シンエヴァのネタがあるので注意してください
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シンジ「ちょっ、マリさん!いきなり恥ずかしいよ!」
マリ「おー?照れちゃってこのこの~可愛いんだから~!」
シンジ「あははっ、くすぐったいよ、あはははは!」
ゲンドウ「……ど、どういうことだ……シンジ……」
マリ「またまたぁ、ほんとは分かってるでしょゲンドウくん……いや、お義父さん!」
ゲンドウ「お前にお義父さんと呼ばれる筋合いはない!!」
マリ「ありゃ、マジギレだにゃ」
シンジ「そう怒らないでよ父さん、僕はマリさんと……」
ゲンドウ「いかん、考え直せシンジ!その女が一体何歳か知っているのか!?」
シンジ「え?16歳でしょ?」
マリ「うん」
ゲンドウ「ぬけぬけと……!」
冬月「落ち着け碇。脳が零れてしまうぞ」
ゲンドウ「お前も何か言え、冬月。教え子だろう」
冬月「すまんな碇。私は彼等を後押しする側だ」
ゲンドウ「!? どういうことだ冬月!?」
冬月「ユイくんの意志だ。ユイくんは、息子をマリくんに任せると言っていた。将来の伴侶にとな」
ゲンドウ「馬鹿な……ユイがそんなことを言うはずはない……!」
冬月「だが事実だ」
ゲンドウ「うわぁああああ!!!!」
マリ「あーあ、壊れちゃった。じゃ、あとは任せたよん、冬月センセ」
冬月「私の教え子は手の掛かる者ばかりだな……」
マリ「さ、いこいこシンジくん」
シンジ「え、あ、うん。……あの、父さん」
ゲンドウ「うぅ……」
シンジ「僕もちゃんと幸せになるよ、マリさんと一緒に」
ゲンドウ「いやアレはやめておけ!シンジ、おい、待て!」
冬月「……行ってしまったな」
ゲンドウ「なんということだ……私の愛する息子が、まさかアラフォーの毒牙に掛かるとは……」
冬月「アラフィフではないか?」
ゲンドウ「なお悪いわ!」
冬月「碇、脳を拾え。挙式スピーチの原稿を書くぞ」
ゲンドウ「うわぁぁぁぁぁ!!」
冬月「やれやれ……」
シンジ「ねぇマリさん」
マリ「んー?」
シンジ「父さん、あまり喜んでくれなかったね……なんでだろう」
マリ「キミのお父上はシャイボーイだからさ、本心とは逆の反応をしちゃったわけだよ。間違いない」
シンジ「そっか!そうだよね」
マリ「そーそー。んふふ、どんどんポジティブになってくねぇシンジくん。良い傾向だにゃー」
シンジ「そ、そうかな。だとしたらマリさんのおかげだよ」
マリ「おっ、おぉ……なんか照れる……ほんとに成長したなぁもぉ!!」
綾波「シャイボーイって、なに?」
マリ「うわびっくりした!しかもツーテンポ遅い!」
シンジ「綾波、こんにちは」
綾波「こんにちは碇くん。シャイボーイって、なに?」
シンジ「奥ゆかしい男の人……かな?」
綾波「碇くんみたいな人?」
シンジ「ぅえっ!?」
マリ「あらー、言われちゃってるねぇ」
綾波「ふっ……」
マリ「うわっ、黒い笑み」
綾波「これが……ほくそ笑む……」
マリ「変な事ばかり吸収してるにゃぁ……」
綾波「それと碇くん。どうして眼鏡の人と一緒にいるの?」
マリ「め、眼鏡の人て」
シンジ「挨拶周りだよ。マリさんと一緒になりました、ってお世話になったみんなに報告してるんだ」
綾波「一緒?」
マリ「ムフフな関係ってことだよん」
綾波「ムフフ?」
マリ「あれ、にゃんにゃんな関係と言ったら分かるかにゃ?」
綾波「にゃんにゃん……? 猫…………交尾?」
マリ「大正解!お見事!」
シンジ「な、何言ってるんだよ二人とも!僕とマリさんはまだ……」
マリ「まーまー、近いうちにそうなるんだから。ね?シンジくん」
シンジ「マ、マリさん……」
綾波「……二人を見てると、ムカムカする……これが……腹立たしい」
