千歌「ここは何処なのだ?」 (94)

千歌「私は誰?」

曜「私は・・・一体?」

穂乃果「目が覚めましたね。ここはミラーワールド。鏡の中の世界。貴女達にはこれから、ゲームをやって貰います」

千歌「・・・ゲーム?」

穂乃果「名付けて、ライダーバトル」

曜「ライダー?」

穂乃果「ルールは簡単。これから、私がこのデッキを貴女達に預けます。貴女達は、このデッキを使ってライダーに変身。そしてモンスターと戦う。それだけです」

千歌「も、モンスターと・・・」

曜「戦う!?そ、そんな!!いきなりこんなところへ連れてきて戦えだなんて、第一自分が誰かもわからなくて混乱してる中でいきなり戦えとか言われても・・・」

穂乃果「戦わなければ、死にますよ」

「「!!?」」

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穂乃果「自分が誰かもわからないまま死んでしまうのは嫌でしょう?」

曜「そ、そりゃ・・・・まあ・・・」

穂乃果「ならば戦え。戦わなければ、生き残れない」

千歌「・・・・わかりました。私やります」

曜「ちょ、本気なの!?えっと・・・」

千歌「・・・・・私名前何て言うんだっけ?」

曜「知らないよ!自分の名前さえ知らないのに人の名前何てわかる訳ないじゃん!」

千歌「あ、そっか!貴女頭いいね!」

曜「お前頭悪すぎだろ!!」

穂乃果「...デッキを渡します。本来ならモンスターと契約済みのデッキを渡すなどありえませんが、今回は特別サービスです。どちらか好きな方をお選び下さい」

千歌「えっと・・・・黒い、デッキ?」

曜「・・・青色の、デッキ?」

千歌「えっと・・・白髪さんはどっちを選ぶ?」

曜「どっちって言われてもなぁ・・・」

千歌「・・・じゃあ私黒い方で」

曜「なら、青・・・」

ボルキャンサー「」

千歌「うわっ!ももももモンスター!?」

穂乃果「安心して下さい。それは貴女の契約モンスターです」

千歌「ふぇ?契約、モンスター?」

穂乃果「はい。そのデッキがある限りは、貴女のことを守ってくれるモンスターです。そしてそのモンスターが強くなればなる程、貴女もライダーとして強くなる」

千歌「ライダーとして、強く・・・・」

ボルキャンサー「」

千歌「・・・一緒に、戦ってくれる?」

ボルキャンサー「うん」

千歌「・・・・・ありがとう」

デストワイルダー「」

曜「ぎゃあああああああああ!!!ももももももモンスター!?」ガクガクブルブル

穂乃果「安心して下さい。それも契約モンスターです」

曜「・・・・ふぇ?ってことは、貴女が私のパートナー?」

デストワイルダー「うん」

穂乃果「さあ、変身するのです。そしてライダーとなって、モンスターと戦うのです」

千歌「ライダーに、なる・・・」

曜「モンスターと・・・・・戦う!」

穂乃果「デッキを持っている手を前にかざしてください」

千歌「こ、こう?」

キュオオオオン!ガチャッ!

千歌「うわ、なんか付いた!」

穂乃果「それは変身ベルト。そこにデッキを装填すれば、ライダーになれる」

千歌「・・・・こ、こう?」カチャッ

キュイイイン!







シザース「これが、仮面ライダー・・・」

曜「よ、よし!私も!変身!」

キュイイイン!

タイガ「や、やるぞ!何としてもモンスターから、生き残るんだ!」

穂乃果「・・・・閉じられたミラーワールド、期限は1ヶ月。そこまでに生き残れた1人を、記憶ごと元の世界へ帰してあげましょう?」

「「は?」」

穂乃果「ただし、もし1ヶ月過ぎても2人以上が生き残っていた場合は、ミラーワールドを強制的に閉じます」

シザース「嘘・・・・そんなの聞いてない!!」

穂乃果「そりゃ今言ったからね。聞いてなくて当然だよ」

穂乃果「そういう訳だから生き残れるように頑張って」

タイガ「も、モンスターと戦うとは聞いたけど、ライダーとも戦うなんて聞いてない!」

穂乃果「最初にライダーバトル、とは言いましたよ。ライダーバトル、なんですからライダー同士で戦うのはおかしくない」

タイガ「だ、騙したな!こ、こんな戦い私は御免だよ!」

穂乃果「あそう。じゃあ死にます?」

タイガ「そ、それは・・・」

シザース「・・・・・白髪さん」

タイガ「わ、私は戦うなんて、嫌だ!」

シザース「で、でもそれじゃあ・・誰も助からない」

タイガ「あんなの出鱈目だよ!そうに決まってる!!と、とにかく私は誰とも戦わないからね!私は、私なりのやり方で生き残るんだ!!」タッタッタッ

シザース「白髪さん・・・」

【3日後】

【4日目】

ファイナルベント!

シザース「とう!」

ボルキャンサー「」

シザース「あたー!」グルグルグルグルグルグル

ミラーモンスター「ぎゃあああああああああ!!」

シュウウウウン

シザース「ミラーモンスターって、死んじゃうと玉みたいなのになってふわふわと浮くんだね~」

ボルキャンサー「うまうま」ムシャムシャ

シザース(契約してるとは言え、ボルキャンサーもミラーモンスター。人間とモンスターしか食べないって聞いたけど・・・・私も、餌を与えないといつか・・)ブルッ

ボルキャンサー「?」ムシャムシャ

千歌「カニ!私はそこのコンビニでご飯食べてくるから見張りよろしくね!」

ボルキャンサー「うん」

ウィーン

千歌「いらっしゃいませー!って誰も居ないんだよね~」

プリン120円

千歌「・・・前から気になってたんだけど、円ってなんだろ?まあいいや」ビリッ

千歌「いただきまーす!!」

千歌「・・・しっかし、行けども行けども店ばっか。食料に困らないのはいいけど、3日も一人は寂しいな・・・なんちゃってw」

千歌(生き残れるのはたった一人って言ってた。ってことはこの世界で人と出会ったらそれは戦いの合図になる、ってことだよね。そう考えるとこのまましばらく一人身でっていうのも、悪くない、かな?)

