妹「お兄ちゃんなんで禿げてるの?」 (16)

初投稿なんで拙いとこあります許してください。

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妹「お兄ちゃんなんで禿げてるの?」

兄「俺は時を止める事が出来る」

「そしてその代償に一秒に髪の毛一本無くなるんだ」

「毛根から綺麗さっぱり…な」

妹「ごめん何言ってるか分からないよ」

兄「無理もない俺も初めは理解できなかった」

「自分の髪の毛が無くなるなんて」

妹(ち、違うそうじゃないよ…!)

兄「まだ20代なのに…!これからなのに…!」ウッウッ

妹「お兄ちゃん?私が言いたいのはね」

「時間を止めるなんて本気で言ってるのってこと」

兄「何を言ってるんだ当然だろ」

妹「…何言ってんのはこっちの台詞だよぉ」

兄「お兄ちゃんの言ってることが信じれないのか」

妹「当たり前だよ!」

兄「そうかじゃあ俺の力とくと見よ!」カッ

妹(重症だぁ…)

兄「ザ・ワールド!時よ止まれええ!!」

妹「おいやめ」ピタッ

兄「止まったか」

 「と言っても長時間止めるとまた毛がなくなるからなぁ」

「戻すか」ブゥゥン

妹「ろ…」

「?お兄ちゃん?」

兄「後ろだ」

妹「!?いつの間に!」

兄「時間を止めて後ろにたった」

 「ただそれだけだぞ」

妹「う…そ…まさか本当に」

兄「だから言っただろ」

妹「私に何かしてないよね」

兄「髪の毛が勿体ないからするわけないだろ」

妹「ふーん」

「今まで何して禿げたの?」

兄「厳密には禿ではない!ただ薄毛なだけだ!」

妹「たいして変わんないじゃん」

兄「変わるに決まってるだろ!」クワッ

妹「お…おう」

妹「…で今まで何してその頭になったの?」

兄「いや、それは色々あったんだよ!色々…」

妹「何か歯切れが悪いね?」

兄「あ、仕事の時間だ!」

妹「こら逃げるな!」

兄「行ってきまーす」

妹「ったく」

______
___
__
課長「兄君!」

兄「はい!何でしょう」

課長「何でしょうじゃないよ」

「また間違えてるよ!」

「これで何度目だ!」

兄「す、すいません」

課長「無能に出す給料は無いんだよ!」

「たく…こっちの方がストレスで禿げそうだよ!」

「もし禿げたらどっか良い植毛店紹介してもらわなきゃなぁ」

クスクス

兄(このデブゥ…!)

(また髪の毛の話をしやがってぇ…!)

兄「あーやっと仕事終わったー」

「さっさと帰ろーっと」

「ん?妹じゃないか」

「何してるんだ」

妹「や、やめてください!」

不良「いいじゃんちょっと付き合ってよ」

不良2「大丈夫怖くないからさ」

不良3「すぐ終わるって」

兄「不良に絡まれてるのか…」

「まぁ俺が言うのも何だが確かに可愛いからなぁ」

「目の付け所は悪くないが見過ごせんな」

兄「よーよー兄ちゃん達ぃ」

不良「何だてめえ」

妹「お兄ちゃん!」

不良2「お兄ちゃんだぁ?」

兄「そいつ困ってるからやめてくれないかなあ」

不良123「ぷっ…」

「あはははは!」

不良3「あんたの兄貴禿げてんのかよ!」ハハハ

不良1「妹が可哀想だな!ハゲの兄貴とか!」ハハハ

不良2「だっせー!俺が代わりにお兄ちゃんになってやるぜえ?」ハハハ

妹「お兄ちゃんを馬鹿にするなー!」

兄「妹…良いんだ髪の事は…」ズーン

妹(めっちゃ落ち込んでるよ!)

不良3「はは!髪には昆布が良いらしいぜ」

不良2「何だったらいい植毛店紹介してやろうか!あはは!」

兄「てめぇらあ」

不良1「お?やんのか?」

「いいよ来いよ」

兄「妹を返せそうすれば今回の事は見逃してやる…」

不良3「何々ー?こっちからかかってもいいってことー?」

不良2「やっちまえ!」ブン!