マリ「でへへ。ごめ〜ん」
綾波「チッ」
マリ「舌打ち!?」
マリ「かーっ、冷たい!そう思わんかねシンジくん!」
シンジ「綾波のああいう反応、新鮮だな……」
マリ「キミってばほんとこの子達に甘いね!」
綾波「ふふ」
おばさん「おーい、レイちゃーん!」
綾波「あ……私、そろそろ戻るから」
シンジ「うん、また」
綾波「今度は碇くんだけで来て」
マリ「こ、こいつぅ……」
綾波「あ、それと。5番目の人が、あっちの方でスイカ作ってる」
シンジ「カヲル君が?」
綾波「口を開けば碇くんの話しかしないの。とても鬱陶しいから行ってあげて」
シンジ「もちろんだよ。ありがとう、綾波」
綾波「ううん、それじゃ。眼鏡の人も、それじゃ」
マリ「ん、ばーい」
シンジ「……ほっ」
マリ「にゃにゃ?」
シンジ「綾波が楽しそうで良かった」
マリ「かなり充実してるって感じ。みんなと仲良くなってるみたいだね」
シンジ「うん……僕、それが凄く嬉しいんだ」
マリ「妬けちゃうにゃぁ〜」
シンジ「あはは」
マリ「あのねぇシンジくん。冗談抜きで本当に妬いてるんですけどぉ」
シンジ「機嫌直してよ。僕に出来ることなら何でもするから」
マリ「おっ、言ったな〜!もう撤回させないからね、絶対なんでもさせちゃおっと!」
シンジ「お手柔らかに……」
マリ「しっかし渚カヲルか。私、アイツ苦手だにゃ」
シンジ「マリさんにも苦手な人とかいるんだ」
マリ「そりゃいるよ。ああいうタイプは特にね」
シンジ「へぇ……僕は好きだけどな、カヲル君」
マリ「やべ、シンジくん盗られないように気を付けなきゃ」
カヲル「農薬はいいね。スイカを潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ」
加持「うちのは無農薬ですよ、元司令」
カヲル「ハハッ、冗談だよリョウちゃん」
シンジ「おーい、カヲルくーーん!!」
カヲル「ハッ!!!この声は……シンジ君!?」
シンジ「カヲル君!」
カヲル「シンジ君!」
マリ「ワンコ君!」
カヲル「キミちょっと席を外してくれないかな?」
マリ「いきなり会うなりなんだコラァ!」
シンジ「ははっ」
マリ「笑い事じゃにゃいよマイダーリン!?」
加持「こりゃまた、賑やかだなぁ……」
シンジ「しゃくしゃく……うん、美味しい!」
マリ「悔しいけど確かに美味いわこりゃ」
シンジ「このスイカ、カヲル君が作ったの?」
カヲル「そうだとも。こうして君に食べてもらう日を夢見ていたんだ」
加持「こういうの、案外向いていたのかもしれませんね」
カヲル「ふふふ。汗水垂らして命を愛でるのも悪くないと思えるよ」
シンジ「カヲル君、加持さんと同じくらい麦わら帽子が似合うなぁ」
カヲル「そうかい?君に褒められればなんだって嬉しいよ」
加持「麦わら帽子なら、シンジ君もよく似合うと思うぞ。どれ、久々に畑仕事をやってもらえるかな」
シンジ「わわっ、えっ、草むしりですか!?これから!?」
加持「まぁまぁ。偶には土に触れるのも良いぞ、少年」
シンジ「か、加持さ〜ん……」
マリ「あらら、攫われちゃった」
カヲル「慌てふためくシンジ君も可愛いね。そして麦わら帽子もよく似合う」
マリ「それは否定しないけどさ」
カヲル「……………」
マリ「…………」
マリ「……えっ、何?凝視しないでくれる?」
カヲル「…………フッ。まさか君とはね。いや、君だからこそか」
マリ「と言うと?」
カヲル「彼を幸せにするのは僕だと思っていた。僕が彼を幸せにしたかった。けれど……君だったんだね」
マリ「ま、ね。僭越ながら精一杯、頑張る所存だよん」
カヲル「ああ、頼んだよ。ようやくなんだ。彼もそろそろ、幸せにならなきゃいけないからね」
マリ「……だにゃー」
カヲル「以前のシンジ君なら、これから先上手くやっていけるだろうかと、不安で堪らなくなっていたかもしれない」
マリ「でも、ちゃんと成長してる。誰かの想いをちゃんと受け取れる人に」
カヲル「ああ、そうだね」
マリ「私が見守ってくよ。シンジくんの隣でさ」
シンジ「ふぅ、くたびれちゃった」
加持「お疲れさん。スイカ食べるかい」
シンジ「さっき食べたばかりですよ」
加持「ははは」
シンジ「でも良いです。久々で、僕も楽しかったですから」
加持「そいつは良かった」
マリ「おつー、シンジくん。ほいタオル」
シンジ「ありがとうマリさん」
加持「おっ、気が利くレディだ。これは良い奥さんになるぞ」
マリ「良い事言うじゃん!良かったねぇシンジくん!」
シンジ「あはは、撫で回さないでよぉ」
加持「シンジ君、こりゃ尻に敷かれるなぁ……」
マリ「経験者は語るってやつかね?」
加持「耳が痛い話だよ」
シンジ「さてと。加持さん、僕らはそろそろ」
加持「なんだ、もう行くのかい。もう少し待てば、ミサトやウチの息子が帰って来るのに」
シンジ「それは残念ですけど、アスカ達にも会いに行かなきゃいけませんから。ミサトさんとリョウジ君に、よろしく伝えておいてください」
加持「了解したよ」
シンジ「……それじゃあね、カヲル君。逢えて嬉しかった」
カヲル「今日はありがとう、シンジ君。そして君もね」
マリ「ん」
カヲル「僕はいつでもシンジ君の幸せを願っているよ。辛いことがあればいつでも相談に乗るからね」
シンジ「うん、ありがとう」
カヲル「また逢おう、シンジ君」
シンジ「ねぇ、マリさん」
マリ「ん?どしたどした」
シンジ「カヲル君と少しは仲良くなれた?」
マリ「いんや、別に」
シンジ「えー!僕が草むしりしてる間、仲良く話してるように見えたのに」
マリ「君の話をしてただけ。共通の話題、それしかないし」
シンジ「ぼ、僕の話?なんだか恥ずかしいな……」
マリ「陰口とかじゃないから安心しなよ」
シンジ「はは、まさか!マリさんとカヲル君に限ってそんな心配しないってば。あ、そういえばアスカ達の場所、聞いておけば良かったね」
マリ「歩いてれば見つかるって。さっきも、その前もそうだったじゃん?」
シンジ「それもそっか」
マリ「ところでシンジくん、何か忘れてない?」
シンジ「へ?なんだろ」
マリ「こんにゃろ、さっき約束したばっかなのに!なんだぁ、抱き締めれば思い出すのかオォン!?」
シンジ「わわっ、マリさっ、息ができな……っ!」
マリ「なんでもするって言ったじゃん!私の言うことなんでも~!」
シンジ「あ、お、思い出した!ちゃんと思い出したよぉ!」
マリ「そいつぁ結構!そしてたった今命令を思い付いた!それはね~!」
アスカ「うわ……アンタら何してんの」
マリ「おろ?おーっす、姫」
アスカ「道端でイチャコラとまぁ……ちったぁ人の目を気にしなさい」
マリ「いやはや、失敬失敬」
シンジ「あ、アスカ!」
アスカ「どっから顔出して話しかけてんのよ変態!」
シンジ「ご、ごめん……」
マリ「すけべだなぁシンジくんは」
シンジ「マリさんが言わないでよ!」
アスカ「はぁ……んで、今日は何?」
シンジ「みんなに会って廻ってるんだ。アスカとケンスケにも会っておこうと思って。ケンスケは?」
アスカ「ケンケンはどんな日でも6時起床。とっくに働きに行ってるわ」
シンジ「アスカは何してるの?」
アスカ「私は歩いてる」
マリ「プーじゃん!」
アスカ「うっさいわよコネメガネ!」
アスカ「まぁでも、まさかアンタらがくっつくとはね。そんな素振りあったかしら」
マリ「実はあったんだー。ね、シンジくん」
シンジ「え、そうなの?」
マリ「オイオーイ!」
シンジ「あはは、冗談冗談」
