無職「勇者についてくはw」 (108)
勇者「ああ、おはよう。どうかしたかい?」
無職「明日から旅立つって聞いたんでw頑張れよw」
勇者「そういうことか…そっちこそ、早いとこ仕事見つけろよな。おばさん怒ってるぞ」
無職「wだって技術とか学とか無いしw」
勇者「無い事は無いだろ。探せば何かしら仕事に就けるはずだけど」
無職「やだよw上司とかメンドーじゃんw」
勇者「それが社会ってものだよ。ったく、僕だって王様に頭を下げて来たってのに」
無職「お疲れーっすwあwそこまで言うならお前が雇ってよw気楽だしw」
勇者「お、そうだな、荷物持ちがてら来てくれよ。僕も気心の知れた仲間が欲しいから」
勇者「じゃあ明日の日の出に、街の入り口で集合な」
無職「ファッ!?」
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無職「……ただいまw」
妹「おかえり。なんかウザイけど何かあったの?」
無職「幼馴染の勇者に旅に誘われたウィッシュw」
妹「ふーん、迷惑かけないようにね。あと夜のうちに持って行くものは準備しときなよ」
無職「ww冷静っすなw」
妹「勇者さん強いから守ってくれるだろうけど、お兄ちゃんもナイフで自衛くらいしてね」
無職「多分wおれっち荷物持ちだしw」
妹「ふーん。初めのうちは街も近いし…うん、旅の間に体力と筋肉つけなよ。戦わなくても邪魔にならない様にね」
無職「お前もw俺が居なくて寂しくて泣くなよw」
妹「あ、私15歳の誕生日に彼と結婚するから大丈夫。お母さんにも話してるし」
無職「ファッ!?」
妹「来月だけど、無理に帰って来なくていいからね」
無職「おはw」
勇者「お、時間通りに来たか。準備もしてるみたいだし、妹さんのおかげかな」
無職「ういwんでんで、どうすんのw」
勇者「買い物や挨拶とかは昨日のうちに済ませてるから、とりあえず隣街を目指そう」
無職「マジかw馬車とかでいいんじゃねw」
勇者「何があるか分からない以上、支度金は無駄にはできないよ。それに僕ら自身旅慣れてないし、慣れる意味でも歩いた方がいい」
無職「wせやなw」
勇者「この辺りの敵なら僕一人で十分。君との連携、立ち回り、荷物の管理。ここで知っておくべきことは多いからね」
無職「マジけw俺もサポートすんのw」
勇者「もちろん。アイテムの使い方は全て、タイミングも含めて覚えて貰うよ」
無職「ファッ!?」
勇者「あと在庫管理も」
無職「ちょまw犬がwこっち来るwヘルプww」
勇者「はっ! これで…終わりだ!」
無職「おふぅw首がこっち飛んできたw」
勇者「ふー…さすがに五匹一気は難しいな。こういう経験がないとね」
無職「俺狙われすぎw完全獲物状態w」
勇者「魔物、特に獣達の鼻は鋭いらしい。剥いだ皮や肉の臭いが引き寄せるんだろう」
無職「wwじゃあ持って行かないでおこw」
勇者「そしたら所持金尽きるし食い物も無し、っと。ほら、剥いだ奴仕舞ってってくれ」
無職「うすwwてかそろそろ荷物入らねえw」
勇者「そっか…鞄も大きいのが必要だね、それに、今後必要な物も増えるだろうし」
無職「めっちゃ入る魔法鞄買おうずww」
勇者「高いし、ここらじゃ売ってない。入手するまでは次の街で買う超絶巨大リュックで頑張ってくれ」
無職「ファッ!?」
無職「肉焼いたwwそこそこwいい感じw」
勇者「ああ、ありがとう。早かったね」
無職「お前がw血抜きしたおかげっしゅw塩こしょーw」
勇者「道中は香辛料も必須か。水は川で採るとして、瓶も欲しいな」
無職「ちょww生水wわっちのお腹から大洪水w」
勇者「浄化石があっただろ? それを通せばいい。けど犬肉は相変わらず臭いな…」
無職「贅沢はww敵ww」
勇者「ははは、言ってみただけだよ。それより今日の寝床はどっちにする? 木の下か、川辺か」
無職「虫の居ないとこww」
勇者「よし、僕らの街まで帰ろうか」
無職「ファッ!?」
勇者「冗談だよ」
無職「……w」
勇者「まだ起きてるのかい?」
無職「なんかww感慨ぶかっしゅww」
勇者「ああ…普段通る道なのに、いつもとは違うように見える。星空も、何もかもが」
無職「野郎二人wwポエミーw」
勇者「ったく、茶化すなっての。それより…本当に良かったのか?」
無職「何がw詳細ないのw」
勇者「旅の事だよ。誘ったけど強制はしない。ここらはいいけど、もっと先は危険も多いはずだ」
無職「知ってたw」
勇者「君は良くも悪くも普通だろ。あの街で普通に過ごせばいいじゃないか」
無職「しゃーなしw結構心配系だしw幼馴染やしw」
勇者「やれやれ…君も大概お人がいいね。一か月後に義妹なる子のお兄さんはさ」
無職「ファッ!?」
勇者「あれ? 知らなかったのかい、君の妹さんの結婚相手はうちの弟だよ」