スカッ

不良2「は?」

不良123「!?いつの間に!」

兄「また髪の毛が…」

妹「お兄ちゃん!」

兄「帰るぞ妹」

妹「でもこれって…帰れるの…?」

兄「…もって数秒」

妹「ええ!?」

兄「きっと無事には帰ってこられないな」

妹「どうする」

妹「の!…」
「ここは…家の近くの大通り…」

兄「うおぉおおん!!」

妹「!?」ビクッ

兄「俺の髪の毛ェエ!!(泣)」

妹「お、お兄ちゃん…」

「ごめんね私のせいで…」

兄「…」

 「お前のせいじゃない。悪いのはあいつらだ」

 「それに”ごめん”じゃなくて”ありがとう”て言って欲しいな」

 「俺の髪の毛の為にも…な」

妹「…お兄ちゃん…うん」

「ありがとう」ニコ

兄「ああ」

「それはそうと」

「お前重くなったな~あははは」

妹「…」

兄「昔はミジンコみたいに軽かったのに~」

げんこつ!!

妹「最ッッ低!!一本残らず禿げろ!ハゲ!」

「それにミジンコほど軽くないわ!!」ドスドス

兄「ぞ、そ゛ん゛な゛…」ピクピク

妹「全くちょっと見直したと思ったらすぐこれなんだから…!」

「デリカシー無さすぎだよ!っもう」

「ただいま~」ガチャ

母「おう、お帰り~」

兄「お帰り~」

妹「!?げええ~!!時間止めやがったなぁ!」

兄「お~!その顔を見たかったんだ!」

妹「やかましいわ!」

母「妹~兄から聞いたぞ。お前ナンパにあったんだってな」

妹「え、いやうんそうだね…でもお兄ちゃんが助けてくれたんだ」

母「そうらしいな流石は私の息子だ!」

兄「よせやい!照れるじゃねーか」

母「後は髪の毛があればかっこ良かったのにな」

兄「おい!」

寝室

妹「お兄ちゃんまだ起きてる?」

兄「寝てる」

妹「起きてんじゃん」

「…今日はありがとね助けてくれて」

兄「またその事か?気にすんなって家族なんだから助けるのは当たり前だろ」

妹「それでも改めて言っておきたくって」

兄「ん、そっか」

妹「それでお礼て訳じゃないんだけど」

 「今週の土曜一緒に出かけない?」

兄「お礼なんて別にいいのに~」

妹「いいから行くの!これ決定事項だから!」

兄「マジか」

妹「お休み!」

兄「お、おう。お休み」

「…」

(約束したもんな俺が親父の代わりに家族を守るって)


土曜日

妹「お兄ちゃん準備出来た~?」

兄「」

妹「…返事がないただの屍のようだ」

「こらー!起きなさぁああい!!」扉ドカ!

兄「!?うわっ!何事!?」バッ!

妹「何事じゃないでしょ!今日は一緒に出かける約束!」

兄「…あ~!そうだったそうだった!」

「上司のストレスですっかり忘れてたぜ」

妹「酷いなぁ」

「今時ピチピチJKと出かけれるハゲ何ていないよ?」

兄「色々ツッコミたいが俺はハゲじゃない」

妹「まだ認めてないんだ」

兄「で何処に出かけるんだ?」

妹「へへ~行ってからのお楽しみだよ」

兄「ほーそれは期待してもいいって反応だな」

妹「おうともよ!じゃ準備してね」バタ

兄「…着替えるか!」

妹「それじゃあお母さん出かけて来るからね」

母「ん、兄しっかりとボディガード頼んだぞ」

兄「そんな大袈裟な」

妹「行ってきまーす」

兄「行ってきます」

母「いってらしゃい」


妹「こうしてお兄ちゃんと出かけるのも久し振りだね」

兄「まあ基本疲れて外に出ないしなぁ」

妹「ちゃんと体動かさないと髪の毛抜けちゃうよ?」

兄「うるせえ」

「でも疲れてんだからしょうがないだろ」

妹「じゃあさ今度から一緒にウォーキングしない?」

「私も痩せなくちゃいけなくてさ~」

兄「もしかして前言ったこと気にしてんのか?」

「あぁは言ったけど別に普通」

妹「違う違う単に痩せたいだけだからっ」

兄「痩せるほど太ってないだろ」

妹「いいじゃん別にぃ!折角運動不足に付き合ってあげるんだから感謝してよね」

「これも決定事項だから!」

兄「え、嘘だろおい!」

「俺から髪の毛だけじゃなく休日も奪う気か~!?」

妹「そう言えばさ、お兄ちゃんのその能力ていつから出来るようになったの?」

兄「ん…?そう言えば何時からだったかなぁ?」

「ん~あっ!」

 「パンチラした時だ!」

妹「」顔面パンチ

兄「しまった思い出した勢いで喋ってしまった」

妹「絶対ろくな事に使ってないと思った!」

兄「ずびばぜんでじだ」

「だが!一応兄の威厳にかけて言っておくがそういうことだけに使ってた訳じゃないぞ!」

妹「ほう?」

兄「遅刻しそうな時とか上司との飲みに誘われた時、後は仕事のサボりがバレたときだな」

妹(どれも威厳にかけれてねぇ!)

