神谷奈緒「憎めない専務とクローネWeb会議」 (38)


美城専務「あー、あー、マイクテストマイクテスト……」

専務「これは……繋がっているのか……?」

専務「弊社にもテレワークが導入されたが、どうにも慣れないものだな……」

専務「セキュリティ部署や情報システム課の働きには頭が下がる思いだ」

専務「それに比べて私は、部下にテレビ会議やらVPN接続やらを教えてもらう始末……」

専務「ふ……きっと、このようなところから、世の経営者は後進に道を譲る決断をするのかもしれないな……」

専務「情報化社会の波……それはアイドル事務所だろうと容赦ない……ということか……」

専務「はぁ……」

専務「……」

専務「私は貝になりたい」ボソッ

神谷奈緒「初っ端から暗いんだよ全部聞こえてるからな!!!」



――――――――――


前作
神谷奈緒「専務になっても憎めない」
神谷奈緒「専務になっても憎めない」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1562944846/)




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1588517087


大槻唯「そうだよ! 元気出してせんむ!」

専務「大槻……」

宮本フレデリカ「らしくないよー?」

専務「宮本……」

速水奏「常に向上心を持っていた専務はどこへ行ってしまったの?」

専務「速水……」

鷺沢文香「コー ホー……」

専務「ウォーズマン……」

橘ありす「久々に見ましたねこの流れ!?」


専務「約4年ぶりだ」

渋谷凛(そういうのいらないから)

塩見周子「ふぁいとー」フリフリ

北条加蓮(周子は軽い……)

専務「塩見……! ありがとう。その(ミシロの名を冠す以上、常にどのような困難にも強い意志と覚悟を持って)『ファイト』(していかなくてはいけないし、実際、今までもあなたは頑張ってきた。ここで折れるような専務じゃないでしょう? 期待しています)という言葉、私の胸には確かに響いた」ジーン

奈緒(深読みだろ)

周子「お、おう」

ありす「引いてるじゃないですか」


専務「さて、気が付いているとは思うが、今回は各自自宅から、Web会議での実施となる。声も映像も届いているようだな」

凛(そこまでしてやる価値がこの会議にあるのかな……)

専務「では、始めていこう!(背景画像:ガンダムのコックピット)」

唯「おー!(背景画像:カラオケボックス)」

フレデリカ「おー!(背景画像:サグラダファミリア)」

周子「いえーい(背景画像:東大寺の大仏)」

奏「そうね(背景画像:スキマスイッチの写真?)」

文香「よろしくお願いいたします……(背景画像:札束のプール)」

ありす「みなさん本当にやる気ありますか!?」


ありす「なぜガンダム!!! ちょっとガンダムに出てきそうな顔ですけど!!! 唯さんのカラオケの画像はいいとしてサグラダファミリアはフランスじゃなくてスペインだし大仏は京都じゃなくて奈良!!! 微妙にズレてる!!! 奏さんはどうしてスキマスイッチ……いやこれトータルテンボスの写真じゃないですか!? 似てるけども! そもそも曲をカバーしただけで背景にするのもおかしいのにもう一段階ボケないでください!!! 文香さんもこんな画像どこから持ってくるんですか!!!」

奈緒「おおう……全部にツッコミを入れた……」

専務「ちなみに『スキマスイッチ トータルテンボス』と検索するとサジェストに『違い』と出てくる」

奈緒「知るか!」

ありす「はぁ……はぁ……」

奈緒「Web会議、全員の姿が同時に見れるからイヤでもボケが流れ込んでくるんだな……」

ありす「酷いシステムですよ……こんな弊害があるとは……」

加蓮「ほ、ホントだよね……(背景画像:ポテトの山→自室背景)」カチッ

凛「し、信じらんないよね……(背景画像:渋谷駅→自室背景)」カチッ

奈緒「ひとボケ仕込んでんじゃねえよ」

ありす「凛さんはそれでいいんですか?」


専務「では、早速会議に移ろう。今回の目的は、外出自粛の状況の中、皆がどのように過ごしているのか、ヒアリングすることだ。まさか不要不急の外出をしている者がいるとは思わないが、よろしく頼む」

