【ミリマスSS】杏奈「杏奈、朝活します……」百合子「無理では?」 (27)

アイドルマスターミリオンライブ!のSSです。
頑張れ杏奈ちゃん!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1630203234

 
あらすじ(読み上げ:七尾百合子)

動画配信を始めた杏奈ちゃん!
主にゲーム実況と言いつつ実際に喋っているのは全体の5%くらいなんだけど、配信チャンネルは大人気に!
私や他のアイドルと一緒にゲームをしている様子も配信したりで、色んな告知も出来て私たちも大助かり!
でも、連日の長時間ゲーム配信が祟って杏奈ちゃんは学校でスヤスヤの様子。
そんな中、とあるコメントを見た杏奈ちゃんが良いことを思いついたようで……?

杏奈「杏奈、朝活します……」

百合子「無理では?」
 

 
杏奈「むぅ……百合子さんの意地悪……」

百合子「いや、だって杏奈ちゃん普段から寝不足気味なくらいで、朝苦手なのに……」

杏奈「……でも、もうやるって、リスナーさんと約束、したし……」

百合子「どんな約束したの?」

杏奈「……明日はお休みだから、朝6時から配信しますって……」

杏奈「……だから、今日の配信は、夜8時で切り上げて、寝ます……」

百合子「大丈夫かなぁ……」
 

 
その日の夜

百合子「心配で配信見に来ちゃった」

杏奈『ん……これは、ハズレ……』

百合子「そろそろ八時だけど……」

杏奈『次はもっと早く、倒す……』

百合子「終わる気配が無いなぁ」
 

 
――8時
――はちじだ
――杏奈ちゃん、8時なったよ!
――いま七発目でダウン確定だったから追撃いけた
――俺があんんあちゃんの枕になる
――そろそろ寝る時間では?

百合子「あ、リスナーさんもコメントしてくれてる」

杏奈『……』

百合子「あ、あれ? もしかしてゲームに夢中で気付いてないのかな。連絡してあげよ」

ピコン

杏奈『ん、百合子さん……?』

杏奈『……』

杏奈『……なんでもなかった』

百合子「杏奈ちゃーーーん!?」
 

 
――いま百合子さんって言った!?
――あんゆり来た。あんゆり来たよ。あんゆりだあんゆり。
――八時過ぎてる
――!?
――お茶うめぇ

百合子「あーもう、電話かけよう!」

杏奈『……あ、百合子さんから電話だ……』

杏奈『……もしもし、杏奈、今配信中、です……』

百合子「うん知ってるよ!っていうか見てるよ!杏奈ちゃん八時に終わるんじゃなかったの!?」

杏奈『……でも、まだレアアイテム、出てない……』

百合子「そのアイテム出現確率1%とかだよね!?」

杏奈『アイテム出たら……寝ます』

百合子「朝活は?」

杏奈『……』

杏奈『大丈夫。杏奈、ちゃんと起きます……』

百合子「杏奈ちゃーーーーん!!」
 

 
――百合子ちゃんの声聞こえた
――足を狙う時はダメージ計算しないと
――杏奈ちゃんが寝坊するはずないだろ!
――わー、あさかつたのしみー。
――あんゆり神あんゆり神あんゆり神あんゆり神

百合子「切れちゃった……大丈夫かなぁ……」

杏奈『……ん、クエスト再開、します……』

百合子「ダメそう。私はもう寝よう」
 

 
次の日の朝6時

――杏奈ちゃんどこ?
――枠だけ取ってあるの草
――望月杏奈の恋人の七尾百合子です。この度は私の杏奈ちゃんが申し訳ございませんでした。
――誰だ貴様!
――杏奈ちゃんスヤスヤかわいい

百合子「知ってた」

百合子「なんか変な人いるし……」

百合子「一応杏奈ちゃんに電話かけてみようか」

百合子「……」

百合子「……」

百合子「まぁ、出ないよね」

百合子「お昼からまたレッスンだし、その時にお話ししようっと」
 

 
お昼

杏奈「……あ、百合子さん……」

百合子「杏奈ちゃん!やっぱり寝坊したでしょ!」

杏奈「……だって、アイテム出なかった……」

杏奈「リスナーの人たちに、ごめんなさいしました……」

百合子「杏奈ちゃん……」

百合子「よし、じゃあ私が杏奈ちゃんの朝活を応援するよ!」

杏奈「百合子さん……?」

百合子「私も早く起きて、杏奈ちゃんにモーニングコールしてあげる!顔出ししないなら、5時半くらいで良いかな?」

杏奈「百合子さん、ありがとう、ございます……!」

百合子「お安い御用だよ! 一緒に朝活頑張ろうね!」

杏奈「うん……!」
 

  
次の朝活配信日

百合子「ふわぁ……私も眠いけど、杏奈ちゃんに電話かけなきゃ……」

百合子「……」

百合子「どうだろう……」

杏奈『ん……』

百合子「杏奈ちゃん、おはよう!朝だよ!」

杏奈『おはよう、ございます……』

百合子「良かった、今日は間に合いそうだね。今から準備すれば何とか……」

杏奈『ふぁい。これから、準備、します……』

百合子「頑張って!」
 

 
朝6時

――望月杏奈の恋人の七尾百合子です。この度は杏奈ちゃんが寝坊してしまい申し訳ございませんでした。
――望月杏奈の恋人の七尾百合子です。この度は私の杏奈ちゃんが申し訳ございませんでした。
――百合子増えてて草
――望月杏奈の愛人の七尾百合子です。この度は私の愛人が申し訳ございませんでした。
――この枠なんなんだよ

百合子「あれぇ……?」
 

 
百合子「もしかして二度寝……?もう一回電話かけてみよう……」

百合子「……」

杏奈『……むにゃ』

百合子「杏奈ちゃん!もう6時になっちゃってるよ!」

杏奈『……あ』

杏奈『杏奈……寝ちゃって、ました……』

杏奈『ごめんなさい……』

百合子「ううん、ドンマイドンマイ!また次頑張ろうね!」

杏奈『はい……』
 

 
次の朝活配信日

百合子「杏奈ちゃん、5時半だよ!」

杏奈『……ぁい。おはよう、ございます……』

百合子「あぁ、今日は電話切らないでね!このまま配信まで繋いだままで!」

杏奈『了解、です……』

百合子「じゃあ配信の準備だね。飲み物とかある?」

杏奈『ん……、ふわぁ』

百合子「杏奈ちゃん?」
 

 
杏奈『……配信の準備して、パソコンの前で寝れば……完璧……』

百合子「杏奈ちゃん!?それ死亡フラグだよ!」

杏奈『……昨日のうちにカメラも切ったし、あとはボタン押すだけ……』

杏奈『あと25分もあるし、杏奈、寝るね……?』

百合子「杏奈ちゃーーーーん!」
 

 
朝6時

――望月杏奈の恋人の七尾百合子です。この度は私の杏奈ちゃんが申し訳ございませんでした。
――七尾百合子さんが詫びASMR配信を!?
――七尾百合子「真に遺憾である」
――百合子は今すぐ杏奈ちゃんの部屋にいって杏奈ちゃん起こしてきて
――七尾百合子「杏奈なら俺の横で寝てるよ」

百合子「杏奈ちゃん、配信始まってるよ!」

杏奈『ん、ボタン押す……』カチッ

――!?
――お
――杏奈ちゃん起きた!?
――!?
――あれ

杏奈『……』

百合子「杏奈ちゃん?」
 

 
――ん?
――なにも聞こえん
――鳥の声聞こえた
――百合子の声聞こえた
――それは幻聴

杏奈『……ん、杏奈です……』

――杏奈ちゃんだ!
――えらい!
――えらい
――奇跡!
――えらい

百合子(良かった……何とかなりそう……)
 

 
杏奈『じゃあ、あとは百合子さん、お願いします……』ピッ

百合子「えっ?」

百合子「えっ、あれ!?私の声が配信から聞こえる、なんで!?」

――!?
――百合子ちゃん!
――!?
――同棲!?
――!?

百合子「あっ、これ杏奈ちゃんがスピーカーモードにしたんですね。って、杏奈ちゃん!?」

杏奈『おやすみなさい……』

百合子「杏奈ちゃーーーーーん!」
 

 
百合子「え、えっと、七尾百合子です。アハハ……」

――百合子ちゃん来た!これで勝てる!
――詫び百合子
――詫び百合子助かる
――杏奈ちゃん寝た?
――杏奈ちゃんと寝たの?

百合子「今、杏奈ちゃんの電話と繋がってるのですが、どうすれば良いんでしょうか」

百合子「杏奈ちゃん?返事できる?」

杏奈『……』モゾモゾ

百合子「あっ、ベッドに潜る音が聞こえる……」
 

 
百合子「杏奈ちゃんが配信設定してるから、私の方だと何も弄れないんですけど、大丈夫なんですかね色々と……」

百合子「って、これ私の方から配信切れないですね。どうすれば……」

百合子「あれ、杏奈ちゃんからLINEが」

二時間後に起きます。

百合子「二時間後に起きるって、私二時間も喋らないといけないの!?」

――がんばれ
――詫び百合子きた!
――がんばって
――杏奈ちゃんの好きなところ100個あげてください
――百合子なら出来る!

