塩見周子は謹慎中 (9)
初投稿です 不備等あったらごめんなさい
サザエさんパロディのモバマスSSです
アマプラで日常系アニメ漁っているうちにサザエさんにたどり着きひたすら観ています
元ネタは2007年1月21日放送「姉さんは謹慎中」です
【ライブ中】
―ステージー
フレデリカ「みんな楽しんでる~!?」
観客「\ワーワー╱ フレチャーン!!タノシンデルヨー!!」
フレデリカ「よかったー!フレちゃんもたのしーい! …よーし、ここで物まねいくよーっ、
ファンサービスってやつ~?」
観客「オーーー!!!!!!!」
フレデリカ「鶏が卵を産むところ! …クワーッ!クワクワクワクワッ!」
観客「\ドッ╱ ワハハハハッ」
―舞台袖―
美城専務「みっともない…」赤面
周子「まったくだ!あたし行ってくる!」スタスタ
専務「塩見…!頼んだぞ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1641886625
―ステージー
周子「そうじゃないでしょ、フレちゃん」
周子「クワッ カッカッカッ クエックエッ」
フレデリカ「すごーい!!!」
観客「ワハハハハハハッ イイゾー!シューコチャーン!」
専務「……っ」カアアアッ
【ライブ終了後】
―楽屋―
ありす「恥を知ってください周子さん!いくらお客さんを楽しませるとはいえやりすぎですっ」
周子「ごめんごめん、最高のライブでテンション上がっちゃった」
ありす「まったくもう!フレデリカさんもですよ! って、いない!」
飛鳥「ありす、お説教はその辺にして周子さんに感謝したらどうだい」
ありす「なんで感謝するんですかっ」
飛鳥「やれやれ… 周子さんみたいにちゃらんぽらんな同僚がいると、ありすもしっかりするしかないだろう」
周子「ちゃらんぽらんってひどいなあ」
ありす「何が言いたいんですか…?」
飛鳥「フフフ、プロデューサーの言ってたとおりだ」
周子「Pさんが何を言ったん?」
飛鳥「この前プロデューサーと話してたらありすの話題になってね」
【数日前】
―事務所―
モバP「ありすも成長したなあ、事務所に入った時から大人びてはいたけど」
モバP「いろんな年上のアイドルと過ごして良い影響を受けてるんだろうなあ」
モバP「ちょうどイチゴが大好きなクール系中学生役のオーディションがあるから今度話してみるか」
飛鳥「…って言ってたよ」
ありす「ほ、本当ですか イチゴ好きでクール系…しかも中学生とは… まだ私小学生なのに…」
飛鳥「それだけありすが実際よりも大人に見えるってことさ」
飛鳥「もし周子さんがもっとクールだったら、ありすもしっかりする機会が無くて成長できなかったかもね」
周子「飛鳥ちゃん…」
飛鳥「それに、怒ったり心配したりすると、体内でアドレナリンが分泌されて肌もつるつるになるとも言われているのさ」
周子「そんな話あったっけ?」
飛鳥「フフ… まあ、ありすがこんなにも大人びているのはボクら年上の影響かもね」
ありす「もうっ飛鳥さんたら! …でも、Pさんがそんなことを…ふふ…」
ガチャッ
文香「周子さん……プロデューサーさんがお呼びです……」
周子「あっ はーい、今行くー」タタタッ
―廊下―
専務「ふう… 塩見に注意しようと思ったが既に橘に怒られていたな」
専務「流石に年下の同僚に怒られたら恥ずかしくなって反省するだろう、私からは何も言うまい」
専務「…おや?」
周子「おつかれPさんっ え、ライブ良かった?ありがとーあははっ」
専務「怒られたはずだがやけに元気だな?」
専務「まあいい…無事にライブが終わったことだし、橘達に労いの言葉をかけに行くか」スタスタ
―楽屋―
専務「橘、入るぞ」ガチャ
ありす「えへへ…」ニヤニヤ
