『リビング』
兄「みんなに集まって貰ったのは他でも無い」
兄「俺の部屋の冷蔵庫からプリンが消えた件につ!い!て!だ!」
弟「……だから何だよ」
姉「プリンなんて有ったの?」
妹「さぁ? 私も今始めて聞きました」
兄「犯人は名乗り出ろぉぉおおクソがあぁぁ!」
姉「プリン如きで何キレてんのよ」
兄「駅前の高級洋菓子店のプリンだったんだ!」
妹「え、駅前のプリンという事は……、もしや2個入り2500円の幻のクリームプリン!?」ゴクリ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376409632
兄「そうだ……しかも2個とも取られた……………箱ごと……箱の入った店の袋ごとやられたんだ……」
弟「また買えよ」
兄「期間限定の数量限定なんだぞ!! まだあるかどうか解んないんだぞ!」
妹「まぁまぁ、怒ってもしょうがないですよ」
姉「そうよ。大体アンタ男なのに甘い物好きとかどうなの?」
兄「男でも甘い物好きなやつくらい沢山いるわ!好きにさせろ!」
姉「でも弟くんは甘い物嫌いだったよね。私もどっちかっていうとしょっぱいの好きだし」
妹「私は甘い物大好きですよ! ですから兄さんの悲しみはよく解ります……」
兄「そうか……妹、お前が犯人か!!?いや、犯人だ!」
妹「えっ!?それだけで断定!?」
兄「そうだ……良く考えたら弟は甘い物食べないし、姉ちゃんは太ってるから2個も食うはず無い……」
姉「あ゛ぁ゛?」
兄「犯人はお前だぁぁ!」
妹「違います!違います! 大体プリンがあった事すら知りません!」
兄「いや、その反応がまたあやしいっ!」
妹「証拠が無いです!違います!」
兄「まぁ、確かにやった証拠が無いのに疑うのはよくないよな」
弟「じゃあ何であんなに騒いだんだよ……」
兄「俺は必ずこの極悪な事件を解決するからな!」
妹「極悪ではないような……」
※なんちゃって推理物ですので、納得出来ない所があるかもしれません
兄「まず何をしようかな」
1.リビングを調べる
2.姉と話す
3.弟と話す
4.妹と話す
5.他の場所に移動
【妹:演劇部に所属する小柄な中学三年生、社交的で器用で家庭的だが運動は出来ないぞ
甘い物大好きで家族で一番俺に優しいがどこか抜けている
基本的に頼み事は断れない性格だ】
兄「なぁ、妹。怒らないからお兄ちゃんに食べたって言ってみな」
妹「食べてないですよ!」
兄(さて、朝はプリンは確かにあったんだ。となるとやられたのは今日の昼から俺の帰宅まで……)
兄「今日は何時頃帰って来たんだ?」
妹「今日ですか? 部活が終わって寄り道もせずに帰って来たから6時20分くらいですかね?」
兄(俺が帰って来たのが6時30分だから、今の話が本当なら10分で食べた事になるな……)
1.リビングを調べる
2.姉と話す
3.弟と話す
4.もっと妹と話す
5.他の場所に移動
兄「本当に食べてない?」
妹「食べてないです!」
兄(食べてないの一点張りだ……だが判断材料が少なすぎるな)
兄(もっと調べないと)
妹「そうだ! 私の口の中を見て下さい」
兄「口の中?」
妹「プリンを食べたなら口の中が甘い匂いがするはずです!」
兄「ふむ」クンクン
兄「……よく解らん。ほんとに食べてないのか?」
妹「し、しつこいですね……食べてないというのに……!」プイッ
……妹はリビングを出て行った
兄「ありゃりゃ。怒らせたかもな」
1.リビングを調べる
2.姉と話す
3.弟と話す
4.他の場所に移動
兄「『リビング』の何処を調べよう?」
1『テーブル』
2『椅子』
3『ゴミ箱』
4『テレビ』
5『ソファー』
6他の場所に移動
>>+1
【リビングのゴミ箱:家にあるゴミ箱で一番大きいゴミ箱】
兄「今朝はゴミの日だったからあんまりゴミが無いな」ゴソゴソ
【少しのティッシュのゴミと、一口チョコレートの包み紙、ミス○ードーナッツの空箱がたたまれて捨てられている】
兄「プリンの空は無いか……他の場所を調べよう」
1『テーブル』
2『ゴミ箱』
3『テレビ』
4『ソファー』
5他の場所に移動
>>+1
【リビングのソファー:四人掛けソファー。長い事使い込んでいるのでへこんできた】
兄「……みんなの四人掛けソファーは姉が我が物顔で占領していて調べられない」
姉「は?何?座んの? 私寝ながらテレビ見てるんだけど」
【姉:FXだか株だかで大金が手に入り会社を辞めてしまった。いつも行き当たりばったり
今は昔からの夢の小説家になったが一日中家で寝てる上にずっとパジャマなので母からニートと呼ばれている
そういえばコイツが俺の物を勝手に取って食うから自分の冷蔵庫を買ったんだ……】
兄「別に座りたい訳じゃねぇけど……」
兄(ここで姉の話を聞いておくか)
兄(でもプリン食べたのお前だろって言ったら妹みたいに気を悪くするかもな……)
兄(どうやって確かめよう?)
どうする?
>>+1
兄(いや、何故俺がこの性格クソ女の為に気を使わなければいけないんだ)
兄(良く考えたら食ったのコイツじゃね? 前科あるしな)
兄(しかもコイツは俺が買って来たゲームを進めて勝手にセーブしたり)
兄(勝手に俺の部屋に入ってエロ本探そうとしたりする奴だ……)
兄(思い出したら腹が立ってきたぞ)
兄「姉ちゃん、プリン食ったらもしかして汗とか甘いんじゃね?」
姉「は?」
兄「推理の為にパンツを舐めさせて貰うぜ!」ガッ
……俺はパジャマ姿の姉のズボンに手をかけた直後、股間を思い切り蹴られて蹲った
兄「おおっうぅ……ぅ」
姉「何ふざけてんの?殺すよ?」
……弟がリビングを出て行った
兄「暴力クソ女……」ゼェゼェ
姉「あ゛?」
兄「……次はどこを調べよう」
1『テーブル』
2『椅子』
3『テレビ』
4他の場所に移動
>>+1
強引な宣伝だよってミサカは(略
上条「安価でヤリまくろう」
上条「安価でヤリまくろう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376407878/)
強引な宣伝だよってミサカは(略
上条「安価でヤリまくろう」
上条「安価でヤリまくろう」 - SSまとめ速報
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兄「今ので何だかトイレに行きたくなってきた……」
兄「トイレに移動しよう」
【一階のトイレ:一階にあるトイレ。掃除は妹と弟が交代でやっているようで、いつも綺麗だ】
兄「……」
兄「ふぅ……すっきりした」
兄「さて、トイレも調べておくか。緑色のトイレのスリッパ、補充のトイレットペーパーがある」
兄「特に面白い事も無いな……」
<コンコン
兄「んー?」
<兄さんですか?トイレに入りたいのですが……
兄「ん。今、出……」
兄(ここで妹が漏らしたら気が動転して自白するかも……)
兄「うんこだからもうちょっと待ってくれ」
<はぁ……
強引な宣伝だよってミサカは(略
上条「安価でヤリまくろう」
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強引な宣伝だよってミサカは(略
上条「安価でヤリまくろう」
上条「安価でヤリまくろう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376407878/)
兄「……数分経ったが妹は来ないな」
<ドンドンドンドン!
兄「来たか!」
<おい、開けろ兄貴! いつまで篭ってんだクソ野郎!
兄「何だ弟か……2階のトイレ使えよ」
<2階のトイレは姉貴が占領してんだよ!このクソ兄姉が!
兄「何だ。もしかして姉ちゃんにトイレに入れて貰えないのか……俺もそれやられた事あるぜ。辛いよな……」
<テメェも同じ事してんだろーがー!
兄「仕方無いな……出るよ」
……俺と入れ替わりに俺を睨みながら弟が入って行った
……妹が廊下を歩いている
兄「あれ? トイレは?」
妹「2階で済ませましたよ? 姉さんが入ってましたけど、丁度出る所だったみたいです」
兄「なんと……本当に役に立たない姉だな……」
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
兄「とりあえず移動しよう」
>>+1
【両親の部屋:少し大きめの部屋、殆ど寝る時しか使わずあまり物が無い】
兄「共働きだし、朝にあったプリンを母さんと父さんが食べられる訳無いけど……一応調べるか」
1『ベッド』
2『クロゼット』
3『ゴミ箱』
4他の場所に移動
>>+1
強引な宣伝だよってミサカは(略
上条「安価でヤリまくろう」
上条「安価でヤリまくろう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376407878/)
【両親の部屋のゴミ箱:シンプルな白の丸いゴミ箱】
【ゴミは入っていないようだ】
【ゴミ箱の影に何かが置いてある】
兄「これは……コロコロ!」
兄「推理物に偶に出てくるコロコロを手に入れた」
【床が調べられるようになった!】
1『ベッド』
2『クロゼット』
3『床』
4他の場所に移動
>>+1
兄「妹の部屋に移動するか」
【妹の部屋:パステルカラーの多い、いかにも女の子らしい部屋だ】
兄「よう」
妹「兄さん、何か用ですか?」
兄「この部屋を調べようと思ってな」
妹「……私、犯人じゃないですよ?」
兄「犯人じゃない証拠を集める為にも捜査すべきだろ」
妹「むぅ……確かにそうですね」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『机』
4『本棚』
5『箪笥』
>>+1
強引な宣伝だよってミサカは(略
上条「安価でヤリまくろう」
上条「安価でヤリまくろう」 - SSまとめ速報
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【妹の箪笥:黄色い熊のイラストがついている2段の箪笥】
【一段目にはブラジャーとキャミソール、二段目にはパンツとスパッツがキチンと畳まれて入っている】
妹「ひゃぁあぁあああ!? 何をやってるんですか!?」バシバシ
兄「姉と違って全然ダメージが無いな……体格の違いもあるだろうが……」
妹「箪笥なんてプリンに関係無いでしょう! しっかりして下さい!」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『机』
4『本棚』
5『床』
※さっき床が無かったのは単なるミスです
>>+1
【妹と話をした】
兄「何かあんまりにも解決しないから、鍵を閉めて妹の口をふさいで電マ攻めして鬱憤を晴らしたいんだが」
妹「落ち着いて下さい兄さん、電マなんて無いですし、私の部屋には鍵もありません」
兄「そういえば、そうか…………」ガクッ
妹「兄さんがプリンで精神を病んでしまわれた……」
兄「限定プリン……」シクシク
妹「えぇぇえ!? な、泣かないで下さいよ!? 大人なんだから!」
兄「2500円……」シクシク
妹「そ、そうだ。捜査手伝いますから!ね?ほら!」
【妹が捜査に加わった】
【妹と一緒にいると姉と弟がちょっと優しくなるぞ!】
【妹が一緒に推理をしてくれるぞ!】
妹「そうですね……まずは犯行現場の兄さんの部屋に行きましょう」
兄「いや、それは俺が決める事だから」
妹「…………」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『机』
4『本棚』
5『床』
6他の場所に移動
>>+1
【妹の部屋の床:水色のカーペットが敷いてある】
兄「……」コロコロ
妹「何故急に部屋の掃除を……?」
兄「綺麗にしてるように見えても細かいゴミはつくからな……」
【長い黒髪と埃が取れた】
兄「髪は妹のだな。使った分はゴミ……あれ? ゴミ箱は?」
妹「この部屋には無いですよ。リビングに捨てに行けば十分ですから」
兄「そうか」
妹「というか何故コロコロを持ち歩いてるんです……」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『机』
4『本棚』
5他の場所に移動
>>+1
【妹の本棚:ミステリー小説、携帯小説、恋愛小説、漫画、ライトノベル、雑誌とあらゆる分野の書籍がギッシリ並べられている】
兄「何でも読むんだな」
妹「流行の物は結構おさえますね」
兄「ん? この週間雑誌、一冊無いぞ?」
