このスレに関しての注意
・うぷぷ! タイトル通り、安価とコンマを多用するスレだよ!!
・前々々スレ 『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1691056866/)
前々スレ 日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1693921074/)の続きだよぉ!!
前スレ 日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1696427020/)
・>>1が履修しているのは1・2・V3だけ……。だったんだけど、最近は小手先の技術で色んな情報を集めているみたいですね。
・設定及びキャラ崩壊の可能性が高いから注意しなさい。
・私達V3勢が79期生として希望ヶ峰学園に入学した世界線みたいね。
・日向先輩や他のお仲間さんを操作して、皆の依頼を達成していくスレみたいだ……。
・安価の連取りは一人二回まで。……規則は守らなくてはならないぞ!!
・酷いエログロやあまりにも鬼畜な安価は我が全力を持って止めさせて貰おう。
・すでに相談内容が決まっているキャラも地味に何名かいるらしいね。
・グダグダになっても寛大な心で許してやるがいい。>>1はダンガンロンパLEVEL1の初心者なのだ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1697955072
ここまでの依頼達成者
左右田 霧切 真宮寺 春川 ソニア 星 戦刃 東条 腐川 セレス 夢野 太和田
罪木 アンジー 舞園 小泉 茶柱 朝日奈 澪田 白銀 大神 桑田 田中
やっべ削り忘れた。
・前々々スレ 『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1691056866/)
・前々スレ 日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1693921074/)
・前スレ 日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1696427020/)
で。
前スレ>>983を採用
不二咲「し、失礼しまぁす……」ガラガラ
七海「あ、お父さ……不二咲さんだ。ヤッホー」
不二咲「ま、毎度思うけど七海先輩はなんで時々僕の事を「お父さん」って呼び間違えるのぉ?」
七海「うーん。ホントなんでだろ……。自分でもよく分かんないや、ゴメンね」
日向「まぁまぁ。誰にでも「自分にでも分からない」事の一つや二つあるだろ。兎に角、座ってくれ」
今回の依頼者は『不二咲千尋』才能は「超高校級のプログラマー」だ。
小柄で小動物を思わせる雰囲気を持っており、実年齢よりも大幅に幼く見える。一部には熱狂的なファンが存在するらしい。深緑の服に、太ももよりちょっと上くらいの丈のミニスカートを着用している。
気弱な性格でおどおどしていることが多く、少しつつかれるとすぐ謝り、時には泣いてしまう弱い子……だったのはもう過去の話だ。
蚊に刺されても「蚊も生きているから」と叩き潰さずそのまま血を吸わせるほどの心優しい性格である。柔和で意志も薄弱に見えるが、コンプレックスをバネにしようとする意志の強い部分も見られる。
そして実は「女装男子」という奴で、今までは「女みたいだ」と周囲から馬鹿にされたり弄られるのが嫌で、あえて自分から女の子の恰好をしてきた彼だが、78期生のみんなと出会ってからは心が大きく成長。女性とも気軽に話せるようになり、女の子の様な恰好も……しなくならなかったんだよなぁ……。
苗木に本気で「恋」って奴をしてしまってからは、寧ろ前よりも積極的に「女の子っぽくなりたい」「可愛くなりたい」という意思がそこらかしこに見られる。……本当にこれでよかったんだろうか……。いや、それは苗木にも不二咲にも失礼だよな、うん。
不二咲「……? あの、日向先輩……?」
日向「ああ、いやすまん。じゃあ七海」
七海「はーい! じゃあ日向くん、不二咲さんの事、任せたからね?」
七海がそう言って教室を出て行き、俺は早速不二咲に何があったのかを尋ねる。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
不二咲「は、はい! 実は↓3」
↓3までの安価の中で、コンマが一番「低い」物を採用。
………展開を考えるので少々お待ち下さい(滝汗)
不二咲「なんか、その……。モ○スターボールみたいな物が、僕の研究教室に置いてあって、開けてみたら真っ黒で色んな部分がトゲトゲしてて目が紅い……。とっても大きなドラゴンさんが出て来ちゃって、なんか僕に凄く懐いてるんだけどどうすれば良いかなぁ?」
俺はその証言を聞いて、タップリ1分は固まっていたと思う。……まさかそんな、嘘だろ? 真宮寺にも田中にも「もう二度とこんな儀式はするな!!」って警告&説教した筈だぞ?
真宮寺は兎も角、田中は完全に反省していたし、もう二度とこんな真似はしないと約束もしてくれた。……なのにどうして……!?
不二咲「? あの……日向先輩……?」
日向「……わ、分かった。兎に角お前の研究教室まで行っても良いか?」
不二咲「うん! 勿論良いですよ!!」
そう言って、不二咲は自分の研究教室へと俺を案内してくれた。そして──↓1 件のドラゴンの大きさ(高コンマほどデカイ(最低保障50))
~~~超高校級のプログラマーの研究教室~~~
日向「うわぁ……」
俺はその光景を見て、そんな声を出す事しか出来なかった。不二咲の研究教室の約半分が、その黒くてトゲトゲしたドラゴンの身体で埋まっている。
デカイ。流石に鯨ほどじゃないが、象の倍ぐらいはありそうだ。……いや待て、そもそも何で異世界に送り返したはずのドラゴン(多分一番ヤバイ奴)がモ○スターボールみたいな物の中に入って……グウッ! な、なんだ……? あ、頭が痛い!! まるで思い出すことを頭が拒否しているような……!!
不二咲「せ、先輩!? だ、大丈夫ですか!!?」
日向「だ、大丈夫だ……」
いや、本音を言えば全然大丈夫じゃない。この訳の分からない頭痛もそうだが、早いところ真宮寺と田中を訪ねて事情を知っているかどうか聞き出さないと……!!
どうする? ↓1
①真宮寺を尋ねる
②田中を訪ねる
③その他安価
俺が不二咲の教室をでて、取りあえず二人の所に行こうとしたその時。意外な人物が俺の事を尋ねてきた。
戦刃「あっ……。やっぱりここにいたんだ日向くん」
日向「戦刃……? 俺に何か用か? 悪いけど今ちょっと緊急事態で──」
戦刃「うん。その件について盾子ちゃんから「手紙を渡してきて」って頼まれたんだ。はいこれ」
不二咲「え、江ノ島さんからの手紙……?」
……その時の俺は、様々な事を疑問に思うよりも先に、苦虫を噛みつぶしたような顔をしていた。江ノ島かぁ……これ江ノ島絡みの事件かぁ……。なんだろう、もの凄く嫌な予感がする。でも事件解決のためのヒントが書かれているかもしれないなら読むしかない。
そうして俺は江ノ島からの手紙の封筒を開けて、中に入っていた一通の手紙を読んでみた。そこには──↓1(江ノ島からの手紙の内容)
江ノ島『日向パイ先へ。 アンタがこれを読んでいると言う事は、一番ヤバイドラゴンが送り返されてないってことだよね? その理由は、そのモノクマボール(絶対にかのボールの本来の名前を○で隠さずに言ってはいけません。本気で世界の危機になります)に細工して、一番魔力が高くて魔術師としての才能がある奴の所に転送するようにしておいたからでーす♪ この間呼び出されたドラゴン達は魔術の才能があるやつしか懐かないから当然の結果よねー。おせっかいついでに日向パイ先と、最原に懐いていたドラゴンもそれぞれの研究教室呼び戻しておきました。なので悪しからず(笑)』
日向「江ノ島ぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」テガミバァン!!
不二咲「!? ひ、日向先輩どうしたの!!?」
戦刃「あー……。やっぱり絶望的な事が書いてあったんだね……ごめんね日向くん」ペコリン
あんの野郎マジでふざけるなよ!!? 人が散々苦労して、重傷患者(夢野(数ヶ月登場不可能としています))まで出して、やっとこさ異世界に送り返したってのに……!!
クッソ、やることが一気に山積みになったぞ……!! まずドラゴン達を集め直して、真宮寺に頼んで魔術陣を書いて貰ってもう一度ドラゴン達を元の世界に強制送還。
江ノ島から(恐らく真宮寺の研究教室から盗み出した)召喚の魔術書を取り返して二度と同じ事をしないように厳重に説教&説得。モン……モノクマボールの解析については……。江ノ島にやらせると「また」余計な効果を付与されかねないんだよなぁ……。どっちもどっちかもしれないけど、入間に頼むしかないかぁ……。
不二咲にはこの部屋でこのヤバイドラゴンが暴れ出さないように見張ってて貰って……。俺は↓2
①やはり真宮寺の元へ行く。
②自分の研究教室に戻ってドラゴンを回収する。
③江ノ島の元へ行く。(判定次第でいません)
日向「不二咲! お前は自分の部屋のドラゴンが絶対に怒ったり暴れたりしないように要注意しながら面倒を見ててくれ!! 俺は色々と……もうホント色々とやることが出来ちまったから!!」
戦刃「……(ドラゴン……?)」
不二咲「わ、分かりました! 頑張ってみます!!」
取りあえずは俺の部屋にいるっていう俺の頭の上にずっとしがみついてた例のドラゴンを回収しに行かないと……! 呼び出された中で危険度が一番低い奴でも、ちょっとしたブレスで人を全身丸焦げに出来るのが最強の幻想種(ドラゴン)だ。あいつも俺がシッカリ面倒を見てないと、何をやらかすか分かったもんじゃない!!
~~~超高校級の相談窓口の研究教室~~~
日向「おい! ドラゴ……ゴイ!(51)いるか!!?」
↓1
01~30 机の上で眠っていた。
31~60 ドアを開けた途端、日向の頭に飛びついてきた。
61~90 七海に撫でられて気持ちよさそうにしていた。
91~00 なんか5歳の美少女が素っ裸で立ち尽くしてたんだが……。
ゴイ「クルルゥ~♪」
七海「ふふっ。よしよし、良い子だねぇ。そのまま大人しくしててねぇ……」ナデナデ
俺はその光景を見て、安堵と慈愛と感動の涙を流しそうになった。七海……本当にナイスだ!! ゴイ、お前もよく大人しくしててくれた!!
七海「あ、日向くんだ。……もしかしてと思ったけど、またドラゴンが召喚されちゃったの? 日向くんの研究教室に来てみたら取りあえずこの子が寂しそうにしてたから面倒をみてたんだけど……」
日向「七海……。やっぱりお前は天使だ……! ──って、あっおいコラ!!」
ゴイ「クルルゥ~、クルルゥ~♪」
七海「ふふっ。やっぱりその子、日向くんの頭の上がお気に入りみたいだね。……私も協力するから、何があったのか説明して貰えるかな?」
日向「ああ、実は……──事情説明中──って訳なんだ」
七海「……今度は最初から江ノ島さん絡みの事件かぁ……。難易度高いなぁ……。取りあえず最原くんと苗木くんの様子を見に行ったら? 私は真宮寺くんの所に行って、事情を説明してくるから」
日向「ああ! 分かった!!」
こうして七海という希望を手にした俺は、ゴイと共に再び行動を再開した。まず会に行かねばならないのは──↓2
①苗木
②最原
③その他安価(ただし、入間だけは本気で非推奨しておきます)
やっぱ苗木だよな! 最原はその洞察力と推理力、そして経験から「一体どうすれば良いのか」が大体分かってくれると思うけど、苗木に関しては話が別だ。
別にあいつの要領が悪いとか、洞察力が優れていない(むしろ優れている方だと思う)とかそういう理由じゃなくて、一番の問題はあのドラゴン──「ミミ」が苗木に惚れていて、何をしでかすか本気で分かったもんじゃないということだ。
あの体格差で人を下敷きにするぐらい簡単な膂力の持ち主だしなぁ……。仮にまた押し倒されてたらどうすっかなぁ……。
~~~超高校級の幸運(78期生)の研究教室~~~
日向「苗木! いるか!?」
↓1
01~30 苗木もミミもいない。
31~60 苗木に抱きついているミミがいた。
61~90 苗木にまたキスをしているミミがいた。
91~00 なんか不二咲以外の苗木lovesがかなりヤバイ眼で苗木とミミを見ているんだが……。
ゾロ目どういう効果?
>>30 (苗木にとって)史上最悪の絶望レベルの出目です。……これホントどうしよう(滝汗)
ミミ「んー……ちゅっ♪ パパもママも許してくれたし、これで正式に夫婦になれるね~誠~♪」
ミミに押し倒された苗木「そ、そうだね……。あ、あはははははははは……(白目)」
あー……。やっぱり「こう」なってたか。ドラゴンだし、人の理が通じる存在じゃないとは思ってたけど……。
日向「こら! ミミ!! 『郷に入っては郷に従え』前も言っただろ!!」
ミミ「むぅ……。五月蠅いのが来ちゃった……。どうしよう誠? 逃げる? 追い払う??」
苗木「ひ、日向先輩は僕の大切な先輩だから、無下に扱う娘は嫌いかな~……なんて……」
ミミ「!? ご、ごめんなさい!!」
苗木の言葉にビビったのか、ミミはイソイソと苗木の腹から降りる。……苗木もミミの扱い方が分かってきたみたいだな。
苗木「ひ、日向先輩。その、この状況は一体どういう……。ミミちゃん達はこの前ちゃんと元の世界に送り返したはずじゃあ……」
日向「ああ、それなんだがな──事情説明中──って訳なんだ」
苗木「そうですか……江ノ島さんがまた……。クラスメイトを代表して代わりに謝ります、ごめんなさい」ペコリ
日向「苗木が頭を下げる事じゃないさ。だから……」
苗木「ええ、江ノ島さんは僕に任せて下さい。なんとしてでも説得して、魔術書を取り返してみせます!!」
日向「助かる、俺は最原の所に行くよ。最原に事情を説明したら、俺も江ノ島の説得&説教に参加する」
ミミ「? 誠、誰かぶっ飛ばしたい奴がいるの? だったら私が──」
苗木「み、ミミちゃん! 僕は物事を穏便に済ませてくれる女の子が大好きなんだ!! だから──!!」
ミミ「!? うん! ミミ、大人しくしてるよ!! だって誠の妻だもん!!」
よしよし、流石は苗木だ。まだ数回しか交流がないのにミミのことを完全にコントロールしている。さて、江ノ島のことは苗木に任せて俺は早速──
~~~超高校級の探偵(79期生)の研究教室~~~
日向「邪魔するぞ、最原!!」
↓1
01~30 最原に撫でられながら机の上で眠っていた。
31~60 最原の腕の中でスヤスヤと眠っていた。
61~90 赤松と一緒に可愛がられていた。
91~00 なんか4歳の美少女が素っ裸で立ち尽くしていて大慌ての最原がいるんだが……。
「いや草」と言っている自分と「最悪だぁ……」と嘆いている自分が同時に存在しています。
4歳ぐらいの少女「むにゅ……。しゃいはらぁ……」
最原「あ、あわ、あわわわわわわわわ(顔真っ赤)」
……そこには素っ裸の4歳の女の子が、最原に抱きついているという、事案待った無しの絵面が存在していた……。いや完全に前回の苗木の時のデジャヴなんだか!? もしかしてドラゴンって素で人間に変身出来るのか!?
ゴイ「クルルゥ?」
……偶々だよな? なぁゴイ。お前は唐突に人間の幼女になったりしないよな?? 俺をロリコン通り越してペド扱いされる地位にまで貶めたりしないよな???
最原「あ、ひ、日向先輩!! こ、これはその……! ぼ、僕が部屋で研究をしてたらいきなり部屋の中がパアアッって光って、何かと思ったらこの子がその……! へ、部屋の中に突然現われて僕の事を……!! それも何故か全然引きはがせなくって……!!」
日向「落ち着け、最原。探偵ならどんな時にでも「冷静に」だぞ。……前回の苗木の時と同じだよ。実は──事情説明中──って訳なんだ」
最原「そうですか……。また真宮寺くんと田中先輩が手を組んでやらかした線は薄く見てましたけど、江ノ島先輩が……」
日向「取りあえず、お前は研究教室に鍵を掛けて、そいつと一緒に中に籠もっててくれ。あ、人間体でもドラゴンはドラゴンだから、扱いにはマジで気をつけろよ? 下手すりゃ夢野と同じように病院送りになるぞ」
最原「えちょっ!? あの、先輩は!!?」
日向「白銀か東条か、それとも西園寺かは分からないけど、兎に角「小さな女の子」が着られそうな服を持ってそうな奴にそいつが着る服を貰ってくる! 江ノ島の元に一緒に向かうとはいえ、全裸じゃ流石に不味いだろ。希望ヶ峰学園一の変態野郎の称号待った無しだぞ!!」
最原「わ、分かりました!!「しゃいはらぁ……」わ、分かった。分かったからそんなに胸やお腹を押しつけないで!!」
……最原よ、言いたいことは分かるが、お前傍から見たら幼女に「興奮するからそう言うことしないで!!」って言っている風に聞こえるぞ……。
さて、誰の力を借りるべきか……。
↓1
①やっぱり白銀(ただし、連続二回目の為、怪しまれます(判定必須))
②ここは東条(服を持っているかどうかの判定自体は厳しいですが、怪しまれることなく服を作ってくれます)
③西園寺(ノーリスクで服を借りれますが、事情を聞いて納得するまでは罵倒されます)
はい、という訳で次の展開が決まったので>>1は夕食休憩に入ります。8時~9時の間には……戻れると良いなぁ……。(寝落ち常習犯)
どうする……? 白銀に頼めばまた服を貸してくれるかもしれないが、流石に二回連続となれば怪しまれるだろう。と、なると──
~~~超高校級のメイドの研究教室~~~
日向「失礼するぞ! 東条はいるか!?」
東条「──日向先輩? そんなに慌ててどうしたの? もしかして、私に何か「依頼」かしら?」
日向「ああ。実はその……お、俺の親戚の娘……4歳の女の子が家に遊びに来てるんだけど「もっと可愛い服が来たい!!」って言いだしてさ。東条ならお手製の可愛らしい服を作ってくれる、あるいは持ってるんじゃないかなってさ」
東条「4歳の女の子の服……? そうねぇ……」
↓1
01~30 悪いけど、そういう事なら今から作るしかないわね。
31~60 あら偶然ね、今丁度同じような依頼を受けてるの。一緒に作ってしまいましょう。
61~90 丁度良いわ。今白銀さんの頼みで同じようなコンセプトの服を作ったの。どうぞ持って行って。
91~00 あるにはあるけれど……。その、ちょっと過激な服なのよね。それでも良い?
東条「丁度良いわ。今白銀さんの頼みで同じようなコンセプトの服を作ったの、どうぞ持って行って」
日向「良いのか!?」
東条「ええ。元々「誰のため」というより「こういう服が作りたい」って丁で作ったんだもの。必要としている人がいるなら、その人にあげるのが一番よ」
そう言って、東条は俺にお手製の服を渡してくれた。……なんだろう。何故だか分からないが、あの子にピッタリ合う服な気がする!!
日向「恩に着る、東条!!」
俺は東条に礼を言うと、急いで最原の元へと戻る。だがそこには──↓1
01~30 幼女を膝の上に乗せて、眠らせている最原がいた。
31~60 幼女に押し倒された最原がいた(幼女自体は寝ている)
61~90 幼女に押し倒された最原がいた。(幼女は起きている)
91~00 なんか幼女にキスされてる最原がいるんだが……。
4歳の幼女「スーピー……。スーピー……」
最原「よーしよしよし……。お願いだからそのまま寝ててね……」ソワソワ
日向「最原! 服を持って来たぞ!!」
最原「日向先輩!? い、今開けます!!」
日向「どうだ、その……ドラゴンの様子は」
最原「また眠っちゃったみたいです。……本当によく寝る子で助かりましたよ……。シイ(41)ちゃんって名前だけは聞き出せましたけど」
シイか……。やっぱりコイツら(ドラゴン)にも「名前」がちゃんとあるんだな……。なぁ、お前の本名は何て言うんだ? まさか本当に「ゴイ」で合ってるのか? そう心の中で尋ねてみても、コイツは「クルルゥ?」と首を傾げるばかりだ──って、そんな場合じゃなかった! はやいとここの服をシイに着せないと最原の尊厳が──!!
~~数分後~~
シイ「すぅ……。すぅ……」
俺の見立て通り、東条に作って貰ったその服は、シイにピッタリだった。ふぅ……やれやれ、これでやっと事件解決のために動き出せる……。例のヤバイドラゴンは不二咲の手腕に任せるとして、やはり元凶である江ノ島をなんとかしなくては──!!
日向「最原! シイを連れて一緒に付いてきてくれ!! 江ノ島をとっちめに行くぞ!!」
最原「わ、分かりました! ええっと……(ユサユサ)……ダメだ、起きそうにないな……背負っていくしかないか……」
こうして俺達は元凶である江ノ島の元へと向かった。そしてそこには──↓1
01~30 何故か絶望状態の苗木がいた。
31~60 江ノ島とのトークバトルに苦戦する苗木がいた。
61~90 江ノ島とのトークバトルで善戦する苗木がいた。
91~00 江ノ島から既に魔導書を取り返した苗木がいた! 凄いぞ苗木!!
~~~超高校級のギャルの研究教室~~~
苗木「お願いだよ江ノ島さん! 大人しくその魔導書を返してよ!!」
江ノ島「えー? でもなぁ……? この本かーなーりー興味深いことがかいてあるしぃ。まだまだ使えそうな部分も沢山あるしなぁ(ニヤニヤ)」
苗木「その本は元々真宮寺くんの持ち物でしょ!? 普通に泥棒だよ!!」
江ノ島「それを始めるにはまず「泥棒」の定義から始めなくてはいけませんねぇ……。真宮寺だってこの本を「正規ルート」で手に入れた訳じゃないんですし? あ、もしこの本の事が世間に流出しちゃったらこの世界はどうなっちゃうのかな~?」
苗木(そ、それは! それだけは絶対ダメだ!! クソッ……どうすれば……どうすれば江ノ島さんを止められるんだ!?)
ガララララッ!!
日向「救援に来たぞ! 苗木!!」
最原「助けに来ました、苗木先輩!!」
苗木「ひ、日向先輩! 最原くん!!」
江ノ島「おっとー? 古今東西主人公トリオが揃っちゃったかぁ……。うーん、これは私様でもちょーっと厳しいかなぁ(ニヤニヤ)」
江ノ島は余裕の笑みを崩そうともしてない。……こいつ、事態がもっと悪化するまでは魔導書を意地でも返さないつもりだな……!!
↓2 どうする?
①江ノ島に、どうすれば魔導書を渡してくれるのか聞く。
②取引を持ちかけてみる。
③その他安価。
「「「ちょっと待ったぁあああああああああ!!!」」」
日向「!!? こ、この声は?」
江ノ島「お、おやおやおや? 私様としたことが、とんでもない出目を踏んじまった(コンマ99)みてぇだなぁ!!」
舞園「不二咲さんから話しは全て聴かせて貰いました!!」
日向「舞園……!」
朝日奈「……本当に大変だったね、苗木、日向先輩、最原!!」
苗木「朝日奈さん……!!」
霧切「江ノ島さん。このままその魔導書を返さないと言うのなら、今までのあなたの悪行は全て生徒会並びに学園長。そして学園上層部の評議会に連絡させて貰うわ」
最原「霧切先輩……!!」
こ、ここで苗木lovesが救援に駆けつけてくれるなんて!! これはかなり心強──!!
江ノ島(……ちぇー。「あともう一回」だったのになぁ……。まぁいっか! 既に二回は済んでるし、どのみち苗木は……うぷぷ!!)
江ノ島「えーんえーん! みんながよってたかって虐めるよ~!!」
舞園「何を言ってるんです? 全てあなたの自業自得でしょう!!」
霧切「……それで? 魔導書は返すの? 返さないの?」
江ノ島「良いよー! 返してあげりゅー♪」ポイッ
朝日奈「!!? こ、こんなにあっさりと!?」
江ノ島「惜しいか惜しくないかで言えば勿論惜しいんだけどー。この状態で返さなかったら幾ら私様でも事後処理が大変そうだしねぇ。丁度良いかなって感じ?」
それじゃーねー! と、江ノ島は逃げるように自分の研究教室を出て行った。後を追おうとする霧切と最原だが、俺はそれを止める。江ノ島は二人がかりで敵う相手じゃないし、追った先に罠が無いとも限らない。
日向「……今は兎に角、ドラゴン達を元の世界に戻すことを優先しよう……」
苗木「うん、そうだね。優先順位はハッキリしておかないと……。行こう、不二咲さんの元へ!!」
~~~超高校級のプログラマーの研究教室~~~
苗木「不二咲さん! 大丈夫──!!」
↓1
01~30 普通に大丈夫だった。
31~60 なんかドラゴンと仲良くなっていた。
61~90 なんかドラゴンと凄く仲良くなっていた。
91~00 なんか9歳ぐらいの角の生えた女の子がいるんだが……。
なんでじゃぁあああああああああああああああああ!!!(97)
そこには9歳ぐらいの女の子が、椅子に座って部屋の主である不二咲と、それはそれは楽しそうに談笑していた。……だが、頭の上には二本の角が生えている。それが「彼女は人間ではない」という事の、何よりの証明だった。
9歳ぐらいの女の子「ほうほう。……それで今はその苗木とやらを女共+貴様の4人で奪い合っておると……。カッカッカ! 愉快愉快、人の修羅場も獣のそれと大して変わらんのぉ……。で、どうじゃ? 貴様に勝ち目はありそうか? 無さそうと言うなら秘蔵の媚薬の作り方を教えてやるぞ」
真っ黒い色をしたゴスロリドレスに、真紅のような紅い瞳。……そして、身体中からあふれ出る「コイツはヤバイ」という圧倒的な覇気。今まで生きてきた中でも最強の……。人類最強と言われる大神のそれを何万倍にもしたような、近づくだけで目眩がしてくるような──それほどの存在感。
不二咲「……どうだろう。正直自身は無いです……。苗木くん、僕を選んでくれるかなぁ……?」
9歳「なんじゃ、我が気に入った人間らしくもない……。雄に「選んでもらう」のではない、雄に「自分を選ばせる」ように努力せい。それが、心身共に強く、美しくなる最も正しく近道な恋の必勝法よ……。そら、お主の思い人と友達とやらが来たようじゃぞ」
不二咲「!!? な、苗木くん。この子はその……」
苗木「大丈夫、分かってるよ。ボールの中に入ってたドラゴンさんなんでしょ?」
日向「事件は無事に解決したぞ。あとはドラゴンのみんなを、この前みたいに元の世界に送り返せば良いだけだ」
9歳「なんじゃ、随分とナヨナヨしいのぉ。コレがお主の選んだ……ん? んん? ……ほうほう、これはこれは……(ニヤニヤ)」
苗木「あの、僕がどうかしましたか……?」
9歳「良いや別に? ただ「随分と難儀な運命を背負った希望の子」よのぉ、と思っただけじゃ。……ほれ、そろそろ帰るぞ竜共よ」
そう言った9歳の女の子がバッ! と右手を振るうと、床に紫色をした超巨大な魔方陣が現われる。……見たことがあるぞ。コレって確か真宮寺が書いてた魔方陣と同じだ……!!
ミミ「はーい……。誠! またねー!!」
ゴイ「クルルゥ~!」
シイ「スー、ピー……スー、ピー……」
9歳の女の子「ではな。異世界に済む人間達よ……。おお、そうじゃそうじゃ。その「電子世界の申し子」にはもう伝えたが、貴様らにも我の真名を明かしておくとするかの──いつまでも「9歳ぐらいの女の子」と心の中で表現されるのも嫌なのでな」
こいつ、俺達の心の中まで簡単に──!?
№6「我はここではない異世界をたゆたう神竜にして、10人おる「神格」の一人。№6(ナンバー・シックス)。今後の余生を平穏に過ごしたいのであれば、これ以上異界に……竜に関わろうとせんことじゃな」
その言葉を最後に、竜達はこの世界から消えた。……最初から何も無かったかのような、シン──とした空気だけが、そこにはあった。
~~~後日談~~~
あの大騒ぎから一週間後。不二咲は俺の研究教室に、先の事件のお礼を言いに来ていた。「絶対に一人じゃ解決出来なかっただろうから」との事だ。
不二咲「本当に、本当にありがとうございます、日向先輩!! 僕一人じゃあホント、どうしたら良いのかサッパリ見当もつかなくて……」
日向「気にするなって、あんなの、一人で何とかしようって方が間違ってる。……それに「あの」江ノ島が関わってた事件なんだ。俺だって一人じゃどうしようもなかっただろうしな」
不二咲「……それでも、本当にありがとうございました。日向先輩が苗木くんを……。皆を助けてくれたんだって、僕は思ってますから」
ニッコリと微笑みながら、不二咲は言う。……今回の件を受けて、真宮寺は魔導書と思われる類いの本を更に厳重に封印。一般人には絶対に触れられない場所に保管することを決めたようだ。(江ノ島だけはどうにかしてしまいそうだが)
……世界を滅ぼす可能性を秘めたドラゴン達、か。そりゃあ関われば関わっただけ命を縮めそうだよなぁ……。けど、それにしても……。
日向(なんだろう……。この事件、これで「終わり」じゃ無い気がするんだよな……)
世界の危機というより、どこぞの誰かさんにとって史上最悪クラスの絶望が降り注ぐ事態に発展しそうな──そんな予感がするんだ。何故だかはよく分からないけど……。
日向(……まぁ良いか。少なくとも当面の危機は去ったんだしな!!)
この時の俺はまだ、そんな風に楽観的に考えられていたんだ──「あいつ」から「あの依頼」が飛び込んでくるまでは──
不二咲からの依頼をクリアしました! 「不二咲を頼る」のコマンドの難易度が下がりました!!
不二咲は知っての通り、超高校級のプログラマーです。分野は限定されますが、その体の依頼が来たときにはこれ以上無く頼りになってくれるでしょう。
不二咲千尋との絆値がMAXになりました。絆クエスト 不二咲千尋編 を 開始します──と、言いたい所なのですが、絆クエストはご存じの通り長い&書き溜めが必要なので、明日以降に回します。
取りあえず今日は依頼の続きをやって、それが終わり次第不二咲の絆クエストに移りましょう。
日向「なぁ七海」
七海「なぁに? 日向くん」
日向「RPG系のクエストゲームだけとは限らないけど、キャラクターに装備出来る○○シリーズってあるだろ? お前はそういうのって「装備を統一する」派か? それとも性能や効率に拘る派か?」
七海「うーん……、その時の気分によるなぁ……。シリーズ物の装備って統一感があってカッコいいし、メリットも多くあるんだけど、大抵デメリットも同時に付いてくるんだよね……。だから「ガチ」の時は性能に拘った物にするかな。それ以外は統一してるよ」
日向「やっぱそうなるか。柔軟な思考と対応も、ゲームを楽しく遊ぶためのコツだよな」
コンコンコン!
日向「おっと、今日も依頼者かな?」
七海「クエストを受けに来たのかもしれないよ?」
日向「どっちかっていうとクエストを受けるのは俺の方なんだが……はーい! どうぞ!!」
↓3「失礼します」
↓3までで一番コンマ値が「高い」物を採用。
ついでに>>1からの連絡。「苗木」が選べないキャラに緊急追加&今学期(つまり二学期中)はもう異世界云々に関する依頼は無しで。(天丼は一回目は面白いけど繰り返しすぎると……ね?)
赤松「えへへ……。こ、こんにちわー……(ソロー)」
七海「赤松さんだ。いつもピアノの伴奏(ゲームBGM)お疲れ様です」ペコリン
赤松「え!? ええっと……大した事はしてないよ? 会社から依頼を受けて、ピアノの部分を弾いてるってだけだもの」
今回の依頼者は『赤松楓』才能は、超高校級の「ピアニスト」だ。
幼少期からピアノと共に育ち、友人からは「ピアノバカ」と呼ばれるほどいつもピアノを弾いていたらしい。やがて数々のコンクールでも賞を獲得するようになり、ついには “超高校級のピアニスト” の称号を得るまでになった。
明るく前向きな性格で、目標達成のためには努力を惜しまない、79期生の中心的ムードメイカーだ。……最近音痴だと言うことが判明したが、本人はそれにもめげず、歌の練習を頑張っているらしい。
赤松「ええっと、この教室に行けば日向先輩が悩みや相談を聞いてくれて、解決の手伝いをしてくれるって聞いたんだけど……ホント?」
七海「ホントだよー! それじゃあ日向くん。赤松さんのこと、任せたからね」
そう言って七海が部屋を出て行き、俺はいつものように赤松に来客用のソファーに座るよう促すと、いつもの定型文を口にする。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
赤松「は、はい! 実は↓3なんです!!」
↓3までの安価の中で一番コンマ値が「低い」物を採用。
……と、いうわけで今回はここまで。みなさま、昨日今日とご協力本当にありがとうございます。休日なら昼でも結構な人がいると分かったので、これからは土日祝日と、私自身の休みが重なったら、積極的に投稿していこうと思います。
それではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
>61 ゾロ目なので、日向が「コヨーテ」を得意な事(多分セレスにでも鍛えられた)にしましょう。
日向「おっ! 良いな「コヨーテ」か。……言っておくが、俺はそこそこ強いつもりだぞ?」
赤松「あっ、先輩「コヨーテ」知ってるんですか」
七海「当然、私も参加させて貰うよ!!」ガラララッ
だから七海よぉ、お前ゲーム関連の依頼の時だけ即座に戻ってくるなよなぁ!? このままだと「外に出て行った」っていうお前の証言が怪しくなってくるんだが!!?
お前まさか「その依頼内容が分かるまで」部屋の外で聞き耳立ててたりしないだろうな!? ……まぁそれはそれとして、ふっふっふ……。この俺がセレスに「かなり強いですわね」と言われたこのゲームを挑むとは……。(七海がいるのがかなり不安だが)俺の実力を見せてやろうじゃないか!!
赤松「それじゃあお願いしますね。日時は追って連絡しますから」
そう言って、赤松は研究教室を出て行った。それにしても久々におとなしめの依頼が来たもんだ。先週先々週と異世界ドラゴン騒動で、ゲームをしたり身体を休めたりするどころじゃなかったからなぁ……。今回はサバゲー大会の時同様、楽しくなりそうだ!!
~~~数日後・79期生の教室~~~
赤松「ではこれより! 日向先輩と七海先輩を加えたボードゲーム・「コヨーテ」を開始しまーす!!」
七海「いえーい!」パチパチ
七海が声援と拍手で赤松の声に応える。俺も一応拍手をしてみるが、メンバーに常時クールな星と春川がいるからか、カラオケ大会ほどの盛り上がりはない。キーボなんてどうしたら良いか分からずに、この時点でアワアワしていた。……今更だが、不安になって来たな……。
赤松「当然、みなさん予習してきていらっしゃるかと思いますが、ここで「コヨーテ」の正式ルールを発表しますね!!」
赤松が張り切って準備してきたであろう。ポスターのような紙を黒板に貼り付ける。そこには「コヨーテ」の正規ルールが書かれてあった。
①「コヨーテ」のカードには「-10」から「20」までの数字が書かれています。(カードの数字によって、入っている枚数は違うよ)
②全てのプレイヤーは山札からカードを1枚ずつ受け取ります。ただし『自分のカードを見てはいけません』カードが自分には見えないように、おでこに当ててください(インディアンポーカーみたいにね)
③最初のプレイヤーは、他のプレイヤーの数字を確認したら『数字』を宣言します。この時宣言する数字は、(自分を含めた)場の合計値を超えない数字です。例えば自分の数字が「?」で、他の人の数字が「10」「5」「0」の場合、「15」と答えても良いですし、自分の数字が「-10」だったとしても大丈夫なように「5」と答えてもOKです。
④前のプレイヤーが数字を宣言したら、次のプレイヤーの順番になります。次のプレイヤーは、下の2つのどちらかを行います。①前の人の宣言よりも「大きい数字」を宣言 ②前の人の宣言が場の合計値を超えたと思ったら「コヨーテ」を宣言
⑤『直前の宣言が合計値を超えた!』と思ったら「コヨーテ!」と宣言します。「コヨーテ」が宣言されたら、そこで答え合わせをします。全員がカードを表向きにして机に置き、場の合計値を数えて『前のプレイヤーの宣言』と『場の合計値』を比べます。
・「前プレイヤーの宣言」が合計値を超えていたら、前プレイヤーの負け
・「前プレイヤーの宣言」が合計値以下なら、コヨーテを宣言した人の負け
⑥負けたプレイヤーは『ライフ』をひとつ失います。ライフは全部で3つあるので、3回負けたら脱落となります。
⑦最後に、使い終わったカードは捨て札にして、新たにカードを1枚ずつ引いて、次のラウンドを始めます。これを繰り返し、ライフが0になった人が脱落していき、最後まで残った人の勝利です。
⑧今回はややこしい&初心者がいるので「特殊なカード」は使いません。純粋に、数字のカードだけで勝負です。
⑨最下位の人には罰ゲームがあります。(あ、実際の「コヨーテ」には罰ゲームはありません。これは私(赤松)の独断です)
赤松「みなさーん! 分かりましたかー!!」
七海「はーい!」
七海は相変わらず(ゲームになると)ノリが良いなぁ……。ところでキーボはまぁ兎も角、星と春川は何で参加してくれたんだ? こういうゲームが得意なイメージはあっても、積極的に参加するイメージがコイツらには無いんだが……。
春川「……色々と事情があるんだよ。私は↓1」
星「俺は↓2だな」
キーボ「えっと……。ぼ、僕が選ばれた理由は……「えっ? うーん……。暇そうだったから?」要は数合わせですよねそれ!!?」
春川「……幼稚園の演奏会に参加してもらう見返り。他意は無いよ……ただ、このゲーム私もそこそこ得意なつもりだけど。(ゾロ目効果)園児達とも何回かやったしね」
星「俺は王馬とこれで一騎打ちしたときに全敗してな……、少しでも勝率を上げてぇんだ。俺だって男だからな、負けっぱなしじゃいられねぇよ」
ふむふむなるほど……? 星とキーボの実力は未知数だが、春川はああ見えてかなり強いとみた。百田が絡まなけりゃポーカーフェイスも得意そうだしな。
……だが、やはり一番注意すべきは──
七海「ふふっ……。楽しくなりそうだね!」
やはり「超高校級のゲーマー」である七海だ。こいつ「ゲーム」になると途端に滅茶苦茶強くなるからなぁ……。全員で協力して、ってのが一番なんだが、それすら裏を掻いてこっちの思考を読んできそうだし……。
赤松「それじゃあ第1回戦、行ってみましょう! みんな、カードを持って──せーの!」
↓1 でコンマ判定
01~5で七海
5~25で日向
25~45で春川
45~70で星
70~00でキーボ
の負け。
星「……25」
キーボ「ふっふっふ! 場の全ての数値が宣言した数値を下回ったとみました!!「コヨーテ!!」」
赤松「全員、一斉にカードオープン! せーのっ!!」バッ
星「チッ……俺の負けか」ライフ3→2
日向(最初に仕掛けたのはキーボか。あいつも中々飲み込みが早いじゃないか)
七海「まだまだこれからだよ、星くん。頑張って!)
日向(……ってあれ? もしかして俺って席順的に常に七海から「コヨーテ」宣言しないといけないのか? ……なんだろう、一気に優勝者になれる気がしなくなってきたぞ……)
赤松「それでは2回戦! 行ってみましょう! みんな、カードを持って──せーの!」
↓1 でコンマ判定
01~5で七海
5~25で日向
25~45で春川
45~70で星
70~00でキーボ
の負け。
コンマ77でキーボの負け……の、筈なんですが……?
星「……20」
キーボ(来ました! 二度目のチャンス!! コヨー……(ゾクリ)!!)
キーボ(な、なんですか、今の悪寒は!!? 僕の内なる声も「止めておけ」と言っている気がします!! ……ここは……)
キーボ「……24」
七海「……うーん……。いこっかな。「コヨーテ!!」」
赤松「全員、一斉にカードオープン! せーのっ!!」バッ
七海「あちゃー、私の負けだね。キーボくん、かなり「やる」ね」ライフ3→2
キーボ(あ、危なかった……!! もしあの時点でコヨーテをしていたら僕の負けでした……!!)
日向(キーボの奴、凄いな。これで二連勝か……。まぁこのゲームは生き残り方式だから、誰が何回勝ったかはあまり関係ないんだが……)
赤松「どんどん行きましょう! みんな、カードを持って──せーの!!」
↓1 でコンマ判定
01~5で七海
5~25で日向
25~45で春川
45~70で星
70~00でキーボ
の負け。
七海「んーと、18で」
日向(……七海にしちゃ随分控えめだな。「俺」が持っているカードに何か関係あるのか……? なら──)
日向「……23」
春川「……「コヨーテ」」
赤松「全員、一斉にカードオープン! せーのっ!!」バッ
春川「……ちっ、よりによって私が20か……」ライフ3→2
日向(うわあっぶな! 俺-10じゃねぇか!! もう少し隠されてたらやられてたかもな……)
赤松「さぁさぁ場が暖まって参りました! みんな、カードを持って──せーの!!」
↓1 でコンマ判定
01~5で七海
5~25で日向
25~45で春川
45~70で星
70~00でキーボ
の負け。
コンマ55(ゾロ目)なので……!
春川「……27」
星(随分大きく出たな……。ハッタリか? いや、ここは……)
星「……30」
キーボ「今です! 「コヨーテ!!」」
赤松「全員、一斉にカードオープン! せーのっ!!」バッ
キーボ「え、ええっ!? 20が一人(僕)で10が二人!!?」ライフ3→2
日向(こりゃキーボ視点はかなり厳しかっただろうな。なにせ自分が20な上七海が-5だったし……)
赤松「これで日向先輩以外ライフが削れました! ゲーム前に言っていた「俺、このゲーム得意だぞ」という宣言は果たして本当なのか否か!! みんな、カードを持って──せーの!!」
↓1 でコンマ判定
01~5で七海
5~25で日向
25~45で春川
45~70で星
70~00でキーボ
の負け。
星(……ちっ……。全員このゲームの「コツ」って奴を掴み始めやがったな……? 「隙」と「動揺」が見えねぇ……)
星「……24」
キーボ「ここは行きましょう! 「コヨーテ!!」です!」
赤松「全員、一斉にカードオープン! せーのっ!!」バッ
星「俺含め-カードが二人……だと!?」ライフ2→1
日向(こういう事が有るから「安パイ」or「違和感を覚える」までは宣言しないのが安定なんだよなぁ、このゲーム。……まぁイモりすぎてもそれはそれでドンドン不利になってくだけなんだが)
赤松「後が無くなった星くん! 果たしてこのまま最初の脱落者となってしまうのか!! 行ってみましょう6回戦! みんな、カードを持って──せーの!!」
↓1 でコンマ判定
01~5で七海
5~25で日向
25~45で春川
45~70で星
70~00でキーボ
の負け。
え~>>1です。今更ですがトンでもない大ポカをやらかしていた事に気がつきました。
……赤松さん入ってないじゃん……(頭抱え)最悪最低のミスを犯してしまいましたが、ここで「初めからやり直し」をした場合、今までの時間が全て無駄&ただただ単調な判定だけを続ける事になってしまうので、こうします。
今から5回判定を行ない、その中の30以下の出目の分だけ、赤松さんが敗北した事にします。↓5まで。(この判定に、連投判定はありません)
皆様ありがとうございます。そして本当にすみませんでした(土下座)>>78の続きから。
キーボ(ふっふっふ……! 残りのカード枚数と今まで出たカードから考えて、僕の数字で一番確率が高いのは5か8! ならばここは危険な端を渡らずに……)
キーボ「21です!「コヨーテ!!」……へ?」
赤松「全員、一斉にカードオープン! せーのっ!!」バッ
キーボ「な、ななな!? まさか最後の10が僕に来ているなんて……!!」ライフ2→1
赤松「さぁ、キーボくん星くんとダブルリーチとなってしまいました……! いったいこのゲームの行方はどうなってしまうのか!!」
日向「あのー、赤松?」
赤松「はい?」
日向「さっきから随分と司会進行に熱が入っているみたいだけど……。お前もこのゲームの参加者なんだからな?」
赤松「い、嫌だなぁ! 勿論分かってますってば!!」
星「……じゃあ一番最初に「後が無くなった」のは誰か言ってみろ」
赤松「……私です(ズーン)……。すみません、司会進行に熱が入りすぎて発言も何もかもを間違えました……」
七海「気にすることないない。ゲームは楽しく遊ぶのが一番だからね」
春川「私も別に……気にしてないよ。赤松がテンションが高いときは大抵何かミスをするってのが79期生の共通認識だし」
赤松「わ、私そんな風に見られてたの!!?」
キーボ「そ、それでは行ってみましょう7回戦! みなさん、カードを持って──せーの!!」
↓1
01~5で七海
5~25で日向
25~45で春川
46~61で星
62~78でキーボ
79~00で赤松
うーむ。ここで星にカウンター決めた場合、早々と最下位が決まっちゃうんですよね。 なので、なるべくゲームを長引かせるために──
日向(うーん、ここまで無傷で来たけど流石に「捨て札カード」を混ぜてシャッフルされると厳しいな……「どのかーどがどれだけ出たか」の計算を1からしなおさなきゃいけない……)
日向「……28」
春川「そこだ「コヨーテ」」
赤松「全員、一斉にカードオープン! せーのっ!!」バッ
日向「ああクッソ! もう少し身長に行くんだった!!」ライフ3→2
星(これで全員が1ダメは食らったわけだが……)
キーボ(七海さんは当然として、日向先輩と春川さんも強い……!! これ、どうするべきでしょうかね……?)
↓1
①一時的に星、赤松と(目配せで)タッグを組む。(裏切られる可能性も、見破られる可能性もあります)
②そのまま続行する。
③狂気の沙汰ほど面白い……!
キーボ(……赤松さん、星くん、分かりますか。キーボです)
赤松(……なんだろう。キーボくんがさっきからジーッと私と星くんを見つめてくる)
星(…………)
キーボ(このままではボク達三人に勝ち目はありません。……なので、一時的に組みましょう。星くんが赤松さんの、赤松さんが僕の、そして僕が赤松さんのカードの数字を教え合い、互いにフォローするんです……!!)
↓1 50以上で赤松に意図が伝わる。
↓2 30以上で星に意図が伝わる。
>92
×僕が赤松さんの
○僕が星くんの
星のコンマが99(スーパークリティカル)なので、星は次の次のターンまで負けはありません。
赤松(……なるほどね、何となく分かったよ。了解、キーボくん!)
星(こういうのはあんま好みじゃねぇんだが……。まぁダーティプレイもゲームの華か)
七海「? 三人ともどうしたの? 早く次のゲームを始めようよ!!」
赤松「!!? そ、そうですね! では早速行ってみましょう、八回戦! せーの!!」
コンマ値一時変動。↓1
01~10七海
11~30日向
31~60春川
61~80赤松
81~00キーボ
春川(……どういう事? 三人が急に攻めてこなくなった……。残りライフ1で萎縮した? いや、キーボは兎も角赤松や星はそう言うタイプじゃないよね……)
日向(……場が動かないのが無気味だな。なんだ? 一体何が変わったって言うんだ?)
七海(…………)
春川「……22」
赤松「! 「コヨーテ」!!」 全員、一斉にカードオープン! せーのっ!!」バッ
春川「……!?(うそ、22宣言で負けた……!? 三人-カードは流石に無いと思ってたのに……!)」ライフ2→1
日向(これで春川も後が無くなったか……。しかし、今のは……)
↓1 コンマ20以下で七海が「イカサマ」している事に気づく。
コンマ20以上ですがゾロ目なので……?
七海(……ああ、なるほど。「そういう事」なのかな?)
日向「……七海? どうした?」
七海「ううん、別に? (構わないよ。そういうのだってカードゲームの醍醐味だしね……けど)
七海(なら「こっちが似たような手」を使ったって構わないよね(ニッコリ)」
赤松「後が無くなったのは私含めて四人! せめて最下位にはなりたくない!! では早速行ってみましょう、9回戦! せーの!!」
特殊コンマ
↓1
01~05 七海(ただし、今回七海が敗北した場合は……?)
05~25 日向
25~50 春川
50~75 キーボ
75~00 赤松
日向「……(クソッ! このまま日和ってたんじゃどのみちジリ貧だ……! だったら!!)
日向「……28!」
春川「……(流石に大丈夫だよね……?)「コヨーテ」」
赤松「全員、一斉にカードオープン! せーのっ!!」バッ
日向「うっわ、しまった攻め過ぎたか!!」ライフ2→1
七海(日向くん、三人の状況と術中にハマりすぎだよ……。私がやらないからだけど、まだまだこういうダーティープレイには慣れてないみたいだね)
↓1 30以下で七海が「イカサマしてる」ことを摘発する。
七海(……まぁこういうのも「勉強代」って奴かな。あとで「こういう事が有ったんだよ」ってネタばらしすれば良いよね?)
赤松「さぁさぁ混沌として参りました。一体最下位は誰になるのか!! 行きましょう第10回戦!! せーのっ!!」
春川(流石に最下位は私もゴメンだからね……。ここからはより真剣にやらせてもらう)
↓1
01~05 七海(ただし、今回七海が敗北した場合は……?)
05~20 日向
25~45 春川
45~65 キーボ
65~80 星
80~00 赤松
キーボ(ふっふっふ……! すみませんが七海さん、日向さん、そして春川さん!! 僕が築いたこの協定の前には三人がどれだけ強者だろうと関係ありません!! なにせ場に出ている数字の「合計値」が分かっているんですからね!! 赤松さん、次の僕の数字はなんですか?)
赤松「……(目配し)」
キーボ「(なるほどなるほど、では……)「29」です!!「コヨーテだ」」
キーボ「…………は?」
赤松「全員、一斉にカードオープン! せーのっ!!」バッ
七海「キーボくんの負けだね。これでキーボくんはライフを無くして最下位確定~ゲームオーバーで~す」
キーボ「え? な、なんで!? だって僕達は──!!」
日向「? 僕達は、なんだ?」
キーボ「あ、いえ、その……クッ!(無言で星と赤松の方を睨み付ける)」
星(すまねぇな、キーボ。だが5人中4人がライフ1になった今……)
赤松(これ以上「協定」を保つ意味が少ないんだよね。下手すると七海先輩に「イカサマしてること」がバレちゃうし……)
星(悪いが俺も赤松も最下位にゃあなりたくねぇ。……「どこかで二人が一人を裏切る」……そういうのが前提の協定だったのさ、これは)
キーボ GAME OVER
赤松「さぁさぁ最下位も決まったところで行ってみましょう第11回戦! せーのっ!!」
↓1
01~10 七海
11~25 日向
25~45 春川
45~75 星
75~00 赤松
コンマ55(ゾロ目)なので……?
星(さて、少しでも順位を上げてぇ所だが……その為には七海のライフを1にして「全員ライフ1」の状態にしなきゃ話にならねぇ……。だが日向は兎も角、赤松が七海から一本取れるとは悪いが思えねぇ……。──なら)
星「……30だ」
赤松「来た! 「コヨーテ!!」 全員、一斉にカードオープン! せーのっ!!」
赤松「……へ? ってええ!? 私、よりにもよって20引いちゃってたの!!?」
春川「赤松の自爆だね。ちょっと可哀想だけど、ま、そういうゲームだからさ、これ」
赤松 GAME OVER
七海「だけどゲームは終わらないよ。……そう、最後の一人が決まるまで……ね」
↓1
01~15 七海
15~45 日向
45~65 春川
65~00 星
星(さて、息巻いてはみたがどうしたもんか……)
七海「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
星(俺には見えるぜ、あんたのゾーンが……。「ゲームだったら誰にも負けねぇ」……そういう意思とプライドが作り出す圧倒的な覇者のオーラが……)
星(だが、だからこそ──俺は……!!)
星「20だ!」
七海「……「コヨーテ」全員、一斉にカードオープン。せーのっ!」
星「……やれやれ、せめてベスト3にゃ食い込みたかったんだがな……。ま、妥当な結果だろうさ」
星 GAME OVER
赤松「さぁさぁゲームも終盤に差し掛かりました! 次に脱落するのは誰なのか!! それとも二人の内どちらかが七海さんを引きずり下ろすのか!! 行ってみましょう12回戦!! せーのっ!!」
↓1
01~20 七海
20~60 日向
60~00 春川
春川(チッ……! マジで七海が強すぎる……!! 王馬と最原がガチで組んでようやく何とかなるってレベルじゃないの、これ……!!)
春川(だけど、待ってるだけじゃ何も始まらない。……勝負っていうのは、仕掛けないと意味が無い……!!」
春川「……13!!」
七海「……「コヨーテ」」全員、一斉にカードオープン。せーのっ!」
春川「……はぁ、これでも「ダメ」か。アタシの勝負勘が鈍ったのか、それとも七海が異常なのか……両方かな、これは)
春川 GAME OVER
赤松「さぁ! さぁさぁさぁ!! ついに残るは2人!!「超高校級のゲーマー」の称号のためにも負けられない七海先輩と、それに必死に齧り付く日向先輩!! 勝利の女神はどちらに微笑むのか!! 第13回戦です! せーのっ!!」
↓1
01~30 七海
31~00 日向
日向「……なぁ、七海」
七海「なぁに? 日向くん」
日向「……こんな時に聞くのも何だけどさ、お前は今回のゲーム、楽しかったか?」
俺は、勝負の行方を察して、最後に七海にこんな事を聞いた。
七海「……うん! とっても!! 一学期の時にやったサバゲー大会と同じ位楽しかった!! ありがとう、赤松さん。やっぱりゲームは……」
日向「みんなで楽しく、だよな!! 8だ!」
七海「「コヨーテ!」全員、一斉にカードオープン!」
日向・七海「「せーのっ!」」バッ!!
日向「……俺の負け、だな」
七海「うん。私の勝ちだね!」
赤松「終了ー! 第一回希望ヶ峰学園ミニ・コヨーテ大会の優勝者は「超高校級のゲーマー」七海先輩です!! おめでとうございまーす!!」
周囲からパチパチパチという拍手が送られる。──ああ、楽しかったなぁ。という七海の心の声が聞こえた気がした。……それだけで、俺はもう満足だったんだ。
七海「……ところでキーボくんにやって貰う罰ゲーム」って一体何なの?」
キーボ「うぐっ! こ、この空気なら有耶無耶にしてごまかせると思ってたのに……!!」
赤松「そうはいかないよ! キーボくんには罰ゲームとして↓1をやってもらいます!!」
キーボ「!?」
赤松「普通の人間なら「足つぼマット」……の予定だったんだけど、キーボくんはロボットなので、入間さんが発明の足つぼマット気分を味わえる電撃マットを踏んでもらいます!」
キーボ「い、入間さん発明のですか!? あ、あの、今からでも別の罰ゲームに変えて頂けませんか!? 足つぼマッサージが人間にとってどれだけ「ヤバイ」物かは僕のデータベースにも入っているので、もの凄く怖いんですが!!」
赤松「大丈夫大丈夫! 電子回路がショートするような事態にはならないって! ……多分」
キーボ「多分!!?」
赤松「それでは行ってみましょう! オシオキターイム!!」グイグイ
キーボ「ちょっ! まっ……ぎゃぁああああああああああああああああ!!!」ビリビリビリビリ!!
痛い痛い痛い! と騒ぎ立てるキーボと、思わずクスクスと笑ってしまう俺達。久々に……本当に久々に「ただの青春」って日を過ごせた、そんな気がする一日だった。
赤松楓の絆クエストをCLEARしました! 「赤松」に助けを求める。の難易度が下がりました!!
赤松は知っての通り、超高校級のピアニストです。活躍する場面は少ないかもしれませんが、79期生のまとめ役でもあるので、79期生に用がある場合は、彼女にも話しを聞いてみましょう。
不二咲千尋との絆値がMAXになりました。絆クエスト 不二咲千尋編 を 開始します
日向「う、うおりゃぁあああああああああ!!」
俺は手にした短剣で、跳躍しながら相手のモンスターの上顎を狙って斬撃をかます。その攻撃が決定打になったのか、頭に冠を乗せた泥竜はフラフラと揺らめきながら、最終的にはバタンと力尽きて地面に倒れた。
日向「──よっしゃぁあああああああああ!!」
もう既に何度か味わったが、この爽快感とリアル感がたまらなく気持ちいい。こっちが敵に吹っ飛ばされても肉体的ダメージは無いし、逆に攻撃を決める時は確かな手応えと「トドメを刺した!!」っていう感覚がちゃんとある!! 動きも「システム」が勝手にやってくれるからあれこれ考えて身体を動かす必要も無いしな!!
……すごい、これは本当に凄いぞ!! 既存の3DゲームやVRシステムなんか目じゃない!! これが普及した暁には、きっと人類の娯楽と生活は次のステージに──!!
不二咲『あ、あー、あー。日向先輩、聞こえますかー?』
その時だった。空に巨大なスクリーンが映ったかと思うと、不二咲の顔がそこに映される。
日向「不二咲か。何か緊急の用事か?」
不二咲『いえ、その……。もうそろそろ三時間経つので、データを纏めるためにも一端「こっち」に戻って来て欲しいなぁ……って……』
──ウッソだろ!? もう三時間も経ったのか!!? ……この辺りは現在発売中のゲーム達となんの差も無いな。むしろリアリティと爽快感がもの凄い分、一度ハマったら10時間20時間とやり続けてしまいそうだ。
日向「分かった。メニュー画面を開いて、ログアウトボタンを押せば良いんだったよな?」
不二咲『そうです! それでこっちに……『現実世界』に戻って来られます!!』
俺は不二咲の指示に従って、空中に表示された半透明のスクリーンからメニュー画面を開き、ログアウトボタンを押す。意識がスッー……。と別の次元に飛ばされるような感覚がして、次の瞬間には俺は酸素カプセルのような装置の中にいた。
~~~超高校級のプログラマーの研究教室~~~
日向「う、うーん……」
不二咲「お疲れ様です、日向先輩! お身体の具合はどうですか? 気持ちが悪いとか、違和感があるとかはありませんか?」
日向「いや、全然大丈夫だ。……改めて体験してみたけど、ホント凄いなこれ。現実世界と殆ど変わらないんじゃないのか?」
俺は前に朝日奈と終里の大喧嘩騒動の時に体験した、基礎を入間が、プログラムを不二咲が、整備を左右田がやったという、希望ヶ峰学園機械工学トリオが作りだした『スーパーVRシステム2』という超最新(と言うか多分世界初)のプログラム世界で、モ○ハンを模したようなゲームを楽しんでいた。
前に苗木と入った時のプログラム世界(あの世界は入間のせいで男性によるハーレム生活が許されているというトンでもない世界だったが)の時よりも更に鮮麗になっていて、リアリティも増していたような気がする。……科学の進歩ってのは本当に凄いんだなぁ。数年前はVRシステムだけでワーワーギャーギャー大騒ぎしてたってのに……。
不二咲「ふふっ。いいえ、コレが一般に普及するにはまだまだ時間が掛かりますよ。あ、それより紅茶でも飲みませんか? クッキーも東条さんが作ってくれたお手製のがあるんです! 三時間もプログラム世界の中にいたんですから、ちょっとは休憩して貰わないと……」
日向「ああ、そうだな。喉も渇いた気がするし、お言葉に甘えるよ」
~~~~~~
ふぅ……。やっぱり上手いなぁ、東条の作ってくれたクッキーは。花村のそれに負けず劣らずの上品で素朴で、それでかつ飽きの来ない味だ。油断すると「もう一枚、あともう一枚」と手が伸びそうになってしまう。
不二咲もまるでハムスターのように両手でクッキーを掴んでサクサクと頬張っていた。……なんというか、うん。
不二咲「……? どうしたんですか? 日向先輩」
日向「ああ、いやその……。失礼かもしれないけど、お前って本当に可愛いなって……」
……一体俺は何を言ってるんだ。他人の恋人候補、しかも男に向かって……。本音ってのは言えば良いってもんじゃないぞ、日向創。
だが俺のその言葉に、不二咲は嬉しそうに「えへへ……」と微笑んでくれた。
不二咲「えへへ……。日向先輩にもそう言って貰えるなら、やっぱりまだ僕にもチャンスがあるのかな……」
日向「そりゃあ幾らだってあるだろう。苗木は男だからとか女だからとか、そういうちっぽけな事で大切な人を選ぶような男じゃないしな」
不二咲「ええはい。それは……十分分かってるんですけど……」
不二咲はションボリとした顔になり、何か思い詰めたような顔をする。……俺はそれを暫くの間黙ってみていたが、不二咲は意を決したように
不二咲「あ、あの! 日向先輩!!」
日向「……おう、何だ?」
不二咲「……ここだけの話……ここだけの秘密の相談を、しても良いですか?」
なんだ? なにか緊急の依頼か? それならドンと来いだ。不二咲にはいつも世話になってるし、優しくして貰ってるし、七海とも仲が良いしな!!
不二咲「……この前の異世界ドラゴン騒動のこと、覚えてます?」
日向「……まぁそりゃあな」
忘れられるわけが無い。一度目は真宮寺と田中の好奇心による暴走で。二度目は江ノ島の独断で召喚された、異世界に棲む四匹の竜。彼らは自主的に『元の世界』に帰ってくれたが、もしあのドラゴン達が『人間に敵対的』な種族だったら今頃どうなってた事か……。考えるだけで寒気がする。
不二咲「その時、僕と友達になってくれたドラゴンさん……シックスさんが言ってたんです。『男同士? だからどうした。お主が惚れた相手をお主に惚れさせればお主の勝ちではないか──』って」
おお、流石は一番話が通じそうな(そして一番ヤバそうだった)ドラゴンだ。恋と愛に性別や人種なんて関係ない事をよーく分かっている。
不二咲「……そして、こうも言われたんです『なんなら男でも妊娠する事ができる霊薬をお前にやろうか』って──」
日向「それ、は……」
不二咲「その時、分かっちゃったんです。「ああ、この人には僕の全てが見透かされてるんだな」って……」
不二咲は紅茶を啜りながら、どこか悔しそうに言った。
不二咲「……僕、ずっとずっと、心のどこかで思ってたんです。もし苗木くんが僕を……本当に奇跡みたいな確立で僕の隣を選んでくれたとして、僕は苗木くんが一番欲しい物を……。苗木くんとの赤ちゃんを産んであげられないんだよねって……」
日向「…………」
不二咲「僕、身体だけじゃ無くて心も弱いから……。苗木くんに恋する前は『絶対にカッコいい男の子になってみせる!!』って誓ったのに、苗木くんを好きになってからは『女装してて良かった』『女の子っぽい顔で良かった』『可愛いって言われて嬉しい』ってドンドンドンドン思うようになっていって……」
不二咲「そしたら、気づいちゃいました。ああ、どこまでいっても僕は「本物の女の子」にはなれないんだなって。な、苗木くんに、「普通の夫婦生活」って奴を体験させてあげられないんだなって……」
不二咲は、泣いていた。『自分に出来ない事』に固執して、苗木に大切な物をあげられない事を心の底から嘆いて。
不二咲「だ、だから僕──もしも苗木くんに選ばれても告白を──!」
日向「不二咲」
不二咲「?」
日向「↓3」
↓3までの発言安価を、>>1が良い具合に纏めます。(日向が言いそうにない物は一部改変orスルーで安価下)
と、いう訳で今回の更新はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう(それと赤松さんを入れ忘れていたこと、本当にすみませんでした)
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
日向「もし仮に、苗木が四人の中からお前を選んだとして、あいつはお前の性別や障害なんて些細な事で、お前とずっと居たいって思ってるはずだぞ」
不二咲「…………」
そうだ。苗木が仮に不二咲を選んだとしたら、それはつまり──
日向「だから勇気を持て。苗木がお前を選んだのなら、赤ん坊という「未来」よりもお前との「今」を大切にしたいって思ったってことだろ。お前が不安に思うことなんて、なにも無いんだよ」
不二咲「日向、先輩……」
日向「赤ん坊なんて、どうしても欲しけりゃ養子を取りゃあ良いし、他にも手立ては幾らでもある。それでもお前があいつとの赤ちゃんが欲しいっていうなら、そうだな……。もし、次。もしもまた「異世界ドラゴン騒動」が起きたら、シックスって奴から『男でも妊娠出来る霊薬』って奴を貰っちまえ。そうすりゃお前でも赤ちゃんが産めるようになるだろ、多分」
不二咲は俺の言葉に泣きながら、でも「ふふふっ」と笑いながら。「もう、日向先輩ってば。不謹慎ですよ?」と軽口を叩いてくれた。……その瞳には、悲しみはなく、憂いもまた和らいでいて──「ああ、こいつも本当に苗木が好きなんだなぁ」とほっこりするような気持ちになれたのだった。
不二咲との絆クエストをクリアしました!! 「不二咲に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「不二咲のパンツ」を手に入れました!!
赤松楓との絆値がMAXになりました。 絆クエスト 赤松楓編 を 開始します。 ※赤松楓のキャラクエストは、通常のそれよりも更に若干長いです(主人公キャラなので)
その日、俺の研究教室を訪ねてきた超高校級のピアニスト、赤松楓は、顔を赤らめて何とも言いづらそうな表情で来客用のソファーに座っていた。俺が何があったか話すように促しても、俯いたままだ。
……参ったな。何があったのか分からないんじゃ、こっちも何も出来な──「たいんです」──ん?
ようやっと口を開いた赤松からは、なんとも単純な依頼内容が聞こえてきた。
赤松「……わ、私! 最原くんと恋人になりたいんです!!」
……いや、なりゃ良いじゃん。俺のストレートな感想(口には出さないが)はズバリそれだ。二人が両思いな事なんて79期生全員が知ってるみたいだし「私と付きあって下さい!!」って言えば最原は思わず舞い踊ってしまうぐらいに喜んで、その手を取るだろう。
赤松「で、でも肝心の最原くんが私を好きかどうかは分かりませんし……」
……こいつマジか。本気でそう思って言ってるのか? 夏休みに温○物語で二人っきりでデートして、何かあれば事あるごとに一緒に行動を共にする癖してか???
赤松「で、ですね。先輩にはどうすれば最原くんの気を引けるか……。少しでも私って奴に構ってくれるようになるか一緒に考えて欲しいんです!!」
日向「えぇ……?」
赤松「もう悠長になんてしてられない……! アンジーさんなんて既に最原くんに告白したとか、ほ、ほっぺにチューを日常的にしてるとかいう噂までありますし……!!」
いや、もう十分過ぎるほど構ってるって。つーか夜長の告白は最原自身が断わってるって……ああそうか、コイツはそれを知らないのか。夜長の奴、フラれても開き直って引き続き最原にアタックしてるらしいしな。
赤松「だから、どうかお願いします! 最原くんの気を引ける方法を一緒に考えてください!!」
赤松は、それこそ地面に頭をこすりつける勢いで俺に頭を下げる。……やれやれ。俺が介入なんざする隙なんてないと思うんだがなぁ……。
どうする?
↓1
①最原に嫉妬させてみる(日向と偽デート)作戦。
②最原に押し迫ってみる(エロイ誘惑)作戦。
③最原の男心を擽ろう(露骨なアピール)作戦。
④その他安価。
4 そんな所から見てないで来たらどうだ最原?
>>133 ()
日向創「……そんな所から見てないで、来たらどうだ最原」
赤松「え、ええっ!!?」バッ!!
↓1
00~90 赤松の反応を見るための嘘
91~00 本当に最原がいた
(すみません、こうしないと赤松さんのキャラクエが一瞬で終わってしまいかねないんです……)
居るのか?
ゾロ目出たから提案何だが最初の左右田のデートみたいにしたらどうかな?
>>136 あぶねぇええええええええ!!(ゾロ目がどういう効果になるかは今後考えます)
>>138 と言うか、それの亜種を考えてますね。
日向「……なるほど、その反応なら嘘や狂言ってパターンはなさそうだな」
赤松「……あ、当り前じゃないですか! もう、先輩ったら……。そういう意地悪な事するんだったら先輩だけピアノの発表会に呼んであげませんよ?」
日向「そいつは参ったな。分かった、真剣に協力するよ。だから──」
↓2
①最原に嫉妬させてみる(日向と偽デート)作戦。
②最原に押し迫ってみる(エロイ誘惑)作戦。
③最原の男心を擽ろう(露骨なアピール)作戦。
④その他安価。(一瞬で終わる系の安価は勘弁してください)
4春川の幼稚園での演奏会に誘って子供達に慕われる姿を見せてみる作戦
日向「>>141 ……ってのはどうだ?」
赤松「えっと……。つまり、最原くんを子供達に嫉妬させてみようって事ですか? それとも私が子供に慕われる姿を見せてほっこりさせようって事ですか?」
日向「ようするに↓1って事さ」
日向「お前の母性と包容力をアピールするんだ」
赤松「母性と……包容力?」
日向「そうだ。お前なら「ピアノのお姉ちゃん」として子供達にも大人気だろうし、最原も「新たなお前の魅力」って奴に気づくだろう。……事情を知ってる春川にも協力を頼めるわけだしな」
赤松「な、なるほど……。分かりました! やってみます!!」
そうして俺達は春川に事情を話し、春川が研修を行っている幼稚園で「一日先生体験」とやらをさせて貰える事になったのだった。
~~~数日後~~~
春川「はーい、みんな~。久しぶり、元気にしてたかな~?」
園児A「春川お姉ちゃんだー!」
園児B「また来てくれたんだね!!」
園児C「ねぇねぇ、今日は何するの? 何して遊んでくれるの!?」
……春川の「依頼」で何度もこの幼稚園に来たことがある俺はもう見慣れた物だが、最原と赤松はいつもとキャラが180度違う春川の態度に心底驚いていた。まぁそりゃそうだよな。俺だって最初の時は目を疑ったし。……まぁいつもの冷徹スタイルで園児と接してたらそれはそれで大問題だから当然っちゃ当然の対応なんだけどさ。
春川「今日はね~? じゃじゃん! 創お兄ちゃんが遊びに来てくれましたー!!」
日向「よう、みんな。元気にしてたか?」
子供達の反応↓1(高コンマほど大人気。低コンマほどなんかよく分からないけどよく幼稚園に来るお兄ちゃん。という感じ。補正+30)
ゾロ目かぁ……じゃあこうしましょうか。11(ゾロ目)+30=41 よくも悪くも幼稚園のお手伝いさんと言う感じ。
俺の登場に、殆どの生徒はあまり良い反応って奴を示さなかった。総合すると、よくも悪くも幼稚園のお手伝いさん──と言う感じだ。……だが、一部の園児が、その……。
園児H「ひ、日向おにいちゃん!! 日向おにいちゃんだ!!(目キラキラ)」
園児I「ねぇねぇ! 何時になったら私とふーふになってくれるの!? もう待ちくたびれちゃったよー!!」
日向「は、ははは。そうだなぁ……。もっとお前らが大人になって、素敵な人になったら──かな?」
そう、自分で言うのもなんだが、俺はこの幼稚園の一部の女子から「告白」って奴を何回もされている。来る度に「これ」なんだから正直参ってるんだよなぁ……。春川は何にもしてくれないし……。影で相談しても「そんなの幼稚園じゃよくあることなんだから、子供のあしらい方って奴を学びなよ」って突き放される始末だ。
毎度思うが、なんで春川の奴は俺なんかを幼稚園の手伝いに誘うんだ……? ゴン太や東条とかの方が園児に大人気だろうし、子供の世話も上手だろうに……。
春川「そしてそして~。なんと今日はそれだけじゃありませーん! 希望ヶ峰学園から「ピアノのお姉ちゃん」と「探偵のお兄ちゃん」も遊びに来てくれたよー!! みんな拍手ー!!」
赤松「はーい! みんなこんにちはー!! ピアノのお姉ちゃんこと「赤松楓」でーす! 今日はよろしくね!!」
最原「た、探偵のお兄ちゃんこと「最原終一」です……。よろしくお願いします」
子供達の第一印象。↓1赤松(補正+40) ↓2最原(補正-20)
春川34+40=74 最原96-20=76
おー!! と、園児達は大拍手で二人の事を迎える。……どうやら二人とも、第一印象は悪く無さそうだ。赤松は「ピアノが弾けるお姉ちゃん」として。最原は「探偵」という言葉が園児達の子供心を擽ったのか、ヒーローでも見るような目で最原のことを見ている。
……相談のお兄ちゃんなんかよりも、分かりやすくて良いって事なのかな。
……まぁ俺とこの幼稚園の子供達のファーストコミュニケーションが「肝試し大会のフランケンシュタイン役(演技度05)」だったからしょうがないのかもしれないけど……なんだろう、ちょっと落ち込む。
さて、そんなどうでも良い事は置いといて、最初は何をするんだっけ……。確か「赤松の良いところを最原に示せるような物」が良いんだったよな? ↓1
春川「じゃあ早速、ピアノのお姉ちゃん──楓お姉ちゃんに頑張って貰おうかな! みんなー! なにか楓お姉ちゃんに弾いて欲しい曲はあるかなー!?」
春川の言葉に、園児達が「はいはい!」と一斉に手を上げる。お、良いぞ春川。赤松の実力をみんなに……そして最原に見せつけるチャンスだ! 頑張れ!!
赤松「ふふっ。大丈夫大丈夫、ちゃーんとみんな弾いてあげるから、慌てないで。それじゃあ最初はねー……」
↓1 赤松が子供達の人気を集められたかどうか。(超高校級のピアニスト補正+70)
なんかさっきから赤松さんの出目が低空飛行っすねぇ……。補正を大きめにしておいて正解でした。
13+70=83 かなり注目の的だ! 園児達も何か凄い物を見るような目で赤松を見ている。
結果から言って、春川の作戦は大成功だった。赤松は園児達にリクエストされた曲を全て、完璧に、一切のミス無く弾き終えた。……流石は超高校級のピアニスト。これぐらいは出来て当然、といった風だ。……なんだが、その……。
園児A「凄い……!」
園児B「プロだよ……本物のピアニストなんだ……!!」
「子供的に人気がある」というよりも「尊敬の眼差し」で赤松を見つめている子が多いというか……。「仲良くなった」と言うよりは実力を見せつけて「呆然とさせた」の方が正しいかもしれないな。赤松、お前本気出しすぎだよ……。
赤松「ふぅ……どうだったかな?」
赤松の質問に、子供達は拍手喝采で答える。その眼はもはや完全に「遠い世界の住人」を見る目になっていた。……今ピアノを習っている子供には「先生よりも上手い!!」と思わせてしまったかもしれない。
春川「はーい! 凄かったねー!! さて、次は探偵のお兄ちゃんに頑張ってもらおうかな!!」
最原「え、えっ!? 僕も何かやるの!!?」
春川「もちろん! 終一お兄ちゃんには↓1をやってもらいます」
腕立て伏せ500回
>>155 鬼過ぎて草
最原「えっ、ちょっ、まっ!!?」
最原が呆然とした顔で、それでかつ大慌てで春川のことを見る。俺だって内心では「はぁ!?」と言っていた。確かに最原は入学当初からは少しは逞しくなったが、それで腕立て伏せ500回っていうのは……。いや待て、そもそもなんで腕立て伏せが探偵と関係あるんだ。
春川「探偵は事件を解決するだけじゃなくて、悪いことをした犯人を捕まえないといけないからね! 終一お兄ちゃんは「超高校級の探偵」だからそれぐらいは簡単に出来るよね?(ニコッ)」
最原「いや探偵の仕事って言うのは別に犯人を捕まえる事じゃ「で き る よ ね ?」……はい」
最原は空虚な目で腕立て伏せの準備を始める。子供達の「お兄ちゃん頑張れー!!」という声援が胸に痛い……。最原、お前春川を怒らせるような真似でもしたのか……? じゃないとこの仕打ちはいくら春川でもなかなかしないと思うぞ……?
春川「それでは終一お兄ちゃんによる腕立て伏せ500回……よーい! 初め!!」
最原「う、うぉおおおおおおおおおおおおお!」↓1最原の頑張り
なん……だと?
最原「491……! 492……!!」
俺は、夢でも見ているのだろうか。あの「貧弱」で有名な最原が、春川の指定した時間内ギリギリとはいえ、腕立て伏せ500回をやり遂げようとしている。……これが特訓の成果って奴なのか!? 夏休みに百田のリハビリトレーニングに付きあった時はたった数回のランニングでバテバテになってたのに……!!
最原「はあっ、はあっ……。496……! 497……!!」
左右田もそうだが、最近は貧弱体質な男子の「トレーニング」って奴が流行ってるんだろうか。(いや俺も瞑想とランニングという自主トレはしてるんだが)いや、それはそうと頑張れ最原! 後もう少しだ!!
赤松「さ、最原くん!! 頑張れー!!」
園児達『お兄ちゃん! 頑張れー!!』
赤松と園児達の声援に応え、最後の力を振り絞って、最原は腕立て兎伏せを続ける。
最原「499……! 500……!!」
ピピピピッ! ピピピピッ! というタイムアウトを告げるタイマーの音と、最原が腕立て500回を終えたのはほぼ同時だった。最原……。お前(前と比べたら)本当に逞しくなったんだな……!!
もしかして春川も「今の最原なら出来る」と信じてこんな事をさせたのか? だったら凄いぞ春川。正直お前の眼の良さとその実力を見くびっていたよ。
春川「はーい! よくできましたー!! みんなー! 終一お兄ちゃんに拍手ー!!」
ワァアアアアアアアアアアアアアアアッ!! という歓声と、大拍手が巻き起こる。赤松なんて感動のあまり目から涙が零れていた。……あれ? なんか最原「を」赤松「に」惚れ直させるっていう作戦が逆になってるような気がするんだが……。まぁ良いか。
↓1 次にやることorハプニング
えー、ちょっとお待ちください。>>1の中では「それが得意な事」と「それを教えるのが上手い事」は別の物だって考えてるんですね? なので、まず赤松さんがピアノを「教える」のが上手いかどうかの判定から始めます。↓1(高コンマほど教えるのが上手い)
……高コンマを叩き出したので、>>1は今から「子供にも分かりやすいピアノの教え方」を速攻で調べてきます(大泣き)
赤松「はーい! じゃあみんなは「ドレミファソラシド」を言えるかな~?」
園児達『はーい!』
赤松「すごーい! みんな言えるんだね!! じゃあ「どの鍵盤がどの音が出るか当てっこゲーム」してみようか! お姉ちゃんが今から黒板にピアノの鍵盤を書くから、その後で私が指差した鍵盤を押すと「何の音がでるか」当ててね? コレが赤松流Lesson1!! 『ドレミファソラシド』をマスターしよう、だよ!!」
おお……! やっぱ凄いな赤松。それその物は出来てもそれを他人に教えるのは無理ってタイプの天才も多いのに、お前は子供達にも分かりやすくピアノを教えられるんだな……! 最原も感心したような眼でみている「やっぱり赤松さんは凄いなぁ……」という心の声が聞こえてきそうだ。
赤松「凄い凄い! みんな大正解だよ!! この幼稚園は頭の良い子が多いんだね!! じゃーあ……次はお姉ちゃんと一緒にピアノを弾いてみようか! 私が弾いたピアノの鍵盤を、同じように押してみてね? そうすれば私と同じ曲を弾くことが出来るよ!! はーい! 誰かやりたい人ー!!」
子供達が「はいはい!」と一斉に手を上げる。……普段の態度を見ていると、春川よりもずっと赤松の方が「保育士」に向いている気がするな。(実際はピアノバカだから無理臭いんだけど)
こうして、赤松は園児達からの更なる支持を得た。……母性、と言えるかどうかは分からないが、それなりにカッコいい部分は見せれたはずだ。さて、最原の反応は……↓1(コンマではなく安価です)
園児「ねぇねぇお兄ちゃん!! 彼女は!? 彼女はいるの!!?」
最原「え、ええっ!? ……い、いないけど……」
園児「だったら私、将来お兄ちゃんのお嫁さんになったげるー!!」
最原「あ、あはは……そ、そうだね。君がその時まで僕の事を好きだったらお願いしようかな……」
最原よ、お前もか。(共感)……やっぱこの位の女児ってのは年上の優しい男性って奴に無条件で憧れるもんなのかな……? それはそうと、後で赤松に感想を聞かれたらどうする気だこいつ……。多分赤松の奴「最原くん、子供の面倒見が良い人だなぁって思ってくれるかなぁ」って期待してるぞ。
↓1 次に起る出来事orハプニング
強盗に変装した百田が乱入してくるも、最原(と裏で春川)に撃退される(というお芝居)
>>168 安価了解しました。そしてここでお知らせ……というか皆様に向けてのSOSです。
この赤松との絆クエストのゴールは「最原と結ばれること」なんですが、現状どうすれば良いか全く見当が付きません。それもこれも、作者の力不足のせいです。
それと>>141さんは「なにも」「全く」「ホンの少しも」悪く無いんですが、④安価の場合「どうせなんか適当な良い場所や行動に誘導してくれるっしょww」と軽視し、安価で「幼稚園」が選ばれるとは思いもしてなかったのも原因です。(幼稚園で結ばれるってホントどうすれば良いんだ……)
これも同じく、>>1が全て悪い(予想外の道筋に進む可能性がある最初の安価に自由安価を混ぜるべきではなかった。最初の④の自由安価も、最原が聞いている事になっていたら一瞬でクエストが終わってしまっていましたしね)>>1の経験不足のせいで起こってしまった事故です。大変申し訳ございませんでした。
Q 要は何が言いたい A これからどうやって最原と赤松をくっつけたら良いか分かりません、どうか皆さんの知恵をお貸し下さい。
それではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。
考えられるプランとして
舞台を変えるパターン
春川の機転で幼稚園から子供と一緒にお出かけって言う事で大きい公園とかみんなが遊べる場所に移動し、最原と赤松が二人っきりになれるチャンスを作る。日向のコネで誰かを呼んでおいて子供の監視出来る人数を減らさない方法を取っておく。
吊り橋効果パターン
次の安価が決定して百田が関わるのは確定している。が江ノ島なり王馬の予想外の介入で赤松が連れ去られる。それを最原を中心に助ける。ただこのパターンを使用する場合は警察とか絡むと面倒くさいから百田の介入が完了した後、子供に心配を掛けない配慮をした後に実行に移す。今回の場合は王馬を使って犯行声明を出したほうが被害が少なくて済む。
幼稚園にこだわるパターン
小さい子供と遊んだ後、子供には昼寝をしてもらい子供の動きを制限しておく。その後は幼稚園で告白するなら日向達は退散しておいて最原と赤松を二人っきりに出来る場合に誘導。もしくは幼稚園のイベントを終わらせた後、帰り道で告白するにはもってこいの場合で告白する。
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
>>170 あなたは神か何かですか?(おかげで一つ思い付いた)
日向(さて、そろそろだな……)
俺は最原、赤松、春川の三人に目配せをして、お互いに頷き合う。その後、ポケットの中にある小型発信器を使い「ある人物」に連絡を入れた。
春川「はーい! みんな、ここで探偵のお兄ちゃんからお知らせがありまーす!!」
赤松にピアノを習っていた園児達を全員席に戻し、春川が予定通りに最原を黒板前に立たせる。
最原「……みんなは知らないと思うけど、最近この辺りで「宇宙海賊ドン・カイトウ」っていう怪盗が盗みを働いているらしいんだ」
園児「ドン・カイトウ?」「何それ知らなーい」
最原「「ドン・カイトウ」は「皆が大切にしている物」を兎に角何でも奪っていく宇宙一恐ろしい大怪盗なんだ。だからみんなも気をつけ──」
その時(タイミングとしてはバッチリ)だ。ガララララッ──! という勢いよく教室のドアを開ける音と共に、教室の中へ「奴」が入って来る。
ドン・カイトウ「わっはははははははは!! そう! この俺様こそが宇宙に轟く大海賊!! 「ドン・カイトウ」だ!!」
園児s『なんか来たー!!?』
勿論、そんなふざけた名前の怪盗がいる筈もなく、正体は「宇宙海賊」をテーマに白銀に協力して貰って、コスプレ&特殊メイクに身を包んだ百田快斗だ。……いや改めて見てもホント凄いな白銀。どう見ても戦隊物シリーズに出てくる人間の体を保った悪役にしか見えないぞ。
最原「くっ……! 何をする気だ「ドン・カイトウ」!!」
ドン・カイトウ「俺はお前達が一番大事にしている物……! つまり↓1を頂いていくぜ!!」
①春川
②赤松
③教室にあるピアノ(夢野にマジックを教えて貰った)
ドン・カイトウ「ふっふっふ……! お前達の……否「お前の」(最原の方を見ながら)一番大切にしている者……! 即ち、超高校級のピアニスト、赤松楓は俺が貰っていく!!」
最原(えっ!? えっ!!? た、確かここは子供達の人気を考えて春川さんを狙うはずじゃあ……!?)
赤松「きゃぁあああああああああ! 助けてー最原くーん!!」
そういうと、ドン・カイトウはまるで疾風の様に赤松の身体を抱え、教室を飛び出して行った。最原は唖然としているが、そりゃそうだ。なにせ「赤松関連」の事だけは最原には秘密にしてたからな……。この方がサプライズ感もあって良いだろう。
春川「きゃー、大変! 探偵のお兄ちゃん!! 楓お姉ちゃんを助けてあげて!! ほらみんなも一緒に! せーの!!」
園児s『助けてあげて! 終一お兄ちゃーん!!」
最原「わ、分かった!! 兎に角ドン・カイトウが教室や廊下に何か手がかりを落していってないか探してみよう!! み、皆も手伝ってくれるかな?」
園児s「『オー!』
と、言うことで最原は若干慌てた状態のまま、園児達と共にドン・カイトウの行方を追うことにした。そして──↓1
00~70 で最原がヒントを見つける。
70~00 で最原より先に園児がヒントを見つけてしまう。
最原えぇ……。
~~~数分後~~~
最原「えっと……(あれ? 確か日向先輩の話じゃそこまで難しくない謎解きだって話しだったのに……ヒントが……)」
園児A「ねぇねぇ終一お兄ちゃん! こんなのが廊下に落ちてたよ!!」
最原「そ、それは↓1!!」
『ヒントかと思った? 残念スカでーす!! by悪の総統 オーマ・ダイキチ』
園児A「腹立つ~!! ドン・カイトウって仲間がいたんだね!!」
園児B「オーマ・ダイキチ……悪の……何て読むんだろうこれ?」
最原(え? えっ!? なにこれ!!?)
最原が流石に事情を説明して欲しいと俺達の方を見る。実は王馬の乱入は──↓1(奇数で必然・偶数で想定外)
──そう、王馬には今までやらかしてきた数々の悪戯(悪質)の罰の一つとして、今回の演劇に参加して貰っていたのだ。当然、主要人物である最原には何も話していない。
俺も春川も最原の視線をガン無視し、園児達の世話やヒント探しを手伝っている。
最原(ど、どういう事!? もしかしてこれ、僕に対する何かのドッキリだったりするの!!? い、いや。兎に角今はヒントを探さないと……!!」
↓1
01~70 で最原がヒントを見つける。
71~00 でまたも園児Aがヒントを見つけてしまう。
作者様、お役に立てて何よりです。案で書いた通り舞台がやり難いなら変えてしまって新たに使用出来るものはそれを使うほうが手札が多いです。人数がネックなら使用しなければならないのは残して、使わないなら動かないように制限かけてしまう方が楽になります。幼稚園の子たちなら遊び疲れたので昼寝をするとか、超高校級の誰か。例えば花村とか東条とかは依頼が入って抜けるとか、大和田とかの場合は先生の呼び出しとかでどかすことも出来るはずです。
>>182 今後、あなたと分かるレスの時は神と呼ばせていただきます。(敬服)
最原(えっと……こっちの廊下はもう十分探索したから、ヒントがあるとすれば……渡り廊下の先、かな?)
最原は特に懐いている複数の園児を連れて、渡り廊下の先へと歩いて行く。
日向(よしよし、良いぞ最原。そっちにはスカじゃない「本物の」ヒントが置いてある……)
春川(確か置いてあるのは↓1だったね。それを見れば最原なら7割方見当が付くんじゃないかな?)
トイレの中で男と女に半分ずつで合わせる必要がある
>>184 ????? あのーすみません、どういう事なのかサッパリ意味が分からないので再安価↓1
すみません要は男子トイレに半分、女子トイレに半分って事です。その2つを合わせて一つのヒントになるって事です。
場所じゃなくてヒントの内容じゃないのか
>>186 なるほど了解しました。
>>187 そのつもりだったんですが、これはこれで話を進められそうなのでこれで行きます。
最原(……おかしい、これだけ探してもヒントがない。……と、なると「僕が行けない場所」に──!)
最原「ねぇ園児Cちゃん、それからDちゃん。ちょっとお願いがあるんだけど良いかな?」
園児C・D「なぁにー?」
最原「そう言えば女子トイレはまだ調べてなかったなって思ってさ。僕は男だから調べられないけど、君たちは女の子だから中には入れるでしょ? トイレの中を探索しに行ってくれないかな?」
園児C・Dは最原の言葉に快く頷くと、女子トイレの中へ向かっていく。そして最原は男子トイレの中へと入っていった。……よしよし、ここまで順調ならあとは……!
~~男子トイレの中~~
最原「ええっと……あ、やっぱりあった。あとは多分コレを──」
園児C「終一お兄ちゃーん!!」
園児D「ヒントが書かれた紙が合ったよ-!!」
最原「(ま、そういう事だよね)こっちも見つけたよ! あとはこの二つの紙を合わせて──↓1」
↓1 どんなヒントが現われた?
安価だったけど答えいる?
>>190 作者の頭脳は⑨なので、教えていただけると(話しがスムーズになって)助かります。(というか普通に答えが分からない……「兄弟って石丸と太和田も出せって事なのか!!?」ってレスしようとしてましたし……。
時計やろ
当り、分かりやすかったかな?
>>192 >>193 ……取りあえず>>1の頭が⑨である事は再確認できました(号泣)
『次のヒントはある兄弟に託してある。その兄弟は疲れ知らずなのかずっと走っている。最も身長の高い方は身長の低い方より何周も走る』
最原(……?)
園児D「ねぇねぇお兄ちゃん、コレってどういう意味ー?」
最原「ああ、それはね──」
↓1
00~50 最原が答えを言う。
51~80 園児にヒントを出して花を持たせてあげる最原。
81~00 園児に先に答えに辿り着かれてしまった最原。
最原「答えは『時計』だよ。ほら、長い針のお兄さんは短い針の弟くんより何周も何周も走る(回る)でしょ?」
園児s『おー……!!』
改めて園児達から尊敬の眼で見られ、少々照れている最原。まぁ子供達からこんなに純粋な「尊敬の眼」を向けられる機会なんて今まで無かっただろうしなぁ、あいつ。
最原「この幼稚園には大きな時計があった筈だよね? 次はそこを調べてみよう!」
園児s『おー!!』
子供達は我先にと大時計の前へと駆けてゆく。彼ら彼女らが怪我しないよう慎重に見守りながら、俺達は後を付いていった。
~~大時計の前~~
最原「えっと、大時計の左右には何も無しか。なら裏は……あ、あった。次のヒントだ。何々……? ↓1」
コレがラストヒントです。場所を示す様な物でお願いします。
これがだめなら却下してくれて良いです。
最原ちゃん、俺もいい加減裏方は飽きたから娯楽室に来てよ。そこでサシの勝負しようよ。勝っても負けても次の行き先のメモを渡すけど、負けたら罰ゲームを受けてもらうよ。待ってるよー。 こきちより
>>197 すみません。安価は了解しましたが「ラストヒント」なので、少々内容を変えさせて頂きます。
「俺達の隠れ部屋は『ら』『つ』『く』『ご』『し』」
最原(アナグラムか。これ位なら簡単かな? ……よし)
最原「ねぇみんな。こんな紙が出て来たんだけど「ある単語」がバラバラになっちゃってるらしいんだ。みんなは何処の事か分かるかな?」
お、最原もちょっとは余裕が出て来たか? 園児に華を持たせようとしているな。うんうん、幼稚園児と遊ぶ時はそういう細かい気配りや心遣いも大切だからな──って、春川の奴に(強引に)叩き込まれました。
園児s『えーっと……』↓1低コンマほど早く答えが分かる。
これ最原は保育士の素質(もしくは子供と遊ぶ素質)が無いですね……。
園児s『う、うーん……』
最原(あ、あれ? アナグラムとしてはかなり簡単な部類の筈なのに……、なんで!?)
あー……。裏目に出ちゃったか。でもそもそも幼稚園児が「娯楽室」なんて単語を早々に思い付くわけ無いよな。普通「お遊戯室」とか、最悪「遊ぶための部屋」って認識してる子の方が多いだろうし……。
春川「……」イライラ
あっ、ヤバイ。最原の要領の悪さに春川の奴がイライラしてる……。あとで最原が春川にシバかれるような事態になっても気まずいよな。ここは俺が──。
日向「なぁ、一端ハサミを持ってきて単語をバラバラに切って、自由に繋げ直してみたらどうだ?」
園児s『!? それだー!!』
園児達は俺のアイデアにすぐさま乗り、教室からハサミを一本持ってくると、単語をバラバラに切り裂いて、文字の並べ替えを始めた。そして──
園児A「分かった! ごらくしつだ!!」
園児B「ごらくしつって何?」
園児C「うーん、分かんない」
園児D「あれだよ! 皆で遊ぶ為の部屋!!」
最原「う、うわー! 皆凄いね!! ボクゼンゼンワカラナカッタヨーあ、あはは、アハハハハ……」
やっぱ「娯楽室」って奴を知らなかったか……これはヒントを用意した俺達裏方組にも責任があるな。あとで最原の奴に謝っておくか。
~~~娯楽室~~~
こちらの想定よりずっと時間は掛かったが、なんとか娯楽室に辿り着いた最原&園児達。果たして彼らを待ち受けているのは──!?
ドン・カイトウ「ふはははははははは! よくここが分かったな!! 流石は終……超高校級の探偵なだけはあるぜ!!」
オーマダイキチ「でもでもー? ちょーっと時間が掛かりすぎちゃったんじゃないかなー? 君の大事な大事な楓ちゃんはほーら!」
最原「なっ! 赤松さん!!」
↓1 赤松はどんな状態になっている?(かなり時間が経過した&最原がやらかした&王馬がいるので多少過激な物でも結構です)
変わらない格好は仮でバニーガール姿になっていて特殊な眼鏡をかけると見える。最原には特殊眼鏡を掛けてもらう。これは子供の教育上考えての配慮
めっちゃくすぐられて足腰立たん状態
>>203 >>204 面白そうなので両方採用します。(ただし、>>203は技術的に難しいと思うので「逆」にします)
赤松「さ、最原くぅん……//////」
最原「あ、赤松さん……!!」
結論から一言で言おう。「色っぽい」これ以上は子供の教育に悪いんじゃないかと思うぐらい色っぽい。現状でも王馬に足腰をコチョコチョ擽られていて、ロープで縛られた両手と脚でその身をよじって快楽(知ってるか?「くすぐったい」って感覚は、弱い「快楽」なんだぜ?)から逃げようとするその姿がたまらなく刺激的に見える。
そして、それだけではない──。
日向(最原、この眼鏡を掛けてみろ)
最原(……? ……!!!? なっんなっ!?)
最原は心底驚いただろう。何故ならそこにはかなり際どいバニーガール姿をした赤松が映っているんだから。……当然、これは入間の発明品(悪用される前に強制没収した)だが、ムッツリスケベな最原へのドッキリとしてはこれ以上なく効果的だろう。
ドン・カイトウ「クックックッ……! 赤松楓を変えして欲しければ俺と一対一で勝負だ終……超高校級の探偵!!」
オーマ・ダイキチ「あ、ちなみに時間が掛かれば掛かるほど楓ちゃんは俺の妙技(意味深)の虜になっていくよ~? 早く助けてあげないと、身も心も「俺の物」になっちゃうかもね……?」
赤松「最原くん……アンッツ」
最原「!!!? だ、ダメだ! そんなの絶対ダメだ!! 赤松さん、すぐに助けてあげるからね!!」
ドン・カイトウ「ふっふっふ! その勝負内容は↓1だ!!(頭脳戦になる物でお願いします)」(最原に勝ち目が無くなるので)
ドン・カイトウ「『ガイスター』だ!!」
最原「ガイス……なんだって?」
園児A「お兄ちゃん『ガイスター』だよ」
園児D「私得意だよー!!」エッヘン!!
最原「ご、ごめん。僕そのゲームやった事ないんだ。どういうゲームか、簡単に説明して貰えるかな?」
園児s『んっとねー────』
園児達が普段遊んでいるゲームとあり、各々が自信ありげに最原にルールを教えていく。まぁ簡単にいってしまえば将棋の亜種みたいな物で──
園児A「ガイスターには青いオバケと赤いオバケの二つのコマがあって──」
園児B「ぷれいやーは、青いオバケと赤いオバケのコマをそれぞれ4つずつ取るんだ」
園児C「自分の8つのオバケコマ(青4つ 赤4つ)を相手プレイヤーに「見えないように」配置してー……そうそうそんな感じ!!」
園児D「ゲームの目的と勝利条件は ①相手の青いオバケを4つ全て取る。 ②自分の赤いオバケを4つ全て取らせる。 ③自分の青いオバケでボードから脱出する。 どれか一つでも充たせば勝ちだよ!!」
園児E「各ぷれいやーは、オバケコマを縦・横の方向のどちらかに動かしていくんだけどー、相手プレイヤーのお化けが良いお化け(青)か悪いお化け(赤)か分からないから言葉や態度で相手を騙すんだー!! 『せんりゃくとぶらふ』が大事なゲーム何だよ!!」
最原「ふむふむ……。なるほど、よく分かったよ。……安心して、赤松さんは必ず僕が──「ほーれ、ここなんかどうだい赤松ちゃん」「ちょっ! 王馬くんそこは……んんっ!!」……僕が絶対に、速攻で、取り返してみせるから」ゴウッ!!
あ、これヤバイ。王馬の挑発に最原が完全に乗ってる。俺でも分かる。今最原は(多分王馬に)滅茶苦茶嫉妬している。もしくはキレている。
ドン・カイトウ「おう! 準備は済んだか超高校級の──「ドン・カイトウ」──ん?」
覚醒(闇)最原「速攻で片を付けよう……!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ドン・カイトウ「あ、あのー終一? じゃない超高校級の探偵! ちょっとは落ち着「早く座ってよ」……はい」
……まぁ、勝負の行方なんて分りきってるわなこりゃ。↓1(低コンマほど早く決着が付く。超高校級の探偵補正-50)
21-50=-29
最原「……脱出成功、これで僕の勝ちだね」
ドン・カイトウ「……お、おう」
勝負の行方──どころの話しでは無かった。最原は自分の赤いお化けはほぼ全て取り尽くさせ、相手の青いお化けはほぼ全て取り、最終的に脱出口から自分の青いお化けを脱出させる事でゲームに僅か数分で勝利してしまった。
……最原、お前どんだけ赤松を王馬の好きにさせるのが嫌だったんだ──。って、まぁそりゃそうか。自分の好きな人が自他共に認める最大のライバルに身体を好きなように弄ばれてるなんて、怒って当然か。
オーマ・ダイキチ「うーわ最原ちゃん容赦なさ過ぎ~。やっぱ俺がゲームをやるべきだったんじゃないのかなぁ? そうすればワンチャンもっと面白く──「ねぇ、オーマくん。早く赤松さんから離れてくれるかな?」おおっと、良いドスの利いた声だねぇ!! ニシシッ! いいよっ!!」
オーマが赤松から離れるのとほぼ同時、最原は赤松に全力で駆け寄ってロープで縛られた腕と脚を解放しようとする。
ドン・カイトウ「ふ、ふはははははははは!! こ、今回は俺達の負けだが──」
オーマ・ダイキチ「俺達は何度でもやって来るよ! 赤松ちゃんが「誰かの女」にでもならない限り、何度でもね!! ニシシッ! あ、ちなみに将来悪の組織に入りたいっていう有望な子がいたら是非俺の組織に──「ふんっ!」うおっとぉ! 今度は春川ちゃんが肉弾戦で来たかぁ! こりゃあサッサと逃げるに限る!! ってな訳でまったねー!!」
春川「……みんな! 早くあのふざけた怪盗達を追わないと!!」
教室から逃げていく二人を、大勢の園児達+春川が「待てー!!」と追っていく。さて、これで教室には最原と赤松+俺しか人員がいなくなったわけだが……。
最原「赤松さん……。演技にしてもこれはちょっとやり過ぎだよ……。あとで王馬くんにも本気でキツく言っておかないと──」
赤松「えへへ……、ごめんね。でも私、私ね、最原くんに助けて貰いたかったんだ」
最原「えっ、それは……どういう……」
……さて、この茶番もいよいよクライマックスだ。あとは赤松次第……頑張れよ、赤松。
といった所で今回はここまで。皆様に助けて頂かなければまともに進行も出来ない⑨な>>1ですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。それではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
宇宙海賊ドン・カイトウ&オーマ・ダイキチによる赤松誘拐事件(茶番)は無事終了。娯楽室に戻って来た園児達は「逃げられちゃった~」「あの人達逃げ足速ーい!!」などと言って悔しがっていた。……まぁ本当に掴まっちまってたら園児達の恰好の玩具だもんな。春川も「丁度良い」とばかりに二人に労働を押しつけるだろうし、そりゃ二人も全力で逃げるだろう。
その後は赤松が園児皆にお礼を良い、最原は赤松誘拐事件を無事解決した名探偵として、園児達から尊敬の眼を向けられていた。(どっちかというと最後のガイスターでの圧倒劇に見惚れていた子が多数だったけど)
その後は時間も良いので、みんなでお昼ご飯を食べた。俺は既に何度か経験しているが、赤松と最原はこの歳になって「幼稚園で出てくるお弁当」を食べるなんて初めてだろう。二人とも、どこか懐かしそうな表情をしていた。
さて──赤松の告白大作戦もいよいよ佳境だ。お昼ご飯を食べた後は、園児達はお昼寝の時間。「もっと遊びたーい!!」とぐずる子もいたが、俺、赤松、最原に春川と、好きな人の傍で寝て良いと言うと、あっさりと手の平を返し、皆でのお昼寝に同意した。おかげで俺と最原の周りは女児まみれ。逆に赤松と春川の周りは男児まみれだ。……やっぱり「赤松をふん縛って王馬に擽らせる」ってのを園児に見せるのは少々刺激が強すぎたかなぁ? 王馬の奴も(最原をからかうために)面白がって全力で赤松の事を弄り倒してたし。
……そして、園児達全員が完全に寝静まった頃。
赤松「……最原くん、起きてる?」
赤松が最原に話しかける。当然、俺達高校生はこの時間帯に昼寝する習慣なんてないので、最原からはすぐに返事が返ってきた。
最原「起きてるけど……。何? 赤松さん」
赤松「……もし良かったらだけどさ」
赤松「──ちょっと外に涼みにでも行かない?『二人っきりで』……話した事もあるからさ」
……さて、最初のターニングポイントだ。最原は頷くか? つーか頼むから頷いてくれ。このままじゃあ折角立てた作戦が全部パーだ。
最原「えっ、で、でも……」
赤松「ちょっとだけ! ちょっとだけだから!! すぐ戻ってくるから!!」ヒソヒソ
最終的に最原は赤松に押し切られ「……まぁちょっとだけなら……」と二人っきりで外に行く事に同意した。俺と春川? 当然「寝てるふり」をしていたが何か?
~~~幼稚園の校庭、数々の遊具の前~~~
この幼稚園には、園児達が遊ぶため様々な遊具がある。雲梯に鉄棒に、登り棒。滑り台のついた小型の城など、遊具の数と種類に関してはかなり多い方だ。
その小型の城の天辺に、赤松と最原は登っていた。
赤松「ふぅ……。この高さだと、秋風が気持ちいいね」
最原「そうだね。……残暑も完全に和らいで、もうすっかり秋の季節が近づいてるみたいだ」
雰囲気は、そう悪くない。(むっつりスケベの最原の脳内には、あの際どいバニーバール姿の赤松がシッカリ永久保存されているだろうが)今の所、告白するには悪くない雰囲気だ。
赤松「……今日はゴメンね? 王馬くんの事を黙ってただけじゃなくて、私の我が儘で最原くんに助けてもらうっていうシナリオに変更させちゃって……」
最原「べ、別に良いよそのぐらい! 王馬くんの事は……まぁ、あれは彼が調子に乗った結果だから王馬くんだけに後で文句を言うとして……。赤松さんが僕に助けて貰いたかったっていうなら、いつだってどこだって、例えどんな状況だって助けてみせるから」
赤松「ふふっ……。ねぇ、最原くん。まだ分からない?」
最原「分からないって……何が?」
いやそこは分かれよ! 二人っきりで男が女に良い恰好したくて、女が男に「助けて貰いたかった」なんていう状況でもう言いたい事なんざ一つぐらいしかねぇだろ!?(春川と共に遠くから双眼鏡で覗きながら)
赤松「もう……。何回も「デート」に誘ったり、私なりにゆ、誘惑してもダメだっていうなら……もうこうするしかないのかな?」
最原「え、あの、赤松さん……?」」
そう言って、赤松は最原に一歩半だけ近づくと。
チュッ──
と、一瞬だけ自分の唇を最原の唇に押しつけた。
最原「…………」
赤松「こ、こういうことなんですけれど……//////」
↓1 最原の男気。高いほど男らしく対応する。30以下で陰キャ原発動、その場から逃げ出す。
53 まぁ及第点かなぁ? という感じ。
最原「…………」
最原は暫くの間、心底驚いたような、それでいて顔を真っ赤っかにして無言で立ち尽くしていた。
最原! ここだ!! お前の男としての威厳はここに掛かっているぞ!! つーかもしここで赤松の前から逃げ出したりしたら俺の張り手と百田のグーパンと春川の蹴りが待ってるぞ最原!!(コンマ30以下のルート)
最原「つっ……! あ、赤松さん!!」
赤松「ひゃっ! ひゃいっ!!」
最原は半ばやけくそ気味に大きな声で赤松の名前を叫ぶと、その華奢な身体をギュッと強く抱きしめた。赤松の「ほわっ……」という安心するような声が聞こえてきそうだ。
最原「ごめん……。僕、今までずっとずっと逃げてたんだ。君の気持ちは……正直察してた。僕の想いも同じだって自分でちゃんと分かってた……」
赤松「最原くん……」
最原「……それでも怖かったんだ。君の近くにいることで、いつか君を傷付けないかとか、全部君の優しさを僕が勝手に勘違いしてやしないかとか……君の気持ちと、僕の気持ち。どっちも真正面からぶつかるのが怖くて……逃げてたんだ」
最原「でも、もう逃げない。逃げちゃダメだ。──赤松楓さん」
最原は、己の中の勇気を振り絞って──
最原「君の事が好きです! 僕と付きあってください!!」
赤松「はい……! ……はい!!」
……なんだよ、ちゃんと出来るじゃないか最原。俺と同じく双眼鏡を使って横で見てた春川曰く「……まぁ及第点かな」という所らしい。厳しいな、俺としてはあれで十分だと思うんだが……。まぁ先に赤松からキスさせたし、総合的に考えりゃそんなとこか。
──こうして、幼稚園を舞台にした赤松楓の告白大作戦、は見事に幕を閉じた。ふぅ……やれやれ、これで今回の依頼も無事達成……「カシャッ」……カシャッ?
王馬「にししっ! やっぱ戻って来て大正解だったねー!! 二人のファーストキス写真と抱きしめ合う二人の写真ゲットだぜ!! さて、これを使って次はどんな──」
……王馬テメェこの野郎!! 絶対に今回も「何か仕掛けてくるって思ってたら最後の最後で──!! その後、俺&春川VS王馬の追いかけっこが始まったのは言うまでもない。
赤松楓の絆シナリオをクリアしました!! 「赤松に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 赤松のパンツを手に入れました!!
日向「なぁ七海」
七海「なぁに? 日向くん」
日向「お前はノベルゲームのCG……は、当然コンプする派だとして。「称号」はどうする派? 時々「こんなの分るわけねーだろ!!」って条件の称号があるじゃん。ああいうのはどうしてるのかなって」
七海「うーん、これまた難しい質問だねぇ……。「称号コンプ」を当り前のようにやってる人もいるけど、それだと普通にプレイするよりもずっと時間が掛かるし……攻略サイトを見ないで集めるなら尚更」
七海「だから、私は気にしないかな。「取れたら嬉しい」って気楽な気持ちで集めるのが一番だと思うよ。どうしても欲しければ攻略サイトを素直に見ちゃおう」
日向「そういう開き直りもゲームをプレイする上で大切な要素の一つって事か」
コンコンコン!
日向「おっと、今回の依頼者か?」
七海「称号コンプの第一歩はゲームのクリアだから頑張ってね、日向くん」
日向「だから現実をゲームに例えるのは止めろって。はーい! どうぞ!!」
↓3「失礼します」
↓3までの中で一番「高い」コンマを採用。
山田「ふっふっふ! 失礼いたしますぞ!! 日向創殿がやっている相談窓口とはここであっていますかな?」
七海「うん、合ってるよ~。久々な気がするね、山田くん」
今回の依頼者は『山田一二三』才能は、超高校級の「同人作家」だ。
頭部は栗のようになっており、丸々と太った下ぶくれ体型をしているが、足だけは妙に細い。いつも着用している丸眼鏡とリュックも特徴。
以前在籍していた学校の文化祭で、自作の同人誌1万部が完売したという偉業を達成した伝説を持つ。
興味・知識・言動・体型といった全てが極めてオタク臭くネタ発言も多いが、対人関係に壁を作ったりせず、周囲には溶け込んでいる。女性は二次元限定と決めており、三次元の女性には一切興味がないと豪語するが、実際は密かに三次元の女性に興味を抱く様子も見られるらしい。
山田「それはそれは何よりですな! いやー、日向創殿とは前から何か不思議な縁があると感じていて、以前からここには来てみたかったのですが、何分「人に相談するのも難しい悩み」という奴と縁がなくてですね……」
……奇遇だな。俺も山田と初めて会った時から「奇妙な縁」って奴を感じていた。七海も桑田に対して感じた事があると言っていたし、この学校は前世で何か縁やゆかりのある人物が揃うような特徴でもあるんだろうか。
七海「悩みがないならそれはそれで良い事だよ。じゃあ日向くん、私はいつも通り、外に行ってるね」
七海がいつも通りに部屋から出て行き、俺もまた、いつも通りに山田に来客用のソファーへ着席を促す。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
山田「ええ。実は↓3という事でして……」
↓3までのレスで、一番「低い」コンマを採用。
山田「日向創殿……。これは僕の人生史上最大とも言える大事件なので、どうか極秘の調査をお願いしたいのです……!」
日向「? まぁ相談窓口として、依頼者の守秘義務は最大限守るつもりだが……。一体何があったんだ?」
山田「日向創殿は『外道天使☆もちもちプリンセス』とそのヒロイン、プリンセスぶー子をご存じですかな?」
日向「ああ、それなら知ってるぞ。お前が夢中になってるっていうアニメだろ?」
山田「知っておられるなら話しが早い! 実はですな……。そのプリンセスぶー子の超貴重な限定品であるカメラが無くなってしまったのです!!」
あっ、俺は今察したぞ。これ今までの依頼と比べたらかなり達成しやすいタイプの依頼だな?
山田「──などと思われているでしょうが、甘い、甘いですぞ日向創殿!! このカメラはマニア垂涎の超貴重品で、なんと↓1(補正+30)するのです!!」
日向「!!?」
山田「なんと75万円もするのです!!」
75万……75万かぁ……。確かに高額商品っつったら高額商品なんだろうけど、サラリーマンの月収約二回分ぐらいの値段じゃなぁ……。ってあれ? おかしいのは俺の方か? 75万っつったら普通に考えて高額商品だよな? ……参ったな、セレスのせいで金を手に入れすぎて俺の感覚が麻痺してきたか?
山田「そんな超プレミア物のカメラが……ぶー子のプリントや、シャッター音を着る時にぶー子の声が再生されるカメラが、カメラがぁああああああああああ!!」
日向「わ、分かったから落ち着いてくれ。その無くなったカメラを探し出せば良いんだろ? 調査に協力するよ」
俺がそう言うと、山田はふかーく頭を下げて「まっことかたじけない!!」と俺に礼を言った。……さて、まずは何をするか。
↓1
①山田に「いつまでそのカメラがあった記憶があるか聞く」
②最原or霧切を頼る。
③山田の部屋を探してみる。
日向「じゃあ早速なんだけど、そのカメラが何時まで傍にあったか……覚えている範囲で構わないから教えてくれないか?」
山田「ええっとですな……↓1(高コンマほど記憶にある)」
山田「それがその……ですな? 拙者ってばブー子のグッズならありとあらゆる物を集めているわけですよ。当然、それぞれ種類分けして専用の棚や机の中などに仕舞ったり置いたりしている訳なんですが……」
日向「……ですが?」
山田「……ええっとその、なんと言えば良いか……。「そこに合って当り前の物」だったからこそ、無くしたときにその大切さに気がついたというか……」
オーケー分かった。お前殆ど「あれ!? 確かここに仕舞ったはず!!」状態な訳だな? あるある。俺も「あれ? ここに置いたあれどこやったっけ?」って事が時々あるよ……。この程度なら最原や霧切を頼るまでも無さそうだな。
日向「しゃーない、お前の自室に案内してくれ。俺も探すのを手伝うから」
山田「うーむ……。別に構いませんが、拙者は拙者で寮の部屋の中は必死になって探したつもりなのですがな……」
そう思い込んでるときこそ「灯台下暗し」って奴が有り得るってもんだ。さてと──
~~~山田の寮の部屋~~~
日向「んじゃ、探すかぁ」
山田「あのー……。こんな部屋ですがあちらこちらに貴重品が限定グッズがおいてあるのであまり荒らさないでいただけると……」
↓1(ゾロ目でまさかの発見。それ以外で見つからない)
日向「うーん、ここにも無いのか……」
どうやら「部屋の中は徹底的に探した」という山田の証言は合っていたらしい。無論、俺が見逃してしまっている可能性もあるが、部屋の中にある可能性は限り無く少なくなったと見て良いだろう。
山田「でしょう!? もうこれは誰かに盗まれたとしか……!!」
日向「落ち着け。お前が外に持って行ってそのままどこかに置き忘れたって可能性だってあるだろう。それに、もし泥棒なら「カメラだけ」盗んでいくのは不自然だ。この部屋にはマニア垂涎の貴重品が沢山あるんだろ? ならもっと物が無くなってても良いはずだろ」
山田「むむむ……。た、確かに……」
さてと「部屋の中にあった」って可能性がこれでほぼ消えて、次に行なうべきは──
↓1
①山田の普段の生活範囲を案内して貰う。
②学園の落とし物箱の中を探る。
③霧切or最原の力を借りる。
④その他安価
──つーかそんな事よりも、だ。
日向「おい山田」
山田「なんですかな、日向創殿」
日向「この女性物のパンツとブラジャーは何だ」
山田「はて? 記憶に無いですな。なぜ僕の部屋の中に白銀つむぎ殿のパンツとブラジャーが?」
日向「……ほぉう? なんでお前はこのパンツとブラジャーが「白銀の物」だって知ってるんだ?」
山田「!!!? は、謀りましたな日向創d「答えろ」……↓1です……」
山田「え、エロ同人を描く時の資料にグラビア写真集を撮影した時のものです……」
日向「ほぉう……?」ココロンパ発動。↓1奇数で嘘だと見抜く。偶数で真実だと見抜く。
──ぜっっったい嘘だ。今の山田の動揺具合と表情を見れば誰でも分かる。
冷や汗はダラダラ掻いてるし、表情は全く安定してないし、動きは滅茶苦茶気持ち悪いし。……つーか俺も今思いだしたけどコイツ「女子風呂覗き事件」の犯人の一人だったな。前科があるじゃねーか。
日向「そうかそうか。じゃあ今から白銀の所に行って、本当かどうか確認してみるか」
山田の対応↓2
山田「ごめんなさい。本当は拙者と白銀つむぎ殿で裸で風呂に入った時のやつです」
日向「は、はぁ!? お前らまさか付きあって──」
山田「あ、いえ。王馬小吉殿から不思議な飴を駄菓子屋の前で二人一緒に貰ったんですが、そのあと何故だか王馬小吉殿の誘導通りに混浴銭湯になんの違和感も無く入ってしまい……。そ、それはその時の記念品として頂戴したもので──」
日向「山田」
山田「はい」
日向「……取りあえず白銀の所に一緒に行くぞ。土下座する準備とぶん殴られる覚悟は出来てるな?」
山田「……はい(号泣)」
全く……いきなり依頼の達成どころの話しじゃなくなったじゃねぇか!! 王馬の奴も今度という今度こそ吊し上げて本気でサメの餌にするか獄原協力の元ゴキブリ風呂にツッコませるか……どっちが良いだろうな。
~~~超高校級のコスプレイヤーの研究教室~~~
日向「……って訳なんだが、どうだ? まだ思い出さないか?」
白銀「わ、私が山田くんと……!? ……あ、あああああああああああああ!!(思いだした)」
↓1高コンマほど過激な対応。低コンマほど大人しい対応(補正-20)
70-20=50 取りあえず張り手を一発
白銀「……山田くん、取りあえず顔を上げて?」
山田「はい」土下座状態
白銀「──ふんっ!」バシィイイイイイン!!
山田「ひでぶっ!!」
白銀「……はぁ。……どうせ王馬くんに貰った飴のせいだろうし、地味にこれで許してあげる。あ、あとそのブラジャーとパンツは捨ててね? 私も流石に君が数週間も持ってた奴なんて着たくないから」
山田「……ふぁい(大号泣)」
やれやれ……話しが大きく脱線したが、これでようやく調査に戻れる。……そうだ、折角ここまで来たんだし──
日向「なぁ白銀。──事情説明中──って訳なんだが、お前は何か知らないか?」
白銀「山田くんのカメラ? うーん……」↓1高コンマほど具体的な情報が出る。
09 何も知らないようだ。
白銀「うーん、ごめんね? 私、よく山田くんとコスプレ撮影会したりはするんだけど、その「ぶー子のカメラ」って奴は見たことも無いよ」
山田「当然です! 超プレミア物のカメラをそんなしょっちゅう使うなんて──「へーぇ? つまり山田くんにとって私のコスプレは大事な品を持ち出すほどの物じゃないと。ふーん……」……勘弁してください」再土下座
山田が(勝手に)追い詰められているのは放っておくとして、山田と仲が良い(今後どうなるかは分からないが)白銀でも知らないのか。ワンチャン、白銀が持ってるんじゃないかと思ったんだがなぁ、うーん……。
↓2
①学校の落とし物箱を見てみる。
②霧切or最原の力を借りる。
③「ぶー子のカメラ」について山田に詳しく聞いてみる。
④その他安価
白銀「……ああでも待って! 「見たことは無い」けど「聞いた事」ならあるよ!!」
日向「ん、なんだ? 山田に自慢でもされたのか」
白銀「……思い出したくも無いけど地味に大正解なんだよね……。山田くんと混浴銭湯に入った時、お風呂の中で山田くんがぶー子のカメラを自慢してたのを思いだしたんだ。あと、お風呂の中には王馬くんと小泉さんもいて、四人でお風呂に入っていたことも──」
日向「山田」
山田「はい」
日向「先に確認しておく。お前小泉のブラジャーやパンツまで盗んでないだろうな?」
山田「↓1」70以上で盗んでいる」
山田ぇえ……。
山田「き、気が強いお姉さん系の先輩がどんなパンツとブラジャーをしているのかが気になってエロ同人誌の参考までに……」
日向「山田」
山田「はい」
日向「今度は張り手じゃすまないと思うぞ? 土下座とぶっ飛ばされる覚悟と、泣き叫ぶ準備は出来たか?」
山田「……ふぁい(既に大号泣)」
↓77期生の教室には……
01~30 幸運にも小泉だけだった。
31~60 小泉と西園寺がいた。
61~90 小泉と西園寺と左右田がいた。
91~00 77期生女子メンバー全員と、左右田がいた。
~~~77期生の教室~~~
日向「ひっじょうに言いにくいんだが──事情説明中──ってことらしいんだ。どうだ? まだ思い出さないか?」
山田「すみませんでしたぁあああああああああああああああ!!!」土下座中
小泉「え? へ? ──あ。あ、あ、ああああああああああああああああああ!!!」
西園寺「は? は?? は???」
この後の山田の処遇を募集。↓3まで(小泉過激派の西園寺がいるので、判定無しで罰を与えます)
一週間入間のモルモットの刑
大神監修の足つぼマットで出来る体操王馬君もご一緒に
白銀と小泉のマッサージ係
ドクターフィッシュは私もやったことありますが、アレこそばゆいだけで罰になってない気がするんですよね……。>>266も本人達&西園寺が拒否しそうですし…… >>263と>>265を採用で、↓1でもう一つ罰を募集。
……取りあえず、その後の山田の末路を伝えようと思う。
まず、一週間入間のモルモットになる事が強制された。西園寺曰く「ほんとマジでなんでもしちゃって良いよ~。こいつは人間じゃなくてただの豚だから」と言うことらしい。
まぁ入間は入間で流石に事情を聞いて山田のことを気色悪いと感じたのか、身体の中にナノミクロマシンを埋め込んで生態を調査したり、まともな研究にしか使わなかったそうだけど。
次に、事情を聞いた左右田に(当然小泉の事も大切に思っている左右田もキレていた)自分と同じトレーニングを一週間の間続ける事とも強制された。まぁ要するに弐大監修のトレーニングを受けさせたのだが、筋肉のスタータスが前とは比較にもならなくなった細マッチョの「左右田の」トレーニングとあって、山田は毎日毎日日が暮れるまで走ったり懸垂したり……。ドクターストップがかかる一歩手前までトレーニングを受けさせてやった。
そして〆が──
大神「ふんっ! ふんっ!! ……どうした山田、そして王馬よ。身体の軸がぶれておるぞ」
山田「い、痛い痛い痛い痛い!! いやもうこれ拙者にとっては事実上の拷問では!!? いやマジで痛った!! い、痛すぎて体操するどころじゃありませんぞ大神さくら殿!!」
王馬「いやー……。まさか山田ちゃんの下着泥から俺の秘密犯罪までバレるなんて思わなかったよ。まったく、反省してよね山田ちゃ「王馬よ、口ではなく脚を動かせ。それとも山田がやっている左右田のトレーニングをお前も受けてみるか?」はーい! 脚を動かしま……い、痛くないよ? 本当だよ??」
大神監修の足つぼマットで出来る体操(ワザと痛い物を選んで貰った)を、王馬と一緒にやらせた。王馬はまだ兎も角、不健康極まりない体型である山田にとっては地獄のような一時間だっただだろう……。
ふぅ……。これでようやく事件解決……じゃねぇ! 急に降って湧いた山田と王馬の罪科を裁いただけで肝心の山田の依頼が全く進展してねぇ!! ええいクソッ! こうなったら↓1だ!!
↓1
①霧切or最原の力を借りる。
②「ぶー子のカメラ」について山田に詳しく聞いてみる。
③山田の行動範囲を聞いて、詳しく調べてみる。
そうだ、もう沢山だ。こんな事態になるぐらいだったら初めから「あいつら」の事を頼るべきだったんだ……!!
↓1
01~50 霧切
51~00 最原
ゾロ目で二人纏めて協力してくれる。
~~~超高校級の探偵の研究教室(79期生)~~~
最原「な、なるほど。事情は分かりました……。け、けど何で霧切先輩じゃなくて僕に?」
日向「……霧切自身は勿論なんだが苗木と不二咲以外のいつものメンバー&女子勢がな? 『こんな豚の為に働く必要なんて無いよ霧切ちゃん!!』って言いだして……。俺自身も「まぁそりゃ嫌がるよな」って思ったから……」
山田「……あの、本気の本気で反省していますのでどうかお力をお貸し願えないでしょうか……。お願いします最原終一殿! ぶー子の、ぶー子のカメラを取り戻せるのはもうあなたしかいないのです!!(脚に縋り付いて泣きつく)」
最原「わ、分かりました! 分かりましたから!! ……じゃあそのぶー子のカメラを最後にいつ使ったかだけでも……」
山田「えーっとですな……」
↓1(低コンマほど平和で何も無い状況。高コンマほどヤバイ状況(女子風呂の隠し撮りなど))
今日はここまで。それではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。……いや本当に依頼が全く進んでねぇなおい。
飴のせいで狂った山田は心神喪失で無罪じゃね?
王馬のやった事は傷害罪と強制わいせつに該当するのだが、ビジュアルが良いせいか山田より罪が軽いっぽい
しかし話の畳み方がわからん、単に山田がカメラの置いた場所忘れてましたでは盛り下がるだけ、でも王馬が盗んだは食傷気味でアレだし、>>1に求められてるハードルが高くなってる
>>278
確かに事件にはもっと意外な誰かが絡んで欲しい気持ちあるね
変なアイテムの影響で狂気に侵されてやっちゃいましたじゃなくて自分本来の意思で
>>1だってダンガンロンパ3のアニメが何で叩かれたのかわからない訳じゃないだろうからさ
こんな時間に失礼します。皆様、貴重なご意見ありがとうございます。確かに>>1も「王馬や江ノ島」そして「真宮寺」に頼りすぎていた感じはしていました。それもこれも単純な>>1の構想力不足が原因です。本当にすみませんでした。
>>280 あの飴は安価で出た物ですが「以後例の飴を用いた安価の禁止」ぐらいはやるべきだったかもしれませんね……。
>>279 話しのたたみ方に関しては>>1も動揺です(滝汗)あ、ただしハードルはいくら高くなっても良いです。>>1の修行にもなるので。(本音・優しくしてくれると……嬉しいなって;)
>>276 記憶が戻った時点で白銀&小泉に謝罪に行くか、最低でも二人のブラジャーとパンツを処分する事が求められると思うので……(要は自分の意思で持っていた)
ん?もしかして>>1もこの事件の真相わかってないの?
女子更衣室の事件は最初から犯人丸わかりだったし今度は捻って欲しい
みなさまの意見を参考に、ここからの事件は「解決」まで>>1が一人で頑張ってみます(「安価スレなのになにしてんだ」という意見は受け付けます)。ですがそれでは>>1の文章構想力がいつまでも成長しない&安価でいつも通りの方向に話が飛ぶ可能性があるので。……それでは投下。
>>284 はい「分かっていませんでした」(安価とコンマで話しが滅茶苦茶になる可能性を秘めてる分、考えるだけ無駄かなーって……はい、甘い考えですね。申し訳ありません。
山田「ええっとですな……。多分、先週行なわれたオンリーイベントのコスプレブースでぶー子のコスプレの方に使ったのが最後だと思うのですが……」
最原「(よりによって「外」で使ったのか……)それ以外でカメラを使った記憶は無いんですね? その日はちゃんとカメラを元の位置に戻しましたか?」
山田「……すみません、何分自信が無いですぞ……。オンリーイベントは大盛り上がりで拙者も疲れきっていましたから……」
最原「……分かりました、取りあえず今すぐ調べられる範囲で調べてみます」
最原はそう言うと、パソコンをカチャカチャ弄りだして色々なHPを開いたり、スマフォで警察に連絡を入れたりしていた。多分「落とし物」として届いていないかどうか確認したのだろう。──だが。
最原「そうですか……。いえ、こちらこそ無理を言って調べていただいて申し訳ありません。はい、ありがとうございました」
日向「……どうだった?」
最原「ダメですね。警察に「落とし物」としては届いていないみたいです。……残酷なことを言うようですけど、仮に「外」で使った及び忘れたというのなら、もう既に誰かに持ち去られてしまった可能性が……」
山田「ガーン! そ、そんなぁ……」
山田はガクッ、と四つん這いになって項垂れる。……白銀&小泉の件があるとはいえ、流石に少し可哀想になってきたな。
最原「……でも、少々妙な所もありまして」
……妙な所?
最原「ええ。犯人がそんなプレミア物のカメラを手にしたというのなら、オークションサイトで売り出されてる可能性もあるとみてそっち方向でも調べてみたんですが……。一般的などのオークションサイトにも「ぶー子のカメラ」なんて商品は無かったんです。過去の履歴も調べてみましたが、そっちにもありませんでした」
日向「……犯人がまだカメラを持っている可能性があるって事か?」
最原「ええ。だとすると山田先輩と同じく「ぶー子」のファンか、あるいは──復讐犯。山田先輩に恨みを持つ人物の犯行な可能性も捨てきれないかなぁ、と……」
復讐犯……。復讐犯か。確かに山田は超大手の巨大サークルだし、どこかしらで恨みを買っていてもおかしくないよな。
山田「……いいえ、いいえ!! この山田一二三、大手同人サークル代表のの名に掛けて、サークル間での諍いやトラブルなど一切起こしてこなかったと断言しますぞ! 彼らは皆ぶー子を愛する同士です!! 犯人なんているわけがありません!!」
日向「お、おう。お前がサークル仲間を大切に思ってるって事は分かったよ。──でも」
最原「「向こう」がそうだとは限らない……。山田先輩、失礼ですが、本当に何もありませんか? 誰かから恨みを買った出来事が一度も無いと、ハッキリと」
山田「むむむ……。そりゃあ拙者だって人間ですし、どこかで恨みの一つや二つ買っている可能性は有りますが。…………あ」
あ?
山田「い、いえ、そんな馬鹿な。だってあれは一年以上前の事で──」
最原「……心当たり、あるんですね? 話して下さい。何かのヒントになるかもしれない」
山田「え、ええ。実はですな──」
>>285 ……お、思い付く限り努力します;;
~~~数日後・とある学校のとある教室にて~~~
帰り支度をしている少女A「………」
ガラララッ
少女A「!? だ、誰!?」
最原「……突然だけど初めまして、僕は最原終一。希望ヶ峰学園に所属している「超高校級の探偵」です」
日向「同じく日向創。「超高校級の相談窓口」だ」
少女Aは、突然教室に入ってきた見慣れない男子二人に相当戸惑っているようだった。まぁそれは置いておいて──
最原「……この人に、見覚えあるよね? だって一年と数ヶ月前まで、この学校に所属していた君のクラスメイトだったんだから」
山田「…………少女A殿……」
少女A「…………確かに覚えてるけど、それが何? 私、今から帰るところなんだけど」
最原「悪いけど、そうはいかないよ。……結論から言おうか。山田先輩の「カメラ」を盗んだ犯人、君だよね?」
少女A「はぁ、何言ってんの? 意味分かんないんですけど。……私はそんな豚野郎の持ってるカメラなんて知らないよ。分かったらさっさと──」
日向「……先週のオンリーイベント」
少女A「!!」
最原「……テロ犯罪防止強化対策で、サークルは勿論、参加者にも名前と住所を書くことが義務づけられていたこのオンリーイベント……。僕の伝手で調べて貰ったら、案の定有ったよ、山田くんの元クラスメイトである君の名前が」
日向「……オンリーイベントに参加してたんだよな? それも「ぶー子のコスプレ」をして」
少女Aは暫くの間押し黙っていたが、急に開き直ったように
少女A「ええ。確かに参加してたけど、それがどうしたって言うの?」
最原「……同時にこの二つも調べさせて貰ったんだ」
日向「まず一つ目が、アンタが毎回山田のサークルに「ぶー子」のコスプレをして会いに言ってる事」
最原「そして二つ目が……。君が山田先輩が同人誌一万冊を売り上げたっていう例の文化祭で「私達の文化祭を汚された!!」って人一倍強い恨みを持ってるって事も」
少女A「…………」
日向「……アンタはその事がどうしても忘れられず、自分だと分からないように山田に会いに行っては「復讐」をするチャンスを伺っていた」
最原「でも殺人や傷害、サークルの放火なんかの重罪になるような物にはどうしても踏み切れなかった。だから「盗んだ」んだ。山田先輩にとって特に大事にしているっていう、プレミア品である「カメラ」を──」
少女A「だ、だからどうしたっての!? そ、そんなの全部偶然だよ!! 私はそいつが持ってる「ぶー子のカメラ」なんて知らな──」
日向・最原『その言葉、切らせて貰う!!』
少女「……へ?」
最原「気づいてない? ボク達は一度も「ぶー子のカメラ」なんて言ってないよ」
日向「ただ「山田が持ってるカメラ」って言ってただけだ。……なんで「ぶー子のカメラ」だって事をアンタが知ってるんだ?」
少女A「そ、それは…………!!」
最原「……残酷だけど、トドメといこうか」
日向「……会場の監視カメラに映ってたんだよ。アンタが「ブー子のカメラ」を盗み出す映像がな」
俺のその言葉がトドメになったのか、少女はガックリと肩を落した。──そして
少女A「そいつが……!」
少女A「そいつが、アタシ達の文化祭を滅茶苦茶にしたんだ!! そいつのせいで私達が……ううん、私達の学校の全生徒が必死になって準備した文化祭はもう滅茶苦茶!!」
山田「…………」
少女A「なにが『外道天使☆もちもちプリンセスぶー子』だ! そんなクソアニメに、私が……私達が必死になって準備した大切な文化祭が……!!」
最原「……君がやったことは立派な「窃盗罪」だ。本来なら事情を話して警察に連行して貰う──のが普通なんだけど」
日向「俺達は山田(こいつ)にアンタの沙汰を任せる事にしたよ。アンタをどうするかは、コイツが決める」
少女A「…………」
山田「……少女A殿……」
山田は勢いよく手と足を地面に付けると、土下座の姿勢を取った。
山田「本当に、本当に申し訳ありませんでした…………!!」
少女A「……!?」
山田「あの頃の拙者は若かった……。若く、自分の実力と「ぶー子が好きだから」という理由に溺れ、周囲の気持ちやクラスの皆の思いを考えられず、オンリーやコミケのようなイベントでもないのに、拙者の身勝手な行動で「みんなで楽しむ」「みんなが楽しめる」文化祭を滅茶苦茶な物にしてしまった……!!」
少女A「…………」
山田「ですが今なら分かります。そういうのを売り出すのには、売り出すべき場所があると。理解してくれる同士が仲間内に必要だと……! あの時の拙者は、同人作家として当然の義務を果たさず、ただ自分の実力に酔っていただけの豚……。いえ、豚以下のなにかでした」
「本当に、すみませんでしたぁああああああああああああああ!!」という絶叫にも近い謝罪と、涙声が山田の口から漏れる。……さて、それを受けて少女は──
↓1
01~30 カメラの場所だけ伝え、教室を去って行った。
31~60 カメラを手渡しで山田に返した。
61~90 反省の言葉と謝罪の意を示し、カメラを山田に返した。
91~00 実は『外道天使☆もちもちプリンセスぶー子』にハマってしまった少女A これからも同士でいてくれる? と山田に聞いて来た。
と、まぁ安価に任せず>>1に全て任せるとこの様な駄文が出来上がります。(そういえば山田って元の学校のクラスメイト達から恨み買ってたよなぁ、と言うことを思いだしまして)
今日は時間が余っているのでこのまま6時ぐらいまで投下し続けます。
いやこんないきなり登場した謎のモブキャラが黒幕でも反応に困る
そんなに面倒臭いなら今後は事件安価は却下していいよ
>>289 貴重なご意見、ありがとうございます。ですが「事件安価」こそこのスレの醍醐味だと>>1は考えているので……。(と、いうか>>1が事件を思いつけない)
少女Aは「はぁ……」と溜息を付くと。机の中から「ある物を」取りだした。それは紛れもなく──。
山田「お、おおおおおおお! ぶー子!! 僕のぶー子!!」
少女A「……大切な物なんでしょ? だったら今度は外に持ち出すときは肌身離さず持ってなよ」
最原「……山田先輩、これで良いんですか?」
山田「ええ……! ええ……!! 今回の件は拙者の自業自得の様な物……!! それでぶー子のカメラが返って来たならもうそれで十分です!! 何も、誰も、責める気はありませんぞ!!」
……と言うことらしい。まぁ山田がそれで良いって言うなら相談窓口である俺としても文句は無いし、これで一件落着だな。
~~~数日後~~~
事件の礼を言いに、山田は数冊の同人誌を抱えて俺の研究教室へとやって来ていた。いや、悪いが俺、そっちの世界にはあまり興味が無いんだが……。
山田「日向創殿に会うと思われる同人誌だけを選出してきましたぞ!! まずはやはり「名探偵コ○ン」!! こちらの同人誌はエロい物も多いですが純愛物も多く、自分の好みに合う同人誌がきっと見つかるはずです!! そして「忍たま○太郎」も良いですぞ!! 主人公の乱○郎が主役の物は少ないですが、何分この作品はキャラが滅茶苦茶多いので、やはり、自分の好みにピッタリの──」
日向「分かった分かった! 読む、読んでみるから落ち着いてくれ!!」
その日の下校時間まで、俺は山田の持ってきた同人誌を読みあさることになってしまったのだった。……しかしこの「灰○哀」ってキャラ、どこか最原に似ているような……。俺の気のせいだろうか。
山田一二三のクエストをクリアしました! 「山田に助けを求める」の難易度が下がりました!!
山田は知っての通り、超高校級の同人作家です。彼が活躍する機会は少ないかもしれませんが、そのアニオタ知識は意外なところで役立ってくれるかもしれません。
日向「なぁ七海」
七海「なぁに日向くん」
日向「お前は推理ゲームとか……。ネタバレを見るのがどうしても嫌なゲームなんかで「どうしても犯人が分からない」って時はどうする?」
七海「うーん、私はそんな事に陥ったことが一度も無いからよく分からないけど……。でも、本当に行き詰まっちゃったら素直に攻略サイトを見ると思うよ。ゲームは「クリアしてこそ」だもん」
日向「やっぱそうなるか。……じゃあ俺も開き直って攻略サイトを──」
コンコンコン!
日向「おっと、依頼人か?」
七海「『依頼人が犯人だった』ってパターンの推理ゲームやドラマも多いよね」
日向「個人的に、それは夜長で経験してるからもう勘弁して欲しいな。はーい! どうぞ!!」
↓3「失礼します」
↓3までの安価で一番コンマ値が「高い」物を採用。
終里「よぉ! 日向、七海。お前らが色々やってるっていう「何でも屋」はここであってるか?」
七海「なんでも、は出来ないよ。出来る事だけ。ようこそ、終里さん」
日向「いや、そもそもここは「何でも屋」じゃなくて「超高校級の相談窓口」なんだが……」
今回の依頼者は『終里赤音』朝日奈の依頼の時も説明したような気がするが、改めてどんな生徒なのか記しておこう。
才能は超高校級の「体操部」抜群のプロポーションを持つスーパーアスリート……。なのだが、短絡的な思考回路のため、自他共に認める「戦闘民族」でもある。一人称は「オレ」。
基本的に「食べること」と「戦うこと」しか頭になく、死体が転がっているのも珍しくないような荒んだ環境に育ったせいで、食べ物に対する執着心が強い。また羞恥心も薄くデリカシーに欠ける発言や下品な発言もしばしば飛び出す。
体操の基礎や基本は滅茶苦茶で、大会ではオリジナル技ばかり披露し、気が乗らないと大会を棄権するなどかなりの気分屋。もっぱら弐大を「自分よりも格上」と認め、戦闘を仕掛けているが、最近はめっぽう強くなった左右田にも興味が出て来たらしい。(左右田本人としてはたまったもんじゃないだろうが)
終里「……ちょっとバトるだけじゃ解決出来ねぇような面倒臭い事が起きちまってよ。お前、色んな依頼を解決してんだろ? オレにも協力してくれよ」
日向「ああ、勿論構わないぞ。──じゃあ七海」
七海「うん。いつも通り、だね」
七海が教室を出て行ったのを見届けて、俺は終里に来客用のソファーに座るよう促す。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
終里「おう、助かるぜ。実は↓3」
↓3までの安価で一番コンマ値が「低い」物を採用。
また安価無しで全部>>1が考えるの?
……なんでだろう。安価スレを進めれば進めるほど強烈(色んな意味で)な安価が出て来てる気がする……。み、皆さんは優しい読者様ですよね? ね???
終里「オレ、西園寺、小泉で学校の大浴場で風呂に入ってたんだけどよ。風呂から上がったらオレの下着がねーんだよ、だから今ノーパンなんだ。ほら」
日向「──んなっ! おまっ!!?」
終里は何の恥ずかしげも一切の躊躇いも無く、オレにその……丸見えになった女の子の一番大事な部分を見せてきた。確かに終里がいつも履いている白いパンツはそこにはなく、あったのは褐色の産毛に包まれた終里の──!!
全力で目を逸らしてから「わ、分かったからスカートを捲るのを止めろ!!」と言うと、終里は「何そんなに慌ててんだ?」と言うようにスカートを下ろしてくれた。……こ、こいつ……! 前から思ってたが今度77期生のみんなで「終里に人としての情緒を植え付ける方法」を会議した方が良いな……。
終里だけじゃないが、このままじゃあ人間社会で生きていくに当たって「とてもじゃないが無理」な奴が結構いる。……葉隠みたいに逞しく生きていきそうな奴もいるけど。
日向「ええっと、取りあえず風呂に入る前はちゃんと合ったんだよな、その……お前のパンツ」
終里「おう、間違いなく履いてたぜ」
日向「……取りあえず保健室に行って訳を話して、女物のパンツを履こう。話しはそれからだ」
終里「んあ? これはこれで涼しくて良いんだけd「今すぐパンツを履かなきゃ依頼は受けない!!」お、おう。分かったよ……」
こうして、まずは保健室に行き、終里にパンツをはかせることに成功した俺は、早速容疑者候補である山田と王馬に話しを聞きに行こうとしたのだが──
日向「……アリバイがある?」
左右田「おう。先週の山田の下着泥事件の罰則の続きって訳じゃねぇが……」
大神「山田は左右田が。そして王馬は我が監修して教室の掃除をさせていた。少なくとも「実行犯」になる事は不可能だ」
また山田か王馬の奴がぶっ飛ばされるオチになるかと思いきや、ちょっと意外……って訳でも無いか。山田は「下着を盗んだ時は」例の飴で狂っちまってた訳だしな。
これでアリバイが有るのが「終里と一緒に風呂に入っていた西園寺と小泉」「山田と王馬。そして二人の監視をしていた左右田と大神」当然俺は犯人じゃないし、あの終里が狂言で「下着が無くなった」と言うとも思えない。
「女子風呂覗き事件」なんてふざけた事件があったから今更ではあるんだが、今回の犯人は一体……?
↓1
①終里に詳しい話しを聞いてみる。
②小泉と西園寺に会いに行く。
③犯人候補(指名してください)に会に行く。
④その他安価
>>301 そんなことをし続けたら>>1の頭が死んでしまいます。
やっぱりまずは当事者から「詳しい話し」を聞くのが一番だよな。
日向「なぁ終里。お前、確かさっきまで西園寺と小泉と風呂に入ってたんだよな?」
終里「おう、そうだな」
日向「……脱衣所に何か変わった様子は無かったか? それか、お前らが風呂に入ってる途中で脱衣所に「誰かが入って来る気配がした」とか──」
終里「↓1」(高コンマほど心当たりがある)
コンマ95 両方メッチャある。
終里「ああ、それならどっちもあるぜ!」
あるのかよ!! じゃあやっぱり王馬と山田は事件と関係無さそうだな……。
終里「まず脱衣室には↓2が置いてあって、風呂に入ってる途中で↓3(コンマ70以下で男。それ以外で女)が入って来る気配がした。小泉と西園寺の二人は気づかなかった見てーだがよ」
日向「ぽ、ポスターの裏にカメラ!?」
終里「おう。なんかスゲーちっちゃな奴でよ。俺は眼が良いからすぐに見つけられたけど、普通の奴じゃ気づかねぇんじゃねぇか?」
いやもうその時点で二人に相談しろよ! 女子脱衣室普通に盗撮されてんじゃねーか!! ……取りあえず山田と王馬以外のあの事件の関係者は全員後で尋問するか……。
終里「後はそうだな……。俺らが風呂に入ってる最中に脱衣所に男が入って来る気配がしたぜ」
いやだからその時点でとっちめに行けよ!! 小泉や西園寺は兎も角、お前ならそういうの気にしないで突撃できるだろ!! クソッ! ならまずはそのカメラって奴が今どうなってるか確認しにいかないと……!!
↓1 コンマ90以上でまだ脱衣所にあった。
~~~大浴場・女子風呂前~~~
日向「……で、どうだった?」
終里「あー……。お前の予想通り、やっぱカメラも無くなってたわ。──ったく、盗撮なんてせけー真似しやがって……! 覗くなら堂々と覗いて、俺にぶっ飛ばされやがれってんだよなぁったく!!」
終里の主張はさておき、これで犯人の狙いが終里のパンツだけじゃなくて女子脱衣室の盗撮だったって事も……。いや待て、落ち着け日向創。前に江ノ島の奴が言ってたじゃないか。「複数の人間の思惑が交差して、事件が複雑化していることもある」って──つまり。
日向(終里のパンツを盗んだ犯人=カメラを仕掛けた犯人とは限らないって可能性も視野に入れないとな……)
終里のパンツが盗み出された後か前かは知らないが、「別の誰か」がカメラを回収したって線も十分に有り得る。……ってん? 待てよ? もしかして──!! いや、ダメだ。それはそれで矛盾が生じる。「あいつ」が「犯人」を言いだしてこない理由にならない。うーん……。
↓1
①西園寺と小泉の所へ行く。
②誰かに話しを聞いてみる。(安価・ただし、江ノ島様は難事件の時に頼りすぎなので暫く自重してください)
③先生に許可を取って、日向も女子脱衣室の中を調べてみる。
④その他安価。
という事で今回はここまで。また今夜8:30~9時頃にお会いしましょう。
①
小泉と西園寺の下着も盗まれたと知る
>>315
あっ、勿論これは「3人の入浴中に盗まれた下着は、終里のものだけでなく他2人の下着も同様も盗まれていた」って意味です
間違っても「風呂から出た後に改めて2人の下着が盗まれる盗難事件が発生した」という意味ではありません
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
……終里だけと話してたんじゃ埒が開かない。小泉と西園寺にも話しを聞きに言ってみよう。
~~~77期生の教室~~~
日向「お、いたいた。おーい、小泉、西園寺!」
小泉「あら、日向に終里ちゃん。……「日向に相談しにいく」って終里ちゃんが脱衣室を飛び出して行ったのは知ってるけど……」
西園寺「それで? 私達のパンツを盗んだゴミクズ変態野郎は見つかった?」
私……達? おいおいまさか──俺は渋い顔をして終里の方を見る。
終里「……ああ、悪い悪い。言うのすっかり忘れてた。俺だけじゃ無くて小泉と西園寺のパンツも盗まれてたんだったわ」
マジか。終里だけだったらそこから「何らかの意図」が有るんじゃないかって推理出来たのに小泉と西園寺もか……。本当にただの変態野郎の可能性が大きく跳ね上がったな。……ああ、そうだ。
日向「その……まさかとは思うけどさ。その、お前らも今ノーパンだったりするのか……?」
小泉「↓1」
西園寺「↓2」
コンマ90以上でまさかのノーパン。
いや草
小泉「な、な、な!?//////」
西園寺「ななななな何て事聞くの日向お兄の変態!! ……いやその……た、確かに私達今替えのパンツが無くてその……の、ノーパンなんだけど……//////」
おいぃいいいいいいいいいいいいい!!? なんっでだよ!? 保健室に借りに行くとか、先生に事情を話して一端寮に帰るとか色々選択肢有るだろ!?
着物の西園寺はまだ兎も角、なんでミニスカの小泉までノーパンでいるんだよ!!? 77期生女子パニックになるとIQ下がりすぎだろ!!?
終里「なんだ、お前らも履いてねぇのか。だよなぁ? 別に少しの間くらいあんな布きれ履かなくても──」
日向「と、兎に角小泉も西園寺も保健室に行って替えのパンツを貰って履いてきてくれ! 話しはそれからだ!!」
仮にこんな所を花村や王馬にでも目撃されたら一生ネタ(色んな意味で)にされ続けるに違いない。俺の意見を聞いた二人は『……あ』と呟くと、スカートを抑えて急いで保健室へと走って行った。
~~~保健室~~~
罪木「ふ、ふゆぅ……。理由は聞きませんけど、今日は本当にパンツが借りられる日なんですねぇ……」
保健室にいた罪木は、こちらの事情も聞かずに小泉と西園寺に(あと一番最初にパンツを借りに行った終里にも)予備の女性物のパンツを貸してくれた。ふぅ……やれやれ、これでようやく落ち着いて話しが聞ける……。
日向「……小泉、西園寺、もう良いか?」
小泉「え、ええ。良いわよ」
西園寺「あーもう私のバカバカバカ!! なんでこんな単純なこと最初に思い付かなかったの!? 小泉お姉の大ピンチだったっていうのに!!」
終里「んあ? そんなに慌てることk「「「慌てることなんだ(の)!!」」」お、おう。……分かったよ」
日向「はぁ……。それで小泉、西園寺──事情説明中──って事なんだが、二人は何か知らないか?」
西園寺「は、はぁ!? 私達盗撮までされてたって言うの!!? 信っじらんない!! 犯人が分かり次第、ボッコボコにして豚箱にぶち込んでやるんだから!!」
やはり西園寺は何も知らなかったか……だが「こっち」はどうだ?
日向「なぁ小泉。これは俺の勝手な推測でしかないんだが……件の小型の隠しカメラをポスターの裏に仕掛けたの、お前じゃないのか?」
小泉「↓1」(高コンマほど動揺する)
↓1 コンマ47以下で小泉の動揺を感じ取る。
小泉「……」ピクッ
それは、霧切や最原の真似事をして、色んな事件(?)に長いこと首を突っ込んできた「今の俺」じゃなければ気づけないような、微かな動揺だった。
……けど間違いない。小泉が隠しカメラを仕掛けた張本人かどうかは知らないが、コイツは隠しカメラの事を最初から知っていたんだ──!!
終里「あ? あのカメラ仕掛けたの小泉なのか?」
西園寺「は、はぁ!? なんでそういう発想になるの!? 日向お兄ってば頭どうかしちゃったの!!? 仮に小泉お姉がカメラを仕掛けた犯人だとして、何の目的があるのさ!!」
日向「簡単さ。前に合った女子風呂覗き事件に、山田による下着泥棒事件。しかも小泉はどっちもその被害者だ。……女性に対する性的傷害事件がこの一年で立て続けに起きたんだ。「自分だけが知っている隠しカメラを、自分がお風呂に入っている間だけ、女子更衣室に仕掛けておこう」って考えてもなんら不思議じゃないと思わないか?」
西園寺「そ、それは……」
終里「どうなんだよ、小泉」
小泉「…………↓1よ」
すみません、色んな意味で「今の左右田がやるとは思えない」+何で左右田の部屋に水道のホースがあるのか意味不明+まず西園寺に事情を話すと思うので安価↓……と、言いたい所なんですが、安価を全て無視しては安価スレ主(最弱)の名折れなので、こうします。
小泉は「はぁ……」と軽い溜息を付くと、俺達に事情を話してくれた。
小泉「左右田にね、言われたんだ。「もうこれ以上お前達の……俺も見たことがねぇあいつの綺麗な姿を他の奴に見せるのはゴメンだ」って」
日向「……それで?」
小泉「「俺は絶対に中の映像を見ない。このカメラに触れもしない。だからこの超小型カメラを女子脱衣室のどこかに仕掛けておいてくんねぇか」って「そうすればもしまた下着泥棒や覗き犯が出た時にすぐに解決出来るだろ?」──そう言われたの」
西園寺「お、お姉だけじゃなくて左右田お兄まで仕掛け人だったって言うの!!?」
終里「んあ? じゃあ俺達のパンツを盗んだ犯人は左右田か?」
西園寺「違う! そんな訳……。そんな訳無いよね!? 日向お兄!!」
日向「落ち着け西園寺、まだ小泉に聞いて無いことがある。……なぁ小泉、そのカメラを回収したのはお前なのか?」
小泉「↓1」コンマ50以上で小泉が回収した。50以下で分からない。
愛に暴走した左右田ならやりそうだと思った
>>336 そもそもその場合、隠しカメラを仕掛けてたことを西園寺か小泉に薄情して、中身を彼女達に見て貰うと思います。
小泉「……ええ、そうよ。私が回収したの」
西園寺「な、なーんだ! だ、だったら犯人なんてそのカメラの映像を見れば一発で……」
小泉「……それがね、ひよ子ちゃん」
↓1
01~30 信じられない人物が写っていたので言わなかった。
31~60 全身をローブで羽織った謎の人物だった。
61~90 中のデータが破損していた。
91~00 安価を取った人に託した。
誰だよ
えー、十分経ったので警告です。このまま10時になっても>>341さんの安価が来なかった場合、安価を取り直します。
ありゃりゃID変わってる
認めてくんないなら安価取り直しするしかない残念
うごごごごごごごご!! (理由を付けて左右田本人にするか、痩せてる方の十神にするか必死に検討中……。でも左右田本人の場合「隠しカメラを仕掛けられていること」を知ってるんだよなぁ……。それに日向が詐欺師に気づかないのも変だし……)
これどうしましょう皆さん。ちょっと意見を募集します。(十神にするor安価を却下するのは簡単なんですが、なるべくなら頭を捻る事で安価は成立させてあげたい。上手い安価捌きが出来てこそ、安価スレ主として成長できると思っているので)
>>347 いえ、あなたが安価を取った本人である事は信じます。
詐欺師知ってる相手に騙されることはないだろ
>>302をよく読んでごらんなさい
日向はこの場にいるのが「本物の左右田」なんて一言も言っていません
日向はこの場にいる左右田が「詐欺師の変装した左右田」だって気づいていたんだ
詐欺師の見た目と左右田の見た目って全然違うんだけどどうやって身内が騙されるの?
最悪日向みたいに江ノ島に脅されて~ってのは考えましたが、それじゃあちょっと前にみなさんが言ってくれた「いつものパターン」に……最悪これでも良いんですが、うーん……。
左右田がパンツを盗んだんじゃなくて
何か別のことを行っていたことにすればいいんじゃない
>>358 いやですから左右田は「隠しカメラのことを知ってる」んですよ。その状態でなんで自分が忍び込むような真似をしたのかなと。
>>367
公衆電話使えばいい
>>368 言いたいことは分かるんですが、その場合左右田(本人)に「ねぇ、あの件なんだけど……」って問われて「何だそれ?」って返された時に詰むので……。
>>370 詐欺師が左右田を監禁した時点で小泉から事が露呈すると思うます……。っていうか絶対に事件になるし、詐欺師がそこまでして「左右田に拘る」必要性が無いです。
小泉はもの凄く辛そうな、そして凄まじく言いづらそうな表情をして、それでも俺達に告げてくれた。
小泉「カメラに写ってたのはね…………左右田なのよ」
西園寺「…………え?」
西園寺が完全に固まる。俺だってそうだ、そんなの信じたくない。あれだけ『強くて凄い男になる』って息巻いてた左右田が、下着泥棒なんて真似を……それも西園寺だけじゃなくて小泉や終里のパンツまで盗むだなんて……!!
終里「なんだ、やっぱり左右田が犯人だったんじゃねぇか。自分の仕掛けたカメラのことを忘れるなんて、あいつも大概アホだな!」
西園寺「う、嘘だよ! 左右田お兄が……お兄がそんな、そんな真似する訳ないよ!!」
西園寺が涙目でこちらに訴えてくる。……しょうがない、ここは男と男。一対一の対決だ。
日向「……みんなはここで待っててくれ。俺が一人で左右田に会に行ってみる」
~~~超高校級のメカニックの研究教室~~~
超高校級のメカニックの部屋には、いつも通り左右田がいて、いつも通り機械を弄りまくっていた。
日向「……よう、左右田」
左右田「ん? 日向じゃねぇか、俺に何か用か?」
……信じたくない。けど左右田を信じるには問い詰めなくちゃいけない。ああ、そうだ。俺は信じたいんだ、コイツのことを──西園寺が信じたいのと同じように──!!
俺はすぅ……。はぁ……と大きく深呼吸をしてから
日向「……聞きたい事があるんだ」
左右田「だからなんだよ」
日向「お前、今日大浴場……。女子風呂の脱衣室に入ったか?」
左右田の反応↓1 高いほど動揺する。
>>379
それは豚神…‥もういいや始まっちゃたし
コンマ57
左右田「な、なんでそんな事聞くんだよ……」
……動揺したな? やっぱり今日左右田が「脱衣室に入った」のは間違いないみたいだ。
日向「左右田、これを見てくれ……」
左右田「あ、この写真がどうしたって──」
俺は左右田に、一枚の写真を見せる。そこには隠しカメラにバッチリ写っている左右田の姿があった。それを見た左右田は「……そっか」と項垂れるような表情をして──
左右田「……そっか、ちゃんと写っちまってたか……」
日向「……もうストレートに聞くぞ。なんでこんな真似をしたんだよ? 西園寺のパンツがどうしても欲しいなら本人から貰えば良いし、小泉や終里の物にまで盗む必要は──!!」
左右田「……? いや、ちょっと待て。日向お前何の話しをしてるんだ?」
日向「……は?」
なんだって……?
日向「……つまりアレか? お前は「女子脱衣室に入った」のは認めるけど……」
左右田「おう、別の用事……。女子更衣室にどうしても入らなくちゃならねぇ用事があって、ちょっとの間だけ入らせてもらっただけだ。……それだけでも悪いとは思ってるよ。けど下着泥棒なんて……いくらあいつの物だからって、どれだけ欲しいからって盗みに入るほど俺は外道じゃねぇ!! 第一俺が造って小泉が仕掛けたカメラが脱衣室にあるのを知ってるのにワザワザ盗みに入る訳ねーだろ!?」
日向「……じゃあその「用事」ってなんなんだ。実は今──事情説明中──って事が起きててな。お前はその事件の第一容疑者なんだ」
左右田「んな……っ! お、俺じゃねぇ!! 俺は断じて、お前との友情に誓って下着泥棒なんてやってねぇぞ!!?」
日向「……お前の容疑を晴らすためにも、お前が隠していること。その用事って奴を全て話してくれ。頼む、左右田──!!」
左右田は暫くの間渋っていたが、その「用事」と、今日一日何をしていたかを話してくれた。
左右田「……用事ってのは↓1だ。山田の掃除の見張りだって、常にやってた訳じゃねぇからな。抜け出して女子脱衣室まで行く暇ぐらいはあったんだよ」
日向「……それで?」
左右田「当然、用事が終わったらスグに脱衣室を出た。男が理由無く入るだけでも悪いんだから、長居するわけにはいかねぇ。山田の掃除の見張りもやんなくちゃいけねぇしな」
>>380ですから「豚神だ」って事に日向が気づかない訳ないので。
左右田「その……。最近下着泥棒やなんやらで学園の治安も悪くなってるだろ? だからその……お、男のスケベ心に反応して音が鳴り響くセンサーを仕掛けたんだよ」
日向「スケベ心に反応するセンサー?」
左右田「おう。カメラ+スケベ心反応センサーの仕掛けがあれば、どんな男が入って来たってスグに分かるだろ? その……勝手な事をしたとは思うし、反省もしてる。……「ちょっとやり過ぎたか?」って自分でも思ったしな」
日向「ふむ……」
あくまで自分は「下着泥棒なんてしてない」と主張する左右田。俺はコイツの友として、そいつを信じてやりたい。でも……
日向(具体的にどうすりゃ良いんだ……?)
現在、頼りになる霧切と最原は出張中で学園にいない。どうやって左右田の無罪を主張すれば……ん?
日向(違う! 逆だ!! 無罪の証拠を探す、んじゃなくて「左右田じゃ絶対犯行が不可能だ」って事を証明すれば良いんだ!!)
その為に必要な物は──↓1 (ヒントは既に皆様のレスにあります)
山田の盗んだ下着
>>384 違う、それじゃない!! 「左右田が下着泥棒だったら違和感がある」物を探すんだ!! ↓3まで。
いやこんな面倒くさい事しなくてもカメラの映像最後まで見れば一発じゃないの?
もうそんなに左右田をこういう事を利用するのが嫌なら最初から十神にした方がよかったのでは?
>>386 V31章の入間みたいに「入って来た瞬間だけを取る(タイムラグ有り)」のカメラだったと言うことで……。
>>387 そんな意図は一切ありません。ただ「今までの積み重ねから考えて」「違和感がある」物を排除しているだけです。
ちがう! そうでもない!! 「小泉は左右田から「お手製の」カメラを手渡される」んだぞ!! つまり──↓1
そもそも左右田が犯人なら自分で設置したカメラなんかどうとでも出来そうだけど
自分のあんが採用されなかったからって不貞腐れるのよくないよ
>>392 それに賛成だ!!
そうだ、もし本当に左右田が犯人なら「自分だけ写らないように」事前に幾らでも改造できたはず!! もしくは「ローブなんかを羽織れば良いはず」なんだ。それだけで犯人が誰なのか一見じゃあ分からなくなる。
それに「山田の清掃監視中」にワザワザ「女子脱衣室に行く」っていうのも不自然だ。アリバイ作りのつもりで全くアリバイ作りになっていない。なにせ「大神と一緒に」監視してた訳だしな。もし本当に下着泥棒がしたいのなら焦る必要なんてこいつには無いんだ。
けど困ったな……。「左右田が犯人ならおかしい」証拠は合っても「じゃあ真犯人は誰だ?」って別の謎が出てくる。……左右田にもっと証言を聞いてみるか。
日向「なぁ左右田。お前が脱衣室に入った時、なにか違和感は無かったか?」
左右田「↓1」(高コンマほど覚えがある)
コンマ93 違和感がめっちゃあった。
左右田「違和感って言われてもなぁ……? 別に、そんなもの無かったと思うぞ」
日向「……本当か?」
左右田「ああ、浴室の中からは三人が喋る声が普通に聞こえたし、俺はセンサーを設置したらスグに女子脱衣室を出たし──ああ、でもそういやぁ」
日向「そういやぁ?」
左右田「俺が脱衣所に入るとき、『濡れたバスローブ』が床に置いてあったんだよ。きっと三人が使ったんだと思って、籠のなかにツッコんどいたんだけど……あれってなんだったんだろうな」
日向「濡れたバスローブ……」
言霊『濡れたバスローブ』を手に入れた!!
と、いう訳で今回はここまで。皆様、知恵を貸してくださり本当にありがとうございます。ただ>>1は>>389で言った通り「今までの安価の積み重ね」を大事にしているので「この世界線ではこのキャラはこんな事しないだろ」というキャラを犯人にしたりするのには「反対」です。
(だから左右田犯人の案に難色を示していた)
同時に、安価を取った方が妥協案として言った、十神も犯人にしたくありません。彼もまた、こんな事をするキャラじゃ有りませんしね。(やはり、自由安価は重要な場面で入れるべきでは無いというのが今回でよく分かりました。)
今回の犯人は、>>1のなかでもう決まっています。それではまた明日。8:30から9時頃に……ではなく、14時から18時頃にもお会いしましょう。
ねぇ>>1
猿並みの知能のぼくがかんがえたさいきょうのクライマックス推理(絶対違う)書き込んでいい?
キャラに合わない変な事させまくってるから絶対違うって断言できるよ
こんにちは。それでは再開いたします。
>>399 それは自分でスレを立てて自分のスレでお願いします。
日向「ああそうだ。それと、左右田。これも聞いておきたい」
左右田「おう、なんだ?」
日向「そのカメラってのは「いつ」「どういうタイミングで」「どんな時に」発動するんだ?」
左右田「そりゃお前、女子脱衣室に「男が入ってきた時」に決まってんだろ。それ以外の時は「スリープモード」になってる。女が女子脱衣室に入るなんて当り前だし、24時間作動させ続けるなんてバッテリーの無駄だしな」
……つまりその小泉と左右田が共謀して仕掛けたカメラは「女性には反応しない」って事か。
言霊『女性には反応しないカメラ』を手に入れた。
さて、それじゃあ次は……。↓1
①再度西園寺と小泉と終里に会いに行く。
②女子脱衣室を調べる。
「この世界線ではこのキャラはこんな事しないだろ」というキャラを犯人にしたりするのには「反対」かー
仮に獄原の虫さんが大量虐殺される事件が起きたとしてその犯人を西園寺や田中にするのはいけませんってことでFA?
ちゃんと動機を安価に書いても無理なのかしら
安価なら①
>>403 よっぽどの理由が無い限り「却下」ですね。西園寺はまだ兎も角、「命」を大切にしている田中はそんな事はしないと思います。ただ、状況と場合、そして書き込まれた動機によっては考えます。
~~~保健室~~~
小泉「あ、日向……」
日向「……よう」
暗い雰囲気の中(終里だけはいつもの調子を保っていたが)、西園寺が今にも泣きそうになりながら俺に聞いてくる。
西園寺「ね、ねぇ! やっぱり左右田お兄はそんな事してないよね!? 下着泥棒なんかじゃ無かったよね!?」
日向「落ち着け西園寺。それを証明するためにも、お前達の言葉が……証言が必要なんだ。お前達が風呂には行った時、もしくは入る前、入った後に何か違和感のある物や「おかしい」って思える事は無かったか?」
3人の証言↓1(高コンマほど良い証言が得られる)
小泉「おかしな事……。おかしな事かぁ……? 私は全く心当たりがないけど、二人はどう?」
西園寺「うーんうーん……! ごめん、考えても考えても出てこないよぉ……!!」
終里「? なんだ、二人とも気付いて無かったのか? 俺らが風呂に入ろうとした時にはもう「床が濡れ濡れに湿ってた」じゃねぇか」
床が湿ってた……?
終里「おう、誰だかは知らねぇが、俺らの前に風呂に入ってた奴がいたんじゃねーか? まぁ脱衣室の中にも浴場の中にもそんな奴は見当たらなかったし……「もう風呂を出た後」だったと思うぜ」
言霊『湿っていた床』を手に入れた。
……ここまでの証言を聞いて、一つ思い至った推理がある。俺はそれを確かめる為、左右田と共に山田と王馬を見張っていた大神、そして花村の力を借りて、女子更衣室を調べる事にした。
~~~大浴場・女子脱衣室~~~
日向「……で、二人ともどうだった?」
大神「うむ。お主の予想通り、──も湿っていた。──もな」
花村「僕もホントビックリしちゃったよ!! ボクが女子風呂に近づいた途端、警報音みたいな音が「ビーッ! ビーッ!!」ってけたたましく鳴るんだもん!! 何の説明もされずに「ちょっと女子風呂を覗いてきてくれ」なんて言われた時は「日向くんはどうしちゃったんだろう」って思ったけど……。新しい防犯システムでも設置したの?」
やっぱりか。……って事はやっぱり左右田は犯人じゃなさそうだ。あとは──
~~~???~~~
???「ああ、確かに~~~~それが何か?」
日向「サンキュー○○! これで裏も取れた!!」
──ピーンポーンパーンポーン!!──
江ノ島『えー、これより緊急の学級裁判を行ないまっす♡ テーマは『今回の下着泥棒は誰だ』でーす♪ 日向創・左右田和一・小泉真昼・西園寺ひよ子・終里赤音・入間美兎・大神さくら・山田一二三・王馬小吉・花村輝々・腐川冬子・茶柱転子・十神白夜・白銀つむぎの14名は至急学級裁判場に集合してくださーい♡」
日向「なっ! これは……!!」
小泉「あ、日向! こんな所にいたんだ……!!」
日向「小泉! これはどういう……!!」
小泉「……ゴメンね。どこからか盾子ちゃんに今回の事件がバレちゃったらしくって……」
西園寺「……今回の下着泥棒を探し出す学級裁判場を行なうって……。それで、それで……!」
俺は今にも泣きそうな西園寺の頭をよしよしと、撫でてやる。
日向「安心しろ、俺も今確信した。左右田は犯人なんかじゃない。──これをこの学級裁判で証明してみせる!!」
~~~学級裁判場前~~~
白銀「あ、日向先輩!」
山田「大体の事情は聞いてますぞ? 拙者が言えた事じゃありませんが、なんでも左右田和一殿が下着泥を働いたとか──」
腐川「ふ、ふん! 前から思ってたのよ……。外面だけ良くしても、内側は何も変わってない……ただのモブきゃらで、下劣な男なんだろうってね!!」
左右田「…………」
西園寺「違う……! 左右田お兄はそんな男じゃない!!」
小泉「ひよ子ちゃん……。でも……」
終里「証拠の写真にバッチリ写っちまってるもんなぁ、左右田の奴の姿が」
茶柱「なんだ。じゃあ問答無用で左右田さんが犯人に決まってるじゃありませんか!! 学級裁判を行なうまでもありません。この場で転子が地の果てまで──!!」
日向「──それはどうかな?」
王馬「……へぇ? 日向ちゃんは「違う」って言いたいんだ。幾ら左右田ちゃんが日向ちゃんの親友とは言え、なんの理由もなくかばい立てするのは良くないと思うなぁ?」
日向「ちゃんとした理由もあるさ。……全ては学級裁判の中で決めてやる」
……いくぞ! 今回の下着泥棒事件……その真相を突き止めて、左右田の罪を晴らすんだ!!
この裁判18時までやんの?
学級裁判開廷! ノンストップ議論・開始!!
>>410 いえ、終わり次第次の依頼に行く予定です。
腐川「犯人は左右田の奴で間違いないわよ!!」
茶柱「隠しカメラの証拠写真にもちゃんと写っていますしね!!」
小泉「…………」
白銀「でもでも~左右田先輩には「山田くんの掃除の監視をしてた」ってアリバイがあるんでしょ?」
白銀「女子脱衣室に行くことなんて「不可能」じゃないのかなぁ?」
言霊で論破しろ!
↓1
言霊リスト作って
読み返すの大変だからさ
山田とトイレまで一緒じゃねーからできますよ
>>413 なるほど、そこまでは考えが及びませんでした。
言霊リスト
『左右田の証言→自分は確かに女子脱衣室に行った』
『左右田が写っていた写真』
『左右田が作成したカメラ』
『左右田が作成した報知器』
『濡れたバスローブ』
『湿っていた床』
『湿っていた~~』
『終里の証言→確かに男が入って来た気配があった』
『花村の証言→女子脱衣室に入ると警報音が鳴った』
>>413 一部とはいえ合ってるので正解とします。
『山田の監視』←『左右田の証言』
日向「それは違うぞ!!」
白銀「へ? 何が違うの?」
山田「拙者達だって別にずっと見張られてた訳じゃありませんからなぁ……」
王馬「トイレ休憩の時だってあったしねー」
大神「そもそも我は左右田から「ちょっと用事があるんで抜ける」という言づてを聞いているからな……」
日向「そもそも左右田自身が認めているんだよ。『自分は確かに女子脱衣室に行った』ってな」
左右田「……おう」
小泉「左右田……」
腐川「じゃ、じゃあ……!」
腐川「じゃあやっぱり犯人はそこの変態で決まりじゃないのよぉ!」
十神「……掃除の途中で抜け出して、コッソリと下着を盗みに行ったと言う訳か? ふん、相変わらず浅はかだな腐川。おい日向「左右田が犯人にはなり得ない証拠」を言ってやれ」
日向(左右田が犯人になり得ない証拠……?)
↓1 言霊の中から指名しろ!!
『左右田が作成したカメラ』
これだ!
日向「なぁみんな。知らない奴もいると思うけど、このカメラは「左右田が作成したカメラ」なんだよ」
茶柱「? だからどうし……」
入間「はっ! まだ分かんねーのか合気道レズ!! 左右田は俺様ほどじゃねぇが……まぁギリ天才って認めてやっても良いメカニックだ。そんな左右田が「自分だけには反応しない」カメラを作成出来ねー訳がねーだろうがよ!!」
十神「仮に作れなくてもローブか何かを羽織って侵入すれば良い話だ。そうすれば一見して犯人が誰かは分からなくなる」
王馬「左右田ちゃんの頭が⑨で、カメラの存在を忘れてたって可能性はあるんじゃない?」
小泉「……それは無いと思う。左右田から頼まれたもの「直接手渡しで」これを女子脱衣室に仕掛けて欲しいって」
花村「え、ええっ!?」
茶柱「ま、ますます変態じゃないですか!! 小泉さんは何で『そんな事』に協力したんですか!?」
↓1 言霊の中から指名しろ!!
ちょっと待って、左右田の無実や小泉の協力は捜査中に証明されてるし裁判形式で同じ事説明したら助長にならない?
今更言ってもしょうがないけど今度学級裁判を開くときはかくかくしかじかで謎解きに直接つながること以外省略していいと思う
『終里の証言→確かに男が入って来た気配があった』
これだ!
日向「それは……女子の皆を守る為だ」
茶柱「女子を守る為……?」」
山田「あのー……どういう事ですかな? 意味がサッパリ分からないのですが……」
日向「終里、脱衣室に「男が入って来た気配がした」って察知出来たのは「お前だけ」だったよな?」
終里「おう。それにしてもお前ら鈍いなぁ……。気づかなかったって聞いて逆に驚いたぜ」
西園寺「いやいやいや! 終里お姉みたいな天然の野生児じゃ無い限り無理に決まってるってば!!」
大神「我も気づける自信はあるが……。「武」を極めていない物や「第七勘」に優れていない者にはまず不可能だろう。そもそも「誰かが脱衣室に入ってきた」という事すら気づけるか怪しい物だ」
王馬「で? それは分かったけどそれが何で小泉ちゃんが左右田ちゃんの変態行為の手伝いをした理由に繋がるのさ? 何かで脅されてたとか? 例えばほら、この夏のコミケでコスプレを──」
小泉「ちょっ! なんでアンタまでそれを──!!」
日向「……気づかないか? 大半の女子は「下着や衣類を盗まれても犯人が即座に分からない」んだよ。そして前に合った「男子生徒による女子風呂覗き事件」に、近頃多発してる「下着泥棒」事件……。左右田はそれに対抗するために、小泉に隠しカメラを「女子脱衣室に仕掛けて欲しい」ってお願いしたんだ」
花村「なるほどねぇ……。ってあれ? でもそのカメラが普通のカメラだったら男子だけじゃなくて女子の皆も写っちゃうんじゃ……?」
いや、それは問題無い。だってあのカメラは……↓1
玄関しか写さない女子の裸見れない
>>420 なるほど……ですが「学級裁判をやってこそのダンガンロンパ」だという人もいると思うので……ただ、ご意見は参考にさせて頂きます。さっそく今回の謎解きの一部分を省略したいと思います、
>>422 此方の意図していた物とは違いますが、それはそれで合っているので採用。
日向「それなら問題無い。あのカメラは「脱衣室に入ってきた瞬間」しか映さないようになってるからな」
腐川「つ、つまりあれって事? 『女子が裸の姿』は絶対に写らないようになってるって訳?」
左右田「ら、しいぞ。つーか小泉が仕掛けたからカメラがどこにあるかなんて俺には最初から分かんなかったし、そもそもあのカメラ「男子しか写らないようになってる」から女子の皆はそもそも写んねーよ。普段はスリープモードにしてある。そうじゃなきゃバッテリーの無駄遣いだしな」
入間「へぇ……。んな機能まで付けれるようになってたのかDTモブ。あとで俺様が確かめても良いか?」
左右田「……勝手にしろよ。それで俺の無実が証明されるってんなら安いもんだ(正直お前に渡すのはちょい怖ぇけどな……)」
茶柱「で、ですがそれでも左右田さんが下着泥棒をしたと言う事に変わりはないと思います! そうやって優しいフリをして女子に近づいて、女子の皆さんが油断したところを──!!」
王馬「っていうかさ、じゃあそもそもなんで左右田ちゃんは女子脱衣室なんかに行ったの? 小泉ちゃんが「女子の裸が写る」所にカメラを設置する事を期待して探しに行ったとか?」
日向「……やり過ぎ、いきすぎだとは俺も思うけど、それも「女子の皆(正確にはあいつ一人だろうけれど)を守る為」だ」
十神「? どういう事だ?」
左右田「……小泉に仕掛けて貰ったカメラだけじゃどうしてもその……。不安になっちまってよ。新しく男子が女子更衣室に入ったら「警報音」がなる装置を仕掛けたんだよ」
小泉「け、警報音が鳴る装置!? 左右田あんたそんな物まで仕掛けたの!!?」
左右田「……ホントすまねぇ……。でもその、……考えれば考えるほど「あれだけで大丈夫なのか」って不安で不安でどうしようもなくなっちまって……」
西園寺「左右田お兄……」
腐川「そ、それが事実だって証拠は!?」
花村「ああ、それならボクが証言出来るよ。なにせ日向くんに頼まれて女子風呂を覗こうとしたらそりゃもうけたたましい警報音が鳴り響いたんだもの。いやぁ、ホントビックリしちゃったよ!! あんな物までしかけられたんじゃあ今後は入間さんの発明品でも無い限り、女子風呂は覗けそうにないね!!」
茶柱「「覗けそうにもないね!」じゃありません!! あなたもあなたで前科一犯……いえ、私達が入学してくる前から数えればもう数え切れない位の前科があるのだと言うことを自覚してください!!」
大神「……うむ。その装置を仕掛ける後か前に下着を盗み出した可能性は残るが……」
十神「心理証拠的には矛盾だらけだな。左右田の行動原理は全て「女子を守ろう」をいう気概から来ている。「ついでに」下着を盗んでいくとは考えにくい」
白銀「うーん。でもそれだと「じゃあ誰が犯人なんだ」って疑問が残らない? 女子の仕業って可能性はあるけど、終里さん曰く「扉を開けて脱衣室の中に入って来たのは男一人」だったんでしょ? 真犯人が仮にいるとして「どこで何をしていたの?」」
いや、ある。終里の発言と矛盾せず、尚且つ三人の眼からかいくぐれる唯一の場所が……!
↓1 犯人はどこにいた?(難しければ閃きアナグラムに変えます)
風呂の中
>>425 違う! そこじゃない!! ……もっと「大浴場の脱衣室に付いていて当然の物の中」だ!!↓1(次は閃きアナグラムに変えます)
トイレ
>>427
これで証明してみせる!!
日向「犯人は……トイレの中に籠もってたんだ!!」
小泉「と、トイレの中!?」
茶柱「た、確かに女子の誰かがトイレの中にいたなら終里さんとの発言とも矛盾しませんが……」
腐川「しょ、証拠がないじゃないのよ!! まさか他の女子が来るまでずっと待機してたとでも言うの!?」
いや、多分違う。犯人がトイレに籠もったのは「終里達が急にやって来たから」という突発的な物だった筈だ。そう、自分の裸を──否、誰にも自分が風呂に入っているところを見られたくない人物──!! そいつが今回の事件の犯人──!!
怪しい人物を指名せよ!! ↓1
違う! そいつじゃない!! 「風呂場に自分がいる」という事実を他人に認識されること自体が嫌な奴だ!! ↓1
違う! そいつでもない!! そもそも十神だったら「カメラに写真」が残っている筈だ!! 犯人は「女性」これは間違いないんだから…… ↓1
違う! そいつでもない!! それなら王馬が「大神がいなくなっている」事に気づかないはずがないんだ!! それに「例の証拠」と矛盾する!! ↓1
>>1……閃きアナグラムに変えても良いですか?
10分経ったので閃きアナグラムに変えます……。
「こ わ ふ と う か」
ああ、腐川か
>>439 それだ!!
日向「なぁ腐川……。三人のパンツを盗んだの、お前じゃないのか?」
腐川「は、はぁあああああああああああ!!?」
小泉「腐川ちゃんが……犯人!?」
十神「クックック……! どうした腐川。どうやらお前が疑われているようだが?」
腐川「ふ、ふざけんじゃないわよ! わ、わ、私が「どうやってお風呂に入ってた」って証拠になるのよ!!」
──! その言葉、切らせて貰う!!
日向「へぇ……。俺は一度もお前が「風呂に入っていた」なんて事を言って無いのにお前はその証拠の提示を求めるのか。なんでだ?」
腐川「あ、えっえっと……」
白銀「腐川先輩……なんか地味に怪しくなってきたね」
西園寺「地味に、どころじゃないよ! いまのどう考えても腐川お姉の視点漏れでしょ!!」
茶柱「で、ですが確かに腐川さんが「脱衣所並びにトイレにいた」という証拠はありません! これはどこぞの男死の陰謀です!!」
いや、ある。腐川が風呂に入っていた証拠……。大神に確かめて貰った物を含めたら、合計で3つも!!
↓1 言霊から証拠3つを提示せよ!!
全然意外じゃなかった犯人
『濡れたバスローブ』
『湿っていた床』
『湿っていた~~』
>>441 これで証明する!!
日向「……なぁ終里。お前、確かこう言ってたよな。「オレ達が風呂に入る前、床が湿ってた」って──」
白銀「そうなんですか?」
終里「おう! それで「誰か中にいんのかな」って思って籠の中を見てみても何にも残って無かったから「もう風呂から上がったんだろうな」って思ってたんだけどよ……」
花村「つまり、終里さん達がお風呂に入る前に「誰かが入浴してた」っていう証拠になるわけだね!!」
日向「ああ、まだあるぞ。左右田、お前確か警報器を仕掛けるときに「濡れたバスローブ」が床に放置されてたのを発見したって言ってたよな?」
左右田「おう。「三人の誰かが一度トイレにでも上がった時に使ったんだろうな」って思って、適当に籠の中に放り込んでおいたぜ」
日向「そしてこれが決め手だ──大神!!」
大神「うむ。日向の言う通りに脱衣所にある女子トイレを調べて見たが……。案の定、トイレマットもトイレカバーも湿っておった。風呂に入っていた誰かが全身びしょ濡れのままトイレに入った──という紛れもない証拠だろう」
小泉「で、でもそれだけじゃあ「冬子ちゃんが」お風呂に入ってたって証拠には──」
いや、ある。……さっきからニヤニヤと腐川の方を見て笑っている「アイツ」から、俺は直接「裏」を取ったんだから──!!
日向「……十神。お前、一番最初から真相が分かってただろ」
十神「何のことだ? クックック……!」
腐川「びゃ、白夜様……」
日向「なにせ、お前が腐川に命じたんだからな。「いい加減臭う。今すぐ風呂に入ってこい」──って」
皆が見守る中、十神は平然と言い放った。
十神「──ああ、確かにそう命じたが、それがどうした?」
腐川「びゃ、白夜様……」
王馬「へー。じゃあ十神ちゃんの奴隷である腐川ちゃんがその命令に従わない訳ないよね! だってご主人様の命令だもん!! 幾ら風呂嫌いで、他人に貧相な身体を見られるのが嫌で、身体を綺麗にするのに抵抗がある腐川ちゃんでもそりゃあ風呂に入るよ!!」
山田「……そして三人にその事実を見られるのが嫌で、バスタオルや自分の着替えを持って咄嗟にトイレに籠もり──」
日向「トイレの中で持ち込んだバスタオルで身体を拭いてついでに着替えも棲ますと、三人が風呂に入ったのを確認したあとに急いでトイレから出て、三人のパンツを盗み出して脱衣所を出た──」
反論! ショーダウン!!
「キェエエエエエエエエッ!!」っと、茶柱が大声を上げて俺の意見に反論する。
茶柱「ふっふっふ……。甘いですね日向さん。その推理には大きな矛盾があります!!」
日向「大きな矛盾……?」
茶柱「肝心の「動機」がありません!! 仮に腐川さんが三人より先にお風呂に入っていたとして、三人のパンツを盗み出すだけの動機が!! 更に言えば左右田さんには「スケベ心を持つ男死」という動機があります!! この防御を突破しない限り──」
日向「…………」
……俺は、迷っていた。「相談窓口としてのプライドを優先する」か「友人の無実を証明することを優先するか」──俺は──
重要な選択肢です。
①相談窓口としてのプライドを優先する。
②友人の無実を証明するために「我が身」を斬る。
↓3 まで
今回はここまで。ではまた、本日の8:30から9時頃にお会いしましょう。
2
>>1に質問なんだけどメタ的に今回裁判で呼ばれた誰かが犯人ってのは察しがついてたんだけどそれ以外で腐川が犯人って特定できるようになってた?
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
>>445 一応「学級裁判にしよう」って思ったのは思いつきなので、日向一人でも真相にはたどり着けるようにはしてました。
日向「……俺は」
一瞬だけ、左右田の方を見る。あいつは俺が何を言いたいのか分からないようで、キョトンとした顔をしていた……バカだな、俺は。皆から色んな「大切な事」を学んだってのに、今もまだ「才能」って奴に拘ろうとしてたんだから──!!
日向「……動機なら、ある」
茶柱「な、なにを急に出鱈目を──!!」
そうだ、大切な友達を守る為に、自分の才能が──それに付きまとう「義務」って奴が邪魔だっていうなら──!!
日向「俺は、前に腐川から「女子生徒の下着写真、と男子生徒の下着写真を自分の代わりに撮ってきて欲しい」って依頼を受けた事があるんだ!!」
腐川「!!!??? な、な! ひ、日向あんた──!!」
茶柱「……は、はぁあああああああああああああああああ!?」
十神「……ほほう?」
花村「え? マジで? 本当に!? う、羨ましすぎるよ日向くん! そういう依頼が来たときは是非ボクと変わってほし──グエッ!」
終里「流石にオレでも分かるぞ。花村、テメェ空気読め」
……そんなもの、ゴミ箱の中にでも捨ててやる!!
日向「「小説の参考にしたいから、年頃の女子と男子の下着の写真が欲しい」って依頼がな!! なんならその時のレポートを持ってこようか? 学園には「どれどれどんな依頼を受けて、どういう解決法をした」って提出する義務が(時々提出出来ないような内容の物もあるけど)あるからな」
小泉「あ、あの。それは良いんだけど日向あんた大丈夫なの!? 確かあんたのやってる『相談窓口』って……!」
王馬「最原ちゃんや霧切ちゃんのやってる『探偵教室』と同じ『依頼者の守秘義務』があった筈だよね~? それを自分から破っちゃうなんて、後でどうなっても知らないよぉ」ニヤニヤ
左右田「日向、お前…………」
うるせぇ! 無実の友達が窮地に立たされようとしてるって時に、んなもん守ってられるか!! この件でもう一度予備学科送りになったとしても、俺に一切の悔いは無い!!
日向「……これで動機の件はクリアできたな。……「年頃の女の子三人がどんな下着を着ているのか、小説の参考にする為に正確な資料が欲しかった」……こんな所じゃないのか?」
腐川「ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぅ……!! ま、まだよ。決定的証拠が無いわ!! 三人の前にお風呂に入っていた事は認める。咄嗟にトイレに隠れたことも認める──でも」
腐川「私が「三人のパンツを盗んだ」っていう「決定的証拠が無い」じゃない!!」
決定的証拠? 逆だ、日向創。「左右田が絶対に犯人になり得ない」っていう逆説的証明になる証拠を突きつけるんだ!! ↓1
左右田が作成した報知機
>>448 これで、証明してみせる!
日向「なぁ、腐川。左右田は「男子の侵入に対して警報が鳴る」報知器を、秘密裏に女子脱衣室に仕掛けに行ったんだぜ?」
腐川「そ、それが何よ」
日向「なんで今回はカメラの時と違って「自分で」仕掛けに行ったんだと思う? ……答えは単純で「設置するのに専門の知識が必要だったから」だ」
腐川「だ、だからそれが何の──!!」
茶柱「……? そりゃあ、報知器を設置するついでに自分でパンツを──」
王馬「……ああ、そういう事かぁ」
白銀「王馬くん、何か分かったの?」
王馬「分かったって言うか、左右田ちゃんがあの時間に報知器を仕掛ける次いでにパンツを盗むなら時間帯がおかしいというか……。ねぇみんな! みんなはお風呂に入る時って大抵何時?」
山田「お風呂に入る時間、ですか……? まぁ大抵夕方か夜。人によっては朝にも入ると思いますが……」
大神「我も大体そのぐらいだな」
入間「俺様は自分が入りたい時に勝手に入るぜ! その方が気持ち良いことが沢山できっからな!!」
終里「? おっさんの「アレ」より気持ち良い事なんてあんのか?」
花村「もちろんあるよ! なんならボクが直々に──!!」
大神「花村。今すぐ口を閉じるか、我の鉄拳制裁を食らうか、選べ」
花村「────」
王馬「だよね! なのになんで左右田ちゃんは「真っ昼間に報知器を仕掛けに行った」の? パンツを盗むのが目的ならさ、普通もっと人がいる時間帯を狙わない? それに左右田ちゃんが犯人なら「三人が今お風呂に入ってる」って確信が「最初からがないといけない」んだよ」
山田「……! な、なるほど!! 確かに左右田殿は拙者の見張りに時間の大半を裂いておりましたからな……」
花村「設置するのに専門の知識が必要だっていうなら、見張りをしていなかった時間的に見てもかなり厳しいよねぇ」
大神「加えて、三人が今「風呂に入っている」という事前情報がなければ「意味が無い」と言う事か」
日向「一応聞くけど、終里、西園寺、小泉。お前らはこの時間に一緒に風呂に入る事を誰かに話したりしたか?」
西園寺「う、ううん、誰にも話してないよ!」
終里「おう。今日は久々にあっちいから「ちょっと汗流そうぜ」って話しになっただけだからな」
日向「左右田にとっても想定外だっただろうさ、三人が今の時間に風呂に入ってるっていうのはな。……どうだ? これでもまだ「左右田が犯人だ」って主張出来るか?」
腐川「う、ううううううううううううう!! しょ、衝動的にやっちゃったとか……」
日向「それはお前の方だろう。……そこまで言うんだったらお前と左右田の研究教室や、机の中を調べさせてくれ。あと数時間もすれば霧切と最原が帰ってくる。……もし研究教室の中や机の中に三人のパンツがあったりすれば……分かるよな?」
腐川「が……。ぐ……!!」
腐川は暫く唸っていたが、やがてガックリと肩を落した。
腐川「…………ええ、そうよ。私が、三人のパンツを衝動的に盗んだわ。べ、別に悪意があったわけじゃ無いのよ! ただその……。……小説の資料になまものほど有用な存在はないし、私は滅多にお風呂に入らないから、皆の下着を確認する事も出来ないしで……その、困ってて……」
西園寺「…………」
↓1 西園寺の怒りメーター(高コンマほどキレる)
コンマ97 怒り狂っている。
西園寺「そんな……。そんな事の為にアンタは……! 左右田お兄を…………左右田お兄に……!!」
あ、これマズイ! 誰がどう見ても分かる程西園寺がブチ切れている。今すぐにでも駆けだして腐川をぶん殴りにいきそうだ。
小泉「ひ、ひよ子ちゃん、ちょっと落ち着──!」
西園寺「こんのぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」
腐川「ひ、ひぃいいいいいい!!」
西園寺が俺の予想通り腐川の元に駆け寄り、そのままグーで顔面を殴ろうとした時だった。
↓1
01~30 大神が止めた。
31~60 日向が止めた。
61~90 左右田が止めた。
91~00 十神が止めた。
ブンッ──! という音と共に、勢いよく西園寺の右腕が振られ、そのまま「ドンッ!!」──という大きな音がして……
腐川「……は?」
西園寺「……え?」
左右田「……痛っててて……! 西園寺お前、意外と力強いんだな。ちょっとビックリしちまったよ」
気がつくと左右田の背中が、西園寺にぶん殴られていた。……あいつは西園寺が腐川をぶん殴る直前に、その間に割り込んだのだ。
西園寺「そ、左右田お兄大丈夫!? っていうか何でこんな奴を庇ったりなんか──! こいつは突発的に自分の欲望に従って下着泥を働いたクソ野郎で、都合良く左右田お兄に罪をなすりつけようとした史上最低の──!!」
腐川「…………」
左右田「……ああ、そうだな。腐川が下着泥を働いた事を庇うつもりはねぇよ。俺もちゃんと怒ってる。……ただ、お前が誰かを傷付ける所を俺が見たくなかったってだけなんだ」
日向「左右田…………」
左右田「それに「悪いことをした」ってんなら俺も同罪だ。勝手に女子脱衣室に入り込んで、妙ちくりんな機械を勝手に取り付けようとしたんだから。茶柱の「スケベ心がある男子」って言葉も否定しねぇよ。……素のままのお前が今風呂の中に入ってるんだって分かった時、すっげぇドキマギしちまったし」
左右田は西園寺に向き直ると、諭すように少しずつ自分の胸の内を言葉にしていく。
左右田「……腐川には腐川で言いたいことがあるが、まずは俺から女子の……いや、巻き込んじまった皆に謝らせてくれ。……本当に悪かった。俺が疑われたのも、俺がこんな目にあったのも、半分ぐらいは俺の自業自得だ。自分一人の判断で勝手な事をして、本当に悪かった!!」
西園寺「左右田お兄……」
左右田が俺達に向かって大きく頭を下げる。……ああ、やっぱりこいつを信じて良かった。「今までの……ソニアに盲目になってた頃の左右田とはもう違う」って思えて良かった。最近弐大の指示で一緒に武術の基礎を教えているという大神が「本当に……強くなったな、左右田よ」と満足げに頷く。
腐川「えっと、その……わ、私も勝手な真似をして……。みんなのパンツを盗んだりなんかして悪かったわ。……ちょっとその、魔が差して……。ごめんなさい」
続いて腐川も大きく頭を下げる。みんな暫くの間何も言わなかったが、十神が
十神「ふん。「突発的」に事件を起こすから、日向程度の人間に見破られるんだ。……まぁ、久々に面白かったぞ。偶然に偶然が重なったとはいえ、俺が参加するに相応しい学級裁判だった。「最初からお前が犯人だと見当が付いていた」ことを悔やむ程度にはな」
腐川「びゃ、白夜さま……!!」
こ、こいつ……! 十神に褒められたからって急にご機嫌になりやがって……!! 規約を無視してお前の相談内容を口にするかどうか散々迷った俺が馬鹿みたいじゃないか!!
入間「俺様が言える事じゃねぇけどよぉ……。俺様が起こしてきた実験(事件)に比べりゃお前なんて可愛いもんじゃねぇか!! どうだ? お前にまだ「その気」があるなら俺様が人の下着が透けて見える眼鏡を──」
王馬「えっ!? そんなの造れるの雌豚ちゃん! それなら是非作ってよ!! あ、全裸に見える眼鏡も出来るっていうならそっちもお願いね!!」
白銀「ちょっ! 止めてよ入間さん!! 入間さんが言うと地味にシャレにならないって!!」
花村「うーん、ちょっと悩むけど僕はいらないかなぁ……。やっぱり女性の下着やハレンチな姿は「生で見てこそ」だからね!!」
大神「入間よ。もし仮にそんな物を造ったら我が全力をもって破壊するぞ」
茶柱「それと、転子が地の果てまでぶん投げます!! 入間さんも、それに関わった男死一同も同様に!!」
小泉「全くもう……。左右田の口車に乗ってカメラを脱衣所に仕掛けた私が言える事じゃないけど、左右田も冬子ちゃんもお説教だからね!! あと冬子ちゃんはスグに私達のパンツを返す事!!」
ワイワイと、急激に騒がしくなっていった学級裁判場。その中で、俺は今回の依頼者である。終里に話しかける。
日向「……なぁ終里。こんな終わり方になっちまったけど、どうだ。お前は今回の依頼、無事に解決出来たと思うか?」
終里は俺の不安気な口調が不思議でたまらないようで首を傾げながら
終里「ん? 良いも何も、これでオレ達のパンツは戻ってくんだろ? ならそれで良いじゃねぇか。……依頼を受けてくれてサンキューな、日向!」
ニカッと、いつも通りの太陽のような明るい笑みを浮かべてくれていた。
そしてその後──
↓1 規約を破って腐川の依頼とその内容をバラした日向に下される罰
↓2 勝手に女子更衣室に入って報知器を設置した左右田に下される罰
↓3 女子三人のパンツを盗み、左右田に罪を押しつけようとした腐川に下される罰
それから、規約を破って腐川の依頼とその内容をバラした俺と、勝手に女子脱衣室に入って報知器を設置した左右田と、女子三人のパンツを盗み、左右田に罪を押しつけようとした腐川はそれぞれ「オシオキ」を受けた。
まず俺だが、七海が選んだ激ムズゲーム10本全てクリアを課された。「ス○ランカー」の様な理不尽な「死に覚え」ゲーや、特定の条件を満たさないと先に進めない(しかもメッチャ分かりにくい)某RPG(こっちは怖いので名前は出しません)など、そりゃまぁ「勘弁してくれ……」って言いたくなるゲームばかりだった……。しかも時間制限無限って……二人が受ける罰と比べたら楽そうに見えて実は一番辛くないか? 俺の罰。
次に左右田だが、茶柱と東条の監視で、大浴場の清掃一週間を命じられた。……それも、何故か女子の方の。「いや何でだよおかしいだろ!?」と左右田が当然の様にツッコんでいたが、茶柱曰く「これもスケベ心を抑える修行の一貫です!! あえてスケベ心が出そうな場所に身を置き、その心を強くするのです!!」との事らしい……。
あいつ「これが終わったら大神に紹介して貰った山寺に修行にいく……煩悩を本格的に消し去ってくる……」とか言ってたけど大丈夫かなぁ?
最後に腐川だが、やったことが悪質なので、そのだらしない生活と風呂嫌いを無理矢理改善するために、以前山田と王馬がやらされた「足つぼマット体操」を大神監修の元一週間。その後風呂に連れ去られ、東条に全身ピカピカになるまで丸洗いされるという、本人にしてみれば地獄のような一週間を過ごさせられた。(十神は「腐川に関しては一生続けさせろ」と強く主張していたが)
さて、最後にこの事件の〆の話しをしよう。事件が終わった後、終里が尋ねてきた時の話しだ。
~~~超高校級の相談窓口の研究教室~~~
日向「はぁ……。はぁ……。こ、これでようやく二本目クリアか……。……先は長いなぁ(遠い目)」
ガララララッ!
終里「おう! 日向、元気に……ってうおっ!? な、なんか目の下にすげー隈が出来てるけど大丈夫かお前?」
大丈夫か否かで言えば決して大丈夫では無い。……一週間程度で解放される左右田と腐川が羨ましい……。制限時間無限だぞ無限!? 俺にも制限時間があったって良いだろ!? なんで俺だけ制限時間がないんだよ!? 俺がゲーム下手だったら無期懲役とほぼ同じだぞこれ!?
日向「終里か……。なにか用か……」
終里「用っつーかなんつーか……。お前に依頼を解決して貰ったら礼に行くのが通例みたいなもんだって聞かされたからさ。ほら、お前確か「これ」集めてるんだろ?」
と言って、終里はクシャクシャに丸まった布のような物を俺に投げて寄越す。なんだこれ、一体なんの──
日向「──んなっ!?」
朦朧としていた俺の意識は、そこでハッキリと覚めた。それは、終里がいつも履いているパンツその物だったからだ。……あのなぁ、この際だからハッキリ言っとくけどなぁ、俺は欲しくてパンツを集めてる訳じゃないんだよ!! 「何故か」みんなが「友情の証」としてパンツを俺に渡してくるんだよ!! しかも重い言葉も一緒に付いてくるから処分しようにも処分できねーんだよ!!
終里「なんだ。そこまで欲しいって訳じゃねぇのか……。なら飯とかの方が良かったか?」
日向「そっちの方が心理的には凄く良いな……」
終里「なら返してくれ。今前みてーに予備が無くて股間がスースーしてんだよ」
日向「……は?」
終里「だーかーら、今のオレは前みたいにノーパンなんだって。──ほら」
ペロン、とスカートを捲り、終里がその股間部分を再びオレに見せる。そこには前と同じく褐色で産毛の生えた終里の大事な部分がモロに──
日向「……終里、今すぐパンツを履いてそこに座れ」(目を逸らしながら)
終里「んあ? いきなりなにを──「いいから座れぇええええええええええええええええ!!!」お、おう……」
ああ、神様。どうかお願いします。あと半年の間に、終里の中ににもうちょっとマシな羞恥心が生まれますように──! つーか生まれてくれねぇと心配で社会に出せねぇぞこいつ!!
終里のクエストをクリアしました。「終里に助けを求める」の難易度が下がりました!!
終里は知っての通り、超高校級の体操部です。その身体能力はかなりの物ですが、大神や弐大、獄原などには及びません。ですが彼女はフットワークが身軽で、料理で簡単に「釣れる」ので、かなり簡単に力を貸してくれます。
~~~終里赤音との絆値がMAXになりました。絆クエスト、終里赤音を開始します……と、言いたいところなんですが、ちょっと迷ってまして……。
みなさんは終里を「ヒロイン」に加えるのに賛成ですか? 反対ですか? 二次創作をどれだけ探しても日向×終里が(ホンの少ししか)出てこない。+そもそも終里で検索すると弐大とのコンビである事が一番多い。+どうやって日向に惚れさせようか迷う(実はずっと好きだった──は終里の性格的に無理がありますし……)
賛成派が多いなら、次回までに「ヒロインルート」を(なんとか)作って来ます。反対派が多いなら「友情ルート」で描きます。
と、いう訳で今回は次の依頼の導入を開始。
日向「なぁ七海」
七海「なぁに日向くん」
日向「……あの「激ムズゲーム10本クリア」なんだけどさ、もうちょっとこう……手心というかなんというか……そういうのは加えられなかったのか?」
七海「うーん。気持ちは分かるけど、あまり簡単だと罰にならないし……。大丈夫、私の見立てでは日向くんなら二ヵ月もあればクリア出来る様になるよ(ニッコリ)」
日向「……二ヶ月の間、暇があればゲーム漬けの日々かぁ……」
コンコンコン!
日向「おっと! 依頼者だ。ゲームは一端止めないとな!!」
七海「むぅ……。日向くんがゲームを止められてウキウキしてる……」
日向「そんな事は無いぞ!! さぁ、どうぞ入って来てくれ!!」
↓3「失礼します」
↓3までで、一番大きなコンマの安価を採用。
天海「失礼するっす、日向先輩。苗木先輩の学級裁判で声を掛けて頂いて以来っすね」
七海「おー! 天海くんだ!! よければ今度また、冒険の話しを聞かせて欲しいな!!」
天海「ええ。俺の話なんかで良ければ、幾らでも」
今回の依頼者は『天海 蘭太郎』才能は超高校級の「冒険家」だ。
外見や口調からやや軽薄な印象を受けるが、他の生徒たちが混乱に陥る様な中でも霧切レベルの冷静さや、現状に対する深い洞察力も持ち合わせている。
信じられない事になんとコイツには11人もの生き別れの「妹」がいて、世界中を飛び回って妹たちを探している間に「超高校級の冒険家」と呼ばれるようになってしまったのだという。
同じフィールドワークを主とする真宮寺とは特に仲が良く、79期生のクラスメイト達からは「塩ざんまい」という謎のコンビネームで呼ばれているらしい。
日向「悪いけど、相談っつっても妹たちを探すのを手伝って欲しいって依頼はちょっと俺の手に……」
天海「ああ、大丈夫っす。今回はその件とは全く関係無い依頼なんで……」
日向「そうか、なら良いんだが……。七海」
七海「うん。いつも通り、外に行ってるね。……それと、依頼が解決したらゲームの続き、しっかりやろうね!」
七海がいつものように(今回は+αがあったが)部屋を出て行き、俺もいつものように天海に来客用のソファーに着席を促す。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
天海「助かるっす。実は↓3」
↓3までで、一番「小さな」コンマの安価を採用。
という訳で今回はここまで。それではまた明日。8:30から9時頃に──ではなく、14時頃に(どれだけやるかは不明ですが)お会いしましょう。
妹がいる場所の情報を手に入れたから手伝って欲しい
ごめんちゃんと見てなかったからナシにしてください
えー >>1です。急用が入ってしまい、14時からの更新が出来なくなっていました。本当に申し訳ありません、今から1時間だけですが、投下します。
天海「実はっすね。今田中先輩から虎と熊の子供の世話を任されてまして……」
日向「と、虎と熊の子供か……」
田中の奴、またトンでもない動物の子供を天海に預けやがったな……。あとで説教の一つでもしとかないと……「せめて動物園や研究者に預けろ」って……。
天海「ああいえ、田中先輩の手腕で完璧に手懐けられてるんで、危険は全く無いっすよ。どっちも人に慣れてる可愛い子達っす。世話のやり方も、コミュニケーションの取り方も、ちゃんと教わってますし。何より田中先輩とは目的こそ違えど「世界中を飛び回る仲間」でもあるっすからね。妹の捜索にも協力してくれてるし、このぐらいドンと来いっす」
日向「そうか……それなら良いんだが……。もしかして依頼は「その虎と熊の子供の世話を手伝って欲しい」って奴か?」
天海「……最初はそれも考えたんすけど、一度自分で受けた依頼を、また別の人に託すのはちょっとマナー的にも俺の信条的にも反しまして……。で、ですね。日向先輩には動けない俺の代わりに「ある場所」に行ってきて欲しいんす」
日向「ある場所?」
なんだ? まさか南米のジャングルとか、中国奥地の秘境とか、アフリカのサバンナとか言い出さないだろうな? もしそうなら残念ながら依頼を断わるしかないんだが……。
天海「ああいえ、そんな危険な場所じゃないっすよ。……疲労は結構溜まるかもしれないっすけど、きっと楽しい思い出に……冒険になる筈っす」
日向「冒険には変わりないのか……。結局どこなんだ?」
天海「十神先輩の財閥が保有している、金が出る鉱山の探索っす。ゴン太くんと豚神先輩といっしょにね」
~~~数日後・鹿児島県は菱刈鉱山~~~
日向「……まさか国が管理してる鉱山の一角まで十神財閥の手が掛かってるなんてな……」
豚神「ふっ、流石は俺が「徹底的に化ける」と認めただけの人間の財閥なだけはある……。さて、行くぞ。鉱山の入り口で獄原が待っているはずだ」
俺は天海の依頼を受けて、鹿児島県は菱刈鉱山に来ていた。鹿児島県は現在日本で唯一稼働している金山がある場所で、菱刈鉱山と赤石鉱山の2つがあり、とくに伊佐市の菱刈鉱山は、その産出量や金含有率から注目を集めているらしい。
菱刈鉱山は、創業から2020年3月までにいたるまで、実に248.2トンもの金を算出してきた。この産出量は過去に活躍した日本の金山と比較しても圧倒的なトップを誇っていると、社会の授業で習った事がある。かの有名な佐渡金山の約3倍といえば、その多さが分かるだろう。現在でも住友金属鉱山のもと、年間約6トンもの金を算出し続けていて、十神財閥はその金山の一角を所有しているという訳だ。
~~~菱刈鉱山入り口~~~
ゴン太「あ、来た来た! おーい! 日向せんぱーい!! 豚神せんぱーい!!」
日向「獄原、遅れてすまない。……待たせたか?」
ゴン太「ううん。近くの虫さん達とお話ししてたから、全然退屈しなかったよ」
豚神「では全員、準備は良いな? 水筒は? 非常食は? ヘッドライトの電気はちゃんと付くか? 左右田が造ったという緊急連絡用のトランシーバーの準備は出来てるな?」
日向「おう。この通り、鉱山探索に必要な道具は十神財閥が全部用意してくれたよ。左右田が造ってくれた緊急連絡用のトランシーバーもちゃんと持ってきてる」
ゴン太「金山の探索かぁ……! ゴン太、こんな経験生まれて初めてだよ!! なんだかワクワクするなぁ!!」
豚神「ふっ……。なんとしても、まだ発見されていない鉱脈を探し出すぞ。戦果の3割は俺達で分け合って良い事になっているからな。……だがあまり張り切りすぎるなよ? ホテルで豪勢な夕飯と天然温泉が待っている事を忘れるな。疲れすぎて布団に入ってそのまま寝過ごしました──なんて笑えんからな」
日向「ああ。さてと、それじゃあ行くか! 金山探索の始まりだ!!」
『おー!!』
こうして俺達は、意気揚々と金山の中に足を踏み入れたのだった。
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 謎の欠片Sを手に入れた!!
81~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
この展開下3の範囲外れてない?もう遅いからいいけど
>>476 >>468と>>469が「安価として無効」だと判断し、それぞれ↓1↓2しました。
日向「……なんだ、この欠片?」
それは、俺達がツルハシや大小様々なハンマーを使って、鉱山の壁を叩いていた時に現われた。
ゴン太「うわぁ……! とっても綺麗な色だね!! 何かの宝石かな?」
豚神「いや、それはあるまい。……だが貴重な鉱石かもしれん。日向、戦果袋の中に放り込んでおけ」
日向「お、おう。そうするか」
……どんな鑑定結果が出るか分からないが、貴重な物だと幸先が良いんだが……。
日向は「謎の欠片L」を手に入れた!!
豚神「さて、ドンドン行くぞ」
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 謎の欠片Sを手に入れた!!
81~90 何かの化石を見つけた!! ……鉱山で化石?
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
豚神「……む、これは……」
ゴン太「何かの化石……? かな。金山ってこんな物まで埋まってるんだね……! ゴン太、初めて知ったよ!!」
日向「いや、確かにカナダかどこかの鉱山で「ノドサウルス」の全身骨格が発見されたってニュースは聞いた事あるけど……」
日本の金山にまで埋まってるような物なのか……? あとでちょっと調べてみるか。
豚神は「何かの化石」を手に入れた!!
ゴン太「よーし! 次はゴン太の番だね!!」
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 何かの化石を手に入れた!!
81~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
ゴン太「よいしょっと!!」ゴォン!!
豚神「おい! 何をしている獄原、やめろ!! 貴重な資源が眠ってるのやもしれんのだぞ!! そういうのは「相応の力がなければ破壊出来ない岩」などが出て来た時に取っておけ!!」
ゴン太「ご、ゴメンね! ゴン太、バカだからそういうのも詳しくなくて……。ってあれ? これって……」
日向「俺が見つけた欠片と同じだな。色も一緒だ……やっぱ何か特殊な鉱石か?」
豚神「知らん。そういうのは後に専門家にでも見せて鑑定を任せれば良い。戦果袋に入れて、先に進むぞ」
ゴン太は「謎の欠片L」を手に入れた。……あと一つで「何か」が起きそうな予感がする……。
日向「それじゃあ探索探索っと──!」
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 謎の欠片Sを手に入れた!!
81~90 何かの化石を手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
それでは18時になったので今回はここまで。今一度、今日の14時から始められなかったことを謝罪します。誠に申し訳ありませんでした。
それではまた今日の8:30から9時頃にお会いしましょう。
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
日向「……これは、何かの石版(プレート)の欠片か……?」
豚神「ふむ。なぜこの菱刈鉱山ならぬ十神鉱山の中にそのような物があるのかは分からんが……。歴史的、学術的な価値がある代物かもしれん。これも戦果袋の中に入れるべきだろう」
ゴン太「それにしても本当に色んな物が見つかるね! なんで十神くんの財閥さんはこの鉱山を放置してたんだろう……」
豚神「さてな。何か鉱山内で変化があったか、あるいはそれを確かめる為に俺達を送り込んだのか……。それは十神本人に聞いてみなければ分からん」
日向「そうだな。今回の探索が終わったら、なんで鉱山の探索を俺達に任せたのか、十神本人に聞いてみよう」
日向は「プレートの欠片」を手に入れた。
豚神「さて、そろそろ本命の金脈でも見つかって欲しい所だが──」
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 謎の欠片Sを手に入れた!!
81~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
カァン! カァン! カァン!──
豚神「……これだけ掘り進めても何も無し。か、どうやらこの辺りにはもう何も無さそうだな」
ゴン太「うん……。でも気にする事はないってゴン太は思うな。新種の昆虫さんだって、そう簡単には見つからないもの」
日向「そうだな、寧ろ今までが出来すぎてたんだ。何も見つからない事くらいあるさ」
豚神「……そうだな。獄原、次は任せたぞ」
ゴン太「うん! 任せてよ!!」
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 謎の欠片Sを手に入れた!!
81~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
ゴン太「慎重に……でも大胆に……。って、ん?」
日向「? どうした、獄原」
ゴン太「なんか、この岩の後ろにキラキラした物が一瞬見えたような……」
豚神「ふむ……。獄原「岩だけを」お前の怪力で破壊出来るか?」
ゴン太「ゴン太の力だけじゃ難しいけど、この十神財閥さんが用意してくれた専用のハンマーがあれば……。ふんっ!!」ドゴォン!!
日向「!!? こ、これは!!」
……それは、正しく光り輝く金の鉱脈だった。……全部で一体どれほどの金額になるのだろう。壁一面が金で埋め尽くされた、夢のような光景だった。
豚神「お、おおおおお!! デカしたぞ獄原! 鉱脈だ! 金の大鉱脈だ!!」
ゴン太「うわぁ……! とっても綺麗だね!! ゴン太、こんなに沢山の金の塊初めて見たよ!!」
日向「……だけど、これはとてもじゃないけど俺達三人じゃ取り切れないな」
豚神「ああ。場所をマップに記録しておいて、あとで十神財閥に連絡を入れよう……。『貴様らが見逃していた、金の大鉱脈を発見したぞ!!』とな!!」
さて──金の鉱脈も見つかったしこれで退散……するわけないよな! むしろ「もっと凄いもの」を見つけたくなってきた!!
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 謎の欠片Sを手に入れた!!
81~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
カァン! カァン! カァン!──
日向「……いやまぁ続けざまに鉱脈を発見できるとは思ってなかったけどさ……」
豚神「なに、これから先全てが徒労に終わったとしても構わん。既にそれだけの大戦果を上げられたのだからな」
ゴン太「でも、どうせ最後までやるからには何か見つけたいよね! 豚神先輩!!」
豚神「ああ、任せておけ。次こそ「何か」を掘り当てて見せよう」
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 謎の欠片Sを手に入れた!!
81~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
ここほれワンワンいつまでやるの
>>496 あと二周ですね。
豚神「む、これは……」
日向「俺が見つけた「プレートの欠片」と同じだな。なんか一つにくっつきそうな……っていうかピッタリ嵌まるな」
ゴン太「えっと……。要するに「あと一つで完成する状態」って事なのかな?」
豚神「恐らくは、な。詳しい者ならばこの時点でこのプレートがなんなのか判別が付くんだろうが……」
日向「俺達じゃあ仮に完成しても「価値ある品かどうか」は分からないだろうな」
豚神は「プレートの欠片」を手に入れた!! あと一つあれば「完成」しそうだ……。
ゴン太「よし! 次もゴン太に任せてよ!!」
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 謎の化石を手に入れた!!
81~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
>>467の天海は記憶喪失?冤罪事件は
>>498 やっべ完全に忘れてました……。天海にとって「思い出したくもない事件だった」と言う事で一つ……どうにかなりませんね、本当にすみません。
カァン! カァン! カァン!──
ゴン太「うーん、ゴメンね。何も発見できなかったよ……」
日向「おいおい。金の鉱脈を見つけた大功労者が何言ってんだよ」
豚神「そうだ。寧ろ俺達こそ貴様に負けない戦果を上げねばな。……しかし、時間ももう遅い。探索も「あと一人二回」が限界だろう」
……そうだな、帰る時間は決まってるんだ。それまでに少しでも何か「良い物」を発見しないとな!!
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 謎の化石を手に入れた!!
81~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
カァン! カァン! カァン!──
日向「……いやまぁ今までが出来すぎてたんだよな、うん……」
ゴン太「大丈夫大丈夫! まだチャンスは残ってるって!!」
豚神「そうだ、最後まで諦めるな日向。もしかしたら二つ目の鉱脈発見も夢ではないかもしれんぞ? さて、俺も気合を入れねばな」
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 謎の化石を手に入れた!!
81~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
豚神「おっと、また化石か。……ここは昔海でもあったのか?」
日向「いや、その可能性は低いだろう。あるとしたら陸上生物か何かの化石じゃないか?」
ゴン太「どちらにせよ、貴重な物に変わりはないよね! 戦果袋に入れよう!!」
豚神は「謎の化石」を手に入れた!!
ゴン太「さて、次は何が見つかるかなぁ?」
↓1
01~60 戦果無し
61~70 奇妙な欠片を見つける。なにやら「プレート」の欠片のようだが……?
71~80 謎の化石を手に入れた!!
81~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
ゾロ目ボーナス考えて無かったんですがどうしよう……。プレートはこれで「完成」しちゃうんですよね……。あ、そうだ。こうしよう。
ゴン太「よいしょっと! ……! あ、これって!!」
日向「例の「プレートの欠片」だな。丁度三つ合わさりそうだ……やってみるか」
俺の予想通り、獄原が発見したプレートの欠片も、俺達二人が先に見つけていたプレート欠片にピッタリと合わさった。……そして……
日向達は「謎のプレート」を手に入れた!!
豚神「ふむ。なにか文字が書いてあるな……もしや、本格的に貴重な物なのかもしれん。大事に仕舞っておこう……さて、これで一人一回、最後の探索だ。パチンコやスロットでいう「フィーバータイム」が起きてくれれば良いのだが……」
日向「ハハッ! そんなに都合良くいくわけないだろ!! よっし、最後まで気合入れて頑張るぞ!!」
↓1(ゾロ目効果によりフィーバータイム発生)
01~40 戦果無し
40~70 謎の化石を手に入れた!!
71~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
日向「……また化石か。ここ、本当に金山なのか怪しくなってきたな……。化石調査隊でも派遣した方が良いんじゃないか?」
豚神「……まぁ貴重な物に変わりはない。金の鉱脈も、ちゃんとあった訳だしな」
ゴン太「それに、それはそれで観光資源? って奴になって丁度良いかもね!! 「化石洞窟」って呼ばれるようになったりして!!」
日向は「謎の化石」を手に入れた!!
豚神「さて、俺も最後の探索だな」
↓1(ゾロ目効果によりフィーバータイム発生)
01~40 戦果無し
40~70 謎の化石を手に入れた!!
71~90 謎の欠片Lを手に入れた!!
91~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
豚神「ふんっ! ……これは、日向と獄原が見つけていた「謎の欠片」か……?」
ゴン太「これも三つで一つになりそうだね! 合せてみようよ!!」
俺達が集めていた「謎の欠片」それもプレート同様三つで一つになり……。そしてその瞬間。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ──!!
日向「な、なんだ!? 地震か!?」
豚神「ちっ! 全員地に伏せろ!! 日向!! 左右田が造った緊急トランシーバーの用意を──!!」
ゴン太「お、収まった……のかな。うーん、でも何だろう。この揺れ、「採掘場の奥」から響いて来たような──?
……なんだ? まさかどこぞのRPGゲームみたいに秘密の扉が開いた、とでも言うのか? ……でももう時間がない。獄原の探索を犠牲にして「採掘場の奥」を調べるか、それとも獄原に普通の探索をさせて、あとは十神財閥が派遣する調査隊に任せるか決めないと……。
①採掘場の奥へ行ってみる。
②獄原に普通の探索をさせる。
↓3までの意見を採用。
うーん、男のロマン的には奥に進むこともやぶさかじゃないんだが、万が一何かがあった時に危ないよな。さっきの揺れで地盤が崩れやすくなってるかもしれないし……。
日向「……ここは普通に探索をして返ろう。獄原、最後の探索を頼めるか?」
獄原「う、うん。分かったよ、早く鉱山から出ないと危ないかもしれないしね」
↓1
01~40 戦果無し
40~80 謎の化石を手に入れた!!
80~00 金山の鉱脈を見つけた!! これは凄いぞ!!
獄原「また化石だね! 本当に「化石鉱脈」って呼ばれる事になりそう!!」
日向「えっと、俺達の今までの戦果を確認すると──」
謎の固まり(謎の欠片Lの集合体)
謎の化石×4
謎のプレート
金の大鉱脈
豚神「と、まぁこんな具合だな。金の大鉱脈に、大量の化石に、歴史的価値があるかもしれんプレートに謎の固まり。……本格的な研究者でなければこれらがなんなのかは分からんだろうが、取りあえず全部持ち帰るとしよう」
ゴン太「金の鉱脈の場所は、忘れないように入念に地図に書いておかないとね!!」
日向「ああ。それじゃあ帰ろう、みんな」
こうして、俺達は十神財閥が有する金山を無事に脱出した。その後は同じく十神財閥の保養所で本格的な「お持てなし」を受けた。花村や東条が作ってくれる料理とはまた違う、正しく「高級食材」のオンパレードだ。豚神は相変わらずガツガツと料理を頬張っていたが、俺は若干緊張していた。……これ、普通だったらドレスコードが必要な店とかなんじゃないのかこれ?
獄原に至っては「ゴン太は紳士だからこういう場所でのマナーには気をつけないと……。東条さんに教えて貰った事を思い出して……」と完全にいつもの調子じゃなくなってしまっていた。「気楽にして良いんだよ」と俺がワザと態度を崩して料理を食べ始めることで、ようやく料理を食べ始める事が出来ていた位だ。
そして温泉も最高だった。各種設備が整っているのは勿論、露天風呂からの眺めがとても良い。美味い料理を食べて、温泉に入って、布団でグッスリと眠って……。俺達三人は、鉱山探索の疲れを十二分に癒やすことが出来たのだった──
──そして、後日
~~~超高校級の御曹司の研究教室~~~
十神「ご苦労だったな。ああ、鉱脈探索を貴様らに任せた理由については聞くな。こっちにはこっちの事情がある」
俺達三人は、十神の研究教室に呼び出されていた。なんでも「先の探索の報酬を渡す」との事らしい。
豚神「……ふん。まぁ聞かないでおいてやる。で? 例の金の鉱脈は勿論として──」
日向「化石や謎のプレート、宝石みたいな色をした謎の固まりなんかも見つけたんだが、あれはどれぐらいの価値があったんだ?」
十神「慌てるな、すでに専門の学者共に徹底的に調べさせた。その結果──」
ゴン太「そ、その結果?」
十神「「謎の固まり」は↓1「謎の化石」については↓2↓3↓4↓5「謎のプレート」は↓6(補正+30)だけの価値がある品だったそうだ」
高コンマほど価値がある品。(今回の安価については連投可とします)
十神「化石の一つはどこでも見つかるようなゴミにも等しいそれだったようだが、中々価値がある物だったそうだ。特に一番貴重だったのが肉食恐竜のそれだと思われる頭部の化石だな。あれは学術的にかなり貴重な物らしい」
日向「おお……! 結構凄い化石を見つけてたんだな、俺達」
十神「そして謎のプレートだが、最新の分析機械で調べた結果、古代人が作った石版だと言う事も判明した。そこまで学術的価値は無いそうだが、「是非博物館に飾らせて欲しい」という依頼が早速来ている」
豚神「古代人が作ったプレート……。何かを伝える為の物だったと言う事か。まぁプレートなんだからそれが当り前なんだが──」
十神「……そして、お前達が発見した金の鉱脈だが「90」程の量と価値があった。これも十神財閥で全て買い取らせて貰う」
ゴン太「う、うん! ちょっと惜しい気もするけど、お金の方が虫さん達の研究にも使えて色々便利だもんね!!」
日向「ああ。俺もそれで構わな──ん? ちょっと待てよ。例の「謎の固まり」は何だったんだ?」
十神「……これは「ここだけの話」にしておけ。他言は絶対無用だ」
……? なんだ? あの固まりが一体どうしたっていうんだ?
十神「あれは……「鍵」らしい」
豚神「鍵……だと?」
十神「三つの欠片を合せることで秘密の扉が開く、古代人が作り出した──いわば「オーパーツ」だとの事だ」
日向「お、オーパーツだって!?」
ゴン太「えっと……えっと……。お、おーぱーつってなんなの?」
豚神「……オーパーツとは、それらが発見された場所や時代とはまったくそぐわないと考えられる出土品や加工品などを指す言葉だ。主に出土品などが、考古学上その成立や製造法などが不明とされたり、当時の文明の加工技術や知見では製造が困難あるいは不可能に見える場合に使われる。現代科学の水準を超えるような超古代文明や、古代宇宙飛行士説などの根拠とされることがしばしばある……そんな品だ」
十神「……これは貴様らが見つけ出した金の鉱脈以上の価値があるらしくてな。古代学術業界は今頃大騒ぎだろう。さて、それでは貴様らに与える報酬だが……「456」÷3で「152」の報酬を与える。これだけの報酬を現金で与えるわけにもいかん、小切手で構わんな?」
日向「んなっ!?」
ゴン太「え、えええええええええっ!?」
豚神「……ほう?」
い、一生遊んで暮らしていけるだけの金じゃないか!! セレスと行ってるギャンブル大会でただでさえ金が溢れちまってるってのに、それだけの金を貰っちまったら俺の金銭感覚が本格的にどうにかなっちまうぞ!!
十神「これをどう使うかは貴様らの勝手だ。……あとは好きにしろ」
そう言って、十神は研究教室を出て行った。……どうしよう、この金。
↓1
01~30 人生何があるか分からないので全額貯金する。
31~60 日向の羽振りが更に良くなる。(良い事かどうかは不明)
61~90 恵まれない子供や、森林保護や、そういう団体に寄付する。
91~00 全額使って、将来世界一高価な結婚指輪を造る事を決める。
少々惜しい……。そんな気もするがダメだダメだダメだ!! 俺の人生にこんな大量の金なんて必要無い!! この金は全額ユニセフの子供保護団体や森林保護団体に寄付してやる!! そうしないといつか俺は金に溺れるダメ人間になっちまう!!
ゴン太「ぼ、僕もこんなに沢山のお金はいらないから、日向先輩と同じ団体に寄付するよ……。虫さん達の為に少しは手元に残しておくけど、こういう「ふってわいた」お金は本当に必要な人達にあげないとね!!」
豚神「『偽善』……と、一言で言うのは簡単だが……。ふっ、金の魔力に溺れる愚民共よりは数段マシか。俺も一部は寄付し、一部は貯金し、一部は俺の夢のための資金としよう」
そうして俺達は、色んな保護団体に金を寄付。その結果、色んな感謝状やなんやらを大量に手に入れる事になった。……そうだ、これで良かったんだよ。金なんかよりも、こうした「ありがとう」のメッセージの方が、俺は何倍も嬉しいからな。
~~~超高校級の相談窓口の研究教室~~~
日向「──とまぁ、そんな結果になったよ」
俺は今回の依頼人である天海に、今回の依頼の報告をしていた。天海は実に惜しそうな顔をして
天海「いやー、そんなに楽しそうな冒険&探索だったっていうなら俺も是非行ってみたかったっすね。……で、どうでした?」
日向「? どうでしたって何がだ? 顛末は既に話したつもりだが──」
天海「いやー、その事じゃなくて……「「冒険」って楽しいでしょ?」って話しっす。「同好の士」って奴が同年代だと本当に少なくて……それも悩みの一つだったんすよね。どうっすか、日向先輩。今度俺が依頼を持ってくる時は、外国のどこか……ジャングルの奥地にでも行ってみないっすか?」
日向「勘弁してくれ。俺にはそういうのはゲームの中だけで十分さ」
ちぇー、と呟く天海に「……まぁ気持ちは少し分かったけどな」とボソリと呟いて、今回の依頼も無事達成したのだった。
天海のクエストをクリアしました!! 「天海に助けを求める」の難易度が下がりました!!
天海は知っての通り「超高校級の冒険家」です。「フィールドワーク」に関するプロでもあるので、その手の依頼が来たときに是非頼ってみましょう。
~~~終里赤音との絆値がMAXになりました。絆クエスト、終里赤音を開始します~~
それは、俺がいつも通り自分の研究教室で学園側に提出する相談(依頼)の報告書を書いている時だった。ガラララッ──と扉が開き、教室の中に終里が入って来る。
終里「……よう」
日向「終里じゃないか。なんだ、また何か依頼か?」
もしそうならば「報告書」作りは後回しだ。相談を聞いて、依頼の解決をする方が優先されるからな。
終里「あー……。なんだ、その……。依頼っつーかなんつーか……」
……? なんだ、妙にハッキリしないな。何というか、いつもハキハキしてる終里らしくない。むしろモジモジと、なにやら恥ずかしそうにしている。なんだ? どうしたって言うんだ?
終里「……今日の夕方、学校の校庭にある体育倉庫に来い。──お前一人でな」
~~~放課後、学校の校庭にある体育倉庫の前~~~
俺は、本気でドギマギしていた。もちろん、良い意味ででは無い。希望ヶ峰学園の学校の校庭にある体育倉庫は、勿論体育に使う為の用具が詰め込まれているのだが、「裏」話しでは「イジメ」や「誰かを痛ぶったり」「タイマン(接近戦)の喧嘩をするのに最適な広さ」があるともっぱらの噂なのだ。
……終里の奴、まさか「自分と勝負しろ!」とか言い出すんじゃないだろうな? そりゃあ俺も夏休みに入ってから自主トレは続けてるけど左右田のやってるそれには遠く及ばないし、大して強くなどなってはいない。(何故か「座禅」だけは毎回効果があるんだけど)
……大丈夫だ。服の中に分厚い本は挟んできたし、いざという時のために事情を話した弐大に通じる緊急用のブザーも持っている。あいつが戦闘モード全開で急に襲い掛かってきたりしても大丈夫──な、筈だ。うん。そう信じたい。すぅ……はぁ……と、深く深呼吸をして。俺は体育倉庫の扉を開けた。
終里「よ、よう……」
そこには既に終里が居たんだが、やはりなんというか「らしくない」何かを躊躇っている様な、妙に緊張している様な──そんな雰囲気だ。
日向「……約束通り来たけど、どうしたんだ? 今日のお前はなんというかその、お前らしくないぞ。やっぱり何か合ったのか?」
終里「いや、その……なんつーか、だな……。ああもう、何て言葉にすりゃ良いんだ……!!」
他人に絶対に聞かれたくない内容の依頼がある──っていうなら、納得だ。夕方に体育倉庫に人がやってくる可能性なんてほぼ0に等しいし、俺も入るときに周囲に人が居ないか確認したからな。
俺は覚悟を決めて終里に一歩近づく。すると終里はやはり彼女らしくなく、ビクッと全身の筋肉を強張らせた。
日向「なぁ、他人に絶対聞かれたくない内容の相談とか、そういうのがあるなら頼むから素直に言ってくれ。なんでも協力するし、どんな内容の依頼だったとしても俺はお前を拒まないよ」
終里は「ほ、本当か……?」と聞いてくる。それに俺は大きく頷いた。誰にも言えないような、口にするのも憚られるような相談であっても受ける──それが、勇気を持って「悩み」を相談してくれた依頼者に対する、俺のポリシーだ。
終里はやはり数分の間モジモジしていたが、急に覚悟を決めたような顔になって──
終里「──おらぁ!!」
日向「ん、なっ──!?」
急に俺を、体育マットの上に押し倒してきた。なんだ!? やっぱ喧嘩か? バトルなのか!? ええっと、弐大に通じる緊急用のブザーは……!!
終里「日向!!」
日向「お、おう! 何だ!?」
終里「お前はその……大して強くもねぇくせに、毎回毎回オレの無茶に付きあってくれて、オレが何かやらかしたらシッカリ叱ってくれて……色んな事を教えてくれて……その……。ま、毎日ありがとう……」
日向「……? お、おう」
予想外の──終里から「礼」と思われる言葉を受けて、俺は戸惑った。……まさか、それを言う為だけに体育倉庫に俺を呼び出したのか?
終里「だから、その……。これからもずっとずっと隣でオレの面倒を見てくれると嬉しいっていうか……。安心して生きていけそうだっていうか……」
日向「……えっと、その……」
──流石に俺でも察してきた。つ、つまり終里は俺に……!! 終里は「ああっもう面倒臭ぇな!!」と更に覚悟を決めたような顔になると──
終里「──オレの股○の穴にお前の「男の尻尾」を挿れさせてやるって言ってんだよ!!」
日向「ぶぅうううううううううううううううううううううううううううううううう!!?」
俺は吹いた。そりゃもう盛大に吹いた。下ネタに一切抵抗が無い終里とはいえ、まさかこんなドストレートに物事を言ってくるとは思わなかったからだ。
終里「そ、そうすりゃその……。お前とこ、恋人って奴に成れんだろ? 女側は最初は「痛い」って聞くけど俺なら──」
日向「いやいやまてマテ待てまてマテ待てまてマテ待てまてマテ待てまてぇええええええええええええ!!!」
色々と話しがぶっ飛びすぎている。まずは終里を冷静にさせなければ──いや、それ以前に「物事の道理」って奴を緊急で叩き込まなければ!!
日向「落ち着け終里! お前の言うその……こ、行為をしても恋人になった事にはならないぞ!!」
終里「んあ? そうなのか? でも世の中の大半の男と女は恋人でも夫婦でも「これ」をやってるって聞くぜ?」
どこからそんな情報を得たのかは後で確かめるとして、俺は全力で脳みそをフル回転させ考え、言葉を振り絞って終里に放つ。
日向「た、確かにそれはそうなんだが、その前に恋人になるための「準備」や「時間」って奴があってだな……! その、お互いが心の奥底から相手のことを「好きだ」って想い合えない限り恋人にはなれないんだよ!!」
終里「その……やっぱり日向はオレみたいな女の事、好きじゃねぇのか?(メッチャ不安そうな顔)」
日向「違う! お前の事はその……た、大切な友達だと思ってるけど「こういう事」をするような仲にはまだなってないんだ!!」
終里「……じゃあどうすりゃ良いんだよ。どうすればオレはお前を手に入れられるんだ? オレ……お、お前の事が欲しいんだよ……」
日向「終里……」
いつもらしくない、しおらしい表情をした終里。俺は彼女にそんな表情をさせたくなくて「こちらの事情」を全て話す事にした。
~~~事情説明中~~~
終里「は、はぁ!? お前も苗木みたいな事やってたのか!? しかも五人って苗木よりも多いじゃねーか!!」
はい、その通りです……。ホント俺はマジで情けない優柔不断野郎です……。女性に「待たせる」って行為を平然とさせるクソ野郎です……。
終里は呆れたように溜息を付きながら、しかし「分かりやすくなった」と言わんばかりに牙を剥いた。
終里「要は卒業式の日までにお前を手に入れりゃ良いんだな? ハッ、良いぜ。そのバトロワ、オレも乗った!! 絶対にお前の恋人になってやる!! だからその……「卒業式の日」には「オレの研究教室」まで来いよ!!」
日向「そ、それは今後のお前達のアピール次第かなぁ……。アハハハハ……」
これで「待たせる」事になった女が合計で六人かぁ……。なぁ日向創よ、どんな未来を選ぶんであれ、お前は一人以外の女性全員を傷付ける覚悟はできてるか? 少なくとも「その時」までには出来てないと「女の気持ちから逃げる」っつーマジで史上最低のゲス野郎になるぞ……。
終里「ん? なんだ、お前に女をアピールすりゃ良いのか? ならほら」
日向「は?」
終里は俺にのし掛かったまま、俺の右腕を掴んで──そのまま胸を思いっきり握らせてきた。
日向「なっ!? なっ!!? なっ!!!?」
終里「へへっ! どうだ? オレ知ってるぜ? 「こういう事」でも男は喜ぶんだろ?」
なんと張りがある胸なのだろう。前に揉んだソニアのそれはふんわりとした柔らかいそれだったが、終里のそれは大きくてその……とても揉み応えが……。
日向「──じゃねぇえええええええええええ!!!」
終里「おわっ!?」
俺は勢いよく上半身を上げると、そのまま俺にのし掛かっていた終里を強引に突き飛ばす。
日向「終里! お前には無縁で、正直合ってないとも思うから「慎みを覚えろ」とは言わないけど、せめて「こういう行為」は自重してくれ!! あんまりその、そういうやり方をされると男って奴は勝手に、それも簡単に勘違いをだな──」
終里「? 日向以外の男にこんな事しねぇけど……。オレ、何があっても絶対に娼婦にはなる気ねぇし」
日向「いや、その、その言葉自体は嬉しいんだけど──!!」
それから下校のチャイムが鳴るまで、俺はいつものように終里に「常識と倫理」って奴を噛み砕けるだけ噛み砕いて教えることになった。……なんだかんだ言って、いつもの「俺ら」の関係と変わらなかった──いや、変わったか。俺が「気になる女の子」がまた一人増えた──そんな日だったんだから。
終里のキャラクエストをクリアしました!! 「終里に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 終里と大切な「約束」をしました!! 「終里のパンツ」を手に入れました!!
~~~大神さくらとの絆値がMAXになりました。キャラクエスト 大神さくら編を開始します~~~
~~~超高校級の格闘家の研究教室~~~
日向「ふんっ! どりゃあっ!!」
俺は教わった通りに、サンドバッグをビシバシと殴る。……俺でも分かる。ドン!ドン!ドン!ドン! と、サンドバッグを殴った時に「手応え」って奴が確実に拳に返ってくるような感じがする!!
大神「ふむ……。やはりお前も中々センスがあるな、日向よ。……どうだ、左右田と一緒に我と弐大のトレーニングを受けてみる気はないか? 心身共に見違えるほど強くなれるぞ?」
日向「悪いけど「今は」遠慮しておくよ。俺は自分の才能のことで毎日手一杯だし『自分で自分に合ったトレーニングメニューを考えるのも修行だ』って弐大も言ってたしな」
仮にやるとしても希望ヶ峰学園を卒業して、大神や弐大の指導を受けられる時間がちゃんと取れるようになってからだ。……俺だって「強くなること」に興味が無いわけじゃない。男だしな。「今は」やりたくてもやれない、他にやりたい事があるってだけで。
大神は「……そうか、確かにそれも一理あるな」そう言って、俺の「トレーニング」を最後まで見てくれた。
~~~数十分後~~~
日向「はぁ……。ふぅ……」
大神「お疲れ様だ、日向よ。秋でも運動をして汗を掻いた後は水分補給をシッカリと──」
日向「大丈夫、分かってるって。弐大に耳にタコが出来るほど言われてるしな」
俺はベンチに置いてあった水筒の水をゴクゴクと飲む。……ああ、美味い。人間の身体は「今身体が欲している物を美味しく感じるように出来ている」って聞いた事があるけど、本当にそうなんだなぁ。ただの水がこれだけ美味く感じるんだから。
大神「そうか……」
日向「ああ。……それで、一体何なんだ? 俺に『相談がある。説明の為にもまず「我の出すトレーニングを一通り受けてみて欲しい」』って言われたけど……」
大神「…………」
大神は暫く押し黙っていたが、覚悟を決めたのか口をゆっくりと開く。
大神「……最近、道場の門下生がドンドン減ってきていてな……。なんでも「今の時代に合わない」「修行が厳しすぎる」「これは修行ではなくイジメだ」という新入生が後を絶たないのだ」
日向「それは……」
大神「「時代遅れ」というのは自覚がある。今は一人一人の人権を大切にする素晴らしい世の中だ。……そんな中「最低でもこのラインまでは強くなって貰う」「健全な精神は健全な肉体に宿る」という考えと方針を取っている我と我の道場は、確かに「時代遅れ」なのかもしれん」
日向「……考えすぎだろ。時代遅れ=今までの歴史を大事にしているって事でもあると思うぞ」
大神「……「修行が厳しすぎる」……これも、分からんでもない話しだ。某有名な熱血漢テニスプレイヤー殿も『「根性」は好きだが「根性論」は嫌いだ』と公言している。我もそうだ。だから一人一人に合った「頑張ればたどり着ける」修行をさせているのだが……。これも、出来ん者が増えている」
日向「それは、そいつ本人の問題だろ。お前と、お前の家族は門下生に無茶な修行をさせるような奴なのか?」
大神「断じて否だ。……修行を「イジメ」だと捉えられるのは悲しいが、これも一意見として受け止めるしかあるまい。……昨今、スポーツ業界でニュースになるような本物「イジメ」など決してしておらぬと断言する事はできるが、言っている本人がそう感じてしまっているのならばそれは「イジメ」に他ならん」
大神「……そこで我の血族から「「今の時代の流れ」を取り入れ「誰でも気軽に武術が学べる」──そんな道場にして再出発するべきだ」という意見が出てきてな……。我も次代の道場主として、どういう「未来」を選択するべきか迷っておるのだ。だからこそ、相談窓口であるお前の──」
日向「大神」
大神「……?」
日向「↓3」
↓3までの安価を、>>1が上手い具合に纏めます。(日向が言いそうにない言葉は一部改変or再安価)
今日は大神の話でおしまい?
日向「……多分だけどその道「だけ」を選んだら、どっちみちお前の道場は滅びると思う」
大神「……理由を、聞こうか」
日向「左右田の事、知ってるだろ? 弐大だけじゃなくて、お前も最近武術の基礎を教えてるって話しだったよな?」
大神「ああ。……奴は、本当に強くなった。弐大によって身体の「基礎」がほぼ完璧に出来ていたとはいえ、我の教える事を着実に身につけていったのだからな」
日向「だから、左右田みたいに「本気の本気で──魂を賭けてでも強くなりたい」そう願う奴が、お前の望む「強者」になり得る奴が、道場に来なくなると思うんだ。「ヌルい」とすら感じるかもな」
大神「……なるほどな、確かにそれはあるかもしれん。我は減っていく門下生に焦るあまり、我らの道場を慕って通ってくれている者達の事を見れていなかったのだろう……。反省せねばなるまい」
日向「だから「両方やる」ってのはどうだ? 子供に武術を教える感覚で、「誰でも」基礎基本が学べるコースと「武人」として生きていきたい人の為の今まで通りのコースを作るんだよ」
大神「ふむ……。確かに我の道場では「子供教室」も定期的にやっているが……。あれの大人ばーじょんを作れということか」
日向「まぁ何にせよ、決めるのはお前だ。お前が思い描く未来に向かって、お前が良いと思った事をすれば良いんだよ。……その未来に、俺の意見が少しでも反映されてたら光栄って奴だな」
大神「…………」
大神はベンチからスッと立ち上がると、俺に「夢」の内容を語ってくれた。
大神「……我は、あの道場を厳しくも笑顔が溢れるような場所にしたい。修行をする中で友(強敵)を作り、共に研鑽し、良き人生を送る為の糧となるような……。そんな経験が出来る場所にしたいのだ」
日向「大神……」
大神はクルリとこちらを振り向くと
大神「日向よ……。否、日向先輩よ。今回のあなたの意見、実に参考になった。──我の道場の未来を本気で考えてくれて、心から感謝する」
そう言って、頭を下げた。俺はいつもの如く「別に良いって」と返す。……だって、今の大神の微笑みこそが、俺が欲しい報酬その物なのだから。
大神さくらとの絆クエストをクリアしました!! 「大神に助けを求める」コマンドの難易度が更に下がりました!! 「大神のパンツ」を手に入れました!!
>>546 いえ、もう少しやります。
日向「なぁ七海」
七海「なぁに? 日向くん」
日向「……お願いだからここの攻略の仕方だけでも教えてくれよ……。これじゃあ俺、一生コイツに勝てないまま卒業式を迎えちまうよ……(罰ゲーム続行中)」
七海「むぅ……。しょうがないなぁ……。じゃああとで日向くんのお膝を借してくれるなら良いよ」
日向「? 俺の膝を借りて何を──」
七海「勿論、膝枕だけど?」
日向「…………クソッ! 煩悩に屈しようか屈しまいかすげー迷う!!」
七海「ふふっ、時間はタップリあるから悩めるだけ悩んでね? 日向くん♪」
コンコンコン!!
日向「!? い、依頼人か!? はーい、どうぞ!!」
七海「むぅ……(あともう少しだったのにぃ……)」
↓3「失礼します」
↓3までで、一番コンマ値が「高かった」物を採用。
まさか同数が出るとは思わなかった……↓1奇数でキーボ、偶数で十神。
十神「ふん、ここが貴様の研究教室か……。まぁ「相談窓口」としては平均点と言ったところか」
七海「本物の方の十神くんだ。こんにちわ」
今回の依頼者は『十神白夜』 才能は超高校級の『御曹司』
眼鏡をかけ、スーツに似た黒い服を着ている。伝統ある家系の跡継ぎ枠を得て、幼い頃から帝王学を叩き込まれ完璧なエリートとして育った徹底的な自分至上主義で、他者を徹底的に見下し、あくまで自分本位な考え方を持つ。ただしこの性格は、それを裏打ちする教育・努力によるもので、生まれつき恵まれているなどと思われることは嫌いだという。
世界を支配する一族の一つとして世界中で起きた未解決事件や報道されない真実、要人たちの秘密などといった「決して表には出ない情報」にも通じていて。十神の力に頼らず、デイトレードで築き上げた400億を超える個人資産を所有しているらしい。(俺には意味不明な世界だ)
十神一族の“特殊な世襲制度”で勝ち残った“選ばれた人間”として、常に勝利し続ける宿命と覚悟を背負っている。戦って勝ち取ったからこその“選ばれた人間”で、最初から選ばれただけの人間など本当の意味で選ばれたとは言えない、と言う考えを持つ……。まぁ言ってしまえば超スーパーエリートお坊ちゃまだ。
そんな十神が俺に「悩み相談」……? なんだろう、この時点で既に嫌な予感がするんだが……。
七海「じゃあ日向くん「あの件」考えておいてね♪」
七海はそう言うといつも通り教室を出て行き、俺もいつも通りに十神に来客用のソファーに着席を促す。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
十神「俺を見くびるな。今回の件は「貴様の実力を試してやろう」ぐらいのそれに過ぎん。実は↓3」
↓3までで一番「小さい」コンマを採用。
と、いう訳で今回はここまで。それではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。
夜長と愛し合える恋人を探せ
最原に本気で拒絶されてついに諦めたが芸術がスランプになりました
元超高校級のメンタリストが言うには夜長が新しい恋人と愛し合わない限り改善されない退学一直線
あいつの才能は金になるんで惜しいなんとかしろ
私の意見ですがここの夜長、愛を知らないケダモノ過ぎて印象悪すぎ
ゲームで好きなキャラで嫌いになりたくないから本当になんとかしてほしい
恋人候補は日向と79期除外で
腐川の研究教室の室内に野糞が3つ落ちていた、成分検査で葉隠終里戦刃の野糞とわかる
葉隠らは野糞は認めたがそんな場所でやっていないと主張、霧切最原が仕事から帰ってくるまで待てん、謎を解いてくれ
取りあえず寝る前にこれだけ言わせて下さい。
>>556 大変申し訳ありません。ですが安価と依頼内容とコンマと>>1の発想的に、なんとかしたくても出来ないのです……。
ですが、ご意見としてはよく分かったので、夜長に対するテコ入れイベント(愛のある物)は何かしら考えておきます。
>>557 あなたは鬼ですか?(大真面目)クソッ! どうやって解決すれば良いんだこんな依頼……!!
>>563
わかったよ!そんなに野糞が嫌なら、代わりに検尿にするよ!
例の三人の検尿が入ったプラスチックの容器がどうしてか腐川の研究教室に落ちていた!
葉隠の容器のフタを開け香りを嗅いじゃった冬子ちゃん!葉隠らはそんな場所に置いてないと主張!
>>1もこの変更内容なら採用できるよね?よね?
えー、>>1です。こんな昼時に失礼します。>>564の安価を「採用するか否か」で皆様の意見をお聞かせ願いたいのです。
>>557の内容ままだった場合「すみませんが>>1の権限で却下させていただきます」とさせていただいたんですが、>>564は確かに多少マイルドになってはいるものの
①腐川が誰の物かも分からない容器の蓋を「自分の意思で開け」匂いを嗅いだド変態(真の意味で)になってしまう。(名前が描いてあったのなら葉隠の物だと分かった上で嗅いでいるので尚更)
②仮に「犯人」がいるとすれば、78期生及び79期生の「それぞれの教室」から「各々の机かバッグ」もしくは「教師に回収された検尿容器」(または職員室)から三人の検尿器を「意図的に選んで」盗み出し、腐川の研究教室に置いたという難易度が高すぎる事をやってのけている。
③犯人を○○や××もしくは△△△にすれば実力的に可能かもしれませんが「じゃあ何の為にそんなことをしたの?」という理由が必要&安価に任せるにしても難易度が高い。
という様々な問題があるわけです。……まぁ>>1が死ぬ気で頑張って、みなさまのご協力があればギリギリのギリギリでなんとかなりそうな気がしなくもないですが……。
この安価を「採用するか否か」を今日の午後6時まで募集します「頑張ればいけるっしょ!」という意見が多ければ>>564を採用し「却下で良いよ」という意見が多ければ、申し訳ありませんが再安価とさせて頂きます。
みなさまのご意見を、どうかお聞かせください。(それと、今後>>1のルールに「汚物やそれに類する安価の禁止」を付け加えさせて頂きます)
>>566
私は>>564です
どうやら汚物はダメらしいので安価の内容を、腐川が研究教室に隠していた高級お菓子が全部おっぱいプリンにすり替えられていた事件に変えます
おっぱいマウスパッドみたいに顔のイラストがついていて、それぞれ風呂覗きの五人の顔になってます
流石にこの程度であれば採用できると思いますがどうですか?
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
十神「実は腐川が自分の研究教室に隠していた高級な菓子が所謂「おっぱいプリン」という奴にすり替えられていてな……。それも5つもだ」
日向「は、はぁ!?」
十神「しかもマウスパッドのように花村・葉隠・王馬・桑田・山田の顔のイラストが付いていたらしい。……所謂「女子風呂覗き五人衆」と言われている奴らのそれだな」
……簡単なように見えて意味不明だ。なんで腐川の菓子を、それもワザワザおっぱいプリン(しかもイラスト付き)なんかにすり替えるんだ? 一体犯人は何を考えているんだ???
十神「それを突き止めるのが貴様の役目だろう。先も言ったが、これは貴様の実力を測るための『テスト』だ。俺には既に事件の真相が分かっている。そうだな……「10ターン」以内に謎が解けたら、将来十神財閥のメンタル教室で雇うことを検討してやろう」
日向「……つまり、これは「依頼」じゃないんだな?」
十神は「そう捉えて貰って構わん。ではな──」とだけ言って研究教室を出て行った。制限時間は10ターンか……長いように見えて短いな。さて、じゃあまず何から調べようか──
※ゲームメタ的な話しをすると、別に10ターン経過してもペナルティがあるわけではありません。ただ、早く解決すればするほど十神の機嫌が良くなるだけです。
なお、IQ⑨の>>1が考えた「犯人」ですので、分かる人には一瞬で分かってしまうと思われます。なので真相が分かってしまった方は「推理のようなコメント」をするのはお止め下さい。
↓1
①腐川に話しを聞きに行く。
②女子風呂覗きメンバーに話しを聞きに行く。
③腐川に「恨みがありそうな人物」に話しを聞きに行く。(安価)
④それ以外の人物に話しを聞きに行く。(安価)
やっぱりまずはこんなコトをしそうな……「腐川に恨みがある奴」に話しを聞きに行こう。直近だとまぁ「あいつ」だよなぁ……。
~~~超高校級の日本舞踊家の研究教室~~~
西園寺「ん? 日向お兄じゃん。私の研究教室に何か用?」
日向「いや、用があるのはお前の方だ。……その、ひっじょうに聞きづらいんだが、お前腐川のことまだ怒ってたりするか?」
↓1高コンマほどまだ怒っている。
52 まぁ一応表だっては許している模様(内心は別)
西園寺「……まぁ一応あの学級裁判で色々と決着は付いたし、罰もシッカリ受けたみたいだしね。許してはいるよ、許しては」
とかなんとか言ってるが、一気に表情が不機嫌な物になったのが分かる。……やっぱり内心ではまだ怒ってそうだな。
西園寺「それで? あの変態陰キャ眼鏡女がどうしたっての?」
日向「ああ、実は──事情説明中──って事があってな。お前、何かしらないか?」
↓1高コンマ程動揺する(補正-50)
44(ゾロ目)-50=-6 全く動揺していない。だがゾロ目なので……?
西園寺「……日向お兄馬鹿なの? 死ぬの?? 私がそんなことをしたと思ってるの???」
西園寺は俺の話を聞いてはくれていたが、終わった途端俺を罵倒し始めた。それも、一切の動揺がなく、寧ろ俺に呆れているみたいだった。
日向「いやその……。ふ、腐川に恨みを持っている人物って言ったら直近だとお前かなぁって……」
西園寺「だからって復讐におっぱいプリンなんてふざけたお菓子を用意して、変態陰キャ眼鏡女のお菓子なんかとすり替えなきゃいけないの? 私、そんなに訳の分からない行動をするような馬鹿に見える?」
日向「はい、すみませんでした……」
俺は土下座して謝るしか無かった。……どうやら西園寺はこの事件とは全く無関係のようだ……。
西園寺「はぁ……。日向お兄があんまりにも憐れだから、私が話しを聞いてて気付いた事を教えてあげる」
日向「な、なんだ?」
西園寺「そんな手間の掛かることを「ワザワザするだけの理由」が犯人にはあるって事。その「理由」さえ分かっちゃえば真相にも簡単にたどり着けるんじゃないの?」
こんな手間の掛かることを「ワザワザするだけの理由」……?
ターン1終了
さて、次は誰に話しを聞きに行こうか……。
↓2
①腐川に話しを聞きに行く。
②女子風呂覗きメンバーに話しを聞きに行く。
③腐川に「恨みがありそうな人物」に話しを聞きに行く。(安価)
④それ以外の人物に話しを聞きに行く。(安価)
……と、なると次は「あいつら」に話しを聞いておきたい。ワザワザイラストが描かれていた位だしな。何かしらの関係があっても不思議じゃないだろう。
~~~食堂~~~
花村「おや? 誰かと思えば日向くんじゃない」
葉隠「こんな時間に食堂に来るのは珍しいべ! 俺の占いによると、俺達のエロ談義に参加してくて来たと出てるべ!!」
桑田「そんなら大歓迎っす! ……って言いてぇ所だけど、素でモテるって話しの日向パイ先だしなぁ……」
王馬「苗木ちゃんを越える……。それこそ6又とかしててもおかしくない感じがするんだよね、日向ちゃんってばさ!!」
山田「リア充爆発しろ!! と、叫びたいですな。先の依頼の恩義は別として」
お前らこんな真っ昼間から食堂の一角を陣取ってんなことしてたのかよ……。まぁ「男子高校生の青春」なんてこんなもんなのかもしれないけどさ。
日向「そうじゃなくてだな……。お前らに聞きたい事があるんだよ──事情説明中──って事なんだが、お前ら何か知らないか?」
↓1
01~40 花村が疑われる。
41~80 王馬が疑われる。
81~90 葉隠が疑われる。
91~00 (何故か)日向が逆に疑われる。
俺が話しを終えた途端、ジーッ……と皆の視線が集まる奴がいた。……この中で最も「おっぱいプリン」を作れそうで、その上イラストまで描けそうな奴だ。
桑田「いや、何でんなことしたのかは意味分かんねーけど普通に花村パイ先が犯人じゃね?」
花村「ちょっ!? ぶっちゃけ予想してたけどやっぱり僕が疑われるの!!?」
山田「ですが「おっぱいプリン」なんて破廉恥かつ難しそうな料理を5つも、それもイラスト付きで作れる人物なんて限られていると思いますぞ?」
王馬「よし! じゃあ後は花村ちゃんを疑似トンカツの刑にして事件解決だね!!」
葉隠「俺の占いでも普通に花村っちが犯人だと出てるべ! 俺の占いは3割当たる!!」
王馬「ちょっとちょっとー、止めてよ葉隠ちゃん。葉隠ちゃんがそう言うと「じゃあ逆説的に花村ちゃんは犯人じゃないんじゃない?」って思えてくるでしょー!?」
葉隠「どういう意味だべ!?」
さて、半分ぐらい俺の予想通りになった訳だがどうする? 花村を容疑者候補に加えるか、それとも「あの夏休みのこと」を話して花村をフォローするか……?
↓1
①花村を容疑者候補に加える。
②「あのこと」を話して花村をフォローする。
まぁ普通に「おっぱいプリン(イラスト付き)」を作れそうだからな。容疑者候補に加えておこう。
容疑者候補リストに「花村輝々」が追加されました!
さて、このまま5人と話を続けるか否か……
↓1
①このまま5人と話しを続ける。(ターンは経過しません)
②腐川に話しを聞きに行く。(ターンが経過します)
③他の誰かに話しを聞きに行く。(ターンが経過します)
66ゾロ目なのでターンが経過しないボーナスを……。いやそれどころじゃねぇや、0066のダブルゾロ目じゃん。じゃあターンが経過しない+ヒントを与えます。
次は誰に話しを聞きに行こうか。……やっぱり「腐川に恨みを持ってそうな人物その2」に話しを聞くか。
~~~超高校級の写真家の研究教室~~~
小泉「あら? 日向じゃない。また依頼で色々動いてるの?」
日向「ああ、実は──事情説明中──って事なんだが、お前何かしらないか?」
小泉「ふ、腐川ちゃんの部屋でそんな意味不明なことが? うーん、残念だけど私が知っている事は何も無いかな(同様全く無し)」
日向「……そうか、邪魔して悪か「ああでも」……?」
小泉「話しを聞いてて思ったんだけど、何で犯人は「腐川ちゃんの高級菓子が置いてある場所」を知ってたの? 腐川ちゃん、大切なお菓子だから「隠してた」って話しだったわよね? おかしくない?」
……確かに妙だ。行動だけでもそうだが、何で犯人は「腐川のお菓子」が置いてある場所を知ってたんだ?
……ヒントになりそうな情報が少しずつ集まって来た気がする。さて、次は誰に話しを聞きに行こうか……。
ターン2終了
↓1
①腐川に話しを聞きに行く。
②女子風呂覗きメンバーにもう一度話しを聞きに行く。
③それ以外の人物に話しを聞きに行く。(安価)
うーん、誰に話しを聞いたら良いんだ? ここに来て行き詰まった感じがあるぞ……。ええい、こんな時は「直感」だ! 直感で話しを聞く人物を決めるんだ!!
~~~超高校級の合気道家の研究教室~~~
茶柱「……で? 日向さんはその意味不明を通り越して訳が分からない事件の犯人が転子だと? あなた、頭が良さそうに見えて実は他の男死同様馬鹿なんですか?」
話しをした途端、俺は茶柱に投げ飛ばされていた。……別に誰もお前が容疑者だ何て言ってないじゃん……。ただ希望ヶ峰学園である意味一番「女子が好き」そうだったし、学級裁判の時も腐川を庇ってたから何か知らないかって聞いただけじゃん……。
茶柱「全くもう……。少なくとも転子はそんな事はしていませんよ。やりそうなのは王馬さん、入間さん、江ノ島さんのいつものメンバーじゃないんですか? あとはあれです。女子風呂を覗いた最低男死五人組とか」
日向「いや、それは俺も考えたし容疑者リストにもシッカリ入ってるんだけど……」
うーん。どうやらターンを無駄に消費したようだ……。
ターン3終了
↓2
①腐川に話しを聞きに行く。
②女子風呂覗きメンバーにもう一度話しを聞きに行く。
③それ以外の人物に話しを聞きに行く。(安価)
……俺は何故、今までこんな基本中の基本を忘れていたんだろうか。まずは被害者に話しを聞きに行くべきじゃないか……。何か知ってるかもしれないしな。
~~~超高校級の文学少女の研究教室~~~
日向「邪魔するぞ」
腐川「(ビクッ!)な、なによ。日向じゃない……。なんなの? こ、この前のことでまだ私に何か言いたいことでもある訳? こ、こっちだってあんたに秘密を皆の前でバラされたっていう──!」
日向「そうじゃなくて、俺は十神の依頼で「それを早く言いなさいよ!! 私に何をして欲しいの? わ、私に話せることなら何でも話すわよ!!」……お、おう」
こうして、俺は腐川に事情を説明。腐川も「ああその事」とスグに納得してくれた。しかも「びゃ、白夜様が私の為に解決に乗り出してくれるなんて……!」という光悦の表情で。
日向「じゃあ早速なんだけど、そのお前の隠してたお菓子と入れ替えられていたっていう「おっぱいプリン」を見せてくれないか?」
腐川「え、ええ。良いわよ……。これなんだけど……」
と、腐川は小さな冷蔵庫の中から「おっぱいプリン」を三つ取りだしてきた。
日向「……なぁ腐川」
腐川「な、何よ」
日向「おっぱいプリンは合計で5つ有ったって話しなんだが、お前残り2個はどこにやった」
腐川「…………」
日向「…………」
腐川「そ、その……。どんな物か少しだけ興味があったし、丁度お腹も空いてたから気づいたらパクパクと……」
お前なぁ! 大事な証拠になりそうなプリンを勝手に食ってんじゃねぇよ!! ……でも「プリンの味」か……確かにヒントになりそうと言えばなりそうだよな。作った奴の技量も分かるわけだし。
↓1
①おっぱいプリンを食べてみる。
②大事な証拠なので食べない。
……まぁ最終的に1つあれば証拠になるわけだしな……。
日向「……俺も食ってみても良いか?」
腐川「え、ええ!? わ、私が言える事じゃないけど日向アンタ証拠を食べちゃうの!?」
日向「ああ、お前が勢いで二つも食べちまったっていうプリンの味を調べておきたい。何かのヒントになるかもしれないしな」
腐川「……ま、まぁ別に良いけれど……」
こうして、俺は腐川のお菓子とすり替えられていたというおっぱいプリンを食べる事にした。……おっぱいプリンなんて食べるの、花村の料理教室以来だな。
日向「いただきまーす」
俺はスプーンでプリンを一口分すくい、口の中に入れる。こ、これは……! この味は──!!
日向「うまぁああああああああああああああい!!」
俺は思わず叫んでしまっていた。なんだ、このおっぱいプリンは!! 形もそうだが濃厚なミルクの味と卵の風味が絶妙にマッチしている!! 舌触りもとても良く、喉越しまで完璧だ!! こ、これはどう考えても「プロレベル」の作ったプリンだぞ!?
腐川「でしょ? 私も知らなかったわ……。おっぱいプリンってこんなに美味しい物なのね……」
いや、多分このおっぱいプリンを作った奴の腕前が異常なだけで、普通はここまで美味しい物じゃないと思う。だって俺、前に自分で作って食ったことあるし。
ターン4終了
さて、今のはとても良いヒントになった気がするぞ……!! 次に尋ねるべきは……。
①花村に会いに行く。
②それ以外の人物に話しを聞きに行く。(安価)
キーボに自慢しに行く
>>602 「キーボに話しを聞きにいく」なら許可します。
次はそうだな……「アイツ」が犯人だった時の為に、操られてそうな「あいつ」に先に話しを聞きに行くか。
~~~超高校級のロボットの研究教室~~~
キーボ「おや? 日向先輩ではありませんか。珍しいですね、ボクの研究教室に来るなんて……ボクに何か用事ですか?」
日向「ああ、実は──事情説明中──って事なんだが、お前大丈夫か? 前みたいにデータが改竄されてたりする様子は無いか? もしくは事件のことについて何か知ってないか?」
キーボ「↓1」
01~90 データは改竄されてないし、何も知らない。
91~00 デーハハ改竄されてないが、ヒントをくれる。
キーボ「うーん。データが改竄されていたりする様子はありませんし、その事件についても僕が知っている事は何も無いですね」
日向「そうか、邪魔して悪かったな」
キーボ「いえいえ。……あ、でもそう言えば……」
日向「そういえば、何だ?」
キーボ「いえ、犯人は何でこんな不可解なことをしたんだろう……と「動機」が気になりまして……。お菓子を食べたいなら普通に盗めば良いですし、ワザワザプロレベルのおっぱいプリンを作ってすり替えておくなんて……よっぽど「事態を混乱させたいのかな」と……」
日向「なるほど……。参考になったよ」
事態を混乱させたい奴が犯人……か。
ターン5終了
さて、次はっと──
①花村に会いに行く。
②それ以外の人物に話しを聞きに行く。(安価)
やっべ↓書いてなかった。ここから↓2で。
夢野
>>612 申し訳ありませんが、あなたは安価を三連続で取っている(コンマとは別)なので安価↓1
……「プロレベルの腕前」ってなると、やっぱりアイツが犯人候補になっちまうんだよなぁ……。こんな意味不明な事をするような奴には見えないんだが……。
~~~超高校級の料理人の研究教室~~~
花村「ん? 日向くんか、さっきぶりだね……。で、どう? 僕の疑いは晴れたかな?」
日向「いや、それが……。悪いけど益々強くなっちまった」
花村「ガガーン!! な、なんで!?」
驚愕の表情をする花村に、俺は腐川の部屋から借りてきた例の「おっぱいプリン」を花村に見せて、試食して貰う事にした。
花村「う、うーん……。悔しいけど認めるよ。このおっぱいプリンを作った人は完全にプロレベルの腕前があるね。最悪、僕と同等レベルかもしれない」
日向「だからこそ、お前が犯人じゃないっていうなら詳しい話しを聞かせてくれ。俺はお前を信じてやりたいんだ」
花村「う、うーん……」
↓1
01~30 何も分からない。
31~60 ヒント①をくれる。
61~90 ヒント①②をくれる。
91~00 犯人候補を教えてくれる。
花村「うーん、なんとなくなんだけど、このおっぱいプリンを作った人は「几帳面」な性格をしてるんじゃないかな?」
日向「? どういう事だ?」
花村「お菓子全般に言える事なんだけど、お菓子は科学って言うように、分量と「行程を行なうタイミング」が凄く重用なんだ。だからそれを完璧に守れてるこの人は、几帳面な性格をしてるんじゃないかなって思ったんだよ」
日向「なるほどな……」
花村「あと、ここまで美味しいおっぱいプリンを作れるなら多分「他のお菓子」も作るのが得意なんじゃないかな? そんな人が真犯人だと思うよ。……少なくとも僕はこんな意味不明な事件を起こしてないよ! お願いだよ日向くん!! 僕の無実を証明してよ!!」
日向「……ああ、分かった」
ターン6終了
さて、次だ。
誰に会いに行く? ↓2
最原
石丸
>>619 確か依頼安価で最原と霧切は学園にいない事になっている筈なので安価>>620を採用。
うーん。ダメだ、分からない。あと一歩の所まで来てると思うのに……!! ここはいっそ、何も関係がなさそうな奴に話しを聞きに行くか。
~~~超高校級の風紀委員の研究教室~~~
石丸「む、日向先輩ではないか。こんにちは! 今日も風紀を守って学園生活を送られていますか!?」
日向「その風紀が乱れそうな事件が起きていてな──事情説明中──って事なんだが、お前はなにか知らないか?」
石丸「↓1」
01~90 何も知らない。
91~00 何か気づいた事があるようで、ヒントをくれる。
石丸「う、うーむ。腐川くんの研究教室でそんな意味不明な事件が起きていたとは……。すみませんが、僕は何もお役に立てそうにありません……っ! ううっ! 学友が窮地に立たされているというのに何も出来ない自分の不甲斐なさが恨めしいっ!!」ブワッ!!
日向「お、おいおい大袈裟だな……。学園内で何度もあったヤバイ事件より今回のはマシじゃないか、なっ?」
どうやらターンを無駄に消費したようだ……
ターン7終了。特殊イベント発生。
謎だらけのこの事件に行き詰まっている俺が廊下でうーんうーんと頭を悩ませていると、ある男が話しかけてきた。
十神「どうだ、日向。この意味不明な事件の謎は解けたか?」
日向「十神……」
それは、俺にこの依頼……否、テストを受けるよう強要してきた十神白夜本人だった。
十神「少し早いが、答え合わせといこうじゃないか。「現時点での」お前の推理を聞かせてみろ。もし合っていたらお前の評価を大きく上げてやるぞ」
日向「……ああ、この事件の真相は──↓3」
↓3の中に、一つでも正解安価があれば依頼完了とします。
十神白夜の狂言による何も起きてない事件
協力者は腐川と東条
東条に変なおっぱいプリンを作らせ、腐川に菓子が盗まれたとホラふかせた
おっぱいプリンなのは東条が協力者だとバレないようにする為
>>625 >>1の想定とはちょっと違いますが、90点をあげても良い解答なので、これを正解とします。
日向「……この事件の実行犯は……東条じゃないのか?」
十神「……ほう? 理由を聞こうか」
日向「腐川の部屋に置いてあったっていうおっぱいプリンを俺も、超高校級の料理人である花村にも食べて貰ったんだけど、どう考えてもプロ級の腕前がなければ作れないプリンだった。この時点で、容疑者は「花村」か「東条」の二択に絞られる」
十神「それで?」
日向「一見花村が作ったように見えるけど、それは事件を「より混乱させる」っていう目的のブラフだ」
十神「なぜ東条がそんな事をする必要がある? お前はあいつがそんな意味不明な事件を起こすような女に見えるのか?」
日向「……全く見えない。だから東条は「依頼」を受けておっぱいプリンを作っただけだったんだよ。……「計画犯」である十神(お前)の依頼を受けてな!!」
十神「…………」
日向「腐川が自分の研究教室に隠していたあの高級菓子は自分で食べる為──なのが本命じゃなくて、本当は「お前が来た時用に出す為のお菓子」だったんだ」
──だから、腐川の研究教室のことを殆ど知らない東条でも、お前からその情報を聞いて巧妙に隠されていた「高級菓子」を見つけて、自作の「おっぱいプリン」をすり替えることが出来た。
日向「……動機は言うまでも無いな「俺の実力」とかいう奴を計る為だ。……違うか!? 十神白夜!!」
暫くの間、十神は黙っていたが、不意にクックックッ……! とそれはそれは愉快そうに笑い出した。
十神「……凡人にしてはやるな、と褒めてやる。数々の「依頼」とやらを完遂してきただけの事はあるようだな」
日向「……認めるんだな、自分と東条が犯人だって事を」
十神「ああ。東条、もう出てきて良いぞ」
十神のかけ声と共に、廊下の隅……丁度俺の死角になるところから東条が現われる。
東条「……ごめんなさいね、日向先輩。十神先輩から「その実力を計りたい奴がいるからお前の力を貸せ」って言われたの……。……「大事になるような騒ぎにはしない」って約束してくれたから、依頼を受けたのよ」
日向「……腐川の部屋から盗んだ菓子は?」
十神「俺の研究教室に置いてある。よくぞまぁこの短時間で「俺の狂言+東条の協力だ」と見破った物だ……。その力量、覚えておいてやるぞ。いつか本当にお前に「依頼」をする時まで楽しみに待っているがいい」
そうして十神はその場から去って行こうとするが、そうはさせるかと東条にその肩を掴まれた。
東条「……十神先輩? 全部終わったら腐川さんに謝りに行くって約束でしょう?」
十神「なんだ、そんなもn「行かないなら「依頼の条約を破った」と判断させて貰うわよ」……ちっ!!」
ゴウッ──!! と、まるでプロの武人さながらのオーラを纏った東条に十神は連行され、腐川の研究教室へと謝罪に行った。肝心の腐川は「いえ、いいえ! これが白夜様が望んだ物なら、この程度の悪戯など幾らでも!! と、いうかもっとして貰いたいです!!」とヘブン状態になって十神に押し迫っていたが……。まぁ、十神の自業自得って奴だろう。
十神白夜のクエストをクリアしました!! 「十神に助けを求める」の難易度が下がりました!!
十神は滅多に力を貸してくれないキャラですが、その財力、洞察力、知識、推理力はかなりの物なので「本当に困ってどうしようもない」時などに力を借りてみましょう。
あ、書き忘れてた。十神からの好感度が通常より更に+1上がりました!!
日向「なぁ七海」
七海「なぁに? 日向くん」
日向「この前の返事だけどさ……。あのあと必死になって頑張ったら、自分でクリア出来ちまったんだ……」
七海「おー! それは凄いね、おめでとう(ニッコリ)……でも、ちょっとだけ残念かな」
日向「……その、えっと……お、俺の膝で良ければいくらでm」
コンコンコン!
七海「おっと、今回の依頼者さんかな?」
日向「(だぁあああああっくっそ! これからって時に!!)はぁい! どうぞ!!(語尾強め)」
↓3「失礼するぞ」
↓3までで一番「高かった」コンマを採用。
お馬
>>632 王馬は現在「選択できないキャラ」なので更に安価↓1
すげぇ……。こんな低空飛行のコンマ争い見た事ねぇ……。しかも4、5、6って……。
辺古山「………なにかトンでもない奇跡がどこかで起こった様な気がするが、失礼するぞ」
七海「あ、辺古山さんだ。日向くんを頼る人としては、結構珍しい方じゃない?」
今回の依頼者は『辺古山ペコ』才能は、超高校級の『剣道家』だ。
大人の男性でも勝てないほどの剣道の達人。ただし、道場には属しておらず自己で鍛錬を積んだため段位は有していないらしい。(九頭龍の家が経営する「鍛錬場」には通っているらしいが)
どこに行くにも常に竹刀を持ち歩いており、その姿は正しく「女侍」と言った感じだ。
常に無表情で鋭利な雰囲気を纏うが、外見に反して実は可愛い動物(特にもふもふした動物)が好きな一面も持っており、年頃の女子らしい側面もある。また、エプロンドレスやアンティークドールなど可愛らしいものも好んでいるらしい。
……花村に下着を勘で当てられた時など、メッチャ動揺してた記憶もある。(その後花村は九頭龍に「セクハラしてんじゃねぇ!!」とボッコボコにされていたが)
……なんだろう、今回も「嫌な予感」がする。「そっち系」の依頼じゃ無ければ良いんだが……。
七海「それじゃあ日向くん。私はいつも通り、外に行ってるね」
そう言って七海がいつも通りに部屋を出て行き、俺もいつも通りに辺古山に来客用のソファーに座るよう促す。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
辺古山「ああ、実は↓3」
↓3までで一番「低かった」コンマを採用。
という訳で今回はここまで。それではまた明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
辺古山「実はその……だな。近所の子供に「キラキラちゃん」と勘違いされて困っているんだ……」
日向「き、キラキラちゃん!?」
キラキラちゃんってあれだよな? 確かソニアが大ファンで、スペイン国籍の
『……輝く正義を仮面に浴びて、醜き悪の五臓六腑をブチ晒す…正・義・完・了!!
正義で貫く正義のど真ん中!闇夜に輝く正義の一番星!
人呼んで、『キラキラちゃん』とは私の事だ!』
──が決め台詞の悪人天誅系殺人鬼の事だよな?
辺古山「ああ、その「キラキラちゃん」で間違いない。……その、どうも私の人相や雰囲気が「キラキラちゃん」とよく似ているらしくてな……。前に一度、子供達を連れ去ろうとした誘拐犯をその場でぶちのめした事があるんだが、どうやらその時に……」
日向「本物の「キラキラちゃん」だと勘違いされてしまったって事か」
辺古山「ああ。……このまま噂が広がれば誰かが本当に私をキラキラちゃんだと誤解して警察に通報したり、九頭龍組のみんなにも迷惑を掛けかねん。なんとか子供達に私≠キラキラちゃんだと理解して欲しいのだが……。どうだ、なにか妙案はないか?」
日向「それは分かったけど、お前を「キラキラちゃん」だって勘違いした子供はどこの子なんだ?」
辺古山「ああ、それは……↓1」
01~50 例の幼稚園の子供達の事。
51~90 九頭龍組の関係者の子供が通っている、幼稚園の子供達の事。
91~00 何故か辺古山に懐いてしまった、希望ヶ峰学園近所に住む子供達の事。
辺古山「お前も何度か行ったことがあるだろう? 春川が研修に行っている例の幼稚園の子供のことだ」
日向「……お前がいた事もそうだけど、そこの子に手を出してよく無事だったな、その誘拐犯」
辺古山「? 無事ではないぞ? 無論命までは取っていないが、私に木刀でボッコボコにされ、春川には金的を含むありとあらゆる人体の急所をド突かれていたからな……全治三ヶ月は負った筈だ」
日向「……本当に、よく無事だったな()」
さて、そこの子供達なら俺も馴染みが(何故か)ある。春川の「依頼」で何度も行ったし、最近だと赤松の告白を成功させるために利用させて貰ったりしたしな。
辺古山「さて、これで詳細は分かっただろう? なんとかならないか?」
日向「うーん……↓2」
①誰かにキラキラちゃん(偽物)を演じてもらい、悪ガキ共に天誅を下すという所で偶然来ていた辺古山がそれを阻止するというお芝居をする。
②キラキラちゃんの詳しい詳細を教え、辺古山との違いを子供達に解く。
③その他安価
うーん、前に似たような事をやって上手く行ったから、今回はそれの再現と行くか!
日向「誰かにキラキラちゃんを演じてもらって、悪ガキ共に天誅を下す──という所で、偶然来ていた辺古山がそれを阻止するってお芝居をする──のはどうだ?」
辺古山「なるほど。私がいる時にキラキラちゃんが現われた=私はキラキラちゃんではないという逆説的証明をする訳か。妙案かもしれないな、あの幼稚園には春川でも手を焼くような悪ガキも数名いるようだし……条件も悪くない」
日向「方針が纏まりそうだな。それじゃあさっそく「キラキラちゃん」を演じてくれそうな奴を探しに行こう」
辺古山「ああ。本物のキラキラちゃんは「(恐らく)女性で」「強く」「武器を使う」らしい。それと、演技力も高くなければダメだな。下手くそな演技をすれば「偽物のキラキラちゃんだ」と見抜かれかねん」
日向「……ああ、そうだな(←演技力5のゴミ)」
さて、じゃあ誰に頼みに行こうか……↓1(断わられる場合もあります)
うーん「強くて」「武器を使う」「女性」か……。その上で本気の辺古山と対峙できるだけの実力者って言うと真っ先に思い付くのが──
~~~超高校級の軍人の研究教室~~~
戦刃「そ、それで私の所に来たの……?」
日向「ああ、お前なら殺陣……。本気の辺古山とやり合っても平気だろ?」
戦刃「た、確かに負けない自信はあるけれど……」
辺古山「……頼む戦刃。どうか、その力を貸して欲しい」
戦刃「うーん。……やるのは構わないんだけど、私の演技力がどうなのかは客観的に見て貰わないと分からないからなぁ……」
日向「じゃあ一回テストしてみよう。お前の演技力が優れていたら採用って事で」
戦刃「う、うん。自信は無いけどやってみるよ↓1」(残念補正-20)
17-20=-3 こ れ は 酷 い。
戦刃「『……か、かかか輝く正義を仮面に浴びて……浴びてだよね? 醜き悪の五臓六腑をブチ……ブチ……ぶっ殺す?…正・義・完・了!!
せ、正義で……なんだったっけ? と、とにかく正義のど真ん中! 闇夜に……闇夜に……、や、闇夜にきゃがやく(噛んだ)正義の一番星!
人呼んで、『ギラギラちゃん』とは私の事だ!』……ど、どうかな?」
日向「…………その、何というか……」
辺古山「……すまん、本当にすまん。この事は私と日向の心の内に深く封印すると約束しよう……」
一言で言おう。 こ れ は ひ ど い。 まさか俺以下だとは思わなかった。……とてもじゃないが戦刃に「キラキラちゃん」役は任せられないな……。こっちから頼んでおいて本当に申し訳無いけど……。
戦刃も戦刃で何かを察したようで「……ごめんなさい」とこちらに頭を下げて謝ってくる。……他人の黒歴史を作ってしまったような、そんな罪悪感に駆られながら、俺と辺古山は戦刃の研究教室を後にした。
さて、じゃあ気を取り直して、次は誰に頼みに行こうか……↓1(断わられる場合もあります)
……そうだ、次は堅実さを求めよう。そう「依頼」とあらばどんな物(なんでもとは言ってない)でも引き受けてくれる、完璧に近い人間のアイツを──!!
~~~超高校級のメイドの研究教室~~~
東条「……なるほど、事情と依頼内容は分かりました。幼稚園の子供達の前でお芝居をすれば良いんですね?」
日向「ああ……。頼めるか、東条」
辺古山「……お前の噂は聞いている。それが「依頼」とあればどんな物でも引き受け、解決してくれる超高校級のメイドだと……。頼む、その力を貸して欲しい」
東条「そうね。それは構いませんけど、まずは私の演技力をお二人の眼で確かめて貰ってからにして貰えるかしら」
↓1(超高校級のメイド補正+50)
素で高い……流石東条さん……。91+50=141 もうこいつが本物のキラキラちゃんなんじゃね? ってレベル。
東条「……『輝く正義を仮面に浴びて、醜き悪の五臓六腑をブチ晒す…正・義・完・了!! 正義で貫く正義のど真ん中!闇夜に輝く正義の一番星! 人呼んで、『キラキラちゃん』とは私の事だ!』……どうかしら。それなりに頑張ってみたのだけれど……」
日向「……お、おおおおおおおおおお!!」
凄い! これは本当に凄いぞ!! 台詞、言い回し、ポーズ、声のトーン、全て完璧だ!! 東条に「実は私がキラキラちゃんの正体なのよ」と言われれば、そのまま信じてしまいかねない程に!!
辺古山「……流石、としか言いようが無いな。満点……いや、それ以上だ。流石は超高校級のメイド。演技まで完璧か」
東条「ふふっ、お眼に適ったようで良かったわ。さて、あとは春川さんに事情を話して、白銀さんにメイクと衣装の準備もお願いして……」
日向「ああ! 作戦決行だな!!」
こうして俺達は東条の協力を得て、幼稚園でお芝居を決行することにしたんだ──。
~~~作戦決行日~~~
春川「みんな~、こんにちわ。元気にしてたかな?」
園児達『わーい! 春川お姉ちゃんだー!!』
幼稚園の教室の中からワイワイキャッキャ!! という子供達のはしゃぐ声が聞こえる。……やはり春川はここの園児達に大人気らしい。「ほんと、毎日でも来て欲しいぐらいですよ」って、幼稚園の先生が言ってたのを聞いた事があるぐらいに。
春川「今日もお姉ちゃんの素敵なお友達を招待してるよ! まず初めに、日向創お兄ちゃんでーす!!」
日向「やぁみんな。元気にしてたか?」
園児達『日向おにいちゃん! こんにちはー!!』
俺への反応は相変わらず「幼稚園に遊びに来るお兄ちゃん」といった感じ(一部熱視線を送ってくる女児を除く)だが、果たして問題の辺古山はどうだろうか……。
春川「そしてそして~? 今日はこのお姉ちゃんにも来て貰いました! どうぞ~!!」
辺古山「え、辺古山ペコだ。剣道を少々嗜んでいる程度の不束者だが……よろしく頼む」
↓1 園児達の反応。(高コンマほど人気が高い)
↓2 辺古山を「キラキラちゃん」だと信じている園児達の数。(補正+20)
80 かなり人気 91 園児の9割が辺古山のことを「キラキラちゃん」だと思っている。
園児達『キラキラちゃんだー!!』
辺古山が入って来た瞬間、園児達が一斉にワッ──!! と沸いた。(流石に春川ほどではなかったが)しかも「辺古山お姉ちゃん」じゃなくて「キラキラちゃん」か……どうやら子供達の殆どが辺古山のことを「キラキラちゃん」だと思い込んでいるらしいな。
辺古山「だ、だから前にも言ったが私は「キラキラちゃん」ではない! そもそもキラキラちゃんはスペイン国籍の──!!」
園児A「ねぇねぇ! 今日はどんな悪人を成敗してきたのー!?」
園児B「私知ってるよ! 辺古山お姉ちゃんは「仮面」を付ける時だけ「キラキラちゃん」を名乗ってるんだよね!!」
園児C「『輝く正義を仮面に浴びて、醜き悪の五臓六腑をブチ晒す…正・義・完・了!! 正義で貫く正義のど真ん中!闇夜に輝く正義の一番星! 人呼んで、『キラキラちゃん』とは私の事だ!』──どう? 私、お姉ちゃんの決め台詞頑張って言える様になったんだよ!!」
辺古山「そ、そうか。それはすご……じゃない! 頼むからお姉ちゃんの話を聞いてくれ──!!」
ワチャワチャと辺古山が園児達に囲まれて揉みくちゃにされている。……このままでは収集が付きそうにないな……。
春川「はーい!(パンパン) みんな、一端自分の席について? じゃないとお姉ちゃん達が怒って遊んでくれなくなっちゃうよー?」
園児達『!!? はーい!!』
……おお、流石は春川。子供達の人心掌薄なんかお手の物か。もう何度も見てるけど、こいつ「子供達といる時」と「それ以外の時」で態度変わりすぎだよな……。一体何でなんだ?
春川「はーい、良く出来ました。じゃあみんな、今日は何して遊びたいかなー?」
と、春川が園児達に声を掛ける。……いきなり本物(偽物)のキラキラちゃんである東条を呼ぶ訳にも行かないしな。まずはレクリエーションからだ。
↓2 何で遊ぶ?
信じてるの判定補正込みで111では?
ここでコンマ99ってどうすれば良いんだ……。よし、こうするか。
春川「……はーい! と、言う事で今日遊ぶゲームは「カルタ」に決まりましたー!!」
パチパチパチ! と春川が拍手をする。それに呼応するように、園児達も拍手をし始めた。……こういう細かい気配りや盛り上げ上手なところが、園児達に好かれる理由なんだろうなぁ……。
に、してもカルタか……。カルタで遊ぶのなんて何年ぶりだろうな。多分、小さい頃に小学校かどこかでやったきりじゃないのか?
春川「当然、日向お兄ちゃんも辺古山お姉ちゃんも参加するからね!! みんなー? お兄ちゃん達に負けないように頑張ってねー!!」
園児達『はーい!!』
日向「よーし、お兄ちゃん負けないぞー!!」
辺古山「わ、私も全力を尽くすとしよう……」
当然、この時の俺と辺古山は「手加減」する気満々だったのだが、春川がボソリと俺達の耳元で囁く。
春川「言っておくけど、手加減しないで。子供はそういうのスグに分かるし、そもそも『手加減してる余裕』なんて無いから」ヒソヒソ
辺古山「……? それは、どういう……」
園児A「ねぇねぇ! 早く初めよーよー!!」
春川「! はーい!! それじゃあカードを床に並べて……よし、準備完了! それじゃあ読んでいくよー!!」
それぞれの戦績(高コンマほど取ったカードが多い)
日向↓1
辺古山↓2
園児↓3(補正+40)
>>670 ……完全に忘れてました; 全員が辺古山=キラキラちゃんだと思っているという事で。
日向02 雑魚(笑) 辺古山83 子供達の実力を見て急遽本気を出した。 園児36+40=76 いつもやっているゲームなので得意だが、世界は広いのだと思い知った。
……俺は、まさかの光景に圧倒されていた。あの元気いっぱいだった園児達が全員前のめりになって座り、ジッ──と獲物を狙うハンターのように視線が鋭くなる。……ここまでだったら「勝負に真剣なんだな」とか「よっぽどカルタが好きなんだな」と思う事が出来たのかもしれないが──
春川「あめ園児A「はいっ!」」
春川「らく園児B「はいっ!!」」
春川「わに園児C「はいっ!!!」」
……春川が読む読み札の言葉への反応が、あまりにも早すぎる。率直に言って強すぎるだろここの園児達!? これもう遊びじゃなくて「訓練」とか「鍛錬」の域だぞ!? ドンだけカルタに情熱捧げてんだよ!?
春川「さい園児「は辺古山「はい」……!」」
唯一まともに相手出来ているのが子供達の実力を見て急遽「本気」を出した辺古山だ。百人一首を何度かやった事があるとは聞いていたが、やはり反応が早い。「どこにどのカードが置いてあるか」の把握も既に出来ているみたいだ。
春川「おか辺古山「はい」」
春川「ぬま辺古山「はい」」
春川「なま辺古山「はい」」
スパッ! スパッ! スパッ! と、まるで敵を剣で切り伏せるようにカードを瞬時に取っていく。園児達も負けるかと必死に応戦し、勝負は誰が勝ってもおかしくないほぼ五分に。……唯一取り残された俺だけが、もうどうにでもなれという投げやりな気持ちでいた。
春川「しゅーりょー!! じゃあみんな、自分が取れたカードの枚数を数えてね?」
園児達が春川の指示に従い、自分が取ったカードを一枚ずつ数えていく。……辺古山VS園児達。果たして勝者は……?
春川「──と、言うわけで勝ったのは辺古山お姉ちゃんでーす! みんな拍手ー!!」
ワアッ──!! と、自分達が負けたにも関わらず、「お姉ちゃん凄ーい!!」と園児達は大盛り上がりで辺古山を称える。逆に一枚もカードを取れなかった俺は「お兄ちゃん弱ーい!!」とか言って馬鹿にされたり「大丈夫だよお兄ちゃん。私がお兄ちゃんのお嫁さんになったら毎日一緒に練習してあげるから」と、肩を叩いて慰められたりしていた……。
──いや違う! 俺は決して弱くない!! ここの園児達と辺古山が異常なだけだ!! ……多分。
さて、レクリエーションも一段落したし、カルタも片付けて皆の机も元に戻したし……。そろそろ頃合いだな。俺は辺古山と春川にアイコンタクトで合図を送ると、ポケットに忍ばせておいた発信器を使い、職員室に潜伏していた東条へと連絡を入れる。
……さて、俺達の思惑通りに事は進むかな?
春川「はーい、じゃあ次は──」
ガララララッ!!
春川「──ッツ! 誰!!?」
キラキラちゃん(東条)『……『輝く正義を仮面に浴びて、醜き悪の五臓六腑をブチ晒す…正・義・完・了!! 正義で貫く正義のど真ん中!闇夜に輝く正義の一番星! 人呼んで、『キラキラちゃん』とは私の事だ!』
園児『え、えええええええええええっ!!?』
園児達は皆一様に大いに驚いていた。そりゃあそうだろう。だって今の東条は仮面は勿論、その衣装まで本物の「キラキラちゃん」を模した物になっているんだから。加えて、演技はあの時以上に完璧だ。「少しでも練習しておかなくちゃね」と「完璧」を求める東条は俺達に頼まれた後も一人で「キラキラちゃん」の演技の練習をしてくれていたらしい。……ホント、頭が下がるよ。
園児A「う、嘘だよ! だって本物のキラキラちゃんは──!!」
キラキラちゃん(東条)「そいつは私の名を騙る偽物だ!! 私こそが本物のキラキラちゃん……。この幼稚園に潜んでいるという『悪い子』を天誅しに来た!!」
子供達、特に春川から「手の掛かる悪ガキ」と呼ばれている子が一気に顔を青くする。
キラキラ「例えばそこの……園児V・G・P・O!! 貴様らはそれぞれ↓1↓2↓3↓4という悪戯をして先生や春川お姉ちゃんに迷惑を掛けているらしいな!!」
(子供がやりそうな悪戯でお願いします)
春川にスカートめくり
>>676 絶対一人はいると思ってました(春川にスカートめくり)
キラキラちゃん(東条)「春川お姉ちゃんのスカートを定期的に捲ったり、園長先生の銅像に「ハゲ」と落書きしたり、春川お姉ちゃんの胸を触って「お姉ちゃんおっぱい小っちゃーい」とお姉ちゃんが傷つくことを言ったり、ドアを開けたら騒音が鳴る仕掛けを施したり……。他にもこの幼稚園には大勢の「悪い子」がいると聞いてやって来た!!」
おい園児達よ、お前らそんなことしてたのか。命知らず……というか怖い物知らずだな子供って奴は!!? お前ら普段の春川にそんなことしてみろ? 拳骨じゃすまないぞ。(以前に春川に対してスカートめくりをやった事がある王馬の末路を思い出しながら)
キラキラちゃん(東条)『悪に天誅を下す執行人として、悪い子は成敗する!!」
春川「させな──きゃあっ!!(東条に突き飛ばされる)」
園児達『は、春川お姉ちゃん!!』
キラキラちゃん(東条)「…正・義・執・行!!」
と、キラキラちゃん(に扮した東条)が園児の一人に向かって木刀を振り下ろそうとした時だった。ガキィイイイイイイイイン──!! という木刀と木刀がぶつかり合う音が教室内に炸裂する。
辺古山「…………」
園児達「き、キラキラちゃ……辺古山お姉ちゃん!!」
当然、それは手にした木刀でキラキラちゃん(東条)の木刀を受け止めた辺古山の姿だった。
キラキラちゃん(東条)「……貴様、何の真似だ?」
辺古山「……確かに、私は『本物のキラキラちゃんではない(強調しながら)』……。だが」
キィイイイイイイン! という木刀同士が弾き合う音が炸裂し、二人は一端距離を取り合う。
辺古山「……例えいかなる理由があろうと、子供に手を上げるような輩は……。悪は絶対に許さん!!」
キラキラちゃん(東条)「……悪? 私が悪だと? ふ、ふはははははははは! ふざけた事を!! 校庭に来い! 決着を付けてやる!!」
辺古山「……望むところだ!!」
こうして二人は教室を飛び出し、校庭で一対一のバトルを繰り広げることになった──↓1 バトルの激しさ(補正+30)
87 ハリウッドのアクション映画さながらレベル。
キラキラちゃん(東条)「はぁああああああああああああああっ!!」ギィイイイイン!!
辺古山「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」ガギィイイイイイイン!!
木刀が激しくぶつかり合い、二人がトンでもない……信じられないような身体捌きで、アクション映画さながらレベルの殺陣を開始する。……いやちょっと待て、二人とも本気過ぎないか? ほら、子供達が……。
↓1
01~30 ドン引きしている。
31~60 圧倒されている。
61~90 辺古山を応援している。
91~00 ワイワイキャッキャ! と喜んでいる。
園児達『…………』ガタガタブルブル
ほら、やっぱりドン引きして震えてるじゃないか。……やっぱこの二人の戦闘は子供に見せるには刺激が強すぎたな、とっとと終わらせて貰うか。
俺はもう一度ポケットの中の発信器に手を伸ばし、東条に合図を入れる。東条はそれを察知するいなや、大ぶりの振り方で大きく隙を見せ──
辺古山「──! そこだ!!」ガギィイイイイイイン!!
キラキラちゃん(東条)「──なっ! ……くっ!!」
辺古山の『木の葉崩し』で、木刀をその手から叩き落とされた。
辺古山「……どうだ、まだやるか?」
キラキラちゃん(東条)「……ふっ、やるな。貴様の事は覚えておくぞ、女侍よ。……ただし、よく聞け子供達よ! 貴様らの心に悪がある限り!! 私は何度でもやって来るぞ! 何度でもな!! ふふっ、ふはははははははははははははははは!! 正・義・不・完・了!!」
と言って、キラキラちゃん(東条)は園外へと逃げていった。……さて、これで辺古山≠キラキラちゃんだと言う事は証明出来たはずだが肝心の園児達の反応は……。
↓1
01~30 恐ろしい物を見るような眼で辺古山を見ている。
31~60 怖がりながらも辺古山に謝罪とお礼を言ってくる。
61~90 園児達に「ヒーロー」として囲まれる辺古山。
91~00 園児達から超大人気になる辺古山。
さて、今日はここまで。それではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
辺古山とキラキラちゃん(東条)の殺陣が終わって暫く経っても、園児達は何か恐い物を見るような眼で辺古山の事を見つめていた。……やっぱりまだ幼稚園に通っている子供には今回の殺陣は刺激が──
園児A「…………」
と、そんななか園児Aを主とした、何名かの園児が辺古山の元へと勇気を出して駆け寄っていく。
辺古山「……どうした?」
園児A「あの、辺古山お姉ちゃん。助けてくれてありがとう。……今まで勘違いしててごめんなさい」
園児B「わ、私も! 今までお姉ちゃんのこと誤解してて……ごめんなさい」
園児C「お、お姉ちゃん凄かったよ! あのキラキラちゃんをやっつけちゃうんだもん!!」
辺古山「……誤解が解けたのなら何よりだ。それと、礼は要らない。「お前達を守る」という当然の事をしたまでだからな」
園児達『辺古山お姉ちゃん……!』
春川「……どうやら作戦は上手く行ったみたいだね」ヒソヒソ
ああ。これで辺古山=キラキラちゃんだと誤解する園児はいなくなるだろう。なにせ、本物(偽物)のキラキラちゃんに危害を加えられそうになった所を、辺古山に助けられたんだから。
まだ先の殺陣に震えている園児達も何名かいるが、そこは春川の手腕と、これから過ぎていく時間に任せれば良い。……なんだったら辺古山も定期的にこの幼稚園に遊びに来れば良いさ。その内、誤解も恐怖も完全に晴れるだろうから。
~~~そして、数週間後。超高校級の相談窓口の研究教室にて~~~
日向「それで、どうだった?」
辺古山「ああ、私をキラキラちゃんだと思っている子供は完全にいなくなっていた。……感謝するぞ、日向」
日向「そうじゃなくて……。お前春川に誘われて「園児達と仲良くなるため」にあの後もあの幼稚園に何度か行ったんだろ? 子供達の反応はどうだったんだ?」
辺古山「ああ、それなら↓1 ついでに悪ガキの大人しくなった具合は↓2だそうだ。」
(高コンマ程、子供達から大人気。春川のフォロー補正+30)
(低コンマほど、悪ガキが大人しくなる)
辺古山「……私の方は春川のフォローもあって、初期のお前位には園児達も仲良くしてくれるようになったのだが、肝心の悪ガキが……」
日向「悪ガキが?」
辺古山「……もう一度キラキラちゃんが来ても『またお姉ちゃんに助けて貰えば良いや』と開き直ってしまったらしくてな……。どうやら前にも増して悪戯小僧になってしまったらしいんだ」
日向「あー……。逆効果だったか?」
辺古山「……まぁその辺りは春川の手腕に任せよう。あいつが一瞬でも『本気』で怒れば悪ガキ共も反省するだろうさ。……さて、改めて礼を言わせてくれ。本当にありがとう、日向。この仮は、いつか必ず返させて貰う」
日向「別に良いって。どうせその内、俺の所に迷い込んでくる「依頼」でお前の事も頼る事になるだろうからさ」
辺古山は「……そうか」とだけ言ってふっと笑った。……その笑顔を見て「ああ、コイツが『殺人鬼』だと誤解されることがなくて良かったなぁ……。と、俺は思えたのだった。
辺古山の依頼をクリアしました! 「辺古山に助けを求める」の難易度が下がりました!!
辺古山はご存じの通り『超高校級の剣道家』です。いざという時の戦力としては勿論「裏社会」にも通じているのでそっち方面でも頼れる事があるでしょう。
さて、本当はこの時点で『絆クエスト』に入れるキャラが三名いるんですが、三回連続絆クエストというのもマンネリなので、一回依頼が終わる事に二名までにします。
戦刃との絆値がMAXになりました!! 絆クエスト~戦刃むくろ編~を開始します。
それは、戦刃が自分の研究教室に俺を呼び出した事から始まった。
戦刃「……ど、どうぞ」
日向「……どうも」
客人(一応)である俺をもてなそうと戦刃が茶を淹れてくれたのだが、お湯を零して手を火傷するわ、肝心の湯飲み茶碗落っことしてを割るわ、それでもコップで出してくれた茶は渋みが強くて飲めた物じゃないわと、まぁ色々と「残念」な所を今日も遺憾なく発揮していた。
しかも肝心の戦刃は、とても話しづらそうに下を向いたままだ。……なんだ? 俺に何の用事があるっていうんだ?? 俺を直接自室に呼んだって事は悩み相談か、それ以外の用事があるとみて間違いないと思うんだが……。
戦刃「あ、あのね。日向くん!」
日向「お、おう」
戦刃「この件は誰にも……。特に盾子ちゃんには話さないで欲しいんだけど……」
早速守秘義務の確認と来たか。やっぱり相談事か? 腐川の起こしたパンツ泥棒騒動を解決するためにそれを破った俺が言えることではないかもしれないが、よっぽどの事がない限り俺は依頼者の「秘密」は守るつもりだぞ。……そう伝えると、戦刃はボソリボソリと呟くように話し始めた。
戦刃「……あのね。最近分からなくなって来ちゃったんだ」
日向「……分からなくなったって、何がだ?」
戦刃「……全部。全部だよ」
『全部』と来たか。こりゃ相当長い話しになりそうだと、俺は気合を入れて戦刃の話しに耳を傾ける。
戦刃「私は今まで盾子ちゃんの為に生きてきた。盾子ちゃんのやりたい事なら大概のことは手伝ったし、それに邪魔な人は躊躇無く「消して」きた。盾子ちゃんのために人生を──この命を捧げるつもりだったんだ」
──でもね、と戦刃は続ける。
戦刃「分からなくなっちゃったんだ……盾子ちゃんの事が。盾子ちゃんのやりたい事が……。盾子ちゃんの本心が……。……このまま盾子ちゃんに従っていて良いのかどうかが……」
日向「…………分からなくなったって、なんでだ?」
戦刃「……自分でも分からないよ。確か、去年の初め頃。77期生のみんなが日向くんを本課に引っ張ってきた時ぐらいからなんだけど、盾子ちゃんは今まで考えてた『人類史上最悪の絶望的事件』を起こすのを辞めて、普通の(?)学園生活を送ることにしちゃったみたいなんだよね」
普通の? あれで普通のか?? あれだけの傍迷惑な大事件を何度も起こしておいてか??? と、俺はその時ツッコみたかったが、戦刃にしては大きな変化だったんだろうと見て(あと空気を読んで)話の先を聞く事にした。
戦刃「これだけでも何でか分からないのに、最近は盾子ちゃんが求めてた「絶望」の方向性も前とは違う形になってきて……。『世界中の皆を絶望させてあげたい』『そして自分も世界一の絶望を味わいたい』……そんな盾子ちゃんの根幹まで「ブレて」きた様な気がするんだ……」
戦刃「それに私もね、何かが「変わってきちゃった」感じがするの……。前までは『盾子ちゃん以外誰も、何も要らない』って考えだったのに、学園のみんなと過ごす内に『ああ、今幸せだなぁ』って思っちゃう機会が増えてきて……。わ、私。盾子ちゃんのお願いならこの学校の仲間達全員を殺す事だって厭わないつもりだったのに……。そ、それすらも出来なくなっちゃうんじゃないかって……。とても、とても恐いんだ……」
日向「…………」
戦刃「……ねぇ、私。これからどうしたら良いの? 盾子ちゃんの事も、私の事も、こんな私を「仲間」だって言って優しくしてくれる皆のことも、全部、全部、全部分らなく──!」
日向「戦刃」
戦刃「?」
日向「↓3」
↓3までの発言安価を>>1が良い具合に纏めます。(ただし、いつも通り過激な物。下品な物。日向が言いそうにない物は安価下です)
日向「とりあえず草餅を食え、落ち着くぞ?」
戦刃「あ、うん。いただきます……(モグモグ)……おいしいね」
日向「だろう? 草餅は万能だからな」
まるで気分はアン○ンマンだ。取りあえず戦刃を錯乱状態になる前になんとかした俺は、戦刃が草餅を食ってる間に必死になって頭を回転させて言葉を絞り出す。
日向「……別に、分からなくても良いんじゃないか?」
戦刃「……分からなくて良い……?」
日向「田中曰く、人間は「変わっていく生き物」「成長する生き物」だからな。自分の中に変化を感じたり、分らない事が増えてきたってのは決して悪いことじゃないさ」
戦刃「……でも、例え分らない事が悪じゃなくても、私は……」
日向「……変化を恐れるなよ、戦刃。お前が『仲間といて楽しい』『江ノ島の指示に従い続けて良いのか分からない』っていうなら、それはお前が……お前の心が成長してるって事だ。それって良い事だろう?」
戦刃「……良い事、なのかな……?」
もちろんさ。と、俺は大きく頷く。……俺にも、多少は分かる物がある。……あれだけ才能に固執して、それ以外の全てを捨てようとしてた俺が、何の因果か脳細胞の手術を受ける事もなく本課に転入して、沢山の友達を作って、沢山の大切な事を学んだんだから。
日向「多分、もう少ししたらお前にも分かるようになる。その時に「自分はどうすれば良いのか」って改めて悩めば良いさ。あ、でも友達としてお願いしたい事があれば、江ノ島が気まぐれで事件を起こしそうなときは前もって教えてくれると嬉しいな。対処がしやすくなるからさ」
戦刃は暫く悩むように押し黙っていたが、やがて「ふふっ」と笑い
戦刃「うん、分かった。『その時』に改めて悩むようにするね。……話しを聞いてくれて、本当にありがとう。『日向先輩』
どうって事ないさ。これでお前が、お前の心が少しでも楽になったっていうなら、俺秘蔵の草餅をくれてやった甲斐もあるってもんだ。
戦刃の絆クエストをクリアしました!! 「戦刃に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「戦刃のパンツ」を手に入れました!!
東条との絆値がMAXになりました!! 絆クエスト~東条斬美編~を開始します。
日向「ふぅ……」
俺はその日、東条の研究教室に呼び出され、東条お手製の紅茶とお菓子を食べていた。食べる前から分かっていた事だが、どれもこれも美味い。あの花村にだって負けない……。『元超高校級のパティシエ』に並ぶのではないかと思わせるほどの美味さだ。
東条は「お気に召したようで何よりだわ」と、いつもの和やかな笑顔で俺に頭を下げてくれた。……それは良いんだが……。
日向「……何か話があるって言うならお前も椅子に座ってくれよ。このままだと「メイド」のお前と話してるみたいで逆に話し辛いんだ」
東条「あら、ごめんなさい。ついいつもの癖で……。そうね、私は今先輩に相談を聴いて貰う「依頼者」の立場なんだものね」
東条はそう言うと、俺の向かいになるように椅子に座る。……一つ一つの動作に無駄がなく、そして可憐だ。「メイド喫茶で働いていた」ころはそれはそれは男女問わずモテモテだったに違いない。
日向「……それで、話しってなんなんだ?」
東条はスッ──と一瞬だけ眼を閉じて、覚悟を決めたようにゆっくりと眼を開くと、俺に相談事の詳細を話し始めた。
東条「……これは絶対に他言無用、ここだけの話って奴にしておいて頂戴。でないと大騒ぎになるだろうから……。あのね──」
東条は簡潔に、それでいて話しの隅々まで理解出来るように俺に「相談事」を話してくれた──。
日向「──お、お前が総理大臣に……!?」
東条「私が希望ヶ峰学園を卒業後に、あくまで「その全権を譲渡する」って話しではあるのだけれど……。与党、野党のそれぞれのトップ層の極秘の会合で決まったらしいわ」
……今までの相談や依頼の中でもトップクラスにぶっ飛んだ内容の相談が来たもんだ。……でも確かに東条の力量なら総理大臣の多大で膨大な、それも頭を死ぬほど悩ませる様な仕事でもこなしちまいそうだよなぁ。
東条「『誰かに仕えること』『依頼は必ず完遂すること』が私のポリシーで、私自身を支える根幹。……この国の皆さんが『私にとってのご主人様になる』というのなら、それは私にとって一つの夢が実現すると言っても過言では無いの」
日向「…………」
東条「……迷っているの。それは果たして『メイド』の仕事なのかどうか。私個人の意思で『この国の皆さん』の未来を決めても良いのかどうか。そもそもこれが『受けて良い依頼なのかどうか』も……。変よね。今さっき『私の夢の一つが実現する』って自分で言ったばかりなのに」
東条「……日向先輩、私は──」
日向「東条」
東条「?」
日向「↓3」
↓3までの発言安価を>>1が良い具合に纏めます。(ただし、いつも通り過激な物。下品な物。日向が言いそうにない物は安価下です)
日向「……これはあくまでただの学生でしかない俺の意見で、最終的に決めるのはお前自身だ。……それは分かってるな?」
東条「……ええ、勿論」
日向「……俺は、お前が総理大臣を務めることになった『この国』って奴を見てみたいって思ったよ。色々やってみて、初めて見つかる物もあるんじゃないのかな」
東条は悩むように黙り込む。……一つの国を背負う、か。そりゃあ俺なんかが想像も出来ないぐらい大変な仕事だろう。東条みたいな誠実で、仕事が出来すぎるぐらい出来て、色んな事を考えられる人間じゃなければ勤まらない程に。
日向「……『やって後悔』してみたらどうだ?」
東条「……やって、後悔を……?」
日向「おう、するかするまいか悩んだ時の基本の考えの一つだろ。お前みたいな「完璧」を求める人間にゃあちょっとない発想だったか?」
東条「……ええ、そうね。『やるからには必ず成功させる事』を前提で今まで動いてきた私には無い発想だったわ……。そういう考えもあるのね」
東条は驚いたように目を見開き、そして思慮深く考えるように瞳を再び閉じる。……いま東条の脳内では俺なんかには及びも付かないだろう様々な考えが渦巻いているに違いない。
日向「失敗から学べよ、東条。お前が総理大臣を務めることで、色んな成功と失敗から学べる事が多くあると俺は思う」
東条「日向先輩……」
日向「……一国を背負うって事がどういう事なのか詳しく知りたいならソニアにも相談してみろよ。あいつの事だから、きっと親身になって色々真剣に教えてくれたり、考えてくれたりすると思うぞ?」
東条「…………」
そうして暫くの間、無言の時が過ぎていった。そして、東条はふいに微笑むと。
東条「ふふっ。じゃあもし将来私が総理大臣をやる事になって、国の根幹に関わる大事な事を決める時は日向先輩にも頼らせて貰うわね?」
日向「勘弁してくれ、それは俺に出来る範疇を超えてるよ。……愚痴や苦労話程度なら幾らでも聞くけどな」
そうして、静かに時は過ぎていく。ピリオドこそ無かったが「これで依頼は完了した」という空気だけがそこにあった。
東条の絆クエストをクリアしました!! 「東条に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「東条のパンツ」を手に入れました!!
日向「……なぁ七海」
七海「なぁに? 日向くん」
日向「俺さぁ、すっごく頑張ったじゃん。すっごく頑張って罰ゲームのゲームのウチ九本もクリアしたじゃん」
七海「そうだね。私の予想よりも早くてビックリしちゃった。日向くんもそろそろ「ゲーマー」を名乗ってもいい頃なんじゃないかな?」
日向「ああ、ありがとな。……でもさ」
日向「最後の一本がTCGで『七海(お前)に勝利する』っていうのは文字通り無理ゲーなんじゃねぇのかなぁ!?」
七海「そんなこと無いよ? お互い「構築済みデッキ」を使ってるし、私のデッキにもちゃんと「隙」はあるから、日向くんなら頑張れば近い内に勝てるはずだよ!!」
日向「その「近い内」が年内である事を祈るよ、俺は」
コンコンコン!
日向「おっと、依頼者か?(カードを片付けながら)はーい! どうぞ!!」
↓3「失礼させてもらおう」
↓3までで一番コンマ値が「高かった」安価を採用。
>>706 太和田はもう既に依頼を解決しているので安価↓1
百田「おう、邪魔させて貰うぜ先輩!」
七海「百田くんだ。ふふっ、今日も元気いっぱいだね」
今回の依頼者は『百田快斗』才能は、超高校級の『宇宙飛行士』だ。
宇宙飛行士の訓練生。宇宙飛行士試験の受験資格は大学の卒業が条件の為、本来は試験すら受けられない……筈なのだが、偽造書類を使って受験し、10代で初めての合格者となった。
結局はウソがバレてしまったものの、面白い人材であるということで訓練生に採用された。まだ宇宙に行った事はないが、宇宙に大きな憧れを持っている。
何よりも、夢とロマンを大事にしており、「限界は自分で決めない限りは存在しない」「無茶をしないと夢は夢のまま」など熱い発言をする、すごいエネルギーの持ち主だ。最原と春川とは所謂トレーニング仲間で、79期生の皆からは「トレーニングトリオ」と呼ばれているらしい。
……一学期に入間の動物属性付与薬のせいでパンダと化して竹をボリボリと貪り、人間に戻ってから即座に病院送り。胃と腸の手術を受けていた事も、記憶に新しい。
……そんな百田の相談事か……。なんだろう、いつもよりは気が楽な依頼な気がするぞ!
百田「自分じゃ解決出来ないことが、難しそうなことがあったら他人を頼る! 無茶をしないと夢は夢のままだが、無茶をするだけじゃどうしようもねぇ事だってあるからな!! つー訳で先輩! その力を貸してくれ!!」
七海「熱いねぇ。じゃあ私は百田くんよりも先に宇宙開拓(をするゲーム)をしてきまーす!」
百田「な、なにっ!? そんなゲームがあるのか!!? ぜ、是非とも後で詳細を──!!」
日向「落ち着け百田。あとで七海からじっくり教えて貰えば良いだろ。今は依頼が先だ」
俺は百田に来客用のソファーに座るよう促すと、さっそくいつもの定型文を唱える。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
百田「へへっ! 分かってるぜ!! 実は↓3」
↓3までの安価の中で、一番「低い」物を採用。
夜長がスランプ。最原に「生まれ変わっても君を愛する事は無い」と言われついに完全無視で拒絶されて諦めた
一流メンタリストの話では別の誰かに恋をし愛し合わないと治らないそうだ
日向と79期NG
白銀との勝負でアニソンダンス・コスプレコンテストに出る俺のチームになれ、白銀のチームは山田小泉
(山田の件は完全に許されてる設定
というか山田に情状酌量の余地ありまくり、優柔不断な山田に友達の下着をエロイ事に使う度胸100%ねーし謝るのズルズル先伸ばしにしてただけでしょ、私的制裁も罪状に比べて明らかに過剰で学園が止めるレベルなのに王馬の罰だけやたら軽い、日向が反対しなかったのが不思議なくらいこれ以上はイジメだよ
えー、スレを再開する前に一言。
>>713 前にも言ったとおり、夜長に関してはフォローを考えているのでご安心ください。
>>715 それはその時のスレの流れ&安価によるものなので……。王馬に対してのそれもそこだけしか王馬関連の安価がなかったので……>>1の独断で決めるわけにも行かないですし……。ただ、言いたいことは分かるので今後はその辺りも注意します。
百田「実は白銀と「ある事」を賭けての勝負で三人で一チームの「アニソンダンス・コスプレコンテスト」に出る事になったんだけどよ。……頼む! 俺のチームに入ってくれねぇか!!」
なるほど「そっち系」の依頼と来たか。しかしコスプレでダンスねぇ……。ダンスに関しては結構自信がある(夏休みの澪田・七海回を参照)んだが+コスプレって……白銀に敵うコスプレイヤーなんてこの世にいるのか?
百田「そこは安心してくれ。「コスプレ」の部分に関しては白銀が監修してくれるっていうからその部分じゃあ互角だぜ!!」
日向「お、おう。そうか……。それで、白銀のチームメンバーは?」
百田「白銀、小泉先輩、山田先輩だ! ……例の下着泥の件は完全に許されたみたいだな! いやー、良かったぜ。ちゃんと罰を受けたなら、罪は許されねーといけねぇからな!!」
そうか、山田の奴、白銀とも小泉ともちゃんと仲直りできたんだな……。それを聞いて、俺も一安心だ。
日向「……所でお前らが「賭けてる物」って一体何なんだ?」
百田「↓2だぜ!!」
百田「前の『異世界ドラゴン事件』の時に竜が忘れていったっていう『どんな怪我でもたちどころに直せる薬草』だ!!」
おい、それ大丈夫なのか? それこの世界にとって魔法に近いチートアイテムなんじゃないのか?? つーかそんな物をダンスとコスプレ大会の賭けに使うんじゃねぇ!!
百田「いやー、でも決まっちまった事は決まっちまった事だからよ……。つーわけで先輩! どうか協力を頼む!! あと、コスプレとダンスが得意そうなメンバー集めも一緒にやってくれ!!」
日向「……まぁ別に良いけどさぁ」
コスプレ、コスプレかぁ……。演技力03のゴミ(笑)の俺に合うコスプレなんてあるんだろうか……。まぁまずは兎に角メンバー探しからだな。コスプレは白銀に任せれば良いとして、最低でも「ダンスが得意そうな奴」を選ばないと……。
↓2 誰を頼る?
……仕方が無い、勝負は勝負だ。ここは大人げなく行くとするか。
~~~超高校級のアイドルの研究教室~~~
舞園「……なるほど、話しは分かりました」
日向「ああ、舞園。是非お前の力を貸して欲しい。ちょっと大人げないかもしれないが、お前がいれば百人力だ」
百田「なるほど、コスプレのプロにはダンスと演技のプロをぶつけるっつー訳か! 良い考えだと思うぜ、先輩!!」
そう、希望ヶ峰学園にはいるのだ。歌もダンスも演技も超上手な「超高校級のアイドル」が。……『まぁ芸能界の仕事がある』だとか『都合が付かない』とか言われれば諦めるしかないんだが……。
舞園「そうですね……。その日は↓1」
01~30 ここ最近芸能界の仕事が忙しくて……。
31~60 当日は参加出来ませんが、ダンスと演技のレッスンをすることなら出来ますよ?
61~90 はい、大丈夫です! お任せください!!(ニッコリ)
91~00 この舞園さやか、全部笑顔で頑張ります!!
アウトか?
こういう大会はだいたいプロの参加禁止では
舞園が地下アイドルだったら話は別
あ(察し)
…………>>726 なるほど、一理ありますね。
①>>725の「舞園参加」を却下し、代わりにレッスンをミッチリ受けて強力なバフを付ける。
②一度安価で決まったんだからそのまま続行。
先に三票入った方を採用します。
舞園「はい、私は大丈夫……。なんですけれど……」
日向「……けれど?」
舞園「……非常に言いにくいんですが、そういう大会ってだいたいプロの参加は禁止されているのでは?」
百田「…………あ」
日向「……百田?」
百田「やっべぇ、すっかり忘れてた……。すまねぇ先輩! この大会、所謂「プロ」の奴は参加禁止だったわ!!」
あー……。まぁしょうがないか。確かにアマチュアの大会にプロが来て圧倒していきました、なんて事にする訳にゃいかないもんな。巻き込んだ舞園が大炎上しちまいそうだ。
舞園「代わりと言ったらなんですけど、その日まで私がダンスと演技のレッスンをしてあげます。折角日向先輩に色んな恩を返せそうなんですもの、私にも出来る事は手伝わせてください(ニッコリ)」
日向「!? 良いのか!? サンキュー舞園、恩に着る!!」
百田「おう! これで『先生』は確保出来たって訳だな!!」
さて、じゃあ改めてメンバー探しだな。誰を誘おうか……↓2
……今更ながら>>715さんに緊急で聞いておかなければならないことが発生しました。
「アニソンダンス・コスプレコンテスト」との事ですが、それって「コスプレをしてアニソンを歌いながらダンスをする」コンテストですか? それとも「コスプレをしてアニソンをBGMとして流しながらダンスをする」コンテストですか? (場合によっては「歌」の判定が増えるので)
返事が無い場合、多数決で決めます。
>>736
一応前者のつもり
リーダーがボーカル、つまり日向以外がリーダー
>>738 「日向がリーダー」と言われなくてホッとしてますよぼくぁ……。
と、なると当然澪田も禁止カードだろうから詰んだ……なんて言うと思ったか? ふっふっふ。演技や歌の方はいざしれず、ダンスならその道のプロにも負けない奴を俺は知っている。なにせ直接その実力を見たからな!!
~~~超高校級のゲーマーの研究教室~~~
七海「うん、良いよ~?」
日向「サンキュー七海! いつもいつもホントありがとな!!」
百田「なるほどな、七海先輩がいたか! ダンスゲームで培った実力を、そのまま出して貰おうって訳だな!!」
七海がいればダンスの方は問題無い。ゲームじゃないとは言え、あれだけ動けるなら隠された運動センスは抜群の筈!! それを舞園のレッスンで引き出せれば更に倍!! ……自分でも何を言っているかよく分からなくなってきたが、これなら十分勝機はあるぞ!!
日向「よし! さっそく舞園の所に行って三人でトレーニングだ! やるぞ!!」
百田・七海「「おー!!」」
~~~そして、一週間後~~~
司会『さぁ、やって参りました。毎年恒例「アニソンダンス・コスプレコンテスト」!! 今回も非常にユニークで面白い参加者が揃っております!!』
司会『では早速チームA!! 超高校級のコスプレイヤーである『白銀つむぎ』さん率いる優勝候補チームからコスプレを見させていただきましょう!! チームAのみなさん、どうぞ!!』
白銀のコスプレ↓1
小泉のコスプレ↓2
山田のコスプレ↓3
……統一感のある物だと嬉しいなって(願望)
退魔忍
動きやすい改良ジャスティスロボ
えー、同じく書き始める前に聞いておかなければならない事が一つずつ。
>>741 対魔忍は自分も知っていますが、対魔忍の「誰」ですか?(対魔忍RPGプレイヤー)
>>742 それは、山田の体型に沿って作られたジャスティスロボ、という事でよろしいですか?
アサギで
>>747 了解しました。
マァム白銀「全く……。この私の姿が見られるからって、あまりはしゃぎすぎない事! イベントはみんなで成功させる物なんだからね!!」
優勝候補である白銀達のチームの登場に、会場はワァアアアアアアアアッ! と沸く。そりゃそうだろう。超高校級のコスプレイヤーである白銀は勿論完璧に、ダ○の大冒険の女格闘家「マァム」になりきっている……。つーか凄いな白銀の奴!? どっからどうみても本物のマァムにしか見えないぞ!?
百田「おう、あれが白銀の全力の本気って奴だぜ先輩!! 噂じゃあコスプレを極めたあまり、コスプレしたキャラが出来る事は『自分も出来るようになる』とかいう訳の分からねー能力まであるって話しだ!!」
スゲーよなぁ! と、百田がクラスメイトである白銀の事を褒め称えるが、お前その超強敵と戦わなくちゃならねぇって事を自覚してるか? ……そして、ある意味白銀以上に観客達の眼を惹いてるのが──
アサギ小泉「↓1 なりきり度」
ジャスティスロボ山田「↓2 なりきり度」
双方共に白銀の特訓補正で+20
白銀は95固定。マァムがどれだけダンスが上手いかは分かりませんが、最低でも70はありそうと言うことで最低保障70。歌は……どうやって決めましょうか; ちょっと意見を募集します。
アサギ小泉「井河家当主……。井河アサギ……ま、魔に与した物は私が斬る!!」(63+20=83)
ジャスティスロボ山田「スーパー超合金! ジャスティスロボ一号!! 発進!!」(59+20=79)
所謂『対○忍スーツ』って奴に身を包んだ小泉だ。……男性の眼を惹くって意味じゃあ白銀すら抜いて一番なんじゃないだろうか。だって普通に恰好が、その……え、「エロ格好いい」って奴なんだもん。それに、なりきり度も結構な物だ。まだ恥じらいが残っているのは見て取れるが、恰好とポーズは完全に『井河アサギ』になりきっている。……あいつ、本格的にコスプレに嵌まっちまったりしてないだろうな?
山田も山田で、どうしてかクオリティが高い。あのぶっとい栗のような体型に、よくジャスティスロボの装飾がここまで合うものだ。本人のなりきり度もかなり気合が入っている……。こりゃあ強敵だな……。
司会者「では続いてチームP! ↓1さん率いるチーム○○にもご登場頂きましょう! どうぞ!!」
日向達のチームリーダー。
01~50 で百田。
51~00 で七海。
と、いうわけでチームリーダーが決まった所で今日はここまで。それではまた明日。8:30から9時頃にお会いしましょう。
日向アサギ知ってるんだ
まさか七海と退魔忍のゲームプレイしてんの?
こんな時間ですが、6時頃までやります。
>>757 七海「18歳になるまで18禁ゲームはやっちゃダメ、絶対」プクー
……まぁアサギは有名なキャラですので……「なんだそのキャラ?」と日向が興味を持って検索した事があるという事で……。
七海のコスプレ↓1
日向のコスプレ↓2
百田のコスプレ↓3
安価と同時に、コンマでなりきり度も決めます。(全員白銀のバフでなりきり度+20)
あまりにもキャラに合ってないコスプレは安価↓する場合があります。
やっべぇ早速聞いた事もねぇ作品のキャラが……。速攻で調べてきますのでちょいお待ちを。それにしても色んな意味で七海と百田えぇ……。
ナーディア七海「七海千秋……じゃなかった。えーっと、創の軌跡の『ナーディア・レイン』でーす。このクマちゃんはクマ男爵7号でーす。色んな暗器を持ってる危ない子でーす。よろしくお願いしまーす」なりきり度25(全くなりきれていない)
スウィン日向「お、おいナーディア! そんな自己紹介は無いだろそんな自己紹介は!! ……創の軌跡の『スウィン・アーベル』だ。ナーディア共々こんなイベントに参加するのは初めてだけど、みんな、よろしく頼む」なりきり度60(初心者にしては頑張っている方)
そう、ここまでは『創の軌跡』というゲームのキャラクターで統一されている。(というか白銀が『七海先輩がナーディアちゃんなら日向先輩はスウィンだよね!!』と強引に決められた)ならば三人目のメンバーも『創の軌跡』のキャラで『ああ、このチームは「創の軌跡」の統一チームなんだな』と、観客の皆は思うかもしれないが、肝心の百田が……百田の奴が……!!
バッ──!!
海パン刑事百田「股間 のモッコリ伊達じゃない! 陸に事件が起きた時、海パン 一つで全て解決! 特殊刑事課三羽烏の一人! 海パン刑事…こちら葛飾区、亀有公園前派出所から只今参上!!」なりきり度113。(白銀に『私でもこれは無理だよ……』と言わしめるレベル)
ギャアァアアアアアアアアアアアア!! という悲鳴と、ウォオオオオオオオオオオオオオオ!! という歓声が二重に上がる。「こち亀」のファンなら知っているかもしれないが、今の百田は黒い海パンにネクタイ。ホルスターだけというどう考えても変態としか思えないキャラのコスプレをしていた。
……いやホント何でだよ!? いくら『百田くんに合うこれ以上無いコスプレ』っつってもここは「創の軌跡」で統一するべきだろ!! 「創の軌跡」については詳しくないけどぜってー他に百田に似合うキャラがいただろ! 白銀の奴、まさかこっちの妨害をする為に海パン刑事のコスプレをさせたんじゃないだろうな!!?
っていうか百田も百田でスゲーな!!? 恰好といい髪型といい台詞回しと滑舌といい、どっからどうみてもあの「海パン刑事」になってるぞこいつ!!?
司会者『い、いやー……。ひ、非常に独特なチームですね……。ナーディアさんとスウィンさんは分かりますが、海パン刑事さんは何故お二人と共に……?』
海パン刑事百田「このイベントが終わるまで、二人の護衛を任された……。これは非常に危険な任務だ。あまりの緊張感から俺の股間もいつもより萎縮してしまっている……」
ナーディア七海「あー、そうそう。今日はよろしくお願いします、海パン刑事さん」ペコリ
スウィン日向「よ、よろしくお願いします……」
海パン刑事百田「うむ。私に任せておくが良い。この(ゴソゴソ)超高級バナナに掛けて、必ず二人を守ると誓おう」
司会者『そ、そうですか……。そ、それでは次のチームの自己紹介に──」
────
幸いにも、俺達希望ヶ峰学園チーム二つがぶつかるのは決勝戦だ。参加しているチームは8チームだから、二回勝てば白銀達のチームと(多分)戦える事になる。
……と、言うわけで時間があまっているので──
スウィン日向「おい白銀。これ(海パン刑事百田)はどういう事か説明して貰うぞ……! なんで「創の軌跡」で統一させなかったんだ?」
マァム白銀「↓1」
マァム白銀「なによ! 本当ならアンタと千秋ちゃんにもセーラー刑事とヴィーナス刑事をやって貰うはずだったんだからね!! 衣装の問題で、慌てて軌跡の方に変えたのよ!!」
こ、こんの野郎! 俺達にもあんな変態みたいなキャラのコスプレをさせるつもりだったのか!? 百歩譲って俺はまだ兎も角、七海にはあんな恰好絶対にさせないからな!! つーかなら百田の方を「創の軌跡」のキャラのコスプレに変更しろよ! お前なら出来ただろ!!?
マァム白銀「統一による一体感を出すのは簡単よ。けど今回のクエスト発注者はあくまで百田でしょ? だったらギャグキャラで強烈なインパクトのあるキャラの方が良いと思ったの。かなり印象に残るしね」
ああ、そうだろうよ……。おかげでSNSでは『コスプレ会場にリアル海パン刑事出没!!』とかいう記事とワードとコメントで溢れかえってるよ!! これ大丈夫なのか? 本当に大丈夫なんだろうな!? 今後の百田の人生を左右しかねない分岐点になってないだろうな!?
海パン刑事百田「落ち着け、スウィン。俺は寧ろマァムには感謝している……こんなにも開放感のある、俺にとっての『新しい新境地』が見えたのだからな」
ナーディア七海「そーそー。イベントなんだから自由に、楽しくやろうよ日向……スウィン」
あ、これダメだ。百田の奴身も心も海パン刑事になってやがる……。あとで79期生の他の皆(特に最原と春川)がブチ切れなきゃ良いんだが……。そして七海。頼むからお前はお前で少しでもナーディアになりきってくれ……衣装と髪型と持っているクマの人形以外完全にいつもの七海じゃねぇか……。
これ、一回戦を突破できるかも怪しくなってきたんだが……。
日向「……ところで、白銀は兎も角、お前らは今の自分のコスプレをどう思ってるんだ?」
小泉「↓1」
山田「↓2」
小泉アサギ「……私は本当はユキカゼが良かったんだけれど、つむぎちゃ……マァムから「それはヤバイ」って言われて急遽私(アサギ)に変更したのよ」
ユキカゼ……? ゆ、ユキカゼ!? 俺も画像だけは見た事あるけど、もしかしなくても「あの」ユキカゼか!? 小泉お前大丈夫か? お前がコスプレ好きになるのは一向に構わないが、同時に必要最低限の羞恥心まで捨て去ってないか!?
ジャスティスロボ山田「いやー、このコスプレの設計は拙者がしましたが、流石は白銀殿と入間殿。拙者の事を考えてクーラー機能まで付けて助かりましたぞ。これはなかなか暑いので」
スウィン日向「……そうか、そりゃ良かったな」
……一歩間違えれば俺達はこち亀の「特殊刑事トリオ」で、小泉は対魔忍ユキカゼになってた訳か……。……この依頼、受けるべきじゃなかったんじゃなかなぁ……?
────
司会者『それでは行ってみましょう第一回戦! Hチーム対Gチームです! まずは先手、Hチームの曲とダンスから、どうぞ!!」
ナーディア七海『曲は↓1でーす。頑張って歌いまーす』(同時にコンマで歌唱力判定。舞園の地獄の特訓補正+40)
それぞれのダンス力判定
七海↓2
日向↓3
百田↓4
(同じく、舞園の地獄の特訓補正で+40)
……うん、これはやっぱり白銀と舞園の策略だと考えよう。だって七海が一回戦に歌う曲が──
ナーディア七海『チッチッチッチ おっぱい ぼいんぼい~ん チッチッチッチ おっぱい ぼいんぼい~ん もげもげもげ!』
これ、なんだもん!! いやホント何でだよ!? ナーディアのコスプレをした七海に歌わせる曲じゃねぇだろこんなの!!? しかもやっぱりダンス「ゲーム」とは訳が違ったのか、七海のダンスは平均点よりのそれだし!!
……それでいて歌はメッチャクチャ上手い(113)んだから頭の中が混乱する……。加えて百田が……
海パン刑事百田「ふんっ! はぁっ!!」バッ、ンバッ!!
滅茶苦茶キレッキレでかつ躍動感のある踊り(113)を披露するもんだからもう意味が分からない……。時々某芸人みたく股間ドーン! の芸もやるし……。俺? 俺は普通に舞園に習った基本通りバックダンサーをしてたよ……。ぶっちゃけ三人の中じゃ一番地味だったよ……。
ナーディア七海『やさしく(もげ!) いきなり(もげ!) 微妙に(もげ!) 連続(もげ!)』
あれか? ギャグ漫画か? 俺達の世界はいつの間にかギャグ漫画の世界に取り込まれちまったのか?
──俺は一体なんのイベントに参加してるんだろうな……。
司会者「……はい、ありがとうございました!! 両チームとも歌とダンスの披露が終わり、今採点が出たようです! 勝者は……!!」
↓7まで判定を行ない、合計値が600(本当は550なんですが、主人公補正で+50)を越えれば一回戦敗北。
スパクリやゾロ目だとどういう扱い?
>>783 今回はあくまで「得点」の判定なのでスパクリやゾロ目は特別扱い無しで。
600VS510で日向達の勝ち。
司会者『……でました! 勝者はチームH、ナーディアさん率いるチームHです!! 会場をカオスの渦に巻き込む事間違いなしのこのチームが一回戦を突破してしまいました!!」
おい司会者。今お前突破して「しまいました」っつったか? ……俺も同じ気持ちだよ……何で勝てたのか分かんねぇよ……。七海の美声と百田のダンスは圧倒的だったけど、曲がアレなんだもん……。
司会者『では採点者の皆さん、感想をどうぞ!!』↓3まで。
採点者A『いやー、やっぱアレだよね! 女の子の口からえっちな単語が出まくると興奮するよね!!』
おい、大丈夫なのかこの採点者。女子に露骨に贔屓するタイプじゃないだろうな?
採点者B「いや~百田君は完全になりきっているだけでなく、歌やダンスのキレも文句ないね。変態のダークホース現るって感じだ」
海パン刑事に扮した百田が「ふっ……俺の股間をよく見ているな」と照れながら決め台詞を言うが、俺から言わせて貰えば全く嬉しくない。……百田、お前は宇宙飛行士を目指すんだろう……? こんな変態芸人みたいな事をしてる場合じゃないだろう……?
採点者C「日向君 心中お察ししますよ(笑)」
うるっせえ! 同情するなら今すぐこの大会を中止してくれ!! 舞台がもっとカオスになる前に!!
────
ちなみに白銀達の1回戦
白銀「歌った歌↓1」コンマ判定も同時にやります。最低保障75
ダンス
白銀↓2(最低保障80)
小泉↓3
山田↓4
全員白銀の特訓補正で+20(白銀は例外)
と、今回はここまで。また今夜、8:30から9時頃にお会いしましょう。
こんばんわ、それでは今夜も始めて行きます。
マァム白銀『どんな時だって たった一人で 運命忘れて 生きてきたのに 突然の光の中、目が覚める真夜中に』
ほら白銀達のチームを見ろよ! すっげぇまともな人気曲を歌ってるじゃないか!! 白銀は七海程じゃない(多分「マァム」になりきっているからで、歌唱力が高いキャラに扮すればもっと上がると思う)けど歌が上手いしダンスもかなり上手だ!!
アサギ小泉「ふっ……! ──はぁあっ!!」
小泉も……凄いなあいつ対魔忍「スーツ」である事を利用して、アクロバティックかつ「エロ格好いい」縦横無尽のダンスがとっても映えている。……対魔忍シリーズか……俺も18歳になったらプレイしてみようかな……?
……だが、そんな一見完璧に見えるチームにもどうやら「穴」はあるようで…………
ジャスティスロボ山田「が、ガシャーン!! ガシャーン!!」
山田の奴はほぼ突っ立ってるか、ただ歩いてるだけだ。……まぁあの体型でジャスティスロボの装甲まで纏っているんだから、ただでさえデブの山田がまともに動けるはず無いよな……。もしかして「ジャスティスロボ」のコスプレは山田の独断専行か……? なら勝機があるかもしれないぞ……。
それでも白銀達のチームは危なげなく一回戦を突破。二回戦(準決勝)へと駒を進めたのだった。
────
司会者「それでは行ってみましょう準決勝第一試合! ナーディアさん率いるチームHとチームEの対決です!! まずは先手、チームHの歌とダンスから! 一回戦で見せた美声とキレッキレのダンスは再び見られるのでしょうか!! ──では、張り切ってどうぞ!!」
ナーディア七海『曲は↓1でーす。頑張って歌いまーす』(同時にコンマで歌唱力判定。最低保障73)
七海↓2 (コンマ値の最低保障17)
日向↓3 (コンマ値の最低保障29)
百田↓4 (最低保障73(百田のコンマ値の最低保障まで73にしたら「73以上+40」とかいうドチートになるので)
(同じく、舞園の地獄の特訓補正で+40)
ナーディア七海『子づくりしましょ お慕い申しております 一生尽くしてゆきます 殿方好みの女へ 磨きをかけてゆきます ゆきます』
……七海の歌のテンションが少し落ちた……? いや違う、そうじゃないな。一回戦目の(色々と)ハッチャけた曲とは違って『女から男への(過激な)告白ソング』だから照れてるだけだ。その証拠にほら、ダンスの動きはかなり良くなってる。七海なりに「一回戦の反省」をした結果だろう。
百田も七海の歌に釣られてか、動きのテンションが明らかに落ちていた。上手いは上手いのだが、やはりあの海パン刑事の(ふざけた)コスプレだとハッチャけた曲の方がテンションが上がるんだろうか……。
俺? 俺はさっきと特に変わりないよ。二人に比べたら地味なバックダンサーとして踊ってるだけさ。それでも舞園に教わった基礎基本はバッチリ守ってるけどな。
ナーディア七海『この地上で最強の子孫 この世の為に残しましょう たった一つのこの操 す・も・も! あなた様へ捧げます すももも ももも(押忍!)
司会者「……はい、ありがとうございました!! 両チームとも歌とダンスの披露が終わり、今採点が出たようです! 勝者は……!!」
↓7まで判定を行ない、合計値が518(本当は493なんですが、主人公補正で+25)を越えれば準決勝敗北。(このコンマ判定は連投許可)
518VS346で七海達の勝ち。
司会者『……でました! 勝者はチームH、ナーディアさん率いるチームHです!! 先ほどまでのカオスはどこへ行ったのか!! (まぁまぁ)まともな曲とダンスで決勝戦進出だぁああああああああ!!』
ふぅ……。まぁこれで取りあえず『勝っても負けても』百田からの依頼は達成出来る。コイツの『依頼』は別に『勝つ事』じゃなかった筈だからな。……いやまぁこれで白銀達のチームが敗退しちまう事態になったら最悪なんだが……大丈夫だよな?
司会者『では採点者の皆さん、感想をどうぞ!!』↓3まで。
ここで感想言う所ですが電報が来たので読みますね。ペンネーム中華の小皿のおかずさんから「百田、後でゆっくりオハナシするからね。タノシミネ。」何か怖いですね。百田君とても顔色悪いけどどうしました?
うぐぐぐぐぐぐぐぐ >>818を採用するかどうかちょっと迷うんですよね……。ちょっと改変しても良いですか?
あ、違うわミスりました。>>818そもそも安価内に入ってないじゃん。でも面白そうなので一部採用。
司会者A「七海さんは本当に「恋してる」って顔をして歌ってるので良い表情でした。日向君も隅に置けないね(笑)羨ましいね!」
──なっ! なんてこと言いやがるんだこの司会者!! た、たたた確かに七海には夏休みの最後にこ、告白されたけど俺達はまだそういう関係じゃ──ほらみろ! 他の観客達もヒューヒュー! とか言いだして七海を追い込みだしてる!!
司会者「神、他に言う事はない」
具体的にどれがだよ。七海か? 百田か? まさかの俺か? 流石に七海だろうとは思うのだが、これで百田や俺の事を言ってるんだとしたら……何故だろう。あんまり嬉しくない……。七海が褒め称えらてた方がまだテンション上がる。
司会者C「七海さんが照れてる気持ち伝わってきました。本当に子づくりしたい相手がいる人が歌ってると思うとたまりません」
うん、そうだろうな。たまらないだろうよ……。歌っている最中に俺の事をチラチラ見てこなければ俺もダンスに集中出来ただろうに集中できなかったもん……。……ってん?
海パン刑事百田「…………」サーッ……
……何だ? 百田の顔色が突然悪くなったぞ……?。俺は何気なく百田の視線の先を追ってみた。そこには──
春川「…………」
もんの凄い眼で……主に出荷前の豚や、ド変態野郎を見る様な眼で百田の事を見ている春川の奴がいて──
──モモタ、アトデユックリオハナシスルカラネ、タノシミニネ
……口パクでそう言っていた。……これ、百田だけじゃなくて俺達のチーム+白銀が全員がヤベーやつじゃねぇのか?
───
ちなみに白銀達の準決勝。
白銀「歌った歌↓1」コンマ判定も同時にやります。最低保障75
ダンス
白銀↓2(最低保障80)
小泉↓3(最低保障72)
山田↓4(01を叩き出したので、-補正30)
そして判定↓5 コンマ値91以上でまさかの白銀チーム敗退
マァム白銀『自分を 世界さえも 変えてしまえそうな瞬間は 何時も直ぐ傍に……』
うーん、やっぱり白銀は歌もダンスも上手いなぁ……。普段はまったくそう見えないのに……。もしかして百田の言ってた『コスプレのキャラクターになりきれる』っていうのも案外嘘じゃないのか?
アサギ小泉「やぁっ! たぁああああああっ!!」
小泉も安定してる。自分の役割って奴をシッカリ分かってる。ボーカルである白銀の邪魔にならないように、けれど観客の印象に残るように華麗にダンスをしている。……ただその、やっぱり山田の奴が……。
ジャスティスロボ山田「が、ガシャーン!! ガシャーン!!」
やはり山田の奴はほぼ突っ立ってるか、ただ歩いてるだけだ。……これ白銀の奴はなんで山田をチームに入れたんだ? イベントに参加する事に意義があるって考えていて、百田との勝負には拘っていないのか? ……それとも……。……俺は、山田という存在が、この時点で少々無気味に感じていたんだ。
そして、やはりというかなんというか、相手チームを破って白銀達も決勝進出。……白黒付ける時がとうとうやって来た。
~~~参加者待合室~~~
スウィン日向「ふぅ……」
ナーディア七海「お疲れ様、日向くん」
激しいダンスで汗を掻いた俺に、七海が紙コップに入った水とタオルを手渡してくれる。……助かるし、嬉しいけどお前は大丈夫なのか? 次はいよいよ決勝戦だ。緊張してないか?
ナーディア七海「ううん、私は平気だよ。ただその……百田くんが……」
海パン刑事百田「…………」ガタガタブルブル
あー……春川に変態その物の姿を見られて、脅し文句まで言われて相当萎縮してるな。……このままじゃあ肝心の決勝戦で大きなミスが出かねない。……よし。
俺は海パン一丁の百田に後ろから近づくと、気合を入れるようにその背中をバチン! と叩いて
百田「ひ、日向先輩?
日向「↓3」
↓3までの発言安価を>>1が良い具合に纏めます。(ただし、いつも通り過激な物。下品な物。日向が言いそうにない物は安価下です)
日向「百田、春川との積もる話はコスプレ大会が終わって、腹ごしらえも済んだら考えろ。今は『勝負の最中』なんだろ? 『勝負の後』に待ってる事を怖がって勝負を投げるのか?」
百田「!? そ、それは……」
日向「これはコスプレ大会なんだぞ? 審査委員会のOKが出た以上、お前は何も悪い事はしていない。ただ春川の癪に障っちまったってだけだろ」
百田「……で、でもよ……」
日向「……俺も七海も、それから当然白銀も一緒に謝ってやるから。今は勝負に集中しろ、な?」
百田「…………」
百田は暫くの間無言だったが、不意にその両頬をバチン!! と叩いて──
海パン刑事百田「股間 のモッコリ伊達じゃない! 陸に事件が起きた時、海パン一つで全て解決! 特殊刑事課三羽烏の一人! 海パン刑事……偉大な先輩に活を入れられ、今ここに復っ活ぁああああああああああああああつ!!!」
どうやら百田はいつもの「熱い魂」を取り戻してくれたようだ。……そうだ、今は勝負の最中なんだ。恥ずかしいって感情も、おかしいだろってツッコミも、全部後ですれば良い。
マァム白銀「……そうよ。それでこそ、真のコスプレイヤー……」
スウィン日向「白銀……。いや、今は「マァム」だよな」
突如として現われたマァムに、俺達は視線を向ける。
マァム白銀「他人からどう見られようが、どう思われようが関係無い。どんなコスプレをするか、じゃなくて『どんなコスプレがしたいか』に拘るレイヤーこそ一流……。さぁ、貴方たちの成長、このマァムに見せてご覧なさい!!」
海パン刑事百田「言われるまでもない……! 特殊刑事課三羽烏の一人! 海パン刑事……参る!!」
────
司会者『さぁ! いよいよ決勝戦だ!! 果たして勝つのは『超高校級のコスプレイヤー』白銀つむぎさん率いるチームAか! それとも『超高校級のゲーマー』七海千秋さん率いるチームHか!! ……いざ尋常に……勝負!!」
ナーディア七海「最後の曲は↓1だよ!」
マァム白銀「ならこっちは↓2で行くわ!!」
えー、両者共に『ガチ』になったので、ちょっと判定を考えます。
ナーディア七海「『恋愛サーキュレーション』……いっくよー!!」
マァム白銀「『教えてトゥインクル』……これで決めてみせる!!」
「歌」の判定。↓1七海(補正+60)↓2白銀(補正+70)
ナーディア七海『せーの♪ でもそんなんじゃダメ もうそんなんじゃホラ 心は進化するよ もっともっと』(124)
マァム白銀『トゥインクル 教えてトゥインクル はやく Ah ピポパポピポ ピポパポピポ ニンゲンたちはどこからやってくるの? パパやママに聞いても教えてくれない (教えない)』(117)
ワァアアアアアアアッ! と、二人の美しい歌声に、観客達が一斉に盛り上がる。正しく『デッドヒート』だな……。それも、恐ろしく高次元の戦いだ。七海が僅かに勝っているような気がするが、その差はほぼ無いに等しい。なら後は……!!
スウィン日向「全力で援護するぞ! ナーディア!!」
アサギ小泉「そうはさせないわ……。あなたの相手はこの私よ!!」
ダンスの判定その①日向↓1(補正+30)小泉↓2(補正+40)
スウィン日向「なっ……! く、くそっ! 刀の動きと身体捌きが邪魔になって……!!(つ、つーか小泉の対魔忍スーツ姿が普通にエロくてダンスに集中出来ねぇ!!)」(66)
アサギ小泉「ふふん。あら、その程度なの? まだまだ坊やね♪」(101)
いやこれ卑怯だろ! 男だったら意識しない方が無理だもん!! 仮に最初の予定通り「ユキカゼ」で来られてたら踊るどころじゃなかったぞ!? つーか小泉も小泉で滅茶苦茶ダンスが上手いし!! 相当練習したんだろうな……くっそ、俺も舞園にもっとダンスを教わっておくんだった!!
海パン刑事百田「特殊刑事課三羽烏の一人! 海パン刑事……参る!!」
ジャスティスロボ山田「ふっふっふっ……。準決勝までの拙者と同じとみられては困りますな……。装甲パージ! キャストオフ!!」
海パン刑事百田「な、何だと!?」
ジャスティスロボ山田改「これこそ、拙者の真の姿……。今までのそれとは訳が違うのだと言う事を見せて差し上げましょう!!」
海パン刑事百田「はっ! それなら俺もこの海パンをぱー……じしたら流石に失格になるから、この海パンから取りだしたバナナを食べて……(モグモグ)……行くぞ!!」
ダンス判定その②百田↓1(補正+50)山田↓2(補正+20)
ダブルゾロ目かぁ……。判定時にはゾロ目は関係無しにする予定だったんですが、流石に+20しましょうか。
海パン刑事百田「食らえ! これが俺必殺のぉおおおおおおおお!「ゴールデン・クラァアアアアアアアアアアッシュ」!!!」(158)
ジャスティスロボ山田改「ぎゃぁああああああああああああ!! こ、股間が! 百田快斗殿の股間の感触が拙者のお腹にぃいいいいいいいいい!!!」(60)
う、うわぁ……。も、百田の奴本当にやりやがった……!! 原作通り相手の顔目掛けてやってないだけマシだけど、実は繊細な部分がある山田にとってはトンでもない大ダメージだろう……。
マァム白銀(と、トンでもない事してくれるじゃない……! だったら後は──!!)
ナーディア七海(私達のダンス……そして「チーム全体の一体感」で勝負が決まる!!)
ナーディア七海↓1(補正+40)マァム白銀(補正+60)
マァム白銀「トゥインクル 両手に トゥインクル ぎゅっと ときめき 抱きしめて スター☆トゥインクル プリキュア プリキュア プリキュア キュア Ah」(145)
ナーディア七海「神様ありがとう 運命の悪戯でも 巡り会えた事が 幸せなの~(くっ……やっぱり白銀さんは凄い……!! 歌は兎も角、ダンスじゃとても敵いそうにない……!!)」(66)
司会者「さぁさぁさぁさぁ! これが最後の勝負だ!! チームとして一体感があったのは~どっち!!」
↓5まで安価募集。その安価のコンマ値だけ、そのチームに追加点。
えー「なりきり度」を含めて現在計算中ですので少々お待ちください。
チーム白銀 853点 チーム七海733点 で チーム白銀の勝ち。
司会者「決まったぁああああああああ!! 今回の「コスプレアニソン・ダンスフェス」の優勝者は『超高校級のコスプレイヤー』白銀つむぎ率いる「チーム白銀」だぁああああああああああああああ!!」
ワァアアアアアアアアアアアアアアア──!! と、会場がこれまで以上に沸いて、会場中のみんなが俺達に称賛と拍手を送ってくれる。……負けちゃったけど、なんだか清々しい気分だ。やれる事をやれるだけやったからだろうか。
「悔しい」とは思っても「後悔」は無い。……俺達に時間を割いて歌と踊りと演技のレッスンをしてくれた舞園に「申し訳無い」とは思うけど。
ナーディア七海「あーあ、負けちゃったね……。まだまだこっち(コスプレ)の世界は奥が深いや」
マァム白銀「……いいえ。貴方たちもまた、間違いなく真のコスプレイヤーだったわ。……また来年この会場で会いましょう」
海パン刑事百田「おう! 次こそは負けんぞ……!! 特殊刑事課三羽烏の一人! 海パン刑事の名に掛けて!!」
山田「あのー……。お願いですから百田快斗殿は次にやる時は海パン刑事以外のコスプレをして頂けると非常にありがたいのですが……」
アサギ小泉「……残念だけど、それは無理じゃないかしら。観客達も海パン刑事が出た時が(ある意味)一番盛り上がってたし……」
スウィン日向「……俺としては小泉(お前)ももうちょっとその……。お、男の視線を集めるようなコスプレじゃないと嬉しいなって……」
司会者「さぁ、では解説者の皆さんに今回の決勝戦のご感想を頂きましょう! どうぞ!!」↓3まで。
解説者A「小泉さんエロくてサイコーでした! 今度はぜひユキカゼで来てください、スタッフも全員望んでます!!」
アサギ小泉「あら、ユキカゼで参加してよかったの?」
マァム白銀「そんな訳ないでしょ、コラー! コスプレをするときは節度を守る!! 解説者Aの方には後で個人的にオ・ハ・ナ・シがあるから覚悟しておきなさいよね!!(万が一小泉先輩が(そっち)の道にも目覚められちゃったら責任取れないしね……)」
解説者B『両チームともに素晴らしく情熱的なダンスや歌の数々を披露してくれました。今回の大会に参加した全ての人はこの大会を忘れることは無いでしょう』
スウィン日向「おお、まともだ……。ちゃんとこういうコメントをしてくれる解説者もいたんだな……」
ジャスティスロボ山田「そりゃそうでしょう……。コスプレ大会は別に変人の集まりじゃありませんぞ? ……時々ぶっ飛んだ衣装を着てくるレイヤーや、トンでもないコメントをする解説者の方はいますけども……」
解説者C『百田君は体当たりのキャラなりきりに心から賛辞を送りたいと思います。なのでさっきから君に熱視線を送っている方と仲良くね?(笑)』
春川「…………(ニッコリ)」
海パン刑事百田「…………」ガタガタブルブル
ナーディア七海「大丈夫大丈夫。春川さんも本気では怒ってないって……多分。私達も一緒に謝ってあげるから、元気だして?」
──こうして、俺にとって初参加となる「コスプレ大会」は幕を閉じた。……純粋に「コスプレ」って奴を楽しむには少々時間が足りなかったけど……ま、それはいつかの楽しみに取っておくさ。
……そして、後日談なんだが……。
春川の怒りメーター↓1(高コンマ程怒っている。補正+30)
百田の土下座&みんなのフォロー力↓2(高コンマ程上手くフォローできる補正+10)
今回はここまで。明日はお休みなので、3時から6時の間にもお会いしましょう。
白銀はうる星のラムちゃんみたいなコスプレはしないの?
小泉のコスプレ安価でユキカゼ選択したらどうなってたんだ?
春川の怒りメーター 49 まぁ普通に怒ってるよね。
皆のフォロー 18 殆ど意味が無かったようだ……。
春川はコスプレ大会が完全に終わった後……。つまりみんながいつもの衣装に着替え終わった後、百田の首根っこを掴んでどこかへ行ってしまった。
俺達も「ちょっと待ってくれ!」とか「も、百田くんにその「コスプレが一番似合う」って着させたの私だから!!」とか言って責任を分担させようとしたんだがどうやら殆ど意味が無かったようで──
春川「──ちょっと黙っててくれる?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
という怒気を全身から出す春川に何も言なくなり、俺達は「助けてくれぇえええええええええ!!」と叫ぶ百田をただ見守るしかなかった……。その後は何か残りのメンバーで打ち上げをやる気分でも無くなってしまったので、その場は解散。「後日百田を加えて改めて打ち上げ会をしよう」という事になった。
~~~数日後・超高校級のコスプレイヤーの研究教室にて~~~
白銀「えー、それでは今更ですが「アニソンダンス・コスプレコンテスト」の打ち上げ会を地味に行ないます。せ~の、カンパーイ!」
全員『カンパーイ!!』カチャン!!
俺達は白銀の研究教室で「アニソンダンス・コスプレコンテスト」の打ち上げ会をやっていた。打ち上げ会と言っても、見慣れたお菓子やちょっとした総菜パン。ジュースがテーブルに沢山並んでいるだけの、大したこと無い物だ。
白銀「いやぁ、皆が一生懸命コスプレをして、ダンスや歌の練習までしてくれたおかげで、地味に過去最高レベルの大会になったよ! 本当にありがとう!!」
日向「別に良いって。俺は百田の依頼を受けただけだし……そういうのは協力してくれた他の皆や、あと俺達のレッスンを担当してくれた舞園にでも言ってやってくれ。……そう言えば『例の薬草』を賭けての戦いだって聞いたけど、お前はあの薬草をどうするつもりなんだ?」
白銀「勿論↓1だよ!!」
日向「それと、ひっじょうに聞きにくいんだが……百田。お前はあの後どうなっちまったんだ?」
百田「春川から↓2を言い渡されたぜ……」
白銀「真宮寺君に頼んだら煎じ薬が地味に二本も出来たから、一本は夢野さんに渡そうと思ってるよ。残りの一本は……「これを使わないと誰かの命がヤバイ」ってなった時の為に保管するつもり」
七海「うん、それはとっても素敵で素晴らしい考えだと思うよ。夢野さん、元気に動き回れるようにはなったけどあの火傷の痕……ドラゴンさんの炎が特殊だったからなのか現代の医療技術ではどうしても「消せ」なかったもんね……。きっと沢山感謝されると思うな!!」
山田「ですなぁ。あの可愛らしい夢野秘密子殿が悲惨な目に合った痕など、拙者は見たくありませんぞ……。と、言うか痛々しくて見てられませんでしたからな……」
小泉「転子ちゃんなんか秘密子ちゃん以上に泣いて叫んで「どうにかならないんですか!!?」ってお医者さんに詰め寄って、大変だったって聞くもんね……。偉いよ、つむぎちゃん!」
白銀「え、えへへ……。そんな、地味に照れちゃいますよ……。そうだ! お礼に何かしたいって言われたら、夢野さんにも何かのコスプレして貰おうかなぁ!! 何が良いだろう。やっぱりシンプルに『おジ。魔女ドレミ』の誰かかなぁ?」
……一瞬、そっちが真の目的か。と思った俺だが、口には出さない。夢野の火傷が完全に治るのは、間違いなく素晴らしい事なんだからな。──で、百田の方なんだが……。
百田「ハルマキ自身には散々「ド変態野郎」だの「幼稚園の子供に悪影響が出たらどうするつもりなの?」だの罵倒されて叱られて、ついでとばかりに頬打ちされたんだが……。どうやらその、既に「手遅れ」って奴だったらしくて……」
日向「……手遅れ?」
百田「……あの幼稚園は俺も何度か行った事があるんだけどよ、あのコスプレ大会をテレビで見てた子供達からなんかスゲー人気が出たらしくて、(ゾロ目効果)今度やる幼稚園の祭りで海パン刑事主役の演劇出演が決まっちまいました……。ハルマキは最後まで抵抗してたらしいけどな……」
白銀「……なんて言うか、その…………本当にゴメンね、百田くん。これ半分以上私の所為だよね……」
百田「……いや! 白銀の所為じゃねぇ!! 最終的に「海パン刑事」のコスプレをするって決めたのは俺だし、あの変態野郎のコスプレをして「スゲー楽しい!!」って思ったのも俺だ! お前が気にする事じゃねぇ!!」
あ、やっぱ楽しかったのか。「今までにない開放感がある」って大会の時も言ってたけど、言葉通りの意味だったんのか……。しかし、百田の奴今後は大丈夫かなぁ……。仮に宇宙飛行士になれたとしても某「野球が出来る芸人」さんみたいに「宇宙飛行士にもなれる変態」っていう称号が付くんじゃないだろうか……。
こうして、それぞれ「あの日」の談笑をしながら俺達は時を過ごした。小泉が「やっぱり今度はユキカゼちゃんを……」と言いだしたのを白銀が必死になって止めたり、七海が「今度はグレ○セスのソフィちゃんが良いなぁ……。なんか凄く親近感が湧くんだよね、あの娘」と言ったり、なんだかんだ皆で「コスプレをする楽しさ」を理解出来た……そんな青春の一幕になった。
百田快斗のクエストをクリアしました!! 「百田に助けを求める」の難易度が下がりました!!
百田は知っての通り「超高校級の宇宙飛行士」です。その能力自体が役に立つ事は恐らく無いでしょうが、リーダーシップがあり、熱血漢でもあるので、大勢と行動を共にしなければならなくなった時などに役にたってくれるでしょう。
春川との絆値がMAXになりました!! 絆クエスト~春川魔姫編~を開始します。
それは、春川が自分の研究教室に俺を呼び出した事から始まった。(正確には俺の研究教室へとやって来た春川に「……何も聞かずに、何も言わずに付いてきて」と言われた事が本当の始まりなのだが)
……春川の研究教室は、見た感じいつも通りのそれだった。子供関連の遊具や、子育てについての研究レポートや論文。児童書や子供の玩具、果ては赤ちゃんに使うのだろうガラガラまで置いてある。
春川の研究教室に付いても、春川はこちらを向いてジッ──と押し黙ったままだった。沈黙に耐えきれなくなった俺が、春川へと話しかける。
春川「…………」
日向「……なぁ、いい加減話してくれよ。何の用があって俺をお前の研究室に呼んだんだ? また例の幼稚園絡みの──」
春川「黙って付いてきてって言ったでしょ。……ちょっとこっち来て」
春川はそう言って、俺の右手を取り部屋の壁際へと連れていく。……なんだ? ここに一体何が──。そう思った次の瞬間。壁の一部がクルリと回り、教室の更に奥の部屋へと続く扉が現われる。か、隠し扉!? これはいったい……!
春川「……話しはこの中でするから」
そう言って、春川は隠し扉から部屋の奥へと入る。俺もそれに倣った……そして、絶句した。
日向「な……! んな……!?」
部屋の中にあったのは、超高校級の軍人である戦刃むくろの研究教室に勝るとも劣らない武器の数々。サイレント機能付きのリボルバーやマシンガン。手榴弾にスナイプ用の暗視スコープ付き専用銃、大型のナイフに棒手裏剣にボウガン。果ては毒薬と思わしきビンまで置いてあった。
日向「──は、春川。これは、その……」
俺は、半ば絶句しながら春川に問う。すると、すぐに答えが返ってきた。
春川「私の本当の才能は『超高校級の保育士』なんかじゃない。……「依頼」を受けて今まで何人もの要人や悪人を殺してきた『超高校級の暗殺者』……それが、本当の私だよ」
ちょ、超高校級の暗殺者!? じゃあ今まで保育士として研修に行ってたのは──!!
春川「事情を知らない人達を欺くためのブラフ。……本当は子供なんて嫌いだし、近寄らせたくもないんだ。五月蠅いし、面倒臭いし、何かあったらスグ泣くし、悪戯もおかしな事もしょっちゅうやるし」
日向「春川…………」
春川「……この事を知ってるのは、学園の上層部と学園長。それから最原と百田とアンタだけ。……王馬や霧切、それから江ノ島の奴には感づかれてるって思ってるけど」
日向「……なんで、それを俺に話してくれたんだ?」
こんな、人によっちゃあ一生秘密にしておきたいであろう事を、春川は俺に話してくれた。その理由を知りたかった。
春川「……最原には、自力で辿り着かれた。百田と一緒にね。『絶対に他言無用』『破ったら殺す』って強めに脅しを駆けたら二人とも頷いてくれたよ」
……嘘だ。と、この時点で俺は春川の虚言を見抜く。最原も、そして百田も。『それがどうした!』『お前は俺達の友達だ!! 正体なんて関係ねぇ!!』的な事を言うに決まってる。
春川「あんたさ、最近は随分あの子達に……。あの幼稚園の子達に懐かれたじゃん」
日向「ああ、まぁ、最初よりは心を開いてくれた子が多いと自分でも思ってるけど……」
春川「……私は今後別の幼稚園に行くからさ、あそこはアンタが……時々で構わないから行ってやってくれないかな?」
日向「…………」
春川「もうあそこはウンザリだよ。……子供なんてどこも一緒かもしれないけど、私はもう……「暗殺者」の私がこれ以上あの子達に構う権利は──」
日向「春川」
春川「?」
日向「↓3」
↓3までの発言安価を>>1が良い具合に纏めます。(ただし、いつも通り過激な物。下品な物。日向が言いそうにない物は安価下です)
日向「……今も「殺し」をやってるのか?」
春川「……黙秘させて貰う。というか、聞いた所で私が答えるとでも思ったの?」
日向「全く思っていない。ただ「お前自身は望んで殺しをやってるのか」って確かめたかった。……それで、どうなんだ?」
春川「…………」
春川は、質問に答えてくれなかった。ただその辛そうな表情と奥歯を噛みしめる様子から、その内心は俺でも察する事が出来た。
日向「……良いんじゃないか? 別の幼稚園に行ったって」
春川「……意外だね。あんたも最原や百田と同じお人好しで「今のあの子達のお前に会いたい」って思いを無碍にするのか……とでも言うと思ってたよ」
日向「……人生には、唐突で理不尽な別れだって必ずある。それにずっと同じ幼稚園にいると「慣れ」で「保育士のお前」が成長できない」
春川「……アンタ人の話を聞いてたの? 私の正体はね──!「お前が心の底までただの暗殺者だって言うなら!!」──!!」
日向「……そんな「素」の自分を俺達の前でも見せないだろ。お前が最原に「本当に保育士か?」って疑われたのだって、お前の普段の態度が原因じゃないのか? お前が本当に「一流」の暗殺者なら、そんな隙さえ見せないと思うけどな」
春川「…………そ、れは…………」
日向「……兎に角「依頼」は受けた。あの幼稚園には時々、暇を見て様子を見に行くよ。だからお前はいったん離れろ、色んな事からな。落ち着いて「話しても良い」って思えた奴に悩みを話して、色んな事を落ち着いて考えるんだ」
春川「…………」
日向「そうじゃないと……。このままだと、お前はいつか心の底から「絶望」するぞ。……前にそうなった事がある先輩からの「忠告」って奴だ。……じゃあな」
俺はそう言い残して、隠し扉から部屋を出て行こうとする。──と、その背中に声が掛かった。
春川「──日向……先輩!」
日向「……なんだ?」
春川「その……ありがとう。少しだけ、心が落ち着いたような気がするよ」
日向「……そうか」
そう言って、俺は今度こそ春川の研究教室を出て行った。……少しだけ、最原や百田と比べたら微々たる物かもしれないが、春川の心の奥に踏み込めた……そんな気がした一日だった。
春川の絆クエストをクリアしました!! 「春川に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「春川のパンツ」を手に入れました!!
白銀との絆値がMAXになりました!! 絆クエスト~白銀つむぎ編~を開始します。
~~~超高校級のコスプレイヤーの研究教室~~~
日向「えっと……。ここをこう縫えば良いのか?」
白銀「そうそうそんな感じ! やっぱり日向先輩ってば地味に裁縫の才能もあるよねー! 他にも色々と得意な事あるみたいだし、頑張れば全部の才能が開花して『超高校級の希望』にだってなれちゃったりして!!」
日向「……よしてくれ。俺はもうそんな物は求めてないよ」
白銀に『次のコスプレ披露会まで時間がないから裁縫の手伝いをして欲しい』という依頼を受けて、俺は白銀の研究教室でコスプレ衣装の製作を手伝っていた。『俺が出来る事など微々たる物だ』と最初に伝えたのだが、白銀は『他にも「相談」があるから!!』と強引に俺を指名してきた。
……まぁ何かに悩んでたり、相談したいことがあるって言うならそれを聞くのが俺の仕事だからな。ということでこの依頼を受けたのだが……。
白銀「えっと、じゃあ次はー……」
さっきから、と言うか最初から白銀は「コスプレ」の話しかしてくれない。……痺れを切らした俺が『何か相談があったんじゃ無かったのか?』と聞いて、ようやく白銀は本題の「悩み」を打ち明けてくれた。
白銀「……日向先輩はさ、むかし大好きだったアニメとか漫画とかあったりします?」
日向「? そりゃあ幾つもあるけど……」
俺だって子供の頃はテレビにゲームに漫画にと、色んな娯楽に夢中になった物だ。その中(二次元の世界)で繰り広げられる色々な物語にワクワクしたりドキドキしたり、時に泣かされたり大爆笑したりもした経験がある。
白銀「……ですよね。誰にだってありますよね、そういう『思い出』の作品が……。で、なんですけど。その思い出の作品、大好きだった作品が『終わっちゃった』時はどんな気持ちになりました?」
日向「……残念だったし、悲しかったよ。『ああ、もうこの世界の話しは……このキャラクター達が動いて喋る所は見られないんだな』って思うと、子供ながらに切なくなった気がする。もうとっくに「思い出話」になっちゃってるけどな」
白銀「……先輩の言うように、大抵の人は地味に『悲しいなぁ』『辛いなぁ』で地味に終わり……。……でも私は、子供の頃からそれがどうしても『許せない』って質でして……「なんで!? あんなに「大好きだ」って言ってたのに!!」「どうして!?「この作品が生きる希望になってる」って言ってたのに!!」──そう言って大好きだった作品を忘れて、別の作品夢中になっていく人達を……私は、裏切り者を見る様な眼で見てたんです」
日向「……」
白銀「ああ、でも今は違いますよ? 「ああ、それも地味に仕方が無いよね」って諦観できるようになりました。……だって、この国はサブカルとエンタメの国。「面白い」作品が次から次へと沸いて出てくるんですもん。「過去の作品」になんか構ってる余裕なんて地味にないんだって、そう思えちゃうようになりました」
白銀「……でも、心の奥底ではどうしてもこう思ってるんです。『もう一度、もう一度あの頃の気持ちを思いだして欲しい。好きだった作品の事を忘れないで欲しい』……だから、私の作るコスプレ衣装も、実際にするコスプレも『あ、懐かしいな』って物が多いんです。……だって、人は前に進む生き物だから。そうしないと、過去にあれだけ大好きだった作品の事だって簡単に忘れ──」
日向「白銀」
白銀「?」
日向「↓3」
↓3までの発言安価を>>1が良い具合に纏めます。(ただし、いつも通り過激な物。下品な物。日向が言いそうにない物は安価下です)
俺は「はぁ……」と溜息を付いて、取りあえず思った事を全部白銀の奴に言ってやる事にした。
日向「あのなぁ、お前のその理屈で言えば桃太郎や金太郎、浦島太郎はとっっっくの昔に忘れ去られてなきゃおかしい筈なんだが?」
白銀「……「この国の伝統」にまでなってるその三作品を話しに持ち出すのは地味に卑怯じゃありませんか? それは「例外」って奴ですよ」
日向「そうか。ならその「例外」って作品はそこらかしこにあるな」
白銀「……え?」
日向「古い作品を掘り出したり、未だに「大好きだ!!」って奴は絶対にいなくならないよ。俺にとっては七海がそうだ、あいつはレトロゲーム大好きだ。お前にとっては山田がそうだ、あいつはぶー子大好きだ。どっちももう「古い作品」なのに二人はちゃーんとその大好きな作品の事を覚えてる」
白銀「た、確かにそうですけど……」
日向「ならネットの掲示板にでも書き込んでみるか? スレタイは──『お前らが思い出に残ってる作品(何でもあり)挙げてけ』で良いか。……ほら、早速↓3もレスが付いたぞ」
↓3まで「自分が大好きな思い出の作品」を1レスに好きなだけ書き込んでください。(なるべく古い物だと助かります)
人いないのに↓3とかやって大丈夫?
アンパンマン、三連投だけど人いないし…
>>897 非常に反省しております(滝汗) ……この時間に↓3系の安価はやるもんじゃないなと学びました。(このスレを見てくださっているみなさんの好きな作品を知りたかっただけなんです……)
白銀「けっこう仮面にアンパンマン、火の鳥にうる星やつらにルパン三世……ほ、他にもいっぱい懐かしい作品がこんなに……!!」
日向「ほらな? 一人一人『好きな作品が違う』ってだけで、本当に『心の底から大好きだった物』はどれだけ時が経とうが忘れられないもんさ」
白銀「…………そっか、そうだったんだ……」
日向「お前が『そういう活動をしたい』『懐かしい作品を、大好きだった物を思いだして欲しい』ってんなら、将来そういう事が出来る会社に就職すれば良い。超高校級のコスプレイヤーであるお前が作る『作品』にも興味あるしな」
白銀「……日向先輩……」
日向「自分ひとりでなんでもやろうとするなよ。お前には同士の山田も、最近仲間に加わってくれた小泉も……勿論俺もいる。皆を頼って、悩みを打ち明けて、みんなでそういう活動をしていけば良いんだ」
白銀「……そう、ですよね。私、ちょっと卑屈になり過ぎちゃってました。好きな物に、年代も国境も人種も性別も関係無いですもんね!!」
日向「ああ。みんな「同士」って奴だ」
白銀は、吹っ切れたように笑っていた。……きっと彼女はこれからも自分の作品(コスプレ)を造り続けるだろう。あるいは俺の言った通り、新しい『作品』を創る側に回るかもしれない。それもまた、非常に楽しみな未来だと、俺は思った。
白銀つむぎとの絆クエストをクリアしました!! 「白銀に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「白銀のパンツ」を手に入れました!!
と、いうわけで今回はここまで。それではまた今夜。8:30から9時頃にお会いしましょう。
こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
日向「なぁ七海」
七海「なぁに? 日向くん」
日向「お前は所謂移動ゲー……。ポケ○ンGOやドラ○エwalk、モンスター○ンターNOWなんかの「自分が動かなくちゃいけない」ゲームはどうしてる?」
七海「勿論やってるよ。ただ、歩きスマホは「ダメ絶対」だし、他の人の迷惑にならないようにプレイしないといけないから普段よりはちょっと気を使うかな」
日向「その辺、なんとか改善してくれないかなぁ……」
七海「でも、それを改善しちゃったら「歩く」っていう最大の魅力も薄れちゃうし……「仕方がないって奴だ」じゃないかな?」
日向「(なんでか分からないがそのワードは左右田にとって禁句な気がする)」
コンコンコン!
日向「おっと、依頼者か? はーい、どうぞ!!」
↓3「失礼しまーす」
↓3までで、一番コンマ値が「大きい」物を採用。
葉隠「よっ! 失礼させて貰うべ日向っち、七海っち!!」
七海「葉隠くんだ。おっすおっすー」
今回の依頼者は『葉隠康広』才能は、超高校級の『占い師』だ。
占い界で“超新星”と呼ばれ、新風を巻き起こした人物。「綺麗な字には神が宿る」という信念を持っており、こう見えてかなりの達筆。全方向にまとまりのないドレッドヘアが特徴で、素足に草履履き。相手を「名字+っち」で呼び、語尾に「だべ」をつけるのが口癖だ。
常にポジティブシンキングであり、マイペースで飄々とした態度を崩さないが、実は臆病な性格。幽霊が1番苦手で、話を聞くだけでも怯えてしまうらしい。理由あって3度の留年を経験しているらしく、入学時で既に20歳だ。バカ・アホといった直接的な表現には過敏に反応するのに対し、少しでも婉曲な表現になるとアッサリ認める。本人曰く「俺は自分の過ちを認めることを恐れないタイプ」(全く自慢になっていない)
それと、こいつの占いは3割の確率で必ず的中する──という話しらしい。
……そして、希望ヶ峰学園きっての大問題児の一人でもある。
その金銭感覚と倫理観の緩さから、インチキ臭い品に億単位の金を出費したり、金持ちの娘から大金を引き出そうと脅しをかけたところ、ヤクザに追われるはめになり、臓器売買を迫られるほどの借金を作ったりもした事があるのだ。(大事になる前に希望ヶ峰学園上層部の力で強引に揉み消したらしいが)
……夏休みの時同様、こいつの依頼はなるべく受けたくないんだが、それは立派な差別だ。ここに「相談」に来てくれた以上、俺は葉隠の話しを聞かなければならない。
七海「じゃあ日向くん。葉隠くんの事だからいつもより難儀な依頼だと思うけど、頑張ってね!」
そう言って、七海は部屋を出て行ってしまった……。はぁ、気が進まない。俺は葉隠に来客用のソファーに座るよう促すと、早速相談内容を聞き出す事にした。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
葉隠「助かるべ! 実は↓3」
↓3までの安価で、コンマ値が一番「低い」物を採用。
最原赤松が情交を重ねている、ここに証拠映像もある。学校でのディープキスの現場でこれより先を見る場合自己責任。ぜったいに一度二度の肉体関係じゃないと断言できる。お互いに強く妊娠を望んでいる囁きもあった、どうすればいい?
今までもそういうのあったし今さらやけど
以来の内容が葉隠に関係無さすぎじゃない?
>>913 それもあるんですよね……>>1の裁定で>>907の安価内容を「自由に弄って良い(マイルドな物にして良い)」というなら許可しましょう。
と、言おうかとも思ったんですが、うーむ……ちょっと悩ませてください。ご意見も引き続き募集します。
>>914
じゃあこれから俺が全く別の依頼内容出すけどそれ採用してくれますか?
もちろんエロい内容ではないので安心してください
>>915 取りあえず言ってみて下さい。
>>916
真宮寺主催の勇者魔王のボードゲームに勇者チームの占い師枠で参加する事になった葉隠。日向に勇者チームに入ってほしい
※葉隠は知らないだけで本当は姉清の仕組んだ呪いのデスゲーム。遊戯王の闇バクラがやってたあれに近い
>>917 う、うーん……(ボドゲの内容とかそういうのを考えなくてはならなくなりそう+姉清が仕組んだ呪いのでDEATHゲームを何故真宮寺が許可したのか(いや真宮寺なら許可しそうだな……))
……分かりました、やれるだけやってみます。(ただし、ボドゲの内容やそういった物には期待しないでください)
葉隠「実はよ、真宮寺っちが「古のボードゲーム」をやるっていうんだべ」
日向「い「古のボードゲーム?」」
葉隠「おう、何でも「勇者チーム」と「魔王チーム」に別れて対決するっつーゲームらしいんだべが……。真宮寺っちが『もし勝てたらこの部屋にある物を何でも一つ持っていって良いヨ』って言うんだべ!! 超高校級の民俗学者の真宮寺っちの研究教室……。きっと値段も付かないような貴重なお宝が眠っているに違いないべ!!」
真宮寺関連の依頼かぁ……。しかも報酬が『部屋にある物を何でも好きに持って行って良い』かぁ……。すっっっごく気が進まない+この時点で嫌な予感がタップリとするんだが……。まぁ、ただゲームをするってだけなら……。
日向「……分かった、付きあうよ」
葉隠「流石日向っち! 話が分かるべ!! それじゃあ俺っちと日向っちで二人だから、あとは遊んでくれるメンバーを二人選ばねーとな!!」
日向「? 魔王側も合せると五人じゃないのか?」
葉隠「おう、なんでも魔王側は真宮寺っち一人だけらしいんだべ。だから後は勇者チームの俺達の仲間を見つければゲームが開始できるっつー訳だな!!」
日向「……そ、そうか」
こうして俺達は真宮寺の主催するボードゲーム大会に参加する事になった。……今思えば、俺はこの時点で感じていた「嫌な予感」を信じて、相当な用心をしておくべきだったんだ……。
↓1 誰を誘う?
~~~廊下~~~
葉隠「おっ! 誰かと思えば西園寺っちでねか」
西園寺「うっわ! 変態ウニ頭に日向お兄……。なんだか珍しい二人組だね、私に何か用事?
日向「あ、ああ実は……──事情説明中──って事なんだが、どうだ? お前も一緒に遊ばないか?」
西園寺「わ、私? うーん……↓1」
01~30 ごめん、このあと少し用事があって……。
31~60 なーんか嫌な予感がするなぁ、止めとく。行くならそれ相応の覚悟と準備をした方が良いんじゃない? ただの女の勘だけど。
61~90 別に良いよ~、最近アリたんプチプチもやらなくなったし、丁度暇してたしね。
91~00 ……そ、左右田お兄も一緒だったら、良いよ?(残りメンバーが左右田に自動確定します)
西園寺「ごめん、実はこのあと少し用事があって……。小泉おねぇに白銀の研究教室まで呼び出されてるんだ。私に着せてみたい服があるって言ってたけど……一体どんな服なんだろ」
日向「あー……(察し)そ、そうか。それじゃあ仕方がないな」
西園寺「うん、また今度ねー」
……白銀と小泉の奴……西園寺にあまり派手なコスプレをさせなきゃ良いんだが……。まさか西園寺も「そっちの道」に目覚めたりしないよな?
日向は西園寺を仲間に誘うのに失敗した!!
↓1 誰を誘う?(既に依頼達成済みのキャラや、絆クエスト達成済みのキャラだと成功率が高くなります。(ただし、現状で絆レベルが殆ど上がっていないキャラもいるので、そういうキャラを選ぶのもオススメです))
茶柱「あっ! いたいた、聞きましたよ日向さん!、葉隠さん!!」
日向「茶柱……? 俺達に何か用か?」
茶柱「用か? ではありません!! 王馬さんから「日向ちゃんたちが真宮寺ちゃんの研究教室でいかがわしい事(ゲーム)をやるって話しを聞いたよ~」と言っていました!! もちろん、王馬さんの発言ですから率直には受け取ってはいませんが、どうなんですか? 女子の誰かを誘っていかがわしい事をしようとしてるんですか!?」
葉隠「は、はぁ!?」
日向「んなわけあるか! いや女子風呂覗き五人衆の葉隠がいる時点で説得力が薄れてるかもしれないけど実はだな──事情説明中──って事なんだ」
茶柱「なんだ。いかがわしい事と言うからそっちの事を想像してしまいましたがただのゲームですか、紛らわしい……!!」
日向「あ、あはははは……。そうだ、折角だからお前も一緒に遊ばないか?」
茶柱「↓1」
01~30 お断りします! 女子の誰かが参加するというのならまだ兎も角、男死の巣窟になりそうな部屋になど行きたくありません!!
31~60 ……真宮時さんの研究教室ですが、何か嫌な雰囲気が漂っているんですよね……。転子は行きませんが、もし行くなら気をつけた方が良いですよ。
61~90 ……分かりました。男死に囲まれて遊戯をする。……これも修行の一貫だと考えましょう。
91~00 残りの一人を女子の方にしてくれるなら!!(残りのメンバーが自動的に女子になります)
茶柱「……分かりました。男死に囲まれて遊戯をする。……これも修行の一貫だと考えましょう」
日向「……! って事は!!」
茶柱「ええ、貴方たち男死の戯れが健全な物かどうか、転子がこの眼で確かめてあげましょうとも!!」
茶柱転子 が 仲間になった!!
葉隠「これであと一人だべな! ……おっ、あそこにいるのは↓2っちでねぇか!!」
茶柱「腐川さんではありませんか、こんにちわ!!」
腐川「(ビクゥッ!!)な、なによあんたら……。滅多に見ない、というか初めて見るレベルのトリオだけど、わ、私に何か用なの?」
日向「いや、用って訳じゃあないんだが……──事情説明中──どうだ? お前も一緒にゲームしないか?」
腐川「ゲーム……。ゲームねぇ……↓1」
01~30 お、お断りよ! どうせ私の下手なプレイを見て笑いものにする気なんでしょう!!
31~60 あ、あんたらあれだけ色んな大騒ぎの元凶になった真宮寺のボードゲームをやるの!? 正気!?
61~90 ……次の小説で書こうと思っているシーンが、丁度学生がゲームをする所なのよね……。分かったわ。
91~00 『なんでも一つ持って行って良い』かぁ……び、白夜様好みの品はあるかしら。
もう下3のコンマ最大のキャラでいいんじゃないか?w
腐川「お、お断りよ! どうせ私の下手なプレイを見て笑いものにする気なんでしょう!!」
日向「い、いや、そんなつもりは全く……」
茶柱「そうです! そんな事をした男死はこの転子が責任を持って成敗します!!」
葉隠「(むしろ下手なプレイっていなら俺っちの方がやらかしそうだべ……)」
腐川「と、兎に角お断りよ!! あ、あんた他にも色々仲の良い奴がいるんでしょう? そいつらを頼りなさいよ!!」
日向は 腐川を誘うのに 失敗した!!
日向「……最後の一人が中々見つからないな……」
葉隠「なぁに、いざとなりゃ「絶対に食いついてくる」奴を誘えば良いべ。……おっ、早速次の生徒発見だべ!!」
茶柱「あれは……↓2さんですか?」
ジェノサイダー
入間「ゲーム? はっ、この大天才入間美兎様に「ボードゲーム」なんつーアナログにも程がある遊びをしてる暇なんざ──」
日向「だったら良いや」
葉隠「そだべな。他にも生徒は沢山いるべ」
茶柱「ですね。むしろ入間さんがいるとゲームがカオスになってしまいそうな予感がするので私もそれに賛成──」
入間「……グズッ。だ、誰か引き留めてよぉ……。頑張って私を仲間に誘おうとしてよぉ……!」
三人(『面倒臭い……』)
入間美兎 が 仲間になった!!
これでメンバーが揃った訳だな……俺、葉隠、茶柱、入間か。……さっそく真宮寺の研究教室へ向かおう。
~~~超高校級の民俗学者の研究教室~~~
真宮寺「やぁ、葉隠先輩……。それに日向先輩に茶柱さんに入間さんも、よく来てくれたネ……」
葉隠「へへっ……。真宮寺っち、約束はちゃんと守ってくれよな!! 大人社会の基本だべ!!」
真宮寺「……葉隠先輩にだけは言われたくないけど、ちゃんと分かってるヨ。もし先輩達が勝てばこの部屋にある物を一人一つずつ。なんでも持って行っていいからネ……。クックックッ……!」
入間「あん? じゃあもしかしてテメェの貞操も「神経を殺されたいのかい?」ちょ、ちょっとした冗談じゃないかよぉ……。本気で怒らないでよぉ……」
茶柱「……コントをやりに来たわけではないんですし、とっとと始めませんか? 入間さんという女子がいるとはいえ、私、なんだかこの研究教室凄く苦手なんですよね……。前世で何かあったんでしょうか?」
真宮寺「そうだネ、それじゃあ始めようか……」
真宮寺はそう言うと、机の上に一枚の古めかしいボードを置いた。それは双六のようにマス目が幾つも書いてあり、何か古代文字のような物が書かれている。……これは一体……。
真宮寺「ルールは簡単。勇者1人を大前提としたパーティを作って魔王の城まで辿り着き『誰かが魔王を倒す事が出来れば』勇者プレイヤー「全員の」勝利。全員が「死亡」したら「魔王」である僕の勝利サ」
葉隠「なら日向っちが勇者だべな!」
お、俺がか!?
茶柱「……まぁ、日向さんなら男死の中ではかなりまともな部類ではありますし、リーダーシップもそこそこありますし……」
入間「はっ! 王様の言いなりになって魔王を倒すっつーお使いにいく勇者になるなんて俺様もゴメンだ! 日向にやらせてやるぜ。男って奴はなんだかんだ言って「勇者」とか「ヒーロー」とかが好きなんだろ?」
日向「……分かったよ。俺が『勇者』をやる」
真宮寺「了解したよ、勇者の特殊能力は『魔王、及び魔王軍の幹部に対する攻撃にボーナスが付く』……肝心の最終戦闘まで生きていればかなり有利になるはずだヨ。……生きていれば、ネ」
葉隠「そんじゃあ俺は↓2をやるべ!」
茶柱「私は……↓3にしましょう!」
入間「俺様は……おっ、これなんて面白そうじゃねぇか、↓4にするぜ!!」
下
葉隠「この陰陽師ってのが面白そうだべ!」
真宮寺「なかなか良いジョブに目を付けたネ葉隠先輩……。陰陽師は「呪い」や「悪夢」などといった『特定のバッドステータスを受けない』。そして『幽霊や妖怪に属するモンスターに対して与えるダメージがアップする』ジョブさ。他にも「陰陽師がいるから出来る事」は色々あるから探してみると良いヨ。クックックッ……!」
茶柱「転子はこの『武闘家』というのがシンプルで気に入りました!!」
真宮寺「……まぁ茶柱さんはそれかそれに類するジョブを選ぶと思ってたヨ……。『武闘家』は近距離攻撃しか出来ない代わりに素早さのステータスが高く、相手の精神攻撃も無効に出来る。『コンボ』っていう連続攻撃も使えるから、ハマればかなり強い職業だネ」
入間「たっく、分かってねぇなぁお前ら雑魚共は。こういう勇者と魔王のRPGゲームっつーのは『エロい装備』が強いって相場が決まってんだよ! 俺はこの『危ない水着の魔法使い』にするぜ!!」
真宮寺「……そういう選択か。まぁ、メタだけどまともな考えといえばまともな考えなのかなぁ……? その前に『魔法使い』について説明するネ。魔法使いはその名の通り色んな『魔法』が使えるヨ。属性付与の攻撃魔法が主だけど、いざとなれば回復役もできるネ。パーティーの固定砲台の要とも言えるジョブさ。そして「危ない水着」なんだけど……」
入間「おう、どんな効果があるんだ?」
真宮寺「↓2だよ」(あまり使いづらい物は安価↓させて頂きます)
真宮寺「味方の男性キャラが元気(意味深)になって、MPとHPの最大値が上がるヨ」
入間「……それだけか?」
真宮寺「それだけだネ」
入間「……んだよ! 男共のオ○ニーの餌になるだけかよ!! そんなんだったら素でエロい『踊り子』って奴を選ぶんだった!!」
日向(……「そんなに下ネタに走ってると王馬に本気で嫌われるぞ」って言ったらどれだけ効果あるかなぁ……?)
真宮寺「さぁて、それじゃあ──『始めましょうか』」
日向「真宮寺……? う、ウウッ!!」
茶柱「な、何ですかこの頭痛……! と、な、なんだか急に眠く……」
葉隠「(グーグー)」
入間「な、なんだよこれぇ……」
真宮寺?『さぁて『今回は』上手く行くかなぁ……? クックックッ……!』
日向「う、ううん……」
目が覚めると、俺は見慣れない、そして薄暗い森の中にいた。……いやどういう事だよ!? 確か俺達は真宮寺の部屋で──↓1精神抵抗判定難易度80(主人公補正+30)
葉隠「痛ってててて……」
茶柱「う、うーん……」
入間「ふぁあ……。んあ?」
同じく精神抵抗判定難易度80 ↓2葉隠↓3茶柱↓4入間
……そうだ! 俺達は真宮寺の部屋でボードゲームをやる準備をしてた筈なのに……!! これは一体どうなってるんだ!?
茶柱「ひ、日向さん!? その恰好は一体……」
日向「そ、その恰好……? って何だこれ!? つーか茶柱、お前こそ服が!!」
茶柱「へ? ……え、ええええええええええええっ!?」
俺の恰好は、所謂ドラ○ンクエストに出て来そうな『勇者』そのものと言っても良い服装と装備に。(ちゃんと剣も帯刀してあった)茶柱の恰好は、同じく某ゲームに出てくる『武闘家』そっくりの服装と装備になっていた。
……ちょっと待てよ? って事は葉隠と入間も……!!
陰陽師葉隠「ふー。いきなりこんな場所にワープさせられちまうとはな……。ちっ、俺っちとした事が、魔王軍の罠にみんなを引っかけさせちまったか……」
勇者日向「は、葉隠……?」
武闘家茶柱「は、葉隠さんは一体どうしたんです? いきなりの出来事に混乱でもされてらっしゃるんですか?」
陰陽師葉隠「あ? 何言ってんだべ? 俺達は人類の宿敵を倒すために魔王の討伐を任された勇者パーティでねぇか。魔王を討伐して、その暁には王様からタンマリと金を貰って、一生遊んで暮らすんだべ!!」
勇者日向「な、何を言って……」
やはり葉隠は俺の予想通り、所謂『陰陽師』の恰好と装備をしていた。性格は変わっていないようだが、その言動は完全に『勇者パーティの陰陽師』になりきっている。これは、まさか記憶が……!?
魔法使い入間「うーん……。なんだよ騒々しいな、もう少し寝かせろよ。それともナニか? いつも通り俺様で抜きてえのか? ほれ、好きなだけ抜いて良いぞ?」バッ!!
勇者日向「なっ、んなっ……!!?」
武闘家茶柱「い、いいいいいいい入間さん! 幾ら素でおかしいあなたでもその恰好はダメです!! ハレンチにも程があります!! というか普通に捕まりますよ!?」
魔法使い入間「はぁ? この国最強の魔法使い(111ゾロ目で入間は大幅に強化されました)である俺様が、そんじょそこらのエロ魔物や夜盗にヤラれるわけねぇだろうが。それと、俺様は自分の美しい姿を他人に見せる事に躊躇はしねぇが、貞操はそれなりに堅ぇつもりだぞ」
入間は、所謂ハイレグ水着(それも滅茶苦茶際どい)を着て、帽子に大きな杖に大きなマントという『危ない水着の魔法使い』その物の恰好をしていた。……つーかハイレグ水着どころの騒ぎじゃねぇぞこれ!? 上も下も本当に大事な部分以外何も隠れてねぇじゃねぇか!! スタイル抜群の入間が着てるから本当に『危ない』状態になってるし!!
い、一体何がどうなってるんだ!!? 俺達は……一体『何』に巻き込まれちまったって言うんだ!!?
~~~~~~
真宮寺?『クックックッ……! 混乱しているところ悪いけど、最初のイベントだヨ……そら」
↓3 何が起こった?
と、いったところで今回はここまで。それではまた明日、今日と同じく3時から6時の間にもお会いしましょう。
こんにちは。それでは本日も始めて行きます。
追い剥ぎコボルト「ギ、ギギギギギギギギギ!! 人間……人間!!」
武闘家茶柱「──ッツ!? 日向さん、後ろを!!」
勇者日向「な、なんだコイツら!?」
茶柱に言われて後ろを振り向くと、そこにはゴブリン亜種のような──そう! 確か「コボルト」って言うんだったっけ──が四匹もいて、悪意と殺意を持った眼でこちらに迫ってきていた。
追い剥ぎコボルト「男……殺す! 女……犯す!!」
陰陽師葉隠「なーんだ、何かと思ったらただのコボルトでねか。こんなの本気を出すまでもねぇな。とっとと終わらせちまうべ」
魔法使い入間「んじゃ、俺様は暇になりそうだからこの美貌でコボルト達を煽っといてやるよ。こんなのお前ら三人だけで十分だろ、ホーレホーレ(マントパタパタ)」
追い剥ぎコボルト「ギ、ギギギギャシャー!!」
※システムメッセージ・これよりモンスターとの戦闘に入ります。モンスターとの戦闘は、アタックフェイズ・特殊行動フェイズ・ディフェンスフェイズ の三種類に分けて行なわれます。
『アタックフェイズ』は文字通り、武器や魔法などを使って、相手モンスターにダメージを与えるフェイズです。コンマ値+その時の補正によってダメージが入ります。
『特殊行動フェイズ』は皆様の安価により「これこれこういう行動がしたい」をいう物を『1ターンに1度だけ』行えるフェイズです(なお>>1の裁定により「それは無理がある」と思った物などは却下させて頂きます)
『デフェンスフェイズ』はモンスターからの攻撃を防御したり、回避したりするフェイズです。同じくコンマ値+補正によって、上手くいったかどうかを判断します。
……そしてここからが重用なのですが、特殊行動フェイズ以外にも、安価に「これこれこういう行動をした」と書き込む事が出来ます。その時の状況などにもよりますが、>>1が「面白い」「出来そう」と思った安価などは採用し、更に+の補正を与えます。(なお>>1の裁定により「それは無理がある」と思った物などは却下させて頂きます)
モンスターとの戦闘に、戦闘順番などはありません(安価と判定と描写が増えてややこしくなるだけだと思ったので)『一番素早いキャラクターがいる方』が常に先手を取れます。今回の場合、武闘家である茶柱のスピードが一番高いので、日向達『勇者チーム』が先行です。
それでは、さっそくやってみましょう。『アタックフェイズ』
敵・追い剥ぎコボルト×4
↓1 日向(主人公補正+10)
↓2 茶柱(合気道家補正+20)
↓3 葉隠
の行動。
金的
モンスターの魂を狩り札に封じ込める
勇者日向「う、うぉおおおおおおおお!!」(威力51)
俺は腰に帯刀してあった剣で、訳も分からないままこちらに襲い掛かってきたコボルトAに対して斬りかかった。……どうやらまだ動けるようだが、既に虫の息といった感じだ。
武闘家茶柱「女は犯すぅ!? ハレンチにも程がある魔物ですね! 反省しなさい!!」カキーン!!(威力58)
コボルトB「ギ、ギャアアアアアアアアアッ!!?」
茶柱はコボルトの言葉が癪に障ったのか、コボルトBの金○を思いっきり蹴り上げていた。……なんだろう、男として少しだけ同情してしまう……。
陰陽師葉隠「なんだぁ? 日向っちも茶柱っちもいつもの調子じゃねぇなぁ……。ここは一つ、俺っちが……ほれっと」
葉隠はそう言うと、服の裾から何やら御札のような物を取りだして、コボルトCに投げつける。すると、御札はコボルトCの身体から「何か」を吸い上げ……。コボルトCは地面に倒れるとピクリとも動かなくなってしまった。
コボルトA・Dのターン、攻撃目標↓1(相手が複数体いるばあいでも、攻撃目標は同じとします(判定が面倒臭いので))
01~20 日向
21~40 茶柱
41~60 葉隠
61~00 入間
コボルトA・D「「お、女……! エロい女ぁあああああああああっ!!」」
魔法使い入間「あぁん? 案の定俺様に寄ってきたかよ。これだから脳みそち○ぽの繁殖しか脳がねぇ魔物って奴は……。そら」ブゥオン!!
↓1 コボルトA・Dの攻撃
↓2 入間の「バリア」(最低保障80・相手の出目が50以下でカウンターダメージ)
01(ファンブルとして扱います)VS98 入間の勝ち。
入間はその大きな杖すら振る事無く、指を「パチン」と鳴らしただけで自分の周囲に極薄のバリアを展開。……だがそのバリア、極薄でもトンでもない防御力だったらしく……。
コボルトA・D「「ギ、ギャァアアアアアアアアアアアア!!」」
入間の敷いたバリアに攻撃を弾かれ、その衝撃でコボルトA・Dは弾け飛ぶようにして消えてしまった。……と、とんでもない威力だ。さっき「この国最強の魔法使い」って言ってたけど、あれって本当だったのか!?
……さて、残るは股間を押さえて蹲っているコボルトBだけなんだが……。
特殊行動フェイズ、どうする? ↓1
ToLOVEるのゲームクエスト編でラッキースケベ誘発する魔法あったね
日向が入間にそれを使えと冗談言われて本当に使ってしまう
>>984すみません、ToLOVELそこまで詳しくない+日向がそんな事を言うとは思えないのでちょっと改変させて頂きます。
武闘家茶柱「さて、ではこのハレンチな魔物を鉄拳制裁すれば戦闘終了ですね」
茶柱がゴキゴキと両手を鳴らし、蹲っているコボルトBに近づいた時だった。「待ってました」とばかりにコボルトBが手にしていた短剣で茶柱へと襲い掛かる。……今までのあれは演技か!!
勇者日向「危ない、茶柱!!」
武闘家茶柱「へっ!? きゃあっ!!」
俺は咄嗟に茶柱を押し倒してコボルトBの特攻を回避させる。……ああ、上手くいったさ。上手くいったのだが……。
むにゅん♪
武闘家茶柱「ひ、日向さん!!?」
勇者日向「……へ?」
俺の両手は、何故か茶柱の両胸に向かっていた。……ソニアや終里の時も思ったが、女性の乳ってのはどうしてこうも触っているだけで幸福な気持ちに──
武闘家茶柱「こ、こ、こんのハレンチ男死ぃいいいいいいいいいいいいいいい!!」カキィイイイイイン!!
勇者日向「ぐっ! がぁざあああああああああああっ!!」
俺は押し倒してしまった茶柱から先ほどのコボルトB同様、金的を受けてその場からピクリとも動けなくなってしまう。……お、男にしちゃダメな攻撃だろ、それは……。(ガクッ)
陰陽師葉隠「あーあ、まーた日向っちが『ラッキースケベ』を発動しちまってるべ。……元凶の入間っちから何かコメントは?」
魔法使い入間「ああん? 勇者にはスキル・ラキスケがついててなんぼだろ」
陰陽師葉隠「この反省のしなさ……まさしく入間っちだべ……。まぁ俺が言える事じゃねぇかもしんねぇけどな。とっととあの瀕死のコボルトBを始末しちまうべ」
こうして、俺達は「この世界」での初戦闘を無事に終えたのだった……。いや俺の大事な部分が全く無事じゃねぇんだが!!?
BATTLE Win!! ↓1今回の報酬(安価してください。高コンマほど高価な物が剥ぎ取れる)
勇者日向は 女性のパンツ を 手に入れた。(10)
どこにでも売ってそうな普通の女性のパンツ。……コボルトの餌食になった被害者の物だろうか……。そう考えると哀愁を感じる。
と、いう事でそろそろスレが限界なので次スレを建ててきます。次スレでもよろしくお願いします。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません