日向「希望船ウサミ号が完成したぞ」
ウサミ「おめでとうございまちゅ。学級目標を達成したご褒美におでかけチケットあげまちゅ。これで皆さんと仲良くお出かけしてくだちゃいね。らーぶらーぶ」
日向「チケットか……誰と一緒に……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
日向(な、なんだ……背後から強烈な視線を感じる……)
罪木「えへへ…ひ、日向さん。こんなところで会うなんて奇遇ですね」
罪木「ここで会ったが百年目!!」
罪木「あ、今のは違うんですぅ!うぅ……偶然を装って声かける方法を5000パターン用意してたのに……」
日向「そうだ。罪木。今暇か?丁度チケットがあるし、良かったら一緒に……」
西園寺「日向おにぃ!!」
日向「西園寺?どうしたんだ?」
西園寺「ねえ、日向おにぃはわたしとの約束忘れたの?」
日向「約束?そんなものしたっけ?」
西園寺「チケットが手に入ったらデートするって約束したの忘れたの!?」
日向「いや、そんな約束はしてないはずだ」
西園寺「うわあああああああ!!!約束忘れるなんてひどいよおお!!」
日向「お、おい……泣くなよ」
罪木「西園寺さん。日向さんが困ってますし、嘘泣きはやめましょう」
西園寺「黙ってろ!ゲロブタ女!邪魔するな!日向おにぃに嘘約束押し付けたことがバレたらどうするんだ!」
罪木「ふえぇぇ……ご、ごめんなさい。ゲロブタ女ですみません」
日向(おい。今、自分から嘘だって認めたぞ)
罪木「で、でも、日向さんとのデートは譲れません!」
西園寺「はぁ?あんた何言ってんの?」
ウサミ「はわわわわ……喧嘩はダメでちゅ。皆仲良くらーぶらーぶ」
西園寺「うっさい!耳引きちぎんぞ!」
罪木「中の綿を取り出す手術しますよー?」
ウサミ「ガーン。そ、そんな……西園寺さんはともかく罪木さんまで……」
日向(なんかまずいことになってきたな。2人がウサミに気を取られている間に逃げ出して……)
狛枝「おーい。日向クン!」
日向「ゲェ!狛枝!」
狛枝「ねえ、こんなところで何してるの?」
西園寺「日向おにぃ!罪木なんてデブスよりわたしとデートしてくれるよね?」
罪木「日向さんが最初に誘おうとしたのは私です!」
日向(ま、まずい。狛枝が声をかけてきたせいで完全に逃げるタイミングを逃した)
狛枝「日向クン。希望は修羅場という絶望を乗り越えて輝くとは思わない?」
日向「は?お前なに言ってるんだよ」
狛枝「ボクはね。キミだったらこの絶望的修羅場を乗り越えられるって信じているよ……だから、最高の舞台を用意してあげたよ!」
小泉「えっと……日向?撮影を手伝ってくれない?」
ソニア「御機嫌よう。日向さん。今日はいい天気ですし、デートをするには最適ですよね」
澪田「おっす!創ちゃん!唯吹と一緒に部活するッス」
七海「ふぁあ……ねみー……あ、日向くんいたんだ。この状況は…………うん。修羅場…だと思うよ」
狛枝「えへへ。連れて来ちゃった」
日向「狛枝ァ!!」
狛枝「ごめんね。日向クンが怒るのも無理ないよね……終里さんは弐大クンにアレされてるし、辺古山さんは九頭竜クンと一緒にいるから連れてこれなかったんだ……女子全員連れてくることが出来ないとかボクはなんて無能なんだッ!」
日向「違う!そうじゃない!!」
狛枝「いやあ、日向クンのお陰で退屈だった修学旅行が面白くなりそうだよ。ハハハ。殺人が起きない分、こういうので埋め合わせするってのも悪くないかもね」
日向(狛枝の奴……後で覚えてろよ。でも、今は狛枝に構っているヒマなんてない。この状況を打開しないと……)
狛枝「日向クン。キミの希望はこんなところで倒れたりしないよね?」
―ノンストップ議論―
罪木「最初に日向さんを発見したのは私です。だから、私とデートするべきです」
西園寺「はあ?何言ってるの?日向おにぃはわたしの奴隷だから私と一緒にいる義務があるんだよ!」
小泉「日向は頼りないんだから、アタシがちゃんと面倒見ないといけないの」
ソニア「あらあら。困りましたね。わたくしとしても、祖国の未来のために英雄の日向さんを渡すわけにはいきません」
澪田「創ちゃん。モテまくりっすね。でも、唯吹とバンドを組んでることは忘れてないっすよね?」
七海「そんな風に争わなくても」
???「破壊神暗黒四天王」
七海「皆で仲良くゲームでもすればいい…と思うよ」
日向「それに賛成だ!」
狛枝「誰だ。今の」
日向「な、なあ。一旦おでかけチケットのことは忘れて七海の言う通りゲームでもして落ち着こう」
罪木「わ、忘れられるわけないじゃないですか!」
西園寺「そうだよ!ゲームなんてホテルに帰ってからでもできるじゃん!」
小泉「あんたねえ。男らしく1人に決められないわけ?」
日向(くっ。こんな一気に反論されたら言葉を切り返す余裕なんてない……)
澪田「オロオロ。創ちゃん論破失敗っすね」
ソニア「マカンゴぶつけますわよ!」
小泉「ちょ…な、なんてこと言ってるの」
澪田「うひょー。ソニアちゃん大胆っすねー」
日向(だからマカンゴって何だよ!ぶつけられるものなのか!?)
狛枝「流石の日向クンもこんな人数に反論されたら絶望するしかないのかな?おっと…ボクの日向クンがそう簡単に絶望するわけないか。だってキミは希望の象徴だからね」
狛枝「今のこの絶望的な状態も日向クンと日向クンとデート出来る女子が最後に希望を手に入れるための踏み台にしか過ぎないんだ!ワクワクするよね?」
日向(こうなってしまった以上は、比較的冷静な七海を起点に何とかするしかない)
日向「七海!」
七海「zzz」
日向(こいつ立ったまま寝てやがる……!)
狛枝「ねえ、皆。このままだと埒が明かないからここはくじ引きで決めたらどう?」
小泉「は?」
ソニア「何でくじで決める必要があるんですか?」
日向(また狛枝が余計なこと言い始めた……)
狛枝「まあ、そう言わずに……ほら、こんなこともあろうかとくじを用意したんだ。丁度6本あるよ」
罪木「でも、くじで決めるなら公平だと思いますけど……」
小泉「仕方ないわね」
澪田「たはー!結局くじで決めるんかい!」
罪木「うぅ……当たってください。日向さん日向さん日向さん日向さん日向さん日向さん日向さん日向さん日向さん」
西園寺「ぶつぶつうるさい!ゲロブタ女!」
狛枝「よし。皆、くじを選んだね。それじゃいっせいので引くよ」
澪田「ぐぎぎぎ!外れた」
ソニア「そ、そんな……」
小泉「べ、別にくじが外れたって悲しくなんか……」
西園寺「うわああああああ外れちゃったよおおおお」
罪木「え?あれ?私も外れ……?」
狛枝「皆外れたみたいだね。じゃあ、余ったくじが当たりってことはボクが日向クンとデートすることになるんだね」
日向「それは違うぞ!(論破)」
狛枝「え?違うって何が?」
日向「そのくじは七海のものじゃないのか!」
狛枝「それは違うよ(反論)」
狛枝「冗談はやめてよ。なんでくじを手にしてない七海さんが参加してることになるのさ」
日向(正論だが……このままだと狛枝とデートすることになってしまう……まさか、狛枝の狙いは最初から俺だったのか!?)
日向「そ、それは……七海は寝ているから、くじ引けなかっただろ」
狛枝「引いてないなら彼女のものじゃないよね?」
日向「ぐぬぬ……」
狛枝「このくじは最終的にボクの手元にあった。ってことはこのくじはボクのものだね」
狛枝「ボクはなんてついているんだ!超高校級の幸運なんてゴミみたいな才能でも日向クンとデート出来るのに役立つなんて最高だよ」
七海「……おはよう。あれ?まだやってたんだ」
日向「七海からも何か言ってくれよ」
七海「何かって何が?」
狛枝「ボクが日向クンとデートすることになったよ」
七海「……うん…おめでとう」
狛枝「ありがとう」
日向(でも、考えようによってはこのまま女子とデートして下手に禍根を残すよりは、狛枝と一緒にいた方が安全と言えば安全か……)
日向(って俺は何を考えているんだ。相手はあの狛枝だぞ。何をしでかすかわからない)
罪木「…ぁれっ?」
罪木「あれあれあれあれあれー?」
罪木「私思いついちゃいましたぁ。日向さんを私の介護なしじゃ生きられない体にしちゃえばいいんだってー」
小泉「ちょっとアンタ何言ってんの?」
罪木「ぽわわ~ん。そうすれば日向さんを独占できますよね?」
日向「な、なあ罪木落ち着けよ」
日向(この状況をなんとかしないと……相手が罪木だけだったら適当に結婚申し込めば何とかなるくらいちょろいけど……周りに他の女子がいるなら余計にややこしくなるだけだ)
狛枝「なるほど。そう来たか……そういえば、今回の学級目標ってなんだっけ?」
日向「学級目標か……?希望船ウサミ号……まさか!!」
狛枝「そう気づいたみたいだね。これから起きる惨劇について」
澪田「惨劇ってなんすか?」
狛枝「わからないの?Nice bort.だよ」
七海「見立て殺人ってやつだね?」ドヤ
西園寺「だ、だめだよ!日向おにぃは私の奴隷だよ!主人の私は奴隷を守る義務があるの!罪木なんかに殺させないよ」
罪木「ふふふふふふふふふふふ。殺すなんて一言も言ってませんよ」
狛枝「なんだ。つまらない」
ウサミ「ちょっと待つでちゅ!過度な暴力は修学旅行の規則に違反するでちゅ」
罪木「えへへ…違いますぅ。ちょっとドラッグストアから拝借した怪しいお薬を日向さんの料理に混ぜるだけですよ。これなら許してくれますよね?ね?」
ウサミ「それなら許ちまちゅ。薬を盛ってみんな仲良く。らーぶらーぶ」
日向「待て!その理屈はおかしい!」
花村「ちょっと!ぼくの料理に薬混ぜるのやめてよ!味が台無しになっちゃうよ!」
花村「でも、媚薬だったらむしろオッケー」
小泉「花村…あんたいつからいたの?」
花村「なにやら修羅場の香りがしたからさ。面白そうだから来てみたんだ」
花村「もう皆ヒドイよ!ぼくだって日向君を狙ってるんだから声かけてくれたっていいじゃない!」
日向(なんでこの島にはホモが多いんだ)
西園寺「バカじゃないの?男同士が付き合えるわけないじゃん」
罪木「ふゆぅ…そうですよ。そんなの医学的におかしいです」
花村「んっふっふ。男とか女とか気にするのはナンセンスってやつだよ。それに男子同士の方がほら、アーバンな香りがするでしょ?」
狛枝「なるほどね。男子にもモテる……それが日向クンの超高校級の才能なんだろうね」
日向「そんな才能嫌すぎる…」
狛枝「もちろんボクも日向クンのことが好きだよ」
狛枝「弱ったなぁ。花村クンが参戦したってことは公平性を保つためには、さっきのくじは無効にするべきかな。花村クンにも機会を与えないといけないし」
ソニア「それに賛成です」
西園寺「花村。あんたもたまには役に立つじゃん」
狛枝「とりあえず、日向クンの希望も聞いてみた方がいいかな?今晩誰と寝たいかを……」
日向「ま、待て。話が飛躍しすぎだ!お出かけチケットのペアを選ぶって話じゃないのか?」
狛枝「あのさぁ……日向クン?ここまで来てその理屈は通用しないよ。そもそも、キミが男女問わずに手当たり次第に色目使ったのが原因じゃないか」
日向「俺は色目なんて使ってない!」
狛枝「そう?だったら、どうしてキミはこれだけの人数に好かれているのかな?キミが積極的にフラグを立てたとしか考えられないよ」
小泉「アタシは日向にこの島から出たらごにょごにょする約束したんだから!」
日向「それは違うぞ!小泉がカメラくれるって約束しただけだろ!」
罪木「わ、私だって日向さんにあんなことやこんなことされました……うふふふふ」
日向「それは違うぞ!動くこけしとボールギャグをプレゼントしただけだ!」
ソニア「わたくしもマカンゴを捕まえる約束をしました!」
日向「そうかも知れないな……」
花村「なななな、なんとマカンゴですとぉ!?王女様の口からそんなはしたない言葉が出るなんて……今夜のオカズに決定」
ソニア「あら、いやですわ。わたくしったら」
七海「………………ごちそうさま」
狛枝「ほらね。彼女たちもそう言ってるよ?キミはただのたらしだよ」
日向「その矛盾撃ち抜く!」
日向「狛枝。修学旅行の規則を覚えているか?」
狛枝「え?規則って?」
日向「この修学旅行の目的は希望のカケラを集めることだ。そのためには。皆と仲良くならなければならない」
ウサミ「そうでちゅよ。日向クンはちゃんと希望のカケラを集めて目標を達成しました。らーぶらーぶ」
日向「そう。これは希望のカケラを集めるための不可抗力だ!」
狛枝「なるほど。キミは希望のカケラのために、より強い希望を手に入れるために女子の気持ちを踏みにじったというわけだね」
日向「あ、悪意のある言い方はやめろ!」
罪木「そ、そんな……私の気持ちを裏切るんですか?日向さんも結局私を受け入れてくれないんですか?日向さんを好きになることすら許してくれないんですか?」
小泉「な、なによそれ……結局はカケラ目当てだったってこと?最低!」
日向「違うんだって!狛枝が勝手に変なことを言ってるだけだ!」
澪田「散々浮気しといて、付き合った彼女全員裏切る……うん。いい歌詞ができそうっすね。歌が完成したら創ちゃんに聞かせてあげるっすよ。唯吹のフラれた怨念をたっぷりこめて」
西園寺「わぁい!澪田おねぇの歌が聞けるんだ」
日向「俺は遠慮しとく……」
狛枝「女子を踏み台にして日向クンは最高の希望の耀きを手に入れたんだね」
狛枝「いや、女子だけじゃなくてボクの気持ちも踏みにじられた。日向クンの希望のための踏み台になれるなんて嬉しすぎて頭がフットーしそうだよ」
日向「お前はもう黙ってろ!」
狛枝「………………」
ソニア「結局日向さんは誰と寝たいんですか?」
小泉「男らしくビシッと言いなさいよ」
西園寺「そうだよ。日向おにぃが好きな人を言ってくれないとわたしだって納得できないよ」
花村「日向くんがぼくを抱いてくれないなら、ぼくから抱きにイクだけだけどね」
日向(誰と寝たいかだなんて……仲間内の前でこんなこと堂々と言いたくないけど仕方ない。やるしかないんだ)
寝たいと思う人物を指名しろ
>>27
日向「お前しかいない」
日寄子
日向「西園寺」
西園寺「な、何?」
日向「お前のことが好きだ!」
西園寺「ふ、ふん。もう、おにぃのバカ!最初からそう言ってよ…そうしたらこんなに不安になることもなかったのに」
澪田「創ちゃんってロリコンだったんすね…」
ソニア「これはアグネスさんをお呼びした方がよろしいでしょうか?」
花村「日向くん。ロリは二次元だけにしといた方がいいって」
ウサミ「2.5Dだからセーフでちゅ」
澪田「ここでまさかのメタ発言っすか!」
ほ
小泉「良かったね日寄子ちゃん」
西園寺「小泉おねぇ…」
小泉「折角だから写真撮ってあげようか?」
西園寺「ありがとう……でも……」
小泉「アタシに気を使わなくてもいいからさ」
狛枝「あ、ちょっといいかな?」
西園寺「何よ?」
狛枝「いや、大したことじゃないんだけどさ。日向クンがもらったチケットって何枚あると思う?」
西園寺「何言ってんの?今はそんなこと関係ないじゃん」
狛枝「うーん。明日から日向クンが誰にチケット使うのか気になって」
日向「お、おい今は関係ないだろ!」
狛枝「ここでハッキリさせとかないと、またチケットの使い道で揉めるかもよ?」
西園寺「そんなの全部私に使うに決まってるじゃん!」
狛枝「本当にそれでいいの?」
日向「お前は何が言いたいんだ」
狛枝「キミが日向クンを独占したら、小泉さんはどうなるんだろうね」
西園寺「ぐ……」
狛枝「妹のように可愛がっていたキミに日向クンを寝取られるなんて絶望以外の何物でもないよね?」
小泉「ちょっと!やめなよ狛枝!アタシのことは関係ないでしょ!」
狛枝「違うよ。ボクはただ皆に希望を持って欲しいだけなんだ。希望の象徴であるキミたちが絶望するなんて、こんなに悲しいことはないからね」
狛枝「ただ、西園寺さんが日向クンを独占しちゃったら、ボクのこのちっぽけな願いも叶わないんだろうなって思っただけ」
小泉「それ以上言うと怒るよ!」
西園寺「おねぇ……」
小泉「気にしなくて大丈夫だから」
ほ
西園寺「わかった。じゃあ、明日は小泉おねぇがデートしていい」
小泉「え?」
日向「いいのか?西園寺」
西園寺「日向おにぃの顔って毎日見てたら飽きそうなんだよねー。これくらいで丁度いいよ」
狛枝「で、実際チケットは何枚あるの?」
日向「9枚だ」
狛枝「それじゃあ残りの7枚の配分はくじ引きで決めるってのは」
ソニア「なしに決まってます!」
七海「狛枝くんのくじはロクなことにならない…と思うよ」
日替わりで寝る相手変えるとか余計に荒れるだろ…
ほ
狛枝「くじ引きがダメってことは……やっぱり残りの7枚の配分の決定権はさっきみたいに日向クンにあるってことでいいのかな?」
西園寺「ちょっと何勝手に決めてるの!日向おにぃはわたしを好きって言ったんだよ!だったら、チケットはわたしに使うしかないの」
狛枝「あれ?おかしいな。さっきは快く小泉さんに譲ったのに」
西園寺「小泉おねぇとその他大勢は違うの」
狛枝「うーん……ってことはやっぱり選ばれなかった相手は絶望しかないのか。悲しいな」
日向「狛枝。お前、さっきから希望とか言って引っ掻き回しているだけじゃないのか?そうやって、余計にややこしくするのが狙いだろ」
狛枝「あ、バレた?やっぱり日向クンは鋭いな」
日向「あのなあ…」
狛枝「まあ、既に手遅れだけど」
日向「は?」
罪木「まだ7枚ある……まだ7枚ある……まだ7枚ある……まだ7枚ある……」
澪田「そうすよね。諦めるのはまだ早いすよね」
ソニア「あたぼうです!付き合う相手が決まったと思ってもそこからどんでん返しがあるのが昼ドラのお約束ですから」
七海「うーん……恋愛ゲームは苦手だからここからどうやって攻略していけばいいのかわからないな」
狛枝「流石は超高校級と称される皆だね。チケットの残り枚数という希望を聞いただけで、一度敗れ去った希望がまた復活している」
日向「と、とにかく今日のところは俺は西園寺と出かけるからな」
西園寺「そうだね。いつまでも狛枝おにぃと話していても仕方ないし」
狛枝「じゃあ、楽しんでおいでよ。2日後にはもう修羅場に戻ってると思うから」
日向「お前のせいだろ!こんなやつ放っておいていくぞ西園寺」
西園寺「うん」
お出かけ先指定:>>45
ジャバウォック公園
砂浜
図書館
映画館
遊園地
軍事施設
映画館
ほ
日向(映画館に着いた)
西園寺「ねえ、今の時間帯だと何がやってるの?」
日向「そうだなホラーかアニメかラブストーリーだな」
西園寺「わたしホラーがいい」
日向「夜寝れなくなっても知らないぞ」
西園寺「ふん。何さ。子供扱いしないでよ……それにどうせ今夜は日向おにぃが寝かせてくれないんでしょ?」
日向「お、お前それ本気にしたのか?」
西園寺「えー?日向おにぃってもしかしてビビってるの?据え膳食わぬは男の恥だよ」
日向「あのなあ……」
西園寺「わたしだって、それなりの覚悟してるんだよ……そうでもしなかったら、日向おにぃ取られちゃうかも知れないから」
日向「狛枝の言うことは気にするな」
西園寺「だったら約束してよ。残りの7枚のチケットは全部わたしに使うって」
日向「おう、考えてやるよ」
日向「そろそろ上映時間だぞ」
西園寺「うん」
日向「ウオアアアア!!」
西園寺「ちょっと日向おにぃ怖がりすぎ」
日向「べ、別にビビってねーし」
西園寺「くすくす。本当かな?」
日向「本当だって」
西園寺「わ!」
日向「うお!!」
西園寺「あはははは日向おにぃ面白い!」
日向「映画に集中できないからやめろ!」
>日向「おう、考えてやるよ」
しかし言質は与えない日向
ほ
西園寺「あー面白かった。日向おにぃがあの映画に出演したら真っ先に殺されるタイプだね。だって、序盤からビビりっぱなしだったし」
日向「ほっとけ。それより日が落ちてすっかり暗くなったな」
西園寺「本当だ。そろそろ帰った方がいいかも」
日向「な、なあ。西園寺。流石に夜道を一人で歩くのは危ないから俺と一緒に帰ろうか」
西園寺「どうしよっかなー。別にこの島は全然危険じゃないし」
日向「いや、万一ってこともあるし」
西園寺「日向おにぃが一人で帰るのが怖いだけじゃないの?」
日向「それは違うぞ!」
西園寺「ま、まあ。ホテルまで抱っこしてくれるなら一緒に帰ってあげてもいいけど」
日向「わかった。抱っこしてやるから一緒に帰ろう。な?」
西園寺「落とさないでよ」
日向「はいはい」
ほ
日向「……ん……あれ?ここはどこだ?俺の部屋じゃないぞ」
西園寺「……すー……すー……」
日向(何故、西園寺が俺の隣で寝ている。しかも着物が乱れている)
日向「あれ?何で俺は服を着てないんだ?」
日向(昨日、ここで何があったか考えてみる必要があるようだな)
―ロジカルダイブ―
西園寺と映画を観た後どうした?
○西園寺と帰った
×一人で帰った
日向が泊まった部屋は?
○西園寺の部屋
×日向の部屋
西園寺の着物が乱れた理由は?
○事後
×お風呂
日向「推理は繋がった!」
そこを飛ばすのか…そうか…
日向「お、俺はなんてことをしてしまったんだ」
西園寺「んー……あ、日向おにぃ。おはよう」
日向「な、なあ西園寺。ど、どうして俺はここにいるんだ?」
西園寺「何って泊まったからに決まってるじゃん」
日向「そ、そうなんだけどさ」
西園寺「もう……昨日の日向おにぃは激しすぎだよ」
日向「」
西園寺「日向おにぃってもしかして童貞だった?」
日向「どどどど童貞ちゃうわ」
西園寺「そうだよね。仮に昨日まで童貞だったとしても今日からは童貞じゃないもんねー」
日向「」
西園寺「それよりどうしよう。わたし一人じゃ着付けできないのに日向おにぃが無理矢理脱がすから着物が乱れたままになっちゃった」
日向「お、俺のせいなのか」
西園寺「何言ってるの?あそこまでしといて責任取らないつもり?」
日向(あそこまでってどこまでだよ!全く記憶にない……記憶にない?そうか!)
日向「おい、ウサミ!いるんだろ?」
ウサミ「はーい。なんでちゅか…って、何ちてるでちゅか!修学旅行中に生徒同士で許ちませんよ!」
日向「それよりお前、俺の記憶奪っただろ?」
ウサミ「えぇえええぇえ!な、なんのことでちゅか?」
日向「記憶が不自然に抜け落ちるなんていくらなんでも不自然すぎる!」
ウサミ「い、いやでちゅね。あちしがそんなことするわけないじゃないでちゅか」
日向「やっぱり、この修学旅行には裏があったんじゃないか」
ウサミ「これは皆さんのことを思っての……」
日向「言い訳なんて聞きたくない!」
ウサミ「そんな~」
日向「なあ、お前の目的は何なんだ」
ウサミ「えーっとそれは……」
日向「何のために昨夜の俺の記憶を奪った?」
ウサミ「え?昨夜?あちしはそんなの知らないでちゅよ。あちしが奪ったのは皆さんのがくえ…あ!」
日向「え?なんだって?」
ウサミ「な、なんでもないでちゅよ」
西園寺「それよりさ。あんたいつまでここにいるつもりなの?」
ウサミ「へ?」
西園寺「折角、日向おにぃと2人きりなのにアンタみたい豚が一緒の空間にいると雰囲気ぶち壊しなんだよね」
ウサミ「ひ、ひどい。呼び出したのは日向クンなのに……うわあああああん」
日向(どうやらあの様子だと俺の推理は外れたようだ……)
日向「で、西園寺。これからどうしよう」
西園寺「どうするって?何が?」
日向「着付けだよ。小泉に頼むにしても不自然すぎるだろ」
西園寺「わたしが日向おにぃと寝たのバレちゃうかな?」
日向「少なくても着物を脱いだ理由は問い詰められるだろうな」
西園寺「うーん。着付けのこともあるし、いっそのこと次からは小泉おねぇと一緒に3Pするなんてのは」
日向「それに賛成だ!」
西園寺「ちょっと何賛成してるの!」
日向「すまん。つい」
眠い
日向(とりあえず、着付けは西園寺が小泉を誤魔化してやってくれたみたいだけど……)
狛枝「やあ、日向クンおはよう。新しい朝だね。希望の朝だね」
日向「狛枝。今日は調子いいみたいだな」
狛枝「そんなことないよ。昨夜はお楽しみだった日向クンに比べたら全然だよ」
日向「ど、どうしてそれを!」
狛枝「え?当たった?冗談のつもりで言ったのに」
日向(しまった)
狛枝「ああ。ついに日向クンが一線を超えてしまったんだ」
日向「狛枝。このことは皆には」
狛枝「分かってるよ。黙っていればいいんでしょ?」
日向「本当に黙ってるんだろうな」
狛枝「ボクがキミを困らせるようなことをしたことがあるかい?」
日向「あるから言ってるんだろ!」
日向(狛枝はこっち見てニヤニヤしてくるし、女子の視線が怖い。特に心なしか七海の視線が冷たい気がする)
ウサミ「はーい。それじゃあ、今日の作業は終了でちゅよ」
日向「終わったか。小泉。今日は何処にいく?」
小泉「ねぇ。本当にアタシでいいの?」
日向「西園寺がいいって言ってるんだ」
小泉「そうじゃなくて、アンタの意思はどうなの?アタシとのデートは嫌じゃない?」
日向「ああ構わないさ。俺と小泉は固い絆で結ばれているんだからな」
小泉「そっか……うん。折角、日寄子ちゃんがくれたチャンスだし今日は思いっきり楽しもうかな」
お出かけ先指定:>>73
ジャバウォック公園
砂浜
図書館
映画館
遊園地
軍事施設
再安価>>76
砂浜
ほ
新しい朝…、希望の朝だね!
日向(砂浜に着いた)
日向「とりあえず脱ごうか」
小泉「…………」
日向「無言でカメラを構えるのやめろ」
小泉「あはは。アンタのヌード写真って案外需要がありそうだからさ。シャッターチャンスを逃すわけにはいかないよ」
日向「需要って誰にだよ」
小泉「日寄子ちゃんなんて喜ぶんじゃない?アンタの裸なんて見たことないだろうし」
日向「お、おおう。そ、そうだな」
小泉「という訳で早速脱いでみよっか」
日向「お前は脱がないのか?」
小泉「残念だけど水着持ってきてないんだよね」
日向「そうなのか?残念だな」
小泉「べ、別にアンタのヌード写真を撮るのに専念したいからって訳じゃないからね」
日向「そもそもヌードになるなんて言ってない」
希望は前に進むんだ!
小泉「えー」
日向「大体にしてなんで俺だけ脱ぐんだよ」
小泉「じゃあ、アタシも脱げばアンタも脱いでくれるの?」
日向「脱げばな」
小泉「わかった。じゃあ、そこの岩陰に移動しよう」
日向「マ、マジかよ」
小泉「ほら、誰かに見つかったら困るし、人気が少ない内に早く行くよ」
日向(本当に脱ぐのかよ)
小泉「恥ずかしいからあっち向いてて」
日向「なあ、どうせ後で見せるなら恥ずかしがる必要もないと思うけど」
小泉「それでもダメなものはダメだよ」
日向(やばい。布の擦れる音がする。小泉が脱いでいるのかと思うと興奮する)
事後…
ちゃっかりパンツをポケットにいれて持ち帰る日向くんの姿が!
小泉「……こっち向いていいよ」
日向(ほ、本当に裸になっている……しかし、西園寺よりはあるとはいえ小泉って貧…)
小泉「ちょっと、アタシが脱いだんだからアンタも脱ぎなさいよね」
日向「わ、わかったよ」
日向「あ、あれ?何か硬いものに引っ掛かってズボンがうまく脱げない」
小泉「もう。しょうがないわね。アタシが脱がしてあげるから」
日向「あ…」
パオーン
小泉「これが日向の…………」
日向「そ、そんな近くで見るなよ」
握られる前に硬くなる男の尻尾があるなんて
日向(その後、立ち会いは強く当たって後は流れで小泉とヤッてしまった)
日向「その……すまん。なんというか魔が差した」
小泉「アタシ初めてだったのに……こんな外で……もう、変な性癖ついちゃったら日向に責任とってもらうからね」
日向「えぇ!?」
小泉「当然でしょ?いくら砂浜で開放的な気分になったからっていきなり襲うのってないよ」
日向「反省します」
小泉「……まあ、日向だったから嫌じゃなかったけど」
日向(西園寺に続いて小泉とも……あれ?よく考えたらこれまずくないか?)
日向(そうか!これはきっと狛枝の罠だ。俺が二股をかけるように仕組んだに違いない。全部狛枝が悪い)
おのれ狛枝ァ
日向「そして次の日が来てしまった……」
日向「残りのチケットどうしよう……」
澪田「うぃーす創ちゃん!」
日向「あ、あれ?澪田?どうして俺の部屋にいるんだ?鍵をかけたはずなのに」
澪田「鍵ならぶっ壊したっす」
日向「壊すなよ!」
澪田「それより、今日の創ちゃんは誰と過ごすのか気になったりして。チラッチラー」
日向「お前には関係ないだろ」
澪田「創ちゃんがデートしてくれないなら、この場で歌うしかないすね」
日向「は?」
澪田「唯吹の歌に酔いしれて考え直すってやつすかね」
日向「お、おい。歌ってまさか……あの滅びの歌か」
澪田「では聞いてください」
日向「や、やめろ!朝っぱらからお前の歌はきつい」
澪田「創ちゃんがッ!デートしてくれるまでッ!唯吹は歌うのをやめないっす!」
日向「わかった。どこでも好きなところに連れてってやるから落ち着け」
澪田「マジすか?流石創ちゃん」
日向(つい、勢いで約束してしまったけど大丈夫だろうか……)
鍵をぶち壊してまで寝起きを促しにいくとか唯吹ちゃんマジ幼なじみ気質
…ん?
日寄子が泣いちゃう
西園寺「日向おにぃ!今日はどこ連れてってくれるの?」
日向(罪悪感で死にそう……)
西園寺「ん?さっきから黙ってどうしたの?」
日向「な、なあ西園寺」
西園寺「えへへ。昨日は日向おにぃとデート出来なかったから、今日は凄く楽しみ」
日向(早く言い出さないと……余計に言い出し辛くなるぞ)
西園寺「そういえば、昨日は小泉おねぇと何して遊んだのかな?」
日向「あ…えーっと……」
西園寺「小泉おねぇは教えてくれなかったけど何かあったの?」
日向(胃が痛い……)
澪田「創ちゃん!今日のデートは何処にいくか決まったっすか?」
日向「あ、バカ…」
西園寺「はぁ?なんで澪田おねぇが出てくるわけ?日向おにぃはわたしのものだよ!」
澪田「あれ?おかしいな。今日は唯吹と約束してたはずっすけど」
西園寺「日向おにぃ!どういうこと!?」
日向「西園寺…すまない」
西園寺「え……うわああああああああん!日向おにぃが裏切ったあああああ!!日向おにぃの浮気者!!!」
小泉「」ビク
日向「本当に悪かった。でも、この埋め合わせは今度するから」
西園寺「やだよおおおおお!!今日がいいよおおおお!!」
小泉「日寄子ちゃん。今日はアタシと遊ぼう。ホラ、昨日は相手できなかったし」
西園寺「ぐす……わぁい。小泉おねぇ大好き」
小泉「日向!余り日寄子ちゃんを泣かせるようなことしないでよ」
日向「ああ……」
西園寺「日向おにぃのバーカ!」
日向(言い返せない)
澪田「なんか大変なことになっちゃったすね」
日向「人事みたいに言うなよ!」
日向(このチケットを西園寺以外に使うのは今回限りにしよう。ついでにらーぶらーぶなことも出来る限り控えよう)
お出かけ先指定:>>105
ジャバウォック公園
砂浜
図書館
映画館
遊園地
軍事施設
やっぱり行かない
駄目ならkskst扱いで
日向「やっぱりやめよう」
澪田「なぬ!」
日向「西園寺に悪い気がして」
澪田「そうっすね。唯吹も日寄子ちゃんを見てたら罪悪感が沸いてきたっすから」
日向「西園寺はどこだろう……」
澪田「見つからないっすね」
日向「探し疲れたから一旦部屋に戻ろう」
澪田「唯吹もお供するっす」
日向「なんでお前まで俺の部屋に来るんだよ!」
澪田「創ちゃんの部屋の鍵壊したし修理しようと思って」
日向「直せるのか?」
澪田「やってみないとわからないっす」
澪田「ぐぎぎ!!直れー!」ガチャガチャ
日向「お、おい。無理そうなら左右田に頼んで直してもらうから……」
バキィ
澪田「あ……」
日向「どうした?」
澪田「今度は逆に開かなくなったっす」
日向「お前何してんだよ!」
澪田「あちゃー。これ完全に密室っすね」
日向「どうすんだよこれ……」
澪田「っつーかこれからっしょ!」
お泊まりきたか!
ヤる運命からは逃れられないというのか…
日向「なあ。もう夜になったな」
澪田「そうっすね」
日向「自分の部屋に戻らなくていいのか?」
澪田「戻りたくても戻れないっす」
日向「じゃあ、泊まっていくか?」
澪田「むしろ、それしか選択肢がないっつーか!」
日向「それじゃあ、先にシャワー使っていいぞ」
澪田「お言葉に甘えさせてもらうっす」
日向(あれ?嫌な予感しかしない)
これも全て狛枝ってヤツの仕業なんだ…
日向「ふぅ……」
澪田「いやあ、創ちゃん。いい演奏だったっすよ」
日向「そ、そうか?」
澪田「唯吹も超高校級の軽音部なんて呼ばれてるけど、楽器の気持ちになったのは初めてっす。これも創ちゃんのお陰っすかね」
日向(またヤってしまった……)
澪田「それじゃ、今度は唯吹が創ちゃんを演奏する番っすね。いい音色出すっすよ」
日向「うわっ……やめ、まだ出したばっかなのに……」
ウサミ「はわわ……もう、鍵が壊れたんなら先生に言ってくだちゃいよ。すぐに直せまちたのに」
日向「壊れたっつーか、壊されたっつーか……」
日向「はぁー……それにしても疲れた。なんだろう。連日ヤリすぎた反動かな……今日は休息が必要な気分だ」
罪木「日向さぁん!大丈夫ですか?」
日向「罪木?どうしたんだ?」
罪木「えへへ……日向さんの看護をしようと思いまして」
日向「そうか。ありがとう」
罪木「いえ、私が役に立てるのはこれくらいですから。そ、その何かあったら何でも言ってくださいね!死ぬ以外のことなら何でもできますから」
日向「ん?今何でもするって言ったよね?」
>ん?今何でもするって言ったよね?
ゲームプレイしてて、そう言いたくなったのは俺だけじゃないはず
<それに賛成だ!
罪木「ふゆぅ…あのぅ…本当に私のおっぱいで疲れが取れるんですか?」
日向「ああ。最高だよ。三回連続貧乳だったし」
罪木「三回連続って何がですか?」
日向「あ、なんでもない。こっちの話」
罪木「日向さん?なんかえっちな気分になってきませんか?」
日向「そ、そういえば体が熱いような……」
罪木「実は日向さんにこっそり媚薬を盛ったんですよ」
日向「な、なんだって!」
罪木(このまま既成事実を作れば……ふふふふふふふ)
日向(これ以上既成事実が増えるのか……)
結局ヤリチンじゃないですかー
うぷぷぷぷ
ちょっと席を外すよ
苗木「そうだよね日向くん! 貧乳ばかりじゃ気が滅入るってもんだよ」
霧切「……」
苗木「き、霧切さん!? いつからそこにうわぁああああ」
葉隠「苗木っちも連れ去られたことだし、モニター監視は俺にまかせるべ」
朝日奈「男ってサイテー」
保守
日向(西園寺・小泉・澪田・罪木。既に女子の半数とヤってしまったのか……)
日向(昨日も西園寺と会わなかったし、あいつ怒ってるだろうな)
西園寺「…………」
日向「西園寺」
西園寺「あれれー?約束破った嘘つきがいるよー」
日向「今日こそはちゃんと約束守るからさ」
西園寺「ふん。どうだか。どうせ昨日だってあのゲロブタに鼻の下伸ばしてたんじゃないの?」
日向(それは違うぞ!伸ばしてたのは鼻の下だけじゃない!)
西園寺「まあいいよ。一緒にいた相手が罪木だったからデコピン百発で許してあげる」
日向「百発って…わかった。それで西園寺の気が済むんだったらいいよ」
西園寺「相手が、小泉おねぇや澪田おねぇや罪木だったらまだ許してあげてもいいけど」
西園寺「もし、ソニアと一緒にいたら本気で怒るからね」
日向「ハハハ……気をつけるよ」
日向(何だろう。何かのフラグが立った気がする)
ソニアさんとガンダムは気が付いたらくっ付いていたという感覚がある
え? 何時の間に? みたいな
ソニア「日向さ…ど、どうしたんですか!?西園寺さんが抱っこちゃん人形みたいに日向さんにくっついてます」
西園寺「ふん。わたしが常に日向おにぃにくっついていれば、浮気されることなんてないし」
ソニア「それは大変ですわね。日向さん重くないですか?」
日向「おm…」
西園寺「…………」
日向「重くない!全然重くない!」
西園寺「こんな可愛いわたしが重いわけないじゃん!」
ソニア「それは失礼いたしました」
ソニア(弱りましたね。このままでは、日向さんを奪うことはできません)
西園寺(クスクス。いくらあんたが図に乗って日向おにぃに近づこうとも、わたしがいる限りは絶対に日向おにぃは渡さないんだから)
目覚めたらすぐにビッグバン西園寺に抱っこちゃんされる長髪赤眼日向くん
ひたすら重そうだけど悪くないな
成長した日寄子もいいよね
西園寺「わぁい!蟻たん潰すの楽しい!日向おにぃも一緒に潰そうよ」
日向「え…いいよ俺は」
西園寺「蟻たん潰す楽しさ知らないなんてカワイソー」
日向(西園寺が楽しそうで良かったな)
西園寺「うーん……おにぃ……」
日向「あーあ。遊び疲れて寝ちゃったか。ったくしょうがないな。ホテルまで運んでやるか」
ソニア「また会いましたね日向さん。」
日向「ソニア?どうしたんだ」
ソニア「あのですね…実はわたくしの部屋に……ゴキブリが出てしまいました……だから、怖くて部屋に戻れません」
日向「そうか。それは大変だな」
ソニア「日向さん!わたくしの部屋に来て、あの黒い悪魔を退治して下さい」
日向「しょうがないな」
日向「ゴキブリなんてどこにもいないぞ」
ソニア「きっと物陰に隠れてしまったんですわ。ああ、恐ろしいですわ」
日向「どこかに逃げたんじゃないか?」
ソニア「で、でも。あの黒い悪魔が部屋にいる可能性があるって考えただけで、わたくし怖くて眠れません」
ソニア「だから、日向さん。お願いです。今夜はわたくしの部屋に泊まってください。日向さんが一緒にいるだけで安心して眠ることができます」
日向「ゴキブリが出たんじゃしょうがないな」
日向「ソニアのマカンゴ凄かったよ…」
ソニア「いやですわ。日向さんったら」
日向「……ふぅ」
日向(ヤってしまったものはしょうがない。西園寺にバレなければ全て丸く収まる)
日向(今回の反省を活かして、次から気をつければいい。希望を持って前に進めばそれでいい。そうすれば必ず未来は創れる)
駄目人間の理屈じゃないですか
七海「………………」
日向「おーい。七海?どうしたんだ?」
七海「あ、ごめん。寝てた」
七海「ちょっとゲームの攻略法を徹夜で考えていてロクに寝てないんだよ」
日向「何のゲームだ?」
七海「日向くんには教えない」
日向「なんだよ。教えてくれたっていいだろ」
七海「あんまり私と話していると西園寺さんが嫉妬しちゃうよ……」
日向「それもそうだな」
七海「ねえ、日向くん。ちょっとだけ質問いい?」
日向「なんだ?」
七海「もし、日向くんが自分とは住む世界が違う人間を好きになったらどうする?」
日向「住む世界が違う?」
七海「うん。もう二度と会えなくなる日が来るってわかってる相手を好きになったら、日向くんはその人に想いを伝える?」
日向「うーん……俺だったら、ちゃんと自分の想いは伝えるかな。後悔したくないし」
七海「日向くんはむしろ伝えすぎて後悔する方が多いんじゃない?」
日向「そ、それはそうだけど。伝えなくて後悔するよりは全然マシだ」
七海「うん。ありがとう。参考になったよ」
虚無空間に介入してくる脳内嫁は格が違った
ウサミ「コラー!日向クン。キミは性が乱れすぎてちゅ!」
日向「ウサミ!?」
ウサミ「七海さんには手を出させませんよ!」
日向「いや、俺はまだそんなつもりは」
七海「いいよ。ウサミちゃん」
ウサミ「ほえ?」
七海「日向クンならいい」
七海「子供を作る方法はお父さんに教わったけど、どんな時に作りたくなるのかまではわからなかった」
ウサミ「な、何を言ってるでちゅか!」
七海「でも、日向クンに会ってやっとわかった気がする。私のこの気持ちは日向くんと子供を作りたがってる…と思う」
七海「……私に子供が作れるかわからないけど」
日向「だったら試してみればいいんじゃないか?」
七海「うん。そうだね。私もそう思ってた」
ウサミ「がーん。最近の高校生は性が乱れすぎでちゅ…」
テルテル「次は僕の番だね!」
>>153
そのコケシ 斬らせてもらう!
日向(…………次から気をつけようと思った矢先の出来事だったけど……あれは七海に子供ができるかどうかの実験だから、ノーカンだな)
辺古山「日向?久しぶりだな」
日向「ああ。確かに辺古山とは最近会ってなかった気がする」
辺古山「ぼっちゃ…九頭龍を見かけなかったか?」
日向「見かけなかったな」
辺古山「そうか。邪魔したな」
日向(そういえば、花村が前に辺古山みたいなタイプは意外にガードが甘くて落とせるとか言ってたような気がするな……)
日向(うん。これは実験だからノーカンだな)
一旦昼食落ち
苗木「辺古山さんもおっきいよね」
葉隠「ソニアっちもなかなか、アレは身長で損してるタイプだべ。俺の占いは三割当たる」
十神「胸だの腰だの勝手にしろ。オレは豚神を愛でてくるからな」
保守
ほ
日向「なあ、辺古山。お前って好きな人いるのか?」
辺古山「な、何をバカなことを言ってる!そ、そんな人いるわけなかろう!」
日向「本当にそうなのか?」
辺古山「…………私は道具に過ぎない。道具に感情を持つことは許されないんだ」
日向「それは違うぞ!」
辺古山「何!」
日向「辺古山は道具なんかじゃない!」
辺古山「何を根拠にそんなことを……」
日向「これで証明できる」
辺古山「ちょ…うわ、なにをする!やめろ!私はあの人の道具だ!」
日向「そうだ。道具だったら、普通は持ち主は選ばない」パンパン
辺古山「な、なんだと…」
日向「お前は好きな人がいるんだろ?その人に尽くしたいって感情があるんだろ?」パンパン
日向「だったら道具じゃない!」ドピュ
辺古山「そうか……そうだったのか……私はあの人と同じ立場でいていいんだな……」
開発されたペコちゃんもやがて
日向くんを見るだけでうっすら頬を赤らめ眉を八の字にしながら口を半開き瞳を潤ませるようになり
「お、お前の竹刀を……もう一度私の鞘のナカに戻してくれないか……」とか言い出すんですね分かります
辺古山「そうか……そうだったのか……私はあの人と同じ立場でいていいんだな……」
辺古山「礼を言うぞ日向。お陰で大事なものを見失わずに済んだ」
日向「なあに。礼を言われるようなことはしてないさ」
日向(結局、辺古山を落とすことには失敗したか……だけどこれでいいんだ)
日向「なんだかんだでチケット余ったな……これをどうやって処理しようか」
終里「チケットって何だ?食えるのか?」
日向「食い物じゃないぞ」
終里「なんだ。つまんねえの」
日向「でも、このチケット持って映画館いけばホットドッグ食えるぞ」
終里「マジで!?じゃあくれ」
日向「おう、いいぞ」
終里「あれ?よく考えたら男の尻尾とホットドッグって似てるよな?」
日向「下ネタかよ」
終里「よし、日向。お前のホットドッグを食わせろ!」
日向「ま、待て……ヒギイイイイイ」
おわり
飽きたんでしょう?
なんかもう収集つかなくなったんでサーセン
このまま話進めるとホモルート直行しかない
うあああん、終わったの?
せめて西園寺を放置したままにしないでおくれよ
>>179
え?西園寺ルート?
ヤっちゃうよ?いいんすか?ヤっちゃっても
自分は一向に構わん!
ていうか、やれ
せっかく安価取ったんだもの…
それじゃ準備するから楽しみに待っててねー
日向「いてて……酷い目にあった」
西園寺「ふん。浮気ばっかしているからバチが当たったんだよ」
日向「……そうかも知れない」
西園寺「これに懲りたら、二度とわたし以外の女に手を出さないこと。特にソニアとかソニアとかソニアとか」
日向「違うんだ。これには訳があるんだ。例えば、俺の中に絶望を抱えた人格があるとするだろ?そいつが14人もいたとしたら、それぞれ好みのタイプが違うはずだ」
日向「つまり、これはそれぞれの人格がそれぞれの女子を愛してしまったことによる不可抗力なんだよ」
西園寺「あははは。日向おにぃって言い訳が下手だね」
日向「なあ、西園寺。俺はいつまでお前を抱っこしていればいいんだ?」
西園寺「日向おにぃの腕が痺れて使い物にならなくなるまでかなー」
日向「マジかよ」
西園寺「簡単に許したら、また日向おにぃは浮気するじゃん」
日向「もうしない!」
西園寺「その根拠は何?」
日向「西園寺。結婚しよう」
西園寺「……えぇ!!け、結婚って」
日向「今すぐじゃないけどな」
西園寺「それ本気で言ってるの?」
日向「ああ。俺は本気だ」
西園寺「ふん。今の言葉忘れないからね」
結婚式のスピーチで狛枝に喋らせたくねぇwwwwww
あ、オワコンさん、ウェディングケーキってのも食べれるらしいですよ
西園寺「そうだ!日向おにぃがプロポーズしてくれたって皆に言いふらそう」
日向「やめろ!恥ずかしいだろ!」
西園寺「何?皆にバレて都合が悪いことでもあるの?」
日向「ないけどさ……」
西園寺「だったら別にいいじゃん」
日向「ああ。もうわかった。お前の好きなようにしろ」
西園寺「わぁい!」
西園寺「わたしと結婚するってことになると日向おにぃは婿入りしなくちゃいけないよ」
西園寺「だったら苗字が変わって日向おにぃじゃなくなるね…ってことはこれからは創おにぃって呼ばないといけないかな」
日向「西園寺に名前で呼ばれるとなんか変な感じがするな」
西園寺「……西園寺じゃなくて、日寄子って呼んでよ」
日向「え?」
西園寺「だから、結婚するんだから苗字で呼ぶのはおかしいでしょ?創おにぃもわたしのこと日寄子って呼んでよ」
日向「ああ。わかったよ……日寄子」
西園寺「……うぅ。確かに変な感じがする」
婿養子か
ますます頭が上がらなくなるな
日向(日寄子と結婚の約束をしたってことが皆に広まってしまった)
狛枝「素晴らしいよ。超高校級の希望同士が結婚するなんて。正に希望と希望のぶつかり合いが毎晩行われるってことだよね?」
花村「その希望同士のぶつかり合いには興味がありますな」
小泉「二人ともおめでとう……結婚式の時はアタシが写真撮ってあげるね」
澪田「出し物は唯吹のライブするしかないっすね」
西園寺「ありがとう。小泉おねぇ。澪田おねぇ」
罪木「えっぐ……おめでとうございますぅ」
終里「結婚ってなんだ?食えるのか?」
ソニア「残念ながら、日向さんは英雄ではなかったのですね……予言が外れてしまいました」
田中「ソニアよ。過去に作られた予言よりも、今を生きている我々の方が強い力を持つ。特に俺様の圧倒的な力の前では予言など何の意味も持たんわ。フハハハハハハ!!!!」
ソニア「田中さん…」
狛枝の下ネタとか初めて見たわwwwwwwww
相撲取りのようにぶつかり合う日向と日寄子を想像してわろた
ウサミ「皆さん。ついに今日でこの島とお別れの日がやってきまちた」
日向「修学旅行もこれで終わりか。色々あったな」
西園寺「ねえ、この島を出たら創おにぃはどうするの?」
日向「まだ何をするか決めてないけど……日寄子、お前と一緒ならどんな未来だって創れると思う」
西園寺「もう……未来とかそんなことより、結婚はいつするつもり?」
日向「日寄子が大きくなったら……かな」
西園寺「なにそれ!ひどーい!ふん。すぐ大きくなってみせるから」
日向「ハハハ。気長に待ってるよ」
七海(気長に待つ必要はない……と思うよ)
宇宙が誕生したのはビッグバン西園寺の功績によるもの
―希望更生プログラム終了―
日向「あ、あれ?ここはどこだ?」
西園寺「創おにぃ?」
日向「えーっと。どちら様ですか?」
西園寺「酷い!わたしのこと忘れたの?うわあああああん」
日向「え?まさか、お前日寄子か!?」
西園寺「そうだよ……」
日向「だって、お前のその体……」
西園寺「あれ?創おにぃって背縮んだ?」
日向「お前が伸びたんだよ!」
苗木「そのことについてはボクから説明するよ」
日向「その声は狛枝か!?なんてことだ。今度は狛枝の背が縮んだ!」
苗木「それは違うよ!ボクは狛枝クンじゃなくて、苗木誠だ」
日向「なるほど。俺たちは入学当時の状態で希望更生プログラムを受けていたのか」
苗木「そういうことだね。だから、あの島での西園寺さんは現実の西園寺さんより小さかったんだ」
西園寺「創おにぃ。島での約束覚えているよね?大きくなったら結婚するって」
日向「まさかこんなに早く大きくなるとは思わなかった……けど、約束だ。日寄子今すぐ結婚するか」
西園寺「わぁい!」
日向(沈静化したとはいえ、世の中にはまだ絶望の残党がいる。そんな状況でも日寄子との絆があれば、未来を創ることはできるんだ)
おわり
乙
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