日野茜「ASMRに挑戦しますよボンバアアアアアアア!!!」 (28)

※ご注意です※
キャラ崩壊気味です。



---ある日、事務所にて



未央「ただいま戻りましたー!」

藍子「おかえりなさい、未央ちゃん」

未央「あーちゃんただいま! あり? あかねちんとプロデューサーは?」

藍子「二人で打ち合わせしてるみたいです。何でも新しいCD企画のシリーズ第一弾に茜ちゃんが選ばれたみたいで」

未央「へぇーすごいじゃん! どんな企画なの?」

藍子「えっと、何だったっけ。えーえすえむあーる? っていうのだったと思います」

未央「へぇ~ASMR。ついにウチの事務所も手を出すんだねぇ…」



未央「ん?」

未央「ASMR!? あかねちんが!?」

藍子「わっびっくりした」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1621740185

未央「ちょ、ちょっと待ってよあーちゃん。その情報は確かなの」

藍子「う、うん…。プロデューサーさんが言ってましたから、ウソって事は無いと思いますけど…」

未央「その時のプロデューサー、ほんとに正気だった?」

藍子「狂気では無かったように見えましたけど…」

未央「いやいや狂気だよ。狂気の時間だよ。オーバーレイだよ。宴の始まりだよ」

藍子「未央ちゃんが何を言ってるのかよくわかんないよぉ…」

未央「ちょ、ちょっと待ってよあーちゃん。その情報は確かなの」

藍子「う、うん…。プロデューサーさんが言ってましたから、ウソって事は無いと思いますけど…」

未央「その時のプロデューサー、ほんとに正気だった?」

藍子「狂気では無かったように見えましたけど…」

未央「いやいや狂気だよ。狂気の時間だよ。オーバーレイだよ。宴の始まりだよ」

藍子「未央ちゃんが何を言ってるのかよくわかんないよぉ…」

投稿ミスしました。。。
>>3は無視してください。

未央「よりにもよってASMR音声企画のトップバッターがあかねちんとか、プロデューサーは何を考えてるのさ」

藍子「うーん、未央ちゃん。私、そのえーえすえむあーる? っていうのよく知らないんですけど、どういうものなんですか?」

未央「えっ!? わ、私も詳しくは知らないけど、ある種のボイスドラマというか、シチュエーション音声作品みたいなもの…かな」

藍子「ふむふむ。そのCDということは、聞けば茜ちゃんとおしゃべりしてる気分になれる、ってことですね!」

未央「ま、まあそう…かな?」

藍子「なーんだ、とっても楽しそうじゃないですか! 私も聞いてみたいです」

未央「い、いやえっとね? ASMRってのはおしゃべりって言うよりは、ささやき声とかそういうのなの」

藍子「そうなんですか?」

未央「そう、添い寝とか、耳かきしながら耳元でささやくとかがメインで、寝る時とかにそういう音を聞いてリラックスしたい! って人の為なの」

藍子「へぇ~。詳しいんですね、未央ちゃん」

未央「えっ!? い、いや、詳しくはないよ!? ぜーんぜん! ほんのチョッピリだけ知ってただけ!」

藍子(何で慌ててるんだろう…)