奏「著名人の行動はすぐに公にされてしまうものね。ひとりひとりが自覚を持たなければいけないわ」

専務「その通りだ。更に言えば、『三密』という言葉。これを守れなければ、それは事務所のイメージダウンにも繋がってしまう。……さて、ここで問題だ。『三密』といえば……」

唯「隠密!」

フレデリカ「密告!」

文香「密売」

加蓮(ぜーんぶ違う)

専務「で・す・が……!」ニヤ

ありす「”ですが”じゃないです。それは当てられた時のセリフです」

唯「引っかけかー!」

奈緒「引っかかれてもないんだよ」


専務「で・す・が……、橘ありすの2ndシングル、『to you for me』の【you】が示す相手として予想されている人物といえば?」

ありす「三密まったく関係ない!?」

フレデリカ「フレちゃん!!!」

唯「ゆい!!!」

周子「シューコちゃんに違いないね」

奏「私でしょう」

文香「確実に私ですね……」

ありす「違いますけど!?」

凛(相変わらずみんなポジティブすぎて気味が悪い)

専務「まあ私だが」

奈緒「うるさいな」


専務「余興はここまでだ」

ありす「そんなものに巻き込まないでください」

フレデリカ「あれ? アーニャちゃんは?」

専務「欠席の連絡がきているな」

周子「テレワークでも難しいかー」

奏「理由は?」

専務「ロシアに里帰りしたら出国できなくなったらしい」

奈緒「この時期に!?」

ありす「頭がおかしいんですか?」


専務「しかしながら、向こうから参加できそうなら参加するとのことだ」

唯「たいへんだねー?」

加蓮(ま、流石に無理でしょ……)

奏「久しぶりに顔を見たかったのだけれど、仕方がないわね」

専務「まあ、こんな画面越しで会っても何の意味もないからな」

奈緒「じゃあ即刻中止にしてくれこの会議を」

専務「やはり、人間同士の関係は対面でこそ磨かれるものだ。私は画面越しだと鷺沢と渋谷の違いも分からない」

加蓮「前半はちょっといいこと言いそうだったのに後半どうしたの?」

凛「実際に会っても渋谷と原宿の違いも分かってないけどね」

フレデリカ「リンちゃんが毒を吐いた!」

奏「専務にいいことを教えてあげるわ」

専務「どうした?」

奏「文香と凛の違い……それは……」

奏「……」

奏「……」

奏「……」

奏「……おっぱいよ」キリッ

凛「溜めに溜めてセクハラするのやめてくれない?」

周子「Web会議になったことで目の前にいる意識が希薄になってセクハラ発言をしちゃう中年社員かーい」ビシッ

ありす「近年稀に見る最悪なツッコミフレーズですね」


専務「なるほど……有益な情報提供、感謝する」

加蓮「しなくていいから」

奏「でもね? 専務。気をつけてほしいのだけれど……」

専務「む?」

奏「……」

奏「……」

奏「……」

奏「……ケツは同じよ」キリッ

凛「次会った時覚えててよ奏」

周子「Web会議だとケツは見えないけどね」

ありす「そこはどうでもいいです」


ありす(というかこの流れで文香さんが黙っているのは不気味ですね……)

文香「……」

専務「どうした鷺沢? 何か意見があるなら言ってもらって構わないが」

文香「……」

専務「……?」

ありす「文香さーん……?」

唯「カメラ、止まっちゃったのかな?」

専務「いや、背景の札束プールはちゃんと微妙に動いている」

奈緒「あれ動画だったのかよ」

ありす「どう考えても動く必要ないじゃないですか」


文香「……」

フレデリカ「……あっ!!!」

ありす「フレデリカさん、どうかしましたか?」

フレデリカ「このフミカちゃん、等身大パネルだ!」

奈緒「ええ!?」

唯「えー!? あ、よく見たらホントだ!」

凛「画質が荒いから気が付かなかったけど……」

文香「ご名答です……」ニュッ

専務「鷺沢がふたり!?!?!?」

加蓮「今の流れ、聞いてなかったの?」


文香「案外、気が付かれないものなのですね……」フフフ

ありす「最初からパネルを映して、声はカメラの外から出していたんですね……」

専務「まあ鷺沢は普段からほとんど動かないから仕方があるまい」

周子「動いてるからね?」

奈緒「最低な開き直り方だな」


専務「で……は、本題……入ろ……う……ん?」

ありす「あれ……電波……わる……?」

専務「……む、直ったか……?」

唯「なんだか聞きにくかったね!」

凛「まあ一瞬だったし、そういうこともあるんじゃない?」

奈緒「だな。よく、参加人数が増えたりしたら乱れたりするけど」

専務「そうだな。気にせずに……」

ティロンッ

フレデリカ「へ?」

参加者:11

加蓮「11って……」

奏「さっきまで10だったような……」

「……ザーッ……ザーッ」

ありす「ま、まさか……」

アナスタシア「アー……ザーッ……聞こ……か……」

奈緒「アーニャ!?」

周子「わーお……」

アナスタシア「……ザーッ……ザーッ」

専務「だが、いかんせん電波が……」

アナスタシア「……! ……! ザーッ」

ありす「何か、私たちに伝えようと……?」

アナスタシア「……! ……грудь!」

ブチッ

凛「あ」

参加者:10

みんな(((いなくなった)))


奈緒「さ、最後に何か言ってたような……」

専務「ああ。『グルーチィ』と聞こえたな……意味を調べよう……」


грудь:おっぱい


ありす「なんなんですかどいつもこいつも!!!!!」

奈緒「あ、ありす! 口調が!」

周子「海外転勤になって男女間のコミュニケーションの取り方が開放的になっちゃった中年社員かーい」ビシッ

ありす「その中年社員セクハラツッコミシリーズやめてくれませんか!?」


奈緒「え、ってか今回のアーニャの出番これだけ!?」

周子「言いたいこと言ったって感じだし、もう戻らないんじゃない?」

奏「でも、いつも0なのだから、1段落で出演しただけでも賞賛に値するわ」

ありす「低いハードルですね」

文香「私も起きているだけで褒めていただきたいものです……」

ありす「恥ずかしくないんですか?」


専務「それでは、皆の過ごし方を聞こう」

加蓮(完全に忘れてたそのコンセプト)

専務「ではちゃんゆいから」

文香「無理して若者感を出さなくともよいのですが……」

凛(そこまで言わなくても)

唯「はいはーい! ゆいはね! ゆーちゅーばーになりましたー!」

加蓮「へえ、そうなんだ」

専務「ああ、許可を出した覚えがある」

ありす「どんなことをしているんですか?」

唯「お家でできる遊びを紹介したりとか、美嘉ちゃんとかとコラボして駄弁ったりとか!」

専務「流石だな」

唯「あ! でも、せんむに謝らなきゃいけないことがあって……」

専務「どうした? 内容によっては解雇で済ませてやろう」

ありす「最大の罰じゃないですか」

唯「なんかね? よくわかんないけど、すぱちゃ? みたいなのがいっぱい貰えたの!」

専務「すぱちゃ……? スパゲッティ……お茶……?」

ありす「違います」


専務「橘、説明を頼む」

ありす「はぁ……スパチャというのは、平たく言えば、『生放送をしている人にお金を渡すことができるシステム』です」

周子「アルゼンチンペソでも?」

ありす「アルゼンチンペソは使えません。いや知りませんけど」

専務「なるほど」

ありす「あれ? でも確か、スパチャは配信者が18歳以上でなければ送れなかったような……」

専務「ああ、そこは問題ない。開設の手続きは私がしたのだが、その際に間違えて自分の年齢を入力してしまった」

ありす「何してるんですか」

文香「本来の唯さんの年齢の何倍でしょうね……」

加蓮(失礼すぎる)

ありす「……い、いや、それで唯さんが配信してるなら明確な規約違反じゃないですか!」

専務「そういえば一度、警告のメールが届いたな……」

ありす「ほら!」

専務「だが、大槻のオフショットなどの秘蔵画像を送ったら黙った」

奈緒「買収するな」


専務「それで?」

唯「それ、全部使っちゃった!」

奈緒「マジか……!」

凛(唯の放送なんて、けっこうな額になったんじゃないかな……)

加蓮(事務所に入れなきゃいけないお金だよね……?)

