人魚「憧れの学生生活が始まりました!」 (33)

人魚「高校には行けませんでしたが、男さんのアドバイス通り高認をとってさらに1年浪人してようやく大学に入学することができました!」

男「おめでとう」

人魚「生活費のためだけだったアルバイトが学業のために生かせるようになったのも同棲させてくれた男さんのおかげです。ありがとうございます」

男「無事合格してよかったよ。本当に。高卒認定とって浮かれてたから一年目は無理だろうなと思ってたけど」

人魚「よく考えたら私高校に落ちるぐらいの学力しかないことを忘れていました」

男「でも高校で志望してたの結構なお嬢様学校だろ?落ちても仕方ないっちゃ仕方ない。滑り止め受けとけって話だけど」

人魚「割と現実見ずに突っ走るのは昔からの癖なんです・・・・・・」

男「人魚が夢見ガールを卒業するのはいつになるのかね」

人魚「未だヴァージンですからね!卒業させてください!」

男「二十歳になったらな」

人魚「もう。まあ、そういう誠実な所があるから最終的にお父さんも同棲に納得してくれましたけど。ただ、ひとつ問題があって・・・・・・」

男「問題?」

人魚「そう、それは!」

人魚妹「ただいまー」ガチャッ

人魚「なんでいる妹ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

人魚妹「ふぇっ?」

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【あらすじ】
地上に憧れて海底からやってきたお花畑な夢見ガールの人魚ちゃんは
全寮制の高校に落ちてフリーターとして現実に打ちのめされていたけど
男くんに夢の続きを見せてもらって恋人になったよ

人魚「私と!男さんの!愛の巣に!どうしているのよ妹ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

人魚妹「え、いや、どうしても何ももともとそういう話だったよね?」

男「つーか妹ちゃんも来て1週間経つのになんで今頃」

人魚「SS的には今始まったところなんです!てか、もともとってどういうこと?」

人魚妹「私が高校に行ける年齢になったらお姉ちゃんのところに転がり込むねーって話だったんだけど」

人魚「え?そうだったっけ?」

人魚妹「うん。別にウチも別に裕福なわけじゃないし。二人分の家賃生活費の仕送りなんてしたら家計が火の車過ぎて我が家が白浜温泉になるって言ってた」

男「お前らの実家伊豆だろうが」

人魚妹「だから私お姉ちゃんの住んでるところに転がり込んだだけだよ?最初の予定にお姉ちゃんが彼氏さんと同棲するとかなかったし」

人魚「ふっふっふ・・・・・・妹よ、あなたは勘違いしているみたいね」

人魚妹「え?」

人魚「私と男さんは既に彼氏彼女の関係じゃない!」

人魚妹「別れたのに居座らせていただいてるようでありがとうございます。姉共々迷惑かけないように早めに次の住居を探しますのでもう少しだけいさせてください」

人魚「ちっがーーーう!別れてない!」

人魚妹「彼氏彼女じゃなくなったんでしょ?別れたってことじゃないの?」

男「あー、こほん。妹ちゃんが来る1週間ぐらい前、まあ合格がわかってからだな。籍だけ入れたんだ」

人魚妹「ほぇ?」

人魚「そう!もはや男さんと私は恋人ではなく夫婦です!私は人妻なのよ!」

人魚妹「わぁ!結婚おめでとう!教えてくれればよかったのに」

人魚「実家には電話で言ったけどあんたがいなかっただけ」

人魚妹「まあ私受験少し前から合格発表までホテル生活してたし」

男「ちなみに人魚は受験何日前に来たんだ?」

人魚「当日ですが」

男「妹ちゃんは姉を反面教師にしててえらいなー」

人魚妹「出来の悪い姉ですが今後ともどうぞよろしくおねがいします」

人魚「何ですか二人ともー!」

人魚妹「まあ新婚さんのお家に転がり込んだのは今となっては悪いと思ってるけど、ここを追い出されたら私も行く場所がないのが事実」

人魚「せめて高校始まってからでよかったんじゃないの」

人魚妹「入学式より前に制服採寸とかあるし」

人魚「せーふくさいすん」

人魚妹「入学前の説明会みたいなのもあるんだよね。その時に部活勧誘とかもあるみたいで」

人魚「ぶかつかんゆー」

人魚妹「小中高一貫で大学付属の学園だから私たち外部組は内部進学組との顔合わせ会みたいなのもあるらしくてさ」

人魚「わーん!男さんー!妹がわけのわからない言語を話していじめますー!」

男「よしよし、失われた高校生活は二度と手に入らないから安心して諦めろ」

人魚妹「ていうか、お姉ちゃんも同じ敷地だよね?」

人魚「ほえ?」

人魚妹「ほら、パンフレットに書いてあるよ。これ、お姉ちゃんが受かったとこだよね?」

人魚「・・・・・・ようこそ後輩!」

男「手のひら返しが早い」

人魚妹「こんな姉妹ですがよろしくおねがいしますお義兄さん」

―4月―

人魚(妹の話を聞く限りだとこの大学も内部進学の人たちが結構いるんだよね。その人たちとお友だちになれないとぼっちになるかもしれないと)

人魚(せっかくの学生生活、ぼっちで4年も過ごしてたまりますか!スタートダッシュを間違えなければなんとかなるはず!)