藍子「うーむ、つまり未央ちゃんは、茜ちゃんにはささやき声みたいな優しい声の音声作品は難しいだろうと」

未央「難しいも何も、無理でしょあかねちんには」

藍子「そうでしょうか?」

未央「そりゃそうでしょ。これから寝よう! ってしてる人が、あかねちんの元気1000%のボンバーを聞いたら、それこそ耳がボンバーでしょ」

藍子「未央ちゃんっ!」

未央「な、なに?」

藍子「だめですよっ! ユニットメンバーが新しい事にチャレンジしようとしてるのに、無理だと決めつけるなんて!」プンプン

未央「で、でもねあーちゃん」

藍子「デモもストもないですっ! それにいくら茜ちゃんとは言え、TPOが分からない訳じゃないんですから、バッチリこなせるはずです!」

未央「いや、デモもストもあるんだよあーちゃん…」



未央「人にはね、向き不向きがあるんだよ……」

未央「例えば考えてみてよ。ここはおしゃれで高級なカフェレストランです」

藍子「はい」

未央「かりりんがウェイトレスさんをしています」

藍子「はい?」

未央「お店は大繁盛で、ウェイトレスさんはとっても忙しそうです」

藍子「…………はい」

未央「そこに時子様がやってきました。白いドレスがビシッと決まっています」

藍子「……………………はい」

未央「これから時子様の元にかりりんが、アッツアツの紅茶を持っていきます。どう?」

藍子「…………」

藍子「……………………」



藍子「……………………」



藍子「……ひとつ、聞いていいですか」

未央「どうぞ」

藍子「お店のメニューにバナナはありますか?」

未央「…今、絶賛バナナフェア中です」

藍子「…………」ガタガタガタガタ

藍子「だ、だめです ぜったいだめです」フルフル

藍子「かりんちゃん、わたしがはこぶ、わたしがやりますから」

藍子「かりんちゃんはうしろでやすんでて、おねがい、ね?」

未央「ほら見なさい」

未央「ね? 人には向き不向きがあるでしょ」

藍子「よく分かりました」

未央「あーちゃんも分かってくれたところで、あかねちんのファンの鼓膜がボボボンバーする前に、プロデューサーに企画再検討の嘆願書を……はっ!」

ダッダッダッダッダッ!!!!!!

未央「このやたら!!が多そうな足音は…もしや!」



ガチャッ!!!!!!



茜「おはよう!!!!ございます!!!!」

未央「おおう…おはようあかねちん、朝からすっごい元気だね」キーン

藍子「おはようございます…すっごい元気ですね…」キーン

茜「はい!! 実は私、新しいお仕事にチャレンジする事になりまして!!!」

藍子「さっき、プロデューサーさんとお話していた件?」

茜「ご存知でしたか!! もう私、話を聞いてからメチャクチャに気合が入ってしまって!! ボイスレッスンを!!」

未央「やりすぎちゃったの?」

茜「はい!! 二夜こなしてきました!!!」

藍子「二夜」

未央「ほらこれだよ。レッスン量に使う単位じゃないよ夜って。レッスン、二夜連続、ご期待ください、ってか」

藍子「夜通し発声練習してたの…?」

茜「はい!! 私の声が朗々と響くように!!」

未央「虎じゃん、もう」

茜「もちろん防音完備のレッスン室を二晩お借りしたので、ご近所にはご迷惑をおかけしてません!!」

未央「気配りができる虎じゃん。李徴もビックリだよ」

藍子「うーん、ボイスレッスンだけずっとするのは、バランスが悪いと思いますよ?」

茜「ハッ!! 確かにそうです!!」

未央「そういう問題でもないんだなぁ」

茜「これだけボイスレッスンをしたら、ダンスレッスンもしなければバランスが悪いですね!!」

未央「せめてビジュアルレッスンにしたほうが良いと思うなぁ」

茜「こうしちゃいられません!! ちょっとダンスレッスン前のストレッチに竜飛岬まで走ってきます!!」

未央「往復1500kmあるんだけどなぁ」

茜「善は急げです!! ボンバアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」



ダッダッダッダッダッ…



藍子「……行っちゃっいましたね」

未央「ね? 分かったでしょ? あのあかねちんのボンバーボイスが、耳元でドーン! だよ」

藍子「狂気の時間ですね…」

ガチャッ



文香「おはようございます……」

藍子「あっ、文香さん。おはようございます」

未央「おはよ、ふーみん」

文香「先程そこで、いつもより元気な茜さんとすれ違いましたが…」

未央「ああ、気にしないで。あかねちんは竜飛岬に向かっただけだから」

文香「はあ……?」

文香「元気な事は良い事ですが…何か、あったのでしょうか?」

藍子「茜ちゃん、新しいお仕事が入ったみたいで」

文香「なるほど…それで気合が入っているのですね、茜さんらしいです」クスッ

未央「なんでもあかねちんがASMRに挑戦するらしくてね」

文香「はぁ……えーえすえむあーる…」



文香「ASMR……!? 茜さんが……!?」

藍子「文香さんもご存知なんですか? ASMR」

文香「ふみっ!? い、いえその、小耳に挟んだ程度と言いますか、詳しくは知らないと言いますか…」ゴニョゴニョ

未央(この反応は知ってるんだろうなあ。ちょっと友達には言いにくいよね)

藍子「茜ちゃんと添い寝できるなんて楽しそうですけど、耳元であの声量だと…あはは」

文香「茜さんと添い寝…!?」

未央(食いつきがすごい)

文香「なるほど……有益な情報感謝します……」

文香「それでは私はプロデューサーさんにお話がありますので、こちらで…」ソソクサ

藍子「は、はい…?」

未央(プロデューサーにサンプルできたら真っ先によこせって言うんだろうなあ)



バタン

藍子「文香さん、行っちゃいましたね。もしかして茜ちゃんの音声データを…」

未央「まあ、狙ってる目だったよね」

藍子「欲望を一切隠さない目をしてました…」

未央「あんな行動派のふーみんはなかなか見ないね」

藍子「うーん、大丈夫でしょうか…」

未央「ふーみんもあかねちん大好きだからなあ…」

藍子「愛ゆえに正しい判断ができなくなってなければいいですけど…」

未央「酷い言いようだねあーちゃん。というか、ちょっと前まで応援しろって言ってなかった?」

藍子「ぎくっ」

---------

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---

---数カ月後、文香の叔父の書店



文香「……只今帰りました」

叔父「おお、お帰り」

文香「ただいまです。叔父さん、今日は少し疲れてしまいましたので、もう休みます」

叔父「お、おお、そうか。大丈夫かい?」

文香「ええ。少し疲れただけですので、心配はいりません」



文香「ですが疲れている時は眠りが浅く少しの物音や少しの気配で目が冴えてしまうことがあるそうです。ですので大変身勝手なお願いではありますが今夜は私の部屋にはあまり近づかず静かに眠りにつかせて頂けますでしょうか?居候の身ながら勝手な事を申し上げているとは思うのですが何卒宜しく御願い致します」(早口)

叔父「お、おお……分かったよ。おやすみ」

文香「Good night...」バタン



叔父「……欲しかった本が手に入って、集中して読みたいとかかな?」

---文香の部屋



文香「……ふぅ」

文香「……ふふ」

文香(遂に手に入れてしまいました…)

文香(日野茜添い寝ASMRのサンプル音源…!!)

文香(世間に出回る前に入手できるのは、同じ事務所に務めるアイドルの特権です…)ムフー

文香(プロデューサーさんに何度もお願いした甲斐があったというものです…)

文香(まぁ、交換条件として、添い寝ASMRの第二弾に採用されてしまったのですが…)

文香(そんなものは些細な問題です)

文香(茜さんと添い寝……! 一体どんな夜になるのでしょう…!)ワクワク

文香(イヤホンを装着し、スマートフォンの音量を大きめにセットします)

文香(普段、ASMRを聴く時には入眠のため、小さめの音量にしていますが…)

文香(あまり小さすぎると、あまりの夢見心地ですぐに眠ってしまうかもしれません)

文香(それはあまりにも、今の私には勿体なく感じられました)

文香(リラックスする為にゆったりした寝間着に着替え、一転、気持ちはこれから眠りにつくとは思えぬほどに高ぶっています)

文香(逸る気持ちを抑え、私は再生ボタンをタップしました)



文香(いざ、再生です…!)







茜『ボンバアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!』






藍子「その翌朝」

藍子「自室のベッドで幸せそうに失神する文香さんが、文香さんの叔父さんにより発見され」

藍子「アイドルASMR企画は、白紙となりましたとさ」

藍子「めでたし、めでたし」



未央「めでたくはないと思うよ」






おわり

以上になります。

ここまで読んで頂きありがとうございます。
ふみふみも8:2ぐらいの割合で頭の中がパッションもといぽんこつだったら可愛いと思います。
茜ちゃんが脳筋っぽくなってしまいましたが茜ちゃんって結構語彙力が豊富なんですよね。
それがふみふみの影響だったりしたら更に可愛い。



お目汚し失礼致しました。
後ほどHTML依頼を出してきます。

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月20日 (水) 04:56:17   ID: S:kVLV-H

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