専務「それはよろしくないな……使い道は?」

唯「埼玉県に寄付!」

周子「いい娘~~~~~!!!!!」


奏「地元愛があるのね」

唯「どうだろ? でも埼玉、いいところだよ! なぁんもないけど! ……なぁんもないけど、でも、埼玉にはゆいがいるからね!」ブイッ

ありす「かっこいい……」

専務「それは……まあ、見なかったことにしよう……次からは会計報告を忘れないように」

唯「はーい!」

専務「ちなみに額は?」

唯「いちおくえん!!!」

奈緒「思ったよりヤバいな!?」


専務「では次、宮本はどうだ?」

フレデリカ「……」

専務「……おや?」

ありす「フレデリカさん?」

フレデリカ「……?」パクパク

周子「ありゃ、声が聞こえないね?」

奈緒「マイクか? カメラは生きてるな」

専務「宮本。こちらの声は聞こえているか?」

フレデリカ「……!」コクコク

専務「すまないが、そちらの声が拾えていないようだ。報告は」

凛(後回しかな)

専務「ジェスチャーで頼む」

奈緒「また難しいことを言い出すよな」

フレデリカ「(∩´∀`)∩」ハーイ

ありす(黙っていればカワイ……まあ、なんでもないです)

文香「ツンデレの気配……!?」ピクッ

加蓮「どういうセンサーなの?」


フレデリカ(フレちゃんはー)←自分を指差す

専務(私は……)

フレデリカ(お菓子を作ったりー)←ボウルに入った材料をかき混ぜる動き

専務(エアギターをしたり……)

フレデリカ(友達にメールを打ったりー)←キーボードを打つ動き

専務(ピアノを演奏したり……)

フレデリカ(ライブの動画を見たりしてた!)←両手にサイリウムをもって前後に振る動き

専務(ドラムを叩いたりしていた……か)

専務「なるほどな……ロックンロール!!!」

奈緒「絶対伝わってない」


専務「では塩見」

フレデリカ「あれ!? フレちゃんの伝わってた!? おーい!」

凛「あ、聞こえた」

専務「ナイスロックンロールだった」

フレデリカ「……まあいっか!」

ありす「いいんですか……」

周子「あたしは特に何もしてないかな? 実家にいた時は店番で1日ずっとヒマなこととかもあったし、そんなに苦じゃないよねー」

専務「余裕を持つことも大切だ。その図太さ……いや、泰然自若とした佇まい、見習いたいな」

周子「ちょっと言い換える前が失礼すぎなかった?」


唯「じゃあしゅーこちゃん、ゆいのチャンネルで和菓子とか作ろううよ! スペシャルゲスト!」

周子「お? それじゃ、お言葉に甘えちゃおうかな?」

ありす「別にいいと思いますが、先ほども専務が触れたように『三密』には注意してくださいね」

唯「だいじょーぶだいじょーぶ! まず、みんなでゆいの家に集まって!」

ありす「密(集)です!」

唯「材料が飛んでっちゃうかもだから、窓はちゃんと閉じて!」

ありす「密(閉)です!」

唯「しゅーこちゃんに手取り足取り教えてもらおう!」

ありす「密(接)です!」

周子「作るのは、白玉にあんこや抹茶アイスを乗っけたりする……」

ありす「(あん)みつです!」

奏「今度からコンビニATM手数料が上がるらしいわ」

ありす「三(菱)です!」

フレデリカ「サイダー、美味しいよね!」

ありす「三ツ(矢)です!」

専務「やはりディズニーは彼あってこそだな」

ありす「ミッ(キー)です! ……ってさっきから何言わせるんですか!!! ミッキーとか無理矢理すぎますし!!!」


奈緒「ありす……その……もう少し適当に生きてもいいんだからな?」

ありす「……アドバイスありがとうございます」

専務「では次、速水は?」

奏「私はいつも、星を見上げているわ……ねぇ、知っている? 今、私たちの目に届いた星の光は、本当はもっともっと前に瞬いたものが、長い時を経て届いたにすぎないの。星々の中には、すでに存在していないものもあるらしいわ。ふふっ、ロマンを感じるでしょう? 私たちがこうして過ごす何年かなんて、星々にとってはほんの一瞬のこと……。そう考えると、不思議と肩の力が抜けていくように思えてね。私はそうして」

専務「次。鷺沢」

奏「ちょっと」


奏「……これ、前にもなかった?」

ありす「そう思うなら話を簡潔にしてください」

文香「私は、本を、読んでいます」

奈緒「教科書の例文みたいな報告だな」

加蓮(まあ予想できたけど)

専務「ちなみに今は何を?」

文香「ありすちゃんの写真集です」

ありす「読書にカウントしないでください」

文香「3日間読んでます」

ありす「そんなに読み込むものではないです!」


専務「それでは、トライアドの3人に移ろう、まずは……! まずは……!」

奈緒(……ん? なんだかテンション高くないか……?)

