【ゆるゆり】あかり「ゆるゆりがもし昭和のギャグマンガだったら?」 (26)


(ごらく部部室)


京子「いやー、懐かしいねー」

結衣「何読んでるんだ京子?」

ちなつ「随分と古そうな絵の表紙ですけど」

あかり「それ、昔のマンガ?」

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京子「大掃除の時にさ、うちの物置きに昔のマンガが沢山しまってあるの見つけてさー」

結衣「あー、あるなーそういうの」

ちなつ「見つけたらつい読んじゃいますよねー」

あかり「そのまま、ずっと読みふけっちゃたりしてね」



京子「しっかし、昔のとくにギャグマンガって、今見るときっついよなー」

結衣「あー、そーそー」

ちなつ「ノリが何か違うんですよね」

あかり「あかりは懐かしくって読んじゃうよぉー」



京子「何かこう、やたらと大げさなんだよね。ちょっとしたギャグで全員ずっこけたりとかさ」

結衣「あー、あるある」

ちなつ「ロケットみたいにビューンってふっ飛んだりとかですか?」

あかり「あー、そういうのあったねー」



京子「もしさ。ゆるゆりが昭和のギャグマンガの世界だったらどうなると思う?」

結衣「何だそれ?」

あかり「どうなるの?」




京子「そうだなー・・・。なんかこうさ、やたらと背景に花とか咲き誇っちゃったり!」

結衣「あー、ありそう」

ちなつ「最近ってそういうのありませんね」

あかり「あー、そういうのあったー」



京子「そんであかりとか、パンくわえて遅刻遅刻ー!ってさ」

結衣「はは・・・定番だな」

ちなつ「それで、驚いたりすると目がピョーンって飛び出すんだよね、あかりちゃん」

あかり「もー、そんな事ないよー」



京子「あと、やたらとダジャレの連発とか!」

結衣「あ、ああ」

ちなつ「そ、そうですね・・・」

あかり「う、うん」



京子「あと、しゅっちゅう爆発とか・・・起こったり・・・」

結衣「・・・」

ちなつ「・・・」

あかり「・・・」

京子「・・・」



結衣「・・・なあ、京子」

京子「やめろ・・・結衣、言うな・・・」


結衣「ゆるゆりって、もしかして昭和のギャグマンガの世界なんじゃ・・・」

京子「くっ・・・」

ちなつ「ううっ・・・」

あかり「そ、そんなこと無いよね?」



京子「そ、そんなわけない!私たちは平成生まれ、この世界は決して昭和のギャグマンガなんかじゃ」

結衣「だ、だってなあ?」

ちなつ「ダジャレとか爆発とか、色々と思い当たる事が・・・」

京子「違う!私たちの世界は平成の・・・いや、令和の最新マンガだ!」



京子「ぴえん」

結衣「い、いやそんな無理に流行りに合わせようとするなよ」


京子「ほらみんなも!ぴえん!」

あかり「ぴ、ぴえ・・・?」

結衣「人に強制をするな」

ちなつ「あかりちゃんもやらなくていいから」



結衣「京子、認めなって」

京子「いや認めん!私は絶対に認めんぞ!」

結衣「じゃ、ちょっと試しに。あかり、ちなつちゃん。京子を押さえてて」

京子「へ?」

ちなつ「何をするんですか?」

あかり「試す?」



結衣「よーし、二人ともそのまま京子を押えてて」

あかり「こ、こうでいいの?」

ちなつ「京子センパイ、暴れないでください」

京子「な、何をする結衣!どっから出したそのハンマー!?ちょ、ちょっとやめ」


ポカン



京子「・・・」プクー


結衣「ほら出た、頭にプクーってタンコブー」

ちなつ「目から星も出てましたね」

あかり「きょ、京子ちゃん大丈夫?」



京子「結衣!いきなり何するんだよ!」

結衣「わ、悪かったよ京子」

京子「何も殴ることないだろ!」

結衣「いやだから、試しに」



京子「よくもやってくれたなーっ!」ポカスカ

結衣「わ、悪かったって、いてて・・・」


ちなつ「あー、白いモクモクの中から手とか足が出てー」

あかり「何だか懐かしいねー」



京子「いや、こんなのは違う!私たちの世界は令和の最新マンガだから!みんなもその積りで・・・」

ガラ

「としのーきょーこー!」

京子「ん?」

綾乃「あんたたち、なに新年からごらく部に集まってるのよ!いい?部室の無断使用は・・・」



綾乃「罰金バッキンガムよーっ!」

京子「だあーっ!今来るなよ綾乃!」


綾乃「な、何よ歳納京子。ちょっと押さないでよ」

京子「いいから!今ちょっと立て込んでるからさ、また今度に」

ガラ

「邪魔するぞー」

京子「ん?」



西垣「いやー、正月休みを利用して作った新しい発明品を試したくってな」

京子「西垣ちゃんもいいから!そんないかにもオチだけ担当しに来なくっても!」

松本「・・・・・・」

西垣「松本はさっき爆発したと言っている」



松本「・・・・・・」

西垣「なーに大丈夫だ松本。今度はここをこうすれば・・・おや?」シュー


京子「もう、ダメだ・・・爆発する・・・そう、昭和マンガの爆発オチそのもののように・・・」

結衣「ま、まぁそう落ち込むなよ京子」

ちなつ「いつもの事じゃありませんか」

あかり「受け入れちゃうの!?爆発するよ!?」



松本「・・・・・・」

西垣「まぁそう焦るな松本、それじゃここをこうすれば・・・あれ?」シューシュー


京子「もう、こうなりゃやけだ!ヒエ~ッ、昭和マンガはもうこりごりだぁ~」

結衣「あー、あれだ。画面が丸くなって終わるやつ」

ちなつ「ありましたね」

あかり「何でそんなに冷静なの!?ねえ、爆発しちゃうって!?」

ピカッ



ドッカーン


終わり

以上になりました
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