安倍「憲法第9条、24条の改正を……」桐乃「ktkr」 (58)

安倍「第9条については、自衛隊の集団的自衛権を認め、第24条については、『婚姻は、両性の合意のみに基いて成立』の部分を
『婚姻は、両性の合意のみに基いて例外なく成立』に改正してゆきたい、と思っております。」

桐乃「京介!!!」

京介「なんだよ、桐乃……」

桐乃「テレビ!テレビ!」

京介「ん?メルル見て……ないのか!?お前どうした!?」

桐乃「テレビ!見ろ!!!」

京介「桐乃……これって!?」

桐乃「あたしたち、結婚できるかも!!!」

京介「大変なことになってきたぜ……」

桐乃「例外なくってことわさ……」

京介「そういうことだよな……」

桐乃「兄貴……」

京介「……………」

桐乃「京介………?」

京介「だぁーああああ」

桐乃「!?どうした!?急に叫ぶな!」

京介「桐乃!!」

桐乃「ふぁい!」

京介「俺たちは!!いやお前はどうだ!」

桐乃「変なこと聞くな!シスコン!!」

京介「お前もブラコンだろ!」

桐乃「なっ!……否定はできないけど」モゴモゴ

京介「で!どうなんだ!!」

桐乃「かっ考えさせて!!」

京介「そうだな、俺もそう思ってたところだ!」

桐乃「もう今日は寝る!」

京介「ああ、おやすみな」

京介(大変なことになっちまった)

桐乃(日本始まったぁああああああwwど~しよ~、期間限定の恋人だったのに、期間限定っていいつつ人気でたから続けます!っていうやつ~wwwwwwうひぃ~京介と~結婚できるかもwwwww……………でもあいつどう思ってるのかな~?)

京介(うぉおおおおおおおおお。日本始まったぁああああああ。うぉおおおおおおお信じられねぇえええええ!!…………でも、桐乃はどう思ってるんだろう)


桐乃(自分じゃ気持ちに整理がつかない、でもこんなのけっけっ結婚しろって言ってるもんしょ!………やっぱりちゃんと言わなきゃ、京介にも…………あいつにも)

ー田村屋ー

桐乃(よしっ………いくか)

○~~~~~~~~~~~~~


桐乃「ただいま……」

京介「おう!桐乃~……ってお前その傷どうした!?」

桐乃「いやっ!?転んじゃって!!」

京介(こいつ嘘はつけねぇ~な~)

京介「嘘……だな」

桐乃「違うし!うっさい!!」

桐乃「うっさい!うっさい!うっさい!」ダッダッダツ

京介「おい!桐乃!!」

京介「どうしちまったんだ?あいつ………」


ー自室にてー

桐乃(あの糞地味メガネ女………くぅ~やっしい!!でも、この法案が通れば!絶対に!!)


ーーーーーー

京介「おーい!桐乃!!どうした?なんかあったのか?」コワコン

京介「お兄ちゃんに相談してみろよー」コンコンコンコン

桐乃(あいつ……キッモww………でもちょっと嬉しいかな………)

京介「おーい!」

ガチャ!

京介「ひでぶ!」ゴン

桐乃「うわっ!!………ご…ごめん」

京介「お前の口から謝罪が聞けるなんてな……」

桐乃「いいじゃんそんなの気分、気分」

京介「どうした?桐乃なんかあったのか?」

桐乃「なんもない!………なんも……ない……」

京介「大丈夫か?」

桐乃「なんでも………ないから……お休み」

京介「……………」

ー自室にてー
京介(うーむ、気になる、桐乃…………あのニュース見てから……か。俺もそろそろ腹くくらなきゃな。まあ答えは決まってるけどな)

コンコンコンコン

京介「ん?桐乃か?」

桐乃「うん」

京介「どうした?入っていいぞ」

桐乃「お邪魔します」

京介「どうした?どうした?畏まって柄でもない」

桐乃「うっさい!………で、あんたあのニュースみてどう思った?」

京介「えっ!?いや、その……」

桐乃「はっきり言え!」

京介「正直戸惑った。でも………その反面…………」

桐乃(ゴクリ)

京介「すごく嬉しかった」

桐乃「京介………」

京介「なあ!桐乃!」

桐乃「分かった。あんたのいいたいこともわかった。だから明後日、一緒にデート………しようよ………ね?」

京介「そんな、上目遣いで誘われて断れねぇよ!」

桐乃「ふふーん」

桐乃「じゃあ、明後日だかんね!プランはあたしが考えといてあげる!」

京介「わーたよ。お前もワクワクしてるくせに」

桐乃「当たり前じゃん!…………大好きなお兄ちゃんとのデートだよ!」

京介「うっせ!」

桐乃「ははーww照れた照れたwww」

京介「ぐむむ」

桐乃「じゃあ本当の本当にお休み」

京介「ああ。お休み」

京介(明後日は…………そうか……あの日か………)

ーデート当日ー

桐乃「はあはあ」

京介「おい!時間ずらして家出ろって言ったろ!ばれたらどうする!」

桐乃「ちゃんと……はあはあ………二十分後に………はあはあ………出たって……はあはあ」

京介「なに走ってんだ!お前!風ひくだろ!」

桐乃「ちょっとでも……京介と居たいから………」ゴニョゴニョ

京介「あ?何だって?」

桐乃「うっさい!ヘクチッ!」ズズー

京介「あーあー言わんごっちゃない。俺のジャケット着ろよ」

桐乃「ありがど……優しいじゃん」

京介「汗だくだしな風ひいたらたのしくないだろ」

桐乃「何かっこつけちゃって」

京介「かっこいいだろ」

桐乃「ばーか」

ー電車内ー
アナウンス「間も無く西船橋~西船橋です。」

桐乃「………………」スヤスヤ

京介(疲れて寝ちまったか………………可愛いな!ちくしょう!)コツン

桐乃「んん?……………京介………ふひひw」二ヘラー

京介(うわ~)

桐乃「秋葉原~!!!!」

京介「毎回いうんだな、それ」

桐乃「これ言わないと始まんないしょ!」

京介「へいへい」

桐乃「よっしゃーメイト!いこー!!」

京介「おい!桐乃!!」

京介(まったく元気なヤローだぜ)

桐乃「早く、早く!!!」

ーーーー数時間後ーーーー

桐乃「へへーいっぱい買っちゃった~」

京介「そうは言っても少ないな今日は、バックの中入り切ってるし」

桐乃「リュックできたし」

京介「オタク丸出しだな」

桐乃「いいもーん、おたくだし」

京介「で………ここでいいんだな」

桐乃「あんた、気づいてたんだ」ニギ

そう、俺は気づいていた。この大きな電光掲示板のニュース欄、そこで俺たちは手をつないだ。そこでひたすら、その時を待った。

ニュースキャスター「30代の男性が、地元の女子小学生にわいせつな行為をしたとして、警察は………………」


桐乃「来ないね」

京介「ああ………」

ニュースキャスター「変わりまして、国会との中継がつながっております。結野さーん」

アナウンスサー「はい。こちら開票所です。こちらの開票所で残り435票の支持票が入りますと、第九条、二十四条の改正が成立します」

桐乃「きたね」

京介「おう」

桐乃の手がこわばる。俺は包むように桐乃の手を強く強く握った。

アナウンサー「成立です。526票が賛成。よって憲法は改正されました!!!!」

京介「桐乃!!!!」

桐乃「京介!!!!」

桐乃・京介「結婚しよう!!」ギュッ

桐乃「京介、京介、京介」ギュッ

京介「ああ、桐乃、桐乃!」ギュッ

桐乃「キス、していい?」

京介「今更聞くなよ」チュッ

桐乃「んん………んっんんん」チュチュッ

桐乃「ん!んっ!」レロレロ

桐乃「ぷはぁ!…………京介………///」

京介「帰ろっか、俺たちの家に」

桐乃「うん」

ー自宅近くー

桐乃「よかったね」

京介「おう、よかった、よかった」


麻奈美「なにが……よかったの」

桐乃「地味子………」

京介「麻奈美!?どうして!!」

桐乃「あたしが呼んだの」

麻奈美「桐乃ちゃん、ご用件は……まあ分かってるけどね」

桐乃「あんた、ニュース見た?」

麻奈美「うん、見たよ」

桐乃「憲法……改正されたね」

麻奈美「そうだね…………で?」

桐乃「で?ってあんた!!京介とあたしは晴れて結婚できるようになったからそのご挨拶!」

麻奈美「いつから堂々と結婚できるようになったの?」

桐乃「なっ!?あんた日本語分かってんの?法律が!憲法が変わったの!!」

麻奈美「うん………それで?」

桐乃「ああ?お金のこと?それはまあ、京介が大学出て落ち着いたらって決めてるから」

麻奈美「お金があっても、ダメだよね」

桐乃「ダメって!あんた!!」

麻奈美「だって、法律が変わったって、私が桐乃ちゃんのご両親だったら、普通に反対するよ」

桐乃「…………」

麻奈美「法律が変わっても、周りの目は変わらないし、誰が見たって気持ち悪いよ。それに兄弟に幸せな結婚生活なんてないよ。周りから冷たい目で毎日、毎日、毎日、毎日、毎日、毎日、毎日、見られるんだよ。苦しいよね」

桐乃「でも!それでも私たちは!」

麻奈美「甘ったれたこと、言わないの。それが普通、それが常識なんだよ」

京介「そんなは違う!!!!」

麻奈美「なにが違うの?京ちゃん?」

京介「それは世間一般でいう普通なのかもしれない。でもそれは、そんなの俺は認めない!」

麻奈美「京ちゃんが認めなくてもそうなんだよ」

京介「確かに、風当たりは強い!でも、それでも可能性がある。二人の気持ちを大切にできる。ってそういう道があるなら、そこがどんなに苦しくたって乗り越えていくんじゃねぇのかよ!それが生きること、人生じゃないのかよ!!」

麻奈美「そんなのは自分勝手だよね」

京介「そうかもしれないけど、俺は桐乃と一緒に生きるって決めたんだ、それができるなら俺はどんなことだってする。」

麻奈美「そう。じゃあ最後に一つだけ…………」シュン

麻奈美「私は二人の気持ちを見逃すよ、でも京ちゃん。ちゃんと話し合ってね。お世話になった人に、ご両親に、……逃げたら許しませんよ。京ちゃん」

京介「おう」

麻奈美「あと桐乃ちゃん。京ちゃんのことよろしくね、あと結婚式には読んでね」

桐乃「以外とあっさりじゃん」

麻奈美「あっさりじゃ、ないよ。でももう結婚しちゃいけない、なんてルールはなくなったから、………でも、頑張ってください、桐乃ちゃん。」

桐乃「はい」

京介「じゃあな、麻奈美、また………な」

麻奈美「うん、京ちゃん……また」

桐乃「さようなら、麻奈美さん」

ーーーーーー

京介「桐乃」

桐乃「ん?」

京介「何があっても、俺はお前のそばにいるよ」

桐乃「ありがと、京介」

京介「じゃあ、いくか!」

桐乃「帰るんでしょ?」

京介「そうだな。」

京介・桐乃「ただいま!!」

大介(父)「遅かったな」

京介「ああ、親父…………話がある」

大介「そうか………そうだったな」

大介「リビングに来なさい」

京介「……はい」ゴクリ

桐乃「京s…」

大介「桐乃は部屋にいなさい」

桐乃「はい」

桐乃(頑張って、京介)

大介「話を聞こう」

京介「親父…………桐乃を俺にください」

大介「やはり……か。薄々覚悟はしていた。」

京介「分かってたのか?」

大介「当たり前だ、何年間お前らを見て来たと思っている」

京介「そうか………」

大介「お前らの父親として言わせてもらう」

京介「ゴクリ」

大介「法律の縛りはなくなった。それは知っている。それにお前は桐乃のためを思って体を貼ったことが多々あったな、とても妹思いのいい兄だと思った。
複雑な事情ではあったが父親として誇らしかった。それは一人の男として見ても立派だった。だからお前になら桐乃をやってもいいかもしれない」

京介「なら!」

大介「しかし!一人の人間、高坂大介として言わせてもらおう」

大介「お前になら桐乃をやってもいいと思った…………実の兄でなければな」

京介「やっぱりな」

大介「そうだ。確かにお前は桐乃のことをとてもよくしてくれるだろう。それでもお前は桐乃の兄だ。超えてはいけない一線がある」

京介「でも!」

大介「法律の問題ではない、人間としての問題だ」

京介「それでも、お前は桐乃と生きて行きたい。俺以外の男なんかに桐乃は幸せにできるわけがない。そうだろ!親父!!」

大介「お前の言い分も最もだ、桐乃を幸せにできるのはお前だけなのかもしれない」

京介「親父」

大介「だから、出ていけ、京介、桐乃と一緒に」

京介「親父…………」

大介「お前と桐乃の結婚を認める。だがお前たちとの縁は切る」

京介「そんなのないぜ!親父!………俺は桐乃も大事だでも、俺だけじゃダメなんだ、周りに支えてくれる人、親父たちがいないと幸せになんかなれないんだよ。金持ちになってもなあ!」

大介「甘えるな!結婚をするということはそういうことだ」

佳乃「あなたねぇ、縁なんてきれない癖に……」

大介「母さん……」

佳乃「認めてあげなさいよ。何年間桐乃たちを見て来たのよ。心配ないわ、京介だったらね」

大介「だが……しかし……」

佳乃「あなた!」

大介「…………そうだな。結婚を認める。京介、夫としての責務を果たせ」

京介「はい!!」

ーーしばらくーー

『それではお祝いのメッセージを田村麻奈美さんから~』

麻奈美「京ちゃん、桐乃ちゃん、結婚おめでとう。そしてお疲れ様…………」

俺たちはこうして結婚した。俺は留年せず、バイトをしながら大学にいって卒業した。親父たちには自立するっていう条件だったから、あのあと家を出たんだ。
俺はバイトをしながら大学に、桐乃はモデルの仕事を始めて、俺の収入:桐乃の収入=1:10ぐらいで生活してる。
桐乃様様だ。でも俺だって桐乃の代わりに家事とか、精一杯サポートしてきたつもりだ。桐乃には尻をしかれているけど、俺は幸せだ。だってこんなに可愛い奥さんが俺の横にいるんだから

桐乃「なに、ニヤニヤしてんの?キモッ」

口は悪いけど…………

昔の俺に伝えてやりたい。お前は間違ってなかったよ。やっぱり『俺の妹はこんなにも可愛い』ってな


おしまい

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