妹「あれ? 本当ですね……何ででしょう?」
【きちんと日付順に並んでいる旅行雑誌の先々週号が無い……】
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『机』
4他の場所に移動
>>+1
【弟の部屋:綺麗に整理整頓されている、あまり面白みの無い部屋】
兄「おじゃましまーす」
妹「おじゃましまーす」
弟「おい、何だよ……」
【弟:陸上部所属の高校二年生、姉の卒業した学校に通っている
甘い物は食べないが、何故かドラ焼きは好きで食うので食べられない訳ではない
几帳面で、無鉄砲な姉や俺とはあまり仲が良くない……】
兄「殺プリン事件の捜査だ」
弟「死んだのかよ」
兄「さて、どこを調べよう」
1『弟と話す』
2『妹と話す』
3『机』
4『折りたたみテーブル』
5『ベッド』
6『本棚』
7『ゴミ箱』
8『床』
>>+1
兄「とりあえずアリバイを聞こうか」
弟「アリバイ?」
兄「今日は何時位に帰って来た?」
弟「関係あんのか……? 5時半くらいだな」
妹「早いですね」
弟「テスト週間だから部活が無いんだよ」
兄「犯行には十分な時間だな」
妹「あれ? でも私が帰って来た後に帰ってきませんでした?」
弟「コンビ二に行ったからな。つーか勉強するから出てけよ」
1『もっと弟と話す』
2『妹と話す』
3『机』
4『折りたたみテーブル』
5『ベッド』
6『本棚』
7『ゴミ箱』
8『床』
>>+1
【弟のベッド:シンプルなベッド、ホテルのようにピシッと整えられている】
兄「いぇーい、ふかふか」ボフッ
弟「おい何してんだテメェ!」
妹「特に怪しい所はありませんね……」
兄「ふー、人が直した布団は気持ちいいな」
弟「おい、荒らすなら出てけって言ってるだろ」
1『弟と話す』
2『妹と話す』
3『机』
4『折りたたみテーブル』
5『本棚』
6『ゴミ箱』
7『床』
あ、安価>>+1です
【弟のゴミ箱:黒の四角いゴミ箱、ビニール袋がかかっている】
妹「ゴミは……無いですね」
兄「あ、コロコロのゴミ捨てておこう」ビリッ
弟「もっと遠慮できねぇのか!」
1『弟と話す』
2『妹と話す』
3『机』
4『折りたたみテーブル』
5『本棚』
6『床』
>>+1
強引な宣伝だよってミサカは(略
上条「安価でヤリまくろう」
上条「安価でヤリまくろう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376407878/)
【弟の本棚:漫画と小説、参考書が並んでいる……歴史物が多い】
兄「エロ本無いの?」
弟「無ぇよ。あったとしても教えねーよ」
妹「あれ? この端っこにあるのは私の雑誌じゃ……」
弟「あ。悪い、借りてたんだ。返すよ」
妹「兄さんも雑誌読むんですね」
兄「え?」
妹「兄さんじゃないですよ。私にとってはどっちも兄さんですから……」
兄「うん、ややこしい」
弟「ややこしくねぇだろ。別に」
【旅行雑誌:表紙からして地元の特集のようだ】
1『弟と話す』
2『妹と話す』
3『机』
4『折りたたみテーブル』
5『床』
>>+1
【弟と話をした】
弟「……まだ何か聞きたい事があんのかよ?」
兄「>>+1」
【弟と話をした】
兄「彼女はいるか?」
弟「は?…………いねぇよ。つーか何でそんな事言わなきゃいけねぇんだ」
兄「やーい、やーいぼっちー」
弟「何なんだお前は」
妹「そういう兄さんは彼女いるんですか?」
兄「…………さぁ、次はどうしよう」
1『弟と話す』(内容指定)
2『妹と話す』
3『机』
4『折りたたみテーブル』
5『床』
>>+1
【弟と話をした】
兄「ところで雑誌読んでどうだった?」
弟「ん、それなりに面白かった。ありがとな」
妹「いえいえ。そういえばこの雑誌、駅前のプリンの店乗ってましたよね」
弟「そうなのか? レジャー施設の特集しか見てないぞ」
妹「あぁ。プールがプレオープン中のやつですね!」
弟「博物館に新しい展示が入った記事が一番興味深かったな」
1『弟と話す』(内容指定)
2『妹と話す』
3『机』
4『折りたたみテーブル』
5『床』
>>+1
【弟と話をした】
兄「新しい展示って何だ?」
弟「外国の画家の絵だ」
兄「ふーん……すげぇ興味無ぇな……」
妹「兄さん、絵画とか好きでしたっけ?」
弟「まぁ、最近興味が出てきてな」
妹「西洋絵画史の本持ってますけど、貸しましょうか?」
弟「いいのか? サンキュー」
1『弟と話す』(内容指定)
2『妹と話す』
3『机』
4『折りたたみテーブル』
5『床』
6他の場所に移動
※また表示忘れてました。すいません
>>+1
【弟のテーブル:四角形の木製折りたたみテーブル、いつもは壁に立てかけてある】
兄「怪しい所は無いな」カチャカチャ
弟「何組み立ててんだよ」
兄「ふぅ、ちょっと寛ぐか。お茶くれお茶」
弟「無ぇよ。出てけ」
妹「おや、このテーブル、ちょっと水がついているみたいですね」
弟「拭き掃除したからな」
兄「真面目だなぁ」
弟「つーか、マジでいつまでいるんだ?」
1『弟と話す』(内容指定)
2『妹と話す』
3『机』
4『床』
5他の場所に移動
>>+1
【弟の机:スタンダードな勉強机、数学の教科書とノートが開かれて置かれている】
兄「どれどれ調べるか。座ってるところをどけ」
弟「どかねーよ。なぁ、勉強してるからマジで出てってくんねぇ?」
……弟が退かないので机を調べられなかった
1『弟と話す』(内容指定)
2『妹と話す』
3『床』
4他の場所に移動
>>+1
【弟の部屋の床:白と黒のパズルマットが交互に並べて敷かれ、チェス盤のように見える】
兄「……」コロコロ
弟「おい、掃除は自分でするから大丈夫だ」
妹「兄さんの部屋はいつも綺麗ですからね」
【短めの黒髪が取れた】
兄「なんだこの髪の毛。誰のだ?」
妹「長さ的に姉さんのでは?」
兄「姉さんは茶髪だし、お前は髪の毛長いだろ」
弟「じゃあ、俺のだろ」
兄「それにしては長い気が……」
1『弟と話す』(内容指定)
2『妹と話す』
3他の場所に移動
>>+1
【弟と話をした】
兄「本当にお前の髪の毛か?」
弟「いや、俺のかどうかは知らねぇよ」
弟「妹が髪短い時とか、姉さんが髪染める前のかもしれねぇだろ」
妹「確かに姉さんが黒髪の時もこの長さでしたね」
1『弟と話す』(内容指定)
2『妹と話す』
3他の場所に移動
>>+1
【妹と話をした】
兄「地下室に移動しよう」
妹「地下室とは、ミステリーの鉄板ですねー」
弟「家に地下室は無ぇぞ……ま、移動するならとっとと出てけ」
……弟に部屋を追い出された
1『妹と話す』
2他の場所に移動
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 トイレ
>>+1
【和室:広い部屋、親戚等が来た時は此処に泊める】
兄「畳みも中々良いなぁ」ゴロゴロ
妹「段々捜査がどうでも良くなっていませんか?」
兄「一種の現実逃避だよ……」
1『妹と話す』
2『押入れ』
3『床』
他の場所に移動
>>+1
【和室の押入れ:客用布団が入っている】
兄「よく子供の頃此処に入ったっけ」ヨイショ
妹「ちょっと、何してるんですか」
兄「いやあ、子供時代の気分に……」ミシッ
妹「……壊れますよ」
兄「……そ、そっとおりるよ」ギシッ
1『妹と話す』
2『床』
3他の場所に移動
>>+1
【和室の床:畳の良い匂いがする、偶に妹と弟が掃除をしているようだ】
兄「畳のクズが出るな……」コロコロ
妹「畳を掃除するなら箒の後に掃除機が一番ですよ」
兄「なんか汚くなってきた……ゴミ箱に使った部分を捨てないと使えないな」
妹「というか兄さんはプリンを食べた犯人を探し出してどうするんです?」
兄「そうだな。とりえあえず殺すよ」
妹「こ、ころ……!?」
1『妹と話す』
2他の場所に移動
>>+1
【姉の部屋:最後に掃除したのがいつか解らないくらい汚く、紙が部屋一面に散らかっている】
兄「うわ……」グシャ
妹「ちょ、原稿じゃないんですかこれ。踏んでも大丈夫なんですか? あ……」グシャ
1『妹と話す』
2『机』
3『ベッド』
4『プリンター』
5『パソコン』
6『ゴミ箱』
7『床』
8他の場所に移動
>>+1
【姉のパソコン:白のノートパソコン、茶色がかった黄色い粉がついている】
妹「何でしょうこの粉…………ごみ?」
兄「お、画面がついたぞ。電源落としてないみたいだな」カチカチ
【姉のパソコン画面:メモ帳が表示されている】
兄「プロット? 恋愛小説書いてんのか……」
妹「おぉ、ちゃんと設定を練ってますね」
兄「ん? 何か途中から……」
妹「息詰まって来た、付き合った事無いし、誰かに話聞きたい。あと何か甘い物食べたい……」
兄「……兄の冷蔵庫でも漁ろうかな。いや、でも昨日のドーナッツの残りがあるからそれを食べようかな」
妹「……というか何故私ほどの美少女に彼氏が出来ないのかそれが謎……そもそも世の男は……」
兄「……ずっと自分に彼氏が出来ない事についての愚痴になってるな」
1『妹と話す』
2『机』
3『ベッド』
4『プリンター』
5『ゴミ箱』
6『床』
7他の場所に移動
>>+1
【姉のプリンター:コピー機兼プリンター。かなり大きく、印刷された紙が出てきている】
兄「これは途中までの原稿だな……印刷した上から赤ペンで直してる所がある」
妹「これは主人公とヒロインが一緒に服を買いに行く所ですね」
兄「ちゃんと書いてるんだな……一番最後にまた愚痴を書いているけど……」
妹「最近服買ってないなー。久しぶりに友達と連絡取ろうかな。でも他の人と生活リズム違うから昼に起きれない……と書いてますね」
兄「姉ちゃん、思った事書かずにいられないんだな……」
1『妹と話す』
2『机』
3『ベッド』
4『ゴミ箱』
5『床』
6他の場所に移動
>>+1
【姉の机:本棚付きの机。パソコンとペン立てが置いてある】
兄「ペン立て倒れてるじゃねぇか……ズボラだなぁ」
妹「あっ、お皿がありますよ」
兄「皿?」
【皿:茶色っぽい黄色の粉がついた皿】
妹「何か食べてたんでしょうね」
兄「つーか、片付けろよ……」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『ゴミ箱』
4『床』
5他の場所に移動
>>+1
兄「皿に乗ってるって事は食べ物だよな……」ペロッ
妹「いつのか解らないですけど、舐めて大丈夫なんですか?」
兄「これは……きな粉だ!」
妹「きな粉?」
兄「きな粉の何かを食べたんだろうな。一年前のとかじゃなければいいが……」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『ゴミ箱』
4『床』
5他の場所に移動
>>+1
【姉のゴミ箱:兎の顔が描かれているゴミ箱、ゴミが溢れている】
兄「今日ゴミの日だったのに出してないのか……プリンの容器……」ゴソゴソ
妹「よく手を入れられますね……」
兄「プリンの容器は無いみたいだな」
妹「ていうか捨ててるのも殆ど紙のようですね」
兄「コロコロのゴミ捨てておこう」ビリッ
妹「いいんですか勝手に捨てて」
兄「姉ちゃんの部屋のゴミ箱だからいいんだよ」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『床』
4他の場所に移動
>>+1
【姉のベッド:シーツも掛け布団もぐちゃぐちゃで寝辛そうだ】
妹「ベッドの上も原稿だらけですね」
兄「ベッドの下は……あれ。収納ベッドか」ガラッ
妹「うわ、全部漫画ですね」
兄「しかも全部少女マンガ」パラパラ
兄「……少女マンガって結構過激なんだな」
妹「もしかしてこれ隠してたんじゃ……」
1『妹と話す』
2『床』
3他の場所に移動
>>+1
【姉の部屋の床:フローリングがむき出し。紙で足の踏み場も無い】
兄「さて、コロコロを……」
妹「えっ。駄目ですよ、紙全部駄目になりますよ」
兄「とりあえず、ちょっと拾って読んでみるか」
妹「……やっぱり全部、自分の感想書いてますね」
1『妹と話す』
2他の場所に移動
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 トイレ
>>+1
【妹と話をした】
妹「ところでそろそろ犯人の目星はつきましたか?」
兄「うーん……」
妹「ついているなら、解決してしまいましょう!」
兄「……」
1もっと捜査を続ける
2犯人を決める
>>+1
【妹と話をした】
兄「いや、ちょっと情報が少なすぎるかな……」
妹「じゃあ捜査を続けましょうか。移動しましょう」
兄「どこに移動しようかな」
妹「やはり、犯行現場である兄さんの部屋に行くべきですよ」
他の場所に移動
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 トイレ
>>+1
【兄(俺)の部屋:それなりに広い部屋。犯行現場】
兄「さて、どこを調べようかな」
妹「あれ、それなりに綺麗なんですね」
兄「何だ。姉ちゃんの部屋並に汚いと思ってたのか?」
妹「まぁ……はい」
兄「俺はあそこまで駄目人間じゃないぞ!」
1『妹と話す』
2『冷蔵庫』
3『机』
4『ゴミ箱』
5『ベッド』
6『テレビ』
7『パソコン』
8他の場所に移動
>>+1
【妹と話をした】
兄「やはり何者かが秘密の地下室へ持ち去ったとしか考えられない……」
妹「地下室大好きですね……とりあえずゴミ箱を調べましょう。プリンのカップがあるかもしれません」
兄「何? まさか俺が食べた上での狂言だと疑っているのか!」
妹「無罪を主張する為にも調査が必要だと言ったのは兄さんじゃないですか……」
【兄の部屋のゴミ箱:蓋付きの丸型ゴミ箱】
妹「……何もありませんね」
兄「今朝はゴミの日だったからな」
1『妹と話す』
2『冷蔵庫』
3『机』
4『ベッド』
5『テレビ』
6『パソコン』
7『床』
8他の場所に移動
>>+1
【妹と話をした】
兄「待て。そもそもプリンは食べられたのか?」
妹「と、いうと?」
兄「愉快犯が食べずに流しに捨てたとか……」
妹「そんな事して何の特があるんでしょうか??」
兄「俺を悔しがらせる為に……下水道の中に入ってみれば真相が解るぞ……!」
妹「プリンなんてもう流されて解りませんよ。それより捜査を続けましょう」
【兄の机:黒のパソコンデスク。キャスター付きの椅子が前に置かれている】
妹「特におかしいところはありませんね……乗っているパソコンも調べましょう」
【兄のパソコン:黒のノートパソコン】
妹「電源もついてないですし、特に怪しい所はありません」
兄「成程、愉快犯か……それは考えて無かったな……」ブツブツ
1『妹と話す』
2『冷蔵庫』
3『ベッド』
4『テレビ』
5『床』
6他の場所に移動
>>+1
【兄の部屋の床:茶色いカーペットが敷かれている】
兄「……」コロコロ
妹「何か出ましたか?」
【細かいゴミと黒髪が取れた】
兄「俺の髪の毛が取れた……ぬ、抜け毛? ハゲない?」
妹「大丈夫ですよ。人間は毎日髪の毛抜けますから」
1『妹と話す』
2『冷蔵庫』
3『ベッド』
4『テレビ』
5他の場所に移動
>>+1
【妹と話をした】
兄「もしかして天井裏にプリンが隠されてるかもしれない……」
妹「家に天井裏なんてあるんですか?」
兄「どの家にもあるんじゃないの? 知らないけど……」
妹「私も知りませんし、誰も天井裏への行き方なんて知らないのでは?」
兄「確かに一度も話題に上がった事無いな……」
妹「では、気を取り直して冷蔵庫を調べましょうか」
【兄の冷蔵庫:黒の小さい冷蔵庫】
兄「ここからプリンが無くなってたんだ……」
妹「そもそもこれはどういう事件なんでしたっけ?」
兄「簡単に説明するとだな……」
……事件の概要……
俺がプリンを買ったのは昨日の夜
大学の帰りに駅前で2個入り2500円のプリンを買った。
家についたのは7時頃で直ぐに袋ごと自分の部屋に有る小型冷蔵庫に入れた。
だが昨日は妹がドーナッツをお土産に買って来ていたでそれを食べ、プリンはとっておく事にした。
そして今日、午後7時頃に冷蔵庫を開けると袋ごとプリンが消えていたのだ。
兄「犯行が行われたのは、俺が出て行った今朝6時半から、帰って来た夜6時半の間の可能性が高い……」
妹「結構長いですね……」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『テレビ』
4他の場所に移動
>>+1
【妹と話をした】
兄「やっぱお前じゃね?」
妹「えぇぇえええ!? 何で?何処にそんな要素があったんですか!」
兄「ほら、よくミステリーである協力的な奴が犯人で、ラストで『何でお前が……』みたいな」
妹「それは推理では無く妄想ですよ!」
兄「でもなぁ……」
妹「大体私を疑う証拠が有るんですか!?」
兄「うーん……」
1『妹と話す』(内容指定)
2『ベッド』
3『テレビ』
4他の場所に移動
>>+1
【妹と話をした】
兄「お前は覚醒剤をやっているな」
妹「やってませんよ!」
兄「これは俺の想像だが覚醒剤に嵌ったお前はお金欲しさにプリンを売買した!」
妹「想像じゃなくて妄想ですし、何の証拠も無いじゃないですか!」
妹「大体私は健康そのものです!」
1『妹と話す』(内容指定)
2『ベッド』
3『テレビ』
4他の場所に移動
>>+1
【妹と話をした】
兄「時に妹……彼氏はいるか?」
妹「えっ……いませんけど……」
兄「やーいやーいぼっちー」
妹「……私はまだ中学生ですけど、大学生の兄さんはどれ位経験をお持ちなのでしょう?」
兄「……さぁ、次はどこを調べよう?」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『テレビ』
4他の場所に移動
>>+1
兄「他の場所に移動しようか」
妹「捜査の基本は聞き込みですからね! まだアリバイを聞いてない人の所に行くのが良いと思います」
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【両親の部屋:少し大きめの部屋、殆ど寝る時しか使わずあまり物が無い】
兄「アリバイを聞いてないといえば、両親かな」
妹「何を言ってるんですか。二人にはちゃんとアリバイがありますよ」
兄「え?」
妹「いつも私達より早く出かけて遅く帰ってくるのにいつ犯行が出来るというんですか」
兄「いや……寝てる間とか」
妹「兄さんは少しの物音でいつも起きるから姉さんの部屋が夜うるさくて、隣で嫌だと言ってたじゃないですか」
兄「まぁ確かに俺だったら人が入ってきたら起きるな……姉ちゃんは絶対起きないだろうけど」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『クロゼット』
4他の場所に移動
>>+1
【両親の部屋のベッド:大きいベッドが二つ並んでいる】
兄「これはどっちがどっちのなんだろうな?」
妹「何だかこっちの枕は良い匂いがします」スンスン
兄「マジ? どれどれこっちは……」クン
兄「おぇぇえ! 加齢臭がするぅ!」
妹「そっちが父さんのですね……」
1『妹と話す』
2『クロゼット』
3『床』
4他の場所に移動
>>+1
【妹と話をした】
兄「お前も嗅いでみ? めちゃ臭いから」
妹「え……嫌ですよ」
兄「ほら、嗅いでみ?」
妹「ちょ、やめ近づけ……ちょ、やめ……うわ、うわぁああぁああああぁぁぁ!」
兄「すげぇ臭いだろ?」
妹「……下らない事をしてないで捜査を続けましょう……うっ……」
1『妹と話す』
2『クロゼット』
3『床』
4他の場所に移動
>>+1
【妹と話をした】
兄「……まさか、プリン泥棒がっ!」
妹「プリン泥棒?」
兄「そう! よく考えたらプリンだけを食べたら容器は残ってるハズだろ?」
妹「確かに、袋と箱も残ってるはずですね」
兄「つまり、食べられたんじゃなくてプリンは袋ごと持ち去られたんだ!プリン泥棒に!」
妹「成程……いや、でも何故プリンを盗んで行くのかが解りませんが……」
兄「多分犯人はプリンを集めて観賞するのが趣味なんだ……だから開封しなかったというのが俺の推理だ」
妹「すぐ腐りそうですけどね」
1『妹と話す』
2『クロゼット』
3『床』
4他の場所に移動
>>+1
【両親の部屋の床:フローリングがむき出しだがそれなりに綺麗】
兄「……」コロコロ
兄「細かいゴミしかつかないな」
妹「多分寝るとき位しか使ってませんし、父さんが几帳面ですからね」
兄「毎日掃除してんだっけ? 父さんといい、弟といい掃除の何がそんなに楽しいんだ……」
1『妹と話す』
2『クロゼット』
3他の場所に移動
>>+1
【両親の部屋のクロゼット:木製のクロゼット】
兄「服がかかってるな」
妹「スーツが多いですね……仕事人間だから?」
兄「プリンは隠れてないかな……無いな」
妹「むしろ何故クロゼットに隠れていると思ったんですか」
1『妹と話す』
2他の場所に移動
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 トイレ
>>+1
【キッチン:特に変わった所も無い普通のキッチン】
兄「はぁ、晩御飯の後にプリン食べたかったのに……」
妹「元気出して下さい……」
1『妹と話す』
2『冷蔵庫』
3『シンク』
4『食器棚』
5他の場所に移動
>>+1
【キッチンの冷蔵庫:大きめの白い冷蔵庫】
兄「冷蔵室にプリン……あっ」カパッ
妹「あったんですか?」
兄「甘い物が何も無い……買ってこないと」
妹「甘味中毒じゃないですか……冷凍室は……」カパッ
兄「冷凍室にもプリンは無いな。保冷剤が凍ってるくらいか」
1『妹と話す』
2『シンク』
3『食器棚』
4他の場所に移動
>>+1
【シンク:結構綺麗に使われているシンク】
兄「使ったグラスが置いてあるな」
【使用済みのグラスが二つ、流しに置かれている】
妹「確か家にあった飲み物は葡萄ジュースとオレンジジュースとお茶でしたね」
兄「水道水もあるだろ。色がついてない所を見ると、お茶か水を飲んだのか?」
1『妹と話す』
2『食器棚』
3他の場所に移動
>>+1
【キッチンの食器棚:扉つき食器棚、どの食器も同じ物が6個ずつある】
兄「んー……特に怪しい所は無いな」
妹「皿とグラスがありませんね」
兄「皿は姉ちゃんの部屋にあったな。グラスはシンクに出てるやつだろ」
妹「……何だか喉が渇いてきました。ちょっとお茶を頂きます」
……妹はグラスを取り出すとお茶を注いで飲み始めた
兄「そこに出てるグラスをすすいで使えばいいじゃないか」
妹「私が使ったものならそうしますけど、他人が使ったのは洗剤をつけて洗ってからじゃないと……」
兄「ん? って事は出てるのは姉ちゃんか弟が使ったグラスか」
1『妹と話す』
2他の場所に移動
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【風呂場:脱衣所と繋がっている。中は結構広い】
姉「……何?」
兄「いや、こっちが何?なんだけど。邪魔してんの?」
姉「普通にお風呂入りに来ただけなんだけど、服脱ぐから出てってよ」
兄「ていうかニートなんだから昼に風呂入れ」
姉「ニートじゃない!」
妹「えぇと……姉さん、今日の朝6時半から夜6時半まで何してました?」
姉「え? ずっと寝てたわ」
兄「おい。ずっとって事はずっと家にいたのか?」
姉「ずっといたわよ」
兄「あ、あやしすぎだろ……コイツ犯人だ。絶対コイツ犯人だ」
姉「どーでもいいけど出てってよね」シッシッ
……姉に風呂場を追い出されたので調べられなかった
兄「どうするかな……」
1『妹と話す』
2移動
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ 和室 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【妹と話をした】
兄「どうやったら姉ちゃんに話聞けるかな」
妹「私が聞いてきましょうか?」
兄「教えてくれんのかな?」
妹「兄さんが聞くよりは多分……姉さんに聞きたい事を仰って頂ければ私が聞いてきますよ」
兄「そうだなじゃあ……」
妹「姉さんに何を聞きます?」
兄「>>+1」
【妹と話をした】
兄「ぶっちゃけプリン食ったか聞いてきてくれ」
妹「ド直球ですね……聞いてきます」
……数分経って妹がリビングで待つ俺の元へやってきた
妹「食べてないと言ってました」
兄「まぁ……もし食ってても言わないよな」
妹「ただ、きな粉ドーナッツとチョコアイスは食べたと言っています」
兄「きな粉ドーナッツ……あ、昨日妹が買って来たやつか!」
兄「ん? でも姉さんは自分の分食べてたような……ていうかみんな食べて……あ」
兄「もしかして弟のドーナッツ?」
妹「そうですね、実際は6時半ではなく7時頃寝て、寝る直前に食べたみたいです」
兄「ふーん、チョコアイスは?」
妹「夜、兄さんが帰って来た頃に起きて、起きた直後に食べたと言ってます」
兄「糖尿病になりそうだな……姉ちゃん」
1『妹と話す』
2他の場所に移動
1F 弟の部屋 妹の部屋 トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【妹と話をした】
兄「うーん、全く解らない……どうすりゃいいんだ」
妹「家中隈なく調べましたか?」
兄「それなりに調べたと思うんだけど……」
妹「とりあえず、調べてない所や調べられなかった所がある場所に行くのが良いと思います」
兄「調べられなかった所……」
1『妹と話す』
2リビングを調べる
3他の場所に移動
>>+1
兄「調べられなかった所や調べてない所か……」
妹「まだ結構あると思いますよ」
兄「さて、どこに移動しよう?」
1F 弟の部屋 妹の部屋 トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【玄関:広めの玄関、花柄の玄関マットが敷かれている】
兄「妹のローファーと姉ちゃんのパンプス、俺のスニーカーがあるな」
妹「あれ……? 兄さん、出かけたんでしょうか?」
兄「え? あ、俺じゃなくて弟か」
【弟のスニーカーが無い……出かけた?】
妹「玄関には他に特に気になる物は無いですね」
1『妹と話す』
2他の場所に移動
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【リビング:食事をする時はここに集まる。家で一番広い部屋】
【リビングのソファー:四人掛けソファー。長い事使い込んでいるのでへこんできた】
妹「特にソファーに変わった所は無いですね……」
兄「いや……あるぜ……」
妹「え?」
兄「姉ちゃんソファーに携帯置きっ放し! ひひひ……メールとか見て弱み握ってやるぜ!」
妹「ひどっ!?」
【姉の携帯電話:水色の携帯電話、兎のストラップがついている】
兄「誰かに悪戯電話してやろうかな……ふへへへ……へっ?」
妹「どうしたんですか?」
兄「姉ちゃんのアドレス……家族以外に栗本、宮部、柳って名前しか登録されてない……」
妹「えっ。それってつまり……」
兄「姉ちゃん、3人しか……友達…………」
妹「……り、リビングにもまだ調べてない所がありますね!」
1『妹と話す』
2『テーブル』
3『椅子』
4『テレビ』
5他の場所に移動
>>+1
兄「何か見ちゃいけない物を見ちゃった気がするな……他の場所に移動しようか」ゴソゴソ
妹「あ、でも電話は持って行くんですね……」
兄「さて、どこに移動しようかな?」
1F 弟の部屋 妹の部屋 トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【2階のトイレ:俺と姉と両親が主に使っている】
兄「俺そういえばトイレの掃除した事無ぇや」
妹「でも結構綺麗ですよ」
兄「姉ちゃん……な訳無いな。多分父さんが掃除してんだろ」
1『妹と話す』
2他の場所に移動する
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【妹の部屋:パステルカラーの多い、いかにも女の子らしい部屋だ】
兄「妹の部屋で調べてない所は……」
妹「自分の部屋を探られるのってあんまり気分が良くないですね……」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『机』
4他の場所に移動
>>+1
【妹と話をした】
兄「気分が良くないってBL本でもあるの?」
妹「びーえる? 何ですかそれ」
兄「何って言われると、……女版エロ本? ホモ本?」
妹「……良くわかりませんが、その様な物に該当する物は持っていません」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『机』
4他の場所に移動
>>+1
【妹のベッド:枕元にあんまり可愛くない猫のぬいぐるみが飾ってある】
兄「特におかしいところは無いな」
妹「この猫のぬいぐるみ可愛いですよね?」
兄「え? あぁ、まぁ……うん」
妹「でしょう!」
兄「……とりあえずお前の美的センスはおいておいて捜査を続けるか」
妹「え?」
1『妹と話す』
2『机』
3他の場所に移動
>>+1
【妹の机:引き出し付きの木造机】
兄「机の上には何も無いな……」ガラッ
妹「遠慮無く引き出しを開けますね」
兄「お……これは!」
【妹の財布:白色の長財布、重みは殆ど無い】
兄「どれどれ。いくら位入ってるかな?」
妹「ちょっと……」
兄「ん? レシートが入ったまんまだ」パラッ
妹「あ。捨て忘れてました」
【ドーナッツ店のレシート:妹の財布に入っていたレシート、昨日の日付だ】
ーーーーーーーーーーーーー
カレーパン4コ 480円
チョコリング3コ 300円
黄粉ドーナッツ1コ 120円
合計900円
ーーーーーーーーーーーーー
兄「俺達にはチョコリングで弟にはきな粉だったんだな」
妹「ドラ焼きは食べるので、和風が好きなのかなと思いまして」
兄「でも結局弟は食わなかったのか」
妹「カレーパンは食べたんですけど……」
兄「やっぱり甘い物食べないのか……姉ちゃんが益々太るな」
妹「でも姉さん全然動いてないのに痩せてると思いますよ」
兄「いや、きっと脱いだらすごいデブになるんだよ。あれはすごいデブが人間の皮に無理矢理収まってるんだよ」
1『妹と話す』
2他の場所に移動
>>+1
兄「もう妹の部屋に気になる所は無いな」
妹「次は何処を調べます?」
兄「そうだな、まだ調べられなかった所が有る部屋があったはずだ……」
1F 弟の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【姉の部屋:最後に掃除したのがいつか解らないくらい汚く、紙が部屋一面に散らかっている】
妹「姉さんの部屋に調べてない所はありませんよ?」
兄「あれ? ……まぁいいや。ていうかまだ皿片付けられてないな」
妹「そういえばドーナッツの箱、昨日一個だけ残して台所に置いておいたのに無かったですね。箱は捨てたんでしょうか」
兄「そういえばそうだな……姉ちゃんがやったのか? ……珍しい」
兄「姉ちゃんは地球上で最も片付けという言葉から遠い人物だと思ってたのに」
妹「それは言い過ぎでは……?」
1『妹と話す』
2他の場所に移動
1F 弟の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【風呂場:脱衣所と繋がっている。中は結構広い】
兄「姉ちゃん、まだ出ないのか?」ドンドン
<まだ出ないー
兄「早くしろよ、行遅れクソババァ!! 湯船の中で老婆になる前に出ろよ!!」
<ンだとごるァッ!!!
……俺は走ってリビングへ逃げた
兄「ふぅ……やりきった」
妹「……何もしてないですよ」
……姉が入っていたので風呂場を調べられなかった
1『妹と話す』
2リビングを調べる
3他の場所に移動
>>+1
【弟の部屋:綺麗に整理整頓されている、あまり面白みの無い部屋】
兄「弟はいないな……」
妹「多分、まだ出かけてるんじゃないでしょうか」
兄「多少無茶な事しても怒られないな……」
妹「……」
1『妹と話す』
2『机』
3他の場所に移動
>>+1
【弟の机:デスクマットと机の間にメモやプリントが沢山挟まっている】
兄「これは部活動の予定表か、どの部活もテスト週間だな……」
【部活動予定表:全ての部活動がテスト週間で休みになっている】
妹「こっちのメモは……連絡網と書いてますね」
兄「連絡網? 連絡網って、クラス全員の番号書いてるプリントじゃないの?」
妹「私の学校では個人情報の問題で、連絡をくれる人と連絡を回してあげる人の番号をメモして保管しますよ」
兄「ふーん……」
【連絡網のメモ1:電話番号と本間という名字がメモされている】
【連絡網のメモ2:電話番号と宮部という名字がメモされている】
妹「おや……これは、机の下に小型掃除機があります」
兄「……アイツどんだけ掃除好きなんだよ……怖い……」
【小型掃除機:弟の机の下にしまわれていた】
1『妹と話す』
2他の場所に移動
1F 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【妹と話をした】
兄「うーん……手がかりになる物が無いような……」
妹「一見無関係に見える物が事件解決へ繋がるんですよ!」
兄「よし……いまならちょっとエッチなおしおきで許してやるから白状しなさい
後で犯人だって分かったらすごくエッチなおしおきになるぞ」
妹「……何を言ってるんですか?」
兄「いや、こう言えば自白するかなって思って」
妹「また私を犯人扱いするんですか!?」
兄「まぁ……ぶっちゃけ犯人よく解らんし」
妹「よく解らないのに犯人扱い!?」
妹「はぁ……とりあえず、今持ってる情報について考えましょう」
兄「今持ってる情報?」
妹「よく詳細が解ってない物や、ちょっと気になる情報について考えてみるんです」
妹「今まで見つけた物で謎になってる物や、気になってる事とかありませんか?」
兄「>>+1」
【妹と話をした】
兄「姉ちゃんの携帯の宮部と弟の連絡網の宮部って、何か関係あんのかな?」
妹「同じ人……とか?」
兄「いや、どう考えても連絡網の宮部は高校生だろ?」
兄「引き篭もり気味の姉ちゃんが高校生と何時知り合うんだよ」
妹「うーん……じゃあ赤の他人か、家族とかですかね?」
兄「そういえば、弟は姉ちゃんと同じ高校に行ったんだったな」
妹「じゃあもしかして、宮部さんも兄弟かもしれませんね」
1『妹と話す』 (内容指定)
2他の場所に移動
1F 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【風呂場:脱衣所と繋がっている。中は結構広い】
兄「よう姉ちゃん、俺のプリン知らない?」
姉「しつこいわ」ホカホカ
……脱衣所にパジャマを着て頭にタオルを巻いた姉が立っている
兄「どれ、やっと風呂場の中を調べられるな……中で食ってたりしねぇだろうな」
妹「そんな形跡は無いですけど……」
1『妹と話す』
2『湯船』
3『椅子』
4『スポンジ』
5他の場所に移動する
>>+1
【湯船:お湯が溜まっている。檜の入浴剤の香りがしている】
兄「さっきまで入ってたみたいだな……つーかアイツ風呂長いだろ」
妹「姉さんが長風呂なのはいつもの事ですよ」
兄「まぁそうなんだけどニートなんだから昼に入ればいいのに……」
兄「湯船の中にプリンが沈んでたりはしないみたいだ……」
1『妹と話す』
2『椅子』
3『スポンジ』
4他の場所に移動する
>>+1
【風呂場の椅子:ピンク色の風呂椅子】
兄「あっ、姉ちゃんの髪の毛ついた。汚ねっ」
妹「汚ないってそんな……」
兄「何か乾いてる時はいいけど、塗れてると汚い気がする」
妹「それはちょっと解ります」
【姉ちゃんの髪の毛:短めの髪。三週間位前に黒から茶に染めた】
兄「うわぁ、手から取れない!」
妹「塗れてるとと取れないですよねー」
1『妹と話す』
2『スポンジ』
3他の場所に移動する
>>+1
【妹と話をした】
兄「お前の髪は濡れてても綺麗だよな。興奮する」
妹「ありがとうございます。後半は聞かなかった事にしますね」
兄「……それにしても結構調べたんだけどなぁ」
妹「もっと聞き込みをしてみるべきかもしれませんね」
兄「聞き込み? でも姉ちゃんとかいつも機嫌悪いからな……」
妹「だ、大丈夫ですよ! 私も協力しますから!」
1『妹と話す』
2『スポンジ』
3他の場所に移動する
>>+1
【風呂のスポンジ:水色のスポンジと緑のスポンジがある】
兄「特にスポンジに変わった所は無い……」
兄「ていうか姉ちゃんちゃんと絞れよ……泡ついてんじゃん」
妹「お風呂にもう気になる所はありませんね」
兄「何かプリンに関する物が一つも出てきてない気がするな……」
妹「そうですね……とりあえず、姉さんがリビングにいると思いますから聞き込みに行きませんか?」
1『妹と話す』
2他の場所に移動する
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
場所移動
>>+1
【リビング:食事をする時はここに集まる。家で一番広い部屋】
……リビングで、姉が葡萄ジュースを飲んでいる
姉「ちょっと。私の携帯知らない?」
兄「あ。俺持ってた」
姉「何でアンタが持ってんのよ、返しなさい」
兄「えー……別に連絡する友達とかいないんだしいいだろ」
姉「いっ、いるから! 高校時代の友達とかいるし!!」
兄「彼氏もいないし……」
姉「アンタだって彼氏いないでしょ!」
兄「それは当たり前だ!」
妹「ちょっと、怒らせてどうするんですか……」
1『妹と話す』
2『姉と話す』(内容指定)
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>>+1
【姉と話をした】
姉「ほら、さっさと携帯出して」
兄「何でそんなに偉そうなの?」
姉「は?」
兄「全ての女性は大和撫子であるべきだ! 妹を見習えよな」
姉「アンタの好みはどうでもいいわ!」
兄「それにそのグラスだって、シンクのをすすがないで新しいの出したんだろ?」
兄「面倒くさがりすぎじゃね? グラスくらいすすいで使えよ」
妹「まぁ確かに食器をいくつも出されるのは困ります……」
姉「そっか、ごめんね。妹ちゃん、なるべく使い回すね」
兄「何か一回も洗わないでカビ生えそうだな……」
姉「そこまで面倒臭がりじゃないわ! 大体、シンクにグラスなんて出てなかったわよ!」
兄「えっ?」
姉「それにそのグラス使ったのも私じゃないから!」
1『妹と話す』
2『姉と話す』(内容指定)
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>>+1
【姉と話をした】
兄「なぁ、最近家族以外の誰かがこの家に来たか?」
姉「最近?来てないわよ、保険セールスとか新聞屋が来てたとしても昼間はずっと寝てるから解んないわ」
兄「何て役に立たないんだ……」
姉「それより携帯返してよね」グッ
兄「うわっすごい力でもぎ取られた!」
妹「インドア派なのに何でそんな力が出るんでしょう?」
姉「そんなに力無いわよ。握力40くらいだし」
兄「女で握力40はそれなりだろ……」
1『妹と話す』
2『姉と話す』(内容指定)
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>>+1
【妹と話をした】
兄「ところで、犬小屋っていいよな」
妹「犬派なんですか? 私、猫派なので」
兄「犬飼いてぇな……」
姉「ちょっと、やめてよ。私動物アレルギーなんだから。繊細なんだからね」
兄「姉ちゃんが繊細という言葉を知ってた事が人生で一番の驚きだ」
姉「アンタね……まぁいいわ。私明日は出かけるから」
妹「どこに行くんですか?」
姉「久しぶりに友達誘って遊びに行こうかなって思って」
兄「しっかりしろ。お前に友達なんていない」
姉「いるっつてんだろぉがぁぁ!!」
1『妹と話す』
2『姉と話す』(内容指定)
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>>+1
※今更ですが内容指定しなくても話は進みます
【妹と話をした】
兄「そうだ。仏壇に移動しよう」
妹「和室の事ですか? 仏壇は置いてませんよ」
姉「……」カチカチ
……姉はメールを打ち始めた
妹「姉さん、誰にメールをしてるんですか?」
姉「ん、友達」
兄「誰?誰?架空の人間?」
姉「流石に殺すわ」
兄「俺は姉ちゃんがぼっちでも気にしないさ……」ポン
姉「……いや、ホントに友達だから。友達の宮部ちゃん」
妹「あぁ、件の」
姉「え?」
兄「あれ。そういえば弟まだ帰って来てないのか?」
姉「何?アイツ出かけてんの? コンビ二寄ってって頼もうかな」
1『妹と話す』
2『姉と話す』(内容指定)
3リビングを調べる
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>>+1
【妹と話をした】
兄「そうだ。地下牢に移動しよう」
妹「えっ……」
姉「ついにブタ箱にぶちこまれるような事をしたのね」
兄「いや。ミステリーの基本だろ? 隠し地下牢」
姉「マスコミが来たらいつかやると思ったって言っておくから安心しな」
兄「ただの冗談なんだが……」
姉「あ。電話だ。邪魔しないでよね」
……姉は電話をしはじめた
ガチャ
妹「おや? 玄関が開いた音がしましたね」
1『妹と話す』
2『姉と話す』(内容指定)
3リビングを調べる
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>>+1
【玄関:広めの玄関、花柄の玄関マットが敷かれている】
兄「おかえり」
妹「お帰りなさーい」
弟「何だ? 何も買ってないぞ」
兄「ほんとだ……使えないな」
弟「お前の脳味噌もな」
1『妹と話す』
2『弟と話す』(内容指定)
3他の場所に移動
>>+1
【弟と話をした】
兄「どこ行ってたんだ?」
弟「どこって、外で電話してただけだ、ほら」
……弟はパーカーのポケットから携帯を取り出して見せた
妹「電話? 中ですればいいじゃないですか」
弟「散歩がてらにな。それに家の中だと兄貴とか姉貴がうるせぇから」
兄「姉ちゃんはうるさくても、お兄ちゃんはうるさくない!うるさくないぞ!」
弟「うるさいっつーか、ウザイな……」
1『妹と話す』
2『弟と話す』(内容指定)
3他の場所に移動
>>+1
【弟と話をした】
兄「電話相手って宮部?」
弟「……はっ? 何で名前……いや。何でそんな事教えなきゃいけねぇんだよ」
……弟の目線が左右に泳いでいる
妹「一体何の用で電話してたんです?」
弟「……ただの雑談だ。つーか、俺のプライベートなんてどうでもいいだろ」
1『妹と話す』
2『弟と話す』(内容指定)
3他の場所に移動
>>+1
【妹と話をした】
妹「結構色々調べましたね」
兄「まぁ……結構調べたな」
弟「……俺はもう行くからな」
……弟はリビングへ歩いて行った
妹「ところで兄さん、そろそろ犯人が解りましたか?」
兄「えー……うーん……」
妹「解ったなら解決してしまいましょう!」
>>+1
1解った
2まだ捜査を続ける
【妹と話をした】
兄「駄目だ。犯人が全く解らん!!」
妹「そうですか……」
兄「捜査を続けよう……っていっても殆ど調べたよな」
妹「今まで集めた物の中で謎な物について考えましょう!」
兄「でも何が何だか……」
妹「じゃなければ姉さんや兄さんに土下座で頼み込んで一緒に捜査して貰いましょう!」
兄「頭下げるとかじゃなくて最初から土下座かい……」
1『妹と話す』
2他の場所に移動
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【弟の部屋:綺麗に整理整頓されている、あまり面白みの無い部屋】
【小型掃除機:弟の机の下にしまわれていた】
兄「小型掃除機をもっとよく調べよう」
妹「……普通の小型掃除機ですね」
兄「あぁ、特に変わった所は無いな……」
兄「つーか自分の部屋に掃除機常備ってコイツ毎日掃除してんの?三日に一度くらい?」
妹「いえ、毎日かけてますよ。部屋から掃除機の音してますから……」
兄「頻度高ぇぇぇえええぇ!」
1『妹と話す』
2他の場所に移動
1F 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 兄の部屋 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【兄(俺)の部屋:それなりに広い部屋。犯行現場】
兄「犯人は必ず現場に戻る!」
妹「必ずでは無いと思いますけど……」
兄「俺のプリンの仇は絶対に取る!」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3『テレビ』
4他の場所に移動
>>+1
【兄のテレビ:かなり大きいテレビ、全番組録画が出来る】
兄「何か面白いのやってないかなぁ」ピッピッピッ
妹「飽きて来てません……?」
兄「あっ、見ろよ。ここに取材来てるぜ」
……駅前のプリンの店が紹介されている
妹「うわぁ、美味しそうですね……」ゴクリ
兄「あぁ……犯人許せないな」
妹「あっ、もう終わりですか……次は博物館ですね」
……プリンの店の裏側にある博物館が紹介されている
……外国の画家の絵が新しく展示されるようだ
兄「あれ。あの博物館ってプリンの店の裏にあったのか」
1『妹と話す』
2『ベッド』
3他の場所に移動
>>+1
【兄のベッド:低反発のキャスター付き折りたたみベッド】
兄「特にベッドにおかしい所は無い……」
妹「ベッドの下も調べておきましょう」
兄「あ、ちょ。やめ!」
妹「……これは」
【ロリ巨乳の水着の子が表紙のグラビア雑誌】
【和服のお姉さんが縛られているパッケージのAV】
兄「うわああああああぁああぁああぁああ!! ちょ、違う!それ以上触らないで!」
妹「いえ、いいんです……」
兄「ままままって!? AVは俺のだけど雑誌は違うから!!マジで!」
妹「大丈夫です。解ってます……まだあるみたいですけど、それはもうそっとしておきますね」
……妹はそれぞれを元の位置に戻した
1『妹と話す』
2他の場所に移動
>>+1
兄「俺雑誌は買わないんだって!!」
妹「えぇ。えぇ……移動しましょうか」
兄「うわぁああぁぁあ!!」
妹「まだ姉さん達がリビングにいると思いますよ」
兄「あぁぁ……」
1F 弟の部屋 妹の部屋 リビング トイレ キッチン 和室 風呂場 玄関
2F 姉の部屋 両親の部屋 トイレ
>>+1
【リビング:食事をする時はここに集まる。家で一番広い部屋】
姉「ふふふふー♪ 弟くん、ジュースいれてあげたわよ」
……姉が上機嫌で鼻歌を歌っている
弟「いや、俺ジュースは……緑茶にしてくれよ」
姉「そう? じゃあ妹ちゃんどーぞー♪」
妹「ありがとうございます」
兄「えらく機嫌が良いな……」
姉「まぁねー!」
1『妹と話す』
2『姉と話す』(内容指定)
3『弟と話す』(内容指定)
4リビングを調べる
5他の場所に移動
>>+1
【姉と話をした】
兄「キモいな……」
姉「うふふふふ♪」
兄「あぎぃ!?」ゴキッ
……俺は思い切り腕を捻り上げられた
姉「宮部ちゃんのねっ」
兄「いでぇ!」ゴキッ
姉「妹ちゃんが私の小説のねっ」
兄「ちょ、ごめ」ゴキッ
姉「ファンなんだって♪」
兄「あぁあぁああぁ……!」バキバキバキ
妹「チャンスですよ兄さん、姉さんの機嫌の良い今なら捜査に協力的になってくれるかもしれません!」
兄「ほんとに機嫌いいのか!? 俺の腕取れちゃいそうだったよ!?」
1『妹と話す』
2『姉と話す』(内容指定)
3『弟と話す』(内容指定)
4リビングを調べる
5他の場所に移動
>>+1
【姉と話をした】
姉「何? まだ何か言いたいの?」
兄「……お願いしますプリン探すの手伝ってください」
弟「土下座って兄貴……」
姉「ふふ……。まぁいいわ、手伝ってあげるから頭をあげなさい♪」グリグリ
妹「足で踏んでたらあげられないんじゃ……」
兄「屈辱的だ……じゃあ一度調べた所をもう一度回るか」
姉「えっ? 面倒臭いから嫌よ」
兄「手伝ってくれるんじゃないのかよ!」
姉「私、アームチェア・ディテクティブだから。それにお風呂入った後動き回りたくないのよね」
姉「とりあえず今までの経緯を話しなさい」
……俺と妹は大体の経緯を姉に話した
姉「大体解ったわ」
兄「正直犯人がサッパリなんだが……」
姉「まずプリンがどうなったのかを考えましょう」
弟「食べられたんじゃねぇの?」
妹「もしかして、隠されたのかもしれません」
姉「でも、家中を探してもプリンのゴミは出て無いし、そこまで細かい物でも無いから隠し切れないと思うわ」
姉「家の中にプリンが無いと考えるのが自然よね」
兄「それどころか袋ごと無いんだ……」
姉「つまりプリンの袋とプリンは家の中からどうされたと思う?」
兄「>>+1」
兄「捨てられた……か?」
姉「確かに家の中で食べたのを外に捨てに行くって線もあるわね」
妹「つまり、家の中にプリンは無いという事ですか?」
姉「ま。持ち出されたって考えるのが自然じゃない?」
姉「プリンを食べたいだけなら袋まで取ってく必要なんて無いもの」
弟「プリンを食べて、カップや袋を別々に隠せば隠しきれないか?」
姉「それにしたって家中調べて一つも見つからないのは不自然じゃない?」
姉「その辺の細かい所は置いておいて、次に容疑者について考えましょう」
時に>>1よ書くペースが遅いけど無理して書かなくてもいいんじゃないだろうか?
>>257
無理している訳では無く、風呂とか飯を間に挟んでるので、遅くなっています
弟「両親と兄貴と姉貴と妹と俺だろ」
妹「でも出勤時刻的に両親の犯行は無理だと思います」
兄「ちょっと待て。何で俺が容疑者に入ってんだ」
姉「狂言の可能性でしょ」
兄「違ぇよぉおぉぉ!」
姉「うるさい!」
兄「……まぁ、両親は外して俺、姉ちゃん、弟、妹かな」
姉「ほんとにそう?」
兄「え?」
姉「誰か家族以外が入って来た痕跡や証拠が無かった?」
兄「痕跡……」
兄「>>+1」
兄「そういえば謎の髪の毛が……」
弟「アレは姉ちゃんの髪の毛だって言っただろ」
妹「でも黒髪でしたよ? 姉さんは茶髪でしょう」
弟「だから、染める前のだって」
姉「あー、はいはい。それ無理でしょ」
兄「無理?」
姉「解るでしょ。私が髪の毛染めたのは三週間も前なのよ。どんだけ前の髪の毛よ」
弟「染める前に抜けた髪かもしれねぇだろ」
姉「まだ私の部屋ならともかく弟の部屋に残ってる訳無いわ。何でか解る?」
兄「>>+1」
兄「弟は掃除大好き……だから?」
妹「確かに、毎日掃除機をかけてるのに三週間前の髪の毛が残ってるなんて考えられません」
弟「……俺の髪の毛かもしれないだろ」
兄「いや、やっぱそれにしちゃ長かった」
姉「とにかく、毎日掃除機かけてるって事は今日、アンタの部屋に人が来たんでしょ?」
弟「来てな……」
姉「『弟が帰ってきません。何かあったのかも。誰かと一緒に帰ってませんでしたか?』」
姉「って、学校に電話するわよ」
弟「…………友達が、来た」
兄「脅しだ……」
兄「何で黙ってたんだよ」
弟「話がややこしくなるだろ。友達が容疑者にされるじゃねぇか」
妹「もうなっちゃいましたけどね」
姉「何してたのよ?」
弟「勉強会だ。もう直ぐテストだから」
兄「友達といる時ですら真面目だぁぁ!」
姉「勉強会ねぇ……」
弟「つーか、俺の友達とプリンは関係無いだろ」
姉「そういえばグラスが出てたって話だけど……アンタ、友達にお茶出したでしょ」
弟「出したけど、それが何だ?」
姉「お茶といえば、お茶請けよね?」
姉「ここで弟がお茶請けに何を出そうとしたか解るかしら?」
兄「お茶請けって……出してないかもしれないだろ」
姉「じゃあ、もし。この時、弟がお茶請けを出すなら何を出すと思う?」
兄「>>+1」
兄「美味しい物」
弟「雑だなオイ」
妹「そりゃ不味い物は出しませんよねぇ」
姉「お茶請けっていったら甘味でしょ!」
弟「そもそも俺がお茶請けを出したかどうかが今関係あんのかよ?」
姉「関係あろうとなかろうと、とことん事実を追求するのが大事なのよ」
姉「で、弟がお茶請けを出すなら何を出そうとしたと思う?」
姉「具体的に言ってみなさい」
兄「>>+1」
兄「そう、それはとても甘い「おいしいもの」… 」
姉「ざけてんのかテメェはぁあぁあ!!結局美味しい物じゃねぇかぁぁ!!」ゴキッ
妹「わお……兄さんの首が直角に曲がりました……」
弟「なぁ、お茶請けの話は本当に関係無いだろ?」
姉「チッ。まぁ私も全部が推理出来てる訳じゃないから」
姉「とりあえず他の謎について考えましょ」
兄「次の謎?」
姉「解りやすい謎からね」
妹「というと?」
姉「ロリ巨乳の水着の子が表紙のグラビア雑誌について考えましょう」
妹「!!?」
妹「それの何を考えるんでしょうか……?」
姉「持ち主よ」
妹「兄さんのでしょう!兄さんの部屋のベッドの下から発見されたんですから!」
兄「違ぁぁう! 俺は写真より映像派だから!」
姉「まぁこれは簡単よね。女が持っててもしょうがないし」
姉「グラビア雑誌の持ち主が誰か解る……わよね?」
兄「>>+1」
兄「男性」
姉「大雑把ー!」
妹「やっぱり兄さんの物なんでしょう?」
弟「グラビア雑誌とプリンに全然関連性が見えねぇよ」
姉「小さい謎から埋めて行かないとね」
姉「アンタの物じゃないなら何でアンタの部屋にあったか解る?」
兄「そりゃ、誰かが置いてったんだろ」
姉「何故私でも妹ちゃんの部屋でもお母さん達の部屋でも無く、アンタの部屋に置かれてたの?」
兄「俺が男だからか? 流石に女の部屋に置いてくのはまずいと思ったんじゃ……」
姉「つまり、アンタの部屋を知ってる奴が置いてったのよ!」
姉「で。グラビア雑誌の持ち主は誰だと思う?」
兄「>>+1」
兄「ああ、分かってるよお前だろ?弟! ついでに言うとさっきのはプリンだァ!」
姉「弟のだっていうのは同意ね。プリンについては後にしましょう」
妹「えぇ。これ兄さんのじゃなくて、兄さんのだったんですか……」
兄「やっぱややこしいぞ。その呼び方!!」
弟「…………俺のだったらどうだって言うんだよ」
妹「男の人ってまさか、全員こういうの持ってるんですか…………」
姉「何で兄の部屋に隠した訳?」
弟「友達が来るから、ちょっと隠させて貰っただけだ」
兄「おいおい。健全な男子高生たるものグラビア雑誌持ってるくらい普通だぞ」
兄「お前の友達はみんな真面目の堅物君なのか?」
姉「……弟がお茶請けを出したんじゃないかって疑った理由の一つでもあるんだけど」
姉「弟の連れてきた友達は兄が言ったようにそういう物に理解が無いか、見られると困る様な関係だったとかじゃないかしら」
妹「あんまり仲が良くなくて気まずいとかですか?」
姉「それだったら最初から家にあげないと思うわ」
姉「弟の連れてきた友達と弟の関係が解るかしら?」
兄「>>+1」
兄「恋仲か。もしや宮なんとかか」
姉「宮なんとか?」
妹「連絡網の宮部さんですよ」
姉「あぁ……宮部ちゃんと同じ名字なのね」
妹「もしかして兄弟かもって話をしたんですよ」
姉「そういえば宮部ちゃんにも妹がいたわね……」
弟「待て。俺が女子を家にあげたとして、彼女かどうかは解んないだろ」
弟「彼女じゃなくても、普通に女子には見られたく無い」
弟「しかも、宮部さんかどうかも解んねぇだろ」
姉「確かにね。彼女か弟の片思いだと思うわ」
弟「家に来た友達ただのクラスメートだ」
姉「何かこの辺は堂々巡りをしちゃいそうだから話題をプリンに戻しましょう」
妹「つまり彼女さんのご機嫌取りにお茶請けにプリンを出したんですか?」
弟「何も出してない……」
兄「いや、プリン出したんだろ?だから無いんじゃねぇの?」
姉「そのゴミは何処に行ったのよ?」
兄「彼女に持たせて帰らせたんじゃねぇ?」
姉「ゴミ持って帰らせる彼氏がいる訳無いわ」
弟「彼氏じゃないって言ってるだろ」
兄「いや……待てよ。お前、コンビ二に行ってたな。その時自分で持ってって捨てたんじゃねぇ?」
妹「成程。コンビ二のゴミ箱に捨てたという事ですか」
姉「それは無いと思うわ。袋の中にはクリームプリンと、クリームプリンが入ってる箱しか無いんでしょ?」
兄「あぁ。雑誌でも中身がちゃんと特集されてたし……それ以外に入ってる物は無い」
姉「だったら使用済みのグラス以外にもシンクに出てる物が無いとおかしいでしょ」
兄「シンクに……」
兄「>>+1」
兄「スプーンだな。スプーンが無いと食えない」
妹「でも洗ったのかもしれませんよ?」
姉「そしたらついでにグラスも洗うでしょ」
弟「……洗ったとか洗ってないってそんな重要か?」
姉「几帳面なアンタがグラスを洗わずに放置していくって不自然じゃない? 理由は解んないけど……」
弟「俺だって人間なんだから、忘れる事くらい有る」
妹「とにかく早くコンビ二に行きたかったのでは?」
兄「何の為に……そもそもお前、何の為にコンビ二行ったんだ?」
弟「……立ち読み」
兄「とにかく早く立ち読みに行きたくてグラスを放置していった? ……どんだけ立ち読み大好きだ」
姉「何で彼女がいる事を悟られたく無いのかがいまいち解んないわ……」
兄「家に連れ込んじゃう位積極的なのにな」
弟「別に、積極的とかそういう訳じゃ……」
妹「さっきから彼女の話になると目線が泳いでませんか?」
兄「積極敵なのにウブなのか?」
姉「ヘタレなんだか肉食系なんだか」
弟「…………」
姉「次は旅行雑誌について考えましょう」
弟「……旅行雑誌は別に謎でもなんでも無くないか」
姉「雑誌に駅前のプリンの店が乗ってたって話に、アンタはレジャー施設の特集しか見てないって言ったらしいわね」
弟「それの何が謎なんだ?」
姉「博物館のページにもプリンの店は乗ってるわ」
兄「えっ、乗ってんの!?」
妹「乗って…………あれは乗ってるっていうんですか?」
姉「お店とか施設を紹介する時に一緒に乗ってるものあるでしょ?」
兄「一緒に乗ってる……?」
姉「雑誌の記事を見て、このページのお店に行きたいなって思ったら乗って無いと不便だと思うわ」
兄「>>+1」
姉「雑誌の記事を見て、このページのお店に行きたいなって思ったら乗って無いと不便だと思う物よ」
兄「えーと……」
妹「兄さんは知らない所に行く時何を見ながら行きますか? それですよ」
姉「パソコンでも携帯でも見られるから、絶対に乗ってないといけないって事は無いけど……」
妹「でもお店からしたら、お客さんを増やしたくて乗せてる訳ですし、やっぱり乗せるべきでは?」
兄(行きたい時に無いと不便で、知らない所に行く時に見て、パソコンでも携帯でも見られる物……)
兄「>>+1」
兄「地図ッスか?」
姉「そうそう。プリンの店と博物館って近くにあるじゃん?」
妹「まぁ確かに博物館のページの地図にはプリンの店も乗ってますが……」
弟「それを乗ってるっていうのは屁理屈すぎだろ」
姉「でも妹ちゃんは駅前のプリンの店が乗ってるって言っただけよ」
姉「レジャー施設の特集しか見てないって言い方だと、お菓子の店の特集が有ったって知ってるみたいじゃない?」
弟「いや、普通乗ってるって言ったら特集されてると思うだろ? 全人類そうだろ?」
姉「大体、雑誌って興味無い所でもちょっとパラパラって捲るくらいはしない?」
弟「……それは人それぞれだろ」
姉「つまり、お菓子の店の特集を見たと思われたく無かったからレジャー施設の特集しか見てないって言ったのよ!」
弟「殆ど妄想じゃねぇか!」
兄「そもそも何で雑誌を借りてたんだ?」
弟「暇つぶしだ」
妹「暇つぶしなのにレジャー施設の特集しか見なかったんですか?」
姉「そもそも何で先々週号なんて中途半端なやつなの?」
兄「俺なら初刊から見るな」
姉「私は一番最近のね」
弟「別に取ったら偶々それだっただけで他意は無ぇよ……」
妹「もしかして地元じゃないといけない理由が何かあったとか?」
弟「おい……雑誌の件長くないか」
姉「じゃあお茶請けの話に戻りましょう」
妹「そこまで戻るんですか!」
姉「女の子に出すならやっぱ甘い物が良いわよね」
妹「大半は甘い物好きですからね」
姉「プリン以外にお茶請けに出せそうな甘い物……解るかしら?」
兄「>>+1」
兄「うめ」
妹「?」
弟「?」
姉「うめ……梅?」
兄「最近の梅ははちみつ梅とか甘い物があるだろ?」
弟「なぁ……俺もう離脱するわ」
姉「えー彼女の話しなさいよー。もっと根堀葉堀聞かせなさいよー」
弟「……だから嫌だったんだ」
……弟はリビングを出て行った
妹「とりあえず、お茶請けは置いておいて次の謎について解きましょう」
姉「彼女の存在をひた隠しにする理由……くらいしか無いわね」
兄「恥ずかしいからじゃねぇの?」
姉「うーん……もう解んないわ。何か進展あったらまた話しかけてよねー」
兄「え、協力終わり?」
姉「いっぱい喋って疲れたわ」
1『妹と話す』
2『姉と話す』(内容指定)
3リビングを調べる
4他の場所に移動
あ、安価>>+1です
【妹と話をした】
兄「そういや姉ちゃんの部屋に黄粉おちてたな」
妹「きな粉ドーナッツのきな粉ですね」
兄「アレをお茶請けに出そうとしたとか……」
妹「でもドーナッツの箱は畳まれて捨てられていたんですよね?」
妹「箱が無ければドーナッツが無いという事は解ったはずでは?」
兄「いや……そもそも箱は姉ちゃんが捨てたんだろうか」
妹「え?」
兄「姉ちゃんが畳んで捨てるなんて面倒臭い事をするだろうか……」
兄「そう! いつもの姉ちゃんなら箱はそのまま放置していく筈だ!」
妹「箱だけ見ればもしかしてまだ中にドーナッツがあるかもと思う可能性はありますね」
兄「ドーナッツを食べた人物と箱を捨てた人物は別人なんじゃないか?」
1『妹と話す』
2『姉と話す』
3リビングを調べる
4他の場所に移動
>>+1
兄「はぁ……」
妹「どうしたんですか? プリンがそんなにショックでしたか?」
兄「それもそうだけど……弟に彼女がいるっていうのが……」
姉「兄……弟の事好きなのね」
兄「ちげぇぇ!」
姉「でもまぁ私は弟に彼女がいるなら話が聞きたいわね」
妹「恋バナってやつですね!」
姉「いや、もっと生々しい所まで聞くわ。弟は勿論、彼女にも聞くわ」
兄「本当に聞きそうなのが姉ちゃんの怖い所だ……過激な漫画読んでるしな」
姉「アンタはSM趣味なのよね?パッケージ的にそういう内容よね?」
兄「……リビングのどこを調べよう」
1『テーブル』
2『椅子』
3『テレビ』
4他の場所に移動
>>+1
【リビングのテーブル:白と緑のチェック柄テーブルクロスがかけられている】
兄「特に変わった所は無いな……」
妹「そろそろテーブルクロスを変えましょうか」
姉「兎柄がいいなぁ」
妹「可愛くていいですねー」
兄「使い辛いだろ……俺が」
1『妹と話す』
2『姉と話す』
3『椅子』
4『テレビ』
5他の場所に移動
>>+1
【リビングのテレビ:大型のテレビ。姉が購入した】
兄「特にテレビに変わった所は無いな」
姉「今、何か面白いのやってないの?」ピッピッ
……お笑い番組をやっている
姉「最近のお笑いって、あんま面白くないのよねー」
妹「いつも爆笑してませんか?」
姉「でも面白くは思ってないのよ」
兄「じゃあ何で笑ってんだよ……」
1『妹と話す』
2『姉と話す』
3『椅子』
4他の場所に移動
【妹と話をした】
兄「一番好きな芸人とギャグは?」
妹「ギャグは特に……芸人はうしくんとカエルくんですね」
兄「うしくんとカエルくんは芸人だけど芸人じゃないだろ……懐かしいぞパペットマペット」
姉「私もギャグは特に無いわ。芸人なら、林家たい平」
兄「それも芸人じゃないだろ」
1『妹と話す』
2『姉と話す』
3『椅子』
4他の場所に移動
>>+1
兄「ん? 何か背もたれに上着がかけてあるな」
【弟のパーカー:薄い生地の黒いパーカー】
妹「ここにかけて忘れていったみたいですね」
姉「超動揺してたからね。一刻も早くこの場を離れたかったんじゃないの?」
兄「そういえば、コイツポケットに……」
……パーカーのポケットに手を入れた
【弟の携帯電話:青い携帯電話、銀色のイルカのストラップが付いている】
兄「くくくっ……馬鹿め……」
妹「ま、まさか兄さん。その携帯も……!?」
兄「ここに置いて行く馬鹿が悪いのさぁぁぁ!」
兄「どこから調べてやろうかなぁ!」
1『妹と話す』
2『姉と話す』
3『着信履歴』
4『発信履歴』
5『受診メール』
6『送信メール』
7『アドレス帳』
8他の場所に移動
>>+1
【弟の受診メール:最近の受診履歴は宮部さんで埋まっている。今日もメールをしたようだ】
姉「どれどれ? 私も見たーい」
兄「愛してるよ、とか書いてたら笑い死ぬ自信があるな」
妹「大人って……」
兄「一番最近のメールは……『いいよ』だ」
妹「何がでしょう?」
兄「さぁ?」
兄「前のメールは……『うん』だ」
姉「さっきから滅茶苦茶短くない? 弟嫌われてない?大丈夫?」
兄「その前は、『今日はありがとう。お姉さんに会えなかったのは残念だったけど……それと、お土産ありがとう』だって」
姉「お土産……」
妹「……おや、これは……」
1『妹と話す』
2『姉と話す』
3『着信履歴』
4『発信履歴』
5『送信メール』
6『アドレス帳』
7他の場所に移動
>>+1
【弟の送信メール:最近の履歴は宮部さんで埋まっている】
姉「ていうかお姉さんに会えなくてって……私に会おうとしてたの?」
妹「何故でしょうね?」
兄「一番最近の送信メールは……『電話してもいいかな……話すの苦手って知って………………」
妹「? 何故止まったんですか、兄さん」
姉「ん? 何?何?」
兄「『話すの苦手って知ってるけど、ごめん。声が聞きたい』だって……w」
姉「ブハッ!……声が聞きたい……ブフォッ……! くくっ……、恥ずかしい事言ってるわね」
兄「……声が聞きたい……いひひひひっ! やばい、これポチポチ打ってるの想像したら……!」
姉「声が聞きたい……くくくくくくっ」
妹「大人って汚い……」
1『妹と話す』
2『姉と話す』
3『着信履歴』
4『発信履歴』
5『アドレス帳』
6他の場所に移動
>>+1
【弟の発信履歴:色々な人の名前が履歴にある】
兄「おぉ……友達多いぞ。一番最近のはやっぱ宮部さんだけど……」
姉「何。声が聞きたいとか言っちゃうくらい声聞きたいのに電話はあんまりしてないのね」
妹「友達なら学校で会えるからなのでは……」
兄「学校でもアイツ、『声が聞きたい』って話しかけてるぜ。きっと」
姉「アハハハハッ!やめてよ!笑い死ぬわ! アハハハハッ、げほっごほっ!気管にっ!ゲホォッ!」
妹「……」
……弟がリビングに入って来た
兄「ングッ……ひひっ、ど、どうした?」
弟「…………プリン食ったのは俺だ。これで勘弁してくれ」
……弟は千円札を三枚差し出してきた
妹「まさかの自首ですよ兄さん……! どうします?」
姉「弟くんが食べる訳無いと思うけどねぇ」
兄「……」
1俺は真実が解るまで探求する
2仕方無いので三千円を受け取り許してやる
3三千円は受け取らずに許してやる
>>+1
兄「……そうか。仕方無いな……じゃあこれ以上探求するのはやめるか」
弟「いいのか?」
兄「なんて言うと思ったかボケぇぇ! 俺は真実が解るまで探求するからなぁ!!」
弟「!!」
姉「じゃあ、丁度弟も来た所だし……もう一度推理をしましょうか」
妹「目下の謎はお茶請けのですね」
姉「そうね。じゃあ、アンタ。お茶請けに出せそうな物、解った?」
兄「>>+1」
兄「きなこドーナツを出そうとした……かな」
姉「そう! 多分きな粉ドーナッツを出そうとしたのよ!」
妹「もしかして姉さんは箱を捨てなかったんですか?」
姉「勿論。私は箱をそのまま出して行ったわ」
兄「つまり、ドーナッツを出そうと思って箱を見たけどドーナッツが入って無かったので箱を畳んで捨てたって事か」
弟「まぁ箱は捨てたけどよ……」
姉「弟君は、勉強会をする為に彼女に声をかけ、家にあげた」
姉「きっとそこで、甘い物でも出すって言ったのよ。自分のドーナッツがまだ有ったからね」
妹「でも、いざ行ってみるとドーナッツが無い、と」
姉「だから代わりにプリンをお土産に持たせてあげたんだわ」
兄「あぁ、メールにあったなお土産」
兄「……いや、でも……だったら何でその時お茶請けにプリンを出さないんだ?」
兄「それに、一瞬で帰らせ過ぎな気がするな……なんでだ?」
姉「それは……何でかしら? 何か帰らせたくなる理由が出来たんじゃないの?」
妹「お茶請けに出さなかったのは、実は帰り際までプリンの存在を知らなかったとか……?」
兄「プリンの存在を帰り際まで知らなかったとしたら、何で帰りには知ってるんだ?」
姉「兄の冷蔵庫に有ったのよね……何か冷蔵庫を覗こうとした切欠が有ったとか?」
兄「冷蔵庫を覗こうとした切欠……」
兄「>>+1」
兄「お兄ちゃんの食べ残しを舐めたかった」
弟「そんな訳無ぇだろ!!」
妹「……おぇ」
姉「大体冷蔵庫に食べ残しがあるかどうかから謎なんだけど……」
兄「うーん……次の謎にしよう」
姉「諦めたわね……そうね。私に会えなかったのが残念な理由が知りたいわ」
妹「そもそも何故姉さんに会おうと思ったんでしょうか?」
兄「……なぁ、宮部さんの妹って高校生?」
姉「ん。確かそうだったと思うわ」
妹「おぉ、ますます姉妹の線が濃くなりましたね」
兄「……もしかして、姉さんに会いたかった理由って」
兄「>>+1」
兄「姉の小説のファンだから……じゃないか」
姉「マジ? サインとか練習しておいた方がいいかな?」
妹「じゃあ何で姉さんに会わせなかったんですか?」
兄「うーん……」
姉「そうよ、私、そんな話すら聞いて無いわ」
弟「俺だって今日始めて知ったんだよ……」
妹「でも姉さんを起こして会わせようとはしてないんですよね?」
姉「確かに……来客くらい知らせてくれてもいいのにね……いや、小説、冷蔵庫……」
妹「え?」
姉「もしかして、弟は私の部屋に入ったんじゃない?」
兄「何で?」
姉「多分、冷蔵庫を覗いてみようと思った切欠が私の部屋にあるからよ」
兄「冷蔵庫を覗いてみようと思った切欠……」
兄「>>+1」
兄「姉ちゃんのパソコンのメモ帳……?」
姉「そう……私の部屋は原稿が散乱しているし、とりあえず今書いてるのを見ようと思ったんじゃないかしら」
妹「付き合った事が無いから誰かに話を聞きたいとも書いてましたね」
姉「そうねー。丁度いい人がいるみたいだけどねー」
弟「…………」
姉「彼女にも話聞くから連れてきてよ」
弟「彼女じゃないし、やだ」
兄「何でそんなに彼女って認めるのが嫌なんだ……」
妹「しかし、彼女が姉さんの小説のファンなのに何故帰らせたのでしょうか?」
兄「会いに来たはずなのにな……」
姉「私と彼女を会わせたくなくなった、とか……?」
妹「ですが、彼女を家に連れてきて家でした事はドーナッツの箱を捨てて姉さんのメモ帳を見たくらいでは?」
兄(彼女と姉ちゃんを会わせたく無い理由か……多分、アレかな?)
兄「>>+1」
兄「姉ちゃんの友達の妹だから?」
弟「待てよ。そもそもその姉ちゃんの友達の宮部って人は、俺のクラスメートの姉じゃないかもしれないだろ」
妹「学校とかで聞いてれば解るんじゃないですか?」
姉「っていうか私の友達の妹って前から知ってたなら最初から連れてこないでしょ」
兄「うーん……」
妹「姉さんと彼女さんを会わせると必然的に会話をしなければいけませんね」
姉「私のファンなんだから万々歳じゃない?」
妹「でも、そもそも彼女さんは姉さんと話したいと言ったんでしょうか?」
姉「何?コイツの彼女が私と会話したくないって言ったっていうの?」
妹「そういう事じゃなくて……」
兄「弟が姉ちゃんの顔見せてあげるって、彼女を誘ったとかか?」
妹「小説の作者の顔って出してない人は出してないですからねー。ちょっと気になっちゃうかもしれません」
姉「ははぁ……もしかして最初から彼女に私の顔見せるだけで、あとは引っ込んで貰う予定だったのかしら?」
妹「でもそしたら殆ど姉さんと喋る時間が無いような……」
兄(喋る時間……帰ってきてから見たメモ帳、彼女と姉ちゃんを会わせたくない理由……)
兄「>>+1」
兄「実は宮部さんは姉ちゃんの友達の宮部さんなんじゃないか?」
妹「それは気まずいですね!」
姉「はぁ?馬鹿なの? 宮部ちゃんは、私の高校時代の友人なのよ。弟のクラスにいるかっつーの」
姉「しかも連れてきたのがクラスメートって確証は無いとしても、ロリ顔好きなんでしょ?」
弟「それについてはもう触れるな」
姉「うるせぇ、あの表紙の子で色々妄想してんでしょ」
弟「………」
妹「うぅ……汚い……」
兄「汚いとか言うなぁぁぁ!!」
妹「何故兄さんがキレて……まぁ話題を戻しましょう」
姉「何故彼女と私を会わせたくなくなったかね」
弟「姉ちゃんがパジャマだから。あと彼女じゃない」
兄「彼女に姉ちゃんを見せるだけだったかもしれないんだよな……」
妹「ところで姉さん、普通に彼女連れてこられたらどうするつもりだったんですか?」
姉「そりゃあもう質問攻めにするわ。告白したのはどっちからとか、手は繋いだか、キスはしたか……とか色々」
兄「姉ちゃんマジで強引だから圧倒されそうだな……」
妹「まぁ性格によって合わない人はいるかもしれませんね」
兄「性格……彼女はどんな性格なんだ。姉ちゃんと合いそうか合わなそうか……」
弟「合わないだろうな……彼女じゃねぇけど」
妹「でも彼女さんに会った事が無いので性格はちょっと解りませんね」
姉「そうかしら。私達は彼女について知ってる事がまだあると思うわ」
兄「彼女について知ってる事……」
兄「>>+1」
兄「彼女は話すのが苦手……」
姉「そうね。きっと弟くんは私の部屋のメモ帳を見て彼女と私を会話させないのは不可能だと思ったのよ」
妹「っていうか、会わせる時点で会話はしてしまうような……」
兄「多分、ちょっと話したら姉ちゃんには引っ込んでもらう予定だったんだろ」
姉「だけど、私がメモ帳に『話を聞きたい』って書いてるからね……」
兄「姉ちゃんは他の人間の気持ちを考えられないからな。自分が話を聞きたいと思ったらもうガンガン聞くだろ」
姉「他の人間の気持ちを考えられないってアンタね……」
妹「でも、彼女じゃなくて、友達って言って紹介すれば良かったんじゃないですか?」
姉「アンタ、彼女の家に呼ばれて家族には『彼氏だってバラさないで』って言われたらどう思う?」
兄「何で?ってなる 家に呼んでる上に彼氏なのに……」
妹「何か最悪の場合浮気を疑われそうですね……」
姉「きっと弟は彼女が私の小説のファンって事をどこかで知って、家に呼んだのね」
妹「積極的ですね」
兄「話すの苦手って事だし、進展が無くてもどかしかったのかもな」
姉「でも彼女は話すの苦手だし、家族に会うなんて多分ちょっと渋るわよね」
姉「そこでとりあえずお茶を出して、ご機嫌取りにドーナッツを出そうとする。もしかして、甘い物でも出すよとか言ったのかも」
妹「でも肝心のドーナッツが無かったんですよね」
姉「この時点で弟はちょっと焦ったと思うわ。箱を畳んで捨てるくらいの余裕はあったみたいだけれど」
兄「そして、姉ちゃんに会わせるって約束の為に姉ちゃんを起こしに部屋へ行くんだな」
妹「でもメモ帳を見て、多分姉さんが彼女に色々話を聞くと予想したんでしょうか」
姉「渋ってるのに家に連れ込まれた上に、お茶請けも出ない……しかも、自分が話す事が苦手と知ってる人の家族から質問攻め……」
妹「嫌われるとまでは行かなくても、ちょっと気を遣われてない感じはしますねぇ」
姉「そこで弟はもう私が起きる前に彼女には帰って貰おうと思ったんじゃないかしら」
兄「家に呼んだのに何もせず帰らせるってすごいな」
姉「でも、私が兄の冷蔵庫でも覗こうかなって書いてたからとりあえず覗いてみたのよ。何かあるかもって思って」
兄「確かにそこでお土産の一つも持たせずに帰らせるなんて、罪悪感半端無いな。嫌われる原因になりそうだし」
妹「そこでプリンを見つけるわけですね!」
兄「ふむ……それで彼女にせめてものお土産にプリンを持たせて帰らせるという訳か」
姉「いいえ。さらに彼女のご機嫌を取る為にきっと送って行ったわ。コンビ二に行ったなんて嘘ついてね!」
弟「いや、コンビ二に立ち読みしに行っただけだ」
姉「因みに……なんで、買い物、じゃなくて、立ち読み、しに行ったって言ってるか解る?」
兄「え?」
姉「買い物をしたって言ったら、コンビ二に寄った証拠を提出しないといけなくなるからよ」
妹「それを持ってないから立ち読みに行ったと言ってる訳ですね」
兄「コンビ二に寄った証拠……」
兄「>>+1」
兄「買った商品若しくはレシートかな……?」
妹「確かに、コンビ二に寄ったのにそれが無いのは不自然ですね」
弟「立ち読みしに行ったんだから、無いに決まってるだろ」
姉「いいえ。それを持ってないから、持って無くても不自然じゃない立ち読み目的にしたのよ」
兄「消費できる食べ物とか飲み物買って、コンビ二でどっちも捨てたって言えばいい気もするけどな……」
妹「レシートって普段捨てない人は捨てないですから、思いつかなかったのかもしれません」
姉「とにかく、弟くんは彼女を家に呼んだけど、私に質問攻めにされたくなくて家に帰した」
姉「その時に兄のプリンを彼女のお土産に持たせたという事でファイナルアンサー!」
姉「これは私の予想だけど、彼女は多分前からそのプリンを食べたがってたかも」
兄「え?何で?」
妹「もしかして雑誌ですか?」
姉「えぇ。きっと彼女が食べたがってたから調べたんだわ。しかもレジャー施設……コイツ、きっとデートにでも誘うつもりだったのよ!」
兄「それで地元の雑誌を……」
弟「……まず、俺の家に来たのが宮部さんって証拠が無い」
兄「お前、メールの存在忘れてるだろ」
弟「……俺が持たせたお土産がプリンだって証拠も」
弟「宮部さんが姉貴の小説のファンって証拠も」
弟「宮部さんの姉が姉貴の友達の宮部さんって証拠も」
弟「俺がコンビ二に寄ってないって証拠も無いし、証明出来る人もいない」
姉「本当にそうかしら……いるわよね。それら全て、証明出来る人」
兄「全て、証明出来る人……」
兄「>>+1」
兄「……宮部さん」
弟「!」
妹「確かに、彼女さん本人なら全て証明できますね!」
姉「恨むなら、文明の発達と自分の愚かさを恨みなさい……さぁ。兄、携帯電話をこっちに寄越すのよ」
弟「待て待て待て待て待て待て待て!!」
……弟は俺から携帯を掠め取った
姉「チッ……まぁ、いいわ。私が宮部ちゃんに電話して、妹の話聞くから。多分姉妹でしょ」
兄「姉ちゃんの小説なんてマイナーなもの読んでる人、そういないからなぁ」
姉「マイナーじゃないし!!」
兄「ファン一人出来ただけであんなに喜んでて何言ってんだ」
姉「……フン。電話するわよ」
弟「やめろおおおおおおおおおおおお!」
……俺と姉は弟をおさえつけた
兄「大丈夫大丈夫。確かに姉ちゃんみたいな人が姉で恥ずかしいのは解るけど、声が聞きたいも十分恥ずかしいから」
弟「ああああぁぁああぁあああ!!」
妹「……なんとなくイジメのような……」
兄「いや、これはプリン泥棒への罰さ……犯した罪は償わないとな」
弟「うわぁあぁぁあああぁあああ!!」
姉「あぁ。もしもし宮部ちゃん。さっきぶりー」
姉「妹いたじゃん? ……そう、うん。で話聞きたいんだけど。うちの弟がさー……え?」
姉「は?何?知ってたの?」
兄「?」
姉「いや、教えてよ……うん?何?気が付くまで黙ってようと思った?」
姉「……ふーん。そう」
妹「どうしたんですか?」
姉「何か、宮部ちゃんがの妹に彼氏がいるの知ってた。弟なのも知ってたわ」
兄「マジ?」
姉「彼女が家でアンタの事話してるっぽいわね……よかったじゃん愛されてて」
弟「…………」
姉「あ。もしもし。こっちの話よ、じゃあさー妹に代わってもらってもいい?」
弟「!!!」
『ひゃ、ひゃいっ! も、もしもしっ!』
姉「はーい。弟くんの姉です」
『あっ、は、はいっ! ふぁ、ファンですっ!』
姉「えへへーありがとー。そんな緊張しなくていいわよ」
兄「えへへとか言ってるぞ……きめぇ」
姉「……」ギロッ
兄「……」
『スッ、すっ、いません……、あがり症で……』
姉「いいよいいよ。今日、家に来たみたいね。ごめんねー弟が直ぐ帰らせちゃって」
『い、いえっ。スランプ中にゃっ……なら、仕方無いと思う……あ、思います!』
姉「スランプ?」
『お、弟君が、お姉さんがスッ、スランプだから悪いけど帰ってほしいと……』
姉「ダシにつかってんじゃねぇぞこらぁッ!!!」
『ひぃっ!? ど、どうしたんで……ななな、何か悪い事言いましたか?』
弟「…………」
姉「あ、ごめんこっちの話。ところで弟はちゃんと貴方の事送ってあげた?」
『は、はいっ。家まで……』
姉「そっかー!弟、家まで行ったんだー!」
弟「……」
兄「どんだけ積極的なんだお前は」
妹「この行動力は見習いたいですね……」
姉「そーそー。それでー、ちゃんとあの子お土産も渡した? 駅前の店のプリンなんだけどー」
『は、はい。貰いました……ア、ありがとうございますっ!お姉さん』
姉「え?」
『会えない代わりにくれたと、弟くんが……えっ、も、もしかして貰っちゃだめだったんでしょうか……?』
姉「あ、ううん。そう全然いいよー。そうそう、そのプリンは私から貴方へのプレゼントよ」
兄「えっ!!?」
妹「よく解りませんが、彼女さんに嘘をついてる事は何となく解りました」
弟「…………」
『ありがとうございますっ』
姉「今度はちゃんと会いたいなぁ。また遊びに来てね」
『はいっ。で、では……また、次にお伺いしますね……』
姉「うん。じゃあまたね。お姉さんに代わって頂戴」
『あっ、はい。ありがとうございました』
姉「……あ、もしもし宮部ちゃん? うんうん……じゃあ、妹の写メ送ってよ……ん、じゃーねー」
姉「さて、メールがくるかな」
兄「何かアッサリ解決した気がするなぁ」
妹「っていうか、兄さんに三千円を出した時に彼女さんにお土産に渡したって正直に言えばここまで大事にならなかったのでは……」
弟「あっ………………あぁぁぁぁ……………」
兄「彼女がいる事を悟られたく無いという事に重きを置きすぎて解んなくなってたんだろ」
姉「テンパってたのね」
……姉の携帯から着信音が響いている
姉「あ。きたきたー。ほらほら、これが弟の彼女よ!」
兄「どれどれ?」
妹「わー、可愛い人」
姉「ロリ顔の巨乳ね……良かったじゃん。理想の彼女が出来て。ロリ巨乳の彼女……この子に君の声が聞きたいとか言ってるのね(笑)」
弟「……………もういっそ殺せ」
兄「…………俺は今プリンを盗まれた時以上に殺意を覚えている」
弟「悪かったよ!兄貴のプリン勝手に取って悪かったよ!有るかどうか解んねぇど、明日買いに行くよっ!!」
兄「違う!何この子!すげぇ可愛いじゃん! ……もうプリンとかどうでもいいから殴らせてくれない?死ね!」
弟「いや、プリンが関係無ぇなら嫌だよ……」
……こうして、この甘くて苦い事件は幕を閉じた
俺の心に深い傷を残して……
――翌日
姉「確かにこのプリンは最高だわ!」モグモグ
兄「すげぇうめぇ……」モグモグ
妹「別けて頂けるのは嬉しいんですけど……限定品を買い占めて良かったんですか?」モグモグ
姉「大丈夫。一日に出てる数が限定ってだけだから。明日はまたあるわよ」
弟「おぇ……それでも数に限りは……うぉぇっぷ……いくつ食うんだ」
姉「何? 甘い匂いしすぎで胸焼けした?」
妹「お水でも飲んだらどうですか?」
弟「駄目だ……何かもう甘い。すげぇ甘い……空気が甘い」
姉「我慢しなさいよ」
兄(コイツに可愛い彼女がいると解った以上遠慮はいらん……)
兄「なぁ。だったらもっと臭いの強い物でも嗅いだらどうだ」
妹「臭いの強い物?」
兄「そう……例えば、納豆とか臭いものとかな」
姉「家にそんなの無いわよ」
兄「いや……あるさ」
妹「一体なんでしょうか?」
兄「>>+1」
兄「親父のアレさ……」
姉「?」
妹「ま、まさか……」
兄「持ってきてやるよ」
……俺はリビングを出て行った
弟「親父のあれって何だ……」
姉「ところで彼女にはアンタからアタックしたの?」
妹「彼女さんシャイそうですもんねー」
弟「…………黙秘だ」
姉「えー……」
妹「えー……」
兄「そこに俺登場ぅぅう!! 幸せそうにしやがってぇぇえええくらぇぇえええぇぇ!!死ねっ!」
弟「は? 何……っおぇ……おぇえぇええぇえくッッせぇえええ!!!」
兄「アハハハハ!もがけ!もがけぇ!!もがけのた打ち回れェッ!苦しめぇえ!」
弟「おぇぇえぇえぇえ!!!」
妹「兄さんたち……何を馬鹿みたいな事してるんですか」
姉「てゆーか馬鹿よね」
兄「フハハハハ! 勝ったぜ!」
弟「」グッタリ
姉「何してんだか……それにしてもその枕近づけないでよ」
兄「さて、二人の協力でプリン事件の謎が解けたんだ……ありがとう」
兄「それで、二人にはもっとすごい謎を考えるのに協力してほしい」
妹「何ですか? また、何か無くなったんでしょうか?」
兄「いや……俺に生まれてこの方彼女が出来た事が無いという謎だ……」
妹「ねぇ、兄さん……迷宮入りさせた方がいい謎も、あるんですよ」
兄「ちくしょう」
おわり
このスレはこれで終わりです。
設定が練り足りなかったですね
拙いものでしたが、安価に参加してくれた皆さんありがとうございました
HTML化依頼を出しました
正直もうネタ切れです
プリン事件並みに日常で起こりそうな事件が思いつきません……
もしも思いついたらまた新しくスレ立てます
ありがとうございました
このSSまとめへのコメント
さいこーでした!一気に全部読んじゃいました!!