マリ「一丁前に!」
シンジ「ごめんってば」
アスカ「……今のアンタら二人、ぶっちゃけうざいけど……ま、明るいに越したことはないわね」
マリ「んふふ、そりゃそーだ」
アスカ「シンジも多少マシになったじゃない」
シンジ「うん。自覚がないわけじゃない」
アスカ「そこは自覚あるって断言しなさいよ、馬鹿ね」
村人「あら、アスカさん。こんにちは」
アスカ「んあっ!?あ、こんにちは」
村人「今日はお友達と一緒なの?」
アスカ「と、友達というか、腐れ縁みたいなもんで……別にそんな……」
シンジ「僕ら、アスカの昔からの友人です」
マリ「にゃー」
アスカ「んなぁ!?」
村人「あら、やっぱりそうなのね。アスカさん、優しいものね。それじゃ私はこれで」
アスカ「あ、ま、また! ………ふぅ」
シンジ「……」
マリ「……」
アスカ「……」
アスカ「……な、何よ!ニヤニヤしてんじゃないわよコラァ!」
ーーーー
マリ「だっはっはっ!もうちょっとまともに受け答えしてよー姫!笑いそうになっちゃったにゃー!」
アスカ「思いっきり笑ってんじゃない!あーもう、ほんっとムカつく!!」
シンジ「良かった……ちゃんとここに馴染んでるんだね、アスカ」
アスカ「ケンケンに迷惑かけるから、仕方なくよ!処世術ってやつよ!」
シンジ「あのアスカの口から処世術という言葉が出るなんて……」
マリ「成長したなぁ……」
アスカ「一転してしんみりするなぁっ!」
シンジ「だって、あのアスカだよ」
マリ「ほんとほんと。いやぁ、帰り際に良いモノ見せてもらった……クフフッ」
アスカ「……はぁぁぁぁぁ。まぁいいわ、寛大な心で許したげる。私も大人になったんだし、アンタらはガキの見た目のまんまだし。……もう行くの?」
シンジ「行くよ」
マリ「今度こそお達者で、姫」
アスカ「アンタらもね。このバカップルが」
マリ「褒めてる?」
アスカ「褒めてる」
マリ「ふふっ、ありがと!アスカ!」
アスカ「じゃあね、マリ。そしてシンジも」
シンジ「うん。さよなら、アスカ」
マリ「シンジくん、手を繋ごう」
シンジ「うん、マリさん」
マリ「さてさて。行くか!」
シンジ「うん、そうだね」
マリ「はぁ~、しっかし君も私も、よく頑張ったにゃあ」
シンジ「うん、凄く頑張った」
マリ「君も、すっかり自分を肯定できるようになった。それはとても重要なこと。生きていくうえで、必要不可欠なモノなんだから。もう失くしちゃダメだからね」
シンジ「分かってるさ」
マリ「ま、もし失くしても私が見つけてあげる。私はいつでも君の味方だから」
シンジ「ありがとう、マリさん。僕も同じ気持ちだよ」
マリ「……えっ?」
シンジ「マリさんが辛い時は僕が支える。互いを思いやって、助け合う。それが僕の望んだ世界だから……って言っても、マリさんなら、そんな心配、余計なお世話かな」
マリ「…………ううん、すっごく嬉しいよ。ありがとう、シンジくん……頼りにしてる」
マリ「そだ!命令決めたのに、まだ聞いてもらってなかったにゃ」
シンジ「なんでも言うことを聞く、ってやつ? まだ有効だったの?」
マリ「あったりまえだばかちん! いい? よーく聞きなさい」
マリ「これからもずっと、私のそばにいて。いつまでも、ずっとこの手を握っていて」
シンジ「……はは。わざわざ口に出すまでもないことじゃないか」
マリ「わざわざ言わなきゃいけないこともある!それで……返答は?」
シンジ「マリさんのそばにいるよ。ずっとそばにいる」
マリ「……ふふっ、よろしい!それじゃ行こう!」
シンジ「うん、マリさん!」
終わりです。読んでくださった方ありがとうございました。
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