勇者「俺に従順なハーレムパーティを築く」(700)

魔法使い「で?」プスプス

勇者「ひゃっ!?あんっ、あ、い、いや道はこっちの方が正しいかとぉ///」

魔法使い「はぁ?私が方向音痴って言いたいんですか?はぁ!?」ブスッ

勇者「あっ!つ、杖で刺されちゃってるにょおおおおおおおお!!」

勇者「はぁっ・・・はぁっ・・・」グタリ

魔法使い「あれ。ねぇ、馬はこんなとこでへばらないんですけど」バシッ! バシッ!

勇者(あれ・・・オカシイな・・・従順な子を選んだはずなのに・・・)

勇者(ドMで俺のことなんでも聞いちゃう子を連れてきたのにぃ!!)

勇者(どうしてこうなった)

_ 3日前 _

母「アナタも遂に王様に『勇者』として認められることになったのよ!」

母「きゃーーっ!これでパパと同じ境遇をたどるのね!」キャッキャッ

勇者「だとしたら死ぬことになるじゃないか・・・」

母「何よ、死んでないわよ!私のパパセンサーがそう告げてるの・・・」

母「あの人はまだ・・・生きて・・・る・・・っぽい」

母「さっ、はやく城に行ってきなさい」バシンッ

勇者「ああ、わかってるさ!」

勇者「必ず俺に従順な女をパーティに入れてみせる!」


____15歳 俺は勇者に憧れていた。今からその夢が叶う

          何故かって?

             女性と共に旅ができるからだ!!!

勇者(俺の目的は鬼畜的にそしてドラマティックに仲間を調教するのにあたる)

勇者(最終的に魔王を倒して適当に可愛い町娘を雇ってメイドにして・・・)

勇者「性的な奉仕をさせるのだ!!!」ガッツポーズ

勇者「ってことで王様に会いにゆきまーす」


兵士A「とまれ、不審者め」

兵士B「下衆が、色情狂め」

     ガシッ  ガシッ


             ズルズル

勇者「え、ちょ、あのっ!俺勇者なんすけどっ」

王「で?」ピコピコ

勇者「え、ええ。ですので旅の許可を願いたいと」

王「いいよー。あ、死んだ。はぁっ!?なんなのコイツ!!ガン待ちシネやっ!!」

王「チッ、これだからオンラインは・・」ポイッ

勇者(ちなみに、勇者はこれまでに20人もいたらしい)

勇者(そのうちに死者が13名 行方不明者が4名 残りの3名は旅を継続中)

勇者(未だに魔王を倒す勇者が現れなければこういう扱いをされるのも仕方がない)

勇者(あと、今年に魔物が攻め込んだ時に娘を・・・)クッ

家臣「では、旅の資金として100Gと・・」

勇者「は?!」

家臣「なんだ」

勇者「いやいや、100Gって今年の俺のお年玉より低いんすけど!」

家臣「だったら自腹でそのお年玉も旅の資金に加えるといい」

勇者(チッ、このじじい・・・保険ブッ込んで徐々に体を弱らせて・・)

王「ねぇ、気が散るからもう行ってよー」

家臣「では、最後にこれを持っていけ」スッ

   雑草

勇者「・・・あ、あの薬草じゃないんじゃ」

家臣「何を言う。薬草だ」

勇者「嘘だ!絶対にそこらへんにあるやつむしったやつだ!たんぽぽ混じってるもん!」

兵士A「さっさとけ変質者!」バシッ

勇者「ぐえっ、お、王様!」

王「・・・」ポチポチ

勇者「必ずしも魔王を倒し!姫の救出を誓います!」

勇者「この命に誓って!」(決まった・・・)ドヤァ

王「ん。がんば」

勇者「えー・・・それだけ?」


      ドンッ

兵士B「さっさと行った行った」

_仲間の酒場_

勇者「チッ、これだからこの街は嫌いなんだ」

勇者「俺のことをやれ変質者など色情狂などと!」バンッ

           カワイソウニ ゼンゼンソンナフウニミエナイ ダナ イヤ・・・

勇者「俺はただ・・・」ウルッ

勇者「ただ・・・」ウルウル

勇者「何も言わないでも勝手に俺のイチモツを慰めてくれる性奴隷をパーティに入れたいだけなのに」ホロリ

          ゾワッ  ヒソヒソ アイツノナカマニナラナイホウガイイ ヤメトケ サケガマズイ カエロウゼ

勇者「ということで可愛い子限定。あ、美人でもいいから♀の仲間3人ねー」ニカニカ

マスター「いるわけないだろ。そしてわたさない」

勇者「えーー!なんでなんでなんでなんでなんでぇ!!!」ジタバタ

マスター「あのなぁ、そんなこと毎日言ってる奴なんかに仲間なんて出来るわけないだろ」フクフキ

勇者「だ、だとしても!あのヒッキー王の唯一の取り柄は仲間を無料で勇者に提供することじゃないか!」

マスター「仲間は売春婦じゃないぞ」

マスター「む。そういえば♂ならいくらでもいるぜ」


戦士♂「ああっ・・・俺なら君みたいなジュノンボーイは大歓迎だぜ」ウホッ

魔法使い♂「おっ・・・ああ、あまちゃんを見ないと・・え?終わったのかい?」ヨボヨボォ

格闘家♂「ッシャース!オレェ、まじ消防んとき空手習ってたんすよー!」ッシャオラ!


勇者「うん。却下」

勇者「俺が欲しいのは女!ガール!まず女戦士から語ろうか、いいかい?女戦士のいいところは・・」

マスター「待て。お前が話す職業者(♀)の語りは長い」

マスター「というかもうソロでいけ」

勇者「やだぁ~~やだよぉ!うわーんわーん」

勇者「えぐっ、ぐすっ、うぐうぐうげげおおろろろろろろ」ブシャァッ

マスター「だぁーーっ!吐くな吐くなぁ!」

勇者「おぼろろろろっ!貴様ァ!おろっ、ジュースに毒もりやがったなぁ!」

勇者(ふっ、これでいちゃもんを付け、仲間を無理やり提供させる寸法!)シタリ

    「あのっ・・・」

勇者「っ!?」クルリッ

魔法使い「あ、あのっ。ここに勇者が仲間を求めてるって聞いて・・」

マスター「お、お嬢ちゃん。格好からして魔法使いかい?」

魔法使い「はい!」ニコッ

勇者(ロリイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイクッ)

勇者(身長146cm以下 体重リンゴ3個分 ちっぱい 処女と見た)

魔法使い「あ、あの。勇者さんですか?」スタスタ

勇者(少し戸惑いながら俺に歩み寄る・・・ああ、天使がいた)

魔法使い「良かったぁ・・・いい人みたいで・・・!」ニコッ

勇者「!!!」

勇者「もしかして・・・俺の仲間希望だったりしちゃう感じ?」

魔法使い「はい!昔から勇者様のお役に立てる魔法使いが夢で・・・」

魔法使い「はるばる遠くの町から来ちゃったんです!」テヘ

勇者「一人できたのか。ここ周辺のモンスターは強敵でねぇ、君一人で大丈夫だったのかい?」

魔法使い「はい!少し心細かったけど・・・」ニコッ

勇者「心細い・・・か・・・」スタスタ

勇者「俺も心細いんだ・・・これから一人で魔王に立ち向かうと思うと・・・」スタスタ..ピタ

勇者「俺の心細さ、もしよかったら。君が・・・埋めてくれるかい?」クルリ

魔法使い「はっはい!」

勇者(ふっ、おちたな)

マスター「よ、よすんだお嬢ちゃん!君はまだ冒険する歳じゃないんじゃないかな?」

魔法使い「うぅ・・・」

勇者「よせやいマスター。魔王を倒すという勇気に年齢なんているのか?」

勇者「だとしたらあなたはこの子の長年の夢を潰すことに・・・」

勇者「なるんだぜ?」ビシッ

魔法使い「!」

マスター「そ、それだけじゃない!コイツは変態で!君を汚そうとしていt」

勇者「おいおい、冗談はその辺によしてくれよマスター」ヤレヤレ

勇者「マスターが酒に酔ってどうするんだい?」

マスター「テメェ・・・カッコよく決めてるつもりかよ・・・」ピキピキ

マスター「街のみんなに伝えろ!!コイツが少女を連れてこうとしていると!!!」

勇者「い、行くよっ!まほちゃん!」ガシッ

魔法使い「ひゃ、ひゃいっ」

       バッ!ダダダッ

   アイツダ! ロリコンメ! ゼッタイニタビニダスナ! アノコヲタスケロー!!

勇者「ハッハッハッハ!さらば醜き祖国よ!」ダダダダダッ

勇者「そして・・・母さん・・・メシマズでしたーー!うひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」ダダダッダッ

  イッテラッシャーーーイッ!!!

勇者「か、母さん!」ウルッ

魔法使い「・・・」

_ 荒野 _

勇者「いやはや、残念な形での旅の出発になってしまったねぇ」

勇者「だけど問題ない。ノンノンプログレム!」

勇者「君と僕との関係はいつでも軌道修正はできるから・・・」サワヤカァ

魔法使い「あ、そのキャラもういいんで」

勇者「うん。わかってる・・・わか?」

勇者「え?」

魔法使い「ん~~~っと!ここならいいかなぁ」ノビノビ

魔法使い「じゃ、馬になって」

勇者「え、え、え、えあのあの」

魔法使い「早く、馬になってくださいよ。ゆ。う。しゃ。さ。ま」

勇者「え、ちょ、ちょっといい?整理付けていい?」

勇者「君のあの何とも言えない愛くるしいものはつまり・・・」

魔法使い「演技ですけど。決まってるじゃないですか」カミノケイジイジ

魔法使い「はぁ・・・新しい勇者が現れたっていうから来たら・・・」

魔法使い「案の定の冴えない感じだし」ジトッ

勇者「へっ!?ちょっ、めっちゃイケメンでしょ俺!」

魔法使い「まぁ、それはいいとして」

魔法使い「勇者様。貴方戦えるんですか?」

勇者「そ、それなりにそこそこ」

 ・スライムが現れた!

勇者「いきなり!?」

 スライムの攻撃!

         ボコッ

勇者「あふんっ」バタリ

魔法使い「メラ」

     ボォッ

        ピッピキィイィィィィィィッ!

  スライムを倒した!

勇者「おお!」(可愛い上に強いなんて惚れちゃう!)

魔法使い「はぁ、やっぱり弱いんですね。だったら下にいる意味はないんですよ」

魔法使い「だから馬になれと。弱くて使えない勇者なんてタクシー以下」

勇者「う、うぅっ」(だがここでヘバる俺ではない)

勇者「ハッ!知ってるぜぇ!魔法使いは攻撃力皆無だとなぁ!」(力技でねじ伏せるっ!)

       ボォッ

勇者「あちゅいっ」

勇者「」プスプス(結局。僕は馬となり道なき道を進んでいった)

魔法使い「もう夜だし。あそこで寝ましょう勇者様」

勇者「はい・・・」パカラッパカラッ(ああ、敬語になってしまっている)


   メラ
      ボォッ

魔法使い「おやすみなさい」

勇者「おやすみなさい」

勇者(こ、これも計算の範囲内だ!)

勇者(最初はツンツン、次第にツンデレ、そして絶対服従!!!)

勇者(こういうドSキャラなぞ屈服に限るのよ)

勇者(絶望なんてしない。俺の心は常に希望で満ち溢れてるんだぜ)

勇者(クヒヒッ見てろ。明日や明後日には・・・)

なんとなく書きました。反省はしてません

明日書きます

_ 現在 _

勇者「絶望したっ!」

魔法使い「うるさい」 ボッ

勇者「あちゅっ、う、うぐ・・・」

勇者「次の街まで普通は1日でつくのに・・・」

魔法使い「ほっんと、方向音痴で使えないってレベルじゃないですね!」

勇者「まほさんが道を決めてるのに・・・」ボソッ

魔法使い「はぁ!?わ、私が道を間違えたとでも!?」

勇者「いえ、全て悪いのは私です」

魔法使い「よろしい」フッ

_ 始まりの街 _

魔法使い「着きましたよ。勇者様!」ドヤァ

勇者(いや、3日たってまで言われても・・・というより方向音痴気にしてるんですか)

勇者(可愛いところもあるじゃないか)

魔法使い「なんですかその目は、潰しますよ?」

勇者「申し訳ございませんでした!」ドゲザ

魔法使い「うわっ・・・公衆の面前で土下座とかやめてくださいよ!こっちが変だと思われる!」ガシッガシッ

勇者(このいち。パンツが見えるのでヤンス)

魔法使い「じゃあ取り敢えず宿屋のチェックインを取りましょう」

勇者「ラジャー!」

勇者「クッソ・・・あのロリめ・・・」

勇者「いつか『ゆうしゃしゃまのおち ぽなしじゃ生きていけないのぉぉぉ!』とか言わせてやる」

勇者「グフッ、ギュフフフフフ」

魔法使い「・・・」

勇者「あ、あれ。次の村までの情報収集するからって・・・」

魔法使い「勇者じゃないと怪しまれるでしょう」

勇者「あ、あははっ、そっすよねー」テヘペロ

勇者「じゃあ行こうか!まほさん!」

魔法使い「で。何無しじゃ生きていけなくさせるんですかぁ?」

町人「ううん、あの辺はちょっと兄弟の旅人じゃキツイモンスターもいるからねぇ」

町人「というか大丈夫かい?ボロボロだけど・・」

魔法使い「ごめんなさい・・・お兄ちゃんは私をかばって・・・」ウルウル

勇者「・・・あ、はい。大丈夫です」

勇者「それより!もいっかいお兄ちゃんって言っべぼぉっ!?」ボゴォッ

魔法使い「じゃあ宿屋に戻ろうね~~」

勇者「」

      ズルズル

_ 宿屋 _

勇者(始まりの街。実を言うと俺の祖国から20km弱だ。それを3日もかかってしまった)

勇者(街の名前の名付け理由は旅人に便利なグッズ用品が売られていることから)

勇者(街といっても小さな村みたいなもので・・・まぁ俺の世界じゃコンクリートがいっぱいあったら

   それは街で 無かったら村だ。そんな基準です)

勇者(次の村まで30km弱、長い旅になりそうだ。何より厄介なのはこのロリっ子)

魔法使い「すぴー・・・むにゃ」グッスリ

勇者(こんな近くで寝やがって)

勇者(俺を男だと認めるのをやめたか。ましてや襲ったところで自分に勝てやしないと思ってるのか)

勇者「甘いんだよーっ!ガキンチョ!」ガバッ

          ボォッ

勇者「あふんっ」

_ 次の日 _

魔法使い「さ、この街もでましょう」

魔法使い「次の村で在中してるパーティ御一行がいると聞きました」

魔法使い「いっそのことソッチに仲間入りしてもよろしいですか?」

勇者「もうしません。しません!だからっだからひとりにしないでぇええ!!」

魔法使い「よろしい」フッ


勇者「あーそういえばさっき言ってた在中パーティ」スタスタ

勇者「それ俺の幼馴染兄だね」スタスタ

魔法使い「兄?」ピタリ

勇者「俺より1週間前に旅立ったんだ。まさかもう追いつくとは・・・」

魔法使い「あなたより優秀なのを期待しますね!」

勇者「くっ・・・」(くそぉ、最初はおめめぱちくりで犯したいと思ったのに・・・)

勇者「あ、いや」(常にジト目顔ってのも悪くないね)

魔法使い「で?その兄さんとは仲がいいのですか?」

勇者「仲か・・・」

勇者「ひどいNTRを味わったよ・・・」

魔法使い「あ、笑っていいですか?くっふふふっ」

勇者「もう笑ってるよね!?」

_ この前 _

勇者「フッ、兄さんが先に逝くとはな。俺は悲しいよ」

勇兄「あははっ、お前も1週間後には旅に出るだろうに。というより行く、な」

勇者「俺のパーティは決まってるんだ。僧侶、まずお前を喰らう!」

僧侶「えっ!?わ、私?」

勇者「だって好きだし。さっ、俺の性欲処理パーチィに参加するのだ!」

僧侶「好きっ!?す、好きなんて・・・そんな・・・///」カァァァ

僧侶「っていうかせっせいなんとか処理とかしないよ!」

僧侶「あと・・・・ごめん」シュン

勇者「ン?」

勇兄「ああ僧侶は俺の仲間なんだ。悪いな」ニコッ

勇者「」

勇者「えっ、ちょ、だだって5歳の冬から予約とってたじゃん!」

僧侶「え・・・そだっけ?」

勇兄「あー本当悪いな。もう仲間の手続きもしちゃってさ」

勇兄「じゃ、じゃあ行ってくる」ギュッ

勇者「ちょっハグやめて!苦しい!てかむさい!」

勇兄「あっ・・・・わ、悪い・・・」バッ

僧侶「・・・」

勇兄「良し!じゃあ行くか!」

勇者「ああ、悲しきかな。我が人生」ウルリ

勇者「まさか仲良かった幼馴染3人にそんな三角関係があったなんて!」

勇者「NTRって携帯小説でクソビッチな女共にウケそうだよね!いっそのこと投稿しようかしら!」

魔法使い「全然ダメージ受けてないじゃないですか・・・」

魔法使い「あときっと炎上しますよ、それ」

勇者「でもいいんだ。だって俺には・・・まっまほさんがいるし・・・///」ポッ

   ブスッ

勇者「うげっ、あ、あの杖で刺すのやめてくださいますか」

魔法使い「キモい」

勇者「そんな照れ隠しも好きだゾ!」

________
____

 ・ドラキーが現れた!

ドラキーA「キシャーッ」

ドラキーB「プシャーッ」

ドラキーC「ドジャァ~ン」

勇者「ギラ!」

  ボワワッワワッ  ボォォォ

ドラキーABC 「「「キィーッ」」」

勇者「なっ!?上に飛ぶなんてありかよ!」

魔法使い「使えない・・・」ボソッ

勇者「・・・」

魔法使い「いいですか?飛行する敵なら・・・今覚えてる範囲なら」

魔法使い「メラです」

勇者「マラ?」

   ボォッ

勇者「あっ!あついあつい!!」

魔法使い「ちゃんと聞いてください!生死に関わることですよ!」

勇者「せいs・・・あ、いや、なんでもないです」

魔法使い「腕を攻撃する相手にセット」シュッ

勇者「は、はい!」シュッ

魔法使い「言霊を脳内で詠唱して魔法を打ち込んでください!」

魔法使い「メラっ!」ボォッ

     ヒュンッ

ドラキーA「ピキャッ!?」ボボッ

ドラキーA「ピ・・・ピ」ジュワッ


勇者「おお!かっこいい!」

魔法使い「この程度・・・あ、当たり前ですよ・・・」

勇者「SET!」シュッ

勇者「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ~」ブツブツ

魔法使い「な、なんですかそれ。というか脳内で喋ってください」

勇者「メラっ!」ボォォォッ!!!

勇者「って!?ぎゃああああっ!めっちゃ炎出てる!でかいでかいでかい!」

魔法使い「そ、そんな・・・形が球体じゃないメラなんて・・・しかもこの威力」

ドラキーBC「」ブシューッ

勇者「おっ、か、勝ったよ!かったよー!一瞬で消し炭だぜぇ!」

勇者「いやいや、やはり主人公は違いますね!」ドヤドヤ

魔法使い「調子に乗らない方がいいですよ」

魔法使い「第一、魔力を注ぎ込み過ぎなんですよ。おかげで魔力の消費がすごいはずですよ」クドクド

勇者「(´・ω・`)」

魔法使い「ちゃんと聞いてるんですかぁ?」プスッ

勇者「きいてるきいてるっ!!」

魔法使い「・・・はぁ」

_拝啓  母さん

  僕は今、大自然の中にいます・・・

    旅では、魔法使い様の言うことは絶対なわけで

      ・・・僕には・・・旅が向いてないと思われ・・・

        やはり、僕には家の中が向いてると思われる・・・


     ボォッ 

         メラメラ  メラメラ

魔法使い「え?お母さんに送るはずだった手紙?」

魔法使い「いやぁ、暖をとるのに最適だと思いましてですね」ニタァ...

勇者(あああああああっ!!!クソっ!クソガァッ!!!)

勇者(あのジト目ロリやろう!その下から見下す目線じゃなくて下から上目遣いに直しやがれ!!)

勇者(クソッ!クソォッ!もう犯す!犯す!犯す!というか最近自慰してない!!!!)

勇者「そうだ・・・!俺にはラリホーがあった・・・!昏睡レイp」

魔法使い「私に低俗な呪文は聞きませんよ」ヒラリ

魔法使い「一族秘伝の繊維で作られたローブですから。並大抵の魔法なんて効きません」

勇者「え?一族・・・?」

魔法使い「っ!」

魔法使い「だ、代々魔法使いの家系なんです・・・」

勇者「・・・ふーん」(あまり言いたくないことなのだろうか)

_ 夜 _

勇者「ふぅ、やっぱり1日かかるよね~」

魔法使い「ええ。地図通りに行けば明日の昼辺りには到着できるかと」

勇者「・・・」ヌギヌギ

魔法使い「・・・なんで脱ごうとしてるんですか」

勇者「いや、さっき湖があったから体洗おうかと。いやんっ、見ないでぇっ」キャピッ

魔法使い「脱いだ衣服を燃やして欲しいんですか?」

魔法使い「・・・では私も入りましょうか」

勇者「えっ!?えっ!!!!!??!??!?!?!??!?」

魔法使い「貴方の入った後に」

_ 湖 _

勇者「ふぃ~魔法で暖かくしといたよ~」(そしたらお魚が浮いてきたのは秘密)

魔法使い「・・・」ジリッ

勇者「え、な、なに?」

魔法使い「・・・」スクッ  テレレンッ

魔法使い「貴方が入った後の水質調査をしているのです」

魔法使い「中で何されたらたまったもんじゃありませんし」シレッ

勇者「しないよっ!」

勇者「母さん。僕は初めて貴方以外の女性の裸を見ることになるかもしれません」

勇者「彼女は14歳。僕より年下です・・・あ、年下ってなんか卑猥に聞こえますよね

   え、俺だけでしょうか?」

勇者「と、いうことで覗こうとおもいまーーーっしゅっ!」ダダダッ

_ 湖 _

勇者「・・・」ゴクリ


魔法使い「・・・見てなさい・・・必ず・・・」


勇者(クソッ、こっからじゃよく見えぬ。ていうかなんか喋っとる)

魔法使い「超えてみせる・・・見下してみせる・・・見てなさい・・・」ギリッ


勇者(えっ?お、怒ってる!?バレた!?)

勇者(ここは紳士的に覗こうと思ったのに。チッ、カンが鋭い奴だぜ)

勇者「じゃあここはダイナミックに・・・」ヌギヌギッ

勇者「るぱぁんだーーーいぶぅtべjふぇあぽ」

魔法使い「フッ、来ることを予想して召喚獣を召喚しました」

魔法使い「召喚獣 ・しゃーく・ 言うなればサメです」

しゃーく「ガブッ」

勇者「噛んでる噛んでるッ!!!」ブシュッ

魔法使い「それに、湖を魔法でカラーリングしておき」

魔法使い「透明な水をピンクにしました」ドヤァ

勇者「くそっ!水質汚染だ!水質汚染!透明に戻して裸を見せろ!」ブーブー  ガブッ

魔法使い「ふんっ」ザバッ

魔法使い「水着着用ですよ」ドヤァ

勇者「・・・眼福」ブシュゥゥッ

魔法使い「なっ!?み、水着で?」

勇者「・・・」バタッ  ジャボンッ

勇者(拝啓 母さん  旅は楽しいです)

勇者「あのさ・・・」

魔法使い「ん」

勇者「本当に・・勇者の役に立ちたくて魔法使いになったの・・・?」

魔法使い「・・・そうですよ」

勇者「・・・そっか」

勇者「じゃあえっちしようか」

魔法使い「縛ってモンスターの群れの中に放り込みますよ」

勇者「・・・おやすみ・・」

魔法使い「ふん。おやすみなさい」

_ むら村 _

村人「ようこそ!むら村へ!」

勇者「ついた!やっぱり地図を買ってよかった・・・」チラリ

魔法使い「ナニカ?」ギロリ

勇者「い、いえいえっ?」フイッ!

  「あれ?勇くん?」

勇者「ン?」

僧侶「やっぱり!勇くんだぁ!」パァァ

勇者「き、貴様ァ!寝取られエンドルートの糞ビッチ幼馴染ヒロイン 僧侶!」

僧侶「くそびっち・・?」キョトン

_ 宿屋 _

   = 食堂 =

勇者「・・・」ムスッ 

勇兄「そうなんだそうなんだ。ここを先に行った石門の門番が先を通してくれなくてね」

盗賊(♀)「だったら崖を登ればいい」

勇兄「あははっ、それをできるのは君だけだろう」

僧侶「私にはちょっと・・・」ショボン

魔法使い「フム、何故通してくれないのでしょうか・・」

勇者「・・・何故だろうね」(何故俺には仲間が二人いない)ギラギラ

勇者(勇兄。昔は頼りがいがあって好きだが・・・イケメンで爽やかな性格はいけすかねぇ)ギラギラ

勇者(この際、僧侶とかいう乳女はどうでもいい。腹ボテエンドで母乳を豪快に飛ばすといい)ギラギラ

魔法使い「この小さな村にずっと居座ってるわけにも行きません」

魔法使い「勇者様、石門に行って門番に訳を聞きましょう」ツネリ

勇者「痛い痛い痛いっ!で、でもそんなところも好き・・・///」

勇兄・僧侶「「!!!」」」

勇兄「ゆ、勇者。その魔法使いさんとはただの仲間なんだよな?」

勇兄「何にもしてないんだろうな!?」ニコニコ

勇者「え、な、なんで笑顔で・・・まさか」(コイツ、まほさんまで寝取るつもりかぁ!)

僧侶「勇くん。そんな可愛いくて・・・むぅ、小さな子に変なことなんてしてないよね」

僧侶「・・・・・マスターに女の子の仲間は紹介しちゃダメって言ったのに」ボソッ

勇者「え?なんだって?」

勇者「なんなんだアイツ等・・」

魔法使い「いい幼馴染達ですね」

勇者「まぁね。悪い奴等じゃないんだけど・・」

魔法使い「私のこと心配してくれるなんて」

勇者「うん、そっち?」


_ 石門 _

勇者「っしゃーせーん。ここをぉ、通れないとかぁ聞いてぇー」

魔法使い「いませんね・・・」

勇者「あ、あそこにいるんじゃない?」

魔法使い「門番用の小屋ですか。待機でもして・・・っ!?」ゾワッ

勇者「うえっ、こ、この匂い・・・!」

勇者「あっ!?ふ、ふせて!」

      ズバァッ!

魔法使い「けほっ、けほっ、あ、ありがとうございます」

勇者「どうやらこの腐った臭い。原因はあと馬鹿でかい鳥のようだね」

   キュィーーーーーッ

        バサッ バサッ

魔法使い「キメラ・・・・いくらなんでもデカすぎます・・・」

魔法使い「口元を見てください・・・恐らく門番さん・・・」

勇者「ハッ、子供用の餌かぁ?」

魔法使い「どうしますか?このまま無断で通るか逃げるか・・」

勇者「いや、どっちにしても・・・」ガシッ

魔法使い「きゃっ!は、離してッ!」バシッバシッ

勇者「にっ、逃げるんだよォ~~~~ッ!!!」ダダダダダッ

  キェーーーーーッ

         キエェーーーーッ!!!

             バサッ   バサァッ

魔法使い「お、追ってきますよ!」

勇者「う、うぎっ」

勇者「やっ!」ボォッ

      ヒューーーンッ

キメラ「・・・」ブンッ ブンッ

勇者「なっ!?俺のメラが・・・風で・・・」ガーン

魔法使い「くっ、ラリホーを二人で放ちましょう!」

魔法使い「少しは足止めできるかもしれないっ」

勇者「眠れッ!」

魔法使い「やっ!」

キメラ「グエッ!グ・・・・」ヒューーー

               バタンッ

_ 村 _

勇者「だぁーー!死ぬかと思った!」ゼェゼェ

魔法使い「何故門を通ろうとしなかったのですか・・・?」

勇者「はぁっはぁっ・・・え?だってこのままだと村が襲われちゃうじゃん」

魔法使い「・・・」(変なところで正義感があるのね)


勇兄「なるほど・・・キメラか・・・奴は火を吐くぞ」

勇者「・・・」ムスッ

魔法使い「いい加減ちゃんと聞きなさい」ツネリ

勇者「あんっ」

勇者「だーかぁーらー。あんな害鳥俺が駆除するから」

勇者「君達の手には及びましぇーーーん」ベロベロバー

勇兄「む、お前なんか俺等に突っかかってないか?」

勇者「あっあっ、いやでもそこのスタイリッシュな盗賊さんには手伝って欲しいなぁ」

盗賊「・・・アタシ?」

勇者(でました一人称『アタシ』。これは勇者的にはポイント100点ですね。どストライクですね)

僧侶「え?私はっ?私私!」

勇者「・・・」プイッ

僧侶「・・・うぅ」

魔法使い「私達だけじゃ敵いませんよ」

勇者「いや、勝てるね。だって俺主人公だし」

勇兄「・・・あ、あはは。やっぱり勇者は変わらないなぁ」

勇兄「そんなお前を俺は・・・」

僧侶「お、お兄ちゃん!」

勇兄「す・・済まない僧侶。言うのはルール違反だよな」

勇者「?」

魔法使い「あー・・・これはまた・・・」

勇者「え?何なの?」

_ 自室 _

魔法使い「ふぅ、他の客もいるとなると・・・部屋を別々には借りられませんね」

勇者「いや、出費が嵩むよりマシさ」

勇者「そ、それに・・グヒヒ・・・」

魔法使い「召喚魔法! ばぐ!」

魔法使い「このばぐはいい夢を見してくれるし、私の眠りの番人なのです」

勇者「え?おて」

   ガブッ

魔法使い「襲おうとなんてしたら・・・噛むくらいじゃ済みませんよ・・・」スヤァ

魔法使い「・・・むにゃzzz」

勇者「グスン・・・くすん・・・」フトンギュウ

    コンコン

勇者「ん・・・?」

    コンコン

勇者「は、はーい。どうぞ、鍵あいてるんで」

               ガチャ

僧侶「ど、どうも・・・」ニコ

_ 村 _

    = 中央広場 =

勇者「あんだよ・・・」

僧侶「ね、ねぇ・・どうしてそんなに私・・あ、お兄ちゃんや私を嫌うの?」ウルウル

勇者(出た。こいつの涙目上目遣い。たいていの男はこれで許すが)

勇者「兄さんはイケメンだから嫌い。お前は俺を置いて兄さんに着いていったから」

勇者(ま、兄さんを嫌いなのはお前を連れてったことなんだけど)

僧侶「えっ、だ、だってそれは・・・」

勇者「どうして約束破ったんだよ。俺と旅するって言ったのによ」(ああ、なんか俺女々しい)

僧侶「うぅっ、そ、それはほんと・・・言えないの・・・ごめんね?」

勇者「別にもう会うことなんて滅多にないんだから」

勇者「ふわぁ~あ。もう戻っていい?俺にはまほさんがいるから」

僧侶「あっ・・・そ、その人のこと・・・好きなの?」

勇者「うん」(嘘だけど。本当は好きな人なんていないし・・・)

僧侶「・・・・・」

僧侶「うそ・・・・・」

僧侶「・・・・・うそでしょ?」

僧侶「・・・ねぇ!嘘だよね・・・!?ねぇ!!?」ガシッ

勇者「ひぃっ!?」

僧侶「な、何よもうっ!さきにそういえばいいのに!」

勇者「うぐ・・・」(怖かったー)

僧侶「ゆ、勇くんがえっちで変態なのは知ってるけど・・・」

僧侶「でもダメだよ!あんな小さな子に変なことしちゃ!」

勇者「したいけどできないんだよぉ!」

    ポツッ

僧侶「あれっ?」  

     ポツポツッ
         ザーーーーー   

勇者「あ、雨降ったから戻ろうず!」ダダッ

僧侶「あっ、待ってよ!まだ話はっ・・」

_  翌朝  _

魔法使い「・・・何笑ってるんですか気持ち悪い」

勇者「いやぁ、まほさんの口に付いたシーザードレッシングが僕の股間から発射される

   モノを連想されて」

魔法使い「レモン汁ぷしゃー」プシャーッ

勇者「シィィィザァァァァ!!!」

勇者「つ、つーか目が!目がァ!」

宿屋「食べ物で遊ばないでくれませんか!」

僧侶「・・・」ムスッ

勇兄「あ、あはは。仲良さそうで・・・」

勇者「いやいや、ニヤけてるのは新しい技を覚えたのだよ」

魔法使い「期待しません」プイッ

勇者「きっとまほさんも使えないような魔法だろうなぁ~なぁ~」ドヤドヤァ

魔法使い「む」ピクッ

勇者「いやぁ、昨日の豪雨を見て考えたのだよ。これは強いぞぉ~~」ドヤドヤァ

魔法使い「むむっ」

勇者「名付けて!で」

       キメラガデタゾーーー
 
            ニゲロー ニゲロー!!!

勇者「なにっ!?」

宿屋「ひぃっ!?お、お客さんも逃げて!!」

盗賊「・・・懐に忍び込む・・・」チャキッ

勇兄「さすがに、勇者名乗るなら戦うしかないよな。俺が接近戦をする!」チャキッ

僧侶「回復なら任せてください!」

魔法使い「遠距離で援護します」

勇者「観客席で見てまーす」ホジホジ

魔法使い「・・・おい」ギロッ

勇者「ッシャァオラ!任せろやオラァ!オラオラァ!」シュッシュッ

キメラ「キエェーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」バサッバサッ

勇者(あ、無理だこれ)

勇兄「やぁっ!!」ブンッ

      グシュッ!

キメラ「グエッ!グエッ!」ブシュッ!

勇兄「ふぅっ・・・これでも鉄の斧なんだけどな」

勇兄「深くはえぐれない・・・か」

盗賊「・・・っ」ヒュッ  ヒュッ

       ジャキッ  
            カキンッ!

盗賊「足・・・硬い・・・」

魔法使い「燃え散れッ!メラミ!」ボオォォッ

            ヒュゥッ

               ボォォッォォッ!!!

キメラ「グエッ!!?クエーーーッ!クエックエッ!!!」ドタバタ

魔法使い「やった!」

勇兄「す、すごいじゃないか!今のでかなりのダメージをくらえ・・・」

キメラ「クエックエックエッ」ゴロゴロ

盗賊「いやっ・・・違うっ・・・」

勇者(みんなカッコよく戦ってるなー)

盗賊「むしろ火を吸い込んでる・・・奴は火を体内に備えているから・・・」

勇者「でもまぁ羽毛は焦げたしいいんじゃね」ホジホジ

魔法使い「あ、危ないっ!光よ衣を作れッ!バーハッ!」 

 シュゥゥゥッ

キメラ「すぅ~~~~~ッ!」

     ボォォォォォォッ!!!

勇兄「がはっ!?ほ、炎が・・っ」

僧侶「ホイミっ。大丈夫?」

勇兄「ああ、彼女がバーハをかけてくれなかったら・・・本当にありがとう」

魔法使い「い、いえ。この呪文さえもまだ詠唱を唱えないとかけられないですし・・・」

勇者「て、テメェなにまほさんに色気使ってんじゃオラァ!」ムカッ

キメラ「・・・!」ギロッ

勇者「げっ!こ、こっち見た!!」

勇者「ひぃっ!!」

勇兄「ゆ、勇者お前じゃ無理だ!逃げろっ!」

魔法使い「まずいっ・・・!」

勇者「・・・は?」ピタッ

勇者「・・え、いやちょ・・・待って、みんな俺が勝てないとでも?」

キメラ「グエッ」ゲシッ

勇者「ほげーーーっ!」  バコーーーンッ

     そのとおりです

勇者「か・・・はっ・・・」

キメラ「キェーーーッ!!!」フシュゥッ

僧侶「顔も赤いし湯気が出てる・・・・ま、まずいよ怒ってるのかな!?」

勇兄「まずいぞ。魔物は怒ると守備や攻撃力が上がると本で見た」

盗賊「取り敢えず・・・私がキメラの気を引く」シュタッ


キメラ「キエッ!グエェェエーーーッ!!!」ゲシッ ゲシッ ゲシッ

勇者「かはっ・・・ぐぁ・・・」

勇者(サボってたバツって言いたいのかよっ!)

ガシャーーーンッ

勇者「うぐ・・・あ・・・」(民家が壊れた・・・ごめんなさい)

   ヒックウゥ  ウゥ  メソメソ

勇者「・・・そこのタンス・・・誰かいるのか?」

 「だ、誰?」

勇者「・・お前の親はどうした・・・?一緒に逃げなかったのか?」

 「かくれんぼしてたら・・それで・・・うぅ」

    バコーーーンッ

勇者「いつまでも隠れてる・・・わけにはいかないか・・・」

勇者「おいガキ!絶対そん中いろよ!」

魔法使い「くっ、私の魔法でもダメージが薄い」ギリッ」

勇兄「す、すまない・・・足が・・・っ」ガクッ

僧侶「えっ、な、治らない!?」

勇兄「古傷が開いたんだ・・・回復呪文じゃ昔の傷まで治せやしない」


キメラ「・・・」

勇者「よぉ鳥。焼き鳥にしたら塩か醤油、どっちをかけられたい?」スタッ

キメラ「クエックエッ!」

勇者「キョロちゃんかお前は・・・いいぜっ、チョコをかけてやるよっ!」ッブンッ!!!

       カキンッ

勇者「あり?」

勇者「かてぇっ!!」

キメラ「キェーーーーッ!!!すぅ~~~っ」

勇者「ま、まずいっ!!?」(コイツ炎吐く気だ!マジシャンズレッドかよ!)

勇者(ここで俺が避ければ後ろのガキが・・・)チラリ

勇者「いいかガキ・・・」ジッ ジジジジッ

 「え?」

勇者「静電気くらい我慢しろよな・・・」ビリビリ  ビリビリッ


キメラ「クエーーーッ!!!」

     ボォォォォォォォッ

勇者「全ての魔力を込めてやる・・・ライデイン!!!」

     ビリッ  ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!

     ピカッッ

魔法使い「ま、まぶしっ・・・」

勇兄「くっ、何が起きたか見えないぞ・・・!」

盗賊「いや・・・あれは・・・」


勇者「・・・けほっ」

キメラ「」プスプス

勇者「けほっけほっ、まずっ、食えんよコイツ」ゴホゴホ

キメラ「」プスプス

勇者「あ、勝ったよ!かったよーー!」ニコニコ

_______

_____

少年「ありがとうお兄ちゃん!」

村人「ウチの子を助けていただき本当に有難う御座いました!」ペコリッ

勇者「いいんです。俺、勇者ですし」キラッ

村娘「きゃーーーっ!カッコイイ!」

勇者「フッ・・・済まないけど娘さん方。俺には・・」

村娘「かっこいいです!サインください!」

勇兄「あっ、いいよー」スラスラ


勇者「・・・」

魔法使い「デイン。雷の魔法・・・書物では見かけましたが・・」

魔法使い「教えてください。今すぐにっ!」グワッ

勇者「えーどっしよっかなー」ニヤニヤ

魔法使い「お し え な さ い!!!」ギロッ

勇者「え、あの・・・想像してたら出来た・・・っつーかなんつーか」

 「おい、勇者!」

勇者「ん?どうした兄さん」

勇兄「お、お前に話がある・・・」

勇兄「このとおり俺は足に患いができてしまった」

勇者「どんとまいーん」

勇兄「旅を続ける事は困難かもしれない。というか旅は諦めようと思う」

勇兄「やっぱり俺は勇者になるより街で親父の店の手伝いしてたほうがしょうにあうんだ」

勇者「そっかぁ。ま、たまに顔出すよ」

勇兄「けど、それは彼女達の旅を止めさせる理由にはならない」

勇兄「頼む。彼女達を仲間に入れてやってくれないだろうか!」

勇者「えっ・・・」

勇者「マジッ!!?」グワッ

僧侶「ちょ、ちょっとお兄ちゃん!それじゃ私達のルールはどうするの・・・?」

勇兄「俺、実は許嫁がいるんだ。もう・・・いいんだ・・・」

僧侶「そんな・・・っ」

勇者(ハッ、くそヤリチンだなコイツ。僧侶はなんでお前なんかに・・・)

魔法使い「多分。貴方が考えてることと違いますよ」

勇者「え?」

勇兄「俺は、この思いを伝えたい・・・僧侶いいか?」

僧侶「うん・・・いいよ・・・」

勇兄「・・・すぅ~~勇者!」

勇者「え?俺?」

勇兄「ずっと!俺はお前が!好きだった!!!」

勇者「そっか・・・」

勇者「・・・」

勇者「・・・」

勇者「・・・」

勇者「・・・」タラー


         勇者「は?」

_ 旅立ちの時 _


僧侶「そっか・・・うん!いいよ!」

勇兄「いいのか?」

僧侶「うん・・・私達はライバルだもんね・・・勇くんが好きな・・・」

僧侶「いいよ。お兄ちゃんが出てっちゃったら私が勇くん独占してずるいもんね」

僧侶「私も行くよ!」

勇兄「ありがとう・・・!」

勇者「」

勇兄「返事はいいんだ・・・この想いを打ち明けられただけで俺はっ・・・俺は・・・」

勇者「」

僧侶「行っちゃうの・・・?」

勇兄「ああ!次会うときは魔王を倒した時にだからな・・・!」

勇者「」

勇兄「じゃあ、な・・・」ザッザッ

僧侶「じゃあね~~!お兄ちゃ~~ん!」

勇者「」

勇者「」

盗賊「・・・大丈夫か?」

魔法使い「えっと・・・モテますね」

勇者「」

勇者「・・・あっ」

勇者「いや・・・あの、出発・・・しようか・・・」

僧侶「お話しながら行こうよ!」(え、えっと勇くんは鈍感だから私のことはバレてないよね)

勇者「いや、あの・・・俺、喋んないんで・・・はい・・・」

勇者「新しく仲間できたんで自己紹介とかしててください・・・はい・・・あ、俺勇者なんで・・・はい」

勇者「・・・はぁ・・・」ヨロヨロ

__彼の冒険は始まったばかりである

    現在のパーティ   勇者 魔法使い 僧侶 盗賊

_________

____

勇者「・・・」ボー

僧侶「まほちゃん。勇くんったらずっとあんな感じだったの?」

魔法使い「い、いえ。私にちょっかいばかりだしてきましたが」

盗賊「わりと告白がまんざらでもないんじゃないだろうか」

勇者「違うよ!!!」グワッ

僧侶「うわっ、復活した」

勇者「あなたわかるかわかりますか!?今まで共に仲良く同性の友達として遊んできた仲間が!」

勇者「ソッチ系の人だったなんて!ああ・・・・思えばいくつか怪しい言動があった・・・」ガクガク

魔法使い「さ。喋ったことだし自己紹介をしましょう」

勇者「歩きながらねー。あ、スライムベス」 ピキーッ ジャキッ

勇者「俺は勇者。見た目通りの純情さを兼ね備えている。時にドラマチックに!時に賢く!時につy」

魔法使い「私は魔法使いです」

魔法使い「たまたま彼に勧誘してもらい 
     好きと言われいやいやパーティに参加しました
     ケースバイケースな彼との旅ですが
     手を取り合って頑張りましょう」

僧侶「・・・」スチャッ   盗賊「・・・」カチャリ

勇者「えっ、今の文でどうして俺に武器を向ける?」

魔法使い(みんなはわかったかな?)

僧侶「え、えっと、僧侶です!」

僧侶「回復とか皆のサポートを務めるんで、これからよろしくお願いします!」

僧侶「って、初対面はまほちゃんだけなんだけどね。あはは・・・」

勇者「あ、もういいんで次よろしく」

僧侶「え、えぇっ!?」

盗賊「盗賊だ・・・。スラム街出身、宝などの匂いなどをかぎわけられる」

盗賊「あとは・・・・隠密行動が得意だ」

勇者「おぉぉぉ!!!すげーーーーっ!!!」

僧侶「・・・・・」

魔法使い「さて、目の前に洞窟」

魔法使い「ですが横には普通の道」

魔法使い「目的地につくなら洞窟のほうが早くつきますね」

僧侶「安全な道のほうがいいと思うなぁ。ね、怪我とかしたくないし」

勇者「だな~」

盗賊「・・・・洞窟のほうがいいんじゃないか?」

勇者「そ、そっすよねぇ!俺もそー思います!」

僧侶「・・・・・」

魔法使い「ではあいだをとってどちらでもない方に行きましょう」スタスタ

勇者「ど、洞窟行きましょう!洞窟!」(絶対に迷う!)

_ マミーが現れた! _

勇者「マミー・・・母さん・・・」シュン

魔法使い(思ったのだけれど、この人はマザコンなんじゃないのかしら)

僧侶「マミーっていうとさ!あの飲み物思い出すよねぇ。えいっ!」

              ゴスッ

                 6のダメージ

僧侶「うっ、あまり効かないよぉ!」

勇者「チッ、盗賊さん行っちゃってください!」

盗賊「ふっ!」 

         ズバァッ

 マミーを倒した!

盗賊「私が先陣をとろう。暗い道は慣れている」スタスタ


僧侶「頼りになるなぁ」

勇者「まほさん。俺はいま猛烈に欲情しています」コショコショ

魔法使い「んぁっ、ちょ、耳に汚い息吹きかけないでください!」

勇者「いや、なんともミントな口臭でしょうが!はぁ~~~~~~っ」

魔法使い「そ、僧侶さぁん」ウルウル

僧侶「バギ!」

        ビュービュービューッ

勇者「か・・・・はっ・・・」ガクッ

魔法使い「ふん」

僧侶「でもさ、どこからマミーとか来るのかわからなくて怖いよねぇ」ギュッ

勇者「お、おい。胸があた・・・っ?!」

勇者(待てよ。俺、今までの目的を忘れてしまっていた・・・・題名にもなっているというのに・・・・)

勇者(これじゃ奇妙な冒険なのに冒険してない!魔法少女なのに最後まで主人公が変身しないあれじゃないか!)

勇者(いかん!皆の期待に応えなくては!!従順な仲間に調教をしないと意味がない!!!)

勇者「こほん。僧侶、もっと強く俺に抱きつけ」

僧侶「うん・・・え、えっ!!?」

勇者「いいから。はやく、俺が守ってやるから」

僧侶「・・・む。わかってるよ。暗くてよくわからないけどニヤけてる勇くんの顔が」

勇者「チッ・・・・」

盗賊「・・・」スタスタ

勇者(僧侶は昔からこうだからな。これだから幼馴染キャラは・・・)

僧侶「昔から勇くんはそうだよね。えっちなことばかり考えてさ!」プンスカ

勇者(その反応。まさにベタな王道を逝く幼馴染そのものなんだよ)

勇者「え、あ、いや。ちょっと待てよ・・・だとしたら」

勇者「僧侶。お前ってもしかして俺のこと・・・・」

魔法使い「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?!??!!?!?!」

勇者「ひっ!?」

盗賊「どうかしたか?」

魔法使い「カエル!カエルですぅ!」

僧侶「あははっ、カエルなんて怖くないってば」

魔法使い「だ、だってコイツはジャンプ力もあるし・・・・ううわぁぁぁぁっ!」

魔法使い「飛びました!コイツ飛んだぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ギュゥッ

盗賊「おっと、おいおい、安心しろ・・・」

盗賊「毒もないし人間を襲うモンスターカエルでもないさ」スッ

勇者(羨ましい。妬ましい。盗賊さんに抱きつくまほさんが、まほさんに抱きつかれる盗賊さんが)


勇者「ってあれ、またなんか忘れちゃったなぁ」キョトン

勇者「ま、いいや。ではまほさん!」

勇者「肩車を・・・」スッ

魔法使い「・・・・」プルプル

勇者(ああ、きっと炎に包まれるか杖で刺されるんだろうなぁ・・・)

          ギュッ

勇者「!!?」

魔法使い「立ってください!そうすればカエルもこの距離までジャンプしないはず・・・ですし」

勇者「あ、ひゃ、ひゃい!」スクッ

勇者(肩車。服が邪魔しているが、俺は今、まほさんの股間と俺の後頭部がくっついているのである)

勇者「こ、ここっ、これはもうっ、ど、どうしようか、あ、あくぁwかわいふふぇあk」

_______

____

盗賊「ふぅ・・・・やっと抜けれた」

僧侶「以外と敵も強いモンスターじゃなくてよかったねぇ」

勇者「・・・」キリッ

魔法使い「すぅ・・・・すぅ・・・」ギュウッ

勇者「・・・はぅわっ!?」

勇者「ア、アヒヒ・・・・ヒヒッ・・・うひっ・・・あへ」

僧侶「ゆ、勇くん!」

_ 夜 _

勇者「ん?まほさんと盗賊さんは?」

僧侶「海を真水に魔法で変えてお風呂作ってるよ」

勇者「ど、どうしてそこまで・・・・」

僧侶「勇者様にくっついてしまったので除菌、だってさ」

勇者「じゃ、じゃあふたりは今お風呂にいるんだな!?」

     グッ

僧侶「って、言うと思って私が勇くんのみはりばーん」ニコニコ

勇者「そんなぁ・・・」

勇者「そういや、お前は俺等より先に盗賊さんに会ってたんだよな?」

僧侶「ん?そうだよー」

勇者「酒場にいたのをスカウトしたのか?俺が確認してた時はチェックリストに見当たらなかったが」

僧侶「うわ・・・ま、まぁうん。彼女とは始まりの街で会ったの」

僧侶「それでお兄ちゃんがもしよかったらってことでスカウトしたんだよ」

勇者「ほえー」

僧侶「なぁに?今度は盗賊さんを狙ってるの?」ギロッ

勇者「あの銀髪のショートに褐色肌・・・・きりっとした眼差しで二回くらいイったわ」

僧侶「死んじゃえばいいのに」

勇者「なんだよなんだよ!別にいいじゃないか!」

僧侶「はぁ、性的な目でしか女性を見れないのー?」

勇者「は、はぁ!?いやそんなことねーし!」

僧侶「勇くんは昔からそうだよね・・・・私にだけ冷たいし・・あ」

僧侶「ていうか最近は特に冷たいよ!どうしてそんなに・・」

勇者「だって約束破ったから」ムスッ

僧侶「いやだってそれはお兄ちゃんのことを思って・・・」

勇者「え?なにそれ」

僧侶「あれ、言ってなかった?お兄ちゃん」

勇者「い、いや・・・・ショックが強すぎて・・・」

________

_____

勇者「なるほどね。俺とお前が、くっつくと思ってか」

勇者「幼馴染じゃそういう危険もあるから・・・か・・・うっ」ゾクッ

僧侶「そういうふうに思うのやめてあげてよ!同性でも勇くんが好きだったんだから」

勇者「う・・・でもそんなことあるわけないのにな」

勇者「まぁ、下僕にするってのはあるけどくっつきはしないよな」

僧侶「・・・え」

僧侶「ど・・・・どうしてそう思うのかな?」

勇者「お前のこと好きじゃないし」ニコッ

________

魔法使い「ふぅ、いいお湯でした」

盗賊「・・・少ししょっぱかったがな」

勇者「盗賊さーーーーん!僧侶がいじめるのぉぉ~~~~~!」ダキッ

盗賊「おぉっ、どうかしたのか・・・?」

勇者「ああ、俺が抱きついても反応しない寛大な心!惚れた!」スリスリ

盗賊「受けていれたわけではないが・・・・」

魔法使い「いや、あの少し拒否くらいするべきですよ」

盗賊「ふむ、それもそうか」

        ザクッ

勇者「えっ」ポタポタ(拒否り方にももう少し・・・ビンタとか・・・殴るとか・・・あるじゃん・・・)

_ 夜中 _

魔法使い「やっと静かに寝れます・・・」スヤァ

僧侶「あはは、人数が増えたのにおかしいね」

盗賊「・・・一人減ったがな。済まない勇者。そういうのがわからなくてな」

 勇者「」in棺桶

魔法使い「あしたそれ誰が運びます?」

僧侶「私がやるよ。一応僧侶だしね・・・」

盗賊「ではよろしく頼むぞ」

勇者「復活!」パカッ

魔法使い「二度死ね!」ブスッ

_______

___

魔法使い「すぅ・・・すぅ・・・」Zzz

僧侶「んんぅ・・・だめだよぉ・・」Zzz

 勇者「」in棺桶

盗賊「・・・・・」ムクリ

盗賊「・・・」スタスタ

     ガガガガガガ  ギィ

勇者「とぉーぞぉーっくさん!どこ行くんですかー?」ニマー

盗賊「ッ!?・・・・いや、少し用を足すだけだ」

勇者「一人じゃ危ないし俺も行ってもい」

盗賊「一人で十分だ」ギロリ

勇者「いってらっしゃーい」ガクガク

勇者(みんなは聞こえるかい・・・この音が・・・)

勇者(五感を聴力だけに支配するんだ。流れる海の音・・・

   そしてみんなのすややかな寝息。暖をとった炎が燃え尽きそうな音・・・)

勇者「そして盗賊さんの用を足す音が・・・聞こえ・・・・ない・・・」

勇者「頑張れ勇者。そうだ、地に耳を当てよう。振動で伝わるかもしれない」

      バサバサバサッ!!! 
             カァーカァーカァー

勇者「何っ!?と、盗賊さん!!」ダダッ

盗賊「ン。問題ない・・・・少しモンスターが襲ってきたので対処しただけだ」

勇者「そ、そっすか・・・戦闘なれしてますね」(おぉふ。返り血浴びすぎじゃね・・・)

盗賊「盗賊の前は少し戦士をやっていたからな」

_ 次の日 _

盗賊「城の頂上がここからでも見えるようになったな」

魔法使い「みえまっ・・・」ピョンピョン

魔法使い「せんっ・・・・!」ピョンピョンッ

勇者「プッ、肩車しましょうか?」ニヤ

      ボォォォォォッ!

勇者「あちゃちゃthたちゃtytっやたたたyたyちゃちゃ」ゴロゴロ

僧侶「どんな城なんだろうなぁ。きっとメルヘンチックな場所で・・・」ホワワーン

_ 戦争の城 _

 「出会え出会えーーー!」

 「血祭りじゃあああああああ!!!」

バコーンッ!
          バーンバーン ドカーーンッ!

勇者「どうやら戦争中みたいだね・・・」

魔法使い「モンスターに世界が侵食されるっていうのに・・・・人間同士が争って何があるんだか」

盗賊「・・・同感だ。だがしかし、敵は怪物だけではないということだ」

勇者「じゃ、ここはスルーしましょうか」

僧侶「だね・・・」

兵士「まて!貴様等!」

兵長「ただの勇者御一行(笑)じゃん。返してあげなよ~」

勇者「笑じゃねぇよ」

兵士「はい。ですが・・・」コショコショ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

兵士「ということに・・・」

兵長「なるほど。それは使えるね・・・」ニヤリ


勇者「どうしよう。巻き込まれる匂いがするよ」

魔法使い「そんなことになったらこの城の全員を焼き払います」

勇者「怖いこというね・・・」

兵長「この先の城が我が軍の敵城だ」

兵長「チミ達にはその城の情報を探ってきてほしい。進撃した我が軍が毎回帰ってこないんだ」

兵長「何か裏があると私は見ている。っつーことでよろろ」

勇者「ふ、ふざけんな!お前等のくだらない戦争に俺等を巻き込むんじゃねぇよ!」

僧侶「そうですよ!大体なんで人間同士が戦っているんですか!私達の敵は魔王軍でしょう!」

兵長「色々とあるんだよ。大人の都合さ」

魔法使い「・・・報酬は?」

兵長「10万。勇者って名乗れる君だからこその仕事なんだ。ボクちん達が行くと怪しまれるから国に入れてもらえんの」

勇者「っしゃやるぞみんなーーーーーっ!!!」

勇者「いやぁ、以外と簡単そうだなぁ」

僧侶「そうだねー情報教えればいいだけだし」

盗賊「・・・・奴等の相手の軍だが。ソレは私の母国だ」

勇者「え!?ど、どうしよう・・・断りますか?」

盗賊「問題ない。特に思い入れもないんだ。だがまさか・・・戦争をしているとはな」

魔法使い「ん。出身はスラム街と聞きましたが」

盗賊「私の国は区域があってな。城付近が金持ちの街。遠く離れてるのがスラム街さ・・・」

勇者「あ、見えてきた」

勇者「しっかし。そんな情報なんて見つかるのかな」

魔法使い「さっき簡単そうだって言ったくせに。まぁ適当なことでっち上げればいいんですよ」

勇者「なるほど」

僧侶「うぅ・・・・なんか怖い人達がいそう・・・」

盗賊「安心しろ。スラム街じゃ私の顔はたっている。私の近くにいれば襲われることはない」

勇者「じゃあ近くに・・・」ススス

盗賊「歩きにくいぞ・・・」

_ スラム街 _

盗賊「ここを抜ければ平穏な区域だ。先に行けば城がある」

勇者「・・・あっちの城じゃ町が崩壊してたのに。ってなんか皆こっち見てる・・・」

勇者「確かにここも汚れてるけど・・・なんというか戦闘の後がないな」

魔法使い「ですね・・・・あっちの軍はここでは足止めされてないのでしょうか」

盗賊「・・・・・さぁな」スタスタ

 「ひっとらえろーーー!」

 「うあああああぁぁっ!やめてくれええええええ!!!」

 「やだ!やだぁぁあぁぁっ!!!」

僧侶「男性が兵隊さんに連れられちゃってる・・・何か悪いことしたのかな?」

盗賊「ここでは日常茶飯事だ・・・」

_ 金持ち区域 _

勇者「空気もすんでるし大違いだね~」スゥゥゥ

魔法使い「スラム街とここの区域は門で区切られていましたね」

魔法使い「まるで別の国のように・・・・」

盗賊「スラム街は浮浪者や罪人が多い。そういうものを通さないように門があるんだ」

盗賊「私の両親は罪人だった・・・・・」

勇者「え、えと・・・あ!ポップコーン売ってる!買いましょ!買いましょ!」

魔法使い「こらっ、はしゃがない」グイッ

魔法使い「一応私たちはスパイなんですから」コショコショ

勇者「あんっ、耳がこそばゆい・・・///」

兵隊A「悪いが通すわけにはいかないんだ」

兵隊B「勇者御一行とはいえ、今は戦争中だ」

兵隊B「何か吹き込まれたのかもしれないからな」

勇者「そ、そっすか。じゃ、帰ろうか」

魔法使い「いえ、少し疑問があるんですが」

魔法使い「何故、何故この国は敵軍に入り込まれてないのでしょうか?」

兵隊B「入る前に倒した。それだけだ」

魔法使い「・・・いったいどうやって?」

兵隊B「これ以上答えるわけにはいかない。さ、戻れ戻れ!」

_ ホテル _

勇者「宿屋じゃないのかよ・・・どんだけリッチなんだ!」

僧侶「泊まったおかげでお財布もなくなっちゃいそうだよ・・・」

勇者「一部屋しか取れなかったねぇ・・・うひゅひゅ・・・」ニヤニヤ

魔法使い「あの国に情報を売れば結果オーライですよ・・・ですが・・・」

盗賊「私が乗り込もうか。隠密行動は慣れているからな」

勇者「おお!頼りになるぅ!」

魔法使い「・・・・ではお願いします」

僧侶「大丈夫ですか?もしよかったら私も・・・」

盗賊「心配ない。お前たちは休むといい・・・」

_ 夜  _

魔法使い「すぅ・・・・ん~~」ギュッ

勇者「うふふふふ。バグも俺が封じた!」

バグ「ん~~!ん~~~!」ドタバタ

勇者「そ、添い寝だけだからね~~」ギュッ

僧侶「うぅ・・・ん」ギュッ

勇者(サンドイーーーッチ!!!///)「ん?てかなんでまほさんのベットにコイツが・・」

勇者「うひゅひゅ・・・はぁ、これで盗賊さんがいたら・・・」

勇者「もう1時間も立つけど戻ってこないな・・・」

勇者「心配だ。ちょっとだけ俺も行こうかしら」ススッ

_ 金持ち区域 _

勇者「いい街風景だ・・・けど、近くにスラム街があるっていうのが欠点かな」

  「きゃ~~~~っ!!空き巣よ!私の家に空き巣が入ったんだわ!」

空き巣「はぁっ!はぁっ・・・!」ダダダッ

勇者「これは・・・・クライアントがおばさんだけど・・・」

勇者「勇者として見過ごすわけにはいかないな!」ダダッ

空き巣「チッ、なんかおってきやがった!」


勇者「まてやオラァ~~~~!」

_ スラム街 _

勇者「捕まえたぜ~~!空き巣さんよぉ!何盗んだんだい?えぇ!」

空き巣「ぱ、ぱんつ・・・・ゆ、許してくれ!!あっしは被害者なんス!」

勇者「なんで」

空き巣「こ、これあのババアの娘のパンティーかと思ったんだが・・・・ババアの方だったんっス・・・」シュン

勇者「Oh・・・」

勇者「確かにそりゃ被害者だ・・・・見逃してやるよ。マイブラザー」

空き巣「あ、兄貴!このおんは忘れやせん!」

勇者「だがテメェ・・・・俺の推測じゃ・・・まだ盗んでるな?」

空き巣「はい!あっしの家にコレクションされてて・・・ハッ!?言っちゃった!」

勇者「道案内しな。お前の家に・・・」

空き巣「ここでやんす」ギィ


勇者「ほぉ~~~~これはまたいいじゃないか!!壁全体にパンツとはこれはまた」

勇者「男のロマンが詰まってる!」

空き巣「ありゃ、17歳の、あっちは6歳、それは28歳」

空き巣「ちなみにあっしのストライクゾーンは6~42っス」コクコク

勇者「いいゾーンだ。俺は君が気に入った」

空き巣「へへっ、あざーっす」

勇者「だが・・・・バカヤローーーッ!!!」ボコッ

空き巣「ほげーーーっ!」バーンッ

勇者「盗むのはよくない・・・せめて仲良くなって盗もう。仲良くなればパンツくらいくれるさ」

空き巣「うぅ・・・・そうッスよねぇ・・・」

勇者「ん。なんだ?このパンツだけ普通にタンスに入れやがって」

勇者「お前の愛用か?」ニヤニヤ

空き巣「か、返してください!」バッ

空き巣「こ、これは・・・・これだけはダメなんス・・・」

空き巣「あっしのコレクションとかじゃないんで・・・」

勇者「そ、そうか」

勇者「だが中々派手だなぁ」

空き巣「・・・・そういう人だったんで・・・」

勇者「?」

勇者「てかお前覆面脱げよ」

勇者「俺はこの白いパンツをかぶるから」(´・)(・`)

空き巣「いえいえ、あっしは逃亡者なんで。兵士に狙われてるんス」

空き巣「だからこうやって顔隠さないと」

空き巣「証拠にほら。傷跡もあるし」

勇者「うぇ・・・・痛そうだ。下着泥棒でそこまでやられんのか」

空き巣「いや・・・・これは少し別件で・・・」

勇者「ふぅん。まぁ聞かないでおくわ。でも隠れんならおぱんつパクんなよ」

空き巣「どうせ隠れるならビックなことしながら隠れようと思って」

勇者「下着泥棒のどこがビックなんだよ」

_________

______

勇者「さて、俺勇者だからホテルに戻んないと。楽しかったよ」

空き巣「じゃああっしが抜け道教えるっス・・・」

空き巣「静かに行動してください・・・ここスラム街じゃ夜中に出歩くと兵隊に捕まりますからね」

勇者「なんで捕まっちまうの?」

空き巣「ここだけの話・・・・この国が敵国に勝ってるのは・・・」

空き巣「モンスターと人間を融合させて出来た兵士を使ってるからっス」

空き巣「今のところ実験に成功した改造人間は二人だけ・・・」

空き巣「でも実験には何十人もの被害者がでてるんス・・」ギリッ

空き巣「最近は困った事にそのうち一人が逃げたらしいっす」

空き巣「一体誰が逃げたか・・・というかこの話は極秘中の極秘なんス」

勇者「なんでお前は知ってんだよ。っつーか!お前ナイス!」(情報が手に入ったぞ)

空き巣「そりゃあ兄貴。あっしは裏じゃ情報屋っスからねぇ~」

勇者「ふぅん。お、この抜け道くぐりゃ戻れんのか」

空き巣「そうっス。じゃあ兄貴また今度会えたら______

      ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

                ブルルッ
                    ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

勇者「ん?なんだありゃでけー荷台連れてるな。馬さん可愛そうだ・・・」

空き巣「いや、兄貴。ありゃ中に奴隷が入ってるんス」

勇者「奴隷?」

空き巣「金持ち区域は堪能しましたか?」

勇者「いや、疲れてホテル直行だな」

空き巣「金持ち区域の裏じゃ奴隷が売られてるんス」

空き巣「多分、あんなかの奴隷のうち・・・半分は市場に半分はさっき言った実験台っス」

空き巣「あ、区域に入ってった」

勇者「奴隷・・・」ピコーン(従順)

空き巣「ヒドイ話っすよね~。奴隷っつってもあんなかの大半は敵国から拉致した奴等っすけど」

空き巣「あとは普通に別の国の奴隷市場で買った人間だとか」

勇者「・・・・・」ギリッ

勇者「空き巣、スマンな。俺はこの国を滅ぼすかもしれん」ニヤリ

勇者「うっ、この穴キツイ!」

空き巣「穴キツイって何言って・・・じゃなくて!滅ぼすって・・・」

勇者「じゃあな。明日お前の家に遊びに行くぜ」

勇者「後、お前イケメンだな。その銀髪はもっとみんなに見せびらかすべきだぜ」

空き巣「えっ?あ、あれ?あっしの覆面が盗まれた!?」

空き巣「ちょ、返してくださいよーーー!」

兵士B「派手な戦闘はよせ。住人を起こすのは不味い」

兵士A「二人だけでなんとかなるだろ。コイツも実験台行きだ」

    ババババババババッバババババッッ!!!

覆面勇者「っておい!思いっきりウルセー銃ぶっぱなしやがって!」

覆面勇者「アナログに戦ってる連中にはこうだっ」ビュンッ!

      ビビビビビビッ!!!

兵士B「おぼろろおろろっうがががががえおえろえおろおえおr」ビクンビクンッ

兵士A「お、おい!どうしたんだ!」

覆面勇者「よそ見すんなっての!」ブンッ

            バキィッ!!

兵士A「がはっ・・・」

勇者「ふぃ~~~」ヌギッ

勇者「なんだかんだいって俺レベルあがってんだな・・・」

勇者「で、貴女達18人で運転出来る人ー」

馬「ヒヒーーンッ」

  「あ、ありがとうございます!このおんは決して忘れません!」

 アリガトウ!アリガトウ! アリガトウゴザイマス! アザーッス! アリアリ

勇者「うんうん。いいからいいから、で運転できるのは?」

 「はい」

勇者「じゃあ君、運転して祖国に帰らさせてあげなさい」


             パカラパカラッパカラッ

                       ブルブルゴロゴロ

勇者「勇者してんなーーー俺!」

勇者「じゃなくて!俺の奴隷は!?さっき可愛い子いたのに!行かせちゃったー!!」ガクッ

勇者「ああ・・・・愛しの奴隷ライフ・・・ご主人様と言われたい・・・」

   「・・・お兄ちゃん」

勇者「あ?お、おい19人もいたのか・・・今なら間に合うから乗せてもらえよ」

奴隷「ううん、ボクは元々奴隷だったから」

奴隷「あの国にも居場所なんてない」

勇者「自分の国は?よかったら___」

奴隷「ううん」フルフル

奴隷「ボクは生まれた場所も育った場所もわからないんだ」

奴隷「気づいたら捕まって、檻に入れられてここにいるんだよ」

勇者「・・・」

奴隷「でもいいんだ。ここで奴隷として生きていくのも」

奴隷「だって居場所ができるもんね」

奴隷「ここの街はなんていう名前なの?お兄ちゃん」

勇者「さぁ、リバーマウスだったっけな。俺は国名なんて覚えないから金持ち区域って呼んでる」

勇者「あっちに見える国はリーフアデュ、あとは・・・」

奴隷「えへへ、色んな国があるんだね。ボクもやっと居場所ができるんだー!」ワクワク

勇者「っ・・・!」

勇者「・・・お前はそれでいいのか?」

奴隷「なにがだい?あれ?お兄ちゃん、なんで怒ってるの?」

奴隷「さっきまで楽しそうだったのに」

勇者「怒ってねぇよ。心配してるの」

奴隷「ふぅん。そっか」

   「銃声がしたぞ!こっちだー!!」

勇者「やっべ不味いっ!こい!」ガシッ

奴隷「わわっ」

_____________

______ホテル・ロビー

勇者「ふぅ、まいたかな」

支配人「おや、勇者様。どうかなされましたか?」

勇者「ああっ、い、いえ!さっき銃声がしたもんで怖くて逃げてきたんです」

支配人「そちらの方は?」

勇者「・・・仲間です。ここに来る前に行方不明でして・・・さっき見つけたんです」

奴隷「?お兄ちゃん?」キョトン

勇者「一名追加で」

支配人「・・・・・・かしこまりました」ニコリ

勇者「・・・」グイッ

奴隷「お兄ちゃん?どういうこと?」

勇者「お兄いちゃんじゃないご主人様だ」

奴隷「・・・?ご主人様?」

勇者「・・・そうだ。お前のご主人様だ」

勇者「お前は俺の旅のサポートをするんだ」

奴隷「え?でもボクは・・・」

勇者「お前の居場所はあんな城やこんな街の住人の奴隷なんかじゃあない」

勇者「お前の居場所はここだ。俺のそばにいろ」

奴隷「・・・・!」

_ ホテル・自室 _

勇者「盗賊さん帰ってきてたんだ・・・みんな寝てるし・・・」

僧侶「・・・ゆうくん・・・zzzz」

勇者「うおっ、び、びびったぁ。寝言で俺の名前ゆうなし・・・揉むぞ」

勇者「っつーか今!俺無双じゃない?」

奴隷「?」

勇者「あ、お前がいるんだった」

勇者「そうだ。さっき洗った俺の服貸すよ」

勇者「そのカッコじゃさみいし」

勇者「ほら、その顔隠してるローブ取れ」

奴隷「うん・・・」ヌギッ

勇者「!・・・な、なんかお前女みたいな顔してんな」

勇者(お、おい!俺はノンケだぞ!!・・・おいおいなんで兄さんの顔を思い浮かぶ)

奴隷「女みたい・・・?」ヌギヌギ

勇者「ああ、声も女みたいだし・・・手もカラダも・・・」

奴隷「全部脱いだよ。あとボク女の子だよ?」

勇者「」

  ふわぁ~~~あ あれ、勇者様帰ってきて・・・

  うむ?・・・ああ、勇者・・・

  勇くん?帰ってきたの?ていうかその子・・・

勇者「!!?!??!?!?!?!?!?!?!?!!??!?!?!?」

勇者「」in棺桶


魔法使い「ふむ、彼の奴隷にされたのですか」(私より背が少し高い・・・)

奴隷「うん」

僧侶「ころすころすころすころすころすころすころす」ブツブツブツ

盗賊「死んだ者に殺すと言っても仕方がない」

勇者「死んでないよ!」ガバッ

僧侶「三度死ね!」グサッ


魔法使い「うぅ・・・っ」ノビノビセノビ

奴隷「?」

勇者「_________って訳で」

僧侶「そんなことが・・・あれ?でも盗賊さんはその研究場所見てないんだ?」

盗賊「・・・・・ああ、もしかしたら地下にあったのかもな」

魔法使い「改造人間が一人・・・それは兵隊達を一人で圧倒する程の力・・・」

魔法使い「それはともかく、その奴隷さんはどうするんですか?」

奴隷「えへへ」ギュー

勇者「く、苦しいぜよ」

僧侶「だ、ダメよ?そんな男のそばにいちゃ!」

奴隷「でもボクの居場所はここだもん」

僧侶「え・・・そ、それって・・・・」

勇者「あ、い、いや。お前の居場所は俺のとなりでもいんだけど・・・」

勇者「居場所は俺等のパーティだよ」

奴隷「パーティ?え・・・でもそれって解散しちゃうんでしょ?」

奴隷「だったらずっとそばにいれる方がいいな」ギュッ

僧侶「!」

勇者「うぅ・・・わかったわかった」

僧侶「わかっちゃだめだよ!あ・・・でも」

僧侶(私とゆ、勇くんが結婚したら・・・私達の子供みたいなポジションであるから・・・///)

僧侶「ま、いっか」ポンッ

疲れた・・・

また明日か今日の夜に書きます

_ 次の日 _

勇者「ダメ!俺とおそろの服着せるのー!」グイッ

奴隷「わわっ」

僧侶「違うもん!私と同じ服ー!」グイッ

奴隷「わぁっ」

勇者「それじゃ神官だろうが!奴隷、お前何が得意?」

奴隷「え、えっと」

奴隷「モンスターさんとお話ができる・・・ことかな?」

勇者「な、なにっ!?」(モンスター娘とかいるのかな・・・!)

僧侶「モンスター使いってこと?」

勇者(俺と僧侶と奴隷は買い出し)

勇者(盗賊さんとまほさんは情報を売りに行った。俺も行こうかと思ったけど断られた)

勇者「俺って頼りないかなぁ・・・」シュン

奴隷「え?そんなことないよ。ご主人様は頼りになるよ」

奴隷「ボクはそう思う」ニコッ

勇者「奴隷よぉ~!よしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデナデナデナデ

奴隷「えへへ、くすぐったいや」

僧侶「これとこれと・・・あっとは・・・」エラビチュウ

僧侶「勇くんの服装。マフラーとか髪飾りとかマントとか・・・」

僧侶「あと私の十字架ペンダントもつけちゃお」ウフフ

僧侶「なんだか私達のこ、子供みたいだね?///」

勇者(15)「奴隷は俺等より年上だぞー」

奴隷(16)「えへへ、ボクのほうが本当はお姉さんだ」

僧侶(15)「え」

勇者「たかが1歳くらい知らんわい。あれ?でもお前歳だけは覚えてたんだな」

奴隷「うん。あと自分の特技だけね」

_ 戦争城 _

殿「なるほど・・・そのようなことが・・・」

兵長「はい、拙者のすぱいがそう告げております」

殿「仕方がない。拙者も参ろうぞ!」カチャッ

兵長「な、なぜゆえ!?」

殿「妖怪人間相手に引けを取るような拙者ではないぞ!」

兵長「ハハッ!問題の敵は一体!あ~一体でぇございます!」

魔法使い(なんで殿の前だけ武将語・・・)

盗賊(そして最後に歌舞伎っぽくなったな・・・)

兵長「っつーわけでぇ。あいこれ」

魔法使い「イチジュウ・・・確かに受け取りました」ニヤリ

兵長「なんかチミ、借金取りみたいね」

盗賊「さて、戻るか。あのホテルもはなれんとな・・・情報を流したことに気づかれたかもしれない・・」

魔法使い「そうですね。では、兵長さん。ご健闘を」

兵長「う~~~いおらいっおらいっ」


魔法使い「負けちゃえばいいのに・・・」ボソッ

盗賊「こらこら」

_ 道中 _

盗賊「・・・」ピタリ

魔法使い「・・・ん、何かありましたか?」

盗賊「すまないが先に行っててくれないか。少し忘れ物をした」

魔法使い「?一緒に行きましょうか」

盗賊「問題ない。お前も奴隷の買い物に付き合いたいだろう?」

魔法使い「・・・・ま、まあ」

_ 金持ち区域 _

魔法使い「チッ・・・既に買い物は終わってましたか」

勇者「は、はい・・・・・あれ、盗賊さんは?」

魔法使い「少し忘れ物をしたと行ってしまいました。道中のモンスターもいないと言っても

     いいほどですし。まぁ大丈夫なんじゃないかと」

________________

____1時間後

盗賊「今戻ったぞ」シュタッ

勇者「そんな塀から入ってこなくても・・・。・・・!?」

盗賊「おっとっと」ヨロッ

      バタンッ

勇者(皆さん、盗賊さんに新たなドジっ娘属性が加わりましたね。勇者的には100ポイント差し上げたいです)

勇者「フ、フヒヒッ、手貸します」スッ

盗賊「あ、ああ・・・・すまない・・・頭痛がひどくてな」

勇者(しかし派手なパンツだった・・・な・・・)

勇者「!?」

    (「だが中々派手だなぁ」)

    (「・・・・そういう人だったんで・・・」)

盗賊「ん。何か顔についているのか?拭いた筈だが」

勇者「あ、い、いや・・・盗賊さん、この国に思い入れなんてないって言ってたけど」

勇者「弟とかいたり・・・」

盗賊「・・・!?」ピクッ

僧侶「あーみんなー!」

奴隷「ご主人様。似合ってるかな?」

勇者「どうなんですか・・・?」

盗賊「・・・」


僧侶「え・・な、なにこの状況」

魔法使い「まぁ、それなりにシリアスな話題なのでしょうか」

奴隷「しりある?ボク、シリアル好きだよ!」

僧侶「うふふ、可愛いねぇ」ナデナデ

奴隷「うん、だって檻の中にいたときはいつもシリアルだけ食べさせてもらえたんだ!」ニコニコ

僧侶「・・・そ、そっか」

盗賊「ああ、居たな・・・」

勇者「・・・そ、それって!」

盗賊「だが殺された。全ては私の責任なんだ・・・」

盗賊「だからっ・・・・だから私は・・・ここに来た、ついてきた!」

盗賊「本当は来ることなんてないと思ってたが・・・」

盗賊「はぁっ・・・・はぁっ・・・済まないが少し一人にしてくれ」ヨロヨロ

勇者「・・・」

あ、終わりです
また明日書きます

そして勇者いじめてごめんなさい

_ ホテル _

僧侶「え!?そうなの?」

勇者「そうそう、もしかしたら盗賊さんの弟なのかなーってよ」

魔法使い「彼はまだスラム街にいるんでしょう?会って確かめてみたらどうです」

勇者「う~ん・・・・そういや覆面も返してないし。行くか」

奴隷「ボクも行くよ」

勇者「・・・ん。じゃあそばはなれんなよー」


魔法使い「何故か心配になってきました。奴隷さんが」

僧侶「うん・・・・何もされないよね?勇くんに」

_ スラム街 _

勇者「おっす」

奴隷「おっす」

空き巣「う、うお・・・娘っスか?」

勇者「いんや、奴隷だよ」ナデナデ

奴隷「えへへ、ボク奴隷、ボク奴隷」ニコニコ

空き巣「あ、あっしこれから用事あるんで」ギィィッ(ダメだ。性犯罪者と仲良くなるんじゃなかった)

         ガシッ

勇者「ないよなぁ?そんな用事?」ギロッ

______________

________

空き巣「い、いや・・・・確かにその容姿は姉貴っスけど」

勇者「けど?」

空き巣「姉貴は死んだって兵士共が」

勇者「死んだ?」

空き巣「ええ、戦いに敗れたって・・」

勇者「戦い?ここの国の戦士ってことか」

空き巣「そうっス!俺に毎回仕送りしてくれてて・・・」

 (盗賊の前は少し戦士をやっていたからな)

勇者「!」

奴隷「でも盗賊お姉ちゃんは弟は死んだって言ってたけど」

勇者「そうそう!」

空き巣「死んだ・・・そうか!姉貴は俺が死んだと思ってるんスね!?」

空き巣「だから・・・あ、姉貴はどこっスか!?教えてください!!」ガシッ

勇者「わ、わかったわかったから離せ!」 ブンブンッ

 「敵軍だー!やっちまえーー!!」ワーワー

 ドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタ 
                   ゴロゴロゴロゴロ ブルルルrッ

勇者「な、なに!?なに!?」

奴隷「・・・!魔物が怯えてるよ・・・」

  『スラム街の者達よ!家で待機しているように!』

空き巣「ここで出ると見張ってる兵士にどやされるんスけど」」

空き巣「知ったこっちゃありません!早く姉貴のとこに連れて行ってください!!」

勇者「おうっ!奴隷、背中に乗れ」スッ

奴隷「うんっ」

勇者(ダメだ。尻触ってるけどコイツを変態的嗜好でかんがえることができないっ!)

     ガチャッ

          バッ バッ

兵士R「家から出るんじゃない」カチャリ

勇者「・・・は、はーい」

空き巣「どけっ!」ボコッ

兵士R「ぐぁっ、貴様ァ!」

バババババババババッババババッバッ

勇者「チョー射ってきてんスけどーーー!?」

奴隷「あはははははははっ!ヒュンヒュン周りで音がするよー!」ニコニコ

勇者「笑っとる場合かァーー!!」

空き巣「あの穴ん中入って塞げばバレません!ささ、入った入った」


_____________

________

_ 金持ち区域 _

勇者「っしゃー・・・撒いたぜ・・・」

空き巣「姉貴っ!」

僧侶「聞いて聞いて!!さっき盗賊さんが兵士さんの馬車乗って戦争の城に行っちゃったの!」

空き巣「!?」

勇者「不味い・・・そこで待っててくれ!俺がい」

魔法使い「と、言うと思って馬を3匹くすねました」シタリ

                            ブルルルッ

勇者「さすがまほ様!!!でも俺馬乗れない!」

奴隷「ボクに任せて。お話出来るから」

勇者「なんだお前!?」

空き巣「あっしは馬上訓練を受けていましたんで」スッ

空き巣「兄貴のハーレムガールズを後ろに乗せるわけにゃいきません。あっしは先に行きます!」ヒヒーッッ ブルルッ

_ 道中 _

奴隷「ん?どうしたの?うんうん、分かった!」

ダニエル「ヒヒーン」

奴隷「ご主人様。ダニエルがこの先は行きたくないって」

勇者「そっか。ありがとな」サスサス


_ 戦争の城 _

      = 門 =

奴隷「!」ピクッ!

勇者「どうした!?」

奴隷「匂いがするよ・・・・なんだか、盗賊お姉ちゃんに近いんだけど・・・近くないような」

奴隷「とにかく嫌な匂いだ・・・」

魔法使い「勇者様・・・空き巣さんが先に行ってしまいました」

僧侶「リバーマウスの兵士さん達がもう城の中に入ってっちゃって」

僧侶「でも見て・・・この死体の傷・・・」

勇者「っ」バッ

奴隷「ご主人様ー?何も見えないよー」

僧侶「見なくていいのよ・・・?ほら、モンスターにやられた傷みたい・・・」

魔法使い「恐らく例の魔物人間の仕業でしょう」

勇者「空き巣や盗賊さんが中にいるかもしれないっ!」

勇者「どっちか奴隷を見ててくれ!」

魔法使い「では私がお供しましょう」

             ダダダダダッ

_ 戦争の城 _

兵長「」

勇者「うぷっ・・・こりゃヒドい・・・上半身裸で死んでる」

勇者「もっと早く来てれば・・・」

魔法使い「先を急ぎましょう。兵士達は3Fで戦闘中です」

魔法使い(この兵長の格好。まるでシャワー後みたい・・・)

魔法使い(下で戦闘が起きてると知ったらこんな格好ではいられないはず・・)

魔法使い(そして乾いた大量の血・・・決して1時間やそこらじゃ乾かない・・・)

魔法使い(誰かに不意打ちされた?一体誰に?いつ?)

              ドカーーーンッ

                     ババババババッ

兵士「貴様等・・・勇者御一行!一体なぜここに!」

勇者「覆面の男と褐色で美人ですごくて強くて目線だけでイキそうな美人見なかったか!?」

兵士「覆面・・・?ああ、コイツのことか」グイッ

空き巣「ちょ、離せよっ!このロープ・・・あ!兄貴!」

兵士「それと・・・その美人なら奥で我々と戦っているぞ」


兵士「やっと戻ってきてくれたんだ。彼女が!」

  グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

勇者「!?」

魔法使い「い、今の鳴き声・・・っ」

勇者「な、なんだよあの化物・・・」

魔法使い「人の形をした・・・虎?」

   グオオオオオオオオオオオオオツ!!!

 ヨウカイニヒケヲトルナー! ウテーー! 

             ブォォォォォォォッ!!

兵士「すごいだろう。我々の隊長はタイガーとなれる。キラーパンサーと融合なされたのだ」

兵士「そしてあの女は数々のモンスターと融合した」

勇者「盗賊・・・さん?」

魔法使い「うそっ・・・!?」

     オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

                    グシャァッ
                        ドゴォッ

空き巣「・・・」

勇者「お前・・・知ってたのか?」

空き巣「姉貴は戦士っス・・・自ら実験台になるって言ったきり・・・戻ってきませんした」

空き巣「俺は兵士共に死んだって聞いたけど・・・生きてた・・・実験に成功して・・・」

空き巣「兄貴!兄貴は姉貴と旅してたんスよね!?」ガシッ

勇者「あ、ああ」

空き巣「なんで姉貴はどっかにいっちまったんスか!?どうしてまたここに戻ってきたんスか!?」

勇者「お、落ち着けよ!俺が知るわけねぇだろ!」

魔法使い「静かに・・・。あの怪物が盗賊さんだとしたら・・・」

魔法使い「今までの疑問に決着がつきました」

_ ?年前 _

戦士「断る。何故、私がそんなくだらない実験に付き合わされなければならない」

戦士「聞くと、その体は魔物を食わずして生きてはいけないそうだな」

 「へぇ、知ってるんですよ・・・?」

 「アンタ、スラム街の弟がいるらしいじゃんか」

戦士「・・・」

 「今頃どうなっているか・・・な?」

戦士「チッ・・・下衆め・・・」

戦士「手短に終わらせろ。もし、弟を殺したら・・・」

戦士「貴様等の首をひとり残らず切る」

_______________

________


戦士「クッ、ぐああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!」

戦士「ふぅっ・・・ぐぅ・・・あぁ」  バチッ バチバチバチ

科学者「やったぞ!やった!成功したんだ!」

助手「いろいろな魔物を配合して生きてるなんて・・・」

戦士「はぁっ・・・よ、よし。出せ、私を戦いの場に出せェッ!!!」ギロッ

______________

兵士「隊長!いっちゃってください!」

戦士「ああ」(待っていろ・・・この戦いが終われば平和になる。お前も安心した場所に住まわしてやるからな。弟よ)

戦士「行くぞ!」

____________

_______

戦士?「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」ブォォォッ


兵士「・・・は?お、おいどうするんだよ」

兵士「弟が既に殺されたって言われたら・・・」

戦士「・・・っ」ピクッ

兵士A「ば、ばか。今の隊長はバケモンになってるから・・・耳が良i
                           ブシャァァァッァァァッ!!!
                               ピュッ  ピュッ

兵士「ヒッ、うっうわああああああああああああおぼろpげじゃぽ

                           ブシャッァァァァッァァッァッ!!!

戦士「・・・・シネ・・コロス・・・」

戦士「コロス・・・・・コロス・・・・」

_____

盗賊リーダー「へぇ、あの国から出てきたんかい」

盗賊リーダー「もう居場所がないと。そりゃあ弟が死んだりゃないわな。仲間も殺したんじゃよ・・・」

盗賊リーダー「いいぜ、俺らと一緒に汚れようや・・・」ニヤリ


勇兄「君はここで悪さするような人間じゃないはずだ」

勇兄「母国には君を待っている人がいるかもしれない。共に旅をしよう」

勇兄「気さくがいい仲間もいるんだ。僧侶っていう名前でね」ニコッ


勇者「盗賊さーん。そんな睨んだような顔しないで。ほらほら、え・が・おぼしゃぁっ!?」ボゴォッ

僧侶「もうっ!目つきは生まれつきだよ!?」

魔法使い「それも失礼な気もしますが・・・ま。勇者様のニヤケ顔も生まれつきですかね」

勇者「まほさんの背も・・・あっ、ご、ごめっあんっあぁっ!///」

隊長「今は俺が隊長だ。ノコノコ戻ってきやがって・・・知ってるんだぜ?お前の仲間がホテルにいること」

隊長「今の俺は鼻が聞くんだ・・・・・お前の匂いなんてすぐわかる」

隊長「情報を盗みに来てるってこともあっちのスパイから調査済みなんだよ」

隊長「そうだ・・・・言うとおりにしろよ・・・」

隊長「さもないとお前の弟みたいになっちまうからなぁ!アヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」


 「お姉ちゃん。魔物の匂いがするね」

 「体中に・・・匂いがするよ・・・・もしかして・・・食べたとか?」


 「いや、いいんだ。秘密にしたいならそれで」

   「ボクはご主人様が無事ならそれで」

______________

盗賊「グッグオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」

盗賊「くっ・・・・うぐっ!」シュゥゥンッ

盗賊「また・・・人を・・・私は・・・」

隊長「ガルルルルルルルッ!」シュゥンッ

隊長「ふぃ~、ん。もうほとんどぶっころしただろ」

隊長「よくやったぜ?隊長どの。あ、今は俺かークククッ」

盗賊「・・・もう・・・もういいだろう。奥にいる殿は貴様が殺せ」

隊長「・・・ふん。俺がそんなことさせると思うかい?」

       プスッ


盗賊「ぐ・・・・裏を返せば・・・・貴様ッ!」

隊長「ああ、お前は弱い。たった今ここで処刑する」チャキッ

隊長「あの時・・・!お前は俺の夜の誘いを断りやがって!!」

隊長「無理やりヤっちまおうと思ったがしょうに合わなくて・・・」

隊長「言いたくないがお前には色々と恨みがある」

  「やめろ~~~~!」

        ボカッ

隊長「ぐぁっ!?」

  「姉貴!」

盗賊「!?」

勇者「おらっ、感動の場面なんだから覆面外せっ」ブンッ

空き巣「姉貴!姉貴・・・」

盗賊「お前ッ・・・生きて・・・!」

盗賊「弟よ・・・そんな・・・あはっ・・・あはは」ポロポロ

空き巣「姉貴っ、姉貴ぃっ!」ギュッ


魔法使い「さて、私達はどうしますか?」

勇者「簡単だよ、後ろで感動のシーンを忌々しそうに。そして今にも邪魔しそうな猫ちゃんを」

魔法使い「じゃらしてあげましょうっ!」ダッ

勇者「にゃあ!」

魔法使い「キモい!」

隊長「はい、感動のシーンおわりゃっ!?」

魔法使い「吹き飛べ!」ビュウンッ

      ピカーーーー ン

        ドカーーンッ!!!


殿「はわわわっ!娘よ!娘よー!爆発じゃ!爆発で人がこっちにきおった!」

殿「しかも敵じゃーーーー!」

娘「父上!敵が流れこんできたくらいではしたないですわ!」

娘「天下無双の剣で私が葬って差し上げましょう!」ブンッ

隊長「ジャマダッ!」バシッ

娘「あ~~~~れ~~~~」クルクル

殿「はわわわわわわ!娘ー~~~!」ガシッ

勇者「そこの姉弟とあっぱれ親子も逃げな。兵士ども!テメーらも逃げないと巻き込むぜ」チャキンッ

盗賊「わ、私も行こう・・・!」

魔法使い「貴方は守る相手が見つかったでしょう。それに今のあなたじゃ戦闘はキツい」

盗賊「だ、だが・・・」

勇者「ふん、いつまでも姉に頼る弟もどうかと思うっスよ」

勇者「あっしは、ね・・・?」クルッ

空き巣「!」

空き巣「姉貴ッ!逃げるぜっ!」ガシッ ダダッ

盗賊「バカッ!離せッ!」

空き巣「はなすもんか!絶対に!」ダダダッ

勇者「行ったか」スチャッ

魔法使い「畳・・・」(燃え広がるとまずい・・・)

隊長「グオオオオオオオッ!!!」

              グオォッ!!

勇者「うおおおおっ、き、きたっ虎きたぁ!?避けてッ!」

魔法使い「ぐっ!」ヒュッ

魔法使い「守備よ上げろっ!」シュゥンッ

勇者「お、お?」シュゥンッ

勇者「もしかして俺にもしてくれたんですか!?///」ワクワク

魔法使い「さぁ?ルカニかも」

隊長「ヨソミをするナァァァァッ!!!」ブンッ

           カキンッ!

                       カランッカランッ

勇者「っとぉっ!剣がっ」(この力・・・持ってた剣の腕ごと吹っ飛ばされそうだった!)

勇者「けど魔法があんだよ子猫ちゃん!」ビュンッ

隊長「グガガガガアッガッ!!?」ビリビリッ

隊長「ンン~~~~ッ!」ブルブルッ

隊長「セイデンキ・・・ガルゥッ!」

                バコンッ!

                        ドシンッ!

勇者「がはっ・・・ぁっ!?ぐ・・・」バコッ

勇者「ふすまで助かった・・・壁じゃ骨が折れてた・・・」

                ヒュンッ

勇者「お、おっ。癒されてくぞ!んっ、あぁんっ///」シュゥン

僧侶「助けに来たよ!」

奴隷「外の盗賊お姉ちゃんに言われて来たんだ!」

僧侶「なっ!?奴隷ちゃんは一緒に逃げてって言ったじゃない!」

奴隷「う~ん・・・でもご主人様がピンチだから」

      パリンッ     パリンッ   パリンッ

奴隷「近くのドラキーさんたちにも助けに来てもらったんだ!」

勇者「これが魔物使い・・・ほぇ」

隊長「グアァッァァァゥッ!コオモリどもがッ!ハナセッッ!」ブンッ ブンッ

勇者「まほさん!守備低下魔法は?」

魔法使い「ええ、限界まで引き下げました!」

勇者「っしゃあ!決めるぜぇ~~~~!」タッタッタッタ

              ヒュンッ!

隊長「グァァァォッ!!!」ブンッ!

勇者「ほげぇぇぇぇっっ!!!」 バコーンッ

僧侶「ダメじゃん・・・」

奴隷「ごっご主人様ぁー!」タッタッタ

奴隷「大丈夫?」サスサス

勇者「あ、ああうん・・・大丈夫・・・」


隊長「ガオッ!グルルルルル・・・・」

ドラキー「「「ピキャーーーーッ」」」 

             バタバタバタバタ

奴隷「ああっ、逃げちゃった・・・」

勇者「けど・・・いい足止めになったよ」

魔法使い「こうなったら・・・っ!」

魔法使い「みんな窓から飛んでくださいっ!!!」

勇者「へ?な、なんで」

魔法使い「私が合図したらですよ・・・あ、でも勇者様は残って」

勇者「は、はい」

魔法使い「奴隷さん、ドラキー達を足場にして飛び降りてください」

奴隷「うん、できるよ!」

僧侶「こっちに走ってくる・・・!」

隊長「グアアアアアアォッ!!!」ダダダダッ

魔法使い「勇者様!部屋中にメラを放って!」

勇者「ラジャー!!」ビュンッ ビュンッ ビュンッ ビュンッ ビュンッ

            ブオオオオオオォォォォォッ
                    ボオオオオオオオオオ

勇者「も、燃え広がっちゃったよ!?」アワワワ

魔法使い「いいんですよ、それでっ!」

隊長「グアアアアアアアアアアッ!!!ヒガァ!」メラメラ

隊長「ぐ、ぐおおおおおおっ・・・おおおおおっ」シュゥゥンッ

魔法使い「・・・1・・・・2・・・3ッ!」

勇者「みんな飛べっ!」


魔法使い「爆発しろっ!イオラッ!!」

      ピカーーーーーーーーーーーーーーン

   ドカァーーーーーーーーーーーーーンッ!!

               ドカンッ    ドカンッ ドカーーーンッ



勇者「なっ!?爆発!?」

僧侶「えっ、ちょっ、まほちゃんは!?」

奴隷「あ、誰か降ってくるよ?」

      ヒューーーーーッ

             キャッチ

勇者「無茶するね。お姫様」サワヤカスマイル

  ボコッ

勇者「ぐへっ」

魔法使い「おろしてください・・・」

スタッ


勇者「しっかし中々派手な・・・隊長死んだんじゃ・・・」

魔法使い「まさか。私は人間を殺しませんよ」

隊長「・・ぐ・・・あ・・・」ガラッ

魔法使い「ま、重症でしょうけど」フッ

_ 翌日 _

勇者「結局。こっちの国が勝ったってことか・・・」

魔法使い「・・・盗賊さん」

盗賊「・・・」

魔法使い「あの時、私を置いて城に戻ったのは、内部で事件を発生させ」

魔法使い「そしてそのうちに兵隊を突撃させる。そういう作戦だったのですね?」

盗賊「ああ・・・私は結局奴らの言うとおりになってしまった」

盗賊「コイツも、結局ひっとらえたところで何もすることはない」

隊長「くっ、殺せっ!」ビクンビクン

勇者「・・・夜中、勝手に出歩いたときは」

盗賊「魔物を喰らっていた。済まないな・・・」

勇者「これから・・・どうするんですか?俺等はもうあの国には戻れませんが」

奴隷「邪魔しちゃったもんね!」ニコニコ

盗賊「ふふ・・・人殺しが仲間じゃ穏やかじゃないだろう」

盗賊「 私はパーティを抜ける 」 

勇者「・・・そ、そんな!?」

僧侶「盗賊さんは盗賊さんだよ!」

盗賊「・・・ありがとう」

               ドカーーーーーンッ!!!

空き巣「はっはっはー!姉貴!研究者も記憶喪失まで殴って研究所も爆破してきてやったぜ!」

盗賊「これで誰も犠牲になる必要もないな。こっちは奴隷売り場を破壊してきた」

勇者「え」

盗賊「私は多くの人間を殺してきた。戦争とはいえ殺したことにはかわりない」

盗賊「その分・・・わがままだし甘いかもしれないが・・・多くの人間を救いたい!」

盗賊「飢えに苦しむもの、戦争に苦しむもの、居場所がなく苦しむもの」

奴隷「・・・」

盗賊「きっと救っても救っても殺した罪は晴れない。だがそれでも私は救う。救う旅にでる!」

空き巣「そういうことっス!」シュピーンッ

空き巣「だから兄貴、短い間だけど楽しかったっスよ!」ブゥンブゥン

盗賊「じゃあ・・・また会おう・・・」

盗賊「誇り高き勇者たちよ」

                  ブゥゥゥゥゥゥンッ

勇者「行っちゃった・・・はぁ・・・・」

僧侶「多分きっとどこかで会えるよ。うん!」

勇者「だな!」

勇者(この時、あぁ、従順なハーレム候補がひとり減った、と言うのはやめておいた)

勇者(言ったら殺されそうな気がした)

魔法使い「どんな人であろうと私達の仲間ですからね・・・」ニコ

魔法使い「ま、ウチの旅のリーダーも罪人(性犯罪者)ですが」

勇者「さ、さぁ~てここも早く出ますか!」パンッ

奴隷「あ、ご主人様!ちょっと待ってて!」

勇者「兵士、追ってこないね~・・・・」

魔法使い「きっと空き巣さんや盗賊さんが何かしら封じてくれてるでしょう。ゆっくりと・・・また旅を続けましょう」

勇者「うん、うん、けど何この馬車!?」

ロブスター「ヒヒーン」(ちょりーっスwwww)

勇者「ねぇコイツメス?オス?それによって俺のコンディションが変わるんだけど」

奴隷「ロブスター、オスだよ。旅には馬車が欠かせないかなって思って連れてきたんだ~」

勇者「・・・」


僧侶「中で休めるし快適だよー」

勇者「・・・はぁ、まぁ最近心体共に疲れたし・・・俺も寝ようかな」

奴隷「ロブスターは勝手に道を進んでくれるから、みんな中にいても大丈夫だよ!」

勇者「いい子だ・・・じゃあ中で一緒に寝ような~」ナデナデ

奴隷「えへへ・・・うん・・・zzzzzz」スヤァ

勇者「はやっ・・・でも・・・ろ、ロブスターは・・・海老じゃね・・・?zzzzz」


魔法使い「んん・・・・ボイル・・・zzzz」

僧侶「チーズ炙り・・・ひひっ・・・zzzzz」ジュルリ


ロブスター(ちょwwww食われるwwww)

___そう、これもまた彼の旅の序章に過ぎないのである

        出会い、そして別れが彼を成長させる_______

勇者「はぁ・・・今日のオカズは盗賊さんかな・・・心残りだし。そして姉属性があったなんて・・・」

勇者(「お姉ちゃん。今日もいい・・?///」「ああ、いいぞ勇者」 お、いいぞコレだけで1週間はネタになる)

     現在のパーティ 勇者 魔法使い 僧侶 奴隷 
                          ロブスター(馬)

あ、はい 
また明日ごろに

______________

__________

 ブルルブルルッ

奴隷「・・・・ん」パチクリ

奴隷「どうかしたの?」

ロブスター「ブルルルルッ・・・・」(疲れたんwwwww)

奴隷「そっか。ふわぁ~あ。まだ夜中だから・・・ん」クンクン

奴隷「近くに池があると思うんだ。そこで君も休憩しなよ、雑草も生い茂ってる」

ロブスター「・・・」(おk、把握wwwww)


ロブスター(うめ、うめ、うめwwwww)ムシャムシャ

ロブスター(水、うめ、うめwwww)ゴクゴク

ロブスター(んんwwwww池に映る俺氏wwwwカッコよすぎワロロロロロンwwwwwwwwww)

_ ? _

勇者「メザメルノデスユウシャ・・・・んんzzzzz」

勇者「オキテクダサイ・・・・んなzzzzz」

勇者「うふふ・・・ん・・・・ユウシャヨ・・・zzzzz」

勇者「オキテッテバ・・・・んんzzzzzz」

勇者「んあ?」パチクリ

勇者「ふわぁ~あ」ノビノビ

勇者「ん・・・お」チラリ

勇者「こんな狭い馬車の中で男一人に女三人」

勇者(皆さん。タイトルはお忘れでありましょうか?)

勇者(従順なパーティを築く。そう、『従順』)

勇者(『旅は続ける』、『仲間を従順にする』この両方をやるというのはそうムズかしいことじゃない)

勇者「そう思ってた時期も僕にはありました」

勇者「しかし、今、僕は馬車の荷台という狭い空間に4人で寝ていたんです」

勇者「ええ、あの時は疲れていたんでそういう気分にはなれませんでしたよ、はい」

勇者「俺が・・・そう、たったいま俺が早起きしたんです誰よりも!」

勇者「まほさんのだらしない寝格好。僧侶は・・・まぁ、うん。奴隷・・・奴隷もいいんだけど・・・」

勇者「問題はまほさんだ・・・あひゅひゅ・・・彼女さえ従順にすれば・・・」

勇者「鬼畜王勇者とは俺のこと・・・あとの奴はなんとなく命令すれば良さそうだウフフ」

        ヒヒーン

勇者「ん?」パサッ

勇者「ロブスター?どうかしたかー」スタスタ

ロブスター「ブルルッ」(んんwwwwww俺氏にんじんが食べたいwwww食べたいwwww)

勇者「あぁ、撫でて欲しいのか」バンバン

ロブスター「・・・」(違うしwwwwwwww・・・・いたっ、痛い!お前それ叩いてる!)

__________

勇者「うひゅっうへへ、もっと縛ってぇん///」ハァハァ

魔法使い「動物の虐待です。縛って池に放り込みましょう」ツンツン

勇者「あんっ」

    ザバァンッ


僧侶「ロブスターはどうだって?もう疲れは取れた?」

奴隷「もう大丈夫だってさ。ね、ロブスター」

ロブスター「ブルッ」(任せろwwwwwっうぇwwwwwっうぇwwww)

勇者「しっかしよう運んでくれたな。モンスターとかいなかったのか?」

ロブスター(うん)コクッ

勇者「おいおい、いたのかよ!」

ロブスター(コイツwwwwwwなんなのwwwww)

奴隷「この辺のモンスターはいないといってもいいほどなんだ」

奴隷「多分・・・・例の科学実験に使われたんだと思うよ」

勇者「けど、この先はあの国の領土から離れるからな」

勇者「やっと国じゃなくて街に行けるぞー!戦争はこりごりだ」

僧侶「次は港の街だね。船に乗ってこの大陸ともおさらばだよ」

魔法使い「ええ、次の大陸に行き。そして魔王城の情報を聞かなければ」

勇者「え、魔王城なんてあるの!?」

魔法使い「・・・死ねばいいのに」ボソッ

勇者「(´・ω・`)」

____________

________

勇者「歩くの疲れた~~~」ヨロヨロ

奴隷「ご主人様、もう少しで街じゃないかな?」クンクン

奴隷「磯の香りと煙の匂いがするし」

魔法使い「・・・」チラッ

魔法使い(さっきから・・・誰かに監視されているような・・・)

僧侶「ん?どうかした?」

魔法使い「いえ、なにも・・・」(まさか・・・)

勇者「疲れちゃいましたか?おんぶしよっか?うふっ・・・」

   ボコォッ

_ モンスターが現れた! _

勇者「あ?なんだこのスライム・・・濁ってね?」

魔法使い「め、メタルスライムですよ!ころ・・・倒せば経験値が豊富だとか」

僧侶「うそっ!?・・・じゃあ袋叩きだね!」ニヤァ

  (やべ・・・逃げなきゃ)

奴隷「ご主人様。この子逃げようとしてるけど・・・」

勇者「逃がすな!おえーーー!」

        ダダダダダッ

_ モンスターは逃げ出した! _

   _ しかし勇者は回り込んだ! _

_ モンスターは逃げ出した! _

   _ しかし勇者は回り込んだ! _

_ モンスターが現れた! _

さつじんき「・・・」

勇者「・・・あの~・・・表示はモンスターって書いてあるんですが」

勇者「思いっきりパンツいっちょの変態ですよね?」

魔法使い「殺人鬼です・・・気をつけて、凶悪なサイコパスですから」

僧侶「斧持ってるよ・・・絶対ヤる気満々だって・・・」

さつじんき「・・・寒い」

勇者「ぎゃああああああああっ喋ったあああああああああっ!!!」

奴隷「大丈夫、彼はただ名前がさつじんきなだけで殺人鬼じゃないんだ」

奴隷「こんにちわ!」ニコッ

さつじんき「あ・・・シャッス」ペコッ

_ モンスターが現れた! _

奴隷「大王イカ・・・彼は危険だよ。ご主人様」

勇者「ふむ・・・」ジッ

魔法使い「勇者様が浜辺を歩きたいとか言うから!」

勇者「・・・ご、ごめん」(全て計画通り)

僧侶「えいっ!やっ!」ガンガンッ

勇者(大王イカ・・・君ならやってくれるはずだ・・・触手プレイを・・・)

_ 3分後 _

僧侶「あはは、いか焼き美味しいね~」モグモグ

魔法使い「燃やしたかいがありました」モグモグ

勇者「・・・」

_ 港の街 _

街人「やぁ、旅人の皆さん」

勇者「・・・モンスターめっさ出てきた・・・」ボロッ

街人「あはは、こっちの敵は強いからね。気をつけたほうがいい」

勇者「っしゃーす」

魔法使い「さて、宿を取りましょうか。夕方ですし」

僧侶「ん~じゃあ私買い物するね!」

奴隷「ボクも行くよ」

勇者「じゃあ俺とまほさんは宿屋で子作りするから」

魔法使い「・・・」スタスタ

勇者(遂に無視かぁ)

_ 市場 _

僧侶「リンゴも食べたいね~あとあと」

奴隷「僧侶お姉ちゃん、装備も揃えたよっ」

僧侶「あら、ありがとう。あとは食材選びだけど・・・・なにがいいかなぁ?」

                    スタスタ

奴隷「・・・」ピクッ

奴隷「今の人・・・」

僧侶「ん?あーなんか格好がまほちゃんみたい。きっと同じ魔法使いなんじゃない?」

奴隷「・・・・だといいけど」

_ 宿屋 _

魔法使い「・・・すぅ・・すぅ・・・」

勇者「戦闘はまほさんが中心になってたからなぁ。疲れるのも無理はない」

勇者「だがしかーし!う、うひひひひひひ」

             メクリ

勇者「先生!このローブの中には何があるんでしょうか?」

勇者「うむ、いい質問だ勇者くん。ではめくってみよう」メクリメクリ

魔法使い「・・・」ジッ

勇者「先生!起きちゃいました!」

       ボオオオオッ

魔法使い「明日の船。どうしましょう。ロブスターも入れるといいんですけど」

勇者「馬もいいって言ってたけど・・・」

勇者「問題は僧侶ですよ・・・」

魔法使い「なぜ?」

勇者「アイツ、船酔いがすごいんです。昔からそうで・・・」

魔法使い「ふふ、仲が良かったのですね」

勇者「・・・まぁ」

魔法使い「ところで勇兄さんはどうなされてるのでしょう」ニヤリ

勇者「・・・」ゾクッ

_ 夜 _

勇者「あのな、ご主人様がベットで寝ろって言ってんだからベットで寝なさい!」

奴隷「・・・うぅ」シュン

勇者「なんで常に俺の右にいたがる・・・」

僧侶「ふふっ、好かれていいじゃん」

勇者「お手」

奴隷「はいっ」ポン

勇者「お、おまんk___

魔法使い「勇者様」

勇者「はい」

勇者「おい、おい!」

僧侶「んあ?」パチクリ

勇者「なんでひとつのベットに3人も寝ないといけないんだ。堕ちろっ」ドシッ

僧侶「きゃっ?なにすんの馬鹿!」ドシッ

勇者「いたっ!?もう怒った!枕投げ合戦だ!」ブンッ

          ボフッ

僧侶「げふっ、うぅ、おりゃっ!」ブンッ

         スッ

勇者「ばーかばーか!当たんないよー!」ヘラヘラ

僧侶「別にいいじゃん!どこで寝ようとさ!勇くんって女のこ好きなんだし・・・?///」

勇者「ダメ、お前だけはなんか嫌だ!」

僧侶「・・・っ!あーはいはい!ですよねーだって勇くんの好きなのは」

僧侶「ママ、だけだから~~~」ニヤッ

勇者「・・・・っ!///」カァ~

僧侶「やーいマザコーンマザコンマザコーン」パンパン

勇者「ち、ちげーし!ばーかばーか!!!///」ブンッ ブンッ 

魔法使い「もう・・・・・うるさいでsきゅっ!?」ボフッ

勇者「あ。い、いや今のは僧侶が悪いんです!ほんとに!」

僧侶「なっ!?全部勇くんが悪いんじゃん!」

魔法使い「・・・」ギロッ

_ ロビー _

宿屋「ウルセー客だなぁ・・・ん」

 「部屋を一つ」

宿屋「はいはい、ではこれ、鍵です」スッ

 「・・・」スタスタ

宿屋「・・・?奇妙な奴・・・」


________________

_________

また明日書きますん

_ 次の日 _

勇者「ふわぁ~あ。ん・・・結局コイツと同じか・・・」

僧侶「うへへ・・・zzzz」

勇者「昔からだよな・・・みんなでおとまりしたときも・・・」

勇者「・・・ん。その時は兄さんとも同じベットで・・・あ、お、こほん!」

勇者「顔洗ってこよ・・・」ヨロヨロ

魔法使い「おや」シャコシャコ

勇者「まほさん、おはざーっす」

魔法使い「おはようおやいます」シャコシャコ

勇者「まほしゃん」シャコシャコ

魔法使い「ん」ゴポゴポ

勇者「最初は二人だけだったのに、3人も増えましたね」ヒトリヘッタケド

魔法使い「んん」

魔法使い「あれから何日経ったのでしょうね。不思議と・・・長い気がして」

勇者「あはは、1ヶ月たったか経ってないか、旅してると時間の経過が早く感じる」

勇者「さぁ~て、船の出航までまだ時間もあるみたいだし」

勇者「これから二人きりで・・・  グシャァッ

僧侶「ふんふふ~ん♪」

奴隷「ねぇねぇ僧侶お姉ちゃん」グイグイ

僧侶「んん?なぁに?」

奴隷「ご主人様の昔のこと教えてほしいんだ。昔から一緒だったんでしょ?」

奴隷「ボクもよく知りたくて」ニコニコ

僧侶「へぇ~じゃあ教えてあげるね!」

僧侶「あれは8年前のこと・・・」ルールルー

__ 8年前 ___

勇兄「ゆうしゃ~~!」タッタッタ

勇者「なんだよ、泣いたりして気持ち悪い」

勇兄「うっうっ、この前引っ越してきた僧侶っていう子いるでしょ?」

勇兄「その子が俺のことイジメるんだぁ」メソメソ

勇者「なんだと!?そ、それ女のこ?」

勇兄「へ?あ、うん」コクッ

勇者「ふ、ふひひ。仕方ねぇ。俺様が成敗してくれよぉ!」

勇者「かはっ・・・」ボロッ(あ、この角度パンツ見える)

僧侶「よわっ、次アタイのとこ来たらただじゃおかないよ!」


_________

奴隷「え、えと少しいいかな?」

僧侶「ん?なぁに?」ニコニコ

奴隷「僧侶お姉ちゃんって怖い人だったんだね・・・」

僧侶「えっ、違うよ!清純で優しい僧侶さんだよ?」

勇者「はいはい、くだらない回想シーンはいいから飯にすんぞー」カタッ

魔法使い「・・・勇者様。どうして私だけお子様スプーンにフォークに取り皿なんでしょうか」

勇者「はいはい、このよだれかけもしましょうね~。はい、あ~~~んぼげらぁっ?!」

_ 船 _

ロブスター「ブルルルッ」(海!海!海!)

奴隷「えへへ、よかったねロブスターも乗せてもらえて!」

僧侶「うぷっ・・・うぅ、船酔いするよぉ」

勇者「だっせー。これだから僧侶は旅に連れて行きたくなかったんだよぶわぁ~か」

僧侶「む、なによ!この前は___

勇者「使えねーし」

僧侶「・・・っ!」ビクッ

勇者「あ、いや冗談だってば」アセッ

僧侶「・・・もういい」スタスタ

勇者「じょ、冗談だってばーねー待ってよー」タッタッタ

 「最近の男はやぁね~女々しいったらありゃしない」  「んだんだ」

_ 船長室 _

魔法使い「乗客の戸籍を教えてもらえませんか?」

船長「ふむ、一体なぜ?」

魔法使い「いえ、少し・・・」

船長「済まないが見せるわけにはいかないな。守秘義務というんだ、わかるかい?お嬢ちゃん」

魔法使い「・・・チッ」

       バタンッ

勇者「あ、まほさん!僧侶の奴みませんでしたか?」

勇者「アイツ・・・勝手にキレやがって」キョロキョロ

魔法使い「いえ、見てませんね」

勇者「そっスか。ったく・・・」タッタッタ

_____________

________

勇者「いたいた。俺も悪かったからさ、な?」スッ

                 パチンッ

僧侶「・・・」ムスッ

僧侶「別にいい・・・・私もう帰るもん」フイッ

僧侶「回復呪文だって・・・奴隷ちゃん使えるし・・・戦いもまほちゃんもいるし・・・」

僧侶「わたしっ、私なんか必要ないもん・・・ね」グスッ

僧侶「最近私にだけ冷たいし・・・ヒック」

勇者「そ、そんなことない!」(不味い!)

勇者(このままじゃまたもやハーレム崩壊の危機!)

勇者「僧侶・・・すまない」スッ

僧侶「・・・へ?」

勇者「お前だけは昔から一緒にいたからどう接していいかわからなかったんだ」

勇者(本当は昔からちょっかい出してるから、今は飽きただけ)

勇者「俺にはお前しかいないんだ・・・・・」

勇者「昔から一緒で・・・心を許せるお前しか・・・」

勇者「お前がいなくなったら・・・俺っ!」

僧侶「勇くん・・・」

勇者「ごめん。だから・・行かないでくれ・・・そんなこと言わないで・・・」ギュッ

僧侶「ふえっ!?あ、あぁ・・・う、うん。わかった・・・」

僧侶「わ、私しかいないんだもんね!う、うん!わかった!」

僧侶「え、えと暑いな~。ちょっと風浴びて来るっ!///」ダダッ


勇者「・・・ちょろっ。だからビッチって言われるんだよばーか」

勇者「ん・・・お、しまが見えてきた!北の大陸かぁ」

勇者(寒いところには美人がいるって良く聞くし。スペックともあれ顔がよけりゃなんでもいいや)

勇者「ふふふ、あははっ、ふははははははは!!!」


_____________

奴隷「あれ?僧侶お姉ちゃん顔が赤いけどどうかしたの?」

僧侶「な、なんでもない・・・///」

僧侶「あ、あれ?あれ・・・顔赤いかな・・・?///」

奴隷「うん」

船長「えー皆さん。長旅ご苦労様でした。旅の最中危険のないように」

  「はーーい」

          ゾロゾロ ゾロゾロ

勇者「どうしますー?こっちの北の大陸の港街で休むか。それともこのまま旅に出ちゃうか」

魔法使い「・・・先を進みましょう」

僧侶「ん?なんかいつもより顔が険しい・・・」

奴隷「まほお姉ちゃんも船酔いしたの?」

魔法使い「・・・こっちです」スタスタスタ

勇者「・・・?」

奴隷「お姉ちゃん?地図によればこっちの山を進んでいけばお城があるけど」

奴隷「ほら、写真付きで」ニコッ

                パシッ

魔法使い「こんな地図・・・」 ボォォォォッ

僧侶「えっ!?な、なんで燃やすの!?」

魔法使い「頼りになりませんよ。こっちを進みましょう」スタスタスタ


奴隷「ボク・・・お姉ちゃんに何か嫌われることしたかな・・・」

勇者「・・・」

勇者「ちょ、ちょっとまほさん!」タッタッタ

魔法使い「・・・」クルリ

勇者「俺ならまだしもコイツにそんなことしないでくださいよ!」

魔法使い「・・・ごめんなさい。少し・・・気が立ってて・・・」ソワソワ

勇者(あ、可愛いから許す)

奴隷「あ、いやボクは別に気にしてないよ」ニコッ

勇者「・・・む。あ!わかった!せいr バキィッ

僧侶「勇くん?」

勇者「・・・旅を・・・続けようか・・・」ヨロッ

勇者(ふぅ、どんだけ自分の方向に行きたいんだよ)

勇者(もしくはあの城に行きたくないとか・・・・)チラッ

              ゴォォォォォ

勇者(こっからでもわかるでかさだな・・・)

僧侶「ね、ね。勇くん」コソッ

勇者「? なんだよ」

僧侶「さっきからさ、なんか変な人がついてくるんだけど・・?」チラッ

                        「・・・」スタスタ

勇者「あー、まぁさっきの乗客でしょ。気にすることないない」

奴隷(あの人・・・なんでボク達と同じ方向に。お城に行く道はあっちなのに・・・)

_ モンスターがあらw

        ドカーーーーンッ!!!

魔法使い「・・・」シュゥゥ

魔法使い「時間がありません。先を急ぎましょう」

勇者「・・・まほさん。どうしてそんなに急いでるんですかー?」

魔法使い「・・・・・決まっているでしょう。魔王を早く打たなければ」

勇者「確かにそうだけど・・」

魔法使い「魔王討伐より女な勇者様には関係ないでしょうが」

勇者「そりゃそうだ」ポンッ

僧侶「なんで納得しちゃうの!」

奴隷「うぅっ、どんどん寒くなってきた・・・雪も降ってきたよ」

勇者「ロブスターの中に居ていいぞー」

奴隷「うん・・・ありがと」ブルルッ


勇者「・・・」ジッ

魔法使い「・・・」スタスタ

勇者「もしかして・・・あの城に行きたくないとか?」ニヤリ

魔法使い「・・・」スタスタ

             ドテッ 

魔法使い「わっ!?」

             バタンッ

勇者(ビンゴ)

僧侶「あの城に何か・・・?」

魔法使い「何もありませんよ。あ、ほら街が見えてきた」

勇者「・・・」ジロジロ

魔法使い「・・・な、なんですか?」

勇者「・・・」ジロジロ

勇者「あ、いや舐め回したいなぁって」

        ボォォォォッ

勇者「あつっ、あれ?あったかい?///」ポカー

勇者「ふっふははははは!そんな炎攻撃、雪の中じゃ無駄無駄無駄ァ!」

           ピカーッ
                ドカーーーンッ!!!

_______________

___________

僧侶「あははっ、でねーその時お兄ちゃんが勇くんに~」

魔法使い「ふむ・・・」


勇者「くっ・・・アイツ」(女子特有の話題ずらし!友人がその話題をしたくないと察し、ずらす所業)

勇者(ん・・・あ!待てよ・・・そういや後ろに同じ旅人がいるんだった)

勇者(その人ならあの城のこと知ってるかもしれん!)タッタッタッ


旅人「・・・」スタスタ

勇者「あ、あのー」

旅人「・・・なんだ」

勇者「あの城のことでお伺いしたいんですけど」(チッ、なんだおとこかよ)

旅人「・・・」チラリ

勇者「え?あ、ああ彼女達は俺の仲間でして・・・」

旅人「なるほど、やはり君が勇者か・・・」

勇者「そうですけど・・・え、なるほど?やはり?」

旅人「道理で彼女が君みたいな無粋な人間についていく筈だ」

勇者「ぶ、ブス!?な、なっななっ!!?お前よりイケメンだと・・・思うよ?」

旅人「無粋といったんだ。耳が悪いのかな?」

勇者「テメェ・・・喧嘩売ってんのかあ~~ん?」クルクル

旅人「・・・」

勇者「ああ?おい?ああ?ンン?」クルクル

旅人「私の周りを回るのはやめたまえ」

魔法使い「勇者様ー」

僧侶「もう!どうして一緒に歩いていけないの・・・え?」

勇者「」ボロッ

僧侶「ゆ、勇くん!!?」ダダッ

僧侶「勇くん!勇くん!しっかりして!!」

旅人「心配することはない。ただの気絶だ。軽傷といったところか」

魔法使い「・・・!?」

旅人「おや、やっと私に気づいてくれたね」

旅人「マイ、ハニー」

魔法使い「勇者様ー」

僧侶「もう!どうして一緒に歩いていけないの・・・え?」

勇者「」ボロッ

僧侶「ゆ、勇くん!!?」ダダッ

僧侶「勇くん!勇くん!しっかりして!!」

旅人「心配することはない。ただの気絶だ。軽傷といったところか」

魔法使い「・・・!?」

旅人「おや、やっと私に気づいてくれたね」

旅人「マイ、ハニー」

勇者「まい・・・はにー?・・・まほさんは・・・ハチミツじゃねぇ」

旅人「まほさんか、フッ、さん付けか」

旅人「まほ。迎えに来たよ」スッ

        パチンッ

魔法使い「触らないでもらえますか。あと勝手に名前で呼ばないで」ギロッ

勇者「ど、どういう・・・」


ロブスター「ブルルッ・・・ヒヒーーン!」(な、なんかいっぱい馬キターーーーーー)

奴隷「ほえ?」パチクリ

    ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

勇者「なんだあの大群・・・てかまほさんを呼び捨てにすんじゃねぇ・・・けほっ」

僧侶「い、いま回復するからね?」シュゥンッ

旅人「ふん、どうして君が決める」

  「私はまほの許嫁なんだぞ?」

勇者「なっ・・・!?」

許嫁「私の事は許嫁と呼んでくれたまえ。さて、迎えもきたところだ」

    ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

  「許嫁様ーーー!お嬢様をお見つけになれましたかーーーー!」

  「許嫁様ーーー!」

             ドドドドドドドドドドドドドド

許嫁「さぁ、帰ろう。まほ」ニコッ

魔法使い「そう簡単に帰るとでも・・・?」スッ

許嫁「へぇ、私と勝負するのかい・・・・・いいねぇ!」

許嫁「いいよ!これでやっと夫婦の喧嘩ができるね」ニコォ

魔法使い「夫婦になっていませんしなりません!」


僧侶「あ、あわわわわ戦おうとしてるよぉ!」

勇者「何やってんだアイツ・・・木の棒なんて持って・・・」

僧侶「あれは杖だよ!古代の魔法使いはアレを使ってたの!」

勇者「へ・・・ぇ。ぐふっ!?」(あの魔法ッ、徐々に効いてきてやがる・・!)

僧侶「勇くん!?」

魔法使い「燃えろっ!!」

           ボオオオオオッ

許嫁「ふふふっ、君はいつも炎の呪文をするね」

許嫁「嬉しいよ・・・君の炎に見える・・・君の本当の気持ちが・・・」

魔法使い「なっ!?まともに受けた・・・!?」

許嫁「そうさ、君という愛を受け止めなければ・・・・だけど」

許嫁「私の愛(氷)は君の愛をも超える」

            パキーーーーンッ!

魔法使い「凍らされていた・・・!?」

許嫁「ほっ、バイキルト」シュゥンッ

魔法使い(肉体強化呪文・・)


僧侶「ま、まほちゃん!逃げようよ!」

魔法使い「・・・」チラッ

許嫁「まほ。君の敵は私だけじゃない。周りをよく見てごらん」

許嫁「私の部下が君の仲間をどうするか・・・?わかるよね」

魔法使い「・・・貴女って人は・・・!」ギリッ

魔法使い「・・・」スッ

許嫁「え、喧嘩は終わりかな?」

魔法使い「・・・戻るんですよ。早く馬を出して」

 「ハッ!」

許嫁「うぅ~~ん。いい子だ。さ、帰ろうか!」

  「まほ・・・・さん・・・」

魔法使い「っ!?」クルッ

勇者「どこ・・・行くんですか・・・?」

魔法使い「・・・早く・・・早く出して!」

              ドドドドドドドドドドド

__________________

_____________

_________

______

勇者「んあ・・・」パチクリ

僧侶「や、やっと起きた・・・・・!」パァァァ

奴隷「良かった・・・ただの気絶で・・・」

勇者「あれ・・ここは・・・」

奴隷「ご主人様が気絶したもう少し先を行ったところだよ。山の麓の町」

勇者「気絶・・・そうか・・・俺は・・・」

勇者「俺はっ・・!」グッ

_ 山の麓の町 _

勇者「・・・」スタスタ

僧侶「ちょ、ちょっとどこ行くの!?」

勇者「あ?決まってんだろまほさんを奪いに行く・・・」ギリッ

僧侶「で、でも勝てなかったじゃない!」

奴隷「ご主人様。その考えは無茶だね。まほお姉ちゃんがいるのは山の頂上の城だ」

奴隷「この吹雪の中行くのは打倒じゃない。モンスターや人間よりもまず先に自然に殺されてしまうよ」

勇者「・・・・・クソッ!」バンッ!

僧侶「勇くん・・・」(そうだよね・・・・・仲間が連れられちゃったんだもん。怒るに決まってる)

奴隷「ご主人様・・・」(ボクがあの時外に出ていれば・・・)


勇者(俺のハーレム候補があああああああああああああああああああ!!!)ガクッ

終わりどす

明日もかけるといいな

ああ、間違えたああああ

>>272は貴方で

勇者「・・・」スタスタ

奴隷「ご主人様?どこに行くんだい?ボクも行くよ」タッタッタ

勇者「少し散歩だよ・・・」

_ 民家 _

勇者「お邪魔しまーす。勇者でーす」

住人「・・・」

勇者「タンスタンス」ガラッ

住人「・・・」

勇者「ツボツボ」パリンッ パリンッ

勇者「ふぅ、奴隷。俺は思ったことがある」

奴隷「なぁに?」

勇者「この街にロリ・・・ああ、いや子供がいない!!」

勇者「ダメだ・・・・・ロリキャラが近くにいないともうだめだ・・・」

勇者「まほさんがいたけど・・・」

奴隷「?」キョトン

勇者(コイツの身長は俺より少し小さいくらいだし)

勇者「んあああああああああああ!!!」ガクッ

町人「うっせーーよ!」

町人「いいか?ガキがここにいない?そりゃそうだ」

町人「みんなあの学校にいるからな!」ビシッ

          ビュォォォォォォォッ

勇者「あの城・・・学校!?」

奴隷「そういえば地図に・・・魔法使い育成学校って書いてあった」

町人「んだ。寮付きだからそこでみっちり覚えられるんだ」

勇者「学校・・・なんかホグワーツ●みたいだな」

奴隷「ご主人様、隠せてないよ」

勇者「学校かぁ・・・」ホワワーン

_ 8年前 _

    = 教会 =

神父「え~私達の祖先にあたるかもしれない勇者は~~~

        ヒューーー

              ポトッ

勇者「イって!?誰だよ!」クルッ

           クスクスクス クスクス

僧侶「ごっめーん。ゴミ箱かと思ってさ~」ケラケラ

勇者「テメェ・・・」

勇兄「ゆ、勇者、相手にすることないよ」

勇者「いいところじゃなかった・・・」

奴隷「あれ?でもなんでまほお姉ちゃんが学校なんかに連れてかれちゃったんだろう」

勇者「そりゃおめー学生だから・・・学生・・・学生!?」

勇者「おじちゃん、その学校。俺も転校するぜ!」

町人「はぁ?まぁ転校生ってことなら学園長がお許しになるかもしれないな」

勇者「問題ない。年は16に15二人だからな!」

町人「まぁ勇者って言えば通わせてくれるかもしれんなぁ」

勇者「うふふ・・・・転校生といやぁ・・・うふふ・・・」

_ 次の日 _」

宿屋「ほらよお客さん。学園長から学園許可証が届いたぜ。正気かい?勇者御一行のクセして学校に通うなんて」

宿屋「よく学園長も許してくれたもんだ」

勇者「いやいやいいスクールデイズを過ごしたいなんて思ってね」

僧侶「そ、そうそう。私達魔法の基礎を学んでなかったから」

宿屋「ふぅん。んで、すぐ戻るんだろう?その間俺はこの馬を世話すりゃいいのかい」

奴隷「お金ならありm

宿屋「いらんいらん。元々馬を飼ってるんだ。1匹増えたところで変わらんさ」

奴隷「あ、ありがとう!」ニコッ

勇者「良し!目的は『ドキドキ!転校生のフリしてまほさんを寝取る作戦!!』」

僧侶「寝取るじゃなくて奪うでいいじゃん・・・む、でもあの許嫁とか言う人は許せないね!」

僧侶「必ずまほちゃんを救うんだから!」

勇者「うむ!それで俺の好感度が上がる気がす

僧侶「え?」

勇者「へっ?あ、いやなんでもない。こほんっあーあー」

奴隷「やっと吹雪がおさまってきたけど・・・どうやって山を登ろうか」

僧侶「ここの町出身の子達はどうやって行ったんだろうね・・・」

奴隷「あ、そうだ!」ポンッ

奴隷「すぅ~~~~」

       ピィ~~~~~~~~~~~~~~ッ!

勇者「あ?なんだよ口笛なんか吹いて、すぅ~~~」

           シューッ シューーーーッ

僧侶「あはは、勇くん口笛下手くそー」

勇者「く、唇が乾いてんだよ!それ以上俺を侮辱してみろ。その胸を揉みしだいてやる・・・」

僧侶「きゃー」タッタッタ

勇者「まてー」タッタッタ

奴隷「ふ、二人共ー!」

奴隷「雪山に生息するバッファロー。彼等に乗れば頂上まで連れてってもらえるよ」

勇者「おお!さすが我が奴隷!」

僧侶「いいな~動物とおしゃべりできるなんてさ・・・」


_ その頃 _

学園長「・・・あら、戻ってきたんですね・・・」

学園長「まほさん」

魔法使い「・・・・申し訳ありませんでした。お母様」

学園長「お母様?あら、私に娘はいませんよ」

学園長「勝手に学園(家)を抜け出すような娘なんて私には」

学園長「いませんよ」ギロッ

魔法使い「・・・」ビクッ

      ギィ

         バタンッ

魔法使い「・・・」

許嫁「あはは、お母様もキビしいね~」

魔法使い「・・・・ずっと見張ってたんですか。私を・・・」ギロッ

許嫁「うん。君の家出目的は勇者と旅して自分を磨くこと+魔王を倒してお母様に認めてもらう」

許嫁「私は君の味方だからね。なるべく尊重してたんだけど」

許嫁「・・・・・・・なんなんだ。あの勇者はヒドすぎる・・・」

許嫁「堪忍袋の緒が切れたよ。あんな下衆に君を任せられない」

許嫁「そう思った私は君を強制送還したわけ」ニコッ

魔法使い「・・・」スタスタ

許嫁「ああ、君と一緒に同じ廊下を歩ける日がまた来るなんて」

許嫁「覚えてるかい?君と私の初の出会いのことを」

許嫁「私は教師。君は生徒だった。学園長の娘とだけあって能力は上の上だったけれど」

許嫁「やっぱり君は素晴らしかった!!才能の塊なんだ!!学年も飛び級して14歳の若さで高学年に上り詰めた!!」

許嫁「素晴らしい!!!!でもどうして・・・どうしてそこまで才能でお母様の学園を離れたんだい?」

魔法使い「・・・チャイムがなります。クラスに戻らなくては・・・」

許嫁「私も行くよ、なぜならば教師だからね~」

魔法使い「・・・」

魔法使い(彼等にさよならも言えなかった・・・・ごめんなさいも・・・)

_ 魔法学校 _

勇者「ね、ね。ネクタイしまってる?見てみて」

奴隷「うんしょっと」キュッキュッ

奴隷「これでカッコいいよ!ご主人様っ!」ニコッ

勇者「ふふふ、そうだろ?だろ?」

僧侶「この門を渡れば私達も生徒かぁ・・・えへへ」

勇者「・・・」

勇者(あれ、なんで俺旅してんのに学園生活おくろうとしてんだろ)

_ 学園長室 _

学園長「勇者御一行。私が貴女達を我が学園に向かい入れたのには理由があります」

学園長「わかっていますね?一刻も早く魔王を討伐する力をつけて欲しいからです」

勇者「っしゃーす」ホジホジ

僧侶「はい!」 奴隷「はい!」

学園長「見たところ能力もありますね。さすが実戦で鍛えたことはあります」

学園長「それでは科目の振り分けにいきましょう」


僧侶(なんか・・・どこかまほちゃんに似てるなぁ)コソコソ

勇者(どこも似てねぇよ。帽子だけじゃね)コソコソ

奴隷「ボクと僧侶お姉ちゃんは回復呪文科だね!」

僧侶「勇くんは魔法攻撃科だっけ?頑張ってね~」スタスタ

奴隷「・・・」ピタ  クルッ

奴隷「・・・」ウルウル

勇者「休み時間に会おうぜ。だ、だから涙目になるな、すぐ会えるよ」

奴隷「・・・」コクッ

          タッタッタッタ

勇者(さて、目的はまほさん奪還だが・・・・)

勇者(待ってろキャンパスライフゥゥゥゥ!!)

              ガラッ

教師「えーじゃあ、校してきた勇者くんです」パチパチ

勇者「勇者です!あ、あの皆さんよろしくお願いします!」ペコッ

              バラバラバラッ

教師「あはは、勇者君カバンから荷物飛び出ちゃってるよ」

             アハハハハハハ  ハハハハ

勇者(つかみはおーけー・・・)シタリ


勇者「となり、よろしくね」ニコッ

 「あ、うん・・・よろしくね!」

勇者(男子が18人、女子が20人といったところか。その女子のうち13人が普通、3人がブス、4人が美少女か)

勇者(是非ともこの学園の顔面偏差値を調べたいところだな)

 「えと、どうかした?」

勇者「ううん、なんでもないよ」サワヤカァ

_ 休み時間 _

勇者「いやぁ、みんなに囲まれてさぁ。モテモテってやつ?学園調教も夢じゃないね」

奴隷「ボク達も囲まれて大変だったねー」

僧侶「うんうん」モグモグ

勇者「じゃなくて、まほさんの情報手に入れたか?」

勇者「ちなみに俺は世間話で女子の好感度を上げることしか考えてなかったから」

僧侶「何やってんのよ・・・えとね~」モグモグ

僧侶「まほちゃんはこの学園の学園長の娘で!なんと飛び級もして今高学年の教室にいるみたいなの」モグモグ

勇者「良し!行きましょうか!」ガタッ

奴隷「ま、待って待って」

奴隷「行こうにも無理なんだよ。見張りが居て上級生に会えないらしいんだ」

勇者「そうか。じゃあスクールデイズを続けようか」

僧侶「・・・・勇くん。楽しんでない?」ジトッ

勇者「なっ!?ま、まさかぁ!?ぼぼぼお僕達はまほさん奪還作戦なんですからね」

勇者「楽しんでなんか・・・ないよ?」

_______________

____________

_ 次の日 _

勇者「・・・」カリカリカリ

             ポトッ

勇者「あー消しゴム落としちゃったー」ボウヨミ

 「あ、どうぞ」スッ

勇者「ありがとう」ニコッ

勇者(ふふ、堕ちたな)シタリ

 (なんでこの人ずっと私の手離さないんだろう・・・)

勇者「って!!こんなことしてる場合じゃなかった!」タッタッタ

勇者「なんでだ?なんでまほさんのことを忘れる・・・!」タッタッタ

勇者「確かこの階段の上がッ」

見張り「おい、ここから先は上級生のクラスだぞ」

勇者「知るか!どけっ
           バシィンッ

勇者「・・か・・・はっ・・!?」ガタッ

許嫁「ダメじゃないか。思い出しちゃ。やっぱり性格自体も変えておかないと・・・」

許嫁「マイハニーを思い出しちゃいけないよ」ピトッ

 「勇者くんってさ。彼女いるの・・・?」


勇者「いいかい?魔法はこうやって・・・そう、その杖の持ち方、まぁ俺はそんなの

   持たなくてもほらっ」

           ヒュンッ

               ボォォォッ

勇者「ね?」

           スゴーイ  スゲー


 「勇者ー!飯食おうぜー!」

勇者「悪い。先約がいるんだわ」

 「なんだよ~?彼女かぁ?」ウリウリ

勇者「ははっ、やめろよ~」

  「今日さ、皆で娯楽室のカラオケ行かね~~~?」

勇者「いいね、いいね~」

  「っしゃあ!勇も行くか!」

勇者「何歌う?!俺のおはこはね~・・・・」


  「今日さ・・・・私の寮・・・私ひとりなんだ・・・」

勇者「ごめん。俺には仲間がいt・・・あれ?」

            ズキッ

                  ビキッ
勇者「痛っ・・・・!?」

  「ご、ごめん。どうかした?」

勇者(あれ・・・俺、何かを忘れたような・・・)

_ 1週間後 _

僧侶「・・・ウチさぁ、今日告白されちゃってぇ~」カミノケイジイジ

勇者「あっそ」ポチポチ

勇者「やべ、既読無視しちゃった。怒ってないかな~」ポチポチ

僧侶「聞いてるの?ウチ、告白、されたの・・・ねぇ~」

勇者「うっせーよ聞いてるって、あ、そういやお前、筆記等試験何点だった?」

奴隷「ボク?ボクは平均点以上超えたけど・・・100点中96点かな?」

勇者「えっ!?マジィ!?すっげーそれ平均点以上ってかもう十分じゃ~ん」

勇者「ま、俺は80点超えてりゃなんでもいいんだけどねー」ポチポチ

僧侶「だっさ~ウチなんて100点満点なんだからね~」

勇者「聞いてねーしwww」

_ クラス _

勇者「ふわぁ~あ。あ、エミリアさん、今日の先生だれー?」

  「あ、勇者くん。え、えとね今日の先生は・・・えーと」

勇者「ん、わかんない?じゃあアルス。知ってる?」

   「ん~僕もちょっと・・・」

勇者「おいおい誰も知らないのか?」

        ガラッ

許嫁「やぁ、みんな・・・・」

許嫁「ここの先生がお休みということで急遽上級生の先生である私が特別に」

許嫁「来てあげたよ」ニコッ

勇者「なんだアイツ。どっかで見たことあるなぁ」

  「あの人、まほ先輩の許嫁らしいよ」

  「えっ!?ホント?!うっそ~なんでなんで?」

  「お母さんである学園長がそうしたのさ、学園で一番の才能を誇る許嫁先生と

   自分の娘であるまほ先輩を結婚させるのさ」

勇者「まほ・・・?誰それー」

            ズキッ

勇者「いった。なんか頭痛やべーwwww」

  「保健室行けwwww」

勇者「じゃあ先生。俺、ちょっと保健室行きまーすw」タッタッタ

許嫁「こらこら、走るんじゃないぞー」ニコッ

許嫁(完全に魔法が効いてきたな・・・)

_ 保健室 _

保健先生「またサボり~?私が生徒だったころもいたわね。才能あるくせにサボる子が」

勇者「先生に会いたかったんですよ・・・・・もう、言わせないで」ピトッ

保険先生「きゃっ、イケない子ね・・・まったく、他の子にも同じこと言ってるんでしょう」

勇者「ふふっ・・・」

                 ガラッ

保険先生「あら、まほちゃん!?上級生は上級生専用の保健室があるでしょう?」

魔法使い「・・・勇者様!居た、早くここからっ・・」

勇者「? え、えと誰っスかコイツ?」

魔法使い「な、何言って・・!?」

保険先生「知らないの?学園で一番有名な生徒なのに・・」

勇者「へー」(あれ、それさっき聞いたような・・・あれ?あれぇ?)

魔法使い「・・・ッ!」

魔法使い「・・・」

          ガララッ
                    ピシャンッ

勇者「あれ、行っちゃった」

保険先生「以外とウブな子なのよぉ~」

勇者「うふふ、俺もウブですよ・・・」

保険先生「もうっ、近いわよっ!」

     バチィンッ

勇者「あんっ!」

_ 回復呪文科 _

奴隷「ん、なんだい?」

 「こ、これ!私と付き合ってください!」ドキドキ

奴隷「え、えとボク女の子なんだけど・・・」アセッ

 「は、はい!知ってます!」

奴隷「君、女の子だよね?ボクも同じ・・・」

 「性別なんて関係ありません!」

奴隷「えぇ・・・あの、ボクそんなに男の子みたいな顔してるかな?」

 「そんなことありません!可愛くて、でもキリっとした眼差しと・・・そして・・・あとは」

 「奴隷様ー!」 「ちょっと!今私が話しかけてたんだけど!!」

奴隷「ひっ・・・!?」

奴隷「わわわっ・・・!!」ダダダダッ

 マッテクダサーイ  ドレイサマー

           ドレイサマー マッテー


僧侶「奴隷ちゃんモテるなーどっちにも」

  「そ、僧侶さん!」

僧侶「なに?」

  「いい加減俺達にもその好きな男のこと教えてもらえませんか!?」

僧侶「いや、だってその人のことリンチしそうだしぃ」カミノケイジイジ

  「そ、そんな!俺達は参考にするだけで!」

僧侶「内緒~」ニヤッ

_ 休み時間 _

勇者「・・・」モグモグ

僧侶「・・・ねぇ、そのお弁当誰の?」

奴隷「手作りみたいだね」モグモグ(ボクも知らない女の子にもらったけど)

僧侶「ねぇ、聞いてんの!?そのお弁当誰からもらったの!?」バンッ

勇者「別にお前に関係なくねー?」ガツガツ

僧侶「・・・か、関係あるじゃん!幼馴染だよ?」

勇者「はいはい、彼女だよ か・の・じょ 」ニヤッ

僧侶「なっ!」

           パチンッ

勇者「いっつ・・・・なんだよ。冗談に決まってんだろ」

僧侶「・・・!」ウルウル

                  タッタッタッタ

奴隷「行っちゃったね。追いかけないのかい?」

勇者「めんど。なんで俺が・・」

奴隷「そっか」ムシャムシャ

勇者「てかお前こそ誰のだよ。その弁当・・・」

 「ど、奴隷様・・・・誰のですか?そのお弁当」

奴隷「大丈夫。君のも残さず食べるさ」

 「!」

奴隷「さ、一緒に屋上で食べようか・・・」スタスタ


勇者「・・・」

勇者「ったく奴隷としてご主人様のこと考えろっての・・・お?」

勇者「なんだ?ご主人様って、奴隷とかって・・・・・何言ってんだ俺・・・アイツ等はただの」

勇者「ただの・・・なんだ・・・?」ピタッ

 「勇者くーん!授業始まっちゃうよー!」

勇者「あ~えっと。後から行くよ~!」

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許嫁「勇者君とは会えたかい?」

魔法使い「貴方、彼等に記憶変換魔法を使ったのですね。禁術ですよ」

許嫁「おいおい、私はその禁術にした人に許可をもらったんだよ?」

魔法使い「!? お母様が・・・」

許嫁「ま、そんなやつらはほっておいて私達は結婚する日を待とうか」

_ 実験室 _

勇者「ここでサボるか・・・」スタスタ

             ガラララ

博士「む」

勇者「げ、人いたのか。すいませーん失礼しましたー」

博士「まてまてまてまて。君、サボりかな?」

勇者「・・・そーだけど」

博士「うーん!いい子だ、実はいまわしは暇だったのじゃ」

博士「ちょっと付き合ってもらうぞい」

博士「懐かしいなぁ~サボりでこんな怪しい実験室に来てくれる生徒は」

博士「あの子以来じゃな・・・」

勇者「あの子?」

博士「魔法使いじゃよ。結構この学園でも有名じゃろう?」

勇者「あー先輩ね。顔も見たことないけど」(あれ、見たっけな?あれ?)

博士「そういえば昨日来てくれたのう・・・・・」

博士「その時落としていった彼女の髪の毛じゃ」スッ

勇者「・・・失礼しまーす」

博士「待て待て待て、そういうもんじゃない!」

博士「この髪の毛にはな記憶が詰め込まれておる」

博士「そこでじゃ。ワシが開発したこの魔法の記憶観覧装置で」

勇者「はは~ん。俺がそれを使えと・・・やれやれ」


 俺は安眠を求め科学室に来たって言うのに・・・ったく、とんだ開発に付き合わされちまうなんてな

 まぁこれも神が俺に定めた罰なのか、俺はこの変態親父に従うことにした。


博士「む、君、魔法にかかっておるな・・・」ジロジロ

博士「徐々にラノベ主人公になってしまう呪文か・・それかリア充になっちゃう呪文か・・」

勇者「は?なぁーに言ってんだよ」ポリポリ

博士「ま。とにかくこれをつけたまえ」

     カポッ

勇者「ぐべっ!?な、なんだこれ真っ暗だぞ!」

_ 魔法使いの過去 _

勇者「・・・あ?どこだここ・・・」

勇者「え?俺は確か変な装置をつけさせられて・・・それで・・・」

勇者「ん、あれって」


    「お父さん・・・」グスッ


勇者「なんだこのロリ。葬式かぁ?」


魔法使い「お父さん・・・私、がんばる・・・うん」グスッ

魔法使い「お父さんが心配しないように笑顔でいなくちゃ」

魔法使い「えへっ、えへへへ///」


勇者「・・・」

         パッ

勇者「わっ!?場面が変わった・・・学校?低学年のクラスか」


  「まほちゃんはどこから来たの?麓の町?やっぱり!」

魔法使い「え、えと私はここの学校で生まれたんだ・・・お母さんが学園長だから」

  「へー!すごーい!」

  「すげー!」

魔法使い「えへへっ」


勇者「・・・お、おーいって・・・」 スゥゥッ

勇者「こっちからじゃダメなのか。じゃあ俺が見てるのって映像なのか?」

勇者「あのハゲ以外とやるなぁ・・・・」

           パッ

学園長「魔法を教えて欲しい?」

学園長「甘えないでもらえますか。いくら娘とはいえ貴方は立派な生徒なんですから」

魔法使い「・・・」

学園長「・・・・・なんですかその目は、早くこの部屋から出て行きなさい」


魔法使い「えっと、もえろっ!」

           ポッ

魔法使い「わぁっ!出た!あったかぁ~い・・・」

           シュゥンッ

魔法使い「・・・・・すぐ消えちゃった。えいっ!えいっ!」

魔法使い「もっと・・・もっとがんばらないと!お母さんに認めてもらわないと!」

            パッ

 「す、すごいまたまほちゃん実技も筆記も満点だー!」

 「・・・・ケッ、当たり前じゃん!コイツの親学園長なんだしさ!」

魔法使い「えっ・・」

 「確かにね。どうせ内緒で教えてもらってるんでしょーズルーい」

魔法使い「・・・ち、違うよ?」アタフタ


          パッ

学園長「どうして98点なのですか?」

魔法使い「そ、そうすれば・・・みんなからお母様に教えてもらってるって疑われないですし」

学園長「くだらないですね。よくもまぁそんなくだらない理由で・・・」

学園長「私の名が汚れたらどうするんですか?次からこんなことはないように」

魔法使い「・・・・はい」

魔法使い「うぅっ、おとうさん・・・・うぐぅっ・・・」トボトボ

         パッ

メイド「お嬢様、お食事は美味しいでしょうか?」

魔法使い「うん!」

メイド「それは良かった」ニコッ

魔法使い「メイドさん!次はハンバーグがいいな~!」ニコニコ


        パッ

メイド「本当最悪、あのワガママお嬢様の面倒見るってのにあの給料、信じらんない」

魔法使い「・・・・・」

メイド「お、お嬢様!?いたんですか・・・あ、あ、いや今のは・・・」

メイド「どうか奥様にだけはご内密にお願いします!お願いします!」ペコペコ

  「へ、へぇまほちゃん飛び級なんだ」

魔法使い「う、うん。みんなとは寂しいけど上級生に・・・

  「・・・ケッ、どうせ俺等のこと見下してたんだろ!」

魔法使い「え、ち、違うよ!」

  「だよね・・・・・点数いいからって・・・」

  「学園長に教えてもらってるくせに・・・調子乗らないでよ!」

魔法使い「・・・・違うのに・・・違うのに」グスッ

  「うわ、泣いた」 「みんなやめてあげなよ!一応友達なんだから!」

   「一応ってなんだよ」 「あ、いや、違くて!」


魔法使い「・・・」トボトボ

魔法使い「・・・」モグモグ

学園長「・・・なんですかその食事の仕方は」

魔法使い「・・・すいません」

学園長「執事、この方に食事の仕方を教えてくださらない?」

執事「ハッ!」


          パッ

魔法使い「・・・やっ!」

             ボォォォォォッ

魔法使い「できた!」パァッァツ

魔法使い「メラミができたら・・・うわ、こんな呪文できるかなぁ」

魔法使い「熱っ・・」ヒリヒリ

魔法使い「やけどしちゃった・・・・誰かいませんかー・・・」

魔法使い「あ、メイドさんやめちゃったんだった。執事さん達もやめちゃったんだった」

      しーーーーーん

魔法使い「お母さん、仕事だし・・・怒られちゃうよね・・・魔法失敗してやけどしちゃったなんて知ったら」

魔法使い「んしょんしょ」ゴソゴソ

魔法使い「あった!傷治し!ってうわあぁっ!?」 ドンガラガッシャーンッ

魔法使い「いたっ・・・・うぅっ・・・・ぐすっ・・・ぐすっ・・・ひっく」

魔法使い「・・・大丈夫痛くないよ。大丈夫寂しくないよ。大丈夫だよ・・・まほ・・・大丈夫・・・うん」

魔法使い「もう、泣かないよ・・」ヘナッ

許嫁「君がまほちゃんかい?よろしくね」

魔法使い「・・・」コクッ


     「あの子・・・・飛び級してきたらしいよ」

    「ちいせー」   「俺等よりすごいんじゃね」  「学園長の娘らしいよ」

     「かかわらないほうがいい」 「退学にさせられるかもだし・・・」

                       トボトボ

                                 ガララ

博士「ん?どうかしたかな?」

魔法使い「・・・授業が退屈だったから」ストッ

博士「ふむふむ、そうかいそうかい」

              パッ

学園長「彼が貴方の許嫁です。結婚は5年後の18の時ですかね」

魔法使い「!?  聞いてません・・・!」

許嫁「ふふふっ・・・」


許嫁「いいかい?ヒャドの放ち方は・・・」スッ

           パシンッ

魔法使い「さ、さわらないで・・・」

           パッ

学園長「なんですかこの実技試験は。氷系呪文もまともにできないのですか・・?」ギロッ

魔法使い「・・・」ビクッ

許嫁「いえいえ、お母様。彼女は私の授業が気に食わなかったみたいで」チラッ

許嫁「私の指導に問題があります」ニコッ

       パッ

魔法使い「・・・」ペラペラ

博士「君がここに来て随分立つが・・・無口になったなぁ」

魔法使い「・・・すいません」(なりたくてなったんじゃないのにな・・)

博士「あやまることじゃあない。変えてしまったのは周りなのじゃ」

博士「そうだ。また面白い話をしてやろう」

魔法使い「・・・」ピクッ

魔法使い「何の話です?」ワクワク

博士「うむ、君はその顔が似合っておるよ」

博士「魔王がモンスターを量産しているなか、勇者の存在は知っておるかな?」

魔法使い「・・・ええ、その魔王を倒すために立ち向かう勇ましい者・・・と書物に」

博士「そうじゃ、それでな?とある国で生まれたのもは精霊の加護が備わってだな」

魔法使い「精霊の加護?」

博士「うむ、言い伝えだがの。その加護をもってして生まれた者は勇者になれるのじゃ!」

博士「ま、今までに何度もその勇者という若者達を見たことがあるがな、みんな戦いに敗れておったわい」

魔法使い「勇者・・・」

博士「勇者には仲間が必要でな、ここの生徒の進路にも勇者の仲間になるっていう者も多いくらいじゃ」

魔法使い「!」(これだよ!)

        パッ

学園長「・・・・は?」

魔法使い「ですから。私は勇者の仲間になりたいんです」

学園長「あなたにはこの学園を継いでもらわないとなりません。勝手に決めないでもらえますか」

魔法使い「・・・!」ギリッ

魔法使い「わ、私はっ・・・!決めたんです・・・!始めて・・・!」ビクビク

魔法使い「誰にも邪魔はさせない・・・!」

           ピカッ

学園長「なっ!?目くらまし・・」

                  パリンッ!

                        タッタッタッタ

学園長「お、追いなさい!あの人を追うのです!」

魔法使い「はぁっ!はぁっ!」タッタッタッタ


魔法使い「どうしたら・・・どうやって勇者様に会おう」

魔法使い「可愛くしたらいいかな・・・?」

魔法使い「わからないな・・・もう・・・何も・・・」

魔法使い「・・・」スタスタ 


勇者「コイツ・・・」

勇者「ぐあっ!?」

         バチバチバチバチバチッ

_ 現実 _

博士「む、こ、こしょうか!?」

勇者「ぐあああああああああああああああっ!!!?」バチバチバチバチッ

博士「この電気・・・科学の電気ではないぞい」

博士「ま、まさか魔法の電気!?そんなまさか・・・」

     バチバチバチバチバチ

_ 魔法使いの記憶 _

 「えぐっ、ぐすっ、うぐうぐうげげおおろろろろろろ」ブシャァッ

 「だぁーーっ!吐くな吐くなぁ!」

 「おぼろろろろっ!貴様ァ!おろっ、ジュースに毒もりやがったなぁ!」

勇者「こ、コイツ・・・俺!?で、でもこんなの覚えて・・・」バチバチバチバチ

魔法使い「あのっ・・・」

  「い、行くよっ!まほちゃん!」ガシッ

魔法使い「ひゃ、ひゃいっ」(わああああ男の人に掴まれちゃったよ!?)

       バッ!ダダダッ


勇者「・・・これ・・・これ全部・・・」


魔法使い(ダメだ。こ、こんな性格の人じゃ一緒に魔王を倒せない)

魔法使い「・・・」(私がキツくしないと!)グッ



          バコーーーーンッ!!!

 バチバチバチバチバチッ

博士「お、おうおう大丈夫かの!?」

勇者「ありがとなハゲ。アンタが女研究者だったら良かったのに・・」

博士「おっ、魔法が解けたのかの?」

勇者「ああ・・・思い出した」ピリッ

              バチバチバチバチバチバチッ

勇者「俺はこんなワックスかけちゃったりカラコンつけちゃったりするような勇者じゃない」

勇者「変態でクズでどうしようもなくて・・・」

勇者「仲間に見下されるような・・・」

勇者「方向音痴で小さくてジト目でドSで小さくて可愛くて可愛くて犯したくなっちゃうような魔法使いを持つ」

勇者「勇者様だ!!!」

また今度書きます

_ 回復呪文科 _

僧侶「だからぁ~ウチはか、彼氏が・・・・いる・・・し」シュン

 「そ、そんなぁ!」

奴隷「ごめんよ。マイスイート達・・今日の昼も先約が入っているんだよ・・・」サワヤカァ

 「えーそんなぁ~」 「やだー」

           ガラッ!

勇者「・・・なんだこいつ等・・・」

勇者「おい奴隷!なんでお前男装してんの?」

奴隷「なんだいご主人様?」クルッ

勇者「その首の角度やめろ。イケメンに見える」

勇者「ほら、ギャルと化したお前もっ」グイッ

僧侶「ちょっ!?い、今更彼氏ヅラしないでくんない!?」

                グイッ

  「わっ!?」

僧侶「ウチ、もう好きな人・・・・できたしぃ!?」フイッ

  「え?さ、さっき俺の告白断ったのに?」

勇者「おい、お前名前なに?」

たかし「たかしです」

勇者「た・か・し・はーとっと」ボォォォォッ

たかし「あつっ!?あちゃあああああああああああっ!?!?!?」

勇者「ほらっ、背中にもメラの有効活用でたかしって彫ってあげるから」

たかし「ぎゃあああああああああ?!」

勇者「俺の女に手ぇだしやがって」ガルル

僧侶「勇・・・そんなにウチのこと・・・」

勇者「お前の一人称は私だ。ウチはぁとか言わないの」

勇者「あとその汚いメイクをはずせえええええええええ!!」グイッ

僧侶「ぐべっ!?」  じゃぽんっ

            ゴシゴシ ゴシゴシ

勇者「ん、こんなもんだろ」

僧侶「ひ、ひどいよ・・・せっかくのメイクがぁ」メソメソ

勇者「お前はすっぴんが一番似合うよ」

僧侶「えっ・・・///」キュンッ

勇者「お前もだ、脱げっ」ビリッ

奴隷「きゃっ・・・///」

勇者「きゃっってなんだきゃっって」

 「きゃーーー!男同士の絡みあいよー!」 「きゃーきゃー!」パシャパシャッ

勇者「と、撮らないで!フライデーにのっちゃう!ってコイツは女じゃああああああああ」ビリビリッ

勇者「ほらよ、ちゃんと女子制服を着なさい!」

奴隷「ご主人様ぁ。ぼ、ボク・・・自分で着れないよ・・・」チラッチラッ

勇者「お前は男になったのか巧みな女になったのかどっちなんだ」

勇者「記憶よ治せーでいんー」

            バチバチバチバチバチッ

僧侶「いっつつ・・・はっ!?」 奴隷「あれ?」キョトン

勇者「おらっ、まほさん助けに行くぞ」

僧侶「ど、どうしよう!?1週間くらい無駄にしちゃったよ!?」

奴隷「ぼ、ボク何してたんだろう・・・」アワワ

勇者「そういうのいいから行くぞ!」グイッ  ズルズル


_ 上級生の階 _

見張り「また貴様か。立ち去れれれれれれれれえおろれれれれれ」ビリビリビリッ

僧侶「なにげに勇くんのその技ってエグいよね・・」

勇者「さて、まほさんのクラスは・・・っと」スタスタ

 「なぁなぁ、進路きめた?」

 「ん~まだかなぁ、近くの診療所で看護師になろうかと思って」

勇者「え~~~!まぢ?!」

 「だ、だれ?」

勇者「まぁ~ウチはぁ勇者志望かなぁ~。ぶっちゃけ~ウチはぁ勇者向いてるしぃ」

勇者「イケメンだしぃ、スペックたかいしぃ、あとはぁ」

 「ちょっ!?お前学年違うだろ!」 「誰!?」

勇者「勇者様とお呼びなさい!」

奴隷「えっとここに魔法使いって人いるかな?」

 「はぁ!?なんでお前等みたいな奴に教えないといけないんだよ!」

 「見張りはどうした!」

生徒「後輩、テメェに上級生の魔法を見してやるろろろろろろろっろろろぺおろろろろろろおろ」ガクガクガク

勇者「・・・」ジジジ

勇者「・・・次、イキたい人」チラッ

 「あ、あっちのクラスです!!こっちじゃないです!!」

僧侶「何も失神させることないじゃない!」

勇者「ハッ、上級生でしかもまほさんと同じ学年でこのレベルか」

勇者「ダメだなーこの学校ーこの学校をまとめる人の顔が見てみたいなー」ニヤッ

 「・・・・っ!」

             ガララッ

勇者「失礼しゃーs__

                      ビュンッ

勇者「おっと」スッ

許嫁「避けたか。さすがだね」

勇者「お褒めいただき光栄です」

        ザワザワ

               ザワザワ

魔法使い「ゆっ勇者様!?」ガタッ

勇者「助けに来たよ」

勇者「マイハニー」ウインク

許嫁「・・・あ゛?」ピクッ

許嫁「杖を持て勇者。私の授業を邪魔したこと、そしてマイハニーをマイハニーと呼んだこと」

許嫁「罪は重いぞ・・・」ギロッ

勇者「なんだよその罪の重さって、2mgくらいか?」

   センセーニケンカウッテルゾ・・・  ヤバイヤバイ

              マキゾエクラウ ザワザワ

勇者「さぁ、ショータイムだ。特別に今回は俺も魔法だけにしてやるよ」

勇者「貧相な体じゃ肉体戦は期待できないしな~」チラッ

許嫁「・・・!」プルプル

勇者「顔真っ赤でやーんのー!ばーかばーか!」

許嫁「貴様ァ!重症じゃすまんぞ・・・」

許嫁「みんな、悪いけど体育館に避難してくれないか」

許嫁「私が部外者を駆除するから・・・」

 「は、はい!」

          ゾロゾロゾロ


勇者「廊下は走るなよーおかしもちだぞー!不審者に会ったらおかしもちー!」

許嫁「さて、これでいちにーさんしー」

許嫁「そして、まほだけになった」

勇者「これで心おきなく戦えるな・・・」ニヤリ

勇者「・・・」スッ

許嫁「・・・」スッ

勇者「エクスペリアームス!」ビュンッ

            カキンッ
                 コロコロ

許嫁「な、何っ!?私の杖が・・・・というかなんだその呪文!!」


奴隷「すごいや!オリジナルの呪文だぁ!」

魔法使い「・・・・・既にある気が」

許嫁「杖なんているか!ヒャドッ!」

         パキンッ

勇者「ぐぁっ!?う、腕が・・」

許嫁「さて右腕は封じた。心配することはない一時的なものさ」

勇者「ハッ!だからなんだってんだ。俺はシゴくときは左利きなんだよ!!」

勇者「デインッ!」

           ビリリッ

許嫁「くだらない」パシュンッ

許嫁「さすがは勇者といったところか・・・・・雷系の魔法が使えるなんて」

許嫁「だが静電気程度だな。下敷きで遊んでるようなものだよ」

勇者「・・・」ジッ

僧侶「ゆ、勇くん。援護は・・」

勇者「いらねーよ・・・・・俺の力でコイツからまほさんを奪い返す・・・」

魔法使い「や・・やめて!!」

魔法使い「実力差があります・・・・とても勇者様の力じゃ・・・」

勇者「・・・・・へぇ」

勇者「いつになく弱気じゃないか。まほさん」

魔法使い「・・・え?」

許嫁「戦いの最中によそ見をするんじゃあない!」 スッ

            バキィッ!

勇者「おぐぇッ!?・・・・ぶはっ・・・はぁっ・・・テメェ、魔法使うんじゃ」ポタポタ

許嫁「使ったよ~肉体強化魔法さ。バイキルト」

学園長「何事ですか!?」ツカツカツカ

教師「あぁっ、許嫁さん!おかげはありませんか・・・その子はうちの生徒で・・・」

教師A「なっ!?ひっとらえろー!」

奴隷「・・・邪魔、しないほうがいいよ」スッ

                    ピタリ

教師A「き、君、刃物を先生に向けるんじゃない」

奴隷「ごめんね先生。ボク、問題児だからっ」ニコッ

僧侶「勇くん!こっちの先生は私達に任せて!」

勇者「・・・・ああっ!」

許嫁「んん~~?実戦は君達より少ないとはいえ相手はプロだぞ?」

                   バタッ  バタッ

教師「ぐぅ・・・縛られてっ」

教師A「なんたる不覚・・・」

奴隷「ほかの先生がもっと多く来る前に終わらせないとね」パッパッ

僧侶「ふふっ、以外と私できるんだからっ!・・・・あ?」バチッ

僧侶「」フラッ

奴隷「僧侶おねえちゃ!?うぁ・・・」フラッ (毒牙の粉・・・!?)

             バタンッ....

学園長「我が学園の教員というのにこの有様・・・恥を知りなさい」

教師「申し訳ございません・・・」

教師A「クッ・・・・」


勇者「僧侶!!奴隷!!」

許嫁「よそ見をするなぁっ!」ビュンッ

魔法使い「くっ!僧侶さんと奴隷さんにまで・・・・」キッ

学園長「・・・・なんですか?」

学園長「その態度は」

魔法使い「・・・・っ!?」ビクッ

学園長「まさか、私に勝負を挑もうとでも?」

魔法使い「・・・あぁ、い、いえ・・・そんなこと・・・」

学園長「・・・許嫁さん、私は見ていますので、手短に」


許嫁「はい!お母様!」パァァ

勇者「テメェがよそ見すんなぁっ!」バシュンッ

勇者「ハッ、っらぁっ!」バヒュンッ ドヒュンッ

許嫁「ピオリム・・・・・私の体は加速するぞ!フハハハハハ!」ヒュッ

許嫁「こっちだ愚か者!」

勇者「なっ!?後ろにっ・・・ぐああぁっ!?」 ドカァッ!

    バン!

          ドサッ....

勇者「ぐ・・・・」ポタポタ

許嫁「おっと血が出ていいるね。大丈夫、後で回復さえすればそれは」

許嫁「体罰じゃあないんだよ」ニヤッ

魔法使い「や、やめてください!!」バッ

勇者「まほ・・・さん・・・?」

許嫁「どうしたんだいマイハニー」

魔法使い「勇者様・・・みんなをまとめて出て行ってください」

勇者「!!?」

魔法使い「余計なお世話なんですよ・・・・私はただ貴方という『勇者』を利用してお母様に認めてもらおうと

     仲間になっただけで・・・」

魔法使い「貴方達に特別な信頼関係も・・・・・一度もっ・・・抱いたことなんてないですし・・・」

魔法使い「貴方みたいな変態に助けてもらっても・・・嬉しくなんてないですから・・・・帰ってください」

勇者「・・・」

許嫁「うんうん。いい子だ・・」ポロツ

魔法使い「皆さん!戦闘をやめてくださいっ!!お願い・・・・します・・・!」

魔法使い「お願いします・・・!」(もう嫌だ、勇者様やみんなが傷つくすがたを見たくないよ・・)

勇者「・・・・ッ!!」ブチッ

勇者「こっち向いて話せよ。うつむいてないで・・・・なんて言ってるかサッパリわからないんだけど・・・」

魔法使い「出て行ってと言ってるんです・・・私をここに置いて旅を続けてください」

勇者「こっち向けよ」

魔法使い「帰ってください!私を置いて出て行って!!」

勇者「こっち向けっつってんだよ!」

魔法使い「・・・」ポロポロ

魔法使い「勇者・・・様・・・」ポロポロ

許嫁「泣いてる・・・可哀想に、今拭き取ってあげるからね」スタスタ

              バチバチバチバチバチバチバチバチバチッ

許嫁「ぐぁっ!?て、手が・・・?」(マヒして!?)

勇者「もうちょっと俺が強ければ・・・・こんなに時間もかけず・・・・泣かせたりもしなかった・・・」

勇者「・・・ごめんな。まほさん・・・」

学園長「・・・貴方、仮にも元はこの方の仲間だったのでしょう?」

勇者「あ?」(この方・・・?)ピクッ

学園長「ならば、この方の言っている事を尊重すべき___

勇者「しないね!」

勇者「俺は彼女を奪う。彼女が嫌がるなら拉致してまで連れて行く」

勇者「それがこの俺、変態で鬼畜な勇者様なんだよ!」ニヤリ

学園長「・・・低俗な」

許嫁「お母様に何を言うかと思えば・・・無礼な・・」ゴゴゴッ

許嫁「凍え死ねぇぇぇぇぇっ!!!」

     パキンッ
 
              バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!

勇者「こんな氷・・・!」

勇者「痛くも寒くもないんだよおおおおおおおおおお!!!」バコォンッ!!!

              パリンッ!!

         パラッ
 
                パラパラ

                      パラパラ

許嫁「私の渾身の氷が・・・砕かれた・・・・・そんな・・・・!?」

勇者「フィナーレだ。クソ教師」

勇者「俺が愛の魔法を教えてやるよ・・・」

勇者「稲妻を・・・この手に・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

   ギュゥンッ....ギュゥンギュウンッ.....

                バチンッ  バチバチバチバチバチバチバチ

勇者「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

 (「もっと・・・もっとがんばらないと!お母さんに認めてもらわないと!」)

 (「・・・大丈夫痛くないよ。大丈夫寂しくないよ。大丈夫だよ・・・まほ・・・大丈夫・・・うん」)

 (「もう、泣かないよ・・」)


 (「勇者・・・様・・・」ポロポロ)

勇者「おらぁっ!!!」

                バキィンッ!!!

許嫁「ぼべらぁっ!!?」ブシャァッ

許嫁「ぐッ!・・・・・・・うぐぁっ」バタンッ

勇者「・・・はぁっ・・・はぁっ・・・さすがにもう魔力が・・・」ガクッ

勇者「はぁっ・・・」

 「こちらですごい音が・・・なっ!?」
            「何事だーーー!」

勇者「クソッ・・・まだ数が・・・」

学園長「下がりなさい。この問題は私一人で対処します。貴方達は職員室や各クラスの授業にお戻りなさい」

 「はい!」 「わっかりましたー!」

許嫁「うべべ」ガクガク


勇者「ベホイミ」

許嫁「あぁ・・・ヒッ?!」シュゥンッ

勇者「次に俺の前やまほさんの前に来てみろ。全身マヒの生活を送らせてやる」

許嫁「い、いやだ!いやだああああああ!!!」ダダダダッ

魔法使い「ぐすっ・・・うぅっうえっ・・・ん」メソメソ

勇者「お前等も起きろ」

僧侶「んあ?」 奴隷「あれ?」ボケー

勇者「ほら、もう泣くことはないですよ。まほさん」

魔法使い「でもっ、でも私のせいで・・・みんながぁ・・・」

勇者「全部怪我したのだってまほさんを救うための代償なんですよ」ナデナデ

魔法使い「勇者様・・・ぐすっ・・・うぐ」ゴシゴシ

勇者「さて」クルッ

学園長「・・・行かせはしませんよ」ツカツカ

勇者「おっと。ご婦人これは失礼、忘れていましたよ」

学園長「彼女にはまだまだ実力を積んで、この学園長を継いでもらいます」

学園長「そんな無駄な旅の一員にさせるわけにはいきません」

勇者「それがアンタが考えるまほさんの進路ってわけか。俺の母親のイメージとだいぶかけ離れてる」

勇者「旅は危険だから行かせたくないとか言うのかと思ったら・・・最後まで自分のことか・・・」

勇者「・・・本当、イケすかねぇ。親っていうのは子供を心配するものだぜ・・・」

学園長「・・・・・」

魔法使い「・・・!」バッ

魔法使い「お母様・・・わ、私は・・・その・・・」

勇者「!? まほさん?」

魔法使い「ここは私に任せてください・・・最後まで迷惑をかけたくない・・・」

魔法使い「お母様!私は・・・・・私は勇者様と旅をしたいです!!」

学園長「我が一族を汚すつもりですね。代々受け継がれた業務を放棄するつもりなのですか」

学園長「貴女っていう人は・・・!」

魔法使い「私は!!」

魔法使い「私はいつまでも敷かれたレールの上を走りたくない!・・・」

魔法使い「認めてもらわなくてもいい!」

魔法使い「・・・自分のしたい通りに進みたい・・・・例え脱線してでも・・・!」ギュッ

勇者「まほさん・・・」ウルウル

奴隷「お姉ちゃん。震えてる感情を押し殺してる・・・戦ってるんだ」

奴隷「・・・・・お母さんと」

僧侶「え、じゃあ応援しないとだね!ふれーふrむぎゅっ!?」  グッ

勇者「ばかっ、お前のその応援のせいで台無しだ。心の中で応援しろ」

僧侶(フレーフレー!まほちゃーーーーーん!!!)

勇者(まほさんがんばれーーー!!!うおおおおおおお!!!や、やばい!興奮しすぎてたってきた!!)ムクッ


学園長「もし私がたった今、ここで力ずくでも止めたら」

魔法使い「戦います。戦って!戦って勝ちます!!必ず・・・・!!!」グッ

学園長「・・・!」

学園長「私は、私はそこの彼の言うとおり・・」

勇者「ん」

学園長「貴女に何もしていかなかったような親です。触ったのも生後まもないころだけ」

学園長「一般の家庭のような親子の会話などしたこともない。魔法も教えなかった」

学園長「食事のマナーも使用人に任せて、娘じゃないと簡単に言ってのけたり」

学園長「貴女が好きでもない異性と結婚を誓わせようとした親です」

学園長「自分に非があるのは充分に承知です。全て、全て・・・仕事が忙しいという私情で」

学園長「夫は私を恨んでるでしょうね・・・・・娘に対してこんな私を・・・」

学園長「けれど・・・私は・・・」

魔法使い「・・・お母様・・」

学園長「もう二度と会えないとなるならば・・・・そのお顔を触らせてください・・・」

魔法使い「・・・はい」

          ペタッ  

学園長「暖かい・・・・あっ・・・」

学園長「これで、終わりです」

学園長「さようなら。娘よ」

魔法使い「さようなら。お母さん」

学園長「! ・・・」クルッ

学園長「次に会うときは魔王を討ち取った時です・・・勇者と旅をするならば目的を果たさない限り」ツカツカツカ

学園長「ここには立ち寄らないでください・・・」ツカツカツカ

魔法使い「・・・・・」

魔法使い「はい!」グッ

__________________________

_____________________

_____________

勇者「この廊下も渡るのも最後かもしれないな~」

僧侶「不謹慎な・・・ね!結局まほちゃんのお母さんは優しいの?厳しいの?」

勇者「・・・・今、始めて死ねって思った」

僧侶「ひどい・・・」

魔法使い「少なくとも、お父さんが死ぬまでは優しい人だった気がします・・・気が」

奴隷「優しいお母さんだよ。ただ言葉と態度にあわせられないだけ」

奴隷「ボクはそう思う」

勇者「・・・・それツンデレじゃん」

魔法使い「・・・ふふっ」

魔法使い「・・・えいっ!」ドンッ

勇者「うわぁっ!?とっとっとおおおおおおお!?」

               ドンガラガッシャーンッ

勇者「ほげっ・・・」ピクピク(階段から突き落とすなんて・・・)

勇者(でもそれがまほさん!)

魔法使い「これからもよろしくお願いしますね。僧侶さん、奴隷さん」

僧侶「うん!もちろん!」

奴隷「当たり前さ!」

魔法使い「それに・・・」ツカツカ

魔法使い「・・・私の」ツカツカ

魔法使い「勇者様っ!///」ニコッ

_ 学園長室 _

学園長「・・・行きましたね」

学園長「・・・」

____ クラス _______

 「なぁなぁ、知ってるか?ここって魔王進軍の対策として結界を何重にも学園長が貼ったんだってさ」

 「へぇ~すげー!何年かかるんだ?そんなの毎日やんないと無理じゃね・・・?」

 「・・・まぁ要するにここの学園でずっと過ごせば安全なんだってよ!」 「マジ!?ここにこもりてー」

 
 「おい!許嫁先生、教師辞めたんだってよ!」 「マジ!?」

 「まほ先輩もな」 「じゃあ結婚も取り消しか・・・?」 

 「そういえばここの学園ってお金ヤバいらしいよ?」 「だから大企業の息子の許嫁先生とまほ先輩を結婚させようとしたのかー」

 「その方がこの学園も潰されないしね」 「マジ!?ここにこもりたかったなー」

   (「この子、大きくなるかな?」)

   (「ええ、貴方に似てとても立派なに成長するでしょう・・・」)

   (「体だけじゃなくて心も・・・きっと」)

   (「君に似て、そして僕に似て」)

   (「二人で育てていこうか。笑顔の似合う女性に」)

   (「ええ、必ず。私と貴方、どちらが死んでも何がなんでも守りきりましょう」グッ)

   (「おいおい、不謹慎だなぁ」)


学園長「彼なら、守りきれるでしょうか・・・・・」

学園長「ふふっ、きっと守れる・・・・ええ」

勇者「ぶえっくしょん!誰か噂してんのかぁ?奴隷、ティッシュ」

奴隷「はい!あれ?なんだろう・・・・最近ティッシュの減りがはやいなぁ」ゴソゴソ

勇者「・・・」ギクッ

奴隷「毎回、寝る前にはあったはずなんだけど・・・」ゴソゴソ

魔法使い「・・・」ジトー

勇者「ま、まほさん?誤解だよ?」

僧侶「何がぁ~?」

魔法使い「ふふっ、本当にどうしようもない勇者様ですねっ!」ツンツン

勇者「ああんっ!///こ、この杖のツンツン攻撃懐かしぃんッ!!///」

_____ これはとある勇者の物語

          仲間を愛しすぎた勇者の物語

              彼の旅はまだまだ続く ________

書き溜めが尽きたので明日のには書けないかもです。ネタのつもりがいっちょ前にバトルし始めちゃいました

今度からもう少しスムーズな旅をさせたいなぁと思いやす



ああ、サンタさんこないかなぁ

俺も意味わかんないです。多分、彼女なりの愛なんだと思いたいです

__ 数日後  __

勇者「うぅ、今も思うと別れ惜しむクラスメイトとの別れだった」シクシク

 (「勇者君!・・・・・・行っちゃうの?」「勇者!行かないでくれよおおおおお!」)

 (「悪い。俺、勇者なんだ。また会おう!」キラッ)

魔法使い「・・・」

勇者「ま、学校の友達なんて将来会わないし。まほさんが手に入ったと思えば・・・」

魔法使い「・・・」

勇者「あ。もしかして妬いてます!?う、うひゅひゅ・・・ヒヒッ、や、妬いてるんだぁ。最後俺に告ってきた子に」

魔法使い「ハッ!?寝てました。僧侶さん、今何時でしょうか?」

僧侶「ん~っと午後の2時くらいかな。次の拠点どうしようかー」

奴隷「ずっと山を登り下りだもんね~。モンスターも多いし」

勇者「あ、あれぇー・・・?」

勇者「しっかし歩くなぁ。何km歩いたんだろ。100超えたんじゃねーの・・?」

魔法使い「北の大陸は5つの大陸の中で一番大きいですからね。まだまだ中間地点辺りでしょうか」

            北の大陸


  西の大陸             東の大陸


            南の大陸

勇者「東は良かった・・・春夏秋冬で・・・」

僧侶「昔さ、近所の皆で南の大陸に旅行したときあったよね!」

勇者「あー・・・・・あれはいいバカンスだった。迷子センターのお姉さんのお膝の感触は忘れない」

僧侶「それバカンス関係なくない・・?」

魔法使い「・・・」

奴隷「どうかしたの?」キョトン

魔法使い「・・・別に」


勇者「あれ乗ったよな!魔法のじゅうたん!」

僧侶「ね!嘘かと思ってたら浮くんだもん!また乗りたいなぁ」


奴隷「いいよね。ボクももっと早くご主人様に会いたかったな・・・まぁ昔の記憶はないんだけど」アハハ

魔法使い「会ったとしても何も変わりませんよ。大事なのは今なのですから」

奴隷「まほお姉ちゃんはクールだね~」

魔法使い「・・・そうでしょうか」

魔法使い(クール!?く、クールって褒め言葉なのかな?え・・・でも寒いってことだし・・・)

魔法使い(ていうか・・・・・・いつまであの二人喋ってるの?ズルいよ、僧侶さんばっかり)

魔法使い「~~~~~~~~」ブツブツ

奴隷「お、お姉ちゃん?」

     ザザザッ

山賊「おい!食料と金を置いていけ!」シャキンッ

勇者「んあ?」

魔法使い「一人で立ち向かうとは勇敢ですね」

僧侶「お金と食料なんてこっちが欲しいくらいなのにぃ!」

奴隷「・・・・う、うん」

魔法使い「こっちが・・・・欲しいくらい・・・?」ピタリ

僧侶「この前の学園の入学費とか授業料とか制服代とか勉強道具でお金たくさん使っちゃったんだよね~」テヘッ

勇者「だな。俺もサッカー部のユニフォーム買っちゃったよ。ボールは友達っ」

奴隷「ボクも何故か男子制服を余分に買っちゃってたみたいで・・・」

勇者「あと女子にモテると思ってバスケのユニフォームとボールも買っちゃったよ。左手は添えるだけっ」

勇者「けどどっちも入ったらイケメンしかいなくて部室入った瞬間やめました」

魔法使い「は?」

勇者「20万あったのが・・・現在2万です」

勇者「てへぺろっ」

魔法使い「・・・・ぐ」プルプル


山賊(襲っていいのか?)

魔法使い「ま、まぁ良しとしましょう。私を助けに来てくれたのだし」

魔法使い「ユニフォームも男子制服を買ったのも記憶を交換された影響ですしね」フゥ

勇者「お、怒られなかった・・・」

僧侶「よかったね・・・」

奴隷「う、うん」

魔法使い「ですが。これから金銭面でどうしていいか・・・・」

山賊「どうでもいいからその2万おいてい
                 ドゴォッ!!!
                        シュゥゥッ

山賊「ほがぁっ・・・!???」ピクピク

魔法使い「黒い魔法の玉・・・・・ドルマ!?」

 「旅のものよ。大丈夫だったかの?」

大賢者「こんな雪山で出会うとはのぉ」

勇者「大賢者・・・・い、一体どんなスゴい事をしたら大賢者モードになれるんだ・・」

奴隷「モード?」キョトン

勇者「ああ、ちなみに俺の賢者モードの時はこうだ」

 勇者「うっ!・・・あぁ、俺、何してんだろ・・・・・最低だ、俺って」ハァ

奴隷「それが賢者モードなの!?」ワクテカ

勇者「ああ、男は一人でするときは賢者になってしまうんだ」

魔法使い「・・・」ジトッ

勇者「・・・こ、こほん。それはさておき」

勇者「大賢者と・・・・そこのめんこいお嬢さんとどこに向かう途中で?」

大賢者「多分、君達と同じダーマ神殿に向かう途中じゃ。・・・それに」

大賢者「この子はワシの孫じゃよ。ちなみに賢者見習いじゃ」

賢者「何を言う!我が祖父よ、我はもう暗黒のチカラ、ドルマを使いこなしているというのに・・・」ムスッ

勇者「電波さんだったかー」ビビビ

魔法使い「さすが勇者様、同じ痛い電波同士を見るとお得意の雷魔法を駆使してお仲間の電波を感じ取れるのですね」

勇者「うん、いらないそういう設定」

大賢者「ダーマ神殿で正式にこの子を賢者にさせようと思ってな」

勇者「俺等もそこに行く途中なんスよ。俺も就職したいな。遊び人に」

魔法使い「私は戦士となり魔法戦士と・・・」(そうすれば背も伸びるよね・・・)

勇者「い、嫌だ!!!」ガシッ

勇者「まほさんはそのままでいいんだ・・・・・そのままで・・・」グッ(嫌だ!筋肉がついちゃったまほさんはやだ!!!)

魔法使い「・・・・む。勇者様がそうおっしゃるなら」

僧侶「私はぁ・・・・ん~踊り子になりたいなぁ。それでスーパースターになるんだー!」

勇者「あっそ」

奴隷「ぼ、ボクは・・・・」モジモジ

奴隷「職業なんていらない。奴隷としてご主人様のそばで仕えていたいよ」

勇者「かあいいな~お前は~」ナデナデ

僧侶「私の扱いひどくない?」

勇者「ま、やっぱり俺は勇者のままでいいかなー」

大賢者「ん。君は勇者だったのかね?」

賢者「・・・・勇者?」

勇者「どう見ても勇者でしょーに!」

大賢者「ホッホッホ、それもそうじゃな」

賢者「貴様・・・・あ、あの方に似ている・・・・・!」

勇者「あの方?」

大賢者「この子はな、昔とある勇者に恋をしてしまったじゃ」

賢者「なぁっ!?こ、恋などというくだらない感情ではない!」

賢者「私はただ・・・え、えっと忠誠を誓おうと////」カァァ

大賢者「年の差もあるのにのぉ。ほっほ、その頃から賢者となろうとしていたのじゃ」

勇者「ほえー、じゃあ賢者になって俺じゃなくてその勇者のお仲間になろうと」

賢者「そ、そうだ!」

勇者「あわよくば恋仲になればいいなぁ、みたいな」

賢者「そうだ!いや、ち、違う!!///」

僧侶「こらこら、あんまりいじめちゃかわいそうだよー」

魔法使い「そうですよ、勇者様。いじめは犯罪ですよ」

勇者「人を燃やす人がよくいいますよーだ!あちゃっ!?ご、ごめんなさっ」

奴隷「その人はどんな人だったの?」

賢者「む・・・・・・し、知りたいか。我が忠誠心を誓った勇者を」スッ

奴隷「? 写真?」

賢者「うむ。彼が私の町で滞在してた時、一緒に撮ってもらった写真だ」

奴隷「へーこんなに小さい時から忠誠心を」

僧侶「どれどれー!」

魔法使い「ちょ、ちょっと。もう少し写真を下にしてですね」ピョンピョンッ

勇者「へぇ~?どれど・・・」

賢者「今はどこにいるかわからない。もしかしたら魔王に敗れたかもしれない・・・だが我は誓う」

賢者「フフフ・・・・この暗黒の力を利用し、悪の魔王を討つのだ!」

僧侶「へぇ~かっこいいね~。なんか誰かに似てない?」

魔法使い「んーんー!」ピョンピョン

奴隷「え?本当だ、誰かに似てる」

奴隷「これって・・・・」

勇者「」

僧侶「勇くん?どうかしたの?」

勇者「あ゛ーあ゛ー」

大賢者「むっ!ゾンビかの!?」キョロキョロ

勇者「あ゛ーあ゛ー」

賢者「どうかしたか!?も、もしや・・・・私が14歳の時に開発したTウイルス感染者が遂に!」パァァ

勇者「・・!!」スバッ

賢者「なぜ顔を隠す?感染者は人肉を喰らう。マフラーで顔を隠していては噛めないだろう」

勇者「そ、その人の事好きなんだよね?」

賢者「なっ!?ち、違うと言ったら何度わか///」

勇者「も、もしですよ?もしその勇者に妻がいたらどうする?」アセッ

賢者「・・・・・えっ」ビクッ

勇者「ど、どうするぅ!?」

賢者「・・・・い、いやだよ」シュン

賢者「嫌だっ!そんなの嫌だ・・・!」ウルウル

大賢者「おやおや」

賢者「おじいちゃぁぁぁんどうしよぉぉぉいたらどうしよぉぉお!グスッ、嫌だ!嫌だよぉ!」ギュウ

大賢者「うんうん。嫌じゃなあ」


勇者「・・・」ダラダラ

_ 何年か前 _

勇者「そういやさ、母さん。この写真誰?母さんの何?」

母「あぁ、それ?アンタのお父さんよ。うふふ・・・」

勇者「・・・え?いたの?」

母「いたわよ!私にアンタを宿して旅立ったわ・・・・///」

母「あぁ、いつ帰ってくるのかしら。ということで今日もお母さんは息子のために食事を作るのでした」

勇者「・・・・いたんだ・・・コウノトリが俺を運んでくれたんじゃなかったのか・・」

勇者「・・・コイツが・・・・俺の父親・・・」マジマジ

母「イケメンでしょ?」

勇者「俺に似てね」

母「逆でしょうに」

勇者「・・・ご、ごめんな!変なこと聞いて!いないいない!そいつに妻なんていないし!」ダラダラ

賢者「・・・ほんと?」

勇者「うんうん!妻なんていないしお前と同じくらいの子供なんていない!!!」ダラダラ

勇者「だ、だから安心しろ。な?」ダラダラ

賢者「うん」コクッ


魔法使い「これはまた・・・・いい嘘なのか取り返しのつかない嘘なのか」コソコソ

勇者「だ、だって仕方ないじゃないですか」コソコソ

僧侶「あの嬉しそうな顔を潰せないよねぇ・・・」コソコソ

奴隷「それにしてもお父さんとご主人様ってソックリなんだねぇ」コソコソ

勇者「そ、ソックリとか言うな」コソコソ

400になってしまった・・・・終わらせたい・・・

遅くなって済みません。また明日書きます

いや、終わらないぞ。俺達の旅はまだ終わらない

序章はまだ終わらない

賢者「ふんふ~ふふ~ん♪」テクテク


大賢者「ありがとうな。孫の恋相手、君の父親なのじゃろう?」

勇者「・・・」コ、コクッ...

大賢者「君は父親の事はどう思ってる?」

勇者「嫌いです」

大賢者「ホッ、ホアッホッホッホブハゴボォァッ!」

勇者「そんな笑わなくても・・・・」

大賢者「ゴホッ、かはっ・・・ぁっ」

勇者「おじいちゃん!?」

大賢者「ッフフッ、それはどうしてかな?」

勇者「・・・母さんと俺を残して勇者として出てったからです」

大賢者「でもそれは魔王を倒し。世をより良くするためじゃろう?」

勇者「・・・・勇者なら他にもたくさんいます。息子をもって置きながらアイツは魔王討伐を選んだんです」

勇者「好きなわけないですよ・・・・おかげで母さんは重労働です。アイツが家にいれば母さんは働かずに済んだし」

勇者「夜、たまに母さんが泣いてる時があるんです・・・父さんが死んでないかって・・・俺はそれを見て」

大賢者「・・・ふふっ、じゃあどうして君は今ここにいる?」

勇者「・・・え?」

大賢者「君も旅に出ず、母親と共に町で暮らせば良かったじゃろう?」

大賢者「そうすれば母親に心配かけず、母親が働かなくても、働けなくなっても君が働けばいい話じゃないのかの?」

勇者「・・・そ、それは」タジタジ

大賢者「フフッ、今はわからなくてもいい。いつかきっと分かる時がくるさ。その時は・・・・」

大賢者「父親を好きになれるかもしれないの」スタスタ

魔法使い「何を話してたんですか?」

勇者「へっ!?あ、いや、なんでもないですぅ。好きな女子のタイプ話してただけですぅ」

魔法使い「・・・え。ち、ちなみに勇者様の好きなタイプは」

勇者「可愛ければなんでもおっけー☆」

            ゴスッ

勇者「」

勇者(何言ってんだあのジジイ・・・・俺はただ従順なハーレムパーティを築くために旅に出ただけだ・・・)

勇者(う・・・け、けど・・・・でも母さんは強い人だし・・・・俺が居なくても・・・)

勇者(必ず戻って母さんを幸せにするし・・・?じゃ、じゃあアイツは?・・・え?くぅっ!)

勇者「あぁっ!!もうっ!違う違う違う!!!」ガンガンガンッ!

奴隷「ご、ご主人様!?」

勇者「ふぅ・・・奴隷。お前、俺に従順だよな?」

奴隷「え?あ、うん!なんでもするよ!!」

勇者「じゃ、じゃあ俺とセッ・・・」

魔法使い「はいどーーーん」 バァンッ!!

勇者「けほっ・・・ま、まほさんだって・・・俺になんでもしてくれますか?」

魔法使い「嫌です」

勇者「うぅっ、そ、僧侶!」

僧侶「んー?」モグモグ

勇者「お前は俺になんでも・・・」

僧侶「いやー」ニコー

勇者「あぁんっ」

魔法使い「・・・・私がなんでもするのは個人個人の時だけです。つ、つまり夫婦の関係だけ」

魔法使い(い、嫌だよ!だって勇者様は他の子ともしようとしてるし・・・・・)

僧侶「私も同じかなー」モグモグ(きっとまほちゃんの考えてることとも・・・ね)

僧侶(なんだか勇くんの女グセにも慣れてきちゃった私が怖い・・・)

勇者「ふぇぇ・・・」グスッ

賢者「なあ勇者よ!」グワッ

勇者「ぎゃあぁっ!?な、なんだ・・・お前か・・・」スサッ

賢者「なぜ顔を隠す?」

賢者「とある国で生まれし男性は皆、勇者になる資格を持っていると聞く」

勇者「う、うん」

賢者「なぜ目を合わさない?我はメデゥーサじゃない」

勇者「気にしないでくれ。人と目を合わせるのが苦手で・・・・」

賢者「そうか。まぁいい。貴様もその国で生まれたのであろう!?」

勇者「うん・・・・・あっ」

賢者「だとすると我が忠誠心を誓った勇者様の事、知っているんじゃないか!?」ワクワク

勇者「・・・・・」

勇者「わからない。写真からソイツの年齢を考えれば・・・・・俺が生まれる前に旅立ったんじゃないか・・・・?」

賢者「むぅ、そうか。ありがとう」

勇者「・・・・・」

_________________

___________

大賢者「ホッホ、中々乗り心地のいい馬車じゃな。いいお馬さんを従えてるのぉ」

ロブスター「ブルルッ」(あざーす)

奴隷「名前はロブスターっていうんだ。彼もありがとうって照れてるよ」

大賢者「ほぉ・・・・・動物と会話できるのかい」

奴隷「うん!」ニコッ

賢者「なに!?アニマルトーカー(動物と会話せし者)だと!?」グワッ

奴隷「とーかー?」


大賢者「ん。この魔力・・・・・そろそろつくかの」

勇者「あの神殿・・・・あれがダーマ神殿か?」

僧侶「わあぁ~!湖に囲まれてていいねぇ」

賢者「フフフ・・・・・やっと真の賢者となれるのか・・・・」

賢者「そして・・・あの方を探し出し・・・・///」グッ

勇者「・・・」

_ モンスターが現れた! _

勇者「チッ・・・・せっかく奴隷が魔物が出ないように手配してくれたのに」

奴隷「ボクの忠告を聞けない悪い子みたいだね」


大魔道「ホホッ、勇者御一行のお手並み拝見と行こうかの」

勇者「必殺!・・・火炎斬り!」(決まった・・・!)キラッ

           ズシャァッ

魔法使い「炎よ・・・渦巻け・・・!」

            ゴォォォォォォォッ!!!


賢者「・・・・派手だ」

大賢者「うむ。あの体で相当の魔力を備えているとはなぁ。援護してる二人もタイミングも良し」

大賢者「彼も・・・・あの年で勇者となると心配はあるが。中々いい剣さばきじゃの」

賢者「フハハハハハ、まぁ、我が手を下す必要もなかったみたいだな」

勇者「当たり前だ。あんな雑魚共」ストンッ

賢者「痛いっ」

 「やった!美少女に転職できたーーー!」

勇者「何っ!!!?性別を変えられるのか・・・・!?」グワッ

大賢者「まぁ、できるんじゃないかのぉ」

勇者「!!!」

魔法使い「あの階段を登らないといけないんですか・・・」

奴隷「ロブスターはここで待っててね。大丈夫、ここは魔物もでないように結界が貼ってあるみたいだし」

_ ダーマ神殿 _

勇者「おおおおおお!」

僧侶「ひろーい!」タッタッタ

大賢者「勇者達よ、孫と老いたワシを守ってくれてありがとうなぁ」

勇者「俺等より強そうな老いたおじいちゃんでしたがね」

大賢者「ホホッ、足腰はただのおじいちゃんじゃよ」カツカツ

大賢者「ほら、賢者。行くぞよ」カツカツ

賢者「う、うむ!貴様等もご苦労だったな。また会おう!ちなみに魔王を討つのは私だからなァ!」

                      フハハハハハ
                         コレ、シズカニセイ 
                                ・・・

勇者「・・・い、行ったか」

勇者「宿屋もあるし。俺等もここで寝ますか?」

魔法使い「ですね。ここまで何日歩いたことやら」

僧侶「湖も凍ってたし・・・・お風呂入れなかったしぃ」ボロッ

奴隷「うん、じゃあそうしよっか。ボク、ロブスターに伝えてくるね~!」タッタッタ

勇者(・・・・女になれる)ゴクッ

僧侶「ねぇねぇ、勇くん。私踊り子になりたいなー!」

勇者「ふわぁ~あ。ん・・・そういや神殿入って左が酒場だったな。踊り子ステージとかあるんじゃね?」

僧侶「ほんと!?行ってみるね!」タッタッタ

魔法使い「私は武器や防具が売っていた場所に」

勇者「はーい」

勇者「・・・」

勇者「・・・」ポツーン

勇者「一人だ。どこに行こうかしら」(閃け、俺のギャルゲー選択肢!)

         1 踊り子ステージ   

      ニア 2 女になろう!!!!!!!!

         3 武器・防具屋

         4 ロブスター

勇者「良し!女になろう!」

ちょっと急用がぁ
 
深夜にまた書きます

                        深夜vipだけに

_ ? _

勇者(♀)「や、やった!胸がついた!!おっぱいおっぱい!」

勇者「やーい!まほさんより大きいぜ!4倍くらい!」バインバイン

魔法使い「悔しい・・・」

勇者「どうだ僧侶!お前より美乳だぜ!!黒ずんでないし乳輪もでかくない!」

僧侶「見たこともないのに言わないでよ!ピンクだしでかくないもん!」

勇者「さて、母乳は出るのかな。奴隷、飲んでいいよ」

______________________

__________________

勇者「あ~~っ、そ、そんなに吸っちゃらめぇ~~~~zzzz」

勇者「うひっ、うひゅっんふふ・・・・zzzz」

宿屋「・・・・可哀想に。もしかしてモンスターに襲われたショックで・・・」

_ よろづ屋 _

よろづ「いらっしゃい。ウチには武器も防具もコスメアイテムもあるわよ~」 ムキッ

魔法使い「・・・あの」

よろづ「あら?いたの?気づかなかったわぁ~」 ムキッ

魔法使い「・・・あ、あの」

よろづ「なぁにぃ~~?あらっ、お嬢ちゃん可愛い顔してるわね!食べちゃいたい!」 ムキッ

魔法使い「自分を助けてくれたお・・・・・お礼にプレゼントをしたいんですけど・・・」

よろづ「あらっ!!チャーミング!任せなさい。アタシの店は最新ファッションも取り備えてるんだから!」 ムキッ

魔法使い(この人どう考えても男の人だよね・・・)

よろづ「おっぱいでかいこはこれがいいんじゃない?僧侶なんだし十字架ネックレス」 ムキッ

魔法使い「はい。彼女にとっても似合いそう・・・じゃあデザインはこれで・・・」パァァ

よろづ「魔物使いのボーイッシュなその子には・・・・・う~ん、動物を触るとことあって動物を傷つけないグローブのこれとかいいんじゃない?

    戦う時も剣を滑らすこともないわよ」  ムキッ

魔法使い「はい。彼女は心の優しい子だからこの色で。この人の色とお揃いにしてあげよう」

よろづ「ん~と写真の・・・・・・あらっ!!!誰このイケメン!可愛い顔してるじゃない!」 ムキッ

魔法使い「私のゆ・・・。あ、勇者様です。私達の旅のリーダーというか」

よろづ「勇者・・・・」

魔法使い「?」

よろづ「あ、いや。なんでもないの」

魔法使い「? はい。やっぱり彼にはこのマフラーがいいと思うんです・・!」グッ

よろづ「そうね~~~・・・・マフラーがよく似合う子・・・」

_ 酒場 _

踊り子「なぁに?わたし、忙しいんだけど。これから夜舞台なのよ」

僧侶「わ、私!私昔から踊り子という職業に夢がありまして!」ハキハキ

踊り子「あっそ。見た目からしてアンタ今僧侶でしょ」

僧侶「はい!けど踊り子に・・・」

踊り子「やめなさい。踊れても戦えはしないわ。さらに戦闘で足でまといになるだけよ」

僧侶「さらにって・・・・・うぅ、じゃあやめようかなぁ」シュン

僧侶「・・・・勇くんが踊り子好きって言ってたから」

踊り子「勇くん?あら、それって想い人?ふふっ」

僧侶「・・・はい。小さい頃から・・・・あ、今は一緒に旅してて・・・・彼は勇者なんです」

踊り子「・・・・勇者」

僧侶「?」

踊り子「ううん。なんでもないわ・・・・仕方ないわね、まだステージまで時間もあるし、たしなむ程度の踊りくらい教えてあげる」

僧侶「やったー!」

踊り子「1時間だけよ。全くもう・・・」

_ ダーマ神殿 _

        = 転職場 =

ダーマ「なれん」

勇者「え」

ダーマ「なれん」

勇者「え」

ダーマ「なれんと何回言えばいいのだ!!!それでも勇者か!!」

奴隷「ご主人様。無茶があるよ・・・」

勇者「じゃ、じゃあさっきの美少女は!?」

ダーマ「あぁ、言葉じゃ美少女になれたと言っておったが逆じゃ。心を自分で勝手に性転換しただけ」

ダーマ「元から美少女が自分を勝手に男と思っただけだ」

勇者「そんなぁ・・・・」

            ちゃんちゃん

勇者「ちゃんちゃんじゃねぇよっ!!ゃ抜いて、ちんちん外したかったぁぁぁぁぁ!!!」

奴隷「・・・あ、あの。ご主人様」

勇者「あん?んだよ・・・・」トボトボ

奴隷「ボク、本当の魔物使いになりたいんだ。あ。で、でも奴隷をやめるつもりはないよ?」

勇者「・・・・・いいよ。全然、お前がそれを望むならそうすればいいさ」ポンッ

奴隷「えへへっ、ありがとう・・・」

ダーマ「お前さん、既に魔物使いだがな」スゥゥ

奴隷「え?」

ダーマ「それも極めておる・・・!魔物と会話できるレベルだぞい」

奴隷「えっ?」

よろず屋なのによろづ屋になってるのは気にしないでくらさい

勇者「あははっ、良かったなぁ。お前元々魔物使いだったんだよ」

奴隷「ボク、魔物使いだったんだね・・・」

勇者「・・どうだ?これで少し記憶が」

奴隷「ううん」フルフル

勇者「そうか。けど見つかるといいな、本当の居場所・・・っとうわぁっ!」

奴隷「ボクの居場所はここだよ・・?」ギュウ

奴隷「ご主人様、君がそう言ったんだから・・・・・ずっとここに居るよ・・・」

勇者「お、おう・・・」

        しーーーーーん

勇者「なっなんか恥ずかしいから離せっ!」

魔法使い「・・・おや」

僧侶「あ」クルクルクルクルクル

僧侶「まほちゃん!」シュバッ

魔法使い「なんですか?それ・・・バギの応用編近接技ですか?」

僧侶「ち、違うよ!ダンスだよ、ダンス」ズッダン ズッズッダン

魔法使い「・・・あ。僧侶さんこれ・・・んっんっーっしょっと」スッ

                    スチャンッ

僧侶「わざわざ背伸びして首にかけてくれてありがと・・・なにこれネックレ・・・」

僧侶「」

魔法使い「・・・・あ、あれ。嫌でしたか・・・」タジタジ

僧侶「きゃあああああああああああああああああ!!!!//////」

魔法使い「ひっ!?」

           ギュッ!

魔法使い「ぐべっ!?」

僧侶「違うよ!嬉しいんだよぉぉぉぉ!!!ありがとおおおおお!ずっと大切にする!形見にする!家宝にする!ずっとつけてる!」ギュウウウウウウウ

魔法使い「ぐ、ぐるじぃ」

僧侶「大好きいいいいいいいいいいいいい!まほちゃん愛してるよおおおおおお!」ギュウウウウウウウウウ

魔法使い「おぼぉっ・・・ぼぼぼぼ・・・ぉ」

魔法使い「」

僧侶「あれ?まほちゃん?まほちゃん!?」

魔法使い「私のお小遣い。といっても・・・旅の資金に加えれば良かったんですけど・・・どうしてもお礼がしたくて」

魔法使い「改めて有難う御座います・・・」

僧侶「いえいえ、どうもどうも」

僧侶「うふふ、やったぁ」キラキラ

魔法使い(良かった・・・・・よろこでんもらえて・・・)

_ 宿屋 _

魔法使い「奴隷さん。どうぞ」

奴隷「このグローブ・・・・・・ぼ、ボクにくれるの?」

魔法使い「はい。サイズは合うと思うんですが・・・・」

奴隷「うん!すっごく合うよ!嬉しい・・・・大切にする!ずっとつけるね!!」パァァ

魔法使い「そう言ってくれて嬉しいです。いや、ずっとつけちゃダメだと思いますが・・」

         ウフフ  キャッキャ  マホオネエチャンダイスキ!!
                               ワタシモデスヨ ウフフ
                アハハハハハ

勇者|ω・`)(・・・・楽しそう)

勇者|ω・`)(俺も仲間に入れてくれないかな。女子三人に入れてもらいたいな)

勇者|ω・`)(女の子になりたかったな。それでお互いの胸揉み合ったり好きな子聞いたりチューの練習とかしちゃうんだ)

                          トントン

魔法使い「勇者様っ」

勇者「な、なにィ!?い・・いつの間に俺の背後に・・・!?」

魔法使い「サプライズは大切にですからね」フフン

勇者(あれ、小さくて俺の横通ったの気づかなかったっていう感じなのに。ま、いっか)

魔法使い(どうやって渡そうかな・・・)

魔法使い「か、かがんでください」

勇者「え?あ、はいお姫様」スクッ...

             スッ、クルクル

勇者「こ、これ・・・・・・・は?」ポロポロ

勇者「マフラー・・・ま、マフラーだあぁ・・・///」ポロポロ

魔法使い「なっなんで泣くんですか。も・・・もしかして嫌でしたか?」

勇者「俺ェ、ご、ごれ大切にしまず、家宝にしまず、形見にしまずぅ」ボロボロ

魔法使い「・・・ず、ずっとつけてるは?」

勇者「いや、このマフラー捨てられないんで。1日交互につけます」キリッ

魔法使い「・・・そ、そうですよね・・・あ・・2人ともそう言っていたのでつい・・・」

僧侶「ぐぎぎ・・・!」ギリッ(あの男・・・・・元々持ってたマフラーがおばさんの手編みだからって・・・!)ギリギリ

勇者「あはは~マフラーあったかーい。波紋ながせそー」ホンワカ

僧侶「私の十字架も、吸血鬼とか倒せそー」ホンワカ

奴隷「ボクのグローブも触り心地がいいんだ~」

勇者「マジ?俺のほっぺ触ってみて」

奴隷「はいっ」スリスリ

勇者「あぁん」

僧侶「えっ、私も私も~」

僧侶「喜んでもらえて良かった・・・・・///」

_ ダーマ神殿 _

        = 会議室 =

ダーマ「私の元を訪れた勇者、今日の彼を含めて18名になったな」

大賢者「旅に出たのが彼を含めて21名と聞くが・・・死者は13名、4名は行方不明、2名は旅を継続中、1人は足を怪我して

    旅を断念したそうじゃのぉ」

大賢者「いや、3名継続中だったの。あの子は面白い奴じゃよ。ホッホッホ」

ダーマ「・・・・・面白く、楽しく、希望が持てる勇者ほど命をなくす」

大賢者「そういうでない。・・・・・・で」

大賢者「4名のうちのワシの孫の想い人は見つかったかの?そうそう、その彼の父親でもあるぞよ」

ダーマ「なんと!」

大賢者「行方不明となっているらしいの。だが魔力は消えてはいない。まだ生きておる」

ダーマ「やはり、人間界とは別の異次元の世界に・・・・」

大賢者「かもしれんの。もし行方不明者の勇者達が生きていて、旅を継続してるとなると」

大賢者「今、ワシ達が希望を持つ勇者は7名となるの」

ダーマ「賭けるしかないのか・・・・・精霊の加護を持つ勇者の子孫達に・・・」

                    ギィ....

賢者「んぁ?おじいちゃん・・・・寝ないの?・・・」ウトウト

大賢者「もう話も時期に終わる。宿に戻ってカオスイビルアークデーモンハーフエンンジェルと寝てなさい」

賢者「うん」   バタン

ダーマ「カオスなんとかとはなんぞ?」

大賢者「孫のぬいぐるみじゃ。あれがないと寝れん」

ダーマ「お前さんの孫は旅ができるのか・・・・」

終わりです。今後、盗賊姉弟と残りの6名の勇者を出していけたらいいなと思います

ではまた明日書きます

_ 次の日 _

勇者「・・・ぐぅっあぁ~~~っと!」ノビノビ

勇者「旅のおかげでここ数日全然寝てなかったからな。ベット入ったらすぐスリーピングだったわ」

勇者「さて、顔洗お」 モギュッ モギュッ

勇者「あぁ?なんだモギュッってもぎもぎフルーツっかってのぉ・・・ぉ!?」

僧侶「痛いよぉ・・・・うへへ・・・zzzz」

勇者「きゃああああっっ!?!!?!」アトズサリ

               ドカッ

魔法使い「痛っ・・・・もぅ!・・・もぅ!・・・もぉ~zzzz」ギュウ

勇者「ほ、ほえっ!?およよよん!?!?!?!!?!」

奴隷「んぅ・・・」モゾモゾ

勇者「こ、これが左右中央詰め・・・!?」

勇者「両手と中央に花とはこれのことか」(僧侶に花って言うのやだけど)

勇者「んふふ・・・・半裸じゃなかっただけマシか・・・・」シュン

勇者「そしてここで3人とも起きてお決まりのビンタかな。あぁっ、夜に何があったのやら・・・」

 ____ ありました _____

             = 深夜 =

勇者「んあ?」パチクリ

勇者「・・・・・この3人・・・一緒のベットで寝てやがる・・・俺を抜いて・・・」ゴゴゴゴゴゴ

勇者「まぁベットが二つだから仕方ないんだけど」

勇者「おーっと足が滑って・・・・」ボフンッ

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勇者「チッ・・・・」(俺の自演だったか)

勇者「勇者の朝は早い。実を言うと、朝の朝食の役割は俺だ」

勇者「料理は母に負担をかけさせないように。子供の頃から作ってきた、それなりに自身はある」

勇者「料理の出来る男は好感度が高い。男女差別がなくなり、女性が社会の中心になるかもしれないとうたわれている今

   家庭の仕事が出来る男は重宝される、と思う。みんなチェックしとけよな」

勇者「昼は奴隷、夜は僧侶だ。まほさんは料理ができない。これを言うと俺が火料理されてしまうので禁句」


奴隷(ご主人様。1人で何を言いながら作ってるんだろう・・・・)マジマジ


勇者「きょうは~卵焼き~みんな~好きな卵焼き~にわとり~すぐ忘れるから卵何度も生む~♪」

勇者「ずすちゃ、ずちゃちゃ、いぇ、いぇ、おいぇ、卵二つ黄身ありゃ大吉、雛いりゃ大凶♪」


奴隷(ご主人様は喋りながら、もしくは歌いながらじゃないと作れないっと)メモメモ

勇者「あれ、みんな起きたんだね。お前等の寝顔、サイコーにチャーミングだったゼ☆」

魔法使い「いつになくウザさが倍増してますね・・・・」ウトウト

僧侶「ん~、なんかここ最近の疲労が一気に取れた感じがするなぁ」ウトウト

奴隷「ああ、そういえば朝小鳥さんが教えてくれたけど。この神殿はそういう効果があるみたい」

奴隷「小鳥さんの情報によると」

 (「ニンゲン!オキルト!イイユメミタイウ!)

奴隷「らしいから。みんなはいい夢見れた?」

勇者「女体化」

魔法使い「成長」

僧侶「食べ物」

奴隷「そ、そっか・・・・いい夢なんだね。それは・・・」

勇者「そーゆーお前は何の夢見たんだよ?はい、まほさんホットミルク」

奴隷「ボク?」

魔法使い「確かに気になりますね」ズズ

僧侶「あはは、多分勇くんの夢なんじゃない?」ワタシニモミルクチョウダイヨ

勇者「ふふふ・・・まぁ奴隷の頭は俺だけだからな・・・///」ウッセーボニュウスッテロ

奴隷「ボク?残念だけどボクは何も見れなかったんだ。中々寝付けなくて・・・夢もとぎれとぎれで覚えてないだけかもだけど」

勇者「む。待て、お前夜中起きてたのか?」

奴隷「うん。だってご主人様がボク達のベットに入ってきたから」

ダーマ「・・・・おはよう」

勇者「ロブスター、オマエノスキナメスナニ?・・・・・ヘーマツゲナガイコカー・・・ウンワカルワカル」

ロブスター「ヒヒーン!」(そ、そうそう!お前と初めて分かり合えた希ガス)

勇者「ウンソウカソウカ」

ダーマ「おい」(本当にこやつに希望を持てるのか・・・)

勇者「あ、おはようございます。で、なんですかぁ?」

ダーマ「少し自分の馬の調子を見に来ただけだ。そしたらお前さんが馬車で体育座りをしていた」

勇者「仲間にね、出てけって言われてね・・・俺、勇者なのにね・・・」

ダーマ「それは可哀想に。仮にも旅のリーダーなのだろう」

勇者「夜、一緒のベットに潜んだだけなのに・・・・・ハッ!?もしかして寝てる顔を触りまくってたから・・・?」

ダーマ「・・・」スタスタ

勇者「さぁ~て、出発しますか。謝ってこよーう」

 「待ちなさい!」

勇者「え、だ、誰?」

踊り子「ねぇ、この子が・・・・?嘘でしょ?」

よろづ「あら、アタシの目に狂いはナッシングよ。この子は間違いなく彼の息子」 ムキッ

勇者「・・・・・父さんを知ってるのか?」ジッ

よろづ「その態度の温度差、さっきはだらけてたのに・・今は獲物を狩るような目、ゾクゾクしちゃう!」 ムキッ

踊り子「ごめんなさいね。私達は元、貴方のお父さんの仲間だったのよ。ま、ココに置いてかれちゃったんだけど」

踊り子「私は魔法使い」

よろづ「こう見えてもアタシ。戦士だったのよぉ~~~」 ムキッ

勇者「こう見えてないけどな」

踊り子「彼は今、一人旅をしているわ」

よろづ「仲間を犠牲にしたくない。とか言っちゃって行っちゃって、本当に勝手なお・と・こ」 ムキッ

勇者「・・・」

踊り子「旅に危険はつきもの。ぼうやにいいことを教えてあげる」

踊り子「お仲間さんと仲がいいみたいだけど。決して楽な旅だと思わないほうがいい」

踊り子「誰かが死ぬなんて、この世界じゃ当たり前の事なのよ」

勇者「・・・!」

よろづ「アタシ達の仲間も1人死んじゃってね。それ以来よ、あなたのお父さんが一匹ウルフになっちゃったのは」 ムキッ

よろづ「さっきも言ったけどそれでアタシ達をココに置いてどっかいっちゃったのよ」 ムキッ

勇者「・・・誰かが・・・」

よろづ「要するに緊張感を持てってこと!」バンッ

踊り子「私達からのアドバイスって思って」

勇者「いつっ!?ん、んなの分かってんだよ!カマ野郎!!俺は誰も死なせない・・・!!」

よろづ「テメェ今なんつったァ!!!!」

勇者「ひぃっ!?」ダダダダッ


よろづ「逃げちゃったわ・・・うふっ」 ムキッ

踊り子「考えもしなかったんでしょうね。仲間の誰かが死ぬなんて事がもしかしたら起きるかもしれないなんて」

よろづ「この世界は残酷ね・・・・・15歳の子に世界を見せるなんて」

よろづ「止めもしないアタシ達も同じように残酷なんだけど・・・・さっ、アタシ仕入れしないと」ルンルン

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_________________

僧侶「勇くん、なんかブルー入ってるね」

魔法使い「・・・反省してるんじゃないでしょうか」

僧侶「いつもなら開き直るのにね」


勇者「・・・」

奴隷「あ、あの大丈夫?お茶飲む?」

勇者「・・・」ズズズ

勇者「・・・ふぅ。良し、出発するか」

勇者(緊張感、緊張感、緊張感)ドキドキ

勇者(思い出せ。あの初々しい初めてエロ本をめくる気持ちを・・・・初心に帰るんだ・・・緊張感緊張感)ドキドキ

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僧侶「勇くん、なんかブルー入ってるね」

魔法使い「・・・反省してるんじゃないでしょうか」

僧侶「いつもなら開き直るのにね」


勇者「・・・」

奴隷「あ、あの大丈夫?お茶飲む?」

勇者「・・・」ズズズ

勇者「・・・ふぅ。良し、出発するか」

勇者(緊張感、緊張感、緊張感)ドキドキ

勇者(思い出せ。あの初々しい初めてエロ本をめくる気持ちを・・・・初心に帰るんだ・・・緊張感緊張感)ドキドキ

大賢者「おや、君達も出発かの?」

勇者「ああ、はい。俺のお母さんになってしまうかもしれない孫さんは?」

大賢者「うぅ、さっき一人で旅立ったわい。一人で行かなければ意味がないと抜かしおって」

大賢者「可愛い子には旅をさせよというが・・・・・本当の旅だからのう」

大賢者「途中でモンスターに襲われないか。途中で山賊にむにゃむにゃ、ま、そんなことにならないように」

勇者「ように?」

大賢者「孫の貞操を無理やり奪おうとする輩がいたら。その輩の股間がどかーんする呪文を作ってある」

勇者「ひぃぃ・・・・」

大賢者「だが殺されるとなると別じゃ・・・・あー・・・心配じゃのぉ心配じゃのぉ」チラッチラッ

大賢者「のう?勇者君。報酬ははずむぞい」

_ 30分後 _

勇者「やぁ、賢者サン。偶然だね、道中で会うなんて」

賢者「む。まぁ同じ旅人同士当たり前だろう。道なりに進めばそうだ」

勇者「何かの縁ダー次の町まで一緒にいかないカー?」

賢者「次の町まで約60km、途中のモンスターのことも考えれば複数で行動したほうが楽だな」

勇者「ああ、だから途中だけでもいいから一緒に」

賢者「だが断る」

賢者「・・・・な、なんでついてくるんだ!」

勇者「俺等もこっちから行くんだよ。ねー?」

魔法使い「ね、ねー」

賢者「森の中だぞ!?そこのポニーも歩きづらいだろう!」

奴隷「ロブスターは騎馬隊が乗っていたからね。森の中での戦闘もしたらしいし」

ロブスター(正直歩きづらいです)

賢者「くぅっ・・・・!」スタスタ


勇者「チッ、あいつがけ登ろうとしてんぞ」

僧侶「あ、落ちた」

魔法使い「泣いて走っちゃいましたね。追いましょう」

_ 夜 _

賢者「・・・」モグモグ


勇者「魚食ってんぞ。川で獲った奴・・・」

魔法使い「菌や寄生虫がいるかもしれないのに・・・」

僧侶「大丈夫、あの子が釣った魚は実は私が僧侶の力で寄生虫も菌も取り除いたよ!」


賢者「・・・っ」ピクッ  バッ


奴隷「あ、捨てた。せっかく手間かけて作ったのに・・・」


賢者「! ・・・ぐ」ヒョイッ モグモグ

賢者「あぁもうっ!!!どうして邪魔するんだ!!!」ブンブンッ

勇者「えー邪魔ナンテシテナクナイ?」

魔法使い「ウンーシテナイシテナイー」

賢者「嘘つけ!さっきの会話全て丸聞こえだぞ!」

勇者「・・・・・お前のじいちゃんに頼まれたんだよ。孫を見ててくれってな」

魔法使い(30万で手を打って)

賢者「くっ、図々しい祖父め」ギリッ

勇者「おいおいそう言うなって、お前の事を大切に思っての事なんだ」

賢者「・・・・わ、わかった。だが私の邪魔をするなよ。戦闘も私一人で戦う」

賢者「私が本当に死にそうな時にだけだからなっ!」

勇者「はいはい」

賢者「くっ、キメラの進化系か・・・!それに3体も・・・!」

メタルキメラA「キェーーーッ!」

賢者「ひっ!・・・うっ、くっ、くらえ!」ブンッ

            バシッ
                  カキィンッ!

賢者「き、効かないか・・・だったら!闇の力よ、我が手に宿せ!」シュゥゥッ

賢者「解き放て、ドルマ!」ブゥンッ

MキメラA「グジェェッ・・・・・・」シュゥンッ バタッ

賢者「よ、良し!一体倒したってきゃぁっ!?」

MキメラB「クエッ、クエーーーー!」バサバサ

賢者「イタタ・・・・・ま、まだいるのか」

勇者「・・・まほさん。バイキルトとスカラは」

魔法使い「してあります」

勇者「良し、俺は少量のホイミで徐々に回復させていく。お前等もバーハとかかけてやってくれ」

奴隷「うん!」

僧侶「しっ・・・バレないようにね」

賢者「せいやーっ!」ブンッ

         バシッ!

MキメラC「グエッ・・・・・」バタッ

賢者「あれ・・・さっきは効かなかったのに・・・一体なぜ?」


魔法使い「っ!」(肉体強化魔法をかけすぎた・・・!)


賢者「フッ、これが戦いの中で成長するという奴か」シタリ


魔法使い「ふぅ・・・」

賢者「らんらんらんらららんらんらん♪」スキップスキップ


奴隷「少し良心が痛むね・・・」

僧侶「まぁ確かにね・・・・初めてモンスターを自分の力で倒したって思ってるらしいけど」

僧侶「私達のサポートのおかげだし・・・・・しかも何よりサポートする理由がお金のためっていうのも」

勇者「・・・」

魔法使い「問題は、私達の行動がバレたらって感じですかね」

魔法使い「・・・まぁ半分以上バレてますがね」

勇者(それ以上に問題なのは)

勇者(アイツが俺の父親を好きだっていうことなんですけど)

_ 海岸沿い _

賢者「ふぅ・・・」ストン

            ザザーン ザザーン

勇者「ふぃ~・・・」ストン

賢者「・・・・・」サササ

勇者「・・・・・」サササ

賢者「隣を座るな!近寄るな!この前言っただろう!わ、私から3m離れろと!」

勇者「え?3cm?おいおい!!俺の平常時はそ、そそそんな小さくねぇし!もっと大きくなるし!!!」

賢者「何の話だ!私と貴様等は違う旅だからな。私の邪魔をするなよ」

勇者「俺はただ座りたかっただけだよ。そしたらたまたまお前がいたの」

賢者「・・・」イラッ

僧侶「賢者ちゃんが休憩したから俺等もするかって言うから・・・」

魔法使い「・・・・・説得か何かでしょうか」(近い)

奴隷「ん、あれ、お姉ちゃんどうしたの?怖い顔して」


勇者「別にいいだろ?お前の力は俺達にない。故に需要がある、だから仲間になれ」

賢者「意味がわからない!か、仮にあの方以外の仲間になるとしても」

賢者「貴様のパーティ・・・というか貴様とはごめんだ!」

賢者「変態め!」

勇者「・・・・・へ、変態!?」ズキッ(やばい。まほさん以外のボイスで言われると傷つく・・・)

勇者(まほさんのこえはロリボイスだから・・・・うへへ・・・・///)

勇者「僕のこと嫌いなの?」うるうる

賢者「き、嫌ってはいない・・・・苦手なだけだ」

勇者「あーーーーよく言われる。生理的に無理って」

賢者「じゃなくて・・・・・・お前が・・・あの方と顔が似すぎている・・・」

賢者「ま、まぁあの方のほうが大人っぽいというかなんというかあれだが///」

勇者「なるほど!!好きな男と顔が似てる男と一緒にいるのは嫌だってことか!」ポンッ

賢者「くっ・・・・ま、まぁそんな感じだな」

勇者「じゃあ簡単だ。そんな奴忘れて俺のことを好きになればいい」ジリッ

賢者「ひゃあっ!?ち、近いぃ!??!///」

魔法使い「・・・」バキッ!

奴隷「折れたぁ!?」

僧侶「あはは、ちょっと近づいてるだけじゃ~ん」

僧侶「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ後1cm近づけば殺すけどな。勇を」

奴隷「そ、僧侶お姉ちゃん。口調が」


勇者「フッ、俺様に従え」クイッ(やっぱり時代は俺様キャラで堕とすしかない)

賢者「さ、触るなァ!」バシッ!!

勇者「あいたーーー!」

奴隷「ど、どんどん触ってるね」


勇者「姉ちゃん~な?ワイと旅しようや~。おじさんな?もう賢ちゃんいないと死んじゃうねん」ペタペタ

賢者「くっつなぁ!///」


魔法使い「・・・あれも説得ですから。説得説得説得」ギギギギギ

奴隷「お姉ちゃん白目むいてるよ!?」

僧侶「・・・・・他の女に触らん言うとったやんけ・・・ウチだけいじめてくれるいうとったやんけ・・・」ゴゴゴ

奴隷「誰!?」

勇者「おじさんな?賢ちゃんの為にプレゼント買うてきたねんな」ヒョイッ スッ

賢者「今そこらへんにある貝拾っただろ!そこに落ちてた奴だろ!」

勇者「まぁまぁ、これな。よう国抜け出して作ったねん・・・・・友達とよく・・・」カッカッカッカ

賢者「? そんな小さな貝拾って何して・・・」

勇者「紅桜貝いうてな。ほら」スッ

             サファァ

勇者「綺麗だろ?これ全部糸通せばネックレスになるし。よく似合ってるよ」

賢者「お、おぉ・・・・手先器用だな・・・・///」

勇者「可愛い!お前が一番似合ってる!」


僧侶「!?」

_ 何年か前 _

勇者「ほら」スッ

        サファ....

僧侶「な、なんだよコレ!またアタシのこといじめるつもりか!?」

勇者「ちげーよ。もうお前のことは許した証。もう怒ってないから」

僧侶「・・・綺麗・・・//」

勇者「母さんにも母の日に作ったんだけど・・・・」

勇者「お前が一番似合ってるな!」ニコッ

僧侶「っ!?//////」カァァ

僧侶「・・・・ッ!」ジャリ

奴隷「・・・あ、そういえば僧侶お姉ちゃんまほお姉ちゃんのネックレス以外にも」

奴隷「その紅桜貝ネックレスつけてたね・・・もしかして」

魔法使い「十字架のネックレスとマッチしていると思ってましたけど・・・・もしかして」


勇者「いやぁ、やっぱ俺は天才だな。勇者になる前はアクセ職人になろうとしてたから」ウンウン

賢者「自分で自分を褒めるな・・・・ま、まぁ付けないがもらっといてやる」

勇者「なんで!?一番似合ってるのに!」(不味い!コイツを早く落とさないと!)


僧侶「・・・・・」

勇者(早くコイツを落として仲間に加えなければ)

勇者(フヒヒ・・・・悪いな、ジジイ。お宅のお孫さんもらっちゃうね)

勇者「じゃなくて!お前、このままじゃダメなんだって」

賢者「? 何がだ」

勇者「あのな。お前一人じゃこの先は危険だ。だからせめて西の大陸まで一緒に行こう」

勇者「そこには旅の酒場がある。一緒に旅をしてくれる仲間を見つければいい」

勇者(あひゅひゅ・・・・俺もそこで遊び人雇うんだぁ・・・・)

賢者「生憎だが、私は一人で充分だ。なるほど、このネックレスもそれが狙いか」

賢者「既に私は魔王を凌駕する力を手に入れたのだ!フハハハハハ!」

勇者「うわぁ・・・」

賢者「貴様の力などとるにたらんのだ!!」

勇者「じゃあこうしようぜ・・・・・?」

勇者「俺と決闘だ。お前が勝ったらもうストーカーじみたこともやめてやる」

勇者「けど、もし俺が勝ったら一緒に旅をしてもらうかんな」ニヤリ

賢者「フン、よかろう!」


僧侶「・・・・・私、馬車で寝てるね。終わったら起こして~・・・」スタスタ ぼふんっ

奴隷「う、うん・・・」

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勇者「ッシャァオラァッ!」win

賢者「くそぅ・・・」ウルウル

賢者「まだ終わってなどいない!今はたまたま手が滑って・・・」ウルウル

賢者「・・・・・これじゃまだ・・・あの方には追いつけない・・・・」ウルウル

勇者「追いつけるもんじゃないと思うけどな。そのあの方っていうのは」

賢者「・・・・む。き、貴様にあの方の何が分かる!」

勇者「わかんねーよ。生まれてこのかた会った事もない。写真で見る程度だ」

賢者「? ま、まぁそうだろうがな」

_ 賢者が一時的に仲間になった! _

勇者「・・・・一時的とはなんだ。一生下僕になっただろごぉ!?」 ボォォォォォ

勇者「」プスプス

魔法使い「賢者さん。できれば西の大陸までは同じ旅路だと思うので・・・」

魔法使い「西の大陸には仲間の酒場があると聞きました。もし私達のパーティが嫌だというのなら

     そこで仲間を見つけるといいでしょう」

賢者「・・・」フイッ

奴隷「あはは、おじいちゃんも心配してるんだし。まぁ少しくらいいいよね?」

賢者「・・・」ムスッ

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_________________

勇者「歩くの疲れたー・・・・よっこらせ」ドサッ

僧侶「・・・」

勇者「お前なんでずっと馬車ん中いんだよ。せけーな。次お前が歩け」

僧侶「・・・」

勇者「無視?」

僧侶「・・・」

勇者「おーい」ペシッ

僧侶「・・・」

勇者「おいってばー」フニフニ

僧侶「・・・」

勇者「おーいーおいおい」ペシッ ペシペシッ

僧侶「・・・」

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勇者「な、なんなんだよアイツ・・・・無視しやがって」イライラ

魔法使い「そういえばさっき。紅桜貝のネックレスで怒っていましたね」

勇者「なんで?コイツが一番似合ってるって言ったから?」グッ

賢者「掴むな。痛い!痛い痛い!!」

魔法使い「恐らく・・・・・同じネックレスを持っていたし。もしかして昔に」

勇者「あげたね。一番似合ってるって言ってやった」

魔法使い「自覚アリですか。ますます最低ですね」ジロッ

勇者「あぁん。も、もっと睨んでぇ・・・・・」

奴隷「そういえば口調も変わってたけど」

勇者「あー関西弁だった?」

奴隷「うん」

勇者「そりゃお前、アイツは元々西の大陸出身だからな。西の大陸のオーサーカー村じゃあ方言っつーの

   があってだな・・・。俺んとこ引っ越してきて数日で標準語になったけど」

_ 何年か前 _

 _ あの時、俺はアイツにいじめられていた_

僧侶「おいマザコーン。今日もお母さんとお買い物かー?」ニヤニヤ

 「うわぁ・・・・勇者君ってやっぱり・・・」

母「そうなの。この子ったら私離れしてくれなくて・・・・」

勇者「乗らなくていいから!」

 _ 家が隣というだけあって毎日が苦痛だった。許せない。俺はアイツが嫌いだった

       いつも犯したいと思っていた _


魔法使い「ん?」

賢者「急に語りだしたな」

 _ ある日のこと。俺は飼っていたハムスターが脱走していることに気づいた _

勇者「アスミーン!アスミンどこいったんだー!?」

 _ 初めて飼ったペットということだけあっていつも愛でていた。メスだったら良かったのに _

勇者「うぅ・・・・くそっ!どこいったんだー!!」キョロキョロ

      ドスッ!

勇者「ぐふっ!?」

僧侶「何泣いてんだよ気持ちわりぃな。そんなんだから女にイジメられんだよマザコン」ムシャムシャ

勇者「な、泣いてねーし!」ウルウル

 _ 僧侶はヤンキー+田舎者だったんで。よくカエルやネズミを焼いておやつにしていた

          そう。ネズミを _

勇者「お前・・・・・・何食ってんだよ」

僧侶「あ?ネズミだよ。なんかマズイなコイツ。毛並みはキレーだったんだけどなぁ」ムシャムシャ

勇者「そ、それ俺のアスミン・・・イエスアスミス・・・あ、アスミン・・・」

勇者「お前ェ!」ガシッ!

僧侶「な、なんだよ。お前のハムスターって決まったわけじゃ・・・」

僧侶父「おい!僧侶や!!お前また勝手にネズミ食って・・!」

僧侶父「あれはネズミじゃなくてハムスターだぞ!!ゴールデンハムスター!」

勇者「・・・・・なっ!?」

僧侶「・・・」ダラダラ

 _ 親の役職も『僧侶』なだけあって。僧侶は人のペットを食ったことで厳しく叱られた _

僧侶「わ、悪かったな・・・勇。アタシのせいで・・・・その・・・・」

僧侶「スマン!ゆる

勇者「ユルサナイ」ポロポロ

 _ その時、俺は憎しみの化身と化していた _

母「こ、こら。ハムスターならまた始まりの街で買ってきてあげるから。許してあげなさい」ペシッ

母「何も血の涙を流さなくても・・・。ねぇ、それどうやってるの?お母さんもやってみたいんだけど」

勇者「絶対にユルサナイ・・・・ユルサナイ・・・ユルサナイ・・・・」ギリッ...

僧侶「ひいっ!?」

 _ 次の日から俺と僧侶の地位は逆転していた _

勇者「何それ?」

僧侶「昨日お袋に買ってもらったんだよ・・・・髪飾り。どうだ、似合って」

勇者「ふーん」ヒョイッ

僧侶「なっ!?テメェ返せっ!」

    グシャッ!!

勇者「ぷっ、お前みたいなブスに似合うわけねーだろ!」グシャッ グシャッ

僧侶「あ・・・ぁぁ・・・」

勇者「ほら、泥まみれの髪飾り。よく似合ってるよ」スチャッ

僧侶「うっ、うぅぁ・・・」

 _ 今までやられたことをやり返してやった _

賢者「・・・・死ねばいいのに。死んでしまえ。死ね」

魔法使い「・・・・うわぁ」

勇者「だ、だってアイツが悪いんだもん!しかもあの時は俺も若くて・・・」

勇者「ど、奴隷。お前はわかってくれるよな?」

奴隷「・・・・・さすがにちょっと。う、うんわかるように努力するよ」

勇者「な、なんだよその反応!」

魔法使い「・・・」フイッ

勇者「目を合わせてくれないっ!」

 _ ある日のことだった _

勇者「おいブタ」

僧侶「・・・っ」

勇者「ねぇ聞いてますかーー!?」

僧侶「ひっ!?こ、鼓膜破けるからやめろよ・・・」

勇者「うっせーよ。テメェ俺の鼓膜にヒビ入れたくせによく言うなーえー!?」

僧侶「ひゃぁっ・・・い、痛い・・・・」

勇者「なんだよその反応。アスミンはもっと苦しかったのにな」

僧侶「あっ・・・・」

勇者「焼かれて。食われて」

僧侶「ご、ごめんなさぁい・・・・や、やめて・・・・」

 _ 既にアスミンの事はどうでもよく。イジメるのが楽しくなっていた _

勇者「ほら」スッ

        サファ....

僧侶「な、なんだよコレ!またアタシのこといじめるつもりか!?」

勇者「ちげーよ。もうお前のことは許した証。もう怒ってないから」

僧侶「・・・綺麗・・・//」

勇者「母さんにも母の日に作ったんだけど・・・・」

勇者「お前が一番似合ってるな!」ニコッ

僧侶「っ!?//////」カァァ

 勇者「んな訳あるかーーーい!!!」ブチィッ!!!

僧侶「なっ!?」

勇者「お前みたいなブスにつけても豚に真珠。ゴリラにシュシュだな!あひゃひゃひゃひゃ」

僧侶「・・・・・・え」

僧侶「ど、どうしてそんなヒドイこというの・・・・?」ポロポロ

僧侶「なんで?なんで・・・・ひ、ヒドイよ・・・・」ポロポロ

僧侶「うっうっ・・・・うぅ」ポロポロ

勇兄「勇者。見てたけど、今のは良くないんじゃないか」

僧侶「うぅっ・・・うわぁ~~~ん」メソメソ

勇兄「もうやり返しもすんだだろ?これ以上は良くない」

勇者「・・・あ、ああ」

_ 次の日のことだった _

僧侶「勇くんって・・・・勇くんって呼んでもいい?」

勇者「は!?え、な、何?」(なんだコイツ。喋り方が変わって・・・)

僧侶「このネックレスありがとう。ずっとつけるから!」ニコニコ

勇者「!!?」(嘘だろ?昨日破ったのに直して・・・)

僧侶「・・・・・わ、私が一番似合ってるって言ってくれたし///」

勇者「!?!?」(それも否定したのに・・・)

 _ 後から勇兄に言われたのだが。僧侶は俺のことが好きでイジメていたそうだ

   子供の好きな子にイジめたくなっちゃう病だったらしい _

       _ そんな彼女の心を壊すまでに俺はイジめてしてしまったのであった・・・ _

勇者「であった・・・・あった・・・」

魔法使い「エコーかけなくていいですから」

奴隷「じゃ、じゃあ今の僧侶お姉ちゃんっていうのは・・・・」

勇者「第二人格だ。俺が作ってしまった」

魔法使い「ほんと最低ですね。この前見直した私が馬鹿見たいでした」

勇者「あ、あれあれー?俺の好感度ダダ落ちー?」

魔法使い「もしかして。私にも今までされてきたことをやり返そうなんて思ってるんですか?」

勇者「・・・・ふふっ、俺も大人だ。同じことを返さない」

勇者「やられたらやり返す。性的に・・・・」

勇者「倍返しごぼぉ!?」 バキィッ

勇者「ふぅ・・・まさか馬に引きずられるとはな」ズルズルズル

勇者「まほさぁ~ん。お尻が痛くなてってきましたー」

 「いい気味ですね」

勇者「うふふ。その言葉だけで前立腺が刺激されりゅ」

 (「勇くん!私僧侶になるから勇くんの役に立つと思うんだよね!)

 (「ならないね。俺はお前が嫌いだ。しっしっ」)

勇者「はぁ・・・・・なんで許しちゃったんだろうな~。なぁ?アスミン」

勇者「結果的にアイツを仲間にしちゃったけど。まぁもう悪い奴じゃないし・・・・許してやってくれよなアスミン」

勇者「挙句に俺、勇兄にアイツ取られたとか思っちゃうし・・・・・はぁ・・・・」

勇者「なんか俺が悪者みたいだなー。勇者なんだけどなー」ズルズルズル

僧侶「ぷはぁーーー!」バサッ

僧侶「うぅ~ん。よく寝た。あれ、勇くんどうして引きずられてるの?」

勇者「! おめーのせいだよ。後で赤くなった俺の尻舐めろよな」

僧侶「うえぇ。嫌だよ。そーいえば賢者ちゃんはどうしたの?」

勇者「仲間になったよ。一時的だけだがな」

僧侶「そっかぁ。うーんどう呼ぼうかな。賢ちゃん?」

勇者「やめてやれ。それじゃケンちゃんじゃん。お前もソウちゃんって呼んでやろうか?」

僧侶「男の子みたいで嫌」

僧侶「あとさ、なんで賢者ちゃんにアレ作ったの?私だけだよね?私が一番似合ってるんだよね?」

勇者「母さんにも作ったもん」

僧侶「そうじゃなきゅ!?」ガシッ

勇者「あれは計画だったんだよ。わかるだろ?」

僧侶「・・・」

勇者「一番にあってるのはお前だから。な?」(堕ちたな)

僧侶「・・・う、うん」テレッ

僧侶「って!もう騙されないよ!!!」

勇者「何ィ!?貴様成長しよって・・・・!!」

アスミス!


_____________________

奴隷「次の町、どんなところなんだろうね。というか二人共喧嘩しすぎ」

勇者「いてて」ボロッ

僧侶「私、踊り子さんに聞いたよ。確か機械が発達した国って」ボロッ

勇者「機械が発達した国・・・・・」ゴクリ

勇者「ダッチワイぶぶぅーーーっ!?」 バキィッ

魔法使い「興味がありますね。魔法より便利と聞いたことがあります」

賢者「ああ、『魔法なんかの学校』よりも機械というより科学の勉強をする方がいいらしい」

魔法使い「・・・」ピクッ

賢者「確かに、あんな古びた城もどきの学園なんかより数倍マシだろうな」フンッ

魔法使い「・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

僧侶「まほちゃん落ち着いて!」ガシッ

______________________

賢者「おい!さっきの戦闘なぜ私を加えてくれなかったのだ!」

勇者「お。見えてきたぞー。新しい国!」(アンドロイドダッチワイフを買うぞ!)

 (ドラ子~まほさんがいじめるよぉ~)

賢者「聞いてるのか!?」

 (ダイジョウブ。ワタシガナグサメテアゲル)

勇者「い、いやもっと機械音じゃなくて・・・・」ウーン

魔法使い「何を考えているのかは聞きませんが着きましたよ」

奴隷「ロブスターご苦労さま」

ロブスター「・・・」コクッ

_ 機械の国 _

勇者「おーき、近代的?」

子供「うわ~!きったねー!!田舎モンの旅人だぜ!」

勇者「ウチ田舎者じゃないのん」ギロッ

子供「ひっ!?」ダダッ

僧侶「洋服がなんかお、オシャレ?だったね。やっぱり私達田舎者なのかな?」

勇者「ハムスター食う戦闘民族よりマシだと思うがな」

僧侶「・・・」

奴隷「と、とにかく大きな建物が多いし。迷わないように一緒に進もう」

_ 裏路地 _

賢者「・・・・お、おい本当にこっちで大丈夫なのか?」

勇者「わ、わからん。怖い人ばっかなのん」

魔法使い「ひっ。あ、あの人鼻にピアス。牛さんですよ牛さん・・・・」ビクビク

勇者「あ、あふっ危ないから俺の横に!」

魔法使い「ひぃっ!?は、はい」ギュッ

僧侶「それが狙いだったのか」

奴隷「右隣はボクだよ!」

 ズンチャズンチャ
       ジャジャジャジャジャン!♪

勇者「お、おお。急にチャラい区域に・・・・って」

チャラ勇「んっんっチェケラ!」

勇者「チャラ兄!!!」

チャラ勇「そ、そ、その顔は!ゆ、ゆ、ゆ、勇者じゃん!!?」

魔法使い「彼はなぜ円盤をこすってるのでしょう」

勇者「ま、まほさんもっかいこすってるって言って・・・?」

魔法使い「こすってる」

勇者「こすこす」

魔法使い「こすこす」

勇者「じゃあ次しこあつっ!暑い暑い!!熱い!」

チャラ勇「あ、あ、相変わらずスケベ変態クソ野郎!」

賢者「コイツはなんだ?」

勇者「チャラ兄。俺の先輩勇者ってとこかな。懐かしいな、よくラップを教えてもらったよ」

僧侶「・・・」(チャラお兄ちゃんのせいで勇くんがディスりプレイを覚えちゃったんだよね)

チャラ勇「そ、そ、僧侶もいるジャン!ゆ、ゆ、勇兄は!?」

勇者「あー勇者やめて実家継ぐらしいよ。つーか喋り方ウザイから円盤折るね」バキィッ!

チャラ勇「あーーーっ!ちょ、何すんだよーwwwww」

勇者「うっせ。ここで何してんだよ」

チャラ勇「そ、それ聞いちゃう感じっスかw?」

魔法使い「・・・・なんだろう。勇者様がウザイ理由がわかってきました」

チャラ勇「俺の影響じゃねーっすよwwww」ブンブン

僧侶「元からだねー」

勇者「どうでもいいからなんでこの国にいんだって。路地裏ミュージシャンきどりやがって」チャリン

チャラ勇「とか言っちゃって小銭入れてくれる勇者ちゃんマジツンデレーー!」

勇者「べ、別に路地裏で頑張ってる幼馴染見て慈愛の心に満ちたわけじゃないんだからね!」

チャラ勇「そのノリオヒサシブリッシュサイコーーーッwwww」


賢者「ホテルに先にチェックインしといていいか?」

魔法使い「私も行きましょう」

僧侶「私もー」

___________________

____________

勇者「なんでだよ!チャラ兄の仲間めっちゃノリ良かったじゃんか」

勇者「俺は羨ましくて羨ましくて」

チャラ勇「ちげーっすよ、ちげーっすよ勇者ちゃん」

チャラ勇「確かにマキちゃん(別の僧侶)とサキちゃん(別の盗賊)は良かったよ・・・」

チャラ勇「けどね!?けど俺っちには一人イケメソ(別の魔法使い)の仲間がいたんなっしー・・・・・」

勇者「そ、そうなっしなー。あ!・・・・察したぜ。チャラ兄!!」ウルウル

奴隷「え?どうしてそれが旅を中断する事に・・・」

チャラ勇「イエーイ」パシッ

奴隷「い、いえーい」パシッ

チャラ勇「可愛こチャン。わりーけど真相は住宅区域、ホテル地下カジノでヨロシクゥ!」

_ 半年前 _

   = 酒場 =

勇者「ふぇ~。以外といいパーティじゃん。男以外」

勇者「マスタァ~ン、ぼくちんもあんな可愛こちゃん達用意しといてねぇん」ウフッ

勇者「予約しといたからねぇん。マスタァン」

マスター「嫌だね。まだチャラ兄は常識っつーもんが以外にあるからな」

チャラ勇「ウイ~~~~wwwwwさっすがマスター!」

チャラ勇「じゃあマキちゃんサキちゃんユウスケ(イケメン魔法使い)!行くべ!」 オー!

   バタン!


勇者「早くイケメン魔法使いにマキサキ寝取られねーかな」

マスター「こらこら」

_ 住宅区域 _

勇者「まさか叶うとはな・・・・・」

奴隷「はぁ、つまりチャラお兄ちゃんはそのイケメンさんに他の子取られちゃったんだ」

勇者「どーせここら辺で関係がグダグダになったんだろ。だからチャラ兄はスネてここで止まってんじゃないかなーと」

勇者「NTRっつってもどうせ元々チャラ兄のじゃないと思うし」

勇者「さて、ここのホテルかな」ガチャッ

僧侶「あ、勇くん!遅いよ~。チャラお兄ちゃんはなんで旅辞めたか聞いた?」

勇者「気になんなら行くなよ!あーまぁ男のくだらない理由さ」


魔法使い「ルームキーはこれですか」

支配人「地下にはカジノもあるので」ニコッ

魔法使い「カジノ?」

_ カジノ _

勇者「み、見てろ奴隷。7が揃えば」

 7 7

勇者「おら、キタァ!」

奴隷「ど、どうなるの?凄いの!?」

勇者「ああ、そうだ。こいこいこいこいこいこいこい!」

 7 7 4

勇者「・・・」

奴隷「へぇ。じゃあボクの台はさっきから7ばっかだね」ジャラジャラジャラジャラジャラ

勇者「」

魔法使い「・・・6、6、6」

ルーレットスタート!

           ゴロゴロゴロゴロ

魔法使い「ろく!六!シックス!」

勇者「ナイン!」

魔法使い「し、シックス!」

勇者「ナイナイィッ!!?熱っ!熱いよまほさん!」

魔法使い「念じてる邪魔をしないでください・・・・あっ」

      9!

勇者「ほらナイン!ナイン~~~きゅう~~9だった~~~」ドヤァ

勇者「ほげらっ!?」バキィッ

僧侶「・・・猪鹿蝶でーす」ドヤァ

 「なっ!?このメスガキィ!野郎!コイツは絶対にイカサマしてやがる!」

僧侶「ち、違いますよ!?」

頭「やっちまいな!」

僧侶「・・・・・・・・・・・へぇ、やろうってかい?」

 _ 2分後 _

勇者「ん?お前どこ行ってたんだよ」

僧侶「ちょっと勝ちすぎてVIPルーム行ってたんだ!ほら、お金増えた!」ニコニコ

勇者「あぁ?体売ってたのか?」

僧侶「違うよ!?なんでいつもそうなるかな・・・・」

勇者「てかお前血まみれじゃね?」

賢者「ふっ、フルハウスだ」ニヤリ

ディーラー「こちらはロイヤルストレートフラッシュ」

賢者「なっ!?な、なんてカッコイイ名前なんだ・・・・・」ガクッ

勇者「お前負けすぎだよ。なんだフルハウスって海外ドラマか?」モシャモシャ

賢者「貴様こそ負けすぎだ・・・・・というか何を食べてる?」

勇者「ハズレ賞のティッシュ」モシャモシャ

賢者「!? てぃっティッシュは食べるものじゃないぞ!!?」

勇者「馬鹿。このティッシュ俺らの知ってるティッシュじゃねぇぞ食ってみろ!」

賢者「むぐっ!?・・・・んぐんぐ・・・・あみゃい!んぐっ!甘いぞ!!」

勇者「だろ!!?」

ディーラー(可愛そうな子達だ)

勇者「ふぃ~、んで。ディーラーさん、アンタ魔法使いだろ」

ディーラー「! あぁ、チャラ勇のお知り合いですか・・・」

勇者「そこbunnygirlも」

バニーA「何その発音・・・・・」

バニーB「あ、この子!酒場によく来てた子!!」

勇者「うんうん、おひさ~おひさ~タイツ引っ張っていい?」

バニーB「相変わらずの変態なんだね」

ディーラー「そうなんです。彼、勝手に僕が二人も手を出してるとか言い出して」

勇者「勝手に?」

ディーラー「ええ、僕は誰ともそんなやましいことしていないのに」

バニーA「そうそう!ヒドいんだよあのチャラ介!」

バニーB「人のことビッチビッチとか急にラップ風にディスり初めてさ。あのチャラ男」

勇者「うんうん。じゃあお互い話し合わないとね?」

バニーB「嫌だ。もう許さないよあんな男!」プンスカ

ディーラー「僕達も彼といがみ合っちゃって・・・・・そのままズルズルとこの町で働いて」

勇者「ほげー」

_ ホテル _

勇者「ってさ」

魔法使い「別にこの町でよくやってるならもういいじゃないですか」

僧侶「そうだねー・・・・・別に旅を続ける必要なんて」

勇者「いやいや、あのな?仮にも勇者だから」

賢者「お前も勇者だろう。あの方もだ・・・・魔王を討伐するのは他にもいくらでもいる!」

勇者「う・・・」

奴隷「ご主人様は幼馴染が悲しんでるところを見たくない、ほっときたくないんだよね」ニコッ

勇者「さすが奴隷!愛してるぅ~~~」ワシャワシャワシャ

奴隷「く、くすぐったいよぉ・・・・ひゃっ!?///」ビクンッ

勇者「あっ・・・・・・・・・あ、ご、ごめん。触り過ぎた」ビクッ

勇者「ねー。さすがにクローゼットに閉じ込めるのは良くないなー」


僧侶「ダメ。奴隷ちゃんに変なことするから」

魔法使い「よしよし。もう変態ご主人様は閉じ込めましたからね」

奴隷「う、うん」


勇者「誤解だー!奴隷ー!ここから出してくれー!」

勇者「もうお尻触らないよぉ!!うっぅぅうぅぅぅ~・・・・・無視?泣いてますよー

   勇者様泣いてますよー。真っ暗で怖くて泣いてますよー」


賢者「なんなんだこのパーティは・・・」

_ 夜 _

          ガチャッ!

勇者「・・・」コソコソコソ

 「どこに行くつもりだ」

勇者「!? な、なんだお前か・・・」

賢者「少し眠れなくてな。コイツの寝言のせいで」ツンツン

僧侶「うへっうへっ・・・・アタシはただのカタギっすよzzzzzzz」

勇者「ちょっとした散歩だ。ついてくるかー?」

賢者「ん。う、うむ!」(夜の散歩!)ワクワク

_ チャラ区域 _

チャラ勇「おめぇらに!この国の常識!いわばルール!教えてやるぜ!」

チャラ勇「王様!頭いい、この国作った!ん、ん、ん、んっ、けほっ!・・・あーあー」

チャラ勇「だから、城はゴツゴツ、メタリック!城の周りは住宅区!」

チャラ勇「ここらは若者ストリート!タイマンなんて当たり前デトロイト!YOYOYO」

勇者「ははぁ~ん。んでアンドロイドダッチワイフはどこだオラァ!!」グイッ

チャラ勇「ちょっ、激オコ~~~!?」

勇者「テメェのくだんねーラップ調クソ説明どうでもいいんだよ。性に飢えた男は怖いんだよ!」


賢者「ついてこなければよかった・・・・」

チャラ勇「ここ、ここね。アダルティングだから15歳はノッツ!」

勇者「いいんだよ、そんなのお邪魔しマース」グイッ

賢者「お、おい!私の手を掴むな!」

_ アダルトショップ _

勇者「うへ、うへへ・・・・・」ウイーーン

賢者「(´∩ω∩`)」

勇者「おい、見ろよこれ!な、何に使うんだろ・・・ほら見ろよ・・・うひゅひゅ」ヴヴヴヴヴヴヴ

賢者「(´∩ω∩`)」

チャラ勇「(´∩ω∩`)」

勇者「お前もかよ!」

勇者「2Fが人形コーナー・・・・ごくっ。んで3Fは一般公開のメイド喫茶・・・えっ」

チャラ勇「フフフ、勇者ちゃーん。勇者ちゃん昔から言ってたよね」

勇者「メイドフェチって!」

チャラ勇「俺っち、そこのオーナーって訳!」

勇者「FOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」」

チャラ勇「FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」

賢者「んっんっ、こ、このドア開かないぞ!」

チャラ勇「ああ、それエレベーター。待てば開くよ」

   ピコン!
        ウイーーン

賢者「おお・・・・」

勇者「ダッチワイフとかどうでもいいからメイド喫茶行こ!行こ!」

_ メイド喫茶 _

勇者「60万・・・・・魔王を倒せばきっと・・・・」

チャラ勇「あ~~~~!2名様ご案内~~~~!お嬢ちゃん達挨拶挨拶ゥ!」

メイド「「「お帰りなさいませ。ご主人様!」」」

勇者「・・・う~ん」(ウチにはご主人様って言ってくれるのはいるしな)

チャラ勇「実は・・・・お兄ちゃんも言ってくれるヨ」コショコショ

勇者「な、なにぃ!?!!?」

メイド「お兄ちゃん!賢者様!おかえりなさい!」

勇者「はぁぁぁぁん///」

賢者「け、賢者様だと・・・?!」テレッ

チャラ勇「ちょ、マジっスか勇者ちゃん。ふつー南、西、北の大陸って旅するでしょ」

勇者「いや、いつの間にか北に行っちゃって・・・・・」(まほさんのせいだ)

勇者「ん。ということはチャラ兄はもう大陸制覇したのか。魔王城は見つかったか?どこにあるんだ?」

チャラ勇「ちょ、ちょいちょい魔王城っつのはこの世界にないっつーの。基本中の基本じゃマイカ」

勇者「え、そうなの?」

賢者「知らなくて勇者になっていたのか・・・・・」

チャラ勇「魔王っつのは次元を行ききできるやつで、魔物をこっちに送り出した悪党でぇ」

チャラ勇「俺達勇者は魔王がいる次元に入るべく大陸を行き来し、情報を集め、魔王のいる場所に行くことが目的なんだけど」

チャラ勇「あんだすたん?」

チャラ勇「さっすが勇者ちゃん。俺っちでも人から聞いたり本で知ったりするのに」

チャラ勇「これやらなきゃ勇者ちゃん勇者失格ヨ」

勇者「知らなかった・・・・・異世界があるなんて・・・・」

賢者「フフフ・・・我が祖父は異世界に通じるクラックを発見したのだ」

チャラ勇「!」

賢者「すぐに閉じてしまったと言っていたがな」モグモグ

チャラ勇「そ、そう。そんな感じで異世界に通じる裂け目はいつ、どこにでるかわからないのよね」

チャラ勇「だから俺っち旅の目的の意味が分かんなくなっちって」

勇者「なるほど。だからいちゃもんつけてここにいるわけだ」

チャラ勇「そゆこと~」

勇者「・・・そういえば、仲間はどうすんだよ。ちゃんと言わないとアイツ等可愛そうじゃん」

チャラ勇「いいのいいの。ここで楽にやってるみたいだし」

勇者「・・・・・せめて___

チャラ勇「つーかさ、勇者ちゃんにウチ等の問題関係なくない?」

勇者「いやだからあのままじゃ3人ともアンタのせいで路頭に狂うから」

チャラ勇「仲間想いだね~~、君以外にもこんな感じで甘ちゃんなわけ?」

賢者「む?む、むぅ、そうなのだろうか。甘いというか狂ってるというか」

チャラ勇「っそ」

チャラ勇「俺はね、ここで店開いた方が楽っつーかさ。旅に目的なんてないんだから」

チャラ勇「仲間ほっといてもよくね?みたいな」

勇者「!」

 (彼は今、一人旅をしているわ) (仲間を犠牲にしたくない。とか言っちゃって行っちゃって、本当に勝手なお・と・こ)

 (ぼうやにいいことを教えてあげる)

チャラ勇「勇者ちゃんにいい事教えてあげよっか?」

チャラ勇「旅はさ、楽じゃないんだよ。誰かが死ぬなんていつ起きてもおかしくない」

チャラ勇「だからさ、俺っちは優しくここの国に置いてやってるわけ」

    ガシッッ!!

チャラ勇「おっと」

勇者「ふざけんな、だったら勇者辞めろよ・・・・見てて腹立つんだよ・・・」

勇者「仲間に何も言わないで・・・・勝手に店開いて・・・・・なんなんだよお前」

チャラ勇「・・・」

勇者「チッ・・・・・賢者、帰るぞ」グイッ

賢者「お、おい。まだオムライスに魔方陣を書ききっていない!」

  ガチャンッ! からんっからんっ

メイド「行ってらっしゃいませ!」

チャラ勇「・・・・・」

_ ホテル _

賢者「・・・」スタスタ....チラッ

勇者「・・・・・」ムスッ

賢者(こやつが怒っているところを初めて見た・・・・・いま、どんな気持ちなんだろう)

勇者(あーメイド服脱がせたかったなぁ・・・)

 ガチャ

魔法使い「おそい」

勇者「・・・え」

賢者「ひっ!?ど、ドアの前に・・・・ずっと居たのか?」

魔法使い「おそい」

魔法使い「おそい」

______________________

魔法使い「賢者さんとナニしてたんですか・・・・?」

勇者「何も・・・・た、ただメイド喫茶に」

魔法使い「へぇ・・・・メイドですか~メイドですか~」ギュッ

勇者「ふあぁ」

魔法使い「みんな。私の魔法でぐっすり寝てます・・・・多分、朝まで起きることはないです」

魔法使い「今なら・・・・・誰もいないから・・・いいですよ・・・」ハラリ

____________

_______

勇者「といういいところで夢が覚めてしまったので続きしてくだ___

魔法使い「オレンジスカァッシュ!」ブシューーーーッ

勇者「目がァァァッァァァアァァッァ!と、思ったが間抜けめ!俺は二度同じ技にひっかか___

魔法使い「オレンジスパァーキング!」ドバドバ

勇者「ぎゃあああああああっ、シミなるぅぅぅぅぅぅ!」

奴隷「ごはんできたよー。はい、まほお姉ちゃん牛乳」

魔法使い「どうも・・・・・大体、私がどうして貴方みたいな野蛮人が他のじょ、女性といて嫉妬なんて」

勇者「うぅ、で、でも目が覚めて俺がいなかったから扉の前でずっといてくれたんでしょ?」

魔法使い「はぁ?それも夢でしょう?」

賢者「・・・」モグモグ(そこは現実なんだがな・・・)

賢者(あのあと必死でお互い何もしていないことを説明し、納得した魔法使いはそのまま自分のベットに行って眠りについたというのが真実だが)

奴隷「そうだ。ご主人様、もうこの国抜けるの?それとも」

勇者「抜けるよ。こんな国にいつまでも居る意味ないしな。したくしとけよー」

賢者「・・・」ジッ

奴隷「そうそう、そういえば気になる記事を見つけたんだぁ」バサッ

勇者「なんだよ、その紙」モグモグ

奴隷「新聞って言って、昨日の出来事をまとめて今日発行する本みたいなもので毎日発行してるんだって」

勇者「さすが奴隷。情報収集はお前に任せたぞ~」ナデナデ

奴隷「えへへ・・・・えっとこの国は毎回奇妙な見たこともないモンスターが発見されるんだって」

魔法使い「見たこともない?新種じゃないんですか?」

奴隷「この記事を書いた人は人工モンスターか異世界から来たモンスターって唱えてるね」

賢者「い、異世界」ワクワク

勇者「さて、西の大陸までの移動はどうしようかな」

賢者「ヘリコプターだ!ヘリコプター!!」

魔法使い「無茶言わないでください。ただでさえお金がないというのに」

奴隷「まほお姉ちゃん高所恐怖症だからね」ニコニコ


奴隷「いらいいらいよおねーひゃん」 ムニー

勇者「仕方ない。地下から行くか」スタスタ

魔法使い「勇者様?どこか体調が優れないのでしょうか・・・?」

勇者「ああ、いや、別に?」

魔法使い「そうですか・・・」(なんだかいつもと違うような・・・・)

_ ホテル _

僧侶「ふわぁ~あ。よく寝らぁー」ウーン グググ

僧侶「あれ?みんなー?どこぉー?」

遅れました。ゆるしてくんろ

まだ賢者のキャラが定まってません。もう少し厨二力を出したい

魔法使い「あ、何かいつもと違うと思ったら」

魔法使い「そ、僧侶さんがいません・・・!」

_____________________

僧侶「うぇ~~ん、みんらどこなのぉ~~~!」タッタッタ

僧侶「どこぉ~~~~!」タッタッタ


子供「あのお姉ちゃん泣きながら走ってる・・・」

 「見ちゃいけません」

チャラ勇「ん。僧侶ちゃーーん!」ニカニカ

僧侶「うぅっ、ゆ、勇くん達に置いてかれてぇ」

チャラ勇「ま、マジっすかそりゃヘビーな・・・」

チャラ勇「じゃあちょっとお待ち」スゥゥゥゥ

僧侶「えっ、なになになに?いきなり目ぇつぶって」

チャラ勇「かぁーーーーーーーーーーーーっ!」バッ

僧侶「ひっ!?」

チャラ勇「この先のビル曲がったら勇者ちゃんと会えるね。んっじゃ俺急いでっから!」タッタッタ

僧侶「え、あ、ありがとー」

勇者「はぁ?チャラ兄が・・・・?」

僧侶「こっこうやって目つぶって・・・・・・・・」スゥゥゥゥ

賢者「うむうむ」

僧侶「かぁーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」クワッ!

賢者「ひぃぃっ!?」ビクゥッ

僧侶「ってね。すごいよ、どうやって見つけてくれたんだろう」

魔法使い「恐らく魔力をたどったのでしょう。しかし、並大抵の人間じゃ行い得ない技です」

魔法使い「見た目に反したすごい人なのかもしれませんね」ユウシャサマトチガッテ

勇者「・・・」

勇者「んで、チャラ兄はどこいったんだ?」

僧侶「えっと・・・・・・あのでっかいタワー!」ビシッ

奴隷「あのタワーはお城みたいなもので。王様と研究員達しかいないんだって」

奴隷「危ない科学実験してるって噂だよ」

賢者「危ない科学実験・・・・・・・私もその昔ネイティブに___

勇者「・・・」

勇者「まぁ、いっか。僧侶も捕まえたことだし行くぞー」

_____________________

________________

_ 王宮 _

王「貴様の体力テストは完了した。なるほど・・・・あの大会を制したのなら大丈夫だろう」

王「仲間はどうした」

チャラ勇「置いてきたっス」

王「別れもなしにか」

チャラ勇「ハハッ、別れ言っちゃうとアイツ等ついてくると思うんで。いざこざを起こして

     俺が消えたほうがいいんで・・・・・・」

王「では、ゲートを開くぞ。貴様の無事を祈る」

チャラ勇「・・・」

ディーラー「開けろ!!!おい、チャラ勇!!僕達は何も聞いてないぞ!!!」ガンガン


チャラ勇「・・・」

王「邪魔が入ったか。しかし、どう嗅ぎつけたやら」

チャラ勇「開けてください。異世界に入るのは俺だけでいい。アイツ等に迷惑かけたくないんス」


バニーA「聞こえてんのよ!!迷惑かけたくない!?アタシ等は仲間じゃない!!一緒に魔王倒すって!」

バニーB「そ、そうだよ!どうしてひとりだけ」

_______________________________

________________________

勇者「ん。なんか音しなかったか?」

魔法使い「いえ、何も?」

勇者「なんかあの国から・・・・・・」クルッ

勇者「なんもないかー」

僧侶「ねぇ、勇くん勇くん!歩くのやだよぉヘリで飛んでってもらおうよ」

勇者「お前、旅だぞ!?これは勇者のファンタジーな物語なの!機械挟むな!」

勇者「なぁ、ロブスター?」

ロブスター「・・・」(俺の振るなし)

奴隷「あ、あったよ!西の大陸までの地下洞窟」

賢者「海の下を通るのか・・・・・・もし洞窟が何等かによって壊されたら・・・・押しつぶされたりして」

_ 西の大陸までの洞窟 _

勇者「暗いなぁ」

賢者「む。こんな薄汚い洞窟なのに・・・・白い柱が・・・」ペタリ

奴隷「あ、それ」

 _ モンスターが現れた! _

賢者「動いたぁ!?」

勇者「チッ、まほさん!僧侶!援護してくれ」タッタッタ

勇者「っらぁッ!」ザシュッ!

_ モンスター倒したよー _

勇者「おい、大丈夫か?」スッ

賢者「・・・ぁ」

 (「君、大丈夫か?)

勇者「なんだよ。攻撃食らってないんだから起き上がれっての」グイッ

賢者「へっ?あっ、あぁ、すまない・・・・」

勇者「?」
_______________________

_____________

幼賢者「あ、あの。ありがとう・・・//」

勇者父「礼には及ばないさ、勇者として当然のことをしたまでだ」

戦士「あら、カッコいいわぁ~ん。惚れちゃいそう」

勇者父「けどね」スッ

勇者父「子供は町から出ちゃダメだ。外には危険な魔物がたくさんいる」

賢者「うん」

勇者父「もし、君が大きなって強くなったら。その時はいいよ」

勇者父「可愛い子には旅をさせよというし。女の子でも君には成長性がある」

賢者「は、はい!」

_________________


_________

勇者「おーい、おーい」ペシッペシッ

賢者「はっ!?ゆ、勇者。お前は・・・・・」

勇者「なんだ」

賢者「いや、ないか。貴様などが・・・・まさか・・・・」スタスタ

勇者「はにゃ?」

_ 6時間後 _

ロブスター「・・・」テクテクテク

 _ 馬車 _

魔法使い「中に密集しすぎです!勇者様は引きずられてください!!」グググ

僧侶「そうだよ!ここは女性馬車両なんだから」グググ

勇者「てめぇが降りろ・・・!お前のその胸が一番場所食ってんだよ!!」グググ

賢者「いい加減にしろ!ただでさえ風が全く来ない洞窟なのだから貴様等が降りろ!!!」グググ

 ワーワー ギャーギャー

奴隷「良かったよ。ロブスターの上に乗っかるの選んで・・・・って」

奴隷「あれ、一本道の洞窟な筈なのに分かれ道だ」キョトン

奴隷「よっと」スタッ

スライム「ピキー!」

奴隷「おっと、ごめんよ。道を聞きたいのだけれど」

スライム「ピキーー!!!」フンス(うるせぇ!!!ぶっころすぞ!!!)

奴隷「大丈夫、ボク等は何もしないからさ」ニコニコ

スライム「ピキー!!!」フンス(嘘つけ!さっき仲間をたくさんやっちまってるとこ見たんだからな!俺のことも殺すつもりだろ!!)

奴隷「それは君が何もしてこなければの話さ。人間のお話は最後まで聞こうか」ニコニコ

奴隷「君達がどんなに束になってかかってこようと最後に待ち受けるのはただの液体になった自分なんだからさ」

スライム「・・・・」(右はもう使われてない洞窟を作った奴らの休憩所。左は西の大陸までの道です)

奴隷「ありがとう。君はいい子だね」ナデナデ

_ 休憩所 _

勇者「ふぃ~・・・」

魔法使い「西の大陸の地図が置いてありますね。フリーペーパーのように」

賢者「どれどれ・・・・・む。明後日頃には我が降りれる場所がありそうだ!」

勇者「そんな嬉しいのかよ。おねがーい一緒に旅しようよぉ」

賢者「ええい、触れるな野蛮人め!貴様と一緒でどんなに恥ずかしいか!!」

勇者「う、うぅ・・・・・奴隷ぃ~」

奴隷「よしよし」(昔より打たれ弱くなったなぁ)

僧侶「そういえばさ、結局魔王の城ってどこにあるんだろうね」

魔法使い「私は中央の大陸と聞きましたが・・・?」

僧侶「え?そうなの?ていうか中央の大陸なんてあるんだ」

勇者「は?チャラ兄がどこにもないから異世界にあるって」

魔法使い「え?」

賢者「え?」

賢者「コイツの言うとおり異世界にあるのだぞ?祖父が言っていたのだ」

勇者「ぷぷーーっ、まほさん遅れてるぅ~」

       ボォッ

勇者「直火ッ!!!?ライターで炙るのやめて!」

勇者(休憩をしてはや1時間みんなお疲れモードだ)

勇者(あーーーーーーー俺、なんで旅してんだろ。俺の目的をまたもや見失いそうになったよ)

勇者(ごめん、ごめんなみんな?本当はドエスサディスティックな勇者様が仲間をどんどんアヘ顔に

   堕としていく勇者様が見たかったんだろ?)

勇者(大丈夫。まだ間に合う。ほら、見てみろこの休憩所には男一人、女四人。酸素が少ない部屋にいる)

勇者(奴隷や僧侶はなんでも聞いてくれそうだからいいとして、残るはまほさんと賢者だな)

勇者(この二人はまだ従順じゃあない・・・・・)ジロジロ

賢者「見るな」

魔法使い「きも」

勇者「・・・」ウルッ(勇者は強い子。泣かない子。そういや、まほさん、なんて呼び方も下から目線だし)

勇者「まほ」

魔法使い「・・・・へ?」ドキッ

勇者「あ、いや、呼んでみただけです」

魔法使い「・・・そ、そうですか///」(ど、どうして急に呼び捨て!?もしかして・・・・)

勇者「こほん」(さて、これで俺の立場も再確認できた。もう実行する時が来たのだ)

勇者「おいメス豚共・・・・・叩かれたくなかったら全員脱げ!!!」

___________________________

_________________

賢者「やっと洞窟も抜けれたが。ダークナイトでは魔物も荒れ狂う」

魔法使い「この先1kmで村ですって!」

ロブスター「・・・ブルルッ」

奴隷「疲れた?そうだね、そろそろロブスターも限界かい?」

ロブスター「ブルルッ!」(じゃなくてコイツ引きずるの重いんだけど!)

                   ズルズル 勇者「えへへ、ボクワルイコ。ボクワルイコだよー」ズルズル

奴隷「ご、ご主人様!?あぁ・・・さすがにみんなやりすぎだよ!」

僧侶「物事タイトル通りに行くと思ったら大間違いだよ。ワンピースは服じゃないしブリーチは漂白剤じゃないよ!全く、次はないからね!」

勇者「どーしてそーりょおねーちゃん怒ってるのぉ~?」 ズルズル

僧侶「ふんっ!」ゴスッ!

勇者「ふげっ!?あひゃっ!あひゃhちゃひゃはyはやyふひひひひひひひひひひ!!!」 ズルズル

賢者「暴力ツッコミも過ぎてはいけないラインというものがあってだなっ!」

_ 赤緑の村 _

村人A「おーおぅ、歩きで来たとは・・・・・さぞ疲れたであろうに」

村人B「この田んぼ越えたところに宿屋あるぞよ~」

魔法使い「どうも」

僧侶「なんだか優しい村だねぇ~」

奴隷「ご主人様!!しっかり!!!」

勇者「奴隷・・・・・奴隷か・・・・最後にその顔が見れて・・・・良かがぶっ!」ブシュッ

医者「なんと!怪我をしてなさる!」

ナース「私達に任せてください!」

奴隷「へ?あ、は、はい」(茶番だったのに)

_ 宿屋 _

賢者「・・・・?」

賢者「???」フカフカ

賢者「このベット・・・・・なんだかフカフカしていないようなフカフカなような」

僧侶「なにバカなこと言ってるの?私も眠いし、先におやすみー」バフッ

魔法使い「そういえば勇者様と奴隷さんはまだ医者のところに?」

賢者「そのうち戻ってくるだろう。仮病なのだ」

_______________________

ナース「ひーひーふー」

勇者「ひーひーふーー・・・ひーひーふー・・・・あっ、お腹で動いたの・・・今・・・」

ナース「もう少しです!もう少し頑張って!」

勇者「名前はアナタが決めて・・・・?」

奴隷「勇子・・・」ギュッ

医者「必ずいい子に育つでしょう」ウルウル

勇者「じゃなくてぇ!!!いつまでこんな茶番しなくちゃいけないんだ!!」ドカァッ!

勇者「ったく、おい奴隷。どれーいおーい・・・・・あり」

勇者「アイツどこいったんだ?つーかなんかさっきから疑問が・・・・」

勇者「なんか畳がやけに冷たいし・・・・このお茶、水の味が」 ドカッ!

勇者「」フラッ

ナース「へへっ、人間もたいしたことねぇな」

医者「馬車の中身の食料と金は頂いたぜ。馬は食えんからそのまんまだ」

ナース「身ぐるみくらい剥がさないでやっか。コイツ以外。おーーい!みんなぁー!!町化かしやめにすっぞぉー!」

_ 次の日 _

 ドウリデオカシイトオモッタンダ・・・・ タヌキノニオイガスルシ・・・

勇者「んあ」パチクリ

奴隷「まさかボクの鼻を肥やしで抑えたなんて・・・・全部、田んぼのものだと・・・・ああぁ・・・」ブツブツ

魔法使い「たぬき鍋。きつねそば。たぬきうどん。赤と緑の村・・・・・んがああああああ!!!」

僧侶「ぶっ殺す・・・・アイツ等ぶっ殺す・・・・肉も散らして・・・一人ずつ群れに公開して食ってやる・・・・」

賢者「・・・」ズーン

勇者「おいおい、どうしたんだよみんな」

勇者「たぬきや狐に化かされたあとみたいな感じで」

勇者「で、なんで俺だけパンツ一張、まほさんマフラーで俺達何もない荒地の中心に集まってるのかな?」ニコニコ

勇者「ロブスター・・・・せめてお前だけでも近くにあったにんじんたくさん持ってきたぞ・・・」ズルズル

ロブスター「・・・ヒヒーン」(ありがと・・・)

奴隷「水を汲んできたよ・・・・・まほお姉ちゃんにろ過してもらったんだ・・・・」

魔法使い「み、水もにんじんも無料ですよ。にんじんは魔物が育てたのを盗んだものですが・・・はは・・・」

僧侶「こっちはお魚つってきたよ・・・・全部手づかみだから握力で骨飛び出ちゃったけど」

勇者「あはは・・・・・出るもんじゃねぇだろ。握力80オーバーかよ・・・・」ゴリゴリ

勇者「まずっ、ぺっ!」 魔法使い「本当だまずい」 僧侶「おえー」

ロブスター(それ、それ俺のにんじんじゃないの・・・)

奴隷「ってご主人様!そのにんじんメタパニ人参だよ!」

勇者「・・・・・大丈夫・・・・明日のパンツとちょっとの小銭があれば・・・・」

賢者「それだけしかないだろう」

勇者「あはっ、お前の服にシミつけちゃうぞ。白濁の」

賢者「ごめんなさい」

勇者「終わりだ・・・・何もかも・・・・武器も取られた・・・・金も金が・・・」

勇者「宿屋にも入れない。いや、俺の身なりから町や国にも入れない・・・」

魔法使い「こっちは魔物倒してもおかねなんて落としてくれないんです」

僧侶「あ、これ生でも食べられるよー寄生虫とかいないから大丈夫ー!」

勇者「すげぇ、クマノミ食う奴初めて見た。ピクサーに謝れよ・・・・ひひっ」

魔法使い「ふふっ」

奴隷(ダメだ。キアリーじゃメタパニ効果を治せない・・・・このまま待つしか・・・・)

勇者「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

魔法使い「ふふっ、あはははははははは!」

僧侶「うん、おいしー!ヒトデもいけるね~」

賢者「・・・」(もう嫌だ)

魔法使い「あはっ、もう何してもいい気分だよ!」

勇者「何しても?え、えへっ、それってぇ・・・・・・・俺のアレをアレしたり・・・・いひひひひひ」ジュルッ

魔法使い「もうっ、勇者様のスケベー。エッチー。変態ー。えぐっちゃうぞ~」バシッ

僧侶「クマノミおいしー!あはっ!イソギンチャクおいしー!パパには会えた!?会えないよ!!!だって私のお腹の中だからぁー!」

賢者「もう嫌だ・・・・嫌だよぉ・・・・うぅ・・・・」

奴隷「大丈夫、一時的なものだから・・・うん・・・・きっとおかねも元通りに・・・・」

_ 西の舞踏町 _

 舞踏の町、名前さながらに西洋をイメージした町並みであった。レンガの家や石の彫刻は美しく
 また村人もローブを羽織っている。まるでローマに迷い込んだみたいで

村人「あはは、そのかっこーはさてや狸、狐に化かされたな?」

勇者「人がせっかく宣伝してやってたのにぃ~あひゃっあひゃひゃひゃ」

魔法使い「舞踏の町って素敵!るんるん♪」ステップステップ

僧侶「見て!私踊れるのぉ~コッサックダンス!!!」ズンチャズンチャ

賢者「もうやだよぉ~~~!うわぁぁぁぁぁ!」ビエー

村人「こりゃ重症だ」

師範代「どうかしたのか?」スタスタ

村人「今年で3度目ですよ。また、被害者です」

_ 武道場 _

勇者「って!舞踏と武道はちげぇっつの!なんでやねーん!」

魔法使い「ブハァッ!ハゲがハゲがテカってるぅ~~!」

師範代「・・・・・勇者御一行か。打たれ弱い子供達だ。今までの旅人は泣きはしたが壊れはしなかったぞ」

奴隷「いえ、毒のある食物を食べてしまって」

師範代「なるほど」

僧侶「はぁ、みんなお子ちゃまだよね。旅に危険はつきもなんだから何が起きても同様しないのが普通だよ」グジャッグジャッ

賢者「・・・・・」

僧侶「はぁ~××××おいしー」グジュグジュキキーーッグスッグジュッボジュギャーーーッ

賢者「あぁっ、こ、ここに仲間の酒場はありますか?!ないですか!?そうですか!?」

師範代「貴様等はまず精神を鍛えなければな。勇者一行が聞いて呆れる」

師範代「見た目はアレだが前回の大会優勝者のチャラ勇はすごい男だった」

勇者「・・・・っ」ピクッ

師範代「私は心も弱い軟弱者が嫌いだ。そこで提案だ」

     師範代「メシも衣服も風呂も与えてやる、その代わり今日から私の門下生になるのだ!!!!!」バァーン

師範代「今日はもう遅い。明日早いぞ。今のうちに食っておけ」

師範代「食事を出せ!」

 「「「押忍!!!」」」

    ずららーーーーん

勇者「・・・はむっ、むぐっ」ウルッ

魔法使い「うまい・・・」ポロポロ

僧侶「うぅっ、うぐっ、うぇぇ~あうぁ~うぅ」ボロボロ

賢者「ヒック・・・・グスッ、うぅっぐすっ・・・」ムシャムシャ

奴隷「いただきます」

弟子A「ったく、師範代もあめぇったらありゃしねぇぜ」

弟子B「せやね」

弟子A「旅人にまであれだからな。まぁ、恩返ししてくる旅人の金や食物のおかげで道場が成り立ってんだがよ」

弟子B「せやね」

弟子A「娘としてはどう思いますか?姉御」

武闘家「・・・・・へ?わ、わたしはどうも・・・・」

弟子A「姉御も小さい時師範代に拾われた身ですし。師範代を親として思ってるんでしょう?」

武闘家「え、ええ・・・・・あ、ま、まぁ」

弟子B「せやろね」

勇者「ハムッ ハフハフ、ハフッ!!」

賢者「白いご飯がこんなにも美味しく感じるだなんて・・・うぅ、パンしか食わないとか言ってごめんねおじいちゃん」バクバク

__ そろそろ俺の楽しかった旅も終わりにかかる __

勇者「んぐっ!?つ、突っかかった!骨!骨!!」

       __ 俺は仲間を愛していた。いや、この時はただ楽しかっただけなんだ

                 ただ純粋に旅が楽しかった。子供ながらに楽しかっただけだ __

奴隷「水、水飲み込んで!」

魔法使い「全く、マナーというものがですね」

僧侶「まほちゃんご飯粒付きまくってるよぉ」

         __ 金品取られたり、昔の友達とあったり、仲間を救ったり、戦争に巻き込まれたり、でっかい鳥と戦ったり __

                       そんな旅が永遠に続けば良かったのに

_ 現在のパーティ 勇者 魔法使い 僧侶 奴隷 賢者 _

また書きます

必ず仲間は勇者に従順になると思います。タイトル詐欺になってはいけない・・・

_ 次の日 _

勇者「なんだこの服・・・・胸に獣の漢字マークが・・・・」

魔法使い「私は小って・・・・」

僧侶「私、狂なんだけど・・・なんで?」

賢者「我は呆だ。呆れた・・・・の?いや、、阿呆・・・・どっちにしても嫌だ!」

奴隷「ボクは・・・・えっと神?」

勇者「いいな。俺もせめて鶴か亀がよかった」

勇者「ん~まぁ、飯も服も寝る場所もくれたし。ここでしばらく旅の金稼ぎしないとな」

僧侶「そうだ_____

師範代「させんぞ」

師範代「貴様等はまず鍛えるまで返さん!1週間は返さん!」

僧侶「あら優しい」

師範代「弟子!お前等はなぜこの道場に入った!」

弟子A「地上一武闘会で優勝するためです!」

弟子B「せやで」

師範代「武闘家。お前もだろう」

武闘家「へっ!?あ、は、はぃ」ビクッ

師範代「なんだその返事は!!何故未だにどもるんだ!!!」

武闘家「ご、ごめんなさぁい!」

勇者「地上一武闘会・・・・なんかおらワクワクすっぞ。賞金100万Gとか100万とか100万とか」

魔法使い「私は近接戦闘向きじゃない職業柄ですので。同様に賢者さんも近接戦闘は次の次ですし勇者様に任せます」

師範代「そうか。ならば、二人には雑用を頼もうか。ここは花嫁修業の場でもあるからな」

魔法使い「は、花嫁」

賢者「あの方と・・・・・はっ、ち、違う違う///」

僧侶「私は!?私も近接戦闘向きじゃないよ!!?」


奴隷「ボクは格闘も習ってみたいな」

師範代「うむ。1週間もあれば鍛えられるであろう。なにせ魔物と戦うものは違うという」

      __  こうして、俺達は地獄の1週間を送ることになった __
 
勇者「アタァッ!ホォ~~~~~ッ、ハァッ!」

武闘家「ち、違います。こっここはカンフーじゃないんですぅ」

 __  徐々に芽生えていく仲間との絆  __

勇者「賢者、お前の料理は美味しいなぁ。こりゃ花嫁も・・・・・・イヤナンデモナイ」

賢者「フフ、だろう。幼い時から作っているからな」

魔法使い「あ、あの私のは」

勇者「・・・・・・・・・う、ウメー」

奴隷「ごほっ!??」

僧侶「胃が!胃が壊れる!!」

魔法使い「ふふ、美味しそうでなにより」

 ___ そして目覚める新たな力 ___

勇者「はあぁぁぁぁぁぁぁっっ!」

 ___ そして新たな仲間 ____

 「あの」

勇者「そして新たな・・新たな・・」

武闘家「あ、あの!ちゃっちゃ・・・・え、えとちゃんと仕事してください!」

勇者「・・・ちぇっ、だって早朝から昼まで町内清掃とか」

勇者「なんの意味があるんだよ~~!」

武闘家「そ、それは・・・掃除って以外と疲れるか、ら?」

勇者「はや3日目。俺はまだスーパーサイヤ人になれていないんだけど」

武闘家「な、なれません!」

勇者「賢者とまほさんはお料理教室だし・・・・奴隷は精神統一・・・・まぁ奴隷はもうランクSで

   教えることは何もないらしいけど」

僧侶「仕方ないよ。私達ただの格闘技だし。奴隷ちゃん天才だし」

 「おーい君達ーこっちのペンキ塗ってくれない?」

勇者「あしゃしゃーす」

武闘家「は、はぃ」ボソボソ

勇者「パイセン声小さいっすよファイトーwwww」

僧侶「ちょっとやめなよ!」

武闘家「ご、ごめんなさい・・・・声・・・・む、昔からこんなんで・・・」

僧侶「けど、前回の大会で準優勝らしいじゃん。すごいよ!」

勇者「・・・・本当にチャラ勇が1位だったのかぁ?」(どうも信じられん)

武闘家「は、はい・・・・手も足も出なくて・・・・」

勇者「ぷっ、けっこー大会とか余裕なんじゃね?」

武闘家「」ピクッ

武闘家「ば、馬鹿にしないでください・・・・貴方なんて予選落ちですよ・・・!」ボソッ

勇者「んんっん~?武闘家ちゃん。そのツインテール引っ張られたいのかな?ん?」

武闘家「・・・・た、試してみますか?」スッ....

勇者「勘弁してくれよ。俺、こう見えて君みたいな気弱なツインテールにぽかぽかされると思うと興奮しちゃうから」

僧侶「どうでもいいけどやめなよ。師範代に怒られちゃうよ?」

勇者「いいんだよ。どうせ掃除なんて終わってんだし」

勇者「来いよ・・・・・こっちは受けおー
               武闘家「ハッ!」ブンッ

勇者「ぐっ!?は、速ッ
          武闘家「やっ、ハッ、セイッハッハッ!!!」ドカッ バキッ ドッドドド!!

勇者「ほげっ、ぼららっ、うげっげっげっ!?!?!?」

武闘家「はあぁぁぁぁ・・・・・・・・・・っはァッ!!!」

        ド   スッ  !!!!

僧侶「せ、正拳突き・・・!」

勇者「」バタッ ブクブク...

武闘家「あっ、ひいぃぃっ!!?ご、ごめんなさぁい・・・・」

奴隷「よしよし、大丈夫。魔法と剣さえあればご主人様がナンバーワンさ!」ナデナデ

勇者「大会は魔法も剣も禁止なんだよぉ!大会の結界の影響で中じゃ魔法使えないし・・・ぐすっ」

奴隷「ご主人様・・・・」ナデナデ

魔法使い「ゆ、勇者様・・・・そんなときに私の餃子を・・・・」スッ

勇者「いらない。なんすかこれ、食べるラー油中に入れて焼いただけだろ!巻き方も雑だし!ナメてんのかチョイスもおかしいだろッッ!」

魔法使い「っ!?」

賢者「甘いものでも食べるといい。さっき禁断の果実でパフェをつk

勇者「食べりゅー!いやぁ、どっかのDVウィザードと違って料理はうまいし・・・・・・あ」グワッ ガツガツ

魔法使い「・・・うっ、うぅ・・・・ひっく・・・・グス・・・」グスッ ポロポロ

勇者「・・・」ダラダラ

僧侶「勇くんがまほちゃんなーかしたーなーかしたー!」

賢者「男が女性を泣かすなんて・・・・・下衆め」

魔法使い「うぅっ、だ、だって勇者様元気なかったから・・・・ぐすっ・・・・ひくっ・・・」ボロボロ

奴隷「ご主人様」ジッ

勇者「ご、ごめんなさい!焼いて!俺を調理していいですから!!なんでもしますから許してください!!!」

魔法使い「ん?」ピタッ

____________________________________

勇者(ギャグボールをして耳栓、目隠し、鼻栓・・・・息しづらい死にそう・・・・)

勇者(そして生暖かいのが横にいる・・・怖い・・・怖い・・・)

魔法使い「ぐぅ・・・ふふっ・・・んぅ」ギュウウウウウウウ

勇者「んんっ!?!?んんーっ!んーーっ!!」(めっちゃ締め付けてきたぁぁぁぁ!?!?!)

_ 翌日 _

武闘家「へっ?り、リベンジですか・・・・?」

勇者「来いよ。俺はジャッキーもチャウも越えた」

武闘家「じゃ、じゃあよろしく・・・ですぅ」スッ...

勇者「フン」クイックイッ
         武闘家「フッ!」シュッ
                 勇者「ハッ」シュバッ

武闘家「なっ!?受け止めた・・・・?」

勇者「フハハハ、勇者の成長力舐めんな!一回の戦闘で得る経験値はおお___

武闘家「えいっ!」ズツキッ

    ゴチンッ!!!

勇者「」ブクブク....

師範代「地上一武闘会で優勝は無理だろうな。なにせ娘に勝てないとなるのなら」

師範代「娘は全ての技を会得し、電光石火の異名を持つ」

師範代「だがチャラ勇に負けた。なぜだかわかるか?」

勇者「・・・・そんなの知るか」ヒリヒリ(またチャラ勇かよ・・・・なんでそんなすごい奴が・・・)

師範代「欲の違いだ。娘はただ強くなりたいだけ、武闘会で優勝すればそれが証明できると思っている」

師範代「だが奴は違った。命懸けで魔王を倒すべく意思が見えた」

師範代「異世界に行くのなら強さを証明せよと言われたらしいな」

勇者「強さを証明・・・・?」

勇者「な、なら俺だって!」

師範代「違うな。貴様の欲は汚い。汚れている。ただ旅がしたいだけなんじゃあないのか?」

師範代「女にまみれて」

勇者「・・・・は?」ギクリ

師範代「魔王を倒すなんて全く考えていないだろう」

勇者「うぐっ」ギクギクッ

師範代「やはりな。意志無き者が娘を倒せるわけ・・・・・」

    キャーーーーーーーッ!!

勇者「!?」

師範代「・・・・何事だ」

村娘「見えたのよしっぽがッ!コイツはたのきよォォォォォッ!!」

美青年「なんだいお嬢さん。俺に惚れた・・・・というより化かされたって言われいたのかい?」

村娘「し、しっぽッ!しっぽが見えたのよォ!!何よりその葉っぱの髪飾りが証拠だわ!!!」

勇者「どけブスッ!!!」グイッ!

村娘「ほげっ」

美青年「げっ・・・」

勇者「その顔忘れねーぜ・・・・どうやらお前等のモシャスは人間になれても一定の人間にしかなれないみたいだな」

    ぼふんっ

たぬき「ニゲロッ!」テッテッテッテッテ

勇者「なっ、待てコラ」

__________________________

たぬき「ふぅ・・・・危なかった・・・・まだお金使いきってねーのにな・・・奴らに里がバレたらヤバい」

たぬき♀「・・・」トコトコ

たぬき「!? お、おいそこのお嬢さん!」トコトコトコ!

たぬき♀「なぁに?」

たぬき「え、えっとその・・・俺等の里出身じゃないみたいだけど・・・・どこ出身?」

たぬき♀「・・・・ふふ、ついてきたら教えてあげる」トコトコ

たぬき「はっはい!///」

_ 武道場 _

奴隷「ふぅ、捕まえたよ。モシャスって難しいね」ギュッ

勇者「さすが奴隷だ・・・・お前の成長ぶりにお父さんは泣きそうだよ・・・」ボロボロ

魔法使い「思いっきり泣いてるじゃないですか・・・・ですがそうですね。なんだかたくましくなったような・・・・」

奴隷「へ?そ、そうかなぁ」

魔法使い「あぁ、いや。男性みたいにたくましくなったんじゃなくて・・・う~ん可愛くなった?」

勇者「女に近づいたって感じだ。なんせたぬきまで堕とすんだからな」ニコッ(後で身体的な成長記録も更新しておこう)

魔法使い(これ以上私を超えないで・・・・)

奴隷「えへへ・・・///」

たぬき「この野郎ッ!離せーーーーっ!」

賢者「いただきます・・・ん。奴隷は?」

勇者「たぬきを説得してるみたいだ。なんか仲間を呼ばせてるんだってよ」

魔法使い「やっと荷物が帰ってくる・・・・お金は半分以上使ったみたいだけど」

僧侶「けど地上一武闘会に優勝すればいいんだし。勇くんが」

_________________________________

奴隷「やっぱり無理かな・・・?」

たぬき「・・・・嫌だね。お前は俺を騙した。絶対に許さない!」ガルル

   グイッ

奴隷「先に騙したのそっちじゃないか」

奴隷「威勢をはるのはいいけどさ・・・・・もう少しこれから自分がどうなっちゃうのか考えた方がいいんじゃないのかな」

奴隷「この町の町長さんの家の人は剥製が好きみたいなんだ。一緒に見に行くかい?もしかしたら君の親戚かもね」ニコッ

たぬき「!?」ゾクッ

奴隷「大丈夫、荷物を返してくれるだけでいいんだ。お金も半分以下でもいいから返して欲しい」

たぬき「・・・」

奴隷「知っている。魔物の増加現象で君達、動物の居場所が無くなっていることに」ナデッ

奴隷「魔物は居場所を取ったり。君達を食べたり、野菜や果物を横取りするらしいからね」

奴隷「だからわからないでもないんだ。人間を騙してでも自分達の食料を確保したい気持ちも・・・・」

たぬき「・・・・ああ、その通りだ・・・・魔物のせいで・・・」

奴隷「けど、大丈夫。きっとボクのご主人様が魔王を倒してくれる筈さ」

奴隷「魔王を倒したら魔物も消える。言い伝えだけど真実の筈さ」

奴隷「お願いだ・・・・ボク達にかけてみないかな・・・・?」

たぬき「・・・・・チッ」

クゥーーン  クゥーーーンッ!

勇者「お。鳴いた」

奴隷「ボクの想いが伝わったみたいで嬉しいな。きっと明日中には来るってさ」

魔法使い「これで金銭面以外では問題解決ですかね」

勇者「ああ、けど俺は・・・・・」

勇者「・・・・・」

勇者「そ、そう!魔王を倒すために力をつけないと!力を証明するために大会で優勝しないと!」

魔法使い「? なんでカタコトで・・・?」

僧侶「あぁ~それより残念だなぁ。たぬき鍋、美味しいと思うんだけど」ジュルッ

奴隷「やめて!?」

賢者「ふふっ・・・・本当、貴様等はたのs・・・」ピクッ

賢者「武闘会の会場はここから数kmの国」

賢者「そこには酒場がある・・・」

勇者「ああ。そういやお前降りるんだったな・・・・」

勇者「・・・」(伝えるべきか・・・・いや、いいか・・・)

勇者(それはコイツの夢と目的を壊す結果になるから・・・・)

                     ガラッ!

師範代「いつまで食事している!終わったら特訓だ!」

勇者「おーっしゅ」(俺が伝えるべきことじゃないよな)

また今度書きます。そろそろ魔王だしたいな


あと奴隷がいつの間にかSキャラっぽくなってましたが気にしないでください

 _ 次の日 _

たぬ村長「この度はうちの若い者が勝手な事をしてしまい・・・・本当に申し訳ありませんでした」

僧侶「・・・」ジュルッ

たぬ村長「ひっ!?人間様のお金の方はこちらでは用意できませんので・・・・食材を大量に」

奴隷「いらないよ。ね?ご主人様」

勇者「へ?あ、あぁ。お前等も生き物だからな、お詫びだけでいいんだよ」

たぬ村長「ありがとうございます!ありがとうございます!お前たちも!」

たぬき「ありがとう・・・」

たぬき「・・・」ペコッ

       トコトコトコトコトコ

奴隷「もう盗むなとは言わないけどあまり悪さはしちゃだめだよ~」

賢者「服も帰ってきたし、一件落着だな。残る問題は大会だが・・・・」

勇者「まぁ見てろよ。俺の____

師範代「お前等、予選大会に行くぞ」

勇者「は?」

武闘家「た、大会は明日が本番なんですぅ・・・」モジモジ

勇者「は?」

_ 異世界 _
       = 魔王城 =

  「いやぁ、やっぱり君の息子の旅は面白いよ。うん、今までで見ててこれほど楽しくて」

魔王「こんなにも危機感を感じない旅は初めてd____
                  ドゴオォォォォォォォォォ!!!!

魔王「ちょっと喋らせてもらったっていいじゃないか。もう」シュゥゥゥ....

勇者父「水晶を見ている暇があったらこっちを向け!今日こそ仕留める・・・・ッ!」

アホ勇「俺も加勢するっス!」

魔王「・・・・・・『こっちの世界』じゃ年をとらないからって・・・・」

魔王「流石に10年以上も戦いに来られるとこっちも飽きちゃうんだよね。めんどくさいから殺そうと思っても逃げるし」

魔王「追いかけるのもめんどくさいし。しかもめんどくさいお嬢様攫っちゃったし」スッ

姫「・・・」ムスッ

勇者父「姫から手を離せ!」

魔王「彼もこっちに来るのかな?楽しみだなぁ・・・・・来れないかもしれないけど・・・・」

勇者父「・・・・来させない。ただでさえ息子が生まれるまでに貴様を倒すと妻に約束したのだからな・・・・!」

魔王「うん、知ってる見てたからー」

勇者父「くっ・・・・俺はなんて奴なんだ・・・・息子にまで迷惑をかけるなんて・・・!」

魔王「そういえば、チャラい子もこっちにきたんだっけ?」

側近「はい。最近、『あちらの世界』で『こちらの世界』のゲートをこじ開ける機械を発明したようで」

魔王「うわ・・・・・強くなってから来るもんなのに・・・・若い子は機械にたよってばかりだね」

勇者父「はぁぁっぁぁーーーっ!!」ダダッ ブンッ!!

魔王「君の息子もそうならないといいね・・・・あ!」キィンッ

魔王「そうだ。僕、壊しに行ってくるよソレ。そのこっちまで来れちゃう機械!」

側近「そんな・・・・。魔王様、わたくしめが参りましょう!」

魔王「いいのいいの。この人たち相手にすんの飽きたし。10年も前から飽きてるし」

勇者父「ぐあぁっ!!く、くそっ・・・!」

魔王「彼と顔を合わせるの待ち遠しいしね~」

___________________

____________

 _ 予選大会場 _

 「それでは予選大会の説明を行いまーす。まぁ、それぞれのブロック優勝者8名が地上一大会進出って感じでーす」


師範代「勇者と弟子AはAブロック。弟子BはDブロック。そして武闘家はFブロックか」

師範代「勇者と弟子Aはお互い加減なしの勝負をしろ」

勇者「おーっしゅ」

弟子A「押忍!」

審判「えーそれでは、お互い見合って・・・・・開始!」

弟子A「フッ!」シュバッ!

    ドスッ! ガシッ!
            バシィンッ!

弟子「良し!くらった・・・・・・あれ!?」(なっ・・・・当たったのはコーナー!?)

勇者「ハァッ!」ブゥンッ!!!

   バキィッ!!!

弟子A「かはっ!?」(いつの間に後ろに・・・)


賢者「お、おぉ・・・・回し蹴り!」キラキラ

 _ そして _

勇者「いやぁ、かなりはしょりまくったけど俺が一番かっこよかったな!」

魔法使い「大会出場おめでとうございます!」

勇者「いやぁ、いいんだってまほさん。当然の結果___

魔法使い「武闘家さん!無事に優勝してくださいね。応援してます」

僧侶「勇くんとか弟子Bさんとか色々強そうな人いっぱいいるけどぶとちゃんならいけるって!」ファイトー

勇者「お、おーい・・・・そういうプレイですかそうですか・・・もう、すねるぞー・・・」

勇者「っておい!行かないでー!」

 「君・・・・・もしかして彼の息子かい?」

勇者「・・・・・はい?」

_ 裏路地 _

勇者「こんなとこに呼び出してなんだおっさん?俺が美形だからって襲うのはNGだぜ」

おっさん「違うよ。君の顔を見てピンと来たんだ。あの子の息子だってね」

勇者「・・・・アンタ、もしかして勇者か?」

中年勇「そう、落ちこぼれの勇者さ。仲間にも見捨てられてここにいる」

勇者「そりゃ難儀なこった。それでも予選進出できるならすげーな」

中年勇「フフフ、優勝すれば異世界までのゲートを開いてくれるって王が言ったからね」

勇者「え?」

中年勇「ん、知らないのかな。北の大陸の機械が発達した国があっただろう」

中年勇「あの国のタワーは異世界へとつながるゲートを開発したんだ。1回つなぐだけでも相当なリスクがあるらしいけど」

勇者「・・・・嘘だろ・・・・じゃ、じゃあチャラ兄は・・・・」

中年勇「ああ、ここで優勝したみたいだね。多分異世界に行ったんじゃないかな。魔王を倒しに」

勇者「で、でもアイツは仲間を置いて!」

中年勇「・・・・・それほど危険に晒したくなかったんじゃないかな?」

中年勇「私はただ仲間に見捨てられただけだけど・・・・・彼は仲間を危険な目に晒したくなくてわざと置いたんじゃ?」

中年勇「というか実際そう相談されたしね」アハハ

勇者「・・・あれも演技だったってことか・・・・・・」

中年勇「・・・・・君も同じ立場なんだ。君はどうする?」

勇者「!」

中年勇「君がもし優勝して異世界に行くとして」

中年勇「仲間を連れて行けるのかい?」

中年勇「君は仲間を危険な目に晒させるのかい?」

勇者「・・・・・ッ!」グッ...

中年勇「ここ『イクシードバリー』は職も豊富だ。何より仲間の酒場もある」

勇者「・・・」(俺は・・・・・アイツ等を・・・・)

中年勇「ま。それはおいといて」

中年勇「大会は明日だ。また会おう」スタスタ

勇者「・・・」

_ 宿屋 _

勇者「ふぅ、急展開すぎて疲れちゃった・・・」

魔法使い「そういえば賢者さん、今からでも仲間の酒場で仲間を探してみては?」

僧侶「勇くんのおと・・・・・・あの方を一緒に探してくれる人。見つかるといいんだけどね」

賢者「・・・うぅーむ。もしかしてら異世界にいるかもしれないからな」

勇者「なんなら俺と____
 
 ( 君は仲間を危険な目に晒させるのかい? )

 ( お仲間さんと仲がいいみたいだけど。決して楽な旅だと思わないほうがいい )

      ( 誰かが死ぬなんて、この世界じゃ当たり前の事なのよ )

 ( 旅はさ、楽じゃないんだよ。誰かが死ぬなんていつ起きてもおかしくない )

賢者「? なんだ?」

勇者「あ・・・・・いや、なんでもない」

賢者「・・・・・・・そうか。取り敢えず大会だけは見てやるとしよう」

勇者「ありがとう」

魔法使い「勇者様・・・・?」

魔法使い「なんだか最近お顔が優れないような」

勇者「え、嘘っ?ハリが・・・・ツヤが・・・・!!」

僧侶「・・・」(なんだか無理してボケてるような・・・)

勇者「な、なんだよお前等。犯すぞ!」

僧侶「ふん!やってみなよ」

       キャーーーッ ギャァァァァァ

師範代「お前等!!明日は大会というのになんだその緊張感のなさは!!!」

 _ あのおっさんの問いに俺は答えを見つけられないまま・・・・・夜が明けた _

_ 闘技場 _

司会「それではァ!第1試合 暴君さんと武闘家さんの試合です!」

   ゴーーーーーーーンッ!

武闘家「よ、よろしぎゅぁっ!?か、噛んだぁ~・・・」

暴君「へへっ、準優勝の割に可愛いじゃんk ドゴォッ!!!

武闘家「セリャッ!!」シュシュッ ドスッバキィッ!

暴君「」フラッ......バタン!

武闘家「・・・・お、おす!」ペコッ

司会「しゅ、瞬殺だぁーーーーーーッ!!」

勇者「第3試合は俺か・・・・・」ソワソワ

勇者「相手、相手はっと」スッ

 「相手はこの俺よ」スタスタ

ボス「この前俺の舎弟をいたぶってくれたようじゃねぇか」ゴキゴキ

奴隷「舎弟?誰のこと___

部下「おっとぉ、しゃべんじゃねぇぜボーイッシャー。それ以上喋っと喉かっきるかんな!」

奴隷「・・・・・おっと」

ボス「なぁーに、山賊のことさ。まぁいい、いたぶんのは試合でってことにしてやるぜ」スタスタ

部下「ケケケッ!」タッタッタ

僧侶「うわぁ・・・・小物っぽいなぁ」

魔法使い「・・・」

勇者「まだ試合終わんねーのか。あれ、賢者は?」ソワソワ

魔法使い「多分、寝坊でしょう。それより・・・弟子Bさんの第2試合ですが・・・・」

勇者「え?」

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弟子B「ぐっ・・・・!?」シュバッ

中年勇「・・・」ユラリ

   バゴォンッ!!!

弟子B「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!!」

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武闘家「速い・・・相手の急所を掴んでましゅ・・・あ、ます」

司会「それでは、第3試合を始めます!!」

 ゴーーーーン

ボス「ククッ・・・・」ポキポキ

勇者「・・・」ホジホジ(リラックスリラックス・・・・)

 ウオーーー ヤレー ハヤクシロー!

   ヤッチマエー! ユウシャー! ガンバレー!! アンナヤクザヤッチマエー!

勇者「み、みんなに見られてりゅう///」ビクビクッ

ボス「・・・」

_ 観客席 _

魔法使い「全く・・・・もじもじしてなにやってんだか」

 「あの人かっこよくない?」 「ここまでこれるなんて強いんだろうね」

  「名前なんていうの? 勇者?」 「えーーー!すごぉ~い!!」

 「あとで勝っても負けても挨拶しようよ!」 「サインもらっちゃわない?」 エーヤダー

魔法使い「・・・」イラッ

 「勇者様ー!ファイトォー!」 「ほ、ほらプレート作っちゃいましょうよ!マジックで書いて・・・勇者様」

奴隷「さすがご主人様だ。もうファンができてる」

魔法使い「」(勇者様と呼んでいいのは私だけ・・・・私だけなのに・・・!)イライラ

僧侶「アハハ、きっと勇くんの性格知ったらファンやめると思うよ」

勇者「聞こえるぞ・・・・・!俺の黄色い歓声が!」

勇者「うおぉぉぉ!震えるぞハート!燃え尽きるほど___ ブンッ!!

ボス「オラァッ!!!」

勇者「なっ!?」シュンッ!


  「きゃーーーーっ!避けたわよ!華麗に避けた!」 「さすが勇者様!」

魔法使い「・・・・イライラ」

奴隷「遂に擬音を言葉に出しちゃったか」

勇者「メリケンサックなんて・・・・おい審判!」

審判「・・・」OK

勇者「はぁ!?武器なしだろ!!」

ボス「拳に身につけるならいいのさッ!ッラァッ!オラァッ!」ブンッブンッ

勇者「よっと、ほっ」シュバッ シュバッ

司会「おぉーーっと華麗に避ける勇者選手!」

ボス「チッ、避けんじゃねぇ!」ブンッ!!

           勇者「・・・」パシッ!

ボス「な・・・・・受け止めただと・・・・!?」

ボス「お前のその貧相な身体にどこにそんな力が・・・」ググググ

勇者「ふん。知ってるか?最近の主人公は細マッチョが強いんだぜ!!!」ゴスッ!!

勇者「ホアチャッ!」シュッ! ドスッ!!

勇者「ホォーーーー・・・・・・・・アッタァッ!」バギュゥーーーーンッ!!!

ボス「ほがっ!?」(こ、こいつさっきから股間だけ狙いやがって・・・!)

勇者「フィナーレだ。もう子供はできないカラダになれ」シュゥゥゥゥゥ

司会「なんと、勇者選手!右足を大きく振りかぶって!」

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勇者「らくしょーらくしょー」スタスタ

奴隷「はいお茶」

勇者「んー」ゴクゴク

部下「てめぇら・・・・ぶっ殺す!よくもボスの金的を・・・!」

勇者「うっせーな。少子化に繋がるだろ?」

部下「てめぇその喉掻っ切って・・・・あれ?ない・・・・ナイフがな___ギラッ!

奴隷「君は本当に喉を切ったことがあるのかい?」スッ...

部下「なぁっ!?い、いつの間に」

奴隷「ご主人様、みんなのところにいって先に休んでて」

勇者「ああ、怪我すんなよー」

奴隷「あと数cm近づけてみようか・・・・この切れ味なら血が垂れていく・・・」グッ

部下「!?!?」タラー...

奴隷「もう少し力を入れると血が噴き出す・・・・・・そしてノコギリのようにギコギコとゆすってみる・・・・」

奴隷「するとどうなるかな?ヒューッ ヒューッ ってもう声に出せなくて君は

部下「」バタッ....ブクブク....

奴隷「ふぅ」パッパッ

奴隷「気絶したフリもわかってるよ」グイッ

部下「ぎゃっ!?ハゲる!はげ・・・・むぐっ!?」

奴隷「次、ボクのご主人様にナイフを向けたら・・・・・・わかってるよね?喉だけじゃすまないよ」

勇者「よっと・・・・・ん。なんだまほさんしかめっ面して」

勇者「さ、さては俺が黄色い歓声を受けててイライラしてたのかな?ん?」

魔法使い「・・・」ギクッ

勇者「まぁそんなわけないと思うけど・・・さて、武闘家の相手は・・・・」

勇者「・・・・・・あのおっさんか」

 「あの!!」

勇者「ん?」

 「サイン・・・・してもらってもいいですか勇者様!」

勇者「フッ、ああいいよ」スラスラ

 「きゃぁぁーー!」 「次、つぎわたし!」 「わたしもー!」 「わたしも!」

勇者「おいおい列はみだすなよ」キラッ

 「握手とかは・・・・・その・・・・」

勇者「握手?別にい

魔法使い「ダメです」

魔法使い「そこの女性の方、この人は下品で変態で汚くて!汚い人なんです!!」

魔法使い「む、むやみに触るのはいけないと思います!!大体!こんな人、最低最悪のクズで!

     今だって猫かぶってる変態なんですからっ!!!」ガルルルルルルル


奴隷「どうかしたの?あれ」

僧侶「えっと、勇くんのファン達ともめてて・・・・」

奴隷「ああ・・・・」

魔法使い「で、ですから!この人は最低で」

勇者「うぅ・・・」

 「だからなに!?アンタが勇者様の何がわかるっていうのよ!」

魔法使い「」ブチィッ!

魔法使い「はぁ!?貴方こそ勇者様の何がわかるんですか!!?」グイッ

勇者「いやん」

魔法使い「私はこの人と約3ヶ月も前からほとんど朝昼晩と寝食共に生活しています!

     最初に仲間になったのも私だし勇者様って呼んでるのも私!!」

 「はぁ?それがな_

魔法使い「いいから勇者様は私のなんだから!!!!!」

勇者「うん、そのとおり!俺はまほさんのモノ・・・・・・・・・・え?」

魔法使い「・・・え、あ・・・・あぁいや、その・・・!!!」

魔法使い「~~~~~~~っ!!!?//////」バタッ

勇者「フッ、生まれて初めてモテ期を感じたぜ」

僧侶「よかったねモテてさ」ギロッ

勇者「あぁ、そうさ。お前もヤキモチくらいやいたらどうだ?」

僧侶「・・・・・・ずっと焼いてるし」フイッ

    「あの」

勇者「んんー?」

青年「僕にもサインくれるかな?」

青年「さっきの戦いすっごく面白かったよ・・・・・・」

青年「『ずっと見てて』君のファンになったんだ・・・・」

司会「おぉーーーーっと!中年勇が酔い始めたぞぉー!?酔拳かぁ?」


勇者「なっ!?悪いな、後ででいいか?俺このあとだから下で見ないとだし」タッタッタ

青年「うん。待ってる」ニコッ

奴隷「・・・」ジッ(この人・・・・なんだか・・・・)

青年「・・・・・・どうかしたかな。お嬢ちゃんさっきから僕の事を見て、嗅いで」

青年「そんなに見た目がキツそうな外見になってるかい?」スタスタ

奴隷「!?」ゾクッ....(こっちを見てないのに・・・どうして・・・・!?)

僧侶「あれ、奴隷ちゃんどうかしたー?」モグモグ

奴隷「へっ?あ、い、いやなんでも・・・」チラッ(いない・・・・あの人は・・・・一体・・・)

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中年勇「ヒック・・・・あァ~・・・・///」

武闘家「・・・」(動きが読めない。それが酔拳・・・どうやって対処すれば・・・)

       中年勇「あらよっと」シュババッ

武闘家「きゃっ!?・・・・ヤァッ!」シュッ!

               中年勇「おっとっと」トットット

武闘家「う、うぅ・・・」(転ぶような避け方・・・・)

中年勇「危ないよォ」ヒュッ ヒュッ

 ドスッ! ドスッ!

武闘家「が・・・ッ!!?」

中年勇「うぅー・・・・・ぐっ///」

武闘家「ハッ、ヤッ、ヤァー!はあぁぁぁぁぁぁ」ダダダダダダダッ!!!(お父様の直伝爆裂拳・・・!)

中年勇「おごっうぎゃっ。おごごごごごごごご!」

武闘家「こ、これでっ!」タッタッタ シュバッ!

司会「武闘家選手!空高く舞い上がったァーッ!」

武闘家「やァーーーーーーーーッ!」

中年勇「ヒック・・・・ライダーキックかっての・・・・・うひっ///」

中年勇「フンッ!!!!」ドシンッ!!!

  ミシミシミシ.....ピキピキピキ.....

司会「中年勇選手!ステージに亀裂を走り込ませる!?一体何をしようとしているんだ!」

中年勇「逃げも・・・・うぃ・・・・隠れもしないよぉ・・・・!///」

武闘家「!? ハッハァーーーーーーーーーッ!!!」

中年勇「受け流しの構え・・・・」スゥ.....!

     キランッ!

           シュバババババババッ!!!

武闘家「へ?あ、あれ私どうして・・・・?」すとん

司会「な、何がおこったというのでしょう!?突如軌道をずらされた武闘家選手!フィールドアウトだ!」

司会「よって中年勇選手の勝ちとなりました!!」

中年勇「ふぃ~」


勇者「なんだありゃ・・・・!?」

師範代「泣くな。奴は強かった・・・・」

武闘家「グスッ、で、でもあんな負け方・・・・うわぁーーーん」ダダダダッ

勇者「速ッ!?」

師範代「家に帰ったか。昔から負けると閉じこもる・・・・」

勇者「・・・・・」

師範代「4試合はお前の番だ。用意をしておけ」

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勇者「・・・はじめまして」

許嫁「初じゃないだろう」

勇者「あの・・・どうしてです・・・?」

許嫁「ええいっ!どうしてそんなに低姿勢なんだ!!」

許嫁「私は肉体を強化すべく日々努力を重ねたのだよ・・・・・どうして君みたいな野蛮人にまた・・・・」

司会「それでは第4試合始め!」

    ゴーーン

勇者「フンッ!」ゴスッ!

許嫁「ほがっ!?」

_ 観客席 _

魔法使い「・・・///」プイッ

勇者「い、いやぁ~またアイツに会うとはな。因縁とやつかな」

勇者「まほさん・・・照れた顔も可愛いよ」ボォッ

勇者「あふんっ」(ああ・・・・この弱火も懐かしい・・・・)

勇者(なんだか旅し始めの時を思い出すような・・・・)

 「勇者君。次の試合は私達のようだね」グビグビ

勇者「・・・・おっさん」

中年勇「いやぁ、もう受け流しの構えは使えそうにないね。飲み過ぎちゃったよ」カランカラン

中年勇「ま。ただの水なんだけどね。酔拳なんて嘘さ」

勇者「・・・・・」

中年勇「ああ、この前の事は気にしないでくれよ。まだ君は若い。まだまだ考えもつかないはずさ」スタスタ

中年勇「決勝で会おう」ヨロヨロ

僧侶「・・・・勇くん?」

勇者(あのおっさんに勝ったとして・・・・・いや、勝てるのか?武闘家さえも負けたんだ)

勇者(そしてこの先)「俺は・・・・お前等を守れるのかな・・・・」

魔法使い「はい?」

勇者「ここ最近ずっと考えてたんだ・・・・もしかしたらこの先・・・・お前達、もしくは俺が死ぬんじゃないかって」

勇者「今までだっていくつかピンチがあった。乗り越えられたのは実力じゃなくて運だって」

勇者「この先、俺はお前達を傷つけたくない・・・・異世界に行くとしたら・・・なんだったら一人で・・・・」

奴隷「なに言ってるのさ。ご主人様」

勇者「・・・・え?」

魔法使い「それ以上喋ったら爆発させますよ・・・」ギロリ

僧侶「そうだよ!私達は勇くんに最後までついていくんだから」

僧侶「あれだけわいせつしておいて何が傷つけたくないよ。こっちはもぉーっと勇くんのせいで傷ついてるんだから!」

勇者「・・・・・」

魔法使い「魔王を倒す時も一緒です。私達は貴方についていく覚悟です」

魔法使い「だって仲間なんですから」

勇者「まほさん・・・・僧侶・・・・奴隷・・・・」

奴隷「だから大丈夫。これからも一緒に旅をしようよ」

勇者「・・・・・・」

勇者「ああ!」

ここから急展開なんで注意

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司会「それでは始まりました!決勝戦!!!」

司会「賞金100万G!これはものすごい金額ですよー」

司会「お互い準備は出来ましたでしょうか?それでは!」

   「決勝戦、始め!」

  ゴーーーーーーーーーーーーン!

勇者「さて・・・・そっちが酔拳ならこっちは蛇拳じゃ!」シャーッ!

勇者「しゅあーっ!・・・・しゃーっ!しゅーっ!」シュッシュッ

中年勇「・・・」

中年勇「いや、酔いも覚めてきちゃってね。ここからは普通にいかせてもらうよ」

勇者「しゃー!」

中年勇「ほっ!」シュバッ!

     クイッ! グッ! バシッ!

            ドスッ! 勇者「しゃっしゃっしゅぁーーーっ!」シュババッ!

中年勇「・・・」ボヨンボヨン

勇者「こ、このぜい肉・・・・!まさかこれで受け流しを・・・」

中年勇「フンッ!!!!!」ドシンッ!!!

勇者「ぐうっぁっ!?」(衝撃で吹っ飛ばされ・・・・!?)

勇者「・・・って蛇なんていつまでもやってられっか!」ズササーッ....

勇者(思い出せ。師範代の技を・・・・武闘家との戦いを・・・・)

勇者「秘技!ムーンサルト!」シュバッ! 

司会「おぉっと空高く一回転し、そして!」

勇者「肘打ちじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

司会「微妙だぁーーーー!」

中年勇「・・・・・・・さて」スゥゥゥゥ

勇者「!?」(受け流しの構え・・・・!?)

勇者「くっ!・・・・・・よっと」シュバッ ズササー!...

勇者「なんだよ、使えんじゃねーか嘘つき!」

中年勇「おじさんは嘘つきなんだ。あまり大人を信じない方がいいよぉ」ニタァ

勇者「ああ、今まで大人を信じたことねーよ」

勇者「チッ・・・・・大人大人って・・・・!」ブゥンッ!

 ゲシッ! バシッ!

中年勇「んぐっ!?」(喉を性格に狙って・・・・・!)

勇者「よっはっ」シュバッシュバッ

勇者「風よ切り裂け!かまいたち!」ビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!!

  ビリッ バシッ 

司会「おぉーーーー!!突如起こされた風によって中年勇選手の服が破け・・・・・誰得でしょう!」

中年勇「くっ・・・・・ッハァッ!」シュウウウウウ....

司会「そして風を止めた!」

勇者「うっせぇんだよ司会!!!次喋ったらそのマイク穴にぶっさすかんな!!!!」

司会「・・・」

中年勇「なるほどね・・・さて、その顔とその調子。どうやら決心がついたようだね」

勇者「・・・やっと分かったんだ。俺の答えがッ!」ダダッ

 ヒュウウウウウウウウウウウウウウウ
          バキィッ!!

中年勇「くっ・・・・・・やぁぁぁぁぁぁぁ!!!」グイッ!

勇者「なっ!?あ、足離せ!」

中年勇「このまま回転して吹っ飛ぶといいさ!」

  グウングウングウングウングウングウングウングウングウン

勇者「おえっ・・・・ぐっ・・?!?」(目が回る・・・・このままじゃ吹っ飛ばされる・・・)

中年勇「吹っ飛べ!」パッ

中年勇「あれ?」

勇者「こっちだよっ!」バシッ!

中年勇「・・・・・ぐぐぐ・・・・靴を脱ぐなんてアナログな・・・」

中年勇「フンッ!!!」ドシンッ!!!

勇者「ぐぅっ!?ぐあああああああっ!!!?」ミシミシッ!!!


奴隷「くっ・・・・・!」ギリッ(あのおじさん・・・・後で・・・・)

僧侶「あ、足が・・・・折れちゃうよ!」

魔法使い「・・・!」(がんばって)

中年勇「あまりおじさんをみくびらないことだよ」シュバババババババ

中年勇「爆裂拳!!!」

 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダタ
       ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

勇者「ッ!!!」(クソッ・・・・おっさんにこんな少年漫画みたいなやられ方で・・・)

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_________

勇者「」バタッ....

司会「お、終わりましたか・・・・?そ、それでは!」

司会「今回の優勝者は!!」


勇者「しゃべんなっつたろ!!!」

司会「ひぃっ!?」


勇者「はぁっ・・・・はぁっ・・・・」ボロボロ....

中年勇「まだ立てるのかい・・・・若いっていいね・・・・」

勇者「まだアンタに俺の答えを言ってないからな・・・」

勇者「俺の旅の目的は・・・・・ただ単に女にまみれて魔王城を目指すってだけだ・・・・・」

勇者「魔王を倒すとか考えてもなかった・・・・それによって被害を受けるかもしれない仲間を・・・・」

勇者「怖いよ・・・・仲間が死ぬとか思うのは・・・・」

中年勇「・・・」

勇者「けど俺は仲間と一緒に最後まで旅をする!」

勇者「そのための仲間なんだ・・・・最後まで引っ張っていく・・・・!」

         パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

  「「「!?」」」

勇者「・・・・?」

中年勇「・・・・誰だい?」

青年「さすが勇者というべきか!感動したよ!」カツカツ

青年「仲間を大事に魔王を倒す!うぅ~んいい響きだよ」カツカツ

     ガシャァッンッ!!!

司会「なっ!?鋼鉄のフェンスを壊しやがった・・・・!お、おい警備員!ステージに上がる奴を止めろ!」

青年「これでこの世界の勇者は2人だけになった。いや、これから勇者になる可能性がある子供もいくつかいたかな?」スタスタ

青年「邪魔だから根絶やしにしようと思ったけどやーめた」スタスタ

勇者「はぁっ・・・はぁっ・・・・さ、サインなら後でっつたろ・・・邪魔だ・・・」

青年「うん、やっぱり近くで見るのはいいね。水晶で眺めてるよりずっといい。中継放送は生に劣るとはこのことか」

青年「可哀想にボロボロになっちゃってさ」

警備員「おい貴様!いいからここはな__ キィンッ!!!

警備員「」カチカチ...

司会「こ、凍った・・・・・!?」

       キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

                  アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

勇者「な、何をした!!くっ・・・・!」ボオォォォッ!!

勇者「溶けない!ヒャド系じゃないのか」

中年勇「というより・・・何故ここで魔法が・・・・!?」

青年「それはクリスタルだから解けないよん。あぁ、あと結界壊しちゃったしね。魔法できちゃいまーす。いてつくはどー」


  「開けて!!!ここから出しなさいよ!!!!」

               「助けて!!!誰か!!!!開けてぇぇぇぇぇ!!!!」

奴隷「ダメだ。こじ開けられもしない・・・・みんな落ち着くんだ!!」

魔法使い「っ、私達で勇者様の援護に行きましょう!」

僧侶「う、うん!」

青年「あと防音もしておいた。これで外側からは何も聞こえない・・・・・ね」

勇者「・・・・何する気だ・・・!」

青年「少しいじわるをしたくなっただけさ。いや、君に会うのは目的から外れるんだけどさ」

中年勇「フンッ!」ドスッ!

青年「いったぁ~い・・・・・・・・・なんてね」ヒュッ!

     グシュッ!
           ブシュブシュブシュ......ズリュッ!

中年勇「なっ・・・・あがっ・・・おぼろっ・・・・!?」ブシャッァアァァッァァッ

勇者「・・・・なっ・・・・なっ・・・・!!!!?」

青年「君、つまらないんだよ」

青年「君は本当に最初から最後まで退屈な旅をする勇者だったよ。おじさん」

青年「見ててちっとも面白くなかった罰さ・・・・・来世で会おう・・・・」

中年勇「」フラッ.....バタッ....ビクン...ビクン....

勇者「おっさん・・・お、おいおっさん!」ユサユサ

青年「さて」シュバッ!!!

青年「やっぱ飛ぶと絶景かなぁ・・・・・僕の世界が世界なだけにこういう感情わかんないんだけど・・・・さっ!」ビュシュンッ!

               チュドーン....ガラガラ....バシャァーーンッ!!!

青年「よっと」スタッ

勇者「い、今飛んで何したんだよ・・・・!?おい!!!おっさんにも何したんだよ!!!」グイッ

青年「少し壊しただけさ。あのタワーを・・・・きっとあれだけ大きいタワーが崩れればあの国も終わりかな」

青年「あ。ふふっ、あの国の人々の魔力が消えかかってき・・・・あ、消えた」

勇者「・・・・な、なんなんだよお前・・・・いきなり出てきて・・・・・」

勇者「おい・・・・なんだよ魔力が消えたって・・・えぇ、おい!!」

青年「じゃあ簡単に教えてあげるよ。この前君が会った。あのディーラーとバニーガール達は死んじゃったんじゃないかな」

青年「というかあの国の人たちもほとんで死んじゃったよ。仕方ないよね、うん」

勇者「・・・・・は?」

        ユウシャサマー! タッタッタ

青年「仲間がどうのこうのだとかで一人で僕の世界に来たみたいだけど・・・・・」

青年「あのチャラ男君・・・・・・意味なかったねぇ・・・・・結局仲間死んじゃったし・・・・」

勇者「・・・・・ッ!!!!」ブゥンッ!!!

青年「よっと」パシッ!

青年「まだ名前を言っていなかったかな。改めて初めまして魔王です」ペコリ

魔王「恐らく君のラスボスになるかもしれない・・・・・・まほちゃんみたいに僕もまおさんって呼んでくれてもいいよ!」

勇者「魔王・・・!?・・・・嘘つけ・・・・!もう何がなんだか・・・・!クソッ!!おっさん・・・大丈夫か!?今回復を・・・」シュウウウウ

魔王「意味ないのに」

魔王「あ。ごめんごめん。こんな喋り方じゃ魔王っぽくないよね。僕も100年前まで一人称我だったんだけどさ」

魔王「なんかナウじゃないしヤングじゃないし・・・・僕に変えたんだよね。僕、草食男子だからさ

   ああ、といっても草じゃなくてお肉が好きだよ?人間は食べないから安心して」

魔王「・・・・・・あと、僕は今、人間の姿をしてるから弱いハズなんだけど・・・」

魔王「この姿なのに僕にカスリ傷一つつけられないとなると・・・・勇者としてキツいんじゃないかな・・・?」

勇者「黙れ・・・・!ま、まほさんこっちに来るな!!」

魔王「取り敢えずギャラリーがうるさいな・・・」シュバッ!

魔王「さぁ、永遠を生きる石となり時代を流れていくといい・・・・・・」シュウウウウウウウウウウウウウウッ!

       ギュウンッ!

  キャアアアアア......ピキッ   ピキピキッ     ピシッ

奴隷「み、みんなが・・・・クリスタルに・・・・あ、あぁ・・・・」ヘナッ

奴隷「やっぱり・・・・人間じゃなかったんだ・・・・!」

魔王「ざっつらーい」ビシッ

魔法使い「ひ、ひるんではいけません!魔王であろうと・・・・」ビクッ

僧侶「ゆ、勇くん!」

勇者「くっ・・・・どうして・・・・どうして急に俺に・・・!」

魔王「だから一番君が気に入ってるんだ。気に入ってるからこそ辛い思いをさせたくて」

魔王「ほら、顧問だって成長性がある生徒にわざと怒って伸ばすじゃん?」

魔王「君はまだ僕のところに来るには速すぎる・・・・もう少し世界を見るといい・・・・」

魔王「さてと」スタスタ

勇者「ど、どこに・・・おい!!奴隷に近づくな!!!」

魔王「やぁ、妖精さん。人間と戯れて楽しかったかな?」クイッ

奴隷「っ!?」

勇者「お、おい!!奴隷から離せ!!!」

 _ そう言いながらも俺の足は動かなかった 

奴隷「ご主人さ・・・・____ピキッ....

勇者「!!!?」

魔法使い「ど、奴隷・・・・さん?」

僧侶「嘘だ・・・・・・嘘だよ・・・こんな展開ないよ・・・!」

魔王「大丈夫生きてるから。うん、生きてるっちゃぁ生きてる。クリスタルだったら後で溶かせるから」

魔王「だから希望を持とう!うん!!!」グッ!

魔王「次は・・・・」
       バシッ!

勇者「はぁっ・・・・はぁっ・・・やめろ・・・!やめろぉぉぉぉ!!!」

魔王「・・・」グイッ ゴキキッ!!

勇者「がっ!?グアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!?」

魔王「ただでさえ足が粉砕骨折してるのに腕まで・・・・後でお母さんに介護してもらいなよっと」クイッ

魔法使い「ひぃっ・・・・あ、・・・・やぁああ・・・・」

魔法使い「勇者様・・・・あ・・・」

勇者「ま、まほさん・・・・!!まほさん・・・・やめてくれ・・・・やめ

       ピキッ! キィン....

勇者「まほ・・・さ・・・」

僧侶「勇くん・・・・に、逃げて・・・・勇くんは襲われないはずだから・・・逃げて・・・・」ビクビク

勇者「やめろ・・・・何言ってんだよ・・・・何言ってんだ!!!」

勇者「クソッ!!!離れろォッ!!!テメェ!!!」ガシッ!!

魔王「僧侶ちゃんろーすと」

僧侶「勇くん。大丈夫だから・・・・___キィン....

勇者「はぁっ・・・はぁっ・・・・はぁっ・・・」ヒューッ ヒューッ...

勇者「あぁっ・・・・あああああああっ・・・・あぁ・・・・」

魔王「この3匹はどうせならそれぞれどっかに飛ばしておくかっと」バシバシバシッ!!!

             ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!

魔王「ファーーーーーー!」ガッツ

勇者「・・・・・・・ぁ」

勇者「・・・」フラッ....フラフラ....

勇者「・・・あ・・ぁ・・・」バタッ...ズルズル....

勇者「返してくれよ・・・・・どこにやったんだよ・・・・どこに・・・返してくれよ・・・・」

勇者「俺の仲間・・・・どこに・・・・」ガシッ

魔王「うーん、そういうのは自分で探すもんでしょ。頑張ってけろけろ♪」

魔王「じゃあもいっかいスタートラインについてーぇ・・・・・・ごー!」

勇者「・・・いやだ・・・・なんで・・・・なんでだよ・・・」バシュンッ

       シュゥゥゥゥ.....

魔王「うーん」ノビノビ

魔王「それじゃあ僕も帰ろうかなぁ。お姫様も側近も勇者サン達も待ってるしさ」

_ 闘技場前 _

兵士A「何度言えばいいのだ!満席で入れん」

賢者「何故だ!そ、そうだ・・・・・さっきから物音一つしないなんて妙じゃないか?ほら、開けてみろ!ほらほら!」

兵士B「・・・・おい。たしかに妙だと思わないか?」

兵士A「チッ・・・・少しだけだぞ」ギィ....

賢者「ふぅ、決勝戦でも奴の戦いをみなけれb・・・・・・ひっ!?」

兵士A「な、なんだコレ・・・!?」

 _ 兵士はこう言った。扉を開けたら無数の観客が悲鳴を帯びたような顔で門の前で固まっていたと _

    _ 鮮やかな色のクリスタルになった多数の観客事件は世界を震撼させた _

 _ 同時に一つの国が破壊されたことも _

_ 西の大陸 _

    = 山地 =

        ブゥンブゥン....ブブブブブブ

  「止めろ」

 「え!?聞こえねーよ姉貴!もっとおっきな声で!オープンカーだとうるさくてうるさくて!!」

盗賊「止めろと言っている」チャキッ

空き巣「ひっ!?」キキーーーーッ!

空き巣「い、いくらなんでも刀を向けること・・・・ん?」

盗賊「・・・・空を見ろ・・・・・何か飛んでいる・・・・」

空き巣「なんだあれ?」

盗賊「東に行ったぞ。どうせ行くあてもないんだ。また東に行こう・・・・・」

空き巣「あ、ああ!」ブゥンブゥン!

_ 舞踏の町 _

     = 武道場 =

武闘家「うぅっ・・・・グスッ・・・・ヒック・・・・」

弟子A「はぁ~なるほど。そりゃ痛いっすわ。予選オチの俺より痛いっすわ」

弟子A「さて、俺も見に行きますかね」

弟子B「せやね・・・・いてて・・・師範代が待ってる・・・」

 「おい!!お前たち!」

村人「さっき連絡が入ったんだ・・・・あの旅人はどこいったがしらねーが・・・・師範代やあの闘技場の観客」

村人「みんな結晶になっちまったんだと!」

武闘家「・・・・・・え?」

 _ 勇者の国 _

勇者「ここは・・・・・あぁ、俺ん家の前か・・・・俺の国・・・」

勇者「あの酒場・・・」チラッ

 ( あ、あのっ。ここに勇者が仲間を求めてるって聞いて・・ )

 ( 早く、馬になってくださいよ。ゆ。う。しゃ。さ。ま )

勇者「・・・あぁ・・・」

  ( いいから勇者様は私のなんだから!!!!! )

勇者「ははっ・・・あはは・・・・」

勇者「・・・教会」

 ( よわっ、次アタイのとこ来たらただじゃおかないよ! )

       ( 勇くんって・・・・勇くんって呼んでもいい? )

勇者「フフッ・・・・あはははははは・・・・ッ!!!アアッ!!」ガンッ!!

勇者「はぁっ・・・・はぁっ・・・なんで!!なんで!!!」ガンガンッ!!

        ブルルッ ノソノソ....

ロブスター「ヒヒーン・・・・」

勇者「お前も・・・俺と一緒に飛ばされたのか・・・?」

勇者「ロブスター・・・」ギュッ...

  ( お兄いちゃんじゃないご主人様だ ・・・?ご主人様? ・・・そうだ。お前のご主人様だ )

 ( お前は俺の旅のサポートをするんだ )

   ( ボクの居場所はここだよ・・? )

勇者「あぁ・・・・・あ・・・・」

勇者「・・・」

母「!!?」ガチャッ!

母「急に魔力が近いと思ったら・・・どうして・・・家の前に・・・」

勇者「ハハッ・・・・・あは・・・は・・・俺、なんでだろ・・・」

母「大丈夫・・・大丈夫だから・・・・アナタが無事なら私はそれで・・・」ギュッ

勇者「・・・・俺、なんで・・・・・なんで・・・・あはは」

勇者「あはは・・・・・はは・・・アハハッ!アハハハハハハハハハハハハッ!!!」

母「大丈夫だから・・・・・今日は眠りなさい・・・・!」ギュウウ

__  こうして彼の旅は幕を一旦閉じたのだった __

 _ 現在のパーティ        勇者        _

                               To Be Continued

こんな終わり方になったのは俺のせいじゃないんです。許してくださいほんと

次は勇者「従順になったパーティと魔王倒す」で始めます
死んだ筈のアイツが復活します

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