四条貴音「神様に会った日」 (28)

貴音「はて、プロデューサーとはぐれてしまいました…」キョロキョロ

貴音「これは三浦あずさを笑えませんね…」

貴音「それにしても…」



グウウ…


貴音「少々小腹が空きましたね…」

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貴音「考えてみれば、朝からぁめん一杯しか食してませんでした…」

貴音「おや?」クンクン

貴音「あちらかららぁめんの香りが…」トコトコ







~神宮司先輩のラーメン屋~

貴音「こんな所にらぁめん屋が…とにかく入りましょう」

ガララ

神宮司「いらっしゃいませー、お一人様ですか?」

貴音「はい」

神宮司「ではカウンター席へどうぞ」

貴音「失礼いたします」スッ


神宮司「ご注文は?」

貴音「らぁめんを」

神宮司「わかりました、少々お待ちください」

貴音(このような若い女子が一人で店を切り盛り…)

貴音(きっと底知れぬ苦難があったのでしょう)

貴音(これは味が楽しみですね…)


神宮司(何かジロジロ見られてる…)

神宮司「どうぞ」

貴音「ふむ…見た目は悪くないですね」


貴音「しかし、問題は味です」

貴音「それでは、いただきます」



ズルル…

貴音「これは…」

貴音「決して最高とは言えないまでも、全く問題ない味わい…」

貴音「これは面妖な…」ズルル


神宮司「あの…」

貴音「あ、おかわりいいですか?」

神宮司「あ、はい」

神宮司「ところで、あなたはラーメンの評論家か何かですか?」

貴音「いえ、ただのラーメン好きな1人の少女です」

神宮司「そ、そうですか…」

貴音(アイドルだとは言わない方がいいですよね)

貴音「ところであなたはそのような若い身で店を切り盛りしているとは、色々事情がおありでしょう」

神宮司「ええ、まぁ…」

貴音「それでいてこの味…一体どのように?」

神宮司「ああ、それは…」





神宮司「神様のおかげなんです」

貴音「神様?」

神宮司「まぁ正確には神様と一緒にいる人のおかげなんですけど…」

貴音「どういう事ですか?」

神宮司「実は…」




貴音「ほう、全知の神オーディンを名乗る少女と連れの少年が…」

神宮司「はい、その子たちのお陰で店は立ち直ったんです」

貴音「神の少女…私も一度会ってみたいものですね」


ガララ




ひな「来てやったぞー!」

陽太「こんにちは」

空「先輩来たし」


神宮司「あら、いらっしゃい」

貴音「修道服…?もしやこの子が…」


ひな「ん?何じゃお主は」

貴音「この子が…神様」

ひな「おお、よくわかったのう!我は全知の神オーディンじゃ!」


貴音(やはり…しかしこの子)ジー

ひな「な、何じゃジロジロ見て」

貴音(何やら面妖な雰囲気を感じますが、この子は一体…)

ひな(こやつ、何やら只者ではない雰囲気を感じるぞ…)

ひな(もしやこやつも神…)


陽太「何だあの人」

空「あの人もしかしてアイドルの四条貴音じゃ…」

陽太「いやいや、それはないでしょ」

陽太「だってアイドルがラーメンの丼の山できるまで食べないでしょ」

ガララ


P「貴音!」

貴音「おや、プロデューサー」

P「こんな所にいたのか、とっとと現場行くぞ!」



ひな(こやつ…)

陽太(顔が…)

空(Pでできてるし…)

貴音「それでは、私はこれで」

神宮司「あ、はい…」

貴音「お代金はこの方からいただいてください」

P「え?」


貴音「それと…ひなといいましたか」

ひな「ん?何じゃ?」

貴音「あなたにはこれからとてつもない運命が訪れるかもしれませんが、決して忘れないでください」

貴音「あなたを大切に想う人のことを」

ひな「…わかっておる、つもりじゃ」

貴音「そうですか、それでは皆さん、ごきげんよう」


バタン


ひな「・・・・・」

~数ヶ月後~

貴音「久しぶりにここにきてしまいました」

貴音「まずはらぁめんを…おや?」





『この子を探しています』




貴音「これは…ひな?」

~ラーメン屋~

ガララ

神宮司「いらっしゃいま…あら?」

貴音「お久しぶりですね」

神宮司「四条さん…」



貴音「ひなに…何かあったのですか?」

神宮司「実は…」

貴音「連れ去られた?」

神宮司「はい…ひなちゃんが言うには判子とか人類の選択がどうとか…」

神宮司「今成神さんが取り返しに行っているそうです…」

貴音「そうですか…」



貴音(女の子を不幸にさせることが人類の選択?)

貴音(そんなこと、あっていいはずがありません)

貴音「失礼、私は帰らせていただきます」

貴音「ちょっとやることができたので」

神宮司「どうしてあなたがそこまで…」

貴音「答えは1つ、シンプルに1つですよ」





貴音「美味しいらぁめんを食べさせてもらったので」

~765プロ~

貴音「ただいま帰りました」

小鳥「あ、貴音ちゃん、一体どこに…」

貴音「小鳥嬢『あの子達』借りていきますよ」

小鳥「えっ、一体何を…」

貴音「プロデューサーには後で適当にごまかしといてください」

カッカー

判子押した人A「うわああああああああああああああ」

貴音「ほらほら、水をかけるとどんどん増えていきますよ」

キー!

判子押した人B「ぎゃあああああああああああああああ!!!!」

ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン


貴音「相変わらずすごい威力のビームですね」


ナイサー


判子押した人C「うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

貴音「次は八岐大蛇を出しますよ」

貴音「いいですか?今後あの子達に手を出したりしたら、これ以上の惨劇が待ってますから」

貴音「いいですね?」

カッカー クッ ポエー マキョ ウッウー モッ トカー チー ナノ アラー メッ ダゾ シジョ ピッ



判子押した人たち「は、はいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」


貴音「それと、今日私たちが来たことは忘れるように」 

~再び765プロ~

貴音「ただいま戻りました」

P「どこ行ってたんだ貴音…」

貴音「いえ、ちょっとラーメンの恩返しを」

P「は?」

~数日後~

ピピピ…

貴音「おや?神宮司殿から電話が…」

神宮司『実はひなちゃんが…』

貴音「そうですか、それはよかったです」

貴音(これは何かお祝いをしなければなりませんね)

貴音「プロデューサー」

P「ん?」

貴音「次のライブなんですけど…」


貴音(待っててくださいね、小さな神様)


~おわり~

これで終わりです

判子連中なんのお咎めもなかったのが悔しくて…

このパターンは何個も作れそうです

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