妹「あっ、そろそろ着く頃かな」

兄「?」

妹「じゃん!最近話題の植毛専門店!」

兄「へぇこんな所にこんな店出来てたのか」

妹「そうなんだよ偶然にも近くの街に開店したんだよねぇ」

兄「俺…こういう店初めてだから滅茶苦茶ドキドキするんですが…」

妹「大丈夫だよ!予約も既にやっておいたから早く入って植毛しちゃおう!」

兄「え、いや待って押さないで自分で歩けるから~!」


カランコロン

スタッフ1「いらっしゃいませー」

「予約はしておりますでしょうか?」

妹「はい、10時に兄で予約していると思うんですけど」

スタッフ1「兄様ですね、かしこまりました。」

「…はい予約の確認が取れましたのでこちらの席でお待ち下さい」

兄「」

妹「ほら!早く行くよ」

兄「お、おう」

妹「私はここで待ってるからね」

兄「わ、分かった」

座席スワリ

兄(綺麗な店内だなぁまあ開店して間もないって言うしそれもそっか)

(あ~ドキがむねむねするなぁ…)

オーナー「いらっしゃいませ~」

「あなたが本日のお客さんね」

「おやおやおや!これはまた立派なハゲ頭ですこと!」

兄(何だ!このカマっぽいスタッフ!?)

(滅茶苦茶喋るじゃないか!?)

オーナー「ちょっとやだー!このハゲ頭の肌荒れてるじゃな~い」

「ダメよ~ちゃんと地肌に優しいシャンプー使わないと~」

「良かったらうちの特製シャンプー買いなさいね?」

「って、あらやだ又一人で喋り過ぎちゃったわ」

「ごめんなさいね~?」

兄「あはは…」

オーナー「私ったらついつい喋り過ぎちゃう癖あるからいけないわ」

「私はここの店のオーナーて言うの宜しくね~?」

兄「ど、どうも」

オーナー「それじゃあ早速頭のケアをしていくからこのクリームを塗るわね」ペタペタ

オーナー「その頭じゃ外で笑われちゃってたでしょ?」ペタペタ

兄「え、まあそうですね」

オーナー「そうでしょ、そうでしょ」

「でもすごいわ~外でこれだけのハゲ頭を晒せるなんてある意味勇者ね」

「カツラとかしなかったの?」

兄「カツラはちょっと肌に合わなくて」

オーナー「あらそうなの?」

「それでハゲ頭をさらす形になっちゃったのねぇ」

兄(さっきからハゲ頭ハゲ頭連呼してんじゃねー!)

(バカにしてんのか?バカにしてんのか!?)

