勇者「この魂仲間の為に」(16)

勇者「今日で俺も勇者かー、街の外に出るのはこれが初めてだな。」

勇者「あ、そうだ。あいつら待たしてたんだ、早く行かないと。」タタタタ

僧侶「魔法使いさん。勇者様遅いですね。」

魔法使い「まあ、王の話は長いからね。仕方ないでしょ。」

僧侶「でも遅いですよ、それに戦士さんだってまだ来てないですし。二人とも何してるんでしょうか。」

勇者「おーい、僧侶、魔法使い、今きたぞー」

戦士「俺も今きたぞー」

僧侶「もう!二人とも遅いですよ!勇者様はいいとしても、戦士さんは何をしてたんですか!」

戦士「あはは、すまんすまん。寝坊しちまってな、でも来たからいいだろ?」

僧侶「でも遅刻です!悪いものは悪いんです!」

魔法使い「まあまあ、私たちの冒険の初日なんだから、余り怒らないの。皺が増えるよ?」

僧侶「むっ、仕方がありませんね。それでは行きましょうか。」スタスタ

三人「はーい」

フィールド

勇者「よし、皆!どこへ行こうか。」

戦士「俺は南の街に行きたい。」

魔法使い「私は北の山!」

僧侶「私は西の街が良いと思います。」

勇者「じゃあ俺は東の森な。公平にじゃんけんで決めよう。」

僧侶「それで良いと思います。」

魔法使い「右に同じ」

戦士「あみだがいいな。」

僧侶「戦士さんはうやむやにしないでください。」

戦士「はい・・・」シュン

勇者「いくぞー、最初はグー!」

四人「じやんけん、ぽん!」

勇者グー 戦士グー 魔法使いパー 僧侶パー

勇者「うわぁぁぁ!負けたー!」

戦士「俺も負けたー!」

魔法使い「その程度で騒ぐなんて、バカねぇ。」

僧侶「全くです。さぁ早く決めましょう。」

二人「最初はグー!」

勇者「おい、戦士。俺らもやるぞ。」ジャンケンポン

戦士「へ?」ウワマケター、カッチャイマシタ

勇者「じゃんけんぼん」チョキ

戦士「へ?お、おう」パー

勇者「よし、俺の勝ちだな。」

僧侶「勇者様、私が勝ちました!」

勇者「そうか、じゃあ行く順番が決まったな。」

戦士「さっきのじゃんけんはそうゆう事だったのか!ずるいぞ勇者!」

勇者「じゃあ西の街目指して出発だー!」

四人「おーー!!」

戦士「って、勇者ちゃんと話聞けー!」

西側フィールド

勇者「なあ、僧侶。西の街ってどんな所なんだ?」

僧侶「それはですね「グガァー!」

勇者「おっと、モンスターだ」

モンスターが現れた。

勇者「俺と戦士で前衛をやる、僧侶と魔法使いは援護してくれ」

魔法使い「分かったわ。」

僧侶「はい。」

戦士「オラァ」ザクッ

モンスターに50のダメージ、モンスターは倒れた。

魔法使い「勇者、戦闘終わったわよ。」

勇者「へ?」

戦士「よし。これも修行の成果だな。」

勇者「戦士強すぎだろ」

戦士「親父に稽古してもらったからな、勇者はしなかったのか?」

勇者「ああ、俺はやってなかったな。」

僧侶「これからは戦士さん中心で戦闘しましょう。」

魔法使い「それがいいわね。」

勇者「そうだな、じゃあ進もうぜ。」ザッザッ

僧侶「あ、さっきの話ですが。西の街はギルドがあるみたいなんです。」

勇者「ギルドか、そこで旅の資金を集めようって訳だな。」

僧侶「そうです。それと、ギルドに加入しようとも思ってます。」

魔法使い「はあ?ギルドに加入?それじゃあ魔王城に着くのに時間が掛かっちゃうじゃない。」

僧侶「それが、そのギルドには魔王に関わるクエストがあるみたいなんです。」

勇者「でも、それだけならギルドに加入しなくても良いんじゃないのか?」

僧侶「ギルドに加入してなきゃ受けられないんです。」

勇者「そっか、じゃあ手続きとかはお前に任せるよ。」

戦士「ふん!」バキッ

勇者「どうした?戦士。」

戦士「モンスターがいたから倒した。」

勇者「ありがとな、戦士。」

戦士「別にいいけどな。」

魔法使い「皆!街が見えたわよ!」

勇者「意外と早かったな。さて、入るか。」

西の街

勇者「んー、比べると俺らの街の方がでかいな。」

戦士「そりゃあ、この大陸じゃ俺らの街が一番でかいからな。」

僧侶「そんなのどうでも良いじゃないですか。それよりも早く行きましょう。」

魔法使い「そうね、バカはほっとけばいいわ。」

勇者「さーて、俺はバカじゃないから行くかな。」

戦士「俺もバカじゃないから行くか。」

ギルド前

僧侶「ここがギルドです。」

魔法使い「へー、酒場みたいね。」

僧侶「まぁ、大体酒場と同じですよ。さぁ、入りましょう。」カランカラン

「いらっしゃい」

勇者「お、戦士!あそこに掲示板があるぜ、行ってみよう!」

戦士「おう!」

ダダダダ

魔法使い「あらら、いっちゃった。」

僧侶「魔法使いさんも行ってください。私は手続きしてくるので。」

魔法使い「そう?ならお願いするわ。」

僧侶「はい。」スタスタ

僧侶「すいませーん、このギルドに加入したいんですけどー」

受付「はい。ならこの契約書にサインしてください。」ピラッ

僧侶「それだけでいいんですか?」

受付「はい。」ニコッ

僧侶「・・・はい、できました。」

受付「ありがとうございます。ではこれがギルドの者の証しです。パーティーの人数分持って行って下さい。」

僧侶「はあ、終わった。早くみんなのところへ戻ろう。」

勇者「なあ、このクエスト良くないか、戦士」

戦士「これクリアしたら金が凄いな。よし、やろうぜ!」

魔法使い「勝手に決めんなバカ、全部僧侶がきてからよ」

勇者「うべ、マジか」

戦士「まあ、どうせ確定だろ。ちょっと武器屋いってくる」ダダダダ

勇者「ちょ、俺を置いてくなー」ダダダダ

魔法使い「はあ、騒がしいわね」

僧侶「魔法使いさん、どうかしたんですか?」

魔法使い「いや、ちょっと二人が外いっちゃってね。あと二人がこれ受けたいんですって」ピラッ

僧侶「どうせ駄々をこねるんですから受けますよ。貸してください」ガシッ

魔法使い「あなたも随分割り切ってるわね」

僧侶「小さい頃に色々ありましたからね」スタスタ

クエスト内容

反乱軍を壊滅せよ

リーダーは特殊な力を持っている模様、十二分に気をつけろ

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