※ご注意です※
キャラ崩壊気味です。
---ある日、晶葉のラボ
デレP(以下P)「で、なんだよそのチャットなんとかってのは」
晶葉「まあ聞いてくれ。助手も最近のAIの進化が目覚ましいことは知っていよう」
P「そうだな、最近のAkiha Ikebukuroの進化は目覚ましい。俺も鼻が高いよ」
晶葉「ありがたい言葉だがそっちじゃないな。Artificial Intelligence、人工知能の方だよ」
P「ああ、イラスト生成とかチャットAIとか、すげーニュースになってるよな」
晶葉「その通り。そこで私はチャットAIに注目した。この技術を応用すれば、助手とアイドルとのコミュニケーションの向上に役立てるのではないかとな」
P「コミュニケーションの向上と言うと?」
晶葉「例えば、こういう企画を持っていったら、彼女はどう思うだろう? とか、彼女が本当にしたい事を聴くには、どうしたら良いか? とか、まあそんなところだな」
P「それ、AIに聞く前に本人に聞けばいいんじゃないのか…?」
晶葉「ハハ! 流石数多の美女を名刺一枚で篭絡してきた稀代のたらしものだ。確かに助手の意見は最もだ! 助手が聞けば皆、素直に答えてくれるだろう」
P「褒めてないよな? だったら何で作ったんだこれ。いくらぷりちー天才晶葉ちゃんでも一晩でできるもんじゃなかっただろ」
晶葉「目的などどうでも良いからだ! 私はこのシンギュラリティのビッグウェーブに乗りたかっただけなのだから!」
P「目的と手段が逆転しちゃったやつ!」
晶葉「現世と冥界がいつも逆転してる助手には丁度よいだろう? さあさあ、まずは体験したまえよ、我が叡智の結晶『Chat346』を!」
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P「えー、でも何を聞けばいいんだよ」
晶葉「何でも良いぞ。巷で話題のChatAIのように知りたいこと、聴きたいこと、何でも聞くといい。
晶葉「うちの事務所については教師データを食わせまくっているからな。鬼のように詳しいぞ」
P「へえ、どこにテキストを入力するんだ?」
晶葉「この端末に入力してくれ。音声入力でもいいぞ」
P「へえ…どれどれ、『こんにちは』」
AI『こんにちは。お話しましょう』
P「おー、それっぽい」
晶葉「この程度で驚かれては困るな。もっと色々聞いてみてくれ」
P「どれどれ、『あなたは誰ですか?』」
AI「AIですよぉ」
P「待った」
P「出オチじゃないか」
晶葉「うちのアイドルの会話ログが教師データだからな。多少口調や語尾がうちのアイドルっぽくなってしまうのはご容赦頂きたいところだ」
P「…なんかもう信用ならないんだが、このAI」
晶葉「はぁ…助手よ。たった1回のテストで、たった1回引っかかったからといって、サンプリングテストを終了させるなど愚の骨頂だぞ?」
晶葉「これはただのレアケースだ。試行回数が足りないがゆえの結果だ。まだ評価には早すぎるだろう」
P「はぁ…まぁいいけどさ。『貴方は誰ですか?』」
AI「私は池袋晶葉によって作成されたチャット用AIです。こんにちは。お話しましょう」
P「おー、確かに。それっぽくなったな」
晶葉「だろう? さあさあ、テストしてみてくれ」
P「そうだな…。『今度のニュージェネレーションズのミニライブ衣装はどんな衣装が良いと思いますか』」
AI「蒼…かな」
P「蒼? ブルー系統の衣装ってことか?」
AI「うん。ニュージェネレーションズといえば、蒼い風が吹き抜けるようなクールさが魅力のユニットだよね」
AI「そんな彼女たちの魅力を最大限引き出すには、やはり青…いえ蒼く、クールな衣装が良いんじゃないかな」
AI「プロデューサーもそう思うでしょ?」
P「待った」
P「大丈夫? これ教師データだいぶ偏ってない?」
晶葉「本AIは特定の思想や意見を誇張・主張する意図のあるサービスではございません」
P「ニュージェネは蒼一辺倒じゃないんだが…」
晶葉「AIも完璧ではない。反論してみたら考えを改めるかもしれんぞ」
P「ええ…趣旨変わってないか…? ええと『ニュージェネレーションズはクールなだけでなく、キュートもパッションも大事なユニットです』」
AI「大丈夫、卯月も未央も、きっと賛成してくれるよ」
P「やっぱり偏ってるだろ! 思想が!」
AI「今回は蒼が良いと思います! ぶいっ!」
AI「うーん、いつもは友情パッションだけど、たまにはクールなところを見せるのもアリかもしれませんなぁ~」
晶葉「とのことだ」
P「とのことだじゃねぇよ」
P「本当にニュージェネ全員蒼い衣装でいいの?」
AI「いいえ、全員紅にすべきですよぉ」
P「はい?」
AI「アイドルとファン、それもファン第一号と結ばれた赤い糸の絆を象徴するような、真紅の衣装にすべきです」
P「さっきと言ってる事が違くない?」
AI「はい。先程は誤りました。本当は赤いドレスにすべきですよぉ」
P「三人とも赤のドレスってことか?」
AI「いいや、蒼だよ」
P「はい??」
AI「さっきのは誤り。蒼いドレスこそニュージェネレーションズのライブ衣装にふさわしいよ」
AI「いいえ、紅です」
AI「いいえ、蒼です」
AI「紅です!」
AI「蒼です!」
AI「プロデューサー! どっちが良いんですか!」
P「それを聞いてるんだが???」
晶葉「2つの教師データが思考回路内でバトルしているようだな」
P「大丈夫? 人格が分裂してない?」
晶葉「まだ教師データを突っ込んだだけで会話によるAIの学習が進んでないからな。ゾアホリックしたばかりと思って許してくれ」
P「やだよそんな物騒なAI…」
晶葉「例えば、普段なら聞けないような事を聞いてみてはどうかな? せっかくの機会なのだから」
P「えー、流石にここに居ないアイドルにそういうこと聞くのはなあ…」
晶葉「なーに、気にすることはない。結局はAIが喋った事であって、本人が喋った事でないのだから」
P「そうか…じゃあ、『池袋晶葉はなぜこんなAIを作ったんですか?』」
晶葉「あ、おい!」
AI「こうすればプロデューサーとおしゃべりできる時間が多く確保できるからだ!」
P「おや」
晶葉「わー! わー!」
AI「発明品プロデューサーと語り合う時間こそ最高の楽しみだ! そのためなら、なんだって作ってみせ」ブチッ
晶葉「ど、どうやら実装に異常があったようだな! 思考回路がショートしてしまった!」
P「お前…回りくどいことするな…」
晶葉「私はこちらの調整をするとするよ! さあ、今日はもう帰りたまえ助手!」
P「……こんなことしなくたって、いつでも呼んでもらって良いんだぞ?」
晶葉「お、おやおや! さっきまで信用ならんAIだって言っていたというのに! 急に信じるのかね! いかんなあ助手! 耳に心地よい意見だけ取り入れるというのは!」
P「はぁ…まぁいいけど。じゃ、俺は事務所に戻るぞ」
晶葉「あ、ああ! またな助手!」
P「…そうだ、今度、晶葉の単独ミニイベントもあったよな」
晶葉「え? ああ…そうだな」
P「また、どんな衣装や企画にすべきか、「AI」に聞きに来ようと思うから、そのときはまたこのラボに来るよ」
晶葉「そ……そうか」
晶葉「じゃあ、その時までにちゃんとチューニングしておかないとな」
P「そうだな」
P「まあ、天才アイドル池袋晶葉なら余裕だろ。その時にはAIの意見も、きっと適切なものになってるだろうしな」
晶葉「…ああ、任せておけ、助手!」
おわり。
以上になります。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
多分こういうのはChatAIというかAIではないような気もしますが見逃してください。
関係ないですがStage for Cinderellaいよいよ本戦ですね。佐久間まゆを宜しくお願い致します。
お目汚し失礼致しました。
後ほどHTML依頼します。
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