桜田家
ジュン「ブルーロックと言うのはだな蒼星石」
ジュン「要はサッカー版アリスゲームなんだよ」
蒼星石「サッカー版…アリスゲーム…?」
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ジュン「ああ…ブルーロックっていう施設があって」
ジュン「日本語で言うと青い監獄なんだけどさ」
ジュン「なにせW杯優勝の為に300人のFWを集めて、世界一のストライカーになるために、299人のサッカー人生を犠牲にして」
ジュン「そして最後の一人になった人はU-20のFWに選ばれるんだ」
蒼星石「U-20?」
ジュン「U-20と言うのは20歳以下の日本代表のことだ」
蒼星石「に、日本代表…」
ジュン「そう、だから世界一のストライカーになるためには強いエゴイストが必要なんだよ」
蒼星石「エゴイスト?何でなんだい?ジュン君」
ジュン「それはだな自分が一番になりたいとか、自分は一番偉いとか、まあ要するに水銀燈のようにならないといけないだからな」
蒼星石「……水銀燈のようにかい?」
ジュン「そうだ、だから「絆を大事に」とか「仲間のために」とかそう言うのは通じないんだよ」
ジュン「サッカーっていうのはだな蒼星石…」
ジュン「相手より多く点を取るスポーツだ」
ジュン「絵心甚八が言っていたセリフがあるんだ」
ジュン「『点を取った奴が一番偉いんだよ仲良し絆ごっこしたいならファック・オフ』だってさ」
蒼星石「…言ってることがめちゃくちゃだね」
蒼星石「真紅が聞いたらどう思うんだろうね……」
ジュン「世界一のストライカーになるためには、強いエゴイストでなければならないからな」
ジュン「ああ…そうだ忘れてた」
蒼星石「なにをだい?」
ジュン「ブルーロックで敗れたものは」
ジュン「日本代表に入る権利を失う」
ジュン「要するに日本でサッカー人生は終わってしまうってことだな」
蒼星石「…まるでローザミスティカを失ってアリスの権利が無くなる……一緒だね」
ジュン「もしブルーロックで敗れてしまった場合は」
ジュン「日本以外のサッカークラブに入るしかない」
蒼星石「でもそれって難易度が高いんじゃ……」
ジュン「まあ高難易度だけどさ」
ジュン「でも相当な努力しないと海外のサッカークラブには入ることはできないんだ」
ジュン「例えばレ・アールとか」
蒼星石「レ・アール?」
ジュン「レ・アールはスペイン名門のクラブチームだ」
ジュン「当然難易度は高いが世界有数な選手がいるところだ」
ジュン「しかも日本人には糸師冴がいるんだ」
蒼星石「糸師冴?」
ジュン「糸師冴はレ・アールの下部組織で新世代世界11傑の天才MFだ」
ジュン「世界中から注目を受けている選手で性格は水銀燈に似てるけど…」
ジュン「チームプレイやプライド、矜持を大事にするあたり真紅も似ているな」
ジュン「まあ本人曰く」
ジュン「『MFの俺より得点能力低い奴を、俺はストライカーとは認めない』って言うんだ」
ジュン「本人の夢は世界一のMFになることだよ」
蒼星石「そうだったんだね、なんていうか傲岸不遜な性格だね…」
ジュン「糸師冴の弟、糸師凛がいるんだけどさ」
ジュン「糸師凛は糸師冴を超えたい気持ちと何もかも壊したい気持ちがあって」
ジュン「性格がクールだけど高圧的で傲岸不遜のエゴイスト」
ジュン「言動がぬるいとか戦場だとか壊すっていう相当に態度が悪いんだ」
ジュン「あとブルーロックや他の選手のことを糸師冴を潰すための踏み台だと思っているよ」
蒼星石「性格と言動がまるで水銀燈だね……」
ジュン「そうなんだよ…水銀燈が糸師凛」
ジュン「真紅が糸師冴の構図だな、深い因縁があるんだ」
ジュン「これ以上言うとネタバレになってしまうからここまでにして……」
ジュン「次はこの漫画の主人公潔世一のことなんだけど」
ジュン「ブルーロック入寮前は真面目でおとなしい性格なところだな」
ジュン「まあ蒼星石に似ているな」
蒼星石「僕に似ている?」
ジュン「そうなんだ、でもブルーロック入寮後は」
ジュン「気分がハイになっていると翠星石以上の暴言を言いまくることがあるんだよ」
蒼星石「翠星石以上の暴言?」
ジュン「例えば『ヘタクソ』だとか『勝たせろクソメガネ』とかいろんな暴言があるんだ」
蒼星石「そ、そうなんだね…」
ジュン「そして能力は空間認識能力とダイレクトシュートがある」
ジュン「ただ欠点があってそれは……」
ジュン「身体能力やテクニックの低さだ」
ジュン「まあでもいずれは欠点を改善していくからな」
ジュン「今日はここまでにしよう蒼星石」
蒼星石「うん」
真紅「ちょっとジュン!!紅茶が温いわよ!!早く淹れ直してちょうだい!?」プンスカ
ジュン「わかったよ、まったくせっかちだな真紅は…行こうか蒼星石」
蒼星石「そうだねジュン君」
蒼星石(……)
蒼星石(ジュン君の本棚に19巻の漫画…青薔薇のタトゥーの人、確か名前は……)
蒼星石(ミヒャエル・カイザー……そういう名前だったのかな…?)
蒼星石(後で全巻読んでみよう)
おしまい
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