ファルル「新しいメイキングドラマ作りたい!」 (47)

プリパラのSSです
別所で書いた物の完成版です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429260651

ユニコン「いきなりどうしたでちゅか? ファルル」

ファルル「うん、私神アイドルを越えるためにもっと色々なことをしたいの!」

ユニコン「それはいいでちゅ! じゃあ早速一緒に考えるで

ファルル「待ってユニコン」

ユニコン「でちゅ?」

ファルル「私は今まで誰かの真似をしたり、らぁらやユニコン達に頼ってばかりだった」

ファルル「だけど今回は私自身の力でメイキングドラマを作りたいの」

ユニコン「ふぁ、ファルル~」

ファルル「何で泣いてるの? ユニコン」

ユニコン「これは嬉し涙でちゅ! ファルルが立派になって嬉しいんでちゅ~」

ファルル「それじゃあ私、アイデア探しに行ってくるね!」

ユニコン「いってらっしゃいでちゅ~」

ファルル「でもメイキングドラマってどうやって作るんだろ……?」

ファルル「う~ん」

めが姉ぇ「あらファルルちゃん、何か悩み事?」

ファルル「めが姉ぇさん……そうだ!」

ファルル「めが姉ぇさん! ファルルにめが姉ぇさんのお手伝いをさせてください!」

めが姉ぇ「ええ、いいわよ」

ファルル「やったぁ!」

めが姉ぇ「それじゃあこっちのカフェの呼び込みやってもらえる?」

ファルル「かしこ、」

ファルル「ん、今日は真似は無しだから……」

ファルル「わかりました」

めが姉ぇ「うん、いい笑顔よファルルちゃん! それならお客さんいっぱい来てくれそう」

ファルル「そうだ! めが姉ぇさんの赤いメガネ貸してください」

めが姉ぇ「いいけど」

ファルル「えへへ、知的なファルルにプリパラチェンジ!」

めが姉ぇ「うんうん似合ってるわ ファルルちゃん」

ファルル「ありがとうございます!」

ファルル「いらっしゃいませ!」

らぁら「あっ、ファルルだ!」

みれぃ「何してるっぷり?」

ファルル「めが姉ぇさんのお手伝いしてるの」

そふぃ「メガネ似合ってる~」

ファルル「ふふっ、ありがとう」

らぁら「一緒にお茶しようよ!」

ファルル「あ、でもお仕事が……」

めが姉ぇ「ファルルちゃん今日はありがとね、もうお手伝いは大丈夫よ」

ファルル「そうですか、じゃあこのメガネ返しますね」

めが姉ぇ「ああ、それなら大丈夫よ、お手伝いのお礼としてファルルちゃんにあげるわ」

ファルル「くれるんですか!? ありがとうございます!」

らぁら「良かったね、ファルル」

ファルル「うんっ!」

らぁら、みれぃ「新しいメイキングドラマ?」

ファルル「うん、神アイドルを越えるために、私色々やることに決めたんだよ!」

ファルル「だからめが姉ぇさんのお手伝いをしてたの」

みれぃ「なるほどっぷり」

らぁら「わかった! それじゃあわたしも協力するよ!」

ファルル「あ、それは大丈夫だよ」

らぁら「え?」

ファルル「今回はね、私一人で頑張ってみたいの」

みれぃ「一人っぷり?」

ファルル「うん」

らぁら「そっかー、でもねファルル」

ファルル「何?」

らぁら「わたしはファルルの友達だから、もし困ったことがあったらすぐに呼んで」

らぁら「わたしファルルのためだったら何でもしてあげるからね!」

ファルル「ありがとらぁら! 大好きっ!」

らぁら「わわっ」

みれぃ「当然私も協力するっぷり」

そふぃ「わたしも~」

ファルル「みんな……ありがとう!」

ファルルの部屋

ユニコン「ファルル、メイキングドラマ出来たでちゅか?」

ファルル「ううん、でも今日は凄い楽しい一日だったよ」

ユニコン「そうでちゅか、それは良かったでちゅ」

ユニコン「そうだ! 日記を書くでちゅ!」

ファルル「日記?」

ユニコン「そうでちゅ! 今日あったこと、思ったこと、それを日記にすればきっとメイキングドラマ作りに役立つでちゅ」

ファルル「わかった! やってみるね」

ユニコン(あぁ~ ファルルはホントに可愛いでちゅ~)

3月20日
今日から日記を始めるよ!
今日はメイキングドラマ作りのためにめが姉ぇさんのお店でお手伝いをしたの、そしたらめが姉ぇさんのメガネを貰っちゃった!
メイキングドラマはまだまだ完成しないけど、らぁら達も協力してくれるって言ってくれたうん 明日からも頑張ろう!

ファルル「今日は何をしようかな」

みれぃ「あっ、ファルルぷり」

ファルル「みれぃ」

みれぃ「メイキングドラマ作り順調っぷり?」

ファルル「ううん、まだ何も掴めてない」

みれぃ「まぁそうなるぷりね、メイキングドラマは一朝一夕、すぐに出来るものじゃ無いっぷり」

ファルル「そうだよね……」

みれぃ「そんなに落ち込むこと無いぷり、わたしが完璧な計算でバッチリサポートしてあげるぷり」

ファルル「ありがとう、でも」

みれぃ「『頼ってばかりじゃいられない』って言いたいぷり?」

ファルル「うん……ゴメンね……」

みれぃ「うーん……ファルルは意外と頑固っぷりねー」

ファルル「『ガンコ』?」

みれぃ「うーん、それじゃあ少しお話をしてあげるっぷり」

みれぃ「ある女の子の話を」

ファルル「?」

みれぃ「その女の子は凄く意地っ張りで、他人の話を全く聞かなかったっぷり」

みれぃ「その癖自分の話は正しいって思い込んで自分の意見を他人にただ押し付けていたのよ」

みれぃ「だけどその子が変われたのはその他人の意見のお陰だったの」

みれぃ「私が拒んでも拒んでも、余計なお節介を続けて」

みれぃ「それで気付いたの、お節介は余計な事だけど相手をとっても幸せに出来るものだって」

ファルル「……」

みれぃ「ま、これは『その女の子』の話っぷり、別にファルルが無理に私の話を聞く必要は無いっぷり」

ファルル「まって!」

ファルル「ファルルにも……お節介して貰える?」

みれぃ「……ファルルの周りにはお節介な人が多いぷり、ファルルは幸せ者っぷり」

ファルル「うんっ」

みれぃ「わたしのメイキングドラマ『もぎたてスイーツパーク』は
わたしが初めて『アイドルになりたい』という『夢』を持ったことを思い出して作ったメイキングドラマっぷり」

ファルル「『夢』?」

みれぃ「そう、わたしはアイドルになるっていう『夢』があったぷり」

ファルル「今はアイドルになれたからもう『夢』は無いの?」

みれぃ「ううん、今は新しい『夢』があるぷり」

みれぃ「史上最高のアイドル、神アイドルを目指すっていう『夢』が出来たっぷり!」

みれぃ「きっとこれはとっても難しいことぷり、だけどわたしには出来るぷり!」

ファルル「どうして?」

みれぃ「今のわたしには心強い、大切な仲間たちが居るからぷり」

みれぃ「みんなが居るならわたしの『夢』が叶う確率は100%、絶対に叶うっぷり!」

>>3 の修正
×ファルル「めが姉ぇさん! ファルルにめが姉ぇさんのお手伝いをさせてください!」
○ファルル「めが姉ぇさん! ファルルにめが姉ぇさんのお手伝いをさせてください!」

ごめんぐだった
>>3 の修正
×ファルル「めが姉ぇさん! ファルルにめが姉ぇさんのお手伝いをさせてください!」
○ファルル「めが姉ぇさん! 私にめが姉ぇさんのお手伝いをさせてください!」


ファルル「その『夢』も叶っちゃったらどうするの?」

みれぃ「その時はきっと新しい『夢』が出来てるぷり」

みれぃ「それにわたしの『夢』はアイドルだけじゃ無いっぷり」

みれぃ「将来はパパやママみたいに検事か弁護士になること、それも『夢』っぷり」

ファルル「そんなにいっぱい『夢』があって大丈夫なの!?」

みれぃ「うん! だって人は『夢』を見られるから、人は『夢』に向かって努力することの出来る生物だから!」

みれぃ「だからわたしは妥協しない、今日の自分が常に昨日の自分の先を行けるように、いつだって頑張るっぷり!」

ファルル「みれぃすごーい!」

みれぃ「ファルルは何か『夢』を持っているぷり?」

ファルル「私はね、神アイドルを越えるアイドルになる、これが今の私の『夢』」

みれぃ「おおっ、大きく出たっぷりね!」

ファルル「うん! だから私の『夢』が叶ったらみれぃのこと追い越しちゃうね」

みれぃ「ふふっ、その時はまた新しい『夢』を目指すっぷり」

ファルル「みれぃは前向きだね」

みれぃ「そう、いつでも前向きで上昇思考、されがアイドルのみれぃううん、このわたし南みれぃっぷり!」

ファルル「あははっ、私も自分の『夢』に向かって突き進むよ!」

みれぃ「うん、その意気っぷり」

3月21日
今日はみれぃからお話を聞いたよ
『夢』かぁ、あんまり考えたこと無かったけど…… 『夢』を語っている時のみれぃ、とってもキラキラしてた
私も自分自身の『夢』を叶えよう!

すいません、練り込み不足だったので一旦中断します
頑張って今日中の完結を目指します

ファルル「そもそもメイキングドラマって何なんだろうなー…… きゃあっ」

そふぃ「ふにゅっ」

ファルル「ごめんなさい、そふぃ」

そふぃ「だいじょーぶー」

ファルル「あれ? でもこんなところに座って何してるの?」

そふぃ「空を、見てたの」

ファルル「空? でもプリパラの空はホログラムだから本当の空じゃないよ?」

そふぃ「うん そうだけど」

そふぃ「『空見て、笑う』それがわたし達そらみスマイルの由来だから……」

ファルル「そうだったんだ……」

そふぃ「それにね、この『仮想の空』を見てると昔のわたしを思い出すんだ」

ファルル「?」

そふぃ「『仮想の空』それは天井であり限界、自分自身を『籠』に閉じ込めていた過去のわたし」

ファルル「?????」

そふぃ「わたしね、昔はこんな風にのんびり空を見上げることなんて出来なかったの」

ファルル「どうして?」

そふぃ「ウサギさんに禁止されていたから、っていうのは少し違うかな」

そふぃ「自分に自信が無かったの、みんなが好きなのはクールな北条そふぃで、こんなダメダメなわたしのことは誰も好きじゃないんだって思ってた」

ファルル「そんなこと無いよ!」

そふぃ「ふふっ、そうねみんなそう思ってくれたわ」

そふぃ「でもそれに気付かずにわたしは自分自身が作った『籠』の中から出られずにいたの」

ファルル「どうやって抜け出したの?」

そふぃ「みんなが助けてくれた」

そふぃ「おねぇさま、親衛隊のみんな、みれぃ、らぁらがわたしに手を差し伸べてくれたから」

そふぃ「だからクールなわたしもダメダメなわたしも同じ『北条そふぃ』なんだって受け入れることが出来た」

ファルル「……」

ファルル「羨ましいなぁ」

そふぃ「?」

ファルル「そふぃの周りには困った時手を差し伸べてくれる人がいっぱい居るんだね」

そふぃ「ふふふ、ファルルちゃんにだっているよ」

ファルル「え?」

そふぃ「ファルルちゃんが眠っちゃった時、プリパラ中のみんなが力を貸してくれた」

そふぃ「それに今だってわたしは」

そふぃ「ファルルちゃんに手を差し伸べるよ」

ファルル「そふぃ……」

そふぃ「何か聞きたいことあるなら、何でも聞いて?」

ファルル「ありがとう! そふぃ」

そふぃ「わたしのメイキングドラマ?」

ファルル「そう、そふぃのメイキングドラマはどうやって作ったの?」

そふぃ「わたしの『解放オトメ ヴァルキュリア』はね、最初に披露した時は未完成だったの」

ファルル「未完成?」

そふぃ「そう、わたしは籠から出ることが出来なかった」

そふぃ「わたしは自分の心を籠に閉じ込めていたの」

ファルル「らぁら達が出してくれたんだよね?」

そふぃ「うーん、少し違うかな」

ファルル「え?」

そふぃ「わたしはみんなの助けがあったから、自分の力で籠から出ることが出来たのよ」

そふぃ「大事なのは変わろうとする気持ち、一歩踏み出す『勇気』」

ファルル「『勇気』?」

そふぃ「そう」

そふぃ「自分を変えたいなら、自分自身で一歩踏み出す『勇気』を持つの」

そふぃ「そうしたならきっと、今とは違う自分になっているはずよ」

ファルル「今とは違う自分……」

ファルル「そうしたら……私新しいメイキングドラマ作れるかな?」

そふぃ「ええ、きっと出来るわ」

そふぃ「それに、ファルルちゃんはもう変わっているのよ」

ファルル「そうなの?」

そふぃ「うん、今までみたいにただ真似するんじゃなくて」

そふぃ「こうやって自分だけの、新しいメイキングドラマを作ろうとしてるじゃない」

そふぃ「それは『勇気』を持って一歩踏み出した証拠よ」

ファルル「……ありがとう、そふぃ!」

そふぃ「うん、頑張ってねファルルちゃん」

そふぃ「わたしは少しお昼寝 ぷしゅ~」

3月22日
今日はそふぃから話を聞いたの、時々難しい話もあったけど……
大事なのは変わろうとする気持ち、一歩踏み出す『勇気』なんだって
……私、本当に変われてるのかな?
うん!きっと変われてるよね!

ファルル「ふぁ~るる ふぁぁ~るるる ふぁぁぁ~るるるる」

ファルル「あれは……シオンと……誰だっけ?
囲碁やってるのかな?」


いろは「参りましたわ」

シオン「うむ、だが私も絶体絶命、危ない所もあったぞ
精進したな、いろは」

いろは「いいえ、それでも勝ったのはシオン殿です
やはりシオン殿は完全無欠、最強無敵、天下無双ですわ」

シオン「いや、優れた刀が存在するのは優れた刀匠と優れた鎚があってこそだ」

いろは「ふふっ、わたしは刀匠ですか? それとも鎚ですか?」

シオン「いろははいろはさ」

いろは「シオン殿……」

シオン「また相手して貰えるか?」

いろは「……」

いろは「ええ、喜んで」

いろは「それではまた……」

ファルル「あっ……」

ファルル「シオン!」

シオン「ん? 何だファルルか、そんなに息巻いてどうした?」

ファルル「女の子泣かせちゃダメだよ!」

シオン「泣かせた?」

ファルル「さっきの子のこと!」

シオン「あぁ……いろはのことか、そうかいろはは泣いていたのか……」

ファルル「今すぐ謝って!」

シオン「いや、謝らない」

ファルル「何で!?」

シオン「いろはは私に負けたのが悔しくて泣いていたのだろう、そのいろはに私が謝っては逆効果だ」

ファルル「?」

シオン「いろはにもプライドがあるのさ」

ファルル「う~ん……」

ファルル「シオンはいろはのこと嫌いなの?」

シオン「ん? そんなわけ無いだろう、私はいろはのことは好きだぞ」

ファルル「じゃあなんでそんな態度なの?」

シオン「ふむわからないか、それなら……」

シオン「ファルル、お前は私たちとパラダイスコーデをめぐってライブで競い合っていたが、その時私たちのことを嫌いになったか?」

ファルル「ううん」

シオン「それと似たような話になるかな、」

シオン「私にとってのいろははライバルであり勝ちたい相手であるが、決して存在踏み躙りを消し去りたい相手では無いのだ」

シオン「囲碁、いや勝負は対戦相手が居てこそ成立するもの
だから対戦相手というのは敵では無く一つの物事を共に興じるパートナー、とでも言うべき存在なのさ」

ファルル「パートナー?」

シオン「ああ、私にとってはいろはとはドロシーとレオナ、あの二人と同じくらい大切な存在さ」

ファルル「う~ん……」

シオン「そう、それに私のメイキングドラマ『ステレオ全開 2×3がRock154649』もいろはとドロシーとレオナ、この3人が居たからこそ出来たんだ」

ファルル「メイキングドラマが?」

シオン「あぁ、あれは私が『仲間』と一緒に居ることの本当の意味を知ったからこそ完成したんだ」

ファルル「『仲間』?」

シオン「私たちDressing Pafeは、恥ずかしながら初めは成り行きで生まれたようなチームだった」

シオン「しかし色々な経験をする内にあの二人は徐々に大切な存在となっていった」

シオン「その二人をいろはに否定されてしまってな、私はなんとしても勝とうとした」

シオン「だが私一人ではダメだった、二人の力があったこそ勝てたんだ」

ファルル「二人が囲碁のやり方を教えてくれたの?」

シオン「いやそうじゃない、二人は私の背中を押してくれたんだ」

ファルル「背中を?」

シオン「あぁ、囲碁は1対1の真剣勝負、自分と相手以外が介在する余地は無く、強き者は孤高の存在であるべき
少し前まではそう思っていた」

シオン「しかし離れていても『仲間』の存在は心強いものであったし、対戦相手だって『仲間』の一人だったんだ」

シオン「『仲間』の存在は人を強くする、それこそ私がアイドルを始めて知った大切なことだ」

ファルル「そうなんだ……」

シオン「ファルルはまだチームメイトは居ないよな」

ファルル「うん」

ファルル「私にもチームメイト、本当の『仲間』が出来るかな?」

シオン「あぁ、プリパラには色々なアイドルがいる」

シオン「きっとファルルに合う人が居るはずさ」

ファルル「そうだね! 私も探してみる!」

シオン「でも一つ忘れないで欲しい」

シオン「私たちもライバルであり、『仲間』だ」

ファルル「シオン……」

シオン「さて、私はそろそろ帰るとする またな」

ファルル「うん! 私、Dressing Pafeにも、そらみスマイルにも負けない最高のチームを作るねー!」

3月23日
今日の相手はシオン、『仲間』について教えてもらったよ
『仲間』かぁ…… 私はずっと一人でライブしてきたけどいつか私にも一緒にライブをする『仲間』が出来るのかな?
きっと出来るよね!だってプリパラは広いもん!
明日からは私のチームメイトになってくれる人、『仲間』も探してみよう!

ファルル「結局みんなに話を聞いてる……」

「ちょっとちょっとファルル~!」

ファルル「え?」

ドロシー「居た居た、テンションマーックス! ドロシーだよ」

レオナ「テンションリラックスぅ~レオナです」

レオナ「こんにちは、ファルルちゃん」

ファルル「こんにちは」

ドロシー「ファルル、新しいメイキングドラマ作るためにみんなに話聞いてるらしいじゃん」

ファルル「うん」

ドロシー「それならボクがメイキングドラマ作りのとっておきのコツを教えてやるよ!」

ファルル「えっ、そんなのあるの!? 教えて教えて~」

ドロシー「えーっとそれはね……」

レオナ「ど、ドロシー?」

ファルル「それは?」

ドロシー「……」

ドロシー「うわーん! そんな純粋な目で見るなぁー!
レオナぁ!」

レオナ「ど、ドロシー……まさか何も考えて無かったの……?」

ドロシー「うん……」

ファルル「えー!? 嘘だったのぉ!?」

レオナ「ご、ごめんねファルル」

ファルル「う~ん、レオナはコツ知ってる?」

レオナ「え!? わ、私……?」

ドロシー「そうだよ! レオナは一回メイキングドラマ作ったことあるし、レオナが教えてあげてよ!」

レオナ「う~ん……ドロシーがそう言うなら……」

ファルル「ふふふっ」

ドロシー「なに~」

ファルル「二人って本当に仲良しだよね」

ドロシー「そりゃそうだよ! ボク達は双子でとぉ~っても強い絆で結ばれているからね」

ファルル「あれ、二人は同じチームだよね」

ドロシー「そりゃそうだよ」

ファルル「二人は『仲間』じゃ無いの?」

ドロシー「『仲間』か~……」

レオナ「私たちは『仲間』でもあるけど家族だから、ちょっと違うかな」

ドロシー「そう! ボク達はより深い関係なんだよ!」

ファルル「ふーん……」

ファルル「じゃあ二人はシオンよりお互いの方が大事なの?」

ドロシー「うっ……お前答えにくいこと聞いてくるな……」

レオナ「あははは……」

ドロシー「でも……ボクはやっぱりシオンよりレオナの方が大事だよ
もちろんシオンのことはどうでもいいってワケじゃないけど」

ドロシー「ボクはお姉ちゃんだからね、もしレオナに何かあったら絶対にレオナを助けるよ」

レオナ「ドロシー……」

ファルル「レオナは?」

レオナ「えーっと……私も……シオンには悪いけど、ドロシーかな……」

ドロシー「あーっ、やっぱりー! うんうん、ボク達双子は最強だよね!」

レオナ「うんっ!」

レオナ「あっ、私のメイキングドラマの話だったよね」

ドロシー「レオナの『全力ダッシュ 飛ばせバルーン』凄くいいよね! 流石ボクの弟」

レオナ「は、恥ずかしいよドロシー……」

ドロシー「レオナはすぅ~っごく優しくて、誰かのためだったら全力で助けてあげるんだ!」

ファルル「う~ん……」

ドロシー「何だよ~」

ファルル「二人って面白いね」

ドロシー「面白い?」

ファルル「だってドロシーに質問したらレオナが答えて、レオナに質問したらドロシーが答えるんだもん」

ドロシー「確かに……」

レオナ「それは……多分……」

ドロシー「うん、それは」

ドロシー、レオナ「『信頼』かな」

ファルル「『信頼』?」

ドロシー「ボクはレオナのことを『信頼』してる、だからボクはお姉ちゃんとしてレオナのことを見守ってあげる」

レオナ「私はドロシーのことを『信頼』してる、だから私はドロシーが何をしてもそれについていくの」

ファルル「そっか……」

ドロシー「う~ん……やっぱりボク達双子は最強だよね! 今日は久しぶりにシオン抜きで二人でライブしよっ!」

レオナ「あっ、でもまだファルルちゃんにメイキングドラマの作り方教えて無い……」

ファルル「あ、それは大丈夫だよ」

ファルル「もう二人からは大切なこと教えてもらったから」

レオナ「な、何か教えたっけ……?」

ドロシー「まぁいいや、メイキングドラマ作り頑張れよ、ファルル」

ファルル「うん」

3月24日
今日はドロシーとレオナがやって来た!ちょっとびっくり……
二人が教えてくれたのは『信頼』これは『仲間』より強いものなんだって
あれ?じゃあ『仲間』は大切じゃないのかな?『夢』は?『勇気』は?
う~ん………………ちょっとややこしくなってきた……

らぁら「ファルル」

ファルル「らぁら……」

らぁら「メイキングドラマ、出来た?」

ファルル「ううん」

ファルル「みんなから色々教えてもらってるんだけど……」

らぁら「どんなこと教えてもらったの?」

ファルル「えっと
みれぃからは、人は『夢』を見るからこそ努力出来るってこと
そふぃからは、自分を変えたいなら一歩踏み出す『勇気』が必要ってこと
シオンからは、『仲間』は背中を押してくれる大切な存在だってこと
ドロシーとレオナからは、『仲間』より強い『信頼』が二人にはあるってこと」

らぁら「み、みんななんだか難しいこと教えたんだね……」

ファルル「うーん……いっぱい教えてもらって、それが整理出来なくて……」

らぁら「そっか……」

らぁら「それじゃあ一緒に整理してみよ!」

ファルル「一緒に?」

らぁら「うん、二人で話し合えば少しはスッキリするんじゃないかな?」

ファルル「……」

ファルル「うん!」

ファルル「メイキングドラマは誰かに伝えたいって強い思いが形になったんだよね?」

らぁら「」ん

ららぁら「ファルルはみんなから教えてもらったことを伝えたいの?」

ファルル「そうなんだけど……でも上手く形に出来なくて……」

らぁら「そうだよね、『伝える』って難しいことだよね……」

みれぃ「何言ってるぷり、『伝える』ってらぁらの得意分野っぷり」

そふぃ「らぁらはいつでも『伝える』ためにがんばってきたでしょ?」

シオン「異口同音、右に同じだ」

ドロシー「ま、いつも頑張ってるよねー」

レオナ「ドロシー……」

らぁら「みんな!」

みれぃ「ほら、栄子ちゃんやなおちゃんと喧嘩した時にライブで自分の気持ち伝えてたっぷり」

そふぃ「わたしが迷っていた時、『本当にそれでいいの?』って伝えてくれたよね」

ドロシー「ボクたちの街を活気付けるためにパラ宿の良さ伝えてたじゃん」

レオナ「大神田校長に思いを伝えるために一生懸命ライブしてたよね」

シオン「ファルルが倒れた時にも思いを伝えるため呼び掛けていただろう?」

らぁら「わ、わたしそんなことしてたっけ!?」

ファルル「忘れてたの!?」

らぁら「あの時は必死だったから……」

みれぃ「とにかく、『伝える』のはらぁらの得意技っぷり」

シオン「だからお前がファルルに最後のアドバイスをしてやれ」

ドロシー「な~んからぁらがオイシイとこ取りしたみたいで納得いかないんだけど……」

レオナ「ど、ドロシー……」

そふぃ「らぁらならできるよ~」

らぁら「みんな……」

らぁら「うん、わかった!」

らぁら「ファルル」

ファルル「はい!」

らぁら「わたしのメイキングドラマ『ときめき プレゼントフォーユー』は誰かに伝えたい思いをプレゼントとして送るの」

らぁら「よくわかんなくても、めちゃくちゃでも、伝えたいって思いが大事なんだよ」

ファルル「わからなくてもいいの?」

らぁら「そう、みんなの話を聞いてファルルが思ったこと、感じたこと、それがメイキングドラマになるんだよ」

らぁら「メイキングドラマは誰かに伝えたいって強い思いが形になったもの」

らぁら「だからファルル、今のファルルならきっと出来るはずだよ」新しいメイキングドラマ」

ファルル「らぁら……」

らぁら「ファルルのライブ見に行くね」

ファルル「うん! 見ててねファルルの、ファルルだけのメイキングドラマ!」

>>38 の修正
ファルル「メイキングドラマは誰かに伝えたいって強い思いが形になったんだよね?」
ファルル「メイキングドラマは誰かに伝えたいって強い思いが形になったものなんだよね?」

3月25日
今日はライブで新しいメイキングドラマを披露したよ!
メイキングドラマで大事なのは『伝える』こと、だからみんなに伝えたいの!
私のこと見つけてくれてありがとう!私と一緒に居てくれてありがとう!私のこと応援してくれてありがとう!
みんな、ずっとずっと大好き!

ファルル「メイキングドラマは誰かに伝えたいって強い思いが形になったものなんだよね?」

らぁら「うん」

らぁら「ファルルはみんなから教えてもらったことを伝えたいの?」

ファルル「そうなんだけど……でも上手く形に出来なくて……」

らぁら「そうだよね、『伝える』って難しいことだよね……」

みれぃ「何言ってるぷり、『伝える』ってらぁらの得意分野っぷり」

そふぃ「らぁらはいつでも『伝える』ためにがんばってきたでしょ?」

シオン「異口同音、右に同じだ」

ドロシー「ま、いつも頑張ってるよねー」

レオナ「ドロシー……」

らぁら「みんな!」

これで終わりです 次からは修正無しで完結させられるようにします
HTML化依頼だしてきます

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