P.C.Sのギャグssです。
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ー事務所ー
卯月「美穂ちゃん、おはようございます!」
美穂「おはよう、卯月ちゃん!今日も頑張って生き残ろうね!」
卯月「今日そんな命がけの仕事でしたっけ!?」
プルルルル…
美穂「はい、もしもし…え!?響子ちゃんが風邪で休み…!?」
卯月「え!?どど、どうしましょう!今日はP.C.S全員必要な仕事ばっかりなのに…!」
美穂「…心配しないで卯月ちゃん。平成の響子ちゃんマスターと呼ばれたこの私が、何とかしてみせる…!」
卯月「そんな肩書き初めて聞きましたよ!?」
美穂「大丈夫、これがあるから…!」
卯月「これは…録音機?」
美穂「今までの響子ちゃんの台詞を密かに録音したものだよ。これを使えばあたかも響子ちゃんがそこにいるかのように演出する事が出来る…!」
卯月「今私は当然のようにそんなものが出て来る事に驚いてます」
美穂「試しにやってみるね」
卯月「響子ちゃん、おはようございます!」
響子『おはようございます、卯月ちゃん!今日も一日頑張りましょう!』
美穂「得意料理は何ですか?」
響子『肉じゃがです!』
卯月「持ち曲は?」
響子『恋のHamburg♪です!』
卯月「わあ、凄いです!」
美穂「うん、大丈夫そうかな。じゃあ行こう、卯月ちゃん!」
卯月「はい!頑張りましょう!ね、響子ちゃん!」
響子『バチカン市国』
卯月「その素材要ります!?」
卯月「Smile!」
美穂「Pure!」
響子『Charming!』
卯月「P.C.Sの…」
卯月・美穂・響子「「『ピンクチェックラジオ!」」』
卯月「皆さんこんにちは、島村卯月です!」
美穂「小日向美穂です!」
響子『肉じゃがです!』
卯月「違いますよ!?」
美穂「え、えと…」
響子『五十嵐響子です!』
美穂「ほっ…」
卯月「早速ふつおたのコーナーに行きましょう!」
美穂「『P.C.Sの皆さん、こんにちは!私はよく、寝よう寝ようと思っていながらも、ついついネットなどを見て夜更かししてしまいます。皆さんは、夜更かしなどはしますか?』」
響子『早寝しなきゃいけませんよっ!お肌を悪くしちゃいますからね!』
卯月(す、凄い…!成立してる!この素材量ならいけるかも…!)
美穂「私はクマのぬいぐるみを抱いてるとすぐ寝ちゃうので、夜更かしはしませんね…」
卯月「私は友達と長電話しちゃうので、夜更かししがちなんですよね…。響子ちゃんは?」
響子『五十嵐響子です!』
卯月(もう素材切れた!!)
美穂(ま、まずい…!)
美穂「つ、次のお便りです!『P.C.Sの皆さんが尊敬してる人は誰ですか?」
響子『グレゴリウス松山田さんです!』
卯月「誰!?」
美穂「へえ~、グレゴリウス松山田さんが尊敬してる人なんだ!」
卯月(み、美穂ちゃん!大丈夫なんですか!?響子ちゃんがグレゴリウス松山田さんを尊敬してる事になっちゃいましたけど!?)
美穂(だ、大丈夫!グレゴリウス松山田さんは誰もが知ってる偉大な人だよ!ノーベル平和賞も何度も受賞してるし、違和感はないよ!)
卯月(だからグレゴリウス松山田さんって誰なんですか!?)
美穂「『レッスンをしている時に気をつけている事は何ですか?』」
卯月「私はステップを踏む時に転んじゃわないように注意してます!」
美穂「私も同じかな~。響子ちゃんは?」
響子『相手の事を考えながら作る事です!』
卯月「…?」
美穂「『(応援してくれる)相手の事を考えながら(ライブを)作る事です!』だって!素敵だね!」
卯月(ナイスフォローです、美穂ちゃん!)
美穂「『アイドルのどんなところが好きですか?』」
響子『無いです!』
卯月「ちょっと!?」
美穂「『(どんな時にも皆に笑顔と希望を振りまいて、ファンの皆を幸せに出来る…そんな職業、アイドル以外に)無いです!』だって!」
卯月(流石に補いすぎじゃないですか!?)