オーナー「でも、若いうちにここまでの頭にするなんて」

「全く髪の毛使いの荒い人だこと」


「一体」


「ど れ だ け の 時 間 止 め て き た の か し ら?」


兄「!?」バッ

「な、何を言って…」

オーナー「その力自分の潜在能力だと思ってたかしら?」

兄「え、違うの!?」

オーナー「その力はね私があなたに与えたものよ」

兄「!そ、そんな…」

「でも、どういう事だ…あんたとは初対面のはず…」

オーナー「いいえ、一度だけ会ったことがあるわ」

「あなたにまだたくさんの毛量があった頃」

「散髪した時にねっ!」

兄「!?そ、そんな」

「でも、何でそんな事を…!」

オーナー「私、仕事ではヘアー関係に携わっているけど趣味で薬品開発してるの」

「そこで出来上がった"時止めシャンプー"を試したくなってね」

「あの時あなたに使わせて貰ったのよ」

兄「!…確かにシャンプーされた気がするぞ…」

「でも、何で俺なんだ!」

兄「俺に使ってメリットなんて無いだろ!」

オーナー「これは実験なのよ。正直対象は誰でも良かったわ」

「只、あの時のあなたに使うとなんとなく面白くなりそうと思ったわ」

俺「なんだと」

オーナー「現にあなたは短期間でここまでのハゲ頭に仕上げてきた」

「とても自分の欲求に忠実じゃない」

「ハゲ頭になることに恐れて力を使わない実験対象なんて面白くないもの」

俺「俺は、まんまとお前の実験にはめられたって訳か」

オーナー「まあその通りね」

「これで私の優秀さを再確認出来たしね」

「更なる飛躍を遂げることも夢じゃ無いわね」

「どう?私とテッペン取ってみない?」

兄「はっ冗談じゃねぇ!」

「勝手にこんな頭にさせる奴と手ぇ組めるかっての!」

「そもそもテッペンとか言うのも興味ねぇ!」

オーナー「あら残念。でも、そう答えると思ったわ」

ペットボトルバシャッ

兄「うわっぷ!?」

「いきなり何すんだ!」

オーナー「あなたに付けたクリームを洗い落としただけよ」

「まあただのクリームじゃないけどっ」カガミミセ

兄「!これは…!」

オーナー「そう…さっき付けたクリームは私の特製脱毛剤」

「超肌に優しいおまけ付きよ」

兄「なっ!!」

オーナー「その頭じゃ30秒も止められるか怪しいわね」フフ

兄「しまった!やられたっ」

オーナー「私と手を組めない様じゃあなたはもう不要てこと」

兄(くそぉもう色々訳わかんねぇ!)

(妹と逃げるにしても時間が足りなさ過ぎるし…!)

(!…そう言えばこんな騒がしくしていて誰も来ないなんて妙だぞ)

(この騒ぎに誰か駆け付けてもいい頃だろ)

オーナー「周りを気にしても誰も助けには来ないわよ」

「ここは私の店(テリトリー)皆私の支配下にあるの」

「あなたは今アウェイな状態にいるのよっ!」

兄「何…言ってるんだ…!」

オーナー「分かりやすく教えてあげる」

トビラガチャ

兄「!?」

「妹!!おい!どういうことだよ!」

「妹に何した!」

オーナー「だから私の支配下にあるって言ったでしょ?」

兄「まさか…!?」

オーナー「能力持ちがあなただけとは思わない事ね」

「私の力は私の髪を植毛した人間に1秒間1本の髪の毛を代償に操る事が出来るの」

「ここに来たことも偶然では無いのよ。全部私のお も わ く 通りて訳」

「ここにいる全員も植毛済み。逃げ場は無いわよ」

兄「…ッ」

「お前は一番やっちゃあいけねぇ事をしでかした…」

「ぜってぇ…ぶっ飛ばしてやるっ!!」

オーナー「かかってらっしゃい!」

スタッフ達「…」ダダダダ!ズラァ!

兄「!?」

オーナー「これだけの肉壁を時を止めたところで突破は不可能」

「むしろ詰みね」

兄「こ、このやろう…!」

オーナー「さあ!やってしまいなさい!」

スタッフ達「…」ダッ

兄「っ!」ザッ

オーナー「時を止めて避けたわね」

「そんな事してたら勝ち目は無くなるわよ~!」

スタッフ達「…」バッ

兄「く、くそぉう!」ザッ

ビュン!

兄「!?」

「は、ハサミ!?お前![ピーーー]気か!?」

オーナー「大丈夫死んでもちゃんと有効活用してあげるわ!」

スタッフ「…」ブン!

兄「これじゃあっ!埒が明かねぇっ!」

「ホントに詰んじまうっ!何とか打開策はっ!」

オーナー「無駄よ!早く楽になった方があなたのためよぉ!」

「もう既に袋のネズミなんだからねぇ!」

スタッフ「…」ダッ

兄「!」ザッ

オーナー「さあもう終わりよ」

兄「……それはどうかな」

オーナー「?今さら虚栄張ったって意味無いわよ?」

「こっからの逆転劇何て存在しないもの」

兄「喋り癖が仇となったなオーナーさんよぉ」

「…あんたが教えてくれたんだぜ」

「あんたが俺に教えてくれたんだ…」

オーナー「…?」

兄「能力ってのは使うと髪の毛が消える」

「"きれいさっぱり"…な」

「この俺の髪の毛はまだ消えちゃあいねぇんだよ」

オーナー「まさかあなた…!」

兄「形勢逆転何て存在しないとか言ってたが」

「見せてやるよ…!本物の逆転劇をッ!」

オーナー「ちょちょちょっと…!?」

兄「すぅ…」

「正真正銘!最後の時間停止だぁあああ!」

オーナー「や、やめt」

時が止まる

素早い動作でスタッフ、妹の頭に自分の髪の毛を植毛

兄「そして時は動き出す」

オーナー「て!」

「!?」

兄「全員俺の髪の毛を植毛した」

「悪いが代償は本人達の髪の毛だが」

「あんたをぶっ飛ばして解除する!」

オーナー「ひ、ひや~~!!!」

「う、動かないわ~!あたしのお人形ちゃん達~!」

兄「うおりゃー!!!」ベチャ!

