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仮面ライダーセイバー × デレマスです。世界を救ったセイバーの主人公神山飛羽真が、何故かアイドルのプロデューサーになるお話です。
事務所
神山飛羽真「こんにちは、元小説家の神山飛羽真です!今日からここのプロデューサーとして、頑張るので、宜しくお願いします!」
日野茜「おおっ!!貴方が新しいプロデューサーさんですね!!是非是非、よろしくお願いいたします!!!!!!!!!!!!!!」メラメラ
飛羽真「うおおっ!!声デカっ!よ、よろしくね!」ビクッ
速水奏「初めましてね、神山さん。貴方が私たちのプロデューサー。まあ、悪くはないわ」
前川みく「奏チャン、それ違う子のやつにゃ!前のプロデューサーがいなくなっちゃった分、今日からよろしく頼むにゃんね、新人チャン!!」
飛羽真「うん!必ずみんなの役に立ってみせるよ、約束するね!!」グッ
ちひろ「ふふ、皆さんの反応もいい感じですね。じゃあ、神山さん。早速業務内容の方の説明に??」
数十分後
飛羽真「う、うわぁ、すごい大量の仕事をこなさなくちゃなんだね、プロデューサーって……君たちの前の人も、こんな感じだった?」
奏「ええ、日夜仕事に追いやられて、顔面真っ白だったわ」
茜「あの様子では、いつ辞めてもおかしくない状況でしたね!!!」
飛羽真「え……そ、そんなに?本当に?」
奏「ふふっ、ひょっとして怖がってる?」
茜「動揺が隠せていません!!」
みく「ちょ!二人とも、新人チャンのことビビらせてどうすんだにゃ!!」
奏「人聞きが悪いわ、みく。少し茜とからかっただけよ」
茜「私は、奏ちゃんにやれと言われたので!!」
奏「あ、茜!?」
みく「もうグッダグダにゃ……」
飛羽真「あははっ、でも俺なら平気だよ。ちゃんとみんなと約束したからね」
みく「はぁ……新人チャンは偉いにゃんね。今時約束を大事にする人なんて、珍しいにゃ」
飛羽真「うーん……でも、約束を破ったら、自分も相手も悲しい気持ちになるからね。俺もそうだし、何しろ相手に悲しんでもらいたくないから」
奏「……何だか、信念のようなものを感じるわ。ひょっとして、昔に約束を守れなかったことがあるのかしら」
飛羽真「ははっ、まあ、ちょっとあってね」
茜「ううっ、何だか申し訳ないことをしてしまった気分です……本当にすみません!!」ドゲザ
飛羽真「ちょちょちょ!!そんなことしないで!俺は全く気にしてないから!ね、ね?」サッ
奏「何だか、面白そうな人が来た感じね、みく」
みく「はぁ、あまりチョーシに乗り過ぎちゃダメにゃんよ」
奏「はいはい、分かってるわよ」
数日後、レッスンルーム
奏「ほら、見てみて、プロデューサーさん。こんなに足を伸ばすストレッチだって、私こなせるのよ」ググッ
飛羽真「おお、すごい身体柔らかいんだね。日々の努力が今の結果を生み出してるんだね!」
みく「ぎ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!痛い痛い痛いっ!!!!ま、股裂ける、ギブ、ギブにゃ!!」ジタバタ
茜「ええ!?まだちょっとしか背中押してないですよ!もうちょっと頑張ってみましょう!!気合いと根性で、トラーーーイ!!!!!」グググググググッ
みく「……ぐおふぉぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」バキボキボーーーーン!!!!!
茜「頑張れーーーーっ!!!!!!うおおおおおおおおおっ!!!!!!」メラメラバーーーーン!!!!!
飛羽真「ち、ちょちょちょちょちょ!!!!!みくちゃんやばいよ!!止めてあげて茜ちゃん!!」don't miss it.
奏「はぁ、みんなしてお硬いわね……」ドヤ
みく「は、はひ、はひゃはぁ……」ビクビク
茜「大変です!!みくちゃんが、完全にアイドル失格な顔になってます!!!」ガーン
飛羽真「へ、部屋の扉の鍵閉めよう!!せめてみくちゃんの尊厳は守ろう!!うん、よし、それだぁ!それで行こう!!」グルグルグルグル
「飛羽真……君?」
飛羽真「はえ?部屋の外の廊下から声が……だ、誰?」
新堂倫太郎「ああ、いいえ、あの……初めまして、でしたよね?」
飛羽真「そう、だと思いますけど……なんで、俺の名前を?」
倫太郎「ええと……どこかで見た?ですかね?あれっ、社内名簿はまだ見てないし、でも、ここで何故か知っていたなんて言ったら怪しまれるかもしれないし、でも、どうしても声をかけたくなってしまったのは本当で、ええと……ん?」トントン
美嘉「ちょいちょい、それ、全部声に出ちゃってるよ?」
倫太郎「へっ……ああっ!!ど、どうしましょう!僕、決して怪しい者ではないのに!!」キョドキョド
マキノ「まだまだ分析が足りない証拠よ。あらゆる事象に対処し得るデータベースを用意する、デキる男の条件ね」
倫太郎「でぇたべぇす……こんぴゅーた~といい、僕の知らない言葉がまだまだ一杯あります。二度もこういうことが起こらないよう、頑張らないと!」
フレデリカ「ふふふ~ん、りんたろちゃん、ガ~ンバレ~♪ファイト~!!」ポンポン
飛羽真(どういうことなんだろう……りんたろちゃん、確かに、俺の方も何処かで……)
尾上亮「ん?おおっ!!倫太郎じゃねえか!!どうだ、最近のそっちの部署は上手くやれてるか?」
倫太郎「あ、尾上さん!!えっと、プロデュースは、が、頑張ってる感じではありますけども……」
尾上「そうかそうか!!!がっはっはっ!!!!」バンバンバンバン!!!!!
倫太郎「いたっ!!あ、あはは……」
美優「あ、あの、プロデューサーさん。そちらの方、とても痛そうにしていますよ?」ポンポン
早苗「あ~大丈夫、君?もう、ウチのデカイのは加減知らないからね~。若い子の面倒、もーちょっと上手くやったらー?」サスサス
尾上「おっと、ああ、悪い悪い。つい力入っちまうんだよな、おっさんだからかね~?」
菜々「この昭和なおじさんの感じ、やっぱり落ち着く……ってああっ!!わ、私は純粋な17歳ですよ!?何でか部署の年齢層高めですけど!!」
尾上「おっ、そういえばそっちのお前、最近入った新人だよな?元小説家だったか?」
飛羽真「え、ああ、はい。神山飛羽真と言います。今後とも宜しくお願いします!」
尾上「おー、若くて元気がいいねぇ!分かんないことあったら、何でも聞いてくれよ?がっはっはっ!!!」
茜「プロデューサーさ~ん!!!もう扉閉めなくて大丈夫ですよ~!!!」
奏「ちゃんと正気を取り戻したし、それに撮っといたから、みくの可愛いアヘが……」
みく「わぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!すぐに消せぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」
ドンガラガッシャーーーンドンブラコドンブラコドンブラコ
美優「……///」
菜々「若いっていいですねぇ……」
フレデリカ「そだねー」
マキノ「絶対適当ね、それ」
早苗「アンタ達も、若い頃は大切にして生きときなさいよ?」
倫太郎「若さ……なるほど、また一つ勉強になります!!」
美嘉「先輩のお言葉、ちゃんと受け取っとこうね、倫太郎君!」
倫太郎「はい、美嘉さん!!」
尾上「おい、飛羽真。そろそろお姫様のとこに戻る時間だぞ?廊下での世間話は、また今度だな」
飛羽真「はい、今日は皆さんに会えて楽しかったです。是非また会いましょう、約束ですよ!!」
奏「ちょ!!分かったわ分かったから!!待ってほんとごめん!!それだけはやめて!!」
みく「ぐっふっふ……みくと同じ、いや、それ以上の辱めを喰らうがいいにゃ!!!やっちゃえ、茜ちゃん!!」
茜「はいっ!!……とりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」ワシャワシャワシャワシャマッシマッシマッシマッシ
奏「ひいぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!…………」
夜中の帰り道
奏「わざわざ送り届けてくれるなんて、ふふっ、まるで保護者みたいね」
飛羽真「あれ、ひょっとして余計、だったかな?」
みく「逆だにゃ、めちゃめちゃに褒めてるんだにゃ、飛羽真チャン!!」ポンポン
茜「そうです!!!こんなに優しくしてくれるなんて、『初めて』のプロデューサーが神山さんで良かったって、本当に思ってるんですよ!!!!!!!」ポンポン
飛羽真「そうかな?へへ、そう思ってくれたら嬉しいよ!みんなが笑顔になってくれるのが、俺も一番嬉しいことだからね!」
奏「まるで、絵に描いたような善人、英雄譚の主人公ね。そういえば、プロデューサーさん。貴方はどうしてこの業界に来たの?」
みく「そういえば、小説家だったにゃんよね?どうして急にプロデューサーに?」
茜「気になります!!!!是非お教えください!!!」
飛羽真「ええとね、それは……っ!?」
飛羽真「危ない!!!!」ガバッ
【烈火抜刀!!!ドラゴン一冊斬り!!!】
茜、奏、みく「「「えっ……きゃあああああっ!!!!!」」」
飛羽真「ぐっ!?うわぁぁぁぁっ!!!!」
飛羽真「はぁ、はぁ……だ、大丈夫、茜ちゃん、奏ちゃん、みくちゃん!!!」
茜「ひっ……な、ななななな、何ですか、あの人は……!?」
【何故、お前がそこにいる……】
奏「『SABER 2021』……何かしら、身体のあの文字?」
【何故、俺がここにいる……】
みく「まさか……怪人!?て、テレビの番組撮影とか、ドッキリとかかにゃ!?」
飛羽真「……」
【何故、俺が剣士なんだ……俺は、剣士なんかじゃない……返せ、俺の居場所を返せぇぇぇぇっ!!!!】ダッ!!!
飛羽真「!?……狙いは、俺かっ……!!」ガシッ
【どうした……『変身』しないのか!!!】
奏「ん?」
飛羽真「くっ、何の話だっ!!!」ガガッ
茜「……っ、ダメです!!!!このままじゃプロデューサーが……そうは、させません!!!!」ダッ!!!
みく「茜チャン!!!」
飛羽真「!?危ない!!き、来ちゃダメだよ、茜ちゃん!!」ハッ
茜「今すぐに、私たちのプロデューサーから、離れてください!!!!!」
【!?】
【……っ、くっ……!!!】
飛羽真「えっ、き、消えた……!?茜ちゃん、怪我はない?」
茜「そ、そちらこそ、無事で何よりです!!っ……」ブルブル
飛羽真「っ、今日はもう早く帰ろう。すぐにみんなを送り届けるよ。ここから先も十分、気をつけて行こう」
みく「う、うん。分かったにゃ……」
奏「……変、身?一体、何のことなのかしら?」
次の日 事務所のプロデューサー達の会合
尾上「謎の怪人に襲われただあ!?そいつはどういうこった!?」
倫太郎「飛羽真君を狙った犯行、ということでしょうか?」
飛羽真「俺にも、何も心当たりがなくて……でも、みんなの精神面的にも、早く解決しないと……」
富加宮賢人「にしても、君は自分のことよりもアイドル達のことを優先するんだな。気持ちは分かるが、自分のことも気にしたらどうなんだ……」
大秦寺哲雄「その件は、私も尾上から伝えられた。随分と怖い目に会ったらしいが、君は自分への心配はないのか?」
飛羽真「そりゃ、もちろん怖いですよ。茜ちゃんが助けてくれなかったら、あのまま殺されてたかもって考えれば。でも、アイツの狙いは俺なんです。俺が周りに迷惑をかけるわけには……」
尾上「しっかりしろ、飛羽真!!!」
倫太郎「そうですよ、僕らは同じ会社の元に集まった同僚であり、仲間じゃないですか!」
大秦寺「まだ出会って時間は浅いが、自己犠牲を容認するほど冷酷ではない。尾上の知り合いなら、私の知り合いも同然だ」
賢人「自己犠牲よりも、全員で苦難を乗り越え、その先の幸せを掴み取る。誰だって、それを望んでいるはずさ」
飛羽真「皆さん……すいません、俺、つい焦っちゃって……」
尾上「いいんだいいんだ。こういう時はお互い様だってな、頼れる仲間がいんなら、どんどん頼っちまえよ」バンバン
倫太郎「僕の方でも、目撃情報があれば、どんどん伝えていきますよ。確かマキノさんの、でぇたべぇすや、美嘉さんの、えすえぬえすを使えば!!」
飛羽真「ええっ、アイドルのみんなの力も使って!?」
尾上「がっはっはっ、あんましカッコはつかねぇが、それもいいかもな!!ウチのアイドル達は、選りすぐりの集いだ!!驚くような色んな奴がいるんだぜ!!」
賢人「ああ。俺の方も、特に蘭子とは、会話を成立させるのに四週間はかかった。輝子もテンションを掴むのが大変で、志希はよく何処かに行くしな」
大秦寺「音に関しては任せろ。夏樹、李衣菜、ゆかり、そしてこの私がいれば、小さな音一つ逃しはしない」
倫太郎「そういえば、もう一人、蓮というプロデューサーもいます。美玲ちゃん、ヘレンさん、時子さんと日夜『競い合い』をして、最強争いを繰り広げているとか」
飛羽真「へぇ……い、色々な人たちがいるんですね、ここには」
尾上「ああ。こんだけの手があれば、ソイツの尻尾の一つや二つ、掴めるだろ。また何か分かったら連絡する。それまで、絶対死ぬなよ、飛羽真」
倫太郎「僕たちは同僚であり、仲間ですよ、飛羽真」
賢人「……不思議だ。初めてあったはずだが、俺は君に絶対に消えて欲しくない。約束してくれ、飛羽真」
大秦寺「お前の強さは、何故か私にも分かる。だからと言って、無茶はするな。いいな、飛羽真」
飛羽真「……はい、約束します。必ず生きて、この事件を解決しましょう」
一週間後 ライブステージ会場 リハーサル途中
茜「あっ、プロデューサー!!お疲れ様です!!!!」
みく「お疲れにゃ、飛羽真チャン。今日は大丈夫だったかにゃ?」
奏「プロデューサーさんが襲われないかどうか、私たちも心配しているのよ」
飛羽真「……やっぱり、迷惑になってる、かな」シュン...
奏「……はぁ、貴方は愚直なほどに真っ直ぐなのね。捻りが通じないわ」
みく「頼ってくれって言ってるんだにゃ、飛羽真チャン。プロデューサーの悩みはアイドルの悩み、困ったら、一緒に解決すればいいにゃんよ」
茜「どーんと頼ってください!!!プロデューサーが私たちを助けるなら、私たちはプロデューサーのことを、絶っ対に助けてみせます!!!!!!」ドン!!!
飛羽真「みんな……ありがとう、そう言ってもらえて、俺も勇気でるよ!!」
奏「ふふっ」
みく「にゃんっ!!」
茜「えへへ!!」
飛羽真「ははっ……俺も、ちゃんと覚悟を決めないと……みんなに、伝えないといけないことがあるんだ」
この一週間の間に、いくつもの情報を多角的に仕入れてきた。『倫太郎、マキノ、美嘉、フレデリカ』はインターネット、インフルエンサーの要素を用いて画像、映像と様々な情報を獲得した。
それを『大秦寺、ゆかり、李衣菜、夏樹』が解析し、不自然な点を多数捉え、その場所で『尾上、美優、早苗、ウサミン』がさらに足で稼ぎ、結果怪人の行動パターンが分かった。
今日、プロダクション主催のライブステージが開かれるここに、奴は再び現れる。
飛羽真「言ったら、みんなの気持ちを邪魔するかもしれないと思ってた。でも、一人で抱え込まないで、みんなで立ち向かうべきだって分かった。力を合わせよう、茜ちゃん、奏ちゃん、みくちゃん!!」
茜「はいっ!!!!」ドン!!!
奏「心得たわ!」フッ!
みく「了解にゃ!!」バンバン!!
【誰も俺のことを覚えていない】ユラ...
みく「!!」
【誰からも忘れられた俺のことを、誰が理解してくれる?】ユラユラ...
茜「はっ!!」
【覚悟を決めても、待つのは絶望だけだ!!!こんな世界消してやる!!!うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!】ライドウォッチ!!!
奏「あの時計は……あれがアイツの変身、ってことね」
アナザーセイバー【セイバー……!!!!!】
飛羽真「みんな!!これを持って、アイツに突進だ!!絶対に、負けるもんか!!」カチャッ!!
みく「これって……えっ!?た、タガーにゃ!!?」
奏「なるほどね……刀身に劇薬が塗り込まれてる。さながら、あの天才化学者の発明品かしら」
茜「ほんのりキノコの美味しそうな匂いが……って、危ない危ない!!!キノコ毒のナイフ、なんて魅惑的なのでしょう!!!」
アナザーセイバー【消えろ……神山飛羽真!!!!】ダッ!!!
みく「させないにゃ!!」グサッ!!
奏「悪いけど、ここで止まってもらうわ」グサッ!!
茜「ストーーーップ!!!」グサッ!!
アナザーセイバー【っ!?】
飛羽真「俺は最後まで諦めない!!!みんなの未来も、自分自身の繋がりも、俺は全て、全部を守り抜くって、決めたんだ!!!」
茜「プロデューサー!!!!」
奏「プロデューサーさん!!」
みく「飛羽真チャン!!!」
アナザーセイバー【うぅ!?】
飛羽真「これ以上は、手出しさせない!!!うおらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」ブン!!!!!
【……刃王剣クロスセイバー!!!!!】
アナザーセイバー【何!?ぐあぁぁぁぁぁっ!!!!】ザンッ!!!!!
飛羽真「!?振り下ろしたタガーナイフが……」
みく「巨大な剣に、なっちゃったにゃ!?」
茜「き、綺麗……銀河のように、なんと神々しいのでしょう!!!!!」
奏「……やっぱり、これが貴方の、本当の変身、なのね」
飛羽真「クロス、セイバー……変、身……っ!?」ビキッ...!!!
【絶対に助ける、約束だ!!!】
【覚悟を超えた先に、希望はある!!!】
【もう誰も、悲しむ姿を見たくない!!!】
【信じる力が、未来を変える!!!】
飛羽真「そうだ、全部……全部、思い出した!!!」
アナザーセイバー【ぐっ……歴史は、歪んでいる。俺がただ一人の剣士として、対してお前達がプロデューサーとして存在する世界。その中でどうやって、記憶を取り戻したんだ!?】
飛羽真「歴史を書き換えた……その時計の力でも、この全知全能の書の内容は、完全には書き消せなかったんだ」
【……ワンダーオールマイティ!!!】
アナザーセイバー【それは!?】
飛羽真「これは世界を創造する本。この本を書いたのは俺だ。だからこそ、俺はこうして記憶を取り戻した。歪まされた世界を、元に戻すために!!!」
飛羽真「茜ちゃん、奏ちゃん、みくちゃん。最後まで、力を貸してくれるかな?」
茜「ええ、もちろんですとも!!!何でもどーんと言ってください!!!!」
奏「何させるか知らないけど……まあいいわ。これで、最初で最後よ」
みく「さあ、行くにゃん、飛羽真チャン!!」
飛羽真「ああ!!」
【既読三聖剣!!!】【ワンダーオールマイティ!!!】
茜「火炎剣烈火!!!!ブレイブドラゴン!!!!」カチャ
奏「水勢剣流水。ライオン戦記」カチャ
みく「雷鳴剣黄雷!!ランプドアランジーナにゃ!!」カチャ
ガチャッ!!!
【聖刃全抜刀!!!】【烈火抜刀!!!】【流水抜刀!!!】【黄雷抜刀!!!】
飛羽真「変身!!!」バッ!!
茜「変身!!!!!!!!!!!!!!!!!」ドドドン!!!
奏「変身」スラッ
みく「変身にゃ!!!」ババーン!!
【A NEW STORY IS BORN!!! WONDER,WONDER,WONDER!!! WOOWOOWOO!!! ALL MIGHTY!!!】
【ブレ~イブドラゴ~ン!!!】
【ライオン戦記~!!!】
【ランプドアランジ~ナ~!!!】
オールマイティクロスセイバー「物語の結末は……」スッ...
茜セイバー、奏ブレイズ、みくエスパーダ「私たちが決める!!!」バッ!!!
アナザーセイバー【ぐっ、うおぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!】ダッ!!!
オールマイティクロスセイバー「はっ!!」バン!
【刃王必殺リード!!!既読十聖剣!!!刃王クロス星列斬!!!】
オールマイティクロスセイバー「茜ちゃん!!空中のその剣を!!」
茜セイバー「了解です!!」ガシッ
【時国剣界時!!!光剛剣最光!!!】
茜セイバー「こう、ですね!!」バシュ!!
【界時抹消!!!最光発光!!!烈火抜刀!!!】
アナザーセイバー【うがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!】
オールマイティクロスセイバー「奏ちゃん、みくちゃん!!」
奏ブレイズ「見せてあげるわ、私の、変身!!」ガシッ
【闇黒剣月闇!!!音銃剣錫音!!!】
みくエスパーダ「もう変身は終わってるにゃ!!」ガシッ
【風双剣翠風!!!煙叡剣狼煙!!!土豪剣激土!!!】
奏ブレイズ「はぁっ!!」バシュ!!
みくエスパーダ「とりゃあだにゃ!!」バシュ!!
【月闇翻訳!!!銃剣撃弾!!!流水抜刀!!!】
【双刀分断!!!狼煙霧中!!!一刀両断!!!黄雷抜刀!!!】
アナザーセイバー【う、っ……俺は、なんで、プロデューサーじゃない……どうして、俺が、剣士なんかに……】
オールマイティクロスセイバー「……俺が、アンタも、アイドルも、みんなも、変わってしまった世界全てを元に戻してみせる!!最後に創造するのは、俺だ!!!」
【刃王必殺読破!!!】
奏ブレイズ「さ、最後の共同作業よ」
みくエスパーダ「ラストはカッコ良くしめるにゃ!!」
茜セイバー「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」
【必殺読破!!!】
オールマイティクロスセイバー「みんな、決めよう!!」
「うん!!!」
オールマイティクロスセイバー、茜セイバー、奏ブレイズ、みくエスパーダ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」
【オールマイティ必殺斬り!!!ドラゴン一冊斬り!!!ライオン一冊斬り!!!アランジーナ一冊斬り!!!】
アナザーセイバー【ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!】
アナザーセイバー【う……っ……】バタッ
茜セイバー「!?やりましたよ!!この人の持っていた時計が壊れました!!!!」バンザーイ!!!
奏ブレイズ「ふぅ、これで片付いたってところね」
みくエスパーダ「うにゃ~っ!!!みく、ちょっと派手に動きすぎたにゃ……」バタッ
オールマイティクロスセイバー「ははっ、お疲れ様。でもまだ三人とも、やるべきことが残ってるでしょ?」
奏ブレイズ「ええ、そうね。せっかくプロデューサーさんも生きたまま今日を迎えられたの。今からのステージは、貴方への感謝も込めた、特別なものよ」
茜セイバー「気合いです!!!!!!もう一踏ん張りですよ、みくちゃん!!!!!!!!!!」カッ!!!
みくエスパーダ「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!わ、分かったにゃ!!だから耳元で叫ぶのは勘弁だにゃ、茜ちゃん!!」
オールマイティクロスセイバー「みんな!!ここからのステージも、全力で頑張ろう!!!」
「おーーーーっ!!!!」
♪
飛羽真「良かった良かった。こうして何事もなく、無事にライブが始まってね!」
倫太郎「僕の担当していた皆さんも含めて、最高のコンディションを用意できました!事件も解決できて、本当に良かったです!」
尾上「がっはっはっ!!!!ほんと随分な目にあったもんだぜ?なんせ、世界が丸ごと変わっちまうだなんてな?」
賢人「歴史を書き換える本、いや、時計か?禁書のような力を持つ、恐ろしい魔道具だったな」
大秦寺「オールマイティクロスセイバー、是非ともこの目で見てみたかったが……そういえば、結局、蓮はどうしたんだ?」
ユーリ「蓮なら、俺を呼びに行ってそのまま連れの女達と何処かへ行った。独自を貫くのも、彼らしいな」
飛羽真「ゆ、ユーリ!?ユーリもこの事務所のプロデューサーだったの?」
ちひろ「ええ、そうですとも。いつも遅刻しては訳の分からない中世風の格好をして来て、ですよね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ユーリ「!?な、何故だ、すぐ隣から寒気を感じる……っちひ!?」ビクッ
ライブ終了後、打ち上げバーベキュー
ユーリ「……そろそろ、だな」
飛羽真「ん?どうしたの、ユーリ?」
ユーリ「あのアナザーセイバーウォッチの効果が、完全に切れようとしてる。恐らくワンダーオールマイティを持つお前以外の全員が、この出来事の記憶を完全に失うだろう」
飛羽真「っ……そう、なんだ……」
ユーリ「思ったよりも冷静だな。元々気づいていたのか?」
飛羽真「うん……あの人の話だと、アナザーセイバーは、俺と対称の存在になってる。だから本当なら、みんなのプロデューサーは俺じゃなくて、あの人だったんだろうなって」
ユーリ「そう、簡単に割り切れるものなのか?」
飛羽真「……もちろん、寂しいよ。でもそれ以上に、みんなには本当の、正しい未来を歩んでほしいから。それがきっと、沢山の笑顔を作ってくれると思うからさ」
ユーリ「……」
茜「プロデューサー!!!!早くこっち来てくださいよ~!!!」
奏「早くしないと、プロデューサーさんの分も、お肉いただいちゃうわよ?」
みく「飛羽真チャン!!もう硬くなっちゃってるにゃ!!早くこっち来るにゃ~!!!」
飛羽真「……」
飛羽真「……うん!!今すぐ、行くからね!!」
ユーリ「はぁ、お前は強いな、飛羽真。流石、俺の見越した剣士だ」
飛羽真「ふふっ、ありがと、ユーリ。それじゃ、また後でね」
ユーリ「ああ、元に戻った世界で、また会おう。友よ……」フッ...
ザーザーザーザーザーザーザーザー
飛羽真「もう倫太郎も、賢人も、ユーリも、みんないなくなっちゃったか」ググッ
スタスタスタスタ
飛羽真「俺だけはまだ残って……あ、まだお皿に焼肉乗ったままだ。みんなの食べかけかな?」スッ
飛羽真「っ!!いや、違う……これ、って」
みく『もう!せっかく美味しいとこ取っておいたのに、すっかり冷めちゃったにゃ!!』
奏『はぁ、まあ、きっと忙しいのよ。ご飯も用意しておきましょう。男の人は、みんなこれくらいが好きなのよね?』
茜『お、美味しそ……い、いやいや、ダメです!!これはプロデューサーの分です!!この美味しさを、ちゃーんと味わってもらう方が、嬉しいですから!!!!』キラキラキラキラ
みく『じゃあ、他にもタレも入れとくにゃ……』
奏『じゃあ、私は箸を……』
茜『それなら、私は私は……』
飛羽真「……っ、もうちょっと早く、食べにくれば良かったかな……」
飛羽真「うん、すごく美味しい……こちらこそ、最高の思い出をありがとう。会えて本当に良かったよ、みんな……へへっ!!」
……続いてのコーナーは、今話題のエンタメを、三人の人気アイドル、茜ちゃん、奏ちゃん、みくちゃんが調査!!
今回取り上げる内容は、あのベストセラーを記録した『エターナルストーリー』『ロストメモリー』の著者、神山飛羽真先生が誇る、最新作!!今回、特別に独自インタビューしてきましたよ!!
「こんにちは!!!初めまして、日野茜です!!!!!!」
「初めまして、どうも、速水奏です」
「前川みくだにゃ!!今日はよろしくにゃん!」
「……ふふっ」
「ええ。初めまして、神山飛羽真です。本日はどうぞ、よろしくお願いしますね」
fin.
ちょっとした小話ですが、アナザーセイバーウォッチの出自にて、全知全能の書の中に記載されている『仮面ライダージオウ』の物語に、【無銘剣虚無】が干渉したことで誕生し、虚無が本来の歴史のプロデューサーにウォッチを与えたことで、仮面ライダーセイバーの物語が消滅した、という設定があります。
途中、アイドルの三人が使った聖剣やブックは、クロスセイバーとオールマイティから出てきたと見てください。
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