ウィーン

千歌「・・・・カニ!」

ボルキャンサー「?」

千歌「・・・行こっか。宿、探そ?」

ボルキャンサー「うん」

【同刻】

梨子「変な世界に迷いこんで、もう3日、ですね」

曜「・・・・うん」

梨子「でも良かった。この世界にも、優しい人が居てくれて。訳のわからない世界で独りぼっちなんて、寂しいですもんね」

曜「・・・」

梨子「あ、今日の宿はここにしませんか?ベッドもいっぱいありそうですし、多分ゆっくりと眠れると思いますよ!」

曜「こんな地獄で、ゆっくり寝てたら寝首かかれちゃうよ・・・」

梨子「わ、私はそんなことしませんよ!!」アセアセ

曜「貴女はそうかもしれないけど、ミラーモンスターが寝ている隙を襲ってくる可能性は十分あるんだよ?」

梨子「うう・・・・」

キィーン!キィーン!

梨子「!」

曜「モンスター!!」

キュオオオオン!ガチャッ!

「「変身!」」

キュイイイン!

龍騎「はああああっ!!」

ミラーモンスター「ムクムク!ボッキー!」

タイガ「・・・生きるためには、仕方ないんだよね!うわあああああっ!!!」

アドベント!

ドラグレッダー「グオオオオオー!」ガブッ!

ミラーモンスター「ムク...ムク......」ピクピク

龍騎「たあっ!!」

ミラーモンスター「ムクううううう!!」

龍騎「ふぅ・・・」

ドラグレッダー「うまうま」ムシャムシャ

龍騎「・・・あの、貴女のモンスターにも食料をあげた方がいいんじゃ?今ならまだ近くにモンスターが居ると思いますし・・・」

タイガ「・・・・いいよ。別に」

デストワイルダー「・・・」

曜「・・・」

デストワイルダー「今だ」

曜「え?」

デストワイルダー「ガアアアアア!」ガシッ

曜「かはっ!!」

龍騎「何!?何なの!?」

穂乃果「残念。この人、ゲームが始まってから、一度も戦ってないんだよね。モンスターとさえ」

穂乃果「モンスターだって生きてるんだからお腹は空くのに、不殺主義なんて下らない意地を張るからこうなったんだよ」

曜「あ......ぁ..」

龍騎「い・・・・嫌ああああああっ!!」

梨子「うわあああっ!!」

デストワイルダー「げっぷ!」

梨子「ハァ・・・ハァ・・・・・おええええ!」orz

ビチャビチャビチャ!!

梨子「うぷ!おえええええええ!!」orz

デストワイルダー「・・・」ジュルリ

梨子「・・・・あっ」

ドラグレッダー「!」

デストワイルダー「いただきます」

梨子(・・・・そっか。私、ここで死ぬんだ)

ドラグレッダー「グオオオオオオオオッ!!!」

ソードベント!

アビス「たあっ!!」

カキーン!

デストワイルダー「!?」

アビス「たああああっ!!」

デストワイルダー「逃げる!」シュバババババ

アビス「・・・・チッ、逃がしたわ!」

梨子「・・・あの、さっきはありがとう」

善子「気にしないでよ。それより、ここに居るってことは貴女も・・・」

梨子「・・・・ライダー、です」

善子「まあそりゃそうよね」

善子(さっきの戦い方を見た限りではセンスは悪くなかった。この人はまだ生かしておいた方が都合がいいわね。虎は、まあいいか。変身者があれだったし、どうせ大したことないでしょ)

梨子「あの・・・このご恩は忘れません!私に出来ることがあれば何でも言ってください!」

善子「じゃあ今すぐ死んでって言ったら[ピーーー]る?」

梨子「~~ッ!?」

善子「冗談。第一そんなことを言うくらいならさっき助けたりはしなかったわよ」

梨子「で、ですよね・・・」

善子「でも覚えておいて。生き残れるのがたった一人である以上は、何れ貴女のことも葬ることになるわ」

梨子「・・・・一度救われた命です。最期は貴女に授けることが出来るなら、私はそれで・・・」

善子「ありがとう。なら、最後の一人を決めるその時までは、二人で一緒に生きましょう?」

梨子「・・・・はい!!」

善子「ヨハネ」

善子「私のことは、そう呼んで頂戴」

【5日目】

ファイナルベント!

ガイ「はっ!」

ライア「うゆ!」

「「はあああっ!」」

ミラーモンスターA「ぎゃあああああああ!!」

ミラーモンスターB「グオオオオオー!」

ルビィ「ふぅ...」

ダイヤ「ルビィ、大丈夫ですか?」

ルビィ「・・・うん。大丈夫だよ、お姉ちゃん」

ダイヤ(謎の女性にこの世界、ミラーワールドへ閉じ込められてから、早くも一週間を迎えようとしています)

ルビィ「・・・・」

ダイヤ「ルビィ?」

ルビィ「私達って、本当に姉妹なのかな?」

ダイヤ「わかりません。ですが、この写真には確かに私と貴女が写っています。そしてお互いの名前と、最高のお姉ちゃんと書かれた文字が・・・」

ルビィ「・・・・だよね。今はそれしか、手がかりがないもんね」

ダイヤ「・・・・・大丈夫。きっと私達は、記憶を失う前から姉妹でしたわ」

ルビィ「うん...」

メタルゲラス「うまうま」ムシャムシャ

エビルダイバー「まっず」ムシャ...

