【ひぐらし】圭一「この世界はどうなっちまったんだ!?」 (32)

※ひぐらし卒の重大なネタバレをしれっと含みます。


レナ「はぅ……圭一くん、唐突にどうしたのかな?かな?」

魅音「あっはっは!圭ちゃんが唐突なのはいつものことじゃない」

沙都子「それで、圭一さんはいったい何に気付いたんですの?」

圭一「ああ……この世界は何かがおかしい……」

圭一「俺が知ってる世界のようで、俺の知ってる世界じゃないんだ!!」

梨花「!!」

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梨花(羽入、もしかして圭一には別のカケラの記憶が……!?)

羽入(あぅ……まだ何とも言いきれませんが……)

梨花「……圭一、ボクは圭一の話を聞かせてほしいのです」

圭一「梨花ちゃん……!ああ、まずはこれを見てくれ!」ドンッ

レナ「?これテレビかな?かな?」

魅音「圭ちゃん、これ今年発売されたばっかのAppleのLisaじゃん!うわー、おじさん実物は初めてみたよ!」

梨花「……?」

圭一「おう!最新の16ビットパーソナルコンピュータだ!」

圭一「親父が233万くらいしたって言ってたけど、こっそり持ってきたぜ!」

梨花「どう見てもこっそり持ってこれるサイズじゃないのですよ……」

沙都子「それで圭一さんはこれで何を見せてくれるんですの?紅蓮華のMVですの?」

レナ「ぐれん……?」

魅音「えむぶい?」

沙都子「!?」

沙都子「お……をーっほっほっほ!何を言ってらっしゃるんですの?」

沙都子「きっとうどんげの聞き間違えですのよ!」

梨花(あ、これこいつもループしてるパターンね)

圭一「とにかくこいつでひぐらし卒の公式ページを見てくれ!」

梨花(羽入、ひぐらし卒とか言いだしたわよ!?)

羽入(あ、あぅあぅ……とりあえずはスルーなのです)

梨花(そもそもこの時代のパソコンでインターネットなんてできるの?)

羽入(インターネッツどころかパソコン通信すら危ういのですよ……)

圭一「この登場人物のページだ」カチッ

魅音「え、これ圭ちゃん?……って、なんで裸なの!?」

圭一「ああ……何故かこのサイトでの俺達のバストアップ画像は裸なんだ」

魅音「俺達って……レナも私も裸じゃん!?///」

レナ「はうぅ……肩くらいまでしか見えてないとはいっても、さすがに恥ずかしいかな……かな……///」

圭一「ああ、それで見てほしいのはこの先の……」

圭一「……」ジッ

レナ「……圭一くん?なんで詩ぃちゃんのページで止まってるのかな?かな?」

圭一「ばっ……!ち、違う!!パーソナルコンピュータが固まっただけだ!」

圭一「夜の部活がはかどるなんて俺は決して思っちゃいない!!」

沙都子「夜の部活って何ですの!?」

魅音「っていうか詩音なら私でもいいじゃないのさ!!」

レナ「魅ぃちゃん?」

圭一「馬鹿野郎ッ!!」

魅音「えっ……!?」

圭一「魅音は魅音だ!!俺の大切な仲間だ!!」

圭一「詩音の代わりなんかじゃないないだろ!!」

魅音「圭ちゃん……///」

レナ「魅ぃちゃん?」

沙都子「待ってくださいませ!圭一さんは私達にねーねーの裸を見せたかったんですの!?」

梨花「みー、次元の違う変態さんなのですよ……正直引くわ……」

圭一「だ、だから誤解だって!!」

圭一「ほら、これを見てくれ!」カチッ

魅音「鷹野さん?……って、あれ?服着てる」

圭一「そうなんだ。知恵先生も、このエウアってやつも服を着てる……」

レナ「えっと……それがどうしたのかな?かな?」

圭一「おかしいだろッ!?」

レナ「!?」ビクッ

圭一「考えてもみろ!この国は大人は裸になってもいいけど、未成年の裸には厳格な国のはずだ!!」

魅音「大人は裸になってもいいわけじゃないよ!?」

圭一「それなのに、このページじゃまるで反対だ!!」

圭一「くそッ……くそッ!わけがわからねえ!何がどうなってやがる!?」

圭一「こんな世界、俺の知ってる世界じゃねえ!!」

圭一「まるで何者かがこの世界のルールを捻じ曲げやがったみたいだ!!」

圭一「これが……これがオヤシロ様の祟りだってのかよ!?」

羽入(風評被害なのです!!)

圭一「どうしてこんなことになっちまったんだ……!」

圭一「俺はッ……俺は知恵先生や鷹野さんの裸が見たかっただけなのにッ……!!」

梨花「本音が漏れやがったのですよ」

羽入(お、おかしいのです!圭一は別のカケラで全裸には萌えがないと言っていたはずなのです!)

梨花(ごめん羽入、その糞トリビア今いらないわ)

圭一「……ちなみに監督と沙都子の叔父は裸だ」

魅音「いや何で!?」

圭一「正直俺にもわからん……」

圭一「富竹さんはタンクトップだからグレーだけど、男性陣で明確に服を着てるのは大石さんだけだ……」

魅音「マジで何で!?」

圭一「本気で俺にもわからん……」

沙都子「……で、これどうするんですの?もうお開きでいいんですの?」

レナ「そうだね……圭一くんのせいで死ぬほど無駄な時間を費やしちゃったかな、かな」

魅音「うん、園崎家は絶対に圭ちゃんを許さないよ」

圭一「そこまでか!?」

圭一「梨花ちゃん、沙都子!何とか言ってくれよ!?」

沙都子「死ねですわ」

梨花「死ねなのです」

圭一「畜生ッッ!!」

圭一「待ってくれ!俺のことはどう思われてもいい!」

圭一「変態だと罵ってくれてもかまわない!」

圭一「それでもッ、俺にはまだ伝えないといけないことがあるんだ!!」

圭一「俺を信じてくれた仲間のためにも……」

圭一「梨花ちゃんと沙都子のためにも……これだけはッ……!!」

梨花(圭一、そこまで必死に……)

梨花(私と沙都子の共通点……まさか……!)

羽入(多分違うのです)

梨花「……圭一、ボクは圭一の話を聞かせてほしいのです」

圭一「ありがとう、梨花ちゃん……!」

羽入(あーあ……)

圭一「……本題の前に、このサイトには何故か二人の高校生verの画像があるんだが……」

レナ「はぅ~、高校生の梨花ちゃんと沙都子ちゃんかぁいいよぉ~!おっ持ち帰りぃ~!!」

魅音「ちょっ……レナ、233万をお持ち帰りは警察沙汰だって!」

圭一「そうだ!これがなくなったら俺の夜の部活はどうなる!?」

魅音「圭ちゃんは勝手な活動を追加しないで!!」

梨花「……いいからとっとと話を進めなさいよ!」

圭一「お、おう。すまん……」

圭一「この画像なんだが……梨花ちゃんは裸だが沙都子は着衣なんだ」

梨花「!?」

沙都子「!?」

魅音「ほ、本当だ……!」

レナ「どうしてなのかな、かな……!?」

圭一「考えられる理由は二つ……」

圭一「梨花ちゃんの胸が平らすぎて裸でも問題なしとされたか……」

梨花(羽入!今すぐ鬼狩柳桜を持って来なさい!!)

羽入(何をする気なのです!?あれは繰り返す者を殺すための剣なのですよ!?)

梨花(関係ないわ!物理的に叩っ斬るのみよ!!)

圭一「もしくは沙都子が熟女認定されたかだな……」

沙都子「羽入さん!今すぐ鬼狩柳桜を持って来てくださいませ!!」

羽入(ひいぃ!やっぱりこいつループしてる方の沙都子なのです!)

圭一「安心しろ、沙都子」

沙都子「は……?」

圭一「俺は熟女物でもイける男だぜ!」グッ

沙都子「嬉しくないですわ!!」

圭一「むしろ熟女が年齢不相応なコスプレをして恥じらう姿……」

圭一「それもまた良しッ!!」カッ

沙都子「羽入さんどいて!そいつ殺せない!!」

羽入(ダメなのです!こいつだけはマジでやりかねないのです!!)

圭一「二人が何を怒ってるのかはわからないが……本題だ」

圭一「この二人の画像(ロリ)をよく見てくれ」

沙都子「誰がロリですの!」

レナ「……?二人ともかぁいいけど……」

魅音「別にいつもの二人じゃない。特に変わったところはないような……」

圭一「おいおい、よく見てくれよ!舐めまわすように!」

梨花「幼女の裸を舐めまわすように見るななのです」

魅音「え~?おじさん全然わかんないよ……ねー圭ちゃん、答えは~?」

圭一「ったく……よく聞けよ。この二人の画像……」

圭一「乳首が映ってるんだ!!」

梨花「はあっ!?」

沙都子「んなっ!?」

魅音「ええっ!?ま、まっさかぁ……」

圭一「いーや、間違いない!俺は毎晩夜の部活で見てるんだからな!!」

魅音「だから夜の部活って何なのさ!?」

圭一「……聞きたいか?オットセイを優しく包み込んで、こう上下に……」

魅音「説明しなくていいよ!!///」

沙都子「こ、これは大問題ですわ……BPO案件ですわー!!」

梨花「みぃ……ひぐらし卒は別の意味でBPO案件なのですよ……」

梨花(主にあんたのせいで……)

レナ「うーん……あっ」

レナ「これ背景の模様じゃないかな?かな?」

圭一「……は?」

レナ「ほら、背景の赤色の中に濃い色の点々があるでしょ?」

レナ「それがちく……///サクランボに見えただけだよ。だよ」

圭一「なん……だと……?」

圭一「」

レナ「はぅ……け、圭一くん、なんかごめんね?」

魅音「あ、あはは……そんな勘違いするなんて、圭ちゃんもやっぱり男の子だねぇ」

魅音「そんなに見たいなら私がいつでも……///」

レナ「魅ぃちゃん?」

圭一「……くそっ!!」

魅音「!?」

圭一「レナ!魅音!お前ら沙都子と梨花ちゃんが好きじゃねえのかよ!?」

魅音「ふえっ!?」

レナ「も、もちろん二人とも大好きだよ?だよ?」

圭一「嘘だッッ!!」

レナ「!?」

圭一「お前らはこれが乳首じゃなくて模様に見えるってんだろ!?」

圭一「だが俺は乳首だと信じてる……」

圭一「そう信じることで俺は幸せになれる!笑顔になれるんだ!!」

梨花「いや、なるなよ」

圭一「愛がなければ視えない……」

圭一「それが魔法ってもんだろッッ!?」

レナ「!?」

魅音「!?」

沙都子「あ、愛が歪んでますわ……」

羽入(……!?梨花!大変なのです!)

梨花(さっきからずっと大変よ!むしろ変態よ!)

羽入(圭一から魔力を検知したのです!)

梨花(はあっ!?)

圭一「……おいおい梨花ちゃん、俺の二つ名を忘れたのかぁ?」

梨花「!?」

圭一「口先の魔術師……だぜ?」マントバサァ

梨花「まさかの伏線回収!?」

羽入(け、圭一が本物の魔術師に!?)

梨花(途中のメタ発言も伏線だったというの!?)

羽入(それはたぶん違うのです!)

レナ「な、何がおこってるんだろ?だろ?」

魅音「ありゃ、意外と冷静だねレナ」

魅音「てっきり魔術師姿の圭一くんもかぁいいよぉ~!とか言うかと……」

レナ「うん……」

レナ「やっぱり自分のこと魔術師とか魔女とか言うのはちょっと痛いかな……かな……」

梨花「ぐはぁッ!?」

沙都子「がはぁッ!?」

魅音「何で!?」

圭一「へへっ、これが魔法か!これで俺もやりたい放題だ!!」

梨花「くっ、吐血してる場合じゃない……!」

梨花「やめなさい圭一!何をするつもり!?」

圭一「決まってんだろ!!」

圭一「たけしの挑戦状みたいなクソゲーを乱立させたり!」

圭一「自分好みの女の子を作ってお父様と呼ばせたり!」

圭一「ハイレグの姉ちゃんに囲まれたり!」

圭一「熟女を美少女に変えてみたり!」

圭一「シャンデリア百合心中したり!」

圭一「酒飲んでやさぐれたり!」

圭一「東京に帰らせたり!」

圭一「この世界に興味ない的なマウントとったり、何だってできるぜ!!」

梨花「あれ、私今馬鹿にされてる?」

圭一「梨花ちゃん」

梨花「な、何よ?」

圭一「君が何を心配してもしなくても、もう全て終わってるぜ」ドヤァ

梨花「あんたのせいじゃないの!!」

レナ「こんなのおかしいよ、圭一くん!!」

梨花「レナ……!」

梨花(そうよ、私は仲間から諦めないことを学んだ!私達の言葉はきっと圭一にも届くはず……!)

レナ「圭一くんは男の子だから百合心中は無理じゃないかな!?かな!?」

梨花「レナ!?」

圭一「なるほどな……さすがはレナだぜ」

圭一「だったら俺は悟史と薔薇心中だ!!」

沙都子「にーにーを巻き込まないでくださいませ!」

圭一「仕方ねえだろ、こちとら他作品と違って男キャラが少ねえんだ!」

沙都子「理由も雑ですわ!!」

圭一「沙都子……魔術師となった俺は知ってるんだぜ」

圭一「お前、ひぐらし卒じゃ俺の仲間にめちゃくちゃしてくれたよなぁ!!」

梨花「そうよ!言ってやりなさい圭一!!」

沙都子「梨花はどっちの味方なんですの!?」

梨花「私のハラワタを耕さない方よ!!」

羽入(あぅあぅ、正論すぎて何も言えないのです)

圭一「任せろ、梨花ちゃん!」

圭一「沙都子!罰としてお前の目の前で悟史とチャブ台薔薇心中をきめてやるぜぇっ!!」

沙都子「ひいぃ、男くさそうですわぁ!!」

羽入(悟史へのとばっちりが酷いのです……)

梨花「って違う!落ち着きなさい圭一!」

梨花「チャブ台薔薇心中はせめて惨劇を回避してからにして!!」

沙都子「そういう問題じゃありませんわ!!」

圭一「へっ、オヤシロ様の祟りってやつか」

圭一「安心しな、梨花ちゃん!そんなもの、俺が1500秒で全て暴いてやるぜッ!!」

梨花「圭一……!」トゥンク

梨花(やっぱり圭一は私の知ってる圭一のままだった……!)

梨花(そうよ、圭一はいつだって運命をうち破ってくれる!)

梨花(戦おうとする意志はこんなにも美しく、神々しい――!!)

沙都子「梨花は脳破壊でもされてますの?」

圭一「――ノックス第4条!!」

梨花「!?」

圭一「未知の薬物及び難解な科学装置の使用を禁ず!!」

羽入(!?)

圭一「これに違反するひぐらしはミステリじゃねえ!」

圭一「全ては魔女幻想……オヤシロ様の仕業でQ.E.D.だッ!!」

羽入(あぅあぅあぅ!違うのです違うのです!!全てはニンゲンの仕業なのです!!)

圭一「そもそもノックス第2条で探偵方法に超自然能力の使用は禁じられてますー。繰り返しとか認められませーん」

羽入(あぅあぅあぅあぅ~~~~!!)

梨花「魔女でも人間でも私が死んだら意味ないっつってんのよ!!」

圭一「……ほらな。真実が必ずしも人を幸せにするとはかぎらない……」

圭一「打ち明けなくてもいいことと、打ち明けないといけないことは違う」

圭一「全ては箱の中の猫……それでいいじゃねえか」

圭一「俺には梨花ちゃんと沙都子の乳首が見えている……」

圭一「そんな優しい魔法があってもいいんだ……!」

沙都子「何一つよくないですわ!!」

圭一「フレデリカ・ベルンカステルが巨乳なのかPAD卿なのかも猫箱の中……」

圭一「それで救われる心もある……そうだよな、梨花ちゃん!」

梨花「羽入どいて!そいつ殺せない!!」

羽入(……!梨花、圭一の隙を見つけました!)

梨花(いけるの、羽入!?)

羽入(任せろなのです!)

羽入「あぅあぅ!僕は赤き真実を使うのです!!」

圭一「何ィ!?」

羽入「ベルンカステルは確かに原作の立ち絵では胸が不自然に大きいかもしれない……」

羽入「しかし!コンシューマ版では胸は小さく修正されているのです!」

羽入「すなわち――」

羽入『フレデリカ・ベルンカステルはパッドを入れている!!』

梨花「くっそ、敵が増えたわ!!」

圭一「ぐわあああッ!!猫耳ロリ巨乳は存在しちゃいけねえってのかよぉおおッ!!」

羽入「ふぅーはははッッ!!人の子よ、オヤシロ様の前にひれ伏すのです!!」

魅音「ちょっ……何がどうなってんのさ!?」

レナ「はぅ~、赤や青の矢が飛んできてかぁいいよぉ~!」




沙都子「ちょっと梨花!これもう収拾つきませんわよ!?」

梨花「あー……」

梨花「沙都子、あんたどうせ拳銃持ってるんでしょ?貸しなさい」

沙都子「ど、どうするつもりですの!?」

梨花「とりあえずループしてから考えるわ」パァン

沙都子「ああ、まあ……それが賢明ですわね……」パァン

一度目なら、正直引くわと私も思う。

明かされてしまった性癖に。



二度目なら、変態だと私は怯える。

起こされてしまった倒錯に。



三度目なら、変態を越えて紳士となる。

七度目を数えるとそろそろ魔術師になる。




  ——————————Frederica Bernkastel

羽入「……というお話だったのです」

エウア「ゲロカスみたいなカケラじゃな」




ひぐらしのなく頃に -Perverted of the golden witch-

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