美穂「『好きなタイプの男性はどんな人ですか?』」
響子『肉じゃがです!』
美穂「『来年から受験生なのですが、何かおススメの勉強法はありますか?』」
響子『肉じゃがです!』
美穂「『最近周りで流行っているものは何ですか?』」
響子『肉じゃがです!』
卯月(美穂ちゃん面倒くさくなってる!!)
美穂「それではここで一曲聴いて頂きましょう!ポジティブパッションで…」
響子『バチカン市国』
卯月「違いますけど!?」
~スパイスパラダイス放送中~
卯月「美穂ちゃん、始まってまだ5分も経ってないのにもう既に綻び始めてますよ!」
美穂「どうしよう…こんな事なら『労働基準法』の素材も入れておけば良かった…!」
卯月「それはあっても使わないので安心して下さい!」
美穂「…こうなったら、今ある素材を組み合わせて対応しよう!」
卯月「え…?」
スタッフ「曲開け5秒前!」
美穂「卯月ちゃん、準備準備!」
卯月「は、はい!」
美穂「…お聴き頂いたのは、ポジティブパッションで『スパイスパラダイス』でした!」
卯月「何だかカレーが食べたくなっちゃう曲ですよね!ね、響子ちゃん!」
響子『肉じゃがです!』
卯月「カレーですって!!」
美穂「引き続きお便りを読んでいきます。『意志が弱くてついつい勉強中にスマホを見てしまいます。どうしたらいいですか?』」
卯月「あー…分かります…」
響子『未来 の 事を考えながら しなきゃいけませんよっ!』
美穂「そうだね!勉強が終わった時の事を考えれば、自然と手が動くはずだよ!」
卯月(な、なるほど!これなら更に台詞のバリエーションが豊富になりますね!)
美穂「『彼女にフラれてしまいました…慰めて下さい…』」
響子『チカン しちゃいけませんよ!』
卯月「いやしませんよ!!」
美穂「『肇ちゃんと芳乃ちゃんが最近気になっているのですが、二人のユニット名の<山紫水明>ってどういう意味ですか?』」
響子『四国 です!』
卯月「違います!!」
美穂「…あっ、そろそろ時間みたいです!ピンクチェックラジオ、ここまでのお相手は、小日向美穂と!」
卯月「し、島村卯月と!」
響子『ハンバーグ でした!』
卯月「違いますよね!?」
美穂「バ、バイバーイ!」
ー放送終了後ー
美穂「…ふう、何とか乗り切ったね!」
卯月「バリバリにアウトだと思います」
美穂「次のお仕事は…」
卯月「サ、サイン会…!流石にこれは…」
美穂「ふふ…心配しないで、卯月ちゃん!この平成の響子ちゃんマスターに死角はないよ!」
卯月「さっきからその肩書き何なんですか?」
晶葉「美穂!完成したぞ!」
卯月「晶葉ちゃん!?」
美穂「晶葉ちゃん!ありがとう!」
晶葉「この天才発明家、池袋晶葉にかかればざっとこんなものだ!」
卯月「これって…響子ちゃん!?」
晶葉「五十嵐響子ロボだ!全てにおいて響子を再現!料理機能も、ダンス機能も、ロケットパンチも付いてるぞ!」
卯月「何でロケットパンチなんて付けたんですか!?」
晶葉「すまん…ロボ感を出したかったんだ…」
卯月「ロボ感出たらダメなんですって!」
晶葉「ただ、喋る機能は付いてないから、そこは了承しといてくれ」
卯月「何で最も大事な機能が付いてないのにロケットパンチなんて付けたんですか!!」
美穂「でもこれでサイン会も出来そうだね!」
晶葉「気に入ってもらえたようで何よりだ!じゃあ私はこれからアメリカの大学にロボ発明の技術を伝えてくるから、さらばだ!」
卯月「最早アイドルの仕事じゃなくないですか!?」
美穂「よし、会場に行こう、卯月ちゃん!」
卯月「はい!…あれ?でもこんな短時間でロボが出来る訳無いし…もしかして、前から晶葉ちゃんに依頼してたんですか?この響子ちゃんロボ」
美穂「え…」
卯月「録音機といい、一体何の為に…」
美穂「いいいい急ごう!?ファンの皆が待ってるよ!!」
卯月「…?何か腑に落ちませんけど、はい…」
美穂(危なかった…)
ーサイン会会場ー
ファン「卯月ちゃん、いつも応援してます!」
卯月「ありがとうございます!頑張ります!」
ファン「な、生美穂ちゃん超可愛い…!」
美穂「えへへ、ありがとうございます!」
卯月(…美穂ちゃん)
美穂(…うん)
ファン「響子ちゃん、頑張って下さい!」
響子ロボ『ありがとうございます!』
ファン「響子ちゃん…うう、尊い…」
響子ロボ『応援よろしくお願いしますね!』
卯月・美穂((完璧…!!))
