【FGO/SS】合成英雄異聞伝 ぐだぐだフリーダムオーダー~鍬形武士と塵夢の島~ (30) 【現行スレ】

もしも2021年のエイプリルフールイベントに続編があった場合の二次創作ぐだぐだイベント


*注意事項

一部のキャラ崩壊・キャラ違いあり。

気まぐれ投稿

これらが嫌な方は即座にブラウザバックしてください。
―――――――――――――――――――――――――――――
イベント:合成英雄異聞伝 ぐだぐだフリーダムオーダー~鍬形武士と塵夢の島~


参加条件:第2部第6.5章『死想顕現界域トラオム』クリア後(不可逆廃棄孔イドのネタバレあり)

特異点名:融魂廃棄離島ユメノシマ

イベント内容:フリークエスト、ミッション、ポイント集め、BOXガチャ

あらすじ
―――――――――――――――――――
闇の聖杯戦争、再び!禁断のフリーダムオーダーの再臨は、カルデアの厄災なのか。

蘇りし禁断の儀式に数多くの英傑らが迎え行く


だがしかし彼らの前に待っていたのは、圧倒的な切断による彼らの終焉であった。


異様な存在と成り果てし者らによる、嘘の日より生まれし闇の聖杯戦争(ユナイトウォー)。

全てを切り裂かれしあなたは今、あなたに手を差し伸べし因縁と共に積もりしゴミの島地を再びぐだぐだと立ち上がる。

あらすじ
―――――――――――――――――――
闇の聖杯戦争、再び!禁断のフリーダムオーダーの再臨は、カルデアの厄災なのか。

蘇りし禁断の儀式に数多くの英傑らが迎え行く


だがしかし彼らの前に待っていたのは、圧倒的な切断による彼らの終焉であった。


異様な存在と成り果てし者らによる、嘘の日より生まれし闇の聖杯戦争(ユナイトウォー)。

全てを切り裂かれしあなたは今、あなたに手を差し伸べし因縁と共に積もりしゴミの島地を再びぐだぐだと立ち上がる。

>>3は投稿ミスです
―――――――――――――――――――――――――
プロローグ:カルデア壊滅!バラバラとなったマスター
―――――――――――――――――――――――
覚えているだろうか? いつかの20と21の数字が合わさりし、4月の嘘が許される日。

ある一人の思想によって生まれた1つの遊戯(イタズラ)。数多の英霊の霊基の欠片を集め、それを合わせ戦う戦いの記憶を。


英霊合成バトルシステム『フリーダムオーダー』。別名:闇の聖杯戦争 ユナイトウォー

数多の英霊たちの霊基を砕き、好き勝手に組み直せし融合体へと変貌させ、それを戦わせる遊戯(ゲーム)。

万能の天才曰く、それらをかのカルデアのマスターにやらせ、その者を冷徹で非情なる存在へと教育を施す企画として開発され、それらをその日に実行に移した。


企画は成功した。カルデアのマスターは“彼女(ダ・ヴィンチちゃん)”の思惑通り、冷徹で非情なる存在へと変貌を遂げたが、

カルデアのマスターのあまりの変貌と大人の事情もあってか、間違いに気づいた彼女はその日じゅうに洗脳解除の治療を施し、元凶となるシステム自体を封印した。


かくして禁断のフリーダムオーダーはその年の4月馬鹿(エイプリルフール)の内のイベントとしてその存在を処理された。

“彼女(ダ・ヴィンチちゃん)”『みんな、いのちは大切にしようね!ダ・ヴィンチちゃんとの約束だよ!』



しかし、そのような言葉で事が終わることなどあるはずもなく、闇に葬られしシステムは再び動き出していく。

かの者たちの……人理救済の旅路を進むカルデアのどうしようもない『厄災』と成り果てて……

何処かの特異点内:雨が降りしきる森林の中で……


ガシュガシュッ!ブシャァァァ~~~!!

魔王信長「――――――――」ドサッ……


【――信長!?】
【ああ…そんな……】←

沖田総司「ノブナガ!?ツゥゥッ!」ガキッ!


ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ………

???「…………」

――――――――――――――――――――――――
特異点の中にある雨が降りしきる森林の中、カルデアのマスター一行は襲撃を受けていた。

その一行の内の一騎・魔王信長は、先ほど彼女たちを襲撃せし者の刃により、その身は胴体と首の2つとなって倒された。


カルデアのマスターである彼女(藤丸立香)を守る為、彼女のサーヴァントたちは彼女を囲うように布陣を形成し守りへと入っていく。

『沖田総司』、『土方歳三』、『謎の蘭丸X』、『沖田総司〔オルタ〕』、『斉藤一』、『雑賀孫一』の計6騎がマスターである彼女を守るように囲い、

彼女たちの前に立ちはだかる一人、カブトガニのような重鎧を纏う鎧武者を己の敵として反撃の構えを取っていた
――――――――――――――――――――――――

???→重鎧の鎧武者「フッ。これがかの第六天魔王と呼ばれし戦国の武将、織田信長だったというか。話を聞くに、強大な武士と聞いてはいたが…」

重鎧の鎧武者「よもやこのわたしにやられるようじゃ、第六天魔王の名も名折れと呼ぶべきかな・・。」

謎の蘭丸X「アホぬかせい!レイシフトしてきたばかりの蘭丸たちに奇襲を仕掛けてきたおまえらが、信長様を批評するんじゃないよ!」

謎の蘭丸X「それによくも信長様を斬りやがったなぁ!しかもこうも綺麗に首だけを狙ったかのような……いや、それでもお前が卑怯なやり方で信長様を斬った事に変わりはない。」

謎の蘭丸X「信長様を斬ったお前を許さない……この私が、信長様を斬ったおまえら全員切り裂いてやろうかぁ!アァァ~~?!」ジャキンッ!


斉藤一「おいおい落ち着けって!お前さんの主である信長がやられたからって、復讐者クラスのオーラがダダ漏れしてんぞ…。」

斉藤一「そんなことをしたって、こっちの状況が悪くなるだけだ。お前さんもそれは十分理解しているだろ。」

謎の蘭丸X「ウゥッ…・ですが…・」


沖田総司「気をつけてください。あの鎧武者から溢れる魔力…おそらくは聖杯、もしくはそれに類するモノかと・・」

重鎧の鎧武者「聖杯か。確かに聖杯であれば今のわたしと同じ力を持てるかも知れない。しかし……」

重鎧の鎧武者「この力は明白にわたし自身、わたし自身の霊基によるもの。お前たちとは霊基も魔力も違うって事さ。」

沖田総司「……な、なん・・ですって…!?」

雑賀孫一「まだです。雑賀の技はこのような力の差などに圧倒されません!行きます!」

土方歳三「うぉぉぉぉぉ~~!!」


バンバンバンッ!ジャキジャキンッ!

重鎧の鎧武者「――――!」ガキガキンッ!ガガガンッ!

ガキッ、ブゥゥゥン!ジャクン!ブシュゥゥ~~!


雑賀孫一「ガハッ……!!!」ブシュゥゥ~!

土方歳三「ごあっ……!!!」ブシュゥゥ~~!

重鎧の鎧武者「雑賀衆の頭領もこんなものか……。この程度の力量で僕たちを倒せると思っていたというのか・・?」

雑賀孫一「!?。ヌゥゥゥ…」


斉藤一「副長、僕たちの今の状況、明らかにアレなんかじゃないのか?そうアレ……」

斉藤一「前に景虎ちゃんが言ってた、まんまと死地に誘い込まれたって感じで…。」

土方歳三「!。…・・ああそうかもな。かくなる上は…・沖田!」

沖田総司「……!(頷く)」

沖田総司〔オルタ〕「……!(頷く)」


沖田総司〔オルタ〕「ここは退いてくださいマスター!今の私たちに勝ち目はありません!」

沖田総司〔オルタ〕「私があの者を引き止めている隙に、マスターは撤退を!」


【み、みんな……!】
【絶対助けに戻るから……!】←

土方歳三「沖田ッ!斉藤ッ!ここは引き受けた!!死んでも生き残れ!!」

沖田総司「はいっ!斉藤さん!私が先行し―――」


フゥゥンッ、シャキィィ――ン!

沖田総司「――――――――」ドサッ……

斉藤一「沖田ちゃん!?」

???「……1人目」

斉藤一「――――!?」


シュパッ!シャキィィーーン!

斉藤一「―――――――」ドサッ……

【斉藤さん!?】←

???「…・・2人目」


シュパッ!シュパシュパシュパッ!!!

雑賀孫一「―――――――」ドサッ……

謎の蘭丸X「――――――――」ドサッ……

沖田総司〔オルタ〕「―――――――」ドサッ……

???「……3人、4人、5人…。」


土方歳三「!?。…お前、まさかお前は――――」

???「――――!!」


シュパッ!ジャクンッ!

土方歳三「――――――――」グチャァァ~~、バシュゥゥ~~!!――ドサッ!

???「これで最後…。後は……」

【ひ、土方さん……みんな……】
【(ショックのあまり、両膝を付く)】←


スタッ、スタッ、スタッ、スタッ………

藤丸立香の前に現れし謎の武士(イメージ)
https://img.anitubu.com/imgs/2024/04/07/gqfbvgpwxdKhbdt.jpg


???→謎の武士「追い詰められたあなた方が、マスターを守るために殿を残して撤退する事はわかっていました。」

???「なので彼らを仕留めるのはこの僕が確かにやらせて貰いました。あなたはもう、終わりですね。」

【!?】
【(簡易召喚を行なおうとする)】←

???「―――――!!」ジャキンッ!シュパッ!


シュパッ!シュパパパパパパァァーーン!!

【―――――――――】←

シュパパッ、バラバラァァァ~~~…

―――――――――――――――――――――――――
特異点の何処か、雨が降りしきる森林の中……


特異点解決の為にカルデアのマスター(藤丸立香)は6騎のサーヴァントを引き連れ、特異点へとレイシフトしてきた。

しかしそのレイシフト直後、それを待ち伏せしていたかのように重鎧の鎧武者らの襲撃を受けてしまい、

重鎧の鎧武者の一撃により信長が、後より現れし謎の武士によって残りのサーヴァント5騎がなんの反撃も出来ずに倒れ、

そしてカルデアのマスターである彼女もまた、謎の武士の素早き剣さばきにより、

彼女の身体が7つのパーツとなるかのようにバラバラに斬り刻まれてしまい……


そして今の刻をもって、カルデアのマスター一行は壊滅したのであった。
――――――――――――――――――――――――――
カルデア一行の壊滅から数時間前―――次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー:管制室にて――――


【フリーダムオーダー?】←

ダ・ヴィンチちゃん「そう。我々がノウム・カルデアにいた頃、正確には2年巡前の4月1日のエイプリルフールにて行なわれたイベントの1つ――」

ダ・ヴィンチちゃん「『闇の聖杯戦争ユナイト・ウォー』。サーヴァントの身体を3分割にバラし、それらを好き勝手に組み直す事で生まれる摂理と論理の抜け穴を突いたサーヴァント。」

ダ・ヴィンチちゃん「いわゆる“脱法サーヴァント”を作って戦わせるイベントが開かれてて、フリーダムオーダーはその脱法サーヴァントを生み出す為の生成システムなのさ。」


マシュ「ユナイトウォー。私が聞いた話ではカルデアの治安の悪い地区で密かに繰り広げられていた背徳のバトルロワイヤルであり、」

マシュ「闇のマスターたちが自分の作った脱法サーヴァントを戦わせる聖杯戦争形式の戦いがその2年巡前のエイプリルフールにて開催されていたと聞いており、」

マシュ「先輩も巻き込まれる形でユナイトウォーに参加し、その戦いに勝利していったと…・・」

【ああ~~あったねそれ……】
【えぇ~っと…・ウゥ~ン……】←


ゴルドルフ「覚えていないのもわかる。なにせ、あの戦いおいて君はそのユナイトウォーの戦いによる歪な魔力に恰も呑まれてしまい、」

ゴルドルフ「君はサーヴァントを使い捨ての駒としか考えない非情なる存在へと変わり果ててしまっておったのだからな。」

ゴルドルフ「ダ・ヴィンチ女史の治療でどうにか闇のマスターと化していた君を元の君に戻ったというか、ほんと君は世話が焼けると…・」


シオン「いやいや待て待て!そもそもこれらの企画、元は藤丸氏のサーヴァントに対する善良性を良く思っていないゴルドルフ氏の考えにダ・ヴィンチ女史が悪乗りし、」

シオン「こちらの迷惑も考えなしにその脱法サーヴァントの生成と意味不明な聖杯戦争モドキの戦いを強制させておいて、私がそれを知らないと思っていましたの?」

シオン「カルデアの治安の悪い地区?そんな所、当時の彷徨海にはあるわけナイナイ!!そんなのあなた達2名が作ったデマカセでしょうが!」

ダ・ヴィンチちゃん、ゴルドルフ「ウッ……・・」グサッ!


マシュ「シオンさんもご存じだったのですか。それでシオンさんはその事を承知の上で静観をしていたと?」

シオン「まあ、その時の私は色々な予定や仕事とかで忙しかった事もあり、私の判断上、少々の問題点はあるにはありましたが…」

シオン「わたしはあくまで部外者の立ち位置という形で判断し、あの件について私は関わらないと判断したまでですので。」


【そうだったんだ…】
【まぁシオンさんらしい判断かと……】←

織田信長「成る程なぁ~。で、そのふりーだむおーだーじゃったか?それが一体、今回の招集になんの関係があって儂らを呼び出したのじゃ?」

織田信長「儂らサーヴァントを呼び出す辺り、いつものように特異点へのレイシフトの適性の事で関係しているのかと思うのじゃが…」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。君の言う通り本題はここからだ。このフリーダムオーダーのシステムはあまりに脱法極まりなく危険なモノであり、」

ダ・ヴィンチちゃん「これらの全て、その年のエイプリルフールの企画として処理し、フリーダムオーダーのシステムも全てこちらで封印したのだけど……」


【封印したけど、なに?】←

ダ・ヴィンチちゃん「……………(目を逸らす)」

【目を逸らしていると言うことは、】
【ダ・ヴィンチちゃん、まさかだと思うけど…】←


ダ・ヴィンチちゃん「……うん、そのまさかだ。脱法サーヴァントを作る際、『グランギニョール』っていうガントレット型の端末があってね。」

ダ・ヴィンチちゃん「正式名:『イヴェンデッド・サーヴァント・ビルドアップ・デバイス』。それを使用することで英霊をバラして、脱法サーヴァントへと作りかえる事が出来るのだが…」

ダ・ヴィンチちゃん「……その脱法サーヴァント生成の為の端末『グランギニョール』が、今になってソレを無くした事に気がついたって事なんだ…。」

マシュたち「!!?」

【ああ、やっぱり…・・】←


ゴルドルフ「お、おい!なんでその聖杯と同じような危険なモノをなくすとは、ダ・ヴィンチ女史の管理は万全ではなかったというのか?」

ゴルドルフ「ってかなんでその危なっかしいシステムと端末をその日の内に廃棄処分しなかったのか!」

ゴルドルフ「あんな危険極まりないシステムを封印すると言っておいて、それを秘密裏に保存していたというのか!?」

ダ・ヴィンチちゃん「ウウッ……。ま、まあ私は天才だから。せっかく私がわざわざ夜鍋して作ったフリーダムオーダーシステムをそう易々と廃棄処分したくないかなぁ~っと思っちゃってねぇ…」

