上条(不幸だ…どこにもバイトが受からねぇ…)

上条「どこか俺を拾ってくれるところは…」

ワタミ

上条「…とりあえず、応募してくるか…」

渡邉美樹「落ちこぼればっかりの不人気校か…」

渡邊美樹「学園都市なのにlevel0ばっかりとは」

渡邉美樹「しかも給与は和民社員の1.3倍、これは子どもたちに尽くしているとは到底思えないな」

和民店長「あなたが和民に志望した理由は何ですか？」

上条(確かポスターに…)

上条「『世界で一番ありがとうが集まる飲食店になりたい』というキャッチコピーに憧れて応募しました」

和民店長「おぉ、君はワタミの理念を理解しているみたいだ、採用！」

渡邉美樹「どうもこんにちは、新理事長の渡邉美樹です」

小萌「渡邉さん！給与・ボーナスが3割カットてどういうことですか！」

渡邉美樹「この学校は経営不振なんです、しかも子どもたちの理想の教育が成されてない、だから実績に応じた給与体系にしました」

黄泉川「でもlevelは個人差があるじゃんよ、無理があるじゃん？」

渡邉美樹「無理というのはですね、無理というから無理なんです、鼻血が出ようがぶっ倒れようがやらせたらそれは無理じゃなくなるんです」

一同「…」

渡邉美樹「ちなみに皆さんの携帯電話の番号を生徒に教えてください、24時間365日死ぬ気で子供たちの為に働いてください」

教師「初めまして、小萌先生の代わりに担任を努めさせていただく非常勤の○○です」

吹寄「！？」

土御門(こいつ誰だにゃー？)

教師「ちなみに小萌先生は退職しました」

青髪「！？なんやて！？」ｶﾞﾀｯ

青髪「なんでや！なんで小萌センセー辞めたん！？」

教師「実はこのとある学校の理事長が代わりまして、その結果、理念にそぐわない先生方には辞めていただく形になりました」

吹寄(退職するほどの理念の内容って何なのよ！)

教師「それから、今から君たちにビデオを見てもらいます」

土御門(ビデオ…？)

教師「新生とある高校の理念をみなさんに理解していただくため、視聴後は2000字の感想レポートを書いてくださいね」

青髪「ちょ、レポートて…」

教師「それでは付けます」ﾋﾟｯ

渡邉美樹『どうもこんにちは、とある高校の新理事長、渡邉美樹です』

渡邉美樹『この街には素晴らしい科学技術が溢れています、しかしそれはあくまで大人が作ったものばかりです。

大人が作った実験をして、システムスキャンを行い、カリキュラムに沿ってレベルを上げていくという非常に大人の都合によるものばかりで

子どもたちはどうしても受け身になりがりなんですよね

そんな教育法だとどうしてもかたよりが出てしまい、モチベーションは上がらず、levelが上がらない人間は他の学業にも支障が出てくる。

だから君たちには【夢】を持ってほしい。【夢】を持つことで人は心身ともに動かせるんです。それは何も能力者としての夢じゃなくてもいい。

世の中の役に立ちたい、みんなの【ありがとう】を集める、これはお金以上に人として大切なことです。ですので是非皆さんには・・・

＿＿＿＿＿＿中略___________

レベルを上げて社会に貢献し『ありがとう』を集めたい、自分には能力の才能が無いならないなりの方法で『ありがとう』を集められるような

素晴らしい人間に成長してもらいたいです。そのためには【夢ノート】を日頃から書きましょう。皆さんが輝かしい未来を持てるよう、この

【とある″夢″学園】は開学します。一緒にがんばりましょう。最後に一言・・・【夢に日付を！】』


青髪「なるほど、わからん」

土御門「そんなこんなで半年が経ったぜよ・・・」

青髪「夏休み目前なのに『夢合宿』とか『サービス補習』いう良く分からん企画がめんどくさいねん・・・」

土御門「けど不参加だと校則違反として原稿用紙100枚書かなきゃいけないらしいにゃー・・・」

青髪「体調不良とか家族の用事とか絶対行けない人はどうするんや？」

土御門「あの理事長曰く『無理というのは嘘つきの言葉』らしいぜよ、問答無用で罰則にゃー・・・」

青髪「うぅ・・・ん？そういやつっちー、最近かみやんを見た？」

土御門「かみやん？そういやバイトが忙しすぎて学校に来れないとかなんとか・・・」