日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」 (1000)

このスレに関しての注意

・うぷぷ! タイトル通り、安価とコンマを多用するスレだよ

・前スレ『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1691056866/)の続きなんだってー。

>>1くんが履修しているのは1・2・V3だけみたいだね。

・設定及びキャラ崩壊の可能性が高いらしいぜ

・私達V3勢が79期生として希望ヶ峰学園に入学した世界線なんだって! 

・日向や他の仲間を操作して皆の依頼を達成していくスレなんだとよ

・安価の連取りは一人二回まででお願いするよ!

・酷いエログロやあまりにも鬼畜な安価はクソじゃぁああああああああああ!!

・すでに相談内容が決まっているキャラも何名かいるんだってね。

・グダグダになっても許してやってくれ。後で指詰めさせっからよ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1693921074


主人公・日向創が始めた「超高校級の相談窓口」

最初は閑古鳥が鳴き、七海とゲームをするだけの毎日が続いていたが、ある時を境に一気に評判になり、今や希望ヶ峰学園で知らない生徒はいないほどの研究教室へと発展。
今日も滅茶苦茶で、困難な依頼が、生徒と共にやって来るのだった──


これまでの依頼とそのあらすじ。


左右田編 ソニアにこっぴどく振られ落ち込んでいた左右田をライブに連れていったり、小泉と西園寺とのデートを計画したりして励ました! そしてデートの最後。西園寺に告白された左右田はその告白を保留し「彼女に相応しい自分になる」為に修行する事を決意したのだった。

霧切編 「苗木4又疑惑事件」を持ち込んできた張本人。苗木が自分、舞園、朝日奈、不二咲の4人とつき合ってると自称し、デートの計画を一緒に立てて欲しいと日向に相談してきた。その真相は、江ノ島が用意した苗木にのみ効果のある媚薬チョコを使った策略で、霧切の真意は「皆で苗木に謝りたい」事だった。

真宮寺編 山奥にある廃村に、ゾンビが出現するという噂があるというから付いてきて欲しいと言い出した。超高校級の冒険家である天海を加え、なんやかんや廃村に辿り着いた4人は謎の生物(?)モノクマの力を借りて民俗学的に貴重な物資を確保しながら、探索をしたりゾンビと闘ったりした。結果として無事に帰る事が出来た物の、日向は廃村とゾンビに苦手意識を持つようになった。

春川編 「動物の属性が付与されてしまう薬」により、春川はクシャミをすると猫のようになってしまう体質に。他の犠牲者達を突き止めた日向は、諸悪の根源であり、部屋に閉じこもった入間の研究教室に力業で入ったが、なんと入間は「乳牛」の属性を付与されてしまっていて、解毒役作りどころではない身体になってしまっていた。その後、東条の活躍により解毒薬が作られ、入間を含め全員が元の姿を取り戻したが、入間は罰として学校中の掃除の手伝いをさせられることになったのだった。

ソニア編 当初は「キラキラちゃん」を一緒に探して欲しい。という依頼だったが、ソニアの身の安全を考え、日向はこれを拒否。他に依頼はないかと尋ねると、真宮寺から借りた透視の魔術を一緒に試して欲しいと言う。張本人である真宮寺自身の力を借り、魔術を行使したソニアと日向だが、なんとこの魔術は「自分が気になっている異性の服と下着が透けて見える」というとんでもないエロ魔術だった! 結果としてソニアの裸を垣間見てしまった日向だが、ソニア本人は満更でも無い様子だった。

星編 捨て猫の飼い主捜しを手伝って欲しい。という如何にも学生らしい依頼に、喜び勇んで相談に乗る日向。星が公園で拾ってきた二匹の子猫は、最終的に良い里親に貰われていった。星のその背中からはホンの少しばかりの哀愁が漂っているように、日向は見えた。

戦刃編 研究教室の掃除を手伝って欲しいという依頼を受けた日向は早速戦刃の研究教室に向かうが、なんと戦刃の研究教室は「ゴミ屋敷」と評して問題ないぐらいに滅茶苦茶にゴミが錯乱し、汚れきっていた。一日目に弐大。そして二日目には東条の力を借りて、戦刃の研究教室は見違えるほど綺麗になったのだった。

東条編 才囚学園から「女装メイド・男装執事」のカフェを文化祭でやって欲しいという以来を受けた東条。日向にやってくれそうな人物に心当たりは無いかと相談に来たが、日向は速攻で苗木、不二咲、真宮寺という女装メイドになってくれる仲間を発掘。男装執事の方も、当の東条を含め、江ノ島(という大問題児)に霧切と、無事にメンバーを揃えることが出来た。文化祭後日、日向が「何かハプニングは無かったか」と聞くと案の定江ノ島がやらかしていて、苗木と不二咲のスカートを捲ったり、男装メイドにキスをする権利を掛けたジャンケン大会を唐突に開いたりと、大惨事になりかねない大騒ぎを引き起こしていた。

腐川編 小説の資料として、男女ひとつずつ下着姿の写真を撮ってきてほしいと依頼してきた腐川。何をとち狂ったのか、女子メンバーに超高校級の王女であるソニアを選んでしまった日向。だが以外にもソニアはOKを出し、しかも一番最初に撮った写真は日向に持っていて欲しいという。男子メンバーとして選んだ弐大にはゲームに出てくる悪魔の咆吼する姿の真似をさせた写真を撮り、日向は腐川に大好評となる写真を撮ることに成功したのだった。

セレス編 「全世界地下賭博大会にペアで出場して欲しい」という依頼を出してきたセレス。ペアでないと出場が出来ないという事情を説明された日向が渋々依頼を受けて会場に行くと、そこには世界中のセレブが集まったような豪華な会場とステージが設けられていた。第一試合、第二試合と順調に勝ち上がっていく日向とセレスだが、第三試合に出ていた「神域」と呼ばれる領域にまで達した男に、セレスは大苦戦してしまう。日向の声援を受けて狂気の沙汰としか思えない勝負に出たセレスは何とか勝利をもぎ取り、そのままの勢いで優勝を果たしたのだった。

夢野編(現在進行中) 「毎朝起きると隣に茶柱が寝てるのをどうにかしてほしい」という依頼を受けた日向。何でも茶柱が夜に握って寝ているという「お守り」が怪しいと言う事を突き止めた日向と夢野だが、事件の真相は果たして……

こんばんわ。2スレ目もよろしくお願いします。

前スレ>>981の続きから


朝日奈「ふわぁい……どうしたの、日向先輩。それに夢野ちゃんまで」

研究教室から出て来たのは、なんだかいつもと違って元気が無い朝日奈だった。

夢野「んあー。先輩にしては元気が無い様に見えるが……。何かあったんか?」

朝日奈「………べ、別に何も無いよ。ちょっと疲れちゃったってだけ」

日向「……そうか、それでなんだがちょっと聞きたい事があってな。……お前、毎朝気づいたら苗木のベットにいて苗木を抱きしめて寝ているって聞いたんだが……お前、何か心当たりは無いか?」

朝日奈「↓1(コンマ値が高いほど動揺を見せる)」

95 とんでもない動揺を見せる

朝日奈「な、ななななな何のことかな!?」

……一言で言おう。朝日奈は誰が見ても分かる程に動揺していた。口調は完全にどもっているし、身体も若干だががくがくと震え、顔は青白くなっている。

日向「朝日奈……」

朝日奈「わ、私何も知らないよ!? ただ気づいたら苗木の布団の中で寝ちゃってるってだけで、毎晩握って眠ってるお守りの事とか全然この件と関係無いからね!?」

夢野「お主……もう少し動揺を隠すことはできんのか……」

両手をブンブンと振って慌てふためく朝日奈に、俺達はこれ以上追求することが出来なかった。本人がそこで話しを切り上げて研究教室に籠もってしまったというのもあるが、これ以上の尋問があまりにもアレだったからだ。

~~~~

日向「どうやら真宮寺の行ってた「お守り」が関係してるのは間違いなさそうだな」

夢野「んあー。でもその魔術を行使するには大量の血が必要なんじゃろ? 真宮寺も言っておったが、そう何度も使えるものなのかのぉ……?」

確かに、問題はそこだ。毎回毎回自分の体をそこまで傷つけてしまっていたら健康にも害があるし、薬なんかで誤魔化すにも顕界があるだろう。
……もう少し情報を集める必要があるかもしれない。だが、今のままでも真相にたどり着けそうな予感はするんだよなぁ……。

①現状の情報から、物事を推理してみる
②もう少し情報を集める(誰かに会いに行く)
③その他安価

↓2


日向(……待てよ? 大量の血液……?)

……そこで俺は偶然にも「ある可能性」にたどり着いた。……あるじゃないか。たった一つ、いや二つ。合法的かつ合理的に、それも自分の血液を大量に手に入れる方法が!!

日向「夢野! 罪木に……超高校級の保健委員の研究教室に行くぞ!!」

夢野「んあ!? ちょ、ちょっと待てい! せめて何が分ったのか説明を……!!」

後ろからそう言って追いかけてくる夢野を置き去りにして。俺は超高校級の保健委員の研究教室へと辿り着いた。

日向「罪木! いるか!?」

ガラッ! と勢いよく扉を開けると、罪木は案の定部屋の中にいて、備品の整理をしているところだった。

罪木「ひゃっひゃいっ!? ……な、何だぁ……日向さんですかぁ。ビックリしちゃいましたよ、もう……」

ホッとしたような顔をする罪木に「驚かせてすまない」と謝罪すると、俺は早速情報収集に取りかかった。

夢野「ヒュー……ヒュー……お、お主。ワシの魔力切れも想定せんか……全力疾走はそれだけで大量の魔力を消費するんじゃぞ……」

日向「悪い悪い、どうしても罪木に聞きたい事があったっんだ」

罪木「私に……? な、何のご用でしょうかぁ……」

日向「直球に聞くぞ、罪木。朝日奈と茶柱……この2人の輸血用の血液が無くなったりしてないか?」

罪木「↓50以上で無くなっている」

罪木「ど、どうして知ってるんですかぁ? はい、丁度茶柱さんと朝日奈さん……両方とも少しですが、専用の輸血用血液が無くなっているんですぅ」

やっぱりか。これで第一の謎は解けた。二人は希望ヶ峰学園が保管している自分達専用の輸血用の血液を使ってお守りの効果を使っていたんだ。

夢野「んー、じゃがあくまで「少し」なんじゃろう? 一回や二回なら兎も角、そう何度もお守りの効果を使えるものかのう?」

……いや、ある。もう一つ。合理的かつ当然の様に「自分の大量の血液」を手に入れられる方法が残っている。

日向「なぁ罪木、もう一つ聞きたい事があるんだけど……」

罪木「は、はい。なんでしょうかぁ……」

俺は罪木に事情を説明。自分の推理が合っているかどうかを確かめに掛った。……そして、その日の夜。


~~夢野の寝室にて~~


夜時間。夢野秘密子は、いつも通り、自分のベッドですやすやと眠っていた。するとそこにパアアアアァ! っと目映い光りが突如として現われ、光が消えた時には茶柱転子が夢野を抱きかかえる様に現われた。

茶柱「えへへ……夢野さぁん……」

日向「……悪いけど、ストーカー行為&不法侵入はこれで終りだ、茶柱」

茶柱「!!? ひ、日向さん!?」

バッ! と突如として洋服ダンスの中から現われた俺の存在に、茶柱は大きく動揺していた。

茶柱「な、何故ここに……。はっ!まさか貴方、夢野さんの貞操を狙って……!!」

日向「んな訳あるか!! 夢野に「最近朝起きるとお前が抱きついて寝てるから何とかしてくれ」って依頼を受けたんだっての!!」

夢野「……その通りじゃぞ、転子」

転子「ゆ、夢野さん!?」

現在の時刻は午前三時過ぎ。完全に寝ていると思っていた夢野が起きていたという事実に、茶柱は目を見開く。

夢野「今までは「自分でも良く分らない」という言葉に誤魔化されてきたが……それも今日で終りじゃ。お主、禁断の黒魔術を使って我の元へ瞬間移動してきおったな!?」

ドクン! と茶柱の心臓が大きく高鳴った音が聞えた気がした。顔は青白くなり、手足がブルブルと震えている。

転子「な、何のことか分りませ……」

夢野「んあー! 面倒臭い!! お主が毎晩握って眠っているというお守りを見せい! 今すぐにじゃ!!」

転子「そ、その……今日は偶然握って眠るのを忘れてしまってですね……」

日向「へぇ……。じゃあそのずっと握りっぱなしの右手を開いてみてくれないか? そこにあるんだろ? 血塗れになったお守りが」

転子は暫くの間渋い顔で沈黙していたが、やがて観念したように右手を開いた。

夢野「これは……!」

日向「ああ、間違いないな。乾いちまってるけど、これは間違い無く血塗れになったお守りだ」

転子「な、何のことを言っているか分かりませんね!? それにこのお守りと夢野さんの所に瞬間移動してしまう現象と何の因果関係が……」

日向「保健室の輸血用パック」

俺の言葉に、転子は「ギクリ」と身を強張らせる。

日向「ここ最近、誰かに盗まれちまったんだってさ。お前と、それから朝日奈の分の専用輸血パックが」

だがそれでは足りない。毎回血塗れにしないといけないと考えると「輸血用パックの少量の血液」では量が足りない。

日向「お前、最近献血に嵌まってるんだってな」

転子「ぐっ……」

転子は今度こそ、その身を一歩引いた。そう、あるのだ。「献血」という、自分の血液を合法的に、それも大量に手に入れられる手段が。

日向「お前がお守りの効果を知っているのはもう予想が付いてるんだよ。それはお守りを自分の血液塗れにしてるのが逆説的に証明してくれている」

そうでなくてはワザワザお守りを自分の血に塗れさせる意味がない。

……さぁ、クライマックス推理の開始だ。

クライマックス推理 開始!!

偶然か必然か、それとも愛の成せる技かは分らないが、お前と朝日奈は「寝ている間に好きな人の場所」に瞬間移動することが出来るお守りを手に入れたんだ。でも、それには発動条件があって、使う度にドップリと自分の血液にお守りを塗れさせる必要があった。

自分の体を傷つけて血液を得るんじゃあ、痛いし限界がある。……そこで、お前達二人は考えた。希望ヶ峰学園が保有している自分達専用の輸血パックから、自分達の血を抜き取ることを思い付いたんだ。共犯か単独犯かは分らないけどな。

だが、それでもお守りの効果を数回使うのが限界だった。そこでお前達は次の手を思い付いた。それが「献血」だ。献血なら合理的かつ大量に「自分達の血」を手に入れられる。……普通の献血や、希望ヶ峰学園の献血じゃあ抜いた血を手に入れる機会がないから、闇医者か何かに頼ったんだろう。

そうしてお前達は毎晩好きな人の元に……夢野と苗木の元に何の証拠も残さず部屋に入る込むことに成功してたんだ。

これが事件の真相だ!! COMPLETE!!

転子「…………」

日向「どうだ。……なにか反論はあるか? ああ、別に合っても良いぞ。お前達が不法侵入&ストーカー行為をしていたって事実に間違いは無いわけだしな」

俺はかなり厳しめの言葉で茶柱を詰る。本来緊急時用の自分専用の輸血パックを盗み、そして非合法な献血で自分の血液を大量に手に入れていたんだ。魔術云々は兎も角、これが表沙汰になれば停学処分ではすまない事態になるだろう。

夢野「……のう、転子よ。黒魔術を使う前の正々堂々としたお主はどこに行ってしまったんじゃ?」

夢野は悲しそうな、しかしシッカリとした意思のある眼で茶柱を叱りにかかる。

夢野「お主はいつも堂々としておった。確かに多少やり過ぎな部分も多くあったが、それは自分のやることなすことに「絶対に間違っていない」という信念があってこその物じゃった筈じゃ」

転子「……」

夢野「少なくとも、ワシはこんな卑怯で陰湿な手を使うお主よりも、堂々としていてウザったいぐらい晴れやかなお主の方が好きじゃぞ。その方がまだマシ、という意味じゃがな」

転子「夢野さん……」

夢野「じゃから、こんな真似はもうやめい。ワシに付きまといすぎるのは嫌じゃが、どうしても構って欲しければ構ってやるし、時々、ホンの少しの間で良いなら添い寝もしてやるわい。……お主がこんな真似をしていると言う事自体が、ワシは悲しくて辛いのじゃぞ」

転呼「ゆ、夢野さぁあああああああああああん!!」

その言葉を期に、茶柱は泣き崩れるように夢野に抱きついた。ヨシヨシと茶柱の頭と背中を撫でる夢野が、今は何だが凄く大人びて見えたのだった。


~~後日。超高校級の相談窓口の研究教室にて~~

あの後、朝日奈の苗木の部屋への不法侵入も彼女の親友である大神の力を借りて止めた俺と夢野は、事件の詳細を纏めるために俺の研究教室へと集まっていた。

日向「……よしっと、真宮寺に渡すレポートはこれで十分だろう。罪木と保健委員にも輸血用パックの管理をもっと厳重にするよう依頼を出したし、これであの「お守り」が誰かに悪用されることも無い筈だ」

夢野「んあ~。すまんの。こんな後処理まで一緒にやらせてしまって」

日向「ふあぁ……。気にすんな。ここまでやって始めて「俺の仕事」は完了するんだ」

欠伸をしながらもそう答えた。ここ連日徹夜で部屋を張っていた俺は、当然の様に寝不足になっていた。……眠い。眠いが、自分が受けた依頼の仕事はキッチリとこなさなければ……

夢野「……日向よ、いや、日向先輩。ちょっとそこのソファーに横になるが良い」

日向「へ?」

夢野「良いから横になれ。ワシがとっときの回復魔法を掛けてやるわい」

訳も分らず俺は自分用のソファーに横になる。何が始まるのかと思いきや、突如として夢野が抱きつくように俺に覆い被さり、添い寝をしてきた。

日向「お、おい! お前何やって……!」

夢野「静かにせい。折角回復魔法を掛けてやっておるのじゃぞ。集中力が切れるじゃろうが」

日向「いやいやいやいやいや! これのどこが回復魔法だってんだ!?」

夢野「んあ? 立派な回復魔法じゃろうが。魔力の溢れたワシに抱きつかれておるんじゃぞ? 当然、お主の魔力の自然回復力は高まる。ついでにワシは丁度良い抱き枕を使って寝れる。一石二鳥じゃな」

夢野の柔らかくて小さな、華奢でまだ子供っぽさの残る身体の魅力が全身に伝わってくる。一年前の西園寺も、確かこんな体型だったっけと思いながら、俺は仕方なく、夢野が寝付くまでの間。彼女の抱き枕としての役目を果たしたのだった。


……ちなみにその後「お詫び」にやって来た茶柱に問答無用で投げ飛ばされて、気絶させられるのはまた別の話である。

日向「なぁ七海」

七海「なぁに、日向くん」

日向「お前は「レトロゲーム」の定義ってどこから来ると思う? 俺達がまだ小学生の頃にあそんでた当時最新のゲームが今じゃ立派な「レトロゲーム扱い」になってるって聞いてちょっとショックを受けちゃってさ……」

七海「うーん、また難しい問題だねぇ。……「十年一昔」とは言うけど、人によってはその頃のゲームも「レトロ」扱いしてるし、三十年以上経ったゲーム機でも未だ現役で遊んでるって人もいるし……私はそうだなぁ……二十年ちょっと経ったゲームは「レトロ」扱いで良いかなと思ってるよ」

日向「……夢中になって遊んだ○ームボーイが今や立派なレトロゲームかぁ……時の流れってのは残酷だな」

コンコンコン

日向「おっと、依頼人か? はーい、どうぞ!!」

???「失礼します」↓2

大和田「失礼するぜ、先輩よぉ。ここが超高校級の相談窓口の研究教室で間違いねぇか?」

日向「大和田か。珍しいな。お前が苗木や不二咲、石丸以外に悩みを打ち明けるなんて」

大和田紋土 才能は超高校級の暴走族。日本最大最凶と称される暴走族のヘッド。

関東を制圧する巨大暴走族「暮威慈畏大亜紋土(クレイジーダイアモンド)」の二代目総長を務め、全国の不良の憧れの的。兄の大亜はこの暴走族の初代総長で、ダイヤモンド(“大亜”と“紋土”)兄弟として地元では有名。少年鑑別所への入所歴もある。
2歳年上の兄を心から尊敬して育った。自らを極悪非道の男と称するが、義理や人情にとても厚く面倒見が良い等、根は真っ直ぐな熱血漢だ。

緊張してくると怒鳴ってしまう癖がある。その所為で女性への告白も上手くいかず、現在10連敗中という噂もある。。
言動が荒いため誤解されることは多いが、兄の教えにより「男の約束」はたとえ自分が不利になろうとも絶対に守ると心に決めており、女性にも絶対に暴力を振るわないと決めているらしい。

同じクラスの石丸清多夏とは凄まじく仲が良く、互いのことを「兄弟」だと呼び合っている。


大和田「あー……まぁなんだ、兄弟達には相談し辛ぇことも俺にだってあるって事だよ」

七海「うん。じゃあいつも通り、私は教室の外で待ってるね日向くん」

七海がいつものように教室を出て行き、俺はいつものように相談者──ソニアに来客用のソファーへ着席を促す。

日向「改めて説明しておくけど、ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

大和田「……おう。実は↓2」

前からもそうなんですが、ふっつうに誤字脱字をしたり、コピペをした後に書き換える部分を忘れる癖は何とかなりませんかね……orz


大和田「……まぁその、なんだ。来月末が兄弟……石丸の誕生日でよぉ。その時にやるプレゼントを見繕う手伝いをして貰いてぇんだ」

日向「石丸へのプレゼント、か……あいつと兄弟のお前なら「これを貰ったら嬉しいんじゃないか」って予想は付いてるんじゃないのか?」

大和田「……まぁ、ぶっちゃけ予想は付くんだけどよ。今までにないサプライズ的な……「意外性のある物」って奴をくれてやりてぇんだよ。アイツをビックリさせてやりてぇって思惑も少し入ってる」

日向「意外性のある物か……」

と、いう事は前に苗木が渡して大喜びしていたという「あしたのグローブ」「赤いマフラー」「愛蔵リアクション芸集」「アゴドリル」なんかは却下だな。それ以外で石丸が喜びそうな物か……。うーん

↓2

①聞き取り調査を開始してみる(他人を頼っても有り)
②大和田に石丸のことについて詳しく聞いてみる
③その他安価

本日はここまで。また明日、夜九時頃にお会いしましょう。

こんばんわ。それでは本日も始めて行きます。

俺が早速78期生に聞き取り調査を開始しに行くか、大和田にもっと石丸のことについて聞くか迷っていた時だった。
コンコンコン! と扉がノックされ「失礼します」の一言と共に、苗木と不二咲が部屋の中に入ってくる(何故か手を繋ぎながら)

苗木「あ、あれ? 大和田くん!?」

大和田「おう、苗木に不二咲じゃねぇか。もしかしてテメェらも何か先輩に相談か?」

不二咲「え、ええっとぉ……」

日向「あー、もしそういう事なら、悪いけど大和田の方が先に来てたから優先権は大和田にある。大和田の依頼が解決するまで待っていてくれないか?」

苗木「いえ、良いんです。実は↓2」

①大和田と同じ依頼だった(この選択肢だとしても苗木、不二咲の依頼は消費されたことになりませんのでご安心ください)
②大和田とは別の依頼だった(次回の相談者が苗木&不二咲に固定となります)
③その他

苗木「家庭科室で草餅を作って来たから一緒に食べようかと日向「よく来てくれたな! さぁ、そこのソファーに座ってくれ。遠慮することは無いぞ! 大和田の相談も一区切り付いて茶でも入れようかと思ってた所だからな!!」あ、は、はい……」

大和田「先輩よぉ……いやまぁ何も言う気はねぇんだけどよぉ……」

苗木が俺の好物を覚えていてくれたことに感動しつつ、俺は苗木と不二咲を教室に招き入れ、大和田と一緒に草餅をご馳走になる事にした。

↓二人が作ってくれた草餅の味(補正+20)

また忘れてるよ……↓1です。

79+20=99(言い忘れていましたが、補正込みでゾロ目になったとしてもボーナスは発生しません)


日向「こ、これは……これはぁああああああああああ!!」

俺は二人が持って来てくれた草餅を一口食べた瞬間、天にも舞い降りるような気分になった。爽やかなヨモギの香りに、丁度良い甘さの餡子の加減。それを包み込むモッチリとした皮。
完璧だ……この草餅は完璧だ!! 東条や花村が作ったそれにも負けずとも劣らない。その証拠に大和田も「おお! 滅茶苦茶ウメぇじゃねぇかこれ!!」と大喜びだった。
料理で言う所の「究極のそれ」にはまだ一歩及ばないが、それでも一度の人生でここまで美味い草餅を食べる事が出来るのは何度あるだろうというレベルの物だったのだ。

~~

俺達は夢中で苗木と不二咲の作ってくれた草餅をあっという間に平らげて、食後のお茶を飲んでいた。

日向「ふぅ……本当に美味しかったよ。二人とも、ありがとな」

苗木「ああいえ、日向先輩には常日頃からお世話になってますから……」

不二咲「そのお礼がちょっとでも出来ればなぁ……って、えへへ。喜んで貰えたみたいでよかったぁ」

日向「ああ、二人も何か相談事があれば遠慮無く来てくれ。草餅のお礼って訳じゃないけど、張り切って悩みを聞くからさ」

苗木「はい! その時はよろしくお願いします!!」

不二咲「えへへ……。それじゃあさようなら」

そう言って、苗木と不二咲は研究教室を出て行った。……えっと、大分話が逸れてしまったが、今は大和田の相談中だったな。石丸に渡す意外性のあるプレゼントの見繕いを手伝わなくてはならないんだった……

↓2

①聞き取り調査を開始してみる(他人を頼っても有り)
②大和田に石丸のことについて詳しく聞いてみる
③その他安価

俺は、太和田石丸のことについてもっと詳しく聞いてみる事にした。

太和田「ああ? 兄弟のことをもっと話せだぁ?」

日向「ああ、そこから何か読み取れる事があるかもしれないからな」

太和田「別に良いけどよぉ……長く無っぞ?」

そうして太和田は石丸清多夏という人分にについて、詳しく聞き取りを始めた。

↓2コンマ数が大きいほど石丸の情報を得られる、

すみませんが、お腹の調子が悪いので今日はここまでとさせていただきます。(トイレに籠もっていました)
明日は夜8時から投稿が出来そうなので、そこで巻き返します。(厄介な病気にかかっていなければ)

こんばんわ。それでは本日も始めて行きます。

太和田「……とまぁ大体こんな奴なんだけどよ、兄弟は」

日向「ふむ……」

石丸清多夏 何よりも規律を重んじる真面目で堅物な学生。

ごく普通の一般家庭出身だが、有名進学校で常にトップの成績をとり続け、品行方正で成績優秀な風紀委員を務めていた。風紀委員らしく、緊迫した状況下でも学園内のルールを決めたり会議の進行を取り行ったりする等、自らリーダー的な立場に出る。
熱血漢で、努力をしない、または努力を馬鹿にする者には大変厳しい。また友情には厚く、一度信じると決めた相手はとことん信じる純粋さを持つ。
「学生は勉強のプロであるべき!」が信条。学生同士の日常的な会話すら勉強が必要だ、と考えている。また、「学校に休みはあれど、学生と言う生き方に休みなし!」という信念も持ち、休日や外出時でも常に制服でいることを心掛けており、替えの制服を十着持っている。

まぁ大体は俺でも知っていた情報だったが、予想以上に真面目で堅物な学生のようだ。……熱血漢で、努力を重んじていて、勉強のプロであるべきが心情で、そして

日向(友情に厚い男……か)

噂通り、太和田とのサウナ対決で引き分けてから自分達を「兄弟」と呼び合う仲になっているというのも本当のようだ。

そんな彼にピッタリのサプライズプレゼントと言えば………

↓2

①「石丸が喜ぶプレゼント」を考えてみる。(高コンマほど良いアイデア)
②他の誰かに相談してみる(指名してください)
③安価に託した

お も い ;;


日向「んー……そうだなぁお互いのことを「兄弟」って言うほど仲が良いならお揃いのパンツとかどうだ?」

太和田「あ、ああ゛!? し、下着だぁ!?」

日向「おう。まぁ好感度が最大になった時に貰えるパンツ全くが同じって言うのは客観的に見て少しテンションが下がらないでもないが……」

太和田「落ち着けパイ先! アンタは今繋がっちゃいけねぇとこと繋がりかけてっぞ!!」

太和田は錯乱していた俺にツッコミを入れると、うんうんと唸りながら考え始めた。……そんなにダメだろうか、パンツ。俺的には自分のパンツを渡すのは最高峰の友情の証だと思うんだが……。

日向「え、どうする。太和田」

太和田「……↓2」

①やっぱパンツはねぇよ……(考え直す)
②パンツ、パンツかぁ。あいつに似合うパンツなんてブリーフぐらいしか思い浮かばねぇんだが
③安価に託した

太和田「服ってのはまぁ良いと思うんだが……せめてシャツかなにかにしねぇか?」

日向「学生服と同じく、同じ物を何着も持ってるだろうから、か。うん、良いんじゃないか」

休日や外出時でも常に制服でいることを心掛けており、替えの制服を十着持っている石丸だ。普段着の一つや二つ。他人が選んだ物が入っていても良いだろう。

太和田「よっしゃ! 兄弟に贈るプレゼントはアイツが普段着ねぇようなシャツに決まりだ!!」

日向「無事に解決出来たみたいでよかったよ。あ、買い物にも付きあってくれっていうならつき合うけど……どうする?」

太和田「↓2」

①そうだなぁ、一人じゃ不安だし、付いてきて貰えると助かる。
②何言ってんだ。こういうのは俺一人で選ばねぇと意味ねぇじゃねぇか
②その他安価

太和田「何言ってんだ。こう言うのは俺一人で選ばねぇと意味ねぇじゃねぇか」

と、同行を断わられてしまった。今までの依頼が常に話し合いだけで終わらない物ばかりだったから、頭がそう言う思考になってしまっているのだろう。「これはいけない」と考えを改める、

日向「そうか。じゃあこれで依頼は終りだな」

太和田「おう! 恩に着るぜ先輩よぉ!!」

そう言って、太和田は研究教室から出て行った。さて俺は……

↓2

①七海を呼んでノンビリする
②後日、太和田の買い物をコッソリ尾行してみる
③(時をすっ飛ばして)太和田から後日談を聞く。
④その他安価

さて、ではこの依頼の顛末の話をしよう。後日……つまり石丸の誕生日8月31日の次の日、太和田は再び俺の研究教室にやって来た。

日向「それで、どうだった」

太和田「それが兄弟の反応は1↓(最低値30))

本当にすみません。書いた文章は消えるわネット環境が悪くて繋がらないわ(と言うか重い)お腹が痛いわで最悪です。
もういっそパソコンを買い換えてとネット環境を整えるまで一時更新を停止します。(具体的には一週間ほど)

それと、これも話そうとしていたことなのですが、更新時間を11時から2時頃までに移行します(仕事内容が変化してこの時間帯での更新が厳しいため)

皆さんにはご心配とご迷惑を掛けて本当に申し訳ありません。一週間以内には必ず何とかしますので少しの間だけお待ちください。

こんばんわ。昨日の今日なのですが、友人に頼んでパソコン周りの設定を出来うる限り軽くして貰ったので、一度これで試してみようと思います。
少しの間、お付き合い下さい。

太和田「……正直な話、あんま良くなかったな。俺が選んだTシャツに問題があったのかもしんねぇが……」

日向「そ、そうか。残念だったな。ちなみにどんなTシャツをプレゼントしたんだ?」

太和田「↓2」

やっぱり時間帯が時間帯だと人もいないんですかね……。何とか更新時間も元の時間帯に出来る様に頑張ってみます。
と言うことで今日の更新はここまで。安価は↓2継続

こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。

太和田「それがよぉ……。最初はごく普通のTシャツにするつもりだったのに何をとち狂ったのか、偶然会った山田と白銀に勧められたアニメキャラのTシャツを買っちまってよぉ……」

日向「お、おぉう……」

太和田「自分じゃ着ねぇし、かといって折角買ったのに捨てるのは勿体ねぇし、「意外性があるっちゃあるかもな」って思っちまって……」

確かにあの石丸がアニメキャラのTシャツを着ている姿は全く思い浮かばない。それどころかあの白い学ランと同じく、真っ白なTシャツを何枚も持っているイメージしか湧いてこない。

「こんな事になるなら素直に先輩に付いてきてもらうんだったぜ……」と嘆く太和田を、俺は精一杯の言葉を使って慰めるしか出来なかった。……やっぱり無理矢理にでも付いていってやるべきだったかな? という後悔が、俺の胸をちくりと痛ませた。



太和田との仲が少しだけ深まりました! 安価で「太和田に助けを求める」の難易度が少しだけ下がりました!!

太和田は超高校級の暴走族だけあって、度胸もあれば喧嘩も強いです。戦闘特化の才能持ち生徒ほどではないでしょうが、男の約束は死んでも守る男なので、一度引き受けた頼みは絶対にやり遂げてくれるでしょう。

日向「……なぁ七海」

七海「なぁに日向くん」

日向「所謂「ソーシャルゲーム」ってあるだろ? 俺達はまだ高校生だから課金限度額が決まってるけど、お前は大人になったらそっち系のゲームはどの程度課金するつもりなんだ?」

七海「うーん。そうだなぁ……。ゲームに掛けるお金って言っても色々な考えがあるからねぇ……。有名な格言だと「課金は家賃まで」だけど、私はどんなゲームでもそこまで課金するつもりは無いかな。色んな種類をやってるとキリが無いし、なにより「財力で殴る」って好きじゃないんだよね」

日向「まぁお前(超高校級のゲーマー)だと課金してようがしてまいが勝っちまう気がするけどさ」


コンコンコン!


日向「お、依頼者か? はーい、どうぞ!!」

???「失礼します↓2」

罪木「し、失礼しましゅう! 日向さんがなんでもしてくれるってお悩み相談教室はここですかぁ!?」

日向「罪木か。それと落ち着いてくれな? なんでもしてくれるっていうと語弊があるし、ここはお悩み相談教室じゃなくて「超高校級の相談窓口」だ」


罪木蜜柑 才能は超高校級の「保健委員」

かつてのイジメの名残でざんばらに切られた長髪と泣きぼくろ、腕や脚など至る所に巻かれた包帯が特徴。希望ヶ峰学園に来る前は看護学校に通っていたらしい。献身的な性格で人に奉仕することを生きがいとしているものの、被害妄想が激しく不審な挙動と自信のなさが災いして、友だちに恵まれない。

イジメられっ子かつドジっ子体質で、ありえない状況や体勢で盛大にコケたり倒れたりする。普段は制服で隠れているがグラマラスな体型をしていると、男子連中の間ではもっぱらの噂である。過去の学生生活において悲惨な体験をしたことからネガティブさが目立つが、医療の技術と知識はもはや医者の域に達するほど卓越している。

事実、今までの相談解決でも、こいつには何度か世話になっている。(救急セットしかり、入間の世話しかり)


七海「日向くんに何か相談かな? それじゃあ私はいつものように外に行ってるね」

罪木「あうう……。私なんかの為に気を使って頂きすみませぇん……」

七海がいつものように教室を出て行き、俺は罪木に来客用のソファーに座るよう促した。

日向「改めて説明しておくけど、ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

罪木「は、はいぃ! 実は↓2」

罪木「さ、最近西園寺さんがいじめてくれなくなっちゃったんですううううう!!」

日向「あー……うん、そっか」

この一言ですませられればどれだけ良いだろうか。既にそうなった(西園寺が罪木をいじめなくなった)理由に予想は付いているのだが、第三者にも分かりやすく説明すると、西園寺と罪木の関係性を説明しなければならない。

一言で言うと「いじめっ子(西園寺)と「いじめられっ子(罪木)」だ。俺は二年の時から本課に転入してきたから二人の馴れ初めは分らないが、左右田と同様(あるいは左右田よりも早く)、入学当初から西園寺の暴言や悪戯の対象だったらしい。
西園寺曰く、愛称は「ゲロブタ」。潰したアリを身体に乗っけるは、罪木のドジを全力で煽るわ、様々な雑用を罪木に押しつけるわとそれはもう散々だったらしい。

だが小泉の尽力の元、少しずつ罪木への「いじめ」はマシになって来たのだと、俺が転入した当初は聞いていた。小泉曰く、西園寺にも西園寺の考えがあって(主に素直になれずに)一見いじめにしか見えない行動を繰り返して来たのだという。
そんな西園寺が、罪木をいじめなく(構わなく)なった。……いやもうぶっちゃけ「あれ」が原因だと予想は付いているのだが、それを説明したら罪木がどんな行動に出るか分らないのが怖い。被害妄想と加害妄想が入り交じった思考癖のある罪木の行動から考えて、最悪な方向へ舵を切らないと言い切れないのだ。

罪木「あ、あの。どうかしましたかぁ……? やっぱりこんな変なお悩みは聞いてくれないんでしょうかぁ……?」

日向「い、いや! そんなことはないぞ!! そうか……じゃあ一旦俺が原因を捜査してみるから、明明後日ごろにまた来てくれないか?」

罪木「は、はいぃい! よ、よろしくお願いしますう!! お礼に何でもする準備は整っていますからぁ!!」

いや、才能の活かし所だし、そもそもお礼は要らないんだが……。俺がそう言う前に、罪木はタタタタッと教室を出て行ってしまった。

……さぁて困った。今回の場合「答え」が(多分)分かっているだけあって「それをどう罪木に伝えるか」の方が問題だと思うんだが……

日向(……まぁ一応調査はしてみるか。何か別の原因がある可能性は捨てきれないしな)

そうして、俺は調査を開始した。

↓2

①西園寺に会いに行く
②小泉に会いに行く
③仲間の力を借りてみる
④その他安価

日向「…………」

俺が「それ」に気づいたのは、研究教室を出て廊下へ行き、暫く経ってからのことだった。……ダンボールだ。逆さまの状態になった大きくて四角いダンボールが、ノソノソとこちらに接近してきている。
いったい何処の伝説の傭兵(もしくは○ック・ボス)だとツッコミを入れたいが「このまま無視したい」「これ以上厄介事に関わりたくない」と言っている自分もいる。

さて、この動くダンボールをどうしようか……。

↓2

①立ち止まってダンボールを引っぺがしてみる。
②もう少し様子を見る。
③その他安価

あのー、すみません。このスパクリ一旦保留してもよろしいでしょうか?(どういうボーナスを付けたら良いのか全く分らない)
後に「取っておいたスパクリ効果を使いたい」場面が来たら言ってください。その時にスパクリボーナスを発動させます。

……一瞬無視してみようとも考えた俺だが、もしこれ以上あの謎のダンボールが俺に付きまとう気だったら気味が悪いし、早めに正体を暴いておきたい。
俺は一旦ダッシュで廊下の角を曲がると、そこで急ブレーキを掛ける。案の定俺を追ってきた、ダンボールに入ってるとは思えない速さで動く「誰か」に

日向「お遊びはここまでだ、ス○ーク」

と、少々格好を付けてそう言うと、俺はダンボールを上へと引っぺがした。

中に入っていたのは?↓2

そのダンボールに入っていた謎の人物を自分の眼で確認して最初に思ったのが「何でお前そんな小さなダンボールに入れてたんだ?」だった。
俺の勝手な予想では、戦場馴れしている戦刃か、あるいは星(本当に何故か)辺りが入っている物だと思い込んでいたんだが、中に入っていたのはその真逆とも言える人物だったのだ。

超高校級の詐欺師。通称「豚神」あるいは「俺達(77期生)の方の十神」こと「十神白夜」その名の通り、超高校級の才能を持った詐欺師で、本物の「十神白夜」に化けていた謎の人物(現在でも正体不明)だ。
ふくよかに太った体格も相まって近寄りがたい雰囲気と、独特の威圧感を醸し出している。尊大な性格ながら人一倍責任感が強く、自ら強いリーダーシップを発揮してバラバラの生徒達をまとめ上げようと積極的かつ精力的に動く。見た目に違わず、食欲旺盛で食べる事への執着心が強い。

ある意味で(体型以外)本物の十神より十神らしく、皆からの信頼も厚い。十神(本物)本人でさえ、それは少なからず認めている部分がある。

……だからこそ、俺は困惑していた。なんでそんな十神がダンボール箱に入って伝説の傭兵ごっこのような真似をしていたのか。

豚神「……」

日向「……お前、何やってんだよ……」

豚神「↓2」

んごごごごごごごご……! 333ゾロ目なので何とか都合を付けたいんですが、こっちの思い描いていたオチとまるで違う方向になる+ちょっと都合を付けるのが凄く難しい(同期に田中がいるため、日向及び77期生が異変に気付いていない筈がない)ので、ちょっとこの依頼を通常の依頼の件より長くします。

他の生徒のお悩み相談も早く見たいと言う方は、申し訳ありませんがいつもより少々お待ちください。

豚神「……罪木から逃げている」

日向「罪木から? ……どういう事だ?」

豚神「何故だか分らんが、動物の名前を聞くと凶変する薬を間違えて飲んだらしく凄く凶暴になってしまっていてな……西園寺は恐怖でトンズラ中だ」

……正直に言おう、意味が分らなかった。罪木が狂暴化している? ついさっきまで「西園寺がいじめてくれなくなった」と俺の研究教室に相談に来た罪木が? まるでそんな兆候は見られなかったんだが……。ちょっと状況を整理してみよう。

①豚神の話しが真実である。この場合、西園寺が罪木を避けている原因は罪木の狂暴化にあり、(恐らく)元凶である入間を春川の時と同様とっちめれば解決するだろう(多分)
……だがその場合、罪木が狂暴化薬を飲んだのはここ最近であり、昨日今日の事じゃあない。いくら「動物の名前」というトリガーがあるとはいえ、俺を含め他の77期生の誰かが気付いていないはずがない。

②豚神の話が嘘である。何故こんな馬鹿げた嘘を付いたのかは分らないが、やりたい事は十中八九「俺の調査の妨害」だ。その場合、依頼者は十中八九「アイツ」で間違いないだろう。
……だが何でそんなことをする必要がある? あいつにとって知られたくない「事実」だからか? そう考えれば納得はいくが「アイツ」はどうやって罪木が俺にこういう件で相談に行く事を知ったんだ?

……さて、どっちの方向で調査を進めてみようか……

↓2

①豚神にもっと詳しく話しを聞く
②罪木に話しを聞きに行く
③仲間に協力を依頼する
④その他安価

……こういう時は豚神に直接話しを聞き続けるより、罪木本人に話しを聞いた方が早いだろう。そう判断した俺は豚神に「そうか、じゃあ頑張ってくれ」と一言だけ声を掛けると、罪木がいるであろう超高校級の保健委員の研究教室へと向かった。
……一応、罪木に襲われるかもしれないということを覚悟の上で。

日向「罪木、今さっきだけど日向だ。いるか?」

↓1

01~60 普通の罪木がいた
61~70 罪木がいなかった。
71~90 なんだかボーッとしている罪木がいた。
91~00 狂暴化した罪木が襲い掛かってきた!!

罪木「ふ、ふゆぅ? どうしたんですか日向さん。まさかもう調査が終わったんですかぁ?」

研究教室の中には、先ほどと変わらない罪木の姿があった。……やはり一見したところ、狂暴化している様子などは見て取れない。……やっぱり豚神の狂言だったのか?

日向「いや、ちょっと調査の前に確かめたいことがあってな……」

罪木「確かめたいこと、ですかぁ?」

日向「ああ……罪木お前「猫」は好きか?」

罪木「↓1」

01~60 特に変化無し。
61~70 何だか苦しんでいるようだ。
71~00 狂暴化した罪木が襲い掛かってきた!!

罪木「猫……」

俺がその「ワード」を言った途端、罪木の目からハイライトが消える。そして自らのざんばらに切られた髪をグシャグシャにかき乱し始めた。

日向「つ、罪木……?」

罪木「猫……猫……猫猫猫猫猫ぉおおおおおおおおお!!!」

日向「ツッ!?」

ウッソだろマジか!? 豚神の話しは本当だったって言うのか!? 取りあえず罪木を止めないと大変な事になりそうだ!!

↓2

①罪木を羽交い締めにしてみる(判定有り)
②罪木を落ち着かせるために言葉を掛け続けてみる(同じく判定有り)
③仲間に協力を依頼する(要はその場から逃げる)
④その他安価

本日の更新はここまで。いやぁ、PC周りが軽くなるだけでこんなにも快適になるもんですねぇ……。

4 罪木が下着姿になって日向を誘惑してきた。私は女として魅力無いのって言いながら。

>>100 すみませんがそれは豚神の発言と矛盾する&凶暴と狂乱は違う物だと思うので再安価↓1

こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。

罪木「猫猫猫ぉおおおおおおおおおおおお!!」

日向(クソッ! 取りあえずここは逃げるしかない!!)

俺一人で止めようかとも考えたが確実じゃないし、第一狂暴化しているのであれば力のリミッターも外れて普段よりも強くなっているとみて然るべきだ。
誰か……罪木を止めるのに最適な誰かに助けを求めなくては!!

誰に助けを求める?↓2

俺が狂暴化した罪木から逃げている最中「彼女」と出会ったのは非常に幸運だったと言えるだろう。

終里「んあ? どした日向。んなに慌ててどこ行くんだよ」

日向「終里!!」

終里赤音 才能は超高校級の「体操部」

抜群のプロポーションを持つスーパーアスリート。短絡的な思考回路のため、自他共に認める「戦闘民族」だ。
基本的に「食べること」と「戦うこと」しか頭になく、死体が転がっているのも珍しくないような荒んだ環境に育ったせいで、食べ物に対する執着心が強い。また羞恥心も薄く、デリカシーに欠ける発言や下品な発言もしばしば飛び出す。
また、体操の基礎や基本は滅茶苦茶で、大会ではオリジナル技ばかり披露し、気が乗らないと大会を棄権するなどかなりの気分屋でもある。

罪木「猫猫猫ぉおおおおおおおおおおおお!!」

終里「んおっ!? つ、罪木!? 日向お前罪木になにしたんだ!?」

日向「俺じゃない! ……いや一応俺のせいでもあるんだが……。丁度良い、終里! 落ち着くまで罪木を羽交い締めにしててくれないか!?」

終里「あー……? 別に構わねぇけどよ、バトルじゃダメか?」

日向「ダメだ! お前が本気で罪木を吹っ飛ばしたりしたら罪木が大怪我しちまう! 頼むから穏便に済ませてくれ!!」

終里「……ちっ! 事情はよく分かんねぇが、良いぜ。ただし、後で何かおごれよ!!」

終里はそう言うと、人間離れした身体能力を発揮してパパッと罪木の後ろへ回り、そのまま罪木をガシッと羽交い締めにする。

罪木「ぐ、うぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!!」

終里「おらどうした! 抜け出せるもんなら抜け出してみやがれってんだ!!」

↓1低コンマほど罪木が早く落ち着く。

それから約5分後。罪木は終里の腕の中で一瞬ガクッと意識を失うと、ボーッとした眼でこちらに話し掛けてきた。

罪木「う、ううん……。あ、あれ? 日向さん……? 私は今まで何を……って、な、なんで私、終里さんに羽交い締めにされてるんですかぁ!? 私、何か悪いことしましたかぁ!?」

日向「いや、悪いことをしたというか、諸悪の根源の被害者だから気にしないで良いと言うか……」

終里「??? よく分かんねぇけどよ、取りあえず落ち着いたって事で良いのか?」

日向「ああ、サンキュー終里。今度昼飯奢るよ」

その後、俺は単語に気をつけながら罪木と終里に事情を説明。罪木が「動物の名前を聞くと錯乱してしまう状態にある」事を話した。

罪木「わ、私。今までそんなことをしてたんですかぁ!? ごめんなさいごめんなさい!! な、何をすれば許してくれますかぁ!?」

日向「いやだから気にするなって! 十中八九「アイツ」の仕業なんだから!! そうだな……お願いがあるとすれば、暫くの間ヘッドホンを付けてクラシックでも聞いててくれ。そうすりゃ動物の単語なんて耳に入ってこないだろ」

そう言うと、罪木は「わ、分りましたぁ!!」と言って一人で音楽室へと向かっていく。一人で大丈夫かと思ったが、終里が長い間罪木につき合って音楽を聴き続けてくれる姿が想像出来なくて、終里には「別の仕事」に付き合って貰う事にした。

~~超高校級の発明家の研究教室~~

日向「おらぁ! 御用改めだ! 神妙にしろ入間ぁ!!」

この前の件も有り、俺は怒鳴りつけるような勢いで入間の研究教室の扉をバンッ! と開ける。↓70以下で入間がいる。それ以外でいない。

俺は研究教室を隅々まで見渡したが、入間の姿は見えなかった。アイツ……まさかまたキーボか誰かを使って薬をバラ撒いてるんじゃないだろうな!?

日向「終里! 大至急入間を探すのを手伝ってくれ!! これ以上騒ぎを広げられたんじゃまた前みたいな大騒動になっちまうかもしれない!」

終里「お、おう? よく分かんねーけど分ったぜ。入間の野郎を見つけてとっちめれば良いんだな!?」

俺と終里は二手に分かれて入間を探し始めた。どこだ、あいつが行きそうな場所と言えば……!!

↓2

①やっぱり79期生の教室
②メカ繋がりと言うことで左右田の研究教室
③同じくメカ繋がりと言うことで不二咲の研究教室
④誰かの力を借りてみる。
⑤その他安価

単純な考えかもしれないが、あいつは仮にも超高校級の発明家だ。科学や物理の分野においては希望ヶ峰学園の生徒の中でも群を抜いていると言って良い大天才だ。
そんなあいつが「この分野ならアタシより上」と認めてそうな、入間と同じ科学分野の超高校級の才能を持つ奴と言えば……!!

日向「……やっぱりあいつか?」

左右田和一。俺の同期にして、ソウルフレンド。そして「超高校級のメカニック」の才能を持つ生徒。あいつなら入間の興味を引くに相応しい人物と言えるんじゃないか?
俺はそう結論づけると、駆け足で超高校級のメカニックの研究教室へと向かった。

~~超高校級のメカニックの研究教室~~

日向「左右田! いるか!?」

↓1

01~30 で普通に左右田がいる。
31~60 で左右田と入間がいる。
61~90 で入間に迫られている左右田がいる。
91~00 で狂暴化した左右田が襲い掛かってきた!!

入間「なぁ、良いだろぉ? 報酬はちゃんと身体(肉体労働的な意味で)で払うからさぁ♡」(胸を左右田の胸板に押しつけながら)

左右田「や、やめろって! お、俺には今大切な約束をしている奴がだな……!」

入間「ちょっとだけ、ちょっとだけで良いからさぁ♪ ちょっと気が狂っちまう位気持ちよくなるだけだからさぁ♪」ギュムギュム

左右田「どう考えても危ねー薬を飲まされそうなのに落ち着けるわけねーだろ!? あとその……む、胸を押しつけるのをやめろくださいホントお願いします!!」

俺はその光景を見た瞬間、目眩がした。入間がいたのは良いが、一体何なんだこのふざけた状況は……。入間の奴、本当に節操って奴が無いんだな……。前に誰かが入間のことを「フォローのしようがない」と言っていたが、正にその通りだ。と言うか……

日向「おい入間! お前左右田に何してるんだ!!」

入間「うっげ! お節介草餅男!?」

突如として現われた俺に、入間は苦虫を噛みつぶしたような顔をした。……っていうか誰が草餅男だ!!

左右田「ひ、日向ぁ! た、助けてくれ!! こいつ女の武器全開で俺に怪しげな薬を飲ませようと迫ってくるんだよ!!」

問答無用の「現行犯」って奴だ。俺はズンズンと入間の方に歩いて行くと、辺古山や弐大に教わった護身術で左右田に迫る入間を引っぺがし、その腕を捻って床に押さえつける。

入間「い、痛たたたたたたたたた!! お、俺様の大切な腕が折れたらどうする気だこの野郎!」

日向「色々言いたいことはあるが、取りあえずお前はここで拘束させて貰うぞ。左右田! 真宮寺の研究教室から荒縄か、星の研究教室から手錠を持って来てくれ。あと出来れば体育会系の才能を持った奴の増援を頼む!!」

左右田「お、おう! 了解!!」

左右田が走って行くのを見届けて、俺は入間に幾つか質問をしていった。

日向「答えろ入間! 罪木に「動物の名前を聞くと狂暴化する薬」を渡した……いや、これじゃダメだな。「動物の名前を聞くと狂暴化する薬」を作ったのはお前だな!?」

入間「↓1」

01~90 で入間の仕業。それ以外でなんと入間は無関係。

希望!

>>117 予想と違う展開になって(コンマ神に振り回されて)私は絶望しそうです()


入間「は、はぁ!? なんだそのヤバそうな薬。俺様はンなもん知らねーぞ!?」

日向「……なんだって?」

俺は「ジロリ」と入間を睨み付けるが、入間は「ほ、本当に何も知らねーんだって! 頼むから信じてくれよぉ……!」と涙ぐんだ声で言うばかりだ。
……一体何がどうなってるんだ? 入間があの薬を作った犯人じゃないとしたら一体誰が……。

日向「……あ」

いる。もう一人だけいる。入間同様の(ベクトルは違うけど)超大天才で、自分が面白そうだと思ったことはどんな滅茶苦茶なことでもやるヤバイ奴が……!! だがそれはそれとして。

日向「……じゃあお前、左右田に何を飲ませようとしてたんだ?」

入間「↓2」

入間「え、ええっと……それはその……」

日向「答えない場合、お前の今までの悪行を纏めたレポートを生徒会及び学園長に提出するのも厭わないが?」

入間「ひ、ひいいいいぃいいいい! そ、その…………薬だ」(ボソッ)

日向「……は?」

入間「だから! 惚れ薬だって!! その、飲んでから見た相手にトキメキを覚えるようになる程度のもんだけど……」

……惚れ薬? 入間が? 左右田に??? ……かなり厄介な事になってくるかもしれないんだがもしかして……

日向「……お前、左右田のことが好きなのか?」

入間「↓1高コンマほどガチ。低コンマほどただのモルモット」

入間「ああ゛? 誰があんなモブキャラ臭えDTを好きになるかよ! ……そりゃあメカニックとしての腕は認めてるけどよぉ……あれはねーだろ」

日向「……そうか」

左右田のソウルフレンドである俺としては何も知らない入間の発言にかなりイラっと来た部分もあるが(と言うかならなんであんな風な誘惑をしてたんだ)今回は厄介な事にならなかった分良しとしよう。
その後、左右田が真宮寺の所から持って来た荒縄で入間をギチギチに縛り上げると、左右田が連れて来た↓1と共に入間を職員室へと連行。担任の先生にタップリと搾って貰う事にした。

石丸「全く……君は何度問題を起こせば気が済むんだ入間くん!! これで↓1(高コンマほど回数が多い)回目の厳重注意&処罰だぞ!!」

入間「ん、ンな事言ったってよぉ……。発明品は誰かに試して貰わなきゃ意味がねぇだろぉ……?」

左右田「それを嫌がってる人間に無理矢理させんなっつってんだよ!! 何の薬だか未だに分かんねーがどうせロクでもねー薬だったんだろ! 日向が来てくれてなきゃ今頃……あー、ゾッとするわマジで」

体育会系の才能では無いが、入間を職員室に連行するには丁度良い人材(石丸)を連れて来てくれたおかげで、手続きと先生への説明は非常にスムーズに済んだ。後は石丸と先生に任せてしまおう。

~~~~

左右田「いやー、マジで助かったわ。ありがとな、日向」

日向「いや、お前が無事でホントよかったよ。……さてと」

探さなければならない。罪木に凶暴化薬を飲ませた真犯人を……!!

↓3 

①誰かの力を借りる(真犯人を完全に暴く)
②罪木の様子を見に行く
③犯人がいる場所に行く(合っていた場合、解毒薬が手に入ります)
④その他安価

入間が大問題児で草


日向「それにてもあいつ、99回も問題を起こしてたんだな……」

左右田「ああ……なんで停学にならねぇんだろうな、マジで」

そりゃあ春川も更正を諦めるわ。俺は勿論、そういうの専門の医者だって匙を投げるかもしれない。……俺は「入間美兎」という存在の厄介さを、まだまだ欠片も理解していなかったのだ。

日向(っと、そんなことよりも今は真犯人捜しだ)

俺は考える。もう既に予想は付いているが、罪木に薬を飲ませた真犯人を絞り込むのに有力な協力者といえば……

↓2

日向(……やっぱり「アイツ」だよな)

俺は左右田と別れて、とある研究教室へと向かう。希望ヶ峰学園でも1,2を争う頭のキレを持つ才能の持ち主の研究教室へと……。


~~超高校級の探偵(78期)の研究教室


霧切「……それで? 貴方は私に何を確認しに来たのかしら、日向先輩」

「確認」という単語からして、霧切がすでに事件の全容を掴んでいることは明らかだった。罪木に薬を飲ませた犯人が入間じゃないとすれば、こんな事をする奴は……否「出来る奴」は一人しかいないからだ。

日向「俺の推測が合っているかどうか確認したい。出来れば詳しく調査をして貰って裏付けを取ってからが良いんだけど……」

霧切「罪木さんの様子から考えて、あまり時間をかけたくないのね。良いわ。貴方の意見を聞きましょう」

そうして俺は霧切に真犯人の名前と、そのあまりにも単純な動機を話す。全て話し終えると、霧切は「まぁ、有り得るでしょうね」とコクリと頷いてくれた。……行こう。アイツがいるであろう「あの研究教室」へ……!


~~超高校級のギャルの研究教室~~

日向「……入るぞ、江ノ島」

俺はコンコンコンとノックをした後、江ノ島がいるであろう超高校級のギャルの研究教室へと足を踏み入れる。部屋の中はまさに「ギャルの部屋」といった雰囲気で、最近流行の服や化粧品類。ティーンズ雑誌に帽子にジュエリーの類いが所狭しと並んでいた。。
さて、肝心の部屋の主(江ノ島)は……↓1 50以上でいる。それ以外でいない。

部屋の中に江ノ島盾子はいなかった。また人捜しの再開か……今度も長くなりそうだと俺が深い溜息を付いた時「それ」は俺の眼に入った。
それは、ギャルの部屋にはそぐわない、一個のフラスコガラスだった。中には紅くて綺麗な液体が入っていて、貼られているラベルには「解毒薬」と記されている。

俺は恐る恐るでフラスコガラスに近寄り、それを手に取ってみる。フラスコがらすの下には、置き手紙が一つ置いてあった。


『もう飽きたからご自由に使ってどうぞ、日向先輩♡』


……やはりこいつの愉快犯だったかと納得しつつ、俺は大きな溜息を付く。さて、後はこれを罪木に飲ませれば依頼の三割は完了だ。……そう、たった三割しか解決しない。……何故か。
この薬を罪木が飲んだ事と、西園寺が罪木をいじめなくなったことに、因果関係が(ほぼ)無いからだ。俺がやらなくてはいけないことは、この依頼は、まだまだ終わってはいない。

今日の更新はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

こんばんわ。では本日も始めて行きます。

日向(さて、とりあえずこの薬を罪木に飲ませてあの状態から元に戻してやらないと……)

このままではまともな会話が出来るかどうかも怪しいため、俺は罪木が向かった音楽室へと急ぐ。
……罪木の奴、また何かしらの切っ掛けで凶暴状態になってないと良いんだけど……

~~音楽室~~

日向「罪木! 遅くなってすまない、いるか!?」

↓1

01~30 普通にクラシックを聴いている罪木がいた。
31~60 赤松にピアノを聴かせて貰っている罪木がいた
61~90 ヘッドホンやらなんやらのコードが身体にに絡まって、床に転げ回っている罪木がいた。
91~00 罪木がいない……だと!?

罪木「~~~~♪」

音楽室の中には、机に座ってヘッドホンでクラシックを聴いている罪木がいた。
良かった……。また持ち前のドジッ子属性を発揮してエラいことになってやしないかと、半ば心配だったんだ。

俺は罪木の方へと向かって歩いていく。罪木も俺に気がついたらしく、ヘッドホンを外して笑顔で俺を迎えた。

罪木「ひ、日向さぁん……!」

日向「安心しろ罪木。凶暴化薬の解毒剤は手に入れたぞ」

罪木「あ、あ、ありがとうございますぅうううううううううう!!」

罪木は俺に何度も何度もお礼を言いながら、解毒薬を一気に飲み干した。3分ほど経ってから、効果を確かめるべく「犬」やら「猫」やらの単語を言ってみたが、罪木の様子に変化はまるで見られない。……どうやらこの解毒薬は本物だったようだ。
俺は「ふぅ……」と安堵の溜息を付きながら、罪木に一応の質問をする。

日向「罪木、お前がこの凶暴化薬を……いや、この際「そう」だと認識してなくても良いか。怪しい薬を飲んだのは今日……どんなに早くても昨日で間違いないな?」

罪木「ひゃ、ひゃい! 今日江ノ島さんに「最新の栄養ドリンク」だって言われて……」

やはりそうだったか。と、言うか凶暴化薬を飲んだのが昨日今日じゃ無い限り、大きな矛盾が生じるのだ。なにせ、内のクラスには「西園寺'ひよ子’」という、動物の名前を冠したクラスメイトがいるのだから。流石にこれで誰も罪木の異変に気づかない方が無理がある。

日向(江ノ島の奴め……事態を複雑化させやがって……)俺は心の中で愚痴る。何せこれでようやく「本来の相談内容」に取りかかれるのだ。

日向「それじゃあ俺は改めて調べ物があるから。罪木はもう安心して好きなことをしてて良いぞ」

罪木「は、はい! あの、本当にありがとうございました!!」

罪木に改めてお礼を言われながら、俺は音楽室を出て行く。さて、ここで改めて依頼内容を確認しておこう。


罪木が持って来た相談は「最近西園寺がいじめて(構って)くれなくなった」という物。俺の当初の予想が正しければなんだが、答えはもう既に予想が付いている。
つまり俺が改めてするべき行動は……

↓2

①小泉に話しを聞きに行く
②西園寺に話しを聞きに行く
③その他安価

今更ですが「弐大「猫」丸」もそうでしたね…… >>名前に動物の名前が入っている。


日向(やっぱりまずは直接本人に話しを聞いておくべきだろうな)

俺は超高校級の舞踊家の研究教室へと向かった……否、正確に言えば「向かおうとした」んだが、ちょっと待てよ?
豚神の話しだと、確かアイツって凶暴化した罪木から逃げ回ってたんだよな? だとしたら自分の研究教室に籠もってるって可能性は「なくもない」程度なんじゃないか?

日向「結局人捜しから始める事になるのかぁ……」

俺は死んだ魚のような目になりながら、西園寺を探し始めた。取りあえずは77期生の教室とあいつの研究教室からだな。

↓1 60以上、もしくはゾロ目で西園寺が見つかる。それ以外で見つからない。

日向「だあああっクソッ! やっぱりいないか……!」

俺は77期生の教室と西園寺の研究教室を見て回ったが、やはりというか何というか、西園寺はいなかった。
どこだ……? あいつが安心して罪木から身を隠せる場所は……”!

↓2

①小泉の部屋
②寮の西園寺の部屋
③その他安価

「すみません、言い忘れていたんですが明日の朝は凄く早いので今日はここまでとさせて頂きます。(←ついさっきその事を思いだした馬鹿)
明日は(寝落ちしなければ9~11半時までやれると思うので、その時によろしくお願いします。

こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。

自分で言うのもなんだが一挙両得の手を思い付いた。そうだ、小泉の研究教室に行けば良いんだ。
学生寮の自分の部屋にいる可能性もあるが、あいつの信頼度的に小泉を頼る可能性は高いし、もしいなくても小泉から最近の西園寺の様子について聞き出すことが出来る。

~~超高校級の写真家の研究教室~~

日向「小泉、いるかー?」

↓2

00~30 小泉だけがいる
31~60 小泉と西園寺がいる
61~90 小泉と、泣いている西園寺がいる
91~00 何故か着替え中の小泉と西園寺の現場を目撃してしまった!!

小泉「あら、日向じゃない。どうしたの、何か用?」

研究教室にいたのは超高校級の写真家「小泉真昼」一人だけだった。当てが外れたな……西園寺なら小泉を頼ると思ってたんだが……。

日向「あ、ああ。相談窓口の依頼でな。最近西園寺の様子がどうもおかしいから調べて欲しいって依頼を受けたんだ。お前、何か知ってる事はないか?」

小泉「ひよ子ちゃんの様子が? うーん、そうねぇ…………」

小泉は大分迷うような表情で、最終的にはこう答えてくれた。

↓1

01~30 ごめんなさい。私から言える事は何も無いわ。
31~60 うーん、そうねぇ……。ひよ子ちゃんの様子をよく観察してれば、アンタになら分るんじゃない?
61~90 ……あんたになら話しても良いか。実はね……。
91~00 唐突に泣いている西園寺が部屋へとやって来た!

0044のダブルゾロ目かぁ……ならこうしましょうか。


小泉「うーん、そうねぇ……。最近のひよ子ちゃんの様子をよく観察してれば、アンタになら分るんじゃない?」

日向「西園寺の様子を?」

小泉「ええ。まぁ、これは「アンタが鈍くなければ」の話しなんだけどさ」

俺はどう受け取るべきか迷った。「西園寺の様子をよく観察しろ」とは言われた物の、座席も研究教室も、俺と西園寺の物は離れている。観察するとなれば尾行っぽい真似をする他無いんだが……。
俺がそんなことで悩んでいた時だった。ガラガラと研究教室の扉が開き、廊下から涙ぐんだ西園寺が部屋の中へと入ってくる。

日向「さ、西園寺!?」

西園寺「…………ぐず」

小泉「ひよ子ちゃん!? どうしたの、一体何があったの!?」

小泉がすぐに駆け寄り、西園寺の涙をハンカチで拭う。

西園寺「お、おね゛ぇえええええええ!! ゲロブ……罪木が、罪木がおかしくなっちゃったよぉおおおおおおおおおお!!」

日向「あっ(察し)」

小泉「蜜柑ちゃんが? 一体何があったのか詳しく……」

西園寺が涙ぐみながら詳しい事情を小泉に説明していく中、俺はどのタイミングで話を切り出すか迷っていた。「いやそれもう解決したから」と説明途中で空気を読まずに切り込むことが出来ず、結局は西園寺の説明が終わってから「あー、ちょっと良いか?」と話に割り込むことしか出来なかった。


~~~~


小泉「なるほどね……そんな事があったんだ」

日向「ああ。ホント、江ノ島(その他諸々)には学年制別問わず全員振り回されっぱなしだよ」

俺はあの小憎たらしい超高校級のギャルの顔を思い浮かべながら言った。あいつのことだから、今頃次の厄介事を作りに取りかかっていてもおかしく……

西園寺「ね、ねぇ日向おにぃ! ってことはさ、罪木ってもう大丈夫なんだよね?!? 私の名前を呼んでも怖く……いや全然怖くなんか無かったけど! 兎に角あんな風にならないんだよね!?」

日向「ああ。解毒薬を飲み終わってから何度も動物の名前を言ってテストしたから大丈夫だと思うぞ」

俺がそう言うと、西園寺は「ほうっ……」と溜息を付いた。罪木が無事だった事に、元の罪木蜜柑に戻ったことに相当安堵したのだろう。小さな声で「よかったぁ……」と呟く声が確かに聞えた。やっぱりなんだかんだ言って、西園寺ひよ子という人物にとって罪木蜜柑とは大切な友達なんだろう。(本人は絶対に認めようとしないだろうが)

小泉「アンタも大変だったわね、お疲れ様。お茶くらいしか淹れられないけど、飲む?」

日向「労ってくれてサンキューな。でも良い、次の相談を解決しなくちゃいけないからさ」

小泉「……次の相談ってあんたがさっき言ってた「アレ」の事だよね? ひよ子ちゃんに直接聞くの?」ヒソヒソ

日向「それが一番手っ取り早いと思うんだけど……ダメか?」ヒソヒソ

小泉「うーん。ダメって訳じゃないけど、ひよ子ちゃんだからなぁ……。聞く分には構わないけど、素直に答えてくれるかどうかは保証出来ないわよ?」ヒソヒソ

西園寺「? ねぇねぇ、さっきからお兄とお姉、二人だけでなにコソコソ喋ってるのー?」

俺達の様子を訝しんだ西園寺が話に割り込んでくる。小泉が「ううん、なんでもないよ」とすぐさま切り返した。

小泉「……あのね、ひよ子ちゃん。日向が相談室の事でひよ子ちゃんに聞きたい事があるんだって」

西園寺「へ? 私に??」

小泉「そうそう! そんなわけで、私は暫くの間外に行ってるね。上手く行くかどうかは分らないけど、日向も頑張りなさいな」

西園寺「あっ! ちょっとお姉!?」

小泉はそう言ってササッと研究教室を出て行ってしまった。俺と西園寺の間に気まずい雰囲気が流れる。

西園寺「えっと……話しってなに? 日向お兄」

俺は迷った。ストレートに「最近のお前の様子がおかしい」という依頼を受けたことを素直に話して良い物か。小泉の言う通り、西園寺の事だから答えてくれないんじゃないのか。
どうする? どういう言葉ならこいつから情報を引き出せる…………?

日向「↓2」

うーん、やっぱりストレートに聞いてもダメかもな。ここは捻って……。

日向「お前、最近罪木と仲が良いんだってな」

西園寺「は、はぁ!?」

案の定、西園寺は驚いたような、それでいて少しばかり動揺したような声と表情をした。

日向「最近アイツの事を「ゲロブタ」ってあまり言わなくなったって聞くし、使いっ走りにするのも止めたそうじゃないか。悪口の数も減ったみたいだし、さっきも本気で罪木のことを心配してたじゃ無いか。何か理由でもあるのか?」

西園寺「↓1 高コンマほど動揺する」

↓2

01~30 な、なんでそんな事を聞く必要があるわけ!? それと、ゲロブタの事なんて全っ然心配なんてしてないから!!
31~60 べ、別に~? ただ「そういうの」をするのがつまんなくなったってだけだよ。
61~90 ……お、お兄になら良いか。あの、実はね……
91~00 ……って事なんだけど……。(事情を全部話してくれる)

俺の質問に西園寺は中々の動揺を見せた後、暫く目を泳がせながら何かを真剣に考えていた。まるで一世一代の答えを告げる前のような……何か重大なことを打ち明ける前のような……そんな表情だった。

西園寺「……ひ、日向お兄になら、良いか。あの、実はね……」

日向「おう」

俺は西園寺が喋りやすいよう、なるべく相槌を打つだけに止める。

西園寺「──私ね、好きな人がいるんだ」

ここで「知ってる」とは答えない。答えた瞬間「あのデート」の詳細を全部バラさなければならなくなる。俺と「あいつ」それから七海がどんな目に合わされるか分ったもんじゃない。

日向「…………」

西園寺「そいつはね、普段は弱い自分を隠すために強がった態度をしてるんだけど、やっぱり弱い所は全然隠せて無くてさ。いくつもコンプレックスや嫌な過去を抱えてて、馬鹿で、乙女心を理解して無くて、好きなことに集中してると周りが見えなくなることもあって……」

俺は西園寺の「あいつ」に対する想いを静かに聞いていく。いつかまた、この件で協力することが出来る事があった時の為に。

西園寺「でも、でもね! 良いところも沢山あるんだよ!! 共感性が高くて、感情豊かで、仲間思いで、常識的で、自分以外の誰かの為に本気で泣ける人で、あと貞操観念もシッカリしてて……」

それは、西園寺の内から湯水のようにあふれ出す、あいつへの想いだった。……なんだろう、聞いているこっちまで誇らしくなってくるような、そんな感じがした。

西園寺「そいつがね「私に相応しい自分になる!」って言ってくれたんだ。すごいんだよ!! 最近は弐大お兄に身体を色々鍛えて貰ってるみたいだし、勉強にも前より熱が入ってるし……自分の苦手なことも克服しようって色々頑張ってるみたいでさ」

西園寺「だからね? 私も負けてられないな、頑張らなきゃなって思ったの。自分の悪いところをシッカリ直して、キチンとした「大人」にならなきゃなぁって。じゃないと大きくなったのは身体だけだって思われちゃうもん」

日向「そうか……」

やはり俺の予想は当たっていた。西園寺は「あいつ」の影響を受けて、自分なりに悪いと思った所を直そうと頑張ってたんだ。ただ、それだけだったんだ。

日向「……なぁ、西園寺」

だから、俺は最後にこれだけ聞いておいた。

西園寺「なぁに?」

日向「そいつのこと、そんなに好きか?」

西園寺は顔を真っ赤にしつつも、照れくさそうにこう答えた。

西園寺「うん、すき。大好きだよ」

そっか。と、俺は目を瞑って微笑みながら言った。

ならどんな風に報告をしても問題は無いだろう。……多少怖さは残るが、罪木と西園寺なら、前のような蟠りが減りつつあるこの二人ならば、最悪な事態に転がりはしない。……そう確信出来たから。


~~数日後。超高校級の相談窓口の研究教室~~

罪木「ふ、ふゆぅ……。そうですか、西園寺さんがそんな事を考えていたなんて……」

罪木は少々しょぼくれた様子で来客用のソファーに座っていた。その口ぶりは重く、西園寺の思いに気づかなかった自分を責めているようにも見える。

日向「ああ。あいつなりに「自分の悪いところを直そう」って頑張ってたんだ。お前も「ゲロブタ」って呼ばれて、使いっ走りにされて。事あるごとに悪口を言われて、良い感じはしなかっただろ?」

罪木「え?」

日向「え?」

罪木「……ああえっとその……! も、もちろんですよぉ! 西園寺さんが普通に話し掛けてくれるようになってとっても嬉しいですぅ!!」

「じゃあ今の間は何だ」とツッコんでやりたいが、まぁ人の趣味はそれぞれだし、触れないでおこう。うん。

日向「まぁ結論、あいつは別に何も変わってなんていなかったよ。どこまでいっても「西園寺ひよ子」のままだ。ただ少し大人に近づいたってだけだっったのさ」

俺はそう言いながら、改めて「恋」って凄いなぁ、と実感していた。「恋は人を変える」とはよく言うが、まさかここまで人に変化をもたらす物だとは。
……俺もいつか、誰かに恋をするんだろうか。その時、俺はどんな風に変わるんだろうか。少し怖いような気もするし、凄くワクワクするような気もする。……まぁ、今は取りあえずそんな予定は無いし、今まで通り学園生活を満喫していくとしよう。

罪木「日向さん。今回は本当に、本当に、本当にありがとうございましたぁ!! 二度も迷惑を掛けてしまったのに両方解決してくださるなんて、日向さんは本当に凄いですねぇ! あ、お礼と言ったらなんですけど、私のパンツでよければ要りますかぁ!?」

日向「少なくとも「今は」いらないな。そういうのはもっと互いの絆を深めあってからにしようぜ」

俺は罪木からのお礼(?)を丁重に断わり、罪木が部屋を出て行ったのを確認すると、早速今回のレポートの作成に取りかかったのだった。


Missionクリア! コマンドで「罪木に助けを求める」の難易度が下がりました!!

罪木は超高校級の保健委員なので、怪我をしたときや病気の疑いがある人がいるときに、非常に役に立ってくれます。
ただし、残姉どうようドジッ子属性でもあるので、予想もしないところで-補正の餌食になってしまうかもしれません。

日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「よくリメイク作品や移植作品で昔のゲームを今のハードで遊べるようにしたりするだろ? その時に昔はあったのに今は無い……或いはその逆なことってあるじゃないか。お前はそういうのってどう思う?」

七海「うーん、そうだなぁ……。以前は出来た物が出来なくなる、新しい物に変わるっていうのは確かに寂しいけど……。その分「今」の作品が良くなってるならそれで良いんじゃないかな。何度も何度もリメイクされるって事は、その作品がそれだけ人気が高いって証拠だしね」

日向「来年発売のペ○ソナ3■Reもどういう仕組みになってることやらなぁ……」

七海「それは十神くんに期待しようか」


コンコンコン!


日向「おっと、依頼人か? はーいどうぞ!!」

失礼します「↓2」

アンジー「ヤホヤホー! 神様が「悩み事があるならここに相談するが良い」って言ったから来てみたよー!」

七海「ヤホヤホー」

日向「夜長か。入間の動物変化薬事件依頼だな」

79期生 夜長アンジー 「とある島」出身の不思議な少女。『島の神さま』がいつも隣にいると言い、その信仰心は厚い。
絵画も彫刻も手がけるが、アンジー自身は「神さまに体を貸しているだけなので、実際に創作をやっているのは神さま」と語っている。
ポジティブかつマイペースな性格で、「不思議ミラクル」「ぐっばいなら」など、独特な日本語を駆使する。
絵を見せる代わりに血を捧げるイケニエになるよう求めたり、神の声を代弁したりといった奇妙な一面も持ち合わせている。

七海「それじゃあ私は今からタルタロスで死神を狩ってきまーす!」

日向「朝御飯までには戻れよー」

七海「はーい!」

こうしていつも通り、俺達なりの奇妙な会話を終えると、俺は夜長に来客用のソファーに座るよう促す。

日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

アンジー「もちもちー! 実はねー↓2」

アンジー「アンジーがいつも来てる白ビキニが盗まれちゃったんだよー!」

初っぱなから頭を抱えるのはこれで何度目だろうな。と俺は思いながら「夢野の時もそうだったけど、そう言うのはまず警察に相談しに行けよ……」と内心で愚痴る。

アンジー「これは許されざる行為だよー! おかげでアンジーは前の一回り小さなビキニを着る羽目になっちゃったんだからー!!」

日向「は?」

そう言ってアンジーの胸元を見てみると、確かにビキニのサイズが普段よりも小さく見える。一言で言うならその……中身が少し溢れそうだった。

日向「あー、そうか。それは大変だな」

アンジー「でしょでしょー!? だから創には犯人捜しを手伝って欲しいんだー! もしアンジーのビキニを無事に取り返すことが出来たらとっておきのご褒美をあげちゃうよー!!」

とっておきのご褒美がなんなのかについては多少気になるが、前提として確かめておかなくてはいけないことが幾つかある。

日向「捜査を始める前にちょっと聞きたい事が幾つかあるんだが、良いか?」

アンジー「良いよー!!」

日向「じゃあまず始めに……。どうしてその白ビキニが「盗まれた」って分ったんだ? 普通「無くなっちゃった(盗難の可能性あり)」じゃないのか? それと、一回り小さなビキニを着る羽目になったって言ってたけどその……予備は無いのかよ」

アンジー「↓1盗まれた件について ↓2予備の件について」

今回はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。

アンジー「何かね? 手紙が部屋に置いてあったんだー」

日向「手紙?」

アンジー「うん。読んでみると「アンジーへ 今日お前の部屋にある下着とビキニは全て頂いた。グフフグフフ」って書いてあって、調べてみたらホントに無かったんだよー。これはズバリ! アンジーの可愛さに魅了されてしまった憐れな探索者の仕業だって神様も言ってるよー!!」

日向「………」

アンジー「あ、あと予備のビキニの事なんだけど~。学園側の発注ミスで一回り大きいのが来たから返却したばかりで、次の予備が来るのは3日後なんだ~」

日向「……そうか」

俺はこの時点で分ることとして、犯人はアンジーの下着やビキニ目当て(性的な意味で)の犯行の線を薄く考えていた。何故か。ワザワザ「盗みました」という手紙を残す必要が無いからだ。そもそも本当にアンジーの下着が目的なら、全部持ち去る必要なんてどこにも無い。ビキニとパンツを一枚ずつ盗めば「あれれー? どこかで無くしちゃったのかなー?」と思わせることだって出来たはずだ。
故に、考えられる可能性としては「愉快犯」……下着とビキニを盗まれたアンジーの反応を楽しんでいる者の犯行。もう一つが「この犯行自体が一種の罠」という線。俺とアンジーの目を下着泥棒に向けさせている内に「本当にやりたい事」をやり遂げようとしている者の犯行。

勿論、下着やビキニ目当て(性的な意味で)の犯行の線も完全には無くなったわけではないが、そこはあまり考えなくても良いだろう。

さて、まず誰に話しを聞きに行くべきか……↓2

①愉快犯として犯行をしそうな人物(安価)の元へ行く
②アンジーに、ここ最近不審な出来事や不審な人物を見かけなかったか聞く
③仲間の力を借りてみる
④その他安価

すみませんが状況とあまりにも合っていない&相談者がいる間は部屋の中に入らないというスタンスを取っている七海がそんな事をするとは思えないので安価↓1

日向(でもまぁ「あえて」順当に「こんな事をやりそうな奴」に話しを聞いてみるかぁ)

「あいつ」の場合手紙なんか残さないとは思うのだが、俺は取りあえず77期生トップクラスの変態(自他共に認めている)に話しを聞きに行くことにした。

~~超高校級の料理人の研究教室~~

日向「花村、いるか?」

花村「あれれ? 日向くんに……アンジーさんじゃないか! あ、そう言えばこの前の料理の感想をまだ聞いて無かったね。どうだった?」

アンジー「とっても神ってたよー! ありがとね輝々~!」

花村「それはよかった! ぐふふ。褐色美少女にボクの料理を食べて貰えるなら幾らでも作っちゃうよ~? どうだい? 今夜にでもボクと二人きりで……」

日向「はいはい、余計な話しはそこまでな」

このままではいつも通りの変態発言を連発して77期生のイメージを下げかねない花村の発言を切り伏せ、俺はさっそく尋問に取りかかる。勿論、アンジーの下着が盗まれた事は口にしない。

日向「どうも最近、夜長の周りで奇妙な事が起きてるらしくてな。お前、何かしらないか?」

花村「↓1」

01~30 で何も知らない
31~60 でヒントをくれる、
61~90 で若干動揺する
91~00 で凄く動揺する。

花村「奇妙な事って言われてもなぁ……? 正直アンジーさんとはそこまで接点があるわけじゃないし、悪いけどボクは何も知らな……はっ!まっまさか僕を疑ってるの? 僕は変態っていう名の紳士だよ!(キリッ)」

日向「決め顔で余計な事を言うんじゃない……」

しかしやっぱりそうか。花村が実行犯なら手紙なんか残さないって俺の予想は合っていたみたいだ。恐らくだが花村はこの事件とは無関係なんだろう。

日向「そうか。邪魔して悪かったな、アンジー次ぎ行くぞ」

アンジー「はーい! じゃあねー輝々~! また美味しいイケニエを期待してるよー!!」

花村「あの……君には君の事情があるんだろうけど、ボクの料理をイケニエっていうのは止めて貰えないかなぁ……?」

~~~~

そんなこんなで花村の研究教室を後にした俺達二人。さて、次はどうしようか……。

↓2

①愉快犯として犯行をしそうな人物(安価)の元へ行く
②アンジーに、ここ最近不審な出来事や不審な人物を見かけなかったか聞く
③仲間の力を借りてみる
④その他安価

……俺は何故今の今まで基本中の基本を忘れていたんだろうか。夜長に直接聞くべき事がまだあったじゃないか。

日向「なぁ夜長」

アンジー「んー? なにかな創?」

日向「下着が盗まれた後でも前でも構わないんだが、ここ最近不審な出来事や不審な人物を見かけなかったか? どんな些細なことでも構わない。思い当たることがあれば教えて欲しい」

アンジー「↓1」

高コンマほど心当たりがある。

コンマ09 思い当たることが本気で何も無い。


アンジー「んー、ゴメンねー。思い当たることは何も無いって神様も言ってるよ~」

日向「……本当か? どんな些細なことでも良いんだぞ?」

アンジー「本当に何も無いんだよー! 寧ろあったら最初にアンジーから言ってるって!!」

それもそうかと思い至り、俺はこれ以上アンジーへの追求を止める事にした。しかし困った。本格的に手がかりが「アンジーの下着自体が目当てでは無さそう」位しか無くなってしまった。
でもしらみつぶしに探すのは効率が悪すぎるし、うーん……。

↓2

①愉快犯として犯行をしそうな人物(安価)の元へ行く
②仲間の力を借りてみる(安価)
③その他安価

日向(愉快犯。愉快犯かぁ……)

思い当たる人物は何名かいるが、あんな風な手紙を現場に残し、尚且つアンジーの下着類を全部奪ってみせる大胆さがある奴というと……。
ああ、嫌だなぁ。ぶっちゃけ言うが、俺は「あいつ」の事が苦手だ。何というか、超美人でスタイルも抜群なのに、入間以上に生理的に受け付けない。いやホントなんでなんだ? 前世かどこかで浅からぬ因縁でもあったりしたのか?

しかし、あいつが何かを知っている可能性があるのならば、俺はあいつから事情を聞かなければならない。俺と夜長は意を決して、あいつの研究教室へと足を運んだ。

~~超高校級のギャルの研究教室~~

日向「失礼するぞ。江ノ島、いるか?」

↓1

0~30 でいない
31~60 でいないが、机の上に手紙が置いてある。
61~90 でいる。
91~00 で苗木に押し迫る江ノ島がいる。

江ノ島「おっと、そろそろ来る頃だと想ってましたぜ日向パイ先。アンジーちゃん」

アンジー「ハロハロー盾子!」

日向「今日の気分はインテリか? もし俺達の行動が先読みできてるってんなら何が聞きたくてお前の所に来たのかも予想が付いてるよな? 単刀直入に聞くぞ。お前、この事件について何か知ってる事はないか?」

江ノ島「んー、答えてあげても良いんですがぁ……どうしましょうかねぇ……。よし、ここはコンマで決めますか!」

日向「は? コンマ??」

アンジー「ねぇねぇ創ー。盾子は何を言ってるのー? 神様も意味不明だって言ってるよー」

江ノ島「問答無用! アそーれ!!」

↓1

01~30 で何も情報を渡さない
31~60 でヒント①をくれる
61~90 でヒント①と②をくれる
91~00 で事件の真相をバラす。

江ノ島「おっとこれは出目が高いぞ! 80だ! 80台行ったぁあああああああ!!」

江ノ島はさっきから何をしているんだ? 俺と夜長の目からしてみれば一人で狂った行動を取っている様にしか見えない。何かを虚空に向かって只管に喋っているのだ。COCで言うところの「一時的狂気」にでも掛ったのか?

江ノ島「それではお約束通り、この事件のヒントを二つ差し上げましょう」

相変わらずこいつが何を一言っているんだか分からないが、事件解決の為のヒントをくれるというならありがたく貰っておこう。

江ノ島「ではまずヒント①から……「デジャヴ」って知ってるか?」

日向「は? デジャヴ?」

江ノ島「「デジャヴ」っていうのは、フランスの「déjà-vu」のカタカナ語で、「既視感」という意味で用いられています……。「デジャヴ」だけでなく、「デジャヴュ」や「デジャブ」と呼ばれることもありまして「初めて見るものなのになんとなく見覚えがある」、「初めて訪れた場所なのに前に来たことがあるような気がする」、などの感覚が「デジャヴ」と言います……」

まぁデジャヴとその意味ぐらい知ってるが、それと今回の事件に何の関係が……

江ノ島「ではヒントその②「犯人は現場に立ち返らない」……これが大きなヒントになるぜ、先輩?」

日向「「犯人は現場に立ち返らない」……?」

「犯人は現場に立ち返る」。ならば聞いた事があるが「現場に立ち返らない」とはどういう事だ? その位今回の作戦に自信を持ってるって事か? それとも立ち返ったら何か不味い事があるって事か?

江ノ島「はいざんねーん! ヒントはこれで終わり。後は自分で考えな、パイ先♡」

日向「えちょっ、おい!」

半ば強引に研究教室から追い出される俺と夜長。クソッ! あの様子だったらワンチャン事件の真相まで聞き出せそうだったのに……!。

夜長「「デジャヴ」と「犯人は現場に立ち返らない」かぁ……一体どういう理屈なんだろうね、創」

日向「それが分れば苦労しないよ……」

俺は溜息を付きながら、二つの単語を頭の中で繰り返していた。

↓2

①仲間の力を借りてみる(安価)
②その他安価

チョと済みませんが、先ほどから睡魔がヤバイので、今回の更新はここまでとします。明日も9時頃にお会いしましょう。
(攻略のヒント)もっと仲間の力を頼ってみましょう。日向くんはあくまで「超高校級の相談窓口」であり「何でも屋」ではありません。仲良くなった皆も、日向くんに頼られるのを楽しみにしてますよ?

こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。

日向(やっぱりここはその手の専門家に聞いてみるのが一番か……)

アンジー「およよ? 創~、どこ行くのー?」

俺とアンジーの二人だけじゃあいつまで経っても捜査が進まないと考えた俺は、希望ヶ峰学園随一の頭のキレを持つ「超高校級の探偵」に話しを聞きに行くことにした。


~~超高校級の探偵の研究教室(78期生)~~


日向「……って事なんだ。何か知ってたり、ここまでの情報で推理できた事とか無いか?」

霧切「……そうね。取りあえず、日向先輩が相変わらず生徒達から厄介事を押しつけられているっていうのは分ったわ」

希望ヶ峰学園の二大探偵が一人。78期生は霧切響子。なぜ最原ではなく霧切の方を頼ったかと言えばここまでの貸し借りで出来た顔の合せやすさというのが大きい。
それに、ほぼ間違い無くないと思うが、ムッツリスケベ疑惑がある最原は夜長と同期なだけあって、今回の事件の容疑者候補に(本当に一応)上がっているのだ。

それにしても……

アンジー「……」

この研究教室に来てからアンジーの様子が少し変だ。理由を聞いてみると「怖いよ~。死神に取り憑かれてるよ~」と少しばかり怯えているらしい。
妙な悪口を言うな? と俺が夜長に注意しようとしたところ、霧切はそれに対して「気にしなくて良いわ。毎度の事だもの」と少しばかり微笑んだだけだった。


霧切「さて、肝心の事件の事だけど……。江ノ島さんのヒントを含めて、私にはもう見当が付いてしまったの」

日向「え、マジか!?」

流石は超高校級の探偵……と俺が感心しかけたと同時に「でもね」と霧切は言う。

霧切「『私の相談の時と同様』これは貴方自身の手で解くべき謎よ。……夜長さんもその方が嬉しいでしょう?」

日向「……は?」

言っている事の意味が分らず、俺は訝しむように霧切の顔を見る。問われたアンジーも「そだねー! 出来れば創一人の力で解決してくれると嬉しいなー!!」と乗り気だった。
おいおい、自分の下着が全部盗まれてるって言うのになんて暢気な……。

日向「……ん?」

ここで俺は、始めて一つの違和感に気づいた。と言うか、探偵の真似事をする際に根本的に「やるべき事」をやっていない事を自覚したのだ。

霧切「私からの最終ヒントよ。これは謎であって謎でない。証言に誤魔化されないで、物的証拠を犯人に突きつけてやりなさい」

その言葉を聞いて、今までの情報の全てをつなぎ合わせて、俺は「ある可能性」に思い至り、大急ぎで「その場所」を目指す。その場所とは……。↓2


※もうヒントは出せるだけ出したつもりです。「手紙を置くのが不可解」「全部の下着を盗むのも不自然」「デジャヴ」「探偵の真似事をする際に「やるべき事」をやっていない」
これらを組み合わせると、そもそも……。

盗まれていない、アンジーの研究教室にある

>>209 大正解&ダブルゾロ目につきボーナス大幅追加。

日向(そうだ。そもそもこの事件? は最初からおかしかった)

置かれていたという手紙。盗まれたという「全ての」下着。そしてなにより「クラスメイトの「最原」ではなく「俺(日向創)」」に頼ってきたという事実。
俺は探偵の真似事をする際に「やるべき事」をやるために、その研究教室へと向かった。……夜長はニコニコとした顔で、ただ俺に付いてくるだけだった。


~~超高校級の美術部の研究教室~~

日向「……失礼するぞ」

アンジー「ただいまー。そしていらっしゃーい! で、で? 創は私の研究教室になんの用なのかな~?」

日向「……なぁ夜長。お前が盗まれたっていう下着は普段どこに閉まってあるんだ? それと、置かれたっていう手紙は?」

アンジー「あそこの棚だよ~。手紙もそこに閉まってあるよ~!」

俺は意を決して棚の取っ手に手を掛ける。もし俺の予想が正しければ………

ガラッ──

日向「……え?」

俺の予想に反して、棚の中には下着が一着も無かった。夜長の証言通り、封筒に包まれた手紙が、一つだけ置かれていたのだ。そんな……だってこの事件は夜長の……!
俺は慌てて封筒に包まれた手紙を手に取り、中身を見ようとして……。

──パン! パンパンパン!!

日向「おわぁあああ!?」

封筒を開いた際のクラッカーのような炸裂音と紙テープに驚いて、俺は腰を抜かす。……一体何なんだと、改めて手紙を拝読すると……。


『Missionクリアおめでとー! 創はアンジーの島への移住兼を手にしたよー!!』


日向「……は?」

アンジー「おめでとー! やっぱり創は凄いねー。超高校級の探偵でも無いのにこんなに早く事件を解決しちゃうなんて!!」

俺の口からは、ただそんな一言が漏れただけだったのに対し、夜長は無邪気に俺を祝福していた。

日向「……あー、夜長?」

アンジー「なぁに?」

日向「お前が盗まれたって言う下着なんだけどさ「今は」どこに閉まってあるんだ?」

アンジー「アンジーの寮だよー! 全部の下着を移動させるのってそれなりに面倒だったんだからねー!! あ、創が最初に「その置かれたっていう手紙を見せてくれ」って言った時の為のダミーの手紙もちゃーんと用意してあるよー!!」

一切悪びれた様子も無く、夜長はニコニコとした表情を崩さずに俺へと告げた。──そう。この事件は夜長の狂言……つまるところ「嘘」だ。下着が全部盗まれたっていうのも、手紙が置かれていたっていうのも全部嘘。
江ノ島が言った『デジャヴ』と『私の相談の時と同様』というのは『相談者が全ての真相を把握している』という比喩。『犯人は現場に立ち返らない』というのは、多分『夜長の下着を盗んだ犯人なんていない』という意味だろう。


日向「……で、なんだけどさ。なんでこんな狂言回しをしたのか、教えて貰えるか?」

アンジー「そんなの決まってるよー! アンジーの島に住むに相応しい人……島の女の子達のお婿さんを探すためだよー!! 今の所、快斗に是清に蘭太郎にゴン太。それから誠に千尋に白夜(77期)に眼蛇夢に猫丸、そして創が候補者なのだー! あ、終一はアンジーのお婿さんだから例外だって神様も言ってるよー!!」

夜長の壮大とも言える計画に、俺は唖然としてしまっていた。……まさかこいつ、この希望ヶ峰学園で過ごす三年間で気に入った男子全員を自分の島へ連れて帰る気なのか!?
可能か不可能かで言えば当然不可能だろうが、夜長は本気の眼だった。グルグルと渦巻き、狂気を宿した……「この事件の犯人」の眼だった。

日向「……悪いが俺は卒業後もお前の島へ移住する気は無いぞ」

アンジー「うんうん。「今は」それでも全然良いよー! いつかアンジーと神様が皆をアンジーの島に招待してみせるからねー!」

クスクスと、あどけない少女は笑う。まるで自分の勝利を確信しているかのように。

アンジー「アンジーの島は正に天国みたいな楽園なんだよー! 一度来たら誰も帰りたくなくなる……ここにずっと居たいって心から思うようになる……そんな島なんだから!!」

日向「……そうか。あ、そうだ依頼は……」

アンジー「これにて完結ハッピーエンドなのだー! お疲れ様創ー! ……あ、そうだった。ご褒美をあげなきゃね!!」

夜長はスタスタと俺に近づいてくると、俺が拒否する間も避ける間もなく──

──チュ♪

日向「──ッツ!?」

俺の右頬にキスをした。こんな美少女にキスされて嬉しくないはずがない(実際嬉しくもあった)のに、何故だか同時に一種の寒気を覚えるような……そんなキスだった。

Missionクリア! 夜長アンジーとの絆が大幅に深まりました。

アンジーは超高校級の美術部です。頼りにする機会は少ないかと思いきや、彼女には「神様の助言」があるので、どうしても大きなヒントが欲しいときに頼ると、良い事があるかもしれません。(ただし、頼りすぎると……?)

日向「……なぁ七海」

七海「なぁに日向くん」

日向「世の中には色んなゲームがあるけどさ。その中でも「元祖」って言えるゲームは──」

七海「──ゲームの歴史。それは遙か5000年の昔。古代エジプトにまで遡るという──」

日向「その返しは読めていたぞ。カウンター罠発動、神の宣告。……俺が言いたいのは「元祖」って言える「ゲーム」はどうして発足したのかって話しだ」

七海「うーん。その辺りは私より真宮寺くんの方が詳しいんじゃないかな? ただ、漫画やアニメであるような「重要な儀式」なんかじゃなくて、庶民でも遊べる様な娯楽だったらしいね」

日向「今も昔も、ゲームに人種も身分も無いって事か」


コンコンコン!


日向「っと、依頼者か? はーい! どうぞ!!」

↓2「失礼します」

舞園「失礼します。日向先輩」

七海「やっほーさやかちゃん!」

日向「舞園か。なにか悩み事か?」

78期生 舞園さやか。才能は「超高校級のアイドル」黒髪ロングヘアにセーラー服、白いラインの入ったニーソックスという正統派の美少女。

清楚で丁寧な物腰だが言動には一本芯が通っており、真面目なしっかり者として周囲からの信頼も厚い。
苗木の中学校時代におけるクラス違いの同級生だが、苗木曰く、高嶺の花の舞園と凡人の苗木との間に接点は一切なかったらしい。しかし苗木が舞園を可憐なアイドルとして強く意識していたことはもちろん、舞園も苗木の優しさが印象に残っていたらしく、苗木が同級生であることを覚えていたという。

実際、左右田と見に行った澪田との合同ライブは(終わりがアレだったとはいえ)もの凄い盛り上がりようだった。「これが超高校級のアイドルか」と思わず圧巻されたものである。

……そんな彼女も今では立派な(?)苗木lovesで、霧切、朝日奈、不二咲と日夜苗木を巡った攻防を繰り広げているらしい。……それで良いのか超高校級のアイドル。

舞園「はい。どうしても日向先輩にご相談させて頂きたいことがありまして……」

七海「私が言うのもアレだけど、そんな畏まらなくても良いよ。日向くんは優しいし、細かい礼節なんかに拘る人じゃないから。じゃあ私はいつも通り部屋の外に行ってるね」

こうしていつも通り七海が部屋の外に出て行くと、俺は舞園に来客用のソファーに座るよう促す。

日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

舞園「はい! 実は↓2」

苗木君と朝日奈さんと不二咲君と霧切さんでサバゲーしようと思うんですけど、人数がもう少し欲しいので日向先輩と七海先輩と後二人でしませんか?

>>216 人数的に4vs5になってしまうのでちょっと改変。(3vs3vs3でもいけるんですが、描写が……ね?)

舞園「今度苗木君と朝日奈さんと不二咲君と霧切さん……いつものメンバーでサバゲーしようって話になったんですけど、人数がもう少し欲しいので、日向先輩と七海先輩にも参加して欲しいなぁって」

七海「サバゲーと聞いて」ガラララッ!

日向「おいコラ、教室の外に出て行ったんじゃないのか七海」

七海「勿論私も参加するよ日向くん」ふんすふんす

当然の様に教室に戻ってきた(目を輝かせている)七海を加え、舞園の話しは進む。

舞園「ま、まぁ要するに「一緒に遊びませんか?」っていうお誘いですね。あ、それと一応お願いがあって……所謂5VS5をやりたいので、後三人人数を集めて欲しいんです。……あ、戦刃さんと春川さんは禁止カードということで。というかその二人には審判をお願いしてありますから」

「一緒に遊ぼう」か……。良いな、こういう依頼は実に新鮮で良い。依頼者も俺達も思いっきり楽しむことが出来そうだ。しかしサバゲーか……七海によって鍛えられた俺のサバゲーの腕前は↓1(補正+20)色んな意味で断わる理由がない。

日向「遊ぶのは全然構わないぞ。あと、人数集めの件は承知した。実際にサバゲーをやる日までに集めておくよ」

舞園「ありがとうございます! 私達も動けたら良いんですけど、なにぶんサバゲーをやる日まで苗木くん以外全員忙しくて……よろしくお願いしますね!!」

そう言うと、舞園は安心した様子で部屋を出て行った。さてと、じゃあまず誰を誘おうか……↓3

日向の腕前 51 実に平均的


狛枝「話しは聞かせて貰ったよ、七海さん。……あと元予備学科くん」ガラララッ!

七海「あ、狛枝くん。おっすおっす」

日向「うっげ!? 何でお前が教室のすぐ外にいるんだよ!?」

狛枝「いやぁ、廊下を歩いてたら舞園さんを見かけたんだけど、元予備学科級の君の研究教室に入っていくのを見てね。彼女が君にどんな依頼をするのか気になって後を付けさせて貰ったのさ」

日向「お前ストーカー取締法って知ってるか? 知ってるよな? 知ってるなら今すぐ舞園に謝ってこい」

77期生 狛枝凪斗 才能は苗木と同じく「超高校級の「幸運」」

抽選枠で希望ヶ峰学園に入学した。パーカーを着用し、才能も似ているなど78期生の苗木誠をどこか彷彿とさせるミステリアスな人物。性格はのんきでマイペース。驚異的なポジティブシンキングで、「絶対的な希望」を信じ、自身の持つ「超高校級の幸運」に関しては絶対の自信を持つ。その反面、自身のことは超高校級の才能を持つ周囲と比べて「ただの幸運」とネガティブに低く評価し、極めて自虐的で卑屈な態度をとっている。
推理力・洞察力等も優れている……77期生における大問題児だ。

こいつは「才能は生まれつき与えられる、選ばれし者が持つ希望である」という異常な思考回路を持ち、希望ヶ峰学園や才囚学園に所属している(もしくは所属していた)以外(一部例外あり)の人間を「自分以下のゴミクズ」だと本気で思っている。
だからなのかもしれないが、去年「予備学科」から本科に転入してきた俺の事を蟷螂の如く嫌っている。転入初日に「君が本当に「超高校級」の才能の持ち主かどうか、見極めさせて貰うよ」と喧嘩を売られるぐらいに。当然、俺もこいつのことが苦手で、普段は互いに関わろうともしない。


狛枝「七海さん、良かったらそのサバゲー。是非ボクも参加させて貰えないかな?」

日向「はぁ!? お前どうせ「皆の輝く希望がみたいんだ」とかなんとか言ってゲームを滅茶苦茶にする気だろ! 却下だきゃっ「うん、良いよー」七海!?」

一応、舞園から人数集めを任されたのは俺なのだが、俺が拒否する前に超高校級の相談窓口である俺の助手(を勝手に名乗っている)七海が許可を出してしまった。
七海が「……ダメ?」と上目遣いで俺を見てくる。……ああ、やめてくれ。こうなると俺は本当に弱いんだ。


狛枝「流石は七海さん! 素晴らしい心の広さの持ち主だね! ボクみたいなゴミクズを躊躇無く遊びに誘ってくれるんて……嬉しいよ」

ネットリとした声で、崇拝でもするように狛枝が七海に言う。「……マジで余計な事はするなよ」と俺は狛枝に忠告し(渋々)こいつの参加を認めたのだった。

さて、今度こそ誰を誘いに行こうか……↓2

日向(やっぱりこういう時はアイツだ。アイツのツッコミ能力が必要な時だ!!)

狛枝が参加すると決まった瞬間、俺は「アイツ」を誘うことを決めていた。ただでさえ苗木lovesが(主に苗木のために)どんな行動に出るか分らないのに、狛枝まで参加したらマジで俺一人では状況を制御出来なくなる。
こういう時、俺のソウルフレンドは本当に役に立つんだ……!!


~~超高校級のメカニックの研究教室~~


左右田「サバゲー? 勿論良いぜ! 良い息抜きになりそうだしな!!」

左右田は二つ返事でOKしてくれた。ああ、本当に良かった。何も無ければ断わられるとは思っていなかったが、最近こいつが忙しく動き回っている事は俺も知っていたから、何か用事と被るんじゃないかと心配だったのだ。


日向「助かる。日程は~~だから、その日は丸々空けて置いて貰えると嬉しい」

左右田「ん、了解了解。んで、銃の改造ってどこまでして良いんだ? 連射機能とかロケットランチャーとか付けても良いのか?」

日向「……後で詳細なルールを送るから自分で確かめてくれ」

とんでもない改造銃(当然ルール違反)を持ち込もうとする左右田に、メールで詳細なルールを送りつけると、俺は最後の参加者を誘いに行った。
最後の参加者↓2

今日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。

日向「だから聞いてくれって! ただ相手を倒すだけじゃダメなんだよ!! 決められた銃を使って倒さないと意味が無いんだ!!」

終里「ああん? でもこれって要するに戦争を模したゲームなんだろ? なら格闘戦が禁止って方がおかしいじゃねぇかよ!」

日向「その理屈は合ってる。合ってるんだけどこれはあくまでゲームで、キチンとした「ルール」ってもんがだな……!」

俺は最後に(廊下でバッタリ出くわしたからという理由で)終里に声を掛けたが反応はいまいちだ。どうも終里はサバゲーを「戦争ゲーム」か何かだと勘違いしているらしい。
それに加えて、自身の最大の武器である身体能力の高さを活かせない(物理で殴るが禁止されている)のがご不満のようで、ゲームに参加すること自体に難色を示している。

うーん、これはどうするべきだ……? 終里の持ち前の身体能力の高さは、別に物理技が封じられたところで痛手になるようなもんなんかじゃないと思うんだが……。

↓2

①終里を説得し続ける(ハッキリ言って成功率は低いです)
②諦めて他のメンバーを探す

……仕方がない。これ以上説得しても恐らく終里は頷いてくれないだろうし、諦めて他のメンバーを探そう。
俺は「強引に誘って悪かった」と終里に一言謝罪を入れると、当てもなくサバゲーに参加してくれそうなメンバーを再度探し始めた。

さて、誰が居るだろうか……↓2

戦刃は禁止カード>>217なので安価下の九頭龍を採用。ゾロ目なので参加確定。

九頭龍「ああ゛? サバゲーだぁ?」

日向「ああ。今度舞園達と一緒にやるんだが……どうだ?」

俺は「銃の扱いにも慣れていそう」という理由で、九頭龍を説得しに掛っていた。反応は……一見不満そうにも見えるが……


九頭龍「……チッ。言っとくが、俺はチャカの扱いにそこまで慣れてるって訳じゃねぇからな?」

日向「参加してくれるのか?」

九頭龍「……まぁ何だ。偶にはこういうお遊びにつき合うのも良いだろってな。丁度暇な日だったし、単なる気まぐれだ」

日向「ああ……。ありがとな」

組の事で忙しくない日なんて無いだろうに、九頭龍は俺達と遊ぶ約束をしてくれた。その事に感謝の意を示しながら、俺はメンバーが揃ったことを舞園に電話で伝えたのだった。

……そして、サバゲー当日に話は飛ぶ。

澪田「やっほっほー! さぁ、やって参りました、第一回希望ヶ峰学園生徒によるサバゲー大会! 実況は私、創ちゃんから話しを聞いて(強引に)司会進行を引き受けた澪田唯吹と!!」

豚神「解説、豚神白夜でお送りする。……サバゲーとしては小規模だが、超高校級の生徒達が相争うとなれば内容にも期待出来るだろう。よろしく頼む」

左右田の作ったミニステージの上で、実況用のマイクを放送室から(恐らく勝手に)持ち出した澪田と豚神が、森林用の迷彩スーツに身を包んだ俺達を見下ろしていた。
……別に戦刃や春川と違って「やってくれ」って頼んだわけじゃないんだけどなぁ……。


澪田「参加メンバーは誠ちゃん、さやかちゃん、響子ちゃん、葵ちゃん、千尋ちゃんの78期生メンバーと!」

豚神「77期生から日向、七海、狛枝、左右田、九頭龍の計十名だな。チーム分けは↓2」

①折角なので77期生対78期生
②は? コンマスレなんだから完全ランダムに決まってんだろ。

澪田『偶然にも77期生から5名、78期生からも5名という丁度良い塩梅のメンバーが揃ったと言うことで77期生VS78期生でやらせて貰う事になってるっすよ!!』

豚神『無論、十神の名に掛けて贔屓などはせんが……同じ77期生として、そして奴らの先輩として、77期生メンバーには意地を見せて欲しい所だな』

澪田『あ、ルールに関しては長くなるんで、各自配られた書類を要チェックして望んでくださいっす! 違反者、反則者には恐ろしい罰ゲームが待ってるっすよー!!』

澪田の注意喚起で俺は書類(七海特性)をリュックから取り出し、念には念を入れて最後の確認を開始する。



【プレイ中のルール】

1.ゾンビ行為をしない。弾が当たったら自主的にしっかりとヒットコールをしてね?

2.ゴーグルを外さない。プレイ中はいかなる理由があろうとゴーグルを外してはいけないよ?

3.ヒット者を撃たない。ヒットし退場中のプレイヤーを撃ったらダメ。もし間違えて撃ってしまった場合はその場で軽く一言謝罪するとスマート。「ごめんね!」で全然OKだよ。

4.やみくもに打たない。敵プレイヤーを目視せずに撃つとヒットしたプレイヤーにさらに撃ち込んでしまったり、近距離の味方プレイヤーを撃ってしまう可能性が高くなっちゃうの。しっかり狙って撃とうね。

5.暴言や暴力は禁止だよ。他人とゲームを共にしている事を忘れちゃダメ。ちょっとした一言がトラブルの元となる可能性があるから、発言には注意してね?


【休憩中、セーフティーエリアのルール】

1.マガジンは抜いておいてね? 空マガジンであっても挿入は禁止。誰もが見た瞬間に安全である事が分かる事が重要だよ?

2.エアガンのセレクターをセーフティーに入れて、エアガンの安全装置を掛けさせてね?

3.トリガーを引かない。弾が入っていないエアガンでも作動させちゃあダメ。動作確認であっても所定のエリア(シューティングレンジ等)で作動させよう。

4.プレイ終了時は、エアガン内の残弾を空にしてからセーフティエリアに戻ってね? マガジンを抜いても弾がエアガン内に残っている可能性があるから、エアガンが空砲になったことを確認してからプレイエリアを出て欲しいな。


──と、まぁこんな具合だ。ごく普通のサバゲーのルールと何ら違いは無いな。……精々七海らしく語彙が可愛くなっている事位だろうか。


左右田「たっく……何で用意されたエアガンしか使っちゃいけねぇんだよ……。サバゲーと言えば改造銃の品評会みたいなもんだろ……」

九頭龍「んな訳ねーだろタコ。どこのサバゲーにロケランやミサイル付きの改造銃を持ってくる様な奴がいるんだよ」

左右田がブツブツと文句を言っているが、そんなことは当り前だ。エアガン改造有りのサバゲーなんて極一部の地域でしか行なわれていないし、そもそも左右田の言う改造が「スタングレネード付き」やら「ロケットランチャー搭載可能」な時点で基準がおかしい。
……まぁ流石は超高校級のメカニックと言ってやりたいが、あくまでサバゲーのルールは守ってもらう。ある意味これ、78期生との交流会みたいなもんだしな。


苗木「あ、先輩達。今日はよろしくお願いします!」

そうこうしている内に、苗木達が挨拶にやって来た。こちらも激励の意味を込めて返事を返す。


日向「おう、今日はよろしくな!」

七海「うん。ルールを守って楽しいゲームにしようね」

狛枝「企画の発端者は舞園さんなんだってね。……嬉しいよ。みんなの希望が輝く瞬間を間近で見られる機会を手ずから用意してくれるなんて!」

舞園「え、えへへ……。みなさんが喜んで貰えているみたいで私、嬉しいです!」

朝日奈「負けませんからね! 私スプラ○ゥーンは結構やりこんでるんだから!!」

霧切「……残念だけど朝日奈さん。そのゲームとサバゲーは精々「敵を狙って討つ」こと位しか共通点が無いわよ」

左右田「なぁなぁ、不二咲も残念だと思わねぇか? お前の腕なら空中から敵の位置を探れるドローンぐらい作れたんじゃねぇのか?」

不二咲「え、ええっと……。出来なくはありませんけど、やっぱりみんな平等に戦える方が良いかなって……」

九頭龍「あー、この馬鹿の話は無視して良いぞ。改造銃が持ち込めなくて拗ねてるだけだからな」

皆でそんな雑談をしている内に、あっという間にプレイ時間が迫ってきた。


澪田『あー、仲良くお喋りしてるとこ悪いんすけど、もうすぐゲームの開始時間(正確には作戦会議時間)なんで、各チーム用意された自分達の拠点に戻ってくださいっす!』

豚神『時間は有限だ。遊ぶ時間を短くしたくないのなら、もっとテキパキと行動しろ』

苗木「あ、もうそんな時間なんだ。じゃあ僕達は自分達の拠点に戻りますね」

日向「ああ、次に合うのは第一ゲーム終了後だな」

七海「ばいばーい!」

去って行く苗木達を見送ると、俺達は早速用意されたテントに入り、地形が詳しく書かれた地図を眺めながら作戦会議を始めた……。

77期生の作戦内容↓1(超高校級のゲーマー補正+20)
78期生の作戦内容↓2(超高校級の探偵補正+10)

77期生 37 まぁサバゲー初心者が立てる作戦内容ならこんなもんだよね。
78期生 58 サバゲー初心者達が立てる作戦としては上々。
(このSSの主役はあくまで日向(一部例外あり)なので、基本日向視点(77期生)でお送りします。


左右田「やっぱ先行制圧だろ! 俺、見たことあるぜ? 映画で少数のチームが速攻で敵拠点を制圧する奴!!」

九頭龍「まぁ、分かりやすくて良いかもな。コソコソ隠れ回って相手の隙を突いてバン! なんてのは俺の趣味にも合わねぇしよ」

狛枝「うーん……ボクは基本皆の意見に合わせるけど……。七海さんはどう思う?」

七海「んー……。それを見越した罠が仕掛けられてないかどうか心配ではあるけど、奇襲の一手としてはそこまで悪くは無い……位かな? ゴメンね。私、今回のゲームは自分で積極的に作戦を立てる気は無いんだ。じゃないとどうしても私の作戦一択でチームが纏まっちゃうだろうし……」

七海も大変だなぁ。「皆が楽しめる」事を考えて、発言やらプレイをする事まで考えなくちゃいけないんだから。

日向「んー……。じゃあ取りあえず初戦の作戦はそれで行くか。なに、失敗しても問題無いさ。兎に角、楽しむことを前提に動こう」

こうして、俺達の作戦は速攻突撃に決まった。上手くハマれば一気に相手の数を減らせるが、果たして……。


澪田『ではでは第一回希望ヶ峰学園サバゲー大会……開始っすー!!』

ピーッ! という甲高いホイッスルの音が鳴り響き、いよいよゲームが始まる。俺は手にしたエアガンを起動状態にすると、皆と共に颯爽と相手陣地目掛けて一直線に掛けていく。

澪田『おおっと77期生チーム! いきなりの速攻!! 相手の陣地目掛けて一直線っすね!!』

豚神『ふむ。所謂「先行制圧」という奴だな。ハマれば確かに強い戦法ではあるんだが……。78期生がそれに対応出来るかどうかが肝になるだろう』


左右田「オラオラオラー! 行くぜ行くぜ行くぜー!!」

まず先頭に立ったのが左右田。普段と比べてテンションが上がっているのか、それとも弐大との特訓の成果が出ているのか、以前よりも早いスピードで相手陣地へと駆けていく。
そして左右田を天辺に逆Vの字型になるように俺と九頭龍。最後方に七海と狛枝が付く。これなら逆に奇襲を喰らっても被害は比較的少なくて済むし、指揮官になるであろう七海は安全圏から皆に指示を出せる。


苗木「……ッツ! う、うわ! 本当に来た!!」

左右田「いやがったなぁ!」

そして最初に俺達が目撃したのが苗木だった。左右田を狙って銃を撃つが、当然左右田も苗木を狙って銃を撃つ。

↓1左右田の腕前(後方援護×4補正+40)(正面衝突なので苗木の腕前と真っ向勝負。なお、苗木はサバゲーの腕前も平均的なので、腕前は50固定)
負けた方が敗退。

ダダダダダダダダダダダダッッ!! という射撃音が連続して響く。左右田の撃った弾も苗木の撃った弾も互いに当たることはなかったが、後方から援護する俺達四人の連係攻撃を受けては、流石の超高校級の幸運を持つ苗木でも一溜りも無かったらしく……。

戦刃『……苗木くん、ヒット』

苗木「うう……」

あえなく誰かが撃った弾がヒット。苗木は失格となってプレイエリアから退場する羽目になってしまった。

左右田「いよっしゃぁ! この調子で一気に……!!」

「…………」

七海「……!?」

奇襲成功判定↓1 78期生補正+21 ↓2奇襲回避判定 77期生

奇襲成功値110 こ れ は ひ ど い 奇襲成功値が100を越えたので最低二人撃破確定。&以降のゲームに78期生にボーナス判定付与

霧切「……苗木くん。実に良い仕事だったわよ」

七海「ッツ!? みんな、避けて!!」

九頭龍「んなっっ!!」

苗木を撃破したとほぼ同時、俺達の四方からダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃声が響き渡った。

日向(作戦がバレていた……!!?)

撃破された二人

↓1↓2

01~25 日向
26~50 左右田
51~75 九頭龍
76~00 狛枝
(ただしゾロ目で……?)

すみませんが時間が来てしまったので今回はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。コンマは引き続き↓1

こんばんわ。時間が取れたのでいつもより早く始めて行きます。

九頭龍「ぐああっ!!」

狛枝「ああ……。皆の希望を守る為ならボクの命くらいなんでもないさ……!」

左右田「く、九頭龍! 狛枝ぁ!」

春川『(そんな大袈裟なリアクションしなくても……)九頭龍、狛枝ヒット。さっさとプレイエリアの外に出てって』

クソッ! 完全に罠に嵌められた!! そもそもあの苗木lovesが苗木を一人でポツンと放置しておくって状況に違和感を感じるべきだったんだ!!


澪田『おおっと! ここで78期生の皆が林の中から奇襲攻撃ー! 誠ちゃんという貴い犠牲を払っての大逆集に成功っすー!!』

豚神『なかなかやるな。流石は超高校級の探偵……と言ったところか。77期生側の作戦をバッチリ読み当てた』


七海「全員、威嚇射撃をしながら全力で後退!! 一旦距離を取って体勢を立て直すよ!!」

日向「りょ、了解!!」

霧切「そうはいかないわ。数的有利になった今こそ追撃のチャンス……! 朝日奈さん、舞園さん、行くわよ!! 不二咲さんは予定通り後詰めをお願い!!」

不二咲「うん、任せて!!」

舞園「はい、行きましょう!」

朝日奈「あはははっ! 一気に決めちゃうよー!!」

林の中から飛び出してくるのは霧切、舞園、朝日奈の三人。こっちが体勢を立て直す前に勝負を決めに掛るって算段か……!?

↓1撃破判定補正値+21
↓2撤退判定七海の指揮により補正値+10

118VS107で77期生勝利。

撃破判定↓1

01~50で日向
51~00で左右田

※ここからすこし茶番入ります。


──クソッ! 七海の指揮は凄く優秀だってのに、78期生達の猛攻が止まらない……! 気分はまるで刺客の奇襲を受けたマフィアの幹部だ!!

霧切「……これで、決めさせて貰うわ!」

七海「──!! 日向くん!!」

ダダダダダダダダダダダダッッ!! と、霧切、朝日奈、舞園の三人の連続射撃が俺へと迫る。……俺は、ここまでか。二人とも、後は頼ん……


左右田「──うぐうぅうううううう!!」バスッ!バスッ!バスッ!バスッ!


日向「左右田……!?」

三人の撃った弾俺に当たる寸前、左右田が俺を覆い隠すように覆い被さり、身を挺して俺を守ってくれた。


日向「左右田……!? 何してるんだよ左右田!!」

左右田「う゛う゛ぉおおおおおおおおおおおおおお!!」ダンダンダン!!(本来はヒット後の射撃なのでルール違反です)

朝日奈「あぶなっ!」(耳を掠めた)

舞園「きゃっ!」(腕を掠めた)

霧切「……ちっ! 仕方ないわね。こっちも一時後退しましょう!」

四人が走り去っていく足音を聞きながら、左右田は息も絶え絶えに言葉を放つ。


左右田「なんだよ……。結構当たんじゃねぇか……。へっ!」

日向「そ、左右田……」

左右田にヒットしたペイント弾が、まるで血のように身体中の至る所から流れ出していく。それはまるで、本物の流血の様だった。


日向「ああ……。あああ……!!」

左右田「何て声、出してやがる……。日向ぁ!! 俺は……超高校級のメカニック……左右田和一だぞ……。こんぐれぇなんてこたぁねぇ……!」

日向「でも……! でもぉ……!!」

左右田「良いから逃げろぉ! ……勝利が……待ってんだ……! それに……」

左右田(日向……やっと分ったんだ。サバゲーに辿り着く場所なんて要らねぇ、ただ進み続けるだけで良い! 止まんねぇ限り、道は、続く……!)


日向(幻影)「(作戦失敗を)謝ったら許さない」

左右田「ああ……。分ってる」


左右田「俺は止まんねぇからよぉ……! お前らが止まんねぇ限り、その先に俺はいるぞぉ!!」

ゆっくりと、左右田が前のめりに倒れていく。まるで俺と七海に道を示すように。


日向「左右田ぁ!!」

七海「左右田くぅん!!」

澪田『和一ちゃぁん!!』

豚神『左右田ぁ!!』



左右田(だからよ……。止まるんじゃねぇぞ……!!)



春川『(……いや、何この茶番……)左右田、ヒット。さっさとプレイエリアから出てって』


──とまぁ、そんなこんなで俺と七海は無事に安全圏まで撤退することが出来たのだった。

日向「……で、実際これからどうする。何か逆転出来そうな手段はあるか?」

自分達の拠点ギリギリまで戻って来た俺と七海は、急いで作戦を立て直していた。現在の残り人数は4対2。逆転が不可能な数では無いとは言え、ちょっと厳しい人数差だ。


七海「うーん。……人数差をひっくり返す作戦として、やっぱり定番なのは林と草の中に隠れてヒットアンドアウェイのゲリラ戦かなぁ?」

日向「……やっぱそれぐらいしか無いか?」

七海「うん。でもそれは相手も読んで警戒してくるだろうし……。なにより俊敏に動かないといけないプロのテクニックだから上手く行くかどうか……」

七海は超高校級のゲーマーとして必死に頭を悩ませて逆転する方法を考えてくれている。……他に何か無いのか。相手の心理を逆手にとって一気に逆転する手段は……!!

↓1高コンマほど良い作戦を思い付く(超高校級のゲーマー補正+20)
↓2高コンマほど77期生を追い詰める作戦で責めてくる(有利補正+21)

88vs86 ギリギリで77期生の勝利。

七海「うーん。かなりリスクを負うけど一発逆転可能な戦法があるにはあるよ」

悩みに悩んだ末、七海が「ある作戦」の提案をしてくる。

日向「……どんなのだ?」

七海「うーんとね……」


~~その頃、78期生の拠点近く~~


朝日奈「やったやった! 一気に三人もやっつけちゃった!」

舞園「流石は霧切さんですね。読みがバッチリ当たりましたよ!」

霧切「そう褒められることでも無いわ。苗木くんを犠牲にして得た有利だから、みんな少しばかり心が痛むでしょう?」

不二咲「うん……。でも! 超高校級の幸運を持つ苗木くんなら、きっと先輩達の注意を引いてくれるはずだって信じてたよ!!」

霧切「ええ。彼を囮にしたのだから、最低でもこの位の戦果は出さないとね。さて、相手は恐らく林と雑草に紛れてのゲリラ戦法を仕掛けてくるでしょう。一人になるのは危険。かと言って二人になるのも皆で固まるのも不安ね」

朝日奈「んー、じゃあどうするの?」

霧切「2-2に別れた上で、立て列を保って各種クリアしていきましょう。前衛が朝日奈さんと舞園さん。後方が私と不二咲くん。焦る必要は無いわ。ゲリラ戦を仕掛けると言うことは、弾の発射音で自らの場所をバラすということ。……余程訓練された自衛官や兵士じゃ無ければ早々上手く行かないわ。落ち着いて、各個撃破していきましょう」

「「「おー!」」」とチームが纏まる。やはり人数差的に有利だというのがあるのか、皆の足取りは軽い。

作戦通り、落ち着いて林の中に入り。前衛を舞園と朝日奈。後衛に霧切と不二咲で進んでいた時だった。


「…………」

霧切「ッツ!?」

↓1奇襲成功判定 77期生+22 ↓2奇襲回避判定 78期生+21

すみません、少し仕事仲間に出されたので今回の更新はここまでで。次回の更新ですが、出来る時に少しずつ書いて投下していきます。(纏めてUPする時間があまり取れなくなるかもしれないので)

もう毎日21時から更新する事は無くなって不定期になるわけか
了解

>>274 いえ、そういう訳ではありません。ただ今日に限っては(次回の更新)9時から11:30まで続けるのは無理っぽいと言う意味です。
腹痛に関しては持病なので……本当に申し訳ありません。申し訳無いついでに投下。

82vs24 奇襲成功。78期生一人撃破確定。


ダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃声。それはなんと、彼女達の後ろ──霧切や不二咲よりも更に後ろから聞えてきた。

霧切(そんな!? いつの間に背後を取られたっていうの!?)

不二咲(ど、どういう事!? あれからあまり時間も経って無いのに!!?)


~~時は、数分間に遡る~~


日向「敵の背後を取る!?」

七海「うん、相手は九頭龍くん、狛枝くん、そして左右田くんを撃破して警戒心が薄まっているはず……。今なら静かに速攻で林の中を進めば相手の背後を取る事はそこまで難しく無いと思う」

七海の提案した作戦は、なんと最初の速攻突撃とほぼ変わらない物だった。ただ、最短ルートを行くのでは無く、林や茂みを利用して自分達の身を隠し、相手陣地の後方まで速攻で移動するという作戦だ。
……確かにそれが決まれば油断した相手を討ち取ることは容易いかもしれない。でももし失敗してしまえば四人分の一斉射撃を受けて一貫の終りだ。

日向(……でも、それしか手が無いのなら……)

ギャンブルに最も必要なのは「勇気」──前にセレスに教わった言葉が、俺の心の中で響く。


日向「……分った。その作戦で行こう」

七海「うん。ゲームは最後の最後まで、やってみなくちゃ分らないからね!!」


~~~~


日向(まさかこうも上手く行くなんてな……!!)

奇襲が大成功し、混乱する78期生達に、俺達は兎に角銃を乱射しまくる。そして……

撃破判定↓1

01~25 霧切
26~50 不二咲
51~75 朝日奈
76~00 舞園

数秒に渡る激しい銃の撃ち合いが一旦終わり、ヒット判定を受けたのは……。


戦刃『霧切さん、ヒット』

霧切「くっ……!」

相手チームの中核(ブレイン)を担っているであろう、霧切だった。よし! ここでブレイン役を落とせたのは大きいぞ!!
俺は空になったマガジンを急いで装填し直し、再び相手チームに向かって銃を構える。七海は近くに居ないから完全な連携は取れないがここは……。

↓1

①このままこの場で銃撃戦を続ける。(リスク中リターン中)
②このまま前進し、更なる戦果を狙う(ハイリスクハイリターン)
③一旦撤退し、次なる作戦を練り直す。(ローリスクローリターン)

なんか遊ぶ約束をしてた友達にドタキャンされたので初投稿です(怒)

作戦①このままこの場で銃撃戦を続ける。(リスク中リターン中)

……ここは七海が動いてくれることに掛けて敵を押しとどめ続けるべきだ。アイツの事だからもしかして、霧切を撃破出来たと同時に動き出していてもおかしくない。
俺はそう決断するとなるべく背を低く屈ませ、すぐに茂みに隠れた三人に向かって威嚇射撃を放ち続ける。これで相手の動きを少しでも制限で出来れば良いんだが……。

日向「……よし、行くぞ!!」

↓1 有利判定01ほど77期生有利。00ほど78期生有利

あ、これ日向くん達負けましたね()


俺がその絶望とも言えるホイッスルを聞いたのは、相手の射撃が俺の方ではなく、ある方向へと向かって暫くしてのことだった。


春川『七海ヒット』

七海「あちゃー……」

日向「……うっげぇ!?」

思わずそんな嗚咽が口から漏れる。やっぱり七海が単独行動してたのは予想通りだったが、居場所を特定されて集中射撃を喰らってしまったらしい。
そしてその場で威嚇射撃を続けいた俺が、三人に勝てるはずもなく……。


春川『日向、ヒット。77期生全滅。よって78期生の勝ち』

日向「ホントすまねぇ……」

これなら俺が囮になった方がまだマシだった……折角逆転の切り札(七海)が生き残ってくれてたっていうのに……。
そんな残悔を抱きながら、俺はプレイエリアの外へと出て行った。

澪田『試合終了~!! 第一回戦は78期生の勝利っす!!』

豚神『見事な作戦看破だったな、77期生達の作戦を殆ど読んでいた。77期生達は動きを読まれすぎたな。特に最初の速攻突撃を苗木を囮に壊滅させられたのはかなり痛かっただろう』

~~~~


舞園「やりましたね!!」

朝日奈「うんうん、霧切ちゃんの「七海さんは日向くんを囮に単独行動してくるはず」って読みがバッチリ当たったよね!!」

霧切「偶然よ。それにあなた達の腕が良くなければ今頃彼女に三枚抜きされていてもおかしくなかっったわ。……良くやってくれたわね」

不二咲「あとあと、苗木くんの囮も良かったよ! 最初に三人も撃破できたのは苗木くんのおかげって言っても過言じゃないもの」

苗木「い、いやいや! 実質ボク何もしてないからね!? ……でも、皆の役に立てたっていうなら囮になった甲斐があったかな」

勝利の感想を言い合う78期生達を尻目に、俺達77期生は反省会をしていた。


左右田「悪っりい……。俺が言った作戦完全に読まれてたわ……」

日向「謝ったら許さないって言っただろ? 左右田の所為じゃないさ」

七海「そうそう。ゲームは楽しくやらなくちゃね。私だって最後の単独行動を霧切さんに読まれてた訳だし」

九頭龍「気にしてる暇があっったら次だろ次。全三回戦なんだ、次こそ勝つぞ」

狛枝「ああ……。敗北を糧に成長、団結をする皆の希望……なんて美しいんだ!!」

そうだ、まだまだ勝負は続く。次の試合で勝てば良い。


澪田『ではそろそろ第2回戦を始めるッすよー!』

豚神『77期生、78期生、それぞれチームの陣地に戻れ。手早くな』

澪田と豚神の宣言を聞いて、俺達は再び自分達の陣地へ舞い戻る。さて、今回の反省点を活かすとして、二回戦はどんな作戦でいくべきだろうか……?

作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+20)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

さっきから77期生のダイスが弱すぎる……。(七海が本気を出してないからっていうのもありますが)
それと、ラッキースケベやハニトラはこの状況下(サバゲー)で成功するとは思えないので、出来るだけそれっぽいシーンを演出するということで。

77期生 38 まぁサバゲー初心者が立てる作戦内容ならこんなもんだよね。
78期生 82 非常に高度な作戦。(一応50以上差が付いてないので初手撃破は無し)

左右田「んで、次はどうするよ。初手からゲリラ戦でも仕掛けてくか?」

七海「んー。本来のサバゲーであればそれが王道にして基本の戦術なんだけど……。向こうには霧切さんがいるからなぁ……」

九頭龍「また作戦を読み当てられるかもしれねぇって事か」

日向「でも他に意見を出せって言われても俺は何も思い付かないぞ? 精々林の中を逃げ回ってカウンターを狙う──ぐらいじゃないか?」

狛枝「ボクみたいなゴミクズが何の役に立てるわけでもないけれど……。向こうの指揮官(霧切)を速攻で落とせても油断はしない方が良いって感じかな。今回みたいに作戦を事前に伝えられてたら意味が無いわけだしね」

結局、その後も良い案は出ず。俺達の作戦は「ゲリラ戦」に決まった。初手から林や茂みを利用して身を隠し、相手の近くまで近づいてキルを狙う戦法だな。
さて、相手はどう出てくるか……。


澪田『ではでは第2回戦! 開始っすー!!』

澪田のコールで俺達は一斉に林の中の茂みへと移動し、身を隠しながらゆっくりと、しかし着実に相手の陣地を目指して近づいていく。……身体に触る草達や枯れ木が非常に鬱陶しいが、ゲリラ戦なんてそれ前提だ。我慢我慢……。
……そうして林の中を進み続けて、その途中でピタリと七海が止まった。なんだなんだと、俺は七海に声が届く位置まで移動して話し掛けてみる。


日向「どうしたんだよ、七海」

七海「……変なんだよね。相手の動きが無さ過ぎるんだ」

確かに言われてみれば、俺達みたいなゲリラ戦を選択しているならそろそろ鉢合わせる筈だ。陣地で防衛戦を張っているか、前みたいに囮戦法を使っているか、さもなければ……!?

日向「──みんな! 避けろ!!」

九頭龍「──!?」

俺がそう咄嗟に指示を出せたのは、俺達自身がその作戦をやった直後だったからだ。

ダダダダダダダダダダダダッッ!! という射撃音が俺達の「後方から」響き渡る。クソッ! やられた……!! 今度は向こうが速攻を選択して、結果として背後に回り込まれたんだ!!

回避判定↓1 54以下で誰か一人撃破

90 取りあえず初撃では誰も餌食にならなかった模様。


左右田「うおぉおおおおおおっ! あっぶねぇええええええ!!?」

ゲリラ戦を選択していたのが幸いしたのか、全員咄嗟に地面に屈んだり、木の陰に身を隠すことで相手の攻撃を避けることが出来たらしい。
しかし、状況が不利なのは依然変わっていない。こっちは相手の居場所が完全には分らないのに対し、向こうはこっちの居場所をほぼ完全に把握しているだろう。

この状況下でゲリラ戦を行ない続けるのはどう考えてもこっちが不利だ。一旦撤退しなければ話にならない。──どうする?

↓2

①みんなで威嚇射撃をしながら木々に紛れて後退し続ける。
②誰か一人を囮にして、他のメンバーは逃げる。
③その他安価

①みんなで威嚇射撃をしながら木々に紛れて後退し続ける。


七海「全員、全力で威嚇射撃をしながら後退!! 相手を無理に狙わないで! 「当たるかもしれない」って思わせられれば十分だから!!」

狛枝「ボクが一人で囮になっても良かったんだけど……了解したよ、七海さん」

七海の指示で、俺達はマガジンに入っている弾を撃ち尽くすつもりで相手が居そうな場所に無闇矢鱈に銃を連射する。……これで相手の射撃が少しでも弱まってくれれば良いんだが……!!

↓1 54以上で全員無事に後退できる。

92 全員無事に後退できた。

銃を無闇矢鱈に撃ち続けて、弾が切れたらマガジンを取り替えて──そうして暫く経つ内に、相手からの射撃は無くなっていた。「ふぅ……」と思わず一息つく。どうやら無事に撤退できたようだ。
さて、これからだがどうするべきか……。俺達は七海の傍に近寄りすぎないように近寄り、声をなるべく小さくして作戦を考え治す。


九頭龍「……どうすんだよ。向こうの陣地の目の前まで来ちまったけどよぉ」

日向「向こうの陣地で逆に防衛網を敷いてカウンターを狙う……ってのはどうだ?」

七海「悪くは無いけど、消極的なそれになるね。それと、相手に間違いなく「先手」を譲る事になっちゃうから、それなりの覚悟が必要かな」

狛枝「こういうのはどうだい? ボクが一人で相手の戦力を偵察に行くんだ。……知っての通り、ボクは超高校級の幸運でね。偵察程度なら無傷で帰ってこられる自信があるよ」

左右田「いやいやいや! お前のそれはムラがありすぎるんだっつーの!! 前の苗木みたいに囮になるってんならまだ兎も角、一人でツッコんで蜂の巣にされたらムザムザ一人を失う事になっちまうだろうがよ!!」

……意見が纏まらないな。防衛網を敷くか、狛枝に任せるか、それとも……。↓1


①この場で防衛網を敷いて相手を待ち構える。
②狛枝に戦力偵察に行かせる。
③それ以外(安価)

どれも高コンマほど効果有り。


ちなみに男子が裸になって驚かせる作戦はあり?

かなり迷いますが、今回は「無し」で。 >>298 ちなみにですが、②の場合、コンマが30以下だったら問答無用でヒットになってました。

仕方が無い。今回ばかりはこいつの「幸運」を信じよう。こいつが唯一「自分が持っている才能」と自信を持っている「超高校級の幸運」を……!!


日向「俺は、狛枝の意見に賛成する」

左右田「ひ、日向!?」

反対派の左右田が驚きの声を上げて俺を見る。


狛枝「へぇ……よりにもよって君が賛成してくるんだ?」

日向「別に他意は無い。相手の動きや作戦を把握出来れば、選択肢も良い意味で狭まる。やるべき事がハッキリすれば迷いもなくなるだろ」

九頭龍「そりゃまぁ、そうかもしんねぇけどよ……」

九頭龍もあまり気が進まないようだ。七海はどうだろうか。


七海「……今追い込まれてるのはこっちだからね。どの道、リスクのある「賭け」に出る必要はどうしてもあると思う……よ?」

狛枝「決まりだね。それじゃあひとっ走り偵察に行ってくるよ。できれば一人か二人キルできれば良いんだけど……。ハハッ! 流石にそれは高望みかな?」

そうして俺達は狛枝に偵察を任せ、各自林の中に身を隠して狛枝の報告を待つ事にした。

↓1 狛枝が持って来た情報

①相手側の人数
②相手の作戦
③それ以外(安価)

33 ゾロ目なので今回やる第2作戦の判定に78期生に大幅なデバフ。


狛枝「ふぅ……ただいま」

狛枝が帰ってきたのは、それから約7分後の事だった。


日向「で、どうだった?」

狛枝「相手側の人数は正確には分らなかったけど、話しを聞いて大体の作戦は分ったよ」

左右田「話しを聞いたって……。お前そんなに相手の近くまで接近したのかよ!?」

狛枝「したよ? そのままキルを狙っても良かったんだけど、なんだか嫌な予感がしてね。みんなに情報を確実に持って帰る方が希望に繋がると判断したんだ」

七海「……それで、相手の作戦は?」

狛枝「↓2」

水中戦だって

>>304 すみませんがフィールド的に不可能なので安価↓1

狛枝「不二咲さん朝日奈さんペアと、舞園さん霧切さんペアで二手に分かれてるみたいだね。苗木くんは戦刃さんの近くに居るみたいだ」

日向「戦刃の? なんでそんな……毒にも薬にもならなそうな……」

七海「……! なるほど、流石は霧切さん……いや、今回は苗木くんかな? 上手い手を使ってくるね」

九頭龍「どういう事だ?」

七海「ねぇみんな。今回のサバイバルゲームでプレイエリアにいるのって誰だと思う?」

左右田「あ? んなもん俺達プレイヤーと、審判役の戦刃と春川に決まってんだろ?」

七海「うんうん、そうだよね。ならさ、その中でプレイヤーから一番存在が無視されるのって誰だと思う?」

日向「それは……あ!!」

そこまで言われて、ようやく俺は気がついた。そうか、戦刃の近くなら……!!


七海「審判役の戦刃さんの近くなら、殆どのプレイヤーは注目しないよね? だって審判役に注目したってなんの意味も無いもの」

狛枝「それを心理を逆手にとって、戦刃さんの近くで偵察役を行なってるっていう訳だね」

九頭龍「えっぐい手を使ってくるなぁおい!」

だがその作戦は狛枝の決死の偵察によって、俺達に筒抜け。後はそれを撃破する作戦を考えるだけだ!!

第2作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+20)
↓2 78期生(作戦が筒抜けなので補正-30)

63VS-2 50以上差が付いたので一人撃破確定。具体的にどんな作戦で行く? ↓2

今回はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。
(それと個人的な話しなんですが「参考になるからこれだけは読んでおけ」ってダンガンロンパSSはありますかね?(前にも言いましたがダンガンロンパはまだまだ初心者なので)某100スレ以上ダンガンロンパSSを書いた人と、真宮寺が書いているSSは読みました)

>>312
赤松 「結婚予想TV…?」 【安価】
澪田「はいっ、澪田唯吹です!(むっきゃー創ちゃーん!)」
ssじゃないけど俺新訳
面白いじゃなくて参考って難しいけどここら辺は好きだった

こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。それと、皆さんご意見ありがとうございます。
提案して頂いたssは一通り拝見させて頂こうと思います。

左右田「だったらやっぱ苗木一本釣りだろ!」

九頭龍「折角(トリックさえ分れば)分かりやすい場所で単独行動をしてくれてるわけだしな。あいつの役割が分った偵察だと分った以上、俺達の情報をこれ以上くれてやる意味もねぇ」

狛枝「うーん。それはそうなんだけどさ、どうだろう。あえて気づいて無いふりをして、苗木くんを泳がせておくっていうのは」

日向「自分達の行動が相手に筒抜けだって分っているからこそ、取れる戦略もあるって事か。……七海はどう思う?」

七海「んー、狛枝くんの意見も一理あるんだけど、私はやっぱり苗木くんから狙うべきだと思うなぁ。狛枝くんじゃないけど苗木くんの「超高校級の幸運」も馬鹿に出来ないし、なにより「戦刃さんの傍に居る苗木くんが撃破された」って情報を相手チームが知った時に……」

日向「2・2の編制を崩して体勢を立て直そうとする可能性があるって事か。じゃあやっぱり苗木から撃破していこう」

七海「うん。作戦は…………」


~~~~


苗木「……」コソコソ

戦刃(……苗木くんがずっと私の後ろを付いてきてくれてる……。こんな状況だけど、なんだろう。なんか嬉しい……)

戦刃むくろは(審判中にも関わらず)そんなことを考えながら、姿勢を低くして自分の後ろにピッタリと張り付いてくれている苗木を後ろ目で見ていた。
最初は何をしているのか分らなかったが、仮にも超高校級の軍人である戦刃むくろは、以外と早く78期生達の狙いに感づいた。

彼らは自分(審判)を利用している。自分の傍に付くことで相手の注意を逸らし、安全圏から偵察を行なっているのだ。たとえ相手に居場所がバレたとしても、審判を撃つのはルール違反だから、無闇矢鱈な乱射は出来ないという算段である。


戦刃(あ……日向くん達だ)

苗木「…………」

茂みの中を縦一列になって行動しているのは、日向、左右田、九頭龍、狛枝の四人。リーダー格である七海の様子が見えないが、四人の位置情報を持ち帰れれば上々だろう。
そう判断した苗木が、戦刃の傍を一歩、二歩、三歩と離れた瞬間に、それは起こった。

──バン!

苗木「……え?」

日向達とは逆方向の茂みの中から一発の銃弾が飛んできて、苗木の横っ腹にモロに当たってしまう。


戦刃『あ……。な、苗木くん、ヒット』

苗木「そんな……!」

あの四人から射撃は受けていない、つまり自分を撃ったのは間違い無く隠れ潜んでいた七海だ。要はあの四人は囮であり、こうも正確に自分を狙い打ちにされたと言うことは……!!



~~~~


霧切「……作戦がバレていたのか、それとも相手も「審判の近くなら視界に止まりにくい」と気づいて偶然かち合ったのか。微妙な所ね」

一方その頃、78期生のリーダー格である霧切は、冷静に状況を分析していた。偵察に徹してくれていた苗木が撃破されたと言うことは、もうこれ以上相手の情報を入手するのは難しいと言うこと。
無論、戦刃だけでなく春川も、今後は注意深く観察される対象となるだろう。……まぁどのみち、二度同じ手は使えない。

舞園「どうします? 一旦纏まって体勢を立て直しますか?」

霧切「そうね……どうしましょうか」

霧切は考える。状況は5対4。しかも最悪の場合、こちらの動きが相手に漏れている可能性がある。さて、どうするべきか……。

第三作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+20+情報補正+10)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

70vs24 77期生有利で再判定。

日向(よし、ここまでは想定通り……)

俺達四人は相変わらず、七海以外一列に纏まって行動をしていた。一番強い七海に単独行動をし続けてもらいたいと言うのもあるが、もし相手が2・2の編制を変えていなかった場合、数的有利を取る事が出来るからだ。
横っ腹さえ付かれなければ、相手に先手を許したとしても被害を最小限に出来る。「あえて一つに纏まる」「ただし、目立つ行動は控える」七海が提案したこの二つを護りながら、俺達は78期生のみんながいるであろうと思われるポイントに移動していた。……そして。

どっちを見つけた? ↓1 撃破判定 ↓2 46以上で誰か一人撃破

01~50 舞園・霧切ペア
51~00 朝日奈・不二咲ペア

00 スーパークリティカル 二人とも撃破&次の判定に更なるボーナス


日向(……いた! 朝日奈と不二咲だ)

狛枝が持ち帰った情報通り、舞園・霧切、朝日奈、不二咲で行動しているというのは本当だったらしい。二人とも注意深く茂みの中を移動しているが、こちらに気づいている様子は全く無い。
……千載一遇のチャンスって奴だ。


日向(……左右田、俺と一緒に朝日奈を狙え。九頭龍と狛枝は不二咲を頼む)

九頭龍(……あいよ)

俺達は相手に気づかれないように音を立てずそろーっと向きを変え、二人にそれぞれ狙いを付ける。そして──


日向(──撃て!!)

朝日奈「えっ!? きゃっ!!」

不二咲「う、うわぁあああ!!」

ダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃撃音が炸裂する。朝日奈と不二咲は突然の襲撃に何が起こったのかも分らず、俺達の放った銃弾の餌食となった。


春川『朝日奈、不二咲、ヒット──とっととプレイエリアの外に行って』

春川の宣言が、プレイエリア内に響き渡る。これで状況は5対2。無論、油断できる訳じゃあないが、かなり有利になった筈だ!

~~~~

七海(おー、日向くん達やるねー)

たった一人、四人をサポートする形で彼らの十数メートル横で単独行動をしていた七海は、心の中で称賛を示していた。連携も、行動指針も、かなりシッカリとしている。手酷いカウンターを喰らった1戦目からは考えられない進歩だ。


七海(これは私も負けてられない……かな)

四人の活躍に刺激され、超高校級のゲーマーがホンの少しばかり本気を出して、本格的に動き出す──


第四作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30+情報補正+10)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

91vs47 77期生有利で再判定。

舞園「あー……。霧切さん、これどうしましょうか」

舞園は緩んでしまったゴーグルをはめ直しながら、リーダーである霧切に問う。無論、彼女とて逆転を諦めているわけではないが、三人も差が付いてしまうと流石に厳しい。


霧切「……そうね。各個撃破されるのを覚悟で別れてゲリラ戦をやるか、それともこのまま二人一緒に行動をし続けるか……。「数的有利」を取った相手がどういう指針で来るか……。流石にある程度の人数は纏まっているとは思うのだけれど……」

霧切も霧切で、逆転を諦めずに推理をし続ける。ここから逆転する事が出来るならば……。

↓2
①二手に分かれる
②このまま二人一緒に行動する

霧切(……向こうに単独行動をしている(恐らく)七海さんがいる以上、私達も単独行動をして鉢合わせ→そのまま銃撃戦で打ち負けるって構図が一番最悪なのよね……)

霧切は超高校級のゲーマーである七海を、このゲームの最大のキーだと考えていた。彼女がやるゲームとは、なにも電子ゲームだけに止まらない。TRPGやTCGといったアナログゲーム。果てはこういったリアルサバイバルゲームまで(電子ゲームほど得意ではないと考えてはいるが)なんでもござれのゲームの天才だ。

そんな彼女に、そしてある程度固まっている別働隊に対抗するには……。


霧切「……やっぱりこのまま二人で行動しましょう。ここから逆転するならもう林の中に隠れ潜んでのゲリラ戦しかないわ。それなら単独行動しようが一緒に行動しようが撃破される確率はほぼ一緒だもの」

舞園「分りました。ではこのままということで──」

二人の作戦がようやく決まった──その時だった。

ダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃撃音が、二人の斜め右の林から炸裂する。

霧切・舞園「「──ッツ!?」

撃破判定↓1 44以上でどちらか撃破。

やられたのはどっち?

↓1
01~50 で霧切
51~00 で舞園

その銃弾は、適当にバラ撒かれた物では決してなかった。的確かつ確実に、霧切を狙い打ちにしてきていた。


霧切「ッツ──! 舞園さん、逃げて!! ここは私は引き受けるから!!」

舞園「で、でも──!」

霧切「良いから早く!!」

舞園「は、はい!!」

霧切は舞園をその場から逃がすと、銃弾が放たれたであろう場所に的確に反撃をしようとしたが、あと一歩遅かった。バチュン! というヒット音が、霧切の腹に炸裂する。


戦刃『霧切さん、ヒット』

霧切「……やられたわね。そこに居るのは七海さんでしょう?」

「…………」

霧切「日向くん達に団体行動をさせて、自分はその背後か横から彼らのサポート……。と見せかけて、途中で移動スピードを上げて私達を強襲してきた……。違うかしら?」

その質問に、返答は無い。ここで姿を現わしたり、余計な返事をすれば、どこかで舞園が聞いている(見ている)可能性が否定出来ないからだ。


戦刃『あの……霧切さん、なるべく早くプレイエリアの外に移動して欲しいんだけど……』

霧切「あらごめんなさい。ついつい探偵としての性が出てしまったの」

そんな一言を残しながら、霧切は戦線を離脱していった。……これで5対1。状況はまさに絶望的だが、果たして……。

第五作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

102VS54(ただし、元の目がゾロ目なので……?)


舞園(……こうなった以上、私も「奥の手」を使わざるを得ませんかね)

舞園は茂みの中に潜みながら「ふぅ……」と深く息を吐いて精神を集中させながら。姿勢を低くして移動する。……彼女は「超高校級のアイドル」だ。その心髄は観客を笑顔にする事、元気にすることだが、その為には様々な訓練がいる。
精神統一に、長時間の姿勢維持。長いライブを最後までやり遂げるためのスタミナ確保に、ファンに向けた様々なサービスに対応する柔軟性。

その全てをこなし、ついに日本一の女性アイドル集団のセンターを掴み取った彼女には、ある「特殊能力」とも言える物がいつしか備わっていた。

……それこそが「聲(こえ)を聞く事」。彼女自身は「エスパー」と笑って誤魔化しているが、その心髄は、相手の動きや視線から、内心を読み取ると言う物だ。

故に──


──よし、七海が上手くやってくれたみたいだな!

──へへっ! これだけ差がつきゃあ後は消化試合みたいなもんだろ!!

──いやいや、分らないよ? ボクは期対しているんだ。舞園さんがこの絶望的とも言える状況をひっくり返す希望になってくれることを、ね。

舞園(……いましたね)

相手の声(特に男性)であれば精神を集中すれば聞えてくる。相手の心の聲が。そして、何を考えているのかが──!!


ダダダダダダダダダダダダッッ!!


ゾロ目により、効果逆転。48以上で77期生撃破。↓1

48以下ですが、ゾロ目なので再判定。↓1 48以上で77期生撃破。

撃破されたのは誰? ↓1

01~25 日向
26~50 左右田
51~75 九頭龍
76~00 狛枝

九頭龍「──んなっ!!?」

日向「みんな! 伏せ──!!」

確かに隠れ潜んでいた筈の場所を狙い打ちにされ、四人を纏めていた日向が、一体何が起こっているのかも分らないまま撃破される。


春川『日向、ヒット。プレイエリアの外に行って」

左右田(ひ、日向ぁ!!)

日向(……どうなってるんだ!? 俺達の潜伏はほぼ完璧だったはずなのに……!?)

狛枝(ハハハッ! 良いね、それでこそだよ舞園さん!! さぁ、もっと君の輝く希望を見せてよ……!!)

一旦散り散りになった77期生メンバーを、舞園は追う。……狙うはたった一人で行なう、ジャイアントキリングだ。


第六作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+30(ただし男性に限る))

108VS122 78期生有利で再判定。

舞園「……散り散りになりましたか……それなら!」

↓1 舞園が狙うメンバー

01~40 左右田
41~80 九頭龍
81~00 狛枝(超高校級の幸運なので狙われ率低め)

58 九頭龍


舞園(一番狙いやすい位置にいるのは……九頭龍さんですね)

少しずつ少しずつ場所を変え、ジッと息を潜めながら、舞園はチャンスを待つ。……恐らく、統率役の日向が居なくなった今こそが最大のチャンス。
超高校級のゲーマーである七海がやって来る前に、なんとしてでも状況を……少しでもマシな物にしなくては……!!

ダダダダダダダダダダダダッッ!!


九頭龍「──ッツ!?」


↓1 14以下で九頭龍撃破。

80 撃破失敗。


九頭龍「──クソッ!」

舞園(………外しましたか)

九頭龍は全速力で林の中を駆けながら、銃弾が飛んできた場所目掛けて反撃の射撃を行なう。──ヒット判定は無い。恐らく初撃が失敗した時点で舞園も即座に移動したのだろう。──だが


九頭龍(どうしてこっちの位置が正確に分る!? 噂のエスパーでも使ってやがるってのか!?)

九頭龍は「一箇所にとどまるのは愚作も愚作」と考え、林の中を縦横無尽に移動し続ける。舞園相手にはその作戦が一番効果的だと信じて──


第7作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+30(ただし男性に限る))

あの~……。差が1なのに撃破判定に成功するとは思えない(1以下を出す必要がある)ので、再判定しても良いですか?

では改めて

第七作戦判定(再)

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+30(ただし男性に限る))

101VS76 77期生有利で撃破判定。(ちなみにグダらないために今決めたルールですが、第十判定になっても勝負がつかなかった場合、人数が多く生き残っている方の判定勝ちとします)


九頭龍「……とは言え、やられっぱなしは性にあわねぇんだよな」

九頭龍は考える。もし噂通りこちらの思考が読まれていると仮定した場合、一番手っ取り早い反撃方法は

①相手が狙って来たところにカウンターを喰らわせる。
②精神統一をして無心になり、舞園の元に忍び寄る。

①は手っ取り早いが、相手に先手を譲る事になる危険な作戦だ。だが②は実行すること自体が難しい。精神統一の為の座禅は組の修行でやった事があるが、人はそう簡単に「無心」にはなれない物である。

さて、どっちで決着を付けてやろうか……↓2 

①相手が狙って来たところにカウンターを喰らわせる。
②精神統一をして無心になり、舞園の元に忍び寄る。
③その他安価

3 七海のハンドサインで威嚇射撃するから仕留めてって指示が来たから狙う。

>>371 馬鹿な>>1には思いもつかなかったのでボーナスをあげます。


九頭龍が「それ」に気づいたのは決して偶然では無かった。ガサガサッと割と近くで茂みを移動する音が聞こえて来たからだ。


九頭龍(あれは……七海?)

七海「…………」

七海は姿勢を低くしながら片手を使って……所謂「ハンドサイン」という奴で九頭龍に指示を出してくる。最初こそ分りにくかったが、どうやら自分が威嚇射撃するから仕留めてくれという事らしい。


九頭龍(……なるほどな、了解)

九頭龍は返事としてサムズアップをすると、七海が狙いを付けたのに合せ、自分は舞園の逃走経路を予測して、そこに狙いを付ける。


──ダダダダダダダダダダダダッッ!!


舞園(ッツ──! 七海さんですか……! まさかこうも早く移動してくるなんて──)


──ダダダダダダダダダダダダッッ!!


舞園「なっ──!?」

撃破判定 45以下で舞園撃破。↓1

79 撃破失敗


九頭龍「──」

九頭龍はなるべく己の心を無心にして、舞園がいる位置に銃撃を放つが、ヒット判定は聞こえない。そして少しの後、舞園がその場から急いで離れていくのが分った。


九頭龍「クソッ! 最悪だ……絶好のチャンスだったってのに!!」

七海「まぁまぁ落ち着いて九頭龍くん。数的有利を取っているこっちが相手を追い詰めてるのは間違い無いんだし、油断せずに行けば問題ないよ。……ここからは私も舞園さんの攻略に協力するから、ね?」

九頭龍「そりゃあ頼もしいな。頼りにしてっぜ、七海」

七海「うん。で、それでなんだけど…………」

~~~~

舞園(あ、危なかったです……! もう少しでやられるところでした……!!)

舞園はぜえぜえと息を吐きながら、這いつくばるように茂みに隠れ潜んでいた。相手三人に七海まで合流したと言うことは、もう本当に時間がない。一刻も早く誰か一人でも落さなければ、有利不利の話しではなく「判定負け」になってしまうだろう。
……次の一手が大勝負。絶対に負けるわけにはいかない──!!

第八作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30+七海合流につき、人数差有利+10)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+20(疲労+余裕が無いため)(ただし男性に限る))

124VS57 差が50以上ついた為舞園撃破確定。


舞園「……ふぅ」

一旦落ち着こう。そう思った舞園は、再び精神を集中させて、周りの「聲」を聞き始める。七海に関しては、眼で用心深く周囲を観察し続けることで対処するしか無い。
逆転の手段があるとすれば、やはり相手の中核である七海を潰すのが一番良いのだが、今の自分にそんな余裕は──

──いたぞ! 舞園がいた!!

舞園「──ッツ!?」

そんな聲と共に、激しい銃声が聞えてきて、舞園は急いでその場を離れ──そこで、違和感に気がついた。銃弾が飛んできた場所が、自分の居た場所とあまりにも場違いな場所だったのだ。


七海「──なるほど。そこに居たんだね、舞園さん」


ダダダダダダダダダダダダッッ!! っと、今度こそ舞園の要る場所目掛けて銃弾の嵐が飛んでくる。聲が読めることを逆に利用されたのだと、舞園が気づいた時にはもう遅かった。


戦刃『舞園さん、ヒット。78期生全滅により77期生の勝ち』

戦刃から放たれた勝利宣言に沸き立つ七海達を見て、ホンの少しの悔しさと、相手を称える称賛が、舞園の内心にあった。


本日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

こんばんわ。いつもよりも多めに時間が取れたので始めて行きます。

澪田『試合終了~!! 第二回戦は77期生の勝利っす!! むっきゃー! 創ちゃん達よくやったっすー!!』

豚神『先手を相手に譲ってしまってからの見事な立て直し、そしてリスク覚悟の単独偵察……。成功させた狛枝は勿論だが、その情報を活かしてジワジワと相手部隊を壊滅させていった77期生全員の勝利だろう。78期生は少々堅実に動きすぎたな。苗木を戦刃(審判)の傍に行かせるのは決して悪い手ではなかったが、情報を持ち帰るまでに時間がかかる。その時間差も不利に働いてしまっただろうな』

澪田と豚神の解説を聞きながら、俺達はチーム内で健闘を称え合っていた。主に偵察を決めた狛枝と、最後の〆を行なった七海への称賛だが、二人は「何でもないよ」と謙遜する。


狛枝「ボクは「超高校級の幸運」……それしか取り柄が無いからね。あの程度で「役に立った」と思って貰えるのなら幾らでもやるよ!!」

七海「私も自由に動かせて貰ってただけだしねぇ……。最後の舞園さんの特性(スキル)を逆利用してのアタックだって、九頭龍くんが居たからこそ使えた手だし」

九頭龍「いやいや、今回のMVPはお前ら二人で間違いねーだろ」

左右田「そうそう! 「情報」って奴のありがたさと、ゲーマーの指揮の凄さを改めて思い知らされたって感じだったよな!!」

日向「ああ、二人とも胸を張って良いと思うぞ。……さてと、次が最終試合だ。──絶対に勝とう!!」

「「「「「おー!!」」」」」

と、俺達は円陣を組んで団結する。これで1-1……。次の試合で勝利した方が、このゲームを制するんだ……!!


~~~~


苗木「ごめん……僕、今度こそ何も出来ずに撃破されちゃった……。しかもまた一番最初に……」

不二咲「な、苗木くんの所為じゃないよぉ!」

朝日奈「そうだよ! 不用意に苗木一人に偵察を任せた私達にも責任があるって!!」

霧切「……せめて苗木くんとの本隊との距離をそこまで離すべきではなかったわね。そうすれば苗木くんが撃破されてもすぐに報復に動けたわけだし……。その点、舞園さんは素晴らしい粘りを見せてくれたわ。一人にさせてごめんなさい」

舞園「いえいえそんな! 私も粘るだけ粘ってみたんですけど……結局は一矢報いるだけで精一杯でしたし。(……やっぱりこの「聲」は乱用すべきじゃありませんね。聞いちゃいけない聲まで聞いてしまいますし)」

苗木「うん。舞園さんは本当によく頑張ってくれたと思うよ。……それにしても次が最終ラウンドか。なんだか名残惜しいなぁ……」

苗木がボソッと呟く。例えゲームに殆ど参加出来なくても、第一ゲーム第二ゲーム共に速攻で撃破されてしまっていたとしても、苗木はこのサバイバルゲームを心から楽しんでいた。「友人達と何の気兼ねもなく遊ぶ」──それがどれだけ楽しく、素晴らしいことかを、平凡極まる苗木誠という少年だからこそ、理解出来ていた。


舞園「……だったら、また遊びましょう」

サバゲーをやろうと皆に提案して、日向達の手まで借りに行った舞園が、笑顔で答える。


舞園「別にこれで終わるわけじゃありません。今度は違うゲームをしたり、どこかに出かけたり……。皆でまた遊びに行けば良いんですよ。日向先輩達や、他の人達も誘って!」

苗木「舞園さん……。うん、そうだね!!」

霧切「ふふっ……。でも今は最終ラウンドに集中よ。折角ここまで来たんだもの。シッカリ勝って終わりましょう」

朝日奈「うんうん! 私、今まで以上に全力で頑張っちゃうよー!!」

不二咲「ぼ、ボクも……。今の所目立つ活躍はしてないけど、全力を出しきるよ!!」


澪田『さてさて、互いのチームの団結力もより高まった所で、地獄のファイナルラウンド開始っすよー!!』

豚神『泣いても笑っても、これが最終ゲームだ。両チームとも、健闘を祈っているぞ』

二人の宣言で、各チームは自分達のスタート地点へと戻る。「勝利する」──その共通した信念を互いに持ちながら。


第一作戦判定……の前に、日向からの提案判定。↓2

①七海に最初っから本気を出して貰う。
②七海を指揮官として、作戦を遂行する。
③その他安価

(どの判定も「成功するとは限りません」)

……ずっと、このゲームが始まってからずっとずっと、引っかかっていたことが一つある。


日向「……なぁ、七海」

七海「? なぁに、日向くん」

日向「お前、今このゲームをやってて楽しいか?」

俺のその質問に、七海は「何を言っているのか分からない」というような表情をした。


七海「うん、勿論楽しいよ? なんで?」

俺がそう思ったのは、七海が……七海自身が自分の才能を……超高校級の才能を発揮出来ていない、否、する気が無いと言う事が分っていたからだ。
『みんなが楽しくゲームを遊べる様に』『終わった後、良かったと思えるゲームが出来る様に』……その思考は尊く、プロのゲーマーとして必要不可欠な物だと俺も思う。──だけど。


日向「……俺の勝手な我が儘かもしれないけどさ、俺は、このゲームでも本気を出したお前が見てみたいんだ。『皆が楽しめるように』じゃなくて『七海が楽しむ為に』最初っから全力を出してくれないか?」

七海「………」

じゃないと「皆が楽しんだ」とは言えない気がする。一人だけずっと縛りプレイを強いられて、それで良いと彼女は思ったし、そう言った。けど、俺は──

七海「↓1」

01~30 ごめんね。今回のゲームではこのスタンスを変える気は無いんだ。
31~60 ……分ったよ、ちょっとだけ本気を出してみる(七海の判定に+のバフ)
61~90 日向くん……私、遠慮しなくても良いのかな? 本気でやっても良いのかな?(七海の判定に++のバフ)
91~00 うん! 分った!! 全力でやらせて貰うね!!(ア カ ン)


七海「……」

俺のその言葉を聞いて、七海は少しばかり黙りこくると、俺の顔を見てこう言った。


七海「日向くん……。私、遠慮しなくても良いのかな? 本気でやっても良いのかな?」

少々不安げな七海に、俺は「ああ、勿論だ」と笑顔で頷く。超高級の才能を持つ人間が、その力を発揮できる機会をムザムザ無駄にするなんて、俺には我慢ならない。
なにより、俺は七海に満足して欲しいんだ。ゲームを楽しんで欲しいんだ。その為に起きるバランス崩壊なんて知ったことか。


七海「……そっか。じゃあ、本気、出しちゃおうかな?」

「ふふっ」と微笑みながら七海が言う。優しくて自信に満ちあふれたその表情に、俺も思わず笑顔になった。


改めて第一作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

36vs95 78期生の勝ち。(一応、50を越えていないので初手撃破は無し) ちょっと77期生初手の作戦判定弱すぎませんかねぇ……?


日向「じゃあ七海、気をつけてな」

九頭龍「あんま無茶すんじゃねーぞ!!」

狛枝「あははっ! 七海さんは僕達の希望に、そして僕達は七海さんの踏み台になるんだね!! なんて素晴らしいんだ!!!」

左右田「こんな時までサイコな発言してんじゃねー!! ……兎も角、頼りにしてっぞ七海!」

七海「うん、日向くん達もね!」

その返事を最後に、七海は一人林の中へと消えてゆく。俺達は、最初っから七海に単独行動をさせて、他の四人で固まるという作戦に出た。
前回もやった、俺達四人全員で囮になる作戦だ。……上手く行くかどうかは分らない。けど、七海が本気を出してくれるならこれが一番勝率の高い戦法だと信じて……。

そして、数分後。

ダダダダダダダダダダダダッッ!! ──という射撃音が、俺達の右斜め前方から聞えてきた。


日向「ッツ!? 全員避けろ!!」

↓1 49以上で誰か一人撃破

36 誰も撃破ならず。七海のカウンター判定、30以下で78期生の誰かを撃破。↓1

02 撃破されたのは誰? ↓1

01~20 苗木
21~40 舞園
41~60 霧切
61~80 朝日奈
81~00 不二咲

20 苗木撃破 ……また一番最初に脱落してるよこの超高校級の幸運……。


苗木「……ごめん、仕留め損なったみたいだ」

苗木はバラバラに散っていく77期生の足音を聞きながら、落胆するように溜息をついた。霧切の読み通り、七海は単独で。他の四人は纏まって行動するだろうという読みはバッチリ当たっていた。しかも団体行動をする四人を先に発見できたという千載一遇のチャンスだったのに、それをムザムザと逃してしまった。


霧切「……気にする事は無いわ。今ので各自単独行動に移ったのなら各個撃破していけば良いし、また纏まるなら今度こそ一網打尽にするチャンスよ」

舞園「そうですよ苗木くん! 落ち着いて、焦らず行きましょう!!」

苗木「うん、そうだね! じゃあ……」

苗木を遊撃に、そして霧切と舞園が後ろから援護射撃をするというそのフォーメーション。それは決して悪い手ではなかったのだが──


──バン!


苗木「……え?」

銃を乱射すると言うことは、それ即ち敵の大凡の位置を「見えない敵」に伝えてしまうと言うことでもあった。


戦刃『苗木くん、ヒット』

苗木「な、なにが……!?」

霧切「……!? 舞園さん、反対側の林の中に隠れて! 姿勢は低く!! それと、敵を発見しても無闇に銃を乱射することは控えて!!」

舞園「は、はい!!」

状況は嫌でも動き出す。77期生最強のゲーマー。七海千秋の手によって。


第二作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

70VS41 77期生の勝ち。


日向(……流石は七海だな。あの状況下で冷静に一番狙いやすい位置にいた苗木を的確に狙うなんて)

一旦散り散りになった77期生の男子組は、こうなった時(奇襲を受けた際)の為の緊急マニュアルに基づいて行動し、バラバラになりつつもお互いの姿が視界に入る様にして行動していた。
これなら誰かが撃破されてもすぐさまカウンターを取れる。被害も最小限で済むという算段だ。

そして──


日向「……いた」

こちらが先に敵を見つけた時は、当然先手を打てる。日向は落ち着いて敵に標準を合わせて、息を吐くと同時にトリガーを引いた。

↓1 撃破判定29以下で誰かを撃破

34 撃破失敗。


朝日奈「あ、あっぶな!! 今頬を掠めちゃったんだけどこれってセーフ? セーフだよね!!?」

不二咲「あ、朝日奈さん! 兎に角隠れよう。移動もなるべく素早く、敵の資格に入る事を意識して!!」

日向(──クソッ! ギリギリの所で外したか!!)

日向が狙ったのは、前回同様不二咲と共に行動をしていた朝日奈だったが、ホンの僅かに軌道が逸れてしまった。これ以上の追撃は無駄&危険だと判断した彼は、一旦場所を林深くに移動し、次のチャンスを待つ──。


第三作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

76vs90 78期生の勝ち。


左右田(あっちゃー……。ドンマイ日向、こんな時もあるさ)

日向の後方で援護に徹していた左右田は、日向の本当に惜しいヒット寸前の射撃を見ながら心の中でそれを労った。絶好のチャンスだった事には変わりないが、なに、慌てることはない。隊列を崩さず、注意深く向こう側の林を観察していればほら──

ダダダダダダダダダダダダッッ!!

左右田「は、はぁ!?」

突如として「自分達が隠れていた方の茂み」からの射撃に、左右田は目を丸くして驚く。そして──


↓1 14以下で左右田を撃破

七海のカウンター判定↓1 30以下で78期生の誰かを撃破。

撃破されたのは誰? ↓1

01~25 霧切
25~50 舞園
51~75 朝日奈
76~00 不二咲


春川『左右田、ヒット』

審判役である春川の声が、無情にも響く。


左右田(んな馬鹿な!? 舞園と霧切、それから朝日奈と不二咲だって向こう側の林に逃げたはずじゃ……!!)

訳が分らないといった風に頭を困惑させる左右田はある事を思い出す。


──不二咲「あ、朝日奈さん! 兎に角隠れよう。移動もなるべく素早く、敵の視覚に入る事を意識して!!」──


そう。不二咲は何も、「向こうの林に隠れよう」などとは一度も言っていない。ただ「兎に角隠れよう」と言っただけだ。──つまり


左右田「──クッソやられたぁ!!」

左右田が勝手に「じゃあなるべく狙われにくい向こうの林に逃げたんだろうな」と思い込んでいただけだ。自分の思い込みの悪さに、左右田が溜息をついて落ち込んだ──その瞬間だった。

──バン!

林の奥の奥。視認することすら難しい位置から、一発の銃弾が飛んできて不二咲のド出っ腹を貫く。


不二咲「……え? う、うそぉ!?」

戦刃『不二咲くん、ヒット。プレイエリアの外に行ってね?』

左右田を打ち抜いた不二咲を、七海が狙い打ちにする。……全く活躍は出来なかったが最低限の役割は果たせたようだと、左右田は「ほぅ……」と今度は&の溜息をついた。


第四作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

29vs33……ですが、差四で相手チームを打ち抜けるとは思えないので、78期生にゾロ目ボーナスを付けて再判定

第四作戦判定(再)
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+43)

123VS132 何でこんな時だけ差がつかないかなぁ(怒)もう面倒なのでゾロ目ボーナスをそのままに再々判定。

第四作戦判定(再々)
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+48)

74vs62 一応、ゾロ目+十以上の差がついたので判定行きます。


狛枝(さて、なんか左右田くんと不二咲くんが撃破されてから状況がグダグダし始めたみたいだけど……)

狛枝は日向とも九頭龍とも合流せず、ただ一人、林の中を暢気に歩いていた。今の彼に、隠れるという選択肢は無い。七海が「本気を出す」というのならば自分も「本気を出す」までだ。……とは言っても、この「幸運(才能)」は自分では制御しきれない物なのだが。
狙いはただ一つ。自分を狙ってきた敵に対する「カウンター攻撃」だ。敵のキルを、七海一人に任せる訳にはいかない。結局、自分達が彼女の踏み台になるには、最低限の努力をしなければ踏み台にすらなれない──と、狛枝凪斗と言う少年は考えている。


そして、林の中を暢気に歩いて数分が経った頃だった。

ダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃撃音が、左斜め後ろから聞えてくる。


「……アハッ」

──しかし、当たらない。本当に何故か、全ての銃弾が狛枝に当たるのを拒否するかのように右へ左へと逸れていく。
これが、これこそが彼の「超高校級の幸運」苗木の持つ普遍的なそれとは別の、まるで女神の加護でも付いているかのような不思議な力。


「アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

彼は銃弾が飛んできた場所に向かって銃撃を放つ。一発あれば十分──そう言わんばかりに「バン!」と、たった一発だけ。

撃破判定↓1 12以下で撃破

数瞬後。ダダダダダダダダダダダダッッ!! という誰かが逃げていく足音が聞えてきた。狛枝は狛枝で、ガッカリしたような顔をして溜息を付く。


狛枝「うーん、半歩ズレちゃったかな……。それにしてもたった一回だけ攻撃しただけで逃げちゃうなんて……。勿体ない事をする物だね」

そう、そもそも狛枝に「銃弾を避ける気」など「端から無かった」彼は「当たったら当たったでしょうがない」という思考回路をしていたのだ。
己の「幸運」に絶対の自信を持つ、狛枝だからこそやれる狂気の沙汰である……。


第5作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

122VS57 50以上の差が付いたので誰か一人撃破確定。

↓1 誰? ちなみに撃破したのは? ↓2

01~20 霧切
21~40 舞園
41~00 朝日奈

01~20 日向
21~40 九頭龍
41~60 狛枝
61~00 七海

霧切撃破。なお、ゾロ目なので次の判定に+のボーナス。


舞園「3vs4ですか。まだ希望がある人数差ではありますが……」

舞園は茂みに身を潜めながら、霧切とヒソヒソと内密な会話をしていた。議題は勿論「どうやったらこの状況から逆転出来るか」だ。


霧切「……七海さんを探しましょう」

霧切はそう言うと、両手に銃をシッカリと構え直す。


舞園「七海さんを、ですか?」

霧切「ええ」

初手の苗木へのスナイプといい、左右田を犠牲に不二咲を狙い打ちにしたことと良い、彼女は恐らく今回「本気」を出してゲームに臨んでいる。借りに今の状況から他のメンバーを全滅させても、残った七海一人で逆転勝ち(三立て)される可能性すらあるのだ。
彼女がどう動いているのかは他のメンバーも知らないだろうが、今なら場所を推理さえ出来れば奇襲を掛けることも──


「──おっと、悪いがそれを許すわけにはいかないな」

霧切・舞園「──ッツ!?」

バッ!──と声のした方を振り向くが、誰も居ない。注意深く茂みの中を観察してみても、影も形も見えない。じゃあ今の声は一体……!

ダダダダダダダダダダダダッッ!!

という射撃音が聞えてきてから、霧切と舞園はようやく自分達が「どこ」から狙われているのか気がついた。……上だ。樹の上だ!! その事実をハッキリと認識出来たときには、もう遅かった。


戦刃『霧切さん、ヒット』

霧切「……やられたわね」

舞園「ちょっ!? そ、そんなの有りなんですか!?」

日向「ルールには「樹の上に登ってはいけません」なんてどこにも書かれてないだろ? 地形を最大限に利用すれば当然の選択だ。上から狙った方が狙い打ちもしやすくなるしな」

舞園「くっ……!!」

唯一ヒットを逃れた舞園は、日向に威嚇射撃をしながらも、その場を離れる。一方、ルールの穴を上手く付いた日向は、悠々と木から下りて地面に降り立ち、一人になった舞園を追跡し始めた。


第六作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

+のボーナス付け忘れた……77期生に更に+10で。

81vs36 77期生の勝ち。


舞園「はぁっ……! はあっ……!!」

後ろから差し迫る日向の猛攻を何とか交わし続ける。……仲間から「聲」の事を聞かされている日向は、これ以上舞園を好き勝手に動かさせる気は無かった。
九頭龍と七海がやった「絡め手」はもう通用しないだろう。ならば執拗に追いかけて「聲」を聞く暇を与えない──これが一番手っ取り早い、舞園の攻略方だ──(と、七海から提案された)。そして


九頭龍「遊びは終りだぜ、観念しな舞園」

舞園「ッツ──!?」

舞園を日向と挟むように、後ろから九頭龍が現われる。──逃す気は無い。と、視線が語っていた。


舞園(絶体絶命って奴ですね。……でも!!)

最後の最後まで絶対に諦めない。戦って勝って、みんなに、苗木くんに勝利を──!


撃破判定↓1 45以下で舞園撃破

×舞園を日向と挟むように、後ろから
○舞園を日向と挟むように、前から


ドガガガガガガガガガガガガ!!

二丁のマシンガンが、舞園へと迫る。──不可避の一撃。そう悟った舞園が、せめてどちらかだけでも道連れにしようと日向に狙いを定めてマシンガンを発射しようとした瞬間、九頭龍の放った一撃が、舞園の手の甲にヒットした。……僅かな、本当に僅かな痛みでトリガーを引く手が止まる。止まってしまう。

戦刃『舞園さん、ヒット。プレイエリアの外に行ってね』

日向「よっし!」

九頭龍「へへっ……! これで残るは朝日奈ただ一人ってな!!」

舞園「ああ……すみません。後は任せましたよ、朝日奈さん」

舞園は実力を全く出せずに終わってしまった試合に無念を感じながら、プレイエリアの外を出て行った。


第7作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

すみませんが今日はここまで。それにしても何でこう微妙な数値ばかり出るんですかね(困惑)

こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。

76VS66 77期生の勝ち。


朝日奈(あーもー! ホントどうしよー!!)

朝日奈葵は密林のなかで一人、また一人と撃破されていく仲間の宣言を聞きながら、てんてこ舞いになっていた。借りにここから勝機があるとすれば、自分一人で77期生のみんなを四枚抜きするしかない。
舞園みたいな特殊能力や、霧切みたいなキレのある頭脳を持っていない(むしろバカだと思っている)体力と水泳だけが自慢の自分が、果たしてそんな奇跡のような真似が出来るのだろうか。それに向こうにはとんでもない鬼札がいる。「超高校級のゲーマー」このゲームが始まってから一度も姿を現わしていない「七海千秋」という天才が……。


朝日奈(落ち着け……落ち着くのよ私。プロスイマーは狼狽えないっ!!)

兎に角このままここに隠れ潜んでいても見つかるのは時間の問題だ。ならばこっちから動いて玉砕覚悟で敵を一人一人撃破していくしか……。


ダダダダダダダダダダダダッッ!!


朝日奈「──ええっ!?」

そう考えていた朝日奈の背後から、無数の銃弾が襲い掛かる。

撃破判定↓1 10以下で朝日奈撃破

撃破失敗。


朝日奈(あ、危ない危ない……!)

だがまだ完全には狙いが定まっていなかったのか、それとも威嚇射撃だったのか、弾丸は大体は朝日奈の方を向いていたが、一発も当たることはなかった。
どうする? 今のが「誘い」ならば無闇矢鱈に動くのは危険だ。けどかといってこちらの場所が分っているのならこのまま──

朝日奈(どうするのよ、私ー!?)


第8作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30人数差補正+10)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)

68vs90 78期生の勝ち(それにしても77期生の作戦の出目ホント酷いっすね……)


朝日奈「……ふぅ……」

考え方を変えよう。と、朝日奈は深く息を吐く。──そう、これは水泳(?)なのだ。どういう理屈かは分らないが、兎に角水泳なのだ。
競技としての水泳ならば、より早く相手よりゴールに辿り着いた方が勝つ。……で、あれば。


朝日奈「ええい! もう細かいことは考えない!! 兎に角反撃するんだ!!」

狙うはカウンター。相手が撃ってきた弾丸を避け、素早く弾丸が飛んできた場所に正確に射撃を打ち込む──


ダダダダダダダダダダダダッッ!!


朝日奈「──ッツ! 今!!」

↓22以下で77期生を撃破

撃破されたのは誰? ↓1

01~40 日向
41~80 九頭龍
81~00 狛枝

七海のカウンター判定↓1 30以下で朝日奈を撃破。

本気を出した七海が強すぎる……。葉隠れの「3割当たる!」とは大違いですね……。


朝日奈の放った弾丸は、正確に弾丸が放たれてきた場所へと吸い込まれ……。


九頭龍「……ちっ!!」

春川『九頭龍、ヒット』

襲撃者である九頭龍を正確に打ち抜いた。「やった! やった!!」と内心で大歓喜する朝日奈──

──バン!

朝日奈「……へ?」

──そこに、その頭に。無慈悲な一発の弾丸が撃ち込まれたのは、それからすぐのことだった。


~~時は数分前に遡る~~


九頭龍「ああ゛? ようは俺に囮になれってのかテメェ」

七海「うーん、有り体に言えばそうなるかなぁ?」

九頭龍冬彦は不意に(本当に音もなく)現われた七海千秋に内心滅茶苦茶驚きながらも、その提案に反発を示していた。
自分が囮になるのはまぁ別に構わない。嫌という気も無い。だが相手は朝日奈ただ一人で、こっちは左右田以外全員が残っている。朝日奈の場所を特定次第、全員で乱射をすればそれで終わりではないか。ワザワザ朝日奈の位置を早々に割り出さなくとも……。


七海「んーとね、九頭龍くん。もし九頭龍くんがこのゲームで味方が自分一人になっちゃった場合、相手四人を全員倒さないといけないならどう動くと思う?」

九頭龍「あ? んなもん一箇所に止まって発見されたら終わりだから兎に角動き回って相手を攪乱……」

七海にそこまで言わされて、九頭龍はようやく気がついた。


七海「うん、そうだよね。だから四人がかりで探索しても、朝日奈さんを見つけるのは難しいと思うんだ。そもそも常に動き回ってるならワザワザ探索する意味が無いしね」

九頭龍「……だからペアを組んで行動する。囮役が朝日奈を見つけたら大凡で構わねぇからそこに銃を乱射して──」

七海「正確な位置が分った私に、カウンターを決めさせて欲しいんだ。……お願い出来るかな?」

自信に溢れた七海のその瞳に、九頭龍から僅かにあった蟠りが消えてゆく。


九頭龍「……了解だ。その代わり、俺をおとりに使うんだ。最後はビシッと決めろよ、超高校級のゲーマー!」

七海「──うん。任せて」


~~~~


朝日奈「え、嘘。そんな──」

戦刃『朝日奈さん、ヒット。78期生全滅により77期生の勝ち』

春川『……総合結果2-1でこのサバイバルゲームの勝者は77期生とするよ』

ワァアアアアアアアアアアアアアアア!! という歓声がプレイエリアから、そしてプレイエリア外にいる左右田から響く。
この大激闘を制したのは、第一回戦の敗北から様々な学びを得た77期生だった。


~~ゲーム終了から数分後~~

澪田『いやー! 激闘に次ぐ激闘っしたねー!! どう思います白夜ちゃん!』

豚神『ふむ、そうだな……。第一回戦で78期生の皆に手酷くやられた77期生だが、それを経験に皆が団結。運が味方したといのもあるだろうが、様々な面で77期生が「少しだけ」78期生のそれらを上回った──そんな感じだろう。……最終戦で本気を出してきた七海に関しては別だが』

澪田『相手チームに自分の居場所を一度も悟らされずに見事なカウンターで3キルっすからねー。いやー、流石は千秋ちゃん! 超高校級のゲーマーはサバイバルゲームでもやはり強かった!! って感じっす!!』

実況者二人の解説もあまり耳に入らず、俺達は一団となって健闘を称え合っていた。


左右田「いやー、改めて思ったけどやっぱ七海やべーわ……。スナイパーライフルを持ってる訳でもねーのに怖すぎんだろ……。相手との距離も結構あったってのによぉ……」

日向「ああ、間違い無く今回のMVPだな。凄かったぞ、七海。流石は超高校級のゲーマーだな!!」

七海「えへへ……。うん! みんなありがとう!! やっぱり本気でやるゲームは楽しいね!!」

狛枝「ああ……本当に素晴らしいよ!! ……七海さん、君は正しく皆の希望になったんだ。君の踏み台になれた左右田くんと九頭龍くんが羨ましくて仕方がないよ……!」

九頭龍「勝手に人を踏み台扱いしてんじゃねーぞタコ!! アレは俺が自分の意思で七海を信じて囮になったんだ。七海を信じた俺の判断が間違ってなかったって事でもあるな!」

MVPである七海を中心に、俺達は勝利を祝いあう。勝利の興奮が、一端の冷めやりを見せるその時まで──

~~~~

苗木「……あはは……ボク、全部のゲームで一番最初に撃破されちゃったね。しかも殆ど何も出来ずに……本当に超高校級の幸運を名乗って良いのかな……?」

舞園「そんな! 苗木くんの所為じゃありませんよ!! そもそも一回戦のあれは囮前提でしたから!!」

朝日奈「そうだよ! そんなのただの偶然偶然!! 気にしない方が良いって!!」

不二咲「うん、そうだよ。ボクだって目立った活躍が出来たわけじゃないし……。左右田先輩を撃破できたのだって、偶々みたいなものだしね……」

霧切「……私が七海さんの本気を侮っていたのも敗因だわ。まさかあそこまで……プロの軍人レベルの単独行動が出来るなんて思いもしなかった。日向先輩の奇襲もね」

78期生の方からは反省と励まし合いの声が聞える。その声と雰囲気に一定の悔しさは滲み出ているものの、後悔は無い。出来る事を全力でやった──多分、みんながみんなそう思っているからだろう。


澪田『さぁさぁ創ちゃんたちー! 反省会も健闘会もそこまでにするっすよー!』

豚神『サバゲーの後にする事と言ったら決まっている……。そう! 宴会だ!!』

澪田『輝々ちゃん特性のバーベキューセットが唯吹達を待ってるっす! こっちも思いっきり楽しむっすよー!』

ワァッッ──! と、俺達の中から歓声が上がる。そう、今日は何もただサバゲーをやって終わりというわけじゃなかった。花村にお願いして用意して貰った野外用のBBQセットで大宴会をするのだ。

~~~~

ワイワイガヤガヤと、みんなが焼きたてのBBQを食べながら雑談している音が聞こえてくる。俺も勿論その中にいるのだが、まだサバゲーの興奮が醒めやらぬのか頭がボオッとしていて、まるで夢見心地の様だった。

と、そんな俺に誰かが話し掛けてくる。↓2

舞園「お疲れ様です、日向先輩」

それは、俺にこのサバイバルゲームの人数集めを依頼してきた今回の依頼者である、舞園だった。


日向「おう、お疲れ様。……今こんな事を聞くのも何だけど、どうだ? 依頼は達成出来たか?」

舞園「ええ、勿論。先輩のおかげでとっても楽しいゲームになりました!!」

「ふふっ」と舞園が普段ステージで見せるそれとは違う「笑顔」を俺に見せてくれる。……それを見て、ああ、やっぱり俺は「この為」に『相談窓口』なんて物をやってるんだなぁと改めて実感することが出来た。


日向「そういえばなんだけどさ「サバイバルゲームをやろう」って言いだしたのはお前だって聞いたけど、発端はなんだったんだ?」

舞園「それは……」

舞園はちょっとだけ躊躇いつつも、俺に理由を話してくれた。


舞園「……私、普段からアイドル活動をしているので、希望ヶ峰学園にいることも少ないんです。こうやって「皆で遊ぶ機会」も卒業までに何度あるかどうか分からない……そんなレベルなんですよ」

ホンの少しの寂しさと、哀愁。舞園の言葉から感じられるそれを聞いて、俺はようやく舞園の内心を察した。


日向「舞園……」

舞園「だから、余計な事を一切考えずに思いっきり遊んでみたかったんです。いつものメンバー(苗木loves)と、普段はあまり交流がない先輩方と……。一学生として、ただ単純に」

──そうだ。俺達だって、舞園の事は言えない。俺達77期生は、卒業まであと一年もないのだ。こうして皆で遊べる機会なんてあと何回あるかどうか……。
そういう点で、俺は、俺達は逆に舞園に感謝すべきなんだろう。──一学生として青春を謳歌する──そんな経験を作ってくれた舞園に。


日向「舞園」

舞園「『誘ってくれてありがとう』──ですか?」

日向「な、なんでわかっ……」

舞園「そりゃあ分かりますよ。だって私──エスパーですから」

舞園は再び「ふふっ」と自然な笑みを見せると、俺の傍から離れて苗木の元へと駆け寄っていった──。


Missionクリア! 舞園さやかとの絆が深まりました!! コマンドで「舞園に助けを求める」の難易度が下がりました!!

彼女は「超高校級のアイドル」です。芸能界にコネがあるのは勿論ですが、彼女は人の「聲」を聞けるエスパーなので、そっちの方向でも頼る場面があるかもしれません。

日向「なぁ七海」

七海「なぁに、日向くん」

日向「TRPGのことなんだけどさ、あれってよく「キャラクリエイトが本番でゲームはオマケ」って言われたりするだろ? あれってなんでなんだ? 折角一生懸命作った自分だけのキャラなのにさ」

七海「うんうん。TRPGをやりこんでいる人ほどそう言う傾向があるね。うーんと、一言で言うとキャラクリエイトに全力を出しすぎて精神が真っ白に燃尽きちゃうからだと思うよ?」

七海「TRPGだけじゃなくて他のゲームでも言える事だけど『キャラを作っている時が一番楽しい』って人は多いね。設定や背景を考える──それだけで十分楽しいもの」

日向「キャラクリエイトに何時間も掛けるって人が多いのもそういう理由かぁ」


コンコンコン!


日向「っと、相談者が来たか? はーい、どうぞ!!」

「失礼します↓2」

コンマ77なので、なにかしらのボーナスを考えておきます。


小泉「失礼するわね。日向、七海ちゃん」

七海「小泉さんだ、やっほー!」

日向「小泉か、この前の罪木の事件の時以来だな」

小泉「いやいや、毎日クラスで顔を合せてるのに何言ってんのよまったく……」

小泉真昼──才能は、超高校級の「写真家」

そばかす顔で赤毛。人物写真を特に得意とし、その人の持つ良い表情を引き出すことから将来を嘱望されている。「人の手によって取られた写真」にこだわりを持ち、自分撮りやセルフタイマーによる撮影を嫌っている(本人談)。
勝気な性格で、だらしなさや頼りなさを見せた男子にはまるで母親のように説教をすることがあり、左右田曰く「クラスのねーちゃんポジ」らしい。反面女子に対しては面倒見がよく、女子グループのリーダー的存在でもある。真面目で常識人だが、アクの強い77期生メンバーの中では影が薄め。


日向「この教室に来たって事は、やっぱり相談事か?」

小泉「……まぁね。ちょっと私一人じゃ不安な事があってさ。アンタの力を貸して貰えないかなって」

日向「勿論、俺なんかの力で良ければ幾らでも貸すさ」

七海「うんうん。頑張ってね日向くん! じゃあ私はいつも通り外に行ってるね。折角だし、TRPGのキャラクリエイトでもしてようかなー」

そう言いながら、七海はいつも通りに部屋を出て行く。俺もいつも通りに、小泉に来客用のソファーに座るよう促した。

日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

小泉「ええ、実は↓2」

何も思いつかない
安価上で

コンマ77でただでさえボーナス付きなのに、更に22333322のアルティメットゾロ目だと!? どういう事だ説明しろ苗木!!

……もう面倒臭いので暫くの間コンマ判定から-要素を消し去ることにします(白目)更に依頼達成時に小泉からの好感度も大幅に上げます。


小泉「実はね、78期生の美兎ちゃんの事なんだけど……って、アンタどうしたのよ。いきなり眼が死んだ魚みたい濁ったんだけど!?」

日向「…………いや、なんでもない。なんでもないんだ……」

そりゃ死んだ魚みたいな眼にもになるって……。また入間かよ……また入間なのかよ……! 動物属性付与薬事件の時と言い、惚れ薬をその気も無い左右田に飲ませようとしていた時といい、なんでアイツはこう定期的に問題を起こすんだよ……。
俺はアイツのクラスメイトである79期生の皆に同情しながら、小泉の話を(嫌々)聞く事にした。


小泉「そ、そう? じゃあ続けるけど……。私ね、美兎ちゃんに恋心を自認させてあげたいの」

日向「? ……どういう事だ?」

どうにも話の先が見えず、俺は小泉に話しを促す。


小泉「実は美兎ちゃんが作った発明品に「人を強制的に睡眠状態にさせて、その人の恋心を映像にするデジカメ」があってね」

日向「……そりゃあまた大騒動に発展しそうな発明だな」

この時点で嫌な予感しかしなかった俺だが、どうも話しは妙な方向へと転がっていった。


小泉「それでね、無理やりそのデジカメをこっちに使って来ようとしたから、赤音ちゃんの手を借りて返り討ちにしたんだけど……」

日向「おう、それじゃあ後はそのデジカメをぶっ壊して入間に説教すれば事件解決だな!!」

小泉「人の話は最後まで聞く!! ……それでね、その……。ちょっと魔が差したと言うかなんというか、やられたらやりかえす! じゃないけど……。「私が」美兎ちゃんに対してそのデジカメを使っちゃったのよ」

日向「は? お前がか?」

俺は意外な展開に眼をキョトンとさせて驚いた。小泉のことだから、まず勝手な真似をしようとした入間に対して説教をする所から入ると思ってたんだが……。


小泉「だ、だって人の恋心を映像にして見れるっていうのよ!? 誰だって気になるでしょ!?」

日向「まぁ確かに気になるっちゃ気になるけど……」

小泉「で、どうやらそのデジカメの効果は本物だったらしくって……。私ね、美兎ちゃんがが誰に恋してるか知っちゃったんだ。でも当の入間ちゃんが顔を真っ赤にして認めようとしないのよ」

日向「……なるほどな、事態は把握出来た。それで? お前は俺に何をして欲しいんだ?」

小泉「……ひよ子ちゃんから「アンタには殆ど話した」って聞いたから言っちゃうけど、最近のひよ子ちゃんって凄いでしょ? 一人で着物を着られるように一生懸命努力してるし、お化粧や細かい部分(女の子的な意味で)にも気を使うようになったし……」

日向「ら、しいな」

小泉「だからね? 美兎ちゃんも女の子らしく恋心を素直に自認すれば、ひよ子ちゃんみたく女の子としても人としても成長できるんじゃないかなーって思ったのよ」

日向「……なるほど、つまり?」

小泉「美兎ちゃんに恋心を自覚させる手伝いをして欲しいんだ。危うく被害者になるところだったとはいえ、私、勝手に女の子の心の中を覗いちゃったからさ……罪悪感があるのよね」

なるほど……これは複雑も複雑な依頼が来たもんだ。「あの」入間に恋心を自覚させろと来たか。しかも出来れば更正までもって行きたいと……うーん、恋心を自覚させるのはまぁなんとかなるとしても、更正は無理じゃないか?(真顔)


日向「……話は分かった。で? あいつが恋をしてる奴ってのは一体誰なんだ?」

小泉「↓1」

01~30 最原
31~60 王馬
61~90 キーボ
91~00 77期生、もしくは78期生に飛ぶ

小泉「王馬らしいんだ」

日向「お、王馬!?」

小泉の口から発せられた言葉を聞いて、俺は再び頭を抱えることになった。


王馬小吉。超高校級の総統として希望ヶ峰学園に入学してきた79期生だ。

“構成員一万人以上の悪の秘密結社の総統” という、嘘か本当か分からない才能を持つ少年。この秘密結社については “超高校級の探偵” である霧切や最原も思い当たる組織がないとしており、その詳細は謎に包まれているらしい。
嘘つきを自称し、思いつきで適当なことを言ったり、泣き真似をしてみたりと、かなり捉えどころの無い人物。無邪気な笑顔とは裏腹に他の生徒を責めたてるような言動も平然と行うが、本人は「悪の総統だから」と悪びれる様子はない。

第三者視点で王馬と入間の関係性を言うと、所謂弄りっ子と弄られっ子だ。王馬に関しては基本的に誰に対してもそんな風な関わり方をしているが、特に入間、キーボ、ゴン太、(あと一応最原か?)に関しては弄りっぷりが酷い。

入間に関して言うと「淫乱肉豚便器」だの「変態糞女」だの「ドスケベ淫乱ビッチ」だの、荒れてた頃の西園寺でもドン引くような悪口を毎日……否、毎時間のように連発しているのだ。
入間が「ドMっぽい」というのは男子連中の風の噂で聞いた事があるけど……。まさかアイツ、弄られるのを楽しんでたりするのか?


日向「なるほどな……。それで、その映像って奴にはどんなもんが映ってたんだ?」

小泉「↓2」

本日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

こんばんわ。今回が今までで一番の難産になりそうな依頼を始めて行きます。

俺がその質問をしてから、小泉は何とも言い難い表情をした。「苦虫を噛みつぶしたような」とも「気まずすぎて言いづらい」とも「何かもう色々と面倒臭い」とも受け取れるような……そんな表情だった。


日向「あのー……。小泉?」

小泉「……ごめん、私の口からは説明出来ない……、と言うより説明したくないわ。美兎ちゃんから奪ったデジカメはまだ私が持ってるから、それを直接見て頂戴」

そう言って、小泉は普段カメラを収めているポーチからシンプルなサイズのデジカメを取り出す。色が真っピンクな事以外は何の変哲もないデジカメにしか見えないが……どれどれ?


~~~~以降、デジカメに納められていた映像~~~~


~~とある街のおもちゃ屋「DICE」~~


子供A「あー、また負けたー!」

子供B「ちょっとちょっと! 美兎ねぇちゃん少しは手加減してよー!!」

街にあるそこそこ大きなおもちゃ屋さん。その店内で、某独楽をモチーフにした遊戯を、子供達三人と入間が行なっていた。結果は入間の連戦連勝。子供達は今の所誰も入間に勝てていない。


入間「はっ! まだ初潮も精通も迎えてねぇクソガキ共が。この大天才、王馬美兎様の考えた最強のカスタムに叶うわけねぇだろうが!!」

王馬美兎……「王馬」美兎!? まさかこの時点で既に王馬の奴と結婚してるってのか!? つーかお前「眠りながら仕事が出来る発明」を作るって目標はどこ行っちまったんだ……。


子供C「また訳の分からないこと言ってるしー」

子供B「……前にやった「魔改造」っていうのをまたやったんじゃないのー!?」

入間「してねぇよ! つーかその……。お前ら全員をガチ泣きさせたあのあと小吉の奴に滅茶苦茶オシオキされたからその……こ、怖くて出来ないよぉ……//////」

入間の顔がリンゴのように真っ赤に染まる。子供達は全員理解出来ていないようだが「オシオキ」の後に絶対(意味深)が付く奴だろこれ……。つーかそもそもの話、子供相手に魔改造したベ○ブレードを使うなよ……。


子供A「……まぁ信じるけどさぁ。美兎ねぇちゃんってホント小吉兄ちゃんに頭が上がらないんだねぇ」

入間「んんんンな事ねぇぞ!? あいつ実は始めて俺様とヤッた時はだな……」

王馬「はいそこまでー♪(頭ガシッ) ……随分楽しそうに遊んでるじゃん? 美兎」

入間「げ、げぇっ!? 小吉お前いつの間に帰って……!!」

子供C「あー! 小吉兄ちゃん!!」

突如として現われた王馬小吉(多少身長が伸びているらしい)に、入間は酷く動揺していた。この場にいるのが不可解、とでも言いたげなそれだ。


王馬「いやー、計画してた「アレ」が予想以上に上手く行きそうでさ。予定よりも早く切り上げられたから、俺の可愛い雌奴隷の姿でも見ておこっかなって、ちょっとだけ早く帰って来ちゃった♪」

入間「ひいいいいぃん! こ、子供達のいる前でも容赦ない罵倒責めぇええええええ!!」

……この映像はあくまで入間の妄想みたいな物だから心配ないと言えば心配ないのだが、果たしてこの二人におもちゃ屋の店主が務まるのだろうか。
普段からこの調子なら「子供の体裁教育に非常に悪い店」として有名になりそうなもんだが……。


子供B「聞いてよ兄ちゃん! 美兎ねぇちゃんったら最初っから最後まで一切手加減してくれないんだよ!! 大人げないと思わない!?」

子供A「俺らのベ○ブレードを雑魚呼ばわりしまくるしさー!! おもちゃ屋の店主としてあり得なくない?」

王馬「うーんそりゃあ酷い! いやぁ、ホントにゴメンね!! このお姉ちゃんはいつまでたっても精神年齢十歳児の小学生だからさ!! あ、ゴメンゴメンそれだと君たちに失礼だった!! 訂正するよ。精神年齢五歳児の幼稚園児にも劣るってさ!!」

入間「ひぐぅ! み、美兎、そんなに子供じゃないもん……!」

……何故だろう、妄想の中ではもう結婚してるっていうのに、今現在の二人と変わらない「在り方」に見える。……これが精神の奥深くまで干渉するデジカメだっていうなら、入間が自身がそれを望んでいるから──なのか?
そして時が経ち、子供達が家に帰ってから更に数時間経った頃。街が完全に闇夜に包まれた時。おもちゃ屋の屋上に、ゴム製のスーツ(凄くエロく見える)に身を包んだ入間と、悪の総統コスチュームに身を包んだ王馬が現われた。


入間「んで、今日の「獲物」の運搬経路はちゃんと頭に入ってんのか?」

王馬「……ちゃんと頭に入ってても途中でヘマをする美兎にそんな事を言われたくはないなぁ。大丈夫、運搬経路も奪取する機会も脱出経路も万全さ。あ、これは嘘じゃないよ? この前は美兎の情報に乗せられて酷い目に合い掛けたから、部下にも徹底して下調べをさせておいたからね!!」

入間「いやその……。その節は本当にすみませんでした……」

入間がその場で土下座すると、王馬はウリウリといった具合にその頭をブーツで弄り倒す。……やはり普段の二人とあまり変わっていないように、俺には見えた。(結婚してること以外は)


王馬「今日は来るかなー、最原ちゃん。あと霧切ちゃんも!! もし二人が張ってたとしたら俺達今度こそ一貫の終りかもねぇ!」

入間「はっ! ダサイ原とストーカー女がいようが関係ねぇなぁ! 俺様の新しい発明品の披露会にしてやんよ!!」

……なんだ? 二人がこれから何かをしでかそうとしているのは分かるが、一体何をしようとしてるんだ??


入間「だからその……さ」

(──ん?)

ここで入間の表情に注目していた俺は、ようやくある事に気づいた。さっきから入間の表情が恋する乙女のように真っピンクになっていることに。


入間「今日の盗みが上手く行ったらその……ひ、久しぶりに優しくして欲しいなって……//////」

……一体誰だこの美少女は。これがさっきまで子供達相手に大人げない無双をかましていたあの入間美兎か? 俄には信じがたい光景に、俺は「ええ……」と呟いてしまう。


王馬「……ふふっ、どうしよっかなー。美兎次第じゃないかなー、それは」

入間「!!? が、頑張る! 俺様頑張るから、だから──ん」

そこまで言って、入間は突然喋らなくなった。王馬が唐突に唇を奪ったからだ。


王馬「──にしし! 嘘だよ!! お望み通りとびっきり甘やかしてあげるから、覚悟しときなよ。淫乱ビッチ肉便器奴隷の美兎ちゃん♪」

入間「は、はいぃ! 期待してましゅうううううう!!」

最早入間は自分の性癖を隠そうともしていない。王馬の嫁として、淫乱奴隷として、肉便器として扱われることを心の底から喜んでいる。


王馬「さて、じゃあそろそろ行こうか」

王馬が屋上の縁に脚を掛ける。入間もそれに続いた。


王馬「俺達は二人で一人のおもちゃ屋で……」

入間「二人で一人の大怪盗──ってな!!」

そうして二人は屋上を飛び降り、街の中へと消えてゆく。……二人に目を付けられた、今宵のターゲットを盗み出すために。



~~~~~~~~~~~


日向「…………」

小泉「…………」

日向「…………なぁ、何だよこれ」

小泉「私に聞かないでよ……。っていうか私が説明して欲しいぐらいよ……」

俺も小泉も揃って頭を抱える。これを見せられて俺はどうすりゃ良いっていうんだ。つーかこれが仮に入間の妄想だとして、結婚は兎も角おもちゃ屋って何だ、怪盗って何だ、あいつは王馬とどんな関係になりたいと思ってるんだ……。


日向(……取りあえずまぁ、適当に動いてみるかぁ……)

俺は色んな意味で意気消沈しながら、小泉を余所に部屋を出て行った。

↓2 どこへ行く?

①入間の研究教室
②79期生の教室
③その他安価

※現時点で王馬の元へ向かうのは「強く」非推奨しておきます。

またゾロ目だよもぉおおおおおおおお!!


日向(まぁ取りあえずは79期生の皆の所に行って、さり気なく情報を集めてみるかぁ……)

(恐らく)今までの依頼で一番の虚無状態になりながら、79期生の教室へと向かう。一体何をどうすれば良いのかも分からないまま。


~~79期生の教室~~

日向「失礼するぞ」

↓3まで、一人一人ずつ、誰がいたか。(王馬&入間以外)


夢野「む? おお、日向先輩ではないか! ウチらの教室に何か用事かの? 面倒いが、話しぐらいなら聞いてやるぞい」

日向「あ、ああ。ありがとう」

春川「……まぁ何でも良いけど、立ち話もなんだし、適当なとこ座ったら? ……アンタのことだし、どうせまた厄介事でも押しつけられたんでしょ?」

赤松「もう! 春川さん、先輩に対してそんな口の利き方しちゃダメだよ! あ、丁度入間さんの席が空いてるんで、そこ使ってください」

79期生の教室の中にいたのは「夢野」「赤松「春川」の女子トリオだった。取りあえず王馬と入間がいなかった事に安堵しながら、俺は指示された通りに入間の机に座る。


夢野「それで、今日は一体何の用なんじゃ? もしやまた魔術絡みの厄介事か?」

春川「(魔術……?)私は入間関連に一票。どうせまたあの馬鹿が何かやらかしたんじゃないの?」

赤松「んー。私も入間さん関係に一票かなぁ? それぐらいしか先輩がこの教室にやって来そうもないっていうのもあるけど……」

すげぇ……2/3が正解してやがる。一体普段からどれだけ皆に迷惑を掛けてるんだ入間美兎って奴は……。そりゃ99回も厳重注意に処罰も受けるわな。
……だがどう話を切り出したら良いのかが分からない。まさかあの(入間にとって)恥ずかしすぎる映像を見せるわけにも行かないし……


日向「あー……。実はな、↓2」


日向「まぁお察しの通り、俺がやってる相談室の「依頼」でさ。素直になってほしい後輩がいるんだ」

赤松「素直に……ですか?」

日向「ああ。自分がおう……誰かに恋愛感情を抱いてるってのは明らかなんだけど、本人のプライドがバカ高くてどうにも認めそうにないんだ。何とかして素直にさせて背中を押してやりたいんだが……どうすればいいと思う? 女子の皆の意見を聞きたい」

春川「(まさか自分の事じゃないかと内心戦々恐々している)は? なにそれ……。そんなの本人の問題でしょ? 放っておくしかないんじゃないの?」

夢野「んあー……。だがしかし先輩の事じゃからのぉ……。どんなに面倒臭くとも「依頼は最後までやり遂げる」気でいるんじゃろ?」

日向「ああ。それに依頼者にも依頼者の事情があってな……。その恋を成就させられるかどうかは兎も角、そいつの感情だけでも自覚させてやりたいんだ。じゃないときっと後悔する事になるだろうからな」

俺はもっともらしい事を言って、三人の返答を待つ。この場に最原がいたら「ワザワザ僕達の所に来たって事は春川さんか入間さん絡みだろうな」と当たりを付けられていただろうが、幸いなことに今この教室に奴はいない。


三人からの返答↓1 夢野 ↓2春川 ↓3赤松

んあー!! 書いた文章が、書いた文章があああああああああああ!!(書き溜めていた奴が全部消えた)


夢野「んあー……。また面倒そうな依頼を受け取るのぉ……」

春川「ほんっと、物好きだよね。あんたはさ」

その「面倒事」を押しつけてきたお前らにだけは言われたくない!! と俺は心の奥底で叫ぶ、厄介な依頼がやって来るのは俺の所為じゃ無いんだけどなぁ……。

赤松「でもでも! そうやって皆の悩みを一生懸命に解決しようとしてる先輩はカッコいいって私は思いますよ!」

赤松がニッコリと微笑んでくれる。ああ、流石はこのクラスの中心人物。どんなクラスにもいるけど、こういう子が一人いてくれるだけで話が進むよんsぁ……。「あ、ありがとう」と赤松にお礼を良いながら、俺は三人の返答を待つ。


……悪者の心が折れたので今日はここまで。モチベが快復したら、九時より前に少しずつ投下していきます(その時人がいるかどうかは分かりませんが)

こんな時間ですが目が冴えてしまった&今日明日は一日中休みなので初投稿です。(なお、今日明日に限りませんが休みの日は変な時間に投稿するかもしれません)

夢野「うーむ。白銀ではないが、地味ーに堅実にやっていく他ないんじゃないかのぉ? どうじゃ? そやつらの趣味に合ったラブコメ映画を見せるとかは」

ラブコメ映画か……。悪い手では無いかもしれないが、夢野の言う通り地味だし、あいつの好きなラブコメ映画って所謂その……ぽ、ポルノ映画とかになるんじゃないかって心配なんだが……。(日向は入間の実は純情乙女な部分を知りません)


春川「……手っ取り早く効果を得たいってんなら、そいつら二人を無人島か秘境にでも閉じ込めてみたら? ほら「吊り橋効果」ってあるでしょ? 二人っきりで共存して生きるしかないって状況に追い込めば、嫌でも互いのことを意識しあうんじゃないの? ……そんな顔しないでよ、半分は冗談だから」

日向「じゃあ半分は本気って事じゃねーか!? それに無人島にしろ秘境にしろあいつらを閉じ込めるって普通に不可能&仮に出来たとしても、後日俺と協力者が拉致監禁罪で豚箱にぶち込まれると思うんだが!?」

春川「だから冗談だってば。本気にしないでよ」

赤松「ま、まぁまぁ……。私はやっぱりストレートに好意を伝えるしか無いと思うなぁ。ちょ、ちょっと過激に行くならその人の好きな人を目の前で誘惑ちゃう……とか?

全員の意見を聞いて、改めて思った。……俺の説明が不足していたのか? それともこいつらの中ではもう「その段階」をすっとばして考えちまってるのか? 俺が悩んでいると、一番最初に意見を言った夢野が助け船を出してくれた。


夢野「んあー……お主ら、日向先輩の説明を聞いておったのか? そもそもそやつは「自分の中の恋心を認めようとしていない」状況なんじゃぞ? ならまず「本人に恋心を自覚させる」所から始めなくてはダメじゃろ」

春川・赤松「「……あ」」

良く言ってくれた夢野! そう、夢野の「映画を見せる」はまだ兎も角、春川の言った「無人島に拉致監禁」や、赤松の言った「目の前で誘惑」とかは、既に自分の中の恋心を自覚していて始めて効果がある戦術(?)だ。
アイツの場合はその前段階……。自分の中の恋心を認めようとしていないのだ。それでは幾ら距離を近づけたところで意味なんて無いだろう。


春川「そっか、そうだったね……じゃあ↓1で」

赤松「わ、私も考え直しますね!! うーん、うーん……↓2とか?」

春川「多少強引だけど、入間に作らせた媚薬を飲ませて、そいつが好きな人のエッチな写真を渡して反応を見てみる……とか?」

うん、ここまでの春川の解答で分かった。こいつ「恋心を自覚してない奴」を「男子」だと勘違いしてやがるな!? いや、そこは先に説明しなかった俺も悪いんだが……。


日向「悪い、春川。この「恋心を自覚してない人物」ってのは「女子」なんだ。無人島に拉致監禁も、エッチな写真を渡すのもあんまり意味が無いと思う。(いや、入間なら効果あるのか?)」

春川「……………………そういう事は早く言いなよ、殺されたいの?」ギロッ

日向「す、すまない……」

赤松「あ、だったらこういうのはどうかな! その人と仲の良い女の子を何人か集めて、皆で恋バナをするんだよ!! 勿論、日向先輩の事情をわかってるコミュ力が高い女の子に事情を話した上でね!!」

夢野「んあー、なるほど。それは面白そうじゃのぉ」

要は会話(恋バナ)を通じて感情を引き出させるって事か。……うん、今までの中では一番良い案かもしれない。
……最大の問題として、入間と(比較的)仲が良い女子が79期生に固まっているのと、事情を話す=あの黒歴史間違い無しの映像を他の女子に見せる必要があるって事なんだが……。

↓2

①一旦話しを切り上げて、次の意見を聞く事が出来そうな仲間の所に行く。(安価)
②「その「女子」っていうのは79期生なんだ」って事だけバラして、79期生女子全員で恋バナ大会を開いて貰う。
③「絶対に他言無用&悪用をしない」と契約書を書いて貰った上で、三人に「例の映像」を見せる。

……ええい、この際、毒を食らわば皿までか。「あの映像」の事だけ伏せて、具体的には……。


日向「……この際だから言っちまうけどさ、その「素直になれない女子」っていうのは「79期生」なんだよ」

赤松「!? わ、私達の中にいるって事ですか!?」

夢野「なるほどのぉ……。だからわざわざウチらの教室までやって来たという訳か(さて、入間か転子か然もなくば……)」

春川「……(自分の可能性が更に高まり顔真っ青)」

日向「ああ。──で、なんだけど。赤松の意見って凄く良いなって俺も思ったから、是非79期生のみんなでテーマを「恋バナ」に女子会を開いて欲しいんだ。みんなの話に感化されれば、そいつもちょっとは自分の恋心って奴に気がつくかもしれないしな」

赤松「……自分から言い出した事ですし、それは構いませんけど……」

夢野「せめて誰の事だか教えてはもらえんか? そうでないとウチら三人で団結するのも不可能じゃしのぉ」

それもそうか……。いやしかし、この三人に協力してもらうにしたって詳細をバラして良い物か……。

↓1

01~30 詳細は伏せる。
31~60 お前達三人じゃないとだけ告げる。
61~90 入間のことだと話す。
91~00 日向のポケットにしまっておいたデジカメが転がり落ちてしまった!!

64 入間のことだと話す。


──ええい! もう知ったことか!! 元々と言えばあいつが蒔いた種なんだ。シッカリと自分で報い(?)を受けてもらおうじゃないか!!

俺は自分の頬を両手でパン! と一発叩くと「よし!」と眼を見開いた。


赤松「せ、先輩? どうしたんですか?」

夢野「……何やら覚悟を決めたような顔じゃのぉ。ウチらに情報を共有する決意が付いたか」

日向「ああ……。その素直になれない女子っていうのはな……」

春川「(ドッドッドッドッドッ)←心臓の音)」


日向「──入間だよ。入間美兎だ」


俺がそう告げた瞬間、赤松は「うわっ」としたなんとも言えない表情で固まり、夢野は「はぁ……」と実に面倒臭そうに溜息を付き、春川は何故だか「はぁああああああああー……」と大きく息を吐いた。


赤松「い、入間さんですか……それはなんというかその……」

夢野「んあー……。絶望的にめんどいのぉ……。今からでもこの話を聞かなかったことに出来んか? 出来んじゃろなぁ……」

日向「そう言うと思ったから詳細を話したくなかったんだよ……。俺がどんだけ厄介な依頼を受けてるか、これで分かっただろ?」

赤松「え、ええまぁ……。今回も大変そうだなぁって事は分かりました……。それでその、相手の男の子は……?」


日向「……王馬だ。王馬小吉だよ」


俺がそう告げた瞬間、赤松は「ああやっぱり……」といった表情をし、夢野は「…………」と少しばかり不満そうな顔をして、春川は未だに「はぁあああああああああああー……」と、大きく息を吐いていた。


赤松「お、王馬くんかぁ……。確かに二人で(かなり一方的に)罵りあってる姿は毎日のように見ますけど……」

夢野「……やれやれ、入間の奴も趣味が悪いのぉ。よりによってあの王馬と……いや、必然と言えば必然か? 男子の大問題児筆頭と、女子の大問題児筆頭が惹かれあうのは」

春川「別に……単にアイツが救いようのないドMだってことが改めて証明されただけでしょ。「プライドが高くて素直になれない女子」っていうのも納得だしね」

赤松・夢野((それ春川さん(お主)が言う(か)……?))

日向「……? 兎に角、入間の奴に恋心を自覚させるのが今回の依頼なんだ。つき合ってもらえるか?」

赤松「……言い出しっぺだし、私はつき合いますけど……。夢野さんと春川さんはどう?」

夢野「んあー……。正直断わりたいが、日向先輩には転子の暴走を止めるのを手伝って貰った恩があるしのぉ……。その礼としてつき合ってやるわい」

春川「……私も、前に入間の暴走を止めて貰った恩があるしね。これで貸し借りを無しに出来るならつき合うよ。……ただ、仮にその依頼が成功したところで嫌な予感しかしないけどさ」

日向「決まりだな! それじゃあ……」

赤松「……あ、ちょっと待った!」

俺が女子会の計画を詳しく立てようとした瞬間、赤松から挙手が上がる。……なんだ? 一体どうしたっていうんだ?


赤松「女子会をやるのは構わないんですけど、その変わり────」


~~それから数日後、79期生の教室~~


赤松「──第一回! 希望ヶ峰学園79期生、恋バナ大会ー!!」

いえーい! とマイクを持った赤松がハイテンションで叫ぶ。その女子会特有のノリにナチュラルについて行けているのは常にマイペースなノリを保っている夜長と、周りが女子だらけで嬉しそうな茶柱。それにこの企画の詳細を何も知らない入間(主役)だ。

東条は皆で食べるためのお茶菓子の用意と特性の紅茶を淹れるのに集中しているし、春川は間違い無く「こちら側」の協力者の筈なのだが、いつもの気怠くて冷たい雰囲気を隠そうともしていない。夢野など、すでに東条に配られたお菓子を一人でパクパクと食べてしまっている。
残るは白銀だが「私、地味だから……」と、どういうテンションでこういうイベントに参加すれば良いのか分からないといった状態だ。


赤松「司会進行は私! 超高校級のピアニスト「赤松楓でお送りしまーす」……と、言いたい所なのですが!!」

赤松が大声で言葉を句切る。事情を知らない東条や茶柱、夜長に白銀などは顔をキョトンとさせている。


赤松「正直司会進行って何をすれば良いのか分からない&私も皆とのお喋りに普通に参加したーい! ということで、今回はスペシャルゲストをお呼びしました!! どうぞ!!」

俺は死んだ魚のような眼になりながら、教室の扉を開けて中へと入っていった。


日向「……どうも。本日の司会進行を押しつけられた77期生の「超高校級の相談窓口」日向創だ。よろしく頼む」

茶柱「……はぁあああああああああああああ!!?」

心底驚いたような声が茶柱から響く。他の事情を知らないメンバーも、驚いたり赤松に説明を求めるような眼を向けるが、当の赤松は涼しい物で──


茶柱「ちょ、ちょっとちょっと赤松さん! なぜこの神聖な場に男死を呼んだんですか!? これじゃあ折角の女子会の意味が……!」

赤松「いやー、最初はコンセプトを守って女子の先輩に司会進行を頼もうとしたんだよ? でも茶柱さん、よく考えてみて? もし恋バナの途中で「女子では解決出来ない問題」が出て来ちゃった場合、どうなると思う?」

茶柱「それは……、なんとかしてその場の茶を濁すしか……」

赤松「ダメだよ! これは女子会であると同時に、皆の絆を深め合ったり、抱えていた問題を解決する催しでもあるんだよ!? 問題があるなら今! この場で!! なんとかしないと!!!」

赤松の勢いに押され、茶柱が「うぐっ……」とその身を半歩退く。……流石は赤松。79期生女子メンバーのまとめ役としての本領を遺憾なく(?)発揮している。


入間「それは分かったけどよ、何でアンテナ草餅男が司会をやんだよ。ウチらとは何も関係──「入間さん?」──はい、ありましたすみません……」

そう、以前入間が起こした動物付与薬の騒動や、他にも東条や夜長の個人的な「依頼」などで、俺は79期生のみんなと一定以上の関わりを持ってしまっている。


東条「日向先輩なら人格的にも人間的にも問題無いし、彼は「超高校級の相談窓口」……。何か問題が起きそうなら、その場で彼に相談してしまえば良いという訳ね」

夜長「にゃははー! アンジーは大歓迎だよー! 創にはアンジーの島でも相談窓口をやって貰う予定だからねー!!」

白銀「テレビ番組でも、女子の皆さんが一杯集まってやる企画の司会は男性芸能人──なんて普通にあるからね。私も地味にどうでも良いかなー?」

茶柱「うぐぐぐぐぐぐ……で、ですが……!」

春川「はぁ……もうなんでも良いからさっさと始めなよ。時間の無駄でしょ」

赤松「おっとそうだった! じゃあ日向先輩!! このお題BOXからトークのお題が書かれた紙を一枚取り出して読み上げてくださーい! その後、こっちの番号が書かれている棒を三本引き抜いて、その番号が書かれている人を話しの中心にトークを行ないます!!」

日向「おー……」

俺は半ばやけくそ気味に、教台の上にドカッ! と置かれた四角い箱から、お題が書かれた紙を一枚。そして束になっている割り箸を三本引き抜いて、このトークの中心者を決める。

↓1 トークのお題
↓2 79期生女子の誰か
↓3 79期生女子の誰か
↓4 79期生女子の誰か

こんばんわ。少し早いですが始めて行きます。

日向「テーマは『最近ドキッとしたこと』で、トーク者は赤松、春川、茶柱だな」

赤松「え、いきなり私ですか? いやー、参っちゃうなー!」

春川(いきなり赤松が芸能人っぽいオーラ出してきてる……)

白銀「でもでも、確かに地味に気になるかも。赤松さんは兎も角、春川さんや茶柱さんがときめいた瞬間って珍しい気がする!」

東条「でも「ドキッとした」と一口に言ってもにも色々種類があるわ。必ずしも皆が期待していた回答が出てくるとは限らないわね」

日向「そうだな……。それじゃあ三人とも、何か心当たりはあるか?」

赤松「↓1」

春川「↓2」

茶柱「↓3」

赤松「私はそうだなー……。あ、ある男の子が運動した後に、安らかな寝顔で寝ているのを見た時……かな?」

おー……

夢野「んあー、なるほど。赤松は無防備な……。安心しきった状態の異性にキュンと来ると」

入間「けっ! 寝込みを襲う勇気もねーのかよ処女松は!!」

赤松「そ、そそそそんなことするわけ無いでしょ!?」

白銀「入間さん入間さん? 地味に女性にも強姦罪は立派に適応されるからね? 一応言っておくけど」

日向「あ、あははは……。は、春川はどうだ?」

なるほど、これが女子会ならではのトークかと半ば感心しながら、俺は次に春川へと話を振った。


春川「私はその……。どっかのバカがたまーにカッコいい所を見せた時……」

東条「所謂ギャップ萌えって奴かしら?」

赤松「いや、そういう系統じゃ無いと思うなぁ。だってもも(ギロッ)……や、やっぱりなんでもないです……」

夜長「──主は言いました。余計な口は災いの元だと──」

俺も睨み付けられた事があるけど、春川の眼って迫力あるよなぁ……。なんていうか、大神や戦刃なんかとはまた違う──そう、まるで暗殺者のような──


春川「……もう良いでしょ。さっさと次いきなよ」

日向「あ、ああ……。茶柱は何かあるか?」

この時、この瞬間まで黙りこくっていた茶柱は、いきなり不念のオーラを醸し出しながらこう言った。


茶柱「……していた時です」

日向「は?」

茶柱「ですから! 王馬さんが夢野さんを壁ドンしていた時です!! あの時はもう夢野さんが心配で心配で心臓がバクンバクンと……! 夢野さん、再度聞きますがあの時は何も無かったんですよね!?」

おおおっ!?──と、女性陣から大きな反応があった。と言うか王馬のやつ夢野にそんな事してたのか……」


夢野「んあー! その時の話しを蒸し返すでないとあの時も言ったじゃろうが!!」

茶柱「申し訳ありません! ですが転子は夢野さんの事が心配で……」

夜長「にゃははー! 小吉も大胆だねぇ!!」

白銀「と、言うより王馬くんの身長だと夢野さんぐらいにしか壁ドンが出来ないからじゃないかな?」

入間「……↓1(入間の動揺度。高コンマほど酷く動揺する)

28 あまり動揺せず。

入間「……けっ! ツルショタとツルペタ小学生コンビがいちゃついてたってだけの話しかよ! 俺様はおっ立たねぇなぁ、そんなんじゃ!!」

茶柱「笑い事じゃありません!! 一歩間違えば夢野さんの貞操の危機だったかもしれないんですよ!?」

東条「いえ、流石に王馬くんと言えどその辺りは心配ないんじゃないかしら。彼、セーフとアウトの境界線をその時事に上手く見極めて言動を繰り返してる節があるし」

……意外だな。王馬が別の女の子に壁ドンしてたってのに、入間からはあまり動揺が見られない。高いプライドを持つ代わりに、メンタルが紙なのも彼女の特徴だから、この話しで尻尾を出してくれるかと思ったんだが……。相手が夢野だからか?


茶柱「ああっ、もう! 日向さん! さっさと次のお題に行ってください!!」

茶柱の要求に俺は「お、おう」と答えると、四角い箱からお題が書かれた紙を一枚。そして束になっている割り箸を三本引き抜いて、このトークの中心者を決める。


↓1 トークのお題
↓2 79期生女子の誰か
↓3 79期生女子の誰か
↓4 79期生女子の誰か

日向「『男子のいやらしい視線を感じた事はありますか』だってさ。(このお題ツッコんだの絶対茶柱だろ……)トーク者は白銀、東条、夜長だな」

白銀「い、いやらしい視線ですか……。皆と比べて地味な私に思い当たることなんてあるかな……」

東条「『いやらしい』の定義にもよるわね。ただただ不快な物なのか、それとも異性として当然の物と判断できる物なのか……」

アンジー「にゃははー! この恰好をしてるとしょっちゅう感じるよー!! 特に──」

茶柱「何か感じ取った事があれば容赦無く言ってくださいね!! 転子が問答無用でその男死を成敗しますので!!」

夢野「んあー。程々にせいよー」

日向「じゃあ改めて改めて……。白銀、東条、夜長。何か思い当たる節はあるか?」

白銀「↓1」

東条「↓2」

アンジー「↓3(ゾロ目なのでなるべくいやらしい(エッチ)な物でお願いします)

なんかまたゾロ目来たんですけど……。


白銀「そうだなぁ……。あ! 山田くんに頼まれて深夜にやってる萌えアニメのコスプレする時に感じるかな!!」

転子「」ガタッ

夢野「座っとれ」

春川「……でも、確かアイツって二次元にしか興味無いんじゃ無かったっけ……?」

白銀「うーん。でも最近はVTuberも数え切れない程台頭してきてるし、VR技術も十年前とは比べ物にならないぐらい進んだし……。二次元と三次元の境界線が曖昧になってきてるんだよね。だから「2・5次元ならイケる!」ようになったみたい」

あいつ(山田)白銀になんてコトさせてるんだ……。いや、白銀も喜んで着ている節があるし、(というか白銀の超高校級の才能だし)ある種Win-Winなのか……?


東条「私はそうね……特にそんな視線を感じる時は無いのだけれど……。強いて言うなら掃除をしている時、かしら。どちらかと言えば「いやらしい」と言うより、羨望や尊敬の眼差しな気がするのだけれど……。この位しか話せなくてゴメンなさいね」

転子「いえいえ! 東条さんには主立った被害が無いようで何よりです!!」

夢野「……主に転子に投げ飛ばされる男子が少なくなった事の方がなによりじゃがの」

確かにそれは分かる気がするな。と、俺も心の中で頷く。前に戦刃の依頼を手伝って貰った時の東条は、正に惚れ惚れするような働きっぷりだった。俺としたことが、数分手を止めてその働きっぷりに魅入ってしまった程だ。


アンジー「じゃあ最後はアンジーだねー! ……まぁこれは皆も知ってると思うけど、前に輝々と康広と小吉と怜恩と一二三が大浴場に覗きに来た時かなー?」

アンジーの発言に全員が「ああ……」といった顔をする。無論、俺もだ。今でこそ「いやな事件だったね……」で片付けられるが、あの時は本当に大騒動になった。「希望ヶ峰学園女風呂覗き事件」と表される事になったそれは、当事者(犯人)達は勿論、他の男子連中まで、暫くの間女子達から不審な目で見られる羽目になってしまったのだから。


アンジー「いやぁ、あの時の視線はヤバかったよー! 神様が「アンジーが可愛すぎるのがいけない」って言ってなかったら、全員島に連れていって神様へのイケニエにしちゃってたよー。 ……まぁ、全員事情を知ったさくらにシバかれたけどねー」

日向「全員もれなく病院送りになってたよな……」

転子「……そのオチがあるからなんとか我慢出来ますが、転子としては今すぐにでも覗き魔共を成敗しに行きたいです!!」

夢野「どうどう。もう処分も学級裁判も終わっとるんじゃから、これ以上の制裁はただの暴力じゃぞ」

あははははは……。と場が微妙な空気に包まれる。……さてと、仕込みを発動させるなら「ここ」だな。
俺はボックスの中に手を入れる「フリをして」、予め用意しておいた紙を開き、割り箸で出来た棒も「予定通りの物」を引く。


日向「……次のお題は「貴方が気になっている、好意を抱いている異性は誰ですか」だ。トーク者は夢野、赤松、それから入間だな」


おぉぉおおおおー! と、夜長と白銀を中心に興奮染みた声が漏れ出る。「とうとう来たか、こういうお題を待ってたんだ!!」という雰囲気がダダ漏れだ。


アンジー「そうそう! 「やっぱりこういうお題があってこその女子会だ」って神様も言ってるよー!!」

白銀「や、やっぱりそうだよね! 地味に気になるテーマ筆頭だもん!! 同じクラスの女子となれば特に!!」

東条「……気持ちは分かるけど、私としては気が進まないわね。言いたくなかったら無理に言わなくても良いのよ、赤松さん、夢野さん、それから入間さんも」

転子「そ、そうです! 無理矢理女子の恋心を開示させるなんて、そんな真似は転子が許しませ──」

夢野「んあー。別に構わんぞ」

転子「夢野さん!?」

夢野「転子よ、これはこういう事をする為のイベントじゃろう。むしろ言わなくてどうする」

転子「で、ですが……」

赤松「わ、私も良いよ!」

転子「んなぁ!? あ、赤松さんまで!?」

春川「……それで、入間(アンタ)はどうなわけ? さっきから黙りこくってるけど」

入間「ひぐぅっ! お、お、俺様も別に構わねぇぜ!! ノ、ノリが悪いって思われんのも嫌だしな!!」

よしよし……。予定通り、入間も乗ってきたな? 俺は赤松と夢野、それから春川の方を見ると「コクン」と頷き合い、計画をスタートさせた。


赤松「よし! じゃあ私から言うね!! 私が気になっている男の子は……さ、最原くん……です」

あー……。と、先ほどの歓声とは真逆の「ああ、やっぱり?」という感じのする声が周囲から溢れる。当の赤松ですら「え、え?」と困惑していた。唯一「むすーっ」としているのは、最原を自分のお婿さんにすると宣言している夜長だけである。


赤松「み、みんなどうしたの!? ここは「おー!」って盛り上がる所の筈じゃ……」

東条「その、ごめんなさい赤松さん。なんというか……」

白銀「地味に知ってた──って感じ?」

夢野「まぁあれだけ露骨に日々最原と関わっとるとのぉ……。「早よくっつかんかい」とほぼ毎日のように思っとったわ」

入間「はっ! ダサイ原の奴に毎日S○Xアピールしてる処女松の事なんて周知の事実だっつーの!!」

夢野の発言に、夜長以外の全員が「うんうん」と頷く。当の赤松は顔を真っ赤にし、プルプルと震えていた。……俺には分からないが、そんなに分かりやすかったのか、赤松の恋心って奴は。「むぅ……やっぱり最大の敵は楓なんだねー」と夜長が一人、赤松をジトーッとした眼で睨み付けている。


日向「あー……。それで? 赤松はどういう所で「恋」って奴を自覚したんだ?」

俺は予め決めておいた質問を赤松に対して放つ。赤松も予定通りに返事を返してくれた。


赤松「えっと……最初は「あんまり頼りない、後ろ向きな男の子」ってイメージだったんですけど、その、色々と関わって行く内に「良いところ」が沢山見えてきて……」

春川「良い所って?」

赤松「えっと……。色んな事に気を使ってくれたり、私が何か困ってたら必ず助けてくれたり、実はとても皆のことを大切な友達だって思ってたり……」

赤松「そういった面を見ていく内に、最原くん自身を見てるだけで心の中がポカポカ暖かくなって、ずっとこの人の傍にいられたらなって思うようになって……。そうこうしている内に……。はい、これが恋って奴なんだと自覚したわけです……」

入間「…………」

それを聞いているだけで、俺はなんだか微笑ましくなった。何とも純情な、どこにでもいそうな女子高校生の甘酸っぱい恋模様じゃないか。……この言霊が入間の奴に良い影響を与えてくれれば良いんだが……。


夢野「……では次はウチじゃの」

夢野は椅子から立ち上がり、堂々と恋の宣誓をする。


夢野「ウチが気になっとる……好意を抱いている男子は…………。ズバリ、王馬じゃ!!」

入間「…………!?」

先ほどとは違い「おおおおおおおおおおおおお!」と言う歓声が、やはり夜長と白銀を中心にあふれ出る。(反対に、茶柱はまるで石像のようにビシリと固まっていた)


アンジー「おー! やっぱり秘密子は小吉の事が好きだったんだねー!!」

白銀「うんうん! 地味に納得って感じ!! 色んな意味でお似合いだと思うよ!! あ、もしかして壁ドンされた時も満更じゃなかったとか!?」

東条「失礼だけど、貴方も入間さんやキーボくん同様、王馬くんに日々からかわれていたわよね? どういう経緯で彼に恋をしたのか、私も興味があるわ」

夢野「む、むぅ……。あ、改めて言葉にするとなるとこう、やはり気恥ずかしさがあるのぉ……」

春川「……まぁ、焦る必要は無いし。順を追って話しなよ」

仕掛け人である春川がフォローを入れ、夢野に次なる発言を促す。


夢野「んあー。赤松同様、最初は「何じゃこの小生意気なクソガキ……もといウソガキは!」と思っとったんじゃが、その、なんというか時折見せる「甘さ」にやられてしもうたというか……」

白銀「甘さ?」

夢野「うむ。あやつ、ただウチをからかうだけじゃのうて、時々その、こ、恋人のような甘い言葉を囁いてくるんじゃよ。唐突に「秘密子」と耳元でウチの名を囁いたり「俺は好きだけどね、夢野ちゃんのこと」と真顔で言ったり……。まぁ大体その後「にしし、嘘だよ!!」の一言が付くんじゃが……。それを何回も何回も繰り返されている内に何というかこう……」

赤松「癖になっちゃったとか?」

夢野が帽子を下げて、コクリと頷く。ヒューヒュー! という彼女をからかうような声が、やはり夜長と白銀からあふれ出る。さて、肝心の入間の反応は……?

↓1高コンマほど顔が紅くなり、動揺している。(本日のゾロ目×2&>>467のアルティメットゾロ目効果で+50)

いや草

これ補正なんて少しも要らなかったじゃないですかー!! 合計値150&スーパークリティカル。誰が何をどう見ても分かるぐらい顔が真っ赤になり、滅茶苦茶に動揺している。&自分の恋心自覚確定&さらに……


その時、入間美兎という人間に、そりゃもうあからさまな変化が現われた。顔がまるでリンゴのように真っ赤っかに染まり、身体全体がプルプルと震えだし、その眼は焦点が合っておらず、両手を頭の上に置いて「ああああああああああああああ!!」と自分の髪をワシャワシャと掻き毟っている。なぁ、もしかしなくてもこれって…………。

俺は赤松、春川、夢野の三人に視線をやるが、三人とも俺と入間の方を交互に見ては、唖然としている様だった。


入間「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

白銀「ど、どうしたの入間さん!? とんでもない慌てようだけど……!!」

アンジー「主は言いました。美兎は「一時的狂気に陥ってしまった」のだと……」

転子「一時的狂気!? そ、それは一体どうすれば治るんですかアンジーさん!!」

東条「COC(クトゥルフ神話RPG)で使われるゲーム用語ね。……一番手っ取り早い治療法は……」パァン!!

入間「ひでぶっ──!?」

東条「少々乱暴だけど、こうやって頬を引っぱたいてあげる事よ。……大丈夫? 入間さん。落ち着いて、何があったのか話せる?」

東条がまるで母親のような視線と態度で、椅子から転げ落ちた入間の元に傅く。他のメンバーも入間のことがなんだかんだ心配だったのか、自分の席を離れて入間の元へとやって来ていた。


赤松「ど、どうしちゃったの入間さん。も、もしかしてその……」

春川「……自分の好きな人を言うのが恥ずかしくなっちゃたとか?」

入間はまるで幼稚園児のように泣きべそを掻きながら、ブンブンと頭を振って春川の言葉を否定する。


夢野「では一体どうしたというのじゃ。今のお主はまるで──」

入間「──ないで」

その時、入間が泣きながら自分の口から告げた言葉を聞いて、周囲の人間はギョッと固まった。



入間「俺も王馬が……小吉が好きだからぁ……。わ、私から小吉を盗らないでよ夢野ぉ……」



本日はここまで。明日もまた、変な時間&夜9時頃にお会いしましょう。(それにしても一体コンマ神は何を考えているんだ……)

変な時間ですが、これを書いておかないと夜に時間を思いっきり取られるので投下します。

──色々と残念な娘。

──確かに天才だが、プライドが高すぎる。

──世間を舐めてる雌ガキ。

──不潔で下品で、節操の無い娘。

……そんな価値の無い、世間や周りの評価など、俺様には気にもならなかった。……低脳な凡人共が何を言おうが知ったことか。俺様は俺様の決めた道を、自分の意思で自由に歩くんだ!!
だから服装も、学園側に何を言われようがセクシーな物ばかりを選んだ。……俺様の美貌を周囲に見せつけるためだ。問題──とやらを俺様が起こしても、何度でもそれを繰返(失敗)し続けた。いつか目指した「目標」を達成する為だ。
言葉もあえて下品な物ばかりを選び、使い続けた。……俺様と凡人共の格の違いを、シッカリと教えてやるためだ。……それは、いつしか自分でも癖になって、意識しても治らなくなってしまったけど、後悔はしていない。

──だから


「君ってホント雌豚みたいだよねー。あ、みたいじゃなくて実際そうなのか。自分に嘘を付いて、傷ついてないフリをして、周囲に売りたくも無い媚びを売りまくってる低脳な人間なんだから」

出会い頭──本当に始めて会話する時に、そんな言葉を直球でぶつけてきたのは「アイツ」が初めてだったんだ。当然、すぐさま罵り合いになった。……なったのだが、相手の語彙力と頭の回転が俺様の想像を遙かに超えていて、いつしか俺様は子供みたいなアイツに、それこそ子供のように泣きじゃくらされていた。
……その時の感覚が、ある種の開放感と悦楽が身体の奥底に染みこんで、染みこんで……。それが「快感」って奴に変わったと分かったのは、それからすぐのことだった。「ああ、俺様ってこんな性癖(ドM)があったんだ」と心と頭で理解したのもその時だ。

……「そんな自分(ドM)」を表に出すのにも、アイツと関わっていく内に次第に抵抗がなくなった。最初の頃は、ドMだって事自体を否定するような事を言っていた気がするが、アイツが俺様を罵る度に、その無駄な抵抗は薄まっていった……。
──その口汚い悪口が「王馬なりの忠告だ」「王馬なりの優しさだ」と、天才な俺様は心の奥底で理解していても、自分を曲げようとはしなかった。……だって、それを切っ掛けにもし変われば……。俺様という人間が「アイツにとって興味のないツマラナイ奴」になってしまったら──

──今まで築いてきたこの奇妙な関係が、壊れてしまうんじゃないかって……怖かったんだ。


~~~~~~~~~~~~


ヒックヒックと、まるで幼稚園児の様に泣きじゃくる入間を前に、俺と79期生(女子)のメンバーは半ば呆然としていた。
特に、俺、赤松、春川、夢野の動揺は凄かったと思う。「入間にその恋心を自覚させる」のが今回の女子会の真の目的であって、それは大成功したと言えるのだが、まさかあの入間がここまで豹変するとは思ってもいなかったのだ。


赤松「い、入間さん……」

夢野「入間、お主……」

入間「お、お願いだよぉ……! 私からアイツを……小吉を盗らないでぇ……!!」

今の入間は近づいてきた夢野のスカートに縋り付いて、物乞いの様な恰好で懇願する。その姿があまりにも痛々しくて、超高校級の相談窓口である俺も、ここからどうしたら良いか全く分からずに──


春川「──はいはい、入間も皆も一旦落ち着く」


そこで意外(失礼だと後から思った)にもパンパンと手を叩いて皆の注目を集めたのは、超高校級の保育士である春川だった。


春川「東条、何か落ち着くような甘い物……ホットミルクかなんかで良いから作って来て。それから、気持ちは分かるけど皆一旦それぞれの席に戻る。……入間の話しを詳しく聞くにしても、このままじゃ話すに話せないでしょ」

東条「……ええ。すぐに用意するわ」

転子「りょ、了解しました……」

アンジー「……主は言いました「地雷は予期せぬ所に埋まっている物だ」と──」

白銀「な、なんだか地味に大変な事になってきたね……。女子会が一気に保護者会や説明会見になった気分だよ……」

春川「……ほら、あんたもいつまでも夢野のスカートを握ってないで自分の席に着く。……大丈夫だよ、今ここにはアンタを責めたり虐めたりするような奴は誰もいないから」

春川が、それこそ幼稚園児を諭すような目線で入間を見て、その髪を優しく撫でる。入間は暫くの間動かなかったが、やがて夢野のスカートから手を離して自分の席に座った。


~~それから数分後~~


入間が東条の作って来たホットミルクを啜る音が教室に響く。……他に音は聞えない。誰も、何も喋れない。ほぼ全員が頭を下げ、誰かがこの神妙な空気をぶち壊してくれるのを待っていた。


春川「……で? 入間。何か皆に言いたいことや、説明したいことはある?」

その空気をぶち壊したのは、事態を一旦落ち着かせた春川だった。その言葉に入間の肩がビクンと震え、オドオドと周囲の様子を伺う。


春川「言いたいことが無いなら、もうこの話しは……今回の女子会はお開きにする。アンタの言動も、誰も、何も見なかった事にする、聞かなかった事にする。……ただ、もし何か皆に言いたいことが……。日向に相談したいことがあるのなら、この場で言った方が良いよ。……大丈夫。さっきも言ったとおり、こにはアンタを責めたり虐めたりするような奴は、誰もいないから」

春川にそんな事を言われた入間は、数秒の間を置いて、ぽつりぽつりと自分の過去とその心境を、俺達に話し始めた。



~~~~~~


赤松「……始めて自分の事を、(ある意味)真っ直ぐに見てくれた人……かぁ……」

大部分を話し終った入間の言葉を聞いて、真っ先に感想を言ったのは赤松だった。入間の説明は所々しどろもどろで、訳の分からない(口汚い)言葉が混じっていたが、大部分を要約するとそうなる。


転子「……あの男死の言動を認めるわけではありませんが、あの人はあの人なりのやり方で、入間さんとの絆を育んでいたのですね……。それにしても入間さん(女子)の孤独や寂しさにここまで少しも気づかなかったとは……! この転子、一生の不覚です!!」

アンジー「主は言いました……。「よく勇気を持って皆に話した」と……。よくやった! 偉いぞ美兎ー!!」

東条「……ええ。自分の仄暗い過去や孤独……。トラウマにも近い内心や、抱えていた恋心を他人話すのはとても勇気が要ること……。それを話してくれたというだけで、私達は嬉しいわ。あなたに信用されてるって事ですもの」

入間「あ、ありがとう……」

入間の顔が再び紅くなり、それを誤魔化すかのように再びホットミルクに口を付ける。今度はピチャピチャと、まるで子猫のようにミルクを飲んでいた。……「あの」入間美兎とは思えない変わり様だ。左右田や西園寺の時も思ったが「恋は人を変える」って本当なんだなぁ……。


白銀「でもでも。あえて言葉にするけど、これって地味に修羅場じゃない? だって夢野さんも王馬くんのことを……」

夢野「…………」

白銀の言葉に、入間の肩がビクンと震える。……そうだった。すっかり忘れていたが、夢野の奴も王馬のことが好きだったんだ……。入間は夢野の方を見つめ、懇願するように震える唇で言う。


入間「うう……お願いだよぉ。なんでも言う事聞くからぁ……。もうツルペタ小学生なんて言わないからぁ……!」

「王馬小吉を譲ってくれ」と暗に子供じみた事を言っている入間に、夢野は実に大人な対応を取った。


夢野「すまんな、入間。それは無理じゃ。ウチとて王馬のことが本気で好きなんじゃから」

そりゃそうだろう、と言う空気が入間以外に蔓延する(茶柱は「グギギギギギ!」と歯を鳴らしていたが)。自分の好きな人が、クラスメイトと被った──ならばその先に待つのは、恋と言う名の何でもありの戦争だ。


夢野「あやつの掴み所の無い態度を好きになった。あやつの甘い囁きを好きになった。ウチはいつしか、あやつの存在を丸ごと、纏めて好きになっておった。……お主と同じようにな」

入間「う、ううう……」

入間はまるでいじめられっ子のように目に涙を溜め、夢野のことを睨み付ける。……それを意に介さず、夢野はある意味で驚きの提案をしてきた。


夢野「……そこで提案なんじゃが入間。──ウチと真の意味で友達にならんか?」

入間「……は?」

キョトンとした表情をする入間に、夢野は構わず言葉を投げ掛け続ける。


夢野「赤松とアンジーを見てみぃ。二人とも最原のことが好きで、日々飽きもせずキャットファイトをしとるが……。お主には二人の仲が悪いように見えるか?」

入間「…………」

夢野「ウチにはむしろ79期生の中でもトップクラスの仲の良さを誇っとる様に見えるが」

突如として話を振られた赤松が「キャッ、キャットファイト!? そ、そんなことした事もないよ!」と大慌てで否定するのに対し、夜長は「軽めの柔軟体操の事? 楓となら大歓迎だよー! ……最後に勝つのはアンジーだけどね(ボソッ)」と暢気に受け入れてる。


入間「…………」

夢野「競い合う友達(ライバル)がおると楽しいぞ? 互いに負けまいと研磨研鑽しあえるし、好きな人の事で話も合うようになる。……まぁ一歩間違えれば血みどろの昼ドラ展開間違い無しなんじゃが……。お主となら、そして皆の力を借りることが出来れば、そういう事態も乗り越えられるとウチは信じておる」

小学生にしか見えない体型の夢野から、凄まじく大人びた、真っ当で、力強い意見が飛び出す。そうだ、夢野とて子供なんかじゃない。日々成長している立派な恋する高校生なんだ。



夢野「だから入間よ。ウチと契約を結び、恋する人を奪い合う友となれ。そうする事で我の魔法は更なるステージに……」

入間「……クックック」

唐突に、今まで黙りこくっていた入間が笑い出した。


入間「ぶひゃーっひゃっひゃっひゃ! そうかそうか。ツルペタお前、俺様と友達になりたかったのか!! そりゃあそうだよなぁ! この天才過ぎる美貌の発明家、入間美兎様と友達になりたくない奴がいる訳ねぇもんなぁ!!」

その言葉の勢いと、下品な笑い方を見て、俺は(というか79期生の皆は)呆れつつもホッとした。──ああ、入間美兎だ。俺の、俺達の知っている入間美兎が戻ってきた。


入間「良いぜ、その契約とやらを結んでやるよ! ……ま、最後に勝つのは当然この俺様だがなぁ!!」

夢野「ふん、言っとれ。ウチの魔法の心髄、王馬にもお主にもとくと拝ませてやるわい!」

赤松「ええっと、話しの全容が未だに掴めてないんだけどこれって要するに……?」

アンジー「スパッと解決大団円ってやつだねー! 神様も祝福してくれてるよー!!」

ふぅ、やれやれ。随分と色々あった気がするが、これで話しは決着……。とは行かないのが入間美兎という名の大問題児だった。


白銀「んー。話しが大団円に纏まった所で地味に水なんて差したくないんだけどさ」

入間「あん? どしたよド地味コスプレ女」

白銀「いや、入間さんって今まで起こしてきた問題の数が数じゃない? 質も大概質の悪いのばっかりだったし、記念すべき(?)100回目には学園長直々に退学処分を言い渡されるんじゃないかってもっぱらの噂なんだけど……。そこのとこどうするつもり?」

入間「………………(汗ダラダラ)」

東条「確か、この前の薬品強制摂取事件で99回目の厳重処分だったわね。このままだと夢野さんと友達になるどころか、王馬くんに会うこと自体不可能に近くなると思うわ……」

入間「ひ、ひぃいいいい! そ、そんなの絶対やだよぉ!! だ、誰かなんとかしてくれよぉ!! 今までの事は謝るし、これからは皆の迷惑にならないような実験だけするからぁ!!」

春川「いや、そんなこと言われても……」

転子「転子達、別に毎回被害に合ってるって訳じゃありませんし……。そもそもそんな権限も持っていませんし……」

入間「そ、そんなぁ……! ……あ! アンテナ草餅……じゃない! 日向先輩! アンタ、超高校級の相談窓口なんだろぉ!! なんとかしてくれよぉ!! 俺様の貞操はアイツのだからやれねぇけど、パンツとブラまでなら見せるからぁ!!」

うっげ! 嘘だろ!? 最悪な場面で俺に話しが振られて来やがった!! このまま大団円で終われると思っていたのに……!! 
入間は勿論、79期生女子達の注目が一斉に俺に集まる。……クソッ! 考えろ、考えるんだ日向創!! この入間の人生相談に俺はどういう回答をすれば良い……!!


日向「……↓2」

心配いらない
希望ヶ峰は「幸運」除き才能実績を示し続ける必要あるが入間はダントツだ
入間の発明品を希望ヶ峰が売り出しバカみたいな利益が出てるのは知ってるだろ?
予備学科が出す金がだいぶ減ったのは多分それで本科の教師が予備学科に派遣され才能を見つけて育てる余裕も生まれた
認めたくないが俺が本科にいるのは入間のおかげなんだよ

こんばんわ。一時間早いですが始めて行きます。

>>542 言いたい事は分かりますが、時期的にちょっと無理があるので少し改変します。


俺は「スーッ」と息を呑むと、次に「ハァーッ」と息を吐いて深く深呼吸した。
選べ、入間が傷つかないであろう言葉を。導け、どうすれば彼女を安心させられるかを──!!


日向「──心配いらないさ」

考えに考えた俺の口からは、自然とそんな言葉が出ていた。


日向「なぁみんな。希望ヶ峰学園は「幸運」の才能を除いて、その才能で一定の実績を示し続ける必要あるのは知ってるよな?」

転子「そりゃあまぁ……」

白銀「私でも知ってますけど……(あれ? 改めて考えるとコスプレの実績ってなんだろ? SNSのいいね! やフォロワー数とか?)」

俺の言いたい事があまり良く分からないと言いたげな皆に、俺は言葉を噛み砕きつつ丁寧に説明していく。


日向「そう考えた場合、入間は今期の生徒の中じゃダントツだ。入間の発明品を希望ヶ峰学園が外の会社と契約して世間に売り出して、もの凄い利益が出てるんだから」

春川「……要は金蔓筆頭の入間を退学なんかにはしないだろうってこと? それはちょっと甘いんじゃない? アンタは知らないかもしれないけどこいつが起こしてきた問題、数も質も倫理的に許される範囲を超えてるよ。幾ら希望ヶ峰学園でも──」

日向「……かもな。けど、やっぱり大丈夫な気がしてるんだ」

春川「……根拠は?」

日向「……俺が本科の生徒に救われた事があるから、かな」

ズバズバと容赦無く切り込んでくる春川に、俺は冷静に対処し続ける。


日向「俺、元々予備学科でさ。自分にこういう才能が眠ってるって事も気づかずに、予備学科生としてこう……言い方は恥ずかしいけど、腐った日々を送ってたんだ。「どんな手を使ってでも「才能」って奴が欲しい」──そんな馬鹿な事を考えて、脳外科医の手術を受ける事まで真剣に考えてた位に」

赤松「日向先輩……」

日向「でもさ、今の78期生……苗木達が入学してきて、七海とも定期的に出会うようになってから、少しずつ環境が変わってきたんだ」

夢野「んあー。環境が変わった?」

日向「ああ。あいつら、予備学科生の実態を知るやいなや学園長に直談判して抗議デモを起こしたり、自分達の才能で得た資金を予備学科の授業や転入試験の資金として使ってくれって……そんな運動を始めてくれたんだよ。勿論、77期生の皆も一緒にな」

あの時は何が起こっているかも分からず、なんで皆がそんな事をしてくれるのかも理解出来ずに、俺はただ皆の輝きを間近で見ている事しか出来なかったっけ。そんな苦い経験を思い出しつつ、俺は話を進める。


日向「そうして色々と余裕が出来た結果「こんな才能がある」って事が発覚して、俺は本課に転入できたんだ。俺が今ここにいるのは、自分の力や努力、才能の有る無しなんかじゃない。……みんなが見ず知らずの他人の事を想って、一生懸命頑張ってくれた結果なんだよ」

夜長「んー、とっても良い話だねー! 実に神ってるよー!!」

東条「……それは分かったけど、何故それが入間さんが退学にならない──という話しに繋がるの?」

日向「簡単な話さ。なぁ入間」

入間「な、なんだよ……」

日向「お前、自分に入って来る発明品の権利や金。予備学科の方に回してくれてるんだってな」

驚いたような表情で、79期生の女子達が固まった。


入間「な、んな……!!」

なんで知って──と言いたげな入間を余所に、俺は話を続ける。……超高校級の相談窓口を舐めて貰っちゃ困る。この依頼を受ける際に俺は「入間美兎」という人間について、探偵である霧切や、国にすらコネを持つソニアに頼み込んで「一体学園の外ではどんな事をしているのか」を事前に調べていたのだ。


日向「それだけじゃない。恵まれない子供達に積極的に資金を送ったり、研究したくても出来ない貧乏大学にレポートや発明品を貸し出したり……。「使い道がねぇから」って理由で、色んなチャリティー活動をしてくれてるらしいじゃないか」

入間「そ、それはその……! こ、この天才発明家である入間美兎様のホンの気まぐれというか、頼み込まれたのがウザかったから了承してやっただけというか……」

入間は人差し指同士をくっつけて、クネクネと恥ずかしそうに身体をよじった。……やっぱりそうだ。入間美兎という女の子は確かに口が悪くて下ネタ好きで、怖がりで自分以外の人間を見下していて、定期的に大問題を起こすようなヤバイ奴なのかもしれない。──けど


日向「……そんな優しくて学園の易になるような活動をしてる女の子を、希望ヶ峰学園は見捨てないよ。なにせ、俺をワザワザ予備学科から引っ張ってくるお人好しが何人もいる──そんな学校なんだからさ」


~~~~



~~数日後、超高校級の相談窓口の研究教室にて~~


小泉「そう……。そんな結果になったのね」

小泉は心底安心したような表情で、そう呟いた。


日向「ああ。入間も自分の恋心をシッカリと自覚できたし、夢野っていう友達(ライバル)も出来た。もう心配要らないだろ」

小泉「よかったわ、ホント。……自分でやっておいて何だけど、やっぱり人の心の中なんて覗くもんじゃないわね。色んな意味で」

日向「媒体がデジカメってのも悪かったかもな。超高校級の写真家であるお前には一度は触らずにはいられなかっただろ」

小泉「あはは……。確かにそれも少しはあるかも。……それで、その後はどうなったの?」

日向「ああ、女子会をしていたはずが『どうしたら入間の性格並びに言動をマシに出来るか──』の会議に変わったよ。そうだな……例えば↓1↓2↓3みたいな意見が出てたな」(意見を出した人の名前まで安価してください)


日向「茶柱が専属コーチになってネオ合気道の修行をさせたり、東条がメイド見習いとして色んな生徒にご奉仕させたり、春川が幼稚園に連れていって園児達の面倒を見る手伝いをさせたりしてたな」

小泉「へぇ……。入間ちゃんもちゃんと頑張ってるんだ」

……まぁネオ合気道の途中で締め上げられる事に快楽を覚え始めたり、入間が「ご奉仕」の意味を取り違えてあわやR-18展開になりかけたり、園児達の前でも躊躇無く下ネタを披露して春川にシバかれてたりしたらしいが……。前よりはマシになってるだろう。多分、恐らく、きっと。


小泉「……日向。今回の依頼、アンタに引き受けて貰って本当によかったわ。ありがとうね」

日向「別に良いって。俺は『超高校級の相談窓口』──だからな」

和やかに笑う小泉の顔を見て、ああ、こういう「笑顔」を小泉は撮りたいんだろうな──と俺は少しだけ小泉の内心が理解出来た──ような気がした。


Missionクリア! 小泉さんとの絆が大幅に深まりました。コマンドで「小泉に助けを求める」の難易度が下がりました!!

小泉さんは「超高校級の写真家」です。頼りにする機会は少ない……と、思いきや、彼女はとても面倒見が良いので、実は様々な場面で皆を纏めてくれたり、リーダーシップを発揮してくれたりします。ここぞと言う時に頼ってみましょう。

──それでは次の依頼に──おや? 日向くん達の様子が妙だぞ?



--休章──希望ヶ峰学園の夏休み──


日向「なぁ七海」

七海「なぁに、日向くん」

日向「明日からいよいよ夏休みだけど、七海は何か予定があったりするか?」

七海「うーん……。私は特にないかなぁ。流石に家に籠もって新作ゲームをやりたい放題……って夏休みにはしないつもりだけど」

日向「そうか。俺も今年は特にやる事が決まってないんだよなぁ……」

明日から高校生活最後の夏休みだっていうのに、その前日も、俺と七海はいつも通り俺の研究教室でピコピコとゲームをやっていた。今日は依頼人も無し。……ここのところ依頼が立て続けに来ていたから、なんとも平和なもんだと感じる。


七海「でもでも、日向くんならきっと素敵な夏休みに出来ると思うよ」

日向「そ、そうかな」

七海「うん。これを期に皆との絆レベルを深めて、イベントCGや隠しシナリオを回収しちゃおう!!」

日向「現実にそんな素晴らしいシステムは無いぞ、七海」

……でも、確かに高校生活最後の夏休みをダラダラ過ごすのも勿体ないかもしれない。ここは思い切って毎日皆を遊びに誘ってみるかな!!

>>1です。──休章──希望ヶ峰学園の夏休み── と、本作の「隠しシステム」についてご説明させていただきます。

この「休章」では30日間の間、毎日誰か一人を誘って「何か」をする事が出来ます。「何か」については今は分かりません。(安価なので)
ただ単純に遊びに誘っても良いですし、勉強会や、スポーツ、気になる女の子とデートをしたりする事で、相手との絆をより深める事が出来ます。

この「誰か」は今までに依頼を受けた人達でなくても構いません。今まで一切接点の無かったあの子とだって遊びに行けるわけです。


そして、今まで隠していましたがこのスレには「隠しステータス「絆」」が存在します。

この「絆」は依頼を受けたり、依頼を達成するのを助けて貰ったり、皆と遊んだりする事でドンドン深まっていきます。
そして、絆が一定値に達すると「キャラシナリオ」が発生する事があります。
「キャラシナリオ」はそのキャラ中心のシナリオで、これまでの依頼や安価で決まった内容に沿った内容のシナリオとなります。これをクリアすると……?

さて、これだけでは説明が不十分でしょう(確信)なので↓5まで「これってどういう事なの?」といった質問を受け付けます。

日向が二股かけたらどうなんの

日向は苗木みたいに女子と男子の恋模様になる可能性があるのか?

一人だけってのは絶対条件?
誰か一人誘ってそっから追加で誘うって言うのはあり?

西園寺や赤松を口説くのは無理だよね?

バッドエンドになったらどこからやり直せる?

>>555 さぁ、どうなるでしょうね(ゲス顔)
>>556 ありますね。ただ、システム的に「日向から」告白する事は出来ません。必ず「女子から」の告白となります。
>>557 絶対条件ですね。でないと「皆と遊びに行く」を連発されるだけで一気に大人数の絆が上がってしまうので。(ただし、夏休み中盤になると……?)
>>558 不可能では無いですが「強く」非推奨しておきます。
>>559 その「バットエンド」がどういう物かによりますね。

あ、それと七海について言い忘れていました。「それじゃあ依頼者になれない七海が不利じゃん」と思われるかもしれませんが心配ご無用。
彼女は冒頭で日向と会話しているだけで少しずつ少しずつではありますが、着々と絆レベルが上がっていく存在なので。

さて、それでは始めて行きましょう。


──休章──希望ヶ峰学園の夏休み──


──1日目──

うーん、今日も快晴だ。朝から蝉の音がうるさい……。今日は誰と何をしようか。↓2

ゴン太

>>563 ゴン太と「何をするか」までお願いします。

……そうだ。今日は獄原と絶滅寸前の「ゴールデンヘラクレスオオカブト」を捕まえに行く約束をしていたんだった! すぐに虫取りに必要な物を用意して「ポッカリ島」とやらに向かわなくちゃいけない!! 
……ゴールデンオオカブトの出現期間は秋だろって? ハハッ! 知らないな!!


~~ポッカリ島にて~~


獄原「おーい! 日向せんぱーい!!」

日向「獄原、遅れてすまない!」

獄原「ううん、全然良いよ。ゴン太、日向先輩がつき合ってくれてとっても嬉しいな!!」

ポッカリ島とかいう謎の島で獄原と合流した俺は、獄原に特性だというカブトのミツを3つ貰うと、適当な樹にそれを塗りたくり、夜を待った。すると……。

↓3までにゾロ目でゴールデンヘラクレスオオカブトをGET出来る。


残念な事に、ゴールデンヘラクレスオオカブトは俺が蜜を仕掛けた場所には一匹も掛っていなかった……。流石は伝説の大昆虫。そう簡単にはいかないか……。
一方、超高校級の昆虫学者である獄原の方はと言うと……。

↓3までに80以上、もしくはゾロ目でゴールデンヘラクレスオオカブトをGET出来る。

日向「獄原、そっちはどうだった?」

獄原「うーん、ゴン太の方もダメだったよ……。やっぱり「ムシ取りチャレンジ祭り」の日にしか出て来てくれないのかなぁ……?」

日向「そうか、残念だったな……」

獄原「うん。……でも普通のカブトムシさんや蝶蝶さんなんかはいっぱい来てくれたから、何匹か一緒に帰ってもらおう!!」

そう言うと、獄原は慎重に虫たちに連れて帰って良いかどうかを聞き始める。……どうでも良いけどその日にだけ姿を現わすって何かしらの意図を感じるんだが……。まぁ気のせいだよな! うん!!


獄原と虫取りをした!! 獄原との絆レベルが上がった!


~~夏休み二日目~~

朝、小学生が日課のラジオ体操をしている音が家からでも聞えてくる……。あれって最後まで休まずにやり遂げるとご褒美(缶ジュースとかお菓子)が貰えるけど、今考えるとなんでそんなもんの為に毎日頑張れてたんだろうな。
さて、今日は誰と何をしようか……↓2

熱い……今日は熱すぎる……こんな暑い日はプールだ! プールに行って涼むしかない!! 俺は早足で海パンとタオル、水中眼鏡を用意すると、市民プールへ向かった。


朝日奈「あれ? 日向先輩じゃん。こんにちわー!!」

俺が流れるプールでぷかぷかとクラゲの様に浮かんでいる(とても気持ちがよかった)と、急に声を掛けられた。そこには本格的な練習用のプールに向かおうとしている超高校級のスイマー「朝日奈葵」がいて、俺は「いっしょにトレーニングしましょうよ!!」と誘われたのだが……。


朝日奈「日向先輩早く早くー!!」

は、早い……幾ら何でも速すぎる!! 超高校級のスイマーなのは知っていたが、まさかここまで出鱈目な速さをしているとは思わなかった……! だが俺だって男だ! そう簡単に負けてたまるか! うぉおおおおおおおおおお!!

↓1コンマ80以上で朝日奈(手加減)に勝てる。

超高校級のスイマーには勝てなかったよ……。でも惜しいなぁ。手加減してもらっているとはいえ、あと少しだったのに……。


朝日奈「日向先輩凄いよ! 私にここまで付いてこれるなら絶対才能あるって!! ねぇねぇ、今度は競技用のルールで勝負しようよ!!」

日向「あ、あはは……。丁重に遠慮させてもらおうかな……」

水泳に関してはまさしく化け物のような才能を発揮する朝日奈の提案をやんわりと断わると、俺は疲労した筋肉を休めるために流れるプールへと戻っていった。


朝日奈と水泳トレーニングをした! 朝日奈との絆レベルが上がった!!

~~夏休み三日目~~

夏休みの宿題で何が一番面倒臭いって、小学生の頃に出された絵日記だよな。せめて文章だけなら楽だったのに絵まで描けってどういう事だよ……。
まぁ希望ヶ峰学園の宿題に「絵日記」なんてものは無い。「相談窓口」の才能を持つ俺には特別課題なんて物もありはしない。普通科の宿題だけっていうのは何とも気楽なもんだ。

さて、今日は誰と何をしようか……↓2

澪田「はーじめちゃーん!!」

そんな「さーつきちゃーん!!」的なノリで外から叫ばれてもなぁ……。俺は一応「はーあーいー!!」と対応する定型文を返すと、ドアを開けて朝っぱらから騒がしい澪田の姿を確認する。


澪田「唐突ですが問題です。唯吹は一体何をしに創ちゃんの家に現われたのでしょうか!?」

日向「いや、そんなの分かるわけn「正解はー! 創ちゃんと一緒にフェスに行く為っす!! さぁさぁ創ちゃん!! 今日は夜中まで盛り上がって行くっすよー!!」

俺は(完全に強引に)澪田に連れられ「夏休み特別音楽フェス」の会場へと向かったのであった。(ちなみに母親も父親も止めてはくれなかった)

↓1 フェスの盛り上がり具合(最低保障70)

ワァアアアアアアアアアアアアアアア!! と、その野外フェス会場はこの炎天下にしては大いに盛り上がっていた。
澪田と同じクラスメイトになってから何度か(同じく強引に)フェスに連れていって貰った(正確には連れ攫われた)ことはあるけど、規模も人もそれなりにいる。

……まぁ、今は夏だし偶にはバカっぽくテンションアゲアゲで楽しんでも問題ないか!! と俺が会場のノリに合せてかけ声を上げようとした時──


日向「……あれ? そういや澪田の奴どこ行った?」

↓1

01~30 普通に迷子になった。
31~60 このフェスのメインは超高校級の軽音部である澪田だった。
61~90 あの野郎(澪田)警備員の制止を押し切って強引に会場にあがろうとしてやがる!!
91~00 はぐれそうになった澪田が手を繋いできた。

……まさか迷子になったってのか!? このバカ広い会場の中で!?

俺は急いで澪田のスマフォに通話を掛けるも、返事はない。一応LINEも送っておいたが、果たして気分やでその場のノリで行動する澪田が見てくれるだろうか……。 最悪の場合、放送で呼び出して貰う事も考えたが、俺(日向創)は兎も角「澪田唯吹」の名前は、あまりにもビックネーム過ぎてそう易々とは使えない。

どうした物かと俺が頭を抱えていた時だった。ドンジャンジャジャジャーン!! という77期生の皆には聞き慣れた「呪われた曲(左右田曰く)」が会場のステージから聞えてくる。おい、ちょっと待てまさか……!!


『それでは改めてご登場頂きましょう! 希望ヶ峰学園所属。超高校級の軽音部「澪田唯吹」さんです!!」

『澪田唯吹の澪に、澪田唯吹の田に、澪田唯吹の唯に、澪田唯吹の吹で、澪田唯吹っす!! みんなー! 今日は夜中まで盛り上がって行くっすよー!!!』

そういう事か、あいつ、自分が出場するフェスに俺を連れていきたかったんだな。……なら最初っからそう言えば前日から準備したってのに……。
俺は呆れつつも、澪田のファン(呪われた曲含む)と一緒に、アイツのライブを夜まで楽しんだのだった。


澪田とフェスを堪能した! 澪田との絆レベルが上がった!!

~~夏休み四日目~~

夏になるとどうしてもアイスが食べたくなるよな。草餅みたいな宇治金時(かき氷)が一番良いんだけど、作るのは面倒臭いし、かといって店に行くと高く付くし……。
まぁ今の俺には裏世界のギャンブル大会で貰った賞金がタンマリあるから金の心配はしなくて良いんだが、どうにもそんな気分になれない。

さて、どうやってこの低下したやる気を上げようか……↓2

俺が自分の部屋でクーラーをガンガンに効かせ、ベットで惰眠を貪っていると、~♪ とスマフォの呼び出し音が鳴った。……もう夕方も近いのに、一体誰からだ? と画面を見てみると、そこには意外な人物の名前が提示されていた。「もしもし」とそのまま電話に出る。


春川『あ、でた出た。超高校級の相談窓口さん、今アンタ暇? 暇だよね? 暇ならちょっとつき合って欲しいんだけど』

日向「春川? 一体何の用だ?」

春川『相談だよ、相談。ちょっと~~~市の~~幼稚園の近くにあるお寺まで来てくれない? 時間がないから、説明は現場でする。それじゃあね』

日向「あっ、ちょっ、おい!」

俺が何かを言う前に、通話は切れてしまった。……たっく、一体何だって言うんだ……。正直面倒臭いが「相談」だと言われれば、超高校級の相談窓口の才能の持ち主として、動かないわけにはいかない。……あと、春川との(一方的にされたとはいえ)約束を破ると後が怖そうだしな。


~~数時間後~~とあるお寺にて~~


日向「……なぁ、なんだよこれ」

春川「見て分からない?」

日向「見て分かるから言ってるんだよ! これって幼稚園の肝試し大会なんだろ!? なんで日本の墓地に出てくる妖怪が「フランケンシュタインの怪物」なんだよ!!?」

俺は春川に依頼され、幼稚園の肝試し大会に(強引に)参加させられていた。そこまでは別に良いのだが、お化け役として渡された衣装が「フランケンシュタインの怪物」のそれだったのだから左右田バリにツッコミまくった。


春川「『子供でも知ってるポピュラーな妖怪』だからだって。……別に、私が決めたわけじゃないから」

日向「……はぁ……。で? これを着て子供達を驚かせれば良いのか?」

春川「うん。即興でこんな事をやれって言われて迷惑だろうけど……よろしく。後で何か奢るからさ」

そう言って、春川は寺の入り口……園児達が待つ方向へと駆けてゆく。お化けの演技かぁ……。演劇自体小学生依頼の俺にそんなのがつとまるんだろうか……。

↓1 高コンマほど子供受けする。ただし、90を越えると……? 


今日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。(今日のヒント。確かに西園寺や赤松を口説くのは非推奨ですが、あまり放置しておくとそれはそれで……?)

百田は入院中で遊べないの?

こんばんわ。>>1です。今日も始めて行こう……と、思うのですが、少しルールを改正します。

・一日に付き、誘えるのは一人まで。
というルールを定めていましたが「このままだと絆イベントを見られないキャラが多くなりそう」と判断し

・一日に付く、誘えるのは三人まで。
に訂正させて頂きます。こちらの予測&計算が足らなかった結果です。本当に申し訳ございませんでした。

それでは改めて、本日もよろしくお願いします。

>>600 いいえ、選べます。

03 全く怖がってくれなかった。それどころか……


日向(フランケンシュタイン)「ヴ、ヴオオオ、ヴォオオオオオオオ……」

園児A「? ねえねえ、あのお兄ちゃん何してるの?」

園児B「お化けには全く見えないし……。変質者の変装とか?」

園児C「しっ! お兄ちゃんなりに私達を怖がらせようとしてくれてるんだから、そんなこと言っちゃダメだよ!!」

日向(フランケンシュタイン)「ヴ、ヴォアアアアアアアアアアアアアアア!!(ヤケクソ)」

園児達「ウワー! ヘンシツシャガオコッター、ニゲロー!!」


~~肝試し大会終了後~~


日向「…………」

春川「…………」

日向「…………なんか言ってくれよ」

春川「……その、ごめん。……アンタがここまで演技が下手だとは思わなかったから……」

日向「ハハッ……。俺、小学生から中学生まで、演劇会でずっと強制的に裏方をやらさせてたんだ……。一体なんでなんだろうって疑問に思ってたんだけど……こういう事だったんだな……」

俺は春川に慰めて貰いつつ、参加者に配られるカップかき氷を食べていた。イチゴ味の筈なのに、何故だかしょっぱい味がした。


春川さんの手伝いをした! 春川さんとの絆レベルが上がった!!

~~夏休み5日目~~

お祭り、海水浴、キャンプに旅行……。いざこうしてイベントを並べてみると夏休みに出来る事って沢山あるよな。
でも俺は毎日を無計画に過ごすだけだ。何故って? それは──

さて、今日は何をしようか↓2

それは、俺が昼飯を求めて、某ゴ○ーちゃんみたく街を練り歩いていた時だった。


終里「おっ! 日向じゃねぇか!! 丁度良い、ちょっと面貸せよ!!」

日向「終里?」

と、どこぞのヤンキーみたいな口調で、唐突に終里に話しかけられる。なんだか嫌な予感がしたのだが、一応ついて行ってみると……。


~~タッグ大食いバトル、優勝者には賞金二万円~~


というポスターがデカデカと張られたカレー専門店があった。


終里「最初は俺一人で戦ろうとしたんだけどよ、店主が「タッグじゃないと認められない」とか訳分かんねぇ事言いやがってさ。頼む、少しだけつき合ってくれよ。腹は空いたし金は欲しいし丁度良いじゃねぇか!!」

カレー……カレーか……。確かに店から漂ってくるこの香りを嗅いでいると、どうしてもカレーが食べたくなってくるな。しかし大食いバトルか……終里の実力は確かに凄いが、歴戦のフードファイターのそれに通じるのだろうか……。
それに、相手は組んでくる相手も当然フードファイターだろう。……勝ち目、薄いんじゃないか?

だが終里は道理を説得してもそうそう納得するような奴じゃない。……仕方ない。参加料金だけ払う覚悟で腹をくくるか!!


↓1 95以上で勝利

89 大健闘だがあと一歩及ばず。


終里「だぁああああっ! クッソ負けたぁあああああああああ!!!」

日向「い、いや。十分健闘した方だと思うぞ……。ウップ」

終里メインの俺がサポートという感じで超々巨大カツカレーを順調に食べ進めていった俺達だが、優勝者のフードファイタータッグにあと一歩及ばず、結果は2位となってしまった。
参加賞として5000円を支払う羽目になってしまったが、副賞としてこの店専用の割引券を大量に入手出来たので、終里の機嫌はそこまで悪くならなかった。

終里とフードファイトに参加した! 終里との絆レベルが少し上がった!!

~~夏休み6日目~~

昨日終里とあれだけ大量にカレーを食ったはずなのに、十時間以上間が開くとやはり腹が減ってくる。夏の食事の定番といえば素麺と西瓜だが、ことしはまだどっちも喰ってないなぁ……。

さて、今日は何をして過ごそうか↓2

葉隠の怪しい商売のサクラになる

>>614 了解しましたが「怪しい商売」が何かまで書き込んでください(全く思い付かない。葉隠れにセミナーが出来るとは思えないし)

……唐突に思う。俺は何故こんな事をしてしまっているのだろう。「相談があるんだべ!!」と頼み込まれてしまったからか? せめて相手は選ぶべきだったんじゃないのか??


葉隠「さぁさぁ、こちら、俺っち自慢の自家栽培(大嘘)西瓜だべ!! ただの西瓜じゃねぇべよ? 超高校級の占い師の俺が、毎日毎日占いパワーを注ぎ込んで丹念に作った、名付けて「ミラクル西瓜」だべ!! 一口食べるとあら不思議! 元気がモリモリ沸いてくる!! さぁさぁそこのお兄さん! 今回は特別大サービス! ちょっくら食べてみてくんな!!」

日向「ウワー、スゴーイ。ゲンキガカラダジュウニミチテキタゾー」

俺は商店街の隅っこで、葉隠の依頼を受けて所謂「サクラ」をやっていた。……いや、普通に西瓜は美味いけど、どう考えてもこれに不思議な力が宿っているとは思えない。つーか他の西瓜より種が多くて食いづらい気すらするし。

↓1 高コンマほど売り上げが伸びる(日向の演技下手により補正-20)

43 まぁギリギリ期待値は売れた。


葉隠「ふぅ……。まぁこんなもんだべな。お疲れだべ日向っち!」

日向「……おう」

夏休みの一日を無為に過ごしたんじゃないかという想いに駆られながら、俺は「今日は超特別に俺が奢ってやるべ!」と、葉隠れがそこらのドラックストアで買って来た炭酸飲料を飲んでいた。
なんだろう……。この炭酸飲料に罪は無いのに凄く味気なく感じる。


葉隠「これで今月の借金の返済は何とかギリギリで間に合いそうだべ! ありがとな、日向っち!!」

肩を組んで笑顔でそう言ってくる葉隠れの様子を見て「……まぁ、人助けになったなら良いか」と、俺は溜飲を下げたのだった。

~~夏休み7日目~~

そう言えば、子供の頃ってよくもまぁ飽きもせず毎日外で遊べたよな。と、高校生になった今だから思う。外でやれる遊びって言ったら鬼ごっこに隠れんぼに石投げに……。あれ? 友達がいれば結構あるな? 一人だと空しい遊びが多いけど。

さて、今日は何をしようか↓2

33のゾロ目かぁ……よし、こうしよう。


七海「あ、来た来た。おーい日向くーん!!」

日向「七海、遅れてすまない!」

俺は七海と一緒にとある横町と鐘で有名な某K市に来ていた。前日に七海から「どうしても行ってみたい駄菓子屋さんがあるんだけど……。良かったら一緒に行かない?」とお誘いを受けたのだ。
当然即OKした俺は、昨日のサクラの事など完全に忘れ、喜び勇んで今日という日を迎えた。


七海「ううん。私も今来たところだから……じゃあ行こっか。ここからだと「名所巡りバス」っていうのに乗るのが一番速いのかな?」

日向「ああ。……折角朝早く来たんだから、他の場所もゆっくり観光していこう」

俺の言葉に七海は「うん」と微笑ましく頷くと「名所巡りバス」と書かれたバス停でバスが来るのを待った。


~~数十分後~~


七海「おおお! これが伝説の……」

日向「流石に伝説になるほど有名なとこじゃないとは思うけど……。なんていうかうん、風情があって良い所だよな」

「蔵造りの街」としても有名なこのK市は、その貴重な歴史遺産を守る為、街ぐるみで色んな活動をしている。……日本最大規模と言われる「菓子屋横町」もその一つだ。


七海「ねぇねぇ日向くん! 早く、早く行こうよ!!」

七海が俺の手をギュッと掴んでグイグイと前に引っ張る。おいおい、そんなに慌てるなって。そんなに急がずとも駄菓子屋は逃げな……


~~更に数十分後~~


七海「…………」

日向(……いやまぁ、こんなこったろうとは思ってたけどさ)

俺は七海がとある駄菓子屋の中に置いてある、ボロッちい昭和生まれのレトロゲームに夢中になっているのを、適当な駄菓子を買って食べながら見ていた。
昔は駄菓子屋にこういうゲームが置いてあるのが当り前だった──とは聞いた事があるけど、まさかまだ現存している機種がある駄菓子屋があったとは。七海の目当ても十中八九「これ」だろう。
……なんだろう。なんというかもっとこう、今までになかったようなイベントを心の中で期待していた俺がいることに、俺は気づいていた。

──くん

折角観光都市に来たんだし、もっとこう、七海と色んな所を……。


七海「日向くん!」

日向「うおっ! 七海!?」

七海「どうしたの? さっきからボーッとしちゃって……。何か考え事かな?」

俺視点で唐突に目の前に現われた七海に、俺は飛び上がるぐらい驚いた。滅多にやれないレアなゲームを「あの」七海が一時間足らずで切り上げただって……!? 俺はその事実が信じられず、頬を抓ってみるが、ただ痛いだけだった。……夢じゃないのか。


七海「今日は色んな所に行くんでしょ? さ、お土産の駄菓子を買って、早く次の場所に行こうよ!」

日向「あ! お、おい!」

そう言って再び俺と手を繋ぐ七海に導かれるように、俺達は色んな場所を巡った。蔵造りの街を練り歩いたり、縁結びと厄除けで有名な神社にお参りに行ったり、テレビや雑誌で何度も紹介されている有名な甘味屋であんみつに舌鼓を打ったりと……兎に角色々だ。

──それだけ色んな所を巡れば、時が過ぎるのも当然早く……。気づけば夕方になっていた。

名残惜しい──そんな気持ちを抱えながら、七海と一緒に駅へと向かう。


七海「んー! 今日は楽しかったぁ!! また一緒にどこかに遊びに行こうよ!!」

日向「……ああ」

そうだ。名残惜しんでる場合じゃない。今度は俺の方から七海を遊びに誘ってみようと決意しながら、俺達はK市を後にしたのだった。


(ゾロ目だったので話しを長くしました)

~~夏休み7日目~~

夏休みも一週間が過ぎた。そう言うと「まだまだ休みがあるじゃん」と感じる人もいるし「もう一週間も経ったのか」と感じる人もいるだろう。
俺? 俺は特に何も感じないな。兎に角、毎日をちゃんと楽しんで過ごすだけだ。

さて、今日は何をしようか↓2

日向「ぐ、ぐぉおおおおおおおおおお!!」

俺は炎天下の中、海辺の砂浜で、車のタイヤを腰に括り付けた縄で引っ張っていた。何をしているのかと聞かれれば、苦行(トレーニング)と答える他無い。


九頭龍「う、ぉらあああああああああああああ!!」

弐大「もっと、もっとじゃ! もっと足腰に力を溜めて、一歩一歩を踏み出すんじゃあ!!」

その苦行に参加しているのは俺だけじゃない。俺と同じく、興味本位で付いてきた九頭龍(後悔はしていないと言い張っている)と、夏休み前から弐大に特訓を付けて貰っているというあいつ──


左右田「ど、らぁあああああああああああああああああ!!」

左右田の三人で、弐大にトレーニングを付けて貰っていたのだ。車のタイヤ引きなんてやった事もなかったが、これは確かに滅茶苦茶キツい。砂に足を取られてしっかり一歩一歩足を踏み込まないと前に進めないし、ただでさえタイヤが重いのだ。
炎天下の中と言う事もあり、気力と体力のゲージがゴリゴリと削られていく。弐大が「熱中症には要注意じゃあああああああああ!!」と、特製のスポーツ飲料を渡してくれるから熱中症になる心配はなさそうなのだが、これをあと~~㎞やれって……それもうプロのトレーニングとほぼ変わらないんじゃないのか?


日向(それにしても……)

左右田の奴、あの日から弐大にトレーニングを付けて貰ってるだけあって、気合も熱意ももの凄い。「これがあの左右田か?」と事情を知らなかった場合、俺はひっくり返るほど驚いただろう。

↓1 これまでの左右田の特訓の成果(補正値+10)

97+10=107 ホント誰だこいつ状態。左右田の筋力ステータスを底上げします。


左右田「まだまだぁあああああああああああああ!!」

九頭龍「うおっ!?(な、なんだアイツ……こんなに根性のある奴だったか!?)」

俺達の先頭を勢いよく突っ走る左右田に、案の定九頭龍は驚いている。毎日毎日コツコツと積み上げてきた特訓の成果が現われているのか、左右田は前より一回りも二回りも大きく見えた。
……これは、俺も負けていられないな!!


日向「だりゃああああああああああああああ!!」

九頭龍「お、らぁああああああああああああ!!」

俺と九頭龍にも、男の意地って奴がある。負けじとばかりに左右田を追走するが──


↓1 日向の成果(補正値+20)
↓2 九頭龍の成果(補正値無し)

日向「はぁっ……はあっ……はあっ……!!」

弐大が決めたゴールに辿り着いた順番は、左右田がダントツの1位。九頭龍は最初は砂に手間取っていたが、どうやら「コツ」を掴んだらしく、2位。俺はと言えば砂浜を走る感覚を掴むので精一杯で、目標タイムギリギリといった3位だった。


弐大「よし、では各自マッサージを行ない、その後30分休憩じゃあ!!」

弐大の宣言と共に、俺達は腰に巻いた荒縄を外し、自由の身になる。……さっきまでタイヤを引きずっていたからか、身体がもの凄く軽く感じた。今ならどこまでも走っていけそうだ。


左右田「ふぅ……ふぅ……」

九頭龍「左右田……テメェ一体何があった? 勉強はかなり出来る奴だって事は俺でも知ってたが、運動はそこまで得意じゃ無かった筈だろ。……この数ヶ月でテメェに何があったんだ?」

九頭龍が、数ヶ月前とは別人と言っても過言では無い体力を身につけた左右田に問いかけるが、左右田は答えない……。と、言うより返答に困っているようだった。


左右田「あー……なんていうか、その……」


暫く間を置いてから、左右田はこう答える。


左右田「──誓ったんだよ。心も身体も、絶対に前より強ぇ俺になってやるってな」

左右田との絆が一定値に達しました。

──キャラシナリオ──左右田和一編を開始します。

と、言うわけで今回はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

凄く半端な時間ですが、今これをやっとかないと夜の更新が遅速になる事間違い無しなので投下。



キャラシナリオ 左右田和一 ──嘗ての恋と、今の恋──


左右田「なぁ日向、今ちょっと良いか?」

弐大がやってくれている特訓の昼休憩中、海の家で焼きそばを食い終わった俺に、左右田が話しかけてきた。「何だ?」と声を返すと、どうやら二人っきりで話したい事があるらしい。
左右田曰く『相談』の延長線とやららしいのだが……。兎に角、俺は左右田の後に続いて行き、適当な堤防の上に腰掛ける。


左右田「ふぅ……。いやー、今日もあっちいなぁ……」

日向「ああ。弐大じゃないが、熱中症には十分注意しないとな」

俺は弐大から受け取ったドリンクをゴクゴクと口に運びつつ、左右田の言葉の続きを待つ。その様は「言葉に迷っている」と言うより「言うのを躊躇っている」様に感じた。


左右田「あー……。前に相談した時のこと覚えてるか? 俺が「誰でも良いから可愛い女の子とデートがしたい」ってバカみたいな依頼をした時の事だよ」

左右田は不安そうに言うが、当然忘れるわけがない。なにせあれが俺の──『超高校級の相談窓口』としての初仕事だったんだから。


左右田「お前と七海に見守って貰いながら、小泉と西園寺と……その、デートって奴をしてさ。ふれあい広場で動物と戯れて、花村特製の綺麗なゼリーを喰って、室内レジャープールで思いっきり遊んで、夢野のマジックショーを見て……。んで、デートの最後に西園寺に告白されてさ」

日向「ああ、そうだった……。らしいな」

左右田は懐かしむように目を細めるが、まだその「デート」から数ヶ月と経っていない。しかし左右田の中ではもう随分と昔の事のように感じているらしかった。


左右田「……そん時は内心メッチャ動揺してたんだけど……スゲー嬉しかったんだ。それまで西園寺の事なんて、小生意気なクソガキ……だったのは、一年前か。兎に角生意気で、可愛くて綺麗なのに可愛げのない精神年齢小学生野郎──位にしか見てなかったのにさ。告られた瞬間こう、心臓がドキンと高鳴ってさ」

左右田はただ淡々と言葉を紡いでゆく。自分の中からあふれ出そうとする言葉を噛み砕き、分かりやすいようにして俺へと伝えてくる。


左右田「……自分の中で整理を付けるために「今度こそ」失敗しないために「俺が強くなるまで待っててくれ」なんてふざけた事言って返事を保留にしちまったんだけどよ。告られた日からもうこう……アイツの事がスゲー気になるッつーか、か、可愛く見えて仕方ねぇっつーか……」

……あ、これもしかして惚気られる流れか? だったら俺は暫くの間相槌マシーンになってやる気満々だぞこの野郎。


左右田「授業中に眼が合った時なんて「ふふっ」って嬉しそうに微笑んでくるし、食堂じゃあ近くの席に陣取る事が多くなったし、なんだかんだ理由を付けて、ふ、二人っきりで買い物に出かける事になった時とかにこう、キュッって感じで俺の服の裾を掴んで上目遣いしてきたりさ……」

日向「ソッカー」

左右田「その度に、胸はドキドキ高鳴るし、心臓はバクバクウルセーし……。楽しい、嬉しい、って気持ちで心の中がいっぱいになるんだけどさ」

日向「ウンウン」



左右田「……その度に思い出すんだよ。ソニアさんの事を」

日向「…………」

一気に陰鬱な表情になった左右田を見て、俺はマシーンから一人の人間に戻った。どうやら「相談」はここからが本番らしい。



左右田「ソニアさんにこっぴどく振られて、クラスの女子全員を巻き込んだ大暴走をして、そこまでしてようやく視野が広くなった……。いや、俺の場合は「正常に戻った」ってのが正しいのか? 色んな物が見えてきてさ」

左右田は懺悔でもするかのように頭を垂れて、言葉を紡ぎ続ける。


左右田「思い出すんだよ。相手の気持ちを、何をして欲しいのか、何を求めているのかを考えもせずに毎日のようにアタックしてたあの頃を」

……そうだ。左右田がソニアに振られたのだって、そう前の事じゃない。そもそもこいつは「ソニアに振られて傷心していた」タイミングで俺の研究教室に尋ねて来たんだから。


左右田「思い出す度に思うんだよ。「バカじゃねーのかこいつ」って」

自分にイラついて仕方が無い、といった具合に、左右田は言葉尻を強くする。その右手が、痛いぐらいに強く握られていた。


左右田「自分勝手に一目惚れして、自分勝手に相手の事を自分の都合の良いように考えて、自分勝手に仲が良い田中に牙剥いてさ。トンでもねぇDQN野郎だったんじゃねぇかって分かるようになってよ」

日向「…………」

俺は何も言わなかった。下手なフォローもしなかった。言葉遣いは少しアレだが、左右田の言っている事は概ね事実でもあるからだ。実際、俺の研究教室が完成する前に「左右田を何とかしてくれないか」とソニアに相談を受けた事がある。


左右田「……だからその……怖いんだよ」

日向「……何がだ?」

左右田「……また俺が相手の……西園寺の事を自分に都合が良いように考えてるんじゃねぇかってよ」

左右田は静かに目を閉じて、今まで誰にも言えなかった想いを吐露し続ける。


左右田「……確かにまだまだガキっぽくて未熟なところは沢山あるけどさ、あいつ(西園寺)は本当にスゲー奴なんだ。この前始めてあいつの「西園寺流日本舞踊」って奴を動画で見たんだけどさ……。もうなんていうか凄く……兎に角凄くてよ」

左右田「俺風に言うなら少しも無駄なところがない超精密機械? 超精密機械なのに超ド派手な演出や細かい気配り、アドリブが出来る日本人形──って言い方じゃあいつに失礼か? 兎に角「ああ、そりゃ超高校級だわな」って納得しかさせられないそれでさ」

確かに俺も西園寺の日本舞踊は見た事があるが──アレは本当に凄かった。普段の「西園寺ひよ子」からは考えられないような、正しく「美しい舞」だった。


左右田「……そんな西園寺に、俺みたいな奴が近づいて良いのか? また前みたいに勝手な事を、余計な事を考えて、実行して、あいつを不快にさせたり傷つけたりするんじゃねぇか?」

日向「……左右田」

左右田「……強くなりたい、あいつに相応しくなりたい、って言ったのは嘘じゃねぇけど……ある種の逃げでもあってさ。こんだけ実績があれば、世間一般で言う「良い男」って奴になれれば、少しはあいつに相応しくなれるんじゃねーか? って低俗な考えでよ」

誰にも言えなかった、誰にも聞かせられなかった想いを、心の奥底を、左右田は今俺に見せてくれている。……それがどれだけ勇気の要る事かは、嫌でも理解出来た。


左右田「俺はまだまだ道理も世間も知らねぇガキで、自分の事だけで精一杯で、大切な人のために何かしようと思っても一人じゃ全然何も出来なくて……。こんなどうしようもねぇ俺を「好きだ」って言ってくれた女一人守る力もなくて、それどころか逆に傷つけちまう可能性すらあるような奴で……」

日向「…………」

左右田「──なぁ日向。俺、ちゃんと成長出来てんのかな? ソニアさんにあんだけ迷惑掛けた俺が、高三にもなってようやく「相手の気持ち」って奴を真剣に考えれるようになった俺が、西園寺の傍にいられるような男になれんのかな」

日向「……↓1 2 3」

↓3までの意見を統合して、作者が上手い具合に纏めます。

ヒロインがいつのまにか塩に殺されてる事もあるの?

こんばんわ。少し早いですが始めて行きます。

>>652 流石にそんな非情極まりない展開はありません。



日向「……それを決めるのは俺じゃない、西園寺だろ」

それはあくまで、左右田と西園寺の問題だ。左右田(少年)と西園寺(少女)の関係だ。第三者である俺が聞いて、何かを答えたところで、そこに価値など無いに等しい。


左右田「……そっかそうだよn「それを前提で言うぞ」あん?」

それでも、俺は言葉にしたい。左右田同様、自分の心の中に湧き出した想いを、俺を大切な友達(ソウルフレンド)と呼んでくれるこいつに伝えたい。そうやって大切な人の為に悩み、苦しむ事は。その痛みは、絶対に間違いじゃない筈だから。


日向「『西園寺の傍にいられるような男になれんのか?』だって? んなもんとっくになってるに決まってるだろ。お前は弱い自分を無かった事にしなかった。悩んだり苦しんだり、努力する事を放棄したりしなかった。こう言っちゃアレだけど、ソニアでやらかした失敗をちゃんと活かせてるじゃないか」

……それに比べてどっかのバカは。弱い自分が大っ嫌いで、超高校級と釣り合う為ならそれまでの過去を無くしても構わない奴で、家族や大切な友達との思い出なんかも纏めて捨てちまえるような非情になりきってるつもりのクソガキで……。
そんなバカを七海が、みんなが引っ叩いて止めてくれた。……ああ、今こそ言おう。あの時七海が言ってくれたあの言葉を──


日向「──今お前に出来る一番大切な事は「自分を信じてやる」事だと思う」

左右田「自分を、信じる……?」

日向「ああ。西園寺を笑顔に……世界一幸せに出来る男になれるって信じるんだ。じゃないとどんなに努力しても、どんだけ「良い男」って奴になっても、ただ空しいだけさ」

才能に固執して、意固地になって凝り固まっていたどこかのバカにに、七海はそう言ってくれた。(正確には『自分を信じてあげる事だよ』以外違うが)ただ選ぶだけじゃ出来ない「未来」を左右田は今、必死になって「創」ろうとしているんだ。


日向「それと、西園寺の事もな。あいつはお前を、お前の言葉を信じて、今も待ってると思うぞ」

左右田「…………」

左右田があの時、あの場所で西園寺に誓った宣誓を、俺は忘れない。たまらなく格好良く見えた、俺の親友の宣誓を。それを信じて待っていると言った、西園寺の言葉を。


日向「だから……」

左右田「……ハハッ」

左右田は思わず、といった風に笑った。──その顔に、もう陰りや憂いは見えない。


左右田「そうだよな……! 不安も悩みも全部抱えて、それでも自分を信じて今を生きて……。『理想の未来』って奴を創り続けるっきゃねぇんだよな!!」

日向「ああ。俺達は結局、そうやって生きていくしかないのさ」

俺の一歩も二歩も先を進んでいる左右田に。俺の大切な友達に相応しい自分になれるように頑張るのだと、俺は心の中でコッソリと誓った。


左右田「ッつしゃあ! 午後のトレーニングも気合入れて頑張ろうぜ、日向!!」

日向「ああ。午後は海で水練だったな。タイヤ引きじゃあ遅れを取ったが、水練なら俺も自信があるぞ。なにせ、手加減してくれてたとはいえ、あの朝日奈にあと一歩の所まで迫ったんだからな!」

俺達は笑い合いながら、海へと続く階段を降りてゆく。──自分を信じて、頑張って鍛えて、よりよい未来を創り続けるために。


左右田のキャラクエストをクリアしました! 左右田に助けを求めるの難易度が更に下がりました!! 左右田のパンツを手に入れました!!

~~夏休み8日目~~

ウゴゴゴゴ……! き、昨日のトレーニングで張り切りすぎたせいか、身体中が痛い……!!
全身が筋肉痛とはこういう事かと実感しながら、俺は痛みを感じる場所に次々と湿布を貼っていく。……最近運動不足だったし、弐大のトレーニング、俺も受けた方が良いかなぁ……?

さて、今日は何をしようか↓2

……今現在大金を手にしている俺が「アルバイト」なんて物をやる必要は全く無いのだが「依頼」とあれば、超高校級の相談窓口として断わるわけにはいかない。例えそれが、夏休みの真っ只中でもだ。ああ、絶対に……そうなのだが……。


日向「……なんだよ『盗難下着100枚を女性に返却するアルバイト』って……字面だけだと意味不明&俺達まで変態みたいな行為をしてるような気分になるんだけど……」

79期生の「超高校級の探偵」最原終一が解決した難事件……。それは『伝説の下着泥棒』と言われている「変態仮面(頭にパンツを被った某アイツ)」を引っ捕らえたことから始まった。
そいつが住んでいたアパートには山のような女性の下着(盗難物)があって、それを持ち主に返却することになったんだとか。……今更だが最原、そしてその叔父さんよ。犯人を捕まえるまでは兎も角、こういうのは普通警察に任せるような案件じゃないのか???


最原「あ、あはは……。本当にすみません、日向先輩。でも葉隠先輩が──」


葉隠『パンツの案件? それなら日向っちも呼んだ方が良いベ! あいつは超高校級のパンツハンターでもあっからな!!』


最原「──って、先輩を呼ぶことを強く推奨したもので……。一応、念のための確認なんですけど、先輩はパンツ泥棒とかしたこと──」

日向「あるわけねぇだろ!? つーかその称号凄く不名誉かつ不服なもんなんだけど!!?」

最原「で、ですよね! 本当にすみません……」

別の場所に下着を届けに行っている葉隠の野郎を後でシメる事を心に誓いつつ、俺は最原と逆方向にいる「彼女」の方を見た。


日向「……で? なんでお前までここにいるんだよ」

戦刃「…………」

「超高校級の軍人」戦刃むくろ。彼女が何故こんな羞恥を煽るようなアルバイトをしているのかが全く分からない。……金に困ってる……とかじゃあ無い筈だよな? 葉隠じゃああるまいし。


戦刃「↓1」

01~30 自分のブラまで盗まれていたから
31~60 自分のパンツまで盗まれていたから
61~90 江ノ島のパンツまで盗まれていたから(犯人終わったな)
91~00 自分と江ノ島のブラとパンツまで盗まれていたから(犯人スゲぇなおい)

戦刃「……たから」

日向「は?」

戦刃「……私のパンツまで、盗まれてたから……!!」

日向「……あー、そのぉ……すまん」

戦刃はギリリッツと歯を噛んで、その怒りを露わにする。──が、どうも怒りの対象がおかしい。


戦刃「一体いつの間に……。戦場で油断してる時なんてコンマ1秒も無かった筈なのに、どうやって「フェンリル」の女性専用下着を……!? くっ! その場で○せ無かったどころか、気配すら察せなかった自分が不甲斐なくて仕方が無いよ……!!」

いや怒ってるの自分に対してかよ!? つーかスゲぇことやってんなあの変態仮面!!?

こうして終始不機嫌な戦刃を最原と一緒に宥めながら、俺達は無事にパンツ100枚を配り終えたのだった。


最原、戦刃、葉隠との絆が深まりました!!

~~夏休み9日目~~

「アルバイト」と一口に言っても色んなものがあるが、昨日みたいな奇妙なバイトなんてそうそうある筈が……。
そう思ってグー○ル先生で「珍しいバイト」で検索を掛けたのが間違いだった。……世の中には知ってはいけない、知らない方が良い面がどんな界隈にもあるのだということを、俺はその日学んだ。

さて、どうやってこの陰鬱な気分を変えようか……↓2

突然だが、俺には演技以外に「大の苦手」としている物が一つある。……それが歌だ。一体どんな理屈なのか自分でも分からないが、どんなに努力しても音がズレたり、音質が異様に高く(或いは低く)なってしまうのだった。

……そんな訳で、俺はある人物に強い共感を抱いている。それが79期生の「超高校級のロボット」であるキーボだ。キーボも俺と同じく歌が大の苦手……所謂「音痴」で、一度79期生全員でカラオケをやった所「お前もう人前で歌うな(要約)」と言われてしまったらしい。(特に王馬の弄りが酷かったとか)

『ロボットなのに歌が下手とかマジでただの鉄屑じゃん』

王馬にそんなことを言われたキーボだったが、彼は諦めなかった。何とか入間の改造無しで歌が上手くなれるよう、特別講師を呼んでいたのだ。


舞園「──そんな訳で、歌を歌うときに一番重要なのは「その時のノリ!」……ではなく、音程の取り方、声量、リズムやテンポの取り方なんです。歌が上手い人と下手な人の差は、この三つに強く出ます」

キーボ「ふむふむ、なるほど……承知しました!」

それが、超高校級のアイドルである舞園と、超高校級の軽音部である澪田だ。……学校で顔を合せることがあるから気にしなくなってしまったが、よくよく考えると凄すぎるぐらい豪華な教師だよな。国民的アイドルグループのセンターと、伝説の軽音バンドのギター&ボーカルが貴重な時間を割いて歌を教えてくれるなんて。しかもキチンとしたスタジオを借りて。


舞園「歌が上手い人は、流れている音楽と自分が出している声にしっかりと耳を傾けて音程を調整し、正しい音にピッタリとはめながら歌っています」

澪田「そしてそしてー!? 歌が上手い人は、声量があって歌に迫力が出るだけじゃなくてー『声量のコントロール』ができるから、歌に感情が乗ったように聞こえるっす!!」

舞園「そして最後。歌が上手い人は、テンポ通りに歌詞をリズムに当てはめながら歌うことができるので、聞き心地がよい歌になるんです」

ほえー、と思わず感心しながら、俺は二人の説明をメモに取っていく。……左右田じゃないが、俺だって苦手なことを苦手なままにしておきたくなんてない。良い機会だ。これを期に「音痴」の称号を返上してやる!!


舞園「それではお二人とも。今言ったことを意識して、一曲歌ってみましょう!!」

澪田「緊張しないで良いっすよー! 唯吹、創ちゃんの歌もキーボちゃんの歌も個性豊かで好きっすから!!」

キーボ「はい! よろしくお願いします!!」

↓1 日向の成果(補正値-30)
↓2 キーボの成果(補正値-30)

日向音痴だったのか?

>>670 中の人の外の人ネタですね。コ○ン

5-30=-25 こ れ は 酷 い
67-30=37 まぁ前よりはマシになったんじゃないかな。


日向「~♪」

俺なりに音程の取り方、声量、リズムやテンポの取り方って奴を意識してみたんだが……結果は非情にも-25点という悲惨すぎる数値だった……。っていうか何だよ「-」って!? どんなに最低でも普通0点が最低値だろ!? 俺の歌は某ジャイ○ンレベルに酷いってのか!?


舞園「えっと……。ごめんなさい、日向先輩……」

澪田「創ちゃん……。創ちゃんには創ちゃんの良いところがあるっすよ……」

キーボ「あの……ボクがこんな事を言うのはアレですけど、元気出して下さい先輩。……あ、ボクなんてほら! ネタにも薬にもならないような点数ですから!!」

舞園が深々と頭を下げ、澪田がポン、と肩を叩き、キーボが自虐も兼ねてフォローを入れる。……虚ろな目でそれを受け入れながら、俺はその日、自分の歌唱力という奴に絶望したのだった。


舞園、澪田、キーボとの絆レベルが上がった!!

~~夏休み10日目~~

夏休みもいよいよ1/3が過ぎた。そろそろ宿題に全く手を付けていない組が焦り出す頃か? ……最終日前日になるまで手を付けたりしない~なんて奴、俺のクラスメイトにはいないよな? いない筈だよな???(終里や澪田を思い浮かべながら)

さて、今日は何をするんだったか……↓2

──雀荘──言わずとしれた「麻雀を打つ為の場所」だが、実際に来たのはこれが初めてだ。俺は少しばかり緊張しながら、約束していた三人がいた席に静かに座る。


セレス「──コホン。ようこそおいで下さいました、苗木くん、狛枝さん、日向くん。今宵は(今は昼である)この私、セレスティア・ルーデンベルグの鍛錬に付きあっていただけること、心から感謝いたしますわ」

苗木「アハハ……。ボクは兎も角、狛枝先輩と日向先輩はセレスさんと打つのは久しぶりでしたよね?」

日向「いや、俺はそもそも麻雀を打ったことすら無いな。ルールや役は知ってるけど」

狛枝「ボクはそうだね。なんでもボクは「幾ら何でもムラがありすぎる」からってセレスさんからギャンブルをする事自体を拒否されていたんだけど……。一体どういう風の吹き回しなのかな? 超高校級のギャンブラーである君が、何の賭けもなく「ただ麻雀をしましょう」だなんて……」

セレス「あら、賭けならありますわよ? 総合最下位の方には、雀荘の使用料を払っていただく予定ですので」

日向「……それだけか?」

セレス「……ええ、それだけです」

狛枝の言う違和感は、俺もセレスから連絡を受けた時に感じていた。彼女は「何かを賭ける」事で真価を発揮するタイプのギャンブラーだ。ただただ「遊ぶ」為だけにゲームをするような奴じゃなかった筈なのだが……。

セレスは「チラリ」と俺の方を一瞥すると「……目標が出来ましたの」と言った。


苗木「目標?」

セレス「ええ。……超高校級の才能すら越えた神域。それに至った男を倒すため、今後は鍛錬や努力は憚らないと」

狛枝「へぇ……?」

神域に至った男って……。前に裏世界のギャンブル大会でセレスを大苦戦させたあの男の事か。今度はそいつの本領である「麻雀」で勝ってみせる。その為にはどんな相手とも勝負すると。セレスはそう言っているのだ。
それは、ある種の憧れか。はたまた何十回も屈辱を味わった報復か。……心の内は読めないが、今のセレスは本気も本気。全力で俺達を潰そうとしてきている。鍛錬のために。


セレス「さて、それでは始めましょうか。……みなさん、お覚悟はよろしくて?」

↓1 高コンマほど健闘。99か00でセレスに勝利。

セレス「……ツモ『四暗刻(スーアンコウ)」』役満で全員トビ(自点が無くなる事)ですわね。お疲れ様でした(ニッコリ)」

日向「うわぁ……」

苗木「あ、あはは……。いつも以上に容赦無いね、セレスさん……」

結論から言って、俺達はあえなくセレスに三人纏めてボッコボコにされていた。途中狛枝の「幸運」が発動したのか一度だけツモを許したが、それだけだ。後は流局かセレスの勝ちかの二択。……超高校級のギャンブラーの実力を、俺達は改めて思い知らされていた。


狛枝「半荘戦(ハンチャンセン)を十回やって十回全てセレスさんの勝利! ああ、素晴らしいよ!! ボクみたいなゴミクズが一矢報えた事は一種の奇跡さ!!」

セレス「……そうですわね。麻雀は確立と理論のゲームと言われています。一本や二本、取られることがあって当然のゲームなのですが……」


──この程度でツモを許すなら、あの男にはまだまだ届かないでしょうね。


セレスがボソリと小さく呟いた一言を、俺は聞き逃さなかった。……これでも歯が立たないってあの男、本当に何者だったんだ……?

(ちなみに総合最下位は俺で、使用時間分の代金を全て一人で支払うことになった)

~~夏休み11日目~~

夏休みを過ごす中で何が一番無駄な時間かって、高速道路の渋滞だよな。
事故か事件かは分からないが、狭っ苦しい&熱っ苦しい車の中で無駄に何時間も過ごさなくてはならなくなった時なんかもう……。

日向創、まだ小さい頃に過ごした夏休み最悪の思い出である。

さて、今日は何をしようか↓2

終里と遊園地でバトル肝試し
格闘家向けのアトラクション
ヴァンパイア田中と肉弾戦、その隙に囚われのソニア姫を救出できたら賞金

すみません、まともな遊園地でそれはちょっと無理がある(暴力)ので少し改変してもよろしいでしょうか? >>685

>689 ありがとうございます。では本日はこの辺りで。また明日、9時頃にお会いしましょう。

本日のヒント 

絆が最高値に高まった時に発生する絆クエストですが「ある特定のコンビやトリオ」の絆を全員MAXにすると「スペシャルシナリオ」が解放されます。
「まだ絆が深まってなさそうだな」と感じるキャラがいた場合、そしてもう絆値がMAXになったキャラの話しをもっと見たい場合「そのキャラと繋がりがありそうなキャラ」の絆を深める事を狙って見ましょう。

具体例・苗木・霧切など。

絆レベルが上がった表記のある時とない時があるが何か違いあるの?

>>1です。申し訳ありませんが、多大な疲労により、本日の更新は休ませていただきます。
楽しみにしていた皆様は本当に申し訳ありません。

>>691 いえ、単なる>>1の表記ミスです(土下座)

えっちな安価はどこまで許されるの?
野球拳程度なら有り?

日向が女子風呂や着替え覗くイベントは可能ですか?

こんばんわ。昨日のを送れを取り戻すべく、早めに始めて行きます。

>>693>>694 日向本人の意思で無いならば「有り」としましょう。



ソニア「──と、いうことでやって参りました! 山梨県某所にある富士○ハイランドです!!」

いや、何が「ということで」なのかサッパリ分からないんだが……。状況を掻い摘まんで説明すると今日の早朝、ソニアから「遊園地で一緒に遊びませんか?」と誘いを受けていた。特に断わる理由も無く、俺自身も遊園地に行くのなんて久しぶりだったからすぐさまオーケーを出したんだが……。


日向(まさか朝っぱらからリムジンで拉致られるとは思わないよなぁ……)

電話が切れると同時に家の前に止まった黒い高級車に、俺とその家族は目をギョッとさせていた。何時もの事と言えば何時もの事なのだが、ソニアは時々思い切った方向に向かって暴走することがある。今回の「富士○アイランド一日貸し切り」もその一つだ。流石は「超高校級の王女」思いついたら大抵のことを即実行できるその権力と判断力が、色んな意味で恐ろしい限りである。


ソニア「さぁさぁ日向さん、それから田中さんに終里さん! 時と青春は有限、絆と友情は無期限です!! 今日は思いっきり楽しみましょう!!!」

田中「ふはははははははは! どれ、流石は一国を支配する覇気を持つ雌猫だと、この氷の覇王田中眼蛇夢が褒めてやろう……。富士の山が見下ろすこの遊戯の国を一夜にして支配してしまうとはな!!」

終里「あー……? 遊ぶのは構わねぇけどよ。ここにはバトルが出来るあとらくしょん? はあんのか? あ、それと飯な!! これが一番重要だからよ!!」

メンバーは俺、ソニア、田中、そして終里の四人だ。テーマパーク一つを完全貸し切り状態にして遊ぶにしては少し人数が寂しい気もするが……。まぁ資金を出してるのも人選もソニアだし、俺としても特に不満は無い。
さて、じゃあ取りあえずどのアトラクションで遊ぶとしようか……。


↓3まで、実際に富士○アイランドにあるアトラクションを書いて下さい。(ただし、某迷宮以外でお願いします)

絶叫系(ジェットコースター)が一つは来ると思い込んでいたので少々驚愕している>>1です。


突然だが、富士○アイランドにはトー○スランドと言う物がある。文字通り、某名作機関車アニメ(当初は人形劇だったらしいが)をモチーフとした、子供向けのエリアだ。
機関車トー○スはソニアの国でも大好評放送中らしく「是非行ってみたい」と一番最初に言い出した。……富士○ハイランドと言えば絶叫系ジェットコースターの宝庫なのだから、最初はそっちに行くと思っていたのだが……。まぁ、遊園地を貸し切りにしたのはソニアだしな。一番手は譲っても良いだろう。


ソニア「ワオ! これがトー○スランドなのですね!! 前から思っていましたが、この子たちはこの国で言う「機関車」とは随分毛色が違いますね!!」

日向「そりゃ英国で生まれた物語だからな。日本生まれの「ハチロク」なんかとは違うだろ」

そんなこんなで、俺達が最初に乗ることしたのは「ニアとアニマルコースター」に決まった。「ニア」とは機関車トー○スに出てくる女性の機関車で、元はアフリカはケニアで働いていたという経歴を持つ。
そんなニアの故郷”アフリカ・ケニア”をイメージした3歳から乗れるミニコースターが「ニアとアニマルコースター」だ三歳児からでも乗れるミニコースターで、木々の中を走り、動物たちと出会いながら探検する1周70秒ほどのアトラクションである。

『小さい子のコースターデビューにピッタリ!!』という売り文句だけあって、迫力は全く無かったが、これがどうして中々に楽しかった。……やっぱり頃に見ていたアニメのアトラクションだけあって、子供心って奴が刺激されるんだろうか。

~~~~

終里「おお! これなんかどうだ!? この『獣の巨人』とかいう奴とバトれんだろ!?」

何か盛大な勘違いをして勘違いをしている様だが、当然そんな訳は無い。終里が言っているのは『進撃の○人 THE RIDE -ウォール・マリア最終奪還作戦-』だ。

大人気作品『進撃の○人』の大迫力ライドアトラクションで、搭乗者は『進撃の○人』の世界に入り、調査兵団として悲願であるウォール・マリア奪還に向けた最終作戦に参加。ライドを包み込むように広がる直径20mの半球体型巨大スクリーンに映し出される大迫力の映像と「立体機動装置」を使った、巨人に合わせて移動するシーンで、上下・前後・左右に動くライドと身体に響き渡るようなダイナミックな音響などが連動し、圧倒的な没入感を味わうことができる。

俺は爽快感があってかなり楽しかったのだが、終里は想像していた物と違ったのか、若干不機嫌になっていた。

~~~~

田中「絶望? 絶望だと?? ふはははははははは! Zよ! この氷の覇王田中眼蛇夢が貴様の言う絶望とやらを打ち砕いてくれるわ!!」

厨二心擽られる説明文に感化されたのか、田中が紅い屋敷へと飛び込んでゆく。『絶望要塞』それが俺達が3つめに選んだアトラクションの名だった。

これまで累計320万人の挑戦者たちを絶望させ続けてきた難攻不落の攻略アトラクションで、謎の人物"Z"が建てた赤い館からの生還を目指し、肉体と頭脳を使って難解なゲームをクリアし、次のステージに進むために必要なボーダースコアの獲得を目指すシンプルなルール。
……320万人を絶望させ続けてきただけあって、これがかなり難しかった。俺達四人で協力し合い、時に体力を、時に頭脳を使いながら、一つ一つステージをクリアしていく。なんとか『完全攻略』として認められたが、遊園地でこんなに頭を使う事になるとは思わなかったなぁ……。っていうか俺が乗りたかった絶叫タイプのジェットコースター、まだどれも乗れてないし……。



……さて、それは様々なアトラクションで目一杯遊び回り、丁度昼休憩を終えた少し後の事だった。


終里「……あん? おい日向。ソニアと田中はどこ行ったよ」

日向「……あれ?」

終里に言われて辺りを見渡して見るが、確かにソニアと田中の姿がどこにも見えない。あいつら二人だけでどこ行ったんだ──あー、これもしかしてアレか? これがかの有名な「自分達だけコッソリと抜け出s」


スタッフ「た、大変だー!!」

俺が下世話な考えを巡らせていると、園内のスタッフであろうその男性が、慌てたようにこちらに走ってくるのが見えた。何だ? 一体何があったっていうんだ?


日向「ど、どうしたんですか? そんなに慌てて……」

スタッフ「せ、戦慄迷宮が……戦慄迷宮が……!!」

終里「あ? 戦慄迷宮?」

スタッフさんの言っている「戦慄迷宮」とは、富士○アイランドが誇る超有名アトラクションの一つだ。
幾度となく進化を遂げ、幾重もの観光客達に恐怖を与えてきた世界最大級のホラーアトラクション。歩行距離はなんと約900m。つい最近リメイクされ、「朽ち果てた霊安室」「血まみれの医療リネン室」などの悍ましい部屋が新たに登場し。「富士の裾野に佇む閉鎖された慈急総合病院」を舞台に繰り広げられる、世界一怖い「お化け屋敷」

一体どれほどの物かと、「そろそろ挑戦してみないか」ってソニア達に提案してみようと丁度思っていた頃だ。……その戦慄迷宮が一体どうしたって──



スタッフ「ふ、不死者の王(グランド・リッチー)・田中・ビンセント・パイクに乗っ取られたんです!!」



日向「…………」

終里「…………なぁ日向。もしかしてこいつバカなのか? それとも熱中症って奴で頭が茹だっちまってんのか?」

俺も一瞬そう思わないこともなかったが、いつの間にか離脱していたソニアと田中のことを考えると……。何故だろう。何をどう考えても嫌な予感しかしな──


『ふはははははははははははははははは!!』


突如として園内スピーカーから聞えてきた思いっきり聞き覚えのあるその声に終里は混乱したような表情をし、一方で大体の事情が察せた俺は顔を思いっきり顰めた。


田中・ビンセント・パイク『我が名は偉大なる不死者(アンデット)共を統べる王! グランドリッチー、田中・ビンセント・パイクなり!!』

……この場に左右田がいないことが非情に悔やまれる。何故か。これから始まる壮大な茶番劇へのツッコミを、俺一人でやらなくてはならないからだ。
……お前氷の覇王じゃなかったのかよ! いや百歩譲ってそこは良いとしても何だよ「田中・ビンセント・パイク」って!!? それ某超有名アニメシリーズに出てくる強襲揚陸艦の艦長の名前だろ!? ……何故かこれ以上なくシックリ来るのが余計にムカつくんだけど。

俺の内なるツッコミを完全にスルーして、田中・ビンセント・パイクとやらは喋り続ける。


田中・ビンセント・パイク『この富士が見下ろす遊戯の国は我らアンデットの一族が乗っ取った!! そして! 今からこの異国の美しき姫君、ソニア・シャルロット・ディオールを冥界への贄とし、この日の元を本物の地獄で充たしてくれるわ!!』

ソニア・シャルロット・ディオール『クッ……! いえ、きっと貴方の思い通りにはなりませんわ田中さん! きっと我が国に伝わる伝説の勇者様が私を助けに来てくれるはずです!!』

田中・ビンセント・パイク『ククククク……! そんな奇跡とも呼べる未来がやって来る事などありはせんわ!! …………だが、そうだな……。もしも! 万が一!! そんな勇者(特異点)とも呼べる人物が今偶然にもこの遊戯の国にいるというのなら!!! 我が魔改造した『戦慄迷宮』までやって来るが良い!! ククク……ふはーはっはっはっはっ!!』

それを最後に、園内スピーカーの放送は途絶えた。……「帰りたい」そんな気持ちが俺の脳内と心を完全に支配する。いやだってこれ絶対面倒臭い奴じゃん……。ソニアと田中が組んで(本人達視点で)面白そうな事をしでかそうとしてるだけじゃん……。


終里「あー……どする日向。オレは放置して帰るに一票入れてぇんだが」

日向「それに賛成d『あー! ちなみにこの遊戯の国の出入り口は全て我が魔術で封鎖させてもらった!! グランドリッチーから逃げることなど出来ると思うなよ、脆弱な人間共よ!!』……賛成、したかったなぁ……」



~~数分後~~

俺と終里はなんとも言えない表情で「戦慄迷宮 ~慈急総合病院~」の前に立っていた。入り口には何やらボロボロな鎧を身に纏った剣士がいて、俺達を見つけるないなやダダダダッ! と勢いよく駆け寄ってくる。


剣士「そ、その頭のアンテナは……! まさか本当に来て下さったのですか、我らが祖国に伝わる伝説の勇者様!!」

日向「あー…………。うん、まぁはい」

アンテナが勇者の目印なのかよ……。そんなのが目印だったら希望ヶ峰学園に幾らでもいるぞ、勇者。苗木に赤松に最原にキーボに……。


終里「あー、日向だけに用があるってんならオレは帰っても──「あ、あなたは勇者様を最後の戦いまで支え続けた伝説の剣闘士様では!?」……」

お前だけ逃げようったってそうはいかないらしいぞ終里。ソニアと田中はどうしてもこの「アトラクション」を俺達にやらせたいみたいだからな。すると剣士は地面に置いてあった大きな箱(宝箱っぽい)から一本の剣と一対のグローブを取り出し、俺と終里に手渡してくる。


剣士「中にいるアンデット達はもはや従業員……人ではありません。リッチーに魂まで支配されたただのアンデットです。……ただの人間だった彼らのことを思うのならば、どうか、お二人の力で容赦無く葬ってやってください!」

剣士はそう言うと、地面に置いてあったスケッチブックを無言で手に取り、俺達にあるページを向ける。


『中にいるのは従業員(人)ではなく、ただの操り人形ですので思いっきり暴れ倒してやって下さい』


……なるほど? つまり普通のお化け屋敷で厳禁な「スタッフへの暴力(いや操り人形なのだが)」が、ここでは解禁されていると。それを見た終里は、この茶番劇が始まってから始めて「ニヤリ」とした表情をした。


終里「なんだよ。つまり中の奴を全員ぶっ飛ばせば良いんだな! ヘヘッ、しっかりあるじゃねぇか……「バトルが出来るあとらくしょん」がよぉ!!」

終里が牙を剥きながら、渡されたグローブを身につける。……仕方がない。俺も二人の遊びに付きあってやるか!! 俺は剣士から渡された剣を手にして、終里と共に戦慄迷宮(?)の中へと入っていった。


↓1 日向の活躍判定
↓2 終里の活躍判定(補正+20)
↓3 二人の今現在の進行度

もしかしてキャラシナリオなのか?

今更ですが希望ヶ峰の生徒って寮か何かで生活してるんじゃなかったんですか?

>>703 違います。(キャラシナリオに入る前には、必ず>>1からそう宣言があるので) >>704 そこは……その、あれです。深く考えないようにして下さい、そ、それにほら! 今は夏休みですし!ね!!(滝汗)

日向の活躍判定 17
終里の活躍判定 29
二人の進行度 21


亡霊「ヴヴォアアアアアアアアアア!!」

日向「ううぉおおおおおおおお!?」

終里「ちっ! 弱っちいくせに一々面倒臭ぇな! 狭っ苦しいしよ!!」

戦慄迷宮を進む俺達に、次々と操り人形が襲い掛かってくるが、俺と終里は大苦戦していた。俺の場合は単に戦慄迷宮とその演出が普通に怖かったからなのだが、終里の場合はその圧倒的身体能力を活かせる広さが無い狭い通路が続いている事が原因らしい。
流石は世界最恐と言われるホラーアトラクション。演出も出来映えも半端じゃない。つーか前に真宮寺達と行った廃村のゾンビ洞窟よりもずっと怖え!(あの時はモノクマというチート生物(?)が仲間にいたという事もあるが)

さて……田中の奴が待っている最終到達地点まであとどのぐらいあるんだろうか……?

↓1 日向の活躍判定
↓2 終里の活躍判定(補正+20)
↓3 二人の今現在の進行度

日向の活躍判定 16
終里の活躍判定 80
二人の進行度 76


日向「はあっ……。はあっ……!」

終里「──おっ! 中々広い場所に出たじゃねぇか!! ここなら思いっきりバトれそうだぜ!!」

一所懸命に通路を進んでいくと、中々広い……院長室の様な場所に出た。当然、出てくる量の亡霊やアンデットも多くなっているのだが……。


終里「おらぁあああああああああああああ!!」

本気を出せるようになった超高校級の体操部である終里の敵では無かった。その考えられないようなアクロバティックな動きを使い、拳で、脚で、次々とアンデット達を撃破していく。
俺はと言えば終里の邪魔にならないよう、終里が討ち漏らしたアンデットを切り伏せるのが精一杯だった。……と言うか、普通に戦慄迷宮が怖すぎる。……俺、こんなに怖がりだったかなぁ……? それともこの戦慄迷宮の出来がおかしいのか?


~~~~


終里「……あん? なんだこれ?」

部屋のアンデットを一通り殲滅したあと、院長室の机に置いてあった一枚の紙切れに終里は気がついた。暫く眺めていたが最終的に首を傾げて「こういうのは日向に任せる」と、俺に紙切れを寄越してくる。


日向「これは……?」

──勇者(特異点)+氷の覇王=?──

謎解きギミックか。勇者ってのが俺、氷の覇王が田中の事だとして、俺と田中を足すってどういう事なんだ……?

↓3 まで、謎解きの答え募集。

正解者無し。……ちょっと難しかったですかね?


日向「……ダメだ、分からない」

なにかが引っかかる感じはしているのに、その引っかかった何かが分からない。せめて「何を」求めているのかが分かれば答えが出ると思うんだけど……。


終里「なぁに、気にするこたぁねぇだろ! とっとと先に進んじまおうぜ!!」

日向「あ、おい!」

終里は俺を置いて、さっさと院長室から出て行ってしまう。俺もそれを必死に追うのだが……。取りあえずさっきの計算式は覚えておくか。

日向の活躍度 ↓1
終里の活躍度 ↓2
二人の進行度 ↓3


日向の活躍度 52
終里の活躍度 43
二人の進行度 93

アンデット「ヴヴォアアアアアアアアアア!!」

日向「おらぁっ!! いい加減なれてきた頃だってーの!!」

俺は廊下の奥から迫り来るアンデット達を切り伏せながら前へと進む。終里は待たせまい通路に戻ったのが災いしたのか、先ほどまでのような勢いは無いが、それでも十分戦力になっていた。


──そして


日向「……ここか?」

病院の最奥。手術室と書かれた場所に、俺達は辿り着いた。物々しいBGMが鳴り始めたことといい、『ゴゴゴゴゴゴゴ』という音が聞え始めた事といい、どうやらこの部屋が最終到達地点で間違いなさそうだ。俺は迷いなく扉を開けようとしたが──

日向「……あれ?」

終里「あん? どうしたよ」

日向「なんか……鍵が掛ってるみたいで開かない」

どういう事だ? 扉が開く条件を満たしていないのか? 困惑しながら辺りを見渡して見ると、これ見よがしな場所に0~9のボタンが付いた装置を発見した。
……これにさっき式の答えを入れろって事か。俺と田中……俺と田中……!

そうか「俺と田中」って考えるからダメなんだ!! つまり入力するべきは……!!
(ヒント。仮にソニア+終里の場合、答えは1728になります)

↓3まで。

日向と田中の誕生日を足した数なので1315

>>721 大正解 ボス戦の難易度が1下がりました。


俺と田中の「誕生日の合計値」……つまり、0101+1214=1315!! これが俺の答えだ!!

──ガチャン! と扉のロックが外れる音が聞える。

終里「おお、やるじゃねぇか日向!」

と俺を称える終里と共に、俺達は手術室の中へと足を踏み入れた──


~~~~~~

田中・ビンセント・パイク「ククク……よもや本当に現われるとはな! 伝説の勇者よ!!」

巨大な手術室の奥の奥。非常口と書かれている扉の前に、田中はいた。いつも着ている漆黒の衣装はリッチーを模した物になっているからかボロボロで、顔の半分には髑髏の面が付けられている。……中々に凝った衣装だ。役になりきっているのか、いつもよりもノリノリな気もする。


ソニア・シャルロット・ディオール「ああ! 本当に……。本当にいらして下さったのですね、我が祖国に伝わる伝説の勇者様!!」

一方、ソニアは所謂パーティードレスを着て、鉄の鎖で雁字搦めに縛られていた。田中同様、俺を見て眼を輝かせていることといい、この二人の思惑通りの展開になっているようだ。……仕方が無い、最後までこの茶番に付きあってやるか。


日向「ソニアを放せ! 田中・ビンセント・パイク!!」

田中「ククク……実に勇んだ声だがもう遅い! 黄泉の門は開かれ、我が本体を地獄の底から呼び出す準備は整っ「おらぁあああああああ!!」あっぶな!! き、貴様、敵が喋っている時は攻撃をしてはならぬという世界条約を知らんのか!?」

終里「あん? だってこのあとらくしょん? 田中をとっちめればオレらの勝ちなんだろ? だったら──」

日向「あー、終里? 多分勝利条件は「田中が呼び出す何か」を倒す事だから、田中本人をとっちめても意味無いと思うぞ?」

俺が咄嗟に終里にそう言うと、彼女は「なんだよ、面倒臭ぇな……」と渋々拳を引いてくれた。危ない危ない……もう少しで二人が折角用意してくれたこの特別アトラクションが台無しになるところだった……。


田中「と、兎二角だ! 貴様ら脆弱な人間など、我が本体の敵では無い!! すぐに討ち滅ぼしてくれるわ!!」

田中がそう言うと、手術室全体に煙幕が放たれ、視界が全く効かなくなる。数秒後、俺達の目の前に現われたのは──


田中・ビンセント・パイク『ヴォオオオオア゛アァアアアアアアアアアア!!』


肥大化し、某ゾンビゲームに出てくる「タイ○ント」の様になった田中・ビンセント・パイク(の人形)だった。……こいつを倒せば晴れてゲームクリアって訳か。よし、気を引き締めていくか!!

↓1 日向の活躍度(+20)
↓2 終里の活躍度(+20)

>>725 あ(察し)


日向の活躍度 39
終里の活躍度 00(スパクリ)+20=120


──それは、俺が早速手にした剣で田中・ビンセント・パイクに斬りかかろうとした一瞬前に起こった。


終里「──オラァ!」

終里が先ほどの鬱憤を晴らすが如く、田中・ビンセント・パイクの鳩尾に思いっきり渾身の蹴りを放つ。超高校級の体操部である終里の蹴りをモロに喰らった田中は、一気に壁際まで吹き飛ばされた。


田中・ビンセント・パイク『なっ! ちょ、貴様、まっ──!!』

大慌てで体勢を立て直そうとする田中だが、時既に遅し。


終里「──オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオオらオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!!」


完全に戦闘スイッチが入ってしまった終里に身体全体をフルボッコにされ、あっという間にピクリとも動かなくなってしまった。……今更だが、終里をこのゲームに参加させたの、間違いだったんじゃないか? 思わず唖然とする俺とソニアだが、ソニアは「ハッ」と気づくと慌てたように言う。


ソニア・シャルロット・ディオール「で、伝説の剣です!! 伝説の剣で首を絶たなければ不死の存在である田中さんは幾度でも蘇ってしまいます!!」

日向「お、おう……」

俺はソニアに言われた通り、ピクリとも動かなくなった田中・ビンセント・パイクの首を手にした剣でスパンと刎ねる。……なんとも味気ない結果となってしまったが、これでゲーム終了……。俺がそう思った、次の瞬間。


──ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


終里「うおっ!? な、なんだぁ!?」

突如として手術室が揺れ出し、倒したはずの田中・ビンセント・パイクの声が部屋の中に響いた。


田中・ビンセント・パイク『く、ククククク……流石は伝説の勇者よ……。だが、我とてこのまま終わるつもりは無い……! 黄泉の門を完全に開き、貴様ら諸共道連れにしてくれるわ!!』

いや、俺殆ど何もしてないんだが……。そうツッコむ間もなく、手術室の揺れはドンドンと大きくなっていく。


ソニア・シャルロット・ディオール「……こうなっては仕方ありません。私がヒトミゴクウとなって黄泉の門を閉じます!! 勇者様はお仲間と共にスタコラサッサと逃げて下さい!!」

日向「そんな…………!!」

自分を犠牲に、俺達を逃がそうとするソニア。そんなソニアに俺は……↓2

にしても今回のはいつもの夏休みとは違って濃厚だったな
これまではキャラの組み合わせが悪かったのか?



……あーあ。これは二人が用意してくれた遊びで、今までのはただの茶番で、心配する事なんて何にもないって分かっているのに──


日向「……なーんで「見捨てる」って選択肢が端から無いんだろうなぁ!!」

俺は鎖で雁字搦めに縛られたソニア・・シャルロット・ディオールを抱き抱えると、大急ぎで手術室を飛び出す。鎖の分、以前ソニアを抱きかかえた時よりは重く感じたが、それでも「軽い身体だなぁ」と心の奥底で思った。


ソニア・シャルロット・ディオール「──え、えええっ!? あ、あの勇者様、何を……!?」

日向「勇者として、お姫様を助け出すって当然の行動をするだけだ! 終里、殿を頼む!!」

終里「お、おう? 何だか分からねぇが任せとけ!!」

こうして俺達は、田中・ビンセント・パイクに支配された戦慄迷宮を脱出する事に成功した。……予定外の流れになってしまって相当恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にしたソニアのおまけ付きで。


~~戦慄迷宮・外~~


ソニア・シャルロット・ディオール「ああ……勇者様、なんということを……。これでは黄泉の門が……」

戦慄迷宮を脱出した後、地面に下ろして鎖を解いたソニアが、悲しむような声で俺を責める。……え、この茶番まだ続くのか? 俺が流石にそうツッこもうとした時だった。


???「ふはははははははは! その心配はないぞ、特異点よ!!」

先ほどまでも聞いていた、奴の高笑いが耳に入ってくる。……またか、今度はなんだっていうんだ。


日向「……今更何しに来たんだよ「田中」」

田中「なに、この迷宮から黄泉の門が開く気配を感じてな……。非常事態とみて駆けつけたまでよ」」

先ほどとは違い、いつもの衣服に身を包んだ田中が、悠々と現われる。まるで先ほどの茶番など無かったかのように振る舞っているが、よくその場のアドリブで話を合わせられるなこいつ。


ソニア・シャルロット・ディオール「あ、貴方は我が祖国に伝わる伝説の氷の覇王様では!?」

田中「そう! 我こそは何れこの世の全てを統べる氷の覇王、田中眼蛇夢なり!!」

何かソニアまで便乗し始めたし……。こっちはもう良い加減疲れてきてるんだが……何でも良いから早く休ませてくれないかなぁ……。


田中「安心しろ、特異点よ。不死の王に支配されたこの迷宮で開いてしまった黄泉の門は、この俺様が責任を持って封じよう。なに、俺ならば訳はない。ついでに連れ去られてきた異国の姫君も、元の国に送り返しておこう」

日向「……そうか、それは助かるよ」

田中はそう言うと、戦慄迷宮の入り口に向かって歩き始める。ソニアはそれを追おうとし──俺の方を振り返った。


ソニア・シャルロット・ディオール「勇者様……。私、勇者様が世界よりも私を選んでくれたこと、助けてくれたこと、一生忘れません!! 本当にありがとうございました!!」

そう告げて、今度こそ田中を追って再び戦慄迷宮の方に入っていくソニア。……きっと数十分後には何食わぬ顔で「あら、みなさんどこにいってらっしゃったんですか?」とかなんとか言いながら、何食わぬ顔でどこかから俺達の知っている「ソニア・ネヴァーマインド」が出てくるに違いない。


終里が「なぁ、結局これって何だったんだ?」

と当然の様に聞いてくる。その意見には大いに同意したい所だが……。


日向「……さぁな。でもまぁ、後味は悪くなかったんじゃないか。俺なりに頑張ったとは思うよ」

──だって、ソニアの満面の笑みを、久しぶりに見られたのだから。



本日はここまで。まさか夏休み1日にここまで時間を使う事になるとは思わなかった……!! ではまた明日。夜9時頃にお会いしましょう。

仕事に行く前に、これだけ投下。


~~夏休み12日目~~

結局昨日は絶叫系ジェットコースターには一回も乗れなかった……。だからという訳じゃないが、なんていうかこう……刺激が欲しい!
そう、これぞ夏休み! と言えるような刺激のある一日が……!!

さて、どうやってこの鬱憤を晴らそうか↓2

ソニアとデートする

>>738 了解しましたが「どこで」デートをするかまでお願いします。(7時になっても返答がなかった場合、>>1が勝手に決めます)

こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。

>>733 いえ、単に作者の筆が乗っただけです。
>735 「あと一歩」の所まで来ているキャラは結構いたりします。



ソニア「──と、いうことでやって参りました! 埼玉県某所にある『グリーンパーク アクア○ラダイス パティオ』です!!」

あっれれー? おっかしいぞー? つい昨日もこんな事があった気がするんだが、何かのデジャヴかな?

俺は昨日同様、ソニア(とその従者達)に黒塗りの高級車で半ば強引に拉致られ、某県某所にある屋内レジャープール施設に来ていた。名前は『グリーンパーク アクア○ラダイス パティオ』約54,000m²と広大な敷地面積を誇る地中海沿岸のリゾート地をイメージした屋内レジャープールで、波のプールやウォータースライダーだけでなく、サウナやジャグジーもあるため、遊ぶだけでなくリゾート的な過ごし方もできる。また屋外には広大な花畑があり、春は色鮮やかなチューリップ、夏は可憐なユリと四季折々の花々でにぎわっている。

屋内レジャープールだから季節に関係無く遊べるレジャー施設ではあるのだが……まぁ別に良いか。今回も昨日同様完全貸し切り状態みたいだし、(というか仮にも「超高校級の王女」という肩書きのため、そうしないと隙が多く出来るレジャー施設などでは安全に遊べないらしい)国内有数の大型レジャープールだ。俺も思いっきり楽しませて貰うとしよう。

──と、思っていたのだが、俺はここである違和感に気づいた。


日向「……なぁソニア。俺以外のみんなはどこにいるんだ?」

そう、施設内に入っても俺達(とSP隊)以外誰の姿も見えない。誰と一緒に車に乗せられてた訳でもないし、先に行って遊んでいるのかと思っていたんだが……。あ、遅れて来るって可能性もあった──


ソニア「……いませんよ?」

日向「……は?」

ソニアが若干緊張したような面持ちで、俺に衝撃の事実を告げてくる。


ソニア「今日は私と日向さんの……その、二人っきりです……」

「え?」と言葉が口に出ると同時に、ドクン、と心臓の音が跳ね上がるのを、俺は自覚していた。俺達二人っきりでプールで遊ぶって、これではまるで、その……。


ソニア「え、ええっと……。と、兎に角着替えてきますね!!」

日向「あ、おい!!」

俺が制止する間もなく、ソニアは女子更衣室へと駆けてゆく。……何故だか妙に緊張感が高まってきたぞ。クラスメイトの友達と一緒に遊ぶだけだってのに一体何を考えようとしてたんだ俺は……。
謎の緊張を解きほぐすため、一度深く深呼吸をすると、俺も男子更衣室へと向かう。


日向「……いやー、改めて見ても凄く広いな」

俺はさっさと着替えを終えて、ソニアより先にプール施設内に足を踏み入れていた。流石は北関東最大級の屋内型レジャープール。グー○グル先生で「レジャープール オススメ」と検索して上位に来る施設なだけはある。


ソニア「お、お待たせしました日向さん……」

↓1 高コンマほど過激な水着

21 ワンピースタイプの水着


日向「お、おう」

ソニアが着てきたのは、白のワンピース型の水着だった。
肌の露出はなるべく控えたいという女性にオススメのワンピースタイプの水着だが、柄やウエスト位置に切り替えが入ったデザインの為、メリハリが効いていて、スタイルがいつもよりも良く見える。


ソニア「えっとその……い、如何でしょうか。や、やはり以前のようにその……。ビキニタイプの物の方が良かったですか?」

緊張かつ不安げに効いてくるソニア。……「以前のように」とは腐川の依頼で俺がソニアの下着写真を撮った時の事だろうが、アレは俺も内心かなり恥ずかしかったので思い出させないで欲しいんだが……。


日向「い、いや! 凄く似合ってると思うぞ。なんというか……その「ああ、やっぱり綺麗だな」って思ったよ」

ソニア「そ、そうですか……」

俺がそう言うとソニアは安心したように「ほうっ」と息を吐いた後、顔を少しばかり赤らめさせた。それから暫し無言になる俺達。……一体何の緊張感なんだろうな「コレ」は。


日向「さ、さあ! 時間は有限なんだし、早く遊ぼうぜ!!」

ソニア「そ、そうですね! タイムイズマネーです! は、早くどこかのプールに入りましょう!!」

そうして俺達は広大な敷地を誇る屋内レジャープールで一緒に遊ぶことになったのだが……。

↓1 高コンマほどハプニング発生

72かぁ……。ソニアのバストはもっと大きかったはずなんですgおっと誰か来たようだ。


その「事故」(あくまで事故だと主張させて貰う)は、南欧の雄大な川の流れを連想させる流れるプールや、地中海リゾート気分で楽しめる波のプールで一通り遊び終わった後に起こった。


日向「それじゃあそろそろ「アレ」いくかぁ!」

ソニア「はい! 私も楽しみでした!!」

アクア○ラダイス パティオが誇る、スリル満点のウォータースライダー。この施設の目玉と言っても過言ではないそのスライダーに乗るために、俺達は階段を上っていく。


日向(……スライダーの数は一つか。それじゃあ俺が先行して、後からソニアに──)

ソニア「……あのー、日向さん」

日向「ん? なんだ?」

ソニア「あの……。もし日向さんさえ良ければなんですが、一緒に滑りませんか?」

日向「え? いやでも、それって危険じゃないか?」

ソニア「日向さんが私をしっかり抱きしめてくれれば問題ありません! 男は度胸! 女は愛嬌!! オカマは最強です!! さぁ、日向さん! どうぞ!!」

半ばやけくそ気味にも見えるソニアが、先行してスライダーの入り口に座る。「どこで覚えたんだそんな言葉」とツッコむ余裕もなく、俺も「じゃ、じゃあ折角だし……」と、ソニアを後ろから抱きしめるような形で座った。……柔らかく、そして何より抱き心地が良い。一人の男として、そんなことを思わずにはいられなかった。
……なんだろう、ウォータースライダーでは良く見る光景なのにとんでもなく恥ずかしい行為をしているように思えてくる。ソニアのお腹に手を回しながら、俺は沸き上がる羞恥心と下心を抑えるのに必死だった。


ソニア「? 日向さん?」

日向「な、ななななんでもない! ……行くぞ!!」

ソニア「はい! どーんと来やがってください!!」

ソニアを抱きかかえ、俺達はウォータースライダーを滑っていく。……結構なスピードだ。やはり一人ずつ滑った方が良かったんじゃ──俺がそんなことを思った時、事件は起きた。


ソニア「わぷっ!」

日向「どわっ!!」

ウォータースライダーのゴールであるプールに、俺達は勢いよく叩き出される。……その衝撃が不味かった。


ソニア「ひ、日向さん。その……えっと……」

日向「…………あ」

一体何が起きたのか。一言で言うと、ソニアの腹を掴んでいたはずの俺の両手が、彼女の胸へと行っていた。丁度、背後から彼女の胸を揉んでいる形だ。──なんと良い揉み心地なのだろう。こんな幸福感を得られる物質が、果たしてこの世に在るのだろうか。
刹那の時間でそんなことを考えると、俺は大慌てでソニアの胸から手を放し、全力で頭を下げる。


日向「ほ、本当にすまない!! ワザとじゃないんだ! その、何を言っても言い訳にしかならないけど……」

ソニア「い、いえいえ! そもそも私が一緒に滑りませんかと提案したわけですし!! その……わ、私も嫌な感じはしませんでしたからって何を言ってるんでしょうねアハハハハハハ!!」

結局、その後の遊びも全てぎこちなくなってしまった。夏休みの楽しい思い出になる筈が、ソニアには本当に申し訳ないことをしたと、俺は心の中でずっと悔やんでいた。
年頃の女性(しかも王女)の胸を揉んだ。揉んでしまった……俺、社会的に抹殺されたりしないよな……?

ソニアとの絆が深まりました!!

~~夏休み13日目~~

13って言うと世界共通の「不吉な数字」だ。「死刑(首吊り)が執行される階段の段数だから」っていうのがこの国でのイメージだけど、銃殺刑や電気椅子で処刑を行なうアメリカとか他の国じゃあ違う理由だったりすんのかな?

さて、じゃあ今日は不吉を吹き飛ばすような事でもしてみようか↓2

大和田・王馬・終里とバイクレースで競争

>>750 太和田は兎も角、王馬や終里、日向ってバイク免許持ってましたっけ……?(理由付けが思い付かない)

一応グー○ル先生に聞いてみましたが、初心者向けの「草レース」と言うのはあるらしいんですが、それもやはりバイクの免許が必要らしくて……うーむ……

それと、終里がバイク免許を習得出来るとは思えない(頭の良さ的な意味で)ので、こういう形にさせていただきます。


太和田「うっし! テメェら、覚悟は良いなゴラァ!!」

終里「へへっ! 当然だろうが、バイクレースってのはビビった奴が負けるんだろ? オレがこんなもんにビビる訳ねーだろうが!!」

王馬「にしし、オレはまぁ順位に関してはどうでも良いんだけどさ。超高校級の暴走族の太和田ちゃんがもし最下位になったら面白そうだよねー!!」

三人がそれぞれバイクのエンジンを蒸かせに掛かる。俺も負けじとエンジンを蒸かせるが、刻一刻と迫る「開始」の時が近くなる度に、緊張で胸がドキドキと高鳴る

レース開始まであと3秒……2……1……


日向「──ッツ!!」

太和田「行くぜオラァアアアアアアア!!」

プワァーン!! という開始音と共に、そのバイクレースはスタートした。

↓1太和田(補正+20)
↓2終里(補正-20)
↓3王馬(補正+30)
↓日向(補正+20)

私有地なら免許いらないっぽいけどね

>>760 そうですが、そもそも「運転」が出来ないと意味無いので。

太和田 95+20=115
終里 58-20=38
王馬 95+30=125
日向 01+20=21

──その「レース」は、上位陣だけ見れば正しくデッドヒートだった。


太和田「オラアアアアアアアアアア!!」

太和田が無茶苦茶なドリフトで急なカーブを強引に進めば──


王馬「にししっ! こういうのはテクニックを使わなきゃね!!」

王馬が太和田の強引なドリフトの影響で開いた内を冷静に責める。流石は太和田と王馬だ……二人ともこの「バイクレース」を知り尽くしている!!


終里「だーっクソッ! おい、このオンボロバイクぜんっぜん俺の思った方向に進んでくんねぇんだけど!?」

そんな二人に対し、大苦戦しているのが終里だ。どうやら前に進むことは出来る様になったらしいのだが、左右の制御が上手く行かないらしく、峠の辺りでガードレールにぶつかりまくってウロチョロしている。


太和田「負けるかぁああああああああああ!!」

王馬「にししっ! 流石は太和田ちゃんだね!!──それじゃあ俺も「本気」だしちゃおうかな!!」

ゴール目前で、太和田と王馬のデッドヒートが続く。そして、この勝負を決したのは──


王馬「──げっ! 石丸ちゃん!!」

太和田「はあっ!? ……おい、兄弟がどこに──あああああああああああああ!!?」

王馬「にししっ! 嘘だよっ!!」

王馬お得意の「嘘」だった。太和田は王馬の付いた嘘に惑わされ、ホンの一瞬だがバイクのアクセルを踏むのを止めてしまったのだ。「王馬テメェ!!」という太和田の怒鳴り声が響く。


王馬「いやー、これっぽっちの嘘で動揺して負けちゃうなんて、太和田ちゃんも詰めが甘いねぇ。それと「盤外戦術」って知ってる? ルールに「何でもありだ」って最初に言ったのは太和田ちゃんでしょー?」

太和田「グ、グググググググググ! 「本物」のレースならぜってぇ負けてねぇのに……!!」

そう、これが本物のバイクレースならば太和田がぶっちぎりで勝っていただろう。──俺達が今やっているのはバイクレースを模したゲーセンの「ゲーム」だ。最新式の3Dモデルを使用しているらしく、躍動感や臨場感もあり、全国各地で大好評らしい。
今日はそのゲームを四人で遊ぶことになっていたのだが……


終里「クッソー! やっぱこういうのは性にあわねぇ!!」

王馬「終里ちゃんはそうだろうねぇ。バイクの免許なんて絶対に習得出来ないだろうし……。ってあれ? そう言えば日向ちゃんはどこ走ってるの?」

日向「……お前、分かった上で言ってるだろ……」

俺はと言えばスタート直後の峠の入り口で右往左往しているぶっちぎりの最下位。太和田曰く「……先輩はその……練習すればなんとかなると思うっすから……」と励ましてくれたが……。
今度七海にレースゲームの基礎、教えて貰おうかなぁ…………。


太和田、王馬、終里との絆が深まった!!

~~夏休み14日目~~

良い感じに日に日に思い出が増えていく気がする。勿論良い物も悪い物もあったが、このまま行けば今年も充実した夏を過ごすことが出来そうだ。

さて、今日は何をしようか……↓3


百田「っしゃあ! お前ら、今日は俺のリハビリトレーニングに付きあってくれてありがとよ! 先輩も、今日はよろしく頼むぜ!!」

日向「ああ。良いトレーニングにしよう」

俺は先々週病院から退院したばかりだという百田の「トレーニング」に付きあっていた。あの「動物属性付与薬事件」以降、病院での生活を余儀なくされていた百田だが、退院してからは元の体力を取り戻すべく、全力でトレーニングに励んでいるらしい。リハビリが終り次第、左右田同様弐大にもトレーニングを頼む予定でいるんだとか。


最原「あはは……。百田くん、前も言ったけど、絶対に無理はしないようにね。まだまだ病み上がりなんだから」

春川「入院中、まともな食生活も出来て無かった(胃と腸の手術なので)んでしょ。……まずは体力を付けることから始めなよ」

百田「おう! 健康的な食事を摂るのは宇宙飛行士(訓練生)の基本だからな!! 取りあえず、今日のメニューも(百田基準で)軽く済ませるつもりだぜ」

そう言ってはいるが、取りあえず100メートル走を十本って……間違いなく「リハビリ」の範囲を超えているようにしか思えないんだが。最原と春川も、百田のことが心配でいつも以上に気を張っているようだ。ワザワザ俺を「監視員」として増やすよう相談の電話をしてきた位だしな。


百田「んじゃ、トレーニング開始だ! いっくぜぇ!!」

トレーニングの成果

↓1 百田(補正-30)
↓2 最原(補正-10)
↓3 春川(補正+30)
↓4 日向(補正+20)

最原えぇ……。

百田 63-30=33
最原 9-10=-1
春川 57+30=87
日向 11(ゾロ目ボーナス)+20=31なのですが……?


百田「ぜぇ、はぁ……ぜぇ、はぁ……。ちくしょー! やっぱ体力落ちてんなぁ……!!」

トレーニング終了後。そう言って地面にへたり込む百田だが、俺は逆に感心していた。


日向「いや、百田。お前凄いぞ。先々週退院したばっかりなんだろ? それでここまで出来るなんて、普通考えられないぞ?」

百田「へへっ……。サンキュー先輩。でもダメだ。何せ俺は宇宙に轟く百田快斗なんだからな! 多少の入院生活程度でへばってられっか!!」

普段の百田と比べれば、全快時の実力の1/3も出せていないのかもしれない。それでもなおこの向上心だ。……こいつはいつか絶対に宇宙飛行士になれると、俺はこの時確信した。


百田「つーか先輩こそ悪ぃな。余計な気を使わせて俺に合わせてもらっちまってよ……。アンタ、本当はもっと「デキる」人だろ?」

日向「……そこまで分かるのか」

そう、俺はあの日左右田の頑張りを見て以来、それに感化されて自主トレを始めていたのだ。弐大に頼もうかとも思ったのだが、アイツは既に左右田のトレーニングと、終里とのバトルに時間を割いてしまっている。さらにリハビリ後に百田まで時折加わるとなると、俺が混ざる余地は無いだろう。
なので本当はもっとトレーニング成果を出せたのだが「ある理由」で俺はリハビリ中の百田に付き添ってトレーニングをしていた。それが……。


最原「ぜひゅー……。ぜひゅー……」

春川「……最原、アンタ。百田がいない間のトレーニング、サボってたでしょ」

百田「終一よぉ……。いや、お前が探偵業で忙しくなってるってのは知ってたけどよぉ……」

最原「ご、ごめんなさい……」

最初のトレーニングで息も絶え絶えになり、次のトレーニングで地面に倒れ伏して春川の介護を受ける羽目になった最原だ。どうやら三人はいつも一緒になって「トレーニング」をしていたらしいのだが、百田が不在の一ヶ月間、最原はトレーニングを丸々サボっていたらしい。
……一日サボれば自分に分かり、二日サボればプロに分かり、三日サボれば素人にも分かる。なんて言われているが、どうやら本当にトレーニングのし直しが必要だったのは最原だったらしい。

最原はその後も二人に叱咤されながら、申し訳なさそうに帽子を深く被っていた。

最原・百田・春川との絆が深まりました!!

~~夏休み15日目~~

いよいよ夏休みも半分が過ぎようとしている。……ここまでずっと受け身だったし、そうだな……。今回は「俺が」誰かを連れて遊びに行ってみるか!!

↓2 誰と何をする?(勿論三人までなら何名でも構いません)

内容が決まったところで本日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。(ゾロ目……ゾロ目かぁ……どんな効果にしようかなぁ……)

それと「コレってどういう事なの?」「こういうのはおk?」というスレに対する質問は随時受け付けております。

質問か……
それじゃあ希望ヶ峰学園で天下一武道会開いて大神や戦刃の超リアルファイトはできる?

九頭竜妹サトウ苗木こまる葉隠母の登場は絶望的?
霧切父は立場上学園にいるはずなんだが

結局紹介されたssは読んだの?
そろそろ常識改変で全裸の日にしたいぜ

こんにちは。中途半端な時間ですが、投下します。

>>786 出来ますが、その二人が参加する場合日向は(恐らく)参加しませんし、日向が参加する場合、逆にその二人は参加しません。
>>787 その件に関しては黙秘させていただきます。(ちゃんと理由があります)
>>788 モノクマ「またテキトーに誰か絶望病にする」赤松 「結婚予想TV…?」 【安価】モノクマ「ごった煮ラブアパート!」【安価】澪田「はいっ、澪田唯吹です!(むっきゃー創ちゃーん!)」は読ませていただきました。他のも時間が出来次第読ませていただきたいと思います。



花村「ウェルカーム!レディース&ジェントルマン!! ようこそ、夏休み特別料理教室へ!! 僕の名は花村輝々、言わずとしれた超高校級の料理人さ!!」

壇上を背に、花村が決め顔で自己紹介をする。同期である俺は当然こいつが「どういう奴」であるのかを知っているのだが、滅多に顔を合せないであろう苗木と最原は若干緊張気味だった。
──「今後の為」に、アイツ(花村)が開く料理教室に参加してみないか──そんな誘い文句で、78期生の中心的存在である苗木と、同じく77期生の中心的存在の片割れである最原を誘い、俺達はこの「夏休み特別料理教室」とやらに来ていた。「今後の為」とは、勿論「希望ヶ峰学園を卒業した後」の話である。二人がどうするのかは定かでは無いが、俺は取りあえず一人暮らしを始めるつもりだし、自炊が出来て困ることは無い。今の時代、男だって炊事や水回りの雑用は普通に出来ないといけないしな。

それにしても男女比が……↓1 高コンマほど女性が、低コンマほど男性が多い。


花村「今日皆に作って貰うのは↓3だよ(低難易度の物でお願いします)! なぁに、心配ないさ。誰だって最初はお米も満足に炊けない初心(ピュア)な初心者……。ボクが皆を優しくリードして気持ちよーく(料理)させてあげるから、皆はボクを信じて身を任せて!!」

相変わらず一々言い方が引っかかる言い回しをするなぁ……。超高校級の料理人だけあって、確かにこいつの作る料理はどれもこれも抜群に美味いのだが、俺はこいつが近い将来セクハラやなんやらで訴えられるんじゃあないかと気が気ではないのだった。

おっぱいプリン

本日のゲリラ投下第2弾。
>>793 初心者向けって言ったでしょ!(でも面白そうなので採用)……調べてみたら案外簡単に作れるらしいっすね。


コンマ値17 圧倒的に男性が多い。


花村「おっぱいプリンだよ!!」

日向「おいちょっと待てこの野郎」

俺は料理教室に並べられたキッチンの一つから、思わずそうツッコんでいた。「おやぁ? 何かなひなt……生徒Hくん」と、花村がすっとぼけるが、そうはいかないぞ。

……お前男女比が圧倒的に男子側に偏ったからってふざけたメニューに急遽変更しやがったな!? 俺の予想が正しければ男女比が女性>>>男性なら同じ「プリン」でも「昔ながらのカスタードプリン」とかそういう素朴なお菓子になっていた筈だ! 他の若い生徒達には「うぉおおおお!」と盛り上がっている集団も確かにいるが、大半が苗木や最原のように困惑したような表情を浮かべている。


苗木「お、おっぱいプリン……」

最原「あ、あの先輩。これって本当に初心者向けの料理教室なんですよね……?」

日向「……その筈……だったんだけどなぁ……」

花村「いやいや。実際やってみれば分かるけど、案外簡単に作れる物だよ? それと、ご褒美といっちゃなんだけどおっぱいプリンが出来た班には順次ボク特製の「肉じゃが」をプレゼントさせて貰うから楽しみにしててね!」

いや、それならせめて俺達が作るのと花村に貰うメニューを逆にしろよ……。多分「初心者向け料理教室」で一番最初に「おっぱいプリン」を作らせるなんてお前ぐらいだz──


花村「あ、それと今日は特別にボク特製の草餅も用意してあ──「苗木! 最原!! 気合入れていくぞ!!」──う、うん。取りあえずやる気になってくれた班が増えてなによりかな?」

あの花村特製の草餅……! 絶対に食い逃す訳にはいかない!!


↓1 日向(草餅補正(ゾロ目効果)+10実際に女子のおっぱいを揉んだことがある補正+10花村の補助補正+20)
↓2 最原(花村の補助補正+20)

苗木は平均値の50+花村の補助補正+20で70確定。

最原の出目が昨日から低空飛行過ぎる……。

日向 38+10+10+20=78 一般家庭で出てくるプリンとしては最上位間近
最原 6+20=26 こ れ は 酷 い 花村の補助が無ければ食べる事すら出来なかった。


日向「常温に戻した卵を混ぜたあと三回茶こしで漉して、その間に牛乳を耐熱容器に入れて500wで一分加熱……。その後三温糖を加えて混ぜて、もう一分加熱……」

苗木「レンジから取り出したらすぐにゼラチンを加えて混ぜて……。人肌になるまで温度が下がったら、漉した卵を少しずつ加えながらよーく混ぜる……。その後はそれっぽく見えるカップに入れて、冷蔵庫で冷やして……」

花村「最後にピンクのチョコペンでクッキングシートにそれっぽい円を描いて、その上にいちご味のチョコボールを乗せて、これまた冷蔵庫で冷やして固めて……」

日向「両方とも冷え固まったら、容器から取り出したプリンにチョコを乗せて完成か」

ちょっと予想外だったが、花村の言う通り案外簡単に作れるもんなんだな。つーか「おっぱいであること」に拘らなきゃプリンだけでも十分美味そうだ。(だってチョコペンやいちご味のチョコボールとかわざわざ用意するの面倒臭いし……)
持った皿を揺らしてみると、確かに実際のおっぱいであるかのようにプルンプルンと揺れる。んー……確かに「それっぽく」はあるんだが、実際のおっぱいってのはもっとこう、質量と張りがあるもんで……って、ダメだダメだ俺は一体何を考えようとしてたんだ!?


苗木「……日向先輩」

と苗木が頭をブンブンと振って邪念を振り払った俺に、苗木が話しかけてくる。


日向「ど、どうした苗木」

苗木「え、ええっと……僕と日向先輩はそこそこ上手くいったと思うんですけど……。その、最原くんが……」

最原? そう言えばさっきから声も発してないが一体どうし──


花村「だーかーら! どうしてそうなるの!!? ゼラチンはちゃんと全部溶かす!! 漉した卵は「少しずつ」加えるって何度も言ってるでしょ!?」

最原「ご、ごめんなさい! でもその……。お、おっぱいを作るって考えるだけで、その……」

花村「まったく……。まさか世界に通用するレベルのむっつりスケベくんが参加しているとは思わなかったよ……僕はオープンスケベだからそっちの気持ちはあまり分からないから上手くフォローする事も出来ないし……」

日向「……うわぁ」

……どうやら最原のむっつりスケベがこんな場所でも発動したらしい。こいつ、実際に女性と付きあう事になった時とか大丈夫なのか? 下着姿を見ただけで想到したりしないか? というかそんなんで探偵やっていけるのか? 悪女のハニトラに簡単に引っかかるんじゃないか??
最原は常時花村のサポートを受けながら、なんとかおっぱいプリン(?)を完成させた。形はグチャグチャで、乳首の部分は不格好で、とても「おっっぱい」と呼べるような代物では無かったのだが、まぁなんとか味はギリギリ食べられる程度の物になったらしい。

その後、俺達は各自自分の作ったおっぱいプリンと、花村の用意してくれた肉じゃがと草餅に舌鼓を打ちつつ、無事に(?)料理教室を終えたのだった。

~~夏休み16日目~~

今日も朝からセミが五月蠅い……。一応食欲はあるから夏バテでは無いと思うのだが、なんともやる気が出てこない。
……ええい、こんなんじゃダメだ! まずは日課にした自主トレをして、気分を無理矢理にでもアゲていかなくちゃな!!

↓2 さて今日は何をしようか……。


今度こそ、8:30~9時頃まで投下はありません。それと、コレはアドバイスなのですが、苗木くんはもう「絆クエスト」が出来るだけの「絆値」が溜っています。それなのに絆クエストが発生しないのは「ある条件」を充たしていないからです。
(なので「効率だけ」を考えるなら左右田同様、苗木くんをこれ以上選ぶ意味はありませんよ、と言っておきます)

王馬に騙され人気の少ない銭湯に行ったら罪木・澪田と全裸混浴
二人が嫌がらず全員王馬に媚薬を飲まされた為お互いチラ見しながら浴場で男女トーク

>>801 ウゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!(正直自分の中で「この野郎!」という気持ちが湧き出ている)ああ分かったよ! やってやるよ! やってやりゃ良いんだろ!! 途中にどんな安価やコンマがあろうとも、お前らを、俺が(このスレの終わりまで)連れてってやるよぉ!!(CV左右田)
ただし! その媚薬の効果と話の展開は(ダブルゾロ目含め)完全にこっちで決めさせて貰うがなぁ!!

……ということで、今夜もよろしくお願いします。


──それは、俺が日課として始めたトレーニング(ランニング)をしている最中のことだった。「偶にはいつもと違う道を走ってみるかぁ」なんて軽い気落ちで古い住宅街に繋がる道を走って行くと──


王馬「あっれ日向ちゃんじゃん。こんな所でなにしてんの? ……まぁ丁度良かったけどさ(ボソッ)」

日向「王馬?」

79期生の超高校級の悪の総統──王馬小吉と、古い駄菓子屋の前で出会ったのだ。


日向「俺は日課のランニング中だけど……。お前は?」

王馬「俺? 俺は悪の総統らしく、自分の事を小学生だと偽って駄菓子屋で大絶賛大人買い中。凄いんだよ、この駄菓子屋! 小学生以下の子は全商品10%OFFなんだ!!」

日向「……またそりゃ色んな意味で微妙な事してるな……」

確かに見た目は小学生にも見える王馬だが、仮にも団員一万人を越える(仮)悪の総統が、随分とコスイ真似を……。つーかそんな袋いっぱいになるまで駄菓子を買い漁るなよ……、どれだけ食うつもりなんだこいつ。


王馬「え? 自分じゃそんなに食べないよ? この駄菓子を餌に、そりゃもうモノすんごい悪事を働こうとしてるんだから!!」

日向「そうか。そんな事を企んでるんなら年齢詐称の現行犯で学園の生徒会に通報させて貰おうか」

王馬「いやいや嘘だって。そんな本気にしないでよ。ほら、黙っててくれるならこれ、あげるからさ」

そう言って、王馬はズボンのポケットから何やらビニールに包まれた大粒のあめ玉のような物を取りだして、俺の手に握らせてくる。


日向「……これは?」

王馬「見ての通り、そこの駄菓子屋で買ったただのあめ玉だけど? ほらほら、早く食べてみてよ!!」

今思えば、この時点でいやーな予感がしていたんだ。なにせあの王馬が寄越してきたあめ玉だ。わさび味とかハバネロ味とか……兎に角碌でもない味のするあめ玉なんじゃないかと俺は警戒していた。


王馬「もしかして日向ちゃん、俺を疑ってるの? こんなにも純粋無垢なこの俺の事を?」

ああそうだよ。お前は純粋無垢のままにトンでもない悪戯をするような奴だからな。内心でそう思いつつ、このあめ玉を食うまでは放してくれそうに無いと悟った俺は、溜息をつきながら憂鬱な気分でそのあめ玉を口の中へと放り込んだ。


日向「……あれ?」

王馬「ほらー。何の変哲もない、ごく普通のあめ玉でしょ?」

俺の予想に反し、そのあめ玉は普通に美味しかった。少々甘ったる過ぎる気もするが、まぁ駄菓子屋で売られている飴なんでこんなもんだろうと、疑問にも思わなかったのだ。


王馬「そうだ! 折角こんな場所であったんだしさ、ちょっと駄菓子談義に付きあってよ!! 俺あれ好きなんだよねー。「すっぱいガムにご用心」シリーズ!!」

日向「……まぁ良いけどさ」

そんなこんなで王馬の駄菓子談義に付きあい始めて約三十分が経った頃。俺の身体に明確に変化が出始めた。


日向(暑い……)

確かに今日も猛暑日で日差しも強いが、ここまで暑く感じたのは初めてだ。何というか、頭がどんどんボーッとしてくる感じがする……、
俺はリュックサックに入れていたペットボトルの水を取りだしてゴクゴクと飲むが、一向に暑さは収まらない。それどころかどんどん強くなっている様に思う。


王馬「あれれー? 日向ちゃんスッゴい汗だよ? そのままじゃ気持ち悪くない?」

日向「ああ……。でも替えの着替えは持って来てるから心配いらな──「そうだ! この近くにさ、格安の銭湯があるんだよ!! そこに行って汗を流してきたら? 暑い夏だからこそ、お風呂にはちゃーんと入らなくちゃね!!」──そう、だな……最近シャワーばっかりだったしな……」

俺はボーッとする頭のまま、王馬に教えられた銭湯へと向かった。銭湯か……実際に行くのは初めてだが、一体どんな感じなんだろう。やっぱり壁のタイルに富士の山が書いてあったりするんだろうか。


日向「ここか……」

王馬の言った場所には、確かに銭湯があった。どこから見てもオンボロで、明日にでも営業を停止してもおかしくないような雰囲気だったが、キチンと「営業中」の看板が出ている。
俺は暖簾を潜り、番台にいるお婆ちゃんに入浴料を払うと、「男」と書かれた方の暖簾を潜って中に入り、汗が染みこんだ煩わしい服と下着をパパッと脱ぎ捨てる。早速中に入ろうと大きな扉を潜ろうとした時、その「警告」は目に入った。


『この銭湯は混浴制です。入浴は自己責任でお願いします』


混浴制の銭湯……。そんなのがあったのか。……まぁ今の時間帯は誰もいないだろうし、そう心配することも無いか。──そう思い直し、再度大きな扉を開けて中へと入る。中は思いの外広かった。そしてやはりというかなんというか、デカデカとした富士の絵が書かれている。……凄いな。俺が思い描いていた「銭湯」のイメージそのまんまだ。なんというかこう、ちょっとテンション上がる。
まぁ兎に角シャワーで身体の汗をサッと流してから中に──



「……創ちゃん?」




俺を呼ぶその甲高い声が聞えてきたのは、間違いなく銭湯の中……浴槽の中からだった。「──は?」と思わずそちらを見る。


罪木「ふゆぅ……日向さんもお風呂ですかぁ?」

澪田「たっはー! 今日は異様に暑いっすからねー。真っ昼間っからお風呂に入ろうと考えてもなんら不思議じゃないっすけど……。凄い偶然もあったもんっすねぇ」

日向「罪木に澪田?」

そこには俺の同期であり、超高校級の保健委員の罪木蜜柑と、超高校級の軽音部である澪田唯吹がいて、仲良く隣り合って風呂に入っていた。当然、風呂にバスタオルを持ち込むのは厳禁なので、二人とも俺同様全裸である。俺は未だにボーッとする頭のまま、二人に話しかけた。


日向「よお、こんな所で仲良くお風呂か?」

澪田「いやー、ちょっと前までこの近くにある駄菓子屋で小吉ちゃんと駄菓子を議題に話をしてたんすけど……」

罪木「なんだか急に暑くなってきてしまって……。水を飲んでも飲んでも汗が止まらなくてぇ……」

澪田「そしたら小吉ちゃんが「この近くに格安の銭湯がある」って教えてくれたんす!」

日向「そうか、俺と同じだな。……一緒に入っても良いか?」

澪田「モチのロンっすよ! 銭湯は皆で入った方が楽しいっすからねー! 声も良く響くし、歌を歌うのにも丁度良いっす!!」

罪木「ふゆぅ……こ、こんなゲロブタと一緒で良ければ……よ、よろしくおねがいしますぅ!!」

二人の許可を取り、俺は浴槽の中へと入る。──ああ、気持ちいい。身体の中に溜まった疲れが、ドントンと湯に染みだして行くようだ。正直そのまま眼を閉じて眠ってしまいたい位だったが、こんな所でもテンションが高い澪田がそれを許してはくれなかった。


澪田「というわけで、急遽開催! 男女混合何でもありしゃべくり会っす! さぁさぁ蜜柑ちゃん、最初の話題をどうぞ!!」

罪木「え、ええっ!? えっと……じゃ、じゃあ↓2で……」



罪木「が、学校の異性関連でドキッとした事──なんてどうでしょうかぁ……」

澪田「おおっといきなり来たっすね恋バナ! やっぱ年頃の男女には絶対欠かせない話題っすからね!!」

澪田が大いに盛り上がっているが、俺は悩んでいた。異性関連でドキッとしたこと……ドキッとした事か……。最近で言えばやっぱりソニアの……いや、でも七海と行ったK市の観光所巡りでずっと手を繋いでたのも……。

①ソニアとの事を話す
②七海との事を話す
③その他


日向「……俺は↓2かな」

澪田「唯吹は↓3っすかねー?」

罪木「わ、私は↓4ですぅ!」

ライブで創ちゃんが助けてくれた

入間さんの発明で日向と終里とソニアと七海と罪木が全裸でラブアパートに飛ばされた事。

>>813 流石にそれは許容出来ません。安価↓

>>811 具体的に、どんな所をどんな風に助けてくれた~まであると助かります。(無いなら>>1が勝手に決めます)

>>817
ごめん、全然考えて無かった
すぐ回答できなくて本当ごめん

>>818 いえいえ、お気になさらず。


日向「俺はそうだな……。ソニアとここ数ヶ月で色々あった事かな」

澪田「ほう、ほうほうほう! ソニアちゃんと創ちゃん……。二人の仲に一体どんな進展があったっていうんすか!!」

日向「そうだな……。事故で全裸のソニアを見ちゃったり、下着姿の写真を撮らせて貰ったり、お姫様抱っこで迷宮から脱出したり……。あとついこの前一緒にプールに遊びに行った時に誤って胸を揉んじまったりとかかな」

罪木「ふ、ふゆぅ!? ず、随分進んでますねぇ……。というか日向さんが想像以上に大胆で驚いてますぅ!」

言われてみて気づいたが、確かにこの数ヶ月でソニアとは本当に色々あったよな。あっちは俺を楽しませるつもりで色々考えてくれてたんだろうに、随分と迷惑を掛けてしまった。……やっぱり正式に菓子折でも持ってお詫びに行くべきだろうか。


澪田「でもでもー。よくよく考えてみればソニアちゃん同様、今唯吹達はお互いの裸をこうして晒し合ってる訳っすよね? たっはー!! なら唯吹達と創ちゃんの仲もこれで一気に大進展間違い無しっすね!!」

日向「裸の付き合いって奴か? ……そうだな。お前らとならそれも良いかもしれないな」

罪木「ふ、ふゆぅ……。ふ、ふつつか者ですがよろしくお願いしますぅうううううう!!」

日向「ハハッ! それは結婚した後の挨拶だろ!!」

俺は笑って罪木にツッコミを入れる。……現状がどれだけ異常なのかも、理解する事が出来ずに。



澪田「では次、蜜柑ちゃん! 張り切ってどうぞ!!」

罪木「わ、私はそのぅ……。が、学校の階段で転び駆けた時に日向さんにお姫様抱っこで助けて貰った時……です」

カアァアアアアアアッっと顔を紅くして下を向く罪木。ああ、そう言えばそんなこともあったっけな。怪我をすると危ないからって踊り場まで俺が抱きかかえてやった時の話しだ。にしても結構前の事なのによく覚えてるなぁ。そんなにお姫様抱っこが恥ずかしかったんだろうか。だとすると少し申し訳ない気持ちになってくるな。


澪田「たっはー! ソニアちゃんといい蜜柑ちゃんといい、創ちゃんはトンだプレイボーイっすねー!! よっ! この色男!!」

と、澪田がからかってくるが、そんな訳ないだろうに。第一俺がプレイボーイだってんなら実質公認の四又をしている苗木はどうなっちまうんだ。


澪田「……ま、唯吹も創ちゃんの事なんすけどね」

罪木「ふ、ふゆぅ!? み、澪田さんもですかぁ!!?」

今の今まで下を向いていた罪木が、ガバッと顔を上げて澪田の方を見る。また俺の事か? 俺、澪田になにかしでかした事あったっけか?


澪田「覚えて無いっすか? ほら、ついこの間の夏フェスの時に──」

日向「……ああ、あれかぁ」

そう言われて、俺はようやく思い出す。あの楽しかった夏フェスの最後。フェスを終わらせたくない一部の過激なファン達の熱烈なアンコールに、澪田が困り果ててた時だ。俺は咄嗟に前に出て、
『「今」このライブが終わっても、また次の……「未来」のライブがあるじゃないか!! 寂しさも切なさも、その時までの辛抱だ。未来への「希望」に変えれば良い!!』的な事を言って、過激なファン達を静まり返りさせたのだ。観客達からの大きな声援と割れんばかり拍手という、過ぎたる報酬まで貰って。


澪田「あの時創ちゃんが言ってくれた事……。唯吹、とっっっても嬉しかったっす。ああ、創ちゃんが唯吹を護ってくれたんだって考えると、こう、ライブの絶頂期みたいに胸が高鳴るんすよ」

澪田はそう言ってくれるが、俺は別に大した事などしていない。澪田が頑張って創りあげたあの楽しいフェスの最後を、後味を嫌な物にしたくなかった──ただそれだけなんだから。


~~それから数分後~~


澪田「……さてと、それじゃあ唯吹達はそろそろ上がるっすね」

日向「おう、のぼせる前に早めに上がっとけ」

罪木「そ、そうですね。そろそろ失礼させて貰いますぅ……」

二人が浴槽から出るのを見て、俺は改めて二人の身体を観察する。……ソニアもだったけど、本当に綺麗な身体してるよなぁ。澪田は胸は然程大きくないが、スラッとしたモデル体型の身体をしているし、罪木はやはり胸と尻がデカく、そのグラマラスな体系の魅力がタップリと溢れている。


澪田「──あ、そうそう。これだけ聞いておきたいんすけど──」

日向「ん? なんだ?」

澪田は彼女にしてはモジモジと、恥ずかしそうに両方の左指をツンツンしながら聞いてくる。


澪田「い、唯吹達の身体……どうでしたか?」

日向「……最高だったよ。「福眼」ってのはこの事だなって思わされた!」

罪木「そ、そうですかぁ……。えへへぇ……」

罪木のその言葉を最後に、二人は浴場から出て行った。


~~~~次の日~~~~

↓1 日向
↓2 澪田
↓3 罪木

高コンマほど昨日の媚薬が効いていた時の事を覚えている。

日向 37 曖昧だが、二人となにかトンでもない事をしていたような……そんな塩梅。
澪田 12 全く覚えていない。「昨日、唯吹達何してたんすかね?」
罪木 87 完璧にではないが昨日合った事を覚えている。


日向「う、うぅん……」

俺はその日、朝から頭がズキズキと痛かった。取りあえず半分が優しさで出来ている錠剤を飲んでから一眠りしたらかなりマシになったが、どうにも昨日の記憶が曖昧だ。
確か駄菓子屋の前で王馬と会って、あめ玉を貰って少しの間駄弁って……。それから……それから……そう! どこかで澪田と罪木に会って……会って……何をしたんだっけ? なにかトンでもない事をしてしまったような気がするんだが……。

俺は不安になって、澪田に電話を掛けてみた。──だが。


澪田『いやー、それが唯吹、昨日あったこと殆ど覚えてないんすよ!! またどこかのカラオケ屋で24時間耐久カラオケでもやってぶっ倒れたんすかね?』

日向「……そうか」

と、この調子だ。ならばと罪木に電話を掛けてみたんだが──


罪木『ふ、ふゆぅ!? えっと、その、日向さん。私、私……!』

日向「罪木、どうしたんだ罪木!?」

罪木『ひぐぅ!! こ、こんなゲロブタの事を「最高だった」なんておっしゃって下さって、本当にありがとうございますぅうううううううううう!!!』

日向「罪木!? おい罪木!!?」

それを最後に、罪木との電話は途絶えてしまった。どれだけ掛け直しても全く出てくれない……。い、一体昨日の俺達に何があったっていうんだ!!?



王馬「にししっ! 入間ちゃんも偶には役に立つよねぇ。こんな面白そうな薬を、わざわざ俺の悪戯のために作ってくれたっていうんだからさ!!」


澪田・罪木・王馬との絆が深まりました!!

~~夏休み17日目~~

……やはり昨日何があったのか気になるな。けど澪田は全く覚えてないみたいだし、罪木とは連絡がつかないし……。
仕方が無い。今日もいつも通り、夏休みを満喫するか。ふとした拍子に思い出すかもしれないしな!!

↓2 じゃあ今日は何をしようか。

セレス山田苗木と餃子巡り

>>827 >>799の通りですが、それでも構いませんか?

んーじゃあ苗木を舞園に変更できますか?

>>830 了解しました。



セレス「うふふ……。やはり賭け麻雀とは良い物ですわね」

……そういうのは圧倒的大差で大勝ちできる奴だから言える言葉だと思うぞ。そう内心で文句を言いつつ、俺はセレスの案内で東京・蒲田に来ていた。最近セレスが積極的に行なっている麻雀修行……。その餌食に、俺、山田、舞園の三人はなってしまったのだ。
舞園とセレスは兎も角、山田と本格的に絡むのはこれが始めてかもしれない。なにしろ本人からの依頼もなければ、他人の依頼で助けを求めるような事も無かったからだ。無論、知らないわけじゃ無かったし挨拶もした事があるが、実際にこうやって話すのは、随分と久しぶりな気がする。


セレス「それでは参りましょうか……聖地巡礼の旅に」

日向「いや、ただの餃子の有名店巡りだろ……」

今回の賭けは、セレスが前々から行きたかったという「東京・蒲田」所謂「餃子の聖地」と呼ばれている場所に行き、その場所の食事代を最下位の人間が全て払うと言うものだ。ちなみに負けたのは↓1

01~33 日向
34~66 舞園
67~99 山田
00 セレス

>>833 あっぶねぇ! あとコンマ0,2秒でセレスが道化になるところだった……。


山田「とほほ……。今月は夏コミにオンリーに新作フィギュアの発売にと色々厳しいのですが……」

セレス「良いからとっとと歩けブタァ! 時間が押してること忘れてんじゃねーぞ!!」

山田「ぶひぃ! た、ただいまぁ!!」

一人遅れてとぼとぼと付いてくる山田に、セレスが活(?)を入れる。俺は奢って貰える立場だし、餃子も好きだからそこまで迷惑を被っている訳では無いのだが……。


舞園「大丈夫……。飲むブレスケアも噛むブレスケアも両方完備してる……口臭タブレットも飲んできました……。だから大丈夫な筈……!!」

超高校級のアイドルである舞園はそうもいかないらしい。……確かに餃子とか焼き肉食った次の日は人と会うなってよく言うもんなぁ。俺も帰りにコンビニかどこかでブレスケアを買うか。明日も誰かとどこかに行くかもしれないしな。


日向「あー、舞園? 別に無理して食べなくても良いんだぞ? なんならニラやニンニクは抜きの餃子を作って貰っても……」

舞園「い、いえ! 大丈夫です!! 口臭の対策ぐらい出来なくては超高校級のアイドルはやってられませんから!」

セレス「そうですわよ日向くん。アレルギーなどがある場合は話しが別ですが、ニラやニンニクが入っていない餃子など、勝負をしないギャンブラーのような物ですわ」

例えはよく分からないが、セレスの中でニラとニンニクは餃子を語る上で外せない重要な要素なようだ。


今日はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。……明日は有名餃子店のダイマになりそうですが、飯テロにならない時間帯に投稿するっきゃないですかね?

おらぁ! 昼前のゲリラ投下じゃあ!!(飯テロになる? >>1にも>>1の事情があるから……)



セレス「……さて、皆さんは「餃子の聖地」と言えばどこを思い浮かべますか?」

俺達が店までの道を歩いている間、セレスがそんな質問をしてくる。


舞園「うーん。……やはり宇都宮では?」

山田「拙者もそれに賛成ですな。というかそれ以外に「聖地」なんて呼ばれている場所があるなんて知りもしませんでしたぞ」

セレスは二人の返答を聞くと「やれやれ、コレだから素人は」とでも言いたげな表情をした。……好きな物だから当然と言えば当然なのだが、こいつの餃子へのこだわりは一体なんなんだ……。


セレス「ええ。確かに宇都宮にも名店がたくさんありますわよね。宮崎県も「餃子」で注目を集めることが多くなりました。しかしこの東京・蒲田こそ、知る人ぞ知る餃子の聖地としてひそかに愛されてきた、餃子史上「初の聖地」と呼べる場所なのです」

「真の聖地」ねぇ……。そういう聖地論争は争いの火種にしかならないと思っている俺は、ここで何も言わずに押し黙る事にした。取りあえず、あのセレスが認めたという有名餃子店四店舗に、今日は連れて行って貰えるのだ。(支払いは山田だが)今日はセレスよろしく餃子三昧の日にしてみよう。

※ここから暫く有名店のダイマ&日向の孤独(?)のグルメが始まります。


──ニーハオ 本店──


「羽根付き餃子といったらココ! という方もいるのではないでしょうか」と、セレスが最初に連れてってくれたのは「ニーハオ 本店」

中国残留孤児として日本へ帰国した店主が1983年に創業したというこの店の餃子は、本場のレシピで作られていて正しく大人気。今現在もその人気は衰えることなく続いているらしい。

なにより嬉しいのは美味しいのにリーズナブルな価格だ。羽根付き焼餃子が5個で税込330円! かといってサイズが小さいわけではなく、むしろデカくてボリューミー。安いのに餃子としてのクオリティは本格的。
……この店に来た殆どの客が頼むというこの羽根付き餃子は羽の方はパリッパリに焼かれていてこんがりとしたキツネ色。裏面の本体は「水餃子なのか!?」と思えるほどプルップルで柔らかくジューシーな皮に仕上がっていて、クリスピーさとソフトさの双方を楽しめる。

……気づいた時には、俺達が頼んだ羽根付き餃子四人前(各自一人前ずつ)は、それぞれの腹の中に収まっていた。……なるほど、このクオリティの店が大量にあるというのなら、確かに「餃子の聖地」と呼べるかもしれないな。



──歓迎 本店──



山田「か、かんげい?」

セレス「歓迎と書いて「ホアンヨン」と読みます。やはりここも「餃子」で名を馳せた餃子の聖地ですわ」

山田の間違いを正したセレスに続いて、俺達は店の中に入っていく。店内は広いフロアで居心地がよく、大きな大衆食堂といった雰囲気だ。やはりニーハオ 本店と同様、一品料理とともに餃子をオーダーしている人が多い……というかランチメニュー安っす!? ラーメン餃子のサラダ付きが税込550円ってどういう事だよ!?
ということで、俺達はニーハオ 本店同様、羽根つき餃子(税込300円)をオーダー。極薄の羽根をまとった餃子は、やや大きめでプックリとしている。今にも破裂しそうな膨れっぷりだ。箸でつまむとズッシリ感もあり、食べる前からあふれ出る肉汁に期待してしまう。


日向「あっ、これ美味い」

皮はモッチリしているものの薄め。モチモチ食感を楽しみつつ、皮に包まれたジューシーな餡をガッツリと堪能できる。そう、皮が薄いから余計な生地がなく、餡の美味しさがボヤけずに引き立っているのだ。
ニーハオ 本店と同じく、気がついたときには頼んだ餃子全てが腹の中に収まっていた。……参ったな。ここまでで餃子を計10個は食ってるっていうのに、全然腹が満足してくれない。むしろ「ライスや他のメニューも食わせろ」と息巻いてる始末だ。……美味い料理は普段より多く食べられてしまうっていうのは花村の料理で思い知らされているが、流石は名店……飽きさせてくれないな。



──寳華園──



舞園「あの……。今度は私でも読み方が分からないですけど……」

セレス「「寳華園(ほうかえん)」と読みますの。今までのお店とは一風した、所謂「町中華」のお店ですわ」

店に入った感じだが、確かに今までの「中華」な雰囲気がモロにする店とは違い、ここは所謂「大衆食堂」っぽい雰囲気が全面に出ている。……っていうかあれ? メニューに「餃子」「餃子定食」が書かれてないんだけど?(「ラーメンと餃子」ってのはあったけど)
そんな事は意にも介さず、セレスは「餃子四人前で」と店員に頼む。すると店員は「はいよ!」と元気に答えてくれた。……どうやらメニュー表にも書く必要が無いぐらいの人気メニュー、ということらしい。

暫く間って出て来たのは、これぞ「大衆食堂的な餃子」をそのまま再現したような奴(6個400円)で、焦げがそこそこあるのだが、これがまた食欲をそそる。カリッとディープに焼かれた餃子は皮がパリパリで香ばしく、これが実にタレに合う。しっかり焼かれた皮と醤油の相性ってバツグンだよなぁ……。パキッとした食感の後に訪れるのは、皮の断面から溢れ出る肉汁と餡。これがまた美味い。
……ああ、ダメだな。この後にも店に行くって分かってるのにどうしても飯が、ご飯が欲しくなってしまう……。いやいや我慢我慢! お腹もそこそこいっぱいになってきてるんだし、まだ次の店があるんだ!! 耐えろ、日向創!!



──春香園──



俺達が最後にやって来たのは「春香園」という中華食堂だ。ここでも焼き餃子四人前を頼むのかと思いきや、セレスが頼んだのは「海老入り焼き餃子(税込550円)」だった。……意外だな。今までの店にも似たようなメニューは有った筈なのだが、セレスは迷う事なく普通の焼き餃子を注文していた。今回もだ。……もしかしてこの店の「海老入り焼き餃子」が特別なのか?
暫く間って出て来たのは、今まで食べてきた餃子の中でもっとも大ボリュームかつ大サイズの羽根付き餃子だった。皮が繊細で極薄なのも特徴だろう。


日向「いただきます」

そう言って豪快に齧りついた瞬間、俺は驚いた。皮の弾力性が、今まで食べてきた餃子とは段違いなのだ。それがはち切れた瞬間、餡と肉汁の大放出が口の中ではじまった。
エビは大きめでフレッシュなプリプリ食感、餡も旨味濃厚でジューシー。……そのままでもこれだけ美味いのなら、タレを掛けたらもっと美味いのでは? ──結果は大正解。もっとうまいというより、旨味がより際立つと言ったほうが正しいだろう。海老の餃子だけあって、海老が非常に良い仕事をしている。海老本来の甘味と旨味がタレによって引き立てられ、相乗効果で餡の他の部分と皮の味も引き立つ。……ああ、ダメだ。もう我慢出来ない!


日向「定員さん! ライス一人前!!」

俺が腹の要求に耐えられず、餃子定番のお供を注文したのは、それからすぐのことだった。


~~~~~~


日向「ふぅ……。食べた食べた」

俺は今回の餃子の街聖地巡り、に非常に満足していた。腹はいっぱい、気分も上々だ。支払いを一人で担当した山田でさえも「いやー、美味しかったですなぁ」とホクホクの笑顔だった。……店舗巡りが終わると同時に、噛む、飲む、スプレーするタイプのブレスケアを一斉に始めた舞園も、内心は同じだろう。……充実した一日を過ごさせて貰った事、セレスに感謝しなくちゃな。


セレス「うふふ……。皆さんに気に入って貰えたのなら何よりですわ。……それでは私は次の雀荘の予約がありますのでこれにて失礼させていただきます」

山田「は? あのー……セレス殿? まだ麻雀を打つ気なのですか?」

セレスの突然の宣言に山田は勿論、俺も驚いた。もう日が暮れていて、辺りはすっかり夜だ。今から雀荘に行くとなると帰りはかなり遅くに──


セレス「ご心配はありがたく頂戴しますが、これは仕方が無い事なのです。……真の強者は、真のギャンブラーは、夜にならないと姿を現わしませんので」

日向「……そうか、気をつけてな」

俺はそう言って、セレスを夜の街へと送り出す。……左右田同様「目標」が出来た超高校級は、その脚をどんなことがあっても止める事は無いだろう。……俺が「依頼は(依頼者の身に危険が及ばない限り)必ず受ける」と決めているように。


……その後、山田とも別れ、舞園と二人っきりになった瞬間に、それは起こった。……と言っても単に舞園が話しかけてきたというだけなのだが──


舞園「……あの、日向先輩」

日向「ん? どうした、舞園」

彼女は大分迷った表情をした後、一回だけ深呼吸をして、俺にある「依頼」をしてきた。


舞園「──お願いしたいことがあるんです」


セレス・舞園・山田との絆が深まりました!!



舞園との絆値が一定数溜りました。──絆クエスト 舞園さやか編 を開始します。

本日一回目のゲリラ投下はここまで。作者は用意しておいた冷凍餃子を食べに行くのでこれにて失礼。

おらぁ! ゲリラ投下じゃぁ!!(と言うか今投稿しないと予定通りに進まない)



日向「…………」

早朝も早朝、まだ日も出ていない頃。俺はいつもは着ない黒いスーツに身を包んで、その部屋の前に立っていた。理由は勿論、約一ヵ月前に約束した舞園の「依頼」を達成するためだ。
……部屋の前に立ち続けて数十分後、普段着の舞園がいそいそと現われる。


舞園「日向先輩! お待たせしてしまって申し訳ありません!!」

日向「いやいや良いって。それより、朝の生放送の打ち合わせまで時間がないんだろ? 早く準備した方が良いぞ」

舞園「はい!」

舞園は俺の警告に力強く頷くと、その部屋──舞園に用意された楽屋へと飛び込んでいく。……ここは某所のテレビ局。なぜ俺がそんな場所にいるのかというと──


──今日一日、私の仕事ぶりを見ていて下さい。


それがあの日、舞園が俺に依頼してきた内容だったからだ。意味と理由を問うても「全部終わったらお話しします」の一点張りだ。どうしようかと悩んだ俺だが、まぁどんなに変でも依頼は依頼だし、拒否する理由もそこまで無いと思い俺は今日一日、舞園の仕事ぶりを見させて貰う事になったのだった。


──朝──


アナウンサーA・B・C「「「おはようございます」」」

アナウンサーA「○月×日△曜日のめざ○しテレビです!」

アナウンサーB「本日のゲストは今をときめく女子高生。私立希望ヶ峰学園所属、超高校級のアイドル、舞園さやかさんに来て頂きました!! 舞園さん、今日はどうぞよろしくお願いします」

舞園「はい! よろしくお願いします!(ニコッ)」

いつものアイドルスマイルで、和やかに朝のニュース番組の挨拶をする舞園。俺はと言えば、夜明け前から動いていた為に今頃になって襲ってきた眠気を覚ますために、眠○打破を飲んでいた。……舞園の奴、以前から頭も気立ても良い奴だとは思ってたけど、それ以上に「察し」が良いな。アナウンサーが……と言うより番組スタッフが欲しい台詞をここぞというタイミングで放っている感じがする。
……例の「聲」って奴か? 確かにそんなもんが使えるなら何を言われずともスタッフの要望に答えることなど朝飯前だろうが……。結局、その番組のゲスト出演の時間が終わるまで、舞園は「芸能人」として働き続けたのだった。


──それからすぐ──


マネージャー「はい! 次は○○テレビの収録で某県某所まで行かなくちゃいけないんだから早く!! ほら! 見習いくんもさっさとする!!」

舞園「はい!」

日向「は、はい!!」

舞園を支え続けてきた真のマネージャーに叱責されながら、俺達はテレビ局のワゴンに大急ぎで乗り込む。ちなみに今の発言で分かるとおり、今の俺の立場は「希望ヶ峰学園から派遣されてきた、社会学習がしたいという学生──ようは『一日マネージャー見習い』」だ。
……車での移動時間も、舞園は一秒たりとも無駄にはしなかった。次の番組の台本を読み終わるないなや、SNSとブログの更新を始め、それも済ませてしまうと今度は学校の課題に手を付け始めたのだ。……なんというか、アイドルの世界ってもっとこう「友情」「鍛錬(努力)」「勝利(名声)」が物を言う物かと思っていたのだが、実際は全然違った。
──影での努力──そんな誰でもやっているような当り前の事を、人の何倍も何倍もやり続けなくちゃいけない……。そして、それだけ頑張ってもその努力が報われるとは限らない……そんな、あまりにも厳しい世界なのだと言うことを、この時、俺はようやく理解し始めていた。


──昼──


舞園「はーい、舞園さやかです!(ニコッ) 今私は、SNSで超話題の「あの」お菓子……。現在前人未踏の八冠制覇に向けて奮戦中の「元超高校級の棋士」が対局時のおやつとして食べたと言うことで有名になったぴ○りん……その最新版を食べさせに来て頂いています!!」

台本通りの台詞にその場でアドリブを加えながら、某県のデパートにあるスイーツショップの前で、舞園はテレビカメラに向かって和やかに喋る。……ついさっきまで台本を隅から隅まで読み込んでいた真剣な眼差しとは思えない和やかっぷりだ。「豹変した」と表現しても過言では無いだろう。


舞園「わぁっ! これがハロウィンぴ○りんですか。うーん、いつもながら見た目がとってもキュートで可愛いですね! では早速……いただきまーす!(あむっ)……うーん、美味しい! 岐阜県名産の「宿儺かぼちゃ」を使っているからか、カボチャの優しい甘みが口いっぱいに広がっていきますね!!」

朝の生放送同様、いや、それ以上にコメントが完璧だ。期間限定商品の魅力をタップリと伝える口話術と、カメラの前では決して笑顔を絶やさない信念……。現場にいたからこそ、俺は舞園のそういった「リアルな凄さ」というものをありありと感じられた。


──昼過ぎ──


車の中で超簡単にお昼を済ませ(要はコンビニ飯)、次なる現場……アニメの収録スタジオへと、俺達は急ぐ。舞園は依然、SNSの更新を傍らに、最新のニュース情報をチェックしていた。「いつか、どこかで役に立つかもしれない」……そんな確定もしていない「可能性の未来」の為に、舞園は必死になって勉強を進めていた。
……ここまでの仕事ぶりを見ていくだけでも、俺は過去の自分が恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がなくなった。……何が「才能が欲しいだけなんだ」だ。超高校級と呼ばれている奴らが、どれだけ大変な苦労と、それを上回る地獄のような努力をしているのかお前は知ってたのか──日向創くんよ。



──アニメ収録現場──


舞園『ぽよ? ぽよぽよぉ!!』

……一見ふざけた台詞に聞えるかもしれないが、これは立派な舞園の役だ。……というか、このアニメの主役の声だ。誰もが知っているであろう大人気キャラクター『星の○ービィ』のアニメ。その主役であるピンクで丸い不思議な生物(?)○ービィの声優として、舞園は抜擢された。
「ぽ」と「よ」ぐらいしかメインの台詞がない彼(?)だが、舞園はたった二文字の言葉に感情の波を上手に乗せて、彼という存在に命と魂を吹き込んでいく。元超高校級の声優──と呼ばれている人達には流石に敵わないかもしれないが、舞園のそれは「プロの声優」と言って全く差し支えのないそれだった。


──夜──


芸人MC「──で、どうですさやかちゃん。この中で、この中で あ え て 選ぶとしたらどの芸人とお付き合いしたいですか!?」

芸人MC2「年頃の若い女の子に何聞いとんねん(ビシィッ!)超高校級のアイドルやぞ! 超・高校級の「アイドル」やぞ!! こんな不細工どもの中から選ばせたらアカンやろ!! 最低でもイケメン男性アイドルグループがいるときに聞かんかい!!」

ドウイウイミダー!ソウダソウダー!!

舞園「あはは……。うーん、そうですねぇ……。取りあえず軽ーい気持ちで今自分にある物を捨てて、転職なりなんなりしちゃう様な人は嫌ですね」

夜。沢山のお笑い芸人が登場するトーク番組に、舞園はゲスト出演していた。セクハラ染みた台詞や質問を投げ掛けられても、彼女は時折苦笑いするぐらいでやはり笑顔を絶やさない。
……本当はこんな小汚いおっさんばかりが出演する(凄く失礼な事を覚悟で言うが)番組なんて出たくもないだろうに、それが今をときめく大人気番組からのオファーとあれば、彼女は決して断わらないだろう。……それは彼女が「芸能界」という厳しい世界を歩み続ける「超高校級のアイドル」であるが故になんだろうか。


──番組収録終了後──


今日の「アイドルとしての」仕事が全部終わっても「舞園さやか」の仕事は……やることは終わらない。トーク番組が終わり次第、すぐに専用のダンススタジオに行って歌とダンスのレッスンを濃密にやっていた。少々頑張りすぎじゃないかと、俺が声を掛けたりサポートをしようとする度、彼女は「いいえ、大丈夫です。私、まだまだ頑張れます!」とそれを拒否した。……彼女の真のマネージャーも、何もしない、何も言わない。「これぐらい当然だ」と言わんばかりに。……舞園。お前、こんな世界でずっと戦って来たんだな。



──希望ヶ峰学園裏門前──


マネージャー「それじゃあね、さやか。次の仕事は2日後で、内容は──」

舞園「大丈夫です。全部ちゃんと確認してありますから」

マネージャー「そう……。それと、見習いくん」

いきなり声を掛けられ、俺はビシイッ! と姿勢を正してマネージャーさんの方を見る。


マネージャー「……初めてにしては、中々良い仕事っぷりだったわよ。「本気で」マネージャー業に興味があるなら卒業後、うちの事務所に来なさい」

日向「え? あ、はい……。ありがとうございます」

何を褒められたのかも分からないまま、俺と舞園を残して、マネージャーは車に乗って去って行く。……暫しの間。奇妙な沈黙が俺達を包んでいた。


舞園「……改めて、日向先輩。本日は依頼を受けて下さり、本当にありがとうございました」

日向「あ、ああ……。それで、結局どういう意図があったんだ? 今回の依頼には」

舞園自身が行っていた「終わったら全部お話しします」という約束。それを果たそうとする前に、彼女はこんな事を聞いてきた。


舞園「勿論お話しさせて頂きます。──ですが、その前に。……日向先輩。今日の私の仕事を見て、どう感じましたか?」

……どうって言われてもなぁ……。俺は今日自分の中で沸き上がってきた想いを、少しずつ言葉にし始める。


日向「……とんでもない努力家で、どんなことにも一生懸命な……一生懸命すぎる女の子なんだなって思ったよ。見ているこっちが、かなり本気で心配しちゃうぐらいに」

日が出るより前に起きて、朝早くから生放送に出演して、それが終わったら某県某市まで車で移動。その最中も一瞬たりとも無駄にせずSNSの更新や勉強に時間を割いて、アニメの収録や夜のトーク番組にまで出演して、それが終わったら歌とダンスのレッスン……。それも、どんな時でも「アイドルである事」を捨てず、笑顔も絶やさずに。
……とてもではないが、俺には無理だ。こんなスケジュールを毎日こなしていたら、本気でどうにかなってしまうだろう。俺からの感想を聞いた舞園は、ふふっと笑って──


舞園「ええ、そうですよね。……私はこんな「裏」の部分。を、必要最低限の人にしか見せたくないんです。……例えそれが、苗木くんであっても」

日向「…………」

舞園「私、小さい頃からアイドルになるのが夢でした。煌びやかな芸能界という世界に入って、アイドルっていう皆に笑顔と勇気を与える職業に就くんだって。……小さな頃から歌もダンスも専門の学校に通ってたんですよ?」

俺は、何も言えなかった。ただただ舞園の言葉を──言いたいことが言い終わるまで、そこで待っていた。


舞園「実際に芸能界の事務所に入って、アイドルグループの下っ端になんとか就いて──そこで私は、現実って奴を知りました」

舞園「どんなに努力しても報われず、次から次へと去って行く同期達。お偉いさんのさじ加減で決められてしまう「今後」。パワハラやセクハラを受けた事だって、一度や二度じゃないんですよ」

舞園「……だから私、生き残るためにはどんな事でもやってきました。……先輩にだって言えないような……そんな汚い真似までしたことだってあるんです」

舞園「……そんな私を、誰にも知って欲しくない。一生秘密にしておきたい。……でも」

舞園はクルリとこちらを振り返り、今にも泣き出しそうな笑顔でこう言った。


舞園「誰かに……人生で一人ぐらいには、誰かに「本当の私」って奴を知っておいて欲しかったんです。煌びやかで笑顔を絶やさないアイドルなんかじゃない。泥臭くて、穢れまみれで、どうしようもなく汚い女である「もう一人の私」を」

日向「…………」

舞園「何も考えず、ただ純粋に「誰かを助けたい」という想いだけで私を助けてくれた先輩には「私」って奴を覚えていて欲しかったんですよ」

日向「…………」

舞園「……ねぇ先輩。貴方の眼には、私はどう映りましたか? 煌びやかで笑顔を絶やさない、素敵なアイドルですか? それともごく普通の、ただの女の子ですか? それとも──」

日向「↓3」

↓3までの意見を統合して、>>1が良い感じになるように纏めます。

どうしようもなく汚い人間に決まってるだろ
アイドルだろうが美人だろうが歌が上手かろうが生身の人間だ。ハナクソもハナミズもすればクソだってする、当然醜い奪い合い蹴落としあい泥の擦りつけあいなんてザラで呼吸をするように見下し排他し自尊心を満たそうとする。人間なんてそんなもんだと俺は思ってるよ。人間に高望みして勝手に絶望するバカが多すぎるだけだ
だが『今の』お前は自分を汚い人間だと認め受け入れている。それができないバカを許して罪ごと愛している事くらい俺みたいな究極のバカでもわかる
だからはっきり言ってやる。自分や誰かの弱さを愛しているお前は、どうしようもなく汚い人間で、立派なアイドルだ

どうしようもなく汚い人間に決まってるだろ
アイドルだろうが美人だろうが歌が上手かろうが生身の人間だ。ハナクソもハナミズもすればクソだってする、当然醜い奪い合い蹴落としあい泥の擦りつけあいなんてザラで呼吸をするように見下し排他し自尊心を満たそうとする。人間なんてそんなもんだと俺は思ってるよ。人間に高望みして勝手に絶望するバカが多すぎるだけだ
だが『今の』お前は自分を汚い人間だと認め受け入れている。それができないバカを許して罪ごと愛している事くらい俺みたいな究極のバカでもわかる
だからはっきり言ってやる。自分や誰かの弱さを愛しているお前は、どうしようもなく汚い人間で、立派なアイドルだ

こんばんわ。それでは今夜もよろしくお願いします。



日向「……ただの「人間」だと思う」

俺の口からは、自然とそんな言葉が出ていた。


舞園「ただの……「人間」ですか?」

予想外の答えだったのか、舞園は不思議そうに俺を見つめてきた。


日向「ああ。超高校級だろうがアイドルだろうが美人だろうが歌が上手かろうが……。お前はただの「人間」だ。ハナクソもハナミズもすればクソだってする。恋だってすれば嫉妬だってするし、綺麗な事をすれば汚いことをする事だってある。希望を持つ事だってあれば、絶望に押し潰されそうな時だってある」

舞園「…………」

日向「そんなただの人間の女の子が、誰よりも必死に努力してアイドルの皮をかぶってるだけさ。アイドル活動も、学校生活も、そして友達も。全部大切にしてる普通の人間の女の子にしか見えないな」

俺にもそんな女の子がいてくれて良かった。そんな男の子がいてくれてよかった。「あいつら」がいてくれてよかった。……ただの人間「日向創」でいられて本当によかった。


日向「だから、あまり自分の事を「特別視」するのは自重した方が良いと思う。お前はアイドル云々以前に、人間の女の子なんだから」

舞園「……でも」

日向「それに──!」

俺は未だに戸惑う彼女に「トドメ」を刺すため、とっておきの言霊を放つ。


日向「本気で「アイドルだけ」の自分でいたいなら、苗木はいらない。……お前にアイツが必要な時点で、もう答えなんて出てるだろ」

舞園「……!!」

舞園は驚いたように目を丸くすると、次の瞬間には「あははははははっ!」と大声で大笑いしだした。まるで思ってもみなかった「ツボ」を突かれて凄くくすぐったい様な……そんな笑い方だった。

……一頻り笑うと、舞園は今までのアイドルスマイルから「ただの人間の女の子」が見せるとびっきりの笑顔で、俺と向き合ってくれた。


舞園「そうですね! 私としたことが「アイドルである事」に拘るあまり、他の「大切な事」を見失っていたみたいです」

日向「……そうか」

……そりゃあそうもなるだろうよ。あんな激務を日々淡々とこなし続けていれば、いつかどこかで必ず「歪み」が出てくるもんだ。そうなる前に誰かに「相談」を……。ああ、そうか。やっぱり俺は──


舞園「……日向先輩」

日向「……なんだ?」

舞園「……私、日向先輩に相談に乗って貰って──いいえ。日向先輩が私の先輩で、本当に良かったです。──ありがとうございました!!」

その時、舞園が見せてきた俺に見せてくれた「笑顔」を。俺は一生、忘れることは無いだろう。──そう思った。



舞園さやか の 絆クエストをクリアしました!! 舞園さやかのパンツを手に入れました!!


~~夏休み18日目~~

昨日舞園が言ってきた相談の内容って具体的にどういう意味なんだ? どんなに考えても「俺に仕事を見て貰う」意義が分からないんだが……。
……まぁ考えても仕方がないか。一ヶ月後の「約束の日」になれば分かるんだしな。

↓2 さて、今日は何をしようか……。

七海と澪田と舞薗とダンスゲーム対決

>>858 >>799で言った通り、舞園さんの絆値もこれ以上上がりませんがそれでもよろしいですか?

>>863

あ、それなら舞園さん抜きでお願いします

では9時20分までに返答が無かった場合、>>858で行きます。

了解しました。 >>865



唐突だが、俺のクラスメイト。超高校級の軽音部、澪田唯吹の行動はいつも唐突である。(いや他のメンバーの行動が唐突じゃないかといえば首を横に振るしかないのだが)今日も朝っぱらから電話してきて


『おはようございまっす創ちゃん! いきなりなんすけど、打倒千秋ちゃんに向けてダンスゲームの練習がしたいので、2時間後に某ゲームセンターに集合してほしいっす!!』

とだけ告げて電話を切ってしまった。毎度毎度思うけどこっちの都合とか少しは考えてくれないかなぁ……? いや確かに今日も暇だったし別に良いんだけどさぁ……。あいつ、俺の事を「いつでも(←重用)自分と遊んでくれる都合の良い友達」かなにかと勘違いしてやしないだろうな?


~~~~


澪田「あ、来た来た! おーい創ちゃーん!!」

ただでさえゲーム機の音で五月蠅い店内に、澪田の元気(が良すぎる)声が響く。分かったから少しは落ち着いてくれ。こっちは急に呼び出されて簡単な装備(リックサック)ぐらいしか持って来てないんだぞ。


日向「で? これがお前が七海に勝ちたいっていうダンスゲームか?」

澪田「そう……。唯吹は思ったっす……。確かに千秋ちゃんはあらゆるゲームで無類の強さを誇る超高校級のゲーマー……。しかぁし! それなら唯吹の得意なジャンル=音楽を組み合わせたゲームなら! 千秋ちゃんに手加減して貰えれば一本ぐらいは取れるんじゃないかと!!」

日向「手加減前提かよ!? ……つーかお前、このダンスゲームをやった事はあるのか?」

澪田「ふっ……。無論、初めてっす」

日向「……どんなに手加減して貰っても勝てる気がしないんだが……」

というわけで俺と澪田は早速「BE○ANIシリーズ」最新のダンスゲーム『D○NCE aROUND』をプレイし始めた。

ゲームモードは2曲遊べる「LIGHT」(1曲目はLEVEL6まで)、LEVEL制限なしで2曲遊べて、2曲をクリアし合計得点が200点を超えるとEXTRAステージに進める「STANDARD」、6分間曲制限なしで遊べる「TRAINING」の3つのモードがあって、初心者はアバターの動きを真似するだけでも気軽にダンスを楽しむことができる。


澪田「よっ! ほっ!! ほらほら創ちゃん! もっとノリノリで行くっすよー!!」

澪田は器用に踊りながら俺をノセに行くが、俺はアバターのダンスを真似するだけで精一杯だった。基本の動きは単調なのだが、時折加わる奇怪な動きが、俺の頭と身体を鈍らせるのだ。……某有名動画サイトで見たことがあるが、こういうゲームで最高得点とか普通に取れる人ってホント凄いよなぁ。多分運動神経だけじゃなくて、センスって奴が普通の人よりも良いんだろう。

その後、澪田と何度も何度も勝負をし、勝ったり負けたりを繰り返して──そして、とうとうラスボスが降臨する時間になった。


七海「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……」

日向「……七海、お前何言ってるんだ?」

七海「澪田さんに「ラスボスっぽい演出で登場してくれると嬉しいっす!!」って連絡があったから、私なりに考えてみたんだ」

いやそれ単に効果音を自分で喋ってるだけじゃん……。どこの世界に覇気を自分で言うラスボスがいるんだよ……。


澪田「現われたっすね! 魔王千秋ちゃん(弱体モード)! 今日という今日こそ年貢の納め時っす! 唯吹と創ちゃんのタッグが千秋ちゃんを普通の美少女に戻してみせるっす!!」

七海「ふははははははー! やれるものならやってみろー!!」

どうにも締まらない七海の応答によって、いよいよダンスバトルがスタートした。


↓1日向 ゾロ目補正+20
↓2澪田 ゾロ目補正+20超高校級の軽音部+10
↓3七海(手加減状態) 超高校級のゲーマー補正+40

すみません、寝落ちしてました。明日の為にもこれが投稿し終わったら寝ます。


日向 94+20=114
澪田 70+30=100
七海 92+40=132


澪田「ぐほぉっ! この唯吹が……この唯吹がぁああああああああ!!」

と、澪田が某漫画シリーズの超有名ラスボスの最期の台詞と共に後ろへと吹っ飛ばされる。(正確には自分から吹っ飛んだのだが)……あいつ、魔王をとっちめる勇者か何かじゃなかったのか? いつの間にか自分がラスボスと化してるじゃねぇか。


日向「よっ! ……このっ!!」

七海「へぇ……。レベルMAXまで来られるとは日向くんもやるねぇ。センスあるよ」

七海はそう褒めてくれるが、俺もそろそろギリギリ限界だ。一方、七海はまだまだ余裕がある。……こーれ無理だって。


日向「──どわっ!?」

澪田「創ちゃあああああああああああん!!」

とうとう脚のバランスを崩してぶっ倒れる俺に、澪田が今度はヒロインみたいな声色出しやがって……。お前は一体なんなんだたっく……。


七海「ふははははははははー! 勇者共よ、力を付けて出直してくるが良いわー!!」

そんな可愛い魔王(?}の力を思い知った俺達は、何とかその場を撤退。七海を加えて、ゲームセンターで遊び倒して一日を終えたのだった。


七海と澪田の絆レベルが上がりました!! 七海との絆値がMAXになりました!! ……条件を見たいていないため、絆クエストに入れません。

と言うことで今回はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう、
(七海は苗木とは違いますが「ある条件」を充たすことで初めて絆クエストが解放されるキャラです。慌てず騒がず時を待ちましょう)

出社前のゲリラ投稿。


~~夏休み19日目~~

普通の高校には夏休みに「登校日」ってのがあるだろ? だけど希望ヶ峰学園にはそんなものは存在しないんだ。
何故って? 在校生にはいつでも学園が開放させているからさ。この制度のおかげで(所為で?)夏休みは自分の研究教室に籠もりっぱなしって生徒も少しはいるらしいんだよな。

まぁ俺は夏休みまで学校三昧……なんて日々はゴメンだけどな。さて、じゃあ今日も元気に行こうか!!

↓2 何をする?

こんばんわ。では本日も始めて行きます。



日向「……って朝ぼやいたのは何かのフラグだったのかなぁ……」

セレス「? 何を訳の分からない事を言っているのです? ペンを動かしなさいペンを」

セレスにそう促され、俺は教科書と参考書を交互に見ながら、英語の宿題をコツコツと進めていく。ここは希望ヶ峰学園が保有する大図書館。何故夏休みにも関わらず、俺達が学校に来ているのかというと──



アンジー『創ー! 助けてよー!! 宿題が全然終わらないんだよー!! 神様は「自分の力でやりなさい」としか言ってくれないし、79期生のみんなは全員忙しくて手伝ってくれないし、夏休みはあと約1/3しかないし、これはもう世界滅亡級の大ピンチだよー!!』



という、夜長からのSOSコールが全ての始まりだった。……まぁこれも「依頼」の一つか。と受け取った俺は、一番やり残しがある英語の宿題と教科書を持って、約20日ぶりに希望ヶ峰学園に登校した。正門で待っていた夜長と無事合流し、図書館の方へと向かったのだが……


ソニア「あらまぁ! こんな所で奇遇ですね日向さん! 夜長さん! あなた達もここに隠されているという秘蔵の魔導書を探しに来たのですか!?(キラキラ)」

そう言って目を輝かせるとソニアと


セレス「そんな訳が無いでしょうに……。大方、宿題のやり残しを片付けようと推参したんじゃありません事?」

偶然にも本を読みに来ていた(恐らく麻雀の本だと思う)セレスとなんやかんやで合流し、夜長と俺の宿題を手伝って貰う事になったのだ。……正直、心強い助っ人だ。英語圏の言葉もバッチリ(というか当然)話せるソニアと、世界各地のギャンブル施設を回ったことがあるセレス。二人の協力があれば英語の宿題なんてパパッと終わらせられる!! ──そう考えていたのだが……。


セレス「だーかーら! なんでそこでそういう計算式になるんだよテメェは!! ついさっきも言っただろ!? 基本中の基本で躓かれてりゃあ先に進まないんだっつーの!!」

アンジー「? でもでもー、何で態々こういう証明式を書かなきゃいけないの? 「答えは合ってるはずだ」って神様も言ってるよー?」

ソニア「あ、あのですね夜長さん。先ほども言いましたが、数学という物は「答え」を導くにあたる「経過」を理解出来ているかどうかが重用でして……。闘牛も千里赤兎馬も千里なだけでは意味が無いのです」

ソニア、それを言うなら「牛も千里馬も千里」な? と俺がツッコむ暇も無く、セレスとソニアはアンジーに付きっきりで勉強を教えるハメになっている。何故か。アンジーのこの世の理解の仕方があまりに独特すぎて、普通の感性の持ち主では付いていけないのだ。おかげで俺は、一人で英語の宿題と格闘するハメになってしまっている……。いやでも二人がいてくれて本当に助かった。もし俺一人だったら夜長に勉強を教えるだけで丸一日終えていた所だったかもしれない。


ソニア「──あ! 日向さんも分からないところがあったらドンドン言って下さいね!! 「私が」手取り足取りお教えしますので!!」

ずっと放置されていた俺の事を心配したのか、ソニアがズズイッと椅子をこちらに寄せてくる。……位置取りが隣な時点で思ってたけどなんか距離、いつもよりも近くないか? その……腕と腕が危うくくっついちまいそうになるぐらい……その……


セレス「あらまぁ、大胆ですこと」

アンジー「むむぅ……。創を島に招待するときはソニアも一緒じゃないとダメかなぁ……?」

セレスと夜長がそう言ってからかってくるが、こちらとしては冗談ではない。なにせ、ソニアとはこの数ヶ月で本当に色々あったのだ。……いや本当に色々と。(主に俺が土下座しなくちゃいけない案件ばかりだったような気がするけど)「意識しないでいろ」って方が無理がある。


日向「い、今は大丈夫だから! 夜長の方を引き続き見てやってくれよ、な!!」

俺がそう言うと、ソニアは「むぅっ」とほっぺたを可愛らしく膨らませつつ、夜長が座っている席の方へと戻ってくれた。……ああくっそ! ソニアといいセレスといい夜長といい、こんなに可愛い女の子に囲まれて勉強なんてまともに手に付く訳無いだろクッソ!!


↓1 日向の宿題(英語)進行度(セレス+ソニアの補助補正+30女子達の(無自覚な)誘惑補正-10)
↓2 アンジーの宿題(全部)進行度(セレス+ソニアの補助補正+10)

日向の進行度 69
アンジーの進行度 46


その後もソニアとセレスの力を借り、なんとか宿題を進めていく俺達。結果として、俺は宿題の約7割。アンジーは目標の約4割5分を終わらせることが出来たのだった。


アンジー「疲れたー……! もう一歩も動けないよぉ……。今アンジーの精神は神様の要る場所と繋がり掛けてるよぉ……」

セレス「あら、あなたの精神は常にあなたのいう「神」とやらと繋がっているのでは?」

アンジー「そういう意味じゃないんだよぉ……。創ー!! アンジーをおぶって帰ってよー!! そしたら前みたいに「ご褒美」あげるからさー!」

いやいや、年頃の女子高生がなーに子供みたいな我が儘言ってるんだ。自分で歩いて帰りなさい。──俺がそんな、当り前の説教をしようとした時だった。


ソニア「──すみません、アンジーさん。私、丁度このあと日向さんに相談したい事があるのです」

日向「ソニア……?」

いつもと違う……「王女」としての覇気を纏った彼女が、そこにはいた。



ソニアとの絆値が一定数溜りました。──絆クエスト ソニア編 を開始します。

ソニア「ふぅ……。ここは風が気持ち良いですね」

日向「……ああ、そうだな」

俺はソニアに連れられて、学校の屋上までやって来ていた。空はもう夕焼け色になっていて、日本の夏特有の蒸し暑いそれから、夜の涼しげな風へと変化し始めている。コツコツと前へ前へ進むソニアの後ろを、俺は一定の距離を保ったまま付いていった。


ソニア「……ふふっ」

唐突にソニアが笑う。「どうした?」と俺が聞いてみると、ソニアは少々気恥ずかしそうに


ソニア「い、いえ! その……この数ヶ月で日向さんとは本当に色々あったなぁって思い出してしまっていた所です」

日向「ああ……」

俺も気恥ずかしくなって、頬をポリポリと人差し指で掻く。……ああ、本当に色々あったもんだ。ソニアの依頼を始めて受けた時に(事故で)裸体を目撃してしまい、お互いぎこちない雰囲気になったのも、もう随分昔のように感じる。

七海とも一緒に才囚学園の文化祭に行ったり、腐川の依頼で下着姿の写真を撮らせて貰ったり、富士○ハイランドで滅茶苦茶な茶番劇を繰り広げたり、二人っきりで遊んだ屋内レジャープールでソニアの胸を揉んじまったり……。あれ? やっぱり俺って国際問題待った無しのヤバいことをし続けてしまっていたのでは? ま、まさかこの呼び出しも今までの悪行を捌かれる為に……!!


ソニア「? 日向さん?」

日向「は、はい!!」

ビシイッ! と姿勢を正して、ソニアの顔を見る。ソニアはキョトンとした顔をしていた。……どうやらそういう案件ではないようで、俺はホッと胸をなで下ろす。


ソニア「……日向さん。日向さんの目から見て、私はどんな女の子に見えていますか?」

日向「どんな女の子って……」

ヨーロッパの小国のお姫様。高い政治能力と法をも超越する権限を持つ。抜きん出た威厳とカリスマ性を持つ……「ガワだけ」見ればこんな具合か。……でも違う「ソニア・ネヴァーマインド」は兎も角「ソニア」はそんなお高い女の子なんかじゃない。


日向「そうだな……一緒にいて「楽しい」一緒にいれて「嬉しい」。そんな感情を抱かせてくれる、ごく普通の可愛い女の子だよ」

ソニア「…………」

日向「オカルトやそれに類する物が大好きで、友達も沢山いて……。時々ぶっ飛んだような事をしたがるような事があるけど、それだってお前の個性さ。あ、勿論俺もお前の事を大切な友達だと──」

ソニア「──できないんです」

ソニア口から思わず漏れ出たその一言が、俺の言葉をせき止めた。


日向「ソニア……?」

ソニア「我慢出来ないんです。もう「それだけ」じゃあ……」

ソニアは一歩、また一歩と俺の方へ近づいてくる。一瞬気圧されるように足を引こうとした俺だが、俺の心の中で何かが「踏みとどまれ」と言っている気がした。


ソニア「……許されない事かもしれません。運命が逃してくれないかもしれません。絶望という終わりが待っているだけかもしれません」

日向「……」

ソニア「それでも、口に出さずにはいられないのです。この奇跡のような出会いと、「今」私の中にある想いを、無駄にしないために──」

それからソニアは一呼吸だけ置いて



ソニア「日向さん……。私、貴方のことが好きです」



俺に──そう告白した。


ソニア「貴方ともっとずっと一緒にいたい。もっと一緒に時間を過ごしたい。……貴方と、恋人になりたい……。そんな想いが日々あふれ出して止まらないんです」

日向「ソニア……俺は……」

ソニア「……希望ヶ峰学園を卒業しても、三年間の間、私は大使館に滞在する予定です。……もしも」

ソニア「もしも貴方に「王女」の隣を一緒に歩く覚悟が……。私と共に国を背負う覚悟があるのなら、卒業式の日。私の研究教室に来て下さい」

日向「…………」

ソニア「……なーんて、そこまで重く考えなくても良いんですよ!! 嫌なら「嫌だ」ってスパッと断わってくれれば良いですし、もし他に好きな女性の方がいたらそう言って下さい! ……この「初恋」という思い出を胸に、私は幸せに国に帰る事が出来るでしょうから」

そう言って、ソニアは笑った。心の底から笑っているようにも、戸惑っているようにも、泣いているようにも見えるような……。そんな笑顔だった。


ソニア の 絆クエストをクリアしました!! ソニアのパンツを手に入れました!! 「ソニアに助けを求める」の難易度が更に下がりました!! ソニアと大切な「約束」をしました!! ED・ソニア・ネヴァーマインド編 が解放されました!!

~~夏休み20日目~~

いよいよ夏休みも2/3が過ぎた。あと十一日で高校生活最期の夏休みも終りかぁ……。やり残したことやまだやりたい事、を計画するなら今しか無いが……。
……とは言っても学生の身で旅行に行くわけにもなぁ……。学園側の許可も下りないだろうし、両親は忙しいし……。

まぁ、今日もしっかりと夏休みを満喫できればそれで良いか!!

↓2 何をする?

日向「……俺はこの夏に何回「デジャヴ」って奴を経験するんだろうな……」

西園寺「? 何を訳の分からないこと言ってるのお兄。ほら、無駄口叩いてる暇があったら手を動かせばー?」

西園寺にそう促され、俺は教科書と参考書を交互に見ながら、宿題をコツコツと進めていく。ここは希望ヶ峰学園が保有する大図書館。何故夏休みにも関わらず、俺達が学校に来ているのかというと──



澪田『創ちゃーん! 助けてくださいっすー!! 宿題が全然終わらないんすよー!! 創ちゃん以外の77期生のみんなは全員忙しくて手伝ってくれないし、夏休みはあと約1/3しかないし、これはもう世界滅亡級の大ピンチっすよー!!』



という、澪田からのSOSコールが全ての始まりだった。……こいつ、やっぱり夏休みの宿題をやるのをサボってやがったな? と内心で苦虫を噛みつぶした俺は、昨日同様、一番やり残しがある英語の宿題と教科書を持って、再び希望ヶ峰学園に登校した。正門で待っていた澪田と無事合流し、図書館の方へと向かったのだが……。



西園寺「あれれー? 日向お兄に澪田おねぇじゃん。こんな所で何してるの? 図書館デート……な訳ないかー。どうせ宿題に全く手を付けてなかった澪田おねぇが日向お兄に泣きついたんでしょー?」プークスクス

日向「西園寺? お前こそどうしてここに?」

澪田「ふっ……。唯吹には分かるっすよ。ひよ子ちゃんもきっと唯吹同様宿題が終わらなk「あ、私今年の宿題もう殆ど全部終わらせちゃってるから」ガガーン! バカな!! 昨年の夏休みに真昼ちゃんからお説教されるまで宿題をやらなかったあのひよ子ちゃんが……!? 創ちゃん、これは一体!?」

日向(左右田に手伝って貰ったんだろうなぁ。図書館デートをやってたのはそっちだったんじゃないか?)と西園寺を微笑ましい眼で見つめる俺。その眼が気に食わなかったのか、西園寺はムッとした表情で

西園寺「だーかーらー、今日は久々に悪戯をしにきてたんだよ! 主に「ウ○ーリーを探せ」のウ○ーリーに○を付けてやったり、暇つぶしに読んだ小説のネタバレを巻頭に書いてやったりねー!!」

澪田「な、何て事を……! ひよ子ちゃん! それはお菓子一週間禁止レベルの大悪行っすよ!!」

あー、楽しかった!! と、持っていた本をイソイソと棚に戻す西園寺。──そのタイトルに「恋愛初心者が見るべき本」と書いてあったのを、俺は見逃さなかった。……左右田の言う通り、やっぱ可愛いところあるじゃないかコイツ。


──その後。


西園寺「澪田おねぇバカなの? 死ぬの? なんでこんな単純な問題も分からないの???」

澪田「だってだってー! 「要素の個数」とか「場合の数」とか「確率」とか見るだけで頭おかしくなるっすよー!! むしろなんでひよ子ちゃんはスラスラ解ける様になってるんすか!? 頭の中にイ○テルでも入れたんすか!?」

西園寺「それはその……どっかのモブが根気よく……って何でもない!! 兎に角、おバカな澪田おねぇには一番最初の基本の基本から教えてあげるから一旦教科書を閉じてCPで私の言うHPを開く!!」

意外や意外。西園寺は「どれだけ馬鹿なのか見てあげるー」と、俺と澪田の宿題を手伝ってくれ始めたのだ。以前までの西園寺とは思えない……「めんどくさーい」で自分の宿題すら投げていた以前の西園寺からは考えられないレベルの変化である。……やっぱり左右田同様、こいつも頑張ってるんだなぁ。

さてと、俺も負けちゃいられないな!! 今日で英語の宿題は完全に終わらせてやる!!

↓1 日向の宿題の進行度
↓2 澪田の宿題(全部)進行度(西園寺の補助補正+10)

日向 46 昨日と合わせて英語の宿題は完全に終わった!!
澪田 16 こ れ は 酷 い と、西園寺が匙を投げるレベル。もう左右田とか豚神とかソニアとかを連れてこない限り無理だってこれ。


日向「ふぅ……よし! 英語の宿題完全制覇だ!!」

これで夏休みの憂いが一つ無くなったな。あとは細かい部分に手を付けるだけだ。……そう言えばさっきから澪田・西園寺組が静かだが一体どうし──


澪田「」プシュー

西園寺「」プシュー

日向「み、澪田ぁあああああああ!! 西園寺ぃいいいいいいいいいい!!」

俺は二人の無惨な死体(死んでない)が机に突っ伏しているのを発見した。俺の声を受けて、グググググっと最後の力で二人が起き上がろうとする。


澪田「ああ……、創ちゃん。唯吹、創ちゃんに出会えて本当に楽しかったっす……!! 唯吹のあとの宿題は、創ちゃんに託したっすよ……!!」

いや、やらないからな? 手伝っても良いけど代行はしないからな? 宿題はちゃんと自分の手でやりなさい。(アンジーの神様風)


西園寺「ごめんね左右田おにぃ……。私、左右田おにぃの事、待ち続けられなかった……」

いや、それだけ言えるなら休めば十分快復するだろ。あと嘘でもその台詞は言うな。ガチ泣きしだすぞあいつ。


日向「……つっても、俺も無事じゃあ無いんだけどさ」

さっきから腰と腕の筋肉が痛い痛い。ずっと座って何時間も勉強をしていた事による弊害だろう。そんなこんなで俺達三人は方を貸しあいながら、保健室まで行ってベッドで休む事にしたんだ。

~~~~


罪木「ふ、ふゆぅ!? 日向さんに西園寺さん、それに澪田さんまで……!? い、一体何があったっていうんですかぁ!!?」

俺達三人を迎えてくれたのは、保健室に届いた備品整理の為に学校にやって来ていた罪木だった。一番余裕のある俺から話しを聞くと、罪木はすぐにベッドに俺達三人を横たわらせて、常備してある栄養ドリンクを持って来てくれた。


罪木「…………」

……何故だか知らないが、さっきから罪木が顔を紅くさせながら俺の方をチラッチラッと見てくる。「何か用でもあるのか?」と聞くと、罪木は慌てたように


罪木「え、ええっと、……その……。み、皆さんはどんな夏休みを過ごされていたのか気になってぇ……」

そう言ってきた。……俺はもうそりゃあ色々あったが、一番思い出に残っている事と言えば……。


日向「↓1かな(ソニアに告白されたこと以外でお願いします)

澪田「唯吹は↓2っすねー!!」

西園寺「私は↓3だよー!!」

罪木「ち、ちなみに私は↓4ですぅ!」

日向さんがソニアさんの裸見て下着姿撮影して胸揉んだと聞いた時

>>901 グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!(ここでゾロ目かぁ……。ここでゾロ目かぁ……!!)


日向「……七海と観光都市で遊んだこと、かな」

夏休み序盤の出来事とはいえ、あの日のことは非常に印象深く残っている。観光都市であるK市を、七海と一緒に手を繋いで夕方まで練り歩いたことは、この夏……。否、俺の人生の中でも決して忘れられない思い出になっただろう。


澪田「あ、唯吹もそれ知ってるっす! お土産の駄菓子、ご馳走様でした創ちゃん!!」

西園寺「私も七海おねぇからお土産貰ったけどさぁ。どうせなら金平糖が良かったなぁ……。まぁあの街の名物饅頭って奴? は悪く無かったけどさ」

罪木「ふゅう……。ふ、二人っきりでですかぁ……。ああいえ! 特に意味があるわけじゃあ……。ご、ごめんなさぃいいいいいいいい!!」

? 罪木は何の理由があって謝罪してるんだ? サッパリ分からないという顔をする俺は、西園寺と澪田から溜息をつかれてしまった。なんだってんだ一体……。


澪田「じゃあ次は唯吹の番っすね! ……とは言ってもこれ、夏定番の怪談話なんすけど」

罪木「か、怪談話ですかぁ……!?」

西園寺「怪談に合いそうな歌を積極的に作ってる澪田おねぇだもん。怪談話の一つや二つ、持ってても不思議じゃないよねー」

そう言いながらも顔は青くなってるし、冷や汗掻きまくってるぞ西園寺。怖いなら怖いって素直に言えば良いのに……いや、あいつや小泉になら素直に言うのか?


澪田「あれはそう……。唯吹の歌に新たなインスピレーションを加えるべく、是清ちゃん、アンジーちゃん、真昼ちゃん、誠ちゃんと一緒に百物語大会を古い神社で開催した時の話しっす……」

百物語大会!? んなもん開いてたのか澪田の奴……。それにメンバーが真宮寺にアンジーって……なんていうかこう、それだけでも嫌な予感がしてくるんだが……。


澪田「話しが九十九番目まで終わって、いよいよ最後。アンジーちゃんが百番目の「怖い話し」を始めたんす…………」

~~~~


アンジー『アンジーはねー! 今日はいつも通り朝目が覚めて、いつも通り神様に祈りを捧げて、いつも通りに絵を描いて、いつも通りにお昼ご飯を食べて、いつも通りに散歩に出かけて、みんなと約束してた百物語をする神社に辿り着いて、そこで怖い話しを始めて──『そこで目が覚めた』んだー!!」

唯吹、最初はアンジーちゃんが言っている意味が分からなくて???状態だったんすよ。何が言いたいのかサッパリ分かんなくて、真昼ちゃんも誠ちゃんも「?」マークを浮かべてたっすねぇ。


アンジー『これって凄く怖い話しだと思わない? だって自分が『現実だ』って信じてた物が現実じゃ無かった。ただの『夢』だったんだよー?』

そう説明されて、唯吹はようやく何が言いたいのか理解出来たんすけど、それでも「怖い話し」って実感は無かったんす。だって、今ここにいるのは間違いなく澪田唯吹の筈で、是清ちゃんとアンジーちゃんと真昼ちゃんと誠ちゃんと一緒に百物語大会を──


アンジー『本当に『そう』だって分かる? 今見ているのが『夢じゃない』ってちゃーんと断言できる?』

その質問を受けて、唯吹が言葉に詰まった時──最後のろうそくが消えて辺りが真っ暗になったと思ったら、唐突に眠気が襲ってきて、それにどうやっても抗えなくて倒れて……。気づいた時には唯吹『いつものベッド』で目が覚めたんす。
「誰かが家まで運んでくれたんだろう」って思って、お礼と昨日の百物語の感想を言うためにみんなに電話を掛けたんすけど……


『──何それ?』


ってみーんな言うんすよ。まるで「百物語大会」なんて「最初からなかった」みたいに。……だとしたら、唯吹が体験したあの「百物語大会」は一体なんだったんすかね?


~~~~

澪田「──とまぁこんなオチっす! どうっす? ちょっとは背筋が寒くなったっすか?」

西園寺「そ、そそそそそそんな訳ないじゃん! 澪田おねぇが変な夢を見たってだけの話しでしょ!? そんな……そんなもんで怖がるわけないでしょ!!」

西園寺が恐怖を振り払うかのように大声で叫ぶ。罪木も「ふ、ふゆゆぅ……」と肩をふるわせていて、俺も正直「ゾクッ」とした場面があった。
……今までの自分が全部夢(嘘)か……そんな悪夢、考えたくもないな。もしそうだったのなら自殺を考えてもおかしくないぐらいだ。

澪田「と言うわけで唯吹の怖い話しはこれでお終いっす!! ささっ! 続いてひよ子ちゃん、張り切ってどうぞ!!」

西園寺「こ、この流れで思い出を話せっていうの!? 一種の虐めかなにかじゃないのこれ!!?」

西園寺が苦虫を噛みつぶしたような顔で叫ぶ。……俺、一番手に話しておいて本当に良かった……。西園寺は「ぐぐぐぅ……!」と悩みに悩んだ後(恐らく「大トリ」とどっちが嫌かで迷ってたんだと思う)、ゆっくりと喋り始めた。


西園寺「……私と「ある約束」をしてる大馬鹿がさ、ちゃんとその「約束」を守ろうとしてる所を間近で見られた時……かな」

俺は「ああ……」とすぐに全容を理解するが、澪田は完全に「?」状態。罪木は詳細は知っている物の西園寺の言う「好きな人」が誰か分かっていないから、なんともまぁ微妙な表情で話しの続きを待っていた。


西園寺「らしくもない特訓なんか本格的に始めちゃってさ。それ以外にも「苦手なところを直そう」「より善い自分になろう」って必死に頑張ってくれててさ……それがその……と、とっても嬉しかった……。ってなに私を見てニヤニヤしてんの日向お兄の変態!」

俺がニヤニヤとしたとした顔で西園寺を見つめていたのが気に食わなかったのか、西園寺が思いっきり俺の臑に蹴りを食らわせてくる。痛ってぇなおい! 俺、ある意味お前らの恋のQPみたいなもんなんだけど!?(事実を言ったら余計にボコボコにされるだろうから言わないけどな)


罪木「ふ、ふゆぅ……。えへへ……良かったですね、西園寺さん」

西園寺「~~~~~~~ッツ!! ああもう次々!! 最後はゲロブタの番でしょ!! ちゃちゃっと話しを締める!!」

罪木「は、はいぃいいいい!! 思い出に残っていること……思い出に残っていること……。あ、「あの事」は言えないですし、でもそれ以外だと……」

澪田「特に無いなら「衝撃的だった事」でも良いっすよー?」



罪木「──あ、それなら日向さんがソニアさんの裸を見て、下着姿を撮影して、胸を揉んだと聞いた時ですぅ!!」



ビシイイッッツ──!! とその場の空気が完全に凍り付いた。張本人である俺は開いた口を塞ぐ事が出来ず、遅れて数瞬後、澪田と西園寺が衝撃的かつ何かとんでもない異星物を見るかのような眼で俺の事を見つめてくる。


澪田「創ちゃん……。一体ソニアちゃんのどんな弱みを握ってそんな事を……」

西園寺「へ、変態変態ド変態!! 日向お兄ってば最低どころの話しじゃないよ!!? なにソニアおねぇに……一国の王女にセクハラかましまくってんの!? 普通に国際問題待ったなしだし、お兄は豚箱直行間違いなしなんだけど!!」

日向「い、いや待ってくれ!! は、話しを……頼むから話しを聞いてくれ!! これには全部深い訳が……!!」

一体罪木はどこからそんな情報を手に入れたんだ!? と疑問に思う間も無く、俺はこの日、下校時間ギリギリまで真実や嘘を巧みに使い、二人の誤解を全力で解く羽目になった。


澪田・罪木・西園寺との絆が深まりました!! 澪田との絆値が一定値に達しました!! 絆クエスト・澪田唯吹編を開始……できません。苗木くん同様「ある条件」を充たしてください。



──罪木との絆値が一定値に達しました!! 絆クエスト・罪木蜜柑編──を開始します。


と、いったところで今回はここまで。また明日。夜8:30から9時頃にお会いしましょう。



オラァ! 昼休憩のゲリラ投稿じゃあ!!


日向「ふぅ……やっと落ち着いた……」

なんとか西園寺と澪田、そして罪木の誤解を解いた俺は、再び保健室のベットに横たわっていた。
……西園寺と澪田は既にいない。二人は一応納得してくれたみたいだが、それでもなんとも言えない微妙な眼で俺を見続けながら、先に保健室から去って行った。残っているのは俺と……


罪木「ご、ごめんなさぁあああああああい! ま、まさかこんな事になるとは思わなくてぇ……!」

ペコペコと俺に頭を下げてくる罪木だけだ。いや、その件に関してはもう良いんだが……。


日向「罪木、お前はどこで、その……あ、ああいう情報を入手したんだ?」

この件については明らかにしておかなくてはならない。もしどこかから俺がしでかした事が外部に漏れているというのなら、俺は兎も角ソニアにまで迷惑が掛かってしまうかもしれない。罪木は「そ、それは……そのぅ……:と、口をモゴモゴさせてかなり言いづらそうにしながら


罪木「……ひ、日向さんに直接聞きましたぁ……」

……は? 俺から聞いた? そんな馬鹿な。俺はソニアとあった事は絶対に人に、罪木に喋ってなんか──。


罪木「お、覚えていませんかぁ? 夏休みに入ってから16日目の事なんですけどぉ……」

日向「夏休み16日目……?」

確かあの日は日課のランニングの途中で駄菓子屋の前で王馬と会って、あめ玉を貰って少しの間駄弁って……。それから……それから……そう! どこかで澪田と罪木に会って……会って……


罪木「こ、混浴制の銭湯でそのぉ……」

混浴制の、銭、湯────


日向「あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああ!!?」

思いだした。俺はこの時、全てを思いだした。思いだしてしまったのだ。あの異常な暑さのなか、ボーッとする頭で違和感や疑問すら持たずに澪田と罪木と一緒に銭湯に入って……!!
次の瞬間には、俺はベッドの上で罪木に対して全力で土下座していた。なんで今の今まで忘れてたんだ!? というか、幾ら混浴制の銭湯とは言え、何で同じクラスメイトの女の子達と一緒に風呂に入るってシュチュエーションに忌避感を覚えなかったんだ!!?


罪木「ひ、日向さん!?」

日向「ほんっっっとうにすまない!! じ、自分でも訳が分からないんだが、あの時はお前らと一緒に風呂に入る事に何の抵抗感もなくて……!!」

一体あの時の俺はどうなってしまっていたっていうんだ!? 夏を刺激する妖精達に浮かされて頭がおかしくなっちまってたとでもいうのか!?


日向「詫びならなんでもする! 何でもするからその、あの日の話をこれ以上広める事だけは……!!」

俺だけが変態の烙印を押され、最悪の場合豚箱行きになるっていうならそれでも構わないが、それでソニアや罪木、澪田にまで良からぬ噂が立つような事があれば俺は、俺は……!!


罪木「お、お、落ち着いてくださぁあああああああああい!!」

日向「モゴッ!?」

顔を上げた俺に、罪木が抱きしめるように俺に覆い被さってくる。その豊満で柔らかい胸が、俺の顔に「ぽよよん」と直撃した。
……なんと大きくて柔らかいおっぱいなのだろう。ソニアのそれも凄かったが、罪木のそれを例えるなら聖母のような物で、俺の中のあらゆる罪や汚れを祓ってくれるような……そんな気がした。


日向「モゴッ! モゴゴゴ!!」

罪木「わ、私、今後はこの話は誰にも話したりしません! 誰にどんなに虐められたって誰にも言いませんからぁ!!」

罪木がそう言って俺を落ち着かせようとギュゥウウウウッ! と抱きしめてくるが、俺はそれどころではなかった。胸だけではなく腕や脚、おなかや総統際どい部分まで、完全に密着してしまっていたからだ。取りあえず放れるよう罪木に言いたいが、胸を身体に押しつけられているせいでまともに喋る事も出来ない。


罪木「そ、それに私。日向さんが私の身体を「最高だった」「福眼だった」って言ってくれてとっても嬉しかったんです!! 日向さんが私の身体を綺麗だって言ってくれた時、こう、心臓がドキドキして止まらなくなるぐらいに……。だ、だって……だってぇ……」




罪木「わ、私! 日向さんの事が大好きですからぁああああああああああああああ!!」




その叫び(告白)を聞いたのを最後に、俺の意識は(呼吸困難で)完全に無くなった。グデンとして抵抗もしなくなった俺に「日向さん? 日向さん!?」と罪木が必死に声を掛けてくる。……ああ、こんな最期を迎えられるってんなら、俺の人生、そう悪い物じゃなかったかもしれないな…………。



~~それから約数十分後~~


日向「…………」

罪木「…………」

俺達は互いに顔を真っ赤にして、保健室のベッドの上に向き合うように座っていた。……なんとも気まずい空気が、完全に場を支配している。


日向「あ、あのぉ……」

罪木「ひゃ、ひゃいぃ! な、なんでしょうかぁ……?」

それでも言葉を交わさなければ、喋らなければなんの変化も生まれない。俺は勇気を出して、罪木に先の言葉の真意を確かめる。


日向「ほ、本気なのか? その……お前、俺の事が……」

罪木はリンゴのように顔を真っ赤っかにすると、コクン。と小さく頷く。


罪木「はい……。ずっと……ずっと好きでした。あの日、日向さんが私を助けてくれた時から。私の過去を聞いて貰った時「だからそれ(ゲロブタ)で構わない」って言った私に、本気で怒ってくれたあの日から。ずっと……ずっと……」

日向「……そうか」

……罪木がずっと胸に秘めてきたこの想いに、俺はどう答えれば良いんだろう。そもそも俺にとって「罪木蜜柑」とはどういう存在なんだ? ただの友達? 仲の良いクラスメイト? それとも──
俺が慰問自答していると「あ、あのぉ……」と罪木が喋り掛けてくる。


罪木「い、いきなりこんな事を言われても困っちゃいますよね!! ですから……そう! 卒業式の日です!!」

日向「え?」

罪木「もし私とその……こ、こここ恋人になってくださるというのなら、卒業式の後、私の研究教室に来て下さい。……私、待ってますから。どんなに望みが薄くても、日向さん。貴方の事を待ってますから……」

そう言って、罪木は再び俺を優しく抱きしめる。……ここで抱きしめ返してやれない俺の不甲斐なさを心底情けなく思いながら、俺は暫くの間、罪木に抱きしめられ続けた。


罪木 の 絆クエストをクリアしました!! 罪木のパンツを手に入れました!! 「罪木に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 罪木と大切な「約束」をしました!! ED・罪木蜜柑編 が解放されました!!



~~夏休み21日目~~

夏休みが始まってから、既に三週間が過ぎた。……一昨日、そして昨日とクラスメイトの女子に告白された俺は、その日朝からボーッとして、考えを纏められずにいた。
……俺の事を好きだと言ってくれた二人。俺は二人の事をどう思っているんだろう。「卒業式の日」という指定はされたが、俺はその日、一人の人間として、日向創として何をすれば良いんだろう。

……まだまだ時間はある、とそんな余裕を持っている場合じゃない事は理解しているが、今は夏休みだ。こんな陰鬱な気分のままでいたら勿体ない。やはり、今日もいつも通り。どこかに出かけてみようかな。

↓2 何をする?

こんばんわ。少々早いですが、今夜も始めて行きます。



日向「……何で俺は夏休みに三日も連続で学校に登校する羽目になってるんだろうな……」

俺はそうぼやきながら、入間に指定された工具が入ったダンボールを、用具入れ部屋から運ぶ。今日の朝、俺のスマフォに掛かってきた「依頼」は「キーボのメンテナンスを手伝って欲しい」だった。
なんでも入間が当てにしてた超高校級のメカニックである左右田が、弐大に2泊3日の無人島生活(トレーニング)を強いられてしまい、来る事が出来なくなってしまったらしい。


不二咲は「きゅ、急にこんな事をお願いしてごめんなさい」と申し訳なさそうに謝ってくれたが、肝心の入間が……。


入間『はっ! DTメカニックがこれねーってんでワザワザあいつの穴友達(直球)であるテメェを呼んでやったんだ。精々俺様の為にしっかり働きな!!』


と、人の神経を逆撫でするようないつもの調子(王馬への恋心騒動で大人しくなったのは本当に一時的な物だった)で煽ってきたものだから、俺は当初ブチ切れて家に帰ろうとしたんだが、あくまでこの「依頼」の依頼主である彼──


キーボ「ほんっとうにすみません!! 入間さんの性格と口調は今の人類の科学と知恵では如何ともしがたいものでして……。ちゃ、ちゃんとお礼の品は用意してありますから、どうかお願いします!!」

超高校級のロボットであるキーボが土下座してそう頼み込んできた物だから、俺は「嫌」とは言えなかった。……それにしても不二咲は兎も角、超高校級の相談窓口でしか無い俺に一体キーボのメンテナンスの何を手伝えっていうんだ……? と、当初は思っていたのだが──


入間「おーい草餅男! 次は精密機械用の潤滑油とペンチと、あと一番小さなレンチな!!」

要するに雑用かよ!? こんなの俺じゃなくても出来ただろ!!? いや不二咲は非力だし、キーボはメンテナンスされる側だし、入間はメインの調整で忙しいしで仕方ないのか……? いやでもそれにしたってなぁ……。


不二咲「えっと、入間さん。ここのプログラムとメインのあれなんだけど……」

入間「あーん? ちっ、面倒臭ぇな……。その辺りは全部テメェに任せてやるよ女装ホモ」

不二咲「あの、確かにボクは苗木くんの恋人の一人だけど……。その呼び方は、えっと、その……」

キーボ「入間さん! 他人の性的マイノリティについて馬鹿にするのは立派なセクハラですよ!!」

キーボ、お前のその言葉も結構セクハラ染みてるぞ。つーか不二咲は性的マイノリティで女装してるわけじゃ……ない、よな? 苗木と恋人になる前と後で理由が変わったりしてないよな???


入間「おい! 何サボってやがんだ草餅男!! とっとと次の工具を持ってこい!!」

日向「はいはい分かりましたよー!!」

そんな事を考えて立ち止まっていた俺に、入間から喝が入る。……やれやれ。一体何時になったらこの作業は終わるのやら……。

↓1 メンテナンスに掛かった時間(高コンマほど時間が掛かる)
↓2 キーボのメンテナンス結果(高コンマほど完璧。30以下で入間が余計な改造をする)

80 夕方近くまで時間が掛かった
88(ゾロ目) メンテナンスは完璧だ!! キーボの調子がグーンと上がった!! さらに……?


入間「最後にここをこうしてっと……。よっし! 今回も完全に完璧だ!! さっすが俺様!!」

そう言って爆笑する入間だが、その一方で俺は肩で息をするハメになっていた。こいつ……工具や用具の要求だけじゃなく、昼飯やらおやつやらの買い出しにまで行かせやがって……!
しかも注文の品が一々細かくて商品が置いてないコンビニがあったから何件も回るハメになったし!!


不二咲「えっと、それでキーボくん。ど、どうかな……?」

キーボ「お、おおおおおおおおお!! 流石は入間さんに不二咲さん!! はい! メンテナンスはこれ以上なく完璧です!! 以前より出力も精密さも上がっています!!」

一方で、入間の言う通りキーボのメンテナンスは完璧だったらしい。キーボがこれまでにないテンションではしゃいでいるところから見て、そうとう上手く行ったのだろう。……まぁ、それだったら俺も依頼を受けたかいがあったかな。


キーボ「あの、本当にすみませんでした日向先輩。入間さんと不二咲さんだけだと、不二咲さんが眼を放した隙にまた妙な改造をされるのではないかよ心配で……」

……ああ、キーボが俺をワザワザ呼んだのは入間の監視もして欲しかったからか。確かにそれなら左右田のツッコミスキルを一部受け継いでいる俺が適任かもな。


キーボ「お礼と言っては何ですが、ボクの「内なる声」に日向さんが今後役立つであろう「ヒント」を三つまで聞いて差し上げます!! さぁ、なんでも聞いて下さい!!」

キーボの「内なる声」か……。アンジーの言う神様的な物とは違うらしいが、こいつにはこいつの特殊能力(?)的な物があるとは噂で聞いていた。……なんだろう、少し興味が出て来たな。折角だし、何か聞いてみようか。

(ゲームメタ的に言うと、>>1が質問に答えます。多少メタい物でも構いません)

日向「じゃあ↓1↓2↓3で」

七海の絆イベントを見る方法

依頼達成せず絆クエストに移るバグ技

ソニアと罪木が寝取られる可能性

>>923 キーボ「慌てなくとも大丈夫です! そうですね……あと少し、もうあと少ししたら何もせずとも七海さんとの絆は深まると思いますよ!!」

>>924 キーボ「残念ながらそのようなバグ技は無いようです……。絆というのは地道に、依頼を達成して上げるしかないようですね」

>>925 キーボ「ご安心を。二人が日向さんを想い続ける限り……。少なくとも卒業式の日まではそんな可能性は「ありえない」と言っていますよ!!」


キーボ「……と、まぁこんな具合ですね。どうでしたか? 日向先輩の役に立ったでしょうか?」

日向「ああ、とても良い話が聞けたよ。ありがとう」

その後、入間の研究教室の片付けまでやらされた(当然入間にもやらせた)俺達は、下校時刻ギリギリになってようやく帰ることが出来たのだった。

~~夏休み22日目~~

ふぅ……。昨日は雑用ばっかで疲れたなぁ。その前も勉強勉強だったし、なんか久々に遊びたくなってきたぞ……。
よし! 今日はハメを外して思いっきり遊ぶ日にしてみるか!!

↓2 何をする?

日向「……ひっろ……」

俺の口から思わず出たその一言に、俺をここに拉致(?)してきた張本人が馬鹿にするように言う。


十神「当然だ。十神財閥が保有しているプライベートビーチだぞ。そんじょそこらの成金セレブ共のそれと一緒にするな」

日向「いや、それは確かにそうだと思うけどさぁ……」

確かに広い、そして綺麗だ。砂浜も海水も「人の手」が入っているのか肌触りが良いし、景観も素晴らしい。去年77期生の皆と修学旅行で行った「ジャバウォック島」に勝るとも劣らないだろう。
……だが俺は、そんなプライベートビーチを前にしてはしゃぐ気分にはなれなかった。遊ぶ気分にもなれなかった。──何故か。


九頭龍「…………」

辺古山「…………」

水着姿ですら無いいつもの恰好をした九頭龍と辺古山が、特大なビニールシートの上に、神妙な面持ちで座っていたからだ。……あれ? おかしいな?? 今日は遊ぶ日にしようって決めた時に限って「運命」って奴が妨害してくる気がするぞ???


九頭龍「……よう日向。一学期ぶりだな」

辺古山「……変わりはないか?」

一応とばかりに挨拶してくる二人に「あ、ああ……」と答える。……なんだこの重っ苦しい空気は。俺は一体何に巻き込まれてるんだ???


九頭龍「……? 日向テメェ、もしかして事情を聞かされてねぇのか?」

日向「あ、ああ……。朝家を出たと思ったら突然十神のリムジンで拉致られて、そのまま……」

十神「……妙な事を言うな。「立会人は日向しか認めない」と言ったのはそっち(九頭龍組)だろう。説明をする義務も当然そっちにあると思うが?」

辺古山「……強引に巻き込んですまない、日向。だがこれは我々にとって重要な事なのだ」

九頭龍「俺ら(九頭龍組)と十神(財閥)の「今後」に関わる重要な会合だ。信用出来る人間しか立会人に出来ねぇんだよ」

……今すぐにでもこの場から逃げ出したい。そんな思いが俺の中でふつふつと湧いてくる。これアレだ。セレスの時と同じ「裏」社会勉強って奴だ。俺が「超高校級の相談窓口」だからってだけでそんなのに巻き込まれたっていうなら、俺は生まれて初めて自分の「才能」って奴を恨むかもしれない。

……まぁ九頭龍と辺古山が俺にそこまで信頼を寄せてくれていた、ってのは素直に嬉しいが……。十神はそれで良いのか? 俺との接点なんて殆ど無かったはずだが……。


十神「十神を侮るな。貴様が学園で起きた様々な事件を解決してきたというのは調査済みだ。「超高校級の相談窓口」としてのその腕前。どの程度の物か、この場で見極めてやるのも一興──そう思ったまでだ」

日向「そ、そうか……まぁお前らが良いならそれで良いんだが……」

そうして、十神のプライベートビーチを利用した、極秘の会合は幕を開けたのだった。

↓1 低コンマほど穏便に。高コンマほどギスギスに進む。
↓2 低コンマほど十神に、高コンマほど九頭龍組に有利。


日向「……と、こんな具合で良いと思うんだが……どうだ?」

九頭龍「……」

十神「……」

俺は二人の話しを聞いて、自分の中で思った事をよーく考えてから口に出す。十神に関しては、財閥になる丈不利益が無いように。九頭龍組に関しては、その面子がキチンと保てるように。
二人が大切にしているであろう事をよく考え、推理し、議論が膠着する度に意見を出していく。──そして。


九頭龍「……ちっ、その条件だと財政面で俺らが不利だが……。まぁ、良い落とし所か」

十神「ほう? 随分と物わかりが良いな。「せめてもう少し俺達にな条件にならないか」と日向に泣きつくと思っていたのだが」

辺古山「ぼっちゃんを侮るなよ十神。……ぼっちゃんは既に組の現状は勿論、そちらの内情もキチンと頭に入っているし、それを元に言動を決められるお方だ。……それに日向の出した条件であれば、財政面は後からどうにでもなる」

十神「……ふん」

静かに、だが確かにバチバチと眼から火花が飛ぶその会合は、俺の出した折半案で何とか話しが纏まった。……た、ただ座って放していただけなのにメッチャ疲れた……!! ……こいつらよくこんな雰囲気の中で疲れも感情も見せないな。こんなに穏便に話が進んだのが奇跡のようだ。


九頭龍「あ? 奇跡? んなわけねーだろ」

日向「へ?」

辺古山「……日向。自分では気づいていないのかもしれないが、この会合がここまで穏便に済んだのはお前の存在があってこそだ。ぼっちゃんも私も、そして十神も、それは理解している」

俺のおかげ……? 世界を動かせる程の力を持った奴らの会合ってのは普通こう、穏便に進む物じゃないのか?


十神「……まぁ貴様が多少なりとも使えそうな奴だという事は頭の片隅に入れて置いてやる。「その時」が来たら精々俺の役に立つが良い。日向」

九頭龍「はっ! 日向の相談能力はまだまだこの程度じゃねぇぜ。精々礼金を用意して待ってな十神!!」

九頭龍、頼む。頼むからハードルを上げないでくれ……!! 今回は知っている面子だけあってまだマシだったが、もし本当に世界を動かす力をもった凄い人達の会合の立会人なんかやる事になっったら、俺は緊張と過呼吸で死んじまう……。


九頭龍・辺古山・十神との絆が深まりました!!

× 十神「ほう? 随分と物わかりが良いな。「せめてもう少し俺達にな条件にならないか」と日向に泣きつくと思っていたのだが」
○ 十神「ほう? 随分と物わかりが良いな。「せめてもう少し俺達に有利な条件にならないか」と日向に泣きつくと思っていたのだが」

~~夏休み23日目~~

……なんだろう。最近マジでトラブルに巻き込まれてばかりの様な気がする……。なんかもっとこう……夏休み序盤みたいな「これぞ夏休み」って日が欲しい!!
頼む、神様!! 今日こそそんな日にしてくれ!!

↓2 何をする?

敢えて澪田入れます

王馬主導で澪田終里を超リアルなプログラム世界に連行し教育
落ちぶれた未来、彼女達がAV撮影や売春で食いつないでるストーリー(ヤル寸前で止まる)体験で危機感もって勉強させる(日向にも見せて本気で教師させる)

ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!! すみませんが「日向が」それを許容するとはとても思えない(例え相手が王馬であっても)ので安価↓1
(あと>>1がそんな可哀想すぎる二人を書きたくない……)



日向「……残酷だよな、神様ってのは……って痛った!」ビシィッ!!

辺古山「どうした日向、集中力が乱れているぞ。座禅は己そのものと対峙するのが心髄だ。……心を研ぎ澄ませ、一分の隙も作るな」

俺は今日『昨日のついでだ。今日も付きあってくれ』と九頭龍から連絡を受けて、九頭龍組が経営している剣術道場へとやって来ていた。目的は「トレーニング」なんでも夏休み7日目に左右田の頑張りを見て俺同様感化された九頭龍が、最近暇を見つけては辺古山に「稽古」を付けて貰っているらしい。
……いや、それはよく分かるんだが、何で俺まで呼ばれたんだ??? あとその……俺と同様呼ばれたんだろう最原が……


最原「あぐぅっ! ひぐうっ!! ひぎいっ!!!」ビシィッ!!ビシィッ!!バシイッ!!

辺古山「最原。何を考えているのか知らんが今の貴様には煩悩が多すぎる。まずは心を静め、邪念を打ち払う事に専念しろ」

何があったのか知らないが、相当座禅に集中出来る精神状態では無かったらしく、竹刀を持った辺古山にビシバシとしごかれている。……あいつ、一体何を考えてこのトレーニングに参加したんだ? 百田と春川とやってるっていう『トレーニング』は今日はやらないのか?


九頭龍「……ッツ」ビシィッ!!

辺古山「……」

当然、九頭龍も例外では無い。「隙」を見せれば辺古山に竹刀で問答無用で叩かれる。……これぞ、精神の修行って奴なんだろうが、ちょっと今の俺達にはレベルが高すぎる気がするぞ……。

高コンマほど座禅に集中出来る。

↓1 日向(補正+10
↓2 九頭龍(補正+20)
↓3 最原(補正-30)

日向 777(トリプルゾロ目)+10=87 凄まじい集中力だ! もう少しで「次の領域」に到れるかもしれない!!
九頭龍 38+20=58 ギリギリだが、目標は達成出来た。
最原 63-30=33 やはり何かが気に掛かるのか、最後まで精神統一に集中出来なかった。



日向「────────」

……静かだ。俺はいつから「ここ」にいるんだろう。九頭龍、最原と共に辺古山に稽古を付けて貰っていた事までは覚えているんだが……。これが「精神を研ぎ澄ます」って事なのか? 

俺が暫くの間そのままの状態でいると「ここ」に俺以外の誰かが二人がいるのが感じ取れる──一人は髪が地面まで伸び、深紅のように紅い眼をした不気味な男。ありとあらゆる才能を持つ全能の神にも、絶望に落ちた堕天使にも見える……。そんな男。
もう一人は、俺とそっくりな顔つき、体つきをしているが、髪が白銀に、眼が真紅のように輝き、その身からあふれ出るオーラは未来への希望に満ちている。万能でも全能でも無敵でも最強でもないが、強くて温かい光を感じるような……。そんな男。

──なた

そこに、突如として雑音が入って来た。……五月蠅いな、もう少しで何かが見えそうなのに──


辺古山「おい日向!!」

日向「おわぁっ!?」

その大声に、俺は驚いて意識を覚醒させた。キョロキョロと辺りを見回してみると、そこは確かに九頭龍組が経営する剣術道場で、あの「二人」の姿はどこにも見えない。


辺古山「……よっぽど精神統一に集中出来ていたんだろうが……。すまない、次の稽古の時間だ。竹刀を持ってくれ」

日向「あ、ああ……」

そうだ、トレーニングはなにも座禅だけで終わりでは無い。次は竹刀を使った修行に移らなければならないのだ。俺はゆっくりと身を起こして、辺りを確認する。九頭龍は大丈夫そうだが、最原が……。


最原「い、痛いよぉ……」

辺古山にぶっ叩かれ続けたのが堪えたのか、メソメソと、まるで子供のように泣いていた。……最原、お前本当に何があったんだ……? 次の稽古に移る前にそっと最原に聞いてみたところ


最原「あの……。今日百田くんと春川さんが二人で出かけるって聞いて……その、邪魔しちゃ悪いと思って……」

ああ、なるほど……。つまり友人二人の付き合いが上手く行くかどうか気になりすぎていたと。そりゃあ最原も座禅に集中するのは無理ってもんだわな。


最原「……日向先輩は凄いですね。一体どうやったらあそこまで精神統一が出来るんですか?」

九頭龍「俺も気になるな。日向お前、本当に座禅を組むの初めてか? 完全に玄人のそれに見えたんだが」

日向「初めて、な、筈なんだけど……」

……あの時見えた「二人」は一体何だったんだろう……? そんな疑問を蹴散らされるかのように、その後俺達は竹刀を持った辺古山にしばかれまくられたのであった。

九頭龍・辺古山・最原との絆値が上がりました!!

~~夏休み24日目~~

昨日の一風変わったトレーニングは、確かに良い刺激になった。日課として、ランニングだけじゃなくて座禅も組むようになったしな。
……でもやっぱり夏っぽいイベントが欲しい!! つーか遊びたい!! さぁ、今日こそ遊ぶぞ!!

↓2 ……と言う事で今回はここまで。改めて>>938さん、申し訳ありません。ですが、やはりどうしても>>1の許容範囲の中に収まらなかったのです。

こんばんわ。では今日も始めて行きます。



日向「遊ぶとは言ったけどさぁ……、いや確かに今から遊ぶんだけどさぁ……」

朝日奈「? どしたの日向先輩」

日向「いやどうもこうも……」

「遊び」には問題無い。何か危険な事をやるわけでも無い。その遊びに参可している「メンバー」が問題なのだ。


最原「せ、世界最難関規模の脱出ゲームかぁ……。僕程度の探偵に突破できるのかなぁ……」

霧切「あら、過度な謙遜は良くないわよ最原くん。同じ「超高校級の探偵」として、あなたには期待しているんだから」

日向(……チートレベルの実力者が二人もいちゃあなぁ……)

俺は今日、東京都某所で開催されている夏休み特別企画展。「回転絶望迷宮X」という「リアル脱出ゲーム」をしにきていた。

リアル脱出ゲームとは、遊園地や野球場、学校、そして地下鉄やライブ会場などさまざま場所を舞台として、自分達が物語の主人公となって謎を解き、脱出を試みる体験型ゲームイベントだ。それで遊ぶのは全く問題無いのだが、俺達四人のチームに「超高校級の探偵」である霧切と最原の二人がいる時点で、その、面白みが……。


日向(手加減全く無し状態かつ推理ゲームに特化した七海が二人居るようなもんだろこれ……)

何というか、悪い意味で負ける気が全くしない。二人は七海みたいに「空気を読んで推理を自重する」なんて真似、してくれないだろうし……。


朝日奈「あっ! ほら次、私達の番だよ!!」

霧切「そうね、行きましょうか」

一方、そんな事は全く考えていないのか、朝日奈はワクワクとはしゃぎながら従業員の指示を待っている。……さて、一体何分でこの巨大迷宮は攻略されてしまうのやら……。

↓1 迷宮の難易度(基礎値100+コンマ)
↓2 高コンマほど早く攻略できる。(超高校級の探偵×2補正+80)

迷宮の難易度 100+14=114
攻略速度 80+13=93

114=93=21 合計21分


朝日奈「ふぅ……。これで完全クリアーだね! いやー楽しかったぁ!! けど流石は超高校級の探偵×2!! あっと言う間に謎や仕掛けを解いちゃうんだもん、お見逸れしましたって感じ!!」

最原「い、いやぁ……。それほどでも……」

霧切「……存外、難しかったわよ。「世界最難関規模」と謳っているだけはあったわね。……ふふっ、久々に楽しめたわ」

日向(……意外だな。俺の予想じゃあ10分は切ってもおかしくないと思ってたのに)

迷宮の難易度が異様に高かったのか、俺達は21分というタイム(これでも最高記録更新らしい)でこの巨大迷宮をクリアした。最初は「これ大丈夫なのか……?」と逆に心配をしていた俺だが、終わってみれば記録更新は愚か、二人が居なければクリアすることすら不可能だったんじゃないか? と思う。

……世界の広さ、そして設計者の頭脳、侮るべからずって奴だな。


霧切「……ふぅ。それはそうと、日向先輩、この後ちょっと良いかしら」

日向「ん? なんだ?」

霧切「……あなたに聞いてみたい事があるの。「超高校級の相談窓口」であるあなたに」


最原・霧切・朝日奈との絆値が上がりました!! 朝日奈との絆値がMAXになりました!! ……条件を充たしていないため、絆クエストに入れません。


霧切の絆値がMAXになりました!! 絆クエスト・霧切響子編──を開始します。

……その「約束の日」は夏休みが終り、暫く経ってから訪れた。



霧切「……面白い物は何も無いところだけど、座って頂戴」

日向「……ああ」

俺は霧切に案内された場所──「超高校級の探偵の研究教室」へとやって来ていた。「何も無い」とは言ったが、部屋に備え付けられてある本棚には推理小説や犯罪心理学に関すると思わしき大量の本や、事件の事後ファイルが納められて居るであろう棚など、割とゴチャゴチャしているように見える。


日向「……で、霧切。お前は俺に一体何の相談があるんだ?」

二対ある椅子の片方に遠慮無く座らせて貰った俺が、同じく椅子に座った霧切に問いかける。彼女は暫く押し黙っていたが、ある程度経った後、ボソッと口を開いた。


霧切「……たった一つ、質問に答えて貰うだけだからそう時間は掛からないわ。……そうね。あるところに、一人の女子高生探偵がいたとしましょう」

日向「…………」


その女子高生探偵には一人の妹みたいな存在が居て、一緒に幾つもの難事件を解決してきたの。最初は互いにぎこちなかったんだけど、一緒に事件を解決していく内に二人の絆は、堅く、深い物になっていった。
……ある時、その二人はある天文台に呼び出されてね? そこで起こった難事件を解決しようとしたんだけど……その妹さんは途中で「ある推理」に辿り着いてしまったの。──この事件の犯人は、その女子高生探偵である可能性が一番高い、ってね。
勿論、最初は動揺したし、そんな推理信じたくもなかったでしょう。でも調べれば調べるほど、考えれば考えるほど思考の沼に嵌まっていって、いつしか「その女子高生が犯人だと思えないのは自分の感情に振り回されているからだ」って結論に達したの。

……でも真相は違った。その女子高生はあまりにも巧妙な罠とトンでもない偶然で造り出されていた「偽装された犯人」だったの。……その事件の結末は真犯人に道連れにされそうになった妹さんを庇って、女子高生探偵が死んだ──って話しなんだけど──


霧切「ここで質問よ。……その女子高生探偵が最期に妹さん願ったのは、想った事は、一体何だと思う?」

日向「……↓3」

↓3までの意見を統合して、>>1が良い感じになるように纏めます。

私の銅像を立ててくれ

復讐に囚われるな

真実から逃げるな

>>962>>963 はなんとかなりそうなんですが、>>961はどう考えてもシュチュエーションに合ってないので再安価↓

(小説「ダンガンロンパ霧切」のネタだったんですが分かりづらかったですかね……?)


日向「そうだな……。俺はお前みたいな超高校級の探偵じゃないし、超高校級の心理学者でもない。……だから俺の私的な所感でしか答えられないけど、それでも良いか?」

俺はそう前置きする。だってそうだろう? その女子高生探偵ってのが誰だかは知らないが、名前も在り方も知らない故人の願いや想いなんて、絶対分かるわけがない。ただの想像でしかないんだから。

霧切が「それでも良いわ」と答えたので、俺は早速自分の所感を述べていく。


日向「合計で三つあるんだけど。……まずその事件に……妹さんが間違えた推理をしたっていうその事件に「囚われるな」って言うと思う」

霧切「……具体的には?」

日向「その事件で起こした自分のミスや失敗って奴に固執して欲しくない。そう思ったんじゃないか?」

じゃないといずれ「事件の犯人は絶対に許さない」っていう復讐者が誕生していたかもしれないしな。……その妹さんにとって女子高生探偵ってのが大切な存在であればあるほど、その可能性は高まるだろう。


日向「次に「真実から逃げないで」──とも言うと思う。さっきの発言と矛盾するようだけど、重大なミスをしたことも、その事件の真相からも。……その妹さんってのも「探偵」だったのなら、その道を進む気があるのなら、それが最低限の責任だと思ったから」

霧切「…………最後は?」

日向「……これは、お前の話を聞いて俺が思ったことなんだが──「愛が無ければ全ての真実は見えない」──そう言うんじゃないか?」

俺がそう言った瞬間、静かに椅子に座って俺の話しを聞いていた霧切の眉がピクリと動いた。


霧切「……どういう事か聞かせて貰える?」

日向「お前、こう言ったよな? 『「その女子高生が犯人だと思えないのは自分の感情に振り回されているからだ」って結論に達した』って。それって言い換えてみれば『もし感情って奴に振り回されていないとしたら?』って可能性を捨ててることになるだろ?」

霧切「……!!」

日向「だから、人が持つ当然の……「感情」や「愛」って奴を推理に組み込まなくちゃ、全ての真実は見えないぞ……。そんな忠告をするんじゃないかな」

霧切「……なるほどね」

霧切は目を瞑って「ふぅ……」と小さく溜息をつくと、意外そうな顔で


霧切「貴方のことだから「幸せになって欲しい」とか「立派な探偵になって欲しい」とかそういう事を言うんじゃないかと思っていたけど……。ふふっ、随分と厳しい事を言うのね」

日向「俺は「相談窓口」だからな。「依頼者の方に問題がある」って判断すれば容赦無く物言いするさ」

霧切は何かに思いを馳せるようにもう一度瞳を閉じると、暫く経ってからその眼を開けた。


霧切「ありがとう、日向先輩。ずっとずっと悩んでいた心の凝りがようやく取れた──そんな気分よ」

日向「そうか。……これで依頼はお終いか?」

霧切「ええ。……ああ、そうそう」

教室を去ろうとする俺の背中に、霧切が声を掛ける。


霧切「もしもあなたが……。貴方の大切な人が窮地に追い込まれたとき、それに似たような状況に陥ったとき。貴方はその人を最後まで信じてあげられると思う?」

日向「……さあな。その時になってみなきゃ分からないさ」

この台詞を最後に、霧切との会話は終わった。……先の問答に一体何があったのかは分からないが、霧切の微笑むような笑みが見れたのだからそれで良し。……俺はそう結論づけた。


霧切響子との絆クエストをクリアしました!! 「霧切に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 霧切のパンツを手に入れました!!

~~夏休み25日目~~

いよいよ夏休み終了まであと一週間を切った。なにかやり残した事は無いか? 思い残した事は無いか? この一週間が最後のチャンスだぞ、日向創。

↓2 何をする?

履修したの1・2・V3だけじゃないの?

しんみりした空気っすね
こういう時こそギャグイベントっす!

77期抜き打ちテスト、4人のチームに分かれ、学校で1日中勉強を行い夜に学力テスト
4人の平均点(テスト終了から1時間後に算出)が一定以上のチームは宿題の期限が9月末日まで猶予される
一定以下のチームは入間のダイエット用ナノマシンが投与され9月終了まで一切の肉類を胃が受け付けない、ただし9月中チーム全員分の宿題の合格が確認でき次第ナノマシンは摘出される
豚神日向花村終里のチーム編成

>>968 このスレを書き始めてから少しずつ情報を集め始めてます。
>>969 言いたいこともやりたいことも分かるのですが、流石に9月末日まで期限が猶予されるのはやり過ぎ&罰ゲームの内容も超高校級の生徒に「ナノマシン」を投与することを学園側が許可するとは思えない+チーム以外の絆値まで上がってしまうと思う(と言うか久々の顔合わせで77期生メンバーがはしゃがないとは思えない)再安価↓2

七海と温泉プールに行く

>>973 七海との絆値は既にMAXですがそれでもよろしいですか?

>>974
じゃあ最原と赤松もそこで偶然会ったというのはどうですか?

>>975 了解しました。

>>969 あと「9月中チーム全員分の宿題の合格が確認でき次第ナノマシンは摘出される」の判定を毎回やらなくてはいけないので……。


日向「いやー、一度は来てみたかったんだよなぁ、『大江戸温泉○語』!!」

七海「テレビのCMでもよく見るもんね。うん、私も楽しみだったよ。……それにしてもどうしたの日向くん? 最近やけに羽振りが良いみたいだけど……。今回も『俺が奢るからさ』って誘われたし……」

日向「え!? いやその……。ほ、ほら! 高校生活最後の夏休みだから金を惜しまずパーッと散財しないとなってさ! ははははははは……」

「ふーん?」と怪訝な眼で俺を見る七海の手を強引に引っ張って、俺達は大江戸温泉○語の施設内へと入っていく。……流石に「裏世界のギャンブル大会で優勝して大金貰いました」とは言えないしなぁ……。

大江戸温泉○語──正式名称を「大江戸温泉○語・浦安万華郷(うらやすまんげきょう)」千葉県某所にある、超有名なリラクゼーション施設だ。数々のアニメや漫画作品とコラボするその柔軟性もさることながら、メインの温泉や温水プールも盛りだくさんと来ている。更には瘦身エステにドクターフィッシュにゲームコーナーに(正直な七海がそっちに夢中にならないか心配である)と、一日中遊び倒せる場所だ。

七海を誘ったのはその……「最近合って無いなぁ……」と一抹の寂しさを覚えたからで、決して下心有りで誘った訳では無い事をここに記しておく。……断じて! ソニアの時のようなハプニングを期待しているわけでは無いからな! 本当だからな!!?


──浦安万華郷の目玉・男女で入れる水着露天風呂「スパニワ」──


七海「あ、いたいた。おーい日向くーん!」↓1高コンマほど際どい水着

日向「七海!」

>>978
今度の安価はもうちょっと採用難易度の低そうなやつにしてみます

では980を越えたので次スレを立ててきます。

>>980 申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

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