加蓮(確かに……)

凛(……)ゴクリ

専務「高輪ゲートウェイ!」

凛「渋谷だよ!!!」


奈緒「あー、そっか、最近開業したんだっけ?」

加蓮「そうだね。3月かな?」

ありす「場所としては、品川と田町の間ですね」

奈緒「でも品川とかあの辺、オフィス街だよな?」

加蓮「終息したら行ってみよっか?」

ありす「あ、あの……私も……」

加蓮「ふふっ、もちろん」

奈緒「ああ!」

ありす「……!」パァァァァァ

凛「人の名前いじりからいい感じに約束を取り付けないでくれる!?」


専務「もはやこれを言うためだけに会議を開催したと言っても過言ではない」

凛「職権乱用も甚だしいよ」

奈緒「専務やめちまえ」

専務「トライアドについては、無観客ライブを配信するなどしていたな」

加蓮「まあでも、最近ではそれすらできてないけどね。SNSでファンと交流してるくらいかな」

専務「そうだろうな。会場への移動すらリスクが伴う。難しいものだ」

フレデリカ「ねえねえ! 奈緒ちゃん、髪の毛伸びちゃってない?」

奈緒「へ? ああ、よく見てるな……。そうなんだよ。いつもならもう切ってるんだけど、馴染みの店が閉じててさ。スタイリストさんにも会わないし……」

専務「それはまずい……! 早く切らなければ千葉県が神谷の髪の毛に埋まることになる……!!!」

奈緒「ならないわ」


専務「ということで、長くなってしまったが、そろそろ締めるとしよう」

唯「はーい!」

奈緒「一連のいじりを『ということで』で流したぞ」

専務「なんだかんだと言っても、こうして顔を見ることができて嬉しかった。これは正直な気持ちだ」

フレデリカ「フレちゃんもそう思う!」

文香「同意です……」

ありす「最初パネルだった人が言います?」

専務「とはいえ理想は、やはりあの会議室で、皆で顔を突き合わせることだ。そうだろう?」

奈緒「……ああ」

加蓮「……うん」

凛「……そうだね」

ありす「……はい」

専務「そうだろう?」ズイッ

奈緒「圧を掛けなくていいから」


専務「願わくば、次回開催時には終息していることを願うことを願おう!」

加蓮「願いすぎてよくわかんなくなっちゃった」

専務「それでは、また……」


「ありす? ごはんできてるわよー?」ガラッ


みんな「!?」

ありす「えっ!? あっ、ちょっ、お、お母さん! 今会議中だから! も、もうすぐ終わるから……!」ワタワタ

「あら? ごめんね……? 冷めちゃう前に食べなきゃダメよ?」ガラッ

ありす「す、すぐ行くから……! もぅ……!!!」カァァァァ

みんな「……」ニッコリ

ありす「な、なんですかその顔!!!」

奈緒「あれ? そういえば、ありすのお母さん、忙しいって……」

ありす「……この騒動で、母もリモートワーク中心になったんです」

フレデリカ「そうなんだ! よかったね!」

ありす「よくないですよ……恥ずかしい……」

凛「でもありす、顔に書いてあるよ。”家にいてくれて嬉しい”って」

ありす「それは……まあ、ちょっとは……」

みんな「……」ニッコリ

ありす「その顔やめてください!!!」


「ありす……寂しくさせてごめんね……(涙)」ガラッ


ありす「だからなんで入ってくるの!!!」

みんな「……」ニッコリ

ありす「もー!!!」

専務「また次回!」

奈緒「最後だけ持っていきやがった」

ありす「やっぱり会議室の方がマシです……!!!」



おわり





ありがとうございました。


直近の過去作


田中摩美々「放クラなんてやかましいだけじゃないですかぁ」

久川凪「チキチキ、はーちゃん萌え萌えシチュエーション妄想対決~」

緒方智絵里「いいねの数でほたるちゃんに」藤居朋「いろいろなことが起きる?」


などもよろしくお願いします


このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom