小松伊吹「人の噂も七十五日」 (54)

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

以下の物語の続きです(降順)
地の文減らしてみましたが余計読みにくくなったかな?

千川ちひろ「後悔先に立たず」
千川ちひろ「後悔先に立たず」 - SSまとめ速報
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相原雪乃「転ばず先の杖」
相原雪乃「転ばず先の杖」 - SSまとめ速報
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モバP「寝る子は育つ」

五十嵐響子「子は鎹」
五十嵐響子「子は鎹」 - SSまとめ速報
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─ 事務所・会議室 ─


新しい事務所にお引越し。そのお祝いに皆で休みを取ってパーティをすることになった。


社長「みんな、グラス持ったか?」

「「「はーい!」」」

P「みんな準備できました」

社長「よし。みんなのおかげで綺麗な事務所を建てることができた!だが、私の想いとしてはこれで全てを満足したくはない!これからの更なる躍進を願い、カンパイ!」


「「「カンパーイ!!」」」


小松伊吹「はははっ、久しぶりにみんな揃った気がするなぁ」

村上巴「そうじゃな。あの憎たらしい顔も久しく見ると嬉しいもんじゃ」

早坂美玲「憎たらしいとはなんだ憎たらしいとは!!」

巴「ハッ、半分は褒めてるんじゃ」

成宮由愛「えへへ」

杉坂海「由愛も嬉しそうだね?」

由愛「みんなと集まれたの・・・久しぶりだから・・・ふふっ」

美玲「由愛!コイツがまた悪口言う!」

巴「ゆめー、聞かんでよいぞー」

由愛「ふぇ!?」

海「こら、喧嘩に由愛ちゃん巻き込まないの」


若林智香「今日はじゃんじゃん食べますよー!」

藤居朋「食べ過ぎたら太っちゃうわ!ほどほどにしなさい」

イヴ・サンタクロース「ブリッツェン、美味しいですか~?」

ブリッツェン「ブフーッ!」

智香「んんー、ブリッツェンはよく食べてくれますね☆応援したくなります!」

朋「食べるのか、応援するのかどちらかにしなさいよ・・・」


並木芽衣子「ぷはーっ、お酒飲むの久しぶりだよーっ!」

相原雪乃「ふふっ、私はもうほろ酔いしちゃったかもしれません」

芽衣子「ってあれ、雪乃さんが紅茶以外飲んでるの初めて見たかも!」

雪乃「え、ええっ!?さすがにレッスン中はスポーツドリンクですよ」

五十嵐響子「ちなみに今飲んでいるのはなんですか?」

雪乃「え、っと、赤ワインです」

響子「飲んでみたいなー・・・なんて」

芽衣子「いーよいーよ!これ、白ワイン!」

雪乃「だだだだダメです!芽衣子さん、めっですよ!」

芽衣子「はーいっ」

響子(むーっ、Pさんに迫る口実が欲しかったのですが)


