「なんだろう?」
クリスタ「あの…ッ!」
アルミン「うんうん」
クリスタ「三十分間、触らせて下さいッ!!」クワッ!!
サシャ「?!!」モグモグッ
ライナー「?!!」ガタッ!!
ベルトルト「お行儀悪いよ、ライナー」モグモグ
アルミン「………」
クリスタ「………」
アルミン「………」
クリスタ「………」
アルミン「………な、なんで?」
クリスタ「………だ、だよね…」
クリスタ「理由は、ごめんなさい言えないんだけど…」
クリスタ「でもどうしても!お願いしたいの!」ペコッ!!
ミカサ「………」
エレン「どこ触るんだ?」
クリスタ「えと、肌ならどこでも…」アセアセ
アルミン「…僕達、教官の部屋にレポート出しに行くけど、いい?」
クリスタ「…え?」
アルミン「まだ出してなくて」スッ
クリスタ(話、流されちゃった…)シュン…
アルミン「……?」
クリスタ「………」ショボン
アルミン「あれ?手を繋ぐのでもいいよね?」
クリスタ「へっ?!!」ビクッ!!
アルミン「歩きながらでも良かったら」フフッ
クリスタ「あ、ありがとう!」パァァ!!
キュッ!!
クリスタ「……やった!」
クリスタ(こんなにあっさり触らせて貰えるなんて…!良かった!)ホッ
アルミン「行こうか」ニコッ
クリスタ「うん!」ニコッ
エレン「珍しい光景だな」
ミカサ「天使が、二人いる」
クリスタ「あ、サシャ!ごめん先に帰っててね!?」
サシャ「は、はぁい!いってらっしゃいませ!」モグモグ
ライナー「うぅ…クリスタ…!!」ギリギリ
ベルトルト「どんまい、ライナー」モグモグ
エレン「しかし教官の部屋までって面倒だよな」スタスタ
ミカサ「ギリギリまで出さない、エレンがいけない」スタスタ
アルミン「あはは、確かに」スタスタ
クリスタ「………」トットットットッ
エレン「お前らもだろ…」スタスタ
ミカサ「まぁ、そうだ」スタスタ
アルミン「エレンに合わせたんだよー」スタスタ
クリスタ「………」トットットットッ
エレン「…次から気を付ける…」スタスタ
ミカサ「それなら、いい」スタスタ
アルミン「………」スタスタ
クリスタ「………」トットットットッ
アルミン「ごめん、靴に石入ってるから先に行ってて」ヒョコヒョコ
エレン「お?」
ミカサ「…では、お先に」
アルミン「うん!」ヒョコ
クリスタ「…大丈夫?」
アルミン「大丈夫!ごめんね、ちょっと待ってね」フリフリ
クリスタ「うん!」
アルミン「…よし、お待たせ!」
クリスタ「あんまり待ってないよ?」クスクス
アルミン「クリスタはもうレポート出したの?」トコ トコ トコ
クリスタ「うん、今日の朝に出しといたよ」トコトコトコ
アルミン「偉いなぁ」トコ トコ トコ
クリスタ「偉いも何も、締切今日だもん!」トコトコトコ
アルミン「あはは!そうだった」トコ トコ トコ
クリスタ「ふふ、そうだよー」トコトコトコ
クリスタ「あれ?あれって…」
アルミン「ん?」
エレン「あれ?まだここだったのか」
アルミン「もう出してきたの?」
ミカサ「アルミン、教官から伝言」
アルミン「うん、なに?」
ミカサ「風呂に行くので机に置いといて欲しい、と」
アルミン「わかった、ありがとう!」
エレン「じゃあここで待っとくから」
アルミン「あ、いいよー」
アルミン「クリスタ女子寮に送るから、女子寮前で待ち合わせしよう?」
クリスタ「えっ?!」
エレン「ん?わかった!」
エレン「じゃあ後でな!」クルッ スタスタ
アルミン「うん、後でね!」フリフリ
ミカサ「………」
アルミン「ほらミカサ、エレン行っちゃうよ?」フリフリ
ミカサ「………」ジー
アルミン「…もしかして、僕がクリスタに苛められると思ってる?」
クリスタ「えぇ?!!」ビクッ
アルミン「ほら、苛める気はないみたいだよ」フフッ
ミカサ「……わかった、また後で」クルッ タッ
アルミン「後でね!」フリフリ
アルミン「………」
クリスタ「………」
アルミン「………」
クリスタ「………」
\遅イゾ!…ゴメンナサイ,エレン/
アルミン「…よし!行こっか!」クルッ
クリスタ「え?あ、うん!」
クリスタ「でも、意外だったな」トコトコ
アルミン「ん?何が?」トコ トコ
クリスタ「ミカサ、エレンの心配しかしないのかと思ってて…」トコトコ
アルミン「あぁ、エレンには特別だけど、普通に優しいよ?」トコ トコ
クリスタ「そっか、三人は幼なじみで…」トコトコ
アルミン「そうそう」トコ トコ
クリスタ「よく三人で歩いてて…」トコトコ
アルミン「うん」トコ トコ
クリスタ「三人で並んで歩いてて…」トコ
アルミン「ん?どうしたの?」
クリスタ「………」
アルミン「……?」
クリスタ「……ッ!!」ダッ!!
アルミン「えッ?!クリスタ?!!」グイッ!!
クリスタ「ごめんねアルミンッ!私歩くの遅くてッ!!」グググッ!!
アルミン「大丈夫!大丈夫だから!走らなくていいから!!」グググッ!!
クリスタ「合わせてくれてたの今気づいたの…ッ!!ごめんなさい!」グググッ!!
アルミン「いいから!大丈夫だから落ち着いて?!!」ハワワ?!
クリスタ「もう全力で走るからッ!本当にごめ」
ゴツン!!
アルミン「落ち着いて!!」
クリスタ「ふぇっ?!」プスプス
アルミン「あ…ごめん、思わずチョップを…」
クリスタ「だ、大丈夫…だよ…」クラクラ
アルミン「よかった…じゃあこうしない?」
クリスタ「なに…?」
アルミン「お互い悪いと思ってるから、これにてチャラで」
クリスタ「………え」
アルミン「あ、僕の方が酷いことしたから、お詫びにゆっくり歩くよ」ウン
クリスタ「い、いいのかな…?」
アルミン「うん、そうさせてくれた方が嬉しい」
クリスタ「あ、ありがとう…」ペコリ
アルミン「こちらこそ」ペコリ
エレン「アルミン遅いな?」
ミカサ「……エレンは、鈍い」
エレン「は?!何でアルミンが遅いのに俺が鈍くなるんだよ?!!」
ミカサ「……」シッ b
エレン「……?」
アルミン「お待たせー」トコ トコ
クリスタ「遅くなってごめんなさい!」トコトコ
エレン「やっと来」
ミカサ「全然問題ない、楽しい時を過ごしていた」
エレン「?!!」
アルミン「今、何時かな?」
ミカサ「三十分は、過ぎた」
アルミン「……だって」
クリスタ「あ、ありがとう、アルミン!」パッ
アルミン「いえいえ」
エレン「それじゃ、俺らも帰るか」
アルミン「うん!じゃあ、お休みなさい」フリフリ
エレン「お休み」フリフリ
ミカサ「お休みなさい、エレン、アルミン」フリフリ
クリスタ「お、お休みなさい!」フリフリ
ミカサ「私達も、部屋に戻ろう」
クリスタ「そうだね!」キュッ!!
ミカサ「………」ン?
クリスタ「遅くなっちゃったし、皆心配してるかなぁ」トコトコ
ミカサ「………」トコ トコ
ミカサ(手を繋がれた…これは一体)トコ トコ
クリスタ「でもあれだね、アルミンって結構優しいんだね」トコトコ
ミカサ「結構、じゃない。優しい」トコ トコ
クリスタ「うん!…ほら、私、訓練中のピリピリしてるアルミンしか知らなかったから」トコトコ
ミカサ「アルミンは、ああ見えて、負けず嫌い」トコ トコ
ミカサ「ので、頑張るあまり、ピリピリして見える、かもしれない」トコ トコ
クリスタ「そうだったんだね」トコトコ
ミカサ「それに、優しいのは実感したと思う」トコ トコ
クリスタ「…うん」トコトコ
ミカサ「やっぱり、石、入ってなかった?」トコ トコ
クリスタ「え??」
ミカサ「…え?」
クリスタ「え?石って、靴に入ったって言ってたヤツかな…?」
ミカサ「…ごめんなさい、聞かなかった事に…」
クリスタ「出来ない出来ない!どういう事なの?!」
ミカサ「…エレンは、歩くのが早い」
ミカサ「ので、遅く歩いても大丈夫なように」
ミカサ「然り気無くエレンから離れる為に、嘘をついたのだと、思う」
クリスタ「……そうだったんだ…」
ミカサ「これは、内緒にしてほしい」シーb
クリスタ「うん…せっかく然り気無くしてくれたんだもんね」シーd
ミカサ「気づいてると思ってばらしてしまった…反省」シュン
クリスタ「気づかなかった自分に反省…」シュン
クリスタ「ただいまー!」
ミカサ「ただいま」
ユミル「クリスタ!遅かっ…」
クリスタ「うん、ごめんね心配かけて!」
ユミル「………」
クリスタ「?ユミル?」
ユミル「なんでミカサと手を繋いでるんだッ?!!!」グワッ!!
ミーナ「ひえっ?!」ビクッ!
アニ「ストップ」ガシィッ!!
サシャ「落ち着いて下さい!」ガシィッ!!
クリスタ「え?え?あっ?!なんで?!」
ミカサ「わからない。クリスタから繋いできた、ので」
ユミル「なんだそりゃ?!自慢か?!!」グワッ!!
アニ「違うと思うけどね」グググ!!
サシャ「微笑ましいじゃないですか!」グググ!!
ミーナ「凸凹コンビ、いいと思います!」
ユミル「私と並んでも凸凹してるんだよ!!」グワッ!!
ミーナ「ひえぇッ!」ビクッ!!
サシャ「ミカサでこんなに怒ってどうするんですか!さっきなんて」
クリスタ「きゃぁあああッ!サシャ、ストップッ!」ガバッ!!
ユミル「?!!なんだ?!!」
サシャ「あふうぃんふぉへほ!」フガフガ
クリスタ「お願いサシャ!明日の朝パンあげるから!!」フルフル
サシャ「!」コクコク!!
ユミル「なんだサシャ?!なんて言った?!!」
サシャ「さぁ?なんでしょう?」シレッ
ユミル「てめぇぶっ飛ばす!!」グワッ!!
アニ「ちょっとミカサ!押さえるの手伝いな!」グググ!!
ミカサ「わかった」バッ!!
ミーナ「上位陣の遊びに参加出来ないの辛いわー」
クリスタ「ご、ごめんね?」アセアセ
ミーナ「いいよー!先寝とく…あ」
ミーナ「クリスタ、一緒に寝ちゃおっか!」ウフフ
クリスタ「えっ?!」
ユミル「どさくさに紛れて何言ってんだミーナ!」グワッ!!
ミーナ「きゃああ!怖いー!!」アハハ!!
アニ「ミーナ!煽らないで!」グググ!!
ミカサ「愛の力は、なかなか、手強い」ググ!!
サシャ「うーん、人間の神秘ですね」ウンウン
クリスタ「ユミル!あなたと手を繋いで寝るから!落ち着いて!」アセアセ
ユミル「!!」
ユミル「…ちっ…仕方ねぇな…」
アニ「…ふぅ」
サシャ「なんだか凄い変貌を見た気がします」
ミカサ「愛の力、だ」
ミーナ「いいなー、愛」
クリスタ(明日もこうなったらどうしよう…)
一日目、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今日はここまで。
終わり方とオマケは考えてるんですが、本編をなんとなくの流れだけしか考えてない&書き貯めもないので、ペースは遅いと思います。
一日目で三日位かかってる。
あと>>29のミカサのセリフ
×ミカサ「…エレンは、歩くのが早い」
◯ミカサ「…エレンは、歩くのが速い」
です。すみません。
読んでくれて&レスありがとう!
流石に三ヶ月はキツイです!ww
でも長くなりそうな予感。
それでは、いきます。
二日目
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
サシャ「ふぁぁあ…朝ですか…」
カサッ
サシャ「……ん?」
サシャ「手紙?枕元に何故あるんでしょう?」
ビリビリ カサカサ
サシャ「………」
サシャ「………」
\ギャァァアアアアッ!!!/
アニ「何?!サシャ煩いよ!」
サシャ「あああ、アニぃぃ!!」ドバドバ!!
アニ「?!どうして泣いて……ん?」
サシャ「ななな、なんでもありません!」クシャクシャ!!
アニ「…あんたの所にも来たのか」
サシャ「へっ?!ななな何がですか?!」ギクッ!!
アニ「何って…不幸の」
サシャ「駄目駄目駄目駄目ーッ!!!ストップですッ!!!」グワッ!!
アニ「何?あんた信じてるの?」
サシャ「信じてる訳じゃないですけど!本当だったら怖いじゃないですか!!」
アニ「それを信じてるって言うんだよ…」
サシャ「とにかく言っちゃ駄目です!用心に越したことはありません!」
アニ「言っちゃ駄目なら、読ませたらいいかな」ポイッ
サシャ「えぇっ?!」
アニ「あんたは既に貰ってるから、見ても平気だろ?」
サシャ「そ、そうです、かね?」
アニ「同じ内容?見てみてよ」
サシャ「は、はい…えっと…」
アニ・レオンハート様
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
これは、不幸の手紙です。
この手紙を三日以内に二人に出して下さい。
手紙の文面は一切変えてはいけません。
この手紙の内容を人に喋ってもいけません。
信じられないかもしれませんが、この通りにしなかった調査兵団の人は、巨人に食べられたり、髪の毛根が死滅したりしました。
しかし、不幸の手紙を出さずに、不幸を逃れる方法が一つあります。
その方法とは、一日一回三十分、アルミン・アルレルトから気を貰う事です。
気は、肌に触れれば貰えます。
これを、三ヶ月続ければ、不幸の手紙の効力は消えます。
サシャ「同じです…」
アニ「筆跡は?」
サシャ「……同じ、ですね」
アニ「…同一人物か」フム
サシャ「しかし何故アルミンなんでしょう?…あ!」
アニ「何?どうしたの?」
サシャ「そういえば昨日、クリスタがアルミンに触らせて欲しいって言ってました!」
アニ「クリスタが?」
サシャ「はい!皆さんが部屋に戻った後に!」
アニ「ふぅん…」
サシャ「それで、手を繋いでましたよ!」
アニ「じゃあ…私とあんたに手紙を出したのはクリスタ、かな」
サシャ「えぇっ?!クリスタの筆跡とは違いますよ?」
アニ「でもさ、昨日は一人分しか書けなかったからアルミンに触っておいた、とか考えられるよ?」
サシャ「そんな…!クリスタはそんなことしませんよ!」
アニ「追い詰められたら、わからないよ?」
サシャ「うぐぐ…」
ミーナ「おーい!洗面所一緒に行かないー?」
サシャ「!!は、はい!」ビクッ!!
アニ「少し待ってて!」
ミーナ「はぁい!」
アニ「…皆の前では、話さない方がいいね」ヒソヒソ
サシャ「は、はい…」ヒソヒソ
アニ「対人格闘術訓練の時にでも、クリスタに聞いてみるよ」ヒソヒソ
サシャ「お手柔らかに、お願いしますね?」ヒソヒソ
アニ「さてね…」ヒソヒソ
~ 対人格闘術訓練 ~
アニ「クリスタ」
クリスタ「アニ!どうしたの?」
アニ「たまには一緒に組まないかと思ってね」
クリスタ「えぇ?!私じゃ特訓にならないよ…?!」
アニ「いいんだよ…肉体的な特訓じゃなくてね」
クリスタ「え?」
グイッ!
アニ「…精神的な特訓をお願いしたいからさ」
クリスタ「……?!!」ゾクッ
クリスタ「ど、どういう事?」
アニ「昨日、アルミンに触ってたんだって?」
クリスタ「な、なんでそれを…」ハッ!!
クリスタ「サシャ!!パン食べた癖にぃぃいいっっ!!」キーーッ!!
サシャ「ひ!ごめんなさい!!」ビクッ!!
アニ「問題は、そこじゃない」
クリスタ「……何?」
アニ「私も、サシャも、貰ったんだよ」
クリスタ「……え?」
アニ「だから、不幸の」
クリスタ「きゃぁあああッ!言っちゃダメぇええ!!」ガバッ!!
アニ「はに?ひぃんひぃてうほ?」モガモガ
クリスタ「当たり前だよ!巨人に食べられるんだよ?!」
サシャ「毛根も死滅するみたいですし!」
アニ「らはらてふぁみはいはほ?」モガモガ
クリスタ「手紙?!書いてないから手を繋いで貰ったんだよ!」
サシャ「ほら!私の言った通りじゃないですか!」
アニ「ほへほひぃんひらへなひへ」モガモガ
クリスタ「そんな…!信じてよ!」
サシャ「信じて下さいよ!」
ユミル「あいつら何喋ってんだ?」
ミーナ「全くわからないや」
クリスタ「二人は、いつ貰ったの?」
サシャ「今日の朝です…」
アニ「私は昨日の夕食前だね」
クリスタ「私も、アニと一緒の時に…え?」
サシャ「……あ」
アニ「どうしたの?」ン?
クリスタ「待ってよアニ…じゃあ気に触れてないんじゃ…!」
アニ「そりゃね、信じてないし」
サシャ「どうするんですか!不幸が来たら…!」ハワハワ
アニ「だから信じてないんだって」
クリスタ「アニに不幸が来るの、嫌だよ…!」
サシャ「今日からでも触らせてもらいましょうよ…!」
アニ「…捨てられた子犬みたいな瞳で見ないでくれない?」
クリスタ「アルミン、優しいよ!すぐ触らせてくれたよ!」
サシャ「そうですよ!だから、アニも…!」
アニ「信じてないって言ってるだろ?」
ガサッ
サシャ「ひ?!」ビクッ!!
クリスタ「きゃ?!」ビクッ!!
アニ「…なんだ、リスか」
クリスタ「わぁ、可愛い!」
サシャ「何故ここにリスが?」
アニ「さぁ…」
ヒュッ!
アニ「?何か服の中に…」
ザザザッ!!
アニ「あぅッ?!!」ビクッ!!
サシャ「あぁっ!アニのパンツにリスが入っていきました!」
クリスタ「いやぁあ!大変ッ!」
アニ「ちょ…!出ろ!」バタバタ!!
ライナー「見ろベルトルト!アニのあの足さばきを!」
ベルトルト「……!」
ライナー「凄いダンスだ…!」
ベルトルト「ライナー…やるんだな!?今…!ここで!」
ライナー「あぁ!勝負は今!!」
ライナー「ここで決める!」
バッ!!
サングラス 装・着!!
ライナー「どいつもこいつも 一緒に叫ぼう!」
アニ「あぁぁッ!パンツにリスが!」
ライナー「パンツに凄いリスがいるんだってさ!」
アニ「パンツにリスが!」
ライナー「どうしてそんなに飛び跳ねる?」
クリスタ「パンツにリスがいるんだよ!」
ライナー「鶏でも鼠でもなく!」
サシャ「パンツにリスがいるんですよ!」
アニ「パンツにリスが!」
ライナー「パンツにリスがいるんだよ!一緒に踊ろう 俺達と!」
ベルトルト「足を使った見事なダンス!」
アニ「リスが!リスが!」
ベルトルト「足を使った見事なダンス!」
クリスタ「パンツにリスがいるんだよ!」
ベルトルト「サシャにパンをやるのは誰?」
サシャ「パンツにリスがいるんですよ!」
ライナー「報償金をもらうには?」
クリスタ「パンツにリスがいるんだよ!」
ベルトルト「立体起動でトランス状態!」
クリスタ「パンツにリスがいるんだよ!」
ライナー「キースの教官 手洗いだ!」
サシャ「見えないですが!」
アニ「パンツにリスが!」
ライナー「足を使った見事なダンス!」
アニ「リスが!リスが!」
ライナー「足を使った見事なダンス!」
クリスタ「パンツにリスがいるんだよ!」
ライナー「どうすりゃ踊れる?このダンス」
サシャ「パンツにリスがいるんですよ!」
ライナー「巨人が噛んでるわけじゃない」
クリスタ「パンツにリスがいるんだよ!」
ライナー「成り上がりのブルジョア人」
クリスタ「家柄なんて必要ない!」
ライナー「俺の筋肉大人気!」
サシャ「パンツにリスがいるんですよ!」
ライナー「足を使った見事なダンス!」
アニ「リスが!リスが!」
ライナー「誰もが認める凄いダンス!」
ベルトルト「かっこいいけど 実はそうじゃなくて!」
クリスタ&サシャ
「「パンツにリスが いるんだよ!」」
ライナー「金が無ければ給料前借り!」
アニ「リスが!リスが!」
ライナー「髪の毛なければ しっかり植毛!」
ライナー「ミカサと格闘 勝ち目はナイ!」
ライナー「エレンとジャンは 仲悪い!」
ライナー&ベルトルト
「「恋愛どころじゃない パンツにリスがいる!」」
音楽・ダンス
~フィニアスとファーブ
「パンツにリスがいるんだよ」より~
替歌しました。
どうやってアニのパンツにリスが入ったのか…?隙間ないじゃん!という疑問はあるかと思われます。
しかし、>>1にもわからない。
ノリと勢いで、お願いします。
ヒョコッ!サササ!
クリスタ「あ!リスが出てきた!」
ライナー「なんだって?!」
ベルトルト「本当にリスだったんだ…」
サシャ「アニ?アニ大丈夫ですか?!」
アニ「……」チーン…
クリスタ「ね、ねぇ…これって…」
サシャ「ふ、不幸ですよね…?」
クリスタ「どうしよう!やっぱりあの手紙は本当なんだ!」ガクガク
サシャ「嫌ですよ!こんな目に合うなんて!」ガクガク
クリスタ「アニ!アニも今日から気を貰おう?!」ガバッ!!
サシャ「そしたら明日から不幸じゃないですしね!」ガバッ!!