無職「……w」
勇者「ん…おはよう、早いじゃないか。荷物点検とは感心だな」
無職「お仕事っしゅw責任感強すw」
勇者「それだけできるなら、普通の仕事もこなせるだろうに…まあいいさ、腹ごしらえをしたら出発しよう」
無職「あちょw待ってwwトイレしてくるw」
勇者「分かった。僕の目の届く所でしてくれよ」
無職「ファッ!?」
勇者「ん? ああ、大の方かい?」
無職「ういっしゅwwちょっと向こうでw」
勇者「いや、魔犬の気配もするしそこでしなよ」
無職「ファッ!?」
勇者「だって危ないだろ。別に見やしないって」
無職「羞恥プレイエンドww」
勇者「お疲れ。僕もそこでするから、土を掛ける準備をしててくれ」
無職「ファッ!?」
勇者「君から離れたら君が危ないからね。もう一人戦える人が居ればいいんだけど」
無職「オウフwすまそww」
勇者「別に構わないって。あと食事の準備もね」
無職「ういっしゅww任せろしw」
勇者「終わったよ」
無職「ファッ!?」
勇者「戦闘職たるもの、すぐ終わらせないとね…あ、ちゃんと拭いたから大丈夫」
無職「……w」
勇者「このペースなら、っと! 見えた見えた、隣街だ」
無職「しんどいww体力無さすぎわろwwにもちゅ重いw」
勇者「お疲れさま、とりあえず今日は宿で泊まろう」
無職「ういっしゅw筋肉痛やばそすw」
勇者「その前に買い物もしようか。必要な物をリストアップしたし」
無職「ういしゅwちょい我慢やわw」
勇者「それと一応仲間も探してみよう。ギルド辺りで募集を掛けてみるから、登録に行かないと」
無職「ういw」
勇者「あとは装備か。君にも短剣と皮鎧は見繕っておかないとね」
無職「…wまだ疲れそうw」
勇者「回復薬飲めば全部ぶっ飛ぶから大丈夫。疲労も眠気も筋肉痛も全部がね」
無職「ファッ!?」
勇者「よし、買う物は買ったし装備も整えたし、あとは仲間かな」
無職「お疲れちゃーんw」
勇者「君もね。確かここだったな…すみません、冒険者として登録したいのですが」
バニーさん「はいは~い♪ いらっしゃいませぇ♪」
無職「ファッ!? バニーサンナンデ!?」
バニーさん「ここは酒場も兼ねてるの♪ 登録なら一人銅貨一枚ね♪」
無職「やっすww」
バニーさん「登録だけなら誰でもできるの♪ お仕事依頼と受諾も手数料いるから気を付けてね♪」
無職「お仕事wwどんな仕事ですかww」
バニーさん「えっちなお仕事はたっくさんギルドに貢献した人限定よ♪」
無職「ファッ!?」
バニーさん「うふふ♪ お金もいるから気を付けてね♪ でも病気は無いから安心よ♪」
勇者「これで登録、っと。それと依頼を一つ出したいのですが、仲間の募集は可能ですか?」
バニーさん「大丈夫よ♪ ただ応募してくれるかは保証できないわね♪」
勇者「それで構いません。ではなるべく戦える人を…男女は問いませんが死の危険はあると」
バニーさん「勇者のお供だものね♪ はい、承りました♪ 期間は一週間くらいかしら♪」
勇者「そうですね。じゃあ一週間の間で稼げる依頼はありますか?」
バニーさん「それならこっちね♪ オススメは近くで薬草採取か、魔狐討伐よ♪」
勇者「薬草は結構な量か…狐はなるべく傷無しで。どっちも簡単じゃないですね」
バニーさん「一週間あれば大丈夫だと思うわ♪ 決めたら声をかけてね♪」
勇者「分かりました…君はどっちがいい?」
無職「…ファッ!?」
勇者「君も一緒に来るんだから」
――数日後、森の近くにて――
勇者「今日の分はこれくらいかな。君の方はどれくらい採取できた?」
無職「うはwwめっさww大量すわw」
勇者「お、やるじゃないか。このペースなら一週間も待たずに規定量は行けるかな」
無職「らくしょw帰んべw」
勇者「ああ…ん、今何か声が聞こえなかったかい。ちょっと行ってみよう」
無職「えちょwそっち森wあぶなすw」
勇者「声の感じだと遠くないはずだから。君はここにいてくれていいよ」
無職「ういwwいってらww」
無職「……w」
無職「ちょまw俺も行くしwえちょ何でめっちゃ走ってんのww」
勇者「遅かったみたいだね。女の子、かな」
無職「食われてんな…」
勇者「大きい魔物が噛み散らかした感じだ。血が多いから途中で腹が膨れたってとこか」
無職「どうするよ?」
勇者「とりあえずギルドに報告しよう。遺品と髪の毛だけ持って行けるかい?」
無職「うい、食われる前に埋めとく?」
勇者「ああ……急いでくれるかな。僕はその間、周りにいる獣から君を守っておくから」
無職「ファッ!? 囲まれとる!」
勇者「これくらいなら大丈夫だから、焦らずいつもの調子で頼むよ」
無職「……おけw」
勇者「ははは。さあ、行くぞ!」
勇者「こ、のぉっ! まだか!?」
無職「う、埋め終わたwいけるw」
勇者「よし! 狐どもを吹き飛ばすから、そこから走れ! はあああぁっ!」
無職「ヒットエンドラーンw走れw走れwおれたちw」
勇者「止まるなよ! 森さえ抜ければ狐は追って来ない!」
無職「うはwwやばすw入り口で狐がたむろっとるww」
勇者「塞がれたか…君、昨日短剣を受け取ってたね。覚悟を決めてくれ」
無職「ファーw使う機会はっやww」
勇者「後悔したかい?」
無職「めっちゃしとるw死にとないw」
勇者「はは、じゃあ死なない様に頑張ろうか! 行くぞ!」
無職「おけww」
「その必要は無いわ!」
無職「ファッ!?」
「二人とも伏せなさい。伏せないと死ぬわよ」
勇者「っ、この魔力…伏せろ!」
無職「あふぅw土が口入ったw」
「『火よ、燃やせ』!」
無職「あっつww禿げるww」
勇者「ぐ……だけど、これなら!」
「他愛ないわね。まだまだ、『火よ、燃やせ』!」
勇者「いいぞ…狐共、全滅だ!」
無職「うはww助かっちww」
「『火よ、燃やせ』『火よ、燃やせ』『火よ、燃やせ』」
無職「ファッ!?」
「悪かったわね。魔法を撃つとどんどん撃ちたくなっちゃうのよ」
無職「死ぬwwとこやったwwでもありww」
勇者「命は助かったからお礼は言っておくよ、ありがとう。君は魔導士だね?」
魔導士「ええ。貴方達は勇者みたいね…それにしては情けないみたいだけど」
勇者「すまないね、勇者といっても数日前に宣託を受けたばかりなんだ」
魔導士「ああ、よくあるタイプなわけ。てことは一人死んだのかしら」
勇者「そういう事だろうね。それじゃあ僕らはこれで、本当にありがとう」
無職「あざしゅww」
魔導士「どういたしまして。お礼は私を度に同行させる事でチャラにしてあげるわ」
無職「ファッ!?」
魔導士「あら、いいでしょ? 可愛い女の子と一緒に旅できるんだもの」
魔導士「癖のせいでどこに入れて貰っても長く続かないのよね。それに貴方達、ギルドで仲間を募集してたでしょ?」
勇者「ああ…けど、結構危険だぞ」
魔導士「見ての通り戦えるし大丈夫、魔法も必要でしょ。それにこれでも旅慣れてるの」
無職「俺より強ひwwでも誤爆こわww」
魔導士「その辺りは善処するわ。じゃ、よろしく」
勇者「まあ、いいか…けど一つやらなきゃならないことがあるんだ。それを、一緒にやって欲しい」
魔導士「んー? 身体でも差し出した方がいいかしら。三人同時がお好み?」
無職「ファッ!?」
魔導士「いいわよ別に。髪の毛長いから、巻き付けてあげましょうか?」
無職「マジか」
勇者「とりあえずそれよりも、さっきの狐達が街の女性を食い散らかしていてね。それも大きいのがいるらしい」
無職「これ。一人分しか残ってなかったけど」
魔導士「ふーん…倒したいってこと? 結構面倒な相手よ。やるならもう一人は欲しいわね」
勇者「まずはギルドに行って報告するけどね。それでもいいかな」
魔導士「いいんじゃないかしら。勇者さまの株も上がるし。貴方も行くの?」
無職「ういww多分w」
魔導士「そう…なら前衛がいいわね。勇者一人じゃ二人は守れないでしょ」
無職「せやなww」
魔導士「でも貴方が魔法を覚えれば戦力になるわね」
無職「ファッ!? マジけw」
魔導士「冗談よ。魔力が無いみたいだし」
無職「ファーww」
――ギルド――
勇者「そういうわけで、これが遺品と遺髪です」
バニーさん「ありがと♪ これは遺族に渡しておくわね…それで、魔物を狩っちゃうつもりかしら♪」
魔導士「そういうつもりみたいよ。私も同行するけど、もう一人寄越せないかしら?」
バニーさん「そうねえ♪ あそこにいる、剣士と巫女さんのカップルはどうかしら♪」
無職「リア充すかwwしかもwwイケメソとw美少女ww」
勇者「仲は良さそうですが、実力もありそうですか」
バニーさん「ふふ、貴方達と同じくらい♪ 駆け出しね♪」
勇者「なるほど…二人とも、いいかな」
無職「おけwwだいじょぶww」
魔導士「ウザいわね。燃やそうかしら」
無職「ファッ!?」
剣士「……俺達の、力を……」
巫女「えと、私達も冒険者を始めたばかりで…そ、それでもいいんでしょうか?」
勇者「もちろん。それに、僕達もつい数日前に冒険を始めたばかりだからね」
無職「俺もwwみんな素人てww」
魔導士「私は半年くらいよ。ま、大して気にすることじゃないわ、それでどうかしら?」
巫女「わ、私は、えっと。いい、かと」
剣士「俺も……構わない。そっちは……戦うのは、二人か?」
無職「ういww俺ってばww荷物持ちだってばよww」
勇者「そういうわけだけど、いいかな」
巫女「……あ、あの……」
魔導士「あら、この穀潰しに不満かしら」
無職「えちょwwそうw言われてもww」
巫女「い、いえ! 凄いと思います! かっこいいです!」
無職「ファッ!?」
巫女「私達も、荷物を持ってくれる人を探したんですけど」
剣士「まだ駆け出し……信頼が無いからな……少人数で危険なのを嫌がって、なり手がいない……」
巫女「それを勇者様とはいえ、二人だけで旅に出るなんて…凄く勇気のいる事だとおもます」
無職「それマww嘘っしょww」
魔導士「マジよ。ぶっちゃけ貴方と勇者が二人だけって聞いた時、私も驚いたわ」
無職「www」
勇者「ああ、僕も助かってるよ。得難い友人だ」
無職「ちょwwはずいww」
勇者「だからこれからは、五人分の荷物を持ってくれ。なるべく早急に魔法鞄を買うからさ」
魔導士「頼んだわ。なるべく少なくするよう善処するから」
剣士「よろしく頼む……」
巫女「お、お願いします!」
無職「ファッ!?」
――暗い森――
剣士「ここに……大きい狐が、いるのか……?」
魔導士「前から話には出てたけど、見た人がほとんどいなかったのよ。だから街の子も森に入ったんだと思うわ」
巫女「た、確かに奥の方から、少し大きな気配を感じます。普通の魔物より濃い気配です」
勇者「分かった。僕は前、剣士は後ろに。巫女と魔導士も備えて、君も回復アイテムをいつでも使えるようにしていてくれ」
無職「ういww」
魔導士「貴方は私と巫女の間にいなさい。あと、一応短剣も準備して」
無職「両手にww華すなあww」
剣士「斬るぞ……」
無職「すんません」
魔導士「別にいいけど、貴方ロリコンなのね」
無職「ファッ!? ナンデ!?」
魔導士「私、13歳よ」
勇者「はあ!?」
魔導士「背が高いから年上に見られるのよ」
巫女「ま、魔導士さん、13歳だったんですか?」
魔導士「ええ、貴方は?」
巫女「じゅ、18です。彼も、同じで」
勇者「俺達と同じ、か。見た目は全員同じくらいなんだけどな」
剣士「……確かに、言われると……骨格が若干……」
無職「でもww発育よくてww見間違えるww」
魔導士「ええ。そのお蔭で色々経験できたわ」
無職「……いろいろww」
魔導士「相手が童貞かそうじゃないかも分かるわよ?」
無職「ファッ!?」
魔導士「童貞はこの中に…一人だけね」
無職「……」
勇者「だいぶ奥まで来たけど、あれがねぐらかな」
巫女「そう、みたいです。あそこが気配が強いので」
剣士「……一気に斬り込むか?」
魔導士「それなら巫女に準備をしてもらいましょう。精霊、呼べる?」
巫女「は、はい。風だけですけど…少しだけ時間を下さい」
無職「召喚ww初見すわww」
魔導士「意外と巫女って多いわよ? それより、貴方も気を付けなさい」
無職「ういww承知ww」
魔導士「それならいいわ。私達が大物に集中してる間、貴方を守れるのは貴方だけかもしれないから」
魔導士「短剣の用意はいい? 狐が飛び掛かってきたら後ろじゃなくて横に跳びなさい。いいわね」
無職「アッハイ」
巫女「準備、できました。いつでも行けます!」
勇者「よし……行くぞ!」
無職「カチコミww」
剣士「露払いは、俺がやる……! 勇者と巫女は行け……!」
魔導士「粗方の雑魚狐は焼き払っておくわ。貴方も、二人と一緒に行って!」
無職「ういwwこれw回復薬持っといてww」
剣士「勇者…! 巫女の精霊は、召喚一回で一度きりだ……大物まで、取っておけ」
勇者「ああ! お前の女はキッチリ守るから任せろ!」
巫女「お、お願いします!」
無職「ファーww顔真っ赤wwかわゆすww」
巫女「そ、そんなこと言ってると、今度風精霊で攻撃しますよ!?」
無職「ファッ!?」
勇者「! いた、アレが大物だ!」
無職「でかww俺よりwwおっきいww」
勇者「僕が斬り込む、合図したら精霊で攻撃してくれ!」
巫女「はいっ」
勇者「こ、のぉおっ! 右脚、貰った!」
無職「すげwwてかw大狐の悲鳴wwこええww」
巫女「す、凄いです…やっぱり勇者様って只者じゃないですね…」
巫女「あっ! 今の一閃、的確に目を切り裂きましたね! それに速い三連突き…!」
無職「お、おう……」
無職(全然見えねwwww)
勇者「よし、いまだ! 精霊を!」
巫女「はいっ…風の精霊よ、我が敵に切り刻む裁きを!」
無職「風強すぎんww立ってられんww」
巫女「これで終わりです! 勇者さん!」
勇者「その首、貰った! はああああ!」
無職「ひゅーww首ちょんぱ……へ?」
勇者「な、まだ死なない…しまっ、おい避けろ!」
無職「えちょ、まっ」
巫女「危ない! いやああああっ!」
無職(死んだな……)
無職「……?」
魔導士「まったく。跳んで来たら避けなさいって言ったはずでしょ」
魔導士「あら、まだ生きてるのね。『氷よ、敵を止めよ』」
魔導士「それにしてもさすが精霊ね…まるでボロ雑巾じゃない」
魔導士「ま、これを教訓にして魔物の前で固まらない訓練をしないとね」
魔導士「……で? いつまで私の下から、スカートの中を見上げてるのかしら」
無職「……て」
魔導士「て?」
無職「Tバックwwあざすwあざすww」
魔導士「『雷よ、彼の者を討ち滅ぼす天光となりて、黄泉の門へ導きたまえ』」
無職「ファッ!?」
魔導士「……残念。大呪文には魔力が足りないわね」
――ギルド――
バニーさん「おかえりなさい♪ がんばったわね♪」
勇者「とりあえず耳を持って来ましたけど、証明になりますか?」
バニーさん「うんうん♪ 十分よ、それじゃあこれ、報奨金ね♪」
魔導士「あら、あんまり表に出てなかったわりに結構な額じゃない」
バニーさん「あの森は街の人も狩りとかでよく入るの♪ その場所の危険を取り除いた報酬よ♪」
勇者「剣士と巫女もお疲れ様。よければ、この後も一緒に行かないかい?」
剣士「俺は……巫女さえよければ、是非……」
巫女「わ、私の方こそ、よろしくお願いしますっ!」
無職「これでww大団円ww」
バニーさん「んー♪ ねえねえキミ、これで結構ギルドに貢献してくれたんだけどぉ♪」
無職「えww」
バニーさん「シてほしいかなぁ? 手でよければ、しこしこ、しよっか♪」
魔導士「結構です」
無職「えちょ」
バニーさん「ざんね~ん♪ それじゃあまたねぇ♪」
無職「ファッ!?」
勇者「それじゃ、五人でギルドにも登録した事だし」
巫女「あ、改めて、よろしくお願いします」
剣士「ああ……みんな、よろしく」
魔導士「どれくらい長くなるかは分からないけどね」
無職「バランスいいww」
勇者「行こう! 目指すは魔王城への一番乗りだ!」
魔導士「一番新米だけど。ま、頑張りましょ」
巫女「あはは…でも、まだ誰も行った事ないですから」
剣士「場所も……分からないからな……」
無職「先行きww不安つかww見えねw」
勇者「それじゃ、五人でギルドにも登録した事だし」
巫女「あ、改めて、よろしくお願いします」
剣士「ああ……みんな、よろしく」
魔導士「どれくらい長くなるかは分からないけどね」
無職「バランスいいww」
勇者「行こう! 目指すは魔王城への一番乗りだ!」
魔導士「一番新米だけど。ま、頑張りましょ」
巫女「あはは…でも、まだ誰も行った事ないですから」
剣士「場所も……分からないからな……」
無職「先行きww不安つかww見えねw」
バニーさん「行っちゃった♪ あの子達将来有望かも♪」
バニーさん「依頼の方は取り下げておいて♪ そうそう、
バニーさん「……あら? この書類」
バニーさん「荷物持ちの子、もしかして職業申請してないのかしら」
バニーさん「変ねえ。普通、登録の時に記載するはずなんだけど。もしかしたらお仕事した事無いのかしら」
バニーさん「勝手に申請はできないし…仕方ないわね♪」
バニーさん「登録パーティ:勇者、剣士、魔導士、巫女、無職、っと♪」
バニーさん「うふふっ♪」
ここまでで。ありがとうございました
魔導士「それで? 今からどこに行くのかは考えてるのかしら」
勇者「ああ、ひとまず魔王城を探す情報が欲しいから、王都に行こうと思うんだ」
無職「都会やなwwこわww」
剣士「俺達も……行った事は、無いな……」
巫女「えと、じゃあ道沿いに北上するんですか?」
魔導士「そうね。ただ間に森があるわ、迂回するなら少し時間がかかるけど」
勇者「街で聞いた話だと迷いの森って言われてるらしいね。進んでも出られないけど、戻るとすぐに出られるってさ」
無職「やさしすwwならw大人しく避けよかww」
剣士「それがいい……無理に突っ切る必要は無いな……」
勇者「よし、じゃあ迂回して北上しよう。アイテム管理が生命線だから頼んだよ」
無職「ファッ!?」
巫女「道中に川が無いですからね」
無職「wwwwおもぃwww待ってwww」
勇者「大丈夫か? 少し水を消費しておいた方がいいかな」
魔導士「悪いわね、私って水の魔法が使えないのよ。練習でどうにかなるものじゃないのが難点だわ」
剣士「……休憩がてら……飲んでおくか」
巫女「そうですね。捨てるのは勿体ないです」
無職「えちょww待ったってwwまだ、だいじょぶww」
魔導士「あのね、貴方にへばられると困るのよ。無理に頑張られるのは迷惑なの」
無職「きびwwしすww」
魔導士「うるさい。いいから座って水でも飲んでなさい」
無職「さんくすwwあざーしゅww」
魔導士「陽が暮れるまでに野営地に行くから、五分したら出発ね」
無職「ファーwww」
勇者「だいぶ歩いてきたな…そろそろ陽も暮れるし、この辺りがいいか」
剣士「なら……辺りを見てこよう……女性陣で野営の準備を頼む……」
巫女「気を付けてくださいね。晩御飯の用意はしておきますから」
無職「飯ww腹減り過ぎンゴww」
魔導士「お疲れ様、貴方は休んでてちょうだい」
無職「ういwwうはww身体痛っしゅww」
巫女「あ、あの、もしマッサージが必要なら言ってくださいねっ」
無職「wwまwwじwwおなしゃーwwしゅww」
巫女「じゃあ剣士にお願いしておきますね。上手ですよっ」
無職「ファー」
勇者「さて、明日だけど陽が昇ったらすぐに出発しようと思う。急げば宿場町には二日後に着けるはずだ」
巫女「ちょっと強引ですね…かなり疲れませんか?」
魔導士「そうかしら。一週間続くならともかく、二日なら耐えられるでしょ」
剣士「この辺りは……魔物は少ない。急ぐ必要も無いはずだが……」
勇者「そうなんだけどね、けど危険が無くなったわけでもない。行けるなら行った方がよくないかな」
無職「地面かたしwwベッドがwいいww」
巫女「そう、ですね。私もどうせ寝るならそっちの方がいいです」
剣士「そうか……わかった……」
勇者「よし、そうと決まったら交代で休もうか。まずは僕と君で見張りでいいかな」
無職「ういっしゅwwまかへてwww」
魔導士「じゃあよろしくね。変なことしたらどうなるか…分かってるわね?」
無職「ういういww燃え燃えwwきゅんww」
魔導士「そうね、爪の先に火を灯してあげる。ゆっくり燃え広がっていく決して消えない炎よ」
無職「ヒエー……」
勇者「ほら、煙草。安物だけど眠気覚ましには丁度いいだろ?」
無職「うましwwちゅーかw身体いってww」
勇者「五人分だからね。王都なら魔法鞄もあるだろうし、少しは楽になると思う」
無職「そーなったらばww俺wwリストラの予感www」
勇者「そうでもないさ、緊急用じゃない道具を管理して貰えるのは随分違う。これからも手伝ってもらうよ」
無職「おけwwガンバるはww」
勇者「頼んだよ…それはそうと君、なんだか魔導士に気に入られてるんじゃないか?」
無職「えwwマジwwかww」
勇者「僕や剣士に対する態度とは少し違う気がするね。まあ、それだけなんだけど」
無職「やwwべwwテンショーww上がってきたwwwww」
魔導士「ちょっとうるさい! 寝られないでしょ!」
無職「すんまそん」
無職「ファー……」
勇者「ん、そろそろ交代かな。剣士と巫女を起こして来てくれないか?」
無職「おけ。任しといてー」
無職「ちゃーす、おこんばんわー……ふぁーw」
剣士「ん……交代、か……?」
巫女「んぅ…もう、朝ですかぁ?」
無職「抱き合ってw仲良すwwお楽しみでしたねww」
剣士「大丈夫だ……野営の間は自重する……また、街に行ってからな」
巫女「やっ、はぁ…んっ! み、見てる前で、キスしないで、んぅ…」
無職「ふぁー」
勇者「じゃあ朝まで寝るとしようか。おやすみ」
無職「おやすwおれっちもwねよw」
魔導士「ん……」
無職「でもwおにゃのこと雑魚寝wちょーきんちょーwしゅりゅw」
魔導士「はぁ……う……」
無職「……かわゆすw」
魔導士「すぅ……」
無職「っべーwガチ寝しとるwくっそかわええw」
魔導士「ん…燃えろ……」
無職「ファッ!?」
剣士「おい……起きろ。おはよう……」
無職「ふあーwおっはーwねむひww」
巫女「おはようございます、朝ご飯できてますよ。あまり大したものじゃないですけど」
魔導士「ま、旅の間はこんなもんね。それに補給したばっかりで味があるだけマシってものよ」
勇者「へえ、やっぱり長旅だともっとツラくなるのかい?」
魔導士「そうね…半年だったけど、最長で二週間街に戻らなかった時はキツかったわ」
無職「キツwwお風呂はいれへんww」
魔導士「そうでもないわ、水魔法が使えれば体は拭けるもの。問題はご飯ね」
剣士「長旅では……文字通り、道草を食うらしいが……」
魔導士「ええ、毒じゃない草や虫を炙って食べたわ。一度経験すれば慣れるけど、一度目がツラいわね」
巫女「け、経験すれば、ですか…」
無職「うへwwでもw命がけやしぃww」
魔導士「そういうことね。ちなみにそこにいる虫、炙ると香ばしくて食べられるわよ」
無職「ファッ!?」
巫女「あの、今日はどこまで進むんですか?」
勇者「明日宿場町に着くとすると、今日の内に山の麓まで行きたいな。行けそうか?」
魔導士「この辺りは平坦な道だし問題ないでしょ。それじゃ巫女、行くわよ」
巫女「は、はいっ!」
無職「ファッ? なんぞwなんぞww」
剣士「……察しろ」
勇者「行ってらっしゃい。僕らはあっちでしよう」
無職「ほあ? ……あ」
勇者「終わったら土を被せる。それがマナーだよ」
――翌日――
無職「ねえwwねえww」
魔導士「何よ。喋る余裕があるなら足に回しなさい」
無職「なんでwwまものww出過ぎやんww」
剣士「異常発生か……タイミングが悪かったな……!」
巫女「精霊よ、敵を止めて! ど、どうしましょう!?」
勇者「町まで連れていくわけにもいかないな…僕と剣士で食い止める。二人は敵を薙ぎ払ってくれ!」
魔導士「はいはい、じゃあ合わせて行くわよ。火をぶつけるから風お願いね」
巫女「はい!」
無職「俺ちゃんww隅っこで待ってるww」
魔導士「そうしてちょうだい…! 『火よ、燃えて飲み込め!』」
巫女「風の精霊、火を膨らませて!」
勇者「は、ああああっ!」
剣士「ふっ……! 喰らえ……!」
無職「みんなww頑張ってwwふれーww」
勇者「ぐ……これで、終わりだ!」
魔導士「は、ぁ……多いってのは、ホントに、面倒だわ……!」
巫女「つ、疲れましたぁ……」
剣士「…………」
無職「おっつおっつww回復ww薬飲んでねww」
勇者「ああ、ありがとう。相変わらず不味いな」
無職「ういっしゅww水ww飲んどきww」
巫女「ありがとうございます……ふぅ、生き返りますね」
無職「ほいww剣拭いてwwたおるっちww」
剣士「ああ……すまない……」
無職「魔導士はww何がよかww」
魔導士「そうね、肩でも揉んでもらおうかしら」
無職「ファッ? おおwwおけww」
魔導士「んん……そうそう、そんな感じ……」
――宿場町――
勇者「ふう…みんなお疲れ様、早く宿でも探して休もうか」
剣士「ああ……さすがに、疲れたからな……」
無職「んだばww宿探してくるはwwちょまww」
魔導士「なら私も行くわ。二部屋でいいわね? みんなは休んでて」
巫女「すみません……少し、疲れてしまって。でも、迷惑かけるわけには…」
魔導士「いいのよ、一応私は慣れてるから大丈夫。じゃあ行くわよ」
無職「ういwwちゅーかww宿てどこにあんのww」
魔導士「だいたい大通りに行けばあるはずよ。お金はある?」
無職「もちwwでもwお金少なwwきびしすww」
魔導士「この辺りで少し稼がないとダメかしらね。明日にでもギルドに行きましょ」
無職「世知ww辛いwwこんな世の中じゃww」
魔導士「そういうものよ。ほら、あそこにある宿はどう?」
無職「ういっしゅww入ってみよかwwすませーんww部屋空いてますくぁww」
宿屋「はいはい、ダブルベッドの方が高いよ。クリーニングがいるからね」
無職「ファッ!?」
巫女「はふぅ、もうご飯食べられませぇん」
剣士「たった二日でも……普通の飯が美味く感じるな……」
無職「肉うめえwwやわらけww」
勇者「酒が飲めるのがいいね。疲れた体に染みわたって来る」
魔導士「飲み過ぎじゃない? 調子に乗ってると明日が辛いわよ」
勇者「ははは、今日は早めに寝るから大丈夫。さて……そろそろ、お開きにしようか」
剣士「部屋割りは……今日は女子と男子でいいか……」
魔導士「あら、それでいいの?」
剣士「今日は……疲れてるからな……」
巫女「も、もう! そういう事は言わないでくださいっ!」
勇者「少しこの街に滞在するから、組み合わせは適当に変えればいいさ」
魔導士「なんだか余裕ねぇ。まあいいわ、私は少しここにいるから先に戻っててちょうだい」
魔導士「……貴方はどうするの? さっきから黙ってるけど」
無職「なんも言えねえw」
魔導士「そう、童貞も大変ね。お酒飲む? 注いであげるわよ」
無職「童貞言うなし」
魔導士「……ねえ」
無職「ファッ?」
魔導士「お酒って美味しい? 私、まだ飲んだことないのよ」
無職「大人のww味すなあwwえちょwグラス注いでw飲むのww」
魔導士「悪い? ほら、貴方も。乾杯しましょ」
無職「いいんじゃねwwういwwつか何に乾杯するのんww」
魔導士「五人の出会いに、かしら」
無職「んでもww二人しかいない件ww」
魔導士「いいのよ別に。ほら、この出会いに乾杯」
無職「かんぱーwwにゅww」
魔導士「……ふふ、おいし」
魔導士「んぅ……はふ……むにゃ」
無職「よわいwwつかw俺が運ぶのねwwしゃーねww」
今日はここまでで。ありがとうございました。
――二日後――
勇者「奴隷市?」
剣士「ああ……この街は、国で一番大きい奴隷市があるらしい……」
巫女「私達には関係ないと思いますが、どうしましょう?」
勇者「それは非合法なのかい?」
無職「んにゃwwむしろw超合法的って感じwwみたいなww」
魔導士「国の支援を受けてるらしいわよ。どうしようもないわね」
無職「見て来たけんどwwけっこーwwまともな扱いwwやさしすww」
勇者「職業奴隷か、僕らがどうこう言える事じゃないね」
魔導士「そうね。王都に行くのなら騒動を起こす必要も無いわ」
剣士「休養も……装備も、十分整った……行くか?」
無職「ゴーウィwwゴーウィww」
巫女「じゃあ今度は迷いの森の北側を迂回して王都へ、ですね」
無職「ひゅーww都会キタwwwほんとの私デビューww」
魔導士「そうね、デビューしないと見た目で入場拒否されるわよ」
無職「ファッ!?」
魔導士「高級宿とかね」
勇者「ふう……だいぶ歩いたね。陽が傾いてきたし、そろそろ夜営の準備を使用か」
巫女「えと、あと半分くらいですから明日には着きそうですね」
無職「足パンパンwwwアシパンマンwww」
剣士「……待て……何か気配がする……人、か?」
魔導士「そう? 私には何も感じないけれど。精霊の方はどう? 何か感じてるかしら」
巫女「そうですね…え、水辺の方に? みなさん、水辺の方で女の子が魔物に襲われているみたいです!」
無職「ファッ!? テラスヤバス!」
勇者「ああ。みんな、休む前に一つ運動といこう。走るぞ!」
巫女「先導します、こっちに!」
魔導士「なんだか妙ね。街に近いとはいえ魔物の出る街道に一人なんて」
無職「でもでもほっとけなすwwここから始まるwwギャルゲ展開かもww」
魔導士「……その程度ならいいけれど」
勇者「狼が塊みたいになってる、あれか! みんなは周りの狼を!」
魔導士「『雷よ、広がり絡め捕れ!』急ぎなさい!」
剣士「くっ……数が、多いな……」
巫女「精霊に道を開いて貰いますっ、勇者さんはその間を走りぬけてください!」
無職「あばばばばばwwwヤバスヤバスww死んじゃうんごww」
勇者「死にはしないさ、行ってくる!」
「いえ、その必要はありません。というより離れて下さいますか」
無職「ファッ!? えちょま何あの超デカイ剣、狼の塊突き抜けて振りかぶっとる件についてww」
「行きますよ。衝撃波が凄まじいので防御してくださいね」
勇者「な、まさか、ぐっ!?」
無職「ファーwwwwwwぶへっ……」
剣士「しかし……随分、遅くなったな……」
巫女「最低限の設営だけして早めに休みましょう。食事も簡単でいいですよね?」
魔導士「そうね。それにしても、まさかこんな場所に他の勇者がいるなんて思わなかったわ」
無職「ちゅーかww勇者ってwwいっぱいいんのwwwそこがびっくりww」
勇者「君はもう少し興味のない事を勉強した方がいいかな」
巫女「勇者さんはごく最近ですから10番目、全部で10人ですよ」
剣士「何せ危険だからな……途中で死ねば新しい勇者が選ばれる……」
魔導士「この辺りをウロウロしてるのは多分、魔王城捜索の関係でしょうね」
無職「ファー、色んなのがおるねんな」
剣士「しかし……あの勇者は……妙に、露出が多かったな……」
巫女「は、はい。見ててちょっと、恥ずかしいくらいでした……」
魔導士「痴女の領域ね。下なんて股に食い込んでて紐自体が見えなかったわ」
無職「ファッ、ファッ!?」
魔導士「美少女だったわよ。惜しかったわね」
無職「なんでや……」
勇者「まあ彼女の事はいいさ。僕らはまず王都に行って、魔王城の情報を仕入れる事が最優先だ」
魔導士「そうね。じゃあ今夜は私が先に見張りをするから、貴方達は先に休んでちょうだい」
無職「ういっしゅwwwでも俺ねむくなしwww」
剣士「……なら、見張りは任せていいか……また後で交代する」
無職「ファッ?」
巫女「お願いしますね。私、なんだか疲れてしまって。おやすみなさい」
勇者「頼んだよ。何かあれば呼んでくれれば飛び起きるから。おやすみ、また後で」
無職「おやすー……どないしょww」
魔導士「見張りなんだから見張っていればいいのよ。それよりこっちに来て」
無職「へあ?」
魔導士「こっちに来なさい」
無職「ういっしゅ」
魔導士「……」
無職「星がw輝くw夜空wwポエマーすなあ」
魔導士「……ねえ」
無職「ういw」
魔導士「王都は初めて?」
無職「へあwwおのぼりさんww確定w」
魔導士「そう……なら案内してあげるわ。少しくらい自由時間はあるでしょ」
無職「うはwwwwデートktkrwww」
魔導士「そうよ。デートしましょう」
無職「ファッ!?」
無職「……」
魔導士「ふふ、どうしたのかしら。急に無口になっちゃったわね」
無職「いやおま……やばやん?」
魔導士「童貞だものね」
無職「童貞いうなし」
魔導士「ふふ……ねえ、寒くないかしら」
無職「あばばばば……」
魔導士「……いいから近付きなさい。すぐ隣に座る」
無職「アッハイ」
魔導士「肩くらい抱いてみたら?」
無職「えちょww勇気要り過ぎンゴww」
魔導士「馬鹿ね、それくらい強引にすればいいのよ」
無職「手汗ヤバスwww」
魔導士「ああもう……いいわ、もたれるからそのままでいて」
無職「ふぁぃ」
魔導士「…………ありがと」
無職「おkwww」
今日はここまでで
だいぶ長く空いてすみませんでした
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