ルビィ「・・・私達も、ご飯にしない?」

ダイヤ「そうですわね。家に帰ってバーベキューでもしましょうか」

ルビィ「わーい!私お肉大好き!」

ダイヤ(・・・貴女のことはなんとしてでも守ってあげますわ。そして、必ず二人で脱出しましょうね)ニッコリ

ルビィ「・・・・」

じゅうううう~

ダイヤ「ルビィ、そのお肉がちょうどいい感じに焼けてますわよ」

ルビィ「ありがと~♪」パクッ

ダイヤ「戦いの後のお肉は格別ですわね♪」

ルビィ「うん!」

「こんなところに住んでたんだ!」

「「!?」」

穂乃果「こんにちは」

ダイヤ「・・・・貴女でしたか」

穂乃果「昨日ライダーが一人脱落したよ」

ダイヤ「・・・へぇ。それで、あと何人残ってますの?」

穂乃果「貴女達を含むと10人、かな?」

ダイヤ「まだそんなに残ってますのね...」

ルビィ「お姉ちゃん・・・」

ダイヤ「大丈夫、私が側に居るわ」

穂乃果(・・・まだ3週間あるし、急かなくてもいいか)

【同刻】

ブロロロロロ!

蓮「・・・・・」

穂乃果『ようこそミラーワールドへ。今から貴方にはゲームをやって貰います。ゲームはゲームでも、生き残りを懸けたデスゲームですけどね』ニヤリ

蓮(あの女は何者なんだ?そして、俺の中で誰かの声が聞こえる...この声は一体?)

ブロロロロロ!

ナイト「はあっ!」

ミラーモンスター「ぎゃあああああ!」

ナイト(・・・はじめて変身した時から、何故か俺は戦い方を知っていた。俺は、前にも戦ったことがあったのだろうか?)

バーン!

ナイト「!?」

ゾルダ「・・・・」

バーン!バーン!

ナイト「くっ!」

ゾルダ「逃がすか!」

バーン!バーン!

ナイト「ッ!」シュ!

カシャーン!

アドベント!

ダークウイング「」バサッ!

ナイト「はあっ!」

ゾルダ「飛んだか!」シュ!

カシャーン!

シュートベント!

ゾルダ「落ちろ!!」

ドオオオン!ドオオオン!

ナイト「ッ!!」ヒュウウウウン!

ゾルダ「チッ、ちょこまかと!!」

ドオオオン!ドオオオン!

ルビィ「お姉ちゃん、あれ!!」

ナイト「ッ!!」ヒュウウウウン!

ダイヤ「仮面ライダー!?行きますわよルビィ!」

ルビィ「う、うん!」






















ナイト「はっ!」スタッ

ゾルダ「ッ!」

バーン!バーン!

ナイト「くっ...!?」

ガイ「はあっ!」

ナイト「何っ!?」

ガイ「たあっ!」

ナイト「うわっ!!」

ゾルダ(別のライダーが乱入してきた!チャンス!まとめて倒すなら今しかない!)シュ!

カシャーン!

ファイナルベント!

マグナギガ「」ゴゴゴゴゴ

ゾルダ「これもライダーの戦いなんだ。悪く思わないでよ」カチッ

マグナギガ「」ガチャン!

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ド!!
ビリリリリヒヒ!!
ダダダダン!

ガイ「掛かった!」シュ!

カシャーン!

コンファインベント!

マグナギガ「さらば」シュウウウン...

ゾルダ「なっ!?私のモンスターが消えた!?」

ガイ「今ですわルビィ!」

ゾルダ「なっ!?」

ファイナルベント!

ライア「たああああっ!」

ナイト(ここは退く!)タッタッタッ

ゾルダ(間に合え!)シュ!

カシャーン!

ガードベント!

ゾルダ「ッ!!」ズシン!

ドオオオオオオオンンンッ!!!

果南「うわああああああっ!!」ドサッ

ガイ「(変身が解けた!)今ですわメタルゲラス!!」

メタルゲラス「飯!」ドシン!ドシン!ドシン!

ファイナルベント!

王蛇「うらあああああっ!!」

ベノスネーカー「シャアアアア!」

メタルゲラス「!?」

王蛇「はあっ!はあっ!はっ!はっ!はっ!!」

ドオオオオオオオンンンッ!!!

メタルゲラス「グオオオオオー!」ドサッ

果南「だ、誰!?」

王蛇「間一髪ってところね」

果南「た、助けてなんて一言言ってない・・・・・」

王蛇「そう固いこと言わないでよ。いいカード持ってるみたいだし、出来れば貴女と共闘したいのよ。だから今死なれると困るわ」

果南「・・・・」

ガイ「くっ!あっちにも仲間が居たんですか!」

カシャーン!

スイングベント!

ライア「はあっ!!」

シュルルルルル!

ガイ「!?」ミシイイイイ!

ライア「・・・・」

ガイ「る、ルビ...」

ライア「潰せる人から潰すのは、戦いのセオリーだよねぇ?」

王蛇「何?仲間割れ?」

果南「・・・・」ガクッ

王蛇「・・・この戦場にもう用はないわ。この子を連れて逃げるのみ!」

ライア「仮面ライダーと言っても所詮は人、首を絞められたら苦しいよね?」

ガイ「~ッ、~~ッ!!」

ライア「コンファインベントを使ってくれたおかげで、楽に殺せそうだよ」

ガイ「う、うらぎっ......な、ぜ...?」

ライア「何でって、生き残るのはたった一人なんでしょ?それに、ライダーは戦う運命にあるんだからさ。私は当然のことをしてるまでだよ」

ガイ「......」

ダイヤ「」ショワァァァ

ライア「失禁しながら気絶しちゃったか。ちょうどいいや、ご飯だよ。今のうちにお食べ」

エビルダイバー「うまうま」ムシャムシャ

メタルゲラス「」

ライア「・・・どうせなら、こいつも食べちゃおっか」

パシーン!

