【SS】夜の公園で出会った、不思議なオッサンの話。それから…(18)


僕は、どこにでも居る普通のサラリーマン。


会社で嫌なことがあって、帰りの電車でどうしようか悩んでたら


昔、とあるオッサンと出会ったことを思い出したんだ。


ちょっと寂しくて、たわいない話だけど、聞いて欲しい。


【はじめに】


某、ゲーセンと女の子SSをリスペクト

ここの作者は、あの作者様とは無関係の別人です。誤解なきよう


創作ものです。


展開がややこしくなるため、登場人物に名前あり。
ネタ元は1が好きな小説などから。


よろしくお願いいたします。


えっと


そのオッサンと出会ったのは

僕が小学6年生の時。

6月6日、真夜中の公園で。


その頃、僕は週6で、毎日の様に
家から6駅離れた学習塾へ通ってた。


そ、キミも覚えてるよね?


あの日は、帰りの電車が人身事故に巻き込まれて、

普段より60分以上遅れて、家の最寄り駅に着いたんだ


小学生には、だいぶ眠たかったよ……


僕(小6)「ふぁぁぁ……」




僕「むっちゃ眠いや」


僕(こんな帰りが遅いのに、また朝6時前に起きて学校に行かなきゃいけない)

僕(あーあ、明日は学校休みたいなぁ……)


僕(でも、きっと母さんは怒るだろうなぁ……)

僕(いつもみたいに、)


『嫌なことから逃げていては、立派な大人になれません!』


僕(とか言って)


僕(いいかげんな大人になったら、大変だから、)

僕(仕方ない。明日も頑張って、学校に行こう)





僕(…………)


僕「…………」



僕「あ、」





僕「公園の真ん中で、大人が倒れている」


僕「……病気、かな?」

僕「酔っぱらって、眠ってるだけだといいけれど」


僕「や、それはそれで駄目だね」


僕「ちょっと心配、近くで見てみよう」


タッタッタッタ


僕「あのー、大丈夫ですか?」

オッサン「……く、ぐ」


僕「あ、起きてた」

オッサン「…………ぅ」


僕「…………どうしよう?」

僕(救急車とか、呼んだ方がいいのかな?)


オッサン「…………!」

オッサン「お前!」ガバッ

僕「うわっ!?」


オッサン「…………お前、もしかしてジュンヤか?」

僕「ええっ、なんで僕の名前を知ってるんですか!?」


オッサン「あ」



オッサン「しまった……」


オッサン「まいったな。まさか本人に、イキナリここで出くわすとは」

オッサン「……ゴホッ ゴホッ!」


僕「????」


僕「オッサン、誰?」

僕「前に僕と会ったこと、ありました…………?」


オッサン「あ、あぁ……」


オッサン「いや。お前とは、初対面っちゃ、初対面だ」


僕「?????」

オッサン「えーと、だな」



オッサン「しまった。どうするべきかね、この場合…………」

僕「オッサン、オッサンは、一体???」


オッサン「あー、俺? 俺はなぁ…………」


オッサン「…………」

僕「……」



オッサン「俺は、俺の名前は……ジュンヤ!」

僕「ええっ?!」


オッサン「お前と同じ名前……というより」

僕「……」


オッサン「俺は、お前だよ」

僕「!?」


オッサン「俺は、30年後から……タイムスリップしてきた」







オッサン「未来の、お前さ」

僕「嘘だッ!!!!!!!!」

おっさん「現実逃避してんのかおい」

僕「嘘だ嘘だ嘘だぴぎゃあッ!?」バターンブクブクブク

おっさん「動揺した挙句に奇声あげて倒れて泡吹いてんじゃねえよ」

おっさん「ったくてめえの将来やら限界やら目の当たりにしちまいましたって面で一丁前に痙攣してよ」

僕「」スクッ

おっさん「お? 立ち直ったか?」

僕「汝は我……」

おっさん「急にどうした」

僕「我は汝……」

おっさん「ショックでやられちまったか」

おっさん「そこで斜め45度のチョップだ」ビシ

僕「ウブシッ!」

僕「ぼくは、しょうきにもどった!」ビシィ!

おっさん「よし話を続けるぞ」

おっさん「でだな、俺らは今日あった人身事故を止めなきゃならん」

僕「えっ?」

おっさん「今日の人身事故の被害者は60年後のお前であり」

おっさん「30年後の俺だ」

僕「ヤクいBTTFだなあ……」

おっさん「まったくだ」

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