P「ドングリの」P「背比べ」 (29)

―某スタジオ・控え室―




P「収録まで、まだ時間あるな……少し早く着きすぎたか」


千早「そうですね」


P「千早、今日はCGプロの人達との共演だけど、大人しい感じの子もいるから、あんまり仏頂面で恐がらせないようにな」


千早「む……そんな事しません」


P「まあ、わかってるなら良いよ」


千早「あ、そうだ……プロデューサー、飲み物を切らせてしまったので、今の内にちょっと買って来ます」


P「おう分かった、遅れないようにな」


千早「大丈夫です。それじゃ、行ってきます」





ガチャ  バタン

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――――――――――





モバP「収録時間まだか……ちょっと余裕すぎたな」


藍子「そうみたいですね」


モバP「藍子、今日は765プロの人達との共演で同い年の子もいるけど、みんな先輩なんだから、ちゃんと挨拶して失礼のない様にな」


藍子「分かってますよ」


モバP「まぁ、藍子なら大丈夫か」


藍子「あ、まだ時間あるなら…すみませんけど、今の内にお手洗いに行ってきますね」


モバP「分かった、遅れないようにな」


藍子「はーい!それじゃ、ちょっと失礼しますね」



ガチャ  バタン

千早「えっと、自販機はどこかしら……」キョロキョロ


藍子「お手洗い、お手洗い……」キョロキョロ


  ドン!


千早「っ!すみません!……って、あら?」


藍子「キャッ!?スミマセン!……って、え?」


千早「……………」ジーーー


藍子「……………」ジーーー


千早「えと、CGプロの高森さんよね?」


藍子「あっ、えと、は…はい、そうです!765プロの如月千早さんですよね?」


千早「えぇ、そうよ、今日は宜しくお願いね」チラ


藍子「はい!こちらこそ、宜しくお願いします」ペコリ チラ


千早「それじゃ、私はちょっと行く所があるから、また後で」スッ


藍子「あ、はい!それじゃ、失礼します」スッ


千早「……………」スタスタ


藍子「……………」トテトテ





千早 藍子(………勝った!)

千早(勝った……勝ったわ!)


千早(ついに同年代に勝った!!)


千早(目測だけど、バストサイズ自体は残念ながら私より2cmばかり上のようだけど)


千早(ウエストは私の方が5cmは細いと見た)


千早(つまりカップは私の方が上!)


千早(どう考えても、私の勝ちよ!)

藍子(勝った……勝っちゃった!)


藍子(とうとう、同年代の人に勝っちゃった!)


藍子(目測だけど、ウエストが私より5cmは細いみたいだから、カップは私より上だと思うけど)


藍子(バストサイズは私の方が2cmは大きい!)


藍子(つまりは、私の勝ち!)

千早(それにしても、見事なまでの寸胴体型だったわね)


千早(まるでドラム缶か樽ね)


千早(きっと何度もネタにされたに違いないわ)


千早(………可哀想に)

藍子(それにしても、薄かったなぁ)


藍子(本当に壁か、まな板みたい)


藍子(多分、何度もからかわれたんだろうなぁ)


藍子(……可哀想)

千早(いや、ダメよ!)


藍子(ううん、ダメ!)


千早(その苦しみが分かる、私だからこそ)


藍子(その悲しみが分かる、私だからこそ)


千早 藍子((可哀想なんて思ったら、絶対にダメ!))

―収録現場―




雫「今日は宜しくお願いしまーす」ボイーン


千早「」


あずさ「うふふ、こちらこそ今日はお願いね」ドタプーン


藍子「」


P「(おい、千早!なに黙ってんだ、ちゃんと挨拶しろ!)」ボソボソ


モバP「(藍子!後輩なんだから、お前から挨拶しないと駄目だろ!なにボーッとしてんだ!)」ボソボソ


千早 藍子「「……………」」


千早(……そうよね)


藍子(……そうだよね)


千早(どんなに私より下だろうと、私が壁である事に変わりはないわ)


藍子(どんなに私より小さくても、私がドラム缶な事は変わらない)


千早(所詮、さっきのはただの――)


藍子(結局、さっきのはただの――)



千早 藍子(( ドングリの背比べだった……… ))









ってか、スレタイ間違えてた死にたい……

モバP「背比べ」にしてまた立て直します

読んでくれた人、ありがとう

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