メタルゲラス「グオオオオオー!」

ライア「ふふふっ♪今すぐにご主人と同じところへ葬って、あげるね♪」

パシーン!パシーン!パシーン!

メタルゲラス「グオオオオオー!」ドシン!ドシン!ドシン!

ライア「!?」

ゴスッ!!

ライア「・・・・ぐふっ!」ズザー!

ルビィ「かはっ!ごほっ!!」

メタルゲラス「」ドシン!ドシン!

ルビィ「・・・・ま、まて...」ガクッ

【2週間目】

千歌「カニ!」

ボルキャンサー「?」

千歌「ぐー!」

ボルキャンサー「?」

千歌「私の勝ちー!」

穂乃果『まずは一人』

ソードベント!

アビス「はあっ!」

ドオオオオオオオンンンッ!!!

ソードベント!

龍騎「やあっ!」

ドオオオオオオオンンンッ!!!

善子「・・・私の方がモンスターを倒すのが早かったわね。リトルデーモン、リリー!」

梨子(リトルデーモン?リリー?何言ってるのかなこの子?)

穂乃果『三人...』

果南「ううっ!」ズキッ

鞠莉「駄目よ!まだ安静にしてないと!先の戦いを生き残るには貴女にも万全の状態で居て貰わないと困るのよ」

果南「・・・・わかったよ」

鞠莉「・・・じゃあ、モンスターを狩ってくるから。大丈夫、貴女のモンスターにもしっかりと餌やりしておくわ」

果南「・・・・・・お願い」

穂乃果『5人...』

ルビィ「助けてくれてありがとう」

花丸「いえいえ。困ったときはお互い様ずら」

ルビィ「お礼に、貴女のデッキを破壊しておいたから」

花丸「・・・・・はい?」

ルビィ「不用心だったね。あんなわかりやすいところにデッキを置いとくなんて。盗んでください壊してくださいって言ってるようなもんだよ」

エビルダイバー「」ジュルリ


















ぎいぃいいぃいやぁ〜〜!!

穂乃果『6人...』

ブロロロロロ!

蓮「・・・・」

穂乃果『ライダーは残り、8人。果たして、誰が生き残ることになるのかな?ふふふふふっ♪』

【10日目】

千歌「今日は何食べようか・・・・なっ!?」

デストワイルダー「」

千歌(あ、あれって白髪さんの契約モンスター!で、でも近くに白髪さんの気配はない。ってことは、白髪さんはもう!)

デストワイルダー「!」

千歌(私が、この世界にきて最初に出会った人間が、白髪さんだった。出来ることなら、もう一度会って、話がしてみたかった!)

デストワイルダー「やあ」

千歌(いつの間にこんな近くに!しまった!!)

ストライクベント!

ドラグレッダー「グオオオオオー!」

龍騎「はああああっ!だあっ!!」

ドオオオオオオオンンンッ!!!

デストワイルダー「」ドサッ

龍騎「大丈夫!?」

千歌「う、うん。なんとか・・・・」

デストワイルダー「」ムクリ

龍騎「こいつは私に任せて!」シュ!

カシャーン!

ファイナルベント!

ドラグレッダー「グオオオオオー!」

龍騎「はあああっ!とう!」ヒュウウウウン!

ドラグレッダー「キュイイイン!グオオオオオー!」

龍騎「とりゃああああっ!!」

デストワイルダー「!?」

ドオオオオオオオンンンッ!!!

ドラグレッダー「うまうま」 ムシャムシャ

梨子「ということは、貴女もあの白髪の人と」

千歌「う、うん。たまたまスタート地点が同じだったという以外は特に接点、ないけど」

梨子「私は、目の前であのモンスターに食べられたのを見たの」

千歌「えっ!?契約モンスターが、裏切った!?」

梨子「あの人、モンスターさえ殺さなかったらしくて・・・・契約モンスターを空腹のまま放置しちゃって、そのまま・・・」

千歌「~ッ!?」

善子「リリー!拠点見つかった?って、あら?」

梨子「ヨハネ様!」

千歌「リリー?ヨハネ様?」

梨子「え、えっと・・・」

善子「仮の名前を付けてそれでお互いを認識し合ってるのよ。自分達が誰かわからないままだと不便極まりないからね」

千歌「な、なるほど」

善子「それで、貴女名前は?流石にもう一週間以上は経ってるし何か名前つけてるでしょ?」

千歌「え、ええー...」

善子「・・・・まさか、名前決めてないの?」

千歌「だって、スタート地点以降人に会ったことないから・・・」

善子「・・・なら、仕方ないか」

千歌「とりあえず今から私はみかんって名乗ることにするね!」

梨子「よろしくね、みかんちゃん!」

善子「・・・名前が決まった所で、我々から貴女へ一つ提案が」

千歌「な、なに?」

善子「・・・・・手を、組まない?」

【同刻】

ライア「はあっ!」

ナイト「ッ!!」サッ

パシーン!

ライア「へえ、動きがいいね。でも、いつまで逃げられるかな?」

パシーン!パシーン!

ナイト「ッ!!」タッタッタッタッ

ライア「待て!」

パシーン!

ナイト「はっ!」ヒュウウウウン!

ライア「飛び降りた!?」

ダークウイング「」バサッ!バサッ!

ナイト「ッ!!」ヒュウウウウン!

ライア「ッ!!」シュ!

カシャーン!

コピーベント!

ライア「はあっ!」バサッ!

ヒュルン!

ナイト「っ!?」サッ

ライア「あはは!上手い上手い!後ろからの鞭攻撃も難なくかわしたよ!すごーい!それじゃあ私も、遠慮なく続き行っちゃうからね!」

バサッ!バサッ!

ヒュルン!

ナイト「ッ!!」

ソードベント!

ナイト「はあっ!」

ライア「鞭を弾くか。あははははっ!面白い!だけどさ、いつまで逃げてられるかな!!」シュ!

カシャーン!

アドベント!

エビルダイバー「」ギュウウウン!

ライア「挟み撃ちだ!!」

ナイト「ッ!」ギュウウウン!

ライア(減速しない?・・・・!ギリギリまで引き付けて私とモンスターで同士討ちさせる作戦かな?だけれどそんな陳腐な作戦私達には通用しない!)

ファイナルベント!

ナイト「うおおおおおおおおお!!」

エビルダイバー「!?」

ドオオオオオオオンンンッ!!!

ライア「」シュウウウン...

ルビィ「・・・・・えっ?」

ひゅおおおおお!!















グシャッ!!

ナイト「ッ!?」スタッ

ベチョッ!

蓮「!?」

ルビィだった肉塊「」

蓮「っ......!?こ、ころ・・・・お、俺...が?人を...殺め、ハァ、ハァ、ハァ...うぉああああああああああああッ!!!」

【3週間目】

善子「・・・今、ライダーの勢力は大きく二つに分かれてるわ。一つは私達ヨハネ陣営。もう一つは謎の二人組ライダー」

善子「後どれぐらいのライダーが残っているかはわからないけど、今のところは私達3人と絶賛対立中の2人、それからフリーのライダーが1人居るとも噂されてるわ」

千歌「フリーの、ライダー?」

善子「フリーってのはつまりね、何処にも属してないってこと。単独行動してるライダーが存在するってことよ」

善子「・・・・けど、そのフリーをこっちに引き込めたら、戦局は一気にこちらの優位となるわ。まあ、向こうもそれわかっててどうにかしようと考えてる最中だろうけどね」

千歌「・・・」

【同刻】

果南「・・・あと何人ライダーが残ってるのかな?」

鞠莉「さあ?」

果南「もう、こないだから対立してる連中と、私達だけ・・・・なのかな?」

鞠莉「そうかもしれないし、まだ居るかもしれないわね」

果南「・・・・もう!ハッキリしてよ!」

鞠莉「焦らないでよ果南」

果南「3対2で戦ってるんだよ。焦るに決まってるじゃん!逆に鞠莉はこんな不利な状況で何で落ち着いてるの!」

鞠莉「・・・・」

果南「もしまだライダーが残ってて、その全員が向こうに付いたら?そうなったら今度こそ私達は終わるかもしれないんだよ!」

鞠莉「・・・」

果南「ねえ鞠莉!なんで貴女そう落ち着いていられるのさ!」

鞠莉「・・・・ま、そのうちわかるよ」

果南「え?」

【20日目】

ソードベント!

ナイト「はああっ!」

ミラーモンスター「ぎゃああああっ!!」

ドオオオオオオオンンンッ!!!

ナイト「・・・ふぅ」

善子「やるわね、貴方」パチパチパチパチ

ナイト「・・・・・ライダーか?」

善子「そう。私の名はヨハネ。貴方と手を組みたくて、ずっと探して居たのよ」

ナイト「俺と?」

善子「残り期限もそう長くはない。だからこそ、残ったライダー同士で手を組んで戦いたいのよ。敵対しているライダーを倒すためにね」

ナイト「・・・」

善子「どう?手を組んでくれる?」

ナイト「断る」

善子「・・・・そう。貴方は敵になる、ということね」

蓮「俺はただこの馬鹿げた戦いを止めたいだけだ。敵だ味方だなどに興味はない」

ブロロロロロ!

善子「・・・交渉決裂、か」

ソードベント!

王蛇「らあああああっ!!」

善子「!?」

グサッ!!

善子「・・・・ゴフッ!」

王蛇「こんなところで変身もせずに突っ立ってるなんて、不用心だったねわ。いや、愚の骨頂・・・」

善子「......ば、かな」

ベノスネーカー「シャアアアア!」 ガブ!

梨子「・・・・ヨハネ様、遅いなぁ」

千歌「もしかして、何処かで戦ってるとか?」

梨子「三人一斉に向かったら警戒されるかもしれないからって、交渉は一対一でやるからここで待ってろって言われたけど・・・」

千歌「やっぱり一人にしたのは、まずかったかな?」

梨子「・・・・やっぱり私達も行こう!いくらなんでも帰りが遅すぎる!」

千歌「うん!」

鞠莉「その必要はないわ!」

千歌「!?」

梨子「・・・貴女は?」

鞠莉(思えば、ライダーの姿では何度も会ってたけど人間の姿で直接会ったのはこれがはじめてなのよね)

鞠莉「私は、そうね・・・・気軽にマリーとでも呼んで!」

梨子「マリー、さん?」

鞠莉「さんはいらないわ。マリーって呼んで☆」

千歌「それで、そのマリーちゃんが私達に何の用なのだ?」

鞠莉「・・・・単刀直入に言うわ」














ベノスネーカー「シャアアアア!」

「「!?」」

鞠莉「死んで頂戴♪」

ドラグレッダー「グオオオオオー!」

ドコオオオオ!

ベノスネーカー「ぎゃんっ!!」ヨロッ

鞠莉「なっ!?」

梨子「ドラグレッダー!」

千歌「ッ!!!」スッ!

キュオオオオン!ガチャッ!

ゾルダ「チッ、させるか!」

バーン!バーン!

ボルキャンサー「!」キイン!キイン!

ゾルダ「なっ!?」

鞠莉「こいつら、アドベントのカードもなしに!」

キュオオオオン!ガチャッ!

「「「変身!」」」

龍騎「」シュ!

王蛇「」シュ!

カシャーン!

ソードベント!

「「たあっ!!」」

キイイイン!

龍騎「ッ!」ジリッ...

