渋谷凛「平成生まれ」 (17)


凛「……はい、お電話した時から変わってません。5人です」

受付「分かりました。…じゃ、書類だけ書いちゃっていただけますか?」

凛「はい」

凛(代表者の名前と、生年月日と)



凛(………あ)


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アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

モバマスを基本に、一部デレステを参考にしたオリジナルの世界線です。

今回は話の時期的に凛ちゃんが大学生になっていますが、あまり深い意味はありません。みくにゃんも同じ大学。

ラストありきで書いたのでいつも以上に内容はないです。

拙いですがよろしくお願いします。


1

~~~

(事務所)


奈緒「それでな?ライラに習って少しドラム叩けるようになってさ……」

凛(最近、事務所は楽器ブームだ)

凛(なんか李衣菜も普通にギター弾けるようになっちゃったし…ちゃった、っていうか、良いことなんだけどさ)

凛(私はデビューしたての頃にベースやったっきり)

凛(それで、ブームに乗るってわけじゃないけど、久しぶりに何か楽器を触りたい気がしてたんだけど)


~~~

(大学構内)


友達A「ね、凛。忙しいから無理かもだけど」

凛「なに?」

友達A「バンド、やらない?」


凛「…え」

友達A「バンド。学祭に向けて。凛とやれたらなって。もちろんだめなら…」

凛「やる」

友達A「えっ」

凛「あっ」

友達A「……返事、はやかったね」

凛「…………えっと、その」

友達A「うん」

凛「プロデューサーとかに、聞いてからね」


~~~

(事務所)


P「うん、良いと思うよ」

凛「……………返事、はやかったね」


P「別に大学での活動を何でもこっちで制約する気はないし。報告はして欲しいけど」

凛「うん」

P「ガールズバンドなら不祥事のニオイもしないから特にな」

凛「まあ、不祥事は、ないよ」

P「じゃあ大丈夫」

凛「そっか」

P「それだけ?」

凛「うん。…ありがと」


~~~

(カフェ)


凛「……らしいよ」

友達A「やったじゃん」

凛「うん」

凛(…ちょうど楽器もやりたかったし、これは良いきっかけになったかな)

友達A「ふふっ。これでボーカル確保だ」


凛「…………」



凛「………………え」


2

~~~

凛「じゃあ私は、ボーカルなんだ」

友達A「完全にそのつもりだったんだけど…楽器やりたかったの知らなかったし」

凛「…他は、BとCなんだよね?」

友達A「その予定だよ」

凛(Bはギターもベースも上手いし、Cもドラム経験者)

凛(Aもギターだから、今回はBがベースかな?)

凛(……こまったな、完璧だ)

友達A「プロの歌手の人とかには怒られそうだけど、趣味レベルならやっぱりボーカルが1番練習いらないし、スケジュール的にも良いかなって」

凛「うん」

友達A「あ、もちろん消極的な理由だけじゃなくて、凛は私たちの友達の中でもレベチで歌うまいからさ」

凛「ありがと」

凛(……やっぱりこれ、私がほとんど未経験のベースで出しゃばるところじゃないね)

凛(ボーカルなら絶対やりたくなってわけでもないし)

凛「そういうことなら、ボーカル、引き受けるよ」



みく「ね、それ、私が引き受けても良いかな」


凛「みく?」

みく「もちろん、Aちゃん達さえ良ければだけど」

友達A「Bもそろそろ来るはずだから聞いてみるけど、私は大歓迎だよ」

友達B「私も」スッ

みく「ほんと?……自分から言っといてなんだけど、迷惑だったりしない?」

友達B「みくは押しが強いのか弱いのか分かんないよなぁ……5ピースになれば厚みも出るし、ラインで聞いたけど凛はなんか楽器やりたいんでしょ?」

凛「…うん」

友達B「なら完璧じゃん」

友達A「Cもいいって」ケ-タイ ミナガラ

みく「……ありがと!」


凛・B「「あのさ」」


凛「……」

友達B「………」


凛・B「「先に言っていいよあっ…」」


友達B「……テンプレだな。ホントに大した話じゃないから私から言うよ」

友達B「……あのさ、みくに声かけてなかったのはゼミとアイドルの両立で忙しいって言ってたからで、ハブにしたわけじゃないから」

友達A「Bも意外といろいろ気遣うよね」

友達B「別に。…ほんと、それだけ言っときたかっただけだから」


みく「ありがとね。………それで、凛チャンは?」

凛「どうしよう私のもっと大した話じゃなかった…」

みく「なぁに?」

凛「いや、あのさ、みくって学校だと一人称私なんだなぁ・って」

みく「……え、うん」

友達B「…それだけ?」

みく「入学してからずっとじゃない?」

凛「……うん、いや、なんで私もさっき言おうと思ったのかは分かんない、ごめん」



友達A「…はぁ」

凛「ため息!?」

友達A「ねえ凛、あんた学校でどう思われてると思う?」

凛「え?……えーっと…」

友達A「自分で言いづらかったらこっちが言うけど、高嶺の花、とか?」

凛「いや、そんなこともないけど」

友達A「別にめちゃくちゃ美人だし、そう思ってても何も言わないよ。でも」

凛「でも?」

友達A「ぜんっぜんそういう話きかないからね。どっちかっていうと大学での凛は天然面白キャラだから」

凛「うそ」

友達B「ちなみにみくの方が断然、高嶺の花だからな。アイドル的には逆みたいだけど」

凛「うそ!!!」

みく「語気の差!凛チャンなにげにそれ失礼だからね!?」


3

~~~

凛「……とにかく。調べた限りここのスタジオが一番コスパ良さそうだし、週末のお仕事で近く通るから私が予約しとくよ」

友達B「ありがとね」

友達A「やっぱり小さいとこだと現地での顔見せ予約がマストなんだね…」

友達B「さっきの電話の仮予約じゃアイドルと同姓同名かなって感じだろうな。本物来たらビビるだろうなぁ」

みく「ま、私たちがコッソリ行けて騒ぎにならなそうなとこ選んだつもりだし、平気だとは思うけどにゃ」

友達A「にゃ?」

みく「……なんでもない」

友達B「にゃんでもにゃい?」

みく「なんなの!?抜けるよ!?」

凛「待って、やめて、私ベースやりたい」

友達A「ふふっ」

友達B「………ははっ。何だかんだ、かなり良いチームかもね、私たち」

みく「だといいけどにゃあ」

凛「みく?」

みく「もう開き直ったの!テレビでは毎日19にもなってにゃあにゃあ言ってるんだから今更いちいち突っ込まない!」


~~~

(スタジオ)


凛(…うん。楽しみになってきたね)


受付「人数に変更はないですか?」

凛「はい、お電話した時から変わってません。5人です」

受付「分かりました。…じゃ、書類だけ書いちゃっていただけますか?」

凛「はい」

凛(代表者の名前と、生年月日と)



凛(………あ)

凛(ふふっ。もう用意してあるんだ。でもさすがに0歳の子、ここ使わないでしょ)


氏名

渋谷凛


生年月日

M

T

S

H

R



凛(こういうときに、一番下にチェック入れないのって新鮮かも)

凛(今まで意識したことなかったな)

凛「はい、書けました」

凛「よろしくお願いします」

凛(…平成生まれ)


おわり。

ありがとうございました。

アイマス時空の訓練が足りず、令和になっても凛ちゃんがJK?となったので大学生設定で書きました。良い時代になった欲しいです。

次は誰かがどこかに旅行に行く話でも書くかもしれません。


訂正

13

なった欲しい→なって欲しい


同じ世界線の過去作

凛「ギャルな先輩と」 美嘉「不良な後輩と」
凛「ギャルな先輩と」 美嘉「不良な後輩と」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1551710449/)

凛ちゃんがアイドルになりたての頃のお話です。

ではまた。

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