【安価とコンマ】或る無名のウマ娘 5 (506) 【現行スレ】

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【安価とコンマ】或る無名のウマ娘 4
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ブルー「ディープには高松宮記念を見に来て欲しい」




突然ブルーからレースを見に来て欲しいと言われたディープ。その理由を聞くより前にまずは報告だと話し出す




ディープ「クソアマにも確認したが俺はもう中央に来ていいんだとよ」




準備が整えば明日からでもトレーニングに参加するということを聞いたブルーは嬉しそうにディープに抱き着く




ブルー「ディープが側に居てくれたら嬉しい…」




ディープ(相当弱ってんなこりゃ)




ブルーに乱暴に抱かれたディープは彼女の心が弱っていることを身体で感じた




トレーナーに依存するだけでは足りず自分にも心の安らぎを求めているのだろうとディープは推測する

自分はそれで構わないがチームの他のメンバーには頼らないのかと思っているとブルーはポツリポツリとちょうどそのことを話し出す




ブルー「プルメリアをモフったりしても全然ダメなの……」




ウィズはトレーナーのことがあるので気まずくブレーザーは逃げシスのレッスンで忙しい




ネイチャは最近ターボのチームに頻繁に顔を出していてタンホイザはむんむんしている




せめてウララが居ればよかったのだが彼女はいつものように遠征に行っておりチームに癒しがないと半泣きで訴える




ディープ「俺に何をして欲しいんだよ」




ブルー「抱きしめて…キスして……私のことを許して…」




そう簡単に乗り越えられるような過去ではないがブルーをこのまま放置するわけにもいかない




きっかけがあれば以前の調子を取り戻すはずだと考えディープは行動を起こす



ディープは…
1 ブルーをトレーナーの元に
2 ブルーにキス
3 今度はディープがブルーを抱く
4 ブルーを野良レースに連れ出す
5 イダテンと呼びかける
6 自由安価


下3

ディープ「おいイダテン」



突然本名を呼ばれビクっと反応するブルー。ブルーという仮面でなんとか平然を保てていた彼女はその仮面が外れると当時に涙を流す




イダテン「ブルーって呼んでよぉ…」




ディープ「メソメソしてる奴が偉そうに言ってんじゃねえ」




いつまでもウジウジするなとイダテンを蹴り飛ばすがその力はいつもよりかなり弱い




イダテン「なにするのぉ……」




ディープ「お前がそうなったのは俺達の責任だがよ、したことが許されるわけないだろ?」




間接的に人を殺していた罪は簡単に許されず消えることもないとディープはイダテンを責める

イダテン「嫌だぁ!そのことは言わないでぇ!」




ディープ「俺が言わなくても一緒だろうが。俺達は身体を売って人を殺して生きてきたんだ」




真っ黒な金で食べ物を食べ服を買っていたあの頃を正当化できるはずもないとディープは続ける




ディープ「甘えたことを言うんじゃねえ。お前を殺……」




殺してやろうかとまで言いかけたところでディープは思い留まる。現実にはならなかったが彼女はディープに自分を殺して欲しいと言ってきたことがある




どうしようもなくなった仲間を殺したことは一度や二度とではないが気持ちのいいものではなかった




もし自分がここで殺すと言ってしまえばイダテンは喜んでそれを受け入れてしまうことに気が付いた

ディープ「お前は今更狂えねえ。自分でなんとかしろ」




イダテン「いやだ見捨てないでえ!!」




涙を流しながらディープの脚にしがみつくイダテン。もう見ていられないと振り払おうとしたがあることを思い付く




バキッ



トレーナー「なっ!?え!?」




ディープ「こんなことで慌ててんじゃねえよ」




扉を乱暴に蹴りながらトレーナー室に入ってきたディープ。彼女はイダテンを連れトレーナーの元へとやってきた




ディープ「俺が見てる目の前でイダテンとヤれ」




突然のことで事情を一切理解できていないトレーナー。ウィズの許可がなければそういうことはできないと説明しようにもディープはそれを許そうとしない

ブルーのことをイダテンと呼んでいることが関係するのではと考えたところでディープの蹴りがトレーナーを襲う




ディープ「いいからさっさとしろ」




せめて理由をと言いたいがディープが会話を許すはずもなくトレーナーは大人しく従うしかない




イダテン「トレーナーとは…この前……」




ブルーではなくイダテンと名前を呼ばれながらトレーナーに抱かれ罪を背負っていくと決めた




ボソボソそのことを説明するイダテンをディープはトレーナーの方に蹴り飛ばす




ディープ「自分だけ都合良く許されようとしてんじゃねえ」




自分達の犯した罪はとても背負えるものではない。一つでもバレたら終わるのだと怯えながら一生を過ごすのだとディープは二人に話す



このあと…
下2

イダテン「オオオォォッ!」




ディープ(マジかよコイツ…)




トレーナーの激しい動きにイダテンは弓なりになり絶頂を繰り返す。その光景を目の前で見ているディープは冷や汗をかく




これまで相手にした男の数は四桁に迫るディープでもこんなに性欲の強い人間は見たことがない




クスリを吸っている関係で避妊薬が飲めず子宮に避妊リングを入れているディープでも孕まされるのではないかと不安になるようなトレーナーの行為





トレーナー「ふう……」




三回目が終わりイダテンから引き抜かれたトレーナーのモノ。当然避妊具はつけているが出ている量がとても三回目とは思えない




イダテン「ひい、ひ、ひ……はひい…」




トレーナー「イダテンがもう辛そうだからこれでいいかな?」




ディープ「ああ……」




トレーナーの行為はもはやイダテンを犯しているとしか思えなかったディープ。三回目が終わっても余裕の表情をしているトレーナーに恐怖すら覚え始める

ディープ(ばんえいウマ娘をいいようにしてるってのは本当みたいだな)




イダテンから例の褐色ウマ娘がトレーナーと主従関係になったと聞いていたがディープは信じていなかった




褐色ウマ娘には何か企みがあって偽の主従関係を結んでいるとディープは考えていたがそれは違った




ディープ(こんなのに犯されたら誰でもメス堕ちすんだろ)




男は自分より下の生物だと考え今まで生き抜くことができたディープでもトレーナーは規格外過ぎた




もし自分がトレーナーに犯されたとしたらきっと自分も褐色ウマ娘と同じことになるとディープは確信する




ディープ(ブルーが依存するのも納得だなこりゃ)




トレーナーの異常な性欲にディープは数年ぶりに怯えるという感情を得ていた



このあと…
下2

ブルーはクスリを吸ってなかったはずなので再安価下1

ディープ(同じ空間に居るだけでヤバいなこりゃ)




淫気に当てられないようそそくさと部屋を出ようとしたディープだったが後ろから猛烈な視線を感じる




これまで命のやり取りをしたことは一度や二度ではないディープ。そんな彼女が動けなくなるほどのプレッシャー




ディープ(誰がいるってんだよ!?)




ディープの後ろはトレーナー室の扉でありこの扉の外に誰かがいるとディープは感じている




ディープ(俺の直感は外れたことがねぇ!いま外に出るのはマズイ!)




すぐにでもトレーナー室から出たかったディープだがそれが叶わずその場から動くことができない

トレーナー「どうしたの?」




ディープ「なんでもねぇよ!」




ブルーをこれからも責任を持って預かるという意思を形にするために彼女を抱いたトレーナー




もう目的は達成されたのでトレーナー室には用はないはずなのにとトレーナーは不思議がる




ブルー「ひょっとしてディープも抱けってこと?」




ディープ「ふざけー」




ふざけるなと机を蹴り上げ抗議したかったが再び後ろからの視線がディープに刺さる




ディープ(なんだってんだよ!?)




力や喧嘩の強さは並のウマ娘よりあり負けたことが殆どないディープ。しかしそれは彼女が臆病だからであり決して勝てない相手には勝負を挑まなかった




この場でのディープは狩られる獲物であり自由に動きがとれない




このあと…

1 トレーナーにわからされるディープ
2 扉の外にはウィズ
3 扉の外にはウィズ(刃物装備)
4 正面(壁)を蹴り破って逃げるディープ
5 扉を蹴り飛ばすもののウィズに(浅く)刺される
6 自由安価


下3

ブルー「ディープはゴム着けなくていいから」




トレーナー「本当にいいの?」




ブルー「私と同じことをして責任持つって証明して」




扉の向こうから聞こえてくるのはトレーナー達の会話とナニかをしている物音




ブルーの喘ぎ声に気付いたウィズは完全にキレてしまい刃物を持ち扉の前で二人が出てくるのを待っていた




しかし中にはもう一人ディープというウマ娘がいることを知ったウィズ。ここで彼女は一旦冷静になる




ウィズ(トレーナーならなんとかしてくれるかもしれない)




ディープの素行はブルーから話しを聞くだけでもとんでもないものだと想像できる。そんな彼女をトレーナーなら大人しくできるかもしれない




褐色ウマ娘を手懐けたトレーナーならきっとディープでも可能だと考えを改めた

ディープ「ふーーーふーーーーーっ!」




四回目が終わるも未だに衰えないトレーナー。こんな経験はしたことがないとディープは堕ちる寸前になっている





このままではトレーナーに負けるとディープは何度も逃げようとしたが扉の向こうからの重圧がそれを許さない





ディープ(そこに誰がいやがるんだよぉ!)





ブルー「あと何回くらいできそう?」




トレーナー「三回くらいかな…」




ディープ「な!?」




あと三回など耐えられるはずないが逃げることもできない。ディープは生まれて初めて人間の男にいいようにされるという屈辱を味わってしまった




このあと…

1 大人しくなるディープ
2 トレーナーを見逃すウィズ
3 少し元気になるブルー
4 一部始終を見ていたキタルファ
5 自由安価


下3

ディープ「も…もう無理です……ごめんなさい……」




ブルー「もう限界みたい」




トレーナー「そうみたいだからこれまでにしておくよ」




相手の男に合わせ絶頂する演技を使い分けていたディープ。そんな彼女がトレーナーの精液を垂らしながら涙目になっている




トレーナーにその気はなくともこれでディープは彼に逆らえずそれをウィズも扉の外から確認した




ウィズ(大人しくなるならそれでいいってことにしておいてあげる)




手に持っていた包丁は鞄の中にしまい今回だけはトレーナーを見逃すとウィズはそっとその場から去る

トレーナー「そういえばディープ、タバコを吸うのはまだいいけど携帯灰皿は持っておいてね」




ディープ「……わかったよ」




後片付けをしている最中にトレーナーはディープにクスリのことで注意をする




吸うなとは言わないのがトレーナーの優しさだが今のディープになら吸うなと命令してもそれに従っていた




ディープ(だぁ~~クソが!!この俺がいいようにされるとか一生の恥でしかねぇ!!)




今すぐにでも暴れ出したいがそうするとトレーナーに怒られる。行き場のない怒りでディープは震える




ブルー(こんなディープ初めて見た、流石はトレーナー)




ばんえいウマ娘だけでなくあのディープを手懐けるとはとトレーナーのことを改めて尊敬するブルー




そのことが良い方向に影響しブルーの心は少しずつ安定を取り戻していく




このあと…
下2

トレーナー(またやっちゃった……)




その日の夜、またしてもウィズの許可なく二人と身体を重ねてしまったとトレーナーは反省していた




あの場でディープの言いたいことはわかったのだがせめてウィズに許可を取らせてくれと言えなかったのは自分の弱さである




そのことを自覚していたトレーナーはこのままでは絶対にダメだと心を入れ替える




トレーナー(これからは何があってもウィズの許可をとる)




たとえ相手に暴力を振るわれたとしてもそこは絶対に守ると決意し明日ウィズに謝ることも決めた





まさかブルーとディープとの行為をウィズに聞かれていたとは知らないトレーナー




ウィズは見逃すつもりだったので謝る必要はなかったが二人で決めたルールを破った謝罪は必要だとトレーナーは決心した

翌日、早朝トレーニングの際にトレーナーはウィズをトレーナー室へと呼び出した




トレーナー「本当にごめん。あの状況でもちゃんと君に連絡するべきだった」




トレーナーは昨日のディープとブルーの二人と行為に至った経緯を全てウィズに話した




途中からウィズも聞いていたのでトレーナーの説明に嘘がないことは彼女も理解できた





ウィズ「ふーん」




昨日は刃物を持ち出したが最終的には見逃すつもりだったウィズ。彼女の中で許していた昨日のことがまた蒸し返される




ここでヒステリックにならず受け入れること

翌日、早朝トレーニングの際にトレーナーはウィズをトレーナー室へと呼び出した




トレーナー「本当にごめん。あの状況でもちゃんと君に連絡するべきだった」




トレーナーは昨日のディープとブルーの二人と行為に至った経緯を全てウィズに話した




途中からウィズも聞いていたのでトレーナーの説明に嘘がないことは彼女も理解できた





ウィズ「ふーん」




昨日は刃物を持ち出したが最終的には見逃すつもりだったウィズ。彼女の中で許していた昨日のことがまた蒸し返される




ここでヒステリックにならず謝罪を受け入れることができる彼女なのは知っている




浮気を許せない気持ちとトレーナーを独占することは不可能という現実。その二つの間にウィズは挟まれる




ウィズは…

1 許す
2 許さない
3 ちょっと刺す
4 ヒスる
5 次はないと警告
6 自由安価


下3

ウィズ「ブルーとディープにしたこと以上の何かをしてくれたら許してあげる」





ウィズからこうして欲しいというのではなくトレーナーが自分で考えて行動してほしい




その出来によってトレーナーを許すか許さないかを決めるとウィズは言い放つ





トレーナー(単純な話しじゃない。ちゃんと考えないと)





ただ単にウィズを抱けばいいということではないのだと受け取ったトレーナー




自分にできることは何なのかじっくり考えるとトレーナーはウィズの提案を受け入れた

トレーナー「ブルーから名前は何度も聞いてると思うけど改めて紹介するね。今日からトレーニングに参加するディープだよ」




まだ内定の状態なので学園の授業は受けられないトレーニングには今日から参加するとディープが紹介される




ルドルフ「よく来てくれた歓迎するぞディープインパクト」




ディープ「脚引っ張るんじゃねぇぞクソアマ」




エアグルーヴ「会長に対してなんだ口の利き方は!」




ディープ「黙れ腰巾着。お前に興味なんかねぇんだよ」





ディープのいつも通りの振る舞いにプルメリアは若干怯えエアトレは彼女は大丈夫なウマ娘なのかと怪しむ





トレーナー「同じチームなんだから仲良くねディープ」




ディープ「!!」




しかしトレーナーの言葉を聞いたとたんビクンと身体を緊張させわかりやすく反応する




それを見たキタルファのメンバーは既にディープもヤられてしまったのだと理解した

ネイチャ(トレーナーさん手を出すの早すぎ~~)




タンホイザ(トレーナーさんには誰も勝てない!)




ブレーザー(わっかりやす。完堕ちしてんじゃん)




プルメリア(あのディープさんまでトレーナーさんの下僕になるだなんて)




もちろんルドルフもそのことに気付くがこれでディープの手綱が握れたと安心する




ルドルフ「よろしくディープ」




ディープ「ぐ、ぎ」




トレーナーが見ているため握手を求めてきたルドルフの手を振り払うことができずディープは仕方なく握手に応じた




このあと…
1 ディープの才能に驚くメンバー
2 ブルーと併走するディープ
3 ディープの走りを見るためにタキオン起きてくる
4 早朝トレーニングが終わると帰るディープ
5 グランドライブ関係
6 プロジェクトL'Arc関係
7 自由安価


下3

タキオン「彼女が噂のディープ君か。やはり持っているものが違うねぇ」




キタルファの中で早朝トレーニングにはあまり参加していないタキオンでもこの日は違った




ディープのトレーニングを生で見たいと彼女にしては珍しく早朝に起きじっと様子を見ている




タキオン「彼女が気になっているのは私だけではなさそうだ」




ディープの様子を見ていたのはキタルファのタキオンだけでなく他チームのカフェ、スズカ、スペ、ネオユニヴァース




その他にも遠くから数人がディープの走りを見ておりその才能が間違いないことを確認していた




タキオン「彼女は全てのウマ娘の頂点に立てる」




その見立てはタキオンだけでなく見学していたウマ娘も同様のことを感じていた

カフェ「彼女から勝てるイメージができません…」




スズカ「私も同じことを考えていたわ」




たとえどれだけ逃げてもあの脚で追い込まれれば勝つことはできず、まして差すことなど不可能





ネオ「happen…レースは何が起こるかわからない…」




スペ「そうです!重バ場だっり前が完全に塞がることだってあります!」





どれだけ才能があっても本番のレースでは何が起こるかわからない。勝負は時の運ともいえる




しかしタキオンはそんなものは圧倒的な実力の前では関係ないと一蹴する




タキオン「彼女に勝てるのは私くらいかもしれないねぇ」




今年からタキオンが走るということは噂で聞いていたがやはり本当なのだとスズカ達は彼女を意識する




ディープはすぐにG1には来ないがそれまでにタキオンが最大のライバルとなるだろう




このあと…
下2

某所にてグランドライブの話し合いをするとのことでライトハロー、ファルトレ、アイネストレ、ブルボントレが集まった




ライトハロー「トレーナーさんは遅れて参加するそうです」




ブルボントレ「その間に例のことを話し合っておくということですね」




トレーナーはライブの有料化を考えているということをライトハローを通じてファルトレ達は知った




ウマ娘で金儲けなど論外だとなりかけたが学園の経営が危ういと知って彼らの意見は揺れる




ファルトレ「中央が無くなれば本末転倒でしかない」




ブルボントレ「でも彼女達でお金を稼ぐというのは簡単には受け入れられません」




グランドライブの有料化で様子を見てゆくゆくはウイニングライブも有料化するのなら今から始めるしかない





学園に残された時間までに果たしてどこまで進められるのかも問題となってくる

アイネストレ「これは噂で聞いたんだけど主任はレースでも収入を得ようとしているって」




ブルボントレ「レースだなんて一体どうやって?」




アイネストレ「そこまでは知らないけど主任のことだから多分本気だと思う」




ファルトレ「確かに否定はできない」




トレーナーは学園の為にキタルファの運営だけでなくグランドライブやプロジェクトL'Arcに参加している




そのことを彼らは間近で見てきているのでトレーナーが本気なのも充分知っている




ライトハロー「わかっているのは現状維持ではダメということですね」




ライブの有料化が許せないのならトレーナーはグランドライブから外れてもらう




学園のことを思えば有料化は仕方ないと認めるのかという二択しかないと彼らは悩んでいる




このあと…
下2

ライトハローらの話し合いでは結局答えは出ず、そうこうしているうちにトレーナーが会議に合流する




ライトハロー「皆さんとライブの有料化について話し合っていました」




アイネストレ「それとレースの有料化の噂も聞いたんですけど本当のところはどうなんですか?」




トレーナー「僕の考えをここにいる人達になら教えられる。ちゃんと丁寧に説明するから聞いて欲しい」




まずレースとライブの有料化は本当で早ければ今年中にも始めたいとトレーナーは話し出す




ブルボントレ「批判されて終わりですよそんなの」




トレーナー「きっと批判はあるけどすぐに受け入れられる」




ウマ娘のファンは金銭を払ってでも彼女達を見に来たい筈でありライブのDVDも積極的に売るとも話す

アイネストレ「レースは観戦料を取るんですか?」




トレーナー「それも考えてるけどそれより先にバ券を導入したい」




ブルボントレ「バ券?」




ファルトレ「ウマ娘でギャンブルだとお!?」




ばんえい競バのシステムを知っていたファルトレとライトハローはトレーナーの提案にかなり驚く




彼女達を賭博の対象にするなどあり得ないと反発するがこれしか道がないとトレーナーは言う




トレーナー「中央が消えるかどうかまで来ているんだ。節約どうこうじゃなくて今のトレセンには稼ぐ力がない」




秋川理事長のやり方は間違っていたがその黒い金で経営が成り立っていたのも事実。巨額の寄付が無くなったトレセンは自力で運営費を稼がなくてはいけない

ライトハロー「スポンサーを探すのはダメなんですか?」




トレーナー「今からじゃ間に合わない。それに大金が動く話を短期間で決めるべきじゃない」




一度に賭けられる金額と個人で賭けられる上限を決めておけば合法な賭博としてすぐに認可が降りる




ばんえい競バが既に合法として認められているので国はこちらの認可も通すしかない




既にここまで考えていたのかとファルトレ達は驚くと共に中央がそこまで追い詰められていることにショックを受ける




ファルトレ「スポンサーを探す時間が無いとは思わなかった…」




トレーナー「このことを知っているのは樫本理事長と自分くらいです」




中央に所属するトレーナー達を不安にさせたくないからと樫本理事長が気を使ってくれたのだと聞き彼らはため息をつく




ライトハロー達は…

1 トレーナーに協力
2 トレーナーに協力できない
3 ライトハローのみ賛成
4 秋川理事長が居ればと考える
5 自由安価


下3

ライトハロー「私はトレーナーさんを応援します!」




アイネストレ「それしか無いのなら仕方ないですね」




ファルトレ「中央を残すことが最優先ということになる」




ブルボントレ「私腹を肥やすという訳では無さそうですし協力します」




トレーナー「ありがとう……本当に感謝するよ」




トレーナーの想いが伝わったことと学園の危機を知ったライトハローらは協力することを決める




具体的にどうするかはトレーナーに考えがあるというのでそれを軸に考えていこうということになる

ファルトレ「今度の逃げシスのライブでグランドライブの復活を告知する」




ライトハロー「そして有料ライブのことも説明するんですね」




キタルファからはブレーザーが参加している逃げシスのライブで有料化などを告知する




ライブの有料化は樫本理事長から正式な許可は出ていないがライトハローらの協力があればすぐにでも許可するという




トレーナー「ライブの有料化に慣れてもらったところでバ券の話をするんだ」




バ券のことは時期を見ることになるが遅くとも今年の有マでバ券を実施しなければ間に合わない





ライブの有料化については逃げシスの出来によるとファルトレ達に重圧がかかるが協力すると決めてしまった




ファルトレ「ライブに手を抜くことはない!」




どんな重圧がかかろうともライブには関係ないとファルトレらは張り切っている




このあと…
下2

ファルトレ「今日はレッスンの前に大事な話がある心して聞いてもらおう!」




ファルトレは逃げシスメンバーにライブの有料化についての話をする。有料化のことを聞いたメンバーの反応はそれぞれ違った





ファル子「理由が理由だから仕方ないかな」




アイネス「有料になれば今よりお金がもらえるの?」




ブレーザー「それは多分無理」




ファルトレ「その通りだ、むしろギャラは下がると思って欲しいと主任は言っていた」




ライブの収益は全額学園の為に使われるのでメンバーの還元には回すことができない




グッズなどの物販で得た収入も運営費に回したいので今までのような収入は期待できないのだという

マルゼン「それじゃあアイネスちゃんが参加する理由が無くなっちゃうわね」




アイネスはライブの度に支払われる金が目的で逃げシスに参加しているのでその理由がなくなってしまう





ブレーザー「どうしてもって言うならトレーナーがお金は出すと思うけど」





ブルボン「自腹を切るということですか」




スズカ「そんなことして大丈夫なの?」




ブレーザー「大丈夫なわけないじゃん」




自分が止めた所でトレーナーは借金をしてでもアイネスにギャラを支払うだろうと呆れながら言う




このあと…
下2

アイネス「それは主任に申し訳ないと遠慮しとくなの」




ギャラが下がるなら抜けるしかないかも知れないというアイネスに対して自分が入ったから人数は変わらないとブレーザーは言う




ファルトレ「人数の問題じゃないアイネスはファンが多いんだ!」




ファンの姉的な存在になっているアイネスが抜けることは絶対に認められないとファルトレは必死に説得する




ブルボン「アイネスさんはお金が出るから逃げシスをやっているんですよね」




マルゼン「こっちとしては無理に引き留められないわね」




メンバーはアイネスの意思を優先すべきという意見になるがファルトレは絶対に認められないと意見を曲げない

ブレーザー「ごめん。今の話聞かなかったことにできない?」




ファル子「どういうこと?」




ブレーザー「トレーナーならうまくやるから」




言い訳のうまいトレーナーなら自分が金を出したと言わずにアイネスにお金を渡すはず




真実を知らなければアイネスもお金を受け取ったはずだとブレーザーは彼女に提案する




アイネス「そんなこと言われても無理なの~!」




すでに真実を知ってしまったとアイネスは言うがファルトレはそれも有りではないかとブレーザーの意見に乗る

ファル子「それはどうかと思うけどな~」




ブルボン「嘘に乗っかるのも場合によってはいいかと思います」




スズカ「アイネスはどうなの?」




アイネス「そんなこと言われても困るの!」




トレーナーに借金はさせたくないが逃げシスのファンが減ることはライブの有料化の妨げとなる




どちらを取るかと天秤にかけたときトレーナーなら絶対に自腹を切るとブレーザーは知っている




ブレーザー(ウィズもごめんだけどこれしかないって)




トレーナーにアイネスが脱退を考えているとそれとなく伝えておけば全て解決できるとブレーザーは考えている




このあと…
下2




アイネス「自分の為に借金されても困るから却下なの!」




スズカとブルボンが自分達のギャラを彼女に回すのはどうだと提案しそれならまだマシだとアイネスは悩む




ブレーザー(失敗した)




トレーナーが金を出すことを黙っていれば丸く収まったのにと顔には出さないがブレーザーは後悔していた




トレーナーに借金させることより想定通りに事が進まない方が彼にとって大きな打撃となる




そのことを理解しているブレーザーだったが後悔しても遅くなんとかアイネスに残ってもらう方法を考えるしかない

ファル子「お金のことで揉めるなんてウマドルらしくない!」




マルゼン「アイネスも生活がかかってるから仕方ないわ」




ブルボン「そもそも主任の考えがおかしいのかもしれません」




アイドルとしてステージに立つのなら報酬はあって当然でありそれが本物のアイドルではないか




ブルボンの意見にファルトレは思う所があったようで彼女の意見に傾き始める




ファルトレ「学園の事情はわかるがアイドルは慈善じゃない!」




ファル子「アイドルじゃなくてウマドル!!」




スズカ「チャリティーライブと思うのはどうかしら?」




ブルボン「ずっとチャリティーを続けることはあり得ません」




ブルボンの中には明確なアイドル像がありそれに近付くことが本物のアイドルだと考えている




報酬が欲しいのではなくライブには対価があって当たり前だという意見に対しブレーザーは反論できない




このあと…
下2

ブレーザー「ライブの有料化はいいけどアイネスがダメだって」




アイネスの話を聞いたトレーナーはどうするべきか悩む。彼女らにギャラを渡す余裕はとてもないのが事実




しかしライブという労働には対価があって然りという意見はもっともであり反論の余地がない




アイネスのように生活に余裕のないウマ娘もいるがそもそも学園が無くなってしまう可能性もある




どうするのが最善かと悩んでいると話を聞いていたブルーが良い考えがあると言い出す




ブルー「アイネスがトレーナーに身体で礼をすれば良い」




トレーナー「なにを言ってるの?」




またいつものかとブレーザーはため息をつくがどうやら今回はそうではないらしい

ブルー「トレーナーが褐色ウマ娘を買ってるのと同じことをすればいい」




ブレーザー「トレーナーがアイネスとヤれって?」




ブルー「アイネスも相手がトレーナーなら安心」




場合によっては借金をしなければいけないがライブの度にアイネスに金を渡してホテルに行けばいいとのブルーの提案




なにも本番をしなくとも口や手でという方法もあるので無くはないのかとトレーナーは考える




ブルー「アイネスは私達と同じ。施しは受けないけど対価があればなんでもする」




きっとアイネスも自分達と同じことをしているはずだからとブルーが彼女と話をつけるとトレーナー室を飛び出していった




このあと…
下2

ブルー「居た居た」




アイネス「なにか用なの?」




逃げシスのミーティングならさっき終わりブレーザーとトレーナーはそっちに向かったはずだと言うアイネス




しかしブルーはアイネスに話があるのだと他に誰も居ないことを確認し彼女に話しかける




ブルー「トレーナーなら高値で買ってくれる」




アイネス「なにを?」




ブルー「絶倫だから気持ちいい」




他の客とは違ってトレーナーとなら愉しめる上に金までもらえるのでオススメだとブルーは話す

トレーナー「ブルーーー!!」




具体的な値段のことを話し出したタイミングでトレーナーが追いつきブルーの口を手で覆う




ブルー「もがっ」




アイネス「一体なんなの!?」




トレーナー「ごめん気にしないで!!」




今の話は忘れてとアイネスに言い残しトレーナーはブルーを回収する。アイネスは何が起こったのかとキョトンとしていた




トレーナー「お願いだからやめてよブルー!」




ブルー「別に嘘は言ってないから」




彼女の善意からくる行動であることは分かっているが言いふらすことは止めさせなければならない




このあと…
下2

まだアイネスがブルー達と同じな事をしているとは決まってない上に自分がアイネスを抱くなんて知れたらアイネストレに殺される




トレーナーは必死にブルーに説明しくれぐれも先走らないようにと厳重に注意をする




ブルー「ユルそうだから絶対やってるのに」




トレーナー「ばっ!!そんなこと人前で言わない!!」




そういうウマ娘ばかり見てきたブルーによればアイネスは間違いなく自分と同じことをやっているという




もしそうだったとしても知られたくはないだろうという必死の説明にブルーはなんとなく理解した

トレーナー「こんな話ウィズに知られたらどうなると思う?」




ブルー「刺す」




トレーナー「わかってるならやめて……」




自分のせいでウィズは何度も情緒不安定になっており次になにかあった時は刺されても文句は言えない





全て自分のせいではあるが少しでも地雷から遠ざからなければいけない。トレーナーにミスはもう許されない




ブルー「でもディープみたいに変装して別人を装うなら別でしょ?」




トレーナー「それは……」




あくまで「アイネスフウジン」を買うことがまずいのであって学園の外に偽名で出てしまえば彼女もアイネストレも関係ない




明日を生き延びる為にできることは何でもしてきたブルー。きっとアイネスも同じだと彼女は考えていた




このあと…
下2

ライアン「ギャラが減るなら逃げシスは辞めるの?」




アイネス「バイトを増やすかどうか悩みどころなの~~」




アイネスは同室のメジロライアンにギャラが減る逃げシスを辞めてバイトを増やすかどうかを相談していた




逃げシスに愛着があり自分を楽しみにしているファンが多いことは理解していた




だからといって金にならない逃げシスを続けていいものかと中々答えは出せないでいた




アイネス「いっそのこと主任に抱かれるのも有りかも」




ライアン「簡単に同意はできないけどお金をちゃんと払ってくれるなら選択肢には入るよね」




ブルーからトレーナーは金払いは良いと聞きアイネスは反応した。どんなバイトより時給が良いことは容易に想像できる

ライアン「けど主任さんがそんなことやってたなんて意外だなあ」




アイネス「主任は優しいって聞くのはそういうことだと思うの」




学園内でウマ娘と関係を持つことは犯罪だが学園の外に出てしまえばそれはもう関係がない




ブレーザーから聞いたトレーナーの自腹の話とブルーの話を聞く限り彼は金銭的に余裕のないウマ娘を買っていると考えた




やっていることは最低かもしれないが施しを受けることを嫌う生徒も多いはずなのでトレーナーのやっていることは理にかなっている




ライアン「そっか…そうだよね皆んなが皆んな裕福じゃないもんね」




アイネス「ライアンちゃんみたいな子の方が多いのは事実かも」




自分のように生活が苦しいウマ娘の方が少数派なのだとアイネスはため息をつきながらどうするかを考えていた



このあと…
下2

ライアン(あたしにもできることはないかな~)




ライアンは筋トレをしながらなにかアイネスにしてやれる事はないか考えていた




ライアントレ「今日もやってるなライアン筋肉が喜んでいるぞ!」





ライアン「トレーナーさ~ん」




ライアントレ「おや?その表情筋が動いてるということはライアンには悩みがあるんだな」




筋トレをしている彼女の側にまるで筋肉の要塞を纏っているようなライアントレがやってくる




友人のことで悩んでいると聞いたライアントレはそれは真面目に考えなければと考え込む

ライアントレ「自分のことなら筋肉に聞けばいい。筋肉はいつだって答えてくれるからな」




ライアントレ「だが友人のこととなると相手のことを考えた上で答えを出さなければならない」




ライアントレはほぼ全てのことが筋肉で解決すると考えているが人付き合いは別とこれまでの経験から学んだ




ライアンが友人の名前を出さなかったことから軽々しく口にできる悩みでないことに気付く




ライアントレ「ライアンはアドバイスが欲しいのなら伝授しよう」




ライアン「ほんとに?」




ライアントレのアドバイス

1 あまり触れない方がいい
2 適度に見守る
3 助けを求められたら全力で助ける
4 一緒に立ち向かうべき
5 全力でお節介する
6 自由安価


下3

ライアントレ「助けを求められたらその時は全力で助けてやるんだ。もちろん筋肉を使ってな!」




ライアン「お節介はやめた方がいいってことかあ」




ライアントレのアドバイスは相手の相談にはきちんと乗るべきだがそれ以上は待った方がいいというもの




下手に動いてしまうと相手のプライドを傷付けてしまうかもしれないという助言にライアンは納得する




ライアントレ「どうしても力になりたければちゃんと話した上で手伝えることがないかと聞くのがベストだ」




ライアン「ありがとうトレーナーさん!」




ライアントレ「よおしいい筋肉だあ!!」




二人は会話が終わるとすぐに筋トレに戻りライアン達の筋肉は輝いていった

そこそこのトレーニングと素晴らしい筋トレを終えたライアンはすぐに部屋へと戻る




ライアントレのアドバイス通りまずはアイネスの話を聞いてあげようとライアンは考えた




ライアン「逃げシスのことはまだ悩んでる?」




アイネス「悩みに悩んでるの~~」




ライアン「あたしも考えるから一緒に考えよう!」




逃げシスを辞めバイトを増やすかトレーナーに買ってもらうかは本当に五分五分だとアイネスは悩んでいる




ライアンはアイネスの意見を否定することなくどちらが彼女にとってベストなのか答えを出そうとする




アイネスは…

1 逃げシス辞める
2 逃げシス続ける
3 裏バイトに興味を持つ
4 ライアンも一緒ならと誘う
5 自由安価


下3

アイネス「やっぱり逃げシスは続けてみようと思うの」




逃げシスへの愛着は自分が思っているよりあったようでアイネスは脱退することは考えられなかった




ライアンは答えが出てよかったと喜ぶがその選択肢をとったということはトレーナーに買われるということになる




ライアン「主任さんは絶倫らしいけど大丈夫そう?」




アイネス「めっちゃくちゃ心配なの」




ウマ娘と人間の行為は基本ウマ娘が優位で満足することは少なくこれが原因で恋人が別れることもある




人間はウマ娘に行為でも勝てないというのが常識の世界でトレーナーは絶倫であるという

学生相手に本気にならないと思いたいがトレーナーとは「アイネスフウジン」としては会わない





金を払ってくれる相手に手加減してくれというのもおかしな話であるので好き放題されるしかない




ライアン「アイネスが心配だけど仕方ないんだよね」




アイネス「痛くされるよりマシだと思うからいっそのこと楽しんでみるなの!」





乱暴な相手に屈辱的な行為をされるより遥かにマシだとアイネスはトレーナーとの行為を前向きに捉えていた




このあと…
下2

アイネス「と、いうわけで主任さんお願いしますなの!」




トレーナー「ちょっと待って……」




トレーナー室にやって来たアイネスだが自分はそのアイデアは採用してないからと断りを入れようとする




しかしここで彼女の提案を断ってしまえばアイネスは逃げシスから脱退してしまうかもしれない





どうしていいか答えを出せないでいると外で様子を伺っていたブルーが助け舟に入ってくる




ブルー「後は任せて」




トレーナー「任せられないからちょっと待って!」




アイネスを連れて行こうとしたブルーを止め一旦は三人で話し合おうとトレーナーは答える

ブルーは褐色ウマ娘を買っているのだから何も問題はなくアイネスも偽名を使えばいいだけだと自分の考えを話す




アイネスも彼女の意見を受け入れたので主任に自分を買ってもらう覚悟をしてきたのだという




ブルー「好きな時に呼び出すんじゃなくてライブの度にでいいはず」




アイネス「もちろんそのつもりなの!」




アイネスは都合良く買われるつもりもなく、あくまでライブの収入を補う為に買われることを了承した




ブルーとアイネスはこれが一番いい方法なのにとトレーナーの返事を待っているがそう簡単には答えが出せない




ウィズのことを思えば絶対に買うべきではないが学園と逃げシスのこともあるのでトレーナーは即答することができなかった



このあと…
下2

ライアン「主任さんと話はついた?」




アイネス「結局ギャラが出ることになったの~」




追い詰められたトレーナーは逃げシスのギャラはこれまで通り払うことを決めアイネスにそう伝えた





既にこの話はファルトレを通じて逃げシス全員にも伝えられたようで一応解決したことになる




ライアン「とりあえず良かったってとこ?」




アイネス「損はしないことになったからそういうことなの」




アイネスにとってみればこれからもライブの度にギャラが出る環境を保つことができたのは大きい

ライアン「でもそれで良かったよお~!アイネスが主任とえ、えっちするだなんてさあ!」




アイネス「ライアンちゃんは純情過ぎなの!」





もしアイネスが主任とヤってしまっていたらアイネスとトレーナーをどんな目で見たらいいかわからなかったとライアンは赤面する




自分の身体が売れることを知っているアイネスはそんなライアンをからかい笑っていた




アイネス「メジロではそういう話しないの?」




ライアン「す、するけどさあ!皆んな経験豊富っていうか…」




アイネス「ライアンちゃんはそのままでいいと思うの!」




ライアンには下手に染まって欲しくないので純情を大切にすればいいとアイネスはアドバイスを送った




このあと…
下2

ライブのギャラをこれまで通り払うことになったのだがそれで良かったのかとブルーは心配そうにしている




トレーナー「これで良かったんだよ彼女を抱く事になったら面倒な事にしかならないんだから」





アイネスが偽名を使い自分がそれを買ってしまえば今よりも複雑なことになってしまう




彼女達に支払うギャラが学園に入ってこないのは痛いがこれしかなかったのだとトレーナーは言う




ブルー「私のせい?」




また自分のせいでトレーナーが苦しんでいるのかとブルーは不安になるもののそれは違うと否定する




トレーナー(確かにブルーのせいなのかもしれないけど彼女は責められない)




最近は元気になっているが彼女の心は不安定のまま。そんなブルーを責めることをトレーナーはできなかった

ディープ「なにコソコソ話してやがんだ?」




そこにディープがやってくるがトレーナーは何も無いからと話を終わらせトレーニングに行こうと立ち上がる




ディープ「本当になにも無いのかブルー?」




ブルー「うん」




自分のせいではないというトレーナーの言葉を信じたブルー。後は学園の問題となるので主任であるトレーナーが解決しなければいけない




トレーナー(予定より早めないといけないかもしれない)




ライブの有料化から時間を置いてバ券を導入する流れだったがそんな時間は無さそうだと危機感を覚えていた




このあと…
下2

再安価下1

アイネス(これでよかったのかちょっと疑問は残るかも)




話は無事にまとまったのだが本当にこれで良かったのかアイネスは考えていた




トレーナーは学園より彼女らを優先しギャラをこれまで通り払うと決めたがアイネスはそこまで知らない




アイネス(結局主任は借金する事になっちゃうから解決したとはいえないの)




トレーナーが自分を買うことを固辞した原因に問題があるのかもしれないという考えに至ったアイネス




彼女は主任であるトレーナーは話題になっているキタルファの代表ということくらいしか知らなかった




そこで友人達にキタルファのこととトレーナーのことを教えて欲しいとメールを送った

アイネス「貴女にちょっとお話しがあるの!」




ウィズ「アイネスフウジン……?」




ウィズとアイネスは適正で被っている所はあるがこれまで対戦したことはなくほぼ初対面だった




そんな彼女がどうして自分に話しかけてきたのかとウィズは困惑するがアイネスは話を続ける




アイネス「主任と付き合ってるっていうのは本当なの?」




ウィズ「うんそうだけど」




まさか恋愛相談かと思ったが、それでだったのかとアイネスは納得したようなリアクションをとる

アイネス「主任は彼女思いのトレーナーってことがわかったの!」




ウィズ「はあ…?」




トレーナーはウィズと付き合ったのでウマ娘を買うことをやめたのだとアイネスは解釈した




例え学園の外に出たとしてもそれは浮気に変わらないのでトレーナーは自分を買わなかった




自分で導いた答えに納得したが次はトレーナーの借金を止めさせたい。彼女として止めてくれないかとアイネスはウィズに相談する




このあと…
下2

ウィズ「貴女が逃げシスを辞めれば済む話でしょ?」




事情を聞いたウィズはアイネスが逃げシスを引退すればトレーナーは借金などしなくていいのにと話す




自分はそれでも良かったがライブの有料化の為にできれば残って欲しいと言われたのだと詳しく説明する




ウィズ「だから?」




トレーナーは主任として学園の為に尽くしているのだと更に付け加えてもウィズの態度は変わらない




アイネス「どうしてそんな反応なの?」




ウィズ「私はトレーナーさえ居ればそれでいいの」




そもそも自分は主任として無理をしているトレーナーを辞めさせたいとまで思っているとアイネスに話す

ウィズ「目の前の彼女より学園が大事なトレーナーなんか……」




アイネス(なんか地雷踏んじゃったかも)




浮気を認めたとはいえ他の女を抱いているトレーナーを心から良く思えるはずもないウィズ




彼は間違いなくウィズのことが好きなのは知っていてとても独占できるような人物ではないこともわかっている




それでも不満は溜まりに溜まる一方でウィズのは風船のように大きく膨らんでしまっていた




ウィズ「こうなったらもう私が「キッカケ」でも作ろうかな」




何のことを言っているかとアイネスは思うがすぐにその意味を理解した。彼女はカバンに右手を入れているが明らかに何かを握っている




アイネス(ヤバい……!!)




それが凶器であることは明白でこれ以上彼女を刺激してしまうとその凶器が自分に向けられる




普通では考えられないがトレーナーを辞めさせたいとまで発言した彼女ならあり得るとアイネスは冷や汗をかく




このあと…
下2

ライアン「なに話してるの?あたしも仲間に入れてよ!」




ウィズの後ろからライアンが現れ彼女の肩に手を置いている。ウィズはライアンに構わず凶器を出そうとするも腕が全く動かない




ウィズ(重……)




鍛え上げられたライアンの筋肉は彼女を押さえつけるには十分でありウィズは全く動けない




周りからはライアンがウィズに戯れているようにしか見えず不自然な所もない




ライアン「手、離そっか」




ウィズ「……」




腕は動かせないものの握っているものを離すことはできる。ウィズはライアンの言う通り凶器から手を離しカバンから右手を出す

ライアン「アイネスごめん実は全部聞いててさ」




アイネス「も~……」




アイネスは気付いていなかったがウィズの後ろでライアンは二人の話を詳しく聞いていた




そしてウィズの「キッカケ」という言葉の意味に気付き彼女が何かを持っていると知るとすぐに行動に移した




ライアン「いっとくけどあたしは友達を放っておくことなんてしないよ!」




カバンの中身を問い詰めればウィズは終わってしまうが自分はそんなことはしない




ウィズがこうなった原因であるトレーナーも交えて話をするべきだとライアン主導で三人はトレーナー室に向かう




このあと…
下2

トレーナー室に向かったのは三人だけかと思いきやなぜかライアントレも合流し四人となった




最初は話をぼかしていたトレーナーだったがウィズの様子がおかしいと知りアイネス達に包み隠さず話す




ライアントレ「そんなのは簡単だ筋肉は全てを解決する!筋トレ!筋トレ!筋トレだあ!」




筋肉に頼れば性欲もなくなると話すライアントレは一旦無視しアイネスはトレーナーの性欲に驚くばかりだった




アイネス「薬を飲んで一日十回は異常としかいえない…」




トレーナー「僕の場合は人並みになるまで数年以上はかかってしまうんだ」




これで薬が効いている状態だと話すトレーナーを信じられないといった表情でアイネスは見ている

ライアン(会話についていけないよお~~!!)




この中で唯一純情であるライアンはトレーナーの話にただただ赤面することしかできない




もしウィズが暴れ出しでもしたら自分の出番なのだが彼女は大人しくしておりその気配はない




アイネス「ウィズと毎日スるのはダメなの?」




トレーナー「彼女に負担をかけたくないんだ」




アイネス「確かに毎日十回もシてたら死んじゃうかも」




ライアン(平然と話さないで~!)




恥ずかしがっているライアンをよそにどうするのがいいのかをトレーナー達は話している




このあと…
下2

ライアントレ「だから筋トレだって言ってるだろう?」




自慢の胸筋をピクピクさせながらそういうライアントレだったがやはり彼の意見は無視される




更にライアンに今はふざけている場合じゃないと注意までされるがライアントレは真面目に考えていると冷静に答える




ライアントレ「人生における問題の99%は筋トレで解決できる。筋肉は全てを解決くれるからな!」




ライアントレ「主任は最近仕事ばかりで自分自身はトレーニングできていないんじゃないか?んん?」




ボディービルダーのようにポーズを決めながらトレーナー(の筋肉)に語りかけるライアントレ




一度何もかも忘れ体を動かし汗を流してみたらどうだというライアントレから説得力を感じていた

ライアントレ「主任は体力もあるし筋肉も喜ぶだろう!」




ウィズと一晩中行為をできるくらい体力があることはわかっているので後は鍛え上げればいい




ボディービルダーのような肉体を目指さなくとも鍛えることは悪くないと筋肉がそう語っている




ライアントレ「筋トレのあとは脳の働きが活性化され集中力が高まってより良い答えが出る、早速いくぞお!」




トレーナー「え、ちょっと!?」




この問題の答えを出すにはまず筋トレだとライアントレはトレーナーをトレーニングルームへと連行する




このあと…
下2

ライアントレ「思っていた通り筋がいい流石は主任だ!」




ライアントレと共に筋トレを始めたトレーナー。ウマ娘のハーフだけあって持っているものが違うと感心している





ライアントレ「この調子でやっていくぞお!」




トレーナー「トレーニングなんて久しぶりだな…」




トレーナーとライアントレはそれから数時間筋トレに熱中し続け気付けば夕方になっていた




トレーナー(あれこれ考える余裕はなかったか)




トレーニングに集中してしまい結局答えは出なかったとトレーナーはため息をつく




ライアントレにはいい気分転換にはなったと伝えようとしていると彼は真剣な表情でバーベルを見つめていた

ライアントレ「これだけ筋トレをしても人間はウマ娘に力で勝つ事はできない。わかってはいても納得できるものではありません」




ウマ娘は幼少期にまず力の制御を学ぶ。なぜ幼少期からかというとその時点で成人男性より力が上回っているからである




トレセンに通うウマ娘は中、高等部で人間の男が束になっても勝てる存在ではない




ライアントレ「主任はおかしいと思ったことはありませんか」




彼の表情は真剣そのものでライアントレは本気でウマ娘の存在を認められないと考えている




トレーナー「誰もが一度は思う疑問だけど僕はそう思わないよ」




ライアントレ「ウマ娘に殺されかけた主任でもですか」




ウマ娘は人間と違うからこそ「トレーナー」という仕事があり社会が成り立っている




おかしいと思うことは別に悪いことではないとトレーナーはライアントレの意見を否定しなかった




このあと…
下2

トレーナー「どれだけ鍛えてもあんなに可愛らしい女の子達に勝てないのは悔しいと思う」




トレーナー「けれど彼女達と僕達を比べること自体がそもそも間違っているのかもしれないね」




ジェンティルドンナが容易く鉄球を握り潰したという話もあるようにウマ娘と人間とでは次元が違い過ぎる





ライアントレのような鋼の筋肉を持っていても人間は百獣の王には勝てるはずもなくウマ娘はそれと同じなのだとトレーナーは話す





トレーナー「彼女達のことは見た目が可愛いだけの猛獣と思えば諦めはつくんじゃないかな」




トレーナーの話に思うところがあったようでライアントレは少し頷くもまだ納得はしていない様子だった

モブ「例の「英雄」の走り見た?」




モブ「あれに勝てるウマ娘なんか居ないって」




トレーニングルームの外の廊下から生徒達の話が聞こえてくる。その内容はどうやらディープについてのもの




どうやらディープは巷では「英雄」と呼ばれているらしくデビュー前にも関わらずその強さも知られている




モブ「噂だとアグネスタキオンも今年からレースに出るって」




モブ「ドゥラメンテとオルフェーヴルもいるからディープインパクトが最強とは言えないんじゃない?」




実際にレースをしてみなければ分からないが一体誰が速いのかはしょっちゅう話題となる




今までは割と意見が分かれていたがディープが来るとなり彼女が強いという意見が多くなった

トレーナー(普通ならデビュー戦まで隠しておくけど彼女は関係ないんだよね)




デビュー戦を控えたウマ娘は人前でトレーニングをせずどんな走りをするのかを隠す傾向にある




才能がありふれていたとしても対策されてしまえばそう簡単には勝てなくなってしまう




しかしディープの追込みはどれだけ前が詰まっていても関係なく対策をとっても無意味に近い




内側が完全に詰まっていても外から余裕で追い抜いていき、もし内側が空いていれば彼女に敵は無い




そのためディープの走りをどれだけ研究されても関係ないのでトレーナーは彼女を隠すことは考えていない




このあと…
下2

トレーナー「筋トレは気分転換にはなったけど……」




自宅へと帰ってきたトレーナーは筋トレは良かったものの結局どうすればいいのか答えは出せなかったと悩んでいた





自分が我慢すればいいだけという単純な話では無くなってしまっているので簡単に答えが出せなくなっている





どうやってもウィズが傷付くというのなら別れるという選択肢も有力となってくる




トレーナー「そうなったらエアトレさんになるのかな…」




エアトレは浮気を容認するどころかむしろその方がいいとまで発言しており必然的に彼女を選ぶことになる




エアトレは悪くない人物であることは知っているが一番好きなのはウィズであり彼女と別れることは最後の手段にしたい

身体のことは仕方ないがが不甲斐ないせいでウィズの精神が歪んでしまったのはトレーナーの落ち度




誰と関係を持とうが一番はウィズであるとどんな時も言えていれば彼女も安心しただろう




トレーナー「態度に出ちゃったんだろうな……はああ…」




キタルファメンバーがレースで勝った際のご褒美としてウィズと一緒に何度も行為をしてきた




トレーナーは気付かれないように振る舞ったつもりでもウィズは自分より「良かった」メンバーがいたことに気付いた




もちろん回数などを含めるとトレーナーについていけているウィズが一番になるがそれとこれとは別




それもあってウィズはどんどん不安定になっていき彼女は凶器を携帯するまで歪んでしまった




トレーナー「あ、電話……」




なんとかならないかと考えているとトレーナーのスマホに着信がくる




電話相手…

1 ウィズ
2 ブルー
3 ブレーザー
4 プルメリア
5 ディープ
6 メイ
7 自由安価


下3

ウィズ「いまって時間大丈夫?」




トレーナー「大丈夫だよウィズ」




電話をかけてきたのはウィズでトレーナーと話がしたいとのこと。断る理由はなくトレーナーはウィズと話を始める





他愛のない話が続いたあとウィズはこれからのことについて話し合おうと切り出した




ウィズ「トレーナーは私のことは好き?」




トレーナー「一番好きだよ」





ウィズ「ごめん信じられない」




これまでトレーナーがしでかしてきたことを考えればウィズの言葉は当然でありトレーナーは反論できない

ウィズ「トレーナーは私だけが独占できるような人じゃないってことはよーくわかってる」




ウィズ「私と別れてもすぐに彼女はできるだろうしトレーナーは困らないよね」




トレーナー「それでも僕はウィズが一番なんだ」




ウィズと別れてしまえば心の支えが無くなるとトレーナーはそれだけは回避しようとする




ウィズ「一応いい言い訳は考えたから聞いてくれる?」




ウィズは今年凱旋門賞に挑戦し日本のウマ娘として初めて栄冠を掴もうとしている




そんな凱旋門賞に集中するためにトレーナーとは一旦距離を置くのはどうだとウィズは提案する




ウィズ「私の中ではもう彼氏じゃないけどトレーナーはまだ付き合ってると思っててもいいよ」




ウィズ「この状態ならブルーとコソコソしなくてもいいし、キタルファの勝ったご褒美も私抜きでシていいよ」





チームと自分、そしてトレーナーのことを考えるとこれがベストだとウィズは話す




このあと…
下2

それだけは何とかならないかと口から出かけたものの今までしたことを考えればウィズの条件を飲むしかなかった





トレーナー「でも、僕は……」




ウィズ「皆んなにも報告しておくから、じゃあね」





話が終わったのなら次にやることがあるとウィズはさっさと電話を切ってしまう





そしてキタルファのグループ会話にウィズはトレーナーと距離を置くことをすぐに報告した




ウィズ[私はトレーナーと別れたつもりだから]




文末に添えられたその文字にトレーナーは深く傷付くが自分が蒔いた種だと受け入れるしかなかった

ウィズのメッセージを見て一番に電話をかけてきたのはブレーザー。トレーナーと別れたのなら自分がとすぐに連絡をしてきた





ブレーザー「三角関係がごめんってだけでトレーナーのことは好きだから」





勝てなかった自分をここまで育てあげてくれたことや勝てない時にでも優しかったこと




好きになる理由はいくらでもあるとブレーザーは話しトレーナーと付き合いたいと告白する





トレーナー「僕はまだウィズと付き合ってるつもりなんだ」




メッセージにも距離を置くとだけ書いてあったはずとトレーナーが言ってもウィズは別れたと言っているとブレーザーは引かない




ブレーザー「エアトレに取られるのだけは絶対嫌なんだけど!」




ブレーザーが危機感を覚えているのは正しくこうして電話をしている最中にエアトレからトレーナーに向けてメッセージが送られていた




このあと…
下2

エアトレ[彼女となにかあったのだろう私で良ければ話を聞くぞ]




今から会わないかというメッセージがエアトレから来ており彼女もまたトレーナーを狙っている




ブレーザー「私じゃダメなの!?」




トレーナー「そうじゃない僕はまだウィズと別れてないんだ」




そう言ってやや強引に電話を切るとすぐに別の人物から電話がかかってきてしまう




しかしトレーナーは電話に出る気になれず着信を無視しスマホを放置する




トレーナー「ウィズ……」




自分のせいでこうなってしまったので誰も責めることができずトレーナーは一人落ち込む

そのまま寝床で寝転がりなにをするわけでもなく時間が過ぎていき寝る気にもなれずただウィズのことを考える





トレーナー「彼女はもっと辛い思いをしたんだ」




距離を置くと言われたった数時間しか経っておらずそれに比べてウィズはずっとこの気持ちを抱えていた





このままウジウジすることが一番ダメなことだと自覚するものの身体は動いてくれない




更にそのまま暫く時間が経ちいい加減寝なくてはと考え出したとき部屋のチャイムが鳴った




訪ねてきた人物…
下2

プルメリア「こんばんは…」




チャイムを押したのはまさかのプルメリアでトレーナーは慌てて彼女を部屋へと入れる




プルメリア「ウィズさんのメッセージを見て寮を抜け出してきました」




彼女にそんな行動力があったとはと驚きつつ早く帰るようにとトレーナーは説得する




プルメリア「ウィズさんのこと…私のせいでごめんなさい」




トレーナー「君はなにも悪くないよ」




自分とウィズのことにプルメリアはなにも関係ないからとトレーナーは言うが彼女は分かっているのだと下を向く




プルメリア「私とのえっち凄く気持ち良かったですよね?」




トレーナーはいきなり核心を突かれてしまい動揺する。口に出したことは無いはずなのにと目も泳いでいる

プルメリア「ごめんなさい……こういうことも初めてじゃないんです」




ウマ娘として一級品の可愛さを持っているわけではなくどこにでもいそうな顔に眼鏡をかけている




身体も全身がムチムチしておりアイドル体型とはいえないがプルメリアはモテまくっていた




彼氏が居ることは当たり前で二番目三番目でもいいからと男は絶えずその分経験も豊富だった




昨年末のカラオケでプルメリアにキスされた時も彼女だけが慣れた様子だったのはそれかとトレーナーは知る




プルメリア「私の身体って男の人を虜にしちゃうみたいなんです」




搾取してくるウララや自分の理想である褐色ウマ娘、ブルーやウィズともプルメリアは違った




身体だけでなくまるで心まで蕩けるようなプルメリアとの行為をトレーナーは今でも覚えている




プルメリアによれば自分のせいで男女の仲が拗れトラブルになったことはこれまで何度もあるのだという

プルメリア「眠れないんですよね?ちょっと待っててください」




プルメリアはトレーナーが止める暇もなく冷蔵庫を開けるといくつか食材を取り出しあっという間につまみを作ってしまった




プルメリア「お酒もどうぞ」




缶チューハイを注ぎつまみと共にトレーナーの前に置く。その慣れた手つきにトレーナーは驚くしかなかった




プルメリア「私も飲んでいいですか?」




トレーナー「え、でも……」




プルメリア「ごめんなさい……実は昔から飲んでるんです」




男に合わせる為に少しだけ飲んでいたというプルメリア。カラオケでの飲酒騒ぎの時も彼女だけが冷静だったのは酒に慣れていたからのようだ




プルメリア「私でよければ朝まで付き合います」




トレーナーの横に座りプルメリアは身体を密着させている




このあと…
下2

プルメリア「トレーナーさんの周りには必ずブルーさんやウィズさんがいたから直接言えてなかったですけど凄く感謝してます」





新入生でデビュー戦をたった一回で勝った上に重賞まで勝てたのはトレーナーのお陰でしかない





今こそその礼をしたいというプルメリアにトレーナーは待ったをかける





トレーナー「僕はそんなつもりで君のトレーナーをしていない」





担当がレースで勝つことが自分の喜びなのだと話すがプルメリアはトレーナーを手を握る




プルメリア「トレーナーさんを癒せるのは私だけです」




ブルーや他のメンバーと身体を重ねても心は満たされない。ウィズと寝ても身体が癒されない




いまのトレーナーに必要なのは身体と心の癒しでありそれを満たせるのは自分だとプルメリアは言う

プルメリア「私とえっちしたら皆んな凄く元気になってくれるんです」




自分を取り合って揉めることはあってもそれは全て解決した。それは何故かというと相手の男が全員立ち直ったからである




はじめは週に一度以上プルメリアを求めるが次第に間隔が開いていき最終的には頼らなくてもよくなる




今までの男は全員そうでトレーナーも彼らと同じ顔をしているとプルメリアはいう





プルメリア「トレーナーさんどうぞ」




そう言うとプルメリアはトレーナーを抱き寄せる。胸はウィズよりも控えめだが全身がウィズの胸のように柔らかい




そして柔らかいだけでなくありのままの自分全てを受け入れてくれるような優しさもトレーナーは感じていた




プルメリア「私の中でお眠りなさい」




トレーナーは彼女の海へと帰っていく




このあと…
下2

プルメリア「トレーナーさん満足しましたか…?」





トレーナー「ごめん……もう朝だね」





プルメリア「かなり遅い時間から始めたので仕方ないですよ」




寮に帰らなければいけないからとプルメリアは行為を切り上げたが実は彼女は限界だった




プルメリア(こんなの初めて。トレーナーさんは今まで出会ってきた男の人とは全然違います)




トレーナーの相手は一人でする物ではなく複数人でしなければ身体が持たない




しかしそれではトレーナーの心が休まらないのではとプルメリアはシャワーを浴びながら考えていた

トレーナーを心から癒やせれば自分の出番は無くなりウィズとまた良い関係に戻れるはず




その考えがあってプルメリアはトレーナーと行為をしたのだが彼はまだ癒された様子がない




プルメリア(トレーナーさんの抱えているものは私一人じゃ重すぎる)




こういう時に頼るべきは誰なのかを考えた時、やはりチームの誰かしかないとプルメリアは結論付ける




褐色ウマ娘のことは知っているが筋肉に抱かれてもトレーナーは癒やせないと候補から外した




喜んで協力してくれるだろうブルーなのかそれとも別のメンバーかはたまたチームに関係のない人物なのか





プルメリアの相談相手…
下2

同日昼休み、眠そうなプルメリアから相談があると言われたブルーはすぐにトレーナーのことだと理解する




しかし彼女から聞かされた話はブルーの想像を超える話であり彼女は珍しく動揺する




ブルー「ま、全く気付かなかった……」




プルメリアはモフるのに最適な同級生としか思ってなかったブルーは彼女の過去を聞き唖然とする




プルメリア「別に騙すつもりはなかったんです」




ブルー「わかってる……けど凄く衝撃だった」




取り乱すのはここまででブルーはプルメリアの相談内容を聞き自分なら喜んで協力すると伝える

ブルー「親とうまくいかなかったのがトレーナーの抱えているものだと思う」




プルメリア「親の愛情に飢えてるってことですか」




トレーナーの過去を詳しく聞いたプルメリアは自分だけで抱えられないことを再確認する




ブルーがいればなんとかなると話すプルメリアだがそれはどうかとブルーは首を捻る




ブルー「私じゃトレーナーを癒せない」




親の愛情を知らない自分がトレーナーに愛を与えられないと話すブルーだがプルメリアは大丈夫だと彼女の手を握る





プルメリア「愛は与えるものなんです。自分が過去に愛されていたかどうかなんて関係ありません」




愛を与えることが癒しであると考えるプルメリアは行為の最中も相手を愛することしか考えていない。なので極上の癒しと気持ち良さを相手の男は感じている

ブルー「私はトレーナーが好きだけどそうじゃない?」




プルメリア「ブルーさんのは一方的に感情を向けているだけで愛ではありません」




奉仕なら分かると話すブルーだがそれも違うとプルメリアは否定する。何が愛なのかブルーにはわからない





プルメリア「たぶん奉仕とは真逆です。相手に捧げるのではなく受け入れる感じが近いのかもしれません」




トレーナーの過去を聞いたプルメリアは次はもっと上手くできると意気込む一方でブルーの表情は暗い





ブルー(愛なんか見たことない)




掃き溜めで育ち金の為ならなんでもしてきたブルーにとって一番遠い存在なのは愛といえる




このあと…
下2

ブルー「愛ってなんなんだろう」




ヒシアマゾン「おや何を悩んでるんだい?」




悩むブルーを見たヒシアマゾンは思わず声をかける。彼女は寮長として主任のトレーナーと話す機会が多い




ヒシアマゾンは面倒見が良く母性も強いとよく聞くので彼女なら愛がなんなのかわかるかもしれない




答えをくれることを期待して彼女に話してみるとヒシアマゾンらしい答えが返ってくる




ヒシアマゾン「アタシは思いやりが大切だと思うね!」




相手を思いやることイコール愛ではないが自分はそうやって寮のウマ娘と接していると話す




ヒシアマゾン「愛ってのはこれって正解がないからね。結局は自分で見つけるしかないよ」




見つける為の手伝いはするが最終的に見つけるのは自分であるとヒシアマゾンはいう

ディープ「愛だあ~?そんなもん俺らとは縁もカケラも無いもんだろ」




次に相談したのはディープであり自分と同じ環境で育った彼女から得られるものはないかと考えた




しかし彼女は愛こそ最も不要なものであるとブルーの悩みを笑い飛ばしてしまった




ブルー「愛はなくても生活できることは知ってる。けどそれじゃトレーナーは癒せない」





そこまでする必要がないとディープは言うがブルーは自分がそうしたいのだと譲らない




ブルー「私はトレーナーのお陰で今日を生きてるからその感謝をしたい」




ディープ「感謝なんていらねぇだろ~」




どうしてもトレーナーを助けたいというブルーにディープは仕方ないとため息をつきながらアドバイスをする

ディープ「俺が相手の好みの格好をするのも愛だろうが偽物の愛だな」




相手の好みのウマ娘を演じることは偽物ではあるが愛であるというディープの意見




演じるという部分がブルーの中で引っ掛かり更に詳しくと続きを迫る




ディープ「ギャルが好きな奴ならそうしてやるし清楚が好きならそれを演じてやる」




ディープ「俺たちに本物の愛なんかできるわけねぇだろ」




相手が望むことを形に変えるのが愛だというディープの話しを聞きブルーは何か掴む




それと同時に自分には本物の愛を与えることはできないと知り寂しさも覚える




このあと…
下2

ヒントは得たもののトレーナーが望むものが何かという答えをブルーは出せていない




確実にわかっていることは愛が足りず癒しを求めていることだがこれはプルメリアがいればなんとかなる




それだけではトレーナーの癒しには足りないのだが具体的な答えが出せずブルーは悩む




ブルー(トレーナーには何が必要なの)




彼には何が足りずどうすれば心から癒せるのか繰り返し考えてもこれという結論が出ない




頼れる人物には既に頼ってしまったのであとはブルーが答えを見つけるしかなかった

ブルー(一方的と言われても関係ない。私はトレーナーに自分の全てをぶつける)




プルメリアからその行動は愛ではないと指摘されたがブルーは自分の知る行動しかできない




ブルー(私はトレーナーが好きだからこの気持ちをぶつける)





トレーナーが求めている癒しでなくとも精一杯彼に尽くすしかないとブルーは決める





ブルー(私とプルメリアでトレーナーを癒すから待ってて)




ブルーはプルメリアに準備はできたとメッセージを送り二人はトレーナーの部屋へとそれぞれ向かう




このあと…
下2

この時点ではまだプルメリア達が来ることを知らないトレーナーは自宅でブルーのことを考えていた




トレーナー(まさかバクシンオーが出てくるとは思わなかった)




高松宮記念にサクラバクシンオーが出走すると聞きトレーナーはその対策を練る




彼女は短距離の絶対王者であり勝つことは容易ではない。そのことはバクシンオーの成績からもわかる




トレーナー(そういえば彼女は中距離、長距離にも出たいとかって言ってたらしい)




バクシンオーの適正は短距離とマイルであり中距離以上の距離は本来の力を発揮できない




しかし彼女のトレーナーに1200mを三回走れば3600mを走った事になるのだと言い包めたと噂で聞いた事がある




にわかには信じがたいがあのバクシンオーならあり得ると思ってしまうのは失礼になるだろうか

バクシンオーは短距離では敵なしとなっている現状を快くは思っていない。直接聞いたわけではないがトレーナーはそう直感した




トレーナー(自分のせいで新たなスターが生まれないと思ってるんだ)




強力なスプリンターとして名前が挙がっていたウマ娘は何人も存在したが全員バクシンオーの前に散っていった




もし短距離の世界レースがあれば間違いなくバクシンオーが勝つ。それくらいに彼女は強かった




短距離で勝ちすぎた彼女は新たな場を求めて中距離を走りたいと言い出したのだろう




だが今回高松宮に出てくるということはバクシンオーはブルーをライバルとして認めたということ




トレーナーとしてバクシンオーに勝たせることが自分の仕事だといつも以上に気合いが入っている




このあと…
下2

トレーナー「ちょっと息抜きに……」




休憩として大人向けのビデオでも見ようとしたトレーナーであったがそのタイミングでチャイムが鳴る




ブルー「もうプルメリアは来てる?」




なにを言っているのかと狼狽えるがバクシンオーの対策を考えている間トレーナーはスマホを全く見ていなかった




その為プルメリアからブルーと共に向かうというメッセージに気付かなかったうえにブルーだけが先に着いてしまった




そういう気分ではないと帰ってもらおうとしたがたった今ビデオを見ようとしていたトレーナー




断ることができなかったのといつまでも玄関先にブルーを置いておけないということで彼女には部屋に入ってもらう

ブルー「トレーナーは愛してもらいたいの?」




いきなり行為を迫られるかと思っていたトレーナーはブルーがそんなことを話し始めたので驚く




ブルーは自分の気持ちを押し付ける前にまずトレーナーに確認するべきだと思い直した




ブルー「私は愛は知らないけどトレーナーに気持ちは伝えられる」




ブルー「けどトレーナーがして欲しいこととか望む形があったら私に話して欲しい」




プルメリアだけでは受け止めきれないトレーナーが抱えているものを教えて欲しいとブルーは迫る




このあと…
下2

トレーナー「本当にいいの?」




いつもとは違う反応を見せたトレーナーにブルーは即座に反応する。ウィズから距離を置かれたことが相当効いているようだった




トレーナー「なら甘えさせてくれないかな……」




トレーナーはブルーに抱き着き顔を胸に埋める。胸が好きなことを知っているブルーはいつものトレーナーだと不思議に思う





トレーナー「ママ……」





ブルー(ひい)




トレーナーが見ようとしていたビデオは赤ちゃんプレイもの。トレーナーはブルーに赤ん坊のように甘えはじめる




見たことのないトレーナーの姿にブルーは怯える。これまでの客で赤ちゃんプレイを要求されたことはあった




しかしトレーナーのは赤ちゃんそのものでありプレイの範疇を超えていた

快楽を求めるのではなくただ安心を得るためにブルーの胸に吸い付くトレーナー。そんな彼をどうしたらいいか分からずブルーは狼狽える





ブルー(なにが正解なの)




母親に甘えた記憶のないブルーはトレーナーにどう接すればいいか回答を出せない




プルメリア「こんばん……わ…?」




そんな状況でプルメリアが到着し部屋に入ってくるが目の前に広がっている光景が理解できない




彼女もまたプレイの一環ではなくトレーナーが本気でブルーに甘えていると知る




ブルー(助けて!)




プルメリア(専門外です!!)




プルメリアが男に与えるのは愛であり癒し。母親から子供に向けた無償の愛は与えられない







このあと…

1 二人で最後まで頑張る
2 行為はせずひたすら甘えさせる
3 褐色ウマ娘を呼ぶ
4 クリークに相談
5 クリークが駆けつける
6 自由安価


下3

ママといえばクリーク。同級生を問答無用で赤ちゃんにしているクリークに頼るしかない




プルメリアは彼女の連絡先を知らなかったがブルーは知っていた。なのでプルメリアがブルーのスマホを借りて連絡をとる




クリーク「ママを求めているんですか!?」




電話越しからでもクリークが興奮していることを知るブルー。プルメリアにどうすればいいかアドバイスを聞いてくれと急かす




クリーク「まず確認ですがブルーさんは母乳は出ますか?」




プルメリア「えっとブルーさん…」




ブルー「出るわけないでしょ!?」




スマホから漏れ聞こえる声に思わず突っ込みを入れてしまうほどブルーは焦っている

クリーク「私も出ませんが本当に出なくてもいいんです」




大事なのはママになりきることであり本当に母乳が出る必要はない。トレーナーを本当の子供だと思うのだと助言される




親を知らないブルーはそんなことは無理だと否定するがクリークは自分の親は関係ないと話す




クリーク「目の前にいる男性を自分の子供だと思って接するんです」




親から受けた愛を与えるのではなく自分の気持ち、すなわち愛をトレーナーに与えるべきだという




クリーク「相手が自分の子宮に居たと想像してください」




無償の愛を与えることがママになるコツなのだと聞きブルーは早速実行してみる



このあと…
下2

ブルー「なんとなくわかってきたかも」




最初はいつもと違うトレーナーの姿に怯えたがクリークのアドバイスもあり形になっている




一生懸命に自分の胸に吸い付き甘えるトレーナーが徐々に愛らしく思えてくるようになってくるブルー





ブルー「いっぱい楽しんで」




トレーナー「んふふ…」




プルメリア(そうかブルーさんだから上手くいったんだ)




初めてでこんな高度なプレイができるはずないとプルメリアは思っていたがトレーナーの顔は緩みきっている




ブルーにママの才能があったのかと思いきやプルメリアはトレーナーとブルーがどんな存在であるのかを思い出す

この物語の主人公はブルーでありトレーナーはそれを支える存在。「閃き」もトレーナーに与えられた役割のお陰である





ブルーと関わったことでトレーナーの人生は狂ってしまったが彼は決して最悪な結末を迎えない





プルメリア(トレーナーさんは愛が欲しかったんですね)





ウィズのことは好きであったがトレーナーは彼女に甘えられなかった。こんな姿はとても見せられないと欲望を封印していた




異常な性欲もウィズと上手くいかなかった原因の一つだが最も大きな原因はこれだった




ブルー(トレーナーはずっとこうして欲しかったんだ)




トレーナー「はああぁ」




身体を捧げるのではなく最初からこうしておけば良かったとブルーは後悔しながらもトレーナーをあやしている




このあと…
下2

トレーナー「あんなこと頼んじゃってごめんブルー。僕はあの時どうかしてたんだ」




ブルー「頼ってくれて嬉しかったから問題ない」




冷静さを取り戻したトレーナーはブルーに謝るが彼女は気にしていないと答える




更に自分でよければまたいつでもママをやると言いプルメリアもそれに同意する




ブルー「クリークも乗り気だったから彼女を呼んでもいいかも」




トレーナー「それだけはやっちゃいけない」




ママといえばクリークだがそんなことをしてしまえばクリトレに殺されかねない




そんなことないとプルメリアが否定しようとするがトレーナーの目は本気だった

トレーナー「母親を求める僕ならわかるけどママを共有なんてそんなことは許されない」




ブルー(トレーナーの目がヤバい)




プルメリア「ママが二人居るのはいいんですか?」




トレーナー「何人居てもいいよね……」




プルメリア(ごめんなさいわからないです)




トレーナーの癒しは彼の母親になればいいとわかったので二人でやっていこうとブルーは話す




しかしプルメリアはそれでいいのかと口には出さないものの考えていた





プルメリア(今からでもウィズさんに甘えたいって言えばいいのに)




だらしない姿を見られたくないというトレーナーの気持ちもわかるがそれが原因でウィズとすれ違ってしまった




正直に話せば関係が改善するのではないかとプルメリアは考え込んでいた




このあと…
下2

ウィズとトレーナーのことを考えているプルメリアを横目にトレーナーは高松宮も近いので少し話そうとブルーに話しかける




ブルー(何人居てもいいなら他に誰がいいんだろ)




ママは何人いても良いと言ったトレーナーの言葉を受け、他にママになれる存在は誰か居ないかをブルーは考えていた




ブルー(トレーナーと仲良く話してる寮長とか良さそう)




トレーナーとの関係が良好なうえにまるで母親のような振る舞いを日頃からしているヒシアマゾン




彼女ならきっとママになれると確信したところでトレーナーから話を聞いているのかと質問される




ブルー「大丈夫」




トレーナー「大丈夫じゃないよね?ちゃんと話は聞いて」




ブルー「ごめんなさい」




バクシンオーが出てくるので注意すべきだという話をトレーナーはもう一度ブルーに行った

ブルー「えええ……バクシンオーには絶対勝てない……」




彼女の名前を聞いた途端にブルーは頭を抱える。彼女がこれまでG1を勝てているのはバクシンオーと走っていないからと言い切れる




もしブルーが勝った全てのレースにバクシンオーも出バしていれば確実に負けていた




それくらいにバクシンオーとの差をブルーは感じておりとても勝てる相手ではないと涙目になる





ブルー「勝てない相手と走りたくない…」




トレーナー「ブルーならいい勝負ができるからその為に頑張ろう」




ブルー「嫌だ」



バクシンオーが出てくるのなら高松宮を回避して別のレースに出たいと珍しく駄々を捏ねる

トレーナー「僕だってバクシンオーと真正面から戦って勝てるウマ娘なんて居ないことは知ってる」




トレーナー「けどレースはウマ娘とトレーナーで挑むんだ。僕とブルーなら勝てる」




ブルー「無理ぃ……」




他のウマ娘と比べるまでもなくバクシンオーは短距離で最速であり最強である




だがそれは彼女だけの実力を見た時の話でありレースはトレーナーとウマ娘の二人三脚で挑む




バクシンオーに届かない部分は自分がカバーするとトレーナーはブルーを説得する




トレーナー「相手の自滅を誘ったりプレッシャーをかけるだけでも全然違うんだ」




ブルー「んうううう」




短距離を走るウマ娘ならバクシンオーの名前を見ただけで萎縮してしまう。それはブルーも例外ではなかった




このあと…
下2

ブルーを納得させるためにバクシンオーとバクトレがトレーニングをしている姿を偵察しにやって来たトレーナー達




ブルー「やっぱり勝てない」




バクシンオーの走りを間近で見たブルーはやはり勝てそうにないと落ち込むがトレーナーは違った




トレーナー「やっぱり勝てるよ」




トレーナーによると彼女のトレーニングは正直最高のものとはいえないという




バクシントレがバクシンオーの強さを過信し過ぎているとトレーニングから気付く




更に高松宮を走り切れば3600m走った事になるというよく分からない理論も疑問に思っていた

トレーナー(バクシンオーは納得してるのかな)




バクシントレに言いくるめられてしまっているバクシンオーはどう思っているのだろうか




怖いのはバクシンオーが短距離を積み重ねれば長距離を走ったことになると本気で考えている場合




その場合はバクシントレのトレーニングがまずくとも彼女のやる気は下がることはない




トレーナー(だとしても勝てる)




バクシンオー一人に対しこちらはブルーとトレーナーの二人。トレーナーは必ず勝てるとブルーを励まし続けた




このあと…
下2

キタルファの中で短距離の適正が少しあるエアグルーヴと一緒にトレーニングをするブルー




エアグルーヴはブルーがバクシンオーと走ると知り勝つことは無理だろうと考えたがそれは当然ともいえる





エアグルーヴ(経験を積めということだろう)





トレーナーは最初から勝つ気はなくレースを通じてブルーの成長を促すつもりだとエアグルーヴは解釈した




しかし次のトレーニングである模擬レースの内容を聞いたとき、トレーナーが本気で勝つ気なのだと知る




エアグルーヴ「こちらに400mのハンデだと?」




トレーナー「バクシンオーの実力を考えれば当然だよ」




1200mのレースで400mのハンデなど無謀でしかないが仮想バクシンオーと考えれば納得はいく




トレーナー「じゃあいくよスタート」




トレーナーの指示に従いエアグルーヴは400m先からスタートし後ろからブルーが追いかけてくる

ブルー「惜しい…」




エアグルーヴ(真後ろまで迫られるとはな)




模擬レースの結果は当然エアグルーヴが勝つがブルーは彼女の後ろにつくことはできた




これで満足のいく結果かと思いきやトレーナーはブルーに対しいくつも改善点を伝えている




エアグルーヴ(イダテンだけでなくこちらのトレーニングにもなっている。やはり主任なだけはあるな)




エアグルーヴが走る距離は800mでありトレーナーは彼女にスパートの練習をするよう指示していた




ただブルーを鍛えるわけでなくちゃんと自分のトレーニングも兼ねていることに気付いたエアグルーヴは更にトレーナーの株が上がる



このあと…
下2

エアグルーヴ「最近忙しそうだがちゃんと休んでいるか?」




トレーナー「みんなに手伝ってもらってるから大丈夫だよ」




エアグルーヴ「休めているようで何よりだが部屋は汚れているんじゃないか?」




エアグルーヴはトレーナーに部屋の掃除をしてやろうかと提案するが彼はすぐに断る




トレーナー(あんな部屋は見せられない!)




トレーナーの部屋は成人本などで溢れておりとても見せれる状態ではなかった




そんなことを知らないエアグルーヴは遠慮するなとトレーナーに部屋の掃除をさせろと迫る

プルメリア(エアグルーヴさんはママの適正があるのかもしれません)




トレーナーとエアグルーヴのやり取りを見ていたプルメリアは彼女をママにできないかと考える




ママは何人居てもいいという発言はプルメリアの頭の中にも入っており彼女もママ探しをしていた




生徒会のメンバーでありナリタブライアンとうまく関係を築けており後輩の面倒見もいい




ママの適正があると判断したプルメリアはエアグルーヴにママの話をしてみようと決める




プルメリア(ウィズさんにはバレないようにしないと)




同じチームなのでウィズには十分気をつけなければとプルメリアは警戒することを忘れない




このあと…
下2

ヒシアマゾン「美浦に用かいエアグルーヴ」




エアグルーヴ「私はここに呼び出されたんだ悪いが席を外してもらえるか?」




ヒシアマゾン「そいつは無理だアタシもここに呼ばれたんだよ」




美浦寮の空き部屋にやってきたエアグルーヴとヒシアマゾン。二人ともここに来いと呼び出されていた




まさか告白かとヒシアマゾンは揶揄うがエアグルーヴは呼び出されたのはチームメイトだと冷静に答える




ヒシアマゾン「チームメイトだって?アタシを呼んだのはイダテンだけど同じキタルファじゃないかい?」




エアグルーヴは同じくキタルファのプルメリアに呼ばれたと話しこれはチームで何かあったのだと勘付く




エアグルーヴ「チームに関することだとしてなぜ美浦の寮長が出てくるかがわからない」




ヒシアマゾン「これは二人を待つしかないね」




そんなことを話しているとブルーとプルメリアがちょうどやって来る

ブルー「二人にはトレーナーのママになってもらいたいの」




ヒシアマゾン「なんだって!?」




エアグルーヴ「また貴様らは不埒なことを考えているのか!」




プルメリア「違いますえっちなことはしなくていいんです!」





彼の母親になって欲しいと突然言われた二人はなにを言っているのかと騒ぎ出す




エアグルーヴは赤面し特殊なプレイなどするものかと怒っているがブルーがきちんと説明する




ブルー「胸を吸わせて甘えさせて欲しいだけ」




プルメリア「めちゃくちゃに甘えさせてくれるだけでいいんです!」




二人ならそれができるはずだとブルーとプルメリアは説得する




エアグルーヴとヒシアマゾンは…

1 両者拒否
2 両者快諾
3 エアグルーヴのみ拒否
4 ヒシアマゾンのみ拒否
5 自由安価


下3

エアグルーヴ「不埒な行為が無いというのなら考えてやらないこともないが…」




プルメリア「ありがとうございます!」




エアグルーヴは満更でもない様子でママになる話を受けるというがヒシアマゾンは唸り声をあげる




ヒシアマゾン「やってあげたい気持ちはあるんだけど別のチームだから難しいね」




トレーナーは学園や生徒の事を一番に考えてくれるし自分の悩みにもタイマンで乗ってくれているので嫌いではない




彼が困っているのなら助けたいがチームが違いヒシアマトレにバレたらマズイと渋々断る




ブルー「私は別のチームが良いと思ってヒシアマゾンに声をかけたのに」




エアグルーヴ「なぜ別のチームが良かったんだ?」




ブルー「ウィズに知られる可能性を少なくしたかった」




エアグルーヴなら心配ないだろうがこれがブレーザーだったりすれば彼女はすぐに顔と態度に出る




なのでブルーはトレーナーのママを最初から別のチームから探すつもりで居た

エアグルーヴ「別のチームを巻き込むのはよせ。主任の弱味をばら撒くことになるんだぞ」




ブルー「う……その考えはなかった」




ルドトレのような人間は今の中央に居ないとは言い切れずそんな状況でトレーナーの弱点を広げるべきではない




その指摘を聞いたブルーは自分の考えが浅はかだったと落ち込むがヒシアマゾンがすぐフォローする




ヒシアマゾン「悪気があったわけじゃないんだ気にしなくていいよイダテン!」




ブルー「ありがとう…」




エアグルーヴ(流石のイダテンも寮長には懐いているようだな)




あまり味方を作ろうとしないブルーでも寮長であるヒシアマゾンは別なのだとエアグルーヴは彼女を観察していた




このあと…
下2

エアトレ(エアグルーヴが主任に懐くのは想定外でしかないわね)




トレーナーのママになって暫く経つエアグルーヴ。恋人になったわけではないので普段の様子は変わらない




しかし彼女の担当であるエアトレはエアグルーヴの僅かな変化に気付き危機感を覚えていた




エアトレ(悪いけど主任は渡さないからエアグルーヴ)




担当であっても男女のことは別とエアトレはエアグルーヴにトレーナーを取られる前にと行動を起こす




エアトレ「頼まれていた資料を持ってきたぞ」




トレーナー「ありがとうございます」




トレーナー室へ資料を持ってきたエアトレは資料を机の上に置いたあとトレーナーにすり寄る

エアトレ「今夜一緒にどうだ?」




軽く呑みに行ったあと二人だけの時間を過ごそうとトレーナーを誘うが彼の反応は鈍い




トレーナー「僕はまだウィズと付き合ってます」




エアトレ「奴はもう別れたと言っていたし溜まるものも溜まっているだろう?」




胸元を見せつけトレーナーの内腿を撫で誘うエアトレだったが彼はその誘いに乗ってこない




トレーナー「ごめん」




エアトレ(まさかもうエアグルーヴと…?)




ママでストレスを発散しているトレーナーは以前のようにフラフラせず簡単に誘いには乗らない




そのことを知らないエアトレは何が悪いのかと色々と考えるが当然答えには辿り着けない




このあと…
下2

トレーナー「ただいま~っと……あれ?」




仕事を終え自分の家に戻ってきたトレーナーは部屋の明かりがついていることに気付く




誰かが居ると警戒しようとしたもののエアグルーヴの姿が見えたので安心して部屋に入っていく




エアグルーヴ「貴様の部屋は掃除のしがいがあるな」




トレーナー「それって褒められてはないよね」




エアグルーヴ「わかっているならもう少し気を配れ」




このたわけと言いながらもエアグルーヴは楽しそうにトレーナーの部屋の掃除をしていた

トレーナー(タイトル順に本とかがしまわれてるのはもう諦めよう)




トレーナーが所持している成年本やDVDが丁寧に棚に並べられており異様な雰囲気が出ている




最初こそ狼狽えたエアグルーヴだったがトレーナーも男であるとすぐに理解を示した




貫通式をトレーナーと済ませたとはいえできるだけそういう行為は避けたいと思っていたエアグルーヴ




自分に性欲が向けられるより成年本などで発散してくれればそれが一番だと彼女はトレーナーを責めなかった




エアグルーヴ「夕飯が先か?それとも…」




トレーナー「お願いできるかな」




エアグルーヴ「仕方ないな」




彼女が正座したのを確認するとトレーナーは全身で母親を感じようとエアグルーヴに身体を預ける




エアグルーヴ「今日も一日よく頑張ったな」




服の下から頭を突っ込み彼女の胸に吸い付くトレーナー。エアグルーヴはそんなトレーナーを優しく抱いている




このあと…
下2

エアグルーヴママを堪能したトレーナーはブルーのことで相談があると彼女と話す




トレーナー「彼女のやる気を出すのにいいアイデアはないかな」




バクシンオーと走ると決まったブルーは絶対に勝てないとやる気が上がっていない




トレーニングは真面目にやっているがブルーは高松宮の後を考えて練習している




ブルーから直接聞いたわけではないが彼女の動きからトレーナーはそれが分かっていた




エアグルーヴ「イダテンにやる気を出させる方法か成程な」




学園での彼女の様子を見て何か気付くことはないかとトレーナーはヒントを得ようとしている

エアグルーヴ「学園での奴は優秀な生徒でキタルファのメンバーということで一目置かれている」




エアグルーヴ「何人かと話しているのは見たことがあるが友人というわけでは無さそうだったな」




モフモフはプルメリアで足りているらしくブリッジで犬をモフる様子も見られない




ブルーが育った環境では趣味など持てる余裕もなく物で釣るにしても彼女は何も欲していない




エアグルーヴ「イダテンが好きなものといえば貴様しかない」




トレーナー「やっぱり僕かあ」




高松宮で勝てばトレーナーを一日好きにしていいと条件を出せばやる気を出すのではないかという答えには辿り着くことはできた




このあと…
下2

数日後、トレーニングが終わったブルーはトレーナー室へと呼び出されていた




ブルー(ここでやる気なの?)




自分を呼び出した理由はいつも通りママをやれということだと思っていたブルー




下着を外しトレーナーが胸を吸いやすいよう準備をして待っていると真剣な表情のトレーナーが部屋に入ってくる





トレーナー「ブルーに話したかったのは高松宮記念のことなんだ」




ブルー「無理ぃ…」




バクシンオーには勝てないと相変わらず言い続け高松宮記念へ向けやる気も低い

予想通りのリアクションが返ってきたトレーナーはブルーに高松宮記念に勝ったらと条件の話をする




トレーナー「一着になったら僕に出来る範囲であれば何でもするよ」




何でも、という言葉にブルーは耳を反応させる。この言葉をブルーに使うのは怖いが仕方なかった




担当のやる気を出させるのがトレーナーの役目でもあるので多少のことは仕方ない




あるトレーナーは担当の勝利の為に高額のゲーム機を褒美にし見事勝ったので自腹をきったという




金がある方ではないトレーナーにとって商品を買うより自分が商品そのものになるしかない




それにブルーも具体的な物品より間違いなく自分を欲しがるだろうとトレーナーは考えていた




このあと…
下2

ブルー「それなら頑張ってみる!」




トレーナー「僕ができる範囲のことだからね!?」




自分が出来る範囲だと改めて念を押すが目を輝やかせているブルーには届いていない




ブルー(危険日に朝まで出してもらうのは確定かな。トレーナーの子供妊娠してみたいし)




生活の為に海外で走ることを前提としているブルーは妊娠したとしても産むことは考えていない




子を孕むとどういった身体の変化が起こるのかということを試してみたいと思っていたブルー




見ず知らずの男性の子供では嫌だったのでトレーナーなら丁度いいとブルーはやる気に満ちる

トレーナー(絶対にロクでもないこと考えてる顔だ……)




ブルー(孕むの楽しみ)




表情の変化が少ないブルーでもまともなことは考えていないとすぐにわかってしまうトレーナー




かなり大きな代償を支払うことになろうともバクシンオーに勝てればそれでいいと納得しようとする




ブルー(孕む瞬間って気持ち良かったりするのかな)




トレーナー(なにを考えてるのか怖すぎる!!)




冷や汗をかきながらもブルーがやる気を出してくれたことに一応喜ぶトレーナーだった



このあと…
下2

ブルーの要求がどんなものになるのかと恐怖するトレーナーの元にヒシアマゾンがやって来る




ヒシアマ「あの件は断って悪かったね。ところで主任として話を聞いてもらえるかい?」





最近自分のトレーナーの様子がおかしいとヒシアマゾンはトレーナーに相談にやってきた




トレーナーはその話を聞き思い当たる節がありヒシアマトレだけじゃなく一部のトレーナー達もおかしいのだという




トレーナー「最近学園を辞めるトレーナーとその担当のウマ娘が増えているんだ」




学園を去るウマ娘は悲しいが一定数存在するもののトレーナーまで辞めるパターンは珍しい




それに新年度を前にここを辞めていくということは学園から離れたい理由があるのだとトレーナーは考えていた

ヒシアマゾン「あくまで噂なんだけどルドトレが絡んでるって話しだよ」





ルドトレは中央のトレーナーとウマ娘を引き抜いているのではないかという噂があるという




彼はいま北海道に居ることは分かっているがそれ以上に有力な情報は得られていない




ただの噂だと気にする必要がないと思いきやトレーナーはその可能性があると考える




トレーナー(ルドトレはこちらより早くバ券のシステムを使おうとしているのかもしれない)




中央はライブの有料化を告げたあと頃合いを見てレースにバ券のシステムを組み込む予定でいる




それを知ったルドトレが先手を打ってきたと考えれば話に矛盾はない




トレーナー(学園を辞めていったウマ娘たちの共通点はお金に困っていたことだ)




バ券ならばレースを走るウマ娘にも収入があることはばんえいウマ娘からの情報でわかっている




ルドトレは金銭に困っているウマ娘とそのトレーナーを狙って引き抜いていると推測できる

ライブの有料化やバ券の話は中央の一部の人間しか知らない。それをルドトレが知っていたということは内通者がいることになる




トレーナー(もしかするとヒシアマトレもそうなのかもしれない)




ルドトレの性格を考えれば内通者は一人だけと思えずこちらの情報は常に向こうにも伝わっていると考えられる





トレーナー(向こうに先手を打たれるとよくない。バ券のことは前倒しにするしかないのかもしれない)





中央より早くバ券のシステムを導入することで優位に立ち最悪はこちらがバ券のシステムを使えない可能性もある




それだけは阻止しなければとトレーナーは樫本理事長に相談に行く




このあと…
下2

理事長室にはたづなさんも居たが二人に聞いて欲しいとトレーナーはバ券の事を話す




樫本理事長はトレーナーが心配している点に同意しルドトレより先にバ券を導入したいと話す




たづな「ウマ娘どうこうというより未成年を賭け対象にするのは許されるんですか?」




ばんえいレースではバ券が認められているので大丈夫なはずだとトレーナーはいう




樫本理事長も問題ないはずという認識だがたづなはばんえいレースとは事情が違うのではと話す




たづな「ばんえいの方には飛び級のウマ娘はいませんがこちらには実質初等部のウマ娘がいるんです」




ばんえいレースはメジャーなものではなくトレセン学園のような大きな組織と団体もない




なので飛び級が認められている中央とは違いばんえいレースは高等部以上のばんえいウマ娘しか参加していない

たづな「ばんえいレースでのギャンブルが認められたのは地方であるという点が大きいかもしれません」




ばんえいレースの本場でも北海道の都市部から離れた田舎であり他のばんえいレース場も全て地方




大人数が賭けることを前提としていないのでばんえいレースの方はバ券が通ったのではないかとたづなは推測する




なので同じウマ娘を使ったレースでもこちらの方は許可がおりないのではとたづなは心配している




そんなはずないと話すトレーナーだが樫本理事長は確かにそうかもしれないと肯定する




樫本理事長「こちらの許可はおりなくともばんえいレースを基盤としている向こうは違います」




ばんえいレースがメインでその隙間に普通のウマ娘のレースを行う。これならばんえいレースの延長として簡単に許可が出る




トレセン学園がバ券のシステムを導入することは不可能に近いのかもしれないと樫本理事長は答えを出す

トレーナー「バ券を導入しても地方なら稼げませんよね?」




ウマ娘への配当を考えると親元の儲けは少ない。そんなセコイ商売をルドトレはしないはずとトレーナー




しかしたづなはルドトレはバ券で儲ける気はないと断言する




たづな「秋川理事長がやっていたことなら大金を稼げます」




秋川理事長はウマ娘を金持ちに売り払っていた。秋川理事長にとってレースは売りたいウマ娘のショーケースだった




ルドトレは金に困っているウマ娘を集めているので彼女らは喜んで売られていくので秋川理事長よりたちが悪いとたづなは話す




このあと…
下2

トレーナー「なんとかレース業界の人達を説得してみます」




樫本理事長「私はメジロやサトノの力を借りれないか掛け合ってみます」




トレセン学園でのバ券の許可がおりないのは仕方ないこと。ならばせめてルドトレ側を阻止しなくてはならない




たとえ阻止できたとしてもこちらには得はない負け戦であるが放置しておくわけにはいかない




たづな(ルドトレさんの狙いはこれですね)




動く時は常に先手でこちらは守りに入るしかなくルドトレはこちらが疲弊することを待っている




ライブの有料化ではまだ中央が優位に立てているがこちらの動きが遅ければすぐにルドトレに足元を掬われるだろう

トレーナーはヒシアマゾンの話からルドトレに辿り着いたがそれよりも先に彼の企みを知っているウマ娘がいた




ディープ(ばんえいのバ券をウマ娘でもやるってか。それだけじゃ儲けは出ねぇよな)




ディープはばんえいウマ娘の知り合いも多く北海道でルドトレが動いていることを知っていた




そしてルドトレの狙いが秋川理事長と同じウマ娘の売買であろうと予測はついていた




ディープ(悪くねぇシステムなんだよな)




金に困っているウマ娘が自分の意思で売られることはディープは悪だと全く思っていない




秋川理事長のように客が気に入ったウマ娘を問答無用で売り払うのは気に食わないがウマ娘が望めば話は違う




自分がやっている売春となにも変わらないとディープは考えておりルドトレがやろうとしていることに魅力を感じていた

ディープ(ルドトレって奴を消せば全部俺の物になるな)




ディープはルドトレの企みを止めるのではなく彼にシステムを構築させそれを奪おうと考えた




人の殺し方と死体の処理方法を熟知しているディープならルドトレを消すことは容易い




トレセン学園を卒業したあとブルーはレースで稼ぐことを前提としているがディープは違った




ディープ(金のなる木の種を見つけたってとこだな)




中央に来たのは自分の将来の為であり走ることの次に金のことをディープは考えていた




手元に大金はあるがその金で一生を過ごすことはできないので自分で金を生み出すしかない




トレーナーと樫本理事長が先頭に立ち何人もの人間が彼を止めようとしている中、ディープだけがルドトレを利用しようとしていた




このあと…
下2

樫本理事長「理事長の樫本理子ですあなた方に話したいことがあります」




樫本理事長とトレーナーはメジロの定例会にやってきていた。メジロトレーナーのリーダー格であるラモトレは二人を見ても興味を示さない




ラモトレ「メジロにとって大事な定例会の邪魔は許しません」




相手が理事長と主任であってもメジロには関係ないとラモトレは二人と会話をしようとすらしない




二人を無視し会議を続けようとするラモトレを樫本理事長が無理矢理に阻止する




樫本理事長「メジロのトレーナーが集まっている今しか話せないことなんです」




トレーナー「どうかメジロの力を貸して欲しいんです」




学園の危機が迫っているとルドトレとバ券のことをトレーナーは全て話す

話を聞き終えたラモトレはだからどうしたのだと表情を変えず二人に返事をする




ラモトレ「中央が無くなるのはそちらの都合。メジロには関係がありません」




樫本理事長「彼女達の走る場所が無くなるかもしれないのです」




ラモトレ「それはあり得ません」




ルドトレの策略により中央が無くなったとしてもメジロ家には一切関係ないことだとラモトレは言い切る




ラモトレ「中央が機能しなくなれば我々が新しい団体を立ち上げます。メジロ家ならばそれが可能です」




トレーナー「学園に通うウマ娘達を全員引き取るというのですか?」




ラモトレ「優秀なウマ娘はメジロのライバルとして必要です」




今の中央のような巨大な組織ではなく優秀なウマ娘だけを集めた新しいトレセンを作る




メジロ家にとってトレセン学園は必須ではなく無ければ新しいものを作るというスタンスらしい

ラモトレ「あなた方への協力は一切行いませんので」




これで会話は終わりだとラモトレは完全に二人から興味を無くし定例会の話を始める




トレーナー(メジロの財力なら中央を作ることができるんだ)




メジロのことを侮っていたわけではないが改めてその大きさをトレーナーは理解する




メジロ家がトレセン学園にメジロのウマ娘を預けているのは信頼しているからではなく便利だからであって他に理由はない




トレセン学園が無ければ新しいものを作るというメジロ家にトレーナーは何も言い返せなかった




このあと…
下2

ゴルトレ「助けてやったらいいじゃない。どうせ腐るほど金はあるんでしょ?」




イヤイヤメジロの定例会に参加していたゴルトレがトレーナー達に助け舟を出す




ゴルトレの言葉を皮切りに他のメジロのトレーナー達も学園を助けてはどうかと意見を出す




ラモトレ「黙りなさい」




しかしラモトレの一言で他のトレーナーは意見を出せなくなり場は凍りついてしまう




ラモトレ「メジロは中央を助けることは一切ありません」




改めてメジロはトレセン学園に助け舟を出すことはないと断言する

樫本理事長「仕方ありません…」




そう言うと理事長は突然上着を脱ぎ出したのでトレーナーは慌ててスーツを受け取る




まさか色仕掛けでもするのかとトレーナーやメジロのトレーナー達も動揺しているがラモトレは涼しい顔のまま




シャツとズボン姿になった樫本理事長はラモトレ達に向けこれから自分がすることを宣言する




樫本理事長「皆さんの前で前転をします」




一体コイツはなにを言ってるのかとその場にいる全員がポカンとした表情になるが樫本理事長はそんなことは気にせず前転の体勢をとる





樫本理事長「いきます!」





静寂の中で行われた樫本理事長の前転は見事に成功した




このあと…
下2

樫本理事長「ううううう」




トレーナー「理事長!」




前転には成功したものの首や手首や肋骨や腰や背中や尻や脚や足首や膝を樫本理事長は痛めてしまった




トレーナーはそんな彼女を見て介抱を始め、ラモトレは理事長が異常な運動音痴なのは知ってるがそれがどうしたのだと一蹴する




ライアントレ「そもそもメジロが協力するかどうかはラモトレさんが決める事じゃないはずだ」




最終判断はメジロのトップであるおばあさまないかとライアントレは切り出しゴルトレがそれに同意する




ゴルトレ「お前もただのメジロのトレーナーだろ?」




おばあさまに近いという点は他のメジロトレーナーとは違うがラモトレはあくまでまとめ役である




自分達が持っている力に優劣は無いはずだとゴルトレは指摘する

ラモトレ「私に逆らったらどうなるかわかってるの?」




ゴルトレ「なによそれつまんないわね」




脅し文句にしては三流だとゴルトレは呆れてしまいライアントレは突然席から立ち上がる




ライアントレ「ぬうぅあっ!!」




上着とシャツを脱ぎ捨てたライアントレは上半身の筋肉を露わにしたと思ったら何事も無かったかのように座る




ラモトレ「だから……」




ライアントレ「ふぅん!!」




ラモトレが喋ろうとする度にライアントレは立ち上がり筋肉を見せる。言葉は一切使わないが筋肉がラモトレの抑止力となる




このあと…
下2

ラモトレ「わかりました……」




ライアントレの筋肉圧に負けたラモトレは今回のことをおばあさまに相談すると約束する




おばあさまの返答待ちになるが悪い答えは返ってこないはずだという自信がトレーナーにはあった




樫本理事長「ううううう」




トレーナー「すぐに医務室に連れて行きます理事長!」




全身を捻挫した樫本理事長は自力で歩けずトレーナーを頼るしかない。医務室までトレーナーは彼女を背負おうとしたが樫本理事長が痛がってしまう




仕方なく樫本理事長を抱き抱えメジロ家のトレーナー達に頭を下げたあとトレーナーは医務室へと向かった

樫本理事長「もっとゆっくりお願いします……」





トレーナー「すいません気を付けます」




階段や僅かな段差の衝撃でも身体が痛むようで樫本理事長はその度にトレーナーにしがみつく




なぜあの場で急に前転をし出したのかを聞きたいのだがとてもそれどころではない




樫本理事長「や…優しく……」




トレーナー「もう少しゆっくり行きますね」




樫本理事長を抱き抱えながら学園内をゆっくり歩くトレーナー。その見た目が衝撃的なことになっていると二人は気付くはずもない




こうして運ばなければ彼女が痛がるなど周りで見ている人物は誰も思わず、ただ樫本理事長とトレーナーが「仲良く」しているようにしか見えない




このあと…
下2

トレーナー「どうして前転なんかしたんですか?」




樫本理事長を無事に医療室に運び込んだあと何故あんなことをしたのかをトレーナーは聞く




樫本理事長「私の覚悟を知ってもらおうと思ったんです」





彼女は前転ができるようになるまで打撲や捻挫を繰り返しやっとのことで前転を会得した




できるようになったと言ってもまだ完璧なものではなく今回のように怪我を負ってしまう




それでも前転を披露したのは覚悟を持って学園の運営を行っていることをラモトレに知って欲しかったのだという




前転という方法がおかしく見えただけで彼女はあの場で至って真剣だった

樫本理事長の前転はラモトレを動揺させその隙にライアントレが筋肉を準備することができた




結果を見れば彼女の前転はファインプレーであり怪我をしてでもやる価値はあった




しかし自分の身体を大事にしなければいけないとトレーナーは樫本理事長にその旨を伝える





樫本理事長「次からは注意します」




自分のことを気にかけてくれるのは嬉しいが他人を構いすぎるのはやめた方がいいと逆にトレーナーを注意する




樫本理事長「その性格は直す必要があると思います」




優しすぎる性格がトレーナーの疲労であったり男女間のいざこざになっていると彼女は指摘する




このあと…
下2

トレーナー(誰にでも優しいつもりなんて無いけど言われてみればそうかもしれない)




樫本理事長の指摘に思う所があるとトレーナーは自らの行動を思い返していた




自分を頼ってくれる存在を無下にすることはできずついつい構ってしまう。トレーナーはそんなことをずっと繰り返している




ルドトレのようにハッキリ敵だと判れば拒絶することができるもののそうでなければ難しい




トレーナー(このままじゃいけない)




ルドトレ側の人間やウマ娘がこちらの味方を装ってきた場合、今のままではアッサリやられてしまう




非情になる必要はないが誰でも彼でも相手をするのはやめるべきだと気付くことができた

ルドトレ(今頃中央の連中は焦ってるはずだ。攻めるならここか?)




一方でルドトレは着々と準備を進めており体勢を整えていた。今回中央に自分の噂を流したのも彼の策




バ券のことで中央を焦らせ判断を鈍らせその隙にこちらは確実に一歩ずつ前に進む




中央からトレーナーとウマ娘も少しずつこちらに加わっておりルドトレは仕掛ける時期を待っていた





ルドトレ(まだ様子見かどうか迷うな。クソ、こんな時にルドルフがいれば便利だというのに)





悪巧みは得意だがここぞという決断に絶対の自信が無いルドトレ。ルドルフなら逆にそういったことは得意であることはよく知っていた





彼女を手放したのは痛かったが自分だけでどうにかすべきだとルドトレは次の一手を考える




ルドトレの策は…

1 優しさにつけ込む
2 社会的地位を奪いにいく
3 周りから攻める
4 泳がせたままにする
5 読み通りに動くのを待つ
6 ブルーを味方につける

下3で

安価把握
また明日

ルドトレ(ここは待つのが吉だと思っておくか)




中央には自分側についているトレーナーがまだ存在しており情報はいつでも入ってくる




今のところは自分の想像通り動いているが全てがうまくいっているわけではない




下手に動いてしまえば隙を晒してしまう可能性があるとルドトレは待つ姿勢を取った





ルドトレ(最後に笑うのは俺だけだ)





歪んでしまった彼はもう二度とまともな道に戻る気は一つも無い

ルドトレのことも大事だがレースのことも大切でありそれがトレーナーの本業である





代償が怖いがブルーがやる気になったことでトレーニングと調整はうまく進んでいた




バクシンオーが相手でもブルーは絶対に勝つと意気込んでいるが他のウマ娘からすれば無謀でしかなかった





モブ「バクシンオーに勝てるはずないのに」




バクシンオーが出るレースでは二着が本来の一着だといわれるくらい短距離レースで圧倒している





そんな彼女相手に本気になるブルーの方がおかしいと周りの目は冷ややかだった




このあと…
下2

それからブルーはやる気を保ったままトレーニングを続け高松宮記念を目前に控えていた




質の高いトレーニングを積んだといっても相手はバクシンオーであり勝ち筋は見えてこない




しかしブルーは絶対に負けないとレースに向けこの日は最終調整に入っていた




ディープ「今日は走んねぇのか?」




ブルー「調整だから軽くしか走らない」




ディープ「調整なんかいらねぇっての」




常在戦場だったディープにとって調整は意味のないものだと断言するがブルーは必要だと珍しく彼女に反論する




ディープは一瞬ブルーを睨むもののトレーナーがそう言っているからだと理解しため息をつく




ディープ「トレーナーが言ってんなら仕方ねぇな」




好き勝手に走りトレーニングという言葉からも遠かったディープだがトレーナーの指示に従っていると明らかに走りが良くなっていた




トレーナーに分からされているディープだがそれとは別に彼を信頼できる存在だとも感じていた

ブルー「なに考えてるの?」




ディープ「わかるか?」




雑談をしていた二人だったがブルーは最近ディープの行動が変だと感じていたと話す




変なのはディープだけでなくトレーナーもそうでママを求められることが少なくなっていた




トレーナーもディープも同じことについて考えていたが二人のやっていることはまるで違った





ディープはルドトレの周りにいる用心棒の情報を得ており条件さえ揃えばいつでも彼を消せる




トレーナーはルドトレがバ券の許可を得られないよう裏で手を回している最中である




ブルーに頼っていないのはレースが近いからでエアグルーヴとプルメリアがトレーナーのママを全うしていた

ディープ「イイ話があるってことだけは伝えとくからな」




ブルー「わかった」




ディープは簡単に詐欺に引っかかるようなウマ娘ではないことをブルーはもちろん知っている




むしろ詐欺にかけるのがディープであり昔に見た悪い顔になっているとブルーは気付く




ブルー(トレーナーが悲しまないことなら私もやる)




売春と殺しはトレーナーが悲しむから絶対にやらないと決めているがそれ以外ならいいはずとブルー




レースが終わってからじっくり話を聞かせて欲しいといいながらブルーは調整を終わらせる




このあと…

下2

タボトレ「やあやあトレーナー君ありがとうね」




トレーナー「いきなりなんですか…?」




タボトレ「ネイチャとタンホイザのことだよ~」




トレーナーの元にトレーナーと同期であるタボトレがやってくる。どうやら彼はネイチャとタンホイザがサポートしてくれていることの感謝を伝えにきたようだった




中性的な顔つきで身長はそこまで高くないタボトレがトレーナーにとって苦手な人物の一人である




見た目はただのトレーナーにしか見えないが彼は数々の伝説という名の狂った行動をいつくも起こしている




最も有名なのはテイオーの引退ライブ中に放送機材をジャックしツインターボの走るオールカマーの中継を映し出し引退を阻止した伝説だろう




トレーナー(相変わらずなにを考えてるかわからない)




まともそうに見えて実はヤバイ存在が一番怖いとトレーナーは最大限に警戒している

タボトレ「お礼ついでにこれも言っておこうかな。高松宮記念ではイダテンと対決になるけど宜しくね」




タボトレの担当で短距離を走れるウマ娘は誰だったかを考えているトレーナー




考え終わるより先にタボトレは高松宮記念で走るのはツインターボだと普通に話し始める




トレーナー「ターボは短距離を走れるの?」




タボトレ「ぶっつけ本番だけど大丈夫大丈夫」




マイルでも短距離でも大逃げのやることは変わらないからとタボトレは自信満々に話す




トレーナー(レースを掻き乱されたら作戦が使えない!)




普通なら無謀でしかないが彼なら何かしでかすのではないかとトレーナーは不安でしかなかった




このあと…
下2

ターボは短距離適正はほぼないといえるのに高松宮記念に出るということはウマレーターで適正を上げたのだろうか





そう考えていたトレーナーだったがプロジェクトL'Arcに参加していないターボはウマレーターを使えない





まさか忍び込んでターボに使わせたのだろうか、それとも他に方法があったのか




トレーナー(彼のすることは想像できない)




奇人と言い切ってもいいほどタボトレの行動は読めずだからこそトレーナーは彼を苦手としていた





「閃き」に頼るトレーナーが言えたことではないがタボトレに道理を求めることは間違っている

ターボ「もうすぐ高松宮記念だーーー!」




タボトレ「テンション高めなのは素晴らしいね~」




タボトレは高松宮記念に向けてターボの調整ではなくこの日もトレーニングを行っていた




レース間近だというのに調整をしないのはセオリーから外れるがタボトレは常識の外にいる




イクノ「本当に大丈夫なんですか?」




ターボは短距離の得ておらず無謀だと話すイクノディクタスにタボトレは心配いらないと親指を立てる




タボトレ「高松宮記念は楽しいレースになること間違いない!」




まるで子供のように明るい笑顔をみせるタボトレをイクノは黙って見ていた




このあと…
下2

そして高松宮記念当日。誰もがバクシンオーが勝つと思われていたがレースの展開は誰も予想できないものとなった




レースが始まるといつものようにバクシンオーが飛び出しそのまま一着でゴールするのがいつもの彼女の走り




今日もまたバクシンオーの独壇場かと思いきや彼女の後ろにピッタリとターボがついていた




ターボ「ターボエンジン全開だーーー!」




短距離の適正もなくターボの無謀な逃げだとレース場にいる誰もがそう思っていた




タボトレ「よーしいいぞターボ!」




作戦通りだとタボトレはこの場で唯一笑みを浮かべターボの走りを応援していた

ブルー(なんでどうして!?)




レースの展開に焦ったブルーは予定よりも早く仕掛けるしかなくなっていた。その焦りの原因はターボの走り




ターボ「うおおおおおーーー!」




いつもならとっくに逆噴射で下位に沈んでいるタイミングにも関わらず彼女は二番手をキープし続けている





バクシンオー「まさか……」




後ろにターボがピッタリついていることを知っているバクシンオーは彼女の企みに気付き嫌悪した





バクシンオー「レースを舐めるな!!」




怒りを力に変えた彼女は更に加速する




ブルー「そこだ!」




しかしターボに気を取られた一瞬の隙を突かれバクシンオーはブルーに差されてしまう

ブルー「ここしかない!」




バクシンオー「ぐうっ!」




斜行ギリギリの走りでバクシンオーの前に立つブルー。前を塞がれてしまったバクシンオーは外に出ようと体勢を整える




ターボ「ぬあぁぁぁぁーーー!!」




バクシンオー「!!」




自分の真後ろにターボがいることにより外に出てしまえば彼女に二着を譲る可能性が高い




ゴールまでの距離を考えると外に出ることは愚策でしかなくバクシンオーは二着を受け入れるしかなかった

タボトレ「やったやった!自己ベスト!」




三着だったとは思えない喜び方のタボトレ。実は彼らは今回のレースで勝つ気は一つも無かったのだ




バクシンオーのスピードはターボの逃げるスピードと似ていることを知ったタボトレはそれを利用しようと考えた




しかし動画を何度見てもバクシンオーの速さの再現ができず困った結果、今回の作戦を思いついた




タボトレは最初から高松宮記念で勝つつもりは一つもなくターボに指示したのはバクシンオーの後ろで走り続けることだけ




勝ちを捨てるなどトレーナーとして考えられない行動だがこの作戦は大成功で終える




ターボ「ぜえ…ぜえ……なんか…わかった気がする……」





タボトレ「バクシンオーの後ろで走り続ける作戦は大成功!」





このレースでコツを掴んだターボは逃げを超えた大逃げを取得し侮れない存在となった




バクシンオー「許せない……」




だが勝負を捨てレースに臨んだ代償としてバクシンオーの怒りを買うこととなってしまった




このあと…
下2

三着とは思えない喜びを爆発させているタボトレと彼らを歯軋りしながら睨み付けているバクシンオー





そんな二人を見てトレーナーは複雑な気持ちを抱く。タボトレが邪道な行為をしたことも許せないしレースを侮辱したというバクシンオーの怒りもわかる




トレーナー(気にかけるのはブルーのことだけだ)




タボトレ達のことは気になるが今は一着になったブルーを祝うべきだと気持ちを切り替える




樫本理事長にもあまり他人を気遣い過ぎるなと言われているからとトレーナーは前を向く




トレーナー(勝ったのはブルーなんだ)




あのバクシンオーから勝利を得たことは大きいとブルーの待つ控え室にトレーナーは笑顔で歩いていく




ブルーの様子…

1 バクシンオーに勝てたと喜ぶ
2 ご褒美の話しをする
3 実力で勝てていないと落ち込む
4 疲労困憊で立てず
5 自由安価


下3

ブルー「トレーナー!!」




トレーナーが控え室に入ってきたの見るとブルーはすぐさま彼に抱き着き勝利を喜ぶ





ご褒美の為とはいえまさか本当に勝てるとはとブルーの喜びは大きなものとなっていた




トレーナー「僕は勝てるって信じてたよ」




ブルー「嬉しい!ありがとうトレーナー!」




今回の勝利はターボによる要因が大きかったのだがあえてそれを言う必要はないとトレーナーは話さなかった




ブルーはバクシンオーの隙をうまく突けたと思っておりその隙がターボのせいで生まれたものとは考えていない




やはりトレーナーは凄いのだとブルーは喜びを全身で表現していた

ブルー「あ、そういえばご褒美だけど」




急に思い出したようにブルーは真顔に戻り自分の希望をトレーナーへと伝える




トレーナー「なに…言ってるの…………?」




トレーナーの子を孕みたいという希望を聞きトレーナーは狼狽えることもできず呆然とする




ブルー「ちゃんと堕ろすから心配しないで」




トレーナー「は……?」




なにを言っているのかと放心状態のトレーナーを他所にブルーはライブがあるからと控え室を出る




ブルー「トレーナーの為に踊るから見てて」




笑顔でそう伝えブルーはライブ会場へと走っていった




このあと…
下2

ライブ終了後、ブルーはバクシンオーに呼び止められたかと思うとその場で今日のレースの経緯を話す




バクシンオー「貴女は実力で勝ったんじゃありません」




ターボに勝つ気が無くそのせいであんなレースになったのだとバクシンオーは怒りを殺しながらブルーに説明する





ただけの負け惜しみだと切り捨てても良かったもののバクシンオーが怒りに満ちていることをブルーは知る




ブルー「そうだとしても勝ちは勝ち」




バクシンオー「貴女まで逃げるんですか!」




真剣勝負を望むバクシンオーにとって卑屈な手段は許せず真正面から勝ってこそレースというのが彼女の考え




しかしストリートレースを嫌というほど見てきたブルーにとって真剣勝負とはただの妄言である

ブルー「ストリートレースなら相手にわざとぶつかるし斜行もする」




バクシンオー「これは高松宮記念でG1のレースなんです!」




たかがストリートレースとG1を一緒にするなと怒るバクシンオーにブルーはレースの優劣は無いと続ける





ブルー「私はトレーナーの為に走るからどんなレースでも関係ない」




バクシンオー「貴女に誇りはないのですか!?」




ブルー「なにそれ」




ブルーの育ってきた環境では誇りなど持てるはずもなくそんなものは無いと断言する




誇りがないと言い切ったブルーを信じられないといった表情で見るバクシンオー




勝ちは勝ちと言ったもののバクシンオーの態度を見ると納得できる勝ちではないと知る




このあと…
下2

ブルーが希望するご褒美の内容を聞いたトレーナーはどうしようと頭を悩ませる




中絶するといっても妊娠するなど認められるはずもなくどうやって断ろうかと必死で考えた




トレーナー「これしかないからなんとか納得させる!」




今後のレースを言い訳に断るしかないと結論を出したところでライブ終わりのブルーが帰ってくる




トレーナー「ブルー!これから君は数々のレースを走る。それを考えると妊娠するだなんて認められない!」




ブルー「わかった」




トレーナー「わ…わかってくれて嬉しいよ」




やけに聞き分けがいいなと警戒しつつこれでなんとかなったとトレーナーは胸を撫で下ろす




ブルー(また次の機会にしよう)




バクシンオーに文句を言わせない勝利を得てからでないとあのご褒美は納得できないとブルーは答えを出していた




バクシンオーとの会話を知らないトレーナーはブルーのことをやけに怪しんだが高松宮記念での勝利という結果は変わらない

ライブ終了後バクシンオーはタボトレに一言言わなければ気が済まないと彼らの控え室の扉を乱暴に開ける





バクシンオー「アイツらはどこに行ったあ!?」




イクノ「先程帰られました」




後片付けをイクノに頼みタボトレはライブを終え疲労困憊となったターボを連れて先に帰ったのだという




怒りが収まらないバクシンオーは矛先をイクノに変えあの作戦は何なのかと怒鳴り散らす




イクノ「勝ちを捨てる作戦なんか普通はやりません」




どうやら今回の作戦はイクノも知らなかったようでレースの展開を見て驚いた一人なのだという

バクシンオー「アレがトレーナーなんかふざけ過ぎだ!」




イクノ「その意見には同意します」




イクノもバクシンオーの怒りは最もだと肩を持つ。しかしイクノは作戦を知っていても止めなかったと続ける




イクノ「彼の頭脳は常識から外れていますがだからこそ光るものがあるんです」




タボトレは邪道を走ったが自分達にとっては決して間違っていないとイクノは断言する




イクノ「貴女の怒りは当然と受け止めますが勝敗はまた別です」




イクノもまた正々堂々だけが勝負ではないのだと告げバクシンオーの前から去っていった




このあと…
下2

ブルー(次は宝塚記念でその次は海外だけけどファン投票の準備をしないと)




宝塚記念を走ったあとブルー含むプロジェクトL'Arcのメンバーは海を渡り凱旋門を目指す




メンバーはそれぞれ海外に向けての前哨戦を走るがブルーが走るのは宝塚記念である




このレースはファン投票で選ばれなければレースに出ることは叶わないのでそれ相応の準備が必要となる




ブルー(握手会か動画で下着でも見せようかな)




男性ファンの票ならすぐに集められるからとブルーは宝塚記念への出走に不安はなかった




むしろその先の凱旋門賞が大事だとトレーニングをこれまで以上に張り切っている

ブルー「んんんんん」




プルメリア「ひいいい」




ディープ「ナニをしてんだこりゃ?」




ディープはプルメリアをモフっているブルーを見つけるもどうも様子がおかしい




違和感の正体はブルーがモフる様子を撮影しているからだと気付いたディープは録画が終わるまで喋らずにいた




やがて撮影が終わるとファン投票の為に動画を撮っていたのだとディープに説明をする




ディープ「人間ごときに媚びなきゃ走れないレースなんか意味ないだろ」




ブルー「凱旋門賞の前哨戦だから出ないと」




ファン集めと聞いた時は興味が無さそうにしていたが凱旋門賞という言葉を聞きディープは態度を変える

規定により今年の凱旋門賞は走れないが順調にいけばディープは来年に挑戦ができる




どんなレースでも負けるはずないと豪語するディープでも凱旋門賞は話が違う




ディープ「ちゃんと偵察してこいよブルー!」




ブルー「その為には宝塚記念が必要」




だからディープも動画の撮影を手伝ってと言いそういう事情ならと彼女も協力することに




プルメリア「次はどんな動画にするんですか?」




ブルー「うまぴょい伝説を踊って下着を見せる」




プルメリア「ふえええーー!?」




プルメリアにはレギンスを脱ぐように言いディープはブルーの意図に気付きポケットから紐のような下着を取り出しその場で着替えた




このあと…
下2

その頃テイトレは入院中のエルトレに退院したらルドトレ側につかないかと彼を勧誘していた





エルトレのことは調べ尽くされており自分の担当やウマ娘と行為をしたいと常に考えているとも知られている





そこでテイトレはルドトレ側につけば既にこちらに合理している元トレセン生と自由に行為ができると破格の条件を出した




テイトレ(これで間違いない)




エルトレがこの条件を呑まないはずはないとテイトレは確信し帰っていった




なぜエルトレを味方にしようとしたかというと彼はこんな性格でもプロジェクトL'Arcのトレーナーである




凱旋門賞を目指し海外に渡るトレーナーの最新の情報を得る為にエルトレを選んだ




彼に都合の良い条件を出したのも確実に味方に率いるためでありこれはルドトレの入れ知恵だった

エルトレ「やりたい放題って言われてもな~」




ルドトレの思惑は外れなんとエルトレは彼らの味方になることを選ばなかった




彼はエルの下着に欲情したりブルーのお尻を好き勝手に犯したクズだったがエルトレは相手は誰でもいいということはなかった




ルドトレ側にどんなウマ娘がいるかわからない上に噂ではばんえいウマ娘と密接な関係があると聞く





エルトレ「ばんえいウマ娘なんかいらないって!!」





動機はどうあれルドトレを信用できなかったエルトレは彼らの味方にはならず、退院と同時にプロジェクトL'Arcの仕事があるとため息をつきながら資料を見ていた




このあと…
下2

エルトレ「……っていう経緯でテイトレが勧誘しに来たんすよ~」




自身の見舞いに来たトレーナーにテイトレの事を報告するエルトレ。彼の話を聞いたトレーナーは正直意外だったと驚いた





トレーナー(欲に忠実な彼ならルドトレ側に付きそうなのに)




テイトレとの取引内容を知らないトレーナーでもエルトレにどんな条件を出したのかはすぐわかる




ウマ娘を好き放題抱けるという条件を彼は蹴るのだろうかと疑心暗鬼にさえなってしまう




エルトレ「なに考えてんのか丸わかりなンすけど」




口には出していなかったがよく裏切らなかったなと顔に書いてあるトレーナー



トレーナーは慌てて謝罪するがブルーのこともあるので仕方ないとエルトレは怒ることはなかった

トレーナー「なんで裏切らなかったの?」




エルトレ「与えられるってのはなんか違うンすよね~」




ウマ娘を好き放題できるといっても自分が選べるとは限らず好みかどうかもわからない




自分は誰でもいいというわけではないのだとエルトレは自論をいう




トレーナー(これは使えるかもしれない)




ルドトレ側は彼は裏切ると踏んでいると予想できるので逆にそれを利用でにないか




具体的な案としてはエルトレにスパイをやってもらえないかと思いつく




トレーナー(向こうにはこちらの偽物の情報を与えてこっちは向こうの様子を知れる)




彼を危険に晒してしまうがブルーのことを許すのと引き換えと思えば大丈夫だとトレーナーはエルトレにスパイを打診する




このあと…
下2

エルトレ「やれっていうんならやりますけど~そういえばエルはどうしたんです?」




スパイの件を了承したエルトレはエルコンドルパサーは未だに一回も見舞いに来ないがどうしたのかと聞く




トレーナー「隠してもしょうがないから全部話すよ」




現在エルコンドルパサーはゴルトレが率いるシリウスでトレーニングをしておりいつ契約を切られてもおかしくないと話す




ゴルトレはエルだけじゃなくカフェとナカヤマも引き入れたので彼女はこれが目的でこのプロジェクトに参加したのだろうと言う





エルトレ「エル…はああ……」




一瞬落ち込むも仕方ないかとすぐに受け入れる。ゴルトレという相手が悪いとエルトレはすぐに諦めた

エルトレ「胸はデカいしダートも走るから絶対……はああ」




辛うじてエルは締まりが良さそうという言葉を飲み込んだが下心があってエルコンドルパサーの担当をしていたのは誰が見てもわかる




なのでトレーナーは一切同情しなかったがスパイが成功すればまだ可能性があると話す




トレーナー「危険な作戦に協力したってことで株も上がるよ」




エルトレ「ああ~~んんん~確かにそっか」




実はエルトレはいざとなったらトレーナーを裏切るつもりでいたがこの話を聞いて気持ちが変わる




スパイをやり切ってルドトレ達を捕まえれば評価はうなぎのぼりだとエルトレは結論を出す




このあと…
下2

トレーナー「ただいま」




エアグルーヴ「おかえり。今日も頑張ったな」




家に帰ってきたトレーナーは既にスタンバイしていたエアグルーヴの胸に飛び込み甘えだす




彼女の胸を吸いながらエルトレに協力して貰えるがあまり期待出来ない事、ブルーにとんでもない褒美を要求されたなどを話す




トレーナー「ネイチャやタンホイザはターボ達のチームによく行っちゃうし……ウィズとはトレーニング以外で会わないし話さないし…」





エアグルーヴ「よしよしお前はよく頑張っているぞ」




涙を浮かべながら甘えまくるトレーナーに威厳も何もないがエアグルーヴは咎めることなく甘えさせる




トレーナー「ママ……」




トレーナーは仕事の疲れや愚痴をエアグルーヴに存分に吐き出す

エアグルーヴ「やれやれまた寝てしまったか」




甘え終わるとトレーナーは仮眠をとる。長くとも半時間しかほど寝ないとわかっているので起こすことはしない




年下どころか学生の自分にこれだけ甘えるのは異常と思っていたがトレーナーの家庭環境を考えると責めることはできない




エアグルーヴ「コイツが浮気を繰り返すのもそれが原因だろう」




性欲が人外レベルなのも浮気の原因になるが一番の要因は幼少期に親に甘えられなかったこと




エアグルーヴはそう考えておりいつか自分の役目が終わるだろうとも感じていた




エアグルーヴ「ウィズにも甘えて良いということに早く気付けこのたわけ」




トレーナーの頬を突つきながらエアグルーヴは悲しそうな顔でそんな独り言を漏らす





このあと…
下2

地の文が書けなくなってきたので台詞のみでいくかもしれない
細かい描写が無くなるかもしれない。申し訳ない

某所にて



エルトレ(ルドトレが場を用意したからってテイトレに言われて来たものの…)




エルトレ(どんなおっかない奴らの集まりかと思ったらトレセンのトレーナー結構いるし)




エルトレ(よく知らないトレーナーだけじゃなくてカフェトレとかヒシアマトレまでいるじゃん)




エルトレ(マジかよこんなに裏切られてるとかトレセンもう終わりじゃん)




エルトレ(うーわやっぱりスパイなんか辞めてルドトレ側につこうかな。でもエルとヤりたいのもあるしな~)




エルトレ(とりあえずカフェトレ達は後回しにして他のトレーナーから情報引き出せないかやってみるか)




エルトレ(どうやっても無理なら主任を裏切るってことでヨシ!)

モブトレ「エルトレさんもこっちにつくんですね」




エルトレ「そりゃそうっしょ。で、俺はテイトレに誘われたんだけどそっちは誰から?」




モブトレ「ええっと……」




エルトレ(ほーんこの場に来てないけど有名所のあのトレーナーもルドトレ側ってことね)




エルトレ(俺と同じで報酬に釣られてルドトレの味方になってる奴が殆どってこともわかった)




エルトレ(報酬はウマ娘だけじゃなくて金が多いってことも理解。やっぱソレが欲しいよな)




エルトレ(あとは生活が苦しい担当を助けるためって奴も居たけどこれは少数派で無視していい)




エルトレ(うーーん…これトレセン勝てないんじゃね?まあ責任は俺には無いから別にいいけど)




エルトレ(主任にはこの情報はちゃんと届けるとして、あとは好きにやってもらうか)




このあと…
下2

カフェトレ「貴方は確かエルトレよね」




ヒシアマトレ「どうしてこの場所にいるんだ?」




エルトレ(出たよ有名所のトレーナー。この二人を誤魔化すなんてほぼ無理じゃね?)




エルトレ(そうか誤魔化すのが無理ならこっちが主導権を握ればいいってだけか)




エルトレ「そういう二人こそなんでここにいる感じなんです?」




カフェトレ「私はトレセンへの復讐よ。この私を追い出したことを後悔させてやる」




エルトレ(キレてるウマ娘ってやっぱ怖ええ。でもこれで自分から注意はそれたと)




ヒシアマトレ「最初に言っておくが裏切ったという言葉は使わないでもらおうか。女傑ヒシアマゾンを育てたのだもっと自分を評価してくれる場所を選んだだけだからな」




エルトレ「なるほど~」




エルトレ(いきなり自分語りとか有り難ぇ~二人ともトレセン恨んでの裏切りならいくらでも誤魔化せるわ)

エルトレ「いや~お二人みたいに大義名分があって羨ましいです。自分はカネと女に釣られただけなんで」




カフェトレ「呆れた理由ね……」




ヒシアマトレ「我々の邪魔だけはするなよ」




エルトレ「ええそりゃあもちろん!」





エルトレ(この二人がカネに釣られてなかったのは幸運過ぎ。意外と楽勝なんじゃね?)




エルトレ(いや待て!前もそんなこと考えながらイダテンの尻犯しまくってたら入院するハメになったし調子には乗らない!)




エルトレ(サトノ家に貸しはあるとはいえ下手な行動をしたら一発アウト!深追いもしない!)




エルトレ(いよいよヤバいとなったら主任も裏切る!悪く思うなよ~!)




このあと…
下2

トレーナー(エルトレ君から報告を受けてびっくりしたけど、まさかヒシアマトレさんが……)




トレーナー(カフェトレさんはまだ理解できるけどヒシアマゾンになんて言えばいいんだろう)





トレーナー(日頃からブルー達がお世話になってるし彼女との交流もあるのにこんなことは言えない)





トレーナー(けど黙ったままなんかいれないしどうするべきなんだろう)





トレーナー(ヒシアマゾンの性格を考えたら真実を教えてしまうと下手な行動をとるかもしれない)





トレーナー(彼女にヒシアマトレはルドトレ側についていると教えるのは状況をみてからにしよう)





トレーナー[エルトレ君わざわざトイレからありがとう。少しでも危険を感じたらすぐに撤退してね]




エルトレ[了解でーす]

エルトレ(さて報告も終わったしそろそろ帰るか~)




ガチャッ




ミラトレ「あ、どーもエルトレ」




エルトレ「ああミラトレね~」




エルトレ(コイツは俺と似たような奴なのにキッチリ結果は出してんだよな~)





エルトレ(でもそんなミラトレでもルドトレにつくってことは…)





エルトレ「お前も女目当て?」




ミラトレ「あ~お前もか。でもばんえいウマ娘ばっかりなんて聞いてないって」




エルトレ「だよな~読み外したかもしれないわ」




エルトレ(よしよし俺と同じタイプならカネより女が欲しいよな)

ミラトレ「ゴリラの肉便器なんかよりジェンティルの方がマシじゃね?」




エルトレ「そりゃそうだろ~ジェンティルの方は見た目はウマ娘なんだからさ」





ミラトレ「マジ萎えたって~もう抜けようかな」





エルトレ「金は貰えるからこっちでいいんじゃね?」





ミラトレ「あ~~どうすっかなあ」





エルトレ(抜けさせるよりルドトレの味方させといた方がいいってことにしとこ)



このあと…
下2

ミラトレ「嫌がるミラ子に空き缶カンカンさせながらプールトレーニングさせるのも飽きたしな~」




ミラトレ「そもそもウマ娘のギャンブルは普通に面白そうだしもう少しルドトレに付き合うか」




エルトレ「それでいいんじゃね」




ミラトレ「飽きた時はまたその時考えりゃいいか」





エルトレ(ルドトレが簡単に抜けさせるわけないと思うけど気を付けろよ~)




エルトレ(とりあえず俺はテイトレに誘われてルドトレについたって認知してもらえたから今日は十分だな)

トレーナー(ヒシアマトレのことはヒシアマゾンに教えるべきじゃない)




トレーナー(ヒシアマゾンの性格を考えると真実を知った彼女がヒシアマトレに考え直すよう迫るはず)




トレーナー(そうなったらヒシアマゾンは邪魔だと判断されて最悪の場合は消されてしまう)




トレーナー(でもそれを彼女を望むだろうか。ヒシアマゾンは真実を知りたいんじゃないのかな)




トレーナー(いや彼女を危険に晒すわけにはいかない。もし寮長になにかあれば寮全体の問題になる)




トレーナー(エルトレには感謝するけどこの情報は知りたくなかったな……)




このあと…
下2

キング「まだ高松宮のことを怒ってるの?」




バクシンオー「レースを侮辱されて怒らないはずがありません!」




カレン「勝つ気もなく走らないのは可愛くないけど他のトレーナーの作戦には文句は言えないかな~」




バクシンオー「タボトレは絶対に許さない!!」




キング「強者ゆえの怒りってことは理解できるけどもう終わったことじゃない」




カレン「気にしすぎるのは可愛くないよ?」




バクシンオー「他のウマ娘が弱すぎるという環境で苦しんできた私の気持ちが貴女達が私の気持ちなんかわかるわけがない!」

バクシンオー「言っておきますが貴女達もライバル以下ですからね!ハンデをもらっても余裕で私が勝つんです!」




キング「ええ……私が高松宮で勝てたのは貴女が走らなかったからよ」




カレン「本当のことだけどそんなこと言わないでよ~!」




バクシンオー「ターボさんは作戦に従っただけで罪はありません。全ての元凶はあのタボトレです!」




バクシンオー「担当に勝ちを捨ててレースに挑めなどと狂っているとしか思えません!」




キング「そんな狂ってるタボトレをどうするっていうの?」




バクシンオー「消えてもらいます」




カレン「そんなの全然可愛くないよ?」




バクシンオー「ウマ娘と人間の事故は珍しいことではありません」




キング「そんな話を聞いて私たちが止めないと思うの?」




バクシンオー「ライバル以下の貴女達は止める権利もありませんよ」




カレン「へえ……」



このあと…
下2

タボトレのトレーナー室にて



バクシンオー「お前たちのトレーナーはどこに行った!?」




イクノ「トレーナーは暫く学園に来ないそうです」





バクシンオー「仮病で逃げるつもりかどこまでも卑怯な男だ!」




イクノ「仮病ではなくリモートで仕事をするそうです。我々のトレーニングもリモートで行っています」





ターボ「今日も元気かトレーナー!」




タボトレ[元気だよ~~今日も爆逃げの練習しようかターボ]




ターボ「やるぞやるぞやるぞーー!」

イクノ「バクシンオーさんはあのことを怒っているんでしょうがトレーナーさんは無能ではありません」




イクノ「方法はどうあれターボさんは大逃げを取得しました。あのサイレンススズカが完全にものにできなかったあの大逃げをです」





イクノ「ゴルトレさんがあれだけ苦労してスズカさんに取得させようとした大逃げを僅か一度のレースで取得したんです」





バクシンオー「だからといってあんなことを許せるはずがない!」





イクノ「いいえ許されるべきです。これまで多くの逃げウマ娘が大逃げをものにしようとして失敗しました」




イクノ「大逃げを取得できずにレースに挑み続け最後には脚を壊してしまう。そんなウマ娘を貴女は多く見てきたはずです」




バクシンオー「屁理屈を言うな!」




イクノ「たった一度の勝ちを捨てるだけで大逃げを得たというのは屁理屈ではなく紛れもなく事実です」

イクノ「私たちのトレーナーさんは理解こそされませんが一流のトレーナーです」




イクノ「そんな彼を私たちは全力で守ります」




バクシンオー「リモートはお前の差し金か……っ!!」




イクノ「あれだけ殺気を振り撒けば嫌でも気付きます。まあトレーナーさんは気付いていませんでしたが」




バクシンオー「覚悟はできているんですね?」




イクノ「貴女は優秀で誰もが目標とする委員長です。私に危害を加えるはずありません」




バクシンオー「人前で堂々とやるはずないでしょう」




イクノ「…………」



このあと…
下2

マックイーン「イクノさんどうかされましたか?」




イクノ「いえ……」




マックイーン「先程までバクシンオーさんと話されていたようですが彼女の様子がおかしく見えました」




イクノ「そうですか…」




マックイーン「なにか困っているのなら私を頼ってくれませんか?」




イクノ「どうせ貴女には隠し事はできませんので全てを話しますが決して勝手な行動をしないと約束して下さい」




マックイーン「イクノさんの約束を私が破るはずありません。どうか教えていただきたいです」

シリウスのトレーナー室…




マックイーン「フーー…フーー……!」




ゴルシ「なんで蒸しマックちゃんになってるわけ?」




ゴルトレ「理由を聞いても教えてくれないのよ」




ゴルシ「あんなブチ切れしてるマックちゃん初めて見るんだけど」




マックイーン(イクノさんに危害を加えるなんて絶対に許しませんわよ!!)




ゴルシ「アレどーすんの?」




ゴルトレ「事情を話さない限りどうもできないわよ。アンタが見守ってなさい」




このあと…
下2

学園内…




ネイチャ「なんか大変なことになっちゃってるし」




タンホイザ「タボトレがターボに変なこと吹き込まないよう見張ってたのに…」





ネイチャ「タボトレはトレーナーさんとは違ったベクトルで変な人だからターボも懐いちゃって」





タンホイザ「あんなことされたら怒るのも当然だけどターボに危害を加えて欲しくない!」




ネイチャ「バクシンオーはターボどころかタボトレとイクノを狙ってるとか本当に笑えなくなってきた」





タンホイザ「どうしよう、どうしたらいいのかな?」




ネイチャ「説得はしてみるけどとても話は聞いてくれないと思うよ~」

タンホイザ「やられる前にやる……」




ネイチャ「それは最終手段だけどぶっちゃけそれが最善かもってネイチャさん思い始めてるよ」




ネイチャ「バクシンオーにはレースを汚されたって大義名分もあるからこっちも向こうを止め辛い」




ネイチャ「それなら最初から暴力で解決するしか……けどこんな方法最悪すぎる」




タンホイザ「トレーナーさんに頼めば解決しちゃうかな」




ネイチャ「それだけはダメ。あの人を巻き込むのは絶対にしちゃいけない」




ネイチャ「ただでさえウィズと泥沼ってるのにこれ以上負担なんか増やせるわけないし」




ネイチャ「頼むならブルーかディープの二人。あの二人なら負けることはないから一応解決はする」




ネイチャ「けどこんな最低な方法で解決なんかしたくないんだよ~!」




このあと…
下2

トレーナー室…




ネイチャ「ーーっていう話になってるんだけどよければアドバイスくれない?」




ディープ「まずタボトレって誰だよ」





ブルー「私も知らない」





タンホイザ「ターボのトレーナーさんだよ!」





ブルー「見たことないからわからない」





ネイチャ「いやいや何度も見てるから。いつもターボと一緒に居る変な男な人!」




ブルー「うーん」





ディープ「誰だか知らねぇがそいつを消せってのか?」




タンホイザ「それは、あの」




ネイチャ「それも含めてアドバイスが欲しくて二人に話したってとこ」

ディープ「アドバイスも何も俺に話してる時点で答えは決まってるだろ」




ネイチャ「話し合いで解決したこととかあるでしょ?」




ブルー「ディープが話し合いで解決なんかあると思う?」




ディープ「お前らだから言ってやるが俺と揉めた奴は全員殺したからな」




タンホイザ「ひ……」




ディープ「金さえあれば誰でも殺してやるが痛めつけろとかはやらねぇ」




ブルー「私も手伝うから……トレーナーには内緒で」




このあと…
下2

数日後、トレーナー室




トレーナー(最近タボトレが学園に来ないでリモートで仕事をしてるって聞いたけど、どうやら本当みたいだ)





トレーナー(リモートで仕事をするのはなにも悪くないけどブルーが勝った高松宮記念でバクシンオーが怒ってたことが関係してるのかな)





トレーナー(もしそうだとすれば嫌な予感しかしない。彼がバクシンオーから逃げてるなら悪い方にしか話は進まない)




トレーナー(バクシンオーのあの怒り方をみる限りほとぼりが冷めることはないと思う)




トレーナー(タボトレは時間が解決すると思っているのならそれは間違いだ。バクシンオーの怒りはおさまることはない)




トレーナー(彼女の怒りの矛先は彼の担当であるターボやイクノに向いてもおかしくない)




トレーナー(そうなったら最悪なことが起きてしまう。それだけはなんとか回避するのが僕の仕事だ)

トレーナー(ネイチャとタンホイザにはターボとイクノに何も起こらないように近くに居てもらおう)





トレーナー(タボトレには彼女から逃げないでちゃんと謝るように主任として僕が指導する)




トレーナー(バクシンオーの怒りは彼が謝ったところで解決するものじゃないけど謝るという行動が大事なんだ)




トレーナー(彼女は模範的な委員長を自負している。そんな彼女が頭を下げて謝罪したことをいつまでも根にもつことは絶対ない)





トレーナー(バクトレに相談してもいいけどはっきり言って彼女は信用できない)




トレーナー(まだ事態が起こる前の今なら僕が解決できるんだ)




このあと…
下2

プルルルルル…




タボトレ[はいはいどうしました主任?]




トレーナー「いきなりだけど結論から言うよ。君のためにも担当の為にもバクシンオーに謝った方が良い」




タボトレ[いきなりなんですか?こっちは悪いことなんてな~んにもしてませんよ]




トレーナー「この前の高松宮記念のことだよ。君にとってはターボに大逃げを覚えさせる為のレースだったんだよね」




トレーナー「バクシンオーはターボが本気でレースに挑まなかったことをすごく怒ってるんだ」





タボトレ[はあ]





トレーナー「僕だって担当に勝つ気もないレースをさせるなんて同じトレーナーとして許せないよ」




タボトレ[結局は主任が怒ってるって話ですね]




トレーナー「そうじゃない!バクシンオーを怒らせたままだととんでもないことになるかもしれないんだ!」

トレーナー「バクシンオーにはライバルと呼べるウマ娘がいなくてずっと一人で勝ち続けていた」




トレーナー「彼女はレースで走ることを誰よりも誇りに思っていて君たちがそれを汚してしまったんだ」




タボトレ[いまどき精神論は流行りませんよ]




トレーナー「違うそうじゃないんだ!このままバクシンオーを放置していたらイクノやターボに危害を加えるかもしれない!」




トレーナー「彼女はちゃんと君が謝って筋を通せば絶対に許してくれる!バクシンオーはそういうウマ娘なんだ!」




タボトレ[あ~はいはい考えておきますねー]ブチッ




トレーナー「切られた……タボトレは事の重大さをなにも分かっていない!」




トレーナー「クソ…僕がどうにかするしかないのか!」




このあと…
下2

学園某所にて




トレーナー「居た、バクシンオー!」





バクシンオー「主任とお話しすることはありません」





トレーナー「君が怒る気持ちはわかるけど落ち着いて。手を出すことは絶対にやっちゃいけない」




バクシンオー「貴方に私を止める権限はありません」





トレーナー「僕は主任として君を止めなくちゃいけないんだ」




バクシンオー「わかりました貴方も敵だということですね」




トレーナー(やっぱりこうなってしまったか……けど僕に矛先が向くならそれでいい)

トレーナー(タボトレを庇うっていうのは少し気に入らないけど主任としてそんなこと言っちゃいけない)




バクシンオー「覚悟はできてるんですね?もう私は自分を抑えられないんですよ」




トレーナー(ブルー達には転んだって言っておけばいいよね。ウィズと離れておいて良かったと思う日がくるなんて)





バクシンオー「……!?」




トレーナー「え?」




バクシンオー「な……ぜ……!?」




トレーナー(僕に手を出そうとしたのにバクシンオーの手が身体に当たる寸前で止まっている)




トレーナー(彼女が手を止めたんじゃなくてまるで触れられないものに遮られてるみたいだ)

バクシンオー「ぐぐぐ……!」




トレーナー(彼女が僕に触れられないのは担当じゃないから?いやそんなことはない)





トレーナー(ヒシアマゾンや他のウマ娘と触れ合うことはあるのに目の前のバクシンオーは僕に触れない)





バクシンオー「なにが……どうして!?」




トレーナー(違う。ヒシアマゾン達とは違って彼女は僕に手を出そうとしているんだ)





トレーナー(敵意を持って僕をどうにかしようとしたらそれが阻止される……)




トレーナー(いや……それも違う。目覚まし時計のことを考えたら答えは出てくる)




トレーナー「君は……僕を殺そうとしたんだね」




バクシンオー「ぐぎぎ……!」




このあと…
下2

ダダダッ




ブルー「トレーナーになにしてるの!!」




バクシンオー「離せ、この!」




ディープ「なんか面白そうなことになってんなトレーナー」




トレーナー「面白い……か。笑い飛ばせればよかったんだけどね」




ディープ「また痴話喧嘩かって言いたいところだがこっちも事情を知ってんだよ」




バクシンオー「こんなことが許されていいはずがない!」




ブルー「タボトレが悪い!トレーナーは関係ない!」




ディープ「いやこれもある意味痴話喧嘩だな。とりあえず委員長はトレーナー室に連行だな」

トレーナー室…




ブルー「とりあえず身動きできないように縛っておいた」




バクシンオー「……」




ディープ「一旦トレーナーには部屋から出ていってもらったがその理由はわかるか?」




バクシンオー「……」




ブルー「なんで黙ってるの」




ディープ「反省だかなんだか知らねぇが俺には関係ない。アイツが帰ってくる前に終わらせるぞ」




ブルー「うん」




ガチャン、ゴトッ




ブルー「ビニールシートは二重に敷いた」




ディープ「ナイフと鋸の準備終わりっと。さあ委員長、これからお前はどうなると思う?」




バクシンオー「……」




このあと…
下2

バクシンオー「この学級委員長が貴女達なんかに負けるはずありません!」ブチブチッ




ディープ「はあ!?」




ブルー「ウマ娘でも解けない縛り方をしたのに」




バクシンオー「学級委員長にできないことはありません!」




ディープ「さっさと殺してバラす予定だったのによ」




ブルー「こうなったら別の方法を考えるしかない」




バクシンオー「なにをごちゃごちゃ言っているんですか!そもそも委員長を縛りあげるなど大罪ですよ!」





ディープ「うるせぇよ委員長がなんだってんだ」

ブルー「委員長の気持ちはわかるけどトレーナーを傷付けるのは絶対に許さない」




ブルー「タボトレが居る場所を教えるからトレーナーに手を出さないっていうならこれで終わりにする」




バクシンオー「奴がそこにいるという保証はあるんですか?」




ブルー「リモートで映り込んでた背景や部屋の様子から特定は簡単」




バクシンオー「言っていることにおかしな所はありませんね……」




ディープ(ブルーが本当に知ってんのかどうかは半々だな。コイツを誘き出して処分するって可能性もある)





バクシンオー「いいでしょう私はあの男に怒りをぶつけられればそれでいいので取引をしてあげます」





ブルー「じゃあ交渉成立で」





このあと…
下2

Android端末じゃないと書き込めない。
Wi-Fiのオンオフとかスマホ再起動とか思い付くもの全部やっても無理
他のスレにも書き込みできない。なんなんだこれは

よし。まだiPhoneから書き込めないけど専ブラ入れたらいけた

IDは毎回変わるのか?

IDは毎回変わるけど再開します




メジロ家……



タボトレ「へぇ~ここがメジロ家か~」




イクノ「トレーナーを匿ってもらってありがとうございます」




マック「事情が事情なので仕方ありません。それにバクシンオーさんが大人しくなるまでの間ですので問題ありません」




ドーベル「メジロにこんな男が居るなんて…」




タボトレ「いやぁ~~広いなあ~~」




イクノ「こんなトレーナーで本当に申し訳ありません」




マック「いいえ……イクノさんのトレーナーには変わりませんから」

ドーベル「そこの貴方!絶対に本邸には近づかないで!」




タボトレ「広~~い」




イクノ「話を聞いてくださいトレーナーさん」




マック(おばあさまに知られたらとんでもなく怒られますが海外から帰ってくる前までに解決するでしょう)




マック(もし解決しなければ犬小屋にでも隠しておくしかありませんわね)




タボトレ「ちょっと探検してこようかな」




ドーベル「ウロウロしないでって言ってるでしょ!」




このあと…
下2

タボトレ宅…




ブルー「家具と家電はあるけどタボトレは居ない」




ディープ「逃げられたなこりゃ」




バクシンオー「ギイイイイイ!!」




ディープ「ブレーカーも落としてないってことは逃げて日は経ってないな」




バクシンオー「あの男はどこまでも私を馬鹿にするつもりか!」




ブルー「もうこれまでにしておいたら」




バクシンオー「ああ!?」




ディープ「あんな奴は放っておいても誰かに刺されて終わりだろ」




ブルー「委員長が気にするだけ無駄だと思う」




バクシンオー「……」

ブルー「大逃げターボはかなり強くなったけどそれに勝てばタボトレを否定できる」




ブルー「レースを汚されたのならレースで仕返しするのが委員長らしいと思う」




バクシンオー「……」




ディープ「イクノって奴も[ピーーー]だけ無駄だろ。殺したいっていうならいつでもやってやるけどな」




ディープ「もちろん死体の処分料を含めて謝礼は払ってもらうからな」




バクシンオー「……」




ディープ(どうやら怒りはおさまったみたいだな)




ブルー(なんとかなってよかった)





このあと…
下2

トレーナー室…




ブルー「そういうわけだからバクシンオーはもう大丈夫」




トレーナー「一応は解決と思っていいみたいだね」




トレーナー(彼がどこに行ったのかが気になるけど下手に掻き回さない方がいいかな)




トレーナー(十中八九イクノディクタスが匿ってるだろうけど何処にいるのかは気になる)




トレーナー(でもオンラインで仕事もしてるしターボ達のトレーニングもちゃんとしてるから無理に場所を知る必要がないんだよね)




トレーナー(最悪の事態は免れたからそれでオッケーは主任としていいのだろうか)




トレーナー「うーん……」




ブルー(トレーナーが悩んでる姿は見たくないけど勝手に解決しようとすると余計に悲しむ)




ブルー(これが地元ならこっちで勝手に殺して死体を消せばそれで済むのにな)

トレーニング中…




ディープ「お前はいい加減常識を学べ」




ブルー「嫌だ」





ディープ「いいかここは地元じゃねぇんだよ。普通は人が消えたら血眼になって探すんだからな」




ブルー「そんなの知らない」





ディープ「はあ…それで何回トレーナー悲しませてんだ?」




ブルー「今までのは邪魔されなかったらトレーナーにバレてない」




ディープ(ブルーを『ちゃんと』狂わせられなかったのは俺達の責任だとしてもこれは酷いな)




ディープ(ブルーが下手こくと俺まで過去の殺しが明るみに出ちまう)




ディープ(やりたくねぇけど暴力でわからせるかそれか別の手段をとるしかねぇな)




このあと…
下2

ファルトレ「失礼する」




トレーナー「逃げシスの皆んなが来てくれたんだね」




ブレーザー「明日のライブで有料化のこと話すから」




トレーナー「うん」




ファル子「受け入れてもらえるかなあ…」




マルゼン「ファンを信じるしかないわね!」




スズカ「どう転ぶかはライブの出来にもよるかもしれないわ」




ブルボン「ライブのシュミレーションに問題はありません」

アイネス「あの~~主任さんギャラはどうなってるか教えて欲しいなって…」




トレーナー「僕が払うからそれは問題ないよ」




ブレーザー「問題あるって言ってんの。なんでトレーナーが払う必要があるわけ?」




トレーナー「ライブの有料化に伴う不都合は主任である僕が責任をとらなきゃいけない」




トレーナー「これは僕がやることだからプロデューサーは気にしないでね」




ファルトレ「いや、その」




トレーナー「君は逃げシスのプロデュースに集中して欲しいんだ。彼女達を頼んだよ」




ブレーザー「なんでいつもそうやって一人で背負おうとしてるわけ?」




ブレーザー「そんなんだからウィズとうまくいかなくなったの分かってる!?」




トレーナー「うんうん。明日のライブ頑張ってね」





ブレーザー「こ、の……!!」




このあと…
下2

トレーニング後のトレーナー室…




アイネス「主任さん失礼しますなの」




トレーナー「こんな時間にどうしたの?もうキタルファのトレーニングは終わったけど」




アイネス「終わったのを確認して主任さんの所に来たの」




トレーナー「っていうことは誰にも聞かれたくない話でもあったの?」




アイネス「お金の話だから誰にも聞かれたくないっていうのはあるけどそれだけじゃない」




アイネス「主任さんあたしのこと抱いて」




トレーナー「魅力的な誘いだけどそれはできないよ。自分の身体は大事にして」




アイネス「これくらいしかあたしには差し出せるものが無いから絶対受け取ってもらうの」

トレーナー「主任としてそんなことはできない。気持ちだけ受け取っておくよ」




アイネス「主任さんがよくてもあたしは納得できない!」




トレーナー「うんわかった。君のトレーナーに連絡するから少し待っててね」




アイネス「させないの!」ガバっ




トレーナー「うわっ!?」




アイネス「ウィズと別れたんならあたしを拒否する理由は無いはず!」




トレーナー「僕はまだ付き合ってると思ってる」




アイネス「その複雑な想いとストレスを全部あたしの中に吐き出すの!」




トレーナー「う……」




このあと…
下2

トレーナー「またやってしまった…こんなのだから僕はウィズに嫌われるんだ……」




アイネス「すごかったの…………」




トレーナー(みんなのお姉ちゃんっていうだけあって包容力は大満足だったけど…)




トレーナー(でも何回こんなことをしたら僕は懲りるんだろう)




アイネス「主任さんあたしこんなの初めてなの…」




トレーナー「……」





アイネス「ハッキリ言って家族の為に身体を売ったことは一回や二回じゃないの」




アイネス「好き勝手に使われた時なんかと比べものにならないくらい気持ち良かった」




トレーナー「今回だけだからね」




アイネス「ライブの収益が安定するまで主任さんはちゃんとギャラを払ってくれるの?」




トレーナー「それは……そうだけど」




アイネス「ならその度にあたしとスるの!これは決定事項なの!」

トレーナー宅…




トレーナー「ライブの有料化を発表してそれが受け入れられたとしても収益は安定しない」




トレーナー「その度にアイネスと…はあ……」





トレーナー「こんな僕なんかがウィズを幸せにできるはずがない。彼女と別れて正解だったのかな」





トレーナー「心が癒されるのはウィズだけでも身体が癒される相手は何人もいる」





トレーナー「ウィズが離れてしまった悲しみと憤りをぶつけられる相手もいるんだ」




トレーナー「僕はその道を進むしかないのかもしれないのか…」




このあと…
下2

ブルー「アイネスを拒否しないでくれてよかった。やっぱりトレーナーはこうでなくちゃ」




ブルー「やっぱりウィズなんかじゃトレーナーを幸せにできなかったんだ」




ブルー「ウィズはまだトレーナーのことが好きで今はあえて距離を置いてるだけ」




ブルー「トレーナーへの気持ちを隠してるつもりでも私にはわかる」




ブルー「ウィズがトレーナーを許して仲直りしてもそれで終わりなんかじゃない」




ブルー「トレーナーは一人の女が独占できる人じゃない。トレーナーと付き合えるのはそれがわかってる人」




ブルー「もっと色んな女を堪能させてトレーナーは特別なんだって自覚してもらわないと」

ブルー「それでも彼女が欲しいとか必要になってきたらあの人をうまく使えばいい」




ブルー「もしかしたらウィズは最初からトレーナーを許すつもりだったかもしれないけどそれは無駄」




ブルー「ウィズは所詮学生。使用済みのゴムの精液を使ってトレーナーを手に入れようとしたあの女に勝てるはずない」




ブルー「あの人はトレーナーが浮気しようが他に子供を作っても文句なんか言わない」




ブルー「私はトレーナーの幸せの為に生きる。凱旋門もトレーナーの為に走る」




ブルー「私のゴールが見えてきた。あとはそこに向かって走り続けるだけ」




このあと…
下2

逃げシスライブ中…




ファル子「今日は皆さんに大切なお知らせがあります!」




「まさか解散じゃ…」




「また新メンバー加入か!?」




ファル子「実はこれからのライブはチケットを買ってもらわないといけなくなりました」




「チケット…?」




ファル子「これから逃げシスのライブは有料化することになりました!」




「「ええええ~~!?」」




ブルボン「逃げシスだけでなく学園主催のライブ全てを有料化する予定です」




マルゼン「詳しくは学園のホームページをチェックよ!」




アイネス「ホームページじゃなくてSNSを確認なの!」

ライブ後…




ファルトレ「みんないいライブだったぞ!」




スズカ「有料化は受け入れてもらえてよかったわね」




ブルボン「最初はブーイングはありましたがそれも少しだけでした」




マルゼン「逃げシスのライブが今まで無料だったのがおかしいとまで言ってくれたわね!」




ファル子「今まで頑張ってきたのは無駄じゃなかったんだね!」




ブレーザー「トレーナーの為に頑張ったんだから当然でしょ」




アイネス「主任さん……」




ファル子「アイネスちゃん?」




アイネス「ううん、なんでもないの!」

ファルトレ「逃げシスのミッションは完了したがまだまだ目指す高みはある!」




ブルボン「どこまでもついていきます」




スズカ「ダブルスズカのファンは裏切れないわよね?」




ブレーザー「仕方ないから続けるから」




マルゼン「これからも頑張っていくわよー!」




ファル子「えいえいおー!」




このあと…
下2

飲み屋の個室…




トレーナー「ライブの有料化はうまくいきそうで良かったです。流石はプロデューサーですね」




ファルトレ「こちらは主任のブレーザーを預かっていますからいつも以上に気合いは入りました」




ファルトレ「さてと。そのことは一旦忘れて主任に聞きたいことがあるんです」




ファルトレ「主任、アイネスと何かありましたか?」




ファルトレ「逃げシスのメンバーのことは誰よりも見ていますからわかってしまうんですよ」




トレーナー「その様子だとどんなことがあったのかまで知ってるみたいだね」




トレーナー「全部話すから許して欲しいなんて言わない。最低な言い訳だと思って聞いて欲しい」

ファルトレ「アイネスが身体を売ってたのは知ってました。そうしなければ生きていけなかったんでしょう」




ファルトレ「ですので主任に身体でお礼をするというのはアイネスの中では間違った行為ではない」




ファルトレ「なので主任を責めることはしませんけどくれぐれも注意して下さい」




トレーナー「もうこんなことは二度としないよ」




ファルトレ「いいえ彼女が身体でお礼をするというのならそれを受け入れて下さい。それが主任の責任です」




ファルトレ「アイネスのトレーナーには黙っていますからそこは安心していて下さい」




トレーナー「……」




ファルトレ(止めて欲しかったんでしょうけど手を出した責任をとってもらうにはこれが効きますからね)




このあと…
下2

アイネスとライアンの部屋…




アイネス「それでもう凄かったの!」




ライアン「つ、続けて…!」




アイネス「最初に嫌がってたのが嘘みたいにずっとイイ所を責めてくれたの!」




ライアン「うわぁ……!」




アイネス「大きいだけの人はこれまでも経験してるけど主任はそんなのとは違ってた」




アイネス「絶倫って……すっごいの」




ライアン「……」ゴクっ




アイネス「一応と思ってゴム一箱持っていったのにそれを全部使うだなんて思ってなかったの」




アイネス「しかもただの絶倫じゃなくて優しくて技術もあってもうメロメロかも…はああ……」

ライアン「主任さんってそんなに凄いんだ……」




アイネス「ライアンちゃんも主任さんとどうなの?」




ライアン「無理無理!っていつもなら即答するけど凄く、気持ち良かったんだよね」




アイネス「興味ある?」




ライアン「正直……ある。アイネスがそこまで言うならっていうのもあるし」




アイネス「じゃあ今度主任さんに話してみるの!」




ライアン「えええ!で、でも!」




アイネス「追加でお小遣いが欲しいとか言えば主任も納得してくれるの!」




ライアン「あたしの初めて……気持ち良くさせてくれる人に捧げたいし…」




このあと…
下2

トレーナー(色んなことがあって疲れが抜けないけどそれは言い訳にできない)




トレーナー(次はタキオンの皐月賞がある。脚はもう大丈夫なはずだからきっといいレースになる)




トレーナー(タキオンは誰も見たことがないくらいのステイヤーとして活躍できる)




トレーナー(彼女の持っているものは素晴らし過ぎる。僕が扱いを間違えなければタキオンは必ず成功する)




タキオン「私の走りはどうだいモルモット君?」




トレーナー「順調に進んでるからあとはレースに向けて調整を頑張ろうね」




タキオン「細かいメニューなんかは全て君に任せておくよ」

タキオン(ふぅん。私の走りを間近で見てもなにも言わないということは問題ないんだね)




タキオン(皐月賞が近付くにつれて脚の違和感が大きくなっているがこれは気のせいということなのだろう)




タキオン(俗に言う緊張というヤツか?私らしくもないがそういうことなんだろう)




タキオン(もっともこの違和感が原因で脚を壊すことになっても私に損はない)




タキオン(プランAからBに切り替えればいいだけで尚且つモルモット君までついてくる)




タキオン(彼のことだきっと私の脚を壊した責任をとると言ってくれるだろう)




タキオン(そうなれば私に損は何もない。私が走れなくなるのと引き換えにモルモット君が手に入る)




タキオン(脚が壊れなければ皐月賞は私が勝つ。ふぅん完璧なシナリオじゃないか)




このあと…
下2

ポケット「今度はちゃんと走れるんだろうな?」




タキオン「そのことを私の走りで証明しようじゃないか」




ポケット「皐月賞で勝つのはオレだからな!」




タキオン「その挑戦を受けようじゃないか」




トレーナー(タキオンはいつもと同じように見えるけど嬉しそうに話してる)




トレーナー(やっぱり同期の子と走れるのが嬉しいんだね。今までずっと走れなかったのはやっぱり辛かったんだ)




トレーナー(マンハッタンカフェやジャングルポケットが活躍するのを彼女はずっと見ていた)




トレーナー(同期なのに自分だけ走れないのは辛くて妬ましかったよね)




トレーナー(でもそんな思いをするのはこれまで。これからは君が同期の中で一番輝くんだ)

レース前日…




タキオン「ふぅん……皐月賞は明日だが違和感は無くならなかったねぇ」





タキオン「モルモット君は調整だと殆ど走らずトレーニングや軽いストレッチしか指示しなかった」




タキオン「脚に問題があるのならこの調整で解消できただろう。ならばやはりこの違和感は精神的なものか?」




タキオン「いや、私の脚は脆くやはりレースに耐えられないのかもしれない」




タキオン「どちらにせよ結果は明日出る。最高の舞台で実験の結果が出る」




タキオン「今から楽しみで仕方ない。どう転んでも素晴らしい結果にしかならないじゃないか!」




このあと…
下2

レース終了…




実況「強すぎるアグネスタキオン!更なる栄光に向けまずは一冠を手にしました!」




ポケット「だぁぁぁーーーー!クソ、三着かよ!!あの出遅れさえなけりゃ……!」




タキオン「……」




ポケット「おいタキオン今日のところは負けといてやる!次はオレが勝つ!」




タキオン「次……か」




ポケット「さっさとライブ終わらせて次に向けてトレーニングしまくってやる!」




タキオン(ポッケ君には申し訳ないが私の勝ち逃げとなりそうだねぇ)




タキオン(どうやら私はここまでのようだ)

医務室…




トレーナー「タキオン!!」




タキオン「随分慌てた様子だねぇモルモット君。私の最後のライブは楽しんでもらえたかい?」




トレーナー「君の脚は……」




タキオン「硝子の脚のつもりは無かったがどうやら私はここまでのようだ。二度と私はレースができないと診断されたよ」




トレーナー「僕の責任だ僕のせいで君を終わらせてしまった」




タキオン「責任はとってもらうとして悲しむことはないよモルモット君」




タキオン「脚が壊れたのならプランを切り替えるだけで私はちっともセンチメンタルな気持ちではない」





タキオン「私が走れなくなっただけでウマ娘への情熱は冷めることはない」




タキオン「さあ次の実験といこうじゃないかモルモット君」




このあと…
下2


ハヤヒデトレ「そんなに落ち込まないで下さい。主任はやるべきことをちゃんとしていました」




トレーナー「僕が不甲斐ないからタキオンの脚は壊れてしまったんだ」




クリトレ「ウマ娘に故障はつきものです仕方ないと割り切ることも必要です」




トレーナー「彼女の持っているものは規格外だった。それなのに僕が台無しにしてしまった」




イナリトレ「だからって主任はいつまでも落ち込んでいられませんよ。キタルファのレースはまだまだ続くんでしょう?」




トレーナー「でも…」




イナリトレ「こういう時はスケベです!主任の分はこっちで出すのでイイ所に行きましょう!」

某所…




クリトレ「キャバクラって所は初めて来るなあ」




ハヤヒデトレ「しかもウマ娘のキャバクラだなんて凄いとこ知ってるね」




イナリトレ「こういう事に関しては誰よりも情報を持ってます!」




トレーナー「やっぱり帰るよ…」




イナリトレ「そうはさせません。今日は主任が主役なんですから思いっきり楽しんで下さい!」




ハヤヒデトレ(どうせならハヤヒデと話したかった)




クリトレ(クリークを超えるママはそうそう居ないだろうから適当に楽しもう)




このあと…
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