王蛇「貴女達はさっきの青いライダーと同じように不意打ちで[ピーーー]つもりだったけど・・・」

龍騎「青いライダー!?まさか!」

王蛇「うらあ!」

キイイイン!

龍騎「うわぁっ!」ドサッ

王蛇「・・・ふふっ」

龍騎(くっ!この人、強い!)

龍騎「」シュ!

王蛇「」シュ!

カシャーン!

ソードベント!

「「たあっ!!」」

キイイイン!

龍騎「ッ!」ジリッ...

王蛇「貴女達はさっきの青いライダーと同じように不意打ちで倒すつもりだったけど・・・」

龍騎「青いライダー!?まさか!」

王蛇「うらあ!」

キイイイン!

龍騎「うわぁっ!」ドサッ

王蛇「・・・ふふっ」

龍騎(くっ!この人、強い!)

シザース「はっ!」

ゾルダ「ッ!!」パシッ!

シザース「いやあっ!!」

ゾルダ「ッ!!」パシッ!

シザース(なっ!ストレートも回し蹴りも止められた!?)

ゾルダ「まさか、私は銃で撃つしか脳がないと思われてた?だとしたら心外だね!これでも肉弾戦は得意だ、よっ!!」ゲシッ!

シザース「うっ・・・!」ヨロッ

ゾルダ「喰らいな!」スチャッ!

バーン!バーン!

シザース「うわああっ!!」

王蛇「・・・」スタ...スタ...

ゾルダ「・・・」スタ...スタ...

龍騎「ハァ、ハァ・・・・」

シザース(今までは数の有利で押してたけど、同じ条件で戦うことになればこうも違うのか!!)

王蛇「今楽にしてあげるわ」

ゾルダ「・・・」シュ!

カシャーン!

ファイナルベント!

マグナギガ「」ガチャン!

王蛇「それじゃあ私は先に離脱してるよ!とう!」ヒュウウウウン!

ゾルダ「ッ!!」カチッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ド!!
ビリリリリヒヒ!!
ダダダダン!

龍騎「ッ!!」シュ!

シザース「ッ!!」シュ!

ガードベント!

ドオオオオオオオンンンッ!!!ドオオオオオオオンンンッ!!!ドオオオオオオオンンンッ!!!

「「うわあああああっ!!」」

【30日目】

穂乃果「期限は明日、それまでに生き残ったライダーが、この世界から出られる」

鞠莉「・・・・果南」

果南「後はあのライダーが一人、か」

鞠莉「二人で戦えば楽勝デース!」

果南「・・・・そうだね」

鞠莉「そして、あのライダーを倒してfinalは・・・」

果南「どっちが勝っても恨みっこなし、だよ」

鞠莉「オフコース☆」

ブロロロロロ!キキーッ!!

蓮「・・・・」

鞠莉「・・・来たわね、最後のライダー!」

蓮「・・・俺は戦うつもりはない」

果南「そっちはそうかもしれないけどさ、私達はやる気なんだよね~」

鞠莉「・・・・Dead or Alive?」

蓮「・・・・・・」

ゾルダ「ッ!!」

バーン!バーン!

ナイト「ッ!!」ヒュウウウウン!

ゾルダ「待て!」

王蛇「果南!深追いは禁物よ!」

ゾルダ「~~ッ、でも!!」

王蛇「それに、あそこまで飛ばれたら追うのは難しいわ。何の用意もなしに突っ込んでも危険なだけよ」

果南「・・・・あいつ、まさかこのまま時間一杯まで逃げるなんてことはしないよね?」

鞠莉「・・・・」

ナイト「ふっ」スタッ

蓮「・・・」

千歌「蓮さんおかえり...あいてててて!」

蓮「・・・・さっきライダーに襲われた。おかげでバイクと食料は消えた」

梨子「食料よりも・・・秋山さんが無事で何よりです」

千歌「・・・あのライダーの詰めが甘かったおかげで何とか生き延びたけど、デッキが一部損傷を受けたのだ」

ボルキャンサー「」じいいい~

千歌「・・・カニがこっちを見てるのだ」

蓮「デッキが破壊されたら間違いなくお前を襲うだろうな」

千歌「うえええ・・・何とか、明日まで持って欲しいのだ」

梨子「・・・・明日、明日いよいよ・・・ミラーワールド最後の日を迎えるんですね」

「「「・・・・」」」

穂乃果「んー、どうしたものかなぁ?最初の方は結構ライダーが減ってたのに・・・今になってまだ6人も残ってるよ・・・・仕方ない。こうなったら私直々に参戦しようか。最後のライダーとして」

ゴルトフェニックス「ピイイイイ!」

穂乃果「・・・・変身」

鞠莉「果南!良さそうな車見つかったわ!食料積んで!」

果南「あいよ!」

ヒラヒラ・・・

鞠莉「・・・・黄金の、フェザー?」

果南「なんでこんなのが降ってきて?」

バチ!バチ!

「「うわあああっ!!」」

果南「がはっ!」

鞠莉「痛っ、」

オーディン「・・・」

「「!?」」

鞠莉「・・・いつの間に?」ヨロッ

果南「ライダーなら、倒す!」

「「変身!」」

ゾルダ「っ!」

バーン!バーン!




ゾルダ「なっ!?き、消えた・・・?」

オーディン「こっちだ」

キイイイン!

ゾルダ「ぐわっ!このっ...!!









ゾルダ「居ない!?」

ヒュン!

オーディン「無駄だ」

キイイイン!

ゾルダ「ぐわっ!」

キイイイン!

ゾルダ「がふっ!」

キイイイン!

ゾルダ「~~ッ!!」ドサッ

ソードベント!

王蛇「うらあああっ!」

フュオン!

王蛇「ど、何処だ!?何処に消えた!?」

カシャーン!

ファイナルベント!

ゴルトフェニックス「ピイイイイ!」ギュウウウン!

王蛇「!?...うううわあああああああああっ!!!」

ボウウウウウウウウ!!

王蛇「わああああああっ!!ああ、わあああああああああああっ...」

鞠莉「」ドサッ

オーディン「他愛もない」

ゾルダ「.........だ」

オーディン「!?」

ゾルダ「........ま、だ...終わっ....て」

果南「」

オーディン「・・・・ちょっと粘ってたけど、まあこんなもんだよね」

【最終日】

穂乃果「ライダーバトルも今日が最後となりました」

蓮「・・・」

穂乃果「皆さんよくここまで生き残りました。残るライダーは貴女達だけとなりました」

千歌「私達、だけ?」

蓮「ということは、あの連中は既に居ないということか?」

穂乃果「・・・」コクッ

梨子「・・・後はこの3人で、バトルロワイヤル?」

穂乃果「いいえ4人です。そして・・・・」

キュオオオオン!ガチャッ!



















穂乃果「最後に勝ち残るのは、私一人!」

オーディン「はあっ!」

キイイイン!

シザース「ぐわっ!」ドサッ

オーディン「ふっ!」

キイイイン!

龍騎「きゃあああっ!!」ドサッ

オーディン「せい!」

キイイイン!

ナイト「うおわああああっ!!」ズザー!

オーディン「フッ・・・」

ナイト「くっ・・・」

オーディン「・・・・少し歯応えがないかな。仕方ない。貴方の記憶だけは特別に返してあげよう」パチン!

ナイト「!?」ズキッ!

ナイト「ぐううううおわあああああああああっっ!!!!」

シザース「蓮さん!!」

ナイト「!!」

オーディン「・・・思い出した?貴方がライダーバトルの勝者であったこと」

龍騎「秋山さんが、ライダーバトルの勝者?」

オーディン「まあ、17年も前の話だけどさ」

ナイト「ハァ・・・ハァ・・・・」

オーディン「・・・・さて、第二ラウンドと行こうか」

ナイト「・・・・何故」

オーディン「ん?」

ナイト「・・・・・何故、ライダーバトルを、ミラーワールドを開いた...?」

オーディン「何故、か。いいよ。教えてあげる。ここまで生き残ったご褒美だよ」

【3年前】

穂乃果(高校を卒業した私は実家の饅頭屋を継がず、就職した)

穂乃果「今日からここが穂乃果の新しい職場か!頑張るぞー!おー!」

穂乃果(胸一杯の希望と期待を背負い社会へ出た。が、現実は・・・)

部長「君!なんだねこれは!こんな簡単な書類もまとめられないのか!」

穂乃果「ごめんなさい!ごめんなさい!」

社員「穂乃果ちゃん!今日下着は何色?」ニヤニヤ

穂乃果「えっ!?そ、そんなこと言われても困ります...///」

女社員「あっ、ごめーん!お茶こぼしちゃったwでもわざとじゃないのよwwわざとじゃないのwww」

穂乃果(社会人になって間もない私に待っていたのは理不尽ないじめ、セクハラ、パワハラだった)















穂乃果(ちくしょう!なんで、なんで穂乃果がこんな目に・・・)グスン!

力が・・・・欲しいか?

穂乃果「だ、誰っ!?」ビクッ

私は、お前だよ。私を受け入れろ。そうすればお前は・・・楽になれる

【現在】

穂乃果「そして私は、ミラーワールドの穂乃果と融合した。そしてライダーバトルを利用して復讐をはじめた。私を苦しめた奴等に鉄槌を下すために!」

ナイト「・・・・下らんな」

穂乃果「そうだね。私も、なんでこんな下らないことをやったんだろうなって時々思うよ。でもこのくだらないはじまりがなければ、今の快感は得られなかった!!」

ナイト「快感、だと・・・?」

穂乃果「そう!快感!!最初は復讐からはじまったこのゲームだけど・・・人の苦しむ顔や悲しむ顔、何故こんな仕打ちを受けなくてはいけないのかって絶望した顔を見て気付いたんだよ!このゲームの素晴らしさに!!」

穂乃果「人の不幸は蜜の味とはよく言ったものだよ!取るに足りないちっぽけな命どもが苦痛を味わい、涙を流し、時には狂ったように楽しむ者達さえ出てくる!十人十色、様々な絶望が入り交じる!絶望が交じり大きくなればなるほど快感が走るんだよ!!!」

穂乃果「そして最後はほんの僅かな希望を胸に勝ち残ったライダーを私の手で葬る!勝ち残って僅かに掴んだ希望さえも破壊して絶望に繋ぐ!!これ以上の快感があるものか!!ふははははははっ!!!!」

龍騎「く、狂ってる!」
















オーディン「はーっ!はーっ!はぁ...////」

キイイイン!キイイイン!

ナイト「ぐわっ!!」

オーディン「お喋りはおしまい、ライダーバトルの続きと行こうか」

キイイイン!

ナイト「ぐわっ!!」

オーディン「・・・」スッ!

ナイト「くっ!」シュ!

カシャーン!

アドベント!

ダークウイング「」バサッ!バサッ!

オーディン「おっと!」サッ

トリックベント!

ナイトB「」

ダークウイングB「」

ナイトC「」

ダークウイングC

ナイトD「」

ダークウイングD

ナイトE「」

ダークウイングE「」

ナイトF「」

ダークウイングF「」

ナイトG「」

ダークウイングG「」

ナイトH「」

ダークウイングH「」

ナイトI「」

ダークウイングI「」

オーディン「トリックベントで一気に増やしたか。上手い上手い」

ナイト「ッ!!」シュ!

ナスティベント!

ピピピピピピ!!

オーディン「ぐっ・・・・」

ナイト「そこだ!」

キイイイン!

オーディン「なーんてね」

ナイト「ぐはっ!!」

オーディン「止まっている時間の中では超音波なんて無意味なんだよ」

キイイイン!

ナイト「ごっ!」

キイイイン!

ナイト「がっ!!」

キイイイン!

ナイト「うおわあああああっ!!」ズザー!

シザース「蓮さん!!」

オーディン「余所見は良くないなぁ」

キイイイン!

シザース「ぐはっ!!」

ファイナルベント!

龍騎「はああああっ!とう!」

ドラグレッダー「キュイイイン!グオオオオオー!」

龍騎「とりゃああああっ!!」

ヒュン!

オーディン「当たらないよそんな攻撃」

キイイイン!キイイイン!キイイイン!

龍騎「がはっ!!」

ファイナルベント!

シザース「とう!」

ボルキャンサー「」

シザース「うおおおおおお!!」グルグルグルグルグル

オーディン「ふん!」

ドオオオオオオオンンンッ!!!

シザース「うわああああああっ!!」

ドゴオオオオ!

千歌「ぐぁっ...」

龍騎(どうすればいい!?どうすれば、攻撃を当てられるの?)

『とにかく後ろを殴れ!』

龍騎「!?」

オーディン「ふん!」

龍騎「きゃっ!!」ドサッ

ソードベント!

ナイト「うおおおおお!!」

ヒュン!

オーディン「ふん!」

ナイト「うわっ!」ドサッ

龍騎(今の声は・・・一体?)シュ!

カシャーン!

ストライクベント!

龍騎(誰の声かはわからない。けど、あの声に賭けるしかない!)

ヒュン!

龍騎「だあああああっ!!」

ドラグレッダー「キュイイイン!グオオオオオー!」

ボウウウウウウウウ!!

オーディン「ぐわっ!!」

龍騎「あ、当たった!?」

オーディン「くっ・・・」ヨロッ

ガシッ!!

「「「!?」」」

龍騎「くっ、ううううう!!」ミシィィィ

オーディン「な、なにを・・・」

龍騎「秋山さん!今です!オーディンのデッキを奪って!!」

オーディン「何っ!?」

龍騎「は、早く!」

ナイト「・・・うおおおおおお!!」

オーディン「ま、待って!わかった!わかった!降参!降参する!貴方達全員生かしたまま元の世界に帰すよ!!あ、そうだ!こ、こういうのはどう?ミラーワールドを私と一緒に支配するの!ど、どう?悪い話じゃないでしょ?ね?ねぇ!!?」












カチャッ!

オーディン「あっ」

穂乃果「そ、そんな・・・・」orz

龍騎「秋山さん!そのデッキをみかんちゃんに!!」

ナイト「!」ヒュン!

千歌「よし!」パシッ!

キュオオオオン!ガチャッ!

千歌「変身!」

穂乃果「ハァ、ハァ・・・今更オーディンに変身したところで、何になる!お前達は、最後の一人になるまでこの世界から出られない!戦え!戦い続けるんだ!」

ナイト「いいや、これ以上は戦う必要はない」

穂乃果「な、なに・・・?」

ナイト「この世界の何処かにあるコアミラーを破壊すれば、ミラーワールドは完全に閉じられる」

穂乃果「!?」

ナイト「俺に記憶を戻させたのは間違いだったな」

龍騎「それで、コアミラーとは一体何処に?」

ナイト「・・・ここからそう遠くはない。だが、コアミラーにはたくさんのモンスターが居る」

オーディン「だとしても、私達は可能性に賭けたい」

ナイト「決まりだな」

オーディン「・・・・蓮さん、リリーちゃん」スッ!

龍騎「この、カードは・・・?」

【ライダーバトル終了まで、残り10分】

ブウウウウウウン!!

ナイトサバイブ「・・・」ブロロロロロ!

龍騎サバイブ「ッ!!」ブロロロロロ!

オーディン「・・・」

ゴルトフェニックス「ピイイイイ!」

龍騎サバイブ(バイクとか運転したことないんですけど!?こわいこわいこわいこわいこわい!!)

オーディン(乗ってるだけで楽チンだ~!)

ナイトサバイブ「見えた!あれだ!!」

コアミラー「」キラキラキラキラ

龍騎サバイブ「でも秋山さん、ミラーワールドを閉じたら私達も出られないんじゃ?」

ナイトサバイブ「・・・・いや、コアミラーを破壊した後は一瞬だが現実世界への道が生まれるんだ」

龍騎サバイブ「・・・・つまり、その一瞬を駆け抜ける、と?」

ナイトサバイブ「そういうことだ!!」

ミラーモンスター達「「「「ぐぐぐぐぐ!」」」」

「「「どけ!」」」

ブウウウウウウン!!

ミラーモンスター達「「「「」」」」グシャッ!

ナイトサバイブ「リリー!準備はいいか!」

龍騎サバイブ「はい!!」

ファイナルベント!

ボウウウウウウウウ!!

ギュウウウウウウン!!

「「「はああああああっ!!」」」

ドオオオオオオオンンンッ!!!ドオオオオオオオンンンッ!!!












オーディン「やった!壊れた!」

ナイトサバイブ「まだだ!スピードを緩めるな!」

龍騎サバイブ「ッ!!!」ブウウウウウウン!!

【エピローグ】

蓮「・・・・」

テレビ『先月行方不明となったスクールアイドル、Aqoursのメンバーの高海千歌さんと桜内梨子さんが、昨日発見されました』

蓮(スクールアイドルというのがなんなのかは俺にはよくわからない。が、ミラーワールドのことは世間では誰も認識していない・・・今回のことも、神隠しということで迷宮入りとなるだろう)

蓮(だが俺は忘れない。記憶を失い、未知の世界で恐怖と混乱を受けながら、生き抜いた少女達のことを)

おしまい

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