勇者「不気味な森の小屋で(44)

勇者「その……どうか一晩、泊めて頂けないだろうか?」オドオド

女「……いいですよ」ニコッ

勇者「ほ、本当か?」パァア

女「はい。何日もこの薄暗い森の中を歩き続けていたなんて、さぞ疲れたでしょう。こんな家でよければゆっくり休んでいって下さい」

勇者「ありがとう!」

女「さぁ、どうぞ上がって下さい」

勇者「お邪魔します」ペコリ

女「あと少しで夕食ができますから……それまでお風呂に行っていてくれませんか?」

勇者「そ、そんな……泊めてもらううえに夕食やお風呂まで……」オロオロ

女「ふふっ、遠慮しないで下さい。夕食、作りすぎちゃって私一人じゃ食べきれませんし、それに……」

勇者「?」

女「勇者さんも女の子なんですし、そんな泥まみれだと折角の可愛らしい顔が台無しですよ?」

勇者「か、可愛らしい……」カァァア…

女「お風呂はあの赤い扉の奥です。どうぞ使ってください」ニコニコ

勇者「うぅ……かたじけない」トコトコ…ガチャッ…バタン

女「うふふ……本当に可愛らしい……」

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勇者「ふぅー……少しぬるいが……生き返る……」ザパァ…

勇者「ここ数日、ろくに水浴びもせずにさ迷っていたからな……」

勇者「こんな不気味な森の中で道に迷うなんて、正直もう駄目かと思ったが……まさか小屋があるなんて」

勇者「女さんも良い人みたいだし……私は運が良い……」

勇者「何だか急に気が抜けたか……眠くなってきたな……」ウトウト

女「ゆーうしゃさんっ」ガチャッ

勇者「わっ!お、女さん!?」ビクッ

女「夕食の用意が出来たので、私もお風呂を済ませちゃおうと思って」ニコニコ

勇者「そ、そうか……」チャプ

女「勇者さんたら、女同士なのになに恥ずかしがってるんですか?」

勇者「いや……そんなこと……」

女「あ、私、体洗ってあげます」

勇者「だ、大丈夫!一人で洗える!」

女「ほら、遠慮せずに!」ニコニコ

勇者「うぅ……じゃあ、お願いします……」ザパァ

女「はい」

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女「じゃあ勇者さんは、一人でこんな所まで旅を?」ゴシゴシ

勇者「……昔から人と接するのが苦手で……仲間と一緒に旅をしていける自信がなかった」

女「でも、一人って辛くありませんか?……あ、手を挙げてください」ゴシゴシ

勇者「普通はそうなのかもしれないが、私は一人の方が気楽だ」ヒョイッ

女「……じゃあ、もし勇者さんが大変な目に遭っていても……誰も助けに来ないんですか?」ゴシゴシ

勇者「まあ……そうだろうな」

女「そうですか……」ゴシゴシ…スルッ

勇者「ひゃあっ!お、女さんっ……そこは、大丈夫だからっ」

女「駄目ですよ、何日も着替えてなかったんですから。しっかり洗わないと」ゴシゴシ

勇者「んっ……くぅ……あぁっ」ゾクゾク

女「……はい、綺麗になりました」ニコニコ

勇者「はぁ……はぁ……」

女「じゃあ流しますねー」ザパァ

勇者「うぅぅ……」

女「じゃあ最後は湯船に浸かって、温まりましょうか」

勇者「し、しかし……二人ではいるには少し狭くないか?」

女「そうですね……じゃあ」ザパァ

勇者「?」

女「私が先に入るので、勇者さんは私の上に座ってください」

勇者「そ、それは流石に……」

女「どうしました?」ニコニコ

勇者「子どもみたいで恥ずかしい……」

女「そんなことないですよ。それに、私しか見ていませんし」

勇者「でも……」

女「さぁ」ニコニコ

勇者「……じゃあ」チャプ

女「はい」

勇者「あ、あの……重くないか……?」

女「大丈夫ですよ」

勇者「そうか……」

女「ふふっ……でも確かに」

勇者「?」

女「子供みたいですね、勇者さん」

勇者「っ……!も、もう上がる!」カァァア…ザパ

女「ああ、駄目ですよ!」ギュッ

勇者「うわっ!」バシャン

女「ちゃんと十まで数えて温まらないと……ね?」

勇者「わ、私はもうそんなことをする歳じゃないぞ!」

女「だーめ。十数えるまでこのまま抱っこですよ?」

勇者「そ、それじゃ本当に子供……」

女「いーち、にーい、さーん?」ニコニコ

勇者「うう……よ……よん……ご……」カァァ

女「ろーく、しーち、はーち……」

勇者「きゅう……じゅう……も、もう良いだろ!はなしてくれ!」

女「どうしようかなー……」ギュウッ

勇者「な……約束が違う!」

女「やっぱり百まで数えてしっかり温まるまで抱っこを……」ニコニコ

勇者「た、頼む、やめてくれ!」

女「なーんて、冗談ですよ」パッ

勇者「ううう……恥ずかしかった……」ザパッ

女「勇者さんが可愛かったので、つい」

勇者「むぅ……」プクッ

女「うふふ、ごめんなさい」

勇者「まったく…………ん?」ピクッ

女「どうかしましたか?」

勇者「い、いや……やけに体がポカポカするなと思って……少しのぼせたのかもしれない」

女「大丈夫ですか?」

勇者「ああ、問題ない」

女「あ……勇者さんの服、泥々でしたから私の服を持ってきますね?」ガチャッ

勇者「何から何まで……本当に……」

女「ふふっ、気にしないで下さい。少し待ってて下さい、すぐ戻ります」バタン

勇者「はぁ……なんか申し訳ないな」

勇者「私も何かお礼を……う、んん?」

勇者「なん、だ?本当に体が熱く……しかし、のぼせるような温度じゃなかったのに……」

勇者「はぁ……はぁ……ん……汗が……」クラッ

勇者「……っ!目眩まで……?くっ、立ってられない……」ヘタッ

勇者「はぁ……熱い……お、女さん……」

女「勇者さん着替えを……っ!ど、どうしたんですか?!」

勇者「わ、わからない……体が熱いんだ……」

女「わ、わかりました……そうだ、地下室ならここより涼しいですし、ベッドもあります。そこまで移動できますか?」

勇者「わ、わかった……なんとかっ……」グラッ

女「……っ!」ガシッ

勇者「はぁ……はぁ……すまない」

女「無理しないで下さい。しょうがないので私が抱っこしていきますけど、恥ずかしいとか言わないで下さいよ?」

勇者「あ……ああ……頼む……」

女「はい。よいしょっ……と。じゃあ、地下室まで行きますね」

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女「よっ……と」ボフッ

勇者「はぁ……はぁ……」

女「大丈夫ですか?」

勇者「ああ……確かにいくらか涼しくなった……ありがとう……」

女「……何かの病気かもしれませんね。そのまま少し横になっていてください。効くか分かりませんが、お薬持ってきます」ガチャッ

勇者「はぁ……はぁ……まいった」

勇者「何なんだ急に……森で変なものでも食べていたか……?」

勇者「これじゃあ……また女さんに迷惑を……ん……?」

勇者「なんだ……あれ……」

勇者「薄暗くてよく見えないが……あれは……」

勇者「三角木馬……?」

勇者「い、いや……まさか、な。拷問器具だぞ……こんなところにあるはずがない」

勇者「きっと……よく似た家具だろう……」

女「勇者さん、無事ですか?」ガチャッ

勇者「……ああ」

女「動けそうですか?」

勇者「いや……やけに体が重くて、なのに意識はハッキリしてるんだ……本当に何かの病気か……」

女「そうですか。お薬持ってきましたので、とりあえず使ってみましょうか」ニコニコ

勇者「い、いや……原因がわからないのに薬を使うのは……」

女「大丈夫です、すぐによくなりますよ」

勇者「……?」

女「ふふっ……ひんやりして、火照った体には気持ちいでしょう?」タラー

勇者「ひゃっ……ぬ、塗り薬なのか?」

女「そうですよ……うふふ」タラー…

勇者「女……さん?いくらなんでも……かけすぎじゃ……」

女「全身に塗りますから、少ないくらいですよ」タラー…

勇者「で、でも……お腹の上からベッドに零れて……」

女「さて……と。これくらいですか」

勇者「……女さん?」

女「……勇者さんのお腹……ぬるぬるになっちゃいましたね」ナデナデ

勇者「やっ……ふっ……くすぐったい……」

女「お薬が糸を引いてる……見てください、私の手もぬるぬるになっちゃいました」ヌチャッニチャ

勇者「さ……さっきから何を……」

女「このぬるぬるの手で勇者さんの胸を……えいっ」ムギュッ

勇者「ひあっ!な、な!?」

女「やっぱり柔らかいですね……ほら、手のひらで乳首ごとグリグリされる気分はどうですか?」ムニュッムニュッ…グニグニ

勇者「やっ……ちょっ……やめろっ……」ピクピク

女「嫌なら抵抗してくれて構いませんよ?じゃあ……反対側の胸は乳首ひっぱちゃいましょうか」コリコリ…キュッ

勇者「やめっ……ひぅっ……んくっ!」プルプル

女「抵抗しないんですか?すっかりおっぱいもお薬まみれになっちゃいましたよ?」ヌリュッヌチャッ…モニュモニュ

勇者「んっ……ぁあっ……や、やめろっ……やめて……」プルプル

女「ふふっ……おや?ここはお薬を塗ってないのにぬるぬるになってますね」スルッ…ヌリャヌリュ

勇者「さ、触るなぁっ……あっ、やぁあっ」

女「可愛い声……感じやすいんですね」ニコニコ…ヌチャッヌリュ

勇者「ち、違っ……女さ……んっ……いい加減にっ……」

女「指、入れますよ」ヌププ…

勇者「きゃっ……ふっ……はぁっ……」プルプル

女「こういうところを指で擦られると気持ちいんじゃないですか?」クチュクチュ

勇者「あっ、ひっ……ふぁっ、あっ」ピクッピクッ

女「勇者さんの中 ……凄いです。私の指に吸い付いてきます」クチュッ…クチュクチュ

勇者「あっ、あっ……駄目、やめてっ……な、なにかくるっ……」

女「もうですか、早いですね。じゃあペースをあげますよ?」クチュクチュクチュ

勇者「ひゃっ、やっ、やぁっ、まっ、待って!」

女「うふふ、駄目ですよ」ニコニコ

勇者「あ、ひ、やぁああっ!」ビクンビクンッ

女「イッてしまいましたね……よしよし」ナデナデ

勇者「はぁ、はぁ……な、なんで……」

女「?」

勇者「女、さん……なんで……こんなこと……」グスッ

女「あらら、勇者ともあろう人が……泣いてるんですか?」ニコニコ

勇者「はぁ……はぁ……」

女「ところで……勇者さんは淫魔という魔物をご存知ですか?」

勇者「…………?」

女「外見は人間にそっくりで……気に入った人間を魅了し、虜にして、巣に連れ去って、昼夜を問わず飽きるまで可愛がる……」

勇者「な……何をいって……」

女「そうそう、人間にそっくりと言えば……淫魔は魔物なのにお風呂に入るんですよ」

勇者「おふ……ろ……?」

女「はい。まあ人間を虜にするのですから体を綺麗にするのは当然として……そのお湯が少し変わってるんです」

勇者「ま、まさか……」

女「淫魔にとっては何でもないただのお湯なのですが、人間にとってそれは、強力な媚薬になるのです」

勇者「そんな……じゃあ……」

女「媚薬は遅効性です。肌からじわじわと浸透し……まずは体が急激に熱くなります。ぬるま湯だったのに体が温まって不思議じゃありませんでしたか?」

勇者「はぁ……はぁ……」

女「その次は脱力感です……ふふっ、もう腕を動かす力もないですよね?」

勇者「はぁ……う、うぅ……」

女「そして最後に感度がどんどん上がっていって……刺激にとっても敏感な体になります」

勇者「き、貴様……魔物だったのか……」

女「“貴様”なんて……駄目ですよ、女の子がそんな言葉使っちゃ」モミモミ

勇者「ひゃっ……くぅっ……」キッ

女「でも、そうですよ。私は淫魔です」

勇者「な、何が目的だっ……」

女「目的?さっき言いませんでしたっけ?」

勇者「はぁ……はぁ……」

女「“気に入った人間を魅了し、虜にして、巣に連れ去って、昼夜を問わず飽きるまで可愛がる”……もっとも、魅了して虜にするまでもなく勇者さん自ら私の巣に来てくれたわけですが……」ニコニコ

勇者「じゃあ……あれも……」チラッ

女「三角木馬に興味があるんですか?今日はまだ使うつもりはありませんでしたけど……勇者さんが使いたいのなら使ってあげますよ?」

勇者「じょ、冗談じゃないっ……」グググ…

女「この前連れてきた玩具は一ヶ月くらいで壊れちゃいましたけど……勇者さんはそうならないように大切に遊んであげますからね」ニコッ

勇者「く……そ、そうはいくか……」プルプル

女「へぇ……凄いですね。あれだけの時間あのお湯に浸かっていて、まだ立てるんですか」

勇者「わ、私を……お前の巣に入れたこと……後悔させてやるっ」プルプル

女「もしかして、戦うつもりなんですか?」

勇者「はぁ……はぁ……当然だ」プルプル

女「流石は勇者さん、なら私も真剣に相手をしてあげないといけないですね」

勇者「い、いくぞっ……」ブンッ

女「遅いです」パシッ

勇者「く、うっ……」グググ

女「これ、パンチのつもりですか?」ギュッ

勇者「手を……はなせっ……」ググッ

女「うふふ……勇者さんったら、自分の体が今どうなってるのかわかってないみたいですね」

勇者「な、何をっ……」

女「じゃあまずは……小指から」ギュウウッ

勇者「ふっ……はぁああっ!?」ビクッ…ゾクゾクッ

女「どうしたんですか?私は勇者さんの小指をにぎってるだけですよ」ニギニギ

勇者「な、なんっ……なんだこれっ……」ヘナッ

女「次は薬指しごいてみましょうか」シコシコ

勇者「ああっ……ん、うぁあっ」ピクピク

女「良い反応ですね、ますます気に入っちゃいました」シコシコ

勇者「はなせっ、はなせっ……」

女「はなしませんよ。中指と人差し指は……食べちゃいますか」ハムッ

勇者「~~~っ!!」ビクッ

女「ろうれすか?」チュパチュパ

勇者「やぁっ!はなしっ、はなしてぇ!」ゾクゾクッ

女「うふふっ、いやれふ」チュパチュパ

勇者「ひゃあっ、やぁぁあっ!」ガクガク…プシャァアッ

女「ん……あれ?まだ親指が残ってるのに、気持ちよすぎて漏らしちゃったんですか?」チュポン

勇者「あ、ああぁぁ……」シャアァ…

女「もう分かりましたよね。勇者さんは今、指を弄られるだけでもそんなことになっちゃうくらい……全身が敏感になってるんですよ」

勇者「はぁ……はぁ……」

女「……さて、お漏らしした罰として親指は皮がふやけちゃうくらいしゃぶってあげますね」

勇者「ひっ……いやだ、やだ……やめて……」フルフル

女「あ~ん」パクッ

勇者「ひぐっ……あ、ぁああっ!」

女「じっくり舐めてあげまふからね?」チュパチュパ

勇者「やだっ!な、舐めないでぇっ!」

女「そうれすか、じゃあ甘噛みしまふ」ガジガジ

勇者「ふぁっあ!」ビクッ

女「ふふふ、仰け反るふらい気持ちよかったんれふか?」チロチロガジッ

勇者「ひぁあっ!う、やぁああっ!」

女「もう、勇者さんたらすこしうるはいれふよ?」チュパッレロレロ

勇者「はぁあっ!や、ひっ……ひゃう」

女「まだまだ感度もあがりまふ……覚悟ひてふらはいね?」ガジッ

勇者「はぁっ、はぁっ、だ、だめっ!またっ、またくるっ!」

女「イッちゃうんれふか?今の体でイッたら、どうなるかわかりまへんよ?」チロチロ、チュパチュパ

勇者「はぁ、無理っ!イクッ、はあっ、イッちゃう!」ガクガク

女「もう、しょうがないれふね」チュウッ

勇者「いっ……ふぁああああっ!」ビクンビクンッ

女「ふふっ、大きな声らひちゃって…………ん?」チュパチュパ

勇者「………………」カクッ

女「あらら……気絶しちゃったんですか」チュポン

勇者「………………」

女「こんなに媚薬が効きやすいなんて……久々に良い玩具が手に入りました」

女「しかも仲間も来ないそうですし……うふふ、次は何をしましょうか、勇者さん?」ニコッ

勇者「………………」

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