アニ「…モゥ…ドウニデモシテ…」
クリスタ「アニィィイイ!」
サシャ「戻って来て下さいぃぃいい!」
クリスタ「ミカサ!」
ミカサ「何?」
サシャ「お願いがあるんです…!」
ミカサ「なんだろう?」
クリスタ「あの、今日もね、アルミンに触りたいんだけど…」アセアセ
ミカサ「?それなら本人に言えばいい」
サシャ「実は、問題がありまして…」
ミカサ「??」
クリスタ「触ってる間…ユミルを押さえてて貰えないかな…?」
サシャ「三十分だけでいいんです!」
ミカサ「……それは、大役だ…」
ミカサ「アニも、一緒に?」
クリスタ「アニはね、アルミン触る側だから押さえられないの…」
ミカサ「そう…ところで、アニはどうしたの?」
サシャ「そこは…触れないであげてください…」
アニ「………」チーン
~ 訓練後 男子寮 ~
コニー「今日も疲れたなー!」
エレン「服がベタベタだ…」
ライナー「お前ら頑張ってたからな!」
ライナー「……ん?手紙…?」
ベリッ カサカサ
ライナー「………」
ベルトルト「ライナー?」ヒョコ
ライナー「うぉお?!覗くんじゃねぇ!」グシャッ!!
ベルトルト「お風呂、行こう?」キョトン
ライナー「あ、あぁ!そうだな!」
~ 食堂 ~
ユミル「ご馳走さま」
クリスタ「ご馳走さま…」チラッ
ミカサ「……」コクン
クリスタ「ユミル!ミカサのテーブル行こう!」カタン
ユミル「は?なんで?」
クリスタ「いいからいいから!サシャもいるし!」押シ押シ
ユミル「理由になってねぇぞ??」押サレ押サレ
クリスタ「お邪魔します!」
アルミン「あ、クリスタ」
エレン「お?また来たのか?」
ユミル「……また?」ピクッ
ミカサ「ユミル、話がある。ので、隣に来てほしい」
ユミル「…なんだ?仕方ねぇな」ストン
サシャ「よし!」コクン
クリスタ「よし!」コクン
クリスタ「あのね、アルミン…」
アルミン「うん?」
クリスタ「今日も三十分…あの…」
アルミン「え、今日も?」
クリスタ「うん…」コクン
アルミン「……えーっと…」
クリスタ「………」モジモジ
アルミン「…うん、わかった」
クリスタ「ありがとう!」パァァ!!
クリスタ「サシャ!アニ!触らせてくれるって!」
アルミン「えッ?!!」ギョッ?!
サシャ「やったー!」
アニ「わかった」カタッ
ベルトルト「?!!」ガタッ!!
ライナー「まぁ待て、ベルトルト」
ベルトルト「で、でも…」
ライナー「俺が行ってくるさ」カタッ
ユミル「な、なんだよ触るって!!」
ミカサ「まぁ聞いて、ユミル」
ユミル「なんだよミカサ!!」
ミカサ「私達の目の前に、アルミンとクリスタが座っている」
ユミル「ああ!ご丁寧に手を繋いでな!!」
ミカサ「二人とも、可愛らしい顔つき」
ミカサ「金色の髪、輝く瞳」
ミカサ「これは、まさしく天使…違わない?」
ユミル「そりゃ…そうかもしれないけどさ」
ミカサ「そして見て…左側にはアニが座っている」
ユミル「あぁ…こちらもアルミンと手を繋いでな」
ミカサ「アニは、整った顔立ち」
ミカサ「金色の髪、少し伏せた瞳」
ミカサ「これも、まさしく天使…違わない?」
ユミル「いや…うーん…そうかも…」
ミカサ「そしてアニの少し後ろに、サシャがいる」
ユミル「あぁ…アルミンの腕を持ってるな」
ミカサ「サシャは、黙っていれば美人」
ミカサ「光の輪が輝く髪、長い睫毛」
ミカサ「これは、まさしく女神…違わない?」
ユミル「…言われてみれば…そうなのか…?」
ミカサ「そして右に戻って…クリスタの少し後ろに、ライナーがいる」
ユミル「あぁ…こちらもアルミンの腕を持ってるな」
ミカサ「ライナーは…逞しい」
ミカサ「金色の髪、つぶらな瞳…」
ミカサ「これも…天使…?違わない…?」
ユミル「いや私に聞くな」
クリスタ「ライナー?!もしかして…」
ライナー「あぁ…クリスタもだろ?サシャ達もか?」
サシャ「そうです!でも何故…?!」
アニ「なんなのこれは…」ギリッ
アルミン(本当になんだろうコレ)
ジャン「オイオイ、なんだ?この塊は」
ライナー「なんだ?」
ジャン「皆でアルミン囲んでさ!なんだ?宗教か?」
クリスタ「ち、違うよ!」
ジャン「そうなのか?てっきりアルミン教でも出来たのかと思ったぜ?」
エレン「ジャン、いい加減に…」ガタッ
ミカサ「待ってエレン、私が行く」ガタッ
ミカサ「サシャ、そのままでいい、ので、力を貸して」
サシャ「いつでも!」
ジャン「な、なんだよ?」
ミカサ「ジャン、貴方は少し知らなければならない」
ミカサ「……この食堂の恐怖を!」
バッ!!
腰蓑 装・着!!
ミカサ「みんな 教えてやるyo!」
サシャ「so!」
ミカサ「サシャとミカサの裏にはキース!」
サシャ「イェイ!」
ミカサ「毎朝サシャに聞くyo!」
サシャ「sey!」
ミカサ「シスター何喰う今日は?」
サシャ「みんなで お肉を席で食べようyo!」
ミカサ「並べ並べ 順番だ!」
ミカサ「裏にはキース!」
サシャ「裏にはキース!」
ミカサ「何でも聞き取る 裏にはキース!」
ミカサ「食事はボロ小屋 グラスはひび割れ」
サシャ「ガスは有料 あとはタダ!」
ミカサ「喧嘩の声と 殴りaiの音 体がよろける」
サシャ「私の放屁 mo きかないyo!」
ミカサ「裏にはキース!」
サシャ「裏にはキース!」
ミカサ「何でも聞こえる 裏にはキース!」
ミカサ「裏にはキース!」
サシャ「裏にはキース!」
ミカサ&サシャ
「「音にはご用心 裏にはキース!」」
音楽
~フィニアスとファーブ
「裏庭ビーチ」より~
替歌しました。
以上、ミュージカル風味でお届けしました。
ミカサ「…ので、静かにしていて欲しい」
ジャン「あ、あぁ…わかったよ」
ユミル「いや…ミカサのが煩かったんじゃ…」
アニ「ユミル」
サシャ「それは、言わない約束です」フルフル
ユミル「…そういうもんか…?」
ミカサ「腰蓑あげる、ので、気にしないで欲しい」
ユミル「いやいらねぇよ」
~ 三十分後 ~
サシャ「あ、時間過ぎましたね!」
クリスタ「アルミン、ありがとう!」
アルミン「う、うん…」
ライナー「明日も頼む」
アルミン「明日も?!」ギョッ!!
アニ「まぁ明日だけじゃないけどね…」
アルミン「え、え??どういう事?」
サシャ「それは…」モゴモゴ
クリスタ「その…」モゴモゴ
ライナー「色々あるんだよな…」モゴモゴ
アニ「もういいだろ、あんたたち帰りな」
クリスタ「え、アニは?」
アニ「アルミンに話があるからさ」
アルミン「?」
サシャ「まさかアニ…!」
アニ「いや言わない、言わない!安心して!」
サシャ「なら良かった…」ホッ
ライナー「なんだ?アニは何かあったのか?」
クリスタ「アニ最初信じてなくて…それでリスが」
アニ「クリスタ黙って帰りなさい」
アニ「……ふぅ」
アルミン「えっと…何かな?」
アニ「あのね、言っておくけど」
アニ「別に、罰ゲームとかそういうんじゃないからね」
アルミン「………」
アニ「いや、ある意味罰ゲームかもしれない」
アニ「でも皆、嫌々とか面白がって、じゃなくて」
アニ「あんたに希望を求めてる…といった方がいいのかな」
アルミン「な、なんか凄い話になってるね?」
アニ「まぁ、そうだね」
アニ「理由も言えないし、ワケわからないと思うけど」
アルミン「う、うん」
アニ「まぁ、しばらく付き合ってよ」
アルミン「うん、わかった」
アニ「ありがとう…じゃあ帰るね」カタン
アルミン「あ、送るよ」カタン
アニ「…は?」
アルミン「あ、エレンがミカサとユミル送ってたから多分女子寮前にいると思うんだ」
アニ「…あぁ、そうなの」
トコトコトコ…
アルミン「あのね」
アニ「何?」
アルミン「ありがとう」
アニ「何が?」
アルミン「僕が不審がってるの気づいて話してくれたんだよね?」
アニ「…まぁ、誰だって不審に思うと思うよ」
アルミン「優しいね」
アニ「は?」
アルミン「皆が言いにくい事、引き受けて話してくれてさ」
アニ「あぁ…言えない所はぼかせばいいのに、あの子らストレート過ぎるんだよ…」
アルミン「そっか!」フフッ
アルミン「あ、やっぱりいた!」
エレン「おー、やっぱり来たか」
ミカサ「無事、終わったの?」
アニ「終わったよ」
エレン「じゃあ帰るか、お休み!」フリフリ
アルミン「お休みなさい!」フリフリ
ミカサ「お休みなさい、エレン、アルミン」フリフリ
アニ「…お休み」フリフリ
ミカサ「では、私達も帰ろう」
アニ「そうだね」クルッ
ミカサ「………」トコトコ
アニ「………」トコトコ
ミカサ「………」トコトコ
アニ「………」トコトコ
ミカサ(…何か、物足りない)
二日目、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今日はここまで。
替え歌の元ネタ、知らない方はごめんなさい。
パンツにリスがいるんだよの方は、アニで想像したらちょっとセクシー。
ちなみにパンツとはズボンの事です。
それでは、また三日目が出来上がったらきます。
いや、十分面白いから自信持って
自分の好きなように書いてくださいな
>>93さん
ありがとうございます!
自分なりに頑張ります!
三日目が長くなりそう&書く時間があまりなくて、まだ書き終わらないので、できた所まで投下します。
三日目
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ベルトルト「………」
ベルトルト「……朝」ムクッ
ベルトルト「…ここはどこ?」キョロキョロ
ベルトルト「ん、ひっくり返ってただけか…」モソモソ
ベルトルト「枕さん久しぶり…二度寝するよ…いいよね…」カサッ
ベルトルト「枕さん固い?」ン?
ベルトルト「……手紙?」
ビリビリ カサカサ
ベルトルト「………」
エレン「今日は何するかー」
アルミン「休みだもんね。どうしようかなぁ」
コニー「なぁ、ちょっと聞きたいんだけど」
エレン「どうしたんだ?」
コニー「彼処でプルプル震えてる布団の中身は誰だ?」
布団「………」プルプル
アルミン「ベルトルトだよ」
コニー「ベルトルトか」
エレン「いきなり飛び起きたと思ったらまた布団被ってずっとああしてるぞ?」
コニー「何があったんだ??」ハテ??
ライナー「なぁアルミン…すまんが今時間あるか?」
アルミン「朝食までなら大丈夫だよー」
ライナー「そうか…じゃあ今日の分、触らせて貰っていいか?」
アルミン「あ、夜じゃなくてもいいんだ?」
ライナー「時間指定はなかったからな」
アルミン「ん、わかった」スッ
ライナー「ありがとな」グッ
コニー「うわッ!布団から手が出てきた!」
エレン「布団同様すげぇ震えてるな…」
布団と手「………」プルプル
ライナー「ベルトルト?お前…!」
アルミン「もしかして…ベルトルトも触りたいのかな?」
布団と手「……!」グッb プルプル
アルミン「じゃあ布団の近くまで…」ゴソゴソ
ライナー「ビビりすぎだろ…」ゴソゴソ
アルミン「はいベルトルト、繋ぐよ?」ギュ
ベルトルト「アルミン…」グスグス…
ライナー「えっ?!泣いてるのかベルトルト?!」
アルミン「どうしたの?」
ベルトルト「僕…アルミン教に入る…」グスグス
アルミン「いやいや勝手に宗教作らないでね?!」
ライナー「それジャンが言った冗談だからな?!」
ライナー「三十分触ったら大丈夫だから、な?」
ベルトルト「う、うん…」グスグス
アルミン「泣かないで、ね?」
ベルトルト「うん、うん…」グスグス
コニー「………」
エレン「コニー?」
コニー「なぁ…俺も触っていいか?」
アルミン「ん?いいよー」
ライナー「コニー…お前の所にも来たのか!」
コニー「え?何が?」
ライナー「え?」
コニー「いや、なんかご利益ありそうだなって思ってさ」
アルミン「そんなバカな!」ガビーン!!
ライナー「うーん…こちとら遊びじゃないんだが…」
ベルトルト「うぅぅ…」プルプル
コニー「いいじゃん、減るもんじゃあるまいし!」ピトッ
アルミン「そういうものなのかな…?」
エレン「本格的にアルミン教が出来つつあるな…」
ジャン「あいつら気持ち悪ぃな…」
マルコ「もう…なんでわざわざ敵を増やすような事を言うんだい君は!」
~ 食堂 ~
サシャ「エレン達、きませんねー?」モグモグ
ミカサ「遅い」モグモグ
クリスタ「でも、ミカサと食事する事あまりないから嬉しいな!」モグモグ
ミカサ「……私も、嬉しい」コクン
ユミル「おいおいこれ以上ライバル増やさないでくれよ…」グシグシ
クリスタ「きゃあ!そんなに強く撫でたら髪くしゃくしゃになっちゃうじゃない!」ハワハワ!!
ミーナ「ね、アニもアルミン教なの?」モグモグ
アニ「は?何それ?」モグモグ
ミーナ「…そういや何だろう?アルミンに触れるとかなんとか…?」
アニ「あぁ」
ミーナ「ファンクラブ??」
アニ「いや私に聞かれてもね」モグモグ
ミーナ「ファンクラブなら私も入りたいなぁー」
アニ「ファンなの?」
ミーナ「可愛い男の子は大好物です!」カッ!!
アニ「そんな力一杯言われてもね…」モグモグ
ミーナ「で、アニはファンなの?!」
アニ「いや…考えた事ないや」
ミーナ「じゃあ何でアルミン教に…!」
アニ「ん?そのアルミン教とやらに入るには条件があるから」
ミーナ「そうなの?!何?!!」グワッ!!
アニ「秘密…。ついでにあんたが一生入れないよう祈っとくよ」
ミーナ「えぇっ?!酷い!!」ガーン!!
アニ「………」モグモグ
ミーナ「いいもん、格好いい男の子も大好物だし」ブスッ
アニ「そう」モグモグ
ミーナ「お、噂をすれば…来たよ!」
アニ「報告しなくて良いって」
ミカサ「遅かった、ので、先食べてる」
エレン「あー、アルミンが触られてて気がつけばこんな時間に」
アルミン「ごめんね。あ、クリスタ隣いい?」
クリスタ「うん!…ッ!」ハッ!!
クリスタ(…髪、大丈夫かな?なおってるかな?)アセアセ ササッ
ユミル「………」
エレン「…ミカサの隣しか空いてない」
ミカサ「座ればいい」
エレン「言われなくても座るって」ストン
サシャ「にしても、朝から触られてたんですか?」モグモグ
アルミン「時間指定は無かったとかなんとか…」
クリスタ「あ、確かに!」
ユミル「昨日からなんだよその触る触らないって…」
ミカサ「わからない、けれど必要な事だと判断している」
ユミル「ふぅん…ま、それでクリスタが満足するならいいけどな」
ミカサ「本音は?」
ユミル「昨日も手を繋いで寝てくれたからこれが続けばいいのに…///」テレッ
ユミル「って何言わすんだよッ?!!」クワッ!!
ミカサ「え、私のせいなのだろうか」
サシャ「うーん、じゃあ私も今触らせて貰いましょうかね?」
アルミン「うん、左手で良かったら」モグモグ
クリスタ「…?」
サシャ「じゃあ椅子を移動して…」ズルズル
アルミン「どうぞ」スッ
サシャ「ありがとうございます!」ガシィッ!!
アルミン「……サシャ」
サシャ「はぁい!」
アルミン「今掴んだの僕のパンだからね?」
サシャ「パァン!」
エレン「どうやったら手とパンを間違えるんだ?」モグモグ
クリスタ「じゃあ私もアルミンがご飯食べ終わって…時間があれば…」モジモジ
ユミル「………」
アルミン「わかった、待ってね」モグモグ
クリスタ「あ…慌てなくていいよ!」アセアセ
エレン「俺が口に運んでやろうか?」
ミーナ「……!」ガタッ!!
アニ「どこに反応してるのあんた」
サシャ「ユミルが怒りませんねー?」
ユミル「……ふっ」
ミカサ「悟りを開いたようだ」
アルミン「お待たせ!どうぞ」スッ
クリスタ「う、うん」キュッ
アルミン「アニ!アニも時間あったらどうかな!?」
クリスタ「!」
アニ「ん?」
ミーナ「ご指名?!!」キャァアア!!
アニ「…行ってくる」カタッ
ミーナ「わ、私も行くッ」ガタッ!!
ミカサ「クリスタが右手側、サシャとアニが左手側…」
ミカサ「今日こそ、天使と女神の完成」
ミーナ「絵になるねー」
ユミル「まぁクリスタが一番天使だけどな」
エレン(暇だし皿片付けておいてやろう)ガチャガチャ
クリスタ(今まで気付かなかったけど…)マジマジ
クリスタ(アルミンの手、大きい…)ピトッ
クリスタ(指も私みたいにぷよぷよしてない…)ニギニギ
アルミン「ん?」
クリスタ(手の甲に血管がある…)サワサワ
アルミン「??」
ユミル「………」
クリスタ(そういえば…昨日の対人訓練の時頑張ってた…)チラッ
アルミン「???」
クリスタ(ピリピリしてると思ってたけど…あれ真剣な表情だったんだよね…)ジー
アルミン「え???」
クリスタ(すぐ倒されてたけど…何度も立ち上がって向かっていって…かっこよかったなぁ)ジー
アルミン「え、な、何?クリスタ??」アセッ
クリスタ(でも…普段はホワホワ可愛いんだなぁ…)シ"ー
アルミン「ちょ、近い近い!クリスタ顔近い!!」ノケゾリー!
アニ「クリスタ!」ガッ!!
クリスタ「ぶふッ?!!」グキッ!!
ユミル「………」カタッ
ミカサ「ユミル?」
ユミル「………」スタスタ…
ミーナ「おーい!どこいくの?!」
アニ「ごめんなさい…思い切り顔を押した…」
クリスタ「は、鼻が痛いけど大丈夫…」ヒリヒリ
サシャ「あんまりアルミン驚かせたらダメですよ!私達の神なんですから!」
クリスタ「ごめんなさい…」シュン
アルミン「う、うん。気にしないで」
ミカサ「お帰りなさい、エレン」
エレン「おー…今そこでユミルに会ったけど、どうしたんだあいつ…?」
ミーナ「なんか出ていっちゃって…」
エレン「物凄い負のオーラ放ってたぞ…」
クリスタ(怒られちゃった…)シュン
アルミン「ごめんね、アニ」
クリスタ(………ん?)
アニ「あんた今、手が使えないしね」
クリスタ(なんだか仲良いな…)
クリスタ(そういえば…今日のアルミンは反応がいつもと違う…)ジー
クリスタ(すぐ触らせてくれてたとは言え、一度は『え?』とか聞いてきたのになぁ…)ジー
クリスタ(昨日二人で何を話したんだろう…)シ"ー
アルミン「……」クルッ
アルミン「ッてどぅわぁああ?!!」ビクッ?!
アニ「だからあんた近いんだよ!!」ガッ!!
クリスタ「へぶッ?!!」グキッ!!
ユミル「………」
ミカサ「ユミル、お帰りなさい」
ミーナ「兎のぬいぐるみ、どうしたの?」
エレン「わざわざ持ってきたのか?」
ユミル「………」スタスタ
トンッ
エレン「ぬいぐるみを壁に…?」
ユミル「……コレ、アルミン」
ミカサ「アルミンが、兎…」
ユミル「………」コクン
ミーナ「かわい」
ドゴォッッ!!!
ミーナ「ひッ?!!」ビクッ!!
ドゴォッッ!!!
エレン「ちょ…!ユミル!」
ドゴォッッ!!!
ミーナ「ぬいぐるみを殴るのは止めて!!」
ドゴォッッ!!!
ミカサ「…これは…サシャ!」バッ!!
サシャ「はい!!」
キィィィ…
キース「おい……」
サシャ「!」
ミカサ「遅かった…!」
キース「今しがた…大きな音が聞こえたが…」
スッ
ユミル「サシャガ放屁シタ音デス」
サシャ「?!!」
キース「また貴様か…」
サシャ「え、ちょっと待っ…」アセアセ
キース「少しは慎みを覚えろ…」
パタン…
サシャ「え?!可笑しいですよね?!私の放屁の言い訳はもうきかないんじゃなかったんですか?!!」ハワワ?!
ミカサ「歌詞を変えねばならない…」
サシャ「そこですか?!!」ガビーン!!
今日はここまで。
読んでくれてありがとう!
三日目、まだ終わりません。
ので、今回もキリのいい所まで投下します。
~ 木陰にて ~
アルミン「…ふぅ」ストン
アルミン(久しぶりに本が読める)
アルミン(最近時間なかったしなぁ…)ペラッ
ミカサ「アルミン」ヒョコッ
アルミン「わあああっ?!!」ビクッ!!
ミカサ「…どうして驚いてるの」
アルミン「あ、ごめん…反射的に」
アルミン「エレンは?」
ミカサ「自主連を、している」ストン
アルミン「そっか…ん?」
アルミン「どうしたの?そのぬいぐるみ」
ミカサ「朝食時、ユミルが殴っていた兎」
アルミン「あ…それを殴ってたんだ…」
ミカサ「そう、良い音がしていた」
アルミン「良い音の域を越えていたような…」
ミカサ「それは、ぬいぐるみを突き抜けて壁を殴っていたから」ゴソゴソ
アルミン「怖いよ!!」ヒェェッ!!
アルミン「でもわかった…それで布が裂けて綿が出てるんだね」
ミカサ「…この兎は、アルミンらしい」カパッ
アルミン「えぇッ?!!」
ミカサ「ユミルは、クリスタが好き」カチャカチャ
アルミン「あ、うん…」
ミカサ「ので、アルミンに嫉妬している」ピッ!!
アルミン「あぁ…触ってるから…」
ミカサ「…でも、悪い子では無い」スッ
ミカサ「クリスタの為に、堪えている」
アルミン「…豪快な堪え方だね…」アハハ…
ミカサ「………」チクチク
アルミン「…直してるの?」
ミカサ「この兎は、アルミン」チクチク
アルミン「う、うん…」
ミカサ「なら、直すべき」チクチク
アルミン「………」
ミカサ「傷ついたままにはしたくない」チクチク
アルミン「………」
アルミン「………」
ミカサ「………」チクチク
アルミン「……ぁー……」バタッ
ミカサ「……アルミン?眠る?」チクチク
アルミン「…うー……いや……あの…」
ミカサ「なんだろう」チクチク
アルミン「…その……うん、ありがと……」
ミカサ「?…どういたしまして…?」チクチク
アルミン「………」ペラッ
ミカサ「………」チクチク
アルミン「………」ペラッ
ミカサ「…今日は、柔らかい」チクチク
アルミン「え?何が?」
ミカサ「アルミンの空気が」チクチク
アルミン「えぇっ?!」ガバッ!!
ミカサ「この頃、刺々しかった」チクチク
アルミン「そ、そうかな…」
ミカサ「うん、心配していた」クルクル
アルミン「えぇぇ……」
ミカサ「多分、アルミン教のおかげ」シュッ
ミカサ「頼りにされて、嬉しい…違わない?」プチッ
アルミン「それは…」
ボフッ
アルミン「ぶッ」
ミカサ「兎アルミン、直った」ヒラヒラ
アルミン「…本当だ!綺麗に直ってるね」
ミカサ「アルミンも元気…嬉しい」フフッ
アルミン「…ありがとう」フフ
ミカサ「ところで、どういう本を読んでいるの?」
アルミン「えっと…」
ミカサ「うん」
アルミン「………」
ミカサ「……?」
アルミン「あれ?何だったっけ」アセッ
ミカサ「え??」
ミカサ「では、部屋に戻る」スクッ
アルミン「うん、またね」
ミカサ「また」クルッ
スタスタスタ…
アルミン「………」
アルミン「………」ペラ ペラ
アルミン「……全然頭に入ってないや」
アルミン「……最初から読み直そう…」パタン
アニ「………」
ミーナ「アーニ!」ヒョコッ
アニ「ん?」
ミーナ「視線の先は…おぉッ?!アルミン?!」
アニ「何となく見えたからね」
ミーナ「またまたぁ~興味ないフリしちゃってぇ~」ニヤニヤ
アニ「フリじゃないって」
ミーナ「いいじゃんー素直になりなよー」
アニ「もう…さっきから…」ン?
アニ「何?もしかして、あんた私にアルミン好きになってほしいの?」
ミーナ「うん」
アニ「……なんでよ」
ミーナ「その方が面白いから」
アニ「蹴るよ」
ミーナ「嘘嘘!冗談です!!」アワワ!!
ミーナ「んー…なんかね、アニってさ」
アニ「うん」
ミーナ「幸せじゃないよね?」
アニ「喧嘩売ってんの?」
ミーナ「売ってない売ってない!!」ブンブン!!
アニ「そう…で?」
ミーナ「なんて言うか…常にクール?」
ミーナ「嬉しくも悲しくもないですよーって、感じがさ?」
アニ「あんた良く観察してるね」
ミーナ「人間観察、趣味ですからッ!」クワッ!!
アニ「…あぁそう」
ミーナ「だからねーアルミン教に入ったって事は、こう…感情を揺さぶられたのかと!」
ミーナ「とうとう運命の巡り合わせが…って!素敵じゃない?!」
アニ「いや…残念ながらやむを得ず、なだけ」
ミーナ「もう!それがどれだけ美味しいポジションかわかってないよ!!」クワッ!!
アニ「美味しい?」
ミーナ「そうだよ!アルミンに触れてラッキー♪とかって幸せ感じないの?!」クワッ!!
アニ「いや全く…」
ミーナ「うぁぁああ!!なんなのこの子は!!」グワァァアア!!
アニ「まぁ、私は幸せになって良いような人間じゃないからね」
ミーナ「それ!なにそれ!誰が決めたのよ!!」
アニ「…え?」
アニ「………?」
アニ「……私…?」
ミーナ「あんたかい!アホかい!!」グワッ!!
アニ「怖いよあんた」
ミーナ「アニねぇ、サシャを見習いなさい!」
アニ「サシャ?」
ミーナ「そうだよ!いつも食事を美味しい美味しいって食べてるでしょ?!」
ミーナ「あれねぇ、美味しい訳ないじゃない!!」
アニ「そう」
ミーナ「あの子はねぇ!『食べる事』に幸せ感じてるから食事が美味しく感じるんだよ!」
アニ「思い込みってやつだね」
ミーナ「そう!そんな感じでね!」
ミーナ「幸せなんて思い込みで出来てるんだよ!」
ミーナ「だから思い込め!!」グワッ!!
アニ「何を」
ミーナ「幸せだなぁって」
アニ「そんな無茶苦茶な」
ミーナ「だからねぇ~好きな人ができたら幸せかなぁって思ったの…」
アニ「あぁ、それに繋がるのか」
ミーナ「うん…」
ミーナ「いや、確かに恋って辛い時もあるよ?でもさ…」
アニ「ん、いいよわかった」
ミーナ「…何が?」
アニ「こんなにも私の事で悩んでくれる人がいるって事、かな」
ミーナ「……!」
アニ「これも、幸せといえば幸せでしょ」
ミーナ「そう言われるとなんか照れるな…」テレテレ
アニ「…あんなに力説しといて」
ミーナ「ふふふッ」
アニ(……しかし)
アニ(……この私が…幸せ、ねぇ…)
ポスン
ミカサ「…よし」
ミカサ(枕元に兎アルミン…)
ミカサ(なんだか、一緒にいれるようで、嬉しい)ウン
ミカサ(………)
ミカサ(これは…)ハッ
ミカサ(エレンのぬいぐるみも作って置けば、いいんじゃないだろうか)バーン!!
ミカサ「そうと決まったら街に買い物に…」スクッ!!
サシャ「おお!街に行くんですか?」
ミカサ「ええ」
クリスタ「私も一緒に行きたい!」バッ!!
ユミル「クリスタが行くなら私も行く」
ミカサ「街には詳しくない、ので、案内してくれると助かる」
クリスタ「うん!やるよ!」
サシャ「私も行きますー!美味しいの食べましょー!」
ユミル「そうだな、たまには食べるか」
~ 街 ~
クリスタ「ミカサはどこに行きたいの?」
ミカサ「手芸屋に」
ユミル「へぇ…手芸とかするのか」
サシャ「どこら辺にありましたっけー」
クリスタ「うーん?」
ミカサ「クリスタは、何を?」
クリスタ「私はね、本屋さん」
ユミル「へぇ、珍しいな?」
クリスタ「アルミンに本をお礼に渡そうかなって」
ユミル「………」ヒュンッヒュンッ
サシャ「ユミル、腕の素振り怖いです」
ミカサ「では本屋に向かいながら、探そう」
クリスタ「うん!」
トコトコ…
ユミル「サシャ、ここら辺食べ放題ないか?」
サシャ「やけ食いするつもりですか」
ユミル「それ以外何がある」
サシャ「ケーキの食べ放題ならありますよ」
ユミル「よし、おやつはソコで決まりだな」
ミカサ「ケーキの食べ放題…」
サシャ「ミカサは行ったことなさそうですねー」フフフ
ミカサ「うん、ない」
クリスタ「わー!じゃあ楽しみだね!」ウフフ
クリスタ(エレンそういう所行かなそうだしね…)
クリスタ(…そういえば)
クリスタ(今日のミカサは歩くの速くないなぁ)
クリスタ(…私に合わせてくれてるのかな?)
クリスタ(………)
クリスタ(そういえば、ユミルもサシャも)
クリスタ(いつも並んで歩いてくれてる…)
クリスタ(………)
クリスタ「………」ギュ
ユミル「クリスタ?どうした?」
クリスタ「手を繋ぎたくなって…」エヘヘ
ユミル「…可愛いなこんちくしょう」
クリスタ「ミカサも!」ギュ
ミカサ「…うん」
クリスタ「サシャも繋ぎたい…!どうしよう!」
サシャ「あ、なら私ユミルとミカサと繋ぎますよ!」ギュギュ!!
ユミル「は?」
ミカサ「輪になったら、歩けない」
サシャ「回りながら行きましょー!」アハハ!!
クリスタ「きゃぁああー!」アハハ!!
ユミル「目が回るって!」ヒー!!
ミカサ「これは斬新だ」フフッ
~ 手芸屋 ~
ミカサ「フェルト…目用のボタン…エレン用とアルミン用と自分用…」ブツブツ…
クリスタ「何作るの?」
ミカサ「主にエレンのぬいぐるみ」
クリスタ「凄い!作れるんだ?!」
ミカサ「多分。作ってみせる」
クリスタ「頑張って」ウフフ
ミカサ「枕元に置きたい、ので、頑張る」
クリスタ「……!」ハッ!!
クリスタ「わ、私も一緒に作っていいかな?!」
ミカサ「勿論」
クリスタ「ありがとう!材料は…」フムフム
ユミル「暇だわ」
サシャ「同じくです」
ユミル「それ食べれんじゃね?」
サシャ「いやいや布で出来たケーキですからコレ」
ユミル「そりゃ残念」
サシャ「残念ですねー」
ユミル「………」
サシャ「………」
ユミル「暇だわ」
サシャ「同じくです」
今日はここまで。
~ 女子寮に帰って来ました ~
ユミル「うぇぇ…苦し…」
サシャ「食べ過ぎですよ!」
クリスタ「もう!サシャと張り合うからいけないんだよ?!」
ユミル「くっそ…」
ミカサ「しかし、美味しかった…」ホワホワ
クリスタ「ね!また行きたいねー」フフッ
サシャ「ユミル大丈夫ですか?もうすぐ夕飯ですよ?」
ユミル「今それを言うな…うぇ…っ」
ミカサ(一先ず枕元に荷物を置いておこう)
ミカサ「………?」
ミカサ「……手紙」
ビリッ ガサガサ
ミカサ「………」
ミカサ「………」ツカツカツカ
クリスタ「ミカサ?」
サシャ「どこ行くんですか?」
ミカサ「アルミンの所に」
クリスタ「じゃあ私も!」
ユミル「くっ…動けねぇ…」
サシャ「いってらっしゃーい!」
アルミン(そろそろ夕飯か…エレン寮にいるかな…)トコトコ
クリスタ「アルミーン!」
ミカサ「アルミン!」
アルミン「ん?」
クリスタ「良かった!探してたの!」
アルミン「そうなの?」
ミカサ「アルミンに用事が」
アルミン「うん、なんだい?」
クリスタ「先ミカサから…」
ミカサ「いえ、クリスタから…」
クリスタ「いやいや…」
ミカサ「どうぞどうぞ…」
アルミン(…面白い)
クリスタ「じゃ、じゃあ私から!」
アルミン「うん」フフッ
クリスタ「これね、いつも時間取らせちゃってるから、お礼に…」スッ
アルミン「えぇっ?!気にしなくていいのに!」
クリスタ「私があげたかったの!だからアルミンこそ気にしないで受け取って!」グイグイ
アルミン「う、うん…ありがとう…見てもいいかな?」
クリスタ「うん!」
ガサガサ
『うさぎ と かめ』
アルミン「これは…」
クリスタ「ユミルとね、決めたの!」モジモジ
アルミン「…ユミルと」
クリスタ「なんかね、アルミンは兎だからって!」
アルミン「…そう…兎…」
クリスタ「あ、でもね!その物語ならアルミンは亀の方だなって言ってたよ!」
アルミン「へ、へぇ…」
クリスタ「私は内容わからないんだけど、アルミンにピッタリかなぁって!」
アルミン「そうなんだ…」
クリスタ「うん!」ニコニコ
アルミン(…亀の方…確か鈍いけど最終的には兎抜かしてゴールするんだよね)フム
アルミン(と言うことは、悪い意味ではないか)ウン
アルミン「ありがとう!大切にするね」ニコ
クリスタ「どういたしまして!」ニコッ!!
アルミン「それで、ミカサはどうしたの?」
ミカサ「アルミンに触りたい」
アルミン「……へ?」
クリスタ「!」
ミカサ「触らせて」ズィッ
アルミン「え、ちょ…まっ…!」
ミカサ「三十分」
アルミン「三じゅ…え、三十分?」
ミカサ「うん」コクン
アルミン「……あぁ」
ミカサ「駄目だろうか?」
アルミン「いやいや、大丈夫だよ!」フルフル
アルミン「はい」スッ
ミカサ「ありがとう」キュ
アルミン「いえいえ」フフッ
クリスタ「………」
ミカサ「………」
アルミン「………」
アルミン「…立ちっぱなしもなんだし、そこに座ろっか」
ミカサ「そうしよう」コクン
クリスタ「えと、じゃあ私はこれで…」
ミカサ「…行ってしまうの?」
クリスタ「うん、ユミル待ってるだろうし!」
ミカサ「そう…」
アルミン「本、ありがとうね!」
クリスタ「いえいえ…!じゃあね!」
パタパタ…
クリスタ(吃驚した吃驚した吃驚した!!!)
クリスタ(何だろうあの慌て方!)
クリスタ(少し赤くなってたよね?!)
クリスタ(しかも何だろうあの空気!)
クリスタ(……何だろう…)
クリスタ(………優しい顔してたな…)
クリスタ(…そういえば…初めて手を繋いだ時も)
クリスタ(…ミカサがエレンの所まで着くの見守ってたな…)
クリスタ(…アルミン、ミカサが好きなのかな…?)
ユミル「あー…くるし……ん?」
クリスタ「……」トボトボ…
ユミル「おーい!クリスタ!」
クリスタ「……!」バッ
ユミル「……?!クリスタ…?!」
クリスタ「ユミルぅぅううう!!」ドカァッ!!
ユミル「ぐえッ!腹に突っ込むな吐く!!」
ユミル「で?私の嫁は何落ち込んでんだ?」
クリスタ「…アルミンが…」
ユミル「何かしやがったのかあの野郎…」ゴゴゴ…
クリスタ「……ミカサの事…好きかもしれない…」
ユミル「絶対許さね………え?」
ユミル「………」
クリスタ「………」
ユミル「で、お前は何で落ち込んでんだ?」
クリスタ「え…?だから…」
ユミル「うん」
クリスタ「……私は…」
ユミル「うん」
クリスタ「………」
ユミル「ほれ、言ってみろ」
クリスタ「………」
ユミル「………」
クリスタ「……わからない…」
ユミル「なんだそりゃ」
クリスタ「だって!なんでアルミンの好きな人がミカサかも知れなくて私が落ち込むの?!」グワッ!!
ユミル「私に聞くなよ!!アルミン好きなんだろお前!!」グワッ!!
クリスタ「えぇッ?!私アルミンが好きなの?!」
ユミル「今日一日の行動思い出してみろよお前アホか!」
クリスタ「………ッ」
ユミル「どうよ?」
クリスタ「いや…あの…アルミンは王子様みたいな感覚で好きとかどうとかは…」モジモジ///
ユミル「うわクソ可愛いな」
ユミル「それで、王子様の恋が叶いそうになくて可哀想に思ってたのか?」
クリスタ「それは違うと思う…」
ユミル「そうなのか?」
クリスタ「うん…」
ユミル「同情で落ち込んでるんじゃないよな?」
クリスタ「うん」
ユミル「よかった。もしそうならぶん殴るとこだったわ」
クリスタ「過激だね…」
ユミル「大体お前不幸体質だからな」
クリスタ「なんだか酷いこと言われてる気がする」
ユミル「当然だろ?人のいらない悲しみまで拾って自分の不幸にするだろ」
クリスタ「そんなこと…」
ユミル「ある。お前今まで不幸にしか興味なかったろ」
クリスタ「………」
ユミル「だからまぁ…恋はいいんじゃねぇか、うん」
クリスタ「なんかもう私がアルミンに恋してる方向で話進めてるね?」
ユミル「違うのか?」
クリスタ「…ファ、ファンなだけだもん」プイッ
ユミル「いちいち可愛いな、オイ」
ユミル「……ふむ、空気が変わったと」
クリスタ「うん…あと…悲しそうなんだけど優しい顔してた」
ユミル「エレンと幸せになって欲しいから諦めてるってとこか」フム
クリスタ「…そうなのかな」
ユミル「アルミンがそれで幸せならいいんじゃね?」
クリスタ「幸せ…なのかなぁ」
ユミル「幸せの形なんて人それぞれだからな」
クリスタ「うーん…」
ユミル「サシャ見てみろよ。いつも食堂の食事美味い美味いって幸せそうに食ってるだろ?」
クリスタ「うん」
ユミル「あれ絶対美味くない。ご飯が食べれるって喜びで勘違いしてるだけ」
クリスタ「そ、そうなの…?」
ユミル「ま、こんな感じで幸せなんて勘違いで出来上がるもんだ」
クリスタ「結構力業だね…?」
ユミル「それでも本人が幸せならいいんじゃね?」
ユミル「ま、ファンなら頑張って仲良くなって忘れさせてやったらどうだ」
クリスタ「……考エマス」
ユミル「慰める準備とぬいぐるみ殴る準備はしとくわ」
クリスタ「…ユミルって優しいよね…」
ユミル「はぁ?」
クリスタ「どうしてそんなに良くしてくれるの…?」
ユミル「どうしてってお前…」
クリスタ「うん」
ユミル「………」
パチン!
クリスタ「指鳴らしてどうしたの?」
フランツ「呼ばれた」ヒョコ
ハンナ「気がした」ヒョコ
クリスタ「えぇっ?!」
フランツ「いくよハニー!」ガッ!!
ハンナ「えぇダーリン!」ガッ!!
クリスタ「ハンナとフランツがユミルを担いだ?!」
ユミル「よし」ペチ
フランツ「ファ」
ユミル「よし」ペチ
ハンナ「ドゥ」
ユミル「クリスタ見てろよ!」
クリスタ「見えるよ!」
ユミル「私を教えてやるよ」
ハンナ&フランツ 装・着!!
フランツ「ファ ファ ファ」
ハンナ「ドゥビ ドゥバ」
フランツ「ファ ファ ファ」
ハンナ「ドゥビ ドゥバ」
ユミル「ひとりぼっちでー」
ハンナ「さびしかったぁ!」
ユミル「一緒に遊べるー」
フランツ「友達 探してたぁ!」
ハンナ「壁内じゃ孤独!」
フランツ「壁外じゃ女王様!」
ユミル「高い壁越えてー」
ユミル&ハンナ
「「人生 取り戻した!」」
ユミル「顔にソバカスー」
ハンナ「ブスだと突っ込まれぇ」
ユミル「態度悪くてもー」
フランツ「天使に出会えたぁ!」
ハンナ「壁内じゃ孤独!」
フランツ「壁外じゃ女王様!」
ユミル「こんな私にもー」
ユミル&ハンナ
「「笑顔 向けてくれたぁ!」」
音楽
~フィニアスとファーブ
「火星じゃ女王」より~
演奏は、ハンナ&フランツでお届けしました。
ユミル「…まぁ、そういう訳だ」
クリスタ「今!今何か凄い事言ってたよね?!」
ユミル「勝手な想像だから気にすんな」
ハンナ「今日の夕飯は何かしら」
フランツ「君より美味しいものはないよ」
\ヤダ!!フランツッタラ!!ハハハ!!/
クリスタ「そこ!何で何事も無かったように去っていくの?!!ねぇ?!」
ユミル「ミュージカルとはそんなもんだ」
クリスタ「なんなのこの世界!!」
ユミル「まぁ右から左に受け流せ」
クリスタ「えぇ…えぇぇ…?」
ユミル「そういや本どうだった?」
クリスタ「あ、うん!喜んでくれたよ!」
ユミル「喜んだのか…」
クリスタ「大切にするって!」
ユミル「ふぅん……」
ユミル「………ちぇ」
三日目、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
やっと三日目終わりました。ホッと一息。
読んでくれて&レス、ありがとうございました!
それでは、また四日目が出来たら来ます。
読んでくれてありがとう!
四日目、きりのいいところまで投下します。
四日目
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アニ(……ミーナが変な事言うから良く眠れなかった…)ボー
アニ(幸せねぇ…幸せ…)
アニ(…外明るくなって来たな)
アニ(……ん?)
アニ(………)
バッ!!
ジャン「…ん…朝か」
ジャン「くぁぁ…」ファー
ジャン「寝みぃ…」カサッ
ジャン「あ?なんだこれ」
ビリッ カサカサ
ジャン「……不幸…?」
ジャン「……だと…?!」
コニー「……あー…」ゴロン
コニー「もう少し寝てぇ」ガサッ
コニー「……ん?」
コニー「手紙?ラブレターか?」ウシシ
ビリッ ガサガサ
コニー「………」
コニー「………」
\ギャァァアアア!!/
ジャン「!!」ビクッ!!
ライナー「どうしたんだコニー?!!」
コニー「ラララライナー!!見てくれよこの不幸のがふぉおッ!!」ドコォッ!!
ライナー「言うな!コニー!」
ベルトルト「ライナー、コニー気絶してる」
ライナー「はっ…!強くタックルし過ぎたか…!」
ベルトルト「でもなんで?昨日コニー触ってたよね?」
ライナー「来てない奴が触ったら不幸が移るのか…?!」
ベルトルト「えぇ…怖い…!」ガクガク
ライナー「こんな時にアルミンはどこ行ったんだ…!」
ジャン(あのアルミン教は…そういう事か…)ドキドキ
~ 食堂 ~
キィィ…
アルミン「ん?」
アニ「おは、よう」ゼハー ゼハー
アルミン「……アニだ!おはよう!」
アニ「わからなかったの?」ゼー ゼー
アルミン「髪下ろしてるから…」アハハ
アニ「あぁ…あんた見つけて急いできたから」フゥ
アルミン「そうなの?何か用かな?」
アニ「いや別に?」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「紅茶、ポットに作ってるから」
アニ「うん」
アルミン「良かったらカップ持っておいで」
アニ「……うん」
アニ「一人なんだね」ズズッ
アルミン「うん」ズズズ
アニ「エレンは?」
アルミン「ミカサと格闘の練習してるよ」
アニ「朝から元気だね……で、あんたは?」
アルミン「たまには一人で本でも読もうかと」ズズズ
アニ「…じゃあ飲んだら失礼するね」
アルミン「あわわ!ごめんそういうつもりじゃ!」
アニ「一人で本読むんでしょ?」
アルミン「いや…いつでも読めるから、大丈夫」ウン
アニ「……意味がわからない」
アルミン「あー…一人で本読むって言うのは口実で…」モゴモゴ
アニ「で?」
アルミン「ほら、エレンとミカサをね、うん」
アニ「あぁ…二人きりにしてあげたのか」
アルミン「うん、家族だし、なりたいだろうし」ズズズ
アニ「ふぅん…あんたも大変だね」
アルミン「何が?」ズズズ
アニ「ミカサの事好きなんだろ?」
アルミン「ぶふぉおッ!!」ブッ!!
アルミン「ッかはっ!は、鼻に…!」ケホッ
アニ「ハンカチ…」スッ
アルミン「あ、ありがとう」ケホケホッ
アニ「昨日木の下でのやり取り見えたからさ」
アニ「そうなのかなと思ったんだけど」
アルミン「いや違う!違うからね?!」ブンブン!!
アニ「そうなの?」
アルミン「好きは好きだよ?!でもそれは大事な親友としてで!」
アニ「うんうん」
アルミン「女の子としてとかは今はないから!!」
アニ「ふぅん」
アルミン「うん!わかった?!」
アニ「わかった」
アルミン「良かった!」
アニ「うん」
アニ「……今は、ねぇ」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「ッッッ!!!」ガンガンガンッ!!
アニ「ちょっとテーブルに頭打ち付けるの止めてよ」
アルミン「一生ノ不覚…」シュゥゥゥ
アニ「何?やっぱり今も好きなの?」
アルミン「……ハハハ」
アニ「笑い声が乾きすぎだよ」
アルミン「……ハハハ」
アニ「…誰にも言わないから安心しな」
アルミン「……アリガトウ…」
アニ「二人だけの秘密って奴だね」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン(…あれ?弱味握られた…?いやいやアニはそんな事しないはず…?)
アニ(…二人だけの秘密か…悪くないね…)フム
アニ「でもさ…いいの?」
アルミン「何が……?」
アニ「ミーナが言うには、恋は幸せだと」
アルミン「………」ズズズ
アニ「でもあんたは好きな人が別の人と一緒になるようすすめてるだろ?」
アニ「それは幸せなの?」
アルミン「うーん…」ズズズ
アルミン「彼と彼女、二人とも幸せになって欲しいしなぁ」
アニ「自分の幸せを犠牲にしても?」
アルミン「それで幸せになって欲しい人がいるなら、そうしなきゃいけない時もあると思うよ」
アニ「ふぅん」
アルミン「それに、不幸せな訳じゃないし」
アルミン「幸せそうな二人を見るのは好きだ」
アルミン「…あぁ、これが僕の幸せになるのかな」
アニ「…ふぅん…なんだか難しいや」
アルミン「うん、僕もこんがらがってきた」
アニ「何それ」フフッ
アルミン「何だろ」フフフッ
アニ(将来…故郷に帰る為にここも壊さなきゃいけないけど)
アニ(ちゃんと…故郷の皆の幸せの為に…壊せるなら…)
アニ(…私もここで幸せ見つけても…いいって事か…な?)
アニ「………」ヴーン…
アルミン「………」ズズ
アニ「………」ヴーン…
アルミン「あ、そういや触る?」
アニ「……うん?」
アルミン「手、今時間あるし」
アニ「……あぁ」
アニ(そういや何で毎日触ってんだろ)
アニ(…不幸になりたくないからか)
アニ(………)
アニ(…あぁ)
アニ(…やっぱり…私も)
アニ(…幸せに、なりたいのか…)
アルミン「どうする?」
アニ「……お願いしようかな」
アルミン「うん!」スッ
アニ「………」スッ…
バァァアンッ!!!
アニ「?!!」ビクッ!!
コニー「アルミィィイイイン!!」
アルミン「どうしたの?!」
コニー「触らせてくれ!触らせてくれ!!」
ベルトルト「僕も…!お願い…ッ!」
サシャ「いやいや男子は寮で触って下さいよ!!」
ライナー「今日は朝触れなかったからな…!」
サシャ「そんなの関係ねぇ!ですよ!」
ミカサ「私も、触りたい」
エレン「あれ?アルミン教に入ったのか?」
ミカサ「うん」コクン
クリスタ「わぁ…乗り遅れちゃった」
ユミル「タイミング悪いな」
ミーナ「あぁ!アニ寮にいないと思ったら…!」
アニ「ごめん、先来てた」
ミーナ「何言ってるの!ナイス二人きり!」
アニ「蹴るよ本当」
マルコ「朝から皆元気だね」フフッ
ジャン「なぁ…お前最近手紙来たか?」
マルコ「ん?確か一ヶ月位前に親から来てたよ」
ジャン「…そうか…」
マルコ「それがどうしたんだい?」
ジャン「いや…何でもねぇ」
マルコ「?」
ジャン(マルコには来ていない…)
ジャン(信じてる訳じゃねぇが…万が一不幸になられても嫌だしな…)
ジャン(マルコがダメとなると…どうするか…)
コニー「俺が早かった!だから俺から!」
アニ「なら私が一番じゃない?」
サシャ「食べ終わった人からはどうですか!」
ミカサ「そう言って、食べ物貰う気でしょう」
ライナー「ここは公平にじゃんけんでだなぁ!」
ベルトルト「背の高い順に…しよ…?」
クリスタ「背の低い順に…しよ…?」
ライナー「そうだな、背の低い順にしよう」
ベルトルト「ライナァァアア!!」
エレン「ベルトルトが叫んでる」
アルミン「珍しいね」
ジャン(日に日に人が増えてるな…)ジー
マルコ「ジャン、どうしたの?」
ジャン「あ?」ギクッ
マルコ「いや、やけに見てるからさ」
ジャン「見てねぇよ!気持ち悪い!」
マルコ「こら!また!」プンプン!!
ジャン(三ヶ月も触るなんてまっぴらごめんだ!)
ジャン(…他の解決策探してやる!)ゴゴゴ!!
ミカサ「結局、アニとクリスタから」
ユミル「朝から天使の集合か」
ミーナ「後光が差してきそうだよねー」
サシャ「三人を見ながら食べるパンは絶品です」モシャモシャ
エレン「別に味変わんねぇぞ?」モグモグ
クリスタ「………」
キュッ キュッ
アルミン「ん、何?クリスタ?」
クリスタ「ん?」
アルミン「ん?」
アルミン(…あれ?気のせい?)
クリスタ「………」
キュッ キュッ
アルミン「……?」チラッ
クリスタ「………」シラー
アルミン(えぇ…??)
クリスタ「………」
ギュッ ギュッ
アルミン(えぇ?!さっきより強くなった?!)
アルミン(…なんだこれなんだこれ…えっと…)
アルミン(こ、こうかな…?)
キュッ キュッ
クリスタ「!!!」バッ!!
アルミン「……!」
クリスタ「………」
アルミン「………」
クリスタ「えへへっ」ニコーッ
アルミン「…ははっ」ホッ
アニ「………」
ユミル「うおぉ…ッ!朝から地獄を見たわ…ッ!」プルプル!!
ミーナ「今の光景を地獄とはこれ如何に」
ミカサ「堪えるユミル、偉い」
ユミル「この世界は残酷だ…」
サシャ「そのうち良いことありますよー」
エレン「さっきから視線を感じるな…?」
アニ(今の可愛かったな…)
アニ「………」
ギュッ
アルミン「へ?」
アニ「………」
ミシミシミシミシミシッ!!
アルミン「ッ?!ぃ痛いッ!アニ痛いッ!!」
アニ「あ?なんで?」
ミシミシミシミシミシッッ!!
アルミン「骨!骨折れるッ!!痛い!!」ゥァァア!!
アニ「何?私が握ったら痛いの?」
ミシミシミシミシミシミシミシミシッ!!
アルミン「握るの粋越えてるから!潰してるから!!」ギィャアアッ!!
アニ「乙女に酷い事言うね」
クリスタ「ア、アニ落ち着いて!」オロオロ
ミーナ「アニ…貴女って子は…」
ユミル「うわぁ、スッキリ」
ミカサ「こら、ユミル」
ユミル「すまない…本音が」
サシャ「なんか視線を感じますね?」
エレン「やっぱり?」
ミーナ「視線?」チラッ
ベルトルト「………」ジー
ミーナ(うぁああ!やっぱり!やっぱり見てるよベルトルト!!)
ミーナ(で、でもごめんベルトルト!私はアニを応援したい…!)
ベルトルト「………」ジー
ライナー「どうした、ベルトルト」
ベルトルト「……不幸がもうやってきた…」ジー
ライナー「…そうか」
ベルトルト「やっぱり朝イチで触らないとダメだ…」ジー
ベルトルト(まって…?)
ベルトルト(今アニが握ってる手を握れば…)
ベルトルト(…間接手繋ぎ?)
ベルトルト(………)
ライナー「大丈夫か?顔赤いぞ?」
ベルトルト「う、うん、大丈夫///」コクン
ひとまずここまで。
また残りの手直しができたら来ます。
読んでくれてありがとう!
>>200のアルミンの台詞の漢字間違えてました。
×握るの粋
◯握るの域
手直し終わったので投下します。
~ 座学 ~
コニー(テストだなんて聞いてねぇぇええ!!)
サシャ(不幸が!不幸がおいでになりましたよぉ!!)
ジャン(これは不幸か…?!いやいや落ち着けジャン・キルシュタイン…!)
ジャン(確か座学は休み明けにテストする事が多い!つまりこれは不幸ではない!)
コニー(クッソ何も勉強してねぇええ!)
サシャ(ご飯もっと食べないと頭働きません!)
ジャン(偶然だ偶然だ偶然だ偶然だ偶然だ!)
コニー(立体起動装置を最初に作った人だぁ?!)
サシャ(いちいち覚えていませんよ!)
ジャン(アンヘル・アールトネンだったよな…?!)
コニー(確かこう言うのは発明した人の名前がつけられるよな!)
サシャ(使えればいいじゃないですか!発明した人とかどうでもいいじゃないですか!)
ジャン(いや…もしこれが不幸なら…?!)
コニー(立体起動…リッタ・キドウか…)カキカキ
サシャ(それらしい名前…モン・ブランにしときましょう美味しそうですし)カキカキ
ジャン(なんだ…何か見落としてたりしないか俺?!!)
コニー(巨人の好物だぁ?!)
サシャ(人しか食べないじゃないですか!)
ジャン(なんだこれふざけてるのか?!)
コニー(いや…でも食べてるだけで)
サシャ(好物と言う訳ではないかもしれませんね?)
ジャン(…なんだ…好物……?)
コニー(好物っていやぁ…)
サシャ(こう…ついつい手がのびて)
ジャン(…やめられない)
コニー(…止まらない)
ジャンサシャコニー
(((………かっぱえびせん…)))
カキカキカキ
~ 昼 ~
ミーナ「あれ、今回はサシャとミカサなの?」
ユミル「背の低い順とか言ってなかったか?」
サシャ「いやー男子が紳士でですねー」
アルミン「男子は寮で触れるからって」
ミカサ「…ので、譲ってもらった」コクン
エレン「良い奴らだなー?」
クリスタ「こっち側から見る事なかったから…」
アニ「なんか新鮮だね…」
ミーナ「女神に囲まれる天使かー」ウフフ
サシャ「女神?!」ヒャッ!!
ミカサ「サシャが、照れている」
アルミン「食べ物絡まなければ美人だもんね」フフッ
ユミル(…アルミン普通じゃね?クリスタの勘違いなんじゃ…?)ジー
クリスタ(今日はいつも通りだなぁ…?不意討ちじゃ無いせいかな…?)ジー
アニ(…流石今まで隠してきただけはあるね…自然だ…)ジー
サシャ「糖分足りなくてテストあまり出来ませんでした…」ショボン…
アルミン「糖分のせいなの?」
サシャ「糖分のせいなんです!絶対そうなんです!」
ミカサ「今度アルミンに教えて貰えばいい」
サシャ「ですか…お礼にパンとか…言いませんよね?」
アルミン「言わないけど…今する?」
サシャ「糖分無いので遠慮します」
ミカサ「……サシャ」
アルミン「あはは…」ハ?
ユミル「………」ジー
クリスタ「………」ジー
アニ「………」ジー
アルミン「?!!」ビクッ!
ジャン「うぁぁあああ!」
マルコ「ジャ、ジャン?」
ジャン「かっぱえびせんってなんだよあり得ねぇだろうがぁああ!!」ゥァァア!!
マルコ「え、どうしたのジャン?」
サムエル「なんだ?ジャンどうしたんだ?」
マルコ「さぁ…?」
ジャン「サムエル…良いところに来たな…」ゼーハー
サムエル「何?」
ジャン「…最近手紙を書いたことは?」
サムエル「授業以外で筆記用具なんて持たないぞ!」エヘン!!
ジャン「そうか…」
ジャン「ん?」
ジャン「…何ッでミカサがアルミンと手を繋いでるんだよぉおおおッ!」グワッ!!
エレン「は?!俺に聞くなよ!」
ジャン「クッソ…!不幸が来やがったのか…!!」
エレン「え?それならお前、いつも不幸にならねぇか?」
ジャン「冷静な突っ込みいらんわぁぁああ!」
ジャン「信じない…信じないが早急に何とかしないと…!!」ブツブツ
エレン「おーい大丈夫か?」
~ 立体起動訓練 ~
ジャン(くそ…今日は調子でねぇな…)
ジャン(……お、「巨人」発見!)
ジャン(いや…待て)
ジャン(…もし、これが不幸なら…?!)
ヒュン…!!
ジャン(!!?)
コニー(よっしゃ!ジャンの後つけた甲斐があった!)
ジャン(クソ…!迷ってる間に!)
コニー(いくぞ…!)
ザシュッ!!
サシャ「やっふぅーーッ!」
コニー「取られたーーッ!」
ジャン「お前らなぁぁあッ!」
ジャン(クソ…!今日はとことんついてねぇ!)
コニー(クソ!この俺様が取られるとは…!)
サシャ(どうやら不幸が遠退いたみたいですねー♪)ルンルン!!
ジャン(これは…不幸なのか?!)
コニー(クッソ!昼に触るの譲るんじゃなかった…!)
サシャ(調子いいです!いくらでも倒せそうです!)
~ 夕食 ~
コニー「今回は俺!絶対俺!!」
アルミン「うんうん」フフッ
サシャ「わー、コニーと食事するの久々ですね!」ウフフ
ジャン(精神力が…もたねぇ…)グッタリ…
マルコ「ジャン大丈夫かい?」
ジャン「あぁ……」
ジャン(しかしどうする…!もう夕方だぞ…!)
フランツ「今日はジャンお疲れみたいだね」フフフ
ジャン「フランツか…ちょうどいい所に来た」
フランツ「なんだい?」
ジャン「…最近手紙を書いたり送ったりした事は?」
フランツ「……なッ!」ビクッ!!
ジャン「!!!」
ジャン「…書いたんだな?」ユラリ
フランツ「い、いいだろうそんなこと!」
ジャン「良くねぇな…なんて書いた?」
フランツ「なっ、なんで君に言わないといけないんだい?!!」
ジャン「…興味があるからな…とことん聞いてやる。だから言え」
フランツ「そ、それは…!」
フランツ「…やっぱり言えない!」
ジャン「あぁ?!なんかやましい事でも書いてんのか!!」
フランツ「違う!」
ジャン「じゃあ何故だ!」
フランツ「だって僕がハンナだけに伝えたい思いだ!!」
ジャン「…………は?」
フランツ「そしてハンナが僕だけにくれた言葉だ!君になんて教えない!!」グワッ!!
ジャン「………」
フランツ「わかったかい?!僕達の愛の言葉は僕達だけのものなんだ!!」
ジャン「……あぁ…悪かった…」
フランツ「わかればいいのさ!」アハハ!!
ジャン(殴りてぇ…)
~ 夕食後 女子寮 ~
クリスタ「ここを、こう…」チクチクッ
ミカサ「そう、上手」チクチク
ユミル「何してんだ?」
クリスタ「きゃぁあ!!ユミル見ちゃダメ!」ガバッ!!
ユミル「………」フラッ…
サシャ「ユミルが倒れたー!」キャー!!
ミーナ「隠されたのがショックだったのね…」
アニ「大変だね」
クリスタ「………」チクチクセッセッ!!
ミーナ「ねぇ、クリスタ」
クリスタ「……何?!」チクチク!!
ミーナ「アルミンの事好きなの?」
クリスタ「へ」ブスッ!!
クリスタ「痛ったぁああぁッ!思いっきり刺したぁあああ!!」キャー!!
ミーナ「わぁあああ!大丈夫?!!」
ユミル「大丈夫かクリスタ!!」ガバッ!!
サシャ「ユミル!復活早いです!」
クリスタ「違うの違うの!ファ、ファンなだけなの!!」ブンブン!!
ミーナ「おお!そうなんだ!」
ユミル「ふぉれがどうふぃたんあ?」モゴモゴ
サシャ「クリスタの指くわえながら話さないで下さい」
ミーナ「いやー、うちのアニちゃんもファンでね?」
アニ「ちょっと勝手に決めないでよ」
クリスタ「……!」
ガシィッ!!
アニ「…クリスタ?」
クリスタ「…か、格好いいよね!」
アニ「……は?!」
クリスタ「あのねあのね!手の甲にね!血管があるの!」
アニ「……はぁ?」
クリスタ「でね!豆状骨がね!骨っぽいの!いや骨なんだけどね!」
アニ「……はぁ…」
クリスタ「それでね!腕にも血管があったの!なんでだろうね?!」
アニ「……へぇ」
クリスタ「か、格好いいよね!」
アニ「何?あんた血管が好きなの?」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「?!!?!」
ユミル「すまん混乱してるようだ」
ミーナ「こちらこそごめん!アニ!こういうのは手フェチって言うの!」
アニ「へぇ?」
サシャ「ミカサ顔赤いですよー」
ミカサ「れ、恋愛話、は、慣れてない、ので///」チクチク…
~ 男子寮 ~
ライナー「よし、時間か」
アルミン「ふぅ」
ベルトルト「ありがとうね」
アルミン「いえいえー」フフフッ
エレン「朝から晩まで大変だな?」
アルミン「まぁでも頼りにされてるしね」
ジャン(結局夜かよぉおお!)
ジャン(どうする?!触らせて…いやいやそうすると三ヶ月続けなきゃならねぇぞ!)
ジャン(落ち着け…落ち着け!何か手がかりが…)カサカサ
ジャン(………)
ジャン(そういえば…何でアルミンなんだ…?)
ジャン「アルミン、ちょっと面かせ」
アルミン「ん?何?」
ジャン「ここじゃなんだから…ちょっと」コイコイ
アルミン「うん?」スクッ
エレン「俺も一緒に…」スクッ
ジャン「男同士のサシの話し合いだ!入ってくるんじゃねぇ!!」グワッ!!
エレン「なんだとてめぇ!」
アルミン「エレン落ち着いて!」
エレン「で、でもよ…」
アルミン「大丈夫!エレンは僕に過保護過ぎるよ?」
エレン「え?!あ…うん、悪かった…」
アルミン「ううん、心配してくれてありがとう」
エレン「おう」
ジャン「ここなら誰もいないか…」キョロキョロ
アルミン「どうしたの?」
ジャン「……人が、不幸を他人に移す事は出来ると思うか?」
アルミン「へ???」
ジャン「例えばこう…呪いとか」
アルミン「えーっと…あまり思わない…かな」
ジャン「あまり、とは?」
アルミン「んー…そういうのはさ、ほら」
アルミン「受けとる人の、心の持ちようだと思うから」
アルミン「呪ってやる!って言われたら、普段からある嫌な事とかも呪いのせいだと思わない?」
ジャン「……」ギクッ
アルミン「別に呪われなくてもある事なのに」
ジャン「……」ギクギクッ
アルミン「だから…受け取る人があるって思ったら、あるんじゃないかな?」
ジャン「……そ、そうか」
ジャン(……だよな、うん!こんな方法で不幸にさせるなんて普通は出来ないよな!)
ジャン「よし…じゃあ次これ見てくれ」
アルミン「ん?」
ジャン「今朝受け取ったんだが…」
ジャン・キルシュタイン様
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
これは、不幸の手紙です。
この手紙を三日以内に二人に出して下さい。
手紙の文面は一切変えてはいけません。
この手紙の内容を人に喋ってもいけません。
信じられないかもしれませんが、この通りにしなかった調査兵団の人は、巨人に食べられたり、髪の毛根が死滅したりしました。
しかし、不幸の手紙を出さずに、不幸を逃れる方法が一つあります。
その方法とは、一日一回三十分、アルミン・アルレルトから気を貰う事です。
気は、肌に触れれば貰えます。
これを、三ヶ月続ければ、不幸の手紙の効力は消えます。
アルミン「………」
ジャン「………」
アルミン「………」
ジャン「………」
アルミン「…ナニコレ…」
ジャン「…俺も聞きたい…」
アルミン「つまり皆は…これ貰ってるんだね?」
ジャン「あぁ、だと思う」
アルミン「触りに来てるって事は…広めてないんだよね」
ジャン「だと思うんだが、妙なんだ…」
アルミン「何が?」
ジャン「いや…ある程度の野郎に聞いてみたが、今お前の所に来る奴ら以外に手紙貰ってる奴いねぇんだ」
アルミン「……じゃあ女子…?」
ジャン「それもな、朝枕元にあったから無いんじゃねぇかと…」
アルミン「うーん…?」
ジャン「やっぱり良い気分がするものでも無いし、どうしたもんかな?」
アルミン「うーん…考えたいから、この手紙預かってていい?」
ジャン「それはいいが…考えるの、どれ位かかりそうだ?」
アルミン「とりあえず、一晩」
ジャン「一晩か…」
アルミン「………」
ジャン「………」
アルミン「………」
ジャン「………」
アルミン「……触る?」
ジャン「さささ触らねぇよッ!!」
アルミン「そっか!」アハハ!!
スタスタスタスタ…
アルミン「でも皆純粋と言うか素直と言うか…」
ジャン「…なんだそりゃ」
アルミン「いや…僕がね、その手紙来たらさ、まず僕を疑うよ?」
ジャン「………」
アルミン「疑われなくて嬉しいけどさ」フフッ
ジャン「…そういや思いつかなかったな…」
アルミン「信用してくれてありがとう、と言うべきかな?」
ジャン「いや?言わなくていいだろ。思い付かなかっただけだし」
アルミン「うん、わかった!で、ジャンは何で僕に相談に来たの?」
ジャン「不幸を祓う人で名前があったから…相談しても不幸にはならねぇだろと思って」
アルミン「そっか」フフッ
ジャン「一先ず、この話は他の奴には内緒で」
アルミン「だね、皆信じてるしなぁ…」
アルミン「…まさか三ヶ月もあるとはなぁ…」
四日目、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ここまで。
遅れましたが、レスありがとうございます!嬉しいです!
それでは五日目が書けたら、またきます。
普段ROM専なんだが…敢えて言わせて貰おう
素晴らしいとッッ!!!
ジャンか゛ネタバレしちゃったしもうそろそろ終わっちゃうんかな…
読んでくれて&レス、ありがとうございます!嬉しいです!
>>237さん
ROM専の方が書き込みしてくれるなんて!嬉しいです!ありがとうございます!
>>238さん
本編は終わりに向けて書いてますが、短編のオマケが五個くらい?あるので、もう少し続きます!
五日目、途中までですが投下します。
五日目
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
エレン「んぁ?」
エレン「……朝か…」ムクッ
エレン「………」
エレン「少しゴロゴロするか」バタッ ヒュゥ
エレン「?何か飛んだな…?」
エレン「……手紙?」
ビリッ ガサガサッ
エレン「………」
エレン「………」
アルミン「んん…」
アルミン「何か寝苦し…?」パチッ
エレン「………ッ」フルフル
アルミン「って何でエレンが僕の布団の中にいるんだッ?!!」ガバッ!!
エレン「うぁぁああッ!アルミン離れないでくれッ!!」抱キィッ!!
アルミン「いやちょ…ッ?!何があったの?!」
エレン「離れたらダメなんだぁあッ!!」グリグリ!!
アルミン「頬っぺた同士擦り合わせるの止めてくれッ!!」ヒィィイイッ!!
エレン「りり理由はきき聞かないでほほほ欲しいんだが…」フルフル
アルミン「うんうん」
エレン「おお俺も…あああアルミン教に入ったんだ…」フルフル
アルミン「あ、あぁ…そういう事か」
エレン「よよ宜しく頼む…」フルフル
アルミン「うん!じゃあ手を繋ぐから抱きつかなくても大丈夫だよ?」フフッ
エレン「触れる面積は大きい方が良いだろうがッ!!」クワッ!!
アルミン「いやいや関係ないからッ!!」クワッ!!
ジャン「おい煩いぞ!」
エレン「なんだと?!」
アルミン「あっ、ごめんね!」
ジャン「……あ?あれ…もしかして」
エレン「あぁ!?」
アルミン「………!!」シーッ!!b
ジャン「……や、なんでもねぇ」
エレン「なんなんだよ!もう!!」
ジャン(また被害者がでたのか…アルミンも大変だな…)
アルミン「あのねエレン」
エレン「ななななんだよ…」フルフル
アルミン「今までその…アルミン教?に入った人は、皆三十分で、手を繋いで大丈夫だったから」
アルミン「安心して、ね?」
エレン「おおおお、おう…」フルフル
アルミン「うん、じゃあ手を繋いで…」
エレン「おおおう…」フルフル キュッ
アルミン「…はい、離れてー…」
エレン「おお、おう…」フルフル…ソーー…
アルミン「よし、じゃあ座って時間たつの待とうか!」
エレン「お、おう…」
コニー「あれっもう触ってるのか?!」
エレン「おおおう!」
コニー「じゃあ俺も一緒に!」バッ
アルミン「うん!」キュッ
ライナー「うーむ…俺達はまた夜になりそうだな…」
ベルトルト「わーい」
ライナー「なんだと?!いいのかベルトルト!」
ベルトルト「うん、いいよー」コクリ
ライナー(ベルトルト…最初は布団にくるまって号泣してたのに…)
ライナー(…成長したんだな…)
ベルトルト(今日も間接手繋ぎだ…)
~ 朝食後 ~
ミーナ「今日も朝から天使三人かぁ」
ミカサ「なんとなく、そうなった」コクン
サシャ「昨日の流れと同じですねぇ」
ユミル「朝からまた地獄が始まるのか…」
エレン「………」ソワソワ
ミーナ「私も触りたいなぁ」
ミカサ「ミーナ、貴女はこちら側に来てはいけない」フルフル
サシャ「現実は、残酷なんです」フルフル
ユミル「一体何があったんだよ…」
エレン「………」ソワソワ
アルミン(ジャンと話したいんだけどなぁ)ウーン
クリスタ(…血管だけが格好いい訳じゃ無いもん…)ツンツン
アニ(…なんだったっけ…血管?)ジー
アルミン(でも不幸があるって信じてるからなぁ…ほっとく事も出来ないし…)ウーン
クリスタ(でも…こうちょっと…ぷくってしてる所がいいよね…)プニプニ
アニ(…これ皮膚に守られてるの?ぶつけたら大量出血するんじゃないの?)ジー
アルミン(…どうしたもんかなぁ…)ウーン
クリスタ(…なんだろう…ゾクゾクしてきた…)プニプニ
アニ(これ格好いいの?守らなきゃって感じがするんだけど…よくわからないな…)ジー
ミーナ「二人とも手に夢中だよ…」
ミカサ「き、昨日、の?」
サシャ「あぁ、骨でしたっけ」
ユミル「いや血管だろ?」
エレン(三十分で良かったのかな…)ソワソワ
ミーナ「可愛い顔なのに男っぽい手!で、ギャップ萌えってやつかな?」
ミカサ「ギャ…ップ??」オロオロ
サシャ「手はあまり見たことないのでよくわかりません」
ユミル「お前食べ物しか見てないだろ」
エレン(もう少し触らせて貰うんだった…落ち着かねぇ…)ソワソワ
ジャン(…離れないな…話に行けねぇ…)ジー
マルコ「ジャン、また見てるよ」フフッ
ジャン「おぅ…」ジー
マルコ「………え?ジャン?」
ジャン「おぅ…」ジー
マルコ「え?大丈夫?」
ジャン「おぅ…」ジー
マルコ「だ、大丈夫かい?!素直過ぎるよ?!」アタフタ
ジャン「おぅ…」ジー
マルコ「わ、悪い物でも食べた?!」オロオロ
ジャン「おぅ…」ジー
マルコ「い、医務室に行こう!!」ガシッ!!
ジャン「おぅ…?」
~ 昼食後 ~
サシャ「あれっ!?アルミンどこ行くんですかッ?!」
アルミン「ごめん!ちょっとお手洗いに!」
サシャ「えぇぇ…!わ、わかりました…」
アルミン「夕食後に触るから!ごめんね!」
ミカサ「………」
エレン「離れるのも落ち着かないな…」ソワソワ
アルミン(ジャン気づくかな…?)チラッ
ジャン(お、アルミン一人離れた…)ジー
アルミン(気づいてる!良かった!)コイコイ
ジャン「…俺ちょっと外行くわ」ガタッ
マルコ「うん、行ってらっしゃい!」
マルコ「体調悪いんだから無理しないでね!」
ジャン「お、おう…?」
~ 木陰 ~
ジャン「やっと話せるなー」
アルミン「遅くなってごめん…」
ジャン「いやいや…で、手紙についてだよな?」
アルミン「そうそう!でね、気づいたんだけど」ガサガサ
ジャン「おお、なんだ?」
アルミン「まずはここ…『調査兵団の人は、巨人に食べられたり』なんだけど」
ジャン「おう」
アルミン「調査兵団なら…巨人に食べられる事もあると思うんだ…」
ジャン「………」
アルミン「………」
ジャン「……そうだな」
アルミン「次にここ…『髪の毛根が死滅したりしました』」
ジャン「おう」
アルミン「調査兵団なら…ストレスで、その…ハゲる事もあると思うんだ…」
ジャン「………」
アルミン「………」
ジャン「……だな」
アルミン「だから…この手紙の不幸は、調査兵団なら誰にでも可能性のある事を書いてるだけだなぁ、と」
ジャン「憲兵団や駐屯兵団じゃないのは…」
アルミン「僕達が想像しやすい不幸がないから…かな」
ジャン「……つまり」
アルミン「誰かのイタズラだなぁ、と」
ジャン「……お前に触るってのは?」
アルミン「……嫌がらせ…かな…」フッ…
ジャン「……あ、悪ぃ…」
アルミン「いやいや…いいんだけどね」
ジャン「つまり、イタズラって事でいいんだよな」
アルミン「うん、そう思う」
ジャン「………」
アルミン「………」
ジャン「………良かったぁぁああ」ヘタッ
アルミン「やっぱり少し信じてた?」
ジャン「信じてはないけどよ!もしかして?って思うじゃねぇか!」
アルミン「そうだね」フフッ
ジャン「お前は少しは良い思いしたかもしれないけどさ!」
アルミン「あはは!」
ジャン「否定しろよ!」
ジャン「しっかし犯人は誰なんだ…」
アルミン「毎日少しずつ広がってるもんね」
ジャン「俺らが知らないだけで手紙貰ってる奴がもっといるのか…?」
アルミン「まぁ…広がってるから犯人は一人一人遡っていかなきゃだし…」
ジャン「探すの大変だな」
アルミン「だからこの際犯人は誰でもいいかなって」
ジャン「え?!!」
アルミン「一番最初の犯人を探すのは大変だし、手紙回した人も嫌な思いしてるだろうし」
ジャン「そ、そうか…」
アルミン「後の問題はあれだよね」ウーン
ジャン「信じてお前に触りに来る奴らか」
アルミン「うん…信じてる人に違うよって言った所で逆効果だと思うんだよね…」ウーン
アルミン「今来てる人は、触った実績がある分余計に…」ウーン
ジャン「あぁ…確かに、意固地になりそうだよな」
ジャン「特に死に急ぎ野郎」
アルミン「……否定はしないけどさ…」
アルミン「………」ウーン
ジャン「………」ウーン
アルミン「………」ウーン
ジャン「………」ウーン
ミカサ「………」
アルミン「………」ウーン
ジャン「………」ウーン
ミカサ「………」
アルミン「………」ウーン
ジャン「………」ウーン
ミカサ「………」
ミカサ「アルミン」
アルミン「うッわぁあああッ?!!」ビクッ!!
ジャン「みッミカサッ?!」ビクッ!!
ミカサ「………」
アルミン「あ…ごめんビックリして…」
ジャン「…いつの間にいたんだミカサ…」
ミカサ「……三分程前から」
アルミン「全然気づかなかったよ…」
アルミン「えっと…どうしたの?」
ミカサ「……最近アルミンは、アルミン教で忙しい」
ジャン「お…アルミン教って名前使ってくれてるのか」
ミカサ「なかなか、便利」コクリ
アルミン「あはは…」
ミカサ「それで……本当は、私用に作成したのだけれど…あげる」ゴソゴソ
アルミン「え?何だろう」
ボスン!
ミカサ「エレンと私とアルミンの、ぬいぐるみ」ドーン!!
アルミン「えぇっ?!これどうしたの?!!」
ミカサ「作った」
ジャン「すげぇな…上手いな!」
ミカサ「ありがとう」
アルミン「え…これくれるの?」
ミカサ「兎アルミン、枕元に置くと、アルミンと一緒にいれるような気がした」
アルミン「へ?」
ミカサ「最近、エレンと私とアルミン三人で揃う事が、なかなか無い」
ミカサ「ので、ぬいぐるみで、一緒にいれる気分を、味わえるかと」
アルミン「…そうだね、一緒にいれるみたいだ」フフッ
ジャン「羨ましいなオイ」
ミカサ「ぬいぐるみと言うには小さいけれど、寂しくはないはず」
アルミン「うんうん!寂しくな……」ハッ
ミカサ「………?」
アルミン「………」
ジャン「………アルミン?」
アルミン「……これだッ!!!」グワッ!!
ジャン「?!!」ビクッ!!
今日はここまで。
マジかー…
まぁ気長に待ってるぜ!
任せろー!
待ってる
~ 夕食後 ~
サシャ「アルミン!今時間ありますかー!」
アルミン「大丈夫だけど、ちょっといいかな?」
サシャ「むぅ…また待ちぼうけですか?」
アルミン「ううん、少し話を…ジャン!」
ジャン「はいはいはい」ガタッ
サシャ「…?ジャンがどうかしたんですか?」
ジャン「サシャ!お前不幸の手紙来」
サシャ「なななな何言ってるんですかジャン!!」ガバッ!!
エレン「お前いきなり何言い出すんだ!!」ガバッ!!
ジャン「ははろ?!」モゴモゴ
サシャ「言っちゃダメです!」アセッ!!
エレン「不幸が来るぞ!!」アセッ!!
クリスタ「…ジャン?!」ガタッ
アニ「……あんな大声で…!」ガタッ
コニー「……あのバカ!」ガタッ
ライナー「…血迷ったか…!」ガタッ
ベルトルト「………!」ガタッ
マルコ「え?え?」
ミーナ「何々何?!!」
ユミル「不幸の手紙だぁ?」
サムエル「なんだそりゃ?」
フランツ「来たかい?ハンナ」
ハンナ「いいえ?フランツ」
ジャン「いはだはらはなしゅぃふぉ」モゴモゴ
ミカサ「二人とも、ジャンが何を言いたいのかわからない」
ミカサ「ので、手を離すべき」
サシャ「わ、わかりました…」ソッ
エレン「へ、変な事言うなよ…?」ソッ
ジャン「言わねぇよ!だから不幸の手が」
エレサシャ「「ッッ!!」」ガバッ!!
ミカサ「……二人とも…」
アルミン「…うん、僕から言うね…」
アルミン「実はジャンから手紙の相談されてね?」
エレン「なんだってッ?!!」クワッ!!
サシャ「不幸が来ますよッ?!!」クワッ!!
アニ「…二人とも、大丈夫なの?」
アルミン「うん!大丈夫!」
クリスタ「良かった…!でも…何で??」
アルミン「それはね…ジャン!」
ジャン「おう!それはなぁ!」
ジャン「こいつのお陰だ!!」ゴソゴソ
ドーーーン!!
ジャン「アルミンのぬいぐるみ!」
ライナー「アルミンのぬいぐるみ…だと?!!」
ジャン「そうだ!それも只のぬいぐるみじゃあねぇ!」
ベルトルト「ど、どういう事?!」
ジャン「なんっと…!アルミンの髪の毛入りだ!!」
コニー「髪の毛…だと…?!!」
アルミン「そう!僕の一部だよね!!」
エレン「そ、そりゃそうだけど…?!」
サシャ「それが…どうしたんですか?!!」
アルミン「…実は昔そういう本で見た事があってね…」ゴゴゴ…
アルミン「不幸の、祓い方を!!」ドーーン!!
アルミン「その知識を元に…!僕の髪の毛と、気を…このぬいぐるみに託したんだ!!」ゴゴゴ…
ライナー「なんだって?!」
アルミン「そしてジャンにしばらく実験して貰っていた…!!」
ベルトルト「…と、言う事は…?!」
アルミン「時は来た!さぁジャン!!」バッ!
アルミン「君に不幸は来たかい?!!」
ジャン「来てねぇな!!!」
コニー「うぉぉおおッ!!スッゲェ!!」
アルミン「そんな訳で!実験は成功!!」ガッツ!!
ジャン「一日三十分触るだけで!アルミンに触ったと同効果がッ!!」ガッツ!!
クリスタ「それじゃあ…!」
アルミン「うん!皆の分もぬいぐるみ作ったら、不幸にならないよ!」
\ウォォオオオオ!!/
ミカサ「私が教える、材料もまだある…ので、作ろう」
ライナー「さ、裁縫か…」
サシャ「あ!男子の皆さんの分、作りましょうか?」
エレン「えっ!いいのか!?」
クリスタ「そういえば、順番いつも優先してくれたもんね!」
アニ「そうだね…作ろうか」
ベルトルト「………!」
コニー「譲ってて良かった…!!」
ミカサ「では、出来上がったらアルミンに渡しておく」
エレン「おお!お願いするな!」
ライナー「これ程女子が頼もしく見えたのは初めてだ…!」
ベルトルト「…楽しみだなぁ…」
\ワイワイ チクチク ガヤガヤ チクチク/
アルミン「………」
ミカサ「………」
アルミン「…あの、ごめんね?」ヒソッ
ミカサ「…何がだろう?」ヒソッ
アルミン「ぬいぐるみ…」
ミカサ「あぁ」
アルミン「折角プレゼントしてくれたのに…」
ミカサ「アルミンには、正解を導く力がある」
ミカサ「ので、役に立てたのなら本望」
アルミン「…ありがとう」フフッ
アルミン「ジャンも、ありがとう!」ヒソッ
ジャン「あ?何がだ?」ヒソッ
アルミン「嘘つくの、付き合ってくれて」
ジャン「ああ…こりゃついて良い嘘だから気にすんな」
アルミン「………」ジー
ジャン「……何だよ?」
アルミン「いや、結構仲間思いだよなって」
ジャン「ちげぇよ!てめぇとミカサが手を繋ぐのが嫌だったから解決したかったんだよ!!」クワッ!!
アルミン「そっか!」アハハ!
~ 男子寮 ~
コニー「あー!これで不幸に怯えなくてすむのかー!!」ゴロゴロゴロ!!
エレン「流石アルミンだなぁー!」ゴロゴロゴロ!!
ベルトルト「…少し、残念だけどね」
ライナー「…なんだって?」
ベルトルト「うん、あのね、間接手繋ぎがもう出来ないんだなって…」
ライナー「…間接…手繋ぎ…?」
ベルトルト「うん、あの子が触った手を覚えておいてね…」
ライナー「フムフム…おお、成る程…」
エレン「…夜までに何度か手を洗ってるはずなのに意味はあるのか…?」
コニー「良かった…そう思ったのは俺が馬鹿だからじゃないんだな」
マルコ「まぁまぁ、夢を見させてあげようよ」ハハハ
マルコ「さて、寝る準備でもしようかな………ん?」
マルコ「……手紙?」
ビリビリビリ
マルコ「………」
マルコ「………」
マルコ「見てみてー!不幸の手紙来たー!」
エレン「おぉ!来たのか!!」ガバッ!!
コニー「まだ来てなかったのかよ?遅いなぁー!」ハハハ!!
マルコ「ようやっと流行りに乗ったよ!」アハハ!!
ライナー「解決策が見つかった途端…」
ベルトルト「なんだか、笑い話になってきたね」フフフ
~ 再び食堂 ~
ユミル「…昔聞いた事があるんだがな」
クリスタ「うん?」チクチク
ユミル「女性の陰毛を財布に入れると金運が上がるそうだ」
サシャ「い、陰毛…ですか…」チクチク
アルミン(……そういう話は…)
ジャン(…俺らがいない所でやってくれ…)
アニ「それが、どうしたの?」
ユミル「…髪の毛より陰毛の方が効果ありそうじゃね?」
アルミン「あはは…またまた…」
ユミル「………」
アルミン「…はは…は?…え?」
ユミル「………」
アルミン「………」
ユミル「………」
アルミン「……ッ!」ダッ!!
ユミル「………」ダッ!!
ミカサ「いけない、本気だ」ガタッ
ミーナ「いいい陰毛入りぬいぐるみ?!!」キャァアアア!!
サシャ「止めてください恥ずかしくて触れません!!」イャァアア!!
ジャン「いやいや気持ち悪くて触れねぇよ!!」ギャァアア!!
ユミル「ほら捕まえた!」ガシィッ!!
アルミン「うぁああッ!離してくれ!!」バタバタ!!
ユミル「ノロマな亀ちゃんは捕まえるのも簡単だ…」
アルミン「でも最後には兎追い越してゴールするよ?!!」クワッ!!
ユミル「あ?」
アルミン「ユミル知ってて本選んでくれたんでしょ?!!」
ユミル「あ」
アルミン「一応認めてくれてるんだよね?!!」
ユミル「んな訳あるかぁあああッ!!」ドゴォッ!!
アルミン「ヘブッ!!」
クリスタ「きゃぁあ?!アルミン!」
サシャ「ユミル!本当の事を言われて照れるのはわかりますが!」
ミカサ「でも、暴力はいけない」
ユミル「照れてねぇえええ!!!クッソ…!!」ダダダ…!!
サシャ「ちょっとユミルどこいくんですか!!」ダダダ!!
クリスタ「待ってユミル!!」ダダダ!!
ジャン「…オイ…大丈夫か?」
アルミン「……」チーン
ミーナ「い、今抜くチャンス…?!」
アニ「…あんた蹴るよ」チクチク
クリスタ「ユミル待って!!」ダダダ!!
ユミル「クッソ!クッソ!!!」ダダダ!!
サシャ「は、速いです!!」ダダダ!!
クリスタ「待って!待っ…あっ!」コケッ
ユミル「大丈夫かクリスタァ!!」グルッ!!
サシャ「戻って来るのも速いです!!」
クリスタ「うぅ…」
ユミル「大丈夫か?!立てるか?!!」
クリスタ「う、うん…ユミル…」グッ
ユミル「どうした?!!」
クリスタ「…捕まえた」ニコ
ユミル「………」
クリスタ「………」
ユミル「………」
クリスタ「………」
ユミル「ッッ!!///」ギュゥウ!!
クリスタ「ふぐッ?!苦しいよユミル!」
サシャ「あー…ツボっちゃいましたね」
今日はここまで。
お騒がせしましたorz
乙乙
今回も面白かった!
携帯交換するはめになりましたかw
でもまたこうやってss書けるようになって良かったです!
乙乙
本当に良かったわー
やっぱりバックアップは大事だな
クリスタ「…ユミル、アルミンの事認めてくれてるの?」
ユミル「……いや」ギュゥウ
クリスタ「……むぅ」
ユミル「ただお前に見合う男になって貰わねぇとな、うん」ギュゥウゥゥ
サシャ「ブッ!!」
クリスタ「…何それ」クスクス
ユミル「まぁ、期待を込めてだな…」モゴモゴ
クリスタ「…そうだったんだ」クスクス
サシャ「ユミル、お父さんみたいですねぇ」ウフフ
クリスタ「…素直なユミルに、これ」スッ
ユミル「…ん?」
クリスタ「開けてみて?」ウフフ
ユミル「何だよ…」ガサガサ
ユミル「………」
クリスタ「ふふっ」
ユミル「……ぬいぐるみだな」
クリスタ「うん」
ユミル「金髪だな…」
クリスタ「…うん、私だもん」クスクス
ユミル「…ナルシストか?」
クリスタ「…ユミルの為に作ったのー」ギュゥウッ!!
ユミル「いはい」
サシャ「頬っぺたつねっちゃダメですよー」ウフフ
クリスタ「…最近ね、寂しい思いさせてたなぁって」
ユミル「………」
クリスタ「…これで気が…紛れるかなぁって」
サシャ「まぁ、もうアルミンに触らなくても大丈夫にはなりましたけどね!」
クリスタ「…だね、作り損かな?」フフッ
ユミル「…そんな事ねぇよ」
クリスタ「…うん!」スタッ!!
クリスタ「…あのね、ユミル」
ユミル「……うん?」
バッ!!
マイク 装・着!!
クリスタ「ユミルーに感謝… いつもありがとうね」
サシャ(これ名曲です)
クリスタ「あふれる愛に 感謝しててもなぜか」
サシャ(行きましょう)
クリスタ「うまく言葉にできない」
\シュービドゥ シュービドゥ/
クリスタ「落ち着きのない 私だけど」
クリスタ「ユミル大好き 何でもしてあげるわー」
クリスタ「大食いのサシャに」
\大食い/
クリスタ「死にたがりのあたし」
\死にたがりのあたし/
クリスタ「跳びはねわめこうと ユミルーは冷静ー」
\ユミルは冷静/
クリスタ「いつも見守ってくれる」
クリスタ「ユミル大好ーきー…」
歌・音楽
~フィニアスとファーブ
「ママのバースデー」より~
バックコーラス サシャ・ブラウス
ユミル「……なんなんだよお前ら…ッ」
クリスタ「…いつもなかなか言えなくて」フフッ
サシャ「いやー、やっと言えましたね!」
ユミル「…年取ると涙腺弱くなってダメだわ…」グスグス…
クリスタ「やだなぁ!ユミルったら!」アハハ!
サシャ「そんなに感動しなくても!」アハハ!!
ユミル「…お前らも泣いてるじゃねぇか」グスン
クリスタ「え?…あ、あれぇ?」アハハ…グスッ
サシャ「う……わだじごういうの弱いんでずよぉおおお~」ズビズバ!!
ユミル「泣きすぎだ…ほらハンカチ」
サシャ「うぅ…!ふんっ!!」チーン!!
クリスタ「鼻かんだ!!」アハハ!!
ユミル「サシャはどこまでもサシャだな…」ハハッ
ミーナ「クリスタ達どこまで行ったんだろ?」チクチク
アニ「さてね」チクチク
ミーナ「……でも嬉しいなぁ」チクチク
アニ「何が?」チクチク
ミーナ「アルミン教ってつまり、不幸の手紙のだったんでしょ?」チクチク
アニ「そうだよ」チクチク
ミーナ「アニ、私に一生入れないよう祈っとくって言ってくれたよね」ウフフ
アニ「……そうだったっけ」チクチク
ミーナ「そうだよ!!もうっ!!」
アニ「………」チクチク
ミーナ「私が不幸にならないようにって思ってくれてたのかなぁって嬉しかったのにー」ブー
アニ「……あんたの事、好きだからね」
ミーナ「ふぁっ?!!」
アニ「……幸せになって欲しいよ」
ミーナ「ふぇっ?!!」
アニ「…まぁ…私が言うな、だけど…」コトッ
ミーナ「そんな事ないよ?!ううう嬉しいよ?!!」
アニ「……うん」
アニ「……こういうの、慣れてないんだけどさ」
ソッ…
ギター 装・着!!
アニ「友達…初めて壁内の出来た」
アニ「ツインテールの かわいい女の子」
アニ「勘違いで 恋の 応援されても…」
アニ「友達…かわいい 大切な 親友」
アニ「こんな私の 幸せ 願ってくれる…」
アニ「友達…かわいい 大切な ミーナ」
アニ「友達… 友達… 」
アニ「友達ー…」
歌・音楽
~フィニアスとファーブ
「かわいい弟たち」より~
ギター演奏 アニ・レオンハート
ミーナ「………ッ」ブワッ!!
アニ「まぁ、うん、そういう事」
ミーナ「…わ、私…ッ!!」グスッ
アニ「うん」
ミーナ「い、今までッ!」ポロポロ
アニ「…うん」
ミーナ「…友達って思ってるの…ッ私だけかなぁって…!」グスッグスッ
アニ「…そんな事ないよ」
ミーナ「あッ、ありがと…っ」グスッ!!
アニ「…こちらこそ」
ミーナ「でもね!アニは私の他にも友達作るべきよ!!」グワッ!!
アニ「あんたで手一杯だけど」
ミーナ「だってさぁ!私いなくなったら一人よ?!心配で死んでも死にきれないよ!!」
アニ「あんたが生きてりゃいいじゃないか」
ミーナ「こんな世の中よ?!わからないよ!!」
アニ「………」
ミーナ「だから恋人作るべきよ!!」クワッ!!
アニ「どうしていつもそっち方向に行くの」
アルミン「……むむむ」グググ…
クリスタ「………」ドキドキ
アニ「………」
サシャ「………」ドキドキ
アルミン「……よし、気を入れ終わったよ!」フー!!
クリスタ「わぁ!ありがとう!」
アニ「これを一日三十分触るんだね」
サシャ「早速触っちゃいましょう!」
アルミン「うんうん」フフッ
ジャン「じゃあ俺らも寮に戻るか」
アルミン「だね」
ミカサ「アルミン、これ男子のと、予備のぬいぐるみ」
アルミン「うん、渡しとくね!ありがとう!」
ミカサ「ええ」
アルミン「…嘘がバレないようにミカサもジャンもちゃんとぬいぐるみ触っててね?」ヒソッ
ミカサ「そういえば、そうだった」コクン
ジャン「めんどくせぇな…仕方ねぇか」
~ 男子寮 ~
ジャン「うーっす」
アルミン「ただいまー」
エレン「おお!お帰り!」
コニー「どうだ?!できたか!?」
アルミン「うん!これ、エレンの」
エレン「お?さんきゅ」
アルミン「これが…ベルトルトの」
ベルトルト「…ありがとう」
アルミン「これが、ライナーかな」
ライナー「ありがとうな」
アルミン「コニーはこれでいいかな?」
コニー「ありがてぇけど…さっきからなんだ?決まってるのか?」
アルミン「一応皆が気になってそうな子が作ったのを配ったけど…」
ライナー「!!」ガタッ
ベルトルト「!!」ガタッ
ジャン(そういや俺のもミカサの手作りだ…)
エレン「じゃあ俺誰だ?」
コニー「俺のも誰だ??」
アルミン「その方が大切にしてくれそうだし」アハハ
ライナー「勿論…!」
アルミン「あ、材料費は後日ミカサに渡してあげてね?」
ベルトルト「いくらでも…!」
エレン「この気何の気?」
コニー「気になる気!?」
マルコ「ねえアルミン、僕もぬいぐるみ欲しいんだけど…」
アルミン「多目に作って貰ったから大丈夫だけど…もしかして」
ジャン「手紙来たのか?」
マルコ「うん、今さっき食堂から帰ったらさ、来てた」
アルミン「…そうなんだ…」
アルミン(不幸の手紙出さなくても大丈夫だって広めたくて…)
ジャン(噂が広まるようにわざと大きい声出したんだけどな…?)
アルミン(まだ聞いてない訓練兵がいるのかな?)フーム
アルミン(もうしばらく、手紙騒動は続きそう…か)
五日目、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今日はここまで。
読んでくれてありがとう!
SS内の時間が数日飛びますが、間違いではないです。
では、投下します。
八日目
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
クリスタ「アルミン…今日も一日守って下さい…」ギュッ
クリスタ「………」
クリスタ(…やっぱり…ぬいぐるみとはいえ)チラッ
クリスタ(…抱きしめるのは恥ずかしいな…)ソワソワ
クリスタ(いつも通り手を握ろう…)キュッ
クリスタ「………」
クリスタ「……小さいなぁ…」
アニ「…ぁふ…」ファー
ミーナ「あら!アニの欠伸可愛い」
アニ「…早起きしすぎた…」
ミーナ「そういや最近朝早いね?」
アニ「…目が覚めるんだよね」
ミーナ「何?恋の悩みで眠れないの?」ニヤニヤ
アニ「あんたの頭の中、恋で埋まってるの?」
ミーナ「違うもん!!」
アニ「信じられないな」
ミーナ「何よぅ!アニの頭の中はどうなのよ!」
アニ「……ん?」
アニ「………?」
アニ「………紅茶…?」
ミーナ「……へ??」
~ 食堂 ~
クリスタ「……あ!」
ユミル「さて、どこ座るか…」キョロッ
クリスタ「…ユミル、あの…!」
ユミル「ん?なんだ?」
クリスタ「久々に…あの…サシャと」モゴモゴ
ユミル「……あー…」
クリスタ「い、いいかな?」
ユミル「行ってこい行ってこい…私は違う所座るわ」フリフリ
クリスタ「あ、ありがとう!」
ユミル「一緒していいか?」
ミーナ「うん!あれ?クリスタは?」
ユミル「……地獄に行った」ストン
アニ「地獄?」
ミーナ「…あぁ、ユミルにとっての地獄ね」
ユミル「その通り…」
アニ「だからクリスタに背を向けて座ってるのか」
ユミル「…見たくねぇからな…」フッ
ミーナ「アニは行かなくていいの?」
アニ「何で私に振るのさ」
ユミル「ファンだからだろ」
アニ「ちょっとあんたまで勝手に決めないでよ」
クリスタ「あ、あの!おはよう!」
エレン「お?」モグモグ
サシャ「クリスタ!おはようございます!」モグモグ
アルミン「おはようー」モグモグ
ミカサ「今日は、一人?」モグモグ
クリスタ「う、うん!一緒に食べてもいいかな?」
ミカサ「勿論」
クリスタ「ありがとう!なんか久々だね!」
サシャ「ですねぇ~」モグモグ
クリスタ「隣座らせてね!」ストン
アルミン「うん、どうぞー」モグモグ
エレン「そいや、ぬいぐるみの威力どうだ?」
クリスタ「うん!凄いよ!不幸来てないよ!」
アルミン「それは良かった」フフッ
サシャ「何故か朝に触ってしまいます」モグモグ
エレン「だよな!俺もそうだ!」
ミカサ「私モダ」
クリスタ「私も!!」
アルミン(結局マルコ以降にぬいぐるみ貰いに来た人いなかったなぁ…)モグモグ
クリスタ「でも、今考えたらアルミン大変だったよね…」
アルミン「ん?」
クリスタ「確か二人ずつだから…二時間は繋いでた?」
アルミン「あぁ!でも最初は人少なかったし…」
クリスタ「うんうん」モグモグ
アルミン「それに、人に囲まれてたから…無くなったら無くなったで少し寂しい気も」フフッ
クリスタ「……うん」
クリスタ「………」
クリスタ「…あのね」ヒソッ
アルミン「ん?」モグモグ
クリスタ「左手をね、机の下にね…下ろしてみて欲しいな…」ヒソヒソ
アルミン「うん?……こう?」ヒソヒソ
クリスタ「うん、ありがとう」ヒソヒソ
アルミン「いえいえ…?」ヒソヒソ
クリスタ「………」カチャ
アルミン(スプーンを左手に持ち変えた…?)モグモグ
キュッ!!
アルミン「んぐッ?!!」グフッ!!
エレン「アルミン?どうしたんだ?」モグモグ
アルミン「やッ!?」チラッ
クリスタ「………」モグモグ
アルミン「…何でも無い!!」
ミカサ「ハンカチ、いる?」
アルミン「だッ大丈夫!!」
サシャ「あれ?クリスタって左利きでしたっけ?」
クリスタ「左手も使えるように練習してるんだ」ウフフッ
エレン「器用だなー」
アルミン(…何故手を握って…?!)オロオロ
クリスタ「……アルミン」ヒソヒソ
アルミン「な、何??」ヒソヒソ
クリスタ「…普通にしてないと、手を繋いでるの皆にバレちゃうよ?」ヒソヒソ
アルミン「……へ」
クリスタ「………」
アルミン「……えっと…わかった」
クリスタ「…えへへ」ニコーッ
アルミン(…なんだこれ…?)
アルミン(……あ!さっき寂しいって言ったから…?!)
アルミン(…そういう事か、ビックリした…)フゥ
クリスタ(…やっぱり手、大きいなぁ…)ホクホク
ポロッ
アニ「………」
ミーナ「アニ?パン落ちたよー?」
アニ「………」
ユミル「口も半開きだぞー」
アニ「………」
ミーナ「アニー??」ブンブン
アニ「…あ、うん」
ユミル「なんだ今の!マヌケだなッ!」アハハ!!
アニ「うん、今日は格闘訓練ユミルと組むね」
ユミル「え"」
マルコ「教官から呼びだしがかかりましたーっ!」
エレン「お?マルコが何か叫んでる」モグモグ
マルコ「今から名前を呼ぶ人は食事後教官室に行くように!」
サシャ「誰か悪さでもしたんですかねぇ」モグモグ
マルコ「コニー!」
コニー「えぇッ?!」
マルコ「ジャン!」
ジャン「おいおい…何でだ?!」
マルコ「サシャ!」
サシャ「ぬッ盗んでませんよ?!!」
マルコ「ライナー!」
ライナー「理不尽な…!!」
マルコ「エレン!」
エレン「なんだ??」
マルコ「ベルトルト!」
ベルトルト「……えぇ…?」
マルコ「ミカサ!」
ミカサ「わかった」
マルコ「アニ!」
アニ「………」
マルコ「クリスタ!」
クリスタ「へ?!」
マルコ「アルミン!」
アルミン「ん?」
マルコ「あと僕…皆で一緒に行こうか!」
アルミン「成績優秀者だらけなのに何で僕も…??」
エレン「座学が優秀だからじゃね?」
~ 教官室 ~
キース「…揃ったな」
一同「ハッ!!」バッ!!
キース「貴様らを呼んだのは他でもない…」
エレン(なんだ…?)
スッ
キース「…この封筒に見覚えは?」
クリスタ「!!!」
アニ「あれは…!」
キース「そうだ…これは不こ」
サシャ「言っちゃダメです教官ッッ!!」ガバッ!!
キース「ふほ」モゴモゴ
コニー「何も聞いてない!聞いてないぞぉッ!」頭突キィッ!!
キース「ゲフぅッ!!」
ライナー「言うな!教官ッ!!」タックル!!
キース「ゴボォッッ!!」
エレン「皆止めろ!教官がのびちゃうだろ!!」
ジャン「いや…のびるどころじゃねぇだろ」
ベルトルト「髪がのびればいいのに」
マルコ「ぬいぐるみを教官にも渡した方が…」
アルミン「あ、取ってくるね」
キース「ま、待て…アルレルト…」ガシィッ!!
クリスタ「いえ私クリスタです」
ミカサ「衝撃で混乱しているようだ」
アニ「…アルミン、教官が行くなって」
アルミン「え?わかった…」
キース「貴様らが暴走するから単刀直入に言おう」コホン
一同「ハッ!!」バッ!!
キース「これを書いたのは私だ」
一同「…………」
キース「…………」
一同「…………」
キース「………私だ」
一同「…………」
キース「………私だ」
ジャン「はぁぁああッ?!!」グワッ!!
エレン「あんた何やってるんですか教官ッ!!!」グワッ!!
サシャ「不幸を広めてどうするんですかッ!!!」グワッ!!
ライナー「それでも上に立つ人間ですかッ!!?」グワッ!!
アルミン「あれ…じゃあ、教官が一人で広めていたんですか?」
キース「そうだ」コクン
ジャン「いや『コクン』じゃねぇよ!!」
ライナー「それは可愛くないと許されん仕草だッッ!!」
コニー「なんで二人でいいのに教官は沢山出したんだ??」ハテ??
マルコ「最初に不幸の手紙を書いた人だから、広めたかったんじゃないかな…?」
ベルトルト「またなんでそんな事を…」
キース「貴様らはアルレルト以外、成績上位者だ」
エレン「……はぁ」
キース「このまま行けば、間違いなく上位十人になる」
ジャン「……はぁ」
キース「何処に配属になっても、将来的にそれなりの地位につくだろう」
ライナー「……おぉ」
キース「だから、見ておきたかったのだ」
キース「貴様らが見えない悪意や恐怖に対してどんな態度をとるのかを」
マルコ「それで、不幸の手紙を書いたんですか?」
キース「そうだ」コクン
ジャン「だから『コクン』じゃねぇよ!!」
ライナー「それはハゲには許されん仕草だッッ!!」
キース「まぁつまり、貴様らの本性が見たかった爺のイタズラだ」
クリスタ「で、では不幸は…?」
キース「そんなもん無い」
サシャ「で、でもアニに不幸が来てましたよ…?!」
キース「リスは私が用意した」
アニ「?!!」
キース「このイタズラの為に不幸を信じさせる必要があったからな…」
キース「あとはレオンハートの服目掛けてドングリを投げて…不幸の出来上がりだ」
ミカサ「セクハラ」
ベルトルト(あの踊り凄かったなぁ…)ホワホワ
サシャ「ん?て事はぬいぐるみの気うんぬんは嘘ですか?」
アルミン「う、うん…皆を安心させたくて…」モゴモゴ
ライナー「……お前劇団員になれるな」
キース「しかし全員が手紙を回さずに触りに行ったのには驚いた!」
エレン「クッソ…こんなイタズラに…!」
コニー(皆が触ってるから触るもんだと思い込んでいた…)
キース「キルシュタインは真っ先に手紙を回すと思っていたんだがな」
ジャン「うわひでぇ」
キース「しかしまさかアルレルトに相談して独自の解決策を見つけてしまうとは!」
ライナー「…ジャンも劇団員になれるな」
キース「しばらく様子を見てネタばらしするつもりだったが、手紙が広まる様子もないし本日呼び出したと言うわけだ」ウム
アルミン「僕に触るって言うのには、どういう意図が?」
キース「貴様……兵站行進や格闘技術が伸びずにスランプに陥っていただろう」
アルミン「…は、はい…」
キース「そのイライラが馬に伝わり馬術もうまくいかず…」
キース「座学の成績にも影響が出始めていた…」
アルミン「…はい…」
エレン「…そうだったのか…」
キース「その状態で人からのプレッシャーを与えるとどうなるのか…試してみた」
ジャン(結構えげつない事するなこのオッサン)
キース「結果貴様はプレッシャーには強い事がわかった」
キース「前回のテスト、ほぼ満点の一位だ」
アルミン「!」
エレン「おぉ!やったなアルミン!」
マルコ「頼りにされた事で自信を取り戻したから余裕が出来た、のかな?」
キース「キルシュタインはガタガタだったぞ」
ジャン「ぎゃぁあああ!!かっぱえびせんがぁああ!!」
コニー「え?!かっぱえびせんじゃないのか?!」
サシャ「え?!かっぱえびせん合ってますよね?!!」
ミカサ「…かっぱえびせん?」
キース「ではこれにて、爺のイタズラは終了だ」
一同「ハッ!!」バッ!!
キース「あぁそうだ…」
キース「どうだ、貴様らは」
キース「───不幸、だったか?」
~ 木陰 ~
アニ「………」ボー…
アニ(…結構気持ちいい場所だ…)
アニ(……これはのんびり本を読みたくもなるね…)
クリスタ「…あれ?アニ!」
アニ「あぁ、クリスタか…一人?」
クリスタ「うん!アルミンのぬいぐるみと日向ぼっこしようと思って」
アニ「何それ」フッ
クリスタ「ファ、ファンだから!効果無くてもぬいぐるみ大切にしたいのッ!///」ストン
アニ「…あんた可愛いね」
クリスタ「へ?!!///」
アニ「羨ましいや」
クリスタ「ほ、褒めても何も出ないよッ?!」アタフタ!!
アニ「……ん」
クリスタ「……アニは、何してたの?」
アニ「ん、考え事…」
クリスタ「そうなんだ!」フフッ
アニ「…あんた幸せそうだよね」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」ンー…
アニ「………?」
クリスタ「……少し前までね」
アニ「うん」
クリスタ「私の周りは、不幸だらけだったの」
アニ「……そうは見えなかったけど」
クリスタ「うん、そうなの」
アニ「…意味がわからない…」
クリスタ「…可笑しな話なんだけどね」
アニ「うん」
クリスタ「不幸の手紙を貰ってから…幸せに気づいたの」
アニ「………」
クリスタ「私は不幸なんだって思いこんでたんだけど」
クリスタ「本当に…私を大切にしてくれてる人が、身近にいたんだなぁって」
クリスタ「一緒に並んで歩いてくれる人がいる…そういう些細な幸せとか…」
クリスタ「…今まで見えなかった所が見えてきて」
クリスタ「…多分、不幸を作ってたのは、私自身だったの」
アニ「………」
クリスタ「だからね!探したらもっと幸せあると思うんだ!」
アニ「…そっか」
クリスタ「うん!アニは?」
アニ「…可笑しな話なんだけどね」
クリスタ「あ、私の真似」
アニ「バレた?」
クリスタ「バレるよ!」アハハ!!
アニ「……そんなに笑わなくても」
クリスタ「ごめんね、それで?」ウフフ
アニ「不幸の手紙を貰ってから…幸せについて考え出した、のかな」
クリスタ「…そうなんだ」
アニ「タイミングよくミーナが幸せについて語りだしたからね」
クリスタ「ミーナ凄いなぁ」
アニ「うん、人間観察趣味なんだって」
クリスタ「あはは!ミーナらしい!」
アニ「あんたは笑ってないで一応気を付けとかないと」
クリスタ「え?何で?」
アニ「でないとその内アルミンと手を繋いでたのバレるよ」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「ななななんでアニ知って…ッ?!!!///」プルプル
アニ「たまたま目についたからさ」
クリスタ「……どッ…どうしても触りたくなって…!///」プルプル
アニ「うん、だから気を付けなよって」
クリスタ「ワ、ワカリマシタ…ッ///」プルプル
アニ「また触る気なんだね」
クリスタ「ふぁっ?!!」ビクッ!!
アニ「ごめん、冗談」
クリスタ「もう!おちょくってないで話戻してッ!!///」プンプン!!
アニ「あぁ…えっと…だから…」
アニ「…幸せも不幸も、何も感じずに生きてきたから」
アニ「…これから幸せを探す所、かな」
アニ「一つは早速見つけたしね」
クリスタ「わぁ!」
アニ「…自分の幸せを願ってくれる人がいるって、いいね」
クリスタ「…なんだか似てるね、私達」フフッ
アニ「…そうかな」
クリスタ(ユミルの言う通り、悲しみや不幸しか見えてなかった…)
クリスタ(…多分、気づいてないだけで、私の周りは幸せが沢山ある)
クリスタ(だから、それを一つずつ見つけていこう)
クリスタ(…そして、幸せのお返しをしていこう…)
アニ(…私の大切な人も、私の幸せを願うはず)
アニ(だから…私の幸せも、作っていいよね…)
アニ(…故郷の皆の幸せの為に…)
アニ(…大丈夫、自分の幸せ、壊せるから…)
アニ(…だから今、幸せを見つけていきたい…)
アニ(……そうだね)
クリスタ(…これが、私なりの)
────幸せの、作り方。
終
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本編は以上です。
思ったより長くなってしまいました…。
こんな長々淡々としたSSに付き合ってくれて、ありがとうございます。
歌ネタ多くてすみませんorz
書きたい事書いていたらこうなってしまっていました。
密かに>>7さんのツッコミで犯人早速バレたとアワアワしてました。笑
読んでくれてありがとうございました!
レスくれた方、凄く嬉しかったです!
オマケの後日談SSが何個かあるので、また書けたら投下します。
あと、恋愛要素出てきますので、苦手な方は注意です。
それでは、また。
乙、ありがとうございます!
こちらこそ、最後まで読んでくれてありがとうございました!
レス、本当に嬉しいです。
おかげで、完結まで頑張れました!
遅くなりましたが、携帯壊れた時保守に協力してくれた方、ありがとうございました!
後日談、短編で一話事に終了していきます。
これまた淡々としてますが、よければお付き合い下さい。
恋急ぎ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
サシャ「今日は持久走なんですね…」
ユミル「一時間走り続けるのか…しんどいな」
ミーナ「でも走るだけだから、まぁマシかなー」
アニ「荷物持たなくてもいいみたいだしね」
クリスタ「兵舎の周りを走るんだよね…」
クリスタ「!!」クイッ!!
アニ「何?クリスタ」
クリスタ「良いこと思い付いたの!!」
アニ「うん、何?」
クリスタ「あのね、兵舎の周りを走るでしょ?」
アニ「うん」
クリスタ「でね、思いっきり走ったら一周越えて、アルミンの後ろ姿が見えるでしょ?」
アニ「…まぁ、あいつ遅いしそのうち見えるんじゃないかな」
クリスタ「後ろ姿見ながら、休みつつ走るの」
アニ「…教官にバレるよ」
クリスタ「だから、ある程度!で、少しだけ並んで走って…」
アニ「……」
クリスタ「その後別れたら、また全力で走るの!」
アニ「凄く疲れそうだね」
クリスタ「どうかな!!?」
アニ「だから凄く疲れそうだね」
クリスタ「いい案だよね!」
アニ「いや…あの」
クリスタ「ファン同士、一緒にやろうね!」キラキラ!!
アニ(何この押しの強さ)
タッタッタッタッタッタッ…
クリスタ「やっほ!」
アルミン「あ」
アニ「…どうも」
アルミン「二人とも、速いね」
クリスタ「うん!全力で走ってるの!」
アニ(兵舎周りと、恋にもだろうね)フゥ
アニ(って何考えてるの私)
アルミン「凄いね、僕も頑張らないと」
クリスタ「うん!頑張って!!」
アニ「…そろそろ行くよ、クリスタ」
クリスタ「うん!またね、アルミン!」
アルミン「うん、またね」アハハ
タッタッタッタッタッタッ…
クリスタ「やっほ!」
アルミン「や、やぁ」ハァハァ
アニ「苦しそうだね」
アルミン「体力、ないからね…」ハハ
アニ「だから走るの遅くなるんだね」
クリスタ「でも実は歩くのは結構速いよね!」
アルミン「普通だよー」
アニ「……?」
クリスタ「変化自在だ」ウフフ
アルミン「そうだね」フフッ
アニ「???」
クリスタ「じゃあそろそろ行くね!またね!」
アルミン「元気、だなぁ」ハハ
タッタッタッタッタッタッ…
クリスタ「やっほ!」
アルミン「また、追い付かれた」アハハ
クリスタ「えへへ」
アルミン「あれ、アニは?」ゼェゼェ
クリスタ「疲れちゃったみたいなんだ」
アルミン「そっか、そう、だよね」ゼェゼェ
クリスタ「大丈夫?」
アルミン「まぁ、なんとか」ハハ
クリスタ(疲れてるのに笑ってくれてる…)ジー
アルミン「……?」ゼェゼェ
クリスタ「………」ジー
アルミン「クリスタ、そろそろ行かないと、教官に…」ゼェゼェ
クリスタ「あ、うん…」シュン…
タッタッタッタッタッタッ…
クリスタ「やっほ!」
アニ「ッ?!!」ビクッ!!
クリスタ「どうしたの?」
アニ「いや、もう来たの?」
クリスタ「うん!」
アニ「あんた倒れない?大丈夫?」
クリスタ「大丈夫!」
アニ「凄いね…」
クリスタ「ね、凄いね!」
アニ「自分で言ってる」フフッ
クリスタ「えへへ…じゃ、私行ってくるね!」タッ!!
アニ「ん、行ってらっしゃい」
アニ(しかし、あの少しの時間の為に…凄いな…)
アニ(あ、アルミン吃驚してる)
アニ(そりゃそうか…抜かすの何回目?)
アニ(…でも、一生懸命でなんか可愛いや)
アニ(エレンが死に急ぎ野郎なら)
アニ(クリスタはあれかな)
アニ(恋急ぎ天使?)
アニ(あ、凄いしっくりくる)
恋急ぎ、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
乙
クリスタが覚醒した!!なんか朝からほんわか出来で良かったです。
次のおまけはアニのターンですか?
>>364さん
感想嬉しいです!ありがとうございます!
次はアニのターンです
まだ書けてないので、のんびり待ってくれると嬉しいです。
早起きの行方
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アニ(……なんでまた)
アニ(……朝から外眺めてるの私…)
アニ「…ぁふ…」ファー…
アニ(……眠いんだけどな…)
アニ(………)
アニ(………)
アニ(……!)
バッ!!
~ 食堂 ~
キィィ…
アルミン「ん?」
アニ「……おはよう…」
アルミン「おはよう、アニ!」
アニ「………」
アルミン「……?」
アニ「………」
アルミン「…今日も急いで来たんだよね?」
アニ「…なんで?」
アルミン「髪、また下ろしてるから」
アニ「あぁ、まぁ、うん」
アルミン「中に入らないの?」
アニ「………」
アルミン「急ぎの用事が食堂にあるんじゃ…?」
アニ「………いや…特には」
アルミン「え?」
アニ「え?」
アルミン「………」
アニ「……」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「……とりあえず…」
アニ「…うん」
アルミン「…紅茶、飲む?」
アニ「……うん」
アニ「このティーポット可愛いね」ズズ
アルミン「うん」ズズズ
アニ「食堂の食器?」
アルミン「ううん、僕が買ったヤツ」
アニ「あんたの趣味?」
アルミン「違う違う!」アハハ
アニ「違うのに買ったの?」
アルミン「二人が朝練始めるまでは、三人で飲んでたから」
アニ「へぇ?」
アルミン「可愛い方が、女の子は好きかなぁって」
アニ「…ふぅん…」
アルミン「新しく買うのも勿体無いし、そのまま使ってるよ」
アニ「そうなんだ」
アニ「あんた自然だよね」
アルミン「ん?」ズズ
アニ「普通に見てたら全然わからない」
アルミン「…あぁ」
アニ「………」ズズズ
アルミン「……あ、そうだ」
アニ「うん?」
アルミン「多分もう少ししたら、アニにお礼を言えるんじゃないかな」
アニ「なんで?」
アルミン「んー…」
アニ「……?」
アルミン「…まぁ、恋は楽しい事ばかりじゃないから」
アニ「あぁ、ミーナも言ってた」
アルミン「うん」
アニ「辛いの?」
アルミン「……独占欲がない訳じゃないしね?」
アニ「ふぅん…?」
アニ「で、それがなんでお礼に繋がるの?」
アルミン「それは完璧になったら言うよ」フフッ
アニ「…何それ」
アルミン「ところでアニは?」
アニ「何が?」ズズズ
アルミン「…その、好きな人とか」
アニ「んぶッ!!」ブッ!!
アニ「あ、あんたまで…!」
アルミン「あ、ごめん」
アニ「いきなり何…?」ハァ
アルミン「…いや…僕の事ばかり聞いてもらってるから…アニはどうかなって…」
アニ「……恋はしてない」
アルミン「うんうん」
アニ「…けど、好きな人はそれなりにできてきてるよ」
アニ「男女関係なく、友人的な意味で」
アルミン「そっか!」フフッ
アニ「絵本がある」
アルミン「あぁ、読もうと思って」
アニ「…うさぎとかめ…?」
アルミン「うん、知ってる?」
アニ「何となくしか」
アルミン「じゃ、読む?」ガタッ
アニ「!?」
アルミン「絵本だし、短いからすぐ読めるよ」ペラッ
アニ「………」
アルミン「兎と亀が競争する話なんだけど…」ペラッ
アニ(一人で読めるのに…何で椅子寄せるの?)
アルミン「途中で兎がね…」ペラッ
アニ(肩が触れるんだけど)
アルミン「…その隙に亀が…」ペラッ
アニ(顔近いんだけど)
アルミン「アニ?見てる?」
アニ「………」
アルミン「……?」
アニ「…借りて行っていい?」
アルミン「あ、うん!」
アニ「ありがと」
アルミン「貰い物だから、大事にしてね」
アニ「ふぅん?誰から?」
アルミン「クリスタだよ」
アニ「………」
アニ(…プレゼントとかしてたんだ)
アニ(…知らなかったな…)
アニ(そういえば…走ってる時も私が知らない話してたっけ)
アニ(…まぁ…全部報告する必要は全然無いけどさ)
アニ(………)
アニ(…そういえば…私も朝にアルミンがここにいる時あるの、教えてないな)
アニ(………)
アニ(……教える…?)
───『……独占欲がない訳じゃないしね?』
アニ「………」ガタッ
アルミン「アニ?」
アニ「…今日は、もう戻る」
アルミン「そっか」
アニ「本、朝食の時にでも返すね」
アルミン「あ、うん!」
アニ「…今度、いつこの時間にここに来る?」
アルミン「え?…大体休みの次の日は来てるけど…」
アニ「そう」
アルミン「うん」
アニ「じゃあクッキーでも持ってくるね」
アルミン「へ?」
アニ「じゃ、また」
アルミン「え?あ、うん、また…」
タタタッ キィッ
…バタンッ!
アルミン「………」
アルミン「………」
アルミン「………」
アルミン「………え?」
早起きの行方、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Stand By Me
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
~ 対人格闘訓練 ~
アニ(モヤモヤする…)モヤモヤ
アニ(…なんであの時…あの言葉が浮かんだんだろう)モヤモヤ
エレン「おーいアニ!一緒に組もうぜ!」
アニ「…あぁ…いいけど…」
ドサッ!!
エレン「いっ…」
エレン「ってぇな……アニ…もう少しなぁ」
エレン「手心ってもんが人にはあるだろ…」
アニ(乙女に力一杯ぶつかってきて何言ってんのこいつ)
アニ(……あぁ)
ボトッ
アニ(こいつがもっとミカサを乙女として扱ってたら引っ付いてたんじゃないの?)
ザッ
アニ(…さっさと引っ付けば…アルミンも辛い思いしなくてすんだんじゃないの…?)イラァッ
エレン「…わかった、少し休憩しよう」
ブンッ!
エレン「うぉ!?」
エレン「ッーー!?」
グググ…
エレン「降参だ…降参する……」
アニ「降参なんかしてないで学習してよ…力の使い方と」
アニ「女の子との話し方を」
エレン「わ…わかった!覚えるから放せって!」
アニ(…よし…これでミカサの事も女の子として扱うようになるかな…)
アニ(………?!)
バッ!!
ドサッ!!
エレン「ぐぁッ!?」
エレン「な…何でライナーが降ってくんだよ…」
アニ「………」
ザッ…
ミカサ「ねぇアニ」
ミカサ「私にもそれ」
ミカサ「教えて」
アニ(…怒ってる)
アニ「どうかな…この技は人間用なんだ」
アニ(何?技とはいえ抱きつく形になったから?)
アニ「あんたに必要あるとは思えないけど」
アニ(それ位で怒るなら…さっさとエレンに気持ちを伝えればいいんじゃないの?)
アニ「ただ…」
アニ(…さっさとハッキリさせれば…アルミンも辛い思いしなくてすんだんじゃないの…?)イラァッ
アニ「…猛獣に通用するのかどうか興味はある」スス…
ミカサ「………」
コニー「オイオイ…あいつらがやんのか?」
サシャ「夢のカードが!」
ダズ「ど…どっちだ?」
マルコ「やっぱりアニかな?」
ジャン「は!?バカか!俺はミカサに晩飯全部だ!」
\ワーワー!ザワザワ!!/
一方その頃
クリスタ「どうだッ!!」グググ!!
アルミン「降参!降参する!!痛い痛いッ!!」バタバタ!!
クリスタ(やった!アニに教えて貰った寝技がきいてる!)グググ!!
アルミン「ク、クリスタ!降参ってば!!」
クリスタ「降参!降参なんだね!」グググ!!
アルミン「うん!降参だから放して…ッ!」
クリスタ「じゃあ夜の主導権私でいいかな!?」
アルミン「…放し……え?」
クリスタ「いいかな?!」
アルミン「え、ぇぇええッ?!!」
アルミン「ちょっと待って!何でそんな話に…!?」
クリスタ「ユミル言ってた!夜の主導権は女が握った方がいいって!」
アルミン「いやあのそんな大声で…!」
クリスタ「だから勝った私が主導権握っていいかな?!」グググッ!!
アルミン「痛い痛いッ!!待って待って!!」
クリスタ(……あれ?降参って言わなくなった)グググ
クリスタ(アニの技じゃダメなのかな…?)グググ…
~~~~ 回想中 ~~~~
クリスタ「夜の主導権?」
ユミル「そうだ、握ってて損はない」
クリスタ「主導権とったら、どうなるの?」
ユミル「…まぁ夜にする格闘訓練を有利にできるってとこか?」
クリスタ「夜にする格闘訓練?」
ユミル「お前の技が上手ならお前に夢中になるし、相手も幸せで一石二鳥だ」
クリスタ「!」
ユミル「床上手になれば簡単には離れられないだろ」
クリスタ「床上手?」
ユミル「まぁ詳しい事は追々教えるとして…この枕がアルミンとするだろ?」
クリスタ「うん」
ユミル「したら、こう跨がってだな…」ヒョイッ
クリスタ「うんうん…」
~~~~~~~~~~~~
クリスタ(…ユミルが教えてくれた技をしてみよう)ムクッ
クリスタ(確か腰のあたりに座ればよかったよね)ヒョイッ
アルミン「ッ?!!」ギョッ?!
クリスタ「どうだ!!」ポスン
アルミン「う、馬乗りはダメだよ!」ヨロッ
クリスタ「起きちゃダメ!!」ドンッ!!
アルミン「あぐっ!」バタンッ
クリスタ(あれ?全然きいてないなぁ?)ジー
アルミン「あ、あの…クリスタ?」
クリスタ(…確か上下に動くんだっけ)ポスン ポスン
アルミン「ッ!待ってそれ誤解を与える…!!」ヨロッ
クリスタ「だから起きちゃダメ!!」ドンッ!!
アルミン「ぐはッ!」バタンッ!
クリスタ(えぇ…?何か間違ってるのかなぁ?)ポスン ポスン
アルミン「あの!その動きは格闘と関係ないから…!」
クリスタ(…あ、やっぱり間違ってたんだ)ポスン…
アルミン「…じゃ、退いてくれるかな?」ホッ
クリスタ(私に対して上下じゃないなら)ウーン…
アルミン「クリスタ?あの…」
クリスタ(アルミンに対して上下…私にとって前後かな?)グリグリ…
アルミン「ぅあッ?!!」ビクッ?!
クリスタ(!きいてる!)グリグリ
アルミン「ちょちょちょ待って待って止めて止めて!!」ガバッ!!
クリスタ「起きちゃダメッ!!」ドンッ!!
アルミン「がはッ!」バタンッ!!
クリスタ「主導権!いいかな?!」グリグリ!!
アルミン「だだだだめ…ッ!待って止め…てッ!!」
\ワーワー!ザワザワ!!/
ユミル「ミカサもアニもなかなかやるな…」
ベルトルト「…ユミル」ツンツン
ユミル「あ?なんだよベルトルさん」
ベルトルト「あそこ…」
\シュドウケン!!…ヤ,ヤメ…ッ!!/
ユミル「ッッ!!!」ダッ!!
ベルトルト「………」タッ
クリスタ「降参する??!」グリグリ
アルミン「ヤバい…から…!やめ…ッ」
クリスタ「主導権、いいのかな??」グリグリ
アルミン「ちがっ…あぅッ」
…ドドド┣゙┣゙
ユミル「…ッッッッにしてんだ馬鹿」
クリスタ「ユミル?!邪魔」
抱キ担ギィッ!!
ユミル「娘がああぁぁァァ…!」
クリスタ「しないデェェェッ…!」
┣゙┣゙ドドド……
アルミン「………」
ベルトルト「アルミン」
アルミン「………」
ベルトルト「…大丈夫?」
アルミン「……ダイ、ジョブ…」
ベルトルト「…寝転がってるの皆から見えないように傍に座っとくね」ヨイショ
アルミン「……アリガ、ト…」
ベルトルト「………」
アルミン「………」
ベルトルト「………」
アルミン「…ナンダコレ…」
ベルトルト「……平和だね…」
Stand By Me、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
読んでくれて&レス有り難うございます!嬉しいです!
前回と雰囲気違ってすいません。
キスシーンすらまともに書けない>>1なので今回のは結構恥ずかしい。超大型巨人の口の中に隠れてしまいたい。
でも暴走クリスタ書きたかった。
次はまたクリスタパート、その次が二人で、その次にアニパート、締めくくりになる予定なので、良ければお付き合い下さい。
ではでは、また書けたら来ます
べるとるさんがイイねww
フィニアスとファーブ面白いよね
微睡みの中で
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
クリスタ「んぅ…朝…」ムニャムニャ
クリスタ「…ぬいぐるみ…」ポン ポン
クリスタ「…あった……アルミンの」ヒョイ
クリスタ「…ぬいぐる…み…」ギュウゥ…
クリスタ「………」
クリスタ「………」
クリスタ「………」
クリスタ(うぎゃぁぁあああッ!!!)ゴロゴロゴロ!!
クリスタ(知らなかったとはいえ!!知らなかったとはいえ何て事をしたの私ッ!!)ゴロゴロゴロ!!
クリスタ(許してくれたけど!許してくれたけどさぁッ!!)ゴロゴロゴロ!!
クリスタ(そういうのは付き合ってから!まだ付き合ってないのに!)ゴロゴロゴロ!!
クリスタ(そもそもまだ好きになって貰ってない!!)ゴロゴロゴロ!!
クリスタ(好きになって…)ゴロ…
クリスタ(………)
クリスタ(…あんな事したのに…好きになって貰えるのかな…)
クリスタ(…きっと変な女だって思われたよね…)
クリスタ(……好きな感情に振り回されて…)
クリスタ(…押し付けたってどうにもならないのはわかってるはずなのに)
クリスタ(…恋してる自分が楽しくて…周り見えなくなってた…)
クリスタ(………)
クリスタ(……もう無理かなぁ…)
クリスタ(……手、大きかったな)
クリスタ(…温かかった)
クリスタ(……また並んで歩きたかったなぁ…)
クリスタ(……ギュッて…されてみたかった…)
クリスタ(……キス、とか…)
クリスタ(…どんな感じだったのかなぁ)
クリスタ(………)
クリスタ(………)チラッ
クリスタ(……ぬいぐるみなら…)ドキ…
クリスタ(…ぬいぐるみなら、いいよね…)ドキドキ
クリスタ「………」ドキドキ
クリスタ「………」ドキドキ
スッ…
ユミル「おいクリスタ?」
クリスタ「………」ピタッ
ユミル「………」
クリスタ「………」
ユミル「………」
クリスタ「………」
ユミル「………」
クリスタ「…ナニユミル」
ユミル「…いや…うん」
クリスタ「……ナニ」
ユミル「なんでもねぇ」
クリスタ「何よそれ!変に優しさ見せないでよ!!」グワッ!!
ユミル「いや邪魔してすまんって!やれって!」
クリスタ「元々はちゃんと意味教えてくれなかったユミルが悪いんだからぁぁああ!!」ウワァァアン!!
ユミル「昨日の事か?!だって意味教えたら覚えねぇだろお前!!」
クリスタ「当たり前だよそんな恥ずかしい事ぉぉおッ!!!」ウワァァアン!!
ユミル「ちゃんと教える前に勝手に披露したのはお前だろうがバカ娘!!」
クリスタ「だって格闘術と思ったんだもんッ!!勝てば主導権握れると思ったんだもんッ!!」ポカポカ!!
ユミル「夜の、が付いてただろうが!その年だからわかれよ!!」
クリスタ「わかんないもんわかんないもんッ!!」ポカポカ!!
ユミル「あぁもう!だから一緒に謝りに行っただろ?!許してくれたじゃねぇか!」
クリスタ「そういう問題じゃなぃぃいい~!!」ウワァァアン!!
ユミル「はぁ…」
クリスタ「……うううぅぅ」
ユミル「はい、ここにクリスタのぬいぐるみがあります」
クリスタ「……ぅん」
ユミル「ここに、アルミンのぬいぐるみがあります」
クリスタ「…うん」
ユミル「好きよ!アルミン!(裏声)」フリフリ
クリスタ「なッ」
ユミル「僕もだ!クリスタ!(低音)」フリフリ
クリスタ「ちょッ」
ユミル「はいブッチュウ」バシンッ 合掌
クリスタ「きゃぁあああッ!!!止めてぇええ!!」ギャァアア!!
ユミル「あぁ?お前がやろうとしてた事だろうが」
クリスタ「違うの違うの!!」ブンブン!!
ユミル「何が違うんだよ…お」
ユミル「アルミンのぬいぐるみが落ちてるな」ヒョイ
クリスタ「いやいやそれアニのだよ!」
ユミル「細かい事はいいって…さて」
クリスタ「絶対変な事考えてるぅう!!」ギャァアア!!
ユミル「ここに、アルミンのぬいぐるみがあります」
クリスタ「見たらわかるよ!」
ユミル「ここに、クリスタのぬいぐるみがあります」
クリスタ「わかるって!」
ユミル「さらに、アルミンのぬいぐるみがあります」
クリスタ「だからわかるよ!!」
ユミル「はいサンドイッチブッチュウ」バシン 合掌
クリスタ「やると思ったぁぁああッ!!!」ギャァアア!!
クリスタ「止めて止めて!」ポカポカ!!
ユミル「アルミンに挟まれるとか夢のようなヒトコマだな」
クリスタ「アルミンを汚さないでッ!!」ポカポカ!!
ユミル「いやこれあれだろ、ダブルアルミンで」
クリスタ「それ以上言わないでぇええ!!」ギャァアア!!
アニ「ちょっと…煩いんだけど…?」
アニ「休みの日位ゆっくり寝かせてよ…」
クリスタ「あ、ご、ごめんね?!」
アニ「……それ、私のアルミン?」
ユミル「みたいだな、落ちてた」ヒョイ
アニ「……そう…ありがと」キャッチ
アニ「…じゃ、二度寝するから静かにしてね」ポテン
クリスタ「う、うん!」
ユミル「私も二度寝するか…」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「……あの、アニ」
アニ「……何…」
クリスタ「アルミンのぬいぐるみ、抱っこして寝てるんだね」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「……あんたもしたら」
クリスタ「う、うん!」パァア!!
アニ(……びっくりした)
アニ(……なんで抱いて寝てるんだろ私?)
アニ(………)
アニ(…まぁいいか…)
アニ(……起きてから…考えよ…)
微睡みの中で、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
読んでくれてありがとう!
>>401さん
ベルトルさんは癒しです!
>>402さん
知ってる方が!面白いですよね。
歌も好きで何個かボツにした替歌が。
ペリー可愛いです。
SS、色々ボツにしてるので予定の通りにいかない…orz
それでは、また書けたらきます。
温もり
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
クリスタ「………」ズーン
アニ「クリスタ?気分でも悪いの?」
クリスタ「ううん…」
アニ「じゃあどうしたの」
クリスタ「…アルミン不足…」ズーン
アニ「…じゃあ会いに行けば?」
クリスタ「ダメなの…」ズーン
アニ「なんで?」
クリスタ「悪い事しちゃったから…」ズーン
クリスタ「だから…自重してるの…」ズーン
アニ「…そう」
クリスタ「……うん」
アニ「………」
クリスタ「………」ズーン
アニ「…少し付き合ってよ」
クリスタ「…うん?なぁに…?」
アニ「まぁ来なって」グイグイ
クリスタ「……うん…」
~ 木陰 ~
アルミン「………」ペラッ
アニ「…居た」
アルミン「ん?」
クリスタ「ッ!!」ビクッ
アルミン「アニと…クリスタ?」
アニ「…日向ぼっこしに来た」
アルミン「そっか」フフッ
アニ「ここ座ってもいいかな」
アルミン「うん、いいよ」
アニ「ほらクリスタも」
クリスタ「え、えと…お、お邪魔します…」
アルミン「うん、どうぞ」
クリスタ(…うぅ…アニ何考えてるの…?)ソワソワ
アニ「…今度は何の本?」
アルミン「船だよ」
アニ「…船」
クリスタ(船?)
アルミン「うん、いつか作りたいなって思って」
アニ「なんで?」
アルミン「海には水が一杯あるらしいから…壁内の運ぶより近くで作った方がいいかなって」
アニ「………」
アルミン「…そんな信じられないみたいな顔しなくても…」
クリスタ「うみ?」
アルミン「うん!なんかね、水なんだけど湖より大きくてしょっぱいらしいよ」
クリスタ「想像できないや…」
アルミン「それは僕もだけど、多分凄いと思うよ!」
クリスタ「うん、凄そう!」
アニ「だね」
アルミン「あ、でも壁の外の話だからあまり人には言わない方がいいかも」
クリスタ「そうなの?」
アニ「三人だけの秘密だね」
アルミン「だね」フフッ
アニ「で、どれを作りたいの?」
アルミン「うーん…これとか…?」
クリスタ「大きいねー」
\ワイ ワイ/
クリスタ(あれ?)
クリスタ(私、アルミンと普通に話せてる)
クリスタ(普通に話してくれた…)
クリスタ(……嬉しい…)ジーン…
アルミン「…クリスタ?」
クリスタ「……う、うん!」
アニ「どうかした?」
クリスタ「ど、どうもしないよ!ちょっとボーっとしただけ!」
アニ「そう」
クリスタ「それより!船の名前とかは考えてるの?」
アルミン「それはまだだったなぁ」ウーン
\ワイノ ワイノ/
アニ「…と。クリスタ、そろそろ戻らないと、ユミルが探し始める頃じゃないかな」
クリスタ「あ、かな?!」
アルミン「そっか。話聞いてくれてありがとう」
アニ「…いいよ、暇潰しになったし」
クリスタ「あの、こちらこそありがとう…」
クリスタ「アルミン、あの、昨日は本当に」
アルミン「ストップ」
クリスタ「え、でもあの」
アルミン「ストップ」
クリスタ「え」
アルミン「昨日の事は、謝ってくれたから、もうおしまい」
クリスタ「でも…」
アルミン「クリスタは、これから僕と話す度に謝るつもり?」
クリスタ「………」
アルミン「意味知らなかったんだよね?」
クリスタ「うん…」
アルミン「だからね、謝られる度に、僕も申し訳なくなるからさ」
アルミン「止められる力が無くてごめんねって」
クリスタ「アルミンは悪くないよ…」
アルミン「うん、でもやっぱりそう思っちゃうから」
アルミン「悪いと思うなら、昨日の事は忘れて今まで通りにしてほしいな」
クリスタ「…今まで通り?」
アルミン「うん、宜しくお願いします」ペコリ
クリスタ「え、あ、こちらこそ宜しくお願いします…?」ペコリ
アルミン「はい!じゃあ今度こそおしまい!」
クリスタ「わかった…ありがとう…」
アニ「仲直り?」
アルミン「かな?」
アニ「じゃ、戻ろうかクリスタ」
クリスタ「うん!あの、じゃあ、またね!」
アルミン「うん」フフッ
アニ「じゃ」
アルミン「またね!」フリフリ
トコトコトコ…
アニ「………」
アニ「………」チラッ
クリスタ「………ッ」ポロポロポロ
アニ「……よく泣くの我慢したね」
クリスタ「だって、これ以上ッ、困らせたくなかったもん…ッ」ポロポロ
アニ「……仲直りできて良かったね」
クリスタ「うんッ!うん…ッ!」グスグスッ
アニ「…ほら、手退けて。ハンカチで拭いてあげるから」
クリスタ「うぅぅう~ッありがとうぅうッ」ポロポロ
クリスタ「嫌われたと…もう喋ってくれないと思った…」グスグス
アニ「…何があったかわからないけどさ」ポン ポン
クリスタ「…うん」グスグス
アニ「あんた兎すぎるんだよ、急ぎすぎ」ポン ポン
クリスタ「………兎?」
アニ「たまには亀みたいに、ゆっくり進みな」ポン ポン
クリスタ「………亀?」
アニ「……あんた『うさぎとかめ』知らないの?」
クリスタ「えっと…題名しか」
アニ「プレゼントした物の中身知らないってあんた」
クリスタ「ごめんなさい…」シュン…
アニ「……今度読んでごらんよ、なかなか考えさせられるから」
クリスタ「うん、アルミンに借りてみる…」グスン…
クリスタ「今日は連れてきてくれてありがとう、アニ」
アニ「いいよ、あんたが元気ないと調子狂うから」ポン ポン
クリスタ「えへへ…そうかぁ…」ヘヘッ
アニ「はい、ハンカチ自分で持って」
クリスタ「あ、うん…」グスッ
アニ「手ぇ引いてあげるから、寮につくまでに泣き止みなよ」キュッ
クリスタ「わかった…」ウフフ
クリスタ「アニと手を繋ぐの初めてだね」
アニ「だね」
クリスタ「温かい…」
アニ「そう?」
クリスタ「うん…」
クリスタ「…アニと友達になれて、良かった」
アニ「…そう」
クリスタ「うん!私、アニ好きだなぁ」ウフフ
アニ「…私もあんた好きだよ」
クリスタ「えへへ…」グスッ
アニ「…ほら、もう寮に着くよ」
クリスタ「わッ、乾け乾け涙!」パタパタ
アニ「何やってんの」フフッ
温もり、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
鼓動
 ̄ ̄ ̄ ̄
~ 食堂 ~
キィィ…
アルミン「あ」
アニ「おはよう」
アルミン「おはよう!先に来てたんだね」
アニ「お湯沸かしといたよ」
アルミン「そっか、ありがとう」
アニ「別に…早く飲みたかったからさ」
アニ「…あんたの入れる紅茶、美味しいし」
アルミン「そう?」
アニ「クッキー持ってきた」
アルミン「わぁ、いいの?」
アニ「いつも紅茶貰ってるから」
アルミン「お互い様ってやつかな?」
アニ「そうだね」
アルミン「でも、高いでしょ?」
アニ「だから毎回は無理かな」
アルミン「………」
アニ「何?毎回持ってこいと?」
アルミン「いや、そうじゃないよ!」ブンブン!!
アニ「そう」
アルミン「ただ、あの…これからもこの時間に来るのかなって」
アニ「不満?」
アルミン「ううん、そうじゃないよ!」ブンブン!!
アルミン「じゃあ今度からお菓子は特別な日だけにしようね」
アニ「なんで?」
アルミン「アニが破産する」
アニ「…わかった」
アルミン「そういえば、アニは誕生日いつ?」
アニ「三月」
アルミン「……の?」
アニ「今言って、覚えられるの?」
アルミン「うん」
アニ「二十二日」
アルミン「アニさんのにぃにぃ…か」
アニ「変な覚え方しないでよ」
アニ「あんたはいつなのさ」
アルミン「十一月三日だよ」
アニ「………」
アルミン「………?」
アニ「…アルミンじゅういちさん」
アルミン「そのまんますぎるよ!」アハハ!!
アニ「………」
アルミン「アルミンは獣医さん、はどう?」
アニ「……覚える」
アルミン「ありがとう」フフッ
アニ「そういやさ」ズズズ
アルミン「うん」サクサク
アニ「一昨日、ミカサと勝負したんだけど」
アルミン「え?!いつ??」
アニ「…格闘訓練の時」
アルミン「あ、あぁ…その時か」
アニ「…見てなかったの?」
アルミン「…まぁ…色々ありまして…」サクサク
アニ「ふぅん…」
アルミン「どうだったの?」
アニ「教えない」
アルミン「え」
アニ「…教えない」サクサク
アルミン「…なんで?」
アニ「…なんでだろうね」
アルミン「………」
アニ「…わからないや」
アルミン「…そっか」
アニ「…見てて欲しかったのかな」
アルミン「………」
アニ「…どうだろうね」
アルミン「…見れなくて、ごめんね」
アニ「…冗談なんだけど」
アルミン「…わかりにくいね」
アニ「…悪かったね」
アルミン「………」ズズズ
アニ「………」ズズズ
アルミン「ミカサと言えば、なんだけど」コトン
アニ「うん?」ズズ
アルミン「お礼を言える時がきたかな、と」
アニ「何?」
アルミン「胸が痛まなくなったと言うのかな」
アニ「…どういう事?」
アルミン「元々ね、ミカサへの想いは叶えるつもりなかったんだけど」
アルミン「でもやっぱりまぁ…色々考える時もあって」
アルミン「こう…ずっと一人でモヤモヤ~って考えてたんだよね」
アニ「………」ズズズ…
アルミン「でもアニと話した事で気持ちの整理がついたのかな」
アルミン「一人で抱え込んでたのが、サッパリしたと言うか」
アルミン「二人が幸せにしてるのが好きだなぁって改めて思って」
アルミン「そしたら、なんだかこう…スルスルと気持ちが解れていって」
アルミン「最初アニに言ったように、大事な親友に、落ち着いた感じなんだ」
アニ「…そうなの」
アルミン「うん、だからね」
アルミン「アニのおかげだから、お礼言いたくて」
アニ「…特に何もしてないけど」
アルミン「でも、僕には必要な事だったんだ」
アルミン「だから言わせて」
アルミン「ありがとう、アニ」
アニ「………」
アルミン「………」
アニ「………」コトンッ
アルミン「………?」
アニ「……ぇる」
アルミン「え?」
アニ「かえ、る」ガタッ
アルミン「え?なんで?!」
アニ「帰る」
アルミン「待って待って!まだ紅茶もクッキーも沢山あるよ?!!」ガタッ
アニ「あげる」
アルミン「ちょっと待ってって…!」ガシッ!!
アニ「……ッ!」
アルミン「……え」
アニ「………」
アルミン「え?!顔、真っ赤だよ?!!」
アニ「…うるさい…」
アルミン「ご、ごめん…あの、大丈夫?」
アニ「……大丈夫じゃない」
アルミン「だよね?!」
アニ「……心臓が苦しい」
アルミン「え?!」
アニ「動悸がすごい」
アルミン「えぇっ?!!」
アニ「…あんたの…」
アルミン「うん、うん」
アニ「……役に、たててたのが…」
アルミン「……うん?」
アニ「……嬉しく、て」
アルミン「……え」
アニ「…それだけ、なのに」
アルミン「………」
アニ「……なんで、かな…」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「……ア」
バッターンッ!!
エレン「アルミーー」
アルミン「ッ!」ビクッ!!
アニ「ッ!」ビクッ!!
ミカサ「あ」
エレン「ーン…んんんん?」
ミカサ's 脳内
アルミンがアニの腕を持っている→二人…とりわけアニが赤い顔してる→二人の距離が近い→ララララブシーン??!!
エレン「アルミ」モガッ
ミカサ「ごめんなさい、その、やり直す、ので」
アルミン「え?」
エレン「……」モガモガ
ミカサ「入るところから、やり直す、ので…」
アニ「は?」
エレン「……」モガモガ
ミカサ「で、では、その…」ススス…
パタン…
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「…放す、ね…」パッ
アニ「……うん」
アルミン「………」
アニ「………」
アルミン「………」
アニ「………」
バッターン!!
エレン「アルミン!紅茶あるかー!?」
アルミン「あ、うん!まだあるよー!」
ミカサ「お、おは、よう、アニ」ギクシャク
アニ「…あ、うん、おはよう…」
エレン「雨降ってきてさ」ズズズ
アルミン「そうだったんだね」フフッ
ミカサ「クッキーは、食べても?」
アニ「どうぞ」
ミカサ「…いただきます」サクッ
エレン「しかしアニもいるとは」
アニ「紅茶飲みにね」
アルミン「最近、お茶友達なんだ」
アニ(…友達)
アニ(……そうなんだろうけど)
アニ(…胸が、苦しい)
鼓動、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
気がつけばスレ立てて一ヶ月もたっていました…。
なんて長々と…でも赤くなるアニ書きたかった。よかった。
次で終わると思います。
寝顔
 ̄ ̄ ̄ ̄
~ 夜 女子寮にて 作戦会議中~
クリスタ「まずは!一緒に遊んだりする仲を目指します!」
アニ「はあ」
クリスタ「だからね!ダブルデートとかどうかなって!まずはケーキバイキングで!」
アニ「ダブルデートでケーキバイキング」
クリスタ「うん!アルミンと、もう一人はエレン誘おうかなって!」
アニ「それで?」
クリスタ「うん!エレンが来るとね、ミカサも来たいと思うんだ!」
アニ「そうだね」
クリスタ「でね!ミカサが来るとジャンも来たいと思うんだ!」
アニ「そうだね…?」
クリスタ「でね!ジャンも来ると、マルコも来たいと思うんだ!」
アニ「…だろうね」
クリスタ「でね!私が行くとユミル、アニが行くとミーナが来ると思うんだ!」
アニ「……はあ」
クリスタ「でね!ケーキバイキングだからサシャも来たいと思うんだ!」
アニ「………」
クリスタ「でね!そうなるとコニーも来るでしょ?!」
アニ「……待って」
クリスタ「でね!男同士だとなかなか行けないだろうしライナーとベルトルトも誘おうと思うんだ!」
アニ「ちょっと待ってクリスタ」
クリスタ「なぁに?」
アニ「それ、どうやったらダブルデートになるの?」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「……えっと、隣の席に座るとか」
アニ「四人掛けテーブルでしょ?凄い倍率だよ?」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「わかった!ケーキバイキングやめよう!」
アニ「はあ」
クリスタ「サーカスとかどうかな?!確か街に来てたよ!」
アニ「サーカス」
クリスタ「うん!でね、アルミンと、もう一人はエレン誘うのは絶対でしょ?」
アニ「絶対なんだね」
クリスタ「でね!エレンが来るとね、ミカサも来たいと思うんだ!」
アニ「そうだね」
クリスタ「でね!ミカサが来るとジャンも来たいと思うんだ!」
アニ「そうだね…?」
クリスタ「でね!ジャンも来ると、マルコも来たいと思うんだ!」
アニ「…だろうね」
クリスタ「でね!私が行くとユミル、アニが行くとミーナが来ると思うんだ!」
アニ「……はあ」
クリスタ「でね!動物見にサシャも来たいと思うんだ!」
アニ「………」
クリスタ「でね!そうなるとコニーも来るでしょ?!」
アニ「……待って」
クリスタ「でね!こんな機会なかなかないしライナーとベルトルトも誘おうと思うんだ!」
アニ「ちょっと待ってクリスタ」
クリスタ「なぁに?」
アニ「もう一回聞くけど、それ、どうやったらダブルデートになるの?」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「……えっと、隣の席に座るとか」
アニ「サーカスなら一列ずつでしょ?凄い倍率だよ?」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「駄目だ…ッ!どうしても欲張って皆誘っちゃう…ッ!!」ガクッ!!
アニ「全く…」フゥ
クリスタ「私、デートの才能ないのかな…」ズーン…
アニ「そんなのに才能なんているの?」
クリスタ「アニ見てたよね?!今まさに才能ない子が誕生してたよね?!!」
アニ「…理解した」
クリスタ「うぅ…どうしよう…」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「…ダブルデートじゃなけりゃいいんじゃないかな」
クリスタ「……え?」
アニ「グループ交際とか?そんな感じ?」
クリスタ「!!」ガバッ!!
アニ「最初はそれでもいいんじゃない?」
クリスタ「う、うん…!」
アニ「ゆっくり、少しずつ」
クリスタ「近づく感じだね」
アニ「…亀だね」
クリスタ「ね、亀だね」ウフフ
クリスタ「じゃあそれはそれで行くとして、ダブルデートの計画も立てよう!」
アニ「…こだわるね」
クリスタ「アニは何かアイデアない??」
アニ「…もうダブルデートはしなくていいんじゃないかな」
クリスタ「そんな……!」
アニ「だってエレンは絶対なんだろ?」
クリスタ「うん」
アニ「そしたらまたミカサも呼ぶだろ?」
クリスタ「……うん」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「……えっと、エレン以外にしようか」
アニ「最終的にまた同じメンバーになりそうだけど」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
アニ「………」
クリスタ「どうしよう」
アニ「さてね」
\………/
~ 朝 ~
ミーナ「アニー?」バサッ
ミーナ「アニさんやーい」隙間覗キ込ミ
ユミル「どうした?」
ミーナ「アニが布団にいなくって」
ユミル「どっか行ってんじゃね?」
ミーナ「うーん…かなぁ」キョロキョロ
ユミル「朝だぞクリス…」
ユミル「………」
ミーナ「アニさぁーん」
ユミル「…おいミーナ」
ミーナ「ん?なぁに?」
ユミル「………」手招キ
ミーナ「??」トトト…
ユミル「………」指差シ
ミーナ「!!」
クリスタ「……」スヤスヤ
アニ「……」スースー
ミーナ「一緒に寝てる…!」ヒソヒソ
ユミル「手元見てみろよ、デートがどうこう書いたメモがある」ヒソヒソ
ミーナ「…作戦会議で寝落ち?」ヒソヒソ
ユミル「…だろうな」ヒソヒソ
ミーナ「私達の名前も書いてあるよ?」クスクス
ユミル「…な、これデートか?」ププッ
ミーナ「………」
ユミル「………」
ミーナ「最近ね、アニ楽しそう」
ユミル「………」
ミーナ「私以外に友達できるか心配だったけど…良かった」
ユミル「………」
ミーナ「まぁ、自分の恋心には気づいてないみたいだけど」フフッ
ユミル「…アルミン?」
ミーナ「…秘密っ」
ユミル「…クリスタも、最近生き生きしてるな」
ミーナ「確かに!キラキラ度アップしてるね!」
ユミル「いつ死のうとするか心配だったけど」
ミーナ「え゙」
ユミル「まぁ、好きな事を語り合えると、楽しいもんな」
ミーナ「アニが言ってたよ、クリスタは恋急ぎ天使って」
ユミル「間違いない」
ユミル「そのうち落とせると思うか?」
ミーナ「うーん…どうだろうね」
ユミル「ライバル同士なんだよな」
ミーナ「…そうだねぇ…」
ユミル「…秘密になってねぇぞ」
ミーナ「…しまった」
ユミル「ま、恨みっこなしか」
ミーナ「それに二人のどちらかとは限らないしねぇ」
ユミル「その可能性もあったか…」
クリスタ「……」スヤスヤ
アニ「……」スースー
ユミル「………」
ミーナ「………」
ユミル「安らかな寝顔だな」
ミーナ「本当にね」
ユミル「……寝かせとくか」
ミーナ「……そうだね」ウフフ
出来ればこの 安らかな日々が
少しでも長く、続きますように。
寝顔、終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
後日談、終了です。
本編と合わせて約一ヶ月、長くなってしまいましたが、お付き合いしてくれた方ありがとうございました!
乙やレスくれた方、ありがとうございます!嬉しかったです!
それでは、また見かけた時は宜しくお願いします。
このSSまとめへのコメント
期待したます。
素晴らしかったゾエー
乙ミン!