オーナー「うわっぶ!」

「ここれは!」

兄「そう!あんたが隠し持ってた特製脱毛剤だ!」

兄「そしてこれがぁ!」

「俺の家族に手を出したパンチだぁああああ!!」

オーナー「ぶべあああ!」ドガシャーン!

兄「ふん!」バシャ

カミノケヌケー

オーナー「」

兄「そっちの方がお似合いだばーか」時止め解除

スタッフ達「!」

妹「!」

「何で私ここに…?」

スタッフ「きゃあ!」

妹「!?」

スタッフ「オーナー!」

「どうなってるの~!」

「あーもー滅茶苦茶だよ~!」

妹「ど、どうなってるの…本当に」

兄「妹!」

妹「!お兄ちゃ…ん?」

兄「大丈夫か!何ともないか!」

妹「???別になんともないけど…」

「ちょっと待って理解が追い付いてないんだけど」

「この惨状はどゆことなの?何で禿げてるの??私今までどうしちゃってたの???」

兄「とりあえず落ち着け」

「訳はちゃんと話すから」

________________________

兄「ということがかくかくしかじかあって今に至るわけだ」

妹「…そんな一体私はいつの間に操られて…」

兄「まあもう無事解決したし問題ないだろ」

スタッフ「兄さん!妹さん!」

兄「?」

スタッフ「オーナーの一件どうも申し訳ありませんでしたっ!」

「私達も操られてた身ではありますがどうやら兄さんに危害を加えるような事をしてしまったらしく本当に申し訳ありません!」

兄「あーいいですよ!謝らないでください!僕達は皆オーナーの被害者なんですから」

「あの人にはきちんと罪を償って貰って欲しいだけですから」

スタッフ「兄さん…ありがとうございます」

妹「でも、こんな事警察に言っても信じて貰えるの?」

兄「うーん、まあこんだけ証人がいれば信じざるを得ないんじゃない?」

妹「そんなもんなのかぁ-…?」


この後俺たちは警察に事情聴取され、どうやら無事信じて貰えた(?)ぽく上手いことまとまった。
どうやらあのオーナーという人は以前から凶悪犯罪で指名手配されてたらしく今まで顔を変えたりと逃げ回ってたらしい
勿論あの店は無くなった。まあ当然っちゃ当然だけど。
スタッフの人達も以前から不可思議な体験をしていたそうで今回の事件で納得がいったそうだ。
まあ色々あったけど無事円満に解決したみたいで本当に良かった。
俺の髪の毛以外は。
_____________________________________________

妹「お兄ちゃん、前から気になってたんだけど」

「なんで今更カツラ被ってるの?」

兄「俺は前の戦いで髪を失ってハゲになった」

「当然だろ?」

妹「いやいやいや!」

「今更だよ!カツラ被るタイミングは完全にハゲてからじゃないよ!」

「スキンヘッドでいた方がいっそ清々しいよ!」

兄「あの時は禿げてなかったっていってるだろ」

妹(今でも頑なに認めないんかい)

兄「それに新しい職場に移り変わったしやっぱ第一印象て大事じゃん?」

妹「いやまあそうだけどさ」

「だからってそのタイミングでカツラは変でしょ」

「ハゲばれしたときのリスク考えるとスキンヘッドの方が良くない?」

兄「ハゲばれはもうしてるぞ」

妹「意味ねぇえ!」

「ところでお兄ちゃん」

兄「?」

妹「あれから時を止める事はもう出来なくなったの?」

兄「まあなやっぱり髪の毛がないと駄目みたいだ」

「今なら分かるめっちゃ名残惜しい」

妹「馬鹿言わないでよねぇもうあんなのに巻き込まれると思うとこりごりなんだからね」

兄「それには同感」

妹「それはそうと時間大丈夫?」

兄「あ!やばい!遅刻しちまう!!」

兄「こんな時に髪の毛が残っていれば!」

妹「いい機会だから時間管理しっかり学べば」

兄「妹が冷てぇよ~」

妹「ほら無駄口叩いてないで行った行った」

兄「じゃ行ってきま~す」

妹「行ってらっしゃい」

「それじゃ私も準備しますかね」

色々あったけど日常を取り戻した。

こんな当たり前の日々だが、俺達は今日を、いや1日1日を大切したいと思う。

今日も俺達は元気です。

終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月20日 (水) 03:22:06   ID: S:IxsDlr

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2 :  MilitaryGirl   2022年04月21日 (木) 08:54:46   ID: S:2jMfWS

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