専務「どうしたニヤニヤして」
ありす「わっ専務!? いえ、なんでもないです…」ハズカシー
専務「…?」
ー会場内自販機前―
飛鳥「はい、周子さん」
周子「何、その手は」
飛鳥「何って、救出のお礼さ アドレナリンまで持ち出したんだ、弾んでくれていいだろう?」
周子「どうせでたらめでしょー」
飛鳥「前に何かの本で読んだことがある…気がするよ、たぶん本当さ」
飛鳥「それに、どうしてタイミングよくプロデューサーから呼ばれたと思う?」
周子「飛鳥ちゃんが頼んだの?」
飛鳥「ちょうど彼もお偉いさん方への挨拶周りが終わってたようでね」
周子「…分かった分かった、どれ飲む?」
飛鳥「いいのかい?フフ、じゃあーー」
【翌日】
―事務所―
専務「……」
周子「あ、専務お疲れ様です これから中庭で志希じろう博士による実験ステージがあるんですが行きます?」
専務「で○じろうみたいに言うな、事務所の敷地内で怪しげなステージをするな、そして行かない」
周子「そっかー、残念 他の子誘うかー」
専務「塩見、君が行く必要も無い」
周子「え、いくら志希ちゃんでも本当に危険なことはしませんよ、危なくないし行っても大丈夫ですって」
専務「そういうことではない!」
周子「え、ちょっと どうしたんですか」
専務「君には謹慎してもらう」
周子「き、謹慎!?」
専務「塩見はクールタイプのアイドルとして売り出している」
専務「ある程度自由にはさせていたが、これからは管理をより厳しくさせてもらう」
周子「専務~…」
専務「受け取れ」ドサッ
周子「…飴の山?」
専務「これらをこの小分けの袋に詰めろ」ドサッ
周子「これ全部!?量すごっ」
専務「 一つ一つの飴に心を込めて袋詰めしてきなさい」
周子「待ってよ、あたしにもいろいろ予定が… 仕事だってあるしこんな暇無いって!」
専務「ライブ終了から数日は休養のために仕事は無し、レッスンも軽めの内容にしてあると君のプロデューサーからは確認済だ」
周子「うっ、バレてる… はあ…どうしてこんなことに…」
―事務所 別の部屋―
飛鳥「え、周子さんが謹慎?」
文香「はい……専務は非常に怒っていらっしゃいます……」
飛鳥「よし、臨時収入のためだ」
文香「……?」
―専務の部屋―
飛鳥「専務、おつかれ様です」ガチャ
メガネをかけて仕事中の専務「ああ、お疲れ様 何か用か?」
飛鳥「ちょっと失礼」スッ
専務「え?」
飛鳥「肌がすべすべだ 専務はアイドルに負けずに美しい」
専務「…ありがたく受け止めておこう それがどうかしたのか?」
飛鳥「専務のその美しい肌は、周子さんやボクらのおかげかもね」
飛鳥「怒ったりハラハラしたりすると、アドレナリンで若々しくなるんだ」
専務「なるほど、その手で橘をごまかしたのか」メガネハズシー
飛鳥「え」
専務「塩見に怒ったあとなのにやけに機嫌が良かったから、おかしいと思ったんだ」
飛鳥「そ、それは誤解…」ザッ
専務「「二宮!」
飛鳥「はいっ!」ピタッ
―女子寮 周子の部屋―
飛鳥「こんなことになろうとは…」
周子「飛鳥ちゃん、包装が雑 もっとリボン固く結んで」
飛鳥「何だい、周子さんを救おうとしてこうなってるボクに対して冷たいじゃないか」
周子「どうせありすちゃんと同じ手を使ったんでしょ」
飛鳥「よくお分かりで」
周子「専務はそんなに甘くないよ」
―事務所 モバPの部屋―
ありす「あのっ 私にぴったりのオーディションがあると聞きましたっ」
モバP「ああ、聞いたのか じゃあ詳しく説明するよ 長くなるし何か飲もうか、いちごミルクティーがあるぞ」
ありす「子ども扱いしないでくださいっ 私もコーヒーでいいですからっ」
モバP「え~?苦いぞ~?」
―周子の部屋―
奏「周子が謹慎!?」
周子「自由に外出もさせてもらえなくてさー ごはんは専務が3食持ってきてくれるからいいけど」
奏「ライブ後に二人で打ち上げも兼ねて泊りに来たら面白そうなことになってるわね… フフ、いいご身分じゃない、食事まで運ばれてくるなんて この寒さの中で暖かい部屋にいられるわけでしょう?私も謹慎したいわ」
周子「他人事だと思って…」
専務「塩見」コンコン
専務「入るぞ」ガチャ
奏「専務」
専務「ああ、お疲れ様、速水」
専務「塩見、これを仕上げたら謹慎はといてやろう」
周子「げ、まだあるの~」
―事務所 廊下―
ありす「あ、専務 お疲れ様です」
専務「お疲れ様、橘 今帰りか?」
ありす「はい 新しいオーディションの話をしてもらっていました」
専務「そうか、頑張りなさい ああ、そうだ少し聞きたいことが…」
~~~
専務「やはり丸め込まれていたのか」
ありす「ええ…」
専務「肌が綺麗などと…」
ありす「私は大人びていると…」
専務「そんな手に引っかかって…」クスッ
ありす「うう恥ずかしい… でも、周子さんといて成長できたことは間違いじゃないと思っています」
専務「ほう」
ありす「たしかに周子さんは、他の年上の方に比べて適当だし、よくふざけています」
ありす「でも、今まで一緒に活動してきていろいろなことを教えてもらいました 周子さんのあの自由なところに救われたこともあるんです」
ありす「周子さんは、大切なアイドルの仲間であり人生の先輩です、ふふ」
専務「……」
ありす「あ、そろそろバスに乗り遅れてしまいます すみません、お先に失礼します。」
専務「ああ、話につきあってくれて感謝する 気を付けて帰りなさい」
ありす「はい!それでは失礼します!」タタタッ…
専務「……」フッ
【深夜】
周子「ぐうぐう…」
周子「…んあ」
周子「奏ちゃん、まだ起きてるん?」
奏「あら起こしてしまったわね 少しは協力しようと思ったの」ガサゴソ
周子「奏ちゃん…ありがとう…!」
奏「こういうのもたまにはいいわね、今年のバレンタインはお菓子を手作りしてこういう可愛い袋に詰めたいわね」
周子「いいね、寮のキッチン借りて一緒につくろっか」
周子「しっかし、奏ちゃんが手伝ったって専務に見破られないかな」
奏「袋詰めや包装の仕方なんて皆同じよ、大丈夫よ」
周子「そうだよね、まあいっかー」
【翌日】
―専務の部屋―
専務「随分早い仕上がりだな」
周子「そりゃ早く自由になりたいですし」
専務「……」チェック中
周子「……」ゴクリ
専務「……」
専務「…おや」
周子「な、何か?」
専務「塩見、この1袋は君が持っておくべきだ」スッ
周子「はぁ」
専務「もし速水と喧嘩するようなことがあったら、それを見るといい」
周子「や、やっぱり分かりました?」
専務「なんとなく…な]
専務「所属アイドルが、良い仲間に恵まれるのは嬉しいことだ」
専務「速水を大事にすることだ」ニコッ
周子「専務…!」パアッ
周子「はい!」
―レッスンルーム―
文香「…では、周子さんが袋詰めした飴は小学生以下のアイドルに配られたのですね」
周子「うん あんなに袋詰めしてどうするのか疑問だったよ」
飛鳥「もらった子たちは嬉しいだろうね、例えばほら…」チラ
ありす「やった、イチゴ味の飴だ…! …ハッ、何ですか皆さん生暖かい目で見つめないでくださいっ」
奏「良かったわね、ありすちゃん」
ありす「奏さん!!」
奏「フフフ これで周子も無事釈放ね」
周子「罪人みたく言わんといてよー」
アハハハハッ
おしまい
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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