提督「やっぱサザエの壺焼きだよな」 (17)


夕張「いい香り」

提督「焼きたては最高だな」

明石「ワタの苦味もいいですね」

提督「焼くだけでこんなに旨いってスゴくね?」

大淀「確かに。ポイント高いです」

明石「サザエは刺身もいけますね」

提督「コリコリの歯応えがいいよな」

夕張「あ、これも焼けてますよ」

提督「よし、じゃんじゃん食べよう」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1556504968


夕張「ホタテ持ってきました」

提督「おお、焼こう焼こう」

明石「ホタテ美味しいよね」

大淀「バター入れましょう」

提督「最高かよ」

大淀「醤油もちょっと垂らして……」

明石「あ、これすっごくいい匂い」

夕張「こんなの絶対美味しいですよ」

提督「ホタテのバター醤油とかヤバすぎるな」

大淀「最強ですかね」

提督「いい勝負だな」


明石「牡蠣もあります」

提督「焼こう焼こう」

提督「確か牡蠣って殻がメチャクチャ爆ぜるんだよな」

大淀「蓋ありますよ」スッ

提督「俺の帽子じゃねーか」

明石「焼きたてに醤油垂らして……」

夕張「レモンも絞ります?」

提督「ああ、レモンいいかも」

大淀「ポン酢もありますよ」

提督「メチャ旨いな」

明石「磯の香りがすごいですね」

リシュリュー「あら?牡蠣じゃない」ヒョコ

提督「おっ、リシュリュー」

大淀「テストさんもいかがですか」

コマンダン・テスト「わあ、是非」


提督「フランス艦って牡蠣食べれるのか」

コマンダン・テスト「えっ」

提督「見た目がグロいから苦手だと思った」

リシュリュー「何言ってるの?国民食よ」

提督「はあ?」

コマンダン・テスト「フランス人はものすごく牡蠣を食べる民族です」

提督「えっ、マジか」

リシュリュー「生牡蠣をレモンやビネガーソースで」

コマンダン・テスト「シャンパンとの相性は抜群です」

提督「へー」

明石「生牡蠣だとタバスコも合うみたいですよ」

提督「おおー、辛いけど確かに旨い」

夕張「私はカキフライが好きかな」

明石「カキフライいいね」

夕張「揚げたてにタルタルたっぷり付けて」

提督「カキフライにはウスターだろ」

夕張「ええ?タルタルですよ」

提督「いやいや夕張」

夕張「いやいや提督」


隼鷹「いい匂いしてんじゃ~ん」

ポーラ「わ~い、一緒に飲みましょ~」

提督「来たな、酒飲み勢」

隼鷹「今日は何の話題だい」

提督「最強の貝料理をだな」

隼鷹「貝料理?それならやっぱシジミだねぇ」

夕張「シジミですか」

明石「渋いですね」

隼鷹「身体にもいいんだぜぇ~」

提督「そうなのか」

大淀「肝臓に効くみたいですよ」

隼鷹「シジミの佃煮をつまみに食べて、翌朝に熱々の赤だし」

隼鷹「二日酔いとは無縁だね~」

提督「シジミだったらアサリの方がいいな」

夕張「アサリも美味しいですよね」

明石「酒蒸しにボンゴレ、バター炒めとか」

大淀「お味噌汁にも最高です」

提督「まあ、味噌汁なら豆腐とワカメなんだけどな」

大淀「いやいや提督」

提督「いやいや大淀」


提督「ポーラは何が好きだ」

ポーラ「コッツェとかいいですね~」

提督「何だそれ」

リシュリュー「ムール貝よ」

明石「わあ、ムール貝!」

提督「ムール貝て食べた事ないな」

ポーラ「カルトッチョとか~アクアパッツァに使います~」

夕張「さすがイタリア艦」

明石「おしゃれですねぇ」

ポーラ「あとは~ワイン蒸しとかもいいですね~」

提督「酒蒸しみたいなもんか」

ポーラ「こうやって~ワインをですね~」ドボドボドボ

提督「入れ過ぎイィ!」


リシュリュー「ムール貝もいいわね」

提督「フランス艦も食べるのか」

リシュリュー「何言ってるの?国民食よ」

提督「は?」

リシュリュー「ココットに山盛りで食べるわ」

コマンダン・テスト「フランス人はものすごくムール貝を食べる民族です」

提督「お前ら貝大好きかよ!」

リシュリュー「貴方だって好きでしょ」

提督「む」

明石「あ、提督これ焼けてますよ」

夕張「こっちのホタテも」

提督「まあ、つまみには最高だよな」

隼鷹「男の人ってのはさ、貝が好きなもんさ」

隼鷹「熟れたアワビとか、若い赤貝とかさぁ~」ニヤニヤ

夕張「え?」キョトン

ポーラ「ほえ~?」

明石「じゅ、準鷹さん!///」

大淀「ちょっと飲みすぎですよ!///」


提督「次はこれ焼こうぜ」ドン!

明石「アワビじゃないですか」

夕張「すごく大きい」

大淀「えっ?どうしたんですかこれ」

提督「伊19(イク)と呂500(ろーちゃん)に漁ってきてもらった」

明石「さらっと とんでもない事を言ってますね」

大淀「密漁と職権乱用のダブルコンボですよ」

提督「アワビステーキにしよう」

夕張「こんなの食べた事ないです」

大淀「高級食材ですからね」

明石「このサイズなら何万円もしますよ」

大淀「ちゃんとお礼をしましたか」

提督「じゃがりことポッキーを一箱ずつあげた」

大淀「搾取が酷すぎます」

明石「蟹工船じゃないですか」

夕張「いつか刺されますよ」

提督「いや、あいつらムッチャ喜んでたぞ?」

大淀「何も知らない子を騙して……」


提督「あと、アサリも沢山あるぞ」ドササッ

夕張「わっ、すごい」

明石「どうしたんですかこんなに」

提督「吹雪に頼んだ」

大淀「また、いたいけな少女に過酷労働を……」ピキピキ

提督「いや違うって、何でか知らないけどあいつ貝掘るのメチャクチャ上手いんだよ」

明石「そうなんですか」

提督「何か変な歌を歌いながらじゃんじゃん拾ってくる」

大淀「お礼はしましたか」

提督「吹雪には舟和の芋ようかんをあげた」

提督「メッチャ喜んでた」

明石「あー、あれ美味しいですよね」

夕張「何でそんなの持ってるんですか」

提督「役職柄、人がよく訪ねてくるからな」

提督「手土産で色々貰うんだ」

夕張「へー、いいなぁ」

提督「貰うばかりで溜まる一方だ」

明石「余ったのはどうしてるんですか」

提督「おやつの時間にせっせと食べてる」

提督「まあ秘書艦の特権だな」

夕張「へー」

明石「へー」

大淀「……」

夕張「大淀」

明石「大淀」

大淀「今日もいい天気ですね」


夕張「秘書艦の悪事が明るみに」

明石「流石に見過ごせませんね」

大淀「そこそこは余りますが、全員分はありません」

大淀「一部の人にだけ配るのは不公平ですし」

大淀「不要な争いを避ける為の、苦渋の決断だったのです」

望月「それで独り占めした、と」ザッ

如月「聞き捨てならないわ~」ザッ

水無月「大淀さんばかりズルいよね」ザッ

大淀「あなた達、一体どこから」

文月「裁判長、判決をお願いするよ~」

弥生「ギルティ」(即断)

卯月「被告をパンツずらしの刑に処すぴょん」

大淀「ふあっ!? ///」

三日月「仕方ありませんね」

菊月「さあ、神妙にお縄に」

大淀「ちょっ、ちょっと待ってください!提督もいるのに」

皐月「問答無用だよ!」

睦月「さあ、あなたの罪を数えるにゃしい」

大淀「待って!これは魔女裁判です!弁護士を、審理を」

長月「裁判長、こう言ってるが」

弥生「ギルティ」(即決)

卯月「ブラ外しの刑も追加で。あとウサ耳」

大淀「待って!待って下さい!! ///」



  ワーワー キャーキャー ヤメテー ワーワー パンツー



提督「お前ら容赦ないな」

明石「食べ物の恨みは恐ろしいんですよ」



大淀「私は貝になりたい……」




おしまい。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom