【FGO/SS】合成英雄異聞伝 ぐだぐだフリーダムオーダー~鍬形武士と塵夢の島~ (56)

もしも2021年のエイプリルフールイベントに続編があった場合の二次創作ぐだぐだイベント


*注意事項

一部のキャラ崩壊・キャラ違いあり。

気まぐれ投稿

これらが嫌な方は即座にブラウザバックしてください。
―――――――――――――――――――――――――――――
イベント:合成英雄異聞伝 ぐだぐだフリーダムオーダー~鍬形武士と塵夢の島~


参加条件:第2部第6.5章『死想顕現界域トラオム』クリア後(不可逆廃棄孔イドのネタバレあり)

特異点名:融魂廃棄離島ユメノシマ

イベント内容:フリークエスト、ミッション、ポイント集め、BOXガチャ

あらすじ
―――――――――――――――――――
闇の聖杯戦争、再び!禁断のフリーダムオーダーの再臨は、カルデアの厄災なのか。

蘇りし禁断の儀式に数多くの英傑らが迎え行く


だがしかし彼らの前に待っていたのは、圧倒的な切断による彼らの終焉であった。


異様な存在と成り果てし者らによる、嘘の日より生まれし闇の聖杯戦争(ユナイトウォー)。

全てを切り裂かれしあなたは今、あなたに手を差し伸べし因縁と共に積もりしゴミの島地を再びぐだぐだと立ち上がる。

あらすじ
―――――――――――――――――――
闇の聖杯戦争、再び!禁断のフリーダムオーダーの再臨は、カルデアの厄災なのか。

蘇りし禁断の儀式に数多くの英傑らが迎え行く


だがしかし彼らの前に待っていたのは、圧倒的な切断による彼らの終焉であった。


異様な存在と成り果てし者らによる、嘘の日より生まれし闇の聖杯戦争(ユナイトウォー)。

全てを切り裂かれしあなたは今、あなたに手を差し伸べし因縁と共に積もりしゴミの島地を再びぐだぐだと立ち上がる。

>>3は投稿ミスです
―――――――――――――――――――――――――
プロローグ:カルデア壊滅!バラバラとなったマスター
―――――――――――――――――――――――
覚えているだろうか? いつかの20と21の数字が合わさりし、4月の嘘が許される日。

ある一人の思想によって生まれた1つの遊戯(イタズラ)。数多の英霊の霊基の欠片を集め、それを合わせ戦う戦いの記憶を。


英霊合成バトルシステム『フリーダムオーダー』。別名:闇の聖杯戦争 ユナイトウォー

数多の英霊たちの霊基を砕き、好き勝手に組み直せし融合体へと変貌させ、それを戦わせる遊戯(ゲーム)。

万能の天才曰く、それらをかのカルデアのマスターにやらせ、その者を冷徹で非情なる存在へと教育を施す企画として開発され、それらをその日に実行に移した。


企画は成功した。カルデアのマスターは“彼女(ダ・ヴィンチちゃん)”の思惑通り、冷徹で非情なる存在へと変貌を遂げたが、

カルデアのマスターのあまりの変貌と大人の事情もあってか、間違いに気づいた彼女はその日じゅうに洗脳解除の治療を施し、元凶となるシステム自体を封印した。


かくして禁断のフリーダムオーダーはその年の4月馬鹿(エイプリルフール)の内のイベントとしてその存在を処理された。

“彼女(ダ・ヴィンチちゃん)”『みんな、いのちは大切にしようね!ダ・ヴィンチちゃんとの約束だよ!』



しかし、そのような言葉で事が終わることなどあるはずもなく、闇に葬られしシステムは再び動き出していく。

かの者たちの……人理救済の旅路を進むカルデアのどうしようもない『厄災』と成り果てて……

何処かの特異点内:雨が降りしきる森林の中で……


ガシュガシュッ!ブシャァァァ~~~!!

魔王信長「――――――――」ドサッ……


【――信長!?】
【ああ…そんな……】←

沖田総司「ノブナガ!?ツゥゥッ!」ガキッ!


ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ………

???「…………」

――――――――――――――――――――――――
特異点の中にある雨が降りしきる森林の中、カルデアのマスター一行は襲撃を受けていた。

その一行の内の一騎・魔王信長は、先ほど彼女たちを襲撃せし者の刃により、その身は胴体と首の2つとなって倒された。


カルデアのマスターである彼女(藤丸立香)を守る為、彼女のサーヴァントたちは彼女を囲うように布陣を形成し守りへと入っていく。

『沖田総司』、『土方歳三』、『謎の蘭丸X』、『沖田総司〔オルタ〕』、『斉藤一』、『雑賀孫一』の計6騎がマスターである彼女を守るように囲い、

彼女たちの前に立ちはだかる一人、カブトガニのような重鎧を纏う鎧武者を己の敵として反撃の構えを取っていた
――――――――――――――――――――――――

???→重鎧の鎧武者「フッ。これがかの第六天魔王と呼ばれし戦国の武将、織田信長だったというか。話を聞くに、強大な武士と聞いてはいたが…」

重鎧の鎧武者「よもやこのわたしにやられるようじゃ、第六天魔王の名も名折れと呼ぶべきかな・・。」

謎の蘭丸X「アホぬかせい!レイシフトしてきたばかりの蘭丸たちに奇襲を仕掛けてきたおまえらが、信長様を批評するんじゃないよ!」

謎の蘭丸X「それによくも信長様を斬りやがったなぁ!しかもこうも綺麗に首だけを狙ったかのような……いや、それでもお前が卑怯なやり方で信長様を斬った事に変わりはない。」

謎の蘭丸X「信長様を斬ったお前を許さない……この私が、信長様を斬ったおまえら全員切り裂いてやろうかぁ!アァァ~~?!」ジャキンッ!


斉藤一「おいおい落ち着けって!お前さんの主である信長がやられたからって、復讐者クラスのオーラがダダ漏れしてんぞ…。」

斉藤一「そんなことをしたって、こっちの状況が悪くなるだけだ。お前さんもそれは十分理解しているだろ。」

謎の蘭丸X「ウゥッ…・ですが…・」


沖田総司「気をつけてください。あの鎧武者から溢れる魔力…おそらくは聖杯、もしくはそれに類するモノかと・・」

重鎧の鎧武者「聖杯か。確かに聖杯であれば今のわたしと同じ力を持てるかも知れない。しかし……」

重鎧の鎧武者「この力は明白にわたし自身、わたし自身の霊基によるもの。お前たちとは霊基も魔力も違うって事さ。」

沖田総司「……な、なん・・ですって…!?」

雑賀孫一「まだです。雑賀の技はこのような力の差などに圧倒されません!行きます!」

土方歳三「うぉぉぉぉぉ~~!!」


バンバンバンッ!ジャキジャキンッ!

重鎧の鎧武者「――――!」ガキガキンッ!ガガガンッ!

ガキッ、ブゥゥゥン!ジャクン!ブシュゥゥ~~!


雑賀孫一「ガハッ……!!!」ブシュゥゥ~!

土方歳三「ごあっ……!!!」ブシュゥゥ~~!

重鎧の鎧武者「雑賀衆の頭領もこんなものか……。この程度の力量で僕たちを倒せると思っていたというのか・・?」

雑賀孫一「!?。ヌゥゥゥ…」


斉藤一「副長、僕たちの今の状況、明らかにアレなんかじゃないのか?そうアレ……」

斉藤一「前に景虎ちゃんが言ってた、まんまと死地に誘い込まれたって感じで…。」

土方歳三「!。…・・ああそうかもな。かくなる上は…・沖田!」

沖田総司「……!(頷く)」

沖田総司〔オルタ〕「……!(頷く)」


沖田総司〔オルタ〕「ここは退いてくださいマスター!今の私たちに勝ち目はありません!」

沖田総司〔オルタ〕「私があの者を引き止めている隙に、マスターは撤退を!」


【み、みんな……!】
【絶対助けに戻るから……!】←

土方歳三「沖田ッ!斉藤ッ!ここは引き受けた!!死んでも生き残れ!!」

沖田総司「はいっ!斉藤さん!私が先行し―――」


フゥゥンッ、シャキィィ――ン!

沖田総司「――――――――」ドサッ……

斉藤一「沖田ちゃん!?」

???「……1人目」

斉藤一「――――!?」


シュパッ!シャキィィーーン!

斉藤一「―――――――」ドサッ……

【斉藤さん!?】←

???「…・・2人目」


シュパッ!シュパシュパシュパッ!!!

雑賀孫一「―――――――」ドサッ……

謎の蘭丸X「――――――――」ドサッ……

沖田総司〔オルタ〕「―――――――」ドサッ……

???「……3人、4人、5人…。」


土方歳三「!?。…お前、まさかお前は――――」

???「――――!!」


シュパッ!ジャクンッ!

土方歳三「――――――――」グチャァァ~~、バシュゥゥ~~!!――ドサッ!

???「これで最後…。後は……」

【ひ、土方さん……みんな……】
【(ショックのあまり、両膝を付く)】←


スタッ、スタッ、スタッ、スタッ………

藤丸立香の前に現れし謎の武士(イメージ)
https://img.anitubu.com/imgs/2024/04/07/gqfbvgpwxdKhbdt.jpg


???→謎の武士「追い詰められたあなた方が、マスターを守るために殿を残して撤退する事はわかっていました。」

???「なので彼らを仕留めるのはこの僕が確かにやらせて貰いました。あなたはもう、終わりですね。」

【!?】
【(簡易召喚を行なおうとする)】←

???「―――――!!」ジャキンッ!シュパッ!


シュパッ!シュパパパパパパァァーーン!!

【―――――――――】←

シュパパッ、バラバラァァァ~~~…

―――――――――――――――――――――――――
特異点の何処か、雨が降りしきる森林の中……


特異点解決の為にカルデアのマスター(藤丸立香)は6騎のサーヴァントを引き連れ、特異点へとレイシフトしてきた。

しかしそのレイシフト直後、それを待ち伏せしていたかのように重鎧の鎧武者らの襲撃を受けてしまい、

重鎧の鎧武者の一撃により信長が、後より現れし謎の武士によって残りのサーヴァント5騎がなんの反撃も出来ずに倒れ、

そしてカルデアのマスターである彼女もまた、謎の武士の素早き剣さばきにより、

彼女の身体が7つのパーツとなるかのようにバラバラに斬り刻まれてしまい……


そして今の刻をもって、カルデアのマスター一行は壊滅したのであった。
――――――――――――――――――――――――――
カルデア一行の壊滅から数時間前―――次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー:管制室にて――――


【フリーダムオーダー?】←

ダ・ヴィンチちゃん「そう。我々がノウム・カルデアにいた頃、正確には2年巡前の4月1日のエイプリルフールにて行なわれたイベントの1つ――」

ダ・ヴィンチちゃん「『闇の聖杯戦争ユナイト・ウォー』。サーヴァントの身体を3分割にバラし、それらを好き勝手に組み直す事で生まれる摂理と論理の抜け穴を突いたサーヴァント。」

ダ・ヴィンチちゃん「いわゆる“脱法サーヴァント”を作って戦わせるイベントが開かれてて、フリーダムオーダーはその脱法サーヴァントを生み出す為の生成システムなのさ。」


マシュ「ユナイトウォー。私が聞いた話ではカルデアの治安の悪い地区で密かに繰り広げられていた背徳のバトルロワイヤルであり、」

マシュ「闇のマスターたちが自分の作った脱法サーヴァントを戦わせる聖杯戦争形式の戦いがその2年巡前のエイプリルフールにて開催されていたと聞いており、」

マシュ「先輩も巻き込まれる形でユナイトウォーに参加し、その戦いに勝利していったと…・・」

【ああ~~あったねそれ……】
【えぇ~っと…・ウゥ~ン……】←


ゴルドルフ「覚えていないのもわかる。なにせ、あの戦いおいて君はそのユナイトウォーの戦いによる歪な魔力に恰も呑まれてしまい、」

ゴルドルフ「君はサーヴァントを使い捨ての駒としか考えない非情なる存在へと変わり果ててしまっておったのだからな。」

ゴルドルフ「ダ・ヴィンチ女史の治療でどうにか闇のマスターと化していた君を元の君に戻ったというか、ほんと君は世話が焼けると…・」


シオン「いやいや待て待て!そもそもこれらの企画、元は藤丸氏のサーヴァントに対する善良性を良く思っていないゴルドルフ氏の考えにダ・ヴィンチ女史が悪乗りし、」

シオン「こちらの迷惑も考えなしにその脱法サーヴァントの生成と意味不明な聖杯戦争モドキの戦いを強制させておいて、私がそれを知らないと思っていましたの?」

シオン「カルデアの治安の悪い地区?そんな所、当時の彷徨海にはあるわけナイナイ!!そんなのあなた達2名が作ったデマカセでしょうが!」

ダ・ヴィンチちゃん、ゴルドルフ「ウッ……・・」グサッ!


マシュ「シオンさんもご存じだったのですか。それでシオンさんはその事を承知の上で静観をしていたと?」

シオン「まあ、その時の私は色々な予定や仕事とかで忙しかった事もあり、私の判断上、少々の問題点はあるにはありましたが…」

シオン「わたしはあくまで部外者の立ち位置という形で判断し、あの件について私は関わらないと判断したまでですので。」


【そうだったんだ…】
【まぁシオンさんらしい判断かと……】←

織田信長「成る程なぁ~。で、そのふりーだむおーだーじゃったか?それが一体、今回の招集になんの関係があって儂らを呼び出したのじゃ?」

織田信長「儂らサーヴァントを呼び出す辺り、いつものように特異点へのレイシフトの適性の事で関係しているのかと思うのじゃが…」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。君の言う通り本題はここからだ。このフリーダムオーダーのシステムはあまりに脱法極まりなく危険なモノであり、」

ダ・ヴィンチちゃん「これらの全て、その年のエイプリルフールの企画として処理し、フリーダムオーダーのシステムも全てこちらで封印したのだけど……」


【封印したけど、なに?】←

ダ・ヴィンチちゃん「……………(目を逸らす)」

【目を逸らしていると言うことは、】
【ダ・ヴィンチちゃん、まさかだと思うけど…】←


ダ・ヴィンチちゃん「……うん、そのまさかだ。脱法サーヴァントを作る際、『グランギニョール』っていうガントレット型の端末があってね。」

ダ・ヴィンチちゃん「正式名:『イヴェンデッド・サーヴァント・ビルドアップ・デバイス』。それを使用することで英霊をバラして、脱法サーヴァントへと作りかえる事が出来るのだが…」

ダ・ヴィンチちゃん「……その脱法サーヴァント生成の為の端末『グランギニョール』が、今になってソレを無くした事に気がついたって事なんだ…。」

マシュたち「!!?」

【ああ、やっぱり…・・】←


ゴルドルフ「お、おい!なんでその聖杯と同じような危険なモノをなくすとは、ダ・ヴィンチ女史の管理は万全ではなかったというのか?」

ゴルドルフ「ってかなんでその危なっかしいシステムと端末をその日の内に廃棄処分しなかったのか!」

ゴルドルフ「あんな危険極まりないシステムを封印すると言っておいて、それを秘密裏に保存していたというのか!?」

ダ・ヴィンチちゃん「ウウッ……。ま、まあ私は天才だから。せっかく私がわざわざ夜鍋して作ったフリーダムオーダーシステムをそう易々と廃棄処分したくないかなぁ~っと思っちゃってねぇ…」

ダ・ヴィンチちゃん「それになんというか…ソレを保存して管理してたの、私たちが彷徨海(ノウム・カルデア)にいた頃だったし、」

ダ・ヴィンチちゃん「彷徨海の脱出の際のゴタゴタで、システムが丸ごと内蔵していた『グランギニョール』を持っていくのを忘れていたというか……」

【でも無くしたことには変わりはないよね?】←

ダ・ヴィンチちゃん「…………」シュン…


シオン「ともかく。今回、皆さま方をお呼びしたのはそのダ・ヴィンチ女史が彷徨海の脱出の際に無くしたという頭の悪い違法英霊製造装置―――」

シオン「通称『グランギニョール』の捜索が今回のレイシフトの件であり、信長たちを呼んだのはそのレイシフトの適性の事でお話があると。」

沖田総司「成る程。ですが妙ですねぇ…確かダ・ヴィンチちゃんが無くしたというその“ぐらんぎにょーる”ってのは彷徨海に居た時に無くした物ですよね?」

沖田総司「でしたら、レイシフトではなく直接彷徨海に戻って探しに行けばいいのでは?」

シオン「それは絶対ナイナイ!!皆さま方も知っての通り、彷徨海またの名をノウム・カルデアはだいぶ昔に異星の神――」

シオン「自称:地球国家元首U-オルガマリーの襲撃に遭い、私が彷徨海を自爆させる形で跡形も無く消滅したのいうのは既に承知しているのではないかと!」


【ま、まあね…・】
【(いつものようにぐだぐだしてきた…)】←

ダ・ヴィンチちゃん「ハァ~…。まあ確かにあのまま彷徨海にグランギニョールがあったとすれば、彷徨海モロともあの端末が消滅することとなり、」

ダ・ヴィンチちゃん「事実上フリーダムオーダーの消滅と証拠隠滅に貢献し、今回の件そのものが無かったに等しいと思うのだが……」

ダ・ヴィンチちゃん「実はそうではないってのが事実であり、その例の端末と思しき反応が今回観測された特異点にある…」


ダ・ヴィンチちゃん「その特異点は西暦1870年代であり、日本の関東地区なのはこちらの調べでわかったのだけど…」

ダ・ヴィンチちゃん「レイシフトの必要な座標データの場所がどうも海の上であり、それ以外のことはこちらもこれ以上の特定が出来ないんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「そんな海の上の座標地点に例の端末の反応と共に聖杯の反応がそこで観測されていたんだよねぇ…。」

【聖杯の反応もあるの!?】←


マシュ「先輩。確かに話によれば、闇のゲームの戦いにおいて3年巡前に観測されなかったエリザベートさんの別側面…」

マシュ「正確には2020年のハロウィンに登場するはずだったエリザベートさんが他のエリザベートさんと合体して生み出された脱法サーヴァント―――」

マシュ「通称『アルティメットエリザX』たるサーヴァントとして登場し、私たちと死闘?を繰り広げ、最後には勝利したと記録にはあります。」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。君が言うその彼女というのはその3年巡前にハロウィンに出れなかったエリザベート=バートリーの事だと思うが、そこは安心してほしい。」

ダ・ヴィンチちゃん「今回の件に彼女(エリザベート)は関わっていない。時期的にも特異点の観測地点的にも彼女とは全く関係のないのは明らかなのは確かだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「あ、でも彼女がいつまでたってもハロウィンにこだわり続けていて、隙あらばハロウィンに話題に持ち込みたいってのは変わりはないのだけどね?」

【………】
【(呆れてなにも言えない)】←


シオン「まあそれはさておき、今回の特異点の事で肝心のレイシフト可能な霊基についてなのですが、それ程何かしらの条件とかは無いのですが、」

シオン「今回のレイシフトにはあなた達のようなぐだぐだしたサーヴァントに任せる方が適任があるとトリスメギストスIIの結果がでましてねぇ・・。」

沖田総司「はぁ……。まあカルデアの責任者が私たちに任せたいっていうのはわかりますが、なんかこうなんというか…」

沖田総司「いくらそのふりーだむおーだーたるモノで生み出されたという脱法サーヴァントがあまりにもカオスに満ちあふれた存在であり、その相手をするのが私たちって…・」

沖田総司「なんかこう、おふざけのサーヴァントにはおふざけのサーヴァントをぶつけるようなやり口に見えるようでその、沖田さん的にはどうというか…」

斉藤一「アハハハハ…まあまあそう難いことは言わず、ダ・ヴィンチちゃんたちが俺たちの事を必要としてるって思えばそれでいいんじゃないか。」

斉藤一「レイシフトの適性とかどうであれ、俺たちを指名してくれた以上、俺たちはそれに答えてやらないとな?」

沖田総司「ま、まぁそうですね。私は少々納得はいきませんが…・・」


土方歳三「で、そのレイシフトの適性はともかく、その特異点へ向かうサーヴァントの編成は決まっていると?」

土方歳三「俺はマスターの承認があればすぐにでも行ける。お前らだってそうだろ?」

沖田総司「あ、はい……」

織田信長「そういや、ここにいる儂ら以外の奴らはどうしたのだ?いつぞやの上杉や邪馬台国の連中は?」

マシュ「それなのですが、上杉さんと卑弥呼さん、壱与さんの3人に至っては、ジャンヌ・ダルクさんが主催するクラス:ルーラー会議に参加されていまして……」

マシュ「なんでも“果たすべき責務の呼び声”(オーディール・コール)の事で話し合っておりまして、その会議はしばらく続く予定だと・・。」


織田信長「ああ~アレか……。まあ“オーディール・コール”の事については、儂らでもどうしようもない案件じゃがな。」

織田信長「それに最近に至っては、例の復讐者(アヴェンジャー)の霊基持ちの殆どがカルデアから退去したと聞いているのじゃが…」

織田信長「あの巌窟の影め、同じ復讐者クラスの儂と蘭丸Xを差し置いて退去とか、儂もあやつらと同じ復讐者なのを忘れていたのか?」

謎の蘭丸X「うんうん!」

織田信勝「あ、いやそれは困りますよ姉上!姉上はカルデアにいることこそ姉上というもの。姉上がカルデアに出て行く必要なんかありませんよ!」

織田信勝「姉上がカルデアを退去するのであれば、この僕がなにをしようと引き止めてみせます!例えそれが聖杯を使ってでも成し遂げるつもりですので!」

織田信長「お前に引き止められたくもないわアホが!」

【まあまあ落ち着いてよ2人とも……】
【(ノッブたちはぐだぐだ時空だから関係ないってことかな?)】←


坂本龍馬「まあ特異点へのレイシフトに条件がないとなれば、とりあえずこの場にいるサーヴァントの中から数名を選んで同行してもらうって事でいいんじゃないかな?」

シオン「そうですね。それとこちらのリソースのこともあるし、まずは様子見もかねて選定をするのが無難かと。」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。藤丸ちゃん。今回の件、私の監督不行き届きのせいでかなり迷惑をかけてしまった事をとても悔やんでいる。」

ダ・ヴィンチちゃん「だが起きてしまった事は仕方がない。君たちに私の尻拭いをさせてもらう事になるが、それ相応のサポートは必ずやるつもりだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「だから頼む。グランギニョールを見つけてくれるかい?」


【もちろんだよダ・ヴィンチちゃん!】←
【必ず忘れ物を届けに行くね】

ダ・ヴィンチちゃん「(頷く)」
――――――――――――――――――――――――――――
特異点へとレイシフトする前―――カルデアのマスターである藤丸立香はダ・ヴィンチちゃんから今回のレイシフトについての理由を告げていた。

それはかつて3年巡前の4月1日のエイプリルフールの時に行なわれていたという『闇の聖杯戦争ユナイト・ウォー』(別名:フリーダムオーダー)の話をしており、

それらに使うシステム端末である『グランギニョール』をダ・ヴィンチちゃんはうっかりとなくしてしまっており、その端末の反応が特異点にあると告げていた。


カルデアのメンバーはシステム端末『グランギニョール』の捜索として、今回のレイシフトの適性サーヴァント達である沖田たちを招集し、

藤丸立香と6名のサーヴァントと共に特異点解決とグランギニョールの捜索を目的として、彼女たちは特異点へとレイシフトした。


しかしその直後、レイシフトした彼女たちが突如と襲撃してきた正体不明の敵らによってカルデアのマスター一行が壊滅したという事は、この時点では誰も知るよりもなかったのだ・・。

第1節:因縁の鍬形武士
――――――――――――――――
カルデアのマスター一行の壊滅から数時間後…・・


トントントントントントンッ……

【…………】
【……ウウ……】←


コトコトコトコトコトコト…・・

【………】
【(料理している音…?)】
――――――――――――――――
特異点・融魂廃棄離島ユメノシマ:何処かの建物内


パチッ、パチパチパチッ……

【…・・ここは…・?】←
【確か…わたし…・・】

???「!。どうやら気がついたようですね…。」


スタッ、スタッ、スタッ、スタッ……

カルデアのマスターの前に現れし者
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2023/11/fgo_6-1.webp

鎧武者の男「久しぶりですね。まさかあなたとここでまたお会いになるとは思いませんでしたよ、カルデアのマスター。」


【久しぶり?】
【…あなたは誰?】←

鎧武者の男「…誰と聞かれても無理はありませんね。あの時は私の霊基の事情もあり、このような姿をしてはいませんでしたから…」

鎧武者の男「覚えていませんでしたか。あの時、あの超五稜郭の戦いにて今魔川軍にいた私と死闘を繰り広げていたことを…」

【五稜郭…?死闘…?】←
【それに今魔川軍――――!?】


カルデアのマスターの脳裏に浮かんだ鎧武者の男のイメージ
https://livedoor.blogimg.jp/ff_lightningsan-chaldeas/imgs/c/5/c51488b5-s.jpg

【もしかしてだけど、あなた……】
【服部武雄さん?】←


鎧武者の男→服部武雄「思い出してくれましたか。そうです、私ですよ。かつての特異点での戦いにおいて、あなたの敵として対峙せしサーヴァント。」

服部武雄「元・新撰組にして、御陵衛士最強とうたわれし剣豪。サーヴァント・服部武雄とはこの私のことです。」

【やっぱり・・・・!】
【でもどうして武雄さんがここに…?】←

服部武雄「うむ。それについては私も何がなんだかサッパリわからないのです。なぜ、このような所に…」

服部武雄「あなたも知っての通り、私はあの特異点にてあなた方と死闘を繰り広げ、かつての仲間らとあなたに敗れた。」

服部武雄「そしてその戦いにおいて、かつての仲間との戦いに満足した私は、伊藤先生と共に消えた。消えたハズであった…・」

【武雄さん……】←
【………・】


服部武雄「それよりもあなた、あなた自身が今どのような状況になっているかをご存じで?」

服部武雄「あなたが目覚める前、気絶していたあなたをここへ運んであげたのは他でもなく私なのですが…」

【私が気絶していた?】
【―――!?】←
―――――――――――――――――――
回想シーン:カルデアのマスターが気絶する前…


沖田たち「――――――――」シュパシュパシュパッ!ドサッ…・・

謎の武士「―――――!!」


シュパッ!シュパパパパパパァァーーン!!

【―――――――――】←

シュパパッ、バラバラァァァ~~~…
――――――――――――――――――――

【(確かあの時私…・)】
【(何者かの刀で全身を斬られて…・)】←


グッ、ググググゥゥ~…

【(身体が動かない…)】←
【(わたし、一体どうなっちゃんだろう……。)】

服部武雄「あなたの思っている事は私にもわかりますよ。あなたが一体どうなってしまっているって事を。」

服部武雄「その答えはあなたのその目で実際に確かめた方が良さそうですね。」


タッタッタッタッ、ガシッ!スルゥ~~…

【えっ、ちょっ……】
【(軽く持ち上げられた……)】←

服部武雄「目を逸らさぬように。これが今のあなたの状態というものです。」


スタスタスタッ、スゥゥ~・・・

あの雨が降りしきる森林の中、謎の武士に身体を斬り刻まれた彼女(藤丸立香)。その彼女の目を覚ました先には、

彼女がかつてとある特異点にて死闘を繰り広げていた敵の1人にして、御陵衛士のサーヴァント:服部武雄が前と会った時とは違う姿で再会を果たし、

彼と話していく中で、彼は今の彼女がどうなっているのかを説明するかのように話していき、

そして服部武雄が彼女の状態を見せるかのように鏡の前に彼女を連れ出し、彼女の前に置かれた鏡の前に映し出されたのは…


鏡に映る、首だけの藤丸立香「―――――――――!?」


彼女の身体にあるはずの手足と胴体が存在せず、ただ鏡には服部武雄の手に持たれた彼女の頭だけが、今の彼女の状態に驚愕した表情を鏡に映し出されていたのであった。

そして彼女もまた、首だけとなっている彼女の様子を見せられ、あまりの驚愕さについ……


【―――――――――!?】
【アッ、アァ…・ァァァァ~~~…・】←



【イーーーヤァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!】←


服部武雄「・・・・・・・・・・・・」

【わ、わわわ……わたしが首だけ……】←


クラクラァァ~~~…・

首だけのカルデアのマスター・藤丸立香はただ、彼女たちのいる建物の天井を突き抜け、上空全体に広がるかのような悲痛の叫び声をあげるのだった。

そして彼女はそのショックのあまり気を失うのであった・・・
――――――――――――――――――――――
それから数分後・・・・・・・


カクカクシカジカ・・・・

服部武雄「成る程。つまりその“ぐらんぎにょーる”というカルデアがなくし物を見つけるために来たと…」

服部武雄「それとなくし物探しのお供として沖田・土方・斉藤の新撰組3名、信長と蘭丸X、異霊の沖田に雑賀孫一…・」

服部武雄「この7騎のサーヴァントと共にレイシフトしたが、その直後に謎の集団の襲撃を受け、その襲撃によりサーヴァント7騎がやられ、そしてあなたも…」

【(頷く素振りをみせる)】
【はい……】←


服部武雄「気の毒なものですね。あなたのお仲間が目の前で全員斬られ、あなた自身もこのザマとは……。」

服部武雄「私も同じです。生前、我ら衛士衛士7名、油小路にて新撰組らにそれらと同じような不意討ちをされ、多くの同志がやられてしまっている。」

服部武雄「あなた方もその不意討ちで全滅されたというのならば、あの特異点での我ら同志の無念も少しはわかるかと。」

服部武雄「身体を斬り刻まれ、頭だけとなりて、あの時の我ら今魔川軍の無念と怨みを、少しは理解したのかと。」


ハムッ、モグモグモグ…・・

服部武雄「(うむ。自分で作ったとはいえ、この熱々おでんはなかなかのモノ……)」モグモグモグ…

【これ、わざとやってるの?】←
【(自分だけの食事中にその話をされてもねぇ……)】

服部武雄「あなたのその顔つき、私のおでんを食べたいというのですか?首だけになりながらも、腹の方は減るかと…」

服部武雄「食べたいというのなら1つやろう。首だけでは喰えぬのは辛かろうから、私が喰わせてやろう。」

【いえ、結構です】←

服部武雄「そう固いこと言わず……おでんとは熱いうちに食すもの。ホラ…!」


スッ、ペチッ!

【熱ッ!!】←

【あからさまに熱々おでん芸はやめて!】←

服部武雄「フッ、このような熱々のおでんを作った以上、一度はこういうものをやってみたいと思っての事…・」

服部武雄「その対象がかつての敵対者となれば、少しは心が晴れるというかなものでな。」


ハムッ、モグモグモグ…・・

【さっきのおでん、自分で喰ってるし…】
【私が首だけだからって好き勝手が過ぎる!】←


服部武雄「……とまあ、冗談はさておき。ここからは真面目にあなたに私から1つ提案がありまして、今のあなたにも聞き捨てならない話かと思うのですが…」

服部武雄「あなたは今、正体不明の敵に斬り刻まれ、仲間のサーヴァントを失い、身体の方も首だけでまともに動けずどうしようもない状況であり、」

服部武雄「私もまた、あの特異点にて倒されたはずの私が1人、はぐれのサーヴァントとして召喚されている事もあり、それ程の魔力供給もされていない」

服部武雄「このような食事をしているのも、多少のリソースの補充もしなければこの身体も維持が困難であり、早急な提案ではあるのだが…」

服部武雄「この私を、あなた方カルデアと協力するサーヴァントとして契約してくれないか?」

【えっ?】
【服部さんとサーヴァント契約をって…・】←


服部武雄「ああ。というよりは仮契約と言うべきか。私は思うに、私はあなたと契約するつもりはなく、私が尽くす主は氏真殿と伊藤先生のみ。」

服部武雄「しかし今川氏真殿も伊藤先生もおらず、なぜ私のみこの特異点に召喚された理由を知ろうにも、今の私には魔力リソースが足りぬ。」

服部武雄「故に背に腹はかえられぬ想いにて、カルデアのマスター。あなたと契約するに至り、あなたにその理由を伝えたまで。」

服部武雄「そういう事でカルデアのマスター。この私と仮契約を結んでくれないか?」


【背に腹はかえられないって言われても、その……】
【首だけのわたしにどうやってあなたと……】←

服部武雄「心配するな。それについてはこちらで手を打っているのだが、この話、早い内に決めなければならん」

服部武雄「でなければ……!。くっ、もう感づいてきたか……」


【えっ?】←

廃墟の建物の外にて・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!ズドドドドドォォォォ~~~~!

民家の前に現れし異形の野武士たち(イメージ)
https://tmitter.news/wp/wp-content/uploads/2023/10/7684796d0464d85cb0347ec95bb0b1b9.jpg


異形の野武士1「遂に見つけたぞ。死に損ないのカルデアのマスターめ!」

異形の野武士2「そこにいるのはわかっている!大人しくその首を引き渡せ!」


グォォォォ~~ン…・
―――――――――――――――――――――――――――――――

【あの武士たちは!?】
【ここただならぬオーラ、彼らは一体……】←

服部武雄「あやつらを見くびってはならぬぞ。奴らはあなたの知る英霊の欠片を喰らい、亡霊とサーヴァントの中間として生まれし歪な存在。」

服部武雄「亡霊の身だというのに、自分が恰もサーヴァントである事を言い張る憐れな魂。分解されし英雄の残りカスのなれの果てと呼ぶべきか。」

【なれの果てってそれは…】
【要するに私たちの敵って事だよね?】←


ドンドンドンドンドンッ!ガシャガシャガシャッ!

外にいる異形の野武士「いるのはわかってるぞ!隠れていないで出てこい!」ドンドンドンドン!!

服部武雄「ヌゥッ、ここもここまでか。カルデアのマスター、逃げるぞ!」


シュタッ!―――ガシッ、カチャッ。スタタタタタァァーー―!!

【えっちょっ…・おまっ!?】←


ジャキンッ!ズドォォォ~~ン!!

服部武雄「――――――――――――」

【アヒィィィ~~~~!!】←
――――――――――――――――――――――
彼ら(服部武雄と藤丸立香)の拠点である建物が異形の野武士たちによって取り囲まれてしまい、

野武士たちの襲撃から逃れる為、やむを得ず建物の外へと脱出する服部武雄と首だけの藤丸立香


その姿は服部武雄の腰元に首だけとなっている藤丸立香がぶら下がるように運び出され、

カルデアのマスターにとってはなんとも無様な光景が広がっていたのであった。
――――――――――――――――――――――

スッ、シュタッ!スタタタタタァァーー!


異形の野武士「――――!」スタタタタッ!

服部武雄「!?。既に取り囲まれてましたか。あちらの追っ手が早かったというか、はたまたあなたとの話が長かったせいか…」

服部武雄「これではかの池田屋事件の二の前。カルデアのマスター、これはどう説明が付く事かと?」

【説明もなにも、首だけのわたしに言うのそれ?】←
【そういうわたしもアレだけど…】


???「そうです。あなた達は我々の追跡から逃げられません。あなた達のような英雄と呼ばれている者達に我々の苦しみなどわかりなどしません。」

???「大人しくカルデアのマスターの首を寄越しなさい!さもなければこの――――」


???の姿
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2021/09/97097867ae2edf36154a1b2840c34821.webp

???→斎藤アルトリア(アルトリア・キャスター)「この斉藤アルトリアが、、あなたのその霊基を頂戴することになる事になりますよ!」

【―――――――は?】←


服部武雄「斎藤利三か。本能寺の変の首謀者の一人、明智光秀と共に本能寺の襲撃に参加していたと聞いてはいたが、このような娘の身体をしていたとはな。」

服部武雄「あなたがここに来ているとなると、狙いは彼女の首のパーツか!そこまで彼女の存在が欲しいというのか!」

服部武雄「一体誰の差し金でこの首だけの彼女を狙う。何故彼女をそこまで付け狙うのか、斎藤利三!」

斉藤アルトリア「狙っているのはあなたもでしょうが!わたしが持ってた右腕のパーツを盗んでおいて!」

【ちょっ・・・・一体なにを言ってるのアルキャス!?】←
【それに右腕って、武雄さん!?】


服部武雄「右腕の事については後にしていただきたい。カルデアのマスター、あなたはあの者の顔に見覚えがあるようですが、」

服部武雄「彼女はあなたの知るサーヴァントであらず、あの者は他の英霊の姿を利用して現界した存在。」

服部武雄「バラバラにした英霊の各部を取り込み、自らを正規のサーヴァントと名乗る摂理と論理を逸脱せし脱法武士の一人。」

服部武雄「わかりやすく言えば、ヤツはあなたの知るサーヴァントの皮を纏いし『脱法サーヴァント』と呼ぶべきでしょうか。」

【!?】
【脱法サーヴァントだって!?】←


服部武雄「それよりもカルデアのマスター。あなたは今、この状況をどう打開するつもりとみているかと?」

服部武雄「周りには英霊の残りカスを喰らいし異形の野武士、それを束ねているのは目の前にいる脱法武士の一人、斎藤利三。」

服部武雄「対してこちらは首だけのあなたとこのわたしのみ、わたしなんかはこれでもこの身体を維持する魔力が残り僅かなものであり、」

服部武雄「このままでは我らはあの者らに一方的にやられてしまう。あなたはそうはなりたくはないのだろ?」

【………・・】
【(今は考えている余裕はないみたいだね)】←


【力を貸して武雄さん!】
【あなたと契約するからこの状況を何とかして!】←

服部武雄「覚悟を決めましたか。では――――!」

ガシャッ、ガチャンッ!


【(腕に何かをつけた?)】
【(でもあの端末、何処かで見覚えがあるような…・)】

斉藤アルトリア「その端末は!?まさかあなたがその旧式の『グランギニョール』を隠し持っていましたとは……」

斉藤アルトリア「しかしその旧式を使ったところでサーヴァントを呼び出せないのはわかっているよね?それを使ったところで、」

斉藤アルトリア「あんな失敗作のすげ替えサーヴァントを召喚出来たとしても所詮只の出来損ないのサーヴァントモドキ」

斉藤アルトリア「私たちのような“新合法サーヴァント”に勝てるような力を持ち合わせているはずがありません!」

服部武雄「ええわかっています。ですから……!」


ガシッ、ヒュゥゥ~~ン!

【ちょ、うわぁぁぁぁ~~~!!】←
【急にわたしの首投げないで~~!!】


服部武雄「ぐらんぎにょーる、すたんばい!びるどでっき、あくせす。」ガシッ、ピピピピッ!

服部武雄「ビルドアップ!ゆないと・ざ・カルデア・イン・マスター!」ガチャッ!


ギュゥゥンッ、ビィィィ~~~!!

【!?】
【――――――――】←

斉藤アルトリア「クゥゥ…!?」ピカァァ~~ン!

ピカァァァ~~ン、ギュォォォ~~ン!!


フゥゥンッ、ガシンッ!

【ヌゥゥゥ……】
【一体なにがどうなって…・・】←


二ギニギッ…・

【(手の感覚がわかる!)】
【(身体が動かせる!これなら―――――)】


シュゥゥ~~モクモクモク……

【…・えっ…?】←

―――――――――――――――――――――――――――
斉藤アルトリア(姿はアルトリア・キャスター)率いる軍団に取り囲まれたカルデアのマスターと服部武雄

彼女は服部武雄の提案通り、服部武雄と仮契約をする事を決め、彼にこの状況を打開する事を求め、

当の服部武雄は自身の腕に『グランギニョール』と呼ばれる謎の端末を装着し、首だけの彼女を高く投げつけ、彼女の首に向けて端末を向け、

その端末から放たれたあやしげな光を彼女は浴び、そして彼女が気がついたときには…・・


カルデアのマスター(藤丸立香)の今の姿(イメージ)

彼女の頭
https://pbs.twimg.com/media/Fn2N0hxaYAIhzEc.jpg

彼女の胴体
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2021/09/994e2cdc499b32e79dd77268d8478d2b.webp

パッパラパァ~~~!!


【―――――!?】
【なんじゃこりゃぁぁぁ~~~!?】←


謎の端末からの光を浴びた彼女の身体が、頭が彼女(藤丸立香)で身体がアヴェンジャー・魔王信長という、

彼女の頭と魔王信長の胴体がくっついたような姿へと変貌を遂げていたのであった。
―――――――――――――――――――――――――――

服部武雄「どうやら成功したようですね。カルデアのマスター殿。あくまで仮初めの身体ですが、首だけでいるよりかはだいぶマシになったかと」

【だいぶマシになったって!?】
【なんでわたしの胴体がノッブと同じに……】←

服部武雄「今はそれを言っている場合ではありません!カルデアのマスター。あなたの令呪の方はちゃんと機能しているかと?」

服部武雄「仮初めの身体でありますが、あなたのマスターとしての能力は健在かと。あなたの右手の方をご覧を。」

【(右手の甲をよく見る)】←


キィィ~ン、キィィン!

【!】
【令呪がある!これなら―――】←

【行くよ武雄さん!】←

服部武雄「御意!」


シュッ、キィィ~ジャキィィン!

服部武雄「!」ギュィィ~~ン!


服部武雄「おお…!これがカルデアのマスターの魔力供給ですね。これならば私も大いに戦えるかと。」

服部武雄「――では、仮契約とはいえ貴方とサーヴァントと契約した以上、マスターであるあなたを守るのが道理。」

服部武雄「あなたを私のマスターとして守るのはあの頃の因縁的にシャクではありますが、これも何かの縁というモノ……」


キィィ~ン、ジャキィィーーン!!

姿が変化した服部武雄(第2再臨)
https://livedoor.blogimg.jp/ff_lightningsan-chaldeas/imgs/c/5/c51488b5-s.jpg


服部武雄「行きますよカルデアのマスター。あなたも遅れを取らぬよう、私の側から離れないでください!」

【わかった!】
【背中の方は任せて!】←

服部武雄「うむ。では参るぞ!カルデアのマスター!」ガシンッ!

斉藤アルトリア「ヌヌヌッ、ならばこっちも!かかれぇぇ~~~!!」

異形の野武士たち「オォォォォォ~~~~!!」ドドドドォォォ~~!!

服部武雄「オォォォォーーー!!」


ガシッ、スタタァァ~~!!

――――――――――――――――――――――
カルデアのマスター・藤丸立香は服部武雄の持つ『グランギニョール』の光を浴び、自身の身体が魔王信長の胴体と合体した姿となってしまい、自身の今の姿に戸惑いつつも、

彼女はサーヴァント・服部武雄との魔力パスを通して仮契約を交わし、服部武雄もまた、魔力パスが通ったことで本来の力を発揮していき、


彼女と服部武雄はお互いに協力する形で目の前の敵である斉藤アルトリアと彼女率いる異形の野武士軍団との戦闘を開始するのであった。

BATTLE 


味方編成

スタメン固定:NPC・服部武雄(セイバー)、他・自由編成


敵編成

第1陣:異形の野武士(黒武者)(クラス:バーサーカー)x3

第2陣:異形の野武士(黒武者)(クラス:バーサーカー)x2、斉藤アルトリア(ゲージ2)(クラス:セイバー)x1

ガキンガキンガキンッ!ジャキンジャキンジャキィィン!


服部武雄「ぬぅん!」ガキガキンッ、ジャキジャキィィーン!

異形の野武士たち「ヌワァァァァ~~~!?」ガシュガシュンッ!シュゥゥ~ン…・


斉藤アルトリア「うりゃぁぁぁ~~~!!」フゥゥン!

服部武雄「なんのっ!鉄鍬形!!」ガキンッ、ジャキジャキンッ!

斉藤アルトリア「ヌワッ!?クッソォォ~…」ガキンッ、スタタタッ!

服部武雄「逃しはせぬ!その具え(そな)、噛み砕かせて頂く!」


ジャキッ、ギュォォォ~~ン!ジャキィィーーーン!

斉藤アルトリア「な、しまっ――――ヌワァァァ~~~!?」ジャキィィーン!ガシュゥゥーン!

服部武雄「これぞ我が秘技、『二刀裂断・獅嚙鍬形(にとうれつだん・ししがみくわがた)』!」

ジャキッ、フフフフフンッ、ガキンッ!(刀二振りを背中に納刀)


斉藤アルトリア「ガハッ…・!そんな……このわたしが……あの最強で最善のクラスを持って現界出来たというのに…・」

斉藤アルトリア「わたしはただ嫌だっただけなのに……こんな姿に成り果てても、あの光秀の奴に報いを受けさせたかっただけなのに…・」

斉藤アルトリア「…というか、この英霊の姿となれば勝てるって信じたのが馬鹿でした…この英霊はかなり人気で強いって聞いていたのに…・」

キュゥゥゥ~ン……


【か、勝った……】
【どうにか切り抜けたのは良かったけど…・】←

服部武雄「無事か、カルデアのマスター。そのような姿での戦いではあったが、どうにかあの脱法武士を倒せましたな。」

服部武雄「あなたたちカルデアの方々の助力がなければ我々は奴らに負けていた。奴らに霊基やその全てを奪われるところでしたので…。」


【そ、それはそうだったけど……その……】←

服部武雄「………」

【(じっと武雄さんの顔を見つける)】
【………】←



ガサガサガサッ!ガサガサガサッ!


【!?】
【(簡易召喚の構えをとる)】←

服部武雄「!?。新手の者か!」ガキンッ!

ガサガサガサッ!スタタタタッ!


マシュ「―――先輩!?。この近くでつば競り合いの音がしまして、もしかしてと駆けつけてみたのですが。」

マシュ「良かった……カルデアで先輩の反応が消えたのでわたしも心配していたのですが…・」

高杉晋作「ああ。戦の音がしてみて駆けつけたところにマスターがいたとは、正に地獄に仏というべきかな?」

高杉晋作「まあ僕にしては幸運がB-ではあるがこんな形でマスターと再会できたとは、これはかなりの幸運というべきかな?」

【マシュ!】←
【それに高杉社長も!】


服部武雄「!。あなた方は……、成る程。あなたのその様子から見て、どうやらあなた方は彼女と同じカルデアの面々であるのは間違いないようですね。」

服部武雄「特にあなた、確かマシュ・キリエライトと言いましたか?覚えていますよ、かつての特異点でのあなたの活躍を……」

服部武雄「あなたは盾の英霊と呼ばれているとは裏腹に、盾よりも寧ろ法螺貝を吹いて進軍していた事がかなり目立っていましてね。」

マシュ「!?。法螺貝を吹いてって……ええっと、それは…なんと言いますか……その……」


高杉晋作「……君、そのいかに暑苦しそうな鎧みたいな装甲を着ているナリ、君はかの御陵衛士の剣士の一人、服部武雄とみて間違いないようだね?」

高杉晋作「新撰組連中から話は聞いている。前に超五稜郭の特異点で今川の連中と組んでマスターとドンパチをしていたみたいじゃないか。」

服部武雄「ほう…?」


タッタッタッタッ、ガシッ!

高杉晋作「マスター、これはいったいどういうつもりなんだ?カルデアでは君が先導して特異点へレイシフトした直後に君の反応が消えたのはわかっているのだが…」

高杉晋作「なんであんな御陵衛士の奴が君のそばにいるんだ?あいつはあの桶狭間の特異点で君を追い詰めた奴だろ?」

高杉晋作「まさかだと思うけど・・・・・君、契約したというのか?僕以外の悪の組織の一人と・・・?」

【け、契約というか・・・仕方がなかったというか・・・・】←
【・・・・・・(頷く)】


ピトッ、ギュゥゥゥ~~!

【ちょっ!?かなり近いって・・・・・・・!】


高杉晋作「言い訳は結構だ。僕がもっと早くこの場所に駆けつけられたのなら、君をもっと早く助けに来れたのは僕だったというのに・・・・」

高杉晋作「それにあの時、カルデアで僕が君との先導してレイシフトしていれば、こんな面倒な事が起こらなかったというのに・・・」

【はい?一体なに言っちゃってるの・・・】
【なんでそんな急に“今夜わたしと眠りたい”気分になってるの?】←

マシュ「高杉さん!いくら先輩が心配だったからって、そんな執着的な接点は必要ないかと思いますかと!」

マシュ「それに先輩も急なことで困っていますし、近くには武雄さんもいて、まだ彼が味方であるかもわからないと・・・」

マシュ「それに先輩も、先輩はどうしてそんな魔王ノッブの恰好をしているですか?今はそんなぐだぐだしている場合では・・・」

【あ、それについてはその・・・・】
【話が長くなると言いますとねぇ~・・・】←

高杉晋作「そうだとも、別に僕たちはそんなぐだぐだしてる訳じゃしてないって!」ググッ!


グググッ、スポッ!(カルデアのマスターの首が取れる)


服部武雄「・・・あっ。」

高杉晋作「――!?」

マシュ「!! キャアァァァァァァァァ~~~~~~!!!!?」

【!?】
【なぁっ!?取れたぁ!?】←


マシュ「あっ、ぁぁぁぁぁぁ・・・・・ぁぁぁぁ・・・・・」ガクガクガクガク・・・・

【あ、いやその・・・・なんというか・・・】
【これには深い訳が・・・】←

マシュ「せせ、センパイの首が・・・・首が・・・・こんな簡単に取れて・・・・・・」


ふらぁぁ~~・・・・ドサッ・・・(マシュが倒れる)

【マシュゥゥゥ~~~!!】←

高杉晋作「あ、ああその・・・・・・・なんかごめん・・・・・」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
服部武雄の提案に乗り、服部武雄と仮契約すると共に仮初めの身体を得てどうにか窮地を脱したカルデアのマスター(藤丸立香)

戦いを終え、カルデアのマスターは服部武雄に事の詳しいことを聞こうとしたところ・・・

草むらの奥からカルデアで待機していたはずのマシュ・キリエライトとアーチャー・高杉晋作が現れ、

高杉晋作に至っては、彼女(藤丸立香)はどうも、いつもの高杉晋作とは何か違う彼の密着的なアプローチをされてきて、それがエスカレートしたのか・・・


彼(高杉晋作)は彼女(藤丸立香)の頭を誤って彼女の胴体から引っこ抜いてしまい、彼女がまた頭だけの状態となってしまい、

マシュ・キリエライトはその光景を見て、ショックのあまりその場で気絶してしまうのであった。

第2節:ゴミまみれのユメノシマ
―――――――――――――――――――――――
藤丸立香たちの観測途絶から数分が経過した頃――次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー:管制室にて・・・・


ゴルドルフ「皆のもの・・・・私は今、ありのまま今起きている事を話さなければならない・・・」

ゴルドルフ「数分前、藤丸立香とその同行するサーヴァント7名が例の特異点へレイシフトし、その直後に彼女たちの観測が途絶してしまった。」

ゴルドルフ「まあこのような不測の事態は特異点への突入にいたってたまにある事なのだが、問題はその後に起こった事・・・。」

ゴルドルフ「それから数分も立たないうちに、突如としてカルデアは謎の魔術的攻撃を受け、こちらで待機していたサーヴァントの半数が消息を絶った。」

ゴルドルフ「覚えているだろう。我々が彷徨海にいた頃に経験せし『徳川廻天迷宮 大奥』の事件の事を、その首謀者であるインドの神霊・カーマによる逆レイシフトを。」

ゴルドルフ「それらと同じ事がこのストーム・ボーダーでも起こってしまった。幸いなことにカルデア全職員まではレイシフトされてはいなかったのだが・・・」

ゴルドルフ「今、カルデアにいるサーヴァント達をそのレイシフトによって大半を持ってかれてしまい、いま現在残っている者らは―――」


ババァァ~~ン!!

頭だけのノッブ「――というのが頭だけの儂と信勝だけっという訳じゃな!ナッハハハハハハ~~!」ババンッ!


頭だけのノッブ「・・・って、笑っとる場合か儂(わし)!?なんだこれ、儂はいったいどうなってしまっているのじゃわぁ~!?」

織田信勝「あぁ~~お労しや姉上・・・。姉上が無事に例の特異点に戻って来たと思ったら、戻って来たのはこの姉上の頭だけ・・・」

織田信勝「でも安心してください!姉上が頭だけの姿になろうと、僕は味方です。頭だけの姉上は僕が介抱してあげます。」

織田信勝「姉上のシャンプーや食事の介抱は僕がしてあげます。ですから姉上はどうかこの僕に委ねてくだされば――」

頭だけのノッブ「貴様に介抱されたくもないわアホがぁ!儂は何を言われようが貴様に介抱されたくもないわ信勝ー!」

織田信勝「アハハハハハッ・・・そんな冗談キツいこと言わなくてもわかりますよぉ~姉上~~!」

頭だけのノッブ「な、なにをぉぉぉ~~!」


シオン「はいはい2人とも、おふざけはそこまでにしてください!今はそのような事をしてる場合ではないのはわかっていますよね!」

ダ・ヴィンチちゃん「うん・・・・・とりあえず今、このカルデアで突如として起こった事態を簡潔に話すとすれば・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸ちゃんが信長たち7名と共に例の特異点へとレイシフト後、その8名の観測が急に出来なくなってしまった。」

ダ・ヴィンチちゃん「そこから追い打ちをかけるかのように突如としてカルデア内で謎のレイシフトの反応が多数発生し、それを調査したところ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「カルデアに召喚されているサーヴァントの大半がその謎のレイシフトに巻き込まれて消失したと報告があり、」

ダ・ヴィンチちゃん「霊基グラフは稼働はしてるが、召喚できるサーヴァントがほぼゼロ。しかもこのような事態は前にも一度あったものでね・・・。」


シオン「はい。このような事は前にもありまして。その事態が先の“徳川廻天迷宮大奥”の件と同じようなカルデアの魔術的誘拐行為・・・」

シオン「“レイシフト”。それもレイシフトを利用した強制的逆霊子召喚―――」

シオン「わかりやすく言えば、サーヴァント達はカルデアが保有するコフィンを触媒に強制レイシフトにされられた、という事になるかと。」

シオン「ハァ~・・・まさかこのような形で大奥特異点の悲劇が再来するとは想いもしませんでした。こちらの魔術的セキュリティは完璧だったというのに・・・・」

シオン「・・・ですが、藤丸さんたちのレイシフト直後の観測不可とこちら側への強制レイシフトからして、このような妨害を同時にした存在はおそらく同一人物かと。」

シオン「それもよほどの手練れのあるキャスタークラスの英霊か、もしくは神霊級の何者かと想定するのが妥当かと。」


シオン「しかし今回の強制レイシフトの被害にカルデアの人員が含まれていなかったのは幸いだったのですが、」

シオン「マシュ・キリエライト・・・・シールダーである彼女が我々の目の前で発生した強制レイシフトに巻き込まれてしまい、それと入れ替わるように出現したというのがそこの貴方(ノッブ)。」

シオン「藤丸さんと共に特異点へとレイシフトしたはずの貴方が首だけの状態で特異点からレイシフトされて帰ってきた・・・」

シオン「・・・というよりは“送り返された”というべきでしょうか。どのような理由で送り返されたかは現状のところ不明なのですが・・・。」


ゴルドルフ「グヌヌヌゥゥ~~、いったいどうなっているんだ!我々は只、ダ・ヴィンチ女史がなくした『グランギニョール』の捜索のためにわざわざレイシフトしたと思えば、」

ゴルドルフ「そのレイシフトの後に人類史最後のマスターの観測ができなくなり、さらにただでさえ数多く保有するサーヴァントたちを逆レイシフトで失うなどと・・・」

ゴルドルフ「この事態を招いた原因はダ・ヴィンチ!お主があの時のその日にグランギニョールとフリーダムオーダーのシステムを即時解体しなかったお主の責任だ!」

ゴルドルフ「お主があのふざけたモノの廃棄処分を渋り、それらを厳重に保存しておいて無くすとは、カルデアの技術顧問の名が廃るというもの!」

ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・・」


シオン「ハイハイ!責任の追及はそこまでにして。事の元凶はダ・ヴィンチ女史の不始末が原因なのですが、今はこの最悪な状況をどう打開するかを考える方が先かと・・・」

織田信勝「そうですよ!このまま姉上が首だけのままでは僕もとても辛いというか、なんというか・・・。ともかくこのままじゃダメかと!」

織田信勝「それにさっきまで僕と一緒にいたはずの茶々殿や長可まで目の前でレイシフトされて消えたとなると、僕がなんでハブられている事がなんか情けないというか・・・」

織田信勝「僕だって立派なカルデアのサーヴァントですよ!それなのに僕なんかを差し置いてサーヴァントのみんなが消えちゃうなんて・・・」

頭だけのノッブ「いやお前が居ようが居なかろうが、儂らにはなにも不自由はないぞ。むしろ静かになっていいというかのぉ~・・・」

織田信勝「なっ・・・姉上ぇぇぇ~~~!」


頭だけのノッブ「じゃが問題なのはそこだけではない。儂はほんの知らぬ間にこんな首だけの姿であの特異点から送り返されたのジャが・・・」

頭だけのノッブ「首だけの儂だけじゃなく、蘭丸までも身体がバラバラの状態で特異点から送り返されており、あ奴はこうも一向に目を覚まさぬと・・・・」

シオン「はい。信長さんはともかく、謎の蘭丸Xは身体がバラバラながらも五体揃ってあの特異点から送り返されたかのようにレイシフトされたようでして・・・」

頭だけのノッブ「じゃが問題なのはそこだけではない。儂はほんの知らぬ間にこんな首だけの姿であの特異点から送り返されたのジャが・・・」

頭だけのノッブ「首だけの儂だけじゃなく、蘭丸までも身体がバラバラの状態で特異点から送り返されており、あ奴はこうも一向に目を覚まさぬと・・・・」

シオン「はい。信長さんはともかく、謎の蘭丸Xは身体がバラバラながらも五体揃ってあの特異点から送り返されたかのようにレイシフトされたようでして・・・」


カタカタカタカタッ、グワンッ!(モニター起動)

シオン「彼女のカルテを調べたところ、蘭丸Xのバラバラになった身体はこちらで組み立ててくっつけようとしても、何かの呪いとかでくっつくことが出来ず、彼女の霊基でさえも・・・」

シオン「彼女の身体パーツから霊基や魔力も感じられず、まるで何者かが彼女の霊基を抜き取り、魂のない人体模型へと変えたというべきか・・」


シオン「そうなると彼女から特異点の情報を聞き出すのは不可能であり、それに蘭丸Xの身体パーツから見て、この綺麗な斬れさばきから見て・・・」

シオン「おそらくこれはセイバー、もしくはアサシンクラスのサーヴァントの仕業かと。そうなるとすれば・・」

シオン「藤丸さんたちは既に特異点に潜む敵の奇襲に遭い、彼女たちの身体はその敵によって身体をバラバラにされたかと・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん、ゴルドルフ「―――!?。・・・・・・・・・・・」


頭だけのノッブ「・・・いや、マスターはやられてはおらぬ。あ奴はその敵の奇襲を受けようとそうやられてはおらん。マスターは生きている」

織田信勝「生きているって・・・・・。姉上、なんでそんな事がわかるんですか!?今の姉上は首だけだというに・・・・」

頭だけのノッブ「まあ何でだろうなぁ~・・・儂にも安否がわからぬマスターが何故無事に生きているってわかるのかは知らぬ。」

頭だけのノッブ「ただそのように感じるみたいでな。まるで儂自身の身体みたいに・・・」

頭だけのノッブ「まあ自身の身体のことなど、あのSAITAMAの時と同じぐらいだろうな!あの時も儂の身体のことで問題となってたし・・・」

織田信勝「まあ確かにあの時は姉上の頭が行方不明となって大騒ぎになってはいたのですが、今回はその逆、姉上の頭以外が行方不明になっているのですよ!」

頭だけのノッブ「わかっとるワイ!いちいちうるさいぞ信勝!」


ダ・ヴィンチちゃん「とにかく!藤丸ちゃんがまだ生きていると感じている以上、今は彼女たちの座標の観測できるよう調査を進めるしかない。」

ダ・ヴィンチちゃん「おそらく敵の根城に捕らわれているか、どこか安全な場所にいるのか、まずは彼女たちの観測と安否確認を最優先に調査するつもりだ。」

シオン「はい。こちらもバラバラになってる蘭丸Xの調査を進め、どうにか彼女を復活させるよう努力を尽すつもりですので。」

ゴルドルフ「うむ・・・・、とにかく今は、藤丸たちの無事を祈るしかないな・・・。・・・・・」

―――――――――――――――――――――――――
同じ頃、ストーム・ボーダーではカルデアのマスターたちの観測が途絶したとは別の事態に陥っていた。


特異点へとレイシフトしたカルデアのマスターたちの観測が出来なくなったと同じ時間に、カルデアは謎のレイシフトによる攻撃を受け、

マシュを含む、カルデアにいるほとんどのサーヴァント達がそのレイシフトによって行方不明となり、

唯一レイシフトを逃れていたダ・ヴィンチたちと織田信勝。そして頭だけとなって特異点から送り返された織田信長らが今の状況下と今後の事について、

少々言い争いになりつつも、今の現状から、特異点にいるカルデアのマスターの座標を探し出し、事の状況確認の調査を急ぎつつ、

カルデアに残っているダ・ヴィンチちゃんたちは、カルデアのマスターたちの無事を祈りつつ、彼らの出来る事をやり進めていくのであった。

一方その頃、特異点・融魂廃棄離島ユメノシマ:ゴミと廃墟が立ち並ぶ街道にて・・・


スタスタスタスタスタッ・・・・・

服部武雄、高杉晋作「・・・・・・・・・・・・」

マシュ「・・・・・・・・・」


【どう、少しは落ち着いた?】←

マシュ「はい・・・すみません先輩。あまりにも突然だったもので、つい気を失ってしまって・・・・・・」

マシュ「それと先輩の身体・・・・今は頭と右手だけとなってて、それを補う形を取るかのように魔王信長さんの身体を・・・」

マシュ「しかもそれはダ・ヴィンチちゃんが作ったという『グランギニョール』によって身体がどうにか繋がっていますというか・・・」

【うん。まさかこんな事になるなんて】
【自分がノッブになるとは思わなかった・・・・】←


服部武雄「致し方のないことだ。今の彼女の元には自身の頭と、私が斉藤アルトリアたる者から奪還せし右手のみでしたので・・・」

服部武雄「状況の事もあってか、彼女には急遽、このグランギニョールによる英霊合成を施し、このような身体にすること以外に打開策はありませんでした。」

高杉晋作「へぇ~・・・。それで彼女の仮初めの身体の件とは別で、君と彼女とは既に仮契約を結んでいて、彼女からの了解も得ていると。」

服部武雄「はい。こちらの魔力リソース的な事情もあり、彼女とは上記の状況下もありましたが、彼女との仮契約の了解は得ています。」

服部武雄「ですので、今の私はあなた方カルデアの味方であり、マスターたる彼女を守るのが今の私の役割ですので。」

高杉晋作「マスターを守るねぇ~・・・今のところはな?」

服部武雄「・・・・・・・・・」


【ところでアレは何だったの?】
【あのアルキャスと同じ姿をした脱法サーヴァントはいったい・・?】←

服部武雄「うむ。先ほども言った通り、彼女はあなたが“アルキャス”と呼ぶサーヴァントの皮を纏い、英霊の各能力を取り込むことで、」

服部武雄「恰も彼女自身が合法に召喚されたサーヴァントであるかのようにこの特異点の地に堂々と存在し、その周辺を暴れ回っていた者であると。」

マシュ「えぇ~っと・・・よくはわかりませんが、要するにあのぐだぐだした本能寺の特異点で会っていたサーヴァントたちとよく似た感じのサーヴァントって事なのでしょうか?」

マシュ「ほら!私たちが南極のカルデアに居た頃、私たちが初めて信長さんたちと向かった特異点で度々と会っていた、」

マシュ「アルトリアさんみたいな上杉謙信や牛若丸さんみたいな今川義元のような贋作英霊たちかと―――」

―――――――――――――――――――――
回想シーン:ぐだぐだ本能寺の頃に見た“アルトリアさんみたいな上杉謙信”(画像はイメージ)
https://tmitter.news/wp/wp-content/uploads/2022/09/1a5e645a19782b08ca3b9a753940fe1e.jpg
―――――――――――――――――――――

【あぁ~確かにいたわ!】←

【最近そういうタイプの見ていなかったからね】
【久しぶりに見たというか―――】←

高杉晋作「そういうタイプの英霊たちの事については僕もカルデアのデータベースから拝見させて貰っているよ。」

高杉晋作「なんでもその英霊の中にはあの西郷隆盛や桂小太郎が、テスラとエジソンらがその役をするパチモンがいたとか。」

高杉晋作「まあ僕は直接に西郷さんや桂さんとかは会ってはいないが、テスラとエジソンに彼らの役割なんか出来るはずがないというか・・・」

高杉晋作「というか、あんな海外の奴らがあの2人の役なんか務まるはずがない。なんでそうなったかは今になっちゃわかる筈もないけどね?」


マシュ「はい・・・・あのようなタイプは大体、ぐだぐだ粒子の汚染上の関係で戦国や幕末関係と融合かつ残念化したサーヴァントが多数でした。」

マシュ「ですが、あのタイプのサーヴァントを信長さんたちとのレイシフトの中で出くわす事は殆ど無くなったと言いますか、」

マシュ「ぐだぐだ粒子の汚染が無くなったか、あるいは別の理由があるのか、真相についてはダ・ヴィンチちゃんでも調べたくないと言いますか・・・」

【なんだろうねぇ~・・・】
【“大人の事情”ってな感じかな?】←

高杉晋作「いや、これ以上の詮索は止しておこう。あのぐだぐだなパチモンサーヴァントの詮索を追求したら、抑止力からのアサシンに暗殺されかねないからね?」


服部武雄「ハァ~~・・・・。それで、先程からあなた方に付いていく形で歩いているのですが・・・高杉殿。我々は何処まで歩けばいいかと?」

服部武雄「カルデアの味方とはいえ、当てもなく我らを歩かせては敵に見つかるのも時間の問題なのでは・・・?」

【まあ確かにそうだけど・・・】←


ヒュォォォ~~・・・・・

【なんかゴミまみれで殺風景な場所みたいだけど・・・?】
【確かあの時は森の中にいたような・・・?】←


マシュ「私もです。突如発生したレイシフトに巻き込まれ、目が覚めた時はこの粗大ゴミが捨てられている場所に捨てられていまして・・・」

マシュ「偶然近くを散策していた高杉さんと合流し、数分ぐらいお手伝いしていた後につば競り合いの音を察知し、先輩方の元に辿り着いたと・・」

高杉晋作「まあね。その様子だと先に特異点へレイシフトした藤丸ちゃんたちを除き、僕らはお互いバラバラの時間軸に出てしまったみたいのようだね。」

服部武雄「成る程。つまりあなた方は私がこの地に召喚された後に、この地にレイシフトされたと――」


高杉晋作「僕もあの強制レイシフトされた際、少々トラブルがあってね・・・・動けなくなっていたところをある人が助けてくれてね。」

高杉晋作「その人が僕の昔の知り合いだった者だから、助けてくれた恩もあって彼女の元で仕事を貰ってるって事さ。」

高杉晋作「それにその人はこの特異点の解決に協力してくれるから安心してほしい。マスターたちの拠点の事についても十分理解してくれてるしね。」

【高杉社長の知り合い?】←
【協力してくれるのなら嬉しいけど・・・】


スタスタスタスタスタッ・・・・・・
――――――――――――――――――――――――――――――
マスターたちとマシュたちとの合流後、マスターたち一行は高杉晋作の案内の元、廃墟とゴミの山が多く存在する路上を数キロぐらい移動し、

彼女たちが辿り着いた場所は・・・・
――――――――――――――――――――――――――――――

路上を数キロ歩いた先、とあるリサイクルショップ『君尾屋』の前にて・・・


高杉晋作「さぁ、ここがマスターたちの拠点となる目的地の場所だよ。まあまあ良く出来てるだろ?」

高杉晋作「あの廃墟の建物よりはマシだと思うし、住処にするには悪くない所だろ?」

服部武雄「うむ。確かに私が拠点としていた建物よりかはマシではあるが、ここはどんな売り屋なのか?」

服部武雄「店にしては品ぞろえが多少あるが、何かと古い物が多くあるのだが・・・」


マシュ「服部さん。このようなお店はリサイクルショップと言って、主に中古品などを商売品として売っておりまして。」

マシュ「まだ使える物をゴミとして処分することなく、再利用する形で売買する事目的としており、」

マシュ「元は高かった高級品を格安で買える事が一つの魅力であるとデータに記載されていましてね。」

マシュ「それに再利用してゴミを減らす事で環境維持や改善にも貢献出来ると。」

服部武雄「成る程、骨董品売買のような物か。これも1つの行商の策と言うモノ、なぜそのような所がここに・・・」


???「あら?高杉さん、そんなところで何しているの?それにとなりにいる人たちはお客さんかしら?」

【(奥から人の声が聞こえる・・・・もしかして!)】
【すみません。1つお聞きしたいことがあるのですが~?】←

???「あっ、はい!いまそっちへ向かうね!」
――――――――――――――――――――――――――――――
スタスタスタスタスタッ・・・・・

ショップの中から出てきた人(イメージ)
https://livedoor.blogimg.jp/ninelives69/imgs/a/3/a3401fc1.jpg

ショップの店員「・・・・・・・・」

服部武雄「―――!?」


店の奥から少々銀髪が目立ち、深緑の着物を着た和装の女性が少々急いだ様子で店から出てくる。

服部武雄はその店員の女性の姿と顔を見て、何か見覚えがあるように驚いた表情を見せるのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――

ショップの店員「お待たせしました!どのような事でお聞きしたい事がありますか?」

ショップの店員「当店の品は少々汚れが目立ちますが、そのほとんどは新品同様に使えるモノがありまして、お値段の方は張りますが・・・」

【あ、いやその・・・・・】
【私たちは買い物に来たわけじゃなくて・・・】←


高杉晋作「ああ。彼女たちは店に来たお客じゃない。客ではないが、僕たちが待っていた人であるのは間違いないよ。」

高杉晋作「話は聞いているよね?彼女たちはこの周辺の外・・・元よりカルデアから来たマスターとその彼女に従えしサーヴァントたちであってね。」

ショップの店員「カルデア・・・・!もしかしてあなたたちが高杉さんが言ってた、カルデアのマスターとそのサーヴァントたちってこと?」

マシュ「はい。わたしはマシュ・キリエライトと申します。」


【はじめまして】
【カルデアの藤丸立香です】←

ショップの店員「カルデアのマシュさんと、藤丸立香さんだね。話の事は高杉さんから全て聞いているよ。」

ショップの店員「あ、自己紹介がまだだったね。私は―――――」


服部武雄「―――君尾殿!?どうしてあなたが・・・何故このような場所に!?」

ショップの店員→君尾?「えっ・・・?ちょっとあなた、どうして私の真名を知っていて・・・?」

君尾?「それにその声・・・。あなた・・・武雄さんなの?」

服部武雄「!。・・・・・はい、おそれながら・・・・」

君尾?「!?。嘘・・・・・どうしてあなたが・・・・・・・」


【あのぉ~~・・・・そのぉ・・・・】
【お2人はお知り合いで?】←

高杉晋作、マシュ「???」
―――――――――――――――――――――――――
リサイクルショップ『君尾屋』というお店の奥から出てきた一人の女性店員。

服部武雄は彼女の事を『君尾』と呼び、その女性(君尾)もまた、彼女に声をかけた人物が服部武雄だと知り、

彼女はその事で何か動揺しているような素振りを見せるも、藤丸立香とマシュたちにはその意味が理解出来なかったのであった。
―――――――――――――――――――――――――
当然の事からしばらく立ち、リサイクルショップ『君尾屋』 店内にて・・・


高杉晋作「成る程。つまり君たち2人は生前から・・・服部武雄が新撰組にいた頃から顔なじみがあったと?」

服部武雄「はい・・・・・彼女とは僅かな付き合いでありまして、それなりに彼女とは仲睦まじかったというか・・・・」

服部武雄「あ、いや・・男女交際の事ではない。彼女とはただ、祇園で彼女の芸と共に酒を交わしただけでありまして・・・」

高杉晋作「そうかぁ~?そんなナリをしてて、しかも君が新撰組にいた頃からの付き合いだなんて、本当は彼女とはどのような関係だったのというのかい?」

服部武雄「あ、いや・・・それは・・・・・」

【高杉社長!】
【そこ、これ以上はセクハラだよ!】←

高杉晋作「あっ・・・・は、はい・・・・。」シュン・・・・


君尾?「すみません。私が武雄さんの事で動揺しちゃったばかりに話がおかしな方向に行ってしまって・・・」

マシュ「いえ別に、こちらも突然の事が数多くありましたというか・・・。こちらも少々落ち着きがないというか・・・」

マシュ「それでその・・・・君尾さんですか?その君尾という真名はその・・・・」

君尾?「ああそこね。改めてこちらの自己紹介をさせて貰うわね。」


君尾?→中西君尾「真名を中西君尾(なかにしきみお)。京都・祇園で一番の勤王芸者であり、それ以外に名の知れた有名人なんかじゃないのだけど・・」

中西君尾「今はこの特異点の地に召喚されたはぐれサーヴァントとして、このリサイクルショップのきりもりしているってこと。」


【中西君尾かぁ~・・・】
【なんか下の名前が気になるような・・・】←

中西君尾「私もそう・・・本当は下の名前がきみっていうのだけど、君尾(きみお)というのは私が芸者としての名乗ってた芸名だったのだけど・・・」

中西君尾「いつの間にか皆から下の名前が君尾だって呼ばれるようになっちゃって、なんかカッコが付かないというか・・・」

中西君尾「さて、私の自己紹介をしたところで、何処から詳しい話をすればいいのかな?」

マシュ「はい。まずはいまこの地で発生している特異点の事について詳しい話をしてもらいたいのですが・・・」

マシュ「カルデアで観測された時は、日本の関東地区の東京湾の海の上であると想定されていたのですが、」

マシュ「実際に見たところ、この付近一帯はとてもじゃないほどに荒れた廃墟とゴミの山が散乱してまして・・・・・」

中西君尾「うん。それについては私から知っている事全てを話すね。少し長くなる話になるけど――」


中西君尾「ここは廃棄離島ユメノシマ。カルデアのマスターの時代でいう所の東京・江東区の南に位置する人工で作られた埋め立て地なんだ。」

マシュ「ユメノシマ。その地名とは私たちでいう東京・江東区の南に位置する人工島『夢の島』の事を指しているのですか?」

マシュ「データにはその場所は戦前、東京の飛行場の建設として埋め立てられたのですが、その飛行場計画自体が頓挫してしまって、」

マシュ「1950年代からゴミの最終処分場として利用されていましたが、当時はゴミをそのまま埋め立てていた為にもの凄い悪臭、ハエとネズミの被害が周辺に広がっていたと――」

マシュ「その後、ある程度のゴミ処理と埋め立てが終了後に緑豊かな公園が建てられ、スポーツ施設がある観光スポットになったと。」

マシュ「それと夢の島の近隣には新木場や若洲といった夢の島と同じような埋め立てた土地があり、若洲においては、」

マシュ「夢の島の埋め立て終了後のゴミの最終処理場として利用され、その役割の終了後に夢の島と同じように海浜公園やゴルフ場、キャンプ場などが作られまして、」

マシュ「私たちの生きる西暦2017年までにおいて、東京・江東区南部における都市部のレジャー施設の街として広く伝わっていると。」


中西君尾「へぇ~~、随分とその場所に詳しいんだね。確かに本来の歴史ではこの周辺は公園やレジャー施設の街へとなるんだけどね・・・」

中西君尾「でもこのユメノシマだけは違う。この人工島・・・つまり君たちでいう特異点では数十年前の東京・・・・・・、」

中西君尾「というよりは当時の江戸と呼ばれていた頃、その江戸で何か大きな戦争がくり返し勃発していてね・・」

中西君尾「それによって江戸が壊滅して、江戸幕府も崩壊したって聞いているわ。」


【それって、江戸自体が壊滅したって・・・】
【(あれ?この話、どこかで聞いたような・・・)】←


高杉晋作「気づいたか藤丸。僕も最初、江戸が江戸幕府ごと壊滅したと聞いて、まさかその数十年前に起きた戦争が、」

高杉晋作「かの維新都市『SAITAMA』を作ったという戦争じゃないかと思っていたのだけど・・・・」

高杉晋作「だが君尾ちゃんの話を聞いて、この特異点はあの特異点発生の発端でもある『江戸城流血開城』とは関係がないというか・・・」


中西君尾「その当時の江戸で起きた戦争・・、西洋じゃ聖杯戦争と呼ばれる戦争が日本を中心に諸外国からのマスターたちが、」

中西君尾「数多くのサーヴァントたちを召喚しては聖杯を求め合って殺し合い、その巻き添えで江戸も幕府も全てが滅んじゃってね・・・」

中西君尾「後に残ったのは聖杯戦争によって汚染され、普通の人間にはかなり有害と成り果てた魔力を帯びた廃棄物がおびただしく溜まってしまってね。」

中西君尾「その廃棄物を最終的に処分するため、数多くの諸外国の魔術師たちにより、当時海だった場所を『ユメノシマ』として埋め立ていったの。」

服部武雄「成る程。その聖杯戦争があまりにも被害規模が大きすぎた故に、その後の後処理が取り返しの付かない自体になったというわけだな。」

中西君尾「うん。そしてこの特異点ではその後も度々諸外国から多くの魔術的廃棄物がこのユメノシマに捨てられ続けていて、今も多くのゴミがこの島に捨てられ続けているの・・。」


【ゴミが捨て続けているってそんなの―――】
【単なる不法投棄と変わらないじゃないか!】←

マシュ「そうでしたか。つまりこの『ユメノシマ』という場所はその魔術的廃棄物が埋め立てによる積み重ねによって作られていき、」

マシュ「そこからさらに外からおびただしい魔力廃棄物が捨てられ続け、この辺一帯はその廃棄物らがそのままの状態で放置されている――――」

マシュ「あんまりです!特異点とはいえ、幾多のゴミをそのまま捨て続けて放置し続けるなんて!」

マシュ「汎人類史においてもゴミ問題は未だに有効な解決策は見つかっていないというのに、この特異点は地球環境にかなり配慮していません!」

マシュ「ましてやこんなの先輩の言う通り、ただの魔力汚染の垂れ流しとゴミの不法投棄というか・・・」

【確かにそうだね】
【環境を大切にしなきゃ!】←


高杉晋作「君たちの言いたい事はわかるさ。僕だって地球環境を犠牲に自分の計画を立てるような事はしないさ。」

高杉晋作「まあ悪の秘密結社の計画として、地球環境にも人にも優しい世界征服をするってならば僕もそれに加わりたいなぁ~・・なんて!」

【(それって世界征服と言うの?)】←
【(なんか鷹の爪な人たちがやりそうみたいな・・・)】

高杉晋作「まあ冗談はさておき、問題はその魔力汚染した廃棄物がこの『ユメノシマ』に投棄され、ちゃんとした処理もしないまま埋め立て続けた事で、」

高杉晋作「この埋め立て地には歪で異常な霊脈が形成されてね。その霊脈を元に数多くの魔獣種や怪霊も出現していてね・・・」

高杉晋作「無論、サーヴァントも例外なく出現しているのだが、そのほとんどが弱小霊基の幻霊や亡霊、まともなモノでシャドウ・サーヴァントというか・・・・」

【じゃあ、あの脱法サーヴァント達もそこから・・・・】←


中西君尾「武雄さんから聞いているけど、このユメノシマにいる殆どは高杉さんの言う弱小霊基の幻霊や亡霊、シャドウ・サーヴァントが殆どなんだけど・・・」

中西君尾「その中で英霊の霊基の欠片や各部を取り込み、自らを合法的に召喚されたサーヴァントと言い張る、摂理と論理を逸脱した『脱法武士』たる違法のサーヴァントたち。」

中西君尾「その『脱法武士』などを生み出し、このユメノシマを色んな意味かつ合理的な意味で支配しているのが、総合工業機関『品川興業』っていう企業でね。」

中西君尾「その人たちはこの特異点に迷い込んだ英霊を捕まえてはその霊基をバラバラに分解し、彼らの都合の良い『脱法武士』に作り変えて使役しているって話を耳にしてね。」

中西君尾「今日だって近くで大量の英霊たちが何らかの形で品川興業のゴミ処理施設に収監されたって噂が流れていてね・・・」

中西君尾「その話がちょうど高杉さんたちが召喚されてきた時と同じ時期だったというか・・・。」

マシュたち「――!?」

【それって、大量の英霊たちが一斉に召喚されたって事?】←


高杉晋作「ああ。言われてみれば、僕たちを含むカルデアのサーヴァント達が巻き込まれた強制レイシフトとつじつまが合うな。その話が本当の事だとすれば・・・」

高杉晋作「おそらくカルデアに召喚されたサーヴァントの殆どはその品川興業に捕らえらた可能性がある。そこから脱法サーヴァント達が作られ、彼らの手先にされたのだと思うと・・・」


【なら助けに行かなきゃ!】←
【その収監された場所はどこに!?】

服部武雄「なりませぬぞ藤丸殿!あなたの身体は仮初めの身体であり、マスターとしてのあなたの能力を機能できるようにする為であって、」

服部武雄「その身体の耐久はあまりにも脆弱であまりにも壊れやすく、先ほどのようにあなたの首がすぐに取れる事になるかと?」

服部武雄「もし敵の攻撃を一撃でも受ければ、カルデアからの支援や礼装を持ってしてもあなたは再び頭のみの存在になるのがオチかと・・・」

【ウッ・・・・・】←


高杉晋作「確かに今のマスターの身体じゃ、いつ敵の攻撃や衝撃を受けただけでマスターが動けなくなってしまうのが難儀なんだよなぁ~」

高杉晋作「司令塔である彼女が動けなくなれば、こちらの動きもままならなくなるのはオチだしね。」

マシュ「はい。そのような不測の事態にならないためにも、まずはバラバラとなった先輩の残りの身体のパーツを探し出す事が正しいかと。」

マシュ「カルデアとの通信が出来ない以上、先輩の身体を探すのは困難ではありますが、それでも先輩が元の身体に戻れるのであれば、」

マシュ「このマシュ・キリエライト、身体がゴミにまみれようと先輩の身体を探し当てます!」

【!。うん、そうだね】←
【まずは私の身体を探さないと・・・】


中西君尾「藤丸さんの身体のパーツの捜索については私も出来る限り協力するよ。特異点の解決に協力するなら尚更ってね。」

服部武雄「ええ。彼女(藤丸立香)の身体のパーツは、あの斉藤アルトリアたる脱法武士が所持していたように残りのパーツもまた、」

服部武雄「既にこのユメノシマに君臨せし脱法武士たちの誰かが持っており、奴らもまた、彼女の首を狙っているのかと。」

服部武雄「その脱法武士たちもまた、『品川興業』によってその霊基を作り変えられ、奴らに使役されているかと。」

服部武雄「いずれにせよ、脱法武士たちとの戦闘は避けられぬ事かと。しかしそれでもあなたは戦うと?」


【その通りだよ!】
【その奴らから取り返さなきゃならないからね!】←

【サーヴァント達も、私の身体も、】

【みんな元に戻さないといけないから】←

服部武雄「・・・そうだな」


中西君尾「うん。脱法武士たちと戦う気は十分あるみたいだね?それであなた達のそんな意気込みに水を差すんだけど・・・」

中西君尾「このユメノシマは大量の魔力汚染されたゴミが溢れるように埋め立てられていてね。埋め立てられたゴミによっては、」

中西君尾「魔力汚染が強すぎて通常のサーヴァントでは通れない所もあって、それに何よりもゴミの種類が数多くあって、」

中西君尾「空き缶などの小さいモノから瓦礫や廃墟と化した建物などの巨大なモノまでうち捨てられてて、それが原因で先へと進めない箇所があるのが現状なんだよね。」

中西君尾「それにユメノシマには数多くの脱法武士や霊基の残りカスを喰らった野武士たちが横行しているから、先に進むにはかなり難しいかと・・・」

マシュ「そうですか・・・。ではどうすれば・・・・」

中西君尾「うん、そこで藤丸さんたちに頼みたい事があってね。まあそう難しい事じゃないのだけど・・・」

中西君尾「藤丸さん。高杉さんと一緒にゴミを沢山集めてきてくれないかな?」


【ゴミを集める?】
【それって、ゴミ拾いをするって事?】←

中西君尾「そう。確かにユメノシマに埋め立てられているゴミの殆どは聖杯戦争による魔力汚染されたゴミが大半をしめているのだけど、」

中西君尾「その汚染された魔力汚染ゴミを仕分けて濾過していけば、こちらの魔力リソースを稼ぐ事も可能であり、」

中西君尾「その魔力リソースがあれば脱法武士たちを倒す力となるし、それに周辺のゴミを回収していけば、そこから魔力汚染が解消されていき、」

中西君尾「そこの道を通っていけば、品川興業のゴミ処理施設へと近づけるんじゃないかと私は思うの。」

服部武雄「!。成る程、周辺の魔力汚染ゴミを減らしていけば、自ずと道は開けるということだな?」


高杉晋作「ああ。だが只でさえゴミ拾いをするだけなら簡単だと思えるのだが、このユメノシマ全体のゴミの量、この周辺だけでも数え切れない数はあるぞ。」

高杉晋作「それにゴミの種類は数多くあって、小さいのや大きいのも持って行く必要があるし、搬送途中に野武士の襲撃もあるからかなり辛くて大変というか・・・」

中西君尾「うん。でも魔力汚染ゴミがこちらの魔力リソースとしてリサイクルされていると思えば、それはそれで元が取れるかと思うよ。」

中西君尾「それにゴミを回収していけば、そこから数多くの素材やアイテムが出てくる事もあるし、それを思えば大きな足しになると思うけど。」

【おお、そうなんだ・・・・】
【QP・・・素材・・・BOX・・・・】←

マシュ「・・先輩?」

【あ、あぁ~なんでもない!なんでもない・・・】←


マシュ「ではこのユメノシマを進み、敵地である品川興業のゴミ処理施設へ向かう為にも、まずは周辺近くの魔力汚染ゴミをこちらで回収し、」

マシュ「それらを魔力リソースとしてリサイクルしつつ、バラバラになった先輩の身体のパーツを探し出していくと?」

中西君尾「そう。とにかく今はひたすらゴミをこっちで沢山回収して、それらをリソースとしてリサイクルしていく。」

中西君尾「そうして進める所まで先に進んでいき、そこらのゴミも回収してリサイクルしていく。それらを繰り返していくうちに目的の敵地へと進んで行く。」

中西君尾「回収したゴミの中に入っている数多くの素材やアイテムはあなた達が貰ってもいいから、まずはここの周辺のゴミの回収を高杉さんと一緒にしてくれるかしら。」

マシュ「わかりました。それでその、リサイクルの際の仕分けの方は君尾さんが担当すると?」


中西君尾「私は祇園の芸者だから魔術に詳しくないから、汚染された魔力を濾過する作業は出来ないというか。」

中西君尾「ゴミの仕分けと魔力の濾過作業については、“あの子”たちに任せているのだけど・・・・・」

【あの子たち?】←


ガシャガシャガシャガシャガシャ!

中西君尾のいうあの子たち(イメージ)
https://www.wicurio.com/grand_order/index.php?plugin=ref&page=%E3%83%8E%E3%83%96&src=nobu.jpg

https://www.nikko-company.co.jp/cialac/wp-content/uploads/2023/12/02-1.jpg


ゴミノッブたち(新種のちびノブ)「ゴミノッブ!ゴミノッブ!リサイクル!リサイクル!」

ゴミノッブたち「生ゴミは可燃ゴミ!ペットボトルはペットボトル!リサイクルリサイクル、ノブッ!」


マシュたち「・・・・・・・・・」唖然

中西君尾「アハハハハハ・・・・」

服部武雄「・・・・なんですか?あのおかしな生物(ナマモノ)はいったい・・・・」


【まあ確かにいるよね~~】
【元々ぐだぐだだったし・・・】←

イベントの仕様


・イベントにおける各クエストをクリアすることでイベントアイテムや『リサイクル前のゴミ袋』が獲得できます。
・各クエストにて入手できる『リサイクル前のゴミ袋』をイベント交換画面にて開けることで、イベントを進めるためのリサイクルポイントと素材アイテムを獲得できる。
・リサイクルポイントがある一定値まで達成すれば、次のストーリーへ進む事が出来ます。
――――――――――――――――――――
『リサイクル前のゴミ袋』から入手できる素材アイテム

・リサイクル前のゴミ袋(大):鬼炎鬼灯、真理の卵、黄金釜、九十九鏡、封魔のランプ
・リサイクル前のゴミ袋(中):追憶の貝殻、夢幻の鱗粉、終の華、エーテル収光体、虹の糸玉
・リサイクル前のゴミ袋(小):凶骨、狂気の残滓、黒曜鋭刃、黄昏の儀式剣、万死の毒針
・リサイクル前のゴミ袋共通:QP多数
――――――――――――――――――――

ショップ担当:中西君尾(CV:茅野愛衣)、ゴミノッブたち(CV: 釘宮理恵)

第3節:ダッシュダッシュ蛇婆さん
――――――――――――――――――――
特異点:融魂廃棄離島ユメノシマ

品川興業ユメノシマ清掃工場:工場内の牢屋の一室内にて――


牢屋の中の山南敬助「ヌゥ・・・ここはいったい?私は確か、カルデアで謎の光に包まれて・・・・」


ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ………

重鎧の鎧武者「気がついたようだな、新撰組総長・山南敬助。」

山南敬助「!。・・・・・・・」

重鎧の鎧武者「あなたの事は聞いている。かつてかの新撰組を脱走したあなたのような人が、カルデアのサーヴァントとなっていたのはな。」

重鎧の鎧武者「あなたは優れた剣術や知恵のある一方、親切で優しく、殺しを好まず思い詰める事が多からずあり、それ故に甘かったと。」

重鎧の鎧武者「そのようなあなたがカルデアのサーヴァントとして召喚されたなどと、カルデアというものは不思議な組織のようだな。」


山南敬助「・・・あなたは?この様子だとあなたは味方ではないのは確かだと思いますね。」

山南敬助「してあなたはどうして私の事を?それにカルデアの事を知っているとは、誰からの口でその事を・・」

重鎧の鎧武者「ふむ。わたしからあなたに話す事などない。我らはお前たちの、カルデアに味方するサーヴァントの敵というべきだからな。」

重鎧の鎧武者「だが我らへの質問については彼に任せるとしよう。最も、新撰組に属していたあなたであれば知っているはずだ。」

山南敬助「私の知る人物?それはいったい・・・」


スタッ、スタッ、スタッ、スタッ………

謎の武士「お久しぶりですね山南副長。あなたとは局中法度違反で切腹を言い渡された以降、あなたの顔を見ることはありませんでしたからね。」

謎の武士「あなたがサーヴァントとして現れたと聞いて、まさかだと思っていましたが・・・・」

山南敬助「!?。あなた・・・、どうしてあなたがここに?もしかして・・・」

謎の武士「はい。経歴は別のモノではありますが、僕もあなたや土方さんたちと同じようにサーヴァントとして召喚されました。」


謎の武士→藤堂平助「サーヴァント。元・新撰組八番隊隊長にして、伊東甲子太郎率いる御陵衛士の一人だった者・・・藤堂平助。」

藤堂平助「僕はこの特異点・『融魂廃棄離島ユメノシマ』に召喚されし合法サーヴァントとして、山南副長。」

藤堂平助「我が君主・品川弥二郎の名の下に、あなた方らが所属する組織『カルデア』に宣戦布告を申し上げる!」

山南敬助「!?」

―――――――――――――――――――――――――
別の所、特異点:融魂廃棄離島ユメノシマの東北奥地に存在する清掃工場の牢屋にて――

高杉たちと同じくカルデアから強制レイシフトされたカルデアのサーヴァント、山南敬助が捕らえられており、彼が収監されている近くには、

最初にカルデア一行が対峙した重鎧の鎧武者と、謎の武士ことサーヴァント・藤堂平助が山南敬助の前に現れ、

藤堂平助は山南に自身の君主と呼ぶ品川弥二郎と共に、カルデアに宣戦布告を申し上げると宣言するのであった。

融魂廃棄離島ユメノシマの東側(現実では東京ヘリポートがある場所)


ガキンガキンッ!ジャキンッ!ババババァァァン!

高杉晋作「喰らえ!高杉ストラー―イク!」バババババァァ~~ドゴンドゴォォン!

服部武雄「フゥゥン!!」ジャキン、ジャキジャキンッ!


ガシュンガシュンッ!ドゴゴゴォォォ~~~!!

エネミーのゴミノッブ①「ヌォォォ~~~やられたノッブ・・・・」

エネミーのゴミノッブ②「ペットボトル・空き缶に穴が開いたノブ・・・・・」

エネミーのゴミノッブ③「ボロボロにされたノブ~~・・・・」

シュゥゥゥ~~ン・・・・・


マシュ「戦闘終了。野生のゴミノッブたちの排除は完了しましたね。」

服部武雄「うむ。・・しかしあの生物たち、どうにも桶狭間で見た走狗らとよく似たモノらなのだが、アレはいったいなんなのだ?」

高杉晋作「うん・・・君尾ちゃんが言うには、先着したマスターたちが謎の武士たちの急襲を受けて敗北した後、沖田たちサーヴァントは品川興業に連行されてね。」

高杉晋作「その際に斬られた魔王信長の首から流れ出た魔力がユメノシマの魔力汚染ゴミに付着してしまっててね。」

高杉晋作「突然変異を起こして大量発生する形で増えちゃって、いつの間にかユメノシマ全体に存在するようになってしまって・・・」

高杉晋作「それに元凶である信長の首からの魔力が止められなかったのか、品川興業はその信長の首をどっか遠いところまで廃棄したって噂で聞いているっていうけど・・・」


マシュ「ちびノブ自体、その全てにおいて謎に包まれていますからね。存在自体あまりにもぐだぐだしすぎてダ・ヴィンチちゃんでさえも研究不可能という始末ですし・・・」

マシュ「ただ、君尾さんの三味線や手解きによって飼い慣らした個体も存在する事ですし、あまり深く考えない方が良いかと。」

君尾屋のゴミノッブたち(台車の運搬係)「ゴミノッブ・・・・!」


高杉晋作「まあゴミノッブたちが魔力汚染されたゴミを食べ、あの子たちを通して濾過された魔力などをこちらが受け取っているからね。」

高杉晋作「姿形はノッブだが、扱い方によってはこちらの役に立てる存在であるのは確かなのは認めざるおえないね。」

服部武雄「うむ。走狗といい、ゴミノッブといい・・・あの魔王信長という者の魔力は難儀があるとは思っていましたが・・・・」


ゴミノッブ「クンクンクン・・・強烈強い魔力のゴミがこの近くにあるノブ!それもかなりの大物ノブ!」

高杉晋作「おっ、どうやら大物の魔力汚染ゴミを見つけたようだね?さすがゴミを食べている生物なりに感覚が鋭いというか。」

高杉晋作「とにかく今はゴミノッブたちと一緒にそのゴミを回収しにいこうではないか藤丸ちゃん、マシュ。」

マシュ「はい。ゴミノッブたちの考察は後にして、今は魔力リソースの補充のためにゴミ拾いに専念しましょう。」

【(頷く)】←


タッタッタッタッタッタァァァ~~・・・
――――――――――――――――――――――――――
同じ頃、ユメノシマの南側東の所では、カルデアのマスターたち一行らが野生のゴミノッブたちや異形の野武士たちとの戦闘を繰り広げながらも、

彼女たちはマスターの残りの身体のパーツの捜索をしつつ、魔力リソースの確保の為のゴミ拾いを続けており、

彼女たちは君尾屋のゴミノッブたちの反応を手がかりに周辺の東奥地へと向かうのであった。
―――――――――――――――――――――――――――

融魂廃棄離島ユメノシマの南側東部:謎のトンネルの中


タッタッタッタッタッタッ・・・・・

【ゴミノッブたちに付いていったその先には、】
【永遠と続くトンネルの中――】←

マシュ「はい。そのトンネル内にはやはり数多くのゴミがポイ捨てがされていますね。いったい誰がこの場所にゴミを詰め込んだというのか・・・」

マシュ「それにカルデアのデータ上、この付近は東京・新木場に存在する東京ヘリポートがある所でして、本来ならばこの付近に多くのヘリコプターが在来しているのですが・・」

マシュ「このような場所にこんなトンネルのような所は存在しないといいますか・・・・」

高杉晋作「だとしても今はこちらの魔力リソースの確保の為にもここらのゴミ拾いもしないといけないからね。」

服部武雄「ええ。ただ、トンネル内は何処かと薄暗くて、ここから奥はどうも暗闇に覆われて先が見えないというか・・・」


ゴミノッブたち「ノブノブ!とても強い魔力のゴミを見つけたノッブ!とっても大きな魔力の塊ノッブ!」

ゴミノッブたち「このゴミとてもデカくて重いノブ!ちょっと手伝って欲しいノブ!」

【あ、はいはい!いま行くよーー!】←


ガシャガシャァァ~~~・・・・

ゴミノッブ「こっちノブ!この石像からとても強い魔力を感じるノブ!」

高杉晋作「ホウホウ、石像かぁ~~・・これまた随分と珍しいゴミが捨てられているモノだね?」

高杉晋作「まあ石像がなんだろうと捨てられているのならそれはゴミであるのは変わりはないというべきかな?にしても・・・・・」


ゴミノッブたちが見つけた石像の形
https://pbs.twimg.com/media/FE8uGCVaQAAS4MR.jpg

【ウ~ン・・・これはなんというか・・・】
【この石像、誰かにそっくりみたいだね?】←

マシュ「はい。これはなんと言いますと・・・この石像、何かとあの出雲阿国と一緒にいる斬ザブローさんみたいのようですが・・・」

高杉晋作「確かにこの石像は何かとあの斬ザブローによく似た感じに作られているみたいだし、こんなようなモノがゴミとして捨てられていると思うと・・・」


???「斬ザブローはゴミではありません!ましてやあなたのようなクソ社長に言われたくもありませんよ!!」

高杉晋作「・・・へ?」

【この声って、もしかして・・・!】←

服部武雄「――何やつ!どこから声が聞こえてきた?姿を見せるがいい!」

???「言われなくてもそうしたいのだけど、いま私は身体が動かせなくて・・・」


【身体を動かせないって・・・】
【この場の近くにいるの?】←

???「そうです。それも今、あなたたちの後ろにいますよ藤丸立香様!」


すぐ近くにて頭以外が石になった出雲阿国(イメージ)
https://fgo.news/wp/wp-content/uploads/2021/12/FFKYLEcaQAA2tP8.jpg

頭以外が石になった出雲阿国「・・・・・・・・・・」

【阿国さん!?】
【どうしたのそれ!?】←


マシュ「これって、阿国さんの身体が頭を除いてそこの斬ザブローさんと同じような石像と化しています!いったいこれは・・・」

???→出雲阿国「そう言いたいのは私もです!藤丸さんもどうしてあなた方がこのトンネルの中に・・・」

マシュ「そ、それは話が長くなるのですが、いまはそれどころではありません!」

マシュ「どうして阿国さんがここに・・それにどうして阿国さんの身体が石に・・・・」

出雲阿国「それはその、なんというか・・・・・いえ、今はそれどころではありません!皆さまは早くこのトンネル内から脱出をでなければ―――」


???「わたしによって石にされると言いたいのですか?」

出雲阿国「!?」

【!?】←
【トンネル奥から声が・・・!】


カッ、カッ、カッ、カッ、カッ・・・・・・

トンネル奥から現れた者
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2021/09/5b35500529bb6eccc3d8c28448ad0b62.webp 


???→メドゥーサ?「・・・・・・・・」

【メドゥーサ?】←

メドゥーサ?「メドゥーサ?わたし、そのような名をしてたのでしょうか?いや、わたしはそのような名でないような・・・・」

マシュ「真名を思い出せない?でも私たちの前にいるのは確かにメドゥーサさんで・・・」

出雲阿国「いいえ、今そこにいらしているのはメドゥーサ様ではありません!あの方の姿はメドゥーサ様でありますが、その中身などは全くの別物。」

出雲阿国「メドゥーサ様の霊基を奪い、その身体を持って私や、あそこの皆さままであの方の犠牲に・・・・」

【犠牲にって・・・それってまさか・・・!?】←


服部武雄「!?。マスター殿、アレを!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
魔力リソース補充のためのゴミ拾いの最中、謎のトンネル内のゴミの回収と共にその中を捜索していた藤丸立香たち

その際に見つけた斬ザブローと同じような石像と共に頭以外がその石像のように石化された出雲阿国を見つけ、彼女から事情を聞こうとした所・・

トンネル内奥からゴルゴンの怪物たるサーヴァント・メドゥーサが現れるも、出雲阿国は彼女がメドゥーサではないと主張し、

服部武雄が何かを見つけたかのように指をさし、その先には・・・・・

謎のトンネル内の奥地


全力疾走してる感じの石像

石化した森長可「―――――」


逃げようとして石化した感じの石像
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2022/09/dc55f39b483a2d16011a49a8a3b41665.webp

石化した駒姫「――――――」


車に乗ろうとして変な乗り方してる感じの石像
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2022/03/2d004bddd4d32f4a574f209ff30b23c0.webp

変なポーズで石化した武田晴信「―――――――」


ドドォォォ~~ン!!

そこにあったのは出雲阿国とは違い、完全に石像と化してその場所にうち捨てられていた3騎のサーヴァント。

バーサ―カー・森長可、バーサーカー・駒姫、ライダー・武田信玄(晴信)

この3人のサーヴァントが石化されたかのようにトンネル内の奥でうち捨てられたかのように3人の石像が倒れていたのであった

――――――――――――――――――――――

【長可さん!?駒姫!?】
【それに信玄公まで・・・・】

マシュ「はい。あの石像群は正に長可さんや駒姫さん、それに晴信さんと同じ・・・いえ、もしやあの方々も阿国さんと同じように身体が石化して・・・」

服部武雄「なんと・・・・。おいそこの貴殿、この石と化したサーヴァントは貴殿がやったというのか!」

メドゥーサ?「・・・ええそうです。そこにいるのは私の手に触れ、恰も私の意にそぐわず石と化してしまった方々です。」

メドゥーサ?「わたしにはハッキリとした真名はあるか無いかはわからないのですが、只、私の頭にあるのはただ一つの願い・・・・」

【願い?】←

メドゥーサ?「はい。そこのあなた方に聞きます。わたしの身体、あなたに触れさせてあげますから・・・・」


メドゥーサ?「金になったあなたと、エッチしてくれますか?」


服部武雄、高杉晋作「―――!?」ビクッ!

ゴミノッブたち「ノブブッ!?」ビクッ!

マシュ「――――!?」カァァァ~~~!!


【―――はぁッ!?】←

高杉晋作「マスター。やはり阿国ちゃんの言う通り、今の彼女(メドゥーサ)は正気なんかじゃない。」

高杉晋作「おそらく彼女もまた、服部武雄が戦ったとアルキャスの皮を被った脱法サーヴァントなんかじゃないのか?」

服部武雄「ええ。あの者から感じる殺気・・・・彼女は本気でヤリに来るかと。それに彼女が先ほど言った事は本当かと・・・」

【確かにそうだけど・・・】
【てか、金になった私たちとエッチってどういう事!?】←


メドゥーサ?「言葉の通りです。私のこの若く美しくなりしこの美貌。私はこの身体を持ってして叶えたい事があります。」

メドゥーサ?「私にとって金とは欲するモノ。金こそ私の愛するモノであり、愛するということはそれらを肌身に触れて愛する事です。」

メドゥーサ?「しかしどういう事なのか、私の意にそくわず私のこの両手に触れるモノ全て、私の望む金ではなく、全てが石となるのです。こんな風に――」


シュッ!

【消えた!?】←

出雲阿国「気をつけてください!アレは彼女が消えたわけではありません。あの彼女の足の速さは目では追いつけなくて・・・」

マシュ「目では追いつけないって、それは――――」


シュッ!

メドゥーサ?「――――」スッ、ガシッ!

マシュ「―――!?」ガシッ!


ガチガチガチィィィ~~ン!!

石像となりしマシュ「――――――――」


【マシュ!?】
【そんな・・・一瞬でマシュが石に・・・】←

服部武雄「なんと!一瞬にしてマシュの後方に向かい、彼女に触れて石像とするなどと、やはりあの者はタダモノでなさそうぞ!」

出雲阿国「はい。今、あそこにいるメドゥーサ様はあなた方の知るメドゥーサ様であらず、彼女はメドゥーサ様の身体を、自らの霊基の器のみとして利用し、」

出雲阿国「その中身はかの幻霊たる地縛霊とギリシャの伝説の王の魂を混ぜ合わせてその身体に埋め込まれし贋作、脱法と呼ぶべき違法たる霊基。」

出雲阿国「借りに今の彼女に真名があるとすればそう・・・・そこにいます彼女の真名は・・・・」


出雲阿国「真名を、高速蛇老婆・『ターボ・ミダス・メドゥーサ』です!」ドォォォ~~ン!

服部武雄、高杉晋作「!?」


【真名ながッ!?】←
【それもセンスもない!】

メドゥーサ?→ターボ・ミダス・メドゥーサ「!。ああそうでした・・・確かこの姿になって召喚された直後、そのような呼ばれ方をされたような・・・」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「ですがターボという呼び方は余計です。あの呼び方をされると何故かとヨボヨボでシワシワの頃の私を思い出してしまうというか・・」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「まあそれはどうでもいいです。今はそこにいるあなた方をなんとしてでも私の望む金の姿へと変えて、私と肉体的な結合をすべきかと。」

高杉晋作「はい?僕たちをあの石像とかじゃなく金ピカの像に変え、そのあと君の望むままに大人のお遊びに永遠と付き合わされる事になるというのかい?」

高杉晋作「そんなの僕はお断りだね。いくら君のような美人でも、人を勝手に石に変えてまで自分だけの欲求を満たそうなんて、男に嫌われるだけだよ?」


高杉晋作「というよりか君、君の触れるモノが君の望む金じゃなく石になっているというのにネチネチと君の望み通りの金を求めてアイツらを石にへと変えたのかい?」

高杉晋作「そんな意味のない事をしてて、君はこうむなしい気持ちにならないというのかい?」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「ありません。確かに今の私は自身の手に触れるモノ全てが私の望む金ではなく、触れるモノ全てこのような石の塊に変わってしまいます。」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「しかし一つだけ、私の望む金になったモノがあります。どこの誰かの身体の一部ではありますが、この身体の一部の持ち主であれば、私の望みを叶えてくれるかと・・・」

【えっ・・・身体の一部?】
【まさかだと思うが、その身体の一部って・・・・】←

ターボ・ミダス・メドゥーサ「・・・・フッ・・・・。」シュルッ・・・



スッ、ピカァァァァ~~ン!(金ぴかとなりし藤丸立香の腰部分が光る)

【!?】
【アァァ~~!?それ、私の腰部分!?】←


ターボ・ミダス・メドゥーサ「フフフッ、そうですか。この腰部分はあなたの身体の一部でしたか、カルデアのマスター。」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「あなたの事は私をこの姿にしてくれた『あの者たち』に聞いています。あなたのその頭を手に入れれば、私はあなたを思うがままに出来る・・」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「あなたは私の愛すべき金色の伴侶。あなたの全ては私のモノです!」


ガキンッ、ガシッ!

ターボ・ミダス・メドゥーサ「さあ!私の身体を好きにしていいので、私の愛しき金のあなた(藤丸立香)になってください!」

服部武雄「!。来るぞ藤丸殿!指示を頼む!」


【(頷く)】
【(戦闘態勢を取る)】←
――――――――――――――――――――――――――――
ターボ・ミダス・メドゥーサと称するメドゥーサの姿をした脱法サーヴァントの襲撃を受けるカルデアのマスター一行。

藤丸立香たちは襲いかかってくる彼女に対応するように戦闘の構えを取り、向かって来る彼女に立ち向かっていく。

今、暗く怪しいトンネル内にて藤丸立香の腰部分をかけた戦いが始まるのであった。

BATTLE 


味方編成

スタメン固定:自由編成


敵編成

第1陣:異形の野武士(無名のサーヴァント)(クラス:セイバー、ランサー、アサシン)xそれぞれ1騎ずつ

第2陣:異形の野武士(無名のサーヴァント)(クラス:キャスター)x2、ターボ・ミダス・メドゥーサ(ゲージ2)(クラス:ライダー)x1

融魂廃棄離島ユメノシマの南側東部:謎のトンネルの中


シュシュシュッ!ジャララァァァ~~~!!

服部武雄「ハァッ!!」ガキガキンッ!

高杉晋作「―――!!」ババババァァァーーン!

ターボ・ミダス・メドゥーサ「――――――!!」ビュゥゥーーン!


【動きが速すぎる!】←

服部武雄「ええ。あのメドゥーサたる脱法の足の速さはあまりにも桁違い、とても目では追いつくことなど不可能に近いかと。」

服部武雄「加えて奴の手に触れしもの全てを石に変える能力。万が一奴の手に触れられたとすれば、あのマシュ殿と同じように石にされるかと。」

高杉晋作「ああ。あのダッシュ蛇女の手に触れたら即OUTだというのに、避けようにもあんな速さがいつこちらの身体に触れられるかと思うと・・・」

高杉晋作「しかも藤丸の存在があの女にとってのお目当てと見て、あの女、藤丸だけを狙って攻撃してくるし、どんだけ藤丸のことを金蔵にしてチョメチョメしたいっていうんだい!」


ズズゥゥ~~ッ!

ターボ・ミダス・メドゥーサ「理由などありません。私にも何故このように自身の行動をしているのかも、私にはわかりません。」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「ただ私はそうする為に存在し、そうするように私はこのトンネルを私の魔力で顕現させ、私の領域としてあなた達を引き込んでいました。」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「このトンネルは私が私であることを証明する為の場所、私の求める存在と共に永遠を過ごすための、私の力というモノです。」

服部武雄「なんと!つまりこの場所はあの女の宝具というべき固有結界であったのか。」

服部武雄「つまり我々や阿国たちはまんまとあの女の固有結界に引き込まれ、阿国たちはあの女の手に触れて石像とされたと・・・。」

出雲阿国「・・・・。(頷く素振り)」


ターボ・ミダス・メドゥーサ「おとなしく私に彼女を触れさせてください。そうすれば、ただ石になるだけのあなた達2人に触れる事などありません。」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「私はあなたを・・・藤丸立香という我が愛しき金となりし身体として欲しいのです。例えその身体がバラバラだったとしても、」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「わたしはあなたの身体を集めて手にし、金の身体になりしあなたと共に、あなたのそのバナナで私を愛してください。」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「いいえむしろ、あなたのバナナ(性的な意味)が欲しいです。あなたのバナナが私の求める金なのですから!」

【(首を横に振る)】
【丁重にお断りします!】←

ターボ・ミダス・メドゥーサ「・・・・・!!」


ビュゥゥゥーーン!グルグルグルグルグルルルゥゥ~~~~!!

服部武雄「!?。こいつ、我々たちを逃がさぬよう取り囲むように走っています。このままでは・・・」

高杉晋作「ああ。このままあの女に円状に近づかれ、僕たちはあの女の手に触れられて石になるか、金の像にされるかのどっちかだぞ!」

【そんな、いったいどうすれば・・・】←


グルンぐるんぐるんぐるんぐるん!!(円状がどんどん縮まっていく)

ターボ・ミダス・メドゥーサ「終わりです。さぁ、あなたのバナナ(性的な意味)をください。そしてその金なるバナナで私を―――」


君尾屋のゴミノッブたち①「アワワワァ~~これはマズい自体ノッブ!速すぎて目が回るノブゥゥ~~!」

君尾屋のゴミノッブたち②「視線がぐるぐるで気持ち悪いノブゥ~!これは何とかしないといけないノブ!」

君尾屋のゴミノッブたち③「ノブノブ!あのおばさん、バナナを欲しがってたノブね!バナナをあげたら止まってくれるノブか!?」

君尾屋のゴミノッブたち①「ノブゥゥ~~バナナ、バナナといっても、“バナナ”の皮しかないノブゥゥ~~・・・・」ぐるぐるるぅぅ~~!


スルッ、ヒュゥゥ~~ン・・・!

出雲阿国「――!あれは、バナナの皮・・・・」


ヒュゥ~~ン、ストッ・・・。グニュッ!

ターボ・ミダス・メドゥーサ「・・・・えっ・・・?」


ツルッ、ツルツルゥゥゥ~~ン!

ターボ・ミダス・メドゥーサ「あぁぁぁ~~~~~!?」ツルツルツルゥゥ~~!

その光景を見た藤丸たち「!!?」


【えぇぇぇ~~~~!?】
【バナナの皮でスベッたぁぁぁ~~!?】←

出雲阿国「!!。皆さま今のうちです!あの方の足がスベっている間にあの方を!」

高杉晋作「ああ!このまま一気に宝具でカタをつけるぞ!マスター、魔力を頼む!」

【は、はい!】←

キィィィ~~ン、ギュィィィ~~ン!


高杉晋作「志があるならば、如何なる者であろうとも、一騎当千の強者に。」

高杉晋作「さぁ、ゴミの山より我が元に集え!――『超級維新・奇兵隊』!」


ギュイィィ~~ン、ズドドドォォ~~~!

現れし奇兵隊たち「―――――――」

高杉晋作「フフッ、行けぇぇぇーー!!」


バババババババァァ~~ン!ドゴンドゴンドゴンッ!ドカドカァァァ~~ン!!

ターボ・ミダス・メドゥーサ「!?。ちょっ、マ・・・・・ヌワァァァァァ~~~!?」ドゴンドゴンドゴンォォ~~~ン!

――――――――――――――――――――――――――――――――
ターボ・ミダス・メドゥーサの超速な動きに防戦一方であり、ジワジワと彼女に追い詰められていく藤丸立香たち

そしてターボ・ミダス・メドゥーサはトドメと言わんばかりに藤丸たちの周りを円状に走り、逃げ場のないよう近づいて彼女たちを石化(金像化)させようと走っていたのだが・・・


彼女たちの戦いを見ていたゴミノッブの一匹が目を回して投げつけたバナナの皮をターボ・ミダス・メドゥーサは踏んづけてしまい、

それによって彼女(ターボ・ミダス・メドゥーサ)がバナナの皮でスベってしまったところを、高杉晋作がチャンスとばかりに自身の宝具を放ち、

ターボ・ミダス・メドゥーサは高杉晋作が召喚させた兵力全ての集中砲火の直撃を受けるのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――

シュゥゥゥ~~・・・・・


奇兵隊たち「―――――――」ガチャッ、シュゥゥ~ン・・・

高杉晋作「フッ・・・・」


ターボ・ミダス・メドゥーサ「グハッ!・・・・そんな・・・・この私があんな・・・あんなバナナの皮一つで負けるなんて・・・」

ターボ・ミダス・メドゥーサ「・・・ああ・・せめて・・・彼女の身体全体が金塊になっていく姿を見てみたかった・・・・」

キュゥゥ~~ン・・・・


キィィィ~~ンピカァァンッ!

石化から戻った森長可「―――ノワァッ!?」タタタッ!

石化から戻った駒姫「―――ハッ!?」

石化から戻った武田晴信「―――ドハッ!?・・ツゥゥ~~・・・」ドサッ!

石化から戻った斬ザブロー「―――ザンッ!?」ガシャン!

石化した身体が元に戻った出雲阿国「・・・フゥゥ・・・。」


石化から戻ったマシュ「――――ハッ!?」

【マシュ!みんな!】
【良かった、みんな元に戻った】←


マシュ「先輩!・・・確か私はメドゥーサさんの後ろに付かれて・・・それよりもメドゥーサさんは・・・」

高杉晋作「メドゥーサは倒した。君は彼女に後ろを付かれ、奴の持つ能力によって阿国たちと同じように石像とされていたんだ。」

高杉晋作「あのメドゥーサみたいな脱法サーヴァント。彼女の言ってた通り、触れたモノ全てを石化させる能力を持っていてな。」

高杉晋作「それで君たちはあのメドゥーサみたいな脱法サーヴァントに身体を触れられてしまい、さっきまで君たち全員石像の姿にされていたって訳。」

マシュ「そうだったのですか・・・私も不覚でした。あの様子のメドゥーサさんは明らかに様子がおかしいのは知っていたのですが、防御が間に合わず私が石にされるのなんて・・」

服部武雄「あなたが悪いわけではありません。あの蛇女の脱法武士の足があまりにも異常にも速く、我々の視野が追いつかなかった事もあります。」

服部武雄「奴を倒したのはまぐれだったとはいえ、奴を倒し、あなた方の石化が解除された事は良いことです。石化されたあなた方が元の姿に戻られたのですから。」

【ほんと無事で良かったよ・・・】←


森長可「!。おおマスターか!アンタ、こんな所にいやがったのか!」

森長可「マスターがどうにか無事で良かったモノだ。カルデアでマスターの反応が途絶したと聞いた時はもうどうしたもんだと・・・」

武田晴信「ああ・・。それにどうもそっちでも何かあったような道中みたいだな?特にそこの鎧武者、確か今魔川の服部武雄だろ?」

武田晴信「なんでアイツがここにいる?しかもマスターと一緒にいるっていうのはどうゆう風の吹き回しだというのだ?」

服部武雄「ええ。確かにあなたもまた、私とはあの時の特異点での因縁ありしと呼ぶべきサーヴァントというべき者でしょうね。話す事は色々とあるのですが・・・」

出雲阿国「はい。こちらの方もいったい何が起こっているのか、色々と聞きたい事が山々とありますし、それに藤丸立香殿にも気になるところがありましてー―」


ゴゴゴゴゴォォォ~~~!!

高杉晋作「!?。どうやらここでゆっくり話しているどころじゃないみたいだね?マスター、さっさとトンネルから脱出するぞ!」

【うん!】
【みんな、外へ走って!!】←

マシュたち「―――――!!」タタタタタタァァーー!

君尾屋のゴミノッブたち「ノブノブゥゥ~~!!」タタタタタタァァーー!


ズゴゴゴォォォ~~!ガラガラァァァ~~~!!
――――――――――――――――――――――――――――――

ゴミノッブたちのまぐれにより、どうにか脱法サーヴァントの1騎である『ターボ・ミダス・メドゥーサ』を倒したカルデアのマスターたち

ターボ・ミダス・メドゥーサを倒した事で彼女の手に触れられ石化したマシュやトンネル内にいた森長可たちは元の状態に戻っていき、

石化から戻った森長可たちはカルデアのマスター・藤丸立香に色々と聞きたい事が山ほどあり、それらの事で話そうとしようにも、

突然と始まった謎のトンネル内の崩落もあり、藤丸たちは崩落するトンネルの下敷きにならないようトンネル内から全力疾走で脱出するのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――
融魂廃棄離島ユメノシマの南側東部:謎のトンネルの出入口付近


ズゴゴゴゴォォォ~~~~・・・・


【ハァハァハァ・・・】
【どうにか外に出られたね】←

服部武雄「うむ。あの蛇女の那覇市からあのトンネル内は彼女の固有結果のような場所のような所であり、トンネルが突如崩落した原因は奴の消えた事にありますね。」

服部武雄「あのような場所を彼女一人で展開できるとは思えないのですが、彼女が例の脱法サーヴァントたる存在であると判明した以上、おそらくは・・・」

誤字修正:あの蛇女の那覇市からあのトンネル内→あの蛇女の固有結界たるあのトンネル内
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出雲阿国「確かにあの時の私はあの脱法モノのメドゥーサ様に不覚をとりました。私もあのトンネル内に入った時にあの方を見かけ、」

出雲阿国「私の見る目からあの方は私の知るメドゥーサ様ではないと悟り、応戦はしたのですが、あの方の手に触れた斬ザブローが先ほどのような石像と化してしまい、」

出雲阿国「私もあの方の手に触れ、身体の石化が起こったところを私の術でどうにか首だけは石化を免れまして、その後についてはあなた方の知る事でありまして。」


森長可「まあそうだな。あのヘビ女の走る速さがとてもじゃないほどに速くてな。俺なんか走って逃げようとしたところを追いつかれて捕まり、そのまま石にされたもんだからな。」

駒姫「私なんかは走る間もなく捕まってしまい、そのまま石の姿にされまして・・・」

武田晴信「俺なんか馬(愛車)に乗る間もなく石にされたもんだからな。あのような恰好で石にされるとは、正直かなり恥ずかしかったというか・・・」

【でもみんなが元に戻ったのは良いことだよ】
【みんなが無事でほんと良かったというか・・・】←

武田晴信「ああ。だがそれに比べてマスターの方はどうなっていやがるんだ。なんか俺たちの知らないうちにかなり変な事になりやがっているようなのだが・・」

武田晴信「あの時の五稜郭の特異点で今川の連中にいた服部武雄の奴がこの特異点にいるのか?なぜその彼がマスターと一緒にいるのか?」

森長可「ああ。それにマスター、マスターはなんでそんな魔王信長の恰好をしてるんだ?というよりなんでマスターが信長の霊基と一緒になってるってんだ!?」

森長可「いったい俺たちが石になっている間、マスターたちで何が起きたってんだよ!オレにはさっぱりわかんねぇよ!」


高杉晋作「みんなの聞きたい事が山のようにあるのはわかるさ。こっちだって色々とあって色々と情報共有することがいっぱいあるにはあるのだが・・・」

高杉晋作「だが今から話してもかなり時間がかかるものだし、話を聞くのはもう少し後にしてくれるかな?」

マシュ「はい。今はとにかく皆さまと君尾屋の所へ戻り、回収した魔力ゴミを持ち帰えってこちらの魔力リソースに変換させなければいけませんからね。」

マシュ「ですので早々ですが、少し魔力ゴミの運送を少し手伝って欲しいというか・・・」

森長可「まあそうだな。俺たちをあの石化から助けて貰ったんだから、マスターのサーヴァントとして少しはお礼ぐらいしておかないといかんよな!」

出雲阿国「はい。募る話はそのマシュ殿の言う君尾屋というところで訳を聞きましょう。それで宜しいでしょうか藤丸殿?」


【うん】
【ありがとう阿国さん!】←

高杉晋作「うんうん。阿国ちゃんたちが手伝ってくれるのなら、魔力ゴミを運ぶ人手が増えて結構なモノさ。」

高杉晋作「特に阿国ちゃんに至ってはSAITAMAでの縁もあるし、みんなで運べば回収した魔力ゴミを沢山かつ素早く片付けられるってものだからね。」

出雲阿国「いえいえ。私はあくまで藤丸様のお手伝いをしていただくだけであって、貴方様のようなクソ社長の手伝いをするとは一言も言ってません故に・・・」

高杉晋作「ウッ・・・・・まあそんな酷いこと言わずにさぁ~・・・」


駒姫「ええ・・して藤丸様。その皆さま方が集めたというその魔力ゴミをどのように運び出す手立てはあるのでしょうか?」

高杉晋作「ああ、まずはそこだね。あのトンネルに入る前に色々と魔力ゴミを拾ってきていてね。すぐ近くの場所にその魔力ゴミを留め置いてあるのだけど・・・」

高杉晋作「それに加えて先ほどのトンネルでゴミノッブたちが集めてきた魔力ゴミもあるしね、本当でなら僕も宝具とかで人員を増やして運搬させようと思っていたのだけど・・・」

高杉晋作「生憎さっきの戦いで僕の魔力が底を尽きちゃって、君尾屋で補充しないと宝具の再発動もままならないんだよねぇ~。僕の宝具ってそう言うモノだし。」

マシュ「ではその集まった魔力ゴミを運搬するにあたり、何か別の方法で運搬する必要があると見ますね。こちらには事前にゴミを運搬する手段として手押しの荷車を1台用意してはいるのですが、」

マシュ「その荷車1台だけでは、ゴミノッブたちが集めた魔力ゴミを全て運び出すのは少し困難かと・・・・」


ガサゴソガサゴソ!ガサゴソガサゴソ!

君尾屋のゴミノッブたち「ノブノブノブッ!」ガサゴソガサゴソ!ガサゴソガサゴソ!

【あれ?ゴミノッブたちが・・・】
【どこへ運び出している?】←


君尾屋のゴミノッブ①「ノブノブッ!なんか凄くカッコいい乗り物を見つけたノブ!これは使えるノブ!」

君尾屋のゴミノッブ②「この乗り物なら集めたゴミを沢山運べるノブ!とっても便利なトラックになれるノブ!」

君尾屋のゴミノッブ③「ノブノブ!この乗り物にゴミを乗せるノブ。いっぱい乗せていっぱいゴミを持ち運ぶノブよ!」


ガシャガシャガシャッ―――ドサッ、ガシャガシャンッ!ヒュンヒュン、ドサドサッ!ガシャガシャンッ!(魔力ゴミを武田晴信のスポーツカー(馬)に積み込むゴミノッブたち)

武田晴信「あぁぁぁぁ~~~~~!!?俺の車になにしやがってんだコイツらぁぁぁ~~~!!」


タタタタタタタタァァーーーー!

武田晴信「おいお前ら!俺の馬に勝手にゴミを詰め込むんじゃねぇ!俺の車がtyで汚れるだろうが!」

武田晴信「あっ、やめろ!その生ゴミを直に入れんな!やめろ~~!やめるんだぁぁぁ~~!!」

君尾屋のゴミノッブたち「ノブノブ!やめないノブ!やめないノブ!この乗り物で運ぶノブ、ゴミをいっぱい運ぶノブ!」

武田晴信「お前らぁぁぁ~~~~!!!」


マシュ「・・・・・・・・・」ドン引き

高杉晋作たち「・・・・・・・」ドン引き


【これ、かなり時間が掛かりそうだね・・・】
【色んな意味で大変そうだね?】←

服部武雄「もっともだな。」ハァ~・・・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――
謎のトンネルの内部にいた脱法サーヴァントの1騎『ターボ・ミダス・メドゥーサ』を倒し、彼女によって石にされた出雲阿国たち4騎のサーヴァントと合流する事が出来たカルデアのマスターたち

トンネル内を脱出し、カルデアのマスターたちの事情を知らない4騎に色々と情報提供をする為、一度彼女の拠点へと戻ると話をつけ、

そのついでとしてトンネルへと向かう道中でゴミノッブたちが拾い集めた魔力ゴミを運ぶ手伝いをして欲しいと4騎のサーヴァントにお願いを申し込み、

その魔力ゴミをどうやって運ぶ手筈を考えている中、ゴミノッブたちが武田晴信の馬(スポーツカー)に本人の許可も無しに勝手に積み込みんでいる行動が見られ、

それを目撃した晴信はゴミノッブたちの行動を必死になって止めようとしており、カルデアのマスターたちはそれをただ呆然に見守っていたのであった・・・。
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一方その頃、融魂廃棄離島ユメノシマ:品川興業ユメノシマ清掃工場・謎の焼却炉前の区画


ガシャン!ガシャガシャンッ!

永倉新八(老年期)「畜生!おい、儂をこっから出しやがれ!儂らをいったいどうするつもりだってんだ!!」

牢屋の中の永倉新八「儂らと同じカルデアのサーヴァントを生け捕りにしておいて、ただで済むと思ったら大間違いだぞ!!」

ヒュージゴースト「ギャァァァァ~~~!!」

永倉新八「!?。クゥゥゥ・・・・」


エネミー軍団「ギャァァァ~~!!グギャァァァァ~~~~~!!」

異形の野武士軍団たち「オォォォォォォ~~~~~!!!」


永倉新八「(チィィッ・・・。あまりにも敵の数が多すぎる。こいつらどっから湧き出てきた敵だというのだ?)」

永倉新八「(クソ・・・カルデアで変な光に包まれた途端にレイシフトされて、気がついたときにはこんな場所に儂を閉じ込めやがって・・・)」

永倉新八「(それにアレはいったいなんだというのだ?あのなんかカルデアのボイラー室と同じような熱さをしやがるあのデカブツ機械はいったい・・・?)」


ゴォォォォ~~~~!ブシュゥゥ~~~!(焼却炉の稼働音)

スタスタスタスタスタッ、ジャラジャラァァァ~・・・


藤堂平助「・・・・・・・・」

山南敬助「クゥゥ・・・・」ジャラジャラァァ~~・・


永倉新八「山南!?。おい山南!まさかあんたもアイツらに捕まったというのか!」

山南敬助「永倉さん!?あなたもこの場所に囚われていたということは、おそらくカルデアのサーヴァントの殆どは・・・・」

永倉新八「殆どだと・・・!?おい平助!これはいったいどういうつもりなんだ!ワシらや山南はおろか、新撰組とは関係のないカルデアのサーヴァントをどうするつもりなんだ!」

永倉新八「あんたはいったい、カルデアのサーヴァント達をあんなデカブツの機械にぶち込んでいって、いったい何を企んでいるってぇんだ!!」

山南敬助「!?。サーヴァント達をあの機械にって・・・平助さん、あなたは―――――」


藤堂平助「相変わらず言葉が悪いですよ永倉さん。確かに僕らはカルデアからレイシフトしてきたサーヴァント達を捕らえてはあの機械に彼らを落としていっているのですが、」

藤堂平助「別に彼らを殺してはいません。彼らはただ、あの焼却炉を通して新たな存在へと“生まれ変わっている”のですよ。」

藤堂平助「“彼ら”はあの炎に焼かれ、新たな姿と新たな霊基を持って、彼らは新たに“新合法サーヴァント”としてその存在を知らしめる事が出来るようになるのだからね。」

永倉新八「新合法サーヴァントだぁ?あんた、いったい何を言っているんだっていってんだ?」


ガシャンガシャンガシャンガシャンッ・・・・・・

重鎧の鎧武者「言葉の通りだ永倉新八。カルデアのサーヴァントたちは我らの保有するかの『炎』を持って一度焼かれ、新たに新合法サーヴァントとして再召喚を果たさせているのだ。」

重鎧の鎧武者「焼却炉を通し、サーヴァントの肉体・能力・魂を一度バラバラに分解し、新たに組み直した存在を『新合法サーヴァント』として彼らを英霊の座へと昇華させる。」

重鎧の鎧武者「彼らを新たな合法としたサーヴァントへと生まれ変わっている。我らはその公定を手伝っているのだ。」

藤堂平助「!。弥二郎殿!」


永倉新八「!?。(弥二郎・・・まさか、あの重装甲の鎧を着たあの人物が、彼の言っていたという品川弥二郎だというのか!?)」

永倉新八「(にしてはあまりにも図体がデカいし、それにアイツから感じられるあの魔力、アイツはいったい・・・・・)」

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