モバP(以下P)「やっと一息つきましたね」

千川ちひろ「そうですね、ここの所ずっと休みなしで働いてましたからね」

P「でも、みんなのためと思うと全然苦にならなくてつい・・・」

ちひろ「働いちゃうんですよねぇ・・・」

二人「はぁ・・・」

社長「ため息なんてこの場には似合わないぞ、二人とも」

P「あ、社長。すいません」

ちひろ「社長は元気ですよね・・・」

社長「君達と同じさ、アイドルたちが輝くためにいくらでも頑張れる」

P「・・・」

社長「どうした?」

P「いえ、言葉にしなくても皆が一丸となって頑張ってたんだなぁって思いまして」

社長「ほう、気付くのが遅いではないか」

P「普段から自分のことばっか考えてましたからね」

社長「ネガティブ脱出も近いということか」

P「だと、良いんですが・・・」

社長「あ、そうだ。あとで社長室に来てくれ。30分後ぐらいに、だ」

P「何かあるんですか?」

社長「仕事のことだ。この場では話したくないのだよ」

P「分かりました」

社長「せっかくだ、みんなと話してくるといい」


由愛「あ・・・Pさん」

P「ちゃんと食べてるかー?みんなは成長期なんだから食べてないとダメだぞ?」

巴「食うとる、少なくともこの犬っころよりは」

美玲「ちゃんと味わってるんだよッ!食えば良いと思ってる巴はお子ちゃまだなッ!」

巴「あぁんっ?」

美玲「ガルルルッ!」

由愛「いつもの光景・・・嬉しいです」

P「喧嘩してるのに、なんだろうねぇ・・・」


巴「Pよ、あんたぁウチの味方じゃろうな?」

美玲「プロデューサーはウチの味方だろッ!なぁ!」

P「俺はどっちにも味方するよ」

二人の頭を撫でる。

二人「「あたま撫でんなぁ!!」」


P「おっと、由愛も、ね」ナデナデ

由愛「ふぁ・・・えへへ」



朋「ブリッツェンすごいわ!」

P「どうした朋」

朋「見てよ!ブリッツェンの超大食い!」

ブリッツェンの目の前には大量の料理が乗った皿が。

牛丼特盛が3倍ってぐらいだろうか。

イヴ「ブリッツェン、凄いですぅ☆」

智香「フレー☆フレー☆ブリッツェン!」

伊吹「大丈夫なのー?あれ」

海「さ、さぁ・・・ウチに聞かれても困るよ」

P「い、イヴ・・・ブリッツェンに食べさせるのはいいけど、やりすぎるなよ?」

イヴ「はーいっ!ブリッツェン、この皿で終わりですよーっ!」


ブリッツェン「ムシャムシャムシャ!!」

智香「あーっブリッツェン!私のボンボンまで食べちゃダメですーっ!!」

ブリッツェン「ブモブモブモ・・・」

海「ちょっ、ウチのスカート噛んでる噛んでる!!」

P「わかってるんかなぁ・・・」




朋「・・・やっぱ子供にはよく食べる子がいいわよね・・・」

P「ん、なんか言ったか?」

朋「な、な、何も言ってないわよ!」


ソファに座っている三人に近付いた。
お酒を飲んでいる雪乃と芽衣子の間にソフトドリンクを持って肩身の狭そうな響子がいる。


雪乃「ふーふーふーん♪」

芽衣子「るるるるーん♪」

響子「Pさーん!助けてくださーい!」

P「どうしたんだ?」

雪乃「響子ちゃんもお酒飲めるようになるといいですねー♪」

芽衣子「そうだよーっ、早く一緒に飲めるようになりたいなーっ」

響子「年長組に逆らえないんです・・・」

P(響子が左右から頭をワシャワシャされている・・・)


芽衣子「ほらほら、プロデューサーもお酒飲もうよ」

P「いや、俺はこの後ちょこっとお仕事あってな」

雪乃「少しくらい飲みませんか?いいお酒が入ったんです」

P「・・・少しだけですよ?」

響子「Pさんは雪乃さんには甘いんですね!」

P「そ、そうかな」

雪乃「ここに座ってくださーいな」

雪乃さんと響子の間に座り、両手に華状態・・・。

P「俺、キャバクラ行ったことないけど、こんな感じなのかな」

3人(き、キャバクラ!?)

響子「き、キャー♪」

響子がこちらの脇の辺りで胴に腕を回し

雪乃「うふふ」

雪乃さんが腕を絡め

芽衣子「わーいっ」

芽衣子が肩に頭を預けてきた


P「ど、どうすればいいんだ・・・」


P「なんとか振りほどいてきました」

ちひろ「響子ちゃんまで場酔いしちゃってましたし、あのままだったら色々危なかったかもしれませんね」

P「お酒は誰かとマンツーマンで飲むに限ります」

ちひろ「じゃあ後で私と二次会します?」

P「あ、そうしようかな」

ちひろ「そんなホイホイ付いていくから女性から迫られるんでしょうが!」

P「すいませんでしたー!」

ちひろ「ほら、社長がお呼びですよ」

P「でも、こんな時にしなきゃいけない話ってなんでしょうね」

ちひろ「私が思うに十中八九アナタの女性関係問題だと思いますよ」

P「うっ!」

ちひろ「噂に聞くとプロデューサーさん・・・」

P「ひぃっ!行ってきますぅ!」

ちひろ「あ、ちょっと!」

朋(噂・・・?)


─ 社長室 ─

社長「うーん、新鮮だね。新しい部屋でキミを呼び出すと最初の日を思い出す」

P「そ、そうですね(アカン、胃が痛くなってきた)」

社長「結果だけを言おう。他の事務所からアイドルをヘッドハンティングしてきた」

P「え、どこからですか?」

社長「CuteプロとCoolプロからだ」

P「お、大御所プロダクションじゃないですか!」

社長「我が○○プロダクションのレベルも上がり、ようやくこの業界への影響力も上がった・・・」

P「そうですね、私たちの頑張りがやっと報われてる気が・・・」

社長「・・・と、思わせておいて私の個人的なイタズラでやった」

P「えええええええええええええええ!?」

社長「ははっ、誰を連れてきたと思う?」

P「え・・・?」


─ 会議室 ─

朋「ねぇねぇ、ちひろさん。噂って何のこと?」

ちひろ「え゛?(朋ちゃんには聞いてほしくなかった!)」

朋「「え?」じゃないの。アタシの質問に答えてほしいの」

ちひろ「えーっと・・・」

伊吹「噂って、もしかしてPさんが誰かと付き合ってるってやつ?」

ちひろ「伊吹ちゃんぅ!?」

伊吹「どうせ人の噂も七十五日だよ、Pさん誰にでも優しいから間違えられてもしょーがないって」


朋「だ、誰と付き合ってるのよ!?」

響子「ちょちょちょちょっと聞かせてもらえませんか!」

芽衣子「私にも聞かせてほしいなー」

雪乃「お酒のおつまみにさせてもらいますわ」


伊吹「お、おっけー(この4人食いつきがいい・・・)」


その後、全員が気になる、との意見一致だったので皆で集まって伊吹を中心に話すことになった。

伊吹「私の聞いた話はね、えっとCuteプロの忍って知ってるかな?工藤忍って子」

雪乃「確か、伊吹さんが●▲●学園での学園祭ライブの時に臨時でユニットを組んだ仲間ですよね?」

伊吹「そうそう。あれ以来、よくメールとかやってるんだけどさ」



伊吹「こないだうちのPさんがCuteプロに来たって言ってんだ」

雪乃「っ!?」
朋「えっ・・・」
芽衣子「う、うーん」
響子「・・・」


海「でも来ただけなんだろ?ライバルとは言え同業者だから来てもおかしくはないんじゃ」

伊吹「いや、ここで問題なんだ。あのCuteプロは大御所事務所なだけにうちらの倍以上のアイドル抱えててね、一部のアイドルはセルフプロデュースだったりするんだよ」

イブ「もしかして、他の事務所の子なのにプロデュースしちゃったり~☆」

伊吹「ご名答。忍は誰とは言わなかったけど、セルフプロデュースの子だからあっちの事務所からのお咎めもナシ」

海「えー。何が問題なんだい?」

伊吹「んーと、分かんないかなぁ。うちの事務所何人よ」

芽衣子「由愛ちゃん、イヴちゃん、海ちゃん、響子ちゃん、ともともともの3人に雪乃さん、伊吹ちゃんに美玲ちゃん、そして私」

伊吹「11人のアイドルをPさん1人で面倒見てるんだよ。自分ところの子で手一杯のはずで他の事務所の子なんて構ってられないはず」

美玲「他の事務所の子のアイドルまでプロデュースするってことは、それだけ想い入れがあるってことだな!」

伊吹「そういうこと。例えばCoolプロのプロデューサーの1人が、あのトライアドプリムスのどれかと出来ちゃってるなんて噂があるよね?」

海「そんな噂あったんだ・・・」

伊吹「有名だよ、この噂。しょっちゅうパパラッチが狙ってるらしいんだけどね」

伊吹「羨ましいかはともかく、ウチのプロデューサーが自分の担当するアイドルとまったく噂にならないってのはむしろおかしかったね」

伊吹「こんなに美人揃いのサバサバした面子が揃ってるのに、セクハラのセの字も聞こえない」

伊吹「ってことはつまり、Cuteプロに想い人がいたってことなんだよ!」

伊吹「想い人がいれば、ネガティブ思考なPさんなら『心に決めたやつがいるんだ!』って考えて私たちに絶対に手を出してこない!」

4バカ「ガタタタタッ!!」


海「なんか慌ててる人が何人かいるようだけど、無視しておこう」

巴「でもちーぃとおかしいんじゃ」

美玲「なんでだよ?」

巴「ウチが前にCoolプロに行った時にじゃな、Pを見かけたんじゃ」

4バカ「ッッ!!?!?」

美玲「そもそもなんでお前がCoolプロ行ったんだ?」

巴「川島瑞樹ってアイドルを知ってるん?あの人にアイドルとは何かと問うたことがある」

由愛「そ、その時見たの・・・?本当にPさんだった・・・?」

巴「うむ、間違いなかった。ウチは認めたヤツのこたぁは忘れん」


響子「で、でもCoolプロにはいただけなんですよね!」

海「どーかなー、Pさんやさしいからなー、そっちでもセルフプロデュースの子を助けてたりしてたんじゃない?」

響子「うぐぐ・・・」

美玲「ま、待てよ!もし両方でそんなことやってたら、もしかしたら二股やってんじゃ・・・!」





「「「「ふたまたぁ!?」」」」






美玲「だ、だってそうだろ?ただでさえ余力のないのに、Cuteプロでもプロデュースしたい子がいて、Coolプロでもプロデュースしたい子がいるかもしれないんだろう?」

イヴ「今までの話だとどっちも好きってことになりますねー」

芽衣子「信じたくないよっ!」

響子「Pさんが二股Pさんが二股Pさんが二股Pさんが二股Pさんが二股Pさんが二股Pさんが二股・・・・・・」

朋「あ゛あ゛、もう!今日の運勢最悪だったのこういうことだったのね!」

海「ちょっと待ちな、確定情報じゃないんだし・・・」

朋「そうだけどさぁ」

海「情報がないのに決めつけちゃダメ、証拠がないとね」


朋「ぐぬぬ・・・そうだわ!聞き耳立てればいいのよ!」

雪乃「社長室のトビラに耳当てるんですの?」

朋「そう!これで他のプロダクションの子の名前が出れば間違いないわ!智香ちゃんPCでCuteプロとCoolプロのページ開いておいて!」

智香「はーい☆」

海「扉越しに社長の声が聞こえちゃいけないような気もするけど」


一同は「そもそも社長とプロデューサーが女性関係の話をしているのか?」なんてことは一切考えなかった。


朋「どう聞こえる?」

芽衣子「な、なんとか聞こえるかな?」

響子「Pさんの声ははっきり聞こえますね」

雪乃「しーっ、ですわ」


伊吹「やっぱ、あの4人はPのこと好きなんだろうねぇ~」

海「バレバレでしょ・・・」

イヴ「私もPさんのこと好きですよー?」

海「多分、好きの具合が違うと思うよ」

イヴ「?」

伊吹「べっつにPが誰を好こうと勝手だと思うけどなー」

朋「おだまり!」

伊吹「へ、へーい」


由愛「美玲ちゃんは・・・Pさんが誰かと付き合ってても大丈夫?」

美玲「ウチはPが誰かと付き合っても困ることはない、けど他の事務所のヤツってのが気に食わない」

由愛「巴ちゃんは・・・?」

巴「犬っころと同意見じゃ」

由愛「私は・・・わからない・・・」

美玲「わからない?」

由愛「今のみんなも好き・・・でも、Pさんが幸せになれるならそれでもいいかな、って」


ガサガサゴソゴソ・・・。


朋「聞こえたわ!“ももか”だって!」

智香「はーい。CtrlキーとFキーを押して・・・も、も、か、っと」

海「なになに、櫻井桃華・・・お嬢様系のアイドル・・・だよね」


雪乃「櫻井ですって!?」
巴「櫻井じゃとっ!?」


智香「なになに?2人とも知ってるんですか☆」

雪乃「それはもう・・・」

巴「ヤツはトップレベルの大金持ちじゃ・・・Pめ、玉の輿を狙っとうたのか?」

海「お金持ったお嬢様ならうちの事務所に二人もいるのにね」

巴「櫻井と聞いただけでムカムカしてきたわ、これはPに抗議モンじゃな」

由愛「怒っちゃダメだよ・・・?」

巴「わかっておるわ、しかし櫻井め、セルフで動いてたんじゃな」


智香「それじゃー、Coolプロのアイドルでもお金持ちと付き合ってる、ってことですかね」

伊吹「Coolプロのお嬢様って言ったら、黒川千秋さんじゃない?」

智香「えーっと、黒川さんは・・・この人はちゃんと担当のプロデューサーがいるみたいですよ?」

伊吹「んじゃー・・・誰だろ」

智香「旅行好きな人とか結構お金持ちなイメージありますけど☆」

芽衣子「旅行っ!?」

智香「あ、芽衣子さんも旅行好きだった・・・」



響子「聞こえました!“オトハ”です!」

智香「オトハ・・・梅木音葉さんかな?」

巴「お嬢様・・・には見えんのう」

美玲「似ているのは・・・髪の毛の色か?」

智香「ってことはもしかしてPさん金髪フェチかな?」

海「確かにこのメンバー内に金髪っていう金髪いないけどさ」

イヴ「この二人の髪の色似てますね?姉妹でしょうか?」

朋「ん?イヴちゃん今なんて言った?」

イヴ「姉妹ですよー☆」

朋「も、もしかして・・・」

巴「どうしたんじゃ朋姐さん」

朋「Pがやろうとしていることって今の二人を姉妹に見立てて攻略しようとかそういう・・・」

由愛「え?え?」

朋「えーっと、由愛ちゃんに分かりやすく言うと、男の人ってたくさんの女の子にモテたいとか考えてるのよ」

由愛「は、はい・・・それは・・・わかります・・・」

朋「そういう考えのなかにね、姉妹にまとめてモテたいってのがあってね」

美玲「この二人に姉妹役になってもらってるってことだな」

由愛「その・・・2人まとめて・・・モゴモゴ・・・な事してるんですか・・・?」

美玲「ひぃっ!?由愛、お前そんなこと考えてたのか!」

朋「さ、さ、最近の中学生はすごいわね・・・」

由愛「あ、いや違う・・・!ちがう、違うはずです・・・////」


ちひろ(話が飛躍しててついていけない・・・)

ちひろ「と、とりあえずPさんが出るまで待ってましょう!」

伊吹「えー、でも皆の論調は今更止められなさそうだけど」


朋「もしかしたら過去の女だとか?」
由愛「Pさんは・・・そもそも女性を好きなんでしょうか」
美玲「このモモカってのは由愛よりも年下なんだな、Pは何を考えてるんだ」
巴「そもそもどうやって櫻井と知り合ったんじゃ」


ワイワイガヤガヤ・・・。


伊吹「ね?」

ちひろ「あわわわ・・・」

伊吹「こうなったらちひろさんも参加するしかないって!」

ちひろ「えーい、お酒も入ってるし、こうなったらヤケです!」

伊吹「その調子!」

ちひろ「Pさんへの不満!ここで晴らしたらーァ!」

─ 社長室 ─


社長「というわけだ。櫻井桃華と梅木音葉の2名が今度から君の担当アイドルとして加わる」

P「り、了解です・・・」

社長「彼女らはセルフプロデュースで動いていたアイドルだが、どうやら君が所々サポートしたらしいじゃないか」

P「はい、二人とも灰汁の強いアイドルです。櫻井さんはやはりバックにこの国でその名は知らない人はいないと言われる櫻井グループがいるっていうのと、梅木さんは共感覚の持ち主故に独特の感性を持っている」

P「だから、それぞれの事務所でなかなか馴染めなかったようです」

P「普通じゃないアイドルが側にいるから落ち着かない、怖いと言ったくらいに」


社長「よくそんな子たちの手伝いができたね、君は自分のアイドルで手一杯だろう?」

P「人の噂は七十五日なんて言いますけど、一度出回れば尾ひれが付いて行ってしまいます」

P「たとえば、両親が大企業の会長だからお金の力だけで事務所に入っただとか、難しいこと言ってるからアスベルガー症候群だとか」

P「でも、私が話した時はそんな事は全然ない、アイドルとして輝ける素質も人間としてのコミュニケーション力もあります」

P「それどころか、アイドルの垣根を越えられる大きなスキルを持ってます」



P「そんなアイドルたちを放っておける事務所はどんな神経してやがるんだ、俺がもらってやる!って気持ちで時間割いて何とかアドバイスとかしてたわけなんですが」

社長「実際にもらっちゃったね、大成功」

P「Oh・・・あちらさんから怒られないでしょうか」

社長「あんまり気にしていないようだ。面倒見切れてないアイドルを持っていても仕方ないしね」

P「私のせいで彼女たちが困惑してなければいいんですが」

社長「先日、実際会って伝えたが、君が担当プロデューサーになるという言葉を聞いて二つ返事でこのプロダクションに入ってくれたぞ?なに、気にすることはない」

社長「そのネガティブさで培った慎重さと観察眼は運よくこのプロダクション全体に味方しているんだ、これからも頑張ってくれ」

P「わかりました。ところで、社長・・・どこで私が外部のアイドルをサポートしているなんて話を?」

社長「おいおい、社長だぞ?身内に噂が立てば、一番に銃口向けられるのは俺だからな。すぐマスコミがゴミ漁りしにくるんだよ」

P「す、すいませんでしたぁ!」

社長「気にするなと言っただろう。さぁ、飲み直そうじゃないか」

P「はい!」

─ 会議室 ─


社長「プロデューサー君、バーボンがあるんだが飲むかね?」

P「バーボンはちょっと・・・せめてカクテル・・・」


朋「Pが来たわ!」

P「?」

智香「みんな頑張れー☆ファイ、オー!」

海「あーあー、ウチ知ーらないっと」

P「???」


ドタドタドタドタ・・・!!

響子「Pさんが音葉っていう人と川沿いでイチャイチャしたってのは本当なんですか!」
巴「Pめ!櫻井の所のスパイだというのは本当か!本当だったら容赦するわけにゃいかんなぁ!?」
芽衣子「プロデューサーのファーストキスが音葉って人ってどういうことかな?」
美玲「お前ロリコンだったとは思わなかったぞ!ウチは射程内じゃないよなっ!?なっ!?」
イヴ「Pさんって寝る時、誰かが上に乗ってくれないと寝れないんですね~。私抱き枕になりますけどやります~?」
由愛「あの・・・いや、その・・・Pさんがハーレム作ってるって・・・」
朋「さっきからあんたと噂の二人との占いやってるんだけど、タロットで恋人しか出ないんだけどどういうことか分かる?」
雪乃「玉の輿ならまだ手はありますわ、Pさん!」



P「う゛     ぇ      っ        !    ?」



P「し、し、シャチョー!ど、ど、どういうことですか!?」

社長「知らん、そんな事は私の管轄外だ」

P「知らんって!?そんなぁ!?何がどうなってるのぉ!?」



9人「「「「プロデューサー!!」」」」




P「ひぃぃぃぃぃぃん!!もうヤダァッ!!!」


伊吹「発破・・・かけすぎちゃったね・・・」

ちひろ「調子に乗ってしまった・・・伊吹ちゃん!社長には絶対内緒ですよ!」

社長「何が内緒なのかな?」

伊吹&ちひろ「あっ・・・(察し)」

社長「弁明があるなら言ってみるといい」

ちひろ「ほ、ほら!社長って既婚じゃないですか。男性の恋バナを聞くのってPさんしかいませんから~・・・」

社長「人を話の種にするのと人の話の風呂敷を広げるのは違うと思うが?」

ちひろ「それは・・・その・・・はい・・・」

社長「あとで2人は説教だ。今日の私は酒が入っているから饒舌だぞ。覚悟しておけ」

伊吹&ちひろ「・・・・・・」

伊吹とちひろは絶望に暮れて揃って「OTL」のポーズになっていた。


P「今回ばかりは逃げるぅ!」

9人「「「「待てぇ───!!!」」」」


智香「やっぱみんなPさんの事好きなんだなー☆」

海「智香、胃薬よーい」

智香「はーい☆」


後日、胃潰瘍と盲腸を患い、短期入院しているPの姿が見られたという・・・。


終わり


以上です。読んでくれた方はありがとうございます。

お嬢のセリフがどうしても広島弁ではなくロリババァになってしまう今日この頃。
同時に智香とイヴのセリフも重なっちゃうことしばしば。
二次創作って大変ですね、はい。

あと音葉さんSR化おめでとう、ついさっき手に入ったので良かった・・・。
SS書いてるとSRが取れやすくなるのでしょうか?w

では、また。

見直したら色々ミスがあった・・・orz

一番最初の“降順”→“昇順”
9人 → 8人 

です。恥ずかしい・・・

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