人魚(隣の席は・・・・・・まだ来てないなぁ)

「あ、私ここだ。じゃあまた後で」

人魚(あ、来たみたい。友達と一緒に来たのかな?ってことは内部進学の人かも)

人魚「あ、は、はじめまして!」

人魚(あ、背ちっちゃいのに胸おっきい・・・・・・顔かわいい・・・・・・これがいわゆるロリ巨乳か)

「はじめまして。あ、外部入学の方ですね?」

人魚「は、はい!と、その言い方だとあなたは内部進学の――って」

人魚(晴れ空の下の海のような美しい青髪、小さな体躯に大きな胸と奇跡的なバランスをとっているかわいらしい童顔、若干の磯の香り――)

人魚「ひ、姫様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?!?」

人魚姫「!?」

人魚「ひ、ひひひ姫様ですよね!?」

人魚姫「し、しーっ!しーっ!し、静かにしてください」

人魚「あわわわわわわわわ、わ、私姫様にあんな話し方しちゃって」

人魚姫「め、目立ってます!目立ってますから!大丈夫です!気にしてませんから!」

人魚「せ、せめて私の命だけで勘弁を~!妹は地上に来たばかりなんです~!まだ高校に入学したばかりなんです~!」

人魚姫「何もしませんから!ね?ね?ちょっと落ち着きましょう、ね?そもそもうちはそんな圧政は敷いてないですし」

人魚(ど、どうしてこんなところに姫様が!?そもそも姫様って私の一個下・・・・・・あ、私浪人したんだった)

姫友「あっはっはっはっは!それであんなに大騒ぎしてたんだ!」

姫「うぅ~、友ちゃん笑いすぎだよぅ」

人魚「ええっと、ひ、姫様のお友だちのお方、でよろしいでしょうか?」

姫「そうですよ。安心してください、友ちゃんは私が人魚であることも姫であることも知ってます」

姫友「どうも、このお姫ちゃんのお隣に住んでる姫友です。種族は九尾、って言えば通じるよね?」

人魚「九尾・・・・・・って、あの狐さんの?」

姫友「イエスイエス」

姫「九尾は九尾でもかの傾国の美女、玉藻前の直系の子孫の九尾ですけどね」

人魚「すごい!」

姫友(あ、この人わかってないな)

姫「そして、知っていると思いますが私は人魚姫。種族はマーメイド・プリンセスです」

人魚「ご丁寧にどうも。えっと、人魚です。種族はマーメイドです」

姫「ふふ、でも驚きました。地上に出て過ごそうだなんていう酔狂な魚類が私以外にいるだなんて」

人魚「あはは、まあ私も魚類ですから地上の光に釣られちゃったんですよね」

姫友「当たり前のように魚類ジョークに魚類ジョークを重ねないでよ。どう入っていったらわかんないじゃない」

姫「そこのイヌ科には玉ねぎを与えないでくださいね」

姫友「だーれがイヌ科だ。こちとら玉ねぎもチョコも食えるわ。ミミズ食わせるわよ」グイー

姫「いたいいたい!ほっぺひっぱらないでー!」

人魚「あはは。仲良いんですね」

姫友「もう6年の付き合いになるしねー」

姫「中等部時代からずっとお隣さんなんです。もう妹みたいなものですね」

姫友「は?私が姉でしょ?」

姫「手のかかる妹を持つと姉は苦労するものです」

姫友「ちょっとー?私の方が誕生日早いんだけどー?」

姫「今は誕生日の話はしたくありません」

姫友「現実見ろー、現実ー」

姫「幻想の可能性も無きにしも非ずです」

姫友「無いから」

人魚(仲いいなー)

姫「と、いけないいけない。人魚さん、おねがいがあります」

人魚「ひゃ、ひゃいっ!」

姫「海中でならばともかくとしてこの地上では私の身分のことは忘れて、どうかご学友として過ごしていただけないでしょうか?」

人魚「え、ええっと、わ、私なんかでよければ!」

姫友「姫共々よろしくねー」

人魚「はい!こちらこそ!」

姫「では学友となった記念というわけではありませんが、よろしければ一緒に部活を見に行きませんか?」

人魚「ぶ、ぶかつ」

姫友「あ、人魚ちゃんは中高と何部だったの?私両方陸上部ー」

姫「私は中等部で軽音部に、高等部に入ってからは家庭科部に入っていましたよ」

人魚「あ、えーと、そのー」

姫「?」

人魚「ブ、ブカツニハイッテナクテ」

姫友「あ、なるほど。帰宅部か」

姫「一人暮らしだと部活している余裕もあまりないですものね。一般家庭だと特に」

姫友「あんたはめちゃくちゃ仕送りもらってるもんねー」

姫「友ちゃんだって私の事言えないくせに」

姫友「少なくともあんたみたいにギター買うのに仕送り使い切るみたいなことはしてない」

姫「む、昔の話でしょ!もう!」

人魚「あ、アハハ」

―自宅―

人魚「わーん!男さんー!聞いてくださいー!」

妹「お帰りお姉ちゃん。ごはんもうすぐできるから手洗いうがいだけ済ませちゃって」

人魚「あ、うん」

男「妹ちゃんは手際がいいな」

妹「いやいや、私なんてまだまだです。内部組の人たちに聞いたんですけど、ウチの学校料理ガチ勢が集う家庭科部なるものがあるらしくて」

人魚「家庭科部ー!?」

妹「え、なんで驚いてるの?」

男「ああ、部活に入ったことないから・・・・・・」

妹「あ、そっか。ごめんね、お姉ちゃん。無神経だったね」

人魚「気の遣われ方が逆に辛い!ってそうじゃないの!聞いてー!」

妹「へー、姫様が同じ大学に」

男「いいじゃねぇか。人魚って隠しながら生活してる先輩がいて。いろいろためになる話とかしてくれるかもしれねぇな」

妹「そういうのあったらちゃんと教えてね。私もまだ手探りだから」

人魚「そうじゃないのー!姫様もそうだけど、それ以上に・・・・・・・」

男「それ以上に?」

人魚「あ、あの、参考までに男さんって部活とか入ってましたか?」

男「俺は中学時代バスケ部、高校で空手部、大学でワンダーフォーゲル部」

妹「私は誘われたし家庭科部に入ってみようかなって。花嫁修業もできるし」

人魚「そうね!将来私の知らないどこかの男の人のために身につけないといけないもんね!」

妹「ここでの生活を豊かにするために身につけたいかな」

男「料理部じゃないのか?」

妹「手芸もやってるらしいです。四月はとりあえずエプロン縫いから始めるそうです」

男「エプロンを作ってから料理に移行。わざわざエプロンを買わなくて済むし合理的だな」

人魚「ってそれよ!家庭科部!姫様が入ってた部!」

妹「え、そうなの?」

人魚「それで、その、流れで、私が入ってた部活について聞かれちゃって」

妹「世界って残酷だね」

男「悪気はなかったんだろうなぁ」

人魚「一応部活には入ってなかったってことにしましたけど、私高校落ちたなんて言えません・・・・・・・」

妹「あ、お姉ちゃんの学部ってお姉ちゃんが入りたかったお嬢様学校から来てる生徒も多いらしいよ」

人魚「どうしましょう男さん。私、大学生活を嫉妬と憎悪と劣等感に苛まれながら過ごすことになるかもしれません」

男「諦めろ」

人魚「それでも私の夫ですかー!夫なら応援してくださいよー!」

男「現実見せてほしいって言ったのはお前の方だぞ?」

人魚「そうだけどそうじゃないんですー!」

男「どうしてもあれだったら胸ぐらい貸すが」

人魚「わーい!」ダキッ

妹(イチャイチャしてるなぁ)

―大学―

人魚(結局、姫様や姫友さんと同じ部活に入ることになりました。天文部だそうです)

姫「つい引っ張ってきちゃったけど、大丈夫ですか?」

人魚「あ、はい。大丈夫です。知り合いがいた方がやりやすいですし」

姫友「大学の部活なんてそんなものだって先輩が言ってたわね」

姫「あ、そうそう。先輩と言えば。私たちが入る天文部なんですが、すごい人達ばかりなんですよ!」

人魚「え、そんな天文ガチ勢がたくさんいるんですか?デネブアルタイルベガで満足してる私は負け犬ですか?」

姫友「大丈夫。私もオリオン座しかわからない」

姫「私も北斗七星しかわからないです。って、そうじゃなくてですね、ほら、部員名簿を見てくださいよ」

人魚「えっと・・・・・・!?こ、この人たちは!?」

姫「はい!見ての通り、この天文部には芸能人の方が三人もいます!」

人魚「し、しかもこの三人ってあれですよね!?あの事務所の売れっ子四天王の内の三人ですよね!?」

姫「そうですそうです!現役大学生アイドルグループのセンター!部門は不問ゲリラライブがマイライフの歌手!配信同接毎度5万人越えのダンサー!」

人魚「し、色紙買ってこないと!サイン!サインを!」

姫友「あの人たちプライベートでサインしてくれないわよ」

人魚「後輩だから許されると思います!」

姫「後輩ですが許されませんでした!グッズ販促されますよ!」

人魚「強か!」

「あ、私は特にグッズとかはないのでサインぐらいは・・・・・・」

人魚「あ、ダンス配信の人!」

姫「ホム娘先輩のサインは求めてないので結構です」

ホム娘(ホムンクルス娘)「ええっ!?」

姫友「今度踊りながらサイン100枚書くんですよね?がんばってください」

ホム娘「なんですかその企画私知りませんよ!?」

姫「ロボ娘先輩から聞きました」

ホム娘「あのポンコツ!」

人魚(ほ、本物だ!本物のユーチューバーの人だ!高レベルのダンスと毎度見舞われるハプニングで売られてる配信の女王!ホム娘さんだ!)

ホム娘「えーっと、こほん。改めまして、ダンサーことホム娘です。ウチの事務所はサインNGで通してるのでサインが欲しければサイン会に行ってあげてくださいね」

人魚「い、いつやるんですか!?」

ホム娘「直近では明日ですね。駅前のカラオケ前で利用客限定でサインをするとかなんとか」

人魚「からおけ」

姫「あのカラオケは先輩たちが中学高校時代に放課後よく遊びに行ってたところなんでしたっけ」

人魚「ほうかごあそび」

姫友「あんたも文化祭前はよく行ってたわよね。ギターの練習だーって」

人魚「ぶんかさい」

人魚(あれ?ここは異世界ですか?私の知らない言葉がたくさんでてくるんですが?異世界転生したらチートをもらえるものなんじゃないんですか?なんでこんなに惨めな気分になるんですか?)

―自宅―

人魚「うわーん!男さんー!聞いてくださいー!」

妹「おかえりー。お義兄さんはまだ帰ってないよ」トントントン

人魚「え?あ、そっか。まだこんな時間か」

妹「お姉ちゃんは酢豚にパイナップルは許せる?」

人魚「邪悪!」

妹「じゃああとで抜いとくね」

人魚「え、最初から入れなければいいんじゃ」

妹「パイナップルを入れておくとね、お肉が柔らかくなるの。お肉の脂っこさもさわやかになるしね。でも本当は一緒に食べると消化しやすくなるからそっちの方がいいんだけど」

人魚「酢豚のパイナップルにそんな効果が・・・・・・」

妹「先人の知恵だね。料理は人の歴史の積み重ねだよ」

人魚「すごいなー、昔の人」

男「ただいまー」

妹「おかえりなさい。お仕事お疲れ様です。男さんは酢豚のパイナップル抜きますか?」

男「あ、いや俺はそのままでいいよ」

妹「わかりました。じゃあちゃっちゃと済ませちゃいますね」

男「ありがとう。いや、家に帰ったら飯ができてるっていいな。でも手間じゃないか?学校もあるだろうに」

妹「部活の方もあまり長くはやらないし、料理の日は余った料理を持ち帰ったりできるので大丈夫ですよ。気遣ってもらってありがとうございます」

人魚「・・・・・・それー!」

妹「え?」

人魚「それ!私が!やりたかったやつー!」

男「って言われてもな」

人魚「なんですか!完全に新婚さんの会話じゃないですか!しかも幼な妻な新婚さんタイプじゃないですか!」

妹「そうは言っても、この家の炊事担当は私だから自然とこうなっちゃうよ?」

男「お前料理できねーじゃん」

人魚「うぐっ」

妹「前のお部屋は冷食とインスタント食品ばっかりだったもんね」

人魚「あうっ」

人魚「火が、火が恐いんですよぅ・・・・・・魚類的に火は本能で避けてしまうんです・・・・・・」

男「妹ちゃんがこんだけつかってるのに?」

妹「私はおねえちゃんと違ってドルフィンマーメイドって種族なんです。下半身がイルカなので上も下も哺乳類ですね」

男「姉妹で種族が違うんだな」

妹「お父さんがドルフィンマーメイドで、お母さんがマーメイドなんです。一応近縁種だから子供が作れたとかなんとか」

人魚「ウチの姉妹でドルフィンマーメイドなのはこの子だけです。私もお姉ちゃんもマーメイドです」

男「道理で見た目も結構違うわけだ」

人魚「なっ、どこ見て判断しました!?」ストーン

妹「そんな、お義兄さんが見たいならいくらでも見ていいですけど・・・・・・」バイン

男「足」

妹「それはおねえちゃんがО脚なだけです」

人魚「おっかしいなぁ・・・・・・人化の魔法ってその辺綺麗にしてくれるはずなんだけど」

妹「お姉ちゃんちゃんと魔法解いて海水でケアしてる?」

人魚「え、なにそれ」

妹「月に一回ぐらいは人化の魔法を解いて、ついでに海洋性の人魚は海水に尻尾を浸けないと陸の重力に負けて骨格が歪んじゃうんだよ」

人魚「・・・・・・ソウダッタンダ」

男「むしろなんで知らなかった」

妹「脚と同じく大雑把な姉ですから」

人魚「誰が大雑把な脚だ!」

妹「そういうのはちゃんとケアしてから言ってね。ほら、ここに業務用海水塩しまってあるからご飯食べ終わったらお風呂でちゃちゃっとやっちゃって」

人魚「いつの間にこんなものを」

男「やっぱ海中と陸上だと違うんだな」

妹「水中は浮力があるからその分体への負担が少なくなるんです。海中だと浮力がさらに強いので余計に」

男「クジラが陸に上がると自重で臓器不全を起こすみたいなもんか」

妹「むしろお姉ちゃん今までよく生活で来てたね」

人魚「生きるのとか勉強とかに精いっぱいだったから考える余裕なんてなかった」

人魚「あ、そうそう。明日は新入生歓迎会があるので帰りは遅くなります」

妹「晩御飯はいらない?」

人魚「うん、食べてくる」

男「おう、楽しんで来い。・・・・・・他の男に誘われてもホイホイついていくなよ」

人魚「行きませんよ!真っすぐ帰ってきます!」

妹「二次会あっても?」

人魚「二次会は各々でって形らしいから新入生の私が行く隙はないかな」

妹「姫様に誘われても?」

人魚「ひ、姫様は・・・・・・うーん」

男「・・・・・・別に酒を規制するわけじゃないが、酔って潰れたりするなよとだけは言っておく」

人魚「もう、心配性ですね」

妹「大丈夫です、お義兄さん。私たち魔物は一度決めたパートナー以外には心が揺れることすらありませんから」

人魚「そうですよ。私の心も身体ももう完全に男さんに染められてるんです。子作りも男さんとしかできませんからね」

男「それはまあ・・・・・・でもなぁ、うーん」

人魚「それに、同じ部の男性は恋人持ちみたいですから。私も目の前でイチャイチャを見せられて砂糖を吐きそうになりました」

妹(そのイチャイチャを日常で見せられてるわけですが。ていうか、なんだかんだ男さんも独占欲があるんだ。かわいいなー)

人魚(あれ?なんか言うの忘れてるような。・・・・・・まあ忘れるぐらいだから別にいいよね)

―新入生歓迎会―

悪魔「二回生の悪魔でーす。歌手やってまーす。CDは公式ショップから買ってねー」

パチパチパチパチ

人魚(私と同い年で歌手。しかも私が行きたかった高校に通ってた人。魔物なのに大成しててすごいなぁ。憧れるなぁ)

アイドル「同じく二回生のアイドルでーす!プライベートのサインとかはお断りしてます!カラオケとかはオッケー!よろしくねー!」

人魚(同じく同い年のアイドルさん。私が憧れてたキラキラした世界の人。オーラがすごい)

ロボ娘「3回生のボ娘です。好きなものはシイタケ、特技はタピオカミルクティーを作ることです」

人魚(姫様曰く、この部活は人外の人が多いらしい。悪魔さんは悪魔だし、ロボ娘さんはガイノイド?らしい。ホム娘さんはホムンクルス。うん、わからない)

巫女「1回生の巫女です。5千円からお祓いとか受け付けてます。怪奇現象に見舞われた人は相談してください」

人魚(魔物的に巫女さんは天敵です。魔力を祓われると力が抜けて動けなくなる)

天使「2回生の天使といいます。数ある部活の中からこの天文部という部活を選んでいただき、ありがとうございます。みな様が素晴らしい大学生活を送れるよう心から祈っています」

人魚(この人は天使らしい。もう人の良さがにじみ出てる。天使さんマジ天使。っと、次私だ)

人魚「あ、ええっと、い、1回生の人魚です!えっと、えっと」

人魚(何か面白いこと言わなきゃ!何か面白いこと言わなきゃ!)

女先輩「軽く自己紹介してくれるだけでいいのよ」

人魚(自己紹介!面白い自己紹介!個性ある自己紹介!)

女先輩(緊張してるわね。まあこれはこれで思い出に残るしいいかも)

人魚「えっと、その、ひ、人妻です!!!!」

一同「!?」

人魚(あれ、私今なんて言った?)

人魚「2月に入籍しました!新婚です!」

女先輩(この方向は予想外だわ)

姫「へー、結婚してたんですねー。知らなかったです」

人魚「ああ、えっと、別に隠していたわけじゃなくて、その、あまり吹聴することでもないかなと」

姫友「まあこうして大々的に言ったわけだけども」

姫「ってことはあれですよね?合格決まってからか、受験前かそれぐらいに結婚したんですよね?」

人魚「い、一応合格がわかってから・・・・・・同棲は3年前から・・・・・・」

悪魔「人妻かー。我が部には足りていなかった要素だねー」

ホム娘「足りている部もほとんどないと思いますが」

天使「今年の新入生は愛にあふれていますね。すばらしいです」

姫友「あ、ちなみに告白はどっちから?」

人魚「え、ええっと、あれは一応男さんから、でいいのかな?」

姫「男さんっていうんですね。どこで出会ったんですか?」

人魚「そ、その、アルバイト先で出会って、それから仲良くなって」

人魚(し、質問責めされてるー!?なんでー!?)

女先輩「学生で人妻なんて面白アイデンティティーをお酒の場で出したのが運の尽きよ!まだ未成年だから飲まないけど!」

人魚「あ、飲まないんですね」

悪魔「二十歳未満は飲酒禁止だよー。まあ私らみたいな芸能人が混じってるのも考慮してもらってる」

アイドル「ジュースおいしいよね」

悪魔「コーラ最高!カルピスソーダ最高!ジンジャーエール最高!」

人魚(ま、まあ悪い人はいなさそうですね。あ、向こうのカップルはまたイチャイチャしてる。私も男さんとああいう感じの事したいなぁ)

人魚(まだまだ聞きたいことあるぞー!って言われてカラオケに連行されました。思ったより遅くなっちゃった)

人魚「ただいま帰りましたー」

男「おう、お帰りー」

人魚「あ、起きてたんですね、男さん。ごめんなさい、遅くなって」

男「あー、なんだ。その、わかってはいるんだが、やっぱり心配でな。お前のこと」

人魚「あ、ありがとうございます。・・・・・・あれ?妹は?」

男「今日は友達の家で泊るらしい」

人魚「あ、そうなんですね。もー、言ってくれればいいのに―」

男「・・・・・・今日は気を遣って出て行ってくれたんだよ」

人魚「え?」

男「・・・・・・俺さ、お前が酔って帰れなくなったとかそういうことがないかがどうしても頭から離れなかったんだ」

人魚「あ、大丈夫ですって。二十歳未満飲酒禁止の部ですし、お持ち帰りするような人もいないし」

男「それでもだよ。頭ではわかっちゃいるんだが、その・・・・・・やっぱり嫉妬するんだよ。架空の何かにな」

人魚「え?えーっと、そ、そうですか・・・・・・えへへ」

男「ってことであれだ。俺もそろそろ覚悟を決めようと思う」

人魚「へ?」

男「・・・・・・ホテル、行くぞ」

人魚「い、今からですか?た、確かに明日はおやすみですけど」

男「いいから、行くぞ」

人魚「は、はい!」キュン

人魚(やっぱり私好きな人に強引にされるのが好きみたい)

―後日―

人魚「ただいまー」

妹「はい、あーん。お味はどうですか?」

男「・・・・・・うん、うまい」

妹「よかったです。これもよし、と」

人魚「あー!なにやってるのー!?」

妹「何、って。晩御飯の味見を」

人魚「それあーんってする必要ある!?ないよね!?」

妹「それは、こう、気分?」

人魚「男さんも!応じないでくださいよ!」

男「いや、断るのもなんか悪いし。飯のことは全部任せてるわけだからさ」

人魚「うー!うー!うー!」

妹「お姉ちゃん、言葉が出てないよ」

人魚「私が火を恐れなければこんなことにはー!今からでも火に近づく訓練を・・・・・・」

妹「あ、知ってます?お義兄さん。私たち亜人との重婚は法律的にも倫理的にも大丈夫なんですよ」

男「は?え?」

人魚「何言ってるのこの妹はーーー!!!!え、てか何それ私知らない」

妹「魔物とか天使とかみたいな亜人は子供ができにくいから一夫多妻でもしないと少子化が進む一方らしくてそういう法律ができたらしいよ」

人魚「法と倫理が許しても!私が許さない!てかあんた、最初からそのつもりで・・・・・・」

妹「私、高校3年間で頑張って花嫁修業しますね」

男「お、おう。がんばれ」

人魚「わ、私も!私も頑張りますから!出しゃばるな妹!」

妹「悔しかったらご飯ぐらい作れるようになってから言ってねー」

人魚「うーーーー!うーーーーー!!!」

男「あー、なんだ、うん。できれば姉妹は仲良く、な?」

【おまけ】

『職場』

男「ただいまー」

妹「おかえりなさい。ごはんにしますか?お風呂にしますか?」

人魚「それとも、わ・た・し?」

男「飯出来てるならそっちを先にもらおうかな」

人魚「ちょっと!スルーしないでくださいよ!」

男「お、そうだ。これ、会社の試供品」

人魚「あ、そういう方向で行くんですね。で、またお菓子ですか」

男「製菓会社だから仕方ないだろ」

妹「・・・・・・これ、この前友達の家で食べました」

人魚「ほぇ?」

妹「お義兄さんの職場って、もしかしてアザラシ製菓ですか?」

男「あれ、言ってなかったっけ?」

人魚「別に特別言いふらすこともないですしね」

妹「この前泊まりにいったお友だちなんですが、そこの社長の大姪さんらしいです」

男「なっ!?」

妹「ちなみにお姉ちゃんの同回生の巫女さんはその子の姉」

人魚「ええっ!?」

男「・・・・・・頼む、お前ら。なんとか仲良くしてくれ!最低限不仲にはならないようにしてくれ!」

人魚「そんなー、私あの人苦手なのに・・・・・・」

妹「お義兄さんのためにも私、がんばりますね」

人魚「わ、私もできるかぎり頑張りますから!」

男「頼んだ!俺の仕事場と昇進のために!」

『友達』

妹「ということなのでさっそく連れてきました」

妹友「わー、招待されちゃったー」

男「よ、ようこそ!我が家へ!」

人魚(珍しく男さんがめちゃくちゃ緊張してる。これはこれであり)

男「これはつまらないものですが・・・・・・」

妹友「ふんふん、君はアザラシ製菓に所属しておきながら他社の製品を客人にふるまうのだね?」

男「しまった!やらかした!」

人魚「わ、私急いで買ってきます!」

妹友「なーんてね!おばさんとこのは食べ飽きてるからこっちの方が嬉しいです!ありがとうございます!」

妹「あ、焦った・・・・・・普段と声色が全然違ったから・・・・・・」

妹友「私の特技はいろいろあるけど、自分の声を自在に操れること!中等部時代の部活で鍛えた!」

男「な、なるほど」

妹友「あ、そうそう。私は別にあの会社に口出せるような権限とか何も持ってないからそんなに構えなくても大丈夫ですよ」

人魚「え、そうなんですか?」

妹友「せいぜい試作品の味のチェックをしてるぐらいで・・・・・・」

男「役員クラスの仕事!?」

妹「妹友ちゃん、五感がすごく鋭いらしくて。料理は苦手だけど味の分析とかできるすごい子なんです。食べれば材料が大体わかるとか」

人魚「え、なにそれ。すごい。あ、じゃあこれは・・・・・・」

妹友「あむ・・・・・・お高いクッキー。メインの材料は全部国産品。保存料とかは使ってないっぽいから消費期限は多分明後日のお昼ぐらいまで。値段は1枚で150円ぐらい」

男「えっと、20枚入りだから・・・・・・すげぇ、あってる!」

人魚「ホームページみたらホントに材料全部国産でした!」

妹「ウチの姉と義兄が突然ごめんなさい」

妹友「あ、いや。もうこれは様式美だから大丈夫。こうしてたら毎回クイズ形式でおいしいの食べられるし」

男「あ、し、失礼しました!ごゆっくりどうぞ!」

人魚「こ、これ以上ここにいたらまた何かやらかしちゃう気がします!男さん、出かけましょう!」

男「客人を放置して出かけられるか!」

妹(慌てる二人が見たくて連れてきた甲斐があった)

妹友(人魚妹って中々いい趣味してるねー。あたしも身内のこういうのは大好きだけど)

『姫様』

人魚「あ、あわわ、姫様のお家にご招待されてしまうだなんて」

姫「そんなに緊張しなくても・・・・・・」

妹「そうだよ。そんな緊張してたら人魚としての生活の工夫とか覚えられないよ?」

姫友「あ、ついたついた。あれあれ」

人魚(姫様の下宿先、いったいどれくらい豪華な・・・・・・)

妹「あれ、普通のアパート?」

人魚「なんだか、想像してたのと違う・・・・・・」

姫「一人暮らしですからね。広すぎてもいいことありませんし。ここは大家さんもよくしてくれますし」

姫友「あ、押し入れはちゃんと開けるようにね」

人魚「えっ!?」

姫友「だめです」

妹(姫様も掃除苦手なのかなぁ)

姫「では改めて、ようこそ我が家に~」

姫友「私は隣の部屋にいるから、何かあったら壁ドンしてね」

姫「近所迷惑だからやめましょうね」

人魚(なんていうか、ほんとに普通のアパート。お風呂はちゃんとついてるけど、それ以外は前の私の部屋と変わらないような)キョロキョロ

妹(押し入れからパジャマらしき何かがはみ出てる)

人魚「あっ、この加湿器は!」

妹「え、なになに?お高い奴?」

人魚「魔物用裏ネットショップで売ってるめちゃくちゃ高い奴じゃないですか!」

姫「1つ余ってるので持って帰りますか?」

妹「余ってるんですか!?」

姫「2年前にお爺様から贈られてきたのですが、生憎以前から使っていた分がありますので持て余していたところなんです」

人魚「あ、あわわ、ひ、ひとつごじゅーまん」

妹「しかもこれ、魔力ミストと海水ミストといろいろモードがある・・・・・・」

人魚「ほ、ほんとにもらっていいんですか!?」

姫「はい。あ、でも同居人の人間の方がいるなら魔力ミストは注意してくださいね。体壊しちゃいますので」

妹「あわわわわ、これがお姫様の財力・・・・・・」

姫「あとは、そうですね。人化を解いた状態でも家の中で過ごせる尻尾カバーとか、床のコーティング剤とか」

妹「あの尻尾カバー、王族御用達のやつ・・・・・・」

人魚「コーティング剤なんて1畳1万円ぐらいするじゃないですか!」

妹(結論。人魚が陸上で生活したかったら金にものを言わせて環境を整えろ)

姫「あとは、そうですね。あ、ここからちょっと離れたところにあるジムなんですが」

人魚「ジム!?」

姫「はい。お父様のお友だちが運営しているところなので、お休みの日にならプールを自由に使っていいと言われてまして。話を通しておくのでお二人も是非使ってくださいね」

妹(王族ってすごい。改めてそう思った)

『巫女』

人魚(なんだか最近肩がこります。なんだか寒気もしますし、風邪でしょうか・・・・・・?)

巫女「・・・・・・ちょっと失礼」

人魚「はひゃい!」

巫女「せいやっと」ムンズ

人魚「な、何をつかんでるんですか!?私の頭の後ろで!?」

巫女「どう?体調よくなった?」

人魚「え?あ、あの、え?あ、確かになんか体が楽になったような」

巫女「今私の右手には人魚に憑いていた悪霊がいます」

人魚「え!?悪霊!?」

巫女「女に恨みがあるタイプの女の霊。予想だとどっかのカップルが浮気とかで修羅場った揚げ句殺されたとかそういうやつっぽい。そんな感じのカップルがいそうな場所に行った?」

人魚「え?えーと・・・・・・」

人魚(も、もしかしてこの前のホテルの・・・・・・?)

巫女「ま、どっちでもいいけど。破っ!!!」グシャッ

「ギャアアアアアアアアアーーーーーッ」

人魚(今確実に霊的な何かが握りつぶされた!)

巫女「ま、こんな感じで巫女やってるの。今回は私が勝手にやったからお金は取らないけど、なんかおかしいなって思ったら相談してね。相談は無料だから」

人魚「は、はい。ありがとうございます」

巫女「・・・・・・ちなみに、必要なら除霊の御札とかもあるけど」

人魚(男さんも最近ちょっと疲れてるっぽい感じでしたし・・・・・・もしかして男さんも憑りつかれてるのかも)

人魚「あ、それっていくらですか?」

巫女「一回使い切りのやつが500円、5年ぐらい使えるポスタータイプが3000円」

人魚「ポスタータイプで!」

巫女「まいどありー。んじゃ放課後ちゃちゃっと作るから部室で渡すわ」

人魚(巫女ってすごい。改めてそう思った)

人魚「と、いうわけで除霊ポスターです!」

男「それ騙されてないか?」

人魚「騙されてませんよ!ほら、男さんも触ってみてください!」

男「オカルトとかそういうのは信じてないんだが・・・・・・!?」ボウッ

人魚「ど、どうですか?」

男「・・・・・・ここ数日感じていた肩の重みとか気だるさとかが消えた」

人魚「やっぱり本物ですって、これ!邪魔にならないところに貼っておきますね」

男「まじかー・・・・・・まじかー」

妹「ただいまー・・・・・・」

人魚「おかえり。あれ、どうしたの?」

妹「いや、なんかちょっと体調悪くて・・・・・・ごはんもお惣菜だけ買ってきた・・・・・・ごめん」

人魚「妹!このポスターに触りなさい!」

妹「え?あ、うん」ペタッ

人魚「どう!?」

妹「・・・・・・どうも?」

人魚「えっ!?」

妹「んー?」

男「おかしいな・・・・・・」

妹(どうしたんだろ。二人とも疲れてるのかな)

人魚「巫女さん!巫女さん!昨日かったポスターなんですが、妹には効かなくて!」

巫女「それただの風邪じゃない?」

人魚「・・・・・・!?」

巫女「魔物用の風邪薬なら3回生のお嬢様先輩に言えば譲ってくれるわよ。私から言っておくから部室まで取りに来て」

人魚「い、至れり尽くせり・・・・・・ありがとうございます」

巫女「科学は科学、オカルトはオカルト。そのへんちゃんとしておかないと巫女商売はやってられないしねー」

人魚(男さん、私の学園生活は頼りになる人たちにおかげでなんとかなりそうです)

続きが思いついたので続きました。多分この人魚さんは前期で単位を半分ぐらい落とす。来年あたりに留年の危機で夫に泣きつく。
人魚はポンコツですが描写してないだけで妹もどっこいどっこいです。話が思いついたら書きたい。
人魚さんが新歓に行ってるぐらいの時期にたぶん別の場所で赤い部屋に住んでる隣人がとある男性の下で仕事を教えてもらってる。そんな世界観。
私事ですが大学の卒業が確定しました。必修の単位だけが残ってたので本当にギリギリ・・・・・・卒業できてよかったです。
このご時世の中内定ももらえているので余計にプレッシャーがすごかった。終わり良ければ総て良し。
心残りは卒業旅行に行けないことですかね。海外、行きたかったなぁ。行けないけど。
今年中か来年か、いつから行けるようになるのやら。

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