百合子「うぅ、でも電話切って入っちゃいけない音が入ってもいけないし……」

百合子「じゃ、じゃあ私が最近読んだ面白い本の話をしますね!えっと、最近また辻村菜月さんの『かがみの孤城』を読み直してみたんですけど」

――あっ
――あっ
――詫び暴走特急
――あっ、これは
――たすかる
 

 
お昼

杏奈「……百合子さん、ごめんなさい」

百合子「もー、結局杏奈ちゃんが起きるまで、一人でずっと喋ってたんだからね!杏奈ちゃんも起きたらすぐ配信終わっちゃうし!」

杏奈「……リスナーさんたち、喜んでました……」

百合子「杏奈ちゃんの朝活なんだから、杏奈ちゃんが起きないとダメなんだからね!」

杏奈「はい……、ごめんなさい……」

百合子「うーん、杏奈ちゃんの朝活を成功させるためにはどうすれば……」

杏奈「……杏奈、良いこと思いつきました」

杏奈「百合子さんが、杏奈と一緒に、お泊りするの……。そうすれば、絶対大丈夫……」

百合子「えっ!? うーん、でも、まぁ確かに……」

杏奈「……えへへ。これで安心、です……」
 

 
朝活配信日の朝

百合子「……」ムクッ

百合子(結局、昨晩お泊り配信していたら寝るのが遅くなってしまった……)

百合子(八時には配信終わろうねって話してたのに、杏奈ちゃん、ゲーム続けたいっておねだりするんだもん……)

百合子(うぅ~眠い。でも何とか目が覚めて良かった……)

百合子「ってあぁ!もう5時45分だよ杏奈ちゃん!起きて!」

杏奈「んむ……」

百合子「配信の準備しなきゃ!ほら杏奈ちゃんパソコンの前に座って!」

杏奈「……んー」

百合子「杏奈ちゃんの瞼が開かない!」
 

  
朝6時

――望月杏奈の恋人の七尾百合子です。この度は恋人と一緒に寝坊してしまいが申し訳ございませんでした。
――望月杏奈の恋人の七尾百合子です。百合子です。百合子です……。
――もはや様式美
――杏奈ちゃんが寝かせてくれなかったから……。
――ゆうべはおたのしみでしたね

カチッ

杏奈「おはよう、ございます……」

杏奈「……今日は、ちゃんと、起きました……」

――えらい!
――杏奈ちゃんだ!
――おはよう!
――百合子ちゃんは?
――百合子なら杏奈ちゃんの横で寝てるよ

杏奈「んー……」

杏奈「……」

杏奈「……」
 

 
――ん?
――あれ
――ん?
――杏奈ちゃん?
――配信止まった?

杏奈「……」

杏奈「……」

百合子「杏奈ちゃん、配信始まってるよ、起きて」

――百合子ちゃん!
――百合子来た!
――詫び要員
――高音質百合子たすかる
――百合子!

杏奈「んー……」

杏奈「……杏奈、今日はちゃんと起きました……」

百合子「それさっき言った。さっき言ったよ杏奈ちゃん」

杏奈「ん、杏奈……まだ眠い……」

百合子「うん、うん頑張ろうね杏奈ちゃん。朝活頑張ろう、ね?」
 

  
杏奈「……杏奈、寝る……」

百合子「いや、杏奈ちゃん。朝活は」

杏奈「……百合子さん。お願い……」

百合子「うぅ、そんな顔してもダメだよ杏奈ちゃん」

杏奈「百合子さん、一緒に寝よ……?」

百合子「どうしてそんなにしがみつく力が強いの!」

杏奈「百合子さん……」

百合子「杏奈ちゃん、せめて配信を切って、あぁ、あぁ~!」

――たすかる
――え?
――俺たちは何を見せられてるんだ
――たすかりすぎて死んだ
――尊い


配信は伝説になった。


おわり

終わりです。杏奈ちゃん朝活頑張って欲しい。
HTML依頼出してきます。

そのうち同棲しそう
乙です

>>2
望月杏奈(14) Vo/An
http://i.imgur.com/qpyaPQy.png
http://i.imgur.com/nL2l5o7.png

七尾百合子(15) Vi/Pr
http://i.imgur.com/o3k8t5t.jpg
http://i.imgur.com/Jj9SzYq.png

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月19日 (火) 19:23:17   ID: S:ea4R9U

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