しずく「穴に落ちてしまいました・・・」 (29)

しずく「どうしましょう…」ハァ





侑「あれ?こんな所に穴が…ってしずくちゃん!?」

しずく「あ、侑先輩…」

侑「そんな穴の中でどうしたの?」

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しずく「実はランニングをしていたら落とし穴が仕掛けてあったようで、落ちてしまいました・・・」

侑「そっか…それは大変だ、どうにか上がってこれないの?」

しずく「はい…足をかけられる所もありませんし…難しいですね」

侑「よし!私が引っ張り出してあげるよ!」

しずく「すみません、お手数かけまして…」

侑「じゃあ行くよ!」ガシッ

しずく「はい、お願いします」


侑「んぐぐぐぐぐぐぐ…」グイグイ

しずく「侑先輩、全然上がってませんけど…」

侑「あれ…おかしいな…もっと力を入れて…」ムググ


ツルッ


侑「あ…」

しずく「え…」




ドンガラガッシャーン

しずく「・・・・・」

侑「・・・・・」



侑「えっと…ごめんね?私まで落ちちゃって…」

しずく「いえ、私も侑先輩がクソザコフィジカルだったのを失念していました…」

侑「うう…返す言葉もない…」ガク

しずく「さて、どうやって脱出しましょう…」

侑「あ、そうだ!しずくちゃんスマホは?それで助けを…」

しずく「すみません、お尻のポケットに入れていたんですが落ちた時に潰してしまって…」

侑「ああ、しずくちゃんのお尻で潰されたら壊れちゃうちょね、仕方ないね」

しずく「私のお尻だったらって何ですか!?」プンスカ

侑「あ、ゴメンゴメン」


しずく(侑先輩がお望みならお尻くらいいくらでも揉ませてあげるんですけどね!)

しずく「というか侑先輩のスマホは…」

侑「あ、そうか!」ゴソゴソ

しずく「よかった、これで助か…」

侑「あ、あれ?」ゴソゴソ

しずく「え、まさか…」


侑「ゴメン、教室に忘れてきたみたい…」

しずく「・・・・・」

しずく「ハァ…これはまずい状況ですね…」

侑「そうだ!大声で助けを呼び続けるってのは?」

しずく「この穴は音がこもるような形になっているので、近くに来ないと聞こえません…」

侑「ああ…それはマズイね…」

しずく「これはもう近くを誰か通るのを待つしかありませんね…」

侑「そうだね…」

しずく「…クシュン!」

侑「しずくちゃん!?大丈夫?」

しずく「いえ…今ジャージ1枚なのでちょっと冷えてきまして…」ブルブル

侑「そりゃ大変だ!とりあえず私の上着を…」ヌギヌギ


侑「はい!」バサッ

しずく「あ、ありがとうございます侑先輩…」

しずく「でも今度は侑先輩が…」

侑「だ、大丈夫だよ…可愛い後輩を守るためなら…」ガタガタ

しずく(侑先輩…寒そう…)


しずく「…こうなったらお互い体を寄せ合って暖め合うしかありませんね」

侑「おしくらまんじゅうって奴?いいね!それで行こう!」

しずく「そうと決まったらまずは服を脱ぎましょう!」ヌギヌギ

侑「いや余計寒くなっちゃうじゃん!」

しずく「直接地肌で寄せ合った方が効果がある気がします!」

侑「そ、そうだね…」ヌギヌギ


侑(しずくちゃんの全裸…ヤバイ…トキメキが過剰摂取になっちゃうよう///)ハァハァ

侑「ぬ、脱いだよ///」

しずく(侑先輩の全裸…想像してた100倍綺麗///)


しずく「じゃあ…行きます」

侑「うん、来て…」



チュウウウウウ


しずく「んんっ♡」

侑「!!!!!!!!????????」ビクン

侑「ぷはぁ…し、しずくちゃん!?何で唇を…?」

しずく「こうした方が全身にアドレナリンが回って暖かくなるかと思いまして♡」

侑「いやそりゃ暖かく…むしろ熱いけども!」


侑「私…初めてだったのに…」

しずく「私もです、しかし緊急事態ですから仕方ありませんよね?」

侑「そ、そうだね…緊急事態だから仕方ないよね…」

しずく「そうです、ですから…」



ガバッ


侑「うわっ!」ドサッ

しずく「ここ本能の赴くままお互いを貪り合いましょう♡」

侑「う、うん…♡」

侑(ってかまた私押し倒されてる…)

しずく「えへへ…侑先輩…♡」スリスリ

侑(ま、しずくちゃんが楽しそうだからいいか)


侑「ちょ…しずくちゃんあまり胸と胸押し付け合わないで…」

しずく「ええ~どっちが大きいか確かめようとおもったんですけど…」

侑「それいまやる必要ある?」

侑(早く助かりたいけど、こんな所誰かに見られたら…)





歩夢「…侑ちゃん?」




侑「その声はまさか…歩夢!?」

侑(まさかよりにもよって歩夢が現れるなんて…)


侑「あ、歩夢…よくここがわかったね…」

歩夢「教室に侑ちゃんのスマホが置いてあったから…何かあったと思って侑ちゃんに仕掛けたGPSを辿って探してたんだ」

侑「そ、そうなんだ…」

歩夢「それより…しずくちゃんと裸で抱き合って何してるのかなぁ…」ゴゴゴ

侑「こ、これはその成り行きというか生存本能というか…」アセアセ

歩夢「そっかぁ…そんなシチュエーションをいいことにしずくちゃんとお楽しみしてたんだね」

侑「い、いやむしろしずくちゃんの方が…」



歩夢「侑ちゃんなんて知らない!しばらくそこで頭冷やしてれば!?」プイッ



タタタ…



侑「あ!待って歩夢!行かないで!!!」

しずく「んん…誰か来てたんですか?」

侑「うん…でも状況は変わらなかったよ…」

しずく「そうですか」


侑「とりあえずもう十分温まったし服着ない?」

しずく「そ、そうですね…」チッ

侑「今舌打ちした?」

しずく「いいえ」

侑「はぁ…まさかこのまま夜に…」

しずく「そうなっても、侑先輩と一緒なら私は大丈夫です」

侑「しずくちゃん…」










せつ菜「おーい!大丈夫ですかー!?」

侑「せつ菜ちゃん!?」

せつ菜「侑さんにしずくさん、本当に穴に落ちてたんですね」

侑「え、何で知って…」

せつ菜「さっき歩夢さんが教えてくれました」

侑(歩夢…何だかんだで心配してくれてたんだ…)

せつ菜「今生徒会に連絡して人手を集めますね!」

しずく「よかった…やっと出られます…」

~数分後~


栞子「お2人共、無事で良かったです」

侑「はぁ~やっと出られた~」

しずく「ありがとうございました」

せつ菜「いえいえ、大した怪我もなくて良かったです」


せつ菜「ですが…」

侑「?」

せつ菜「歩夢さんが言っていましたが、お2人が穴の中でその…いやらしいことをしていたとか…」

侑「うっ…」

しずく「すみません、私、不安で侑先輩につい甘えてしまって…」

侑「しずくちゃん…」

せつ菜「そこで歩夢さんは、2人を助けたらきつーーーーーーーいお灸をすえてあげて!と仰ってました」

侑「歩夢…」

しずく「仕方ありません、罰は甘んじて受け入れましょう」

栞子「そうですね…どちらにせよこの穴をそのままにしておくわけにはいきません」

せつ菜「というわけで2人でその穴を埋めておいてください!」

しずく「はい!わかりました!」

侑「まぁ仕方ないか…」






せつ菜「しかしこの穴はどうしてできたんでしょう?」

しずく「かすみさんあたりがイタズラで掘ったんじゃないですか?」

栞子「後で問いただしてみましょう」

侑「ふぅ…大分埋まってきたかな」ザクザク

しずく「そうですね」ザクザク


しずく「これが…侑先輩とのはじめての共同作業///」

侑「や、やめてよ///」

しずく(結構楽しめましたね、この落とし穴作戦♡)


しずく(あらかじめ掘っておいた穴に、侑先輩が通りかかるのを見計らって落ち…)

しずく(間違って落ちたように演技をし侑先輩も落とし、密閉空間でイチャイチャするという作戦です)

しずく(穴の仲は璃奈さんに作ってもらった装置で冷やし、防音設備も完璧)

しずく(侑先輩はスマホを忘れてきて必要なかったけど、妨害電波装置もあったんですよ?)

しずく(仮に誰も来なくても特殊なトランシーバーで璃奈さんに連絡して助けてもらう手筈になってましたしね)

しずく(でもかすみさんには悪い事しちゃったかな…後で購買のパン奢ってあげよう)

しずく(それと歩夢さんにも要注意ですね…今度は欠席中を狙わないと…)

しずく(さて、次は体育倉庫に閉じ込められたというシチュエーションもいいかもしれませんね…)






しずく「また楽しみましょうね、侑先輩♡」

侑「え?」


~おわり~

これで終わりです

策士しず子に振り回される侑ちゃんも良きかもしれません

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