美穂(ファン対応も、動きも、響子ちゃんそのもの…!)
卯月(音声担当が変わらず美穂ちゃんなのが唯一の心配でしたけど、大丈夫そうですね…)
ファン「あ、あの、響子ちゃん!猫描いて下さい!」
響子ロボ『分かりました!』
シュバババ…
卯月(速っ!?人間の動きじゃないですよ!)
美穂(しかも…めちゃくちゃリアルな猫…!)
卯月(本当何でロケットパンチは付いてるのに響子ちゃんの絵を描く機能は搭載してないんですか!!)
ファン「…?えと…」
卯月(ファンの方も困惑してる…)
美穂(こうなったら…)
美穂「ふんっ」
バキッ!
卯月(回し蹴り!?美穂ちゃん、何やってるんですか!!)
美穂(まあ見てて!)
響子『間違えちゃいました!』
シュバババ…
響子『はい、猫です!』
ファン「わあ、これこれ!これが響子ちゃんの絵だよ…ありがとうございます!」
卯月(ロボを壊した事で絵が下手になった!?なるほど、美穂ちゃんはこれを狙っていたんですね!)
響子ロボ『…ガガッガガ…ピー…』
美穂(…あれ?響子ちゃんロボの様子が…)
響子ロボ『ロケットパンチ、発射』
ボガアアアアン!!!
卯月「………!!」
美穂「………!!」
響子ロボ『お掃除、得意なんです!』
卯月「響子ちゃん!!!!」
ーライブ会場ー
卯月「い、一時はどうなる事かと思いました…」
美穂「偶然同時刻に爆破テロが起こってたお陰でバレずに済んだし、不幸中の幸いだね!」
卯月「不幸中の不幸ですよ!!」
美穂「…で、どうしよう、これ…」
響子ロボ『………』
卯月「動かなくなっちゃいましたね…」
美穂「晶葉ちゃんも居ないし、出番も迫ってる…どうすれば…!?」
卯月「もう正直に言うしか…」
美穂「…それはダメ。皆で約束したでしょ?トップアイドルユニットになるって。ここまでやったんだもん…最後まで頑張ってみようよ」
卯月「美穂ちゃん…はい!響子ちゃんに届けましょう!私達の思い!」
美穂「卯月ちゃん…!」
卯月「…と言っても、どうします?」
美穂「…私に、良い考えが…」
ーステージー
ファン「ワアアアアア!!」
卯月「皆さーん!」
美穂「私達ー!」
響子ロボ『P.C.Sでーす!!』
ファン「ワアアアアア!!』
美穂「早速行きますよ!この曲です!…『恋のHamburg♪』」
ファン「…えっ!?ユニット曲じゃないの!?」
卯月(これは当然上がる疑問…!美穂ちゃんは何故この曲を?)
美穂「あなたにTiny Tiny ちっちゃなHeart キュッと詰め込んで♪」
響子「待っててねDarling!♪」
卯月「恋のHamburg♪」
ファン「…ワアアアアアアアア!!!」
卯月(いつもより歓声が大きい…!?)
美穂(わざとラブレターやPaletteにしなかったのは、ソロ曲をユニットで歌うという特別感でファンのテンションを上げさせ、響子ちゃんの歌声が音源である事をバレにくくする為。そして動けない響子ロボは…)
美穂「おはよう 今日はお天気♪」
ブンブン!
卯月(響子ちゃんロボを振り回してる!?)
響子ロボ『おひさま 真っ白なシーツ♪』
美穂(ロボが動けなくても、私がこうやって動かせば派手な演出として見てくれる!)
卯月「毎日 おつかれさまの♪」
卯月(凄い…凄いです美穂ちゃん!完璧な作戦…でも!)
響子ロボ『あなたは まだまだ夢の向こう♪』
グラグラ…
卯月(…さっきのロケットパンチのせいで左手が取れかけてる!!)
美穂「ちょっと背伸びして のぞきたい 私の未来♪」
シュウウウウ…
美穂(…!響子ちゃんロボの背中から煙が…!強く振り回しすぎたのかな…)
卯月「きっといつの日か 逢えるかな♪」
卯月(美穂ちゃん、もう限界です!左手も落ちそうですし、煙に反応して火災報知器が鳴りそうです!)
美穂(………!)
サッ
ファン「…あれ?響子ちゃんが引っ込んだぞ?」
美穂「世界で一番 素敵な笑顔♪」
美穂(…ごめん響子ちゃん。頑張ったけど…ダメだったみたい)
卯月(私達が余計な事をしなければ、騒ぎを広げずに済んだのに…本当にごめんなさい、響子ちゃん)
卯月・美穂((このライブはもう失敗……))
響子「お料理、得意なんです!」
卯月・美穂「「………え?」」
ファン「ワアアアアアアアアアアア!!!!」
美穂(きょ…響子ちゃん!?)
卯月(夢じゃ…ないですよね?何で…)
響子(…二人が頑張ってるとこ、ずっと見て、聴いてました。そしたら、居ても立っても居られなくなって、無理して来ちゃいました。二人ばかりに頼ってなんていられません。だって…P.C.Sは、三人で初めて完成するんですから!!)
卯月・美穂((響子ちゃん……!!))
響子(さあ、歌いましょう。ファンの皆さんの為に。そして…私達の為に!)
卯月・美穂((……うん!!))
卯月「あなたに Tiny Tiny ちっちゃなHeart ギュッと詰め込んで♪」
美穂「今日は とっておき ミラクルレシピ♪」
響子「あなたに Tiny Tiny ちょっぴりcute 魔法をかけて♪」
卯月「待っててね Darling!♪」
美穂「恋のHamburg♪」
響子「いっぱい食べてね♪」
卯月・美穂・響子「「「わたしの Tiny Love♪」」」
ファン「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
卯月・美穂・響子「「「ありがとうございましたーーー!!!」」」
美穂(ありがとう。響子ちゃんが来てくれなかったら、大変な事になってた)
卯月(響子ちゃんが居ない時に、勝手な事してごめんなさい…)
響子(ううん、最初に迷惑かけたのは私の方だから。それに…私の穴を埋める為に二人が頑張ってくれて、私、嬉しかったです。これからも、よろしくお願いします!)
美穂(響子ちゃん…)
卯月(こちらこそ、よろしくお願いします!)
美穂(…それで、何で響子ちゃんそんな小声なの?)
響子(…じ、実はかなり無理して歌ったので、もう声が出なくなっちゃって…)
卯月(ええええええ!?ど、どうしましょう!?きっとこの後コメントを求められますよ!?)
美穂(…私に任せて。今度こそ、録音機で乗り切ってみせるから)
卯月(美穂ちゃん!でも…)
美穂(…安心して。もう絶対、失敗しないから)
響子(卯月ちゃん、信じてみましょう。美穂ちゃんの事)
卯月(響子ちゃん…。…はい!)
司会「いやー、P.C.Sの皆さん、ありがとうございました!最後に、ファンの皆さんに一言ずつお願いします!」
美穂「今日は私達の歌を聴いてくれて、ありがとうございました!」
卯月「私達P.C.Sは、これからもっともっと成長していくので、期待していて下さい!そして…」
響子『ファンの皆さんを ハンバーグに しちゃいます♪』
卯月「美穂ちゃん!!!!!!!」
終
司会「いやー、P.C.Sの皆さん、ありがとうございました!最後に、ファンの皆さんに一言ずつお願いします!」
美穂「今日は私達の歌を聴いてくれて、ありがとうございました!」
卯月「私達P.C.Sは、これからもっともっと成長していくので、期待していて下さい!」
響子『そして、ファンの皆さんを ハンバーグに しちゃいます♪』
卯月「美穂ちゃん!!!!!!!」
終
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
最終レスを2回投稿してしまっているのは、見なかった事にして下さい。
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