ダ・ヴィンチちゃん「それになんというか…ソレを保存して管理してたの、私たちが彷徨海(ノウム・カルデア)にいた頃だったし、」

ダ・ヴィンチちゃん「彷徨海の脱出の際のゴタゴタで、システムが丸ごと内蔵していた『グランギニョール』を持っていくのを忘れていたというか……」

【でも無くしたことには変わりはないよね?】←

ダ・ヴィンチちゃん「…………」シュン…


シオン「ともかく。今回、皆さま方をお呼びしたのはそのダ・ヴィンチ女史が彷徨海の脱出の際に無くしたという頭の悪い違法英霊製造装置―――」

シオン「通称『グランギニョール』の捜索が今回のレイシフトの件であり、信長たちを呼んだのはそのレイシフトの適性の事でお話があると。」

沖田総司「成る程。ですが妙ですねぇ…確かダ・ヴィンチちゃんが無くしたというその“ぐらんぎにょーる”ってのは彷徨海に居た時に無くした物ですよね?」

沖田総司「でしたら、レイシフトではなく直接彷徨海に戻って探しに行けばいいのでは?」

シオン「それは絶対ナイナイ!!皆さま方も知っての通り、彷徨海またの名をノウム・カルデアはだいぶ昔に異星の神――」

シオン「自称:地球国家元首U-オルガマリーの襲撃に遭い、私が彷徨海を自爆させる形で跡形も無く消滅したのいうのは既に承知しているのではないかと!」


【ま、まあね…・】
【(いつものようにぐだぐだしてきた…)】←

ダ・ヴィンチちゃん「ハァ~…。まあ確かにあのまま彷徨海にグランギニョールがあったとすれば、彷徨海モロともあの端末が消滅することとなり、」

ダ・ヴィンチちゃん「事実上フリーダムオーダーの消滅と証拠隠滅に貢献し、今回の件そのものが無かったに等しいと思うのだが……」

ダ・ヴィンチちゃん「実はそうではないってのが事実であり、その例の端末と思しき反応が今回観測された特異点にある…」


ダ・ヴィンチちゃん「その特異点は西暦1870年代であり、日本の関東地区なのはこちらの調べでわかったのだけど…」

ダ・ヴィンチちゃん「レイシフトの必要な座標データの場所がどうも海の上であり、それ以外のことはこちらもこれ以上の特定が出来ないんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「そんな海の上の座標地点に例の端末の反応と共に聖杯の反応がそこで観測されていたんだよねぇ…。」

【聖杯の反応もあるの!?】←


マシュ「先輩。確かに話によれば、闇のゲームの戦いにおいて3年巡前に観測されなかったエリザベートさんの別側面…」

マシュ「正確には2020年のハロウィンに登場するはずだったエリザベートさんが他のエリザベートさんと合体して生み出された脱法サーヴァント―――」

マシュ「通称『アルティメットエリザX』たるサーヴァントとして登場し、私たちと死闘?を繰り広げ、最後には勝利したと記録にはあります。」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。君が言うその彼女というのはその3年巡前にハロウィンに出れなかったエリザベート=バートリーの事だと思うが、そこは安心してほしい。」

ダ・ヴィンチちゃん「今回の件に彼女(エリザベート)は関わっていない。時期的にも特異点の観測地点的にも彼女とは全く関係のないのは明らかなのは確かだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「あ、でも彼女がいつまでたってもハロウィンにこだわり続けていて、隙あらばハロウィンに話題に持ち込みたいってのは変わりはないのだけどね?」

【………】
【(呆れてなにも言えない)】←


シオン「まあそれはさておき、今回の特異点の事で肝心のレイシフト可能な霊基についてなのですが、それ程何かしらの条件とかは無いのですが、」

シオン「今回のレイシフトにはあなた達のようなぐだぐだしたサーヴァントに任せる方が適任があるとトリスメギストスIIの結果がでましてねぇ・・。」

沖田総司「はぁ……。まあカルデアの責任者が私たちに任せたいっていうのはわかりますが、なんかこうなんというか…」

沖田総司「いくらそのふりーだむおーだーたるモノで生み出されたという脱法サーヴァントがあまりにもカオスに満ちあふれた存在であり、その相手をするのが私たちって…・」

沖田総司「なんかこう、おふざけのサーヴァントにはおふざけのサーヴァントをぶつけるようなやり口に見えるようでその、沖田さん的にはどうというか…」

斉藤一「アハハハハ…まあまあそう難いことは言わず、ダ・ヴィンチちゃんたちが俺たちの事を必要としてるって思えばそれでいいんじゃないか。」

斉藤一「レイシフトの適性とかどうであれ、俺たちを指名してくれた以上、俺たちはそれに答えてやらないとな?」

沖田総司「ま、まぁそうですね。私は少々納得はいきませんが…・・」


土方歳三「で、そのレイシフトの適性はともかく、その特異点へ向かうサーヴァントの編成は決まっていると?」

土方歳三「俺はマスターの承認があればすぐにでも行ける。お前らだってそうだろ?」

沖田総司「あ、はい……」

織田信長「そういや、ここにいる儂ら以外の奴らはどうしたのだ?いつぞやの上杉や邪馬台国の連中は?」

マシュ「それなのですが、上杉さんと卑弥呼さん、壱与さんの3人に至っては、ジャンヌ・ダルクさんが主催するクラス:ルーラー会議に参加されていまして……」

マシュ「なんでも“果たすべき責務の呼び声”(オーディール・コール)の事で話し合っておりまして、その会議はしばらく続く予定だと・・。」


織田信長「ああ~アレか……。まあ“オーディール・コール”の事については、儂らでもどうしようもない案件じゃがな。」

織田信長「それに最近に至っては、例の復讐者(アヴェンジャー)の霊基持ちの殆どがカルデアから退去したと聞いているのじゃが…」

織田信長「あの巌窟の影め、同じ復讐者クラスの儂と蘭丸Xを差し置いて退去とか、儂もあやつらと同じ復讐者なのを忘れていたのか?」

謎の蘭丸X「うんうん!」

織田信勝「あ、いやそれは困りますよ姉上!姉上はカルデアにいることこそ姉上というもの。姉上がカルデアに出て行く必要なんかありませんよ!」

織田信勝「姉上がカルデアを退去するのであれば、この僕がなにをしようと引き止めてみせます!例えそれが聖杯を使ってでも成し遂げるつもりですので!」

織田信長「お前に引き止められたくもないわアホが!」

【まあまあ落ち着いてよ2人とも……】
【(ノッブたちはぐだぐだ時空だから関係ないってことかな?)】←


坂本龍馬「まあ特異点へのレイシフトに条件がないとなれば、とりあえずこの場にいるサーヴァントの中から数名を選んで同行してもらうって事でいいんじゃないかな?」

シオン「そうですね。それとこちらのリソースのこともあるし、まずは様子見もかねて選定をするのが無難かと。」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。藤丸ちゃん。今回の件、私の監督不行き届きのせいでかなり迷惑をかけてしまった事をとても悔やんでいる。」

ダ・ヴィンチちゃん「だが起きてしまった事は仕方がない。君たちに私の尻拭いをさせてもらう事になるが、それ相応のサポートは必ずやるつもりだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「だから頼む。グランギニョールを見つけてくれるかい?」


【もちろんだよダ・ヴィンチちゃん!】←
【必ず忘れ物を届けに行くね】

ダ・ヴィンチちゃん「(頷く)」
――――――――――――――――――――――――――――
特異点へとレイシフトする前―――カルデアのマスターである藤丸立香はダ・ヴィンチちゃんから今回のレイシフトについての理由を告げていた。

それはかつて3年巡前の4月1日のエイプリルフールの時に行なわれていたという『闇の聖杯戦争ユナイト・ウォー』(別名:フリーダムオーダー)の話をしており、

それらに使うシステム端末である『グランギニョール』をダ・ヴィンチちゃんはうっかりとなくしてしまっており、その端末の反応が特異点にあると告げていた。


カルデアのメンバーはシステム端末『グランギニョール』の捜索として、今回のレイシフトの適性サーヴァント達である沖田たちを招集し、

藤丸立香と6名のサーヴァントと共に特異点解決とグランギニョールの捜索を目的として、彼女たちは特異点へとレイシフトした。


しかしその直後、レイシフトした彼女たちが突如と襲撃してきた正体不明の敵らによってカルデアのマスター一行が壊滅したという事は、この時点では誰も知るよりもなかったのだ・・。

第1節:因縁の鍬形武士
――――――――――――――――
カルデアのマスター一行の壊滅から数時間後…・・


トントントントントントンッ……

【…………】
【……ウウ……】←


コトコトコトコトコトコト…・・

【………】
【(料理している音…?)】
――――――――――――――――
特異点・融魂廃棄離島ユメノシマ:何処かの建物内


パチッ、パチパチパチッ……

【…・・ここは…・?】←
【確か…わたし…・・】

???「!。どうやら気がついたようですね…。」


スタッ、スタッ、スタッ、スタッ……

カルデアのマスターの前に現れし者
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2023/11/fgo_6-1.webp

鎧武者の男「久しぶりですね。まさかあなたとここでまたお会いになるとは思いませんでしたよ、カルデアのマスター。」


【久しぶり?】
【…あなたは誰?】←

鎧武者の男「…誰と聞かれても無理はありませんね。あの時は私の霊基の事情もあり、このような姿をしてはいませんでしたから…」

鎧武者の男「覚えていませんでしたか。あの時、あの超五稜郭の戦いにて今魔川軍にいた私と死闘を繰り広げていたことを…」

【五稜郭…?死闘…?】←
【それに今魔川軍――――!?】


カルデアのマスターの脳裏に浮かんだ鎧武者の男のイメージ
https://livedoor.blogimg.jp/ff_lightningsan-chaldeas/imgs/c/5/c51488b5-s.jpg

【もしかしてだけど、あなた……】
【服部武雄さん?】←


鎧武者の男→服部武雄「思い出してくれましたか。そうです、私ですよ。かつての特異点での戦いにおいて、あなたの敵として対峙せしサーヴァント。」

服部武雄「元・新撰組にして、御陵衛士最強とうたわれし剣豪。サーヴァント・服部武雄とはこの私のことです。」

【やっぱり・・・・!】
【でもどうして武雄さんがここに…?】←

服部武雄「うむ。それについては私も何がなんだかサッパリわからないのです。なぜ、このような所に…」

服部武雄「あなたも知っての通り、私はあの特異点にてあなた方と死闘を繰り広げ、かつての仲間らとあなたに敗れた。」

服部武雄「そしてその戦いにおいて、かつての仲間との戦いに満足した私は、伊藤先生と共に消えた。消えたハズであった…・」

【武雄さん……】←
【………・】


服部武雄「それよりもあなた、あなた自身が今どのような状況になっているかをご存じで?」

服部武雄「あなたが目覚める前、気絶していたあなたをここへ運んであげたのは他でもなく私なのですが…」

【私が気絶していた?】
【―――!?】←
―――――――――――――――――――
回想シーン:カルデアのマスターが気絶する前…


沖田たち「――――――――」シュパシュパシュパッ!ドサッ…・・

謎の武士「―――――!!」


シュパッ!シュパパパパパパァァーーン!!

【―――――――――】←

シュパパッ、バラバラァァァ~~~…
――――――――――――――――――――

【(確かあの時私…・)】
【(何者かの刀で全身を斬られて…・)】←


グッ、ググググゥゥ~…

【(身体が動かない…)】←
【(わたし、一体どうなっちゃんだろう……。)】

服部武雄「あなたの思っている事は私にもわかりますよ。あなたが一体どうなってしまっているって事を。」

服部武雄「その答えはあなたのその目で実際に確かめた方が良さそうですね。」


タッタッタッタッ、ガシッ!スルゥ~~…

【えっ、ちょっ……】
【(軽く持ち上げられた……)】←

服部武雄「目を逸らさぬように。これが今のあなたの状態というものです。」


スタスタスタッ、スゥゥ~・・・

あの雨が降りしきる森林の中、謎の武士に身体を斬り刻まれた彼女(藤丸立香)。その彼女の目を覚ました先には、

彼女がかつてとある特異点にて死闘を繰り広げていた敵の1人にして、御陵衛士のサーヴァント:服部武雄が前と会った時とは違う姿で再会を果たし、

彼と話していく中で、彼は今の彼女がどうなっているのかを説明するかのように話していき、

そして服部武雄が彼女の状態を見せるかのように鏡の前に彼女を連れ出し、彼女の前に置かれた鏡の前に映し出されたのは…


鏡に映る、首だけの藤丸立香「―――――――――!?」


彼女の身体にあるはずの手足と胴体が存在せず、ただ鏡には服部武雄の手に持たれた彼女の頭だけが、今の彼女の状態に驚愕した表情を鏡に映し出されていたのであった。

そして彼女もまた、首だけとなっている彼女の様子を見せられ、あまりの驚愕さについ……


【―――――――――!?】
【アッ、アァ…・ァァァァ~~~…・】←



【イーーーヤァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!】←


服部武雄「・・・・・・・・・・・・」

【わ、わわわ……わたしが首だけ……】←


クラクラァァ~~~…・

首だけのカルデアのマスター・藤丸立香はただ、彼女たちのいる建物の天井を突き抜け、上空全体に広がるかのような悲痛の叫び声をあげるのだった。

そして彼女はそのショックのあまり気を失うのであった・・・
――――――――――――――――――――――
それから数分後・・・・・・・


カクカクシカジカ・・・・

服部武雄「成る程。つまりその“ぐらんぎにょーる”というカルデアがなくし物を見つけるために来たと…」

服部武雄「それとなくし物探しのお供として沖田・土方・斉藤の新撰組3名、信長と蘭丸X、異霊の沖田に雑賀孫一…・」

服部武雄「この7騎のサーヴァントと共にレイシフトしたが、その直後に謎の集団の襲撃を受け、その襲撃によりサーヴァント7騎がやられ、そしてあなたも…」

【(頷く素振りをみせる)】
【はい……】←


服部武雄「気の毒なものですね。あなたのお仲間が目の前で全員斬られ、あなた自身もこのザマとは……。」

服部武雄「私も同じです。生前、我ら衛士衛士7名、油小路にて新撰組らにそれらと同じような不意討ちをされ、多くの同志がやられてしまっている。」

服部武雄「あなた方もその不意討ちで全滅されたというのならば、あの特異点での我ら同志の無念も少しはわかるかと。」

服部武雄「身体を斬り刻まれ、頭だけとなりて、あの時の我ら今魔川軍の無念と怨みを、少しは理解したのかと。」


ハムッ、モグモグモグ…・・

服部武雄「(うむ。自分で作ったとはいえ、この熱々おでんはなかなかのモノ……)」モグモグモグ…

【これ、わざとやってるの?】←
【(自分だけの食事中にその話をされてもねぇ……)】

服部武雄「あなたのその顔つき、私のおでんを食べたいというのですか?首だけになりながらも、腹の方は減るかと…」

服部武雄「食べたいというのなら1つやろう。首だけでは喰えぬのは辛かろうから、私が喰わせてやろう。」

【いえ、結構です】←

服部武雄「そう固いこと言わず……おでんとは熱いうちに食すもの。ホラ…!」


スッ、ペチッ!

【熱ッ!!】←

【あからさまに熱々おでん芸はやめて!】←

服部武雄「フッ、このような熱々のおでんを作った以上、一度はこういうものをやってみたいと思っての事…・」

服部武雄「その対象がかつての敵対者となれば、少しは心が晴れるというかなものでな。」


ハムッ、モグモグモグ…・・

【さっきのおでん、自分で喰ってるし…】
【私が首だけだからって好き勝手が過ぎる!】←


服部武雄「……とまあ、冗談はさておき。ここからは真面目にあなたに私から1つ提案がありまして、今のあなたにも聞き捨てならない話かと思うのですが…」

服部武雄「あなたは今、正体不明の敵に斬り刻まれ、仲間のサーヴァントを失い、身体の方も首だけでまともに動けずどうしようもない状況であり、」

服部武雄「私もまた、あの特異点にて倒されたはずの私が1人、はぐれのサーヴァントとして召喚されている事もあり、それ程の魔力供給もされていない」

服部武雄「このような食事をしているのも、多少のリソースの補充もしなければこの身体も維持が困難であり、早急な提案ではあるのだが…」

服部武雄「この私を、あなた方カルデアと協力するサーヴァントとして契約してくれないか?」

【えっ?】
【服部さんとサーヴァント契約をって…・】←


服部武雄「ああ。というよりは仮契約と言うべきか。私は思うに、私はあなたと契約するつもりはなく、私が尽くす主は氏真殿と伊藤先生のみ。」

服部武雄「しかし今川氏真殿も伊藤先生もおらず、なぜ私のみこの特異点に召喚された理由を知ろうにも、今の私には魔力リソースが足りぬ。」

服部武雄「故に背に腹はかえられぬ想いにて、カルデアのマスター。あなたと契約するに至り、あなたにその理由を伝えたまで。」

服部武雄「そういう事でカルデアのマスター。この私と仮契約を結んでくれないか?」


【背に腹はかえられないって言われても、その……】
【首だけのわたしにどうやってあなたと……】←

服部武雄「心配するな。それについてはこちらで手を打っているのだが、この話、早い内に決めなければならん」

服部武雄「でなければ……!。くっ、もう感づいてきたか……」


【えっ?】←

廃墟の建物の外にて・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!ズドドドドドォォォォ~~~~!

民家の前に現れし異形の野武士たち(イメージ)
https://tmitter.news/wp/wp-content/uploads/2023/10/7684796d0464d85cb0347ec95bb0b1b9.jpg


異形の野武士1「遂に見つけたぞ。死に損ないのカルデアのマスターめ!」

異形の野武士2「そこにいるのはわかっている!大人しくその首を引き渡せ!」


グォォォォ~~ン…・
―――――――――――――――――――――――――――――――

【あの武士たちは!?】
【ここただならぬオーラ、彼らは一体……】←

服部武雄「あやつらを見くびってはならぬぞ。奴らはあなたの知る英霊の欠片を喰らい、亡霊とサーヴァントの中間として生まれし歪な存在。」

服部武雄「亡霊の身だというのに、自分が恰もサーヴァントである事を言い張る憐れな魂。分解されし英雄の残りカスのなれの果てと呼ぶべきか。」

【なれの果てってそれは…】
【要するに私たちの敵って事だよね?】←


ドンドンドンドンドンッ!ガシャガシャガシャッ!

外にいる異形の野武士「いるのはわかってるぞ!隠れていないで出てこい!」ドンドンドンドン!!

服部武雄「ヌゥッ、ここもここまでか。カルデアのマスター、逃げるぞ!」


シュタッ!―――ガシッ、カチャッ。スタタタタタァァーー―!!

【えっちょっ…・おまっ!?】←


ジャキンッ!ズドォォォ~~ン!!

服部武雄「――――――――――――」

【アヒィィィ~~~~!!】←
――――――――――――――――――――――
彼ら(服部武雄と藤丸立香)の拠点である建物が異形の野武士たちによって取り囲まれてしまい、

野武士たちの襲撃から逃れる為、やむを得ず建物の外へと脱出する服部武雄と首だけの藤丸立香


その姿は服部武雄の腰元に首だけとなっている藤丸立香がぶら下がるように運び出され、

カルデアのマスターにとってはなんとも無様な光景が広がっていたのであった。
――――――――――――――――――――――

スッ、シュタッ!スタタタタタァァーー!


異形の野武士「――――!」スタタタタッ!

服部武雄「!?。既に取り囲まれてましたか。あちらの追っ手が早かったというか、はたまたあなたとの話が長かったせいか…」

服部武雄「これではかの池田屋事件の二の前。カルデアのマスター、これはどう説明が付く事かと?」

【説明もなにも、首だけのわたしに言うのそれ?】←
【そういうわたしもアレだけど…】


???「そうです。あなた達は我々の追跡から逃げられません。あなた達のような英雄と呼ばれている者達に我々の苦しみなどわかりなどしません。」

???「大人しくカルデアのマスターの首を寄越しなさい!さもなければこの――――」


???の姿
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2021/09/97097867ae2edf36154a1b2840c34821.webp

???→斎藤アルトリア(アルトリア・キャスター)「この斉藤アルトリアが、、あなたのその霊基を頂戴することになる事になりますよ!」

【―――――――は?】←


服部武雄「斎藤利三か。本能寺の変の首謀者の一人、明智光秀と共に本能寺の襲撃に参加していたと聞いてはいたが、このような娘の身体をしていたとはな。」

服部武雄「あなたがここに来ているとなると、狙いは彼女の首のパーツか!そこまで彼女の存在が欲しいというのか!」

服部武雄「一体誰の差し金でこの首だけの彼女を狙う。何故彼女をそこまで付け狙うのか、斎藤利三!」

斉藤アルトリア「狙っているのはあなたもでしょうが!わたしが持ってた右腕のパーツを盗んでおいて!」

【ちょっ・・・・一体なにを言ってるのアルキャス!?】←
【それに右腕って、武雄さん!?】


服部武雄「右腕の事については後にしていただきたい。カルデアのマスター、あなたはあの者の顔に見覚えがあるようですが、」

服部武雄「彼女はあなたの知るサーヴァントであらず、あの者は他の英霊の姿を利用して現界した存在。」

服部武雄「バラバラにした英霊の各部を取り込み、自らを正規のサーヴァントと名乗る摂理と論理を逸脱せし脱法武士の一人。」

服部武雄「わかりやすく言えば、ヤツはあなたの知るサーヴァントの皮を纏いし『脱法サーヴァント』と呼ぶべきでしょうか。」

【!?】
【脱法サーヴァントだって!?】←


服部武雄「それよりもカルデアのマスター。あなたは今、この状況をどう打開するつもりとみているかと?」

服部武雄「周りには英霊の残りカスを喰らいし異形の野武士、それを束ねているのは目の前にいる脱法武士の一人、斎藤利三。」

服部武雄「対してこちらは首だけのあなたとこのわたしのみ、わたしなんかはこれでもこの身体を維持する魔力が残り僅かなものであり、」

服部武雄「このままでは我らはあの者らに一方的にやられてしまう。あなたはそうはなりたくはないのだろ?」

【………・・】
【(今は考えている余裕はないみたいだね)】←


【力を貸して武雄さん!】
【あなたと契約するからこの状況を何とかして!】←

服部武雄「覚悟を決めましたか。では――――!」

ガシャッ、ガチャンッ!


【(腕に何かをつけた?)】
【(でもあの端末、何処かで見覚えがあるような…・)】

斉藤アルトリア「その端末は!?まさかあなたがその旧式の『グランギニョール』を隠し持っていましたとは……」

斉藤アルトリア「しかしその旧式を使ったところでサーヴァントを呼び出せないのはわかっているよね?それを使ったところで、」

斉藤アルトリア「あんな失敗作のすげ替えサーヴァントを召喚出来たとしても所詮只の出来損ないのサーヴァントモドキ」

斉藤アルトリア「私たちのような“新合法サーヴァント”に勝てるような力を持ち合わせているはずがありません!」

服部武雄「ええわかっています。ですから……!」


ガシッ、ヒュゥゥ~~ン!

【ちょ、うわぁぁぁぁ~~~!!】←
【急にわたしの首投げないで~~!!】


服部武雄「ぐらんぎにょーる、すたんばい!びるどでっき、あくせす。」ガシッ、ピピピピッ!

服部武雄「ビルドアップ!ゆないと・ざ・カルデア・イン・マスター!」ガチャッ!


ギュゥゥンッ、ビィィィ~~~!!

【!?】
【――――――――】←

斉藤アルトリア「クゥゥ…!?」ピカァァ~~ン!

ピカァァァ~~ン、ギュォォォ~~ン!!


フゥゥンッ、ガシンッ!

【ヌゥゥゥ……】
【一体なにがどうなって…・・】←


二ギニギッ…・

【(手の感覚がわかる!)】
【(身体が動かせる!これなら―――――)】


シュゥゥ~~モクモクモク……

【…・えっ…?】←

―――――――――――――――――――――――――――
斉藤アルトリア(姿はアルトリア・キャスター)率いる軍団に取り囲まれたカルデアのマスターと服部武雄

彼女は服部武雄の提案通り、服部武雄と仮契約をする事を決め、彼にこの状況を打開する事を求め、

当の服部武雄は自身の腕に『グランギニョール』と呼ばれる謎の端末を装着し、首だけの彼女を高く投げつけ、彼女の首に向けて端末を向け、

その端末から放たれたあやしげな光を彼女は浴び、そして彼女が気がついたときには…・・


カルデアのマスター(藤丸立香)の今の姿(イメージ)

彼女の頭
https://pbs.twimg.com/media/Fn2N0hxaYAIhzEc.jpg

彼女の胴体
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2021/09/994e2cdc499b32e79dd77268d8478d2b.webp

パッパラパァ~~~!!


【―――――!?】
【なんじゃこりゃぁぁぁ~~~!?】←


謎の端末からの光を浴びた彼女の身体が、頭が彼女(藤丸立香)で身体がアヴェンジャー・魔王信長という、

彼女の頭と魔王信長の胴体がくっついたような姿へと変貌を遂げていたのであった。
―――――――――――――――――――――――――――

服部武雄「どうやら成功したようですね。カルデアのマスター殿。あくまで仮初めの身体ですが、首だけでいるよりかはだいぶマシになったかと」

【だいぶマシになったって!?】
【なんでわたしの胴体がノッブと同じに……】←

服部武雄「今はそれを言っている場合ではありません!カルデアのマスター。あなたの令呪の方はちゃんと機能しているかと?」

服部武雄「仮初めの身体でありますが、あなたのマスターとしての能力は健在かと。あなたの右手の方をご覧を。」

【(右手の甲をよく見る)】←


キィィ~ン、キィィン!

【!】
【令呪がある!これなら―――】←

【行くよ武雄さん!】←

服部武雄「御意!」


シュッ、キィィ~ジャキィィン!

服部武雄「!」ギュィィ~~ン!


服部武雄「おお…!これがカルデアのマスターの魔力供給ですね。これならば私も大いに戦えるかと。」

服部武雄「――では、仮契約とはいえ貴方とサーヴァントと契約した以上、マスターであるあなたを守るのが道理。」

服部武雄「あなたを私のマスターとして守るのはあの頃の因縁的にシャクではありますが、これも何かの縁というモノ……」


キィィ~ン、ジャキィィーーン!!

姿が変化した服部武雄(第2再臨)
https://livedoor.blogimg.jp/ff_lightningsan-chaldeas/imgs/c/5/c51488b5-s.jpg


服部武雄「行きますよカルデアのマスター。あなたも遅れを取らぬよう、私の側から離れないでください!」

【わかった!】
【背中の方は任せて!】←

服部武雄「うむ。では参るぞ!カルデアのマスター!」ガシンッ!

斉藤アルトリア「ヌヌヌッ、ならばこっちも!かかれぇぇ~~~!!」

異形の野武士たち「オォォォォォ~~~~!!」ドドドドォォォ~~!!

服部武雄「オォォォォーーー!!」


ガシッ、スタタァァ~~!!

――――――――――――――――――――――
カルデアのマスター・藤丸立香は服部武雄の持つ『グランギニョール』の光を浴び、自身の身体が魔王信長の胴体と合体した姿となってしまい、自身の今の姿に戸惑いつつも、

彼女はサーヴァント・服部武雄との魔力パスを通して仮契約を交わし、服部武雄もまた、魔力パスが通ったことで本来の力を発揮していき、


彼女と服部武雄はお互いに協力する形で目の前の敵である斉藤アルトリアと彼女率いる異形の野武士軍団との戦闘を開始するのであった。

BATTLE 


味方編成

スタメン固定:NPC・服部武雄(セイバー)、他・自由編成


敵編成

第1陣:異形の野武士(黒武者)(クラス:バーサーカー)x3

第2陣:異形の野武士(黒武者)(クラス:バーサーカー)x2、斉藤アルトリア(ゲージ2)(クラス:セイバー)x1

ガキンガキンガキンッ!ジャキンジャキンジャキィィン!


服部武雄「ぬぅん!」ガキガキンッ、ジャキジャキィィーン!

異形の野武士たち「ヌワァァァァ~~~!?」ガシュガシュンッ!シュゥゥ~ン…・


斉藤アルトリア「うりゃぁぁぁ~~~!!」フゥゥン!

服部武雄「なんのっ!鉄鍬形!!」ガキンッ、ジャキジャキンッ!

斉藤アルトリア「ヌワッ!?クッソォォ~…」ガキンッ、スタタタッ!

服部武雄「逃しはせぬ!その具え(そな)、噛み砕かせて頂く!」


ジャキッ、ギュォォォ~~ン!ジャキィィーーーン!

斉藤アルトリア「な、しまっ――――ヌワァァァ~~~!?」ジャキィィーン!ガシュゥゥーン!

服部武雄「これぞ我が秘技、『二刀裂断・獅嚙鍬形(にとうれつだん・ししがみくわがた)』!」

ジャキッ、フフフフフンッ、ガキンッ!(刀二振りを背中に納刀)


斉藤アルトリア「ガハッ…・!そんな……このわたしが……あの最強で最善のクラスを持って現界出来たというのに…・」

斉藤アルトリア「わたしはただ嫌だっただけなのに……こんな姿に成り果てても、あの光秀の奴に報いを受けさせたかっただけなのに…・」

斉藤アルトリア「…というか、この英霊の姿となれば勝てるって信じたのが馬鹿でした…この英霊はかなり人気で強いって聞いていたのに…・」

キュゥゥゥ~ン……


【か、勝った……】
【どうにか切り抜けたのは良かったけど…・】←

服部武雄「無事か、カルデアのマスター。そのような姿での戦いではあったが、どうにかあの脱法武士を倒せましたな。」

服部武雄「あなたたちカルデアの方々の助力がなければ我々は奴らに負けていた。奴らに霊基やその全てを奪われるところでしたので…。」


【そ、それはそうだったけど……その……】←

服部武雄「………」

【(じっと武雄さんの顔を見つける)】
【………】←



ガサガサガサッ!ガサガサガサッ!


【!?】
【(簡易召喚の構えをとる)】←

服部武雄「!?。新手の者か!」ガキンッ!

ガサガサガサッ!スタタタタッ!


マシュ「―――先輩!?。この近くでつば競り合いの音がしまして、もしかしてと駆けつけてみたのですが。」

マシュ「良かった……カルデアで先輩の反応が消えたのでわたしも心配していたのですが…・」

高杉晋作「ああ。戦の音がしてみて駆けつけたところにマスターがいたとは、正に地獄に仏というべきかな?」

高杉晋作「まあ僕にしては幸運がB-ではあるがこんな形でマスターと再会できたとは、これはかなりの幸運というべきかな?」

【マシュ!】←
【それに高杉社長も!】


服部武雄「!。あなた方は……、成る程。あなたのその様子から見て、どうやらあなた方は彼女と同じカルデアの面々であるのは間違いないようですね。」

服部武雄「特にあなた、確かマシュ・キリエライトと言いましたか?覚えていますよ、かつての特異点でのあなたの活躍を……」

服部武雄「あなたは盾の英霊と呼ばれているとは裏腹に、盾よりも寧ろ法螺貝を吹いて進軍していた事がかなり目立っていましてね。」

マシュ「!?。法螺貝を吹いてって……ええっと、それは…なんと言いますか……その……」


高杉晋作「……君、そのいかに暑苦しそうな鎧みたいな装甲を着ているナリ、君はかの御陵衛士の剣士の一人、服部武雄とみて間違いないようだね?」

高杉晋作「新撰組連中から話は聞いている。前に超五稜郭の特異点で今川の連中と組んでマスターとドンパチをしていたみたいじゃないか。」

服部武雄「ほう…?」


タッタッタッタッ、ガシッ!

高杉晋作「マスター、これはいったいどういうつもりなんだ?カルデアでは君が先導して特異点へレイシフトした直後に君の反応が消えたのはわかっているのだが…」

高杉晋作「なんであんな御陵衛士の奴が君のそばにいるんだ?あいつはあの桶狭間の特異点で君を追い詰めた奴だろ?」

高杉晋作「まさかだと思うけど・・・・・君、契約したというのか?僕以外の悪の組織の一人と・・・?」

【け、契約というか・・・仕方がなかったというか・・・・】←
【・・・・・・(頷く)】


ピトッ、ギュゥゥゥ~~!

【ちょっ!?かなり近いって・・・・・・・!】


高杉晋作「言い訳は結構だ。僕がもっと早くこの場所に駆けつけられたのなら、君をもっと早く助けに来れたのは僕だったというのに・・・・」

高杉晋作「それにあの時、カルデアで僕が君との先導してレイシフトしていれば、こんな面倒な事が起こらなかったというのに・・・」

【はい?一体なに言っちゃってるの・・・】
【なんでそんな急に“今夜わたしと眠りたい”気分になってるの?】←

マシュ「高杉さん!いくら先輩が心配だったからって、そんな執着的な接点は必要ないかと思いますかと!」

マシュ「それに先輩も急なことで困っていますし、近くには武雄さんもいて、まだ彼が味方であるかもわからないと・・・」

マシュ「それに先輩も、先輩はどうしてそんな魔王ノッブの恰好をしているですか?今はそんなぐだぐだしている場合では・・・」

【あ、それについてはその・・・・】
【話が長くなると言いますとねぇ~・・・】←

高杉晋作「そうだとも、別に僕たちはそんなぐだぐだしてる訳じゃしてないって!」ググッ!


グググッ、スポッ!(カルデアのマスターの首が取れる)


服部武雄「・・・あっ。」

高杉晋作「――!?」

マシュ「!! キャアァァァァァァァァ~~~~~~!!!!?」

【!?】
【なぁっ!?取れたぁ!?】←


マシュ「あっ、ぁぁぁぁぁぁ・・・・・ぁぁぁぁ・・・・・」ガクガクガクガク・・・・

【あ、いやその・・・・なんというか・・・】
【これには深い訳が・・・】←

マシュ「せせ、センパイの首が・・・・首が・・・・こんな簡単に取れて・・・・・・」


ふらぁぁ~~・・・・ドサッ・・・(マシュが倒れる)

【マシュゥゥゥ~~~!!】←

高杉晋作「あ、ああその・・・・・・・なんかごめん・・・・・」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
服部武雄の提案に乗り、服部武雄と仮契約すると共に仮初めの身体を得てどうにか窮地を脱したカルデアのマスター(藤丸立香)

戦いを終え、カルデアのマスターは服部武雄に事の詳しいことを聞こうとしたところ・・・

草むらの奥からカルデアで待機していたはずのマシュ・キリエライトとアーチャー・高杉晋作が現れ、

高杉晋作に至っては、彼女(藤丸立香)はどうも、いつもの高杉晋作とは何か違う彼の密着的なアプローチをされてきて、それがエスカレートしたのか・・・


彼(高杉晋作)は彼女(藤丸立香)の頭を誤って彼女の胴体から引っこ抜いてしまい、彼女がまた頭だけの状態となってしまい、

マシュ・キリエライトはその光景を見て、ショックのあまりその場で気絶してしまうのであった。

第2節:ゴミまみれのユメノシマ
―――――――――――――――――――――――
藤丸立香たちの観測途絶から数分が経過した頃――次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー:管制室にて・・・・


ゴルドルフ「皆のもの・・・・私は今、ありのまま今起きている事を話さなければならない・・・」

ゴルドルフ「数分前、藤丸立香とその同行するサーヴァント7名が例の特異点へレイシフトし、その直後に彼女たちの観測が途絶してしまった。」

ゴルドルフ「まあこのような不測の事態は特異点への突入にいたってたまにある事なのだが、問題はその後に起こった事・・・。」

ゴルドルフ「それから数分も立たないうちに、突如としてカルデアは謎の魔術的攻撃を受け、こちらで待機していたサーヴァントの半数が消息を絶った。」

ゴルドルフ「覚えているだろう。我々が彷徨海にいた頃に経験せし『徳川廻天迷宮 大奥』の事件の事を、その首謀者であるインドの神霊・カーマによる逆レイシフトを。」

ゴルドルフ「それらと同じ事がこのストーム・ボーダーでも起こってしまった。幸いなことにカルデア全職員まではレイシフトされてはいなかったのだが・・・」

ゴルドルフ「今、カルデアにいるサーヴァント達をそのレイシフトによって大半を持ってかれてしまい、いま現在残っている者らは―――」


ババァァ~~ン!!

頭だけのノッブ「――というのが頭だけの儂と信勝だけっという訳じゃな!ナッハハハハハハ~~!」ババンッ!


頭だけのノッブ「・・・って、笑っとる場合か儂(わし)!?なんだこれ、儂はいったいどうなってしまっているのじゃわぁ~!?」

織田信勝「あぁ~~お労しや姉上・・・。姉上が無事に例の特異点に戻って来たと思ったら、戻って来たのはこの姉上の頭だけ・・・」

織田信勝「でも安心してください!姉上が頭だけの姿になろうと、僕は味方です。頭だけの姉上は僕が介抱してあげます。」

織田信勝「姉上のシャンプーや食事の介抱は僕がしてあげます。ですから姉上はどうかこの僕に委ねてくだされば――」

頭だけのノッブ「貴様に介抱されたくもないわアホがぁ!儂は何を言われようが貴様に介抱されたくもないわ信勝ー!」

織田信勝「アハハハハハッ・・・そんな冗談キツいこと言わなくてもわかりますよぉ~姉上~~!」

頭だけのノッブ「な、なにをぉぉぉ~~!」


シオン「はいはい2人とも、おふざけはそこまでにしてください!今はそのような事をしてる場合ではないのはわかっていますよね!」

ダ・ヴィンチちゃん「うん・・・・・とりあえず今、このカルデアで突如として起こった事態を簡潔に話すとすれば・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸ちゃんが信長たち7名と共に例の特異点へとレイシフト後、その8名の観測が急に出来なくなってしまった。」

ダ・ヴィンチちゃん「そこから追い打ちをかけるかのように突如としてカルデア内で謎のレイシフトの反応が多数発生し、それを調査したところ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「カルデアに召喚されているサーヴァントの大半がその謎のレイシフトに巻き込まれて消失したと報告があり、」

ダ・ヴィンチちゃん「霊基グラフは稼働はしてるが、召喚できるサーヴァントがほぼゼロ。しかもこのような事態は前にも一度あったものでね・・・。」


シオン「はい。このような事は前にもありまして。その事態が先の“徳川廻天迷宮大奥”の件と同じようなカルデアの魔術的誘拐行為・・・」

シオン「“レイシフト”。それもレイシフトを利用した強制的逆霊子召喚―――」

シオン「わかりやすく言えば、サーヴァント達はカルデアが保有するコフィンを触媒に強制レイシフトにされられた、という事になるかと。」

シオン「ハァ~・・・まさかこのような形で大奥特異点の悲劇が再来するとは想いもしませんでした。こちらの魔術的セキュリティは完璧だったというのに・・・・」

シオン「・・・ですが、藤丸さんたちのレイシフト直後の観測不可とこちら側への強制レイシフトからして、このような妨害を同時にした存在はおそらく同一人物かと。」

シオン「それもよほどの手練れのあるキャスタークラスの英霊か、もしくは神霊級の何者かと想定するのが妥当かと。」


シオン「しかし今回の強制レイシフトの被害にカルデアの人員が含まれていなかったのは幸いだったのですが、」

シオン「マシュ・キリエライト・・・・シールダーである彼女が我々の目の前で発生した強制レイシフトに巻き込まれてしまい、それと入れ替わるように出現したというのがそこの貴方(ノッブ)。」

シオン「藤丸さんと共に特異点へとレイシフトしたはずの貴方が首だけの状態で特異点からレイシフトされて帰ってきた・・・」

シオン「・・・というよりは“送り返された”というべきでしょうか。どのような理由で送り返されたかは現状のところ不明なのですが・・・。」


ゴルドルフ「グヌヌヌゥゥ~~、いったいどうなっているんだ!我々は只、ダ・ヴィンチ女史がなくした『グランギニョール』の捜索のためにわざわざレイシフトしたと思えば、」

ゴルドルフ「そのレイシフトの後に人類史最後のマスターの観測ができなくなり、さらにただでさえ数多く保有するサーヴァントたちを逆レイシフトで失うなどと・・・」

ゴルドルフ「この事態を招いた原因はダ・ヴィンチ!お主があの時のその日にグランギニョールとフリーダムオーダーのシステムを即時解体しなかったお主の責任だ!」

ゴルドルフ「お主があのふざけたモノの廃棄処分を渋り、それらを厳重に保存しておいて無くすとは、カルデアの技術顧問の名が廃るというもの!」

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・・」


シオン「ハイハイ!責任の追及はそこまでにして。事の元凶はダ・ヴィンチ女史の不始末が原因なのですが、今はこの最悪な状況をどう打開するかを考える方が先かと・・・」

織田信勝「そうですよ!このまま姉上が首だけのままでは僕もとても辛いというか、なんというか・・・。ともかくこのままじゃダメかと!」

織田信勝「それにさっきまで僕と一緒にいたはずの茶々殿や長可まで目の前でレイシフトされて消えたとなると、僕がなんでハブられている事がなんか情けないというか・・・」

織田信勝「僕だって立派なカルデアのサーヴァントですよ!それなのに僕なんかを差し置いてサーヴァントのみんなが消えちゃうなんて・・・」

頭だけのノッブ「いやお前が居ようが居なかろうが、儂らにはなにも不自由はないぞ。むしろ静かになっていいというかのぉ~・・・」

織田信勝「なっ・・・姉上ぇぇぇ~~~!」


頭だけのノッブ「じゃが問題なのはそこだけではない。儂はほんの知らぬ間にこんな首だけの姿であの特異点から送り返されたのジャが・・・」

頭だけのノッブ「首だけの儂だけじゃなく、蘭丸までも身体がバラバラの状態で特異点から送り返されており、あ奴はこうも一向に目を覚まさぬと・・・・」

シオン「はい。信長さんはともかく、謎の蘭丸Xは身体がバラバラながらも五体揃ってあの特異点から送り返されたかのようにレイシフトされたようでして・・・」

頭だけのノッブ「じゃが問題なのはそこだけではない。儂はほんの知らぬ間にこんな首だけの姿であの特異点から送り返されたのジャが・・・」

頭だけのノッブ「首だけの儂だけじゃなく、蘭丸までも身体がバラバラの状態で特異点から送り返されており、あ奴はこうも一向に目を覚まさぬと・・・・」

シオン「はい。信長さんはともかく、謎の蘭丸Xは身体がバラバラながらも五体揃ってあの特異点から送り返されたかのようにレイシフトされたようでして・・・」


カタカタカタカタッ、グワンッ!(モニター起動)

シオン「彼女のカルテを調べたところ、蘭丸Xのバラバラになった身体はこちらで組み立ててくっつけようとしても、何かの呪いとかでくっつくことが出来ず、彼女の霊基でさえも・・・」

シオン「彼女の身体パーツから霊基や魔力も感じられず、まるで何者かが彼女の霊基を抜き取り、魂のない人体模型へと変えたというべきか・・」


シオン「そうなると彼女から特異点の情報を聞き出すのは不可能であり、それに蘭丸Xの身体パーツから見て、この綺麗な斬れさばきから見て・・・」

シオン「おそらくこれはセイバー、もしくはアサシンクラスのサーヴァントの仕業かと。そうなるとすれば・・」

シオン「藤丸さんたちは既に特異点に潜む敵の奇襲に遭い、彼女たちの身体はその敵によって身体をバラバラにされたかと・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん、ゴルドルフ「―――!?。・・・・・・・・・・・」


頭だけのノッブ「・・・いや、マスターはやられてはおらぬ。あ奴はその敵の奇襲を受けようとそうやられてはおらん。マスターは生きている」

織田信勝「生きているって・・・・・。姉上、なんでそんな事がわかるんですか!?今の姉上は首だけだというに・・・・」

頭だけのノッブ「まあ何でだろうなぁ~・・・儂にも安否がわからぬマスターが何故無事に生きているってわかるのかは知らぬ。」

頭だけのノッブ「ただそのように感じるみたいでな。まるで儂自身の身体みたいに・・・」

頭だけのノッブ「まあ自身の身体のことなど、あのSAITAMAの時と同じぐらいだろうな!あの時も儂の身体のことで問題となってたし・・・」

織田信勝「まあ確かにあの時は姉上の頭が行方不明となって大騒ぎになってはいたのですが、今回はその逆、姉上の頭以外が行方不明になっているのですよ!」

頭だけのノッブ「わかっとるワイ!いちいちうるさいぞ信勝!」


ダ・ヴィンチちゃん「とにかく!藤丸ちゃんがまだ生きていると感じている以上、今は彼女たちの座標の観測できるよう調査を進めるしかない。」

ダ・ヴィンチちゃん「おそらく敵の根城に捕らわれているか、どこか安全な場所にいるのか、まずは彼女たちの観測と安否確認を最優先に調査するつもりだ。」

シオン「はい。こちらもバラバラになってる蘭丸Xの調査を進め、どうにか彼女を復活させるよう努力を尽すつもりですので。」

ゴルドルフ「うむ・・・・、とにかく今は、藤丸たちの無事を祈るしかないな・・・。・・・・・」

―――――――――――――――――――――――――
同じ頃、ストーム・ボーダーではカルデアのマスターたちの観測が途絶したとは別の事態に陥っていた。


特異点へとレイシフトしたカルデアのマスターたちの観測が出来なくなったと同じ時間に、カルデアは謎のレイシフトによる攻撃を受け、

マシュを含む、カルデアにいるほとんどのサーヴァント達がそのレイシフトによって行方不明となり、

唯一レイシフトを逃れていたダ・ヴィンチたちと織田信勝。そして頭だけとなって特異点から送り返された織田信長らが今の状況下と今後の事について、

少々言い争いになりつつも、今の現状から、特異点にいるカルデアのマスターの座標を探し出し、事の状況確認の調査を急ぎつつ、

カルデアに残っているダ・ヴィンチちゃんたちは、カルデアのマスターたちの無事を祈りつつ、彼らの出来る事をやり進めていくのであった。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom